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「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も 2/16(日) 17:01配信
パウダースノーを武器に、世界的リゾートに成長した北海道のニセコ地域。投資熱は冷めず、円安を追い風にインバウンド(訪日外国人)の流入も止まらない。食品スーパーには、外国人向けの1折3万円を超える生ウニが並び、飛ぶように売れている。
【写真で見る】北海道各地でトラブル…“迷惑外国人”も出現―雪まつり会場スタッフに“雪玉攻撃”する様子配信
バブルのような好景気に沸く一方で、労働力が枯渇し、時給水準が東京より高い2000円を超えるまでに高騰している。人を集められず、閉鎖する介護事業所も出てきた。
外国人の交通事故も一冬500件を超し、住民とのトラブルも増えている。拡大を続けるニセコの現状に迫った。
スーパーに並ぶ3万円のウニ 地元民は「手が出ない」 倶知安町のスーパーで販売されている1パック3万円を超える生ウニ
ここは本当に食品スーパーなのか――。ニセコ地域の一角、倶知安町の「マックスバリュ倶知安店」には、世界的なリゾート地にふさわしい高級食材が並んでいた。
「外国人客が多い冬期間は観光客に満足してもらう商品を豊富に取り揃えている。やはり味にこだわらないと需要はない」(店長の田村誠さん)
北海道産生ウニが1折で3万2184円。急速冷凍したタラバガニのボイルには2万7864円の値札がついていた。霜降りの和牛もきれいに陳列されている。地元住民が目を丸くするような金額だ。
ウニを前に大��奮の外国人観光客
店内を見わたすと6割が外国人。高級食材をためらいなく、買い物かごに放る。アメリカの男性は「どの商品もアメリカより安いし、この品質なら全然高くない。せっかく日本に来ているから、おいしいものを食べないとね」と満面の笑み。かごをのぞくと総額11万5000円の食材が入っていた。
「私には縁がないかな。品ぞろえが良く安く買えるので、ほっとしている」。地元住民の買い物客はうらやましそうに外国人を見つめていた。
外国人ばかり 住民「私たちの町じゃない」とため息 外国人観光客らが歩くニセコのひらふ地区
ニセコ地域は倶知安、ニセコ、蘭越の3町を指す。2023年度の外国人宿泊数は、統計の残る2006年以降最多の延べ73万8800人。12月から3月のハイシーズンは関係者の間で「ニセコ100日戦争」とも言われている。
スキー場のふもとにあり、最もにぎわう倶知安町の「ひらふ坂」は目の前には雄大な羊蹄山が広がる絶好のロケーション。1戸10億円を超えるコンドミニアムや別荘、高級ホテルが並ぶ。
1平方メートルで70万円以上する土地もあり、価格は10年前の倍。札幌の高級住宅地よりも高いところがあり、投資熱は一向に冷めない。 行き交う人の大半は外国人。バス停の行列も外国人だ。「活気があるのはいいが、ひらふはいまや私たちのマチではなくなった」。地元住民の女性が本音を漏らした。
時給2000円超も 開発で上昇する賃金水準 店頭に出されているすき家5号倶知安店の求人
外国人の開発は賃金の高騰をもたらした。人材サービス大手の「ディップ」によると、去年12月のニセコエリアの平均時給は3年前を555円上回る1585円。これは札幌より445円、東京都より117円高い。
地元関係者によると、ひらふ地区の相場が時給2000円、英語を話せるなら2500円。市街地の大手牛丼チェーンでは時給1650円、深夜なら1900円でスタッフを募集していた。
あるホテルのスタッフは「飛び抜けてよい条件は出せないので早めに求人を出して目立つようにしている。たくさんの応募があるので面接するのが大変」と笑う。
別の関係者は「うちを含めて飲食店や宿泊施設は常に人が足りていない」と打ち明ける。
賃金格差大 人材争奪戦に敗れ撤退した法人も 地域内で賃金の格差が生��ているニセコ地域
人手不足は地元民の生活を支える施設でも深��だ。ニセコ地域を管轄する岩内公共職業安定所によると、介護や接客などのサービス業の有効求人倍率(去年11月)は4.52。人手が足りず、壮絶な争奪戦となっている。
倶知安町では、訪問介護事業所と認知症対応型の共同生活介護施設の2つの事業所が去年10月までに相次ぎ閉鎖した。
運営する社会福祉法人によると、理由は「働く人が集まらない」。他の地区よりニセコ地区の単価を上げて求人を出していたが、5年間応募はゼロだった。
物価高や最低賃金の上昇が追い打ちをかけ、廃止を決めた。利用者約20人は町内2か所の事業所に引き継がれた。
閉鎖する介護事業所もあり、高齢者にしわよせが
ある町内の事業所には8人が移った。そもそも人手不足でヘルパーを増やせないので、以前からいた利用者にしわ寄せが及んだ。 「週3から週1に減った方もいる。お金を払うからもっと利用したいと言われても対応できない」(利用者を引き受けた事業所の職員)
この法人が運営する別の事業所で働いていた従業員が内情を明かす。
「介護は大変なわりに時給が1000円ちょっと。ひらふはベッドメイキングでも時給2000円。あまりにも賃金の格差がある。ひらふ辺りはもう日本の町じゃない」(元従業員)
介護事業所の閉鎖はすぐに町内を駆けめぐった。倶知安町で暮らしてきた70代女性は不安を口にする。
「いまは人手不足の時代なので、介護する人も少ないのは仕方ないが、年齢が年齢なので不安。やはり最期は倶知安で過ごしたい」 交通事故の4割外国人 日々の生活に不安 夜も外国人でにぎわうひらふ地区
北海道警倶知安署によると、ニセコ地域で昨冬に起きた交通事故は前年同月比133件増の1024件。そのうち45%を外国人が占めた。大半は冬道に不慣れな人の操作ミスが原因だが、地元住民にとっては不安の種だ。
「交差点で一時停止しない。スピードを出して走っている」「気を付けないと。対向車線を走っている外国人がいるので」(いずれも地元住民)
日本の法律を確認せず、自国のルールや価値観で車を運転することもある。
1月13日未明、ひらふ地区で、オーストラリア国籍の男(31)が酒気帯び運転の現行犯で逮捕された。
警察の調べに男は「自国のルールでは少しアルコールが残っていても大丈夫なので、日本でもいいと思った」などと供述した。
スキーヤーの連絡手段? 不法電���で飛び交う外国語 パウダースノーを求めてやってきたスキーヤーら
法令違反は道交法にとどまらない。違法な周波数で無線を使用するケースも多い。総務省の出先機関、北海道総合通信局によると、1月の調査で確認された121回の不法電波の交信のうち、114回は外国語だった。
バックカントリーが盛んなニセコでは、外国人のスキーヤーらが仲間と連絡を取るために無線を使っているという。
「パトカーや消防、航空機の通信が妨害され、人命に危険を及ぼす可能性がある」(北海道総合通信局)
悪意はないとみられるが、明らかな違法行為だ。
物価高で「普通の生活」さらに困難に 識者の懸念 倶知安町駅で行われている北海道新幹線の延伸に向けた工事
倶知安町の人口は1万7000人。外国人が20%以上を占める。
ニセコ人気の先行きは――。北海道の不動産に詳しいアナリスト、志田真郷さんは今後も投資が進むと分析。物価の上振れで、家賃の高騰し新たな施設が建設しづらくなる。地域住民が生活しづらい状態は加速するとみている。
新幹線の開業を知らせる看板
「ニセコは海外の所得水準に合わせて上振れしている。住宅地の価格も上がっていて、通常の住宅地や商業施設、介護施設が成立する水準ではなくなってきている。生活の利便性も下がっていくだろう」
夜も外国人観光客でにぎわう
オーストラリア人がニセコに投資し始めてから20年がたつ。ニセコはアイヌ語で「切り立った崖」の意。隔絶された豪雪地帯から世界の富裕層を魅了する高級リゾートとなった。
北海道新幹線が延伸されると、札幌との移動は2時間超から25分に短縮される。インバウンドの流入や投資は止まる気配はない。 パウダースノーを武器に、世界的リゾートへと成長したニセコ。最もにぎわう「ひらふ坂」は見渡すかぎり外国人で、まるで異国のようだ。
スキー場のふもとにある倶知安町は人口2万人弱の町。平均時給は東京を上回り、ひらふでは、時給2000円超えはめずらしくない。「ひらふ辺りはもう日本のマチではない」。地元住民が嘆くのも無理はない。
深刻なのは、介護事業所の相次ぐ閉鎖だ。撤退をよぎなくされた事業所によると。他の地域より単価を上げて求人を出しても応募は5年間ゼロだった。「あまりに賃金の差が大きい」(介護事業所の職員)。たしかに介護職の時給はひらふの半分ほど。格差が生まれ、従来の地域コミュニティーをゆるがしかねない事態になってしまった。
北海道新幹線の延伸が予定され、ニセコへのインバウンドの流入や投資は止まる気配はない。「最後は倶知安で過ごしたい」。取材中に何度も聞いた高齢者の言葉が脳裏に浮かぶ。地元住民の思いは届くのだろう��。
※この記事は北海道ニュースUHBとYahoo!ニュースとの共同連携企画です。コロナ禍からのインバンドのV回復に追いつかず、オーバーツーリズムの危機に直面する北海道観光の現状を追いました。
(「もう日本の町じゃない」成長続ける”世界のニセコ”―時給高騰し人集められず…閉鎖する介護事業所も(北海道ニュースUHB) - Yahoo!ニュースから)
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虻田郡倶知安町の、ホテル第一会舘併設の、雪庭で、カレーうどん、1,400円也。
Curry udon noodles at Settei, Kucchan town, Abuta county, Hokkaido.
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Moss Phlox, Mishima-San’s Shibazakura Garden, Kucchan, Hokkaido, 芝桜, 三島さんの芝ざくら庭園, 倶知安町, 北海道
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13日未明、北海道倶知安町で酒を飲んで車を運転したとして、オーストラリア国籍の31歳の男が逮捕されました。 酒気帯び運転の疑いで逮捕されたのは、オーストラリア国籍の31歳の無職の男です。 男は13日午前2時前、倶知安町ニセコひらふ1条3丁目にある飲食店付近で、酒を飲んで乗用車を運転した疑いがもたれています。 警察によりますと、男性は飲食店の敷地にあったキッチンカーに衝突する事故を起こし、キッチンカーの従業員が「車をぶつけられました」と警察に通報しました。 駆け付けた警察が男から話を聴いた際、男から酒の匂いがしたため呼気検査をすると、基準値を超えるアルコールが検知され、警察は男をその場で逮捕しました。 この衝突事故によるけが人はいません。 男は日本にワーキングホリデーで来ていたということで、取り調べに対し「オーストラリアのルールでは少しだけアルコールが残っていても大丈夫なので、日本でもいいと思って飲酒運転しました」と話し、容疑を認めているということです。 男は「ハイボールを3~4杯、ビールを2杯飲んだ」などとも話しているということで、警察は当時の状況を詳しく調べています。
「ハイボール3~4杯、ビール2杯」飲んで車を運転し衝突事故…その場で逮捕の“ワーホリ”31歳オーストラリア人「母国のルールでは少し残っていても大丈夫」(HBCニュース北海道) - Yahoo!ニュース
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む ⅩⅥ
花鳥誌2025年4月号より転載

日本文学研究者
井上 泰至
30 川を見るバナナの皮は手より落ち
『ホトトギス』昭和十年一月号初出は「落つ」の形だった。『ホトトギス』同年十一月号には「落ち」の形で「十一月四日。武蔵野探勝。浜町、日本橋倶楽部。」と注記。『五百句』には「明治九年十一月四日。武蔵野探勝会。浜町、日本橋倶楽部。」と注記。 この句は、今夏の句とされているが、それは「バナナ」が夏の季語となったからで、この句そのものは最初から季感は薄い。それは日本の四季とは別枠の「熱帯季題」としての「バナナ」の句だったからである。
星野立子の句評につけば、こうある。
一人の男か女があって、ぼんやりと川の面を眺めております。その人はバナナを食べようと思って皮をむきながら手に持っております。そして失神したようにぽかんと川を見ています。バナナの皮は手から離れて下に落ちました。そのことさえも知らぬげになお川を見ております、という句であります。
この解説に従えば、虚子は「一人の男か女」を見て詠んだことになるが、『ホトトギス』の初出では「手より落つ」とあって、バナナの皮は虚子自身の手から滑り落ちた可能性を否定できない。特に「から」でなく「より」という助詞に注目すれば、「落つ」では無論のこと、「落ち」であっても、この「バナナ」は作者自身の手から落ちた含意が読み取れる。
この句の主語の所在が問題になるのも、虚子句全体の傾向として近代的主客分離の意識が薄い句が多いことに由来する。それは連句の特徴につながる。連句はそもそも一句の独立にこだわらない散文性に特徴がある。実際「雑」と称する無季の句も必ずある。そもそも海外詠とは、日本の風土に依拠する季題を核とする虚子一門にとって、例外的存在、つまり「雑」の句に近いものであった。そこで、在地特有の季題を別にこしらえ、これを連句由来の散文的文体に載せて詠めばいいというのが、バランスのいい虚子らしい、現実的な対応だったのである。
五七五に七七を付け、さらに五七五を付けていく集団制作の文芸たる連句には、以下のような内容的分類が可能である。
「場の句」=風景の句 「人情句」=人が詠み込まれている句 「自分」が詠まれている「自の句」(主観の句) 「他人」が詠まれている「他の句」(客観の句) 「自分」と「他人」が詠まれている「自他半の句」
ここで最後に太字にした「自他半の句」こそが、虚子句の主客合一句と関連するので、現代の連句作品から例を引いてみてみよう。
「もう少し歩きたいの」と由比ヶ浜 兎弦
ソネット『久米仙人』より 平成二十年三月二十三日
この句は、女性が詠んだものとも、女性からそう言われて詠んだものとも、どちらともつかない。その主客があいまいで、どちらとも解釈できうるところが、次々と場面と転換していく連句の「変化」には有力な詠み方なのである。虚子句の一大秘鍵は、近代俳句の主役でありながら、俳句の先祖の古さを使って、自然との対話を試みる文体を得たことだったという見通しがここに得られる。
「バナナ」の句に戻れば、川を見詰め、バナナの皮を流してしまった虚子自身を見つめる、「天」の視線がこの句にはあったとも言い得るのであって、この句を英訳して、主語を「I」もしくは「He」としてしまったときに、この句に漂う放心状態で主客未分の気分というものは、翻訳によって失われてしまう。ロスト・イン・トランスレーションの陥穽が口を開けて待ち構えているのである。
昭和十一年、虚子は渡欧に際して、南方にも寄港、これを機に「熱帯季題」を提唱する。「バナナ」も当然この中に入ることになる。その背景は、日本を飛び出して活躍する邦人の多さにあった。例えば、問題のバナナ句が詠まれた昭和九年の『ホトトギス』雑詠欄を通覧すれば、高野素十や池内友次郎の欧州留学組を除いても、海外および外地詠は目立つ。シンガポール・バダビア・ビルマ・アメリカ・奉天・ハルピン・青島・上海・サイパン・パラオ・ニュージーランド・アメリカ・ブラジル等々。もはや、世界各地から送られてくる俳句への対応に迫られることになっていたのである。
虚子が、晩秋に詠んだ無国籍なバナナの句は、こうした背景抜きに語れない。アメリカでは、「バナナ共和制」という言葉がある。典型的な植民的栽培植物であるバナナを主産業や産地とする、遅れてきた民主主義を指していう。後にアメリカに吞み込まれるハワイ共和国大統領の一族が、今日のドールバナナを起こした。やがて植民地となったフィリピンでの大量生産は、日本人にもおなじみだが、日本とて台湾領有時代、同様のことは行っており、バナナは戦前から日本の食卓を賑わしたのである。バナナは今日風に言えば、グローバリズムの先駆けたる食品植物だった。(『俳句』令和六年九月号「虚子の遺産⑥」)
31 汝にやる十二単衣といふ草を
『五百五十句』注記に「(昭和十四年)六月十一日黒部峡探勝。つき来りし宿の婢に。」とある。「ホトトギス」昭和十五年六月号「句日記(昭和十四年六月)」に初出。前年七月号の「消息」には、「先月の九日の夜汽車で富山に行つて、二日ばかり同地の俳人諸君に厄介になつて帰つて来たのでありました。蓬矢知事の格別なる斡旋、普羅君はじめ辛夷社の好意、又無外君の黒部嚮導に迎の労を多としなければなりません、茲に謹んで御礼を申上げます」とある。
掲句については『喜寿艶』に次のような自句自解がある。
宇奈月の延対寺といふ旅館に泊つて、翌朝一行二十人ばかりは黒部鉄道に乗つた。美しい娘が一人宿から随いて来て何かと世話をやいた。黒部に降りて鐘釣温泉のほとりに行くとそこに鷺草のやうな可憐な草花が咲いてゐた。それは十二単衣といふ草であると案内する人が云つた。私はその一本を摘んで、貴女に上げやうと云てその婢に渡した。
現存する延対寺旅館は、明治三十三年創業。黒部の絶景が売り物で、竹久夢二・与謝野晶子・川端康成など様々な作家・文化人に愛された。接待した「蓬矢知事」とは、内務・警察官僚で、当時の富山県知事だった矢野兼三である。戦前の知事は選挙でなく、内務官僚が任命・派遣された。昭和十三年四月から県知事になっている。前田普羅を筆頭とした地元の俳人も大勢参加した。「無外君」とは吉沢庄作。魚津生まれで黒部の吉沢家に養子として入り、富山県尋常師範学校卒業後、小学校教師を経て、魚津中学校で博物学教育を担当。三、四年かけて集められた植物標本は約一七〇〇点。登山家としては、新ルートを開拓し、数々の記録的登山を成し遂��、多くの紀行文を残した。また、黒部保勝会・黒部案内人組合等を設立し、登山環境整備を行うとともに、黒部の自然保護運動を展開し、中部山岳国立公園の指定を得るためにも貢献した(黒部市HP)。
十二単衣は、二十センチほどのシソ科の多年草で、紫の花が重なって咲く姿を、平安朝の女房の礼装の十二単衣に例えて、この名がある。一句は、その名を教えられ即興で詠んだところがポイントで、『奥の細道』の那須野で、道に迷いやすいところを、馬を引いて案内した少女に、名を問うと「かさね」と答えるので、「かさねとは八重撫子の名なるべし」と曽良が詠んだ例を彷彿とさせる。
なお、「句日記」の掲句の前後には、こうある。
六月十日。昨夜、夜汽車にて上野を発す。朝六時八分三日市着、直ちに黒部鉄道にて宇奈月に行く。延対寺泊り。
田の畦におしめ干したり田草取る 箕を脇にかかへて農婦立ち涼し 供華のため畦に芍薬つくるとか 立山の夏かげの皺凡ならず 夏山の剣といふは美(く)はし山 立山と気楼ある魚津よし 腰に籠晩涼に何をする人ぞ 六月十一日。黒部峡探勝。 黒薙川 茂みより細々と出し吊橋が 雪渓を見上げてトロの進むまま つき来たりし宿の婢に 汝にやる十二単衣といふ草を 猿飛を見て戻り急夏山路 岩の上の大夏木の根八方に 夏山やトロに命を托しつつ 雪渓の下にたぎれる黒部川 鉄板の覆したるトロ涼
一覧すると、倒置法を使って末尾を助詞で終える句が多いことに気付かされる。全体に虚子には目新しい句材多く、このような抑揚の利いた文体を選ばせたものと想像される。
『虚子百句』より虚子揮毫
31 汝にやる十二単衣といふ草を 32 山川にひとり髪洗ふ神ぞ知る

国立国会図書館デジタルコレクションより
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井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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全国自治体で加速する宿泊税の引き上げや新設の動き:インバウンド回復に伴い深刻化するオーバーツーリズム対策のための財源確保を模索
宿泊税導入の現状と急速な拡大状況 新型コロナウイルスの影響から回復したインバウンド観光の活性化に伴い、全国の自治体で宿泊税の導入や税率引き上げの動きが加速しています。 2025年3月現在、宿泊税を導入する自治体は24にまで拡大し、さらに30以上の自治体が導入を検討中です。 宿泊税はホテルや旅館などの宿泊施設を利用する際に宿泊料金に上乗せして徴収される法定外目的税で、観光客増加に伴うインフラ整備やオーバーツーリズム対策の財源として注目されています。 東京都から始まった宿泊税の歴史と拡大プロセス 宿泊税は2002年に東京都が全国で初めて導入しました。 当時は1人1泊あたり10,000円以上15,000円未満の宿泊で100円、15,000円以上で200円という税率でした。 その後、2017年に大阪府、2018年に京都市が続き、現在では金沢市、北海道倶知安町、福岡県、福岡市、北九州市、長崎市など…
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男のロマンと私
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東京湾にも面していたり周りは川に囲まれた江東区出身なので隣町に行くのに川を渡ることが多くあり水に親しみながら育ったものです。
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小学校の帰りの学級会では「筏に乗って遊ばない」なんて言葉を復唱するように先生から言われたものですが、ダチョウ倶楽部の「押すなよ」と同じ意味で捉えていたものです。
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当然のように乗った筏で足を滑らせて海上保安庁の人に怒られたりしたので水にまつわる思い出は印象に残っております。
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大学生の時の友人が太平洋側で汲んだ水を日本海側に届ける旅の計画を聞いた時に男のロマンを感じたものですが、実際には何の意味をなさない一滴なのかも知れません。
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というわけで本日のランチは #九段ヒトシズク です。奇しくも太平洋戦争で特攻で散っていった一人の英霊の数々が祀られている靖国神社の向かいにあるお店です。
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頼んだのは #鰹の漬け丼と豚汁定食 です。期間限定で仕入れにより提供できない日もあるとのことでしたが、本日はあるようで、ご飯大盛りで頂きます。
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丁度満席の状態でしたが12分ほどで料理がやって来ました。胡麻が振られた鰹が美しく盛り付けられているのが印象的です。
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まずは食べ順から行って、サラダをいただくことにします。少し柑橘系の爽やかな味わいが美味しいオリジナルドレッシングと葉野菜の組み合わせが美味しいですね。
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続いての #鰹 は新鮮で身のブリンとした食感と紫蘇や生姜、茗荷といった薬味との組み合わせが美味しいですね。ぱっと見ご飯がなさそうですが、意外と丼が深くてたっぷり。
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昆布ときゅうりのお漬物も美味しいですね。そして #豚汁 の方は驚くほどの具材の数々。甘めの大根はゴロゴロと入っていて、おでんで出会うものの3個分はあります。
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そしてゴボウもごろっとした感じでワイルドな味わいがいいですね。彩りを添えるカボチャ、人参も美味しいですね。
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豚肉も結構入っていて、大満足な感じでした。他にもソースカツ丼も気になるので、またお邪魔したいなと思います。
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ジオタグが出ないので住所を記すと東京都千代田区九段南2-4-12 KUDANMINAMI TERRACE B1Fです。
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#九段下ランチ #九段下グルメ #九段下和食 #九段下定食 #九段下海鮮丼 #九段下海鮮料理 #市ヶ谷ランチ #市ヶ谷グルメ #市ヶ谷和食 #市ヶ谷定食 #市ヶ谷海鮮丼 #市ヶ谷海鮮料理 #とa2cg
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「寿司1カン2000円」「30万円の中華料理」 強気価格が目立つニセコ、現地自治体の苦悩とは 4/15(火) 5:55配信 1124 コメント1124件 ITmedia ビジネスオンライン ニセコの現場を歩く 最近、ニュースサイトなどでよく目にするようになった言葉の一つが「オーバーツーリズム」だ。筆者は札幌在住だが、確かに多くの外国人観光客が街中を歩いている。道内では外国人向けのビジネスを展開している場所として「ニセコ」エリアが話題になることも多いが、現状はどうなのか。実際に現地を訪ねた。 【画像】確かにすごい! 1カン数千円の寿司、驚くべき価格の海鮮丼、中華料理、カレー、ハンバーガー(計8枚) 小樽駅は大混雑 ホームがすし詰め状態に ニセコエリアと北海道の中心地である札幌は、JRを利用して移動する。札幌からニセコを目指すにはバスなどを使う必要があるが、時間の都合上、JRを選択した。札幌からだと、まず小樽へ向かい、そこでニセコ方面へと乗り継ぐ必要がある。札幌に住んでいる筆者はニセコを目指し、札幌~小樽間を30分ほどで結ぶ「特別快速・エアポート」に乗車した。車内には外国人観光客がちらほらと乗車している。 小樽駅に到着すると、ホーム上は大勢の外国人観光客で埋め尽くされており、なかなか前に進めない。外国語が飛び交い、すし詰め状態である。人混みをかき分け、一旦小樽駅の外に出た。ひと休みした後、倶知安行き普通列車に乗車した。 出発時間が近付くと、キャリーバックを持った乗客が増え始め、出発直前には満席になった。座れない乗客もおり、混雑した状態で小樽駅を出発し、1時間以上かけて目的地の倶��安駅に到着した。 ゴミ投棄など迷惑行為に住民が迷惑 市が警備員を配置する事態に それにしても小樽駅の混雑はすさまじいものだったが、小樽市はどのように対応しているのだろうか。取材に応じた小樽市観光振興室の担当者は「小樽市としては2025年のある時期に限定し、船見坂に3人、JR銭函駅と朝里駅、それと眺望が良い三本木急坂にそれぞれ2人の警備員を配置する予定だ。これらの場所は特に観光客が集中するため、警備員を置くことになった」と説明する。 背景には「外国人観光客が個人宅の敷地内に侵入したり、迷惑行為を行ったりしていることで住民が困惑し、ごみの不法投棄が相次いでいる」点があるとし「地域住民から『迷惑している』との声が市役所に寄せられている」と現状を明かしてくれた。 市では中心部で英語や中国語などの街頭放送も実施している。これまでは住民が注意喚起のポスターを作成していたが、直近ではこちらも市が担当するようになった。 市の担当者によると警備員の配置はひとまず2024度末で終了し、2025年度は春節の時期を中心に再び警備員を配置する計画だという。今後、警備員などにかかわる支出増には「官公庁の補助金を活用するとともに、宿泊税を導入することが決まったため、税金を一部の補助にしたい」としている。 まるで“異世界” 価格も景色も特殊な世界 話を戻そう。JR倶知安駅に着いた筆者は、駅前で「ニセコバス」に乗車。バスは比羅夫を通り、リゾートホテルのヒルトンニセコビレッジ方面へと向かった。乗客は20人前後。日本人は筆者を含めて2~3人のみで、他は全員外国人と見受けられた。スキー���やスノーボードを持っている。 ニセコバスの車内では、日本語と外国語の自動音声が長々と流れる。同社の自動音声装置などを製作する中央バス商事によると、製作している音声の種類は日本語と英語、中国語の3種類。「確認できるものでは、2005年ごろから運用を始めているとの記録がある。今のところ、国の数を増やす予定はない」(同社担当者)という。 また、ニセコバスによれば「乗務員への教育は特にしていないが、(外国人との会話を補助するための)指さし確認ボードを持たせてはいる。バスの増便は人手不足のため、したくてもできない」と回答し、肩を落としていた。 バスは坂を上り「比羅夫北」停留所を過ぎた。このエリアでは道道343号線に沿い、ホテルやペンションなどが立ち並んでいる。外国人観光客向けだろうか「インターナショナルクリニック」と書かれた病院があり、まばらだが飲食店もある。 この辺りからキッチンカーの姿を多く見かけるようになる。時を同じくして、道路の両側にロッジが見えてきた。数でいえば7棟×3列ほどだろうか。 「パノラマ ニセコ」と書かれた1泊10万円以上もする宿泊施設も見えてきた。とある宿泊予約サイトを見ると、ホテルやコンドミニアムの価格が10万~20万円が当たり前。筆者はこの時点で「別世界に来た」と感じた。これまでバスで通ってきた風景とは全く違うもので、まるで日本ではない別の国に訪問したような感覚である。 寿司1カンで数千円 「30万円」のメニューを出す店も その後、筆者は「ひらふ十字街」停留所で下車した。ひらふ十字街はニセコアンヌプリのふもとにあり、飲食店やホテル、コンビニエンスストア、食料品店などが多く集まるエリアで利用者が多い。 辺りを見渡すと、昼間であるせいかキッチンカーはほとんど営業していない。驚いたのは、飲食店で提供する商品の価格だ。近くにあった寿司店に目を移すと、「うに」「いくら」「まぐろ」などの握りが写真に映っており、値段はほとんどが2000円だった。 そこから少し歩くと、ラーメン店も見えてくる。通常のとんこつラーメンが1杯1700円、違うラーメン店ではチャーシューラーメンが1杯3400円、さらにカニの足が入った「クラブラーメン」が1杯1万円である。 中華料理店にも寄った。ほうれん草炒めが2580円、鴨肉の煮込みが1万5800円、極上熊の手の中華煮込み特大が30万円。ため息が出るほどだった。 それもそのはず、北海道が3月に公表した「令和7年地価公示」のうち、ニセコエリアを含む後志(しりべし)総合振興局が取りまとめた地価公示結果によると、倶知安町ニセコひらふの価格は1平米当たり18万1000円。前年度比で1万6000円も上昇している。ニセコひらふでは2023年→2024年でも地価が9000円上がっており、需要が大きい分、価格も上が���ようだ。 住民の「生活物価」が意外とふつう? このように価格が異様に高いのがニセコエリアの現状だ。その一方「カレーライス物価」を見ると興味深い結果も出ている。カレーライス物価とは、カレーライスに使う原材料や、調理に必要な水道光熱費などを独自に試算した指数だ。ニセコ町が発表したカレーライス物価レポートによると、1食当たりの価格は342円(2月現在)。帝国データバンクが発表している全国平均の396円(1月時点)より50円ほど安い。 レポートの中で、町は「ニセコ町の生活物価は高くない」「暮らしは全国の地方と変わらない」と宣伝しているが、どうしてカレーライス物価をPRしているのかは疑問である。町の担当者に聞くと、次のように話す。 「マスコミをはじめ、ニセコエリアの物価が高いとの報道がたくさんある。特にインターネットでは『これがニセコの全てだ』と喧伝されているイメージがある。その結果、一部の日本人観光客から敬遠され始めている。私たちはニセコに住んでおり、その目線から実情を伝えようとしており、ラーメンでも良かったのだが、より親しみのあるカレーライスの方が今回は分かりやすいと考えた」 カレーライス物価レポートでは、帝国データバンクが公表しているものと同様の定義を準用。6食分(市販のカレールー2分の1パック)をまとめて調理したと想定し、ニンジンやジャガイモ、米、カレールーなどを電気とガスで調理した際、1食分でどれくらいの費用がかかるかを計算している。 確かに、筆者が駅前のスーパーに入った際、食べ物の価格は札幌とあまり変わらなかった。利用した飲食店も、提供する食べ物の種類や量によるが、高くも安くもなくといった感覚だった。宿泊したホテルも1泊1万3000円ほど。少し割高に感じたが、極端に高くはない。駅から離れた町の一部エリアの物価だけが異常に高かった印象だ。 逆風の中でも「スキーの町」を強調 倶知安町には「レルヒ記念公園」という公園がある。その名前の主は「テオドール・エードラー・フォン・レルヒ」というオーストリアの少佐だ。倶知安町について著した『倶知安の八十年』(1971年、吉田 冨美雄編、倶知安町刊)によると、レルヒ少佐は1912年に旭川師団付きとなってスキーを指導。同年に少佐一行は倶知安に到着し、スキーで羊蹄山の登山を成し遂げたとの記述がある。 1972年、倶知安町はスキーを町技と定める「スキーの町宣言」を行った。町は公式Webサイトで、宣言に関して「スキーの町であることに誇りを持ち、町民だけではなく、この地を訪れる全ての人の豊かな未来に向け、世代を超え、これからも歩み続けていきます」と強調している。 観光客が多すぎるとして、オーバーツーリズムがわが国の社会的な課題ともいわれているが「スキーの町宣言」の中には、町を訪れる人に対する思いが込められている気がする。多くの媒体では「ニセコが高い」などと書かれ、筆者も実際に同じような印象を持っていたが、今回の取材を通じてその印象は変わった。 (小林英介)
「寿司1カン2000円」「30万円の中華料理」 強気価格が目立つニセコ、現地自治体の苦悩とは(ITmedia ビジネスオンライン) - Yahoo!ニュース
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虻田郡倶知安町の、ホテル第一会舘併設の、雪庭で、天ぷらざるささめうどん、1,500円也。
Tempura dipping thin udon noodles at Settei, Kucchan town, Abuta county, Hokkaido.
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Moss Phlox, Mishima-San’s Shibazakura Garden, Kucchan, Hokkaido, 芝桜, 三島さんの芝ざくら庭園, 倶知安町, 北海道
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国土交通省が17日発表した都道府県地価では、北海道や長野県などスキーリゾート周辺の上昇が目立った。歴史的な円安ドル高基調により、海外から見た日本の物件の割安感が鮮明化。外国人向けの別荘や長期滞在用のホテル建設が相次いでいる。 北海道富良野市の上昇率は前年比20・1%だった。スキーリゾートとして知られる北の峰地区ではオーストラリアや米国などの外国人富裕層による別荘購入が盛んで、高い地価上昇が続いている。ニセコ山麓の倶知安町も9・1%上がった。長野県白馬村でもインバウンドを含めた観光客が、コロナ禍以前の水準を超える勢いで回復している。ホテル用地の需要が高く、地価は30・2%上昇した。
スキーリゾート投資が活発 円安で外国人の需要旺盛|全国のニュース|富山新聞
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