#真鍮看板
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irre-photo · 1 year ago
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Brass Plate #56  <120mm×120mm>
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takaaki-kobayashi · 2 years ago
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fu-ka-lifewith · 9 months ago
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2月21日(水)
\タムタムさんの彫金ワークショップ/
昨日は穏やかな一日、暖かな陽射しの中、
ご参加いただきましたみなさま、
楽しい時間をありがとうございました。
バングルはストーリーのある模様で素敵に
仕上がり、ネームタグもワンちゃんや妹さんへの
贈り物など今回も本当に可愛い作品が仕上がりました。
タムタムマスターのティータイムは
みんな和気藹々お話しして、のんびり和やかな
空気に包まれておりました。
タムタムさんのワークショップは興味を持っていただく方が多く、毎回大好評です!
次回は竹で作る耳かきのワークショップもいかがですか〜という提案もありましたのでそちらもぜひ企画したいと
思います♪
タムタムさん今回もご指導や美味しいティータイム、
一人何役もこなしていただき
ありがとうございました⭐︎
*
*
今週は引き続き水.金.土 13:00-17:00オープンです。
連日刺繍教室の予約も入っておりますので
ご参加の皆様お待ちいたしております☺︎
#牛久市#茨城ワークショップ#牛久ワークショップ#彫金ワークショップ#手作り#オリジナル#愛犬#ネームタグ#真鍮#看板犬のいるお店#fuuka_na
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kyosuiterashima · 2 years ago
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写真、テキスト 含めリポストいたしております。 2023年3月3日 石川県加賀市山中温泉本町1丁目ヤ23番地 所(ジョ) @jo_yamanaka_ @mihoimura_design さん アトリエ兼ショップを オープンされました。 店舗名、包装紙などで携わらせてただいてます。 イベントを通じて 私の線を知りご連絡をいただきました。 お打ち合わせは オンラインから始まり その後は お互いを知るために 住んでる場所のキーワードの話に。 ________________ 川音 川床 橋 心地よい散歩道 ________________ 空が近い 坂道 南風 _______________ 好きなこと。 立体 曲線 平面から立体 車のボンネット 硬い素材が ある工程を経て出会う 曲線美。 所の名前の由来。 こちらの建物を以前お使いになってらした 名称から一文字抜粋。 話を経て 複数ある文字から 「所」に 導かれた理由を感じられる時間でもありました。 Jo ジョ 所 線画 書いてみてはじめて感じる 文字の意味と線の関係性。 それらを繰り返し 時を経て 看板としてお使いになられている線に繋がり カタカナのジョ に辿り着きました。 #Repost @jo_yamanaka_ with @use.repost ・・・ " " 店の名前に意味を持たせたくなくて " " " " ここは元々、旅館案内所だったので、、、 " " " " " " " 「所(ジョ)」で。 " " " " " " " Jで始まる人の名前好きだし、濁点あるの好きだし、なんか響き好きだし。 " " " " " " 最後の最後までジョしか浮かばなくて。 " " " " " " ただ、寺島さんとのやり取りを重ねる内にちゃんと自分の中で馴染みました。 " " " " " " " " " " " 人には馴染んでないので時々驚かれます。 " " " " 驚かれることに私も驚きます。 " " " " " " " " " でもそうですよね、ちょっと変ですし。 " " " " " " " " " そんな名前もちゃんとイトーさんに看板にしてもらって。 " " " " " " もう細かく伝えなくても伝わるニュアンス。 " " " " それそれっていう痒いところをボリボリ掻いてくれる感覚。 " " " " " " 黒くなる真鍮の経年変化が楽しみです。 " " " " " " " " " " 今日もありがとうございました。 " " " " " " " " " " " 線 by @kyosui_terashima " 真鍮 by @yuka_i_to " " " " https://www.instagram.com/p/CprTtGeSRwb/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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vickey72 · 2 years ago
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“information board”
台湾にある洋服のセレクトショップ、
Détail @detail__official さん。
昨年、お店のロゴを入れた
サインボードを製作させて頂き、
今回は店舗の営業時間を記した
案内板を製作いたしました。
土台の大理石調プレートは、
何かで使われていた古道具。
トップは表札で使っている
陶板を特別に作った
真鍮ステーで固定。
上下を繋ぎ止めるのは
古道具のシャフトで、
任意の高さで固定できます。
それぞれの部品が
調和するような組み合わせ、
台北の街並みに馴染みますように。
我為台北的一家服裝店製作了一個信息板。 氣氛非常好,所以台灣的每個人都請看一看。
・Détail
松山區民生東路四段80巷3弄6號 Taipei, Taiwan
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izumoletterpress · 2 years ago
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自宅にあった廃材で看板を作ってみました。看板があるだけで店舗っぽくなりますね。 #看板 #真鍮 #sign #letterpressstudio #廃材 #ハンドメイド #手作り #handmade #diy https://www.instagram.com/p/CgrFa9crp0J/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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nomasaya · 3 years ago
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表札等の木製品の加工も進んでおります♪ 飛騨市の看板屋さん 彩美社 ホームページ更新! saibisha.com/news/1009-2 木材加工 #表札 #木材加工 #大型インクジェット出力 #真鍮切り文字 #高山市 #飛騨市 #白川郷 #看板屋 #看板屋さん #彩美社 #飛騨彩美社 https://www.instagram.com/p/CaRoKXqJCos/?utm_medium=tumblr
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qukankousaku · 4 years ago
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20.10.30 栗山町のナカイフローリストさんの店舗工事 内部売場什器や江別市の土を使った土壁左官。外部は真鍮で作成した看板設置と大まかな部分はほとんど終わりました。写真だと黒く見える土壁は乾くと明るい色になります。あと少しです。 #店舗工事 #栗山町 #江別市 #左官 #什器 #看板 #真鍮 #共同設計 #エフプラン #空間工作所 (栗山町) https://www.instagram.com/p/CG972gdJvNo/?igshid=r2mzc5vd8adp
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shinkunugi · 5 years ago
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chomlungma chopsticksで看板文字 建具エージングなどを施工させて頂いた松戸の伊勢丹跡のKITEMITE Matsudoの屋上にオープンした butcthers meat clubに 先週行って来ました。なかなか不思議でオモロかったので 機会のある方は是非〜 #chomlungmachopsticks #チョモランマチョップスティックス #matsudo #kitemitematsudo #看板 #エージング塗装 #真鍮風ペイント https://www.instagram.com/p/B2d6YuqDejD/?igshid=y5ll8c8l5m34
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noord-design · 4 years ago
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今年一年、ありがとうございました。
ノールドは12月28日~1月5日までお休みさせていただきます。
今年のブログもおサボりよ。
2020年は世界中がとんでもない1年になりましたが、ノールドは大きく変わることもなくマイペースで仕事をさせていただくことが出来まして、ありがとうございます。
来年は雪像大会がほとんどなくなってしまったので、冬はご依頼品製作に取り組む予定です。
来年もノールドをよろしくお願いします。
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irre-photo · 1 year ago
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Brass Plate #5
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sekitoh · 5 years ago
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無題
12/11
「お洒落とは何たるか」を強烈に俺に叩き込んでくれた命の恩人(つい先日までひどく体調を崩していた折に救援物資を送ってくれたので、文字通りの“命の恩人”)とお茶をしばいておやつを楽しみ晩酌を楽しむという、フルコースな一日を過ごした。
以前に俺がチャイへの愛を滔々と語ったところ、かなり素敵なチャイの専門店を見つけてくださったので、まずはそこへ赴いた。
店内は打ちさらしのコンクリートの壁に大きな絵画がかけられており、天井は配線が剥き出し、カウンターは木製で、腰掛には畳が使われている…といった異種格闘技のような不思議な空間だったが、自然と居心地はよかった。
俺のチャイ愛は完全にPeople In The Boxの波多野さんの影響だ。彼がブログで延々とチャイの話をするのに遇うまで、そもそもチャイの存在すら知らなかった。今ではカフェでチャイを見かけると、気付けば手元から香ばしいスパイスの香りが漂っている、なんてことがざらだ。
俺はスタンダードなチャイを、恩人はジンジャーとカルダモンの入ったチャイをオーダーした。予想通りスパイス感がかなり強いチャイで、俺の「強いチャイが飲みたい」という願いは無事叶えられた。
ひとしきりチャイを堪能し、談笑した後は本日二つ目の目的、モンブランを求めてケーキ屋さんへ向かった。
ケーキ屋さん、と言うと可愛らしい響きだが、辿り着いたケーキ屋さんは「ケーキ屋さん」というより « Pâtisserie »と形容すべき豪奢な建物だった。俺は気遅れしそうになったが、隣にいる恩人はどこにいても凛としていらっしゃるので、その凛々しさを分けていただき、パティスリーの扉をくぐった。後から調べたところ、そのパティスリーのサービスコンセプトは「紳士淑女の寛ぎ」とのことで、なるほど我々は見事に紳士淑女として寛がされていたのかと得心した。
建築の豪奢さも大正時代の建築物をそのままパティスリーとして使っていたからのようだ。
そして勿論、ケーキの味は言わずもがなであった。
「舌鼓フルコンボだドン!」と心の中でどんちゃん(太鼓の達人のキャラクター、本名は和田どん)��声を上げたが、口には出さなかった。
ケーキは本日のメニューから自由に選べるとのことだったので、目的であるモンブランと、チーズケーキをチョイスした。恩人はモンブランとイチゴのケーキを選んでいた。
コーヒーも美味しかった。2杯分のコーヒーが充填されたポットとカップ、ソーサーが供されたので、2杯分はゆっくりしていっていいということか、と少し気が楽になった。
そしてひとしきり談笑しパティスリーを出た。このまま解散するかしないか少しだけ2人で逡巡した後、恩人が以前足を運んでいたという立ち飲み屋に向かった。我々はいつも名残惜しいのかもしれない。
(閑話休題。本来であればとっくにこの辺りで繰り返しを避けるために彼(he)ないし彼女(she)という言葉を用いているところだが、三人称をここまで意図的に避けているのは、本人が二人称ないし三人称で呼ばれるのを嫌うからだ。呼称する際は何かしらの称号か名前で呼んでいる。ここでもそのルールに準拠している。因みに恩人は同い年だ)。
立ち飲み屋では日本酒とアテをいただき、ひとしきり談笑した。美味礼讃の限りを尽くした一日であった。
別れてすぐに次に会う日のことを考えているので、やはり名残惜しいのだろう。
12/12
定期的に美食を求めてご飯を食べに行く先輩と、今回はワインに合う料理を供してくれるハンバーグ屋さんを攻めた。今回は名誉会員(?)の同輩も一緒に。
俺は美食に挑む時、デートの時、そしてオシャレ指数が高くないと場の雰囲気に屈してしまうような場所に赴く時はバチバチにキメ込んで出かける。そう決めたのも件の恩人に出会ってからなのだが。
今回は美食との邂逅の日なのでお気に入りのPRADAのジャケット(古着)とネイビーのハイネックセーター(無印)、黒スキニー(UNIQLO)、お気に入りのシューズ(blueoverのmarco)、腕輪(銀、真鍮)を身に纏い家の扉を開けた。
待ち合わせ場所に行くと名誉会員がすでに到着していた。彼もしっかりと身なりを整えていた。次いで到着した先輩も仕事終わりだったが整った身なりをしてらっしゃった。完全にシティ三人衆の出来上がりで笑ってしまった。
向かったのはオフィス街の十字路の片隅に、小さな木の立て看板だけ立ててある静かな外観のお店だ。
お世辞にも広いとはいえない店内はしかし秘密基地のようで、なん���梯子でロフトの席にも行けるようだった(2人で予約した���限定の席らしい)!
サラダ、ハム、魚介、骨付きラムのフライ、ハンバーグ…どれもこれもワインに合うのなんの。そしてすべて言葉を失う程に美味しい。お互いに顔を見合わせては静かに頷きあうというのを何度やったことか。
もちろんワインも非常に美味しかった。しこたま飲んでしまったので酩酊してしまった。酔いをさますために街を少しふらつき、コーヒー屋に入って一服したのち解散した。
学生時代にはまさか今日集まった三人とこんな日を過ごせるとは思っていなかった。素敵な友人と出会えていたのだと後から気付くことになるとは。
昨日今日と人生史上最も素晴らしい休日を過ごして、充足感に満ち満ちている。
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hi-majine · 5 years ago
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道具屋
 これで落語のほうで大立物《おおだてもの》といえば、ばかの与太郎ということになっております。  ですからこういう人物がでてまいりますとお笑いもひときわ多いというもので……
「さあ、こっちへあがんな。えー、あいかわらず家であそんでるのか……いけねえな、そうぶらぶらしてちゃあ……おめえのおふくろだってもういい年なんだから、なにか商売でもやって安心させてやったらよかろう」 「ええ、だから商売もやってみたんだが……伯父さんの前だけれど、もう商売には懲《こ》りちゃった」 「懲りた? いったいなにを売ったんだ?」 「昨年の暮れに、観音さまの歳の市へ出たことがあらあ」 「感心だな。際物《きわもの》とくるともうかるもんだが、どんなものを売ったんだ?」 「苧《お》を売ったよ」 「苧っていうと、麻を売ったのか。麻は婚礼にもつかって、共白髪《ともしらが》などといって、縁起を祝うめでたいものだ。それから?」 「それからねえ、串柿とだいだい」 「おかしなとりあわせだな」 「それから、から傘も売ったっけ」 「うん、そういえば、市のときによく雨がふって、ずいぶんこまる人がいるもんだ。いいところへ気がついたな……で、どうした? 売れたろうな」 「それがいいお天気でさっぱり売れやしねえ」 「なんだ。売れなかったのか……しかし、まあ、すべて市《いち》のものはいせいよく売らなければいけねえ」 「だから、あたいが、おーっといったんだ」 「ああびっくりした。なんてでかい声をだすんだ」 「えへへへ、となりの羽子板屋もいってたよ……おまえさんがそこでおーっ、おーっというと、わたしのほうの客がおどろいて逃げていっちまうから、もっと色気をつけてやってみろって……だから、あたいが、苧《お》や、苧や、苧や、苧や……」 「なんだい、まるでおどろいてるようじゃねえか」 「すると、となりの羽子板屋が、おまえさんは一品しかいわないからいけないんだ。品物を順序よくならべていってみろとおしえてくれたんで、苧とだいだいをいっしょにして、苧やだいだいとやってみた」 「苧やだいだいなんぞはうまかったな」 「ええ、苧やだいだい、苧やだいだいとやってみたら、ほかに傘と柿も売っていたことをおもいついたから、��んないっしょにしてやってみた」 「どんなふうに?」 「ええ、苧やだいだいの傘っ柿(親代々の瘡《かさ》っかき)ええ、苧やだいだいの傘っ柿でござい。親の因果が子にむくい……」 「よしな。じょうだんじゃねえ。市の品物をそんなことをいったら買う客がいるもんか」 「どうもこれはうまくいかなかったから、二月の末に十軒店《じつけんだな》にでた」 「ほう、お雛《ひな》さまの道具か……で、なにを売ったい?」 「人が売らねえものがいいとおもった」 「うん、人が売らねえものを売るとは感心だ。それで、なにを売ったい?」 「お雛さまの棺桶《かんおけ》というのを売ってみたが、買い手がまるっきりいなかった」 「ばか! あきれたやつだ。そんなものを買うやつがあるもんか……もうおめえはなにをやってもうまくいかねえんだから、どうだ、ひとつ伯父さんの商売をやってみねえか」 「伯父さんの商売って……伯父さんは大家さんじゃねえか。じゃああの家作《かさく》をあたいがみんなもらって、家賃をあつめて寝てくらす……」 「おいおい、欲ばったことをいうなよ。大家は伯父さんの表看板だ。伯父さんが世間にないしょでやってる商売があるから、それを権利もなにもそっくりおまえにゆずってやろうというんだ」 「世間にないしょでやってる商売? ……ああ、あれか……」 「あれかって……おまえ知ってたのか?」 「いいえ、知ってはいなかったけれど……だれも知らねえとおもっていても、ないしょといえばすぐわかる。ま、わりいことはできねえもんだ」 「おい、なんだ、気どって妙な声をだして……おかしないいかたをするなよ。なにか伯父さんがわるいことをしてるようじゃねえか。おまえ、ほんとに知ってるのか?」 「上にどの字がつく商売だ」 「うん、そういえば、上にどの字がつくな」 「やっぱりあたった。どうも目つきがよくねえとおもった……泥棒だな……泥棒!」 「ばか! あきれたやつだ。伯父さんは泥棒なんかじゃねえ……どの字はつくけれど、道具屋だ」 「なんだ、道具屋か……つまらねえ……じゃあ伯父さんはお月さまをみてはねるわけだな」 「なんのことだ?」 「道具屋お月さんみてはねる(十五夜お月さまみてはねるのしゃれ)」 「つまらねえしゃれをいうな……どうだ、道具屋をやる気はねえか」 「もうかるかい?」 「そうさな、ことによると倍になることもある」 「そいつはありがてえ。やってみようかな」 「目はきくだろうな」 「ああ、伯父さんのうしろに猫があくびしているのなんかよくみえらあ」 「これがみえねえやつがあるもんか。いやさ、早えはなしが、この湯呑みがふめるか」 「へへへ、よそうよ」 「どうして?」 「ふんだらこわれちまわあ」 「そうじゃねえ。だれがこれをふみつぶせなんていうもんか。ちょいと値ぶみがわかるかといったんだ」 「なーんだ、そうか。伯父さんの家でもでるのかい?」 「なにが?」 「いえ、あたいの家でも天井うらでがたがたさわぐとすぐにわからあ」 「それはねずみだ。そうじゃねえ、この品ものはいくらいくらの値打ちがあるかわかるかというんだ」 「なんだ。そんならそうと早くいえばいいじゃねえか」 「わかるのか?」 「じまんじゃねえがわかるもんか」 「そんなこといばるやつがあるか、まあしかたがねえから、元帳《もとちよう》を貸してやろう。だからこれをみて、この品物はいくらだということがわかったら、それに掛け値をして売れ。もうけはおまえにやるから……おい、おめえのうしろに行李《こうり》があるだろ。それを持ってこい。そんな���へはいってるのががらくたもので、仲間の符牒《ふちよう》でゴミというんだ。あけてみろ」 「うん……わあ、なるほどゴミだ。ごみごみしてやがる……これはなんだい?」 「それは掛け物だ」 「化け物」 「化け物じゃねえ、掛け物だ」 「やあ、坊主がはらんでやがらあ」 「なんという見方をするんだ。それは布袋和尚《ほていおしよう》じゃねえか」 「へーえ、人はみかけによらねえなあ。正直そうな顔をしてるのに……」 「なんだ?」 「いえ、ふてえ和尚だっていうから……」 「わからねえな。布袋和尚だ」 「やあ、こっちはまたおもしろい絵だ。ぼらがそうめん食ってらあ」 「そんな絵があるもんか。絵はまずいけれど鯉《こい》の滝のぼりだ」 「なんだ、そうだったのか。だって、大きな魚が口をあいて上をみていて、上からは細長くて白いものがぶらさがってるから、てっきりぼらがそうめん食ってるとおもっちまった。でも、伯父さん、鯉なんて滝へのぼるもんなのかねえ」 「ああ、出世魚《しゆつせうお》といっていせいのいい魚だから、おちてくる滝をのぼるんだ」 「へーえ、そういうもんかね。じゃあ、伯父さん、鯉のつかまえかたを教えようか」 「ほう……どうするんだ」 「大きなバケツでも桶《おけ》でもいいや、水をいっぱい汲んで、鯉がおよいでいる池のそばへいくんだ」 「うん、それで?」 「池の上から水をすーっとあけてね、それ滝だ、滝だ、滝だとどなるんだ。すると、鯉のほうじゃあ滝だとおもって、すーっとあがってくるから、そこんとこをあたまをおさえてつかまえちまう」 「この野郎、あきれたやつだ。おめえは長生きするな」 「おかげさまで……伯父さん、このお雛《ひな》さまは梅毒かな」 「どうして?」 「鼻がおっこちてるもの」 「なにをいってるんだ。そりゃあねずみがかじったんじゃねえか」 「へー……すると、ねずみはお雛さまが好きなのかねえ」 「なにをいってるんだ……ねずみなんかむやみになんでもかじるじゃねえか」 「伯父さんの家にそんなにねずみがいるのなら、ねずみのとりかたを教えようか」 「またはじまった。猫いらずでもつかうのか?」 「ちがう、ちがう。猫いらずなんかつかうもんか。猫いらずいらず」 「ややっこしいことをいうなあ、どうするんだ?」 「わさびおろしの上へめしつぶをこうぬっておくんだ」 「それで?」 「ねずみのでそうな壁へたてかけておけばそれでおしまい」 「まじないか?」 「まじないじゃあねえのさ。夜なかにねずみがでてきて、なにか食うものをないかとさがそうとすると、目の前にめしつぶがならんでるんで、こいつはありがてえと、わさびおろしにくっついてるめしつぶをねずみがかじってるうちに、ねずみがだんだんおろされちまって、気がつくと、しっぽしかのこっていねえっていうことにならあ。これすなわち猫いらずいらず」 「いいかげんにしろ、バカ!」 「あれ、まっ赤になったのこぎりがあるね」 「それは火事場でひろったんだ」 「ひどいものを売るんだな」 「そんなものは売れればまるもうけってやつだ」 「あっ、ここに股ひきがあらあ」 「ああ、それはひよろびりだ」 「ひよろびり? なんだいそれは?」 「これをはいて、ひょっとよろけると、びりっとやぶけるから、それでひよろびりだ」 「ははあ、おもしろいしかけになってるなあ」 「しかけってやつがあるか……まあ、さっきもいったように、この元帳にこまかく書いてあるからうまく商売するんだぞ。で、かりに元値が十銭としてあったら、倍の二十銭ぐらい��ことをいいな。客はなかなかこっちのいったねだんでは買わねえから、五銭か六銭まけても、そこにいくらかもうけがでる。もうけはおまえにやるから、元は伯父さんによこすんだぞ」 「��あ、そうか。では、ここに十銭としてあるものが、百円に売れたら……」 「そんなに高く売れるもんか」 「でも、売れれば、十銭だけ伯父さんにやって、あとはあたいがみんな食っちまってもかまわねえわけだ」 「食い意地の張ったやつだ。なにかっていうと食うはなしだ……まあ、しっかりやってこいよ。で、商売だが、天道干《てんとうぼ》しといって昼店をだすんだ。まあ、日なたぼっこをしているうちに売れちまうってわけだ。店をだす場所は、蔵前の相模屋という質屋のわきが、ずーっと煉瓦の塀になってて、その前へいろんな店がでているから、伯父さんのかわりにきたといって行け。そうすれば、みんながいろいろと教えてくれるから……いいか、しっかりやってこい」 「ああ、行ってきます」
「あっ、ここだ、ここだ。多勢でてやがるな。おい、道具屋」 「へい、いらっしゃい。なにかさしあげますか?」 「さしあげる?。そんなに力があるのか? じゃあそのわきにある大きな石をさしあげてみろ」 「からかっちゃいけねえ。なにか買ってくれるのかい?」 「おれだって道具屋だ。神田の佐兵衛のところからきたんだけれど……あたいは甥《おい》の与太郎さん」 「なんだい、てめえの名前にさんをつけるやつがあるかよ……ああ、そうかい、あんたが与太郎さんかい……ふーん、佐兵衛さんからきいてたよ……すこしばかり人間が足りねえ……いや、その……まあ、いいや、あたしのわきがあいてるから、ここへ店をだしな……おれにならってうすべりをしきなよ。そうそう……じゃあ品物をならべてみな。まず金めのものはなるべく身のまわりにおいといてな。それから立てかけておくようなものがあったら、うしろの塀へ立てかけるんだ。……そうだな、はたきがあったら、それではたいて、しょっちゅう品物をきれいにしておかなくっちゃあいけねえ」 「はたきで品物をはたくのか……なるほど、ごみだらけだ。おもしれえほどほこりがでらあ……しかし、なにしろほこりのかたまりみてえだから、あんまりはたいてほこりがとれちまうと品物もいっしょになくなっちまうんじゃねえかな……でも、こんなことで商売になるのかな? それでも、もしも売れたら、伯父さんはもうけはこっちへくれるといってたから、早く売ってなにか食おうかな。あれ、前にてんぷら屋の屋台がでてらあ。うまそうだなあ。あっ、あの野郎、昼間っから天ぷらで一ぱいやっていやがる。のんきだなあ。あれあれ、大きなてんぷら選《よ》ってるんだな。はさんだり、おいたりして……なにも大きいから中身がいっぱいだとはきまってやしねえのに……ころもがごてごてついてりゃあでかくみえるんだぞ……やあ、おとしやがった。下にいた犬が食ってやがる。犬になりてえなあ。そうだ、早くもうけなくっちゃあ……ひとつ景気づけに客よせをしようかな……さあいらっしゃい、さあいらっしゃい。よってらっしゃい、みてらっしゃい。ええ道具屋、できたての道具屋、道具屋のあったかいの……」 「なんだ、おかしな道具屋がでやがったなあ、おい、道具屋」 「へい、いらっしゃい。お二階へご案内」 「つまらねえ世辞をいうな。二階なんかねえじゃねえか」 「うしろの屋根へおあがんなさい」 「ばか、烏《からす》じゃねえや……まあそんなことはいいや���その鋸《のこ》みせろ」 「なんです?」 「鋸だよ」 「かずの子ですか?」 「ふざけるなよ、道具屋へそんなものを買いにくるやつがあるもんか。そこにある鋸《のこ》だ」 「のこ(どこ)にある?」 「つまらねえしゃれをいうない、のこぎりだよ」 「なーんだ、のこぎりか。それならそうといえばいいのに、…のこだなんて……あなた、ぎりを欠いちゃいけねえ」 「なにをいってやがる。こっちへ貸してみろ……ふーん、こりゃあすこし甘そうだなあ」 「いえ、甘いか辛いか、まだなめてみませんが、なんならすこしなめてごらんなさい」 「のこぎりをなめるやつがあるもんか。こいつは焼きがなまくらだな」 「鎌倉ですか」 「焼きがなまだよ」 「焼きがなま? ……そんなことはありませんよ。なにしろ伯父さんが火事場でひろってきたんだから、こんがり焼けてることはうけあいで……」 「ばか! ひでえものを売るねえ!」 「あっはっは、あの客怒っていっちまった」 「おいおい与太郎さん、だめだよ、火事場でひろったなんていっちゃあ……となりにいるおれの品物まで安っぽくみえるじゃねえか。あんなときは、こんなのこぎりでも柄《え》をとりかえれば結構竹ぐらいは切れますてなことをいって売りつけちまうんだ。つまらない小便されたじゃねえか」 「小便された?」 「ああ小便されたよ」 「どこへ? 小便を……」 「さがすやつがあるか、道具屋の符牒《ふちよう》だよ。買わずにいくやつを小便というんだ」 「買ってくやつが大便か」 「きたねえことをいうねえ。とにかく小便されねえようにしっかりしなくちゃいけねえよ」 「おい道具屋さん」 「はい、いらっしゃい」 「なにか珍《ちん》なものはないかなあ」 「ええ?」 「珍なものはないか?」 「ちんねえ……狆《ちん》はいませんけど、伯父さんの家には猫がいますよ」 「なにをいってるんだい、なにか、この……珍物《ちんぶつ》はないかな」 「見物にいらしったんですか?」 「わからない男だな。なにかめずらしいものはないかときいてるんだ……うーん、おまえのわきにある本をみせろ」 「え? 本? ……この本ですか、これはあなたに読めません」 「失敬なことをいうな。読めるよ」 「いいえ読めません」 「読めるよ!」 「読めません! 表紙だけなんだから……」 「なんだ、表紙だけか、それじゃあ読めるはずはない。それを早くいいなよ。そのわきにある黒くて細長いのは万年青《おもと》の鉢かい?」 「いいえ、シルクハットのまわりがとれたんです」 「そんなものなんにもならないじゃないか……うしろのほうに真鍮《しんちゆう》の燭台《しよくだい》があるな、その三本足の……うん、それそれ、それをこっちへとってみせろ」 「これですか、これは一本欠けちゃったから二本足です」 「二本じゃ立つまい」 「ですから、うしろの塀へよりかかって立ってるんで……」 「それじゃあ買ってもしかたがないな」 「いいえ、そんなことはありませんよ。もしお買いになるんなら、この家とよく相談して、この塀といっしょにお買いなさい」 「ふざけたことをいうな!」 「あれ、また小便かい、どうもこまったもんだ」 「おう、道具屋」 「へい」 「そこにある股引《たこ》をみせろ」 「へ?」 「股引《たこ》をみせろ」 「たこ? ゆでだこですか?」 「なにをいってんだ、股引《ももひき》だよ」 「ああ、股引ねえ、これですか」 「ちょいとみせろ」 「みせるのはよござんすがね、あなた、これ、小便はだめですよ」 「なに?」 「いえ、小便はできませんよ」 「小便できねえ? そいつあいけねえな。おらあ大工だが、いちいち小便するのに股引とってたんじゃあ仕事になりゃあしねえ。じゃあ、やめにしとこう」 「おーい、おい、あなた、あなた、ちがう、ちがう、小便がちがうんだ……ああ、いっちまった。まずいとこでことわったな。ことわりかたもむずかしいもんだ」 「おい、道具屋」 「へい」 「そこにある短刀をみせい」 「え?」 「短刀」 「いいえ、沢山《たんと》にもすこしにも、これだけしかありません」 「そうではない。その短かい刀をみせろというのだ」 「ああ、これですか、はい」 「ふーん、これは在銘《ざいめい》か?」 「え?」 「銘はあるのか?」 「姪《めい》はありません。神田に伯母《おば》さんがいます」 「おまえの親戚を聞いてるのではない。この刀に銘があるか? こういうところには、よく掘りだしものがあるものだが……うーん、なんだ、さびついてるとみえてぬけないな、うーん」 「そりゃあちょいとぐらいひっぱったってだめですよ」 「そうか、では手つだってそっちへひっぱってみろ」 「そうですか? ひっぱったってしょうがねえんだがなあ……じゃあ、ひっぱりますよ、そーれ」 「おいおい、おまえだけひっぱってもだめだ。わしといっしょにひっぱらなくては……それ、いいか、ひい、ふう、みいと、そーれ、うーん、よほどさびついたとみえてぬけないな。そーれ、もう一度ひっぱるぞ、ひい、ふう、みいと、そーれ」 「うーん、ぬけないわけですよ」 「うーん、どうしてだ?」 「うーん、木刀ですから」 「おいおい、木刀か、これは……木刀だと知っていて、ひっぱらせるやつがあるか」 「でも、もし木刀がぬけたらなにがでるかとおもって」 「なにをばかなことをいってるんだ。もっとすぐにぬけるものはないか」 「あります」 「それをだせ、ものはなんだ?」 「お雛さまの首のぬけるんで……」 「変なものばかりならべてあるな……では、そちらの笛をみせてくれ」 「ああ、これでございますか。どうぞ」 「いや、どうもこれはきたない。売りものならよく掃除をしておかなければいけないな。棒のさきへ紙でも巻いて……」 「へえ」 「しかし道具屋……あいたたたた、これはとんだことをしてしまった。ちょいと指のさきにつばをつけて、笛のなかを掃除しようとおもったら、うまくはいったのだが、ぬけなくなってしまった。あいたたたた、指がすっぱりはいったままどうしてもぬけない。道具屋、この笛はいくらだ」 「へえ、そうですね……うーん、一円です」 「一円?! こんなきたない笛が一円ということがあるか。どうだ、せめて五十銭にまからないか」 「へえ、とてもまかりません」 「まからないことはあるまい。こんなきたない笛で……あいたたたた、どうもこれはこまった。道具屋、どうだ、六十銭では……」 「とてもまかりません。どうです、おまけして二円ということでは……」 「まけて高くなるやつがあるか。あいたたた、とてもいけないなこれは……よし、しかたがないから、高いけれども一円で買ってやる」 「へえ、ありがとうございます。ようやく天ぷらにありつけた」 「なに?」 「いえ、こっちのことで……」 「買ってやるが、持ちあわせがないから、わしの家へついてきてくれ」 「へえ、すこしお待ちください。いま荷物をかたづけますから……へい、お待ち遠さま、荷物をしょいましたから、どこへでもお供します」
「さあ、ここがわしの家だ。しばらくおもてで待っていてくれ。いま代金をわたすから……」 「へえ、かしこまりました。どうかお早くねがいます。ああ、ありがてえ、ありがてえ、おもいがけなくもうけちまった。あんなきたねえ笛が一円に売れるなんて……元帳みてみよう……ええ……笛は……笛は……なんだ、たった二十銭じゃねえか、こいつはありがてえ。もうかった、もうかった……それにしてもずいぶんおそいじゃねえか。なにしてるんだろう……そうだ、この格子《こうし》からのぞいてみよう……あいたたた、こりゃあいけねえ、格子のなかへ首がすっぽりはいっちまった。あいたたた、お客さーん」 「やあ道具屋、どうした」 「へえ、首がはいっちまいました」 「なんだ、おまえの首がぬけないのか?」 「へえ、ひょいとこれへはいったとおもったらぬけません。どうか早く笛の代金をくださいまし」 「いや、わしの指もぬけないから、おまえの首とわしの指をさしひきにしておけ」
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yfukuoka · 6 years ago
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‪【2282日目】2019-04‬-17 ‪入口の扉が3つ並んでいます……ゲームみたい^^‬ ‪.‬ ‪グローバルダイニング キッチンキクチ@葛西‬ ‪_______________________________________________________‬ ‪.‬ ‪“ダルバート”‬ ‪※上から時計回りに‬ ‪#チキンカレー‬ ‪#ダルカレー‬ ‪#サーグ‬ ‪#ネパリサラダ‬ ‪#ムラコアチャール‬ ‪#タルカリ‬ ‪#パパド‬ ‪.‬ ‪※この他に、サラダ、中華スープ、チャイ‬ ‪.‬ ‪とにかく変な店。看板には日本、トルコ、インド、バングラデシュ、タイ、ネパールの国旗。メニューはそれらの各国料理の他にも、菊池ケバブハウスと書いた別のメニューが置いてあります。‬ ‪.‬ ‪選択肢があり過ぎるのですが、事前の予定通りネパールのダルバートを注文。‬ ‪サラダ……中華スープ……チャイ……うーんまだか〜〜ダルバートの到着まで、焦らしてくるタイプ。‬ ‪.‬ ‪真鍮の器ごと熱っつ熱になったダルバートが登場。本当に熱くてこぼしそうになりました。‬ ‪中東系のスタッフさんもいるし、心配でしたが正真正銘のネパールの味。豆の味が美味い。‬ ‪山盛りの青菜のサーグも、とっても嬉しい。‬ ‪ムラコアチャールは、マスタードオイルがちょっと強すぎでしたが、混ぜて食べるとちょうどよかったです。‬ ‪.‬ ‪南アジアから東南アジアまで無駄に幅広いメニューでしたが、いわゆるインドネパール料理屋さんとは違って、きっと他のメニューも現地っぽい味であることが予想されます。‬ ‪.‬ ‪このあと、仕事の撮影現場入りなんですが、僕はニンニク臭いんだろうな(꒦ິ⌑꒦ີ)‬ ‪.‬ ‪_______________________________________________________‬ 🇳🇵 #nepal #spice #curry #ネパール #ダルバート #キクチ #葛西 #カレー #毎日カレー #ふくすたぐらむ #フクドローン #カオス店舗 ‪#ニンニク臭の男 ‬ (インド イタリアン&バー キッチンキクチ) https://www.instagram.com/p/BwdMKHYgYS_/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1jy3vb9a0v2iv
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onibuscoffee · 6 years ago
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空間ではなく“空気感”をカタチにしたい。設計・デザイン/鈴木一史
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店舗の設計・デザインを生業とする鈴木一史さん。松陰神社ブームの火付け役と言われ、粋なカフェや本屋を次々と生み出している。ONIBUS COFFEEとも交流が深く、系列店のABOUT LIFE COFFEE BREWERS(2014)とONIBUS COFFEE中目黒店(2016)を設計、そして今春オープン予定のONIBUS COFFEE八雲店も鈴木さんが手がける新たな店舗となる。 途中経過の新店舗内にて。真剣な眼差しで建具の細部を見つめる鈴木さん。
もともと母が絵描き、父が建築業という環境で育ったという鈴木さん。ものづくりが身近にあったことで、設計の道に進むことは特別なことだとは思ってなかったそうだ。
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「学生時代に建築を学んで、社会人になってからは設計事務所、現場の施行を経て30歳のときに独立を決めました。会社は10期目の節目の年。独立した当初はどうやって仕事を取るのかもわからない状態で、人見知りだから飛び込み営業とかそういう選択肢はないし、人脈もない。毎朝起きて暇でした。(笑)」 道玄坂にあるALCBは渋谷のストリートに馴染んだデザインで、ツーリストにも人気。
そうした状況を経て、独立した約3年後にONIBUS COFFEE代表・坂尾篤史さんと出会い、渋谷に出す店舗の設計を担うことに。それが「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」だ。
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「コーヒースタンドを設計するのは初めてのことで、どういう機材が必要かも知りません。ギャラリー併設でスペースが限られていたので機材や建具をパズルのようにはめ込んでいきました。難しい面もありましたが渋谷らしいシンプルないい店舗ができたと思います」
センスの違いをインプットした現場
「僕にはセンスがない」と意外な言葉を口にする鈴木さんだが、頭の中にはこれまで培ってきた素材の知識、現場での経験、さまざまなアプローチの方法など膨大なストックがある。
「僕はあまり他人のことを気にしないし影響を受けないです。それでも建設現場にいた頃、多くの設計案件を形にしたことは貴重な経験になりました。デザイナーごとに、会社ごとにセンスが違います。そのセンスの違いを、単にマネするのではなくて情報としてインプットしたことで、後々自分の設計に生かせるようになりました」
また使用する素材にこだわり、あえて古く節のある木材なども使うという。通常は敬遠される素材にも積極的にチャレンジする理由を伺った。
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「例えば、100本の木があったら100通りの木目がある。石も同様、多彩なテクスチャがある。その素材が自分の思い描くものと違っても、それがかえって面白いと思っていて。自分でコントロールできない素材にこそ興味が湧きます。リスクもあるけれど、結局はその素材を自分が生かせるかどうか。自分で狙ったことができない素材が好きなんです。僕は新建材と言われるような便利で仕上げが楽な材料はあまり使わないようにしています。いつまでも経年変化をしない素材って気持ち悪いでしょう? それよりも、材木屋さんで売れずに眠っているような節だらけの古材などに興味がある。普通は、現場と設計は担当者が違うからクレームが出ないように節のある材料は省かれるんだけど、僕は現場と設計どちらもやっているからそういったことがない。お客さんが納得してくれたうえで“個性ある”材料を使うようにしています」
ーー今回の新店舗の内装の特徴を教えてください。
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「メインのロースターはインダストリアルな空間にしようと思っています。八雲店の立地は、駅から少し離れていて人通りが少ないので、人が入りやすいオープンな空間でありたいと。“お店と街の境界線がにじむ”、内と外の境界線があいまいなイメージです。カフェスペースは5坪ほどですが、ベンチとテーブル席を設ける予定。壁は白の漆喰塗って、柱は黒かな。看板は真鍮で作って……。ロースターメインなので、資材保管庫や駐車スペースを確保する��と、夏場冬場を考えて自然の空気を取り込みながら換気をしっかり回せるように設計しています」 また、注目なのが千葉県の香取にある酒蔵・寺田本家より譲り受けた100年も前の古材を再利用した床だ。ヘリンボーンよりも複雑な組み方を採用した訳を聞くと、「坂尾くんが、ヘリンボーンにしたいけど大変ですよね」と言ったことから「できないことはない」と古材を生かせる構造を考えたという。 酒蔵から譲り受けた古材は手作業で一つひとつスタッフが製材し、思い入れある部材に。
「誰かのために」やることが、僕の仕事だと思っている 
仕事をするうえで重要なことは「お店の人がやりたいと思うことを実現すること」だと鈴木さんは言う。デザインのポイントはここ!というところは明確にはなく、あくまでもコミュニケーションを重ねて生まれてくる物事を大事にする。
「例えば初めてのクライアントから仕事の依頼がくることがありますが、それよりも2店舗目、3店舗目…と仕事を共にしてきた人たちとは信頼関係もできているので、絶対的にいいものができるという実感があります。『こういう空気感だよね!』と言い合える、個人同士のコミュニケーションで成り立つ不思議な“共通言語”を空間として形にしている感覚です。現場に足を運んで、お互いに話し合いを重ねていく。そうするとそれまでモヤっとしていたことが、ある一定のタイミングを過ぎるとぎゅーっと集約されてくるんです」
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デザインがかっこいいとかオシャレだということはどうでもいい、と語る鈴木さん。とくに飲食店を設計する場合、なるべくたくさんの人が来てくれるお店をつくることが飲食店における使命だという。 2016年にオープンしたONIBUS COFFEE中目黒店。スタッフと店舗の雰囲気が調和していて穏やか。
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「ある店に入ったときに自分が感じた空気感、肌感っていうのがあって、それはなんでその空気感を出せるのか? というのをすごく考えます。すぐに結論は出ないけれど、それは設計だけの要因ではなく、そこで働いている人だったりするじゃないですか。“このお店のこういう感じ!”っていう空気感が大事。そして、そのお店が地域や人に対しての日常にならなくてはならない。だからそこに自分のエゴは必要ない。僕���自分の家になると家具ひとつ決められないんです。(笑)。でも『誰かのために』と思うと、こういうのがいいんじゃないか?と思ってやれるんです」
「信頼する仲間とやる」ことでチャレンジできる 
「僕は、同級生に家具を頼んだり、信頼する仲間と助け合いながら仕事をしています。身近なニュアンスでわかってくれる人たちとやっていて、それはクライアントでもそう。話し合っていくうちに同じ方向に進んでいける。やったことないこともチャレンジしてくれるし、そういう意味では僕は周りに恵まれていると思っているんです。今、メインのカウンターと棚の製作を愛知の家具職人に頼んでいます。僕らは、共通の知り合いである友人の所有していた無垢材を買い取り、大切にストックしています。今では貴重な材が多く、クライアントと相談して思い入れのある箇所にはその材料を使わせてもらっています。加工してみないとわからないクセのある材もあるけれど、それも面白い。節や不揃いな板目が出ても、それはそれで味があるじゃん、と。今回、八雲店の入り口はその引き取ったオークの無垢材を使って仕上げる予定です」
ONIBUS COFFEE八雲店は、今春5月頃にオープン予定!鈴木さんの手がけた店舗がどのような姿を現すのか、今から楽しみで仕方ありません!
鈴木一史 1979年茅ヶ崎生まれ。大学卒業後、都内の設計事務所、施工会社を経て2010年独立。頭を練る事と手を練る事は同義と考え、境界線なくインテリアのデザインと施工を手掛ける。主な手がけた案件として「ONIBUS COFFEE 中目黒」「ABOUT LIFE COFFEE BREWERS」「POMPONCAKES BLVD.」「Pizza 4P's SAIGONCENTRE」などがある。現在、世田谷区松陰神社前商店街の副理事長を務め、同商店街に「STUDY」という飲食店を構える。
text by Mayo Hayashi photo by Tomoko Minagawa
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niguramu · 2 years ago
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一文字から注文できる真鍮鋳物の表札 「Cast metal sign letters」 富山県高岡市の真鍮鋳物で作られたサインレターズ(表札)。 家の表札、お店の看板、ホテルの部屋ドアのナンバー、などなど・・ よく見かける「切り板」の表札ではありません。 鋳物の立体感ある文字なので、一味違った表札をお探しの方は是非ご覧くださいませー 詳しくは商品ページへ https://www.niguramu.jp/products/174cmsl-01/ 小文字1個 7500円(外税) 大文字1個 8000円(外税) 数字1個 7500円(外税) #真鍮 #鋳物 #表札 #サインレター #富山県 #高岡市 #真鍮鋳物 #brass #castmetal #nameplate #signlatter #toyama #takaoka #ishikawa #kanazawa #niguramu https://www.instagram.com/p/CfDdgQ8vBR-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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