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#木版ハンカチ
gift-hokuriku · 2 years
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【お知らせ】1/25(水)臨時休業と雪吊り こんにちはギフトです。今週は全国的にニュースになっている大寒波の影響がすごいですね。 朝はぜんぜん降ってなかったのに、あっという間にお店の前にも雪が積もりだしました。 お店から見える雪吊りも、木を守るため本領発揮といった感じです。(現在吹雪いてて、もはや横断歩道のライトしか見えません!!!) 兼六園の雪吊りが有名ですが、住宅街のお庭でも見かけられるくらいに金沢ではおなじみの冬の風物詩です。 雪の重みから木の枝を守るために施される雪吊りですが、その特徴的なシルエットは金沢の冬を代表するモチーフにもなっています。 cottindさんと作った木版ハンカチ、箔一さんの金箔入りあぶらとり紙など ギフトで人気の品にも雪吊りをデザインしたものがありますよ! 寒さのなかでも働きものな雪吊りを見習えたらいいのですが、そうはいかず… 最高気温マイナス予報の明日25日(水)は、大事を取って臨時休業とさせていただきます。 お客さまにはご迷惑おかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。 皆さんも大雪や大寒波にお気をつけくださいね。 Yukitsuri (Yukiduri) protège les branches du poids de la neige en attachant des cordes à leurs branches. Sa silhouette caractéristique est aussi un motif qui représente l'hiver à Kanazawa. −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− [g]ift ギフト/ 金沢広坂店 石川県金沢市広坂1-2-18-1F 電話: 076-222-2126 営業時間: 10:00〜18:00 定休日:月曜日 オンラインストア http://gifthokuriku.theshop.jp/ #gift_hokuriku #金沢  #kanazawa  #石川観光 #金沢観光 #ギフト金沢 #ギフト #石川土産  #北陸土産 #雪吊り #木版ハンカチ #cottind #箔一 #金箔あぶらとり紙  お久しぶりの#apprendrefrancais https://www.instagram.com/p/CnymYpdJ9n7/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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heavensdoorgirls · 6 months
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皆様お元気でしょうか?始めたてはマメに更新していたのに5ヶ月近くも放置してしまいました。お久しぶりです。仕事に忙殺されたり、親類が亡くなったり、1週間近く寝込んだり……とにかく身も心も慌ただしい5ヶ月でした。まだ年明けてから美容院行けてなくてありえないボサボサだよ?!ハイキュー劇場版と夜明けのすべて見に行きたかったのに行けなかったーーーーーー!!!!!カラオケ行こだけは執念で色んなもの犠牲にして見た。和山やまと野木亜紀子を信じろ。
ここ最近は確定申告とありえない体調不良の記憶しかない。確定申告は自営業者なので毎年恒例といえばまあそうなんだけど、毎年絶叫しながらやっている。てかみんなこんなに頑張ってるのに政治家たちマジふざけてるよな?ウチも書籍代3500万って書いてe-taxしようかな?唐突な政権disを挟まずにはいられないほど気が立ってる。ブチギレ。
デトックスのためにも文章を書きたくて、テーマを考えました。ハイハイのツアーもアンジュのツアーも始まったし、エイトも夏にアリツアってことは春のうちに日程発表されるはず!つまり、遠征シーズンが来る!ということで遠征に向けて買ったものや買おうと思っているものを挙げていこうと思います。
・ジャンニキアリーニ アリファM
いい歳こいた大人のくせに、ハンドバックは「どこかに置いてきてしまう気しかしない」という理由で使えません。絶対どっかに置いてきちゃう気がする。あと撫で肩だから肩掛けも嫌。なので基本的に斜めがけできるカバンしか買えない……。いまメインで使っているカバンがだいぶくたびれてしまったので新調しました。MARBLEを買うかLAMBを買うかで悩んでたのに、オンライン限定セールやってて急に全然違う色を買ってしまった。妙にファンシーなやつ買っちゃって恥ずかしいから色は内緒だよ(誰も聞いてねえ)
SにするかMにするかすっっっごい悩んだけど、Mでよかったかもしれない。二つ折り財布、大きめのポーチ、ハンカチ、ティッシュ、アクスタケースの普段から持ち歩いている荷物を詰めてゆとりがある。私の荷物の量だと厳しいけど荷物少なめの人はペットボトルなんかも入りそう。夏ならハンディファンもいけそうだよ!
・無印良品 ポリエステル仕分けケース圧縮タイプ
今まで洋服は100均で買った洗濯ネットに放り込んでキャリーに入れていたけど、マチのないものだったので使いづらくて新しいの探しててこれを買ってみた。1泊か2泊ぐらいなら普通にひとまとめにできそう。圧縮はそんなにされないらしいけどそこはあまり期待していないのでOKです。
・無印良品 トラベルバッグハンガー
無印をふらふらしてる時に見つけたもの。電車乗る時とかにフックがないとかあっても絶妙に使いづらいことないですか?でも床に直置きするのは嫌だし……釣り棚に置いたら忘れるに決まってるし……と思ってたのでいいかもと思って買ってみた。まだ使ってないので実際の使い心地はわからないんだけど結構な重さでも耐えるみたいなので期待しています。現場の荷物ってなんであんなに重いの?
・HAAN ハイドレーティングクレンジングハンドスプレー
https://ima-lab.jp/c/brand/haan
ころんとしててかわいいし、独特の揮発臭みたいなのがしない。香り付きだけどそこまで強くないし持続もしないので私は食事前でもバリバリ使う。柑橘類の匂いが好きなのでモーニンググローリーにしたよ。
喘息持ちなのと感染病が命取りになる家族がいるのとでまだ感染対策続けてる。コロナもインフルもワクチン打って出かける時にはマスク外さないようにして手指消毒を心掛けるようになったらそもそも風邪ひくことがめっちゃ減った。この間めちゃくちゃ体調崩した時も直前にマスクしてなかった時間があったのでやっぱりマスクは効果あるよ……。
・うちわケース
まとめて持ち歩くのにほしいなと思って、多分そういう用途じゃないんだけど買ってみた。かわいい〜。サンリオだとだおちゃんはクロミだし作間さんはバツ丸くん。
・エレガンス カールアメイジング マスカラ BR20
もう遠征関係ないけど、細いマスカラ、大好き!!!私がいちばん好きなマスカラのブラシはヒロインメイクのマイクロマスカラです。この世のマスカラのブラシ全部あれにしてほしいぐらい好きなんだけど、あれってお湯と洗顔料で落ちるやつだからカールキープとかはしないんだよね。エレガンスのは長さも出るしカールキープもまあまあするし軽い!クレンジングは比べたら大変だけど全然いい〜。ふっさり綺麗なまつ毛になってうれしい。まつパかける予定があるのであわせて使ったら最高な気がする。
ブラシの形はヒロインメイクのマイクロマスカラやキャンメイクのメタルックマスカラに近い。つまり細い!最高!!キャンメイクのも結構気に入ってるけどブラウン限定なんだよな。。。。
・RMK デューイーメルト リップカラー EX-01 ウォーム ハニーデュー
もう遠征関係ないシリーズ。発売前から大評判だったので気になってタッチアップしに行ってまんまと購入しました。
流行りのジェル膜系リップ。リップモンスターの仲間たちだね。でもこの種類のリップの中で一番好きかも。かなり色持ちするし、むっちり仕上がって可愛いし、荒れない!リプモンは調子悪い時に塗るとズルズルする時があるんだけどこれはそういう感じがなくて合ってるんだと思う。限定を買ったんだけど春っぽい色でかわいい♡
デパコスで言うとカネボウのルージュスターヴァイブランドとかに近いかも。でもそれより発色がしっかりめな気がします。ルナソルの新作は触ってないからわからないけど近いって言ってる人も見た。まあみんな系列だもんね。
以下は今欲しいもの。
・RMK リップベースライナー 02 チェルシー ブリック
リップをタッチアップしてもらった時にお姉さんが合わせて使ってくれたんだけど、あるのとないのでは大違いだね?!私は唇の色が濃いめなんだけど境目?がぼやぼやしていて、これがあるとピターッと決まる。
「リップメイクの色ではなく、唇や肌のトーンにあわせて選ぶリップベースライナー。」だそうで、これ一本あればどんなリップにも合わせられそうなのがいい。欲しいな……新潟行く前に…………。
・コスメデコルテ コンフォート デイミスト セット&プロテクト
値段・効果・保湿全てのバランスが一番良いミスト。もう2、3本使い切ってる。大好き。普段完全に車移動なのでどこかに行くって時も長時間マスクとかではないんだけど、都会にお出かけする時、特に電車に乗る時ね!常にマスクなので蒸れて化粧がよれるんですよね。それが軽減する。今月コスメ買すぎだから耐えてるけど、これも新潟までに欲しいな……。
あとデコルテの化粧品はみんなそうだけどいい匂いがして最高だよー。
ちまちま書き進めてたら結構な文字数になってしまった。でも久しぶりに好きなものについておしゃべりすることができてよかったです。次はライブに行く時のWhat's in my bagやりたいな!じゃあのー。
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furoku · 7 months
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hale-home · 1 year
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新しいハンカチが、インドから届きました☺︎
インドの手染め技法 、木版を押して
模様を染めるブロックプリントと
心地のよいコットンにこだわり
インドの工房にて作られています。
     
ハンカチとしては、もちろん。
大判なので、色々な使い方ができます♡
・お弁当包み
・三角巾
・ヘアターバン
・スカーフ
・バッグチャーム etc...
【ブロックプリント】
ブロックプリントとは、 手彫りの木版を使って布にインクを押し付けていくインドの伝統工芸。その歴史はとても古く、起源前にまで遡るとも言われています。カラフルで複雑な柄ほど幾重にもインクを重ねていくため、その作業工程は果てしなく、その分、機械では出せないハンドメイドならではの優しい風合いが生み出されます。
#madeinindia #世界のいいもの
#ハンカチ #ブロックプリント
________________________________________
無料ラッピングお伺いできます。
通販できます🛍
お気軽にお問い合わせください。
hale44(ハレヨンジュウヨン)
〠675-0052
兵庫県加古川市東神吉町出河原862番地
イオンタウン加古川
☎︎079-433-0771
10:00〜19:00
不定休
#hale44について
#hale44送料
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#雑貨 #雑貨屋 #雑貨屋さん #雑貨店
#雑貨好き #雑貨屋巡り #加古川雑貨屋
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#丁寧な暮らし #暮らしを楽しむ
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販売店 @hale_hale44
姉妹店 @hale_hale88
姉妹店 @hale_ehaleha
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moritamiw · 2 years
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町田市民文学館ことばらんど @machida_kotoba でのワタシの個人展「いとしきモノ展」。 コレは「ドードーと木の実」という絵。 同じモチーフ同じお話で、ハンカチやポーチをつくっていたのですが、先日より出版&販売している詩画集「いとしきモノ」に載せる為に新たに描き起こしたモノとなります。 ハンカチなどのシンプルなものと、原画の筆致がクニュクニュした細かいもの。 けっこうな切なさのあるこの絵。 両方楽しんでいただけるとウレシイです。 ハンカチ&ポーチは、1Fの物販コーナーで販売しています。 ★現金のみとなりますのでご注意ください。 …… 「ドードーと木の実」 タンバラコクの大きな木は思いました。 あのズングリとした奇妙で可愛い鳥は 一体どこに行っちまったんだろう? ボクが実だった時にさ、 アイツに食べられちゃったワケだけれども、 アイツのお腹を通ったボクは なぜかすっかりヤル気満々になったんだ。 元気に芽を出してさ、今やこんな大木になった。 だからボクはお礼にたくさんの実をつけて アイツを待っている。 それから300年以上経ったワケだけれど、 アイツはさっぱり姿を見せやしない。 きっと もっと楽しい世界に行っちまったんだな。 …… 詩画作家・森田MiWの絵とことば「いとしきモノ」 ◼️とき◼️ 2023年1月21日(土)~3月19日(日) 10:00~17:00  休館日 : 毎週月曜日・2/9・3/9 ◼️ところ◼️ 東京/町田市民文学館ことばらんど https://www.city.machida.tokyo.jp/bunka/bunka_geijutsu/cul/cul08Literature/tenrankai/moritamiwten.html ★ワタシの在館予定日★ 2月25日(土)・3月5日(日)・3月11日(土)・3月15日(水)・最終日3月19日(日)の12時頃から。 (2月25日と3月19日は14時からトークイベントがあります。) 詩画集などにサインさせていただきます。ご質問なども気軽にお声がけください。 #森田MiW #moritaMiW #もりたみう #モリタミウ #いとしきモノ展 #町田市民文学館ことばらんど #ドードー #dodo (町田市民文学館ことばらんど) https://www.instagram.com/p/Cozj5XLPlnu/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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sokonowa · 2 years
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admi " ハンカチ・バンダナ "⁡⁡⁡⁡⁡ ⁡⁡ material : cotton 100%⁡ size : [ハンカチ] 45cm×45cm [バンダナ] 60cm×60cm ⁡⁡ made in india ⁡⁡オリジナルテキスタイル柄がプリントされたハンカチとバンダナ。 インドの伝統技法である木版プリントは、手彫りした木版に染料を付け、丁寧に布に押していきます。⁡⁡ 木版を彫る職人 プリントをする職人 裁断して縫製する職人 沢山の方々の”手”仕事によって出来上がっていく布です。 全て手仕事での製作になる為、出来上がりの個体差が生じます。 色や線などが掠れたり、滲んだり。 機械生産では生まれない手仕事の味をたのしんでいただけると嬉しいです。 ご購入はこちら ⁡⁡ <ONLINE SHOP>⁡ ⁡ <Instagram> 商品についてのお問い合わせはこちらよりお気軽にどうぞ⁡⁡⁡⁡⁡⁡⁡⁡ ⁡
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listdejima · 2 years
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「傘の素」原画集をパラパラとめくりながら、あの傘、あのハンカチ、スカーフ、、これまでのコシラエル展で選んで下さった方の顔が浮かんできます。 スペシャルエディションの雨傘とのセットは少しずつ柄の種類は減ってきましたが、まだ色んな柄からお選び頂けめす。画像は長傘です。 明日12/13火曜日はギャラリー休業日です。本日も18��までお待ちいたしております。 List:企画展 coci la elle 「コシラエルとはなんだったのか 長崎展」 12.8(木)- 18(日) open 11:00 - 18:00 ギャラリー休業日 13 日(火) 協力 graf porch 今年の夏、東京・清澄白河のコシラエル本店の閉店と共にひがしちかさんの傘屋「コシラエル」は惜しまれながらも幕を閉じました。 12月のList:企画展「コシラエルとはなんだったのか 長崎展」は、コシラエルとしてのひがしちかさんの活動を、ちかさんの故郷である長崎の方にも見ていただきたいとお願いして実現したもので、6月に大阪の「graf porch 」での展示や、9月にコシラエル本店跡地にて開催された「傘の素(もと)原画展」の一部内容も展示させていただきます。 12年間のコシラエルを思う存分楽しんでいただき、そしてこれからはじまるひがしちかさんの光を感じに、皆さまどうぞ足をお運びください。 原画集 傘の素(もと) 〜Umbrella Elements〜 12年間、傘はもちろん、本の挿画、ポスター、パッケージ、生地、小物のために描き続けた絵は200点以上にものぼりました。 その内の130点ほどを厳選し、描く楽しさをそれぞれの頁に惜しみなく閉じ込めた原画集です。 コシラエルは幕を閉じましたが、これからも続いてゆく創作活動の過程の一節の記録となり、未来への決意でもある原画集です。  デザイン:宮村ヤスヲ テキスト:金森香、薮前知子、ひがしちか 発 行 所:HeHe / ヒヒ 判型:A4 判 176 p ソフトカバー(特大カバー) カラー図版 約130点掲載 #cocilaelle #コシラエル #ひがしちか #higashichika #傘 #傘の素 #コシラエルとはなだったのか (List:) https://www.instagram.com/p/CmDVNOIPJeU/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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seiyudanshithemovie · 5 years
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 大絶賛公開中の「劇場版 声優男子ですが・・・? ~これからの声優人生の話をしよう~」。番組開始から5年間を共に過ごしたおなじみの声優男子メンバーたち(上村祐翔、梅原裕一郎、河本啓佑、小林裕介、白井悠介、本城雄太郎、山本和臣)が、時に屈託なく笑い合い、時に真剣に語り合うその姿に、ハンカチ無しには見られない、と見た人々からはもっぱらの評判だ。
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(劇中でも印象的な焚火を囲みながら話すワンシーン)
 そんな中、我々スタッフには悩むべき懸念点があった。レギュラーメンバーの中で唯一、キャンプロケに白井悠介さんが参加できなかったことである。「7人の絆を確かめにいく」とか大見得を切ってるのに、なんと肝心のロケに7人揃っていないのだ。
 本気?大丈夫?
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(本作のポスター画像 / お気付きの方もいるかもしれないが、白井さんが合成である)
 もちろんごの議論は社内でも繰り返し行われ、テレビ電話で参加する?いっそ公開やめる?などの話合いが二転三転四転・・・。最終的には「白井さんの良さを最大限、いやそれ以上に発揮できる内容に作り上げよう」ということで、6人を優しく見守りながら、大事な場面で彼らに一石を投じる役、名付けて”ストーリーテラー”と呼ばれる現在の形に落ち着いた。 お茶目な笑顔から迫力のある演技、素の部分も含め、存分にご活躍頂くことができたと考えている。
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(収録風景 / 演技力が光る白井さん)
 とはいえ、やっぱりなんだかちょっと引っかかる。皆と同じ空間を過ごす、せめてその疑似体験だけでもしてもらう方法はないだろうか。そこで番組スタッフは考えた。
 「そうだ、ロケ地の空気を持って帰って、白井さんに渡そ���。」
 
 
 そう、決意した。
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 (オリジナルの瓶を用意してみる)
 そういうわけで、番組スタッフが空気収集のため、メインのロケ地であるキャンプ場と鍾乳洞を収録以来約半年ぶりに訪れてきた。本記事は、都会で日々仕事に追われる白井さんに、収録の思い出がほのかに香るロケ地の美味しい空気を届けるまでを追う、感動のドキュメントとなっている。
<メインのロケ地・キャンプ場「コモリバ」へ>
 まず、スタッフが訪れたのはメインのロケ地である、「ときたま秘密基地 COMORIVER」だ。ここは埼玉の比企郡にある非常におしゃれなキャンプ場で、グランピングやBBQなどがとても気軽に楽しめる素敵な場所だ。
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(コモリバさんのテント)
 コモリバさんのおすすめポイントのひとつは、都内からでも割と気軽に電車で行けることである。とはいえ、2時間ほどはかかる。乗っている間に、どんどん電車と駅が小さくなっていく。ビルが消え、緑が生い茂る風景が車窓を流れていく。お客さんの数も面白いくらい減っていく。たった少し東京から離れるだけでこんなに違うのか、そんな感慨にふけりながらローカル線に揺られる。天気もよく、もう小旅行気分だ。
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(最後に乗った八高線 / ドアはボタンを押さないと開かないので注意)
 最寄駅のひとつ「明覚」駅に到着。無人駅だ。 キャンプ場までは徒歩30分。うーん、タクシー呼ぶかな、そんなスタッフの前に現れたのは「乗合タクシー」。聞けばなんと、500円でときがわ町内、どこへでも行ってくれるらしい。近くへ行くらしい人と乗り合わせ、キャンプ場へ。とっても便利。
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(乗合タクシー /  ちなみに1本道なので、まあ、歩けなくもない)
 10分ほどで到着!久々に訪れたキャンプ場は、なんだか懐かしいような、毎日見ていたような。お店の人に挨拶をしてから、いざ空気の収集へ向かう。
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(コモリバさんのメインの建物)
 まずはテント横のベンチで。
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  キャンプ場全体の空気をつかまえた。次は川の近くへ移動。
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 木漏れ日が本当に美しい。せせらぎの音まで届けられそうだ。 
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 いったん蓋!
 そしてあのラジオを聞いた、テントの横でもゲット。
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 空気、重ねた!
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  はい、すぐ蓋! 
 テントにあしらわれている旗を見ると、収録のことを思い出す。6人の笑い声が聞こえてくるようだなあ。こんな感じでいいかな。一番いい感じの場所の空気はゲットできたと思う。
 ちなみにポスターを撮影したあたりはここ。撮影当時は本当に暑かった。
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(実は去年10月の大型台風19号で、河原が氾濫してしまったそうです。景色が少し変わってしまったかも、とスタッフさんがおっしゃっていましたが、相変わらず綺麗で静かな場所でした。改めましてお見舞い申し上げます。)
 もちろんこの方、ヤギのヘルマさん(本名)にもご挨拶。
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(ご休憩中のヘルマさん)
 ヘルマさんは劇場版にも出演してくれた、コモリバさんに住んでいるヤギさんだ。雰囲気がどことなく白井さんに似ていることもあり(白いし)、彼得意の形態模写の最終形態なのでは・・・?なんて他メンバーがふざけて「白井悠介」と名付けるシーンが本編に出てくる。そんなわけで本編では実際にヘルマさんが登場するたびに、白井さんが声をあてている。ある意味分身のような存在だ。
 もはや劇場版に欠かせない存在のヘルマさんにも丁重に「このキャンプ場の空気、あなたの中の人に持っていきますね」とお伝えした。すると、わかった、よろしく頼むね、そう言い残すかのように立ち去って行かれた。
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 (お時間頂戴しました・・・ありがとうございます・・・)
 コモリバさんにはカフェが併設されていて、おいしいランチも頂ける。近くに住んでる人は、ランチ利用だけでも訪れるそう。この日は名物のカレーを食べた。スパイスを自分で調合できて、とてもとてもおいしい。
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(奥に見える小瓶たちがスパイス)
 というわけで、コモリバさんでの空気収集は達成!帰り道はまた乗合タクシーに乗って、明覚の駅へ。電車はあまり来ないので駅で30分ほど待ちぼうけ。
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(明覚駅 / 天気がよかったのでぼうっと座っているのも心地よい)
 次に乗り換えた駅でも30分待ちぼうけ。そのまま1時間ほど電車に揺られ、池袋の駅へ。まさかのルミネ池袋の目の前の改札に出て感動。皆さん、コモリバさんへ行った帰りは。劇場版を見に行けということです。
 白井さんに何かできないか、と始めた企画だが、なんだか力いっぱい楽しんでしまった。コモリバさんも含めときがわ町一帯がのどかで素敵な場所なので、ぜひ訪れてみてほしい。
<過酷すぎる鍾乳洞編>
 逆に、大岳鍾乳洞への道のりは本当にきつかった。電車を乗り継いてまずは「武蔵五日市駅」へ。
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(武蔵五日市駅)
 ここからさらにバスに乗���て鍾乳洞まで向かう(33個もバス停を通り過ぎた)。ぐんぐんと、躊躇なく山の中に向かっていく。
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(車窓からの1枚)
 なんとか「大岳鍾乳洞入口」に到着!
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 ただ、ここで間違ってはいけない。鍾乳洞自体はまだ先なのである。あくまで鍾乳洞へ向かう険しい山道への入口なのだ。とりあえずいったん空気をゲット。
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(ハートの瓶はちょっとテイストを間違えたかもしれない)
   そこから山道を登る。澄んだ空気が気持ちいい。小川もあった!ここでもちょっとだけ。
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  10分くらい登っただろうか。少し疲れてきた。普段机でじっとしているサラリーマンには正直かなり厳しい傾斜。気分転換にたまに空気をいれてみる。
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 まだか?結構歩いたぞ、と思ったら。あと500Mも…?
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   結局30分くらいかけて、鍾乳洞の受付に到着。この真冬(訪問時は2月初旬)に汗だくである。
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(写真を撮れる顔はめパネルコーナーなど、色々ある)
 さて。お目当ての鍾乳洞。入口はこんな感じだ。
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(注意書きの標識にもあるように、ここまで本当に来られた方は、くれぐれも頭上にはお気を付け下さい)
  ちょっと暗くて怖いかもしれない。鍾乳洞の内部から流れ出る空気で、この時点で気温がかなり低い。 勇気を出して進む。すると温度計がしっかり置いてある。
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 寒!3度って。でも空気自体は澄んでいてとても綺麗な気がするので、ここでもゲット。中には25個ポイントがあるので、①から順に制覇していく。写真だと伝わりにくいが、実は場所によっては天井までの高さが50cmほどしかない。結構ハードだ。そもそも基本的に天井が低い。ちゃんと周り切った声優男子メンバー、改めて偉すぎ。
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 14個目。だいぶ進んできた!
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(ここを含め、すべてのポイントに名前がついている)
  ふむ、パラダイスか・・・。もちろん白井さんに届けたいので空気をゲット。道のりはまだまだ続く。照明がきちんとついているが薄暗いので、ひとりだとやっぱり怖い。とはいえ歩みは止められない。がんがん進む。順調にクリアしていき、ラストの25個目のポイントに到着!
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 これで終わりだ!最後まで回りきった!結局1時間くらいかかってしまった。だが、その分達成感でいっぱいである。最後に出口で空気を詰める。
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 出口は外からの明かりが入り込んで���なんだか神秘的な雰囲気に。
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 外に出ると、鍾乳洞内が本当に寒かった気温差で、暖かい・・・。なんだか空気もきらきらと光り輝いて見える。これは自信を持って白井さんに届けたい。万感の思いで、ついに蓋をしめた。
白井さん、待っていてください。
  <ロケ地の空気です> 
 いざ、当日。初日舞台挨拶開始前に少しだけお時間を頂いて、白井さんに空気だけでも味わってほしい、というスタッフの想いを説明すると、とても真剣に聞いてくれた。
白井さん「え、わざわざロケ地まで・・・?すごいですね。ありがとうございます」
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(遠かったって聞いてますよ、大変でしたね、とねぎらってくれる白井さん)
 スタッフの想いも伝わったところで、早速あけてもらうことに。
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 スタッフ「どうぞ、こちらです。まず鍾乳洞の空気です。どうですか?」
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白井さん「そうですね・・・ふむ。あ!心なしか冷たいような。寒かったんですか?」
スタッフ「そうです、寒かったです。伝わりますか?」
白井さん「わかります。それ、この瓶の中からすごく感じます。寒くて、ちょっと厳しい。まさに声優人生的な感じが。ということは、やっぱり僕が意図した通り、6人には山あり谷ありの道のりを味わってもらえたに違いないですね」
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(劇中ではメンバーに鍾乳洞に挑戦するよう指示した白井さん。狙い通りになったことを改めて確信し、満足気な表情に)
スタッフ「続いてはキャンプロケの・・・」
白井さん「この瓶ですね。へー!さわやかな感じですね!こんなに素敵な空気の中、アウトドアを皆で。いいですね。川のせせらぎや、6人のざわめきまで遠くに感じますよ」
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(もう一方の瓶も開封し、6人を想像して笑みがこぼれる白井さん)
スタッフ「少しでも他のロケ地の雰囲気、届いたでしょうか」
白井さん「そうですね、正直ここまで満喫できるなんて。さわやかな川べりの雰囲気、それに緑の感じが伝わってきました。やっぱり本物は違いますね。」
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(空気から感じたことを身振りも交えて伝えてくれる白井さん)
スタッフ「次回は、絶対に白井さんも行きましょう」
白井さん「ぜひそうしたいです。このメンバーだとたぶん僕が一番アウトドア派なんじゃないですか?リベンジするときは僕が皆のこと引っ張っていきますよ。 これからも7人で他にも色んなチャレンジ、していきたいですね」
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(番組の未来のことも見据えながら話す白井さん)
 最後は少しだけ真剣な表情になって、そんなことを語ってくれた。次回は絶対にみんなでロケしましょう。なんでもやりたいこと、リクエストしてください。全力で叶えます。
 もちろん劇場版の本編も見所満点なので、ぜひ映画館へ見に行ってほしい。映画館の大画面と音響は、これまでのテレビとはまた全然違った魅力があるはず。劇場でお待ちしております。
 そんなわけで、白井さんへロケ地の空気を届ける企画、これにて完!おわり!
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  最後に、真面目にやることに耐えられず途中でちょっとにやついちゃった白井さんのオフショット。
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本当におわり!ここまで読んで頂きありがとうございました。
<「劇場版 声優男子ですが・・・?」絶賛公開中!>
上映場所や時間はこちらから▼
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=seiyudanshi
特設サイト▼
https://eigakan.org/theaterpage/schedule.php?t=seiyudanshi
公式twitter▼
https://twitter.com/seiyu_danshi
<ロケ地への詳細>
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◉ときたま秘密基地 COMORIVER https://comoriver.com
◉玉川温泉 https://tamagawa-onsen.com
◉大岳鍾乳洞 https://city.akiruno.tokyo.jp/0000001132.html
◉ふれあいの里 たまがわ https://town.tokigawa.lg.jp/forms/info/info.aspx?info_id=11566
◉風布にじます釣堀センター https://nijimasuya.com
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gift-hokuriku · 2 years
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【お知らせ】石川県観光クーポンご利用いただけます!【10/13㈭はお休み】 こんにちは。全国対象の旅行割引がスタートしましたね。自分もおでかけしたい気持ちと、お客さんをお迎えしたい気持ちがともに高まっているギフトです。 もちろんギフトでもこのひゃくまんさんが目印の石川県観光クーポン、ご利用いただけますよ〜 ひゃくまんさん…ではなく、はちまんさんのハンカチや  先日ご紹介した器をはじめとする工芸品や雑貨も、北陸の味覚を楽しめるお菓子や食品も あれもこれも、クーポンの対象です! ぜひぜひ、この機会にギフトでお買い物くださいね♪ なお明日はお休みになりますので、明後日金曜日よりお待ちしております。 ◎10月のお休み◎ 13(木)、17(月)、24(月)、31(月) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− [g]ift ギフト/ 金沢広坂店 石川県金沢市広坂1-2-18-1F 電話: 076-222-2126 営業時間: 10:00〜18:00 定休日:月曜日 オンラインストア http://gifthokuriku.theshop.jp/ #gift_hokuriku #金沢  #kanazawa  #石川観光 #金沢観光 #ギフト金沢 #ギフト #石川土産  #全国旅行割 #石川県観光クーポン #cottind #木版ハンカチ #ハンカチ #ひゃくまんさん ではなく #はちまんさん (ギフト 金沢広坂店) https://www.instagram.com/p/Cjm2sSsOiUG/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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sonezaki13 · 4 years
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※サークル内企画「自分の過去作品をリメイクしよう!」で書いた作品です。
高2の時の作品「しとしと降る雨のリズム」のリメイクです。オリジナル版は下にあります。
中途半端なモブキャラF①
 今日もくだらないお遊びに付き合わされている。私はモブキャラとしてこのお遊びに参加している。決して直接手を下していなくても、自分も参加者なのだろうとは思っている。私はこのお遊びの構成物の一部なんだ。だって、止めることもなく「それ」が日常の一部として存在しているのを受け入れているんだから。
 外でしとしとと雨が降っていて教室の中がじっとりとしている。陰湿で陰鬱な空気が。低気圧で頭が重い。
 エミの机が廊下で横たわっている。続けて椅子や鞄も運び出されてきている。くすくすという笑い声。チサトは腰巾着みたいな女子どもに指示を出して動かしていた。この時だってそうだった。笑いながらエミの物を廊下に放り出しているのは子分たちで、チサトはそれを眺めて微笑んでいる。余裕ぶった笑顔だ。元々すらっとした美人なので、こんな状況でなかったら素直に見とれていたかもしれない。加虐嗜好なんだろうか。残酷趣味なんだろうか。家のパソコンで調べた昔の猟奇殺人事件たちを思い出す。人の皮で服を作るとか、そういタイプのおかしな人なのかも。そもそも、そうでもなければ、こんなことはしないか。
 見て見ぬ振りをするクラスメイト。チサトたちと目を合わせないように、友達と会話したり、読書に集中しているふりをする。モブキャラたちは皆気付いている。エミが何をされているか理解している。でも気付かないふりをしている。私もそのうちの一人だ。じろじろ見れば文句を言われる。ひょっとしたら、自分がエミの立場になるかもしれないとでも思っているんだろう。クラスメイトたちからすれば、チサトがいじめる理由も、エミがいじめられる理由も皆目見当がつかないのだから。理由が分からないほど怖い物はない。いつ巻き込まれるか分からない。関係ありませんよ、と顔に書いて過ごしている。関係ないんだから見過ごすのは仕方ない。
「あっ、ゴミちゃんじゃん! トイレ長かったね! うんこ?」
 戻ってきたエミの姿を見つけたチサトの子分Aが言った。今日は次が移動教室だから少し早めに戻ってきたらしい。げらげらとチサトの取り巻きたちが笑う。エミは休み時間、別棟のトイレに避難している。チサトたちにバレないように場所を変えながらそこで本を読んで過ごしているのだ。
「別に……」
 エミは身を強ばらせて俯いたままもごもごと言った。その様子に何がおかしいのかチサトの子分たちはどっと笑う。笑いの沸点が低すぎじゃん。幸せそうで何より。良かったね。
 窓に丸い水滴がぼつぼつ、ぼつぼつと広がっていく。外は暗い。重い曇天が灰色を押し広げる。
 廊下に散らばった教科書にエミが手をかける。蛍光灯が明るい。私はそれを横目で眺める。目の前に開いている本の文字はただの背景と化している。きっと皆そうだ。チサトたちとエミの様子に最大限集中をしているはずなのに、微塵もそんなことがないふりをしている。関係ない。仕方ない。
「ゴミちゃん三組に入らないでね。ほら、ゴミちゃんの席ここにあるから。用もないのに他のクラス勝手に入っちゃダメだよ」
 ゴミちゃんというのはチサトたちがエミにつけたあだ名だ。「ゴミとエミって似ててかわいいよね。かわいいもの同士が合わさったらもっとかわいくなっちゃうね」と、チサトがわざとらしく言い出したのがきっかけだったと思う。エミはその発言を受けた子分Dに「もっとかわいくなっちゃったね」とゴミ箱の中身を頭からぶちまけられていた。
 エミは無言で教科書やノートを机の中に戻していく。ぼつぼつ、ぼつぼつ、と窓に雨粒が打ち付けられる。空から雨粒が投身自殺。べちゃ。潰れて死ぬ。屍が窓に貼りついている。
 中身を戻しきると、少し迷った様子で鞄に手をかけ、エミがおろおろと周囲の様子を伺う。その様子をチサトの子分たちが真似をして、笑い転げている。こんなことで楽しめるなんて本当に幸せそうだ。人生楽しそうで何よりです。羨ましくはない。
 鞄を抱えたエミは教室へ入ろうとする。妨害されることを見越して一番軽そうな荷物を選んだのだろう。
「ゴミちゃん。教室間違ってるよ」
 チサトが言った。無表情。笑っている取り巻きたちとは異なり浅賀はもう笑うのをやめていた。
 エミはぶんぶんと首を横に振った。切りそろえられた髪の毛が制服の肩をこすっている。
「違うよ」
 さも当然だという様子でチサトが言う。エミはもう反応するのをやめて教室の中へと一歩を踏み出した。
「違うって言ってるよね」
 その言葉と同時にエミは転んだ。チサトがエミの脚を蹴ったのだ。ごん、と鈍い音がした。痛そうだ。抱きしめた鞄が少しクッションになっていれば良いなと思った。
 グズグズと雨が降る。教室の蛍光灯が明るい。リノリウムの床を不健康に光らせている。べちゃべちゃと窓が叩かれる。
 チサトはいつもエミに直接的な暴力を奮う。物を隠したり、落書きをしたりするのはいつも子分たちだった。チサトの暴力は容赦がない。子分たちがたまにエミを小突いたり蹴ったりするのと違って躊躇いがない。そのうち殺すんじゃないかと怖くなる。そんなことはないだろうけど。多分。
「違うって言ってるよね」
 同じ台詞をそっくりそのまま機械のように繰り返しながらチサトがエミの前髪を引っ張って頭を起こした。子分たちも黙った。教室がしんと静まり返る。誰もがチサトとエミに注目しているのは明らかだった。しかしモブキャラたちは誰も止めやしない。あの圧倒的な暴力が怖いからだ。悪に立ち向かうような崇高な思想を持ち合わせたガキは少なくともここにはいない。
 教室の窓の外で風景に斜線を入れるように雨が降る。風景が切り刻まれて霞んでいく。まるで外の世界なんてないみたいだ。
 エミの顔にも何の表情も浮かんでいなかった。チサトとエミの表情はそっくりだった。恐怖も悲しみも苛立ちもない顔だった。人形のように床をじっと見つめている。何も感じないように心を閉じて防御しているのだろうか。
「間違えたあんたのせいだから。ほら」
 前髪を何度もぐいぐいと引っ張られてエミは立ち上がった。調教中の動物みたいだ。そしてそのままリードで引っ張るかのように前髪を引っ張ってエミを廊下の椅子の所へ連れて行って着席させた。教室内に緊張感が走る。誰も逆らうことができない。逆らっても敵わないことが分かっている。誰も勝算のない相手に飛び込んでいけるほどバカにはなれにない。それくらいの分別は付いている。ここで刃向かって何になる。ヒーローになれない。モブキャラしかいない。モブキャラはザコなのでチサトに圧倒的な暴力を奮われて終わるだけ。デメリットしかない。それならただエミだけが傷付いていれば良い。というか、エミは傷付いたとか辛いとか悲しいとかなんて一言も言ってないので、ひょっとしたら傷付いていない可能性もある。価値観を押しつけるのは傲慢だ。世はダイバーシティの時代だって社会の教科書にも書いていたじゃないか。
 エミは無表情で傷と落書きだらけの机を見つめながらじっと座っている。ぐずぐずと雨の音が響く。雨粒が音を吸収するせいか、嫌にしんとしている。チサトの頬が少し緩んだ。
 そこでようやくチサトの子分たちが再びどっと笑った。教室のざわめきもじわじわと戻っていく。日常が戻る。良かった良かった。チサトたちは廊下の座席で座るエミを笑いながら教室を後にした。子分の何人かはケータイで撮影をしてきゃっきゃとはしゃいでいた。仲間内でメーリスにでも回すんだろう。チサトたちのざわめきが遠のいてから、教室にいたクラスメイトたちもそろそろと出て行く。皆エミを見ないように、俯いたり、あさっての方向を向いたりしている。うっかり見てしまったモブはまるで見ちゃいけないものでも見たかのように慌てて目をそらす。いや、見ちゃいけないものだ。このクラスにおいて、エミはそういう存在だ。
 私も遅れて教科書と筆記用具を持って教室を出る。エミは糸が切れた人形みたいに着席してじっとしている。通りすがり様に横目で見ると、エミは微かに震えていた。時折声が漏れる。泣いている。泣いている顔を見ないよう、慌てて私も目をそらした。これで良い。仕方ないのだ。これが一番すばらしい選択肢じゃないことは分かっているけど、ハイリスクなことなんかせずに一番マシな、安全な選択肢を選ぶことに意味がある。私たちは日々選択している。チサトとエミを見過ごすことを選択している。別に関係ない。関係する必要がない。
 じっとりとした空気が重い。湿った空気が絡み��く。雨のせいだ。
 エミは優しい子だ。だからこんなことになってしまった。私は優しくない。ただそれだけの違い。
「やめてください。嫌がってるじゃないですか」
 見ず知らずの男の子にエミは刃向かった。まただ、と思った。
 幼稚園の頃からエミはそうだ。弱い者いじめをしている子を見れば注意しにいく。町中で困ってそうな人がいれば声をかけるし、ポイ捨てしている大人を見ても注意する。今までいじめられなかったのも、事件に巻き込まれなかったのも奇跡だ。平和すぎた。人助けをしてお礼状が小学校に来たことも一度じゃない。
 エミのこの性分が生まれつきなのか、家庭環境のせいなのかは分からない。きっとどちらのせいでもあるのだろう。もう覚えていないけれど、母曰く、タコ公園で私が転んだところに、エミが心配して駆け寄ってきたのが出会いだったらしい。その時エミはまだ三歳だった。三つ子の魂百までと言うがまさにそれ。まぁまだ十四だけど。家庭環境だってエミを形作るには十分すぎるように思う。エミのおじさんは有名な書家で、おばさんは専業主婦だ。遊びに行くと手作りのおいしいお菓子を出してくれる。お人好しの塊のような人だった。正義感の強さはおじさんに似てるような気もする。いかにも両親に愛されて、清く正しく育ってますって感じ。
「何やってるんですか。警察呼びますよ」
 エミがさらに大きな声を出し、携帯電話を開いた。
 目の前の少年たちは顔を見合わせて去っていった。思いの外ザコだったのでラッキーだった。見たところ、華奢な奴らではあったけど、少なくとも私達よりはデカかった。たぶん力も強い。自分より図体のデカい奴らによくや���な、と思った。関わらない方が良い。関係ない。危ないじゃん。私は彼らに顔を見られないようにさっと木陰に隠れた。エミの視界からも、チサトの視界からも隠れた。こそこそと「私は知りません。関係ありません」という顔をして過ごすのは得意だ。
「いつものことだから。私が悪いの」
 制服の襟元がはだけたチサトが力なく言った。頬に涙の跡が残っている。口の端が切れたようで血が滲んでいる。
「チサトは悪くないよ」
 エミがチサトのシャツのボタンをしめている。地面に転がっているブレザーをパタパタと振って砂を落とす。
「警察行こう」
「やめて」
 血をハンカチで拭うエミの手を振り払って、チサトは絶望した顔をしていた。顔色も悪い。学校ではあんなに強気なのに。クラスの人気者なのに。明るくて元気な模範的な子なのに。見てはいけないものを見てしまった気がして、私はますます縮こまった。ここにはいない方が良い。これはヤバい。私は関係ない。関わらない方が良い。
「なんで」
「友達とお兄ちゃんだから。平気なの。これは遊びなの。何ともないから。いつものことだから」
 必死の様子で言い訳がましくチサトが懇願する。本当にヤバい。これはエミが遭遇したことのない悪だ。まだ戦えない。まだ子供の私たちには無理だ。どうせ何もできない。さっさと白旗を揚げて逃げ出した方が良い。エミに伝えたかったがチサトから離れる気がないようで、私は懸命に見ないように、そのくせ会話だけは好奇心剥き出しで耳を傾けていた。モブキャラなので、背景の一部らしく息を潜めた。
「だったら尚更やめさせないと」
「大丈夫って言ってるでしょ」
 声から一呼吸空けて、遠のいていく足音が聞こえた。おそるおそる出てきてみると、しりもちをついたエミが一人取り残されていた。どうせチサトに突き飛ばされでもしたんだろう。
「あんなの絶対大丈夫じゃないよ」
 拒絶されたのにまだエミはチサトの心配をしていた。私はエミの手を引いて立ち上がらせた。スカートのブリーツに入った砂をぱんぱんと払ってやる。
 せっかくのエミとの楽しい時間にとんだ邪魔が入ってしまった。黄色ブドウ球菌の事件で潰れた雪印の工場にわくわくしながら二人で忍び込んだのに。割れた窓から差し込む光が綺麗だった。本当だったら人がたくさんいたはずの場所がガランとしているのはどこか心が躍った。面白い。工場の人たちにとってはそれどころじゃないだろうけど、私達は工場の人たちから見れば多分モブだし関係ないので純粋に楽しめた。ぽっかりと広がる空間で手を広げて走ってみたりした。足音がやたらと響くから無駄に走り回った。コンビニで写ルンですでも買えば良かったなんて二人で後悔したくらいだ。不良かお化けかホームレスには会うかもしれないとは話してたけど、まさかこんな現場に遭遇するなんて。
 でも、都合の悪いことは見なければ存在していないのと同じなので大丈夫だ。
 私は何も見ていなかった。息を殺して、嵐が過ぎ去るのを待っていた。でもエミはそんな私を一切馬鹿にしない。卑怯な私をエミは責めない。心のどこかでは軽蔑してるんじゃないかと何度思っていても、人懐っこい笑顔で「ユイちゃん」と追いかけてくる彼女を見るとそんな疑いは吹き飛んでしまう。だから、それさえあれば私は満足だった。クソみたいな自分のことも忘れて、へらへらのうのうと生きることができた。
 しかし、この次の日からエミの地獄は始まってしまったのだ。
 エミがゴミ箱を漁っている。
「ホームレスのモノマネ上手すぎ」
 チサトがエミの後ろに立ってにっこりと微笑んだ。子分たちはくすくすと笑っている。エミの髪の毛に絡みついた埃は子分たちの仕業だ。ひそひそと何人かが話しているかと思ったら、追加で別のゴミ箱を持ってきて中身をエミにかけた。少しよろけただけで、無言でゴミ箱を漁り続けている。
「やば。めっちゃ熱心じゃん」
 追加のゴミ箱をぶちまけた子分Bが言って、群れがまたどっと笑った。嘲笑とゴミを浴びながらも、エミはそっとゴミ箱の中から何かを見つけ、取り出した。
「ご飯でも見つけたのかな。良かったねー。すごいねー 。私にも見せて」
 わざとらしい猫撫で声でチサトがエミの手元を覗き込んだ。エミが慌てて手を引っ込めようとしたのを押さえつけ、手の中のものを取り上げた。
「返して」
 エミが小さく呟いた。ひねり上げられた手が痛そうだ。私はまた本を読んでいる。私は教室の端で本を読むモブキャラFらへんの立ち位置だ。ダレンシャンの五巻をずっと読んでいる。全然読み終わらない。話どこまで進んだっけ。
「きたねークマ」
 チサトが取り上げた物を見て、子分たちが囃したてた。チサトの手の中には見覚えのあるクマのマスコットがあった。エミの誕生石を模したネックレスを付けた小さなテディベア。ちゃんと手足と首も動く。ダイエーの中に入ってる雑貨屋さんでお揃いで買ったあのクマだ。
「クマさん、ゴミちゃんのこと嫌いだからゴミ箱の中に隠れてたのにね。可哀想」
 そんなわけあるかよ。アホか。何も知らないくせに。死ね。何も知らないくせにバカにすんなよ。絶対そんなのありえるわけないだろ。
 でも、私は読書に集中しているモブキャラFなので、じっと本を見ている。本の角の向こうの教室の光景を見ている。私は読書しているだけだ。そういう役割だ。関係ないし。背景だし。
「お願い。返して」
 もう一度エミが頼んだ。懇願するような口調。こんな奴にへりくだる必要なんてないのに。エミの方がずっとずっとすごいのに。エミが可哀想だ。いや、クマごときで何をいったい同情してるんだ。落ち着け。どうせ関係ないんだから。何思ったって仕方ない。ムカつくだけ無駄だ。モブの怒りに意味なんてない。
「ゴミちゃんのところに帰るくらいなら死んだ方がマシだってさ」
 チサトはマスコットをぽとり、と床に落とし、すかさず踏みつけた。ぐしゃり、とクマの関節があらぬ方向に曲がる。元々可動式のマスコットだから大丈夫だ。ちゃんと戻る。布だし。平気平気。そんなので壊れたりしない。何の権利があってそんなことするのか知らないけどさ。悲しいことじゃない。だからエミ、そんな悲しい顔をしないで。大丈夫だから。
 モブキャラの気持ちは所詮背景なので、伝わらないし伝える必要もない。関係ない奴の関係ない戯言に何の意味があるんだろう。
 私はお揃いで付けていたマスコットを私は外して制鞄の内ポケットに隠している。だって関係ないし。モブはモブらしくすべきだ。被害は少ない方が良い。エミが殴られ、虐げられ、ボロボロになっていようが私は関係ない。はいはいそうです。どうせクズですよ。せこいモブですよ。自分が嫌な奴なことくらい自分が一番よく知っている。一番近くでずっと見てるんだから当たり前じゃん。しかもいつもいつも正義感溢れるエミの隣にいたんだから。比較対照が優秀すぎる。私の嫌な奴っぷりがまぶしいほどに輝いてしまう。
 チサトの上履きから踏まれたクマの腕がはみ出している。エミはそっとその腕を摘まむ。
「死にたがってるんだから死なせたげなよ。生きてたって良いことないし。可哀想」
 自分に言ってるんだろうな。チサトは。あの子本当は死にたいんだろうなぁ。死ねば良いのに、と何となく思った。あの日の絶望したチサトを思い出す。あそこで死んでれば良かったのに。
 足を離されて、するりとクマがエミの手に戻ったのも束の間、クマは再び踏みつけられた。エミの細い指が赤い上靴に踏みつけられる。
 また教室の空気が凍り付く。モブキャラたちは動揺を隠しきれない。ザコはザコらしくただビビっている。マジでチサトはあの時死んでおくべきだったと思う。犯されて死ね。
 エミの口から音が漏れた。
 痛い時の悲鳴は、キャーとか、ひーとかではなく、音だ。声じゃない。悲鳴を上げるのは大抵モブの役目だ。モブはモブらしくぴーぴー泣いてビビってるのが丁度良い。モブAからCらへんが明らかに怖がっている。半泣きだ。
「急に手、出したら危ないでしょ」
 言いながら、チサトは足に力をますますこめていく。エミの顔が苦痛に歪み、濁った呻きがずるずると漏れてくる。エミはチサトの足を除けようと空いた手を伸ばした。
「ゴミのくせに汚い手で触んなよ。死ね」
 チサトも踏みつけていない方の足でエミの顔を蹴った。高身長のチサトの全体重がエミの指にかかる。彼女はスレンダーだが、さすがに指で女子中学生を支えられる人はそうそういないだろう。教室が微かにざわめく。エミの顔が赤くなっている。「やばいでしょ」と囁きが聞こえる。エミが乾いた濁音を出した。なんか最近のチサトは必死だな。無様だ。前はもっとスマートだった。いや、そもそもいじめにスマートとかあんのか。何だろう。これ。現実じゃないかも。私はまだ雪印の廃工場でくるくる回ってるエミを見ている。チサトなんかいなかった。私は何も見てない。エミだって見ていない。会ってない。だから関係ない。何してるんだろう私。いや、本を読んでいるのだ。ダレンシャンの五巻を読んでいる。だから関係ない。エミに何かあったんだろうか。何もない。何も知らない。何も分からない。だから関係ない。
 エミの目に涙が浮かぶ。
「また泣いてるんですけどー。きっしょ」
 子分が空元気な声をあげた。それを封切りにまた他の子分たちも騒ぎ出す。いつものパターン。ワンパターン。他にバリエーション無いんですか。ガキじゃん。つまんないよそれ。
「泣くとか卑怯じゃん。泣いて許してもらおうと思ってんのきしょすぎ」
「いちいち泣きすぎ。ガイジじゃん」
「泣き顔きんもー。ゴリラかよ」
 わざとひょうきんにエミの泣き顔の物真似ををして笑い出した。エミの泣き顔をケータイで撮る子たちもいる。何でもないような、今までもずっとそうだったふりをして、生きている。私だけじゃない。私だけが嫌な奴なんじゃない。モブって大体そういう立ち回りなんだ。狡いのは皆同じだ。明らかな異変に気付いているのに、ただ大人しく受け入れている。関係のないふりをして、どうしようもないふりをして、ただ嵐が過ぎるのを待っている。
 エミは私が自分のクマを隠していることに、とっくに気付いているだろう。まるで恥ずかしいものみたいに。あたかも汚いものみたいに。
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ari0921 · 6 years
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「麦の穂青し」③終
 知覧特攻基地と言えば、「富屋食堂」を営み、多くの特攻隊員の面倒を見て、“特攻の母”と呼ばれた鳥濱トメさんが有名ですが、地元の知覧高等女学校の生徒たちが特攻隊員を献身的にお世話したことも記憶に留めておく必要があります。
 本書には、知覧高女なでしこ会が刊行した『群青 知覧特攻基地より』の「まえがき」が引用されています。
 本書の第二部「征く人、送る人」の第二章「さらば、祖国よ」から、「知覧の少女たちが見た別れ」の箇所を、少々長くなりますが引用いたします。なお、文中に出てくる『空から轟沈』の唄はご存じない方が多いと思いますので、Youtubeから貼り付けました。
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 知覧基地に関しては、地元の知覧高等女学校の生徒たちによる特攻隊員に対する献身的なもてなしが、多くの特攻隊員につかの間の安らぎを与えたことはよく知られています。
 知覧高等女学校の生徒たちがなぜこのようなもてなしをするようになったかのいきさつは、「知覧高女なでしこ会」が昭和51年に刊行した『群青 知覧特攻基地より』の「まえがき」に、永崎(旧姓前田)笙子が次のように記しています。
 「昭和20年3月27日、知覧高等女学校の三年生進級を前にして、突然、私たちは勤労動員学生として、各地から知覧基地へ集結された特攻隊員の身の回りのお世話をすることになりました。敗色濃い戦局だったために、軍だけでは隊員たちを受け入れるゆとりもなく、その態勢も整っていなかったのでしょうか。激しい空襲のさなかを自宅から基地まで、遠い人は二時間もかかって通い、三角兵舎の掃除、食事の用意、洗濯、そしてつくろいものなどの雑用係として、14、15歳の少女だった私たちがあたることになったのです。最初18名だった女学生も、手が足りなくなって次第に増員されるようになりました」
 戦争末期のこの時期、日本軍には余力というものが全くなくなり、青壮年は根こそぎ軍隊にとられ、本来なら下級兵士や軍属がすべき雑用を、知覧基地では14、15歳の少女に任せるはかなかったのです。その期間は昭和20年3月下旬から6月下旬までの3ヶ月足らずですが、この聞に昼間出撃した特攻隊員を飛行場で直接見送るという稀有の体験を少女たちは重ねることになったのです。その点を永崎は次のように記しています。
 「多くの隊員は到着して4、5日間を基地の三角兵舎ですごして出撃されましたが、なかには、たった一夜だけの滞在で慌ただしく出撃された方もいらっしゃいました。それは、つかのまの出会いではありましたが、長い歳月を経た今でも、心の奥底に多くの隊員たちの思い出が生き続けているのは、平和な時代には想像もできないような異常な戦争体験だったからでしょうか。泣きながら桜の小枝をうち振って出撃を見送ったときの光景など、折にふれ鮮烈な思い出としてよみかえってまいりました」
 彼女たちは今で言えば中学二、三年生の純情で清潔で多感な少女でした。その少女たちが、「生き神様」と呼ばれ、明日には特攻散華するかも知れぬ、一死殉国の若者たちの身の回りの世話をし、共に語り、共に笑い、共に心を通わせたのですから、その印象は生涯消すに消されぬほど鮮烈なものであったに違いありません。
 特攻隊員でもっとも若い者は16、17歳であり、少女たちより二、三歳上に過ぎないのです。そうした若者たちが日本を救うために明日にはその身を敵艦上に爆裂させるかもしれないという切迫した状況が、少女たちを深く感銘させ、その感銘がまた少女たちの献身を引き起こしたのです。いわば特攻隊員の自己犠牲の崇高な精神が彼女たちに無償の奉仕という対価を求めぬ純粋な献身行動を呼び起こしたとも云えるのです。
 そして永崎はさらにこう続けます。
 「皆様の遺書や書簡を読ませていただき、あらためて現実の出来事のように、ありし日のあの方、この方をしのび、多くの若者を失ったあの戦争とはいったい何だったのだろうかと、新たな感慨に胸が締め付けられる思いでございます。生と死の狭間のなかで苦悩しながら、永遠の平和を願い、国の護りに殉じていった若い人々のために心から涙を流した愛惜の日々は、私たちの頭から生涯消え去ることはないでしょう」
 大東亜戦争は日本史上最悪の出来事でした。死者の総数は310万人を超え、日数でならすと一日に約2,300人の死者が出た計算になります。これほどの大悲劇はありません。ただその大悲劇の中で、唯一清冽な想い出を歴史に刻んでくれたのが特攻隊の若者たちの愛と勇気に満ちた身の処し方であり、このことは日本史がつづく限り、民族の誇りとして語り継がれてゆくに違いありません。
 戦争を経験せずに真の平和はあり得ないとされています。まだ逆に平和を獲得するのが戦争だという考えもあります。しかし戦争と平和の問題は個々に独立した概念として把握されるべきではなく、常に歴史の連続性の中で確認されねばならぬ最重要な国家的課題であり、永崎もその点を次のように説いています。
 「いま私たちが手にしている平和が、数多くの人生とかけがえのない青春の上に築かれていることを忘れ、自分の利害だけで、権利ばかりを主張して責任を果さない風潮が一般的になったと、よく人々から聞かされるようになりました。こんなとき、平和を願い、すべての私情を断ちきって短い人生を終えていった特攻隊員を、その出撃直前まで目のあたりにしてきた人々の中から、『歴史の証言として何かを残すべきではないか』という声がもちあがりました。それもある思想的な立場からの作為のもとに粉飾されたり、無意識のうちに変ってしまったものではなく、その時、その状況の中で真剣に綴られた生のままを残したほうがよいのではないかということでした」
 この群青というタイトルには、特攻隊員が出撃して征った沖縄の青い海や空がイメージされていることば確かですが、それよりも平和な時代の限りなく優しい海や空の青を思い描き、祖国防衛戦争にその尊い命を捧げた特攻隊の若者たちの自己犠牲の崇高な精神を、日本民族がつづく限り、永遠平和のために未来永劫語り継いでゆこうという強い意志がこめられているに違いありません。それゆえ永崎は次のように記してこの「まえがき」を閉じています。
 「本書は、還らざる方々の魂の証と、ささやかながら私たちの心の軌跡をまとめたものです。特攻隊に関する本は少なからず出版されていますが、数ある太平洋戦争史の大河の流れの一しずくとして、心ある方がもし拾いあげてくがさるならば、これにこした喜びはありません」
 本書が他の特攻関連の本と一線を画するのは、陸軍特別攻撃隊の若者たちと知覧高女の乙女たちの清楚で涼やかな心の交流が全編の至るところににじみ出ていることにあり、本書を心読すれば、当時の青春はこれほどまでに純粋で美しかったのかと強い感動に襲われるに違いありません。本書は特攻隊員の壮烈な遺書・遺稿を掲載しながら、それが壮烈であればあるほど、知覧高女の乙女たちの精神のたたずまいの美しさが際立ち、巧まずして平和の尊さを読む者の心に深く静かに訴えかける、稀有の鎮魂の書となっているのです。
 本書には、知覧高女の乙女たちの見た特攻出撃の光景が哀切に描かれています。たとえば永崎笙子は満開の桜の中を出撃して征く特攻隊の哀しいまでに美しい光景を次のように記しています。
 「ある日、私たちは当番兵から、徳之島前進の特攻機におにぎりを二個ずつ積むように言われました。徳之島前進というのは、航続距離の短い特攻機のために、徳之島を中継基地として出撃するため、知覧基地を飛び立って徳之島へ集結することを意味します。
 ただ、おにぎりを配るだけでは、どうしても私たちの気持ちをあらわすことができないような気がして、機中の隊員の方に桜の小枝を差し上げましたところ、隊員の方にたいへん喜ばれ、『ありがとう、ありがとう』と何度もくりかえしいわれました。その様子から、『時がくれば何の未練もなく散っていく桜のように、武士のいさぎよさを見た』と言った人もいました。それ以来、私たちは出撃する特攻機の操縦席を、桜の花で飾るようになりました。当時、知覧は桜の花盛りでした」
 俗謡に「富士と桜の日本によくぞ男と生まれける」とありますが、日本男子にとって桜ほどふさわしい花はありません。『仮名手本忠臣蔵』に「花は桜木、人は武士」とありますが、特攻隊の若者たちも自分は現代の武士であると堅く信じていましたから、この言葉には大いに魅かれましたが、これ以上に特攻隊員が共感したのは「花は散り際、武士は死に際」という言葉でした。ひとたび出撃した特攻隊員に残されたことは存分に戦って潔く死ぬことだけであり、それゆえ死に際の見事さを彼らは切に願ったのです。
 また彼らは出撃前の壮行会では必ず「同期の桜」を歌いました。「咲いた花なら散るのは覚悟、見事散りましょ、国のため」という文句ほど、彼らの特攻魂をたぎらせ、かつまた彼らに清冽な詩情を与える文句はありませんでした。そして彼らは「散るのは覚悟」と歌いきることによって、特攻死というものが決して恐怖であるばかりでなく、華と散ること、即ち散華の美学と直結することを理屈としてではなく、感覚として理解できたのです。
 さらに桜についていうなら、彼らが好んだ句は「散る桜、残る桜も散る桜」であり、「風吹かば、かねて覚悟の桜かな」でした。桜の花が真に美しいのは満開の時よりも花吹雪となって散り急ぐ時であり、宗宮亮平(陸軍特別攻撃隊飛行第六十六戦隊、昭和20年6月6日、出撃戦死、少年飛行兵、岐阜県、20歳)という若者は、日記の最後に、
 「身を清廉潔白に保ち、若桜の一陣の春風に散るが如き最期を遂げたきものなり」
と記して出撃して征きました。特攻隊の若者たちがいかに潔い死を望んでいたか、この清冽な一文を読めば誰でも納得がゆくでしよう。知覧高女の乙女たちが贈った一枝の桜ほど若い特攻隊員たちを元気づけたものはなく、特攻機の操縦席に桜を持ち込んだ彼らは、桜と共に散華できることを無上の喜びとし、日本武士の誇りを胸に敵艦めがけて突入して征つたに違いないのです。
 そして永崎は眼前に見た特攻出撃の光景を次のように記しました。
 「4月12日
  今日は晴れの出撃、征きて再び帰らぬ神鷲と私達をのせた自動車は誘導路を一目散に走り飛行機の待避させてあるところまで行く。途中『空から轟沈』の唄の絶え間はない。先生方と隊長機の擬装をとってあげる。腹に爆弾をかかへた隊長機のプロペラの回転はよかった。本島さんの飛行機もブンブンうなりをたててゐる。どこまで優しい隊長さんでせう。始動車(当時の飛行機は発進のときプロペラの回転が自動でできず、始動車によって始動した機が多かった)にのせて戦闘指揮所まで送られる。うしろを振り返れば可憐なレンゲの首飾りをした隊長さん、本島さん、飛行機にのって振り向いていらっしやる。桜花に埋まった飛行機が通りすぎる。私達も差上げなくてはと思って兵舎に走る。途中、自転車に乗った河崎さんと会ふ。
 桜花をしっかり握り一生懸命駆けつけた時は出発線に行ってしまひ、すでに滑走しやうとしてゐる所だ。遠いため走って行けぬのが残念だった。本島機が遅れて目の前を出発線へと行く。と隊長機が飛び立つ。つづいて岡安、柳生、持木機、九七戦は翼を左右に振りながら、どの機もどの機もにっこり笑った操縦者がちらっと見える。二十振武隊の穴沢機が目の前を行き過ぎる。一生懸命お別れのさくら花を振ると、にっこり笑った穴沢さんが何回と敬礼なさる。パチリ……後を振り向くと映画の小父さんが私たちをうつしてゐる。特攻機が全部出て行ってしまふとぼんやりたたずみ、南の空を何時までも見てゐる自分だった。何時か目には涙が溢れ出てゐた」
 知覧高女の生徒たちは、こうした別れを毎日のように体験したのです。彼女たちにとっ���特攻出撃は勇壮なものであると同時に、お世話した若者たちとは二度と会えぬことが定められた惜別の哀しみに満ち満ちたものでもあったのです。
 さらに永崎は出撃にまつわる次のような親子の哀切な別れも記しています。
 「ある日のこと、搭乗したばかりの特攻隊員のところへ息せききって走りよる初老の男の方がいらっしゃいました。ふたことみこと言葉を交してから着ていた羽織の紐をもぎとると、��れを隊員に差し出し去した。二人は手を固くにぎりしめたまま、身じろぎもしないで思いをこめた眼差しを交していました。その様子から、その男の方が隊員のお父様であることがわかり、胸があつくなりました。
 やがて羽織の紐を乗せて特攻機は飛び立ちましたが、機影が開聞岳の向うへ消えたあとも、乱れた羽織姿のままで南の空をいつまでも見つめながら、悄然と立ちつくしておられました。親子のきずなを羽織の紐に託して永遠の別れを告げられたその情景に、私たちは思わずもらい泣きをしてしまいました」
 特攻は見方を変えれば、すべて哀切な別れのドラマといえます。両親との別れ、兄弟姉妹との別れ、妻子との別れ、恋人との別れ、あるいは戦友や朋友との別れといったように、徹頭徹尾、特攻は愛と別れのドラマといえるのです。そしてさらに永崎はこの日の出撃光景を続けます。
 「離陸した特攻機は、飛行場の上空を旋回しながら隊別に三機編隊を組み、編隊を組みおえると機首を戦闘指揮所へ向けて急降下をしました。そして、みんな一様に三回、翼を左右にふりながら最後の別れを告げると、急上昇して開聞岳の彼方へ消えていきました。
 基地に残った隊員や整備兵たちは、いっせいに帽子を振り、私たちも桜の枝やハンカチを振って見送りました。機影が見えなくなってからも、私たちはしばらく呆然と立ちつくし、そのあとで急に襲ってくるはげしい悲しみに堰を切ったように泣きだしました。
 でも私たちは涙のかわかないうちに、まだ次に到着される特攻隊の方々をお世話しなければなりませんでした。そんな悲しみに堪えながら三角兵舎へ戻ることがたびたびでした。寒々と静まり返った兵舎内に足をふみ入れますと新たな思いにかられて、とめどもなく涙が頬を流れ落ちました」
 このように優しい乙女たちに見送られたことは、特攻隊の若者たちにとっても何物にも代えがたい喜びであったことでしょう。彼らにとっては、この別れが生きる喜びを感じた人生最後の体験となったのです。そしてこの離陸から長くとも二時間か三時間で彼らの人生は終わりを告げることになるのです。しかも彼らは心身ともに健康で、本来なら夢と希望に満ち溢れた二十歳前後の青年なのです。この一事を捉えても、特攻隊を美化したり、戦争を肯定したりすることが、人間性の尊厳を否定する不遜な考えであることが自ずと明らかになるのです。
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furoku · 7 months
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hale-home · 2 years
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今日の雑貨:大判ハンカチ
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インドの手染め技法 、木版を押して
模様を染めるブロックプリントと
心地のよいコットンにこだわり
インドの工房にて作られています。
     
モチーフは鳥、草花、動物、自然から
物語を浮かべ、模様を描いているんです。
【ブロックプリント】
ブロックプリントとは、 手彫りの木版を使って布にインクを押し付けていくインドの伝統工芸。その歴史はとても古く、起源前にまで遡るとも言われています。カラフルで複雑な柄ほど幾重にもインクを重ねていくため、その作業工程は果てしなく、その分、機械では出せないハンドメイドならではの優しい風合いが生み出されます。
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¥900(税込価格¥990)
無料ラッピングお伺いできます。
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お気軽にお問い合わせください。
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販売店 @hale_hale44
姉妹店 @hale_hale88
姉妹店 @hale_ehaleha
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cotorito · 3 years
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版画家 中村菜都子さんから柿渋染めのハンカチが入荷しました。
優しいベージュと淡墨色の配色で大人な印象のハンカチ。制作過程を想像しますと、菜都子さんの丁寧なお仕事ぶりがうかがえます。
ベースとなるハンカチは、何度も染めと洗いを繰り返し手間隙を掛けることで、色斑のない均一で自然な染め色に仕上がります。その後、柿渋と同じ天然塗料でもある泥染めのブロックプリントという技法で、オリジナルの模様を施します。
手彫りの版に、泥染め特有の野趣溢れる染色が良い味になり、また、機械では作り出せない濃淡や、かすれといった風合いは一つとして同じものはございません。使うたび愛着の湧く日用品をぜひお手元に。
柿渋染めハンカチ(木綿)
中[46×46㎝]4柄 ¥1,000
大[53×53㎝]5柄 ¥1,500
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sokonowa · 4 years
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admi|アドゥミ
- goods - ▼ ハンカチ各種 ‣‣‣ online shopping
5月5日火曜日、ソコノワONLINESHOP充実しています。全商品送料無料のオンラインでのご来店、24時間御待ちしております。
_________________________________________________________          ソコノワ | FUKU&ZAKKA     +++ ONLINE SHOP 〒350-0045 埼玉県川越市南通町16-5 ヨシダビル1F T 049-299-7285 F 049-299-7286 12:00-19:00 不定休 contact official_instagram https://www.sokonowa.com _________________________________________________________
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listdejima · 2 years
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いよいよ明日から今年最後の企画展「コシラエルとはなんだったのか 長崎展」がはじまります。コシラエル・ひがさんの活動の最後を締めくくる原画集「傘の素」は明日12/8より店頭販売いたします。明日1/1時オープンです。 -スペシャルエディション 原画集と雨傘(長傘・折り畳み各種あります)を選んでいただけるスペシャル版。List:に届いている傘の柄からお選びください。 -通常版  ハンカチとのセットです。ハンカチは2つの柄からお選びいただけます。 12月のList:企画展 coci la elle 「コシラエルとはなんだったのか 長崎展」 12.8(木)- 18(日) open 11:00 - 18:00 ひがしちかさん在廊日 10日(土) ギャラリー休業日 13 日(火) 協力 graf porch * 今回は営業時間が1時間繰り上がっております 原画集 傘の素(もと) 〜Umbrella Elements〜 12年間、傘はもちろん、本の挿画、ポスター、パッケージ、生地、小物のために描き続けた絵は200点以上にものぼりました。 その内の130点ほどを厳選し、描く楽しさをそれぞれの頁に惜しみなく閉じ込めた原画集です。 コシラエルは幕を閉じましたが、これからも続いてゆく創作活動の過程の一節の記録となり、未来への決意でもある原画集です。  デザイン:宮村ヤスヲ テキスト:金森香、薮前知子、ひがしちか 発 行 所:HeHe / ヒヒ 判型:A4 判 176 p ソフトカバー(特大カバー) カラー図版 約130点掲載 (List:) https://www.instagram.com/p/Cl21othP7WM/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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