#最近恭平の登場率高くない?
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大西ちゃんに「モテそうってめっちゃ言われるねん。ただ"モテそう"で終わるねん。モテそうどまりやねん」って話をして、あっ…こないだ恭平にこの話するん忘れてた…モテそうどまりの話…って思い出したりとか。そういえば長尾の話もっとしたかったな、とか。結局僕はきょへながが好きという話。きょへながが好きやし、恭平も好きやし長尾も好き。
ちなみに、ぴなばたも推してるよ。ずっとそのままで居てね。
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和三年(2021)9月14日(火曜日)
通巻第7050号
コロナ禍は何かの祟りではないのだろうか?
科学も医学も合理主義も、疫病解決に役立っていないではないか
**************************
疫病大流行。文献的に最古の事例は崇神天皇の御代である。
『古事記』は以下のごとく惨状を書いた。
「この天皇(崇神)の御代に疫病多に起こりて人民死にて燼きむとしき。この天皇愁ひ嘆きたまひと神床に坐しし夜、大物主大神、御夢に顕れて曰りたまひしく、『こは我が御心ぞ。故、意富多多泥古(おほたたねこ)をもちて、我が御前に祀らしめたまはば、神の気起こらず、国安らかに平らぎなむ』とのりたまひき」(岩波文��版112p)。
疫病は崇神天皇以前にも頻繁に起きていたと考えられるが、記録としては、崇神天皇の時代が初で、しかも国民の大半が死んだとの記載があるような猖獗を極めた。
神の怒りを懼れ、タケミカツジの子である「おほたたねこ」を神主として、三輪山に祈祷し、御社を造成したところ、疫病はやんだ。疫病は神々の祟りという認識が古代人には広くあった。
時代はぐんと下がって聖武天皇の時代、平城京を仏都として造り替えた功績、大仏殿の造営で知られる聖武天皇は、じつは平城京の前にいくども遷都している。
疫病と災害の原因は祟りだと考えていたからだ。恭仁京の建設が本格化していた。しかし地の利、水利など諸条件が揃わず、藤原京、平城京が廃止されたように、つぎは柴香楽へと遷都する(現在の滋賀県甲賀郡信楽)。同時に難波にも副都の宮殿を建てていた。柴香楽宮は放火による山火事で廃棄された。
遷都の理由は旧来の風習を打破し、人事を一新し、守旧派と敵対勢力を追い出すためだったと歴史学者は賢しらに「科学的に」「合理的に」解釈したが、かような政治的理由はむろんあっただろう。
しかし一番の動機はじつは疫病対策だった。そのうえ祟りを懼れての遷都ではなかったのか。皇位継承をめぐってのだましあい、謀、暗殺が続き、怨霊が漂っていた、と当時の人々は認識していた。
藤原氏の全盛は中臣鎌足の子、藤原不比等が天皇の外戚となって大活躍し、陰険な策謀をもって政敵をつぎつぎと冤罪を仕掛けて葬り、藤原四兄弟は皇子後継をめぐる政争で、最大の政敵だった長屋王を冤罪をでっち上げて葬った。
ところが、疫病は藤原四兄弟もあいついでに葬る。因果応報、長屋王の祟りだと囁かれた。この四兄弟の死は、それまで権力の下層で燻っていた藤原仲麻呂が中央舞台に踊り出す契機ともなった。
▼神社にかわって仏教寺院が祈りの場所となった
天災は豪雨、洪水、河川の氾濫は凶作と飢餓を産みだし、そのうえ疫病である。国家安泰を祈願するために神道に替わって仏教寺院の造成が急がれ、神社への祈りが仏教寺院へと祈祷場が変わったことに、とりわけの留意が必要である。
聖武天皇は急激に仏教へ帰依し、全国に国分寺の建設を命じた。仏教は人々の不安を吸収し、救いをもたらす信仰に置き換わった。天平六年(734)畿内は大地震に襲われた。この年に遣唐使が帰国したが、入れ替わりに新羅の使者が太宰府にやってきた。
「凶作によって人々が困窮したところを疫病が襲い、恐るべき大流行をもたらした。流行は食糧の乏しくなった夏に、まずは太宰府管内からはじまり、冬までに全国各地に拡がった。発生地からみて、遣唐使か新羅使が列島社会に持ち込んだものと考えられる」(吉川真司『聖武天皇と仏都平城京』、講談社学術文庫)。
疫病が外国からもたらされることは古代からの常識であり、武漢コロナはシナ大陸からやってきた。梅毒も江戸時代に外国人が持ち込んだ。
奈良時代の疫病は三年続いた。藤原四兄弟が次々に死に、これが僥倖となって藤原仲麻呂が急激に台頭したことは述べた。
疫病による朝廷の被害は皇族、官吏の三分の一に及んだ。全国の死亡率は25%から35%とされた。和泉国で45%、駿河で30-34%、豊後で30-31%が死んだという記録は正倉院文書に残る。
令和時代のコロナ災禍は中国湖北省の武漢で発生し、日本にもたらされた。やはり外国との接点が多い地方、都市の被害が甚大になるのも古今東西、同じである。
聖武天皇は、疫病の原因を長屋王の怨念と考えた。古代から中世にかけて、科学は発達しておらず、曖爽から夜明け、日中から夕闇と到り、夜は真っ暗な闇が支配する。古代人は闇に鬼が、魑魅魍魎が存在知ると考え、怨霊を信じていた。電気はない。書物も少なく、医学は未発達である。その不安を人々は宗教に求めるのだ。
伝来の神道より仏教を信仰する人々が増え続け、留学生が帰国したおりにもたらされた仏典や新しい信仰スタイルが急拡大し、皇室も人民も仏教に救済を求めた。
▼神仏習合が本格化した
ならば古来より宮廷人の拠り所としていた神道への信仰はどうなったのか。じつは、ここで初めて神仏混交が本格化するのである。
神社勢力はだまっていたわけではない。強烈な軋轢が生じるのは当然であり、そこで「有力な神々が仏教に帰依する。あるいは仏教を(神社が)護持するという言説を用いて、新旧イデオロギーの調整が吐かされた」。神仏混交という「日本教」が全土に拡大した。
「神仏習合の深まりとは、日本古来の神祭りが、外来宗教である仏教によって『文明化』��れたことへの証しである。これを受容し、あるいは反発するうちに『神道の自覚過程』が訪れる。神祇祭祀に特有のものがあらたに見出され、やがて中世につながる神国意識が形作られて入った。それはイデオロギー面における『国風文化』の生成であった」(吉川前掲書)。
ならば後世、『神皇正統記』で北畠親房は、この聖武天皇と、崩御後の光明皇后の仏教への急傾斜をいかに論じたのか、興味がある。
想定外だが、後醍醐天皇の改革を熱狂的に支持した北畠親房は、聖武天皇、光明皇后の仏寺建設、大仏開眼、国分寺の建設令、外国からの高僧の来日などを淡々と記するのみで批判はなく、むしろ次の称徳天皇が、一時期に仲麻呂に惠美押勝の氏を給え、まつりことを委任したことも客観的にのべる。
そのうえで、「後に道鏡という法師また寵幸ありしに、押勝(藤原仲麻呂)いかりをなし、廃帝をすすめ申て、上皇の宮をかたぶけむとせしに、こと顕れて誅にふしぬ(道鏡を寵愛したため、称徳天皇廃帝を謀して露見し、仲麻呂の乱は潰えた)」と、経過をのべたあと、道鏡批判に移るのである。
「法師の官に任ずることは、もろこしより始めて、僧正、僧統などといふ事のありし、それすら出家の本意にはあらざるべし、いはむや俗の官に任ずる事あるべからぬ事にこそ。されど、唐土にも南朝の宋の世に惠琳といひし人、まつりごとにまじらいしを黒衣の宰相といひき。」などと多数の唐の例を引きつつも「法王の位をさずけられたりし、猶あかずして皇位につかんといふこころざし有りけり。女帝さすがに思ひわずらひ」、和気清麻呂に神託の真偽を調べよと宇佐神宮へ派��するのである。
仏教に帰依した女性天皇が、神道の託宣に頼ったという視点で見れば、神仏習合が、顕然と進んでいた状況を物語る。
▼無実の罪に陥れられた早良親王の怨霊
早良親王は光仁天皇の皇子である。母は高野新笠(たかのにいがさ)。両親が百済系とされたために正妻とは認められず側室として桓武天皇、能登内親王、そして早良親王の生母である。早良親王は皇位継承権の有資格者だったため桓武天皇の皇太弟に立てられていた。ところが藤原種継の暗殺に関与したとして廃された。
母方が皇族ではなく、側室だったために早良親王は早くに出家し東大寺羂索院や大安寺東院に住み、「親王禅師」と呼ばれた。天応元年(781年)��同母兄・桓武天皇の即位があり、還俗、立太子された。すでに桓武天皇には安殿親王(後の平城天皇)がいたが、万一の備えとして安殿親王の幼帝即位を避けるためだった。もとより東大寺で高位の僧侶だったこともあり、早良親王は妃を迎えず、子もなかった。
延暦4年(785年)、造長岡宮使・藤原種継の暗殺事件に突如、巻き込まれ、乙訓寺に幽閉された。無実を訴えるため絶食、淡路へ配流される途中、守口付近で憤死した。
種継暗殺は桓武天皇留守中の事件だが、東大寺は親王禅師(早良親王)に後事を託したとされ(『東大寺華厳別供縁起』)、還俗後もなにかにつけて東大寺は早良親王に相談していたという。桓武天皇は道鏡事件の経緯から僧侶の政治関与の弊害を懸念し、長岡京遷都を急いだのだ。
長岡京遷都の裏の目的は東大寺など奈良寺院の影響力排除である。
その後、皇太子安殿親王が発病や、桓武天皇妃・藤原旅子・藤原乙牟漏・坂上又子の病死、生母高野新笠の病死と疫病の大流行、くわえて洪水が相次ぎ、それらは早良親王の祟りであるとして幾度か鎮魂の儀式が執り行われた。
そればかりか、延暦19年(800年)には早良親王に「崇道天皇」が追称され、それでも祟りが収まらずとみるや、五年後に「崇道天皇陵」を造営する。
附近には早良親王を祀る嶋田神社があり、奈良町に崇道天皇社、御霊神社で祭神として祀られた。東大寺の高僧が神道で祭られたのである。
令和の疫病は、それなら何の祟りか。いささか神懸かりと思われるかも知れないが、靖国の英霊を蔑ろにしているからではないのか。
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3年ぶりの鬱
朝目を覚ますと既に絶望している
普段思い出さないような過去の失敗したこと 嫌なことばかり思い出し振り払ってもやまない
意欲・行動・思考の全てが後ろ向きになり自信が極端に削がれる
身体が重力を感じていて思うように動け��い 動かせない 空気が抜けた風船のようでシャンとしない
逆らって動かすと負荷がかかるらしく、おつりがくるみたいに後から余計に身体が重くなり寝込む
信じられないくらい疲れやすい
人と会いたくない
この先なにもかもうまくいかないんじゃないかとなんの気力もわいてこない
鬱になるとだいたいこんな感じ
これはしばらくなんにもしないでいれば回復する 1年なのか 半年か2か月かはわからない
でも抜けないトンネルはない事も知ってる
これは悩みのようで 悩みではない
喜びや快を感じる脳内物質 セロトニン、ノルアドレナリン、ドーパミンが行き渡らなくなるとこの状態になる
自然に戻るのを待つ あまり長引くなら薬も使う
時間の経過でこの悩みは消失する この鬱のディテールも一緒に消え失せる
双極性障害は感情障害の一種でそううつ病と呼ばれていた 古典的な病気で 病気でもあり気質でもある
鬱病がストレスが過剰にかかれば誰でもなりうるのに対し 躁鬱は躁鬱に生まれついた人しかかからない 体質のようなもの 遺伝子は直接関係ないと発表されたけどよくわかんないみたい 1〜2%くらいの人がかかる
完治しないと言われてる 寛解しても再発率は高く 生涯予防のために服薬が必要 鬱でも躁でもない時期は問題なく過ごせる
わたしは27歳で躁鬱病と診断される
周りの人の気分の波とは違う落ち込みや高揚が季節ごとにあるのは気づいていた
その診断の前の鬱は半年間ハッキリとした波でなんとか仕事には行ってはいたけど毎日絶望していて 初めて掃除も料理も出来なくなった 電車を見れば飛び込む事ばかり考えた 酷くなればなるほど 人にその状態を悟られてはいけないと脅迫観念が働き 自力では病院に行くだとか 人に相談するとかは絶対に無理で どんどんどうしたらわからなくなっっていった。あの恐怖は私も鬱になった時にしかどういうものか思い出せないくらい伝えられないものです。
母にすすめられ心療内科へ行き 鬱 と言われ処方された抗うつ剤で 躁転した 休職して実家で療養した 正しい病名がわかるまで4件はしごした 心療内科で躁鬱病を見れる医者がいる事は少ない そういった���とも最初は知らなかった
はっきりとした躁は2ヶ月続きおさまると深い鬱がやってきた これは長く1年以上続いた
治療してるのに浮上せず一生このままなんじゃないかと思うと何の希望もなかった。
ある日突然普通になる。
そこから6年間 躁も鬱も来なかった。
季節ごとの気分の波に悩ませられる事もなくなった。
睡眠が不規則になりお酒が引き金で3ヶ月鬱が来た。
36歳でdjとお酒をやめ 夜更かし生活をやめた。
間もなく靴の修行に入る
過重労働で3年ぶりの鬱
今回はそりゃなるわ 健康な人でも続かないんだからよくやったわという感じ
今回の反省点は もう少し病気の事を考慮しましょうということ。
安定しているからと まるでなかったかのようにするのもやはり違うということです。
双極性障害と仕事の両立はいつも課題でした。
服薬をずっと続ける事
これが わかってはいても いざ健康になると病院に行きたくないし、薬なんか飲みたくないのです。(それでも飲むんだけど、)
ずっと波がなければ病気は治ったんだと思いたくなるのが心理です。
でも再発しないためには飲み続けるしかないようです。
飲み続けていても負荷をかけ過ぎては破綻します。
やり過ぎないようにする事を学ぶ時です。
躁状態というなにもかも振り切った状態を体験しているだけに やり過ぎずに よいものを作ったりすることに疑念や抵抗があると思います。そんな事が可能でしょうか??
可能です。
そんなときは学生時代に習った藤本由紀夫さんを思い出しましょう。
美大という場所には先生でも学生でもよく徹夜する人がいました。〆切に間に合わせるためです。徹夜自慢をする人を無能の証明を自らしているものだと言い、旧来の価値観を誰の目にも明らかに静かにひっくり返し続けていました。自意識を感じさせない既製品を多用する作品群と先生自身もめちゃめちゃクールでした。
洋書屋のNADIFFを辞めた後、藤本さんのaudio picnic展の展示の手伝いをしたことがあります。10年連続、1年に1度開かれる展示でした。
大谷美術館は兵庫県香里園駅にある施設美術館 広大な敷地の展示準備をほぼ3人だけで1週間で行いました。
全ての段取りが組んであり
毎日決まった時間に作業は終了しました。
藤本さんから教わったのは
作品をつくるときに 大きいものをつくろうだとか量で勝負しようだとか とにかくかっこつけないでください 自分が何に気になっているか 表現したい事をつきとめ そこからぶれずに 全ての要素を考え抜いてください という事��した。 本当にそう言ったかは覚えていませんが当時の私はそう受けとりました。
作品を作ることに一生懸命で、どうやって展示するかを考えてないで徹夜で展示台をつくる事に陥らないように 展示台 照明 が必要か?とか、慣習に惑わされるなということです。
整理整頓 時間の使い方 自分の頭で考えぬくこと 当たり前と考えられてる事を疑う 気になったら調べる
事前に計画的に動けばその必要はないし、半年後〆切のものを放置してたいてい最後の1ヶ月で仕上げる現象について警鐘を鳴らし続けていた。
徹底して徹夜を非難していました。
今になって思えば先生も躁鬱病だったのでは?
と思うほどです。
いえうさぎとカメの🐢の話だと思います。
躁鬱病は神出鬼没
数年音沙汰がなくても完全に気配を消して潜んでいる。これが今回刷新した認識です。
本にいくら生涯の服薬が必要、再発率が高いと書いてあっても
何もない普通の状態が年単位で続いているのに
自分をいつまでも病気の枠に閉じ込めて置きたい人がいるでしょうか?
双極性障害の難しさはここに集約されていると思います。
傍目には普通にみえる事が、普通と同化して生きることが可能なので、さらにコントロールを難しくしています。
可能だけど負荷がかかる。
健康な人だって色々大変だ。
健康な人と決定的に違う点があります。
躁鬱病者は自分の健康状態や心の状況を把握することが極端に苦手なのです。
その環境に同化しようと注意を払うことにエネルギーを使ってしまいます。
結果、小さい自身の変化に気づいてはいても
それを見過ごします。
例えばその環境が極端に人手が足りていなく仕事量が慢性的に増えていれば
わたしだけが大変なのではない。力にならなくてはともう空のエンジンをふかし続けるのも
躁鬱病者の特徴です。
ここでいう いわゆる鬱病になりやすい人の病前性格、生真面目で神経質などというステレオタイプとはまた違います。
躁鬱病者は ただ人に感謝されたい永遠のお調子者です。褒められ続ければ木のてっぺんのなにもないところまで登りつづける空っぽの人なのです。
通院について
安定していれば2〜3ヶ月に1回通院 半年おきに血液検査して甲状腺、腎臓が通常か、薬の血中濃度が保たれてるかをチェックする。
この疾患は自立支援法が適応され1割負担になるので更新手続きを欠かさない。
大きい病院だと先生が変わるときもあるし 他の街に引っ越せば病院を探さないといけない。長く通う事になるからいい医者と巡り会うことが大事。
様々な調整をして飲む薬は、双極性障害の脳にしか作用しない塩の結晶みたいな薬です。
精神科の薬というとイメージがよくないようですが、これは糖尿病の人が血圧を下げる薬を飲むのと同義です。 心が弱い人が飲んでる薬 のようなステレオタイプは消え去るべきだと思います。精神疾患は脳の機能不全です。
わたしは割と病気についてカジュアルに周囲に伝えてきましたが、たまーに伝わる人がいればラッキーで、殆どの健康な人にとっては関係ないんだろうなーと思うようになりました。
最近では症状が殆どなかったので周囲に伝えるきっかけも失っていたように思います。
仕事となると 病気に対しての言及は職を失いかねないのでよほど信頼しないと言わないし 言わないと行けない場面は通院の時くらいで他の病気にすり変えたりしてやってきました。
仕事の上でこの病気がメリットになることは1度もありませんでした。
病気によってdjが出来なくなり 酒が飲めなくなり クラブに行けなくなりました 友達も減ったように思います。でも仕方ありません。夜更かしをやめ、睡眠リズム、睡眠時間を一定にする事は波を安定させます。
悲しかったです。喪失感で鬱になりました。あがきました。そして靴づくりと出会いました。
しかしこの病気になったことを肯定できる方法があると思いました。
靴づくりを続ける事と メンタルヘルスについて自分が得た知識を役立てる事です。
双極性障害を活かして活躍している人に阪口恭平という人がいます。
いのっちの電話という自殺者を減らすホットラインをひとりでやっています。
わたしはかけたくなったことはあるけどまだ電話していませんが躁鬱大学という本にはとても助けられました。
一流の靴づくりを目指すなら 精神疾患を持っている事は隠すのかもしれません。
わたしは生きて行くために自分の裁量で仕事をコントロールする必要があると考え靴づくりを始めました。
故郷で靴の仕事をするために今修行しています。
ここは療養しに帰る場所のようになっていますが空気も水も土も豊かです。
故郷では一度も躁にも鬱にもなった事がありません。家族がいるおかげなのかもしれません。犬のせいかもしれません。
なにより一生続けられる楽しみをまた見つけられた自分はラッキーです。
今年は人の靴をどんどん作りたいと思っています。あなたの足を測らせてください🥾
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【SPN】庭師と騎士
警告:R18※性描写、差別的描写
ペアリング:サム/ディーン、オリキャラ/ディーン
登場人物:ディーン・ウィンチェスター、サム・ウィンチェスター、ボビー・シンガー・ルーファス・ターナー、ケビン・トラン、チャーリー・ブラッドベリー、クラウス神父(モデル:クラウリー)
文字数:約16000字
設定: 修道院の囚われ庭師ディーン(20)と宿を頼みに来た騎士サム(24)。年齢逆転、中世AU。
言い訳: 映画「天使たちのビッチナイト」に影響を受けました。ボソボソと書いてましたがちょっと行き詰まり、詰まってまで書くほどのものじゃないので一旦停止します。
◇
自分のことなら肋骨の二本や三本が折れていたとしても気づかないふりをしていられるが、部下たちを休ませる必要があった。
王国騎士の象徴である深紅のマントは彼ら自身の血に染められ、疲労と傷の痛みとで意識がもうろうとしている者も数名いた。何よりも空腹だった。狩りをしようにも、矢がなく、矢を作るためにキャンプを張る体力もない。 一度腰を下ろせばそこが墓地になるかもしれなかった。 辺境の村を救うために命じられた出征だった。王はどこまで知っていたのか……。おそらくは何も知らなかったのに違いない。そうだと信じたかった。辺境の村はすでに隣国に占領されていた。彼らは罠にかけられたのだった。 待ち構えていた敵兵に大勢の仲間の命と馬を奪われ、サムは惨めな敗走を余儀なくされた。 森の中を、王城とは微妙にずれた方向へ進んでいるのに、サムに率いられた騎士たちは何もいわなかった。彼らもまた、サムと同じ疑いを胸に抱いていたのだ。全ては王に仕組まれたのではないかと。 誰一人口には出さなかったが、森の中をさ迷うサムに行き先を尋ねる者もいなかった。 なけなしの食糧を持たせて斥候に出していたケビンが、隊のもとに戻ってきた。彼は森の中に修道院を発見した。サムはその修道院に避難するべきか迷った。森は王国の領内だ。もしも王が裏切っていた場合、修道院にまで手を回されていたら彼らは殺される。 だが、このままでは夜を越せない者もいるかもしれなかった。サムは未だ六人の騎士を率いていて、王国よりサムに忠実な彼らを何としても生かさなければならない。 サムはケビンに案内を命じた。
◇
ディーンは自分の名前を気に入っていたが、今ではその名前を呼ぶ者はほとんどいなかった。 修道院では誰もがディーンのことを「あれ」とか「そこの」とか表現する。もしくは彼自身の職業である「庭師」とか。彼自身に、直接呼びかける者はいない。なぜなら彼は耳が聞こえないし、口も利けないから。 ディーンは今年で二十歳になる……らしい。彼は子供のころに両親を盗賊に殺されて、もともと身を寄せる予定だったこの修道院に引き取られた。ただし支払うべき寄付金も盗賊に奪われたので、修道士としてではなく庭師として働いて暮らしている。 夜中、ディーンはフラフラになりながら修道院を出て、納屋に帰り着いた。家畜小屋の横の納屋が彼の住処だ。神父が彼に酒を飲ませたので、藁の下に敷いた板のわずかな段差にも躓いてしまった。 そのまま藁の中にうずくまって、眠ってしまおうと思った時だ。納屋の戸の下の隙間から、赤い炎の色と複数の人影がちらついて見えた。 ディーンは、静かに身を起こした。少し胸やけはするが、��覚を見るほど酔ってはいない。ディーンがいる納屋は、修道院の庭の中にある。修道士たちをオオカミやクマから守る塀の、内側だ。修道士たちは夜中にうろついたりしないから、この人影は外部からの――塀の外、森からの――侵入者たちのものだ。 門番の爺さんは何をしていたのか。もちろん、寝ているんだろう、夜更かしするには年を取りすぎている。今までも修道院が盗賊被害には遭ったことはあるが、こんな夜中じゃなかった。オオカミにとってはボロを着ていようが聖職者のローブを着ていようが肉は肉。強襲も山菜取りも日差しの入る間にやるのが最善だ。 では何者か。ディーンはそっと戸を開けて姿を見ようとした。ところが戸に手をかける間もなく、外から勢いよく開けられて転がり出てしまう。うつ伏せに倒れた鼻先に松明の火を受けてきらめく刃のきっさきを見て、そういえば、神父に持たされたロウソクが小屋の中で灯しっぱなしだったなと気づく。 「こそこそと覗き見をしていたな」 ざらついて低い声がディーンを脅した。ディーンはその一声だけで、彼がとても疲れて、痛みを堪えているのがわかった。 「やめろ、ルーファス! 何をしている」 若い男の声がした。ディーンを脅している男は剣のきっさきを外に向けた。「こいつが、俺たちを見張っていた。きっと刺客だ。俺たちがここに来るのを知っていて、殺そうとしてたんだ」 刺客、という言葉に、側にいた男たちが反応した。いったい何人いるんだ。すっかりと敵意を向けられて、ディーンはひるんだ。 「馬鹿な、彼を見ろ。丸腰だ。それに刺客なら小屋の中でロウソクなんて灯して待っているわけがない」 若い声の男が手を握って、ディーンを立たせた。俯いていると首から上が視界にも入らない。とても背の高い男だった。 「すまない、怖がらせてしまった。我々は……森で迷ってしまって、怪我を負った者もいる。宿と手当てが必要で、どうかここを頼らせてもらいたいと思って訪ねた」 背の高さのわりに、威圧的なところのない声だった。ディーンが頷くのを見て、男は続けた。 「君は――君は、修道士か?」 ディーンは首をかしげる。「そうか、でも、ここの人間だ。そうだろ? 神父に会わせてもらえるかい?」 ディーンはまた、首をかしげる。 「なんだ、こいつ、ぼんやりして」 さっき脅してきた男――闇夜に溶け込むような黒い肌をした――が、胡乱そうに顔をゆがめて吐き捨てる。「おお、酒臭いぞ。おおかた雑用係が、くすねた赤ワインをこっそり飲んでいたんだろう」 「いや、もしかして――君、耳が聞こえないの?」 若い男が自分の耳辺りを指さしてそういったので、ディーンは頷いた。それから彼は自分の口を指さして、声が出ないことをアピールする。 男の肩が一段下がったように見えて、ディーンは胸が重くなった。相手が自分を役立たずと判断して失望したのがわかるとき、���つもそうなる。 彼らは盗賊には見えなかった。何に見えるかって、それは一目でわかった。彼らは深紅の騎士だ。王国の誇り高い戦士たち。 幼いころに憧れた存在に囲まれて、これまで以上に自分が矮小な存在に思えた。 「聞こえないし、しゃべれもしないんじゃ、役に立たない。行こう、ケビンに神父を探させればいい」 疲れた男の声。 抗議のため息が松明の明かりの外から聞こえた。「また僕一人? 構いませんけどね、僕だって交渉するには疲れ過ぎて……」 「一番若いしまともに歩いてるじゃないか! 俺なんか見ろ、腕が折れて肩も外れてる、それに多分、日が上る前に止血しないと死ぬ!」 ディーンは初めて彼らの悲惨な状態に気が付いた。 松明を持っているのは一番背の高い、若い声の男で、彼はどうやら肋骨が折れているようだった。肩が下がっているのはそのせいかもしれなかった。ルーファスと呼ばれた、やや年配の黒い肌の男は、無事なところは剣を握った右腕だけというありさまだった。左半身が黒ずんでいて、それが全て彼自身の血であるのなら一晩もたないというのも納得だ。女性もいた。兜から零れた髪が松明の炎とそっくりの色に輝いて見えた。しかしその顔は血と泥で汚れていて、別の騎士が彼女の左足が地面に付かないように支えていた。その騎士自身も、兜の外された頭に傷を受けているのか、額から流れた血で耳が濡れている。 六人――いや、七人だろうか。みんな満身創痍だ。最強の騎士たちが、どうしてこんなに傷ついて、夜中に森の中をゆく羽目に。 ディーンは松明を持った男の腕を引っ張った。折れた肋骨に響いたのか、呻きながら彼は腕を振り払おうとする。 「待って、彼、案内してくれるんじゃない? 中に、神父様のところに」 女性の騎士がそういった。ディーンはそれを聞こえないが、何となく表情で理解した振りをして頷き、ますます騎士の腕を引っ張った。 騎士はそれきりディーンの誘導に素直についてきた。彼が歩き出すとみんなも黙って歩き出す。どうやらこの背の高い男が、この一団のリーダーであるらしかった。 修道院の正面扉の鍵はいつでも開いているが、神父の居室はたいていの場合――とりわけ夜はそうだ――鍵がかかっている。ディーンはいつも自分が来たことを示す独特のリズムでノックをした。 「……なんだ?」 すぐに扉の向こうで、眠りから起こされて不機嫌そうな声が聞こえてほっとする。もう一度ノックすると、今度は苛立たし気に寝台から降りる音がした。「なんだ、ディーン、忘れ物でもしたのか……」 戸を開いた神父は、ディーンと彼の後ろに立つ騎士たちの姿を見て、ぎょっとして仰け反った。いつも偉そうにしている神父のそんな顔を見られてディーンは少しおかしかった。 ディーンは背の高い男が事情を説明できるように脇にのいた。 「夜半にこのような不意の訪問をして申し訳ない。緊急の事態ですのでどうかお許し頂きたい。私は王国騎士のサミュエル���ウィンチェスター。彼は同じく騎士のルーファス。彼は重傷を負っていて一刻も早い治療が必要です。他にも手当と休息が必要な者たちがいる」 神父は、突然現れた傷だらけの騎士たちと、さっき別れたばかりの庭師を代わる代わる、忙しなく視線を動かして見て、それから普段着のような体面をするりと羽織った。深刻そうに頷き、それから騎士たちを安心させるようにほほ笑む。「騎士の皆様、もう安全です。すぐに治癒師を呼びます。食堂がいいでしょう、治療は厨房で行います。おい」 目線でディーンは呼びかけられ、あわてて神父のひざ元に跪いて彼の唇を読むふりをする。 「治癒師を、起こして、食堂に、連れてきなさい。わかったか?」 ディーンは三回頷いて、立ち上がると治癒師のいる棟へ駆け出す。 「ご親切に感謝する」 男のやわらかい礼が聞こえる。「……彼はディーンという名なのか? あとでもう一度会いたい、ずいぶんと怖がらせてしまったのに、我々の窮状を理解して中へ案内してくれた……」 ディーンはその声を立ち止まって聞いていたかったが、”聞こえない”のに盗み聞きなどできるはずがなかった。
◇
明け方にルーファスは熱を出し、治癒師は回復まで数日はかかるだろうといった。サムは騎士たちと目を合わせた。今はまだ、森の深いところにあるこの修道院には何の知らせも来ていないようだが、いずれは王国から兵士が遣わされ、この当たりで姿を消した騎士たち――”反逆者たち”と呼ばれるかもしれない――がいることを知らされるだろう。俗世から離れているとはいえ修道院には多くの貴族や裕福な商家の息子が、いずれはまた世俗へ戻ることを前提にここで生活している。彼らの耳に王宮での噂が届いていないことはまずあり得なく、彼らがどちらの派閥を支持しているかはサムにはわからない。もっとも王が追っている失踪騎士を庇おうなどという不届きな者が、たくさんいては困るのだった。 出征の命令が罠であったのなら、彼らは尾けられていたはずだった。サムの死体を探しに捜索がしかれるのは間違いない。この修道院もいずれ見つかるだろう。長く留まるのは良策ではない。 かといって昏睡状態のルーファスを担いで森に戻るわけにもいかず、止む無くサムたちはしばらくの滞在を請うことになった。 修道院長のクラウス神父は快く応じてくれたが、用意されたのは厨房の下の地下室で、そこはかとなく歓迎とは真逆の意図を読み取れる程度には不快だった。彼には腹に一物ありそうな感じがした。サムの予感はしばしば王の占い師をも勝るが、騎士たちを不安させるような予感は口には出せなかった。 厨房の火の前で休ませているルーファスと、彼に付き添っているボビーを除く、五人の騎士が地下に立ち尽くし、ひとまず寝られる場所を求めて目をさ迷わせている。探すまでもない狭い空間だった。横になれるのは三人、あとの二人は壁に寄せた空き箱の上で膝を枕に眠るしかないだろう。 「お腹がすいた」 疲れて表情もないチャーリーが言った。「立ったままでもいいから寝たい。でもその前に、生の人参でもいいから食べたいわ」 「僕も同感。もちろんできれば生じゃなくて、熱々のシチューに煮込まれた人参がいいけど」 ガースの言葉に、チャーリーとケビンが深い溜息をついた。 地下室の入口からボビーの声が下りてきた。「おい、今から食べ物がそっちに行くぞ」 まるでパンに足が生えているかのように言い方にサムが階段の上に入口を見上げると、ほっそりした足首が現れた。 足首の持ち主は片手に重ねた平皿の上にゴブレットとワイン瓶を乗せ、革の手袋をはめたもう片方の手には湯気のたつ小鍋を下げて階段を下りてきた。 家畜小屋の隣にいた青年、ディーンだった。神父が彼を使いによこしたのだろう。 「シチューだ!」 ガースが喜びの声を上げた。チャーリーとケビンも控え目な歓声を上げる。みんなの目がおいしそうな匂いを発する小鍋に向かっているのに対し、サムは青年の足首から目が離せないでいた。 彼はなぜ裸足なんだろう。何かの罰か? 神父は修道士や雑用係に体罰を与えるような指導をしているのか? サムは薄暗い地下室にあってほの白く光って見える足首から視線を引きはがし、もっと上に目をやった。まだ夜着のままの薄着、庭でルーファスが引き倒したせいで薄汚れている。細いが力のありそうなしっかりとした肩から腕。まっすぐに伸びた首の上には信じられないほど繊細な美貌が乗っていた。 サムは青年から皿を受け取ってやろうと手を伸ばした。ところがサムが皿に手をかけたとたん、びっくりした彼はバランスを崩して階段を一段踏みそこねた。 転びそうになった彼を、サムは慌てて抱き止めた。耳元に、彼の声にならない悲鳴のような、驚きの吐息を感じる。そうだ、彼は耳が聞こえないのだった。話すことが出来ないのはわかるが、声を出すこともできないとは。 「急に触っちゃだめよ、サム!」 床に落ちた皿を拾いながらチャーリーがいう。「彼は耳が聞こえないんでしょ、彼に見えないところから現れたらびっくりするじゃない」 「ディーンだっけ? いや、救世主だ、なんておいしそうなシチュー、スープか? これで僕らは生き延びられる」 ガースが恭しく小鍋を受け取り、空き箱の上に並べた皿にさっさと盛り付けていく。階段の一番下でサムに抱き止められたままのディーンは、自分の仕事を取られたように見えたのか焦って体をよじったが、サムはどうしてか離しがたくて、すぐには解放してやれなかった。 まったく、どうして裸足なんだ?
修道士たちが詩を読みながら朝食を終えるのを交代で横になりながら過ごして待ち、穴倉のような地下室から出て騎士たちは食堂で体を伸ばした。一晩中ルーファスの看病をしていたボビーにも休めと命じて、サムが代わりに厨房の隅に居座ることにした。 厨房番の修道士は彼らがまるでそこに居ない��のように振る舞う。サムも彼らの日課を邪魔する意思はないのでただ黙って石窯の火と、マントでくるんだ藁の上に寝かせた熟練の騎士の寝顔を見るだけだ。 ルーファスは気難しく人の好き嫌いが激しい男だが、サムが幼い頃から”ウィンチェスター家”に仕えていた忠臣だ。もし彼がこのまま目覚めなかったら……。自分が王宮でもっとうまく立ち回れていたら、こんなことにはならなかったかもしれない。 若き王の父と――つまり前王とサムの父親が従弟同士だったために、サムにも王位継承権があった。実際、前王が危篤の際には若すぎる王太子を不安視する者たちからサムを王にと推す声も上がった。不穏な声が派閥化する前にサムは自ら継承権を放棄し、領地の大半を王に返還して王宮に留まり一騎士としての振る舞いに徹した。 その無欲さと節制した態度が逆に信奉者を集めることとなり、サムが最も望まないもの――”ウィンチェスター派”の存在が宮殿内に囁かれるようになった。国王派――この場合は年若き王をいいように操ろうとする老練な大臣たちという意味だ――が敵意と警戒心を募らせるのも無理はないとサムが理解するくらいには、噂は公然と囁かれた。何とか火消しに回ったが、疑いを持つ者にとっては、それが有罪の証に見えただろう。 自分のせいで部下たちを失い、また失いつつあるのかと思うと、サムはたまらないむなしさに襲われた。 ペタペタと石の床を踏む足音が聞こえ顔を上げる。ディーンが水差しを持って厨房にやってきた。彼は石窯の横に置かれた桶の中に水を入れる。サムは声もかけずに暗がりから彼の横顔をぼうっと眺めた。声をかけたところで、彼には聞こえないが―― 床で寝ているルーファスが呻きながら寝返りを打った。動きに気づいたディーンが彼のほうを見て、その奥にいるサムにも気づいた。 「やあ」 サムは聞こえないとわかりつつ声をかけた。まるきり無駄ではないだろう。神父の唇を読んで指示を受けていたようだから、言葉を知らないわけではないようだ。 彼が自分の唇を読めるように火の前に近づく。 「あー、僕は、サムだ。サム、王国の騎士。サムだ。君はディーン、ディーンだね? そう呼んでいいかい?」 ディーンは目を丸く見開いて頷いた。零れそうなほど大きな目だ。狼を前にしたうさぎみたいに警戒している。 「怖がらないでいい。昨夜はありがとう。乱暴なことをしてすまなかった。怪我はないか?」 強ばった顔で頷かれる。彼は自らの喉を指して話せないことをアピールした。サムは手を上げてわかっていることを示す。 「ごめん――君の仕事の邪魔をするつもりはないんだ。ただ、何か困ってることがあるなら――」 じっと見つめられたまま首を振られる。「――ない?」 今度は頷かれる。「――……そうか、わかった。邪魔をしてごめん」 ディーンは一度瞬きをしてサムを見つめた。彼は本当に美しい青年だった。薄汚れてはいるし、お世辞にも清潔な香りがするとは言い難かったが、王宮でもお目��かかったことのないほど端正な顔立ちをしている。こんな森の奥深くの修道院で雑用係をしているのが信じられないくらいだ。耳と口が不自由なことがその理由に間違いないだろうが、それにしても――。 水差しの水を全て桶に注いでしまうと、ディーンはしばし躊躇った後、サムを指さして、それから自分の胸をさすった。 彼が動くのを眺めるだけでぼうっとしてしまう自分をサムは自覚した。ディーンは何かを伝えたいのだ。もう一度同じ仕草をした。 「君の? 僕の、胸?」 ディーンは、今度は地下に繋がる階段のほうを指さして、その場で転ぶ真似をした。そしてまたサムの胸のあたりを指さす。 理解されてないとわかるとディーンの行動は早かった。彼はルーファスをまたいでサムの前にしゃがみ込み、彼の胸に直接触れた。 サムは戦闘中以外に初めて、自分の心臓の音を聞いた。 ディーンの瞳の色は鮮やかな新緑だった。夜にはわからなかったが、髪の色も暗い金髪だ。厨房に差し込む埃っぽい日差しを浴びてキラキラと輝いている。 呆然と瞳を見つめていると、やっとその目が自分を心配していることに気が付いた。 「……ああ、そっか。僕が骨折してること、君は気づいてるんだね」 ”骨折”という言葉に彼が頷いたので、サムは納得した。さっき階段から落ちかけた彼を抱き止めたから、痛みが悪化していないか心配してくれたのだろう。サムは、彼が理解されるのが困難と知りながら、わざわざその心配を伝えようとしてくれたことに、非常な喜びを感じた。 「大丈夫だよ、自分で包帯を巻いた。よくあることなんだ、小さいころは馬に乗るたびに落馬して骨を折ってた。僕は治りが早いんだ。治るたびに背が伸びる」 少し早口で言ってしまったから、ディーンが読み取ってくれたかはわからなかった。だが照れくさくて笑ったサムにつられるように、ディーンも笑顔になった。 まさに魂を吸い取られるような美しさだった。魔術にかかったように目が逸らせない。完璧な頬の稜線に触れたくなって、サムは思わず手を伸ばした。 厨房の入口で大きな音がした。ボビーが戸にかかっていたモップを倒した音のようだった。 「やれやれ、どこもかしこも、掃除道具と本ばかりだ。一生ここにいても退屈しないぞ」 「ボビー?」 「ああ、水が一杯ほしくてな。ルーファスの調子はどうだ?」 サムが立ち上がる前に、ディーンは驚くほどの素早さで裏戸から出て行ってしまった。
◇
キラキラしてる。 ディーンは昔からキラキラしたものに弱かった。 木漏れ日を浴びながら一時の昼寝は何物にも得難い喜びだ。太陽は全てを輝かせる。泥だまりの水だってきらめく。生まれたばかりの子ヤギの瞳、朝露に濡れた花と重たげな羽を開く蝶。礼拝堂でかしずいた修道士の手から下がるロザリオ。水差しから桶に水を注ぐときの小気味よい飛沫。 彼はそういったものを愛していた。キラキラしたものを。つまりは美しいもの。彼が持ち得なかったもの。 サムという騎士はディーンが今まで���見た何よりも輝いていた。 あまりにもまぶしくて直視しているのが辛くなったほどだ。彼の瞳の色に見入っていたせいで、厨房で大きな音に反応してしまった。幸いサムは音を立てた騎士のほうに目がいってディーンの反応には気づかなかったようだ。 もう一度彼の目を見て彼に触れてみたかったが、近づくのが恐ろしくもあった。
ディーン何某という男の子がこの世に生を受けたとき、彼は両親にとても祝福された子供だった。彼は美しい子だと言われて育った。親というのは自分の子が世界で一番美しく愛らしいと信じるものだから仕方ない。おかげでディーンは両親が殺され、修道院に引き取られる八つか九つの頃まで、自分が怪物だと知らずに生きてこられた。 修道院長のクラウス神父は親と寄付金を失った彼を憐れみ深く受け入れてくれたが、幼い孤児を見る目に嫌悪感が宿っているのをディーンは見逃さなかった。 「お前は醜い、ディーン。稀に見る醜さだ」と神父は、気の毒だが率直に言わざるを得ないといった。「その幼さでその醜さ、成長すれば見る者が怖気をふるう怪物のごとき醜悪な存在となるだろう。無視できない悪評を招く。もし怪物を飼っていると噂が立てば、修道院の名が傷つき、私と修道士たちは教会を追われるだろう。お前も森に戻るしかなくなる」 しかしと神父は続けた。「拾った怪物が不具となれば話は違う。耳も聞こえなければ口もきけないただの醜い哀れな子供を保護したとなれば、教皇も納得なさるだろう。いいかね、ディーン。お前をそう呼ぶのは今日この日から私だけだ。他の者たちの話に耳を傾けてはいけないし、口を聞いてもいけない。おまえは不具だ。不具でなければ、ここを追い出される。ただの唾棄すべき怪物だ。わかったかね? 本当にわかっているなら、誓いを立てるのだ」 「神様に嘘をつけとおっしゃるのですか?」 まろやかな頬を打たれてディーンは床に這いつくばった。礼拝堂の高窓から差し込む明かりを背負って神父は怒りをあらわにした。 「何という身勝手な物言いだ、すでに悪魔がその身に宿っている! お前の言葉は毒、お前の耳は地獄に通じている! 盗賊どもがお前を見逃したのも、生かしておいたほうが悪が世に蔓延るとわかっていたからに違いない。そんな者を神聖な修道院で養おうとは、愚かな考えだった。今すぐに出ていきなさい」 ディーンは、恐ろしくて泣いてすがった。修道院を追い出されたら行くところがない。森へ放り出されたら一晩のうちに狼の餌食になって死んでしまうだろう。生き延びられたとしても、神父ですら嫌悪するほど醜い自分が、他に受け入れてくれる場所があるはずもない。 ディーンは誓った。何度も誓って神父に許しを請うた。「話しません、聞きません。修道院のみなさまのご迷惑になることは決してしません。お願いです。追い出さないでください」 「お前を信じよう。我が子よ」 打たれた頬をやさしく撫でられ、跪いてディーンを起こした神父に、ディーンは一生返せぬ恩を負った。
ぼんやりと昔を思い出しながら草をむしっていたディーンの手元に影が落ちた。 「やあ��ディーン……だめだ、こっちを向いてもらってからじゃないと」 後ろでサムがぼやくのが聞こえた。 ディーンは手についた草を払って、振り向いた。太陽は真上にあり、彼は太陽よりも背が高いことがわかって、ディーンはまた草むしりに戻った。 「あの、えっと……。ディーン? ディーン」 正面に回り込まれて、ディーンは仕方なく目線を上げた。屈んだサムはディーンと目が合うと、白い歯をこぼして笑った。 ああ、やっぱりキラキラしてる。 ディーンは困った。
◇
サムは困っていた。どうにもこの雑用係の庭師が気になって仕方ない。 厨房から風のように消えた彼を追って修道院の中庭を探していると、ネズの木の下で草をむしっている背中を見つけた。話しかけようとして彼が聞こえないことを改めて思い出す。聞こえない相手と会話がしたいと思うなんてどうかしてる。 それなのに気づけば彼の前に腰を下ろして、身振り手振りを交えながら話しかけていた。仕事中のディーンは、あまり興味のない顔と時々サムに向けてくれる。それだけでなぜか心が満たされた。 ネズの実を採って指の中で転がしていると、その実をディーンが取ろうとした。修道院の土地で採れる実は全て神が修道士に恵まれた貴重なもの――それがたとえ一粒の未熟な実でも――だからサムは素直に彼に渡してやればよかった。だがサムは反射的に手をひっこめた。ディーンの反応がみたかったのだ。彼は騎士にからかわれて恥じ入るような男か、それとも立ち向かってくるか? 答えはすぐにわかった。彼は明らかにむっとした顔でサムを見上げ、身を乗り出し手を伸ばしてきた。 サムはさらに後ろに下がり、ディーンは膝で土を蹴って追いすがる。怒りのせいか日差しを長く浴びすぎたせいか――おそらくそのどちらも原因だ――額まで紅潮した顔をまっすぐに向けられて、サムは胸の奥底に歓喜が生まれるのを感じた。 「ハハハ……! ああ……」 するりと言葉がこぼれ出てきた。「ああ、君はなんて美しいんだ!」 ディーンがサムの手を取ったのと、サムがディーンの腕を掴んだのと、どちらが早かったかわからかない。サムはディーンに飛びつかれたと思ったし、ディーンはサムに引き倒されたと思ったかもしれない。どっちにしろ、結果的に彼らはネズの根のくぼみに入ってキスをした。 長いキスをした。サムはディーンの髪の中に手を入れた。やわらかい髪は土のにおいがした。彼の唾液はみずみずしい草の味がした。耳を指で挟んで引っ張ると、ん、ん、と喉を鳴らす音が聞こえた。とても小さな音だったが初めて聞いた彼の”声”だった。もっと聞きたくて、サムは色んなところを触った。耳、うなじ、肩、胸、直接肌に触れたくて、腹に手を伸ばしたところでディーンが抵抗した。 初めは抵抗だとわからなかった。嫌なことは嫌と言ってくれる相手としか寝たことがなかったからだ。ところが強く手首を掴まれて我に返った。 「ごめん!」 サムは慌てて手を離した。「ご、ごめん、本当にごめん! こんなこと……こんなことするべきじゃなかった。僕は……だめだ、どうかしてる」 額を抱えてネズの根に尻を押し付け、できるだけディーンから離れようとした。「僕はどうかしてる。いつもはもっと……何という���……こんなにがっついてなくて、それに君は男で修道院に住んでるし――ま、まあ、そういう問題じゃないけど――ディーン――本当にごめん――ディーン?」 ディーンは泣いていた。静かに一筋の涙を頬に流してサムを見ていた。 「待って!」 またも彼の身の軽さを証明する動きを見届けることになった。納屋のほうに走っていく彼の姿を、今度はとても追う気にはなれなかった。
◇
夜、クラウス神父の部屋でディーンは跪いていた。 「神父様、私は罪を犯しました。二日ぶりの告解です」 「続けて」 「私は罪を犯しました……」 ディーンはごくりとつばを飲み込んだ。「私は、自らの毒で、ある人を……ある人を、侵してしまったかもしれません」 暖炉の前に置かれたイスに座り、本を読んでいた神父は、鼻にかけていた眼鏡を外してディーンを見た。 「それは由々しきことだ、ディーン。お前の毒はとても強い。いったい誰を毒に侵したのだ。修道士か?」 「いいえ、騎士です」 「騎士! 昨日ここに侵入してきたばかりの、あの狼藉者どものことか? ディーン、おお、ディーン。お前の中の悪魔はいつになったら消えるのだろう」 神父は叩きつけるように本を閉じ、立ち上がった。「新顔とくれば誘惑せずにはおれないのか? どうやって、毒を仕込んだ。どの騎士だ」 「一番背のたかい騎士です。クラウス神父。彼の唇を吸いました。その時、もしかしたら声を出してしまったかもしれません。ほんの少しですが、とても近くにいたので聞こえたかもしれません」 「なんてことだ」 「あと、彼の上に乗ったときに胸を強く圧迫してしまったように思います。骨折がひどくなっていなければいいのですが、あとで治癒師にみてもらうことはできますか?」 「ディーン……」 神父は長い溜息をついた。「ディーン。お前の悪魔は強くなっている。聖餐のワインを飲ませても、毒を薄めることはできなかった。お前と唯一こうして言葉を交わし、お前の毒を一身に受けている私の体はもうボロボロだ」 「そんな」 「これ以上ひどくなれば、告解を聞くことも困難になるかもしれない」 ディーンはうろたえた。「神父様が許しを与えて下さらなければおれは……本物の怪物になってしまいます」 「そうだ。だから私は耐えているのだ。だが今日はこれが限界だ。日に日にお前の毒は強くなっていくからな」 神父はローブを脱いで寝台に横たわった。「頼む、やってくれ、ディーン」 ディーンは頷いて寝台に片膝を乗せると、神父の下衣を下ろして屈み込んだ。現れたペニスを手にとって丁寧に舐め始める。 「私の中からお前の毒を吸い取り、全て飲み込むのだ。一滴でも零せば修道院に毒が広がってしまう。お前のためにもそれは防がなくてはならない」 「はい、神父様」 「黙りなさい! 黙って、もっと強く吸うんだ!」 神父は厳しく叱責したが、不出来な子に向けて優しくアドバイスをくれた。「口の中に、全部入れてしまったほうがいい。強く全体を頬の内側でこすりながら吸ったほうが、毒が出てくるのも早いだろう」 心の中でだけ頷いて、ディーンはいわれた通り吸い続けた。もう何度もやっていることなのに、一度としてうまくやれたことがない。いつも最後には、神父の手を煩わせてしまう。彼は自分のために毒で��しんでいるのにだ。 今回も毒が出る前に疲れて吸う力が弱まってしまい、神父に手伝ってもらうことになった。 「歯を立てたら地獄行きだからな。お前を地獄に堕としたくはない」 神父は忠告してから、両手でディーンの頭を抱えて上下にゆすった。昨夜はワインを飲んだあとにこれをやったからしばらく目眩が治まらなかった。今日はしらふだし、神父がこうやって手を借してくれるとすぐに終わるのでディーンはほっとした。 硬く張りつめたペニスから熱い液体が出てきた。ディーンは舌を使って慎重に喉の奥に送り、飲み込んでいった。飲み込むときにどうしても少し声が出てしまうが、神父がそれを咎めたことはなかった。ディーンが努力して抑えているのを知っているのだろう。 注意深く全て飲み込んで、それでも以前、もう出ないと思って口を離した瞬間に吹き出てきたことがあったので、もう一度根本から絞るように吸っていき、本当に終わったと確信してからペニスを解放した。神父の体は汗ばんでいて、四肢はぐったりと投げ出されていた。 ディーンはテーブルに置かれた水差しの水を自分の上着にしみこませ、神父の顔をぬぐった。まどろみから覚めたような穏やかな顔で、神父はディーンを見つめた。 「これで私の毒はお前に戻った。私は救われたが、お前は違う。許しを得るために、また私を毒に侵さねばならない。哀れな醜い我が子よ」 そういって背を向け、神父は眠りに入った。その背中をしばし見つめて、ディーンは今夜彼から与えられなかった神の許しが得られるよう、心の中祈った。
◇
修道士たちが寝静まった夜、一人の騎士が目を覚ました。 「うーん、とうとう地獄に落ちたか……どうりで犬の腐ったような臭いがするはずだ」 「ルーファス!」 ボビーの声でサムは目を覚ました。地下は狭すぎるが、サムがいなければ全員が横になれるとわかったから厨房の隅で寝ていたのだ。 「ルーファス! このアホンダラ、いつまで寝てるつもりだった!」 ボビーが歓喜の声を上げて長い付き合いの騎士を起こしてやっていた。サムはゴブレットに水を注いで彼らのもとへ運んだ。 「サミュエル」 「ルーファス。よく戻ってきた」 皮肉っぽい騎士は眉を上げた。「大げさだな。ちょっと寝てただけだ」 ボビーの手からゴブレットを取り、一口飲んで元気よく咳き込んだあと、周囲を見回す。「それより、ここはどこだ、なんでお前らまで床に寝てる?」 「厨房だよ。他の皆はこの地下で寝てる。修道院長はあまり僕らを歓迎していないみたいだ。いきなり殺されないだけマシだけどね」 「なんてこった。のん気にしすぎだ。食糧をいただいてさっさと出発しよう」 「馬鹿言ってないで寝てろ。死にかけたんだぞ」 起き上がろうとするルーファスをボビーが押し戻す。しかしその腕を掴んで傷ついた騎士は強引に起きようとする。 「おい、寝てろって」 「うるさい、腹が減って寝るどころじゃない!」 サムとボビーは顔を見合わせた。
三人の騎士は食堂に移動した。一本のロウソクを囲んで、鍋に入れっぱなしのシチューをルーファスが食べるのを見守る。 「で、どうする」 まずそうな顔でルーファスはいう。もっともルーファスは何を食べてもこう���う顔だから別にシチューが腐っているわけではない。例外が強い酒を飲む時くらいで、一度密造酒を売って儲けていた商売上手な盗賊団を摘発した時には大喜びだった(酒類は国庫に押収されると知ってからも喜んでいたからサムは心配だった)。 修道院にある酒といえば聖体のワインくらいだろう。ブドウ園を持っている裕福な修道院もあるが、この清貧を絵にしたような辺境の修道院ではワインは貴重品のはずだ。ルーファスが酒に手を出せない環境でよかった。しかし――サムは思い出した。そんな貴重なワインの匂いを、あのみすぼらしい身なりの、納屋で寝ている青年は纏わせていたのだった。 「どうするって?」 ボビーが聞き返す。ルーファスは舌打ちしそうな顔になってスプーンを振った。「これからどこへ行くかってことだよ! 王都に戻って裏切者だか敗走者だかの烙印を押されて処刑されるのはごめんだぜ」 「おい、ルーファス!」 「いいんだ、ボビー。はっきりさせなきゃならないことだ」 サムはロウソクの火を見つめながらいった。「誤魔化してもしょうがない。我々は罠にかけられた。仕掛けたのは王だ。もう王都には戻れない――戻れば僕だけでなく、全員が殺される」 「もとからお前さんの居ない所で生き延びようとは思っていないさ。だが俺とルーファスはともかく……」 「若くて将来有望で王都に恋人がいる私でも同じように思ってるわよ」 チャーリーが食堂に来た。ルーファスの隣に座って平皿に移したシチューを覗き込む。「それおいしい?」 「土まみれのカブよりはな」 「なあ、今の話だが、俺はこう思ってる」 ボビーがいった。「この状況になって初めて言えることだが、王国は腐ってる。王に信念がないせいだ。私欲にまみれた大臣どもが好き放題している。民は仕える主を選べないが、俺たちは違う。もとから誰に忠義を尽くすべきか知っている。もう選んでいる。もうすでに、自分の望む王の下にいる」 「その話、なんだか素敵に聞こえる。続けて」 チャーリーがいう。 「いや、まったく素敵じゃない。むしろ危険だ」 サムはいったが、彼の言葉を取り合う者はいなかった。 ゴブレットの水を飲み干してルーファスが頷いた。「サムを王にするって? それはいい。そうしよう。四年前にあの棒みたいなガキに冠を乗せる前にそうしとけばよかったんだ。野生馬を捕まえて藁で編んだ鞍に乗り、折れた剣を振りかざして、七人の騎士で玉座を奪還する!」 そしてまた顔をしかめながらシチューを食べ始める。「俺はそれでもいいよ。少なくとも戦って死ねる」 ボビーがうなった。「これは死ぬ話じゃない。最後まで聞け、ルーファス」 「そうよ、死ぬのは怖くないけど賢く生きたっていい」 チャーリーが細い指でテーブルを叩く。「ねえ、私に案がある。ここの修道院長に相談するのよ。彼から教皇に仲裁を頼んでもらうの。時間を稼いで仲間を集める。探��ば腐った大臣の中にもまだウジ虫が沸いてないヤツもいるかもしれない。血を流さ���くても王を変える手はある。アダムだって冠の重さから解放されさえすればいい子に戻るわよ」 「それよりウィンチェスター領に戻ってしばらく潜伏すべきだ。あそこの領民は王よりもサムに従う。俺たちを王兵に差し出したりしない」 「だから、それからどうするのかって話よ。潜伏もいいけど結局王と対決するしかないじゃない、このまま森で朽ち果てるか北の隣国に情報を売って保護してもらって本物の売国奴になる他には!」 「ちょっと落ち着け、二人とも。修道士たちが起きてくる。それから僕の計画も聞け」 「ろくな計画じゃない」 「ルーファス! ぼやくな」 「そうよルーファス、死にかけたくせに。黙ってさっさと食べなさいよ」 サムはため息を吐きそうになるのを堪えて皆に宣言した。「王都には僕一人で行く」 「ほらな」とスプーンを放ってルーファスが特大のため息を吐いた。「ろくな計画じゃない」
◇
行商売りの見習い少年と仲良くなったことがあった。同年代の子と遊ぶのは初めてだったから嬉しくて、ディーンは思わず自分の秘密をもらしてしまった。自分の口で見の上を語る彼に、少年はそんなのはおかしいといった。 「君は神父に騙されているんだよ。君は醜くなんかない、夏の蝶の羽のように美しいよ」 「神様の家で嘘をついちゃいけないよ」 「嘘なんかじゃない。ホントにホントだよ。僕は師匠について色んな場所へ行くけれど、どんなお貴族様の家でだって君みたいな綺麗な人を見たことがないよ」 ディーンは嬉しかった。少年の優しさに感謝した。次の日の朝、出発するはずの行商売りが見習いがいなくなったと騒ぎ出し、修道士たちが探すと、裏の枯れ井戸の底で見つかった。 井戸は淵が朽ちていて、遺体を引き上げることもできなかった。神父は木の板で封印をした。ひと夏の友人は永遠に枯れ井戸の中に閉じ込められた。 修道院は巨大な棺桶だ。 ディーンは二度と友人を作らなかった。
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エドワード王 十一巻
昔日の王の一代記 十一巻
ロスガー山脈のふもと、レイヴン・スプリングと呼ばれる小さな村の、狭いけれど快適な宿屋で、コンパニオンたちは、一晩を過ごしました。翌朝彼らは東に向かう旅を再開しました。スカイリムとハマーフェルの国境に向かううねる丘を越え、次の2晩は澄んだ初夏の晴れた空の下でキャンプを張りました。彼らが旅を再開した3日めの朝、モラーリンは道の北側の斜面を見て、皆に南西に面している高い牧草地に通じる切り込みがあるのを見るように言いました。一団が突き出した岩の周りを曲がった時、ほぼ同時に全員がそれに気づきました。
シルクとビーチが適切なルートの偵察と、今夜のキャンプ地を探すために先行しました。黄昏までには、彼らは草地までの半分近くの道のりを終えていましたが、翌朝まだいくつかの崖を登らなければなりませんでした。もう一度キャンプを張る頃合い��と意見が一致しましたが、幸いにも翌日のお昼時にはピクニックができそうでした。
翌日の正午、それは年央の月5日の土曜日でしたが、アカトシュともう一匹のドラゴンが加わった仲間たちは、ドラゴンの村の草が生い茂る斜面で腹ばいになっていました。この二匹目のドラゴンはアカトシュよりも小さく、雌のように見えました。性格上、アカトシュはただそのドラゴンをデビュジェンと紹介しただけで、それ以上の説明はありませんでした。二匹のドラゴンは、人類たちと礼儀正しくおしゃべりをしながら自分たちの過去を懐かしんでいましたが、少し経つとデビュジェンは飛び去り、優雅に空を弧を描いて飛び、少し離れた草の茂った野原にいる雄の子牛に飛びかかりました。
アカトシュはこれに対するエドワードの反応を観察していて、そしてたずねました。「なぜしり込みをしたのだね、エドワード?このところデビュジェンは食べていなかったし、ただお前たちが今しがたしていたのと同じ振る舞いをしていたのに」
エドワードは少し微笑んで答えました「僕たちの食事はあんな風に野蛮じゃないと思うんです」
アカトシュは笑顔を返しましたが、やがて返答しました。「それはいい警告だ。我らは、同じというより似ているだけだという」
エドワードは口を閉じて真昼の太陽に目を細めました。それからドラゴンに向き直りました。「アカトシュ―どうしてあなたの村にこの場所を選んだのですか?」
「さて、山の中にあり、高さも十分で、我らにふさわしい。その上、家畜を育てるのに充分に平坦だ…鹿のための木もある…そして、我らすべてにとって、非常に防衛的だ。ここには人間が牧場と農場を作る場所もあるし、エルフたちは断崖の端の厚く茂った木々の中なら極めて快適だ。崖の表面を囲む坑道は、内部の鉱山にある我らのねぐらへの通路になる。全体として、多くの生き物の種族を含んだこのような実験を行うには、理想的な場所だ。その上、南西に面していることで、小さな生物たちを気温の低い月の間の要素から保護するのに合理的な暖かさも供給される」
エドワードが答えました。「真ん中に建物が集まっていない村って言う概念に慣れるのは難しいけど―多分、将来は発展するでしょうね。少なくとも、会議や社交のためのいくつかの建物は。それに、ここはきれいな夕陽が見られると思うな」
ドラゴンはまた笑って、そして答えました。「まったくそうだ。だが、ドラゴン族の中でそんなことに興味を持つのは我だけだ。そして、それは我らがこの場所を選んだ時には正当な考慮のうちに入っていなかった」それからもの思わしげに、「そのうちのいくつかを表す言葉を組み合わせられればいいのだが。��え切れないほどやってみようとしたが、結果はあまり…立派なものではなかった」と言うと、元気な調子に変わりました。「話は変わるが、人類のため��会議場を建てるつもりにしている。取引と物々交換のための店を何軒かも」
モラーリンがぶらぶらとやって来て、腰を下ろして尋ねました。通常人類がドラゴンたちに見せる敬意の欠落は特筆すべきものでした。「こんなおかしな実験をしようなんて、何に憑りつかれたんだね、アカトシュ?」
ドラゴンは思慮深そうに間を置いてから答えました。「我が常に分析してきたように、この場合、ドラゴンの行動の歴史と言えるかもしれぬ。新しいオーレリアンの神々に対する抵抗の長い闘争は明らかに無駄なものであったが、我らがそのことを理解し、受け止めるには何世代もの時間を要した。そして、我らの次の様式は、互い同士からさえ孤立することであった。また、他のあらゆる存在からの侵入に対する抵抗でもあった。例外は、夫婦となり我らの種を再生産することだった。然りながら、その一つの活動を別にして、我らは我らの貴重な私生活を守るために戦ったのであるし、我らが特に頑固な種族であること以外には、何の正当性もなかった」
エドワードが言いました。「なら、理由がなくなってしまったずっと後も、その様式を維持してきたんですか?」
アカトシュは少し恥ずかしそうに見えました。彼は鼻をすするように言いました。「我はその通りのことを言ったと思う。我らだけがその餌食になる感傷的な生き物ではないのだ」
「アーチマジスターが多くの行動は生まれつきだって言ってました」エドワードが言いました。
モラーリンが彼に笑いかけました。「そして生まれつきの行動様式は、状態が変わるとゆっくりと変化する長命の種に顕著な問題なのだよ。お前たち短命種の人間以上に、我々エルフたちはそのせいで苦しんでいる。命は変化し、それに抵抗することになるにもかかわらず、我々がものごとをそのままにしておくのが好きな理由だ。ドラゴンはさらに長く生きる。エルフよりも長くだ。そして、結果として繁殖も遅い。しかし、社会的環境に生まれた変化が、良かれ悪しかれドラゴンの行動にどんな影響を与えるかは、誰にもわからないのだよ」
この時にはアリエラも会話に加わって、そして観察していました。「デイドラはドラゴンの行動に長らく喜んでいるに違いありませんわね」
アカトシュが答えました。「おそらくそうだろうが、我はこの提案のようなものとともに我らの…女王に接触を試みた。なぜなら、我らが種族として停滞状態に陥っていることは明らかのようであるし、我ら自身に活力を与えるために、この殻を破らねばならぬゆえに」
この時には、仲間たちは皆、声が聞こえる場所に座っていました。そしてマッツが尋ねました。「女王の許可が必要だったんですか?それと、いろんな種族との間にたくさんの困難を抱えてた?」
「許可はこの場合、極めて正確ではないな、マッツ。我らが存在している、それはなおさら、彼女が情報を手にできるように、我には彼女に伝える義務があったのだ。例を挙げるなら、他のドラゴンは軍事的な知識を求めて我を訪れる。従うことは準備を整えておくことと同一の哲学だ」
マッツはにやりと笑って言いました。「つまり、『念のため』ってことですか?だけ��、エルフと人間については?」
「ああ、我が人類の王と淑女は、異なる姿かたちと習わしに対する敬意と忍耐の非凡な例となっておる。彼らはわが年若きブレトンの友エドワードと我とともに、寛大にも知識と技術を分け合ってくれる、ああ、私がここでの定住を試みるよう説得した鍛冶職人と鉱夫たちを貸し出してくれたモラーリンに感謝しているよ。ブレトンは、そうだな、多くのブレトンは、それが利益をもたらす限りは、長い間何事も徳を持って行ってきた。そして、そこから知識と技術を得ている。ノルドは個人の栄誉を渇望し、栄光がここで生産されたミスリルの鎧と武器をすばらしく利益のあるものにする―貴族以外には売らないことを主張するようになったアリエラは、まったくの天才であったよ―探索が新しいトンネルを開き、経路を提供してくれた―我らドラゴンが必要とするものに」アカトシュは少しずる賢そうに微笑みました。ドラゴンが何を必要としているかについて、彼はとても寡黙でした。「ビーチとウィローが、彼らの民にウッドエルフがここで歓迎されることを広めてくれている。ゆえに、長らく古来のハイロックのふるさとを追われた者たちが、この丘に戻ってきている」
「幸い俺は今公爵だから、ミスリルを着ることと持つことを保証されてる。あと二つばかり手に入れられたらなあ!だけど値段のせいで諦めなきゃいけないかも―」マッツが言いました
「諦めたらミスリルを手に入れられないぞ」モラーリンが指摘しました。
「俺の息子と娘はどうなんだ?その子たちのために、お前に土下座でもするか?」マッツが憤然として言いました。「俺の膝と呼吸がひと頃ほどじゃないのは認めるよ。どういうわけかここに残りたい誘惑に駆られてるのは事実で、俺は今ここにいる。だが、俺はまだ何にだって自分の斧を振るえるぜ!」
ミスが楽しそうに歯を見せて笑いました。「ノルドは勘定できないもんな。だからあいつらは利益でなく名誉と栄光を求めるんだ。名誉と栄光ってやつはあんまり多すぎて、人が指で数え上げるには向いてないからな。マッツ、もしお前が39歳だったら、俺が会ったか会ってみたいと思ってる人類の中で一番でかい10歳の人間だよ!」
「だけど、それなら探検も鍛冶もしないやつには何の利益があるんだ?」マッツが旧友を無視してこだわりました。「俺はこんな…別格の存在のすぐそばに住むのを怖がるやつがいっぱいいると思ったもんだ」最初の部分を言う時に、マッツは狡猾そうに笑いました。
「そうだな、一方ではその『別格の存在』の姿は、確実に手厚く守られていることを意味する。それに、この一帯は驚くほど肥沃で、作物がよく育つ…そして、彼らは我らのための肉を供給してくれるが、我らの食糧が占める割合は、彼ら自身が消費する分の五分の一だ。我らはまた、我が長らく疑念を持っていたことを発見してもいる―3組の種が組み合わさった場合、それぞれが孤立している��考える時よりも、より効果的に戦う―それは、それぞれの種が他の弱点を補強あるいは打ち消すからだ。少なくとも、ごく短期間でこの辺りのゴブリンが劇的に数を減らしていることは確かな事実だよ」
「その通りだ」エドワードが返事をしました。「モラーリンがモロウィンドでそう証明したよね」
「少しばかり友の助けを借りてね」モラーリンが認めました。「賞賛は享受するし、彼らが設定した基準よりも私が少々上のレベルにいるのは事実だが―時にそれは基準以上に標的のような気がするよ!」
彼の発言に笑いの波が応えました。エドワードはこだわります。「アカトシュ、あなたと他の仲間がここにいて、僕は自分の国の国境の守りが厚くなったと感じるけど、スカイリムは国境を西に動かす必要性に駆られる気がするはずだと思うの」
アリエラが尋ねました。「他のドラゴンたちにここに移ってくるよう説得するのは簡単でしたの?」
「実際に最も困難だったのは、我らの宝を新しいねぐらに運ぶことだった」アカトシュは怠惰な微笑を見せながら答えました。「蓄積した金属と、宝石や貴金属が役に立たないとわかると、すべてがうまく運んだ」でも、次にもっと深刻そうに言いました。「本質的に、我は他のドラゴンに個人的に近づかねばならなかったし、この考えには利益があると、彼らを…説得せねばならなかった。ここでもまた、我らのうちでも特に孤立した2、3の同類を説得してしまえば、ことを運ぶのか楽になった。しかし、この辺りに住んでいるのはたったの9体なのだ…そしてここには実際にあと2、3体分の場所しかない。今後の展開を見ずばなるまい」
アリエラが気が付いたように言いました。「今のドラゴンの行動を、神々と女神たちがとても好意的に捉えているのではないかと思いますわ」
「そうかもしれないな、アリエラ。だが、再び言うが、これはそのためではないのだ。しかも、彼らはまだ我らの長い敵対を覚えているかもしれぬ」
ビーチが恭しく尋ねました。「それより、この村の名前は何なのですか?」
アカトシュは嘆息して、やがて返答しました。「結論が出ることがないのではと恐れている。それぞれの種がそれについて意見を決めたゆえ。おそらく、最初の建設期間が完了すれば、そのような問題に関してさらに熟考できるだろう」
ビーチが応えました。「それは正しいことには思えません―どこにでも名前があるべきでは?」
ウィローがくすくす笑って言いました。「私たちにはそうだろうけど、ドラゴンがどう思うかなんて誰にもわからないわ。それに、人間とエルフは名前のスタイルだけじゃなくて、その詳細でも口論になるのは確実よ」
モラーリンがひどく劇的な調子で割り込みました。「エルフがとんでもなく頑固だと言っているのではないだろうね!?」そして議論は、彼らの中でひとしきりの笑いと揶揄の中に溶けてゆきました。
やがて、アカトシュが言いました。「我は『セクション22』という名が好ましい」
ビーチが彼を見つめました。「アカトシュ、詩作の難しさはよく知っていますよ。率直な意見を申し上げてもよろしいですか?それは私がこれまで聞いた中で最悪の村の名前です」
アカトシュは突発的にため息をついて、急いでビーチに詫びました―人類は、ドラゴンのため息は非常に不快で、時に本当に危険であることを発見しました。「ならば、我の意図がどう違うかわかっているのだな。我にとってはこれは大変意味があり、最も適切なのだ。『セクション16』ならもっといいのかね?違う?それなら、『セクション』という言葉が引っかかっているのかね?それは『砦』や『リーチ』や『峡谷』や『支配地』と比べてどう劣っているのかね?」
エドワードが言いました。「でもね、アカトシュ。名前は意味があるべきだと思うんです。少なくとも、人間はそう考えているよ。この場所を『22』にするなら、その前の21個のセクションがないと」
「本当?」アカトシュが言いました。「なぜだね?すべての数字は等価ではないのかね?一つの場所と他を区別するのに役に立つ。例えば、『グリーンヴェールズ』という村がいくつもあるかもしれん。そのような村を4つ知っている。『22』という数字は、魅力的だ…審美的にも。同様に、何らかの『意味』がある―少なくとも我には」
モラーリンが言いました。「アカトシュ卿は、我々が言うところの『内輪ネタ』を楽しんでいるんだと思う。私はドラゴンにそんなに無分別に教えたのだろうか―」
「モラーリンが分別がないなんて糾弾した人間がいるかしら?」シルクが言いました。
少しして、エドワードがアカトシュに尋ねました。「ちょっとだけ一緒に戦いのゲームをしてくれる?僕、ゲームの盤と駒を持ってきたんだ」
モラーリンが遮りました。「残念だが、アカトシュと私は今晩いくつかの件で話し合わねばならない―それに、お前はどうしたってまた負けるよ」彼は好ましい笑顔で付け加えました。
エドワードが返答しました。「だけど、僕は誰にだって勝てるんだよ…アカトシュ、僕があなたに勝つことがあるかしら?」
「ないね、エドワード、我に勝つことはないだろう」そしてアカトシュはエドワードの驚いた表情に少し混乱しました。そして、急いで心のこもった笑顔を見せました。
「あまり如才ない答えじゃなかったですね、アカトシュ。だけど、どうして僕は絶対に勝てないの?」
「我がお前よりずっと長い間やってきたからだ、エドワード。そして我が続ける限り、お前が追いつけることはないだろう。その上、このゲームは我が『有限の問題』と考え始めているもので、この類のものは最も簡単に解決できるものだ」
「その『有限の問題』ってのはどういうことです、アカトシュ?」マッツが尋ねました。
「起こりうる行動と結果を数えることができる問題ということだ、マッツ。このゲーム盤には81マスしかない、そして両軍は正確に27駒、それぞれの駒が特定の動きをする、そういうことだよ」
「だけど、そのゲームは本当の戦闘に似てるんじゃ?」スサースが尋ねました。
「いや、学習するにも、どのように戦闘を終わらせるかを考えるにも非常に良い練習になる―だが、我が���ルフの射手は決して疲れることがないし、我がマスターメイジは常に私の求めることをする。現実の戦闘でそんなことはまず起こらぬ」
モラーリンが同意するように頷き、からかうようなずる賢さで尋ねました。「では、無限の問題の例は?」
「まさに現実の戦闘…だがまた、私にとっては詩が無限の問題だ」
「でも、すべての詩は分析できますわ、アカトシュ」アリエラがたしなめるように言いました。
「無論だ―だがそれは書かれたあとのこと。我はそれを書くという行いを決定し、あるいは固定することができぬ。だが…それは、創造する行いだ。もし我が詩を書き始めたら…可能性は数多くある」そして苦々しげに、「我は最初の1行を越えたことがない。なぜなら、1行目に書き込めるすべてのものを想像し始めるからだ…」と言いました。
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『行動記録 2020/January/Day11~13』
溜まりまくった洗濯物、アイロンをかけながら頭のなかで色んな整理をしているときが一番落ち着く。
カワイタとkinderwallsの共同企画
『High-Fidelity vol.2』お陰さまで無事に終えることができた。
年始でインフルエンザが流行ったり
直前の水曜日に強風で橋が閉鎖したりと
ちゃんと出来るのか??
という、不安要素はあったものの当初の予定のままで進行できたのは御の字。
初詣でいつもより多く投げこんでて良かった。111円
イベント後記やバンドについて
文字で書き起こすというのは果たして?という議論もある。
結局、体感する「生」に詰まってるというは至極真理。
ただ、今回は書くのが筋かなと思い、白ける前に真空保存。
11/January/2020 19:00
前日土曜からカワイタと福岡一行が部分的に前のりしてて商店街で飲んでいた。
もっと高松ぽいとこ案内したかったけどアテンド力が低さから、下の上みたいな居酒屋へ
未遂のギターちゅーげさんが消えて解散
ほどほどにして福岡組は三友荘へ
名物おやじに挨拶しようかと思ったけど
それは当日の楽しみにしようと持ち越し
ておく。
12/January /2020
10:00入りの早起き
ほんとは写真とか動画をいっぱい撮っておくべきだったんだけど、あまりそういう習慣がなくて、結局手元にあるのはカワイタの謎の横顔だけ。
この日の個人的目標はマッチングアプリに使える写真を撮るだったけど、それも叶わず。
12/January/2020 14:00
1.未遂
トップバッターをカワイタがしたいということでスターターを託した。
この1年ぐらいで未遂はとっても良くしてくれてて福岡の兄ちゃんみたいになってる。
「短すぎる季節」の出だしのイントロはほんとに毎回鳥肌が立つ。この日もそう。夏の日焼け跡を残しまま、玄関を開けたら一気に季節が変わってて秋のつま先に蹴りあげられるあの不可逆な感じ、あの一瞬みたいなのが詰まってる気がする���
また、今年は新曲聞きたいね。
2.Gremlin
ことある時に毎回力を借りてるマイメン。めちゃ好きだけど、あいつらつるみすぎだろ!って周りに思われたくないから登下校一緒に帰ってるのに、クラスの机は離すみたいな謎の距離感を今年は勝手に作ってた。それもやっぱりお互いの向かうべき方向を見極めたいっていうのがあるのかないのか。
すごい、律儀な奴らなので毎回、気合いを持って報いようとしてくれるのがすごいわかる。この日もそうだった。
近々、おれがめちゃ好きな「The old vinly」を琴電の電車貸しきってPV撮影するようだ。
お暇な方は足を運んでみては?
~2/16(土) 12:15 仏生山駅集合~
3.WHITE SURF!
かわいたの紹介で高松に来てくれたバンド。入りの時にめちゃ「パーティーピーポーや、、、!」と思ったけど、ライブめちゃ硬派で何より声がどちゃくそにカッコいい。
CDゲット。
曲もスタイルも色んな音楽が好きっていう気配がプンプンしてるし、この長丁場にも関わらずVo.ケイタ君がほぼほぼフロアの前の方にいたのを見逃してないぜ。
4.SEAPOOL
直前のWHITE SURF!がステージから
「次は同じ大阪のSEAPOOL」って言って音出しが始まった。
今回、とても出順にはとてもこだわった。
イベントの効率性・ジャンルの棲み分け色んな観点があって然るべきと思うけど、流れが2乗3乗になるようなだれしもが起点になるような膨らみある出順を心がけたので、すごく報われた気持ちになった。
SEAPOOLは徳島に居たときから知ってたけど、今回はかわいたサイドから声をかけてくれた。
明らかにここからイベントの輪郭が出てきたとも感じた。
暗も明もポップもジャンクも混在するのに聴き手を置いていかない。どのフィールドでも爪痕が刻まれる異物感みたいなのに一気にファン。
これSEAPOOL以外に出来なくないか?
翌日の彼女らのイベントBGMもすごく惹かれて次あったらちゃんと話したいななんて
5.zoo
僕が青春を過ごした、岡山にはすごいシーンが無数にあって、一番かっこいいと思えるバンドが沢山にいる(矛盾)
今回、先輩の胸に飛び込むか、よしみに肩を借りるか悩んだ末、zooに至った。
メンツの中でも一際、雰囲気は違ったかもしれない。でも、誘ったこちらに��すごい辻褄の合う直感があった。
終わった後、仲良い人が沢山CD買っててすごく嬉しくなっちゃった。
道信ちゃんの声はとてもとてもギフトなものでいつ��大きなステージで見たいと思う。
6.yound
実は、Vo.あおたさんにはこの2か月ぐらいある一件でご迷惑をおかけして申し訳なかった。先日、福岡に行った時にDJをしてたあおたさんに初めてお会いして以来、youndのライブ見れるの楽しみにしてた。
高松で事前に「youndめちゃ楽しみ」というか声を聞いてて「もしかして有名人、、、?」となってた。スパルタローカルズとか福岡のひねくれポップなあの気配を勝手に感じてて、もっと音楽の話したかったけどイベント終わりに仕事の関係ですぐに帰ってしまって無念。
次回会ったら、あのHB-101 のキャップどこで売ってるか聞きたい。
7.Make The Pancake
色んな人からのこの2年ぐらい会わせたい奴らがいると、話は聞いてた。今回、カワイタが間を取り持ってくれてやっと一緒にやれた。しかもTOONICEで。
音だしのNUMBER GIRL「透明少女」から最後のドラムのキックをぶち破るまで御馳走様でした。ただ、聞きたい曲がまだまだある。
たぶん、長い付き合いになるな。
引き続きよろしく。
終了後、206 TSUMAMUのうまうまキッシュでパワーチャージ
8.sunday document
2年前に出会ってからずーっとファン。
この人たちがいたから今回、このイベントを決行するに至ってる。この日も破竹のステージング。終わってから刺激を受けたからギターを買ったとの報告が。
9.Off-end
恐れ多くも、今回の企画にOff-endが出てくれたことでイベントの意味が彫り深くなった気がしてる。MCでの井川さんの話、メッセージとして受け止めてグッときた。それをカワイタも同じように受け止めててほんと一緒にして良かったと思った。
荒木さんから譲り受けたアンプをいい音で鳴らせなくなったら俺は終わりだなと思っていつも鳴らしてる。
結局、音は覚悟の有り様で鳴る。
直前の金曜日に開催された��木会、参加できなかったので来期は参加必至。
10.No edge
個人的には4年前?the new coastを知った時から鹿児島をチェックしてて、彼らともいつかしっかり出会いたいな思ってた。カワイタが繋いでくれてから文面でやり取りしてる最中からこの人はほんとに信頼できる人っていうのは伝わったし、ライブも圧巻。こんなん好きに決まってる。
打ち上げで聞いた、鹿児島で起きてること、携わる人々、すごく胸高鳴る話だった。
今年の個人的目標は共鳴する地方を肌で感じること。
11.TURNCOAT
憧れが詰まりまくった大先輩。しっかり絡めだしたのはkinderwallsを始めてからだけど、すごく影響受けてます。
今回も九州勢に「どのバンドとやりたいですか?」
と投げ掛けたら満場一致で
「TURNCOAT!!!」
偉大さを再度知りました。
そして返答
「すみません、もう誘ってます。」
恒例の打ち上げ後の三友荘にベースの恭平さんを無茶にも連れ込んでしまい、あろうことか僕が先に寝てしまいすみません。
(7時まで飲んでた後日談)
今年も宜しくお願い致します!
12.Look at moment
もう切っても切り離せないよね。
お互いなにかするときは絶対そこに居合わせてる。ライブとてもスマッシュヒットでこんなバンドが高松にいるって知ってもらえて嬉しかったな。
絶対宇津さん以外に踏めないバスドラの新曲もとてもとてもカッコよくて、刺激受けました。
フロアぶち上がりすぎて前へ前へになって
演者/聞き手がゼロ距離になってたの笑った。
今年の動きもしっかり見届けていく所存。
13.NOT GREAT MEN
前作、impulse recordsから出た
s-explode とのスプリットもチェックしてて、今回sunday documentとのスプリットを聞いてから楽しみにしてた。
空港の手荷物検査に引っ掛かって到着が危ぶまれたけど、無事に出番1時間前に到着。(さすが、もってる)
ライブの遅れてきたヒーロー感すごかった。
今回は、ドラムがErase the periodからサポートでコデさんとのことで久しぶりの再会。
イレースもまた見たいな。
12/January/26:00
打ち上げ後に、おれたちの三友荘へ
全然電話に出ないこの料金体系がわけわからん、宿中に竹久夢二が飾られまくってる宿があるからこそイベントが成り立っているといっても過言ではない。
イベント出発前にカワイタがおやじから
「天気悪いから気を付けろよ」とグッドラックを送られた時点で成功の加護があった気がする。あと、室内ちょっとだけ綺麗になってた。
13/January 11:00
総勢23名で松下製麺へ
おばちゃんにバンドしていることを��握される。
最近、ご無沙汰やったけど
やっぱりあんたが一番
13/January 13:00
無事、NOT GREAT MEN一行を高松空港まで送り届ける
~完~
去年に初めてしたこのイベント
「新年会でみんなに会えるようなイベントにしたいね!」ってカワイタとおれで思い付きで始めたのだけれども
去年がとてつもなく面白くてこれがあったからみんなの一年に締まりがでたという印象だった。
今年も色んなタイミングが重なって
「やるっきゃないでしょ!!」
ということで夏ぐらいからコツコツコツコツと準備をしてきた。
右往左往ありつつも
蓋を空けてみると完璧なフライヤー(LITL作)を看板に真っ昼間から総勢14バンドを高松TOONICEで2ステージで敢行。
206 TSUMAMUもHOLIDAY!RECORDSの出店もあるという、昨年よりちょっと背伸びをした内容となっていた。
声をかけたけど、諸事情で来れなかったバンド。
体調不良で遊びに来れなかった人
気にかけてくれた人
ありがとう。
残りの企画者がどう思っているか答え合わせをしたことはないけれど、
「デカイことをしよう!」とか多分、微塵も思ってなくてて、バンドを鎹にしてみんなと会いたいと思ってるんだよね。
友達の友達は友達じゃないけど、もしかしたら何か起きるかも
バンドがしようがしまいがどうだったいい
地元から出ていった人、地元に帰ってきた人、忙しくしてるならそれでオッケーでもずっと会えないのは悲しいな
そんな気持ちで臨んだイベント
『High-Fidelity』
至るところで点と点が線になって、破線が実線になっていく空気が変わってひしひしと伝わる1日だった。
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Latin//Alphabet// ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZabcdefghijklmnopqrstuvwxyz0123456789 !"“”#$%&'‘’()*+,-./:;<=>?@[\]^_`{|}~ Latin//Accent// ¡¢£€¤¥¦§¨©ª«¬®¯°±²³´µ¶·¸¹º»¼½¾¿ÀÁÂÃÄÅÆÇÈÉÊËÌÍÎÏÐÑÒÓÔÕÖ×ØÙÚÛÜÝÞßàáâãäåæçèéêëìíîïðñòóôõö÷øùúûüýþÿ Latin//Extension 1// ĀāĂ㥹ĆćĈĉĊċČčĎďĐđĒēĔĕĖėĘęĚěĜĝĞğĠġĢģĤĥĦħĨĩĪīĬĭĮįİıIJijĴĵĶķĸĹĺĻļĽľĿŀŁłŃńŅņŇňʼnŊŋŌōŎŏŐőŒœŔŕŖŗŘřŚśŜŝŞşŠšŢţŤťŦŧŨũŪūŬŭŮůŰűŲųŴŵŶŷŸŹźŻżŽžſfffiflffifflſtst Latin//Extension 2// ƀƁƂƃƄƅƆƇƈƉƊƋƌƍƎƏƐƑƒƓƔƕƖƗƘƙƚƛƜƝƞƟƠơƢƣƤƥƦƧƨƩƪƫƬƭƮƯưƱƲƳƴƵƶƷƸƹƺƻƼƽƾƿǀǁǂǃDŽDždžLJLjljNJNjnjǍǎǏǐǑǒǓǔǕǖǗǘǙǚǛǜǝǞǟǠǡǢǣǤǥǦǧǨǩǪǫǬǭǮǯǰDZDzdzǴǵǶǷǸǹǺǻǼǽǾǿ Symbols//Web// –—‚„†‡‰‹›•…′″‾⁄℘ℑℜ™ℵ←↑→↓↔↵⇐⇑⇒⇓⇔∀∂∃∅∇∈∉∋∏∑−∗√∝∞∠∧∨∩∪∫∴∼≅≈≠≡≤≥⊂⊃⊄⊆⊇⊕⊗⊥⋅⌈⌉⌊⌋〈〉◊♠♣♥♦ Symbols//Dingbat// ✁✂✃✄✆✇✈✉✌✍✎✏✐✑✒✓✔✕✖✗✘✙✚✛✜✝✞✟✠✡✢✣✤✥✦✧✩✪✫✬✭✮✯✰✱✲✳✴✵✶✷✸✹✺✻✼✽✾✿❀❁❂❃❄❅❆❇❈❉❊❋❍❏❐❑❒❖❘❙❚❛❜❝❞❡❢❣❤❥❦❧❨❩❪❫❬❭❮❯❰❱❲❳❴❵❶❷❸❹❺❻❼❽❾❿➀➁➂➃➄➅➆➇➈➉➊➋➌➍➎➏➐➑➒➓➔➘➙➚➛➜➝➞➟➠➡➢➣➤➥➦➧➨➩➪➫➬➭➮➯➱➲➳➴➵➶➷➸➹➺➻➼➽➾ Japanese//かな// あいうえおかがきぎくぐけげこごさざしじすずせぜそぞただちぢつづてでとどなにぬねのはばぱひびぴふぶぷへべぺほぼぽまみむめもやゆよらりるれろわゐゑをんぁぃぅぇぉっゃゅょゎゔ゛゜ゝゞアイウエオカガキギクグケゲコゴサザシジスズセゼソゾタダチヂツヅテデトドナニヌネノハバパヒビピフブプヘベペホボポマミムメモヤユヨラリルレロワヰヱヲンァィゥェォッャュョヮヴヵヶヷヸヹヺヽヾ Japanese//小学一年// 一右雨円王音下火花貝学気九休玉金空月犬見五口校左三山子四糸字耳七車手十出女小上森人水正生青夕石赤千川先早草足村大男竹中虫町天田土二日入年白八百文木本名目立力林六 Japanese//小学二年// 引羽雲園遠何科夏家歌画回会海絵外角楽活間丸岩顔汽記帰弓牛魚京強教近兄形計元言原戸古午後語工公広交光考行高黄合谷国黒今才細作算止市矢姉思紙寺自時室社弱首秋週春書少場色食心新親図数西声星晴切雪船線前組走多太体台地池知茶昼長鳥朝直通弟店点電刀冬当東答頭同道読内南肉馬売買麦半番父風分聞米歩母方北毎妹万明鳴毛門夜野友用曜来里理話 Japanese//小学三年// 悪安暗医委意育員院飲運泳駅央横屋温化荷開界階寒感漢館岸起期客究急級宮球去橋業曲局銀区苦具君係軽血決研県庫湖向幸港号根祭皿仕死使始指歯詩次事持式実写者主守取酒受州拾終習集住重宿所暑助昭消商章勝乗植申身神真深進世整昔全相送想息速族他打対待代第題炭短談着注柱丁帳調追定庭笛鉄転都度投豆島湯登等動童農波配倍箱畑発反坂板皮悲美鼻筆氷表秒病品負部服福物平返勉放味命面問役薬由油有遊予羊洋葉陽様落流旅両緑礼列練路和 Japanese//小学四年// 愛案以衣位囲胃印英栄塩億加果貨課芽改械害街各覚完官管関観願希季紀喜旗器機議求泣救給挙漁共協鏡競極訓軍郡径型景芸欠結建健験固功好候航康告差菜最材昨札刷殺察参産散残士氏史司試児治辞失借種周祝順初松笑唱焼象照賞臣信成省清静席積折節説浅戦選然争倉巣束側続卒孫帯隊達単置仲貯兆腸低底停的典伝徒努灯堂働特得毒熱念敗梅博飯飛費必票標不夫付府副粉兵別辺変便包法望牧末満未脈民無約勇要養浴利陸良料量輪類令冷例歴連老労録 Japanese//小学五〜六年// 圧移因永営衛易益液演応往桜恩可仮価河過賀快解格確額刊幹慣眼基寄規技義逆久旧居許境均禁句群経潔件券険検限現減故個護効厚耕鉱構興講混査再災妻採際在財罪雑酸賛支志枝師資飼示似識質舎謝授修述術準序招承証条状常情織職制性政勢精製税責績接設舌絶銭祖素総造像増則測属率損退貸態団断築張提程適敵統銅導徳独任燃能破犯判版比肥非備俵評貧布婦富武復複仏編弁保墓報豊防貿暴務夢迷綿輸余預容略留領異遺域宇映延沿我灰拡革閣割株干巻看簡危机貴揮疑吸供胸郷勤筋系敬警劇激穴絹権憲源厳己呼誤后孝皇紅降鋼刻穀骨困砂座済裁策冊蚕至私姿視詞誌磁射捨尺若樹収宗就衆従縦縮熟純処署諸除将傷障城蒸針仁垂推寸盛聖誠宣専泉洗染善奏窓創装層操蔵臓存尊宅担探誕段暖値宙忠著庁頂潮賃痛展討党糖届難乳認納脳派拝背肺俳班晩否批秘腹奮並陛閉片補暮宝訪亡忘棒枚幕密盟模訳郵優幼欲翌乱卵覧裏律臨朗論 Japanese//中学// 亜哀挨曖扱宛嵐依威為畏尉萎偉椅彙違維慰緯壱逸芋咽姻淫陰隠韻唄鬱畝浦詠影鋭疫悦越謁閲炎怨宴援煙猿鉛縁艶汚凹押旺欧殴翁奥憶臆虞乙俺卸穏佳苛架華菓渦嫁暇禍靴寡箇稼蚊牙瓦雅餓介戒怪拐悔皆塊楷潰壊懐諧劾崖涯慨蓋該概骸垣柿核殻郭較隔獲嚇穫岳顎掛括喝渇葛滑褐轄且釜鎌刈甘汗缶肝冠陥乾勘患貫喚堪換敢棺款閑勧寛歓監緩憾還環韓艦鑑含玩頑企伎忌奇祈軌既飢鬼亀幾棋棄毀畿輝騎宜偽欺儀戯擬犠菊吉喫詰却脚虐及丘朽臼糾嗅窮巨拒拠虚距御凶叫狂享況峡挟狭恐恭脅矯響驚仰暁凝巾斤菌琴僅緊錦謹襟吟駆��愚偶遇隅串屈掘窟繰勲薫刑茎契恵啓掲渓蛍傾携継詣慶憬稽憩鶏迎鯨隙撃桁傑肩倹兼剣拳軒圏堅嫌献遣賢謙鍵繭顕懸幻玄弦舷股虎孤弧枯雇誇鼓錮顧互呉娯悟碁勾孔巧甲江坑抗攻更拘肯侯恒洪荒郊貢控梗喉慌硬絞項溝綱酵稿衡購乞拷剛傲豪克酷獄駒込頃昆恨婚痕紺魂墾懇沙唆詐鎖挫采砕宰栽彩斎債催塞歳載剤削柵索酢搾錯咲刹拶撮擦桟惨傘斬暫旨伺刺祉肢施恣脂紫嗣雌摯賜諮侍慈餌璽軸叱疾執湿嫉漆芝赦斜煮遮邪蛇酌釈爵寂朱狩殊珠腫趣寿呪需儒囚舟秀臭袖羞愁酬醜蹴襲汁充柔渋銃獣叔淑粛塾俊瞬旬巡盾准殉循潤遵庶緒如叙徐升召匠床抄肖尚昇沼宵症祥称渉紹訟掌晶焦硝粧詔奨詳彰憧衝償礁鐘丈冗浄剰畳壌嬢錠譲醸拭殖飾触嘱辱尻伸芯辛侵津唇娠振浸紳診寝慎審震薪刃尽迅甚陣尋腎須吹炊帥粋衰酔遂睡穂随髄枢崇据杉裾瀬是姓征斉牲凄逝婿誓請醒斥析脊隻惜戚跡籍拙窃摂仙占扇栓旋煎羨腺詮践箋潜遷薦繊鮮禅漸膳繕狙阻租措粗疎訴塑遡礎双壮荘捜挿桑掃曹曽爽喪痩葬僧遭槽踪燥霜騒藻憎贈即促捉俗賊遜汰妥唾堕惰駄耐怠胎泰堆袋逮替滞戴滝択沢卓拓託濯諾濁但脱奪棚誰丹旦胆淡嘆端綻鍛弾壇恥致遅痴稚緻畜逐蓄秩窒嫡抽衷酎鋳駐弔挑彫眺釣貼超跳徴嘲澄聴懲勅捗沈珍朕陳鎮椎墜塚漬坪爪鶴呈廷抵邸亭貞帝訂逓偵堤艇締諦泥摘滴溺迭哲徹撤添塡殿斗吐妬途渡塗賭奴怒到逃倒凍唐桃透悼盗陶塔搭棟痘筒稲踏謄藤闘騰洞胴瞳峠匿督篤凸突屯豚頓貪鈍曇丼那謎鍋軟尼弐匂虹尿妊忍寧捻粘悩濃把覇婆��杯排廃輩培陪媒賠伯拍泊迫剝舶薄漠縛爆箸肌鉢髪伐抜罰閥氾帆汎伴畔般販斑搬煩頒範繁藩蛮盤妃彼披卑疲被扉碑罷避尾眉微膝肘匹泌姫漂苗描猫浜賓頻敏瓶��怖附訃赴浮符普腐敷膚賦譜侮舞封伏幅覆払沸紛雰噴墳憤丙併柄塀幣弊蔽餅壁璧癖蔑偏遍哺捕舗募慕簿芳邦奉抱泡胞俸倣峰砲崩蜂飽褒縫乏忙坊妨房肪某冒剖紡傍帽貌膨謀頰朴睦僕墨撲没勃堀奔翻凡盆麻摩磨魔昧埋膜枕又抹慢漫魅岬蜜妙眠矛霧娘冥銘滅免麺茂妄盲耗猛網黙紋冶弥厄躍闇喩愉諭癒唯幽悠湧猶裕雄誘憂融与誉妖庸揚揺溶腰瘍踊窯擁謡抑沃翼拉裸羅雷頼絡酪辣濫藍欄吏痢履璃離慄柳竜粒隆硫侶虜慮了涼猟陵僚寮療瞭糧厘倫隣瑠涙累塁励戻鈴零霊隷齢麗暦劣烈裂恋廉錬呂炉賂露弄郎浪廊楼漏籠麓賄脇惑枠湾腕 Japanese//記号// ・ー~、。〃〄々〆〇〈〉《》「」『』【】〒〓〔〕〖〗〘〙〜〝〞〟〠〡〢〣〤〥〦〧〨〩〰〳〴〵〶 Greek & Coptic//Standard// ʹ͵ͺͻͼͽ;΄΅Ά·ΈΉΊΌΎΏΐΑΒΓΔΕΖΗΘΙΚΛΜΝΞΟΠΡΣΤΥΦΧΨΩΪΫάέήίΰαβγδεζηθικλμνξοπρςστυφχψωϊϋόύώϐϑϒϓϔϕϖϚϜϞϠϢϣϤϥϦϧϨϩϪϫϬϭϮϯϰϱϲϳϴϵ϶ϷϸϹϺϻϼϽϾϿ Cyrillic//Standard// ЀЁЂЃЄЅІЇЈЉЊЋЌЍЎЏАБВГДЕЖЗИЙКЛМНОПРСТУФХЦЧШЩЪЫЬЭЮЯабвгдежзийклмнопрстуфхцчшщъыьэюяѐёђѓєѕіїјљњћќѝўџѢѣѤѥѦѧѨѩѪѫѬѭѰѱѲѳѴѵѶѷѸѹҌҍҐґҒғҖҗҘҙҚқҜҝҠҡҢңҤҥҪҫҬҭҮүҰұҲҳҴҵҶҷҸҹҺһҼҽҾҿӀӁӂӇӈӏӐӑӒӓӔӕӖӗӘәӚӛӜӝӞӟӠӡӢӣӤӥӦӧӨөӪӫӬӭӮӯӰӱӲӳӴӵӶӷӸӹӾӿ Thai//Standard// กขฃคฅฆงจฉชซฌญฎฏฐฑฒณดตถทธนบปผฝพฟภมยรฤลฦวศษสหฬอฮฯะัาำิีึืฺุู฿เแโใไๅๆ็่้๊๋์ํ๎๏๐๑๒๓๔๕๖๗๘๙๚๛
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部下を管理する七つの技術 情報源 ( じょうほうげん ) の 複数化 ( ふくすうか ) と 符節照合 ( ふせつしょうごう ) で家来の 言行不一致 ( げんこうふいっち ) を見ぬいたり、 意外 ( いがい ) なテストで本心を確認したりして、 騙 ( だま ) されないように注意し、 信賞必罰 ( しんしょうひつばつ ) で家来たちをコントロールする方法
⦅洞察六兆[韓非]から続く⦆
「術」は、[法]の運用のしかた。王様が胸の中に仕舞い込んで臣下をコントロールするもの。 王様は、無数の部下、巨大な組織を制する権力者だが、生まれついての超能力者ではない。ひとりの人間が絶対的な権力者となるには、法(機構)の確率と運営のための術(徹底した人事管理)が必要なのだ。 〖王様が使うべき七つの[術]〗 01_臣下の行動と言葉を検証して、言行の不一致がないかを判断する [法・術]に 長 ( た ) けた王様は、証拠のないことは取り上げず、普段食べない食事は口にしない。遠くのことはよく聴き、近くのことはよく見て、家来がどこにいようと、その落ち度は見落とさない。家来たちの言葉の食い違いを調べて、彼らの派閥をさぐり出す。さまざまな角度から家来の申告を成果とつき合わせて、食い違いを許さない。最初の言葉と後の成果を一致させる。法を基準として、言行を数多く見くらべて、家来を統率する。まぐれ当たりの成果には賞を与えず、職分を外れた行為は許さない。処刑すべき者は必ず処刑し、罪ある者は赦さない。 相手がどんな悪者でも私欲をとげさせない決意を 揺 ( ゆ ) らがせてはならない。 衛 ( えい ) の 嗣 ( し ) 公は、家来の一人を旅人にしたてて、関所を通過させた。 関所の役人は、彼をきびしく調べたが、金をやるとすぐ見逃してくれた。 その後、嗣公はその関所を通るとき、くだんの役人にこう言った。 「これこれのとき、お前の関所を旅人が通り、お前は金をもらって見逃してやったろう」。 役人は嗣公が何もかも見通していると思い、ふるえあがった。 02_罪には必ず罰を与えて、威厳を示す 何か事件が起こったとき、それによって利益を得る者があるならば、きっと、その者が仕掛けた。損害を受ける者があるならば、その人間と利害反する者が怪しいと見なければならない。 したがって、[法・術]に 長 ( た ) けた王様は、国が損害をこうむる事件が起こったら、それによって利益を得る者を調べる。家来が損害をこうむる事件が起こったら、その家来と利害の反する者をさがす。 晋 ( しん ) の 文 ( ぶん ) 公のときだった。 料理番が焼肉を文公にさし出した。 その肉に髪の毛が一筋ついていたので、文公は料理番を呼んで追及した。 「お前はこの髪の毛でわしがむせるのを望んだのか。でなければ、なぜ髪の毛をつけたのか」。 料理番は何度も地面に額をこすりつけてあやまった。 「わたしは死に価する罪三つを犯しました。包丁は砥石でよく砥いでありますので、名剣 干将 ( かんしょう ) のようによく切れます。肉はよく切れたのに、髪の毛が切れていません。これが第一の罪です。串に肉をさしたとき、髪の毛が見えませんでした。これが第二の罪です。炉の炭を真っ赤にして 炙 ( あぶ ) ったので肉は焼けたのに、髪の毛が焼けませんでした。これが第三の罪です。もしや、わたしを憎む者が、お側にいるのではないでしょうか」。 「なるほど、わかった」。 文公が側に仕える者たちを呼び出して取り調べると、はたして真犯人が見つかったので、それを処刑した。 03_功績を挙げた臣下には、然るべき 褒美 ( ほうび ) を与える 名御者の 王良 ( おうりょう ) が馬を愛するのは、走るから。 越王 勾践 ( こうせん ) が人を愛するのは、戦うから。 医者が患者の傷を吸い血を口に含むのは、金が儲かるから。 車職人が金持ちの増加を望むのは、車が売れるから。 棺桶職人が人の死を願うのは、人が死ねば棺桶が売れるから。 呉起 ( ごき ) が 魏 ( ぎ ) の将軍となって 中山 ( ちゅうざん ) (国名)を攻めたとき、できものをつくった兵士がいた。 呉起は自ら 跪 ( ひざまず ) いて、その兵士の 膿 ( うみ ) を吸った。 それを聞くと兵士の母は泣きだした。 「将軍が子供に親切にしてくださったのに、どうして泣くのですか」。 と尋ねた者に、母はこう答えた。 「呉起さまはあの子の父親のときにも、膿を吸ってくれた。父親は、その恩に死で報いた。あの子もきっと死ぬでしょう。それでわたしは泣くのです」。 04_情報は自分の目と耳で確認し、臣下の伝聞に頼らない〔符節を合わせる〕 《参伍の道》 三人を一単位としてそれぞれの意見を聴取し、五人を一組として過失に対し連帯責任を取らせる方法。王様が臣下の意見を聞き行動を見るのは、馴れ合っている者を罰し、しっかりした見解を持っている者を賞するため。邪な者や罪を犯している者を知っていながら告発しない者も、馴れ合っているとみなして罰する。 三人を単位として一つのことを相談させたときに意見が割れないのは、馴れ合っている証拠。 五人を一組として連帯責任性にすれば、一人が罪を犯した場合、他の四人は怒って必ずこれを責めるはず。四人全員が責めないようなら、他にも罪を犯した者が居るということ。 相談が始まってすぐに意見が割れれば、各人の能力の違いが分かる。ほんの過失程度の罪でも怒るようなら、他に悪事を犯している者はいない。 《四つの評価基準》 [地の利][天の時][物事の道理][人情]の四つの評価基準で各意見の符節を合わせれば、是非善悪を判別できる。 そもそも王様は、臣下の注視するところであるから、ふだんの態度を変え、親近の者を疎遠にしたり、疎遠の者を親近にするなど恩沢を改めてみても忠誠の度合いが分かる。 注意すれば臣下の持ち物、行動など、目にみえるものからも、推察しにくい点(かくれた悪事など)を見ることができる。 馴れ馴れしくなりあれこれ他人の仕事まで手を出しがちな近習たちには、謹んで本務を遂行するようにさせる。 遠くに使いするものとの関連のあるものを特に用がないのに再三呼び出して使者に何となく恐怖の念を持たせ、出先での悪事を 牽制 ( けんせい ) する。 臣下の過去を調べ上げて、その前歴を知り尽くす。 臣下を近習の地位につけて心の内側を知り、地方官などに任命してその外に対する態度を知る。 全てを承知しながら、とぼけて尋ねてみると隠れた面が分かる 謀 ( はかりごと ) を以って人を送り込み、相手の悪事や秘密を握って 侮 ( あなど ) りを退ける。 何か疑いがあるときは、使者に誉めるところをけなし、けなすところを誉めるなど、反対のことを言わせて、疑問を確かめる。 事が起こった場合、背後にあって利益を得た者を探し出して調査すると隠れた悪事が出てくることがある。 諌 ( いさ ) め 糺 ( ただ ) す官を設けて、独断権を持っている役人の専横を取り締まる。 忠誠とは言えない人間を登用して、 周 ( まわ ) りの 邪 ( よこしま ) な動きを観察する。 法が公平無私なものである 旨 ( むね ) 事細 ( ことこま ) かに説明して、仕事を 怠 ( おこたり ) りがちな者やでしゃばりがちな者を指導し、ときにはへりくだったり迎合したりして、正直か、おべっか使いか、人間を見極める。 小耳にし���ことやちょっとした噂話を利用して、それとなく探りを入れると思いがけないことが分かる。 偽の情報を流して臣下を対立させれば、馴れ合いになっている仲間を解散させることができる。 ある事に精通することによって、臣下を恐れ���らせる。 極秘事項がもれそうな場合は、わざと別のことをもらして相手のねらいをそらす。 欲望、私怨、出世、保身などのために他人を陥れるような複雑で紛らわしい問題が起こったときは、同じようなでき事を参考にして詳しく調べ、罪を告白したらその理由を明らかにし、罪を確認した上で処罰する。 時々隠密の使者を派遣して地方を巡視させ、民がまじめに働いているかどうか調べる。働いていないようなら(仲間を使って横着を決め込んでいるのであるから)、だんだん制度を改革していって、横着の元(仲間)をばらばらにする。 下部から上部へと徐々に管理体制を整えていけば、宰相は高官を取り締まり、高官は部下を取り締まり、将校は兵士を取り締まる。使節はその福祉を取り締まり、県令は配下を取り締まり、近習は左右の者を取り締まり、そして皇后は侍従の女官を取り締まるようになる。 話が間違って広がったり、大事がもれるようでは[法・術]による統治は難しい。 叔孫 ( しゅくそん ) は 魯 ( ろ ) の宰相で、実権を握り国政を思うがままに動かしていた。 その叔孫の 寵愛 ( ちょうあい ) を受けていたのが 豎牛 ( じゅぎゅう ) であり、彼も叔孫の名を使ってやりたい放題にふるまっていた。 叔孫には 壬 ( じん ) という子供がいた。 豎牛はその壬を 妬 ( ねた ) んで殺してしまおうと考えた。 そこで策をめぐらせ、あるとき、壬を連れて魯王の御殿へ遊びに行った。 そのとき、魯王は壬に 玉環 ( ぎょくかん ) を与えた。 壬はそれをうやうやしく受け取り、すぐに身につけようとせず、豎牛を通じて叔孫の許しを求めた。 ところが豎牛はその依頼を伝えもせずに、「わたしがこのことをお願いしたところ、つけてよろしいとのことです」。 と言って、壬をだた。 壬が玉環を身につけるのを見ると、豎牛は叔孫のところへ行って、こう切り出した。 「そろそろ壬さまを殿様にお目見えにお連れしてはいかがです」。 「子供だからな。まだ早すぎるだろう」。 「いえ、壬さまはもう何回かお目見えになっています。 この前も殿様から玉環を��り、さっそく身につけていらっしゃいます」。 叔孫は壬を呼び出した。 見れば、はたして玉環を身につけているではないか。 叔孫は怒って壬を殺した。 壬には 丙 ( へい ) という兄がいた。 豎牛はその丙も妬んで、殺してしまいたいと思った。 折よく、叔孫が、丙に 鐘 ( しょう ) (楽器)をつくってやった。 鐘はできたが丙はすぐに打ち鳴らすことをつつしみ、豎牛を通じて叔孫の許しを求めた。 ところが豎牛は壬のときと同じように丙をだた。 「わたしがお願いしたところ、よろしいとのことです」。 丙は鐘を打ち鳴らした。 それを聞いた叔孫は怒った。 「わたしの許しも得ずに勝手に鐘を打ったな」。 そして丙を国外に追放した。丙は 斉 ( せい ) の国へ逃れた。 それから一年ほどたって、豎牛は丙のために叔孫にわびを入れた。 そこで叔孫は豎牛に、丙を呼び戻すように伝えた。 ところが、豎牛はそれを伝えもせずに、叔孫にこう報告した。 「お呼びしたのですが、丙さまはまだご立腹なさっているようで、帰ってこようとはなさいません」。 叔孫はかんかんに怒って、人を使って丙を殺してしまった。 こうして二人の子供が死んだのち、叔孫は病気になった。 すると豎牛は、自分だけで看病し、「叔孫さまは、人の声を聞きたくないとのことだ」と称して、誰も病室に入れなかった。 そして、叔孫に食べ物を与えず、とうとう餓死させてしまった。 こうして叔孫も死ぬと、豎牛は葬式もせずに、倉から重宝をありったけ盗み出すや、斉に逃滅してしまった。 信用する者の言葉を鵜呑みにしていて、親子もろとも殺される結果になったが、それというのも、家来の言葉を事実と照合することをしなかったからだ。 龐恭 ( ほうきょう ) は 魏 ( ぎ ) の太子に従って、 趙 ( ちょう ) の都の 邯鄲 ( かんたん ) に 人質としてやられることになった。 出発するとき、彼は魏王にこういう質問をした。 「もしも、誰かが『街に虎が出た』と言ったら、お信じになるか」。 「信じないな」。 「では、二人が『街に虎が出た』と言ったら、どうでしょう」。 「いや、信じない」。 それでは、三人が『街に虎が出た』と言ったら、どうなさいます」。 「そうなると、信じるだろうな」。 「街に虎が出ないことはわかりきったことです。それなのに、三人が同じことを言ったらお信じになる。邯鄲ははるかに遠い外国です。それだけ邯鄲のことはわかりにくいのです。その邯鄲に行く私のことを、留守中とやかく言う連中は、三人どころではありません。どうか、このことをお忘れになりませぬように」。 しかし、龐恭が邯鄲から帰国したとき、大勢の言うことを信じこんだ王様に、彼は二度とお目見えを許されなかった。 斉 ( せい ) の 宣 ( せん ) 王は 竽 ( う ) (笛の一種)を吹かせるときは、必ず三百人に合奏させた。 あるとき、 南郭 ( なんかく ) (地名または姓)の 処士 ( しょし ) (学問を修めたが、現在任官していない士のこと。処は家(民間)に 処 ( お ) るの意)が、宣王のために竽を吹きたいと言ってきた。 宣王は喜んで禄を与えた。この例にならった処士は数百人に達した。 やがて宣王が死に、 湣 ( びん ) 王が即位した。 湣王は独奏曲を聴くのが好きだった。 独奏すれば下手なのがばれるため、それらの処士はみな逃げ出してしまった。 宋 ( そう ) (殷(=商)の滅滅後、その 祭祀 ( さいし ) を継がせるためにつくられた国)の宰相は、 少庶子 ( しょうしょし ) (官名)に市場の見回りをさせ、彼が帰ってくると、尋ねた。 「市場で何を見つけた」。 「いいえ、何も」。 「しかし、何かは見つけたろう」。 「そういえば市場の南門の外側は牛車がいっぱいになっていて、やっと通れるくらいでした」。 「よし、わしがお前にきいたことは誰にも言ってはいかんぞ」。 宰相はさっそく市場の役人を呼び出して叱りつけた。 「市場の門の外側は、牛糞でいっぱいではないか」。 役人はいつの間に、宰相がこんなことまで知っているのに驚いてしまい、以後は職務を怠らくなった。 斉 ( せい ) の 桓 ( かん ) 公が 孤竹 ( こちく ) を攻めたとき、 管仲 ( かんちゅう ) と 隰朋 ( しゅうほう ) が従軍した。 出発が春、帰りは冬になったため、景色がまったく変わってしまい、道が分からなくなった。 このとき、管仲が言った。 「ひとつ老馬に知恵を借りましょう」。 老馬の 鞍 ( くら ) をはずして先にやり、その後について行ったところ、道を見つけることができた。 山岳地帯で水がなくなったことがあった。 このとき、 隰朋 ( しゅうほう ) が言った。 「蟻塚の下に水があります。蟻は冬は山の南側に、夏は山の北側に巣をつくります。高さが3糎の蟻塚なら2㍍下に、水があります」。 蟻塚を掘ったところ、果たして水を得ることができた。 宋 ( そう ) の国のある金持ちの家で、ある日、雨のため土塀がくずれた。 子供が「このままにしておくと、泥棒が入るよ」と言い、隣家の主人も同じことを言った。 その夜泥棒が入って大金を盗まれた金持ちは、息子の 聡明 ( そうめい ) さに感心する一方、隣家の主人を疑った。 05_不可解な命令をあえて出し臣下を動揺させて試す 楚 ( そ ) の 荘王 《 しょうおう 》 は即位して三年のあいだ、命令を出さず、昼も夜も楽しみにふけり、「諫める者は死罪とする」と国中にふれを出した。 伍挙 ( ごきょ ) が諫めるために参内した。荘王は左に鄭の姫を抱き、右に越の女を抱いて、鐘と太鼓に囲まれて座っていた。 伍挙が言った、「謎かけをいたしましょう。丘の上に一羽の鳥がおります。三年の間飛びもしなければ鳴きもしません。何の鳥でございましょうか」 王が答えた、「三年も飛ばないのだ。飛べば天まで届こう。三年も鳴かぬのだ、鳴けば人々を驚かそう。伍挙よ、下がれ、わしにはわかっておる」と。 それから数ヶ月、王の 放埒 ( ほうらつ ) はますますひどくなった。そこで大夫の 蘇従 ( そしょう ) が諫めに参内した。 王が言った、「そちは命令を聞かなかったのか」 「この身が殺されることで、王様にお分かりいただければ、本望でございます」 王は放埒をやめると、政務を取り始めた。 三年間観察し続けた結果に基づいて、数百人を誅殺し、数百人を昇進させた。伍挙と蘇従に国政を任せ、楚の人々は大いに喜んだ。 06_知らないふりして質問し相手の知識や考えを観察する 韓 ( かん ) の 昭侯 ( しょうこう ) は 爪 ( つめ ) を切り、その一つを手の中に隠しておいて、「爪が一つなくなった。早く探せ」。と、そばの役人たちをせきたてた。 すると、ひとりが自分の爪を切って、「見つかりた」と、差し出した。 昭侯は、こうして役人の中からウソつきを見つけた。 子之 ( しし ) は 燕 ( えん ) の宰相であった。 あるとき、家の中に 坐 ( すわ ) ったまま、まわりの者たちをたぶらかしてこう訊いた。 「いま門から外に走っていったのは、白馬ではなかったか」。 「見えませんでした」。 と、みな答えたが、一人だけ、走って追いかけた。 帰ってくると、「白馬でした」と、報告した。 子之は、こうして役人の中から不誠実な者を見つけ出した。 07_思っているのと逆のことを言っ��相手の反応を見る 昔、 鄭 ( てい ) の 武 ( ぶ ) 公が 胡 ( こ ) を征伐しようとしたときの。 武公はまず自分の娘を胡の王に嫁入りさせ、機嫌をとっておいて、家来に尋ねた。 「これから、どこか国を攻めようと思うが、どの国がいいだろう?」 大夫 ( たいふ ) の 関其思 ( かんきし ) が答えた。 「胡を攻めるのがよろしいかと存じます」。 武公は怒り、「胡は親類の国ではないか、それを攻めろとは何事だ」と言い、関其思を死刑にした。 それを伝え聞いた胡の王が安心して鄭への備えを解いたので、鄭は胡を攻め取ることができた。 ⦅余談[韓非]に続く⦆
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演奏会(東京・郡山)のレポートです。
3日間の直前合宿を終えた翌朝7時には合宿地の千葉県館山を出発し、9時には 新宿区初台の東京オペラシティコンサートホール に到着、準備を素早く済ませ10時からリハーサルを行う。この慌ただしさが東北ユースオーケストラならでの演奏会です。サミュエル・ウルマンも"Youth is not a time of life-it is a state of mind; it is a temper of the will,"と詩を詠んでいるではないですか。
なにぶんユースのコンサートですから、ゲストのお歴々のみなさまにもご不自由をおかけしがちであります・・・。しかし、坂本龍一監督は準備万端ですよ。
胸に「東北」とあしらわれた大竹伸朗さんデザインのチャリティTシャツ着用で当日直前のリハーサルを待ち構えていらっしゃいます。
背中にはもちろん「ユースオーケストラ」の文字が。指揮の栁沢寿男さんと図らずものペアルック姿でリハーサルは順調に進んでいきました。コンサート本編が2時間半想定なので、リハーサルの予定時間もあっという間に過ぎ、昼食と着替えを済ませたらすぐに開場となります。 最初の出番は去年に続き導入した「影アナ隊」。本来なら司会者が舞台袖の影に隠れてアナウンスする「携帯電話をお切りください」「旗を振り回さないでください」などの諸注意事項を、わざわざ団員が舞台に出てお伝えするという演出であります。このパフォーマンスによって、出身や年齢の違う混成オケであることが伝わればという狙いではじめました。
キャプテンの仙台の大学三年生である畠山茜さん(ヴァイオリン)、岩手県盛岡市の小学五年生北川聖彩さん(ヴァイオリン)、仙台の小学六年生の鈴木南美さん(ヴァイオリン)、福島市の中学三年生山崎優子さん(ヴァイオリン)、宮城県大崎市の中学二年生西野蒼さん(トロンボーン)、福島県いわき市の大学二年生の橋本果林さん(コントラバス)のの以上、6名の影アナ隊です。それに続いて、福島市の中学三年生堤英純くん(パーカッション)が作曲した 、演奏会の幕開けを告げるファンファーレであるトランペット三重奏を演奏する仙台の大学生、 中村祐登くんと齋藤智子さん、そして盛岡市の高校三年生遠藤寛人くんが舞台袖でスタンバイ。
ちゃっかり齋藤さんの右隣に写り込んでいるのは盛岡の小学5年生、ヴァイオリンの北川聖彩さん。並んだ4人の頭頂は直線が引けそうな揃いぶりですね。そんなことはさておき、ついに開演5分前、楽屋袖には下手から入場する団員が集まってきました。
坂本監督からの話を聞いて、充分練習したぞという余裕なのか、今年は本番直前でもピースサインで応じるリラックスした団員達。頼もしい!
監督からハイタッチでステージへと送り出され、団員たちにも気合が注入されます。
一年前と同様オープニングの『ラストエンペラーのテーマ』」に続いて、今年は『八重の桜メインテーマ』を演奏。今年もMCの渡辺真理さんの淀みない的確な進行を挟んで、吉永小百合さんとの共演コーナーへと順調に進んでいきました。
この吉永さんとのパートでは、坂本監督自らがご自身作曲『母と暮せば』の演奏と朗読のタイミングを合わせるべく指揮を執られました。 今年もステージ上での吉永小百合様の「おじゃま虫かもしれないけど、ちょっとでもこの会に参加させていただきたい」 の有難さに手を合わせて頭を垂れる他ないご発言がスポーツ新聞各紙の記事になりました。「おじゃま虫」だなんて、とんでもありません! こちら日刊スポーツ、スポーツ報知、サンケイスポーツ、デイリースポーツ、の記事のリンクを張ってみました。 続いて、うないぐみさんとの沖縄民謡『てぃんさぐぬ花』、坂本龍一作曲「弥勒世果報」、さらに団員の地元三県の民謡である「大漁唄い込み」「南部よしゃれ」「相馬盆唄」のメドレーを今世界の注目を集める現代音楽作曲家の藤倉大さんが編曲の『Three TOHOKU Songs』。この一連の流れで日本の音楽の古層を表現する「ヤポネシア(©️島尾敏雄)パート」です。今回、この沖縄と東北をつなぐ音楽を演奏してみて、これから東北ユースオーケストラの音楽性をどう発展させていくのかという問いに対し、いくつかあるはずの解の一つが見つかったような気がしました。
場内は15分の休憩、しかし、団員は次の準備です。今年の演奏会のメインの楽曲であるグスタフ・マーラー作曲交響曲第1番「巨人」の演奏です。団員からの演奏してみたいというリクエストに応えたものの、半年前の練習当初は「これは人様にお聞かせできるレベルになれるのかな」と疑問符が脳内をマスゲームするほどで、前月の練習でも「途中で止まるのが怖い」と指揮の柳沢寿男さんにお言葉頂戴するほどの難曲。いや、ユースオケ、ジュニアオケで演奏するのがチャレンジ過ぎるのですけどね。しかし、"Youth is not a time of life-it is a state of mind; it is a temper of the will,"ですよ。
第二部の出番前、グスタフ・マーラーさんのスコアの指示通りに「バンダ」の準備をする3人がいました。「バンダ」とは「主となる本来の編成とは別に、多くは離れた位置で「別働隊」として演奏する小規模のアンサンブル」と、わたくしも今回の演奏会ではじめて知りました。もっと知りたい善男善女はこちらをお読みください(としか言えない・・・)。
開演前のトランペット・ファンファーレ三重奏メンバー二人に、岩手県盛岡市の中学一年生藤田サーレムくんが入って「バンダ」を奏でます。
心配そうな「ギリシャの女神みたい(©️坂本龍一)」な衣装の渡辺真理さんたちをよそに、清々しいラッパの響きを鳴らしてくれました。
栁澤さんの指揮には「今が本番なんだぞ」と団員にレーザービームを飛ばすような静かな情熱が込められていました。途中で止まりやしないかとひやひやしていたわたくしは写真を撮ることもできず、TYOのオフィシャルカメラマン丸尾隆一さんによる「マラ1」演奏中のショットを挿入いたします。
50分を超える大曲、難曲の演奏を滞りなく見事終えることができました。場内からの拍手が舞台袖にも大きく聞こえてきます。「ブラボー」「ブラボー」という掛け声までも、何人からも。歓声に応え、団員がすっと立つ姿に眼汁がこぼれました。引き合いに出すには申し訳ないですが、舞台袖からの「Slightly Out of Focus©️ロバート・キャパ」な写真です。
アンコールは、311直後に立ち上げた「こどもの音楽再生基金」での演奏会から続いている、坂本龍一監督作曲『ETUDE』の演奏でお客さんからの手拍子で会場が一つになって盛り上がり、たくさんの気持ちのこもった拍手をいただいてエンディングとなりました。
終演後の囲み取材には坂本監督、畠山茜キャプテンの他、左に福澄茉音くん、右に遠藤寛人くん、遠藤梨々花さんがそれぞれ各県を代表して受け答えしてくれました。この様子も含めていくつかの記事で取り上げられました。“坂本龍一、東北の学生オーケストラと共演 復興支援に決意新た「しつこく忘れない」 ”、“ 坂本龍一さん代表のオーケストラ 演奏に称賛の声 ”、“ 今年も盛況 「東北ユースオーケストラ」演奏会(動画あり) ”などです。
今年は昨年と違い、二日連続の公演。団員は本番終了するやいなやバスに乗り込み、その日のうちに福島県郡山市まで移動しました。つまり1日2食がお弁当。売れっ子芸人のような生活を疑似体験するのも東北ユースオーケストラならではです。
郡山市民文化センターでは、市のキャラクターがくとくんがお出迎え。郡山市は「東北のウィーン」を標榜する音楽で地元を盛り上げようという自治体なのです。
昨日東京で本番を終えたばかりですので、今日のリハーサルは前日の修正箇所を中心にテンポよく進んでいきました。
一通りゲストパートのリハーサルが終わったタイミングで、畠山キャプテンから「お時間をください!」との申し入れが。なんと共演者全員に対して感謝の寄せ書きを渡したいとのこと。みんな、事の貴重さ、有難さを理解してくれているようで、引率の先生はうれしかったです。こちらは、うないぐみさんへの贈呈シーン。この日うないぐみさんが郡山駅からタクシーの乗ろうとしたら、ちょうど沖縄祭りをやっていたそうなんです。沖縄では県民全員参加的な行事のエイサーの踊りは、福島県内の「じゃんがら念仏踊り」がルーツだったというエピソードが紹介されました。
ついどんな寄せ書きの内容かと気になって写真に撮ってみましたよ。
リハーサルを終えて、東京と福島の事務局メンバーやスタッフも含めて全員で記念写真を撮りました。
ここ郡山市民文化センター大ホールは、その名の通り大きなホールで、観客席が2,000名弱と前の日の東京オペラシティコンサートホールよりも多く、当初はたしてお客さんは埋まるのだろうかと心配していました。しかし、地元で演奏したいという団員の想いに応え、一般社団法人東北ユースオーケストラの理事���ンバーでもある福島民報社さんが会社の125周年事業として、この郡山公演を主催事業にしていただくことで実現ができました。
これは演奏会前に2回、福島民報に掲載された新聞紙面全ページのPRです。おかげさまで郡山公演は満員御礼となりました。またロビーでは協賛社のJA共済さんのご配慮で今年度の活動を紹介する写真パネル展が行われました。
さらに団員たちの意気込みを書いた寄せ書きも展示されていました。
さて続々とお客様が来場されはじめ、郡山公演の影アナ隊の出番です。
昨日から二日連続の畠山茜キャプテン以外は全員郡山市在住団員で固めてみました。左から福田大真くん(小5、ヴァイオリン)、佐久間莉那さん(中1、チェロ)、石井莉子さん(中1、チェロ)、丹野裕理(高2、コントラバス)芦名礼佳さん(高2、チェロ)。故郷に錦を飾る晴れ舞台ですね。 続いてのトランペット三重奏のファンファーレ。
舞台袖には二日目でさらにリラックスした団員たちが集まってきました。
さぁ、今日も坂本監督の団員送り出しで開演です。
吉永小百合さん、うないぐみさんとの共演の第一部は順調に済んで、休憩を挟んでメインの楽曲であるマーラーの交響曲第1番です。
さてさて地元の慣れ親しんだみなさんの前で止まらず演奏しきれるのか、今期の活動の集大成にふさわしい演奏はできるのか。栁澤さんも思わず蝶ネクタイに手を触れて気合い充分の出番前です。
第一楽章の演奏が順調にはじまって、舞台袖で控えている身としては「とにかく演奏が止まってくれるな」と、高校野球で満塁のシーン、フォアボールで押し出しが出ませんようにと祈る気持ちに近いんですね。 出番ではない坂本監督も楽屋で休むことなく、舞台袖でずっとリズムを取りながら見守っていらっしゃいます。
昨日よりもさらに演奏が良くなっているではありませんか。若い人たちの成長力って凄いもんだな。そういえば自分も中学時代に毎日のように背が伸びてるような時があったよなとしみじみしておりましたら、第4楽章の終盤に差し掛かり、見事に演奏を終えました。
吉永小百合さん、渡辺真理さんも舞台袖から拍手です。そして、今年の東北ユースオーケストラ演奏会、最後の曲は『ETUDE』で坂本龍一監督と共演でエンディング。
しばらく会えないねと郡山市民センターでソフトドリンクを飲んでしばし談笑、懇親をして、締めでみんなで記念撮影しました。
この子供も大人も和気藹々が東北ユースオーケストラならではですね。 さっきまで演奏していた舞台も撤収が済んで、もぬけの殻に。
しみじみと「無事演奏会も終えることができたな」と感慨にふけっていたら、「楽屋に財布の忘れ物がありました」とのこと。中身を見たら運転免許書に「冨澤悠太」と犯人即判明。東北ユースオーケストラのお家芸である忘れ物ですね。
事務局のお姉さんこと岡田直美さんに平謝りしながら恭しく受け取る、冨澤くん。今年もよくいろんな手伝いをしてくれました。次年度は忘れ物に注意しよう。
冒頭に引用したサミエル・ウルマンの詩「YOUTH」の続きです。
Youth is not a time of life-it is a state of mind; it is a temper of the will,a quality of imagination, a vigor of the emotions, a predominance of courage over timidity, of the appetite for adventure over love ease.
「青春とは人生の一時期のことではない。青春とは心の状態のことである」で始まる詩は、「青春とは、意志の性質であり、想像力の質であり、感情の勢いであり、臆病さを乗り越える果敢な勇気であり、易きに流れない冒険への嗜好なのである」
第2期の活動を終え、東北ユースオーケストラがこのような気概で続いていければと思う次第です。
関係者のみなさま、誠にありがとうございました。今年度も第3期の活動を今月くらいには新規団員募集からはじめる予定です。引き続きご支援をお願いいたします。
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2016 淑女Repo:司機們實力飆車的一年,那些我們一起坐過的車 (仮)
米那桑又到了年終總結的時刻啦!讓我先\高呼一聲/ OH YEAH! 這是本司機不才,第三次做年終總結了,是的我已經蹲這坑裡蹲三年了,對於很多事都三分鐘熱度的某來說,能堅持這麼久也是吃了一鯨!??
2016年是馬甲碟的發行量爆多的一年,年年按照曲線成長,非常牙白的節奏。也礙於這個市場太過壯大,淑女們每年都要買的總結雜誌-Honey Style竟然沒有出…所以無法統計總數,但不用總結也知道是誰又蟬聯馬甲碟之王的寶座了!佐和真中以幾乎週刊的頻率掃過了2016!土門熱和茶介位居第二及第三名,媽啊這兩個勞模也是一整年霸佔我Ipod的男人,急速竄起勢不可檔啊!
港真,我的聽碟量應該都保持在一定的數目,但是發行總量遠遠超過這個數字好像顯得我很挑一樣orz 所以今年我選擇大方向點評一些流行走向還有我個人非推薦不可的碟子給大家做為參考~
Part.1 年度潮流走向:旦那、古風、續作
旦那
唉嘛其實我三年前一入坑的時候就已經嚷嚷著旦那題材的碟太少太稀有,明明是日常生活生活向的王道題材怎麼就這麼少呢?今年彷彿各大會社聽到我的心聲一樣,動不動人物設定就丟旦那出來,弄得俺受寵若驚措手不及好麼!旦那的萌點為大家複習一次:1兜裡的男人所以勾心鬥角一切OUT!2持證上崗、合法開車合法中X 3汙力滔滔的最佳煙幕彈
旦那系列重點推薦
迷蝶(パンタレイ):轉世的異種人外旦那!重點是月亮社的年度純愛巨作!旦那分別是吸血鬼、狼人、外星人,但他們竟然是同一個人!!!(瞬間HP-5000) 題材最高能沒有之一,然而是旦那設定所以特別溫柔深情,信賴度滿分!系列的製作非常精良,BGM好聽,台詞唯美魔幻,貫穿一系列的蜘蛛與蝴蝶的故事也引人深思,可以說肉非常美味之餘還感受到了三位旦那的深愛。
Cream Pie~大好きな彼と、素肌のままで最後まで:真TM沒看過乳此直白的Title好麼!下面提示你們自行體會一下,如果是放在男性向謎之小片子會寫成無T中X,英文就是這個意思了。然而合法玩梗的咧,這系列根本就是變向的旦那特權系列。我跟你們縮,一臉正直的汙力滔滔一向是我萌點。目前聽過第一彈的奶油登登,可愛又肉食超滿足。期待2017土門大法的到來也希望拉多幾個人進這系列啊啊啊!
旦那さまシリーズ:最經典的大人氣旦那系列,各式各樣的旦那任君挑選的一個系列。然後佐和真中大肆入侵的一個系列(笑哭) 又稱霧谷家兄弟Story (X) 這系列從去年年底開始出,到今年又多開了第二季跟第三季,可見非常好評,少了套路的傻白甜設定總是市場的保障名額。其中男大姐跟變態旦那的設定最為突出,還這系列在第三季的最後請來了我大沖野靖広!你們真是太有眼光了(含淚點讚) 以前曾經寫問卷給Honeymoon系列要他們請他,沒想到是來了馬甲碟(歡喜升天)
古風
今年古風題材似乎火了起來,日本古代為題材的碟子變多不在話下,西洋古代背景的碟子也不少我發現。一定要比較的話,我個人是喜歡和式古風的,特別喜歡那種大河劇跟時代電影的氣氛,有著武士、遊女、町人、忍者(?)的時代背景真讓人欲罷不能啊~ 相較之下西洋古代為背景的大多喜歡描寫王宮貴族的故事,很有童話故事的Fu~
和式古風系列重點推薦
遊女悲恋:標題已經劇透了一切,嫖客跟遊女的101種死法。不是男主被女主拋棄失智之後被關小黑屋就是放一把火把妓院燒了啪啪啪到死,不然就是親兄妹哥哥當嫖客去嫖妹妹然後兩個人互捅殉情。一個大寫的慘烈,然而劇本娘堀川還是寫得很有水準,全數BE的大做符合了我這個BE愛好者的口味。古代日本用語偏多所以理解上比較困難,但是查字典也是我的一個樂趣就是。跟下面的系列打對台還CV重覆率100%,Entremets跟花鏡社不要太火爆喔喔喔!
籠女ノ唄~吉原夜話~:同樣也是遊女題材這系列就給人有希望多了,系列四部作品三部HE,中途換馬甲的桐生麻都小哥被排擠得厲害所以BE(並不) 本來這系列預計出三部,可能是人氣出乎意料所以硬生生又多開了第四部把佐和真中給叫來,你們真的不是故意跟Entremets對著幹?也是古風氛圍滿滿的一個系列,古色古香,嘛,反正被人嫖的題材也就是這樣了(攤手) 重點嫖完了還能HE真的太治癒人心(痛哭失聲) 劇本娘御門蓮給個好評!
和式古風精選單碟
嵐一夜 -アラシノイチヤ-:三心社在年底推出的高分古風作品!又請來了茶介搖錢樹!基本可以總結為山中奇遇記,遇難的女主在暴風雨的夜晚遇上了野生小哥並被他撫慰的故事。茶介第一次挑戰兄系角色非常駕輕就熟,野哥哥太棒!劇中不少古代風俗跟背景的捏他,一旦深入了解之後是非常有趣的一張。肉真是好吃的沒話說,我也要組隊上山去收服一隻野哥哥回家成親了!
洋式古風系列重點推薦:
Dark Night Princess:去年這個大好評的暗黑三匹童話系列2016又加開了兩部,分別是灰姑娘和小紅帽。這系列目前改編的全都是西洋的童話故事,所以設定也很有西方古典的韻味。兩部的劇本跟CV演出都很棒,但是一定要比較的話我個人是更喜歡灰姑娘。肉好吃,題材充滿童心的一個系列。畫師沿用了前兩部的兩位畫師也是好評的要點之一。
私の小鳥:破梗一說就是一系列都是王子的故事(不)這系列預計在2017上半年會延續出第三部,可見也是人氣高漲的作品,我個人非常期待。設定於中世紀歐洲國家的背景,在不同機緣巧合下與當國的王子相知相戀的故事,系列的要點是女主是會帶給王子們幸福的小鳥,基本上傻白甜的劇情展開。歐風古典浪漫風情大家務必一試。
吸血姫ナイトパレード:劇情偏向套路但我個人滿喜歡的一個吸血鬼小公舉系列。吸血鬼不算是稀有題材(雖然馬甲碟這邊才正要火),不過這系列是女主是吸血鬼,這個設定夠新鮮喔(拇指) 所以理所當然被吸血的就是我們的男人啦,聽到男人被吸血呵呵哈哈的聲音簡直欲罷不能(惡趣味) 雖然是架空設定但應該也是西方古代,有招親舞會有大宅子,還有來自世界各地的新郎候補(重點) 也是比較童心的一個系列。
續作
不知道是今年會社們感覺抓馬題材貧乏還是怎麼了,不約而同開始拿自家既有的系列開始炒冷飯(別說得這麼難聽) 牛奶社是慣犯我就不說了,VV社是真的感覺花招不如以往,開始把男友枕頭一一作成續作撈錢我也(攤手) 但是今年連一些出碟量不高走精緻路線的會社如BizCrown跟Operetta都開始出續作,這真的是我意料之外,但是水準如常甚至更上一層樓這才是我想要推薦的。
PS.續作的定義是指同系列同角色的故事的延續或是前傳,同系列追加新角色新故事不在討論範圍。
續作系列推薦:
彼と添い寝でしたいコトもっと:杏子社今年再開最賣座的陪睡系列,而且是兩兩成張,兩個角色一碟的綜合FD,銷售策略太強,只控其中一個角色也會買碟,而且雙CV的碟順勢拉高了售價,簡直圈錢手段太高明。這都不是重點,續篇延續了前作溫馨可愛傻白甜的風格,睡前收聽最合適,還加入了兩個角色(CV)躺旁邊跟你一同睡覺的福利軌,你們不吃這安利嗎?與男友跟旦那一起度過的睡眠時光w
その愛は病にいたる~HARUTO~、そこは狂った夢の淵~選択される定め~:馬甲碟史上最強的兩個病嬌又殺回來了!而且變成了旦那!激動到只想罵臥槽!妹紙酷愛逃啊!然後聽完這兩碟之後簡直愛這兩個犯罪變態病嬌愛到骨髓裡,媽啊天知道我有多心疼他們。續作再開的巔峰作品,比純黑還要黑的色彩,堪稱一絕了。劇情度百分百,吃了一堆刀子的續作,可是我甘願!這兩個故事只告訴我們,變態不可怕,可怕的是聚在一塊。
Part.2 淑女私心個人榜單
年度代表獎【完美得無可挑剔的超‧高分作品】
In the Room
任何評分標準來說都是滿分的一張碟,就連我入了馬甲碟坑三年了也是我第一次聽到如此接近完美的作品。這是個心痛得令人憐惜,用男主角的無奈跟淚水刻劃出一個深愛之人失憶的故事。因為最愛所以傷得最深是我對劇情的一句話總結。充實俱備HE跟BE兩種結局的分歧型Drama CD在市面上很常見,但是兩個Ending的意境都是令人咋舌的美麗,也就只有小房間這一張了,尤其那帶有一點悲情跟苦澀的HE(對的是HE沒錯)更是精彩。聽完特典完整了整個劇情,只能用惋惜來形容本篇所發生過的憾事。CV茶介演技水準飆上天的作品,把這個傷透心的癡情男人演到骨髓裡,感情的表達真切到位,滾床單也流露出細膩的情緒變化,可以說是CV本身今年的代表作了。封面的繪畫設計看過都知道是極為典雅賞心悅目的風格。馬甲碟界難得一見的超高水準逸品,2016如果只能聽一片碟的話就是這碟了。入手絕對不會失望的精彩作品,推薦給大家。
年度新穎題材系列獎【歪腦筋都動到自我保健上面來了】
· Adult Direction
· ラブユーブング
· Club:CUP6
· シコレボ!
我感覺今年的新穎題材都跟自我保健有關了(什麼鬼) 女性向的謎片、謎之玩具、音聲DIY導覽還有漢子自撸的馬甲碟。業界真是越來���會玩了w 總之非常有益身心的出發點,我必須給會社好評,這種現實題材跟馬甲碟重疊的微妙感覺,大家不去瞧瞧嗎?
年度生活向系列獎【又色又蠢萌的日常向】
Love Toxic
超級推薦的一個系列!男主角不是旦那就是男友,規規矩矩的甜碟設定。描繪了男主角們面對女主的時候就會變成癡漢的樣子(並不) 在歡樂的日常中各種いちゃいちゃ台詞風格非常暖心而且惹人喜愛。滾床單的成分也絕對不馬虎,收服了可愛的男友跟旦那之後肉也十分美味。喜歡無負擔日常向的這個系列可以坑。
年度畫風殘念獎【Chocolat Blanc一定是不想賺錢了】
モトカレ~上司と2度目の恋~
當初看到這個封面我是囧的,先不說濃濃的同人風格,這個作畫讓我真心認為這社要自我毀滅拿銷量開玩笑了。這個天大的玩笑竟然落在了勞模佐和真中身上,一眾CV中最人氣的馬甲王竟然是這種人設…在此把膝蓋奉獻給每個購入這張CD的佐和迷妹,你們是真愛粉。看看那超高的髮際線跟學園Handsome風的下巴跟五官比例,手的比例也很奇怪,港真還沒見過如此水準的官碟封面,嚇得他自己他手上的咖啡都涼了(喂) 這碟反正封面就這麼奇筢了,說說內容。內容真的不差啊,雖然是前男友兼前上司,舊愛最美的複合路線劇情,佐和用低音演這種專情一根筋的男人是真的挺萌,滾床也挺苦幹有種公務員氣質(夠) 反正是只能忽略封面的一碟了。
然而Chocolat Blanc殘暴的畫風摧殘了市場幾個月之後,最近他們的畫風突變成這樣↓
說到底你們還是想賺錢的嘛 一開始知道這樣又何必拿前面幾作的銷量來測試大家的底線呢?正正經經找畫師付錢給人家這銷量就上來了嘛!這些CV的粉絲哪裡得罪你們了?
同場加映:KZ Entertainment
強烈懷疑是這社是Chocolat Blac的母公司,網站的風格跟同人感的作風有著很大的呼應。下面就放個圖讓你們感受一下比較 “上檔次” 的同人風格馬甲碟繪畫
KZ Entertainment的成立比Chocolat Blanc早,一開始這社的風格還只是被大夥吐槽是容易誤會成是同人碟的風格,不過至少還沒發生像Chocolat Blanc那樣人物崩壞的慘事,頂多就是說說標題的設計風格比較俗氣/土氣或是人物的上色方法偏向動畫。但你們造嗎?自從看過モトカレ的封面之後我開始珍惜KZ了(我是真心你們信我) 果然人的觀感還是很賤的。我今年有入KZ的碟,我得說作為新社KZ的碟其實價格很良心(真心話) 一張碟2000円含特典,劇情描寫也都挺有趣,CV也都是正規的官方馬甲群,就是碟子是台壓跟封面的繪畫成本可能反映了價格(遠望)
年度喜劇推薦專區【笑到肚子疼得新感覺作品】
只今恋愛中!
馬甲碟史上第一部成長型系列,一個男主貫穿三篇作品,分別是大學時代、社會人跟結婚後。女主跟他都是初戀的男女朋友,然後一起走過那人生中的每個階段。第一次接吻第一次滾床單這都不稀奇,但是會ED(?)會出錯會慌張還會吐槽自己的床技的男主我還是第一次見。從第一張笑到第三張的爆笑作品,體現了 “真愛是會讓你哈哈哈而不是啪啪啪”這一點。每次都在關鍵時刻跌一跤然後永遠不可能在女主老婆面前帥一次的真愛,是部笑完之後會感到很窩心的好作品!
· ヘタレだけど好きな彼
· 夫はお医者さま~新堂先生は変態です~
· ダメンズ先生~元憧れの高校教師
剛剛提到了KZ Entertainment現在來說說他們家的碟子。這三張喜劇型馬甲碟都非常有趣,分別是前高中老師變成無業遊民(?)被女主撿到,從大學時代就開始交往到現在出社會的超沒用男友,還有全世界最愛老婆的喜感變態癡漢外科醫的丈夫。乍看之下三個故事的設定都很異想天開很不乙女的發展,其實都笑料滿滿,CV們更是活靈活現把這些非典型的男人們給演出來了,絕對好評絕對娛樂。KZ的喜劇馬甲碟著實做得出色,我比較喜歡他家的喜劇,除外那些比較悖德或是鬼畜的設定我就PASS了。上面三張小品推薦給大家。
年度叔控推薦專區【缺糧缺得慌的一年】
· 恋する編集者第五弹「つよがり。」
· 旦那さまシリーズvol.5年上旦那さま
· Sweets Blossom 純也編 After story
今年純正的大叔向碟子少得我只能精選三張,簡直快要斷糧的狀態orz 這三張還都是叔系音而且角色也是叔叔的馬甲碟。喜歡成熟大人的淑女們快把這僅有的糧食包回家吃了吧,不然就像我要叛變到青年音了(錯誤示範)相信我,我真的是大叔控(吐一口血死) 特別推薦副編輯長(第一張)跟甜點店記者桑(第三張),叔的技術跟餘裕你不能錯過,絕對不能,司機果然還是要選老的。叔叔旦那(第二張)告訴我們歐吉桑雖然是自稱體力還是ㄅㄧㄤˋㄅㄧㄤˋ叫,茶介開車哪有不飆的道理?而且寵上天了好嗎!
· 吸血姫ナイトパレード第三候補:ハンターの花婿ルッツ
· ヤな奴。同僚・灰島編
這兩張人設真的不是叔(媽啊二十幾歲的小伙用叔音會社選角也是叼),但是叔音大法好,我還是要來推薦一下。好久不見的黑瀨鷹叔叔一定要會會的,黑道系的溫柔,重點被吸血的聲音牙白到無法直視。健康太郎第一次下馬甲碟的海,我不推薦不是人,好勝心超強的同事叔叔船上技術也很一流而且還純情(反差萌),希望以後多看到他啊,煙燻口味的迷人嗓音讓人欲罷不能。
同場加映:低音砲馬甲碟
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老實說這個是我個人的馬克,我都還沒聽(別打我) 我真的很喜歡低音砲,這三張也都是,無奈基於各種原因沒聽(明明就是花心你敢說)。這些人設真的很不低音砲(第三張還說得過去),總之斧爆彈跟鬍內惡太兩位是我一直很心水的重低音CV,無奈今年他們倆個專注幫人出續作了沒有開發新系列我是有點失望的。最終常盤坂學園的設定實在不戳我所以沒開坑我也不好評價什麼。
年度M男推薦專區【劇本的硬傷比較多】
· ブユーブング-永嶺海斗編-
· 本能の果実 Ver.2.0 上司と部下のイケない��係編
· ナミダメ“シ”ノミヤマキの場合
· 私の彼のおかしなヒミツ Vol.3 M気質の彼
今年M男碟的數量比去年明顯少了很多,我專注冷門萌點30年我瞭。而且其中W太郎的本能果實還是去年的,嘛,反正我今年才聽就算進來了。今年的M男碟真是劇本硬傷,唯一一張我覺得劇本沒問題的大概就是土門的抖M玩具小哥了。海斗小哥真的大推,雖然BE很治鬱但是他超可愛的,家事全能開車也很上手,就是女主的設定奇筢了點(不想破梗)。W太郎的本能果實跟草莓牛奶的淚目男子雖然都是正宗的M,但是劇本的槽點太多加上都是渣男轉M男的走向,渣男劇情有點難熬就是,只能退而求其次沖著CV唉唉叫來聽了。最後一張伊集小哥的小M男也很可愛,不過牛奶社的劇本一向都不怎麼戳我,而且這系列本來就標題黨意味濃厚,小M男是不錯就是太會使換人了一點讓我覺得有點煩(微妙?),不過還是很軟萌,喜歡輕口的M男這張可以一試。
年度沖野靖広推薦專區【固定刷存在感的男神】
· Door to Door
· サークル♥カタログ鈴原恭弥編
· re:Reversible vol.3~チャラ系カレシ・平磨~
· 旦那さまシリーズvol.9 激甘旦那さま
穩定的季刊沖野,今年也是幸福在坑裡的一年。身為沖野太太兼沖野靖広安利小隊長,今年的四張碟都是發揮的中規中矩的水平。Door to Door即使只有三分之一的沖野我也買了,因為他一圓了送貨員小哥跟奧桑的妄想(謎片看多的後遺症)。Circle Catalogue大型犬男朋友專情又有點不擅言詞非常可愛而連動特典有唱歌非常好聽,男子輕音部這個設定本來就自帶青春熱血萌點。Reversible FD歐派星人重磅回歸, My 平磨男朋友還是一如既往的baka ,BizCrown讓我有了活下去的意志。激甘旦那我吃了一堆砂糖一點點的傲嬌十分美味並感受到了對老婆的深愛,對嘛沖野靖広就應該演旦那,會社你們不絕得相見恨晚嗎?今年四張全部保留名額全部推薦!今年季刊已經超級滿足超圓滿(合掌) 希望來年繼續跟男神卿卿我我XD
Part.3 CV博愛(x)溺愛心路歷程
咳咳!大家應該都知道我這人是很博愛的,對CV示愛(?)乃日常,頻繁接觸各種不同類型的聲優是我的興趣。今年馬甲碟的產量很高,也來了不少新的馬甲CV加入這個行列,就連往年出鏡率較低的固定班底CV都開始刷起了存在感,淑女我今年得到了很大的滿足(躺平) 下面就簡單說說我今年花心了哪些人(賊笑)
大家的旦那,一流的色情標竿,定位床友(?)【茶介】
My 床友 (被一票妹子打死),今年我算是非常隨意的入了茶介的坑,不敢自稱他的擔因為我覺得自己貢獻錢包貢得不夠(請原諒這個窮逼)。今年看到他變成勞模我真的是欣喜若狂,早在2014他出男ともたち的時候我就十分看好他了,業界一匹黑馬,今年作品數量更是大爆發,奪下馬甲碟作品數第三名的寶座。
以健康又紮實的男人味聲線著稱,說起話來非常親切,台詞的演繹跟說話的tempo掌握得很到位的聲優。今年馬甲碟會社頻頻找他出演旦那,證實了他聲音裡的良好品格感讓人淪陷,作品數中旦那達成率高達七成的神人。所以我整年就是茶介嫁嫁嫁!每個月都嫁他!H起來迫真到令人害怕,聽完碟就像是跟他在床上滾了好幾回的銷魂滋味讓人無法忘懷。今年感覺他喘息比較入大流了,個人喜歡聽的啊嘶啊嘶比較少見了,不過不影響他的技術與美味。期望明年繼續看到他刷版!
老司機組隊輪流出番,2016年裡佔據我Ipod的人們
【ワッショイ太郎、土門熱、河村眞人】
ワッショイ 太郎:今年超額完成任務的一位。前兩年一直以為他總是在年底發功一下下就收山的CV,沒想到今年從年初到年底都看到了他,變成常見CV簡直驚喜!說話咬字都帶著高端色氣感的CV,依我說就是歐美感的情色,自帶Player氣場所以以往劇本娘都丟渣男劇本給他演(跪) 今年正經的男人多了不少,這點我是欣慰的,但是年底最後一張牛郎還是依照慣例耍流氓了,果然話不能說太早。人頭麥的敏感點掌握得很碉堡的一位,不管是親親還是耳邊說話都會起雞皮疙瘩的那種。明年應該還會來這邊玩耍吧叔叔?不准你交了差之後就去攀岩沖浪,浪到不知道回家了啊(喊)
土門熱:人稱土門大法,今年的大勞模。土門大法也算是我一入這坑的時候就認識的資深司機了,也因為我聽他的第一張就是Reversible,我基本上都是關注他的好男友角色居多。典型的帥哥音,就像是少女漫畫走出來的男主角的聲音,中音而且有些沙啞的音色。H起來水準高,好吃的地方是一高潮就受(唉???),叫起來很好聽,男前的叫叫叫讓人想欺負他。因為今年也是作品量大爆發所以我走到哪裡都會碰到他,常常在我Ipod上看到他的名字。驚奇的是今年聽到了他的抖M碟真的是非常美味,玩具擬人的小哥哥聲線又乖又可愛(而且還M) 其他正常傻白甜的男友也是等身大一般大寫的可愛(揉臉) 估計明年也會常駐在這邊的CV。
河村眞人:今年也是頻繁看到他!大人色氣再來一位!專注演繹高大上的男主,演過的角色不乏王子、貴族、律師、上司、執事、刑警等,有著性感的聲線還自帶華麗貴氣的氣場���H的時候總是非常有餘裕偶爾蹦出像是んにゃ一樣的可愛聲調。今年吃他的糧吃得一本滿足,而且角色類型都很���合他的氣質,不得不提Love Toxic的軟萌年上旦那一點點的強引凸顯出他的美味。我明年也會安定的關注他的~
新司機大舉進攻市場,冉冉升起的新星銳不可擋,全部都是青年音
【テトラポット登、深川綠、三樂章、大鳥遊二、一夜愛、五日天峰、昼間真昼】
テトラポット登:大家所公認的超級新人王。一開始登登給我一種年下的感覺其實我是拒絕的(攤手) 我專注年上跟叔叔三十年啊!直到DNP他演了一個很可愛的雙子小哥哥我才對他改觀,哎嗎這個新人開起車來簡直老司機了是鬧哪樣(膩愛口吻) 之後吃了奶油登登跟廢柴男友登登也都非常棒,真的是個值得關注的新星(淑女我背書) 啞啞的青年音有種可愛的感覺,慢慢說話的時候很沉穩令人安心,說話快的時候一秒逗逼。H的時候有雄喘跟雌喘之分(據說),雌喘非常快而急也是高潮就受的type,雄喘目前沒接觸太多所以不方便評論。H的聲音跟風格跟土門有幾分相似,聲音類別可以算是同一類的(笑哭)
深川綠:積極刷存在感的一位司機,月亮社出道,今年也是靠月亮社的觸手旦那一作把關注力推向了高峰。去年就已經在馬甲碟的海裏只不過出鏡率偏低,今年開始積極受邀參與不同馬甲碟會社的作品。偏低的青年音也是聲音中帶有啞的音色,男前風格,吻技跟H的技術也是非常嫻熟,遽聞也是常混跡裏界的CV。非常積極經營他的馬甲Twit,而中之人的烤蛋糕愛好展現出了超高女子力(小叮噹微笑)
三樂章:年底突然靠著劇本娘松竹梅老師跟Operetta社上位的司機,我突然而然入他坑港真我也很害怕好嗎?(抖) 去年以Operetta社的狂夢之淵單碟出道,無奈那碟收錄音質實在可憐,除了過人的演技,完全沒有注意到他美形的聲音!?今年松竹梅老師連著春人把愛病跟夢淵又帶了出來,三樂章的聲音完全是以1080P高清重現,並演活了間宮定繼這個瘋狂的義兄!沉穩的中低青年音,有禁慾的味道,抓狂起來嚇壞人,擅長演人形泰迪(X) H起來意外寫實,美形的聲音喘起來意外用力而且那個說話斷斷續續的演法很高能。十分期待看到三樂章2017活躍起來,他是繼茶介之後第二個我看好的黑馬CV。
大鳥遊二:玩過BL遊戲應該不會陌生的司機,據說是遇到好角色聲音有點像石田彰遇到普通角色就路人的一位(笑哭) 健氣型的中音青年音,笑起來滿可愛的,吻技不錯坑戲中規中矩。今年就以Adult Direction的wasabi男優一角出道,堪稱是馬甲碟界的鈴木X徹了(夠) 我挺喜歡這位的聲音的。
一夜愛:這個男性向黃油跟裏番常見的司機今年也奔向馬甲碟這邊了(招手) 感覺是比較年下犬系的中音,有點小鼻音,他的碟我還沒聽不好鑑定坑戲但聽說也還滿老司機的。馬甲名唸One Night Love(噴笑) 也是會玩了。作品慢慢開始增多的一位, 2017也 都會看到他。
五日天峰:常常跟河村眞人綁定一起出現的司機,本來是河村碟裡的SUB CV 後來轉正開始出單人碟。正統的中音青年系,常常出演好青年(?)的感覺讓我印象挺深但是聲音辨識度不怎麼高,也是因為他的碟我還沒聽所以不鑑定坑戲的表現。馬甲名裏五日天是姓氏,峰是名字。2017已經有新作預定發行。
昼間真昼:從BLCD過來的司機,經營澡堂的小哥非常萌,比較軟膩偏高的青年音,也是因為角色關係覺得他的聲音有種迷濛感,吻技普通坑戲覺得有點受但不明顯。今年就在在這邊發了一張探頭,但感覺大家的評價都還不錯,不管是對劇本還是CV本身,2017已有新作待發行。
2016總評以上。
最後以今年的錢包(不對) 愛人們總結,一點點不成敬意的心意。特別藉著這個小地方感謝低燃廢人生將三位棒得飛起的茶介聚聚送給我,讓他跟著沖野男神一起常伴我身旁(´▽`ʃ♡ƪ) 他們相處得非常和諧,請你不要擔心。 也感謝2016年陪我一起飆車的淑女伙伴們,不管是在湯不熱、天使論壇、還是微博,謝謝你們今年的陪伴與支持,沒辦法把每個人都一一列出來,請你們接受我的隔空飛吻Mua Mua Mua~2017讓我們繼續走在耳朵失血的康莊大道上吧!(指著太陽)
最後其實上圖並不是2016我所有的腎,我還有三張還在路途中,因為趕不及年度總評的發文所以入不了鏡orz 希望他們趕快回到我身邊啊,我的雞肝旦那跟平磨男友(咬手帕) 嗯?你問我有張畫風不一樣?三樂章偷渡了是事實,等我收到碟我就來傳教(大誤)
那麼米納桑新年快樂!同時我們明年再見囉!(揮手)
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太らない生活って下心から。
2020.08.05(水)晴れ
芋けんぴがおいしい。下北沢で買った芋けんぴがおいしい。止まらない。低糖質ダイエットなんて知らないね、糖質は絶対必要。三大栄養素ぞ。
レタスの値段がめちゃめちゃ高騰してるってニュースを見た。レタスどころか、雨のよく降るこの梅雨、上昇しない気温のせいで野菜の値上がりが続く。不安と第6感から急に古来種野菜について調べだしていた。
野菜に古来種という存在はようやく最近認識して(と思いきや、去年の8月に言及してた→「青のにおいを齧りたい」)で、今出回ってる野菜は大量生産、つまり安定供給に適したF1種というやつというのを同時に知ったんだけど、その品種ですらめちゃめちゃ値上がりしてんのだから、古来種をもっと流通させたいってのは中々難しいんだろう。野菜だけじゃなくて、雇用とか流通とか、更には美徳とか、もっと広い問題をちゃんと見るひとが増えないと。
なかおさんは非力だが、もっと広い問題をちゃんと見ようとするひとなので、古来種についておべんとをかっこみながらPC→ネットという文明の恩恵に甘えて調べてみた。
古来種っていうけど、古来種はいつからあるのか気になった。平安とかならまあ古来って感じするけど、明治時代くらいならなあ。結局西洋ものじゃあないか。指先だけのお手軽検索によると、
フキ・セリ・ワラビ・ウド・ハマボウフウ・タデ・シュンサイ・アサツキ・ラッキョウ・ニラ・ハマダイコン・ミョウガ・サンショウ・ワサビ・ジネンジョ・ヒシ・マコモ・クロクワイ・ヒユ・ヤブカンゾウ・オニユリ・コオニユリ・ヤマユリ・アシタバ・ミツバ・ツルナ・ゴボウアザミ・シュンラン・ナズナ・ミズアオイ・ヨメナ・キノコ各種・山菜各種 引用元:日本食品名産図鑑
日本原産と思われるものはそんな感じ。キノコと山菜のざっくり感はあるけど、基本的にメインを張るものがない。ということは、和食というものもすごく曖昧なもので、「わたし大和撫子なの」って顔した飾りにんじんも、奴らも元々は外国籍のわけだ。よくよく考えたら、コメだって大陸から来たものだしなあ。しかも、上に挙げたやつだって確実に日本原産といえるものはそんなにないらしい。じゃあ何食べてたんだ、むかしの日本人は。強飯とか姫飯とかあったけどさ。
気がついたら、和食の変遷についてのWikiを眺めていた。肉食になったのは明治以降だとしても、旧石器時代にはマンモスも食べてたわけだから、明治以降に肉を食べるように「なった」というよか、「また」食べるようになったってことだ。
なのに和食がユネスコ登録するのもなんだか変な話だ。和食だって、ちょっと調べれば幅が広すぎるじゃねいのさ。今強飯とか食べてるやつ、そうそういないぞ。古来種野菜、ウドとかフキとかでお料理振る舞える一般人そんなにおらんぞ。
ユネスコに登録しなきゃならんくらい、和食の人手がいないということなんじゃないの。守ろうと思わないと誰も守ってくれないのだ。伝統にあやかろうとしたがるけど、伝統の担い手にはなりたくない。だって儲からないし地味だし、よく知らないからね。調べるのも面倒なんだろう。だから権威に悪用されるのだ、阿呆め。
でもさ、自分のことで手一杯なのも仕方ないよなあ。誰も守ってくれないんだもん。コメとかムギはお値打ちでお腹いっぱいになれるけど、健康に、かつ美肌やらなんやらまで気をつけるための野菜を買おうとすると、お金が足りない。健康は金で買える。
古来種を届けたいってひとがいる。でも、その流通しにくい古来種野菜を食べられるのって、正直そこそこ裕福なひとだったり、あとはちょっと小洒落た料理やさんみたいな恭しい場所だったり、あくせく働きなんとか野菜が摂取しようとするひとには届かないだろう。
菜食メインだったのに、食料自給率がこんなに低くなったのは何故なのかしら? かっこいいって何なのかしら? 古来種を育てる技術も知識も、それどころか日常的に食べられるお金もないけれど、何か出来ることはないのかしら。
だって、いろんなもんがあった方が楽しいでしょ。ナカオさんは定義大好きだけど、いっぱいモノがある方が好きなのだ。少し前まで定義や正義で神経質になってたけど、もっと神経質で退屈なひとたちが出回ってるから、目が覚めたのね。穏やかになってきた。日記も最近、普通の日記だ。
工夫すれば、いっぱい知恵を搾れば、お金をかけず我慢をそこまでしないで、きれいなひとで在り続けるのよ、きっと。エステはまだいかんぞ、日焼け止めを生涯ほとんど塗らなかったせいでわたしの毛穴はやばいけれど、まだ諦めるには早いもんネー。広告に踊らされてたまるかチキショー。フツーの女性は毛が生えたホモ・サピエンスなんだよこのヤロウ。
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■「ピンクと水色の映画」のメモ
▼通常国会��始まった。それに関連してもいるが「若い層ほど安倍政権を支持する説」に興味がある。といっても「安倍ガー」みたいなことを言いたいわけではない。「安倍政権批判」が主眼ではない。
▼おそらく「なぜなの?」」と聞けば「アベノミクスのおかげで就職内定率があがった」とか「平和勢力のいう絶対護憲のようなものにリアリティを感じない」とか、よく言われているような、ある意味ごもっともな意見が出てくるのだろう。
▼ただ、そういう個々の指摘よりも、自分的には、支持の底流を流れているものというか、安倍政権を支える「気分」のようなものに興味がある。
▼自分的には現政権の特徴は「できうる限り現状を変えずに”今”という時間を永続させること」、言いかえれば「今とは違う未来を作るために力を尽くす」のではなく「“今”の維持を妨害するノイズを排除し続けることに力を尽くす」ことにある、と思っている。
▼もちろん「今とは違う未来を作る」といってもこれだけ早いスピードでテクノロジーが進化し、それが社会にも大きな影響を与える状況では、未来予測など困難だ���、未来社会の構想などもっと困難だろう。野党が「対案」を出せないのも、彼らがふがいないということもあるが、このことが本質だろう。
▼けれど、気になっているのは「今とは違う未来を作る」のが困難なので「消去法的」に現政権を支持している…というよりも「今とは違う未来を作る」という発想や意思そのものまで消滅してしまっているのではないか、ということだ。
▼先に、「現政権の特徴はできうる限り現状を変えずに”今”という時間を永続させること」だと書いた。だが、これはどういうことか?
▼たとえば現政権の柱ともいえる「アベノミクス」をみてみる。それは、企業やビジネスマンに特段の現状変更を強いることなく、日銀がお金を大量に刷って国債や株を買いさえすれば、株高→円安→輸出増→物価上昇→賃金上昇が起きる。その結果、「豊かな日本」を維持することができると言っている。
▼だから政府は異次元に金融緩和をすればよく、そのリスクを指摘する議論にはそれを封殺する「理論」で対処すればよい、となっている。
▼そして実際にも名目GDPは、民主党政権時の2009-2012が4兆円増だったのに対し、2012-2016では44兆円増で大幅UP.
(実質GDPは同期間で民主28兆増 自民22兆増)
▼さらには失業率も改善され、バブル期並みの2.8%にまで下がった。
▼また有効求人倍率も全県で1を超え、就業者数自体も51か月連続で増加した
▼よって「日銀がお金を刷ったので、豊かな日本は維持できた」としている。
▼しかし現状はどうか?
▼名目GDPが44兆円増加したというが、2012年以降は震災の復興需要が年平均4.3兆円あった。つまり、アベノミクスでなくても21.5兆円分は自然に生み出せた。逆に言えばアベノミクスで生み出せた名目GDPは約半分の22.5兆円(年平均4兆強)ということになる。
▼さらに、就職内定率上昇、失業率低下、有効求人倍率増、就業者増もアベノミクスの成果というが…正社員セクターでは2012年以降、団塊世代が大量に定年退社している。その分の穴を新卒大学生で埋めているのであって、内定率改善は政府の経済政策でなくてもそうなるのではないか?
▼また「失業率低下は経済政策のおかげ」というが失業率回復は2009年からのトレンドだ。経済政策というか「景気循環」の話ではないのか?(これについては2012年以降の回復率はそれまでより大きいので、やっぱり経済政策のおかげだという議論もある)。
▼加えて有効求人倍率や就業者数自体も増加しているが、これは新たな産業が生まれて、そこに雇用が必要となったため生じているというよりは、人口減により人手不足となった従来分を一度辞めた団塊世代と、主婦層が非正規社員となり埋めている場合が多い。
▼これも経済政策のおかげというよりは人口構造から自然とそうなる流れだったのではないか?
▼ちなみに、彼らはフルタイム雇用ではないので賃金が低くなりがちで、それに引っ張られて正社員セクターでも、賃金が上がりづらくなる。加えて社会保険費の増加により企業は毎年、折版分の負担を増やしている。会社からすれば「毎年、正社員には保険を上乗せしてんだよ。このうえ賃上げなんてできるかよ」という話になる。これが賃金がなかなか上がらない理由とされている。だとすれば、賃金が上がりづらい状況でインフレにしようとすれば、実質賃金は低下することになる。
▼とはいえ「結果オーライでも各種数値が伸びてるんだからいいじゃないか。やらなくても伸びた部分に加え、やったことで株高や、円安によるドル円換算での利益増が起き、さらに得をしたのだから。」という言い分もあるだろう。
▼しかし、やったことで負ってしまっているリスクもある。
▼たとえば「国債を大量に発行すれば国の財政が危ない」という指摘。だが、これには「いや、政府の借金は誰かの資産。日本では政府への金の貸し手はほとんど日本人。だから、政府は国民の預金から金を借り、その返済を国民にする。とすれば、お金が政府と国民の間をぐるぐると回っているだけで財政破綻などない!未来の世代に借金を残すというが、むしろ国債利払いという資産を残している」という反論が用意されている。
▼しかし「政府が国民の預金から金を借り」といっても現実には、預金者の多数派である年金世代は、年金だけでは足りないので毎年70万円程度の貯金を取り崩しており、その金が企業に回り内部留保となっている。
▼だから国民⇔政府をぐるぐる回るのではなく、企業⇔政府をぐるぐるまわるのだし、その内部留保は、多くは海外進出や海外企業買収に使うために貯められているので社員(国民)にはあまり還元されないか、どちらかといえば海外に出ていく運命にある。これで「国民―政府間をグルグル回り続ける」といえるか?という問題がある。
▼さらに現在では、企業⇔政府どころか、銀行は企業が預けた金で国債を買ったら1日後には、もう日銀に売ってしまっている状態。だから国債約370兆が日銀に貯まり(全国債の40%)、国債をもっているのは同行と、地方等の中小金融機関がメインになった。
▼これでは「国債が政府と国民の間でグルグル論」はあまり意味をなさなくなるし、今度は、「日銀がそんなに国債を抱えていたら危険なのではないか?」という危惧が生まれてくる。
▼すると、ここにも反論(御用理論?)が用意されている。
▼「いや、日銀は政府の子会社のようなもの。だから両者一体のものとしてバランスシートを統合できる。そうすれば政府の負債(政府が発行した国債)と、日銀の資産(政府から買った国債)がプラスマイナスで相殺される。よって日本に”財政問題”など存在しない」のだと。
▼しかしながら、日銀は政府から直接国債を買ったのではない。具体的には政府が普通の銀行に売った国債を、日銀が普通の銀行から買い取ったのだった。とすれば、日銀が普通の銀行から国債を買う時には、日銀から普通の銀行に、その分のお金が支払われていることになる。そのお金はどこにあるか?普通の銀行が持っている日銀当座預金口座にある。
▼ここにあるお金は預金である以上、我々が銀行に預金したら金利がつくのと同じように、金利がつく。今は「マイナス金利」なので払わなくてよくなっているがプラス金利になれば、日銀が普通の銀行に利払いをせねばならなくなる
▼たとえば2%の長期金利が上がれば、6兆円ほど日銀は利払いせねばならないそうだ。それは日銀の自己資金から払うことになるが、8兆円程度しか彼らはもっていない。だからこうした状態が何年も続くと危うくなる。
▼また、金利が上がるということは、国債の価格が下がることでもあるから日銀の資産である国債の価値も目減りする。2%上昇だと約46兆の評価損だそう。となると日銀が破たんに近づく。もちろん政府が救済するだろうが、金は税金から出すことになるだろう。
▼また、金利が上がれば中小の銀行が持っている国債の価格も下がる。すると中小の銀行の資産が目減りするので経営が危うくなり、「あそこの銀行が危ういぞ」という噂が立てば庶民たちの「取り付け騒ぎ」も起きやすくなる。
▼そういうと、「じゃあ2%の金利なんていつ上がるんですか?」という反論が待っている。未来のことなので「いつ」なんて言えるわけもないが、そういうと「言えないんですね!?もう~頭も悪いうえに不確かなこと言わないでくださいよ~。」と切り返されるのが常となっている。
▼しかしながら、インフレになれば金利も連動して上がる。で、2%のインフレにするのが「アベノミクス」じゃなかったのか?むしろ、いつ上がるかはこっちが聞きたい話だ。逆に言えば、「じゃあ2%の金利なんていつ上がるんですか?」という人は、アベノミクスでは2%のインフレ目標の達成は不可能だと思っていることになる。ということは、アベノミクス推進派は「2%のインフレ率上昇なんて本当は不可能」と知っていながら「2%のインフレを目指せ」と言っていたことになる。これは欺瞞ではないか?(注1)
▼言い換えると、日銀は「2%のインフレ目標達成」に「失敗することで」サバイブしている。逆に「2%のインフレ目標達成」に「成功すれば」今度は自身のサバイブに失敗するということになるのだ。
▼つまり、アベノミクスは、単に日銀がお金を刷ってさえいれば、他の人は特段何をしなくても「豊かな日本」となり無問題!というわけではなく「いくばくかの利益」と引き換えにリスクを未来に付け回しながら「できる限り”今”を永続させる」ことを選んでいるのだった。
▼また、安全保障政策についても似たことが言える。
▼たとえば今話題になっている「9条改正問題」。政権の言い分では「3項に自衛隊を明記すれば、今まで曖昧な立場だった彼らの地位が保障され、士気も上がって抑止力が高まる。そして今までどおりの安全な日本が維持できる」という。
▼しかし、素朴に考えて3項に自衛隊を明記しただけでは事態は何も変わらないだろう。自衛隊の士気だって、彼らの大半は真面目で実直なのだからもうすでに十分高い。
▼加えて、2015年の「安保法制」にも似たところがある。あそこでの趣旨は「これまで抑制されていた集団的自衛権を(部分的に)認める」ということだった。
▼実際には、「我が国と密接な関係にある他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある限り(集団的自衛権の行使が可能)」という文言になってしまったことで、行使が想定されている8事例では、ほとんど使えなくなってしまった。
▼たとえば、有名どころでもある「邦人輸送中の米輸送艦の防護」。これは、アメリカの艦船が日本人を救助して乗せてくれている時、そこにミサイルが飛んできたら、自衛隊はこのミサイルや発射主を攻撃できる…という意味。そもそもそんなことが現実にありうるのか?という問題はある。だが、それを差し置くとしても、先の文言がついてしまったことでアメリカの艦船を守れなくなった。なにしろ米艦船が1つ2つ攻撃されたくらいでは「(日本)国の存立が脅かされ」はしないのだから。他の7つは詳述しないが以下同文という感じ。
▼また、もし仮に「集団的自衛権を認める」ことを宣言できたとしても、今度は別のリスクが発生する。
▼政権の言い分では「集団的自衛権の行使を容認すれば、アメリカを守ることができるようになる。すると、アメリカ側も、ならば日本を守ろうという気持ちが強くなり、同盟力が強化される。すると、それを知った中国や、北朝鮮は、日本攻撃に躊躇するだろうから抑止力もあがる」という。
▼しかし「行使を容認します」と言っただけでは「空手形」や「口約束」に過ぎない可能性がある。それが本気であることを示すには実際、行使してみせなければならない。でなければアメリカだって「本気」になってはくれないだろう。
▼とはいえ、行使するとどうなるか?たとえば、北朝鮮がグアムに向けて撃ったミサイルを日本が集団的自衛権行使で迎撃してみせたならどうか?当然、北朝鮮は怒るだろう。そして反撃もありうるだろう。
▼けれども逆に迎撃しなければどうか?「なんだ?集団的自衛権のアレは口約束だったのか?」と思われ「だったら俺らも守ってやらないよ」とアメリカに言われてしまうかもしれない。
▼つまり、「3項に自衛隊を記します」「集団的自衛権を行使します」と言いさえすれば(書きさえすれば)、特段、誰も何もしなくても「安全な日本」という現状が維持できる…と考えているようだが、実際には、そのことで未来にリスクが付け回されるのだった。
▼しかし、興味深いのは、いくらこうやって指摘しようと、おそらく国民の多くが(とりわけ若い層が)「だったらその策を批判しよう」という気にはならないことだ。むしろ「たとえ未来にリスクがあろうとも、できる限り”今”を永続させてくれ!」と思っているのではないか。そこに興味がある。それを支える「気分」についてよく知りたい。
▼そして、その気分を知ることができるのが「ピンクと水色の映画」だと思っている。これは、それらの映画群のタイトルがたいてい「ピンク色」か「水色」で書いてあることから自分が勝手に命名したものだ。「青空をバックに白のロゴ」というパターンもあるが、それも「水色の1バリエーション」ととらえたい。
▼それらはたいてい「イオンシネマ」とか「ワーナーマイカルシネマズ」とか、そんなような所で上映されている。
▼映画の舞台はたいてい学園で、若手イケメン俳優と美少女女優が出てきて、くっついたり離れたりするので、女子中高生が観ていることが多い。
▼若干、書き方に悪意があるように思う人もいるかもしれないがww、そこはおっさんが若い子をひがんでいるのだからしょうがない(笑)。
▼さておき、要するに、若い子向けの「青春映画」なのだが、若い子向けな分、彼ら世代の「気分」が反映されているとも思う。実際に、自分が観てみて興味深かった作品には「共通する傾向」があるように感じられる。
▼その傾向こそが、さっきからずっと書いて来た「気分」を知る手がかりになるとも思っている。以下、いくつか作品を例示しながら思ったことを書いていきたい。
●「君の膵臓を食べたい」
■まずは昨年スマッシュヒットの人気どころから。
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■物語は、とある学園から始まる。主人公はそこで教師をしている志賀春樹(小栗旬/北村匠海)。実は、彼はこの学園の卒業生だった。そんな彼は、管理を任された図書館で、生徒の栗山(森下大地)と話しているうち過去を思い出す。
■彼は高校時代、この学校の図書委員だったが、ある日、同じく委員になっていた山内桜良(浜辺美波)の秘密を知ってしまう。春樹は病院に行った際、桜良が置き忘れたと思しき「共病文庫」と書かれた日記を読んでしまった。そこには、彼女が膵臓の病を患っており余命わずかだということが書かれていた。
■たじろぐ春樹の前に「読んだわね」と桜良が現れる。だが、勝手に読んだことをとがめるかと思いきや、彼女は「死ぬ前にやり残したことを一緒に手伝ってほしい」と春樹に告げる。
■けれど、桜良は突然「君の膵臓を食べたい」なんてことを言い出す予測のつかない女の子。ちなみに「膵臓を食べたい」の真意は「昔は、自分の体に悪い部位があると、他人の体にある同じ臓器を食べれば病気が治るとされていた」ため。
■ともあれ、以降2人は、一緒に福岡に旅行に行ったり、ホテルに泊まったり、負けたら「真実を言うか?挑戦をするか?」ゲームをやってみたり…と、残された月日を過ごしていく。
■すると、これまで「自分の半径1m 見えないバリア張った別世界」だった、閉じこもりがちな春樹の心は、天真爛漫な桜良によって開かれていく。
■だが、桜良の親友でもある恭子(北川景子/大友花恋)とも知り合ったり、彼女の元カレ(桜田通)の襲撃なども乗り越え、2人の絆が結ばれていったある日。入院した病院から退院し、久々にデートすることになっていた桜良は、春樹との待ち合わせ場所に向かう道すがら、突如、通り魔に襲われ命を落としてしまう…
■待ち合わせ場所に来なかった桜良を不思議に思いながらの帰り道、ニュース���事態を知った春樹は愕然…
■しかし、後日、桜良の実家に線香を上げに行った際、春樹は彼女がつけていた日記を桜良の母からみせてもらう。そこには…
◆置き忘れた「共病文庫」の盗み読みから始まって、春樹が今までとってきた行動は、ほぼ桜良の計画どおりだったこと。
◆彼女は周囲の誰とも話さない春樹に「自分を持った強さ」を感じ、友人になりたくて、また周囲にも彼の良さを知ってもらいたくて接近計画を立てたこと。
◆本当は病気で死ぬことが不安でたまらなかったが、春樹の存在が心の支えになったこと
…などが綴られていた。
■日記を読みながら号泣する春樹。そして彼は、日記の最後に書かれていた「残された恭子と友達になってほしい」という桜良の願いを実行するべく走り出す。
■桜良の思いに彼女の死後も寄り添うこと…それは、「君の膵臓を食べたい」=「君の心の中でずっと生きていたい」という桜良の思いに従うことでもあった…。
………
▼この映画が興味深いのは、主人公の春樹が昔も今もずっと同じ学校に居ることだ。
▼同ポジで過去シーン/現在シーンを行き来する演出も、この「ずっと同じ場所に居る感」を補強する。加えて、時を超えて桜良の思いを叶えるため走る姿もそう。登場人物たちは、いくら年をとろうと「永続する今」を生きているように感じられる。
▼また、桜良の日記に書かれていたことも興味深い。それによるなら、映画内の春樹の行動はほとんど「桜良の敷いたレールの上」を歩いていただけということになる。
▼「ずっと続く今」の中で「シナリオどおり送られる生活」…
▼自分で未来を切り開くよりも、未来に行うべき行動にすらレールが敷かれている………つまり「未来」は未知のものではなく「今の延長」となっている。
▼「ノイズなき“今”」…それが永続することに(若い)人々は感動を覚える…
▼実際、桜良がずっと「膵臓の中」に居続けたら、春樹は次(の恋)に進むことなどできないだろう。逆に言えば「桜良と春樹の輝いた日々」を永続させるためにこそ、彼女は唐突に命を落とし、そして「彼の中に生き続け」なくてはならなかった…と言えないか?
▼この徹底して未来を欠いたストーリーテリングがとても興味深い。
●「RE:LIFE」
■次は、時空SFチックな青春モノ。
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■主人公の海崎新太(中川大志)は、27歳で失業中のニート。大学時代の同級生と久しぶりに飲みに行く時も、嘘をついてスーツを着込み、自分の境遇をごまかす「人生オワタ」な日々…
■そんなある夜、酔いつぶれて歩く彼の前に1人のうさんくさそうな男子・夜明了(千葉雄大)が現れる。話を聞けば、彼は、ある研究所の職員で、そこで行われる実験の被験者を探しているという。
■その実験とは、被験者を若返らせる薬を飲ませ、1年間の高校生活をやり直してもらうこと。「人生もう終わりだ」「もう一度やり直したい」…そんなふうに思っている人は、本当にやり直せた時、変わることができるのか?を調べたい、ということなのだろう。
■こうして高校生の見た目になった新太は、転校生という設定のもと2度目の学生生活を「リライフ」することに。
■最初はうかつにもタバコを吸ってしまい問題視されたり、学生時代の知識など忘却の彼方のためテストが赤点だったり、「同世代」とはまるでノリが違ったりと散々…。「エラい選択をしてしまった。もう、誰の記憶にも残らず1年間をつつがなく乗り切りたい」とヘコむ新太。
■だが、学生生活を送るうち、成績は抜群だが人との付き合い方が壊滅的に下手な日代千鶴(平佑奈)。なんでもできるキレるやつだが、女子の気持ちだけは読めない大神和臣(高杉真宙)そんな彼をもどかしく思う狩生玲奈(池田イライザ)…など、個性的な「同世代」と知り会っていく。
■そして、不器用さゆえに1歩前に踏み出せずにいる彼らをみて、1年後の実験終了時には彼の記憶が仲間から全て消えてしまう運命にあった新太は、全身全霊で訴える。
■「今という時はもう戻ってこない!今を大切に生きろ!」
■「何おっさんみたいなこと言ってんだ!?」とバカにされながらも、その言葉に背中を押され、人生を一歩前に進めることができた仲間達。
■そんな彼らを見届け満足すると共に、1年が終わり、彼らの記憶から消えていく新太。
■そして実験終了後…新太は、就職前に志していた教員を目指し試験に合格。教師として高校に再び舞い戻ってくる。するとそこには同じく新任女教師として赴任してきた千鶴の姿が!実は彼女も「リライフ」被験者だったのだ!記憶は消えているため互いのことを知らない2人。だが、彼らは教師としてもう一度学園生活を送ることとなった。
………
▼2度目の高校生活を送る新太は、それが終わっても高校生活。しかも「同級生」まで一緒…ここでもまた「永続する学園生活」のモチーフが描かれる。
▼そして、全てが終わった視点から振り返り、語られる「一瞬一瞬を真剣に生きろ!」という“今”への執着。
▼フィクションの力で未来を描く「SF設定」をとりながらも、そこに「未来」の姿はない。ひたすらな“今”への執着と、その永続を願う思いだけがある。そして、その“今”への執着に人は感動し、映画館を出た後も“今”だけを見て生きていく…
▼いや、そこには「この大切な“今”はいずれ無くなってしまうんだ。だからこそ貴重なんだ。」という悲壮感すら読み取れるかもしれない(「けものフレンズ」における背景の廃墟のような…)。
▼いずれにせよ、ここでも未来は決定的にその姿を欠いている…。
●「僕は昨日の君とデートする」
■こちらは、より複雑な青春時空SFストーリー。
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■主人公の冴えない20歳の美学生・南山高寿(福士蒼汰)は、ある日、電車の中で人生初のひとめボレをする。相手は福寿愛美(小松菜奈)。これまで女子とまともにつきあったこともなかったが、この期を逃せば彼女に会えなくなると電車を降りた彼女を追いかけて思いを告白。
■名前を名乗り「連絡先を教えて欲しい」と意を決して告げるが愛美は「携帯持ってないの」との答え…。「体よく断られたか…」と悲しむ高寿だったが、「きっとまた会えるよ」とは彼女は言う。
■そして後日、高寿が公園で絵を描いていると後ろから女子が。愛美だった。
■「偶然の再会」だと思いうれしがる高寿。それがきっかけて2人はデートすることに。
■だが、つき合ううち、昨日あったことも忘れていたり、突然、涙したり…と彼女の不思議な一面に気付いていく高寿。
■やがて、その真実が明かされる。実は彼女は、高寿(我々)とは別の時空間を生きていたのだ。愛美は、高寿(我々)とは時間が逆方向に流れる世界の住人だった。
■つまり、人生が80年だとすると、我々の場合は、0歳、1歳、2歳…というふうに時間が過ぎていく。だが、彼女が生きる時空は、80歳、79歳、78歳…というふうに時間が流れるのだった。
■そして5年1度、30日間だけ、2つの時空は1つの地点で交わり、2人は出会うことができるという。愛美が昨日あったことも忘れてしまうのはそのためだった。
■なぜなら…
高寿:1日 2日 3日 4日 5日…
…5日 4日 3日 2日 1日 :愛美
…といった感じに時が過ぎているので、高寿にとっては4日目でも、愛美にとっては2日目となってしまう。だから高寿が「3日目は×だったよね?」と聞いても、愛美はまだ3日目を経験していないため「??」となってしまうのだった。
■この仕組みを知った時、彼はあることに気付く。それは少年時代の記憶。当時、高寿は公園の池でおぼれてしまうが、その際、1人の女性に助けてもらう。その女性こそ、逆方向に時空を辿ってきた30歳の愛美であったと。
■だが、真実を知ると高寿は絶望してしまう。なぜなら、自分がいくら彼女と大切な思い出を積み重ねようと、まるで共有できないのだから。
■それでも彼女のことを心から愛していた高寿は、30日が過ぎるころ、5年後の再会を約束し、最初に出会った駅で「つかの間の別れ」をする。
■その後、5年おきに若くなった彼女と出会い、思いの継続を確認する高寿。そんな彼は30歳の夏祭りの日、迷子になった5歳の愛美を捕獲。かつて自分が少年時代に池でしてもらったように「大丈夫だよ」と告げ、その場を去って行くのだった…。
………
▼これも主人公の高寿目線でみれば「キミスイ」と同じく、進むべき人生のレールがあらかじめ敷かれている状態。未来は「未知」ではなく「現在の延長」だ。
▼20歳の時に体験した「大切な“今”」を守るために、彼は、その後の人生でも「祭りの日」のように、絶えず若き愛美を守り続けなくてはならない。途中で彼女に「何か(ノイズ)」あっては、20歳の「大切な“今”」を体験できなくなってしまうのだから。
▼だから彼にとっては、25歳の時にすべきこと、30歳の時にすべきことが決まっている。
▼「大切な“今”」を守るために、それを妨害するノイズを絶えず排除し続けながら、未来に敷かれたレールの上を歩いていく…。
▼とはいえ、その「レール歩き」の成否は、5歳の時、愛美に助けてもらったという「運命の出会い」によって半ば担保されているといっていい。
▼そして、そんな「レール歩き」がうまく行ったと思えた時、人は「大切な20歳の1か月」が守られたと安堵し感動する。
▼ここにおいても「大切な今」への執着と、それを妨害するノイズの排除による「現在の永続化」が主題化されている。
●「1週間フレンズ」
■今度は、純粋なSFではないものの、実質的に「時空SF」となっている作品。「川口春奈はかわいいなあ」と素直に思ってしまった。また、山崎賢人君の雰囲気がよくて人気がある理由が分かった気がした。また、賢人君の幼なじみ役の高橋春織ちゃんが、にゃんこスターの子にしかみえない(笑)。さておき、おおまかなストーリーはこうだ。
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■主人公は高校生で漫画部所属の長谷祐樹(山崎賢人)。彼は1年の3学期の終わりごろ、図書館で1人の女子と出会う。藤宮香織(川口春奈)だった。
■その出会いは「最悪���なものだったが、彼は後日、帰りの電車内でウトウトし急いで駅を降りた際、図書館で借りた分厚い本を車両内に置き忘れてしまう。
■「しまった…」と、焦る長谷。だが、その時、閉まるドアの隙間から本を投げてパスしてくれた女の子が。香織だった。
■これに運命を感じた長谷は、学年が上がり幸い香織と同じクラスになると「彼女と友達になりたい」と思うようになる。そして、持ち前の陽気さを活かし、何度も彼女に「友達申請」をしていく、のだが…
■香織はなぜか毎回つれない態度。電車内では本をパスしてくれたのに…
■また、1週間が過ぎて登校時に会った時も…「友達になって下さい?あなた誰?」という態度…これには愕然とする長谷。
■だが、数学教師の井上(戸次重幸)から長谷は、驚きの事実を知らされる。
■実は、香織は中学時代にある事故に遭い、記憶が1週間しか持たない体になっていた。
■長谷が何度「友達申請」しても「ごめん」と、つれない態度だったのは、どうせ友達になっても1週間で忘れてしまい、彼を傷つけてしまうから…と憂慮してのことだった。
■それを知り苦悩する長谷。だが、彼はあることを思いつく。それは「交換日記」。
■1週間交代で交換日記をし、そのノートを彼女が随時見返せば、自分たちが何をしてきたかをずっと覚えていられるのでは…と考えたのだ。
■この提案を受け、最初は渋ったもののOKする香織。以後、2人は交換日記を通じ「1週間フレンズ」としての関係を築いていく。
■だが…2人のクラスに転校生が。九条一(上杉柊平)だった。実は彼は中学時代の香織の同級生。
■九条はイケメンのため同学年の女子たちの憧れの的だったが、意中の人は香織だった。
■そして一旦、家の仕事の都合で北海道に転校になる日、「告白の答え」を香織に求めてきた。彼女は「OK」を言おうと九条の待っている場所に向かったのだが…
■その道すがらを同級生の女子たちに見られてしまい「九条君をぬけがけしないでよね!」と問い詰められ、その場を逃げたところを車にはねられる…という展開に。記憶が1週間しか持たなくなったのはそのせいだった。
■最初は、中学生時代の記憶を思い出せない香織だったが、九条と触れ合ううち、当時の記憶が甦る。すると、都合の悪いことに(よいことに?)、代わりに長谷との思い出を喪失してしまう。そして香織は、「アタシ、中学時代に彼が好きだった」と、九条とよりを戻していく
■一方、「1週間フレンズ」となった長谷は、彼女に恋心を抱き、告白をしようと考えていたのだが、香織の記憶が復活したため、思いを告げられずじまい…
■失意の彼は、これまで書いた日記を火にくべ燃やしてしまう…
■だが…その後、偶然が重なって、香織は図書館である分厚い本を手にとることに。あの日、電車でパスした本だった。
■開いてみると、そこには「長谷と香織のこれまで」が漫画研究会の絵心を活かした「パラパラ漫画」で描かれていた。
■それを読んだ香織は、自分がこれまで長谷と過ごしてきた大切な日々を思い出す。
■そして、イケメンを振り切り、長谷の元へダッシュ。「私と友達になって下さい!」そう言って彼に手を差し出すのだった…。
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▼これもイジワルな見方かもしれないが、運命の出会いがもたらした「1週間フレンズ」という「大切な時間(今)」を永続させるため、主人公が記憶を失ったJKのメモリーを交換日記を通じてひたすら「歴史修正」する物語にみえる。
▼もちろん「歴史修正」といっても意図的に何かを書き換えたわけではない。それでも、たいてい自分に都合の悪いことは書かないだろうし、よいこと中心に書くだろう。だから、日記以外に情報がない香織からしたら「長谷くんはいい人」と思うのも当然だろう。
▼意中の女子高生が「敷かれたレール」を着実に辿って「大切な時間」に至るよう記憶を「誘導」していく。
▼「敷かれたレール」を外れそうなノイズ(中学時代のイケメン同級生)が登場し、日記で作った記憶が「上書き」されれば、さらに「パラパラ漫画」で上書きし返す…
▼そうやって一瞬一瞬が輝かしい「大切な今」の永遠化を目指す。そして、その永続化が達成される光景をみて、人々は感動し涙を流す…
▼ここにも「大切な今」の永続化と、それを妨害するノイズの排除というモチーフが描かれている。
●「サクラダリセット」
■実はこの記事を書こうと思ったのは本作を観て、かなり奇異な感じを覚えたからだ。大まかな流れはこう。
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■舞台は太平洋側に位置する、とある地方都市・咲良田市。
■そこに住む人たちのおよそ半数は、特殊な能力を持つ能力者。その能力は千差万別だが皆、「咲良田を出ると能力を忘れてしまう」という共通点がある。
■さらに咲良田の能力者は「管理局」という都市の公的な機関によって管理されており、管理局から依頼されて能力を発動する者もいる…。
■そんなこの街で暮らしているのが主人公の高校生・浅井ケイ(野村周平)。いつも冷静沈着で頭の回転の速い彼は、「記憶保持」という能力の持ち主。それは見聞きしたことを完全に覚えて忘れないというもの。
■そんな彼には相方的存在がいた。同級生の女子生徒・春埼美空( 黒島結菜 )だ。彼女は「リセット」という能力を持っている。この「リセット」は、世界を最大3日分まで巻き戻す能力。厳密には「前回セーブしたところまで」となり、セーブを行なわないでいると3日巻き戻るという。
■だが、その能力を発動すると、周囲はもとより彼女自身もリセット前の記憶をなくしてしまう。ただ、1人だけ忘れない存在が。それがケイだった。だから2人はいつも基本ペアで行動している。
■加えて美空には、一度不用意に「リセット」を発動したせいで人を死なせてしまった(救えなかった)過去がある。だから、頭の切れるケイと一緒にいなくては、自分はまた過ちを犯してしまうと考えていた。
■そんな彼らはある日、学校の部活動の1つであり、管理局の下部組織でもあった「奉仕クラブ」から呼び出され依頼を受ける。
■依頼内容は「佐々野宏幸という76歳の男性の、失われた能力を取り戻せ」というものだった。そこで佐々野に会いに行くケイたち。
■ここから事態は複雑な展開をたどり、紆余曲折があるのだが、おおよそこうなる。
■佐々野にはかつて恋人がいた。その女性は「魔女」(加賀まりこ)とも呼ばれており、未来を予知する能力を持っていた。そこで「管理局」は彼女を活用。咲良田の街の未来について絶えず「予知」させ、よからぬことがあればそれを事前に取り締まるという体制を築いた。
■その後、「魔女」は何十年もこの街の未来を予知し、今では老女に。そして「名前のないシステム」とも呼ばれるようになった。ちなみに、彼女はかつて街の未来のために市の外から当時10歳のケイを呼び寄せていたことも後々判明する。
■だが、老女となった彼女は寿命がきたのか「あと10日で死んでしまう」運命に。佐々野老人がケイたちを呼び寄せたのは、かつての彼女が死んでしまう前に、一目会うのを手伝ってほしいと考えたからだった。
■そのことを知ったケイは、美空や特殊能力を持った仲間たちの力を借りて、2人を再会させることに成功。そして、2人は咲良田を出て、能力を忘れて余生を送ることを決めたのだった。
■一方、去り際に魔女は「自分の後継者がいる」こと、それはケイの知っている人物であることを告げていた。
■彼女の名は相麻菫(平佑奈)。かつてのケイの同級生(仲がよかった)であり2年前に不慮の事故で死んでしまった女の子だった。なお、美空が自分1人で能力を使わなくなったのは、彼女の死を救えなかったせいでもあった。
■だが、特種な能力を使う仲間達と知り会ったケイは、その能力をたくみに組み合わせ、相麻菫(のコピー)を復活させることに成功。
■そして、復活した彼女は魔女の予言どおり「2代目の名前のないシステム」にならんとしていた。
■しかし、それを阻む者が。管理局の室長・浦地正宗(及川光博)だった。彼はあることが理由で能力者がいる咲良田市を、深く憎んでいた。そのため自身が持つ「対象の時間を巻き戻す」能力を使って、能力保持者たちの記憶を「能力を持たなかった時代」まで巻き戻し、彼らの能力を奪っていたのだった。
■「咲良田からすべての能力をなくしたい」…それが彼の密かな野望だった。
■そんな彼は初代魔女が消えたことを期に、その野望=「サクラダリセット(聖なる再生)」を実現に移そうとしていたが、2代目魔女・菫が現れたことを知り、彼女を消しにかかる。
■だが、それを阻止しようとしたのがケイたち。
■そして阻止する過程で、ケイたちは浦地がこの街を憎んでいた理由を知る。
■それは彼の両親の過去に関わっていた。かつて浦地の父は「特定の記憶を消す能力」を持っており、母は「指定したものを失わない」という能力を持っていた。
■管理局は、それを知ると、幼い浦地のスキをついて2人を拉致。互いの能力を発動させたまま、長い眠りにつかせてしまった。咲良田市が今のようになったのは、それ以降のことだった。
■つまり、咲良田を出ると人々が「能力を忘れる」のは、父が咲良田の外に向けて能力を発動しているからで、逆に、街の中にいると能力保持の記憶を忘れないのは、母が咲良田の内側に向けて能力を発動しているためだったのだ。
■浦地は自分の両親を奪っ��ことと引き換えに今の平穏を保っている咲良田が許せなかった。だから、「咲良田からすべての能力をなくしたい」と願っていたのだった。
■そのことを知ったケイは、学校の屋上に浦地を呼び出すと「カルネアデスの板」という議論を引きながら、彼に咲良田の消滅を踏みとどまらせる。
■「カルネアデスの板」とはこんな議論だった。
一隻の船が難破し、一人の男が板切れにすがりついたのだが、もう一人すがりつこうとする者がいた。しかし、二人とも掴まると板が沈むため、最初の男は、後からきた者を水死させた。これは許されることか否か?
■これを聞き、「自分が助かるために他者を犠牲した人間は当然のことをした」と答える浦地に対し、ケイはこう言う。「僕なら、ふたりとも生き残れる道を探します」。
■そして、またも仲間たちの能力を巧みに組み合わせて行動を起こし、浦地の両親から、能力を取り出したうえで、時間を決めて、その能力を保持する人間を交代する策を実現させる。つまり、浦地の両親を救うことと、咲良田市を維持することを両立させたのだった。
■こうしてケイや美空たちは再び咲良田の街で、元の高校生活を送ることとなった。
………
▼実際にはストーリーはもっと複雑なので興味のある人は作品をみてほしい。
▼ともあれ先にも書いたがこの作品を観た時、ちょっと奇異に感じた。「普通と逆だな」という印象を持ったのだ。
▼何が「普通と逆」なのか?
▼この手の話だと普通は、浦地の世代の方が、咲良田を元のまま維持しようとし、それに若い世代であるケイたちが反発するのでは…と思ったのだ。
▼たとえば、古い世代である浦地は「能力を失った人たちがこの街を出て暮らすなんて、どんな苦労があるか分かっているのか!?」なんて言い出し、現状維持を図る。
▼それに対し、ケイたちの世代が「こんな異常な状態を維持しているのはおかしい!たとえ苦労があろうとも人々に新しい未来をもたらすんだ!」とか言って反逆する。
もしくは、能力を維持したまま街の外に出る策を編み出し、その力を使って世界中の人々の苦しみを救う…とか。
▼しかし、この映画は、まるで逆だ。古い世代が街を壊そうとし、若い世代が現状を維持しようとする。「カルネアデスの板」といった難しい例題を引き、深淵な議論を展開しはするが、やっていることは「今の永続化」なのだ。
▼「泣いている人たちの苦しみを取り除くために、自らの能力を使いたい」と言ったようなことを映画内で美空たちも言っているが、彼らはそれを街の外へ拡張しようとは、みじんも考えていない。
▼「街の外」や「現状を変える未来を作り出そう」という志向が、主人公たちからはキレイに消去されている。能力も高く、頭もいいはずなのに…
▼そこがとても奇異に感じられたのだ。
▼「できうる限り現状を変えずに”今”という時間を永続させること」、言いかえれば「今とは違う未来を作るために力を尽くす」のではなく「“今”の維持を妨害するノイズを排除し続けることに力を尽くす」こと。
▼「ピンクと水色の映画」の多くに通底するこうしたモチーフについて何を思うべきか?「それではいけない」と思うべきか、それとも「やむをえない」と思うべきか、それとも「これこそが新たな時代のモードなのだ」と思うべきか…?今後も映画を観続けながら考えてみたいと思う。
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【旅の記:博多ツアー2017年冬⑰高傳寺】
さ、この日も結構歩いています。。高傳寺にやってまいりました。曹洞宗の寺院で山号を恵日山、高傳禅寺とも言います。ご本尊は釈迦如来。1552年に龍造寺家家臣だった鍋島清房が創建。以後、佐賀藩鍋島家の菩提寺となっています。明治4年鍋島家11代直大により点在していた龍造寺・鍋島両家の墓所を集めて整備しました。
龍造寺家は肥前佐賀の国人で九州千葉家に仕えていたが、室町時代千葉氏に代わって北九州の守護となった少弐氏似る仕える。その後龍造寺家兼の時代に実力をつけていって大内氏に通じ、1535年少弐氏を裏切り自害に追い込み、大内氏庇護のもと独立、戦国大名となる。しかし主家裏切りと下剋上の恨みを買い、少弐氏重臣たちの調略により一族を多く殺され、一時壊滅的な状況に。生き残った家兼は筑後の蒲池鑑盛の厚い庇護を受け再起、大内氏の力を背景に家兼の後を継いだひ孫の隆信が龍造寺本家の家督も継承する。1551年大内義隆が家臣・陶晴賢の謀反で斃れると、後ろ盾を失い家臣の裏切りに会い、再び筑後柳川城城主蒲池鑑盛に身を寄せる。1553年蒲池氏の助けを借りて肥前を奪還し、その後は勢力を拡大。かつて主家であった少弐氏を完全に滅ぼし、肥前の国人を次々と下して1562年ころまでに東肥前を支配する。この急速な勢力拡大は周辺の大名を震撼させ、豊後の大友宗麟もこれを危険視し肥前に侵攻するが、龍造寺家家臣で義兄弟でもある鍋島直茂が安芸毛利氏に大友領への侵攻を要請して撤退させ、大友氏再度の侵攻も直茂の夜襲によって撃退する。これ以降直茂の存在はとても大きなものとなる。 これ以降、大友氏の圧力は完全に排除できなかったものの着実に力を蓄え領土を拡大、1578年有馬氏を下して肥前の統一を果たす。その年大友宗麟が耳川の戦いで島津義久に大敗すると、混乱に乗じて大友氏の領国を席捲、国衆たちを服属させて戦国大名となる。1581年には隆信と直茂が図り、大変お世話になった蒲池鑑盛の息子・鎮漣を肥前に誘い出して誅殺し柳川を制圧した。(鎮漣には島津家への内通があったようですが、お世話になったのにあまりにもひどい仕打ち、、という話にはなったようです)鍋島直茂は筑後の国政を担当することになるが、この頃調子に乗っていた隆信が直茂を疎んじ、離れた筑後を任せたとも言われる。しかしこの蒲池氏殺害は諸将の離反を招き、1584年龍造寺家の興隆を警戒していた島津氏が龍造寺から離反した有馬氏に協力して沖田畷の戦いが起こり、この戦いでなんと隆信は陣中討ち死にをしてしまう。戦場からかろうじて落ち延びた直茂は、一度は自害しようとするが、家臣に止められて肥前まで退き、隆信の息子・政家を補佐して島津家とのよりよい条件での講和を取り付ける。しかし島津氏に恭順すると見せかけて、早くから中央の豊臣秀吉に通じ、九州征伐がはじまるといち早く島津氏とは手切れとし、立花勢とと共に龍造寺勢も先陣を担って大いに働いた。
秀吉に高く評価された鍋島直茂は龍造寺氏とは別に所領を安堵され、政家に代わり国政を担うようになり、朝鮮出兵でも龍造寺家臣団を率いて参加する。 1600年関ヶ原の戦いでは、最初息子の勝茂が西軍に参加するが、直茂は東軍勝利を予測して、尾張方面の穀物を買い占め目録を家康に献上。関が���本戦前には勝茂を戦線から離脱させている。さらには近隣の西軍諸将の居城を攻め、久留米城を攻略、立花宗重の柳川城を降伏開城させた。一連の行動により家康から肥前国佐賀35万7千石は安堵されることとなる。 龍造寺政家の子・高房は幕府に対して実権回復を働きかけるが、幕府は鍋島直茂・勝茂の龍造寺からの禅譲を認め、また隆信の弟たちもこれを支持した。このことで直茂を恨んだ高房は直茂の養女である夫人を殺し、自殺を図った。直茂は隠居していた政家に「おうらみ状」という、高房を非難する書状を送る。高房は再度自害に及び死去した。。 その後、直茂は龍造寺家への敬意を表しながらも鍋島氏の藩統治を強固なものにしていった。しかし、直茂は龍造寺家への遠慮があってか藩主の座に就くことはなく、息子勝茂が初代藩主となっている。 1618年、直茂は耳にできた腫瘍による激痛の中悶死したとされ、これは高房の亡霊の仕業ではないかと噂されたそうです。。
鐘楼。
釈迦堂。
立派な山門!
ご本堂。受付で住職さんが丁寧に対応してくださり、本堂の電気もつけてくれました。
当時には日本最大級の涅槃図があるそうですが、残念ながら公開はしていない時期でした。。
大隈重信がこどものころに登って老僧に怒られたという槙の木。大隈の用命にちなんで八太郎槙と呼ばれる。やんちゃだったんだなぁ。
義祭同盟を中心となって結成した枝吉神陽の墓と、その弟でもあり外務卿を務めた副島種臣のお墓があります。書家としても有名な種臣は江藤新平の墓碑銘を手掛けた。
本堂裏手には龍造寺・鍋島氏のお墓がずらりと!
明治に入り西洋化がすすみ、廃仏毀釈の風潮のなかで11代直大は両家のお墓を集めて整備したという。。
梅の時期はとてもきれいだそうです。
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【ライヴレビュー】祝春一番2017
遅くなりましたが今年もゴールデンウィーク5月4日~6日の3日間に渡り大阪の服部緑地野外音楽堂で行われました<祝春一番コンサート2017>を見てきました。2013年から5年連続で有志スタッフとして参加。21歳の時に初めて春一番事務所に行き、もう今年間もなく26歳になろうとしております。
社会人1年目で忙しかった2014年は書けなかったですが、観客として見た2012年から例年ライヴレビューを書いています。2012年、2013年、2015年、2016年と並べて読んでいきますと、春一番というイベントの変化(1971年スタートである長い歴史の中では本当に“直近”ではありますが)、また自分の春一番の見方、ライター・評論家として分析力・筆力の上がり下がり、上京を含めた自分の周りの環境の変化も時系列で追えるものになってきました。楽しい。
●2012年
「いっちゃんええ音楽を届ける春一番」
●2013年
・春一番で見た美しい風景①~スタッフ・事務所・裏方編~
・春一番で見た美しい風景②番外編 音楽ジャーナリズムを文献調査~センチメンタル・シティ・ロマンス事件を通して
・春一番で見た美しい風景③~供養編~
●2015年
・開催前【コラム】30回目の祝春一番、GWにホンモノの風を吹かせる
・開催後【ライヴレビュー】祝春一番2015
●2016年
【ライヴレビュー】祝春一番2016
なので今年も所業、ライフワークとしてライヴレビュー書いていきます。6年目の定点観測だ。“春一番を広める!”というような大義はございません。70年代から現在まで継続している稀有な音楽イベントの“現場で鳴っている音楽をしっかり解釈して記録する”という、音楽の文章において大切な役割でありながらも、最近希薄化しているような気がする行為を自分は丁寧にやっていきたい。その行為の結果は後からついてくると思います。決して譲れないぜこの美学 ナニモノにも媚びず己を磨くんですよ。足跡からも学ぶぜ謙虚にですよ。ってそりゃRHYMESTER、関係ねぇ。
それでは参りましょう。つきましてはもう春一番というものがどんなコンサートなのかという部分は再三書いておりますので、上記これまでのライヴレビューや公式HPをご確認くださいませ。
祝春一番2017公式HP
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昨年祝春一番2016年のライヴレビューで私は最終段落にて「年々それほど大きく変わらぬラインナップに伝統化や70年代の追体験的見方をされることもあるが、風太は勝手に言わせておけばええ、こっちはこっちでおもろいことやったんねんと誇りをもって春一番を作り続ける。」という書き方をした。その上で演者の気合いの入ったステージだったり、ここでしか体感出来ない春一番の独特の空気感が大きな魅力として一貫していて、その魅力が体現されている様々な模様を毎年切り取ってレポートしてきたし、変わらない姿勢の素晴らしさを伝えてきた。そんな中での今年。これまでの姿勢は崩すことはなく、加えて70年代からずっと日本のロック・ブルース・フォークを鳴らしてきた春一番の音楽を、2017年現在にどう伝えるのかということに意識を置いている場面が多く伺えた。その点は大きな進化と言っていいだろう。そんな今年ならではの素晴らしい風景を中心に書き連ねていく。
<今年の春一番のシンボル>
毎年野音のステージ上にはその年のテーマに応じた木造の大道具が設置される。今や春一番のステージにはなくてはならないイラストレーター諸戸美和子による演者全員分をレタリングした「めくり」は定番となっているが、ステージセットとして過去には2階建ての居酒屋風のセットが組まれたり(演奏中のバンドのすぐ頭上で出演終わりの演者が2階に上がって打ち上げしているという奇怪な光景が生まれていた)、2015年には高田渡10周忌に際して生前愛用していた3輪車が吊るされていたり、毎年様々な趣向を凝らしている。今年は羽が3枚付いた大型の風車がステージに登場した。これはTHE END(4日出演)の演奏中遠藤ミチロウが雄叫びを上げる後ろで、また有山じゅんじ(6日出演)が「ぐるぐる」を演奏するタイミングなどでスタッフがよじ登り回転させるダイナミックな可動演出がなされ歓声が沸いていたが、それ以外にある明確な意味をこの風車に持たせていたのだ。各日中盤でその羽は外され、外枠の円の中に鳥の足跡を逆さまにしたような風車の骨組みで構成された、ピースマークが現れた。そうすると遡ってわかるのは3枚の風車の羽は原子力発電所のシンボルマークを示していたこと。羽が外されること(=脱原発)によって平和が訪れるというストーリーの演出は主催者福岡風太が度々口にする70年代からの春一番の基本理念、「反戦・反核・反差別」を体現するメッセージだ。羽に塗られた色も1日おきに描き加えられ3日間通して来た観客も毎日気を向かせる。逆に見れば今一度この理念を明確に打ち出さなければいけない方向に世の中が向かっているかもしれない。誰しもがハッとするような見事な今年の春一番のシンボルとなっていた。
<加川良の曲を受け継ぐgnkosaiBAND、たくさんの演者たち>
またそんな変化に加えて開催1か月前の4月5日にかねてから闘病中だった加川良が亡くなったことは大きな衝撃だった。春一番初回の71年から出演し続け、また昨年まではいつも通りの自由な佇まいで元気に歌っていたのに。また久々に『みらい』という素晴らしいオリジナルアルバムを完成させたばかりなのに。という悲しみが癒えないままに迎えた今年のゴールデンウィーク。福岡風太は初日4日のトップバッターを加川の息子gnkosai(Vo,Dr,ポエトリーリーディング)が率いるgnkosaiBANDに任せた。春一番は演者のタイムテーブルを発表せず、また11時の客入れ開場と同時に演奏が始まる。席も全て自由席だ。その中の1曲目、ゆったりしたビートで始まりドラムを叩きながらgnkosaiが歌いだした。<北の果てから南の街へ ほっつき歩いて…>一瞬加川良が歌っているかと思った。この「ラブソング」は加川の代表曲の一つ。加川を思わせる声でこの曲が始まったことに、入場門には早く中で見たいと観客が押し寄せる。加川良の不在を受け入れる覚悟をしながら、席に着きじっと耳を傾ける観客の光景が忘れられない。ステージ最後には「加川良 with gnkosaiBANDでした」と言って今年の春一番の幕開けを告げた。ここ数年でもう常連の演者となったgnkosaiだが、春一番で父との共演はなかった。加川自身が恥ずかしがって同日出演になることすら恥ずかしがるように避けている様子もあった。しかし今年初共演にして一気に加川良の存在を自らの音に乗せて観客一人一人の中に昇華してしまうようなステージだった。(前述のアルバム『みらい』では全面的にドラムとして参加、親子共演が音源で聴くことが出来る。)
また3日間の開催中、加川良の曲をカバーしたのはgnkosaiだけではない。以下に列挙しておく。
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・gnkosaiBAND「ラブソング」
・金佑龍「教訓I」(ワンフレーズ)
・MOJO CLUB Special「こんばんわお月さん」
※三宅伸治がこの曲演奏時に使ったストラトギターは本曲収録作品『アウト・オブ・マインド』(1974年)に参加しており、一昨年亡くなった石田長生のものだという粋な気遣いを見せた。
・小谷美紗子「教訓I」
・有山じゅんじ「コスモス」
・ハンバートハンバート「伝道」「あした天気にな��れ」(メドレー)
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一番の代表曲といえるだろう「教訓Ⅰ」を歌ったのは小谷美紗子(5日出演)、グランドピアノ弾き語り一発、<命は一つ 人生は一回>で始まるこの曲が再び反戦歌として機能し始めている2017年の野音の空に小谷の声が突き抜けていく心地がまたよかった。また裏話だが今回誰がどの加川良の曲をカバーをするのか主催側に演者から問い合わせがあり「この人はこの曲レパートリーにあるのでやるかもしれません…/昨日はゲンキバンドが「ラブソング」やりました」としか答えることが出来ずに探り合っていたということもここに記しておこう。ハンバートハンバート(6日出演)は春一番のステージで加川良とよくコラボしていた「夜明け」から始まり、加川の曲「伝道」~「あした天気になあれ」とメドレーで繋ぐ。誰もが特にMCで思い出を語り感傷に浸るわけではなく、それぞれのレパートリーとして演奏する。それは加川が晩年ザ・ブルーハーツ「青空」や泉谷しげる「春夏秋冬」を本当に自分の曲のように気に入り歌っていたことと同じのように。それは福岡風太が度々「俺たちは懐メロやないよ/カヨー曲とはちゃう」と口にしてきたかのように。加川良の曲がそれぞれ残ったものに引き継がれ、新たな価値観でもって演奏される様が痛快だった。
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<自分の道を記録し、新たな動きを見せるベテラン勢>
少しライヴの本筋から外れてしまうが、福岡風太は春一番を作品だと言う。自身のアウトプットとして春一番という野外コンサートを作り続けてきたことがそのまま足跡になっているが、彼の世代は紛れもなく日本のロック・フォーク・ブルースを最初に定義し生み出してきた世代だ。春一番に関連のある人物の中でも近年各々がその足跡を残す動きをしていることは注視しておく必要があるだろう。昨年は春一番の会場にも姿を見せていたベルウッド・レコードの三浦光紀は2012年の創設40周年頃から「三浦光紀の仕事」としてトークイベントや本の出版、またリイシューを手掛けるなどの活動を活発化させており、45周年となる今年は10月に記念コンサートも予定されている。その三浦のアシスタントからキャリアをスタートさせ、シュガー・ベイブ(及び山下達郎、大貫妙子)や福岡風太も長らくロードマネジャーを務めていたセンチメンタル・シティ・ロマンス、またフリッパーズ・ギター、L⇔Rなどを手掛けた音楽プロデューサー牧村憲一はいわゆる90年代渋谷系までの足跡も含めてハイペースで書籍の執筆や自身の体験を語るイベントなども行っている。またより春一番との関連が深いところで言えば毎年入口付近で雑誌“雲遊天下”や関連本・CDの物販を出しているビレッジプレスの村元武は大阪労音に参加し、URCでの“フォークリポート”に参加していた60年代から、80年代まで関西の音楽・演劇・お笑い・映画などカルチャー全般に大きな影響を残した“プレイガイドジャーナル”の創刊から会社を離れるまでの回顧録を昨年と今年に分けて2部作に渡って発表している。2冊とも必読。(「プレイガイドジャーナルへの道 1968~1973」「プレイガイドジャーナルよ1971~1985」)。また長年ミュージシャンや芸人などを撮り続けてきた写真家・糸川燿史は御年83歳で病気とも闘いながら、すでに話芸に達しているほどの流暢で柔和な喋りでもって今なお写真展やトークイベントで自身の経験を伝えている。現在大阪・北浜で行われている90年代の「マンスリーよしもと」で撮られた写真展「糸川燿史写真展・大阪 芸人ストリート」が行われている。今週末までの開催なので関西方面の方は是非行っていただきたい。(私も行きたくてしょうがない…)
上記はいわば裏方的な活動をしてきた方たちが自分の口で、あるいは文章・イベントで形に残す活動だったが、一方で演者の中でも久々に新しいアルバム作品に取り組む動きが出てきており、春一番のステージでも新鮮な姿が感じられた。初回からザ・ディランⅡとして春一番の顔的役割を果たしている大塚まさじは現在約17年ぶりのスタジオアルバムに取り組んでいる最中だ。一緒にバンド月夜のカルテットで活動していた島田和夫(ex憂歌団)が2012年に自死で亡くなったことから発起。新たな曲作りに踏み出し、ようやく今年はアルバムという形になる過渡でのステージだったがアルバムに収録されるだろう「いのち」から、代表曲「男らしいってわかるかい」まで披露、99年の西岡恭蔵の自死を始め様々な仲間に先立たれ残ったものとして、いつだってラストの覚悟、ただ最後まで歌い・生きるということでは不変で例年通りの図太いステージだった。そんな大塚と好対照なのは春一番を1年間の活動報告と捉え、毎年バンドの体制や曲を変え続けている中川五郎。彼も久々にオリジナルアルバムとして下北沢ラカーニャでのライヴ録音2枚組の大作『どうぞ裸になってください』を先日リリースしたばかり。それを受けて今年は、録音メンバーの沢知恵とハンバートハンバートの佐藤良成を迎えたどうぞ裸にトリオでの出演だった。長いキャリアの中でも「一台のリアカー���立ち向かう」、「風に吹かれ続けている」など、正しく現代のプロテストフォークと言える楽曲の制作に取り組み続けており、常に衝撃と説得力でもって響いてくる。昨年のセンチメンタル・シティ・ロマンス中野督夫らとのバンドTo Tell The Truthでのステージでも披露し、安倍晋三の東京五輪誘致スピーチに曲を付けた「Sports For Tomorrow」も、昨年は会場中をそのアイロニーのセンスに爆笑と“やったれ!”、“ええぞ!!”の野次に包まれていたが、一年経ちより現政権が暴走する現状にこの曲は全く笑えない。“世界有数 安全な都市 東京”なんてどの口が言うのかという怒りを込めた合唱が会場で起こっていた。アコギをかき鳴らしながら、無理矢理に音を歪ませ、暴れ倒すステージング。今なおフレッシュな中川五郎の凄味が存分に感じられた。
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<初のトリを任された金佑龍>
一方で前述の初日トップバッターgnkosaiBANDしかり、今年の春一番ではベテラン勢の息子~孫世代にいつになく大役を与え、その期待を見事に果たしていたところも素晴らしかった。金佑龍(4日出演)はバンドcutman-booche時代から春一番には出演していたが初のトリを任された。これまでバンドやオカザキエミ(moqmoq)をサポートに迎えた形での出演が多かったが、今年は客席中央に設けられたへそステージで、一人弾き語りで臨んだ。日が陰り、西日が昼間っから酒の入った客席を容赦なく照り付ける中の出番。自分の曲は酒に合うからと言ってステージから会場後方のドリンク売店のイカ松商店に「お金僕出すんで、この曲の間だけお酒半額にしてくれませんかー!?ハッピーアワー!!」とお願いし、場景にばっちりな「暁の前に」を歌い始める。ヒップなラプソディーを歌う今年の彼の姿には、デビュー当時から度々引き合いに出されていたG・ラヴの近年ルーツに回帰しつつある動きとますます重なる。人たらしな性格も含め客の心を見事に掴んでいた。最後に演奏したのはすでに彼のレパートリーとして欠かせないフィッシュマンズのカバー「ナイトクルージング」。最後のMCで「「生活の柄」とか歌った方がいいんかもしれないですけど、自分のルーツはやっぱりここやから。いい曲だから聴いてほしい」と、福岡風太の養子になりたいとまで言うほどに春一番を愛しているウリョンだからこそ、トリの大役に敬意を払って自分のやりたい曲をやって締める姿が��象的だった。
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<今年のニューカマーにしてMVP、アフターアワーズ>
また孫世代として今年初出演だったアフターアワーズ(6日出演)は間違いなく今年のMVPだろう。昨年結成されたばかりだというショーウエムラ(Ba,Vo)、ドナ・タミハル(G)、上野エルキュール鉄平(Dr,Vo)による3人組。このバンド名は春一番とも縁が深い上野の父がやっている梅田のバーの名前から。上野については幼少期から春一番に連れてこられていたという。メンバー3人ともが有志スタッフとして以前から参加しており、今年満を持して福岡風太に直談判し、ライヴに来てもらい認められ念願の抜擢となった背景がある。アフターアワーズの結成と春一番にかける思いについては、ショーウエムラのブログを見ていただきたい。
ショーウエムラのジョーホー:祝春一番2017
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福岡風太にアフターアワーズの出演について後日聴くと「聴いたらわかるもん。ハルイチの客も納得さすて」とのことでした。そんな最終日6日は予報の通り開演直後から雨に見舞われていたが、彼らの出番直前に突如雨が上がり雲の切れ間が見えた、天は彼らに味方した!福岡風太から「ぶちかませ!アフターアワーズ!!」と紹介され勢いよく飛び出す。言葉を吐き捨てていくボーカルと、手グセ感が強くもメロディアスなベースライン、たどたどしい立ち振る舞いのショーはTheピーズやキャロル、甲本ヒロトを。若干23歳にしてパブロックやロカビリーなどに影響を受けたスイングするギターを、全力で暴れながら弾きこなすタミハルはストレイ・キャッツや国内で言えば台風クラブ。粗削りに見えて、的確に必要十分のビートをついてくる上野鉄平は初期LOST IN TIMEを、とそれぞれが思うロックの理想形の要素を端々に残しながら、とことんシンプルで初めに衝動ありきで仕上げたロックンロールに胸がすく。中盤上野が幼少期からの春一番との関わりをMCで話、友達について歌いますと言って始めた「あべのぼるへ」。言わずもがな長年福岡風太と共に春一番を支えた名物音楽プロデューサーあべのぼる(2010年死去)について歌っている。遠藤ミチロウの「大阪の荒野」、AZUMIの「河内音頭あべのぼる一代記不常識」で歌われ、またハンバートハンバートがあべの楽曲「オーイオイ」「何も考えない」をカバーしているなど、今なお春一番の演者の楽曲の中で生き続けているが、間違いなく彼らがあべの遺伝子を継承する最後のミュージシャンだろう。そんな春一番の客に一目置かれる場面を作りつつ、ラストは「バイバイ」、「16」と前のめりでまくし立てる歌で観客をアジりながら終了。正式音源もなく、3曲入りのデモ音源のみ。しかし終了後から物販にはそれを求める客が殺到彼らが持ってきた50枚以上が全て売れてしまった。大阪のひねたチンピラバンドが最初に音楽シーンに名を刻んだ瞬間だ。
しかしここで終わらないのが春一番。このアフターアワーズとしてのステージはフリに過ぎず、彼ら3人に用意されたのは3日間のフィナーレを飾るバンド、THE WINDとしての舞台だった。出演者発表の早くから名前が出ていたTHE WINDだが当日までメンバーが誰で何者なのか明かさぬままを本番を迎えていた。その正体は福岡風太がドラムを叩くバンド。だからTHE WIND(風)。その風太を支えるバンドメンバーとしてアフターアワーズを招集したのだ。福岡風太がドラムに座り大歓声の中、ゲストボーカルとしてまずリトルキヨシを呼び込んで高田渡「生活の柄」、ROBOWの阪井誠一郎が歌うザ・ディラン「プカプカ」とラストにふさわしいスタンダードナンバーが演奏される。そして最後は会場にいる演者全員をステージにあげボブ・ディランの「I Shall Be Released」を歌い繋いでいく。間奏では豊田勇造、AZUMI、ヤスムロコウイチの間に挟まって、タミハルもギターバトルに参戦し、対等に渡り合っていた。さらにボロアコースティックギターを持ってきて振り下ろして叩き割るパフォーマンスもやってのけ、周りのお膳立てもある中でしっかり魅せる役割を果たした。当のドラムを叩いていた福岡風太は早々に疲れてステージ横に退散してしまっていたが、最後は中央に立ち中川五郎と1つのマイクで歌い、ぐだぐだへろへろのジャンプで曲を終わらせ、生き残され組やなぁ俺らとつぶやきつつ「解散!」の一言で今年の祝春一番は終焉した。
<まだまだある、名場面>
これまで書いてきた以外にもたくさんの美しい風景があった。かまやつひろし追悼で「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」を歌った金子マリpresents 5th element will。へそステージに上がり「雑居ビルの4階、でたらめな酒場…」と徐々に喋りのグルーヴを作っていき、笑いをかっさらい、酒をぐっと飲んで「春一番2017へよぉこそー!」と怒鳴るとこれ以上にない観客一体の歓声が上がる出演者の中で唯一の芸人、ナオユキ。今年は本編中の出演がなく3日間とも開場前に客が並ぶ野音前で演奏していたが、最終日には転換の間に風太から「こいつら歌わしたって」と本編に出演させる粋な計らいで本編に登場したブルースデュオ歌屋BOOTEE。今年のぐぶつは2日目のトップバッターで登場し、そのまま豊田勇造→アチャコ&ミキまで出ずっぱりで音楽の闇鍋状態をバックでしっかり支えていた。AZUMIはイタコ的に先日亡くなったチャック・ベリーを自分に降臨させるギター一本での長尺フリースタイル・ブルース「アズミ説法」を展開。関西弁のチャック・ベリーがAZUMI自身に薫陶説きながら「ジョニー・B・グッド」を日本語で歌う。盛り上がる内に上がった雄叫びはあべのぼるを降臨させる。働くなちゅうとんねん!!!金なんかあるとこから盗ったらええねんあほんだら!!!歌え!!!アズミ!!!…AZUMIに影響を与えた故人に向けたレクイエムは酒臭い夕方の会場の空気をぐっと引き締めていた。ステージ以外の場面でも、会場入り口のチラシ置き場にはつぶれた銭湯からもらってきた下駄箱が活用されていていい味を出していたり、珍しくイベントグッズとして出演者が載ったトートバッグを売っていたり(余談ですが300枚作り、スタッフみんなで「誰が買うねん」と言ってたものの、初日から凄い勢いで売れすぎてしまって、各日の数量を制限することとなりました)。2日目のトリ小川美潮Rhythm &meでは珍しく福岡風太自身が会場最前列で身体を揺らして踊っていたりetc…書き尽くせない光景を見ることができた。
3日間通して伝えるべきもの、残すべきものが明確に観客に伝わるような演出、出演順、会場運営がなされていて、巷の寄せ集めフェスとは全く違うことを例年以上に感じることが出来た。今年はMBSちちんぷいぷいの取材も入って15分に渡って番組内で特集されたり、またそもそもここ数年60~70年代の日本の音楽が聴きなおされシティポップとして再解釈されていることもあるのか徐々に若い観客も増えてきたように、春一番の良さが外に向かって知れ渡っているように感じる。1971年の初回開始から46年、回数にて32回。まだまだ春一番は進化を続けるとしておき、また来年に期待しよう。終了後数日経って福岡風太のものを訪れた。その時に言ってくれた言葉を記して本稿を締めよう。
「今年こんだけおもろかってんから、来年もっとおもろせなあかん。大変やで」
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