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『失敗ではありません、中止です』
『失敗ではありません、中止です』 噴射はしたものの飛びませんでした 残念というよりもショックでしたね いや、無邪気に成功を信じてたわけでもないんですが、ここにも受け入れ難い現実があることを突きつけられて
種子島にロケット発射を見にきています 以前見た時の感動は決して忘れてはいないものの精神的苦行を強いられるため足が遠のいていたのですが、貴重な貴重な見学場所の入場券証を譲ってくれた旅友のお陰で再訪しました
しかし今回も、いや今回はさらに難度が高かったですね しかも最後には報われた前回と違い今回はBad end、よくてTo be continued
今の諸々の状況が重なった種子島でのロケット打ち上げ見学は日本でダントツハードな旅ができる修行の場だと断言できます いや、世界各地を旅してきましたがその中でもトップクラスの難易度です
ロケットの打ち上げには延期が付きもので、ヒューストンでは”Always Extended Festival”なんて言うんだそうです そしてここ種子島では打ち上げを見るためには延期の度に時間をやりくりし、決定的に不足している宿とレンタカーを奪い合い、失敗すれば脱落して泣く泣く本土に帰らなければなりません
そしてやっと報われるはずのJAXAの言うところの「万全の状態」での打ち上げ失敗、いや、もとい、打ち上げ中止
中止ったって、関係者にとっては何年越しの、ただ物見遊山で来る見物客にとっても過酷なサバイバルゲームを勝ち抜いたご褒美の歓喜のカウントダウンがあと残り数秒での中止 って実際はカウントダウンが中断されるわけではなく、カウントダウンがゼロを超えてプラスのカウントに変わった後に起こるべきはずの事象が起こらないことに気づく衝撃
関係者の方々は眠れぬ夜を続けた後に更なる眠れぬ夜を過ごすのかと思うといたたまれません
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帰国しました
あ〜、マスクが鬱陶しい フランスなどでは満員電車でもマスクなしです
成田のゴースト•タウン状況もヨーロッパ各国の空港とは全く違う景色ですしコロナ検疫も初体験でした(笑)
想定外のイギリスでの天気待ちから始まりアルプスの山々、南仏、スペイン、ポルトガル、最後に駆け足でオランダ、パリを廻った3ヶ月
数え切れないほどの美術館ではお気に入りの印象派に12枚のフェルメールや世界3大絵画をはじめとする星の数ほどの名画も
少し欲張り過ぎたような気もしますし、今後に積み残してしまった場所もありますがとりあえず一旦終了です
しばらくは大人しく? でも予定はコロナで2年も遅れているので...
しばしお付き合いいただきありがとうございました そのうちHPも整備します
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『混沌と失望のパリ、そして深夜』
いくつかの店に断られ、立ち飲みの客が道路まではみ出しているパブに突入しました できればこういうところは避けたかったのですが仕方ありません
パリにいます 今回の旅も今日が実質的な最終日 明日は飛行機が出るチューリッヒに移動して明後日の便で帰国するだけ
そのタイミングでのワールドカップ決勝フランス対アルゼンチン 4時間も前から試合を流す全てのパブは長蛇の列 さすがに0℃の気温の中ひとりで4時間も列に並ぶ気にはなれなかったので最後の観光にステンドグラスの教会を見に行って出てきたのが試合開始30分前 そりゃなかなか入れんませんわね(笑)
なんとか人混みを掻き分け画面の見える位置まで移動しキックオフ しばらくは平和でした 先制されても、追加点を取られても ちょっと意外、ほとんど荒れません
なにがきっかけかと言えば多分フランスがペナルティ•キックをもらったことなんでし��う 突然隣のヤツともうふたつ先のヤツが殴り合いを始めました なぜ自国チームのチャンスに??
もう随分昔のことですが、我がチームのサポーターが他チームのサポーターと目の前でやり合ったことがありました その時は複数対複数で、そうなると収拾がつかなくなるので避難するしかないのですが、1対1でしかも周りが止めようとしているなら大丈夫だろうと少し距離を取っただけで様子を見てました って言うかそれよりPKでしょ!チャンスでしょ!見なきゃでしょ!!
でも2人を引き離そうにもぎゅうぎゅう詰めの店内、なかなかすっきりとは収まらず直後に訪れた2点目のシーンは見ることができませんでした
う〜ん、残念、今日いち盛り上がるところじゃない??
試合は更に凄まじ展開となり延長で神の子に勝ち越されてもなんと再び追いつきPK戦に 喧嘩も一応収まった(まだなにか言い合ってるけど)店内の興奮も昂まるばかり こりゃ、勝ったら勝ったで大変な騒ぎになるなとちょっと心配になりました 外務省からは旅行者向けに繁華街には近づくなとの注意喚起のメールも来てたし本気で身の安全を気にしたほうがいいかも...
結局フランスの驚異的な粘りは実を結びませんでしたがその瞬間が日本とは随分違っているように感じました
多分、日本だと「あ〜っ」とかなんとか落胆の声が漏れるはずなのにその瞬間パブは無音 と言っても殺気だった悔しさ漲る静寂ではなく、諦めの虚無的な無音
フランス人ほど深い闇を持つ国民はいないとなにかで読んだ気がするのですがなんとなくわかる気がしました さっきまでの盛り上がりを一瞬にして塗りつぶして、悲嘆でもなく無音にできる人達
これまた日本だと負けた後にやけになって騒ぐ輩がいたりするわけで、とっとと退散した方が身のためと外に出たものの外で騒ぐヤツらはいませんでした 逆に勝ってたら大騒ぎだったのかな?
で、その深夜 宿の火災報知器がけたたましく鳴り響きました スタッフが駆けつけ駆け去って行きましたがかなり大きな宿でなにが起きてるのか分かりません 警報音はなかなか止まらず、万が一ってこともあるので上着を引っ掛け貴重品だけ持って退避を始め階段を数階分降りたところでやっと鳴り止みました 今のところ真相不明
さて明日はチューリッヒです
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驚愕のファド
マドリードのフラメンコに感動し、本場アンダルシアのセビーリャでも見に行きました ところがセビーリャ随一の老舗のフラメンコは明るくモダンで美しく、マドリードで感銘を受けた土着性とは全く異質のフラメンコでした
ここポルトガルにはファドと呼ばれる民族歌謡があり、哀愁、悲しみ、懐かしさを基調に持つとされます なんとなく演歌とか中島みゆき系を想像してましたが全然違ってました ファディスタと呼ばれる歌い手と12弦ギターにクラッシックギターの3人構成、ファドは歌謡なのでフラメンコとは違って踊りはありません
歌自体はポルトガル語なので意味は全くわかりませんが、みゆき節的な粘着性はなくサラッとた4拍子でそれでいて沁みるものもあります
いや、コロナだったら完全に伝染るねって近さで歌う歌い手の歌も素晴らしかったですけど、12弦ギターの超絶技巧に心底驚嘆しました 自分的にはラパスのペーニャ、ブエノスアイレスのタンゲリアに比肩する感動レベルでした
さて、このファド、カーザ•ド•ファド(ファドの家)と呼ばれる場所で演じられますが現在ではそのほとんどがレストラン形式です
行ったお店はは結構敷居が高そうなレストランでセットメニューの食事とチャージ混みで30€のお値段 スペインのタブラオ(レストラン形式のフラメンコ劇場)に比べてかなり安め いや、安いのはいいんですよ、いいんですけど安すぎると落とし穴があったりするんですよ���、ってかそれが普通(笑)
セットはオリーブ、チーズ、ハーフポーションの今日の一品、ハウスワインのハーフ、デザートって書いてあります オリーブとチーズはおつまみ的なものでしょう
ところが出て来たオリーブもチーズもかなりの量そして質 全部を食べる前提ではないケースもあるんですがここのは1人分的な出し方です シャンパングラスにお酒が出てきて「あ、これでハーフのワインなんだ」って思っていたら別にハーフ•サイズのボトルが出てきて開封の儀 「あれ?」 セットメニューには赤ワインって書いてあったのに白を頼んだので別注文扱いになっちゃった?お酒が2つっておかしいよね?? あ、ミネラル•ウォターのボトルも出て来てる
メインが出てきてまたびっくり どう見てもハーフじゃない(笑) 今日の一皿って書いてあってもメニューから選べるって言ったよね? なにか聞き間違えた?
あ〜、かなりやられちゃってるかも ポルトガル語でなにか説明されてもよくわからないので適当に答えるしかないですからね
更に食後酒にサングリア これは絶対メニューには書いてなかった いや、単品の項目に5€って書いてあった! 「いや、これは頼んでなから」って言ってはみたものの「いや、大丈夫だから」的に返されて、最後の”If you like.”の真意は「あなたが頼んだんだからね」って意味かって思いながらもまぁ既に毒を喰らわば皿まで的な心理状態で呑んでしまいました ええ、美味しゅうございましたよ(笑)
まぁ、元値(?)が30€なので最悪ワインのハーフボトルとメインの半分とサングリアで、え〜っと50€を超えると修羅場になるから店側もそこまでは吹っかけてはてこないだろうし、そのくらいまでならファドが素晴らしかったのでお値段的には折り合いがつくというかそれくらいが適正価格でしょ、とか酔った頭で考えてました
さて、お勘定タ〜イム
30€でした(笑) 逆に、どういう事??
ファドにも驚愕、食事にも驚愕 もしリスボンに行かれる予定がおありならこのお店ご紹介します
* いつものことですけど個人の感想ですからね
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大陸横断
ポルトガル本土最西端ロカ岬 ポルトガルの最西端ですからヨーロッパ大陸、ひいてはユーラシア大陸の西の果てです ここで大地が終わり海が始まるんだそうです
学生の頃に旅を始め、中国の上海からキルギス、カザフスタン、ウズベキスタン、イラン、トルコ、ギリシャ、イタリア、フランス、スペインそしてついにポルトガルのロカ岬です 大半の国境は陸路で越えてますし一応国伝いではユーラシア大陸横断ってことで(笑)
目指していたわけでもないんですが随分と時間がかかったものです 「先進国なんか年を取ってからでも行ける」なんて言ってたらホントに年を取ってからになっちゃいました
実際ギリシャからが長かったなぁ 言霊恐るべし
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ラランブラ
スペインにとってグラナダはかつてはイスラムの王様が治める外国でした なのでその宮殿Alhambraはもともと外来語 スペイン語ではこうしたものには定冠詞を付ける決まりなのでLaがくっついてLa Alhambra そしてここではHを発音しないこと、アの音が重なって省略されてしまうことから「ラランブラ」と発音されます
さてこのラランブラ、当然スペイン様式ではなくイスラム建築 それはもう美しいのは間違いなしです イランの宮殿やモスクそして庭園もたくさん見ましたが、それらのいいところを凝縮した結晶のようです
余りに有名なため訪れる観光客も半端ではなく宮殿の主要部は事前予約制 それでもかなりの混雑でかの名曲のような哀愁を帯びた感じがないのはちょっと残念な気もします まぁこちらの勝手な感想ですが
金曜は夜間公開がありたまたま居合わせたので行って来ました やはり多くの人ですが夜陰に紛れるの言葉通り、派手な色の服の観光客も余り目立たず多少は哀調も感じられます ただやはり端正な美しさが勝ってしまうのは仕方ないところなのでしょう
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まじか〜
ワールド•カップ、グループ•リーグ最終戦、相手はスペイン スペインにいるわけですが、さて、どこで観戦するか(笑)
まぁ、大丈夫とは思うけれど万が一、日本とコスタ・リカが勝つと地元スペインは敗退してしまう状況ではあります って、まぁ普通はあり得ませんよ でも念のため外国人が多いと聞いたアイリッシュ•パブにしました(笑)
やっぱりサッカーはわかりません 試合の途中では日本とコスタ・リカがそろって勝ってる時間帯もあり、微妙な雰囲気にもなりかけました
しかし終盤ドイツがコスタ・リカを2点リードした時���で、日本に負けてるはずのスペインはこれまでの勝ち点があるのでこのまま日本に負けても予選通過はほぼ確実 一方、勝ってるはずの日本は同点にされる(=勝ち点2を失う)と暫定1位から一気に3位に連絡して敗退してしまう非常にデリケートな展開に
でもスペインはそんなことは百も承知で最後の最後は無理に勝ちには来ませんでした
だって決勝トーナメントに残るのがドイツと日本だとどっちがくみしやすいかを冷徹に考えれば、ねぇ
パブにはスペイン人が多かったものの、こんな試合をアイリッシュ•パブなんかに見に来るのはライトな層と見えて試合に負けてもお祭り騒ぎで楽しんでましたね
一方、真剣だったのは母国のユニフォームを着た陽気なドイツ人がひとり、コスタ・リカ人がひとり、そして日本人もひとり 試合終了後は3人でハグして健闘を讃えあい、周りのスペイン人は段々テンポが上がって行く例のロシア民謡の替え歌で祝福してくれました
♪Yo soy de Japón! de Japón! de Japón! de Japón!♪ ♪ヨー ソイ デ ハポン! デ ハポン! デ ハポン! デ ハポン!♪ (私は日本人、日本人、日本人、日本人)
まじか〜(笑)
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時差
ヨーロッパではyahooが大人の事情で繋がりません DAZONも放映権の問題でやはり繋がりません
ときはワールドカップたけなわ、さて、ABEMAはどうか 最初に試したときはダメでした 裏技のVPNでもダメ
YahooはVPN経由だと大丈夫でDAZONはダメなので、まぁ仕方ないなと諦めていましたが、ネットで検索すると大半のVPNではブロックされるけれど可能なものもあるとのことで早速試してみると見事繋がりました
もちろん日本戦を見るためです
ビルバオの宿に着いてまず最初に聞いたのが「ワールドカップはどこで見られる?」 幸いにも宿のレセプションにある大画面で放映を予定しているとのことで解説はABEMAで聴きつつ大画面で見られると喜びました
しかし残念ながら時差が... いやもちろんABEMAもスペインでの放送も国際映像の生配信なので時差なんかないはずなんですが実際に両方並べると10秒ほどもズレるんですね、これが しかもABEMAのほうが早いという謎
音声をABEMAで聞いてると眼前の画面の先の結果がわかってしまいます いやぁ、それじゃぁ、ねぇ(笑)
イヤホンで聴きながらチャンスで盛り上がったら慌てて外して画面に集中、ってなことを繰り返してました
いやしかし、まさかまさかの結果 その場でただひとり手を叩いて喜んでましたね
スペインもドイツが負けたほうが都合がいいと思うんですけど意外にも周りは「良かったね」程度でいまいち反応薄 その後のスペイン-コスタリカ戦は宿を出てカフェで見たんですけど客はほとんどおらず、途中で入って来てもTVにはちらっと視線を向けるだけでさっさと出ていってしまうし、試合後店主に「スペイン強かったね」と声をかけても興味なさげ
ま、スペインだからかと言ってみんながみんなサッカー好きとは限りませんが街中でもほとんどそれ関係のものを見かけません、ちょっと意外でした
写真はビルバオのグッゲンハイム美術館の草間弥生です
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週に一便
はるかな平原のここだけに一筋の嶺 その稜線に点々と並ぶ風車 見たかったのはこの景色
ギリシャ、ミコノス島の風車にがっかりしたと話すと旅友が教えてくれました スペインのラ•マンチャ地方コンスエグラ
マドリードからもトレドからもそれほど遠いわけでもないのにバス便が少なくて日帰りで往復できるのは週に一度、金曜日のみ なぜか金曜日にだけトレド行きの午後のバスがあります
週にたった一便のバス ミステリアスでちょっとワクワクしませかんか?
実際はワクワクどころか乗り遅れないようにハラハラしどおしでした 往路のバスが街に着くのも午後なので滞在可能なのはわずか1時45分 風車は街からかなり登った丘のうえで時間が取られるのに行きのバスは15分も遅れて到着、かと言って帰りの便が遅れると見越すわけにもいけません
旅程の関係で大きな荷物を持ったままでしたけどそりゃぁ走りましたよ、急坂を(笑)
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復帰
しばらくスペイン在住の同級生の家で沈没していましたがツーリスト•モードに復帰しました
マドリードのフラメンコ 興行としてはタブラオと呼ばれる小さな劇場で演じられます
哀愁溢れる歌とギターの演奏にあわせて云々と言われますが、受けた印象は兎にも角にも「豪快」でした
ブエノス・アイレスで見たタンゴは2拍子のキビキビしたリズムがスタイリッシュな印象でそれと近しいのか思っていましたが、こっちはもっとずっと無骨な感じです まぁ、アコーディオン(バンドネオン)がないなって思うくらい何も知らないんですが(笑)
男女ともがっしりとした体格の中年の踊り手が舞台の床が割れそうなほど力強くハイテンポでステップを踏みます いやあれはステップなんて生やさしいものじゃありませんね もう全力で踏みつけているまたは蹴飛ばしているって言った方が正しい だからある程度の体格が必要なんでしょう
いやはや豪快 南部のアンダルシアが本場らしいのでそ��ちでも見に行きます
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バルセロナ観光事情
国際的観光都市バルセロナ 恵まれた気候に美味しい食事、サッカーやガウディ、ピカソ、ミロと観光資源にはいとまがありません でもなのか、だからなのか観光客には難しい面もあるようです まぁ京都も似たようなものかもしれません
バルセロナで難物なのが観光スポットの時間指定の予約制 コロナ前のオーバー•ツーリズム対策として導入されたのでしょう、他国でも同じシステムが増えています 訪問者を混乱なく捌けますし観光客にとっても延々列に並んだりせずに済むので便利ではありますが、観たい場所が複数ある場合はそれぞれの予約時間に拘束されて自由な観光は難しくなります
複数の施設を回ろうとすると移動時間も含めて余裕を持たせて予約を入れておかなければならず食事の時間も必要 そうすると1日で回れるスポットはせいぜい3ヶ所程度、それに対して行きたい場所はそんな数では済まなくて... 週末は混み合うようですし休館日があるところもあります
例えば人気の高いガウディ関連の施設はサグラダ•ファミリアやグエル公園まで含めてほとんどが予約制 その場で空きがあれば入れますがオフ•シーズンと思われる今の時期でも多くの施設はそんな感じではありませんでした
う〜ん、パズルは複雑でタイパは最悪(笑)
もちろん予約のHPはスペイン語で日本語などあろうはずもない かろうじて英語ページはあってもどうも出来が悪くて、チケット購入が完了出来ず結局スペイン語ページで予約し直すことも一度や二度ではありませんでした(涙) チケット業者のHPなら日本語で手配できるものもありますので、手数料を払ってもそっちの方が楽って判断もありかも
ガウディ作の邸宅については入場料が二極化しています 高い方が観る価値があるかと言うとそうでもなく、それらは最新テクノロジーでARのガイド•システムや映像技術が導入されているぶん高額になっている印象を受けました 正直、なくてもいいかな
そしてこのガイド•システムがまた曲者 流石にここまで高額だと日本語がないなんてことはありませんが、倍速視聴(笑)なんか出来ませんので結構時間がかかり次の予約に急かされる羽目に
あ、話はそれますが音声ガイドやパンフレットは日本の国力の趨勢的な退潮を如実に示し、今や中国語はもちろん韓国語はあっても日本語はないってところも普通です 残念ながらこれが日本の現状、むしろ昂進中のように感じました
さて、予定を一日延長してなんとか観たいものはコンプリートしました まぁ、当初想定した通りには回れなかったとも言います
以下、個人の感想です 順不同、順不同ですからね(笑)
カタルーニャ音楽堂 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ グエル公園 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ サン•パウ病院 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ コロニア•グエル ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ カサ•ビセンス ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ カサ•バトリョ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ カサ•ミラ ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ グエル邸 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ピカソ美術館 ⭐︎⭐︎⭐︎⭐︎ ミロ美術館⭐︎⭐︎⭐︎ カテドラル ⭐︎⭐︎ モンジュイック城 ⭐︎⭐︎ サグラダ•ファミリア ⭐︎⭐︎
ps. サグラダ•ファミリアについて この意匠、この規模、そしてなんと言ってもこの独創性、世界のどこにもない建造物だと思います ただ、完成度は... 知り合いの言葉に頷いてしまいました 「完成が近づくにつれて残念になっていく」
見所のファサードは高所を見上げるので入場料を払わなくても見られものにほとんど変わりはありません 内部の構造や��テンドグラスを見ないわけにはいかないので、結局、高額の入場料を払うんですけど率直に言って金額はその価値に見合わないと思います 構造は唯一無二ですがステンドグラスは他でいくらでも見られる程度(失礼)のものです 完成のための寄付だと思うことにしました
キャパが大きく直接行っても比較的待たずに入れるようでした ただ、ここにはそもそもチケット売場さえなくてその場でチケットを買うにしてもネット購入です
*写真はカタルーニャ音楽堂です、この立体ステンドグラスはずるい(笑)
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黒い米
卒業旅行でバルセロナに来たことのある息子におすすめを聞いたなかに「イカ墨のパエリア」ってのがありました
レストランに入るたびに探していたのですが見つかりません パエリアはどこにでもあって種類も魚介系のものも必ずあるのですがどうもイカ墨ではなさそう
そのうち行き当たるだろうと思っていたらとうとうバルセロナ最終日 このままでは父として沽券にかかるので仕方がなくネットで調べました すると「イカ墨のパエリア」の料理名はパエリアではなく”Arroz Negro(黒い米)” メニューではパエリアの文字を探していたので見つけられなかったんでした
バルセロナで最初に入ったレストランにありましたとさ(笑)
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バルセロナの夕食
バルセロナにいます 5日目にしてパエリアも安いところで食べるとそれほど美味しくないことにようやく気づき、今日は観光も一段落したので自炊することにしました そういえば今回の旅では初めてですね、キッチンのある宿も少なかったですし
パエリアはせっかくなので魚介系を選んでいた反動で肉にしました アンガス牛的な(スペイン語で書いてあるのでいまいち自信がない)のをカルフールで買って来ました って、ここどこでしたっけ?(笑)
スペインの物価はこれまで通ってきた国と比べると魔境スイスの数分の一、フランスやイタリアからは数割安く、オーストリアよりは若干高い感じです あ、日本からすると同じくらいですかね 本来なら日本より安いはずだったんですけど折り悪しく円は現在絶賛売り出し中なので
スープ、ビール付き、300gのステーキで10€してません やっぱり材料費は日本より安いんでしょう ちなみにレストランで食べると3倍くらいでしょうか
なんの気兼ねもなくスリッパに履き替えて食べたいものが食べられなんて幸せです やはり食事は自炊に限る?(笑)
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哀しみのアルル
『哀しみのアルル』
日本に憧れたゴッホが目指した街アルル この時点で既になにかがおかしいのですが、画家達の共同コロニーを作ろうと努力します しかしやはり上手くはいかずだんだんと心を病んでいきます 常軌を逸した行動を見せ始めたゴッホにアルルの人たちは連名で立ち退きを要求したんだと、現地の人が話してくれました
この街にゴッホの絵は一枚もありません もしかすると彼を追い出してしまったという負い目を感じているのかもしれません 自室を描いたアパートは焼失し、観光のために再建したと思われる跳ね橋もいまは見捨てられてしまったかのよう 皮肉なことに彼が療養した病院だけが当時の面影を残します
写真は「昼のカフェ」です もちろんオリジナルは黄色の照明が印象的な「夜のカフェ」 ところがこのカフェも今は営業していませんでした ここはやっていると聞いていたのに...
夜のカフェはあまりに寂しくてせめて光のある昼の写真にしました
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画家のアトリエ
予想してなかったんですがちょっと感動してしまいました まぁ、有名なものではあるんですがここに来るのに手こずったのが一因かもしれません
この街に着いたのは土曜の午後 バスを降りて目の前にあったツーリスト•インフォメーション��目当てのアトリエに行きたいと言うと「人数制限のある予約制で今日は満杯、明日の日曜もダメで月曜は休館日なんです」 え?今日は土曜だから、え〜っと?一番早くて火曜?一泊の予定だったのに3泊しなきゃダメってこと!?
激しく動揺してインフォを出て宿にチェックインするまで暫く悩んだもののここに来たからには行かないという選択肢はありません 安宿のないこの街、急遽あとの2泊は少し安い郊外の宿に移ることに決めて、火曜朝イチのアトリエの予約も入れました
ところがさらにトラップが
火曜はアトリエは開館するものの実はこの日、11/1はカトリックの国では諸聖人の日と呼ばれる休日で市内•都市間を問わず多くのバスが大幅減便または運行自体を停止するのです アトリエは街の高台にあり宿はその反対側で歩くと片道1時間ほどかかりしかも結構な坂 平日ならなんの問題もなくバスで10分そこそこなのに往復2時間の歩き さらに宿に戻った後は今度は重いザックを背負って街まで上り返して次なる目的地へを目指すことになります そして予約は朝イチなので早起きもしないと...(涙)
土曜満杯、日曜満杯、月曜休館、火曜祝日で移動手段なし なんと言う並びの悪さ
で、今朝、火曜の夜明け前ですよ! 物音で目が覚めるとなんと土砂降りの大雨、ここは年間300日は晴れるって言われてるのに... 諸聖人の日なる聖なるこの日にこの試練 夜中の3時に急遽禁断のタクシーアプリをダウンロードして調べましたよ(笑)
実際は朝の出発の時間には歩くには問題ない程度の霧雨までにおさまっていたので苦行の積み増しまたは超過課金は免れました
ただの静物画のモチーフがやけに崇高に見えました
以下独り言です インフォメーションのお姉さんは日曜は満杯で月曜は休館日だと言ったけどが現地で確認すると実は日曜も休館じゃん!美術館が日曜月曜の連休ってマジ勘弁 あ、あと休日のバスの全便運休ってヤツも この後、次の目的地へ向かうバスの乗り継ぎ便が休便 インフォでは出る「はず」って確認したのにこんななんもないところで詰移動のバスがないって言われても... 遠回りだし減便で時間はかかったけど列車が動いててなんとか九死に一生を得ましたとさ、オシマイ
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山にもいろいろありまして
山モードは終わったはずなんですがまた山ですね(笑) でもここではトレッキングも展望台もなしです やや霞がかった遠景を眺めるだけが目的です
サン•ヴィクトワール山 画家セザンヌが生涯描き続けた山です
それにしてもかなりの距離があり実際に画家が描いた場所に立っても近景の糸杉に邪魔されずに見るのが難しいほど もう少し眼前に迫る感じかと思ってました
人付き合いが得意ではなかった彼はパリに馴染めず地元に戻って来ます しかしここでも周囲から敬遠されていたようで地元の美術館の館長は「自分が生きているうちはセザンヌの絵をこの美術館に入れることはない」とまで言ったそうです
現在は10点のセザンヌを擁しその他にも多くの名画を誇る素晴らしい美術館ですが、今でも地元のこの山を描いたセザンヌの絵はコレクションできていないようです
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