#天使の羽ドレス
Explore tagged Tumblr posts
Text
29/07/23
会社の近くペルシャ料理屋があって、そこへいくと必ず幸福な気持ちになれる。店内にある大きなタンドールが放つ熱で店内がほかほか暖められていて(背中向かいの席では熱いくらい)、照明は薄暗くて、食事はおいしくて、なんだか居心地がよくて眠くなっちゃう感じ。ワンプレートメニューが大半だが、基本的な組み合わせとしては、バスマティライス、チキンorラムor両方の炭火串焼き、サラダ、焼きトマト、一欠片のバター、が盛り付けられている。若干酢にくぐらせたような風味のする、炭火で焼かれたチキンがお気に入りで毎回それを頼んでいたが、こないだはものすごくラムを食べたい気持ちになって、ラムはあまり好んで食べないけど美味しく食べられるのか心配半分、ラムが美味しいということになったならばそれはさぞかし美味しいだろうという楽しみ半分で店へ向かい、いつものチキンと、ラム(ミンチにしたラムを小さく成形した、ラム苦手な人にとって一番難易度低そうなやつ)が両方乗っているプレートをお願いして、食べたら、ラムが...とっても美味しかった..!
美容師の友だちに髪の毛を切ってもらうようになってから3ヶ月経つ。今回は彼女のお家にお邪魔して、髪を切ってもらって、ビールとおつまみをいただいた。ヘアカット中のBGMは千と千尋で、おつまみは彼女のシェアメイトが作った夕飯の残り物で、ああいう時間がもっと人生の中にあればいいなと思った。またすぐね。
---
金曜日に有給を取って3連休を作り、マルタへ旅行した。イギリスは秋みたいに寒いけど、ヨーロッパには記録的な熱波がやってきており、マルタも例外ではなく、空港を出たら暑すぎて、いっぱい歩くのはやめよう..と危険を感じた。マルタには電車がなくて、移動手段はバスだから、3日間で15回くらいバスに乗った。前回のオスロ旅行で、自分の興味関心に基づいて行きたいところをいくつか選んでおくべきだという教訓を得たため、ワイナリーとかレストランとか色々ピックアップしておいたのに、バスが来なくて閉館時間に間に合わないみたいな理由で立てた予定はほとんど全て崩れ、行きたかったところの9割は行ってない。
立てた予定が全て崩れて向かったバスの終点には、イムディーナという静まり返った美しい城塞都市があった。後から調べてみたらマルタ最古の都市で、かつてはマルタの首都だったらしい。なんか普通のマルタの街に到着したなと思ってぷらぷら歩いていたら、お堀じゃないけどお堀みたいな高低差のある場所へ出て、中へ入るととっても別世界だった。旅をしている時(文字通りの旅ではなく、その場に意識があってその場に集中してわく��くしながら歩いている時)は自分の足音が聞こえる、とポールオースターの友だちが言ってたが、わたしは匂いもする。暑すぎるのか、痩せた雀が何羽か道端に転がって死んでいた。馬車馬は装飾のついた口輪と目隠しをされ、頭頂部には長い鳥の羽飾りが付けられていた。御者がヒーハー!と言いながら馬を走らせた。とにかく暑かった。
ほとんど熱中症の状態で夕食を求め入ったレストランで、ちょっとだけ..と飲んだ、キンキンに冷えた小瓶のチスク(マルタのローカル大衆ビール)が美味しくて椅子からころげ落ちた。熱中症なりかけで飲む冷たいビール、どんな夏の瞬間のビールよりうまい。
安いホステルにはエアコン設備などもちろんついていない。さらに、風力強の扇風機が2台回っている4人部屋の、私が寝た2段ベッドの上段だけ空気の溜まり場になっていた。明け方に頭からシャワーを浴びてさらさらになって、そのまま二度寝する。隣のベッドのイタリアから来たかわいらしい女の子2人組が夜遊びから帰ってきて、わたしは出がけに、部屋で少し話す。8年前に来たコミノ島はプライベートビーチのようで素晴らしかったけど、昨日行ったらツーリズム化されていて悲しかった。耳の裏に日焼け止めを塗り忘れて痛くなっちゃったから、あなたは忘れないように。わたしたち今ちょっとおかしいのよ、と言いながらドレスも脱がずにそのままベッドの上で眠ってしまった彼女は天使か何かみたいだった。扇風機をつけたまま部屋を出て行く。
地面がつるつると滑る。
砂のような色をした街並みが広がるマルタにもイケてるコーヒー屋は存在する。これも近代化・画一化の一途かと思うと、微妙な気持ちにもなるが、こういう場所へ来ると息が深く吸えるので有り難くもある。
マルタは3つの主要な島から成る。そのうちのゴゾ島へ行く。首都のバレッタから港までバスで1時間強、フェリーで20分。
フェリーほどいい乗り物はない。売店でビールとクリスプスを買って、デッキへ出て、なるべく人がいない場所で海を眺める。乗船案内と音楽が止んで、フェリーが作る波と風の音しかしない中に佇むと、これでいいような気がしてくる。ビールはあってもなくてもいいけど、フェリーのデッキで飲むビールの味というのがあって、それはめちゃくちゃうまい。
ゴゾ島へ降り立つと、足音と匂いがした。適当に道路沿いを歩いていたら、また別世界に続きそうな脇道があって、進んだらやっぱり別世界だった。ディズニーランドのトムソーヤ島で遊んでる時みたいな気持ちで謎の小屋へ入り、人で満杯のhop on hop offバスを眺めやりながら、人懐こすぎる砂色の猫と涼む。港とは反対側の海辺へ行きたかったのでバスを待つものの、一生来ないため、バス停近くのローカルスーパーを覗く。これといった面白いものは置かれていなくて、見たことある商品ばかりが並んでいた。バスは一生来ない。
バスを降り、水と涼しさを求めて入った地中海レストランは目と鼻の先に浜があり、今回の旅は下調べなしの出会いが素敵だなあとしみじみする。カルパッチョと白身魚のライススープ、プロセッコと、プロセッコの10倍あるでっかい水(笑)。カルパッチョは、生ハムのような薄切りの鮪が敷かれた上に生牡蠣、茹で蛸、海老が盛られていた。鮪は日本で食べるのと同じ味がした。カルパッチョは旨く、プロセッコはぬるく、ライススープは想像と違った。パンに添えられたバターは外気温のせいで分離していた。水が一番おいしかった。
おいしいものとお酒が好きで楽しい。
ヨーロッパ人の色気の正体ってなんなんだろう?アジア人が同じ格好をしてもああはならない。胸元がはだけていてもスカートが風で捲れてもはしたないと全く感じない。むしろロメール作品のようにさえ見える。そもそも'はしたない'という概念がアジア(少なくとも日本)にしか存在しないのではないか?色気って品かと思ってたけどそれは日本だけかもしれない。
地元料理が食べられるワインレストランを夕食に予約してみたらコース一択だった。お昼食べ過ぎてあんまりお腹空いてなかったからちょっと小走りで向かってみる。ラザニア、ムール貝と魚のスープ、うさぎの煮込みなど。人ん家の料理みたいな美味しさだった。マルタのワインはほとんどが島内で消費されるらしい。ゴゾ島の白ワインの感想:暑い村、お絵描きアプリのペンの一番太い線(色はグレーがかった白で透過度50)。食後のグリーンティーは、TWININGSのティーバッグで、お砂糖をいれる選択肢が与えられて、洋風の装飾がたっぷりついた受け皿付きの薄いカップと共にポットで提供された。カップの底に描かれた静物画のような果物が綺麗でうっとりした。
どこにでもあるような早朝からやってるスタンドでドーナツとオレンジジュースとコーヒー。扇風機に当たり続けていたいが荷物をまとめて宿を出る。行きたい街へ向かうバスが一生来ないため、行きたい街に名前が似てる街が行き先に表示されているバスに適当に乗ったら、行きたい街より30度北へ行くバスだった。でもやっぱり行きたい街へ行きたかったので、30度北の街へほとんど到着してからバスを乗り換え行きたい街へ向かったが、Googleマップの示すバス停へは行かず、行きたい街を通過してしまったため、行きたい街から30度南の街に降り立つこととなった。海辺でチスクを飲みながらメカジキを食べた。暑すぎて肌着1枚だった。店先のガラスに映る自分に目をやると、いわゆるバックパッカーの様相をしていた。
空港行きのバスだけは遅延なくスムーズに来て着く。肌着状態からシャツを身につけ普段の姿(?)に戻ると、途端に具合が悪くなった。日に当たりすぎたみたい。お土産を買ってセキュリティを通過し、充電スポットの近くに座って搭乗を待っていたら、すぐそばにグランドピアノがあることに気がついた。誰か上手な人が演奏しないかしらと思っていたら、青年によるリサイタルが始まった。父親が彼を呼びにやってくるまで、クラシックからビートルズまで5-6曲。思わぬ良い時間だった。
都市に住むと、旅行から帰ってくる時安心する。
---
会社の人たち語録 ・やりたいことたくさんあるけど、今はやりたくないです。 ・返事がないのはいい知らせではないので。 ・Are you alright? まあまあ、ぼちぼち。
夕方、商店街へ買い出しに行く時がすごく幸せ。食べたいと思うものしか買わなかった時は特に幸せ。ぱつっと瑞々しい野菜、ちょっといいパスタ、ジャケ買いしたクラフトビール、好きな板チョコ。そんでキッチン飲酒しながらご飯作る。ビールを開けて一口目を飲むまでの間だけは音楽を止めるというのにはまっていて、そういえばフェリーのデッキで乗船案内とBGMが止んだ時の感じに似ていなくもない。フラットメイトが、夜中3時まで友人とリビングで遊んでいたり、土曜の夜にパーティへ出かけたりしているのと比較して、わたしが幸せ感じてるポイントは内向的だ。
やりたいことが浮かぶ。それをやる前に、比較対象の選択肢や判断軸を不必要なほど増やしてしまいがちだが、最適な選択を選び取ることよりも、やりたいと思う気持ちを満たすことの方が幸せなんじゃないか?
色々比べて悩んじゃったら「朝から決めてたことだから」って言うとスッと選び取れる!
食材の買い出しで1週間くらいはもつかなと感じるくらいたくさん買っても実際3日もすれば冷蔵庫空になるやつ、悲しさというかやるせなさを覚えるんだけど、こないだ500gパックの美味しそうなミニトマト買った時に、長く保ち続けること(終わりを迎えないようにする、終わりを想像しないようにすること)よりも、きちんと消費する(終わりを気持ちよく迎えること)を考えるようにしたら明るくなれてよかった。終わりって何事にもやってくるもんね。
食の話ばっかり回。
3 notes
·
View notes
Text
【こんな時代だぜ】No.161【俺達は止められない】
答え合わせ推しの副流煙で無事過呼吸になったところへ激オモロ本誌展開を浴び こうしちゃいられねぇッッ!!となった次第です。ギュッと圧縮していますが本当に今週面白すぎたので。まだ本誌を読んでいない方は一刻も早く読もうな。
「お前ら帰ってきたばっかでよく食えんな」
ニコ、ジナショの食いっぷりに若さかと言うけれど結局何歳なんですかね。イチコよりちょっと歳上?答え合わせ会話の雰囲気だとクリードの方が更に歳上っぽいけれどそこまで離れてなさそう。20代後半〜30代前半…?しかしそんなクリード=デッカードの前の皿はちゃっかり空です いっぱい食べる推しが好き 食事の痕跡があるだけで満面の笑みになってしまうな……
ファン警戒態勢でも飯は食う出雲風子めちゃくちゃ行儀悪くて笑っちゃった。訝しげなクリード隊長しか得られない栄養素も補給。ありがとうございます。そして今回はしっかりネクタイ締めてる…また好きになっちゃうじゃん……もうダメ(手遅れ)
フィルママやっぱり美人だしフィル君ご飯食べられるの本当に良"か"っ"た"ね"ぇ"ッ"!!となるんだけれどショーン=ダッツの笑顔がUNSEENなのほんともうお前 いいヤツだなお前ほんと…“身を隠したい”ってのが切ないな……ようこそUNIONへは喜ばしい限りなんですけれども。
UMAみたいなもんことファン=クーロンが“20年以上も自分を待っているかもしれない”と思える出雲風子も結構ポジティブ(?)ですよね。普通は20年も姿を現さない相手を想い続けられないよ。
「誰?」
横顔とか身体のシルエットは女子だな…え?チャイナガール??シェンより先にムイちゃん来ちゃうの??
「お手並み 拝見」
ラーヌンッッッ バトルの中で使われちゃったから最後に受け止め���食うみたいなアレは見られなかったですがこういう展開大好きです。もっとやって。風子の新技良いな…となりつつ食うのをやめないジナショの肝が座りすぎ問題。���宙を経験した10代はちげーな…
「お見逸れしました!!」
「あなたのお力でどうかお助けください!!」
「ファンに土をつけたあなたにしか頼めない!!」
「私ではもう止められないんです!!」
ファンが“出雲風子に負けた”という話を周囲にしているかもしれないという驚愕の事実
「ある武道大会に出て頂きたい…!」
「そこでファンを倒し止めて下さい!!」
「そして兄を…」
アッッッッッ
「シェンお兄ちゃんを 助けてあげて!!」
メイちゃん!!!!!!!!!!
生"き"て"る"ッッ"!!!!!!!!!!!
メイちゃんが生きて…大きくなっている……ループ後のこう…切なさと嬉しさの狭間……メイちゃんの死がシェンを修羅に変え、UNIONに導き、ムイちゃんと出会う、そういうシナリオでは少なくとも無い、ということ……ってことは何?シェンはもう純粋に“天下無双”を目指して師匠とタイマンしようとしているの?ハッ…兄弟子……ロウは!!?ロウは生きていますか!!?!?ロウメイはワンチャンありますか!!?!?!(ドサクサオブ・ザ・イヤー)
[天擂祭][予選当日]
テンポが鬼!!!!!!!
『全世界の“真”武闘ファンの皆様!!お待たせ致しました!!これより…』
『この世界で最強の武闘家を決める』
『天擂祭を開始致します!!』
ウ"オオオオオォーーーッッッッッッッッ!!!!!!!!!!殺せーッッッッ!!!!!!!!(治安の悪い客)
この頁、初見テンション上がり過ぎて見逃していたんですがちゃんとマント羽織ったUNIONメンバーがいるんだよな最高かよ
『武の頂点!!』
『東西南北…いや 天上天下不敗の男!!』
『ファン=クーロンに挑むのか!!』
「くだらん」
「いまここで」
「全員のしてもいいのだぞ」
も〜!!!!?!?何!!!!?一挙一動が今一番面白い男ォ!!!!!!!!
[つまらん]
[オレが求めるのはただ一人]
それもう恋じゃない???????????
『始めッ』風破連勁!!
太ってる&だらしない煽りでブチ切れマッハの春麗風子最高かよ〜〜〜!!?!!!?ファンの表情 初恋の相手が突然目の前に現れたんか?わかるよ 座ってる場合じゃねえわコレ
『いや…ここだけじゃありません!』
『各ブロックで無双している猛者がいる!!』
ビリー
流派:近 接 戦 闘 ( C Q C )
まままままっっっ ビリー様まっ CQC ハァッア…CQC……確かにブロージャでもしれっと対人やってたけどやっぱりできるんか スネークみたいな動きできるんか すき うっかり高所恐怖症盲目おじさん すき 頑なに上着に袖は通さない!!もうここまでくると大したもんだよ 雲雀恭弥かビリー様ぐらいのもんだよ トンファー使う???
ボイド
流派:ボ ク シ ン グ
上脱いでるけどチャイナ=ボルクスありがとうございます 本当に 笑顔でファンサを忘れないボイド=ボルクス元選手 一生好き 貴方のリングは地球だよ!!!!!!!
友才
流派:月 光 流 抜 刀 術
ヒイィーッ!!!!!余裕の飲酒!!!!!!!抱いて……………………全世界抱いてる貫禄 どんな衣装もよく似合う見目麗しき友才様 刀の錆にして ヌンチャクとか使ってるやついるから抜かなきゃ刀もオッケーということ?この人風圧で木を圧し折るけど大丈夫??
風子
流派:真 八 極
「来たか…出雲風子!!」
「やりすぎちゃった」
可愛い顔して何言ってんの!!?許す
ファン=クーロン大歓喜ってレベルじゃねーぞこれ嬉しくて気絶するんじゃない??しかも別の猛者も来てくれたじゃんこれはもう選り取り見取りでヨダレが止まらない案件だろ 武闘派4名揃い踏みの天擂祭編楽しくない訳がない 俺がスポンサーになる!!!!!!!!!!!
他UNIONメンバーも観戦でチャイナファッション宜しくお願いしまあああああぁすッ!!!!!!!!ジーナちゃんは白チャイナが絶対に絶対に合うからね 賭けても良い イチコさんはスリット深めのドレスをくださ…テラーは隊長応援法被着なきゃいけないからソレどころじゃない??クリード=デッカードは袖が破れました
2 notes
·
View notes
Text
ブライダルフェア開催
ANAクラウンプラザホテル富山にて12/10開催中。クリスマス特典も御用意。会場「鳳」のクリスマスコーディネートは広い空間を使った素敵な会場です。最上階「天空」はさわやかなウインターコーディネートで、アナ・スイのドレスを展示中。4F小宴会場には同柄の白無垢と色打掛を展示。豪華なお仕度となっております。
https://www.anacrowneplaza-toyama.jp/wedding/index.html
明日12月11日は、うつくしの杜射水神社でブライダルフェアが行われます。 《12大特典付》新郎新婦様目線でご体験いただける特別な一日。紋付羽織袴・色打掛を試着して本番さながらの挙式体験、披露宴会場では射水神社ならではの入場演出「結び」の体験&おすすめの会場���ーデをご見学いただけます。ぜひご参考ください。
https://imizujinjya.official-wedding.jp/fair/
0 notes
Photo
SCHA Round Neck Long Sleeve Dress Medium Long "OE "/ Sc-22017 ( Art#1710) made in Germany ケルンより SCHAが入荷しました。 ヴィンテージブラック色のコットンフランネルドレス 一枚で着たり、トップスにはニットやコートなどの重ね着 レイヤードしたりと着こなしの幅が広がるロングスリーブドレスとなります。 (※)コットンフランネル(COTTON FLANELL)について コットンフランネルは、 コットン生地を起毛させて毛羽立たせ、生地に保温性、耐久性をもたらした素材。 着た時の冷んやり感や 肌寒さは��く、ふかふかと柔らかく暖かいです。ウール素材とは違って、 ウール特有のチクチク感もなく、着心地の良いドレスとなります。 詳細は下記よりオンラインストアをご利用下さいませ。 Please the contact below for more information on SCHA https://cavane.stores ・ ・ ・ SCHA @scha_hats NO : Sc-22017 ( Art#1710) ITEM : Round Neck Long Sleeve Dress Medium Long "OE " TYPE : women・men SIZE : M・L COLOR : BLACK 素材 : 綿(cotton flanell)100% ※フランネル(小絨、細絨、英: flannel)は、柔らかく軽い���品質な毛織物 付属:貝ボタン(shell) SCHA Ewa Kulasek(エヴァ・クラセク)によるドイツ ケルンの衣類ブランド SCHA すべて天然素材を用い、デザイナーであるエヴァ・クラセクの小さな工房で一つずつ手作りされている。 伝統的なフォルムと現代的な軽やかさを併せ持ち、被る人や被り方、被る場所によってさまざまな表情を見せるハット・衣類を追求し続けるのです。 makes individuality visible in all its complexity. The hats can be combined with quite different dress styles, from casually sporty to classically elegant. Not a detail is left to chance. Choice materials are cast into elementary forms. ------------------------------------------------------- What is important about my hats: they are about form, they are about colour, they are about structure, they are not so much about decoration, they are about beauty, they are about simplicity, they are about reduction, they are about perfection, they are to play with. Most of my hats have many faces. It depends on the way you wear them. It depends on the way you combine them. Ewa Kulasek ------------------------------------------------------- Round Neck Long Sleeve Dress Medium Long "OE " -cotton flanell-100% with side seam pockets and scarf-belt 両サイドにはポケットがついています。 同素材のスカーフベルト付きで、ウエストや首周りのアクセサリーとしてご使用が出来ます。 防寒性を兼ね備え、クラシックな趣きがあり、着用する度に味わい深い風合いが出てきます。 TEL: 06-6449-8588 or MAIL: [email protected] 商品価格についてお問い合わせはメール、またはonline shopの(お問い合わせ)、インスタグラムのDMよりご連絡をお願い致します。
cavane #scha_hats #SCHA #cllassic #oiledcotton #waxedcotton #craftmanship #vintage #germany #tyrol #artisan #hat #knitwear #virginwool #シャー #ヴィンテージ #ファッション #ケルン #ボリュームワンピース #クラシック #ファーマースタイル #ロングスリーブ #バージンウール #コットンフランネル #秋冬 (Cavane) https://www.instagram.com/p/CjaJGWSPWkH/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#1710#scha_hats#scha#cllassic#oiledcotton#waxedcotton#craftmanship#vintage#germany#tyrol#artisan#hat#knitwear#virginwool#シャー#ヴィンテージ#ファッション#ケルン#ボリュームワンピース#クラシック#ファーマースタイル#ロングスリーブ#バージンウール#コットンフランネル#秋冬
3 notes
·
View notes
Photo
メンバーと配置換えバージョン。 クリスマス撮ったあとに、ジャンプしてる一番上の子が天井近いからぎりぎり壁の高さに収まる位置に調整し直してるw それぞれピンでも撮影できるから、OMSPのW使いで高さを上げ下げするといいかもしれない。
「FLASH」の衣装が黒とゴールドらしくって、同じようなドレスじゃないけどカラーリングは合わせたくて黒×ゴールドのセクシーなチャイナで、アリシアの鱗をイエローにしたら金色の人魚になってめちゃくちゃ格好良かったなー!アレックスの妖精羽も金色に見えて似合ってた♡「不自然なガール」のバージョンではアリシアの鱗と、アレックスの羽をいつもの色に戻して撮影。こうやってオカルトシムが自然に混ざっちゃうのもシムズ3の醍醐味って感じで好き。
11 notes
·
View notes
Text
祖母がよく食べさせてくれたもの→シーチキン、卵焼き、リポビタンD(鼻血が出るので1本だけ)。
シーチキンといえばどう考えても「はごろもフーズ」で、まぁ十数年は意識して食べてなかったけど、最近ハマってる。
マンションの1階のコンビニがリニューアルの準備でしばらく閉まっていて、ほぼ冷蔵庫として使っていた私にとっては不便でたまらない。ウーバーイーツに頼らない生活のため、閉店前のファミマで3缶、Amazonで12缶買っておいた。
シーチキンLとシーチキンマイルドがあるので注意されたし。Lがきはだまぐろ、マイルドがかつお。個人的には舌触りなめらかでコクがあるL推しだ。
缶をじりじりあけて……ごはんに乗せるのもいいし、そのまますくって食べても天国。私はやらないけど、パンもいいよね。夜中の救世主。マヨネーズと九州の甘い醤油をちょろりと垂らすともはやドラッグ、地獄行き。
コーン茶を万が一にも「一汁」とカウントしていいならば、シーチキン、キムチ、納豆で一汁三菜を達成している。
てか、はごろもフーズ(静岡の会社)という名前がセンス良すぎ。天女の羽衣だよ。缶詰にしては、幸福感が高い。
結婚式の参列客で、肩が出るドレスの上にフワフワしたボレロを羽織っていた女たちを、はごろもと呼んでいたけど、これだって幸せの象徴として一役買っていたのだと気づく。
しばらくハマりそうだけど、このマイブームが終わったらまたウーバーイーツに立ち返ると思うとくらくらするな。
次回「サブスク貧乏爆誕の巻」で会いましょう。
3 notes
·
View notes
Photo
7月28日発売の装苑9月号は装苑男子特集!
「装苑女子に聞く あなただけの“推しMEN”教えて!」ページにて
私の激推しMEN!!南方熊楠先生をご紹介させていただきました。
●南方熊楠
理由 ●1867年ー1941年和歌山生まれの博物学者、生物学者、民俗学者、粘菌研究者、性学学者、夢の採集者。 “熊野の天狗の生まれ変わり”と言われるほどの奇人、変人で大天才。 英語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ラテン語、スペイン語に長けていた���、猫語も話し、妖怪や幽霊と友達になった。 漢文の読解力も高く、古今東西の文献を渉猟した。 暑いときは常に裸で、粘菌などの研究対象とは完全に一体化してしまうほど狂気のように研究に打ち込み、 浴びるほど酒を飲み、猥談を好んだ。 小さく弱いものには優しくとても細かい神経を持ち、強そうなもの、権力者、金持ちとはしょっちゅう大げんかをした。 淫祠邪教で小さな祠や道祖神などが弾圧され、潰される事になった際、あらゆる研究、執筆を中断してこの動きに猛反対した。 森林、鳥、虫、信仰、霊。自然は一つで、人間はその中に居させてもらっているだけなのである。 とにかく根源的で一貫した独自の価値観を持ち、欲はなく純粋な熊楠に、時代を越えて本当に私は夢中!! 極端人であった熊楠の生き方を知り、適当な距離、常識、普通とは何なのか。改めて考える機会と勇気を与えてもらっている!!!!!
熊楠初心者に入り口としてお薦めしたい本は、水木しげる先生の『猫楠』です。
それから、今月号からの新連載
「蜷川実花と未来の女の子たち 第一夜 平手友梨奈」ページにて
平手友梨奈さんにSINA SUIENのスペシャル羽織や、SINA SUIENの沢山のドレスたちを使用いただきました。
色と柄の洪水の中で平手さんが妖艶な金魚みたいにゆらめいています。美しい!!
その他のページもめちゃくちゃ濃厚!
これは…ステイホームに一役買いますな!!
是非皆さん読んでみてください!
13 notes
·
View notes
Text
narrative
------------------------------------------------------ メイドさんに恋するお嬢様の話 ------------------------------------------------------ ※百合
「今日の紅茶��すごくおいしいわ。あなたが淹れてくれる紅茶はいつも私好みの味ね」 「身に余るお言葉ありがとうございます」 主人から褒められても表情ひとつ動かさず、ロボットのように定型文じみた礼を述べる。そんなメイドの反応を見て、主人はわずかに表情をくもらせたものの何も言わなかった。しばしの沈黙。宝石のように美しいお菓子たちが並ぶ皿を見るともなしに眺めつつ、主人はかすかに嘆息する。物憂げに紅茶をひと口飲み、ちらりとメイドを見る。メイドは主人の視線には無反応だった。気付いてはいるはずだが、そのそぶりは見せない。何か反応を欲している視線であればすぐに反応するはずだ。彼女はとても優秀で、だからこそ主人の一挙一動に対して無駄な反応をすることはないのだった。そんな完璧さを前にして、再び主人は吐息する。 「紅茶の淹れ方を習おうかしら。隣町のリーザ嬢は先月パンケーキを習ったそうよ」 「それは私の仕事です。私が不要になりましたら、いつでも習ってください」 「いじわるを言わないで」 主人は拗ねて、それきり口をつぐんでしまった。メイドはいつになく迷ったように、唇を何度か開きかけたが、結局は元の姿勢に戻った。背筋をピンと伸ばし、主人の邪魔にならないようそっと控えて、命令を待ち続ける姿勢に。彼女の所作はどこか機械じみた隙の無さがあったが、それゆえに気品があった。 主人はティーカップにある琥珀色の鏡面にメイドの姿を映し、ひそかにそれを見つめる。家柄も、財力も、権力も、教養も、全てにおいて恵まれた立場にある主人ですら、メイドのこととなると悩まずにはいられなかった。彼女のメイドは、それほどまでに魅力的だった。
* * *
彼女がメイドと出会ったのは、十年ほど昔。家庭教師による授業が始まるより少し前のことだった。家柄や自分の立場をきちんと理解するためにも従者が必要である、という父親の教育方針によりそのタイミングで専属の従者が与えられた。それまで身の回りの世話は、屋敷にいるメイドが持ち回りで行っていた。彼女は生まれ持っての天真爛漫さで、たいそう周囲から可愛がられていたため専属の世話役ができるとあって悲しんだ者も少なくなかった。彼女は屋敷で働くすべての人々を愛していたし、屋敷で働くすべての人々も彼女のことを愛していた。 ただ、彼女の専属となったメイドだけは違っていた。 彼女が違和感を抱いたのは半年ほど前の事だった。あるお茶会の最中、一番仲の良い友人であるリーザ嬢から、恋愛相談を持ち掛けられたのだ。 「先日お庭をお散歩していたら、お兄様がご友人と狩りに出かけるところへ��会いしたの。そのご友人の乗馬姿はとても凛々しくて、私ひと目で恋に落ちてしまったの。お夕飯もうちで一緒に召し上がられてね。私の知る誰より紳士的で、とても素敵な方だったわ」 リーザ嬢のうっとりした表情に、彼女は少なからず羨望を覚えた。彼女たちはまだ社交界にデビューしておらず、素敵な男性に出会える機会などほとんどない。恋愛の話ができるのは大人の証拠であるかのように見えるのだった。 「あのお方と出会って以来、気分が沈みがちになってしまったの。女から恋心を打ち明けるなんてはしたないことはできないし、お兄様にご友人のことを尋ねたらきっと変に勘繰られてしまうし……なかなかお会いできなくてつらいわ」 「それは大変ね」と彼女はかろうじて言うことができた。リーザ嬢の表情は本当に苦し気だったからだ。 「またあのお方に会うにはどうしたら良いのかしら。ほんの数秒でもいいの。またお会いすることができたら……」 そうしてしばらく、彼女はリーザ嬢が再び恋の相手に会う方法について話し合った。なかなか良い案は出なかったものの、友人は満足したらしく、話題は恋愛そのものの話へと移って行った。 「恋とは楽しいものだって、歌にはあるけれど。それだけではないのね」 「ええ、そうなの。私も知らなかったわ。あのお方のことを考えるだけで、胸がぎゅっと締め付けられるの。どきどきと鼓動が早くなって、全身が熱くなって……すっかりあのお方のことしか考えられなくなって、眠れない夜もあるのよ」 リーザ嬢は、苦しみを語るにはどこか恍惚とした表情をしていた。 「あなたにもそのうち、そういう相手が現れるわ」 「そうかしら」 彼女はそう応じつつ、ある予感を覚えていた。
部屋を出て、控えていたメイドに帰宅を告げる。メイドはうやうやしく頭を下げ「承知いたしました」と言う。その声を聞いた瞬間、彼女は電流が走ったような感覚を覚えた。彼女がこれまでメイドに対して抱いていた感覚は全て、恋心だったのではないかと気付いた瞬間だった。 彼女は幼い頃から自分の世話をしていたメイドに、恋をしていたのだ。
* * *
恋心を自覚してからというもの、彼女は大いに悩んだ。自分が持って生まれた地位や立場、期待されうる行動や生き方、それからごく単純に、相手の感情の所在について。 ――私にとっての『あのお方』は、私のことをどう思っているのか? 彼女が頭を悩ませながら屋敷の庭を散歩していると、執事長に出会った。どうやら客人を招く際の動線を確認しているらしく、庭師と真剣な表情で相談をしている。執事長は彼女に気付くと、うやうやしく頭を下げた。 「誰かいらっしゃるの? お父様のお客様?」 「左様でございます。当日はお嬢様が主役ですから、素敵なドレスをご用意しなければなりませんね」 「今持っているドレスで十分よ。それより、どんなお料理が出るのかしら」 無邪気な彼女に、執事長と庭師はどこか寂し気な笑みを浮かべた。 「お嬢様」 メイドが慌てた様子で彼女の側まで来る。執事長に頭を下げ、彼女をその場から連れ去った。 「執事長はお忙しい方ですから、邪魔をしてはいけませんよ」 「そんなつもりはなかったの。ただ……」 「紅茶の淹れ方を聞いていたのですか?」 メイドはどこか切羽詰まった様子でそう尋ねた。彼女はその表情の意味がくみ取れず、首をかしげるばかりだ。まるで悪い行いをたしなめるような口調だった。 「そうだとして、いけないこと? 執事長に聞きなさいと言ったのはあなたよ」 「それは、そうですが……」 普段感情を見せないメイドが、多少なりともうろたえた様子を見せる。彼女はそのことに驚き、不思議と達成感を覚えた。長い間一緒にいる専属のメイドにも関わらず、表情の変化を見た記憶はほとんど無い。彼女は好きな相手の表情の変化を見ることが、こんなにも嬉しいことだとは想像したこともなかった。それがたとえ、狼狽の表情だったとしても。
その日以来、彼女はメイドの表情を変化させる方法を一生懸命に探った。子供が親の気を引く方法を探る際のような無邪気さはみじんもなかった。その分、彼女は懸命に頭を絞った。 作戦はなかなかうまくいかなかった。体調が悪いふりをした時はさすがに胸が痛み、数時間で計画を取りやめた。危険な遊びをするには彼女自身が臆病過ぎた。ヤキモチを妬かせようにも、メイドが彼女へどれほどの感情を持っているのか計りかねて計画倒れだ。初めての恋ということもあって、彼女はから回ってばかりだった。 とうとう彼女の作戦は「他の使用人たちの仕事を学ぶ」ことに落ち着いた。メイドの表情の変化に気付いたきっかけも執事長との会話によるものだったし、使用人たちの仕事を覚えることでメイドを手伝えるようになるのも都合が良かった。メイドの仕事を手助けすることで、両親��兄姉との違いをアピールすることもできるし、家事を覚えること自体も新鮮で面白かった。そのうえメイドはいつもハラハラとした顔をしたり、眉根を寄せたりと表情の変化をあからさまに見せてきた。どんなに仕事を手伝ってもネガティブな表情しか見せないのは問題だったが、表情の変化を見られるという数少ない機会なので仕方がない。それよりも、メイドの仕事を減らすことでゆったりとした時間を二人で過ごせるだろう、という思惑が外れたことの方が問題だった。 「今日は私が紅茶を淹れるわ」 午後の穏やかなティータイムに、彼女はメイドにそう申し出た。まだ練習中ではあったが、彼女の努力の過程をメイドにも知ってほしかったのだ。しかし、メイドは渋い顔をした。 「そんなに心配しなくてもいいのよ。執事長ほどじゃないけど、だいぶ上手くなったんだから」 メイドの渋い顔を、味への心配だと決めつけて彼女は紅茶を淹れ始めた。茶葉の量からお湯の量に至るまで真剣に、丁寧に、執事長からの教えをたどっていく。彼女の一挙一動を、メイドはなんとも言えない表情で見守っていた。 「ほら、できたわ」 彼女はメイドの分をテーブルの向かい側に置い��、椅子に座った。紅茶は今までで一番良い出来で、琥珀色の水面には濁りがひとつもなかった。 「飲んで感想を聞かせて」 ドキドキしながら彼女は着席を促した。しかしメイドは、彼女のそばから少しも動こうとしない。口をぎゅっと閉じたままうつむいている。 「どうしたの?」 不安になって彼女が問いかけると、メイドの表情は徐々にくしゃりと歪んでいった。そしてついには、目じりから涙がぽろりと落ちる。 「えっ!?」 彼女は焦って、メイドに駆け寄った。涙が幾筋も落ちていく頬をぺたぺたと触る。 「泣くほど嫌だったの? 私の紅茶を飲むのは」 「嫌です……」 ぽつりとメイドが言った。 「そ、そう……」 まさかの返答に、彼女は少なからず怯んだ。「そんなにまずそうだったかしら……」 「おいしそうだから、嫌なんです」 メイドは涙で震える声で、そうつぶやく。 「どうして私の仕事を取ってしまわれるんですか」 「どうしてって……」 「もう、私は必要ありませんか?」 メイドはやっと彼女の顔を見た。涙にぬれた瞳は美しく、宝石のようだった。場合に似合わず、彼女は見惚れてしまった。 「このごろ、使用人たちから色々と身の回りのことを教わっていますよね。調理場にもよく足を運んでいると聞きました」 「そうだけど……それがどうして、あなたが必要ないってことになるの?」 「近頃、私は何もしなくていいとおっしゃることが多いですし……他の使用人とばかり話して、お忙しそうで……」 彼女はメイドが険しい顔ばかりする理由にやっと思い至った。 「私がみんなに色々と教わってたのは、理由があって……。あなたが必要なくなるなんてこと、絶対にないわ」 真剣な表情で、彼女はメイドを見つめた。自分の気持ちを真逆に捉えられたままでは我慢ができなかった。 「でも……」 メイドは不安げに彼女を見た。鼻頭まで赤くして、幼い子どものような泣き顔を無防備に向けられて、彼女は動揺した。メイドは可愛らしかったし、泣き顔も新鮮だったけれど、見たいと願っていた表情ではなかった。 「それでは、なぜ急に他の使用人たちに仕事を教わったりなんて……」 「う……それは……」 彼女は言葉に詰まった。正直に答えることは告白とほとんど同義だったが、今がその適切なタイミングとは思えなかった。 「……あなたの仕事を楽にしたかったの」 「楽に、とは?」 「あなたの仕事が減ったら、私と遊んでくれる時間が増えると思って……だから……」 彼女がもそもそと答えると、メイドはその言葉の真偽を判断しようとするかのようにじっと見つめた。 「……あなたともっと一緒にいたかったの。だから、私には、あなたの事が必要なのは今もこれからも、ずっと変わらないわ」 彼女のその言葉を聞いて、メイドはやっと表情を和らげた。 「一緒に遊びたかった、なんて……子供みたいなことを言いますね」 メイドは目じりを赤くしたままで、優しく微笑む。彼女はその表情に見とれて、しばらく思考も停止してしまった。ただメイドの美しさに見とれて――自分の恋心を、さらに自覚したのだった。
//おわり
>写真をお借りしています。
Jill WellingtonによるPixabayからの画像
1 note
·
View note
Text
映画「ジョーカー」「蜜蜂と遠雷」
みてなくても読める記事ですがネタバレあり すべて私見です
「同情に値する人を深刻なタッチで描きました」
っていうこととして受け取りましょう!ってトーンがものすごく強くないですか??かわいそうな映画、気分が暗くなる映画、みたいな。
この作品、言外に鑑賞態度を強制されているような気がしました。劇場でみると特にそう。
たとえばタランティーノの作品における暴力シーンは、ただ物語上の展開として冷静に「うんうん」つってみることもできるし、描写のえげつなさに手で目を覆って隣の席の人に「終わった? 終わった?」って聞いてもいいし、荒唐無稽さに手を叩いて笑い声あげてもいいって気がするんですけど、「ジョーカー」ってそういうの無理じゃないですか? 暴力シーンに限らずね。個人的にツボにはいったとて、笑いづらくないですか? アメコミ原作の暴力映画で、コメディアンを描いているのに?
僕は暴力シーンで笑いたくなる人間なので、笑いづらさに過剰に窮屈な感じを受けてしまうだけ、って話かもしれない。っていうかたぶんそう。
でもでもでも、そういえば、作中のジョーカーは、「ただでさえ暮らしてくのしんどいのに、世間はオレに「普通の人」のようにしていろ!って求めてくる!うわ~~余計しんどい!!」って状況にいるわけですが、これ、劇場に座るわたしの「笑ってはいけないの?」っていう気分と重なってるなー、と思った次第。
さて、「ジョーカー」みる前に「時計仕掛けのオレンジ」をみたんですが、並べてみると対比がすばらしかったです。
素行クソ悪少年アレックスが、その暴力性を抑制するための「治療」を受ける、という「時計仕掛けのオレンジ」。
「ジョーカー」と違うのはたとえば、アレックスの暴力性の原因についてまったく言及されないところ。こういう極端な描き方をすることで、「暴力性ってなんなんでしょうかね」って問いをたてることができる。
それがどうですか? 懇切丁寧に行動の原因を解説してくれる「ジョーカー」、観客に対してなにか発問しているのでしょうか。おれはもっと「わからなさ」に圧倒されたいよ。しかも「行動原理の読めない狂ったヤバイやつ」っていうジョーカー像も壊れちゃうし、ついでに、「バットマン誕生秘話」みたいにもなってるせいで、バットマンの暴力についても「わかって」しまうんだよな。暴力の根を「わかった」気にさせちゃうの、すっごい暴力的ですね。
(ついでにほかの悪口をいえば、ジョーカー、「笑いとはなにか」ってアプローチが弱いような気がしてそれも不満でした)
一方、最近みにいった新作映画でおもしろかったのは「蜜蜂と遠雷」でした。
自分がいかに海外の映画ばかり・暴力の映画ばかりみているかを思い知らされた。
たとえばホラー映画では「鏡」に仕掛けがある。ひとつのショットで登場人物の死角や背後やいろんな角度をうつせるので緊張感がでます。加えて、人物の背後にモンスターが現れた場合、モンスターの顔面と被害者の形相が同時にうつせます。
というやり口が横行しているため、ホラー映画ファンはいつしか、鏡面が登場するだけで「なにかがうつりこむのではないか」と期待してしまうようになったという。
余談ですが、「ジョーカー」における鏡は、他人の目にさらされる自分の姿を確認するための道具でした。部屋で踊ってるシーンと、屋外での踊りのシーンのあいだに、鏡の前で踊るシーンがあったような気がします。記憶違いかもだけど。余談おわり。
「蜜蜂と遠雷」はそもそも、四人のピアニストによる、ピアノコンテストを舞台とした群像劇。主演の松岡茉優ちゃんが、出番前に控室で心配そうに鏡をみているシーンなんかでも、「もしかして、これから出番だっていうのに、松岡茉優ちゃんの背後に血まみれのピエロがあらわれるんじゃないか?」式のわくわくを抱いてしまうんですけどそんなことは起きない。
「蜜蜂と遠雷」の魅力を記すためにまず、よくなかったところを出しておきます。
・ブルゾンちえみのコント演技。
・「中央に真顔の片桐はいり置いとけば画面もつでしょ」みたいなシーン。片桐さんにも、映画にも、よくない感じがしました。
・「音楽の神様に愛されるのは誰?」的なキャッチコピー。
はじめの二点はいいとして、最後の「音楽の神様」はほんとうに、心から異議を唱えたい。そもそも「音楽の神様」が登場しない話なので。
さて「蜜蜂と遠雷」
コンテストもののはずなのに、全然対立しないんです。競い合う話ではなくて、むしろ、ひとりひとりの戦いをひとりひとりが戦いながら、やさしく連帯していく話。
しかもコンテスト出演者同士に「対峙・対立」の構図がないばかりか、出演者と審査員のあいだでもそうだし、出演者とその家族のあいだでもそうだし、それこそ「音楽の神様」と演奏家ってこともなく、VSの構図が見当たらない。(だからキャッチコピーに違和感がある!)
カメラワークにもそれはあらわれていました。暴力映画でよくあるような、「二人が対峙している状態の全体」もなければ、正面から話し相手や観客に視線を送ることもない。
(タランティーノの「キル・ビル」です)
(ハネケの「ファニー・ゲーム」です)
むしろ多用されていたのは、「フレーム内の登場人物がななめをみており、話し相手や視線の先にあるもの自体は見切れている」というショット。会話する二人ともがうつっていたとしても横並びに座ってました。「対立」の状態をカメラがとらえてしまうことは露骨に避けられている。(とはいえカメラワーク、物語の中盤からおおきくかわりますが)
スクリーンの人物の視線が行き着く先の「解答」が実は常に留保されてる状態でもあるわけです。
で、話は「鏡面について」に戻る。「鏡面」は明確に「対」をつくるわけですけど、この映画では、いくつか印象的な「鏡面」のシーンがあります。
松岡茉優ちゃんが前室で不安そうにしていたり、審査員長(斉藤由貴)が「昔のワタシ思い出すわ」なんて語ってたり、コンテスト本番中に「ピアノの楽しさ」についての原体験を感じ直したり。そういうシーンが、鏡面を効果的に用いて撮影されています。
「昔のワタシ思い出すわ」ってのも、化粧室での一幕なんですが、洗面台のおおきな鏡がスクリーンの七割八割を埋めてる感じ。
ふだんみている映画にはでてこない「鏡面」の使い方に戸惑った私は、いったいどういう意味なのかと考えながら鑑賞しておりました。すると、こんなシーンに出くわした。
コンテスト期間中に、伝説の演奏家の追悼コンサートが催されるんです。そこで鹿賀丈史が挨拶をします。鹿賀丈史って歳とってる? ずっと鹿賀丈史じゃない?
ま、とにかく、そこで鹿賀丈史はこんなことをいう。
「音楽って不思議。たったひとりの人間の、たった一本の指がチョイって動いて、しかもそのときに鳴った音なんてすぐ消えていくのに、それでも、演奏されているとき、人はなにか普遍的なものに触れることができる」っていう話をする。「いま・ここ」という具体性を超越した領域があることが示唆される。
でもこれを「普遍性」とか「神様」とかの話にもっていきたくないんです。
おなじときに世界に存在している蜜蜂や遠雷の存在を感じ、音楽に翻訳していく。それこそが音楽のわくわくの正体。コンテストとはいえ、どの演奏者もそれぞれしあわせになっていい。それが話のキモならば、「一神教」とか「垂直構造(天上と地上)」っていうイメージを鑑賞に持ち込みたくない。だからキャッチコピーに不満がある。
あ、話がまた「鏡」からそれてしまった。これここまで読んでる人どれくらいいるのかな。やっほーお母さんみてるー?
ともかくですね、鹿賀さんのスピーチを聞き、そして松岡茉優や斉藤由貴の見つめる鏡の意味を考えました。
鏡をがっつり撮って先述したシーンたちがとられている意味というのはつまり、これらのシーンは、登場人物が、時間的な限定を超越した領域に思いを馳せているからなのではないか。
(「いま・ここ」の個人の指先の動き vs もっと詩的にひろがった領域 ということであれば、この物語の受け取り方に「対」の構造を持ち込んでもいいのではないか。)
そう思うと腑に落ちることがあります。
わざわざ「鏡」の前に立たなくても、この映画、鏡面ならたくさんでてくる。それはなにか。グランドピアノです。
グランドピアノはぴかぴかに磨かれていて、演奏者の手元が、常にくっきり映っている。グランドピアノが鏡面となり、演奏者の体を映す。これの映像言語としての意味はつまり、そのとき、演奏者は、超越的な領域にも同時に存在していることを暗示しているのではないか。
ていねいに説明すると明確なネタバレになるのではしょりますが(今更そんな気遣いいるのか)
雨みたいなドレスを着た松岡茉優ちゃんが演奏を終え、「万雷の」拍手を受けるのは、世界とつながるシーンとして描かれているんですが、さきほども触れた「世界」(蜜蜂や遠雷含め、生き物とかのいる地球って意味での「世界」)、この「世界」とのわたりあいの方法としての「音楽」が、この物語にとっての「音楽」らしい。予告編でも「あなたが世界を鳴らすのよ」なんてささやき声が聞こえてきます。
youtube
ところがこの予告編でもでてくるように、この映画、ときおり「遠くから覗いているようなショット」が出てくるんです。もっというと「全体を見下ろす」というショットもある。
海外の映画や暴力の映画ばかりみている人間としては、「覗く」というショットは
・狙ってる(あとをつけてるとか、様子をうかがってるとか)
・状況に翻弄される人間たちを見下ろしてる(まさに「神の視点」ってワケ)
って意味になってきます。
もちろん、状況にポツンと飲まれている、その情景のリリシズムみたいなのもあるけど、あるけどあんま暴力映画ではそういう演出しないよね。そんなことないか? あ?
ここで特に思い出せるのが「聖なる鹿殺し」という映画。the killing of a sacred deerってタイトルだから「聖なる鹿/殺し」ね。「聖なる/鹿殺し」ではなくて。
「神様の大切にしてた鹿を殺したら、めちゃくちゃきっちり取り立てられちゃった」という神話をモチーフに、まあ神話をなぞるようなことが起こる、という話なんですが、「神の怒り」に翻弄される人々をとらえるカメラの位置が高いこと高いこと。
「映画が世界をとらえている」というような、映画=神っていう狂信的映画至上主義のフレーバーも感じられます。(もちろんここでいう「世界」は「蜜蜂と遠雷」のそれではありません)
- - - -
雨の音、雨の音をピアノで表現した「音楽」の原体験、雨をもたらす雷のサウンド、その存在を遠くに予期させる遠雷。地面を揺らし、世界を鳴らす黒い馬、あるいは黒いグランドピアノ。
人間を見下ろすのは月で、月をみながら「月光」を連弾して笑った。
花々からすてきなものを、羽音をたてながら踊りながら集めていく蜜蜂(劇中に蜜蜂のヒントを見つけられず、なのでこれは半信半疑)
ピアノコンテストって設定だし、クラシック演奏家たちはとてもハイソな感じがするので、どうかするとお高く留まった人工的な状況にも思われるけれど、実際スクリーンには、要所要所に自然物が登場する。「音楽」とは、そういったものとつながるためのツール・もしくは、そういったものとつながったことのよろこびとして描かれる。
「対立のなさ」それに付随する映像内でのモチーフの扱いは、暴力映画ばっかの人間にはとても新鮮でおもしろかったし、
(対立のなさともつながることだが、)一神教的・垂直的な視点や追う-追われるの往還といった切り分け方ではない世界へのまなざしのありかたが、やはり新鮮に感じられたうえ、なにかとてもアジア的、というか、「森の文化」っていうんですか? もしかしたら、日本人作家である恩田陸(原作者)の抱える文化観がそうさせてるのかなあ、などといらぬ穿鑿をしてみたり。ナイスでした。
4 notes
·
View notes
Photo
神の領域だよなぁ、、、 David fielden #Repost @housebride • • • • • David fieldenのウエディングドレス👗💗ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ チュールをふんだんに使った天使の羽ドレスでございます😌✨ ナチュラルで大人っぽく、上品な女性を演出してくれます🕊ㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤㅤ #ハウスブライド #ドレスショップ #ウエディングドレス #ドレス #デイビッドフィールデン #インポート #インポートドレス #天使の羽 #天使の羽ドレス #housebride #dress #dressshop #wedding #weddingdress #davidfielden #import #importdress #natural #ウェディングドレス #ウェディング #ドレス迷子 #プレ花嫁 #日本中のプレ花嫁さんと繫がりたい #卒花嫁 https://www.instagram.com/p/BnpTtjkn0cy/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=1nhzp2m7cigt
#repost#ハウスブライド#ドレスショップ#ウエディングドレス#ドレス#デイビッドフィールデン#インポート#インポートドレス#天使の羽#天使の羽ドレス#housebride#dress#dressshop#wedding#weddingdress#davidfielden#import#importdress#natural#ウェディングドレス#ウェディング#ドレス迷子#プレ花嫁#日本中のプレ花嫁さんと繫がりたい#卒花嫁
0 notes
Text
わたしを葬くる
それは、計画と呼べるような物ではなかった。 早朝、人の少ない時間に衣装室の使用申請を提出し、衣装を盗み出す。また夜になり、人のいない頃を見計らって衣装を返却する。ただ、それだけ。事前に所在は確認し、予定時刻には下見も行ったが、それ以上に細かな手順は考えていなかった。見つかったならそれまでだと、そう思っていたのかもしれない。 計画が実行されたのは六月の終わり、その前日の土曜日。数日間緩やかに続いていた雨が、昨晩から急激な豪雨へと変貌を遂げていた��都内広域に警報が出され、また暴風に伴い交通機関は停滞し、その結果、人影まばらなエントランスで二人の少女に気付いた人間は誰もいなかった。 職員の到着が遅れているため、契約上その場を埋めるためだけに受付に立っている警備員は、彼女たちを気に留めるはずもない。総務部には自宅を近くに構えていた職員が一人座っていたが、彼は春に関西の支社から転属されたばかりで、またアイドル事業部との関わりも薄く、そして職業意識も高いとは言えなかったため、特に気にもせず彼女たち衣装室の鍵を貸し出した。また、彼女たちは知らないことだが、その申請書は彼がこぼしたコーヒーのため、規定通りに保管されることなく廃棄されている。 衣装をリュックに詰め、鍵を返却し、二人は来た時から待たせてあったタクシーに乗り込んで事務所を後にした。要した時間はわずか十分程度であり、その間の二人を記憶している者は、誰もいない。予定上は休みであるはずの二人がそこにいたことを知る者は、誰もいない。 その一時間後には、二人は新幹線に乗り込み東京を後にしていた。 雨は風と共に、次第に勢いを弱めつつあった。
*
新幹線を在来線へ乗り換えて数駅、時刻はまだ昼の少し手前。小さな駅前、たった一つの古びた喫茶店。その奥で光を避けるように、速水奏と北条加蓮が座っていた。食べ終えたトーストは既に片付けられ、アイスコーヒーとカフェオレのグラスが彼女たちの前にあった。サイフォンやスタンダードジャズ、遠慮がちな話し声や雑誌をめくる音。そんな中にあって二人は、視線を重ねることなく、時おり時間を気にしながら窓の外を眺めている。 「止まなきゃよかったのに」 ぽつりと唇を震わせたのは、加蓮だった。この日は髪を結んでおらず、またアクセサリーやネイルも見受けられず、ただ貞淑な黒のAラインワンピースを纏う、その袖を肘までのばして少し寒そうに腕を寄せている。 「覆い隠してほしい?」 奏も同様に黒く、しかし肩口までを露出したワンピースに身を包んでいる。簡素な服装に反して、メイクは丁寧に施されている。隣に置かれた大きなリュックはその姿にいかにも不似合いだが、それを気にする人間はその場に存在していない。 「奏もでしょ」 一瞬だけ視線を交わした後、言葉はなく、視線を重ねることもなく、数十分後、到着したバスに乗って二人は駅を後にした。 店主だけが山奥へ向かっていくバスの背を見送っていたが、団体客の来店によって二人の姿は記憶の隅に追いやられ、再び甦ることはなかった。
*
彼女たちは地図を片手に歩いていた。鬱蒼と茂る夏の樹林と分厚い雲によって太��は遮られ、映る限りの景色は澱んだ灰色に沈んでいる。行く道には最低限の舗装は行き届いているが、長雨の残した水溜まりやガードレールから道路までを這う蔓が、人の手を離れて久しい状況を伺わせた。そんな道を、黒いワンピースにリュックを背負った少女たちが歩いている。その状況は異様なものだったが、バスが二時間に一本通るだけの県道から外れた町道、をさらに外れた旧道にあって、二人を見咎める人間が存在するはずもない。 「靴、履き替えて正解だったでしょ」 スニーカーで地面を鳴らしながら、加蓮が呟く。 「言った通りね」 視線を地図に落として、奏は答える。 「私さ、計画とか準備とか好きなんだ」 「実地は苦手?」 「地図が無理、方向感覚ないから」 「負けず嫌いはどこにいったのかしら」 加蓮は小さく片手を振って「あとどのくらい」と訊ねる。「もう少し」奏の言葉の通りに、二人の行く先を灰色の看板とプラスチックの鎖が塞いだ。 『……教会……礼拝……月八日……』 木造の看板は、その施設が完全に放棄されてそれほど経っていないにも関わらず、元々の清廉な色を失っている。風雨に曝されての劣化や湿った大気による苔の緑、また心ない誰かの暴力や落書によって、ほとんどの文字が判別できない状態にあった。 地図を畳んで、彼女たちは鎖をくぐる。車二台がすれ違えるほどの道は、しかし広がった植物によって人一人がやっと通れるほどに狭められている。露出した腕や脚を気にして歩きながら、しかし、二人の足取りは確かだった。視線さえ、余所へ向けられることはなかった。 「随分ひどいのね、実物は」 程なく辿り着いたその建造物を前に、奏はため息をついた。くすんだ漆喰の白い壁は所々が剥がれ落ち、赤茶けた煉瓦が覗くその外観は、傷ついた人間の体を想起させる。かつては美しかったのだろう、くすんだ色のステンドグラスは、その半分以上が割れ落ちている。 「写真は一年前だったし」 見上げていた加蓮は、その建物を『教会』たらしめる最も重要なもの、十字架が屋根から失われていることに気付く。歩みを進めながら荒れた道にその形を探すが、しかし見つかることはなく、「このくらいがいいよ、きっと」そうこぼして、軋む扉を開いた。 教会に踏み入れ、その中が外観よりは荒廃していないことに安堵する。しかし並んだ長椅子は形こそ保っているが、塗装は剥げ落ち、ささくれ立った木肌を晒している。同様に木地の床も、割れた窓から吹き込む風雨によって煤けた土の色に染まっている。聖像もなく、十字架もない。二度と鳴らされないオルガンには、雨垂れが滴り落ちている。その空間を定義するのは、意味を失ったまま形だけを保つ教台と、朽ち果てた一冊の聖書でしかなかった。 水溜まりを避けながら席を、教台を横切り、彼女たちは聖堂奥の扉へと姿を消す。入れ違うように、割れた窓から一羽の蝶が降りた。烏羽色とエメラルドブルーの翅。長雨で弱った体をひらひらと、落葉のように運び、聖書の上で身を休める。その来訪者を歓迎するように、傾き始めた日の光は木々の合間を縫い、天窓から降り注いだ。 そうして蝶が十分に身を休めた頃、光が消えた。同時に扉が開かれ、蝶は入り込んだ窓から逃げ出し、森の奥へ消えていった。蝶は彼女たちを知らず、そして彼女たちも、予期しない参列者の存在を知ることはなかった。 聖堂には、二人の姿だけがある。ウエディングドレスを纏い並び立つ、夜色の花嫁と純白の花嫁。最初にそれを盗もうと提案したのはどちらだったのか、二人はもう、それを覚えてはいない。 衣装と揃いのヒールでざらつく床を鳴らす、彼女たちの手にはブーケがある。同じ花、しかしその色は濃紫と純白。それを用意した加蓮は、決して友人に手配を頼もうとはしなかった。 「夢の中、みたいな気がするわ」 「全部、夢なら良かった?」 「あなたは……夢であってほしい? 全て」 「……そんなわけ、ないよ」 緩やかな足取りで、二人は教台の前へたどり着く。向かい合う、白黒の花嫁。二人は少し、目を閉じた。そうして暗闇の中にその人の姿を、呼吸を、香りを、肌の温かさを想う。やがて同時に瞼を開き、瞳に映る互いのかたち。重ねた像のその奥に、互いではない、その人を探している。 「健やかなる時も、病める時も」 呼吸を合わせ重ねた声が、煤けた聖堂に響き渡る。 「私、速水奏は」 「私、北条加蓮は」 差し込んだ光が、二人にかすかな色を与えた。 「……生涯、愛することを誓います」 言葉の果て、最後までその人を探しながら、最後には互いの姿を確かめて、奏と加蓮は唇を重ねる。決して、長い時間ではなかった。それでも、瞬間で済むことではなかった。唇を離した二人は鼓動の高鳴りを、紅潮する頬を深い呼吸で整えて、本当の恋人であるかのように、遠慮がちに視線を重ねる。 「わかってた。はず、なのにね」 「私も、あなたも……代わりなんて」 見上げた天窓から確かに降り注いだ光は、もう、消えていた。 偽物の婚姻を終えた、偽物の花嫁に、何者にもなれなかった少女たちに、ただ滴り落ちる雫の音だけが響いていた。
*
聖堂奥の扉の内、そこは過去、応接室だったのだろう。中央のテーブルを囲むように木椅子が数脚散らばり、皮の破れたダークブラウンのソファが一台、気まぐれに訪れる来客を待ち詫びている。壁を塞いで並んだ大小のクローゼットやチェスト、書棚には数点のカップやグラス、埃を被った厚い本が残されている���、彼らを望む者はここにはもう現れることはない。 割られたガラスが床に散らばり、踏めば痛みに呻くような軋みをたてる。そんな空間にあって、着替えを終えて黒いワンピース姿の二人は、やはり異質な存在だった。 「裾、けっこう汚れちゃった」 気をつけてたんだけど、と加蓮がこぼした声に、応えはない。言葉を投げかけた相手は、ぼんやりと立ち尽くしたまま、役割を終えたドレスを眺めている。 「奏、聞こえてる?」 「……ごめんなさい。聞いてなかったわ」 薄く曇った奏の瞳。加蓮はふっと表情を和らげて奏に歩み寄ると、頬に小さなキスをして、その体をそっと抱きしめた。 「付き合ってくれてありがと」 「……付き合うとか、そうじゃないでしょ」 「じゃあ奏も慰めてよ」 かすかなため息、笑みをこぼした奏は、加蓮の頬に触れるだけ���キスを返す。そうして少しだけ小さな体を抱きしめて、穏やかな手つきで髪を撫でる。 「奏のこと、好きになれたらなあ」 「笑えないわね」 「……ごめん。でも、全部嘘じゃないよ」 「なら、悪い夢を見てるの。私たち」 寄り添えた体を引き離し、二人は目をそらす。その視界の端で、かすかな空気の振動のせいだろうか、チェストから落ちた揃いのブーケが、乾いた音をたてた。 どちらかといえばだが、その近くにいた奏が拾いに向かう。じりじりとガラス片を踏みながら揺るぎない足取り、その後ろ姿を加蓮は見ている。チェストの奥はその位置からは死角になっていて、落ちたブーケは目に映らない。しゃがみこんだ背中で、拾い上げる仕草も決して見えることはない。 だから、どうして奏がしゃがみこんだままでいるのか、わからなかった。その手元から生まれた、かすかなオレンジの光。その理由を、理解できずにいた。 ゆっくりと、奏が立ち上がる。振り返り、加蓮を見つめる瞳が、大きく開かれている。手にしたブーケは、かさかさと震えていた。どうしたの、と言いかけた言葉を加蓮は飲み込む。踏み出した奏の足取りは頼りなく、その短い距離を怯えるようにして歩く。しかし視線だけは決して加蓮を離れず、そして加蓮は、待っている。奏の見つけ出した何かを、恐れながら待ち受けている。 「加蓮」 目の前にありながらその存在を確かめるように、奏が呼びかける。応えた加蓮をもう一度見つめ直して、奏は花束をそっとテーブルに置いた。 「提案があるの」 そうして開かれた奏の手のひら、彼女に不似合いな、真っ赤なライター。 以前にここを訪れた誰かが残した、煙草の吸い殻。その隣に忘れられた、失くされた、もしくは捨てられた小さな火種。どれほどの時間を経てか知れず、底にはかすかなオイルしか残っていない。しかしそれは花束を拾い上げた奏に届き、そして、その指先に小さな火を灯した。 「……窃盗と……器物損壊? 放火、は違うか」 「……ええ」 「犯罪、だよね」 言い淀む奏を、加蓮は見つめる。 「……きっと、後には戻れない」 奏が言葉を終えるより先に、加蓮の手のひらが奏に触れた。そうしてライターを奪うと、慣れない手つきで点けた火をブーケに近づける。それは決して花束を燃やしてしまうほどの熱ではなく、しかし、花を包むリボンをどろりと溶かす。 「最初から、戻る道なんてなかったよ」 燃え滓となったリボンから、焼けた化学繊維の黒い煙が立ち昇る。その臭いに顔をしかめる、その表情を笑い合って、彼女たちは小さく頷く。 「私も、加蓮のこと愛せていたら、そう思う」 「悪い夢。全部燃やさないと」 彼女たちはそれぞれの花嫁衣装を携えて、部屋を後にする。バージンロードを遡り、踏み出した教会の外。空は厚い雲に覆われている。「いい天気ね」「誰もいないよ」。言い交わす足取りは確かで、そこに入った時より力強く敷地の裏側へ、這い回る蔦を踏み越えていく。 そうして教会裏手、地面に引かれた白線が駐車場だったと教える広いスペースで、彼女たちは立ち止まり、ドレスをそっと広げる。ライターを手にしたのは、奏。真っ赤なライターに火が点くことを確かめて、白と黒のドレスを抱きかかえた加蓮を見つめる。 「本当に……後悔しない?」 「したっていいよ。進もうよ」 頷いた、奏の指に火が灯る。ゆっくりと、ドレスに近付けられていく。 「さよなら」 ささやいた声が重なり、触れた小さな火はドレスを焦がして、黒い煙を生む。 しかし、望んだ炎が生まれることは、なかった。 目を合わせた、二人を弄ぶように火は消える。もう一度、と奏は繰り返すが、生まれるのは舞い散る火花と乾いた摩擦音。焦燥する指先、手のひらのうちで、やがて疲労を起こした金具と砥石が破断する音が響き、火花さえ、消えた。それ以上は、どれだけ重ねようと、噛み合わない金属音が二人の願いを拒むように鳴り響くでしかなかった。 疲労した金属部品。揮発したライターオイル。そして、ドレスに使用された不燃性の繊維。それらを理解するには彼女たちは幼く、受け入れるには、その想いはあまりに大きい。 「……戻る道も行く先も、ないの」 見上げた空に蓋をする、雲の黒灰色。その奥にある何かを、二人をここまで導いた何かを睨み付けて、奏が吐き出す。濁った空は、答えない。その心を慰めることはなく、傷を抉ることもなく、ただ心なく、流れている。 「……ねえ、奏」 呼びかけられ、奏は視線を引き戻す。しかし呼びかけた加蓮は、決して奏を見ようとはせず、教会を見つめている。 加蓮の視線を、奏は追った。教会の壁、剥がれ落ちた漆喰から覗く煉瓦。変わり映えのない光景。しかし、加蓮の視線、その中心にあるものを目にして、その意味は一変する。 「神様って、いるのかな」 壁に立てかけられていた、白木の十字架。どうしてそんな場所に追いやられたのか、しかし、確かにその形を保ったまま、そこにある。 「いるとしたら、悪辣ね」 応えることなく、加蓮は踏み出す。確かな足取りでそこへたどり着いて、十字架を手にする。 「提案があるんだけど」 「いいわ。あなたに乗る」 「ありがと」 そして加蓮は、十字架を地面に叩き付けた。風雨に曝され劣化していた木の十字架はいとも簡単に、鈍い音を立てて砕け折れる。 「ちょっと、スッキリしたかも」 そうして、数枚の木片が生まれた�� 「まだ、これから」 そのうちの一枚を拾い上げて、奏が問いかける。加蓮は、一度だけ、目の端を強く拭った。 彼女たちは蔓を辿る。その根本、途切れたアスファルトを通り越し、積もった落葉に覆われ湿った土を木の板で掘り返す。か細い腕と、拙い手つき。柔らかな指、手のひらは見る間に傷んでいくが、躊躇はない。迷うことも、立ち止まることもない。老朽化していた白木は耐え切れず何度も折れ、それでも掘り続ける手のひらにはやがて血が滲み出すが、二人の意志は、肉体の痛みを妨げとして感じなかった。 やがて一羽の鳥が甲高く鳴き声を上げる、それを耳にして彼女たちは手を止めた。息を切らし新鮮な土の香りを浴びる二人の間に、言葉は存在しなかった。それぞれの衣装を掘り返した穴の内に置く仕草が想起させるのは、愛する人の棺に思い出の遺品を入れる瞬間、愛する人の寝床に洗いさらしの真っ白なシーツをかける瞬間、あるいは、その両方。 土を被せる。花束、アクセサリを添えて、落葉で蓋をする。そうやって、二着の花嫁衣装が世界から失われた。散りばめられた落葉は濡れた土と色濃く混ざり合い、埋められた想いを覆い隠す。新たな緑が地に広がり、いつか訪れるだろう誰も、気付くことはない。 彼女たちは、視線を重ね小さく笑う。「ひどい顔」「お互い様でしょ」「綺麗、だったわね」「綺麗だよ、私たち」。土と血に汚れた手のひらは、強く、強く重ねられている。 透明な、光が降った。
*
一ヶ月後、プロダクションで二着の衣装の紛失が発見された。記録上に手がかりはなく盗難の可能性は否定できなかったが、被害は軽微であるため、警察の介入を望まなかった事務所の意向によって紛失は事件として扱われることなく処理された。 奏、加蓮にはプロデューサーからの面談が行われたが、それは彼女たちを疑うものではなく心のケアを目的としていた。そのため真相にたどり着くはずもなく、発覚から二週間が経った頃には、若干の衣装管理基準の厳格化を残して、事件は人々の記憶から消え去っていた。 そして、夏。永遠に続くような、熱の季節。 電話越しの誰かと言葉を交わしながら、奏は事務所の廊下を歩いていた。涼しげに靴音を響かせる、彼女の瞳には穏やかな微笑みが浮かんでいる。 角を曲がり、面した窓にブラインドのかかった廊下、その先には加蓮の姿があった。レッスン用のスニーカーの底を小さく鳴らしながら、歳近いトレーナーと笑い合っている。 ゆっくりと、狭まる距離。 やがてすれ違う、瞬間に視線だけを重ねて、二人は互いを過ぎていく。過ぎ去って、決して振り返ることはない。加蓮が、次いで奏が角を曲がり、二人の姿はその空間から失われる。 ブラインドが濾過する、透明な光。その静かに降る、白い壁に、遠くの笑い声が反響していた。 誰も知らない。燃えることなく地に埋められた想いを、誰も、知らない。刻まれる墓標さえ持たないその名前を、二人だけが、知っている。
*
わたしを葬くる
0 notes
Photo
▫️FAUNE 4/27 21:00 Online shop start 💫 天使の羽のような後ろ姿♡ 素敵なドレスが今年も沢山入荷してきました。 2-4y 4-6y 6-8y 8-10y こちらの4サイズです。 かなり着丈長めなので おおきめサイズを選びすぎないように 気をつけてくださいね! 着丈、詳細画像 プレビューご覧いただけます。 BASEから発行されている 10%off クーポンもご利用下さいね! ◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌ 公式𝖫𝖨𝖭𝖤 より 入荷状況やお得な情報をお届けしています。 @𝗋𝖾𝗌𝗈𝗇𝖺𝗌𝗈𝗇 友達追加お待ちしております。 ◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌◌ #𝗋𝖾𝗌𝗈𝗇𝖺𝗌𝗈𝗇 #リソナソン #こどもふく #コドモノ #子供服 #赤ちゃん #出産準備 #出産祝い #妊娠 #𝗄𝗂𝖽𝗌𝖿𝖺𝗌𝗁𝗂𝗈𝗇 #赤ちゃんのいる生活 #こどもべや #子供のいる暮らし#ベビーファッション #𝗄𝗂𝖽𝗌𝗋𝗈𝗈𝗆 #名古屋 (RESONASON) https://www.instagram.com/p/Cc1m0JyJPsY/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#𝗋𝖾𝗌𝗈𝗇𝖺𝗌𝗈𝗇#リソナソン#こどもふく#コドモノ#子供服#赤ちゃん#出産準備#出産祝い#妊娠#𝗄𝗂𝖽𝗌𝖿𝖺𝗌𝗁𝗂𝗈𝗇#赤ちゃんのいる生活#こどもべや#子供のいる暮らし#ベビーファッション#𝗄𝗂𝖽𝗌𝗋𝗈𝗈𝗆#名古屋
0 notes
Photo
. 👼 DOLK × DOLLI POP × MIMIEL 😈 *Limited to 10 pieces worldwide . The application period for lottery sales has ended for the collaboration doll, Devil-chan. I packed a lot of cuteness into the dark atmosphere, with a dress that wears a starry sky, jet-black wings, and a wig that hides one eye for a different look. *The photos are used with permission from DOLK. *Illustration by @Mitsukachiru . 抽選販売お申込み期間終了しました、コラボレーションドール、悪魔っこちゃん💗 星空を纏うドレス、漆黒の羽根、片目隠しで異なる表情を楽しめるウィッグ…✨ ダークな雰囲気の中にもたくさんの可愛いを詰め込みました🦇💕 ※お写真はDOLK様に許可をいただいて使用しております。 ※イラストレーション by ミツカチル @mitsukachiru . ➡️ dolk.jp/pages/special/333/ . Model Doll/ #DOLLIPOP MIMIEL Limited #DOLLIPOP_DOLL #돌리팝 #애니츄 . . . . . #mimiel_doll . . . . . #娃娃 #小布娃娃 #구체관절인형 #인형놀이 #人形 #ドール #Instagram #instadoll #dollphoto #dollphotography #dollstagram #bjdphoto #bjdphotography #bjdstagram #doll #bjd #bjddoll #dollwig #dolloutfit #kawaii #cute #天使 #悪魔 #イラストレーション #illustration . . . . . https://instagr.am/p/CWqFw4RFMFj/
0 notes
Photo
SCHA Round Neck Long Sleeve Dress Medium Long "OE "/ Sc-22017 ( Art#1710) made in Germany ヴィンテージブラック色のコットンフランネルドレス 一枚で着たり、トップスにはニットやコートなどの重ね着 レイヤードしたりと着こなしの幅が広がるロングスリーブドレスとなります。 (※)コットンフランネル(COTTON FLANELL)について コットンフランネルは、 コットン生地を起毛させて毛羽立たせ、生地に保温性、耐久性をもたらした素材。 着た時の冷んやり感や 肌寒さはなく、ふかふかと柔らかく暖かいです。ウール素材とは違って、 ウール特有のチクチク感もなく、着心地の良いドレスとなります。 詳細は下記よりオンラインストアをご利用下さいませ。 Please the contact below for more information on SCHA https://cavane.stores ・ ・ ・ SCHA @scha_hats NO : Sc-22017 ( Art#1710) ITEM : Round Neck Long Sleeve Dress Medium Long "OE " TYPE : women・men SIZE : M・L COLOR : BLACK 素材 : 綿(cotton flanell)100% ※フランネル(小絨、細絨、英: flannel)は、柔らかく軽い高品質な毛織物 付属:貝ボタン(shell) SCHA Ewa Kulasek(エヴァ・クラセク)によるドイツ ケルンの衣類ブランド SCHA すべて天然素材を用い、デザイナーであるエヴァ・クラセクの小さな工房で一つずつ手作りされている。 伝統的なフォルムと現代的な軽やかさを併せ持ち、被る人や被り方、被る場所によってさまざまな表情を見せるハット・衣類を追求し続けるのです。 makes individuality visible in all its complexity. The hats can be combined with quite different dress styles, from casually sporty to classically elegant. Not a detail is left to chance. Choice materials are cast into elementary forms. ------------------------------------------------------- What is important about my hats: they are about form, they are about colour, they are about structure, they are not so much about decoration, they are about beauty, they are about simplicity, they are about reduction, they are about perfection, they are to play with. Most of my hats have many faces. It depends on the way you wear them. It depends on the way you combine them. Ewa Kulasek ------------------------------------------------------- Round Neck Long Sleeve Dress Medium Long "OE " -cotton flanell-100% with side seam pockets and scarf-belt 両サイドにはポケットがついています。 同素材のスカーフベルト付きで、ウエストや首周りのアクセサリーとしてご使用が出来ます。 防寒性を兼ね備え、クラシックな趣きがあり、着用する度に味わい深い風合いが出てきます。 着用モデル158cm/size M wearing 商品価格についてお問い合わせはメール、またはonline shopの(お問い合わせ)、インスタグラムのDMよりご連絡をお願い致します。
cavane #scha_hats #SCHA #cllassic #oiledcotton #waxedcotton #craftmanship #vintage #germany #tyrol #artisan #hat #knitwear #virginwool #シャー #ヴィンテージ #ファッション #ケルン #ボリュームワンピース #クラシック #ファーマースタイル #ロングスリーブ #バージンウール #コットンフランネル #秋冬 (Cavane) https://www.instagram.com/p/Cjbn_YmPup-/?igshid=NGJjMDIxMWI=
#1710#scha_hats#scha#cllassic#oiledcotton#waxedcotton#craftmanship#vintage#germany#tyrol#artisan#hat#knitwear#virginwool#シャー#ヴィンテージ#ファッション#ケルン#ボリュームワンピース#クラシック#ファーマースタイル#ロングスリーブ#バージンウール#コットンフランネル#秋冬
0 notes
Text
Joker Game Novel Translations: Book 4, Chapter 1 "Valkyrie" - Part 8 of 13
So I take again advantage of today being Sathurday so I can progress further with this and present you with another of my attempts at making sense of how translator engines translate @great-blaster transcription of the Japanese text of Valkyrie (you can find the link in the notes of this message if you’re interested).
As usual I remember you all translators engine don’t really do a great work in regard to translating things perfectly, and that even if I tried to at least smooth the English a bit and to fix the sentences that were really impossible to understand, my knowledge of Japanese is really so low it’s not worth mentioning so I might have messed up more often than not…
Enjoy learning some new spy techniques that allow you to better apprecciate the previous chap and our Yukimura, of course. Please enjoy this chapter and, please, if you spot mistakes you’re free to come hit me in the head with the right translation. I don’t mind.
Again a lot of thanks to @great-blaster who provided the original transcription and to @unnagi whose summary helped me to figure where this was going when Google translate was being particularly uncooperative.
Also worth to note is that “Joker game Ⅱ” Blu-ray&dvd (which should also transpose Valkyrie) will be on sale on November 2.
7 「カットだ、カット!」 "Cut, cut!"
逸見五郎は大声で怒鳴った。 Itsumi Gorō shouted loudly.
「もっと自然に!わかる?自然に(ナチュラーレ)。いいか、この映画は音付き(トーキー)なんだ。サイレント時代の大袈裟な身振りは必要ない。時代は変わった。もっと自然に!それがハリウッド・スタイルだ」 "More naturally! Do you understand? Naturally. Well, this movie is with sound. The exaggerated gesture of the silent age aren’t necessary. Times have changed. More naturally! That's the Hollywood style. "
早口にまくし立てると、作り物の暖炉の前に立った軍服姿のドイツ人俳優と、金髪碧眼、花柄のドレスを着た女優が不満げに目配せを交わした。〝なんだって自分たちが日本人(ヤップス)の指示を受けなければいけないのか?″といった表情だ。 Speaking quickly while getting up, a German actor in uniform in a military uniform stood in front of the crop fireplace, exchanged a dissatisfied glance with a blonde, blue eyed actress wearing a flower pattern dress. That expression said "Why do we have to take instructions from the Japs?".
逸見は、憮然とした表情で監督用の椅子にふんぞりかえった。 Itsumi suddenly returned to the chair for supervision with a discouraged look on his face.
ゲルマン民族が優秀かどうか知らないが、少なくともこの撮影現場では自分が映画監督だ。つまりは神だ。文句があるなら、この逸見五郎を映画監督に任命したドイツ宣伝省に言うんだな。 He didn’t know whether the Germanic people were excellent or not, but at least in that shooting site he was the film director. That was like being God. If they had complaints, they could please turn them to the German propaganda department that appointed Itsumi Gorō as a film director.
と、これはさすがに口には出さずに胸の内で呟くに止め、 And stopping to murmur to himself without putting voicing the truth,
「さ、今のシーンをもう一度。最初からだ。自然な演技で頼むよ。―――よーい、スタート!」 "Well, now the scene is over. From the beginning. I beg you with natural acting --- Good, start!"
再開された演技を見て、逸見は内心舌打ちをした。 Looking at the resumed performance, Itsumi clicked his tongue.
大根どもめ。こんなことだから、いつまで経ってもハリウッドに勝てないんだ。 Ham actors [1]. Because they existed, they won’t beat Hollywood even after a long time.
そう考えて首を傾げ、改めて顔をしかめた。 Thinking that, he turned his head and frowned again.
いや、違うな。そうじゃない。ドイツの映画がハリウッド映画に勝てない根本的な問題点。それは……。 No, it was different. That wasn’t it. There was a fundamental problem due to which German movies couldn’t overcome Hollywood movies. That was...
「カット!」 "Cut!"
再び演技を中断された俳優たちは、今度は何だといった顔つきだ。逸見は頭の後ろをぼりぼりと掻いた。 The actors who were interrupted again were looking at what he wouldsaid this time. Itsumi scratched behind his head.
「ちょっと休憩しよう。再開は三十分後だ」 "Let's take a break and we will resume in 30 minutes."
勝手にそう宣言した後、思いついて続けた。 After declaring it of his own volition, he continued talking.
「悪いが、全員スタジオを出てくれないか。一人で考えたいことがあるんでね」 "Sorry, but everyone in the studio can leave. There is something I want to think by myself."
逸見の言葉に、俳優やスタッフたちが呆れたように顔を見合わせた。すでにスケジュールは遅れている。のんびり休憩している暇はないはずだ。が、撮影現場で監督の指示は絶対だった。たとえそれが気まぐれな日本人だったとしてもだ。全員、不満げな表情を浮かべたまま、ぞろぞろと撮影スタジオを出て行った。 Due to Itsumi's words, the actors and staff looked amazed. The schedule had already been delayed. He should not have time to relax. Directed instructions were absolute at the shooting site. Even if it was a fickle Japanese. All of them left the shooting studio gradually leaving with a dissatisfied expression.
無人となったセット―――寄せ木張りの床、ブラックチェリー材の家具、作り物の暖炉―――を前に、逸見は頭の後ろで手を組み、監督用の椅子の背に深くもたれかかった。 The unattended set --- before the crop fireplace there were the parquet flooring and black cherry wood furniture ---, Itsumi set hands behind his head and leaned deeply on the back of the supervisory chair.
目玉だけ動かして、周囲を眺める。 He looked around moving only his eyes.
天井からずっしりとした暗幕が垂れ下がり、完全に壁を覆い尽くしている。床には至るところにケーブルがはい回り、足の踏み場もないほどだ。ケーブルの一部は壁伝いに逆に天井にはい上がっている。すぐ背後には、レンズが突き出した重い金属製の箱―――ドイツが誇る最新型の映画撮影機だ。もう一台の撮影機は三脚と一緒に台車に載っているが、こちらはレールの上を水平に移動できる仕組みだ。たくさんのレバーや真空管、点滅するランプを配した音響調節器。上にヘッドフォンが置いてあった。その背後から延びているケーノルを順に目で追えば、天井からぶら下がる二本の集音マイクにつながっている……。 A heavy blackhead curtain hung down from the ceiling, and completely covered the wall. The cable were running around the floor everywhere, and there were no footpaths. A part of the cable went up to the wall and up to the ceiling. Immediately behind, a heavy metal box with the lens protruding from it --- the Germans boasted it was the latest type of film camera. The other photographing machine is on a truck along with a tripod, but this was a mechanism that could move horizontally on the rail. Acoustic regulator with many levers, vacuum tubes, blinking lamps. Headphones were placed on top. If one were to follow the cane that extends from behind it, one would see it was connected to two sound collecting microphones hanging from the ceiling...
ぐるりと一巡して、結局元の場所に戻ってきた。 After a circular trip it eventually returned to its former place.
逸見は目の前の無人の撮影セットにぼんやりと目をやり、きつく眉を寄せた。 Itsumi blinked as he watched the unattended shooting set in front of him, and frowned.
〝考えたいことがある″ "There is something I want to think"
スタッフたちにそう言ったのは嘘ではない。 It wasn’t a lie what he told the staff.
朝からずっと気になって撮影に集中できなかった。撮影どころではない心配事―――。 He couldn’t concentrate on shooting because he became anxious since that morning. He wasn’t worrying about shooting ---.
ナチス宣伝大臣ゲッベルスの言葉だ。 but about the word of Nazi propaganda minister Goebbels.
昨日、ナチス宣伝大臣ヨーゼフ・ゲッベルスが、愛人の一人と噂されるリーフェンシュタールを伴って撮影現場を訪れた。そのさい彼は、妙に意味ありげな口調で、 The day before, the Nazi propaganda minister Joseph Goebbels visited the shooting site with Leni Riefenstahl, who is rumored to be one of his lovers. At that time, he strangely had said in a meaningful tone,
「ここに本来いるはずのない人物が、なぜかこの場所で目撃されている」 "A person who was not supposed to be here was witnessed in this place for some reason."
と謎のような言葉を口にした後、 And after saying such mysterious words,
「われわれは幽霊の存在を認めない。念のためゲシュタポにここを見張らせるので、せいぜい気をつけることだな」 "We do not acknowledge the existence of ghosts. You should be careful as the Gestapo will keep an eye on this place."
そう言って、反応を観察するように逸見の目を覗き込んだのだ。 That said, he looked into Itsumi's eyes to observe his reaction.
逸見は思わず顔色を変えた。 Itsumi thought he changed colour.
―――私の言う意味はわかるね? --- Do you know what I mean?
ゲッベルスはそう言ったが、逸見には正直何の話かさっぱりわからなかった。だが、いずれにしても、あのままお帰り頂くのは危険過ぎた。こんにちのドイツでゲッベルスのご機嫌を損ねた相手は、まず間違いなく首が飛ぶ。職業上の首だけでなく、文字通り生首が飛ぶことになりかねない……。 Goebbels said so, but Itsumi couldn’t honestly understand anything about it. However, in any case, it was dangerous to leave it as it was. Whoever failed to satisfy Goebbels today in Germany, would definitely have his neck cut. This didn’t just refer to him losing his job, literally his head might fly...
切羽詰まった逸見は、とっさに話を合わせた。 Itsumi got nervous and talked quickly.
「ゲッベルス閣下、じつは閣下にお知らせすべきかどうかさっきから迷っていたのですが」 "His Excellency, Mr. Goebbels, I was at a loss for a while as to whether I should inform His Excellency about this."
左右を見回し、ゲッベルスに顔を寄せて声を潜めた。 He looked around left and right, then gazed at at Goebbels and lowered his voice.
「おっしゃるとおり、この撮影現場には幽霊が出ます。おかげでスタッフたちがすっかり怖がっていましてね。スクジュールが遅れているのも、予算がオーバーしているのも、そのためなのです」 "As you said, there are ghosts on this shooting site. Thanks to this the staff is totally scared. That’s why the schedule is late and the budget is over, this is the reason."
ゲッベルスは訝しげに眉を寄せて、訊ねた。 Goebbels frowned and asked.
「では、本当に幽霊が出るというのかね?」 "Well, do you really have a ghost?"
「山ます、もちろん出ますとも!」 "Mountain, of course it comes out!"
逸見はそう言ってきっぱりと頷いた後、早口にまくし立てた。 Itsumi said so and nodded, then he started talking quickly.
「映画好きで知られるゲッベルス閣下ならご存じだと思いますが、昔から映画の撮影現場には幽霊が付き物でしてね。よく出るのですよ。たぶん映画が光と影を扱う芸術だから幽霊と相性がいいんでしょうな。いや、もしかすると、電気を使うからかもしれない。撮影中、突然セットの中に白い人影が現れて、鏡の中にすーっと消えていく。この目でたしかに見ました。日本でもハリウッドでも、どこでも」 "His Excellency Goebbels you are known to be a movie lover, so you should know there used to be a ghost in the movie scene from long ago. It often comes out. Perhaps because movies treat light and shadows, they are likely to be compatible with ghosts. No, perhaps because it uses electricity. A sudden appearance of a white shadow appeared in the set during shooting and it faded away into the mirror. I saw it with this eyes. Anywhere in in Japan or Hollywood. "
肩をすくめた。 He shrugged.
「しかし、何か悪さをするわけではないので、スタッフたちもそのうちに慣れてくれるでしょう」 "But since they don’t do something bad, the staff will get used to it after a while."
ゲッベルスは、ふむ、と鼻を鳴らした。目を細め、疑わしげに逸見の顔を眺めた。ほどなく、リーフェンシュタールを伴って帰っていったのだが……。 Goebbels hummed and snorted. He narrowed his eyes and looked dubiously at Itsumi’s face. Soon afterwards, he left with Riefenstart ....
逸見は昨日の一件を思い返して、首を捻った。 Itsumi recalled yesterday’s matter and twisted his neck.
あの場はとっさの機転―――我ながらあんな出まかせをよく思いついたものだ―――で煙に巻いてお帰り���ったが、次回以降はああうまく行くとは限らない。 That had been a clever move - - while thinking that way, he came up with such a good idea--- - and asked to wind around smoke, but it won’t be always the case that things will be okay from the next time on.
ゲッベルス本人がわざわざ撮影現場を訪れたのには何か裏の意味がある。そう考えるべきだろう。もちろん〝幽霊が出る″というあの言葉にも。それ相応の対策を練っておく必要があった。なにしろ―――。 The reason why Goebbels visited the shooting site by himself was something else. He should think so. Of course he talked of a "ghost who comes out". It was necessary to devise an appropriate countermeasure. After all ---.
〝ゲシュタポにここを見張らせるので、せいぜい気をつけることだな″ "You should be careful as the Gestapo will keep an eye on this place."
ゲッベルスは逸見にそう警告した。 Goebbels had given a warning to Itsumi.
警告? A warning?
だが、いったい何だ?ゲッベルス閣下はいったい何が気に食わないというのか? But about what on earth? What His Excellency Goebbels exactly cared for?
逸見は顔をしかめ、いま一度首を傾げた。 Itsumi frowned, and now tilted his head.
〝撮影スケジュールが遅れている″。その点を指摘された。〝製作費が予算をすでにオーバーしている″とも。 "The shooting schedule seems to be lagging." That was pointed out. "Production costs have already exceeded the budget considerably".
なるほど、スケジュールが当初の予定より遅れているのは事実だ。だが、それはナチスが掲げるあの妙な方針のせいで、優秀な映画スタッフたちが次々に追放されて、現場の質が低下しているからだ。スケジュールの遅れは、いわばナチス=ゲッベルスのせいだ。尻だけ押し付けられても、対応に困る。 Indeed it was true that the shooting schedule was lagging. But that was due to that strange policy that Nazis exercised, as excellent movie staff were expelled one by one and the quality of the site had declined. The delay in the schedule is due to the so-called Nazis… Goebbels in short. Even if he was pressured, he was troubled with finding replacements.
製作費について言えば、確かに逸見は予算の一部を私的に流用していた。だが、それが何だというのだ?映画製作などというものは、世界中どこに行っても〝ドンブリ勘定″と相場が決まっている。映画は製作費用を回収した後は、映画館にお客が入れば入るだけ利益につながる〝濡れ手で粟″の水商売だ。多少の誤差は付き物。良い映画を作るためにはむしろ、多少予算がオーバーし、多少スケジュールが遅れて当然ではないか? Speaking about production costs, Itsumi certainly diverted part of the budget privately. However that's what it was all about? Film production for example, regardless of where you go to anywhere in the world it is decided that there will be a "sloppy account" and a market price. After the movie recovers production costs, if the customer enters in the movie theaters this leads to profit as much as there are viewers, it’s a chancy business trade [2] of "Easy profit". Some errors were included. Actually, in order to make a good movie, isn’t it natural to be somewhat over budget, and to have the schedule be delayed to some extent?
そもそも、映画製作費用など、ドイツがいまやっている戦争に比べれば徴々たるものだ。ご大層なドイツ戦車一台作る金で、大作映画が何本も撮れてしまう。良い映画を作るのには金がかかる。贅沢をしなければ映画なんか撮れるものか。いい女と同じだ! In the first place, it was obvious as compared with the war that Germany was currently doing, such as movie production cost. With the money used to make one big German tank, you could make a couple of big film. It cost money to make a good movie. Could you make a movie without luxury? It was the same as with a good woman!
いい女? A good lady?
そう考えて、逸見はふいに頭を殴りつけられたような気がした。 With that in mind, Itsumi felt like his brain was stuck.
待てよ、違うのか? Wait, could he be wrong?
思い出した。 He remembered.
表向きゲッベルスは〝良き家庭人″であり、夫人の連れ子を含む二男五女からなる彼の大家族は〝模範的なドイツ家庭″だと喧伝されている。だが、裏では、ゲッベルスの女漁りは有名な話だった。〝インテリの小男″ゲッベルスは、噂によれば若い頃は例によってまるで女性に相手にされなかったらしい。ところが、そのゲッベルスが宣伝大臣となり、ドイツの映画界に力を持つようになると、美女たちの方から彼に近寄ってきた。色目を使い、ベッドに潜り込もうとする。ゲッベルスは変わった。今では彼は、映画界を牛耳る絶大な権力を背景にして、手当たり次第女優たちに関係を迫っている。 Ostensibly Goebbels is a "fine family man" and his large family of two sons and five girls is being touted as an "exemplary German family". However, behind the scenes, it was well known that Goebbels was a ladies man. "Intelligence's little man" Goebbels, according to the rumors, seemed to have been ignored by women during his youth. However, when Goebbels became the propaganda minister and became powerful in the German film industry, beautiful girls went close to him. They made him languid eyes, trying to get into his bed. Goebbels changed. Now, in the background of his tremendous authority gained overlooking the film industry, he was pressing relationships with the actress at random.
まったくもって、よくある話だ。陳腐すぎて、欠伸が出るほどだ―――。 It was a common story. It was too obsolete, enough to get missed.
なるほど、そうか。そういうことか。 He saw. Could it be the problem was something like that?
逸見は頭の後ろで腕を組み、一人くすくすと笑い出した。 Itsumi set his arms behind his head and chuckled.
〝ここに本来いるはずのない人物が、なぜかこの場所で目撃されている″ "A person who is not supposed to be here had been witnessed in this place for some reason. "
幽霊の説明としてゲッベルスはそんなことを言っていた。 To define the ghost, Goebbels said such a thing.
ここに本来いるはずのない人物。 "A person who is not supposed to be here"
逸見は一人の若い女の姿を思い浮かべた。マルタ・ハウマン。目を瞠るような金髪に澄んだ湖を思わせる薄翠の瞳が魅力的な、北欧系の美女だ。逸見とは新作映画で共演したのをきっかけに親しくなり、現在進行中の仲だ。撮影所にも何度か個人的に連れて来たことがある―――。 Itsumi pictured in his mind the appearance of a young woman. Martha Haumann. It was a beautiful woman, a Scandinavian beauty with thin blazing eyes that resembled a calm lake. Itsumi became familiar with her after having co-starred in a new movie, and they had a relationship currently in progress. He had brought her to the shooting site several times ---.
だが、ゲッベルス閣下の思し召しとあらば仕方がない。マルタにはよろしく言って、別の相手を探すとしよう。 However, it couldn’t be helped if this was what his Excellency Goebbels was thinking. He should bye to Martha and find another person.
それにしても、と逸見は苦笑しながら首を振った。 Even so, Itsumi shook his head with a bitter smile.
〝マルタ・ハウマンから手を引け″ "Put your hands away from Martha Haumann."
ナチス宣伝大臣ゲッベルスが、わざわざそんなことを言うために撮影現場に足を運んできたのかと思えば、おかしくてならなかった。逸見に直接そう言えなかったのは、隣で〝愛人の一人″リーフェンシュタールが目を光らせていたからだろう。ゲッベルスは、長い付き合いの彼女にだけは頭が上がらないという噂だ。だから〝この撮影所に幽霊が出る″などと遠回しに、謎掛けのようなことを言ったに違いない―――。 To think that Nazi propaganda minister Goebbels came to the shooting site to purposely say such a thing was not an amusing thing. He couldn’t tell this to Itsumi directly because "one of the mistress" Leni Riefenstahl was witnessing the scene. There was a rumour that Goebbels won’t make her rise to the role of girlfriend in a long relationship. So he should have told such thing in a mysterious way, like "a ghost appears in this shooting place" ---.
〝ゲシュタポにここを見張らせるので、せいぜい気をつけることだな″ "You should be careful as the Gestapo will keep an eye on this place."
一国の大臣ともあろう人物が、一人の若い女を手に入れるためにそこまでするとは、驚きを通り越して、もはや笑い話だ。若い頃、よほど女にもてなかった―――酷い目にあった―――のだろう。 Beyond the astonishment it was no longer a funny story that a person who was also a minister of a country would go there to get a young woman past the surprise. When he was young, he couldn’t have women --- it should have been terrible ---.
こりゃ、ドイツは戦争に負けるな。 Well, Germany would not lose the war.
逸見は無意識にそう呟いて、自分でも驚いた。ドイツは現在英仏との戦争の真っ最中だ。巷では、戦局は圧倒的にドイツが優勢という話で、日本やイタリアなどは、快進撃を続けるドイツの尻馬に乗って新たに戦争を始めるのではないかと噂されているくらいだ……。 Itsumi unconsciously muttered so, surprising himself. Germany was currently in the middle of war with Britain and France. In the streets, the battlefield is predominantly dominated by the Germans, for example it was rumoured that Japan and Italy might start a new war along with Germany that continued to advance...
逸見は肩をすくめた。考えても仕方がないことだ。政治のことなどわからない。ましてや戦争の行方など。第一、ドイツが戦争に勝つにしても負けるにしても、自分には関係のない話だ。 Itsumi shrugged. It was unavoidable to think about it. He didn’t know about politics. Much less wartime. First, if Germany were to win the war or lose it, it wouldn’t matter to him.
逸見はニヤリと笑った。昨日から頭の上に垂れ込めていた暗雲がすっかり晴れた気がした。 Itsumi grinned. He felt that the dark clouds hanging over his head since yesterday had been completely cleared up.
撮影を再開すべくスタッフを呼び戻そうと立ち上がった時には、すでに別のことを考えていた。 When he stood up to recall the staff in order to resume shooting, he was thinking about another thing.
そうだ、次は幽霊映画を提案してみよう。きっと傑作になるぞ。問題はゲッベルス閣下をどう説得するかだが……。 Yes, he should propose a ghost movie next time. Surely it would be a masterpiece. The question was how to persuade His Excellency Goebbels...
思いついて、パチンと指を鳴らした。 Thinking so, he snapped his fingers.
いっそ、マルタ・ハウマン主演でどうだろう? Rather, how about starring Martha Haumann?
[1] Unskilled actor who overacts [2] A chancy business trade is a trade with a high turnover rate and uncertain profitability
7 notes
·
View notes
Text
成瀬凛莉 50の質問
1.名前を教えてください。 成瀬凛莉です。
2.生年月日を教えてください。 8/14です。 3.性別と年齢を教えてください。 女性、22歳。 4.職業を教えてください。 警察軍に務めています。 階級は大佐です。 5.家族構成や同居している相手(ペットでも可)について教えてください。 家族は父と母、祖母と暮らしています。
6.今住んでいる場所について教えてください。 桜の帝都の中心街です。 7.出身地やかつて住んでいた場所について教えてください。 生まれも育ちも同じ場所で、ずっと同じ土地に住んでいます。 桜の帝都はその名の通り、一年中桜の咲く美しい街です。 8.容姿について教えてください。(髪や目の色、髪形、顔立ち、体格、服装等) 髪は紫、瞳は翡翠、髪は長く一つに束ねています。 職業柄、髪は切った方がいいのでしょうが、どうしても長い髪は好きで。 体格は良い方ではありません。力もそんなにない方だと思います。 9.それらのセンスはいいですか?また、美的感覚について教えてください。 センス…は、あまり求められていないでしょうね。 基本は軍服を着用しています。ただ、白の羽織はアルストロメリアの紋が入っていて、美しいと思います。 10.見た目に気を使いますか?また、なにかこだわりや思い入れがあって身に着けているもの等はありますか? だらしなく見えないよう心がけています。 髪を束ねるリボンは、お守りのようなものです。 11.内面について教えてください。(性格、価値観、持病等) なんでも抱え込んでしまって、融通が利かないタイプであると自覚しています。 12.喜怒哀楽の表現は激しいですか?また、表情は多いですか? どうでしょう、あまり感情に左右されないよう心掛けてはいるつもりですが。 最近は驚かされることも多いです。 13.人前では特別控えている行動があれば教えてください。 特別控えている…そうですね、隙を見せること、とかでしょうか。 14.普段の会話に用いる言語以外で習得している言語があれば教えてください。 基本的には共用語のみですね、それ以外の言語が博識だとはいいがたいです。 15.五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の中で優れているものやそうでないものはありますか? そうですね、あえて言うなら視覚や聴覚でしょうか。 戦闘中はもちろんですが、有事の際に市民の皆さんの声や助けを呼ぶ音、あらゆる状況でも見逃しのないように集中しているつもりです。 16.運動神経(瞬発力、持久力等)はいいですか?また、体を使うことは好きですか? 日々鍛錬を怠らないようにしています。 17.手先は器用ですか?また、それらが求められる作業(料理、絵、工作、字を書く等)は好きですか? 手先は器用だと思います。 洗練された動きには指の先まで集中力が求められますから。 18.頭を使う作業(勉強、学習、読書、暗記等)は得意ですか?また、好きですか? 苦に思うことはありません。 19.家事(炊事、洗濯、掃除など)は得意ですか? 家事……については、どうでしょうか。 恥ずかしい話ですが、あまり自分で行っていないので…。 特に料理はその…苦手です。 20.集中力は高いですか?また、どのような環境でより高まりますか? 戦闘時、活動時は集中力を切らすことは許されません。 21.忍耐力はありますか?また、待つのと待たれるのではどちらが良いと感じますか? 忍耐力が必要な職業ですから。 待つか待たれるなら、待つ方がいいでしょう。 22.人と話すのは好きですか?また、人前に出て話をしたり何かをするのは得意ですか? 人と話すのは…正直、得意な方ではありません。 ですが必要があれば話すことに苦はありませんし、もちろん指導者として人前に立つことも多くあります。 23.共同作業や集団行動は好きですか?また、普段はそれを行っていますか? もちろん、常に共同、集団での行動となりますので。 とはいえ、個人行動の方が得意ではあります。 24.テーブルマナーなどの作法は身につけていますか? 基本的なものは問題ない程度に身に着けていると思います。 25.長所、短所を教えてください。 長所は、集中力、技術力があること、任務の完遂能力が高いあたりでしょうか。 短所は、融通が利かないところ、人を頼らないところ…と自覚があります。 部下を信頼していないわけではないのです、ですが、頼らないという事はそういう事なのだと注意をされてしまいました。返す言葉もありません。 26.好きなもの、嫌い(苦手)なものについて教えてください。(食べ物、味覚の傾向、動物、場所、季節、色、天気等何でも構いません。) 好きなものは…この桜の帝都です。 嫌い…というか、苦手なものは犬、ですね。 27.特技はありますか?また、不得意なことはありますか? 特技…ですが、これと言ってはありません。 不得手なものは料理でしょうか…。 28.趣味はありますか?また、それにどれだけの労力(時間、お金、体力等)を割いていますか? 趣味…というほどではありませんが、休日はたまにカフェに行きます。何も考えずに穏やかな時間を過ごすこと、でしょうか。 29.癖はありますか?また、そのことについて自覚していますか? 癖…ですか?とくにはないですね…自覚をしていないだけかもしれませんが…。 30.一番幸せを感じること、一番安らぎを感じること、一番苦痛を感じることを教えてください。 一番幸せを感じることは、帝都が平和で、皆さんが幸せそうに暮らしている様子を見ることです。この景色を、我々が守っているのだと誇りに思います。 苦痛なのは、どうしても私には守れないものがある事です。 31.不安や寂しさなどで心が落ち着かない時にはなにをしますか? どうしようも…ないですね、耐えるしかないのではないでしょうか。 32.一休みや休憩をとるとき、またストレスを発散するときにはなにをしますか? 暖かいものを飲みます。 ストレス発散は…そうですね、鍛錬を積むことでしょうか。 33.イライラすることがありますか?その対象はどういったものですか?また、そういう時にはなにをしますか? 自分の力量のなさを歯がゆく思うことはあります。どうしたら改善できるかを考えること、それしかないように思います。 34.一度始めるとやめられないこと、夢中になってしまうことはありますか? 何かを学ぶ時は集中しやすい気がします。 35.やってみたいけど年齢や立場、身体能力や金銭面などの理由でできないことはありますか? やってみたい……なんでしょう。 出来ないわけではないですが、ドレスを着てみたいですね。 あまり着る機会はないので。 36.一緒に行動しやすい(仲良くなりやすい)、あるいはそうでないのはどのようなタイプの人ですか? 周りをよく見て、状況を判断できる方…でしょうか。逆に考えなく動く方は困ります。…そうではない? 37.異性の好みや、恋人に求める条件について教えてください。(恋愛対象であれば同性でも構いません。) 異性の好み…誠実な方がいいのではないでしょうか。 38.衣食住では何を優先しますか?また、その他にこれがないと生きてい���ないと思うものや、生活の中でこだわっていることがあれば教えてください。 こだわっていること……は、身の回りについてはできるだけ整えるようにしています。 休むときも生活するときも、余計なことに気を使わず、快適に過ごせるようにしています。
39.食事や睡眠はきちんととりますか?また、それについての癖(食べ方、食べる順番や寝相、寝付き、夢見等)はありますか? できる限りきちんとしています。 食べる順番は特に決めていませんが、満遍なく食べる気がします。 寝つきも悪くないかと。 40.規則正しい生活をしていますか?また、生活の中で習慣にしていることはありますか? 規則正しい生活を心がけていますね。 習慣としては、朝に当日の課題の整理と、運動を行う事です。 41.飲酒、喫煙はしますか?また、好きですか?(未成年の場合はしたいですか?) 喫煙はしませんね。 飲酒についても積極的には行いません。 42.金銭事情について教えてください。(倹約家か浪費家か、何に使うか、裕福か貧乏か等) 比較的裕福な家庭であると思います。 43.やらなくてはいけないけれどやりたくないことは我慢してやりますか? やらなくてはならないことであれば、嫌だと思っていてもしかたないでしょう。 44.どんな子供でしたか?また、どんな大人にな��たいですか? 小さいころから、警察として働くお父様のように、市民の皆さんを守れる存在になりたい…と思っていました。 これからも精進あるのみだと思っています。 45.思い出したくない事柄や忘れてしまいたい過去がありますか? 忘れてしまいたいと思うことはありません。 私の今までは、今の私を作ってくれているものですから。 46.恩のある人や目標としている人はいますか?その人のことをどう思いますか? 恩がある……という意味では、幼いころに野犬に襲われた時に助けてくれた男の子、でしょうか。あの子の勇気が、今の私の指針になっているのです。 性別や体格や地位、能力…誰かを守りたいという気持ちにそんなものは関係ないと、私に教えてくれました。 47.好きな言葉や座右の銘、自分を表すのにちょうどいい言葉や漢字を教えてください。 将帥、勇ならざるは、将なきに同じ。 48.将来の夢や目標、願い事等を教えてください。 この美しい帝都の平和がずっと守られるように願うばかりです。 49.逆に人に何か1つ匿名で聞けるとしたらどんなことを聞いてみたいですか? もし私に改善点があれば、忌憚のない意見を伺いたいです。 50.最後に一言お願いします。 お付き合いいただきありがとうございます。 参考になればよいのですが。
◆創作キャラに50の質問 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=4014684
1 note
·
View note