#出口かずみ小人カレンダー
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honnakagawa · 1 year ago
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open 12-17
雪がちらちらと舞っています。 寒いですね。 1時間短縮営業ですが、オープンいたしました。 のんびりやっております。 皆さまも暖かくして、お過ごしください。
出口かずみさんの『TODOFUKENカレンダー』が今朝届きました🕊️ 47都道府県がテーマとなった、ほぼ週めくり。 ���口さんの天才的なユニークさは、説明不要かと思いますが、やはり流石の世界なのです。 長野県のページを見て、わわわ〜と嬉しくなる。 元気出ました! お取り置きのご希望など、お気軽にどうぞ。
現在、東京・西荻窪の西荻イトチ&もりのこと にて開催中の「出口かずみ カレンダー展」で原画を展示中です。 先にお知らせしていた、高円寺 えほんやるすばんばんするかいしゃ さんでも、個展開催中の出口さん。 そして、西荻窪といえば、今日からウレシカ さんではnakabanさんの個展もスタートですよ。 見所満載の界隈、お近くの方、お出かけされる皆さま、是非楽しんでくださいね。
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elle-p · 11 months ago
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PASH! March 2024 Persona 3 Reload part pictures and transcription.
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DATA
HP : https://p3re.jp
X (旧Twitter) : @p_kouhou
©ATLUS ©SEGA All rights reserved.
STAFF : 制作=アトラス
対応機種 : Xbox Game Pass、Xbox Series X | S、Xbox One、Windows、PlayStation 5、PlayStation 4、Steam
※ Xbox Series XS、Xbox One、Windows、 SteamはDL版のみ
料金 : パッケージ通常版9,680円、パッケージ豪原版17,380円、ダウンロード通常版9,680円、ダウンロード特別版15,730円、ダウンロード豪単版12,408円(すべて税込価格)
影時間、再び
名作RPGのフルリメイク作『ペルソナ3 リロード』を特集!伊織順平役・鳥海浩輔さん、真田明彦役・緑川 光さん、スタジオディレクター・山口拓也さんのコメントと共に、本作の魅力を紐解いていく。
学園ジュブナイルの名作『ペルソナ3』が現代技術で蘇る
2006年に発売され、多くのファンを魅了した『ペルソナ3』。約18年の時を経て、オリジナル版の魅力はそのままに、現代に合わせてフルリメイクした『ペルソナ3 リロード』(以下『P3R』)が2月2日に発売された!
本作は遊びやすくシステムがブラッシュアップされたほか、登場人物を掘り下げるイベントなどが追加されている。
ここでは『P3R』の奥深い物語や、システムを紹介。新たに蘇った『ペルソナ3』の世界に触れてみよう!
↑洗練された新規オープニングや、ゲームサウンドも話題に!
日と1日の狭間にある影時間に挑め!
影時間に現れる謎の敵・シャドウの襲撃を受け、ペルソナ能力が覚醒した主人公。彼は仲間たちとシャドウを討伐しながら、謎に満ちた影時間の真実に迫っていくことになる。
出会いと別れの先で主人公を待つ運命は
Story
→↓心の強さが力になるペルソナ使いたち。彼らは満月のたびに襲来する大型シャドウとの戦いや、仲間との交流を通して成長していく。
System
��園生活を通して自分の能力を磨こう
学生である主人公は、平日は学校に通っている。放味みや休日は、買い物や自分磨きなど、自由に行動することができる。
Point 1
イベントがいっぱいの学園生活
授業を受けたり、行事に参加したり、学内でのイベントがたくさん用意されている。登場人物たちと、楽しい思い出を作ろう!
↑←主人公には、学力、魅力、勇気の専用パラメータがある。授業を受けたり、試験でいい結果を出したりすると成長。特定のパラメータが高くないと、発生しないイベントもあるようだ。
Point2
コミュで絆を育てよう
主人公は仲間たちや一部の登場人物と、絆=コミュを築くことができる。交流してコミュランクを上げることで、登場人物を深掘りする魅力的な物語が展開。さらにランクが上がる��、戦闘が有利になる要素も!
新規のリンクエピソードも登場
↑オリジナル版でコミュがなかった仲間キャラには、新規のリンクエピソードを追加。彼らの知らなかった一面が明らかになる。
And More
何をするのもあなた次第
←↑本作はカレンダー形式で、1日ごとに何をするか選択可能 (一部、行動できない日もあり)。部活をするもよし、アルバイトに励むのもよし。全ての行動が主人公の成長につながっていくので、毎日の行動を充実させていこう。
ペルソナ能力を活用しシャドウを倒そう!
影時間に登場するダンジョン・タルタロスに挑むことで、シャドウを討伐し、主人公たちのバトル能力を成長させることができる。
→シャドウには弱点がある。武器やスキルで弱点をつき、戦いを有利にしよう。
シャドウの弱点をつけ
Battle
強力なテウルギア
↑必殺技・テウルギアが追加され、バトル演出がより華やかに!
しゅ じん こう
主人公
CV : 石田 彰
月光館学園高等部に2年から編入してきた転校生。昔学園がある港区に住んでいて、約10年ぶりに戻ってきた。複数のペルソナを召喚できるワイルドの能力を持ち、S.E.E.S. (特別課外活動部) のリーダーを任される。
S.E.E.S
Character
特別課外活動部の仲間たち
主人公が一緒に戦うのは、月光館学園に秘密裏に存在し、シャドウ討伐を目的とする部活動S.E.E.S.に所属する個性豊かな仲間たち!
勝気だけど仲間想いなクラスメイト
たけ ば
岳羽ゆかり
CV : 豊口めぐみ
月光館学園高等部の2年生で、主人公や順平のクラスメイト。弓道部に所属している。容姿端麗なため、学内でもファンが多い。明るくしっかり者で、個性的な仲間たちのツッコミ役になっている。父親の死、そして母親との確執から、ひとりで生きようと考えており、強気な態度を見せることも⋯。
陽気なムードメーカー
い おり じゅん ぺい
伊織順平
CV : 鳥海浩輔
影時間に迷い込んでいるところを真田に救われ、S.E.E.S.に加入する。コミュニケーション能力が高く、陽気で仲間を盛り上げるムードメーカーだが、少し調子に乗りやすいところがある。同じ学年なのにリーダーを任されて周囲からの信頼が厚い主人公に対して、ライバル意識や劣等感を抱いているよう。
ストイックなボクシング部主将
さな だ あき ひこ
真田明彦
CV : 緑川 光
月光館学園高等部3年生。無敗を誇るボクシング部の主将で、学外にも名が知れ渡っている。過去のある事情から強さを追い求めており、影時間でのシャドウとの戦いも、どこか楽しんでいる節がある。文武両道でストイックな性格の持ち主だが、頑固で融通が利かず、少しズレた反応を見せることも多い。
生徒会長を務める大企業の社長令嬢
きり じょう み つる
桐条美鶴
CV : 田中理恵
月光館学園高等部3年生で、生徒会長。S.E.E.S.を立ち上げ、自身も部長としてメンバーをまとめている。世界有数の大企業である桐条グループの社長令嬢だが、影時間には彼女の家が深く関わっているようで⋯。品行方正な優等生だが、世間知らずな面もあり、浮世離れした言動で周囲を驚かせる。
分析能力に優れたナビゲーター
やま ぎし ふう か
山岸風花
CV : 能登麻美子
月光館学園高等部2年生。穏やかで控えめだが、芯はしっかりしている。ある出来事で影時間に閉じ込められ、主人公たちに救出された。そこでペルソナ能力が覚醒し、S.E.E.S.の一員に加わる。情報収集や分析が得意で、サポート能力に優れた専用ぺルソナ・ルキアの力を使い、ナビ役として仲間を支える。
人懐っこい忠犬
コロマル CV : 高橋伸也
寮の近くにある長鳴神社の神主の愛犬で、主人を亡くしたあとも、大切な場所を守り続けていた忠犬。ある事件がきっかけでぺルソナ能力に目覚め、主人公たちに保護され、一緒に寮で生活することになった。賢く、人懐っこい性格で、自身の気持ちを翻訳してくれるアイギスと、天田とは特に仲良し。
心を持った対シャドウ特別兵器
アイギス
CV : 坂本真綾
心を持った人型兵器として生み出され、ペルソナを召喚することができる。なぜか初対面から主人公に対して強い執着を見せるが、理由は不明。仲間に加わったあとは、月光館学園に通い、主人公たちのクラスメイトになる。機械らしく実直な言動が多いが、仲間と過ごすなかで、人間らしい感情が芽生えていく。
背伸びをして大人びた振る舞いをする小学生
あま だ けん
天田 乾 CV : 緒方恵美
月光館学園初等科5年生。事故で母親を亡くしており、主人公たちが暮らす巌戸台分寮に身を寄せることになる。あるきっかけでペルソナ能力に目覚め、幼いながらも、自らの意志でS.E.E.S.に加わる���とを決めた。とても礼儀正しく大人びているが、特撮ヒーローが好きなど、まだまだ子供らしい面も。
S.E.E.S.の創設メンバーのひとり
あら がき しん じ ろう
荒垣真次郎
CV : 中井和哉
月光館学園高等部3年生だが、現在は休学中。美鶴、真田と共にS.E.E.S.を創設したが、2年前のある事件が原因で現在は活動に参加していない。真田とは同じ施設で育った幼馴染みで、お互いに気にかけている。無口でぶっきらぼうだが根は優しく、料理が得意。また、コロマルを密かに可愛がっている。
順平は誰よりも人間臭くてとてもいい男
今作で初めて『ペルソナ3』に触れる方もいらっしゃると思います。改めて『ペルソナ3』という作品に、ご自身が感じられている魅力をお聞かせください。
独特の世界観、硬軟織り交ぜた見応えのあるストーリー、魅力的なキャラクター等あげたらキリがないですが⋯。新しい・古いではなく、ゲームとして楽しめるところが魅力ではないでしょうか。
ご自身が演じられている伊織順平の魅力や好きなところをお聞かせください。
順平はバカでお調子者でみっともなかったりだらしなかったりするのですが、誰よりも人間臭くて、成長して、決してスーパーマンではないけれど、とてもいい男だと思います⋯褒めすぎかな (笑)。
登場キャラクターの中で好きなキャラや思い入れのあるキャラがいれば教えてください。
Cast Comment 1
伊織順平役
鳥海浩輔
新しい・古いではなく、ゲームとして楽しめるところが魅力
とりうみ・こうすけ
アーツビジョン所属。主な出演作 : 『うたの☆プリンスさまっ♪』愛島セシル役、『キングダム』尾平役 ほか
順平もゆかりっちも⋯てか、出てくるキャラクターみんな良いのですよ。とても魅力的なキャラクター揃いだと思います。まぁでも、手前味噌ですが順平が1番好きです。あとチドリも。
影時間 (1日と1日の間にある、普通の人には認識できない時間) にどんなことをしてみたいですか?
影時間は経験しなくていいです (笑)。
作中のお気に入りのペルソナを教えてください。
ヘルメスかっこいい。ジャックフロストかわいい。ケルベロスかっこいい。
月光館学園の生徒になったとしたら、どんなふうに過ごしてみたいですか?
やはり真田先輩と牛丼を⋯。
最後に読者にメッセージをお願いいたします。
とても楽しく、個人的にも思い入れのある作品です。是非多くの方に楽しんでいただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
自分は。ペルソナ能力には目覚めなくていいです(苦笑)
今作で初めて『ヘルソナ3』に触れる方もいらっしゃると思います。改めて『ペルソナ3』という作品の印象をお聞かせください。
自分が初めて遊んだ『ペルソナ』シリーズです。自分はちょっと怖いものが苦手で、このタイトルもそういう雰囲気なんだろうなぁ。遊びたいけど大丈夫かなぁ。なんてビクビクしながらプレイしたのですが、めちゃめちゃスタイリッシュだわ、音楽はお洒落だわで、ものすごくハマりましたねえ。
ご自身が演じられている真田明彦の魅力や好きなところをお聞かせください。
結構ハードな過去を背負っている割には、あまりそれを見せないところかなぁ。
登場キャラクターの中で好きなキャラや思い入れのあるキャラがいれば教えてください。
う~ん。やっぱり荒垣 (真次郎) ですねぇ。
Cast Comment 2
真田明彦役
緑川 光
スタイリッシュで、音楽はお洒落だわで、ものすごくハマりました
みどりかわ・ひかる
青二プロダクション所属。主な出演作 : 『うたの☆プリンスさまっ♪』鳳瑛一役、『あんさんぶるスターズ!!』 天祥院英智役 ほか
影時間 (1日と1日の間にある、普通の人には認護できない時間) にどんなことをしてみたいですか?
色んな所に行って、普段と違うところを堪能したいです (笑)。
もしご自身がぺルソナ能力に目覚めたら、どんなぺルソナだと思いますか?
目覚めちゃうと、あの銃のパーン!ってやつしなきゃダメ???だったら、怖いので、目覚めなくていいです (苦笑)。
月光館学園の生徒になったとしたら、どんなふうに過ごしてみたいですか?
学生時代が、それはそれは昔過ぎてキラッキラ輝いているので (笑)、普通に友達とわちゃわちゃ遊びたいですね。普通が1番です (苦笑)。
最後に読者にメッセージをお願いいたします。
以前のものも面白かったですが、さらに面白くする自信があるからフルリメイクしたんだと思っているので、未プレイの方だけでなく、ブレイ済みの方たちも、是非、再びお手に取っていただけると幸いです。
Staff Comment
アトラス ペルソナスタジオ ディレクター
山口拓也
今のペルソナスタジオが魂を込めてお届けします
議論を重ねて丁寧に作っていく
『ペルソナ3 リロード』はどのような流れでフルリメイクが決定したのでしょうか?
『P3』のリメイク自体は元々ユーザーからの要望も多く、毎年アトラスが行っているユーザーアンケートでもリメイクしてほしいタイトルとして常に上位に上がるほどでした。ぺルソナスタジオとしてもユーザーの要望にお応えしたい気持ちはあったのですが、今までスケジュールや人員などの色々な都合で作れていなかったところに、丁度様々な都合がかみ合うタイミングが来まして、「今だ!」という感じで企画が動き始めました。
『ペルソナ3』という作品の魅力はどんなところにあるとお考えですか?
シナリオ、世界観、キャラクターなど様々な魅力があると思いますが、テーマに【死】を掲げているからこその、決して良いことばかりではない、人生の暗い部分にもフォーカスして繰り広げられる群像劇。それを通じて、自分自身はどう生きるべきなのか、限られた時をどう過ごすべきなのか、ついそんなことを考えてしまいながらプレイしてしまって、気が付くとどんどんあの世界に引き込まれていきます。そうい��た部分が『ペルソナ3』の魅力かと思います。
オリジナル版の発売から約18年後の今、リメイクするにあたって苦労された部分はありますか?
やはり何を変えるか、何を変えないかの取捨選択は非常に苦労しました。オリジナル版は今の『ペルソナ』のターニングポイントとなった伝説的なタイトルで当時のユーザーの方たちも思い入れが強いと思いますので、そういったすでに『ペルソナ3』をご存知の方とこれから新しく遊ばれる方の両方に最大限、現代の『ペルソナ3』として楽しんでもらうための取捨選択が一番苦労しました。関わったスタッフの中には過去の『ペルソナ3』タイトルをユーザーとして遊んだスタッフも多かったので、そういったスタッフとも一つひとつ議論を重ねて丁寧に作っていきました。
『ペルソナ3 リロード』ならではのアピールポイントもぜひ教えてください。
本作には様々な魅力がありますが、まずは何と言っても全面的に刷新されたグラフィックでしょうか。フィールドやキャラクターは等身大のスケールで作られ、UIも全て新規に作り直されています。特に3Dのキャラクターモデルはとても魅力的に作られていますので、大きな画面でじっくり見ていただきたいです。あと個人的にはコロマルの可愛さがもうたまらないので、仲間になった後は是非パーティに入れて、探索に連れて行ってみてください (笑)。
UIまわりや音楽のお洒落さも話題になっています。デザイン面やサウンド面でこだわられたポイントを教えてください。
デザインやサウンド両方に共通することですが、オリジナル版を遊んでいた方にも改めて楽しんでいただけるように、オリジナル版のイメージやニュアンスを汲み取りつつも新鮮さも感じていただけるようパワーアップさせることを意識しました。例えばリーですと、単純に見た目がカッコいいだけでなくこれまでのシリーズを通して培ってきたユーザビリティを損なわないように、遊びやすさや操作の快適さにもこだわって作っています。あと、サウンドでは今作では新曲もいくつか増やしているのですが、あまり曲自体を軸にしすぎると、懐かしさといいますか『P3』らしさみたいなものが損なわれる気がしたので、今作全体の演出や表現、ゲームプレイでパワーアップしたところや変化したところを考えてオリジナルを補完するような意識で追加しました。
キャラクターたちのイベントや寮生活も充実していますが、どのような経緯で追加されたのでしょうか?
『ペルソナ3』は主要なキャラクターたちが同じ寮に住んで暮らしているのですが、今まではあまりそのシチュエーションを活かした描写が少なかったなと思ったのがきっかけです。そこからスタッフと実際に同じ学校の同級生や先輩後輩と寮に住んでいたらどんな事をしたいかとかを話し合って、一緒にテスト勉強がしたいとかDVDが観たいなどいろいろな意見を踏まえて今の形となりました。
主人公たちと敵対する「ストレガ」のエピソードも追加されていますが、注目してほしいポイントはありますか?
今まであまり描かれていなかった、ストレガの各々が影時間やペルソナ能力に拘る理由の一端が垣���思えるかと思いますので、そういった点に注目していただけたら幸いです。また主人公とタカヤが対話する場面も増えており、この追加エピソードを通じ二人の関係も少し深くなっていく部分もありますので、そういった部分も注目ポイントかと思います。
豪華声優陣も注目されていますが、ボイス収録の際に印象に残っているエピソードなどがあればぜひお教えください。
『ペルソナ3』は割とシリアスな場面が多めのストーリーではあるのですが、そういった場面での鬼気迫る演技は、本当に収録に立ち会いながらスタジオで思わず目頭が熱くなるような凄まじい演技をしてくださり、改めて声優さんの凄さといいますか魂を吹き込むというのは比喩でもなんでもなく本当に吹き込んでいるのだなと感じたことが印象に残っていますね。これは本当に是非ゲームをプレイして体感していただきたいです。勿論何気ない日常の一コマもとても楽しく活き活きとした等身大の彼らが見られますので、そういった部分も存分に楽しんでいただければと思います。あとは、新たにキャスティングさせていただいたコミュキャラクターの声優さん方も本当に錚々たる方々に演じていただけたのはありがたかったです。勿論どのキャラクターも魅力を十二分に引き出していただきましたので、そのあたりも注目していただければと思います。
今作で初めてゲームをプレイされる方もいらっしゃると思います。プレイのコツやアドバイスなどがあれば教えてください。
『ペルソナ3 リロード』はカレンダーシステムという何か行動するたびにゲーム内の日付が進むシステムを採用していまして、ゲーム内で日々を無為に過ごし続けると月日がどんどん経過していき、気が付くと何も準備ができていないまま強敵と対峙する⋯なんてこともあります。なので、勉強やアルバイトなどの自分磨きや仲間や友人との交流は勿論、ダンジョン探索やぺルソナの合体等、様々な要素をまんべんなく進めていただいて、忙しくも充実した日々を送っていただくのがプレイするコツかなと思います。あとは難易度設定も用意してあり、ゲーム中にいつでも変更可能ですので、バトルが難しいと感じた方は遊びやすい難易度を選んでいただけたらなと思います。一番優しい難易度では絶対にクリアできるようになっていますので、ストーリーは気になるけどゲームは苦手という方も安心して遊んでいただけると思います。
最後に読者へメッセージをお願いいたします。
今の『ペルソナ』シリーズのターニングポイントにもなった『ペルソナ3』が装いも新たにフルリメイクされて『ぺルソナ3 リロード』として発売中です!“『ぺルソナ3』のリメイク”となっていますが他の『ペルソナ』タイトルを遊んでいなくても、オリジナル版を遊んでなくても全く問題なく楽しめる内容となっています。今のペルソナスタジオが魂込めてお届けする『ペルソナ3 リロード』。少しでも気になったらお手に取っていただけますと幸いです。
Keyword 1
『ペルソナ』シリーズとは
『ペルソナ』は、不思議なペルソナ能力に目覚めた少年少女たちの物語を描く、アトラスの大人気RPGシリーズ。各作品でストーリーは独立しているが、ペルソナを生み出すベルベットルームの存在など、世界観は共通している。『P3』はグラフィックやシステムなどを刷新し、新たな『ペルソナ』像をファンに打ち出した記念すべき作品だ。
↑ベルベットルームの主・イゴールは、シリーズに欠かせないおなじみの人物。
Keyword 2
スタイリッシュなUI
UI (プレイヤーが触れるメニュ―などのシステム) やキャラ��ターの2Dイラストがブラッシュアップされ、美しくより遊びやすいものになっているのも本作の特徴だ。
→バトルのメニューも操作性アップ!
Keyword 3
仲間たちとの寮生活
S.E.E.S.のメンバーは、全員同じ寮で生活している。本作では寮内で一緒に料理をしたり、試験勉強をしたり、仲間たちと一緒に過ごせる要素がたっぷり追加された!
↑一緒に過ごす時間が増え、仲間たちとの距離がオリジナル版より近い印象に!
Keyword 4
敵対する存在 “ストレガ”
影時間を利用して、他人の復讐の代行をするグループ“ストレガ”。彼らもペルソナ能力を持っており、影時間に対する考え方の違いから、主人公たちと対立する。彼らのイベントが追加され、想いや目的が明らかに。
↑ “ストレガ”が影時間やペルソナ能力に執着する理由とは⋯?
タカヤ
CV : 神奈延年
“ストレガ”のリーダー。独特な風貌と言動の持ち主だが、高いカリスマ性から、心酔する者も多い。影時間を特別な領域と考えており、影時間を消すために活動しているS.E.E.S.の前に、何度も立ちふさがることになる。
ジン
CV : 小野坂昌也
関西弁を話す少年で、戦闘では特製の手榴弾を使用する。頭脳明晰で、情報収集を得意とし、復讐代行サイトの運営を担当。過去の出来事からタカヤのことを強く信奉しており、彼につき従って行動している。
チドリ
CV : 沢城みゆき
絵を描くことを好む、白いドレスが印象的な少女。あまり感情を表に出すことがなく、他者に対して関心がない。ひょんなことから順平と出会い、交流するように。そのなかで、彼女の心に大きな変化が生まれていく。
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himari-tsuki · 1 year ago
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「数年前備忘録」
来年のカレンダーとおじいちゃんの形見が
梱包されたおかあさんからの小包
未来と過去が箱の中に混在してて圧倒したよ
ゆいちゃん(妹/成人)が
「高い高いして欲しい」と言ってきて
おねえちゃんがんばるね
#ゆいちゃんとひまり
コロナ期で逢えていなかったおばあちゃんに
三年振りに逢えてるょ
おばあちゃんが寂しいって言うから
頭をよしよししてたら
そこ掻いてって言ってきて可愛い
お風呂から満月が見えて
それがアニメの一コマみたいで
忘れたくないなって思った
こういう気持ち
今年は恐がらないでかみしめたい
言葉ひとつで
攻撃も優しさも伝わるな
涙も想いも
昇華させて
遺したい
挑戦が多いけれど
その挑戦に怯むことなく臨みたい
おかあさんから
「身体に気をつけて✨」
というメッセージが届いて
活動の事を昨年話せた事は
本当に大きかったなって思ったよ
泣いちゃって
未だ未だ弱いと思っていたけれど
強い人が皆んな泣かない訳では無くて
泣ける環境になっていってるという事は
素敵な事なんだね
ツアー中途方も無く落ち込み
おかあさんとゆいちゃんに電話するも
繋がらず心の海に溺れていたけれど
その後おかあさんから
『大変な事、山盛りなんだね🗻落ちればあとは、登るだけ⤴️』という
あっけらかんとしたメッセージが届き
ポジティ��な気って
本当に素晴らしいなと思った
本当に苦しい時も多々あったけれど
がむしゃらに頑張る事が許され
それが認められ繋がる事に感動した数日
「今回はどうしても出口が見当たらない」
と思いまたそれが
焦燥に繋がる事もあるけれど
そこから出る時視界が
180度変わるかもしれない事
忘れない
毎日何かしらの不安で
押し潰されそうになりながらも
それでも今生きている
その積み重ねで形作られ
そして根本に在る筈の夢を
私は見失っては駄目だと葛藤している
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foucault · 1 year ago
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今日は店は休みです。久しぶりに奈良に来ています。本籍を奈良に置く身としては、故郷へ戻る嬉しさです。仕事があるとはいえ、合間に興福寺で八部衆の御顔でも拝めるとなおなお嬉しいところですが。
そういえば、本日2023年12月12日はちょうど小津生誕120年、没後60年。小津で奈良、といえば『麦秋』の最後、ふっと差し込まれる麦畑の中をゆく嫁入り風景のシーンですが、あれ、どこなんでしょうか。後ろに耳成山のような山が見えるので、橿原のどこかかな。
ついでの話。このごろ書きものの仕事が多くて、頼まれもの以外の文章なぞつらつら書いている場合ではないのですが、小津についてふと気になってしまったことがあり、書いておかないと本来の仕事ができなさそうなので、合間合間に記していた雑文をここに置いておきます。長いですし、結論はないし、ほとんどの方が興味のない内容かと思いますが…。
ちょっとした調べものがあって雑誌『みすず』2001年12月号を読んでいたら、木村伊兵衛が小津安二郎を撮影した写真と文章「上海で小津安二郎氏をうつす」が掲載されていた。時期は1938年1月なので第二次上海事変の翌年。小津は1937年9月に出征して中国に渡り、事変の直後12月から上海にいたようで、その時に偶然木村と出会っている(その後小津は南京・漢口と転戦する)。写っている小津が携えているカメラは、木村の稿に続いて掲載されている田中眞澄氏の文章「ライカという”近代”」によればライカA型。小津関係の文章を読むと、小津は「ご愛用のライカ」をいつも手にしていたと多くの人が書いているので(同文によると山中貞雄はコンタックスだったらしい)さもありなんと思うのだけれど、田中氏の文章を読んでいくなかで、ちょっとしたことが気になるようになった。
小津は1942年から軍の依頼で記録映画撮影のためにシンガポールに滞在し、ただまあ映画製作などできる状況でもないため、自国内では上映が禁止されていたアメリカ映画をひたすら見続け、敗戦を当地で迎えている。そしてそのまま捕虜となり、抑留生活を終え1946年1月に帰国する際に小津はライカを手放しており、「彼が再びライカを所有するのは一九五四年のことである」とある。買った件の典拠はどこにあるんだっけ、と思いつつ近所の図書館に置いてある『全日記 小津安二郎』を紐解くと、なるほど1954年3月22日の項に、
> 「出京 サンにてライカを買ふ 135.000 アメリカン フアマシー 明治屋(燻製)によつて帰る」
とある。と、ここで急に話は脇道に逸れるのだが、ちなみに隣のページ、同年4月8日の項には、
> 「駒場の東大教養学部 民芸館 青山の花屋 それから 車にて銀座に出て なごやかに夕餐を喫す 野田夫妻と江原氏同道」
と日本民藝館に行った旨の記載がある。他にも、1951年11月10日に
> 「宿酔 森昌子さん達と 陶哉 たくみに寄って大船に帰る」
や、1955年5月17日には
> 「駅にて野田氏と待合せ 上野松坂屋の民芸展にゆく」
とも。ほか、パッと目を通しただけでも1952年4月8日、同年6月15日、1953年2月9日、1961年2月2日に銀座たくみに行った記載があるし、志賀直哉や里見弴についての言及は多すぎるので略す。こういうものを読むとつくづく民藝誌において特集「小津と工藝」を組みたいなと思う。白樺派との関係や小津の映画における「巧藝品考撰」について取り上げる特集。『秋日和』で原節子の後ろにかかっている暖簾は芹沢銈介だろうか、『秋刀魚の味』で中村伸郎の後ろに置かれたやちむん?はたくみで求めたものなのだろうか、やちむんであれば誰の仕事だろうか。佐田啓二と吉田輝雄がとんかつ屋で食事をするシーンには確かに芹沢カレンダーが掛かってるな、などといつも気になるので。松竹から写真借りるといくらぐらいかかるかな…。
それはさておき。この時購入したライカが、前掲日記の1961年3月23日の項に「夕方会社帰りの秀行くる ライカ借(貸)してやる」とある通り、のちに小津の甥が譲り受け、現在は茅野駅前「小津安二郎・野田高梧コーナー」に寄贈展示されているライカIIIfとズマリット5cmF1.5なのだろう。と、ここまで長々と記して、まだ前提です。
そこでふと思い出したのが厚田雄春・蓮實重彦著『小津安二郎物語』(筑摩書房・リュミエール叢書)の冒頭。ここには小津が『東京物語』と『早春』のロケハンをしている写真が2葉掲載されているのだけれど、どちらにおいても小津はバルナック型のカメラを携え、光学ファインダーをのぞいたりしている。沈胴レンズにフードをつけている様子から、あれはライカなんだろう、レンズは厚田雄春が『父ありき』において75mmを一場面で使った以外はすべて50mmだったと言っているぐらいだから同径のエルマーやズマール、ズミタールとかかな、などとうっかり思い過ごしていた。むろん『早春』については、製作年やロケハンの写真に記載されている「1955.7.20」という日付からするとまったく問題はない。しかし『東京物語』は1953年製作公開だから「再びライカを所有した」1954年では間に合わない。そう気がついて見直すと、小津が構えているカメラは、ライカIII型に似ているがファインダーの位置が違うし、そもそも1954年にあわせて手に入れたと思しきズマリットは沈胴レンズではない。
妙なことに気がついてしまったと思いつつも、ひとまずは日記記載の「サン」を手始めに調べてみようとしたが、何の会社かわからない。名取洋之助が企画編集した「週刊サンニュース」と関係はあるのだろうか。対外宣伝誌の専門家であり、銀座に店を構える森岡さんに聞いたらわかるだろうか。いずれにせよ1949年以降の小津の日記に「サン」が登場するのは、「1951年1月17日・3月21日・4月24日・11月10日、1952年4月17日、1953年6月16日、1954年3月22日(前述のライカを買った日)・10月14日、1955年4月6日、1960年7月14日、1961年2月2日(”たくみ サンに寄って三越”)」。1953年6月16日は、ちょうど『東京物語』ロケの最中だったことが気に掛かる。ほか、関係しそうな記載としては1953年3月30日に「アサヒカメラ座談会」、1954年11月5日の「シュミットに寄ってから」(当時���イカの総代理店だったシュミット商会か)、1955年2月15日「昼寝をしてゐると小尾がくる ニッコールの85m(ママ)のレンズを頼む 四万五千円を預ける」、同年3月11日「小尾に会ひ105mmのレンズを見る」、同年6月27日「小尾から電話ライカピッド(ママ。入手したライカがIIIfであれば、ライカビット SYOOMか)を頼む」ぐらいか。この「小尾」という人は何者なんだろう。
次に小津が構えているカメラの形状から何かわからないかと思い、あらためて細部を見れば、写っているカメラは戦後キヤノンが作っていたコピーライカであることがわかる。決め手はファインダーの位置。同時期の国産コピーライカであるニッカやレオタックスはライカそっくりに作っているのだが、キヤノンは誠実と言っていいのか「打倒ライカとコンタックス」の心意気の現れか、多少スタイルが違う。なお、小津が用いている機種については、この時期のレンジファインダー機は輸出用に作っていたせいか勢いがあり、すぐ新型が出るうえに、外観がどれも似すぎていて小さな写真では区別がつかない。時期を考えれば、1946年発売のSIIから1952年のIVSbの間のいずれかで、III型以降のように見受けられる。レンズもやはり形状から判断するとズマールに似ているので、1949年発売開始のキヤノン Serenar 50mmF1.9か。そう気づいて改めて調べると、「カメラ毎日」1954年6月号に掲載されている座談会「カラーは天どん 白黒はお茶漬の味」ではカメラの話がもっぱらで、その時に手にしているのはキヤノンである。このキヤノンのカメラとレンズ、そして外付けのファインダー、この時期どういう経緯で小津は使っていたのだろう。いずれにせよ、1953年の『早春』はともかく、なぜ1955年に「ご愛用のライカ」ではなく、キヤノンを用いているのか。
ついでに言うと、小津が鏡の前でカメラを向けて撮っているセルフポートレートに用いているカメラはコンタックス。日記をざっと読んだ限りではわからないけれど、これもいつ手に入れたのだろう。レンズはゾナーの5cmF1.5。明るいレンズがお好みと見える。こちらは姪が譲り受けたとのことで、今は先のライカと同じく茅野駅前にある。
長々と書いてきましたが、つまりはこれらが今回生じた疑問です。小津に詳しい人、どうか教えてください。
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oka-akina · 1 year ago
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2月展示・コピ本交換会&座談会
ちょろっとツイッターでもつぶやきましたが、2月に小声書房さんで「オカワダアキナ本棚展」というフェアをやってもらいます〜。埼玉県北本市の書店さんです。ちゃんとした告知はまたすると思うんですが、まあtumblrはわたしのメモ書きとか日記帳なので…。 わたしの選書した本と同人誌の販売を予定しています。古本もちょこっと並べます。月ごとにいろんな方がやっているフェアで、文芸界隈だと昨年7月に伊藤なむあひさん、今月は旗原理沙子さんがやってるやつです。 おかわだの選書テーマは「MIC ON(マイクオン)——声を解放する」としました。
「心の中をすっかり打ち明けたような気持ちになる本。  わたしを解放し、声を出す勇気がわいてくる本。  読んだり書いたりすることはいつかの誰かのマイクを受け取ることだと思う。  次のあなたに手渡すために、い���吠える。」
という感じで20冊ほど選びました。小説多めかな。オールタイムベストというよりは最近読んだ本からおすすめを紹介する感じで、新しめの本(手に入りやすい本)をチョイスしました。3,4年前に読んだ新刊で気に入ってよく読み返してる…みたいなのも。おもに『イサド住み』や『顔たち、犬たち』を書いている間に読んでいた本で、プレイリストをシェアするみたいな感じです。
夏に展示のお声かけをいただきまして、最初は「アメリカ文学と暴力ーーDADDYに甘えたい男たち」みたいなテーマでやろうかなーと思ってたのね(わたしっぽいっしょ)。でもいろいろイベントや読書会に参加して、もうちょっと幅広なおすすめ本の方がいろんな人に楽しんでもらえるのかな…わたしもいろんな本の話したいしな…とラインナップを調整した感じです。 ZINEフェス長野で読書カレンダーを配布しながらあれこれおしゃべりして、すごく楽しかったの。読んでる本と書いている小説を並べて、こういう読書体験がこの作品につながってるんですねみたいなお話もできて、わたし自身発見もたくさんあって…。わたしの考えていることや問題意識みたいなものをあんまりまとまりなく並べてみた方が、かえって自己紹介的にもいいのかな、書いた小説のことも伝えやすいのかなと思って「声を解放する」としてみました。
『イサド住み』や『顔たち、犬たち』を書きながら、声を出すことについて考えていました。トランスジェンダーの男性が主人公のラブストーリーだったり、セクシュアリティの揺らぎに戸惑いながら喜びを得る30代だったり、この小説を遠くへ届けようとするならもっと勇気を出したい、ドキドキするけどマイクを握りたいと思った。「読んだり書いたりすることはいつかの誰かのマイクを受け取ることだと思う」、いろんな人…いる人いない人見えない誰か…と輪になってマイクをまわしてもらってるということをもっと意識したいと思った。自分で書いた小説なのに変な言い方だけど、イサド住みの主人公・今くんをぜったいに失望させないぞみたいな気持ちもあって。 胸をはってクィアと名乗るとかそういう自分のことも、正直いまだにびくびくしているんですが、小説を書くことがわたしにできる抵抗だよなと思っているのでなんかこうがんばりたいな、声を出していきたいなと思っています。性の話やエロの話を楽しんでやっていくのも抵抗のひとつ。 自分で勝手に書いている同人誌なのでほんとに小さな行動で、これで何か人や社会にインパクトを与えられるとは思わないけど、書いているわたし自身を変える力はあるようで、マイクを受け取る勇気が出てきたように思います。次の誰かに手渡したいという気持ちもわいてきた。そしていまパレスチナで起きている虐殺に声をあげるさまざまなアクションも、自分の声を出すことだし自分の声を信じることだと思った。
そんなような思いをこめて選書しました。会期が近くなったらラインナップ等公開されるかと思いますのでよかったら遊びに来てください。本を買ってくださった方には特典のペーパーをお渡しします(いま書いてる)。 えもの展示『たたずむ』と同じ会場で同時開催ですのでわたしもめちゃめちゃ楽しみです…! たたずむ×MIC ON。
ちなみにタイトルの「MIC ON」は大好きなMAMAMOOのアルバム名から。ママムはパワフルな女性四人組アーティストで、なんていうの、女子校ガハハ感がいいよね…。入学時はちょっと怖そうに見えていた一個上の先輩たち感(いつのまにか打ち解けてタメ口でしゃべれる)。あとママムちゃんたち、レズビアン・バイセクシャル当事者のファンが多いのを認知してくれてる感じもあってうれし〜!ってなる。
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フェアにあわせてスタンプも作ってみたよ。
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↑使う予定のないフライヤー的なもの
そしてそして会期中の2/17(土)、コピー本交換会をやります! コピー本、折本、ペーパーなどを作って物々交換するイベントで、交換して読むことに重きをおきたいなーと思っています。6月に参加した陰気なクィアパーティーのZINE交換会がすごくいい時間だったので、自分でもそういうのをやってみたいなーと思いました。文学フリマの規模が大きくなってきたので、それとは別にいろんな人が小さい場をやってみるのもいいのかなって。これは小声書房さんではなくて別の場所なんですが、同じ埼玉県なのでがんばってハシゴしてもらえると…うれしい…。当日は読書スペースを設けたりわたしの読んだ同人誌���並べたりします。そしてゲストをお招きして装丁座談会みたいなことをする予定です。
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↑時間とかなにもかもフワフワしてるのであとでしれっと消しちゃうかもだけど、とりあえず作っているフライヤーというか告知画像はこんな感じ。深夜テンションで座談会のことを「SPECIAL TALK EVENT」って書いちゃってるのがチラ見えしているな…(いまアイドルの小説書いてるから気持ちがアイドルで…)
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いったい会場はどこの何ずく本屋何ルさんだろう〜?という感じですが、もうちょいちゃんと打ち合わせましてまたお知らせします。ひとまず2/17になにかやるので、なにか紙を印刷しておいていただけるとうれしいです…! 遠隔参加もできるようにしたいけどわたしに余力があるかわかんないのでどうなるかわかんないです。そして今回は集まるとかしゃべるとかを大事にしたいなあという気持ちもあります。安全な場所で安心してしゃべるって大事だなみたいな。なのでどなたでもお越しくださいではあるんだけど、安全な場づくり(セーファースペース)をいっしょにやれる方に来てほしいなあと思っています〜。
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ichinichi-okure · 1 year ago
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2024.1.6sat_tokyo
鳥の声で目が覚めた。ちゅんちゅんちゅん。こんな朝の起き方理想的すぎないかと思うのだが、朝、雀がめっちゃ庭に来る。ちゅんちゅんちゅん。
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と言っても今は10時、正月の名残ということで昨日はわざと目覚ましをかけずに寝た。わざとじゃなく1月3日は目覚ましをかけ忘れて、新年最初のイベントには遅刻した。
昨日も朝から稼働した担当イベントの後に23時までコワーキングのラウンジでご飯も食べずに仕事した。えらい。帰ってから夜中に能登のニュースをずっと見てしまったので眠い。昨日は好きな人たちとたくさん話したし、地味に疲れて本当に体が動かないので、2度寝する。 11時にむくっと起きる。昨日水につけておいた小豆を炊く。大きい小豆のお汁粉大好き。いつも一応ちゃんと飾るお飾りも鏡餅も、なんだか気持ちが乗らなくてできなかったので、鏡餅用に買った餅を飾らないまま焼く。切り込みも入れたのに、ちくびみたいなお餅が焼けてしまった。おもろいな〜。
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来週は甲府にも行くし(楽しみにしてた天然ラジウム増富温泉・不楼閣にいく!)、夜もずっと予定があるので、今日明日はいろんな仕事を終わらせておきたいので頑張る。
15時、また動けなくなって地面に横になる。布団は危険だからだめ。こんな日は結構珍しいのだが、頭が考えることでパンクしてるのも影響してる気がする。無理すぎる。目を瞑る。考えることがたくさんある。GAZAのこと、戦争のこと、能登半島のこと、自分のこと、家族のこと、仕事のこと、近い未来のこと。
こういう時は音楽も、映画も、色々を見るのがキャパオーバーで難しくなる。なので家���作業する時はずっと無音。だけど、写真だけはみたい気がしていて、写美で始まったホンマタカシさんと、 松蔭美術館の牛腸茂雄さんや瀧口修造さんの展示は見逃さずに行きたいとぼんやり思う。
身体は地面に垂直のまま、石川県輪島市の知人である漆工の桐本滉平くんのインスタのストーリーをチェックする。今回の地震で、代々守られてきた、明治時代に工房として建てられた自宅が全壊全焼したと投稿していた。リアルな景色に目を覆いたくなるけれど、ニュースでは得られない、桐本くんのまさに今を切り取っている投稿を見ながら、今できることを考える。といっても寄付くらいしかできないのかもしれない。でも、こうやって遠くでも想うことができること、情報が共有できる時代というのは、本当に希望も多くある。 桐本くんは元旦から今もずっと、輪島の未来や、会ったことのない誰かを救うために、全力で動いていて、避難所のこと、道のこと、今この瞬間のみんなが必要な情報をSNSで発信し続けている。きっと本当に多くの人がこの投稿に助けられている。
私の1/1の16時6分は、埼玉のおばあちゃんちで10数人の親戚一同で集まっている時だった。お寿司を食べて、ビンゴ大会の手前でこの地震が起きた。まずはじめに私の携帯が聞きたくない大きな音で鳴った。その30秒後くらいにみんなの携帯が鳴って、すぐ地震が起きた。自分の携帯にはYahooの災害アプリが入っていて、画面には36秒後に地震が起きますと書いてあった。たった30秒だけれど、みんなの携帯とは30秒の差があったのだった。親の携帯にもアプリを入れなければ。そのままテレビをつけて、地震の情報を流しながらみんなで過ごした。私はXを見ながら地震や津波の情報を集めまくる。石川県には大事な友達たちもいる。途中お母さんが、血圧が高めで眩暈がすると横になりに寝室に行ったが、私は変わらず画面に張り付けになっていて、横にいたいとこの旦那のわたるくんが「ニュースも気になるけど僕は寝室の方が心配だよ」と言ってくれて、まさに…と思って、寝室に様子を見に行った。気持ちを落ち着かせながらその場にはいたけれど、帰る前に寝てた身体を起こして、お母さんから渡された”幸せが訪れますように”と書かれた封筒には3万円とビール券が入っていて、北の国からの泥だらけの1万円札くらい使えねえよ…………………………。とか考えながら、帰宅する電車の中でいろんな気持ちになり小さくバレないように泣いてしまった。
地震のSNSのこと。尊敬する、信頼する人たちからの情報はなるべく信じたい。そうなのだけど、発信をすることについて、映画監督の枝さんが信憑性の話をしていて、シェアができない、というようなことをSNSに綴っていた。良心を騙すような、いろんな詐欺も起きていて、ちゃんと調べてから行動したいと思いつつ、今は瞬発力なのではと思ったり、寒い季節がやってくるよなあと、頭がごちゃごちゃする。寄付について考えているとき、わざわざの平田はる香さんが「被災地に感情移入しすぎて普段の生活を失わないように。寄付はできる範囲で継続的に。1万円を一回より千円を10回百円10回でも。長期間にわたって支援しよう」と書いていて、まさにそう、1回で満足しないで、何度でも、と頷いたり。でも、自分の暮らしもちゃんとしなくちゃとか、ぐるぐるする。
ガバッと起きて、下北沢ボーナストラックに向かう。自転車で10分ちょっと。ギャラリースペースではカレンダーマーケットが開催中で、友達や自分がお誘いした出店者さんがいるので、挨拶をしに。到着してすぐにミヤジが良いカレンダーを案内してくれておもろい。ビール飲んで、ゲラゲラしながら、出店中のヤマグチナナコちゃんと、SAITOEさんに阿部龍一ブースの良さを発表して満足��る。阿部の作品や思考は本当に素晴らしい。
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同施設内にあるキッチンスペースでは、今日は養生家の鈴ことさなえさんと、mizudoriのまみさんが出店していて、場所を管理しているりさPが、紹介したいと言って連れて行ってくれた。以前山梨の0-siteで開催されたイベントで、ちまきとホットワインを購入したことがあって、さらに昨年末にeatrip soilで開催のイベントでも見かけて気づいてくれていたらしく、その話もしつつ嬉しい再開。美味しい白味噌の雑煮と、出汁割り、おこぼれで微発泡の日本酒、出汁もご馳走になる。残り福。身体にあったお出汁や日本酒のことをお話しして、一息つく。ほっとする。今年一緒に何かやりたいな〜とお話する。嬉しい。
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続けてラウンジで残って仕事をしようと思ったけど、真っ直ぐ帰宅する。帰り道、怒鳴りながら自転車を漕いでる人がいて、「こわ〜」と思いながら、私が動線を塞いだようになった瞬間に(絶対に悪くない)罵倒されてしまったが、心を無にして道を変えたら、矛先がなくなったからか、さらに大きな声で背中越しにまた罵倒された。さらに無になって大きく深呼吸して、「あの人にもあの人なりの理由があるのだ」とほんの少しだけ思考して、記憶装置から抹消した。毎日いろんな人がいろんなことを抱えて生きてる。
さっきお雑煮食べたので、夕飯は野菜だけのサラダにする。菜の花が美味しいよ〜。そのまま残った仕事をしながら、明日も担当のイベントがあるので早く寝なくちゃとお風呂に入ろうと思ったところ、建築集団 々の野崎将太さんが、インスタライブをしていたので開く。実際に野崎さんは地震が起きてすぐに被災地に向かっていて、現地で簡易トイレを作ったり、生のその日の様子をレポートしつつ、今何をするべきなのかを投稿に残していた。野崎さんとは1回しか会ったことがないけど、仲の良い友人たちが信頼している人で、場作りも含めて作る建築は本当にかっこいいなあと思う。人としても。今回はあやおさんという実際に被災をした方と話す機会を設けていて、報道やSNSで流れていることと、実際に体感したことの違いや、これから起こりえること、今実際に起きていることなどを話していた。現状、今は被災した家に侵入する盗難が多発しているらしく、家を守るために車中泊して見張っている人も多くいるという。被災地が渋滞になるから、ボランティアに来ないでくださいという投稿もよく見るけれど、実際緊急物資などは、一般の人が通れない大きな道を使っているので、現状実際には関係ないこと、スカスカの道もあること、言ってるようにすごく渋滞している道もあること、だけどそれは明日にはわからないこと、被災地には本当に若者がいないことなどを丁寧に話してくれた。これから雪深くなり、外に出れていた人が避難所の中だけで過ごすようになることでのストレスのことなど、本当に今起きていることを話してくれていた。
あと、桐本くんが、地震直後、楽天モバイルだけが使えたことや楽天のキャリアが一番先に避難所に到着して救われたことを書いていて、忘れないようにしようとか。災害メモ作らなきゃとか。色々また巡ってしまい整理する。野崎さんは、阪神淡路大震災の時の経験が、今回の行動にもつながっているというようなことを話していた。身近な友達のアグネスも阪神淡路を経験していて、出かけるときはコンセントを全て抜くと話していた。私は3.11の時も京都に住んでいたので、大きな地震は経験したことがない。
お風呂に入った後に、GAZAのことを発信してくれている波田野州平くんのストーリーもチェックする。自分じゃ拾えない情報を集めてくれて、ずっと発信してくれている。戦争も本当にやだよ。自分にで��ることも考えるけど、もうちょっと勉強をすることもしなくては。自分は無知すぎる。 (そういえば1/13-19まで下高井戸シネマで2019年作の「ガザ 素顔の日常」という映画が上映される!見なければ)
お正月に起きたいろんなこと、秋から続く悲しい出来事、全部ぜんぶ終わりますように。願うし、動きたいし、できること考えたい。でも、まずは自分が悲しくなって倒れないように、心のケアもしつつ。メディアからも距離をとることをちゃんとして、一人で考えないで、隣の誰かと話すこと。会話して安心すること、みんなが考えてることを知ること。何もできなくてもちゃんと想ってるだけでもいいと思う。あとテンション上がりすぎないように、ちょっと落ち着くこと。余裕が無くならないように、自分のことも考えること。深刻になりすぎないように日常を過ごすこと。この日記も、そういう安心の場になるといいなといつも思う。日常をみんなに綴ってもらえるというかけがえのないこと、を、続けたいです。
元旦から文章にしたくて、自分の番じゃないけど日記を書いてしまいました。こんなことを考えながら、1m以上ある立派な泥ごぼうを夜中に炊き、ホクホクのごぼうができたよ。うまいです。幸せ。明日は楽しみにしてる新年会もあるのです。みんなに���えるの嬉しい。おやすみなさい。
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-プロフィール- 鷹取愛 東京 山ト波
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tokyomariegold · 1 year ago
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2023/9/16〜
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9月16日 思いつく行きたいこと、やりたいことをした日。 シーツや枕カバーを洗い、ヨガに行って久しぶりに汗をかく運動をした。 昨日のギャラリーからのメールに返信をして、乗り換え駅で24時間メトロパスを買って、六本木のタカイシイギャラリーで野口里佳の“虹”を観た。 良いな〜写真撮りたくなる。ほとんど砂丘の写真だけど虹。 そこから恵比寿へ移動して渋谷の植物園へ。リニューアルオープンしてやっと行くことができた。 とても小さなスポットで、ナツメヤシやオレンジやグアバなど聞き覚えのあるフルーツの植物が多かった。裏に都バスの駐車場があり、みんくるスポット。 渋谷で阿波踊りのパフォーマンスを横目で見ながら、踊っている人たちも、まさか渋谷で踊るなんて…と思っている気がした。 銀座に移動して、ソニーのギャラリーを確認しててらおかさんの原画展に行った。 なぜか蔦屋書店で開催していると思い込んでしまいGINZA SIXへ行ってから伊東屋さんだと気がつく。 職場のデスク用にカレンダーを購入し、もうそんな時期! 六本木も渋谷も銀座も人が多かった。外国人の方がとても増えた。 渋谷のペデストリアンデッキの上で、この近くにオフィスを構える某企業の方に、研究なんて何の役にも立たないアドバイスいただいたことや、大学時代の職員さんに、渋谷とかとりあえずたくさん転職先ありそうだよね(転職先を探すのならとりあえず渋谷ならどっかしらは見つかるのでは?の意)と言われたこと、大阪の友人が東京って本当に何もない、と大阪のお部屋で泣いた話を思い出す。
帰りながらソニーの応募ようにキャプションを考えて、帰宅して提出データをそろえた。とりあえずニコンの公募に少し肉付けをした程度のものを提出する感じになりそう。
明日はIKEAで写真を撮れたらいいな。
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9月17日 24時間メトロパス2日目。 でも朝はヨガへ行ってしまった。終わって残りは2時間。とりあえず今日のしたかったことはできて、今までで一番有意義なメトロパスの使い方ができた。でも降り立ったどの地点でも目的以外に心惹かれたものがなかった気がしていて(何なら、本当に何もない…と思っていたりしていて)これはただ疲れているせいだと(本当に疲れてる?)いいな。東京、好きだよね?
日本橋をふらついつ、行ってみたかったバナナジュースのお店で黒ゴマのジュースを買った。暑くてすぐデロデロになってしまい半分だけ飲んだ。 もう一つ行ってみたかったリニューアルオープンしたコ本やへ。神楽坂で下車して江戸川橋方面へ行くとあまり見たことも来たこともない街過ぎてどきどきした。コ本やで展示されていた本にまつわるインスタレーション、よくわからなくて面白かった。 自費出版の本や雑誌もたくさんあって、何だか学生の時にお茶の水のヴィレッジヴァンガードにいた時の気分になった(今は亡き…)。
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次の目的地の途中、池袋で乗り換えをしてとてつもない人の多さ(西武デパートや東武デパートはそんなに人多くなかったのに)に帰りたくなってしまう。 今日も東京は至る所でお祭りをしていた。 夕方の予定で下りた街でもおみこしが担がれていて、ずーっと笛や太鼓の音がしていた。 引っ越しして東京の東側(下町)のお祭りの大きさに驚いている。 道を曲がった先におみこしを見つけて小学生の男の子2人(走って先を急いでいた様子)が「最悪だ……」と言っていておかしかった。 来月頭に今住んでいる町で花火大会があるらしいので最悪じゃないといいな。
デフォルトでついていたお部屋のシーリングライト、外し方を調べた簡単に外すことができた!照明を買いたい!
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STORESに登録したけれどギャラリーから実家へ配送してもらった作品や写真集が昨日から受け取られていないらしく(私のところには不在通知のメールだけが来ている)どこか旅行にでも行っているのかな。
昨日からTverで“鹿男あをによし”を観始めてから奈良にも行きたくなる。このドラマ受験生の時にリアリタイムで放送されていて、木曜日だけはこれを観るために少し早く塾の自習室を出ていた。
明日は起きれたら成田空港へ行く。
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kachoushi · 2 months ago
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各地句会報
花鳥誌 令和6年12月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年9月2日 花鳥さざれ��
影までも残暑に喘ぎをりにけり かづを それとなく秋を呼びゐる波の音 同 哥川忌もなく思案橋灼くるのみ 清女 流灯の川面に万の帯となり 希子 流灯の星となるまで見遺りをり 同 男振り鬼灯市の団扇手に 雪 ふと旅に在すが如く柏翠忌 同 其の声音其の眼光も柏翠忌 同 浅草の粋の申し子柏翠忌 同
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令和6年9月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
さやかなり異郷の地より便りあり 喜代子 彼の人の御霊と思へ流れ星 都 秋霖や昼を灯して新書読む 同 身ほとりを駆け抜けて行く野分かな 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
身に入むや幽霊坂に解体屋 要 振り向けば幽霊坂に秋の雲 昌文 野分後いうれい坂に干す雑巾 順子 鰐口に打たれて鳴りぬ秋の声 同 秋の蟬跨いで白きスニーカー 要 坂の町そろそろ秋が高くなる 荘吉 長月の翳を重ねて魚籃坂 三郎
岡田順子選 特選句
石仏に一円玉と銀杏の実 緋路 朝顔や嬰も黒衣の葬の列 昌文 朝顔や団地めく墓百基ほど 久 正門の秋の気配や女学院 六甲 幽霊坂に細身のをんなつくつくし 昌文 銀杏の実亀石の首そのあたり 久 坂の町そろそろ秋が高くなる 荘吉
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月7日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ブラインド上げて夕焼の部屋にする 愛 秋風に置く空つぽの洗濯籠 かおり 送り火の煙ゆつくりと四囲めぐる 成子 秋扇こころ明かさぬまま別れ 美穂 にくしみがあきらめとなり秋扇 孝子 身に入むや母のお薬カレンダー 修二 流星の穿ちし窪み都府楼跡 睦子 かなかなや吾子沈みゆく腕の中 朝子 読み耽るアリバイ怪し夜半の秋 修二 ドクターイエローへ手を振る花野人 美穂 月見草わが名つぶやく人の逝��� 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
銀漢に明治溶けゆく赤レンガ 三四郎 空蟬や大樹にしかとすがりをり 英美子 新米の入荷太文字人を呼ぶ みす枝 物音の消えし校舎に蟬時雨 昭子 晩酌の静かな会話虫時雨 三四郎 黄色い声ねずみ花火に逃げ惑ふ みす枝 一ト夜ごと虫の音細くなりにけり 英美子 流灯会読経流��る僧百人 三四郎 本心は言へず花火の夜の別れ 英美子 枝豆やまた繰り返す愚痴話 靖子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月9日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
露の庭はな緒のゆるい宿の下駄 あき子 リズム良き祖母の寝息や集く虫 和魚 源氏詠む文机近く虫すだく あき子 秋茄子や料理の好きな妹逝きて 和魚
秋尚選・三無選 特選句
秋茄子の色は紫紺の優勝旗 廸子 暑くとも白露の朝でありにけり 秋尚 昼の虫導かれつつ見えぬまま のりこ 心地よい風を感ずる白露の日 さちこ 病む人の今朝爽やかと白露の日 ます江 小振りでも紫紺きつぱり秋茄子 三無 虫の宿庭の雑草残しおき エイ子 虫の声足そつとおく帰り道 ことこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月10日 萩花鳥会
暑き娑婆御堂の羅漢高笑い 健雄 百日紅揺れる花房夏惜む 俊文 ジャングルジム登りつく子等鰯雲 美恵子 食べ過ぎて今宵の満月僕の顔 良太 満月の影にうつるは兎かな 綾花
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令和6年9月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
花野道小さく見える牛の群れ あけみ 大花野夢の続きを行くやうに 実加 台風裡兄と出会ひし母の家 あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月13日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
秋日傘半分閉ぢて行き違ふ 都 地図に見る呉亡き父の終戦日 佐代子 誰が植ゑし鶏頭小さく石仏に すみ子 葛一面未だ本籍たりし野辺 都 今放つ槽に小波や新豆腐 同 銃創を見せ物語る生御霊 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
月餅と濃茶一服今日の菊 多美女 野の彩を丸ごと活けて句座は秋 百合子 秋燕別れを告げに母の塔 幸風 長き夜や古き日記に母のゐて 多美女 鮭小屋の朽ちても長汀石狩川 亜栄子 ゆつたりと夜長にすすむ酒のあぢ 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
秋茜近寄り来てはまた高く ます江 桔梗とて気怠そうにて風に揺れ 同 池に波紋残して行けり赤蜻蛉 貴薫 草むらに露草の青紛るなく 秋尚 赤蜻蛉捕り逃がしたる父の網 三無 隠沼に秋明菊の八頭身 文英 秋の蝶もつれて落ちてまた浮かぶ 白陶
栗林圭魚選 特選句
魁て色づく雅式部の実 三無 秋茜近寄り来てはまた高く ます江 静謐の沢の流れや曼珠沙華 幸風 赤蜻蛉捕り逃がしたる父の網 三無 草陰に水音聴くや秋の蝶 亜栄子 山葡萄鈍き光りを森の端 慶月 森へ行くバス待つベンチ秋の晴 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月16日/21日 柏翠・鯖江花鳥合同句会 坊城俊樹選 特選句
曼殊沙華赤で囲みし甕の墓 ただし 新しき束子で洗ふ母の墓 同 鉄工所跡は錆色芒原 同 施餓鬼寺秘仏に在す観世音 雪 刃を入れるこれぞ西瓜と云ふ西瓜 同 流灯会母のだんだん遠くなる みす枝 夕月や心素直になつてをり 同 手を上げるだけの挨拶爽やかに かづを 九頭竜の乾坤いまだ秋を見ず 同 夜廻りの拍子木冴える星月夜 嘉和 袖通す事なく紙魚の秋袷 英美子 大漁の海を映して鰯雲 眞喜栄 熊除けのあまりに小さき鈴かとも 洋子 中天に中秋の月ただ一つ 紀代美 一言が十で返つて来る暑さ 清女 花明り水明りして草の露 世詩明 紐引きて夜長の秋を灯しけり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
単線の駅の中間大花野 世詩明 露草に跼めば低し膝がしら 同 へのへのの顔に疲れて来し案山子 雪 商ひの顔に見えざる古葭簀 同 もしかして死んだ振りかも火取蟲 同 地酒くみ民話ひもとく良夜かな 笑子 何故に泣きべそかいた十三夜 隆司 大花野境界線は遠き空 千加江 夢の中独り占めして花野かな 同 ゆつたりと羽を愛しむ秋の蝶 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年9月20日 さきたま花鳥句会
秋草や流離の雲はとこしへに 月惑 去ぬ燕施設の母の走り書き 裕章 秋暑し観音堂の鬼瓦 紀花 三尺寝青年の腕白きこと ふゆ子 秋風や水尾引く舟の遠ざかる 恵美子 降るほども無き雨の庭昼ちちろ みのり 刈り草の中よりツンと彼岸花 彩香 鍵を置き去りし男や秋の雲 良江
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shokobekki · 5 months ago
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【日記】
十月。四方山。
西淡路きぼうの家のカレンダー。今月(はHosoi Akihiroさんの世界)もユニークで良い。ぼんやり見ていたら、じわじわ笑えてきた。凝り固まった見えない枠を、ほぐして組み替えてくれるんだよな。
食の秋が始まる。ようやく好物の秋刀魚が落ち着いた価格で出てきて嬉しい。休日の昼、横着してレトルトソースでパスタ。夏に登山で伊那市に行った帰りに買った、地産のカモシカシードルを開ける。辛口でとても美味。キムチご飯をいただく機会があったので、最近なぜかあちこちで目にするヤンニョムチキンなるものを作ってみた。ナムルを添えて。市販のコチュジャンが甘過ぎたけど、寒い季節や、エネルギーを得たい時には良いかもしれない。
ずいぶん前に百均で買った、網網のエコバッグがひょっこり出てきた。伸びるので意外と容量が多い。古い仏映画の中の女の子みたく、これを持って肉なんか買いに走れたらちょっと可愛いような気もするけど、結局リサイクルごみ(ペットボトル)が収まった。でもゴミ出しがちょっぴり楽しい。全部出して、空っぽになった網を振り回しながら帰る。
最近個人的に、某方にお届けした、ちょっと懐かしい木口木版(制作は10年ほど前か)。「小舞台」というシリーズ。素朴で無垢でぎこちない、楽器の音がする。三河に住み始めた頃、ときおり浜松の楽器博物館に行って楽器を眺めたりしていた。よく見るとあり得ない形をしている。 なぜかもう、同じタッチは再現できない。 だから、大事。
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real-sail · 5 months ago
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ロンドン・ブリッジ・ブルー
ブログ開設から10年(と2か月)経った。10年よくも続いた、というのがわたしの感想である。直近5年は年に3,4回しか投稿していないものの、本数が減るにつれ長文化して作文に時間もかけているので、これはこれであり、と思っている。
10年の間に、“初めての挫折”、学部卒業を経て、渡英し修士課程・博士課程と進んで20代丸々たっぷりと学生をさせてもらったが、わたしはこの前の7月、ついに学生生活を終えた。
博士課程の終わりはちょこっとややこしい。論文を提出し、口頭試問を受ける。人によってはそのままの合格が認められるが、大抵は論文の修正というものが言い渡される。わたしも例に漏れず修正期間を与えられて、試問中に議題に上がった箇所の精度を上げることに勤しんだ。
わたしが修正の合格、すなわち卒業見込みのキューを出してもらえたのが実は3月のこと。その後印刷・製本そして納本を経て学位確定したのが卒業式の10日前、6月末だった。ただこのタイミングは人による。
なぜわたしが3月にキューを得たかと言うとビザの兼ね合いだ。学生ビザの期限が3月の28日であったため、なんならここに間に合うように調整した。本来であればわたしの修正の期限は5月であったが、ビザありきで修正を急いだし、関係各所をせっついた。試験官を急かして審査の結果を左右したらいけないと、試験官との間に入る世話人を学校からあてがわれたりもした。
卒業生ビザを得て留まるか、ここで本帰国をするか、本当は腹が決まりきっていなかった。卒業生ビザを申請できる要件を自分は偶然にも満たせる立場にいて、あのときの気持ちを正確に言い表すなら「その選択肢を捨てる勇気を持てない」というのが近い。この2年くらい悩んできた「卒業生ビザか完全帰国か」の天秤はこの期に及んで揺らぐばかりであったが、最終的な決め手は「今こちらで慎ましく暮らす程度の収入源は見込める」ことと「一度学生でない立場でロンドンに身を置いてみたい」という理由だった。これまでは学生ビザが足枷になって、大手を奮って演奏活動をできたわけではなかった。
5月締め切りのほうを生かして学生ビザを延長するという方法もないわけではなかったが、それには申請料がかさむ。イギリスのビザは申請するビザの年数に限らず申し込み1件につき一定の申請料がかかる。3年間有効の卒業生ビザを見越して用意していた高額な申請料を、たった2か月の学生ビザ(延長)に充てることは考えたくなかった。そうしたら、その先で卒業生ビザを申請する資金はない。
とはいえ、延長しか選択肢がないならそれもそれで運命か、と思った。そちらで申請料を使う羽目になったら、これを完全帰国の機会と受け止めよう。そう思って、3月初めに修正した論文を提出した。結果を待つ間あまり生きた心地はしなかったが、3月末に人生初の学会参加を控えていたので、そちらの準備で気を紛らわせた。そしてもし審査に合格した場合 ー 卒業生ビザを申請できる状態になった場合に備えて、できる限りの準備をしていた。
3月18日夕方に、修正が認められたと知らせが届いた。そこからは事前のシュミレーションに則って卒業生ビザの申請を進める。まずは学校から移民局に申請作業があり、移民局からの返事を待って、本人の申請作業に入る。
移民局からの返事は21日に来た。本人による申請プロセスのほとんどは前年に行った学生ビザの延長手続きに酷似していたので難なくこなしたが、ひとつ大きな想定外があった。
イギリスは2018年ごろからビザをプラスチックのカード(BRP)で発行していた。しかしBRPカードは2024年末の廃止が決定したため、2023年分のビザ申請から徐々にカードが発行されなくなりeVISAに移行していた。わたしは2023年の学生ビザ申請時にその数%のeVISAにヒット、ゆえに2024年の卒業生ビザ申請時には“手元にBRPカードがない”状態になってしまった。
これが厄介で、なんとわたしは新たにBRPカードを作る必要があり、そのために指紋と顔写真の提出に“行かなくてはならない”と申請画面に言われてしまったのだ。そして、指紋と顔写真のためには別途(ほぼ行政みたいな)民間企業の施設に赴く必要があり、そのセンターはスロットの予約が必要であった。わたしはその予約に翻弄されることとなる。
わたしの場合、まず自分が“センター予約が必要な人間”の条件に当てはまると気づいたのが電子申請画面の本当に最後の最後であった。前年に延長して“カードなし=最新の状態”になっていることに過信があった。最新すぎて、申請時に“eVISAの人間が新たなeVISAを得ること”があまり想定されてなかったのだと思う。
申請フォームの最後で、申請料を払い、国民保険料を払って、なんならクライマックスを終えたくらいの気持ちになっていた。前年にはこの支払い画面の挙動に振り回されて、というのは外国のクレジットカードが使えなかったせいで入力した前情報がクリアされてふりだしからやり直しというのを数回おこなったので、まずそのトラップを避けて通れたことにやや優越感すらあり、そして何とか工面した高額の申請料・保険料を支払えたことへの安堵と達成感でいっぱいになった。
そんなときだ、センターに行けと言われたのは。このとき3月22日金曜日。手持ちのビザの期限28日までに申請が完了すれば良いらしいし、払うものは払ったし、大丈夫でしょう、行政関係の申請が週末に動くことはないしね ー そう思って週末の学会に気持ちを切り替えた、ビザのことは週明けで良いでしょう、と。ちらっと確認した限りでは、指紋センターの無料枠は毎日朝8時に解放されるらしいと理解して、月曜8時にスタンバイすることにした。
月曜日、25日。8時をそわそわと待って指紋センターの予約表をのぞくと、信じがたい景色が広がっていた。わたしの理解が甘かった。予約枠には無料のものと有料のものがある。日付が近いところは有料ばかり、何より有料でも空いてない。無料スロットが毎日ちょこっとずつ解放されるのかと思ったら、解放されるのは毎日28日後の分で、今日明日のスロットが直前に無料になることはないのだ。
さっと目を走らせたところ、自宅から足を伸ばせる範囲での直近の空きは1週間後のようだとわかった。ビザの支払いから75日以内(だったと思うがもはや忘れた)に指紋などを提出することと書いてある。ひとまず1枠確��して、画面を閉じる。ー もうこれで今できることは全部やったはず、いいんだよね?
しかし翌朝になって不意にひらめいたのだ。もう一度申請画面を確認する。申請は指紋と顔写真の提出を持って完了とする。待てよ、支払いと指紋の間には最大75日くらい空いても良いとして、それとは別に、わたしの置かれた状況《学生ビザが切れる日までに申請を完了させる必要がある》ではやはり3月28日までに指紋も出さなくてはいけないのではないか…?
先述の通りカレンダーに今日明日の空きはない。しかしわたしも伊達にビザ申請を重ねてきたわけではなく、過去3回の経験がものを言った。この国のビザ申請は、何かと課金コースがある ー そしてそれは指紋センターにも通じるルールだった。VIPサービスのカレンダーが別にある。先に予約したスロットの5倍くらいの値段で、今日3月26日午後のスロットがあった。むしろほかにはいくら積もうとも空きがない。
この瞬間、走馬灯の如く一瞬でいろいろなことがよぎった。この数万円の申請料をケチった場合に失うのは目の前の3年ビザだけではなかった。これまで在英した7年半とその3年を累計すれば届くかもしれない永住権申請の要件がチラつく。この申請に失敗すればもちろん完全帰国よりほかない。この卒業生ビザを申請できるかどうかは、その先の人生をガラッと変えてしまう。
ほんの一瞬ののち、涙を呑んで支払った。目の前のスロットを逃して、この数万円より大きな額の申請料が無駄になることも怖かった。そして急いで支度をして、ビザのカードに載るのに耐えうる身なりを整えた。あまり食欲もなかったが、食べないと途中でブっ倒れるとも思った。でもなんだか冷蔵庫にろくなものもなくて、残りものを適当に調理してかっこんだ。
指紋センターでは笑ってしまうくらい丁重に扱われた。そりゃあVIP枠だからね。ところが写真を撮る段になって、前髪は全部上げてくれと言う。前回は前髪あっても大丈夫だったんだけどな…と思いながら、家で小綺麗にセットしたはずの前髪を雑にかきあげて写る羽目になった。もはや提出できるなら何でも良かった。VIP価格を支払っただけあって、オプションには「指紋と顔写真が確かに移民局に届けられました証明書」が含まれていて、センターをあとにして程なくメールで届いた。ご丁寧な装丁だったが、もし申請が却下されたときにこれがどれだけの力を持つものだろうかと考えると茶番にも思えた。とは言えどうにかなるだろうと楽観視する気持ちもあれば、申請がだめになってしまうかもしれないという心配に押し潰されそうになる自分もいた。
3月も末だというのに春の気配が遠く、わたしはやや小雨が吹き荒ぶイーストの街に放り出されて、半端にかきあげられた前髪がもっと荒れた。その足で数時間後には生徒さん宅に向かわねばならず、街で時間を潰す必要があった。東京はこんなとき、ターミナル駅に行けば駅ビルに本屋やブティックがあるものだが、ロンドンでは夕方の時間の微妙な暇つぶしに困る。カフェや商店は17時を過ぎるとバタバタと閉まるからだ。こんなふうに東京を恋しく思うならなぜビザを取ろうとしている?? あてどなく歩くうち、そこからテートモダン(美術館)なら閉館前にたどり着けるかもしれないと思い立ちロンドン・ブリッジに足をかけるが、風があまりに強く冷たくて気持ちが荒んだ。
そして思った。ビザを申請できる立場自体がそもそもとてもラッキーで幸運なことなのに、どうしてこうもどんよりとしているのか、と。その段階では機会を不意にしかねない恐怖が大きかったのが1番の理由であろうが、ではいざこの申請がうまくいったとして、橋の上だけでもこんなに人間がいるこの大都会で、わたしは一体何者として生きていくんだろうと思ったらどんどん不安が増した。
でもそれは“未来に対する恐れ“である。世界のどこにいようとも、どんな立場にあろうとも抱くものであるから、ビザ申請の途中のロンドン橋の上でそれを問うことに特別の意味はないが、テムズ川と同じくらい濁った色をした空はどうしてもわたしの心象風景をシネマティックにさせた。
結局、美術館を歩き回る元気もないと悟ったところで、自分がその日あまり食べていないことに気づく。8年近いロンドン生活で自分の“コツ”は掴んでいた。極端なメランコリーは空腹と寒さを埋めてから向き合うべし。指紋センターに課金したあとで財布は寂しかったが、今日ばかりは致し方ない。テートの真下のチェーンのレストランで、早めの夕飯にシーザーサラダを頼んだ。なかなか注文が来なくて時間が心配になったところで、ななめのきれいな焼き色が入ったチキンの乗ったサラダが届く。わたしのために誰かが丁寧にグリルしてくれたんだなと思ったら、それが無性に嬉しかった。それほどまでに近頃まともな料理をできていなかったんだなと気づいた。
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翌27日朝。移民局からビザ申請が完了した旨連絡が届いた。実に期限の1日前である。何か月も前から心配してあーだこーだとあえて大袈裟に騒ぎ立てたのに、どうして最後にこうも走る羽目になったんだろう、と一度落胆の気持ちが差してくるが、入念な計算があったからこそぎりぎり滑り込んだのだと思い直した。
前回BRPカードを作った時は受け取りに苦労したのでその心配も頭を掠めたが、申請完了から約10日後に無事ビザが下りたのち、万全の体制で呼び鈴を待ち構えたわたしとは裏腹に、郵便受けにペラっと投函されたBRPカードを受け取った。なおeVISAにシステム移管のため、このカードは年内で無効となる。
手にしてしまったカードは、誰もが羨むものかもしれない。そうであるのに、わたしがこれを手に入れてわーいでもヨッシャーでもなかったのは、畏れが大きいからだ。これまでに数えきれないほど見送ってきた、この地を去った人々の背中と、ビザ+シーザーサラダ分さみしくなった財布と、卒業後の行く先への不安を思うと、素直な感想としては「どうしてわたしがまだイギリスに残っているのだろう」というところになる。
それとて自分が獲得したもので、恐縮するものでもない。でも、ビザを獲得できるかできないかは本当に紙一重のことで、努力だけでどうにかなる話でもない。自分がただただ恵まれていたということを痛感しては、茫然とする。この気持ちは畏れというのが一番近い。
どうせならもっと夢のある言い方をして、人の希望になるような見せ方をすべきかもしれない。論文が審査を通ってすぐに国際学会で発表しました、とか。卒業後もビザを獲得してロンドンで生活しています、とか。卒業の翌月から音楽の仕事100%で家賃と生活費を払えました(これがフリーランス音楽家にとってはひとつの大きな関門)、とか。
それらも事実ではあるけれど、わたしにとってのリアリティは、ロンドン・ブリッジの上で頬に感じた冷たい風だ。あのとき強い風に吹かれて足を踏ん張ったように、これから先もぐっと耐える場面はあるだろう。わたしはあの風を忘れたくない。
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uzurakoromo · 5 months ago
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いじめ記録 小学生編 
 私は小学校1年生から中学校2年生まで、いわゆる「いじめ」を受けていた側である。
 初めは小学校1年生のときだった。我儘な同級生がいて「王様家来ごっこをしよう」と言い始めたのをきっかけに、日常的にも命令口調で主従関係を強要する女子だった。思い返せば随分と背の小さい子どもだったから、そのときからコンプレックスで一杯だったのだろう。可哀そうに。
 母に相談したときには、昭和生まれの母は「言い返せ、やり返せ」としか言ってくれなかった。当時は「子どもの問題は子どもの間で解決させるもの、そうでなければ成長できない」という価値観が強固だったのだ。(ちなみに、いじめ問題が当事者間で解決できる可能性は限りなく難しいのが現状である。特に未熟な子ども同士なら猶更、間違いに間違えを重ねて泥沼化するのだ。それが後々世間でどれだけの悲劇を生むことになるのかを、愚かにも大人たちは知らなかった)
 当時、私はまだ大人の言うことが絶対だと思っていた。だから母が言ったものだから、その通りに従った。すると110cmの彼女は120cmの私に凄まれた途端に、萎縮していじめをしなくなったのだ。やがて廃校寸前だったそこから転校することによって、彼女との関係はそれまでになった。
 こうした後に、私は新しい学校に転校した。しばらく経って誕生日に男子から手紙とプレゼントをもらったが、それは余りにも皺くちゃな紙と下手糞な文字で書かれているものであり、プレゼントも掴み取ったような飴が幾つか渡されただけで困惑した。私には逆に嫌がらせのようにも見え、その疑念もあってかお返しする気も起きず、彼の誕生日のとき(翌日だった)には、言葉で返すことしかしなかった。それが彼にとっては恥ずかしくて、屈辱だったのだろう。それから避けられるようになり、男子からの当たりが強くなっていたように思える。男子にとって私は「不誠実なやつだからいじめていい」と認定されたのだ。
 牢屋といってもいい、窮屈な小学校の在り様に気付いていく3年生。暴れまわりたい男子たちは、八つ当たりのように私に吹っ掛けるようになった。話しかけても叫び、否定し、恫喝し、無視し、暴れることで優越感を満たしていく。それによって「私が絡むと男子が面倒になるから」と、女子たちさえ私を敬遠しだした。それで私が一人ぼっちになっていくと、ひそひそとからかって更に居心地を悪くさせる。
 頭ごなしに怒るだけの教師や両親に傷つけられた子どもたちは、八つ当たりのように誰かをターゲットにして私をいじめてきたのだ。
 そんな微妙な空気を知らない能天気な先生は、のうのうと作文の題材で「一年間の中での思い出」の中に私の転校を引き合いに出す。他に転校した男子が一人いたのだが、彼を題材にした作文が2つあったのに対して、私のことは0であった。なぜ覚えているのか、それは作文に書かれた綺麗な言葉から、反吐が出るような憎悪を感じ、私が二つとも引き抜いて破り捨てたからだ。そして文集自体も整理整頓のときにとうに捨てられ、今はもうどこにもないのである。
 そのように、私はただ「いじめられることに苦しい」だけの子どもではなかった。苦しみ、怖がり、自分を責め、ときとして泣くこともある一方で、当然のように彼らに怒り、憎悪し、軽蔑した。いじめっ子にある性悪が、どうして同じ子どもであるいじめられっ子にない筈だと言えよう。
 登校拒否は憎悪と軽蔑による「復讐心」が留めさせた。それが保てていたのも、自分は当時から体格が良い方(小学校6年時点で大人女性の平均身長になっていた)だったので、相手を報復するイメージがつきやすかったのだろう。本当に我慢できなくなったときには机の角で頭を叩き潰すことさえ決め、嫌々ながらも空手教室に通った。小学校の体育館で行われた市大会で優勝し、周りに自分の力を見せつけた。両親や先生には相談しなかった。なぜならとうに言われた通り、「言い返せ、やり返せ」をしたのだから。
 一方、勉学にも努めた。先生がいる授業中にいじめられることはなかったので、皮肉にも授業が楽しかったのだ。空手などの習い事と合わせて、大人の世界へと意識を持っていくことでやり過ごす。やがて賢くなっていくごとに「陰湿さ」も覚え、いじめっ子がするようなやり返しに、残酷な喜びを覚えるようになっていく。靴を隠されれば、目星のついた相手にドッチボールで避けるフリをして体当たりして恥をかかせた。
好きな人の名前を(余りにも問い詰められて面倒くさかったので嘘をついた)晒されたときには、「私、本当は別に好きな人がいるんだ」と恋バナで女子を「釣り」あげ、色んな男子の名前を適当に言って噂を噂でしっちゃかめっちゃかにさせて潰した。(さすがに小学生の時点で私を淫乱としてみなす相手はいなかった)
 そんな風に絶妙な加減で無視したり、言い返したり、そして陰湿にやり返したりを繰り返している内に、向こう側から疲弊していくようになり、私は卒業までやり過ごすことが出来たのだった。
 しかし、いくらやり過ごしたとはいえ、とてもじゃないが健全な学校生活を送ったわけではない。自分を守るために相手を突き放した行為で孤立し、先生が勝手に組み込んでくるグループ活動や移動教室では散々苦しめられ、大人に泣きついてしまったこともある。それ故に人との行動が嫌いになり、すっかりインドアになってしまった。(この校外授業嫌いは高校までずっと続くことになる)また、泣かされた苦しみとによって憎悪を湧き出たせた私は更に意固地になり、ますます彼女たちを軽蔑して険悪になっていくのだ。
 卒業式にはしばらく不登校をして学校の事情を知らない友だち(彼女もまた、私と別クラスのときにいじめられていたらしい)にべったりとくっつきながら、卒業終わった途端、誰とも話さないで通り過ぎ、すたこらさっさと家に帰ってあっさりとした別れを自ら決めた。その後の連絡先も破り捨ててけじめをつけさせた(上記の友だち以外)。そうした小学校時代だったため、時々ドラマや漫画で見るような仲睦まじいクラスの様子が出ているのを見ると、羨ましいなと思うことがある。しかし一方でふとして思う。あの映像も殆どの人にとってはフィクションではなかったのかと……。
 最後に、先に述べた不登校の友だちについて取り上げることにする。彼女とは小学校4年生のときのクラス替えで知り合い、列並びで近かった者同士友だちになった。つまり私と同じ位の背の高さを持ち、体格の良い自分と違ってすらりと細長い髪の綺麗な和風美人だった。また、とてもイラストが上手で、性格も申し分ないほど慎ましく、善性の象徴のような人だった。友だちグループにこだわらず誰とでも平等に接するとても大人な少女で、私も彼女には随分とべったりしていた。���鬱と憤怒にまみれた小学校の思い出として、彼女の存在は一筋の光のように瞬いている。彼女のおかげで続いていた男子のいじめも無視してあしらことも出来、小学校時代では4年生のときが一番楽しかった。
 しかし、5年生のクラス替えから離れ離れになってからしばらく、彼女が不登校になったと巷の噂で聞いてしまった。心当たりはなかったが、どうやらいじめによるものらしい。私はそれによって改めて激しくいじめを憎悪した。が、私も私で新たに絡んでくるいじめとの攻防で手一杯になり、彼女のことを追いかけることが出来なかった。
 6年生になったとき再び同じクラスになったが、彼女は殆ど出席しなかった。やがて彼女がカレンダーを作ったと言って、新米の先生が作品を持ってきた。皆が騒がしくなったところで(「誰……?」という声もあった)、それを黒板の前で徐に見せていく。最初は彼女の新作だとすごく胸を躍らせた私だったが、色とりどりの画用紙で描かれたそれを見た瞬間、戦慄に震えた。
全く別人の絵になっていた。
むしろ、凄く下手になっていた。
リアルなデッサンを描いていた彼女のイラストは、手足が異様に丸くて太ったバランスの悪いデフォルメとなっていて、(確かに当時流行っていたミニキャラのようだったが)繊細な色使いで塗られていた小物は同一の色でべったりと塗られ、目も渦のようなハイライトがぐるぐる描かれてまるで焦点が定まっていない。
途中から見ていられなくなって、私は思わず頭を抱え俯いた。違う、こんなの彼女の絵じゃない。彼女は本当はこんなもんじゃない。するとそれを察した先生は、「この絵はうまいだけじゃいの。構図とか躍動感が見どころなんだよ」と言う。
うるさい、うるさい、うるさい。余計なことを言うな、話すな。先生の微弱なフォローは私を更に苛立たせるだけだった。
 憎んだ。彼女からあの輝かしい感性とみなぎる情熱を奪った誰かを。彼女を苦しませ、意欲を失わせたいじめというものを。
 後の「移動教室」でも、動物のような興奮と衝動によって男子が案の定深夜に探知器を鳴らしたとき、一斉に生徒たちが目覚めた中で彼女はピクリともせずに眠っていた。翌日聞いてみたら「ああ、薬のせいだね」と言われた。「劈く音が深夜に鳴っても起きない薬を、小学生から飲ませられるなんて……」と茫然としたものだ。
 やがて中学生になると彼女とはそれっきりになった。彼女がどこの中学校に通うことになったかは知らない。当時の学区制度で、私の小学校に通っていた生徒はほぼ同じ中学に通うことになるのだが、例外になるのは私立に通う人だけだ。
 住所は知っていたから手紙を送ったら、その3日後に返ってきた。律儀なところは変わっていなかったが、文字はやはり当時よりも乱れて読みづらく、行き先の学校についてはのらりくらりと躱されてた。末尾に描かれたオリキャラらしいパンダの絵もまた、異様に手足とお腹が膨れていたのだった。
 それは今でもロッカーの中にあるはずだが、私は開けられずにいる。
 そうして、縁だった友とも別れ、私はいじめっ子たちと合わせて、まだ見知らぬ人たちと出会う中学校に行くことになった。環境が変わることに期待と不安を寄せていく。そしてもう次はいじめられまいと覚悟を持った。その子どもには相応しくない「毎日抱える極度の緊張感」は、これからの人生において、大きな問題を抱えることになる。
中学生編に続く
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ayukoitakura · 7 months ago
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彼らは脳内に���ューラルネットワークを構築し、信号処理が自分のニューロンを経由せず、AI制御の人工プラットフォームを経由するようにします。
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2023年、 ランセット誌は、COVID-19ワクチンの傷害と剖検に関する論文を、10万回ダウンロードされた後24時間以内に検閲し、削除しました。勇敢なウィリアム・マキス医学博士は、この論文が査読を通過したばかりで、出版される予定であると語っています。この論文では、現在発生している突然死の74%がCOVID-19の生物兵器によるものであることが示されています。
( アルバータ州保健省のデータを使用して、子供の死亡率が 3,328% 増加したことを示すグラフを含む「真実の注入」会議のビデオを再生します):
「アルバータ州の子供たちの原因不明の死亡者数を誰が、あるいはなぜ説明できるのか?昨日、私は間違いを犯したと指摘した。原因不明の死亡者数は、我々が発表した350%ではなかった。実際は3,328%だ。間違いをお詫びするが、発表した時は信じられなかった。小数点を間違えた。だから実際は3,328%だ。」
議会が生物兵器に関して可決した法律を起草したフランシス・ボイル氏は、COVIDワクチンが「大量破壊兵器」であり、生物兵器法、武器・銃器法に違反していることを確認する宣誓供述書を発表した。
では、これは一体何を意味するのでしょうか? つまり、今こそ私たちが尻を上げて、私たちに注射と命令を強要し続ける手下たちを訴え始める時だ、とアナ・ミハルセア博士は言います。彼女はショーンとともに、人類に対する進行中の生物兵器攻撃に関するさらに恐ろしい詳細をSGTレポートで語ります。
彼女は、大手製薬会社を訴えるのは難しいので、医療従事者がこの既知の生物兵器を注射したときに計画的殺人で訴えることで、地位を上げることができると示唆している。また、偶然見つけたケムトレイルのパイロットも同様に訴えるべきだとも示唆している。
何が我々を止めているのか?ミハルセア博士は、悲しいことに、人類がこの暴挙に立ち向かえない大きな要因は、メディアによるマインドコントロールと、ワクチンの脳損傷効果によるものだと述べている。ワクチンは生物兵器の計算の一部であり、この認知戦争の望ましい結果である。
スティーブ・バノンが、香港大学のウイルス学者としての地位を離れて2020年4月に米国に亡命したヤン・リーメン博士にインタビューした際、バノン博士は、SARS-CoV-2は中国軍によって作られ、彼らは特に脳に損傷を与える可能性のあるウイルスを探していたと主張し、コロナウイルス患者の約3分の1に脳障害があると報告されていることを指摘していたことを思い出す。
ミハルセア医師は、臨床診療で次のようなことを経験していると言います。
「脳スキャンでそれを見ています。すぐにお見せします。ここでも、 「ロングCOVID」は長期にわたる深刻な認知機能の低下と関連しています。ワクチン接種を受けた人のIQは最大9ポイント低下するという別の研究もありました!」
「だから私はただ人々にこう言いたいのです。これは認知に対する攻撃であり、人々が十分に早く目覚めない、あるいは私たちが見せているものを理解できない理由の一部なのです!」
ミハルセア博士は、機能的脳 EEG スキャンにより、海馬が生物兵器によって攻撃されていることがわかったと語る。博士は、「これが、私が脳の再生にメチレンブルー、EDTA、ビタミン C、フミン酸、フルボ酸などの電子供与体を使用する理由です。また、私はSubstackで、機能的に人の脳を 20 ~ 30 歳若返らせる方法を示しました。しかし、これは非常に具体的なことで、人々はこれが現実だと見ることができ、私はこれらの機能的脳スキャンでこれを検出できます」と語る。
彼女は続けます。「では、彼らはどうやってこれを行っているのでしょうか。私たちはみな、もはや情報を処理できない人々を見たことがあります。彼らは、どんな証拠を与えても、それを理性的に理解することができないというショットを打っています。そして、再び示されたのは、カーボンナノチューブ電極が人工軸索のような役割を果たす超伝導体を形成し、脳内にニューラルネットワーク、つまり並列処理プラットフォームを構築し、信号処理が自分のニューロンを経由せず、AI制御のこの人工プラットフォームを経由するということです。」
「この技術は双方向なので、指示に従うだけのサイボーグやゾンビなどを作ることができるのです。情報を送信するだけでなく、受信することもできます。そして、これはカレン・キングストンのスライドですが、COVID-19ワクチンの国際特許にはグラフェン酸化物が含まれていて、これが非常に重要であるということを、もう一度皆さんに思い出していただきたいのです。」
「これはIEEEのイアン・アキルディズ博士が議論したことでもあり、彼はmRNAはバイオナノマシンに過ぎないと述べています。そして、ここで戦争、 認知戦争が登場します。私は米国海軍研究所のこのウェブサイトについて書きましたが、そこでは軍隊にとって認知戦争は非常に興味深いものであり、実際に機動するための人間の側面、それが彼らの目標であると議論されています。
「それで彼らは何と言ったか?彼らは『紛争の連続体における戦場は今や物理的およびサイバー領域を超え、個人の認知が標的となっている』と言った。つまり、認知、心理学、情報通信技術があれば、行為者が個人の状況理解意志を正確に標的にすることができる。つまり、情報を与えて基本的に彼らを惑わすこともできるが、例えば政治的な問題や見解に影響を与えることもできるのだ。
「そして、具体的には、人間の認知を明確に標的にし、人々が情報をどのように認識し、解釈して知識と理解を得るか、これは非常に特殊な認知戦争です。どうやってそれを実現するのでしょうか?これらのナノエレクトロニクスを使えば、人の脳を完全に乗っ取ることができます。」
「これは米国海軍研究所だけの問題ではありません。これは NATO の認知戦争です。( NATO の認知戦争に関するスライドを見せる) 彼らは何を議論しているのでしょうか? 『認知戦争には、敵に対して優位に立つために、個々のグループまたは人口レベルの認知に影響を与え、保護し、または混乱させることで態度や行動に影響を与えるために、他の権力手段と同期して行われる活動が含まれます。』 ちなみに、敵は私たち国民です。
「現実の認識を修正するように設計されており、社会全体の操作が新たな標準となり、人間の認知が戦争の重要な領域になりつつあります。 認知戦争は合理性を攻撃し、低下させることに重点を置いており、脆弱性の悪用やシステムの弱体化につながる可能性があります。」
上記の段落は、軍隊が私たちに対して何をしてきたかを詳細に説明しています。
ミハルセア博士は、同僚たちの間にある「スパイクタンパク質陣営」と、彼女のように「テクノロジー陣営」にいる人たちとの分裂について言及している。「私たちはみな正反対のことを言っているように見えますが、実際は両方です」と彼女は言う。
「つまり、スパイクタンパク質の遺伝子配列が、アミロイド(アルツハイマー病の原因となるプラーク)を作るためのハイドロゲルをコード化しているということが示されました。pHが4であれば、アミロイドが作られます。多くの医師が、COVID-19とワクチンはアミロイドーシスに関連していると言っています。しかし、研究者らは、pHが7であれば、この物質がハイドロゲルを生成することを発見しました。つまり、これは合成生物学であり、ポリマープラスチックを生成し、配列の中に含まれています。」 だから、私たちの言っていることはまったく正反対というわけではなく、両方なのです。」
彼女は続ける。「人々が理解すべき重要なことは、この物質が自己組織化するということですが、私がモデルナの特許で論じたこれらの解毒剤はビタミンCを含むEDTAです。どんなポリマーでも、自己組織化を開始するには金属が必要です。そして金属を取り除くと、特にEDTAはナノ粒子の自己増殖も抑制します。ですから、私はそれを非常にうまく使ってきました。」
彼女は最後にこう言った。「私が言っていることはすべてひどいことのように聞こえるかもしれませんが、勇気を出して戦ってください。私たちには力があります...今こそ私たちの命のために戦う時です。トッド・カレンダーが言うように、『私たちが勝って彼らが死ぬか、私たちが死んで彼らが勝つかだ』」
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karasutosagi · 11 months ago
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四方山話
 もとからどこにも取り付いてなかった象嵌の螺子ですから、其の内ルリタテハの��は羽化していくのを襤褸が出た躰で憶えている。深層で春を装う球体関節人形の御伽噺  ばっかみたいだって、靴飛ばして  歩けないやって、甘えたりして  そうやって肩並べて   小突きあえたらいいでしょう  甘い雲/苦い雨 層状の烈 群青の愚鈍。まったくの青開、碧く拓けた瞳に、なにが映るのか、真相はどこにあるのか。待ちぼうけ、それとも 置いてきぼり、道端の坂道に立ち尽くすこと  この出入口を閉ざした茶事チャゴトの残影が雪見酒にも想えています。工房に続くスロープが音楽堂から渦をまき過去を引きずりながら 消せない惰性を余香にいたしました。寄せ返す感覚にとらわれるとちょうどつま先だけを濡らしており、洪水が吹き零れたのは零時の、余剰の、つめあとときでした  とある木の葉の一枚が ぐるぐるとまわっているのを、しにたいとか/いきたいとか、そういった頑丈な感情がひたひたにある、ティーポットに。入れたはずのない思いでも 沸き出せばいいのに。出がらしの紅茶の香りだけをのこして。やはりこの胸に眠りこんでは しまってあるのです  記憶を呼び起こしても見ず知らずの祈りだけ置いて  道だと思ったものが翳で  囁きだと思ったら号令で  残酷だと思ったら食卓だった  ほら 自らの姿と 己の瞳で 然とご覧なさいよ  ギザ歯、曲がった鼻、ボサボサの眉、可愛た瞳、長い耳、ミンククジラの卦皮、間柄から。指の愛だから、指し示した砂の上で。海の藻屑のうたが、私達の関係を湿している、まだあたたかい12月のカレンダーの色あせたこと  もうすこしだけ藤を吸う風が ――「冷たいかな、」(いまでも。)「そうだな、」  回廊を曲がる少し手前に、さつきが咲き誇っていたのです。桜の葉がざわざわと 髪をはたいていきました。生まれたばかりの蜘蛛の巣を払い除け、そのくせちいさな雲が沸き立つのを それとなく もじったりしてね この錠前の閂はもとから緩んでいたと聞きました この鍵穴はなにかが巣食っていたところです  ではヘアピンで拗られた穴のそこは  いやに癖のある花のなかは  夢の  或る  星界が  こうして押し開かれているという  夜な夜な 四方山話だ 2023-04-28
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shukiiflog · 1 year ago
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ある画家の手記if.114  告白 殺意
目覚めた瞬間、ベッドから落ちてしまった気がしてビクッとする 「ーーー……」 動悸が早くていつまでも落ち着かない、ベッドからは落ちてない、一度起こした体が怠くてもう一度ベッドに横になった かいじゅうくんに顔を寄せたら頬を伝う涙を吸い取ってくれる 浅いままの呼吸を深くしようとして目を閉じる …日常と一緒に戻ってきた悪夢を 僕はどうにもできずにいる
***
「ーーー以上が、件の雪村真澄と直接接触しての会話と私感。」 情香ちゃんから淡々とした声で報告を受けてる間、僕は耳で聞きながら情香ちゃんの隣でずっとスケッチブックに鉛筆を走らせてた。 話にのめり込みすぎるとどこかでまた爆発しそうな予感がしたから、集中力を分散させながら。 「……一応把握はしたよ。でもちょっとずるいな」 「ずるい?何が?」 平然と聞き返してきた情香ちゃんにちらりと目をやって少し困ったように笑む。 「意図的に省いたでしょう。僕が聞かないほうがいい話もあったの?」 「……なんでそう思う?」 「それだけの話で情香ちゃんが引きあげるわけないよ」 情香ちゃんが横でガリガリ髪の毛引っかいてる。面倒だなと思ったときの癖。 「一応説明にはなってるだろ」 「不十分だけどね」 「信用しろっての。伏せた部分含めて私が今後の危険性やらあれこれ考慮に入れてひとまずの判断下したんだから」 「そういうことは信用してるけど、なるべく本当のことが知りたかったなって思っただけだよ」 僕が知ったらじっとしてないようなことか。それだけで結構内容って絞られてくるんじゃないのかな。分からないけど。 一応僕は総合で情香ちゃんが下した判断を尊重する。僕よりずっと用心深いし世慣れてるし。香澄のことを愛してる。 「誰に対しても私は危険性ゼロとは言わないから、危険度の高低は常に変動するし、いざとなれば相応の動きを私がする。それでもう何も訊かないことにしろ」 「わかったよ」 「半径と角度によっちゃ危険人物にお前も入ってんだからな」 ジロッと睨まれて頷く。 「うん。だから僕は情香ちゃんが好き」 香澄のお兄さん…雪村真澄さんか。絢の境遇からしても今後僕との直接の接触が増えるってことはないと思うけど、…どうしようかな… 本人との直接の対面と会話を重ねることでしか僕は誰かの個人像を得難い。 心象だけの今の段階は正直息苦しい。会ったことがないわけじゃないんだけど、造形把握の域を出てない。僕が直接話せればそういうところはうまくいったかもしれないけど…。 …いや、それだけじゃ…なくて 香澄が気兼ねなく自由に絢の家に遊びにいったり話ができるなら、僕はそれで…。 「………」 …そういうふうに、おさめるしかないのか
***
情香ちゃんは全部を話してはくれなかった、けど僕は…それはそれでいい でも じゃあ 情香ちゃんを信用してるのにどうして僕は  現実が不安…なんじゃない…やり場がないことをどうにもできない
サイドテーブルの卓上カレンダーを見る。 今日は二月十日。 香澄の誕生日。
出会ってからこの日をちゃんと祝えたことがほとんどなくて不満だったから、今年こそお祝いの日にしたい。 でも僕には誕生日を祝ったり祝われたりって記憶がほとんどなくて、何が誕生日っぽいものなのかが分からない。 奮発して豪華なことやってみたりしても、つ���先日のパーティ会場を上回るようなすごい贅沢なものにはならなさそうだし… それで僕は今朝もベランダに新聞紙を広げて一人で木彫りのかいじゅうくんを彫ってる。 前にも香澄にあげたけどあれは指一本分くらいの小さなものだったから、今回は旅館で作った雪だるまくらいの大きさ。中身をくりぬいてあるから口から小銭を入れられる貯金箱にするつもり。 ゆっくり彫ってたけどもうすぐ完成しそうだ。 僕は彫刻とか塑造を作るのも好き。上手いかどうかは分からないけど。 「………」 世の中がみんなお互いに好意的で仲良しなんてことにならないのは仕方ない。 画家なんてやってたら自己主張の塊みたいな人間とばかり遭遇するからぴったり気があうことの方が少ない。というか、ない。 他人と歩み寄ろうとしたり事なかれ主義みたいな人もいないことはないけど、結局関わるほど譲れない部分は浮き彫りになるし、…でもこれは、そういうものとも…違うのかな…  何が… 「痛っ…」 手元が狂って彫刻刀が軽く指先を掠めた。一度刃物を置いて切ったところを口に咥えてじっとしてたらそのうち出血は止まった。頑丈な身体だ、相変わらず。 …下手に考えてみようとしていつも失敗する 当然かもしれない 僕一人で頭で考えてるだけだから
木屑をはらって、わけて彫ってた部分を組み合わせるようにきれいに合わせて、拭き上げてから乾燥させて、完成したかいじゅうくんを持ち上げて顔を見合わせる。うん、きみはなかなかかわいい。 ニスとか保護剤を塗ったほうが長持ちするかもしれないけど、香澄は肌が弱いからかぶれるといけないし、ああいうのはどれも匂いが強くて部屋にこもっちゃうから、何も塗らなくても木肌だけできれいに映える木を選んだ。 少し笑った口の細い穴から小銭を入れられる。ちゃんと入るか実験に、一番大きな500円玉を使う。500円玉の表面にマジックでメッセージを書いてかいじゅうくんの口から入れた。コン、と中の木にぶつかって涼しい音が鳴る。狭すぎず大きすぎない、大丈夫そうだ。 お金を途中で出し入れできる蓋をどこかに作ろうか迷って、結局作らなかった。中のものを出したいときは、この子が壊れるとき。
リビングのソファでノエルと一緒にうとうとしてた香澄の隣に腰掛けたら、香澄がぼんやり目を覚ました。 香澄が僕を見て少し体を起こしたから、同時に貯金箱のかいじゅうくんを持ってる手をわざとらしくサッと背中に回して隠した。 「………。」 「………。」 無言のにらみ合い。二人ともなんとなく笑っちゃう。 香澄が僕の背中にすっと伸ばしてきた手からかいじゅうくんを逆の手に持ち替えてサッと離す。 僕が片眉を上げて笑ってみせたら香澄が体ごと飛びついてきた、僕からかいじゅうくんを奪おうとする香澄とソファの上で手を合わせて押し合って揉み合いになる。手を伸ばしてくる香澄から遠ざけようとしてかいじゅうくんを手に乗せて腕を遠くに伸ばして、そんな僕の体に乗っかって香澄がかいじゅうくんに両手を伸ばす。 しばらくそんなことして二人でふざけてたらふいに香澄が僕の肩に手を乗せて体に乗っかって伸びあがって、宙に伸ばしてた僕の手からかいじゅうくんをとりあげた。 「とった!」香澄が笑顔でちょっとはしゃいだ声をあげた。 「とられちゃった」 とりあげた姿勢でソファに体から倒れこむ香澄が肘置きで顔を打たないように腕で体を抱えて支えて起こす。 かいじゅうくんを両手で持って見てる香澄の頭を撫でながら「誕生日プレゼントだよ」って伝える。 「もっと特別なものが用意できればよかったんだけど、誕生日に何を贈ったりするものなのかよく分からなくて…ごめんね」 眉を下げて笑ってそう言ってから、じゃれてた姿勢から綺麗に座りなおす。 香澄は中で音がするのに不思議そうな顔をしてる。 「…もう直人が何か入れたの?」 「うん。記念にね。」 今でも僕は何かを言葉で伝えるのが下手で でもたった一人で想像したり推察したり何かを考えるのはもっと下手で だからそれらを怠るわけじゃない、でもそういうものを関わるときのたったひとつの指針に据えることはしない 本人と向かい合って話していたってほとんどのもの���取り落とすけど、それでも僕は香澄と話がしたい 「香澄 少し…話せるかな」 ソファの上でトーンを落として話しかける。 「今? …いいよ」 香澄もかいじゅうくんを抱いて隣に綺麗に座り直した。 僕は自分の手の平を見てる。こっちの手、あのとき自分で傷つけた神経が今もたまに傷んで体に不調を起こす。香澄の方を見ることができない。…今はもう無いものをそこに見るのが怖い。 なるべく穏やかな声で話したい 「僕は」
「あれからずっと 雪村真澄を殺すつもりだった」
「香澄にとってどういう人か 知っていても」
「…でも  今は …  」
「今は違うの?」 長いこと僕が言葉に詰まってたら香澄が継いでくれた 僕も、本当は何から言えばいいのか、何を言えばいいのか、何を本当だって言っていいのか、きっと分かってない 「違うって…言いたいけど…   …   」 そう言えたら 絢のためにも、香澄のためにも 僕のこんな翳った感情より二人に楽しく過ごしてほしかった そのためなら そのために 今日まで意識の底に落とし込んでなんとかして でもきっと なんとかなってなんてなかったんだ
「…     香澄が…    」
目の前に広がる、あの日の光景  香澄の居ないこの部屋 置きっぱなしのケータイ 料理が作ってあって 血まみれのガラス片が散らばる足元 暗い山道 山中の そこで香澄が 彼に殺される だめだ だめだ 
だめだ
ずっとクリスマスのあの時から感じていたこと 香澄には悪かったけどきっと僕はあれからずっと嫌な空気をさせてただろう 香澄に言ったように兄の存在を教えてくれなかったからじゃない あの人との関係は良好だと言ってた 兄でも親子でも夫婦でもあるような仲で 父親がわりで 怪我をしたら手当てしてくれた じゃあどうして今の香澄が居る? 体は傷だらけ 背中には大きな刺青 僕と約束するまでずっと誰かを庇い通して どうして どうして どうして出会った頃の僕なんかと一緒に居させたんだ どうして香澄が僕を庇うのをとめられなかった なんであんな取り返しのつかない傷を顔なんてひどい場所に負わせたんだ 退院後に僕のいた施設へ香澄が通うのをなんでとめなかった そんなにはじめから近い場所にいたなら なんで どうして香澄を ちゃんと守ってくれなかったんだ どうして 僕から 僕 から …
一気にフラッシュバックするあの日の感情、 涙を飲み込んでたら声が出せなくなった。泣きたくない、今日は せっかく 香澄の誕生日なのに じっと俯いて黙ってたら香澄が横からぎゅって抱きしめてきた 「俺は直人が誰かを殺したり傷つけたりしないでくれて嬉しいよ」 僕も片手で香澄の後頭部を引き寄せて額に顔を押しつけるみたいにして口付ける 「…兄ちゃんに何かされたの?」 何か あの日 …違う、夢の中だ それでも、今、香澄を見下ろしたらその白い首筋には残忍な手痕が 僕には見える 痕の残る首筋をそっと指先で撫でながら言った 「  かすみが ころされかけた …    」 掠れてほとんど声にならなかった それでも言葉にしたら堪えてた涙が溢れてきた 「え?」 香澄は分かってないかもしれない あの頃は特に じゃあ言わなくちゃいけない、分かるように 「…あれからずっと  夢を見るよ  香澄が彼に首を絞められて そのまま殺される」 殺意がーーーあったんだろう そうだよね… 情香ちゃん 黙っていたのは この部分でしょう 彼には 香澄に対して、明確な殺意があったこと …それを聞いて どういう理由や感情がその間にあろうと僕が平静でいられないことを情香ちゃんは悟った その通りだよ 「…情香ちゃんが、絢の家に行って、彼と直接会って話しをしたんだって。…僕が行きたかったけど、とめられて、かわりに情香ちゃんが行ってくれた。もうそんなことは起きないって確認に。黙っててごめんね…」 香澄の頭を撫でながら謝る 話の主題は香澄のこと…  情香ちゃんは絢の身の安全も確認してくれたみたいだったけど、絢に関しては僕はとやかく口を出せる立場にない 香澄の話だから、本来なら前もって香澄にも話しておくべきだったかもしれない
話しておくべきだった
ずるずると いつまでも 香澄のためだなんて愛を言い訳に並べて
僕はいつまでひとりで身を削りながら自分の感情を圧し殺しておくつもりだ
それがいつまでも続かないのを知っていて 片方ではこれは香澄と一緒にいるためだなんて
「彼は今は絢の父親でもあって  僕は香澄と絢が仲良く過ごせるなら  こういう感情は無視できてたんだ ずっと 絢は彼のおかげで今幸せなのかもしれない … それでも
彼を殺さないと 殺したって 気が静まらないくらい許せない 香澄を傷つけて  殺そうとした人間を、僕は一生許さない 彼じゃなくてもそうだよ これまでに香澄を傷つけた人間  どんな事情が相手にあろうと知るか   許さない  八つ裂きにしてやる あの日 ここで  香澄を見送ろうとした  僕のことも」
頰を引っかいてくみたいに幾筋も流れ落ちる涙がとまらない 僕は今笑ってるんだろうか 誰だかに言ったな 香澄にこんな顔は見せないって���誰かへの殺意を剥き出しにした顔 この殺意は香澄への感情じゃないのに 香澄に向けるべき顔じゃないのに 怖かったのか、香澄が小さく息を飲んだ 「直人」 香澄が僕の頭を抱えるみたいにして抱きしめてくれる 「…気付かなくてごめん 直人一人に…抱えさせて」 「………」 香澄が気付かなかったのは 僕が見るのを避け続けたからだ 「いつも…俺が…、」 なにかを言おうとする香澄をぎゅっと抱きしめ返す   苦しいことを無理に言葉にしようとしなくていいよ 僕自身からも取り落とされて 疎外された感情 そのまま美しい感情だけで香澄を愛し慈しめたら 「…直人が…許せなくても  俺は…」 許す…? …僕だって、 「こんな感情より   香澄を愛してる、まるであったかくて優しいだけみたいな気持ちをいつだって最優先して ずっとただそれだけでいられたら 誰かを憎むより香澄を愛す気持ちのほうがずっとずっと大事だって   それだけでいられたら …そのつもりだった、そうやって香澄と   一緒に生きていくんだって   … でも誰かをこれだけ激しく憎むのだって  香澄を愛してるからだ 僕は明るくてあったかくて優しいだけの愛し方は  できないよ  もしそんなふうに見えたなら、なにかを見ないふりしてるだけだ …もっと入り混じってどろどろしてて  香澄に見せたくないようないろんなものぜんぶで   僕は香澄を愛してる」 香澄が彼を許すのを責めてるんじゃない、否定したいんでもない、その気持ちが伝わるように、香澄の体を抱きしめてさする 「僕と一緒に彼を憎んでほしいんじゃないよ…   それでも…    …  」 香澄に 何をどう思ってほしいなんて…喜んでくれたら、楽しんでくれたら、笑ってくれたら、… いつも僕の頭にあったのは、そういう願いだった それがズタズタに引き裂かれる 香澄が傷つけられるたびに いつまで僕は ひとりで誰かを恨めばいい 違う  あれはもう前のことで   香澄はきっともう危ないものにちゃんと気づける どうして僕は憎んだり恨んだり傷つけることにばかり… とらわれて こんな話しか香澄にできないんだろう 許せないものばっかりだ ただ許せないだけでもなくなってしまった どうすればいい 僕は どこへもやり場のない激しい感情を それだけじゃない心を 「…ずっと     苦しくて…     」 複雑な心の折り目に  僕自身が戸惑ってる   香澄の大事な人を  僕は… また言葉を継げられなくなった僕を抱きしめて、香澄が僕の頭を撫でてくれる 「…ごめん 俺ちゃんと言われないとわかんなくて  直人が…苦しいのも、ずっと許せなかったこととかも…気付かなくて」 それは…言いたくなかったからだよ…  香澄の大事な人を、絢を助けてくれた人を、いつまでも憎んで許せない自分を見るのが嫌だった …それが香澄を、香澄が楽しく暮らすのを、邪魔するんじゃないかって 僕は誰を憎んでても、それがどれだけ激しくて抑えられないほどの感情でも、そんなことよりずっと、 香澄に幸せに生きててほしいよ…
「俺は 直人がどんなでも 俺の大事な人を憎んでても …違うことを見ていて違うふうに思っても 一緒に居たい
全部  言えなくてもいいよ
でも…何も言わずに一人にならないで…、俺は 一緒に居られるように…変わらなきゃって… 一人じゃどうしたらいいかずっとわからなかった 直人が…、 直人が居てくれたから」
じっと僕の目を見つめてた香澄の目から涙が零れ落ちた。 そっとあったかい色の髪を撫でて、静かに目を閉じて額をくっつける。
目を閉じた、そこはただの視界の塞がれた暗闇じゃなかった いくつも浮かんでは消える、僕と出会ってからの香澄   触れた額から伝わる温もり 香澄がくれた言葉を、ゆっくり、ゆっくり 反芻する 僕に向けられた言葉を、取り落とさないように、丁寧に 時間をかけて …そうしているうちに、激しい感情と一緒に荒れ狂ってた動悸も  浅い呼吸も  鎮まっていく… 話したことで事実関係が変わったわけじゃない  それでも一人で抱えて仕舞いこんで置き去りにされた感情を 香澄が一緒に背負ってくれた  …何かがゆっくり氷解していく 二人で額を合わせてたら香澄が小さく鼻を啜る音が聴こえた 目を開けたら香澄もまだ泣いてた 目元にそっとキスして涙を拭う …僕はまだ怖い顔しちゃってるかな… 香澄の髪の毛を梳きながら、静かに目を伏せて話す
「…以前、画家だった頃。僕から見るものさえあれば それが全てでよかった ただ何も考えずに描くためには それで… …でも、香澄と一緒にいるためには、一人の人間に数えきれない顔や、角度や、側面や、僕の知らない何か、僕が一生知ることのできない何か、それぞれの無数の世界があることを、僕は知っていかなきゃいけなかった そこに目を向けて、人の持つそういうものを怖いとも、美しいとも思ったから、僕は肖像画を描こうと思った …香澄が僕に、見えないものを教えてくれたから」
一度目を閉じてから、ようやく涙のとまった顔で優しく微笑みかける 香澄がくれた言葉への、うまい応えにはなってないかもしれないけど… 香澄の頰を撫でながら話す 「きっと彼…   雪村さんにも、そういういくつもの何かがあって…  ひとは単純じゃない わかってたはずだったんだけど それを例えば僕が知ったからって、彼を許せることにはならないかもしれない、けど でも …僕は知りたいよ 箇条書きにできるような数値化されたことじゃなくて、香澄にとって彼がどんな人か、香澄から見て彼はどういうふうに見えて、香澄と彼でどんなふうに過ごしたのか、香澄の中に彼はどういうふうに居るのか… 僕が彼を許すためじゃなくても、…香澄の中に僕の知らない誰かや何かがあって 寂しいし怖いけど 僕はそれを幸せに思うから」 それだけ言ってにっこり笑って向かい合ってた体を離して、一度ソファの背に体を預けた。 香澄も座りなおす。そっと頭を引き寄せて僕の肩に凭れさせた。香澄がゆっくり話し出す。
兄ちゃんは…兄弟みたいで、父親みたいで…子供っぽいとこもある気がする 勝手だしわがままだし よく喋るくせに肝心なこと何も言わずに実行するし いつもギリギリ死にそうになるまで助けてくれない… でも 見捨てられたことはないよ どんな状態で帰っても…いつも怪我の手当てとかしてくれた お前は悪くない、そのままでいいって  言って …首絞めたり、あの時起きたこともきっと兄ちゃんはお前は悪くないって言うかも、全部…自分が悪いって だからかな、あれから兄ちゃんにもう関わるなって何度も言われた …それでも絢のこと助けてくれた …ひねくれてるのかな…俺にとっては…優しい人だよ…
香澄の頭を撫でながら、ひとつずつの言葉を胸の中に落とすようにして静かに聞く 誰かにとっての、誰か 僕のいない場所で起きたこと 僕にとってそうじゃなくても、香澄にとって大事なもの 同じように大事にできなくても…違うものを持てたらいい でも結局こうしてすべて違うふうにしか持てないのが現実で それでも僕らは同じものじゃないからこうして寄り添い合うことができる 同じじゃないから こんなに愛しい
話し終わった香澄の頰を両手であっためるみたいに包んで、引き寄せる。 触れるだけ、それでも込められるだけの愛情を込めて、長いキスをした。 今朝まで凍えるほど冷え切ってたのが内側から溶かされていく感覚、閉じた目の端から氷解した名残みたいにまた涙が一筋溢れていった。 唇を離すと、香澄がソファの自分の隣に座らせてた貯金箱のかいじゅうくんを見て、ちょっとだけ寂しそうな顔をした。 「中に入れたもの出すところがない…」 香澄の頭を撫でながら笑って返す。 「そういうふうに作ったからね」 手を伸ばしてかいじゅうくんを手に取る、かいじゅうくんと一度目線を合わせてから香澄に微笑みかけて続ける。 「また何度でも僕が作ってあげるよ、香澄が喜んでくれるなら」
そのあとは僕が作ったケーキを二人で食べた。 うまくいくか自信はなかったけどアイシングとかお砂糖とかいろいろ使って試作を重ねてなんとか綺麗に作れた、小さなかいじゅうくんとノエルをケーキに乗せて、 どっちがどっちを食べるかでカードで勝負した結果、僕が全敗。嬉しそうに二匹を独占する香澄をにこにこしながら見てたら、勝負に負けた僕に香澄がかいじゅうくんをくれた。
食べたものを片付けてたらお風呂からあがった香澄が髪を乾かす前にノエルと一緒にソファでうとうとしてた。 僕も軽くお風呂に入ってからドライヤーを持ってきてソファに座って、うとうとしてる香澄の頭を膝に乗せて髪の毛を乾かす。 「はい。反対向きに寝返りうって」 「…ん~…」 膝の上でゴロンと反対を向いた香澄の髪を乾かし終えてから、自分の髪も乾かしてたら、香澄が何度か瞬きして少し覚醒しだした。 二人ともあとは寝るだけだったから、膝の上に頭を置いて僕を見上げてる香澄の顔を見つめながら優しく訊いた。 「…する?」 香澄は何度か大きく瞬きをしてから顔を紅く染めた。 無言で小さく頷いたからソファから体を起こさせて香澄の体を抱き上げる。首筋にぎゅって抱きついてきたから僕も背中をさすりながら抱きしめ返す。 香澄の部屋にはイルカや増えたかいじゅうくんの雛や汚せないものがたくさんあるから、僕の部屋。
そっとベッドにおろして、優しく、優しく触れる。 いつも欲に煽られて余裕をなくすのを、今夜だけは最後まで慎重に避けた。 僕の中にある香澄への愛情は、優しくて綺麗なだけのものじゃない、どろどろして醜くて凶悪で、それでもこうして示す行為だけなら、触れ方だけなら、僕の意思と抑え方次第で、優しくあれる。 現実や、本当に僕が抱えるものがなんであっても、香澄に最も受け取ってほしい愛情はこういうものなんだってことを、一晩かけてゆっくり、丁寧に香澄の体に染み込ませるようにして伝えた。
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ichinichi-okure · 11 months ago
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2024.4.3wed_tokyo
4月からフリーになった。 つまり、会社員ではなくなった。 2月まではそんな予定はなく、会社に属しながら少しずつ自分の仕事をしていくつもりだったのだが、色々あって、結局いわゆるフリーランスになることになってしまった。「しまった」と書いたが、最終的には自分で望んだことだ。 というわけで、4月3日は期せずしてフリーになって3日目である。その日の出来事をつらつらと書いていく。
朝は遅い。昨夜3時近くまで仕事とも趣味ともつかない作業に没頭していたため、9時頃起床して、シャワーを浴び、朝食を済ませた時点で11時近い。できればこのくらいには外にいる予定だった時間だ。いきなり躓いたような気分になる。
ふと見たスマホで、台湾で大きな地震があったことを知る。半壊した建物の写真、知らない街の名前。まだどの程度の被害があったのかはわからないが、決して小さくないことは確かなようだ。能登の地震を思い出す。思い出す、と言う程度に自分の記憶の奥に遠ざかっていることが少し辛い。わたしにはわたしの日々があるとは言え。
結局そのあと少し仕事をして、13:00過ぎに家を出て、社会保険からの切り替えのため最寄り駅近くの役所へ向かう。まだ新しく小綺麗で、役所然とした暗さや野暮ったさがない建物だ。用件を伝え、書類を記入して提出し、しばし手続きを待つ。その間、多くの人が役所を訪れるのを見るともなく見て、その会話を聞くともなく聞く。
「海外に赴任することになったのだけど」と窓口で切り出す50歳くらいの男性。運転免許証に関する何かで訪れた20歳前後の女性。書類の書き方について、若干のイラつきと共に職員と話す60歳くらいの男性。「コンビニだと10円ですが、ここだと300円です」という女性職員の声が聞こえる。一体なんの話だ。私が待つソファーの隣には、高校生くらいの男の子が4人ほど。そのうち3人は中国語と思しき言葉で喋り、もう1人の欧米系の顔立ちの少年とは英語で会話している。
30分もかからずに切り替え手続きは終わる。プラスチックのカードだった保険証は、厚手の紙製のものになった。保険証の裏には臓器提供の意思表示用の署名欄がある。注意書きの項目には「提供したくない臓器があれば×を付けてください」とある。心臓、肺、肝臓、じん臓、すい臓、小腸、眼球。いったいどういう事情で選ぶのだろう。この記載は前のカードからあったのだが、ほとんど意識していなかったことに気づく。いろんなことを見落としている。
次は開業届を出すために税務署へ向かう。その前にいくつかメールの返信や税務署での必要書類を確認するため、駅前のチェーンのコーヒーショップへ。そこはタバコが吸える。いまだに紙巻タバコを手放せない私にとってはありがたい場所の一つだ。
いくつか確定した予定があり、カレンダーに反映する。フリーになって変わったことの一つは、Googleカレンダーでスケジュール管理をし始めたこと。メール、カレンダー、ドライブ、そして検索。Googleが急に身近になる。そういえばyoutubeもGoogleか。
15:00過ぎまで作業し、いよいよ税務署へ。外は雨。わたしはあまり傘を使わない。ナイロンの帽子を被って、撥水効果の高いジャケットを着ているので、多少の雨は気にならない。ついでに言うと、靴も防水だ。
16:00過ぎに税務署に付く。書類の書き方からよくわからず窓口の人の質問しにいくと、わたしの住所はこの税務署の管轄外であり、別のところに行く必要があるという。そういえば、以前予習をした際にそんな記載があったことを思い出す。すっかり忘れていた。
今からそっちに行ってもギリギリ間に合うかという時間だが、どうするか。ふと、今いる税務署の建物の一階が図書館だったことを思い出す。ついでだから、探している本があれば図書館の貸し出しカードを作って借りてしまおうと思い立つ。税務署は別日でも行けるので、今日は資料探しに切り替える。
運良く探していた本の在庫があったので、貸し出しカードを作って借りることにする。思い返せば、図書館で本を借りるのは学生時代以来か。図書館を見に行くことはあっても借りることは全然なかったので、新しい発見をした気分。会社員からフリーに社会的環境が変わったことをきっかけに、そんなことも知らなかったのか、ということが結構出てくるものだ。
17:00近くなり、3冊の本を借りて帰途につく。帰りがてら、普段あまり来ない駅の周辺を少し歩く。喫茶店が空いていれば入りたかったが、どこも休みや閉店済みでいいところが見つけられず。ここは運がなかった。店じまい間近な様子のパン屋さんでお土産にシュークリームを買う。一つ180円。安い。
来る時は電車だったが、帰りはバス一本で自宅近くまで行けるようだったので、少し待ち時間は長いがバスで帰ることにする。相変わらずの雨。屋根のないバス停で長時間待つのはさすがにつらい。バス停の反対側にある立派な建物の軒先で、雨宿りしながら持参した本を読む。チリの作家ベンハミン・ラバトゥッツの『恐るべき緑』という小説。実在した科学者たちを主人公に、嘘か誠かわからないような短編が並ぶ。流石に外ではあまり集中して読むことはできず、バスで続きを読む。面白い。これは面白い。バスは思ったより家から遠い場所に着いた。Googleマップは時々バス停の位置が違う気がする(またGoogleだ)。
少し買い物をして、結局19:00前くらいに帰宅。食事を済ませて、仕事に関わる作業を進め、わたしよりだいぶ後に帰宅したパートナーとシュークリームを食べ、今日の出来事を話す。台湾の地震のニュースがどんどん増えている。0:00頃ベッドに入って『恐るべき緑』の続きを読んで1:00頃眠る。最近の私にしては早い。
そんな1日だった。
あとで知ったことだが、私がバスを待つ間雨宿りをしていた建物は、日本の近代建築の巨匠・前川國男によるものだそうだ。なんとなく撮ったその建物の写真をここに載せておく。いつまでも目の前に不意に現れるものごとに驚いていたい。
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-プロフィール- 工藤眞平 40歳 東京 Books and Places @bp_shimpeikudo @spt.r.r
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cazucun · 1 year ago
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推理小説のトリックについて - WikipediaJP周りの情報ざっくりまとめ
推理小説 - WikipediaJP
推理小説の始祖はエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』とされるらしく、それが1841年。推理小説の黄金期とされる時代が1910年頃から。
ただ、確実に言えるのは、1830年代のイギリスに警察制度が整い、犯罪に対する新しい感覚が生まれたということである。この頃一世を風靡した『ニューゲイト小説』は、ニューゲート監獄の発行した犯罪の記録『ニューゲート・カレンダー』を元に書かれた犯罪小説であり、後の近代推理小説が生まれる基盤を作ったと言える。 権利と義務の体系が整い、司法制度や基本的人権がある程度確立した社会であることも、推理小説に欠かせない要素であろう。 推理小説というジャンルにとって警察組織の存在は大きい。法を手に犯罪者を捕らえる新しい形のヒーローが誕生したからである。その裏側には、急速に都市化が進むイギリスで、一般市民が都市の暗黒部に対し抱く不安が高まっていた、という歴史的事実がある。 そして都市化に伴うストレスのはけ口として、「殺人事件」という素材の非日常性が必要とされていたという見方もある。
推理小説
トリック - WikipediaJP
トリック (推理小説)
トリック (trick) は、主に犯罪行為を隠蔽するための、詭計・たくらみである。ここでは、推理小説などのミステリー作品で描かれるトリックについて述べる。
代表的なトリックジャンル
物理トリック
機械的な仕組みを用いたトリック。
最も基本的なトリックであり、これらを用いたり組み合わせることで、後述の密室トリックやアリバイトリックが作られたりする。
具体例
氷の弾丸を用いた射殺
針と糸で構成された密室
時限殺人装置を使ったアリバイ作り
遠隔殺人装置を使ったアリバイ作り
心理トリック
心理の盲点をついたトリック。
その場にいない人物の名前を呼ぶ演技をするなどして、その場にいた別の人に名前を呼ばれた人物がいたと思い込ませることや、鉄道の乗務員や新聞・郵便配達員などのような、普通は意識に上りにくい人物による犯行、また、単独犯と思い込ませて複数犯、あるいはその逆など。物理トリックの対概念と言え、これもまた他のトリックを達成するための基本トリックとして用いられることが多い。
後述の叙述トリックも、著者が読者に仕掛けるという観点で心理トリックと言える。
密室トリック
死体が発見されるが、その場所への犯人の出入りが不可能に見えるというトリック。
出入りができないことから密室と言う。必ずしも物理的密室であるとは限らず、逃走経路が常に監視下にあった場合や、障子や畳などで構成された部屋でそれらを損壊した跡がない場合など、一見すると脱出が不可能であるというものも含まれる。
推理小説でポピュラーなジャンルであり、世界最初の推理小説と言われるエドガー・アラン・ポーの『モルグ街の殺人』も密室トリックを扱った作品である。しかし、20世紀前半の推理小説の黎明期において現実ではまず実現不可能な奇抜な物も含め、ほぼ出し尽くされてしまった感が否めず、後年はそれらを組み合わせたものが多い。また近年では、トリックそのものより「なぜわざわざ密室を構成したのか」という動機が問われることが多い。
詳細な分類は『三つの棺』での密室講義が詳しい。
『三つの棺』の密室講義
人間が出入りする秘密の通路や、凶器が通れる大きさの穴の類は下等なトリックとして分類からは排除する。
密室内に殺人犯はいなかった。
偶発的な出来事が重なり、自殺や事故を殺人と誤認。
暗示や毒物の効果により被害者が死ぬように追い込む。
室内に隠された何らかの仕掛けによる殺人。
殺人に見せかけた自殺。
すでに殺害された人物が生きているように見せかける。
犯人は室外にいたが、犯行は室内で行われたと誤認される。たとえば室外でのアクションが室内に届き被害者を殺害する。あるいは室外で致命傷を負った被害者が室内に入ったのち死亡する。
未だ生きている人物を死んだように見せかけ後で本当に殺害する。
ドアの鍵が内側から閉じられているように見せかける。
鍵穴に差し込んだままの鍵を糸などで操作し鍵をかける。
蝶番を外す。
ボルトを糸などで操作する。
カンヌキや掛け金を、氷などを利用して部屋を出た後落としこむ。
鍵を隠し持っておき、扉にあるはめ殺しのガラスなどを割ったときに、いち早く中に手を突っ込み抜き取ったふりをする。
外から鍵を掛け鍵���中に戻す。
アリバイトリック
存在しないアリバイを存在するかのように誤認させるトリック。
時間的にあるいは場所的に犯行を行なうのが不可能であったということを偽装する。現実の犯罪でも、第三者に自身のアリバイを頼むことで偽装するということはしばしばあり、裁判でも争点となることがある。
基本的にアリバイとは事件そのものに関わる要素なので、多くの推理小説(ひいてはトリック)は必然的にアリバイが関わってくる。ここで特にアリバイトリックと呼ばれるものは、「犯人に犯行が不可能であったという証明」が重要視されるものを指し、(犯人が)犯人として仮定された場合に初めて効力を発揮するようなものを言う。つまり、「別人に罪を着せる」と言う犯人以外の他者に直接関わるような場合は当然、密室トリックのように「(始めから)誰にも犯行が不可能と思われる」と言うような場合なども、アリバイトリックとは呼ばれない。
トラベルミステリーで頻繁に用いられる「時刻表トリック」は、アリバイトリックの典型例と言える。
詳細な分類は「有栖川有栖のアリバイ講義」を参照。
一人二役トリック
犯人が別の人物を演じたり役割を担う一人二役で嫌疑を免れるトリック。
犯人が装うのは被害者や第三者、あるいは故人や架空の人物など様々。広義には共犯者によるトリック(二人一役、共犯者が被害者に化けるなど)も含まれる。これらは古くは双子トリックが有名であるが、マジックやトリックの基礎ということもあり、簡単に見破られることなどからあまり多用されない。一部では、『十角館の殺人』のような、叙述トリックとして利用されている。
具体的な分類は類別トリック集成の「第一:犯人(または被害者)の人間に関するトリック」が詳しい。また、『類別トリック集成』では最も頻度の高いトリックジャンルとされている。また横溝正史は「密室」「顔の無い死体」と並んで「一人二役」を推理小説の三大トリックとしている。
死体毀損トリック(顔のない死体)
死体に何らかの加工を施すことで事実誤認を招かせるトリック。
被害者の死体を損壊させることで、死因や身元を隠蔽する、あるいは死体運搬手段の簡素化などいわゆるバラバラ殺人を含む。また、フィクションとしては、被害者を別人だと誤認させる、特に犯人が自分自身を被害者であると見せかけるために別の人間を殺害する、などの例がよくある。具体的な方法としては、死体の顔を潰す、首を切断して隠す、焼死体にするなどで、顔からの身元判明を阻もうとする例が多く、この場合に特に「顔の無い死体」と呼ばれる。
しかし、指紋鑑定やDNA鑑定といった新しい捜査手法の発達によって死体損壊トリックその物に強い制限がかかり、もっぱらそのような捜査手法が排除できるクローズド・サークルで用いられることが多い。また近年では、例えば見立て殺人において損壊させた意図を隠すためにそれを行なった、といった、死体損壊トリックそのものを別のトリックによって覆い隠すというような例が多い。
「顔の無い死体」の例は古くからあり、江戸川乱歩は紀元前からあると指摘している。具体的にはヘロドトスが『歴史』(紀元前5世紀頃)に記述した「ランプシニトス」 (紀元前12世紀の古代エジプトのファラオであったラムセス3世に比定) の話と、これに影響を受けたと見られるパウサニアスの記録(紀元前2世紀頃)を挙げている。また横溝正史は「密室」「一人二役」と共に推理小説の三大トリックとしている。
叙述トリック
小説という形式自体が持つ暗黙の前提や、偏見を利用したトリック。
典型的な例としては、前提条件として記述される文章は、地の文や形式において無批判に鵜呑みにしてもいいという認識を逆手にとったものが多い。登場人物の話し方や名前で性別や年齢を誤認させる、作中作(劇中劇)を交える、無断で章ごと(時には段落ごと)の時系列を変えることで誤認させるなどがある。
映像作品においても、上記のように無断で時系列を交える、劇中劇を交える、その作品の形式を逆に利用する(倒叙物と見せかけて真犯人が別にいる、など)などがしばしば用いられる。
推理小説の歴史では、アガサ・クリスティの『アクロイド殺し』を巡って大きなフェア・アンフェア論争が起こったのが有名である。広義の意味でこの作品が叙述トリックの元祖というわけではなく、『アクロイド殺し』と類似するトリックの先行例については江戸川乱歩の「チェーホフ「猟場の悲劇」について」が詳しい。が、この騒動によって叙述トリックが推理小説の1ジャンルとして認知されるようになった。
基本的に、著者が読者に仕掛けるトリックを指すものではあるが、作中に登場した捜査資料・手記といった文章を直接的に明示すること(他の探偵の捜査記録等を原文のまま全部引用するというような様式)によって、作中の探偵と読者が同一の手がかりを得るという、本格推理小説の要請と叙述トリックの面白みを問題なく両立させたものもある。
英語には叙述トリックに対する直接の訳語はなく、「信頼できない語り手」という単語が同義語として使われる。詳しくは信頼できない語り手も参照。
トリックの分類法 - 『類別トリック集成』
類別トリック集成
ジョン・ディクスン・カーの小説『三つの棺』の17章「密室の講義」に触発された江戸川乱歩が、古今東西の推理小説におけるトリックを分類、それぞれの項に簡単な解説をほどこした評論である。 また、下記の分類表からも明らかなようにトリックの分類は第一項から第六項までで、第七項以降はアイデアの分類であって厳密にはトリックではない。特に第九項は乱歩自身「副産物である」と述べている。
第一:犯人(または被害者)の人間に関するトリック
全225例
A.一人二役 - 130例
犯人が被害者に化ける
共犯者が被害者に化ける
犯人が被害者の一人を装う
犯人と被害者と全く同一人物
犯人が嫌疑をかけたい第三者に化ける
犯人が架空の人物に化ける
替玉二人一役
双生児トリック
一人三役、三人一役、二人四役
B.一人二役のほかの意外な犯人 - 75例
探偵が犯人
裁判官、警官、典獄が犯人
事件の発見者が犯人
事件の記述者が犯人
幼年または老人が犯人
不具者、病人が犯人
死体が犯人
人形が犯人
意外な多人数の犯人
動物が犯人
C.犯人の自己抹殺(一人二役以外の) - 14例
焼死を装う
その他の偽死
変貌
消失
D.異様な被害者 - 6例
第二:犯人が現場に出入りした痕跡についてのトリック
全106例
A.密室トリック - 83例
犯行時犯人が室内にいなかったもの
イ.室内の機械仕掛け
ロ.窓または隙間を通しての室外からの殺人
ハ.密室内にて被害者自ら死に至らしめる
ニ.密室における他殺を装う自殺
ホ.密室における自殺を装う他殺
ヘ.密室における人間以外の犯人
犯行時犯人が室内にいたもの
イ.ドアのメカニズム
ロ.実際より後に犯行があったとみせかける
ハ.実際より前に犯行があったとみせかける--密室における早業殺人
ニ.ドアの背後に隠れる簡単な方法
ホ.列車密室
犯行時被害者が室内にいなかったもの
密室脱出トリック
B.足跡トリック - 18例
C.指紋トリック - 5例
第三:犯行の時間に関するトリック
全39例
A.乗物による時間トリック - 9例
B.時計による時間トリック - 8例
C.音による時間トリック - 19例
D.天候、季節その他の天然現象利用のトリック - 3例
第四:兇器と毒物に関するトリック
全96例
A.兇器トリック - 58例
異様な刃物
異様な弾丸
電気殺人
殴打殺人
圧殺
絞殺
墜落死
溺死
動物利用の殺人
その他の奇抜な兇器
B.毒薬トリック - 38例
嚥下毒
注射毒
吸入毒
第五:人および物の隠し方トリック
全141例
A.死体の隠し方 - 83例
一時的に隠す
永久に隠す
死体移動による欺瞞
顔のない死体
B.生きた人間の隠れ方 - 12例
C.物の隠し方 - 35例
宝石
金貨、金塊、紙幣
書類
その他
D.死体および物の替玉 - 11例
第六:その他各種トリック
全93例
鏡トリック
錯視
距離の錯覚
追うものと追われるものの錯覚
早業殺人
群集の中の殺人
「赤髪」トリック
「二つの部屋」トリック
プロバビリティーの犯罪
職業利用の犯罪
正当防衛トリック
一事不再理のトリック
犯人自身がその犯行を遠方から目撃するトリック
童謡殺人
筋書殺人
死者からの手紙
迷路
催眠術
夢遊病
記憶喪失症
奇抜な盗品
交換殺人
第七:暗号記法の種類
(小説の例で)全37例
A.割符法
B.表形法 - 4例
C.寓意法 - 11例
D.置換法 - 3例
普通置換法
混合置換法
挿入法
窓板法
E.代用法 - 10例
単純代用法
複雑代用法
イ.平方式暗号法
ロ.計算尺暗号法
ハ.円盤暗号法
ニ.自動計算機械による暗号
F.媒介法 - 9例
第八:異様な動機
全39例
A.感情の犯罪 - 20例
恋愛
復讐
優越感 
劣等感
逃避
他の犯罪
B.利慾の犯罪 - 7例
遺産相続
脱税
保身防衛
秘密保持
C.異常心理の犯罪 - 5例
殺人狂
芸術としての殺人
父コンプレックス
D.信念の犯罪 - 7例
宗教上の信念
思想上の信念
政治上の信念
迷信
第九:トリッキイな犯罪発覚の手掛り
全45例
A.物質的手掛りの機智 - 17例
B.心理的手掛りの機智 - 28例
密室殺人 - WikipediaJP
密室殺人
密室殺人は、「偽造アリバイ」と並んで本格推理小説の代表的な題材である。
特定の登場人物(犯人)による犯行が不可能であるように見せかけるのがアリバイトリックであるのに対して、登場人物のみならず作品世界の全人類に実行が不可能であるように見せかけるのが密室トリックである。
この見せかける主体は第一に作者であるが、作品中に密室殺人を現出させるにおいては、「犯人の意図」「被害者を含む犯人以外の意図」「偶然の作用」の三つの経路があり、さらにこの三つはしばしば入り交じる。
作者がダイレクトに読者に作用を及ぼす叙述トリックは、密室構成への適用はごく少ない。
密室で他殺死体が発見されながら、室内に犯人がいないという、狭義の密室殺人の場合、以下の要素のいずれかに欺瞞(トリック)が存在する。
外部の力が及ばない
室内で
閉鎖期間中に
他の人間によって
殺害され
閉鎖解除と同時に
犯行と
加害者たり得る人間の非在が
確認される
密室トリックは目的によって2種類に分けられる。不可能を可能にすることと、可能を不可能に見せかけることである。前者はすでに存在する密閉を突破するトリック、後者は犯人が偽の密閉を生成するトリックと言える。
特に長編において、実は自殺、抜け穴、「針と糸の密室」、殺人機械などという解決は批判される。千篇一律の類例、読者の知り得ない技術はアンフェア、気のきいた手掛りを配置し難い、逆に普通に伏線を張れば読者に一目瞭然といった理由である。
意図的な密室の場合まず必要になるのは実行動機である。以下のような理由が、設定された犯人にとっては、密室を作り出す手間や露見のリスクを圧倒しうると読者が納得しなければ、現実的ではなくアンフェアという批判の対象となる。
実行動機が発生時に推測できる場合
自殺に偽装
超自然現象に偽装
殺す相手が密室内にいる
密室内の第三者に罪を着せる
実行動機が解決時まで不明な場合
方法が判明しなければ立件は不可能
事件発覚、または嫌疑をかけられるまでの時間をかせぐ
自己顕示欲の発露、リスクを問題にしない精神状態
実は事故や自殺だった、殺人者があずかり知らぬ偶然や第三者の工作によって密室殺人と化す、などの作例も多い。
密室の分類と密室講義
密室殺人には、不可能状態を作り上げるトリックが必要であり、数多くの作家や評論家が密室殺人の体系的な分類に取り組んできた。作中で探偵役など登場人物によって示される分類を、カーにあやかって「密室講義」と称することがある。
カーの密室講義
「三つの棺」の17章「密室の講義」(The Locked Room Lecture) において探偵役のフェル博士は、密室殺人に用いられるトリックを分類している。概略は以下の通り。
まず
秘密の通路や、それを変型させた原理は同じもの
を除外した上で(博士はきたないやり方と評した)
密室内に殺人犯はいなかった
偶発的な出来事が重なり、殺人のようになってしまった
外部からの何らかにより被害者が死ぬように追い込む
室内に隠された何らかの仕掛けによるもの
殺人に見せかけた自殺
すでに殺害した人物を生きているように見せかける
室外からの犯行を、室内での犯行に見せかける
未だ生きている人物を死んだように見せかけ、のちに殺害する
ドアの鍵が内側から閉じられているように見せかける
鍵を鍵穴に差し込んだまま細工をする
蝶番を外す
差し金に細工をする
仕掛けによりカンヌキや掛け金を落とす
隠し持った鍵を、扉を開けるためガラスなどを割ったときに手に入れた振りをする
外から鍵を掛け鍵を中に戻す
クレイトン・ロースンは『帽子から飛び出した死』(1938)の13章「脱出方法」で、カーのものをほぼ踏襲する形で密室講義を書き、新たに「死体発見時に犯人が室内にいる場合」を加えている。
H・H・ホームズの分類
H・H・ホームズ(アントニー・バウチャー)も『密室の魔術師』(1940)で密室の分類を試みている。
部屋が閉ざされる前に犯行が行われたもの。
部屋が閉ざされている間に犯行が行われたもの。
部屋の密室が破られてから犯行が行われたもの。
カーと比較すると単純な分類ではあるが、犯行が「いつ」行われたのかという点に目を向け、分類に時間軸を加えている点で重要である。
江戸川乱歩の分類
江戸川乱歩は、カーの講義を絶賛したが、これで完全というものではないとして、改編が加えられた。例えば、密室の原因、というものにおいては統一されていない、などという欠点がある。乱歩は『類別トリック集成』(1953)で、カーやロースンを倣っているが、独自に改良を加え、四つの大きな項目に再編した。
犯行時、犯人が室内にいなかったもの。
犯行時、犯人が室内にいたもの。
犯行時、被害者が室内にいなかったもの。
犯行時、被害者が室内にいたもの。
乱歩の分類に対して、泡坂妻夫は『トリック交響曲』(1981)で、二階堂黎人は『悪霊の館』で問題点を指摘している。
例えば、『悪霊の館』の探偵役、二階堂蘭子は、室外から鍵を掛ける機械的トリックをこの中のどれに分類するかが難しいことを挙げている。
また、山口雅也の『13人目の探偵士』(2002)は、基本的に乱歩の分類を踏襲するが、「部屋」と、「被害者」「犯人」「凶器」の三要素との殺人があった時点における関係性という視点を示し、ホームズが示した動的な要素を組み込んだ。
天城一の「密室作法」
天城一が雑誌『宝石』(1961)の密室特集号に「密室作法」を書いた。カー、乱歩など過去の分類を挙げた後に、乱歩の分類の欠点として密室の作り方に触れていないことを指摘し、密室の定義と分類を行った。
天城は、時間Tについて、殺人が犯された時刻R、推定犯行時刻S、被害者絶命時刻Qとしたときに、QとSがRと一致しないことが「手品の種になる」として、密室殺人の定義をT=S において、監視、隔絶その他有効と「みなされる」手段によって、原点O(密室)に、犯人の威力が及び得ないと「みなされる」状況にありながら、なお被害者が死に至る状況をいうとしたうえで、二つの「みなす」に着眼して密室の殺人を以下の通りに分類する。
不完全密室
A1:「抜け穴」が存在する場合
A2:「機械密室」
完全密室
B3事故または自殺
B4「内出血犯罪」
純密室
C5時間差密室(+)推定犯行時刻よりも後に殺人が犯された場合
C6時間差密室(-)殺人が犯された時刻よりも後に犯行時刻が推定されていた場合
C7逆密室(+)被害者を運び込む
C8逆密室(-)被害者を運び出す
C9超純密室
この記事が雑誌掲載以後単行本などとして刊行され、入手が容易となるのは、推理小説論のアンソロジー『��養としての殺人』に収録される1980年を待たねばならなかったが、多くの密室アンソロジーの解説などによってその存在と概要は広く知られていた。
二階堂黎人の密室分類
二階堂黎人の『悪霊の館』では、探偵役の二階堂蘭子が複数の密室分類法の原理を例示している。
密室の構成要素による分類
鍵の施錠法に関する方法等で密室を構成するもの
殺人手段に関する方法等で密室を構成するもの
犯人及び被害者の出入りで密室を構成するもの
密室の性質による分類
犯人が独力で密室を構成出来る場合
機械や動物の手を借りて密室を構成する場合
共犯者や被害者自身の手を要して密室を構成する場合
被害者の自殺や偶然が密室を構成する場合
密室を成立させる要素による分類
心理的な錯覚による密室
機械的な作為による密室
物理的な偽装による密室
また、柄刀一は『時の結ぶ密室』の中で、横軸を機械性・心理性、縦軸を人工性・偶然性として、そこに時間軸を加えて、三次元のグラフを示して密室を分類している。
さらに麻耶雄嵩は『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』の中で、犯人が密室を作る動機の分類を試みている。
アリバイ - WikipediaJP
アリバイ
アリバイ(英: alibi)とは、犯罪などで被疑者・被告人が犯行に関わっていないことを推認させる間接事実の一つ。現場不在証明(げんじょうふざいしょうめい)とも訳される。
ラテン語の副詞 alibī に由来し、これは alius ibī(alius = 他の、ibī = 場所に)の合成語である。
犯行が行われた際、被疑者がその場に存在していなかったことを主張(現場不在証明)し、犯罪の直接的な実行が不可能であったことを主張するのがアリバイである。もっとも、この場合、その人物がその場にいなかったことそれ自体を証明するのではなく、実際にはその時間に別の場所にいたことを主張立証する活動が行われる。
推理小説などにおける扱い
推理小説においては「アリバイ崩し」が見せ場となっており、そのため���々の作家がアリバイの偽装工作にアイデアを凝らしている。アリバイもので著名な推理作家としてはF・W・クロフツやヘンリー・ウェイド、鮎川哲也、笹沢佐保らがいる。
殺人事件が起きた時間が完全に特定できる場合に、その場にいなかった、という場合と、殺人の時間は完全に特定できない、だから被疑者のアリバイもその前後に違う場所にいた、という場合とでは扱いがかなり異なる。後者の方が現実的であろう。
後者においては、アリバイの主張もその間の時間に、事件の現場と被疑者のいた場所の間での移動が不可能だ、ということになるから、普通にはあり得ない移動をどうやって可能にしたかが問われる。これに鮎川哲也が『ペトロフ事件』で初めて列車の時刻表を用いて以降、作品中に時刻表を用いることが定番となった。とくに松本清張の『点と線』は秀逸で、日本のその後の推理小説、サスペンスに一つの定型を作ったとされる。
逆に、事件が起きた時間を誤認させることにより、アリバイが成立するかのように見せるトリックもある。
有栖川有栖のアリバイ講義
有栖川有栖は、『マジックミラー』の第7章「アリバイ講義」において、ディクスン・カーの『三つの棺』の「密室講義」における密室トリックの分類に倣(なら)って、ミステリにおけるアリバイトリックの分類を行っている。作品例は、『マジックミラー』(講談社文庫)の「文庫版のためのあとがき」に紹介されているものである。
証人に悪意がある場合
証人が嘘をついていた場合
例:『ナイルに死す』(アガサ・クリスティ)、『不連続殺人事件』(坂口安吾)
証人が錯覚している場合
a.時間を錯覚している場合
証人が見る時計の針に細工をする、日にちを間違わせる、曜日を間違わせる、など。
例:『ウィスタリア荘』(コナン・ドイル)
b.場所を錯覚している場合
証人が犯人と一緒にいる場所(アパート、新幹線、山や川など)を間違わせる、など。
c.人物を錯覚している場合
犯人が替え玉を使った場合。
例:証人がa、b、cすべてを錯覚している場合の作品 - 『人それを情死と呼ぶ』(鮎川哲也)
犯行現場に錯誤がある場合
例えば実際の犯行現場はA市の山林で、後で死体をB市の雑木林に移動させてB市を犯行現場と思わせるもの。
証拠物件が偽造されている場合
写真トリック(合成写真)が典型。
例:『フレンチ警部の多忙な休暇』(F・W・クロフツ)
犯行推定時間に錯誤がある場合
a. 実際よりも早く偽装する場合
例えば3時に殺された被害者が、2時には既に死んでいたように見せかけ、2時のアリバイを用意するというもの。
b.実際よりも遅く偽装する場合
例えば3時に殺された被害者が、4時まで生きていたと思われるよう細工して、4時のアリバイを用意するというもの。
例:2件の事件でaとbのそれぞれを用いている作品 - 『鍵孔のない扉』(鮎川哲也)
A.医学的トリック
死体を冷やしたり熱したり、胃の消化物を加工したりして、死亡推定時刻の判定を狂わせるもの。
B.非医学的トリック
医学的トリック以外の方法で、aとbの例に挙げたような細工をするもの。
※AとBにそれぞれaとbがある。
ルートに盲点がある場合
例えば移動するのに1時間かかる2地点間を、意外なルートを使って30分で移動するというもの。
時刻表を使った鉄道ミステリに作品例が多いが、例えば歩いて1時間かかる山道を断崖の上からパラシュートで数分で下ったというものも該当する。
例:『シタフォードの謎』『ゼロ時間へ』(アガサ・クリスティ)
遠隔殺人
a.機械的トリック
時限装置によって発射される拳銃や時限発火装置など。
b.心理的トリック
催眠術をかけた相手や夢中歩行癖のある相手に、危険な行為をさせるというもの。
例:『空白の起点』『炎の虚像』他(笹沢佐保)
見立て殺人 - WikipediaJP
見立て殺人
筋立て通りに殺人が行われるという異様な不気味さを狙ったもので、トリックというよりもプロットに属するが、アガサ・クリスティの『ABC殺人事件』や横溝正史の『八つ墓村』のように、見立てることがトリックという例も少なくない。
上記のように推理小説(ミステリー作品)における見立て殺人の目的は、読者に異様な不気味さを与えるというものである。
他方、それを実行する犯人の理由は様々であり、基本的には先入観を与えることで次の標的候補・犯行順序・犯行現場・凶器を予測させて探偵役(ひいては読者)を欺くことにあるが、ヴァン・ダインの『僧正殺人事件』のような異常な心理が主因という場合もままある。
ただし、トリックに関係しない場合でも、見立てられないままに起こった殺人などをきっかけにして、犯人の糸口をつかむということはある。
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