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beautyupdate · 1 year ago
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台北中山|夢鹿咖啡 IG爆紅人氣網美咖啡廳 療癒的大理石炸雞
你喜歡去咖啡廳嗎?你喜歡到處去尋覓咖啡廳嗎?這家夢鹿咖啡位在中山捷運站附近的巷弄,夢鹿咖啡是一家充滿童趣的人氣網美咖啡廳,在品嚐美食的同時,還可以利用咖啡廳的道具來妝扮自己,讓自己有特別的咖啡廳體驗,每次到假日這家總是高朋滿座,聽說這家大理石炸雞特別有名,到底有多好吃呢? #coffeeshop #coffee #人氣網美咖啡廳 #台北網美咖啡廳 #夢鹿咖啡 #台北中山美食 #大理石炸雞 #早午餐 #夢鹿
你喜歡去咖啡廳嗎?你喜歡到處去尋覓咖啡廳嗎?這家夢鹿咖啡位在中山捷運站附近的巷弄,夢鹿咖啡是一家充滿童趣的人氣網美咖啡廳,在品嚐美食的同時,還可以利用咖啡廳的道具來妝扮自己,讓自己有特別的咖啡廳體驗,每次到假日這家總是高朋滿座,聽說這家大理石炸雞特別有名,到底有多好吃呢? 夢鹿咖啡 訂位請按我 地點:10352台北市大同區南京西路18巷6弄6號 (中山捷運站) 營業時間:週一~週五 11:30~21:00 / 週六~週日 09:30~21:00 電話: 02 2556 5908 用餐方式:內用、外帶、外送 (food panda, uber eat) 付費方式:現金 每人平均價位:$710 (含10%清潔費) 用餐時間:限時 1hr 30…
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chikuri · 6 months ago
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「民主党政権のどこがどう悪夢だったのかきちんとした説明を聞いたことがない」という主張は定期的に出現しますね。とはいえさすがに「聞いたことがない」なんてはずはないので、おそらく「自分の気に入る説明ではない」という意味か、「バカに分かるように説明したところで、そもそもバカは聞いてない」パターンのいずれかとは思いますが。 悪夢のような時代を生き抜いてきた者として私が言えるのは、「とにかく、あのような惨劇���二度と繰り返してはならない」ということだけです。あの時代がいかに酷いものであったか、ご存知ない方もぜひこの機会に知って頂きたいので、支持者から叩かれること覚悟で全力で反論していきますね。 個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。 (1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた。 (2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した。 (3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた。 では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。 (1)国家運営能力の欠如 ・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。 ・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。 ・金融政策と財政政策が食い違い、タイミングの悪い増税も重なり、景気や株価は低迷を続けた。 ・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。 ・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。 ・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。 ・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。 ・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。 ・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。 ・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。 (2)外交能力の欠如 ・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。 ・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。 ・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。 ・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。 ・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。 ・韓国の歴代大統領として初めて、竹島へ李明博大統領が上陸。 ・旧ソ連時代を含めて初めて、北方領土へロシア国家元首が上陸。 ・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。 ・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。 (3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質 ・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」 ・菅(直人)総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」 ・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」 ・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決) ・仙谷官房長官���尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」 ・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」 ・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」 ・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞 ・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影、「2位じゃダメなんでしょうか?」 ・前原外務大臣⇒外国人から政治献金受領 ・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上 ・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑 ・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」 ・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」 ・柳田法務大臣⇒「答弁は二つだけ覚えておけばいい」 ・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題 ・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ ・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪 ・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名 ・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与 ・緒方議員⇒「スーパー堤防はスーパー無駄遣い」 ・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。 ・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。 そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな地獄のような時代は二度と御免です。
新田 龍 / X
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le-tessia · 8 months ago
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なるほど、定期的に訪れる「民主党政権擁護」が再発してるんですね。
あのような惨劇は二度と繰り返してはなりません。あの時代がいかに酷いものであったか、いくらでも具体例を挙げて語れますので、支持者から叩かれることを覚悟で詳説していきましょうか。
個人的に、「悪夢の民主党政権」における大きな問題点は次の3点と考えています。
(1)国家運営能力の欠如により、内政上の失敗を数多く引き起こし、国益を損ない続けた
(2)拙劣な外交を繰り返し、日米関係をはじめ、周辺諸国からの信頼を大きく毀損した
(3)総理・閣僚をはじめとする所属議員の度重なる不祥事や、自分たちに都合が悪い情報を隠蔽する体質によって、国民の政治に対する信頼を失い続けた
では、それぞれどんなことがあったか振り返っていきましょう。はらわたが煮えくり返る覚悟で読み進めてください。
(1)国家運営能力の欠如
・財源の見込みが甘く、政権交代の際に掲げたマニフェストはほぼ未達成。
・官僚を敵視して排除し、国家業務の停滞と質低下を招いた。
・歴史的水準まで進んだ円高を放置し、デフレを加速させた。
・法的根拠がないばかりでなく、仕分人の選定や対象事業選定にも透明性を欠いた「事業仕分け」をデフレ時におこない、必要な公共投資を削減。経済を悪化させたにも関わらず、結果に責任を負わなかった。
・「コンクリートから人へ」という誤った政策により、災害対策を疎かにしたうえ、地域社会を破壊した。
・「朝鮮王室儀軌引渡」「尖閣事件の船長釈放」「運用3号通知」「国家公務員採用大幅減」など、閣僚たちが思い付きレベルの意思決定を独断でおこない、結果的に我が国の将来に禍根を残した。
・法的根拠のない組織を乱立させ、意思決定過程が曖昧になり、指揮命令系統も混乱。
・法的根拠のない大臣や副大臣を任命したり、個人的な友人を参与に、党職員を内閣官房職員に任命するなど、ルールを無視、公私の別がつかない人事を実施。
・原発停止、ダム建設中止など、法令根拠や事前協議が必要な決定を手続無視で断行。
(2)外交能力の欠如
・普天間基地問題が迷走し、沖縄とアメリカの信頼を大きく損なった。
・来日したオバマ大統領を日本に残したまま、鳩山総理がAPEC首脳会議に出席するためにシンガポールに向かうという非礼行為。
・尖閣沖漁船衝突事件では、中国側の脅迫や報復に屈して船長を早々に釈放、不起訴に。その後の尖閣諸島国有化でも迷走。
・領空侵犯が頻発するも、実効的な対策をとらず。
・韓国に対しては、通貨スワップ協定締結、朝鮮王室儀軌引渡し、慰安婦問題での「知恵を絞っていきたい」発言など、不用意な譲歩を重ねた。
・実現に向けた方策が何ら決まっていない状態で、国連気候変動サミットにおいて「CO2の25%削減」を突如国際公約化。
・実現の見込みも全くないまま、G8の場で、「太陽光パネルを1000万戸に設置する」と突如国際公約をおこなった。
(3)閣僚・所属議員の度重なる不祥事と情報隠蔽体質
・鳩山総理⇒偽装献金問題、脱税問題、引退撤回、「最低でも県外」「Trust me」「国民の皆様が聞く耳を持たなくなった」
・菅総理⇒外国人献金問題、北朝鮮関係団体献金問題、「顔が見たくなければ法案を通せ」
・野田総理⇒在日韓国人献金問題、脱税企業献金問題、民団選挙協力お礼発言、「大きな音だね」
・小沢元代表⇒政治資金規正法違反容疑で強制起訴(無罪判決)、献金虚偽記載で公設秘書が逮捕(有罪判決)
・仙谷官房長官⇒尖閣漁船衝突事件、「自衛隊は暴力装置」
・赤松農水大臣⇒口蹄疫問題、「だから早く殺せって言ってるのに」
・松本復興担当大臣⇒「知恵を出さないやつは助けない」「書いたらその社は終わりだから」
・長妻厚労大臣⇒運用3号独断決定、職務停滞
・蓮舫行政刷新担当大臣⇒事務所費架空計上問題、国会内ファッション雑誌撮影
・川端文科大臣⇒事務所費架空計上問題、キャバクラ費用を政治資金で計上
・鹿野農水大臣⇒対中不正輸出疑惑、機密漏洩疑惑
・千葉法務大臣⇒落選後も留任
・鉢呂経産大臣⇒「死の街」「放射能をうつす」
・一川防衛大臣⇒「安全保障に関しては素人」
・柳田法務大臣⇒「答弁は二つ覚えておけばよい」
・山岡消費者担当大臣⇒マルチ商法業者からの献金問題
・中井国家公安委員長⇒議員宿舎にホステス連れ込み&カードキー貸与、式典で秋篠宮ご夫妻に「早く座れよ」とヤジ
・小林議員⇒違法献金問題で選対委員長が逮捕、選対幹部が公職選挙法違反で有罪
・土肥議員⇒竹島領有権放棄を日本側に求める「日韓共同宣言」に署名
・横峯議員⇒賭けゴルフ、女性暴行、恐喝事件への関与
・原発事故対応(SPEEDI、米実測値の非公表、議事録不作成など)、尖閣ビデオ、北朝鮮ミサイル発射への対応、温暖化対策の家計負担、年金改革の財政試算 など、自分たちに都合が悪い情報は隠蔽し、政府への深刻な不信感を招いた。
・総理-閣僚間で見解の方向性や意見の不一致が常態化。それらも含め、自民党で同様の事態があれば野党のみならずマスコミも総出で吊し上げられる事態となるが、マスコミも概ね民主党に好意的な報道姿勢。
そんなに民主党時代が良かったなら、下野以降何度でも政権を取り戻すチャンスはあったはず。なのにただ一度もそうなっていないということは、それが民意ということです。私もあんな地獄のような時代は二度と御免です。
https://x.com/nittaryo/status/1738566069697356187?s=46&t=1lgVS1ds3uqk5xvTqZM4Fw
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kennak · 8 months ago
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ある年の合唱コンサート1990年前後のある日のことです。ストラスブールの某プロテスタント教会で例年のようにF爺合唱団がコンサートを催す段取りになっていました。それまでの4~5年間は、何の問題も無かったのです。会場として借りるための交渉も、前日の舞台練習も、当日の本番も、いつも滞り無く進行していました。ところが、この年は、酷い目に遭いました。舞台練習を妨害する守衛合唱団の指揮者に教会の鍵を渡す役目の守衛が、舞台練習の日に、約束の時間に来なかったのです。電話しました。前年までとは別の男に変わっていた守衛の言葉は、完全に想定外でした。無礼の極みで、明白に悪意に満ちていました。アフリカ中央部の出身の人の訛りを思わせるフランス語で【鍵を渡すなんて、とんでもない。自分の仕事が出来なくなるから駄目だ】という意味のことを言ったのです。《そう言われて黙って引き下がるほどこちらが馬鹿だとでも思っているのか。■■💀💀☈☈野郎め》断固として抗議します。【それは、契約違反だ。直ぐに鍵を持って来て会場を開けないなら、この場で弁護士を呼んで訴訟を起こす】という意味のことを出来るだけ鄭重に穏やかに言いました。こちらは、守衛が持っているに決まっている合鍵を一時的に預かるだけなのです。悪意で嘘を吐いていることが明白でした。10分ほども待たされてから、守衛の姿がようやく見えました。気付いていた通り、アフリカ黒人でした。会場の扉を開けさせて団員全員を招き入れます。すぐに舞台練習を始めようとしたのですが、すぐ隣の大きな集会室でアフリカ人の一団が大きな声で歌を歌っていました。この状況で合唱の練習は不可能です。その集会が終わるまで、更に20分も待たされました。それまでには経験どころか夢想だにしたことの無い最悪の状況での舞台練習を何とか終えました。翌朝の交渉翌朝、その教会の渉外係のアルザス人の家に行って、前夜の顛末(てんまつ)を報告しました。渉外係は、恐縮して、自発的に賃貸料を半額にしてくれました。
アフリカ黒人による極東人差別(1) - F爺・小島剛一のブログ
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canty-essay · 9 months ago
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考えてみる、サバイバル
              
                                  
 今年は元日に突然携帯の地震を知らせるアラームが鳴り出し、ギョッとなった。まもなく、能登で大きな地震があったことを知った。本当にいつどこで地震に遭うのかわからない今日この頃だ。日頃の備えが大事というが、どんな備えをすればいいのだろうか。どうすれば、自分や家族や周りの人の命や財��を守れるのだろうか。
 「サバイバルファミリー」という映画を観た。どういう話かというと、主人公は東京のマンションに住む、中年の夫婦と高校生の息子と娘の一家。お父さんは平凡なサラリーマンで、会社から帰れば、晩酌しながらテレビをみている。息子と娘は親に関心がなく、勝手なものを食べている。お母さんはひとり台所で、実家の鹿児島から送られてきた大きな丸一匹の魚を捌こうと格闘しているけれど、誰も手伝わないし、食べたがらない。
 そんなある日朝、突然電気という電気がみな停まってしまう。電気ばかりでなく、乾電池や車のバッテリーも全く働らかなくなる。お父さんと子どもたちは、文句を言いながらとりあえず会社や学校に向かう。自分のマンションだけでなく、かなり広範囲に停電していることがわかってくる。スマホで検索しようと思っても、画面には何も映らない。お母さんがスーパーに行くと、みな買い出しに来ているが、レジが動かずそろばんで計算するので、長蛇の列となる。
 三日ぐらいは、ロウソクとカセットコンロとレトルト食品で凌いでいるが、水道からの水も出なくなり、会社や学校も休みとなり、多くの人がだんだんと東京脱出を始める。大勢の人が家族を伴って、ガラガラとスーツケースを引いていく。この一家はお父さんがうまく調達したおかげで、一人一台自転車がある。途中の商店では、ペットボトルの水が一本2500円の高値で売りに出されている。この家族も高値承知でありったけを買い占め、旅を始める。お母さんの実家の鹿児島を目指して。途中のお米屋さんでは、水や食べ物を持って行くと、お米一合と交換してくれる。そこにロレックスや高級車の鍵を持って交換に来る人物が現れるが、「そんなもの食えるかい! 」と突き返される。
 「大阪から先の関西では電気が来ているらしい」という噂が飛び交い、今や車の走らない東名高速道路を大勢の人が歩いたり、自転車だったり、中には荷車を引く人も、西に向かう。途中のサービスエリアで野宿。寒い季節ではないのが、まだよかった。寝ている間に、水を一本盗まれて、息子がすぐに追いかけるのだが、盗んだ家族には赤ちゃんがいて、取り返すのをやめる。
 脱出から16日目高速道路を降りて、川で洗濯をする。水が一見きれいだからと飲んだお父さんが下痢をする。強風に煽られて転倒し、自転車やお母さんのメガネが壊れる。次に通りかかったちょっと大きい街の無人のホームセンターを覗くと、食べ物はとうに無いが、キャットフード、精製水( コンタクトレンズに使うもの? )、自転車の修理材料などを手に入れる。火おこししようとしたもできないお父さんを横目で見つつ、おいしくないキャットフードを食べる。
 さらに高速道路を走り続ける。長いトンネルの入り口で報酬と引き換えに、トンネルの案内を買って出る盲目のお婆さんたち。無視してトンネルに入るも、真っ暗な中、停まっている車や障害物に阻まれて進めなくなり、盲目のお婆さんに手引きしてもらう。
 次はいやに元気な家族と遭遇する。彼らは日頃サイクリングしながらキャンプをしているらしく、装備も揃っていて、みなで楽しそうに食事をしている。「食料や水はどうしているんですか」と尋ねると、山の中の岩場の間から湧き出ている水は、周りに苔が生えていればそれは安全な証拠なのでそういう水を汲んだり、地面から直に生えているオオバコのような植物は食べられますよ、セミなどもおいしいですよ、と教えてくれる。
 43日目、やっと大阪に到着。電気は来ていない。通天閣のタワーの入り口には、たくさんのメモ紙が貼ってある。「岡山のおじさんのところに行く。◯◯」などの伝言が。娘がブチ切れて「もう嫌だ! お父さんが大阪に来ればなんとかなるって言ったよね?」「そんなこと俺いったか? 」「ほら、そうやってまたいつもの責任のがれ」「親に向かってなんだ、その口の聞き方は! 」すると息子が「親らしいことしてくれたことあったかよ! 」今度はお母さんが、「いい加減にして! そんなこととっくにわかっているじゃないの、お父さんがそういう人だってこと」ここでお父さんはがっくりとなってしゃがみ込んでしまう。水族館の前で、飼っている魚を調理した炊き出しの列に並ぶも、自分たちの前で終わってしまった。お父さんは調理していた人に、土下座をして「せめてこの子たちだけにでも何か食べ物を」と懇願するが、「無いものは無い」と断られる。
 67日目、食料も水も無くなり、岡山あたりの田舎道をとぼとぼ歩いている。と、一頭の豚が目の前を通り過ぎていく。えっ、となり夢中で追いかける。四人でやっと捕まえてみたものの、どうやってとどめを刺すのと手間取っているところ、後ろから「うちの豚に何をする! 」とお爺さんの怒鳴り声。お爺さんのうちの電気柵が働かなくなり、豚たちが逃げ出したのだった。お爺さんが、持っていたナイフで手早くとどめを刺し、豚を運ぶのを手伝い、そのお爺さんの家に。庭先の井戸水を汲ませてもらい、ごくごく飲む���久しぶりの白いご飯に、卵や野菜のおかずに豚肉の燻製。近所のお婆さんがキャベツや大根を届けてくれる。「あれまあ、お客さん? お孫さんたちが帰っているのかと思った」お爺さんの家族はアメリカにいて、連絡もつかないのだ。
 ご飯の後は、さっきの豚の解体を手伝う。バラバラにした肉に塩をすり込む。一週間ほど熟成させてから燻製にするのだそうだ。逃げた他の豚も、みんなで追いかけ回して捕まえる。井戸水をバケツで汲んでは、お風呂に運び薪でお風呂を沸かす。何十日ぶりのお風呂に入り、夜はお孫さんたちが着る予定だった新しい寝巻きを貸してもらい、これまた久しぶりの布団に横になる。
 毎日薪割りしたり、洗濯をしたり、お爺さんの手伝いをして過ごす。一週間後、豚肉を燻製にしながらお爺さんが語る。「お前さんたちさえよければ、ここにずーっと住んでもいいんじゃぞ。わしも年取って、一人で車も洗濯機も使えない生活では大変でなぁ・・」と誘われるが、この一家は鹿児島にいるお母さんの実家のお父さんの安否も気になっていて、結局お爺さんの申し出を断り、たくさんの食料をもらって、また自転車の旅を続ける。
 そのあともいろいろあって、命の危険にも晒されて、奇跡的に誰かが動かしてくれたSLに拾われて、ようやく108日目に鹿児島のお祖父ちゃんの家にたどり着く。お祖父ちゃんは元気���った! お祖父ちゃんは浜で魚釣りをしていた。それからは村人同士助け合って、魚を捕りに行ったり、畑をしたり、鶏の世話をしたり、お婆さんに機織りを教えてもらったりして、みんなで元気に楽しく一生懸命に暮らし始める。
 それから、2年と126日目の朝、突然村のスピーカーから埴生の宿のメロディーが流れてくる。みんなが驚いて家を出てみると、街灯が次々と点き始めた。すっかり忘れていた電気が戻ってきたのだ。そして場面は変わって、東京の一家のマンション。日常を取り戻し、以前の生活に戻る。テレビからは、「世界同時停電の原因は、太陽フレアか彗星の異常接近ではないかと、専門家からは語っている。サイバーテロの疑いはなくなったとのことです・・」停電前はそれぞれ勝手に心もばらばらに生きていた家族だったのが、思いやりのある温かい家族になっていた。
 とまあ、そういう話であったが、いろいろといいヒントがあった。非常時にはアナログが強いこと。キャンプ生活などに慣れておくこと。北杜市に住んでいて、地震などで自分の家が壊れていない限りは、ここにいた方が湧き水もそばにあるし、薪や焚き木を燃やして暖を取ったり煮炊きすることもできる。むしろここは、首都圏からの避難地域と��るだろう。今できることといったら、いつでも人を迎えられるように、家の中を整えておくこと、食料や薪を備蓄しておくこと?
 もうひとつ気になるのが、「年長者としての知恵」のようなもの。年長者はパソコンやスマホに弱く、操作方法などは若者に訊かないとわからないことばかり。でももしパソコンやスマホが一切使えない世の中になった時に、どこまで年長者がサバイバルの知恵を出せるだろうか。本当に長く生きた分だけいい知恵があればいいけど。
 さっきの映画の話では、最初はばらばらだった家族の気持ちもだんだんとひとつになり、お互いにかけがいのない家族として心が結ばれる。停電が終わり東京に戻るのだけど、本当に戻る必要はあったのかなぁ。鹿児島にいた二年半は、みなで漁をしたり、畑をしたり、はた織りしたりして、お金も介在せずに生きていたわけだ。これからこの地震や災害の多い日本で生き抜くには、都会を出て地方でコミュニティを作って、いろんな年齢の人が、各々出せる力を合わせて生きていく以外の得策は無いのではないかしら。
 2024年1月
映画「サバイバルファミリー」は、2017年2月に公開された。監督 矢口史靖。
主演 小日向文世、深津絵里、泉澤祐希、葵わかな
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poddyshobbies · 10 months ago
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寒波の中のつばめの杜ひろば(博多駅ビル屋上)
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今シーズン最強の寒波襲来中。降雪は少ないものの極寒の強風が吹く空模様のなかを駅ビル(JR博多シティ)屋上へ。
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鉄道神社 ~ 二の鳥居「福門」
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植栽された樹木の中にもう一匹ツバメが隠れてるそうです。(発見に至らず)
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梅は満開
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手水舎(↑)がある側の水路(↓)~ 季節になるとホタルが舞う
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三の鳥居「夢門」
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縁結び七福導子
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鉄道神社本殿 … 創建は大正初期(1915年)で、鹿児島本線を始め鉄道網が拡充されいった時代であったことに「へぇ、そうだったのか」と思いを馳せることも。御祭神は、博多駅からそう離れていない南西側に鎮座します住吉神社から分霊した住吉大神です。航海の安全や交通安全の神様なのでぴったしです。
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九州鉄道建設の恩人ヘルマンさんの顕彰レリーフ
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和願施合掌地蔵…陸前高田の松(津波で流された7万本の松の木)で制作
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2013年12月4日、東日本大震災から1000日目に祭られたそうです。東日本大震災が発生した翌日(2011年3月12日)が九州新幹線の全線開業日で、新博多駅や沿線各地での記念式典、CMが中止となりました。そんな経緯でこちらに祀られたのかもです。写真左端の白い説明書きは作者の藪内佐斗司さん(「せんとくん」でご存じ)のことばです。
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奥まった一角から ~ 鹿児島本線(上り方向)
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展望台から ~ 東・福岡空港方向
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雪が降る
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YouTube(9分50秒)
2024.1.23
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2-u-3 · 2 years ago
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『Eve - ファイトソング / Fight Song』 English translation
_____ _____ ♫ ♪ ♬ _____ _____
盤上に立っていた チクリ棘を刺すようなこの痛みなど 焦燥の正体に 夢と勘違いしたくなる心模様
I stood on a playing board; this pain like there are thorns prickling me etc. and the state of heart that wants to mistake the nature of impatience for dreams
いつだってただから回るヘイデイ 伝ってなんて交わせばメイデイ 大人になったって 今みたいな頭でらったったった
Always just pointlessly spinning heyday If we follow each other it’ll end in a mayday Even when I become an adult, my head will keep going rattattatta
ただ君のナンセンスが 嘘みたいな視界を奪う言葉なら 復讐の正体が 肺にのめり込んだみたい 鉛さえも
But if your nonsense is words that take away fake-like vision, then the nature of revenge seems to have soaked your lungs, like lead even
寄りかかりあって生きてる人生 依存したい衝動に酩酊 化けを纏ったって役に立つ居場所があるなら
Living a life relying on others, intoxicated by an impulse to depend on someone Even if I have to wear a disguise, if there's a place where I can be of use
夜はまだ明けぬまま 夢をみよう
While it’s still not dawn, let’s dream
僕にだって ねえ 未来に駆けていけ 祈るような死線へ
Even I can race into the future towards the prayerful verge of death
怒りに身を任せ時に冷静でいて
Surrender yourself to anger; at times keep calm
契りを交わした少年 あの頃みたいな今日が もう来ないとして
Oh boy who exchanged vows, even if a day resembling those times won’t come again,
ただ声を出していけ 気楽にいこうぜ 常識なんて知らんぜ 聡明な瞳で世界を知る 溢れるこの想いよいざ 迎えてくれよ拍手喝采で
just let out your voice Take it easy Not caring about common sense, you'll discover the world with sensible eyes These overflowing feelings, come, welcome me with an applause
起死回生の正体が 絶望の淵に立たされる言葉が 辛い痛い帰りたい場所もないくらい吐き出せぬこの夜も
The nature of revival [from the brink of death], the words that bring one to the depths of despair, and this night when I can't utter even how it's painful, it hurts, I have no place to call home
いつだって 馬鹿ばっかりやって ショボい夢掲げては清々 ここでくたばったって 別にいいけどつまんない冗談
(I’m) always just playing the fool finding relief in holding onto a depressing dream Even if I dropped dead right here I wouldn’t mind, but it'd be a dull joke
愛情の正体が 苦しまぬように惑う 地獄など 最高のショータイムか何も失うものなんてない今ほどの
The nature of love is to be beguiled not to suffer, hell, etc. and even the present where there’s no such thing as the greatest showtime, or a thing you can’t lose
クソしょうもない称賛に敬礼 縋って這い上がれこの精鋭 普通が欲しかった ただそれだけだったんだ
I bow to the shitty worthless praise, cling onto and overcome this elite I just wanted normality, that’s all there was to it
錆びたこの眼だけが 君をみよう
Only these rusty eyes will watch you
夜はまだ明けぬまま 夢をみよう
While it’s still not dawn, let’s dream
僕にだって ねえ 未来に駆けていけ 祈るような死線へ
Even I can race into the future towards the prayerful verge of death
怒りに身を任せ時に冷静でいて
Surrender yourself to anger; at times keep calm
契りを交わした少年 あの頃みたいな今日が もう来ないとして
Oh boy who exchanged vows, even if a day resembling those times won’t come again,
ただ声を出していけ 気楽にいこうぜ 常識なんて知らんぜ 聡明な瞳で世界を知る 溢れるこの想いよいざ 迎えてくれよ拍手喝采で
just let out your voice Take it easy Not caring about common sense, you'll discover the world with sensible eyes These overflowing feelings, come, welcome me with an applause
EDIT: i previously translated "怒りに身を任せ時に冷静でいて" as "When you’re about to surrender yourself to anger, keep calm", but after giving it some thought i feel like this is the more appropriate translation!
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jentsai · 11 months ago
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雪地騎士, 馴鹿之約
今天的活動是騎雪地摩托車到馴鹿農場。
領隊先和大家講解雪地摩托車的操作方法,並發給我們頭盔。我和 Danica 一組,由她先駕駛,我在後座。她雖然是生手但是非常神勇,無論是在冰河上快速前進,還是從冰堆中向下俯衝,絲毫不見膽袪,我也樂得做一名稱職的乘客,東張西望,自拍娛人。
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約莫半個小時後,我們來到馴鹿的家。
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農場主人分配我們坐上馴鹿拉的雪橇,這正是聖誕老人下凡的交通方式啊!
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這些馴鹿並非寵物,牠們不喜歡被觸摸,所以要耐著性子,追著他們看鏡頭,趕快按下快門。
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餵完馴鹿,我們實習了捕捉馴鹿的技巧,殷妹一試就成功,受到表揚。
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農場的主人是薩米人,她向我們介紹了薩米文化和馴鹿的生態,並招待我們熱茶和小點心。
回程的時候,我堅決讓小夫妻共乘一輛雪地摩托車,試圖擺出一副很有經驗的架勢,讓他們瞧一瞧什麼叫做專家騎法,一開始還很飆颯地跟著車隊急速前進,結果。。。。。結果就是專家毫無保留地���他們示範了如何撞樹。。。。。
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後來帥哥領隊很委婉地問我要不要跟他一車,哈哈哈,本人求之不得,於是跟後面的 A & D 揮揮手說:“媽咪要去最前面坐『頭等艙』啦!” 在他們詫異的小眼神中,我屁顛顛地跨上領隊的後座。
沿途風景迷人,住在美國東岸的我對於雪景並不陌生,但是在白雪皚皚的森林中穿梭卻是頭一遭。領隊為了照應所有的隊員(後面跟著10台摩托車),基本上是側身站立在摩托車上,一會兒看前方帶路,一會兒看後方風確定隊伍��跟上了。
風電雷霆中我無法分辨是夢還是真,自己何其有幸能夠來到北極,騎過雪地摩托車,坐過馴鹿雪橇,內心除了感動,更多的還是感恩!
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待續。
12/3/2023
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aki-kogomoji · 1 year ago
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死者をして死者を葬らしめよ
そういえばTwitterをやめました。特別出来事として何かがあったわけでもなく、Xになったからでもなく、前々から考えていたことを実行しただけです。(patreonの方にも書いていましたが、一応こちらにも) 理由としては並べ立てたら沢山あるのですが、あくまで私自身の価値観での判断であって、こういったことを述べると必然的に他人への批判にも捉えられることにもなるし、だけど価値観の違いであって決して批判ではない……ということで何も言わないほうがよい、という感じで何も書きません。
絵は相変わらず毎日描いています。日々の生活においてやることが多すぎて這う這うの体ですが。生きるって大変だ。 なんか書くことでもあったかな。 大体夢の話に繋がっちゃうんだよな。キーボードを叩いて熱心に夢日記を書いていた頃の名残が強いんだと思う。今はたまにしか書かないけれども。
あんまり夢に囚われ過ぎると、それは死者に囚われるということとあまり変わらないのではないかということに気がついて、熱心に書くのをやめた理由の一つだったと思う。 あとは夢をあまりにはっきり見過ぎるようになってしんどいというのもあった。
死者。 祖父は「死者をして死者を葬らしめよ」とよく言っていたらしいけれども、私は未だにそういった心境になれない。 多分死者になってからようやく解消されるんじゃないかな。達観した感じになるのはただの若気の至り、ただの早計、とも思うが。 でもどうなんだろうね。馬鹿は死ぬまで治らない���とも言う。私はずっと一点しか見ていないような気もする。 時々そうじゃないときがあって、意識は冴えて冴えるんだけど、数年に一度あるかないかで。
少し前に昼寝をしたら懐かしい気配の夢を見て、楽しくて笑いながら目が覚めた。 こんなのはもう交通事故的で、避けようが無いんじゃないかとさえ思う。 起きた後は嬉しい気持ちが少し続いて、当然暫くしたら悲しい気持ちになっていく。
生者をして死者を葬らしめよ、ということになればいいんだけども。 あるいは夢の中で私が死者として振る舞い、死者を葬ることが出来ればいいのだろう。 でも既に私が死者である可能性だって存在しないわけじゃない。 時折、自分がこの世を歩く影のような存在な気持ちになる。 濃く、黒い黒い影のような。
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ophelia333k · 2 years ago
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2022年12月20日-2 長い夢から醒めたのなら
 中学生の頃に森絵都の『カラフル』を読んだときは、「ぼく」の初恋の相手である桑原ひろかがおじさんと一緒にラブホテルに入っていく場面で純粋に心を痛めていたけれど、今ではもう身近な人が援助交際をしていようと何をしていようと、(意識下では)特に何も感じなくなってしまったし、すべてはごく当たり前のこととしてこの世界のシステムに組み込まれたような感覚がある。世界は初めからそのようにしてあるし、何を聞いても軽薄に笑えてしまう、という無感動さ。
 でも、それでも銀杏BOYZの「援助交際」を聴けば、いつでも心がをあの頃、あの瞬間へと戻すことができる、というのはあまりにも凄いことだと思う(戻れないはずの地点へと戻ることができるセーブポイントとしての音楽)。
 「自転車の変速を一番重くして 商店街を駆け抜けていく」ことしかできないという無力さ、どうしようもなく身体が振り回されていて、ただ身体的に自転車をこぐことしかできない感じ。
 そして、今にして『カラフル』のことを思い出すと、「ぼく」が自殺した理由は、初恋相手の桑原ひろかがおじさんとラブホテルに入るところを見てしまい、その直後に母親が不倫相手のフラメンコ講師と共にホテルから出てくる様子まで見てしまったからなわけだけど、これも「大人」から見れば、必ずしも自殺するほどの理由にならない。
 恋した相手が援助交際していることも、母親が不倫していることもある程度、世間話的に「そういうこともある」と消化することができる。でも、カラフルの「ぼく」からすればそれらはまぎれもなく自殺する理由たりうるし、初恋の相手と母親が援助交際や不倫をしている、ということは世界の終わりそのものですらありうる(銀杏BOYZが「援助交際」で「ああ 世界が滅びてしまう」と歌ったことと同じ質量で)。
 ここで、いつも思うのは、たとえば恋している相手が援助交際をしていることに、世界が終わってしまうほどの衝撃を受けたりする(子ども)のと、特に何も感じずに適当に受け入れる(大人)のだと、前者の方が確実に豊かだということ。子ども、と呼ばれているものは刺激に対して受けとるものがより多いのだから、それは明らかに豊かだけど、それは苦しいことでもある。外部からやってくる暴力的なまでの刺激に対して敏感であればあるほど世界は豊かだけれど、豊かであればあるほど世界はより壊れやすくなる。
 ***
 峯田和伸が「なんとなく僕たちは大人になるんだ」で歌ったように、僕たちはなんとなく大人になっていくし、神聖かまってちゃんのの���はいつも、「ガキの頃見下していたような大人になったかい(33才の夏休み)と話しかけてくる。『おやすみプンプン』の田中愛子と「鹿児島に行く」と約束したときの世界の遠さが忘れ去られていく。壊れた通過儀礼、行きて帰ってこない物語、子供時代の終わりによって人生を変える希望を失う。私は他者、永遠のことを考えると怖くなる。図書館でうたた寝をしていて、起きた瞬間にいつもパニックになる。どうしよう、と思って咳ばらいをして、辺りをウロウロしていた。目が覚めたら幼少期に戻っていて、ベッドの上で目が覚める。やわらかい光が窓の外から差し込んでくる。
「お母さん、変な、長い夢を見たの、大人になってて、働いたり絶望したりする夢 10年くらい、ずっと見てた気がする」
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mxargent · 1 year ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率��農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒��携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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ybubv-vl · 18 days ago
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:ろふたこ🐙
しゃッちょがきっかけを作ってくれてるべくんとはじめまして。最初決まった時は緊張せずに話せるかな?とかかっけえ先輩として無口にやるぞ!とか初心者ですって言い続けてキャリーしてもらおう!とか色んなこと晴と話しながらこの日を楽しみにしてたんだけど、いざ始まったら普通にいつも通り台パンで喋ってるみたいな空気感で喋り続けちゃっててかっこいい先輩計画が潰れました。いやあ、しゃッちょとこうやって遊ぶの久しぶりで1週間前ぐらいから「ろふたこ遠いよ…」「ろふたこまだ…?」ってお互い言い続けてたから、本当に楽しみで楽しみでしかたなかった。もうしょうがない!でもるべくんが俺たちのこのいつも以上にハイテンションな空気に疲れてなかったかなとか、置いてかれてる感なかったかなって終わってから心配になりました。次遊ぶ時はもうちょっと落ち着いた台パンになれると思うから、また遊んでください。あ、でもひとつだけ「初心者です!」って言い続けるのはやりました。途中で普通に「あの武器イカニンついてて、あの武器はペナアップついてるから気を付けてね。」ってちょっと口から覚えのない単語が勝手に出たりしたけど、「とーぴーど?よくわかんないけどちょっとやだなあ」「え?とーぴーどってなんですか?」って晴と終始初心者としてキャリーしてもらいました。それにしてもるべくんめちゃくちゃ頼りになる!!ずっとローラーに怯えながら戦ってくれてたんだけど、ローラーと対面するたびに弱々しい声になってて社長とるべくんは晴の泣き声いいなあ!って言ってたけど俺は内心るべくんのローラーやだってなってる声いいなあって思ってました。これからるべくんと遊ぶ時はローラーをしつこいくらい倒すマンになろうと決めました。そんなこんなで頼りになる社長とるべくんと晴と一緒にヤグラ、ホコ、アサリで遊んだ日。ヤグラはちょっとだったんだけど、ヤグラからホコにスケジュール更新された瞬間4人とも「ホコか…」ってなってて、やるか…ってなったんだけどホコになった瞬間俺とるべくんの電波の調子が悪くなって交互にペナルティ食らって4人一緒にできたのは数回だったけどやっぱり嫌いなわりになぜか勝率がいいんだよなあ。でもやっぱりホコは苦手です。タラポートでホコ運んでる時に俺がひたすらに真っ直ぐ無理矢理進み続けてたら後ろで3人がホコ持ちの俺を追いかけてくる敵を倒しまくってくれて、ノックアウトできた場面が個人的にめちゃくちゃアツかった!そんなホコが終わってスケジュール更新された瞬間台パンのテンションが上がってるべくんびっくりしてなかったかな。俺たちの中で最近アツいと話題のアサリがきて3人とも水を得た魚みたいにいきいきしだして、ホコの時とのテンションの差が自分でもわかるぐらいでおもしろかったなあ。ほんでやっぱりアサリはフルパ一択!!ってなった日でした。本当にフルパアサリは楽しい!!!このtumblrを書いてる今もやりたくてうずうずしてるぐらい楽しかったし歯茎常に出してました。勿論負ける試合もあったけど、負けても楽しいアサリはすごい!これラストにしよう!って言ってやった試合は綺麗にノックアウトまでして勝てて、いい夢見れそうだねって言って解散しました。るべくんはめちゃくちゃちゃんとルール関与しててえらいなあ!って思う瞬間が何度もあって、俺もちゃんと見習わなきゃなって思いながら見てました。ちゃんとホコを前に運んでいく意識もアサリでちゃんと前に詰める意識もあって、本当にえらい!俺は人と戦いたくてルール無視してホコがいつの間にか運ばれてることが最近増えてるから、改めてちゃんとしなきゃなって思えたそんな日でした。あと普通にめちゃくちゃ上手い!シューター系をずっと持っててくれたんだけど、俺としゃッちょが基本的に前に出ちゃうから晴と一緒に生存しててくれて本当に助かりました。ありがとう。また4人でも、るべくんがいいよって言ってくれるならサシでも遊びたいね。ありがとう。また遊ぼうね。
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前日にお揃いのTシャツよく見えるようにフリーザのポーズにしたの忘れてて、俺たちだけやなやつみたいになってた。
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晴とるべくん
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しゃッちょとるべくん
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しゃッちょと
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晴と
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これは1回戦目の完璧初心者ムーブの時に馬鹿みたいにキルしてデスもしてない自称初心者の晴と、そんな晴の影に隠れてちゃんとキルしてるるべくん、みんな怖いねえって肩組んだら「不破さんも怖い!みんなこわい!」って言ってたのにちゃんと自分もキルしてるしゃッちょ。
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俺もるべくんとグータッチした記憶あるのに、写真の中に1枚もなかったです。記憶違いかな?いや、したはず。気持ちだけで言うと3人ともとずっとグータッチしてます。
しゃッちょが真っ先にチームから抜けてて「え?社長?」「え?社長もういなくなったの?」って言ったら帰ってきてくれたやつ。ちゃんと戻ってきてくれるのかわいかった。
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goodspeedalways · 21 days ago
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まえがき
相打ち / 合言葉 / 合図 / 愛想づかし / アイデンティティ / 赤ん坊 / 赤ん坊(天界の) / 赤ん坊がしゃべる / 悪魔 / 悪魔との契約 / 痣 / 足 / 足が弱い / 足跡 / 足跡からわかること / 足音 / 仇討ち(兄の) / 仇討ち(夫の) / 仇討ち(主君の) / 仇討ち(父の) / 仇討ち(妻の) / 仇討ち(動物の) / 仇討ち(友人の) / 仇討ちせず / あだ名 / 頭 / 後追い心中 / 穴 / 兄嫁 / 姉弟 / 尼 / 雨音 / 雨乞い / 天の川 / あまのじゃく / 雨宿り / 雨 / 蟻 / あり得ぬこと / アリバイ / 泡 / 合わせ鏡 / 暗号 / 暗殺 / 安楽死 / 言い間違い / 息 / 息が生命を与える / 息が生命を奪う / 生き肝 / 異郷訪問 / 異郷再訪 / 異郷の時間 / 異郷の食物 / 生霊 / 生贄 / 遺産 / 石 / 石に化す / 石の誓約 / 石の売買 / 石つぶて / 椅子 / 泉 / 板 / 一妻多夫 / 一夫多妻 / 糸 / 糸と生死 / 糸と男女 / 井戸 / 井戸と男女 / 井戸に落ちる / 従兄弟・従姉妹 / 犬 / 犬に転生 / 犬の教え / 犬婿 / 猪 / 命乞い / 衣服 / 入れ替わり / 入れ子構造 / いれずみ / 入れ目 / 因果応報 / 隕石 / 隠蔽 / 飢え / 魚 / 魚女房 / 魚の腹 / 誓約 / 動かぬ死体 / 動く首 / 動く死体 / 兎 / 牛 / 後ろ / 嘘 / 嘘対嘘 / 嘘対演技 / 嘘も方便 / 歌 / 歌の力 / 歌合戦 / 歌問答 / うちまき / 宇宙 / 宇宙人 / 宇宙生物 / うつお舟 / 馬 / 馬に化す / 海 / 海に沈む宝 / 海の底 / 裏切り / 占い / 占い師 / 瓜二つ / ウロボロス / 運命 / 運命の受容 / 絵 / 絵から抜け出る / 絵の中に入る / 映画 / 映画の中の時間 / エイプリル・フール / ABC / エレベーター / 円環構造 / 演技 / 縁切り / 宴席 / 尾 / 尾ある人 / 王 / 扇 / 狼 / 狼男 / 大晦日 / 伯父(叔父) / 教え子 / 教え子たち / 夫 / 夫の弱点 / 夫の秘密 / 夫殺し / 落とし穴 / 踊り / 鬼 / 鬼に化す / 斧 / 伯母(叔母) / 親孝行 / 親捨て / 泳ぎ / 恩返し / 恩知らず / 温泉 / 蚊 / 貝 / 開眼 / 開眼手術 / 外国語 / 改心 / 怪物退治 / 蛙 / 蛙女房 / 蛙婿 / 顔 / 画家 / 鏡 / 鏡が割れる / 鏡に映らない / 鏡に映る遠方 / 鏡に映る自己 / 鏡に映る真実 / 鏡に映る未来 / 鍵 / 書き換え / 書き間違い / 架空の人物 / 核戦争 / 隠れ身 / 影 / 影のない人 / 駆け落ち / 賭け事 / 影武者 / 過去 / 笠(傘) / 重ね着 / 仮死 / 火事 / 貸し借り / 風 / 風邪 / 風の神 / 火葬 / 仮想世界 / 片足 / 片腕 / 片目 / 語り手 / 河童 / かつら / 蟹 / 金 / 金が人手を巡る / 金を拾う / 鐘 / 金貸し / 金貸し殺し / 壁 / 釜 / 鎌 / 神 / 神に仕える女 / 神になった人 / 神の訴え / 神の名前 / 神を見る / 髪 / 髪(女の) / 髪が伸びる / 髪を切る・剃る / 神がかり / 神隠し / ��� / 亀 / 仮面 / 蚊帳 / 烏(鴉) / 烏(鴉)の教え / ガラス / 川 / 川の流れ / 厠 / 厠の怪 / 癌 / 漢字 / 観相 / 観法 / 木 / 木に化す / 木の上 / 木の下 / 木の精 / 木の股 / 記憶 / 帰還 / 聞き違い / 偽死 / 貴種流離 / 傷あと / 犠牲 / 狐 / 狐つき / 狐女房 / 切符 / きのこ / 木登り / 器物霊 / 偽名 / 肝だめし / 吸血鬼 / 九十九 / 九百九十九 / 経 / 狂気 / 競走 / 兄弟 / 兄弟と一人の女 / 兄弟殺し / 兄妹 / 兄妹婚 / 凶兆 / 凶兆にあらず / 恐怖症 / 共謀 / 巨人 / 去勢 / 切れぬ木 / 金 / 金貨 / 禁忌(言うな) / 禁忌(聞くな) / 禁忌(見るな) / 禁忌を恐れず / 銀行 / 禁制 / 空間 / 空間と時間 / 空間移動 / 空襲 / 偶然 / 空想 / 盟神探湯 / 釘 / 草 / くじ / 薬 / 薬と毒 / 口から出る / 口と魂 / 口に入る / 口二つ / 唇 / 口封じ / 靴(履・沓・鞋) / 国見 / 首 / 首くくり / 首のない人 / 熊 / 熊女房 / 雲 / 蜘蛛 / 繰り返し / クリスマス / 車 / 系図 / 契約 / けがれ / 毛皮 / 下宿 / 結核 / 結婚 / 結婚の策略 / 結婚の障害 / 月食 / 決闘 / 仮病 / 剣 / 剣を失う / 剣を得る / 幻視 / 原水爆 / 碁 / 恋文 / 恋わずらい / 硬貨 / 交換 / 洪水 / こうもり / 高齢出産 / 声 / 氷 / 古歌 / 誤解による殺害 / 誤解による自死 / 五月 / 子食い / 極楽 / 心 / 子殺し / 誤射 / 子捨て / こだま / 琴 / 言挙げ / 言忌み / 言霊 / 五人兄弟 / 五人姉妹 / 小人 / 殺し屋 / 再会(夫婦) / 再会(父子) / 再会(母子) / 再会(盲人との) / 再会拒否 / 最期の言葉 / さいころ / 妻妾同居 / 最初の人 / 最初の物 / 裁判 / 財布 / 催眠術 / 坂 / 逆さまの世界 / 逆立ち / 作中人物 / 桜 / 酒 / 酒と水 / さすらい / さそり / 悟り / 猿 / 猿神退治 / 猿女房 / 猿婿 / 三者択一 / 山椒魚 / 残像・残存 / 三題噺 / 三度目 / 三人兄弟 / 三人姉妹 / 三人の魔女・魔物 / 三人目 / 死 / 死の起源 / 死の知らせ / 死因 / 塩 / 鹿 / 仕返し / 時間 / 時間が止まる / 時間旅行 / 死期 / 四季の部屋 / 識別力 / 地獄 / 自己視 / 自己との対話 / 自殺願望 / 自傷行為 / 自縄自縛 / 地震 / 紙銭 / 死相 / 地蔵 / 舌 / 死体 / 死体から食物 / 死体消失 / 死体処理 / 死体変相 / 七人・七匹 / 歯痛 / 自転車 / 死神 / 芝居 / 紙幣 / 島 / 姉妹 / 姉妹と一人の男 / 姉妹と二人の男 / 死夢 / 指紋 / 弱点 / 写真 / 写真と生死 / シャム双生児 / 銃 / 周回 / 十五歳 / 十三歳 / 十字架 / 醜女 / 醜貌 / 手術 / 入水 / 出産 / 出生 / 呪的逃走 / 寿命 / 呪文 / 順送り / 殉死 / 乗客 / 肖像画 / 昇天 / 娼婦 / 成仏 / 食物 / 処刑 / 処女 / 処女懐胎 / 処女妻 / 女装 / 女中 / 初夜 / 虱 / 心中 / 心臓 / 人造人間 / 人肉食 / 神仏援助 / 人面瘡(人面疽) / 心霊写真 / 水死 / 彗星 / 水没 / 水浴 / 頭痛 / 鼈 / すばる / 相撲 / すりかえ / すれ違い / 寸断 / 精液 / 性器(男) / 性器(女) / 性交 / 性交せず / 性交と死 / 生死不明 / 成長 / 成長せず / 性転換 / 生命 / 生命指標 / 切腹 / 接吻 / 背中 / 背中の女 / 背中の死体 / 背中の仏 / 蝉 / 千 / 前世 / 前世を語る / 前世を知る / 戦争 / 洗濯 / 千里眼 / 僧 / 象 / 像 / 葬儀 / 装身具 / 底なし / 蘇生 / 蘇生者の言葉 / 空飛ぶ円盤 / 体外の魂 / 体外離脱 / 太鼓 / 第二の夫 / 太陽 / 太陽を射る / 太陽を止める / 太陽と月 / 太陽と月の夢 / 太陽と月の別れ / 鷹 / 宝 / 宝が人手を巡る / 宝を失う / 宝を知らず / 宝くじ / 宝さがし / 竹 / 多元宇宙 / 蛸 / 堕胎 / 畳 / たたり / 立往生 / 立ち聞き(盗み聞き) / 脱走 / 狸 / 旅 / 旅立ち / 玉(珠) / 卵 / 魂 / 魂と鏡 / 魂の数 / 魂呼ばい / 樽 / 俵 / 弾丸 / 誕生 / 誕生(鉱物から) / 誕生(植物から) / 誕生(卵から) / 誕生(血から) / 誕生(動物から) / 誕生(母体から) / 男性遍歴 / 男装 / 血 / 血の味 / 血の力 / 知恵比べ / 誓い / 地下鉄 / 力くらべ / 地球 / 稚児 / 地図 / 父子関係 / 父と息子 / 父と娘 / 父の霊 / 父娘婚 / 父殺し / 父さがし / 乳房 / チフス / 地名 / 血文字 / 茶 / 仲介者 / 蝶 / 長者 / 長者没落 / 長寿 / 追放 / 通訳 / 杖 / 月 / 月の光 / 月の満ち欠け / 月の模様 / 月旅行 / 辻占 / 土 / 唾 / 壺 / 妻 / 妻争い / 妻食い / 妻殺し / 爪 / 釣り / 鶴女房 / 手 / デウス・エクス・マキナ / 手紙 / 手ざわり / 手相 / 鉄 / 掌 / 手毬唄 / 天 / 天狗 / 転校生 / 天国 / 天使 / 転生 / 転生(動物への) / 転生する男女 / 転生と性転換 / 転生と天皇 / 転生先 / 天井 / 電信柱 / 天地 / 天人降下 / 天人女房 / 天人の衣 / 電話 / 同一人物 / 同音異義 / 盗作・代作 / 同日の死 / 同日の誕生 / 投身自殺 / 同性愛 / 逃走 / 童貞 / 動物援助 / 動物音声 / 動物教導 / 動物犯行 /
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lujiasblog · 2 months ago
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和哥哥同居
作者:奴家
2013/11/22發表於:春滿四合院 
一、同居的方便 
       有時會問自己,假如同居的不是我哥哥,他會是誰?我不是個隨便的女孩。與男朋友同居,是為了不用結婚而有的那些方便,一定要很愛他才會這樣做。而且,高中女生男生一起住,很難向人交待。
和哥哥就更多方便了。一起睡覺沒人管,人前是兄妹,人後是戀人,父母不生疑。
坦白說,我不是自幼愛慕着哥哥。也不覺得他對我特別有興趣。他是個帥哥就不用說,身邊從不缺傾慕於他的女生。他的女朋友不知什麼道理,總覺得我妨礙了他們。有一個女生纏得他很緊,以為必定是我的嫂子無疑。不過,哥甩掉了她,讓那可憐的女生哭成淚人。
        我也交過男朋友,是給同學硬生生的拉在一起。那個男生學業不差,被認為和我男才女貌。發展到拉手的階段,他要接吻時,頭腦忽然清醒。覺得他不對我的白馬王子的樣子,推開他拔腿跑了。說不出理由就分手了。
  此其時,我上高中了。家裡把我送到城裡的名校,就是取錄了哥哥那一間。本來我不想離開家,但哥哥為我預備一切,在學校附近為租了房子。
兩兄妹在外面一起生活,凡在家裡媽媽做的事,都歸我管。我十分不情願,但第一次洗衣服,晾衣服時,把哥哥的內衣褲和我的一起高高掛起,隨風飄揚,有點像家裡的主婦角色。
二、不自覺的親密
  日常生活很簡單,下課在校門等,一起去買菜燒飯。吃過了,就各做自己的事。有時候我會一起看電視,輕輕鬆鬆地坐在love-seat,身體自然彼此依憑。這樣賴着他,說那是很久之前的事又不是,總之有一種熟悉的感覺回來了。有一次我要坐下來看劇集,哥哥大刺刺的坐着,假裝不讓開,我就不客氣一屁股坐在他大腿上。
那是一種什麼感覺,就是坐著之處,他那東西慢慢脹硬?我偷看哥哥面露的尷尬,他發覺我偷看他就出奇不意把我摟着。像是開個玩笑,我倒在他懷中就沒分開。於是��個共渡晚上我們都玩這個遊戲。
  哥答應過會照顧我,替我辦事。我們除上課外,整天都膩在一起、吃飯、購物、看電影和逛街。我們的興趣不同,他愛看男孩的玩意兒,我做女孩做的事。女生購物很費時,他總是願意陪着在我身旁。我猜不到他對我有這般耐性。
  在擁擠的步行街上,他借故攏著我的腰。初而覺得有點不自然,想起前度男朋友借故貼近我身的感覺。我估計哥哥很快要和我拉手。
         我們不是沒手拉過手,小的時候。到了初中,他害羞起來,不肯踫我一下。後來,各自有異性朋友,我們好像愈來愈疏遠。他那個女朋友想獨佔我哥哥,把所有稍為接近哥哥的女孩當做假想敵。卻不時找我打聽有關哥哥的事,分手後仍想找機會復合。不過哥哥趁升高中跑掉了,她找我訴苦和討個說法,才知道哥哥不是吃素的。  
哥哥要拉我的手就由他吧!離開家了,就不要拘束那麼多,反正哥哥沒拉着我的手,都會拉着別的女生的手。我們不再是孩子,十指緊扣有一番說不出來的滋味,叫甜蜜吧!哥哥總是能在我們的自拍中,營造些浪漫的色彩,如夕陽不在沙灘牽手漫步。
令我疑惑的是,不是沒有女生想和他交往,他卻常守候在我身邊。或者,我們都在一段感情生活的過渡期,暫借彼此的肩膀靠一靠。
三、扮演情人
  然後,和他共渡情人節。高中的男女生都自吹自擂,標榜和「甜心」會有什麼節目。我沒男朋友送花,哥也沒有女朋友需要去討歡心。
哥說:「情人節我不想落單,讓我們哥妹倆自己慶祝吧!」
       我說:「我們又不是情人。」
       哥說:「老師說,情人節叫『聖華倫天奴日』,記念人間偉大的愛。誰是你最關心的人,就是你的『聖華倫天奴』。要對他說一聲我愛你。」
  我說:「你瞎掰。騙我。」
       「沒騙你。我若說大話,願聖華倫天奴罰我一世沒有情人。」他豎起三根指頭發誓。哥是認真的。
        「好了好了。太肉麻了。」
       「今晚我們何不扮演一對情人?」
  這是個鬼主意。
      我們相對而笑。然後鬧著玩,扮對小情侶,去超市買了瓶紅葡萄酒。他買了束很貴的玫瑰花送給我,我捧著花束,倚在風度翩翩的男朋的臂彎,覺得有一種虚榮。繞了個圈才回家。
不亮燈,點了香薰洋燭,播些浪漫音樂,玩be my Valentine遊戲。   
       如是,你一杯我一杯,都喝得迷迷糊糊了。情人節有什麼好話題?談起各自的情史和心目中的對象吧。
        我說,還未遇見一個願獻上初吻的真命天。
        哥說,自從和前女友分手,再沒有找女朋友。
        我問,這叫做曾經滄海嗎?
我最想知道有什麼原因。
        他說,是前度女友讓他明白,他的心另有所屬。
        我追問是那個女生?
        是我一廂情願,和她是沒有可能走在一起的。
我說,我更想知道她是誰。
他說,暗戀的對象怎可以透露。
        「原來你那麼多情,又被情所困。那個女孩是我認識的嗎?」
         他說,「認識的。」
      「同校女生?」
     「是的。同校不同級。」
      「為什麼我没能察覺?」
      「我恐怕讓她知道我喜歡了,她會給嚇跑了。」
       「不會吧?那個女生惟恐不能親近你。」
「就是這樣。我就是不敢讓她知道。」
         纏着哥哥追問,仍守口如瓶。覺得沒意思。就說:「你不說,不玩了。喝醉了,要睡了。」就回到房間和衣躺下來,我哥尾隨走進來說:
      「是的,今天是情人節,想說的話應該趁現在說。」
四、心中秘密
  我說:「不想聽了,除非告訴我你暗戀的人是誰?」
  他要我答應,說了不要惱他。
        「呑吞吐吐的,有話直說!」
那一刻,像從前頓悟那個男生非我所心儀,意識到不尋常的事要發生。接著,聽到他結巴巴的說:
       「我喜歡的是妳。和別的女孩在一起,心裡總是不踏實,但拉着你手,就有說不盡的滿足快樂。離家一年,就想了妳一年。想得我差不多瘋了。」
記起了,他離家後,每個禮拜都給我寫信,或寄張詩意的卡片。結語都有想你兩個字。當時我沒有放在心上。回信也只寫幾筆。'
  那時應該發哥字裡行間流露着男生對女生的思慕,但不敢往那方面去想。那像被追求的美好感覺,讓我等待着來信。事實上,我們遊移在似有若無的戀愛。我不敢承認事實上他已經把我當女朋友般看待。
哥沒待我回應,就擁著我接吻。
        我不能抗拒,半點矜持也拿不出來。我閉上眼睛的那一刻,我迷迷糊糊的把初吻給了哥哥。全身一陣酥麻,飄飄然,似在做夢的。哥擁抱著我,吻了很久。我不旦沒推開他,還把舌頭吐了出來回吻。
  然後哥的手放在我的胸前,乳房給碰着時,我就不能自我。全身沒一道防線能守住,都被哥哥愛撫摸弄過。
  後來就……嗯,因為我沒能說不,弄不清楚誰把誰的衣服脱去了,赤裸在哥哥眼前太羞啊。閉著眼不敢看他,任他想做什麼就做什麼。但聽到哥哥說讓我愛妳,就壓下來進入我的身體。那一剎那間,我把自己交給了他。反正會發生的事一定會發生,不如好好的去嚐嚐哥哥的前度獻身給他時,得到被哥哥愛着的那種痛快。
哥哥叫出我的乳名,在亢奮的高峰,他的前度沒騙我。他緊緊的摟着我,送進我裡面的是慾望的衝動,要像我呼痛似的叫了出來。那痛楚帶給我的是從未有過的快樂。
        終於、這罪惡的事情停下來了。赤裸裸的相擁着,互吻着,我羞澀得躲在他懷下,不知不覺間睡着了。睡着前聽到的話是:
「妹妹,我多麼的愛你。」
五、愛戀滿滿
第二天早上,哥把我推醒時,我們仍是赤裸著身子,看見他的大雞巴在我眼前晃來晃去,羞得我顧不着捂著胸前還是掩住雙眼。他二話不話,把我拉起來,推進浴間去梳洗。
  當冷水澆在臉上,我才真的睡醒。在鏡子中看見哥哥赤條條的站在我身後,盯著我的裸體,大叫:「不許偷看!」把他趕出去。
我圍著浴巾,打開浴間的門時,哥已穿上校服,弄好早餐。吃的時候,我低下頭來不敢看他,我知道他在打量著我。
  他說:「昨晚我喝醉了,但說的是真話,清醒時不敢說。對不起,愛上妳。由今天起不演了,正式追求妳。」
       「我知道你不會欺騙我。反正我沒有交男朋友,你還有希望。」
       「沒把妳嚇壞嗎?我就放心了!」
不由自主的又和他手牽手上學去。昨天還是虛無縹緲,今天滿腦子是哥哥的愛情表白,全身是和他赤身廝磨的快感。無心聽課,小息鈴聲一響,打開手機,短訊傳來,哥說:
       「昨夜太美麗了,但願以後和你共渡更多更多個情人節。」
        看得我滿臉泛紅,心如鹿撞。我和哥真的是談起戀愛來,怎樣回答他才好?
        「大壞蛋,欺負人家。」
        忽然,哥和我溝通的方式改變了。沒有忌憚的打情罵俏,甚至露骨的言辭。
          他說:「好啊,今晚再欺負你一次。愛你。」
我想了半��,才覆哥一句:
「我也愛你。」
  下課與哥會合時,擔心我們太親密,不小心洩露不能見光的戀情,哥很鄭重的對我說:
        「我們相愛的事,不能讓爸媽知道。」
         「你不說我不說,他們怎會知道。」
        「知道了我們就私奔。」
感覺上我已經和哥哥私奔了。
六、我的位置
晚上,我們有默契地趕快寫完作業,我一放下課本,哥就來吻我,給1吻個沒完沒了。他的手搓揉着我的乳房,沒放開過。我心裡那個疑問又浮出來了。不論是身材,樣貌,我都比不上他的前度女友。她有一對高聳乳峰,我像是個乳貧少女。
他把我抱上我的床的時候,我心裡有個疑問要問個清楚,哥哥他為什麼偏偏喜歡我?
哥說:「說不出來。有一次遠遠看到妳和那個男生拍拖,我竟然覺得他搶走了妳。」
「瞎編!」
「我也搞不懂那是個什麼心情。愛情是件奇妙的事,忽然眼睛亮了,就被你吸引着,教我着迷。和女朋友在一起時,想着的是你。事情就是這樣。」
「但是,我不一定喜歡你啊!」
「說過了,是我的前度點醒了我。她吃你的醋是有理由的。」
「是什麼理由啊?」
「她說,當她把她和我發生了關係的事告訴你,你身上有一股醋意。」
「我沒有啊!」
「有也好沒有也好,她因為妳消失了,把我的愛人的位置騰出來給妳了。」
「誰做妳的愛人!」
身體最誠實,我已經和他赤裸裸的相擁相撫。哥哥把我弄得對他的舌尖指頭敏感到忍不住了。不做愛難道是整晚「裸聊」麼?
  昨晚,是給哥哥做愛,今夜,是我和他做愛。昨晚衝動,現在溫柔,兩個身體貼合着不能分開。
七、赤誠相對
接受了哥哥是我的男朋友,我不再害羞和他親密的舉動。兩個人生活不用拘束,做了對愛鳥,綿綿纏著熱吻愛撫不覺膩。哥哥的大腿做了我的專座。夜了不願意一個人睡,總要把電腦前的哥拉上床。
上床做什麼?做愛,是哥哥常常想着要做的,我想要的日子,就拆開一包避孕套放在他面前,他就會乖乖的關掉電腦,擁着我上床去。
        我們是同住的兄妹?是室友?更是情侶?同學之間的閒言我們置之不理。儘管我們的戀情是低調的,地下情也需要在地上曬曬太陽,照照月光。我老老實實的讓哥哥把我當作女朋友的帶去拍拖,讓自己有給男生追求的那種得意感覺。
  自從和哥睡覺之後,我改穿了些從前不敢穿的性感內衣褲,那些給媽說成挑逗男生的細肩帶蕾絲邊超薄的款式。但穿着上,讓我覺那才是個女人。清爽、自在。露些乳溝大腿派些福利,哥哥願喝迷湯,男人那麼輕易給綁住。
  現在洗衣服時,有了一種新的感受。配襯的男女內衣褲晾在一起時,一陣甜絲絲的味道湧上來,那是為一個我愛的男人做的事。
       漸漸明白一個道理。和自己的哥哥談戀愛,需要坦白,放開懷抱。我們之間沒有別人的事,未發生的事我們也不關心。
同居生活不可能每晚都像渡蜜月,浪漫不在於言辭和氣氛,而是交心和默契。發短訊說一句想着你就夠了。情話留在上床做愛時說。
         讀高中,考高考,學業壓力如山。愛情是要花時間、花心思、花錢去維持的,高中生談戀愛會分心。我們拍拖不用相約,同眠免去相思。生活充實,肉體滿足。兄妹相戀,就是那麼自然,那麼方便。信焉?
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kachoushi · 2 months ago
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各地句会報
花鳥誌 令和6年9月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年6月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
切り通し省線吹きし若葉風 軽象 蜘蛛の囲に閉ざす社の狐たち きみよ ことごとく夏蝶となる水飛沫 緋路 白あぢさゐ女ばかりに愛でられて 和子 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 夏の子はジャングルジムに天下とる きみよ 飛鳥山生まれ育ちの蟻の列 三郎
岡田順子選 特選句
乾きたる蛇口の先は夏の雲 緋路 黒南風やおづおづ開くみくじ歌 昌文 南天の花棲み古りし街の隅 美紀 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 途切れなき列車音聴く四葩かな 風頭 ががんぼ来オルガンの鳴り止みてより 緋路 葉脈の青き稲荷の額の花 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
たてがみに綺羅したゝらせ競べ馬 かおり 負馬の負けを恥ぢざる眼の涼し たかし ユーミンの曲初夏の競馬場 美穂 負馬の誰にともなく息一つ 成子 鬼瓦の鼻ふくらめる若葉風 愛 熱砂駆け鼻息荒し佐賀競馬 たかし 競べ馬シャガールの馬天を駆く 修二 薔薇園にダイヤモンドのやうに雨 愛 勝馬に寄り添ふ笑顔女騎手 久美子 楽屋口より美しき絽の裾捌き かおり バンクシー赤��風船追ふ少女 修二 萍の沈黙にある水一枚 朝子 鞍壺に託す一戦競べ馬 久美子 蟻は蛾を人は柩をかかげゆく 睦子 早苗田の水の世界を行く列車 愛 紫陽花やすこしはなれて宇宙船 睦子 ひつそりと咲くこと知らず濃紫陽花 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
短夜の沖に生活の灯のともり かづを 短夜や和尚偲びて尽きぬ宿 笑子 黒南風の精舎を昏め��めをり 希子 十薬や花明りして父祖の墓地 匠 網を引く明易き浜声合はす 同 悠久の光を溜めて滴りぬ 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
麦の秋鳥の旋回しばし見ん 喜代子 黄金を刈り取る如き麦の秋 由季子 短夜に一夜の旅の用意せる 都 麦秋の大地を分ける鉄路かな 同 逝きし人思ひ起せる虹の橋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
体内のおほかたは水田水張る 都 湯上りの鏡を閉ぢて蛍見に 美智子 麦秋の金波を運ぶ風頰に 宇太郎 春雨にすつかり濡れて泣黒子 悦子 杜深しすだまの降らす花樗 美智子 校庭に名札を付けたミニトマト 佐代子 南天咲く早世力士悼みては すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
空晴れて植田始まる農学部 亜栄子 一村に水ゆきわたり植田かな 百合子 としあつ師偲ぶ薄暑の石仏 教子 枡形の山気を吸ひて蝸牛 三無 下闇や気づけば猫の傍に 白陶 紫陽花の青き滴を受ける句碑 三無 月光をのせて十薬母の逝く 幸子 奥信濃瀬音まじりに河鹿鳴く 美枝子 故郷は懐深く初夏の旅 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月10日 なかみち句会
老鶯の声高らかに姿なく 廸子 老鶯や森の静けさ澄み亘る 聰 網戸開け小さき一匹逃しけり 貴薫 書を開く網戸の風の良き加減 三無 緑陰の􄼱間の光踏み遊ぶ のりこ 緑陰や刹那休らふ盲導犬 美貴 緑陰の森歩す空気異次元へ ます江 緑陰に入れば降るもの香るもの 怜
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令和6年6月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
風鈴を今年は出さうかと思ふ 昭子 石庭の砂紋に僧や水を打つ 時江 麦秋や己は小作小百姓 世詩明 万緑の真つ只中で友となる 三四郎 玻璃に付く守宮の目玉大きかり ただし ぬけぬけと嘘吐く男草虱 世詩明 堰音の六月の水裏返す ただし 田植済み静かな寝息一村に みす枝 一望の青田や下校チャイム鳴る 時江 野仏の一重まぶたや著莪の花 ただし サングラス外して白き歯を見せる 昭子 音もなく崩れる雲の峰一つ ただし 僧逝きて幾年寺の木下闇 英美子 緑蔭の不開の門や鐘響む 時江 菖蒲の湯頭脳ゆつくり休ませり みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月11日 萩花鳥会
久々の娘とのドライヴ花菖蒲 祐子 夢誘う伊豆の旅寝の夕河鹿 健雄 薫風に一味添へてウイスキー 俊文 能登思ふ絆の祭始まりて ゆかり 太陽の恵み包みし枇杷すゝる 吉之 夕立の雲が覆ひし我が旅程 明子 鮎解禁河原で塩焼き白むすび 美恵子
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令和6年6月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黒い線行つたり来たり蟻の道 紀子 内緒話浜昼顔がそつと聞き 同 初夏や日々の葛藤過ぎゆきて 光子 畳紙に包まれし物黴にほふ あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花のしづくを朝日移ろへる 千種 木道の谷戸田の隅に余り苗 幸風 木下闇これより先は獣道 慶月 夏草や弥生時代の息遣ひ 三無 水無月の木霊に道を迷はされ 千種 里山の道標なる立葵 ます江 濃あぢさゐ彩を増す夜半の雨 幸風 半夏生白く人声遠くせり 千種 夏蝶の白の大きく森に消ゆ 慶月 木道に釣り糸垂らす夏帽子 経彦
栗林圭魚選 特選句
鳴き交はす鴉に梅雨の森深く 要 滑り台順番を待つ夏帽子 経彦 今年竹撓ひて風の行方追ひ 三無 雨上るもりの朝やねむの花 芙佐子 紫陽花や森の匂ひに深呼吸 ます江 万緑や森に命を繋ぐ雨 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
露草に一輪挿の織部かな 雪 白鳳の野々宮廃寺跡 同 僧偲ぶ僧の手描きに絵団扇に 同 夏蝶の祈るが如し辻地蔵 同 終電の汽笛編戸を通し聞く 英美子 竹落葉散る音を聞く真昼時 同 毛虫焼く南無阿弥陀仏唱へつつ みす枝 咲いてをり咲きかけてをり七変化 かづを 白寿まで闘志抱きて更衣 清女 鷺一羽思考してをり青田中 やす香 売れ残る金魚に疲れ見えにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
青葉木菟夜を鳴かねばならぬかに 雪 五右衛門の煙管煙を吐ける山車 同 籠枕夫の遺せし油の香 清女 短夜を添ひ寝の犬に鼾きく 同 蜘蛛の囲の細きにかかるものは何 啓子 懐しき人に逢ふ夢明易し 笑子 風鈴の音とはならぬほどの揺れ 希子 短夜や星を眺めて聴く話 隆司 浴衣着て祭囃子の音に酔ふ 同 風鈴もそれぞれの色兄妹 和子 雨欲しきあぢさゐに色無かりけり 同 今夜だけ風鈴しづか話さうよ 令子 短夜や時の静かに広ごりて 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月21日 さきたま花鳥句会
刺身盛り紫蘇一枚の境界線 月惑 路地裏の暮色に媚びる七変化 八草 夏見舞幼き文字に磯の風 裕章 草刈りの終へて現はる地平線 紀花 麦秋の風入れカフェの読書会 康子 梅漬けの重石に亡夫の酒の瓶 恵美子 たまゆらの時をあづけて啼く河鹿 みのり 麦の秋うねる大地の広々と 彩香 地に影を一瞬黒く夏つばめ 良江
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令和6年6月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
白鬼女の渡しと伝へ草茂る 雪 欠け初めし月に崩るる白牡丹 同 尻重な返事のいまだ梅雨に入る 同 山笑ふ声に呑まれてしまひさう 同 高層のビルに飛び込む夜這星 世詩明 夏旅に背中合せの駅の椅子 同 風遊ぶままに青田の百面相 同 極楽の風吹く寺に夕端居 ただし 朝倉の水の音する青蛙 同 音もなくむくりむくりと雲の峰 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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hegotthesun · 4 years ago
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『ワルツ』 終局特異点 A.D.2007
※本稿は虚構《フィクション》であり、実在する人物・団体とは一切関係ありません。
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この曲は「ズッ友」はさておき、2009年12月24日に収録しました。 動画で使用させていただいたイラストはsime様画です。 もちろんのこと、メールでの連絡にて使用許諾を得ております。 ◇◇◇ ――2010年2月上旬。
謎の美少女"ttt5959"様に当曲を歌ってもらえました!
■https://nico.ms/sm9620846
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――2007年10月17日。今日はケミカルシューズ関連業の面接日だ。
 18歳から2年間ほど務めた印刷製本業を会社側の事情で解雇され、唐突に転職を余儀なくされたのだった。
「もう少し安く早く納品できへんのか」と、取引先に威圧的な交渉を持ちかけられたのが原因のようだ。
 そんなわけで、面接の行われる会社2階の事務室に入室した。
 狭い事務室には、茶髪の長い髪をアップに結んだ女性が着席しており、ずいぶんと驚いた様子でこちらを凝視していた。
 席を外すように促され、女性は事務室から退室し、すぐに僕の面接が始まった。
――数日後、無事に採用の連絡があった。
 どうやら茶髪の女性は事務員として入社し、僕は作業員として同期入社する運びになったようだ。
⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
――2007年10月19日。小雨の降る緊張の初出勤の日。
 延々と続く変わり映えのしない道を猪突猛進に歩き続け、勢いあまって会社の目前を通り過ぎ、咄嗟に踵を返したところ、今度は足を滑らせて転倒しかけてしまった。
 この先、無事にやって行けるのか不安になりながら気を取り直して社内に入ったが、まだ誰も来ていないようだった。
 不意に後ろから声を掛けられたので振り向くと、一人の女性が立っていた。
 軽く挨拶と自己紹介を終えると、いきなり好きな��楽は何かと訊ねられた。
 どうやら彼女が好む音楽はThee Michelle Gun Elephant、Number Girl、Syrup16g、Bump Of Chicken等の下北系のロックバンドらしくすぐに意気投合した。
 そうして同じ持ち場の彼女から直々に仕事を教わることになった。
 ちなみに会社の前で足を滑らせた情けない後ろ姿はしっかりと見られていたらしい。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
 翌日、彼女に何かお勧めのCDを持って来るように頼まれたので、彼女の気に入りそうなCDを何枚か持ち出して聴かせたところ、フジファブリックの『茜色の夕日』を甚く気に入ったようで何度も繰り返し聴いていた。
 後日そのCDは彼女に渡すことになった。
 それから彼女に手取り足取り作業を教わる日々が続き、「繊細そうな手」「東京の人みたいで面白い」と辛辣なことを言われて困惑した。
 さらには「彼女はいるの?」「どうして彼女を作らないの?」「女の子が嫌いなの?」と受け答えに困る冷酷な質問をされ、「音楽に専念したいから」と意味不明な言い訳をしてしまった。
 同時に「貯金が貯まったら宅録環境を整えて曲を収録したい」と密かな夢まで語ってしまった。
 まるで馬鹿みたいだ。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
──ある日の昼休みのこと。東京に引越して結婚すと彼女に告げられた。
 要約すると、月末に寿退社する彼女と入れ替わりに、僕は補填として会社に採用されたのだった。
 その後は、なぜか人生相談に乗ることになったが、どこか上の空で曖昧な答えしか返せなかった。
 相談は人間関係や子供時分の思い出話にまで及んだ。
 どうやら彼女は長い間、自分は変人なのだと思い込んでいたが、最近になって普通なのだと潔く覚ったらしい。
 東京では友人を作った方がいいのか聞かれたが、「子供ができたらママ友ができる」とは流石にその時は言えなかった。
「どんな人が来るのかと思ってたけど、いい子でよかった」
 なんだか褒めるにしても頼りないことを言われながら、意外と子供の頃の共通点が多くて驚いたが、横から割って入ってきた事務員に「結婚は結局のところお金」と断言されてしまった。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
 翌週に執り行われた「歓迎会兼送別会」と銘打たれて催された飲み会は、僕にとって歓迎会だったが、彼女にとっては送別会だった。
 僕は地元の神戸で働き、彼女は東京に行き嫁ぐ道を選んだ。
 彼女は結婚を修行のようなものだと思って頑張ると言ったが、僕にとっては就職して働くことが修行のようなものだった。
「もし私が三ヶ月後に離婚して神戸に帰って来たら、また一緒に働こうね」と冗談を言ってくれたが、たとえお互い違う道を歩んでも彼女が元気に過ごして居てくれたらそれだけで僕は一向に構わない。
「定年退職まで頑張ってね」
 そんな約束を彼女と交わしたのだった。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
「この飲み屋にいる中で誰が一番好みや?」
 ふいに上司から不躾な質問をされたので、真剣に周囲を見渡しながら悩んだ。
「このお姉さんが眩し過ぎて他の人は見えないよね?」
 お座敷で僕と向かい合わせに座っていた彼女が、隣に座る"ふくよかなおばちゃん"を指さしながらとその場を上手く誤魔化してくれたのだった。
「お前は返事が遅いから指示を理解したのか分からへんのや」
「適当に『はい、はい』と答えてればいいと思う」
 上司の小言に対して、彼女が貴重な助言をくれた。
 話の流れで上司には11歳年下の妻が居ると発覚して、社員一同に「犯罪や!」と褒め称えらていた。
 また、その上司の息子は毎週ポケモンを観ているらしく、その場でポッチャマの絵を描き上げたが、年甲斐もなく中々上手だったので少々驚いた次第だ。
 当時はまだ飲酒をしたことがなかったので飲みやすい酒は何かと彼女に聞いたら「カクテルは飲みやすい」と薦められたので、とりあえず"カシスオレンジ"を注文することにした。
 カクテルを持ってきた店員に戸惑いながら年齢確認された後、初めて飲んだカクテルの味はジュースと大差ないとしか言えなかった。
「私も飲んでいい?」
 物思いに耽っている内に飲みかけのカシスオレンジは彼女に横取りされてしまった。
 ブルーベリーソースの添えられたサイコロ状のチーズを黙々と食べる僕の様子を、彼女は母のごとく微笑ましそうに見つめていたが、事務員が執拗に乾杯を要求してくるので仕方なく注文した生ビールで乾杯に応じた。
「へえ、乾杯するんだ?」
 彼女に軽蔑の目で一瞥されたが、めげずにビールを口に含んだ。
 そうして思わず渋い顔をしてしまった。
「ビールは舌で転がすもんやなくて、のどごしを堪能するもんや!」
「彼はソムリエですから」
 上司の助言に、すかさず彼女が合いの手を入れてくれたのだった。
 それから酔いが回り、事務員と横になって休んでいたら、いきなり足裏マッサージで彼女に叩き起こされた。
「痛い?」
 そう言いながら、彼女は少しご立腹の様子だった。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
 事務員がお座敷に連れて来た二人の子供を見て、彼女は「かわいい!」と率直に嬉しそうな反応を示していた。
 たぶん彼女の幸せは温かな家庭の中にあるのだとその時に直感した。
 円満な家庭を築いたら、彼女はきっと幸せになれるだろう。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
「俺は外国人には優しいからな」
 唐突に上司が語り始めた。
「俺は在日韓国人やけど見た目は日本人やから、韓国で韓国語を話すと周囲とびっくりされるんや!」
 そんなどうでもいい話を語り出し、ついにはパキスタン人も雇ったことがあるという話題まで飛び出したので、なんだか己の所在地が判らなくなりながら話に聞き入っていたら、突然その上司に胸を揉みしだかれて身じろぎをした。
「嫌がってる……」
 目前の彼女はぽつりとと呟き、微笑ましそうにそのあるまじき光景を観察していた。
「なんでうちの会社の女はみんな胸がないんやろうか?」
 それに乗じて無駄口の多い初老の同僚が本心からの愚痴をこぼし、女性達から顰蹙《ひんしゅく》を買っていたのだった。
✽.。.:·゚ ✽.。.:·゚ ✽
 上司の武勇伝が続くお座敷のテーブルの下で、彼女に無理やり靴下を脱がされたかと思うと、今度は僕の太ももの上に足を乗せてきた。
 たぶん黒いストッキングを脱がしてほしいという意思表示だったのだろうけど、流石にそんな勇気は当時の僕にはなかった。
 案の定アルコールを摂取し過ぎてトイレで盛大に吐いてしまった直後、彼女が扉を開けて入って来た。
「大丈夫?」
 心配そうに声を掛けてくれたが、もし僕が用を足していたら大変な事態になっていたような気がしないでもない。
 とにかく、自分は夢でも見ているのではないのだろうかと思うほど幸せなひと時だった。
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 帰り道、彼女の方から手を繋いできた。
「今日は手が冷たいね。手が冷たい人は心が温かい」
 恋人繋ぎのまま手を引っ張られたので腕が少し痛んだが、彼女の左腕にあるリストカットの痕を思うとたいした痛みじゃなかった。
 しばらく歩いているとタクシーの前で別れ際に抱擁する〝中年の男女〟が居て、それを真似るような形で彼女に抱きつかれた。
「私の部屋に来ますか?」
 そう聞かれたので躊躇わずに一度だけ頷くと、彼女は満面の笑みを浮かべた。
 生まれて初めて自分という忌み嫌われた存在のすべてを胸に抱きとめられて全肯定されたような心持ちになった。
 どこか諦めて迷いながら選んだ道だったが、彼女と出逢ったことにより、死なずに生きる道を選んだことが間違いではなかったと素直に思えたし、生きる価値や意味を見出すことが出来た。
 少なくとも僕にも人を愛する権利と心が僅かでもあることを知れたのだった。
 そうして、これまでに起きたすべての出来事は彼女と出逢い、意思疎通し、そこから人生の意義を学ぶためにあったのだと覚り、果てには自分はこの日のために生まれたのだと直感した。
 同時に人と心を深く通わせるのはこれが最初で最後になるのだろうと予感した。
 だから僕にとって彼女は最初で最後の最愛の人になるだろう。
 喩え世界中に忌み嫌われ、その存在を無視して否定されようとも、彼女が僕という存在を抱きしめて全肯定してくれた出来事は、僕の人生において最も大切な記憶に他ならない。
 この先どんな困難が待ち受けていようと、僕の記憶には彼女と過ごした僅かで確かな日々が今も息吹いている。
 それが一過性に過ぎない勘違いだろうが何だろうが、もう二度と困難を前に絶対屈しないと心の底から誓う次第だ。
 繋いだ手はいつか必ず放さなければならない。
 それでも彼女と伴に同じ道を歩いた記憶と温もりは決して失われはしない。
✽.。.:*·゚MADE IN JAPAN.。.:*·゚ ✽
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■2007年。神戸ケミカルシューズ関連業に就職
 当時製作に携わった商品は神戸ハーバーランド「モザイク」の婦人靴屋にて販売されました。
江戸時代後期
 江戸時代の幕末維新は1853(嘉永6)年の黒船来航から始まりました。幕末の日本に影響を与えた欧米列強は、アメリカ、イギリス、フランス、ロシア、オランダの5ヶ国です。
《産業革命》~第二次産業の幕開け~
 産業革命は18世紀のイギリスから始まり、その後は西ヨーロッパ諸国、アメリカ、ロシアなどに拡大し、欧米諸国は農業文明(第一次産業)から工業文明(第二次産業)社会に移行しました。産業革命は綿工業から始まり、その発展は鉄工業、石炭業、機械工業などの諸産業の発展を促し、石炭と鉄の時代を到来させました。
 1830年以降になると、機械による大量生産体制が確立。産業革命の技術革新の総仕上げとして鉄道が出現。さらに帆船から蒸気船に転換し、それが自国内だけでなく、世界に進出する足掛かりとなりました。産業革命によって大量生産された製品は、まずは自国内で消費されましたが、すぐに飽和状態となりました。産業革命の進展は原材料の高騰や枯渇をもたらし、労働力の確保も課題となりました。その補給先も、自国外で確保しなければならない循環に陥ってしまったのです。
 初めに産業革命を果たした英国は、ヨーロッパ大陸に市場を求め、さらには米国、そしてその���先はアフリカやアジア諸国に向かいました。原材料の確保も同時に企図されるが、これも欧米以外に依存しました。英国以外でもフランス、ドイツ、アメリカ、ロシアなどが順次に産業革命を進展させ、資本主義国家群を形成し、欧米全体がアジア市場を求めて進出しました。その際には製品だけでなく軍隊も派遣し、武力を伴った支配化、つまり発展途上国の植民地支配を実行しました。これが帝国主義の時代の幕開けです。
 当初の英国は東インド会社を国策会社として設立し、アジアに対する貿易と植民地経営を積極化させました。英国の植民地化を阻止すべく1857年にインドの反乱が起こりましたが、軍事力の差により鎮圧されました。翌1858年にムガル帝国が滅亡し、英国がインド全土の支配を開始しました。
 19世紀に入ると英国の自由商人活動は活性化し、清にインド産のアヘンを密輸し始めました。アヘンの流入を阻止したい清国と、密輸を継続しようとする英国との間にアヘン戦争が1840年に勃発。清は英国の近代兵器に圧倒され、その後は欧米の侵略拠点となりました。そして中国の先にある日本に対し、いよいよ欧米列強が開国を求めることになりました。
 江戸時代後半の日本は長崎などの例外はありながらも鎖国体制でしたが、18世紀後半からロシアが北方から南下を始めたので、それに対する危機意識が高まっていました。江戸幕府は鎖国を貫こうとしましたが、アヘン戦争による清の大敗は衝撃を伴い、戦争回避を前提に外交が展開されました。
 幕府は外国船打払令(外国船とみれば躊躇なく追い払う令)とした政策から対外的な展開を図りました。それを契機にロシア、イギリス、フランス、アメリカが日本に接近して和親と通商を求め始めました。しかしながら、幕府は依然として鎖国を盾にその要求を拒否し続けました。そこに中国の政策に専念する英国を出し抜いて、嘉永6年にアメリカからペリー提督が開国要求の使者として来航したのです。
日露戦争
 1905(明治38)年、日露戦争後半の大規模な陸上戦「奉天会戦」の戦力はロシア軍36万、日本軍24万。兵士の数ではロシアが優勢。しかし、機関銃の数は日本が上回っており、兵力的には互角と見込まれました。
 戦場で日本は西側から回り込み、ロシア軍の退路を経つ包囲作戦に出ましたが、ロシアがそれを察知して全軍撤退を始めました。本来ならロシア軍を追撃すべきだったものの、兵士の数と弾薬が足りず掃討作戦を断念。拠点になる奉天の制圧に成功しましたが、新たな作戦を立てる余力もなく、もはや陸上戦は継続不能の状態でした。ロシア陸軍は撤退したと言っても、残りの兵力は約200万人。その数は日本陸軍の約10倍で、ロシア側も戦争続行の意向でした。
 そうして対馬海域にロシア海軍のバルチック艦隊が到着。陸上戦に続き、次は日露海軍による日本海海戦が開幕しました。天候は『天気晴朗なれど波高し』で日本に有利な状況。ロシア艦隊は、前方で突然大きく旋回した日本艦隊に総砲撃しましたが、日本海の高波や長い航海による疲弊もあり砲撃の精度は低く、砲撃を免れた日本艦隊が横に並び、一斉砲撃を加えて壊滅的なダメージを与えました。ロシア戦艦6隻、巡洋艦4隻など計15隻を撃沈。これによりロシア艦隊をほぼ全滅に追い込みました。
 こうして長期にわたる摩耗戦が続き満身創痍だったものの、海戦史上かつてない勝利を治め、アメリカの仲介のもとで講和条約を結ぶ運びになりました。
 しかしながら、日本政府が日露戦争に費やした経費は15億2,000万円。これは当時の国家予算5年分にあたる金額。日露戦争の出征者は130万人。10年前の戦争は13万人だったので、その数の多さが分かります。さらに9万人(陸軍兵士の戦没率は8.7%)が死亡し、44万人が負傷。日本の目的はロシアの南下を防ぐことにありました。ロシアも日本に戦争の持続力がないことを知りながら戦略的撤退を行いました。ところがマスコミの誇大報道により国民は日本の大勝だと信じました。
 この時期は、国民の識字率の上昇に加え、新聞は各紙とも急激に部数を伸ばしており、大きな影響力を持つようになっていました。
 しかも戦勝の誇大ニュースを乗せると部数が増えるので、毎回ロシア軍に大勝しているように書き立てられていたのです。
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《阿呆化学篇:2007年~2009年迄》 『事務員と携帯メール』
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「彼女がいなくなって、さびしそうだから」  数日後、休憩時間に一人で座っていると、同期の事務員"野川さくら"から携帯アドレスの書かれた紙を渡されました。  そうしてメール交換を始めて最初にもらったメールの内容は「何か悩みがあったら相談してね」という無難な内容に、姉の飼っている白い犬の写真を添えたものだったと記憶しています。
 野川さんは、かなりのメール好きらしく毎日欠かさず送られてくるメールの量に畏怖し、「三日に一回くらいにしてくれ」と直接言ったら、「二日に一回じゃだめ?」と言い返してくるほどの筆自慢でした。
 何が目的で僕なんかとメール交換しようと思ったのか尋ねてみたところ、「それは〇〇君と仲良くなりたいからです!」とシンプルな返事を返されたのでした。  ある日、野川さんとメールで人物のあだ名について意見交換したら、「専務に『100回以上ミスしたらクビにする』と言われたけど、本当に100回ミスしてしまった翌日に出勤したら『野川ゾンビ』って呼ばれた」という感慨深いエピソードを教えてもらえました。  最初の頃は昼休みに野川さんと一緒にお弁当を食べたり、女性同僚達に匿《かくま》われて過ごしましたが、僕としては世間話よりも読書がしたいので次第に距離を置くようになりました。  仕事に慣れない内は定時直前まで仕事に追われましたが、そんな時は上司や先輩の同僚が作業を手伝ってくれました。
「お前は男には優しいな。お前、実は男が好きなんじゃないのか。実は俺も男が好きなんや!」と、上司はいつも同僚に意気揚々と語りかけていたし、《禿げ頭で帽子を被り眼鏡を掛けた飲んだくれの喋くり爺さん"間寛平"》に至っては「おっさんとホテルに行こうか?」と気さくに話しかけてくる毎日でした。  なんでもこの会社は数多の独自技術があるらしく、上司は「お前、実は産業スパイやないやろうな?」「これはうちの企業秘密や!」というような冗談をよく言っていました。
「今まで女を5人も孕ませたった」「小学生の頃に刺青を入れたら、親に煙草の火を押し付けられて消されてもうた」と、職場の所在地である朝鮮部落付近にある被差別部落出身の初老同僚"間寛平"は語っており、仕事中に他の同僚と世間話を始め、輪ゴムを飛ばし合って遊び出し、しまいには上司の目を盗んではビールを飲むという素行の悪さが目立ちましたが、後輩の僕が口出しをすると面倒なことになりそうなので放置していました。
 しかしながら小学生に刺青を彫る彫師や、それを煙草の火で揉み消そうとする親御さんは、一体全体これまでどのような教育を施されてきたのか皆目見当もつかない次第でした。 ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽  勤め始めた頃に、ひと際目立つ金髪の若い従業員が僕の作業を手伝ってくれた時に、さゆり(前述の東京に嫁いだ同僚)は「あの子はベトナム人だから……」と、一見すると不良タイプと相性の悪そうな僕を気遣ってくれましたが、実を言うと初めて髪を染めたのは15歳の頃ですし、古いロックも聴く影響で髪の色や肌の色はあまり気にしません。
 そのベトナム従業員は難���度の高く給与の安い機械作業に見切りをつけて、身内の仕事を手伝うために転職してしまうまで優しい兄貴分のような存在でした。 ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽  さゆりが居た頃、相撲取りのように丸々肥えた"ふくよかなおばちゃん"と初めて作業した時に、内心で何気なく「この人は大体40代くらいのおばちゃんかな?」と取り留めもなく考えていたら、隣りの"さゆり"が「頼りになるお姉さんですからね」と、それをフォローするかのように紹介してくれましたが、どうやら当時の"ふくよかなおばちゃん"はまだ三十代前半だったようでした。  なぜかその力士のような"ふくよかなおばちゃん"は、頻繁に「"ふみえ"なー」と固有名詞を連呼するので、最初は「誰のことだろうか?」と疑問に思っていましたが、どうやら一人称が自分の名前だと後で知りました。
 そのことから"ふみえちゃん"と従業員一同に呼ばれて親しまれていたのでした。 ✽.。.:*·゚ ✽.。.:*·゚ ✽  上司の話では、事務員の野川さんは中々の焼き餅焼きらしく、取引先の若い女性が事務室に来るだけで不機嫌になるようでした。
 確かに僕とのメールのやり取りでも「さゆりとは運命を感じる」「新人のビビアン・スー似の中国人従業員●●ちゃん(以下、ビビアン・スーちゃん)の着けているピンクのエプロンは新妻みたいで可愛いな」とメールを送ったら、すぐに不機嫌になるので困惑したのでした。  しばらく彼女と一緒に居ると、彼女は噂話を好み、被害妄想の激しい性格だと分かったので、メールの内容をいつか周囲に吹聴しそうだなと一抹の不安を感じながらも「ビビアンスーちゃんのようにピンクのエプロンを着けたら皆が喜ぶかも知れない」というメールを送ったら、次の日から淡いピンク色のエプロンを着けて働き始めたので若干の動揺を隠せなかったのでした。  そう言えば、上司に「素材を500個用意しろ」と指示されたビビアン・スーちゃんは素材を丁寧に1個ずつ数え始めました。そうして上司に「仕上げながら数えればいいだろ」と注意されて少し不機嫌そうに「……ばか上司ぃ!」と小声でひとりごちていたのがなんだか可愛らしく感じました。  上司の指示でビビアン・スーちゃんの作業を手伝わされた際に質疑応答すれば「ふぇ?」と別次元の反応を示し、僕が木の板いっぱいに素材を並べて持ち上げたら「すごい!」と驚いていましたが、非力な僕が持ち上げられる重さも、どうやらビビアン・スーちゃんには持ち上げることが困難だと気付かされました。  またある日に、僕の作業補佐をしたビビアン・スーちゃんは、不良品を出しそうになると逐一「これ、大丈夫?」と一生懸命に片言の日本語で聞いてくるので、僕もビビアン・スーちゃんに解りやすいように片言で「うん、大丈夫!」と答えましたが、今にして思えば発声と聞き取りは別の技能だから、僕までもがビビアン・スーちゃんと同じ言葉遣いになる必要はなかったと反省する今日この頃です。  ビビアン・スーちゃんが初めてザグリの機械作業を行った際は、上司に「この機械に指を巻き込まれたら指が潰れるからな」と注意喚起されて「えー!」と笑いながら感嘆の念を隠し切れないようでした。  昼休みにビビアン・スーちゃんが他の女性同僚達と「平仮名《ひらがな》と片仮名《カタカナ》の『り』『リ』『ソ』『ン』の違いがよく判らない」と紙に書きながら談笑する微笑ましい光景を目撃した日もありましたが、その他にも道端で自転車に乗るビビアン・スーちゃんと出くわして「どこに行くの?」と尋ねたら、目的地を指さしながら「あっちー!」と天真爛漫な返事をされたのでとても和んだ次第でした。  誤ってビビアン・スーちゃんが素材を壁と作業台の間に落としてしまった時には、わざわざ僕を呼びに来て「あれ、取ってほしい!」と、おねだりするので代わりに箒を駆使して落ちた素材を取ってあげたり、ビビアン・スーちゃんが忙しなく仕事に追われた日は上司に指示されてない分の作業も少々過保護過ぎるほど手伝いましたが、僕が一人になった隙に野川さんが来て「はっきり断らないと、彼女に利用されるだけだよ?」と注意されたのでした。  それからまた月日の経ったある日、ビビアン・スーちゃんが仕上げた製品を梱包台の上に荒々しく置いた時に野川さんがビビアン・スーちゃんを眼光鋭く睨んでいましたが、なぜその一時だけ不仲になったのか当時の僕としては理解に及びませんでした。  僕は仕事における効率性の追求や、それに伴う刃や砥石の摩耗速度(品質と量産の両立)に頭を悩ませましたが、彼女は人間関係に悩んでいるようでした。  常日頃から上司は「お前の担当するうちの漉《す》き加工(機械作業)は日本一や!」と語っており、関西随一の業績を誇る同業者からも仕事の代行が回って来るほどの評判だったのはさておき、僕の前任だったベトナム人従業員が8時間で600枚仕上げた作業(頻繁に不良品を出してしまい返品が頻発)も、僕は数ヶ月で1時間につき600~1,000枚のペースで仕上げられるようになって上司に大変驚かれましたが、次第に被差別部落出身の中高年従業員からは「新入りの癖に生意気だ」と噂されるようになっていました。  上司に相談したら、「何十年も加工業を続けてきた職人のプライドもあるから先輩の顔を立ててやってくれ」と言われました。
 確かに、これまで数十年間も職人として勤めたのにもかかわらず、僅か勤続数ヶ月の若造が「メソポタミア文明」や「インダス川文明」を凌駕する先進国の編み出した精密な機械作業に配属され、仕事を教える立場の上司を上回る能率を発揮するのは驚きだったのかも知れませんが、大体「マニュアル化」「機械操作」「小学四年生で習う小数点の付く足し算」は若い方が適正のあることが多いから一任されてしまったのでしょう。
 尤も、危険な上に割に合わない報酬からして今後は若人が好き好んでこのような仕事は選ばなくなるのかも知れません。
 会社によく来る取引先に手を加圧式プレスに挟まれて指を三本ほど失くした者がおりましたが、野川さんと"ふくよかなおばちゃん"はその人を嫌いだと見下していました。
 しかしながら、そういう自分たちも同じく見るも無残な惨状にしか見えないのではとふしぎに思う次第でした。
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AC4 - レイヴン《アナトリアの傭兵》
 政府が統治能力を徐々に失い、それに伴い各地でテロ行為や暴動が頻発していた。それらを鎮圧し、秩序の回復を図るため、軍隊はより強力かつ高度に機械化され、軍に様々な兵器を供給する軍産企業もまた、数社の企業から成る強固な軍産複合体を形成し、その影響力を強めていった。
 加速する世界の破綻により、ついには経済システムが存亡の危機に陥るに至り、新たな統治体制の確立を目指し、実質的最高権力組織となっていた6つの企業組織が、政府に対し全面戦争を開始した。
 後に国家解体戦争と呼ばれるこの戦争は、企業側が投入した最新鋭兵器、特に[コジマ技術]などの最新技術を盛り込んだわずか30機にも満たない新兵器ネクストACによって、数多くの国家軍隊はなす術もなく壊滅し、勃発からわずか一ヶ月程度で、企業側の圧倒的勝利で終結。これにより、企業による統治が開始された。
 企業による新たな統治が開始されてから5年後、世界は様々な問題を内包しつつも表面上での安定を保っていた。
 そんな最中、国家解体戦争で負傷し、ネクスト技術の研究を産業としていたコロニー・アナトリアで療養を受けていたあるレイヴン(旧世代ACパイロット)が、同コロニー内にて保管されていた研究用のネクストを用いた傭兵となったことから物語は始まる――
⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ⋆ ✽.。.:*·゚《閑話休題》.。.:*·゚ ✽  正直に言うと仕事中に缶ビールを飲み始める《禿げ頭で帽子を被り眼鏡を掛けた飲んだくれの喋くり爺さん"間寛平"》や、低賃金のためにモチベーションが低くやる気のない様子で作業しつつも専務に「給料を上げてくれ」と直談判する元土木作業員《きれいなジャイアン"野獣先輩"》のルサンチマンを起因とする不平不満はどうでもいいのですが、もし素材を通す際に機械のローラーに手を巻き込まれたら指をズタズタに切断され兼ねないと上司に相談しても「この20年間で一度も手を切断した者はおらんし、労災も下りる!」と斜め上を行く返答で一蹴されるだけでしたので、以前から2tトラック運転手の父が常々言っていたように社会保険の完備された企業に転職するべきではないかと考え始めるようになりました。
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▲2tトラック運転手のイメージ画像
 バブル経済の頃に三十路で結婚した当時の父は、基��給だけでも年収600万円以上でした。当時は20万円のステレオ機器もそれほど高価とされず皆一様に購入していたようです。
 筆者が幼い頃に、父がDeep Purpleの代表曲"Black Night"のレコードを木製スピーカーで聴いていました。
 それを耳にした時に「好き嫌いはおいといて、これが本場のロックか」と衝撃を受けるとともに、日本のテレビ番組に出演するロックバンドが紛い物だと気付きました。
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 昭和20年代末。父は長崎市内で代々続く資産家の家庭に誕生しました。しかし、両親が親友だった親戚に騙され、土地・財産を失い離婚してしまいました。
 それから父は祖母の家に預けられて育ちました。
 祖母は貧困生活から、父を連れて死に場を求めましたが「家に帰りたい」と泣きじゃくる父の姿を見て心中を思い留まったのだとか。
 その後、父は長男だったのを理由に、弟と妹の大学までの学費を稼ぐ為に学業を終えると単身長崎から神戸まで出稼ぎに向かいました。
 青年の頃に一度だけ、件の親戚と会って進路について直談判したら「養子になるなら大学までの学費は出す」と交渉を持ちかけられたものの断り、自力で働く道を選んだのだとか。
 フェリーで渡った先に住む件の親戚・先祖の住む島については「唯々、海が青くて美しかった」とのこと。
 一族の仇が、自身の地方固有苗字とかさなるのは皮肉でしょう。
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「ティーダ」とは、沖縄方言で「太陽」を意味します。
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 仕事終わりに今後について何度か上司と相談する中で、「つい最近まで仲の良かった在日韓国人の友達グループと喧嘩別れをしたんや」と語られ、おまけに所有する船やクルージングの話をされながら「仕事も趣味も精一杯せいや!」と叱咤激励されたのでした。
 そうして、親戚だという在日韓国人の17歳女子を所有する船に乗せた際に撮影した写真を見せてくれたりもしました。  逡巡の中で、僕がもう少しこの仕事で貢献できたなら、収益が増えて従業員一同の不平不満の種である給与も上がるかも知れないと考え、心を無にして仕事に徹することをその時に覚悟したのでした。
 2008年に催された忘年会のカラオケにて、同僚の"ふくよかなおばちゃん"に誘われて「バンプオブチキン」や「ブルーハーツ」をデュエットしたら、向かい側に座る"野川さくら"が頬をぷくっとふくらませながらこちらを見ていました。
 そうして歌い終えた僕の隣にいきなりやって来たかと思うと、「古い方が好き? それとも新しい方が好き?」と密着されながら問い質されましたが、当たり障りがなく広く一般的に普及するような流行歌には疎いですし、ギターは朧気に弾けても音痴なので注文したジンジャーエールを生まれて初めて飲みながら、今一つその場でも上の空だったように覚えています。  入社当初、野川さんとメール交換してすぐに返信が面倒になり放置した翌日、「こらー! 返信しなさい!」と怒られながらも渋々「三日に一回くらいにしてくれ」とメールを断ってから、数ヶ月ぶりに心が折れそうな時にメールを送信したら「少なからず"〇〇"君にも味方はいるよ」と励ましてもらえました。
 しかしながら、他の同僚に気付かれないようにメールのやり取りを再開してから、野川さんは「ビビアン・スーちゃんは食事の後に爪楊枝を使うからおじさんみたい」と妙に鬱屈とした態度になり、不穏な空気が立ち込め始めたのでした。  そもそも僕にとって飲み屋で無為に酒を飲むことが楽しかったわけではなく、さゆりと一緒に居た時間が幸せだったのだと思い至り、渇いた心がより空虚になってしまいました。  僕より7歳年上の事務員の野川さん(当時27歳)はシングルマザーで、ポケモン好きの子供が二人おり、仕事終わりにメールでポケモンの放送時間を教えてくれたりもしたが、忘年会の席にまで連れて来た子供達に向かって泥酔しながら「うるさい」と言い放つ姿を見て幻滅してしまいました。
 さらに色気付く母親の姿を見てショックを受けたのか、長男に至っては半べそ状態になってしまいました。
 以前に野川さんが「まだ女として楽しみたい」というメールを送ってきたこともありましたが、もう少し母親としての自覚を持って子供達のことを考えてあげてほしいと願うばかりでした。  またある日の朝、いつものように野川さんに挨拶しても不機嫌そうにしていたので、その夜に理由をなんとなくメールで尋ねたら「そういう気分の時もある。もうほっといて!」と返信があったので、言われた通りその日から僕は仕事の話以外はしないことにしました。 「私は普通じゃないからねー!」と毎日メールをくれた野川さんでしたが、当時から自分の独自ルールだった「相手が送ってきた文章量と同じ文字数を返信する習慣」に疲れ果ててしまったのも相成り、わだかまりから「さゆりやビビアン・スーちゃんレベルなら、たとえストーカーと勘違いされても許されるけど」と少し飛躍した喩え話に添えて、彼女が最も気にしている容姿について言及した上で着信拒否にした翌日、彼女は仕事中にもかかわらず泣き出してしまいました。  不真面目な家庭環境に育ち、不勉強な学校生活を送ったブラック人材の集まるブラック企業にありがちな話ですが、管理不行き届きでモラルの欠如した職場の人間関係は更に悪化し続け、彼女は仕事中も怨念のような表情を湛えながら「私のことだけ無視する」「もう好きじゃない……!」「私のことが好きなくせに……私じゃなくて専務……専務のことが好きなの……?」と呪詛を呟き、僕に振られたという噂を社内中に吹聴し、着信拒否にしても別のアドレスからメールを送ってきました。  前述の通り、仕事中に突然泣き出すほど情緒不安定になったかと思いきや、事務室で二人きりになると嬉しそうに話しかけてくるので、女性の心理というものがよく解らなくなり不気味に感じるようになってしまったのでした。
 それから従業員たちによる「凡ミスの連発」と「無断欠勤」が相次いだ影響で、会社独自のルールが徐々に厳しくなり、「一日でも欠勤したら給料1万円引き」などの労働基準法を無視した規則が徹底され始めました。  ある日に野川さんが、"禿げ頭で眼鏡を掛けた40代独身同僚"と口論になり、「すぐに���ったり笑ったり、ほんま"〇〇"とそっくりやな……子供は不細工やし、チ〇ポは起っとうし……!」と、まったくもってさっぱりよく分からん小言を言われ続けた"野川さくら"もそれに負けじと「"〇〇"君のチ〇ポが大きいのは最初からなのに、自分のが小さいからって人のチ〇ポの大きさをとやかく言うな……!」とまるで僕と以前に何かしらあったような口ぶりで独り言の応酬をしていましたが、それでも僕としては伝票に0.1mm単位で記された通りの厚さに素材をスライスする為に機械を適宜セッティング(刃の位置と水量を調節しつつも素材の固さに合わせて、バネの反発やローラーの高さを調整した上で、定期的にダイヤの原石が埋め込まれた用具(一個5,000円)で砥石を水平に研ぎ、上下にある砥石を刃に当てる際の強さを研磨の音と火花の量で加減し、手に持つ素材の端とゲージの位置が丁度5mm幅になるように指先の感覚を頼りに持って素材を機械に通し、型番ごとに異なる数百種類はあるゲージの保管場所にそれぞれ番号を振った上で全てノートに書き留め、型番の種類と数字の大きさ順にゲージを並び替えて即座に取り出せるように徹底管理し、前任のベトナム人従業員にはできなかった火花の飛ぶ刃の研ぎを行った際は粉塵を放っておくと発火するのでこまめに左右のローラーや配管に詰まった砥石の粉を除去)を行わなければならず忙しなかったものの、それでもさゆりと別れてから心に空いた空洞を埋めるように自暴自棄になりながら取り組んだ指を潰したり切断し兼ねない危険な作業に見切りをつけて他の仕事を探す決意を固めました。
 勿論、社会保険完備が理想でしょう。
■"禿げ頭で眼鏡を掛けた40代独身同僚"のイメージ図("坂本ちゃん")|出典:朝日新聞 AERA dot.
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「あなたは結局どこに行っても同じ……」
 退職する前に、そんなことを彼女に言われました。  しばらくすると事務員の野川さんや、その恋路を邪魔するべく嫌がらせを繰り返した《禿げ頭で帽子を被り眼鏡を掛けた飲んだくれの喋くり爺さん"間寛平"》も結局は退職し、更には会社が1億1,000万円の所得隠しと脱税で摘発され、新聞の紙面を飾ってしまいました。  今にして思えば僕も彼女も、さびしんぼうだったのでしょう。
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