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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室���太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」展
大阪市立東洋陶磁美術館で、リニューアルオープン記念特別展「シン・東洋陶磁―MOCOコレクション」を見る。惹句にあるように“オールスター・珠玉の約380件(国宝2件、重要文化財13件含む)”が揃った、なんとも贅沢な特別展である。全面的に撮影可能。無料のアプリをダウンロードすれば音声ガイドも聞ける(書き起こしもあって文字でも読める)。
また、美術館の公式サイトでは収蔵品画��オープンデータが公開されており、この展覧会に出品されている作品も参照することができる。さらに、公開されている画像は“当館への申請が必要なく、自由にダウンロード、複製、再配布することができます。例えば出版物やウェブサイトへの掲載、講演会等でのスクリーンへの投影、テレビ番組での放送、販売商品への印刷など、営利・非営利に関わらず利用が可能です”とのこと。でも、公式画像は美しいけれども展覧会の臨場感(?)が出ないので、いつもどおり自分で撮ったしょぼいスマホ写真を載せることにする。
展示は全部で13のパートに分かれており、それぞれに格好良さげなタイトルがついている。
1 「天下無敵(てんかむてき)-ザ・ベストMOCOコレクション」
この展示室では陶磁器と六田知弘の写真作品《壁の記憶》との取り合わせが楽しめる。《壁の記憶》は写真家が世界各地で撮った壁の写真のシリーズのようである。展示風景はたとえばこんな感じ。
このようにコーディネートされており、意外性もあってなかなかよかった。上の赤い写真作品の壁はベネチア(イタリア)、下の白っぽいのはサンティアゴ・デ・コンポステーラ(スペイン)。
展示室から展示室へと移動する途中に特別あつらえらしい展示ケースがあり、国宝の油滴天目が鎮座していた。たしかに美しいが、正直なところ自分の好みではあまりなく、油滴天目なら以前別の美術館で見た別のもの(もっと油滴が細かくて繊細に光る感じ)のほうが好みだったなあと思い出すなどした。
2 「翡色幽玄(ひしょくゆうげん)-安宅コレクション韓国陶磁」
青磁好きにはたまらない展示室。あれもこれも全部青磁、もちろんクオリ��ィも高い。
3 「粉青尚白(ふんせいしょうはく)-安宅コレクション韓国陶磁」
下の写真の3点は日本では三島とか三島手と呼ばれるタイプの焼き物。三島は朝鮮半島製のほうが日本のより圧倒的に良い出来で、とても好き。
そして次の3点は粉引の瓶。日本の茶人などの間で好まれたタイプで、たしかに良い風情である。
4 「清廉美白(せいれんびはく)-安宅コレクション韓国陶磁」
《青花 草花文 面取瓶》。日本では「秋草手」と呼ばれる文様。面取の具合も文様も端正で美しい。
《白磁 角杯》。遊牧民族が酒などを飲むのに用いていた角の形の杯を模したもの。王室用の白磁らしく、品がある。
ロビーの展示ケースにあった、ルーシー・リー《青ニット線文鉢》。
これもロビーにあった、《青花 虎鵲文 壺》。18世紀後半、朝鮮時代の作。ここに描かれた虎が美術館のキャラクターに採用されて「mocoちゃん」と呼ばれることになった。MOCOは美術館の英語名の略である。
6 「優艶質朴(ゆうえんしつぼく)-李秉昌コレクション韓国陶磁」
《青磁象嵌 雲鶴文 椀》。象嵌技法にすぐれた一品。釉薬の貫入がまったくないのも特徴。
《白磁鉄地 壺》。下半分はちょっと見には焼き締めのようだがそうではなく、鉄絵具を塗ったもの。16世紀朝鮮時代の作だが不思議と現代的に見え、たとえば「ルーシー・リー(あるいは誰か他の現代の陶芸家)の作品だよ」などと言われたらつい信じてしまいそうである。無理を承知で言うならこれはうちにも欲しい。
6 「陶魂無比(とうこんむひ)-日本陶磁コレクション」
中国や朝鮮半島の優品を見てしまうと、日本の焼き物は正直かなり見劣りしてしまう。悪くないものはあるのだが、ほうっと溜め息をついたりつくづく感心しながら眺めるようなものはなかなかない(好みの問題かもしれないが)。そんな中で自分の目に留まったのはこれ。料理が映えそうなデザインで、実際に使ってみたいと思った。
7 「陶花爛漫(とうからんまん)-李秉昌コレクション中国陶磁」
このパートに展示してある作品は、古いものだと新石器時代ごろまで遡る。中国文明の先進ぶりを目の当たりにして恐れ入る。この下の美しい白磁の杯も、さすがに紀元前とまではいかないが隋の時代(7世紀)の作。高台に釉薬が溜まって緑がかって見えるのもチャームポイント。
8 「喜土愛楽(きどあいらく)-現代陶芸コレクション」
現代の作家の作品がロビーにいくつか並んでいた。下の写真は金子潤《2フィート・トール・ダンゴ》。ガラス張りのロビーだが、作品の背後には薄手のシェードが掛けてあった。
9 「明器幽遠(めいきゆうえん)-安宅コレクション中国陶磁」
MOCOのヴィーナスこと《加彩 婦女俑》。自分がお目にかかるのはこれで2度目である。360度回転する展示台にお乗りあそばされている。
こんなふうに回っておられる。
後ろ姿のなんと優美なことか。
《黒釉刻花 牡丹文 梅瓶》。白化粧をした上に黒釉をかけ、黒釉を削り落として文様を表現する技法(掻落し)で作られたもの。掻落しで自分の好みに合うものはあまり多くないのだが、これは堂々とした存在感でひときわ目を引いた。
《木葉天目 茶碗》。本物の木の葉(桑の枯葉)を焼き付けて作られた天目茶碗。加賀藩前田家伝来とのこと。
10 「天青無窮(てんせいむきゅう)-安宅コレクション中国陶磁」
点数は少ないが、うっとり眺めてしまうようなものばかり集めた特別な室。
《青磁 水仙盆》。これは以前この美術館を訪れた際にも見たので、またお会いできましたねと声をかけたくなった。宋の時代に宮廷用の青磁を生産していた汝窯の逸品。美しいが、これよりもっと素晴らしいのがこの世に存在している(台湾の故宮博物院が持っている)というのもまたすごい。
国宝《飛青磁 花生》。自分のスマホ写真では到底うまく色を再現できないのが残念。
この特別な展示室では自然光による採光がなされているのが大きなポイント。青磁の微妙な色合いをよく見ることができるとされる。
11 「皇帝万歳(こうていばんざい)-安宅コレクション中国陶磁」
中国の皇帝の身辺を彩るにふさわしい、文様が華やかだったり色鮮やかだったりする作品の多い室。
《釉裏紅 牡丹文 盤》。銅顔料が使われており、たまたま中央部の牡丹の花のところだけ赤っぽく濃いめに発色したというのがおもしろい。
抹茶色が特徴的な《茶葉末釉 双耳方形瓶》。茶葉末釉は個人的にそれほど好きな色ではないのだが、これはとても出来が良いように見えて印象に残った。
12 「百鼻繚乱(ひゃくびりょうらん)-沖正一郎コレクション鼻煙壺」
いわゆる嗅ぎタバコ入れが勢ぞろい。下の写真はほんの一部である。
この虫づくしのはどこか現代的な感じがする。とてもいい。虫好きな人がこぞって欲しがるのではないか。自分も欲しい。
13 「泥土不滅(でいどふめつ)-現代陶芸コレクション」
現代の陶芸作家の作品がいくつか展示されていた。これは星野曉《表層・深層》。
併設のカフェには「陶片クッキー」なるメニューがある。これは注文せざるを得ない。作家がひとつずつ彩色(アイシング)を施しているというから凝っている。ふたつとも涼しげな色合いなのは、もしかして夏だから? 海や水辺をイメージしたとか? 別の季節にも行ってクッキーの色合いを確かめてみたい。なお、味のほうはいまいち口に合わなかった……惜しい。
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米中覇権争いと日本
元東部方面総監
渡部 悦和 氏
皆さんこんにちは。ご紹介にあずかりました渡部です。
私は「日米中の安全保障」をテーマとして研究していますが、世界では2018年にトランプ政権が米中貿易戦争を始めて、今や「米中覇権争い」或いは「米中新冷戦」という言葉が踊っています。本日は「米中覇権争いと日本」いう演題で、「日米中の安全保障」の観点からいろいろお話をさせていただきたいと思います。
私は自衛隊在職中、1991年から93年までドイツに留学させていただき、1989年の冷戦終結後間もないヨーロッパで、身をもって国際情勢をはじめさまざまなことを勉強することができました。特に印象に残ったのが、理想を謳う社会主義、共産主義の実態に触れたことでした。第2次世界大戦後同じゲルマン民族のドイツ人が東西に分かれ、片や西ドイツは経済発展を遂げ、一方東ドイツは決して豊かとは言えない状態が続き、その後東西冷戦が終結して東西ドイツは統一したわけですが、統一直後の旧西ドイツと旧東ドイツの人たちの姿を見たときに、その大きな格差に驚いたことを今でもはっきりと覚えています。
そして、自衛隊退職後は富士通システム統合研究所長として、安全保障に関して研究できる機会をいただくことができ、有り難く思っている次第です。
我われは今、平成の終わりの1ヶ月を過ごしております。冷戦終結の1989年に平成が始まったわけですが、この3年間を振り返ったときに、経済同友会の小林喜光代表幹事は「平成は失敗と挫折の30年間であった」と厳しい評価をしています。それに反発する方もおられると思いますが、令和の時代を迎える将来の日本にとって、平成の出来事をしっかり見つめることが大切なことではないかと思います。
一 ハーバードで感じたこと ~見捨てられ、忘れられた日本~
平成が始まってから約10~20年後、2010年にGDPで日本は中国に追い抜かれ、国防費についても���倒的に引き離されています。私がなぜ中国、特に中国人民解放軍を研究しているかといいますと、2015年から17年にかけてハーバード大学のアジアセンターでシニアフェローとして2年間研究生活を送っていたときの体験が大きく影響しています。ハーバードの研究生活の中で痛感したことは「日本は見捨てられている、忘れられている」ということでした。
アジアセンターには日本の企業が寄付をして建てた立派な建物が2つあります。しかし日本の企業が建設に貢献した建物であるにもかかわらず、今そこを占領しているのは中国の教授、研究者、学生たちです。かつての「東アジア研究センター」が「フェアバンク中国研究センター」に名称が変わって中国研究のメッカとなり、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」で有名なエズラ・ヴォーゲル教授が週に一回、日本ではなく中国関係のセミナーを行っています。そのセミナーにおいては、中国は高く評価され、一方日本については否定的な教育がなされているのです。留学中、そのような体験を通じて「これではいけない」と切実に思いました。
今、アメリカの大学に留学している中国人学生は33万人ほどいますが、日本人は1万9000人ぐらいしかいません。この差は何なのでしょうか。中国留学生に次いで多いのが、16万人のインド留学生、7万人のサウジアラビア留学生、そしてアジアでは韓国留学生でさえ5万人、台湾留学生も2万人以上います。このような状況から明らかなように、将来の国際的発信力において、中国、インド、サウジアラビアに負けて、韓国、台湾にも後れをとっている現実があるわけです。これが平成30年間の結果ではないかと私は思っています。
ハーバードにおいては、世界で昔から語られている格言「無知の知」を実感しました。自分としては自衛隊で36年間日本の防衛に携わり、安全保障について少しは分かっていると自負していましたが、多くの体験を通して「何も知らない自分自身」というものを痛感したわけです。また自分の体験だけではなく実際に、安全保障の研究に関してアメリカと日本の格差も目の当たりにしました。例えば「東アジア戦略報告(ナイ・イニシアティブ)」を提唱したジョセフ・ナイ教授、或いは「ツキディデスの罠」で有名なグレアム・アリソン教授など彼らが講演した後に、安全保障を専門とする「日本の著名な教授」が演壇に立ったとき、彼らはいなくなってしまうのです。大きな関心を引かなかったのでしょうが、このような実態を見せられたときに私はある種の危機感を感じました。日本がパッシングされているとまでは言いませんが、日本の存在感がないのです。そこ��議論されているのは中国のことで、中国の政治・経済・軍事が語られています。そこで私は米中関係、特に元自衛官ですから、その中でも米軍と中国人民解放軍を研究しようと決意したわけです。
私がアメリカにいた2016年に大統領選挙がありました。その大統領選挙においてロシアのプーチン大統領が「アメリカ民主主義を代表する大統領選挙に大きな影響を及ぼす」ことを目的として大々的な情報作戦「インフルエンス・オペレーション(影響工作作戦)」を行ってみごとに成功しました。プーチンが狙ったのは「ヒラリー・クリントン候補を貶めてトランプ候補を有利にする」ことでした。ロシアが行ったフェイク作戦は、ヒラリー・クリントン陣営を不利にするため、ヒラリーの個人的生活に関する偽情報をコンピュータで作成してツイッター、フェイスブックに投稿し、さらにユーチューブに偽動画を載せたものです。この作戦ではツイッターなどSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)と云われているメディアを使いながら「ディスインフォメーション(偽情報)」を行ったわけですが、最新の技術を使った情報作戦の重要性を世界は深く認識しました。
中国には国内及び海外の工作活動を行う統一戦線工作部というのがありますが、その工作の実態をハーバードにおいて目の当たりにする機会がありました。皆さん、孔子学院というのをご承知のことと思います。日本にも孔子学院にどっぷり浸かった大学が幾つもあります。中国の文化、中国語を勉強すると言いながら、中国共産党の宣伝機関としてアメリカの国内でも活動しています。そして、ハーバードにおいて私自身もその渦中に巻き込まれ、アジアセンターの中で中国の学生、研究者、教授に取り囲まれる羽目になりました。どうしてかと言いますと、私は毎週水曜日のエズラ・ヴォーゲル教授のセミナーに参加し、前に座ってよく質問をしていましたが、いつも中国に対して厳しい質問ばっかりしていたので、しまいには中国の人たちに囲まれて「招待するから中国に来ませんか、中国の大学で議論しましょう」と誘われたことがありました。しかし、これを真に受けてうっかり乗っかったら大変なことになりますのでお断りしました。
二 重視されるジオテクノロジー(テクノ地政学)~AI(人口頭脳)の重要性~
本日の講演で特に強調したいのは科学技術、先端技術の重要性ということです。安全保障を考えるときに、地理的条件・環境要素を重視した「ジオポリティックス(地政学)」、経済的な要素を中心とした「ジオエコノミクス(地経学)」ということは皆さん聞かれたことがあると思います。トランプ政権はジオエコノミクスを重視して、今中国に対して経済制裁を行っています。軍事力ではなく経済的な手段を使って中国と戦ってい���わけです。実はオバマ前大統領もそうでした。ロシアがクリミアを併合したときにオバマ政権は経済制裁を徹底的に行って効果をあげ、いまだに制裁が続いていますからロシア経済は大変な状況になっているわけです。また今回、トランプ大統領が北朝鮮に対し経済制裁を国連と共同して実施しましたが、これも大きな効果をあげています。
近年、安全保障に影響を与えるものとして、ジオポリティックス、ジオエコノミクスと並んで先端技術を重視した「ジオテクノロジー(テクノ地政学)」が重視されてきています。本日はこれについてお話ししたいと思います。最先端技術が今日の世界の安全保障に直結する重要な要素であるということをお分かりいただきたいと思います。
世界では今、「AI(人工知能)」の重要性が注目され、米軍も中国人民解放軍もAIを軍事のすべての分野に適用しようとしています。その点、日本の自衛隊はAIの重要性をまだまだ深く認識していないようにも思えます。昨年の防衛予算では「AIを人事業務で活用する」とありました。私も人事の補任課長をしていましたので、膨大かつ複雑な人事作業にAIを使って短時間・少人数で処理しようというのはよく分かりますが、人事だけではなく他の分野にも積極的に、例えば兵站業務で、装備品の故障確率を予測して「どのような部品が必要か」を見積もる作業などにもどんどん適用していってもらいたいと思います。
サイバー戦が今非常に重要な分野になっています。サイバー戦には「攻撃的サイバー戦」、「防衛的サイバー戦」、「サイバーを使った情報活動」の3つがありますが、AIはいずれにも適用することができます。例えば中国の過去のサイバー攻撃に関する膨大なデータをインプットして、それに基づき中国がどのような攻撃をしてくるかを予測して防御要領を検討します。向こうもAIを使っていますから、互いに相手の出方を考慮しながら、無数の組み合わせの戦い方に対処していくわけです。
日本の防衛省情報本部においては今まで、一人の担当者が膨大な情報を集めて整理、分析して多くの時間を要してきましたが、AIにテーマを与えて任せれば極短時間で同じ作業を行うことができます。これは情報、人事、兵站、作戦の分野でも同じです。今日本は少子化で人手不足が深刻で、自衛隊でも隊員の確保に四苦八苦しています。人がいないとすれば何をしなければならないかははっきりしています。省人化と無人化、この分野を無視しては将来の自衛隊は組織として成り立っていきません。「AIを軍事に適用する」ということが如何に大切かということを、声を大にして言いたいわけです。
中国の人民解放軍は「AIによる軍事革命」、これを狙っています。かつて米軍が「軍事革命(Revolution in Military Affairs)」を掲げ、IT情報技術を使って軍事革命を達成しました。その結果が湾岸戦争の大戦果につながっていくわけです。米軍が行ったITによる情報革命を、今度は中国人民解放軍がAIを使って行おうとしています。
AIの軍事適用の代表例としてはロボットが挙げられます。日本では原子力発電所の事故でお馴染みになったカメラを搭載した無人キャタピラー、運送会社の倉庫で荷物自動選別運搬ロボットなどが活躍していますが、今や世界では人間と同じ形をして、人間よりもはるかに運動能力の優れたロボットの開発が進んでいます。早く走ることができ、高く跳びあがりながら障害を越え階段を登る、そしてダンスなど繊細な運動もできるロボットなど、すぐにでも軍事に適用できる状況になってきています。AIを活用していますので、ロボット自身が周囲の環境を認識しながら移動していくことができるわけです。
空の世界においても同様です。今年の3月、ジェット戦闘機の無人機が初めて空を飛びました。「ヴァルキリーXQ-58」というステルス戦闘機です。これは本当に優れもので偵察用にも使いますが攻撃もできる無人戦闘機です。自ら判断して行動することができます。そしてネットワークで結びつけてF-35或いはF-22と連携をしながら、有人機と無人機のコラボレーション作戦ができるというわけです。これは1機3億円ぐらいですが、最新鋭機のF-35Aは100倍くらいの値段ですので経済的にも効率よく運用することができます。有人機であれば破壊されてしまえば機体のみならずパイロットも損傷を被ります。しかし、有人機が行く前方に先駆けとして無人機を飛ばすことによって、敵のレーダの状況、通信の状況、或いは兵器の展開状況を確認して情報を後方から追随する有人機に教えて人的損害を軽減し、作戦を有利に展開するということができます。また、このバリエーションとして無人の空中給油機を作っていますし、機体を大きめに設計すれば無人爆撃機も可能になります。
三 5G(第5世代移動通信システム)をめぐるアメリカと中国の角逐
5Gをめぐっては安全保障や経済の面から、世界はアメリカのブロックと中国のブロックに分かれていこうとしています。アメリカのブロックには日本、オーストラリア、イスラエルなどが入っており、これらの国々はアメリカの意向を受け「中国製の5Gは購入しません」ということを宣言しています。
5Gについては、中国の「ファーウェイ(華為技術)」が世界一の技術を持っています。技術に加えてコスト面など、トータルパフォーマンスで比べると誰が考えてもファーウェイの5Gを導入するというのが最も合理的な選択です。しかし、日本はアメリカから「ファーウェイは使用しないで欲しい」という要請を受けて導入を拒もうとしています。日本のソフトバンクはファーウェイの製品を一番多く導入していますので、これを日本がシャットアウトするということになると大きな打撃を受けます。
ところが今、5Gの世界においてはアメリカによる同盟国をまとめる力が弱くなってきています。例えば「ファイブアイズ」という���メリカを中心とするアングロサクソンの五つの国の情報機関の集まりがあります。アメリカの他にはイギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどですが、この中で、5Gで明確に反中国の立場を取っているのは2カ国だけです。イギリスもカナダもはっきりとは中国製を排除するとは言っていません。NATO諸国においてもそうですから、ましてやNATO以外の東欧諸国或いは中東、アフリカ、アジア諸国などは、安くて品質のよい中国製の5Gを導入するに決まっているのです。私は5Gの戦いにおいては、アメリカのブロックは非常に難しい状況に陥っていると思っています。
ファーウェイはアメリカから拒否されたとき、トランプ政権の「ファーウェイを排除しようとする政策は合衆国憲法違反」と訴えてアメリカで裁判を起こしました。この会社は現在、情報通信では世界一の会社ですがAIの分野でも力を付けてきています。中国は半導体産業全体としてはアメリカにまだまだ敵いませんが、AI用の半導体チップに関しては、ファーウェイの子会社の「ハイシリコン(海思半導体)」という会社がアメリカのクアルコムにも匹敵する技術レベルを有していると言われ、半導体を他の会社に供給せずファーウェイだけに供給しています。
平成の30年間の衰退は半導体産業を見たら一目瞭然です。1991(平成3)年、私は留学先のドイツで世界の留学生を前にして「世界の半導体会社のベストテンに日本の会社が半分以上入っている」と胸を張ってスピーチしました。しかし今や、日本にその面影はありません。AIを考えるとき、頭脳となる半導体チップが不可欠になりますが、それを作れる会社は今やアメリカ、中国の会社などに限られてきています。
中国ではファーウェイをはじめとして、会社は中国共産党の命令に従わなければいけません。国防動員法と国家情報法第7条に規定されています。国防動員法には「いかなる人、会社も中国共産党が指示する動員に従わなければならない」とあり、もちろん中国国内にある日本の会社も対象となります。もうひとつの国家情報法第7条は「いかなる組織・個人も国家の情報活動に協力する義務を負う」というものです。これは厳格に実行されていて、日本がファーウェイの5Gネットワークを導入した場合、情報は全部持っていかれるわけです。
四 中国の「一帯一路」の現状と「デジタル・シルクロード(DSR)」構想で目指すもの
中国の「一帯一路」構想は習近平国家主席が展開した「大風呂敷」です。これほど雄大な戦略を描ける国は世界でも中国しかありません。この「一帯一路」戦略は中国の影響圏を拡げようというのが元々の発想です。海のシルクロード、陸のシルクロード、中国を起点として影響をアジア、アフリカを越えてヨーロッパまで及ぼそうという考えです。その構想の中では「重要な港、高速道路、空港などインフラ整備を中国が行います」といって、さまざまな発展途上国にインフラを提供しています。しかし皆さんご承知のとおり、これについては非常に評判が悪くなっています。結局「債務の罠」ということ��、中国は発展途上国が払うことができない債務をインフラ整備という名目で意図的に作り、完成した港などのインフラ設備を中国の管轄下に置こうとしています。ですから現在、世界各国で反発され、中国と仲のよかったパキスタンでさえ問題視するようになり、マレーシア、スリランカなどアジア諸国、そしてヨーロッパの国々も警戒感を持って「一帯一路」の行方を見ている状況です。
この「一帯一路構想」の中で、私が「成功するであろう」と思っているのが「デジタル・シルクロード構想」です。デジタル・シルクロードというのは海陸のシルクロード沿線国に対して、光ケーブル、Wi-Fi、5G通信ネットワークなどを構築し、インターネットの世界、デジタルの世界で主導権を確立しようとするものです。
そして今国内で行っているデジタル監視社会というシステムを海外に普及することを考えているのでしょう。デジタル監視というのは社会主義国として、国民を監視しコントロールできる理想のシステムなのです。世界に対して「中国のデジタル網を導入することにより、国民を管理するデジタル監視社会が可能になります」と言って影響力の拡大を図っているのです。今、世界には独裁者が増えてきており、彼らは「国民を管理し易いシステムを如何にして構築するか」ということに大きな関心を寄せていますが、そのお手本ともいうべきものを中国は作り上げているのです。監視社会ではAIも徹底して活用されています。皆さんご承知のように、中国では国民一人ひとりが個人情報を含めて完全に把握、評価されています。評価ランキングの上位の人たちにとってはこれほど住みやすい世界はありません。就職するときも有利ですし、海外旅行など私生活面でも大変便利です。一方、ランキングの下の方に設定された人たちは、再び浮かび上がれないような不利益を被ります。敗者復活などはありません。国民はDNAレベルまで管理されます。例えば小学生のときに学校の身体検査で唾液を採取してDNAを解析します。そうして最終的には14億国民のデータを全部把握しながら、一人ひとりを管理していく恐ろしい社会、これを習近平は作り上げようとしているわけです。
中国はデジタル覇権を狙っています。サイバー空間や5Gの建設、ブロードバンドの拡大と質の向上、ビッグデータの導入などから始まり、最終的にはシルクロード沿線国をコントロールするために電子商取引を主導してデジタル化経済での覇権獲得を狙っているのでしょう。そしてこれらが「スマートシティ」の建設につながっていくわけです。「自動運転」の開発は世界的な競争になっていますが、元々はグーグルが先行し、今や中国の企業がどんどん追い上げてきています。スマートシティにおいては自動運転の車が走り回ります。アメリカの自動運転は既存の道路、道路標識などのインフラをそのまま使用していますが、中国のスマートシティにおける自動運転は人が使いやすい道路など、インフラを全部新しく作り直していますから、そこでは極めて精密に自動運転車を走らせることができるわけです。このように中国のデジタル優勢についていろいろ見てきましたが、中国版のデジタル監視社会、スマートシティなどが世界に波及することをアメリカは恐れ、阻止しようとしているのです。
こ��で中国の量子技術についてお話ししておきたいと思います。最先端技術においてAIの重要性は言うまでもありませんが、このAIと切っても切れない関係にあるのが量子技術です。量子コンピュータはスーパーコンピュータより遥かに能力の高いコンピュータで、なぜこの量子コンピュータが必要かというと、AI開発のためには今のスーパーコンピュータでは十分対応できないのです。量子技術による量子コンピュータの開発、これが今世界で大きな競争となっています。また、量子レーダの開発もあります。量子レーダはF-35とかF-22といったステルス性能をゼロにします。これらについて中国は国を挙げて取り組んでいるのです。
そして特筆すべきことは、中国は宇宙衛星と地上局との間で量子暗号を使った量子通信を世界で初めて達成しました。従来の無線は簡単に傍受して解読することができますが、量子暗号は解読できないと言われています。「暗号を制する者は世界を制する」という言葉もあるように、情報収集の分野ではこれまで、暗号傍受の分野も含めて圧倒的にアメリカが進んでいましたが、中国の量子通信技術の進歩により今やアメリカの優位が崩れようとしているのです。
五 中国のデジタル覇権を断固として拒む、国を挙げてのアメリカの決意
中国のデジタル・シルクロードによる世界秩序の再構築に対するアメリカの恐れ、警戒感は相当なものがあります。ですから、トランプ大統領は中国に対して米中貿易戦争を仕掛けているのです。最初はZTE(中興通訊)を目標にして倒産寸前まで追い詰め、今はファーウェイがこれ以上拡大成長しないようにと徹底的に叩いています。
現在の中国の躍進には、経済建設優先の鄧小平の改革開放路線が大きく貢献しています。私が習近平を見ていて「まだまだだな」と思うのは、中国の躍進を支えてきた、鄧小平が掲げた「韜光養晦(自らの力を隠し蓄える)」という考え方をよく理解していないのではないかというところです。
習近平が国家主席になったのは2012年ですが、彼は従来の「韜光養晦」をかなぐり捨てて中華民族の偉大なる復興というアドバルーンをあげました。即ち、中華人民共和国建国100周年の2049年までに「アメリカを追い越して世界一の国家になる」という目標を掲げました。それ以降習近平は、「海洋強国として太平洋を二分する」、「宇宙強国として宇宙衛星で世界を支配する」、「航空強国としてボーイングを追い越す」、そして「2030年までにAIで世界トップになり、2049年までに世界一の科学技術強国になる」などの目標を公表しています。
そして「中国製造2025」、即ち「2025年までにAI等の半導体製造において自給率70パーセントを目指す」ということを具体的に世界に宣言したところで、それに対するアメリカの反発を買っているわけです。「アメリカに追いつく」ことから大きく踏み出し、「アメリカに挑戦する」という露わな姿勢に対してトランプ大統領が怒りを爆発させたのが米中貿易戦争、ひいては米中覇権争いになっているのです。
ここ数年、米国における反中国感情はトランプ大統領だけではなく、共和党も民主党も超党派で凄まじい勢いで���き起っています。私がハーバードに行った2015年にはこれほどの反中国感情はアメリカ国内には見られませんでした、オバマ大統領からトランプ大統領に替わり劇的に中国脅威論が高まりました。民主党の議員たちも中国に関しては、共和党と共通の脅威認識を持っています。トランプ大統領の対中国強硬政策、米中貿易戦争は超党派の支持を受け、アメリカの多くの国民が中国の覇権を認めてはいけないと思っているのです。
アメリカはいろいろなシステムが整っていますので、例えばUSCC(米中経済安全保障調査委員会)という議会の超党派の調査委員会がありますが、中国の脅威に関して事細かく調査報告を行っています。アメリカのCIA(中央情報局)、FBI(連邦捜査局)、DIA(国防情報局)、NSA(国家安全保障局)など16の情報機関とこれらの人事・予算を統括する国家情報長官(DNI)のみんながこぞって中国の脅威というものを訴えているのです。
「対米外国投資委員会(CFIUS)」は、アメリカに投資をする外国企業をしっかりと審査しています。かつては、アメリカをはじめイギリス、ドイツの企業が中国に買収されて最先端の技術が随分流れました。しかし今は、CFIUSが厳しく中国によるアメリカ企業の買収を監督しています。またそれだけではなく、CFIUSは中国企業が日本の会社を買収するときに、その日本の会社が「アメリカの安全保障に関係していないか」についても審査をしています。例えば、中国、台湾に買ってもらっているジャパンディスプレイも、これからはCFIUSの審査により難しい局面を迎えるのではないかと言われています。このように中国の最先端技術に対して、アメリカがさまざまな手段を使って妨害する傾向はこれからも続くでしょうし、米中の派遣争いは日本にとっても無関心ではいられないことなのです。
今、中国経済が危機的な状況にあると言われていますが、国防費だけは増大しています。経済の動向にかかわらず、社会主義、共産主義の独裁国家は国防費を下げることはありません。中国の「覇権の追求」は止むことはないと私は思っています。
中国は簡単には倒れません。トランプ政権がなぜあれほどまでに中国に対して厳しい態度を取っているかというと、中国の実力を認めているからなのです。習近平が築き上げてきた独裁体制はある面から見れば危機に対して迅速、効率的に対応できるシステムとも思われます。我われが価値を置いている民主主義や自由は確かに大切ではありますが、それに勝るとも劣らないメリットを独裁体制は持っているかも知れないわけです。この問題は、これから我われが心してかからなければいけないことだと思います。いずれにしろ冒頭にお話ししたように、私は社会主義、共産主義による独裁体制は最終的には悲惨な結果を迎えると思っていますので、現在の米中貿易戦争、米中覇権争いの行方を注視しながら、最悪の事態をも想定して対応策を検討していかなくてはと思っています。
六 米中の狭間で日本が生き延びる道 ~原点に戻り、国を挙げて国力をつけること~
それでは結言に入りたいと思います。サミュエル・ハンチントンは「文明の衝突」の中で「日本はアメリカ側につくか、中国側につくか決断を迫られる」ということを言っています。彼が「文明の衝突」を書いたのは1990年代ですが、その時点で「中国はアメリカの強敵になり覇権を争う」ということを予言しているのです。そしてその中で「日本は蝙蝠のようにどっちつかずの対応にならないように気をつけなければならない」ということを警告しているのです。もちろん私は「日本はアメリカ側につくべきだ」と思っていますが、中国は力のないものは軽蔑して「力のあるもの」しか尊敬しません。日本がこれから米中覇権争いの中にあって存在感のある国家として生き延びるためには、日本自身がもう一度国力を復活させなければいけないと思います。それは政治力、経済力、科学技術力、国防力、人口など広範に亘りますが、国を挙げて日本の国力を上げる努力をしない限り、米中覇権争いの中で日本は埋没してしまうでしょう。「失われた平成の30年」を取り戻すことさえできない事態になるかも知れません。
日本は戦略的に思考する努力をしなければいけません。日本は国家安全保障戦略を策定していますが、今回の防衛計画の大綱、あるいは中期防衛力整備計画を策定する段階において国家安全保障戦略を改定しませんでした。私が一番危惧するのは、国家安全保障戦略では「中国が明確な脅威だ」とは書いていないことです。脅威を明確にしていない国家安全保障戦略に基づいて、防衛計画の大綱或いは中期防衛力整備計画が今回改定されました。明らかに限界があります。中国を脅威だと明確に言えない日本、これに私は限界を感じるわけです。日本の防衛費はGDPの2パーセントまでは増大すべきです。毎年7パーセントずつ日本の防衛費を増やしていくと6年後には1.5倍になります。10年後には2倍になります。10年かけて防衛費をGDPの2倍にする努力は絶対必要なことだと思っています。しかし、防衛力を如何に整備するかという議論をするときに「中国は脅威でない」と言ってしまえば説得力は全くなくなってしまいます。中国を脅威と言わずして、日本の防衛力はこれ以上強くなりようがないのです。
日本の人口はこれからどんどん減っていきます。このまま時が推移すれば、日本の国力は低下するばかりです。何よりも「失われた平成の30年」から脱皮する特段の努力が必要になります。このように考えると、これからの日本はAI、量子技術、5Gなど最先端の技術分野において、過去そうであったようにもう一度中国を追い越し、アメリカにも負けない意気込みで突き進んでいかないと、日本の将来はないのではないかと思います。
日本では「働き方改革」について議論が盛んですが、私はこれを「働かない改革」と言っています。ファーウェイの強さは何かというと、軍隊的な経営方針なのです。任正非は人民解放軍の元将校で、ファーウェイを軍隊式に経営してきました。甘さはそこにはありません。日本の1970・80年代には猛烈社員という言葉がありましたが、このエネルギーが「ジャパン・アズ・ナンバーワン」と言われ、経済的にもアメリカの脅威となるぐらいに発展していった原動力となったと思います。そして今、日本から失われた「猛烈に働く精神」は中国の会社、特にファーウェイに見られるわけです。
今、防衛産業を見てみますと大変な状況になっています。これから国を挙げて「防衛技術イコール最先端技術」、「最先端技術イコール成長産業」と位置づけて���発を進めていかなければなりません。考えてみてください。アメリカの最先端技術は「国防高等研究計画局(DARPA)」を���じめとする国防省のさまざまな研究開発によって発展してきました。コンピュータ、インターネット、半導体、自動化の技術などすべて、国防産業、国防技術と連動しながら発展してきたものです。最先端技術の開発は軍事技術と切り離すことはできないのです。そして、最先端の技術において活路を見出さない限り日本の将来はありません。
中国人民解放軍は今、徹底的に最先端技術を導入した戦い方を追求しています。日本の防衛にも赤信号が点ろうとしています。中国の経済力、技術力、軍事力、このような手ごわい相手を前にしたとき、これまでのやり方で勝負することはできません。国を挙げての努力が必要なのです。
本日は皆さんに日本の明るい材料を提供できなくて申し訳なく思っていますが、明るい未来は閉ざされているわけではありません。そこに至る道は未知の世界でもありません。何よりも国民一人ひとりの意識改革、そして30年前の日本の黄金期を築いたファイティング・スピリットを取り戻すことが必要なのです。
以上で私の話を終わりますが、ご質問があればお受けしたいと思います。
どうもありがとうございました。
平成三十一年四月十日 公益財団法人日本国防協会 国防問題講演会講演録より
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「全国の同和を連れてくるぞー」現在、弊舎が追及している三重県津市相生町自治会長にからむ恫喝。音声で視聴した人は多いだろう。同自治会長は部落を盾に市や企業に要求行為をした。また現在、弊舎と解放同盟で係争中の「全国部落調査」裁判においても同盟員たちは「部落民」という立場に異常なほど執着する。
部落をピンポイントで転住する者、親類が部落だから自分も部落民と考える者、その子らに「部落」を継承させようという者…。人種や血統でもない「部落」という地位にすがり、そして左翼運動でもお馴染みの活動家や学者が「部落問題」に群がってくる。こうした一派自体が実は「部落化」しているように見えるのだ。
部落免罪符に執着する人々
9月28日、第3回証人尋問、弊社代表・宮部が「部落出身である」と証言する。すると「あなたは部落出身ではなーーーい」と原告弁護士が激怒する。
それから動員された傍聴席の部落解放同盟役員、活動家らも一斉に「何を言っているんだ」「うそつくな」とヤジが飛ぶ。なぜ人の出自に対して「嘘」と言えるのだろう。まるで「部落」が天下���免の印籠で、己と仲間以外、その印籠は使わせない! そんな不遜さが垣間見えた。
裁判は原則、静粛に膨張するのがルールだしそもそも大勢の活動家、シンパを動員している時点で公正で平等な裁判とは到底思えない。そしていきり立つ担当弁護士。刑事事件をテーマにしたドラマでありがちな心理戦というよりか「アジテーション」の類。あの強い言葉は被告に向けたというよりも傍聴席の“ クライアント”に向けた「闘っている」アピールだろう。なにしろ現在の士業たちは決して楽ではない。このポリコレ全盛期、活動家は絶好のクライアントでまた人権派弁護士という特化した分野で名を挙げられる。そんな意欲が伝わってきた。
当日は閉廷後、原告側は報告集会を開催。その様子は参加者のSNSが詳しい。
反ヘイト運動にも関わる上瀧浩子弁護士、李信恵氏の姿も。投稿した山本崇記氏は静岡大学准教授でいわゆる「社会学者」。京都朝鮮学校公園占用抗議事件の裁判支援会「こるむ」の事務局長としても知られる。朝鮮学校無償化等、旧しばき隊、こういった分野に詳しい方ならすぐに分かるだろう。いつもお馴染みのメンバーたちだ。
仲間のピンチとあれば必ず駆け付ける。とにかく「徒党」を組むと異様な結束力を持つ。今回、登場する面々に接触したことがあるが対話が成立したことはない。SNSでも即座にブロックする。なぜなら解放同盟周辺の活動家たちは対立する相手と関係したこと自体を問題視するからだ。一つ実例を挙げよう。自分の妻が部落出身だから解放同盟員だったという人物を取材したところ、なんと「示現舎に対応した」という理由で除名されてしまったのだ。(「特定企業で引き継がれる「大垣市人権のまちづくり懇話会」の怪」参照)。
社会に「人権啓発」を呼びかける割に、運動体が相手にするのはおおかた活動仲間、そして絶対に反論しない役所と企業、マスコミといったところ。
部落問題に関心を寄せる社会学者の論法
「社会学者」という存在も人権問題、部落問題に欠かせない。そういえば労働研究者の上西充子氏がご飯論法という用語を作り、到底流行ったとは思えないがなぜか流行語大賞の候補になった。ならば部落問題における社会学者論法というものをご紹介しよう。
弊舎の活動に対する批判集会、シンポジウムでしばし「社会学者」なる人々が登場する。密室の集会で「示現舎許すな」というアジテーションに終始するのみだが、それでも多少なりとも対��できたことがある。そんな中で彼らの「論法」を掴み取った。
●学会では部落差別があると結論付けられている。部落差別を調べた統計がある!
これが最も多い。学会と言ってもどのような学会なのか明示されることはない。しかも学会の主張や決定事項が一般市民を制限するものでもないし、学会が社会の「上位概念」でもない。そこで何が討議されているのか共有されていない。「統計がある」。これは個別に部落調査でもしたのだろうか。もしそんなものが存在するならば見せてほしい
●自分で調べてください! 勉強してください。
根拠を問うとこのような返答が待っている。これは社会学者に限らず活動家肌の学者、マスコミ関係者でも見られるが…。
●だから児童虐待がDVが後を絶たない
おや、部落問題を話していたのではない? それがいつしか児童虐待やDVの話になりイエという話にすり替わっている。このパターンも少なくない。大学教員、研究者の間で「人権問題」は虎の尾。これを踏むとキャリア形成の道はまず絶たれる。だから懸命に人権問題に関心を持とうというのは悲壮ですらあるが結果、社会学者という存在を貶めている気がしてならない。
なお老婆心ながら助言を。「部落差別許すな」と叫んだところで自身が排除や糾弾から逃れられると思わない方がいい。やはり人権問題の講師が仲間内からつるし上げられたケースを示しておく。先鋭化した運動の敵意というものは必ず内に向かうものである。
2018年12月18日、大阪港区波除HRCビルで開催された「『ネットと部落差別』研究集会」にはやはりどこかで見た顔ばかりが集まってきた。掲載した写真はその打ち上げの模様という。同じ陣容が、同じ対象に、同じような話を説く。もちろんこの集会で弊舎のことが話題にならないはずがない。密室、仲間内で論敵を批判するわけで、啓発や教育というよりも活動家たちの「戦意高揚集会」だ。
さてこの部落解放同盟山口県連・川口泰司書記長が全国部落調査の原告であるのはご存知の方も多いだろう。同氏は反差別活動家の李信恵氏とも懇意にしている。李氏と言えば大学院生のリンチ事件にも関与した人物。
2016年11月25日に山口市で開催された「第7回部落解放・人権確立をめざす県民のつどい」で主催者である同書記長は李氏を講師に呼んだ。
それから大学院生リンチ事件に関する告発本を刊行した鹿砦社と李氏は係争することになるが川口氏から2018年8月28日、陳述書が提出されていた。
私は、部落解放同盟山口県連の書記長の立場にあります。2016年11月25日に山口市で開催された「第7回部落解放・人権確立をめざす県民のつどい」に、講師として李信恵さんをお招きした講演会をおこないました。その際、私ども主催側に���して、李信恵さんは「リンチ事件の犯人なのに、なぜ、講師として呼んだのか。講師としては不適切ではないか。主催者は、リンチ事件の犯人と知った上で講師として呼んだのか」との抗議電話がかかってきたことがあります。
また、同イベントを「後援」している山口市役所にも、「なぜ、リンチ事件の犯人である李信恵が講師として呼ばれている集会を山口市が後援したのか」と抗議電話がありました。同イベントの事務局をしている部落解放同盟山口県連に、山口市から問い合わせがあり、丁寧に事情を説明した結果、「後援」取り消しには至りませんでした。以上の事実に間違いありません。
リンチ問題を問わず李氏がどういう見識があり人権問題の講師として呼ばれているか分からない。川口氏との関係があって招聘されたのは言うまでもない。要は「内輪」で仕事を振った格好だ。
現場ではどのような判断があったのか山口市人権推進課に聞いたが「担当者が変わり詳細は分からない」とした。同課によれば会場は山口南総合センター(山口市名田島)で約600人を集めて開催されたということ。「動員などはありません」(同課)としたが、行政、学校関係者、市教委から17人が出席したという。一般的な感覚ではそれを「動員」という。
それにしても本当に奇妙なものだ。いつも同じ面々が集まって、同じような主張を繰り返す。そして密室の空間で仲間とともに批判の声を挙げる。この手の運動は極めて狭い人間関係の中で展開されているものだ。
それはまるで「丑の刻参り」のような趣きすらある。一同で杭を持っては「示現舎が、鳥取ループが」と呪う。そこに人権問題の向上や、差別の解消という目的は汲み取れない。そして仲間の利益に反する者は許すな! と言わんばかりにどこからともなく集結する。その様は言うなれば「活動家部落」。部落! 人権! と声高に叫ぶ面々の部落化というわけだ。
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びくとるくん、聞いて。ぼくヴィクトルのことが…
ヴィクトルの隣で、勇利はひどくはにかんでいた。彼の照れた様子はかなりかわいらしく、ヴィクトルは胸が高鳴った。そんな勇利をいつまでも見続けていたいと思った。しかし、いまのヴィクトルには、それ以上に気になることがあった。勇利はすばらしい。彼は天使だ。ヴィクトルにとっての最愛だ。そんな彼が、いま、まさに──。 「あ、あの、ヴィクトル……」 勇利はまっかになってうつむき、そろえた膝に両手をのせると、思いきったようにヴィクトルのほうへ顔を向けて、つかえつかえ言い出した。 「ぼく、ぼく、あ、貴方のことが、ずっと、昔から……」 ヴィクトルはどうすればよいのかわからず、すっかりのぼせ上がってしまった。 「アイスキャッスルはせつでファンイベント?」 その話を聞いたとき、ヴィクトルの頭にひらめくものがあったけれど、そのときははっきりとした��たちを取っていなかった。 「うん、そう」 勇利はヴィクトルが載っている雑誌を熱心に眺めながら、こっくりとうなずいた。 「前もあったでしょ? ほら、ヴィクトル、いろいろやってたじゃない。スケート教室とか」 「ああ、ユウリクンに手伝ってもらったあれか」 ヴィクトルがとぼけて言うと、勇利はとがめるようにヴィクトルをにらみ、それからふんとそっぽを向いた。 「そう、それだよ。あのとき、ぼくはいなかったからね。ゆうりくんはいたみたいだけど」 ヴィクトルはくすくす笑った。すっかりご機嫌を損ねてしまったみたいだ。 「だから今度はぼくに何かして欲しいって言ってきたんだよ。迷ったけど、アイスキャッスルでしょ。そっけなく断ることはできないよ」 「なるほど。じゃあ、勇利とユウリクンの共演になるのかな」 「知らない。ぼくがいるんじゃ、ゆうりくんがいるのもおかしなあんばいだしね。もっとも、勝生勇利っていう見方でゆうりくんが取り扱われてるのかは知らないけど……」 その話を聞いたあと、ヴィクトルはしばらく沈思黙考し、勇利にないしょで優子に連絡を取った。 「やあ優子、元気かい?」 「わー久しぶり。どうしてる? そうそう、今度勇利くんがね、長谷津に帰ってきてイベントを……」 「そう、そのことで話があるんだけどね……」 勇利は予定の日になると、あまり気が進まない様子で帰国していった。ほかにもいくつか用事があるようだが、イベントにしてもそういう仕事にしても、彼はたいてい気乗りがしないのだ。スケートの練習と試合、それにアイスショー以外は苦手なのである。とくにファンとかかわることに関してはすぐに「気が重い」と言う。いつまで経ってもそんな様子なのだ。勇利らしいといえば勇利らしい。 彼が発つと、ヴィクトルも別の便ですぐにあとを追った。勇利にはひみつだけれど、ある計画が進行中なのである。 「できてるかい?」 勇利が仕事で東京に滞在しているあいだに、ヴィクトルはひと足先に長谷津へ到着した。 「もちろん。市の広報課の人との打ち合わせもばっちりだよ」 アイスキャッスルはせつの事務所へ行くと、部屋の片隅に勇利の姿の着ぐるみが座っていた。全体的にころころとまるく、ふんわりしている。顔立ちはひどくかわいらしい。勇利はこれを見て「本物よりかわいい」なんて言っていたけれど、ヴィクトルは本物もたいへん可憐だと思っている。 「これか」 そしてその隣に、同じように愛らしく、幼く誇張した着ぐるみが座っていた。こちらの顔はヴィクトルのものである。 「すごいね。いい出来だ。さすがは日本の技術だね」 ヴィクトルは笑いながら頭部を取り上げた。以前、イベントでこのゆうりくんを見たあと、びくとるくんもつくって欲しいと依頼しておいたのである。いつか使う機会があるだろうからと。ふたりがまた何か楽しいことをするとなれば市の宣伝にもなると、広報課は快く了承してくれた。 「ゆうりくんは何度か地元のイベントに出てるけど、びくとるくんはまだ一度もそういうのがないの」 優子が説明した。 「じゃあ、今回がそのお披露目だね」 ヴィクトルはすっぽりとびくとるくんの頭をかぶってみた。さほど重くない。思ったより楽である。なるほど、この感じで勇利はあのときすべっていたのか、と納得した。しかしこれでアクセルジャンプを跳ぼうとするとは……。勇利らしい。 「大丈夫そうか? 勇利がかぶったときはクワドを跳ぶなって言ったんだけど、あいつ、そう言われると跳びたくなる、なんて答えてたな」 「勇利らしい」 頭部を外すと、ヴィクトルは西郡に向かって笑った。 「大丈夫。ちょっと練習すれば、普段すべるのには問題なさそうだ。ところで進行はどんな感じ?」 「ヴィクトルのときは講演があったけど、勇利くんはそういうの苦手だから……」 優子の話に、ヴィクトルは可笑しくなってうなずいた。 「一応、質問コーナーとショーってことになってるよ。ショーにはびくとるくんも出るけど、質問コーナーのほうはどうする? 質問も勇利くんも日本語で話すから、ヴィクトルはわからないかも……」 「ああ、それでも一緒にいるよ」 ヴィクトルは気軽に答えた。 「とにかく、びくとるクンがそばにいるっていう事実が勇利には大事なんだ。日本語もすこしは理解できると思うし、勇利の反応も見たいしね」 「了解。ヴィクトルがいいならそれでいいよ。広報の人もヴィクトルにまかせるって言ってるし。ヴィクトルの思うようにしてみて。何か新しい案があったらすぐ提案してね。協力して実現できるようにするから」 ヴィクトルは満足してうなずいた。楽しいイベントになりそうだ。勇利の驚く顔がいまから目に浮かぶ。あとで「なんで言ってくれなかったの?」「ヴィクトルのばか」と怒るだろうけれど、それもまたかわいいだろう。 「それにしても」 西郡が腕を組みながらおもしろそうに言った。 「人を──っていうか、勇利を驚かせるのが好きな人だよな、あんたも」 「そうして印象づけていかないと、俺の愛が伝わらないからね」 勇利は長谷津に到着し、もちろん実家である勝生家に帰った。ヴィクトルはといえば、当然ながら同じように戻るわけにはいかないので、近くに宿を取っていた。そういうわけで、打ち合わせのときに勇利とヴィクトルは──いや、勇利とびくとるくんは初めて会ったのだが、もこもこしたびくとるくんを見た勇利はずいぶん興奮していた。 「すごいね。いかにもヴィクトルって感じ。この威厳……麗しさ……」 「いや、俺にはいっこうにそのあたりは感じ取れねえけどな」 西郡に言われても勇利はまったく気にしなかった。彼はにこにこしながらヴィクトルに手を差し出し、「初めまして」と挨拶した。ヴィクトルは、勇利がかわいいと思いながら握手をした。 「イベントのあいだはずっとびくとるくんがいるからね。ショーにも出てもらうことになってるから」 優子が説明した。 「え? ヴィクトルとすべるの? 恥ずかしいな……」 「ヴィクトルじゃなくてびくとるくんな」 西郡の注意を勇利は意に介さなかった。 「同じことだよ」 大きなショーではないので、さほど念入りな練習は必要ない。勇利も、いままで演じたプログラムをさらうだけだ。短い練習時間だったけれど、ヴィクトルは楽しかった。もちろん、もうしっかりと稽古をして、着ぐるみを着たときのすべり方も習得している。さすがに四回転フリップは跳べないけれど。 練習のあと、事務所の片隅にたたずんでいる勇利を見かけた。何をしているのだろうと首をかしげてヴィクトルが見守っていると、彼は、座りこんでいるゆうりくんのほうへ身をかがめ、優しくささやいた。 「よかったね。君にもヴィクトルが来てくれて……」 どうやら勇利は、ゆうりくんがひとりぼっちだったことが気になっていたらしい。なんてかわいいんだ……とヴィクトルは感激した。俺も勇利から絶対離れないからね! イベント当日、まずはリンク近くの会議室を貸し切って、質問大会がおこなわれた。司会をする��は優子だ。並べられたパイプ椅子に座った子どもたちを前にした勇利は、ずいぶん緊張しているようだった。入場は自由なので、ほかにもたくさん観客がいたし、子どもたちの保護者も大勢見ている。そのせいだろう。いつも人に見られる仕事してるのに、勇利はすぐこれだから……とヴィクトルはほほえましい気持ちで彼を見守った。もちろんヴィクトルも、びくとるくんとして手を振ったり、勇利を安心させるように背を撫でたりしていた。びくとるくんは、ゆうりくん同様、しゃべってはいけないのでもどかしい。 「どうもありがとう、びくとるくん」 ヴィクトルが力づけるように手を握ると、勇利が儚い笑みを浮かべてびくとるくんを見た。ヴィクトルはいますぐキスしようかと思った。 質問内容は、「どうしたらスケートがじょうずになりますか」「得意な技はなんですか」「普段どんな練習をしていますか」といったスケート関連のものから始まった。勇利はよく考えながら、ゆっくりと答えていった。日本語なので、ヴィクトルにはあまりわからない。しかし、すこしは日本語も上達したし、なんとか理解できるものもあった。わからなくても、勇利が照れ笑いを浮かべたり、困ったように頬に手を当てたりしているのを見ているだけでヴィクトルは満足だった。抱きしめたいほどかわいらしい。ときおり優子がヴィクトルに気を遣ってか、「びくとるくんにはきっとわからないだろうから」と言ってさっと英訳してくれたりもした。中でもおもしろかったのはこの質問だ。 「勝生選手は、ゆうりくんとどっちがスケート上手いと思いますか?」 その場にいた全員が笑い、勇利も笑った。彼ははにかみながら答えた。 「えー、えっと……、ぼくです」 さらにみんなが笑った。ヴィクトルも笑いながら、ゆうりくんもじょうずだったよ、と思った。ダブルアクセルで転んだけど。 質問はだんだんと私的なことにも及んで、勇利は答えづらそうだった。ただ、「普段、家では何をしていますか?」という問いには、勢いこんで「ヴィクトルの動画を見ています」と返事をしていた。こういうところは相変わらずだ。 「ヴィクトル先生とは仲がいいですか」 この質問には、勇利も、着ぐるみの内側にいるヴィクトルも笑ってしまった。 「はい、すごく仲がいいです。たまに喧嘩もしますけど」 「どんなことで喧嘩しますか」 「え? えーっと、時間になってもぼくが練習をやめないとか、そういうことですね。叱られます。家では、ぼくのほうが怒ってるかもしれません」 「勝生選手が怒るって想像つかないですね」 これは優子のあいづちだ。 「いや、すぐ怒りますよ」 「どういうことで?」 「うーん、洗濯物で、ヴィクトルの靴下が裏返ったままとかそんな……」 これには優子や保護者が大笑いしていた。ヴィクトルは、そういえば怒ってたな、と思い出した。 「勝生選手は、ヴィクトル先生と喧嘩をしたら、どうやって仲直りしますか?」 「なんだろう……。そんなにすごい喧嘩じゃないから、わかりやすい仲直りじゃないですね。いつの間にか普通に話してる感じです。ぼくがいつまでもぷりぷりしてることもあるけど、そういうときはヴィクトルが花を買ってきたり……」 「ゆるしてあげるんですか?」 優子が尋ねた。 「そんなんじゃごまかされないって思いますけど、にこにこしながら花を差し出されたら、ゆるしちゃいますね。怒ってたことがどうでもよくなります。まあ、実際、つまらない喧嘩なので……」 そうか、勇利、そういう気持ちなのか……。かわいい、とヴィクトルはじんとなった。次怒らせたときは、両手一杯に花を買っていこう。もちろん怒らせないのがいちばんなのだけれど、勇利は、ヴィクトルが気がつくとぷんぷん怒っているのだ。 「はい!」 ひとりの少女が勢いよく手を挙げた。指名されると、彼女はまっすぐに勇利を見て言った。 「勝生選手は、ヴィクトル先生とちゅーしたことはありますか?」 勇利が咳きこみ、子どもたちが歓声を上げ、大人は一斉に大笑いした。ヴィクトルは、彼女が何を言ったのかはわからなかったけれど、「ちゅー」という単語は聞き取れた。「ちゅー」はキスのことではなかっただろうか? それに、自分の名前も聞こえたようだ。ヴィクトルがにやにやしていると、すかさず優子がそれを英語にして「すてきな質問だよね、びくとるくん!」と言った。ヴィクトルは大きくうなずいた。 「勝生選手、いかがですか?」 優子は情け容赦なく勇利に尋ねた。勇利はまっかになって口ごもった。 「それは──その──そうですねえ──」 「あるかないかの簡単な質問ですよ」 「ええと……」 勇利は口元を押さえてそっぽを向いた。 「ご想像におまかせします」 「ずるいですね!」 みんながどっと笑い、勇利はそっと汗をぬぐった。ヴィクトルは、本当のことを言えばいいのにと思った。俺はぜんぜん構わない。勇利のくちびるは、甘くて、やわらかくて、とろけるようで……すてきなのだ。 「はいはーい!」 また別の少女が手を挙げ、目をきらきらさせて口をひらいた。 「勝生選手のその指輪は、結婚指輪ですか?」 勇利がまた顔をそむけた。彼はちいさな声でぼそぼそと答えた。 「そ、そういうものではありません」 「じゃあ婚約指輪?」 ずいぶんませたことを言う子だ。いや、いまの少女はこんなものだろうか? ヴィクトルは際限なく照れている勇利をしあわせな気持ちでみつめた。そうだと言えばいいのに……。 「この指輪は、ヴィクトルとおそろいではありますが、そんな意味のあるものじゃありません」 勇利はきっぱりと言った。ヴィクトルは、なんだつまらない、と思った。勇利は婚約もしていないような相手とキスするのだろうか? まったく……。 「じゃあ、勝生選手はヴィクトル先生のことが好きですか?」 今度は男の子が元気に質問した。勇利はしどろもどろになりながら、「あの……」とつぶやいた。彼はみんなが笑う中しばらく思案し、ふいに勢いよく顔を上げた。 「す、好きです。もちろんです。ちいさなころからあこがれでした。その気持ちはいまも変わりません」 ヴィクトルは大きくうなずいた。もちろん、勇利ならそうだろう。そう言えるはずだ。彼がヴィク��ルを想う気持ちに恥じるところはないのだ。世界じゅう、誰だって知っていることである。 しかし勇利は、次の質問にはまたのぼせ上がったようだった。 「じゃあ勝生選手は、ヴィクトル先生に告白をしたことはありますか?」 コクハク──。それを聞いてヴィクトルはぴんときた。知っている。日本のコクハク。貴方が好きです、付き合ってください、と打ち明ける習慣だ。それがなければ恋人になったとは言えないらしい。ヴィクトルは──そう勇利に言われたことは、いままで一度としてなかった。 「勝生選手、いかがですか?」 優子が笑いながら勇利に尋ねた。勇利はまっかになってうつむき、またしばらく黙りこんだ。彼は急にそっと手を伸べると、すぐ隣にいるびくとるくんにふれ、背中に隠れるようにしてちいさく言った。 「びくとるくん、たすけて……」 全員が大笑いし、ヴィクトルは思わず勇利を抱きしめてしまった。勇利、かわいい……。いいんだよ、告白なんてしなくても。勇利の気持ちはわかってるからね……。 「ここはびくとるくんに免じて、勝生選手をゆるしてあげましょう! 質問コーナーはこれで終わりです。午後はアイスキャッスルはせつで勝生選手とびくとるくんのショーがありますので、みなさん、ぜひいらしてくださいね!」 すかさず優子がしめくくり、その場は解散になった。勇利くんかわいい、勇利くん純粋ですてきだよ、という声が聞こえた。ヴィクトルもそれに賛成だった。 「大丈夫?」 優子が笑顔で勇利に尋ねた。勇利はびくとるくんにくっついたまま優子に顔を向けた。 「こんな恥ずかしい思いさせられるなんて……」 「あははっ。子どもは手加減しないもんねえ。私も楽しかったよ。でも勇利くんはああいうのかわせないもんね。勝生選手の普段にはない魅力が出ててよかったと思うけど」 優子がなぐさめても、勇利は恥じらってしょぼんとしていた。ヴィクトルは勇利の背を優しく撫でてやった。 「ぼくの味方はびくとるくんだけだよ……」 勇利がさらにくっついてきたので、ヴィクトルは得意になった。そうだろう。俺は勇利のことは絶対に守るからね! 「勇利くん、アイスキャッスルの事務所にお茶とお弁当用意してあるから食べて」 「うん……」 勇利は溜息をつきながら、リンクへ向かうべく歩き出した。ヴィクトルも昼食の時間である。勇利と一緒にいたいけれど、着ぐるみを脱ぐことになるのでそれは無理だ。ヴィクトルがしょんぼりした後ろ姿を見送っていると、勇利が扉のところで振り返った。 「びくとるくん、あとでね……」 ヴィクトルはうんうんとうなずいた。すると勇利がにこっと笑った。かわいい……。 誰もいなくなった会議室で、ヴィクトルも用意されていた弁当を食べた。口を動かしながら、彼は、さっきの勇利の様子を思い出していた。勇利、かわいかったな……。考えるだけでほほえんでしまう。ヴィクトルとの仲を訊かれる勇利。ヴィクトルとの指輪について話す勇利。ヴィクトルを好きだと答える勇利。ヴィクトルに告白したかと訊かれてしどろもどろになる勇利……。 ああ、俺の勇利。 しかし、ヴィクトルはすこし心配になってしまった。勇利はあんなに純真で大丈夫だろうか。キスをするときは、なかなか自然にヴィクトルにゆだねることができているようなのだけれど、そのうちもっとさきへ進むときが来たら──、どうなってしまうのだろう? 「まあ俺が勇利を安心させるからいいけど……」 ヴィクトルは機嫌よくからあげを口に入れた。 食事を終えると、ふたたび着ぐるみを着こみ、びくとるくんとなって会議室を出た。まだ時間はあるけれど、勇利と一緒にいたい。リンクへ向かおう。 途中、いろいろな人に声をかけられた。ヴィクトルは手を振ってにこやかに応えた。 アイスキャッスルはせつにたどり着いた彼は、階段を上ろうとしたところではっと足を止めた。勇利がそこに座ってぼんやりしていたのだ。 「あ、びくとるくん」 勇利はかすかに笑って顔を上げた。 「びくとるくんは、ごはん食べたの?」 彼はびくとるくんには、ずっと英語で話していた。打ち合わせの時点からである。勇利から見ると、びくとるくんはヴィクトルでしかないので、ほかの言語を使うということは考えつかないのかもしれない。 「ぼくも食べたよ。すこしだけど。ショーがあるからあんまりおなかいっぱいにしちゃまずいしね」 ヴィクトルは勇利の隣に腰を下ろした。勇利は膝に頬杖をつき、はあ、と溜息をついた。ヴィクトルは心配になった。さっきの質問を気にしているのだろうか? ヴィクトルが顔をのぞきこむと、勇利は笑って口をひらいた。 「考えてたんだ」 何を? 「みんなに言われたこと」 ヴィクトルはどうしようかと迷った。優しくなぐさめてあげたいけれど、いまは口を利くことができない。 「あ、ちがうんだ。いやだったとか、落ちこんでるとかじゃなくて」 勇利がすぐにかぶりを振った。 「恥ずかしかったけど……、まあそれはそれで。ヴィクトルとのことを質問されるのなんていつものことだしね」 それはそうだ。ヴィクトルと勇利の仲を気にしている記者は多い。ヴィクトルだって訊かれる。���っとも、ヴィクトルは堂々と勇利が好きだと答えているけれど……。 「でも、さっき、告白って言われたでしょ?」 勇利は空を見上げながらつぶやいた。 「考えてみたら……、ぼく、ヴィクトルにそういうことしたことないなあって」 「…………」 「ぼくがヴィクトルを好きなのなんてヴィクトルは知ってるだろうけどね。最初から……。だけど、知ってるなら言わなくてもいいってものでもないのかなって」 そんなことはない。もちろん言ってくれたらうれしいけれど、ヴィクトルは無理に告白させたいわけではないのだ。ヴィクトルは、気にしなくていいと伝えられないことにもどかしさを感じた。 「だって、ヴィクトルはいつもぼくのことどう思ってるか言ってくれるし」 それは俺が好きで言っているんだ。 「取材で訊かれたときもそうだし、普段、ぼくへも……」 勇利はぽっと頬を赤くした。 「ぼ、ぼくのこと……、か、かわいいとか、可憐だとか、いとおしいとか、……ぼくがどれだけ大事かとか……」 言うたびに、彼のほっぺたはぽっぽっと赤くなっていった。 「あ、あ、愛してる……とか……」 勇利は両手で頬を押さえた。 「い、いっぱい言ってくれるから……」 「…………」 ヴィクトルは難しい顔をして黙りこんでいた。あまりに勇利がかわいくて、かえって妙な表情になってしまうのだ。着ぐるみを着ていなかったら、勇利に、「ヴィクトル、どうしたの!」と驚かれたことだろう。 「そういうのは恥ずかしいから言わないで欲しいと思うこともあるけど、やっぱり……うれしいし」 勇利はささやいた。 「矛盾してるけど」 ヴィクトルは勇利の横顔をじっと見た。頬を清楚に赤く染めてたどたどしく打ち明ける勇利は、ひどくきよらかでうつくしかった。キスしたい。 「なのにぼくは何も言ってないなあって」 勇利は憂鬱そうにつぶやいた。 「雑誌とかポスターとか演技とか見てるときは、自然に口から出ちゃうんだけど……でもヴィクトル本人にはなかなか言えないんだよね」 はあ、と勇利は溜息をついた。 「ちゃんと気持ちを伝えるべきだよね。ただ、なんていうか……、ヴィクトルが、キ、キスとかしてくるからさ……、余計恥ずかしくて。あれどういうつもりでしてるんだろう」 え!? ヴィクトルはぎょっとして勇利を勢いよく振り返った。あまりに強い動作だったので、あやうく着ぐるみがずれるところだった。伝わってないの!? 「す、好きだし、そういうのうれしいんだけど……、ヴィクトルは何か意味があってしてるのかな?」 勇利は目をそらし、口元に指をあててたどたどしく言った。ヴィクトルはあきれてしまった。勇利、おまえ……。 「キスしてもらえるからいい気になって好きだとか言い出したって思われたらいやだし……」 思うわけないだろう! むしろいい気になってくれ! ヴィクトルはそう叫びたい気持ちでいっぱいだった。 「……ああ、でも、これって言い訳だね。そんなの関係なく、大切なことなら言えるはずだもんね」 言い訳だとは思わないが、そういう前向きな気持ちになっているなら、ぜひ好きだと言ってもらいたい。勇利が無理をするのでないのなら。ヴィクトルは考えこみ、また、勇利も思案にくれた。 「……ねえ、びくとるくん」 勇利はしばらく黙りこんだあと、何かこころぎめをしたように顔を上げた。 「ぼく、たぶんヴィクトルを前にして気持ちを伝えようとしたら、かなり緊張して、焦って、つかえて、まともに話せなくなると思うんだ」 ヴィクトルは勇利を見た。勇利の瞳はひたむきで、黒い輝きは慕わしかった。 「だから、ちょっと……、よかったら……、練習をさせてくれない?」 ヴィクトルはきょとんとした。練習? 「いまからびくとるくんに、ぼくがヴィクトルに言いたいことを言うから……」 ヴィクトルは目をみひらいた。 「聞いててくれないかな?」 勇利は両手を握りあわせ、懇願するようにヴィクトルをみつめた。 「びくとるくんて、一緒にいると、なんだか、本当のヴィクトルといるみたいな気になってくるんだよ。なんていうのかな……気配っていうか、持っているこころっていうか、存在そのものが……ヴィクトルで」 ヴィクトルはどきりとした。勇利は目を伏せてつぶやいた。 「あたたかいし……、そばにいてくれると、ちょっとどきどきするんだ……」 勇利はすぐにおもてを上げ、ちいさくほほえんで続けた。 「だから、おねがい……」 「…………」 「聞いてくれるだけでいいんだ……」 勇利の頬が、本当にどきどきしているみたいに紅潮した。かわいらしい。しかしヴィクトルのほうは、「ちょっとどきどきする」どころではなかった。たちまち鼓動が激しく高鳴った。勇利があの「コクハク」をする? いまから? 自分に? もちろん彼はヴィクトルをヴィクトルと知ってするわけではない。それはわかっている。わかっているが──。 本当に? 本当に勇利は告白をするのか? してもらいたいとは思ったけれど──本当に? 「……いい?」 勇利がかすかに首をかしげて尋ねた。ヴィクトルは、だめだと言うことができなかった。こんな──ヴィクトルだけれどヴィクトルではない、複雑な状況で気持ちを打ち明けられるなんて奇妙だが、断る理由が見当たらなかった。だって、ここで拒絶するのはおかしいではないか。ただ練習をさせてくれと言っているだけなのに、それはちょっと困る、なんて──。 勇利が顔をのぞきこんできた。ヴィクトルは反射的にうなずいてしまった。勇利がぱっと瞳を輝かせた。 「ありがとう、びくとるくん」 ヴィクトルは反射的にもう一度うなずいた。どうしようと思った。どうしようといっても、勇利の告白を聞いているよりほかはないのだけれど。 「じゃ、じゃあ……、言うね」 勇利がこころぎめをしたように胸に手を当て、深呼吸をした。彼は、まるで演技前のように集中力を高めている。かなり緊張しているようだ。しかし、彼だけではなく、ヴィクトルもまたまったく平静ではなかった。 「あ、あの、ヴィクトル……」 まっかになった勇利は、たいへん愛らしかった。彼はうつむきこみ、左右くっつけている膝に両手を添えて、ぱっとおもてを上げた。 「ぼく、ぼく、あ、貴方のことが、ずっと、昔から……」 ヴィクトルはもうわけがわからなかった。どうなっているのだ。勇利は告白をしている。しかし彼は、ヴィクトルをヴィクトルだとは思っていない。けれど、これは確かに、ヴィクトルが言われるべき言葉で、聞いているのはヴィクトルなのだ。 「貴方のことが、昔から……昔から……、」 勇利はつかえつかえ言って言葉を切り、溜息をついた。ヴィクトルはどうにも落ち着かなかった。この環境で言われるのは困るけれど、勇利が「やっぱりやめた」と言い出すのもなんともせつなかった。 「昔から……」 「…………」 「ああ……、こんなんじゃ、ぼくの気持ちは伝わらないかもしれない……」 勇利は途方に暮れたように言った。 「どう言えばいいんだろう。もっとヴィクトルに本心を伝えたいんだけど。でも思ってることを全部言うっていうのは難しいものだし、気恥ずかしいね。びくとるくんはそういうの、平気?」 勇利への愛はすべて口に出しているし、そうするのに困難を感じたこともないヴィクトルは、どういう態度をとったものか迷った。しかし勇利のほうは返事を期待していないようで、ふっと吐息を漏らして遠くをみつめた。 「びくとるくん、びくとるくんはびくとるくんだからもちろん知ってるだろうけど、ヴィクトルってそりゃあすてきなんだよ」 ヴィクトルは完全に落ち着きをなくした。 「スケートがじょうずだし……、かっこいいし……、いかにも皇帝っていう感じで威厳があって、品格があって、でもちっともえらそうじゃないんだ。笑うと愛嬌があって、いつもぼくにほほえみかけてくれるんだよ。大人で、すごく優しくて、ぼくを見ていてくれるんだ。でも、この説明で完璧というわけにはいかない。ヴィクトルは子どもみたいなところもあって、変なわがままをすぐ言うし、ぼくには理解不能なことを考え出しては悦に入ってるし、ぼくの服を燃やそうとするし、本当に困るんだ」 そう言いながらも、勇利はぽっと頬を赤くした。 「でも……、そういうところも……、す、好き……」 そのささやかなつぶやきに、ヴィクトルはもう、いっそこのかぶりものを取り払って、「俺も愛してる!」と叫ぼうかと思った。そうしなかったのは、勇利がヴィクトルのほうを向いて、「びくとるくんは告白のやり方って知ってる?」と相談したからである。 「ただ好きだって言うだけじゃ事足りないよね……だってヴィクトルだもの。ヴィクトルには言いたいことがたくさんあるんだ……。なのに上手く言えない。何なんだろう、この矛盾は。こういうものなのかな……」 はあ、と勇利はまたせつなげな吐息を漏らした。彼の悩ましく儚い感じは、ヴィクトルの胸を激しくうずかせるのにじゅうぶんだった。 「だいたい、どんなふうに切り出せばいいのかよくわからないよ。ぼくとヴィクトルは、スケート以外では、いつもたわいない話をしてるわけだし。テレビ番組についてとか、明日の天気とか、料理の献立のことを話したあとで、ところでヴィクトル、貴方のこと好きなんだけど、なんて言ったらなんのことかと思われる」 どんなときに言われても、なんのことかなんて思わないぞ! ヴィクトルはこころの中で請け合った。 「それに、ヴィクトルはよくぼくのことダサいって言うし……。ぼくのダサさに気を取られて、『え、なんて言った? 聞いてなかったからもう一回』って言うかもしれない。二度言う勇気はないよ」 ダサいとか、そういうことはどうでもいい! 確かに勇利はダサいけど、告白されるときにそんなことが気になるわけないだろう! 「スケートしてるときはいいんだ。スケートしてるぼくはうつくしいと言ってくれるんだ。つまり、衣装姿で打ち明けるべきなのかな」 スケートをしている勇利はうつくしいが、普段がだめだと言ってるんじゃない! いつもの勇利は可憐でかわいい! 「ああ、そういうのは衣装じゃなくて正装がいいのかな? それならまだ……。眼鏡は外したほうがいい?」 どっちでもいい! どっちでも勇利はかわいいぞ! 「はあ、でも……」 勇利はさらに溜息を漏らした。 「どんなに外見をとりつくろっても、問題はそこじゃないね……。だめだ、ぜんぜん練習になってないな。ごめん、びくとるくん、もう余計なことは考えないよ。もう一度やってみるから聞いてくれる?」 勇利は考えをまとめるようにかすかに眉を寄せ、口元に手を当てた。彼は長いあいだ沈思黙考すると、すっとおもてを上げて、真剣な目でヴィクトルを見た。まるで試合のときのように洗練された物腰で、顔つきはすずしく、所作はうつくしかった。 「ヴィクトル」 勇利は凛とした口ぶりでゆっくりと言った。 「うれしいときも、苦しいときも……」 ヴィクトルはぞくぞくっとした。 「笑っているときも、怒っているときも……」 勇利はそっと息を吸った。 「貴方のことを愛しています」 彼はかすかにほほえんだ。ヴィクトルは、何も考えることができなかった。 「このさき、絶えることなく」 勇利はびくとるくんの手にそっとふれ、優しく瞬いた。 「ずっと、大好きです……」 ヴィクトルはもう息もできなかった。夢のようだった。勇利が愛していると言った。好きだと……。勇利の、真実の愛だ。 ヴィクトルのくちびるがふるえた。俺もだ。俺もだよ、勇利……。 「……これ、かなり恥ずかしいね」 急に勇利が困ったようににこっと笑った。 「うわあ、だめだ。こんなことヴィクトルに言えない……」 勇利は頬に手を当て、しきりとはにかんだ。 「えー……言えない。言えないよ……」 「…………」 「どうしよう。びくとるくん、どうだった?」 勇利はびくとるくんの顔をのぞきこんだ。 「変だった? 声、ふるえてた? ヴィクトルこういうこと言われたら困るかなあ。何か望んでると思われたらどうしよう。そういうことじゃないんだ。そういうことじゃないんだ……」 勇利はうつむいて両頬を押さえると、可憐な横顔を見せてつぶやいた。 「これ、練習にならないね。普通に恥ずかしいよ。びくとるくん、あきれてる? どう思った? びくとるくんはヴィクトルだから、何か意見を言ってよ。もうちょっとこうしたほうがいいとか。ねえ……」 ヴィクトルは優子を探して施設内を歩いていた。急いで伝えることがあった。さいわい、二番目にのぞいた調整室で彼女はみつかり、ヴィクトルは勢いこんで言った。 「ユーコ、頼みがあるんだ!」 ヴィクトルはびくとるくんの頭部を外した。優子は瞬いた。 「ショーのプログラムを変更して欲しい」 「え?」 「勇利のすべりも変える」 「いまから? 大丈夫かな……」 「大丈夫だ。演技自体は変えないよ。ただ、演出を……」 「うん、なになに?」 「えぇ? またゆうりくんになるの?」 午後のショー内容の変更を優子から聞かされ、勇利はびっくりした。 「うん。急で申し訳ないんだけど、いい?」 「いいけど、大丈夫かなあ……」 着ぐるみを着るとすべりも変わる。勇利は心配した。 「いまからちょっと練習してもらって」 「うん……」 「ほら、びくとるくんひとりじゃない? ゆうりくんがいないとさびしいかなあって」 「そっか……」 よくわからないが、そういうものかもしれない。勇利は納得した。 「じゃあ支度するよ。ゆうりくんは? えっと、事務所にいるんだっけ」 勇利は立ち上がり、事務所でゆうりくんの着ぐるみを着ようとした。 「あ、着ぐるみの下は『離れずにそばにいて』の衣装でね」 「え、なんで? 見えないのに」 「いいからいいから。見えないところから気を遣わないと」 「うん……」 すこし不思議だったけれど、勇利は深く考えず、言われた通りの装いをし、身なりを整えた。 「じゃあちょっとだけ練習してくる」 氷にのってみると、思ったよりなめらかにすべることができた。ゆうりくんの衣装は、いま「エロス」である。これを演じろということなのだろうと、プログラムをさらってみた。問題はなさそうだ。 「それと、途中で着替えて『Yuri on Ice』もすべって欲しいんだ」 優子がリンクサイドから声をかけた。勇利は「わかったー」と答えてこちらも練習してみた。よさそうだ。でも、と勇利は首をかしげた。これってぼくひとりのプログラムだよな。びくとるくんと一緒にすべることはできないと思うけど……。これだけ着ぐるみなしですべっちゃだめなのかな。まあ、統一性の問題なのかな。このあとにびくとるくんとすべるんだろうし。「離れずにそばにいて」かな? だけどあれをもこもこの着ぐるみ同士でやるって……。勇利は、ゆうりくんになってヴィクトルとすべったときのことを思い出してみた。ヴィクトルは洗練されているのに、自分だけころころ転がっていきそうだった。 「…………」 ま、まあ、今回はびくとるくんとだし! 転がるときはふたり一緒だし! 「勇利くん、いけそう?」 「うん、もういいよー」 「じゃあお客さんに入ってもらうね。一度リンクから上がって」 勇利は事務室に引き上げると、そういえばびくとるくんはどこにいるんだろうときょろきょろした。リンク前の階段で話してから姿を見ていない。あのときは告白の練習なんてして、考えてみるとかなり恥ずかしいなりゆきだった。びくとるくん、変に思ってないといいけど。 扉がノックされたので、勇利は反射的に返事をしようとした。しかし、ゆうりくんはしゃべってはいけないのである。でも、お客さんを相手にしてる場合じゃないし、いいのかな? 優子さんか西郡かも……。迷っているうちに扉がひらいた。入ってきたのはびくとるくんだった。 びくとるくん! さっきはごめんね、変なこと言っちゃって……。 勇利は近づいていき、話しかけようとした。しかしそこでまた悩んだ。びくとるくんにはしゃべってもいいのか? 難しいところである。びくとるくんはひとことも発しない。勇利もそれに倣ったほうがよいのかもしれない。 びくとるくんが、ふいにゆうりくんの手を取り、きゅっと握った。勇利はどぎまぎした。まるでヴィクトルに優しく握られたみたいな気持ちになってくる。びくとるくん、ほんとにヴィクトルみたいなんだよなあ……。雰囲気とか、なんとなくのしぐさとか、そばにいる感じが……。 びくとるくんが、かるく手を上下させた。ショーがんばろうね、と言っているのかもしれない。勇利はこっくりとうなずいた。 「勇利くん、始まるよ。支度できてる?」 優子がやってきたので、勇利は慌てて彼女についていった。 「『エロス』をやって、それから『Yuri on Ice』ね」 「うん」 「続けてだけど大丈夫?」 「いけるよ」 勇利はうなずいた。着ぐるみを着ての演技はいつもとはちがう神経を使うけれど、ジャンプなしなら連続でもなんとかなるということを勇利はもう知っている。問題はない。 観客はいっぱいになっていた。勇利はほっとした。がらんとしていたらかなりかなしい。たくさん見に来てくれてよかった。よし、やるぞ、と勇利は自分をふるい立たせた。 普段の試合やショーとはずいぶん心構えがちがうが、それでも勇利は「ゆうりくん」として精いっぱいすべった。転ばないようにしよう、と思った。それが大事だ。前はジャンプをしてころんと転倒してしまった。ひとりでは立てなかったから、あのときはヴィクトルが……。 そのおりのことを思い出し、勇利はぽっと赤くなった。今日はヴィクトルがいないのでさびしいけれど、びくとるくんと楽しくすべることはできそうだ。あとでヴィクトルにびくとるくんのことを教えてあげよう。 「エロス」の出来は上々だった。こんなにもこもこした着ぐるみを着て誘惑のプログラムをすべるのもおかしな話だけれど、その不思議な感じをみんな喜んでくれたようだ。当然ながら四回転フリップを入れるというわけにはいかなかったが、勇利はたいへん満足した。 続いて「Yuri on Ice」を演じ、こちらもすばらしい仕上がりだった。すべりながら、勇利の頭の中には、さっき練習したヴィクトルへの告白のことがあった。あのときは上手く言えなかった。スケートならば伝えられるのだろうか。ぼくは本当に言葉にするのが苦手な人間だ……。こうすればよいのか、こんなふうならぼくの愛はわかってもらえるのだろうか、と思案し、ヴィクトルを想いながら勇利はすべった。ヴィクトルのことだけ考えた……。 最後、ヴィクトルのほうへ手を伸べたかったけれど、それはできなかった。彼がここにいてくれたらいいのにと思った。勇利は拍手と喝采を浴びながら手を振った。丁寧に挨拶をして、さあどうしようと思った。照明が明るいままなのである。勇利を照らし続けている。このまま奥へひっこんでよいのだろうか? 勇利は迷った。手順を優子に訊いておけばよかった。暗くなると思っていたのだけれど。 まごつく勇利を、観客たちが笑顔でみつめていた。勇利は困ってしまった。勇利が何かすると期待しているのかもしれない。でも何もできないし──。 と、そのとき、新しい歓声が上がって勇利はびっくりした。何が起こったのかと顔を向けると、びくとるくんがこちらへすべってくるところだった。勇利はほっとした。そっか、びくとるくんの出番だったんだ。ぼくは下がったほうがいいのかな? それとも一緒にすべるのかな? 『みなさん』 ふいにリンクに放送が流れ、勇利は瞬いた。 『愛のこもったゆうりくんのうつくしい演技に、どうやらびくとるくんが魅了されてしまったようです』 みんなが笑い、手を叩いた。勇利は混乱した。どういうこと? うろたえる勇利の前にびくとるくんがたどり着いた。勇利は焦った。どうすればよいのだろう。何が始まるのだ? びくとるくんに訊きたいけれど、話してよいものか。えっと……。 ふいにびくとるくんが膝をついた。彼は左手でゆうりくんの手を取り、右手をうやうやしく胸に当てて、ゆうりくんの顔を見上げるようにした。勇利はどぎまぎした。 『びくとるくんが求愛しています』 は!? なに言ってるの!? 勇利はまっかになった。困るんですけど! どうなってるのこれ!? びくとるくんが、何か訴えるようにじっとゆうりくんを見る。勇利はわけがわからなかった。びくとるくんがゆうりくんに告白してるってことだよね? ぼくはゆうりくんを演じるべきなんだよね? でも、どんなふうに──。 『さあ、ゆうりくんはびくとるくんの愛を受け容れてくれるのでしょうか!』 ちょっと! 煽らないでよ! どうすればいいんだよ! わかんないんだけど! ていうか、こんな、公衆の面前で……。 あちこちから、「ゆうりくーん!」「応えてあげて!」「両想い!」「いちゃいちゃして!」と声が上がる。そんなこと言われても! 『ゆうりくんのびくとるくんへの純粋な愛は、果たして……』 あ、愛って……。いや、愛してるだろうけど! ぼくがヴィクトルを愛してるんだから、ゆうりくんだってびくとるくんを愛してるだろうけど! でも……。 『ゆうりくん、返事をしてあげてください!』 返事ってどうやって!? とりあえず、びくとるくんがひざまずいているのが気になったので、勇利は彼を立ち上がらせた。するとびくとるくんはゆうりくんの手を握り���まっすぐに目をみつめた。勇利は赤くなった。なんか……びくとるくんっていうか……ヴィクトルにみつめられてるような感じが……。 びくとるくんは視線をそらさない。勇利の頬はさらに紅潮した。もちろん、ゆうりくんはびくとるくんの愛を受け容れるだろう。わかっているのだ。わかっている。そうしないなんてあり得ない。それなら……。 勇利は思いきってびくとるくんに身体を寄せた。握られている手をちょっと握り返し、ゆうりくんは、びくとるくんにキスをした。歓声が上がった。それと同時に、照明がすべて消えた。 え!? 勇利はびっくりした。なに? 故障? それとも演出? いつのまにか、びくとるくんと手が離れていた。リンクサイドへ戻ったのだろうか? 自分も戻ったほうがよいのか、それともあかりがつくのを待つべきか、と迷っているうちに、ふたたびリンクが明るくなった。その瞬間、勇利は目をみひらいた。歓喜の声がどっと耳を圧した。 「ヴィ、ヴィクトル……!」 びくとるくんではない、すらっとした姿がすぐ目の前にあった。ヴィクトルは優雅に勇利の前でターンすると、うやうやしく一礼した。 『ゆうりくんの真実の愛、きよらかなキスが、びくとるくんを本当の姿にしてしまいました!』 みんなが笑って歓声を上げている。勇利はぼうっとした。ちょっと待って。ちょっと待って……。 『さあ、では、ゆうりくんのことも、本当の姿に変えることができるでしょうか?』 ヴィクトルが勇利の手を優しく取った。勇利はのぼせ上がった。ちょっと待って。待ってよ。意味わかんない。なんでヴィクトルがいるの? びくとるくんは? あ、入れ替わったのか。──入れ替わった? じゃあびくとるくんとヴィクトルは別人? そうだよね? まさか、びくとるくんが、そんなこと──。 ヴィクトルが顔を近づけた。勇利はまっかになった。うそでしょ。やだ。いや、やじゃないけど! こんなところで。ぼくだってしたけど。でもあれは、ゆうりくんがびくとるくんにしたのであって、ヴィクトルがゆうりくんにっていうのはどうかと思う……っていうかヴィクトル、どういうつもり──。 どうするべきかというのを思案する時間もなかった。ヴィクトルは勇利の手を握りしめ、甘くほほえむと、優しいキスをした。もちろん着ぐるみにしたのだけれど──、勇利は、まるで自分自身がそうされたかのような気がしてぽーっとなった。 またリンクが一瞬のうちに暗くなった。ぼんやりしているあいだに、さっと着ぐるみの頭を取られた。えっ、なに、困る! 以前、転んだときでさえ必死に守ったものをあっさり奪われて勇利は焦った。そのうちに身体の着ぐるみも脱がされてしまい、あぜんとした。待って、これじゃ、ただの勝生勇利──。 まばゆいひかりがぱっとリンクを照らし出した。色ちがいの衣装���着た勇利とヴィクトルが、氷の上で向かいあって立っていた。勇利は目を大きくした。 「勇利」 ヴィクトルが口をひらいた。にぎやかにはやし立てていた観客たちが一斉に黙り、しんとなった。 「スケートをしているときも、ふたりで笑いあっているときも」 勇利は瞬いた。 「変なわがままを言っているときも、勇利には理解不能のことを言っているときも」 はっとなって目をみひらく。 「きみのことを愛している」 勇利は息もできなかった。 「これからさき、永遠に」 ヴィクトルは勇利の右手をそっとすくい上げた。 「勇利、大好きだよ」 ヴィクトルが、おごそかに、勇利の指輪に接吻した。勇利は混乱のきわみにあり、何がなんだかわからなかったけれど、自然と身体が動いて、衝動的にヴィクトルに抱きついていた。ヴィクトルが笑って勇利を強く抱き返し、わっと祝福の声があふれた。勇利はヴィクトルのあたたかさに包まれた。 やがて、「離れずにそばにいて」が流れ出した。 勇利は衣装姿のまま、落ち着きなく事務所内を歩きまわっていた。ヴィクトルは、西郡や優子が気を利かせてくれたので、ひとりでその姿をくすくす笑いながら眺めていた。勇利の頬は紅潮し、瞳は星のようにきらきらと輝き、くちびるは可憐な色づきだった。ヴィクトルは、なんて綺麗でかわいいのだろうと思った。 「ああ、大勢の前であんなことしちゃった。ああ、ああ、もう」 勇利が思いつめたようにぶつぶつ言った。 「構うことはないさ。恥じるものは何もない。そうだろう? 俺は本当のことを言ったし、勇利のキスだって神聖だ」 「そうだけど、何もたくさん人がいる前で��らなくてもよかったよ」 「たくさん人がいる前でしてもよかったんじゃないか? 真実の愛に環境は関係ない」 「そうかな」 「そうだとも」 「そうかな。そうかな」 勇利が歩くたび、彼の青い衣装の裾がひらひらと揺れた。ヴィクトルはふいにそれを捕まえ、椅子に座っている自分の膝に勇利を引き寄せて、彼のくちびるを優しく奪った。勇利がまぶたをほそめ、彼のまつげがふるえた。 「……そんなにふたりきりのときがいいなら、こういうキスはどうだい?」 「そういうことじゃないんだよ。……ヴィクトルのばか」 勇利は上目遣いでヴィクトルを見た。口元は拗ねていたけれど、彼が本気で怒っていないのはあきらかだったし、「ばか」の響きは「だいすき」にしか聞こえなかった。 勇利は立ち上がると、溜息をついて上の空になった。その溜息も、ばら色の吐息といった感じだった。 「びくとるくんはどこにいるの?」 「え?」 「ヴィクトルと入れ替わったんでしょ? そうだよね?」 ヴィクトルはまじまじと勇利を見た。勇利は何やら焦ったような表情できょろきょろした。 「そうだよね? ぼく、びくとるくんに変なこと言っちゃったんだよ。謝らなきゃ」 ヴィクトルはしばらく勇利を観察した。勇利は必死の顔つきだった。ヴィクトルは黙っていたが、そのうちついに我慢できなくなり、笑い出してしまった。 「勇利、本気で言ってる?」 「そのはずなんだよ。別人のはずなんだよ」 「そうかな」 「そうだよ」 本気でそう信じているのだろうか。それとも勇利の願望だろうか? いずれにしても、ヴィクトルは勇利に現実を教えなければならない。 「勇利、びくとるクンは、いまごろユウリクンと一緒にやすんでるよ」 「え?」 「ユウリクンの真実の姿である勇利がここにいるんだもの。びくとるクンももちろんもう静かになっている」 「…………」 「わかるよね?」 勇利は嘆くそぶりを見せると、目元をてのひらで覆うようにしてうつむいた。 「勇利……」 ヴィクトルはくすくす笑いながら言った。 「びくとるクンは、俺なんだよ」 「…………」 「彼じゃなければ知り得ないことを俺は言っただろう? 俺が彼から聞いたと思ったのかい?」 「…………」 「現実逃避してたのかな。勇利、真実をみつめないとね」 勇利は押し黙っていた。彼は部屋の片隅にあるソファにふらふらと歩み寄ると、そこへぐったりと沈みこんで動かなくなってしまった。ヴィクトルは笑い声を上げた。 「勇利、勇利、何がそんなにつらいんだ?」 「信じられない……」 「そう衝撃を受けなくてもいいだろう? 勇利を驚かせる方法はあまり多くないんだよ。びっくりしてくれたようでなによりだ」 「びっくりとかそういう問題じゃない」 勇利は顔を伏せてうめいた。 「ぼく──ぼく、びくとるくんに、告白の練習を──」 勇利はまっかになって言葉を切った。ヴィクトルはにっこり笑うと、目も上げられずに力を失っている勇利の隣へ行き、彼の髪を撫でた。 「かわいかったよ」 「かわいかったとかどうでもいいんだよ!」 勇利はさっと首をもたげてヴィクトルをにらみ据え、しかしすぐに両手でおもてを隠してしまった。 「あんな──あんな恥ずかしいことを、ヴィ、ヴィクトルに聞かれ……」 「ああ、あのかわいい告白のことかい?」 「いちいち言わなくていい!」 「いいじゃないか。どうせ俺に伝える言葉だったんだろう?」 「そうだけどそうじゃない! あれで、言えそうにないなって確認したんだよ!」 「びくとるクンには言えるのに」 「びくとるくんはヴィクトルだけどヴィクトルじゃない!」 勇利は悲劇的な調子で騒ぎ立てた。 「しかも、ヴィクトルが好きってことだけじゃない……ヴィクトルがどんなにかっこいいかとか、どういうところが好きかとか、ぼくはさんざん……」 「勇利が俺をかっこいいと思ってるのはよくわかってる」 「ヴィクトルがわかってるのとぼくがあんなふうに言うのとではぜんぜんちがう!」 「まあそうだね。それに、俺も初めて聞くことがあったし……、理解不能なところが好きとか……」 「あー言わなくていいです!」 勇利は激しくかぶりを振った。ヴィクトルは可笑しくてたまらなかった。そしてそれ以上に、勇利がかわいくてたまらなかった。 「忘れてください!」 「忘れられるわけないだろう。あんなすてきな告白……」 「ぼくはべつに──ただ──ヴィクトルに──言ったことがなかったから……」 勇利はしどろもどろになった。 「ああ、うれしいよ」 「ヴィクトルに思ってることを言ってなかったから……それを告白しようと……」 「うれしいよ」 「でも無理だったし……、う、上手く言えなくて……」 「じょうずだったけどな」 「いや、もう、なんか恥ずかしいし……」 「告白の仕方なんか、どんなふうでもいいよ」 ヴィクトルはほほえんだ。 「勇利が気持ちを教えてくれるなら。どんな切り出し方でも、どんなにダサいかっこうでも、どんな物言いでも」 「…………」 「いつでも……」 勇利が黙りこんだ。彼はしばらく、ヴィクトルにもたれかかってなにごとか思案していたが、やがて意を決した様子になると、きっと顔を上げ、みずみずしい目つきでヴィクトルを見据えた。 「いますぐでも……?」 「ああ……、そうだ、その前に、教えておくよ。俺が勇利にどういうつもりでキスしてるのか、」 「それはあと」 勇利はヴィクトルのくちびるにすっとひとさし指を当てると、しっかりとした、凛とした様子でおとがいを上げ、身体をまっすぐにしてヴィクトルと向きあった。 「ぼくがさきです」 「…………」 「撤回する。びくとるくんに言えて、ヴィクトルには言えないなんてことはないよ。ヴィクトル……」 勇利はヴィクトルの耳元で愛の言葉をささやいた。びくとるくんに言ったよりもさらに情熱的で、慕わしく、向こう見ずで、いちずな告白だった。勇利が言い終えるころには、ヴィクトルはくらくらして目元を押さえなければならないくらいだった。 「……さあ、ぼくの言いたいことはこうだよ。わかってもらえた? じゃあヴィクトルがどういうつもりでぼくにキスしているのか教えて」 そこまでは毅然とした態度だった。しかし、ヴィクトルがそれを誠実に、熱っぽく、真剣に打ち明けるにつれ、彼はだんだんと赤くなり、よるべなく瞳を揺らし、ひどくはにかんで、殊勝らしくうつむいてしまった。 「勇利、どうした?」 「あ、あの……」 勇利は言った。 「ぼく、ゆうりくんになるんで、彼に言ってもらえません?」 「だめだ」
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200104_メタなネタ
年末年始バタバタしていてテレビを観てる時間もなかったので(Wi-Fiもないところにいたので)、東京の自宅に戻ってきてYoutubeやTwitterなどで遅れた分を取り戻しているのだけれ���、今年はお笑いのトピックが例年よりも多かったように感じた。「お笑い第7世代」と呼ばれる若手芸人たちが色々��特番に出ていたり(フワちゃんの勢いがすごい)、『M-1グランプリ2019』ファイナリスト・ぺこぱの漫才のスタイルに対して「誰も傷つけない優しいツッコミ」といったような賞賛のコメントがあげられたりと、何かと話題になっていたみたいだ。(政治や経済などのトピックを総ざらいするムック『文藝春秋オピニオン 2020年の論点100』にお笑い評論家・ラリー遠田さんが「お笑い第7世代」のコラムを書いていたことは、その注目のされ方を物語っている。)
具体的に『ネタパレ』や『ぐるナイ おもしろ荘』、『爆笑ヒットパレード』、先述した『M-1グランプリ』などのネタ番組を観ていると、今まで王道とされていた漫才・コントのスタイル(型)に対してメタな表現をするという新しいスタイルや、今まで漫才・コント、あるいはお笑い芸人自体にまとわりついていたイメージに対してメタな立場を取るような漫才・コントなどが、ある種のモードになっているように感じる。これは、「お笑い第7世代」と呼ばれる若手芸人だけに見られる傾向という訳でもなく、中堅のコンビのネタにも見られる。ここでは、1. 既存のスタイルをメタ視する、2. 既存のイメージをメタ視する、という2つに絞って考えてみる。その際に、『早稲田文学増刊号 「笑い」はどこから来るのか?』に収録された論考を適宜、補助線として引用する。
*
1. 既存のスタイルをメタ視する
a) ジャルジャル
『爆笑レッドカーペット』(2008-)等のネタ番組を機にブレイクしたジャルジャルは、その当時からダブルボケ・ダブルツッコミスタイルで、非日常な世界を描くコントやゲーム的なコントが多かったが、2018年に公式YouTubeチャンネル「ジャルジャルタワー」が開設された以降、既存のスタイルをメタ視するようなスタイルに拍車がかかっている。
まず、「言葉遣い」というネタでは、漫才の要所要所に「もうええわ」を挟む後藤に対して、「それ漫才の最後に言うやつや」と福徳がツッコむ。また、「シュールなネタしそうな奴」というネタでは、架空の芸人が真面目にネタを練習している様子が客観的に見るとおかしく、鑑賞者のツッコミ待ちのボケっぱなしの状態が続く。これらのネタでは、①お笑いのセオリーや先入観の裏切りが見られる。
次に、「ツッコミ講座する奴」シリーズでは、次第に見ている観客にツッコミをさせるという構造を内包した裏設定にシフトしていく。また、「これ見て時間無駄にする奴」というネタでは、何か起こりそうで何も起こらないという状況が続き、視聴者に向けて嘲けるという、②視聴者側からの視点を想定した笑いが提示されている。(YouTubeという形式だからこそ可能になる笑いだと言える。)
さらに、「ラグビー人口増やしたいからサブリミナル効果使う奴」というネタは、本来は本筋ではないサブリミナル効果が次第に強調されておかしみが生まれるという構造になっており、③ネタの世界の中にいつつその配信媒体を俯瞰するという笑いで見られる。(ここまで来ると笑えるというのとは別種の面白さになっているように思えるが...。これもYouTubeという形式だからこそ可能になる笑いだと言える。)
これらのネタは、ネタのストーリーの展開に関係なく、要所要所に挿入されうる。また、これらの特徴は、近年のネタ番組においてジャルジャルに限らず様々なお笑い芸人のネタに見られるように思う。
(ちなみに、『M-1グランプリ2017』決勝戦で披露された「ぴんぽんぱん」については、前掲書に収録された「ボケの昇階、笑いの押し寄せ、肯定のツッコミ」(大岩雄典, 2019)において、「メタ漫才」としての革新性について的確な分析がなされている。[*1])
b) 四千頭身
「お笑い第7世代」の中で、一番分かりやすく既存のスタイルをメタ視するようなネタをやっているのが四千頭身だと思う。
例えば、「前半にたたみかけるな」というネタでは、ドライブに行きたいという設定に対して、ダブルボケの都築と石橋が順番にボケを連呼し、ボケが飽和して後藤のツッコミが追いつかなくなったタイミングで、「前半にたたみかけるな」というツッコミをし、従来のコントのマナーとでも呼べるような構造が可視化される指摘に笑いが起きる。ここでも前述したように、①お笑いのセオリーや先入観の裏切りが見られる。また、「広告」というネタでは、漫才の途中に石橋がYouTubeの広告のようなフレーズを挿入していき、それに対して後藤が「漫才中に広告を入れるのやめて」とツッコむ。ここでは、ネタ番組で放送されたネタがYouTube上にアップされていくという現代の状況を逆手に取った、③ネタの世界の中にいつつその配信媒体を俯瞰するような笑いが見られる。
c) 和牛
和牛のネタは、前述した3つの特徴の中では、③ネタの世界の中にいつつその配信媒体を俯瞰するというやり方に一番近いと思うが、配信媒体を俯瞰するというそれ自体をオチにするようなやり方ではなく、進行していくストーリー・掛け合いの通奏低音のような形でメタな視点が見られる。それは、漫才・コントにおいて演じられている「設定」というフィクションの世界それ自体の輪郭を揺さぶるような、メタフィクションの手法である。
このような特徴が顕著に表れているのが「オネエと合コン」(ローズとヒヤシンス)である。このネタの登場人物は2人のオネエと水田と川西の4人であり、水田と川西はそれぞれ自分自身と自分のファンであるオネエという1人2役を演じる。喋る向きや声色を変えることで役を演じ分けて合コンという設定のストーリーが進んでいくが、ネタの中盤でボケ担当の水田がトイレに行く(というネタの展開の)ために舞台から退出する。そこで、舞台上に1人残された川西は、(この設定を担保している)相手との掛け合いが中断されてしまったことで、どちらの役を演じればいいのか分からない、何者でもない状態になり、困惑してしまう。そして、役になりきれない川西の困惑の表情によって会場は笑いに包まれる。この時の川西の状態について、大岩雄典さんは以下のように分析する。
「川西は、コントの設定を飲み込もうとして躊躇するさいに、困惑の表情を見せる。まさにそれは〈役者の物質性〉だ。(中略)川西は和牛のネタにおいて、「コントを演じることに抵抗感を残す」存在としてキャラクターづけられている。だから、ヒヤシンスの言動に、それは川西本人が抵抗感を感じながら演じているのだ、と透けて見えるとき、そう〈わかる〉からこそ、観客は川西の隠された感情を推量して、知的な面白さを得る。」(「役者の物質性」, 大岩雄典, 2018)[*2]
つまり、このネタでは川西がネタの世界にいる状態と素の状態を行き来することで、それがあくまで演じられた設定であることを暴露し、その上で演じられた設定の途中に垣間見える川西自身の困惑の表情に笑いが起きていると考えられる。(ちなみに、前掲書に収録された「『広角レンズの演劇』と漫才の関係について」(関田育子, 2019)では、戯曲上の主語である「言表の主体」と実際に舞台上で行為を行う俳優=「言表行為の主体」という線引きをすることで、「オネエと合コン」で起きている現象を説明している。[*3])
また、『M-1グランプリ2019』決勝戦で披露された「引っ越し」のネタでは、不動産屋を演じる水田が物件を紹介していくが、どの物件にも誰かが住んでおり、それに対して川西が繰り返しツッコミを入れていくというもので、この一連のツッコミはコントの設定というフィクションの世界に片足を突っ込んだ状態でおこなわれるノリツッコミである。コントの世界の中にいながらノリツッコミをおこなうと必然的にコントの世界の設定に引っ張られるため、このネタでは川西が事故物件で金縛りにあいながらツッコミを入れるというやり取りが見られる。
このように、④ネタの世界にいること自体を暴露した上で演者の立ち位置の揺らぎを見せるというメタなやり方が和牛のネタには見られる。
*
そのほかにも既存のスタイルをメタ視するようなネタは多く、例えば、『女芸人No.1決定戦 THE W 2019』で優勝した3時のヒロインの「アッハーン」というネタでは、コントのストーリーとは関係なくBGMに合わせて踊ってしまうという、④ネタの世界にいること自体を暴露した上で演者の立ち位置の揺らぎを見せるような笑いが見られる。また、はじめの方で触れたぺこぱの漫才で見られる「誰も傷つけない優しいツッコミ」は、①お笑いのセオリーや先入観の裏切りだと言えるし、タクシーのネタで見られた漫才のセンターの方向が移動するというくだりは、漫才は観客もセットで成り立っているという意味で、②視聴者側からの視点を想定した笑いとも言える。(ぺこぱのネタについては、「ぺこぱが生んだ新しい漫才を考える」(aya, 2019)において、「(漫才における)常識の基準線」という考え方を用いて鋭い分析が展開されている。[*4])
*
2. 既存のイメージをメタ視する
d) Aマッソ
「Aマッソ」と聞くと、某選手に対する差別発言で問題になったという���メージが先行してしまうという人もいるかもしれない。だが、この問題については、前掲書に収録されている「笑われ、笑うこと −人種差別はいつまで笑いのネタにされるのか」(下地ローレンス吉孝, 2019)に譲るものとして(*5)、ここではAマッソのネタで描かれている「女芸人」のイメージについて考えてみたい。
例えば、Aマッソの「進路相談」というネタには、女性に対する社会のイメージを半ば自虐的に提示するようなやり取りが見受けられる。まず、加納演じる女性教師が、村上演じる女子生徒の「ラーメン屋になりたい」という将来の夢を聞き、初めは応援していたが、次第に「女の作ったラーメンは食べられない」などと否定していき、しまいには、次のようなセリフが展開されていく。
加納:Aマッソって知ってる? ああいう女芸人が一番嫌やねんな。見方わかれへんやろ。(中略)結局、男の真似事にすぎひんねん。(中略)「女がおもろなってきた」「女芸人ががんばっている」みたいなん言われているけど、あれ嘘やぞ。テンプレートが蔓延しているだけじゃ。やりやすなってるだけじゃ。(「進路相談」Aマッソ ネタやらかし, 2017)
このセリフに関連して、Aマッソ加納は『ゴッドタン』の「腐り芸人セラピー」に出演した際に、「女芸人は女優やタレントと差別化するために、ブスやデブといったようなキャラクターを演じなくてはいけない」ことや、それをしないために「番組で使いにくい」と言われてしまうことに対する憤りを訴えている。このような発言から、「尖っている」という扱いをされることが多いが、本人たちとしては、「『女』は、『女芸人』は、こうであれという既成概念に反抗しようとしているというよりも、それを逆手にとって、明るく笑いながら遊んでいる」[*5]ような姿勢だと言う。
前述した「女芸人」に対する既存のイメージをメタ視して自虐的なそぶりで批判することで笑いに変えているネタに加えて、『Aマッソのゲラニチョビ』ではテレビ番組と言うフォーマットを使ったメタなネタが展開されている。これは、隔週で配信される5-10分程度のネット番組で、純粋なロケともコントとも違うようなジャンルレスな小ぶりの企画が特徴的である。例えば、「#18 ZAZY」は、知らない間に少しずつ村上がZAZYに変わっていき、それに気づいた加納も最終的にZAZYに変わってしまうという『世にも奇妙な物語』テイストのドラマである。また、「#56 リアライズ」では、コンビでのロケ番組の最中に加納が罰ゲームを受けるたびに、村上が快感を覚え(心の中のセリフとして語られる)、次第にそれがエスカレートしていき、最終的には村上がおかしくなって失神してしまうというという展開。このように、起承転結があるわけでも���く、笑いどころしてのボケがあるわけでもなく、⑤既存のフォーマットに則りながらそのイメージをズラしていくことで生まれる、新しいタイプの笑いが見られる。解釈に開かれている笑いだとも言える。(それって本当に面白いの?笑)
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以上、既存のスタイル・イメージをメタ視するようなネタについて考えてきたが、お笑い分析は今後ますます広く展開していくと思う。その上で、『早稲田文学増刊号 「笑い」はどこから来るのか?』に収録された論考は、2019年のお笑いという一断面を切り取っていると同時に、今後も参照されていくようなテーマや問いが散りばめられていると思う。2020年も、いちファンとしてお笑いを追っていきたい。
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註釈
[*1] 大岩雄典, 2019,「ボケの昇階、笑いの押し寄せ、肯定のツッコミ」『早稲田文学増刊号 「笑い」はどこから来るのか?』, 筑摩書房 : p.144-169
[*2] 大岩雄典, 2018, 役者の物質性和牛「オネエと合コン」、チェルフィッチュ「三月の5日間」、シベリア少女鉄道「今、僕たちに出来る事。あと、出来ない事」についての覚え書き(2020年1月4日取得)
[*3] 関田育子, 2019,「『広角レンズの演劇』と漫才の関係について」『早稲田文学増刊号 「笑い」はどこから来るのか?』, 筑摩書房 : p.170-175
[*4] aya, 2019, ぺこぱが生んだ新しい漫才を考える(2020年1月4日取得)
[*5] 2019,「当たり前」へのオルタナティブ:Aマッソ インタビュー(2020年1月4日取得)
そのほか参考文献
江尻悠介ら, 2019, インターネット上のお笑い番組が示唆する「新たなパタンランゲージ」-「ジャルジャルタワー」の分析によるネタの構造の抽出を通して-
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「岩田さん」について“いま”思うこと
どうも。
「ドクターマリオ ワールド」で、どれだけ魔法陣をつくっても、課金しても、最推しのガボンが出ず、それならばと京都でガチャをしようと試みるも、ダイヤもコインも調達に間に合わず、結局何もできなさそうなめぐめです。
前置きはさておき、今回は「岩田さん」について“いま”私が思うことを書いていこうと思います。
自分語り中心ですね。
ここに来られているかたは、私の言う「岩田さん」というのが、どの岩田さんを指しているのか、ご存知かと思いますが、まぁ、任天堂の社長だった岩田さんのことですね。
ご命日が7月11日なので、この日をきっかけに、今年も岩田さんに思いを馳せるかたたちが、ちらほらいらっしゃいました。
かく言う私も、今年も定番の麦チョコと、ケーキを買って、食べてました。イタリアンがお好きだったということで、夕飯はパスタにしました。
去年は、11日に合わせて京都に旅行してました。今年も、日にちこそズレましたが、京都に旅行します。
今年はちょっと特別なんです。
なぜなら、「岩田さん」の本が出るからです。
今度、ほぼ日さんから出る岩田さんの本は、今まで出た岩田さんに関するどの本とも、ちょっとまた違うんですよね。
今までのもみんな特別だし、こっちも特別なんですけど。
この、ほぼ日さんから出る「岩田さん」という書籍。ご存知でないかたは、とにかくホームページに飛んで詳細を確認していただきたいのですが、もう、大事件ですよね。だって、「岩田さん」という、ひとりの人物そのものの本が出ると言っても過言ではない、そんな内容ですよ。
https://www.1101.com/books/iwatasan/index.html
書籍に関する私の感想は、別途場所を設けて述べる予定です。
そして、書籍の予約開始日……というか、命日に合わせて更新されていた、編集者の永田さんの言葉を読んでいて、とにかく、同意の連続で……。
https://www.1101.com/books/iwatasan/editor/2019-07-08.html
今回、私がこのように、場所を設けて岩田さんのことを書き始めたのは、この永田さんの言葉がきっかけです。
ほぼ日の糸井さんも、ダイヤモンドオンラインにて、岩田さんのことを語っています。
https://diamond.jp/articles/-/208327?display=b
こちらも読んでいて、涙が出たんですが……やっぱり、目線が、岩田さんに近しい、糸井重里という人物によるものなんですよね。
どちらかというと、永田さんの目線や言葉が、私の感じていたものに、ちょっぴり近い。この4ページにわたる永田さんの言葉に触発されまして、私もちょっと書いてみようかなと思ったわけです。
……最近の私は、もう滅多に岩田さんのこと、喋らないですからね。昔はあれだけやっていたのに……。
その……永田さんがおっしゃっていた言葉で、個人的に引っかかった部分があったんです。
以下、引用も、私の言葉も、とても長くなってしまいますが、ご了承ください。
“岩田さんが亡くなってから、SNSなどを通じて、ほぼ日やぼく個人のところへ、岩田さんの本をつくってほしいという声はいくつも届いていた。正直にいえば、ぼくもすぐそれを思った。けれども、即座に打ち消す自分もいた。
岩田さんご自身が、希望されないだろうなぁと思ったからだ。
岩田さんは自分が前に出るとき、つねに「私がそれをやるのがいちばん合理的だから」というふうにおっしゃっていた。大勢に自分の考えを発表したいわけではなく、個人の名を広めたい気持ちなんてなく、そうするのがいま進めていることにとっていちばんいいと判断して、岩田さんは行動していた。
もしも岩田さんに本を出していいですかと訊いたら、「永田さんの時間をそれにつかうのはベストな選択でしょうかね?」なんておっしゃるのだろうとぼくは思った。
それでも、とぼくはずっと考えていた。たぶん、ぼくは、岩田さんについて、なにかしたくてたまらなかったのだと思う。なんでもいいからなにかしたくて、そうでないと全部がすっと通り過ぎていきそうで、追悼の一文をどこかに書いても半端に当事者を気取ったごまかしになりそうで、なにかできないかとずっと思っていた。
大きな喪失があったとき、人はきっとそういうふうになるのだと思う。ぼくに「岩田さんの本を出してください」と言ってきたたくさんのゲームファンの人たちも、あるいは、いま、岩田さんの本が出ると知って、それを自分に向けたものだと強く感じている人たちも、きっと同じように、あの日から大きな喪失を抱えて、自分なりになにかしたいと、ずっと思ってきたのだと思う。
https://www.1101.com/books/iwatasan/editor/2019-07-08.html”
そして、こちらが、岩田さんが亡くなられた直後から約半年間の私です(記事自体は2017年のものです)。
“何を迷っていたかですが、当時の私は岩田さんが亡くなってからの約5ヶ月、どうしていけばいいのか分からずにいました。私は少なくとも、それまでの5年ほどは、岩田さんのファンとして活動していましたし、ファンでいることが自分の存在意義の1つでもありました。
しかし岩田さんが亡くなり、確実に、今までしてきたことはしづらくなりました。私は、「できるかぎり今まで通りでいたい」と思っていました。世の中、亡くなってからその人物が偉人のように扱われ始める風潮が少なからずあると思いますが、私自身はそうではなく、自分が見聞きしてきた岩田さんという存在を、そのままの形で心の中に残しておきたいと思っていました。
ほかの人から見て少なくとも不快にはならないような、私にしかできない、ファンとしての活動とは何か。私は約5ヶ月の間、試行錯誤を繰り返し、考えてきました。その答えのひとつが、ブログ内にある「岩田聡氏追悼記事ピックアップ」だとか、162ある発言のソースを全て調べ直してまとめた「岩田 聡botツイート一覧」という記事なのです。
それでもなお道筋をみつけられたわけではなく、絵を描くのはどうだろうかとか、いろいろ考えてはいました。しかし、本当はやらなくてもいいことを、使命感に駆られてやることに対して、基本的に自由人な私は、心の底では少し不自由に感じていました。不自由に感じていても、何もしないのはもっとイヤでしたし、自分がファンとして動いていることが1番だと信じていました。
https://megumeedamame.tumblr.com/post/162825480859/不思議な夢の話”
思ったんです。
あぁ、永田さん、あの時の私と同じようなこと考えてる、と。
“岩田さんについて、なにかしたくてたまらなかったのだと思う。なんでもいいからなにかしたくて、そうでないと全部がすっと通り過ぎていきそうで”
そう、私も、なにかしたくてたまらなかったんです。
“私にしかできない、ファンとしての活動とは何か。私は約5ヶ月の間、試行錯誤を繰り返し、考えてきました”
“それでもなお道筋をみつけられたわけではなく、絵を描くのはどうだろうかとか、いろいろ考えてはいました”
こんな風に思い悩んでいて、心の片隅に常にある、ちょっとした悩みのタネでもありました。
“もしも岩田さんに本を出していいですかと訊いたら、「永田さんの時間をそれにつかうのはベストな選択でしょうかね?」なんておっしゃるのだろうとぼくは思った”
これに関しても、似たようなことを私も感じていて、
“本当はやらなくてもいいことを、使命感に駆られてやることに対して、基本的に自由人な私は、心の底では少し不自由に感じていました”
本当はやらなくてもいいことやる……その、本当はやらなくてもいいことに費やした時間は、別のことに使えた可能性もあるわけで、はたして、その時の選択はベストなのか? ……当時の私は、自分でやっておきながら、腑に落ちないところがあったんでしょうね。だから、不自由に感じていた部分もあったんです。
そして、当時の私はこう続けています。
“不自由に感じていても、何もしないのはもっとイヤでしたし、自分がファンとして動いていることが1番だと信じていました”
そう、自分がやるのが1番だと。自称群馬一の岩田さんのファンとしてやってきた、その立場(?)で、引き続き自分にしかできないことをするのがいいと、信じていたんです。
ただ……「合理的だから」、というより、ただしいのかどうか、納得できてない自分を動かすために、「言い聞かせていた」という意味合いが強いと思います。悩みのタネにも、なりますよね。
一応言っておきますが、この悩みのタネは今はありません。夢に岩田さんが出てきて、いろいろあったからです。
夢に出てきただなんて、頭おかしいと思われますでしょうが、私の言葉の引用元の、2017年の記事で経緯を綴ってますので、ご興味のあるかたはまたそちらで……。
話を戻しまして……まぁ、ほぼ日の永田さんと、岩田さんにお会いしたこともない私を比べるなどと、月とスッポン……とても比べられるものじゃないのは、承知なんですけどね。でも、同じように考えていた人がここに居たんだという、安心感があったんですよね。
そんな、永田さんが編集を務めた岩田さんの言葉をまとめた本が、遂に出るわけですが、永田さんがこの「岩田さん」という本に感じていることも、本当によくわかる。
https://www.1101.com/books/iwatasan/editor/2019-07-11.html
この4ページ目に書かれていること、全てに同意したい。引用できるレベルじゃないほどまで、同じ思いなんです。
商品ページを読んだときから、永田さんがおっしゃっているように、「この本は名言集ではない」と感じていました。
“ほぼ日刊イトイ新聞に掲載されたたくさんのインタビューや対談、そして任天堂公式ページに掲載された「社長が訊く」シリーズから重要なことばを抜粋し、ひとり語りのかたちに再構成しました。
https://www.1101.com/books/iwatasan/index.html”
単に岩田さんの名言集を作りたいのであれば、例えばこの有名な言葉、
“On my business card, I am a corporate president. In my mind, I am a game developer. But in my heart, I am a gamer.”
“私の名刺には社長と書いてありますが、頭の中はゲーム開発者です。でも、心はゲーマーです。”
この、GDC 2005の基調講演で言った言葉は必須なはずですし、承諾を得るにしても、任天堂に話をつければいいと思います。任天堂の社長としての講演でしたし、どこかの経済誌がとってきた言葉でもないですし。
しかし、そうはしなかった。
それどころか、範囲がグッと狭く、「ほぼ日」と「社長が訊く」限定なんですよね。つまり、ネット上で、誰でも無料で読めるものを、まとめて書籍にして売るわけなんですよ。
この判断は、とても素晴らしいと思います。ほぼ日さんでないとできないことだとも思います。
“たぶん、私たちは、私たちの知っている「岩田さん」の話をしたいのです。
ひょいとオフィスに遊びにくる「岩田さん」を。こんな本を読んだんですけどね、とうれしそうに語る「岩田さん」を。目の前のお菓子をぱくぱく食べる「岩田さん」を。雑談なのに聞いてる人が思わず手帳を開いてメモしたくなるような見事な仮説を披露する「岩田さん」を。会話の中でわからないことがあったときにふっと黙ってその理由を考えている「岩田さん」を。うれしいことを報告するときずっとニコニコ笑っている「岩田さん」を。
https://www.1101.com/books/iwatasan/editor/2019-07-11.html”
そうなんです。私も、そんな岩田さんの話がしたいし、みたいんです。
「ほぼ日」で、糸井さんたちと面白い話題を、面白そうにおしゃべりする岩田さん。
「社長が訊く」で、開発者のかたたちと、ゲームの話をしつつ、興味津々に、楽しそうに語り合う岩田さん。
この2つのコンテンツの岩田さんは、「岩田さん」という人物の“色”が、よく表れていると私は思います。
だから、例えば私個人が、岩田さんに関する好きな読み物をいくつか挙げるとすれば、「ほぼ日」か「社長が訊く」になると、断言できます。
いろんな場所で、いろんな言葉を残されています。でも、岩田さんという人物を語るのであれば、まずは、この2つです。
だから私は……このほぼ日さんの行動が、「岩田さんの本を出す」というような、ただの“出版”ではないと感じます。岩田さんというひとりの人間を、いろいろな手段がある中で、本という手段をとって、かたちにして、この世に残した……そういう姿勢まで、たったちょっとのリリースで感じとれるんです。
本のタイトルだって、まずは「岩田さん」なんですよね。正式名称は、「岩田さん 岩田聡はこんなことを話していた。」ですけれど。
“岩田さんのことをいまも思う人が、思うときに呼びかける名前がこの本のタイトルなのだと思います。ですから、なんだか煙に巻くようですが、岩田さんのことを「いわっち」とこころで呼んでいる人にとっては、この本は「いわっち」でいいのだと思います。
https://www.1101.com/books/iwatasan/editor/2019-07-11.html”
そうです、私も岩田さんのことを思うときは「岩田さん」です。任天堂の社長としての岩田さんを語るときは、「岩田社長」です。親しみを込めて呼ぶときは、一般的ではないですが、「[岩田]」と呼んでます。
存命の頃に「[岩田]」と呼んでいたら、直接関係があるのかは不明ですが、岩田さん本人が4Gamerの対談企画で「なんで俺、呼び捨てにされてるんだろう?(笑)」なんて言ったことがありまして……それを見た時は戦慄しましたけど……でも、呼び名ひとつでも思い出があって、強く岩田さんのぬくもりを感じられるのが「岩田さん」という呼び名なんです。
……だから、この本のタイトルも、すごく簡潔なんですけれど、それでいてこれ以上のない表現で、適切なタイトルなんですよね。
私も……過去に岩田さんの言葉をまとめたことがありました。ツイッター上で、岩田さんの言葉を定期的に投稿し続ける、「岩田 聡bot」のことです。今でも稼働しているbotですが、もう、新しく言葉を登録することはないだろうと思っていますので、過去形です。
私がbotをつくろうと思ったあの頃、身の回りでbotをつくるのが流行っていたと記憶しています。定期的に投稿するだけでなく、返信すると、それに対して自動で返信する。それが、若かった私には羨ましくて、自分もやってみたいと思った。それが、最初の動機でした。8年前のことでした。
8年前の2011年というと、当時は3DSが発売して間もない頃で、社長が訊くはありましたが、まだニンテンドーダイレクトはありませんでした。だから、岩田さんの知名度は、ゲームファン全体からすれば、「知る人ぞ知る」という感じだったのではないかなと思います。
実際、岩田 聡botのフォロワー数は、ダイレクトが始まってしばらくして、岩田さんという人物が多くの人の目に触れるようになってから、増えだしたように記憶しています。岩田 聡botと、姉妹botである宮本 茂botのフォロワー数は、今は岩田さんのほうが700近く多いですが、確か最初の何年かは、宮本さんのほうが多かったんです。
まぁつまり……需要があってつくったわけじゃなかったんです。8年前のうっすらとした記憶ですが、周りの友人は制作について推してくれたと思います。でも、最初はまず、自分がやりたいからだったんです。
botをつくるにしても、なにを題材にするか。そこで出てきたのが、「岩田さんの言葉」だった。
自分の好きな岩田さんの、言葉を集めようと思ったんです。いわゆる“名言”と称されるものから、ふとした瞬間に出た、岩田さんらしい素敵なものまで……その言葉にどんなに意味がなくても、「岩田さんの言葉」であるのに変わりないから……魅力を感じましたし、取りあげていきました。
ほぼ日さんの「岩田さん」の詳細が公開されて、正直ドキッとしました。
生まれた経緯こそ違いますが、コンセプトが、私のbotと似てますから。
こんな表現はシャクにさわるかもしれませんが、私のbotはこれで役目が終わって、畳むときが来たのかなと、思ったんです。あれは、私が“勝手に”やってるものですから……。
漬物が苦手な岩田さんを、ちゃんとした形で世に残せるのは、ほぼ日さんしかいないんです。そのほぼ日さんが成し遂げたなら、私はそれを推すだけです。
ただ、こう言ってはなんですが、既に書いたとおり、ほぼ日さんの本には「ほぼ日」と「社長が訊く」しか載っていません(宮本さんと糸井さんの対談もありますけど)。だから、“隙間”があるんですよね。その“隙間”に、私のbotが居ても、いいかな、なんて、今は思っています。
すぐに居なくならなくても、いいかなと。もうしばらく、図々しくしてみようかなと。もう、言い訳や、甘えですけど、居ます。追い出されそうですけど。
漬物が苦手な岩田さんを、ちゃんとした形で世に残せるのは、ほぼ日さんしかいない。
それと同時に、岩田さんのキーホルダーを正規の方法で出せるのも、ほぼ日さんしかいない。
岩田さんのキーホルダーが付くストアは限られてますが、とにかくかたちとして存在していることが、なにより嬉しくて……自分で、自分のためだけに勝手に作るのもいいんですけど、それはそれ、これはこれ……本と同じくらい楽しみにしてて、どこに付けようか、ずっと考えてます。
あれから4年が経って、私は岩田さんのことは滅多に口にすることはなくなりましたけど、今でも心のなかに、居ます。
具体的に細かいことを思い出すのは、正直難しくなりましたが、心の基盤となった「岩田さん」という人物を忘れることは、絶対にありません。
任天堂という大きな企業の社長で、社長になってからは直接ゲームを作っていたわけではなかった岩田さん。お客であった私にとって、とても遠いところに居た存在なのに、すごく身近に感じていました。
岩田さんの言葉や姿勢からはぬくもりを感じたし、親近感もあったし、可愛らしさもあったし、とにかく楽しく面白い人物だった。
あれから4年。そんな、私にとってとても大切な人物に、今また“会える”。
あの本が世に出たら、今度はなにが起きるだろうか。みんなにとっての「岩田さん」が、また聞けるだろうか。
きっと、楽しいことが起きるに違いないと、楽しみにしています。
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「VUCAワールドに効く個人と組織の視点の再構築~自己や地者、そして世界への認識の見直し」第15回SCBC/講師:楠徳生(Rio)氏 (2022年11月11日)
■「VUCAワールドに効く個人と組織の視点の再構築~自己や地者、そして世界への認識の見直し」第15回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ講演者:楠徳生(Rio)氏 〔2022年11月11日(金)20時~〕 チケット: https://scic20221111.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/5873233616054584 ■講演概要:VUCAワールド到来により、与えられた課題や問題をこなす、守株待兎の姿勢だけでは成り立たなくなってきました。絶え間ない試行錯誤により変化に対応してい��ため、何を課題や問題とするかを見つけ出す能力がより必要になってきています。これは、「答え」より「問い」がより重要な時代になってきたことを示しています。問いを発するためには、既成概念から抜け出し新たな視点を持つことが大切であり、これまでの自分自身や取り巻く他者や世界への認識と関係を改め、今までとは異なった視点を持つことがアプローチとなります。そのための考えや方法についてご紹介致します。 ■講師:楠徳生(くすのきのりお)氏プロフィール: 合同会社JOLLAB代表。ビジネス心理コンサルタント、Re3コーチ。長年IT系のプロジェクトマネジメントに従事している中、様々なストレスから体を壊したり、うつになってしまう人間を多く見てきた。その経験から、単なる管理手法でなく人間の心に関するアプローチの必要性を感じ様々な心理学的手法研究してきた。また以前オタク、変人、病人しかいないチームで日本初の画期的プロジェクトの大成功を納めたことをきっかけに、まわりにいる人間が無関係の「他人」や競争すべき「敵」でなく、協働し、自分が能力を発揮したり、足りない部分を補い助けてくれる「資源」であるという世界の見方に至る。現在そのことを伝え、楽しく成長する組織作りをお手伝いするために資源の再認識を行う「Re3」グループコーチングや、学校教育に活かしアクティブラーニングに関するコンサルティングを実施している。神奈川県藤沢市在住。 ■日時:2022年11月11日(金)20時~22時 ■Zoomオンライン:URLは、Peatix経由によるチケット購入者に自動送信されます ■タイムスケジュール:基調講演(約90分 Q&A含)後に、講師を囲み、対話を行います。 ■オープン・ダイアログ参加対象: ※どなたもご参加頂けます ・SCIC正会員 ・SCBC修了生&SCBC受講生 ※SCIC未会員 ・一般参加(社会人) ※SCIC非会員 ・特別ご優待枠 ・学生(中学~大学院生) ■参加料: 一般参加者(社会人)※SCIC非会員\5,000 SCBC修了生&受講生 ※SCIC非会員\3,000 SCIC正会員 無料 特別ご優待枠 \3,000 学生(中学~大学院生)\1,000 ■SCICとは: SCIC(Shock Coherent Innovation Club)は、ショック・コヒーレント基礎講座(SCBC)修了生をベースとした会員制クラブです(ご入会頂くためには、SCBCを受講し修了証明が必要となります)。 https://scic2023.peatix.com/view ●目的:SCBC修了生同士の交流と創発の加速。私たち自身が動き、世界に奇跡を起こす ●概要: ①月例会の開催 ②会員同士のコラボ醸成 ③SCC訪問視察ツアーの企画 ④会員の生業のサポート ⑤その他創発事 ※いずれも参加できる時に参加 ⑥基礎講座の復習フォロー(基礎講座への復習参加は原則全回無料) ⑦その他、新企画(随時、投入予定) https://scbc2023r.peatix.com/view ●SCICに関する問合せ: [email protected] -------------------------------- ■『Shock Coherent(ショック・コヒーレント)』とは: 現代社会は今、破壊的な人間活動によって、エントロピー(無秩序・乱雑さの度合い)を加速度的に増大させています。故に、地球環境の悪化による気候変動や自然災害、絶え間ない疫病の発生、人心荒廃による貧富の格差拡大、資源収奪、世界各地で紛争や戦争が頻発化し、世界の指導者たちが核兵器の使用をほのめかす事態となり、もはや地球生命全体の未曾有の危機に陥っています。これを人々は、VUCAワールドと呼び、行先不透明な生き難い時代の合言葉となってしまっています。 このような時代において、「私は、これからどう生きれば良いのか?」と、多くの人々が、自問自答を繰り返し、五里霧中の状態に陥っています。このままでは、時代に翻弄され、本来あるべき使命を全うすることなく人生を終えてしまうことになるやも知れません。そうならないために、私たちに何が出来るのか。当講座は、そうした社会の強い要請により、30年に及ぶ研究の集大成により創発的に完成した稀有なプログラムです。 当講座では、様々な立場の仲間と共に、自分自身の「存在意義(パーパス)」を見つける5ヵ月間の不思議な旅に出て頂くこととなります。即ち、この「存在意義(パーパス)」が、自己変革への道標となるのです。そして、感性を刺激し、心を揺さぶる独自のアプローチフレームを活用し、固定観念の融解を起こし、事例や課題から自己変革へのヒントを得、仲間やファシリテイタとの多くの対話や繋がりから閃きをもらい、自身でも予期せぬ“創発”を起こしていきます。 このワークショップは、個人が真の意識変革を興すことを目的として、カングロ株式会社によって開発されたプログラムです。私たちは、この講座を多くの方々にお届けすることを使命とし、日々事業を営んでおります。そのことを通じて、真の道を啓く方が増え、社会そのものの変革を成し遂げられたら本望であります。ぜひ、講座で会いましょう。 (プログラム開発者:藤井啓人) ■ショック・コヒーレント基礎講座 第5期生開催中/第5期『ショック・コヒーレント基礎講座』VUCA世界を突き破り、己の道を啓け~パーパス(存在意義)によるシン変革ワークショップ:2022年9月13日~2023年1月24日全10回講座 チケット: https://scbc05r.peatix.com/view https://www.facebook.com/events/323129486509872 問合せ https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSc8eJ6AM9PrTi2kB8RJA5ypAK9ZeMxCiUPubMPyazGHp2WZhg/viewform ■第1~5期「ショック・コヒーレント基礎講座」全アーカイブ・オンデマンド映像集(有料コンテンツ) https://vimeo.com/ondemand/shockcoherent ----------------- ★特別提供映像: 【ダイジェスト版動画⑭】「破壊と創造~壊れると、新しく生まれる/コロナ禍で悪者だった飲食店はどう変化していくのか」第14回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープンダイアログ/講演者:福本浩幸氏(2022年10月7日) https://youtu.be/ygxXywmvQ1w 【ダイジェスト版動画⑬】大企業病への挑戦 第2章~認知科学の実践における人間性と抽象度の壁/自分を変え、常識を変え、世界を変えていく/第13回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/講演者:内藤礼志氏 (2022年9月9日) https://youtu.be/qBNlFTor9hw 【ダイジェスト版動画⑫】新しい『構造』がうつ病から復活させ組織も前進させる~うつ病経験者が語る、ストレスとつき合い未来をつくる方法/第12回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープンダイアログ/講演者:堀北祐司氏(2022年8月5日) https://youtu.be/HudMdpphjEI 【ダイジェスト版動画⑪】The 事業承継~当社流、バトンの受け方、渡し方/第11回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/講演者:大島右京氏(2022年7月8日) https://youtu.be/dWnOtXQAmqw 【ダイジェスト版動画⑩】心理的安全性のリーダーシップを身に付ける方法~組織パフォーマンス最大化の処方箋/第10回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/講演者:倉持茂通氏(2022年6月8日) https://youtu.be/DuUvRzcqJD0 【ダイジェスト版動画⑨】100年企業研究から見えてきた、コロナ禍だからこそ変えなければならないこと、変えてはいけないこと/第9回Shock Coherent Innovation Clubオープンダイアログ/講演者:小山貴子氏(2022年5月13日) https://youtu.be/0juftCrZ1mQ 【ダイジェスト版動画⑧】人事制度のミラ��を探求する~ノーレイティングを超え給与を自己申告する人事制度への挑戦/第8回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープンダイアログ/講演者:福留幸輔氏(2022年4月15日) https://youtu.be/XEm-OdMYwMY 【ダイジェスト版動画⑦】「パーパスと共に生きる時代/パーパスとはいったい何なのか?宇宙の営みから壮大なタペストリーを読み解く」第7回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/講演者:森夕花氏(2022年3月11日) https://youtu.be/vNaK4qH94fA 【ダイジェスト版動画⑥】「部署なし管理無し評価無し、VUCA時代に挑む選択できる組織作りへの挑戦」第6回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/金光広樹氏(2022年2月18日) https://youtu.be/33DyPirlM7c 【ダイジェスト版動画⑤】「新規事業における企業の在り方」第5回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/長島壮洋氏(2022年1月13日) https://youtu.be/eM3sRZDo0Ng 【ダイジェスト版動画④】「ティール組織の作り方“レシピ”」第4回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/嶋田崇孝氏(2021年12月10日) https://youtu.be/JDp0srEGxGE 【ダイジェスト版動画③】「こころの病との上手な付き合い方~仕組みがわかれば予防ができる」第3回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/中田健士氏(2021年11月5日) https://youtu.be/_OW88883t7o 【ダイジェスト版動画②】「混ざると、新しい事業価値が生まれる。」第2回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/星野良太氏(2021年10月8日) https://youtu.be/fZJWaFmhAD4 【ダイジェスト版動画①】「大企業病への挑戦~認知科学の理論と実践」第1回Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ/内藤礼志氏(2021年9月3日) https://youtu.be/aV8ux6Ha-9M ■「Shock Coherent Innovation Club(SCIC)オープン・ダイアログ」アーカイブ・全オンデマンド映像集(有料コンテンツ) https://vimeo.com/ondemand/scic ■主催:カングロ株式会社 https://www.kanglo.co.jp 協力:サステナ塾/SDGs超実践者委員会/イノベーションサロンZ/システムD研究会/フィロアーツ研究会
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[友の会メール]大反響! 小松理虔『新復興論』関連のメディア掲載が続々と!
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[友の会メールvol.307] 大反響! 小松理虔『新復興論』関連のメディア掲載が続々と! (2018年10月9日配信)
「友の会メール」はゲンロン友の会会員をはじめ、ゲンロンの書籍をご購入の方、 ゲンロンカフェにご来場いただいた方などに広く無料配信している広報誌です。 配信をご希望でない方は、末尾の案内をご覧ください。
☆**:..。o○o。:..**☆
こんばんは、スタッフの堀内です。
☆ 小松理虔『新復興論』関連のメディア掲載が続々!
先週から今週にかけて、小松理虔『新復興論』関連のメディア掲載が続いています。
10/6(土)発売の『新潮 2018年11月号』には作家・古川日出男さんによる書評、本日10/9(火)発売の『サンデー毎日 10月21日号』には文筆家・木村衣有子さんによる書評が掲載されました。 『新潮 2018年11月号』→ https://www.shinchosha.co.jp/shincho/backnumber/20181006/ 『サンデー毎日 10月21日号』→ http://mainichibooks.com/sundaymainichi/backnumber/2018/10/21/
古川日出男さんは「震災だけでなく文学の『復興』のヒントが、この一冊にはある」との始まりから、文学の復興と本書を重ね合わせて、力強く激賞していただいております。 木村衣有子さんには本書の「食」への向き合い方に注目していただき、小松さんの「揺れる心を包み隠さず、きれいごとを廃そうとする姿勢」を丁寧に読み解いていただいております。 どちらも是非お読みいただきたい内容です!
10/2(火)には『現代ビジネス』のWebサイトに、ノンフィクションライター・石戸諭さんによる小松さんへのインタビューが掲載されました。 小松さんの震災後からの「現場の人」としての葛藤が『新復興論』にどのように繋がっていくのか、一つ一つの言葉を繊細に引き出していただきました。 『現代ビジネス』→ https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57718
また同日の『東洋経済オンライン』のWebサイトには、小松さんの寄稿「震災復興に必要なのは、『ふまじめ』な思想だ」が掲載されました。 『新復興論』を凝縮するような内容で、文化による地域づくりのための「ふまじめ」や「外部」といったキーワードを展開させています。 『東洋経済オンライン』→ https://toyokeizai.net/articles/-/239808
さらに、10/3(水)のゲンロンカフェでは、民俗学者・赤坂憲雄さんと小松さんとの対談イベントを開催いたしました(司会は石戸諭さん)。 赤坂さんも小松さんもお互いに真摯に向き合い、言葉を丹念に選びながら対話を重ねていきました。 『新復興論』と合わせて、これからの復興を考えるにあたって必見の対談です。 イベントの放送はタイムシフトで【10/10(水)】までご視聴が可能です(番組チケットのご購入は18時まで)。ぜひご覧ください!
赤坂憲雄×小松理虔 司会=石戸諭「復興と巡礼ーー『新復興論』から東北学へ」 → http://live.nicovideo.jp/watch/lv315632507
* * * * *
☆ ゲンロン友の会第9期の更新は10/31(水)まで!
ゲンロン友の会第9期の更新・新規入会を受付中です!
現在、第8期会員の方は【10/31(水)】までに更新のお手続きをしていただくと、 更新特典として特別冊子『ゲンロン8.5』(非売品!)を進呈します! 表紙は、マンガ家の西島大介さん描き下ろし!(大好評!) 『ゲンロンβ』に掲載された人気記事や特別対談、インタビューなどを収録しています。
更新のお手続きをくれぐれもお忘れなく! 勿論、第9期への新規ご入会もお待ちしております! https://genron.co.jp/shop/products/detail/183
* * * * *
それでは以下、今週のカフェ&編集部からのお知らせです。
◆◇ ゲンロンカフェからのお知らせ ◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◇◇ 今週・来週の放送情報 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆10/10(水)19:30- 【生放送】黒瀬陽平×佐々木敦 「展覧会評を執筆せよ――空間芸術(1st cycle)」 【ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第4期 #9】 【チャンネル会員限定・生放送】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv315794132 【無料生放送・講評】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv315794397 ※無料放送分についてはタイムシフトの公開はありません。
◆10/11(木)13:00- 【再放送】福冨渉×松下隆志×上田洋子 「タイとロシアの新しい文学 ――ポストモダン以後の言葉とアイデンティティ」 (2018/5/25収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv315999518
◆10/11(木)19:00- 【生放送】海部陽介× 川端裕人 「我々はなぜ我々だけなのか ――サピエンス前史の人類学をめぐって」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv315633913
◆10/12(金)13:00- 【再放送】三浦哲哉×北村匡平×渡邉大輔 「映画批評の新たなことばを探る」 (2018/6/8収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv315999858
◆10/12(金)18:00- 【初配信!】小松理虔×三根かよこ 「価値観の潮目を作り出すために ――『新復興論』刊行記念トークイベント at 青山ブックセンター」 (2018/09/14) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316056670
◆10/16(火)18:00- 【再放送】大谷能生×速水健朗 「<俺による永久革命>の復活 ――『平岡正明論』刊行記念イベント」 (2018/7/1収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316000030
◆10/17(水)18:00- 【再放送】小川哲×飛浩隆×東浩紀×大森望 「日本SFの新たな地平」 【大森望のSF喫茶 #26】 (2018/7/6収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316000182
◆10/18(木)13:00- 【再放送】大澤聡×黒瀬陽平×さやわか×吉田雅史 司会=東浩紀 「ゲンロンはどこから来て、どこに行くのか ――爆誕した四天王がおおいに語る批評の���来」 【四天王シリーズ #1】 (2018/5/14収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316056155
◆10/18(木)22:00- 【講評・無料生放送】法月綸太郎×大森望 【ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期 #5】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316053246 ※タイムシフトの公開はありません。
◆10/19(金)13:00- 【再放送】平松潤奈×本田晃子×上田洋子 「記念碑はユートピアを記憶できるのか ――共産主義建築、その過去・未来・ディストピア」 (2018/3/22収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316057060
◆10/19(金)18:00- 【再放送】五木寛之×東浩紀 司会=沼野充義 「デラシネの倫理と観光客の哲学 ――『デラシネの時代』(角川新書)刊行記念イベント」 (2018/4/20収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv316074879
◆10/20(土)14:00- 【講評・無料生放送】飴屋法水×黒瀬陽平 「グループ展B「眩暈」講評会――講評会2」 【ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第4期 #22】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316055139
◆10/21(日)17:00- 【生放送】師走の翁×さやわか 「没入性――展開3」 【ゲンロン ひらめき☆マンガ教室 第2期 #12】 【チャンネル会員限定・生放送】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316076020 【講評・無料生放送】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv316076139 ※無料放送分についてはタイムシフトの公開はありません。
◇◇ 現在視聴可能なタイムシフト ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆10/10(水)23:59まで 【生放送】赤坂憲雄×小松理虔 司会=石戸諭 「復興と巡礼――『新復興論』から東北学へ」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv315632507
◆10/11(木)23:59まで 【再放送】西田亮介×辻田真佐憲 「なぜ自民党だけがうまくいくのか? ――古今のメディア戦略から政治を読む」 (2018/4/11収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv315877084
◆10/11(木)23:59まで 【再放送】磯部涼×Kダブシャイン×吉田雅史 「ヒップホップは何を変えてきたのか」 (2017/12/26収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv315877180
◆10/12(金)23:59まで 【再放送】塩崎悠輝×松山洋平 「現代イスラーム思想入門 ――いま、イスラーム思想はなにを論じているのか?」 (2018/6/22収録) http://live.nicovideo.jp/watch/lv315877277
◆10/12(金)23:59まで 【生放送】ダースレイダー×吉田雅史×さやわか 「フリースタイル・人称・コミュニティ ――ラップの言葉はどこから来て、どこに行くのか」 【四天王シリーズ #5】 http://live.nicovideo.jp/watch/lv315634402
◆10/16(火)23:59まで 【生放送】大澤真幸×吉川浩満×東浩紀 「いま、人間とはなにか? ――『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』刊行記念イベント」 http://live.nicovideo.jp/watch/lv315997371
※ご視聴は23:59まで可能ですが、ご購入できるのは視聴終了日の18:00までです。ご注意ください。
◇◇ 今週のおすすめアーカイブ動画 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆【vimeo】大山顕×東浩紀 「ショッピングモールはテロを誘発するのか? ――『スマホの写真論』から見たラスベガス」 【ショッピングモールから考える #7】 https://vimeo.com/ondemand/genron20180111 (2018/1/11収録)
◆【vimeo】夏野剛×東浩紀 「2020以前/以後 ――東京はこれからどうすべきか」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #4】 https://vimeo.com/ondemand/genron20180221 (2018/2/21収録)
★ゲンロンカフェ Vimeo On Demand 公開動画一覧 https://bit.ly/2sybMGS
◇◇ 発売中の会場チケット ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆10/11(木)19:00- 海部陽介× 川端裕人 「我々はなぜ我々だけなのか ――サピエンス前史の人類学をめぐって」 https://peatix.com/event/428871
★New!★ ◆10/26(金)19:00- 広野信嗣×星野博美 「消された信仰を訪ねて ――世界遺産登録から問い直す、キリシタンたちの足跡」 【星野博美『みんな彗星を見ていた』(文春文庫)刊行記念】 https://peatix.com/event/440804
◆10/29(月)19:00- 渋谷慶一郎×ドミニク・チェン×東浩紀 「アートとテクノロジーが出会う場所」 【ゲンロンカフェ at VOLVO STUDIO AOYAMA #12】 https://peatix.com/event/425839
◆10/30(火)19:00- 川島素晴×木石岳×藤倉大 「現代音楽のポピュラリティ」 【現音カフェ #2】 https://peatix.com/event/429358
★New!★ ◆11/16 (金)19:00- さやわか×大井昌和 「いまこそ語ろう、士郎正宗! ――ニッポンのマンガ #2」【四天王シリーズ #6】 https://peatix.com/event/446400
◆◇ 五反田アトリエからのお知らせ ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
開催予定の展示 ◆2018年10月13日(土) - 10月21日(日) ※10月20日(土)は講評のため終日休廊予定です ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第4期生展覧会グループB 「眩暈 」
開廊時間:平日15:00〜20:00 / 土日13:00〜20:00 出展作家:アイコ(SHU-TING CHANG) / 青木美紅 / 江原沙保梨 / すーちゃん / 杉本幸子 / 林修平 / 松浦香帆 / 松枝昌宏 / PHILIPP AUBERT
◆2018年10月27日(土) - 11月3日(土) ※月曜休廊 有地慈個展「スーパー・プライベートIII-約束された街で-」
開廊時間:平日15:00~20:00 / 土日13:00~20:00 ※展示の一部は指定物販お買い上げの方のみご覧いただけます(¥500)
11月3日(土)クロージングイベント ・「ぷーちゃんのおたんじょうびパーティー」 13:00〜18:00 ・「スーパー・プライベート・トーク」 18:30〜20:00 (ゲスト:太田充胤 / 渋革まろん / 伏見瞬)
新芸術校第4期生による展覧会、グループAにつづきグループBの展示がはじまります! 「サバイバル」型のプログラムが組まれている新芸術校では、4グループに分かれて4回の展示が行われ、その中で成績優秀者が最終成果展へ選出されます。 今もっとも注目される美術学校のひとつとなった新芸術校生徒たちの作品が、毎月ご覧いただけます。 どのグループの展示もどうぞお楽しみに、お見逃しなく!
また、 新芸術校第3期生最終成果展で東浩紀賞を受賞した有地慈さんの個展が10月末より開催されます。 こちらも要チェックです!
新芸術校について・新芸術校関連の予定についてはこちら↓ https://school.genron.co.jp/gcls/
(藤城嘘/カオス*ラウンジ)
◆◇ 編集部からのお知らせ ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇
★小松理虔『新復興論』絶賛販売中! ゲンロン叢書第一弾! 「課題先進地区・浜通り」から全国に問う、新たな復興のビジョン! https://genron.co.jp/shop/products/detail/178 →『新復興論』特設ページはこちら! https://genron.co.jp/books/shinfukkou/
★『ゲンロン8 ゲームの時代』絶賛販売中! 日本ゲーム盛衰史を語りつくす共同討議、充実のゲーム史年表など盛りだくさん! https://genron.co.jp/shop/products/detail/160 →『ゲンロン8』特設ページはこちら! https://genron-tomonokai.com/genron8sp/
★毎日出版文化賞受賞『ゲンロン0 観光客の哲学』絶賛販売中! https://genron.co.jp/shop/products/detail/103 →『ゲンロン0』特設ページはこちら! https://genron-tomonokai.com/genron0/
★友の会第9期への更新・新規入会を受付中! https://genron-tomonokai.com/9th/ → 超お得な「第8期かけこみパック」と「第9期更新」のセットも登場! https://genron.co.jp/shop/products/detail/182
◆「ゲンロン友の声」サイト、質問募集中です! 知られざるTumblrサイト「ゲンロン友の声」では、 友の会会員のみなさまからお寄せいただいたご意見・ご質問に対して、 東浩紀をはじめとするスタッフがお返事を差し上げております。ご要望などもお気軽に! http://genron-voices.tumblr.com/
◆◇ 東浩紀 執筆・出演情報 ◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◆『続・中学からの大学講義3 創造するということ』(ちくまプリマー新書)に、 東浩紀が桐光学園にて行った講義「人文知と大学-ゲンロンカフェ開設物語」が掲載されました! https://amzn.to/2OhBGLZ
◆『AERA』の巻頭エッセイコーナー「eyes」に、東浩紀が連載中! 最新の記事は「新潮社は『ネットに振り回され出版の強み見失っている』」です。 https://dot.asahi.com/aera/2018100300024.html
これまでの記事は朝日新聞のウェブサイト「.dot」で全文をお読みいただけます。 https://dot.asahi.com/keyword/%E6%9D%B1%E6%B5%A9%E7%B4%80/
◆◇ その他のお知らせ ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
◆友の会会員のみなさまへ
<クラス30以上の座席確保サービスについて> ご好評いただいております座席確保サービスですが、 お席の希望のご連絡を、当日16:00までに いただけますよう、よろしくお願いいたします。
<登録情報の変更について> お引越しなどの理由で、ご登録いただいている住所や電話番号、 メールアドレスなどに変更があった方は、 友の会サイトのフォームから申請をお願いいたします。
会員サービスページ https://genron-tomonokai.com/service/
※株式会社ゲンロンは、土曜、日曜は休業日となっております。 営業時間は、11時-20時です。 営業時間外のお問い合わせは、お返事が遅くなる場合がございます。 ご了承くださいます様、��願いいたします。
◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆ーー◇ーー◆
株式会社ゲンロン 〒141-0031 東京都品川区西五反田1-16-6 イルモンドビル2F tel.03-6417-9230 / fax.03-6417-9231 http://genron.co.jp Twitter:@genroninfo
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《㊗️卒業》 2023.3.15 サイコーの日に おかげさまで 無事 沙羅が大学を卒業しました🌸 4年前 ことごとく 行きたい大学落ちて泣いてました。 「行ったら行ったでおもろいことあるやろし 見つけたらエエねん」と言うと吹っ切れたか 大手前大学に通うことを決めました。 それからしばらくすると「大学 めっちゃ楽しい!お母さんの言うとおりやったわ♪」とご機嫌で話してくれました。 国際色豊かなお友達にも恵まれ 勉強も捗ったのか 成績優秀者にも選ばれての卒業でした🙌✨ 卒業式のお衣装も私の大学の卒業式の写真を見たか「これと同じのん着る!」となんちゃってはいからさんスタイルにしました。 着付け終わってから「めーーーっちゃかわいい私✨✨」といっぱい自撮りしておりました😂(このポジティブは見習いたい自己肯定できない母🤔) 式の開始前には近所の男の子3人 式終了後には近所の小学校時代からの同級生の女の子2人がお祝いに駆けつけてくれました✨ (加古川から尼崎って結構距離あるのにありがとね🙏💕︎) またこの女の子2人が絡むとおもろいこと 1人はスタイリスト もう1人はプロデューサー 突然の撮影会始まって「沙羅がいっちゃんかわいいーーーーー!」といちいち叫んでくれて大爆笑させて頂きました🤣 「4人で写真撮ろ〜」って混ぜてくれたと思ったら「ちょっと沙羅 右寄って!え?しのやん!」とお約束のネタでまた笑う...この2人は私ら親子が似てるのをイジるのです。 沙羅が笑て卒業できたことに感謝です。 #姿勢関係ないやん #姿勢調整師すがのしの #姿勢科学士すがのしの #徒手療法師すがのしの #腰痛 #肩こり #頭痛 #生理痛 #猫背 #側弯 #未来の医療費削減策 #予防医学 #根本療法 #兵庫県姿勢調整師会 #姿勢講座講演承ります #まだ見ぬ人に手を届かせるために (あましんアルカイックホール) https://www.instagram.com/p/Cp03sUPyqjP/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#姿勢関係ないやん#姿勢調整師すがのしの#姿勢科学士すがのしの#徒手療法師すがのしの#腰痛#肩こり#頭痛#生理痛#猫背#側弯#未来の医療費削減策#予防医学#根本療法#兵庫県姿勢調整師会#姿勢講座講演承ります#まだ見ぬ人に手を届かせるために
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アイアンガーヨガ認定講師、りえちゃん先生のコーディネートで、今年も富山でイベントが開催決定いたしました。みんなに会えるの楽しみだなぁ〜^^
・ヨガリトリート in 大長谷 5月4日(火)9:30-15:00
・アーユルヴェーディックヨガ 講座 5月5日(水)10:00-15:00
・朝の瞑想会 5/6(木)5/7(金)午前 9:00-9:45
・アーユルヴェーディック・ライフスタイル・コンサルテーション
5/6 (木) 15:00-19:00 及び 5/7(金) 12:00-18:30 の時間の間の30分間
「 ヨガリトリート in 大長谷」
〜大長谷の大自然にふれる一日〜
日時 5月4日(火)9:30-15:00
持ち物 ヨガマット、動きやすい服装、長靴、帽子、タオル、ブランケットなど防寒具
参加費 10,000円
定員 10名
富山県八尾大長谷にある今村農園は広大な自然に囲まれたヒーリングスポット。
日本のチベットと言われる大長谷の空気は澄んでいて、居るだけで心が癒されエネルギーが溢れてきます。
今村農園では平飼いで鶏を飼い、野菜を育てる循環型有機農法に取り組んでいます。
今村農園の秀人さんに案内してもらい、土に触れ、自然の恵をいただく、普段味わえない贅沢な時間。
大自然の中に身を置き、コロナで縮こまった心と体を開放して、大自然のエネルギーをいっぱい取り入れていきましょう。
こんな方へお勧めです
・自然の中でヨガをして、ゆったりとした1日を過ごしたい
・日々の喧騒から離れて癒されたい
・内側から綺麗に、穏やかになりたい
・畑でお野菜をとったりして、自然に囲まれた生活を体験してみたい
【プログラム】
9:30 集合
9:30-11:00 今村農園見学
11:00-12:45 ジェントル・フロー
体に無理のない優しい流れのヨガは、あなたを瞑想的な状態へと導いてくれます。
大自然の中で美味しい空気を吸いながら、気持ちよくヨガをしましょう。
12:45-14:00 大長谷の恵ランチ
14:00-15:00 ヨガニードラ
サンスクリット語で “ 眠りのヨガ ” という意味のYoga Nidra:ヨガニードラは、横たわった姿勢で行う瞑想のようなもので、心身のリラクゼーションを深めながら、声の誘導に従って意識を巡らせていく「究極のリラクゼーション法」とも言われています。
ヨガニドラの最中は、ほぼ脳波がアルファー波とシータ波に保たれます。この脳波の時、人は自然治癒力や修復機能が高まる癒しと回復に適した状態です。
「20分のヨガニドラで4時間分の熟眠と同じ効果が得られる」
と言われるのはこのためで、緊張が抜けないまま長時間休むより、短時間でも意識的に緊張をほぐした方が、身体の疲れに加え脳の疲れ、精神的な心の疲れも効率的に取れやすくなります。
セッション中に演奏される世界にたったひとつのオーダーメイドの弦楽器、Sursangh(スールサング)の音色があなたを更に深い安らぎへと導いてくれるでしょう。
*天候によりプログラムが変更となる場合もあります。
*ヨガ二ドラの際、ブランケットなど防寒着をご準備ください。
「アーユルヴェーディックヨガ 講座」
日時 5月5日(水)
持ち物 ヨガマット、動きやすい服装、筆記用具、飲み物
参加費
1クラスのみの参加 4,500円
1日参加(ランチ付き)9,000円
*定員が少ない為、1日参加の方から優先的に申し込みを受付させていただきます。どうぞご了承ください。
定員 6名
アーユルヴェーダはインドに古くから伝わるヴェーダの伝承医学で、体の健康だけではなく、心、行動や環境を含めた総合的なバランスを取ることを大切にしており、その名はサンスクリット語のアーユス(生命)、ヴェーダ(知識)を意味します。トリ・ドーシャ説に従い、鉱物、植物、動物、人間および環境は、ヴァータ「空 / 風」・ピッタ「火」・カパ「水/土」の三要素に分類され、それぞれのドーシャのバランスを取る食事法、ハーブ、アロマ、サウンドセラピー、ボディワーク、プラーナヤーマ、瞑想などライフスタイルの改善方法が示されています。
この講座ではアーユルヴェーダの知識で、身体や心の持つクセを知り、食事法、マッサージ、ヨガ哲学、アサナ、プラーナヤーマ、瞑想、マントラなどのツールを使って、自分の癖を活かしたセルフケアを簡単に楽しく学びながら、自分の癖を「自分らしさ」へと導いてゆくような、シンプルで健やかに日々を過ごす術が盛りだくさんの講座です。
単なる美容法ではないヴェーダの霊的な教えに基づいたアーユルヴェーダ。自分の内なる自然のバランスが取り戻され、周りとの調和が生まれることで、内側からの輝きに溢れ真の美しさに満たされることでしょう。
こんな方へお勧めです
・アーユルヴェーダの知恵を毎日の生活に取り入れ、心身ともに健やかな日々を過ごしたい
・内側から綺麗に、穏やかになりたい
・歌(マントラ)を詠唱して音に癒されたい
・マッサージや瞑想を日々の生活に取り入れたい
・ヨガのアーサナ(体位)だけではない、哲学やアーユルヴェーダを含めた伝統に沿った包括的なヨーガを学んでみたい
・自分らしい人生を送るヒントを得たい
【プログラム】
10:00-12:00 ヨガ&瞑想
12:00-13:00 ゆいさんのランチ
13:00-15:00 アーユルヴェーダ講座
・ディナチャリア
・春から夏にかけての過ごし方
・フェイシャルマッサージ
「朝の瞑想会」
時間 5/6(木)5/7(金)午前 9:00-9:45
持ち物 動きやすい服装
参加費 1,500円
定員 6名
こんな方へお勧めです
・体を動かすヨガから、もう少し深い世界に入ってみたい
・心の平安を感じたい
・内側から美しくなりたい
・エナジーワークに興味がある
・自分の可能性を最大限に発揮して生きたい
山の頂上や、森の中で感じる静けさ。
自然の静けさはとても深く、私たちの体や心までをもその静寂で満たしてくれます。
この静けさは、私たちの内にも存在するのですが、ストレスや目まぐるしく過ぎ去る日々の生活や、外の世界への強い執着が、心やマインド、体の細胞に既に存在する静寂を締め付け、五感は心とマインドの分離を原因に、絶え間なく外の世界に満たされるものを追い求め続けるのです。
インドの伝統「ヴェーダ」によると、この心とマインドの分離は、現代社会での苦しみの原因になっていると言われ、病気の原因の8割は、内なる静寂の欠陥だと科学者は言います。これはストレスに人生を操られているようなものなのです。これを防ぐためにも、日々の瞑想はとても大切になります。
台風、原子、太陽系であっても、静止している核の強さが、その活動に大きな影響を与えます。
台風の目が安定していればいるほど、風はとても強くなるのです。
このように、内なる静寂は私たちの可能性を最大限に引き出してくれる鍵となるのです。
瞑想によって得られる「安定した台風の目」により日々の生活が改善され、最小限の活動で、無理なく多くを得るというのが、私達の新しい生活スタイルとなることでしょう。
「アーユルヴェーディック・ライフスタイル・コンサルテーション」
時間 5/6 15:00-19:00 及び 5/7 12:00-18:30 の時間の間の30分間
持ち物 筆記用具
参加費 5000円
本来伝統的なヨーガは個人の体質や気質、症状に合わせて個人的にプログラムが組まれるものとされています。
プライベートセッションでは、アーユルヴェーダの知恵に沿いながら、その方に合った日々の過ごし方、食生活、ヨーガや瞑想、マントラをガイドいたします。
自分に合ったアーユルヴェーディックヨガ・レメディーを日常に取り入れて、自分らしさを引き出すことで、日々の生活がより豊かなものになりますように。
こんな方へお勧めです
・自分の体質や気質に合ったヨガを知りたい
・自分に合ったライフスタイルを知りたい
・内側から綺麗に、穏やかになりたい
・自分の可能性を最大限に発揮して生きたい
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国を護るアイデア 戦の上策は損害を出さない、次策は敵を破る、下策は城攻め(コスパ最悪)。具体的なアイデアを使って国を護る
市営住宅集会所へ講演会を聞きに行った。 演題は「 兵法書 ( へいほうしょ ) を読んで『生き方』を考える」。内容の要点は次の通りだった。 孫武 ( そんぶ ) は、今から2500年ほど前に、 楚 ( そ ) の王城を 陥落 ( かんらく ) させた 呉 ( ご ) の 軍師 ( ぐんし ) 。
呉の軍師として採用される就職面接でのエピソードが有名。 呉王:就職論文は読んだ。実戦の手腕を見せてもらいたい。宮中の婦人相手でも、軍の指揮を執ることはできるか? 孫武は、これを了承した。宮中の美女180人を集合させて二つの部隊とし、武器を持たせて整列させ、王の寵姫二人を各隊の隊長に任命した。 孫武:左右前後がわかるか? 美女軍団:わかります。 孫武:前といえば胸を、左と言えば左側、右と言えば右側、後ろと言えば背側を見よ。 美女軍団:わかりました。 孫武は、将軍の印の鉄斧を置き、太鼓を打って「右!」と号令した。 宮女たちはどっと笑った。 孫武:命令が不明確で徹底しないのは、将の罪だ。 孫武は、太鼓を打って「左!」と号令した。 宮女たちはどっと笑った。 孫武:命令が既に明確なのに実行されないのは、指揮官の罪だ。 孫武が隊長の二人を斬首しようとしたので、壇上で見ていた呉王は驚き「斬るのはやめろ!」と止めた。 孫武:一たび将軍として任命を受けた以上、陣中にあっては君命でも従いかねることがございます。 孫武は、呉王の寵姫を二人とも斬ってしまった。そして新たな隊長を選び号令を行うと、今度は女性部隊は命令どおり進退し、粛然として声を出すものは居なかった。 孫武:兵は既に整いました。降りてきて見ていただきたい。水火の中へもゆくでしょう。 呉王は、大いに不愉快な表情をしたが、孫武の軍事の才を認めて将軍に任じた。 以下は、就職論文の要旨。 第1.始計 〔戦の五条件〕 1_道:民が統治者と心を同じにし、死生をともにすることをためらわない 2_天:陰陽、寒暖などの自然現象 3_地:遠近、険易、広狭、死生などの地勢 4_将:智、信、仁、勇、厳などの将軍の能力 5_法:編制、服務規律、装備 〔優劣判断七要素〕 1_どちらの王様がよい政治をしているか? 2_どちらの将軍が有能か? 3_自然現象と地勢はどちらに有利か? 4_法令はどちらがよく行われているか? 5_軍はどちらが強いか? 6_士卒はどちらがよく訓練されているか? 7_賞罰はどちらが明確に行われているか? ��敵をあざむく駆け引き〕 1_能力があるのに能力がないように 2_ある戦法を用いているのに用いていないように 3_近くにいるのに遠くにいるように 4_遠くにいるのに近くにいるように 5_利益を見せて敵を誘い出して混乱させ 6_戦力が充実していても慎重策を取り 7_強いのに敵の攻撃を避け 8_敵を脅してその勢いをくじき 9_下手に出て敵を驕らせ 10_楽をしている敵を疲弊させ 11_敵の同盟国と親しくして敵国との離間を謀り 12_敵の備えがない所を攻め敵の思いがけないことをする 第2.作戦 戦で、快速戦車千輌、輸送車千輌、武装兵十万を千里の遠くに遠征させ、これに糧秣を送れば、国の内外での軍費、外交費用、武具の膠や漆の購入費、武装兵や馬を養う費用などのために、一日に千金を必要とする。 長期戦になれば、国費は不足し、兵力を弱め士気を衰えさせる。 遠征して輸送距離が長くなれば、軍が買う品物の値段が上がり、戦費は嵩む。 城攻めは戦力を消耗させる。 戦が長引けば、勝っても損失は大きくなる。 第3.謀攻 〔戦の上策〕 1_国に損害を与えない 2_軍に損害を与えない 3_旅師団に損害を与えない 4_卒に損害を与えない 5_隊伍に損害を与えない 〔次策〕 1_敵国を破る 2_敵軍を破る 3_敵の旅師団を破る 4_敵の卒を破る 5_敵の隊伍を破る 最上の戦い方は、武力行使前に敵の謀略を見抜く その次は、敵国を孤立させる その次は、武力を使って攻める 下策は、城攻め(コスパ最悪) 自軍に損害受けることなく謀をもって敵を攻める戦法を考えなければならない。 戦力が敵の十倍あれば包囲戦、五倍あれば圧倒戦、二倍あれば分散戦、同等ならば兵法駆使、戦力不足ならば逃げ、かなわないと思ったら最初から戦わない。小兵力で大兵力の敵に戦いをしかければ捕虜になる。 軍政を知らない王様が、将軍の軍政に干渉すれば、将兵は迷う。 用兵を知らない王様が、将軍の用兵に干渉すれば、将兵は疑う。 全軍が迷い疑えば、諸侯はこの隙を見て反乱を起す。 〔戦を有利にする五条件〕 1_戦ってよいときと戦ってはいけないときを知る 2_彼我の戦力比に応じた戦法を使う 3_上下が利害を共有する 4_情報と作戦で相手を上回る 5_有能な将に遂行を任せて、王様が干渉しない 〔結論〕 1_敵を知り己を知っていれば、百戦しても危ういことはない。 2_己を知っていても敵を知らなければ、勝敗は半々。 3_敵を知らず己も知らなければ、必ず敗れる。 第4.軍形 敵が勝てないよう備えるのは、自分のやり方次第。 敵に隙ができるかどうかは、敵のやり方次第。 名将は、自分の努力で負けないようにすることはできるが、敵に隙を作らせることができるとは限らないと知っている。だから、不断に観察し続け、敵が見せた隙を見逃さない。 名将は、勝ちやすいようにしておいてから勝つので、名作戦という評判や手柄を立てることがない。 勝つ軍は、勝つ見通しをつけてから戦い、敗れる軍は、戦いを始めてから勝つ見通しをさがす。 第5.兵勢 少数の兵を統率するのと同じように多数の兵を統率できるのは、編成がよくできているから。 少数の兵を戦わすのと同じように多数の兵を戦わすことができるのは、命令系統がよくできているから。 軍が敵の攻撃を受けても絶対に敗れないようにするのは、奇と正の使い分け。 軍を敵に差し向けると、固い石を卵にぶつけるような威力を発揮させるのは、虚と実をよく見分けること。 戦いは正をもって敵にあたり、奇をもって勝ちを決すもの。 奇に熟達した者は、次々と妙手を出して、天地が万物を生み出すようであり、黄河や長江の水のように尽きることが無い。 終わったと思えばまた始まるのは月日のよう。 死滅してまた生起するのは春夏秋冬の変転のようであり、音は五音にすぎないが組み合わせによってできる曲は無限。 色も五つにすぎないが、組み合わせによってできる色は見極められない。 味も五つにすぎないが、調理によってできる味は無限。 戦の基本は奇正の二つにすぎないが、その組み合わせは無限。 奇正が生じ、その変転循環して終わるところが無く、 その終始は誰にもわからない。 激流が石を浮かし流すようなことができるのは勢い。 猛鳥が軟らかい羽で小鳥の骨や翼を砕くことができるのは、打撃の時機が適切であるから。 このように名将の攻撃は、勢いが激しく、瞬間的な威力を発揮する。 勢いは張っている弓矢のようであり、好機を狙ってその一瞬に発射するようなもの。 戦で自軍は非常に入り混じり混乱しているように見えるが、 その実は統制がとれているから、円を画いて陣を展開するから破られない。 乱と治、怯と勇、弱と強は元来同じもので、容易に変わりやすい。 治乱は編成の良否によって決まる。 勇怯は軍勢の有無によって決まる。 強弱は軍形の状態によって決まる。 敵を動かす名将は、敵をこちらの動きに応じて動かせ、こちらが利益を示せば敵は必ずこれを取ろうとする。 ゆえに利を見せて敵を誘い出し待ち構えた本陣がこれを討つ。 名将は勢いよって勝ちを得ようとし、将兵の努力ばかり依存しない。 すなわち個人をあてにしないで、集団としての勢いを重視する。 このような名将が軍を動かすと、木石を転がすように自然であり、軽快。 木石というのは、安定すれば静止するし、傾けば転がり、方刑にすれば静止し、円刑にすれば転がる。 名将が円石を高い山から転がすように軍を動かすのは、勢いの活用を知っているから。 第6.虚実 名将は、自分の思うように戦況を動かして敵に動かされない。 先んじて戦地に到着し敵を待ち受ければ、遅れて到着し戦力消耗した敵と戦うことができる。 自軍に有利なところでも敵が好んでやってくるのは、利益をかざして戦うから。 自軍に不利なところでも敵がやってこないのは、損害を与えるようにしむけるから。 敵を苦労させ、満腹でいる敵を飢餓に落としいれ、平静にしている敵を動揺させる。 敵の必ず行く所へは先手を取り、敵の予期しないところへ行って意表をつく。 敵の抵抗のない所を行けば、消耗は少ない。 敵が防御の備えをしていない所は攻撃し易い。 敵が攻撃できない所に居れば防御し易い。 撤退が迅速なら、敵は追撃できない。 城壁を高くし堀を深く掘った敵に、それを棄てて出撃させるためには、敵がどうしても救わなければならないところを攻めるべき。 敵の作戦を暴露させ、自軍の作戦を秘匿すれば、自軍は戦力を集中して分散した敵を攻めることができる。自軍がまとまって一となり、敵が分かれて十となれば、自軍の十をもって敵の一を攻めるようなもの。すなわち自軍は衆で、敵は寡となる。あらかじめ戦の地を知り、戦う日を決めて、主導権を握れば、敵を寡にして自軍を衆にすることができる。 軍の形を敵に分からなくさせれば、深く侵入する間者も情報を得ることができず、敵の知恵者も策の立てようがない。 水が地形によって流れを決めるように、軍は抵抗の多いところを避けて抵抗の弱いところを攻め、敵の変化に対応して軍を動かす。 第7.軍争 先んじて戦地に到着し敵を待ち受ければ、遅れて到着し戦力消耗した敵と戦うことができる。 しかし、全軍を挙げて前進すれば行動が遅くなり、先んじて戦地に到着することはできない。 軍を各部隊に分ければ、速度の遅い輸送部隊は置き去りにするしかないが、糧秣を集積した倉庫がなければ戦えないもの。 甲冑を捨てて昼夜かまわず走り続け、行程を倍にして強行軍をして百里も前進すれば、三軍の将は敵の捕虜となり、体力の弱い者は脱落し、十人に一人しか残らない。 五十里の行軍で先を急げば、前軍の将は戦死し、兵の半分は脱落する。 三十里の行軍で先を急げば、三分の一が戦場に到着できない。 諸侯の考えていることが分からなければ外交はうまくできない。 山林、険阻、河川湖沼などの地勢を知らない者は、軍をまとめることができない。 道案内を使用しない者は、地形を有利に活用することができない。 敵よりも回り道を進むときは、利益で釣って敵を遅らせたり、出発が敵より遅れても敵より早く到着するような策略を用いるべきである。 用兵の要点は自分の作戦を敵に察知されず、有利な状況を求めて動き、状況に応じて兵力の配分を行うこと。 軍の行動は、風の如く迅速に移動し、林の如く整然と静かに構え、火のように激しく攻撃し、山のように泰然として動かない。姿や計画を暗闇のように分からせず、雷鳴のように激しく行動する。 物資を調達するときには軍を分散し、土地を占領したときには各部隊に有利な地を守らせ、兵力を分散させない。 戦場では、指揮官の声は遠くまで届かないから、鐘や太鼓を信号とする。指揮官の位置、行動は遠くから見えないから、旗で合図をする。鐘や太鼓、旗は将兵の情報を斉一にし、意図統一をはかるもの。 将兵の心気を専一にすれば、勇者も一人で勝手に進まず、卑怯者も勝手に退くことをしない。これが多数の人間を指揮する方法。 戦いは敵の気と敵将の心を奪うことが肝心。 人の気力は、朝は新鋭で、昼は鈍り、夜は衰える。善く兵を用いる者は敵の気の新鋭なときを避け、衰えるときに撃つ。 夜の戦いには松明や焚火を多くし、昼の戦いには旗を多く用いるのは、敵の耳目を疑わせるため。 近くに布陣して遠くからの敵を待ち、安楽にして疲労した敵を待ち、給養をよくして悪い敵を待つ。 正正と進軍する敵を撃ってはならない、堂々と構えている敵陣を攻めてはならない。 高地に陣する敵を攻めてはならない。高地を背後にしている敵を攻めてはならない。 いつわり逃げる敵を不用意に襲ってはならない。餌兵につられてこれを攻めてはならない。 鋭気のある敵を攻めてはならない。整然と戦場を去ろうとする敵を攻めてはならない。 敵を包囲してもわずかに逃げ路を空けておかなければならない。死にもの狂いの敵に迫ってはならない。 第8.九変 戦では、作戦困難な地に宿営してはならない。 交通上の要地は外交によって支配下に入れる。交通連絡が不便な地に軍をとどめてはならない。 山川に囲まれた地に入ったら、脱出する工夫をせよ。 危ない地に入ったらただ戦え。 道があるからといって、進まねばならないというものではない。 敵を見たからといって、戦えばよいというものではない。 城があるからといって、攻めればいいというものではない。 戦略上の要地だからといって、取ってはならないものもある。 君命も状況によっては、従わないこともある。 地形をよく知っていても、その利用法を知らない将は、地形の利を知っているとはいえない。利用法をよく知っていても、実行する術をもたない将は、兵を率いて戦うことはできない。 智者は何事をするにも必ず利害を合わせて考える。不利なときでも、有利な点はあるから、これを伸ばし活用する。有利なときでも、不利な点はあるから、万全な対策をとる。 諸侯を思うようにするには、従わない者に害を与え、諸侯を働かせるには仕事を与え、諸侯を誘うには利をかざせばよい。 兵を用いるとき、楽観視は禁物。敵が攻めてこない理由はない。 〔弱将の性格とリスク〕 1_必死⇐戦死 2_生に執着⇐捕虜 3_激情⇐無分別 4_廉潔⇐侮辱で平静さを失う 5_厚情⇐民兵の労苦で戦意喪失 第9.行軍 〔地形〕 1_山地を通過するには、谷沿いに進め。 2_敵に近づいたら、高所を占領して有利な態勢を整える。高所の敵を登りながら攻めるようなことをしてはならない。 3_河を渡ったら河岸から離れ、河岸に直接布陣しない。敵が渡河してきたら、これを水上で攻めてはならない。半分渡らせてから攻撃する。 4_上流に向って進軍してはならない。 5_沼沢湿地帯は速やかに通り過ぎる。もしその中で戦うことになったら、水草のある所を選び、林を後にして布陣せよ。 6_平地では行動容易な所を選び、高地を右背にし、不利な地を前に置き、有利な地を後ろに置くように布陣せよ。 7_軍は高所を選んで低地を避け、陽のあたる南面を選んで北面を避け、給養をよくして気力体力を充実させておけば、病気や災害を防ぐことができる。丘陵や堤防のあるところでは必ず陽のあたる所に布陣し、高い所を右後に置け。 8_上流で降雨のため水流が増してきたら、渡ろうとせず、鎮まるのを待つべき。 9_両側が断崖である深い谷川、井戸のような低地の湿地帯、牢獄のように山に囲まれた狭い土地、草木が繁茂して動きが取れない土地、大地の割れ目のような谷地は、留まらず速やかに通り過ぎる。 10_このような地形は、自軍は遠ざかるが、敵��を近づけるようにし、自軍はこれを前面にし、敵軍はこれを背後にさせるようにする。 11_付近に険阻の地、沼沢地、芦などの繁茂地、森林、草木の密生地があれば、敵の伏兵が隠れていることが多い。 〔敵陣〕 1_自軍が近づいても静かでいる敵軍は、布陣している地形に自信を持っている。 2_自軍が近づく前に挑戦してくる敵軍は、自軍を誘い込もうとしている。 3_敵が進むのか退くのかはっきりしないのは、自軍を誘い込むつもり。 4_動く気配のない敵軍は、現在の地に何かよいことがある。 5_多くの樹木がざわざわ動くのは、敵が潜行している。 6_鳥が飛び立つのは、伏兵がいる。 7_獣が驚いて走り出るのは、敵部隊が隠れている。 8_草木によって視界をさえぎっているのは、自軍に疑念を抱かせようとしている。 9_戦車を先頭に出し、側に歩兵を配備するのは、戦うつもり。 10_敵が右往左往しているのは、何かをしようと決めている。 11_進めば有利なのに進まないのは、敵兵が疲労している。 12_夜、敵の人声が高いのは、将兵が不安にかられている。 13_敵の軍営が乱れて騒がしいのは、将の威令が行われていない。 14_旗がむやみに動くのは、敵軍の秩序が乱れている。 15_幹部が怒声をあげるのは、敵兵が戦意を失っている。 16_炊事具を使っておらず兵が宿舎に帰っていないのは、窮迫している。 17_敵兵が武器を杖にして立っているのは、食糧不足。 18_馬を殺してその肉を食べているのは、敵の食糧はつきている。 19_水を汲んですぐ飲むのは、敵の水が欠乏している。 20_幹部がねんごろに部下に話しかけているのは、信頼を失っている。 21_賞が多すぎるのは、軍の動きが取れなくなり、将が苦しんでいる。 22_罰が多すぎるのは、兵が疲労している。 23_将の言動が、最初は乱暴で後に部下を恐れるようになるのは、統率を知らない。 24_鳥が集まっているのは、すでに敵兵は去っている。 25_敵が決戦する勢いを見せながら、長い間動かないときには、必ず敵情判断をせよ。 〔砂塵〕 1_高く舞い上がって尖っているのは、戦車が来る 2_低く広がっているのは、歩兵が来る 3_散らばって細長いのは、敵の小部隊が炊事用の薪を集めている 4_少なく往復移動するのは、敵が野営準備をしている。 〔敵の軍使〕 1_敵の軍使の言葉はへりくだっているが、背後の軍が戦闘の準備をしているのは、攻撃するつもり。 2_条件もなしで講和を請うのは、敵が何かたくらんでいる。 3_敵の軍吏が低姿勢で接してくるのは、敵軍が休息を欲している。 4_敵の軍使の言葉が強硬で、背後の軍が進撃の気勢をしているのは、退却するつもり。 〔自軍〕 1_軍は、兵力が多いのを貴ぶのではない。多数を頼んでの暴進ではなく、よく統率し、戦力を統合発揮するとともに、敵情を判断して勝つことに努めなければならない。配慮が無く無謀な戦いをすれば、将自ら捕虜とされるだろう。 2_兵が将に親しんでいないのにこれを統率しても、兵は服従しない。服従しなければ、これを用いることはできない。 3_兵が将に親しんでいるが、将がこれを統率しなければ、使いものにならない。 4_まず法令をよく教えてから、威力をもってこれを守らせれば、民は服従する。 5_平素から法令が行われていなければ、民を教育しても服従しない。 第10.地形 〖類型〗 〔通〕 1_彼我両軍とも戦闘行動が自由な地を通という。 2_通形においては、よく見えて南面した高地に陣し、補給路を確保して戦えば、勝機がある。 〔挂〕 1_彼我両軍の間に密林などの障害があり、前進はよいが退却が難しい地を挂という。 2_挂形において、敵が戦備を整えていなければ、攻めれば勝てる。 3_挂形において、敵が整備を整えていれば、せめても勝てないし、退却が困難となる。 〔支〕 1_彼我両軍の間に河川沼沢などがあり、両軍とも前進が難しい地を支という。 2_支形において、敵の誘いに乗って、先に攻撃に出てはならない。 3_戦場を去り、敵がつられて出てきて兵力が分散されたところを撃てば有利。 〔隘〕 1_隘形において、自軍が先に到着したら、必ず十分な兵力を配置して、敵を待ち受けるのがよい。 2_敵が先に占領している場合は、戦わないほうがよい。 3_しかし敵が十分に兵力を配備していなければ、戦え。 〔険〕 1_険形において、自軍に先に進出できたら、南面の高い地を占領して、敵の出てくるのを待つ。 2_敵が先に進出していたら、戦場を去って、敵の徴発にのってはならない。 〔遠〕 1_遠形において、戦力が同等であれば、戦いを挑むことは不利。 第11.九地 〖戦場分類〗 〔散地〕自国領内で戦う場合の戦場 自国領内への敵軍の侵攻を防げず、散地で戦うこととなったときは、将兵の心を戦うことに専念させる。 〔軽地〕敵国領内であり、国境に近い戦場 軽地では陣頭に立って部下の掌握を確実にし、敵国領内の奥深くに進軍するよう努力する。 〔争地〕彼我ともに占領すれば有利であり、争奪戦が起きやすい要地 争地では陣後に立って軍を後方から追いたて、敵より先に占領するよう努力する。 〔交地〕彼我ともに進撃しやすい戦場 交地では守りを厳重にし、補給路を絶たれないようにしなければならない。 〔衢地〕諸侯と国境を接しており、先立って占領すれば諸侯を制することができる地 諸侯国の国家戦略を知った上で、親交工作で味方に付けるよう努力する。 〔重地〕敵国領内に深く侵入し、後方に城邑が多くある地 1_敵国に侵攻すれば、自軍は戦いに専念できるが、敵は帰郷の心が強くなるため勝ちにくくなる。 2_侵攻軍は豊穣な土地を占領し、将兵の給養を十分にしなければならない。 3_戦力を貯えて持久を図り、攻勢に出られる力を保持する。 4_作戦を練り、敵が対応できないような戦法をとる。 5_将軍の態度は、冷静で奥深く、厳正で適切でなければならない。 6_兵士の耳目を利かせないようにし、意図を悟られないようし、作戦内容や変更を知らせないようし、駐屯場所や進路などを知らせないようにする。 7_戦いに臨んでは、乗ってきた舟を焼き、釜を壊し、背水の心境にして死地の覚悟を決めさせる。 8_羊の群のように飼い主の意のままに駆り立てられ、自らはどこへ行くのか知ろうともしないようにして全軍をまとめ、行き所ないところに投ずる。 〔ひ地〕山林、湿地、湖沼など行動困難で、軍を消耗させる地 ひ地は早く通り過ぎるに越したことはないが、山林・険阻・沮沢の地を知らなければ、軍を進めることはできない。 〔囲地〕入る道は狭く、出る道は遠回りで、少数の敵に苦しめられるような地 囲地ではあえて逃げ道をふさいで将兵を必死にさせることができるが、地元民の知識を借りなければ、地形を利用することはできない。 〔死地〕すぐ戦えば活路を見出すことができ、戦わなければ全滅する地 兵士は窮地に陥るとかえって恐れなくなり、脱出するところがなければかえって固く守り、敵国に深く侵入すれば団結し、他に方法が無ければ必死に戦う。占いや迷信は、決心を削ぐので、厳しく取り締まる。 問:敵の大部隊が整然と進軍してきたら、どうする? 答:敵がすてておけない急所をつく。 第12.火攻 〖攻撃対象〗 1_住民地や兵 2_集積した軍需品 3_輸送部隊の軍需品 4_倉庫内の軍需品 5_軍隊 火攻めは、空気の乾燥したときに行う。 火攻めは、月が箕・壁・翼・軫の星座の方向にあって、風が起こる日に行う。 昼に吹き続けた風は、夜になると止む。 火攻めとともに、適切に兵を用いる。 1_敵陣内で火が出たら、速やかに外からも敵を攻める。 2_敵陣内で火が出ても、敵兵が騒がないときは、しばらく攻撃を待ち、 3_火の効果をよく確かめ、敵に隙ができたと判断したら攻撃し、敵に動揺がなければ攻撃を止める。 4_敵陣外に火を放つ場合は、敵陣内のことを考慮することなく、ただよい時を選んで行う。 5_風上で火が出た時は、風下から攻撃してはいけない。 6_「火は両刃の剣」であることを知る。 第13.水攻 水攻めは即効性は無いが強力で持続性がある。 水は交通を遮断するものであるが、敵そのものを破壊することはない。 戦に勝って土地を取っても、土地を疲弊させたら、国費の無駄使いとなる。 勝機あれば動き、勝機無ければ戦をやめる。 滅亡した国をまた興すことはできず、死者を生き返らせることもできない。 第14.用間 十万の大軍を動員し、国を出て進攻すること千里になれば、国民の費用、国家の出費は一日千金にのぼる。そのため家の内外は大騒ぎとなり、輸送に使役されて道路で動けなくなったり、本業に携ることができない家は七十万にも達する。戦の日々は少ないほど良い。 まず敵情を知ることが重要だが、敵情は、祖先の霊に祈っても、占いでも、日月の位置によって判断しても、得られない。必ず人間を使って敵情を確かめなければならない。 〖間者の種類〗 1_郷間〔その地の住民〕 2_内間〔敵国の官吏〕 3_反間〔敵の間者を逆用〕 4_死間〔偽情報を敵に与える者〕 5_生間〔得た情報を持ち帰って報告する者〕 間者ほど、連絡を密接にする者無く、重い賞を受ける者無く、仕事を秘密にしなければならない者は無い。 優れた智恵と洞察力をもっていなければ間者を用いることはできず、愛情と判断力に優れていなければ間者を使うことはできず、人心の機微を知らなければ間者の利益を得ることはできない。 間者を発する前に、そのことが人の噂になるようであれば、間者とその噂をしている者を皆殺さなければならない。 自軍が攻撃しようとするとき、城を攻めようとするとき、要人を殺そうとするときは、まずその主将、側近、取次役、守衛、雑用者などの姓名を知らなければならない。間者による諜報が必須である理由がここにある。 敵間者の潜入を察知し、利益を約束して優遇し、反間として用いることも重要。郷間や内間として使える人物の敵情を得る。反間の協力を得て、死間は偽りの情報を敵に伝えることができ、生間は予定の時期に帰ることができる。他の四間は、反間の協力を得なければ活用できない。 間者は軍の要であり、軍の行動はこれに依存するところが大きい。
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10241557
「ご飯よ、了。」
「...はい、お母様。」
地獄の時間が始まる。
僕は、食事の時間が、この世界で一番、嫌いだ。
時代がいくら進んでも、人がいくら手の中の小さな機械に支配されるようになっても、効率よく3大欲求を叶えることは叶わないらしい。僕は今日も味気のない、テーブルに並べられた大量の食物を前に、まだ口にしていないのに吐き気がこみ上げてくる。目の前にはキラキラと��を輝かせた母親と、食い入るようにテレビを見つめながら、ドロドロとした何かを口にかき込む死んだ目をした父親。吐き気がする。ああ、気持ちが悪い。この空間が、この家が、この人間たちが。全てだ。
「了、今日はお母さん、腕によりをかけてご飯作ったから。食べなさい。」
「...はい。」
耳から入る音声が全て、耳障りなノイズにしか聞こえない。すぐそばでくちゃくちゃと、父親の食物を咀嚼する汚らしい音が聞こえる。母はそれなりに食事のマナーにうるさいのに、隣の豚へ口を開けて物を噛むのをやめろ、とは言わない。
母親の目はキラキラとリビングの照明を受けて輝いている。いつか読んだ本に、「いくら正気を保っているように見せても、狂人は目を見ればすぐに分かる。狂人の目はまるで無垢な子供のように、田舎の星空のように、ただ光を受けて爛々と輝くからだ。しかし、その目には何も映らず、ただただ彼らの世界は我々とは違う狂った世界だ。」と書かれていたことを思い出した。目の前の母親はまさしく狂人じみていて、己の作った得体の知れない半固体を有り難がって啜っている。
「ねぇ、さとる。とっても美味しいわよ。お母さん、頑張ってシチュー作ったの。ほら。食べて。」
「......うん。」
スプーンを持つ手が震える。目の前の皿に盛られた、白いどろどろとした食物。僕は耳を塞ぐことも、目を伏せることも許されず、拷問でも受けているかのような気分になる。母親も父親も、テレビを眺めては時折笑いながら、楽しそうに食事をしていた。やはり、狂っている。あまりこの表現を、腐っても血縁者の二人には使いたくないが、それでも僕の目に映る二人は紛れもなく狂っている、そう見えた。手が動かない僕に痺れを切らした母親が、固まったままの手を握り、僕の口先へと掬った食物を近づけさせた。ぷん、と漂った、牛の乳の生臭いニオイ。ごろごろと転がる野菜と、形の崩れた肉。
「食べなさい。了。今は家族の食事の時間なのよ。分かるでしょう。」
「......僕、食欲が、湧かないよ、」
「またあなたはそうやって我儘言うのね。食べなさい。」
「お母様、」
「食べなさい!!!!!!」
あぁ、また癇癪。母親にはヒステリーのケがある。金切り声を上げた母親は僕の口に食物をねじ込もうと腕に力を込めて、唇にそれが触れる。スプーンの先端が歯に押し付けられて痛い。仕方なく開けた口にそのドロドロが流し込まれる。ノイズがうるさくて、頭がぐわんぐわんと揺れて、脳が、脳頭蓋にぶるんぶるんとぶつかる。ああ、揺れる、人が進化の過程でやっとの思いで手に入れた叡智の結晶が、揺れて、馬鹿になる。キチガイになる。
「やめて、お母様、食べたくない、気持ち悪い、」
「食べなさい!!!どうしてなの!!??」
「...騒がしいな。」
「お父さんも何か言ってよ!!!」
「......放っておけ。好きにさせたらいい。」
「あなたがそんなだからこの子が我儘に育つんでしょ!?」
「お前の躾が悪いんだろう。仕事で疲れてるんだ、飯くらい静かに食わせてくれ。」
「あなたはいつもいつもそう!!どうしてあの子のことを、私のことを考えてくれないの!?」
また始まった。僕はとりあえず感謝の意だけでも示しておこうと手を合わせて、リビングから姿を消し、自室のベッドの中へと収まった。明日の給食はしっかり食べて、コッペパンを持ち帰ろう。ストックのパンが切れてしまったから。ああ、ひどく眠たい。目を閉じてしまおうか。僕は二人の喧嘩の声をBGMに、目をそっと閉じた。
「......嫌な夢を...」
目が覚めて第一声は、己の脳が見せた過去の記憶への悪態だった。当たり前だ。人が心の奥底に秘めた忌まわしい記憶を、ほじくり出して安らぎの時間に再生するなど、ポンコツも甚だしい。
が、まぁ、仕方がない。脳についての解明は何も進んでいないし、何をしでかすかコントロールするのは不可能だ。
朝のルーティンを規定通りにこなしつつ資料の確認をしながら、あぁ、きっと今日だからあんな夢を見せたんだろう、と思い、考えていたシナリオの一部を脳内で改変する。無機質なリビングには穏やかなクラシックのみが流れている。こんな環境で育てば、僕はもう少し、屈折した子供時代を過ごさずに済んだだろう。など過去に想いを馳せても、変わりはしない。無駄なことはやめよう、と、冷めたコーヒーを飲み干した。
「皆様。こんにちは。...はは、驚かれた方もいらっしゃいますよね。すみません。こんなご時世ですから、主催者の方に、講演の代わりに匿名と、顔出しNGという条件を飲んでいただきました。と言っても、名乗らないのは少々来ていただいた方に対して不躾で、なお不便でもありますので、簡単に自己紹介をさせて頂きます。私の名前はサトルと申します。東京の某所で医者をしております。専門は、主に精神・神経についてです。この風貌、ご存知の方もいらっしゃるかとは思いますが、所謂『ペストマスク』と呼ばれるものを着用しております。何も、昨今のコロナ禍を揶揄する意図はありません。ではここで少し、ペストについてお話しさせていただきます。ペストは14世紀ごろに大流行した伝染病の一つで、当時の地球の人口のおよそ22%にあたる約1億人が死亡した、驚異の感染症です。知識や治療法もまだ確立されていない中、対応する医師が不足した状況で、このように予防、といっても効果は限りなくゼロに近いですが、彼ら医師はペストマスクを身につけ、ペスト医師、として分け隔てなく治療にあたりました。いわば、ヒーローのようなものです。しかし、民衆の間には根も葉もない噂が広まりました。ペスト医師こそがペストを広めている、だとか。それらは全て民衆の知識不足と、知能の低さがもたらした不幸でした。私はそんな状況に屈さず人を救い続けた彼らに敬意を評して、本日このペストマスクを着用いたしました。私の性格上、少し耳障りな言葉やはっきりとした物言いが飛び出すこともあるやもしれませんが、どうか皆様、お手柔らかにお願いいたします。」
「さて、本日の講演テーマに関係して、一つ、お話をさせていただきます。実は、今日の朝夢に見たので、急遽お話ししようとさっき案を考えたのです。したがって、少し雑談めいた内容になってしまいましたが、ご了承を。私の両親は、とても真面目な人間でした。兄弟もおらず、私は両親の愛情を一心に受け、育ちました。過不足なく、衣食住、そして教育を与えられました。そんな私の母は、1点だけ、どうしても許し難い行為を私にし続けました。皆さんは、食事の際、どのような食卓で召し上がっておられますか?子供と向き合い、さまざまな日常会話を交わしながら、暖かく交流しておられますか。...えぇ、そのようですね。皆さん頷いておられる。心底、羨ましいです。」
脳���にいた、過去の、子供だった頃の己が目を覚ます。暗闇の中でピンスポットライトを浴びた彼が、体育座りのまま閉じていた目を開き、僕に向かって語りかける。
『僕、ずっと間違ってなかったよね。』
『あぁ。間違ってない。いつだって、君は正しかった。主義主張を曲げることなく、心の奥底に持ち続けたことを、僕は心から誇りに思うよ。』
『...ありがとう。僕。』
「私は、毎度夕食の際、あるビデオを見せられ続けました。母親も、母親に従順で家庭から目を背け、家族を養うために働く機械と化した父親も、そのビデオを狂ったように見続けていました。思考を放棄していたのか、心底素晴らしいと思っていたのか、それはもう、確かめようがありません。彼らは、私に、"障害者が様々なチャレンジをする"、"障害者を介護で支える人々の特集"、"重度の障害を抱えて生まれた子供が精一杯の人生を生き抜いたドキュメンタリー"、等々...タイトルを口にしただけで私の脳裏には、鮮明な映像と、音声と、全てが蘇るほど、それらは私の記憶に深く深く刻まれました。...皆様がどよめく気持ちは痛いほど分かります。悍ましい、というお声。ありがとうございます。私も、そう言っていただけると、少しは傷が癒えるような気がします。すみません。そもそも私は、小学生の頃、同じクラスに知的障害のマサトくんが現れた時から、言葉にし難い不快感と嫌悪感を彼に抱いていました。子供の頃の私にはとても説明出来ない、複雑な感情でしたので、幼い私はただ単にその感情を、"気持ち悪い"と片付けておりました。それが間違っている、と両親に強く言いつけられ、両親は私を"正しく"矯正しようと画策しました。叱咤し、感情論を説き、彼らだって頑張って生きている、素晴らしい、差別は良くない、皆同じ命、分け隔てなく対応し、地球で人々が共存することの素晴らしさを私に言い含めました。...まるで響きませんよね。彼らは私が、「じゃあ、お母様とお父様は、そのように生まれることができるなら、選択しますか。」と聞くと沈黙するのです。私はそうして彼らが沈黙するたびに失望を募らせ、うちに秘めた私の保つべき矜持を守り、世間に迎合する姿勢を見せながら、今まで生きてきました。あえて言葉を選ばす講演するスタイルですので、言わせていただきますが、この世に、人間として機能しないヒトモドキの生き物を、ただ生かしておく必要性がありますか。生産性、と言う言葉には語弊がありますが、欠けて生まれ、欠けたまま生き続け、生き恥を晒す生き物を、社会全体で支える必要性がありますか。メリットは、我々にもたらされる恩恵は、ありますか。皆心の奥底に、"生まれてしまったものは仕方がない、殺すわけにもいかないから面倒を見なければ"と言う思考がある、と私は思っております。心の底からそう言った方々の助けになりたい、と思う人間が仮にいたとして、彼らが、仮に障害者のいない世界に行っても、それを思うでしょうか。他人を助けて生きることに快楽を覚える人間は一定数いますが、それは例えば怪我人や病人、不可抗力で手足や身体の機能を失った人間に対して行われるべきで、知能の足りないヒトモドキ、人のフリをして、人間を搾取することしか能の無い生き物に対して行われるべきではない。私はそう思います。彼らの労力は、補助されることで社会の、人間の役に立つ者たちに対して、使われるべきだ。」
『あの時、マサトくんを屋上から突き落としたこと、悪いことをしたって、思ってる?』
『いや。思っていない。後悔するくらいなら、そもそもやらないだろう?僕はそんなに愚かじゃない。』
『僕、あの時、手に残った温もりがただただ気持ちが悪くて、屋上のコンクリートに掌を擦り付けてたんだ。罪悪感も何も浮かばなかった。もちろん、快楽も。』
『当然だ。だってあれは、掃除だ。何も生み出さない、ただ生きているゴミを片付けた。何に罪悪感を感じる必要がある?』
『やっぱり僕は、正しいね。ずっと。あの時の苦痛と傷が痛む度、僕は僕に会いに来るから、何度だって肯定してあげる。』
『ありがとう、僕。』
「ここで私は、どこに問題があるのか、それを考えました。そして、問題の根底は社会でも、人の思想でもなく、ただ単に、仕組みがないことだと思い立ちました。私は政治屋ではないので、政策を立て、法律を立案することは出来ません。こうして、私の思想を広めて、賛同者を集めることしか出来ません。何も、私はホロコーストを再現しよう、とは思っておりません。私が必要ないと思うのは、重度の精神障害者、そして知的障害者等です。彼らはただ産み落とされただけで、生きることを強いられます。彼らの意思は、どこにありますか?生きたい、と言うのは、家族の意地と世間体を守るための、エゴと私は考えます。彼らは本心から、そのような姿で、ウン10年生き続けたいと、本当に思っているのでしょうか。要は、彼らに対��て、我々人間が選択肢を与える必要がある。それは民間、医者や病院などではなく、国が、です。今進んでいる安楽死議論では、対象は余命宣告を受けた重症の特定疾患の患者、とされており、そこに、知的及び精神の障害は含まれていません。私は、それを変えるべく、動きます。我々の住む世界を、綺麗にすべく、尽力したいと考えております。」
『僕、僕。』
『何だい?』
『賞賛の拍手が聞こえるね。』
『あぁ。僕と同じ人間は割といるんだよ。皆、口に出さないだけで。ネット配信の向こうで頷いている人間だって、腐るほどいるはずだ。』
『よかった。僕が一人にならなくて。』
『僕は一人でも戦えるさ。君がいてくれるからね。』
『そうだね。僕、よく頑張ったよ。』
「さあ、みなさん。声を上げましょう。我々による、我々のための、我々人間の社会を作るため、皆に優しい世界にするため、ただ一つ選択肢を増やすだけの行為を、誰が止められましょう。さあ、さあ。この同意の拍手を、私は一生忘れません。心に刻み、これからも、邁進してまいりたいと思います。ご静聴、ありがとうございました。」
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…ある日、どの国でも「自由主義」を国教とし、国民のすべてが自分の思う通りにできることが不可侵の権利であり…子どもは公共財産で、親は行政が規定する指導要領しか教えられなくなる。フェミニズム、性の解放、同性愛、これらの知識が伝統的な家庭概念に反すると教える教師は「差別主義」と糾弾される。すべての女性は男性と同じ仕事をして、専業主婦は許されない…
米国の保守的な哲学者たちは、行き過ぎた「自由主義」が拡大すれば、家族の在り方を崩壊させ、子どもの成長には拭えきれない影響を及ぼすと警鐘を鳴らしている。
2018年11月以来、ヘリテージ財団(ワシントン拠点)は、社会主義の弊害について一連の講習会を主催してきた。2019年2月11日、カリフォルニア州のパサデナ・シティ・カレッジ(Pasadena City College)の哲学科教授エドワード・フェザー(Edward Feser)教授は、講演の中で、極端な個人主義と自由主義は、伝統的家族の価値を崩壊させ、社会主義革命に繋がると警告した。
教授の主張は、米国社会を分析したものであり、日本社会の現象に必ずしも全ての条件や環境は合致しないが、人種や文化、イデオロギーの混合する国の問題の先例として、「一聴」の価値がある。
どの国にもある伝統の家族の形が崩れつつある
異なる文化的背景はあっても、家族の伝統的な形はどの国も類似している。結婚を経て子どもを授かる血縁の組織は、基本的な社会の一単位であり、夫と妻が互いに責務を負って支え合い、財産を共有して子どもの教育を分担する。
教授は、「子どもを持つ人なら良く知っているように」と前置きしたうえで、子育てには一定の財産が必要であり、さらに親は子どもに対して、智慧と道徳など精神性を向上させるよう教育しなければならないと説く。しかし、固有の財産を認めず、子どもを幼少期に親元から離れさせ公的組織が指導役を担う社会主義は、この二面で反対のことを提唱している。
教授は、生物的に人間の子どもには出産から世話まで長い時間を要することから、自然条件で妻は「家庭を作る人(HomeMaker)に向いている。子どもの成長のため、外出して稼ぐ「稼ぎ手(Beardwinner)」としての役割は夫が適していると主張する。
この自然に形成された分業は、人種、文化にまたがり何千年も継承され、人間の本性と合致するものという。生物学、心理学、社会学の研究においても男女の客観的存在の違いを認めている。
男女の違いは区別であり、優劣ではない
「男女の違いは区別であり、優劣の話ではない」「夫と妻は互いに補完する関係にあり、競争相手ではない」と教授は語る。
夫は自分の欲求を満たすためではなく、家族を養うために稼ぎ、家族の世話をする妻は献身的である。こうした親の姿勢を子どもは見習い、家族全員が社会の一単位である家族を築く。しかし、教授によれば、近年は「人生の主役は自分」との個人の優位性が重視され、家族の価値は蔑ろになっていると見ている。
教授は、社会主義制度の導入を宣言しなかった国でさえ、そのイデオロギーは浸透しており、伝統的な家族の形を破綻させていると述べた。
同氏は共産主義国の発展方向から、いくつかの傾向を指摘する。1つ目は、個人の利益を最大限に追求すること。これは、極端な思想を生んだという。
1960年代、ジョン・ミレー(John Miller)の提唱した自由社会主義は西欧で拡大し、女性解放運動を巻き起こした。一種の社会主義革命であり、否定的な見方が主流だった離婚や堕胎、同性婚や性の不一致(トランスジェンダー)が、合法権利を獲得するために活動を始めた。
さらに、どんな種類の仕事にも男女同権、同数の雇用が唱えられた。この実現は難しく、多くの雇用主に損害をもたらした。同性愛者の結婚許可や同性愛者のための福祉支援を行うことに異議を呈する人は、指弾の対象になる。
夫婦、ひとり親 支持政党は異なる傾向にある
2つ目は、夫婦のあり方が変容しており、子どもを独りで育てるひとり親は、行政支援に依存する傾向が強まる。必然的に福祉政策への関心が高くなる。
2018年11月の中間選挙の調査では、この「結婚格差(Marriage Gap)により投票する党に差があり、既婚男性と女性は保守派を選び、未婚の男性と女性、ひとり親は革新派に投票する傾向が見られたという。
教授は、人間がどこかのグループに対して帰属する「社会的な生き物(Social Animal)」である以上、家族に属していなければ別の新しいグループを見つける。「自由主義」の名のもとに家族を失った人々は、社会主義派の票田となると分析する。
また教授は、性の解放について、享楽の追及により規律や原則に従わず、行動の責任も放棄しており、欲望の奴隷に陥ると批判した。
「社会主義が完全に実現すれば、家族は消滅する」と教授は語る。家族が解体したのちの個人から見て、政府は「大家族の家長」であり、個人のあり方を指導する。
伝統ある私立学校の発展を抑制し、全国一律の教育基準を策定し、カリキュラムを管理し、徐々に子どもたちの考えに「自由主義」の名の元に社会主義のイデオロギーを浸透させ、伝統価値を放棄させる。これにより子どもたちは「社会的な生き物」から「社会主義の動物」となるという。
教授は、旧ソ連、中国共産党、ベネズエラなどをあげて、社会主義の実践は国民と関係国に甚大な被害をもたらすという前例があるにもかかわらず、西側諸国に社会主義への一定の支持層があることを危惧する。この歴史的事例をあげて、一部の保守知識層は、警鐘を鳴らしている。
(編集・佐渡道世)
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