#各停押上ゆき
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kinemekoudon · 2 years ago
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【14話】 スマホを解析されて、薬物売買のログを見せられたときのレポ 【大麻取り締まられレポ】
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―逮捕から7日目。この日は2回目の検事調べが予定されており、今回はワゴン車による単独の護送ではなく、護送車での複数人共同の護送になるとのことで、僕は初めて護送車に乗れることを少し楽しみにしていた。
朝8時30分頃、点呼とともに居室から出され、留置場の出入り口扉の前に連れていかれると、扉の前には既に2人の収容者が縦一列に並ばされており、僕はその2人の後尾に立つよう指示をされる。そして例によって身体検査をされると、いつもよりキツく手錠をかけられる。
その後、留置官が先頭の収容者の手錠の間の輪に、通常より長い腰縄を通してから腰に巻き付け、同じ要領で、その長い腰縄を中間の収容者、そして後尾の僕に巻き付け、見事に3人を数珠繋ぎにすると、その長い腰縄を自分の腰につけているフックに括りつけ、後尾に立つ僕の後ろについた。
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それから、3人の前後に警官が3人ずつついた体制で、地下の駐車場まで連行され、しばし駐車場で待機をしていると、白色と灰青色のツートーンカラーで、黒色のスモークガラス窓のマイクロバスがやってきて、3人の手前に停車した。
僕はその時まで、護送車とは、青地に白のラインが入っている、窓に金網のついたバス型の車だと思っていたので、実際の護送車がひどく凡庸なことにがっかりした。
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上が護送車、下は人員輸送車(警察官を輸送する車)
そうして、3人は連結されたまま護送車に乗せられる。護送車の車内は、右側2座席に左側1座席の3列配置で並んでおり、窓には鉄格子が嵌められていて、運転席との間には壁があって全く見えないようになっていた。
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また、護送車は周辺地域の警察署を順繰りにまわり、地検に移送する被疑者らを拾っていくシステムのようで、すでに15人ほどの先客が座っていた。
彼ら15人は、非常に長いロープで数珠つなぎにさせられており、全員が上下グレーのスウェットに茶色の便所サンダルの恰好で、手錠をかけられ、姿勢よく無言で着座しているので、捕虜の集団のようだった。
車内にいた警官らによって、3人は各自指定された座席に座ると、3人を連結していた長い腰縄が外され、今度は15人を連結している非常に長いロープに括り付けられる。
18人の被疑者と1本のロープによる数珠が完成すると、1人の警官が、「車内では会話や目配せはもちろん、足を組むのも禁止する」などという護送車内の規則を、大声かつ歯切りのよい口調で説明していた。
車内に5人ほどいる警官らも、これだけの逮捕者を移送するというだけあってか、非常に緊張感を持った面持ちで、ちょ���とでも無駄に声を発したら怒鳴られそうな緊迫感がある。
僕は幸い、右側2座席の窓側の席であったので、外の景色でも見て気を紛らわせていようと思った。なんだったら、前回の単独移送では、両隣に警官が座っていて、窓はほぼ塞がれている状態だったので、久しぶりに外の景色を見られることは楽しみだった。
そうして、護送車が出発する。捕虜同然の惨めな状態というのもあってか、留置場では見ることのない格好や表情をした道行く人々を見ると、外の世界は自分とはもう関係がないように思えてきて、非常にセンチメンタルな気持ちになる。梅雨時で曇天模様だったのがまだ救いであった。
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出発からおよそ1時間が経過し、護送車が地検に到着する。護送車のドアが開くと、地検で待機していた警官がドア横に立ち、日本陸軍の点呼のような厳格さを感じる大声で「第三系統! 総員十八名!」と号令をする。車内の被疑者らが数珠つなぎにされたまま、1人ずつ車内から降りていくと、その警官はやはり日本陸軍のように「一!二!三!…」と点呼をとっていた。
数珠つなぎのまま連行され、待合室のある広間に出ると、そこには前回よりもはるかに多い、100人弱の被疑者らがおり、見るからに力士のような者からヤクザのような者まで、前回より威圧感のある男が多く集結していて、全体的に迫力があった。
また今回は人数が多いためか、警官の人数が多く、警官らはみな厳格な号令と点呼を行い、鋭い眼光で被疑者らを監視しているので、今までに味わったことのない張り詰めた空気が漂っている。
それから例によって、待合室という名の牢屋で、座る者の事など考えていない直角の硬い椅子にすし詰め状態で座らされ、時間もわからないままひたすら待ち、昼食時にコッペパンを食べ、いつ自分が呼ばれるか分からないまま、またひたすら待つ。相変わらず地獄。
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おそらく3時くらいになってようやくお呼びがかかり、僕は一人の警官に連れられて、検事のいる部屋に入室した。あくまで検事が起訴か不起訴かを決めるので、入室の際、僕は少しでも検事の心証を良くしようと、礼節を重んじている風の挨拶を決め込む。
前回同様、義務的な質問などがされ、黙秘権について告知がされるので、僕はここぞとばかりに、昨日弁護士にアドバイスされた通りに、「担当の弁護士さんから抗議書が送られていると思いますが、昨日、留置担当官の方に「ブチ殺す」などの脅迫を受けて、警察や検察の方を信用できなくなったので、取り調べには協力できません」などと、あくまで被害者ぶった深刻な表情で言う。
すると検察官は、こちらの会心の一撃をまるで意に介さないような表情と口調で「わかりました。その件についてはこちらでも事実確認と調査を行ってまいります」などと流暢に返事をし、「ただ、本日は見ていただきたい資料があるので、応えられるものに関しては応えていただけませんか?」と尋ねてきた。
僕はその見せたい資料とやらが気になったので、「資料は見せていただきたいですが、黙秘はします」と応えると、検察官はそれを了承し、A4サイズの紙が200枚ほど綴じられている分厚いバインダーを取り出して、付箋の貼ってあるページを開き、僕に見せてきた。
そのページには、僕がプッシャーから薬物を買おうとやり取りしていた、Telegramのログ画面の写真が貼り付けてあった。
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僕はまず、そもそもスマホの解析承諾をしていなかったので、無断で解析をされていたことに度肝を抜かれたし、露骨な薬物売買の証拠を見せられて、少し動揺が出てしまった。
ただ幸い、今回一緒に逮捕されたプッシャーとのやり取りのログは完全に消去していたし、見せられたログは、僕が「在庫はいかがですか?」と尋ね、プッシャーが「こちらになります」と隠語で書かれた薬物のメニュー表を画像で添付して送り、僕がそれを既読無視しているという、購入の意思を見せていない内容ではあった。
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メニュー表のイメージ
ちなみにTelegramにはパスコードロックをかけていなかった。
検察官は僕が動揺している隙に、「これは、あなたが薬物を購入しようとして、売人にコンタクトをとったものじゃないですか?」と単刀直入に質問をしてくる。
僕は、このログについてはどうとでも取り繕って否定できそうだったので、つい否定をしたくなったが、下手に喋ってボロを出しては検察の思う壺なので、「黙秘します」と応える。
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それに対し、検察官は無言で頷き、プッシャーが提示していたメニュー表の画像を指さして、「この“罰”っていうのは、コカインのことですよね?」と尋ねてくる。
僕は反射的に、「いえ、罰はMDMAの隠語です」と本当に危うく口走りそうになったが、一呼吸置いて「黙秘します」と応えると、検察官はやはり無言で頷き、再び付箋の貼ってある別のページを開いて、僕に見せてくる。
そのページには、一緒に捕まった友人の吉岡とのLINEでのやり取りの写真が貼ってあり、どう見ても薬物を言い表した代名詞でのやり取りや、それに付随して、「悟ってる時の顔」などと言って、僕がLSDのピーク中に目を瞑って微笑んでいる顔写真を吉岡に送りつけている赤面不可避のログも載っていた。
当然、これらに関する質問にも黙秘を貫いたが、検察官は少し呆れた表情で、「…うん。でもね、小林さん(一緒に捕まったプッシャーの本名)のTwitterアカウントのリンクが、吉岡さんからあなたに送られているんですね」などと言って、今度はそのログの写真を見せてきた。
僕は吉岡とは完全にクロな証拠のやり取りをしていなかったつもりでいたので、これにはさすがに焦りを感じたが、そのメッセージの前後に脈絡はなく、リンクだけが送られているという内容のログではあったので、これだけでは証拠として不十分であろうとは思った。
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検察官は続けて、「この小林さんのアカウントにコンタクトを取って、小林さんから大麻を購入したんじゃないですか?」と名推理をしてきたが、僕はなんとか無表情���キープしたまま、「黙秘します」とだけ言っておいた。
検察官は表情を変えず、「わかりました。それでは本日はこれで以上です」などと言って、この日の取り調べは終わることになり、僕は当然、調書への署名・押印を拒否して、部屋を後にした。
つづく
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
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ari0921 · 5 months ago
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「宮崎正弘の国際情勢解題」 
  令和六年(2024年)11月17日(日曜日)
     通巻第8507号
 「まっしぐらに走る人々」(トランプ次期政権はタカ派閣僚勢揃い)
   米国が驚いた。世界は震撼した。いや、共和党内部も動揺した
*************************
 トランプ政権前期(2017=2021)のキッチンキャビネットの主役は長女イバンカと夫君のクシュナーだった。クシュナーはサウジに何回も飛んで中東特使的な役割を果たした。彼自身はユダヤ教徒、イバンカもユダヤ教に改宗した。トランプ政権後半では、クシュナー・イバンカ夫妻は「閣外協力」となる。
 トランプ次期政権(2025~)のキッチンキャビネットを率いるのは長男のドナルド・トランプ・ジュニアと次男の夫人ララだろう。
とりわけ副大統領を、想定外だったJD・バンス上院議員の起用を進言したのも、ジュニアである。当選直後から衝撃が連続する閣僚人事はトランプファミリーと、イーロン・マスクら取り巻きが決めている。
 顔ぶれを見て、共通するのは「まっしぐらに走る人々」だ。このタカ派強硬派勢揃いには   米国が驚いた。世界は震撼した。いや、共和党内部も動揺した。そしてメディアの攻撃目標になった。
 ニューヨークタイムズなど米国左翼メディアはトランプ次期政権の罵倒、罵詈雑言を並べはじめた。
指名された閣僚人事の多くが不適切であり、友人、知人、取り巻きの中から「有能であるより忠誠度」で選抜したエゴイズムと批判した。つぎは各人の攻撃材料探しだ。誰それはいかに無能かというキャンペーンの開幕だ。
 
 マット・ゲーツ次期司法長官は議会下院で議長選出をめぐり、15回も投票することになって議会を混乱させたが、「司法省が標的とした人物がこ��どは司法省を標的にしている」と罵声。共和党上院もすんなりと指名承認に踏み切る雰囲気ではないようだ。
 「暴れん坊」「無謀な人事」と批判されるゲーツ次期司法長官をめぐって、「議会の破壊主義者は三権分立を破壊する」、「共和党内にも強い反対がある」と批判した。
 トランプ次期政権の国防長官に指名されたのはヘグリス(海兵隊OB)で、「FOXニュース」の司会者だった。ヘグセスは2017年に女性への性的暴行の疑いで警察の調べを受けていたと報じた。これは訴追に至らなかった案件で、ワシントンポストは「かれでは国防そのものが危機に瀕する」と書いた。
 RJK(ロバート・ケネディ・ジュニア)は反ワクチンで知られるが、彼の厚生福祉長官は「不適切きわまりなく、そもそも13の枝機関と8万人もの職員を抱えている官庁を医学薬学知識に乏しい人間が牽引するなんて(できっこない)」
 矛先はディープステートへの挑戦だが、メディアはその基本姿勢には目をつむっている。
 FBI長官に指名されそうなカシュ・バテル(元国防長官代行)には「解体屋」のレッテル貼り。トゥルシー・ギャバード国家情報長官指名には『インテリジェンスの知識に欠ける人材』
 こうなるともっともタカ派のルビオ次期国務長官が『穏健派』に見える。
 トランプ次期大統領は、ホワイトハウス報道官に若干27歳の才媛カロライン・レビットを選んだ。驚くほどの若さだが、下院議員に挑んだ経験があり、議会スタッフ歴もそこそこあって、そのうえトランプ選挙でもスポークスウーマンを勤め上げた。
 内務長官にはノウスダゴダ州知事のダグ・バーガム。ダグは国家エネルギー会議の議長を兼ねる。バイデン政権下で停滞した国内エネルギー開発推進が急がれることになるだろう。
▼「いまの根強い人気がある」という欺瞞の前置詞
 他方、民主党贔屓のメディアは「いまも根強い人気のある」という前置詞を必ずつけてオバマ元大統領を比喩し、その無能を批判しない。オバマに人気があるなどとは作為的であり、かれは院政を敷いて、カマラ・ハリスをパペットにするつもりだったのだ。
 FOXニュースにでた政治風刺漫画には笑った。ハリス選対本部��電話も鳴らずしょげかえる民主党幹部のうしろの壁にべたべた貼られたプラカードの標語には「大きな政府」「���罪にやさしく」「規制強化」「極左」「重税」「国境を開こう」「WOKEへ投票を」
 これら総てをトランプはぶちこわそうとしているのだ。
左翼メディアは執拗にレトリックによる情報操作を凝りもしないで続ける。
執行部が辞任に追い込まれた民主党全国委員長にエマニエル駐日大使が立候補する。日本で歓迎されなかった同大使だが、日本の新聞は言論が封殺されているのか、岸田政権にLBGBT法を押しつけて日本の主権を侵害した傲慢エマニエルを批判しなかった。
トランプは『20歳以下の性転換手術を禁止する』とするイーロン・マスクの進言を聞き入れ、民主党に仕掛けられた裁判を葬り、不法移民を追い返すと公言している。
ついでにトランプ嫌いで固まるEU首脳部をトランプは「社会主義者」と断言し、防衛分担で徹底的な要求をつきつける構えである。
波瀾万丈の世界。政治は十倍愉しくなる(?)
●余滴●ヘグセスの入れ墨は宗教的な意味合いを持つ。胸に十字軍。そして米国憲法冒頭の「われら人民」、アメリカ独立戦争の「参加せよ、さもなくば死す」という蛇、国旗、所属していた第187歩兵連隊のワッペンなどが刻まれている。
とくにエルサレム十字架の入れ墨が問題視されるのも、十字軍が建国したエルサレム王国を表すからだ。イスラム教徒やユダヤ教徒に対するキリスト教徒の戦争を意味し、たとえば、2019年にニュージーランドのモスクで起きた銃乱射事件の犯人は十字軍のシンボルをつけていた。2021年1月6日の米国議会議事堂暴動、2017年にバージニア州シャーロッツビルで行われた集会にも、こうした入れ墨組が登場した。
 また上腕に「デウス・ヴルト」というラテン語の入れ墨。「神の意志」を意味する。ヘグゼス次期国防長官はパレスチナ問題で二国共存案に反対している。そのうえで聖地におけるイスラエルの独占的主権を支持している。それゆえヘグセスはオバマ政権時代のイラン核合意をつよく批判した。ヘグセスの個人的な見解はかならずしもアメリカ外交に反映されないが、強烈なイスラエル支持者なのである。
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crispy-moratta · 1 year ago
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京都について3 日目、つーちゃんが京都→東京に引っ越して時にわたしとエクスチェンジするかたちになり、ママチャリを500円で譲ってくれるというので、京都は北区、建勲神社近くのつーちゃんちまでLOOPに乗る。LOOPデビューをしたのは昨年12月のこと。どう乗っても嫌なサラリーマン感のあるLOOP所作に、アイロニーをこめてわたしも直立して乗った年末であったが、2回目ともなるとLOOPとも身体が馴染んで参り、道をカーブする際や、親指で押さえるアクセルを全開にして速度を上げるときには思い切って膝を曲げると、すこしキックボード的なニュアンスが出る(実際には乗っているのでどう見えているかは不明)な気がする。つーちゃんにLINEで(今から取りに行ってもよいかな)と送ると(ぼくはいないけどユミックスがいると思うからいいよ)との返信。ユミックスさんとは話したことがなく、気まぐれで少しむずかしそうなひとだという印象をラジオ屋さんごっこからの情報でキャッチしていたので、少し緊張が高まる。春の夜、寒空の下でLOOPにて道路脇を滑り、緊張も相まって道中尿意が咳上がってくる。コンビニに寄るか迷うが、(コンビニってLOOPどこに停めんのよ) という思考が遮り、つーちゃんが家にいれば、一度は宿泊させてもらった過去もありトイレも借りやすいものだが、初対面のユミックスさんだとトイレを借りることにも気苦労がある。しかし、(だって、トイレにいきたいのだもの みつを)とわたしの中のリトルあいだみつを。つーちゃん家の近くのステーションにLOOPを乗り捨て、意を決してインターホンを押すが誰も出てこないので、少し戸をあけて「すみません〜、、」 と小声にいるっぽいユミックス呼びかけると「つーちゃんのおともだち? なんか聞いてるよ」 と奥から現れたのは、小柄でなんとなく水泳をやっていそうな流線型の女性であった。わたしは名乗り、玄関先の自転車を指をさして 「これですか?」 と確認すると、「それそれ」 玄関から首を出してくれるあたり、わたしの考えゆるパターンとしては、自分のパートナーがこさえた用などあまり首を突っ込まずに、そそくさと終わらせてはやく生活に戻りたいという可能性は加味していたので、そのような愛想だったときにはママチャリで最寄りのコンビニまで直行し、膀胱の事情を解決しようと思っていたが、思ったより物腰の柔らかく、不思議と親近感の感じた声色とほほえみに魅了され、ここは甘えさせてもらおうと思いトイレの打診を行うと快く承認を得たので、奥に続く土間を進み靴を脱ぐ。以前つーちゃんに泊めてもらったので、トイレを場所は把握しており、最短ルートを進むが、年末のことを知らないユミックスさんは、わたしの先を歩きトイレまで案内してくれた。家に入り気づいたがつーちゃんは先んじて東京に引っ越し、なぜかここに残っているユミックスさん、数日後には彼女もここを去るのだろうというのが一瞬でわかるほど、各部屋には家具や物がなく、縦に長い街屋の家には、案内してくれる声がよく響いていた。
用を足し、自転車を持って帰ることが頭の中ではっきりとした頭のなかだが、前もって補足するとこれはうしろめたいような邪な気持ちではない。わたしは彼女の人間的に質量を感じる魅力、はたまた健康的な意味でなまめかしい印象に惹かれ、もう少し話してみたいと思った。トイレからでると引越しでまちまちになったゴミ袋やお掃除グッズなどがところどころに点在する部屋、明かりはついておらず土間からの光で左だけ半分照らされている彼女に、年末の泊まりにきたことの話をする。おそらくわたしの少し話したいのだろうという気を察してくれたのか(後に引越ししたなにもない家でひとりだと人の存在が恋しくなると言っていたのもあるか) 、コーヒーを淹れることを提案してくれた。搬出後の部屋、カップかどはもちろんなかったが、コーヒーを飲むために紙コップとインスタントのコーヒー、電子レンジだけが残されていて、簡易的なコーヒーが飲める最低限の機構だけが残された部屋 (力尽……)
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kennak · 2 years ago
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昨年7月8日の安倍晋三元首相銃撃事件を契機として、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)を巡るさまざまな問題が明らかになりました。教団の持つ顕著な反社会性や被害の凄惨(せいさん)さが広く世間に知られるようになり、同時に政治家との癒着の実態も次々と明るみに出て、旧統一教会問題は大きく社会問題化しました。  政界では昨年夏以降、各政党が旧統一教会との従前の関係性を問うアンケートを実施したり、議員が個別に関係を絶つという表明をしたりしたほか、自民党の行動指針に教団との関係断絶を明記すると岸田文雄首相が国会で表明するなど、教団との関係を見直す動きは一定程度進められました。  このような情勢の中で、旧統一教会の宗教法人���散を求める声が飛躍的に高まりましたが、所轄庁である文化庁は長年にわたり、宗教法人法上の解散命令請求の要件を非常に狭く解釈し、刑罰法規の違反に限るとしており、法人や代表者自体が刑事責任に問われたことのない旧統一教会については要件に当たらないとの立場を取り続けていました。  これはそもそも不合理な解釈でしたが、昨年10月、岸田首相は、世論に押される形で国会答弁でその解釈を変更し、民法違反も含まれうるとしました。  そして、解散命令請求の要件に当たるか否かを判断するためとして、文化庁は昨年11月、旧統一教会に対して宗教法人法上の質問権を初めて行使し、現在に至るまで6回実施しています。同時に、旧統一教会問題に長年取り組んできた全国霊感商法対策弁護士連絡会(全国弁連)から資料提供を受けたり、被害者からの聞き取りをしたりするなど調査を進めています。 被害者救済新法の成立  積み上がる被害者や家族の声と世論の大きなうねりの中で、昨年12月10日の臨時国会で不当寄附勧誘防止法(いわゆる被害者救済新法)が成立しました。同法は、主に旧統一教会による高額献金被害を念頭に国会審議が行われ、わずか1カ月という異例の短期間の議論を経て、しかも土曜日に国会が開催され成立したという点で極め���異例でした。  長年、旧統一教会問題に対して何らの対応もせずに放置してきた国が、わずかな期間に被害者救済を目的とした新しい法律を作ったことは驚くべきことであり、被害抑止・救済に向けた取り組みの第一歩として評価できるものでした。  昨年9月以降、国、日弁連、法テラス(日本司法支援センター)に設置された各相談窓口には、旧統一教会の被害者や家族らからの相談が山のようにあふれていました。これは、長年声を上げられなかったり、諦めたりしていた被害者や家族らの叫び声でした。  これら被害者・家族の受け皿となり旧統一教会被害の具体的な救済活動に当たるものとして、昨年11月、全国の200人以上の弁護士が結集し、全国統一教会被害対策弁護団が結成されました。  弁護団は今年2月、旧統一教会に対して第1次集団交渉の申し入れを行い、損害賠償や献金記録の開示などを求めました。その後、第2次、第3次と申し入れ、被害者数は計99人、請求額は26億円を超え、今後も順次申し入れを行っていく予定としています。  「宗教2世」と呼ばれる、カルト宗教の信仰を持つ親の下で育った子どもたちが受けてきたさまざまな人権侵害は、長年社会問題として認知されておらず、家庭内の問題である、あるいは宗教であるとして、行政も介入に極めて消極的でした。  昨年7月以降、それまで声を上げることができなかった多くの宗教2世たちが勇気を出して次々と声を上げ、報道でも大きく取り上げられるようになり、宗教2世の問題はようやく社会問題として認知されました。  昨年12月、厚生労働省は宗教虐待に関するガイドラインを公表しました。このガイドラインは、宗教2世が受けてきた宗教を背景としたさまざまな人権侵害(宗教虐待)が児童虐待に当たることを明記し、行政に対して子どもの側に立った対応を求めるものであり、現在の児童虐待防止法の枠組みの中で図りうる最大限の対応指針を示したものでした。 世間の「終わった感」  このように、安倍元首相銃撃事件から数カ月間での旧統一教会問題を巡る社会のさまざまな変化は、それまでの「空白の30年」とも呼ばれる長く放置された期間を考えると、まさに劇的なものでした。  しかし、これはまだ被害抑止・救済に向けた取り組みの第一歩というべきものに過ぎず、多くの問題はいまだに解決されずに残ったままとなっています。  ところが、昨年12月に被害者救済新法が成立したあたりから、何となく世間に「やった感」「終わった感」が漂い始め、年が明けると世論は次第に沈静化し、マスコミの報道も大幅に減ってしまっています。これに呼応するかのように旧統一教会は勢いを強めており、表向きの改革をアピールするとともに、今年5月には韓国で数年ぶりに大規模な合同結婚式を開催するなどして活動を活発化させ始めています。  1950年代に日本に入ってきた旧統一教会は、これまでも繰り返し社会問題化してきました。しかし、そのたびにさまざまな手を講じて社会の目をくらませ、ほとぼりが冷めるのを待ち、再び被害が発生するということを繰り返してきました。  このままでは同じ轍を踏むことになりかねず、ここでしっかりと旧統一教会被害の根絶を図ることが絶対に必要です。  世論の沈静化とともに、旧統一教会と政治家との過去の癒着の実態についても、十分な調査・検証が行われずにうやむやにされたままとなっています。  米国では76年以降、フレイザー下院議員を座長とする委員会が「コリアゲート事件」(韓国政府などによる米国政界工作事件)に関する調査を行い、「フレイザー報告書」と呼ばれる調査報告書をまとめました。それを基に、旧統一教会の教祖文鮮明が脱税容疑で告発されて服役することになり、以降、米国での教団の活動はそれ以前に比べて下火になりました。  他方、日本における旧統一教会は一部の保守系政治家のお墨付きを得て共存共栄し、それが被害拡大に寄与してきたという現実があります。国は、教団と政治家との過去の癒着の実態について、第三者委員会などを立ち上げて十分に調査し検証を行うべきです。 解散命令と財産保全  旧統一教会は長年、国に認証された宗教法人として大手を振って違法な活動を続けてきました。裁判所の解散命令によって宗教法人格を失えば、「宗教団体」としては存続し得ますが、「宗教法人」としての特権を失い、間違いなく組織は弱体化し被害は減ります。そのためには、文化庁が解散命令請求を行い、裁判所が一刻も早く解散命令を出すことが必要です。  同時に大事なのが、財産保全を図るための特別措置法を制定し、早急に財産保全を行うことです。宗教法人法には財産保全の規定がなく、立法の不備があります。  旧統一教会は、これまで毎年数百億円もの資金を韓国やアメリカに送金してきており、組織的に全国の不動産売却を図ったこともあり、解散命令が近づくにつれ財産隠しを図る可能性は極めて高いといえます。  解散命令が確定し清算手続きに移行すると、裁判所から選任された弁護士である清算人が法人の財産を処分し、債権者へ配当を行うことになります。被害者も債権者と認められれば、清算手続きの中で支払いを受けることにより被害救済を受けることができます。しかし、清算手続きに移行した時点で空っぽであれば目も当てられません。  また、全国統一教会被害対策弁護団による集団交渉申し入れに対しては、教団側は基本的に「被害」なるものは見当らないというスタンスであり、不誠実な対応を取り続けています。  そのため、弁護団としては次の段階として集団調停や集団訴訟を検討せざるを得ません���、被害者や家族らの被害には、既に消滅時効の期間を過ぎていたり、証拠が残っていなかったり、本人が既に亡くなっていたりするなど、困難な事案も多く含まれています。  そのような事案も、元はといえば教団が長年にわたり自らが生み出してきた「被害」に向き合わず、無責任な対応を続けてきたことに起因するのです。教団の責任を認めなければ不法な利益が教団側に残ることにもなり、正義・公平の観点に反することが明らかです。裁判所においては、被害者・家族の適切な救済が図られるべきです。 宗教虐待への対処には  新たに成立した被害者救済新法は、被害抑止・救済に向けた取り組みの第一歩としては評価できるものの、適用対象や範囲が狭いなどのため実効性としては乏しいものであり、特に家族被害の救済にはほとんど役立たないものとなっています。  同法は、施行後2年をめどとして施行状況などを勘案し検討を加えるものとされています。被害者の声に十分に耳を傾けた上で、被害救済に役立つように適切にその内容を見直していくことが必要です。  また、厚生労働省が出した宗教虐待に関するガイドラインは、児童虐待防止法の枠組みの中での対応指針を示したものでしたが、児童虐待防止法が基本的に親子間の虐待を想定しているため、宗教団体が背後にある宗教虐待への対応には限界があります。  第三者虐待防止法などの制定、または児童虐待防止法の改正によって、宗教虐待の禁止を明記するとともに、組織的な宗教虐待へ対処するための国・自治体の権限の明確化を図ることなどが必要です。  このように旧統一教会の問題はまだ緒に就いたばかりです。人権問題であり、被害が根絶するまで多くの方に関心を持ち続けてほしいと思います。 弁護士 阿部 克臣(あべ・かつおみ)/1978年山形県鶴岡市生まれ。早稲田大学教育学部卒業後、2009年弁護士登録。第二東京弁護士会、リンク総合法律事務所所属。全国霊感商法対策弁護士連絡会の事務局、全国統一教会被害対策弁護団の事務局次長を務めるほか、多数の消費者被害弁護団に参加している。共著に「統一教会との闘い 三五年、そしてこれから」(旬報社)。
「特集」 旧統一教会問題を止めるな 安倍元首相銃撃事件から1年 | 株式会社共同通信社
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mxargent · 2 years ago
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決���動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域助労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託晴撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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takahashicleaning · 1 year ago
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TEDにて
ショーン・エイカー :幸福と成功の意外な関係
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどうぞ)
私たちは、幸福になるために努力し、成功しなければならないと思っていますが、逆だとしたらどうでしょう?k?
このTEDxBloomingtonでの目まぐるしくも楽しい講演で、心理学者のショーン・エイカーは、幸福は、実際に生産性や成功の可能性をプラスに押し上げるのだと言っています。wave?
これで分かるのは、必ずしも現実が私たちを形作るのではなく、脳が世界を見るレンズによって私たちの現実は形作られるということです。
そのレンズ���変えれば、自分の幸福を変えられるばかりでなくあらゆる学習や仕事の結果を変えることもできるのです。
人間は、衣食住という生活をしてます。日本国憲法で生存権が保障されているので、生活費のため最低年収以上が必要です。
人間は、衣食住という生活をしてます。日本国憲法で生存権が保障されているので、生活費のため最低年収以上が必要です。
人間は、衣食住という生活をしてます。日本国憲法で生存権が保障されているので、生活費のため最低年収以上が必要です。
現状へのポジティブさの度合いを引き上げられれば、その人の脳は「幸福優位性」を発揮し始めます。
つまり、ポジティブな脳は、ネガティブな脳やストレス下の脳よりもずっと良く機能するということです。知能が上がり、創造性が高まり、活力が増大します。実際、あらゆる仕事上の結果が改善されることがわかりました。
テレビのニュースがネガティブなものばかり取り上げる危険性と平均値ばかり追いかける弊害についても語ります。極端ばかりでも良くありません。日本も同様です。
特に日本のマスメディア、テレビ局など、顕著な傾向で、構造的な問題もあるかもしれません。
国民にマスメディアを使用して巧妙に情報操作している可能性が色濃くあります。再編して改善かな?
テレビなどは、アーカイブで追跡調査できるから倫理委員会に依頼するのも東京地検が抜き打ち調査しても良いかも知れません。
今ではテレビ局も権力者!日本のテレビ局は再編すべき!
一度、国に返上して、車と同様に放送免許停止や放送免許取消を導入すべきです。
もう一度言います!
テレビ局も今では権力者!再び、過ちを繰り返すかもしれません!
影響力の巨大な政治家、役所、警察、テレビ局や大中企業などの権力者以外なら規模も小さいので
表現の自由も良いでしょう。弱者にこそ自由!
世の中の影響力や権力が大きくなるほど言論の自由は制限されるのがこの世の真理。
今や、テレビやこれに出演している人間は、言論や表現の自由ではなく情報操作の自由。
テレビ局は解体、再編を!日本のテレビ局は再編すべき!一度、国に返上して、車と同様に放送
免許停止や放送免許取消を導入すべきです。
東日本大震災の際に放送無用でも、庶民生活に支障はなかったことですでに証明されています。
そして、裁判所の令状なしに監視カメラに人工知能を使用するのはプライバシー侵害です。
もしかして、日本国憲法の通信の秘匿にも?弱者である庶民への圧力?自動車のナンバーも無許可で読み取っています。
まず、影響力の巨大な政治家、役所、警察、テレビ局や大中企業の内部通報用として搭載して
手本を示してはいかがでしょうか?
「スタンフォード実験(1970年代)?ミルグラム実験(1960年代)?マスメディアを悪用した戦前の日本の空気(1940年代)?似ている?同じことを繰り返さないようにみんなで見守っていくことだ。
日本では、適用されていないから令状申請を法律で義務化すればいいかもしれない。
特別に、日本の場合は、テレビに関係する放送内容、広告については、巧妙に情報操作している可能性が色濃く、出演料も高額な出演者、放送関係者も含めて全員、巨大な権力者は疑って観ることが重要です。
なお、日本の全テレビ局は超裕福層に入ります。
自らが権力者であることを発信せず視聴者を混乱させ、それに便乗して権力乱用する日本の民法テレビ局。同じことを繰り返さないようにみんなで見守っていくことだ。
ヨーロッパでの一般データ保護規則(GDPR)でも言うように・・・
年収の低い個人(中央値で600万円以下)から集めたデータほど金銭同様に経済的に高い価値を持ち、独占禁止法の適用対象にしていくことで、高価格にし抑止力を持たせるアイデア。
自分自身のデータを渡す個人も各社の取引先に当たりデータに関しては優越的地位の乱用を年収の低い個人(中央値で600万円以下)に行う場合は厳しく適用していく。
最後に、マクロ経済学の大目標には、「長期的に生活水準を高め、今日のこども達がおじいさん達よりも良い暮らしを送れるようにする!!」という目標があります。
経済成長を「パーセント」という指数関数的な指標で数値化します。経験則的に毎年、経済成長2%くらいで巡航速度にて上昇すれば良いことがわかっています。
たった、経済成長2%のように見えますが、毎年、積み重ねるとムーアの法則みたいに膨大な量になって行きます。
また、経済学は、大前提としてある個人、法人モデルを扱う。それは、身勝手で自己中心的な欲望を満たしていく人間の部類としては最低クズというハードルの高い個人、法人。
たとえば、生産性、利益という欲だけを追求する人間。地球を救うという欲だけを追求する人間。利益と真逆なぐうたらしたい時間を最大化したいという欲を追求する人間。などの最低生活を保護、向上しつつお金の循環を通じて個人同士の相互作用も考えていく(また、憎しみの連鎖も解消する)
多様性はあるが、欲という側面では皆平等。つまり、利益以外からも解決策を見出しお金儲けだけの話だけではないのが経済学(カントの「永遠平和のために」思想も含めて国家や権力者は透明性を究極にして個人のプライバシーも考慮)
<おすすめサイト>
ニコラ・スタージョン:行政府が低収入者へのウェルビーイング(幸福度)を最優先するべき理由
マーティン・セリグマン:ポジティブ心理学
この世のシステム一覧イメージ図2012
日本経済と世界経済(KindleBook)現代貨幣理論(MMT)の欠点も克服しています!- 東京都北区神谷高橋クリーニング
データ配当金の概念から閃いた個人的なアイデア2019
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ルトハー・ブレフマン:貧困は「人格の欠如」ではなく「金銭の欠乏」である!
個人賃金→年収保障、ベーシックインカムは、労働市場に対する破壊的イノベーションということ?2022(人間の限界を遥かに超えることが前提条件)
世界の通貨供給量は、幸福の最低ライン人間ひとりで年収6万ドルに到達しているのか?2017
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helloharuo-diary-2023 · 1 year ago
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さるものは おわず きたるものは こばまず
Friday 14 March 2014
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真観は、車で禅寺に行った。そしてすぐに茶畑庵に戻って東京に行く準備を始めた。8時55分、真観は、東名御殿場バス停から高速バスに乗った。バスの中では日記をiPadで書いていた。日記の書き方を小説風にチャレンジしてから文章がどうしても長くなりそれに���時間をかなり要する様になっている。しかし真観はこのチャレンジを楽しくやっている��最近は、架空の人物「S子」も登場させている。S子は真観のIDEAL GIRLでありそして女神であり良き真観の理解者の1人という設定。
今日は、学校の卒業式。そして上京した日。真観は東京での1日のスケジュールを組みそれを遂行する考えでいる。さてバスをいつもの新宿駅ではなく一つ前の池尻大橋のバス停で降りると電車で渋谷へ向かった。天気はまあまあ。渋谷駅で下車し長い地下道を通って宮下公園近くの出口で地上に出た。初めての出口だった。渋谷はどんどん進化している。そこから歩いてお世話になっている会社のオフィスまで向かう。途中コンビニの休憩コーナーに寄って簡単なメッセージを書いた。そのメッセージと真観の名刺を紙バックの中に入れる。今日は、ホワイトデー。その紙バックの中にはバレンタインのお返しが入っている。先月のバレンタインデーの時、仕事を一緒にしているグラフィックデザイナーのYさんからチョコレートを頂いた。前回もYさんから頂いてやはりお返しをしている真観。いわゆる義理チョコというやつだが真観は嬉しく頂いた。
Yさんは仕事の当日、たまたまバレンタインデーだった。男性スタッフは真観を入れて4人いた。Yさんは、全員にバレンタインのチョコレートを用意していた。ここ日本だと「義理チョコ」がまかり通る。他の国でもあるかも知れないがいかにも日本らしいメンドクサイ習慣だと真観は考える。男性側は催促は出来ないものの女性側としては義理チョコでも上げないとまずいかなという雰囲気がバレンタインデーには漂っている。それが女性にとって迷惑だと思う人もいるはず。バレンタインデーの解釈を他に広げることも出来る。例えばお世話になっている方々にいい機会としてお礼をしたい、とか。Yさんの胸中は真観には分らないにせよホワイトデーの今日、しかも上京するのであれば頂いたお返しをしない理由が見付からない。お返しするなら直接渡したい。そのオフィスに到着すると真観は、お返しの品(マカロン)の入った紙バックをオフィスのポストボックスに入れた。直接渡すことを諦めた訳だ。それには理由があった。時間は11時辺り。そんなに早い時間ではないがアポも取らずにオフィスを訪ねるのは気が引けた。よく仕事で徹夜もしていることも聞いている。もしかしたら普段着でゆっくりしているかも知れない。真観は、ポストまでに留めた。それでも真観の目的は達成した。
オフィスから歩いて表参道駅まで。真観はいつもの様にキャリーバッグをコロコロ引き摺りながら歩く。最近手に入れたゼロハリバートンのキャリーバッグはどちらかと言えばスーツケース。今まで��キャリーバッグに比べて容量も大きく重さも増した。表参道駅から後楽園駅に向かう真観。卒業式の会場は後楽園から近かった。集合時間よりも30分ほど早く着いたので近くのカフェに立ち寄りコーヒーを飲んで時間を潰した。
卒業式の会場に着いて開会を控え室で待った。同じ学科の講師の方々と挨拶する真観。4年前真観はこの同じ会場で入学式の祝辞を述べたことがある。その時もこの控え室だったなぁと振り返る真観。卒業式が始まると真観は、他の講師の方々共々ステージ上にいた。講師の卒業式参列は任意なのであまり人数が少ないと格好がつかなくなる。それを分っている真観はその理由もあって卒業式に来た。卒業式は約2時間執り行われた。松谷ゼミの生徒のYさんが学科代表で卒業証書を学校長から受け取った。受け取ってからYさんはステージ上からポラロイドカメラで会場の写真を撮るパフォーマンスをした。真観の学校ではこのパフォーマンスは恒例で各学科で趣向を凝らす。先生と抱き合ったり、叫んだり、踊ったりと。他にも松谷ゼミから2人の生徒が皆勤賞を受け取った。皆勤賞、素晴らしい!健康であり精神力がありそして意思が強くなければならない。その2人はカップルだということを真観は知っていた。仲睦まじくいいなと思う真観。
卒業式が無事に終わり会場のロビーで松谷ゼミの生徒たちと会った。記念写真を撮り真観は用意したプレゼントをみんなに渡した。(1人仕事の関係で欠席がいたので6人)生徒たちも喜んでいる様子。生徒たちと記念撮影をする真観。これで平成25年度の生徒とお別れで真観の仕事も全て終了した。真観にも修了式をしてもらってこの一年の偉業!?を祝ってもらいたいものだと思った。
卒業式会場を後にして今度は代々木に向かわなければならない真観。昨日からやり取りで生徒のYさんも一緒に来ることになった。夕方の卒業パーティーまで時間が空いていることも一緒に来た理由だった。水道橋駅まで歩く2人。真観たちが向かうは代々木駅近くのカフェ。このカフェで開催している写真展に行くのが目的だった。この写真展の主は2人で両方とも学校の元生徒。2010年の卒業生。1人が真観の生徒だった。この写真展は先月末で終了予定だったが先月の雪の影響で客足が遠のいたことを理由に会期が延長されていた。通常の会期中だと真観は来ることが難しかった。しかし会期延長のなりしかも今日がその最終日とあれば見に行きたいと思っていたから実行に移したわけだ。一緒に来た生徒もそのことを伝えてある。そして更に真観は知り合いのカメラマンのAさんともこのカフェで会う約束をしていた。Aさんとは彼女のお誘いで年に何回か会う機会がある。今回もAさんと会うタイミングはここしかないと彼女に伝えていたのでご足労をお願いした。今日来た���のカフェは真観には思い出があった。それは今でも友人としてお付き合いしているMとの思い出だ。Mは10年ほど前代々木エリアに住んでいた。Mは真観の最愛のモデルの1人だった。3時30分過ぎにカフェに着いて間もなくAさんも登場した。あいにくカフェに空いているテーブル席はなかったので外のテーブル席で待機することになった。少々寒さも感じたが耐えれる寒さだった。真観は、生徒のYさんをAさんに紹介した。そして卒業式の話をしたり、Facebookの話をしたり松谷ゼミで制作したZINEをAさんに紹介したりした。Yさんは今日の卒業式で学科代表に選ばれた生徒だった。先に書いた様にポラロイドカメラでパフォーマンスをしたわけでそのポラロイドカメラで真観を撮ってくれるというので「Today's Fashion」をお願いした。カメラのシャッターを押した後、今となっては懐かしく思うがポラロイドフィルムが時間が経つに連れて現像され画像が浮かび上がる。気温が低ければその時間は延長される。数分後出来上がった写真はとてもローファイな写真だったが記念になった。
おしゃべりしているとカフェの一番奥のテーブル席が空いたのでそこに落ち着いた。そのテーブル席 を中心として左右に広がる様にカフェの壁に元生徒たちの写真が展示してあった。写真は、女の子が写っていたり風景だったりしていたが今ひとつ表現したことが掴めなかったのが正直な感想。真観は、どうして作家のプロフィールもなければ作品の解説文もないのだろうか?とそのことも不思議に思った。どんな高名な写真家の写真展に行ったとしてもこの2点は必ずある。写真家は「写真で語ればいい」なんていう人もいるかもしれないが真観は腑に落ちなかった。テーブルには感想を書くノートがあったので真観は疑問を投げかけておいた。色々な目的で人は写真展に足を運ぶと思うが真観は「出会い」の目的が強い。人と出会い作品と出会う。真観は、元生徒とも会いたかった。しかしその生徒がカフェに来れるのは夜の8時以降。その時間だと会うのは難しい。しかも今日のカフェの営業時間は5時45分で一旦閉めて貸し切りパーティーとなり夜10時から閉店までの1時間カフェを再開すると言うではないか。作家自身が在廊していない場合、直接会って話すこともない見知らぬ来場者に作品の意図を伝えるのは当然と真観は思う。損得勘定で言えば「もったいない」のである。出来ればメッセージに対して返答が欲しいと思う真観。彼女達にはそれなりの事情があったかもしれない。
生徒のYさんは、5時ごろにカフェを出た。真観は、彼のお茶代を奢ることにした。それは些細な卒業祝いだった。それくらい真観だって出来る。その後Iさんとおしゃべりは続いた。5時45分になると真観はIさんとカフェを出た。元々Aさんと2人で会うことになったいたのだが真観の都合で生徒のYさんを連れて来てしまった。もちろんAさんには昨日の内にYさんが同行することは伝えてる。Aさんには何かプライベートの話があれば後で時間作りますとも伝えておいた。だ��ら真観は、カフェを出た後Iさんにもう一件行きますかと問いかけAさんは応じる形でまた近くのカフェに入ってお茶をした。そのカフェもMとの思い出があったカフェだった。そう代々木と言えばMとの思い出が詰まっているのだ。Aさんとのおしゃべりは、生き方や物事の考え方、写真や他の創作活動の取組み方、親との関係と多岐に渡った。
このカフェも後にして2人は、真観の提案で新宿駅まで歩くことにした。駅前でIさんと別れ真観はヨドバシカメラに向かった。それはお店で働くAさんにお願いがあるからだった。お店の中に入りAさんを探すとなんと!Tがいるではないか!Tとは年末以来の再会。Tはカメラ機材を大量に購入しようとしていたところだった。その昔AさんをTに紹介したのも真観だった。Tは真観の弟子だ。仕事が順調に動いている様でその投資としての機材購入だろうと思う。『この後お茶でもするか?』と尋ねてみたが予期せぬ再会の為その時間はTにはなかった。忙しく他の店員さんと別な売り場に出掛けたTが戻って来るまでAさんとおしゃべりをしてお願いごとも引き受けてもらった。真観は売り場でゼロハリバートンを開けて「出会いのカメラマン」の写真の束からAさんとTの写真を取り出した。Aさんとは20年以上の付き合いになるが真観がどういう意味で「出会いのカメラマン」と名乗っているかは知らなかった。Aさんは『これいつも持っているんですか?』と言った。Tが戻って来るのを暫く待ったが難しそうなのでAさんにTの写真を渡して真観も他の売り場に用事があったのでAさんの売り場から離れた。取り置きしてあったインクジェットペーパーを購入した後、真観は急いで高速バスの営業所に飛び込むとギリギリセーフで8時のバスに乗ることが出来た。しかし席は満員で補助席に座るしかなかった。それでも真観は気にはならず、乗っている間また日記をiPhoneで書き始めた。Yさんからホワイトデーのお礼メールが届いていたのでその返信もした。Yさん喜んで貰えた様でホッとした。
バスが順調に東名御殿場に着いて車に乗り換え茶畑庵に帰る途中、中国人経営の中華屋に寄って一番安いメニューのラーメンを注文した。終始女子店員たちは愛想が無くラーメンも美味しく感じなかった。
「さるものは おわず きたるものは こばまず」これは誰でも知っている諺。 真観もこれに習い生きたいと思っているが中々どうして難しい。
生徒たちよ、卒業式おめでとう!「心」を大切にしてね〜。
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itokawa-noe · 1 year ago
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パレスチナ料理を食べてきました(前編):申しこみから入店まで 
 前回の投稿 から、あっという間に一ヶ月以上が経ちました。
 イスラエルによるパレスチナへの攻撃はいまだに止まらないどころか、この瞬間も最悪が更新されつづけています。停戦しろ。虐殺をやめろ。民族浄化をやめろ。封鎖と占領を終わらせろ。同じ言葉を繰り返しながら、まとわりついてくる無力感をどうにかこうにかふりはらい、自分にできることに取り組む日々です。
 この文章も、そうした試みのひとつとして書きました。
 少し長いのですが、
・「パレスチナ料理を食べてきました(中編):高橋美香さんのスライドトーク」
・「パレスチナ料理を食べてきました(後編):いただきます!」
 と併せてお読みいただけますと幸いです。
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●きっかけ
 今から三週間ほど前のことです。友人のフェリックス清香さんのツイート で、「ランチトリップ」というNPO法人と、同名のイベントの存在を知りました。なんでもこのたび「パレスチナ西岸地区便」が出るとのこと。
“食と旅を通して、知らなかった世界を楽しく学び、自分のこととして考える体験を提供するNPO法人LunchTrip。10月7日以来、私たちはガザで起こっている人道危機を連日目の当たりにしています。ガザ地区だけではない、パレスチナで起こっていることをより身近なこととしてとらえるきっかけにするため、緊急開催します。パレスチナに通って20年以上、人々と交流して撮り続けてきた写真家、高橋美香さんをガイドに迎え、報道が少ないヨルダン川西岸地区の町にスポットをあて、人々の暮らしの実態について聞きます。 トークの後は、2011年から十条で営むパレスチナ料理店・ビサンの店主おすすめスペシャルコースで、本場の味をゆっくり楽しんでいただきます。目と耳と舌でパレスチナを体感する。ご搭乗をお待ちしています。” (https://peatix.com/event/3767575 より)
 
 参加したい。すぐにそう思いました。
 これだけ毎日パレスチナの情報を目にしているにもかかわらず、パレスチナの人たちが日頃どんなものを食べているのか、私にはまったくイメージがわきません。写真家の高橋美香さんがいらっしゃるのにも惹かれました。
 高橋美香さんは、パレスチナの人々の暮らしを長年にわたって写真と言葉で伝えつづけてきた方です。私がパレスチナについて知るために頼りにしている本のリストにもご著書が複数入っており、信頼のおける方だと伺っていました。直にお話を伺える機会は貴重です。
 ただ、申し込みをするには勇気が必要でした。
 まっさきに頭をよぎったのは「今日の一日分の食糧はこれ」という言葉ともにSNSにアップされた、手のひらほどの小さなパンの写真です。現地の人たちが飢えに苦しむさなか、爆弾が降ってくる危険のない、銃を持った兵士が押し入って来る恐れもない、安心で安全な屋根の下でパレスチナのごはんを食べる? 今回の大虐殺がはじまるまでパレスチナに対してなんの関心も払ってこなかった私が? それは都合のよい消費ではないか。ひとたびそんな考えが浮かぶや、拭うことができなくなりました。(この批判はあくまでも私自身に対するものであり、ランチトリップに向けたものではありません。念のため)
 そもそも、この期に及んでようやく「興味を持った」こと、それ自体が暴力にほかならないのではないか。自分が現在パレスチナに向ける視線を、私はそのように感じています。パレスチナの人たちは、シオニストによる追放と占領がはじまった1948年から今日に至るまでの75年間、ずっと声を上げつづけてきた。なのに私は無知と無関心からそれに気づかず、毎日毎日夥しい数の人が殺される異常事態になってから、ようやく目を向けるようになった。あまりにも遅すぎます。
 そんな自分が、今起きているような事態を阻止しようと発信をつづけてきた高橋美香さんや、おそらくパレスチナ出身であろうお店の方に、どんな顔をして会いにゆけばよいのかが、わかりませんでした。
 それでも最終的に参加しようと決めたのは、遺体や瓦礫ではない、生きているパレスチナの人たちとその暮らしを知ることが、自分には必要だと感じたからです。
 どうしたらパレスチナの人たちが数でも記号でもなく名前と顔のある一人一人の人間であることを、実感をもって受けとめつづけることができるだろう。先日の”Lights for Gaza”をきっかけに抱くようになった問いに対し、ランチトリップはひとつの答えとなり得るように思われました。
●美香さん
 そうして迎えたイベント当日。十条にあるパレスチナ料理店Bisan(ビサン)のドアを開けると、溌剌とした声が飛んできました。
「こんにちは!」
 満開の笑顔を向けてくださったのは、なんと高橋美香さんご本人。参加者一人一人を「こんにちは」と「ありがとうございます」で出迎える表情はにこにこ明るく、スタッフの方と話す声もほがらかで、緊張気味だった肩からすぐに力がぬけました。オーガナイザーのKazueさんをはじめとする関係者のみなさんが、美香さん、美香さん、と呼ぶのを聞くうちに、私もおのずと美香さんとお呼びするようになっていました。
 こんなにもやわらかく温かい空気をまとった方だったのか。胸��突かれるようにそう思ったのは、最近になってTwitterで美香さんを知ったばかりの私の目に、美香さんは常に怒り、苦しみ、悲しんでいる人として映っていたからです。
 この二ヶ月のあいだ、パレスチナに友人や家族を持つ人たちが、SNSでリアルで、必死に叫びつづける姿を目にしてきました。かれらは常に怒り、苦しみ、悲しんでいる人として私の前に現れ、以降ずっとそうありつづけている。だけど違う、そうじゃない。そんな当たり前のことを、美香さんとお会いして思い知りました。本当は一人一人に喜びや楽しみがあり、大小さまざまな関心事があり、パレスチナに目を向けてと発信しつづけるかたわらで、上手にできたごはんの写真をアップしたり猫を吸ったり詩を綴ったりしながら、各々の日常を送っていたはずなのです。なのに今のこの状況が、そうしたすべてを塗り潰している。
 悲しいです。やりきれないです。せめて、当事者にかぎりなく近いところに立つ人たちが血を吐くようにして上げる声を、少しでも遠くへ届けたい。
 そんなことを考えているうちに、スライドトークがはじまりました。
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▶︎「パレスチナ料理を食べてきました(中編):高橋美香さんのスライドトーク」へつづく
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animekirbyserifu · 1 year ago
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フームその7
61話 ・「デデデを最近見た?ママ?」 ・「おはよ!カービィ!」 ・「カービィ、太り過ぎると、社会的ハンデをしょいこむ恐れがあるのよ!」 ・「(太ったデデデを見て)これ本当にデデデなの?だからってこんなになれる?でも(太り過ぎると)心臓がやられるわ!」 ・「カービィ(デデデのお腹でトランポリンするのは)よしなさい!」 ・「太り続ける!?アレに秘密がありそうね…。」 ・「とにかくサンプルをたくさん集めるのよ!うん、まぁこれだけあればいっか!じゃあ私の部屋に帰って研究開始!」 ・「カービィ?そういえば…。あ~ん!かーびぃにかまってらんないわ!とにかく急ぎましょ!」 ・「これでどんな成分が入っているか分かる…。これは…『デブリチン』!味を良くする代わり、限りなく太らせる危険な添加物質…どこで買ったのかしら?」 ・「(タゴに対して)ここでは売ってないのね?…となると考えられるのはただ一つ!」 ・「(あのポテチの製造元は)間違いなく、ホーリーナイトメアよ!たぶん吸いこみできないほどカービィを太らせようとしたんだわ!」 ・「(カービィは)お城に来るまでは一緒に居たけど…。」 ・「(太ったカービィを見て)見てらんないわぁ…。」 ・「ついでにこっちも治療しなさい!スナックの正体は恐るべき合成添加物よ!2人とも命が危ないの!」 ・「インストラクター?」 ・「(デデデに対して)太るだけ太って今度は痩せるためにお金を使う気!?」 ・「[[もうやめて!>もうやめて!]]これ完全にリンチじゃない!」 ・「これって拷問よ!」 ・「分かった…!吸いこみ出来なくしたところに魔獣を送りこむつもりだったのよ!」 ・「カービィ!吸いこみよ!」 ・「あらゆるものを破壊する、マイクカービィ…。」 ・「この技だけは何とかならないの?」
62話 ・「デデデは自分の宣伝しかしないもの…。」 ・「(6枚の絵柄を見て)じゃあ私は花。」 ・「やだな~、パパもママも真剣に~。とはいえ…占いなのよね~。」 ・「(ガキ共がカワサキを溺れされた様子を双眼鏡で観察する)ふ~ん、そういうことか…。」 ・「いいえ!これ以上は私が許さない…。サモ!あなたどういうつもり!?」 ・「え?メーベルの評判を良くしたい?あなたってメーベルの何なの?」 ・「じゃあ…彼女が喜んでいるかどうか聞きましょ?」 ・「(メーベルに対して)とにかく…この子たちのイタズラだったワケ…。まだ続けるつもり?」 ・「皆すっかりメーベルの信者になった。ブン!アンタたちのせいで!(安定の威圧フーム)」 ・「変だわ…デデデの本当の狙いは何?」 アニメ中盤、上記のイタズラをしたサモや弟たちに文句を言っており、謝罪させている。 ・「なんですってぇ!?」 ・「許せない…これは神権政治よ!神様の名を借りて、勝手なことをやる大昔の政治!独裁主義よりひどいわ!(どっちもクソ)」 ・「こんなことってある?行くっきゃないわね…(メーベルの占いに根拠はないけど)。」 ・「カービィ!トッコリ!カービィに最後に会ったのはいつ?」
63話 ・「良いわねカービィは元気で…。」 ・「(デデデを盗み聞きして)風邪をひいていないカービィをいじめるつもりね…。そうはさせないわ…。」 ・「あらデデデ元気そうねぇ…。大丈夫カービィ…?カービィベッドに戻りましょ…風のときは栄養のあるものをいっぱい食べてあったかくしてぐっすり休むのが一番よ…。じゃあねデデデ…。」 ・「うふふ…面白いことになりそうね~。」 ・「(風邪をひいたデデデに対して)さぁ…こっちはそれどころじゃないわ…。」 ・「気持ちの良い朝ねぇ…。あら?風邪が治ってる…。」
64話 ・「わぁ!びっくりした!…デデデね。」 ・「やはりそうきたか…仕組まれた抽選ねぇ…。」 ・「(カスタマに対して)何よ…こんな悪者に司会させる気…?」 ・「忘れたの?ファイアカービィに決まってる!」 ・「忘れはしないわ…ね、カービィ?」 ・「(アイスドラゴンは)ちっともステキな魔獣じゃなかったわ…。」 ・「皆アイスドラゴンを倒すにはファイアカービィだと思ってるんでしょうね~(※ファイアを選択したのは花組だけです)。」 ・「(デデデに対して)覚えてないのかしら?(煽り)」 ・「これも楽勝ね。」 ・「誰でもカービィを狙ったと思うでしょうねぇ…。」 ・「ファイアカービィ!」 ・「そうだった…カービィあなたが忘れちゃダメよ~。」 ・「わざとやったわね!カービィの歌は2度とごめんよ!」 ・「村長さん!」 ・「まぁ女性を忘れないところは…(※タダのイジワル問題です)。」 ・「ナックルジョー!」 ・「ライジングブレイク!」 ・「カービィ!すみません、ちょっとカービィが…。」 ・「カービィ!何してんのよ!あの連中何するか分かんないんだから!」 ・「分かったわ!これで私たちの答えが間違うようにしてたのね!」 ・「今年も面白くなりそうね、カービィ!」
65話 ・「でもいつもと違う感じ…。」 ・「久しぶりに会えたわね、ジョー…。ソードとブレイドがあなたをここへ運んできたのよ。」 ・「誰かに追われてるのね…。」 ・「舐めてんのはあなたでしょ?ホントは動けるような身体じゃないのよ~。」 ・「パワードマッシャー…でも!アイツはあなたが…。」 ・「分かったわ!来て!ワープスター!」 ・「ど…どうなってるの…。誰かー!返事してー!」 ・「カービィ~!ブン~!みんな~無事だったのね~!」
66話 ・「忘れやしないわ…あのときは確か…(デデデが魔獣を呼んだせいだったのよ)。」 ・「(デデデに対して)何か怪しい魔獣を買ったでしょう?」 ・「デデデのせいじゃないとなると…(誰かしらね)。魔獣もいないのに…雪…。」 ・「(エスカルゴンの出した魔獣取引停止書を読んで)え?代金未払いにつき、魔獣配信は控えさせていただきます?」 ・「だって変だと思わない?これにはきっとワケが…。」 ・「(弟に対して)ペンギンよ!私も本物見るの初めてよ!」 ・「これ、氷山よ。氷の塊よ。寒い極地から流れ着いたんだわ。」 ・「(トッコリに対して)それが分かったら苦労しないわ!」 ・「(ペンギーに対して)また一段と寒くなったと思わない?この村は元々暑いぐらいなの!急に寒くなったと思ったら、あなたの氷山が現れた。関係あるのかしら?」 ・「ヒミツはきっとあの氷山の中よ…。」 ・「あら…行き止まりだわ…。」 ・「原因はこれよ!この冷気で氷山が溶けないようにして、おまけに私たちの村を凍らせたのよ!」 ・「この寒冷化はペンギーの仕業よ!」 ・「(原因は)私たち?」 ・「ひどい!やめて!」 ・「バレないようにね…。」 ・「(ペンギーに対して)大人しくここから出ていって!」 ・「カービィ!吸いこみよ!」 ・「来て!ワープスター!」 ・「カービィ!これをギラウエア火山に!(『ボルケーノン』を投げ渡す)」 ・「分かったら早く出ていって?」 ・「確かに好きでさまよってるワケじゃないのよね…。」 ・「ペンギー達のことを思って少しは節約しましょ!(だからと言ってモノを壊したら余計エネルギーがかかるため、普通にサイコパスである)」
67話 ・「…というワケで、この公式が成り立ちます。いいわね?二乗というのは、同じ値の数字をかけることよ。すなわち、求める答えは…(居眠りする子供たちを見て)無理なのかなこの授業…。」 ・「でも勉強しなくちゃ!知識や教養を身につけないと…。」 ・「(デデデに頼まれて)なんですって~?私が先生~?」 ・「ホント?何を教えるか、どんな教科書を使うか私が決めて良いの?」 ・「生徒達を無料で入学させたいんだけど~?」 ・「どう思う?メタナイト卿…。気の毒な生徒を立ち直らせるなんて、何か企んでいると思うの。」 ・「何よ~いつも分かりにくいんだから~。いいわ!やってやる!今度こそここに教育を根付かせるわ!」 ・「(黒板消しを頭に落とされて)初めから手厳しい歓迎ね…のびのびして結構…その代わり!生徒の皆さんはそれぞれ責任を果たしてもらいます!(流石責任押しつけの権化)」 ・「オホン…皆さん入って~!各科目の先生を紹介します。私は算数を担当…。ガングさんは理科を…キュリオさんは歴史を…ボルンさんは社会を…モソさんは体育(明らかに人選ミスだろ…)…メーベルさんは…(不良生徒達が教師に食べ物をぶつける)。」 ・「そこの!やめなさい!『ヨタ』…卵をわざわざ用意するなんてマメね。『グレ』…美味しそうなトマトね、皆に分けてあげて。」 ・「えぇ…でも私はその前に、礼儀知らずな生徒の掃除をしなくちゃなんないの!何か文句ある?」 ・モブ子供「先生カッコいい…。」 ・「いい子ね、では教員の皆さんはあとでお願いしまーす!」 ・「では算数から!算数なんて何の役に立つのかと思うかも知れないけど…古代プププ時代の数学者『ピテカンゴラス』は言いました(不良生徒に靴をぶつけられる)。」 ・「(弟に対して)分かってる…暴力はなしよ…。」 ・「グレ!机に脚を乗せなさい!ヨタも!バン!…ではこれは寄付として学校がいただきます、ありがとう。」 ・「あ…そうそう、ごめんなさい。皆さんの教科書はこれ!ホッヘ!イロー!配ってください!」 ・「では教科書の5ページ目を開いてください(1冊余分に教科書をとったグレに本をぶつけられる)。全員教科書を持って見せなさい!」 ・「なんて書いてあるかブン読んで…。(足し算と引き算)これができないと買い物もできません。いくつかリンゴが描いてありますが、カゴの中のリンゴと、カゴの外のリンゴは同じかしら?イロー!」 ・「(ヨタに釣り竿で遊ばれるカービィを見て)カービィ!あなたは指してないわよ?カービィやめなさい!も~アンタまで~!許さなーい!(※悪いのはヨタです)」 ・「カービィ…あなたまでいったいどうして…(ヨタのせいだと気づかない無能)。」 ・「悪い生徒がいるの!それをほっといて教育ができる~?」 ・「えぇ、あのナックルジョーがいてくれたら頼みたいところよ。」 ・「身を守るためよ!イエス、それともノー?」 ・「用があるから来たのよ!この不良!」 ・「あらそう?悪いけどアンタらにクチの聞き方なんて構ってられないわ…。」 ・「(バンチョーに対して)可愛いわね…脅してるつもりのようだけど…オネショは直った?まだオムツしてるから大丈夫?(煽り)」 ・「やめて!あたし…先生じゃないわ…。教室でこんな暴力を引き起こしたのよ…(※自滅です)。」 ・「聞いて…熱血先生がいれば、解決すると思ってるのね…。でも…現実はドラマとは違う…。先生って弱い立場なの…(今の時代だと違うけど)。皆のためと思って叱らないようにすると、やる気がないと言われ…反対に頑張りすぎると暴力教師と呼ばれる…。先生はどうすれば良いの…?先生も力不足かもしれない…。でも立場を理解して欲しい…。もちろん私はこんなこと言う資格はないわ…。でも!先生ばかりに責任を押しつけないで…(いつも押しつけてるのはお前じゃん)。お願いよ!じゃあ…さようなら…。」 ・「(デデデに対して)クビにしたのはアンタでしょ!」 ・「カービィ!吸いこみよ!」 ・「良いわね?二乗というのは同じ値の数字をかけること。すなわち求める答えyは…。(彼らが居眠りしている様子を見て)まぁ、デデデの学校よりはマシよね。」
68話 ・「(カワサキに対して)ちょっと!愚痴なんかこぼして企業努力はしたの?」 ・「もっと儲かるよう工夫することよ。値下げするとか…。お客さんに料理を届ける出前サービスとか…。」 ・「アルバイトを頼めば~?儲かれば賃金を払えるでしょ?」 ・「そこで皆の力を借りたいの!出前サービスのアルバイトよ!」 ・「(デデデに電話をかけたカワサキに対して)そんなんじゃダメ!こうやるの!(もっとかける場所を選ばないと…)」 ・「(レン村長に電話をかける)レストラン・カワサキです!今、カワサキの店でアルバイト中なの!今日から当店は出前サービスを始めました!お店に見えなくても電話1本でOK!アツアツお料理をすぐお宅までお届けします!それではご注文をどうぞ?ラーメン1丁!毎度ありがとうございます!」 ・「何ボケっとしてるの?ラーメン1丁よ。この調子でどんどん注文とるわよ~。」 ・「(ボルン署長に電話をかける)あぁ、署長さん?レストラン・カワサキです!」 ・「ボルンさんにカレー1丁!メーベルさんにステーキ定食!キュリオさんにレバニラ炒め定食…ガングさんカツ丼1丁!ヤブイさんがハヤシライスと餃子!それから…。」 ・「メニューを配ったから、これからはお料理を選んで注文してもらえるわ!」 ・「あ~忙し…なんで私がこんな…まぁでも資本主義経済の勉強にはなるか!(子供がそんなこと言うなよ…)」 ・「(ワドルドゥ隊長からの電話)はいお待ち~!あ、はい…はーい!分かりました!」 ・「ワドルディ様!カツサンド2000人前~!」 ・「(デデデからの電話)はい!レストラン・カワサキで…全く…。」 ・「デデデに大至急チャーシューメン1丁!」 ・「あ…まずい…ブン達出払ってる。デデデだから~早く届けないと怒るわ…。でも…。」 ・「これ!私が届けるわ!(電話がかかってくる)んも~…はい!レストラン・カワサキ!あ、出前ですね?ちょっと待って!」 ・「カービィ!これをデデデに届けて欲しいの。カービィ?いいこと?これはお仕事なのよ?だから、みちくさやつまみ食いは絶対ダメ!分かったわね?」 ・「大丈夫かな…あ!いけない!お待たせ!ご注文をどうぞ~?」 ・「(デデデからの電話)はい!レストラン・カ…あ、たった今出ました!」 ・「(デデデからの電話)はい!レストラン・カ…さっき出ました。もうつくはずよ?嘘じゃない!本当に出たの!」 ・「おはようございます!はい!ラーメンと餃子1人前ですね!まいど~!」 ・「はい!チャーシューメン1丁!まいど~!(今後の展開から、恐らく電話の相手はエスカルゴンである)」 ・「さぁみんな![[今日も頑張って!>今日も一日がんばるぞい!]]」 ・「あ…忙しすぎて、(カービィのこと)忘れてた…。(デデデは)催促してこないわ…。」 ・「(デデデからの電話)はい、レストラン・カワサキです!デリバリーマン!?こんな人いらないわ!チャーシューメン2つ…?」 ・「でも変じゃない?みんな食べきれないほど注文して…おかしいと思わない?あ!まさかブンたちのイタズラ…。え…それって…。」 ・「(ボルン署長からの電話)はい!レストラン・カワサキ…え!注文してない!?」 ・「カワサキ…私…あなたの商売に熱心になり過ぎた…。」 ・「心配なの…カービィが…。」 ・「カービィ!探したわ!ごめんなさい…あなたにはツラい仕事をさせちゃったわね…。」 ・「さ、帰りましょ…あら?カービィ!あなた…我慢して食べなかったのね…。偉いわカービィ…(できなかったのに褒めちゃダメでしょ…)。」 ・「魔獣!カービィ!逃げて!」 ・「カービィ!吸いこみよ!」 ・「ジェットカービィ!」
69話 ・「まぁ!ゴミを捨ててたのはカワサキだったの!?」 ・「あ~最悪…自然を大切にしようって気持ち、まるでないのね…。」 ・「せめてもの罪滅ぼしよ…。」 ・「ウィスピー!こうなったら、誰も入れないように(森を)立入禁止にした方が良いかも!」 ・「(弟に対して)ちょっと見て!『森のエコツアー参加者募集』。自然を楽しみながら、その保護を考える旅、エコロジーツアーのことよ。」 ・「ウィスピーウッズが協力してくれるから楽しいハズよ?ね、カービィ?」 ・「(デデデに対して)待ちなさーい!ちょっと!この企画どういうこと?私たちの計画を横取りしたのね。」 ・「断られてもついてくわ。」 ・「見てなさい…すぐに化けの皮が剥がれるから…。」 ・「ダメよ!ポイ捨てなんかしちゃ!このツアーは自然保護が目的じゃないの?」 ・「(村人たちは)何測ってんの?」 ・「なんてことするのー!どうして(木に)傷なんかつけるの?最低!なんにも分かってないのね。」 ・「エコツアーのルールを守らないからでしょ!」 ・「ハニー!花は摘まないでね!(トイレに行くなという意味ではない)なるべく自然に影響を与えないよう、観察するだけにして。その方がお花も嬉しいでしょ?」 ・「(木の実を取ろうとするレン村長とカービィに対して)村長さん!エコツアーですから!カービィもダメ!」 ・「(レン村長に対して)止まって!もう少しで(花を)踏みそうだったわ…。」 ・「ボルンさん、エコツアー��ハイキングと違います。」 ・「コラ!生き物は観察するだけにしなさい!」 ・「サトさん…落ち葉は森の大事な栄養源なのよ。」 ・「はい!カービィの分!(おにぎりを渡す)」 ・「ボルン署長!お魚逃がしてあげてね~!」 ・「ゴミは持ち帰るのが基本よ…。皆ダメじゃない…。」 ・「うわぁ!何やってるの!?ゴミ捨てて…木伐って…火焚いて…こんなのエコツアーじゃない!」 ・「ちょっと!それ皆が運んできた食料やテントでしょ?」 ・「何とかなるわ。ね?ボルンさん?」 ・「枝が茂ってる方が南だから、こっちでいいハズ…。」 ・「これ以上動き回るのは危険よ…暗くなる前にキャンプの準備!」 ・「キノコがあったわよ(自生したキノコはアカンでしょ)。仕方ないわ…火を焚くから手伝って。残念だけど現実を直視しなくちゃ!サバイバルのときよ!ボルンさん!川からお魚捕ってきて!カービィは木の実よ!(さっきは捕るなって言ったのに…)」 ・「はぁ…ホントにどうしよう…。」 ・「あそこ!この川を下ってゆけば、外に出られるハズよ!」 ・「地図のほかに、ゴルフ場の図面がある…。」 ・「とにかく!この地図を頼りに戻りましょ!」 ・「カービィこっちよ!あ…この地図が落ちてたってことは、デデデ達も遭難したんじゃないかしら!」 ・「(森林火災が起こったので)水があるところに避難よ!」 ・「(ホッヘに「カービィに火を吸いこんでもらおう」と聞かれて)それは無理よ!」 ・「(トルネイドカービィに対して)水をまきあげて!」 ・「(デデデに対して)自然のために頑張るのよ~!」
70話 ・「トッコリ!トッコリってば!カービィ見なかった?」 ・「分かった知らないなら良いってば…。分かったってば!さよなら。」 ・「はぁ…ったく…ひねくれもんなんだから…。トッコリってどうしてこうなのかしら~。」 ・「(子供たちに対して)え、トッコリが?あんまり悪口言うからよ…いくら厚かましいトッコリだって傷つくわ(※因果応報です。てかお前も言ってるじゃん…)。」 ・「(キュリオに対して)私たちも(トッコリを)心配してるの。なにか?」 ・「あなたのルーツが分かったの!先祖のこと!」 ・「(トッコリの先祖は)由緒ある立派な家系…。」 ・「ともかく伝説は裏付けられたワケねぇ…。」 ・「ちょっとトッコリ!あんまり煽てに乗らないで…。」 ・「(カブーに対して)『キャプテン・キック』が隠した宝よ!」 ・「(トッコリに対して)やっぱりここだったの!どうしたの?顔色が悪いけど?」 ・「なーに?うわ!ガイコツ!でもあれは…(キャプテン・キックね)。」 ・「なにこれ…うわぁ!ジム・コリート卿ってホントはオウムだったの?」 ・「そうだったのか…じゃあトッコリは真相を知ったのね…。とにかく行きましょ!」 ・「待って!デデデ!勝手なマネはカービィが許さないわよ!」 ・「カービィ!吸いこんで!」 ・「(魔獣『[[モギー>モギー(アニカビ)]]』は)どこから攻めてくるか、分からない…。」 ・「ここは頼んだわ!(デデデを追いかける)」 ・「ありがとうカイン…でもこのままでいいわ…。」 ・「カービィ!吸いこみよー!(手鏡を投げる)」 ・「さぁトッコリ…あなたの宝よ…開けて…。」 ・「良いじゃない、トッコリはトッコリなんだから!」
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masayoshikudo · 2 years ago
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東急8500系8637F 43K 各停 渋谷方面 押上 ゆき Local for Oshiage 37Fが43K運用に入るとの情報を頂き、宮前平〜宮崎台間の某所へ撮影に。 #東急8500系 #東急8500系8637f #ありがとうハチゴー #ありがとうハチゴープロジェクト #各停押上ゆき #localforoshiage (神奈川県川崎市宮前区) https://www.instagram.com/p/CniWT5APKph/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kinemekoudon · 3 years ago
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【7話】 「大麻所持は不起訴を狙える」と弁護士に助言されたときのレポ 【大麻取り締まられレポ】
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居室で天井を眺めていると、留置官の一人が「5番、病院に薬もらいに行くから出て」と言うので、留置官が鉄格子の扉を解錠した後、僕は居室から出て便所サンダルを履き、留置官の後をついて留置場の出口まで歩いて行った。
留置場の出口の前には留置官が2人待機しており、出口まで案内してきた留置官が「身体検査ーッ!」と大声で号令をかけると、待機していた2人も「「しんたいけんさー!」」と大声で復唱し、3人によって身体検査をされる。
検査が終わり、留置官の1人が「身体検査ーッ、異常なしッ!」と大声を出し、もう2人も「「しんたいけんさー!いじょーなし!」」と大声を出すと、僕は手錠と腰縄をかけられた。
それから、解錠時の号令の後に大扉が開かれると、大扉の先には4人の刑事が待機しており、1人の刑事に僕の腰縄が受け渡される。大扉が閉まると、今度は刑事たちによって再び身体検査が行われた。
検査後、4人の刑事に囲まれながら、エレベーターに連れて行かれると、腰縄を握った刑事が「壁を向いたまま、奥の右角に立って」などと言うので、僕はそのように立った。
エレベーターが地下1階につくと、今度は「ゆっくりと時計回りで前を向いて」と指示をされたので、僕が時計回りに身体を動かすと、背後で腰縄を握っている刑事も、僕の背後をキープするように時計回りに動いていた。
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それから刑事らに連れられ、警察署の地下にある薄暗い駐車場に出た。目の前には、一般車両のように見えるミニバンが停まっており、その奥には15人程度の警察官が並んで立ち、こちらを見張っていた。
前に2人の刑事が乗り、僕は残りの2人の刑事に挟まれる形で後部座席に乗ると、車は警察署を出発し、病院へと向かった。移動中、運転していた若い刑事が「ほんとは大麻やってたんでしょ?」などと聞いてきていたが、僕は「本当にやってないです」などと条件反射のようにシラを切っていた。
しかしその刑事は、その後も何度も尋問してきたので、「ここで取り調べしても、調書に残せないんで意味ないと思うんですけど」などと鬱陶しげにぼやくと、助手席に座っていた中年刑事が「たしかに意味ねぇからやめろ」などと言ってケラケラ笑っていた。
病院に着くと、手錠と腰縄をつけられたまま、病院の裏口から診察室まで連れて行かれ、問診が始まる。医者は、僕が睡眠障害を患っていて、娑婆では睡眠薬を処方されていた旨を刑事から聞くと、「処方されていた睡眠導入剤は何ですか?」と僕に尋ねてくる。
当時、僕は本当は睡眠薬を処方されていなかったが、「マイスリーです」と過去に飲んでいて好きだった睡眠薬の名前を答えた。続けて医者は「何ミリですか?」と聞いてきたが、僕は何ミリだったかは忘れていたので、「一般的な容量だったと思います」などといい加減に答えた。
しかし医者は訝しがることもなく、「5ミリか10ミリですが…では一応10ミリで出しておきますね」などと気前のいいことを言っていたので、僕は図に乗って、「あと、一応デパス0.5ミリもお願いします」などと言って、ついでに抗不安薬もゲットしておいた。ちなみに医療費はタダであった。
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警察署に着き、留置場の自分の居室に戻されると、ちょうど夕食の時間である18時前になり、留置官が各居室をまわって、食事をする際に下に敷くための丸めたゴザを配っていく。
鉄格子には“配膳口”と呼ばれる、廊下側に開き、そのまま物を置く台となる仕組みになっている小さい扉があり、食事等々の物はこの配膳口を介して受け渡しされていた。
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ゴザを敷いて待っていると、留置官でない一般のおじさんが配膳カートを押してやってきて、各居室にプラスチック容器に入った冷たい弁当と箸を配っていく。続いて、留置官がやかんを持って、各居室にプラスチックのお椀にやかんから味噌汁を注いで��く。
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僕はゴザの上に弁当と味噌汁のお椀を置くと、まずは味噌汁をすすってみる。味噌汁の味はかなり薄く、味噌汁というより味噌風味のお湯が適当だと思う。続いて弁当を食べる。
この日の弁当の中身は、主菜として“塩味の低級豚肉の切り身1枚”とその下に申し訳程度に敷いてある“ほんのりケチャップ味のするスパゲッティ”、副菜として“大豆と千切りされたこんにゃくを異常にしょっぱく和えたヤツ”とその隣に“半分以上片栗粉の餡が占めている肉じゃが”、お新香として“桜大根少々”に、白米であった。
弁当のおかずは全体的に味が薄く、白米が進まなかったが、食べている途中で配膳口から醤油とソースが入れられたので、豚肉に醤油をかけて無理矢理味を濃くして白米と一緒に食べた。
弁当と味噌風味のお湯を完食し、空の容器とお椀を配膳口台に置いておくと、一般のおじさんと留置官が勝手に回収してくれた。回収が終わると、一般のおじさんが、味噌風味のお湯が入っていたお椀にお茶を入れてまわっていたが、お茶もお湯寄りの味だった。
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食事が終わると、僕は床にごろんと寝転がった。ぼうっと考え事をしていると、そういえば職場に出勤の連絡をしてから、パッタリ連絡が途絶えている状態になっていることを思い出し、慌てて近くに居た留置官に外部との連絡手段はあるかと尋ねた。
留置官は“警察の検閲を介して手紙を送る”か“弁護士伝いに連絡を取ってもらう”しか方法はないと言う。しかしそうなると、病院に行く前に来ていたヤブ弁護士は追っ払ってしまったので、手紙の手段しか残されていないことになる。
僕は留置官に頼んで、便せんと封筒、切手を購入し、父親宛に『突然だけど、大麻取締法違反の容疑で捕まったから、会社の人には「詳しい事情は私も分かりませんが、息子は知人のごたごたに巻き込まれ、冤罪で捕まっているようです」みたいなこと言っといて』という趣旨の文章を綴り、留置官に渡した。手紙が届くのは最短で明後日になるそうだ。
手紙を渡した後、(一般的な日本人は、仮に不起訴になったとしても、逮捕されて留置場に入ってたってだけで犯罪者と誤解するんだろうな…)などと少し悲観的な妄想をしていたが、(不起訴なのに解雇するのは不可能だろうし、悪びれず堂々としていればいい)と気を持ち直し、一旦、未来のことを思案するのはやめておいた。
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それから��本を読んで時間を潰していると、就寝時間の1時間前、20時になり、ボールペンと本が回収される。また、20時30分になると、就寝準備のため、居室から歩いてすぐの場所に布団置き場から順番に自分の布団を居室に運び、歯磨きを行う。
運んだ布団を広げようとしていると、突然、留置官が「5番、接見。当番弁護士さん」と言う。僕はなぜ当番弁護士が来たのか分からず、「弁護士ですか? 今日断ったんですけど、どなたですかね?」と聞いたが、留置官は「分からないけど、とりあえず行って。これ、ボールペンと便せんね」と言い、僕を面会室へ連れて行く。
面会室のドアを開けると、その当番弁護士はすでに椅子に座って待っていた。弁護士はロバートの秋山似の顔で、ずんぐりした体型をしており、前に来た弁護士とは対照的に、野暮ったいスーツを着ていた。
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お互いに挨拶を済ませると、弁護士は「今日、当番弁護士が来たと思いますが、その人がこの件について『弁護士倫理に反する案件だったので、お断りしました』というメッセージを残していて、私は次の当番として待機していたんですが、どういうことか気になって来たんです」などと言う。
僕はこの弁護士に期待できる気がして、『前の当番弁護士に、「売人と友達の3人で共謀の上、大麻を所持した容疑で捕まったが、大麻は売人の車に放置された状態で見つかっており、他の証拠は見つかっていないはずなので、罪を犯しはしたが不起訴を狙いたい」と話したところ、弁護士倫理に反すると言って、引き受けを拒否された』という内容を詳細に伝えた。
弁護士は僕の話に真剣に相槌を打ちつつ、事件の内容をメモに残し終わると、「はーなるほど。それは前の弁護士が悪いですね」とはっきり言い切っていた。僕はその言葉を聞き、胸のすく思いがして、「そうですよね!いやーよかったです」などと少し興奮しながら応える。
弁護士はさらに、メモを確認しながら、「うん、なるほど…。こう言ってはなんですけど、おもしろい事案ですね。たしかに、これは不起訴を狙えると思いますよ」と嬉しいことを言うので、僕は「ありがとうございます!ちなみに、不起訴勝ち取れる確率は結構高そうですかね?」と意気揚々と尋ねると、弁護士は「まあ、50パーセントですかね」と言っていた。
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つづく
この物語はフィクションです。また、あらゆる薬物犯罪の防止・軽減を目的としています( ΦωΦ )
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kennak · 2 years ago
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韓国の群衆事故を見て「日本の満員電車で事故が起きないのって凄いんだな」という意見が見られるが、実は「満員電車のプロ」であるはずの電鉄会社も甘い見立てでとんでもない失敗をした事があるんだな。小田急にドアがデカい変な電車がいるが、あれの話である。自分は鉄オタじゃないからそんなマニアックな話じゃないので安心してくれ。因みに2014年に相模大野駅で脱線事故が起きて小田急全線不通になったが、その脱線した電車というのはこれだったんだな。 あの電車は混雑解消と遅延防止の為に作られたが、そのせいで小田急線は大混雑と遅延続出とケガ人の走る地獄エクスプレスと化したのだった…。 構造的欠陥と転倒事故の続出以前Wikipediaを確認したところ、これは停車駅が多い各駅停車用に作られたと書かれていたが(今は削除)、これは間違いで、混雑が酷い急行に使われていた。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%94%B0%E6%80%A51000%E5%BD%A2%E9%9B%BB%E8%BB%8Aところが混雑と大遅延を惹き起こし乗客に大顰蹙を買って混雑なんて殆どない各駅停車専用に左遷されたのだな。 座席を縮小させてドアを広くすれば立客のスペースが増えるから余裕が生まれるじゃん、ドアが広いから乗降も早く終わるじゃん、というのがデカドアのコンセプトだ。ところが、バカな工業デザイナーはそのドア前の広大な空間につり革も手すりも付けなかったのだ。しかもドアの上もドア自体もまっ平らなデザインにした。だから普通の電車の2倍以上、面積と収容されている人数的には4倍以上の広大な空間に、手すりにもつり革にもつかまっていない乗客が詰め込まれることになった。ラッシュ時に電車が揺れると手すりのない客の揺動というのは手すりにつかまっている客がブロックしている。でも広大な空間に誰もどこにもつかまっていないのだから、客はずっとつま先で全力で踏ん張り、揺れでよたよたし続ける事になった。強烈な苦痛だ。 当然こういう状態だから雪崩が頻繁に発生する。普通の電車なら一瞬ドドッと動く程度が、この電車の場合は人が大勢倒れるまで行ってしまう。そういうわけで、この電車が終点新宿に着いた後というのは悲惨で、千切れた腕時計、腕時計の金属バンドコマ、メガネ(踏まれてぐちゃぐちゃ)、千切れたボタン、カフス、パンプス、ハイヒールのヒール、血痕などが散乱するという状態になっていた。暴動でもあったんですか?座っていても安心できない。乗客雪崩がロングシートの方に逸れて人が降ってくる事があるからだ。メガネをしていたらイチコロである。金属フレームであったら眼窩を大きく切って出血する事を免れない。吹っ飛んだメガネも拾うのは無理で、向こう側のドア間で苦闘する乗客に蹂躙されてグチャグチャになるのを座視するしかない。雪崩に押し出された小学生は座席下のヒーター付近に押し込まれ、降車駅まで男性客の股間に立っていた。自分の場合はペンチでしか開かない鍵束の鉄リングが伸びて6の字になっていた事がある。転倒した誰かの時計のバンドが入って引っ張ってしまったのだろう。また言語学習で支給された頑丈なバインダーが二つに折れ&押されてぐちゃぐちゃになり買い直した。更に誰のだか知らぬ血がカバンや服についていた事もあった。 90年代前半は混雑が今より酷く、他の路線でもボタンや時計が落ちているという事はままあった。しかしこの電車は頻度が異常というか終点で人が捌けると必ずという頻度であった。また、ドア前の空間につり革を付けないのというのは当時は当たり前で、他の電車も同じだった。だがこの電車は構造が特殊なんだから同じように付けないと雪崩が続出するのは当たり前だ。何故こんな事をデザイナーは考えなかったのか? 遅延防止のつもりが大遅延続出混雑時に大きな駅に電車が到着すると、下りる客の邪魔になるのでドアの前の客は一旦ホームに降りなきゃいけない。この下りる人数というのは普通の電車なら2~4人程度だ。だがデカドア電車ではこれが6~10人程度になってしまう。するとこれが邪魔になって降車がなかなか進まない。更に、小田急には下北沢、登戸という、乗降客が多く��ホームが狭い駅があった。(現在は建て替えで両方とも解消)下北では狭いホームに井の頭線の橋脚がそびえるという無茶な構造、登戸は南武線乗り換え駅なのに駅が鉄橋の上にあるという造りでホームが狭い。客が多いので階段を大きくせざるをえず階段ケース横のホームがとても狭い。ここで「一旦降り」客が多いと橋脚の向こうや階段ケースの裏側から階段にくる客の流れが詰まってしまっていつまでも降車が終わらないという事になった。そして電車が出て行った後にも乗客の移動が続き、そこに次の電車が入ってくるので大変危険である。 更に乗車忌避の問題が発生した。デカドア電車では頻繁に乗客雪崩が発生して、転倒に至る事も多い。それ以外の時間ではずっと何にもつかまれずに乗客の大きな揺動に耐えて踏ん張る事になるので非常に苦痛だ。特にヒールやパンプスの女性の苦痛は余りある。更にヒールのある靴では転倒したりヒールがもげるリスクが大きくなる。ヒールがもげたら百貨店の靴修理店が開く時間まで待たねばならないから出勤できるかという問題にもなる。その為にデカドア電車が来ても乗車を見送る客が続出したのだ。この客らは降車客の移動の邪魔にもなるし、次の急行にまとめて乗るので次の急行が大混雑になる。混雑が酷いと乗降に時間が掛かるので遅れてしまう。遅れるとホームにその分乗客が溜まるので更に混雑→遅延というフィードバックが加速されてしまう。 こういう感じで、デカドア電車を先頭に遅延が常態化してしまった。「次の電車は5分遅れです」とアナウンスがあると果たしてデカドア電車で、その電車に乗って数十分デカドアサーフィンエクササイズ(転倒出血付き)するか、その後の急行で大混雑&遅刻するかを選択せねばならない。またこの為に途中駅では入場制限もしばしばしかれるようになった。 You are firedこうして多くの乗客、駅員に怨嗟と絶望と遅刻を、ミスターミニッツには靴底修理の商売繁盛を齎したカサンドラエクスプレスことデカドア電車だが、終わりは突然にやってきた。ある日を境に急行でデカドア電車が来なくなったのだ。戦力外通知、三行半である。彼は各駅停車専属に転属となっていた。小田急では各駅停車は全然混まないので、使えねー奴でも何でもいいのだ。新規投入から半年も経っていない。 小田急では大混雑する急行対策が全てであって、そんな路線で各停にしか使えない縛りの資材を抱え込んでしまった同社の悩みは幾ばくかとも思うが、見立てが甘かったのだから仕方がない。怪我したりメガネや服や時計を破壊された人の身にもなってみろと言いたい。混雑対策にはノウハウの蓄積とその参照が必要なのに銀の弾丸求めてコンセプト優先で足元をおろそかにした工業デザイナーのせいである。3日占領目指して引っ込みつかなくなった頭プーチンかよ。 その後この思い付きだけで出来た愚劣な電車はずっと各停だけで使われていたのだが、今どうなってるのかというと、つり革を付けてドアがあまり開かない改造をされて走っているようなのだ。阿呆である。完全に最初からコンセプトが破綻していたってこった。最初からやるな。 デザイナーのリサーチ不足のせいで多くのケガ人と憤怒と遅刻とふくらはぎの筋力とミスターミニッツのインカムと各停にしか使えない不良資産を産んだのがこのデカドア騒動だった。だが我々の社会はまた過去のノウハウの蓄積を軽視するようになっているように思える。失敗データベースなどにこの失敗は収録されて参照されるようにもなっていない。ゆえにまたいつ次のデカドア電車が現れるやも知れぬ。そういう時我々は声を大にしてこう言うべきである。「おめぇヒールはいてこれに乗ってみろ」
満員電車での対群衆ノウハウを忘れた鉄道会社
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kokoro-m · 4 years ago
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Be MOXIE
最近はもっぱらワンピースにハマるという原点回帰な日々だったのでアニメばかり観ていたのだが、ふと他のも観ようとNetflixをスクロールした。大好きな『シリアルキラー』をあっという間にこの間観終わったので、雰囲気を継承する感じで『ゾディアック』を観る。『セブン』やら『ソウ』っぽい空気が流れる映画がとにかく好きだ。
3日の朝、画面いっぱいに表示された"今日のおすすめ"的な作品に、MOXIE(『モキシー 〜わたしたちのムーブメント〜』)はあった。ブラックホワイトな写真に赤い字体、声を上げる姿が真っ先に浮かんで、すぐさま再生ボタンを押した。また革命の瞬間に出会えることを期待して。
来世は英語圏の学生になりたいと心の底から思う。どれほどまで私服登校の自由な姿に憧れてForever21でチェックシャツを買ったことか。ただそれも外から見た理想が大きくて、実際はどこにでも各々の問題がある。作品中に湧き立つあらゆる怒りに対して、ヴィヴィアンのように部屋で立ち尽くしてしまった。一時停止しては溜息をつき、勇敢な展開になれば指の骨を鳴らすほどに喜びを握りしめた。というか、セスは、何処を探せばいるのでしょうか。偶然隣の席がセスみたいなエンジェルである世界線をこれから創造したい。
私が高校生だった頃、全くと言っていいほど社会や世界情勢やらフェミニズムやらに興味がなくて、朝のニュースは占いときょうのわんこしか見たくなかった。学校では力仕事は勿論男子の仕事だと思っていたし、女子を陰でランキングされていることも、その中に自分はいるのかな、と内容ばかり気になっていたり、ふざけてスカートを履いてみせる男子のおちゃらけ具合も面白いと思っていた。この間、女子生徒はうなじを見せたらいけない、と記事を目にしたけれど、あれは夢の中の話であってほしい。
根強く積み重なっていた"普通"があまりに巨大な壁だと気づいたのは、高校を卒業した後のことだった。何だかもしかしてだけど、私はなめられているのかな、と感じてしまう瞬間が多くなったから。女の子だから荷物を持つ、女の子だから先にどうぞ、女の子だからここは払わなくていいよ。どうして私も払っちゃダメなんだろう、たったの五百円ほどのお茶代を力ずくで止められても何も感動しなかったし、いつまでもおやつ代三百円で渋る子供のように扱われているようで凄くむしゃくしゃした。逆も然りで、お前は男みたいだよな、女の子として見たことがない、男みたいな口調するなよ。私は女の子であることを選ぶ前に、親がつけてくれた一人の人間としての名前を背負って生きているのに。性別に対しての優しさもハンデも、批評も頼んでいなかった。どちらか一方の丸を選ばなければ失格するゲームを、もしかして日常でやっていたのだっけ?塵も積もれば山となる、それ以降私の頭の中にはハテナばかりが住み着いた。ボーイッシュ、な格好をしている子にも好みと趣向があって、ガーリー、な格好をしている子にもプライドと意志がある。自分よりも〇〇な人、を無意識的に判別してしまっていたと気付いた。無邪気で無遠慮で無関心だった学生時代、私は傷つき傷つけられ、そして確実に傷つけていた。猛省を繰り返して、学びを手に入れたかった。しっかりとした理解を得る前に、なんのことも妨げる権利はない。途端に私は、途方に暮れた。世界はとんでもなく広くて、多様だったから。海外に旅行した時の高揚感とあのやみつきになる空気は、あまりに気付きが多すぎて頭がパンクしてたのかもしれない。帰ってきて��りを見渡すと、その違いは瞭然で、それでも何故自分の国はどうして、と思わなきゃいけないのか、悲しくなった。
「If you're doing nothing, you're part of the problem.」
私も常にそう思っている。MOXIEではクラスの中で発言される台詞だった。人に聞く前に調べなさい、とよく母が言っていた。知らずに対抗する前に、知ってから理屈を組み立てるでも何でもいい。ムーブメントをしたり、文字で戦ったり、考えを広げることは、誇りを守ることだと思っている。私は私の誇りを失わないように、自分が生きていかなきゃいけない世の中を、少しでも優しくしたい。バスの前の人が定期を落としたら当然拾って渡すように、お釣りが多かったら返すように、服にゴミがついていたらとってあげるように、優しい当たり前を作りたい。どんな人に対してでも、どんな性別に対してでも。
何かに対して興奮するとつい口調が強くなったり、聞いてほしいあまりに捲し立ててしまいがちで、ただ苦い顔はさせたくない。こんまりさんの言葉を比喩に借りさせてもらえば、ただ少し世界には、ときめかない風潮が多くて、それを少し、磨いては生きやすくならないかな、と希望を提案し続けたいだけで。毎度書きやすい話し口調で文体は滅茶苦茶かもしれないが、日々のときめきを、あらゆる人への差別のない、健やかな未来に飛ばせるようにまた決心した朝の、例によって私の独り言だった。
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haruhara-san · 4 years ago
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7/28(水)→7/29(木)
日記を書き上げるとまずパリにいる槻舘さんに送る。たのしみにしてくれてる。すぐにメッセージが既読になって1分後くらいには「続きを楽しみにしています❤️」と返ってくる。文章を読むのが早い。修正が必要なときは即座にメッセージが届く。リアルタイム校正。昨日書いた日記では、ジェノベーゼは少し食べたとのこと。
7/28は帰国の日。早朝にソファベッド���目が覚める。ここはどこ? と思う。少しずつ前夜の記憶が蘇る。どうしてちゃんとここに寝てるのだろうと思う。iPhoneを探すけれど見つからない。本当に見つからない。ここにはないだろうと思ったソファベッドを折り畳むスペースの奥に落ちてた。見つけた頃には目が覚める。シャワーを浴びた。キッチンに置いてあった前夜の残り物のパンなどを少しずつつまみながら各方面からのメールに返信をしていく。まず荒木さんが起きてきて、そのあとは確か槻舘さん、川村さんの順番。昨夜の私の寝姿を撮った写真を見せてくれる。謝る。みなさん笑ってくれる。槻舘さんはこの朝も珈琲を淹れてくれる。私がパソコンにメールを打ち込んでる間に皆さんが朝食を済ませていく。お顔を整えながら槻舘さんがちなみに今日は何時に出ますか? と聞く。11時に出ることに。その時間に合わせてトランクの整理をして身支度を整える。飛行機の時間は19時だから空港には17時に到着目標。それまでの間に念願だったシネマテーク・フランセーズに連れて行ってもらう予定。これまで私が預かってた鍵を川村さんに託す。川村さんはもうしばらくパリに滞在予定。今度は川村さんが鍵の練習。この日記を書いてたらさみしくなってきた。その時はわからなかったけれどさみしかったのだと思う。
回数券がなくなったので、駅の券売機で乗車券の往復分と、槻舘さんに勧められて空港までのバスの乗車券を購入。川村さんもなぜか空港まで見送ってくれると言う。槻舘さんが、え、本当に行くんですか? と念押ししてる。川村さんは行きますと言う。電車を乗り継ぐ。シネマテークの最寄りの駅は工事中のため、手前の駅で降車。そこから一駅分歩く。しばらくしたところであれですよと槻舘さんが教えてくれる。これまで写真などでも見たことがなかったから、ああこれがシネマテークと思った。立派な建物だった。ジョルジュ・メリエス展の大きな看板も見える。入口の人にiPhoneで検査陰性の証明を見せて中へ。荒木さんと川村さんがトイレに行く。槻舘さんはシネマテークにお知り合いがいるらしく、受付の人から4人分の展示鑑賞チケットを受け取って渡してくれる。私もやっぱりトイレに行きたくなり、向かう。トイレを出たところに『大人は判ってくれない』の日本版の巨大なポスターが飾られていて圧倒される。荒木さんに前に立ってもらって記念撮影。ジャン=ピエール・レオーと同じポーズをしてほしいとお願いしたら、振り返って見上げて確認しながら少しずつ調整してくれた。視線が左上だと槻舘さんからも演出が入る。エレベーターに乗って階上の展示室へ。メリエス展、超おもしろい。行きすぎた人たちが映画の歴史を作ってきたことを思う。競争に敗れて映画の発明者になれなかったエジソンのキネトコープの実物も見られて感動。メリエスの作品を大きなスクリーンで見ながら笑った。この間、川村さんはご自身の会社の方の送別会の時間だったらしく、iPhoneでずっと参加してる。イヤホンを忘れたみたいで、メリエス展に送別会の音が微かに混ざって聴こえてくる。どこにいるか見えなくなった川村さんを残して先に展示室を出て2階の書店へ。『月世界旅行』のエコバックと、槻舘さんはジャック・リヴェットのエコバッグを推してくれたけれどジム・ジャームッシュの映画の歴代の主人公たちがかわいく描かれたのに惹かれてそちらを購入。1階のカフェレストランへ。前夜のジェノベーゼが効いたのか荒木さんは食事は頼まずにドリンクだけ、槻舘さんと私はお肉のランチプレートを注文してテラス席で食べた。ビールも飲んだ。途中、槻舘さんを見かけて声をかけてくる人たち。一人はシネマテークのたぶんトップの方。その方が今日のチケットを用意してくれたと知って恐縮。川村さんも合流してランチ。書店でメリエス作品のブルーレイディスクを買ってた。私も買えばよかった。
食事を終えて駅までまた歩く。するとまた「Nanako?」と槻舘さんに気づいて声をかける人たち。顔が広い。地下鉄に乗って、何の話だったか忘れたけれど何かで盛り上がってる間に乗り換え駅を通過。引き返さずに迂回して元の駅までそのまま向かうことに。途中の乗り換えホームで、ああ、この人はきっとみんなが言ってたスリの人だろうとわかる人が近くに立つ。そちらに体を向けてたら大丈夫だろうと思って目は合わせないようにしつつ電車を待つ。少し時間がかかって槻舘さんの部屋に到着。急いで最後の帰り支度。こういう時は絶対に忘れ物をするからあちこち隈なくチェックする(あとで槻舘さんから髭剃りの写真が送られてきた。やっぱり忘れてた)。土産品を入れる用のバッグを槻舘さんが貸してくれたけれど小物が多かったからかトランク一つで大丈夫だった。荒木さんはトランクと借りた大きなバッグ。名残惜しくして���時間もなく出発。川村さんが荒木さんの荷物を運んでくれる。オペラ座のある駅まで電車で移動。ちょうど空港行きのバスが停車してる。槻舘さんとお別れの挨拶。切り返しながら荒木さんと槻舘さんの写真をそれぞれ撮った。バスに乗り込む。手を振りながら槻舘さんは遠ざかっていった。最後までかっこよかった。
空港までの移動の時間、荒木さんはずっと寝てた。川村さんと二人で長く話す。空港に到着。降り場から空港に入れそうなドアは見当たるけれど開かない。近くを通ったこどもたちがあっちだよと教えてくれる。入ろうとしたら入口に警備の人がいて、航空チケットの確認をしてる。川村さんは中にも入れないとわかる。到着口でバスを降りて、中に入れなくて、どうやってまた戻るのか心配だったけれど、川村さんは大丈夫だと言う。飛行機の時間まで一緒にいられると思ってたけれど急なお別れ。記念に川村さんと荒木さんの写真を撮った。手を振りつつ中へ。ガラスの向こうに見える川村さんの姿が遠ざかっていく。さみしいねと荒木さんに言う。荒木さんもさみしいですと言う。まずトイレに行きたくなって二人で探す。まず私が荷物番をすることにして、荒木さんが先に入っていく。ぼんやり辺りを眺めてたら川村さんの姿が見える。手を振って知らせる。川村さんは入れましたと言う。どうやらどこにもタクシーやバスへの乗り場がなかったらしく、何とかして中に入ってきたとのこと。川村さんに荷物番を代わってもらってトイレへ。出てきたら荒木さんがうれしそうに川村さんと話してる。航空会社のカウンターでトランクを預けてカフェでゆっくりすることに。飛行機に乗ったらすぐに夕食が出る時間だったけれど、荒木さんは少しお腹が空いたみたいでサラダを入念に選んで購入。私と川村さんはビール。なぜか大きな生ビールが3つも出てくる。川村さんが2杯飲んでくれた。写真を撮って槻舘さんに送る。しばらく3人で話した。今度こそ本当にお別れ。最後にもう一度記念撮影。手を振った。
飛行機は行きと同じくらい空いてるかと思ったけれど、よく見ると私服の添乗員らしき人たちが窓際の席にずらっと座ってる。研修か何かかもしれない。行きに荒木さんの誕生日を祝ってくれた人たちがいたら映画祭の結果を伝えられると思ったけれど、見かけなかった。後で会社宛にお礼のメールを送ろうと思ったことをこの日記を書いてて思い出した。飛行機が上空に上がってすぐに夕食が出る。カレーが好きな荒木さんはカレーを選ぶかと思ったらお肉を選んでた。私はカレー。食後すぐに荒木さんは睡眠。私は「日記は書いたんすか?」の槻舘さんのプレッシャーを受けてパソコンを機内に持ち込んでいたため、執筆。頭がぼんやりして全然はかどらない。機内で使用できるwi-fiを購入したけれど、Tumblrのページも開かないくらいに遅い。ネットは諦めてワード文書を開いて下書きをするけれど、10分で1行くらいのペース。しばらくしてパソコンを閉じた。映画も何か見たかもしれない。どう過ごしてたかをほとんど覚えてない。眠らないのが私だけだったみたいで、ちょくちょく添乗員の人が他の席を使って横になってもいいですよと声をかけにきてくれる。行きと違って機内に緊張感があったからそのまま到着まで椅子に座ってた。そのまま羽田空港に着陸。
無事に日本に到着したことを槻舘さんと川村さんにメッセンジャーで伝える。covid19に対しての検査や手続きは想像してたよりもスムーズだった。もっとすごいのを覚悟してた。成田空港だとまた違ったりするのかもしれない。2時間ほどで到着ロビーに出られた。荒木さんの俳優賞の賞状だけ渡そうと思ってトランクから出す。荒木さんのカバンに無理やり入れようとしたけれど、やめた方がよさそうな音がしたので、まとめて持ち帰ることに。最後にもう一度持ってもらって記念撮影だけした。荒木さんとお別れ。遠くまで手を振った。
家までの帰り道、トランクを引きながら『春原さんのうた』の撮影場所でもあるキノコヤの前を通った。Closedの札が下がってる。このあとは自主隔離でしばらく家から出られなから渡せないと思い、観客賞の賞状を窓際に置いた。店主の黒川由美子さんに置いておきますとメッセージを送った。ちょうど夕日がきれいな時間だった。川沿いを歩いて帰った。
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toubi-zekkai · 4 years ago
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厚着紳士
 夜明けと共に吹き始めた強い風が乱暴に街の中を掻き回していた。猛烈な嵐到来の予感に包まれた私の心は落ち着く場所を失い、未だ薄暗い部屋の中を一人右往左往していた。  昼どきになると空の面は不気味な黒雲に覆われ、強面の風が不気味な金切り声を上げながら羊雲の群れを四方八方に追い散らしていた。今にも荒れた空が真っ二つに裂けて豪雨が降り注ぎ蒼白い雷の閃光とともに耳をつんざく雷鳴が辺りに轟きそうな気配だったが、一向に空は割れずに雨も雷も落ちて来はしなかった。半ば待ち草臥れて半ば裏切られたような心持ちとなって家を飛び出した私はあり合わせの目的地を決めると道端を歩き始めた。
 家の中に居た時分、壁の隙間から止め処なく吹き込んで来る冷たい風にやや肌寒さを身に感じていた私は念には念を押して冬の格好をして居た。私は不意に遭遇する寒さと雷鳴と人間というものが大嫌いな人間だった。しかし家の玄関を出てしばらく歩いてみると暑さを感じた。季節は四月の半ばだから当然である。だが暑さよりもなおのこと強く肌身に染みているのは季節外れの格好をして外を歩いている事への羞恥心だった。家に戻って着替えて来ようかとも考えたが、引き返すには惜しいくらいに遠くまで歩いて来てしまったし、つまらない羞恥心に左右される事も馬鹿馬鹿しく思えた。しかしやはり恥ずかしさはしつこく消えなかった。ダウンジャケットの前ボタンを外して身体の表面を涼風に晒す事も考えたが、そんな事をするのは自らの過ちを強調する様なものでなおのこと恥ずかしさが増すばかりだと考え直した。  みるみると赤い悪魔の虜にされていった私の視線は自然と自分の同族を探し始めていた。この羞恥心を少しでも和らげようと躍起になっていたのだった。併せて薄着の蛮族達に心中で盛大な罵詈雑言を浴びせ掛けることも忘れなかった。風に短いスカートの裾を靡かせている女を見れば「けしからん破廉恥だ」と心中で眉をしかめ、ポロシャツの胸襟を開いてがに股で歩いている男を見れば「軟派な山羊男め」と心中で毒づき、ランニングシャツと短パンで道をひた向きに走る男を見れば「全く君は野蛮人なのか」と心中で断罪した。蛮族達は吐いて捨てる程居るようであり、片時も絶える事無く非情の裁きを司る私の目の前に現れた。しかし一方肝心の同志眷属とは中々出逢う事が叶わなかった。私は軽薄な薄着蛮族達と擦れ違うばかりの状況に段々と言い知れぬ寂寥の感を覚え始めた。今日の空が浮かべている雲の表情と同じように目まぐるしく移り変わって行く街色の片隅にぽつ念と取り残されている季節外れの男の顔に吹き付けられる風は全く容赦がなかった。  すると暫くして遠く前方に黒っぽい影が現れた。最初はそれが何であるか判然としなかったが、姿が近付いて来るにつれて紺のロングコートを着た中年の紳士だという事が判明した。厚着紳士の顔にはその服装とは対照的に冷ややかで侮蔑的な瞳と余情を許さない厳粛な皺が幾重も刻まれていて、風に靡く薄く毛の細い頭髪がなおのこと厳しく薄ら寒い印象に氷の華を添えていた。瞬く間に私の身内を冷ややかな緊張が走り抜けていった。強張った背筋は一直線に伸びていた。私の立場は裁く側から裁かれる側へと速やかに移行していた。しかし同時にそんな私の顔にも彼と同じ冷たい眼差しと威厳ある皺がおそらくは刻まれて居たのに違いない。私の面持ちと服装に疾風の如く視線を走らせた厚着紳士の瞳に刹那ではあるが同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情が浮かんでいた。  かくして二人の孤独な紳士はようやく相まみえたのだった。しかし紳���たる者その感情を面に出すことをしてはいけない。笑顔を見せたり握手をする等は全くの論外だった。寂しく風音が響くだけの沈黙の内に二人は互いのぶれない矜持を盛大に讃え合い、今後ともその厚着ダンディズムが街中に蔓延る悪しき蛮習に負けずに成就する事を祈りつつ、何事も無かったかの様に颯然と擦れ違うと、そのまま振り返りもせずに各々の目指すべき場所へと歩いて行った。  名乗りもせずに風と共に去って行った厚着紳士を私は密かな心中でプルースト君と呼ぶ事にした。プルースト君と出逢い、列風に掻き消されそうだった私の矜持は不思議なくらい息を吹き返した。羞恥心の赤い炎は青く清浄な冷や水によって打ち消されたのだった。先程まで脱ぎたくて仕方のなかった恥ずかしいダウンジャケットは紳士の礼服の風格を帯び、私は風荒れる街の道を威風堂々と闊歩し始めた。  しかし道を一歩一歩進む毎に紳士の誇りやプルースト君の面影は嘘のように薄らいでいった。再び羞恥心が生い茂る雑草の如く私の清らかな魂の庭園を脅かし始めるのに大して時間は必要無かった。気が付かないうちに恥ずかしい事だが私はこの不自然な恰好が何とか自然に見える方法を思案し始めていた。  例えば私が熱帯や南国から日本に遣って来て間もない異国人だという設定はどうだろうか?温かい国から訪れた彼らにとっては日本の春の気候ですら寒く感じるはずだろう。当然彼らは冬の格好をして外を出歩き、彼らを見る人々も「ああ彼らは暑い国の人々だからまだ寒く感じるのだな」と自然に思うに違いない。しかし私の風貌はどう見ても平たい顔の日本人であり、彼らの顔に深々と刻まれて居る野蛮な太陽の燃える面影は何処にも見出す事が出来無かった。それよりも風邪を引いて高熱を出して震えている病人を装った方が良いだろう。悪寒に襲われながらも近くはない病院へと歩いて行かねばならぬ、重苦を肩に背負った病の人を演じれば、見る人は冬の格好を嘲笑うどころか同情と憐憫の眼差しで私を見つめる事に違いない。こんな事ならばマスクを持ってくれば良かったが、マスク一つを取りに帰るには果てしなく遠い場所まで歩いて来てしまった。マスクに意識が囚われると、マスクをしている街の人間の多さに気付かされた。しかし彼らは半袖のシャツにマスクをしていたりスカートを履きながらマスクをしている。一体彼らは何の為にマスクをしているのか理解に苦しんだ。  暫くすると、私は重篤な病の暗い影が差した紳士見習いの面持ちをして難渋そうに道を歩いていた。それは紳士である事と羞恥心を軽減する事の折衷策、悪く言うならば私は自分を誤魔化し始めたのだった。しかしその効果は大きいらしく、擦れ違う人々は皆同情と憐憫の眼差しで私の顔を伺��ているのが何となく察せられた。しかしかの人々は安易な慰めを拒絶する紳士の矜持をも察したらしく私に声を掛けて来る野暮な人間は誰一人として居なかった。ただ、紐に繋がれて散歩をしている小さな犬がやたらと私に向かって吠えて来たが、所詮は犬や猫、獣の類にこの病の暗い影が差した厚着紳士の美学が理解出来るはずも無かった。私は子犬に吠えられ背中や腋に大量の汗を掻きながらも未だ誇りを失わずに道を歩いていた。  しかし度々通行人達の服装を目にするにつれて、段々と私は自分自身が自分で予想していたよりは少数部族では無いという事に気が付き始めていた。歴然とした厚着紳士は皆無だったが、私のようにダウンを着た厚着紳士見習い程度であったら見つける事もそう難しくはなかった。恥ずかしさが少しずつ消えて無くなると抑え込んでいた暑さが急激に肌を熱し始めた。視線が四方に落ち着かなくなった私は頻りと人の視線を遮る物陰を探し始めた。  泳ぐ視線がようやく道の傍らに置かれた自動販売機を捉えると、駆けるように近付いて行ってその狭い陰に身を隠した。恐る恐る背後を振り返り誰か人が歩いて来ないかを確認すると運悪く背後から腰の曲がった老婆が強風の中難渋そうに手押し車を押して歩いて来るのが見えた。私は老婆の間の悪さに苛立ちを隠せなかったが、幸いな事に老婆の背後には人影が見られなかった。あの老婆さえ遣り過ごしてしまえばここは人々の視線から完全な死角となる事が予測出来たのだった。しかしこのまま微動だにせず自動販売機の陰に長い間身を隠しているのは怪し過ぎるという思いに駆られて、渋々と歩み出て自動販売機の目の前に仁王立ちになると私は腕を組んで眉間に深い皺を作った。買うべきジュースを真剣に吟味選抜している紳士の厳粛な態度を装ったのだった。  しかし風はなお強く老婆の手押し車は遅々として進まなかった。自動販売機と私の間の空間はそこだけ時間が止まっているかのようだった。私は緊張に強いられる沈黙の重さに耐えきれず、渋々ポケットから財布を取り出し、小銭を掴んで自動販売機の硬貨投入口に滑り込ませた。買いたくもない飲み物を選ばさられている不条理や屈辱感に最初は腹立たしかった私もケース内に陳列された色取り取りのジュース缶を目の前にしているうちに段々と本当にジュースを飲みたくなって来てその行き場の無い怒りは早くボタンを押してジュースを手に入れたいというもどかしさへと移り変わっていった。しかし強風に負けじとか細い腕二つで精一杯手押し車を押して何とか歩いている老婆を責める事は器量甚大懐深き紳士が為す所業では無い。そもそも恨むべきはこの強烈な風を吹かせている天だと考えた私は空を見上げると恨めしい視線を天に投げ掛けた。  ようやく老婆の足音とともに手押し車が地面を擦る音が背中に迫った時、私は満を持して自動販売機のボタンを押した。ジュースの落下する音と共に私はペットボトルに入ったメロンソーダを手に入れた。ダウンの中で汗を掻き火照った身体にメロンソーダの冷たさが手の平を通して心地よく伝わった。暫くの間余韻に浸っていると老婆の手押し車が私の横に現れ、みるみると通り過ぎて行った。遂に機は熟したのだった。私は再び自動販売機の物陰に身を隠すと念のため背後を振り返り人の姿が見えない事を確認した。誰も居ないことが解ると急ぐ指先でダウンジャケットのボタンを一つまた一つと外していった。最後に上から下へとファスナーが降ろされると、うっとりとする様な涼しい風が開けた中のシャツを通して素肌へと心地良く伝わって来た。涼しさと開放感に浸りながら手にしたメロンソーダを飲んで喉の渇きを潤した私は何事も無かったかのように再び道を歩き始めた。  坂口安吾はかの著名な堕落論の中で昨日の英雄も今日では闇屋になり貞淑な未亡人も娼婦になるというような意味の事を言っていたが、先程まで厚着紳士見習いだった私は破廉恥な軟派山羊男に成り下がってしまった。こんな格好をプルースト君が見たらさぞかし軽蔑の眼差しで私を見詰める事に違いない。たどり着いた駅のホームの長椅子に腰をかけて、何だか自身がどうしようもなく汚れてしまったような心持ちになった私は暗く深く沈み込んでいた。膝の上に置かれた飲みかけのメロンソーダも言い知れぬ哀愁を帯びているようだった。胸を内を駆け巡り始めた耐えられぬ想いの脱出口を求めるように視線を駅の窓硝子越しに垣間見える空に送ると遠方に高く聳え立つ白い煙突塔が見えた。煙突の先端から濛々と吐き出される排煙が恐ろしい程の速さで荒れた空の彼岸へと流されている。  耐えられぬ思いが胸の内を駆け駅の窓硝子越しに見える空に視線を遣ると遠方に聳える白い煙突塔から濛々と吐き出されている排煙が恐ろしい速度で空の彼岸へと流されている様子が見えた。目には見えない風に流されて行く灰色に汚れた煙に対して、黒い雲に覆われた空の中に浮かぶ白い煙突塔は普段青い空の中で見ている雄姿よりもなおのこと白く純潔に光り輝いて見えた。何とも言えぬ気持の昂ぶりを覚えた私は思わずメロンソーダを傍らに除けた。ダウンジャケットの前ボタンに右手を掛けた。しかしすぐにまた思い直すと右手の位置を元の場所に戻した。そうして幾度となく決意と逡巡の間を行き来している間に段々と駅のホーム内には人間が溢れ始めた。強風の影響なのか電車は暫く駅に来ないようだった。  すると駅の階段を昇って来る黒い影があった。その物々しく重厚な風貌は軽薄に薄着を纏った人間の群れの中でひと際異彩を放っている。プルースト君だった。依然として彼は分厚いロングコートに厳しく身を包み込み、冷ややかな面持ちで堂々と駅のホームを歩いていたが、薄い頭髪と額には薄っすらと汗が浮かび、幅広い額を包むその辛苦の結晶は天井の蛍光灯に照らされて燦燦と四方八方に輝きを放っていた。私にはそれが不撓不屈の王者だけが戴く栄光の冠に見えた。未だ変わらずプルースト君は厚着紳士で在り続けていた。  私は彼の胸中に宿る鋼鉄の信念に感激を覚えると共に、それとは対照的に驚く程簡単に退転してしまった自分自身の脆弱な信念を恥じた。俯いて視線をホームの床に敷き詰められた正方形タイルの繋ぎ目の暗い溝へと落とした。この惨めな敗残の姿が彼の冷たい視線に晒される事を恐れ心臓から足の指の先までが慄き震えていた。しかしそんな事は露とも知らぬプルースト君はゆっくりとこちらへ歩いて来る。迫り来る脅威に戦慄した私は慌ててダウンのファスナーを下から上へと引き上げた。紳士の体裁を整えようと手先を闇雲に動かした。途中ダウンの布地が間に挟まって中々ファスナーが上がらない問題が浮上したものの、結局は何とかファスナーを上まで閉め切った。続けてボタンを嵌め終えると辛うじて私は張りぼてだがあの厚着紳士見習いの姿へと復活する事に成功した。  膝の上に置いてあった哀愁のメロンソーダも何となく恥ずかしく邪魔に思えて、隠してしまおうとダウンのポケットの中へとペットボトルを仕舞い込んでいた時、華麗颯爽とロングコートの紺色の裾端が視界の真横に映り込んだ。思わず私は顔を見上げた。顔を上方に上げ過ぎた私は天井の蛍光灯の光を直接見てしまった。眩んだ目を閉じて直ぐにまた開くとプルースト君が真横に厳然と仁王立ちしていた。汗ばんだ蒼白い顔は白い光に包まれてなおのこと白く、紺のコートに包まれた首から上は先程窓から垣間見えた純潔の白い塔そのものだった。神々しくさえあるその立ち姿に畏敬の念を覚え始めた私の横で微塵も表情を崩さないプルースト君は優雅な動作で座席に腰を降ろすとロダンの考える人の様に拳を作った左手に顎を乗せて対岸のホームに、いやおそらくはその先の彼方にある白い塔にじっと厳しい視線を注ぎ始めた。私は期待を裏切らない彼の態度及び所作に感服感激していたが、一方でいつ自分の棄教退転が彼に見破られるかと気が気ではなくダウンジャケットの中は冷や汗で夥しく濡れ湿っていた。  プルースト君が真実の威厳に輝けば輝く程に、その冷たい眼差しの一撃が私を跡形もなく打ち砕くであろう事は否応無しに予想出来る事だった。一刻も早く電車が来て欲しかったが、依然として電車は暫くこの駅にはやって来そうになかった。緊張と沈黙を強いられる時間が二人の座る長椅子周辺を包み込み、その異様な空気を察してか今ではホーム中に人が溢れ返っているのにも関わらず私とプルースト君の周りには誰一人近寄っては来なかった。群衆の騒めきでホーム内は煩いはずなのに不思議と彼らの出す雑音は聞こえなかった。蟻のように蠢く彼らの姿も全く目に入らず、沈黙の静寂の中で私はただプルースト君の一挙手に全神経を注いでいた。  すると不意にプルースト君が私の座る右斜め前に視線を落とした。突然の動きに驚いて気が動転しつつも私も追ってその視線の先に目を遣った。プルースト君は私のダウンジャケットのポケットからはみ出しているメロンソーダの頭部を見ていた。私は愕然たる思いに駆られた。しかし今やどうする事も出来ない。怜悧な��考力と電光石火の直観力を併せ持つ彼ならばすぐにそれが棄教退転の証拠だという事に気が付くだろう。私は半ば観念して恐る恐るプルースト君の横顔を伺った。悪い予感は良く当たると云う。案の定プルースト君の蒼白い顔の口元には哀れみにも似た冷笑が至極鮮明に浮かんでいた。  私はというとそれからもう身を固く縮めて頑なに瞼を閉じる事しか出来なかった。遂に私が厚着紳士道から転がり落ちて軟派な薄着蛮族の一員と成り下がった事を見破られてしまった。卑怯千万な棄教退転者という消す事の出来ない烙印を隣に座る厳然たる厚着紳士に押されてしまった。  白い煙突塔から吐き出された排煙は永久に恥辱の空を漂い続けるのだ。あの笑みはかつて一心同体であった純白の塔から汚れてしまった灰色の煙へと送られた悲しみを押し隠した訣別の笑みだったのだろう。私は彼の隣でこのまま電車が来るのを待ち続ける事が耐えられなくなって来た。私にはプルースト君と同じ電車に乗る資格はもう既に失われているのだった。今すぐにでも立ち上がってそのまま逃げるように駅を出て、家に帰ってポップコーンでも焼け食いしよう、そうして全てを忘却の風に流してしまおう。そう思っていた矢先、隣のプルースト君が何やら慌ただしく動いている気配が伝わってきた。私は薄目を開いた。プルースト君はロングコートのポケットの中から何かを取り出そうとしていた。メロンソーダだった。驚きを隠せない私を尻目にプルースト君は渇き飢えた飼い豚���ようにその薄緑色の炭酸ジュースを勢い良く飲み始めた。みるみるとペットボトルの中のメロンソーダが半分以上が無くなった。するとプルースト君は下品極まりないげっぷを数回したかと思うと「暑い、いや暑いなあ」と一人小さく呟いてコートのボタンをそそくさと外し始めた。瞬く間にコートの前門は解放された。中から汚い染みの沢山付着した白いシャツとその白布に包まれただらしのない太鼓腹が堂々と姿を現した。  私は暫くの間呆気に取られていた。しかしすぐに憤然と立ち上がった。長椅子に座ってメロンソーダを飲むかつてプルースト君と言われた汚物を背にしてホームの反対方向へ歩き始めた。出来る限りあの醜悪な棄教退転者から遠く離れたかった。暫く歩いていると、擦れ違う人々の怪訝そうな視線を感じた。自分の顔に哀れな裏切り者に対する軽侮の冷笑が浮かんでいる事に私は気が付いた。  ホームの端に辿り着くと私は視線をホームの対岸にその先の彼方にある白い塔へと注いた。黒雲に覆われた白い塔の陰には在りし日のプルースト君の面影がぼんやりとちらついた。しかしすぐにまた消えて無くなった。暫くすると白い塔さえも風に流れて来た黒雲に掻き消されてしまった。四角い窓枠からは何も見え無くなり、軽薄な人間達の姿と騒めきが壁に包まれたホーム中に充満していった。  言い知れぬ虚無と寂寥が肌身に沁みて私は静かに両の瞳を閉じた。周囲の雑音と共に色々な想念が目まぐるしく心中を通り過ぎて行った。プルースト君の事、厚着紳士で在り続けるという事、メロンソーダ、白い塔…、プルースト君の事。凡そ全てが雲や煙となって無辺の彼方へと押し流されて行った。真夜中と見紛う暗黒に私の全視界は覆われた。  間もなくすると闇の天頂に薄っすらと白い点が浮かんだ。最初は小さく朧げに白く映るだけだった点は徐々に膨張し始めた。同時に目も眩む程に光り輝き始めた。終いには白銀の光を溢れんばかりに湛えた満月並みの大円となった。実際に光は丸い稜線から溢れ始めて、激しい滝のように闇の下へと流れ落ち始めた。天頂から底辺へと一直線に落下する直瀑の白銀滝は段々と野太くなった。反対に大円は徐々に縮小していって再び小さな点へと戻っていった。更にはその点すらも闇に消えて、視界から見え無くなった直後、不意に全ての動きが止まった。  流れ落ちていた白銀滝の軌跡はそのままの光と形に凝固して、寂滅の真空に荘厳な光の巨塔が顕現した。その美々しく神々しい立ち姿に私は息をする事さえも忘れて見入った。最初は塔全体が一つの光源体の様に見えたが、よく目を凝らすと恐ろしく小さい光の結晶が高速で点滅していて、そうした極小微細の光片が寄り集まって一本の巨塔を形成しているのだという事が解った。その光の源が何なのかは判別出来なかったが、それよりも光に隙間無く埋められている塔の外壁の内で唯一不自然に切り取られている黒い正方形の個所がある事が気になった。塔の頂付近にその不可解な切り取り口はあった。怪しみながら私はその内側にじっと視線を集中させた。  徐々に瞳が慣れて来ると暗闇の中に茫漠とした人影の様なものが見え始めた。どうやら黒い正方形は窓枠である事が解った。しかしそれ以上は如何程目を凝らしても人影の相貌は明確にならなかった。ただ私の方を見ているらしい彼が恐ろしい程までに厚着している事だけは解った。あれは幻の厚着紳士なのか。思わず私は手を振ろうとした。しかし紳士という言葉の響きが振りかけた手を虚しく元の位置へと返した。  すると間も無く塔の根本周辺が波を打って揺らぎ始めた。下方からから少しずつ光の塔は崩れて霧散しだした。朦朧と四方へ流れ出した光群は丸く可愛い尻を光らせて夜の河を渡っていく銀蛍のように闇の彼方此方へと思い思いに飛んで行った。瞬く間に百千幾万の光片が暗闇一面を覆い尽くした。  冬の夜空に散りばめられた銀星のように暗闇の満天に煌く光の屑は各々少しずつその輝きと大きさを拡大させていった。間もなく見つめて居られ無い程に白く眩しくなった。耐えられ無くなった私は思わず目を見開いた。するとまた今度は天井の白い蛍光灯の眩しさが瞳を焼いた。いつの間にか自分の顔が斜め上を向いていた事に気が付いた。顔を元の位置に戻すと、焼き付いた白光が徐々に色褪せていった。依然として変わらぬホームの光景と。周囲の雑多なざわめきが目と耳に戻ると、依然として黒雲に覆い隠されている窓枠が目に付いた。すぐにまた私は目を閉じた。暗闇の中をを凝視してつい先程まで輝いていた光の面影を探してみたが、瞼の裏にはただ沈黙が広がるばかりだった。  しかし光り輝く巨塔の幻影は孤高の紳士たる決意を新たに芽生えさせた。私の心中は言い知れない高揚に包まれ始めた。是が非でも守らなければならない厚着矜持信念の実像をこの両の瞳で見た気がした。すると周囲の雑音も不思議と耳に心地よく聞こえ始めた。  『この者達があの神聖な光を見る事は決して無い事だろう。あの光は選ばれた孤高の厚着紳士だけが垣間見る事の出来る祝福の光なのだ。光の巨塔の窓に微かに垣間見えたあの人影はおそらく未来の自分だったのだろう。完全に厚着紳士と化した私が現在の中途半端な私に道を反れることの無いように暗示訓戒していたに違いない。しかしもはや誰に言われなくても私が道を踏み外す事は無い。私の上着のボタンが開かれる事はもう決して無い。あの白い光は私の脳裏に深く焼き付いた』  高揚感は体中の血を上気させて段々と私は喉の渇きを感じ始めた。するとポケットから頭を出したメロンソーダが目に付いた。再び私の心は激しく揺れ動き始めた。  一度は目を逸らし二度目も逸らした。三度目になると私はメロンソーダを凝視していた。しかし迷いを振り払うかの様に視線を逸らすとまたすぐに前を向いた。四度目、私はメロンソーダを手に持っていた。三分の二以上減っていて非常に軽い。しかしまだ三分の一弱は残っている。ペットボトルの底の方で妖しく光る液体の薄緑色は喉の渇き切った私の瞳に避け難く魅惑的に映った。  まあ、喉を潤すぐらいは良いだろう、ダウンの前を開かない限りは。私はそう自分に言い聞かせるとペットボトルの口を開けた。間を置かないで一息にメロンソーダを飲み干した。  飲みかけのメロンソーダは炭酸が抜けきってしつこい程に甘く、更には生ぬるかった。それは紛れも無く堕落の味だった。腐った果実の味だった。私は何とも言えない苦い気持ちと後悔、更には自己嫌悪の念を覚えて早くこの嫌な味を忘れようと盛んに努めた。しかし舌の粘膜に絡み付いた甘さはなかなか消える事が無かった。私はどうしようも無く苛立った。すると突然隣に黒く長い影が映った。プルースト君だった。不意の再再会に思考が停止した私は手に持った空のメロンソーダを隠す事も出来ず、ただ茫然と突っ立っていたが、すぐに自分が手に握るそれがとても恥ずかしい物のように思えて来てメロンソーダを慌ててポケットの中に隠した。しかしプルースト君は私の隠蔽工作を見逃しては居ないようだった。すぐに自分のポケットから飲みかけのメロンソーダを取り出すとプルースト君は旨そうに大きな音を立ててソーダを飲み干した。乾いたゲップの音の響きが消える間もなく、透明になったペットボトルの蓋を華麗優雅な手捌きで閉めるとプルースト君はゆっくりとこちらに視線を向けた。その瞳に浮かんでいたのは紛れもなく同類を見つけた時に浮かぶあの親愛の情だった。  間もなくしてようやく電車が駅にやって来た。プルースト君と私は仲良く同じ車両に乗った。駅に溢れていた乗客達が逃げ場無く鮨詰めにされて居る狭い車内は冷房もまだ付いておらず蒸し暑かった。夥しい汗で額や脇を濡らしたプルースト君の隣で私はゆっくりとダウンのボタンに手を掛けた。視界の端に白い塔の残映が素早く流れ去っていった。
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ari0921 · 2 years ago
Text
我が国の未来を見通す(79)
『強靭な国家』を造る(16)
「強靭な国家」を目指して何をすべきか(その6)
宗像久男(元陸将)
───────────────────────
□はじめに
 今回は、次のようなニュースを紹介することから
スタートしましょう。「ロシアは、欧米の制裁にも
かかわらず、2022年末時点の購買力平価ベース
で世界5大経済大国の一つであり、ヨーロッパ最大
の経済大国であることが、World Economicsの最新レ
ポートで明らかになった」というネットニュースが
8月5日、流れました。
これは、世界銀行やIMFの公式データによる推計
とみられ、第5位のロシアの「購買力平価GDP」
は5兆5100億ドルだったとしています。第1位
が中国で31兆5590億ドル。2位は米国の23
兆1490億ドル、3位がインドの15兆8750
億ドル、4位が日本で5兆6750億ドルだったよ
うです。
ここでいう「購買力平価」とは、「ある国の通貨建
て資金の購買力が、他の国でも等しい水準となるよ
うに為替レートが決定される」という考え方に基づ
く「為替レート決定メカニズムの仮説」の一つです。
「名目GDP」は第8位にランクされるロシアです
が、欧米諸国の経済制裁の中、ウクライナ戦争を遂
行中でありながら、依然、経済大国として成長し続
けているとされ、IMFのスタッフが「非常に積極
的な財政措置を採用することで、経済をかなり押し
上げている」と分析していることも報道されました。
これらが背景となって、ウクライナ戦争でロシアが
“強気”になっているのでしょうが、実質的な「購
買力」だけの比較で言えば、すでにダントツの中国
とロシアが同盟国になれば、西側諸国に拮抗するこ
とは間違いなく、その点も気になります。
▼「工業力」「貿易」が「国力」に及ぼす影響
 
さて、「国力」の大事な要素に「経済力」があるこ
とは言うまでもありません。一般に「経済力」の尺
度となっているのは「名目GDP」であり、我が国
は、2010年を境に世界第2位から第3位に転落
したことはすでに触れたとおりです。世界のGDP
に占めるシェアも1994年の約17.8%をピー
クに年々低下傾向にあり、2022年には約4%に
なっています。
私自身は経済の専門家でありませんので、「経済力」
について細部を語ることは難しいですが、「国力」
の観点からみた「経済力」のそれぞれの要素である
「工業力」「貿易」「財政」「通貨」「国際競争力」
などなどを個々の分析する前に、我が国の「経済力」
の様々なランキングについて、人口がピークであっ
た2010年と2022年を比較してチェックして
おきましょう(出典は、様々なデータを年ごとに整
理している「世界経済のネタ帳」です)。
・「1人あたり名目GDP」(USドル)    
   18位→30位
・「購買力平価GDP」(USドル)      
    4位→4位
・「1人当たり購買力平価GDP」(USドル)
   31位→38位
・「経済成長率」        
  104位→168位
・「インフレ率」      
  184位→185位
「1人あたり名目GDP」のランクキング低下の要因
には、少子高齢化の他に、低経済成長率、収入の少
ない非正規労働者の増加など、我が国の雇用環境ま
で含む複雑な要因が内在しているといわれます。
「購買力平価GDP」については冒頭で触れたとお
りですが、マクドナルドのビックマックの価格を比
較した購買力平価がよく使われます。日本円で39
0円の我が国は41位にランクされています。ちな
みに1位は925円のスイス、2位は864円のノ
ルウエーのようです。
「経済成長率」とか「インフレ率」は、説明するま
でもなく「失われた30年」を象徴するものですが、
まさか世界のほぼ最下位のレベルにあることは驚き
でした。
このような数字を並べてみると、改めて「GDP第
3位は奇跡」という認識を持たざるを得ないことが
わかりますが、問題は、「国力」の観点に立った
「経済力」が“今後どのように推移するか”にある
でしょう。GDPも経済成長率も「人口」に比例す
ることはわかっていますが、それ以外の要素を考察
してみましょう。
まず「工業力」です。「工業力」の単純な国際比較
は難しいですが、私たちは、長い間、日本の工業力
はアメリカに次いで世界第2位、しかし、近年は中
国や韓国などに追い上げられているという認識を持
っていました。
確かに、“高い技術力を必要とする工業がどのぐら
い発達しているかを示す指標”の「工業付加価値」
の2014年のランキングは世界第2位でした。し
かし、米国グローバル・ファイナンス誌が発表して
いる「世界で最も技術的に進んだ国ランキング20
22」では、日本は世界第7位にランクされていま
す。それでも2020年の同ランクは第21位でし
たので、“盛り返した”と評価されました。
「工業力」の将来については、我が国の得意な「も
のづくり」技術をさらに発展しつつ、ロボットやA
Iなどを含むデジタル技術を活用した生産体制、そ
して人類の未来社会を先取りする各種イノベーショ
ンやテクノロジーの開発などを他国に先行して実現
するかどうかにかかっているものと考えます。しか
し、あとに述べる「国際競争力」のデータなどをみ
ると、現状のままでは、「工業力」の飛躍を期待す
るのは難しいと考えざるを得ません。
次に「貿易」です。世界の貿易額は年々増加傾向に
あります。日本は、今世紀の初めごろはアメリカ、
ドイツに続き、世界第3位にランクされていました
が、2009年以降、中国がトップに躍り出て、2
021年は、中国、アメリカ、ドイツ、オランダに
続く第5位にランクされています。その額も中国の
約4分の1に相当する7560億ドル(約106兆
円)に留まっています。
現在の経済成長率がこのまま停滞すれば、アメリカ
や中国と日本の「経済力」格差は広がる一方で、必
然的に「貿易」のランクも低下することが予測され
ます。
▼「財政」が「国力」に及ぼす影響
次に「財政」です。我が国の「経済力」、つまり
「国力」発展の鍵を握る「財政」については、最大
の関心をもって分析する必要があることは論を俟ち
ませんので、“門外漢”の立場で、話題になってい
る「財政赤字」について少し触れておきたいと考え
ます。
財務省によると、2023年5月末時点で、国債と
借入金、政府短期証券を合計したいわゆる「財政赤
字(国の借金)」は1270兆4990億円(前年
比+29兆1016億円)であり、過去最高額を更
新中です。2022年時点で、GDP比約261%
(第2位はギリシアの177%)に達し、国民1人当
たりで単純計算すると初めて1000万円を超えた
ことも話題になりました。
この「財政赤字」については、様々な意見がありま
すが、「財政赤字が経済成長を促進し、雇用を創出
するために必要」とする意見と「財政赤字が将来の
世代に負担を与える」とする意見に大別されます。
「日本の財政」に関する専門家たちの意見も、「財
政の現状をどうみるか」「政策の優先順位をどう考
えるのか」「国債発行と将来世代の負担についてど
う考えるのか」「国債の海外保有比率の上昇による
影響をどうみるか」「昨今の経済動向をどうみるか」
などによって「財政規律派」「リフレ派」「MMT
派」の3つに分かれます。
「財政規律派」は「公債残高対GDP比の上昇は返
済しなければならない債務の実質的な増加であり、
将来返済できなければ財政は破綻する」とする財務
省などの考え方です。一方、「リフレ派」は「長ら
く陥っているデフレ不況を脱するために、量的緩和
や日銀の国債引き受け、ゼロ金利政策の継続などイ
ンフレ目標値を設定した上で様々な経済政策を推奨
する」という立場で、「当面は日本の財政が破綻す
ることはない」と考えています。最近の日銀はこの
政策を継続していますが、さすがに「積極財政」に
は二の足を踏んでいます。
これらに対して、最近、アメリカを中心に話題にな
っているのが「MMT派」(「現代貨幣理論(Mode
rn Monetary Theory)」であり、「税は国の収入で
ある」といった従来の定説とは異なる考え方を表明
しています。つまり、(1)自国通貨を発行できる政府
は財政赤字を拡大しても債務不履行になることはな
い、(2)財政赤字でも国はインフレが起きない範囲
で支出を行なうべき、(3)税は財源ではなく通貨を流
通させる仕組みである、との理論に基づき、「自国
通貨を発行できる政府は自国通貨建てで国債を発行
する限り財政破綻(デフォルト)することはない」
との考えで「積極財政」を唱えます。
極端な言い方をすれば、「財政赤字は『通貨発行記
録』に過ぎず、通貨発行権を持つ国は物価の急上昇
が起こらない限りは債務返済に充てる貨幣を際限な
く発行できる。よって、国債は返納する必要がない」
と解釈することもできるのです。
もちろん、この考えには、「財政赤字を容認するこ
とで、インフレーションや金利上昇のリスクがある」
「債務残高が増加することで、将来的に金利が上昇
した場合、支払利子が大幅に増加する可能性がある」
などの反論もあります。中でも、世界3大投資家と
いわれるジム・ロジャーズは自書『捨てられる日本』
の中で、「金利は必ず上がる。金利が上がった時、
政府債務が多い日本は大惨事に見舞われるだろう」
として「国家の破綻にもつながり得る危機だ」と懸
念を表明しています。
一方、「財政赤字」については、「赤字の総額だけ
を見るのではなく、政府が保有する資産(その中で
も金融資産)とのバランスに着目すべき」(『明快
 会計学入門』(元財務官僚・高橋洋一著))のよ
うな考え方もあります。高橋氏は、「実質的な政府
の借金は約120兆円に過ぎない」と指摘します。
このように、全く異なる見解がぶつかり合っている
のが我が国の現在の「財政」ですが、いかなる立場
を取るかにとって、将来への「経済力」(そのまま
「国力」)に甚大な影響を及ぼすことは明白です。
読者の皆様はどの考えを受容するでしょうか。
この後に取り上げる「通貨」とも関係しますが、も
う少し続けましょう。アメリカは、昨年は6%を超
えた物価高騰、つまりインフレ率を下げるために
「金融引き締め」、つまり「政策金利の上昇」を繰
り返し、ようやく約3%前後までインフレ率を下げ
ました。
しかし、バイデン政権は前述の「MMT派」の考え
を取り入れているのか、「財政赤字」などもろとも
せずに「積極財政」を取り入れているため、ドル紙
幣が世の中に出回り、金利を上昇しても思うように
インフレ率を抑制できない要因となっているとの見
方があります。
今なお5.5%を超えるインフレ率に苦しむEUは
“その上を行っている”と見る必要があるようです。
EUは、ウクライナ戦争の影響でエネルギー価格の
高騰に端を発したインフレ対策として、政策金利を
引き上げつつ、財政悪化リスクが高まることを覚悟
の上で巨額���財政措置を強行しているのです。それ
でも現時点ではインフレが収まっていないようです
が、ロシアの「経済力成長」は「積極的な財政措置」
が功を奏していることは冒頭に紹介した通りです。
「インフレ率」は、これを引き起こす発端は他にあ
るとしても、「金融政策」と「財政」の“喧嘩”の
結果で浮動するのでしょうが、「財政」の観点から
は、今や世界のスダンダードは「MMT派」といっ
て過言ではなさそうです。しかし、累積財政赤字が
すでにGDP比で260%を超えている我が国がこ
の理論をそのまま採用できるかどうかが悩ましい所
なのでしょう。
▼「通貨」「国際競争力」が「国力」に及ぼす影響
次に「通貨」です。これまで述べてきましたように、
改めて「通貨」と「金融政策(政策金利)」「財政」、
そして「インフレ率」「経済成長率」「賃金」「貿
易」など、つまり「経済力」そのものが“一連托
生”という印象を持ちます。
我が国の過去の例を挙げれば、安倍内閣時代、日本
経済をデフレから脱却させ、成長を促すことを目的
とした「アベノミクス」、いわゆる「金融緩和」
「財政出動」「成長戦略」の「3本の矢」からなる
“政策パッケージ”を提唱して実行しました。その
結果、株価は上昇し、企業業績も拡大しましたが、
賃金は上がらず、円安により輸入品の価格が上昇し、
国民生活は苦しくなるなど、期待されたほどの効果
を上げることはできませんでした。
「アベノミクスは、“時代に合わなくなった日本の
産業構造を変革し、持続的な成長につなげる”とい
う考え方に基づいていたが、実際には原発輸出の推
進やインバウンド需要など小粒な輸出入支援策を次
々と繰り出したものの、大きな改革についてはほと
んど手を付けられなかったため、効果が上がらなか
った」との見方があります。
さて、7月28日、日銀が従来の長期金利許容幅0.
25%を0.5%に拡大すると修正し、市場の動向
次第では1%の上昇も容認する(「YCC運用の柔
軟化」と呼称)ことを発表しました。8月6日朝の
NHKの番組で「日銀の政策修正」が取り上げられ
ていましたが、ある経済専門家が「我が国の経済を
総合的に判断する部署がない(人がいない)」旨の
不満を述べていました。
日銀は、3か月に1度、「経済・物価情勢の展望」
を発刊し、詳細な経済や物価の分析などを実施して
いますが、それは「あくまで日銀の見方」という不
満なのか、「経済・物価情勢だけに限定して、他の
政策をみていない」という不満なのか、画面からは
不明でした。当然ながら、長期金利の上昇は、住宅
ローンや企業の借入金利が上昇するばかりか、株式
市場や債券市場にも影響が出るなど、日本経済に少
なからず影響を与えることは明白で、「日銀の長期
金利1%容認は『蟻の一穴』か」と日銀の性急な修
正に疑問を持つ声もあります。
私自身は、このような議論に接し、素人ながら「こ
の世界も専門家(集団)が支配し、必ずしも我が国
の『経済力』、ひいては『国力』の観点からの分析
や他の政策などと連動という点では不十分なのかも
知れない」とまたもや考え込むことでした。
実際に、「通貨」価値は、国の経済状況や輸出入の
状況によって異なるころは自明です。通貨が高い場
合、輸入品が安くなる半面、輸出品が高くなるため、
輸出企業にとっては不利になる可能性があります。
一方、通貨が低い場合、輸出品が安くなる反面、輸
入品が高くなるため、消費者にとっては不利になる
可能性があります。これらから最適な「通貨」価値
を一概に決めることは難しいことも明らかでしょう。
我が国の2021年の「国際収支」は、財務省によ
ると、経常収支が15兆4359億円の黒字、内訳
は、貿易・サービス収支は2兆5255億円の赤字
でしたが、輸出額は82兆2724億円で、輸入額
は80兆5186億円で貿易収支は1兆7538億
円の黒字でした。一方、2021年のドル建ての貿
易収支比較では、我が国は120億ドルの赤字とい
うデータもありますので、「貿易立国」の我が国と
して、現在の「通貨」価値はおおむね適切と言える
のかも知れません。
このように、国際決済通貨であるドル換算で、「円」
が安ければ安いほど、我が国の「経済力」が相対的
に減少していることは明白ですし、自国「通貨」価
値が低いこと自体が「国力」が低下している尺度に
もなっていることを考えれば、低い「通貨」価値、
つまり「円安」を喜んでばかりはおられないでしょ
う。
「国際決済銀行(BIS)」が毎月公表している
「実質実効為替レート」(REER:約60カ国・
地域の通貨を比較し、各国の物価水準なども考慮し
て総合的な通貨の実力を示している)によると、円
安傾向から日本のREERは下落し続け、2021
年10月から11月のレートは、1972年の水準
とほぼ同じ70以下まで割り込み、当時、日経新聞
は「日本円の実力は約50年前の水準まで下がって
いる」と報道しました。日本のREERが最も高く
なったのは、1ドル=79円台まで円高が進んだ19
95年4月で、150を超えました。
REERが低いほど、輸出やインバウンドのために
は“良し”としても、海外からモノを買う際の“割
高感”が高まりますので、後に述べる食料やエネル
ギーの価格高騰が懸念されるのです。
我が国は戦後復興の中、1円=360円からスター
トしたわけですが、その後の高度経済成長に伴って
変動制に移行した結果、円高が瞬く間に進み、その
ピークが79円だったのです。振り返ると、改めて、
円の相場と我が国の「国力」はピッタリ連動してい
ることがわかります。どちらが卵か鶏かは別にして
も、将来も「国力」と「通貨」は切っても切り離す
ことができないようです。
最後に「国際競争力」ですが、様々な比較手段があ
ります。まず、世界経済フォーラム(WEF)が
「イノベーション」「 労働力の多様性 」「 企業活
動の展開状況」「 国をまたがる共同発明」「 複数
主体による共同研究 」「 科学論文発表数・引用数」
「 特許出願件数」「 研究開発投資額(GDP比)」
「 研究機関の質 」「 消費者の洗練度」「 商標出
願件数」などを「総合」してランキングを公表して
いますが、我が国は、141カ国中、2017年第
8位、2018年第5位、2019年第6位にラン
クされています。
また、最近特に興味を引くのが、「国際経営開発研
究所(IMD)」が公表している「デジタル競争力
ランキング」です。これは、「国によるデジタル技
術の開発・活用を通じ、政策、ビジネスモデル及び
社会全般の変革をもたらす程度を分析し、点数とラ
ンクを付けているもの」です。
米国が3年連続第1位で、シンガポールが第2位、
デンマークが第3位と続きます。上位国には、第5
位の香港、第8位の韓国など、アジア諸国も名を連
ねますが、我が国はここ数年低下傾向にあり、20
20年は、前年比で4位下がり、63か国・地域のう
ち27位となっています。特に「技術」や「将来へ
の備え」の順位が近年低下傾向にあるようです。こ
れらの原因については、「科学技術」や「教育」と
も連動するので、のちほどまた触れましょう。
一度にまとめた方が、我が国の「経済力」について
理解しやすいだろうと考えた結果、ほぼ2回分の長
さになってしまいました。前にも紹介した「Number
Don’t Lie」、実際の数字を見ると、経済の素人な
がら、我が国の「経済力」の実態に驚くばかりです。
読者の皆様はどのような感想を持ったでしょうか。
総じて言えば、藤井厳喜氏が指摘するように(ダイ
レクト出版)、私たち日本人は、「経済」について
間違った“概念”を疑うことなく、ひたすら信じて
きたのかも知れません。この分野も“戦後70数年
のツケ”が溜まっているようです。だれかが先導し
て「ダイナミックな改革」を推し進める必要がある
のでしょうが、果たしてそれが可能でしょうか。
次回以降、私の専門でもある「軍事力」や「食料・
天然資源」などを取り上げましょう。
(つづく)
(むなかた・ひさお)
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