#文姿云
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antsloveyun · 6 months ago
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simamamoru · 4 months ago
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汚辱の日々  さぶ
  1.無残
 日夕点呼を告げるラッパが、夜のしじまを破って営庭に鳴り響いた。
「点呼! 点呼! 点呼!」
 週番下士官の張りのある声が静まりかえった廊下に流れると、各内務班から次々に点呼番号を称える力に満ちた男達の声が騒然と漠き起こった。
「敬礼ッ」
 私の内務班にも週番士官が週番下士官を従えて廻って来て、いつもの点呼が型通りに無事に終った。辻村班長は、これも毎夜の通り
「点呼終り。古兵以上解散。初年兵はそのまま、班付上等兵の教育をうけよ。」
 きまりきった台詞を、そそくさと言い棄てて、さっさと出ていってしまった。
 班付上等兵の教育とは、言い換えれば「初年兵のビンタ教育」その日の初年兵の立居振舞いのすべてが先輩達によって棚卸しされ、採点・評価されて、その総決算がまとめて行われるのである。私的制裁をやると暴行罪が成立し、禁止はされていたものの、それはあくまで表面上でのこと、古兵達は全員残って、これから始まる凄惨で、滑稽で、見るも無残なショーの開幕を、今や遅しと待ち構えているのであった。
 初年兵にとつては、一日のうちで最も嫌な時間がこれから始まる。昼間の訓練・演習の方が、まだしもつかの間の息抜きが出来た。
 戦闘教練で散開し、隣の戦友ともかなりの距離をへだてて、叢に身を伏せた時、その草いきれは、かつて、学び舎の裏の林で、青春を謳歌して共に逍遙歌を歌い、或る時は「愛」について、或る時は「人生」について、共に語り共に論じあったあの友、この友の面影を一瞬想い出させたし、また、土の温もりは、これで母なる大地、戎衣を通じて肌身にほのぼのと人間的な情感をしみ渡らせるのであった。
 だが、夜の初年兵教育の場合は、寸刻の息を抜く間も許されなかった。皓々(こうこう)とした電灯の下、前後左右、何かに飢えた野獣の狂気を想わせる古兵達の鋭い視線が十重二十重にはりめぐらされている。それだけでも、恐怖と緊張感に身も心も硬直し、小刻みにぶるぶる震えがくるのだったが、やがて、裂帛(れっぱく)の気合
怒声、罵声がいり乱れるうちに、初年兵達は立ち竦み、動転し、真ッ赤に逆上し、正常な神経が次第々に侵され擦り切れていった。
 その過程を眺めている古兵達は誰しも、婆婆のどの映画館でも劇場でも観ることの出来ない、スリルとサスペンスに満ち溢れ、怪しい雰囲気につつまれた素晴しい幻想的なドラマでも見ているような錯覚に陥るのであった。幻想ではない。ここでは現実なのだ。現実に男達の熱気が火花となって飛び交い炸裂したのである。
 なんともやりきれなかった。でも耐え難い恥辱と死につながるかもしれない肉体的苦痛を覚悟しない限り抜け出せないのである。ここを、この軍隊と云う名の檻を。それがあの頃の心身共に育った若者達に課せられた共通の宿命であった。
 この日は軍人勅諭の奉唱から始まった。
「我ガ国ノ軍隊ハ代々天皇ノ統率シ賜ウトコロニゾアル……」
 私は勅諭の奉唱を仏教の読経、丁度そんなものだと思っていた。精神が忘れ去られ、形骸だけが空しく機械的に称えられている。又虐げられた人々の怨念がこもった暗く重く澱んだ呻き、それが地鳴りのように聞こえてくるそんな風にも感じていた。
 勅諭の奉唱が一区切りついたところで、一人の古兵が教育係の上等兵に何か耳うちした。頷いた上等兵は、
「岩崎、班長殿がお呼びだ。すぐ行けッ」
 全員の目が私に集中している。少くとも私は痛い程そう感じた。身上調査のあったあの日以来、私は度々辻村机長から呼び出しをうけた。あいつ、どうなってんだろ。あいつ班長殿にうまく、ゴマすってるんじゃないか。あいつ、俺達のことを、あることないこと、班長殿の気に入るように密告してるんじゃないか。同年兵も古兵達も、皆がそんな風に思っているに違いない。私は頑なにそう思い込んでいた。
 つらかった。肩身が狭かった。
 もともと私は、同年兵達とも古兵達とも、うまくいっていなかった。自分では余り意識しないのだが、私はいつも育ちや学歴を鼻にかけているように周囲から見られていたようである。運動神経が鈍く、腕力や持久力がからっきし駄目、することなすことがヘマばかり、ドジの連続の弱兵のくせに、その態度がデカく気障(きざ)っぽく嫌味で鼻持ちがならない。そう思われているようだった。
 夏目漱石の「坊ちゃん」は親譲りの無鉄砲で子供の時から損ばかりしていたと云うが、私は生まれつき人みしりのする損なたちだった。何かの拍子にいったん好きになると、その人が善人であれ悪人であれ、とことん惚れ込んでしまうのに、イケ好かない奴と思うともう鼻も引つかけない。気軽に他人に話しかけることが出来ないし、話しかけられても、つい木で鼻をくくったような返事しかしない。こんなことではいけないと、いつも自分で自分を戒めているのだが、こうなってしまうのが常である。こんなことでは、同年兵にも古兵にも、白い眼で見られるのは至極当然内務班でも孤独の影がいつも私について廻っていた。
 あいつ、これから始まる雨霰(あめあられ)のビンタを、うまく免れよって――同年兵達は羨望のまなざしを、あいつ、班長室から戻って来たら、ただではおかないぞ、あの高慢ちきで可愛いげのないツラが変形するまで、徹底的にぶちのめしてやるから――古兵達は憎々しげなまなざしを、私の背に向って浴せかけているような気がして、私は逃げるようにその場を去り辻村班長の個室に急いだ。
 2.玩弄
 部屋の前で私は軽くノックした。普通なら「岩崎二等兵、入りますッ」と怒鳴らねばならないところだが、この前、呼び出しをうけた時に、特にノックでいいと辻村班長から申し渡されていたのである。
「おう、入れ」
 低いドスのきいた返事があった。
 扉を閉めると私はいったん直立不動の姿勢をとり、脊筋をぴんとのばしたまま、上体を前に傾け、しゃちこばった敬礼をした。
 辻村班長は寝台の上に、右手で頭を支えて寝そべりながら、じっと私を、上から下まで射すくめるように見据えていたが、立ち上がって、毛布の上に、どっかとあぐらをかき襦袢を脱ぎすてると、
「肩がこる、肩を揉め」
 傲然と私に命じた。
 私も寝台に上がり、班長の後に廻って慣れぬ手つきで揉み始めた。
 程よく日焼けして艶やかで力が漲っている肩や腕の筋肉、それに黒々とした腋の下の毛のあたりから、男の匂いがむっと噴き出てくるようだ。同じ男でありながら、私の身体では、これ程官能的で強烈な匂いは生まれてこないだろう。私のは、まだまだ乳臭く、淡く、弱く、男の匂いと云うには程遠いものであろう。肩や腕を、ぎこちない手つきで揉みながら、私はふっと鼻を彼の短い頭髪やうなじや腋に近づけ、深々とこの男の乾いた体臭を吸い込むのだった。
「おい、もう大分、慣れて来たか、軍隊に」
「……」
「つらいか?」
「い���……はァ」
「どっちだ、言ってみろ」
「……」
「つらいと言え、つらいと。はっきり、男らしく。」
「……」
「貴様みたいな、娑婆で、ぬくぬくと育った女のくさったようなやつ、俺は徹底的に鍛えてやるからな……何だ、その手つき……もっと、力を入れて……マジメにやれ、マジメに……」
 辻村班長は、岩崎家のぼんぼんであり、最高学府を出た青白きインテリである私に、マッサージをやらせながら、ありったけの悪態雑言を浴びせることを心から楽しんでいる様子であった。
 ごろりと横になり、私に軍袴を脱がさせ、今度は毛深い足や太股を揉みほぐし、足の裏を指圧するように命じた。
 乱れた越中褌のはしから、密生した剛毛と徐々に充血し始めた雄々しい男の肉茎が覗き生臭い股間の匂いが、一段と激しく私の性感をゆさぶり高ぶらせるのであった。
 コツコツ、扉を叩く音がした。
「おお、入れ」
 私の時と同じように辻村班長は横柄に応えた。今時分、誰が。私は思わず揉む手を止めて、その方に目を向けた。
 入って来たのは――上等兵に姿かたちは変ってはいるが――あっ、辰ちゃんではないか。ま��れもなく、それは一丁目の自転車屋の辰ちゃんなのだ。
 私の家は榎町二丁目の豪邸。二丁目の南、一丁目の小さな水落自転車店、そこの息子の辰三は、私が小学校の頃、同じ学年、同じクラスだった。一丁目と二丁目の境、その四つ角に「つじむら」と云ううどん・そば・丼ぶり物の店があり、そこの息子が今の辻村班長なのである。
 私は大学に進学した関係で、徴兵検査は卒業まで猶予されたのであるが、彼―― 水落辰三は法律通り満二十才で徴兵検査をうけ、その年か翌年に入隊したのだろう。既に襟章の星の数は私より多く、軍隊の垢も、すっかり身についてしまっている様子である。
 辰ちゃんは幼い時から、私に言わせれば、のっぺりした顔だちで、私の好みではなかったが、人によっては或いは好男子と言う者もあるかもしれない。どちらかと言えば小柄で小太り、小学校の頃から既にませていて小賢しく、「小利口」と云う言葉が、そのままぴったりの感じであった。当時のガキ大将・辻村に巧みにとり入って、そのお気に入りとして幅をきかしていた。私が中学に入って、漢文で「巧言令色スクナシ仁」と云う言葉を教わった時に「最っ先に頭に想い浮かべたのはこの辰ちゃんのことだった。ずる賢い奴と云う辰ちゃんに対する最初の印象で、私は殆んどこの辰ちゃんと遊んだ記憶も、口をきいた記憶もなかったが、顔だけは、まだ頭の一隅に鮮明に残っていた。
 辻村班長は私の方に向って、顎をしゃくり上げ、辰ちゃん、いや、水落上等兵に、「誰か分かるか。」
 意味あり気に、にやっと笑いながら尋ねた
「うん」
 水落上等兵は卑しい笑みを歪めた口もとに浮かべて頷いた。
「岩崎、裸になれ。裸になって、貴様のチンポ、水落に見てもらえ。」
 頭に血が昇った。顔の赤らむのが自分でも分った。でも抵抗してみたところで、それが何になろう。それに恥ずかしさに対して私は入隊以来もうかなり不感症になっていた。部屋の片隅で、私は手早く身につけていた一切合切の衣類を脱いで、生まれたままの姿にかえった。
 他人の眼の前に裸身を晒す、そう思うだけで、私の意志に反して、私の陰茎はもう「休メ」の姿勢から「気ヲ付ケ」の姿勢に変り始めていた。
 今日は辻村班長の他に、もう一人水落上等兵が居る。最初から突っ張ったものを披露するのは、やはり如何にもきまりが悪かった。しかも水落上等兵は、私が小学校で級長をしていた時の同級生なのである。
 私の心の中の切なる願いも空しく、私のその部分は既に独白の行動を開始していた。私はどうしても私の言うことを聞かないヤンチャ坊主にほとほと手を焼いた。
 堅い木製の長椅子に、辻村班長は越中褌だけの姿で、水落上等兵は襦袢・軍袴の姿で、並んで腰をおろし、旨そうに煙草をくゆらしていた。班長の手招きで二人の前に行くまでは、私は両手で股間の突起を隠していたが、二人の真正面に立った時は、早速、隠し続ける訳にもいかず、両手を足の両側につけ、各個教練で教わった通りの直立不動の姿勢をとった。
「股を開け。両手を上げろ」
 命ぜられるままに、無様な格好にならざるを得なかった。二人の視線を避けて、私は天井の一角を空ろに眺めていたが、私の胸の中はすっかり上気して、不安と、それとは全く正反対の甘い期待とで渦巻いていた。
 二人は代る代る私の陰茎を手にとって、きつく握りしめたり、感じ易い部分を、ざらざらした掌で撫で廻したりしはじめた。
「痛ッ」
 思わず腰を後にひくと、
「動くな、じっとしとれ」
 低い威圧的な声が飛ぶ。私はその部分を前につき出し気味にして、二人の玩弄に任せると同時に、高まる快感に次第に酔いしれていった。
「廻れ右して、四つん這いになれ。ケツを高くするんだ。」
 私の双丘は水落上等兵の手で押し拡げられた。二人のぎらぎらした眼が、あの谷間に注がれていることだろう。板張りの床についた私の両手両足は、時々けいれんをおこしたように、ぴくッぴくッと引き吊った。
「顔に似合わず、案外、毛深いなアこいつ」
 水落上等兵の声だった。突然、睾丸と肛門の間や、肛門の周囲に鈍い熱気を感じた。と同時に、じりッじりッと毛が焼けて縮れるかすかな音が。そして毛の焦げる匂いが。二人は煙草の火で、私の菊花を覆っている黒い茂みを焼き払い出したに違いないのである。
「熱ッ!」
「動くな、動くとやけどするぞ」
 辻村班長の威嚇するような声であった。ああ、目に見えないあのところ、今、どうなってるんだろう。どうなってしまうのだろう。冷汗が、脂汗が、いっぱいだらだら――私の神経はくたくたになってしまった。
  3.烈情
「おい岩崎、今日はな、貴様にほんとの男ってものを見せてやっからな。よーく見とれ」
 四つん這いから起きあがった私に、辻村班長は、ぶっきらぼうにそう言った。辻村班長が水落上等兵に目くばせすると、以心伝心、水落上等兵はさっさと着ているものを脱ぎ棄てた。裸で寝台の上に横になった水落上等兵は、恥ずかしげもなく足を上げてから、腹の上にあぐらを組むように折り曲げ、辻村班長のものを受入れ易い体位になって、じっと眼を閉じた。
 彼白身のものは、指や口舌で何の刺戟も与えていないのに、既に驚くまでに凝固し若さと精力と漲る力をまぶしく輝かせていた。
「いくぞ」
 今は褌もはずし、男一匹、裸一貫となった辻村班長は、猛りに猛り、水落上等兵を押し分けていった。
「ううッ」
 顔をしかめ、引き吊らせて、水落上等兵は呻き、
「痛ッ……痛ッ……」と二言三言、小さな悲鳴をあげたが、大きく口をあけて息を吐き、全身の力を抜いた。彼の表情が平静になるのを待って、辻村班長はおもむろに動いた。大洋の巨大な波のうねりのように、大きく盛り上がっては沈み、沈んでは又大きく盛り上がる。永落上等兵の額には粒の汗が浮かんでいた。
 凄まじい光景であった。凝視する私の視線を避けるように、流石の永落上等兵も眼を閉じて、烈しい苦痛と屈辱感から逃れようとしていた。
「岩崎、ここへ来て、ここをよーく見ろ」
 言われるがままに、私はしゃがみこんで、局部に目を近づけた。
 一心同体の男達がかもし出す熱気と、激しい息づかいの迫力に圧倒されて、私はただ茫然と、その場に崩れるようにすわりこんでしまった。
 戦いは終った。戦いが烈しければ烈しい程それが終った後の空間と時間は、虚しく静かで空ろであった。
 三人の肉体も心も燃え尽き、今は荒涼として、生臭い空気だけが、生きとし生ける男達の存在を証明していた。
 男のいのちの噴火による恍惚感と、その陶酔から醒めると、私を除く二人は、急速にもとの辻村班長と水落上等兵に戻っていった。先程までのあの逞しい情欲と激動が、まるで嘘のようだった。汲(く)めども尽きぬ男のエネルギーの泉、そこでは早くも新しい精力が滾々(こんこん)と湧き出しているに達いなかった。
 「見たか、岩崎。貴様も出来るように鍛えてやる。寝台に寝ろ。」
 有無を言わせぬ強引さであった。
 あの身上調査のあった日以来、私はちょくちょく、今夜のように、辻村班長の呼び出しをうけていたが、その度に、今日、彼が水落上等兵に対して行ったような交合を私に迫ったのである。しかし、これだけは、私は何としても耐えきれなかった。頭脳に響く激痛もさることながら、襲いくる排便感に我慢出来ず私は場所柄も、初年兵と云う階級上の立場も忘れて、暴れ、喚き、絶叫してしまうので、辻村班長は、ついぞ目的を遂げ得ないままであった。
 その時のいまいましげな辻村班長の表情。何かのはずみでそれを想い出すと、それだけで、私は恐怖にわなないたのであるが、辻村班長は一向に諦めようとはせず、執念の劫火を燃やしては、その都度、無残な挫折を繰り返していたのである。
 その夜、水落上等兵の肛門を責める様を私に見せたのは、所詮、責められる者の一つの手本を私に示す為であったかもしれない。
「ぐずぐずするな。早くしろ、早く」
 ああ、今夜も。私は観念して寝台に上がり、あおむけに寝た。敷布や毛布には、先程のあの激突の余儘(よじん)が生温かく、水落上等兵の身体から滴り落ちた汗でじっとりと湿っていた。
 私の腰の下に、枕が差し込まれ、両足を高々とあげさせられた。
「水落。こいつが暴れんように、しっかり押さえつけろ。」
 合点と云わんばかりに、水落上等兵は私の顔の上に、肉づきのいい尻をおろし、足をV字形に私の胴体を挟むようにして伸ばした。股の割れ目は、まだ、水落上等兵の体内から分泌された粘液でぬめり、私の鼻の先や口許を、ねばつかせると同時に、異様に生臭い匂いが、強烈に私の嗅覚を刺戟した。
「むむッ」
 息苦しさに顔をそむけようとしたが、水落上等兵の体重で思うにまかせない。彼は更に私の両足首を手荒く掴んで、私の奥まった洞窟がはっきり姿を見せるよう、折り曲げ、組み合わせ、私の臍の上で堅く握りしめた。
 奥深く秘められている私の窪みが、突然、眩しい裸電球の下に露呈され、その差恥感と予期される虐待に対する恐怖感で、時々びくっびくっと、その部分だけが別の生き物であるかのように動いていた。
 堅い棒状の異物が、その部分に近づいた。
 思わず息をのんだ。
 徐々に、深く、そして静かに、漠然とした不安を感じさせながら、それは潜行してくる。ああッ〃‥ああッ〃‥‥痛みはなかった。次第に力が加えられた。どうしよう……痛いような、それかと云って痛くも何ともないような、排泄を促しているような、そうでもないような、不思議な感覚が、そのあたりにいっぱい。それが、私の性感を妖しくぐすぐり、燃えたたせ、私を夢幻の境地にさそうのであった。
 突然、激痛が火となって私の背筋を突っ走った。それは、ほんのちょっとした何かのはずみであった。
「ぎゃあッ!!」
 断末魔の叫びにも似た悲鳴も、水落、上等兵の尻に押さえつけられた口からでは、単なる呻きとしか聞きとれなかったかもしれない。
 心をとろけさせるような快感を与えていた、洞窟内の異物が、突如、憤怒の形相に変わり、強烈な排便感を伴って、私を苦しめ出したのである。
「お許し下さいッ――班長殿――お許しッ ――お許しッ――ハ、ハ、班長殿ッ」  言葉にはならなくても、私は喚き叫び続けた。必死に、満身の力を振り絞って。
「あッ、汚しますッ――止めて、止めて下さいッ――班長殿ッ――ああ――お願いッ――お許しッ――おおッ―��おおッ―― 」
「何だ、これくらいで。それでも、貴様、男か。馬鹿野郎ッ」
「ああッ、……痛ッ……毛布……毛布……痛ッ――汚れ――汚れますッ――班長殿ッ」
 毛布を両手でしっかりと握りしめ、焼け爛れるような痛さと、排便感の猛威と、半狂乱の状態で戦う私をしげしげと眺めて、流石の辻村班長も、呆れ果てで諦めたのか、
「よしッ……大人しくしろ。いいか、動くなッ」
「うおおおー!!!」
 最後の一瞬が、とりわけ私の骨身に壊滅的な打撃を与えた。
「馬鹿野郎。ただで抜いてくれるなんて、甘い考えおこすな。糞ったれ」
 毒づく辻村班長の声が、どこか遠くでしているようだった。
 終った、と云う安堵感も手伝って、私は、へたへたとうつ伏せになり、股間の疼きの収まるのを待った。身体じゅうの関節はばらば��全身の力が抜けてしまったように、私はいつまでも、いつまでも、起き上がろうとはしなかった。 
 班長の最後の一撃で俺も漏らしてしまったのだ。腑抜けさながら。私はここまで堕ちに堕ちてしまったのである。  瞼から涙が溢れ、男のすえた体臭がこびりついた敷布を自分の汁と血で汚していた。
 どれだけの時間が、そこで停止していたことか。
 気怠(けだる)く重い身体を、もぞもぞ動かし始めた私。
 「なんだ、良かったんじゃねぇか、手間取らせやがって」
 おれの漏らした汁を舐めながら辻村班長が言った。
 そして汚れたモノを口に突っ込んできた。
 水落上等兵は、おいうちをかけるように、俺に覆い被さり、聞こえよがしに口ずさむのであった。
 新兵サンハ可哀ソウダネ――マタ寝テカクノカヨ――
        (了)
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michiyo-japan · 4 months ago
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【京都個展まであと9日】
あまりの暑さに火傷しそうな今日この頃、個展までの日数も少なくお尻に火がついてきました…!
さて、新作「アヌビス」のご紹介です。
アヌビスはエジプトの神話に登場する冥界の神のことです。死者の眠りと未来を守り、狼のような犬科の頭部を持つ半獣、もしくは狼そのものの姿をしていると云われています。太陽神ラーの天秤を持って死者の罪を量る役割を持ちます。
本作では中央に黒狼を、背景にはヒエログリフ(古代エジプトの象形文字)でアヌビスという存在を象徴的に描いています。金箔で描いた天秤���は、向かって左手に死者の心臓が入った壺を、右手には真理の象徴とされるマアトの羽根を乗せています。
いずれ迎える審判の時までに、羽根より罪の軽い心を持てるのか…悩ましいところです😅
ーーー
「ミチヨ スクラッチ絵画展 〜神話伝承 古今東西〜」
7月17日(水)〜23日(火)※最終日午後5時閉場
京都大丸店 アートサロンESPACE KYOTO
【Only 9 days to go until my solo exhibition in Kyoto!】
It's so hot today that I feel like I'm going to get burned, and my butt is on fire, this japanese idiom means to be a tight corner, with only a few days left until my solo exhibition...!
Now, I would like to introduce my new work "Anubis".
Anubis is the god of the underworld in Egyptian mythology. He protects the sleep and future of the dead and is said to be a half-breed with a canine head like a wolf, or a wolf itself. He holds the balance of Ra, the sun god, and weighs the sins of the dead.
In this work, the black wolf in the center and the hieroglyphs in the background symbolically refer to Anubis. The balance, painted in gold leaf, holds in its left hand a vase containing the heart of the dead, and in its right hand the feather of Maat, the symbol of truth.
It is a question of whether one can have a heart lighter in sin than the feather by the time of the judgment that will eventually come 😅.
———
Michiyo Scratch Painting Exhibition - Mythological &Lore, Everywhen and Everywhere.
Wed 17 - Tue 23 July *Close at 5pm on the last day.
Kyoto Daimaru Art Salon ESPACE KYOTO
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hachikenyakaiwai · 5 months ago
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【かいわいの時】慶応二年(1866)六月九日:大坂城に怪獣現る!(奈良文化財研究所)
江戸時代には、瓦版と呼ばれたニュースを載せた印刷物が巷に出回っていました。この瓦版、現在の新聞などとは違い、噂や怪異などの出来事についても盛んに取り上げられていました。例えば、昨今の疫病流行によって注目を浴びているアマビエも、もとは瓦版の一種に掲載されていたものです。2020年度に奈文研へ寄贈していただいた資料の中にも、こうした噂を取り上げた瓦版があります。それは、慶応二年(1866年)六月九日に大坂城の南の堀で怪獣が発見されたという噂を載せた摺物です(図略)。この怪獣に関する資料は数多くあることから、怪獣発見の噂は当時かなり有名であったことがうかがえます。
奈文研の所蔵となったこの怪獣に関する資料は、怪獣の姿のイラストを中心に、上部に怪獣の発見日時、怪獣の全長や各部の寸法、体の色を掲載し、末尾にこの怪獣が「せけんのひよばん」(世間の評判)になっていることを記したものになります。怪獣の寸法は、「身のたけ七尺余」と記してあるように、体長は2メートル以上、重さは25貫目とあることから100キロ近くあったことになります。
この怪獣の正体について他の資料を見てみると、大坂町人平野屋武兵衛の日記*では、怪獣が発見される約二十年前にサンショウウオが大坂城の堀に放流されたことがあったことを記し、発見されたのはサンショウウオではないかと推測しています。実際に、昭和十二年(1937年)に大阪城の堀の中から巨大なオオサンショウウオが発見されたという出来事があったことからも、あながちこの推測は間違いではないのかもしれません。ただし、現存している資料に描かれた怪獣のイラストや寸法を見る限り、誇張されているとはいえ、サンショウウオとはいえないものがほとんどです。おそらく噂として聞いた怪獣の寸法や特徴をもとに、各々が想像して描いたため、このようなずれが生じているのではないでしょうか? *(写真)
また、この怪獣は、当時第二次長州征伐のため大坂城に在城していた江戸幕府十四代将軍の徳川家茂にも上覧されたようです。高木在中という京都町人の日記には、得体の知れない怪獣が死体となって大坂城の堀から発見されたのは大変不吉であると噂されていると記されています。怪獣が発見されたのは第二次長州征伐の戦端が開かれた直後であり、そうしたタイミングで将軍のお膝元から発見された怪獣の死体に不吉な予感を感じていた人もいたようです。怪獣発見の噂が盛り上がりをみせたのは、怪獣の死体と江戸幕府の行く末を重ね合わせたからかもしれません。それにしてもこの怪獣の正体はいったい何だったのでしょうか?サンショウウオか、もしくは・・・(文化遺産部アソシエイトフェロー 橘悠太)。なぶんけんブログ「慶応二年(1866年)、大坂城に怪獣現る!」より。
(写真)▼「慶応二丙寅年日記」1866(大阪大学文学部国史研究室蔵)
六月九日、朝五ツ時、御城之堀より左之通之姿之もの死躰浮上り候、昨日夕大雨八ツ比より七ツ時過まて雷鳴有之、御堀江落しと噂有之、因二云、二十ヶ年斗以前小橋八丁目寺町之東側之寺ニサンシヤウ魚ヲ御堀へにがせし事有之候、夫ならん欤、此姿ハ見し人有之よし、一説にハ武家方之内壱人弱死を、魚にとりなセしとも、長サ七尺斗 目方弐拾六貫目(平野屋武兵衛=画も)。脇田修・中川すがね編『幕末維新大阪町人記録』(清文堂史料叢書 第70刊)1994より複写。ママ=溺死
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gayxiaoshuo · 10 months ago
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《列车上吸允骚肉棒》-同性小说-男男帅哥猛男
职业特殊所以我在自己生活的地方我总是把自己同志的身份隐藏得很深,所以每次出差我总是希望能有“艳”事发生。正是基于这种心理所以每次坐火车我都一改往日的矜持,贪婪地找寻着猎物,因为在别人看来烦闷的车厢气味却最能激发我原始的嗅觉。故事就是在一次列车旅 途中发生的……
那是一个燥热的盛夏,单位派我去北京参加一次工作会议,因为时间仓促,我只好乘夜车前往。卧铺没有了,好在人不算太挤,但也没有多余的空座可坐,我只好一节车厢一节车厢的找着座位。
就在我走到第三节车厢末的时候,我的眼睛呆住了:他30岁的样子,头朝着过道,侧身蜷躺在一个三人座椅上,上身穿着一件迷彩背心,上臂很发达,把袖口撑的满满的;下边最要命,只穿着一条绿色的军用八一大裤衩,腰间盖着一件淡绿色色军用半袖衬衫,脚上穿着绿色的棉线军袜。那条腿全都暴露在外面,结实而且富有弹性。窗口旁的挂钩上挂着一条军裤,从穿着上看是个军官了,军衔是上尉。
他的座位临近车厢交接处,对面的座位上放着一个特别大的木头��子,可能是联防员的位子或临时办票用的。我小心地在他躺着的地方贴边坐下,把包放在对面的大箱子上,这个坐姿多少有点别扭,但不这样,我怎么有机会接触他呢。我轻靠在他膝盖上,胳膊轻搭在他大腿上,手垂在他的大腿内侧,并在他大腿内侧慢慢游动,感受着他结实的肌肉和滚烫的体温。见他没有什么反应,我把手向上移动,揭开了盖在他腰件的衬衫的一角,他内裤立时展现在了我的眼前,我继续向上移动,手指轻轻地放在他的裆部,小心翼翼地隔着布内裤感受着他的鸡鸡,开始他的鸡鸡还软软的,随着我的抚摩慢慢地膨胀了,我手指也稍稍加大了力度,并有节奏地一捏一松,渐渐地他的鸡鸡支起了高高的帐篷,我可以很清楚地沿着他内裤的边缘看见他黑漆漆的丛林地带。
我正摸得起劲,他突然改变了呼吸的声音,吓得我赶紧把手收回来,我的脸涨得通红。他睁开眼睛看了看我和他下身,然后紧握着拳头,高高举起,胳膊上的青筋根根外露,我以为他要动武呢,谁知他伸了个懒腰,闭眼继续睡了。我怎么还敢放肆,收敛起来。
不一会儿,他把靠近椅背的腿支了起来,靠在椅背上,贴着我后背的腿紧紧压在我后背上。我不由得惊喜:这是对我的默许还是暗示?一不做二不休,我干脆结结实实靠在了他支起的腿上,胳膊压在了他的大腿上。由于他的双腿已经分开,从我这个角度看,他的裤筒一览无余地展现在我的眼里。这时的我头脑已经晕了,胆子也大了,手顺着内裤裤筒伸了进去,先是感觉到密密的杂草,然后就是紧紧收缩的核桃,我边用手指轻轻挤压着核桃,边观察着他的表情,他手背挡着眼睛,但我能感觉到他呼吸开始不均匀起来。我那不安分的手更加深入地摸索着,突然碰到了那个硬邦邦的棍子,已经和先前大不一样了,包皮完整地露在外边,顶端已经些许黏液,我把它握在手心里,不紧不慢地把玩着,时而一紧一松地握着,时而温柔地一上一下地套弄着。有时,他的大棍子还会在握手里轻轻地抖动几下。我干脆把另一只手也伸了进去,团弄着他的蛋蛋……
过了好一会儿,突然感觉他的大肉棒剧烈地变粗变硬,哈哈!他的高潮快要到了,谁知他一把抓住了我握着他**的手,不让我再动下去,我可以感到他的精液正一股一股地退了回去,慢慢地他的鸡鸡也不象刚才那么凶猛了,但还是有少量粘在我的手心上。
待平静后,他坐起身来,似笑非笑地问我到哪下车,我们居然是同一个目的地。还问我什么时候坐在他旁边的,我反而不好意思起来,见我尴尬,他主动聊了起来。他是XX部队的副连长,早就结婚了,不过老婆孩子都不在身边。一次他们连会餐,他被战士们灌多了,都不知道怎么回的宿舍。只记得他醒的时候军装已经被吐脏了扔在了地上,光着身子,身上只剩下一条子弹内裤,一个战士正抚摩着他的大腿,他的鸡鸡不知什么时候已经涨的老大老硬,可能太久没有和女人做了,在小战士的挑逗下他兴奋极了,那一夜他们在一起做了三次,除了被小战士口交,他还第一次做了一回1号选手,用他的感觉来讲,那一夜比和女人在一起还刺激。
突然他话题一转:“喜欢我吗?”我默认了。“跟我来,”他说完就朝厕所走去,进去的时候给我使了个眼色。我太想占有他的肉体了,看看周围没人注意就跟了进去。
他一把把门锁上然后紧紧地搂住我,我们疯狂的接吻,他拼命地裹吸着我的舌头,他嘴里散发着甜甜的烟草味道。我把手伸进他的背心,他的胸肌好发达,我指尖用力捏着他的乳头,直到他发出了呻吟声。在他的示意下,我脱下了他的内裤,他的滚烫的**立刻蹦了出来,青筋暴涨,大鸟冲天,紫色的龟头透着光泽,太大了,我勉强地将它含在口里,他指尖伸在我的头发里生怕我吐出来,有几次插得太深,弄得我直呕,他边享受着我的口交,边随着我的吸吐发出呻吟。不一会儿,他的声音大了,尽管他刻意压制着不发出声来,但我能感觉出他已经要出来了,突然他猛的把大鸟从我嘴里抽出来,几下手淫过后射出了一股又一股的精液……我帮他擦干净龟头,抚摩着他渗着汗水发亮的身体。购.男文 父.子.调。教、体育。军X警,正。。太,小。.说.加微.��信:【la bi 100 10】。他突然问我,我也帮你弄出来吧。我正求之不得呢,他粗鲁地解下我的裤带,拉下拉链,连着内裤和外裤一起褪到我的膝盖处,张开嘴一口把我的鸡鸡含了进去,他的口腔真深,每次都好象要碰到了他的喉咙,每吸一次,我都浑身发麻,过了一会,他把我的鸡鸡抽出来,用舌头从上到下的摩擦,他告诉我,虽然和同性作过好多次,但这是他第一次为别人口交,问我舒服吗。我*!我哪里还有那么多废话,抓住他的头发把我铁一样硬的大雕塞进他的嘴里。可能太兴奋了,没用十几下,我就感觉要飘了,他好象也感觉到了,加快了抽插的速度,随着我发出的“啊”的一声闷响,我射了,滚烫的精液射在了他的嘴里,他好象并不介意,依然吸吮着我的gui头。
疯狂之后的我们反而不知道说什么了,我们收拾好衣服,先后走出了卫生间,昏暗的车厢内人们还在酣睡着,有谁能猜到一个工程师和一个军官刚才在翻云覆雨呢。
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mvrider5 · 3 months ago
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福山城
近世城郭の完成形と云われる備後国の名城🏯残念ながら1945年の空襲で消失したが、1966年復元😊
更に2022年築城400年を記念して耐震改修され美しい姿を復元
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改修から2年経つが白壁がまだまだ美しい😍
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福山城の特色として全国でも類のない天守北面の黒い鉄板張りも綺麗に復元
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白と黒の見事なコントラスト
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美しい威容
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以前の本丸は公園として芝生や草木が生い茂っていたが、令和の大普請によってスッキリし、何処からでも天守がよく見える😲
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以前の福山城本丸は以下から
本丸の各櫓群もよく見える😍
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1945年の空襲を唯一免れた伏見櫓。その名の通り伏見城の松の丸東櫓を移築したもの
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伏見城から移築されたという伝承のある各地の櫓や門の中で唯一物証による裏付けのとれたもので、他なら天守に匹敵する規模を持つ
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天守を除く櫓の中で現存する最古の櫓
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手前の鐘櫓と並ぶ伏見櫓
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別アングルで天守をバックにした鐘櫓
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復元された筋鉄御門
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迫力のある櫓門
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復元された月見櫓
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文書保管庫に利用されている鏡櫓
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本丸にあった櫓群
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鏡櫓から天守まで張り巡らされていた多聞櫓を模した土塀
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本丸御殿の一部だった御湯殿
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続きは以下から
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chenreche · 2 months ago
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【松宇】夜半钟声到客船
*旧上海回忆录,请吃民国时期同一屋檐下流水纪事一则;
*含极其微量思吉,作为渡口paro绕不开的故事背景,其余人物均服务于情节请见谅;
*为ooc滑跪一万次。
*在这里存个档。
01
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“最近来你这都没见你用留声机啊。”刘旸寻了个舒适的姿势陷进扶手椅里,随口挑起话头,顺手摆弄一下唱针。这台留声机不是多么名贵的牌子,样式普通,不知哪里淘来的货。平日他来,留声机总转着旋律,西洋乐,什么斯基什么赫什么涅的,他记不住,纯是仰仗这些音符堆积空荡的公馆,不然言语之间大片的间隙饶是能说会道如刘旸也填不满一点。
要听什么自己放。一句话抛过来,人是没见着在哪。
我哪懂音乐啊,不放。刘旸知道他最近整个人愁云惨淡的,从兜里掏出一包烟拍到桌上:解千愁,来一根吗。
宇文秋实窸窸窣窣地动了,从大书柜背后钻出来利落地坐下,夹起那盒烟,目光在包装盒上五彩斑斓的漂亮美人图和一身笔挺装束的刘旸之间逡巡:你抽这玩意。
哎不是你这什么意思,刘旸急了,要去拿烟,宇文秋实一把摁住,一副胜利的姿态洋洋得意地撕开包装抽出一根。
苗苗的,那小子净喜欢这些玩意,前段时间好像还买了一堆乒乓糖,说包装好看,我看他桌上有个小盒子专门放这些。他知道宇文秋实也喜欢收集小玩意,屋里数不清的藏品,连杆秤也要配齐金银铜秤砣,刘旸是见过的。
乒乓糖那糖纸是挺好看的,就是难吃。宇文秋实掏火机咔嗒点上烟,下个断语。
刘旸噗一声笑出来,遗憾今天就他一个人来,这人讲话还是这么直截了当:那您觉得什么好吃。
宇文秋实没有回答,没头没尾地问,常德路那边什么情况。
常德路就是一条常德路而已,就像起士林咖啡馆也只是一间咖啡馆而已,从天津搬到上海,将来也可以搬到任何一座城市。宇文秋实生于北平长于北平,少年时代就去过起士林咖啡馆。兜兜转转长到二十来岁,在上海又遇见这块招牌。
有糖果蛋糕,黎明起就做面包,醒来能闻到香气。他是这么介绍的。
至少是这么同松天硕介绍的。
宇文秋实和松天硕的第二面是在戏班子后台,见着了,才勉强从记忆里稀薄地打捞出一点貌似是在咖啡馆见过的印象来。
松天硕顺势问他,要不要再去那里坐坐。
那时松天硕一身行头没卸,背上插着旗摇摇晃晃的,一脸油彩勾出他笑起来时脸上细小的纹。宇文秋实经常想,唱戏的人该如何区分两个世界,躬身入戏的人恐怕早就遗忘了真实的自我。他无法辨别彼时松天硕简单轻松的一句询问,究竟是作为松天硕本人的邀请,还是作为王建华的外甥递出的橄榄枝。
螳螂捕蝉,黄雀在后。他摆出热络的客气样,应了下来。
常德路口那家比较近,二���可以乘凉。他说。
还未入夏,道旁听不到蝉声,他们惊人地达成步行前往的默契,有一搭没一搭地聊天,沉默才是主旋律,然而一水的静寂在夜色里化开,再被辘辘车马声惊起波澜。宇文秋实想,还是不该这样轻率地答应。
他确实为此付出了不小的代价。两刻钟后松天硕翻着菜单看了半晌,抬起头一双眼亮晶晶地说还是你来点吧。宇文秋实没拒绝,毫不犹豫极为熟稔地点了几样,说你爱吃甜的话就这些,又问,你爱吃么。
松天硕信了,松天硕本人就好这些,平日是西饼店常客,有事没事趟过去买点,权当是练功后对自己的犒赏,面包香气本就是幸福的。
所以应当是王建华信了。不久后那咖啡糖夹心饼干一盒盒流水一样送来,宇文秋实额角抽筋,他根本就不嗜甜,平日来咖啡馆多半是为了陪苗若芃消磨他摩登又罗曼蒂克的创作时光,因此也只点那方角德国面包吃,还不刷奶油,尽管奶油是一大招牌——苗若芃说的,所以他一股脑把这些全送到了苗若芃家里,连带着一张请柬。
如果要苗若芃摸着良心讲的话,他并不了解宇文秋实,尽管他撒个娇耍个赖就能说动对方陪自己出门玩,他仍然无法读懂宇文秋实,又或者根本不可能有人敢说自己读得懂宇文秋实。但他对这个大自己几岁的表哥打小心怀绝对虔诚的孺慕直至今日,因此看到那张烫金请柬上毫不正式的“叫上刘旸一起来”几个字还是默默照做了。
苗若芃一直在新式学堂念书,毕业后进了心心念念的报社,笔挺挺一个热血新青年就这么被写稿的重担压得哭天抢地,抱着表哥的腿哭着问怎样才能和你一样不工作啊。直到有天拐过收发室迎面撞上宇文秋实和刘旸这样大剌剌并肩走进来,才后知后觉表哥和自己的顶头上司是如何沆瀣一气磨练初出茅庐的新人的,新人不包括别人,就是苗若芃本人。苗若芃有气无处撒,但表哥反正就是这么个人,认识谁好像都不意外。
于是苗若芃就这么在宇文秋实家里见到了松天硕。
宇文秋实那天看起来容光焕发,素净一张脸担得起出水芙蓉四个字——苗若芃心想自己真是胆子肥了,竟敢这样形容表哥。
宇文秋实对着他俩笑,一副和和气气的样,听曲儿吗,点一出。
刘旸说我哪懂戏啊让苗苗点,说着自己去扒拉桌上的糖剥着吃,顺便丢给苗若芃一颗。
有…有啥戏啊。苗若芃声音微弱地试图像接糖一样接过话头,手里糖纸攥出窸窣声响,尽管不懂表哥要做什么,但心里也明镜似的,知道这份邀请绝非心血来潮。
松天硕是在这时候出现的,坐到宇文秋实旁边问他要听什么,语气温吞熟稔像覆上一层酥皮的奶油汤,裹着下肚全身都和煦蓬松。
宇文秋实把戏折子递到苗若芃手里:你看眼。转头去和松天硕讲话,春风化雨的笑意。苗若芃不知哪来的危机感,浑身炸毛,争宠之心熊熊燃起,心想你谁啊凭什么坐我表哥身边,遂挪了挪窝,仰头对着宇文秋实绽开自己最乖巧的笑脸,掐一把嗓子说哥我渴了。然后胜券在握地偷摸瞄松天硕的反应。
这招还是管用,宇文秋实活色生香地哟一声,渴了呀给你倒茶,抬手替他拨开垂在脸侧的一绺头发,动作温柔得让苗若芃恍惚想起儿时表哥带他去什刹海剥莲子的图景,一晃十几年过去,他竟然又屁颠屁颠跟随表哥来到了上海。宇文秋实拿腔作调摆出苗若芃此生见过他最优雅板正的姿势斟茶,连手背上凸起的筋骨都显出几分刻意的痕迹,嘴里说出来的话却石破天惊,那唱一出铡美案吧。
松天硕面上神情莫测,倒是戏班子其他人嘁嘁喳喳慌乱起来,这戏怎么唱得,莫要坏了规矩。
宇文秋实嘴角弧度没下来,但那笑容怎么看怎么怪异,唱,哪来什么规矩不规矩的。
就...就是!苗若芃胡乱跟着嚷,铡美案怎么了难道唱一下要掉脑袋呢。嚷着嚷着自己也底气不足,声音淡下去,再悄悄瞟一下刘旸,竟然笑了——不骂他就行。所以铡美案为什么不能唱,表哥又不是那陈世美,他暗自琢磨,打定主意回去要好生问一番。
松天硕深谙伸手不打笑脸人的道理,在快要结成固态的气氛里他笑嘻嘻递个台阶给刚认识不到一刻钟但言语间对他夹枪带棒的小孩:唱,什么规矩,先生们想听就是规矩。
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常德路?刘旸嗓门不自觉拔高,那里都说要封锁了,你没事少触这个楣头!
我心里有数。宇文秋实应得痛快,任务是任务,私心是私心��孰轻孰重,他是晓得的。
天蟾舞台那边倒还可以走。刘旸心下了然,犹豫半晌还是心软补一句,要去的话就让他去吧,权当留作念想。
宇文秋实啊一声:路太远,入夏了懒怠走过去。
我看您也没勤快过。
松天硕起初一直是在天蟾舞台唱戏。宇文秋实起初也并不关心。松天硕和宇文秋实就像月琴和西洋唱片,不搭腔不搭调的,胜在互不干扰。
那段时间宇文秋实做了个顺水人情,帮刘旸四处托人打听搜罗戏曲谱子,说是有本集子要编,多做点功课好心里有底。这话是没错,但消息传着传着变了味,成了大商行老板的独子近来突然对京剧颇有兴趣。王建华的请柬在这时递来,邀他去天蟾舞台听戏,事情是这么简单,但也没那么简单。宇文秋实无奈,只能硬着头皮应下。
一来二去这么一牵扯,就牵出了段故事。
宇文秋实推开天蟾舞台休息室的门时,冷静地想念被半途候着他的刘旸扣下截走的连环画册,刘旸一副声泪俱下的样子苦口婆心教育他做戏做全套,何况你指不定还要和人有什么交集。
应了的戏就要唱。他懂的,规矩。
他不太懂戏,神思迷离地听,眼神锁着看戏台上的人唱念做打,脸被油彩勾得斑斓,他甚至来不及仔细辨认松天硕是哪个,只一遍遍思索当初接到请柬时顺势定下的计划,打着接下来要说的腹稿。王建华是他们一直以来的目标,谁也说不准递到手中的请柬究竟是有心试探还是天赐的巧合,只能一步步走稳了。
他和松天硕说,想请他们来家中唱戏。虚情假意的热络和盛情夸赞他做得习惯,嘴角一扬一抻面上冰霜化成春水,笑意盈盈中掺杂几分真心全然未可估量。松天硕成长在梨园行,又跟着二舅辗转琳琅酒局中,熟练识读脸色,自然懂得宇文秋实笑容的意味。他沉默着垂下眼,想说您不必如此,又咽回去,心知二舅在戏班安插了人手,指不定人就在附近听着,这么脑子里胡乱混沌绕着,脱口而出我是不是见过您。
当然见过。
松天硕其实不常上台,前些日子伤了肩膀,陈年旧疾加上新伤未愈,总归得���生养着。所以王建华邀请他和整个戏班子来上海暂住一段时间,除了在沪上为剧团打响名头外,顺便可以来稽查队转���转悠解闷,偶尔帮个忙。无论如何,权当是卖王建华几分薄面,哪怕再不乐意掺和稽查队的事,松天硕也还是磨磨蹭蹭晃荡来了。
松天硕来的第一天王建华喊了警卫队来跟着,和他们一起出门熟悉环境。也是,乱世嘛,谁能保证自己是安全的,稽查队长也不行,任你有什么头衔财富,松天硕暗暗叹一声,他又能去哪里求一张安稳的戏台。
上海和北平很不一样,煌煌十里洋场,罗兰饭店,正阳书局,百乐门,王建华一一介绍的声音在松天硕耳边和着风被卷走,他无端地想念北平四合院里生长的大树,聚拢起了一点更为素朴的心情,而他是没有根的浮木,飘飘荡荡的在这座城市里,寻不到一点立足地。
他看一眼身后跟着的沉默不语的人,个子高挑挺拔,看起来一身正气的,居然也在稽查队,这人叫什么来着,他没想起来。
我记得你喜欢甜食,来这边可还习惯。王建华的声音把他拉回现实,他点点头,说常买蛋糕吃。
要不要进去看看,这家的蛋糕有名的嘞,还不一定就能买上。
松天硕抬眼去看,故作促狭地挤眉弄眼:二舅你还能有买不到的东西。
你就贫呐你。王建华笑着骂他,本来要拍到肩上的手收了回来,大概是想起他有伤。想吃什么,二舅给你买。
生意确实兴隆,松天硕在陈列架前逡巡,偶尔闭起眼睛轻轻吸气,咖啡豆的香气混着糖果的甜香袅袅地氤氲着,幸福是如此燠热湿润。而王建华的手突然搭在他肩头,微不可察地示意他看向右侧:这人,你留个印象。
二舅不会无缘无故喊他来上海,松天硕心知此行真正的目的就要揭晓,而他对对方一无所知——这趟浑水他终究是逃不过。他多看了几眼,对方装束齐整漂亮,看得出家境何等优渥,想来也是能叱咤十里洋场的人,而帽檐压很低,几乎寻不着阴影下的双眼,人陷在沙发软座中,跟被抽掉了骨头似的,懒洋洋架着手臂拈着勺搅咖啡。对面也坐了人,被椅背挡住,不知道是谁。
这是松天硕见宇文秋实的第一面。回去之后他接下二舅托付他的任务,又或者并不能算是任务,某些期盼,某些试探,某些利用,血缘亲情敌不过的东西太多,他立在天平另一端,麻木地任由自己成为一只皮影人。
应了的戏就要唱。梨园行的规矩。他看向宇文秋实的眼睛时,想的是儿时那张斑驳的戏台。
02
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松团长。宇文秋实拈着吊儿郎当一口松松的调这么喊松天硕,半正经不正经的。
松天硕在院子里练功,初夏的天气,额头上涔涔一层薄汗,停下来循声望去,宇文秋实闲闲歪在门框边,冲他咧嘴,提了提手里的糕点包装示意他歇会。松天硕无奈地笑一声,拾掇拾掇道具,接过宇文秋实手上的那提糕点放在桌上:我最近伙食也是好起来了。
栗子粉蛋糕,刚好路过就买了。宇文秋实耸耸肩,不以为意。松团长什么山珍海味没吃过啊。
可比不得在您这儿。松天硕回敬,也不知道宇文秋实哪来的小癖好,爱拿他打趣,带着三分不敬的,话里话外硬是要勾得他承认些什么来。他能承认什么,宇文秋实又不是不知道他和王建华的关系,只是对方从未表现出任何对稽查队的微词,那时不时打趣也无伤大雅。松天硕于是问,您今儿是打哪回来。
一句抛出来的闲聊话头,但问出口不容易,倒不是怕冒犯到宇文秋实,少爷归少爷,却丝毫不摆什么派头架子,酒局也少,身上没有那样花���酒地的习气,只是远比他想象的神秘。平日窝在书房一整天不出来是常事,但好几晚不回来也是常事,而这并不算在他能去打听的范畴之内。松天硕偶尔寻他有事,敲门进去看见手稿散一地,看起来一点不防着人,常常是人走了留声机仍在喀嗒嗒转出悠悠乐声,与松天硕习惯的月琴截然不同的调子,在这里暂住,仿佛听凭乐声洗髓伐骨,把他变成一个摩登的人。宇文秋实像一株柔软的植物,松天硕想。
我么,去给苗苗送咸鸭蛋。宇文秋实接得风轻云淡的,松天硕想起那个发尾扫到下巴颏的青年急赤白脸地扒着宇文秋实给自己倒茶的样子,了然地笑。
立夏快到了,南方的气温不按二十四节气走,如果不是对方提起,松天硕都要忘了自己来沪已有月余。宇文秋实看着话少,性子也冷,待人却是真上心,隔三差五给朋友送些东西,一旦出门也会给松天硕捎些吃食回来,说不能亏待了他。松天硕以为他们之间的关系就会这样平淡地进行下去,吃饭,听戏,不再有别的交流,直到王建华达成自己的目的,寻一个适合的时机离开。
入夏了多雨,潮湿得清早起来能摸到瓷砖上湿漉漉一层薄雾,于是水汽也像是浸到骨头缝里似的,松天硕的旧伤隐隐作痛,大部分时候忍一忍就捱过去了,偏偏今年多雨,膏药一张一张往身上贴也没见多起效,疼痛潜伏在皮肤底下,排不尽的余毒。
他照例还是每周有那么几天去稽查队转悠,偶尔依着王建华的嘱咐给宇文秋实带信,他没拆开看过,想必是些捞油水的旁门左道,商行嘛,运货物的时候运些旁的东西,稽查队再网开一面,什么得不到呢,宇文秋实大抵是照办了的——可是宇文秋实是这样的人么,不然以王建华的性子不会对松天硕如此温和——松天硕以往只是听说,直到自己亲眼所见。
那天宇文秋实提及自己给苗若芃送东西,用无奈而放任的语气讲这个表弟如何赖在自己家里写稿以逃避准点去报社上班一事,顺带着问起松天硕:你去稽查队想来不必守时。松天硕说我又不短那点钞票,只是帮长辈的忙罢了。宇文秋实又讲自己是怎么锻炼苗若芃的,那小子可吃了不少苦头,哭着喊着来找自己诉苦,结果那天自己去报社不小心被撞见了,苗若芃是如何地有气无处撒,讲完笑着带一句,你二舅的手段看来没一个使在你身上。
这话像个钩子,把松天硕压了很久的好奇心全勾了出来,他虽然听闻稽查队手段狠辣,却没见过王建华审人。他大抵也是取得了王建华的一点信任的,二舅很多事已经不避着他,甚至见他时偶尔能闻到微末的血气,于是那天听到王建华说抓着一个叛徒时,松天硕适时地摆出了好奇的神情。
宇文秋实没有在晚饭时间见到松天硕,等了一刻钟没忍住去他房间寻,一推门看见松天硕蜷缩着窝在角落,脚步骤然顿住,下意识想悄悄阖上门走开,然而心下还是挂念着,就这么有些无措地立在门口。
松天硕被开门声激得颤了一下,抬眼见是宇文秋实,又松下劲来,露出心安的模样,只开口问他有没有酒,声音低落喑哑。
有,但只能喝一杯。宇文秋实走过去递出自己的手拉他,你还有伤呢。靠近了警觉地闻到松天硕一身膏药的苦气里混杂着一丝丝怪异的味道,他皱眉,但谨慎地把问句咬了回去,只是扶着松天硕起身,见他没有受伤便放宽心去餐厅拿酒,本来习惯性拎了瓶自己常喝的,想了想又换成度数最低的那款,斟了一小杯端过去。
就一杯,不能再多了。宇文秋实在松天硕身边坐下,不远不近的距离,就这么陪着,看他急切地仰头一气饮尽,呛出一点点泪花浮在眼角。
我今天不出门。宇文秋实突然说。
松天硕仍然是有点蜷缩的状态,闻言转头去看他,刚好对上他望过来的眼睛,干干净净的没有想象中的探究和疑问,连体贴都维持得���到好处。
如果你想的话,我可以听你讲。宇文秋实又开口解释,说完立马补上一句:但是酒只有刚才那一杯。
松天硕终于露出了今晚的第一个笑容:没那么贪,喝点压一压心情。
松天硕放下酒杯,说,我小时候,觉得这辈子能一直唱戏就是最大的幸福了。顿了顿,又接,我现在也这么想。
宇文秋实看着他,慢慢直起了身。
松天硕常常觉得自己的童年并没有什么值得花时间和气力讲述的事情,父亲待他严苛,整日只是练功,大一些了就上台,他的生活一半在戏里,另一半是普通小孩的玩闹。灯暗了,大红的幔幕拉起,他就该变成另一个人,因此人生体验混合着他不懂的戏中人的生离死别与必然要练习的抽离。
他就这样在家族戏班中长大,没有上过私塾,也没进过新式学堂,只跟着担任国语教师的母亲识文断字。母亲总说,在这世道,活下去是要紧事,指不定哪天没落了——话一出口连声嚷着不吉利,就收回去,不再说下半截。
母亲带过的学生很多,他闲来无事也凑在一旁看母亲批阅功课,母亲常常一敲他脑门:看什么看,给你布置的功课呢。他就把手一背,摇头晃脑地念重华大孝武穆精忠尧眉八彩舜目重瞳,一副小猴儿样。再长大一些和母亲带的学生同龄,他们偶尔来家拜访,多少能听到一些轶闻,比如学生们上街游行,今天伤了几个,得去保人,又比如谁和谁约了一起留洋求学却爽约。
令人开怀的事极少,伤心事足够堆出一箩筐,他听着记着,总想起戏文的词,见一池春水风吹皱,那独自奔赴远方的人怀着何种心情登上邮轮是他不能揣想的,近在眼前的是夜晚警卫队查人的粗暴敲门声,是闹哄哄的口号声,和母亲一次次前去保人回来疲惫的神情。
母亲因此推着他来上海,以期得到王建华的庇佑,他一向乖顺体贴,大抵是要守护的戏台只有小小一方,因而旁的事情都可以被轻易地拿起放下。母亲是为了他平安,世界上为人父母,但凡对子女抱有爱意的,或许都会这么想。
活着确实要紧,不活着怎么唱戏,不活着什么事都做不成。
他一直这么想。
宇文秋实忽然打断他的讲述,笑着说,爽约的故事,我也听过一个,还好大家都不是那尾生。
松天硕说该不会是你自己吧,宇文秋实斜眼看他,我看起来像这样的人么。没等松天硕反应,自己摸摸下巴问,你说的那段怎么唱来着,吹皱一池春水…..是这词吗。
你想学?
松团长觉得我学得了么,我可没有童子功。
你啊——松天硕拉长了声音,掀起眼皮好似真的在仔细掂量这件事,从宇文秋实的眼尾眉梢打量到下颌边沿,目光上上下下全扫一遍,混不吝地开口:我瞧着你适合演旦角。
这话太新鲜了,宇文秋实咧嘴笑:我看起来还算个可造之材呢。说这倾身凑到桌上摆着的镜子前端详自己:下回我扮上,能不能滥竽充数一下。
您要是去唱戏,再怎么也得给您捧成个青衣祭酒啊。松天硕抬手假模假式给他行礼。
个么,阿拉要当下一个程砚秋的嘞。宇文秋实突如其来地讲起沪语腔调,学着松天硕的样把语气词拉得长长的,讲到一半自己绷不住地弯了弯眼睛。
松天硕噗一声笑出来,搁哪学的口音,都啥跟啥啊。
那天晚上松天硕后半截话全没说出来,宇文秋实在他堪堪要提到王建华的时候开口打断,一通闲聊笑闹后原本焦躁的心情渐渐被捋得平顺。
他迷迷糊糊地躺在床上回想着白天的经历,阴冷的牢房,触目惊心的伤痕,和王建华冷肃锋利的神情,日子大抵不会好过,然而他在这里尚有一隅安身之地,有人在夜晚给他端来一杯酒,不必带着强烈的防备心交谈,竟然不再因为白日的惧怕而反胃,肩胛深处的隐痛也温驯地蛰伏起来。
于是一夜安眠。
宇文秋实走之前说,想读书可以找他。然后倚在门框边和松天硕对上眼神,笑吟吟地补充,礼尚往来。
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宇文秋实那阵子看起来确实无事可干,连门口的信箱都空了许多,所以成天和松天硕厮混——这话是刘旸和苗若芃说的,原话,苗若芃每次复述时都要认真强调一遍,宇文秋实闻言就笑,纠正说没脸没皮的,我是在戏班子厮混。
松天硕没正经教他,哪能教得了什么,不过是图个好玩,更何况总不能真让宇文秋实吃练功吊嗓子的苦,但松天硕确确实实往宇文秋实的书房跑得更勤了。
宇文秋实待在书房时爱开着留声机随便放点唱片听,西洋乐。松天硕听不懂,一边在书架逡巡着挑书一边问你知道这什么乐器么,随口扯闲天的本事一直熟练得很,和宇文秋实熟络起来后更是不收敛。宇文秋实说当然,念书时还学过一点。又挑起另一个话茬,你想出唱片么,给你刻一张。松天硕说我哪儿配啊,又不是什么上海滩红人,说着扒拉下来一本书,翻着看是什么。
怎么不配,我乐意,刻两张,你一张我一张。宇文秋实头也没抬,抓过一张信纸刷刷开始写。
当信物呢。松天硕把书一合,笑嘻嘻发问。宇文秋实转头去看他,含混地笑一声,也不知道是听到了还是装没听到。于是松天硕也不说话,自顾自看书去。
没想到宇文秋实真的付诸行动,说录就录,那天信就寄出去托人安排此事。松天硕心说真是钱多了烧着玩,然而又难以自抑地欢欣雀跃,好像真的是在筹措一样信物,宇文秋实叠满西洋唱片的柜子里即将摆进第一张戏曲唱片——松天硕唱的,是一个隐秘的印记,旁人不知晓,却可以留作永恒的纪念,是夜深时想起,要把脸埋进枕头里笑的一点甜。
宇文秋实会在他来的时候绽开一脸笑容,起身给留声机换唱片:听音乐吗,你的。有时还跟着哼,哼摇篮曲一样,自顾自开怀,松天硕笑,说你现在又这么爱听了。宇文秋实说得了吧您,是谁钦点我当旦角的。
松天硕哟一声,您这么想试试。
03
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刘思维在罗兰饭店见到了宇文秋实。
他抵达时尚且不知道该和谁接头,朱美吉的声音被汽笛声吞没,他所记得的只是她匆匆离去的身影和自己侥幸逃脱的一发子弹。他抱着皮箱脱力地、漫无目的地向里走,一只手攥住了他的胳膊。
东风绿江岸。耳边压低的声音。他下意识接,钟声邀客船。话音未落心凉了半截,他和松天硕的接头暗号,怎么会在这里出现。
对方帽檐压得极低,一双眼笼在阴影下,只看得到锋利的紧抿的下颌。手臂上收紧的力道提醒他事已至此别无选择,只能跟着对方走进包间。
我见过你。
松天硕手下的人。
两句话轻轻巧巧摊开一张意味不明的底牌,刘思维咬牙认下后没有等来回应,对方冲着他微微颔首,似乎要用无边无际的寂静耐心地逼迫他摊牌。
我替朱小姐来的。他说。
她人呢。
坐船走了,不然……就要被稽查队抓走了。
刘思维后来才知道宇文秋实和朱美吉曾经在同一所学校念书,于是明白了这样一趟任务为何宇文秋实亲自来饭店等——作为老朋友,他本来是打算为朱美吉接风洗尘的。而宇文秋实很早就知道刘思维,也是因为朱美吉曾经反复和他提起这一段伤心事。宇文秋实同刘思维谈及此事时语气淡淡地说,幸好大家都不是尾生啊。但面上神情却无端染上一丝读不懂的怅惘。
刘思维后来在宇文秋实手下做事,说是要等朱美吉回来。
那天宇文秋实问他是怎么来这里的。他如实相告,眼睁睁看着对方脸上明明拉出了一笔长长的笑意,嘴上却冷冰冰来一句,这么深情。微微上扬的尾调里浸着点冷嘲热讽。
没得选,谁都没得选。若说这个摇摇欲坠的年代里还有什么值得贪恋的话,那就是漫天罗织的谎话里可能窥见的一点点真心,不多,像烟头上转瞬即逝的猩红。会有人愿意为了那几秒的滚烫飞蛾扑火吗,他们都没有答案,但已经做出了选择。
刘思维也是后来才知道松天硕和宇文秋实的关系比他想象得更加密切,当然这一切都是通过苗若芃得知的,苗若芃对终于有人和他同甘共苦这件事乐见其成,隔三岔五地找刘思维小声蛐蛐宇文秋实曾经是怎么对待自己的。刘旸要我半天之内就要交稿啊,半天啊!!他悲愤地向刘思维控诉。
于是在苗若芃前言不搭后语的叙述中,刘思维慢慢拼凑出一个和他印象中截然不同的形象。他从前是沉默寡言的人,进稽查队的缘由多少有些被逼上梁山的意味,既失去留洋求学的机会,又要屈居人下,做违背良心的事。松天硕在王建华面前常常一副嬉皮笑脸的模样,但顺从得恰到好处,而对刘思维总是含糊其辞,连目标的情报都不说详细,刘思维不耐地翻着白眼说我纳闷你怎么当上上级的呢,松天硕捣他一下子,我二舅是稽查队队长呀,不知羞地大剌剌炫耀自己的裙带关系。
但原来是最直白的抗拒,披上吊儿郎当的外衣,拿腔拿调地唱一出戏。
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松天硕对着王建华举起枪时,想到的是宇文秋实上了妆的脸。
那人顶着一张芙蓉面,眼尾挑出千万种风情,腮上桃色的胭脂像漫山遍野的杜鹃,一直烧到松天硕瞳孔里去,他生涩地勾起兰花指,做亮相的姿态。
那曲子怎么唱的来着,见一池春水风吹皱,安惊心年光似水流,悠悠何记消长昼,我只得理冰弦一曲解烦忧。
在无数个因为良心与亲情两难而辗转难眠的夜晚,他想过这段日子收尾的时候,无非是王建���最后攀牢了宇文秋实这层关系,届时倘若母亲央求,他大概就在稽查队得个位置。
然而录完唱片的那天,宇文秋实突然说,你以后要不要跟着我做事。
宇文秋实几乎不提自己的事,他从前觉得大概是对方身份地位一向招摇,同二舅一样,没什么可多说的余地,无非是谈及留洋经历,可以说些趣事。但这话问得奇怪,他现在可不就在宇文秋实府上唱戏么。
见他困惑的神色,宇文秋实一手搭上他肩膀,问,你觉得我什么身份。戏谑的语气,话未挑明,但一切尽在不言中。
原来路有第二条。于是他从此充满了希望。
他在宇文秋实的书架上翻到过一本书,什么什么兄弟,名字和那西洋乐作者一样难记,里面的伊万问阿辽沙说,想象一下你在建造一座人类命运的大厦,目的是最终让人们幸福,但必须而且不可避免地要摧残一个小小的生命体,用那个小女孩的得不到补偿的眼泪为这座大厦奠基,你会不会同意在这样的条件下担任建筑师。
一个两难境地。宇文秋实和他说不是这样的,不要去想这个问题,安得广厦千万间就可以了。
他几分钟前嗤笑刘思维还真是个情种,却在举起枪的时候想明白了答案。他知道他不是那个建筑师,然而却可以成为大厦的基石。
王建华的枪口对准了那个女孩,松天硕的枪口对准了王建华。
王建华死了。这是天大的好消息。但宇文秋实没想到这次任务结束得如此突然和混乱,他曾经问过松天硕要不要跟着他做事,主动地暴露身份,并不是让松天硕去牺牲的。
他在罗兰饭店见到刘思维的那一刻就猜出了大概的来龙去脉,压着嗓子冷静地逼问缘由,但不需要再问过多的细节,不需要,不敢。松天硕那晚没回来已经是一种答案。他听着刘思维讲述和朱美吉的故事,带着劫后余生的慌张和面对未知的不安,因此时序颠倒凌乱,而回想他的人生,和松天硕一起的日子像放大镜,笑都笑得更大声。他想自己的事,生和死,未来和过去,想遇到松天硕的那一天,明明什么事都没有,明明带着数不清的算计与防备,但就是萌生了那一点私心。他的人生行至此刻,并非全是不幸,在他选择自己的路时,早已知道会是何等的荆棘密布,咬着牙也要走下去,但路上总有同行者,他本想拉着松天硕的手共同奔向不一定见得到的明天,却不曾想过先行者也有双关义。
他的手指仍然掐着烟凝固神情上的平静,扬起嘴角对刘思维说,这么深情。
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你行李收得怎么样了,明儿要走,可别再拖了。刘旸还是免不了为他操心。
宇文秋实点点头,示意刘旸看桌边没合上的皮箱:差不多了。
平安回来。刘旸说。
会的。
他们都知道讲这些话只是为了安心,临别了不说丧气话。
宇文秋实于是岔开讲话,目光落在堆放唱片的陈列柜上,语气淡得像天空中飘飘悠悠一叶云:松天硕他说我适合演旦角。话在嘴里松松地绕了一圈,左支右绌地绷起沪语的腔调,斟酌着拉高自己的声:然后阿拉同伊讲,个么阿拉要当下一个程砚秋的嘞。
刘旸被这调子蜇得浑身刺挠:啥玩意儿啊真是,你搁哪学的上海话。
宇文秋实蓦地把烟头摁在烟灰缸里,微弱的猩红色闪了几下就灭,然后伸手又去抽一根。刘旸从椅子上弹起来,把他手边那盒烟拢到怀里,哥哥哥这我的烟很贵的你省着点抽。
回头再送你,要什么牌子都行。
他说如果我真去唱戏,生捧也要给我捧成个青衣祭酒。宇文秋实慢悠悠拉长声音讲话。
松团长还是结棍嘞,青衣祭酒。他嚼这四个字,几乎是要碾碎了一样地念,一口烟伴着冷冷的笑,吐得漫不经心,在缭绕的烟雾里用力闭了一下眼:下辈子吧。
王建华死了。广东那边爆发了痢疾。
他带着苗若芃登上南下的邮轮,新的任务到来,救济会需要他,因此不能停下来一步,从北平到南洋再到上海,无论他自己的结局如何,子弹一发炸响,就崩掉了两个人故事的尾巴。
他们这样的人,要有大爱。人民,他读书时念这两个字,知道要为此奉献一生,也知道生命随时走到终点。他确信他们彼此是相爱的,爱到和爱其他人却也没什么区别,这年代确实没有永恒的相守,但是有凝固的记忆切片在心口融化出水渍,因为虚无到了一定程度而成为永恒。
凌晨时分出港的邮轮,汽笛声滚烫地熨出溽热暑气,他沉默着惊醒又入眠,在潮湿的梦中潜游回黑暗,隐约间听到有人练声,咿咿呀呀的,把梦境搅成一滩软烂的音符。
而他一旦蹚过,这运命也荒腔走板。
**私心是想让宇文参与喜夜的所有作品,因此有了这个故事。
**其实很不忍心be但想了想,民国时期的故事怎样才能算he,好像是无解的,那就留一个尾巴吧,《渡口》中松松是捂着腹部倒下而二舅捂着胸口倒下所以…万一呢。
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wangxy051248 · 3 months ago
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第31章不可爱
又爽又麻,蔡霞有些遭不住,总觉得James那根东西要捅破她的肚子,但快感又好强烈,蔡霞没有试过这种感觉,又害怕又舍不得,最终哭喊道:“啊哈……不要了……不要了”
James的动作戛然而止,喘着粗气,脸上带着一丝委屈,“怎么了?是不是弄疼你了?”
昨天晚上他憋着,挺送都是温温柔柔的,怕伤到蔡霞,今天晚上说什么也忍不住了。
虽说动作是又重又快,但James还是以蔡霞的感受为主。
他明显感受幽穴里张合感比昨晚还要强,这���该是舒服的表现才是,难不成他理解错?
这么想着,James忙往洞穴里头的敏感点凿去,“这样呢?有没有舒服一点?”
蔡霞被撞得浑身酥软,差点跌倒,不得不趴在墙上,“嗯嗯……就是太舒服了,我害怕……哈啊……”
听到这话,James更卖力了,动作越发凶猛,那根铁棍直接贯穿了蔡霞的幽穴。
然后又拔出来,再全部插入。
重复几次,蔡霞便泄了出来,痉挛似的抖动起来。
James享受着她的紧致和湿润,也不急着抽出来,反而继续撞击,阴囊拍打着臀肉的声音此起彼伏,在寂静的夜晚,格外清晰刺激。
蔡霞本来就处在高潮中,James还朝着敏感点不停地戳着,她整个人像是踩在云端一样,快要窒息过去,但又有种难耐的愉悦。
爽得蔡霞直翻白眼,喘息声更是粗重无比。
不到半分钟,蔡霞再次高潮,James却完全没有停歇的意思。
持续高潮那种感觉太可怕,蔡霞根本承受不了,她双手趁着墙壁,转过头,咬着唇看着James,“我……哈,不要了……”
她的眼泪流出来,眼神迷蒙,声音软糯,“我……哈啊,真的不行了......”
James见她哭了,心里头那股邪火更是燃得更烈,舍不得停下,他伸手帮她擦去眼泪,声音沙哑,“再坚持一会儿好不好?”
说是询问蔡霞的意见,身下的动作却不停,James甚至换了一个姿势,两人面对着面,他将蔡霞抱起来,一步一步走向浴缸。
蔡霞被他撞得一晃一晃的,乳波荡漾,她吓坏了,""James......不要......不要这样......”
她的身体被放进温水里,洞穴暂时被放空,刚刚被James欺负惨了,阴唇比平时看着丰厚一些,鲜红鲜红的媚肉外翻着,看得James喉咙一紧。
James也跨步进来,双手托着蔡霞的臀部,再次握着那根铁棍插了进去。
""啊!""蔡霞惊叫,“James,水…水进去了。”
涨涨的,很奇怪的感觉,但又说不上来哪里奇怪,她的脸涨得通红,James低下头,亲吻蔡霞的脖颈。
James吻得很深沉,蔡霞被撩拨得浑身发热,忍不住呻吟,双手攀上James的肩膀,主动迎合他,想让他快点。
她都高潮两三次了,James还没有射出来的意思。
蔡霞快要撑不住,忍不住偷偷使坏,缩着阴道,以为可以让James早点结束,偏偏这一缩,却把James的火气勾了上来,他的呼吸也越来越急促。
大手一挥,直接拍在了蔡霞白嫩的臀肉上。
突然被打,蔡霞又缩了缩穴口,惹得James咬着牙重重地入了进去。
James的力道却比先前大很多,蔡霞根本没有办法招架。
她的双腿胡乱踢蹬,""不......不要......”
可惜她的抗议完全没有任何效果,在浴缸里头,蔡霞又高潮了几次,James也终于射了一次。
蔡霞以为结束了,到了床上,James扶着她的后腰,让她跪着,又从后面来了好几次。
数不清的高潮,蔡霞只觉得自己整���人要脱水了,这就是精力旺盛的男大学生?
无论蔡霞怎么求饶,James都说这是最后一次。
蔡霞突然觉得,James一点都不可爱,这哪里还像她认识的那个温文尔雅的James,简直就是个床上恶魔!
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gupaooooon · 3 months ago
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長崎原爆の日、tumblerにも記録を残しておく。
・長崎市長は、今年の式典にイスラエルを招待しなかった。また、停戦を求める書簡をイスラエルに送付もしている。
この長崎市の対応に、G7と日本政府は裏からイスラエルを招待するように圧力をかけたことが判明している。そして、結局、決定を覆さなかった長崎市に対して、各国大使などは式典不参加。イスラエル支持をアピールし、長崎の式典を踏みつけるという、酷い態度を示した。
とくに、原爆投下の“当事者”“実行者”である米国が、“他人事”そのものな態度でイスラエル支持の為の“アピール”として長崎の式典を軽んじ踏み躙ったこと。パレスチナに対する虐殺に加担し続けるなかで、更に被爆者を悼む式典を政治的意図で踏み躙るさま、怒りしかない。
この米国政府の醜悪な態度を助長/後押ししたのが他でもない“イスラエルを招待した広島市長”であることも忘れたくない。
・記事引用「与党幹部によると、政府は長崎市がイスラエルを式典に招待しないことを決め、各国大使らが反発していることが分かると、外交問題に発展する事態を懸念。鈴木史朗市長と関係のある現��閣僚や元参院議員を通じて水面下で翻意を促したが、市の方針は変わらなかった。」
醜悪な日本政府の姿。恥知らず。
見出しや本文に、岸田の掲げる核軍縮が云々としらじらしいことが書いてあるが、極右差別主義裏金政党の自民党政権/岸田政権は、核廃絶に反する姿勢や発言を積み重ねている。 
日本政府は、国内外問わず、侵略を反省することなく、戦争被災者や被爆者を分断し踏み躙っている側である。核兵器禁止条約に批准する気もまるでない。憲法を破壊して戦前回帰を目論む最悪な政党/政権が、今の日本の政府である。
🍉記事引用「米英の駐日大使らが長崎市の平和祈念式典を欠席する決定をしたことに、駐日パレスチナ常駐総代表部のワリード・シアム代表は「がくぜんとしている。被爆者とその家族に対する深い侮蔑だ」と語りました」
・また、今回SNSに溢れたアメリカ大使の不参加に対する抗議/長崎市への連帯の言葉の中には、一部。NoBarbenheimer/バーベンハイマー抗議のときのように、“たただひとつの被爆国”“最初で最後の被爆国”などの、日本の被爆の歴史に対する誤った記述や危ういナショナリズム消費がかなり見られた。(敢えて言うなら、“戦争被爆国”という名称を用いるなら例の記述は正確な面もあるのだろうが、それも、ナショナリズム消費/加害を無視して被害者意識のみを肥大化させる効果を持つことに変わりはないと思うので、危うい)
また、「日本への侮辱行為」「日本人を馬鹿にしている」とか。“長崎”“被爆者”“虐殺”から、主題が日本/日本人にすり替わったような記述も目立っていた。被爆者の存在(植民地出身/強制連行被害者などを当たり前に含む)未だに続く複合差別などを無視するような記述はしんどい
改めて、NoBarbenheimerのときの投稿↓と、複合差別についての記事などを引用した去年の長崎に関する投稿も、繋げておく。
今回、式典に詩が引用された被爆詩人・福田須磨子さんの別の詩についても、去年↑に引用したが、知られてほしい。
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fouryearsofshades · 2 years ago
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#MiniBAZAAR三月刊##中华民族服饰之美芭莎大片#这次拍摄,大部分服装都来自各大院校和全国各地博物馆馆藏的服饰珍品,还有许多服饰是民族青年自己的珍藏。大家热情又自豪地分享自己民族的文化,光泽熠熠的配饰,精湛细腻的刺绣工艺......中国传统民族服饰历经数千年的演变,如今依旧绽放着千姿百态的国韵色彩,而我们用真实的拍摄方式,将充满活力的民族文化记录下来。除此之外,这组照片还将在各地博物馆进行巡展,让更多的人近距离地领略到中国民族服饰的千姿百态。(按首字母排序)
监制 /@卫甜Weitian 摄影 /@章__Zhang     总策划 / @BAZAAR王古古 部分服饰文字参考 /中国民族事务委员会官网 部分服饰提供 / 中国民族博物馆、云南民族博物馆
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妆发鸣谢 / @松果sir、李惟嘉、俄木西梅、莫妍、春来、阿梅、阿依、阿吉 部分服饰提供 / 内蒙古商贸职业学院艺术设计系、@季节术工作室、彝生彝饰、@后物堂、@峯裳、@鶯梭、@鱼汤传统服饰、@元熙·、树德堂银楼 、入迷文创、西域古梦摄影
服饰指导 / @鱼汤小哥哥、@松果sir、@误人子弟_陶冶(新疆和甘肃部分)、@元熙·、俄木西梅、苏婷玲、王景慧、杨智雅、王艳梅、吴玲芝、金铭峰、陈妍、郭旭光、@in_kashgar 发型 / Lucy Li(云南)、刘静(北京) 化妆 / @drinkhoneyinthepark(云南)、KIKO(北京)
联络 /@BAZAAR王古古、@drinkhoneyinthepark、@-黄三抖、郭茜、郭考拉、杰�� 制片 / @BAZAAR王古古、@Yashukuo87 服饰文字 / 蒋贞(云南民族博物馆藏品部)、 董苏艺(内蒙古博物院)、@误人子弟_陶冶(新疆和甘肃部分)、姚、@鱼汤小哥哥、@元熙·
56 ethnic groups of China, arranged by hanyu pinyin by the magazine March 2023 MiniBAZAAR (an online sub-issue of China Harper’s Bazaar)
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lgbtqromance · 11 months ago
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醉酒后的性交,被人狂操屁眼到射!!
从大学毕业以后,海海去深圳工作,我回了北京老家,失落和伤心自然是难免的,不过为了各自的远大前途,想开了也就是了。分开已经一年多,为了免得勾起往事,连电话也很少打。思念是一种说不出的伤痛,这话一点都不假。特别是晚上一个人的时候,裸体躺在宽大的床上,抚摸着自己光滑的肌肤,那种渴望性交的感觉真得非常难熬,好多次都梦到与海海见面后疯狂亲吻的情景,但每次都因为没有海海插入我而急醒。于是很多次地手淫,经常把鸡巴搞得紫红坚硬。
有天突然接到海海的电话,说他已从深圳飞到了北京,现在就在市内某处办事,他和同事紫龙、小本、王维等人来京出公差,问我晚上能不能见面。激动、兴奋、紧张的心情充斥了我的大脑,我开始忙乱地作一些准备的工作。洗澡是必要的,虽然已经很乾淨了,但是我希望海海能感受到我身体那熟悉的澹澹味道。于是很仔细地清洗全身的肌肤,特别是下身,一面清洗一面想像晚上即将到来的性交情景,不免又勃起了!换上紧小洁白的德国名牌内裤「卡尔文—克莱茵」,我顿时性感得像画报上的封面美男。穿好外衣拿上汽车钥匙,急忙开车赶到他公干的部委。
海海染了发烫了头,还打了鑽石耳钉,洋得像港仔,不过还是那麽性感健壮,见到他,性的慾望和床第想像抑制不住往外流淌。看上去他也很高兴,暧昧地握着我的手,向他的同事介绍我是大学时最铁的哥们。晚饭是和他的同事一起吃的,海海喝了很多的酒,差不多八九两的样子,度数有点高,走路都不稳当了。
我这个人酒量很差,一点点的酒精都能让我从脸红到脚脖子,变得满身通红。不过海海说喜欢看我红红的帅气样子,他说那样很性感!
海海说,王维嚷着要找北京鸭哥玩3P。我推荐众人去东单公园附近的同志桑那浴室,那里卫生安全,价廉物美,靓仔如云。王维玩5P也可以,只怕到时候纵慾过度瘫痪,要劳驾紫龙和小本用担架把他?上飞机回深圳。饭后我带去找领班安排妥当后,便和海海开车回家。
我开车时,海海的手就变得很不老实,不停地摸我鸡巴。我作为司机开车毕竟要注意安全,不敢放肆摸他,不过内心早已被熊熊的慾火烧得不成样子了。
好不容易开到院子车库,搀扶海海进了房门,他扑通一声倒在床上,我急忙用湿毛巾给他擦脸,他静静躺了一会儿。突然,他?地抓住我的手,翻身把我压在下面,我明显感到他的坚硬鸡巴顶在我的肚皮上。我们相互对视着,我探起身体,热烈地吻他,他也疯狂地回应着。在吻的过程中,我们的衣服都被对方扒光了。彼此熟悉的裸体再次呈现在对方面前。纠缠在一起的时候,就像两个人在打架斗殴,只有鸡巴是对方最不捨得放弃的,也是被对方喜欢和摧残最多的傢伙。
海海再次把我压在身下,对着我的耳朵小声说:「温哥,我要你!现在操你好吗?」我笑笑没有说话,用眼睛告诉他:「色海呀,这还用说吗?随便操吧,此时此刻,哥哥的全部都属于你。」
海海淫笑着,贪婪的眼睛看着我的身体,从床头上拿过早就准备好的润滑剂,涂在他的?和我的屁眼上,轻轻地顶在一起。我深吸了一口气,像大便一样的用力,因为这样可以最大限度的方便他的插入。他的鸡巴不是特别巨大,但却是我喜欢的,它与我的屁眼非常协调,总能让我既满足又没有痛苦。现在这根鸡巴变得前所未有的伟岸,坚硬得如钢铁一般,我的屁眼渴望这根鸡巴已经一年多了,现在鲜活的近在眼前,我不由自主地说:「色海,操我!我好想你干我!」
他被我的话语鼓励了,性感地扭动着坚挺的屁股,稍微用了一点力,把龟头塞入了我的后庭。
很久没有做爱了,后面真的很紧,突然有东西进入,感觉到了疼。海海从我抓紧他胳膊的动作中感觉到了我的不适,便停下来,再抹了一些润滑剂在我的屁眼上。我知道不能让我的爱人失望,我要让他从我的身体上得到最大的快乐,我要尽我的义务和责任。于是我用双手撑着自己的身体,向他鸡巴的方向用力,鸡巴一下子就进入了我的身体。他没想到我能这样,先是很吃惊,随后就是淫荡坏笑。
俯下身子吻着我的嘴。 「我要好好操你,哥,我想死你了!」话没说完,他的鸡巴狠狠地插了我一下,随后逐渐由慢到快操了起来。当一个自己喜欢的男人在干自己的时候,心里的满足感是不能用任何言语来形容的,他的鸡巴把我们连在了一起,水乳交融的感觉让我快乐得要升天!我努力夹着自己的屁眼,让它像一口枯井一样贪婪吸吮着他的鸡巴,感受来自另外一个壮男人强有力的奸淫。我大声地呻吟着,有的时候都成了嘶叫,这越发激起了他干我的慾望,他没头没脑地操着我,能看得出他压抑了很久,像一头发情的正在交配的?兽一样,发洩着自己最原始的性慾,此时此刻他的本性只有一个「操」字。
大约干了五分钟的样子,海海示意我换个姿势,看他醉醺醺的样子,我于是翻身跨坐在他的小腹上,他很喜欢这种毫不费力就能享受性爱的方式,急不可待地再次把鸡巴插入了我的后面。用两腿支撑着屁股的上下起伏,虽然有点累,但是可以很好的控制他的鸡巴进入的深浅,「霸王坐桩」姿势是一种用我的后庭强姦他、征服他的感觉。由于充分的抽插,屁眼和鸡巴的配合越来越天衣无缝,我低头看着鸡巴在我的身体里有节奏的进入,看着他闭着眼睛享受着从鸡巴传来的快感,我的心理有种说不出的满足。我操这样优秀的男人,是多麽的幸福啊!
我累得有点不想动了,海海睁开眼睛,「哥,你怎麽了?」「色海起来吧,让我们干希腊狗趴式好吗?」
「OK!」他一骨碌爬起来,转到我的身后,我则四肢着地趴在床上,他的鸡巴很快又插进了我的身体,以前在大学里,他最喜欢这种古希腊性交方式了。他说,这才是真正的「操」!操的过程大家应该都知道,其实是普通进进出出的活塞运动。
不过这次不同,因为喝酒半醉的缘故,海海的鸡巴有点迟钝,虽然干了将近40分钟,他没有任何要射精的迹象。不射就达不到高潮,他有点着急,加快了抽插的速度。鸡巴的进出已经非常自如,在屁眼里横冲直撞,像一头急于发洩的野兽,硕大的睾丸和阴囊啪啪地拍在我因为喝酒变成红色的屁股上。着急呀,为什麽还没有射精的感觉呢?他抽出鸡巴让我仰面躺下,?高我的双腿放在他的肩膀上,狠狠地再次插入我,这种操的方式结合得最深,操的力度最大,也是1最喜欢的插入姿势之一。
海海不顾一切地操着,他渴望射精的来临,一面操,一面骂:「马个巴子的,还不射!」我被他这样毫不顾及地操着,想逃都逃不掉。我这一年多的骚痒和想念,都在这狂野的抽插中消失得无影无踪。
不知道又过了多久,我被干得失去知觉了。不知疲倦的海海像头公牛一样耕耘嘶叫,五官扭曲,抽出他紫红色的大屌,浑身战栗着把他积攒多时的精液喷射到我的身体上。大量的、浓浓的黄色精液,散发出特别的香味,让我受用,让我陶醉,让我回味无穷。他一头倒在我的身体上,喘着粗气,心脏起伏得特别厉害。我用双腿环绕住他的腰身,轻轻地摸着他强健的后背肌肉,爱抚着我最亲爱的男人,醉酒以后的性交原来这般过瘾,如此美妙!
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sakase · 9 months ago
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Nijisanji ENのセレン龍月さん契約解除のお知らせから今日までに感じたこと
初めに
これは私の言葉であり感情です。私以外の誰かが別の誰かに対して武器として扱わないでください。また、これは一連の話題について誰かの証拠として述べ、情報を提示・精査しているものではありません。
ここで明確に怒りをむけている相手は主に誹謗中傷を行なっている人達と行き過ぎたサポーター達に対してです。にじさんじEN、所属しているライバー、セレンさん(以降Dokiさん)に対してはそれぞれを心配していますし一刻も早く安寧が訪れることを願っています。しかし衝撃が大きかったのがDokiさんのポストなので当たりが強いと捉えられたら申し訳ありません。
私は普段物静かなリスナーです。リスナーの声を望むライバーには申し訳ないですが静かに楽しむのが好きなのであまり公の場でコメント等をしていません。ですが見聞きしています。偽のリスナーにしないでください。
長いです。誤解を招きたくないので主言語である日本語で書きます。
沈黙は金という言葉がありますが、死人と同じとされる場合もありますね。 であれば私は今墓場から声を上げている亡者です。それほどまでに現在の状況が悲しいです。あまりにも長い呻き声です。ごめんなさい。 今苦しい気持ちでいる方々にまずハグを。
今回の件で運営は手段やタイミングを尽く間違えたかもしれません。少なくとも良くはないと感じます。事情があるにせよ、これまでの立ち回りを思えば全てを是とすることは出来ませんし、不満は当然出るでしょう。とはいえ、何をぶつけてもいいわけではありません。
あの時ショックを受けたのは運営側のお知らせだけが原因ではありませんでした。熱心なサポーターがDokiさんのアカウントを早々に広めて回っていましたからその時から見ています。
【Notice: Termination of Selen Tatsuki’s Contract with ANYCOLOR】
運営お知らせポスト後のDokiさんポスト
ハラスメントを受け続けた末に未遂に至ったというエピソードは権利関係の違反云々とは別に重要なポイントです。しかし感情的になる以前にどうにも両者の間には不明瞭な部分が多くありました。
私はこの段階で、「彼女に弁護士がついていて法的に責任を追及するつもりであれば、いずれ裁判で明らかになるのだろう」と考え、一先ず静観しました。が、別のところでは瞬く間に炎は大きくなっていき衝撃と困惑を携えた人々はぶつけ合い始めていました。
所属ライバー達のメッセージ(動画)
日本語訳つきはこちら
メッセージ配信を受けたDokiさんのポスト
↑のポストから2時間後のスレッド
文書共有の懸念について説明
田角社長の声明
ライバー達はDokiさんの知らないうちに情報に触れる機会を得て自らの感情や状況を話しました。おそらくハラスメントとされたものに対して認識に誤りがあると伝えたかったのだろうと汲んでいます。そこでは追撃の示唆も、早急に公の場での回答を求む声はなく、聞いた人達には弁護士が関わる話だからこれ以上は言えない、攻撃はやめてほしいと願うのみでした。
ここに関してはDokiさんも同じように主張されていますね。
どちらが正しい振る舞いかどうか?正直今の段階ではどちらも言い分は分かるが手段は最善でないと考えます。沈黙を愛せる状況にさせなかったのは私達リスナーや乗じて騒ぐ人達の声でしょう。しかしリスナーが応援したい人の傷ついた姿を見れば忽ち感傷的になるのも想像に容易いです。更に文書の存在・閲覧を仄めかす程度に出したことでより事態を複雑にしました。
彼らは同僚として活動し、友人としても関係を築いていたのですから、何かしら誤解やすれ違いがあったのかもしれません。運営、彼女のマネージャーも各々尽力したが彼女の期待には及ばなかったのかもしれない…想像しか出来ません。もし誰かが嘘をついているなら、それは法の下で暴かれ、裁かれるものです。文書公開・共有範囲についてもどちらの国にそってどう考えるべきかも複雑で、最早部外者が判断出来るラインを越えているでしょう。少なくとも運営が出したポストでは違法性はないと言い、どんなに立ち回りが悪かろうとそれなりに大きい企業ですからこの点は一旦信じています。こういったケースを経験した当事者と専門家がそれほど多く存在するとも思えません。
2/15 Dokiさんのポスト
これは私にとって本当に衝撃的でした。
先に言っておくと話題になった文書や録音についてはここでは触れていません。今は情報の精査は部外者に判断出来るものではないからです。
私が衝撃を受け、人々の反応に戸惑ったのはその後の部分です。
打ち明けられた情報に対してリアクションをしたのは理解できます。結果的に一部の混乱を抑えてくれたことにも感謝しています。改めて彼女は今後サポートされるべきだと思います。しかし、たとえ人々に聞いてほしい一心からだったとしても、優しさ故だったとしても、これが良い手段・内容だとは思えません。
どうしてまた秘めていたエピソードを追加で公開したのでしょう。 1度目の告白で既に多くの人がその痛みに寄り添い毛布をかけていたと記憶しています。ライバー側のメッセージ内容を考えても、胸に秘めておきたかったのならそれを今深く掘り下げずともよかったはずです。一部の情熱的なサポーター達の他にも、興味津々で“次の材料”を常に待ち伏せしている人達もいる。弁護士や専門医と相談の上での発言だと信じたいですが、その場合、その人達へ攻撃しないよう願う為に更に傷を抉って伝える必要があると判断されたのですか?今のDokiさんの状態を慮った上で? 人々は彼女に寄り添うでしょうが、反応を見て分かるはずです。この開示の影響力がどれほどか。これからのことを考えるなら言う側も聞く側ももっと慎重に扱っていい話題のはずです。
自らの命を絶つ。その選択に至るまでの環境や心身の状態はたとえ同じように試みた人間であっても容易に計り知れません。「生きてさえいれば」とは簡単に言えない。死が包み込んでいった現実は余程救いであったと思えない限り、後の他者にとってもただただやるせないです。 Dokiさんには十分なケアを受けてほしいし、今後その意見を尊重してもらえる環境下で生きてほしい。既に前に進もうとしている決意の背中には拍手を送りたいです。 しかし、未遂を打ち開けることは、状況次第で他者にとっては“自分自身の命を盾にした強力な脅迫”に成り得ます。中には苦しみや痛み、自分の欲求を訴える手段として自ら命にナイフを突きつけてみせることを選択してしまう人がいるのも事実です。慎重になる人が出るのは仕方がないと考えます。(Dokiさんをそういう人だと断定する為に言うのではありません。決して。)
私は日本で主に仏教に基づく生活を送り、自死に対しては身に近い話題ですが肯定的ではありません。宗教によってはより痛ましく捉えられるのでしょう。何にせよそこに至った、それだけで重みは十分にあります。
当人がつらい境遇にあった事は責めることでないですし今後報われるべきです。しかし、たとえ本人に悪意や支配の欲求はなくても、『その手段に一度でも行き着いた人間である』と意識されることで、忽ち他者に強く働きかける力を否応なく持ってしまう。どうとも思っていない外野ならともかく、誠実に向き合おうとする相手や好意を抱いてくれる相手にはとても強力に働きます。実際、近くに居る人の中にはその気配をひどく怖れるようになってしまう人、必要以上に自らを責め苛んだり深く傷つく人、当人に代わり周囲への警戒心が強まり攻撃的になる人もいます。これは私の経験にも基づく話ですし、Dokiさんもポスト内でご両親のことを記載されているので想像出来得るかと。
自他ともに心身への負荷や影響・リスクが伴う可能性が高い。今後、追い詰められる前に人に頼ったり助けを求めるハードルを低くしていくのに厄介ではありますが、自覚しておかなければ望まない傷を負い、負わせかねません。
運営の対応や公開されている内容に憤る方も多いですが、私はDokiさんを担当されている弁護士や専門医の方にも、彼女から相談されているならば、より気をつけてほしいと切に願います。
強く意見している人達もどうか注意してください。自己犠牲や起こった悲劇を悲しみ、生き延びたことを喜び励まし合うことはあっても、聖なる灯のように、英雄のように掲げるのは違います。ましてやその名の下に義憤し、周囲へ矛を突き立てるのは行き過ぎています。
過去には自らの願いや訴えを社会に痛烈に伝える手段として自決を選んだ人もいますが彼女の場合はそうではなかったはずです。
起こってしまった以上は先を臨むしかない。完璧ではない企業や運営に改革を求めるのはご尤もです。ですが何人をも裁く権利を司法以外は未だ誰も持っていません。今はそれぞれ信じたいライバーに目を向け、愛情と優しさを持って根気強くサポートしてほしいと願うばかりです。心を深く痛めている人はどうか休んでください。全てがあなたの痛み、責任ではありません。自分に余裕が持てたなら一緒に前を向いてください。
少々話は逸れますが、今回の件では日本人リスナーの反応について過去のにじさんじライバーの件がよく話題に挙げられています。が、私はその件については深く知りませんでした。私は最近起こった、ある悲しい一件に似ていると捉えていました。
2024���1月末、日本では自らの作品の映像化脚本について声明を出した漫画家が急遽亡くなってしまい、現在も話題になっています。彼女は当初脚本について説明する為に声を上げました。彼女の声明内容は瞬く間に波及し、彼女の作品の映像化にあたった関係者や企業、脚本家においてはその知り合いまで巻き込み、SNSで発言を暴き晒し始めたり誹謗中傷が飛び交い、他の創作者達も意見を出し、各所で混乱が起こりました。死に至った明確な理由はわかりません。ただ非常に戸惑っていただろうととれる当人のポストは今も残っています。 他にも浮かぶエピソードはあります。そういったものを通して“必要以上に騒ぎ立てる内に渦中の人物が突然命を絶ってしまい、公の場で必要な裁きや真相究明が困難なままに葬りさられたり、取り返しのつかない展開を迎える怖さ”を知っている人は少なくないでしょう。
最後に、今回の件でヘイトを発信し、国間ヘイトまで煽られている方々。国内外問わず多くいらっしゃいますね。
おかげで私は墓場から声を上げる亡者になりました。きっとお読みにならないでしょうけれど書いておきます。
どうか愚かな壁を先んじて建てないでください。 言語を始め、様々なフィルターは確かにあり、言い出したらキリがないです。しかしそんな中でも各々翻訳したり、ライバーを支えたい一心で必死に配信やポストを聞き応えようとしたり、リスナーたちと交流を試みている人々も国を問わずいらっしゃいます。その末に疲弊し、心を痛めている人も。 時に他言語話者が翻訳機を通しその思いを伝えてくれるように、伝えたい思いや分かち合いたいものがあります。各言語を堪能に扱えなくても心を砕こうとしている人がいることも知っていてほしいです。
国、人種、性差別と取れる表現を軽々と交える人に何かを嘲る資格はありません。
“くろさんじ”が俗に言うブラック企業という言葉の意味を被��ているのは知っています。だからといって、そこには黒しかないだろうと笑ったり、誰かを必要以上に蔑むその口が、本当の意味で“anycolor”(どんな色、どんな個性も)を尊重するべきと、守りたいものの美しさをどうして訴えられますか?
どんな色でも、少なからず歴史を知る上で、未だ色色に忌み物のラベルをして、平気で石を投げ楽しんでいる姿を見ると落胆します。結局は自分の飾りたい、認めたい色を都合よく掲げていると気づいていますか?
不満や怒りを抱き、反する意思を見せるのは構いません。ですが理性のラインまで見失わないでください。もしあなたが今信念を持って、誰かや何かを想って立ち上がっているなら、一度落ち着いてまずは我が身と筆先を整えることをおすすめします。
人は日々様々なものを経験しつつ進んでいる道の上で物事を目の当たりにしています。こうした難所に対峙した時の対処法や姿勢は人によります。 ここから先のお願いはあなたにとって心地よければ是非やってみてください。 あなたがサポートしたい誰かが励んでいるなら傍で支えましょう。やがて物事が明るみに出るであろうことを願いながら過ごしましょう。 その間、愉快なドラマをみたがって囃し立てる人達もいるでしょうが拳を振るうよりブロックや通報をして、出来得る範囲で自分と大切に思うその人を温かく包んで。 もし息苦しいなら一旦離れてみましょう。美味しいものを食べたり飲んだり、違う場所へ行ったり、休息をとってください。 綺麗事ではありますが各々大切な人と穏やかに日々を過ごせるよう心から願っています。
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fukagawakaidan · 3 months ago
Text
「お化けの棲家」に登場したお化け。
1、骨女〔ほねおんな〕 鳥山石燕の「今昔画 図続百鬼』に骨だけ の女として描かれ、 【これは御伽ぼうこうに見えたる年ふる女の骸骨、牡丹の灯籠を携へ、人間の交をなせし形にして、もとは剪灯新話のうちに牡丹灯記とてあり】と記されている。石燕が描いた骨女 は、「伽婢子」「牡丹灯籠」に出てくる女つゆの亡霊、弥子(三遊亭円朝の「怪談牡丹灯 籠」ではお露にあたる)のことをいっている。これとは別物だと思うが、「東北怪談の旅」にも骨女という妖怪がある。 安永7年~8年(1778年~1779年)の青森に現れたもので、盆の晩、骸骨女がカタリカタリと音をたてて町中を歩いたという。この骨女は、生前は醜いといわれていたが、 死んでからの骸骨の容姿が優れているので、 人々に見せるために出歩くのだという。魚の骨をしゃぶることを好み、高僧に出会うと崩れ落ちてしまうという。 「鳥山石燕 画図百鬼夜行」高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 「東北怪談の旅」山田 野理夫
2、堀田様のお人形
以下の話が伝わっている。 「佐賀町に堀田様の下屋敷があって、うちの先祖はそこの出入りだったの。それで、先代のおばあさんが堀田様から“金太郎”の人形を拝領になって「赤ちゃん、赤ちゃん」といわれていたんだけど、この人形に魂が入っちゃって。関東大震災のとき、人形と一緒に逃げたら箱の中であちこちぶつけてこぶができたから、修復してもらうのに鼠屋っていう人形師に預けたんだけど少しすると修復されずに返ってきた。聞くと「夜になると人形が夜泣きしてまずいんです」と言われた。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収)
3、ハサミの付喪神(つくもがみ)
九十九神とも表記される。室町時代に描かれた「付喪神絵巻」には、「陰陽雑記云器物百年を経て化して精霊を得てよく人を訛かす、是を付喪神と号といへり」 という巻頭の文がある。 煤祓いで捨て��れた器物が妖怪となり、物を粗末に扱う人間に対して仕返しをするという内容だ が、古来日本では、器物も歳月を経ると、怪しい能力を持つと考えられていた。 民俗資料にも擂り粉木(すりこぎ)や杓文字、枕や蒲団といった器物や道具が化けた話しがある。それらは付喪神とよばれていないが、基本的な考え方は「付喪神絵巻」にあるようなことと同じで あろう。 (吉川観方『絵画に見えたる妖怪』)
4、五徳猫(ごとくねこ)  五徳猫は鳥山石燕「画図百器徒然袋」に尾が2つに分かれた猫又の姿として描かれており、「七徳の舞をふたつわすれて、五徳の官者と言いしためしも あれば、この猫もいかなることをか忘れけんと、夢の中におもひぬ」とある。鳥山石燕「画図百器徒然袋」の解説によれば、その姿は室町期の伝・土佐光信画「百鬼夜行絵巻」に描かれた五徳猫を頭に 乗せた妖怪をモデルとし、内容は「徒然袋」にある「平家物語」の 作者といわれる信濃前司行長にまつわる話をもとにしているとある。行長は学識ある人物だったが、七徳の舞という、唐の太宗の武の七徳に基づく舞のうち、2つを忘れてしまったために、五徳の冠者のあだ名がつけられた。そのため、世に嫌気がさし、隠れて生活するようになったという。五徳猫はこのエピソードと、囲炉裏にある五徳(薬缶などを載せる台)を引っ掛けて創作された 妖怪なのであろう。ちなみに土佐光信画「百鬼夜行絵巻」に描かれている妖怪は、手には火吹き 竹を持っているが、猫の妖怪ではなさそうである。 ( 高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕画図百鬼夜行』)→鳥山石燕『百器徒然袋』より 「五徳猫」
5、のっぺらぼー 設置予定場所:梅の井 柳下 永代の辺りで人魂を見たという古老の話しです。その他にも、背中からおんぶされて、みたら三つ目 小僧だったり、渋沢倉庫の横の河岸の辺りでのっぺらぼーを見たという話しが残っています。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収) のっぺらぼーは、顔になにもない卵のような顔の妖怪。特に小泉八雲『怪談』にある、ムジナの話が良く知られている。ある男が東京赤坂の紀国坂で目鼻口のない女に出会い、驚き逃げて蕎麦 屋台の主人に話すと、その顔も同じだったという話。その顔も同じだったという話。
6、アマビエアマビエ 弘化3年(1846年) 4月中旬と記 された瓦版に書かれているもの。 肥後国(熊本県)の海中に毎夜光るものが あるので、ある役人が行ってみたところ、ア マビエと名乗る化け物が現れて、「当年より はやりやまいはや 6ヵ月は豊作となるが、もし流行病が流行ったら人々に私の写しを見せるように」といって、再び海中に没したという。この瓦版には、髪の毛が長く、くちばしを持った人魚のようなアマビエの姿が描かれ、肥後の役人が写したとある。 湯本豪一の「明治妖怪新聞」によれば、アマピエはアマピコのことではないかという。 アマピコは瓦版や絵入り新聞に見える妖怪で、 あま彦、天彦、天日子などと書かれる。件やクダ部、神社姫といった、病気や豊凶の予言をし、その絵姿を持っていれば難から逃れられるという妖怪とほぼ同じものといえる。 アマビコの記事を別の瓦版に写す際、間違 えてアマビエと記してしまったのだというのが湯本説である。 『明治妖怪新聞」湯本豪一「『妖怪展 現代に 蘇る百鬼夜行』川崎市市民ミュージアム編
7、かさばけ(傘お化け) 設置予定場所:多田屋の入口作品です。 一つ目あるいは、二つ目がついた傘から2本の腕が伸び、一本足でピョンピョン跳ねまわる傘の化け物とされる。よく知られた妖怪のわりには戯画などに見えるくらいで、実際に現れたなどの記録はないようである。(阿部主計『妖怪学入門』)歌川芳員「百種怪談妖物双六」に描 かれている傘の妖怪「一本足」
8、猫股(ねこまた)  猫股は化け猫で、尻尾が二股になるまで、齢を経た猫 で、さまざまな怪しいふるまいをすると恐れられた。人をあざむき、人を食らうともいわれる。飼い猫が年をとり、猫股になるため、猫を長く飼うもので はないとか、齢を経た飼い猫は家を離れて山に入り、猫股 になるなどと、各地に俗信がある。 このような猫の持つ妖力から、歌舞伎ではお騒動と化け猫をからめて「猫騒動もの」のジャンルがあり、
「岡崎の猫」「鍋島の猫」「有馬の猫」が三代化け猫とされる。
9、毛羽毛現(けうけげん) 設置予定場所:相模屋の庭 鳥山石燕の「今昔百鬼拾遺」に毛むくじゃらの妖怪として描かれた もので、 「毛羽毛現は惣身に毛生ひたる事毛女のごとくなればかくいふ か。或いは希有希現とかきて、ある事まれに、見る事まれなれば なりとぞ」とある。毛女とは中国の仙女のことで、華陰の山中(中国陝西省陰県の西 獄華山)に住み、自ら語るところによると、もともとは秦が亡んだため 山に逃げ込んだ。そのとき、谷春という道士に出会い、松葉を食すことを教わって、遂に寒さも飢えも感じなくなり、身は空を飛ぶほど軽くなった。すでに170余年経つなどと「列仙伝」にある。この毛羽毛現は家の周辺でじめじめした場所に現れる妖怪とされるが、実際は石燕の創作妖 怪のようである。 (高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕 画図百鬼夜行』→鳥山石燕「今昔百鬼 拾遺」より「毛羽毛現」
10、河童(かっぱ) 設置予定場所:猪牙船 ◇ 河童(『耳袋』) 江戸時代、仙台藩の蔵屋敷に近い仙台堀には河童が出たと言われています。これは、子どもたちが、 なんの前触れもなく掘割におちてしまう事が続き探索したところ、泥の中から河童が出てきたというも のです。その河童は、仙台藩の人により塩漬けにして屋敷に保管したそうです。 ◇ 河童、深川で捕獲される「河童・川太郎図」/国立歴史民俗博物館蔵 深川木場で捕獲された河童。河童は川や沼を住処とする妖怪で、人を水中に引き込む等の悪事を働く 反面、水の恵みをもたらす霊力の持ち主として畏怖されていた ◇ 河童の伝説(『江戸深川情緒の研究』) 安永年間(1772~1781) 深川入船町であった話しです。ある男が水浴びをしていると、河童がその男 を捕えようとしました。しかし、男はとても強力だったので逆に河童を捕えて陸に引き上げ三十三間堂の前で殴り殺そうとしたところ、通りかかった人々が河童を助けました。それ以来、深川では河童が人 間を捕らなくなったといいます。→妖怪画で知られる鳥山石燕による河童
11、白容商〔しろうねり〕
鳥山石燕「画図百器 徒然袋」に描かれ、【白うるりは徒然のならいなるよし。この白うねりはふるき布巾のばけたるものなれども、外にならいもやはべると、夢のうちにおもひぬ】 と解説されている。白うるりとは、吉田兼好の『徒然草」第六十段に登場する、 芋頭(いもがしら)が異常に好きな坊主のあだ名である。  この白うるりという名前に倣って、布雑巾 の化けたものを白容裔(しろうねり)と名づけたといっているので、つまりは石燕の創作妖怪であろう。古い雑巾などが化けて人を襲う、などの説 明がされることがあるが、これは山田野理夫 の『東北怪談の旅』にある古雑巾の妖怪を白 容裔の話として使ったにすぎない。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編
12、轆轤首〔ろくろくび〕
抜け首、飛頭蛮とも つな いう。身体から首が完全に分離して活動する ものと、細紐のような首で身体と頭が繋がっているものの二形態があるようである。 日本の文献には江戸時代から多くみえはじ め、『古今百物語評判』『太平百物語』『新説 百物語」などの怪談集や、『甲子夜話』『耳 囊」「北窓瑣談」「蕉斎筆記』『閑田耕筆』と いった随筆の他、石燕の『画図百鬼夜行」に 代表される妖怪画にも多く描かれた。 一般的な轆轤首の話としては、夜中に首が 抜け出たところを誰かに目撃されたとする内 容がほとんどで、下働きの女や遊女、女房、 娘などと女性である場合が多い。 男の轆轤首は「蕉斎筆記』にみえる。 ある夜、増上寺の和尚の胸の辺りに人の 首が来たので、そのまま取って投げつけると、 どこかへいってしまった。���朝、気分が悪いと訴えて寝ていた下総出 身の下働きの男が、昼過ぎに起き出して、和 尚に暇を乞うた。わけ その理由を問えば、「昨夜お部屋に首が参りませんでしたか」と妙なことを訊く。確か に来たと答えると、「私には抜け首の病があります。昨日、手水鉢に水を入れるのが遅い と���叱りを受けましたが、そんなにお叱りに なることもないのにと思っていると、 夜中に首が抜けてしまったのです」 といって、これ以上は奉公に差支えがあるからと里に帰って しまった。 下総国にはこの病が多いそうだと、 「蕉斎筆記』は記している。  轆轤首を飛頭蛮と表記する文献があるが、 これはもともと中国由来のものである。「和漢三才図会』では、『三才図会」「南方異 物誌」「太平広記」「搜神記』といった中国の 書籍を引いて、飛頭蛮が大闍波国(ジャワ) や嶺南(広東、広西、ベトナム)、竜城(熱 洞省朝陽県の西南の地)の西南に出没したことを述べている。昼間は人間と変わらないが、夜になると首 が分離し、耳を翼にして飛び回る。虫、蟹、 ミミズなどを捕食して、朝になると元通りの 身体になる。この種族は首の周囲に赤い糸のような傷跡がある、などの特徴を記している。中国南部や東南アジアには、古くから首だけの妖怪が伝わっており、マレーシアのポン ティアナやペナンガルなどは、現在でもその 存在が信じられている。 日本の轆轤首は、こうした中国、東南アジ アの妖怪がその原型になっているようである。 また、離魂病とでもいうのだろうか、睡眠中に魂が抜け出てしまう怪異譚がある。例えば「曽呂利物語」に「女の妄念迷い歩 <事」という話がある。ある女の魂が睡眠中に身体から抜け出て、 野外で鶏になったり女の首になったりしているところを旅人に目撃される。旅人は刀を抜いてその首を追いかけていく と、首はある家に入っていく。すると、その家から女房らしき声が聞こえ、 「ああ恐ろしい夢を見た。刀を抜いた男が追 いかけてきて、家まで逃げてきたところで目 が醒めた」などといっていたという話である。これの類話は現代の民俗資料にも見え、抜け出た魂は火の玉や首となって目撃されている。先に紹介した「蕉斎筆記』の男の轆轤首 も、これと同じように遊離する魂ということ で説明ができるだろう。 轆轤首という妖怪は、中国や東南アジア由 来の首の妖怪や、離魂病の怪異譚、見世物に 出た作りものの轆轤首などが影響しあって、 日本独自の妖怪となっていったようである。 【和漢三才図会』寺島良安編・島田勇雄・竹 島淳夫・樋口元巳訳注 『江戸怪談集(中)』 高田衛編/校注『妖異博物館』柴田宵曲 『随筆辞典奇談異聞編」柴田宵曲編 『日本 怪談集 妖怪篇』今野円輔編著 『大語園』巌谷小波編
13、加牟波理入道〔がんばりにゅうどう〕
雁婆梨入道、眼張入道とも書く。便所の妖怪。 鳥山石燕の「画図百鬼夜行」には、便所の台があるよう 脇で口から鳥を吐く入道姿の妖怪として描かれており、【大晦日の夜、厠にゆきて「がんばり入道郭公」と唱ふれば、妖怪を見さるよし、世俗のしる所也。もろこしにては厠 神名を郭登といへり。これ遊天飛騎大殺将軍 とて、人に禍福をあたふと云。郭登郭公同日 は龕のの談なるべし】と解説されている。 松浦静山の『甲子夜話」では雁婆梨入道という字を当て、厠でこの名を唱えると下から入道の頭が現れ、 その頭を取って左の袖に入れてまたとりだすと 頭は小判に変化するなどの記述がある。 「がんばり入道ホトトギス」と唱えると怪異 にあわないというのは、江戸時代にいわれた 俗信だが、この呪文はよい効果を生む(前述 ことわざわざわい ●小判を得る話を含め)場合と、禍をよぶ 場合があるようで、「諺苑」には、大晦日に この話を思い出せば不祥なりと書かれている。 また、石燕は郭公と書いてホトトギスと読ませているが、これは江戸時代では郭公とホト トギスが混同されていたことによる。 ホトトギスと便所との関係は中国由来のようで、「荊楚歲時記』にその記述が見える。 ホトトギスの初鳴きを一番最初に聞いたもの は別離することになるとか、その声を真似すると吐血するなどといったことが記されており、厠に入ってこの声を聞くと、不祥事が起 こるとある。これを避けるには、犬の声を出 して答えればよいとあるが、なぜかこの部分 だけは日本では広まらなかったようである。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 『江戸文学俗信辞典』 石川一郎編『史実と伝説の間」李家正文
14、三つ目小僧
顔に三つの目を持つ童子姿の妖怪。 長野県東筑摩郡教育委員会による調査資料に名は見られるが、資料中には名前があるのみ で解説は無く、どのような妖怪かは詳細に語られていない。 東京の下谷にあった高厳寺という寺では、タヌキが三つ目小僧に化けて現れたという。このタヌ キは本来、百年以上前の修行熱心な和尚が境内に住まわせて寵愛していたために寺に住みついたものだが、それ以来、寺を汚したり荒らしたりする者に対しては妖怪となって現れるようになり、体の大きさを変えたり提灯を明滅させて人を脅したり、人を溝に放り込んだりしたので、人はこれ を高厳寺小僧と呼んで恐れたという。困った寺は、このタヌキを小僧稲荷として境内に祀った。この寺は現存せず、小僧稲荷は巣鴨町に移転している。 また、本所七不思議の一つ・置行堀の近くに住んでいたタヌキが三つ目小僧に化けて人を脅したという言い伝えもある。日野巌・日野綏彦 著「日本妖怪変化語彙」、村上健司校訂 編『動物妖怪譚』 下、中央公論新社〈中公文庫〉、2006年、301頁。 佐藤隆三『江戸伝説』坂本書店、1926年、79-81頁。 『江戸伝説』、147-148頁。
15、双頭の蛇 設置予定場所:水茶屋 「兎園小説」には、「両頭蛇」として以下の内容が著してある。 「文政7年(1824)11月24日、本所竪川通りの町方掛り浚場所で、卯之助という男性 が両頭の蛇を捕まえた。長さは3尺あったという。」
文政7年(1824)11月24日、一の橋より二十町程東よりの川(竪川、現墨田区)で、三尺程の 「両頭之蛇」がかかったと言う話です。詳細な図解が示されています。 (曲亭馬琴「兎園小説」所収『兎園小説』(屋代弘賢編『弘賢随筆』所収) 滝沢馬琴他編 文政8年(1825) 国立公文書館蔵
16、深川心行寺の泣き茶釜
文福茶釜は「狸」が茶釜に化けて、和尚に恩返しをする昔話でよく知られています。群馬県館林の茂 林寺の話が有名ですが、深川2丁目の心行寺にも文福茶釜が存在したといいます。『新撰東京名所図会』 の心行寺の記述には「什宝には、狩野春湖筆涅槃像一幅 ―及び文福茶釜(泣茶釜と称す)とあり」 とあります。また、小説家の泉鏡花『深川浅景』の中で、この茶釜を紹介しています。残念ながら、関 東大震災(1923年)で泣茶釜は、他の什物とともに焼失してしまい、文福茶釜(泣き茶釜)という狸が 化けたという同名が残るのみです。鳥山石燕「今昔百鬼拾遺」には、館林の茂森寺(もりんじ)に伝わる茶釜の話があります。いくら湯を 汲んでも尽きず、福を分け与える釜といわれています。 【主な参考資料】村上健司 編著/水木しげる 画『日本妖怪大辞典』(角川出版)
17、家鳴(やなり) 設置予定場所:大吉、松次郎の家の下)  家鳴りは鳥山石燕の「画図百鬼夜行」に描かれたものだが、(石燕は鳴屋と表記)、とくに解説はつけられて いない。石燕はかなりの数の妖怪を創作しているが、初期の 「画図百鬼夜行」では、過去の怪談本や民間でいう妖怪などを選んで描いており、家鳴りも巷(ちまた)に知られた妖怪だったようである。 昔は何でもないのに突然家が軋むことがあると、家鳴りのような妖怪のしわざだと考えたようである。小泉八雲は「化け物の歌」の中で、「ヤナリといふ語の・・・それは地震中、家屋の震動 する音を意味するとだけ我々に語って・・・その薄気 味悪い意義を近時の字書は無視して居る。しかし此語 はもと化け物が動かす家の震動の音を意味して居た もので、眼には見えぬ、その震動者も亦(また) ヤナ リと呼んで居たのである。判然たる原因無くして或る 家が夜中震ひ軋り唸ると、超自然な悪心が外から揺り動かすのだと想像してゐたものである」と延べ、「狂歌百物語」に記載された「床の間に活けし立ち木も倒れけりやなりに山の動く掛軸」という歌を紹介している。 (高田衛監修/稲田篤信・田中直日編『鳥山石燕画図百鬼夜行』、『小泉八雲全集』第7巻)
18、しょうけら 設置予定場所:おしづの家の屋根 鳥山石燕「画図百鬼夜行」に、天井の明かり取り窓を覗く妖怪として描かれているもの。石燕による解説はないが、 ショウケラは庚申(こうしん) 信仰に関係したものといわれる。 庚申信仰は道教の三尸(さんし)説がもとにあるといわ れ、60日ごとに巡ってくる庚申の夜に、寝ている人間の身 体から三尸虫(頭と胸、臍の下にいるとされる)が抜け出し、天に昇って天帝にその人の罪科を告げる。この報告により天帝は人の命を奪うと信じられ、対策とし て、庚申の日は眠らずに夜を明かし、三尸虫を体外に出さ ないようにした。また、これによる害を防ぐために「ショウケラはわたとてまたか我宿へねぬぞねたかぞねたかぞ ねぬば」との呪文も伝わっている。 石燕の描いたショウケラは、この庚申の日に現れる鬼、ということがいえるようである。
19、蔵の大足
御手洗主計という旗本の屋敷に現れた、長さ3尺程(約9m)の大足。(「やまと新聞」明治20年4月29日より)
20、お岩ちょうちん
四世鶴屋南北の代表作である「東海道四谷怪談」のお岩 を、葛飾北斎は「百物語シリーズ」の中で破れ提灯にお岩が 宿る斬新な構図で描いている。北斎は同シリーズで、当時の 怪談話のもう一人のヒロインである「番町皿屋敷のお菊」も描 く。「東海道四谷怪談」は、四世南北が暮らし、没した深川を舞台にした生世話物(きぜわもの)の最高傑作。文政8年(1825) 7月中村座初演。深川に住んだ七代目市川團十郎が民谷伊 右衛門を、三代目尾上菊五郎がお岩を演じた。そのストーリーは当時評判だった実話を南北が取材して描 いている。男女が戸板にくくられて神田川に流された話、また 砂村隠亡堀に流れついた心中物の話など。「砂村隠亡堀の場」、「深川三角屋敷の場」など、「四谷怪 談」の中で深川は重要な舞台として登場する。
21、管狐(くだぎつね)  長野県を中心にした中部地方に多く分布し、東海、関東南部、東北の一部でいう憑き物。関東 南部、つまり千葉県や神奈川県以外の土地は、オサキ狐の勢力になるようである。管狐は鼬(いたち)と鼠(ねずみ)の中間くらいの小動物で、名前の通り、竹筒に入ってしまうほどの大きさだという。あるいはマッチ箱に入るほどの大きさで、75匹に増える動物などとも伝わる個人に憑くこともあるが、それよりも家に憑くものとしての伝承が多い。管狐が憑いた家は管屋(くだや)とか管使いとかいわれ、多くの場合は「家に憑いた」ではなく「家で飼っている」という表現をしている。管狐を飼うと金持ちになるといった伝承はほとんどの土地でいわれることで、これは管 狐を使って他家から金や品物を集めているからだなどという。また、一旦は裕福になるが、管狐は 大食漢で、しかも75匹にも増えるのでやがては食いつぶされるといわれている。 同じ狐の憑き物でも、オサキなどは、家の主人が意図しなくても、狐が勝手に行動して金品を集 めたり、他人を病気にするといった特徴があるが、管狐の場合は使う者の意図によって行動すると考えられているようである。もともと管狐は山伏が使う動物とされ、修行を終えた山伏が、金峰山 (きんぷさん)や大峰(おおみね)といった、山伏に官位を出す山から授かるものだという。山伏は それを竹筒の中で飼育し、管狐の能力を使うことで不思議な術を行った。 管狐は食事を与えると、人の心の中や考えていることを悟って飼い主に知らせ、また、飼い主の 命令で人に取り憑き、病気にしたりするのである。このような山伏は狐使いと呼ばれ、自在に狐を 使役すると思われていた。しかし、管狐の扱いは難しく、いったん竹筒から抜け出た狐を再び元に 戻すのさえ容易ではないという。狐使いが死んで、飼い主不在となった管狐は、やがて関東の狐の親分のお膝元である王子村(東京都北区)に棲むといわれた。主をなくした管狐は、命令する者がいないので、人に憑くことはないという。 (石塚尊俊『日本の憑きもの』、桜井徳太郎編『民間信仰辞典』、金子準二編著『日本狐憑史資料 集成』)
22、かいなで 設置予定場所: 長屋の厠 京都府でいう妖怪。カイナゼともいう。節分の夜に便所へ行くとカイナデに撫でられるといい、これを避けるには、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」という呪文を唱えればよいという。 昭和17年(1942年)頃の大阪市立木川小学校では、女子便所に入ると、どこからともなく「赤い 紙やろか、白い紙やろか」と声が聞こえてくる。返事をしなければ何事もないが、返事をすると、尻を舐められたり撫でられたりするという怪談があったという。いわゆる学校の怪談というものだが、 類話は各地に見られる。カイナデのような家庭内でいわれた怪異が、学校という公共の場に持ち込まれたものと思われる。普通は夜の学校の便所を使うことはないだろうから、節分の夜という条件が消失してしまったのだろう。 しかし、この節分の夜ということは、実に重要なキーワードなのである。節分の夜とは、古くは年越しの意味があり、年越しに便所神を祭るという風習は各地に見ることができる。その起源は中国に求められるようで、中国には、紫姑神(しこじん)という便所神の由来を説く次のような伝説がある。 寿陽県の李景という県知事が、何媚(かび) (何麗卿(かれいきょう)とも)という女性を迎えたが、 本妻がそれを妬み、旧暦正月 15 日に便所で何媚を殺害した。やがて便所で怪異が起こるようになり、それをきっかけに本妻の犯行が明るみに出た。後に、何媚を哀れんだ人々は、正月に何媚を便所の神として祭祀するようになったという(この紫姑神は日本の便所神だけではなく、花子さんや紫婆(むらさきばばあ)などの学校の怪談に登場する妖怪にも影響を与えている。) 紫姑神だけを日本の便所神のルーツとするのは安易だが、影響を受けていることは確かであろう。このような便所神祭祀の意味が忘れられ、その記憶の断片化が進むと、カイナデのような妖怪が生まれてくるようである。 新潟県柏崎では、大晦日に便所神の祭りを行うが、便所に上げた灯明がともっている間は決して便所に入ってはいけないといわれる。このケースは便所神に対する信仰がまだ生きているが、便所神の存在が忘れられた例が山田野理夫『怪談の世界』に見える。同書では、便所の中で「神くれ神くれ」と女の声がしたときは、理由は分からなくとも「正月までまだ遠い」と答えればよいという。便所神は正月に祀るものという断片的記憶が、妖怪として伝えられたものといえる。また、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」という呪文も、便所神の祭りの際に行われた行為の名残を伝えて いる。便所神の祭りで紙製の人形を供える土地は多く、茨城県真壁郡では青と赤、あるいは白と赤の 男女の紙人形を便所に供えるという。つまり、カイナデの怪異に遭遇しないために「赤い紙やろう か、白い紙やろうか」と唱えるのは、この供え物を意味していると思われるのである。本来は神様に供えるという行為なのに、「赤とか白の紙をやるから、怪しいふるまいをするなよ」というように変化してしまったのではないだろうか。さらに、学校の怪談で語られる便所の怪異では、妖怪化した便所神のほうから、「赤い紙やろうか、白い紙やろうか」とか「青い紙やろうか、赤い紙やろうか」というようになり、より妖怪化が進ん でいったようである。こうしてみると、近年の小学生は古い信仰の断片を口コミで伝え残しているともいえる。 島根県出雲の佐太神社や出雲大社では、出雲に集まった神々を送り出す神事をカラサデという が、氏子がこの日の夜に便所に入ると、カラサデ婆あるいはカラサデ爺に尻を撫でられるという伝 承がある。このカラサデ婆というものがどのようなものか詳細は不明だが、カイナデと何か関係があるのかもしれない。 (民俗学研究所編『綜合日本民俗語彙』、大塚民俗学会編『日本民俗学事典』、『民間伝承』通巻 173号(川端豊彦「厠神とタカガミと」)ほか)
23、木まくら 展示予定場所:政助の布団の上 江東区富岡にあった三十三間堂の側の家に住んだ医師が病気になり、元凶を探した所 黒く汚れた木枕が出た。その枕を焼くと、死体を焼く匂いがして、人を焼くのと同じ時間がかかったという。 (『古老が語る江東区のよもやま話』所収)
24、油赤子〔あぶらあかご〕鳥山石燕の『今昔 画図続百鬼』に描かれた妖怪。【近江国大津 の八町に、玉のごとくの火飛行する事あり。土人云「むかし志賀の里に油うるものあり。 夜毎に大津辻の地蔵の油をぬすみけるが、その者死て魂魄炎となりて、今に迷いの火となれる」とぞ。しからば油をなむる赤子は此ものの再生せしにや】と記されている。 石燕が引いている【むかし志賀(滋賀) の】の部分は、「諸国里人談』や『本朝故事 因縁集」にある油盗みの火のことである。油盗みの火とは、昔、夜毎に大津辻の地蔵 の油を盗んで売っていた油売りがいたが、死 後は火の玉となり、近江大津(滋賀県大津 市)の八町を縦横に飛行してまわったという もの。石燕はこの怪火をヒントに、油を嘗める赤ん坊を創作したようである。 『鳥山石燕画図百鬼夜行』高田衛監修・稲 田篤信・田中直日編 『一冊で日本怪異文学 100冊を読む」檜谷昭彦監修『日本随筆大成編集部編
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ari0921 · 5 months ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
令和六年(2024年)6月6日(木曜日)
   通巻第8280号 <前日発行>
 アメリカは中国を打ちのめす野心に乏しい
  「米中冷戦」はズルズルと、どちらかが刀折れ矢尽きるまで
*************************
米中関係が緊張の度合いを高めている。米国と中国は戦略的影響力を競い合う二つの大国であることには間違いない。両国は自由民主主義国家と権威主義国家という二つのイデオロギー圏の対抗リーダーでもある。
「ツキディデスの罠」にしたがうと、どちらか一方が滅びるまで戦いは続くのだが、米国では中国の���威認識は八割近くに達するものの、「中国を木っ葉微塵にやっつけろ」とする強硬論は少数派である。
米国の中国論壇は分裂している。
かたや「中国共産党(CCP)は自由主義的な政治価値観に基づく政府と平和的に共存することはできない」と主張し、「抑圧された中国国民を救済する」のみならず、自衛のためにも「自由世界は中国共産党打倒に取り組まなければならない」とする。この訴えはメディアが殆どつたえない。
 典型がマイク・ポンペオ国務長官(当時)の演説だった(2020年7月。加州ニクソン記念館で)。ポンペオは「自由を愛する世界の国々は、中国に変化を促さなければならない。今、行動しなければ、最終的に中国共産党が我々の自由を侵害することになる。そうなれば我々の子孫が中国共産党のなすがままになるかもしれない」と警告した。
 2019年10月のペンス副大統領(当時)の演説は大きく注目された。ペンスは、中国に現実的な関係構築を呼び掛けた演説だった。
ポンペオ演説は、中国共産党と自由・民主主義国家を明確に対比させ、「自由主義の世界は���裁体制に勝利しなければならない」と強硬な姿勢が目立った。
「中国が繁栄すれば民主主義に転換する」などと淡い期待の下での『関与政策(エンゲージメント)』は失敗だったと総括し、1970年代の米中国交正常化を主導したニクソン元大統領が言った「中国が変わらない限り、世界は安全にはならない」を引用して「自由主義の同盟諸国が立ち上がって中国の姿勢を変えるときだ」と直接的な軍事対決には言及しなかった。
 ▼フォーリンアフェアーズにも強硬論文が登場
 『フォーリン・アフェアーズ』(24年5/6月号)で、マット・ポッティンジャー(トランプ政権の国家安全保障担当大統領副補佐官)と連邦議会下院の中国問題委員会委員長だったマイク・ギャラガーが「米国政府は中国共産党の打倒を米国の対中政策の主要目標にすべきだ」と主張した。
「中国共産党政権は、自由主義的価値観を堅持する世界を容認できない。緊張緩和を求めることは米国にとって裏目に出る。したがって米国は中国との競争を『管理』するのではなく『勝つ』よう努めるべきだ」と唱えた。
このような言い分は、現在民主党が牛耳る米国政府の公式政策とは異なっている。
第一に、北京はもはや「激戦または冷戦」において米国または米国同盟国に勝てるという希望を持たなくなっている。
第二に、中国政府は「抑圧的」ではなく、むしろ「共産主義独裁から解放される」とブリンケン国務長官は云うのだ。「我々は中国の政治体制の変革を求めているわけではない」。
随分と融和的な主張だが、目の前にウクライナとイスラエルが絡みつき、これ以上中国にまで戦線を広げることは得策ではないとの判断からだろう。
しかし中国の政治体制の変革を求めないのならば、覇権争いは最初から米国の負けとなるのではないのか。西側は口先介入で誤魔化したから香港は完全に中国共産党管理下に入り香港の自由は殺された。バイデン政権は制裁の継続と拡大で中国の経済力を弱めることに集中している。
他方、中国共産党にとってはその政治権力の独占体制を死守することにある。
中国政府の核心的利益であり、これを攻撃する意図をアメリカが表明するという意味は「中国の完全な敵と位置づけることになって逆効果だ」
とブリンケンは唱えるのである。
 中国メディアはバイデン大統領が2022年のバリ島APECで、また2023年にカリフォルニアAPECで習近平主席と会談した際に 「米国は中国の制度を尊重しており、それを変えようとはしていない」としたポイントを力説し繰り返している。
儀式的なレベルでは、習近平の世界安全保障構想は アメリカを永遠の敵とは考えておらず、むしろアメリカを平和的に共存する世界の一部と見なしている。あくまでも言葉の上のレトリックにせよ。
 中国は米国よりも「民主的」であると主張する。
 (よくそんなことが言えるなぁ)
習政権は「西洋の立憲民主主義」と「普遍的価値」の理念が党の指導的地位の維持に及ぼす脅威を非常に重視している。中国の外交は、米国の世界的な威信と影響力を弱めることに執着している。
習近平が2013年に最高指導者となったとき、中国は世界経済の中心的地位を獲得し、米国との軍事力の差を縮めていた。
習近平が拡張主義的なのは、権威主義的であるというだけでなく、中国が現在、相対的に優位な力と影響力を享受しているという信念に基づいているからだ。
歴史的にみても英国、フランス、オランダ、米国などの「民主主義国家」が、過去に先住民の同意を得ずに植民地を奪取してきた。中国は、依然として日本を憎み、台湾と南シナ海は中国のものだと信じている。中華民国(台湾)は民主主義国であるにもかかわらず、台湾をかならずや統一する、武力行使も辞せずと脅しをかけ、また尖閣諸島と南シナ海をめぐっても一切の根拠を示さず領有権を主張し続けている。2016年の国際仲裁裁判所によるフィリピン有利の判決を中国に対して拒否した。
国際貿易や金融に視野を移せば、米中両国は貿易と投資の管理を必要としているし、気候変動、健康、環境保護、犯罪などの国境を越えた問題では米中の連携が不可欠だ。また偶発的な軍事衝突を防ぐために、相互に意思疎通を図る必要があることも言を俟たない。
経済学でモルガンスタンレーの主任エコノミストだったスティーブン・ローチは『サウスチャイナ・モーニングポスト』(6月3日)でこう述べた。
「米国の対中保護主義は歴史的な大失態で『新たな永遠の戦争』になる危険がある」
ローチは「わたしは過去中国経済について楽観的だった。その時代は終わった。生産効率の低下が質の高い成長を裏切り、中国は世界で最も強力な経済の原動力であるにもかかわらずパワーは衰退している」とした。
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mr-period · 1 year ago
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好兆头S2隐藏剧情之好大儿去哪(中文补档)
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著名的魔术理论已经提到了S2许多不对劲之处,有一些情节被刻意地设置得不引人注目,像水从鸭子身边悄悄流过。但魔术理论的缺陷在于,它将整���剧本设置为虚无。解谜的关键在于要有实际意义,发现一个谜题之后把所有的内容都套入谜题而把故事拆得分崩离析,甚至虚无故事本身的意义,就已经陷入了谬误。
先简短地说一下我的结论:S2通过将一部分剧情设置成视线盲点,在主线之下,讲述了一条基督复活的暗线。没错,正如花絮中讲到的,本季对于第三季内容不只是提示性的添加彩蛋,而是真真正正在观众眼皮底下,基督复活已经在悄悄发生。所以我说,第二季就好像是尼尔盖曼冲进亚马逊高层的办公室,把剧本摔在高管的办公桌上咆哮:
"GIVE ME SEASON 3 OR GIVE ME DEATH!!"
在推理之前,先要明确几个推理的方向。
首先,根据S1身体交换的剧情,202蛇救山羊的剧情等许多明显的对照可以看出,如果某个情节真的是线索,那必然会存在一个非常明显的答案,虽然没想到的时候可能毫无联系,但是一旦发现其中的联系就会非常明显。所有镜头对焦的地方能找到的信息都可能有用。但就像魔术理论犯的错误,为了自圆其说自己开始编情节甚至为此扭曲原本剧情的连贯性是不行的。
其次,S2的剧情线非常多。有明面上的三条感情线,Jim的基督复活暗线,结尾的梅的暗线,以及用来解释整个剧本逻辑的双线程主线框架。而同时,贴心的剧组还埋了大量的彩蛋,比如音乐商店Tardis的BGM,这种就当个粉丝福利看过就过去;但也有一些彩蛋不仅仅是彩蛋,和剧情和暗线都是有关联的。典型的参见我对闪电战小剧场的分析:盒子里的剧本书看似是致敬原文,做了两本道具书和一封信,但应当注意到其中一本书只出现在原著的脚注,如果为了致敬,大可以把四本虚构的剧本都展示一下。并且通过了解镜头展示的两部剧的原型剧情,提及了接子弹(箭)和跳舞女郎,则可以清晰地定位到闪电战小剧场,而一封注明给鞋匠的遗赠信则正说明盒子里的小剧场是天使留给蛇的线索。这种彩蛋就是可以作为线索使用的。
那么在接受这些前提之后,我们开始推理吧。
首先,我们需要质问自己:有一个人物,拥有单人海报,拥有宣传短片,贯穿剧情始终,但在结尾,所有人都遗忘了ta。尼娜和玛吉都有一句告别性的台词("永远再见了"),别西卜都知道给天使道一句谢,而这个绝对的S2主角却再没有人提一句。
Jim去哪了?
在加百列恢复记忆后,整个S2两个主角和Jim建立的友谊瞬间烟消云散,谁都没有提一句。这种头重脚轻的感觉被随后的重头戏冲散,让人无暇去想。实际上这是很不自然的,因为明显剧情里给了两个主角和Jim完整的关系弧线。有蛇最后别别扭扭终于给Jim冲了巧克力;有天使对着Jim坚定地表示一定会保护他;还有在开头特意说的我有了两个朋友。很明显,当加百列一恢复记忆,天使立刻变得看上去想把他按到圣水里人道毁灭,半点没有相处六集的感情。就像久未落下的第二只鞋子,关于Jim的故事还远没有结束。
以上是论证Jim和加百列实际上是两个人物,也就是暗线存在的合理性。然后是关键的问题:
Jim是谁?
S1的特效设计在展示耶稣受难时,用一块红布来代替表现血水,而在S2,他们显然找到了更省钱(考虑到物价可能更贵)的办法。
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这一地的西红柿。花絮视频的放出让这条线索更明显,因为被删除的剧情是合理化这堆番茄被撒出来的原因,那么在紧张的分钟数限制中,删掉了碰翻番茄的原因,但仍留下了这个突兀的镜头,原因很明显:It's a CLUE。
基督受难被刺中肋下流血,双手被钉导致手疼,被士兵逼迫喝没药/苦胆。我们的Jim则幸运得多,胳膊也不疼了,还有温暖的热可可喝。
发现这条暗线之后才发现片中对Jim身份的暗示如此之多。这也是证明对暗线剧情的推测不是我的妄想。
首先是服装。除掉在书店的日常造型,我们来看下其他几个Jim的造型:
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注意看图三Jim布道的姿势以及整个造型形成的十字架形状。我们再来看一些宗教画中的基督形象:
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注意看衣着和姿势。以及右下角这个熟悉的持十字架的姿势,虽然大部分经文认为有另一个人在受难路上帮耶稣扛十字架,但是也有比如《约翰福音》中认为是基督本人扛着十字架。这个眼熟的姿势对应了剧情里另一条灯下黑的线索,就是看似无功而返的爱丁堡之旅的主题:神秘的加百列雕像。
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换而言之,我们可以说,这根本不是加百列的雕像,而是Jim的雕像。
牵强吗?实际上,S2展示过一副关于基督的图像:
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这个相似的服装,我认为对Jim身份的对应已经很明显了。顺带一提,在圣周耶稣还要清洁圣殿,还记得那个可可爱爱的鸡毛掸子吗?我特别喜欢这个玩笑,因为当天Crowley真的被赶出了书店。
实际上,我们还有更明显的提示,那就是简奥斯汀的舞会。在舞会上,大家都在跳舞,而好大儿在干嘛?
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他在分发肉馅饼。这里对于最后的晚宴的暗示如此之明显,成为了我对于Jim暗线最有力的证据。
一些其他的细节支持:
关于“7”的密码:Jim在玩台灯和自己的嘴巴时展示了一个节奏:— — ---
两长三短,这是摩斯电码的数字7。还记得上帝有多喜欢7吗?耶稣在宗教上是神子,在《约翰福音》中耶稣被认为是神道(Logos)的化身,他不仅说神的话语,而且就是神的话语。这条线索的发现是因为我在拉片的时候感觉晚宴上Jim玩自己身体的情节,作为一个黄色笑话实在太长了,而最终发现他玩自己的身体是有节奏的,而这节奏和他玩台灯的节奏一模一样。S2真的没有废笔。
还有一个关于Jim和上帝的暗示是他丢下的书:
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《我最好的棋局》本身是对电影《平步青云》的致敬。但联系我将在下文提到的上帝在上司组的故事中摆弄的不可言喻的棋局,以及S2放在天使书店里一直没有用过的象棋。这一切都暗示了世事的发展受到不可言喻的操纵。而在这里,Jim丢下了这本书,抱怨东西没有摆到他放的地方。这是一个明显的上帝视角的抱怨。同时也又一次强调了本书的主旨。
以及来自LOFTER用户@ClueFell.的补充:Jim在书店里用只属于他自己的方式排列书籍,这也是一个类似上帝的行为。
《马太福音 4:1-11》描述了耶稣在旷野遭受魔鬼的三个试探,其中一个是为祂展示万国的荣耀,这是蛇在103的工作。另一个试探是让耶稣从圣殿的顶峰跳下去,是蛇在205的工作。蛇蛇真的累了,偌大的地狱只有他一个人在996,换我我也辞职。
以及,我们细想Jim给出的预言:
第一句:"我记得晨星齐声歌唱,上帝的一众天使欢呼雀跃。"出自约伯记,但在剧情中可以看到这句话是上帝本人说的。
第三句:"如果它再次发生,将是体制的问题。"后面我们得知这句话是梅塔特隆说的,而梅塔特隆是上帝之声。
而第二句:"暴风雨将会到来,黑暗降临。已死之人将走出坟墓,再次行于世上。"前半句出自《希伯来书12:18》,描述上帝降下的不祥的征兆。后半句出自《马太福音27:53》描述了耶稣死后发生的事情。而且这句话也一唯一一句加百列本人没有听到的预言,是对Jim不是Gabriel而是耶稣的佐证。
可以看到,这些话语大部分都与上帝和耶稣有关,这些预言虽然在主线中都有剧情对应,但连在一起,则是对耶稣复活的暗示。
这里还有一条线索,并且在最新的彩蛋中被强调。S2给出了使一个人死而复生的奇迹力量的单位:Lazarii。彩蛋中提到了这个词的原型Lazarus:伯大尼的拉撒路,在死后四天被耶稣复活。该奇迹是基督受难前最后一个奇迹,也是最重要的一个奇迹,因为它意味着基督终于战胜了最后的敌人:死亡。
而在S2中,Jim到来的那天是星期天,因为尼娜提到了一切开始于上星期的停电。而舞会举行在星期四晚上。所以加百列在周日死去,四天后被复活,对应了拉撒路复活的情节。而隐藏Jim的"微小"奇迹需要使拉撒路复活25次的力量,除了基督本人也难以解释为什么这件事情消耗如此大。(25这个数字不知道有没有含义,如果解出来了我再补在这里。)而最后Jim消失的星期五正是耶稣受难日。
一些关于Coming的线索:
Jim一直说他是来寻找亚茨拉斐尔的,但加百列正在寻找的是别西卜。
以及一些关于coming的台词:
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解开了Jim的隐藏身份后,这个“I”看着真是让人细思恐极。
S2的书店场景和圣詹姆斯公园的第一个镜头都是直接从S1复制来的,且不说这其中的意义是什么,S1书店的开场意味着上帝视角,但在S2:
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"他们要看见人子带着能力和大荣耀,驾着天上的云降临。"《马太福音24:30》
神从天上/云间降落,也有观点认为会伴随天使和号角,我们在第二集米迦勒他们来的时候听到了号角声。再来看几张海报和剧情截图。
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代表Jim的羽毛从天而降,Jim的杯子里不仅有代表加百列故事的爱心,还有从上方降下的一条烟雾。
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以及这个明显的Jim从上往下走的镜头,还有前面的羽毛大衣剧情中,Jim的自愿献身。
还有虽然和coming无关,但和Jim身份有关的海报:
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神行于水上。(图来自汤@thesherrinfordfacility)
关于音乐的线索:
上司组的故事里有一些关于不可言喻的线索。请看在不同背景里玩扑克下象棋的两位老人家:
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这些截图表明,上司组的故事开始于在上帝不可言喻的操纵。而在第二张截图中,当他们相爱时,我们可以听到《Every Day》的BGM ,可以说这正是上帝在演奏这首关于世界末日的歌曲。而向加百列解释这首曲子时,别西卜说:
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这似乎意味着每一集片尾主题中插入的《Every Day》可能包含着线索。但我缺乏音乐知识,所以这个谜题不归我解。而当亚茨拉斐尔问Jim这首神秘的歌曲来自哪里时,他回答:
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以及一个最好玩的暗示。加百列走丢了,梅塔特隆只说找回来就好了,但是隐藏加百列却会被抹掉,并且隐藏加百列的奇迹直接就会拉响警报。可见重要的不是加百列,而是Jim。
这就是解谜游戏的的乐趣,当发现答案后才会发现,剧情里的线索如此之多,就像前往糖果屋的饼干屑。
到这里,Jim的暗线已经写得差不多了。亚兹拉斐尔和克劳利联手释放的奇迹��果好得吓人,连观众都不再注意到Jim的存在。在故事的最后,他们达到了最初的目的,Jim悄悄地消失了,天堂、地狱、人间以及电视机前的观众,谁都没有注意。
那么,Jim的暗线的作用是什么,或者说,是谁要把Jim藏起来?为什么?又为什么设置这些线索,希望谁能发现?
写在前面,这往下将开始出现许多的未完善的推理,因为缺乏决定性的证据。只是作为我个人对剧情结构的解析放在这里。
首先,根据上文的叙述,我们知道了在看似甜甜的爱情故事下,S2实际上和S1一样,都笼罩在末日来临的阴影中。那么,S2到底是谁在讲故事,又是谁在听故事呢?
有一个人形生物,在想隐藏想法时就会习惯性扯淡,比如他在被天使同事围殴的时候,扯出了一大堆关于立场的废话,又比如他在想忽悠男朋友做他不愿意做的事情时,用大量的主观叙述和插科打诨把来自梅塔特隆的威胁描述成了美好的愿景。没错,如果有一个人,想要隐藏Jim的存在,而在叙述S2的经历中,巧妙地误导观众将注意力放在爱情故事上,除了伟大的瞒过娜芙蒂蒂的魔术师 Mr.Fell 再无他人。正如他在闪电战小剧场中展示的硬币魔术一样,一分钱就这样消失了。亚兹拉斐尔的魔术技巧如此精妙,在后面将照片(证据)替换为传单中又着重表现了一次。
《约伯记》的书是亚兹拉斐尔展示的,爱丁堡的小剧场直接是天使的日记,以及在舞会结束后,尼娜询问亚兹拉斐尔这一切从什么时候开始,他给的回答:
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他已经解出来了。可惜后面的事情一件接着一件,他和克劳利再也没有机会沟通,最终向着不同的方向开始下一段旅程。
整个S2就像亚兹拉斐尔的侦探小游戏剪报,在时间线性叙事中贴了几张他认为有关的线索。
而闪电战小电影,则是他在完成这场精彩的魔术表演后,留给观看者的线索。这个线索被放在盒子中,展示完盒子里的物品特意给了亚兹拉斐尔一个查看的镜头,这物品是避免糟糕的事情发生的关键。这个小剧场本身可以看作处于这部三幕剧的正中,而时长上,那段绳子魔术则位于204的正中间。具体情节不再赘述,只提一句,当尼尔写下第三季的剧情时一定非常得意,以至于他在魔术店剧情中写道:"这将会是我的镇场之作。"而考虑到这个魔术是亚兹拉斐尔选择的,也有可能其在第三季对应的情节是特里想出来的,而尼尔则怀着对老朋友的无限怀念和钦佩,写下了这句台词。闪电战小剧场体现了两个人相互信任和合作的重要性,又反复强调了亚兹拉斐尔的魔术手法。以及在正中间位置完整展示的绳子魔术。(尼尔转发了扮演魔术师的演员演示该魔术的推,这一段剧情绝对很重要!)
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这里的画面近乎刻意地拍到了镜中的亚兹拉斐尔,这个经典的镜头语言意味着这里实际的叙述者正是镜中的亚兹拉斐尔本人,他正在骄傲的展示他是如何通过几条故事线在S2巧妙地隐藏起所有的线索,以及通过闪电战小剧场暗示整个三季大事件的进行。
在S1的闪回之后,亚兹拉斐尔为了弥补克劳利的过失,作为新手魔术师(差劲的大天使)代替被当作逃兵抓走的前魔术师(加百列),站上天使们的舞台(亚兹拉斐尔在魔术登台时的开场白中称跳舞女郎为“Bees knees”,而除此之外S2唯一提到蜜蜂的一处就是206克劳利上天堂时称天使们为蜜蜂。),台下坐着和人类呆在一起(停留在地球)的克劳利,作为后藏着来自地狱的恶魔和他们雇佣的死而复活的僵尸。S2的剧情进行到亚兹拉斐尔邀请蛇上台当他的副手但蛇没有立刻搭理他 。
这里插一句,这并不意味着整个闪电战剧情都是虚构的,应该说,所有S2的小剧场的确类似于讲述的一段故事,但是是在真实的故事的基础上,添加了一些线索。所以对小剧场的解读应该是挖掘其中不自然的地方作为线索,而整个故事则是真实发生过的经历。哪怕像闪电战小剧场这样梦境般的诡叙,依旧是建立在许多实际发生过的历史碎片上的。
那么,S2的故事为何要设置的这么错综复杂,闪电战这个暗藏玄机的小剧场又是写给谁看的呢?
他还能写给谁看,谁会让亚兹拉斐尔交付全部的秘密,谁会被亚兹拉斐尔托付他的后背他的性命,又是谁需要亚兹拉斐尔瞒过上帝传递出情报,来共同拯救世界于末日?
不知道有没有人注意到,片头曲里有一个很古怪的场景,那就是最后的剧院。虽然魔术理论把大家的注意力都引导了幕布可能代表的生命之书上(这个说法可能有部分道理,但我仍在完善这部分猜测),但大家都忽视了,闪电战的风车剧场在前面已经展示过了。
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而有幕布的地方,是另一个剧院,或者说,一个放映厅。
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纵观整个S2,根本没有出现过这个场景。片头曲中几个没有出现的场景,一个是最后的圣山,是对Jim线一个明显的暗示。开头的隧道和我没有在这篇讲述的生命之书的可能假说有关,有兴趣可以去lof或者汤上看全文。而剩下的这个根本没出现过的放映厅......
等一下,有一个放映厅不是吗?
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这是好兆头宇宙出现过的唯一一个放映厅。这种车站边的放映厅在现在早就没有了,但尼尔对此有一个浪漫的解释:因为克劳利喜欢,所以亚兹拉斐尔为他奇迹般地保留了一个。在片头曲中还可以看到克劳利在S1中吃的爆米花,而X-Ray视频还提到了爆米花盒里有一些圣餐薄饼。
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X-Ray视频还给了这个想法一个支持性的线索,那就是放映厅侧面前上的人物许多来自第一季,这是一个彩蛋,但也可能是暗示这个场景应该回第一季寻找线索。
而且我们都知道,克劳利来这里自闭看动画片,正是在凉亭分手之后,尼尔的Q&A中提到他心烦意乱需要找个地方冷静一下。也难怪大家被刀得死去活来他却把S2的结局类比为凉亭分手。
那么以下就是讲故事时间:
S2是克劳利在离开后躲在放映厅里,细细回看这一切混乱发生的过程,我相信就像观众也觉得亚兹拉斐尔不爱克劳利就像杨先生会放弃保养他的汽车一样可笑,克劳利在S2结束后一定会觉得有哪里不对劲,会把回忆细细咀嚼,翻着亚兹拉斐尔留给他的滑稽的侦探小游戏手帐簿,最终投影出了我们看到的交织着两个人回忆的S2的故事。
而闪电战小剧场,则是亚兹拉斐尔留下的魔术说明手册,看似晦涩难懂,却把该做的事都写在里面了。就像S1在酒吧里哪怕意念交流也要留给蛇的预言书,他会不会来呢?可惜观众只有等到第三季才能知道了。
于我个人,我认为未来的剧情已经在烛光晚餐里说尽了。
终于写完了这篇巨长的分析。考虑到传播,抠掉了初版的几个还未完善线索的脑洞(生命之书、梅塔特隆的剧情等)。本来只是来看小甜剧的没想到还有解谜,真的是一下子就兴奋起来了。其实还许多谜题没有解开:梅给的咖啡——杏仁糖浆燕麦奶(OMLAS),Jim整理的那一排书(在看了在看了)。字谜对于非英语母语实在是太不友好了,更别提书本分析要结合书的内容。还有参考影片平步青云和音乐部分的解谜(感谢神曦老师!!!)。真心地希望等把这些谜题都解完,第三部会在前方等着我。
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kennak · 9 months ago
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許諾云々の話ではなく原作者が負担に感じるようなマネージメントしかできていなかったんだということを認めるべきなのでは? 「許可とってるから悪くない」っていう姿勢が見え見えで辟易します。 映像化することがそんなに偉いんですかね? 原作者の方は映像化についての要望を明確にしておりそれを飲み込んだ上で映像化したんですよね? 許可だけとってあとはなし崩し的な対応をしているように原作者が���じている時点で日本テレビ側は反省し再発防止を講じる要素があると思います。
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