#喫茶養生記
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茶室 「 彩翔亭 」
所沢航空記念公園の園内にある、茶室と日本庭園の施設日本の伝統文化の「茶道」を気軽に楽しむことができます
事前申し込みすれば、茶室でお茶会の他にも撮影や句会・会合等でも使用できるそう🍵
#茶のみ処#彩翔亭#上生菓子#和スイーツ#日本庭園#古代蓮#ビタミンC#ガン予防#茶道の逸話#桑田忠親#千利休#喫茶養生記#栄西#源実朝#吾妻鏡#鯉#池の鯉#暖簾#のれん#練りきり#和菓子#お抹茶#小豆#眺め#横顔#広い庭#和室#畳#簾#パワーチャージ
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GW辺りに札幌に行こうと思っています。おすすめの、絶対行ったほうがよい場所を教えていただけないでしょうか。カフェとかレストランとか美術館とか美術館とか…。あと夜パフェに行きたいので、どこを選ぶと間違いないか教えてほしいです。あともしかしたら注意したほうが良いことがあれば教えていただきたいです。
こんな質問がたまにDMでも来るので、いつも楽しく回答しています。あなたの住む街に行くときはおすすめを教えてくださいね。札幌というワードで、わたしを思い出してくれるのが嬉しい。
パフェの語源はフランス語の“完璧”から来ているそうですね。夜パフェはカフェテリアパルが間違いないです。人匙ごとに味や食感が変わり、その美味しさにくらりと来ます。パフェって素晴らしい。価格帯が高めなのにいつも行列です。札幌の夜パフェは締めパフェなので、21時ごろから混み合います。すすきのでの1件目を手早く切り上げるのがおすすめです。
他にもパルよりは価格が安めな“ななかま堂”やお酒とのペアリングを楽しむ“ペンギン堂”とかもあります。クセ強店主がやっている“ぴーぷる・ぴーぷ”は色々な掟があり、確実に終電を逃しますが札幌名物って言えば名物なのかもしれません。夜ではないですが、札幌で1番美味しいパフェは“くなう”というアパートの一室で営われる喫茶“室”で、るるぶやSNSには掲載されません。アパートの一室と言えども、黒い壁紙にレースのカーテンが揺らめくだけの内装。華美ではなく、ただただ美しいパフェは美術品のようです。その甘みに背筋が伸びる。なんだか神様との対話みたいだなと思いながら食べています。勝手に“札幌で1番天国に近い場所”と呼んでいます。
どうしましょう。パフェの話だけでこんなに行数を使ってしまいました。あなたのために続けますね。北海道でみれば美術館は多いですが、札幌に屋内の美術館は少ない気がします。札幌にある北海道立近代美術館や札幌芸術の森美術館は気になった特別展の時に行く程度です。風が寒くなければ、モエレ沼公園なんてどうでしょう。イサムノグチが作った彫刻公園です。モエレ沼まで行かなくとも、街中を歩いていると、野外彫刻をよく見かけるのも札幌の小さな楽しみです。大通公園を西に降って散歩するのも面白いかもしれないですね。札幌の中心は、大通りで分断して北と南、創成川で東と西に分断した碁盤の目のような住所をしています。札幌で定められている景観色に則った建物が整然と並ぶので、他の政令都市とは違う空気感に包まれた街並みです。https://artpark.or.jp/sansaku/
よくお一人様をしてカフェを探訪していました。上記した“くなう”はパフェとして完成され過ぎている。お一人様専用なってはしまいますが“カルメル堂”は、深海のような濃いブル��の壁紙の内側でゆったりと過ごせます。季節ごとに出す甘味が変わり、5月はプリンとラムレーズンどら焼きだった気がします。わたしは7月の珈琲あんみつが梅酒寒天が乗ってて好き。“ギャラリー犬養”は、わたしが菊水に住むひとつの理由になった喫茶店です。大通り駅から地下鉄で2駅なので行きやすいかと思いますが、住宅街の奥にあるから迷いやすいかも。聞き馴染みのない西洋の伝統的なケーキが沢山あってどれも美味しい。食べた後に河川敷を散歩するのが好きでした。“喫茶店つばらつばら”と“石田珈琲店”、“一粒の麦”も好きです。
食は飲酒に重きを置いた人間なのでレストランには疎いですが、二四軒にある“ユニヴェール エス”は友人が修行していた洋食屋です。一皿一皿がキラキラして見えるのはきっととてつもなくこだわり抜かれているからなのでしょうね。後は、また菊水になってしまいますが”プティットレジョン”はフランスの家庭料理を出すビストロです。店内を一歩入ればそこは南フランス。ここもまた美味しいです。
注意することと言えば、気温でしょうか。北海道の桜はGWに咲くので、そのくらいの気温で、風も強い日が多い印象です。GWでの札幌観光ということで、移動は公共機関を想定しておすすめしてみました。土日祝日は、地下鉄が540円で1日乗り放題のドニチカという切符が買えます。おすすめしたモエレ沼公園以外は地下鉄だけで移動できます。特にカフェに関しては地下鉄で行けるものをピックアップしてみたので、レンタカーを使用するのであればまたお知らせくださいね。
5月中旬以降であればライラック祭りが大通公園で開催されます。金木犀と同じモクセイ科なので、とてもいい匂いがする薄紫の花の木です。札幌市のシンボルで、自生できる南限は関東らしいですね。大通公園のベンチの横にライラックが植えられているので、花の下でゆっくりするのが好きです。今年は雪解けも早そうなので、あなたが来る頃にライラックが咲いていたなら嬉しいな。旅行から帰ったらまた、質問箱でも良いので、札幌でのお話を一緒にしましょうね。
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今日は店は休みです。久しぶりに奈良に来ています。本籍を奈良に置く身としては、故郷へ戻る嬉しさです。仕事があるとはいえ、合間に興福寺で八部衆の御顔でも拝めるとなおなお嬉しいところですが。
そういえば、本日2023年12月12日はちょうど小津生誕120年、没後60年。小津で奈良、といえば『麦秋』の最後、ふっと差し込まれる麦畑の中をゆく嫁入り風景のシーンですが、あれ、どこなんでしょうか。後ろに耳成山のような山が見えるので、橿原のどこかかな。
ついでの話。この���ろ書きものの仕事が多くて、頼まれもの以外の文章なぞつらつら書いている場合ではないのですが、小津についてふと気になってしまったことがあり、書いておかないと本来の仕事ができなさそうなので、合間合間に記していた雑文をここに置いておきます。長いですし、結論はないし、ほとんどの方が興味のない内容かと思いますが…。
ちょっとした調べものがあって雑誌『みすず』2001年12月号を読んでいたら��木村伊兵衛が小津安二郎を撮影した写真と文章「上海で小津安二郎氏をうつす」が掲載されていた。時期は1938年1月なので第二次上海事変の翌年。小津は1937年9月に出征して中国に渡り、事変の直後12月から上海にいたようで、その時に偶然木村と出会っている(その後小津は南京・漢口と転戦する)。写っている小津が携えているカメラは、木村の稿に続いて掲載されている田中眞澄氏の文章「ライカという”近代”」によればライカA型。小津関係の文章を読むと、小津は「ご愛用のライカ」をいつも手にしていたと多くの人が書いているので(同文によると山中貞雄はコンタックスだったらしい)さもありなんと思うのだけれど、田中氏の文章を読��でいくなかで、ちょっとしたことが気になるようになった。
小津は1942年から軍の依頼で記録映画撮影のためにシンガポールに滞在し、ただまあ映画製作などできる状況でもないため、自国内では上映が禁止されていたアメリカ映画をひたすら見続け、敗戦を当地で迎えている。そしてそのまま捕虜となり、抑留生活を終え1946年1月に帰国する際に小津はライカを手放しており、「彼が再びライカを所有するのは一九五四年のことである」とある。買った件の典拠はどこにあるんだっけ、と思いつつ近所の図書館に置いてある『全日記 小津安二郎』を紐解くと、なるほど1954年3月22日の項に、
> 「出京 サンにてライカを買ふ 135.000 アメリカン フアマシー 明治屋(燻製)によつて帰る」
とある。と、ここで急に話は脇道に逸れるのだが、ちなみに隣のページ、同年4月8日の項には、
> 「駒場の東大教養学部 民芸館 青山の花屋 それから 車にて銀座に出て なごやかに夕餐を喫す 野田夫妻と江原氏同道」
と日本民藝館に行った旨の記載がある。他にも、1951年11月10日に
> 「宿酔 森昌子さん達と 陶哉 たくみに寄って大船に帰る」
や、1955年5月17日には
> 「駅にて野田氏と待合せ 上野松坂屋の民芸展にゆく」
とも。ほか、パッと目を通しただけでも1952年4月8日、同年6月15日、1953年2月9日、1961年2月2日に銀座たくみに行った記載があるし、志賀直哉や里見弴についての言及は多すぎるので略す。こういうものを読むとつくづく民藝誌に��いて特集「小津と工藝」を組みたいなと思う。白樺派との関係や小津の映画における「巧藝品考撰」について取り上げる特集。『秋日和』で原節子の後ろにかかっている暖簾は芹沢銈介だろうか、『秋刀魚の味』で中村伸郎の後ろに置かれたやちむん?はたくみで求めたものなのだろうか、やちむんであれば誰の仕事だろうか。佐田啓二と吉田輝雄がとんかつ屋で食事をするシーンには確かに芹沢カレンダーが掛かってるな、などといつも気になるので。松竹から写真借りるといくらぐらいかかるかな…。
それはさておき。この時購入したライカが、前掲日記の1961年3月23日の項に「夕方会社帰りの秀行くる ライカ借(貸)してやる」とある通り、のちに小津の甥が譲り受け、現在は茅野駅前「小津安二郎・野田高梧コーナー」に寄贈展示されているライカIIIfとズマリット5cmF1.5なのだろう。と、ここまで長々と記して、まだ前提です。
そこでふと思い出したのが厚田雄春・蓮實重彦著『小津安二郎物語』(筑摩書房・リュミエール叢書)の冒頭。ここには小津が『東京物語』と『早春』のロケハンをしている写真が2葉掲載されているのだけれど、どちらにおいても小津はバルナック型のカメラを携え、光学ファインダーをのぞいたりしている。沈胴レンズにフードをつけている様子から、あれはライカなんだろう、レンズは厚田雄春が『父ありき』において75mmを一場面で使った以外はすべて50mmだったと言っているぐらいだから同径のエルマーやズマール、ズミタールとかかな、などとうっかり思い過ごしていた。むろん『早春』については、製作年やロケハンの写真に記載されている「1955.7.20」という日付からするとまったく問題はない。しかし『東京物語』は1953年製作公開だから「再びライカを所有した」1954年では間に合わない。そう気がついて見直すと、小津が構えているカメラは、ライカIII型に似ているがファインダーの位置が違うし、そもそも1954年にあわせて手に入れたと思しきズマリットは沈胴レンズではない。
妙なことに気がついてしまったと思いつつも、ひとまずは日記記載の「サン」を手始めに調べてみようとしたが、何の会社かわからない。名取洋之助が企画編集した「週刊サンニュース」と関係はあるのだろうか。対外宣伝誌の専門家であり、銀座に店を構える森岡さんに聞いたらわかるだろうか。いずれにせよ1949年以降の小津の日記に「サン」が登場するのは、「1951年1月17日・3月21日・4月24日・11月10日、1952年4月17日、1953年6月16日、1954年3月22日(前述のライカを買��た日)・10月14日、1955年4月6日、1960年7月14日、1961年2月2日(”たくみ サンに寄って三越”)」。1953年6月16日は、ちょうど『東京物語』ロケの最中だったことが気に掛かる。ほか、関係しそうな記載としては1953年3月30日に「アサヒカメラ座談会」、1954年11月5日の「シュミットに寄ってから」(当時ライカの総代理店だったシュミット商会か)、1955年2月15日「昼寝をしてゐると小尾がくる ニッコールの85m(ママ)のレンズを頼む 四万五千円を預ける」、同年3月11日「小尾に会ひ105mmのレンズを見る」、同年6月27日「小尾から電話ライカピッド(ママ。入手したライカがIIIfであれば、ライカビット SYOOMか)を頼む」ぐらいか。この「小尾」という人は何者なんだろう。
次に小津が構えているカメラの形状から何かわからないかと思い、あらためて細部を見れば、写っているカメラは戦後キヤノンが作っていたコピーライカであることがわかる。決め手はファインダーの位置。同時期の国産コピーライカであるニッカやレオタックスはライカそっくりに作っているのだが、キヤノンは誠実と言っていいのか「打倒ライカとコンタックス」の心意気の現れか、多少スタイルが違う。なお、小津が用いている機種については、この時期のレンジファインダー機は輸出用に作っていたせいか勢いがあり、すぐ新型が出るうえに、外観がどれも似すぎていて小さな写真では区別がつかない。時期を考えれば、1946年発売のSIIから1952年のIVSbの間のいずれかで、III型以降のように見受けられる。レンズもやはり形状から判断するとズマールに似ているので、1949年発売開始のキヤノン Serenar 50mmF1.9か。そう気づいて改めて調べると、「カメラ毎日」1954年6月号に掲載されている座談会「カラーは天どん 白黒はお茶漬の味」ではカメラの話がもっぱらで、その時に手にしているのはキヤノンである。このキヤノンのカメラとレンズ、そして外付けのファインダー、この時期どういう経緯で小津は使っていたのだろう。いずれにせよ、1953年の『早春』はともかく、なぜ1955年に「ご愛用のライカ」ではなく、キヤノンを用いているのか。
ついでに言うと、小津が鏡の前でカメラを向けて撮っているセルフポートレートに用いているカメラはコンタックス。日記をざっと読んだ限りではわからないけれど、これもいつ手に入れたのだろう。レンズはゾナーの5cmF1.5。明るいレンズがお好みと見える。こちらは姪が譲り受けたとのことで、今は先のライカと同じく茅野駅前にある。
長々と書いてきましたが、つまりはこれらが今回生じた疑問です。小津に詳しい人、どうか教えてください。
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2023 紙漉きしてきた
0701
すかすかの奴隷船でいつも通り東京へ
もう慣れたものです 毎月何回行ってるんだろう。
冬の最後に、わたしと一緒になにか作ってくれませんかって 初めてお願いしに行ってから。
様々な運命がわたしを殺してくれなかったのもあるし。
昨日は知久さんのらんちうを回し2回とも緑。片方はいっしょにいた人にあげた。
タバコの吸える喫茶店に入った
また色々見たりして 飲み屋さんハシゴして吐く寸前まで食べた。
一軒目のお店で音楽の話。
就職の面接で持って行った作品集に鍵盤の絵を入れていたら偶然社長が鍵盤弾きで 何聴くんですかって聞かれて。特に意味はなかったけどとりあえずはっぴいえんどって答えたら誰好きなのってさらに突っ込まれて。ここで趣味がバレ��…と思いつつ 全員好きだけどその時バンドワゴンよく聴いてたので鈴木茂って答えたって話した。あなたにとってはそれが正解だねって言われた。
鈴木茂知ったのはキーボードマガジンで、エレピがいい曲でみんながやたらと砂の女をあげるから気になって聴いたのだった。
社長には「そっちか〜」って言われた。どっち?って思ったけど社長は熱烈な細野晴臣ファンだった。なるほどね。
それ以来今住んでる土地で音楽何聴くのと言われたらとりあえずはっぴいえんどって言っといて様子を見がち。
2軒目はお腹いっぱいすぎて記憶がない。ただ上京してすぐの香ばしい男がいた。かわいいねえとも言えないレベルの尖りようで 癖の強い笑い方がずっと頭に残ってる。
頑張って帰ったけど吐くかと思った本当に。
嘔吐にブランクあるからもう吐こうにも吐けない体になってて 口呼吸でヒューヒューしていた。
0702
起きて少し遠くへ足を伸ばした
そういえば去年この日にceroのライブ見に行ったな
紙漉きしてるからやります?って聞かれてはい、って言ったら小学生の夏休みに混ざった
イルカとまんぼう なるほど紙漉きっていいなって思った
公園でひたすら散歩した 暑くてどうだったかあまり思い出せない かき氷のシロップかけ放題で頭回らなすぎてコーラとブルーハワイ入れたら大地と水の色になった
神社に行ったら2匹のねこが立ち入り禁止ゾーンでお昼寝していてあなたのことを思うなど。
なんかついてきて可愛かった。いいなあねこ
スピッツのカバーしてた時、猫になりたいのMCを完全にコピーしたことがあったけど(小岩井の土になりたいやつ)みんな誰もわかってなくて面白かった。「最近髪切ってさあ らくだとかロバ見たいって言われて前世は羊だったのかなあなんて えー、猫になりたい」みたいなやつ
猫みたいな人を飼いてえのモチベーションで労働してるよ、ずっと。
あまりにいい町並みでいいマンションたくさんあったな、一回家入れてほしいな
記憶が鮮明なうちに〜と思ったが逆に疲れてなんもかけないかも 足の豆が爆発しそう はやく靴買い替えたい
フィルム撮り切れるかと思ったけどあと4枚残しちゃったから今週末撮れたらな というところです
ああお腹すいた 困るなー 冬眠みたいに胃に蓄えた栄養少しずつ齧り取るみたいな生活でいいのに
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iseilio 大系
018-2021 目次
音樂 etc
12/18 劉鉅渭教授音樂導聆 浸淫古典
01/19 港邊惜別 Arnold Schoenberg 二戰剛結束後的日本
03/19 愛のバラード
04/19 台語歌曲口白
06/19 小さな喫茶店 紅い 花
07/19 生命如花籃 追 求 美 好
10/19 秋櫻 星の流れに 11/19 涼山情歌
12/19 給喜愛音樂的朋友
01/20 世界名畫家畫作總覽 夢境
03/20 Music Note 悲情城市 05/20 歌謠集粹
04/20 春寒賜浴華清池 06/20 日本風情
07/20 人生海海 台灣古典音樂記 鄉村很重要
10/20 巴哈之前的音樂家 突破前衛音樂 パヒュームを残せない
11/20 Erik Satie’s Gymnopédies 台 灣 情 熱
12/20 台語歌曲(一) 歌謠集粹 台語歌曲(二)
美學藝術(一)
01/21 美 學 藝 術(二) 琴藝
03/21 遊覽車主唱 馬 勒
04/21 攝影必學 黃昏的故鄉
05/21 Langley 最高點
06/21 Bartok 蒐藏(一)(二)(三)
古典音樂有什麼好聽
03/21 Yorkson Creek 08/21 滯洪池、蘋果樹
09/21 Cycling Route 96Ave 麗澤大學
07/21 蒐藏(四) 蕭邦的音樂 飲食篇
08/21 創造者になる 火 鍋 由 簡 入 繁 滯洪池、蘋果樹
台灣的藝術世界 秋 意 西 索 米 古典音樂有什麼好聽 ?
09/21 赤瀨川原平 江户川乱步 這叫教養 野生動物
父親的眼淚和我的眼淚
10/21 台 灣 畫 家
11/21 遊 冥 河 孫悟空 Whisky 廣告
12/21 Stradivarius 1713 Beethoven: Symphony No. 9
蚵仔煎、蛋餅、潤餅皮
08/22 台北登山步道 台灣盛夏冰品 12/22 登 山
政治
11/18 蔡英文 所代表的意義
12/18 台灣人們自我防衛的決心
01/19 政治現象顯影 一場喜宴談外省人的內心世界
消失的篇章 壓力有兩種
02/19 喜樂島聯盟 天朝中國
03/19 種族歧視人類天性
04/19 不能讓中國共產黨垮臺 高科技救不了中國
司徒文教授的一席話 林毅夫、張維迎 之辯論
05/19 太平島與南海 維持現狀辨難 嚇一跳
06/19 誰在挺茶黨與川普 竄黨奪權
健康的自由經濟是在彼此競爭中互惠分享
07/19 中共政治「制度化」的背景脈絡和其影響分析
香港政治鳥瞰 不要插隊
08/19 台灣與中國的經貿理論探析
09/19 不朽文明+馬列思想 叛亂的二二八與無辜的六四
11/19 資訊戰對台灣的影響 蔡英文之役
12/19 土豆(馬鈴署)燒熟了
01/20 民進黨的勝利與未來的困境 奉天承運 太平有象
留言基進
02/20 中國經濟最大風險 韓國、沖繩或台灣
中華民國考 對阿輝伯之我見
03/20 浪子 的 心情 從千人計畫談起 搞定內外矛盾
中國原教旨主義
04/20 橋水避險基金 極左環球時報 站不穩的巨人
05/20 聯合國無權定義台灣 談季辛吉 時空錯亂
06/20 中美衝突無緩衝 民主、理性越成熟越不會被情緒綁架
美軍重返高雄港時機成熟 加入國際組織可以提可以不提
07/20 老黨崩解恐非台灣民主之福 蔡英文的“維持現狀”
說得很爽 德意志的中國迷��� 再會李登輝總統
08/20 中華民國台灣台獨華獨
09/20 世界的心臟 選邊. 叔本華
10/20 利益與精神的忠誠分裂
11/20 末日狂花 01/21 大國迴圈
03/21 首戰 即 終戰 必勝的企圖心 中國可能 的 演化
04/21 改變的開始 松田教授、深宮怨嘆
引领我们前进的旗帜
05/21 美國民主基本文獻 金馬撤守與友軍入台
06/21 一舉拿下 老實說笑話 總統的性格有四種
07/21 台灣民意調查基金會 的 趨勢圖 全世界在搶疫苗
如果中共打台灣 強龍翻滾 百病叢生
08/21 台海風雲之前哨戰 剿共檄文 不是誤會
09/21 Freewill 兄 台灣大炸炮 中國有戰略 三十年前的呆胞
美國不聽沒辦法 中國影響力令西方糾結 傳 真 對 談
評中國的【宏觀調控】 論 李光耀 與 新加坡
與 H 對談 【外電】 台美中關係 以德報怨是對的還是以直報怨 ?
仇日成病 LP事件以外 – 討論 台灣虧欠到中國投資的台商嗎 ?
金援無法改變貧窮 阿扁總統的大豪賭
10/21 陽春白雪 與 下里巴人 中美關係已經回不去了 內地
四個堅持 沒有美國的支持台灣能維持現況嗎 ?
馬克思主義 的 中國實踐
11/21 沒有安全感的強國 看華洋爭鬥、談林毅夫 不容易對話
李弘祺教授專訪 H教授
經濟
04/20 國際專家怎麼看中國經貿?
05/20 台灣問題關乎國運 大銀行的罪與罰
06/20 中國式的經濟成長 地理形勢 與 攻守之勢
產經新聞訪問 陳水�� 台灣產業的經驗
09/20 世界 的 心臟
05/21 經濟與山難
07/21 直球對決下的文化激盪 台獨不是台灣人自己可以決定 ?
美國金融機構的危機處理(一) (二)
08/21 「日澳縱軸」下台灣的角色
翻譯
11/18 薪 能 (たきぎ のう) 日 本 概 略 1 2、3
日 本 大 勢 三 轉 考 井本雄男 參謀
日本製造到底出了什麼問題 無言的情狀
美麗 的 Patorio (一) 詩仙堂 詩 三 首
02/19 何謂“意識”(一) 春の畫の館
03/19 燈台鬼 戀牛賦
03/19 木(三) 04/20 木(二) 11/20 木(一)
04/19 寂聽的文學與愛情 魔界都市 京都 釘師 サブやん
京都 真正在地 的味道
06/19 批 評 學 - 給 佐佐木茂索
08/19 濹東綺譚 低成長的幸福 老想向誰說的雜學
日本企業 的 罪與罰 IBM 產業間諜事件
夜晚酒場 的 歌手(九) 保加利亞 的 黑瞳(十)
Manhattan 的 雪(十一) 布拉格 的 街角(十三)
Munch 裡面的少女(二三)
01/20 美人 我的京都修業 祇園精舍 Bruegel 之旅
02/20 滿州中央銀行 香港 的 兩個側影(十九)
03/20 夏日女孩 蜜雪兒(十七)
04/20 史迪威參謀長 關 於 雪 國 木(二)
唱出人生冷暖 的 演歌世界
05/20 奇襲珍珠港 完美的攻擊 錯失戰略之說 神風特攻隊
特殊潛航艇的參戰 超越攻擊終結點 人間魚雷 逃 出 平 壤(二)
大銀行 的 罪與罰 記憶底邊 的 女人
07/20 Lewis Thomas(一) -- (二十)
09/20 探討單位的世界
10/20 想見到的中國人 “劇的”とは 日漸稀少的專家
裸體寫真 寂聽的文學與情愛 パヒュームを残せない
11/20 日本語的論理 知的生產技術 サブやん 木(一)
12/20 我的京都 小說之旅
01/21 個人 的 體 驗 恐懼 的 原型 追求真正的自己
Hans Speidel 中將 納 粹 德 國 George CatlettMarshall, Jr.
疼女兒 的 哥哥 軍首腦部軍閥化 參 謀
在日美軍司令部(一)(二)
02/21 在日美軍司令部(三)(四) 浪人軍學者
獨創技術 的 發想法(一)(二)(三)
03/21 精神分析入門(一)(二)(三)(四)(五)
星星 的 話 一個人 的 世界(十一、十三 )
一個人 的 世界(十八) 一個人 的 世界(二十、二二、二四)
世界經濟 的 未來版圖(一)
04/21 真品與膺品 木(四) 世界經濟的未來版圖(二)(三)
05/21 一個人 的 世界(一、二、三)
巴塞隆納 的 大和撫子(二) 紅與藍 的 勃露絲(三)
黑色手腕 白色絲帶(五)
06/21 波斯 的 胡姬(四) 青桐 的 院子(六)
BYCAR號 的 一夜(七) 謎樣 的 世界之影(八)
在 Segel 的 青春(十二) 布拉格 的 街角(十三)
漢堡 的 陶器店(十四) 暗黑運河 的 流淌(十五)
如同荒野 的 街道(十六) Tivoli的 一夜(十八)
英國 的 Kay(二十) Tuluk 夏天 的 一夜(二一)
在大溪地海邊(二二) 細節之愛 千利 休 無言的前衛(一)
07/21 獄 門 島 現在日本的女性與解說(二四)
7.8.9.10.11./21 小孩 與 自然
12/21 焦慮的本質 與 解除
雜文
11/18 台灣海產大酒樓 薪 能 黃昏清兵衛
人口數 = 成長 or 蕭條 和風生活小札 我的上海情结
日本自由行 居合道 詩 三 首 日本龐大的國債
口付けについて 一個古老文明的新美學 收 藏、儀 式、尊 囑
Life is difficult — S ﹒Freud 鄭 得 福 先生
世界反尿布組織(WAO)規約 台語流行歌曲
移民政策 我的宗教觀 異化的無奈 與 背叛的艱難
閒話加國 BC 省 隨時保持理智 凡事三思而後行
檳榔媽祖機車三太子 H教授 圖瓦魯挺台灣 就 是 愛 跳 舞
命好 我看「大江大海 一九四九」 全球聲援台灣加入UN
隨時保持三思而後行 快樂的安養人生 日本製造出了什麼問題
曹長青演講秘訣、戰略學筆記 白 狐 新舞台 溫 泉 鄉
理療一番 あなたへ 中國文化 與 霸權意識 架上矯正器
柴契爾夫人 I love sushi 詩仙堂 青春悲喜曲 給十五歲的自己
無理心中強迫情死 四個不可超越的自然極限 台灣需要甩掉CP值
員工晨訓 父親 的 掛軸 蔡英文所代表的意義
日 本 陶 瓷 遼尉臣筆記 現場目擊
12/18 共厝的中華民國與台灣
01/19 話拳 酸醋魚 etc
05/19 台北大稻埕美食 06/19 少年吔 !安啦
07/19 林泉山水 台 灣 官 紳 年 鑑 空 �� 泡 茶
10/19 女性主義 弔辭 啟蒙的時代 先來後到台灣人
11/19 終場 有關馬來西亞華人 涼 山 情 歌
12/19 無法令人幸福的日本系統 日文與牛排
1/20 奉天承運 太平有象 夢境
02/20 Canada自由行郵輪 話語權 詩與你之間 媽祖保佑
03/20 台灣造型 時中現象 加入WHO
04/20 關於雪國 春日北投早晨 斑斕燦爛
05/20 神話還是詩 07/20 鄉村很重要 08/20 自立
09/20 夢之堂奧 生之繭 生命的困頓
10/20 貧乏性 擺書陣
11/20 歷史無法假設 台灣情熱 宇宙光 重機世界 旅情
12/20 第九水門 複雜、開放的社會更強韌 延平北路慈聖宮
02/21 說 道 理 啟蒙運動 啟蒙運動 與 東方文化
03/21 創造性與自我認同的關係 初老男 的 迷航
04/21 生與死 老與少
5/21 山難救助 Langley 最高點
07/21 台灣的三大山門
08/21 網路長城-臉書 秋意 台灣 的 藝術世界
滯洪池、gala apple 樹
09/21 體制、機制 世界第一 野 生 動 物
Cycling Route 96Ave
10/21 台灣儀隊制服土氣 賴沈激辯 中國造島
時間的蟲洞 遊冥河 台灣畫家
11/21 小 張 沒有安全感的強國
12/21 強大的心理素質 劍俠、公主 嚇 一 跳
犬儒的真理堅持與詩學浪漫 從敕使街道到華燈初上
正能量的存在
諸子百家
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台灣教育還停留在舊經濟時代
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10/20 精神分析入門 12/20 Sophies World
01/21 焦慮的意義 黨國之子
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獨創技術 的 發想法(一)(二)(三) 中國古史 的 傳說時代
歐洲中世紀教會如何塑造了當今的「西方思想」
03/21 馬勒 精神分析入門(一)(二)(三)(四)(五)
05/21 美國民主基本文獻 實踐、異化 和 人性(一)(二)(三)
蘇馬利亞、古 埃 及 巴 比 倫 希臘的興起
07/21 獄門島 異域 現在日本的女性
美國金融機構的危機處理(一)(二) 蘇馬利亞、古 埃 及、
巴比倫 希臘 的 興起 耶穌 出現
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11/21 林四娘、汾 州 狐 全方位 的 無限(一) (二)(三)
Infinite in All Direction Freeman J . Dyson 孫悟空
12/21 自己 的 房間 紅樓夢 各家談
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◆タイトル
アイスピックのおすすめ人気ランキング【2024年】に監修された記事が掲載
◆記事
こんにちは、レシピ制作専門スタジオ事務局でございます。
少しずつ肌寒さを感じる季節ですが、お変わりなく過ごしていますでしょうか。
日中になると、まだまだ暑さを感じますね!
さて、今回はアツいニュースをお届け!
アイスピックのおすすめ人気ランキング【2024年】に
監修された記事が掲載されました!これは必見!参考にするしかないですね。
~自宅で手軽にかち割り氷やロックアイスを作れるアイスピック。割った氷をハイボールやカクテルに使えば、製氷皿で作るよりもワンランク上の家飲みを楽しめます。しかし見た目がシンプルなため違いがわかりにくく、何を基準に選べばよいか迷う人も多いでしょう。
そこで今回は、アイスピックの選び方を解説。さらに、おすすめのアイスピックをAmazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの売れ筋から人気ランキング形式でご紹介します。ぜひ購入の際の参考にしてください!~
※サイトより引用
▶こちらをクリックして記事をご覧ください♪
https://my-best.com/3454
アイスピックということで、先生にどのようなシーンで使うか聞いてみました。
「アイスピックは夜のドリンクのイメージがありますが、お昼の時間にも活躍しますよ。
こちらはお庭で子供達がカフェ気分で楽しんでいるものです。
そうすると、子どもの学校の友達が寄ってきましてね。
欲しいみたいなので一緒におうち喫茶店を楽しませました」
なんと、これは素敵な光景ですね!
昔はいい人が地域には多かったけど、最近は・・・なんて声をよく聞きます。
子どもたちを接していると、色んなことを考えるそうですね。
どんなことでしょうか??
「我が家はいつだって子どもを中心に考えるので、嬉しそうにやってきます。
子どもを見ていて知ることも気づくことも大変多いです。
問題ある子供は、必ず家庭で問題があるからこそ。
子ども自体は純粋で、無邪気です。
それで、いじめをしたり、他人に何かしらの危害を加えたりしてしまう。
お茶でも飲みながら、色んなことを聞かせてくれます。
やっぱり、これは100%の答えであることをまた確認します。
美味しいものには、飲んで美味しいだけじゃない。
自然と、人の本音を引き出してくれる。不思議な力があるものですね」
なるほど、大変興味深い話ですね。
面と向かって、さぁ、本音で語ろう!と言ってもムリですよね。
先生の料理、ドリンクがあれば、子どもたちは
日々の喧騒から解放されるのでしょう!素晴らしい活動です!
いかがだったでしょうか。
監修されたアイスピックの記事はとても参考になると思います。
先生に影響を受けて、私たちも料理は教養をモットーに、日々、励みたいと思います!
ご興味のある方はホームページ、各SNSなどもチェックしてみてください。
-----------------------▼記事に登場する先生方やスタジオのご紹介▼-----------------------
◆レシピ制作専門スタジオ/クッキングクラスについて
2002年より神戸の新しいお料理教室として、オーガニックの要素を取り入れオリジナルの料理やパーティー・おもてなし料理を提案。レシピ制作専門スタジオでは、企業向けのオリジナルレシピ開発、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、料理動画コンテンツ、飲食店のメニュー開発などを提供中。
◆指宿さゆり先生のプロフィール
神戸出身。アメリカなどでパーティ料理やオーガニックを学び、2002年にクッキングクラスを主宰。神戸スタイルの新しいお料理教室として、オーガニック、精進料理の要素を取り入れ、オリジナルの料理やパーティ・おもてなし料理を提案。これまでに多くの卒業生を輩出し、卒業生による料理教室は神奈川県、京都府、鳥取県、長崎県など、東日本から西日本まで、幅広いエリアで開業。カフェ店舗開業では兵庫県明石市・西脇市で開業し、教室で学んだレシピがメニューに。レシピ制作専門スタジオでは料理研究家代表として企業向けのオリジナルレシピ開発、タイアップ企画レシピ、連載レシピコンテンツ、飲食店のメニュー開発などに従事。また、大の蕎麦好き、スパイス通でもあり、蕎麦やスパイス料理をテーマとしたグループも運営している。
【Mail】[email protected]
【Instagram】https://www.instagram.com/sayuri.ibusuki/
【Twitter】 https://twitter.com/SaishokuCooking
【アメブロ】https://ameblo.jp/saisaishokucookingclass
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【Facebook運営】���究極の料理・至福のグルメ】作って食べたりグルメを紹介したり!」https://www.facebook.com/groups/240256206104363
#レシピ制作専門スタジオ#料理研究家指宿さゆり#神戸料理教室#レシピ開発#料理は教養#レシピ制作#神戸グルメ#インスタ映え#レシピ#スパイス#アイスピック#マイベスト#ピックアップ#掲載記事#掲載#キッチンアイテム#専門家#プロ#お酒#アルコール#ドリンク#スターバックス#タリーズ#ドトール#シアトルコーヒー#スムージー#子育て#おうちカフェ#喫茶店#こども
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【画像】 JKが文化祭でオナサポ喫茶オープンwwwwwwwww
今日のピックアップ記事 【胸糞注意】 新婦が結婚式の前日に犯される動画が流出 ⇒ 旦那の脳壊れるだろこれ・・(ポッカキット) 【画像】 クソ生意気なメスガキに “30cm級のチ○ポ” を見せつけた結果www(オカズランド) こいつらが地獄に落ちますように 【ワロタ】(2ch浮気速報) 2023年FC2-PPV売上トップ「東京ドームビールNo.1売り子」、特定されて病む・・・(動ナビブログ ネオ) 【動画】 小麦の山が崩れて1人が亡くなった事故の映像が公開される。(1000mg) 【画像】 JKが文化祭でオナサポ喫茶オープンwwwwwwwww(女子アナお宝画像速報) 【マレーシア】 児童養護施設で集団性虐待 救出された児童402人、容疑者171人(保守速報) 【ひとり上手】…
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2024年8月4日
「安い豆腐」限界 豆腐店の倒産・廃業急増 「物価の優等生」薄利多売で利益出ず、半数が「赤字」経営(帝国データバンク)
「豆腐店」の倒産動向(2024年1-7月)
卵やもやしと並ぶ「物価の優等生」として食卓を支えてきた豆腐で、メーカーの倒産や廃業が急増している。スーパーなど小売店向けにパック豆腐などを生産する「豆腐店」の倒産(負債1000万円以上、法的整理)と廃業は、2024年1-7月に計36件発生した。年間で過去最多に並んだ2023年(計46件)を上回るペースとなり、前年を大幅に上回る年間60件台に到達する可能性がある。
豆腐店の経営は、豆腐づくりのコスト増と価格転嫁の難しさのはざまで厳しい状況が続いている。量産豆腐に多く使用される米国産など輸入大豆の価格は落ち着いたものの、円安などの影響を背景に高止まりで推移するほか、電気・ガス代や物流費、プラスチック製が多い容器代などのコストも値上がりした。
他方で、豆腐は生鮮食品などと同様に日持ちせず、「特売品」の目玉として小売業者からの値下げ圧力は高い。加えて、主要な販売先のスーパーで近年急速に台頭してきた安価なPB豆腐製品や、大手メーカーによる安価な大量生産品との価格競争が厳しくなっている。
「豆腐店」倒産・休廃業解散件数 推移
実際に、豆腐1丁あたりの大豆原価率を試算すると、足元でコロナ前を上回る10%台で推移するなど高い水準が続いている。他方、こうしたコスト上昇分を販売価格へ転嫁できるケースは少なく、豆腐店の損益は約半数が「赤字」となった。「薄利多売」による経営環境の悪化に、後継者難といった経営課題も重なったことが、豆腐店の倒産・廃業が急増した要因とみられる。
安値で食卓を支えてきた「物価の優等生」の看板を前に、豆腐の適正価格への理解が進まなければ、豆腐店の倒産や廃業が今後さらに増加する可能性もある。
井出留美(食品ロス問題ジャーナリスト・栄養学博士 補足 私たち消費者の買い方や習慣も豆腐店の倒産や廃業の急増に拍車をかけています。スーパーに行けば豆腐でもなんでも手に入ります。一ヶ所で買い物が済めば便利。一方、豆腐屋はスーパーとは別の場所にあるし、スーパーの豆腐よりも2倍以上高いことがほとんどです。消費者が、便利さや安さを求めてスーパーやコンビニに走り、結果として豆腐屋が倒産する。豆腐屋に限らず、八百屋や魚屋、肉屋、街の本屋も減りました。これも消費者が利便性や時間の効率、経済面を優先させた結果だと、明治学院大学の神門善久先生は、著書『日本の食と農 危機の本質』(NTT出版)で主張しています。ヨーロッパには「バイイングフロムアルチザン(職人からものを買え)」という言葉があるそうです。専門の個人店から買わないと、技術がどんどん廃れてしまう。大石暢夫さんの著書『ひき石と24丁の豆腐』は90歳を超えた女性が豆腐を手作りする話で、子どもたちにお勧めです。
中井彰人(株式会社nakaja lab 代表取締役/流通アナリスト)見解 豆腐が特売の目玉、というくだりを少し補足すると、主要販売チャネルであるスーパーは、来店頻度を高めるために、日持ちせず頻繁に買いに行く、豆腐や牛乳のような日配品を安くする。中でも、どこの食卓でも食べている豆腐は特売対象として効果も高く、なかなか利幅を確保出来ない。そんな中での、原価高騰で仕入れ値が先行して上がるため、気がつくと採算割れとなってしまう。中小零細企業が多いこの業界は、正直言って正確な原価管理の体制もない企業は少なくない。資金繰りが回っているからなんとかなると思っていたのに、赤字がかさんで、資金繰りが急に破綻する、ということもあると聞く。不得手な経営者は、早めに公的支援の専門家などに相談する方がいいかもしれない。
コーヒー1杯に出せるのは「500円」 カフェ倒産が過去最多、本当の要因は? #くらしと経済(Yahoo!ニュース オリジナル 特集)2024年8月4日
昨年の喫茶店(カフェ)の倒産が過去最多を更新したと報じられた。産地での不作や円安によるコーヒー豆の価格高騰が理由の一つにあるという。街のカフェには多くの人が親しんでいるが、1杯の価格があまり上がってしまっては寄りづらい。消費者はいくらまでなら出せるのか、アンケートを実施するとともに、カフェの倒産について、コーヒー豆のメーカー、大手チェーン、カフェ、コーヒー豆を取り扱う団体などを取材すると、違う要因が見えてきた。(文・写真:ライター・上條まゆみ/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
家庭用コーヒー豆は20~30%値上げに
ここ数年、コーヒー豆の価格高騰が続いている。
おもな原因は、ベトナムやインドネシアなど有力産地における天候不順による不作、中国をはじめとするアジア圏での需要拡大、そして2年半ほど前に比べて大幅に進んだ円安だ。
家庭用豆を販売する大手メーカーも、コーヒー製品の値上げに踏み切った。ネスレ日本では今年9月以降、ペットボトルのコーヒー製品8品目を値上げすると発表。「ネスカフェ ゴールドブレンド」の3製品は、量を増やしたうえで希望小売価格を引き上げる。
UCC上島珈琲も、家庭用の製品を値上げする。家庭用のレギュラーコーヒーは7月1日の出荷分から、ペットボトル入りのコーヒー製品は9月2日の出荷分から価格を引き上げる。店頭での販売価格は20~30%程度上昇する見込みだ。キーコーヒーも8月1日の出荷分から値上げし、店頭での価格が同じく20~30%程度上がると見られている。
カフェの倒産最多 コーヒー1杯に消費者はいくら出せるか
カフェの閉業・倒産も増えている。今年1月に発表された帝国データバンクの調査結果によると、2023年の喫茶店(カフェ)の倒産は72件。前年の34件から2倍以上増え、過去最多を記録した。同調査結果では、倒産理由の一つに「コーヒー豆の価格高騰」が挙げられている。
もし今後コーヒー豆の価格が上がり続けるとすると、街なかのカフェで提供されるコーヒー1杯の価格も上がる可能性がある。消費者としては、1杯どのくらいの価格まで許容できるのだろうか。
今年6月下旬、ネット上で全国の男女5000人に3つの条件でのアンケートを実施した。
集まった回答の属性は、男性がおよそ6割で、40代以上が8割。毎日、複数回飲んでいる人が多数派で、全体のおよそ7割が毎日1回以上、コーヒーを飲んでいるというものだ。
コーヒー1杯は「500円」までに抑えたいというのが多くの消費者の希望だ
1つめの条件は、「待ち合わせまで30分早く到着し、カフェで時間をつぶす場合」、1杯のコーヒーにいくらまで出せるか。結果は「500円」が最多で46.4%、次点の「300円」は46.0%。合わせて全体の約92%を占めていた。
2つめの条件は、「仕事や勉強のために1時間ほどカフェを利用する場合」。こちらも最も多かった答えが「500円」で49%。次いで「300円」が33%。一方で、「700円」も14%あり、「900円以上」という答えは4%ほどだった。
3つめの条件は、「カフェで友だちとゆっくり過ごす場合」。ここでも「500円」は41%と最多だが、「300円」は19%と他の条件と比較して少なかった。次点の「700円」が28%となり、「900円以上」では13%となった。
こうして見ると、短い時間の時間つぶしには「300~500円」と安く済ませたいが、仕事や勉強でじっくり、あるいは友人とゆっくり過ごしたいときには、「700円」「900円以上」でも許容できるという消費者の意向が見える。
一方で、友人と過ごすという状況でも「300円」という層が2割近くと、安い価格を希望する層もいる。今後、コーヒー豆の価格高騰とともにコーヒー1杯の価格が上がれば、カフェから足が遠のいてしまいかねない。
コーヒー豆の価格高騰は豆の種類で違う
「いまのコーヒー豆の価格高騰は、人件費や光熱費等の諸経費の高騰とあいまって、街のカフェの経営に影響を与えています」
そう語るのは、一般社団法人全日本コーヒー協会の専務理事・大山誠一郎さんだ。同協会は、ロースター(コーヒー豆焙煎加工業者)や輸入商社などコーヒー関係者で構成されている。大山さんは、次のように説明する。
「コーヒー豆には、おもにアラビカ種とロブスタ種の2種類があります。アラビカ種は味や香りに優れ、有名な銘柄として、キリマンジャロやモカなどがあり、カフェなどで提供されるストレートコーヒーはほとんどがアラビカ種です」(大山さん)
ロブスタ種は、病害虫に強く、栽培しやすい一方、苦みも強く、日本ではおもにインスタントコーヒーやブレンド用に使われている。代表的な産地は、インドネシアやベトナムだ。従来、価格が高いのはアラビカ種で、ロブスタ種はアラビカ種の半値、あるいはそれより安い価格で長く取引されてきた。だが、この1年あまりでロブスタ種の価格が高騰し、アラビカ種との価格差は縮小してきた。
ロブスタ種とアラビカ種の価格差が縮小してきている
「コーヒー豆は先物市場(��ラビカ種はニューヨーク市場、ロブスタ種はロンドン市場)で指標となる価格が形成されていますが、この1年でロブスタ種はおよそ50%の値上がりとなった一方で、アラビカ種の値上がりは10%程度にとどまっています」(大山さん)
実際、ロブスタ種がメインの家庭用コーヒー豆を扱うメーカーは前述のように値上げ比率が20~30%と高いが、おもにアラビカ種を扱うカフェチェーンは値上げを踏みとどまっているところが多い。
「ドトールコーヒーショップ」や「エクセルシオール カフェ」などを展開するカフェチェーン大手のドトールコーヒーは「当社店舗事業においてはアラビカ種がメインなので、ロブスタ種の高騰による影響はない」(同社・広報課)という。
また、「セブンカフェ」でテイクアウトのコーヒーを提供するセブン-イレブン(セブン&アイ・ホールディングス)も「使用している豆は100%アラビカ種。ロブスタ種の価格高騰による直接的な影響はない」(同社・広報センター)と回答した。「セブンカフェ」は今年3月、アイス・ホットのレギュラーサイズを110円から120円に引き上げているが、それは「コーヒー豆だけでなく、カップなどの容器や梱包材、物流など『セブンカフェ』を構成するあらゆるもののコスト上昇を受けてのこと」だという。値上げによる販売減はなく、売り上げはほぼ例年通りに推移しているとのことだった。
アラビカ種のコーヒー豆を使用する商品についてはそれほど値上げをしていないというのが、大手チェーンの立場だ。一方で、帝国データバンクでのカフェの倒産増加の理由には「コーヒー豆の価格高騰」が挙げられていた。
では、カフェにとってコーヒー豆の価格高騰はどれほど影響があるのだろうか。
響くのはコーヒー豆より人件費や光熱費
東京・三鷹市の「珈琲松井商店」は、木目調で落ち着いた雰囲気のカフェだ。この地域に長く住むオーナーの松井寛さん(72)が、妻と2人で10年前に開いた。前身の酒・たばこ店には、作家・太宰治もよく買い物に来ていたこともあり、太宰治にちなんだ「Dazai COFFEE」も販売している。
松井さんは、カフェの閉業や倒産が増えている理由がコーヒー豆の価格高騰にあるとは考えにくいと言う。
「自営業や中小企業はみんなそうだと思うけど、むしろ高齢化とか、後継者問題とか、そっちじゃないかな。コーヒー豆の価格高騰だけでやめるという話は聞いたことがないですね」
その一方で、コーヒー1杯の価格やコーヒー豆の価格を上げるのはやむを得ないとも言う。松井商店がHPで値上げを発表したのは今年4月のことだ。
<2024年6月1日から珈琲豆、人件費の高騰により、価格を値上げしたいと考えております>
値上げの理由にはやはりコーヒー豆の価格上昇が大きかったということか。だが、松井さんは、「たしかにコーヒー豆の価格が上がったのも理由の一つ。けれど、値上げしたのはそれだけじゃないですよ」と話す。
「うちの場合、コーヒー1杯に使う豆は多くても20グラム。もともと何十キロという単位でコーヒー豆を仕入れているので、1杯単位で見れば上がってもわずか。経営に響いているのは、人件費や光熱費なんです」
いま同店は、松井さんと妻のほかアルバイトな���常時4人で回している。近隣の学生に手伝ってもらっているが、最近は時給も上がり「1300円くらい出さないと集まらない」という。
「うちの店の場合、建物が持ちビルで家賃がかからないし、豆も自分で焙煎して売っているから、コストを安くできている。もともと儲けるつもりもないから、それでやっていけるんです。けれど、儲けようと思って、1杯いくらのコーヒーを出すだけのカフェだと、いまの時代きびしいんじゃないかな」
コーヒーを出す店が増えすぎた
一般社団法人日本ネルドリップ珈琲普及協会の代表理事を務める繁田武之さんも、コーヒー豆の価格高騰だけで倒産はないだろうと話す。
「天候不順によるコーヒー豆の価格の変動は、この何十年かの間に何度かあったこと。僕ら長年やっている連中は、いつか収まるだろうと静観しています。実際、まわりでもコーヒー豆の価格高騰が理由で店を閉めた例は聞きませんね」
繁田さん自身は1970年代後半にブラジルの農園を訪れ、現地でコーヒーを栽培する日本人とダイレクトトレードを開始。1989年、東京・荻窪に自家焙煎カフェ「ブラウンチップ」を開き、2015年に一般社団法人日本ネルドリップ珈琲普及協会を設立した。同協会では、コーヒー豆を売るほか、自分で豆を煎りたい人のために自家焙煎機の貸し出しもしている。
繁田さんは自家焙煎でカフェを出店する後進の人たちにアドバイスなどをしてきた経験がある。そんな繁田さんが見るカフェの倒産の要因は、人件費や物流などのコスト上昇などのほか、もう一つ別の要因も指摘する。オーバーストア、つまりコーヒーを出す店が増えすぎたことだ。コーヒーを飲める場所は、カフェ以外にもたくさんある。
「僕が荻窪に『ブラウンチップ』を開いたころ、このあたりに自家焙煎の店はなかった。それが、いまでは荻窪駅周辺に自家焙煎だけで15軒以上も専門店があります。いまはコーヒーチェーンもたくさんあるし、ファミレスでもコンビニでも、どこでもコーヒーは飲める。つまり、過当競争になってしまったんです。それは荻窪だけに限らない。どこでもコーヒーを出す店が増えすぎたんだと思います。だとすれば、そのなかでやっていけなくなるカフェが増えるのは当然でしょう」
豆の価格は上がっても、独自性で勝負する
味、こだわり、雰囲気――店に何かしら特徴がなければ、やっていくのはきびしいと、繁田さん。逆に言うと、何かウリがあれば、1杯の価格が高くてもやっていけるという。ブランディング効果で、高いほど注目されることもある。
「たとえば、焙煎技術を誇るバリスタがいる店などは成功していますね」
カフェの経営はコーヒー豆の価格というより、店の独自性にかかっているということなのだろう。
日本ネルドリップ珈琲普及協会の取材中、協会内の自家焙煎機で豆を焙煎している女性がいた。東京・中延駅の近くに10席ほどの小さなカフェ「こはく珈琲」を約1年前に開いたという加藤奈穂さん。店で出すためのコーヒー豆を協会で仕入れているという。
「自家焙煎機は高くてまだ自分では買えないので、こちらのをお借りしています」
店ではブレンドコーヒーを600円、ネルドリップコーヒーを800円で提供している。ネットのアンケートでもっとも多かった「500円」という希望価格よりは高いが、自家焙煎の豆で1杯ずつ手で淹れるという点や、商業地ではなく住宅地の中での出店ということで、ひいきにしてくれる常連客がついているという。ピザトーストや手作りの菓子などサイドメニューも工夫の一つだ。
加藤さんは開店して日が浅いが、住宅街にふさわしい落ち着いた店づくりと自家焙煎で早くに常連客がついたこともあり、経営は順調。コーヒー豆の価格高騰はさほど気にならないという。
「たしかにコーヒー豆の価格は上がりました。でも、だからきびしいかというと、そうでもありません。人は雇わず回しているので、このままやっていけそうです」
ちょっと時間が空いたとき、一人静かに過ごしたいとき、友だちと楽しくおしゃべりをしたいとき、ふらっと立ち寄れる街なかのカフェ。価格以外で勝負する余地は、まだ残っているようだ。
上條まゆみ ライター。1966年、東京都生まれ。大学卒業後、会社員を経てライターとして活動。教育・保育・夫婦や親子など家族の問題等、幅広いテーマでインタビューやルポを手がける。
「#くらしと経済」はYahoo!ニュースがユーザーと考えたい社会課題「ホットイシュー」の一つです。生活防衛や資産形成のために、経済ニュースへの理解や感度をあげていくことは、今まで以上に重要性を増してきています。一方で経済や金融について難しいと感じる人も。くらしと地続きになっている日本や世界の経済について、身近な話題からひもとき、より豊かに過ごすためのヒントをユーザーとともに考えます。
門倉貴史(エコノミスト/経済評論家)見解 地球温暖化とそれに伴う気候変動により、コーヒーの栽培に適した土地は構造的に減少を続けており、気候変動のリスクを回避するために転作する農家も増えている。
ベトナムやインドネシアなど有力産地における天候不順による不作、円安といった一時的な要因を抜きにしても、長期的にコーヒー豆の供給は減っていくとみられ、需要と供給のバランスからみて、コーヒー豆の価格の上昇は続く公算が大きい。
西川立一(ラディック代表/流通ジャーナリスト/マーケティングプランナー)補足 コーヒー豆の価格が上がってもコーヒー一杯の原価率は低く、いまのところ経営に影響を与えるほどにはなっていない。むしろ、人手不足による人件費の高騰のほうが問題で、都心の一等地なら家賃負担もばかにならい。
喫茶店はスタバやドトール、コメダといった大手-チェーンが全国的に店舗展開しているのに対し、昔ながらの街の喫茶店は経営者の高齢化による廃業もあり大きく数を減らしているが、レトロブームで注目されているところもある。
一方で若い人を中心に起業も目立ち、特色を打ち出し健闘しているケースも目立つ。
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七、兩仔乸晨操晚練
你問我天堂係點樣?未去過,唔識答。不過我可以話你知,依家我就好似喺天堂度咁疏乎咯。睏醒一覺,有個冇著衫的大肚婆喺你身邊,挨實你睏到好甜,一條玉臂搭係你心口。個樣好似好幸福咁,因為你琴晚搞到佢好舒服,餵到飽哂。大咗肚一啲冇影響佢既性慾,重畀你搞到佢性感指數升到歷史新高。你惜哂佢,因為佢肯陀住你個仔,最慘就係佢唔喺你老婆,係你老母。點解呢個世界會咁荒謬既呢?
數下手指,到咗禮拜四。正所謂光陰似箭,日月如梳,過兩日阿珊就返籬。唔知恨個衰婆番籬定唔番籬好?個心掛住佢,但係又嬲鬼死佢。去勾佬,畀綠帽我戴,係男人都哽唔落喇。
好在有個阿媽畀我攬住做水抱(救生圈),唔係就沉咗落海底咁淒涼。攬攬下,覺得幾啱心水,床上功夫唔輸蝕畀阿珊噃。老母件靚鮑魚,老豆唔識貨,冇心機去嗒,到依家想食有心無力,留番我嘆,嘆落新鮮過阿珊嗰件。呢幾晚,個波同埋個籮任我玩,玩上癮,動咗邪念,想霸住阿媽喺自己鋪床。
阿媽喺床上遷就哂我,話點就點,除咗朵菊花只可以遠觀而不可褻玩,點玩都得,直頭同珊珊冇分別。琴晚,畀我搞到癐到癱癱腰,連著番條底褲都費事,就睏著咗。剝哂衫既女人見得多,喺外國同阿珊參加過天體營添,女人邊度至性感?各花入各眼。我依家話,阿媽大咗肚,就至性感嘞,睏喺張床上既姿勢,性感到爆燈。加埋做愛時發姣發到哋哋震個樣,真係頂佢唔蒲,點解佢係我阿媽?又會咁啱畀我搞大咗個肚?大肚婆啊你好攞命,肚耽既餡係我啲亂籠野,個零月就蘇得,愈搞愈撈攪(laau gau),見閻羅王實行畀佢打落十八層地獄。
阿媽睏到隻豬咁,我醒咗佢重未醒。唔得掂,一絲不掛,啲架生擺哂出嚟,直情養眼到極。摸下佢呢度,又摸下佢嗰度,都幾好肉。白雪雪又滑捋捋。打側睏,對波冇走樣,一樣咁實淨,彈手。個籮仲巴閉,大肚婆個躉係偉大啲,崇拜月光嘅信徒有福咯。惗起老婆走咗去勾佬,自己晚晚有正牌住家菜哂,冇乜失禮。情願係咁好過個姣婆阿珊唔俾綠帽笠住我個頭唔安樂。
原來我掛住阿媽索油,佢睏醒咗我都冇為意。佢眼轆轆望實我,咪咪嘴笑,個樣重好鬼死風騷。唉,估唔到我地兩仔乸會搞到喺鋪床攬埋一舊,愛到難捨難分。
阿媽話夠鐘返工啦,重唔起身?我啜咗佢嘴仔一啖,佢擁開我,又係嗰句話唔好咁冤氣。我支旗就扯到有咁高得咁高咯,畀佢用眼尾瞄下,又試偷笑,擰擰頭,話我冇時冇候,未講完就落床,話煮早餐過我食。咁既享受,係阿媽至畀到我,阿珊就唔使慌會咁做,佢認為同我睏已經盡哂老婆本分。
一於詐癲納福,將阿媽當老婆咁辦,借佢個肉體用住先,填補我極度既空虛,個心好似廢墟。我掹實佢唔放,楂住佢個蓮,對佢陰聲細氣咁話,恨你呀恨你(蜜糖兒),惜啖我先。佢一野就搉落我個頭,話「挳」(音亨)你個死人頭,日光日白,牙都未刷,畀我起身著衫喇冤氣鬼,唔係煮唔切早餐喇。我話早餐就慢慢嚟,我想喫番碗芙蓉麵先,就唔等佢同意,一啖啜住佢個嘴仔,又試通身咁摸。佢一味話唔好喇,郁來郁去。避唔開我,大聲叫住我唔好。尋晚做過有幾耐?晨早流流又試嚟摸身摸勢,未見過人鹹濕得過你既。佢想撥開我隻手,唔畀我摷佢件鮑魚。我話阿媽,你依家至知到你個仔幾風流哩?我地又唔係未試過朝早做,嚮雙子星號度我地做到唔肯返上岸添,可能就係晨早嗰鑊野最應棍,唔好話我知你唔記得?
阿媽話又唔係唔同你做,我唔會走咗去既,乖仔啦,放工返嚟至做得唔得?我話,你睇下我條賓州好似碌大衫,唔識分朝早定挨晚,劃(音faak)到拫哂,唔該你要救下佢啦。
阿媽話,冇你修,好似前世欠咗你。
其實我個心形住要補番尋晚條數,覺得阿媽唔畀我玩籮柚係欠咗我啲野。明明拮到入去,點知畀佢話幫我手,同我楂住盤舦咁有心,誰不知係楂咗我去第個窿度。個亀頭有窿鑽就鑽,鑽到入去至覺得好似容易咗啲喎,唔係屎窟窿嚟既。畀個窿你鑽,重想點?佢係阿媽嚟架,我地唔係奉旨行埋架。得些好意須回手嘞。佢真係唔話得,同我落力茶撐督撐,畀我頂到冚哂,大髀貼實佢個蘿柚,係咁畀我插,插到佢大聲嗌,成個蘿柚扤高就住我。嗌到天花板凜落嚟咁滯(音lam塌下來)。我點敢唔收貨?呢啲係尋晚既風流事。
今早,阿媽摸到我心事,見我冤到佢實,就順下我意,唔扭擰啦,任攬任惜撩到佢成身興哂,個閪又試濕到腍哂。我趴落去佢身上,佢就擘大個髀,用個枕頭墊高個蘿柚,畀我擉入去。熟哂路,話咁易就成條杉隊哂入去。阿媽話,你要睇住個鐘嚟做呀,千祈唔好做到遲到呀。我話明架喇,速戰速決丫嘛。我地兩個就好合拍,做起上嚟,有哂默契,好似成日操練咁。唔通呢啲叫做心靈同埋肉體相通?
阿媽個後門唔畀條鳩入,手指可以掛?呢次果然唔抗拒,重杌起蘿柚就住,畀我有咁入督咁入。前後夾攻,兩個窿都塞到實,又幾過癮喎,同阿珊都未試過呢款情趣。阿媽個大肚耽頂喺中間,令到佢既大髀夾唔實我,佢原來重有一招叫做「縮陰功」,利害過冬陰功,一使出嚟,條鳩就畀佢箍住,直情好似識吸精大法咁,畀佢箍住嚟係咁汲,我忍住道氣,同佢拼埋條老命,睇下邊個功力夠啲。重使講咩,梗係吸精著數過畀人吸嗰個。估唔到阿媽佢大咗肚,重咁神勇,畀佢同我催幾下,我就頂唔順,同我出哂水。
一時間,番飛唔切,變咗條軟皮蛇。阿媽輕輕兜住我個春袋喺手處,好似好可憐佢咁惜一啖。兮,條賓州耷哂頭,唔係幾好意思喎。阿媽對我笑淫淫咁話,嗱,朘朘仔呀,係咁話先,唔准再咁曳掐阿媽喇。唔係返工遲到賴咗阿媽。講完就唔等我抖順條氣,就擁我起身著衫。佢個表情十足舊時催我返學咁款。
阿媽話,抵你死喇,冇早餐食,經過老麥自己買喇。
我都慣咗冇早餐食,冇早餐食冇相干,最緊要疏肝。阿媽軟賴賴咁攤向舖床度,嘴角微微笑,個脌脹卜卜,梗係畀我楂得大力嗰頭,紅咗一笪笪都未散。兩粒蓮子丌起,好似菱角尖尖,下面啲陰毛濕哂,隻鮑魚重滴緊水。總之佢個樣姣到出汁,騷到入骨。見到阿媽畀咁神勇既自己,早又搞晚又搞,搞個佢成個人冧哂,好似個懷春少女咁款。睇睇下佢風騷個樣,打個冷震。我亂籠亂到冇譜咯。
拿拿聲起身著衫,要著既衫,阿媽已經燙定哂掛喺度,服侍周到過老婆。走埋床邊,惜多佢一啖。阿媽嘟起個嘴仔畀我惜,我唔惜嘴惜佢個脌,同埋仲流緊水好似條河個閪。阿媽擁開我,叫我乖啲,唔好再搞佢嘞。我拉佢起身,攬住佢,惜到唔放得手。佢話,阿仔,你做乜野呀?傻咗牙?我話,唔捨得留底妳啫?阿珊返嚟就冇呢支歌仔唱啦。阿媽話,知你乖,掛住阿媽啦。你番咗工,我其實都幾掛住你架,咁放工就快啲返屋企啦,我煲定啲老火靚湯畀你飲。我乖唔乖,心知啦。不過,賣個口乖,對阿媽話,唔好意思,落力嗰頭,搞到你軟哂。今日唔好去街,喺舖床度睏多陣喇。臨行,阿媽扯住我條呔,話幫我拉番正,又惜到唔願分開。
吉殊完骨拜後,就番工。重要搵食架。雖然老細係世叔伯嚟既,但係唔敢搏炒。阿珊個大花筒,買衫一定揀名牌。出街一定食貴野,每個月使到突。老豆大把,但係同佢鬥氣,有骨氣,係都唔靠佢。咁就鬼叫你有個大食老婆牙頂硬上咯。但係為咗個水性楊花既老婆去搏,好似唔係幾抵噃。
本來計劃咗去菢下阿珊,裝下佢同個鬼頭搞邊科。心裏面形住個衰婆畀人打椿咁打既場面,咁糟質法,冇淨咯,諗起就把幾火,差啲火遮眼撞車。算勒,佢鍾意點搞由得佢嘞,最好唔返籬,當冇娶到呢個老婆咯。
做野就冇乜心機,秘書提我約咗老張食晏畫。傾完生意,老張算係老友,報料我知,問我尋晚李小超個酒會有冇到。我話冇。佢哦咗一聲,諗咗一諗先至講,話唔怪得啦,淨係見到阿嫂唔見你,佢成晚陪住個鬼佬,唔識你地既重以為阿嫂係個鬼佬條女。佢見到我面色一沉,知道講多咗,猛咁話咁熟至講畀我聽,唔知發生乜事,冇惡意架。我追問佢重見到啲乜,老張見勢色唔對路,收口唔講。你明喇﹗
你話丟唔丟架?個衰婆勾佬勾到陪個契家佬出大場面,直頭當佢老公我冇到。
下畫又試心思思去做狗仔隊,未行出寫字樓門口,就收到老豆急戈(電話) ,問老媽係唔係喺我處?佢叫我一世人兩父子,唔該幫佢呢一次。佢話成哥個紅顏知己親自戈佢,叫佢今晚一定要去成哥個慈善基金餐舞會,帶埋老婆去支持下。我話你自己戈阿媽喇,佢係你老婆嚟架。老豆話阿媽話過,見英女王都無得傾,一於唔同佢再做戲喎。你唔幫口唔掂。
我問老豆,到底係邊個想邊個去?佢話,係成哥個紅顏知己想見你阿媽。原來係咁。老豆同成哥周不時打哥爾夫見到,今晚個籌款餐會,錢到就掂。不過界面派對,成哥個紅顏知己出到聲,老豆都要做啲野。
女人都幾得人驚噃,咁絕情﹗我尋晚整蠱過老頭子,個心有啲過意唔去,就幫番佢呢次忙。打電話畀阿媽,佢啱啱睏醒晏覺,起身想沖個涼,佢問我咁得閒,打電話畀佢做乜?我話掛住佢吖嘛。我其實真係幾掛住佢既,個心有兩個女人,一個係阿珊,一個係阿媽,好似走馬燈公仔喺處氹氹轉。我話,怕阿媽你冇街去,係屋企悶得滯。佢話,慣咗,你地啲男人返咗工,係出面合皮(happy),女人一係行街買野,一係打麻雀囉。我心諗,都好過阿珊,唔知佢去咗邊度浮。
佢話今日唔知係乜野大日子,啲阿太個個話唔得閒開枱。我話,好似成哥請客喎。打蛇隨棍上,話佢知成哥請咗老豆去喎,叫埋你去捧場。佢話大肚林dum,唔去囉。我話佢知老豆好帶埋佢去。阿媽話拉個夏迎春去咪得囉,燊哥都係咁做咯。情願係屋企清清淨淨好過。
我話,如果我帶妳去威呢?你制唔制?佢問我係唔係好想佢陪我去。我話,如果妳唔避忌,就一於做我拍乸啦。你估佢制唔制呢?
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スクレイピング・ユア・ハート ― Access to SANUKI ―
あらすじ 平凡な大学院生である丸亀飛鳥。 新規気鋭のイラストレーターで、飛鳥の後輩である詩音。 四年ぶりの再会を経て、二人は奇妙な出来事に巻き込まれていく――――
物語の始まりなんて、なんでもよかった。 偉人の言葉を引き合いに出して、壮大な問題を提起する冒頭が思いつかない。洒落た言い回しを使った、豪華絢爛な幕開けが思いつかない。ああ、思いつかない。とにかく、思いつかないの。 一般教養が足りないとか、センスがないとか、そんなんじゃない。 ただ、平坦。二十三年生きた人生に山も谷もない。 一般的な都内の中流家庭に産まれ、すくすくと成長し、苦難なく小中高大を卒業。 特に研究したいこともないが、働くのが嫌で大学院へ。研究生活の中で平均くらいの能力を身につけ、今でもゆるゆると日常を謳歌している。 そんな人間が想い描く物語だ。たとえ始まりを豪華絢爛にしたところで、面白くともなんともない。 だから、始まりなんてなんでもいいん『そんなことないわ』 ……そうかしら。それなら、もう少し頑張ってみ「お願いだから止まって、止まって!」 ……どっちよ。 これは、寝る前にするちょっとした妄想。クラスを占拠した悪漢を一人でやっつける、みたいなもの。 目を瞑っているのだから周囲は真っ暗だし、私以外の声が聞こえるわけ「先輩!先輩!しっかりして!」 うーん。うるさいわね。 聞き覚えがある女の子の声。少しガサついていて綺麗な声音ではないのだが、なぜか心地よくて、落ち着く。 ……寝る前に聞く、ちょっとえっちなASMRの切り忘れね「先輩!?」。面倒だけど一度起き『ダメよ』
身体がビクン、ビクンと震える。
表面上は高潔な雰囲気を纏っているものの、ねっとりとした厭らしさが滲みでて、根底にある魔性を隠しきれていない女性の声。 今まで一度も聞いたことがない。声の主なんて知るはずがない。それでも狂しいほど切なく、堪らないほど愛おしい。 そんな声が全身を駆け巡り、電撃のような痺れとなって身体を激しく愛撫したのだ。 『貴女の全てが欲しいの』 唐突に発せられた媚薬のような愛の囁きに、動悸が早くなって頬が火照る。恋愛感情に近い心の昂りが瞬く間にニューロンを焼き焦がして、身体にむず痒い疼きを与えた。 『貴女は快楽の熱で、ドロドロに蕩かされていく』 そう告げられると、容赦ない快感が次々と身体に打ちつけられ始めた。 堪らず身を捩ろうとするが、金縛りに遭ったように手足が動ない。舐めしゃぶられるように身体中が犯され、許しを乞うことすらできない。ただ一方的にジュクジュクとした甘ったるい快楽の波が全身に蓄積していく。 やがて許しを懇願することさえ忘れ、頭の中が真っ白に染まってしまう。もう耐えきれない、決壊してしまう。 『そして、深く深く流れ落ちていく』 そのタイミングを見透かしたように、許しの言葉が告げられる。同時に、心の器が壊れ、溜め込んだ全ての快感が濁流のように全身を駆け巡った。 意識が何度も飛びそうになって、頭のチカチカが止まらない。獣のように声にもならない嬌声をあげながら、やり場のない幸福感に身を委ねて甘く嬲られることしかできない。何もかもがどうでもよくなる程、気持ちがいい。 永遠に思えるような幸福な時間を経て、すぅっと暴力的な快楽が引いていくのを感じた。代わりに、深い陶酔の中へ身体が沈み始める。 そして、自然と強張っていた身体から力が、いや、もっと大切な何かが抜けていく。でも危機感はない。 たとえ声の主が猛獣で、彼女に捕食されている最中であっても、私は目を開けず身を任せてしまうだろう。 ゆっくりと身体の輪郭が曖昧になり、呼吸が浅くなっていく。意識が朦朧として何も考えられない。ただ、恍惚たる快楽の余韻に浸りながら、彼女の言葉の通り深く深く、流れ落ちていく。 『おやすみなさい、愛しい貴女』 赤ん坊に語りかけるような優しい声音で別れが告げられる。そして、私の意識はブレーカーが落ちたようにプツンと切れた。 遠くからぼんやり響いた悲痛な叫びは、もう私に届くことはなかった。
*** もしあたしにインタビュー取材依頼がきて、最も影響を受けた人物を聞かれたら、間違いなく先輩と答えて彼女への想いを語り続けるだろう。 コラム執筆依頼がきたら必ず先輩の金言を引き合いに出して最高のポエムに仕上げるし、ラジオに生出演したら「いぇい、先輩、聴いてるー?」が第一声と決めている。 現に初めて受賞した大きなイラストコンテストの授賞式の挨拶では、会場にいない先輩に向けて感謝の気持ちを述べた。それほどまで、高校で先輩と過ごした二年間はかけがえのない宝物だったのだ。 だから、あたしという物語の始まりは必ず先輩との思い出を引き合いに出すと決めている。 そんな小っ恥ずかしいことを寝巻き姿で平然と考えてしまう程、あたしこと讃岐詩音は浮かれていた。 なんせ今日は先輩と四年ぶりの再会である。 窓から差込む小春日和の暖かな日差しが、今日という素晴らしい日を祝福しているようにも思えた。
「詩音、朝ごはんできてるわよー」 「うん」 一階から聞こえたママの呼びかけに応じる、蚊の鳴くような声。自分のガサついた地声が嫌で、どうしても声量が小さくなってしまう。 おそらくママには聞こえていないので急いで自室から出て階段を降り、リビングに移動する。閑静な高級住宅街に建つ一軒家に相応しくないドタバタ音が鳴り響いた。 「危ないからゆっくり降りてきなさいって言ってるでしょ」 ママのお小言に無言で頷きながら、焼きたてのバターロール一個とコップ一杯のスープをテーブルに運ぶ。いつものご機嫌な朝食だ。 「バターロールもう一個食べない?消費期限今日までなの」 ママの問いかけに対して首を横に振って拒否した。少食なあたしにとって、朝の食事はこの量が限界。これ以上摂取すると移動の際に嘔吐しかねない。 「高校でバスケやってた時はもっと食べてたのに。ママ心配よ」 そう言われてしまうと気まずいが断固としてNOだ。先輩との大切な再会をあたしの吐瀉物で汚したくない。 話題を逸らすためテレビをつけると、ニュースキャスターが神妙な面持ちで原稿を読み上げていた。 「横浜市のアトリエで画家の東堂善治さんが倒れているのが見つかり、病院に搬送されましたが意識不明の重体です」 たしか、以前参加したコンテストの審査員だったような。国際美術祭で油彩画を見たような。あと生成AI関連で裁判がうんたら。 「東堂さんは世界的に権威のあ……また、スポンサー契約を交わしていたFusionArtAI社に対して訴……捜査関係者によると奪われた絵……」 ニュースの内容を聞き流していると、概ねの内容は記憶と合致していた。どうやら、高校を卒業してから勉学の道には進まず、創作活動に勤しむようになったあたしの記憶力はまだ健在らしい。少しだけ、ホッとした。 「最近物騒ね。よく聞く闇バイト強盗かしら。ほら、この前も水墨画の先生が殺されたじゃない。詩音も今日のおでかけ、気をつけなさいよ」 「ん、気をつける」 ママを心配をさせないために少しだけ大きな声で返事をして、深く頷いた。 食事を終えた後、アイロンがけされた一張羅に着替えて身なりを整え、先輩が待つ喫茶店へ向かった。 *** ――――ちょうど三週間前のこと。 本業のデジタルイラストの息抜きとして始めた水彩画にハマりにハマって、気がつけば丑三つ時。ふと先輩の顔が頭に浮かんだのだ。 丸筆とパレットを置いてから勢いよくベッドにダイブして寝転がり、流れるようにエプロンのポケットからスマホを取り出す。 先輩はSNSを実名で登録するタイプではない。それでも広大なネットのどこかに先輩の足跡みたいなものがないか、淡い期待を抱いて名前を検索してしまう。 そんな自分がちょっと気持ち悪い。 自己嫌悪に陥りつつ検索結果を眺めていると、思いもよらない見出し文を見つけたので間髪入れずにタップした。
「情報システム工学専攻修士1年生の丸亀飛鳥さんが、AIによる雛の雌雄鑑別システムに関する研究で人工知能技術学会最優秀論文賞を受賞しました」
ゆっくりとスクロールしながら情報を集める。やがて研究室のホームページに掲載された集合写真にたどり着く頃には、これが先輩の記事であることを確信した。 ……正直言って自分がだいぶ気持ち悪い。 「やっぱり先輩はすごい。うん、とてもすごい人だ」 先輩の活躍ぶりに足をばたつかせながら興奮していると、ピコンと仕事用のアドレス宛に一通のメール。見慣れないアドレスだったが、ユーザー名が目に入った瞬間飛び起き、正座になる。 「marugame.asuka0209って、これ絶対に飛鳥先輩だ!」 偶然にしては出来すぎているが、なんの警戒もなく開封をして内容を隈なく読み込み――――読み終える頃には呆然としていた。 要約すると研究協力の依頼であり、可能であれば一度会って話せないか、という非常に堅苦しい内容である。 気がつくと涙が頬を伝っていた。 四年ぶり、つまり先輩が卒業してから初めて貰った連絡。元気?今度ご飯でも行かない?みたいな、そういうのを期待していたあたしがおバカじゃないか。 ――――いいや、先輩が悪いわけではない。これが普通。むしろ、あたしがおかしい。 何を隠そう、あたしと先輩の間に特別な繋がりはない。友達でもなければ恋人でもない。ただ、バスケ部の先輩後輩というだけで、練習と試合だけが共に過ごした時間の全て。連絡も練習に関することだけ。そんな程度の仲。 「……それでも好き」 あたしに手を差し伸べてくれた先輩に対する想い。四年経ってもこの気持ちは色褪せていない。 でも、これが最後になるかも。もし拒絶されたら、ただの先輩後輩ですらなくなってしまったらどうしよう。そう思うと、胸が苦しくなる。だから今まで一度も自分から連絡できなかった。 ――――涙を拭い、ありったけの勇気を振り絞る。 先輩に会ってお話しがしたい、その気持ちだけで震える指をどうにか動かし、書いては消してを繰り返す。文面が完成しても、何度も声に出して読み上げ続け、早三時間。返信を完了する頃には外が薄明るくなりつつあった。 急にドッと疲れが出て、再びベッドに倒れうつ伏せになり、顔を枕に埋める。そのままうめき声を上げて、湧き出る混沌とした感情を擦り付けていく。 このあられもない姿がママに目撃されていたことは、あたしの人生最大の汚点となるのだった。 *** ――――いつの間にか私はドアの前に立っていた。 温かみを感じるレトロな木製のガラスドア。ここは大学から離れた場所に佇む、少し寂れた喫茶店の玄関前だ。私の憩いの場の一つで、よく帰り道に訪れている。 ぼーっとしていると、店内が薄暗いからか自分の姿がガラスに反射していることに気がついた。 ガラスに映る、ケープを羽織ったおさげ姿の美少女。うどんのように白い肌が彼女の纏う儚さに拍車をかけている。 彼女の名は讃岐詩音。 私の一個下で、高校バスケ部の後輩だ。 某バスケ漫画に憧れて入部したという詩音は、初心者という点を考慮しても信じられないほど下手だった。 ドリブルやパスはへんてこだし、一番簡単なレイアップシュートすらろくに出来ない。おまけに口数が少ない不思議ちゃんで、趣味と特技がイラストときた。 そのため、次第に周囲から腫れ物のように扱われるようになる。 それでも詩音は部活を辞めず、直向きに人一倍努力を続けた。 しかし、周囲からの扱いは変わることはない。下手っぴが一人で頑張っても嘲笑の対象になるだけだ。 だから私は、詩音に手を差し伸べた。少しでも彼女が笑顔になれるように。 ――――精一杯頑張る彼女の姿が、どこか冷めていた私の憧れだったから。 原因は不明だが、今、私は『詩音』の姿になっている。まるでVRを体験しているようだ。なんにせよ、玄関前で棒立ちを続けるのは迷惑だ。 混乱しながらドアを開けて入店すると、店員がにこやかに迎え入れてくれた。 「いらっしゃいませ、讃岐さんですね。丸亀さんはあちらの席でお待ちです」 会釈をするも、妙な違和感。戸惑いながら店員の案内に従い、席に移動した。そして私は大っ嫌いな女と対面することになる。 緑色の黒髪が綺麗な、リクルートスーツ姿の美女。気品のある見た目をしているが、中身は空っぽ。連絡が来ないから嫌われたと思い込み���自分を慕う後輩を四年間も放置したクズ。そんな女性が私を見て微笑む。
『久しぶりね、詩音』
そう、『『私』』だ。まるで鏡を見ているかのように、『私』が机を挟んだ向こう側に存在している。 詩音と四年ぶりに再開したあの日の夢を見ているのだろうか。 唖然とする私を無視して、目の前に座っている『私』は一方的に話を進めていき、本題に移り始める。
『研究室が推進するイラスト生成AIプロジェクトが難航しているの』
原因は技術の普及と発展に伴って、目視であっても判別できないAIイラストがウェブ上に溢れかえったことだ。 その結果、クローラープログラムがウェブを巡回してイラストを収集するスクレイピング技術で作られた学習データにAIイラストが混入し、AIプログラムが崩壊する報告が多数出ている。 余談だが、私の研究は養鶏農家から提供される写真を使用しているため、全く影響を受けなかった。それゆえ、最優秀論文賞を繰り上げ受賞してしまったのだ。
『研究用のデータ加工が大変なのよ』
これはイラストレーター達が自衛として、データをそのままウェブにアップロードしなくなったからだ。 近頃はデジタル画像を紙に印刷した作品やアナログ作品を造花などで飾り付けてからカメラで撮影する、2.5次元作品が主流となっている。 イラスト本体の解像度劣化やカメラフィルターによる色合の変化、装飾物による境界の抽象化などが原因で、2.5次元作品はAIで学習できない。 修正AIで2.5次元作品を2次元作品に加工しようとしても、誤認識のパレードである。そのため、ゆうに一万を超える大量のデータを人力で加工するしか手立てがないのだ。
『FusionArtAI社のデータも法外的な値段で八方塞がりなの』
FusionArtAI社は唯一ピュアなイラストデータを扱っているユニコーン企業だ。東堂善治のような大御所アーティストらと契約し、安定して高品質なデータを取得しているらしい。 AIやらNFTやらを壮大に語っているが事業内容がよく理解できない。それに莫大な資金が何処から出ているのか非常に疑問である。 加えて詩音がモニターとして、AIの学習を阻害する絵具を貰ったのだとか。胡散臭すぎる。
『だから詩音のイラストのデータを全て譲って欲しいの』
「……は?ちょっと待ちなさい」
今まで無言で頷いていたが、思わず声が出てしまう。
『貴女の全てが欲しいの』 「そんなこと言っていない!私は研究協力の依頼を断るように警告したのよ!!」 ことの発端は詩音がイラストコンクールの授賞式で私の名前を出したことである。偶然その授賞式に私の指導教員も来賓として出席していたのだ。 後日、ゼミで彼女の挨拶が話題に出され、私は迂闊にも恥ずかしさのあまり過剰に反応してしまった。 指導教員は詩音が語った人物が私のことだと察した。そして詩音宛に研究協力の依頼を出すよう、私に指示を下したのだ。 なんせ、詩音は今や業界を席巻する超新星。その作品を利用できれば、データの質の担保だけでなく、研究に箔をつけることができる。 下手をすれば詩音が筆を折りかねないその指示に対し、私は強い憤りを感じた。 しかし、上の言う事は絶対。だから大学から離れた喫茶店に呼び出し、密かに依頼を断るように警告したのだ。 ……加えて、授賞式のようなオフィシャルな場で無闇矢鱈に人様の個人情報を出さないよう、情報リテラシーの講義もみっちり実施した。 詩音は私の言葉を素直に聞き入れてくれた。ただし、研究室の厄介事に巻き込んだお詫び?として、週末に作品撮影のアシスタントをする約束をした。 ――――その撮影日が今日。 そこは、誰も寄りつかない瓦礫まみれのビーチ。 遥か昔、海辺に栄える水族館だった場所。 青空の下、詩音が無我夢中になって作品の飾り付けをしている。 装飾材を補充するため、彼女が水彩画に背を向けた刹那。 額縁からコールタールに似た漆黒の液体が勢いよく溢れ出し、彼女を襲う。 だから私は彼女を突き飛ばして。 悍ましく蠢く闇に、『食われた』。 「……ようやく思い出したわ」 これは、妄想でも夢でもない。相対する『私』の皮を被る怪異が起こした現象だ。 理解不能な存在に生殺与奪の権を握られている。その事実を認識した途端、体に悪寒が走り、鳥肌が立つ。今にも腰が抜けそうだ。 怪異は恐れ慄く私の眼をじっとりと見つめながら、ブリーフケースから同意書とペンを取り出し、机の上に置いた。 『貴女とはいい関係になれると思うの』 そう言いながら、怪異は小指を立てながら厭らしく微笑む。 私の生存本能が、この文字化けした書類にサインをしてはいけないと警鐘を鳴らしている。サインをすれば、死ぬ。 それでも私は震える手でペンを掴んでしまう。 ……だって、私なんかが敵う相手じゃないもの。 怖くて泣きじゃくる無様な私に何ができるの。 そうね。きっと、あっけなく死ぬのよ。 ――――そうだとしても 「大切な後輩を襲ったお前だけは、絶対にぶっ殺してやる!!」 私は決死の覚悟を決め、一世一代の大啖呵を切った。瞬時に怪異に対する怒りの炎が燃え上がり、滞っていた思考が急激に動き始める。 相見えるは常識の埒外の存在。裏を返せば奇想天外な自由解釈が可能であり、不格好でもそれっぽい仮説を立ててしまえば、私にとっては常識の埒内の存在になる。 きっとそう強く信じなければ、目の前の『私』は倒せない。 唇に人差し指をあてながら、ただひたすらに、常識や記憶の間に無理やり関連性を見出して理屈をこじつけることを繰り返す。 やがて、その思考過程を経て、一つの結論に辿り着く。 この怪異の正体は、『クローラーを模した淫獣』だ。 こいつは複数回にわたって人を襲い、心の記憶から作品を抽出していくタチの悪い存在。全ての作品を取り込み終えると、獲物に大量の快楽成分を流し込んで再起不能にする恐ろしい習性を持つ。 おそらく詩音も何度か寄生されていて、今日が最後の日になるはずだった。 ところが、すんでのところで私が身代わりになったため、情報の吸い残しがあると誤認が生じてしまった。それは淫獣にとって重大なエラーである。 そこで、やり直しを試みるも、改めて詩音の同意が必要となってしまった。 だから先日の会話に基づいてこの空間を生成し、『私』の皮を被ってサインを迫っているのだ。――――今、自分が捕食している獲物が『丸亀飛鳥』であることに気が付かずに。 そして、最も重要なことは淫獣が人工的に作られた存在という点である。 これまでの同意書に重きを置くような言動を見ると、魑魅魍魎の類とは思えない。何より、元凶に心当たりがある。 そう、FusionArtAI社だ。淫獣の正体が例の胡散臭い絵の具であり、密かに多数のイラストレーターを襲っているとしたら、全て辻褄が合う。 ――――そうであると信じるの。そうすれば、こいつに一矢報いることができるはずよ。 汗ばんだ手で同意書を手繰り寄せ、ゆっくりとペン先を近づける。 すると、自分勝手に喋っていた淫獣が口を閉じ、紙面をじっと凝視し始めた。それだけではない。空間を構成する全てが、その瞬間を見逃すまいと監視している。 張り詰めた空気の中、私は素早く紙を裏返して、こう書き記す。 robots.txt User-agent: * Disallow: / その意味は、『クローラーお断り』。 今や対魔の護符に等しい存在となった同意書を握りしめ、勢いよく席を立つ。 「私の全てが欲しい……そう言っていたかしら?」 沈黙。詩音の好意や才能を踏み躙った淫獣は、口を開かない。 『An error occurred. If this……』 どこからともなくアナウンスが聞こえるが今はどうでもいい。
「これが私の答えよ」
大っ嫌いなクソ女の顔面が吹き飛び、振り抜いた私の拳が漆黒の返り血に染まる。 一呼吸おいた後、心から詩音の無事を願い、静かに目を閉じた。 *** 茜色の空。漣の音。磯の香り……それと、ちょっと焦げ臭い。 そして、私の身体に縋って嗚咽する大切な後輩。 どうやら私は死の淵から生還できたらしい。無事を知らせるため、詩音の頭を優しく撫でる。それでも泣き止まないので、落ち着くまで背中をさすってあげた。 「心配かけたわね。詩音が無事でよかった」 詩音は私の胸に顔を埋めたまま、コクリと頷く。 「先輩も無事?」 「ええ、大丈夫よ」 これ以上、詩音を不安にさせないように気丈な態度をとるものの、重度の疲労を感じ、もはや立つことすらできない。 「ここはまだ危ないから、早く詩音だけでも逃げて」 「やっつけたから、��ーマンタイだよ」 詩音が指差す方向を見ると、黒い液体に塗れた水彩画が静かに燃えていた。焦げ臭い匂いの原因はこれか。……やっつけたってどういうことかしら。 些細なことに気をとられている場合じゃない。 先ほどから微かに聞こえる、複数の物音。 何者かが物陰で息を潜め、私たちの様子を窺っている。 今や炭になりつつある淫獣の回収が目的か。いや、それは私がでっち上げた荒唐無稽な陰謀論にすぎない。 ここは、電波が届かない人里離れた廃墟。無防備な女二人がいつ襲われてもおかしくない、危険な場所だ。 詩音も気が付いたのか、私に抱きつく力が強くなる。意地でも私から離れないつもりのようだ。高校の時から感じていたが、この子は気が弱いわりに頑固だ。 ――――息が詰まるような空気を、遠くから鳴り響くサイレン音が切り裂いた。 同時に複数の人影が足音と共に遠ざかっていき、私は安堵の息を吐いた。 「もう大丈夫。定刻を過ぎても私から連絡がなかったら、警察と救急に通報するよう、母さんに頼んでいたの」 半分は今のような不足の事態に陥った時の保険として。 「やっぱり先輩はすごい。うん、とてもすごい」 もう半分は、尊敬の念を向けている後輩から刺された際の保険として。……絶対に黙っておきましょう。 *** ――――事件から三か月後。 結局、私たちを襲った存在の正体は分からず終い。一方、あの場にいた不審な人影は東堂善治を襲撃した闇バイト強盗であった。そのため私達の不法侵入は霞んでしまい、一切お咎めなし。私達の身に何があったか、深く聞かれることもなかった。 まぁ、警察に事情を説明するにしても―――― FusionArtAI社が作ったスライム型の淫獣に襲われてデスアクメしそうになりました。奴らはアーティストの心の記憶に存在する作品データを狙っています。 という私の支離滅裂な説は口が裂けても言えない。それに、FusionArtAI社が不正会計絡みで呆気なく倒産したため、もう追及のしようがなかった。 ちなみに、詩音は黒い液体の正体が亡霊の祟りだと思い込んでいる。だから制汗スプレーとライターで除霊?しようとして、そのまま引火。あの有様となったそうな。 「貴女のおかげで助かったのかもしれないわね」 私の言葉に首を傾げる後輩は、今日も美少女だ。 あの事件以来、私達はお互いの身を案じて一週間に一回は会うようになった。といっても、毎回普通に遊んでいるだけだ。 今日は私の行きつけの喫茶店でまったりとお茶をしている。お紅茶がおいしい。 紅茶の香りの余韻を味わっていると、詩音の手招きが。 またか、と思いつつ耳を寄せる。
「先輩のケーキ、一口欲しい」
耳元で囁かれる妙に蠱惑的な声と熱の籠った吐息にゾクッとしてしまう。あの事件で私が晒した醜態から、余計なことを学んでしまったのだろう。 悪戯っぽく笑う詩音。本音を言ってしまうと非常に嬉しいのだが、どうも照れ臭くて顔を背けてしまう。 でも、これから時間をかけて慣れていけばいい。あの事件が私という物語の始まり、いや、――――私達という物語の始まりと決めたから。 二人に降り注ぐ優しい木漏れ日が、これからの日常を祝福しているように思える。 ――――そんな気恥ずかしいことを考えてしまうほど、私こと丸亀飛鳥は幸せだった。
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愛ちゃんの旅
Thursday 20 March 2014
昨夜のオフィスでの睡眠は浅かった。深夜に一度起きた。寒くはなかったが静けさが静岡とは違う。それでもカプセルホテルに泊まるよりはいい。オフィスを寝床として提供してくれるUさんに感謝。6時半、真観は、水道橋駅から佐貫駅まで移動した。今朝は冷え込み雨も降っていた。佐貫駅には、7時半過ぎに到着し駅前のマクドナルドで時間つぶしをする。ソーセージエッグマフィンとオレンジジュースを注文し待っているとスタッフの方が真観に声を掛けていた。今日は、この方と2人で取材だった。
真観は、今日の撮影に適した服としてスーツを着ていた。真観が所有しているスーツは2着しかない。冠婚葬祭と今日の様な公の場で使い日常では殆ど着ない。ワイシャツは毎度クリーニングをしていているのでパリっとしている。ネクタイは、100円ショップで買ったもの。この100円ネクタイ、バカには出来ない。バスに乗り卒業式が開催される大学へと向かった。卒業式は先週真観が講師を務める学校に出席したばかりだったのでこの春2度目。久しぶりに望遠レンズをカメラに装着してしっかり構えて壇上で祝辞をされる方々を撮った真観だったが腕の筋肉が強張り同じ姿勢を保つのがキツかった。例外にもれず女学生は袴姿が多かった。式の後、大学側が用意してくれた幕の内弁当が非常に美味しくそれは女子栄養大学内にある松柏軒というレストランが作っていた。
2時半に全ての撮影を終えて佐貫駅までバスで戻る。常磐線特別快速に乗ったのは3時17分。この電車だと乗車時間の短縮が出来るのでオフィスに一度寄ることにした。スタッフの方と横並びでシートに座ったがお互い疲れで居眠りをしていると電車は日暮里駅に着いた。ここでスタッフの方と別れ真観は、水道橋のオフィスへと向かう。オフィスに着くとUさん、Oサン、愛ちゃんがいた。愛ちゃんは、最近マカオへの旅から帰って来たばかりでその旅��武勇伝を聞かせてもらった。愛ちゃんは、どうも沢木耕太郎の小説「深夜特急」に影響されてマカオをの旅を選んだらしい。真観が初めて海外旅行に行ったのは、21歳の時で選んだ国はイギリス。旅というより生活が目的だった。その当時真観が影響されていた写真家は橋口譲二さんとハービー山口さん。特にハービー山口さんとは橋口譲二さん個展に行った時に紹介され日を改めて直接会ってイギリス生活の話を聞いたことを思い出す。会ったのは新宿東口駅前の喫茶店「じゅらく」だっと記憶。橋口譲二さんは、当時の写真雑誌「PHOTO JAPON」で世界の動物園を巡る写真を連載していた。愛ちゃん、25歳。これからも旅を癖付けて欲しいと思う。真観のある知り合いは海外旅行に行ったことがなくその理由を以前聞いた時『山手線に乗ったことがない人がその山手線に乗るのが怖いのと一緒だよ」と例えて言ったことは印象に残っている。その知り合いは、英語は堪能だった。
5時半、真観がオフィスを出ようとするとUさんも愛ちゃんも一緒にオフィスを出た。真観は『この分だと6時半のバスかな』と思って新宿駅に1人向かったが5時50分頃に着いたので急いで小田急ハルクの地下売り場で買い物を済ませ6時の超特急のバスに乗った。買い物は東京に来たら買う予定だった無添加のトマトケチャップ、マヨネーズ、お好み焼きソースだった。
茶畑庵に着くと早速シャワーを浴びた。その後Oちゃんと電話で話した。昨日Oちゃんに送ったメッセージだがOちゃんは返信をしてくれたそうだが真観iPhoneの設定だとショートメッセージの字数の枠を超えるとSBのサーバーに止まってしまい確認出来なかったと判明。どちらにしてもOちゃん昨日は仕事だったので会えない。真観の写真展来場に対してお礼を言ってくれた。
10時、真観は布団に入って寝た。お疲れ様でした。
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覚えている。3年前の9月、パルコの屋上で友人と映画を観た帰り道だ。橋の上から見た豊平川が黒々としていて、月光や街明かりを銀色に映す水面さえも覚えている。歩いて友人を送って、自分は菊水駅から地下鉄に乗ろうとした。改札に向かって地下へ階段を降りていると、駅のブルータイルの壁に目が奪われた。好きな青だった。一人暮らしをする予定もなかったのに、朝陽がつるりと滑るこの壁面を横目に出勤できるのは素敵だろうと思った。しばらく経って、一人暮らしをしてみたくなった時にブルーの壁を思い出した。ギャラリー犬養という札幌で1番好きな喫茶店と豊平川が徒歩圏内にある菊水での生活を想像してみて、うっとりした。菊水に住むと決めた部屋探しには半年かかった。やっと見つけたこの部屋の窓からはテレビ塔の頭が遠くに見えた。
すすきので終電逃しても歩いて帰れるから大丈夫。眠れないまま朝になったら豊平川を渡り、テレビ塔まで歩いて創成川を辿り、散歩する。人の全くいないテレビ塔や狸小路に少しドキドキする。狸二条広場で、おじいさんがベンチに座り手帳に何やら書いていた。西向きのバルコニーは、15時からの陽の入り方が綺麗だった。部屋の中で観葉植物をいくつか育てて、バルコニーで青じそを育てていた。食べては繁って、繁っては食べての夏だった。米里通り沿いの部屋だから、深夜に酔っ払いが唄歌いながら歩いているのが聞こえる。間欠的に聞こえる車通りの音と、天井を走るヘッドライトの光の流線を見ながら眠る。除雪のブルドーザーの音で深夜3時に目が覚める。朝になれば小学生と高校生の通学路、11時ごろにはお散歩中の保育園児が2人1組で手を繋いで眼下を歩いている。家の横の横断歩道をひとつ渡れば、お母さんみたいな人がやっている串屋さんがあるし、家の裏にはかっこいいおじさまと着物を着た奥さんがやられるバーがある。時間があれば、よく豊平川を見に、河川敷に行った。台湾名物、胡椒餅が売っているところがあって、17時ごろから安くなるからその時間���狙って買いに行って、河川敷で食べた。夜勤明けでパンを買って食べたことも、休日は川の水流にビールを冷やして飲んでたこともある。
心惹かれた街に住んでみて、お気に入りがひとつひとつ、増えていった。住んでみなければ、味わえなかったこと。知り得なかったこと。一人暮らしには贅沢すぎる2年間だったように思う。次の街もきっと好きになる。けれど全部全部手放して、思い出にしてしまうのが少し寂しい。段ボールに入れて持っていけないものばかりだから、こうやって日記にしておく。いつか離れるかもしれない予感を内包させているからこそ、めいいっぱい愛していたこの街との生活だった。豊平川が流れるこの街が、本当に大好きだった。
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新人ロスです。
新人公演は真面目に役者紹介書かなきゃなって思いました。かきます。
最後になにか付け足すやつ、私もやりたいなと思いました。かきます。おすすめのお菓子ね。
【役者】
縦縞コリー
何度も電チャリを貸してくれてありがとうございます。もう元に戻れません。
密かに憧れていたのがこりちゃんの発する鼻濁音なんですよね。いいなと思って今公演では真似して鼻濁音をしっかり発するようにしています。
35期のピュアな部分を一身に背負って可愛いです。主役輝いてる。
きなこもちチョコ
あろハム権左衛門
宣美柄この芸名を入力したりレタリングしたりするのですが、もう何してもおもろい。ほんま。そんなあろハムは前からずっと発声が綺麗だと思っておりました。今回はそれを思い切り発揮しており嬉しいです。あとマイムがめちゃくちゃ上手いと発見しました。こりちゃんと喧嘩するシーンなんかも迫力あるよね。でも私の一番のお気に入りは最後の笑顔です。
雪の宿
海泥波波美
35期の頼れるお兄さん。麻雀と競馬と紅茶を添えて。今回はなんと大道具のデザインのお手伝いを私にさせてくれました。嬉しかったです。作りやすい規格とかもね、教えてくれました。授業で習ったCADを実践できて楽しかったです。ありがとう大道具チーフ。夜勤とかすごい忙しそう。ゆっくり休んでください。今公演の海泥波波美はとってもキュートです。たまに某相原町の住人がでちゃうけどね。
ファミマのバタービスケットサンド紅茶
苔丸
いつもお世話になっております。数少ない大阪モノレール同級生。山田までいっぱい話せるから、柴原が過疎ってても寂しくないもんね。何かしら物を貸してもらうことが多いです。大変ありがとうございます。苔丸のきちんとした暮らしが眩しく、目が潰れそうですが、最近は頑張って彼女の生活を見習おうとしています。近づきたいよね。聞き上手だから色んなことをペラペラ喋ってしまいます。
阿闍梨餅
ミル鍋
わたし。寝坊。大罪人。
12月24日午前5:30現在、ジャンカラで夜を明かしたのち、らびと漫喫で堕落の時間を過ごしています。
大福小餅
たびたびお家に泊まらせて頂きました。諸事情でもうそれは難しそうですが、思い出は永遠です。
彼女が話す時、なんかぴょこぴょこしてたり腕が上下に動いたりしています。可愛いですね。あと相槌が異様に可愛いです。何?
こふくが舞監であったことは、35期にとってかなりの幸運であると思います。いつもありがとう。ベトナムでグルメを楽しんでね。
ミニストップの塩豆大福
中森ダリア
オムニであまり話せなかったぶん、今公演でたくさんいっしょにいられて嬉しいです。一緒にお菓子とか買いに行ってくれてね、ありがとうございました。新しい髪色バチバチに似合ってるよ。焼肉食べ放題美味かったね、東京見物楽しんでください。今これを書いている時、ひらりが東京に着いたストーリーを見ました。フッ軽すぎ。
ビスコ︎ ☺︎
冊まいむ
女児ピンめちゃくちゃ似合ってた。芸名に違わぬマイムで毎回楽しませてもらいました。パソコン壊れたりチケットの配送がトラブったりととことん災難に見舞われていたので、その分この後はめちゃくちゃ良い事ばかり続いて欲しいです。稽古期間中においもフェスタ行ってたやん、あれ私もマジで行きたかった。再チャレンジを狙います。
生協コンビニの柔らかほしいも
衿君
演技ができて映像つくれて照明仕込めてフィジカルエリートでギャグがつよい。逆に何ができない?教えて欲しい。愚かな私には分からない。遠藤圭一のキャラはえりっくにしかあんなに面白く出来なかったでしょう。記憶に爪痕残すよね。さっき一緒にカラオケで徹夜したけど、惨憺たる状況の面子の中で最初から最後まで平静を保っていて、これがフィジカルエリートかと戦慄しました。
バリボリラムネぶどう味
しょこら
ルロイ修道士はマジでハマり役だった。こらしょのずっと口角上がってそうな話し方、結構好きなのですが、それがルロイの役柄にぴったり合わさっていた気がします。あとみーらのアドリブと相性が良い。千秋楽ではまさかと思ったけれど本当に無量空処をやりやがった。ちなみに厳かな修道士服の下に着ているボトムスはOsaka Universityのスウェット。もうおもろい。
ブラックサンダー 至福のバター味
帝京魂
芸名を変える変えると聞いていたので楽しみに待っていたら、とんでもないのがきました。入力する側も大変愉快です。作業服とヘルメットが異様に似合うことに定評のあるこの男。最初に衣装着た時なんかあまりに似合いすぎて笑いしか出ませんでした。その姿でパンチの掃除とかするともう役作り通り越して憑依。才能ですね。おでこ出すの似合う。男梅グミを好いている、センスがいい。
小梅ちゃんキャンディ
黒井白子
以前からずっと思ってたけど新人公演で更に思いました。並の人間には出来ないくらい演劇に真摯な人ですね。35期の皆のトレーナーとなって実力の底上げをしてくれました。指導者の才能があると思う。彼の凄いところは、辛辣な指摘や注意喚起をせねばならない場面でも、上手く全体のテンションを高く保ちつつ座組を引き締める言葉選びをするところです。白子に窘められたら反省するし、白子に褒められたらめちゃくちゃ嬉しい。これは凄い事だと思います。
ローソンのどらもっち抹茶味
鴨兎春
いま漫画喫茶の狭いフラット個室に私と2人ですし詰めになり、漫画と惰眠とインターネットを満喫している。ときどき図学の悪口をいっている。一緒にファンズワース邸、完成させような。サッシ窓に負けるな。最強舞美チーフ兼宣美のエース。タテカン全人類に見せびらかしたいよね。今公園の奥パネはびの並々ならぬ努力の末、マステの上から水墨画風グラデ塗装がなされるという超職人技仕様となりました。演技で大大大成長を遂げ、横の道化師にすら負けない素敵な存在感を放っていた。
ふたりはチソキュア、シェアハウスが出来なくとも事実婚しようね。
さくさくぱんだピスタチオ味
【オペ】
園堂香莉
おぺのなぽりことおぺり。照明職人。キャスパの照明がバチくそかっこよく、神業であることは言うまでもないです。ちなみにトラシュでだいたいトラブルがない。優秀すぎる。棒人間のキャスパも作ってくれた。棒人間、キャスパつくるの難しすぎやろと思ってたら、エモくてしんみりしてでもかっこよいハイセンスな振り付けが送られてきました。なんと体育館の一室を借りて熟考してくれた。すんごい。
マロッシュみかんソーダ味
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PV、何?????????
脳が理解を拒むハイセンスな構成、見てパッと推測しただけで白目剥きそうになるレイヤー数、後々判明する随所に散りばめられた脚本からの小ネタ。どうしてそんなに芸達者なんですか?そのうち考察厨が湧きますよ、あなたのPVにね。ちなみに多分ですが、もう湧いている。最近ね、ちゃうかが楽しくなってきてくれたみたいでとても嬉しいです。そのボケの投球頻度と質、只者じゃない。
ヤングドーナツ
まろん
音響オペ。公演中、ときどきこっそりオペ席から舞台を見てたのですが、そういう時はだいたいまろんの背後に控えておりました。今公演で初めて公演中のオペさんの仕事風景を目にしたわけですが、めたくそ格好良かったです。まさに職人。ビオラ弾けるの、カッコよすぎる。ティッシュ1枚くらいの軽さで私にもビオらを触らせてくれ、少し弾き方を教えてもらいました(←?!?!)
瀬戸塩アソートせんべい ゆず塩味
【+α】
紫仏瑠唯
漢字合ってるか合ってないかわかんなくなっちゃった。間違ってたらごめんね。当制での参加だったけど、結構仕込み週とかにも顔を出してくれました。久しぶりに沢山話せて嬉しかったですね。突然カメラを回しても笑顔で対応してくれてありがとうでした。今度は一緒に役者として共演とかしてみたいですね。
千寿せんべい
近未来ミイラ
あんたが大将〜!!沢山悩みながらこの脚本を完成させてくれました。正直、同世代にこんなに面白い創作物を作れる人間が存在することが信じられません。今公演では、みーらの教養やかつて習った国語の教科書の題材への掘り下げが惜しみなく発揮されており、とってもなんか、好きです。演出お疲れ様でした、年末はゆっくりお休みください。お友達の唯端楽生さんにもよろしくね。
ポッキー 冬の塩キャラメル味
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[Exhibition]
Title: ‘flow-an between Foster and Soseki’ Venue: Kamakura Museum of History and Culture (鎌倉歴史文化交流館) Date: 2023.11.1-12.2 10:00-16:00 (Close on Sunday)
主催: 鎌倉歴史文化交流館、ASAL 企画: ASAL 協力: 渡辺育、壺川遠州流禅茶道宗家、by N、米村畳店株式会社 写真提供: KAZUYO by N
鎌倉歴史文化交流館というノーマン・フォスター設計事務所による美術館の中庭に、茶室作品〈浮浪庵〉が展示されています。
鎌倉では、鎌倉時代に五山寿福寺を開山した栄西が源実朝に茶を献上し、その後お茶が流行して日本に茶の文化が広まったという歴史があります。栄西が書いた書「喫茶養生記」(複製)と共に鎌倉で発掘された唐物のお茶盌や、漆皿なども併せて展示しています。
私は今回茶室の置かれる場所がフォスターによる美術館と、鎌倉に特有の中世の〈やぐら〉が遺されている間にある点に着目し「flow-an between Foster and Soseki〈浮浪庵 − フォスターと疎石の間で〉」という文章を併せて寄せています。
会期中には、壺月遠州流禅茶道宗家 四世家元 中村如栴氏、裏千家 黒田 宗雪氏、表千家 SOUTETSU 田中 宗哲氏らによる浮浪庵でのお茶会も催されるようですので、お近くにお越しの際はお立ち寄りください。 予約リンク: https://linktr.ee/artspiritartlife
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flow-an between Foster and Soseki 〈浮浪庵 - フォスターと疎石の間で〉 2023
この茶室は工事現場で足場として使われる単管材と、農業用の布を組み合わせ、仮設的に作られている。床との接地面には車輪がついており、空間内を自由に移動できる。また、数時間程度で解体可能であり車一台で運べる、文字通り〈浮浪〉する茶室となっている。禅茶や侘茶が「いま・ここ」の宗教性、瞑想性と結びついていたように、この茶室も流れ移ろう都市や自然の中で、ひと時の瞬間を味わう空間として現出する。
知られているように鎌倉歴史文化交流館は、イギリスの巨匠建築家であるノーマン・フォスターの設計事務所による設計であり、茶室が設置される中庭は無量寿院という寺院跡であったと言われている。ここには中世の鎌倉特有の〈やぐら〉が遺されており、それらは夢窓疎石が瑞泉寺にて作り上げた、雪舟の「慧可断臂図」で示されるような禅の岩壁瞑想のための庭園を喚起させる。ここでは仮にそれを疎石による庭園のようなものと〈見立て〉る。
このような背景を踏まえ、フォスターと疎石(の見立て)の〈間(ま)〉を漂う茶室として、今回の浮浪庵を構想した。それぞれの時間、空間の流れの中で、茶を呑みながら〈無(ヴォイド)〉に立ち返る��度の瞬間を感じて欲しい。
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二年前日記45(2021年11/5〜11/11)
11月5日 夜中に目が覚めるようになった。トイレに行きたくなるからなのか、胎動のせいなのか、どちらもという気もする。本を読んで、もう一度寝てみたら眠れた。起きたらすっかり明るくなっていた。朝ごはんの準備をしてから軽く散歩する。特に用事もなかったので一日パジャマで過ごす。煩悩が暴走しがちだったので、出産前にこれだけはしたいことを書き出し、夫にもプレゼンした。結果、今週末は私の眼鏡を作りに行き、フレンチを食べに行くことになった。わーい、楽しみだな。晩ご飯は、ローストビーフと玉ねぎのサラダ、ゆで卵、温野菜、スープ(ソーセージ、小松菜)。Sさんから年末に句会のお誘い。実は、と報告をすると「それはそれは」と喜んでくれた。俳句を始めて情緒が落ち着いたのも妊娠に繋がったのではないかと私は思っている。句会、行きたかったなぁ。
11月6日 夜勤明けの夫がパンを買ってきてくれる。まだ焼き立てであったかい。パンを食べながら『僕の姉ちゃん』の続きを見た。午前中は簡単な掃除、メルカリの出品など。M子が第3弾の赤ちゃんグッズを持ってきてくれた。近くのコミセンで行われている、クリスマスの飾りをつくる講座に参加するのだとか。洋服の整理をして、お昼ご飯。久しぶりに納豆を食べた。つわりの頃から、納豆が合わなくてしばらく食べていなかったのだ。今は大丈夫っぽい。4時ごろに義実家へ。ゆでた落花生と銀杏(どちらもとれたて)を出してくれたので、私ばかりパクパク食べる。お義母さんはかわいいエプロンをして、『ホノカアボーイ』のビーさんにそっくりで思わず笑ってしまった。「産後うちに来たら」と言ってくれる。みんなそう言ってくれるのだけど、自分にとって何が一番いいのかがまだよくわからない。義実家の距離感なら大丈夫そうな感じもするけど、実家も近い手前、どうしようかなぁと思う。幸せな悩みだな。とりあえず、わたしのことが心配なのもあるが、純粋に新生児の面倒を見たがっているのかもなというのは段々とわかってきた。物価モニターのために、スーパーに寄ってから帰宅。来月はできるだろうか。もう辞退したほうがいいかな。晩ご飯は、豚肉と野菜の蒸したの、落花生、銀杏、昆布とあさりの佃煮、芋がらの佃煮(今までふきだと思っていたが、芋のつるだったみたいだ)。服はもらったものでほぼ大丈夫そうだし、用意もまぁ何とかなるかなという気持ちに。あとは健康第一で、ウォーキングがてらちょこちょこ買い物と片付けをしていけばいいかな。寝る前に『リトルフォレスト』を見た。自家製のドーパミンがドバドバ出ている感じでとても幸せな毎日。
11月7日 朝、JINSに眼鏡を作りに行く。家で使う用の少し度の弱いものが欲しくて。何種類かで迷い、ミケーデルッキのフレームにした。夫とお揃い。お昼は、フレンチのお店を予約していた。初めて行くお店だけどほどよいおしゃれ感で居心地がよい。お肉もお魚ものコースにしようか迷ったけど、夫がフィレステーキのコースにしていたので、お肉だけのコースにする。合鴨がやわらかくてとても美味しかった。帰宅後、お腹がパンパンになって横になる。私は夜もお腹が空かなかったが、夫は空いていたみたい。お茶漬け、煮卵、カブ浅漬け、佃煮、ゆで落花生。突然、夫が「洗濯機を買うならこれかな��と言い出した。産後洗濯が大変になるからと考えてくれたみたい。このバタバタの時期に設置も混乱しそうなのでとりあえず保留に。でも考えてくれて嬉しかった。
11月8日 朝、少し遅めの時間に散歩していると近所の人に会った。「もう少し、頑張ってね」と言ってもらう。いつもゆっくりと、語尾まではっきりと話すのが素敵なひとだなと思う。昼からハウスクリーニングの人が来るので、掃除しやすいように周りを片付ける。今年は大掃除どころじゃないだろうし、今のところももうだいぶ長いので一度リセットしてもらおうと思って。お風呂と換気扇をお願いした。3時前ぐらいに到着し、終わったのが6時ごろ。ピカピカにしてもった。わーい。自分は何もしていないのに自己肯定感がめっちゃ上がるな。プロはすごい。この状態を1日でも長くキープしたい。明日のバナナがなかったので、近くのスーパーに買いに行く。スーパーでも近所の人に会った。旦那さんと2人で来ていて、奥さんは、犬を連れて外で待っていた。晩ご飯は、小宇宙食堂の月の子養生便。これもご褒美的に頼んだもの。美味しかった。夫には全然足りないかなと思ったけど、会社のお昼がすごく多かったみたいで、ちょうどよかったそうだ。
11月9日 朝イチのバスに乗り、隣町へ。直通のバスはほとんどなく、電車と乗り継いで行く方が早いのだけど、直通は楽。喫茶店でモーニングを食べて、トイザらスへ。ベビザらスではないので、出産準備関係のものはほとんどないんだな。でも少しだけはあった。ガーゼを買う。入院準備のものは大体揃ったかな。あとはおくるみと、円座クッションぐらい?なければないで何とかなりそう。以前はこういうお店にきてもなかなか落ち着かなかったが、今は何を見てもかわいいから不思議なものだ。慣れというだけではない何か感覚の変化なんだろうな。おつかいものなどをいろいろと買って���お昼は和パスタのお店で食べた。限られたひとり時間。一食たりとも無駄にしたくないとガツガツしてしまう。帰ってから郵便局で荷物を出して、書き損じのはがきを切手に交換してもらうなどする。疲れてごろごろしていると夫が早めに帰ってきた。何かをあたためていたので、てっきりご飯だとばかり思っていて、急いでおかずをつくりかけたら、あたためていたのは牛丼だった。ちょっと悲しかったが、思い込んだ私も悪かった。晩ご飯は牛丼、鶏胸肉と小松菜の蒸しもの。
11月10日 朝から音楽をかけながら料理などしていると多幸感に包まれてしまった。ヘーゼルナッツチョコレートの1st。いいアルバムだなぁ。買った当時は、ただただ可愛いとしか思っていなかったけど、今聞いてもすごくいい。手放そうかなと思っていたけど、やっぱり今はやめておこうと思う。前に油を入れ忘れたキャロットケーキのリベンジ。なかなかうまくできたんじゃないかなと思う。オールスパイスが効いていてとても好きな味。夕方、少し散歩。パンがなかったので買い物もした。晩ご飯は、鶏胸肉の柚子胡椒唐揚げ、ほうれん草のピーナッツバター和え、エスニックサラダ、野菜スープ、銀杏ご飯。
11月11日 朝、鍼に行く。先生から「これまで時間はかかったけど、妊娠後の経過は順調でしたね」と言ってもらう。たしかに何のトラブルもなくここまで来れたなぁ。感謝感謝。そしてもう少しで会えるんだなぁ。お昼、フードコートのお好み焼きを食べ、ひとりカラオケに行く。これも出産前にしたかったこと。音は少し絞ったが赤子はびっくりしただろうか。楽しんでくれていたら良いのだけど。帰宅後、片付け、入院準備。晩ご飯は、じゃがいもとピーマンのきんぴら、豆腐の味噌汁、ししゃも、芋がらの佃煮、ミニストップのポテトとチーズ唐揚げ(夫のお土産)。今日はドストエフスキー生誕200年。カラマーゾフをちびちびと読んでいる。今日まで読み終わることを目標にしていたが、もうそんなことはどうでもいいや。しっかりと味わおう。
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ある画家の手記if.62 告白 名廊絢人視点
俺は直にぃや香澄みたいにはなれない ーーーそれでも、
メールわざわざ見せてくれたり、飲み物くれたり、体さすってくれたり、…香澄、馴れ馴れしく接するの苦手とか、さっき言ってなかったっけ。…俺が馬鹿みたいに泣いたりしたから、宥めてやらなきゃって無理させてんのかな …いや 違う。今の香澄を見てれば分かるだろ、 「J’aurais dû la juger sur les actes et non sur les mots…」 「え…?」 「…アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリの『星の王子さま』だよ」 香澄は俺を追いかけてきた。直にぃとの待ち合わせも断って。さっきから言葉に詰まったりもしないし、ちゃんと自分の思ったことを口にしてる、これまで話した時とはまるで別人だ。 俺がさっき本当のことを少し話したから…もしくは香澄が言うように、直にぃが俺を庇うようなことを香澄に言ったからかもしれない、…直にぃもお人好しだな……香澄も 会ったばかりの俺のために、自分のことまで晒して …性犯罪者の息子、か 「…………俺は、直にぃを信じてるよ」 香澄の勢いにおされて涙は止まった 普通に微笑んで言ったつもりだったけどなんか声がかすれた まだ少し息するのが苦しい 泣くのなんて久しぶりで体がショック受けたみたいになってる 人前で…みっともない 一度姿勢を正して、俺の体を支えるみたいにしっかり掴まれたままの香澄の両手に触れるとそっと放させた。 「香澄にどういう過去とか家族があっても、直にぃは香澄を自分の家族に選んだ。それだけで俺は本当は最初から、香澄のことを信頼できた。遠回しに香澄を試したり気持ちを確認したりなんてしなくたって。ただ…人は変わるし、一生影から見守ってるわけにも、いかないから」 全部本当のことだ。 少しの疑いならあった。直にぃは騙されやすいから。そういうとこもあんまり名廊の人間っぽくない人だ。 雅人さんの遺産だけでもかなりの額だけど、直にぃにはさらに自分の絵で稼いだ財産がある。香澄みたいな若者一人を養子に迎えても金銭的にはなにも痛手じゃないはずだ。むしろ働かなくても少し贅沢な暮らしが一生できる。なら、そういうとこだけを狙って近づいてくる人間もいるかもしれない。 こういう可能性を思う俺の頭が腐ってるだけかもしれない。俺はなんだかんだで名廊本家の中で育ったやつだから。 でもそういう疑いも、今香澄と話してたら片付いた。さっきからの挙動を見てても。香澄はすこし直にぃと似てるね 人のために一生懸命になったり、弱ってる人間をほっとけなかったり、思うままに人に優しくできたり、そういうのがかえって相手の心に傷を残すのにも構わずどうしてもそうしちゃうところとかさ 俺の懐でケータイが鳴った。電話だったから香澄に謝って仕方なく取る。 「ーーー生良? どうしたの。……、今夜? 今からはちょっと無理かな。…泣かないで。大丈夫だから。今日は無理だけど、明日の朝、生良の部屋に寄ってくよ。午前なら授業入ってなかったでしょ。朝ごはんに生良の食べたいもの何でも作ってあげるよ。…うん。…うん。明日はこの前会った時にしてたピアスつけててほしいな、オパールのやつ。あれ生良によく似合ってて可愛かったし。…うん、じゃあ、今日は早めに寝なよ」 電話を切ってから香澄のほうに目をやったら、香澄はホッとしたような顔をしてた。執拗だった生良の対象が自分から他人に…俺にうつったから?…いや、香澄の場合そっちじゃないな、生良が俺といて幸せそうだから、か。 「俺は生良のこと好きなわけじゃないよ」 「…え、」 すこし前から香澄を見てた。図書館の外を二人一緒に歩いてても交際中には見えない、清潔でほどほどに流行も押さえたいかにもおとなしくて繊細そうな身なり。ああいう子の場合、身なりってのは自分の服飾の趣味嗜好以上にそう見られたい欲求と印象そのものだったりする。つまり実態から遠い。嫌な感じがした。ほとんどただの勘で悪いけど、厄介な相手だと思った。俺の勘は昔から当たるほう。気まぐれに少しあとをつければ香澄は流された上に振り回されてたし。 香澄がどういう人間かは��の時はまだなにも知らなかったけど、ーーー邪魔だと思った、井原生良。直にぃのために、俺が回収した。直にぃが香澄と穏やかに過ごせるように。裏工作や汚れ役は俺にぴったりだし。 「…見た目は可愛いほうかなとか、扱いやすいなとかは、思うけど。好きじゃなくても大事にはできるし。優しいふりも。…俺は直にぃや香澄みたいには、なれないから」 涼しい顔して平気で嘘をつくし、自分の利害のために人の気持ちを利用したり捻じ曲げさせたり、手段を選ばないし、誠実でもない。そういう自分にたいして嫌気がさしたりしたことさえ、ないかも。外面だけならいくらでも作れるし。生良に対しても、大学の友達相手でも、実の父親にだって。 直にぃも香澄も、そういうのは苦手なほうだ、多分。 今だって香澄は俺に対して真摯であろうと努めてる。…初めて考える、こんなこと。…香澄に比べて、俺はなんだよ 何かに対して正直で誠実だったことなんて、これまでにあったのか …内省はあとで。今は目の前の香澄だ。 「家での俺への当たりが時代錯誤な馬鹿馬鹿しいものだってことは、俺もわかってる。…犯罪者の犯罪行為とその子供の人格とはまるで別物だし、育成環境の中で影響はしてくるかもしれないけど確実に遺伝するようなものでもない。……ただ、ああいう扱いと世界観の家の中で俺もそう考えたほうがこの先俺が楽だったんだ」 すこし矛盾した話になったかも。あれだけみっともなく泣いといて。さっきの反応じゃ俺は父親の件も含めて名廊の家では辛くて苦しくて、家が嫌で仕方ないみたい。生まれた時からそうだから自覚に乏しいけど、まぁ実際そうなのかもしれない。でも先のことを考えるなら、香澄に言った通り、家の姿勢に迎合するほうが楽だ。 黙り込んでしまった香澄に、静かに笑顔を向ける。これ以上のこと話せなくてごめんね。 犯罪者の子だとかは、実は家の中でも言われたことは少ないほう。俺が直にぃに対して、そういう感覚を強く持ってて、それを他のどういう罵声より重く受け止めてるってだけで。犯罪者の子って言葉だけなら、ひどい親をもった可哀想な子、ってふうに聞こえなくもないし。 俺が今も名廊の家で言われるのは別のこと。ーーーそれに抗いたかったのかもしれない。罵られるままの言葉を自分の罪として受け入れてしまうよりは、自分の罪がどこにあるのか、せめてそれだけでも自分で決めたかったのかもしれない。 俺は、そのために、直にぃの存在を …利用してたのかも しれない
だんだん思考が香澄から逸れてしまって、次に続く言葉がなくなった。でも喫茶店のときみたいに場つなぎ的に適当な話題を放り込んでいって沈黙を殺すのも、空気を無理やり変えるのも、もうできない… したくなかった。 …喋ってないと体が冷えてくる、このままじゃまずい これからどうするか…
「あや?」
俺と香澄が同時くらいに声のしたほうへ振り返った。そこにいたのはーーー張磨寿峯。香澄の友達だ…。 名前と顔と家族構成しか知らないけど、香澄を調べてたら周辺人物として名前が挙がった。というか香澄の周辺で俺でも簡単に調べられる範囲で出てきた確実な名前は、確かこのひと一人だけだった。 「あや」なんて呼ばれたから一瞬俺の知り合いか誰かかと思った…。あやって、綾瀬の「綾」か。 「……どちらさん?」 向こうは俺を知らない。初対面で俺だけ一方的に知ってるってバレたらやな空気になりそう… なにも知らないってことにしとこ。実際なにも知らないし。 「名廊絢人くん。直人の親戚の」 「あー、道理で。直人さんに似てると思った」 ………「直人」「直人さん」…ちょっと意外だ。直にぃとの親子以外の関係、完全に外では伏せてると思ってたけど、この人は知ってるみたい。…直にぃはちゃんとそれ知ってるのかな…香澄のことだから直にぃに黙ったままってことはないか。香澄が知られてていいと判断してる相手なら、少なくとも直にぃに危害を加える人間じゃないってことか。それなら、警戒しなくていいや 次に香澄とこの人の会話で滑らかに出てきたのは予想もしてなかったことだった 「まこと今夜泊めてくんない?絢人くんも」 「は?いいけど」 二つ返事で即答… え。 「え!?」 思わず変な声でた。…今日の俺、走ったり泣いたり動揺したり、忙しないし落ち着きない…なんか普段とキャラ違う。本音で話そうとすると余裕ぶって優しく柔らかく笑ってばかりいられないんだな… もともと下がり気味の眉を下げて香澄とその人を見比べてたらさらに香澄に頼み込まれて、頼まれるようなことっけこれ… 泊まってる間に俺が体調崩して迷惑かけたりしないかだけ少し気にかかったけど、なんとか自己管理できそうだったから、遠慮がちに頷いた。
張磨寿峯視点 続き
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