#桑原駅
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magical-magyars · 2 months ago
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国鉄会津線(現会津鉄道) 桑原駅では、給水塔から水を補給するため必ず小休止した
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ignitiongallery · 9 months ago
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桑島智輝「GAGA」
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写真家・桑島智輝の新作ZINE「GAGA ZINE No.3」の販売に合わせて作品を展示します。 会場では、新作ZINE、写真集、過去のZINEなども販売いたします。 ポートレート撮影や能町みね子さんとのトークイベントもありますので、是非会場にお越しください。
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「GAGA」
会期:2024年5月2日(木)〜5月13日(月)
定休日:5月7日(火)
営業時間:12時〜21時
会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28-10 鈴木ビル3F/三軒茶屋駅から徒歩5分)
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桑島智輝
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1978年岡山県岡山市生まれ。雑誌やタレント写真集、広告などの商業写真で活動する傍ら自身の作品を発表している。2019年に写真集「我我」(青幻舎)、2020年に写真集「我旅我行」(青幻舎)を発表。主な個展に2020年「前我我後」GALLERY X BY PARCO (東京)、2022年「distance」BOOK AND SONS (東京)、「GAGA」PURPLE (京都)など。
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《会期中イベント》
『桑島智輝 ポートレート撮影』
日時 : 5月5日(日)、5月6日(月)
場所 : twililight (要予約)
料金 : 1名1枠15,000円(税込)
写真家桑島智輝によるポートレート撮影を行います。twililight周辺を歩いて撮影し、セレクトしてA4の写真用紙にプリントしてお渡しします。1枠1名をご案内いたします(原則として2ショットは行っておりません)。
5月5日(日) 12:00,12:45,13:30,14:15,15:00,15:45,16:30
5月6日(月) 12:00,12:45,13:30,14:15,15:00,15:45,16:30
件名を「桑島智輝 ポートレート撮影」として、お名前(ふりがな)・当日のご連絡先・撮影希望日時を明記の上、メールをお送りください。
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『桑島智輝×能町みね子 トークイベント』
出演 : 桑島智輝、能町みね子(文筆家)
日時 : 5月8日(水)、19:30開場、20:00開演
場所 : twililight (要予約)
料金 : 2,000円(税込)
写真業と文筆業をそれぞれ生業にしている同い年2人が、最近の事や結婚についてお話しします。
件名を「桑島智輝×能町みね子 トークイベント」として、お名前(ふりがな)・当日のご連絡先・予約人数を明記の上、メールをお送りください。
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能町みね子
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1979年北海道生まれ、茨城県育ち。『私みたいな者に飼われて猫は幸せなんだろうか?』『お家賃ですけど』『皆様、関係者の皆様』『私以外みんな不潔』など著書多数。
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fortunemura · 2 years ago
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フォーチュン村のフォーチュン農園にて「原木しいたけ出荷過程😊」を撮影しました📹原木に種菌を打ち込み収穫前(出荷過程😊)までの過程をご覧下さいませ👍
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kiroahi · 2 years ago
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赤城山
このところ休日が休日になっていなかったので、朝から健康診断があったというのに終わるなり温泉目指して走り出した。
目標は道の駅中山盆地。群馬県立天文台の近くで盆地の中の高台にある温泉からの景色が美麗である。しかも洗い場が露天に並んでおり、この寒い中すべて外で風呂を満喫できるのだ。
すでに温泉セットを車にセットしてあり、健診会場から直接温泉を目指して出発した。しかし、角をいくつか曲がると正面には壮大な赤城山。そうだ、赤城に登ろう。
赤城山山頂を目指す道は数えるほどしかなく、鳥居を通って有名な桑風庵のある道を登っていく。混雑することはなく、淡々と山道を登っていく。
標高600メートルの看板を見たあたりから少しずつ雪が目につくようになるが、道路には全く溜まっていない。途中の姫百合駐車場のあたりから路面に雪が残り始める。ここまでならスタッドレスは必要なさそう。雪山ハイクの車でいっぱいだ。
上を目指して登っていく。エスクードはフルタイム四躯なので通常路面でもスタビリティが高いが、雪道でも嫌な挙動は示さない。今年は雪が多くないようで、上の方に行ってもアスファルト路面が顔を出している。雪(圧接)路面とアスファルトが交互に出てくるのでなかなか直結四躯にはしづらいが、その必要もないくらい安定している。
見晴山展望台を超えた、あとちょっとで大沼というところで多重衝突で警察が出ていた。5~6台が路肩に寄せていたが、うち2台は結構なダメージを受けているように見え、帰りも同じ位置にいたということは動��ない状態なようだ。どんなスピードで走っていたのか。
大沼の周回路に入ると流石に全面雪道。スキー場は子供がいっぱいいて楽しそうな声が聞こえてくる。いきなり本格的な雪国だ。駐車場を巡るがどこもいっぱい。結局泥だらけの駐車場にかろうじて停める。
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特に用があって来たわけではないので、何もすることがない。一休みして周回道路を奥に進んだ。
赤城神社の駐車場もいっぱい。その先に赤城山の北側に降りていく道があり老神温泉まで行けるのだが、冬期は閉鎖される。沼に沿って細い道を進んでいくと、一部で有名な群馬県立赤城高原キャンプ場がある。無料キャンプ場なんだが狭くて設備もあまりなく、キャンプ慣れしている人用って感じ。ここも冬期は閉鎖。
この辺は圧雪路になっていると思ったら、やはり所々で舗装路が見える。もう少し進んで日陰の道が雪深かかったので直結四駆にしてみたが、やはりなんの破綻もなかった。
ぐるりと回って元の道に出たので帰ることにした。帰りも特にドキドキするようなことはなかったが、目の前を走っていたアルファードにはちょっと困った。
下りの圧雪路なのでゆっくり走るのは当たり前だが、ちょっとアスファルトが見えるとすぐに加速し始める。次のカーブの手前に雪があるのにブレーキが遅く、しかもブレーキを引きずるクセがあるようで、カーブ途中でふらついちゃってヘロヘロになっている。更にまたアスファルトが見えると���み込んで、カーブでヘロヘロ。加速するのをやめるか、ブレーキを引きずるのをやめるかしなければ何れ何処かに刺さるだろうと思ってかなり車間距離をあけた。きっときれいな道でタイヤ任せにしか走ったことがないんだろうな。
危ないといえば、姫百合駐車場のあたりで登ろうとしているバイクがいた。ヘルメットにでかい猫耳をつけた革ツナギのソロライダー。すでによくここまで来たな、というような位置だったが、これ以上は無理と察知したようで、Uターンを試みていた。駐車場に入ってみていたらもうまともに走っていられるような状態ではなく、引き返す決断は正解だと思った。ああいうのって「走ってみた!」系なんだろうか。
全部で1時間もいなかったが久しぶりの雪道は楽しかった。それでも時間がなかったので温泉はやめて地元の銭湯に浸かりました。楽しかった。
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movingearth1969 · 13 days ago
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今朝東京でも初雪が降り、いよいよ寒さが厳しくなってきましたね。年の瀬の慌ただしさですが、お元気で
お過ごしでしょうか?
来年の話になりますが、来月の話でもあります。
ボスの振付を踊るのではなく自身の創作と向き合う会、習作展のお知らせです。
気が付けば16回目、"やった事がないからこそやるのよ!"とお尻を叩き続けて貰いながらの創作の日々は、楽に流されないで自分の挑戦をし続ける事と向き合うことでもありました。
今回の創作の芽も出てきておりますが、ひと月の間にどんな実を成すか是非観にいらして下さい。
ケイ・タケイ'sムービングアース・オリエントスフィア ソロダンスと即興リレー創作展
創作の芽を探す習作展 XVI
*即興から創作へ*
空間に立つ
そして内なる自己に集中すると
自分の��造性に結びついてゆく
そして身体表現が生まれはじめる
自然に動きが生まれてくる
その時間は無垢で、美しく、幸せである
そこで見出された何かを基に創作へ進めないだろうか!
そんな試みのひととき      〈ケイ・タケイ〉
石田知生
伊藤しょうこ
大塚 麻紀
萱場 まり恵
川原田 瑞子
響子
さわ
西巻 直人
前田ゆきの
⬛︎日時:2025, 1/25(土),26(日)15:00開演
◆開場は開演の30分前
⬛︎場所:スタジオ・ムービングアース
    世田谷区赤堤2-5-9
◎小田急線「豪徳寺」・東急世田谷線「山下」駅より徒歩8分
◎渋谷駅より小田急バス 渋54系統
 梅ヶ丘経由経堂行き約35分「松原」下車徒歩2分
⬛︎入場料:カンパ制
⬛︎お問い合わせ・予約:
phone : 03-5627-7583/fax: 03-5627-7584
http://movingearth1969.tumblr.com
照明:武井 由美子
舞台監督 :河内 連太
制作協力:斎藤朋(マルメロ)
協力:桑谷哲男 岩田正晴 Earth友の会
主催:
ケイ・タケイ's ムービングアース・オリエントスフィア
小さなスタジオでの公演になりますので早目のご予約をお勧めします。
寒さが厳しい折、皆さまどうぞご自愛くださいませ。
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kininaru-hyogen-news · 4 months ago
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福島県障がい者芸術作品巡回展「きになる⇆ひょうげん リターンズ 2024」開催!
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第7回 福島県障がい者芸術作品展 「きになる⇆ひょうげん2023」入賞作品 約20点が、 福島県内をめぐります!
福島県では、気になったことやこだわりから生まれた表現、見た人がなんだか気になってしまう作品を福島県 内から広く募集して、作品を紹介する福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん」を開催しています。 
この作品展をより広く知っていただくため、今年度より巡回展を実施いたします。 
今回は白河市、福島市、いわき市の3つの会場で、第7回作品展の受賞作品や特選作品などをご紹介いたします。
【出展作家】
大内聖惺、大山翔平、桑原冬我、K・R、こうざぶろう、KO☆、佐藤将希、 佐々木佑馬、zoururen、チェンソーマン、とうボックス、芳賀雄亮、幡月、 堀田和男、本田正、ぶんちゃん、松田匡慈、渡部智子、渡部未麗
【出展作家】
白河会場: マイタウン白河 地下1Fエントランスホール (福島県白河市本町2) 2024年9月7日(土)〜16日(月・祝) 9:00〜21:00 ※最終日は 17 時まで
福島会場: 暮しの良品「いげた」3F 空き地商店 (福島県福島市本町2-7) 2024年9月19日(木)〜30日(月) 10:00〜19:00
いわき会場: いわき芸術文化交流館アリオス 公園口エリア (福島県いわき市平三崎1-6) 2024年10月5日(土)〜14日(月・祝) 8:30〜22:00
【各会場のアクセス】
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白河会場: マイタウン白河 地下1F エントランスホール (福島県白河市本町 2) 9月7日(土)〜16 日(月・祝)9:00〜21:00 ※最終日は 17 時まで
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福島会場: 暮しの良品「いげた」3F 空き地商店 (福島県福島市本町 2-7) 9月19日(木)〜30日(月)10:00〜19:00
※福島駅より徒歩で約 5 分。 ※お車でご来場の方は、近隣の有料パーキングをご利用ください。
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いわき会場: いわき芸術文化交流館アリオス 公園口エリア (福島県いわき市平三崎 1-6) 10月5日(土)〜14日(月・祝)8:30〜
※いわき駅より徒歩で約 15 分。 ※お車でご来場の方は、近隣の公共駐車場をご利用ください。
photo:©(株)ナカサアンドパートナーズ
【きになる⇆ひょうげん 2024 作品募集!】
2024年9月7日(土)から10月20日(日)まで、第8回福島県障がい者芸術作品展「きになる⇆ひょうげん2024」の作品募集をしております。
【主催】福島県
【本事業に関するお問い合わせ】 社会福祉法人安積愛育園 はじまりの美術館
〒969-3122 福島県耶麻郡猪苗代町新町4873 
TEL:0242-62-3454(火曜休館) FAX:0242-23-8185 E-mail:[email protected]
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toastkidjp · 4 months ago
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デッドセクションに営業の概念があるのか?
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営業中?
アメリカ合衆国の休場日で指数に動きがないので別の画像を貼る。
常磐線の取手駅と藤代駅の間には直流と交流の境目がある。茨城県内の大部分は直流電流での電車の走行ができないので、 その茨城県を走行する常磐線��つくばエクスプレスは直流と交流を切り替えできる高コストな車両を走らせている。 取手駅と守谷駅が始発・終点になっているのはこれが理由として大きい。
一部には取手駅の先の桑原に常磐線各駅停車の駅を作ってイオンの最寄りにすればよいのでは、という話がある。 「デッドセクションの先だったらそのためだけに交流電車が必要では?」と思って調べたら、桑原地区はデッドセクションの手前だった。 そもそもイオンはできるのかという話だ。イオンの出店予定地から消えているという情報もある。
施設情報 | イオンモール
2024/9/2 の基準価額より
評価額は8,136,263円、評価損益は2,326,566円(+28.59%)だった。久しぶりに評価額が800万円台に戻っている。
指数
昨日のアメリカ合衆国はレイバー・デイで証券取引所は休場だった。 VIX 終値は 15.55 だった。
上記の固有名詞は私の推奨ではない。自分の資産は自分の判断と責任で運用しなければいけない。
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bearbench-3bun4 · 5 months ago
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猫は知っていた 7月8日 水曜日
悦子の回想から始まります。
・平坂の失踪。 ・抜穴の存在を知っていた者は誰なのか? ・ドライヴ・クラブに現われたやせた小男の正体? ・二号室のクッションに平坂氏の薬袋を押し込んだのは誰か? ・私たちが二号室にいた時、ドアの外にいた女は誰か? ・ユリさんの脱毛クリームの空缶を抜穴の中に隠したのは誰か?
他にもあると思いますが、こんな事を回想してますね。 こんがらがった思考は、体を動かすことで解消できるものです。 というわけで、悦子も例の防空壕、そして抜け穴を見に行きます。 警察が徹底的に捜査してるでしょうから、目新しいことは何も見つからないだろうことはわかっていますね。 当然、何も見つからないだろうと思っていたら、とんでもないことがおきます。 なんと、抜け穴から人が出てきたのです。 しかもそれは、兄の雄太郎でした。 驚いたり、恥ずかしいやらで悦子は、雄太郎を怒ります。 雄太郎は近道したとすました顔です。
悦子は、驚いたときに怪我をしたので、治療のために自分の部屋に戻りヨジーム・チンキを塗ります。
ヨジーム・チンキは、ヨジウムのチンキということで、ヨジウムはヨウ素のことです。 一般には、ヨードというほうが通りはいいかも。 チンキは、ある薬品をアルコールに溶かした液体。または,チンキ剤のことです。 つまり、ヨウ素をアルコールに溶かした液体のことですね。
その時、悦子は、兄の大工道具をみつけてしまい、抜穴に復讐することを思いつきます。 五寸釘を二本で、五分とはかからなかったことを抜け穴にします。 具体的にどんな事をしたのかはっきりは書かれていませんが、多分、抜け穴が開かないように釘を打ったというところでしょうか? つまり、この一連の件は、悦子が抜け穴に釘で蓋をしたことを現したいんでしょう。 このあと、そのせいで抜け穴が使えないことが何かの���素になる事件でも起きるのでしょう。 なかなか、面白いですね。
その後、敬二を訪ねると言った兄に駅で追いつくと、そのまま一緒に電車に乗ります。 その途中の食事中に、雄太郎は、その薬がアヒ酸っだたことから、大胆な推理をします。 その薬で、平阪の殺害を計画していた。 ところが、平阪が薬を飲むのをやめていたので、それが失敗した。 それで薬をすり替えられる人として考えていた清子夫人、箱崎医院長、それに看護婦三人は除外できると。 確かに、この5人は薬のすり替えができますが、この5人の中に犯人がいたとしたら安易すぎますね。 ただ、実際にすり替えが行われたのは、日曜日の午前十時より後のことだろうから、まだわからないとです。
雄太郎は、平阪をよく知らないから、動機がわからない。 敬二は、抜穴の存在も知っていたと思われるし、それを敬二に確かめに行くのだと。 例えとして、エドモン・ダンテスが出てきますが、『巌窟王』の主人公ですね。 韓流なみの復讐劇ですね。 敬二が復讐をするという例えだとすると、一体何に対してでしょう? まあ、それもいずれ分かるのかもしれません。
その後、どうして敬二を訪ねるのかの最大の理由がわかります。 抜穴からブリキ缶が出た話をした時、彼が『何だってそんな物が埋めてあったのか?』と言ったことから、 それを埋めたのが敬二であることがわかったからだとです。 これで、ユリさんの秘密もわかるかも知れないとです。 なんか、サブキャラっぽい敬二が、キーを握っているんでしょうか?
笠井あきらの所を訪ねたらたまたま留守でした。 かわりに出てきたかみさんと話してみると、四日の夜に原稿料がはいったからと二ヶ月分の家賃を払ったそうです。 一カ月の家賃が、3600円なんて時代があったんですね。 そんな話をしていると、笠井あきらが帰ってきます。
雄太郎は、大胆にも、折角盗み出した指輪をなぜ抜穴の中に隠したのか尋ねます。 笠井あきらは、慌てたように、 「何でそんな所にユリの指輪なんかを」と、口走ります。 これはいけませんね。 こんなに簡単に誘導尋問に引っかかるなんて。 雄太郎が考えていたとおり、笠井あきらは敬二でしたね。
そして、笠井あきらこと敬二の告白です。 敬二は抜け穴を知ってましたね。 しかも、ユリのダイヤを盗んだのも敬二でした。 盗んだことに気がとがめて抜け穴に隠していた風ですが、雄太郎は、換金が難しいからだろうと見抜きますね。
敬二の告白です。 土曜日の午前11時頃に、本を持って帰るために戻ってきてたんですね。 これで、本棚の本がなくなっている件の犯人がわかりました。 というか、これだけで、敬二がここに戻ってきたというのを思いつくことはできないでしょうね。 その後、ユリ部屋から空き缶と指輪を盗んで、抜け穴を通って戻るときに、そこに隠します。 ところで、敬二��寄木細工の箱が開けられるみたいです。ユリの証言とは違いますね。 これはどういう意味なんでしょ。 あと、蜘蛛の巣について書かれていないのですが、敬二が抜け穴を通ったのなら、そのときに敬二が蜘蛛の巣だけになることはあっても、それ以降に入った人は、ほよんど蜘蛛の巣は気にならないことになるのではないかと思うのですが、どうなんでしょう?
雄太郎は、間代を払った金の出所も追求しますが、敬二は原稿料だと突っぱねます。 このあたりも、何かありそうです。
そして、その後びっくりする話が出てきます。 平坂の奥さんである清子夫人は、高校で敬二の二級上で英一のクラスメートでした。 しかも、英一と清子は愛し合っていたのに、清子の父親の破産により、債権者の中のひとりである平坂と結婚したと。 敬二は新派悲劇(新派劇で演ずる悲劇)と例えています。 ただ、この話を知っているのは、敬二とユリだけでした。 英一と清子に関係が会ったということが、平阪の失踪となにか関係があるのでしょうか? ますます、話が複雑になってきました。
駅までの帰り道で雄太郎は、考えていたことを駅近くで悦子に話します。 桑田のおばあちゃんと平坂の両方とも殺されたのではないか。 そして、平坂の死体は、自動車で運ばれたのではないかとです。 確かに、辻褄はあいますが、その後すがりつくように悦子が平阪からかかってきた2度の電話のことを問うと、それはテープレコーダーを使ったのではと雄太郎は答えます。 そのテープレコーダーを考えた根拠を雄太郎は説明します。 女性の声は、大体400サイクル、平坂の声が仮に200サイクルだとすると2分の1の速度で再生すると平坂の声のように聞こえるのではないかとです。 実際、それほどうまく行くかどうかはわかりませんね。 しかも、家永看護婦を疑っていますね。 可能かも知れないという程度でしょうか? まあ、確かに1回目の電話がかかってきたときは、外出していましたね。 2回目の電話のときはどうだったのでしょう?
しかも、1回目の電話が日曜の夜の8時過ぎだったこともあって、大洋ドライヴ・クラブで自動車を借りた小男が家永看護婦だったのではと疑っています。 どうも、自動車を借りるときに免許証を提示していたら小男とはならないと思うのですが、その当時は、まだ免許書に顔写真が使われていなかったのかもしれません。 それなら、なんとなく小柄な男と思われたのかもしれませんね。 雄太郎は、共犯として家永看護婦を考えているんですね。 家永看護婦が、電話をかける、自動車をかりる。
後は、平阪の死体がどこにあるか。 テープ・レコーダーは、どこにあったのか? そして今はどこにあるのか? 自動車は日曜の午後8時から月曜の午前2時までの6時間、どこに隠されていたのか? もし、平阪が殺されたとしたら、どうして殺されたのかという動機もわからないとですね。 これ以上は、警察力でもないと無理だと言う結論になります。
まあ、確かに難しいでしょうね。
なんと、ここで、老警部なる人物がいきなり登場します。
老警部、名は峰岸周作といい、以前、雄太郎たちが住んでいた目黒の近所にいた老人でした。 雄太郎たちが知り合った頃は、警視庁の���査係長を勇退していて、よく犯人捜査の話をしてもらっていました。 雄太郎は、その老警部に会いに行きます。 悦子は、雄太郎と別れて、平坂清子夫人と会いに行きます。
別れた場所は、新宿駅でした。 時刻が書かれていませんが、午後の2時頃でしょうか?
悦子は、平坂清子夫人からなかなか面白い話をききます。 ・商取引のために人を殺すなどということは、絶対ない。 ・むしろ、平坂殺されたのではないか。 ・五日の、日曜の夕方、二号室の窓の所に平坂の紺とクリーム色の縞のネクタイがぶらさがっていた。 ・その場に、六号室に入院していた工藤の奥さんがいた。
工藤の奥さんという表現がいまいちよくわかりませんが、工藤まゆみのお母さんのことでしょう。 その人が、いたということと、ネクタイには何かの関連があるのでしょうか? そういう書き方ですからね。いかにも。
その後、どういうタイミングで一緒になったのかわかりませんが、箱崎医院に戻る途中で雄太郎が、老警部に会って事件の事を話したこと。しかも、身元不明の変死体について調べてくれることを話し、悦子は、平坂清子夫人との事を話します。
箱崎医院の近くまで来たときに、ふたりの少女がを見かけます。 ひとりはユリさんで、もう一人は友達のようです。 雄太郎は、ここでも大胆な行動に出ます。 かなり、怪しいですけどね。
土曜日、午後からのクラブ活動で今度の演劇のことで集まった。 今年は、ハウプトマンの『寂しき人々』を計画していて、衣装や舞台装置の資金を集めていること。 月曜日は、遅刻してきたあとおばあ様が亡くなったから帰ったと、雄太郎は聞き出します。 ちなみに、ユリさんが演劇をやっていることは桑田老婦人のみ知っていました。
『寂しき人々』とは、ゲルハルト・ハウプトマン作で、若い科学者が、彼の研究に理解のない妻と、彼の考えに共鳴する女子学生との三角関係に悩み、自殺をとげるまでを描いた自然主義的作品です。
ユリさんがおかしくなったのは、敬二にダイヤを盗まれたことがわかってからですね。 まあ、ダイヤが盗まれたらおかしくなるのはわかりますが、自殺するほどとは、どういうことなんでしょう?
箱崎医院に戻ってくると、箱崎から峰岸というひとから電話があったことが雄太郎に告げられ、その内容がテープ・レコーダーが発見されたことだというのです。 なんか本当にテープ・レコーダーが使われたんですかね。 雄太郎すごい! 箱崎は、テープ・レコーダーに何の意味があるのかわからないようですが、平阪殺しに関連していると雄太郎が言うと、驚きます。 箱崎は、平坂は殺されたのか?いつ発見されたのか?聞きます。 そんな、箱崎をなだめて、家永看護婦が自動車の運転ができるか雄太郎は確認します。 箱崎は、よく覚えていないようですが、ただ、自動車屋の娘だから運転できるかもといいます。 ここで、雄太郎は、自分の組み上げた推論を語ります。
ニセ電話のことに及んだ時、箱崎の顔色が変わって、テープ・レコーダーを持っていたからと言って、その男が犯人だという証拠にはならないといいます。 うん? 犯人は、多分男でしょうが、まだ、犯人が男だとは決まっていないような気もしますけどね。 勘ぐり��ぎでしょうかね。 雄太郎は、テープ・レコーダーを持っていたという方に引っかかたみたいで、テープ・レコーダーを持っていたのは誰かと聞きますが、箱崎は、答えませんね。
箱崎は話題を変えて、動機について尋ねます。 雄太郎もその点は、わからないみたいで、逆に、箱崎に思い当たるフシはないか尋ねますね。 箱崎は、平阪につてい知っていることは、私の患者だったと言う事実以外にはないといいますね。 それを聞いて、雄太郎の目が一瞬光るのですが、これのどこに問題があるのでしょう? 頭のいい人の考えることは、わかりません。 雄太郎は、箱崎が誰かをかばっていると考えているみたいですね。 その後、家永看護婦にも話を聞いてみようとしますが、外出中でした。 その時点で、夕方になっていましたね。
ここで、かん高い女の悲鳴が聞こえてきます。 皆で防空壕に駆けつけてみると、その入口で、家永看護婦が倒れているのを発見します。 烈しくケイレンしている彼女の右の肩に傷がついて、血が流れ出していました。 雄太郎と箱崎医院長が、家永看護婦を運ぼうとしますが、箱崎医院長は、一目見るなり毒にやられたようだと絶望的に頭を振ります。 その時、倒れていた家永看護婦が「ネコ。ネコが」といいます。 でた!!って感じですね。 そうこないと、面白くありません。
皆は立ちすくんでいるようですが、雄太郎は、冷静にあたりを観察しますね。 ・壕の入口から中を覗き込み、そこに生物の気配が感じられないのを確認します。 ・雄太郎がポケットから懐中電灯を取り出します。(用意周到です) ・おり口の石段には血がしたたって、壕の中の方に続いていました。 ・壕の中に下りると、ローソクを立てるくぼみのすぐ前の床に、一本の刃の幅は二センチで万年筆よりやや長いナイフが落ちています。 ・鋭くとがった先端に血がついていてこれが凶器であると思われる。 ・ナイフの近くに、グリーンのビニールのハンドバッグが、ハンカチやコンパクトとともに散乱していました。 ・そのそばに、太い頑丈そうな一本の針金を見つけます。 ・その針金は35センチくらいの長さで、かぎ形に曲りもう一方の端はまるく、しゃもじのような形になっている。 ・ローソクを立てるくぼみに黒い猫の毛が落ちているのをみつけます。
こんなところでしょうか? ここまで読むと、猫に関連してる何らかの装置で家永看護婦が毒のついたナイフで殺されたという感じでしょうか?
壕の中から出てきて、雄太郎は駆けつけた警官や他の人と話しますが、箱崎医院長がズバッといいますね。 ・刃物にコブラの毒が塗ってあったのだろう。 ・あの右肩の傷は、後ろから刺されたもので、あれ以外一つも傷はない。 これは医者ならではなんでしょう。
その後、雄太郎が衝撃の発言をします。 犯人がどこに逃げたのかはわからないが、抜け穴を使って勝福寺側には行っていないというのです。 なんと、抜穴のふたがあけられないように釘でとめてあるというのです。
人見、えたいの知れない幽霊でも見たかのようにふるえ出します。 箱崎医院長と英一は、信じられないふうで眉を上げます。 敏枝夫人は、おどおどした様子です。
そこに、峰岸老警部の登場です。 この時点で、夕方もかなり時間の立った頃だと思うのですが、峰岸老警部は、勢力的なんですね。 雄太郎が、峰岸老警部に簡単に事件を説明して、それから敏枝夫人と引き合わせます。
その後、駆けつけた警視庁捜査一課の砧(きぬた)警部補に老警部の申出が受け入れられて、雄太郎が尋問に立ち会うことになります。 このあたりは、うまい演出ですね。
そして、峰岸老警部は尋問が行われる前の応接室で、雄太郎と打ち合わせと称して推理を聞きます。 雄太郎の推理はこうです。
テープ・レコーダーの録音は防空壕で録音は真犯人と家永看護婦が行い、そのまま防空壕に隠して置かれた。 家永看護婦が桑田老夫人の手紙を読んで事前に知ることができたので、日曜日の午後二時、平坂が防空壕にやって来るのを待ち伏せして彼を殺した。 そのまま犯人は平坂を殺して死体を抜穴の中にかくした。 夜になって家永看護婦は、フロへ行くと言って医院を出る時に、壕からレコーダーを持っていき公衆電話で箱崎医院を呼び出し平坂の声の第一回の電話をかた。 それからフロ屋の二軒先の質屋でレコーダーを質に入れた。 次にフロ屋へで入浴をすますと駅前のドライヴ・クラブへ駆けつけ自動車を借りた。 そして自動車をどこかにかくし医院へ戻って来てきた。 六日の月曜、家永看護婦は、質屋からレコーダーを受け出し、二回目の電話をかけた。 しかし、老夫人の死体が発見されていため、レコーダーの意味がなくなったので売り払った。
で、峰岸老警部が調べた情報と一致するようです。 かずさ屋という質屋には、日曜日の夜八時過ぎ女がレコーダーを預け、月曜日の午前九時半頃に受け出した。 恒春堂とう古物商には、六日の午前十時頃女が置いて行った。 確かにこれらは、時間があれば確認できそうですね。 ドライヴ・クラブのことが書かれていないのがちょっと気になります。 これも、家永看護婦だとすると、小柄な男性という証言はなんだったのでしょう? あと、この推理で気になるのは、日曜日の午後二時より前に犯人は、平阪に殺意を抱いたことになります。 そこに書かれたことで、殺意を抱くようなことがあったのでしょうか?
それから、平阪が殺されたとすると変死体として発見されているのではと雄太郎は推理したようで、峰岸老警部にそれを確認します。 三つあった身許不明の変死体の一つは女であとの二つは平坂の特徴とは合わない。 どうなんでしょうね? なんか、フリのような気もしますね。 男の2つの変死体のうちどちらかが…なんてなると面白いんですけど。
そして、よいよ応接室で尋問が始まります。 まず、雄太郎が現場の状況なんかについて質問を受けます。 今まで見てきた内容の確認で、目新しいこともありません。 抜け穴に釘を指したのが、悦子だとわかりますがこれも、読者にはなんとなくわかっていましたからニヤニヤしただけです。 ただ、これで抜け穴が通れないことがわかっていたのは、誰もいないことがはっきりしました。
次は、箱崎医院長です。 これも、特に目新しいこともありません。 ・症状から毒蛇の毒ではと考えた。 ・誰かがテープ・レコーダーを持っているのを見たことがない。 ・「ネコが、ネコが」というのは、聞き間違いではない。 ・死体のそばに落ちていたバンドバッグは見たことがある。
次は、敏枝夫人です。 特に目新しいこともないと思うのですが、どういうわけか文面を割いています。 何かあるのでしょうか?
敏枝夫人は、 看護婦と患者さんの夕食をすました後、うちの者の為におぜん立てをしている時に、この事件がおきます。 茶の間には、英一と女中がいました。 人見看護婦が知らせてくれたことで敏枝夫人が知ることとになります。 英一が出ていった後を追いかけると、壕の入口で主人と雄太郎が家永看護婦を抱き起こすようにしていて悦子さんが、そばに立って見ていました。 敏枝夫人は、被害者を見ていませんが、英一が『死んでるじゃないか』と言ったといってます。 ネコがどこにいたかはわからない。 ハンドバッグは家永のですがほかの物はわからない。
と、ここまでは、とくに目新しくもありません。
で、家永看護婦が、外出したのは誰の命令か?確認すますね。 すると敏枝夫人は、家永看護婦が私の所に来て、行ってまいりまでょうか、と言ってくれたとです。 家永看護婦が外出したことの裏付けにはなりましたね。
次は、英一です。 これも特に目新しいことはありませんが、どういうわけか家の中にテープ・レコーダーがあったことがあるかという質問を受けます。 答えは、知らないですが、英一がテープ・レコーダーと関わっているんでしょうか?
次は、人見看護婦です。 これも特に目新しいことはありません。 ただ、悲鳴が聞えた時、薬局で置時計を見て、その時刻が6時23分頃だと証言します。 野田看護婦と薬局の入口の前に立って話しているのを、その時刻の2,30分前に確認しています。 家永看護婦については、一番古参で頭も働く人だが、高慢だったといいいます。ナイフと針金以外は、家永看護婦のものだともいいますね。 平坂の手術に家永看護婦が立ち会ったことが書かれていますが、これ全体に関係あるのでしょうか? 門からは誰も出ていかなかったことも確認されますね。
次は、野田看護婦ですが、脳貧血で看護婦室で横になっています。
次は、桑田ユリです。 裏木戸からは誰も出なかったことを確認するだけです。
次は、炭屋の若主人です。 近所の炭屋で、炭の配達に6時10分ごろきて、それからずっと炭を切っていたと証言します。 その当時は、炭から灯油への転換期だったみたいです。 炭を切るとは、文字通り、使いやすいように長い炭を切っていたのでしょうか?
これで、表も裏も出入りがなかったことがはっきりしました。 つまり、内部の犯行ですね。
質屋や古物商は、家永看護婦に間違いないということですが、ドライヴ・クラブはわからないみたいです。 かなりいい加減ですね。
それから、女中のカヨさんの尋問ですが、ここでとんでもないことが発覚します。 英一の部屋にテープ・レコーダーが、1日から4日まであったとです。
これで、再度、英一の尋問です。 英一は、落ち着いたもので、預かったものだし犯罪には関係ないから言わなかったとです。 英一の部屋に、テープ・レコーダーがあったことを知っている人があるとすれば、箱崎医院長だろうといいます。
その他の人の尋問も行われますが、特に書かれることもありません。 翌日、2つの変死体、一つは酔っぱらい労働者の溺死体で、もう一つは、引き逃げの検証をするみたいです。
これで、水曜日は終わりです。 結局、死体が増えただけですね。 家永看護婦を共犯にできるような人物が犯人だということ、明らかに内部の犯行とわかったのは収穫でしょうか?
つづく
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higashiazuma · 8 months ago
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じゃれ本 1卓目の作品
「じゃれ本 オンライン試用版」を使ったセッションで紡がれた物語たちです。前の文の前後関係がわからずに何かを書こうとするとこうなります。参加した本人たちはめちゃくちゃ楽しかったです。
お題:ホラー ページ数:8P
『忘れられた木』
幻視を見た。夕日を背中に浴び、吊るされた死体。枝という枝に麻紐で吊るされていた……これは幻。 私は小さい頃から良くこういったモノを見た。
そして、私がそういう幻視をすると決まって何か似たことが起こる。建設現場の作業員が、足を踏み外して死んでいた。首には命綱が絡まっていたそうだ。幻視が正しかったことを確かめるためにSNSを漁った。
スクロールしながらふと、特定の話題に連なるコメントをまとめて「木」と呼んだなと思う。ああいう掲示板やwikiには、時折得体のしれない信憑性があったものだ。 ふと検索欄に指が向く。ある単語が「浮かんだ」
「菩提樹」 小さな検索窓に、たった三文字の言葉を打ち込んだ。 すると、ひとつのスレッドか過去ログ倉庫から発掘された。 無数の話題「木」の中に埋もれた、1本の「忘れられた木」。
昔々の事であった。その村は絹を生業としていた。土地には良質な桑の木々があり、蚕を育てるにはうってつけだったのだ。そんな桑の原の真ん中にポツンとある「菩提樹」それがその木である。
その「菩提樹」のために、囲いを作ったのが悪かった。人間の余計な世話で水が溜まって流れていかなくなった。根が腐り、どうしようもなくなってしまった。だから先祖は、「菩提樹」を失ってしまった。
菩提を失う。――悟れない。涅槃に至ることはない。そうして行き場を失った亡者どもが、今も私が見続けているものたちなのだろうか? だとしたら私の務めは、囲いを崩すこと。 それで蘇るのは、本当に木だろうか?
ふと、私は背後を見やった。 暗い部屋の中、ディスプレイのみの明かりで照らされた私の影。それに無数の「別の影」が纏わりつき、まるで菩提樹のような影を落としていた。 ああ―― 私も、忘れられた木になるのだ
『仄暗い水死体』
じいさん曰く、死体の色には明るいのと暗いのがある。明るいのは悪くて、暗いのはいいんだと。明るいのはまだ魂が引っ付いてるんだ。明るいのを見っけたらわざとしばらく見ないふりをして”干し”とくんだと。
すると目の前にあるずぶ濡れのこれは"干す"必要がある。人ん家の屋上でなんという仕打ちだ、と舌打ちした。頭にあるのはこれで値打ちがどれほど下がるかということばかり。一番怖いのは人間の欲だと我ながら思う。
だが"干す"となると、ここ以上に適任の場所はあるまい。止むを得ず、僕はそれを屋上に放置することにした。 もちろん、そのまま置いておいては騒ぎになるだろう。 そこで一計を案じた。
���工事中・立ち入り禁止」 安直だが準備無く出来るのはこれが最善だろう。もちろんここの管理者が見れば不信がるのは避けられない。エレベーターの無い屋上の管理を真面目にこなさないことを祈った。
あれは明るい死体だった。現代日本で死体が見つからないわけがない。時間を稼げたらいい……。 僕の頭はあの死体でいっぱいだった。白熱電球のような明るい死体だった。時間だけがほしい。
どうすれば? ――翳を作ればいいんだろう。暗くすればいい。夜を、もっと早く夜を。夜を呼ぼう。太陽も星も沈めてしまえ。ストロボライトもカメラのフラッシュも、みんな空に向いちまえ。死体が干上がるまで。
そうだ。――視界に、あるものが止まった。 浄水槽。百均の網を使えば、あの暗闇の中でこれを干せる。
網を取る。広げる。置く――死体を。ツンとした腐敗臭に目をしかめ、手早く、手早く行う。 そして暗い円筒へ。
水死体は仄暗い闇の中。
『包帯はまだありません』
残念ながら私の右腕には呪いが掛かっている、と言われた。中学生の妄想ではない。浮き出た痣のような模様はどことなく死んだ祖父に似ている。 一応は隠すかと包帯を探していたら、声が聞こえた。「まだだ」と。
ぎょっとして右腕に目をやった。浮き出た痣が心なしか濃くなり、祖父が死んだ時の――棺の小窓から覗いた時のあの顔を思い出させるような模様になっていたが、他に異変は無い。
僕はその腕を用心深く長袖に隠した。消えるわけではないができる限り目には入れたくない。もちろん見られるのも困る。挙動不審にならないよう辺りを見回し皆のところに戻った。
「あのね」 ほとんど話したことのないクラスメイトに話しかけられた。僕が腕を隠しているのは、リストカットの類ではない。僕はそういう苦労を背負っているわけではない……。 「わかるよ」と言われ申し訳な思う。
解られたところで仕方がないのだ。適当に会話から離脱するため、教科書など開いたところで耳に届く。 「お祖父ちゃんだった? それともお祖母ちゃん?」 手から滑り落ちた本は、机上で「雨月物語」の項を開く。
雨と月の物語。 それがこの痣と関係あるとしたら。 脳裏にあるビジョンが浮かぶ。祖父が亡くなる前、裏山のお社に連れて行かれた事があるのだ。天気雨の降る真夜中。辺りをぼんやり照らすおぼろ月。
周りは不思議に明るかった。 僕は空気に飲み込まれそうになって祖父の手を握り込んだ。 ――次の瞬間だ。影が動いた。明るい、恐ろしい月明かりの中影が動いたのだ。
祖父の影は僕の影を林��の皮をむくようにくるくると剝ぎ取る。そして毛糸玉を丸めるように身にまとっていった。僕はまだ影だ。身体の内側にも影があることを悟った。影と陰が。
『邪神の霊安室』
僕がその存在を知ったのは、古本屋で買ったオカルト誌の記事がきっかけだった。 神というだけでもいかにも胡散臭いのに、それが霊安室に眠っているというのだから。それも、神田駅から徒歩15分圏内に。
時はもうすぐGW。ブラックだった弊社もとうとう有給を使って長期休暇を取らせてくれるようになった――有給を強制という点は目をつぶった――つまり丁度僕には時間があるわけだ。
「病院?」恋人がさりげなく言った。カウンセリング?いやだ。せっかくもぎとったGWを埋めるものは娯楽ではなくてブラック労働でぶっ壊れた心身のマイナスをゼロに戻すことだなんて。それよりディズニーとかさ……
「ほら、一種のアトラクションには違いないでしょ。体験型アクティビティ、ってやつ」 癒やし系ってやつか。私は頭を振り、心を温めたいわけじゃないんだと示す。どうせなら底の底まで行きたいんだ。
息を止めると、思い切って温水プールに飛び込んだ。 底へ。底へ。底へ。 違和感があった。 このプール、こんなに深かっただろうか…?
喉に手を当てる。不思議に肺も苦しくなかった。……死んだ? 背筋に汗が、いや、今はプールの水の中なのだから水圧か? とにかく深く進んだ。
肺に水が溜まりきってからというもの、不思議と苦しくはなくなった。大理石に埋もれた魚の化石が欠けた目玉でこちらを見つめている。
帰れない。 僕は悟った。 生きてはいられる。 でも僕は水の生き物だ。
水を得た魚とはいうけれど、この水はきっと良い交わりなど運んではこない。鱗のような空から降る雨のように、やがて僕の血を烏賊のそれと同じ色に変えるだろう。
お題:特になし ページ数:4P
『大げさな本』
この本を読んでいるあなたはとっても幸運だ。この本を読めば人生が変わること間違いなし。成功まったなしだ。何々をするとかそういう面倒なことは一切なし。『読むだけ』だ! つまりこの文が読めていさえすれば、
あなたはすぐさまハッピー!人生の勝ち組というわけなのです!ああ、本はまだ閉じないで。始まったばかりですからね。ここまで見ている賢明なあなたならこの本を読破するのにそう時間がかからないであろうことが、
全知全能の神が地を見そなわすごとく一目瞭然です。 改めて書きましょう。今後読み進めるにあたって、たった一つの手順を守るだけで、あなたはまさに時代の寵児、人類の救世主。守らなければ? あなたは死ぬ。
私は恐ろしくなって本を落とした。だが何ともない。 このような書き方はビジネス書や自己啓発書にはよくあることじゃないか。ただの大げさな本だ。 それを廃品回収に出しに行こうとした私に、トラックが迫っていた
『口紅と串刺し』
それを買ったのはデパートのとある化粧品売り場だった。 買うつもりなんて微塵もなかったはずなのに、鋭利なそれにひと目で心を奪われてしまったのだ。 「これはどうやって使うんですか?」 アドバイザーに尋ねる
「つまり」アドバイザーは答えを溜めた。「なすがままにです」 気が付けば包装紙に包まれた口紅を持っていた。 形状からいって、これを唇に塗りつけるとは思えない。鋭利にとがりすぎている……。
「……これはペンですか?」 拙い中学生の英文のような質問をしてしまう。 鋭利に尖った口紅。身を飾るものではなく筆記用具なのではないか?そうであってくれ。
「いいえ、口紅です。…教科書どおりじゃなくてごめんなさいね」 薔薇色の先端に鋼のハイライト。次の瞬間、僕の口から同じ色の液体が溢れ出す。いま唇は真っ赤に濡れている。
『最高のドーナツについて論じよ』
最高のドーナッツを語るにはまず「ドーナッツ」の定義を定める必要がある。もちろん料理の歴史の本を確認すればある程度先行研究の結果が分かるのだが、ここはあえて改めて定義し直したい。
さもないとX(旧twitter)でどこからともなく、「ドーナッツではなくドーナツです」、なんてbotに絡まれ…ることはなくなったが、同様の事態を引き起こしかねない。 一つ譲れないのは、そう、穴だ。
なんとしても、ダース買いしてしまったこのカスタード&エンゼルクリームの山に穴を開けなくては。全てはそれからだ。 私は手始めに、オールドファッションを最高にインスタ映えしそうな角度で撮った。
ここのドーナツはやたらと写真写りが良い。普通のドーナツの写真なのに、またたくまに恐ろしいほどのリアクションが付いた。 やれやれ。『絵に描いた餅』……こと映えるドーナツである。さて、あと11。
『髪の間から覗くピアス』
それまで誰かの耳を特別だと思ったことはなかった。パーマを当てすぎた髪の間に、赤くぷっくりとした粒が見えたときまで。 思わず「耳んとこ、血が」なんて言いかけて、それが彼女の意志表示だと気付く。
それは、赤い石だった。 如何せん、宝石には詳しくないもので、何という石かはわからない。彼女の耳元で艶やかに存在感を放つ、ささやかな意思表示。 思わず声をかけずにはいられなかった。
「どなたの石ですか?」 え? ――え? どうしてそういう言葉が出たのだ���う? 女性の様子も変だ。さっと顔を青くして、ピアスをもぎ取ると逃げるように去っていった。残されたそれをなぜか手に取っている。
――ま、そういうこともあるか。 なんとか自分をなだめ、残ったそれをポケットの奥に突っ込んでおく……あのピアスが女性の耳を輝かす姿でも想像しながら。
お題:特になし ページ数:8P
『背びれアラビックヤマト』
子供の頃から魚になりたいと思っていた。最初は「人魚になりたい」だったのが、自分はそんなメルヘンに相応しい存在ではないという自覚だけはあったせいだ。私には鰭がないから、厚紙で作って背中に貼る。
だから、なるべきは「魚」だ。人魚はずうずうしいかもしれないが、鮮魚売り場に並んでいる魚には別に文句もあるまい。あら珍しい魚だわ、なんて思われるくらいだろう。どうやって煮つけにするか調べられるだけで。
来てくれないだろうか。麗しきマダム。あるいは朗らかな料理番。もしくは小さなお使いさん。「魚」扱いしてくれる魅力的な来客よ。
だけどそれは叶わない。なぜならこの身には背びれがあると同時に――「液状のり」の刻印が刻まれているからだ。 案の定、その来客は私など眼中に無いようだ。 私は心の底で叫んだ。
くそったれ。お前のそのふざけた帽子の下にはでんぷん糊でも詰まってるのか。今日び人の肌色を論うのは道義的問題が生じるから、その目に痛い黄色のことは勘弁してやるが、帽子のセンスは許しがたいぞ。
編集長の後ろ向きな承認の言葉で締めくくられた手紙を、私は勝利宣言とらえた。やった! これで、私の人魚を修正しなくてすむ。私の理想を資本主義に売り渡さずにすんだ! 人間性だ。これぞヒューマニティだ。
今晩は最高のパーティを開こう! 使用人も全員参加だ! 隣のケチババアもこの際呼びつけよう。なにせ資本主義に勝ったのだから! 私の持つ資産をなげうって盛大な祝いをするのだ!
私は自らの手で招待状を送ることにした。何せこんなに目出度いことは無いのだから! そしてその招待状の糊付けに使うのはもちろん、消えいろPITなのだった。
『サラサラシンギュラリティ』
私は自慢じゃないがこのキューティクルが自慢だ。 陽光の元燦然と輝く天使の輪。 歩けば誰もが振り返る、そんな美しいキューティクル。 だけどある日私は、出会ってしまった。いつもの薬王堂で、それに…
「シンギュラリティ」。 普通AIとかで用いられるやつだろう? 知ってる知ってる。でも、目の前にある玩具みたいな瓶には、さも当然とばかりそのバズワードが踊っているのだ。ここはシャンプー売り場だぞ?
たか��かシャンプーで人間を超えようというのだから大きく出たものである(消費者庁案件か?)。 つくりもののラベルにAmazonの詐欺レビュー画面みたいな大げさな演出。なるではなくなりますと書いてある。
(特許庁案件かもしれない)良く見たら自分の会社が持っているハズの技術名が書かれている。いやなんでだ。こんなシャンプーに? もしかしてGoogle検索でなんとなく技術名をググったのか。
恐る恐る、私はその場でスマホを取り出し我が社のその技術名をぐぐってみた。すると、なんということだ!検索結果はゆうに5万件を超えたのだ。技術漏洩?まさか、そんなはすはない。
我が社のシステムは最新鋭の技術で保守されている。「excelがある程度使える方」とか「タッチタイピングができる方」とか、そんな感じの募集要項で採った平成初期の人材ではない。だが、今や令和。 …よもや。
今やアシスタントAIはなんでも、「できない層」を優しくあやし、母親のようになんでもかんでもやってやるようになった。だから時代が一周してそういう層が出てくるのもおかしくはない。若社長でなければな。
問題は私がその若社長だって事なんだ。甘やかされたい。母親のように……いや、姉のようならどうだろう。マザコンの時代は終わりシスコンの時代がやってくるのだ。 私は姉AIの開発へと歩を進めた……
『紅い茶の密室』
しくじった。 停電により電子錠が動かなくなってしまったせいで、ここから出られない。出ることができない。 ……。 誰かが来てくれれば……。
「パンパカパーーーン★ 王子様登場だゾ★ ゾ★」  そんな声の後ドカンと一発破壊音が響く。何らかの力でとじられていた木の扉が粉々になった。  ……ウソだろ?  鼻先スレスレを破片が飛んだ。
(VFX:Car on Fire) なんてことだ!粉々になって吹き飛んだ木の扉が、表に止めてあったプリウスのエンジンを貫いた! 王子様と名乗るその男は、炎を背に歯を光らせている。
遍くこの世の乗り物はナマの力で動くべきだと信じているんだろう。勝手に犯行動機を想像でもしないとやっていられない。確かにそれは高貴でもクールでもない乗り物かもしれない。だが、私にとっては「愛馬」なんだ。
私は呼んだ。口笛で彼女を呼んだ。密室から外に向かって馬を呼んだ。駆けてきてくれるように祈りながら。絶対に成功しないように見える? 『ばかげていて、全く実用性がない』。それがトリックだ。
ピーー! ヒヒーーン! ピーーーーーー! ヒヒヒヒヒーーーーーン! リズミカルに繰り返される呼びかけ合い。私と彼女の華麗なるハーモニー。 トリックなんてクソ喰らえ。
ここはリオだ!リオのカーニ��ルだ!! ピーピーピピー!ドンシャカドンシャカ!! 私の彼女のハーモニーがクライマックスを迎えたその時、不思議な事が起こった! 木の扉が元通り塞がってしまったのだ!
どうしたってこれは密室だ。せっかく今の今まで、開放そのものの空気に満ち溢れていたのに。風通しが良いなんてもんじゃなかったのに。私は諦め、床に散らばった紙吹雪を片付ける。冷めた紅茶のような気分だった。
『正方形は溶けてなくなる』
「はい、どうぞ」  男は私に未完成のそれを渡した。  白と青の幾何学図形が……って高尚なこと言おうとしたけれど要は折りかけのオリガミ。 「キミなら分かってくれるよね」
「ううん、わからない。」 私は折りかけのそれの続きを折り始めた。 山折りで膨らみを作り、そっと隙間に差し込む。 「でも、貴方が求めてる答えは、きっとこれじゃないわよね」 私はそれを、手裏剣に折り直した
ただの紙切れごときが人の手にかかれば真心の証にもニンジャの武器にもなる。それは折り紙に限ったことじゃあない。人の手にかかれば… 「《彼》の手に掛かった者の行方を。谷折りの線みたいに辿れれば」
「アイヤアアーーー!」 その時。書架の隙間から、雄たけびを上げてニンジャが飛び出してきた。これが《彼》の追っ手か。私はページをちぎり取ると指示に従ってスリケンをつくった。キーは谷折りだ。つまり……。
私はすごい速度で谷折りを行った!爪の先を使い背中に隠し持っていた30cmの定規を使い折り曲げる。1mmのズレもない。完璧な仕事だ!これはオリガミ界のシンギュラリティだ!
すると、私の肩を叩く人がいた。 何気なく振り向くと、そこには驚愕の人物が立っていた。 「あなたは……SEIKOの社長さん!!」 「君、素晴らしい技術を持っているね」
どうしよう。気まずい。私は悟られないように、何気ない素振りで袖に手首を引っ込める。つい先日スマートウォッチに変えたばかりだ。まさに正方形の液晶画面を持つ… いや、待てよ。正方形じゃない。盲点だった。
このスマートウォッチには緊急通報をする機能がある。外部と通信しているのだ。私は通気口になんとかねじ込ませると、棒の先につけたスマートウォッチをさらに奥に突っ込んだ。思い切り投げる。鍵が開く音がした。
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movingearth · 9 months ago
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2012年より始まった「創作の芽を探す習作展」は、様々なプログラムのかたちをとりながら活動を続け今回は15回目となりました。
一粒の種。どこから来たのか、何かに混じっていたのか、そしてその種からはどのような芽が出てくるのか。各々が見つけた種は耕された肉体から表現へと向かいます。
初夏の芽吹きをどうぞご覧ください。
ケイ•タケイ’s ムービングアース•オリエントスフィア ソロダンス創作展
創作の芽を探す習作展 ⅩⅤ
日時 2024, 5/18(土),  19(日) 15:00 開演   ◆ 開場は開演の30分前
会場 スタジオ・ムービングアース
入場料 カンパ制
お問い合わせ・予約(マルメロ)
phone  : 03-5627-7583 fax  : 03-5627-7584
出演(プログラム順は未定)
Ayuo 
石田 知生  
大塚 麻紀 
萱場 まり恵 
川原田 瑞子 
響子 
さわ 
髙橋 京子 
西巻 直人 
前田 ゆきの
スタジオ・ムービングアース  
世田谷区赤堤2-5-9
●小田急線「豪徳寺」• 東急世田谷線「山下」駅より 徒歩8分
●渋谷駅より小田急バス 渋54系統 梅ヶ丘経由経堂行き 
約35分「松原」下車徒歩2分
照明 武井 由美子 
舞台監督 河内 連太
制作協力 斎藤 朋(マルメロ)  
協力 桑谷 哲男 岩田 正晴 Earth友の会
主催 ケイ•タケイ’s ムービングアース•オリエントスフィア
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park-tokyo · 10 months ago
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【 終了しました 】 はるやまひろし × なかおみちお 『MORE SLOW TEMPO』 2024.03.13 WED - 03.24 SUN @ PARK GALLERY
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★ 東京・末広町の PARK GALLERY では、2024年3月13日(水)より、イラストレーターの “はるやまひろし” と “なかおみちお” による2人展『MORE SLOW TEMPO』を開催します。 同じ時代を、それぞれの街で暮らしながら、全く別々の道を辿ってここ東京でゆるやかに出会う2人のイラストレーター。趣味が合うなんてよくある話だし、決して奇跡的な出会いでもないけれど、ゆっくりと静かに「マイペース」で歩んできた2人だからこそ生み出せる独特で歪つなリズムがそこにはあります。それは、実は内側に秘めた2人の「こだわり」だったり、2人にだけわかる譲れない「何か」なのかもしれません。 “MORE SLOW TEMPO” という言葉そのままの空気感が、この展示では表現されます。チープでドライで、でも、穏やかですこし優しい世界は、この忙しない社会のスキマ。そんなスキマでゆっくり深呼吸するような気分で、楽しんでもらえたらと思います。 以下、2人よる今回の展示のステートメントです。 === タイトルにもなっている “MORE SLOW TEMPO” は、いくつかの候補の中で、忙しない世の中のスピード感に逆らうマイペースな自分たちに似合っていると決めた言葉。 今回の展示ではそんな2人が得意とする動物や植物、キャラクターや文字などのモチーフを、それぞれの手法でモノクロームで描き、ただひたすら壁に貼り付けていく。 イメージするのはまるで手作りの ZINE のようなチープな空間。マイペース過ぎる2人のセッションはきっとデタラメだけれど、ゆるやかで穏やかなセッションになると思う。
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★ 以下、それぞれの作家からのコメントです。
昨年、“はるやまさん” に2人展の話を持ちかけた。基本いつも1人作業だし、2人なら普段考えつかないアイディアも出たり、共同作業の楽しさもあるだろう。3人以上になると連絡が大変。もちろん誰でもいいわけではなく、音楽や絵の話でも共有できるところも多く、お互いの絵の相性も良さそうな “はるやまさん” とは同い年で、ナードっぽいところも接しやすい。 彼の作品は、空気や間のようなものを含み、エアリーでファンタジーさと遊びがあり、穏やかだ。そして、形、配色にもこだわりが感じられつつ嫌味がない。 そこに、僕の絵と合わせたらどうなるか興味があった。 ー なかおみちお ————————————
2人展をしよう。 パークギャラリーでビール片手に��ている時だったか、その帰り道に ”なかおさん” から声が掛かった。普段から、お互い好きなサブカルチャーや絵のこと、音楽、テレビのなんかの話をする。趣味であったりスタンスであったり共有する感覚があるんだ。 前々から、それを形に出来たらいいなと思っていたから、話はすぐに進みはじめた。なかおさんのペインティングやドローイングから生まれる、キャラクター達、謎なやつら。人懐っこいポップさもありながら、作者にも通じるナードな佇まい。描かれる表情はシュールであったり、時に混乱してるようでもある。 それは、なかおさん自身の正直さを表しているから、じっくり観ている間に穏やかな気持ちにさせてくれる。ゆるい遊び心に表情もほどける。 同時代に別々の道を辿ってきた2人。 それぞ���の道がかさなる時に、一体何が生まれるだろう? ー はるやまひろし
———————————— はるやまひろし × なかおみちお 2人展『MORE SLOW TEMPO』 2024年3月13日(水)~3月24日(日) 場所:PARK GALLERY(東京・末広町 / 湯島) 東京都千代田区外神田3-5-20 <入場無料> 営業時間:13時〜20時 定休日:月・火曜 *3/23(土)は別会場でイベントを予定しているため休廊します。 最寄駅:東京メトロ 銀座線・末広町駅(徒歩約5分)千代田線・湯島駅(徒歩約7分) JR 秋葉原駅 / 電気街口(徒歩約10分) JR 御茶ノ水駅 / 聖橋口(徒歩約12分) — – < 作家プロフィール > はるやまひろし(HIROSHI HARUYAMA) 1981 年、静岡県生まれ千葉県育ち。桑沢デザイン研究所 夜間部 ビジュアルデザイン科卒。好きな音楽のアートワークやTシャツを手掛けることに憧れてイラストレーターとしての活動をはじめる。日々のドローイングをベースに、主にステンシル版画・ペン画・ガッシュペインティングで表現。ポップながら味わいがあるイラストレーションを目指している。絵を描くこと=レコーディングと捉え、シンガーソングライターを中心とした音楽家の考え方に大きな影響を受けて作品を制作。 主な仕事に、マーカス・デュ・ソートイ「数学が見つける近道」 (CREST BOOKS)、フィリップ・アサンズ「モンスターを書く」創作者のための怪物創造マニュアル(フィルムアート社)装丁、雑誌『日常』(一般社団法人 日本まちやど協会)挿絵など。 instagram
な���おみちお(MICHIO NAKAO) 1982年鳥取生まれ、東京在住のイラストレーター。 スケートボードをはじめ90年代のサブカルチャーからの影響がベースにあり、ポップで接しやすいキャラクターや、犬や猫をメインとした動物のモチーフも多く描く。どこか変なムードとユニークな形を意識している。幅広く仕事する中、イラストレーターになるきっかけともなったコラムの挿絵は得意ジャンル。 “NERD SPORTS"名義でTシャツなどのオリジナルアイテムを発表しイベントなどに参加することが多い。 主な仕事に「競馬王」(白夜書房) 、かなざわいっせい「必笑法ドン・キホーテ」 (白夜書房) 、かなざわいっせい「もののけの族」 (白夜書房) 、 武田砂鉄「フジワラノリ化論」(CINRA) 、 武田砂鉄「コンプレックス文化論」 (VERY/光文社) 、武田砂鉄「武田砂鉄のVERYな言葉狩り」など。 instagram
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magical-magyars · 2 months ago
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国鉄会津線(現会津鉄道) 今はダム湖(若郷湖)の湖底に沈んだ桑原駅を発車するC11 192牽引の下り貨物列車
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ignitiongallery · 2 months ago
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『conté』刊行記念 横山雄+尾原史和トーク「喜びの瞬間」
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画家・ブックデザイナー・イラストレーターとして活躍する横山雄さんの新しい作品集『conté』(コンテ)の刊行を記念して、横山雄さんのコメント付き選書フェア《『conté』の制作に影響を与えた10冊》を開催します。
また、選書フェア期間中に、作品集『conté』をデザイン・発行したBOOTLEG代表の尾原史和さんをお招きし、横山さんと尾原さんのトークイベントを開催します。
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横山さんはデザイナーとして数年間、BOOTLEGに在籍していたので、当時のお話や、フリーランスになってからの変化などをまずは語っていただこうと思います��
そして、横山さんは画家・ブックデザイナー・イラストレーターとして、尾原さんはデザイナーとして雑誌や書籍、店舗グラフィックなどを手掛け、出版社としても雑誌や作品集を刊行し、ギャラリーも運営されています。
多彩な活動を続けられているお二人にとって、喜びを感じるのはどのような瞬間でしょうか。
お二人の喜びの一手一手が、きっと誰かの手掛かりになる。
ぜひ選書フェアとトークイベントをご体験ください。
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《横山雄の選書フェア「『conté』の制作に影響を与えた10冊」》 期間:2024年11月7日(木)〜11月18日(月) 会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28- 10鈴木ビル3F&屋上/三軒茶屋駅徒歩5分)
横山雄さんが物語や話���意味を持つ『conté』の制作に影響を与えた10冊を選び、それぞれにコメントを寄せています。
– 《イベント》 横山雄+尾原史和『喜びの瞬間』 2024年11月11日(月) 開場:19時 開演:19時30分 終演:21時 会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28- 10鈴木ビル3F&屋上/三軒茶屋駅徒歩5分)
来店参加:2,000円 来店+『conté』¥2,750(当日お渡し)=4,750円 配信参加:1,000円 配信+『conté』¥2,750(イベント後の発送)=3,750円 *すべて見逃し配信(1ヶ月)付き(見逃し配信の視聴リンクは、イベント終了後、3日以内にPeatixのメッセージから送信いたします)
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《プロフィール》
横山雄(よこやま・ゆう)
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画家
東京都在住。桑沢デザイン研究所総合デザイン科卒業。第83回毎日広告デザイン賞最高賞受賞。全国各地にて作品の展覧会を開催。沢木耕太郎『旅のつばくろ』、村上春樹×柴田元幸『本当の翻訳の話をしよう 増補版』、ミラン・クンデラ集英社文庫新装版の装画、世田谷美術館「マルク・シャガール 版にしるした光の詩」のアートディレクション、デザインのほか、書籍や広報物、展覧会、作品集のデザインや装画・挿画、ロゴ、パッケージイラストなどを手掛ける。
instagram:@yokoyamaanata
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尾原史和(おはら・ふみかず)
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1975年高知生まれ。株式会社ブートレグ代表。雑誌や書籍・図録やカタログなどを中心として、店舗や展覧会のアートディレクションなど多岐にわたり活動。アートディレクターとしてデザインを軸に自社レーベルで写真集や画集などの出版、ギャラリーの運営もしている。著書に『逆行』(ミシマ社)、『デザインの手がかり』(誠文堂新光社)がある。 https://bootleg.co.jp instagram:@bootleg_ltd
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na1129 · 1 year ago
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きんようび通信No.660📚
2023年8月11日
▲夏の甲子園大会が始まりましたね。選手を初め応援団・関係者の健康が気がかりですが、初めて試合中のインターバル時間を設定するなどの対策が講じられています。高校球児だった長男は、あれやこれやと予想をして楽しんでいます。手に汗握る試合展開に期待しています
▲今の大阪では大阪桐蔭・履正社が強いですが、高校時代(83~85年)はPL学園全盛期。同世代(一つ下)のKKコンビ(桑田・清原)の活躍をすごいなと思ってずっと観ていました。今年の大会には清原氏の次男が出場するとのこと。親とは別にがんばって欲しいなと思います
▲その時期によく聴いていたのが、さだまさしの「甲子園」という歌。優勝チームは一度も負けないわけですが、敗れたチームも負けたのは一回だけという歌詞が印象的でした。叶わなかった夢の大きさと、でも一度だけで人生は終わらないとのメッセージを勝手に感じていました
▲誰かに夢や感動を与えることができるのは、プロ・アマ問わずスポーツのもっともいいところだと思います。今は女子サッカーW杯ですが、来月はラグビーW杯が開催されます。スポーツの利権がらみの話しの多さにうんざりもしますが、真に選手や観客が楽しめるようになることを期待しています
▲さてセブン・イレブンの名門サッカークラブ来日試合観戦チ��ット抽選キャンペーンで、車いす使用者の応募を拒んでいたことが明らかになりました。ツアー事務局が「排除・差別する事態を招いた」と非を認めましたが、有効な再発防止策は取られたでしょうか。検証が必要です
【今日は何の日✨】
【今週の一句🔖】
酒飲み🍷🥃川柳
明日から
お盆休み
家の中😢
【今週の歌🎸】
・Son of a Gun…Tommy Emmanuel with Richard Smith
超絶ギターテクニックを持つトミー・エマニュエル。明日、大阪にやってきますね🤩
youtube
【今週のグルメ情報😋】
・恋し鯛…JR中央・総武線/水道橋駅東口から徒歩5分
不思議な感じのする、でも美味しいラーメンでした。また近くにいくことあるかな🍜
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【追伸📜】
ヒロシマ平和宣言で、「核抑止論は破綻している」と言及したのはよかったと思います。岸田首相は、なぜ得意技の「聞く耳」を発揮しなかったのでしょうね。岸田首相は広島出身でなかったのでしょうか😤😡
#きんようび通信 #甲子園 #高校野球 #KKコンビ #再発防止策 #差別禁止 
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movingearth1969 · 9 months ago
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2012年より始まった「創作の芽を探す習作展」は、様々なプログラムのかたちをとりながら活動を続け今回は15回目となりました。
一粒の種。どこから来たのか、何かに混じっていたのか、そしてその種からはどのような芽が出てくるのか。各々が見つけた種は耕された肉体から表現へと向かいます。
初夏の芽吹きをどうぞご覧ください。
ケイ•タケイ’s ムービングアース•オリエントスフィア ソロダンス創作展
創作の芽を探す習作展 ⅩⅤ
日時 2024, 5/18(土),  19(日) 15:00 開演   ◆ 開場は開演の30分前
会場 スタジオ・ムービングアース
入場料 カンパ制
お問い合わせ・予約(マルメロ)
phone  : 03-5627-7583 fax  : 03-5627-7584
出演(プログラム順は未定)
Ayuo 
石田 知生  
大塚 麻紀 
萱場 まり恵 
川原田 瑞子 
響子 
さわ 
髙橋 京子 
西巻 直人 
前田 ゆきの
スタジオ・ムービングアース  
世田谷区赤堤2-5-9
●小田急線「豪徳寺」• 東急世田谷線「山下」駅より 徒歩8分
●渋谷駅より小田急バス 渋54系統 梅ヶ丘経由経堂行き 
約35分「松原」下車徒歩2分
照明 武井 由美子 
舞台監督 河内 連太
制作協力 斎藤 朋(マルメロ)  
協力 桑谷 哲男 岩田 正晴 Earth友の会
主催 ケイ•タケイ’s ムービングアース•オリエントスフィア
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yumimatsushita · 2 years ago
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PREVIEW of New School Building Kuwasawa Design 
moss studio inc.
Artwork : Yumi Matsushita
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仮称) 専門学校桑沢デザイン研究所 新教育施設 内覧会のお知らせ 2023.03.25 Sat, 26 Sun 10:00-20:00(最終受付19:00) ------------------------- 拝啓  早春の候 ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。 平素は格別のご愛顧を賜り深く感謝申し上げます。 この度、かねてより進行中でありました専門学校桑沢デザイン研究所の新教育施設の一期工事が3月半ばに竣工いたします。 つきましては内覧会を上記日程で開催させていただきたくご案内申し上げます。 ー デザインを探求し、未来のデザインを育む研究所として。 此処でデザインを学んだ生徒たちがいつかまた訪れた時に初心に戻れるような場所になるように。 そんな願いを込めて創りました。
 ご多用中とは存じますが自由内覧制としておりますので周りの皆様をお誘い合わせの上ぜひお越しいただき奇譚のないご意見をお聞かせくださいませ。 皆様のご来場を関係者一同、心よりお待ちしております。 敬具 (moss.|志摩健 / Takeshi Shima)                                              
------------------------- <建物概要> 所在地:東京都渋谷区神南1-4-22 ※Map→https://goo.gl/maps/Wm84VXEeyYww1oac9 用途:専門学校  クライアント:学校法人桑沢学園 竣工:2023年 3月 工事種別:リノベーション 構造:RC造 規模:地上4階 地下1階 敷地面積:243.44m² 建築面積:197.72m² 延床面積:881.60m² 設計期間:2022.6-2022.12 施工期間:2022.12-2023.3 <CREDIT> 施工:Studio inc. 電気設備: KENT 空調換気・給排水:GM co.,ltd. 照明設計:Filaments inc. 研ぎ出し・左官:ADDICT 植栽:Tan 家具: MARVELOUS , CUSTOM 照明: BP. , L&L カーテン:fabricscape®︎ 内覧会ビジュアル:Yumi Matsushita 竣工写真撮影:Koji Fujii|TOREAL 竣工動画撮影:S.Wood.Works 施工動画撮影:Kosuke Ino 設計・デザイン:moss. <場所提供> 専門学校桑沢デザイン研究所 <主催> moss.   https://moss-cd.com 神奈川県横浜市鶴見区駒岡1-26-15-107 <問合せ窓口> moss. (担当:志摩健) [email protected] <協賛> Studio inc.  https://www.studio-inc.co.jp <ご案内> ・記載時間内の自由見学制となります。 ・事前のご予約などは必要ございません。 ・受付にてお名刺を頂戴させていただきます。 ・お車でお越しの際は近隣のコインパーキングをご利用ください。 ・原宿駅より徒歩約9分、渋谷駅より徒歩約12分程度です。 ・敷地内でのご飲食、ご喫煙はご遠慮いただいております。 ・トイレの場所はスタッフの指示に従ってください。 ・お子様連れの方は保護者様が必ずお付き添いをお願いいたします。 ------------------------- EXHIBITION by Hiroyuki Arikawa / WORKSHOP™ 内覧会と並行して1Fイベントスペースにて アーティストHiroyuki Arikawa / WORKSHOP™の特別展示を開催いたします。 こちらもぜひご高覧くださいませ。 Hiroyuki Arikawa / WORKSHOP™ https://www.instagram.com/workshop__tm/ 1978年 東京都生まれ。東京学芸大学、桑沢デザイン研究所卒。 数社のアパレルブランドで企画デザインを担当。 2013年 独立後アパレルブランドOH WELLを設立。併せて展示会用什器の製作を開始。 2019年 WORKSHOP™名義での制作活動を開始。 2021年 TOKYO DESIGN STUDIO New Balanceのアパレルラインのビジュアルディレクションとアートワークを担当。 -------------------------
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