#濱崎明子
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知多市(愛知県)ランチ会でした
今日は愛知県日進市にてお食事会でした。 ランチ会に参加してくださったゲスト様から、「夜も企画して欲しい」とお言葉をいただきましたので 久しぶりに夕食の企画をさせていただきました。 今回も、多くの皆様にご参加いただき、話題も盛りだくさんで充実した、時間を過ごさせていただきました。 場所はとってもおしゃれな Farmer’s Kitchen the…
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Made books 2024
HOMMAGE 特別号 地味なひとり旅
HOMMAGE No.4 共通ラッピング車両
HOMMAGE No.5 山手線
HOMMAGE No.6 ドラえもん電車
���急8500系 2020系がいない日常
HOMMAGE No.7 行ってみたい駅
My Train No.1 京急1000形
My Train No.2 横浜
My Train No.3 上越線
大分発金沢経由上野行き
東急8500系 サークルKの終焉
2024年は11冊作成しました。
・HOMMAGE 特別号 地味なひとり旅
(発売開始:サンシャインクリエイション 2024spring)
目次:山中城跡公園 / URまちとくらしのミュージアム / NTT技術史料館 / 澤乃井(小澤酒造) 豆らく、きき酒処 / 旧伊藤博久金沢別邸 / 江戸東京たてもの園 前川國男邸 / 横浜市電保存館 / 京王れーるランド / 大崎公園・披露山公園
ひとりで巡った場所を厳選して紹介。テーマがニッチだったり、開館日が極めて限定的だったり、さらには美味しい日本酒を満喫したり。 話題にしても地味でパッとしない、でもそこでの学びや感動はひとりで行くからこそ味わえないかと。
・HOMMAGE No.4 共通ラッピング車両
(発売開始:COMIC1☆24)
目次:共通ラッピング車両ガイド(JR西日本323系 / 大阪メトロ30000系 / 京阪8000系 / 近鉄9820系・近鉄5820系 / 阪急1000系・1300系 / 阪神1000系 / 大阪モノレール2000系 / キャ��クターを探して / 横浜市営バス「あかいくつ」)
増殖するキャラクターラッピング車両。大規模イベント開催前に、この一冊はいかが?
・HOMMAGE No.5 山手線
(発売開始:コミティア148)
目次:数字で知る山手線 / E235系 伝統のウグイス色を受け継ぐ / 影の薄い山手線の駅/駅そば、うどんの思い出 / 山手線横断~南と北の名所~ / New brand / Natirta Express E259 / N'EX From Hachioji
東京の中心を1周60分で走る山手線。東京に行けば必ず乗る路線だが、意外と知らないことも多かったり。 そんな山手線の気になること、一緒に探してみませんか。
・HOMMAGE No.6 ドラえもん電車
(発売開始:おもしろ同人誌バザール大崎)
目次:高岡市 藤子・F ・不二雄ふるさとギャラリー / ドラえもん電車に乗ろう(DORAEMON-GO!・DORAEMON TRAM・Wrapping train) / 小田急F-trainⅠ correction / 小田急F-trainⅡ 8 month diary / 川崎市 藤子・F ・不二雄ミュージアム
今や国内問わず海外でも人気な「ドラえもん」と電車のコラボを紹介。今も走るドラえもん電車や幻のF-trainなど、藤子・F・不二雄ファン必見な一冊。
・東急8500系 2020系がいない日常
(発売開始:コミックマーケット104)
目次:朝 / 偶然 / 四季
2013~2015年の東急8500系の写真を掲載。毎朝の始業光景から、偶然な一枚、そして四季と8500系。沿線住人にとっては懐かしい光景、それ以外の方も見たことがない鉄道のシーンを見てみませんか?
・HOMMAGE No.7 行ってみたい駅
(発売開始:コミティア149)
目次:3駅連続 スノーシェルターの駅 / 首都圏のご当地発車メロディのすすめ / 旅先の変わった駅 / 食べたかった駅弁 / 復活?80年代の歌姫 / ひと夏の思い出 小田急ロマンスカーLSE
駅は旅の経由地ではなく目的地。そんな行きたくなる駅を紹介。あなたの地元の駅もあったりして。
・My Train No.1 京急1000形
(発売開始:おもしろ同人誌バザール神保町)
目次:空増結 金沢文庫 / 車体別車両図鑑 / 1000形(アルミ) 2100形 600形 同じじゃないですか!? / 体感快特!?普通浦賀行き / イエローハッピーターントレイン
総製造数500 両を越えた京急1000 形。600 形、2100 形から受け継いだ車両は、確立した技術をもとに今も進化を続けている。今回は20年以上同じ形式をつくり続けた京急のスタンダードを見ていく。
・My Train No.2 横浜
(発売開始:コミティア150)
目次:歩き鉄 汽車道・山下臨港線プロムナード / 濱の鉄道ヒストリー / リバイブ横浜市電 横浜市営バスで辿る横浜市電の旅 / SOTETSU NAVY BLUE / Seaside Line シーサイドライン / 南町田グランベリーパーク号
1872年10月14日、横浜~ 新橋に日本初の鉄道が開業した。その後もネットワークを広げ新たな鉄道が誕生したり、時代と共に消えた鉄道もあった。発祥の地で歴史を変えた鉄道を訪れる。
・My Train No.3 上越線
(発売開始:文学フリマ東京39)
目次:繁栄期の歴史 1962-1982 / 明日使える?上越線の小ネタ / 新清水トンネルの駅 土合駅・湯檜曽駅 / 過去の栄光を残す 石打駅 / SLを支えた車両の最後 DLぐんま4fine / 最後のひととき 特急ときの振り回された転属劇 / 群馬デスティネーションキャンペーンラッピング車両
上越線と言われて雪国(作 川端康成)を浮かぶ人は多いだろう。群馬と新潟を結ぶ重要な路線は、東京発着の特急が行き交っていた。時代の流れで変わってしまった路線だが、そんなかつての繁栄を探した。
・大分発金沢経由上野行き
(発売開始:文学フリマ東京39)
目次:はじまり / 大分発金沢経由上野行き / コラム 鉄道博物館で図書を読む / あとがき
昭和45年10月1日ダイヤ改正の運用表から気になる列車を見つけた。今では考えられない大分から大阪、金沢さらには上野と広範囲で運転を行っていた。なぜこの運用が出来たのか、当時を知らないからこそ気になる疑問が出て来る。新幹線のネットワークにより、縮小する在来線特急列車。今とは違う特急列車の存在を探ってみる。
・東急8500系 サークルKの終焉
(発売開始:コミックマーケット105)
目次:新生 / 大井車 / 非直車 / 幕車終焉
東急8500系写真集第三弾。2020系の導入により、変化するサークルKを中心に取り上げる。
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メロンブックス / フロマージュブックス
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Made books 2023
About(2024.10) Post:10.10 2024
Work Post:9.13 2024
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ギリギリアウト
いや普通にアウト
みそかです。役者紹介です。
外公ではありません。
オムニです。
たくさん書いたので許してください。
鯊馳果迄
同郷!!鹿児島のど田舎の話をして通じる人間がいるというのは嬉しいものですね。
オムニではわたしから見てもむっずと思うような台詞、動き、間の取り方を本当に上手く表現していてこれで初心者かとびびりました。自主練の成果だね。
個人的推しポイントは寂しそうで弱そうな顔です。もっとしてほしい。
36期の芸名遊びんちゅ枠は君かな
茶兎もぐ
おいしそうな芸名!!気に入った!!
普段の話し方がおっとりゆっくりって感じでそれがぶらんの良さだと思っているので、その良さを消さずに強弱をつけられるようになったというのが大成長だね。涙がちょちょぎれそうです。
個人的推しポイントはネクタイをつけた衣装です。黒ネクタイ似合いすぎ
大谷久遠
お世話になりました!!なんかずっと上手かったね君!!
質問をたくさんしていて、ダメに食らいついていく体力とかガッツを感じました。というかダメを出されるのも楽しそうだった。強い。
個人的推しポイントは藤井さんと喋るときの犬っぽさですね。飼ってると犬に似るのか、、、?
黒井白子
今回も今回とてたくさんアドバイスもらいました。白子塾は学問として勉強になるところも多くて、フィーリングだけじゃなくて理論あってこそなんだと気付かされました。
やっぱり白子がいるとクオリティが爆上がりしますね。飴と鞭の使い方が上手いんだなと思います。
ケッペキ観に行きたいなあ
三十路
プレイリストの中に今まで役者してきたいろんな舞台の客入れの曲がたくさん入っています。幕裏で聴いていると好きになるんですよね。思い出補正なのかな。外公の客入れはいい曲いっぱいなので幕裏で聴けないの本当に残念です。役者の皆さん楽しんでね
緒田舞里
現在9月14日午前8時24分、もう何日会っていないのでしょう、わたしのまりおちゃん不足はもう限界に達しています。あわわわわわわわ
オムニでは、先輩のお手本はまりおさんでした。明るくて元気でよく喋って面白くて、でもちゃんと頼れる先輩。わたしも上手く先輩できたかなあ
え?次で引退???させませんよ??
苔丸
こけさんあなた中国語取れたのかしら、、、?人づてにお話���いてますよ☺️
翻ってオムニでの演補としての活躍ときたらすごかったですね。明日稽古だよ〜の連絡に時間とか場所だけでなく天気までついているのはさすがに最強でした。
36期にもこけえもん呼びが浸透してきてわたしはにこにこです
水琴冬雪
プロデューサーもさることながら、鬼教官も良かったですね。A脚とB脚連続のstもあったのに、どうやって切り替えたんだろう、、、やっぱりすごいや。
ベガさんがいるおしゃべり軍団の中にいると、問答無用でエチュードが始まると思っています。36期がノリノリでついていくのでもう止められない
岡崎仁美
舞監している姿を見ていると演劇って遊びじゃないんだっていつも気が引き締まります。遊びも休みもしっかり取って、やるべきところはちゃんとやる要領の良さも尊敬しています。
ていうか髪!!!いつのまに!!?去年の秋公で黒かぬが可愛いことを発見したのはわたしだと古参アピしておきます
宮濱一颯
いろんな人に成長してると褒められていました。愛されてるなあって思いました。そしてそれはロキさんが周りの人を大切にしてるからだろうなとも思いました。
エンドロ打ち上げ楽しかったですね。酔ったロキさんはやっぱり面白いです
ここから考察ヲタクモード入ります
映画のエンドロールには、たくさんの人の名前が載ってますよね。エンドロールを見ていると、ひとつの映画にこれだけ多くの人が関わってるんだと気づきます。演劇もそうですが、映画も1人では完成させられないんですよね。たとえ1000年に一度の天才がいたとしても。そこには映画が好きで、でも卓越したセンスがなくて、それでもやっぱり映画が好きな、多くの凡人もいると思うんです。
「エンドロールが終わらない」っていうのは、人とのつながりを作品にしていた多崎が、(自分を批判してくる人も含め)改めて自分を支える人たちの存在に気づき、彼らとのつながりや新しい人との出会いを続けていくことを表しているんじゃないかな、なんて思いました。
ある分野において才能がある者はその才能がない者の夢や妬みや僻みといった重い想いを背負わされていると思います。それを足枷とするか踏み台とするかというのも、ある意味才能なような気もしますね。
こんな解釈どうですか、ロキさん
役者紹介はまだ続くよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜
他の36期にも書きたいのでとりあえずひとことずつ
うみつき 悪ノリガール。ちゃんとエチュードしてるのを見たい。おみそと呼ぶのだ!!ふははははは
東愛莉 かわいい。くだらない話にめっち���笑ってくれる。制作頑張ってて偉い。守りたいその笑顔
月銀蓮 貴重な人科ボーイ。目が強そうでいい。ちゃうかネーム4文字なのでそろそろ略されてそう
オーム 音響来てくれてありがとう。医学部いつから吹田なんだろ。人科と近いので会えそうでわくわく
小佐々優大 礼儀正しい。喋り方がはきはきしてるのでさらにそう感じますね。滑舌系させたら上手そうだなあ
雨々単元気 かわいい。発声上手い。少年って感じで永遠の16歳と名乗れそう。30年後が楽しみ
きなこ 芸名ひらがななの解釈一致すぎる。照明班なのも解釈一致。いつもにこにこしてるのかわいい
大良ルナ あんまり話せてないけど君の話はいろんなところで聞いてるぞ。おもしれー女らしいじゃないか
紫苑 みんなが上手いと嘆きながらもめちゃめちゃ頑張ってた。外公アルバムのドヤ顔ピアノ写真がツボ
張潤玲 オムニの髪の毛可愛かったな。自分でできるのすごい。わたしにも教えてほしい、、、
筝 人科と聞いてあんまり驚かなかった。なんか人科っぽい。横顔がいい。ルーべの撮影会したい
宙音暁莉 外公の話になっちゃうけど作曲すごくない???こんなセンス爆発な曲作れるの??天才
錫蘭リーフ かっこいいポーズをちゃんとかっこよくきめてくれる。君が野菜ならシャキシャキしてそう
那須智むぎ 吸収速度が異常。機械に強そうで安心。免許合宿がんばれ。指導員さんと仲良くなったら勝ち
桐生芙愛 メロいと言ってるあなたがメロい。地雷系似合いそう。姫カットハイツインが見たい
響夜 声が好き。「海は広いなぁ〜心が弾むぜ!」は一生聞いてられる。麻雀できるのびっくり
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J-WAVE SPECIAL PREVIEW一般試写会レポート
4月11日、本作の公開を前にして、主演の大美賀均、撮影を担当した北川喜雄、そして編集の山崎梓が登壇するトークショーを行いました。当日は濱口監督よりビデオメッセージも上映しました。 当日のレポートを掲載いたします。
登壇者の登壇前に、「みなさま最初で最後の試写会いかがだったでしょうか?皆さんの反応が気になるのですが、その場にいられなくて申し訳なく思っています。ただ、自分たちとしても、すごく良い仕事ができたなという感触を持っています。音楽の石橋英子さんの発案から始まった企画ですが、自分にとって充実した、幸福な制作でした。映画の内容は幸せだけではないところもありますが、皆さんにとって楽しめるものであったらいいなと思います。あそこはこうだったんじゃないか、ここが好きだ、嫌いだ、とかそういう話を皆さんとしていただいて、話題にしていただければと思います。アフタートークも是非最後までお楽しみください。」と濱口監督のビデオメッセージが流され、その後MCの呼びかけで登壇した登壇者。
早速、どのようなきっかけで本作が始まったのかという話になると、撮影の北川が、「大美賀さんが合流する前に、まずは石橋さんに会いに行こう、ということと、音楽映画をどういうふうに撮ったら良いのかという命題の元に、石橋さんのスタジオに濱口さんとふたりでカメラを持っていったのが一番最初でしたね。その時点では、まだタイトルも決まっていなくて、石橋さんのパフォーマンスのバックグラウンドに流れる映像制作ということだけ聞いていました。」とはじまりを語る。
大美賀も「濱口さんとは、『偶然と想像』という作品で制作部として入ったのが始まりでした。そこから、今回も初めはスタッフとして、北川さんと三人でシナハン、ロケハンに回っていきましたね。」と、自身のはじまりを語ると、北川が「小淵沢に三人で行ったのが始まりでしたね。みんなで田舎暮らしはどういうものだろう、と言ってやってみようということでスタンドインをしながら、薪割ったりしましたね。」と、当時を重ねて振り返る。そこから、どういったかたちで“主演”を務めることになったか聞かれた大美賀は、「2回くらいシナハンに行って帰ってきたタイミングで、「驚かないで聞いてください。」と濱口監督から電話がかかってきました。何かやってしまったのかな、とちょっと怖いですよね(笑)そして、「出る方に興味ありませんか?」ということで本当にサプライズでした。」と、まさかのサプライズに観客からも驚きの声が上がった。「当然びっくりするわけですが、濱口監督は経験豊かで、『ハッピーアワー』も経て職業俳優ではない方と映画をつくられてきた方なので、そんな監督がそう言うなら面白いだろうと思いました。濱口監督にとっても新しいことをやってみようということだったので、その一員になれるなら、とワクワクしていましたね。」とオファー当時を振り返る大美賀。
濱口監督とは東京藝大の同期であったと言う山崎は「在学中は一回も一緒にやっていなくて、実質、卒業後からでしたね。わたしが卒業後は大学院の方に残って4年くらい大学で助手をやっていて、その間に海外の学校との合作など色々なプロジェクトが動いている中で、『THE DEPTH』という韓国の大学との制作にはいるときに、わたしが学校にいたということと、私が編集���続けるという選択肢をしていたということとか、私がいると学校にいるので機材もつかえますし(笑)とか色々あり、一緒にやりました。その『THE DEPTH』をやる前に『永遠に君を愛す』というのもありましたね。」と濱口監督との制作のはじまりを話す。そこから、「今回は、「石橋さんの『GIFT』という作品のためのものを、撮ってあります」ということから始まって素材を渡されて、「え!」みたいな。(笑)台本はいまでももらっていないです。」と、ここでも驚きのエピソードが飛び出す。北川も山崎が入ったタイミングのことを、「撮影中盤で、『悪は存在しない』という映画をまずは成立させた後に、その編集を解体して『GIFT』をつくる、という話を聞いていたんですけど、良い撮影ができていって、撮影の終盤に『GIFT』の方を山崎さんに頼もうと思うんだよね、っていうのを濱口監督がぼそっと言っていたのを覚えています。」と思い返す。山崎は「確信犯ですね。(笑)」と突っ込みつつ、「素材自体は一般的な音声が入っている映像が届いたんですけど、撮影順に整理されていて、「どうぞ」と言う感じでしたね。(笑)何をどうするか、というのはずっと手探りでいて、まずは素材を観て、何ができるかを考えようということで、頭から最後まで(濱口監督と)一緒に観て、「何をつくりましょうか?」という話になりましたね。前提として、石橋さんのための音楽ということはあったので、『GIFT』の編集の時は最初から、スピーカーをミュートにしてやっていました。」と、編集の裏側が明かされていき、観客も聞き入る。続けて、「『GIFT』の方を着手して、色々試行錯誤していく中で、『悪は存在しない』も並行してやって、どこがどうこのふたつは違うのか、じゃあ『GIFT』がこうしたいなら、『悪は存在しない』はどうするのか、“編集交換日記”というか、お互いどうしてるのかみたいなのを話していましたね。部分的に繋いだもので、良きものはどちらかに入れたり、というのを並行してやっていました。」と本プロジェクトだからこその共同作業のプロセスも明かされる。
本作以前より濱口監督と関わりのあった三人に、他の作品との制作の違いを尋ねると、山崎は「今までの作品は、完成形が「こうなる映画である」というのが明確にあったと思うんですね。今回、『GIFT』は特に全くなかったので、今回の試行錯誤の多さは今までに全くなかったものですね。ストーリー展開も自由で、寓話っぽいかたちで、そういうものも受けいれられる自由度の大きいプロジェクトでしたね。」と、しみじみ語る。北川も10人前後での制作体制の現場を振り返りながら、「濱口さんの場合は、皆がやったことひとつひとつが、この作品のためにどうなるか、自覚しながら、現場が作られる、場がつくられます。みんなが作品のために何をやっているかちゃんと明確に分かって仕事ができる、それが喜びにつながるし、それがすごく楽しいですね。そういう場をつくってくれるのが濱口さんですね。」と濱口監督ならではの現場での体験を語る。
映画中盤のグランピング建設の説明会のシーンの話になると、「ホン読みを何度も繰り返しやって、あの説明会のシーンは2日間あったのですが、1日目の午前中は丸々ホン読みに使いましたね。」と贅沢な時間の使い方を振り返る大美賀。「現地のエキストラの方と、東京から来た方、50人くらいのエキストラの方が演じる人の背景や、グランピングに賛成なのかどうなのかという設定を、助監督の方がひとりひとりにお渡ししてましたね。大変だなというのを見ながら、自分は撮影の準備に集中していました。(笑)」と、北川も振り返るが、そういった積み重ねがあったからこそ現地のフィルムコミッションから「こんなにエキストラの皆さんが楽しそうにやっているのは見たことがなかった」という声が上がったことも明かす。編集の山崎も、「編集素材を見ていてもそれはすごく伝わってきました!そのシーンはなんか揉めてるなと思って見ていたのですが(笑)、2日間で撮影した説明会って2カメで、素材は通常の倍以上あるわけですが、全然楽しかった!このおじさんすごい賛成している、というのも分かるので、(演じている)皆さんも何回もやっているはずなのに、白熱して、とても楽しそうでしたよ。」と絶賛。現場にいた北川も、「エキストラの方も、生で舞台上で演技をしている人の中に入って見ているような状況なので、アトラクション感ありますよね。最初はどのタイミングで誰が立つのかわからないので、面白かったはずです。」と話す。
そんな中、初めての演技経験に挑戦した大美賀は「いままでにない緊張をしましたね。頭を打ったりすると目の前に蝿が飛ぶってあるじゃないですか。あれが本当に起こるんですよ!(笑)本当にセリフが出てこなくて、間があったり、三行のうち二行を飛ばしてしまったり、最初のテイクはか��り続いてしまったんですが、濱口監督は「��れはそれでオッケーです」とか、「本当に集中している時はセリフを飛ばします」と言われるんですよね。」と現場での濱口監督のフィードバックを明かしながらも不安そうな表情をする。そこで、北川は「実は初日の3ターン目くらいに、(撮影の)飯岡さんが「大美賀さんのいいところが撮れたよ」って言ってくれていましたよ。」という話を明かし、安心した表情の大美賀だった。
最後に、北川が「噂によると、2、3回目観るとまた違う感覚に陥ると、そのようにできていると、監督と石橋さんもおっしゃっています。(笑)すごく綺麗な自然の中、そしてミニマムながら一番いい光の時間を考えながら、楽しく撮影できた作品なので、大きなスクリーンで観ていただけたら嬉しい気持ちでいっぱいです。」と、山崎が「濱口さんの作品の編集が終わった時、「観たことない映画ができたな」という感覚になるのですが、今回も「観たことがない」というのを本当に感じたので、皆さんも宣伝にご協力いただき、また観ていただけたらと思います。」と、大美賀が「僕もこの映画は8、9回観ているのですが、山崎さんが仰るように、説明会のシーンの町の方の顔一つとっても、観るべきところがあります。自然と音楽と、とても気持ち良いですよね。この後、お酒でも飲みながら話したり、観た後も楽しい作品です。感想等、書いていただいたら励みになりますので、宜しくお願いします。この映画を気に入っていただいた暁には、『義父養父』(大美賀の監督作)も観ていただけたら、理解が深まると思いますので、宜しくお願いします。」と話し、トークショーは終了した。
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2023年に読んで「オォッ!」と思った本や作品……その1
『長靴をはいた猫』(シャルル・ペロー著/澁澤龍彦訳/河出文庫/Kindle版) 『台湾漫遊鉄道のふたり』(楊双子著/三浦裕子訳/装画:Naffy/装幀:田中久子/中央公論新社/Kindle版) 『聊斎志異(上下巻)』(蒲松齢作/立間祥介編訳/岩波文庫) 『灯台守の話』(ジャネット・ウィンターソン著/岸本佐知子訳/装幀:吉田浩美、吉田篤弘〔クラフト・エヴィング商會〕/白水社) 『新版 小さなトロールと大きな洪水』(ヤンソン著/冨原眞弓訳/さし絵・カバー装画:ヤンソン/講談社文庫/Kindle版) 『象の旅』(ジョゼ・サラマーゴ著/木下眞穂訳/書肆侃侃房/Kindle版) 『リリアンと燃える双子の終わらない夏』(ケヴィン・ウィルソン著/芹澤恵訳/イラストレーション:中島ミドリ/ブックデザイン:アルビレオ/集英社) 『透明人間』(ハーバート・ジョージ ウェルズ、著/海野十三訳/青空文庫/Kindle版) 『世界の終わりの天文台』(リリー・ブルックス=ダルトン著/佐田千織訳/創元SF文庫/Kindle版) 『去年を待ちながら 新訳版』(フィリップ・Kディック著/山形浩生訳/カバーデザイン:土井宏明/ハヤカワ文庫SF/Kindle版) 『ザップガン』(フィリップ・K・ディック著/大森望訳/扉デザイン:土井宏明/ハヤカワ文庫SF/Kindle版) 『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』(フィリップ・K・ディック著/浅倉久志訳/早川書房) 『火星のタイム・スリップ』(フィリップ・K・ディック著/小尾芙佐訳/扉デザイン:土井宏明/ハヤカワ文庫SF/Kindle版) 『マーダーボット・ダイアリー 上下』(マーサ・ウェルズ著/中原尚哉訳/カバーイラスト:安倍吉俊/東京創元社/創元SF文庫/Kindle版) 『珈琲と煙草』(フェルディナント・フォン・シーラッハ著/酒寄進一訳/東京創元社/Kindle版) 『シャーロック・ホームズ シリーズ全10巻 合本版』(コナン・ドイル著/延原謙訳解説/新潮文庫/Kindle版) 『イラハイ』(佐藤哲也著/佐藤亜紀発行/Kindle版) 『シンドローム』(佐藤哲也著/森見登美彦解説/カバー装画:西村ツチカ/カバーデザイン:祖父江慎+コズフィッシュ/キノブックス文庫) 『俺の自叙伝』(大泉黒石著/四方田犬彦解説/岩波文庫) 『ブサとジェジェ』(嶽本野ばら著/『三田文學 153 春季号 2023』掲載作品) 『珈琲挽き』(小沼丹著/清水良典解説/年譜・著書目録:中村明/講談社文芸文庫) 『不機嫌な姫とブルックナー団』(高原英理著/講談社/Kindle版) 『祝福』(高原英理著/装幀:水戸部功/帯文:渡辺祐真/河出書房新社) 『若芽』(島田清次郎著/青空文庫Kindle版) 『交尾』(梶井基次郎著/青空文庫/Kindle版) 『のんきな患者』(梶井基次郎著/青空文庫/Kindle版) 『城のある町にて』(梶井基次郎著/青空文庫/Kindle版) 『風立ちぬ』(堀辰雄著/青空文庫/Kindle版) 『自分の羽根』(庄野潤三著/講談社文芸文庫/Kindle版) 『幾度目かの最期 久坂葉子作品集』(久坂葉子著/久坂部羊解説/年譜・著書目録:久米勲/デザイン:菊地信義/講談社文芸文庫) 『現代語訳 南総里見八犬伝 上下巻』(曲亭馬琴著/白井喬二訳/カバーデザイン:渡辺和雄/河出書房新社/Kindle版) 『キッチン』(吉本ばなな著/カバーデザイン:増子由美/幻冬舎文庫/Kindle版) 『かもめ食堂』(群ようこ著/装画:牧野伊三夫/カバーデザイン:井上庸子/幻冬舎文庫/Kindle版) 『ハピネス』(嶽本野ばら著/カバーイラスト:カスヤナガト/カバーデザイン:松田行正/小学館文庫/小学館eBooks/Kindle版) 『猫の木のある庭』(大濱普美子著/金井美恵子解説/装幀:大久保伸子/装画:武田史子/カバーフォーマット:佐々木暁/河出文庫) 『ハンチバック』(市川沙央著/装幀:大久保明子/装画:Title: mohohan Year: 2020 Photo: Ina Jang / Art + Commerce/文藝春秋) 『文豪たちの妙な旅』(徳田秋聲、石川啄木、林芙美子、田山花袋、室生犀星、宇野浩二、堀辰雄、中島敦、萩原朔太郎著/山前譲編/カバーデザイン:坂野公一+吉田友美(welle design)/カバー装画:樋口モエ/カバーフォーマット:佐々木暁/河出文庫) 『作家の仕事部屋』(ジャン=ルイ・ド・ランビュール編/岩崎力訳/読書猿解説/カバーイラスト:Guillaume Reynard/カバーデザイン:細野綾子/中公文庫) 『腿太郎伝説(人呼んで、腿伝)』(深掘骨著/左右社/Kindle版) 『硝子戸の中』(夏目漱石著/石原千秋解説/カバー装画:安野光雅/新潮文庫) 『思い出す事など』(夏目漱石著/青空文庫/Kindle版) 『文鳥』(夏目漱石著/青空文庫/Kindle版) 『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』(川本直著/文庫版解説:若島正/ロゴ・表紙デザイン:粟津潔/本文・カバーフォーマット:佐々木暁/カバー装幀:大島依提亜/カバー装画:宇野亞喜良/帯文:魔夜峰央/河出文庫) 『駅前旅館』(井伏鱒二著/解説:池内紀/カバー装画・文字:峰岸達/新潮文庫)『硝子戸の中』(夏目漱石著/カバー:津田青楓装幀「色鳥」より/注解:紅野敏郎/解説:荒正人/新潮文庫) 『村のエトランジェ』(小沼丹著/講談社文芸文庫/Kindle版) 『午後三時にビールを 酒場作品集』(萩原朔太郎、井伏鱒二、大岡昇平、森敦、太宰治、坂口安吾、山之口貘、檀一雄、久世光彦、小沼丹、内田百閒、池波正太郎、吉村昭、開高健、向田邦子、安西水丸、田中小実昌、石川桂郎、寺田博、中上健次、島田雅彦、戌井昭人、吉田健一、野坂昭如、倉橋由美子、松浦寿輝、山高登著/カバー画:山高登「ビヤホール」/カバーデザイン:高林昭太/中央公論新社編/中公文庫/Kindle版) 『対談 日本の文学 素顔の文豪たち』(中央公論新社編/巻末付録:全集『日本の文学』資料/中公文庫) 『40歳だけど大人になりたい』(王谷晶著/デザイン:アルビレオ/平凡社/Kindle版) 『人生ミスっても自殺しないで、旅』(諸隈元著/ブックデザイン:祖父江慎+根本匠(コズフィッシュ)/晶文社) 『ロバのスーコと旅をする』(髙田晃太郎著/装幀:大倉真一郎/地図制作:小野寺美恵/河出書房新社) 『本当の翻訳の話をしよう 増補版』(村上春樹、柴田元幸著/カバー装画:横山雄(BOOTLEG)/新潮文庫) 『書籍修繕という仕事 刻まれた記憶、思い出、物語の守り手として生きる』(ジェヨン著/牧野美加訳/装幀:藤田知子/装画:谷山彩子/原書房)
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日本の夏じたく2023
2007年にはじまった日本の夏じたくも15回目。 夏じたくの会を立ち上げ、牽引し、育ててくださった アトリエ Kinami 久保紀波さんを中心とした 「日本の夏じたく」はこの2023年で一区切りです。
▶︎▶︎日本の夏じたく2023
2023年5月19日~21日 10:00~17:00(入場は16:30まで)※21日は16:00閉場 受付:三溪記念館 9:30受付開始 会場:三溪園 神奈川県横浜市中区本牧三之谷58-1 アクセスは三溪園ホームページでご確認ください。 https://www.sankeien.or.jp
イベントのお申し込み等詳細は夏じたくHPへ https://n-natsu-s.jimdo.com
COCOON 西川の最新情報は インスタグラムをご覧ください https://www.instagram.com/cocoon_oharu/
▷▷出展者
▶︎三溪記念館 総合受付 和紙 中村功/ #拝宮手漉き和紙工房
▶︎白雲邸 染色 久保紀波/ アトリエKinami
染織 岩崎訓久・悦子/ 染織iwasaki
染織 石川文江/ 楮布織
染織 西川はるえ/ Textile COCOON
木 富沢麻子/ a_wood
古代装身具 片桐光治/ limul
墨画 石塚智之/ アトリエKinami
古典織物 中島洋一
漆 箱瀬淳一/ 箱瀬工房
日本刺繍 飯島桃���
染色 大き令子/ reikokiaburada
▶︎臨春閣玄関 竹 吉田佳道/ 竹の工芸よしだ
▶︎蓮華院 硝子 濱舘寛/ ipada 硝子 村木未緒/ ipada
呈茶 杉本百合子/すすり茶 空間 田中寛子
▶︎林洞庵 錫 今井章仁
金属 石井雄次/ Metal art and Jewelry YUJI ISHII
▶︎旧燈明寺本堂 硝子 荒川尚也/ 晴耕社ガラス工房
花 珠寳 / 青蓮舎
▶︎協力: 小熊廣美 / 書 辛島綾 / しつらい
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街とその不確かな壁/君たちはどう生きるか/ジブリ・春樹・1984
最初のジブリの記憶は『魔女の宅急便』(1989年)だ。母がカセットテープにダビングした『魔女の宅急便』のサントラを幼稚園の先生に貸していたから、幼稚園の頃に見たのだ。
まだ座席指定の無い映画館に家族で並び、私は映画館の座席で親に渡されたベーコン入りのパンを食べていた。4・5歳の頃の記憶だ。
その夜、私は夢の中で魔女の宅急便をもう一度見た。私は親に、夢でもう一度映画を見たと伝えた。
『おもひでぽろぽろ』(1991年)も映画館で見たが、あまりよく分からなかった。『紅の豚』(1992年)も映画館で見た。帰りにポルコ・ロッソのぬいぐるみを買ってもらい、縫い付け��れたプラスチックのサングラスの後ろにビーズで縫い付けられた黒い目があることを確認した。
『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994年)『耳をすませば』(1995年)までは両親と一緒に見たと思う。
父はアニメに近い業界にいたため、エンドロール内に何人かの知人がいたようだった。アニメーターの試験を一度受けたそうだが、他人の絵を描き続けることは気が進まなかったらしい。
家のブラウン管の大きなテレビの台の中にはテレビ放送を録画したVHSテープが並び、ジジやトトロの絵とタイトルを父が書いていた。テレビ放送用にカットされたラピュタやナウシカを私は見ていて、大人になってから初めて見たシーンがいくつかあった。
“家族で映画を見る”という行事はジブリと共にあった。ジブリ映画の評価は今から見て賛否両論いくらでもあればいいと思うが、批評も何も無い子ども時代に、母がとても好きだった魔女の宅急便や、戦争は嫌いだが戦闘機が好きな父と紅の豚を見られたことは幸福な年代だったのだと思う。
評価が何も確定していない映画をぽんと見て、よく分からなかったり面白かったりする。
親は『おもひでぽろぽろ』を気に入り、子どもにはよく分からない。父からは昔の友だちが熱に浮かされたように「パクさんは本当に凄いんだよ」と言い続けていたと聞かされた。
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大人になった私は『ゲド戦記』(2006年)を見て「面白い映画に必要なものが欠けているこの作品を見ることにより今までに見たジブリ映画のありがたみが分かった」とぐったりし、『崖の上のポニョ』(2008年)を新宿バルト9で見て、全然楽しめず、新宿三丁目のフレッシュネスバーガーで「神は死せり!」と叫んでビールを飲んだ。
2020年には『アーヤと魔女』の予告編に驚愕し、『モンスターズ・インク』(初代、2001
年)からずっと寝てたのか!?と罵倒した(見ていない)。
私が持っていたジブリという会社への尊敬は過去のものになり、多彩な才能を抱えていたにもかかわらず明らかにつまらないものばかり作る血縁にしか後任を託せない状況にも嫌悪感を抱いた。
期待値は限りなく低く、『君たちはどう生きるか』を見ようかどうか迷っている、とこぼしたら「見て文句も言えるからじゃあまあ一緒に行く?」という流れになり、見た。
あまりにも期待値が低かったため、文句を言いたくなるような作品ではなかった。私は2023年、もっともっとつまらない映画を何本も劇場で見ている。つまらない映画を劇場で見ると、もう2度と見なくて良いという利点がある。
『君たちはどう生きるか』の序盤、空襲・火災・戦火で街が焼ける場面、画面が歪で、不安で、安定感がなく���私はホッとしていた。綺麗に取り繕う気のない、表現としての画面だった。
複数の場面に対してセルフ・パロディーであるというテキストを読んでいたが、私にはあれらはオブセッションに見えた。小説家でも芸術家でも脚本家でも、何を見ても何度も同じことを書いているな、という作家に私は好感を持っている。少なくとも、いつも結局テーマが同じであることは減点の理由にはならない。
『君たちはどう生きるか』になっても高畑勲の作品に比べればどうにも女性の人格が表面的で、天才はこんなにもご自身の性別をも超えて何もかもわかり物語に落とし込めるのかと感激した『かぐや姫の物語』(2013年)に比べてしまうと胸の打たれかたが違うのだけれども、でも私は取り憑かれたテーマがある作家のことが、いつも好きだ。
スティーブン・スピルバーグは『フェイブルマンズ』(2022年)でもう大人として若い頃の母親を見つめ直せていたように思うが(フェイブルマンズで取り憑かれていたのは別のものだ)、
宮崎駿は小さい頃に一方的に見つめていた母に取り憑かれ、母の内面には踏み込めないまま、少年・子どものまま母を見つめ続け、自分が老年の大人として若い母親を見つめ直す気は無い。
そして、母親の方を少女にして映画の中に登場させる。しかも「産んでよかった」という台詞を創作する。
貴方は大人なのにずっと子どものままで母親に相対したいのですか、と思いはするものの、子どものままの視線で母を見つめ続けたいのなら、それがあのように強烈ならば、それがオブセッションなら全くかまわないことだと思う。
最初に屋敷に出てきた7人のおばあちゃんがあまりにも妖怪じみているので驚いたが、あれは向こうの世界とこっちの世界の境界にいるかた達という理解で置いておいてあげよう。
それにしてもアオサギが全く可愛くもかっこよくも無いことに最後まで驚いていた。頭から流れる血液も、赤いジャムも気持ちが悪い。途中途中、激烈に気色が悪い。世界や生き物は気持ちが悪く、性能の良い飛行機みたいに美しくは無い。カエル、内臓、粘膜、血液、食物もグロテスクだ。嫌悪ではない、全部生々しい。生々しく、激烈だ。その生々しさを必要としたことに胸をうたれた。
塔の中のインコについて、愚かな大衆だとかジブリはもう人が多すぎてしまったんだとか商業主義的な人間の表現だというテキストも読んだのだけど、私はあのインコたちがとても好きだった。
インコたちは自分達で料理をして、野蛮で、楽しそうだった。終盤、緑豊かな場所にワッセワッセと歩いていくインコさんが、「楽園ですかねぇ」「ご先祖さまがいますねぇ」と言ったようなことを言うシーンが面白く、可愛らし��、インコたちの賑やかな生活(時に他者に攻撃的であっても)を想像した。
私は水辺の近くをよく散歩していて、大きな渡り鳥が飛来してまた消えていくのをじっと見つめている。鳥たちがある日増えて、いなくなる。国を越えて飛んで行き、地球のどこかには居続けているのがいつも不思議だ。
映画の中で、鳥やカエルはあのように生々しく、実体をつかんでアニメーションに残すことができるのに、全てを生々しく捉える気が無い対象が残っている。どうしてもそれを残すことが寄す処なら、それはそのままでかまわない。
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小説では、村上春樹の『街とその不確かな壁』を読んだ。
私の父は村上春樹と同い年で高校卒業後に東京へ出てきたので、『ノルウェイの森』で書かれている、まだ西新宿が原っぱだった頃を知っている。その話を友人にしたところ、『西新宿が原っぱだったというのは春樹のマジックリアリズムかと思っていた』と言っていた。
私が村上春樹を読み始めたのは及川光博が「僕はダンス・ダンス・ダンスの五反田君を演じられると思うんだけど」と書いていたの読んだのがきっかけだ(曖昧だけれども、1999年くらいか?)。
『風の歌を聴け』は家にあったので、そのまま『1973年のピンボール』『羊をめぐる冒険』『ダンス・ダンス・ダンス』を読み、その後短編集をあるだけと、『ノルウェイの森』『世界の終わりとハートボイルドワンダーランド』を読み、『ねじまき鳥クロニクル』は途中途中覚えていないが一応読み、『スプートニクの恋人』(1999年)を高校の図書館で読んだがあまり面白くないと感じた。
最近ではイ・チャンドン監督の映画『バーニング』(2018年)が素晴らしかったし、濱口竜介監督の『ドライブ・マイ・カー』(2021年)も面白かった。
『ドライブ・マイ・カー』の原作(短編集『女のいない男たち』収録)は映画を見た後に読んだが、反吐が出るほどつまらなく、気持ちが悪い短編だった。
イ・チャンドン監督も、濱口竜介監督も、「今見たらその女性の描写、気持ち悪いよ」を意識的に使っていたのだろう。『バーニング』は『蛍・納屋を焼く・その他の短編』時期の初期春樹、『ドライブ・マイ・カー』はタイトルこそドライブ・マイ・カーだけれども、ホテルの前の高槻の佇み方はダンス・ダンス・ダンスの五反田君であろう(港区に住む役者である)。
村上春樹のことは定期的にニュースになるのでその度に考えているのだけど、2023年に、フェミニズムのことをある程度分かった上で過去作を読むのはかなり厳しい気もしている。
次から次にセックスをしているし、主人公はガツガツしていない風なのに何故かモテているし、コール・ガールを呼びまくっている。
『ダンス・ダンス・ダンス』に出てくるユキは13歳の女の子で、ユキの外見・体型に関する記述はそこまで気持ち悪くはないのだが、『���士団長殺し』に出てきた未成年の女性に対する描写はとても気持ちが悪かった(はず。売ってしまったので正確ではないのだが、あまりに気持ちが悪くて両書を比較をした)。
いくら今「この人は世界的巨匠」と扱われていても、作品を読んで気持ち悪いと思えばもう読む価値のない作家であるので、まだ読んだことがない人に読むべきとは全く思わない。
けれども、20年前に読んだ村上春樹は面白かったし、『ダンス・ダンス・ダンス』に書かれる母娘の話に私は救われたのだと思う。
最近友人に会い、「村上春樹は読んだことないんだけど、どうなの?」と聞かれたので、「春樹の物語は色々な本で同じモチーフが多い。主人公がいて、どこかへ行って、帰ってくる。戻ってきた世界は同じようでいて少し変わっている。私たちが現実だと思っている世界は世界の一部分に過ぎず、どこかでみみずくんが暴れているかもしれないし、やみくろが狙っているかもしれないし、誰かが井戸の底に落ちたかもしれない。だけど主人公は行って、戻ってくる。どこかで何かが起こっていても、行って戻ってくる。一部の人は行ったっきり、帰ってこられない。」
「この世では 何でも起こりうる 何でも起こりうるんだわ きっと どんな ひどいことも どんな うつくしいことも」は岡崎京子の『pink』(1989年)のモノローグだけれども、何でも起こりうる、現実はこのまま永遠に続きそうだけれども、ある日小さなズレが生じ、この世では何でも起こりうるんだわ、という小説を次々に読みながら大人になったことを、私は愛している。日常を暮らしていると現実の全てに理由があるかのように錯覚してしまうけれども、「何でも起こりうる」世界には、本当はあまり理由がない。何か理由があると錯覚し過ぎてしまうと、公正世界仮説に囚われて、善悪の判断を間違ってしまう。
「主人公が、行って、帰ってくる」形は数えきれないほどの小説・映画の構造なので特徴とも呼べないところだけれども、『君たちはどう生きるか』もそうだし、『ダンス・ダンス・ダンス』も、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』も、昔読んだ『はてしない物語』だって勿論そうだし、『オズの魔法使い』もそうで、『君の名は。』もそうだったような気がする。
『はてしない物語』の書き方はわかりやすい。
「絶対にファンタージエンにいけない人間もいる。」コレアンダー氏はいった。「いけるけれども、そのまま向こうにいきっきりになってしまう人間もいる。それから、ファンタージエンにいって、またもどってくるものもいくらかいるんだな、きみのようにね。そして、そういう人たちが、両方の世界を健やかにするんだ。」
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『街とその不確かな壁』は春樹の長編も最後かもしれないしな、と思って読み始めたが、半分を超えるまで全然面白くなく、半分を超えてもちょっと面白いけどどう終わるんだろうこれ、の気持ちだけで何とか読み終わった。
17歳の少年のファーストキスの相手の音信が突然途絶えようと、『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』の世界の終わり側の話をもう一度読まされようと、どうしてそれを45歳までひっぱり続けるのか、読んでいて全然情熱を感じなかった。
イエロー・サブマ��ンのパーカを着た少年が何のメタファーなのかは勿論書かれていないが、春樹は昔に還りたいんだろうか?何故か「あちらの世界」から物語がこちらに、鳥に運ばれてきたみたいにするすると現れ世界を覗けたあの頃に?活発な兎が息を吹き返すように?
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宮崎駿のオブセッションや視線は今も跳ね回っており、村上春樹の滾りは、もう私にはよくわからないものになった。
私は昔『ダンス・ダンス・ダンス』を何ヶ月もずっと読み続け、どのシーンにどんな形の雲がぽつんと浮かんでいるかも記憶していた。欲しいものだけ欲しがればいいし、くだらないものに対してどんなことを友だちと言い合いビールを飲めば良いかを知った。
岡崎京子に「幸福を恐れないこと」を教えてもらったみたいに。
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第2回プロジェクト新ビジュアルとファイナリスト5作品・ドキュメンタリーの予告が解禁!
オンライン動画配信サービスHuluを運営するHJホールディングス株式会社が主催する35歳以下を対象とした新世代の映像クリエイター発掘&育成プロジェクトHulu U35クリエイターズ・チャレンジでグランプリとオーディエンス・アワードを競い合うファイナリスト5組の作品がついに完成しました!先日解禁となった各作品のビジュアルに引き続き、この度、各作品の<予告編>と<プロジェクトのキービジュアル>が解禁となります。さらに、いよいよ明日4月12日(水)0時からスタートする5作品の独占配信にあわせ、Hulu会員の投票によるオーディエンス・アワードの受付も同日からスタートすることが決定しました!
今回完成したのはファイナリスト選考会の後、映像制作のプロによるサポートを受けながら、Huluで配信する映像作品の制作を進めてきた5組のファイナリストたちの作品。年齢もキャラクターも違う、個性豊かなU35の監督たちが生み出した新世代のエンターテインメント作品が出来上がりました。今回解禁された5作品の個別予告は、各作品の見どころと、それぞれの監督が作品に込めたメッセージが凝縮された映像となっています。そして制作過程の密着ドキュメンタリーの予告には、5組のファイナリストがそれぞれ、���制作の楽しさと苦悩”の狭間で葛藤しながらも、監督として映像制作に全力で向き合う姿が映し出されています。
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『姉にヒュッゲを教えたい』監督・脚本 中林佳苗
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地元・群馬のパン屋で働きながら悠々自適に暮らす彩 (吉川愛) が、“仕事人間”な姉・もも (山崎紘菜) に、ヒュッゲ=《居心地の良いゆったりとした空間、幸せを感じられる時間》を伝えるべく奮闘する、正反対な姉妹が織りなすハートフルドラマ。
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『宇宙人ともだち』監督・脚本 大江海
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50歳目前になっても無職・引きこもりの野口(鈴木浩介) と 同年代の会社員・山崎(濱津隆之)が 偶然出会い、衝突しながらも、宇宙人と交信するという同じ夢を実現するべく共同作業する姿を描いた、クスッと笑えるオフビートコメディ。
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『そこに光があるなら』監督・脚本 カワイ・ヒバリ
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コロナ禍で学校行事も部活動も中止になってしまった中学最後の冬、コロナで亡くなった祖母 ・美奈子(美保純) と喧嘩別れとなってしまった主人公 ・紗苗(中島瑠菜) が、悲しみ���自責の念を晴らすために、とあるイベントを実行しようとする青春ドラマ。
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『はじめてのよあそび』監督・脚本 瀬名亮
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窮屈で鬱屈とした中学・高校生活を送った主人公 ・沙都子(小野莉奈) が、念願の東京の大学に進学してついに憧れの大学デビューを果たしたはずが、自分にとって本当に大切な居場所に気づき、大人への階段をのぼる成長物語。
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『ヒロインの親友はハードスケジュール!!』監督・脚本 てつおとゆうほ
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ヒロインたちの恋の相談に日々大忙しな自称“プロフェッショナル親友”の主人公 ・わきこ(田鍋梨々花) が、ついに自分にもめぐってきた恋のチャンスを掴むため奮闘する新世代ラブコメ。
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第一線で活躍するプロのサポートを受け、35歳以下の若い監督たちが手がけた作品の多様性やクオリティにぜひご注目ください!!
さらに、いよいよ明日4月12日(水)0時からスタートする5作品の独占配信にあわせ、Hulu会員の投票によるオーディエンス・アワードの受付を同日からスタートすることが決定いたしました。
オーディエンス・アワードは、Hulu会員からの投票を集計し、ファイナリスト5作品の中から最も多くの得票数を獲得した作品を選出する賞。応募総数586もの企画の中から選ばれた5組のファイナリストたちによる作品を、HU35審査員とは別に、Hulu会員が評価するという新しい視点が付加される企画です。受賞したファイナリストにはHuluより<賞金50万円>が贈呈されます。投票は4月12日(水)0時〜4月25日(火)正午まで。
さぁ、約1年にわたって繰り広げられてきた若手クリエイターたちの戦いが、いよいよ本番を迎えます。ファイナリストが監督を務めた5作品と、制作過程に密着したドキュメンタリー『Hulu U35クリエイターズ・チャレンジ それぞれのゼロからイチへ』(全6回)は、ともに明日4月12日(水)0時から、Huluにて独占配信します。そして、<賞金100万円><Huluオリジナル新作の監督権>の獲得がかかる、最終審査会&授賞式は4月27日(木)の開催が決定!授賞式の模様はHuluにてライブ配信いたします。なお、授賞式では、Hulu会員からの投票により決定するオーディエンス・アワード(賞金50万円)の受賞作品も発表します。
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望著一片海,直到長出青苔:台南、基隆 兩地移住者的中年鄉愁
基隆
台南、基隆,兩個離海都很近的城市,一南一北、一晴一雨、一大一小,城市的尺度、氛圍截然不同,就連海的個性也不一樣。在漁光島看夕陽,總會想起基隆霧雨濛濛的天空;在和平島吹海風,也會惦記著台南那片魔幻時刻的晚霞。
新家鄰居Karo是同鄉,老家就在基隆正濱漁會附近。Karo讓我從他紀錄基隆的攝影展作品中挑一件當入厝禮,於是一幅家鄉的海就此成為新家第一件家飾。凝視著銀鹽相片,那些總是霧雨、低明度的青春記憶,也漸漸清晰顯影。於是決定趁著很長的年假,安排一日走春之旅,回到近年很潮的正濱漁港。
還是習慣叫這一帶為「水產」,但這個地名不在地圖上,而是當地老一輩的人對基隆中正區港邊一帶的稱呼。八斗子漁港尚未擴建時,它是基隆最重要的遠洋漁船卸魚碼頭,也曾是日治時期台灣最大的漁港。我的童年就在這個海岸村恰恰恰過了六年,因為離開很久以為早就遺忘的,卻在日後去��韓國木浦、岡山尾道、廣島吳市這些老港城感到親切時而覺悟,原來那些莫名的熟悉感全都來自這座童年記憶裡的小漁港。
走進碼頭,記憶中的各種氣味再度浮現。味道生猛的小漁村裡,魚腥、漁船機具的油漬、鐵鏽、腫脹的死河豚、夾滿濕漉漉碼頭工人手套的衣架……雨天,想到總是藍調、霉掉的時光,漁村環境的各種化學反應總讓我臭暈。
其實也有聞起來舒服的時候,例如海風,四季、晴雨聞起來都不一樣的風,會在雨天的時候尤其清新。童年就住在正濱漁會旁的社區,生活頗有情調的爸媽把公寓買在海景第一排,主臥大片落地窗風景就是基隆港,船舶的鳴笛聲是日常的環境音,只要把陽台的隔音鋁窗一打開,海風和船笛聲就會流進屋裡。喜歡大霧瀰漫的時刻,深得不見岸、不見船隻,只有燈火在迷霧裡閃耀。
除了海風,也愛山雨。社區小學座落在可以望海的山腰,主要通學路有兩條,一條要穿過菜市場,一條叫勝利巷。但只要一下雨,我就鑽進一條沿著山壁建的無人小徑,途中偷偷將媽媽逼著穿出門的雨鞋換成布鞋。小時候雖然恨死了雨天,討厭穿雨鞋,但我喜歡小徑上雜草、氣根、岩壁、苔蘚、泥土在雨中的氣味。
這裡生活離山海都近,各種挨著山壁蓋出的房子可謂建築奇觀。爸媽開在漁會斜對面經營的雜貨店是,學校也是,教會、廟都是,人神都是我家門前有大海後面有山坡。放了學,就和鄰居到漁會中庭玩耍。或翻過人家屋頂,去製冰廠後方的海岸秘境看海、看船、看老鷹。也會往山裡跑,從漁會對面長梯上去,山裡有許多小徑,爬高一點就可以看到海和基隆嶼,場景媲美宮崎駿電影。不過這條浪漫小徑,曾在一旁正濱教會即將落成時成了土石流之路,也反映基隆人與山、海爭地的宿命。
家裡以前在漁會對面經營雜貨店,專幫漁船準備出海生活物資,包括米、油、茶、罐頭、青菜、菸酒、祈求��安的金紙香燭等。身為雜貨店小開福利就是永遠有喝不完的統一蜜豆奶、津津蘆筍汁和黑松沙士。同學家裡有的跑船、有的開船舶五金行、有的在船廠修船、有的從事港務工作,有的在崁仔頂賣魚⋯⋯家家戶戶都仰賴漁港為生,回想起來我們都參與了水產碼頭最後的繁榮。
充滿魔幻潛質的小漁村在沈寂多年後有了新氣象,正濱漁會整修好了,各種藝術季、展演活動讓人眼睛一亮,街巷裡多了有趣的小店。爬上蜿蜒的長梯,撫著山牆的青苔,看著霧雨的海。回望青春,紮實的身體記憶喚醒過去。當年的雜貨店小開也已逼近中年,人活著活著自然就活出了懷舊的鄉愁,或理解事物的新視角。如同電影《日麗》(Aftersun),跟著小女孩的記憶,看著魯蛇老爸用力抽搐啜泣的背影,會忍不住一起哭泣。
Fion Tsao
宜蘭出生,基隆長大,目前與愛貓定居台南。專業寫字,偶爾拍照,近期參與著作有《山裏食》一書。最近沈浸製陶學習,喜歡透過創作與世界連結。
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ライブ開催のお知らせ
【イベント概要】
日本を代表する邦楽演奏家らと共に和とロックの融合を果たしたり、世界で活躍するトップダンサー達とコラボ映像を制作するなど、常に新たな挑戦を続けている杏ノ助。 ソリッドでモードなルックスから放たれる歌は、演歌、昭和歌謡からボカロ曲、オリジナルソングなど、驚くほど多岐にわたります。 そんな杏ノ助ワールドに賛同して集ってくれたのは、邦楽囃子仙波流家元であり、矢野顕子、松任谷由実、坂本龍一らのスタジオに参加しているほか『獅子を飼う』『ブッダ』『火の鳥』『世阿弥』、スケート歌舞伎『氷艶』等の演劇音楽も手掛ける仙波清彦氏をはじめとした豪華なメンバー7名! お届けするのは、日本の歴史をモチーフにした曲や、自身のジェンダーについての想いをぶつけた曲のほか、昭和から令和の時代を彩った杏ノ助セレクションのカバー曲。 一夜限りのスペシャルライブです。どうぞご期待ください。
【出演者紹介】
佳館杏ノ助(Vo.) Rush Style預かり所属 声優としても活動中の、酒とラーメンと焼肉が好きな町田出身のジェンダーレス男子。 VOCALOID猫村いろはの声やゲームキャラクターボイスも担当。 仙波清彦(perc) 邦楽囃子仙波流家元、3歳から父に邦楽を学び、東京芸術大学音楽学部邦楽科卒業。 洋楽ではT-SQUAREでデビューし、矢野顕子、松任谷由実、坂本龍一らのスタジオに参加。演劇音楽は『獅子を飼う』『ブッダ』『火の鳥』『世阿弥』等の作品を手掛ける。最新作はスケート歌舞伎『氷艶』。 愛称は『師匠』。 梅津和時(sax) サックス、クラリネット奏者。 1970~80年代から「生活向上委員会」「ドクトル梅津バンド」および忌野清志郎のサポートとしても活躍。現在「こまっちゃクレズマ」と「KIKI BAND」を率いる。 日本全国、世界各地をサックスを持って飛び回っている。 白井良明(gt) 立教大学在学時にプロスタート。 77年ムーンライダーズ参加、ソロ作品を多数発表。沢田研二、加藤登紀子、小泉今日子、スピッツ、ケミストリー等多数をプロデュース。映画音楽『20世紀少年』『聖☆おにいさん』『オペレッタ狸御殿』『アイデン&ティティ』他多数。JASRAC登録楽曲数549! 久米大作(key) ジャズ・フュージョングループ「プリズム」や「ザ・スクエア」(現T-スクエア)のキーボーディストを経て6枚のアルバムをリリース。L'Arc〜en〜Cielのアレンジや数多くのアーティストの編曲、プロデュースも手掛ける。 北野武監督作品『その男、凶暴につき』や舞台『男たちの挽歌』等を作曲を手掛ける。 髙橋香織(vl) 桐朋学園大学卒業後、田崎真珠の奨学金でスイスのメニューイン・アカデミーを経てベルリン国立芸術大学へ。在学中から数多くのコンサートに出演。現在はエレクトリック・アコースティックバイオリニスト、ビオラ奏者としてツアーやレコーディングに参加し後進の指導も行う。 ソロアルバム「KAO'SM-UNIQUE」をリリース。 かわいしのぶ(b) 15歳でベースを始め、18歳でSUPWE JUNKY MONKEYを結成。1994年にソニーレコードからデビューし、日本とアメリカで活動。1999年に一時休止後、さまざまなバンドやユニットに参加。現在は、大友良英スペシャルビッグバンドや坂田明COCODA、渋谷毅、KERA & Broken Flowers等で活動中。カレーが大好き。 濱田遼太郎(dr) 15歳からドラムを始める。上京後、仙波清彦氏に師事。ドラム、パーカッション、古典芸能(小鼓、太鼓等)を学ぶ。2016年パルコ劇場 稲垣吾郎氏のミュージカルにて仙波清彦氏の代役を果たす。 現在はカルガモーズ、TOKIOBAND 未唯mie等いろいろなバンドセッションに参加。
【日時】
2024年11月30日(土) OPEN 17:00 / START 18:00
【会場】
まほろ座 MACHIDA (〒194-0022 東京都町田市森野1丁目15−13 パリオビルB1F)
【チケット予約】
>> ご予約はこちら <<
※予約期間:2024/10/11 12:00〜2024/11/29 23:59まで ※まほろ座MACHIDA のページに移動します。
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漫画『りんごちゃんのおとまり図書館』
月曜社の発行する文芸誌「多様体 第6号」に漫画『りんごちゃんのおとまり図書館』を寄稿しました。9月中旬〜末ごろ発売。書店等で予約受付中です。ぜひお手に取���てみてください。
図書館で実際に行われている、子どものための「ぬいぐるみお泊まり会」を題材にした漫画です。図書館で働く友人のはなちゃんにアイデア源と資料の提供をしてもらいました。そして本誌の造本設計は(偶然ながら)友人の太田明日香さん。(めっちゃかっこいい!)
短い期間ながら出版営業部で働いていた時期があり、今でももちろん、他人事ではない出版業界ですが、本・出版の未来と言うと自動的に暗い話題になってしまいがちで、楽しい明るい話題はなかろうか、と行き着いた題材でした。個人的にも買うより借りることが近年増えていて、図書館を主題にしたいと思ったのでした。りんごちゃんの続編の構想もあり、そのうちに制作したいです。が、まずは連載漫画から!
人文、出版にまつわる論稿の数々、興味のある方は「多様体」バックナンバーもぜひです。↓ https://getsuyosha.jp/tayotai/
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『多様体 第6号(第1期終刊号)特集:展開/分岐』
到着ではなく展開、終極ではなく分岐として、多様体は結界を解く。哲学者の最初期散文、20世紀古典の新訳2篇、書店現場論のほか、図書館マンガ、現役書店員の写真作品、現役芸人の小説第一作など多彩な寄稿を揃える。記憶喪失をめぐる木澤佐登志の論考、サミュエル・ウェーバーの来日講演覚書を特別掲載。造本設計は太田明日香。
目次: 【特集】 Caffeine House「りんごちゃんのおとまり図書館」 ラクー=ラバルト「眠れる者たち」柿並良佑訳 濱崎崇「幼年時代」 河村純哉「どんぶり感情」 大塚真祐子「書店員の仕事はシット・ジョブなのか?」 バタイユ「ラスコーあるいは芸術の誕生」荻野厚志訳 ベルクソン「時間の本性について」永野拓也訳 【特別掲載】 ウェーバー「ディスジャンクティヴについての簡潔な応答」 木澤佐登志「ネット空間における集合的記憶喪失についての素描」 有地和毅「本を〈使う〉」 【投稿】 鈴木康則「エリック・ヴェイユ、暴力と対話の哲学者」 【連載】 シュヴァーベ「カイザー小伝」竹峰義和訳 檜垣立哉「中野幹隆とその時代」 山内志朗「肉の形而上学」 佐野衛「思想と時空」 佐藤健一「店長日記」 鎌垣英人「書店空間の定点観測」 【リプリント】 中野幹隆「編集後記三篇ほか」
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03/30(水)日進市(愛知県)ランチ会のご案内( vol,181)18時30分~
3月は夕食会(愛知県)を行います。竹内嘉浩
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Improvisation #3
Rhys Butler 山㟁直人 吉濱翔
日時:2024年10月5日 土曜日 開場 17:30 開演 18:00 会場:秋田市文化創造館 2FスタジオB
前売: 2,500円 当日: 3,000円
▶︎▶︎▶︎▶︎前売チケット購入(クレジットカードのみ) 下記リンク(SQUARE)にて10月4日 23:59まで受付します。 https://square.link/u/P5OM5QWc
チケットは発送しません。当日受付にて予約したお名前をお知らせください。 ご来場いただけない場合も払い戻しができませんのでご了承ください。 16歳未満の方は保護者同伴に限り入場無料。
会場住所:秋田県秋田市千秋明徳町3-16 アクセス
会場には駐車場はございません。お近くの有料駐車場または公共交通機関をご利用ください。
イベントでの飲食販売はございません。館内の自動販売機、カフェ・ショップなどをご利用ください。
主催:Keep Cities Wild (よしはま) 問い合わせ:[email protected]
”Keep Cities Wild” は吉濱翔が主催するリトルプレスレーベルです。 カセットテープやCDなどの制作販売、イベント主催をおこなっております。
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出演者:
Rhys Butler(りーす・ばとらー) 主にミュートされたサクソフォンによる質感や音色を探求しながら即興演奏を行う。オーストラリアのキャンベラ在住。同市で毎年開催されるSoundOut FestivalでGuylaine Cosseron、Jim Denley、Jean-Sébastien Marriage、Monica Brooksなどの現代即興演奏家とのコラボレーションを行ってきた。また、来日経験も多く、山㟁直人、津田貴司、江崎將史、古池寿浩、金子泰子、広瀬淳二などの実験音楽家たちと共演し、日本の音楽にさらに触発されている。
山㟁直人 (やまぎし・なおと) ドラム、打楽器奏者。音楽以前の音楽を探求し、日常からの音や流れから生じる“リズム・響き・間”を大きなうねりにのせ、あらゆる空間を音と共に旅をする。2011年渡仏、ヨーロッパでの活動を経て2014年に帰国。ジャンルを問わず様々なアーティストと共演、プロジェクトを継続し、ダンス作品や映像作品などの音楽も手掛けている。2023年4月〜6月、Artist in residence Munich Villa Waldbertaにミュンヘン市文化庁から奨学生として招聘。
吉濱翔(よしはま・しょう) 美術作家、サウンド・アーティスト。サウンドインスタレーション、フィールドレコーディング、カセットテープや日用品などを使った即興演奏など、美術と音楽の間にある表現を行う。2012年にトーキョー・エクスペリメンタル・フェスティバルにて奨励賞受賞。2017年にポーラ美術振興財団在外研修員としてイギリスに滞在。2023年きょうと視覚文化振興財団の支援を受け個展。同年、リスニング・ビエンナーレ・マニラ2023に参加。映画音楽の制作に砂入博史監督『オキナワより愛を込めて』(2023)、奥間勝也監督『骨を掘る男』(2024)などがある。
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅴ
花鳥誌2024年5月号より転載
日本文学研究者
井上 泰至
8 さしくれし春雨傘を受取し
『五百句』には「大正十三年」と注記され、初出は翌大正十四年八月の『ホトトギス』で、「近詠」とのみ題されている。『年代順虚子俳句全集』第三巻の大正十三年の項には、「四月(���不明。)小樽高商を卒へたる長男年尾を伴ひ京阪地方に遊ぶ。その時の句?」とあって、『虚子百句』では次の九番目に挙げられる「天日のうつりて暗し蝌蚪の水」の後に掲出されている。成立は前後していたか。
しかし、『虚子百句』では、この句の方を先に挙げた。その理由は、単純に『五百句』の掲載順に拠ったとも考え得るが、加うるにこの句の前の七番の句が「雨の中に立春大吉の光あり」なので、「雨」の句で一組としたか。この後九番は「天日」で晴、十番は「思ひ川渡れば又も春の雨」と雨の句となる。単調さを避け、季節の進行に晴雨の交代を入れ込んだ編集の妙でもあったか。
この句の問題は、「春雨や」と持ってこず、「春雨傘」と中七に造語としてわざわざ置いたのは何故かという点にある。ここから考えてみよう。
「さしくれし」の「し」は、一般に「過去」の意味の助動詞「き」の連体形だと言われるが、室町時代末期から、現在もその動作が続いている「完了」の意味を持つようにもなってきていた(井上・堀切克洋『俳句がよくわかる文法講座』第2章)。有名な、
糸瓜咲て痰のつまりし佛かな 正岡子規
の「し」も、「つまってしまった(そして、現につまっている)」の意味でないとおかしい。ただ過去の動作が終わったとか、あるいは過去の動作の影響が終わってしまったということなら、子規は死んでしまっていることになるが、この句は自分の最期の姿を「佛」と客観視して詠んだのであって、「今まさにちょうど」という意味でなければならない。やはりよく知られる島崎藤村の「まだあげ初めし前髪の/ 林檎のもとに見えし時」という『若菜集』「初恋」の一節も、現前する女性のうなじを詠んでいるのだから、「し」は「あげたばかりの」という意味でなければならない。
掲句も、上五の「さしくれし」を受けて「受取りし」と応じた、この呼吸が一句の眼目なのである。繰り返される「し」は、過去でなく完了の意味でなければならない。そこで中七の「春雨傘」の造語が使われることになったものだろう。
そこに気づいてみると、おそらくは女性が手渡してくれた傘を阿吽の呼吸で、虚子か、あるいは虚子が見ていた人物が受け取った動きのある一場面に焦点を当てたことがわかる。
「春雨」は本来京都独特の、鴨川の水面を観て雨を知るような細やかで繊細なそれであるから、この一瞬の「艶」なる場面をつなぐ重要な小道具の属性を知らせるのに、十二分の役割を果たしているのである。当然『喜寿艶』にはこの句は掲載されている。
なお、京都の三業(料亭・待合茶屋・置屋)の女性の品を様々に詠むのは、虚子句の一傾向であるが、
美人手を貸せばひかれて老涼し 昭和二七年
夕立に傘傾けてはつ子来ぬ 昭和三〇年
など京都の女性の「手」や「傘」を材にした同傾向の句を確認すると、虚子にとって「傘」と女の「手」のしなやかさや姿態は、発想の起点であったことが確認できる。
9 天日のうつりて暗し蝌蚪の水
『五百句』には「大正十三年」とのみ注記。『年代順虚子俳句全集』には、前の句の解説で示したように、小樽高商を卒業した高濱年尾を伴い、関西を訪ねた四月の句か、としている。『ホトトギス』大正十三年六月号の「消息」欄で年尾は、滞在十八日、京都・大阪・神戸・堺・大和を回り、特に京都の嵯峨・御室・東山、さらに琵琶湖から比叡山・大原を回り、京都の風光の良さを特記している。
掲句は、二つの解釈が一応想定できる。太陽が位置を傾け、それまで日が当たっていた場所が暗くなり、そんな中をお玉杓子が泳いでいる、というもの。
今一つの解釈は、「沢山のお玉杓子が孵ると水一面が黒くなるほどで」「日の光が水に当っても暗いような感じがする」という『虚子百句』の高濱年尾のような受け取り方である。清崎敏郎も「玉藻研究座談会」で同様の解釈を披露している。
大野林火もまた後者の意味に捉え、「くろずんた蝌蚪」と「水面の日輪」とが重なり、「不思議に重々しい空気を伝えてくる」としている(『虚子秀句鑑賞』)。
こう考えてくると、一句の解釈の分岐点は「うつりて」が「移りて」なのか、はたまた「映りて」なのかというとこにあることが見えてくる。
まず、この句が詠まれていた時、年尾が同伴していたということであれば、後者の解釈に軍配を挙げる客観的証言である可能性は頭に置いておく必要があろう。
さらに、「うつりて」を「移りて」と解釈してしまっては、太陽の移動を説明しただけのことになってしまい、何が何してどうなった式の句として、値打ちが下がる。やはり「映りて」と受け取って、太陽の姿と光は池に映ってはいるものと理解して初めて、句に情趣が生じる。
そもそも「て」は、単純な接続ばかりでなく、「ではあるが」という逆接の含意を俳句では持たせることがままある(井上『俳句のマナー、俳句のスタイル』)。
面白てやがて���しき鵜ぶね哉 芭蕉
糸瓜咲いて痰のつまりし佛かな 子規
蝌蚪生れて未だ覚めざる彼岸かな 松本たかし
この句も、「太陽の光とその姿は池に映ってはいるものの」と屈折した意味を読み取るべきであろう。
深見けん二は、やはり「玉藻研究座談会」で、「天日」の語の選択について、「何かそこからずうつと広がって行く大きな宇宙なり世界といふものが感じられる」と発言し、敏郎とのやりとりの中で、「太陽」よりも「天日」の語を選ぶことで、客観的な状況が単純化され、それに伴って、個々の細かい現象より、もっと大きな世界を把握し表現することが可能になったと確認しあい、生前虚子は「単純化していくとそこに個性が出て来ますよ」と語っていたことを引用している。
この句に虚子の「個性」を読み取るならば、「金亀虫擲つ闇の深さかな」「蜘蛛に生れ網をかけねばならぬかな」「大寒の埃の如く人死ぬる」のような闇の世界を見つめ、それすら客観視しようとする世界に通じると言えば言えようか。
最晩年の「この池の生々流転蝌蚪の紐」(昭和三十一年)も、細部にこだわった客観写生から出発して、掲句のような「単純化」を経て、たどり着いた表現と��地と見ることも可能だろう。「天日」という世界観を含んだ語の実験が、晩年の自在を生んだと考えたい。
なお、虚子の揮毫は『虚子百句』全体に、かすれた墨痕で、視力が弱くなった老年の筆を感じさせるが、掲句に限っては鮮やかな筆づかいとなっている。意図的なものなのかどうかは、本書全体から見直してみる必要があり、機会を改めたい。ただし「我心或時軽し芥子の花」など明らかに、居住まいとただした書きぶりも認められる句が少ないながらあることは、単純な墨継ぎの問題で収まるのか否か注意を要することは、心覚えに書きとどめておきたい。
『虚子百句』より虚子揮毫
9 天日のうつりて暗し蝌蚪の水
10 思ひ川渡れば又も花の雨
国立国会図書館デジタルコレクションより
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井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学���近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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グループ展「Goozenのぐうぜん」
4月13日土曜日からはじまるグループ展に参加しています。 場所は神奈川県弘明寺駅にあるGoozenさんにて、僕は絵を2点飾らせていただきます。 まだ一度しか訪れたことがないのですが、富士山が見える高台やお寺に続く参道に商店街があったり街歩きもおたのしみください。
Goozen open: 水、木、土、日曜 13:00~19:30 横浜市南区六ツ川1-283
👍👍👍👍👍
Goozen 2周年記念企画 「Goozenのぐうぜん」 ~Synchronicities are signs that you are on the right path~
4月13日(土)~5月5日(日) open 水、木、土、日曜 13:00~19:30 ( 最終日18:30まで )
さまざまな出会いの場所Goozen。おかげさまで2周年を迎えることができました。 「出会い」はこの世で一番エキサイティングな出来事かもしれません。 このたび総勢26名の創造する「ぐうぜん」が Goozenに集います。
ー参加アーティストー
阿部 龍一 池田 洸太 池田 justine ( 嬉々!! CREATIVE ) 伊藤 里桜 ( 嬉々!! CREATIVE ) 井上実 今村 遼佑 giddy design ( 千野六久 / ながいめぐみ ) 小林 大悟 榊原 メグミ さとう さかな 瀬 道代 ( 西淡路希望の家 ) 高野 いくの 田島 絵里 ( 工房集 ) 土屋 未久 堤康 博 鶴岡 一義 ( 工房集 ) 濱崎 仁精 廣瀬 龍太 星 実樹 堀江 郁子 南 保孝 ( アトリエやっほぅ‼︎ ) 宮下 和也 ( 嬉々!!CREATIVE ) 森 ひなた 山田 那美 ワタナベ ケンイチ
五十音順
◎『Goozenのはじめてのオープニングパーティー 」』 「Goozenのぐうぜん 」開催を記念して、ささやかなパーティーをひらきます。たくさんのアーティストたちが想う「ぐうぜん」に囲まれてリラックスした時間をお過ごしください。どなたでもご参加いただけます。
○とき 2024年4月13日 土曜日 18:00~21:00 ○ところ 弘明寺 Goozen 参加費 500円
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今週の入手本(0708-0714)
『夜来たる』(アイザック・アシモフ著/美濃透訳/ハヤカワ文庫SF/Kindle版)
『鋼鉄都市』(アイザック・アシモフ著/福島正実訳/ハヤカワ文庫SF/Kindle版)
『そして誰もいなくなった』(アガサ・クリスティー著/青木久惠訳/早川書房クリスティー文庫/Kindle版)
『キッチン』(吉本ばなな著/カバーデザイン:増子由美/幻冬舎文庫/Kindle版)
『かもめ食堂』(群ようこ著/装画:牧野伊三夫/カバーデザイン:井上庸子/幻冬舎文庫/Kindle版)
『羊飼いの暮らし──イギリス湖水地方の四季』(ジェイムズ・リーバンクス著/濱野大道訳/早川書房/Kindle版)
『宇宙のランデブー 改訂決定版』(アーサー・C・クラーク著/南山宏訳/ハヤカワ文庫SF/Kindle版)
『明けない夜を逃れて』(シャロン・サラ著/岡本香訳/mirabooks/Kindle版)
……上記8冊は、Amazonのまとめ買いキャンペーンを利用して購入しました。見聞きはするけれど読んではいなかったものや、読み終えてはいたもののほとんど内容を忘れていたものなどです。
『恋をする躰』(ジャネット・ウィンターソン著/野中柊訳/装丁:馬場崎仁/講談社)。先週入手した『フランキスシュタイン』を意識していたわけでもないのに、偶然にもジャネット・ウィンターソンの本が続きました。
『掬われる声、語られる芸 小沢昭一と『ドキュメント 日本の放浪芸』』(鈴木聖子著/装幀:芦澤泰偉/春秋社)。"はじめに"で語られる「のぞきからくり」と同型のものかはわかりませんが、偶然にも今日ついさっき、国立歴史民俗博物館で見学してきました。
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