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#八戸観音滝
shintani24 · 2 months
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2024年8月8日
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南海トラフ地震の想定震源域と今回の震源
南海トラフ地震臨時情報の対象の1都2府26県707市町村はこちら(朝日新聞)
気象庁は8日、初となる「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」を発表した。対象となった1都2府26県707市町村は次の通り。同庁は今後1週間程度、地震や津波への注意を呼び掛けている。(内閣府の資料から)
茨城県 水戸市、日立市、ひたちなか市、鹿嶋市、神栖市、鉾田市、東茨城郡大洗町、那珂郡東海村
千葉県 銚子市、館山市、旭市、勝浦市、鴨川市、富津市、南房総市、匝瑳市、山武市、いすみ市、大網白里市、山武郡九十九里町、同郡横芝光町、長生郡一宮町、同郡長生村、同郡白子町、夷隅郡御宿町、安房郡鋸南町
東京都 大島町、利島村、新島村、神津島村、三宅村、御蔵島村、八丈町、青ケ島村、小笠原村
神奈川県 横浜市、横須賀市、平塚市、鎌倉市、藤沢市、小田原市、茅ケ崎市、逗子市、三浦市、秦野市、厚木市、伊勢原市、海老名市、座間市、南足柄市、三浦郡葉山町、高座郡寒川町、中郡大磯町、同郡二宮町、足柄上郡中井町、同郡大井町、同郡松田町、同郡山北町、同郡開成町、足柄下郡箱根町、同郡真鶴町、同郡湯河原町
山梨県 甲府市、富士吉田市、都留市、山梨市、大月市、韮崎市、南アルプス市、北杜市、甲斐市、笛吹市、上野原市、甲州市、中央市、西八代郡市川三郷町、南巨摩郡早川町、同郡身延町、同郡南部町、同郡富士川町、中巨摩郡昭和町、南都留郡道志村、同郡西桂町、同郡忍野村、同郡山中湖村、同郡鳴沢村、同郡富士河口湖町
長野県 岡谷市、飯田市、諏訪市、伊那市、駒ケ根市、茅野市、南佐久郡川上村、同郡南牧村、諏訪郡下諏訪町、同郡富士見町、同郡原村、上伊那郡辰野町、同郡箕輪町、同郡飯島町、同郡南箕輪村、同郡中川村、同郡宮田村、下伊那郡松川町、同郡高森町、同郡阿南町、同郡阿智村、同郡平谷村、同郡根羽村、同郡下條村、同郡売木村、同郡天龍村、同郡泰阜村、同郡喬木村、同郡豊丘村、同郡大鹿村、木曽郡上松町、同郡南木曽町、同郡大桑村、同郡木曽町
岐阜県 岐阜市、大垣市、多治見市、関市、中津川市、美濃市、瑞浪市、羽島市、恵那市、美濃加茂市、土岐市、各務原市、可児市、山県市、瑞穂市、本巣市、郡上市、下呂市、海津市、羽島郡岐南町、同郡笠松町、養老郡養老町、不破郡垂井町、同郡関ケ原町、安八郡神戸町、同郡輪之内町、同郡安八町、揖斐郡揖斐川町、同郡大野町、同郡池田町、本巣郡北方町、加茂郡坂祝町、同郡富加町、同郡川辺町、同郡七宗町、同郡八百津町、同郡白川町、同郡東白川村、可児郡御嵩町
静岡県(全域)静岡市、浜松市、沼津市、熱海市、三島市、富士宮市、伊東市、島田市、富士市、磐田市、焼津市、掛川市、藤枝市、御殿場市、袋井市、下田市、裾野市、湖西市、伊豆市、御前崎市、菊川市、伊豆の国市、牧之原市、賀茂郡東伊豆町、同郡河津町、同郡南伊豆町、同郡松崎町、同郡西伊豆町、田方郡函南町、駿東郡清水町、同郡長泉町、同郡小山町、榛原郡吉田町、同郡川根本町、周智郡森町
愛知県(全域)名古屋市、豊橋市、岡崎市、一宮市、瀬戸市、半田市、春日井市、豊川市、津島市、碧南市、刈谷市、豊田市、安城市、西尾市、蒲郡市、犬山市、常滑市、江南市、小牧市、稲沢市、新城市、東海市、大府市、知多市、知立市、尾張旭市、高浜市、岩倉市、豊明市、日進市、田原市、愛西市、清須市、北名古屋市、弥富市、みよし市、あま市、長久手市、愛知郡東郷町、西春日井郡豊山町、丹羽郡大口町、同郡扶桑町、海部郡大治町、同郡蟹江町、同郡飛島村、知多郡阿久比町、同郡東浦町、同郡南知多町、同郡美浜町、同郡武豊町、額田郡幸田町、北設楽郡設楽町、同郡東栄町、同郡豊根村
三重県(全域)津市、四日市市、伊勢市、松阪市、桑名市、鈴鹿市、名張市、尾鷲市、亀山市、鳥羽市、熊野市、いなべ市、志摩市、伊賀市、桑名郡木曽岬町、員弁郡東員町、三重郡菰野町、同郡朝日町、同郡川越町、多気郡多気町、同郡明和町、同郡大台町、度会郡玉城町、同郡度会町、同郡大紀町、同郡南伊勢町、北牟婁郡紀北町、南牟婁郡御浜町、同郡紀宝町
滋賀県(全域)大津市、彦根市、長浜市、近江八幡市、草津市、守山市、栗東市、甲賀市、野洲市、湖南市、高島市、東近江市、米原市、蒲生郡日野町、同郡竜王町、愛知郡愛荘町、犬上郡豊郷町、同郡甲良町、同郡多賀町
京都府 京都市、宇治市、亀岡市、城陽市、向日市、長岡京市、八幡市、京田辺市、南丹市、木津川市、乙訓郡大山崎町、久世郡久御山町、綴喜郡井手町、同郡宇治田原町、相楽郡笠置町、同郡和束町、同郡精華町、同郡南山城村
大阪府 大阪市、堺市、岸和田市、豊中市、池田市、吹田市、泉大津市、高槻市、貝塚市、守口市、枚方市、茨木市、八尾市、泉佐野市、富田林市、寝屋川市、河内長野市、松原市、大東市、和泉市、箕面市、柏原市、羽曳野市、門真市、摂津市、高石市、藤井寺市、東大阪市、泉南市、四條畷市、交野市、大阪狭山市、阪南市、三島郡島本町、豊能郡豊能町、泉北郡忠岡町、泉南郡熊取町、同郡田尻町、同郡岬町、南河内郡太子町、同郡河南町、同郡千早赤阪村
兵庫県 神戸市、姫路市、尼崎市、明石市、西宮市、洲本市、芦屋市、伊丹市、相生市、加古川市、赤穂市、宝塚市、三木市、高砂市、川西市、小野市、加西市、南あわじ市、淡路市、加東市、たつの市、加古郡稲美町、同郡播磨町、揖保郡太子町
奈良県(全域)奈良市、大和高田市、大和郡山市、天理市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、生駒市、香芝市、葛城市、宇陀市、山辺郡山添村、生駒郡平群町、同郡三郷町、同郡斑鳩町、同郡安堵町、磯城郡川西町、同郡三宅町、同郡田原本町、宇陀郡曽爾村、同郡御杖村、高市郡高取町、同郡明日香村、北葛城郡上牧町、同郡王寺町、同郡広陵町、同郡河合町、吉野郡吉野町、同郡大淀町、同郡下市町、同郡黒滝村、同郡天川村、同郡野迫川村、同郡十津川村、同郡下北山村、同郡上北山村、同郡川上村、同郡東吉野村
和歌山県(全域)和歌山市、海南市、橋本市、有田市、御坊市、田辺市、新宮市、紀の川市、岩出市、海草郡紀美野町、伊都郡かつらぎ町、同郡九度山町、同郡高野町、有田郡湯浅町、同郡広川町、同郡有田川町、日高郡美浜町、同郡日高町、同郡由良町、同郡印南町、同郡みなべ町、同郡日高川町、西牟婁郡白浜町、同郡上富田町、同郡すさみ町、東牟婁郡那智勝浦町、同郡太地町、同郡古座川町、同郡北山村、同郡串本町
岡山県 岡山市、倉敷市、玉野市、笠岡市、井原市、総社市、備前市、瀬戸内市、赤磐市、浅口市、和気郡和気町、都窪郡早島町、浅口郡里庄町、小田郡矢掛町
広島県 広島市、呉市、竹原市、三原市、尾道市、福山市、府中市、大竹市、東広島市、廿日市市、安芸高田市、江田島市、安芸郡府中町、同郡海田町、同郡熊野町、同郡坂町、豊田郡大崎上島町
山口県 下関市、宇部市、山口市、防府市、下松市、岩国市、光市、柳井市、周南市、山陽小野田市、大島郡周防大島町、玖珂郡和木町、熊毛郡上関町、同郡田布施町、同郡平生町
徳島県(全域)徳島市、鳴門市、小松島市、阿南市、吉野川市、阿波市、美馬市、三好市、勝浦郡勝浦町、同郡上勝町、名東郡佐那河内村、名西郡石井町、同郡神山町、那賀郡那賀町、海部郡牟岐町、同郡美波町、同郡海陽町、板野郡松茂町、同郡北島町、同郡藍住町、同郡板野町、同郡上板町、美馬郡つるぎ町、三好郡東みよし町
香川県(全域)高松市、丸亀市、坂出市、善通寺市、観音寺市、さぬき市、東かがわ市、三豊市、小豆郡土庄町、同郡小豆島町、木田郡三木町、香川郡直島町、綾歌郡宇多津町、同郡綾川町、仲多度郡琴平町、同郡多度津町、同郡まんのう町
愛媛県(全域)松山市、今治市、宇和島市、八幡浜市、新居浜市、西条市、大洲市、伊予市、四国中央市、西予市、東温市、越智郡上島町、上浮穴郡久万高原町、伊予郡松前町、同郡砥部町、喜多郡内子町、西宇和郡伊方町、北宇和郡松野町、同郡鬼北町、南宇和郡愛南町
高知県(全域)高知市、室戸市、安芸市、南国市、土佐市、須崎市、宿毛市、土佐清水市、四万十市、香南市、香美市、安芸郡東洋町、同郡奈半利町、同郡田野町、同郡安田町、同郡北川村、同郡馬路村、同郡芸西村、長岡郡本山町、同郡大豊町、土佐郡土佐町、同郡大川村、吾川郡いの町、同郡仁淀川町、高岡郡中土佐町、同郡佐川町、同郡越知町、同郡梼原町、同郡日高村、同郡津野町、同郡四万十町、幡多郡大月町、同郡三原村、同郡黒潮町
福岡県 北九州市、行橋市、豊前市、京都郡苅田町、築上郡吉富町、同郡築上町
熊本県 宇城市、阿蘇市、天草市、阿蘇郡高森町、上益城郡山都町、球磨郡多良木町、同郡湯前町、同郡水上村、同郡あさぎり町、天草郡苓北町
大分県 大分市、別府市、中津市、佐伯市、臼杵市、津久見市、竹田市、豊後高田市、杵築市、宇佐市、豊後大野市、由布市、国東市、東国東郡姫島村、速見郡日出町、玖珠郡九重町
宮崎県(全域)宮崎市、都城市、延岡市、日南市、小林市、日向市、串間市、西都市、えびの市、北諸県郡三股町、西諸県郡高原町、東諸県郡国富町、同郡綾町、児湯郡高鍋町、同郡新富町、同郡西米良村、同郡木城町、同郡川南町、同郡都農町、東臼杵郡門川町、同郡諸塚村、同郡椎葉村、同郡美郷町、西臼杵郡高千穂町、同郡日之影町、同郡五ケ瀬町
鹿児島県 鹿児島市、鹿屋市、枕崎市、阿久根市、指宿市、西之表市、垂水市、薩摩川内市、日置市、曽於市、霧島市、いちき串木野市、南さつま市、志布志市、奄美市、南九州市、伊佐市、姶良市、鹿児島郡三島村、同郡十島村、薩摩郡さつま町、出水郡長島町、姶良郡湧水町、曽於郡大崎町、肝属郡東串良町、同郡錦江町、同郡南大隅町、同郡肝付町、熊毛郡中種子町、同郡南種子町、同郡屋久島町、大島郡大和村、同郡宇検村、同郡瀬戸内町、同郡龍郷町、同郡喜界町、同郡徳之島町、同郡天城町、同郡伊仙町、同郡和泊町、同郡知名町、同郡与論町
沖縄県 名護市、糸満市、豊見城市、うるま市、宮古島市、南城市、国頭郡国頭村、同郡東村、島尻郡与那原町、同郡渡嘉敷村、同郡座間味村、同郡南大東村、同郡北大東村、同郡伊平屋村、同郡八重瀬町、宮古郡多良間村
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猛暑のせい?広島の夏の交通事故、死者数が倍に 警察が注意呼びかけ(朝日新聞)
7月以降に広島県内で起きた交通死亡事故数が、昨年の同時期を大幅に上回っている。県警によると、連日の猛暑による集中力や注意力の欠如が原因の一つと考えられるといい、注意を呼びかけている。
県警交通企画課によると、7月1日~8月4日の交通事故死者数は12人で、昨年同時期の5人から倍以上に増えている。
このうち、バイクや自転車、歩行者の死者数は計9人。日中の事故で亡くなった人は9人で、夜間は3人だった。
同課は、気温が高くなり、運転などに集中できないことが事故につながっている可能性があると分析。運転する場合はこまめに水分補給したり休憩をとったりし、体調に異変を感じる時は運転を控えるなどの対策が必���としている。
担当者は「交通事故を防ぐためにも、熱中症警戒アラートが発せられるような暑い日は不要な外出を控えて」と呼びかけている。
気象庁によると、広島市内では35度以上の猛暑日が8日まで10日間続いている。(遠藤花)
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「1990年に天皇の戦争責任を論じ始めたとき不安はなかったか、ですか? なかったと言えばウソになります」=吉本美奈子撮影
(インタビュー)昭和天皇の戦争関与 歴史学者・山田朗さん(朝日新聞)
「昭和天皇は戦争への主体的な関与をしなかった」「最後まで対米英戦を回避しようとした」。こうした昭和天皇像に、実証的な研究を通じて見直しを迫ってきた歴史学者がいる。明治大学教授の山田朗さんだ。「天皇の戦争指導」の実態はどうだったのか。その歴史を直視してこなかった戦後日本社会とは。
 ――昭和天皇(1901~89)が戦争中にどう行動し、そのことを戦後にどう考えていたのか。実証的に調べる研究を30年以上も続けていますね。
「きっかけは、昭和天皇の健康が悪化した88年から日本社会を覆った『自粛』現象でした」
「天皇が戦争にどうかかわったかについての先行研究はすでにありましたが、私には『昭和天皇には戦争責任がある』という結論ありきの研究に見えました。他方には『戦争責任などない』との意見もあったけれど、どちらも戦争中の実態を踏まえた議論とは思えなかった。史料を踏まえた実証的な研究が必要だと思いました」
 ――日本が米英に対する戦争を始めたのは41年12月でしたね。「昭和天皇は最後まで日米開戦を避けようとしていた」という話が広く信じられていますが、事実でしょうか。
「違います。41年9月6日に開かれた御前会議の時点までは、確かに天皇は開戦を躊躇していました。しかし側近の日記や軍の記録などから見えてきたのは、そのあと天皇が戦争への覚悟を決めていく姿でした」
「10月には宣戦布告の詔書の作り方を側近に相談しており、11月には軍の説く主戦論に説得されています。最終的には天皇は開戦を決断したのです」
 ――昭和天皇は戦争に主体的に関与することがなかった、という理解も広がっていますね。
「事実ではありません。大日本帝国憲法では天皇は大元帥、つまり日本軍の総司令官でした。形式的発言をするだけだったというイメージが広がっていますが、記録によれば、大元帥として出席した大本営御前会議では活発に発言しています。軍幹部への質問や注意を通じて作戦に影響を与えていた実態も、史料から見えてきました」
 ――昭和天皇が具体的に変えた事例を挙げてください。
「42年のガダルカナル島(南太平洋ソロモン諸島)攻防戦で、航空部隊を現地へ送るよう天皇は3回にわたって、出撃をしぶる陸軍に督促していました。3度目の督促の翌日、陸軍は派遣を決めています」
「45年の沖縄戦では『現地軍は何故攻勢に出ぬか』と言って、積極的な攻撃に出るよう要求しました。現地軍は持久戦でいくと決めていたのですが、天皇の意思が現地まで伝わったため中途半端な攻勢が行われ、無用な出血につながりました」
「天皇の言葉が作戦を左右する影響を与えた事例は、満州事変から敗戦までの間に少なくとも17件確認できます。国家意思に影響を与えていた形です」
 ――作戦指導だけにとどまらず「戦争指導」も行っていたと著書で主張していますね。
「ええ。戦争指導は単なる軍事作戦指導とは異なり、外交などの政治戦略と軍事作戦を束ねた、より高次の指導です」
「昭和天皇は43年のソロモン諸島などの攻防で、戦い方が消極的だと侍従武官長を厳しく叱責し、こんなことでは敵国の士気が上がって第三国にも動揺が広がってしまうと言って積極攻勢を求めました。国際情勢をにらんだ上で国家としてどう作戦を立てるかという戦争指導の領域にこのとき昭和天皇は立ち入っていたと、私は思います」
 ――昭和天皇はなぜ作戦指導や戦争指導をしたのでしょう。
「大日本帝国という国家の抱えていた構造的な問題が背景にあってのことだったと思います。天皇を好戦的な指導者だったとみなすのは間違いです」
 ――構造的な問題とは?
「ガダルカナル戦で天皇が指導に踏み込んだのは、どちらが航空機を出すかでもめていた陸軍と海軍の対立を解くためでした。大日本帝国では陸軍も海軍も天皇に直属していて、両者を統合して指揮する統合幕僚長のような指導役が不在でした。陸・海軍の対立を調整できるのは当時、天皇だけだったのです」
「軍事戦略と外交戦略の双方を統括しえたのも天皇だけでした。軍の最高指揮権にあたる『統帥権』は天皇にあり、統帥権は行政から独立していました。首相ですら軍事行動の詳細を知ることはできない構造です。外交や予算をつかさどる行政が軍部と分立していた中で、両者を架橋しえたのは実質的に天皇だけだったのです」
 ――「昭和天皇は戦争指導をしたのか否か」と問う以前に、「そもそも戦争指導をできる指導者は当時いたのだろうか」と考えさせられる話です。
「ええ。戦況の悪化に直面したことで昭和天皇は大日本帝国が抱えた構造的欠陥の深刻さに気づき、自らが動くしかないと考えた可能性があります。陸軍と海軍が持つそれぞれの経験値では解決できない事態があり、政治が軍事を制御できる仕組みも見当たらない。そんな状況下での戦争指導だったのです」
 ――昭和天皇に戦争責任はあった、と主張していますね。
「実態を踏まえれば、昭和天皇には戦争責任があったと考えるべきだと思います。あれだけの悲惨な結果を招いた戦争において、大日本帝国の軍事と政治の双方を統括できる国家指導者だったのであり、すべての重要な政策決定の場にいたのですから、およそ責任がなかったと言えるものではありません」
 ――連合国が戦後に日本の戦争指導者を裁いた東京裁判(極東国際軍事裁判)で、昭和天皇は訴追されませんでした。米国が占領統治のコストを下げるために見送ったとされます。
「裁判が始まる前から日本国内では、昭和天皇は平和主義者であって戦争責任を問われるべき人物ではないとのイメージづくりが、政府などによって進められました。天皇を守るためだったと語られがちですが、それだけではなかったと思います」
「戦争は陸軍の強硬派が進めたものであって天皇には止める権限がなかったというストーリーをつくることで、海軍主流派や外務省・内務省の官僚らは自らを『天皇の側にいた者』とし、責任追及を回避できました。その人たちが戦後日本の権力を担っていったのです。このシナリオを最終的に追認したのが米国主導の東京裁判でした」
 ――その歴史は現在に何か影響を与えているでしょうか。
「責任をとるべき人がとっていないという巨大な前例が今も生き続けています。宮内庁が編纂して今から10年前に公開された『昭和天皇実録』も、天皇は平和主義者だったというイメージを強化する内容でした」
 ――ウクライナ侵攻などが起きた影響もあって、今、日本政府はかつてない規模での防衛力増強に乗り出しています。
「戦争期の近代日本史が教えるのは、軍を政治的にコントロールすることの難しさです。軍事は軍事の専門家だけが理解できるものだという論理のもと、閉じられたサークルの中で『自己展開』していってしまう傾向が、軍事にはあるからです」
「昭和戦前期と違って今は一応、行政府が外交も安全保障もあわせて統括できる体制には変わっています。しかし、国民の代表である国会のチェックが安全保障政策に反映されているかといえば、答えはノーです」
 ――5年前に公開された新史料「拝謁記」に注目するよう訴えていますね。なぜですか。
「昭和天皇があの戦争のことを『戦後に』どう考えていたのかを、今までにない生々しさで伝えている史料だからです。拝謁記とは、初代宮内庁長官だった田島道治が昭和天皇の戦後の肉声を記録したものです」
 ――何が分かったのですか。
「昭和天皇の中で戦後、『誰がどうやっても戦争の流れを止められなかった』という考えが次第に強まっていった事実です。田島の耳に最後には言い訳だと聞こえてきたほどでした」
「陸軍が戦争の牽引者だったのは事実です。しかし昭和天皇はブレーキの壊れたジェットコースターの単なる乗客だったのではなく、操縦する側でした。ブレーキが壊れていたわけでもなく、実際、天皇の聖断という形で戦争は終わっています」
 ――その歴史からどんな教訓をくみとるべきでしょう。
「戦前は天皇が国家の主権者でした。その主権者が戦後、『自分にはどうしようもなかった』という考えに至っていた。現在の日本では国民が主権者です。再び戦禍に見舞われたあとで『自分にはどうしようもなかった』という総括をまた繰り返すのか。主権者としての選択が問われていると思います」(聞き手 編集委員・塩倉裕)
やまだあきら 1956年生まれ。専門は日本近現代史。軍事史や天皇制論に詳しい。著書に「大元帥 昭和天皇」(94年)、「昭和天皇の戦争認識」(2023年)など。
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bearbench-tokaido · 2 months
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六篇 下 その二
京見物をしている弥次郎兵衛と北八。 方広寺の柱の穴につっかえてしまった弥次郎兵衛。 やっとのことでくぐり抜けることが出来た。
それより二人は境内をめぐり歩いて、蓮花王院の三十三間堂にて、
いやたかき 五重の塔に くらべ見ん 三十三間 堂のながさを
と詠む。 ここよりこの御門前を北の方に行くと往来は、ことに賑わしくなる。
いかにも都の風俗は男女ともにどことなく柔和温順にして、馬方や荷物を運搬する人足までも綺麗に洗濯して、きっちりと折り目の付いている衣装を着ていて行儀正しい。 それに、あの『おっしゃりますことわいな』と言う言葉もなまめかしくておかしい。 二人は目にするもの耳にするもの、すべてが珍しくてあちらこちらを見ながら歩いていたがそのうち、にわかに往来が騒がしくなってきた。 「ほうほ、よいよい。えっこらさっさ。ほうほ、よいよい、えっこらさっさ。」 と誰も彼もが、走り出している。
弥次郎兵衛は、 「やたらと人が走っているようだが、向こうに何かあるんだろうか。この人ごみはすごい。」 と言うと、往来の人に問いかけてみる。 「もしもし、なんで、ございやすね。」 「あこにえらい、いさかいがあるわいの。」 と聞かれてた男は答える。 「なるほど、けんかか。京のけんかも珍しい。」 と北八も見物しようと駆け出している。 弥次郎兵衛もそれに追いつこうと駆け出してみると見物人は、山のごとくで行き来も出来ないほどになってきた。 二人はこの人を押し分け押し分け、前に進む。
さて、けんかの一人は魚屋らしく、そこに魚屋が使う大きな桶をおろしておりその相手は、職人の男らしい。 いづれも極めて屈強な若者たちであるが、都の人は心も悠長にして最初から、殴りあうわけでもなく日あたりのいいところで、ふたり向かい合って立っている。
魚屋が言った。 「これいの。お前の方から当りくさって、そないなこというもんじゃないわい。おのれ脳天、叩いてこまそかい。」 相手の職人が答える。 「おきくされ。普通に歩いておっただけで、手がちょっとふれただけじゃ。」 と言いつつ手ぬぐいを丁寧におって、鉢巻をする。 これが江戸っ子なら、ねじり鉢巻だというところ。
「えらそうな口をきくもんじゃな。いってえ、わりゃどこのもんじゃい。」 「俺かい。おりゃ、堀川姉が小路さがるところじゃわい。」 「名はなんというぞい。」 「喜兵衛というわい。」 「としはいくつじゃ。」 「二十四じゃわい。」 「おきくされ。おのれ二十四にしちゃ、えろう若い。うそつきくさるな。」 「何いうぞい。ほんまじゃわい。前厄で、今年、かかあを死なしたわい。」 「そりゃ、えらい力をおとしとったじゃあろ。よい気味さらしたな。」 「いや、そればかりじゃない。乳飲みくさるがきがあるさかい、えらい難儀なめにおうてるわい。」 「そんなら、おりゃ、われの二つ上じゃわい。」 「うそぬかすくさりゃ。われも若い。家はどこじゃぞい。」 「一条、猪熊通り、東へ入所じゃわい。」 「そうかい。やい、あそこに目の見えん、寸伯という針医があろがな。」 「おお針医がありゃ、どうじゃというな。」 「いや、こちの親戚じゃさかい、おのれが逃げ出すなら、言伝、たのもうとおもてじゃ。」 「いやじゃわい。 なんで、われの言伝を、誰がいうんなら。えらいあほうめじゃな。」 と掛け合い漫才のように、やっている。
見物の人があくびしながら 「十兵衛さん、もういのうかい。」 「またんせ。今に打ちあうじゃあろ。」 と話しかけられて男は、答える。 「いや、わしゃ家に客ほっておいてきたさかい。」 「そしたらそのお客、つれてごんせ。 そのついでに一枚、羽織るものでももってきなせえ。少し、寒くなってきた。」 と話している。
又、こちらの方にいる見物は軒下に座り込んで、無精ひげをぬきぬき、 「見なされ、あっちゃの若者のほうがえらいやつじゃわいな。」 「いやこっちゃの男も、えらい頭じゃ。」 「ほんに。その頭で思い出した。奥方はどうじゃいな。痛所はえいかいな。」 「はい、おかたじけなうござります。 落ち着いておりましたが、昨日から急に様態がわるうなってつい昨夜、死にましたわいな。」 「そりゃ、おまい御愁傷じゃあろ。御葬礼はいつじゃいあな。」 「それが、今出しておりますとこじゃあったがえらいいさかいがあると、人が走るさかいわしもついつられて、ちいとばっかし見てからにしようかと、それまで待てと言うて、待たしておきましたわいの。」 とおのおの気の長いものばかりである。
皆が皆、悠々と見物していると職人の男が、 「こりゃ、やい。もうちょっと、こっちゃへよりくされ。 日がかげって、寒うなったさかい。」 「おおよったぞ。わりゃ、どうすりゃ。」 「おのれ今、俺がことをあほうとぬかしおったがなんで、俺があほうじゃろ。」 「あほうじゃさかいあほうじゃわい。」 「なにぬかしくさる。そういうわれがあほうじゃわい。」 「いや、こちゃあほうじゃない。賢いわい。」 「われが、賢いなら、おれも賢いわい。」 「おお、われも賢いか。そしたら、このけんかはやめにしょうわい。」 「ひょっとして互いに、競りあって着物でもひきさいたら、損じゃさかい。 やめにしてこまそうかい。」
「えろう、遅なった。もういんでこまそ。」 「俺も、われがいにくさるのと同じ道じゃほどに連れだって、帰ってやるわい。それにしても今日は、いい天気じゃあったな。」 「ほんに暖こうて、えいわい。」 と互いに、挨拶してこの二人連れ立って帰って行く。 見物人もこそこそとちりじり��みな帰っていったのを見て、弥次郎兵衛と北八は腹を抱えて笑いだす。 「ははは、なるほど、上方ものは、気が長い。 あんなうすのろのけんかが、どこにあるもんだ。」 「あのなかで損得を考えて、やめにしたんだから大笑いだ。」
公家衆の います都は おのづから 喧嘩やめるも うたとよみなり
などと詠みながらそこを過ぎ行くと、はやくも清水寺に到る清水坂についた。
両側の茶屋からはそれぞれの店で商っている田楽を焼く団扇の音が聞こえかぶせるように、賑やかな呼び声がかかる。 「もしな、お入りなされ。茶あがって、お出んかいな。」 「名物、南蛮うどんあがらんかいな、おやすみなされ。なされ。」 弥次郎兵衛は、その声の方をちらっと見たが、 「うまそうだが、もっと先に行ってからにしよう。」 と言うと、北八も黙ってうなずく。
まもなく、清水寺についた。 境内を巡り歩いて音羽の滝をみてから、弥次郎兵衛が一首詠む。
名に聞こう 音羽の滝の あるからか のぼりつめたる 清弦の恋
本堂には十一面千手観世音があり、その昔、延鎮(えんちんと読み、僧侶の名前)が夢の中でみた霊像だということだ。 坂の上田村丸が建立したといわれている。 北八と弥次郎兵衛はしばらくこの、宝前で休みながら一首詠む。
境内に 数ある桜は すき間なく 手もたくさんな 千手観音
二人が休んでいるところの側の小高いところに、机が置いてありそこに寄りかかるように座っている僧が参詣する人に、 「当山観世音の御影は、これから出ますぞ。 誠に霊験あらたかなる事は目が見えないものが、見えるようになり耳の聞こえないものが、聞こえるようになり足の悪いものが、歩いて帰れるようになる。」 と喋っている。 「一度、拝すれば、いかなる無病達者なものでもたちまち西方、極楽浄土へすくいとらんとの御請願じゃ。 どなたもいただいておかへりなされ。 賽銭は、たくさんはいらぬ。 お心もちしだいで結構。御信心のかたは、ござりませぬかな。」
北八は、坊様の様子を見ながら、 「よくしゃべる坊主めだ。」 と笑っている。
つづく。
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年9月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年6月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
草取れば天と地しばし離される さとみ 沙羅咲きて山辺の寺の祈りかな 都 神官の白から白へ更衣 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月2日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
読み辛き崩し字祖父の夏見舞 宇太郎 滝飛沫祈りて石を積む人へ 栄子 担当医替る緊張なめくぢり 悦子 青葉木菟声を聞きしは一ト夜のみ 史子 黒を着て山法師てふ花の下 すみ子 砂丘拍動遅滞なく卯浪立つ 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
病院の跡へ南風の吹き抜ける 季凜 梅雨の石積むもののふの墓暗く はるか 十薬とは屍を小さく包む花 和子 もののふの山が鳴るなり青葉風 はるか いとけなき蜘蛛も浄土を知りつくし 順子 菩提寺は城を見上ぐや男梅雨 慶月 ナースらの谺を追うて枇杷熟るる 順子 階段をのぼるつま先街出水 小鳥 青梅雨のしづくすべてが弥陀のもの 光子 罠であり結界であり蜘蛛の糸 同
岡田順子選 特選句
墓守のアパート三棟蕗の雨 風頭 眼をうすく瞑る菩薩の単衣とも 俊樹 アトリエへ傾るる大樹枇杷たわわ 眞理子 真夜中の泰山木の花は鳥 いづみ 青梅雨のしづくすべてが弥陀のもの 光子 昼顔は雨の列車にゆらされて きみよ 行き先を告げよ泰山木咲けば 和子 夏菊や南無遍照と一家臣 慶月 梅雨出水過ぎて正気を歩きをり いづみ 青梅雨の真黒き句碑が街映す 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
点ほどの人の生涯芝青し 朝子 青芝にまろぶフレンチブルドッグ たかし 海亀の孵化高精細の大画面 勝利 水郷の蛍のなかに嫁ぎゆく 孝子 子供の日クレーンは空へ置き去りに 久美子 特攻の話し聞く夜の蛍かな たかし 日輪は地球の裏に蛍の夜 睦子 青芝を犯す少年のスパイク 同 黴の中遺されしもの錆てゆく 美穂 舞ふものゝ影をも流し梅雨の川 かおり 袋ごと枇杷をもげよと檀太郎 睦子 亡き父のジャズ沁み込みし籐寝椅子 たかし  ハーレムの少年 青芝にいのちの次のスニーカー 修二
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月5日 花鳥さざれ会
少年の少女の昔あめんぼう 雪 ふる里の水の匂ひにあめんぼう 同 風みどり故山の空を吹きわたる かづを あめんぼう映れる雲に乗りゐたり 同 水馬水のゑくぼに乗り遊ぶ 泰 俊 名刹に雨を誘ふや水馬 同 売家札とれて漏るる灯蚊喰鳥 清 女 強かに生きて卒寿の髪洗ふ 同 緑陰に栄華の茶室古りしまま 希 落武者の子孫が育て花菖蒲 千代子
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令和5年6月7日 立待俳句会 坊城俊樹選 特選句
紅薔薇や三國廓址の思案橋 世詩明 更衣恋に破れて捨てがたし 同 水芭蕉分水嶺の聖なる地 同 夏帽子振つて道草してゐる子 清女 鳴く顔が見たくて覗く蛙の田 同 読み終へし一書皐月の朝まだき 同 鋏手に赤き手袋バラ真赤 ただし 浦人の少年継げる仏舞 同 欲捨てて今日も元気蜆汁 輝一 紫の色をしまずや花蘇枋 同 一番星遠ち近ち蛙鳴きはじむ 洋子 手折りたる酸葉噛みつつ歌ひつつ 同 自転車を押してつつじの坂上る 誠 飛魚の羽ばたき飛べる船の旅 同 風薫る慶讃法要京の厨子 幸只
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月10日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
富士見えて多摩横山に風薫る 白陶 朽ちし色残し泰山木咲ける 秋尚 風薫るポニーテールの娘の声に 幸子 日々育つ杏とエール送り合ふ 恭子 夜も更けてたれが来たかと梅実落つ 幸子 余白には梅雨空映す年尾句碑 三無 記念樹の落ちし実梅も大切に 百合子 観音の指の先より風薫る 幸子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浴衣着て父似母似の姉妹 清女 香水のひそかな滴人悼む 昭子 髪洗ふ心のしこり解くやうに みす枝 白鷺の孤高に凛と夏の川 清女 梅雨じめりしたる座敷に香を焚き 英美子 知らぬ間に仲直りして冷奴 昭子 夏場所や砂つかぶりに令婦人 清女 明易や只管打坐してより朝餉 同 蟇が啼く月夜の山に谺して 三四郎 白足袋の静かな運び仏舞 ただし 梅雨しとど鐘の音色も湿りたる みす枝 答へたくなきこともあり紫蘇をもむ 昭子 本題に触れず香水帰りゆく 同 水面にゑくぼ次次梅雨に入る みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
ためらはずどくだみ束ねバルコニー 和魚 釣堀の揺るる空見てゐるひと日 秋尚 何も手に付かぬひと日や五月雨るる 秋尚 どくだみの清潔な白映す句碑 三無 十薬の匂ひの勝る生家門 聰 どくだみの苞白々と闇に浮く 和魚 五月雨にふくらんでゐる山の湖 怜
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
目を染めて麦の秋へとなりにけり 光子 短夜の夢も短き目覚めかな 文子 子の植うる早苗の列の右曲がり 登美子 バースデーソングと夏至の雨響く 実加 羅の受付嬢はちよと年増 みえこ 色街の女を照らす梅雨の月 登美子 五月雨真青な傘を買ひにけり あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月13日 萩花鳥会
車椅子頼りの暮し梅雨籠り 祐子 革ジャンに沁みた青春黴生ふる 健雄 玉ねぎの丸々太る五月晴 俊文 亡き夫の捨てられきれぬ黴ごろも ゆかり 雨蛙降り出す庭で鳴き交はす 恒雄 星々に瞬きかへし舞ふ螢 美惠子
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令和5年6月16日 さきたま花鳥句会
大胆に愚痴を透かして青暖簾 月惑 紫陽花や小走りに行く深帽子 八草 まな板も這ふらし夜のなめくじら 裕章 夕まぐれ菖蒲田の白消し忘れ 紀花 屋敷林青葉闇なる母屋かな 孝江 鐘供養梵鐘の文字踊りけり ふゆ子 漣の葉裏に返る新樹光 とし江 花手水薄暑の息をととのへり 康子 風薫るいまだ目覚めぬ眠り猫 みのり 花菖蒲雨に花びら少し垂れ 彩香 短夜や二日続けて妣の夢 静子 耳かきの小さな鈴の音初夏の夜 良江
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令和5年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 ���城俊樹選 特選句
登山者が供華に挿し行く地蔵尊 やす香 蟬一つ鳴かぬ光秀忌を修す ただし 桃色の若き日の夢籐寝椅子 みす枝 村百戸梅雨のしとどに濡れそぼつ 同 空き箱に色褪せし文梅雨湿り やす香 西瓜買ふ水の重さの確かなり 同 薫風や見上ぐるだけの勅使門 真喜栄 そよぐには重たき鞠や濃紫陽花 同 花菖蒲咲かせ半農半漁村 千代子 日の暮れて障子明りに女影 世詩明 香水の女に勝てぬ男かな 同 早苗饗や上座に座る村の長 同 春深し遊び心の雲一つ 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
蜻蛉生る山影ふかきむじな池 芙佐子 むじな池梅雨闇の棲むところかな 要 朝まだき甘き匂ひの蛍川 千種 田の隅の捨苗萎れゆく日差し 芙佐子 大方は夏草となる畑かな 秋尚 過疎村に農大生の田植笠 経彦 行き止る道に誘ふ夏の蝶 久 蚯蚓死すむじな池への岐れ道 千種 捩花の螺旋階段傾ぎをり 斉 道をしへ夜は蛍の思ひのまま 炳子 故郷の水田へ草矢打つやうに 要
栗林圭魚選 特選句
蜻蛉生る山影ふかきむじな池 芙佐子 六月の谷戸のすみずみ水の音 三無 蚯蚓死すむじな池への岐れ道 千種 虎尾草より風生まれをり流れをり 久 どんよりと新樹映して濁り池 要 源五郎さ走る田水光らせて 久子 桑の実や落ちては甘く土を染め 三無 万緑の中の水音澄みてをり ます江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
故里の百年の家花石榴 啓子 巣作りの青鷺歌ふ高らかに 千加江 母に詫び言はねばならぬ梅雨の入り 昭子 幹太くなりたる樹々の夏の午後 雪子 衣替へして胸に白すがすがし 同 梅雨の灯に猫の遺影と娘の遺影 清女 寝返りを打ちても一人梅雨の月 同 枇杷啜るこつんころりと種二つ 希子 女子高生混じる一人に黒日傘 数幸 観世音御ンみそなはす蛇の衣 雪 観音に六百年の山清水 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
あめんぼうてふ名に滑る他は無し 雪 九十二の更衣とはこんなもの 同 白鷺のいよいよ白き青田かな 同 蛇の衣こんな綺麗に脱がずとも 同 落椿描ける女人曼荼羅図 同 殉国の遺影と父の日を終へり 一涓 青春に戻りて妻と茱萸を捥ぐ 同 門川の闇を動かす蛍舞ふ みす枝 母の日の花は枯れても捨てきれず やすえ 一番星あちこち蛙鳴きはじむ 洋子 草矢打つ程の親しき仲でなし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年6月25日 花鳥月例会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花や伐らねば夜の重くなる 要 打水はインド料理の香をのせて はるか 炎帝の満を持したる神の池 要 炎天へ柏手打てば蹌踉ひし 順子 靖国は蒼くなりけりサングラス 緋路 雨蛙虫呑みてすぐ元の顔 裕章 サングラス胸にひつかけ登場す 光子 魂となる裸電球祭待つ はるか
岡田順子選 特選句
押し寄せる蓮のひとつに蓮の花 俊樹 紫陽花や伐らねば夜の重くなる 要 凡人てふ自由たふとし半夏生草 昌文 蓮原の沖に宮城あるといふ 光子 内堀の夏草刈られ街宣車 要 混ざり合ふ手水と汗の掌 緋路 祭の準備指揮をとる大鳥居 みもざ 水馬ふたつの天のあはひゆく 裕章
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年5月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
蛍狩り娘の掌のがれて星となる 世詩明 更衣恋の火種を残しけり 同 少年を仰いでをりぬ青蛙 昭子 うまいとも言つてくれぬが菜飯炊く 同 子よりまづ泳ぎ出したり鯉幟 一涓 夏暖簾廊下に作る風の道 紀代美 喉鳴らし母乳呑む児や若葉風 みす枝 目に見えぬものを脱ぎたり更衣 洋子 青鷺が抜き足差し足田を進む やすえ 一院のかつて尼寺白牡丹 雪 蝸牛角を突いてゐる女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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amiens2014 · 3 years
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宮崎県日之影町【ドライブ】延岡市〜旧綱ノ瀬橋梁〜八戸観音滝〜日之影温泉駅【温泉】
旧綱ノ瀬橋梁 2021年11月10日、この日は道の駅北浦に立ち寄った。 https://niyodogawa.org/blog/outdoor/car/station/43108/ そこから車で、九州中央道を走る。 国道218号線から坂道を下りていく。 (more…)
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kitaorio · 3 years
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忘れ狐
 昔、あるところに男に一目惚れした狐がいた。  どうにかして気を引こうと、夜道を歩く男の前に姿を見せてみたり、男の住む家の前に獲物を置いてみたりした。  夜道で姿を見せた時、男の目の前をそのフサフサとした尻尾となめらかな毛並みを満月の明かりの下で披露したが、男は少し驚いたような表情をするだけで、狐から距離を置くように道の端に寄り通り過ぎてしまった。また、貢物として男に獲物を贈ったときは、いぶかしげに貢物に目をやると、その進物がまるまると太ったネズミの骸と気付き、箒と家の中に転がっていた板切れを器用に使い、ゴミ捨て場に放り投げたりしていた。  姿を見せて、直接男を見ることができたときは、喜びの想いが胸の中を満たし、そのわずかな時間だけでも全身に感動の稲妻が走ったのを覚えている。だが、男は避けるようにして行ってしまい、一瞬にして枯れ木のような気持ちになったのであった。そして、ごちそうを贈ったのにも関わらず、男の顔に笑みがこぼれるところか、眉間に深いシワが寄ったのを見て、狐は物陰で一人涙をこぼしていた。  人と狐、どうやっても想い合うことができないのか、そう考えると胸の奥に暗く重い泥沼のような絶望が湧いてくるのだった。  狐の日課は、男の生活とともにあった。朝の時間はどこかへでかけていく男のそばを歩き、まるで影のように近くをひっそりと歩く。夜は男が帰ってくるのを待ち伏せし、闇の中から静かに見つめる。一途な乙女であるがゆえにその視界は男しか入っておらず、視野に男の影が入れば喜び、男が家の中に入り戸が閉まり姿が見えなくなるとうなだれるようにして寝床に帰る日々が続いた。  その生活は、蝉が騒ぐ頃を越して、落ち葉が地面を隠す季節になった。  食事にしている獲物は肥え、獲物の食料である果物や作物は実り、すべての命が膨らんでいくようであった。  まさしく、狐の季節である。  狐は人を化かすとあるが、この小動物だけの力では人の迷わすには弱い。ただ、野や山、人が踏み入らない動物のみが行き交うところには、人を惑わす植物が生えていることがある。狐はその力を上手に使い、人を惑わしているのだった。どの植物を使えば人をどのようにすることができるか、その因果関係を熟知しているからこそ、見せたい幻影を見せたい形で見せることができる。原因と結果の結びつける乱麻を操り、幻影を見せることができるのだった。  狐はシダの間に隠れるようにして生えている何本かの茸を吟味するように嗅いで周り、これぞというのを見つけると歯の先で傷をつけないようにゆっくりと挟むと、足早にそこから立ち去った。その足取りは慎重ながらに素早く、決して体に振動を起こさず、穏やかな川の流れを思い起こさせるようなしなやかな動きで駆けていた。  この茸を大切に扱っているのではなく、茸が持っている幻を見せる毒に触れぬようにする工夫なのであった。  狐には一つの勝算があった。  男はすぐそばに狐にいようと気付くことはない。男はいつでも手のひらに持った黒い板を凝視しながら歩いていた。雨で傘を持って歩いているときも、少しでも立ち止まれる瞬間があれば、それを見ている。  狐にはそれが何であるかわからなかったが、一つだけ明確だったのはそれに化けることができれば男の手の中にずっといることができ、そして常に視線を向けてもらえるということだった。  狐にとってわからないものであっても、男にとっては何であるかはわかる。  男の幻は男が生み出すものだから、狐はそれを醸し出す茸を探せばいいだけだった。  あとは、それを男に仕向けるだけだ。  狐が化かすとき、その��木や茸を口に含み、霧にするか、もしくは肌の弱いところに刷り込み、その効果が出るようにするのであった。  狐は一か八かであったが、確実に効果を出せるが、失敗したら男の警戒心を最大限にさせてしまう策に出た。男に口移しでその茸を与えようと考えたのだ。  男は朝が弱いのか、朝日の中を歩いているときは必ず数度あくびをする。その瞬間に口に含ませてしまえば、狐の意のままになると考えたのだった。狐は、男が毎日通る道は熟知している。柱の影の目立たない隙間から毎朝の動きをつぶさに見つめ続け、日差しが強いときには庇の下に入り信号待ちをしている、そしてまるで癖のように、大あくびをするのも把握していた。  男は信号待ちの間でもスマホを手放さず、短文の応酬や動画の絶え間ない配信に目をやっているのだった。信号待ちの少しの間であっても画面が見やすいところに移動し、直射日光を避けるようにして手のひらの中の板切れを見つめているのだった。大抵の場合、前夜も布団の中で同じように過ごした名残で寝不足の体は大きなあくびをする。  朝の誰もいない時間帯なのをいいことに、思いっきり伸びをしながら精一杯のあくびをするのだった。  狐はその瞬間を見ていた。  自動販売機の物陰は狐にとって良い隠れ場所であった。  程よく隙間があり、そして、直線でできている人工物は毛皮で身を包んでいる動物がすり抜けるのには程よく滑りが良く、音も立てずに移動することが得意なものにとっては格好の隠れ場所なのであった。  狐が男を見つめているのも、この自動販売機、それも上に乗っかり男を眼下に見据える形で見ているのだった。いつもならば、下の方から見つからないようにそっと覗いている。だが、今日はその口元を狙うのが目的であり、一番観察しやすい場所を選び、そしてその瞬間を静かに待った。  茸はただ舐めただけでは効果が薄い、少しでもいいから裂け目を作り、その中の繊維に触れさせないと目立った効果は出ない。狐の策はその点も押えていた。男の口に含ませるその瞬間の一歩前、狐の尖った歯で茸を噛み、より糸のように細い菌糸が絡み合っている繊維が直接触れるようにして男の顔に飛び込んでいこうとしていたのだった。  一瞬の出来事だった。  男は、手に持っているスマホから少し目を上げたかと思うと、目を強くつぶり、大きく息を吸うような姿勢であくびをしようとしていた。  狐は、その細長い口にやんわりと噛んでいた茸に歯を立てると茸を少し裂き、鼻から飛び込むように男の口を目指して跳ねたのだった。  男にとっては災難であり、何が起きたのかわからなかった。  あくびをしたかと思うと、突然毛皮が顔めがけ飛び込んでき、眠気でむくれたようになっている体に朝の空気を流し込もうとしていたところに、なにやらホコリ臭いものが口に入り込んできた。  男は口の中の異物に反応し吐き出そうとしたが、あくびの途中でもあり得体のしれないものが舌に乗っているにも関わらず、反射的に口を閉じてしまった。すぐに、口の中のものを吐き出すと、ポケットティッシュを塊のまま取り出し、口の中を手荒く拭っていたのだった。さっきまで狐が乗っていた自動販売機にスマホを当てると、ミネラルウォーターを買い、それでなんどともなく口の中をゆすぐ。  しかし、もう狐の思うままであった。  茸が少しでも舌に触れてくれれば狐の思うがままになる。  500ccのミネラルウォーターのほとんどをつかいうがいをすると、スマホをスーツの胸ポケットに入れようとしていた。 だがすでに、スマホは狐で、狐はスマホなのであり、スマホの実態は男が生み出した幻影なのである。  男は散々口の中を洗い流し、最後の一口分だけ残った水を口に含むと、ゆっくりと飲み流しながら、今さっき起きた出来事をTweetしようとしていた。  フリックはいつもよりもスムーズに動き、まるで考えただけですべてが入力できる。Tweetボタンは小鳥になり、二言三言の雑言をさも楽しそうにクチバシに刻み羽ばたいていく。LINEの言葉はスタンプと区別がつかなく、すべての流れは虹色の濁流となり手元から目の先まで流れ込んでき、言葉の滝がからだの後ろを流れていく。  狐は男のスマホとなり、男の見ている幻覚をほんの少しだけ補佐するように、その指先や手の動きを見ながらスーツの胸元に潜り込んだり、首の周りにまとわりついたりしていた。  狐の体は小さくなり、男の手元に収まるようになる。そして、厳冬の朝、湖面を覆う氷の破片のように薄くなり、男の指の動きを受け止めるのだった。  男は、茸の酔いの中でも出社を無意識のうちに続けていた。スマホから飛びあふれるイメージの噴水に目を向けながらも、いつものように駅へと向かい、そして電車に乗ったのである。  狐の知らない男の一面はここに一つあった。  男はほぼ始発に近い電車なのをいいことに、席に座ると会社近くの駅まで小一時間の二度寝をするのであった。  いつもならばうつらうつらとするだけで、目的の駅の手前で薄っすらと目を覚ます。  だが、今は茸の幻影で少し酔っているような状態だ。  目的とする駅に到着し、その駅名が耳に届いて少しして飛び起き、そして駆け出して電車を降りたのだった。まだ茸の酔いの中にいる状態である。電車の外に出るだけで精一杯であった。  ほぼ何も持たないで出社する男の数少ない手荷物であるスマホは、まだ電車の中にあった。  狐はそのまま揺られ、遠くの駅でやっと外に出られたかと思うと、そのまま元の巣には戻れず、男に会うことができなくなってしまったのだった。
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c3oyama · 3 years
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5/13 #愛犬の日 誕生日/ #滝沢カレン #マリアテレジア #StevieWonder #太田光 #佐渡裕 #井上和香 #中村メイコ #円谷幸吉 #熊田曜子 #黒川芽以 #ダイワスカーレット 誕生日 1717年 マリア・テレジア (神聖ローマ皇后,オーストリア大公,ハンガリー女王,マリー・アントアネットの母)Maria Theresia von Österreich[1780年11月29日歿] 1801年 江川太郎左衛門(江戸末期の学者)  画像 1840年 ドーデ(作家)  画像 1882年 ブラック(画家)  画像 1906年 笠智衆 (俳優)[1993年3月16日歿] 1921年 由利徹 (俳優,コメディアン(脱線トリオ[元]))[1999年5月20日歿] 1934年 中村メイコ (女優) 1935年 三木卓(作家)  画像 1938年 平井和正(作家) 1940年 円谷幸吉 (陸上競技(マラソン))[1968年1月9日歿] 1950年 スティーヴィー・ワンダー (米:ミュージシャン)Stevie Wonder Superstition live on Sesame Street https://youtu.be/_ul7X5js1vE I just called to say I love you, in Japan 訳詞付 心の愛 https://youtu.be/f4hXjwIjcH8 Part Time Lovers https://youtu.be/uzbRoG6XFlg USA FOR AFRICA - We Are The World https://youtu.be/Zi0RpNSELas Live at Glastonbury Festival 2010 SATRip https://youtu.be/a8f4idXPJmc 1950年 ボビー・バレンタイン (米:野球(監督))Robert(Bobby) John Valentine 1952年 銀粉蝶(女優) 1954年 倉田よしみ(漫画家) 1958年 小林まこと(漫画家) 1961年 デニス・ロッドマン (米:バスケットボール)Dennis Keith Rodman 1961年 佐渡裕 (指揮者) 1964年 久本朋子(タレント) 1965年 太田光 (漫才師(爆笑問題)) 1969年 佐藤裕二(俳優) 1975年 加藤晴彦(タレント) 1975年 河奈泰美(タレント) 1980年 井上和香 (女優,タレント) 1980年 野波麻帆(タレント) 1982年 熊田曜子 (タレント) 1986年 ロバート・パティンソン(俳優) 1987年 黒川芽以(女優) 1992年 滝沢カレン  ダイワスカーレット 誕生花は 芍薬(シャクヤク)、花言葉は“はじらいを秘めて” 誕生石は トパーズ(topaz)、宝石言葉は“希望” 愛犬の日 FCI(国際畜犬連盟)デー ジャパンケンネルクラブ(JKC)が1994年に制定。 1949年のこの日、同クラブの前身である全日本警備犬協会が創立された メイストームデー(5月の嵐の日) 「バレンタインデー」から88日目、「八十八夜の別れ霜」ということで、別れ話を切り出すのに最適とされる日。 2月14日の「バレンタインデー」、3月14日の「ホワイトデー」、4月14日の「オレンジデー」と、14日あたりは恋人に関連した記念日が続く。これを乗り切れば、6月12日には「恋人の日」が待っている。 カクテルの日 アメリカの雑誌『バランス』の1806年5月13日号に、「カクテル」という名称が初めて登場した。 カクテルとは、酒(種類は何でも良い)に砂糖と水とビターを混ぜた興奮飲料で、俗に『ビタースリング』と呼ばれ、選挙運動の妙薬ということになっていると紹介されている。 歴史・出来事 1866年 日本初の洋式灯台が観音崎に建設 1958年 日本社会党が非核武装宣言を発表 1971年 大久保清事件 1981年 ローマ法王狙撃事件 #今日は何の日 #パーソナルカラー #カラードレープ #カラーパレット #色見本 #PCCS #ドレープ120色 #パーソナルカラー用品 #テストドレープ #金銀ドレープ #ケープ #カラーシート #カラーチップ #C³ #色のみかた #顔タイプ #顔タイプ診断 #パーソナルカラー診断 #シーキューブ #毎月 #16日 #色の日 #insta_higashinada #神戸市 #東灘区 (パーソナルカラー用品ドレープ、見本帳,PCCSのご用命はc3(シーキューブ)) https://www.instagram.com/p/COysPARgne7/?igshid=lvgg3fz94lx6
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2ttf · 12 years
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thequinary · 3 years
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スタンプラリー完結
三春町の近隣市も含め40本を超える一本桜を見てきました ほぼすべての桜が満開の最高のコンディション でももうこれ以上はないだろうと思うとちょっと残念 HPではクリックで大きな写真が開きます http://www.thequinary.com/sakura_miharu.html 気のせいか集合写真では小ぶりの桜のほうが映えるな あ、気のせいではなく腕のせいか 滝桜、水月観音堂桜、紅枝垂地蔵桜、五斗蒔田桜、上石の不動桜、弘法桜、つつみ桜、今朝三桜、栃久保の種蒔桜、貝山薬師桜、滑津観音桜、夫婦桜、龍光寺桜、八雲神社の桜、神山の桜、大桜、平堂壇の桜、成田神社の種蒔桜、七草木の天神桜、七草木桜、戸ノ内桜、雪村桜、天神夫婦桜、内出の桜、山王桜、高木神社の桜、芹ケ沢桜、切込地蔵桜、王子神社の桜、龍隠院の桜、高乾院の桜、法蔵院の桜、法華寺の桜、福聚寺桜、桜谷枝垂桜、お城坂枝垂桜、田村大元神社の桜、光岩寺桜、八十内かもん桜、常楽院桜
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thyele · 2 years
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2022年7月5日
日テレ【気象・防災】そらジローさん「【台風4号は温帯低気圧に】 気象庁によると、台風4号は午前9時に九州で温帯低気圧に変わりました。 ただし、暖かく湿った空気が大量に入り込んでおり、また上空の寒気のために大気の状態が不安定となっています。 引き続き大雨には警戒を続けてください。 #台風4号 #温帯低気圧 #大雨」 https://twitter.com/ntvsorajiro/status/1544124177329766400
福岡・篠栗の5歳餓死、母親側が控訴 懲役5年の1審判決に不服 | 毎日新聞 https://mainichi.jp/articles/20220704/k00/00m/040/061000c
通話、いまだ利用しづらく データ通信「おおむね回復」―発生60時間、復旧は未定・KDDI障害:時事ドットコム https://www.jiji.com/jc/article?k=2022070400159&g=eco
佐野浅夫さん老衰で死去 96歳 1993年から「水戸黄門」で3代目水戸光圀役 - おくやみ : 日刊スポーツ https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202207040000308.html ご冥福をお祈りします
ポカリスエットに容器を再利用する「リターナブル瓶」登場 爽やかなビジュアルに「かわいい」「オシャレ」の声(1/2 ページ) - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2207/04/news052.html
「いつの間に舞空術を…」中川翔子、高級愛車との写真で浮いているように見えると話題「トリックアートみたい」 | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2241036/full/
八丁味噌裁判、敗訴の老舗が徹底抗戦の構え 社長「命ある限り、この問題に取り組む」 - 弁護士ドットコム https://www.bengo4.com/c_18/n_14668/
滝沢カレンが結婚発表 お相手は一般男性「人生の冒険相手として」 インスタで2ショット報告― スポニチ Sponichi Annex 芸能 https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/07/04/kiji/20220704s00041000467000c.html おめでとうございます!
三角食べ - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E8%A7%92%E9%A3%9F%E3%81%B9 「三角食べ」は本当にいいことなの?「ばっかり食べ」はダメ? 管理栄養士に聞いてみた | 東京すくすく | 子育て世代がつながる ― 東京新聞 https://sukusuku.tokyo-np.co.jp/life/9706/?amp=1
🤖ロボガエル🐸のトマピー🍅さん「ねくすとらいぶ… https://t.co/HiF8PDOv7K」https://twitter.com/0s2e1i8ra/status/1543515893808123904
Tatsu Official (GASTUNK)さん「各々やるべき事をやりながら突き進むWIRED TWINS!!! 昨日の昼下がり SOLID GOLDソロツアー中の森重と合流! 週末の良きひとときでした。 そう、ツアーファイルの7/24(日) 新横浜NewSideBeachにて3度目のゲスト出演。 WIRED TWINS演ります。 森重、今宵は金沢で皆様と素敵な夜を楽しんでね! 🌹🎶🌹 https://t.co/KJawCZUn0I」https://twitter.com/undeadspaceman/status/1543409284716695552
魚住 英里奈(独唱)さん「誕生日。 歳を取る事より、数ヶ月前の自分の歌とギターが下手くそに聴こえたりあの歌詞は若いな〜とかあの時より歌が安定しているとか、そんなことに喜びを感じる。少し時間が経って若かった声と唄を恥じる事なく許せるようになったり。 その繰り返し、誕生日を今日も迎えました。 https://t.co/JooxO3FKER」https://twitter.com/erina_chas/status/1543638126362755072
Deshabillz811新宿さん「広告も最高てか、広告しか載せてもらえん頃やな笑 押忍!例の4時間遅刻開き直りでNG案件すね笑 開き直りちゃいます!謝りましたーすんません!て 押忍!遅刻した人ってなんで少し不機嫌なんすかね? 往々にして俺はよくわかるわおす!ワンチャン取材されてない?いつの間にか 押忍!知らんわ!」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1543595778199158790
Deshabillz811新宿さん「First up is real estate magnate and demon-scared drummer REI! It's been over 15 years since I've been on a shoot, but you get used to it! He's got his eyes right where they should be! #REI #Deshabillz #8月11日新宿ロフト #拡散 https://t.co/0tngw7AFlG」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1543610643622002691
Ivy darknessさん「ご清聴ありがとうございました」https://twitter.com/IVY_DOPE_SHOW/status/1543612787036786688
満園英二さん「小倉良い街ですし、戸城さん誕生日だし、広島は七夕だし、神戸は第一期終了からの復活して初めてだし是非(^^)」https://twitter.com/0827honey/status/1543610223889620993
The Dust’n’Bonezさん「本当にThe Dust'n'Bonez観に来なくて大丈夫? 今からチケット手に入れて爆音の中一緒に踊ろうぜ🦴🦴 #ダスボン https://t.co/otVyPNarqj」https://twitter.com/dust_bonez/status/1543608426487758849
luin officialさん「今週◎【luin】 ※20:30〜出演◎ 7/6(水)東高円寺二万電圧 https://t.co/D7HBxYXjhb 二万電圧presents『CHAOS OF GATE』 出演: のろゐみこ/THE NOSTRADAMNZ/luin open 18:00/start 18:30 前売¥4,000/当日¥4,500(+1D¥600) チケット↓e+ ※バンド予約無し https://t.co/0xi2yhVf1W」https://twitter.com/luin_official/status/1543616703221080065
[email protected] grace periodさん「鳥肌が止まらない。。。!」https://twitter.com/eisuke_gp/status/1543616964903325696
キリ(luin/…。【サイレンス】)さん「luinリハでした♪ リハスタのお部屋を変えてみたところ、非常に良い具合で楽しさ倍増でした🙌✨ 今週6日は東高円寺二万電圧◎ 遅めのお時間そして長めのステージです。 チケット発売中🎫↓ https://t.co/FXeMrSGaSt」https://twitter.com/kiri_drums/status/1543617634977333250
Ryoさん「the god and death stars × for severe addicts only 大阪公演2日目 本日は「aaron」を歌わせて頂きました、まさに名曲。 ファンの皆さん、連日お邪魔しました。 ありがとうございました。 fsaoは最高の一言に尽きる、フロアのみんなの熱量が凄かった。 嬉しかったよ、ありがとうね。 次は東京! https://t.co/SwQ9kZqjH8」https://twitter.com/ryo_Awoi/status/1543554288751783937
丈朋さん「FUKUOKAありがとうございました!! 🤗只今移動中!🚐💨 ここんとこギターのポジションが決まらんな、昔みたいにストラップをガツっと下げるか、、、🤔 一番ハチマキは残念ながらまたもやすぐにずり落ちたのだ、、要安全ピン🧷😂 明日はなおぼんの地元、小倉なのだ! 皆さん宜しく!!😆 https://t.co/KzewGcB39O」https://twitter.com/taketomo_s/status/1543587916274073600
lucy+peter=esolagoto / 中村真悟さん「リハーサルインでした♪ 7/6、初の東高円寺二万電圧に向けてみっちりと。久々の曲が多くてスリリングゥ・・・! リハーサルインの後は大概セブンイレブン屋さんの鯖味噌を食べているかも・・・(凄い美味)。 https://t.co/LR7ugSXlC4」https://twitter.com/lucy_peter/status/1543622957867896832
ZIÄ FUNERÄLさん「[information] ZIÄ FUNERÄL  lost you, without you, feat. hinako himekusa (XTEEN) MV Full ver公開 https://t.co/fzuPbi3xCj」https://twitter.com/ZIAFUNERAL/status/1543634377485062144
ʕ⁎̯͡⁎ʔ༄さん「七月突入記念撃沈王・・・† ※撮影:ともさん・・・ https://t.co/qLpLKeLh2t」https://twitter.com/giboaiko_japan/status/1543637987191590913
魚住 英里奈(独唱)さん「遊び足りない!」https://twitter.com/erina_chas/status/1543650263491543040
鈴木晃二さん「そして また 俺が切り抜いた音に 前回同様 俺が歌う前に 「ヘイ!」 と掛け声が入っている よく聴いてみてください 嬉しいけど 俺だけ聴こえるのか 不思議な感覚である」https://twitter.com/KOZYSUZY/status/1543660791215587328
ZIÄ FUNERÄLさん「[information] ZIÄ 1st mv "mayday" 17,000pray thanx❣️」https://twitter.com/ZIAFUNERAL/status/1543708918051852288
🕸𝔳𝔞𝔩𝔢𝔫𝔱𝔦𝔫𝔢𝔡𝔰𝔥𝔦𝔱🕸さん「my機材 https://t.co/KiZETC3GvD」https://twitter.com/xxxxvalentine/status/1543713603785674752
🕸𝔳𝔞𝔩𝔢𝔫𝔱𝔦𝔫𝔢𝔡𝔰𝔥𝔦𝔱🕸さん「ZIÄのMVやっとアップ出来た 観てね 曲終わってからtalkが収録されててそれも面白いよ 多分」https://twitter.com/xxxxvalentine/status/1543713858962931712
ヴィジュアル博士のる@オムニバスCD発売中さん「【ヴィジュアル系今日は何の日】 YELLOW FRIED CHICKENzが日本武道館でのワンマンライブ「YELLOW FRIED CHICKENz 煌☆雄兎狐塾 -破秘婆酒日解散祭-“泣くのは辞めな、笑ってサヨナラしましょうねぇ”」をもって解散した日。 (2012.7.4) https://t.co/XGUu8pnHrl」https://twitter.com/vr_noru/status/154371633191231078
Deshabillz811新宿さん「変わらんなぁ? 変わらないですねー押忍! 髪色、長さくらい? 押忍!若干色気が増したかと お!いい事言う」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1543719032809226241
高橋 浩一郎(Kaiki)さん「今日からまた関東、頑張ろう、助手席は、らくだ。 9/11会津たくさん予約ありがとうございます。 全11曲をずっときいてる。 https://t.co/8nrsvZoKDU」https://twitter.com/STakahashi0823/status/1543730585684025344
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kachoushi · 2 years
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各地句会報
花鳥誌 令和4年11月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和4年8月3日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
宿浴衣姉の選びし緋の絵柄 笑 ふり向けば浴衣に貝の口結び 同 線香花火消えゆくまでの物語 同 耳澄ますふる里あたり遠花火 同 男あり鳥獣戯画の扇子手に 雪 買ひもせぬ西瓜叩きて女去る 同 ながむれば大団円の天の川 数幸 大西日かつて住みけり四畳半 同 堂縁はこの世の浄土三尺寝 匠 山頂に不動明王時鳥 清女 糊かたき浴衣に着替へ胡坐くむ 泰俊 盆の月もの言はざりし夢の母 啓子 一心に線香花火の果てるまで 千加江 水晶の数珠を両手に盆の経 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月4日 うづら三日の月 坊城俊樹選 特選句
盆の月今宵は何を語らうか 都 端々の糸のほつれや秋すだれ 同 夜明より鎌を光らせ盆用意 同 極暑日や五臓六腑の吐息聞く 同 秋立つや雲の流れも水音も 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
夏草の色に埋れてマリア像 小鳥 十字架の墓石の装飾を蟻 健志 大小の蟻群をりて茂吉墓 季凜 炎天の墓を抱きし大樹かな 悠紀子 僅かなる供花に蟻よせ土饅頭 順子 あなたは此処にゐるのですかと墓洗ふ 美紀 黙祷のしじま落蟬動かざる はるか 鶏頭の墓守として枯るるまで きみよ 赤松の肌の剥がれてゆく晩夏 要 寝墓らは異国の夏草に埋む 慶月
岡田順子選 特選句
異国なる地下に眠りて百合の墓 俊樹 高々と維新の墓の晩夏越ゆ 慶月 父眠るまで蟬時雨澄みわたる 和子 冥界の番地を探す蟬しぐれ 千種 岡持で冷麦墓地を横切りぬ 荘吉 原爆忌蛇口に日差し反射する きみよ 観音の裸足の御足齧る蟻 眞理子 座る人なき八月の椅子を売る 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
小次郎の修業の岩や河鹿笛 時江 人を恋ふ夜は殊更に星流れ 信子 ストローに青の動いてソーダ水 同 火に油注ぐが如く蟬時雨 みす枝 塞ぐこともよきこともあり髪洗ふ 上嶋昭子 黒門は大き医師の避暑の宿 ただし 婉然たる笑みに怯みぬ水鉄砲 上嶋昭子 遺されし言葉しみじみ墓洗ふ 信子 燕の子花のごとくに口開き 同 肌シャツを濯ぐ男や夜の秋 上嶋昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
流灯会家長を兄が引き継ぎて エイ子 声明唱ふ百人の僧流灯会 あき子 ずつしりと固き重さの南瓜かな 秋尚 海鳴りの届く岬や星月夜 和魚 流灯の千のうねりに手を合はす あき子 子どもらの流灯舟に日暮れ待つ 和魚 通夜出て遠き日思ふ星月夜 廸子 天窓の四角の中の星月夜 同 流灯の岸離るるをためらひて 秋尚 今頃は虚子に逢はるる星月夜 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黄昏にキセルを吹かす生身魂 登美子 献花終へ色なき風に立ち竦む 同 蚊帳の中げにも楽しき秘密基地 みえこ 地蔵盆僧の読経に老いの数珠 令子 おしろいが揺れて小包ひとつ来る 裕子 寂声の中寿の母の踊り唄 登美子 濃く流る昨日の雨か太宰の忌 令子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
サルビアや杖に適はぬ町歩き 悦子 軽き音する物買うて草の市 栄子 流蛍や宵の名残は夢の中 宇太郎 類縁の女ら遺影原爆忌 都 北向けば村中の墓盆の灯よ すみ子 法師蟬朝の一巻上げて去る 史子 日々草咲いて子沢山の路地 悦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
裏庭の風の匂ひの来る網戸 雪 大いなる幟淋しき夏祭 同 水中花咲かせしまひし淋しさよ 同 新涼の城朝影に包まれり かづを 一杯の水に生死や原爆忌 みす枝 空を染め海を彩る大花火 英美子 神主も僧侶も踊る盆踊り 千代子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月17日 萩花鳥会
過ぎし日や郡上踊の輪で踊り 祐子 この星に被爆で喜寿の原爆忌 健雄 若衆も今は老いたり山車を引く 恒雄 今日も晴れ猛暑何様甲子園 俊文 星祭り願ひはみんな平和の字 ゆかり 微唾も身体蝕む熱帯夜 明子 ひまはりの浴衣親から子へ孫へ 美恵子
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令和4年8月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
天の川流れ海まで幾千里 世詩明 山里を見守るがごと天の川 千加江 銀漢や幼き頃と同じ夢 同 銀河へと雄島の磯の紅い橋 笑子 空蟬の縋りし幹に影残し 同 制服の語り継ぐ子等原爆忌 同 初秋や静かにとまる指揮者の手 泰俊 銀漢を追へば遥かに集魚灯 同 蟬の殻こんな所に脱がずとも 雪 炎天に息を潜めて生きるもの 同 ポッペン吹く暑中見舞の切手貼る 同 かなぶんが一つ昔の音に落つ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月19日 さきたま花鳥句会
星月夜小さき漁港の舟だまり 月惑 緑蔭の茶室に一期一会の書 一馬 水澄めりザリガニのそり川の底 八草 研ぎたての刃の沈み込む熟れトマト 裕章 山寺の秋の蚊を吐く大木魚 紀花 亡き夫の座面の凹み籐寝椅子 とし江 はたた神関東平野を走り抜け ふじ穂 窓越しの明るさに覚め星月夜 ふゆ子 銅鑼の音の坂かけのぼる湖極暑 康子 いかづちの運ぶ大雨や地の悲鳴 恵美子 夜来雨止むやいなやの油蟬 静子 送り盆旧家の嫁を演じきり 良江 夏蝶の漂ふごとく遠ざかり 正子
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令和4年8月21日 風月句会 栗林圭魚選 特選句
踏切の音秋蝶を呼びにけり 和子 烏瓜花の朝を寂しめり 斉 蟷螂と共に息つく上り坂 軽象 耳に棲みついて遠かり秋の蟬 千種 新涼を幌深く行く乳母車 久子 水の秋平らかに音消し去りぬ 千種 向日葵のおとろへ雨の匂ひけり 溺れさうな飛びの行方や秋の蟬 久子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月22日 鯖江花鳥俳句會 坊城俊樹選 特選句
酔芙蓉とは酔ふ為に開く花 雪 此の水に咲かねばならぬ水中花 同 天の川小さき星を鏤めし 世詩明 草刈りて大きな句碑となりにけり 同 落蟬の魂の抜けたる軽さかな みす枝 流灯会手波を立てて送りやる 同 母と子の疎開の蔵の終戦日 中山昭子 初浴衣見せたき人に遠くゐる 上嶋昭子 一杖をもて厳流の滝に立つ 一涓 空蟬をとどめておかぬ大嵐 紀代美
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年8月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
暁に鳴るは鉄砲百合の花 成子 花楝仏心遠くけぶらせて 久美子 紙飛行機飛んで戻らぬ夏の海 ひとみ 少女らの腿でわけ入る青山河 佐和 海酸漿鳴らす少女の私へと ひとみ 白玉や雨の過ぎたる城下町 喜和 指鳴らす彼は嫌ひで空梅雨で 由紀子 乾坤の弾みさながら雨蛙 朝子 あめんぼの踏むは魔法の水ならん 古賀睦子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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aikider · 3 years
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[ネタバレ注意]りゅうおうのおしごと![ラノベ書評]
書評と称してはいるが、思い入れが強すぎて実際のところ感想にとどまってしまうであろうことは先に断っておく。
昨年からラノベに溺れ続ける日々が続き、その中で出会ったのがりゅうおうのおしごと!である。
そもそもは月姫リメイクをプレイしてシエルノーマルエンドで号泣して多大な精神的ダメージを負ったことがきっかけである。あまりにつらかったのでエクストラエンドを進めることができず、別のものを読もうと思ってソードアート・オンラインを読み返したのだが(しかも紙が面倒くさいのでKindleでも買ってしまった)、今度はSAOが楽しすぎて2ヶ月近くにわたり何度もSAOを周回してしまった。プログレッシブとユナイタルリングが面白すぎるのがあかんのや。劇場版プログレッシブを控えていたので予習としてはちょうどよかったのだが、映画を2回見たあともSAOばっかり読んでるのはどうなんよ、と思っていくつかラノベの傑作を漁る旅に出たのだ。もともとKindleでは歴史と経済と哲学の本しか読まず、小説はほとんど読まないし、ラノベは紙のみとしていたのだが、その縛りをSAOで捨てた。その後は冴えない彼女の育て方、キノの旅、青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない、狼と香辛料などを買って、今回取り上げるりゅうおうのおしごと!に至る。
ただし自分は原作から入ったわけではなく、コミック版から入った。そもそもこの作品はアニメ化されていたので、アニメ全録している(のにほぼ見てない)自分はタイトルぐらいは知っていたのだが、『まんがタイムきららあたりが将棋4コマでもやってんのをアニメ化したのかな』という程度の認識しかなかった。そして昨年(2020年)夏、DMMが電子書籍で無料だの50%オフだのの大盤振る舞いを続けていたので、そのときにコミック版1巻が無料だか半額だかになっていたのを買ってあったのだ。それをいつか読むつもりで1年以上も積んであったことになる。自分はDMMはコミック専用としており、セールで買っておいて後から読むというのを繰り返しているためDMMだけで凄い量になりつつある。その中から「次に何読もうかな」と思ったときに「そういえばDMMでコミック1巻だけ買ったな」と思って読んだのがりゅうおうのおしごと!との出会いである。これが意外に面白くて最新刊まで読んでしまった。
先にコミックの感想を言ってしまうと、悪くはないがもう一つ足りない感じ。あるいは、小説を漫画化する上で困難な部分をあえて避け(特に戦法の描写で盤駒がほとんど出てこない)、比喩表現で押し通している。また、要所ではおおむねきちんと描いているが、ちょくちょくキャラクターの作画が崩れる。それでも最新巻まで買ってしまったのは、キャラクター造形が優れており、さらにそこにあるドラマが熱いからである。これは明らかに原作を読んでみなくては、と思ってKindleストアで5冊まとめて買った(10分以内に買えば5%ポイント還元なので)。
で、ようやく原作である。将棋+ロリ+ハーレムもの+浪花節+ヴァンガード+VIPネタ+ニコ生ネタという闇鍋感ハンパない組み合わせのだが、蓋を開ければそれぞれの要素が驚くほど噛み合っている。16歳の若き竜王・九頭竜八一が連敗続きのところ、転がり込んできた9歳の女子小学生・雛鶴あいを内弟子に取る。そこで重要なのが八一の師匠・清滝鋼介。トッププロではないものの、幼少期の八一が指導対局を何度も申し込んだ結果、内弟子になったというプロ棋士である。さらに、八一の2週間前に入門していた年下の姉弟子・空銀子は14歳、かつ奨励会員ながら、女流のタイトルを2つも保持する史上最強の女性棋士。清滝は自分を超える八一の才能を育てることができるのか悩み、兄弟子である月光会長に託すことも考えたが、月光の説得で結局は自らの弟子とすることを決意し、八一と銀子は卓越した才能で切磋琢磨して強くなった。幸運もあって史上最年少竜王となった八一は連敗するが、師匠である清滝に背中を押されてあいを弟子に取り、あいの応援(対局室に迷い込んだあいが読み始めたことで相手に詰みがあることに気付く)で連敗をストップし復活する。それなんてロウきゅーぶ?と思うところだが、今や絶滅した内弟子制度と師弟愛を熱く丁寧に描写することで説得力を持たせている。八一は弟子を迎えたという責任感だけではなく、あいの指し手から吸収した新たな戦術でさらに強くなる。八一はあいをどう育てるか悩むが、月光会長から依頼された指導対局で神戸の極道(廃業済み)の頭目の孫にして9歳の天才少女・夜叉神天衣(あい)を弟子に取る。卓越しているがゆえに競い合う相手のいなかったあいは、天衣というライバルを得て強くなり、孤高だった天衣も少しずつ心を開いていく…というストーリー。
とにかく全編浪花節で泣かせに来る。師弟愛を始めとした将棋の絆、そして将棋という熱い勝負の世界である。
主観を八一だけでなくすべてのキャラクターに振り、さまざまな視点から物語を描いている。それによりほぼすべてのキャラクターが主人公かというくらいキャラ立ちしている。もちろん八一が主人公ということになってはいるが、実際には八一は主人公の一人にすぎず、あい、天衣、銀子も主人公と言ってよいであろう。そのため、描かれるテーマも女性棋士である。
女性棋士といえば女流棋士が想起されると思うが、両者は異なり、女流棋士の地位は特殊である。プロ棋士と同じように対局はあるし、女流タイトル戦もある。しかし女流棋士は棋力においてプロ棋士に劣る。それどころかプロ棋士の養成機関たる奨励会の底辺にも劣る。にもかかわらずなぜ女流棋士という存在があるのかといえば、一つは女性への将棋の普及のため、もう一つは将棋ファンにとってのアイドル的な役回りである。将棋ファンの大半は基本的に男であり、である以上きれいどころがいたほうが喜ばれ金も集まるという大人の事情がある。
たとえば作中に登場する鹿路庭はその美貌とスタイルを十全に生かしたあざといキャラ作りとトークと立ち回りで将棋ファンの人気を集め、言わば『オタサーの姫』のように見える。さらにあいたちを盤外戦術で追い込むなど序盤では悪役のように描かれる。しかし本人は勝負としての将棋を諦めておらず、強くなるために男性プロ棋士の研究会に参加するが、周囲からは『婚活』などと陰口を叩かれ、その影響で研究会が消滅するため『研究会クラッシャー』などと呼ばれる。また普及の仕事に活かすため司会者養成講座を受けるなど仕事熱心な人なのだが、そのプロ意識が逆に批判を引き寄せてしまい、女流棋士への批判を一身に引き受ける。そういう状況を全て知っていながらも、あくまでも将棋アイドルとしての立ち居振る舞いを貫き、弱音を吐かずに戦��続ける。のちに関東へ移籍したあいに女流棋士のお仕事を叩き込むという重要なポジションでもあり、さらに本当に惚れた相手に告白するシーンは泣きますよ。
そうした女流棋士の有り様を、女流名跡釈迦堂は『晒し者』と表現する。女性であるというだけで見下され、しかし将棋普及のために利用される女流棋士は、いうなれば客寄せパンダに過ぎないとも言える。その有り様を変えるには女流棋士ではない女性プロ棋士を生み出すほかない。釈迦堂はそのためならば自らが踏み台となっても構わないと考え、他門の空銀子を指導して史上初の女性プロ棋士に育てようとする。のみならず、女流棋士として初めて弟子をとり、『女流棋士に育てられた初めてのプロ棋士』神鍋歩夢は『次の名人』とまで言われるほど将来を嘱望されるという熱い展開。『女だって将棋はできる』という理念をすでに半分は実現してみせたわけである。脚に障害を抱えながらも、己を犠牲にしてでもその信念を貫く釈迦堂さんがかっこよすぎて惚れる。そりゃ歩夢くんもプロポーズするわね。
釈迦堂に夢を託された空銀子は、女流棋士ではない奨励会員でありながら、女流タイトルを2冠持つ史上最強の女性棋士。しかし銀子は先天性の心疾患を患っている。自然治癒することがあると記載されているため、中隔欠損を伴うような心奇形の一種だろうか。ただし中隔欠損だけでは五生率50%とならないので、複合的な心奇形であろう。ついでに言えば銀子はアルビノで、他の疾患を合併している可能性がある。銀子の主治医である明石は元奨励会員であり、将棋の才能を持つ銀子を、療養のため清滝に託す。そして八一と二人で最強の棋士に成長する。一足先にプロ入りした八一を追って、銀子はプロ入りを賭けた3段リーグで戦う。
銀子はその中で、元奨励会員でアマチュアで抜群の成績を残して奨励会に戻ることを許された辛香と戦うことになる。辛香は盤外戦術で銀子を揺さぶるが、戦いの中で実は辛香と銀子の意外な接点が明らかになる。
辛香は奨励会退会後、学歴がないこともあって底辺職を転々としたが、「二番目に辛い職場は将棋を知っている人のいる職場」と語るほど将棋に苦しめられた。しかし辛香によれば一番辛い職場は人が死ぬ職場であるという。辛香はかつて己が清掃員として務めた施設で子どもたちにせがまれて将棋を教えていたのだが、実はこの施設は難病の子どもたちが療養するホスピスであり、幼い銀子とも戦ったことがあるのだ。そもそも辛香が明石の同期で、同じ大阪に住んでいるのだからありうる話である。ホスピスの子どもたちは退所できたとしても、それは死の直前に家族と過ごすための短い期間に過ぎない。あまりの残酷な事実にその施設をやめたが、のちにメディアで有名になった「浪速の白雪姫」がかつて将棋を教えた銀子であることを知り、一念発起して再び将棋に挑むのである。
三段リーグではさらに、年齢制限を迎えても延長で粘りついにプロ入りできなかった鏡洲、天才ゆえ孤独を抱えていたが奨励会で鏡洲と親友になれた小学生プロ棋士椚創多、鏡洲が落ちたことで想定外のプロ入りをしてしまい混乱する坂梨、かつて奨励会員であったが現在は将棋会館の職員となった《校長先生》峰など、数々の魅力的なキャラクターと濃密なドラマが展開される。ここではひとりひとりのキャラクターが生々しさをもって描かれる。さらに三段リーグは奨励会員が本気で殺し合う「地獄の三段リーグ」であり、その過酷さを容赦なく描き出すところもこの作品の優れた点である。おそらくプロ棋士や奨励会員、元奨励会員たちに膨大なインタビューを行ったからこそ描けるものであろう。
《校長先生》こと峰の口からは、奨励会に入ったときには将棋が大好きだった子どもたちが、辞めるときには二度と駒も見たくないというほど苦しみ、せっかく強くなったのにその強さすら恨むようになるという奨励会制度の残酷さが語られる。
しかし銀子の三段リーグの裏で行われる、八一と於鬼頭の帝位戦では、奨励会制度の問題点に対する問題提起もなされる。於鬼頭はプロとして初めて将棋ソフトと戦って敗北したが、ソフトの序盤の構想力に衝撃を受け、序盤で独自性を出せないのであればもはやプロ棋士である意味がないと考え、プロ棋士になれなかった奨励会員に対する責任として一度は死を選んだ。だが結果的に救命された於鬼頭は、それまでの自分の将棋を全て捨て、将棋ソフトだけを使って研究することで帝位を獲得するレベルに上り詰める。於鬼頭の面白いところは、単に将棋ソフトで研究するのみならず、棋譜から将棋の才能を数値化するソフトを開発してしまう。それによって奨励会で苦しむ奨励会員が減るのではないかというわけだ。隠者のような生活をしながらもそうした考えに至るのは、自らが踏み台にしてきた過去の奨励会員たちへの贖罪なのか、未来の奨励会員たちへの優しさゆえか。いずれにせよ機械のような於鬼頭の裏には意外な情の深さがあって面白い。さらに彼を慕う若手の二ツ塚未来との会話も、どこか優しさを感じさせる(というか於鬼頭の子供はたぶん二ツ塚であろう)。
現代将棋が研究会によって短期間で変遷してきた歴史を織り交ぜ、戦型の流行や革命をドラマに絡ませるなど筆力が非常に高い。同時に、研究会によって定跡が整備される一方、それが名人が統治する中世的世界であると批判するのが、おそらく作中最高の才能を持つ天才少年、椚創多であるところが面白い。さらに将棋ソフトによって変容した将棋界、そしてAIによってこれから起こる将棋界の革命も示唆している。とはいえ硬い話は一部であり、冒頭からJS研などロリネタ、アニメ・マンガ・ラノベ等のオタクネタ(もちろんロウきゅーぶネタも入る)、2chネタ(今となっては懐かしいVIPのノリ)、ニコニコネタを散りばめているので基本的にはやわやわのやわめ。適当に読んでも面白いので手軽にどうぞ。
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meltymirage · 3 years
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11/21
52ページほどのリサーチができたので、制作しながら整理するため選抜メモ(随時更新)
●港区
高輪
・白金高輪周辺再開発エリアの南側に丘=高輪皇族邸エリア(旧高松宮邸エリア)、さらにその向こうには品川再開発エリア
・松ヶ丘住宅地は高松宮邸をルーツにする
南青山
・旧町名は高樹町
・武蔵野台地標高31mの高台
・表参道・麻布・広尾・六本木を手中にするポジション
虎ノ門/新橋
・日本の政治・経済・商業の中核を担う千代田区・中央区・港区都心3区のほぼ中央に位置
・「新虎通り」は歩道と沿道が町並みと一体となった景観美しいエリア
芝浦
・国家戦略総合特別区域のひとつ、アジアヘッドクォーター特区
・複数の再開発が進行、2027年のリニア中央新幹線の開業を見据える
●千代田区
神田/大手町
・東京23区のほぼ中心に位置し、政治・経済・文化・教育などの中枢機能の集積、交通結節機能が群を抜いたエリア
・南側には大手町・丸ノ内・日本橋エリア、北側には秋葉原・御茶ノ水エリア
●文京区
小石川
・教育施設が充実した「文の京」エリア
・後楽園駅前は再開発で生まれ変わる
●新宿区
内藤町
・内藤家下屋敷から受け継がれ皇室の森と共に歩んできた住宅地
・皇室庭園「新宿御苑」がシンボル
●渋谷区
宇田川町
・代々木公園・明治神宮エリア、原宿・表参道エリア、松濤・神山町・富ヶ谷エリア、渋谷・宇田川町・道玄坂エリアに囲まれる
猿楽町
・代官山駅前は第二種低層住居地域
・恵比寿・渋谷・中目黒が徒歩圏内に
●中央区
晴海
・晴海五丁目西地区第一種市街地再開発事業などの都市開発が進行中
・環状2号線と東京BRTがつなぐ東京の新しい動脈
銀座
・都心エリアと湾岸エリアを自在に使いこなせるアクセス性
・公示地価日本一、令和2年全国公示地価ランキングのトップ4を銀座アドレスが独占
●台東区
台東
・御徒町エリアは複数路線、複数駅利用可能
・多彩な商業施設で賑わう
鳥越
・秋葉原、上野、浅草、隅田川の中心に位置
・新しいカルチャーの生まれるカチクラバシエリアにも位置
●江東区
三好
・清澄白河エリアはアート&カフェの街とも呼ばれる
・大横川や隅田川をはじめとした水辺が美しく整備
有明
・東京の最前線として新たな中枢の役割を担う東京ベイエリア
・臨海副都心は国や東京都による計画的なまちづくりが促進される7大副都心の一つであり、その開発面積は7大副都心最大の約442ha(東京ドームの約94倍)に相当
・建物倒壊・火災危険度は最も危険度が低いランク1、延焼火災の恐れが少ない地区内残留地区に指定
●荒川区
東日暮里
・日暮里駅前は2011年に完了した再開発事業によって駅前風景が一変、3つの構想タワーが立ち並ぶ
・日暮里南公園は6,000㎡を超える
荒川
・荒川区内の交通・商業・行政がクロスする要衝
●足立区
綾瀬
・綾瀬駅からは始発電車が走る
・東口からの舗装は整備されており歩きやすいアプローチ
●葛飾区
新小岩
・新小岩駅南口地区計画の一環、住宅複合街地
・多数の商店街
●江戸川区
平井
・平井親和会商店街は平井駅の南口に形成され、独自のユニークな企画を開催
・平井駅北口をはじめ隣接する亀戸駅や小岩駅周辺で再開発が進行中
●中野区
中野
・武蔵野台地の強固な地盤に位置
・新宿の躍動を感じられるロケーション
東中野
・かつて各界の名士たちが居を構え愛した「小滝台」と呼ばれる高台エリア
●杉並区
高井戸
・神田川を眼下にする標高約45mの高台立地
・数々の広い公園のある静穏な邸宅地
清水
・荻窪駅からは始発を利用可能
・まちづくりの一環として生まれた「荻窪音楽祭」は今年で34回目
●練馬区
石神井
・都内23区に約4.3%しかない風致地区に指定、四季の彩りや野鳥の姿など自然の趣を愉しめる
東大泉
・教育施設と緑の風景が豊かな大泉学園
・練馬区は東京23区の子育てしやすい街第1位
●品川区
東品川
西五反田
小山
●目黒区
目黒一丁目
●大田区
東雪谷
蒲田
●豊島区
池袋
大塚
●北区
上十条
赤羽西
●板橋区
大山町
仲宿
●八王子市
八幡町
●立川市
錦町
●武蔵野市
中野
●府中市
宮西町
●昭島市
宮沢町
●町田市
鶴間
●国分寺市
本町
●国立市
●狛江市
東和泉
ポエムの傾向
・海の風が入り込むポジションは横文字
・歴史あるエリアは古/新の対立構造
・大手町周辺、台東、墨田区周辺は「東京/TOKYO」
・英→日は基本的に言い換え表現
・暮らし/住むは人生/生きるに言い換え可能
・都心から離れるほど「〜×〜」表現、大手町からの距離、最寄駅からの距離、山手線というワード、邸数などが頻出
・首都圏ほどポエムに地名
・杉並区は緑
・都市開発エリアは住宅との複合開発
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groyanderson · 3 years
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☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン2 第八話「シャークの休日」
☆プロトタイプ版☆ こちらは電子書籍「ひとみに映る影 シーズン2」の 無料プロトタイプ版となります。 誤字脱字等修正前のデータになりますので、あしからずご了承下さい。
☆ここから買おう☆
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
 高々とそびえる須弥山の麓。宙にはトンビやカラスが舞い、地上では鮎や鯉が戯れに滝を登る。その平穏な滝壺のほとりで、徳川徳松少年は私達に今生の別れを告げる。 『あんたらは何も気にしないでいい。地獄行きはぼくだけだ』 「そんな」  光君はしゃがんで徳松の両肩に触れた。 「利用されてただけで。地獄など!」 『ダメだ。御戌神は沢山殺しすぎた。誰かがその業を背負って行かにゃ、地獄の閻魔さんが困っちまう』  ……野暮な事実だけど、現代に地獄や極楽へ行く人は稀だ。大昔は全ての神仏と霊が宗教という秩序のもと、亡くなった人の魂を裁いたり報うための聖域が幾つも設けられていた。けど地球全土が開拓され人口過多の現代では、そういった聖地を置ける場所も管理する神仏も足りていない。誰もが知っている程の重罪人や、誰が見ても割に合わない一生を遂げた善人だけが、狭小な聖地へ招き入れられるんだ。それが当たり前となった平成の時代に徳松が『地獄』へ赴いたとしても、事務的な獄卒にちょっと話を聞かれて追い返されるだけだろう。ただ、江戸時代からずっと本物の地獄を生き続けた彼に、私もドマルもそんな残酷な事言えるわけがなかった。 「どうしてそこまで……島の人達が、あんたに見返りを?」 『見返りなど! これは誰かがやらにゃならねえ事だから。……そりゃ本当はぼくだって辛かった。大散減が飢えたらぼくも腹ペコになって、嫌だ嫌だって思いながら人殺しを。しかも殺るのはぼくと本来無縁だった来世達が! ぼくは……何も出来なかった。ゴメンナサイって思うしか出来なかった』 「僕が地獄へ行く」 『バカこくな……』 「こいてねえ!」  光君は徳松を抱きしめた。 「何が救済だ! この世界は誰かがババ引かにゃ成り立たねぇなら、僕が地獄へ行く! そして何一つ反省しないで永遠に場所取り続けてやる! あんたみたいな人が落ちてこれねぇように!!」 『……!』  すると光君の背中に後光が差していく。ドマルは無言で跪き合掌。私は徳松の隣に寄り添い、彼の顔から影を拭った。 「徳松さん、もう誰もこの件で地獄に落ちる事はありません。あなたは許されたんです」 「『え?』」  光君は振り返り、自分の後ろに光輪ができている事に気がついた。 「こいつは……!」 ༼ 正しい心のもとに、仏様は宿られる。今のこの青年の言葉は、あなたが犯した罪を浄化するに足る力があった。そもそも、殺生の罪とは誰か一人に擦り付けられる物ではない ༽  ドマルも徳松の傍に寄る。 『そんな……けどぼくは実際、何度も人殺しを』 「徳松さん」  これは、あなただけの問題じゃないんだ。 「人が生きるためには、誰かが絶対に殺生をしなきゃいけないんです。お肉を食べるためには、農家の人に動物を屠殺して貰わなきゃいけない。家を守るためには、ときどき業者さんに虫や鼠を駆除して貰わなきゃいけない。殺した本人が悪い、自分で殺してないならセーフ、じゃないんです」 ༼ 言っておくが、僧侶やヴィーガンなら無罪とかそういう事もないからな。草木を殺した死体を着て胡座をかいている坊主だって、もちろん業を背負っている。大事なのは、自分や大切な人々が生きるために糧となった命達への謝意。『謝罪』と『感謝』の心だ ༽ 『謝意……』  光君は徳松の頭を撫で、徳松と指切りをする。 「徳松様。僕達の救済は殺生って形だったけど、誰もせにゃもっと沢山人が死んでたかもだ。僕はあんたの苦しみをずっと忘れない。あんたと一緒にしでかした事、あんたと繋がる縁、全てを忘れない。だから、どうか、安らかに」 『光』  光君の後光は強まり、草葉の陰にまで行き渡る。するとそこから一匹のザトウムシが現れた。針金のように細い体を手繰る、か弱い盲目の虫だ。徳松は子犬のような笑顔を浮かべた後、もはや誰も傷つける事なきその小さな魂を率いて何処へと去っていった。 ༼ はあ、最高かよ。エモいなあ ༽  ドマルが呟いた。口癖なのかな、それ。 「ドマルはどうするの?」 ༼ 拙僧はあなたの本尊だ。ムナルの遺志をあなたが成し遂げた時、この自我は自然とあなたに帰するだろう ༽ 「そう。じゃあ、金剛を滅ぼすまで成仏はお預けだね」 ༼ 成仏……あいつみたいな事を言うな。そもそも拙僧は邪尊だ ༽  ドマルは須弥山の風景を畳み、また私の影に沈んでいった。あの世界で逝去した徳松は、私と光君の中で永遠に生き続けるんだ。
གཉིས་པ་
「じゃじゃじゃじゃあ、埋蔵金って徳川徳松を襲った大妖怪の事だったんですか!?」  空港エントランスにタナカDの馬鹿でかい声が響く。熾烈を極めた大散減浄霊から一夜、五月五日午前九時。私達はしたたびの締めコメントを収録している。けど佳奈さんと二人きりじゃない。この場には玲蘭ちゃん、後女津親子、そして光君がいる。モノホンのみんなで予め打ち合わせした筋書きを、玲蘭ちゃんがカメラに向かって話す。 「したたびさんが歌の謎を解いて下さって、助かりました。マジムンは私達霊能者が協力して、一匹残らず退治しました。ね、斉一さん」 「え! え……ええ!」  斉一さんは『狸おじさん』のキャラを再現しようと、痛ましい笑顔を作った。 「いやぁ、大変だったんすよ。でもね、私の狸風水で! 千里が島の平和は……ぽ、ぽんぽこ、ぽーん、と……」 「た、狸おじさん? ひょっとして泣いてるんですか?」  タナカDが訝しむ。その涙は失った家族を思い出してのものか、はたまた安堵の涙か。カメラに映らない万狸ちゃんと斉三さんも、唇をぎゅっと噛んだ。 「い……いえね……俺今回、割とマジで命がけで頑張ったから……撮ってなかったなんてあんまりじゃないっすか、タナカDっ!」 「なはははは、そりゃすいませんねぇ! こっちも色々とおみまいされてまして……ぶえぇっくしょん!!」  そういえば光君が島民達に拉致されてから色々ありすぎて、私も佳奈さんもタナカDの事をすっかり忘れていた。スマホに入っていた何十件もの不在着信に気がついたのは、昨晩ホテルに戻っていた道中。二人で慌ててタナカDを迎えに行くと、彼は何故か虫肖寺の井戸の中で震えていたんだ。 「タナカさん、そっちは一体何があったんですか?」 「聞いてくれますか? 僕はねぇ、人生で一番恐ろしい思いをしたんですよぉ……」  未だ風邪気味な声でタナカDは顛末を語った。あの時島民達に襲われたタナカDは、虫肖寺のお御堂へ拉致された。そこの住職はタナカDに、「肋骨を一本差し出せばしたたびチーム全員をこの島から無事に帰してやる」というような脅迫をする。祟りなんて半信半疑だったタナカDは千里が島を『島丸ごと治外法権のヤバいカルト宗教村』だと判断、演者の命を優先するため取引に応じる事に。ところが「肋骨は痛そうだしちょっと……」「小指の骨とかで妥協して頂けませんかねぇ?」「足の小指��す」などと交渉に交渉を重ねた結果、島民達を怒らせて殺されかけてしまう。慌ててお御堂から逃げ出したがすぐに追っ手が来たため、タナカDは咄嗟に井戸を降りて身を隠した。しかし数分やり過ごして地上へ戻ろうとしたその時、地震や爆発音などあからさまに異常事態が起きておちおち井戸から出られなくなってしまったのだという。色々とツッコミどころが満載な顛末だ。 「あなた、カルト相手に演者の命を値切りしたんですか」 「悪かったですって。けどあの時は本当に怖かったんですよぉ、紅さんだって同じ立場だったら値切るでしょぉ?」 「それは暗にまた私を小心者だと言ってるんですか? この三角眉毛は??」 「一美ちゃん、ここでキレたら小心者だよ!」 「なっはっはっはっはっは!!」  なんだか腑に落ちないけど、まあタナカDが無事だったのは本当に良かった。思い返せば虫肖寺という名前は『虫の肖像という名を冠したお寺』で、さらに漢字を繋げて読むと『蛸寺』になる。つまりそこも八本足のザトウムシ怪虫、大散減を祀る場所だったんだろう。 「皆さん、もうすぐ搭乗開始が」  光君が腕時計を見て告げる。二泊三日、色々あった千里が島ともついにお別れだ。それでも、この地で出会った人達や出来事、それら全ての『ご縁』は、決して捨てるべきじゃない大事なものだと思う。 「光君」  私は化粧ポーチから青いヘアチョークを取り出し、光君に手渡した。 「引越しが落ち着いたら、連絡してね」 「モチのロンで。一美ちゃんいないと、東京で着る服など何買えばいいかわからないんだから」  光君は徳松の成仏を機に、役場の仕事を辞めて島を出る事にしたそうだ。運転免許を取ったらすぐに引っ越すらしい。今は一時のお別れだけど、またすぐに会える。 「それじゃあみんな、帰るよ」  佳奈さんがここにいる全員の手を取った。 「……東京へ帰るよ!」 「「「おー!」」」
གསུམ་པ་
 それから数週間経ち、したたびで千里が島編がオンエアされる頃。  宗教法人河童の家は、『リムジン爆発事故で教祖含め大勢の信者が亡くなった』事故で、アトムツアー社に業務上過失致死の集団訴訟を起こした。リムジンを居眠り運転をしていたアトム社員が新千里が島トンネル前のコンビニに突っ込み、そこに設置されていたプロパンガスに引火、大炎上を起こした……という筋書きだ。この捏造によって私がコンビニを焼却した件も不問になり、私は本当に河童の家さんに落とし前をつけて貰った事になる。なんだかだぶか申し訳ない気もしたけど、先日あんこう鍋さんにお会いしたら『アトムから賠償金めっちゃふんだくれたんでオッケーす、我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトですから』と一笑に付してくれた。  加賀繍さんは、玲蘭ちゃんと斉一さんが辞退した除霊賞金三億円を一切合切かっさらっていった。その資金を元手に、電話やスマホアプリで人生相談ができるサービス『みんなのぬか床』の運営を開始。それが大ヒットして、今度は星占い専用人工衛星とやらを打ち上げる計画をしているそうだ。私も興味本位で一度ビデオチャットを課金してみたら、魔耶さんと禍耶さんが相談に乗ってくれた。そういえばこのサイトには、プロフィールも名前もない謎の占い師と繋がる事がある……なんて都市伝説があったような。  後女津親子は失った斉二さんの分の戦力を補充するため、木更津のどこかにあるという聖地『狸の里』で一から修行し直すと言っていた。斉一さんは生きながら強力な妖怪の魂を持つ半妖(はんよう)という状態を目指し、万狸ちゃんと斉三さんもそれぞれ一人前の妖怪になれるよう鍛錬を欠かさないとのことだ。ちなみに万狸ちゃんは九尾の狐みたいに糸車尻尾をたくさん生やして、佳奈さんの童貞を殺す服を着た女を殺す京友禅メイド服に対抗する服を作るのが目標らしい。  玲蘭ちゃんはなんと、あの後再び千里が島に行ったそうだ。今度は沖縄から神様を大勢率いて、長年大散減によって歪んでいた島の理を正したんだという。そこまでしたのにアトムツアーから何の見返りも受け取らなかったのは、『あんな賠償やら何やらで倒産寸前の会社と今更縁を持ちたくないから』。代わりに島の魂達から感謝の印にと、ちゃんと浄化済みの大散減のエクトプラズムをたくさん授かったそうだ。これまで多くの人々が追い求めていた徳川埋蔵金は、玲蘭ちゃんが手に入れたんだ。  さて。一方私はというと、顔のかなり目立つ位置にニキビができてしまいちょっぴりヘコんでいる。しかもこんな時に限って、メッセージアプリで久しぶりに光君から連絡が来た。だぶか、これが想われニキビというやつなんだろうか。 『From:あおきち 映画の前売チケットがたまたま二枚で! ご興味など?』  ……うーん、なんてベタな誘い文句! 返信をしたら詳しく経緯を説明してくれた。  実は来週公開の『シャークの休日』というイタリア映画が、光君が以前務めていた千里が島観光課とのタイアップで『全編南地語字幕上映』という企画をやるらしい。それで光君にも、地元の元同僚さんからチケットが送られてきたそうだ。イタリア人がチャキチャキの南地語を喋ってるような字幕ってまるで想像がつかないけど、確かに面白そうだと思った。 「えーと、『来週の月曜か木曜なら木曜がいいです』……と」  実はどっちも予定は空いているけど、ニキビを治したいから遅めにして貰った。返信を終えた私は早速洗面所へ。さっきお風呂で洗顔したとはいえ、ニキビの箇所はもう一度念入りに洗ってからちゃんとスキンケアしよ……
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Fjórði
 そして一週間後、『トラップブラザーズシアター東雲(しののめ)』にて。 「あ、一美ちゃん! ごめん、お待たせを!」  平日昼間にも関わらず混雑する複合ショッピングセンターで、私は道に迷った青木光、恋人の光君をメッセージアプリ頼りに探し出した。 「あれ、キョンジャクとカンリンは?」 「それが、なくなっちゃったんだ。探してるから見つけたら教えて。そんなことより、行こう?」  この期に及んで『デートできる服を持ってない』などと言い出す恋人を助けてやるため、私は映画鑑賞の時間が近付く前にメンズファッションフロアへ向かった。まるでコーディネートの基本もなっていない男に、流行に合わせた服装を宛がう。それだけで「さすがプロは違う」と煽てられるのだ。 「一美ちゃん? ひょっとして、退屈で?」 「ううん、光君と一緒にいられて楽しいよ」  上映十五分前になり、私達は映画館に戻った。ロビーのスクリーンでは、丁度今日見る作品『シャークの休日』のトレイラーが流れていた。 『餌食である人類の世界を見てみたい……海底は人喰いザメの王国から、自由を求めるサメ姫シャークリー・シャックバーンがローマにやって来たぞ! 姫は魔法で人間に化けて新聞記者と恋仲になるけど、デート中『真実の口』に手を入れたらサメだと見破られちゃった! 魔法が解けて、ローマの人々をヤケ食いし始めるお姫様……全伊震撼の大パニックムービー誕生!』  お世辞にも興味をそそられる内容とは思えないが、私は今までしてきたように楽しそうに振る舞う。 「映画、楽しみだね」 「うん。あ、一美ちゃん、あそこに真実の口が!」  光君が嬉々として示した方向には、記念写真が撮れる真実の口のパネルがあった。彼はタイマー撮影用スタンドに自分のスマートフォンをセットした。 「ねえ、光君。作中の真実の口って、トレイラーで喋ってたよね。『サメ……ウソ……』って。これも手を入れたら喋るかな?」 「一緒に確かめてみるので。いっせー……」 「のー……」 「「せ!」」 『シタタビ……ウソ……』  その時、私はこの真実の口が何か妙な事を言ったように聞こえた。シャッター音と被って耳が錯覚を起こしただけ、だろうか。 「ごめん、もう一回手を入れてみていい?」 「モチのロンで」  二人でセンサー部分に再び手をかざす。 『シタタビ……ドッキリ!』  ヌーンヌーン、デデデデデン♪ ヌーンヌーン、デデデデデン! 突然、テレビ湘南制作『ドッキリ旅バラエティしたたび』主題歌、『童貞を殺す服を着た女を殺す服』のイントロが映画館ロビーに響き渡った。忽ちこの身体は自らの意志に逆らい跳躍し、入場口とは反対方向のエスカレーターへ飛び降りていた。先月末、ドラマ『非常勤刑事』の撮影で主演の男に「一度も見破れないのはだぶか君の才能だ」と言われた記憶が脳で想起される。 「って、サメえええぇぇえええ!?」  エスカレーター階下にはサメ帽子を被ったエキストラの大軍が群がっていた。私はコミカルに叫び、スカートスタイルにも関わらず粗暴に下りエスカレーターを駆け上がった。すると階上には、『ドッキリ』と書かれたプラカードを掲げる光君と志多田佳奈が待ち受けていた。 「ドッキリ大成功ー! 志多田佳奈のドッキリ旅バラエティ、」 「「したたびでーす!」」  悔しがってどうこうなるわけでもないはずだが、この身体はヒステリックに地団駄を踏んでいた。 「やいやいやい小心者! ハニートラップに引っかかるなんてまだまだ小心者だぞ小心者!」 「うるさい万年極悪ロリータ! そこの真実の口で実年齢をバラしてやろうか!?」 「うわぁ~、みみっちー」  しかし、これを放送するのは芸能事務所に許可されるのだろうか。私はまだ世間に正式に発表できるほど、彼と進展した関係ではないはずだ。 「あのね、佳奈さん。私と光君は今日が初デートだし、まだ事務所に何も言っていないんです。こんなのオンエアされたらこちとらたまったもんじゃないんですよ!」 「あ、社長さんには私が色つけて説明しといたから大丈夫だよ」 「勝手に何してくれちゃってるんですか!?」 「だってだって、光君の一美ちゃんへの愛は本当だよねー?」  光君は気恥しそうに真実の口へ手を入れた。 『……ホント』  よく見ると真実の口は、画角外のタナカDが裏声で喋っていたようだ。 「初デートを返せこの三角眉毛ェェ!!」 「ぬわははははは!! ごめんなさいって! ナハハハ!」 「一美ちゃんごめん、本っ当ごめん! これで堪忍を!」  光君が私に何やら縦長なフリップを差し出した。それは特大サイズに拡大印刷されたシャークの休日の前売券だ。 「『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日』……『inローマ』ああぁ!!?」 「そ! 今回のしたたびは海外企画、イタリア編! 実は私、この映画の日本版主題歌を担当させてもらったの。そのPVを、ラブラブなお二人に撮ってきて貰いまーす!」 「え、じゃあ佳奈さんは今回行かないんですか?」 「うん。だって主題歌が入るニューアルバム、まだ収録全曲終わってないし。代わりにPVでは一美ちゃんの彼氏役が必要でしょ? だから光君を呼んだの」  そういう事だったのか。今回は光君が撮影に同行するのだ。 「ドッキリは正直ちょっと気が引けたかもけど、テレ湘さんが僕達を海外旅行に連れてってくれるんだから。ローマで本物の真実の口やったり、トレビの泉でコイン投げるなど!」  光君はさぞ嬉しそうに小躍りした。だが、それでは浅はかというものだ。 「光君、ちなみにローマで何をするか知ってるの?」 「うん。だから、映画みたいに真実の口とか……」 「そのフリップ、『inローマ』の下にやたら余白があるよね。よく見て、端がめくれるようになって���」 「え? あっ本当だ! タナカさん……」 「いいですよ、めくって」  フリップから粘着紙を剥がした光君は、前髪で表情が隠れていても解る程、顔面が蒼白した。フリップ上に現れた文章は、上の文字と繋げて読むと『映画の世界へご招待! リアルシャークの休日inローマ県オスティア・ビーチ~スキューバダイビングで人喰いザメの王国へ~』と書かれている。 「そっちへ!?」  彼もまた、私と同様に番組に騙されていたという事だ。するとタナカDが高笑いしながら、タブレットPCで企画書を開いた。 「お二人には最初の三日間でライセンスを取得して、四日目にサメと潜って頂きます。天候とかあるので五日目は予備日にしていますが、運が良ければ真実の口にも行けるかもしれませんよぉ」 「行けるかもしれませんよぉ、じゃないですよ。何が悲しくてイタリアまで行ってサメのいる海に潜らなきゃいけないんですか!」 「あやや……あやややや……」 「しかもこんなショッピングセンターでネタバラシしたって事は、どうせここで荷物買って今から行くんでしょ? 予算一万とかで」 「さすが紅さん、よくわかってらっしゃる」 「今から!? しかも一万円で旅支度を!?」 「安心して下さい、一人一万です。うははははははは!」  私達したたびチームにとっては定石である無秩序な行動に、光君はただ困惑している。 「じゃあ光君、衣装買いに行くよ。デートに行く服がなかったなら、PVに出る服だって持ってないでしょ」 「えっでも、流石にダイビングスーツは現地じゃ?」 「サメと泳ぐだけで終わらせるわけないでしょ? だぶか海中ロケなんてさっさと終わらせて、二人で街ブラする撮れ高で佳奈さんのPV埋め尽くしてやるんだ!」 「そ、そうだ……せにゃ! 見てろよ佳奈さん!」 「ふっふっふー。そう簡単にいくかな? 衣装に予算使いすぎてだぶか後で後悔するなよっ!」 「国際モデルのこの私のプチプラコーデ力を侮らないで下さい。だぶか佳奈さん本人が出てるPVより再生数稼いでやる!」  斯くして、また私達は旅に出る事になった。『行った事のない場所にみんなで殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出る』とは佳奈さんの言葉だ。それが私にとっての日常であり、私はこのような日々がいつまでも続くと漠然と思い込んでいる。
 し か し 、 そ れ で は こ の 『 私 』 に 金 剛 の 有 明 は 訪 れ な い 。 間 も な く 時 が 来 る 、 金 剛 の 楽 園 ア ガ ル ダ が こ の 星 を 覆 い 尽 く す の だ 。
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bububonbo · 3 years
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2021/8/13 「歌川国芳展」
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2021/8/13 「歌川国芳展」
奈良県立万葉文化館
インパクトのある餓者髑髏が奈良の明日香にやってきていたので行ってきました。自分はあまり浮世絵の展示を観に行きません。何故なら浮世絵の展示は基本的に人気で人が多いからです。浮世絵作品の多くは小型なので、人が多いと余程の執念が無い限り鑑賞することが叶いません。また、人気があるということは何かしらのタイミングで展示されることが多いということ。じゃあまた今度で良いや…となるわけです。では何故コロナ禍の今に行ってきたかというと、『万葉文化館で人が多いのを見たことがない』これに尽きます。そしてこの日は大雨。万葉文化館は駅からは遠く大雨の日はまず駅からのお客さんはいらっしゃらないでしょう。運転が得意な妹に車をお願いして行ってもらいました。
実際に会場は人が少なく、快適な空間が広がっていました。第一章は江戸を一世風靡した『水滸伝』シリーズから。筋肉ムキムキの猛者達が上へ下へ右から左へと大立ち回り。《通俗水滸伝豪傑百八人之一人 花和尚魯智深初名魯達》での大木を打ち切る木屑の舞い上がり方には興奮してしまいますし、《通俗水滸伝豪傑百八人之一人 九紋龍史進 跳澗虎陳達》での相手を組み倒す迫力は見事です。歌川国芳は『水滸伝』シリーズで売れっ子浮世絵師となりましたがこれは納得。バトル系少年漫画の最高のシーンを立て続けに観ているような印象でした。
第二章からはみんな大好き妖怪・幽霊の浮世絵です。こちらにポスターのメインビジュアルとなった餓者髑髏こと《相馬の古内裏》が展示されています。歌川国芳の作品は原作のあるものが多いため、作品の横にはあらすじのような解説キャプションが付けられていました。《相馬の古内裏》は餓者髑髏を従えた龍夜叉姫が大宅太郎光国に襲いかかる場面だったようです。こんな話だったのか…と新たな発見が多くありました。続きが気になる作品も多々あり、巨大な魚に襲われている《讃岐院眷属をして為朝をすくふ図》では次回琉球編!どうなるのかな〜と楽しみにしていると琉球編は無い!といったこともあり(作品自体があるのか、そもそも刷られていないのかはわかりませんでした)、歌川国芳先生の次回作にご期待ください!ってやつだなぁとニヤニヤしてしまいました。こちらの作品群で個人的に気になったのは《清盛入道布引滝遊覧 悪源太義平霊難波治郎》です。雷が落ちる表現が見事!光と影が大暴れする様がまさに雷。今にも音が聞こえてきそうです。こんな表現があるのかとも勉強になりました。歌川国芳の自然物の描写は凄まじいものがあり、例えば雨や暗黒雲の漫画的表現は実際に動いていても不思議ではないほどです。
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《ふぐ》《かつを》ポストカード
第四章はこちらもみんな大好き擬人化パロディ。もともと私にとって歌川国芳といえば猫が好きな浮世絵師というイメージがあります。猫の当字シリーズ《ふぐ》《かつを》は美術の教科書でもデザインの分野で見かけることが多いですよね。会場では《ふぐ》が展示されていました。歌川国芳は本当に猫が好きだったようで、懐に猫を入れたりと遊ばせていたとか。作品に刷られた猫はただ可愛いだけではなく、なんとなく悪いことをしそうな表情や、猫同士で仲良さそう、または、仲悪そうな所も含ませて表現されており、本当に猫が好きだったんだなと感じさせられます。
歌川国芳展、作品点数・キャプション共に大満足の展示でした。個人的には原作のある作品がいまどのようなシーンなのかが分かりやすいのが有り難かったです。図録を買っているので改めて吟味していきたいところです。
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万葉文化館内には併設されているカレーショップ『Curryon』があります。そちらのカレーも絶品でした。ただ今口だけダイエット中の私ですが、こちらのカレーは野菜が多いため実質0カロリー!と喜びながら食べました。
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コラボの《相馬の古内裏》スイーツも可愛らしかったです。
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judachigeiju · 6 years
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紀伊半島原付旅行記
早めの夏休みをもらったので、原付で伊勢湾フェリーを渡り紀伊半島を一周しようと思い立った。思い立って二週間後に出発した。紀伊半島とは精神の方面である。
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七月二日:浜松から新宮へ
排気量五十CCの原付〈一つ目家鴨〉号はキックスターターを使わないとエンジンが動かなかった。一抹の不安を抱えながら、七時半、原付に跨がった。曇空の下、国道一号線を西に進み、弁天島を回って国道四十二号線、表浜街道伝いに渥美半島を西へ進んだ。
坪井杜国の故地
赤羽根港に付属する道の駅で休んだあと和地交差点から西北に進路を変えて高田交差点で左折、高田西交差点で右折し、右手にある潮音禅寺こと潮音寺を訪れた。境内には柳原白蓮歌碑と山頭火句碑があり、空米売買で尾張徳川家の領地から追放され、渥美半島へ来た坪井杜国の墓碑がある。
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杜国墓碑の前に立っていると住職から 「俳句をやっているのですか?」 と声をかけられ、その日に咲き始めたという蓮を見せてもらった。蓮の初日はあまり開かないのだという。血統書付きの大賀蓮の水鉢もあった。住職は黒目高も二千匹に繁殖させたらしい。川を渡って「杜国屋敷跡」の看板のある角を左折すると畑のなかに小さな杜国公園。〈春ながら名古屋にも似ぬ空の色/杜国〉の句碑が建っており、投句箱もあった。
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十時を回っていたので急いで西へ向かい、二十分ほどで伊良湖岬のフェリー乗り場に着いた。標識交付証明書がなくても排気量を口頭で伝えただけで発券してくれた。合わせて三千九十円で、十円だけ人の方が高い。十時五十分発、五十五分に及ぶ伊勢湾の航海。波が荒かった。伊勢湾を渡っていると雨に降られた。船内のテレビで天皇の病態が報じられ、平成が来年五月までもたないかもしれない、と思った。鳥羽に着くと雨は止んだ。
嶋田青峰の故地
フェリーを出ると正午になろうとしていた。鳥羽フェリーターミナル二階のレストランで食事をとろうとすると係員のおっちゃんから「ここのレストランはおすすめしない。近くの錦屋がいい」と勧められ、錦屋でてこね寿司と伊勢うどんを食べた。若女将の愛想が良かった。食べているうちに梅雨晴間。志摩半島を縦断し、的矢で渡鹿野島を望もうとしたら、的矢は、ホトトギス同人から除名され新興俳句弾圧事件で逮捕された俳人嶋田青峰の郷里だった。句碑〈日輪は筏にそそぎ牡蠣育つ/嶋田青峰〉も、弟である嶋田的浦の句碑〈海うらら水平線は汽船を引く/嶋田的浦〉も夏草のなかにあった。杜国といい青峰といい不遇な俳人ゆかりの土地ばかり巡った一日だ。志摩半島の浦はどこも簡素で好きになった。尾鷲で小雨に遭い、虹を見た。ひたすら走り、いくつもの浦の潮が戻るのを見ながら走り、十九時に新宮駅近くへ投宿した。
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七月三日:新宮から田辺へ
目覚めるとサッカー日本代表が白耳義に惜敗していた。六時半に新宮市の「路地」を見てから霧雨の国道百六十八号を熊野本宮大社まで走った。
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山岳信仰とサッカー
観光客がほとんどいない大斎原や本殿を見た。熊野は大学一年生のとき以来だから十年以上ぶりだ。拝殿にサッカーワールドカップ関連の展示があったが、侍ブルーのユニフォームを着たスタッフ���取り外していた。熊野の神に勝ったのだから確かに白耳義は赤い悪魔だった。
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八時半に給油してから山を下り、新宮市街まで戻ってから那智の滝を見た。数年ぶりに絵馬を書いたり護摩木を焚いたりした。熊野本宮よりも那智の滝を神体とする信仰の方が私にはわかりやすい。
鯨焼肉はレバーの味
十一時には那智を離れ、正午に太地町へ着いた。くじら博物館は千五百円を惜しんで入らなかったけれど鯨恵比須の鯨骨鳥居と燈明崎の山見を見て、道の駅たいじで鯨焼肉定食を食べた。血臭いのでやはり鯨肉は揚げた方がいい。
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尻ではなく太腿で乗る
国道四十二号線をひたすら西へ。里野で水泳パンツに着替えたがちょうど日が陰って寒くなり、海水浴はあきらめた。見老津のあたりで和歌山県警の軽パトカーに跡をつけられたので、先に行かせたら、また後ろに回られてスピーカーで停められた。職務質問だ。「浜松市」ナンバーを見なれないから停めたとのこと。浜松から原付で来たと説明すると「どうしてそんな気になったんですか」と訊かれた。「お尻が痛くならないんですか」とも訊かれたので「尻ではなく太腿で乗ると痛くならない」と答えた。ズボンの下は水泳パンツなので、ズボンの中まで調べられたら即逮捕だっただろう。別れ際に夜間に掛けられる光る反射タスキをもらった。それから道の駅ごとに休み、田辺を目指した。
交番へ出頭
十六時過ぎに道の駅椿はなの湯で休んだ。ベンチに座ってのんびりしていると別のベンチに座っていた老爺が「そろそろ行くか」と独り言を言い、軽トラックでどこかへ行った。老爺のベンチが日陰だったので日射を避けるべく私はその日陰のベンチに移動した。するとベンチの上に財布が落ちていた。あの老爺の財布だと思い、私は戻ってくるまで待つことにした。でも戻ってこなかった。道の駅は定休日で閉まっていた。仕方なく私はその財布を持って近くの椿駐在所まで行った。しかし駐在さんはおらず、備え付けの電話を架けると婦警が富田駐在所まで来ていただけるかと言った。住宅街のなかにある富田駐在所へ出頭し拾得物物件預り書一枚で解放された。一日に二回も警察沙汰だ。交番を出て国道四十二号線に出た途端に雨が降り出した。晴れ間をぬって沿岸を北へ進み田辺駅近くの美吉屋旅館へ投宿した。自動扉が開くと禿親父がソファに寝そべって歌謡ショーを観ていた。客かと思ったけれど主人で間違えなかった。夜風が吹いただけで骨組が唸る旅館の「菊」の部屋に泊まった。若旦那から純喫茶桂のご主人が亡くなって看板を下ろしたと聞いた。灯りが点いているのはどきどき奥さんがいるからだとのこと。
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七月四日:田辺から大和高田へ
北上するには二通りあった。海岸沿いに国道四十二号線を進む海ルートと高野山を経る山ルートだ。高野山は魅力だが山ルートにはガソリンスタンド問題があった。ただでさえ燃費が四十キロ前半まで落ちているのにガソリンスタンドが少ない山中を百数十キロ走るのはガス欠リスクが高い、それに近畿地方の天気予報は全域で雨なのであえて天候の見えにくい山間部を通ることもなく海ルートに決めた。
台風七号ブラピルーン
フロントに鍵を置いて五時半過ぎに出発した。みなべ町の岩代で、四つのH音のやるせなさが素晴らしい〈家有者笥尓盛飯乎草枕旅尓之有者椎之葉尓盛/有間皇子〉が詠まれたという磐代の結松と畑のなかの寺脇にある歌碑を観た。八時くらいまで台風七号はおとなしかったがトンネルを出て由良町になってから本気を出し、激しく雨が降り出した。それでも走り続けたのでジーパンはもちろん下着までぐっしょり濡れた。なぜ走っていたのかと言うと大阪は午後から曇るという予報に賭けたからだ。和歌山市まで強く雨が降っていた。大阪府に入ると小雨になり時々晴れ間も見えた。雨雲レーダーを見ると高野山はもっと強く降っていたので山ルートにしなくて本当に良かった。岸和田城の横を通り和泉市で冷えた体の血流を回復させてから東へ折れ、富田林から河南、水越トンネルをくぐって大和の葛城に出た。山はやはり雨が降っていた。
葛城一言主神社では二人の男性が階段下の祓戸神社へ参拝してから昇段し、一言主神社の拝殿へ参拝していた。一言さんは地元の信仰を集めているらしい。それと拝殿に参拝する事前準備として拝む祓戸神社というシステムは熊野本宮にもあった。祓戸神社の祭神はいずれも瀬織津姫、近畿地方の格式ある神社の様式だろうか。大和高田のネットカフェで刃牙を読んだあと大和高田駅近くの福の屋旅館の「菊」に泊まった。また菊だ。女将一家の生活スペースと部屋が廊下一つを隔てて隣りあっているので、おばあちゃん家に泊まった感があった。女将は、橿原神宮の神武天皇が奈良県を大災害から守っていると言った。そういう信仰は美しい。
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七月五日:大和高田から浜松へ
近鉄大和高田駅のミニストップで食事をとった。ちょうど通学時間帯で女子中生・女子高生が目に入る。それは揚羽よりも速いという女子高生に会いに吉野へ行くからだろう。
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三重県南部は雨時々曇りという予報を見て急ぎ八時半には宿を出た。女将から缶珈琲をもらった。桜井を経て九時半過ぎに宇陀の阿騎野へ。吉野とは飛鳥の平地から見上げるような山地のこ��だった。東の野にけぶりの立つ見える阿騎野は菟田吾城という古代城郭があったらしい。鎌を持った小母さんから「この地は薬草で有名」「元伊勢」と聞いた。
人間のクズが国栖に
吉野川まで南下して国栖の里を眺め十一時前には国栖奏伝習所の横を通り浄見原神社を訪れ記名した。「鯨は人間のクズだ。ちなみにクズは国栖、先住民族の名だ」と言われてからずっと気になっていた土地「国栖」に立てた。
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県道十六号で国道百六十六号線に戻り、鷲家八幡神社の桂信子句碑・前登志夫歌碑・宝蔵寺の能村登四郎句碑を見て、高見山を仰いだ。そういえば吉野で女子校生は見なかった。汗に冷えた体で高見山トンネルをくぐった。それから虹の泉のほかは伊勢までひたすらに走った。
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近畿地方はあちこちで豪雨らしいが、幸運にも私は雨を数粒受けただけで水泳パンツを履いた意味がなかった。猿田彦神社を参拝し十六時前には鳥羽のフェリー乗り場に着いた。十六時半発のフェリーには間に合ったがガソリンが空になりそうだった。あこや真珠と中国産の淡水真珠の違いを聞いた。
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雨の帰浜
フェリーは伊勢湾に出ると波に揺れた。恋路ヶ浜を見下ろしてから国道二百五十九号線を通って豊橋市を目指した。国道二十三号線からは私が「ほぼ原付専用道路」と呼んでいるバイパス横の側道を通り湖西市へ。昼夜食堂港屋本店で浅蜊汁と鯵の開きを食べた。食堂を出ると雨が降り始めた。弁天島を経て国道一号線で帰宅した。四日間の走行距離は九百三十五キロメートルだった。あとヘルメットのシールドが割れていた。
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tsuntsun1221ts · 4 years
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2020.08 高妻山
1日目から続く
長野駅0700発のバスに乗り、終点の戸隠キャンプ場へ向かう(1550円)。日帰りで長野駅に戻ってくるなら500円くらいお得な往復券(当日のみ)がある。それ以外に5日間?利用可能な乗り放題みたいなチケットも3200円くらいで販売されていた。
乗ったのは6人くらいだが、最後まで乗ってたのは自分含めて2人だけ。道中は有名な善光寺やら中社、奥社などの観光スポットがあるのでだいたいそこで下車していく。
また高妻山は長丁場になるので、長野からバスで来るよりかは麓のキャンプ場や周辺の宿に前泊して早く出発するのがおすすめ。気温が高くなる前に登れるし。  
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キャンプ場からは3日目に登る戸隠山がよく見える。
【コースタイム】戸隠キャンプ場(0820)→登山道入口 (0840)→滑滝 (0915)→帯岩 (0920)→氷清水 (0925)→避難小屋 (0945)→五地蔵山(1030)→六弥勒 (1035)→九勢至 (1115)→山頂 (1205)→休憩・出発 (1235)→ 九勢至(1305)→六弥勒 (1335)→弥勒新道入口 (1435)→戸隠キャンプ場 (1455)
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まずはキャンプ場すぐとなりの牧場に入り登山道へ向かう。
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しばらく進むと登山道入口、家畜は先に侵入んできないように柵が設置され、それ以外は有刺鉄線が張られている。  
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まずはそこそこの傾斜だがまだ問題ない。風が通らず暑いが、沢が流れているのでまだマシか。必要に応じて身体を冷やすことは可能だが、場所を選ばないとよどみで汚染されているかも。
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有名な沢の鎖場「滑滝」、斜度は30-45度くらい。右に設置されている鎖を頼りにして登っていくが、そんなに危険ではない。滑らないように注意。
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滑滝を超えると次にのっぺりした斜面のトラバース「帯岩」となる。足場はちゃんとあるので、見た目ほどに怖くはない。
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さらに上流へ進むと沢の水量が減ってくる。
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おそらく唯一の水場、冷たい。
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登山道入り口から約1時間で稜線上にある避難小屋に到着。稜線まで登ったからしばらくは気持ちのいい縦走になるかと思いきや全然そんなことはなく、進む方向はまだ急登が続く。
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避難小屋からの急登は約10分で登りきった。沢の道もきつかったが、それを登りきってまたきつい道は体に応える(しかし、高妻山山頂へはこれをあと3~4回繰り返すくらいの体力が必要)。ようやく視界が晴れて平坦な道となる。
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下には牧場が見えるが、短時間でかなり高度を稼いできたのがわかる。そこからある程度のアップダウンはあるが、今までの道と比べたら全くもってラク。
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またここは修行の山で、途中に祠のようなものがいくつも置いてある。一不動(避難小屋)から始まり、二釈迦、三文殊、四普賢、五地蔵山、六弥勒、七薬師、八観音、九勢至、十阿弥陀(高妻山山頂付近)。
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このうち六弥勒に高妻山方面と牧場への下山ルート(弥勒新道)の分岐がある。一不動(避難小屋)から六弥勒までは約1時間かかった。
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六弥勒以降も稜線を歩くのだが、なかなか森林限界を突破せず風が悪いのは相変わらず、しかもアップダウンが激しい。標準時間だと山頂まではまだ2時間もかかるとのことで、こんな道があと2時間とかたまったもんじゃない。六弥勒の時点で結構疲れたが、この暑さで果たして大丈夫か?水は沢の水浴びたので節約できたが・・・。
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左を向くとやや雲に隠れた戸隠山が見える。明日はあちらに登る予定。健脚者であれば一日のうちに戸隠山と高妻山を登ることも可能だが、10時間ほどかかるので早朝出発に限られる。そしてこの天候ではそれをやる気には絶対になれない。
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約40分をかけて六弥勒からの激しいアップダウを通過し九勢至に到着。ここからはどっしりと構えた山頂がよく見える。山頂とっつきまでは平和な道に、ガスが晴れて山頂が見えてきた。写真では分かりづらいが、山頂までまだかなりの距離があり(50分かかった)、山頂直下の斜面がこれまた急。
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六弥勒から40分かけて通過してきた稜線。雲で一部隠れているが、小さな峰々が連なっており、それを律儀に一つ一つ越していくため、前述のとおり激しいアップダウンの連続となる。
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九勢至から山頂とっつき部までは平和な平坦道なのだが・・・山頂直下からは凶悪な道となる。これまで急登をいくつも攻略し、また幾度となくアップダウンを繰り返して体力をかなり消耗してきたのに、最後の最後まで急登(しかも本日一番)である。一部ロープあり、岩登りあり。ここまで3時間歩いてきたのに、山頂まではぼぼ休まる場所はない、とんでもない山だ、完全に殺しに来てる。
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更にたちが悪いことに、 2回ほど山頂だと騙された。1回目はひどい急登を登りきり穏やかな道になったとき(写真)。
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2回目は十阿弥陀に到着したとき。ここが山頂じゃないんかい!
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十阿弥陀から山頂は金峰山頂周辺のように大きな岩がゴロゴロしていて、その上を歩いていく。
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登山口から約3時間半でようやく山頂に到着。自分はペース早い方なので、一般コースタイムだと4~5時間はかかる。この山は大変すぎる、
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この苦労の末に山頂からの景色はあまり良くなく、たまにガスが晴れて北アルプス方面だけ見えるが、それでも視界は近場まで。
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たまに乙妻山が見える程度。
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なぜか真上だけ晴れていて太陽の日差しがすごくいやらしい。風もそんなに吹かず、岩の上に座っているので岩からも熱が伝わってくる。・・・雨に降られる予報だったから晴れているだけまだましか?いやー降られたほうが良かったかもな、とにかく暑い。さすがに疲れたので山頂で昼食をとって休むが、とはいえ暑いのでそこまで長居もできない(景色も良くないし)。なんだかんだ30分ほど休憩して下山する。
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傾斜が強いので下りは慎重に。
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山頂直下の凶悪な傾斜の道を下りきり、九勢至までの平和な道を堪能する。北から雲が迫ってきているが、稜線が雲をせき止めているので南はキレイに晴れている。暑いから雲の中に入りたいのに!九勢至から六弥勒までは再びアップダウンがあるものの、全体的に下っていくので下山時のほうがラク。登りでは1時間半かかった山頂から六弥勒までの道も、下山では約1時間と短縮された。
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六弥勒からは弥勒新道を使って牧場まで下山する。ずっと樹林帯なので風はまず通らないが、急登と言えるものはほとんど無く、しかもずっと土の道でクッション性があり足に優しい。基本的に景色は無いが、ところどころで眼下に広がる牧場と、飯縄山(今日はガスって裾野しか見えないけど)が進行方向に見えるあたり、下山での利用はオススメ。逆に登りでは・・・今日みたいに暑い日には沢の道がいいな。
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弥勒新道を約1時間かけてひたすら下り、牧場に出て、下山完了!あとはキャンプ場までのどかな牧草地を歩くのみ。
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夏を感じる一枚。牧草地のほうが遮るものが何もなくて風通しが良い。この景色も相まって気持ちがいい。
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約20分で戸隠牧場に到着。
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ちょうどこの時間は馬への餌やりの時間だったようで、大量の干し草をトラックの荷台から牧場の人が馬に与えていた。
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羊とヤギにもエサをあげていたのだが、羊が「うんめー!」ってハッキリ喋ってたのが笑えた。
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せっかくなので牧場の牛乳を飲んだが、すごく美味しい!甘くないソフトクリームみたいな感じで、牛乳ってこんなに味あったっけ?これ飲んだら市販の牛乳飲めなくなる。
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翌日はまたここへ来て戸隠山へ登るため、わざわざバスで1時間かけて長野へ戻ることはせず、キャンプ場からバスで10分くらいの旅館に宿泊した。高山坊という、140年の歴史がある古い旅館で、昭和あたりから時が止まってそうな感じなんだけど、ちゃんとWiFiが飛んでるしトイレもウォシュレットである。そして驚くべきことに本日の宿泊者は自分1人だけで貸切なんだと!コロナの影響で客足は少ないそうだが、それでも昨日は割と人がいたので偶然らしい。おかげさまで夜ご飯も朝ご飯も時間は自分が決めてよく、しかも翌日は戸隠山の登山口まで車で送ってくれるとのこと。女風呂なら24時間やってるから今日はそっち入ってくれと言われ、いないはずの女性客と鉢合わせしないかと若干ドキドキしながら本日の汗を流した。
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夕食メニューの信州そばも、本来なら1口分しか出てこないのが、サービスで1人前やってきた(ホントなら1000円追加して一人前が出てくるらしい)。実際に祭壇に捧げられていた御神酒もいただける(これは特別サービスではなく、希望する人全員に)。普通のお酒とは味が全然異なり、すごく薄い。・・・ただ、やはり広い食堂に自分ひとりだけというのはちょっと淋しいな。長野県産の食材にこだわっているとのこと。これで1泊1万くらいなのが、GoToキャンペーンの割引で7千円台であった。ビジネスホテル並の値段とは感動。
昼間は暑いがさすがに夜は冷房無しでも涼しい。遠くの空で雷がたくさん光っており、部屋のテレビでは気象速報で長野県内で大雨やら洪水警報やら何度も出てくる。10時くらいに就寝。
本日の高妻山だが、登りは沢の道で下山時は弥勒新道がオススメ。長丁場だし、急登やアップダウンの連続になるのでとにかく体力勝負である。通常コースタイムだと9~10時間くらいはかかるので、水不足や体力不足に陥らないためにも、いつもよりも水や行動食を多めに持ったほうが良いい。正直、夏にはもう2度と登りたくはない(昨日の雨飾山もだが)。紅葉の秋は人気があるらしいね。
3日目に続く
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