#万葉集歌解き譚
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しづ子は紅葉を再び紙の中に挟み込み、さらにその紙ごと、旅先にまで持ってきた冊子本の中に挟んだ。旅先まで持ってきたのは、東歌を載せた『万葉集』の巻十四と、賀茂真淵から勧められた『更級日記』だ。
篠綾子著『くさまくら 万葉集歌解き譚』(2021年5月Kindle版、小学館eBooks)
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Today's choice
By Saito Soma
52. 堀江敏幸
title『河岸忘日抄』
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これも何度か紹介しているけれど。ひとつの理想的な生活のかたちだと思います。文章それ自体をじっくりと味わえる素敵な作品です。
53. トクマルシューゴ
title『ポート・エントロピー』
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音楽ってもっと自由で、好き勝手で、でも数式や建築物みたいに綺麗なものだと、トクマルさんを聴くといつも思います。M5『Rum Hee』をぜひ聴いていただきたいです。
54. 日渡早紀
title『ぼくの地球を守って』
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もう各所で紹介しまくっているのですが。こんなに素敵な作品にはそうそう出会えません。もうこれはここで見たのも縁ですから、ぜひ大いなる大気の巡りあわせを感じて読んでみてください。大好きなんです。
55. 松浦寿輝
title『もののたはむれ』
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ふと立ち寄った書店で見つけた1冊。思弁的なようでいてぐいぐい読ませる文体で、気づけば異界に紛れこんでいます。『花腐し』も積読ですが早く読みたいな。
56. BURGER NUDS
title『symphony』
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今でも手に入るのかはわかりませんが、ぼくの10代の音楽の間違いなく中心であったバンドです。内省的かつポップは音とことばたち。ただただ格好いい。GDHMも紹介します。
57. 浅野りん
title『PON!とキマイラ』
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いやこれを書くにあたって調べたけどやっぱりKindleないのかよ。10冊くらい買うからぜひお願いいたします。浅野先生のユーモア大好きです。清丸好きすぎですよ。偉い皆さまお願いいたします。
58. マリオ・バルガス・リョサ
title『フリアとシナリオライター』
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これは氏の作品の中ではエンタメ寄りと言えるかもしれません。日本でいうと筒井康隆さん的なマジックリアリズムとスラップスティック。すいすい読めちゃいます。
59. Good Dog Happy Men
title『Most beautiful in the world』
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素晴らしい完成度を誇るミニアルバム。すべての曲がひとつの物語を紡ぐスタイルに、「これだ!」と当時思ったものです。ファンタジックかつシニカルな歌詞にもメロディにもとても影響を受け��います。
60. 日本橋ヨヲコ
title『G戦場ヘヴンズドア』
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日本橋先生の漫画にはいつもシニカルなユーモアと熱さが共存していると感じますが、中でもこの作品は「マンガ」というものに対する心からの熱を感じます。何度も読み返したいですね。
61. 多和田葉子
title『地球にちりばめられて』
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まだ読み終わっていないんですけど、序盤からすでに好きのかおりしかしません。脳が喜んでいるのを感じられるような文体。多和田さんの他の作品ももっと読んでみたいです。
62. Syrup16g
title『COPY』
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シロップを聴くと、甘いだけではないあの日々を思い出します。M3『生活』はあまりにも有名ですが、M5『デイパス』にすごく救われた気持ちになりました。音楽準備室でハミングバードを弾き語ってくれた彼、元気かなあ。
63. コナリミサト
title『珈琲いかがでしょう』
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最初に読んだコナリ先生の作品かもしれません。青山さんがとにかく格好よく、またポップな絵柄とは裏腹に静かな狂気を孕んで展開していくストーリーが大好きです。
64. 安岡章太郎
title『ガラスの靴・悪い仲間』
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いわゆる「第三の新人」の作家さんが好きなのですが、安岡さんの文章に妙に惹かれてしまいます。どこか昏い感覚をポップに書いてしまう文章力がすさまじいです。
65. The Smashing Pumpkins
title『Mellon Collie and the Infinite Sadness』
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大ボリュームかつ名曲揃いのアルバム。M2『Tonight, Tonight』M3『Thirty-Three』など、泣きの傑作も多い。歌詞もロマンチックで大好きです。
66. 三好銀
title『海辺へ行く道』
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最初は表紙に惹かれて書い、読んだけれどしばらくハマれず。数年後に再読したらめちゃくちゃ染みました。心象風景と引き算のストーリーがとても素敵です。詩情を感じますね。
67. 川島誠
title『セカンド・ショット』
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児童文学だと思って気楽に読むなかれ。『電話がなっている』の切なさとやるせなさよ。爽やかな読後感の作品もあるだけに、読み終わるまでのどきどきがたまらない1冊です。
68. 安藤裕子
title『Middle Tempo Magic』
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ポップだけどそれだけじゃない、ユニークな曲の展開と詞世界が素敵です。安藤さんの歌声も奔放かつ余裕さもあって聴き心地がよき。M5『黒い車』みたいな曲、格好いいですよね。
69. Fiona Apple
title『真��』
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現代はめちゃくちゃ長いので邦題で。声かっこよすぎ曲よすぎというすごいお方。M3『Limp』のやさぐれセクシーさんたるや。こういうキャバレーミュージック的なの大好きです。M7『Fast as You Can』も強い。
70. つげ善春
title『無能の人・日の戯れ』
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なんで好きなのかと言われてもそんなにうまくは答えられないけれど、とにかく折に触れて読み返してしまいます。つげさん的な雰囲気を持ったマンガももれなく好き。
71. 久住昌之
title『昼のセント酒』
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こういうお昼の時間をキメたいときってありますよね。ささやかで、でも贅沢な。昔スイミングスクールが終わったあとにいちごオレを飲んだときのあの感覚にも似ている気がします。
72. The Libertines
title『Up The Bracket』
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各所で言っていますがやっぱり大好きリバティーンズ。楽曲のクオリティももちろんのこと、彼らにまつわるエピソードも含めて自分の中でとても大きい存在感を持つバンドです。このアルバムならM2『Death on the Stairs』がいちばん好きだなあ。
73. panpanya
title『おむすびの転がる町』
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全部好きですがたまたま目についたのでこれを。panpanyaさんのこの、シュールなのに懐かしいかんじはなんなのだろうか。ちょっとつげ義春さんっぽさもありつつ、唯一無二の素敵さです。
74. 内田百閒
title『冥途』
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百?先生は夢のような幻想のような作風で知られていますが、中でも『冥途』『件』『サラサーテの盤』などが好きです。いつかどこかで、たしかにそんな夢を見たような。不思議な気持ちにさせてくれます。
75. 本広克行
title『サマータイムマシン・ブルース』
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夏といえばSFですよね。ヨーロッパ企画・上田誠さんによるきれっきれの台本と、ゆるーいノリがたまらない1本。ビールを飲みながらだらだら観たい、そんな作品です。
76. The World/Inferno Friendship Society
title『Red-Eyed Soul』
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なにかの雑誌で見かけたブルックリンのパンクバンド。当時日本では流通がなかったので、親を説得して初めてAmazonで買い物しました。M4『Only Anarchists Are Pretty』が最高。
77. 岩本ナオ
title『町でうわさの天狗の子』
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これも何度も言っていますが、ふと岩本先生の世界に浸りたくなるときがあります。もっと若いときに知って読んでいたかったなあ。もちろんいつ読んでも最高にハートフルなのですけどね。
78. 滝本竜彦
title『NHKにようこそ!��
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滝本先生の描く鬱屈感にすごく共感し、自分にも岬ちゃんのような人が現れてくれないだろうかと思っていたあのころの思い出です。
79. MAROON5
title『Songs About Jane』
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世界的バンドとなったマルーン5ですが、斉藤少年も1stを聴いたときにあまりのセクシーさに腰が砕けました。リードトラック以外も隙がなく、何度聴いても乗れます。アダムさんすでに歌がうますぎる。
80. 芦奈野ひとし
title『ヨコハマ買い出し紀行』
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こういう穏やかなポストアポカリプス系になぜこんなにも心が惹かれるのか、じつのところ自分でもよくわからないのです。でも、こんな生活は間違いなく理想のひとつなんだよなあ。
81. ジャック・リッチー
title『クライム・マシン』
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切れ味鋭い短編ミステリ集。とても読みやすい上によくまとまった短編揃いなので、ちょっとした隙間にも楽しめるのがいいですね。
82. SAKANAMON
title『・・・』
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『ミュージックプランクトン』で一気に引きこまれました。このアルバムは本当にどの曲もいい。M5『SYULOVER』、M7『テヲフル』が特に好きです。ユーモアって大切。
83. -
title『学園戦記ムリョウ』
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大好きなSFアニメ。NHKさんには良作のSFアニメが多いですよね。ゆるさと壮大さのバランスが絶妙。いつかこんな世界で暮らしてみたいものです。
84. People In The Box
title『Frog Queen』
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ピープルさんも大好きで迷いましたが、いちばん聴いていたこれで。M7『六月の空を照らす』がとにかく格好いい。というか全部格好いい。マスロックかつポップ。歌詞も好きなんです。
85. ラズウェル細木
title『酒のほそ道』
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お酒が好きな方は必ず一度は読んだことがあるのではないでしょうか。家飲み、店飲み、どちらでもいろいろなこだわりが詰まっていてすぐに試せる。お酒のアテに最高のシリーズです。
86. 筋肉少女帯
title『SISTER STRAWBERRY』
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好きな曲がありすぎて選べませんが、M2『キノコパワー』、M6『いくじなし』が好きなのでこちらを。キーボード三柴さんの超絶技巧とオーケンさんの詩世界にトリップしたいときはこれ。ナゴムレコード万歳。
87. イトイ圭
title『花と頬』
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タイトルも想定も素敵。勝手ながら先生とは好きな音楽の趣味が合いそうな気がしております。こういう「AとB」的なタイトルでびしっと決まると本当に格好いいですよね。
88. Radiohead
title『The Bends』
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どれも好きなのですがM7『Just』が聴きたくなったので。問答無用で格好いい。こういうギターソングを自分でもやってみたいものです。M4『Fake Plastic Trees』もいい曲ですよね。
89. 畠中恵
title『しゃばけ』
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ご縁あって読みはじめたらハマりました。百鬼夜行抄や家守綺譚にも通ずる妖たちとの日々の営み。謎解き要素もあって二度美味しいですね。仁吉さん格好いい。
90. 七尾旅人
title『リトルメロディ』
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上京したてのころ偶然ライブを観たような記憶がありますが定かではありません。M5『サーカスナイト』を何回聴いたことだろう。金木犀のかおりがすると、いつもあのころを思い出します。
91. 神海英雄
title『SOUL CATCHER(S)』
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ジャンプ作品といえばとうぜん熱い名作が多いわけですが、ぼくはこの作品の熱さがいっとう好きなんです。本当にアニメ化してほしい。絶対に多くの人の心を打つと思います。
92. サンタラ
title『PORTRAIT』
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どうやって辿りついたのかは覚えていませんが、M8『バニラ』を聴いて好きになりました。M3『嘘つきレノン』もいいですね。ハーモニーとコード感にはけっこう影響を受けている気がします。
93. 水上悟志
title『惑星のさみだれ』
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『スピリットサークル』とともにけっこう各所で言及してしまったのですが、やはり外せません。泣いて笑って酒飲んで。長さも絶妙ですよね。『戦国妖狐』もがっつり泣けるのでぜひに。
94. 春野
title『CULT』
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サブスクで知りました。最初に聴いたのはたぶんM1『燃える夜』かな。今っぽいメロウでちょっと悲しくグルーヴィなトラックが素敵です。自分も打ち込みの技術を上げてこういう曲をやりたいものです。
95. 藤崎竜
title『WORLDS』
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もちろん『封神演義』も好きですが、この初期短編集はさらに濃い。ビアズリーを思わせる繊細かつ妖艶なタッチの絵でぐいぐい引きこまれます。フジリュー先生の作品はどれも思い出深いなあ。
96. 落日飛車
title『Cassa Nova』
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台湾のネオソウル/シティポップバンド。まずバンド名が格好よすぎる。最初はスタジオライブの映像を観たのですが、生で聴いたらものすごく気持ちよさそうです。
97. 吉田秋生
title『夜叉 -YASHA-』
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大名作『BANANA FISH』ともリンクする名作。吉田先生の作品は、重厚なストーリーと優しいユーモア、そして愛が通奏低音のように響いていると思います。有末静くんが好きすぎます。もいっちゃんも。
98. Dirty Pretty Things
title『Waterloo to Anywhere』
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元リバティーンズのカール・バラー氏のネクストバンド。M1『Deadwood』、M3『Bang Bang You're Dead』あたりが特に好き。ある意味リバティーンズっぽさを正当に継承しているバンドはこちらなのかもしれませんね。
99. 和久井健
title『セキセイインコ』
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大好きな『東京卍リベンジャーズ』の作者様ですが、こちらはうって変わってかなりシュールで不思議な作風です。悪夢や絵本の世界に迷い込んだような体験をぜひお試しくださいませ。
100. Babyshambles
title『Down In Albion』
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元リバティーンズのピート・ドハーティ氏のネクストバンド。当時聴いたときはそんなに響かなかったけど、やっぱりピートはすさまじいソングライターだなと思います。ギターのジャキジャキ感も格好いいですよね。
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かすかなルーツへ
クリア後ストーリーのエンセスを考察したもの。
小箱のなかにはわすれられぬ物、われわれにとってわすれがたい物、だがわれわれが宝をおくるひとびとにとってもわすれがたい物がはいっている。過去と現在と未来とがそこに凝縮している。こうして小箱は太古の記憶となるのだ。
ガストン・バシュラール[著] 岩村 行雄[訳] 『空間の詩学』筑摩書房 2002年 p164
【エンセス】 sense
エンセスの考察が困難に感じられるとすれば、ただ難解だからではなく、概念で切り分けられないものたち、つまりセンスや愛をテーマに描かれた世界観だからであり、それはストーリーテリングにおいても巧妙に表れています。
ところでセンスと愛は別のステータスになっているので、混同を防ぐためその違いをまず検討してみます。種族特性では、魔族はセンスのみ不利ですが、竜族はセンスと愛の双方が不利になり、またセンスは公式では『可能性』という言葉にも置き替えられている。
存在次元の相違から現次元における『可能性』が他の種族よりも低いです。
――「種族について」より
魔族は「邪を統べる悪魔の血に連なる種族」であり、竜族は「独自の倫理観を持っており、冷めた印象」がある。倫理とはモラルや道徳のこと。愛とは決してきれいごとだけではない、インモラルや憎しみや呪いにもなりうる力で、その倫理と相容れない部分が潜在的な差になるのだと思われます。
いっぽう、センスは存在次元が違うことで差が生じる。なぜなのか。
これは現次元に存在する種族は、現次元の過去、現在、未来に元から根ざして生きており、魔族と竜族はそうではないから。魔族と竜族はあくまで別次元からの訪問者であり、現次元で何かをするのは干渉行為なのです。
魔族は黒魔次元の存在として邪を統べ、竜族は高次元の存在として律を統べますが、影響元であるエルリック・サーガをヒントにするなら、現次元は邪と律のバランスによって成立しており、彼らにとって邪と律の永遠の闘争の舞台とも考えられます。本編では竜族の戦士ウルテルフは魔王グノ・レイを復活させないために登場しましたが、干渉することで律の影響力を強める、とも言い換えられるでしょう。
その世界に内から生きることと、外から干渉することの違い。魔族も竜族もフェレス(大切なもの)を持ち、潜在的なセンスも愛も全くないことはありませんが、現次元における可能性が低い、すなわちセンスがレベルアップ時に0.05低い、小さな、けれども絶対的な差が生じてしまうのです。
■どんな世界なのか ■
声 「この先にある虚空……」 声 「それは誰かの想像の世界。そして誰かの夢の世界」 声 「いつか来る未来、過ぎ去った過去」 声 「誰かの心が移ろうとき、誰かの眠りが覚めたとき、 一瞬にして消えてしまう、はかない世界」 声 「真実か、虚構かすら定かでない」 声 「空間を越えて、時を越えて、 奇跡に運ばれて今とどく」 声 「はばむ風をかきわけて、おいで、『エンセス』へ!」
流れ出る雲は光を飲み込み、あたりを闇で覆います。 やがて全ての光が閉ざされ、あらゆる感覚を失いました。
"虚無の鍵"をゲット! 虚無の未知なる力が解放された!
――庭園のイベントより
ここは虚構と事実の狭間の境『エンセス』。
――エレァセルのセリフより
クレスオールが言っていた。 エンセスは奥深いイマージュで成立している。 今は知覚できなくても、多くのイマージュに触れ、 感覚に慣れれば新しいレベルに気づくと。
――リィタのセリフより
エンセスのいまわに繰り広げられた、 むなしく、孤独なメモリアル……。
それは思い出ではない、或るひとつのシンボル。
――エンセスのプロローグより
シナリオから重要と思われる個所を抜き出してみます。
・虚空 ・誰かの想像や夢 ・何かの拍子に一瞬で消えてしまうはかない世界 ・未来であり過去 ・虚構と事実の狭間 ・イマージュによって成立している
結論から言えば、ファンタジーというシンボルを持つ世界ではないかと思う。ちなみにエンセスの主要人物であるエレァセルの古代魔法AisATNaFはfantasiaの倒語でもあります。
ファンタジーとは空想、幻想のことですが、空想の多くは虚無(=なにもない虚空=価値や理解から外れた場所)から生まれます。価値や理解が先だって生まれるものは、その時点で商品や資料のたぐいであり、空想たりえない。そして空想が形になるなりして世に出されると、そこではじめて価値や理解が生まれるのですが、その瞬間に虚無ははかなく消え去ってしまう。しかしいっぽうで、作品や物語から影響や感銘を受けるように、空想を受け取った人々のなかに勇気、栄光、正義、希望、聡明、博愛、犠牲、混沌といった価値のある資質が生まれるプロセスでもあり、ゆえに虚無はすべてのはじまりにある。ちなみにステータス上において虚無は愛やセンスを司っているので、愛やセンスもはじまりにあり、そしてはかない幻想とも言える。(そして隠し種族のかみも)
そしてイススィール本編では伝説をたよりにエターナルデザイアーを求めた冒険者が、やがて新たな伝説となる……という「過去、現在、未来」の永劫のサイクルが繰り返されていますが、そのはじまりにあり、また全ての時空を一つのものとして象徴(symbolize)したのがエンセスではないでしょうか。またそのサイクルの根幹には、おそらく冒険者リギナロも絡んでいる。エンセスのシナリオはリギナロの碑からスタートします。そしてリギナロはoriginalのアナグラムであり、意味は原型。つまりエターナルデザイアーのサイクルに関わるなんらかの始原がエンセスにあるとも考えられます。
ェアスト 「残るリギナロを始末した時、その名を知らぬ者こそ少ない、 あまたの偉譚を残した彼らのイマージュは潰える。 大きな存在だ。消さねばならぬ確信がある。 だが奴はどこにいる? 分からぬ、このェアストにも」
――落日のアレドのイベントより
ェアストがその所在をつかめなかったのはいっそう隠された深部にリギナロがいたからであり、未完となって終了したエンセスですが、リィタが深部への道を開いたことによりついに出会うシナリオだったのかもしれません。
しかしここまで、エンセスははじまりと繰り返しましたが、同時におわりであると考えることもできます。エレァセル・ヌディンギュのアナグラムと解くと、「終わりの解放」になります。
虚無から生まれた八つの資質は、世界を発展させて、やがてまた虚無に還っていく。価値を極限まで高めた先にあるのは、価値の喪失、すなわち純然なセンスと愛にほかならないということです。そしてまた虚無は、あらたな八つの資質を生み出す。これこそが「過去、現在、未来」のサイクルの全体像になるのです。
■気になる用語メモ■
【フェイト】
運命、宿命のこと。エンセスのセリフの節々に出てくる。フェイトを帯びた人々はそれに導かれ、またディテークによれば世界の定常を守るのだという。またルディリアはカルマをフェイトに認められ、不死人間となった。
エルリック・サーガを含むエターナル・チャンピオンシリーズでも<宿命>は重要なキーワードであり、主人公は天秤(世界の均衡を保つもの)の代理として世界のバランスを守るため転生を宿命づけられ、主人公を助ける介添人などもまた宿命のもとにある。
【レリック】
遺品、名残りのこと。クレスオールの右目とファイハーンの角がレリックとして登場する。不死人間の知恵を持つものならレリックに残された記憶を辿れるらしい。
【クレスオール】
世界の全ての知識を得たリィタが「幾世代か前のクレスオールが……」と言っている。彼もフェイトを帯びている可能性は高く、転生を繰り返している存在なのかもしれないが、イススィールでのクレスオールの経緯を知る限りでは不死人間ではなく、記憶も継承していないように思われる。
【リィタ】
リィタ 「ディテールの多くは失われてしまった。 でも私は感じる。 イマージュを引き裂かれたエンセスの痛み、 在ろうとするもの達の鳴動を。 この瞳に映る世界は幻ではない。 その記憶を失う事はない! そう、私はエンセス! 確かな存在の証を現せ、あるがままに!」
――アズのラインの思い出より
ディテーク曰く「イマージュの箱」であり、ェアストやおそらくクレスオールも知っていたものと思われる。アズのラインの思い出で全てのエンセスのイマージュをおさめ、具現させるためにエル・セイダを求めて深部へ向かう。
リィタ・テラという名前は、サンスクリット語のrita(天の法則)とラテン語のterra(大地)ではないかと思われる。ディテークには「世界を統べよ」と告げられている。滅びゆく世界を新たに創生する力を持っているのかもしれない。
【不死人間】
不死人間は背負ったカルマを解くまで死ぬことは許されぬ。
――ルディリアのセリフより
ェアスト、エレァセル、ロクザンド、ルディリアの四名が登場。ェアストは呪われ��種族���呼ぶ。不死になる要因ははっきりしていないが、カルマやフェイトが強く絡んで架せられるもので、本人の意思だけで望んでなることも拒むこともできないものと思われる。
不死であるがロクザンドは宿命を果たし不死をまっとうして棺で眠っており、ルディリアは霞ヶ丘でエイクドの望みを叶えてカルマを解き、定命を取り戻す。不死人間、厳密にはェアストとの不毛な戦いで殺された者は、真実の死を知らず、霧の戦場でたゆとうことになる。
【ェアスト】
灰髪の男 「……お前たちは、奇妙だ。 このイマージュは郷愁に近い。 そして何故リィタを感じさせる? ……。 お前たちに頼みがある。 私はこれからリィタという娘に会いに行く。 この滅び行くエンセスを存えるキーパーソンだ。 私は彼女のモラルを維持するために、 恨まれ、立ちはだかるロールを演じる。 手加減はするが、万が一ということもある。 彼女をどうか守ってやって欲しい。 不死人間の予知も及ばぬ、何かを成し遂げるハズだ。 旅の手助けをしてやってくれ」
――かすかなルーツへのイベントより
リィタの父親。フェイトによって不死人間となり、またディテークが言うようにフェイトに導かれているなら、彼も世界を守るためにリィタに力を貸していることになる。いっぽうで世界の全てを憎み、無価値とする心にも偽りはないようにも感じられる。これは矛盾しない。彼の資質は虚無である。
リィタは「ェアストを倒して滅びを辞めさせる」と言っているが、エンセスの滅びがェアストによるものか、本来ェアストと関わりない定めだったのかは分からない。世界はいつか虚無に立ち返っていくからだ。いずれにしても、ェアストが「一掴みの石も、一滴の雫も、私は許さぬ。残さぬ」とする滅びのパターンはリィタの中でひとつの鮮烈なイマージュとして残される。
「滅びの風が時を駆け抜け全てを灰と化す」というスキルを使う。過去、現在、未来のすべてを滅ぼす存在なのかもしれない。
すべての痕跡同様、この痕跡もまた自分から消えていく運命にあり、道を失わせる一方で、記憶を灯すのだ。灰とは的確だ。なぜなら、跡をとどめないがゆえに、まさしく灰は他の痕跡以上に、そして他の痕跡のように線を引く=痕を残すからである。
ジャック・デリダ[著] 梅木 達朗[訳] 『火ここになき灰』松籟社 2003年 p60-61
【イマージュ】
ディテーク曰く、人々の経験や意識の集合。エンセスはイマージュで成り立っているため、イススィールが人々の経験や意識によって生み出された世界ならば、エンセスは経験や意識そのものが具現した世界となる。イススィールが物であれば、エンセスは魂と言っていいかもしれない。
リィタがイマージュを取り戻す描写を見る限り、ヒトの五感に密接に関わっており、また本来ヒトが一人で抱え込めるものではない。
【幽】
失わるる世界の幽かな記憶が、強い印象で呼びかける……!
――シナリオのメッセージより
幽には奥深い、かすかで暗くて見えない、ひっそりとしている、閉じ込める、死者の世界などの意味がある。ェアストに滅ぼされたイマージュの名残りめいたものと考えられる。
【エレァセル】
焉廊でェアストと永劫の時を戦い続けている不死人間。資質は希望。マフェルオレやエイクドは、エレァセルがェアストと戦い、滅びを食い止めていることを知っている。
はるかな太古の存在で、ェアストとは対をなしていると思われる。同じく太古のイマージュである世界樹となにか関係があるのかもしれない。
【マフェルオレ】
自身がマフェリアリに転生するのを知っている稀有な人物。だが来世の秘名を知る冒険者に対して、まさか時のロジックを超えて来たのかと驚くことから、他者が来世を知ることや時空を超えることは通常ではありえないことのようだ。
【ウルテルフ】
実はイグテルフと関係があるらしいが、フェイトによって高次元に転生したのがウルテルフということも考えられるかもしれない。
【トレーベ】
確かな記憶が形となって現れた……のだが、イススィール本編よりも頭が悪く描かれているように感じられる。冒険者たちの主観なのだろうか?
【焉道】
不死人間になったルディリアに対してェアストが「焉道にくだった」と言い、また魔都ケサクリフィのイベント名も「焉道にくだる」である。焉道という言葉は本来なく、『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の地下墓地に通じる縦穴に同名のマップがある。ちなみに使い魔カテゴリのアイテム、百なる一の剣の元ネタもこのゲーム。
■各シナリオについて■
【エギネフの大地「かすかなルーツへ」】
なつかしきアケルとトレーベのイベントは冒険者たちのイマージュからなるもののように思われる。気になるのはェアストの「……お前たちは、奇妙だ。このイマージュは郷愁に近い。そして何故リィタを感じさせる?」というセリフ。
仮にイススィールが、リィタが集めたエンセスのイマージュから新たに具現化した来世であるなら、リィタを感じさせるのは確かにそうだろう。しかし郷愁は過去に属するものである。これはイススィールもまたエンセスを生み出していることの示唆なのかもしれない。つまり、エンセスはイススィールのはじまりであり、いまであり、おわりなのである。
【アレドの庭「落日のアレド」】
広がるのは枯れ野で、落日は衰退も意味する。リギナロの仲間たちの輝かしい冒険の日々も終わり、引退していくさなかのイマージュだったのかもしれない。
最も深きにもぐり、最も広きを駆け、最も高きを登り、 エンセスに失われた好奇心を取り戻した。 彼らの旅は、書になり、歌になり、 イマージュを広げたわ。
――リィタのセリフより
ェアストもリギナロ達を大きな存在として消さなければならないと言っているように、人々の経験や意識と直接つながっているエンセスの世界ではかなりの影響力を持っている。人々の好奇心を司っていると言ってもいいだろう。
【スニムビユ危峰「燃ゆる血潮」】
マフェルオレとマフェリアリの関係から、スニムビユ火山は灰城ロマルフより前世の時代となる。
あえて時系列に則して考えるなら、エルナーナ・グラハムが「今もどこかを旅している」というハレクス・グラハムの弟子と考えると、レオ鉱山とハレクスがマフェルオレの時代のものだったか、そうでなければエルナーナが時代に渡ってきたことになる。地獄次元の石を持ち出せたなら少なくとも次元の行き来はしているが、マフェルオレのセリフから時のロジックを超えるのは通常では考えられないことでもある。もしくは「もし来世が許されるなら……」というセリフから、エルナーナも転生しているのかもしれない。
しかしエンセスはイマージュで成り立っているため、そもそも時系列というものがあまり機能していないことも考えられる。エルナーナのもたらした魔界の石によってスニムビユ火山が生まれ、それがのちのレオ鉱山のもとになった可能性すらある。アマン・ディことダイアモンドや金銀の鉱床はマグマによって生み出される。
【魔都ケサクリフィ「焉道にくだる」】
ルディリアとエイクドの因縁のほか、魔剣士のルーツがロクザンドにあることや、ひっそりとトレーベとアンシーの関係も明らかになる。
ロクザンドが柩に眠ってから遥か先の時代であり、エイクドらがロクザンドが編み出した不死人間しか扱えない魔技を継承し続けている。だがその魔技とそこで勝てば力の全てを受け継げる解身の塔によって、力こそが正しいという有りようになってしまった。
【絶境アガシャスサ「いにしえの英雄」】
ピラミッドをモチーフにしたシナリオ。ロクザンドの友、闇の王ディテークは元はヒトだったが、フェイトを背負い、闇を支配し、隠させないことで世界から大きな恐怖を払ったという。イススィールではディテークは暗闇の神として知られ、彼のお守りは闇への好奇心が高まり眠気をさましてくれる。
アガシャスサにあるのは、ェアストに染まらないポジティブなイマージュだという。他のイマージュではェアストに恐怖し、絶望しているが、ここはそうではない。ロクザンドとディテークもまた、かつて世界を守った英雄たちであるからかもしれない。
【アズのラインの思い出】
エンセスの礎となった太古のイマージュとして、海に深く根ざし天高くそびえる、果てしない一本の木が現れる。世界樹は多くの神話で登場するシンボルで、人々の集合的無意識に根付いていると言ってもいい。深部ではより宇宙論に根ざしたシナリオが描かれようとしていたのだろうか。
■未完による完成■
ここまで考察してみて、なぜエンセスは未完で終わったかを考えた時に、「書けなかった」のではと私は思いました。それは力量不足だからではなく、シナリオ��決着がつくことは、なにがしかのひとつの答えを出してしまうことになるからです。第1期から第3期にかけてシナリオ内容は変化しているので、あらかじめ決まった結末が用意されているわけでなく、おそらくは運営と並行しながら開発されていたものと思います。
エターナルデザイアーの物語はセンスや愛といった、目に見えないものの世界を肯定していますが、同時にそれをはっきりと描くことは、消し去ってしまうことに他ならない。なによりも強いけれど、明らかにして価値を付与しようとすればはかなく消えてしまうもの。「愛なんてない」のではなく「愛はただ見えないだけ」、「愛は価値がある」のではなく「愛はただそこにあるだけ」なのです。
タイムリーな私事ですが、スマブラスペシャルが難しすぎて子供が泣いてゲーム機を壊してしまった、という話と、それに対する世間の反応、たとえば「子供が感情にまかせて壊すほうが問題」とか「ゲームバランスは確かにまずかった」といった反応を耳にしたとき、まっさきに思い出したのが、故・山内溥社長の「子どもたちは丁寧に��わない」という先見性でした。
私はそこで、深い愛情みたいなものを直観して、ふいにぼろぼろと涙を流しました。もしレビューが本当ならスイッチはそうではなかったのでしょうが、過去の任天堂のゲーム機はめちゃくちゃ頑丈に作られています。山内社長が試作機を床に叩きつけて強度を試した話は有名ですが、子供に対して「ゲームに負けて悔しがってもいい、憎んでもいい、私の前ではがまんしなくてもいい」という許しを知っていたように思うんですね。
そして、私がひそかに見出したものをこうして記事に書くこと、隠されていた愛を明らかにしてしまう今この瞬間にも、気づいた愛がはかなく霧散していく、どうしようもないむなしさを感じています。
エンセスが未完になったことで、エターナルデザイアーのシナリオにおいて、あるいは作者や読み手にとって「永遠になった」ものがあったなら、最高のエンディングにもなりうるのではないかと思います。
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10月のお知らせよ
今年はなんだか早くないかしら?早々に肌寒くなってきたわね10月よ。いかがお過ごし? 最近のちゅみ(息子みづ野)は相変わらず寝返りを続けながら毛布からはすぐに這い出して朝を迎えるわ。寒くないのかしら。ちゅみは暑いとか寒いとかであんまり意思表示しないから不思議ね。まだそこんところの感覚は鈍いのかしら。しかしズリバイは完全にマスターして”行きたい方向に進む”という行為は体得したわ。大事なことね。生きるに必要な能力よ。相変わらず”座る”ということの意義と利点には理解していないみたいでいまだに座れないけれど。いつになったら座るのかしら。最近は声や顔の意思表示が明瞭になってきて単純に嬉しい悲しい楽しい嫌だの選別がわかりやすくなってきたわね。夜にひとりにされるのが寂しいらしくなんだかんだ大人と一緒に時間を過ごしている。おませさんね。しかしちゅみの弱点は匂いよ、母親の匂い。なかなか寝付かないちゅみに母親の匂いが染み込んだTシャツを投げ渡すと全身で鷲掴みにして嗚咽を漏らしながらぐるぐる転がってうずくまって眠るわ。すごいわね。愛おしいわ。そんなちゅみも先日無事ハーフバースデーを迎えたわ。このままスクスク育って私たちもスクスク行くのよ、いいこと?10月のお知らせ。よ!
《目次よ》 1.京都マタヒバチ来松公演よ! 2.稽古場空地情報求むよ! 3.それゆけ、僕らのハウスクランプ奇譚!
1.京都マタヒバチ来松公演よ! まずは先月のお知らせでも配信した京都マタヒバチ松本公演についてのお知らせよ。
10月24日(土)19時からと、25日(日)の14時からと19時からの計3回公演よ。(この土日の昼夜もあることの文章での知らせ方がなかなか難しいわね、とにかく3回公演よ!)いいこと?20席限定の1時間公演。ゲストにわたしたち野らぼうもちらっと出演させて���ただく予定。今回のゲスト出演はなんと、朗読よ。わたくし斜めが尊敬して止まない朗読劇を公演して観せる彩星学舎という集団が埼玉にいるんですけど、そちらの演出構成をされている小林久男さんと親交がありこの度野らぼうの演出をお願いするに至ったわ。私たちに出演者以外からの演出がつくこと自体初めて。そしてあの朗読に挑んでみることも初めて。異色づくしの試みですけどメンバー一同奮って挑んでいくわ。乞うご期待。(タイミングによってはちゅみをおんぶしての出演の可能性もありだからこちらも要注目ね。見られるかどうかはあなたの運勢次第。) ともかく!このお知らせで最も念を押したいのは、本公演はソーシャルディスタンスの兼ね合いもあり1回20名限定の公演なの!これからあがたの森公園近隣の家々にもチラシを撒くわ。そうすると確実に予約は定員に達する。その前にこのお知らせで観劇を希望される方はお早めに連絡するのよ!間も無く予約締め切る可能性もありよ。 ご予約はこちらまで。 TEL:080-6425-9861(斜め) Mail:[email protected] twitter:https://twitter.com/norabou_
どうぞよろしく。 ※それから大変寒くなってきているので防寒対策バッチリにして来るのよ。野外での公演なので大変冷え込むことが予想されるわよ。
↓以下案内↓ —————————————————— マタヒバチ韮組松本公演 首輪物語2020 2020年10月 24日(土)夜19時開演 25日(日)昼14時開演 / 夜19時開演 ※土曜日夜公演のみ・日曜日昼夜2回公演 あがたの森公園(グラウンド) 予約/当日 一般1500円 学生1000円 高校生以下500円 未就学児無料 ※各公演20名限定公演 ご予約は野らぼうメンバーもしくはこちらまでTEL080-6425-9861(斜め) —————————————————— 京都を拠点に活動してるテント集団マタヒバチ。昨年は丸太テントを持ち運んで東京や九州で公演を行ったパワフル女性劇団ですが、そんな彼女たちももれなくコロナ禍の影響を受けた。2020年春に昨年の作品のアップデートバージョンでの来松を試みていた最中、ツアーは全日程中止・延期対応。そしてメンバーそれぞれ仕事や生活をしながらの劇団運営であって、そのときの限られた時間を共有することしかできないため、そくっりそのままツアー日程を��に移行させることは難しい。そこで今秋はさらなる少数編成、テント小型化、20名限定公演と体勢をブラッシュアップさせ満を持してここ松本の地へやってくるのであります。 客席ソーシャルディスタンスを配慮し各公演20名さま限定公演となります。日曜日は昼公演もあり〼!我々野らぼうのゲスト出演もあり〼! この機会に是非ともお越しくださいませ〜🍖
2.稽古場空地情報求むよ!
上記チラシをご参照いただきませ。 現在われわれ劇団野らぼうはありがたいことにテント芝居への歩みを徐々に徐々に進めて参っております。試行錯誤と財布との相談を重ねながらチラシの写真のようなテントもどきまでは作れるようになりました。とは言っても創作はまだ始まったばかり。天幕についてはまだ未定、音響照明や電源についてもノータッチで今後画策を進める必要がありますができる範囲でひとつひとつ積み上げて行くつもりであります。つきましては、今後はより一層のテント劇場作りとその空間においての芝居創りに専念すべく劇団の稽古場として使用できる空き地を探しています。冬場を除きますが基本的に1年単位で出入りできる場所で、声出し音出しも可能な場所を探索中です。もしそのような空地、休耕田、資材置き場、牧草地、廃校、広い庭のある空き家の情報もお持ちの方いらっしゃいましたらぜひぜひ劇団までご連絡ください。手広く松本市近郊、立地的に入山辺周辺や中山地区を優遇しています。 現在はSNS、友人知人、市役所農業委員会・まつもと暮らし応援課の方々にご協力を要請しているところです。 何卒よろしくお願い��たします。
<空地条件> ・冬場を除きますが基本的には1年単位で使えること。 ・恒久的にテント劇場を設置し稽古場や部材置き場として使用できること。 ・20m×20m以上の広さがあること。 ・音出し、声出しが可能なこと。 ・松本市近郊、車で40分程度の場所であること。 ・車を乗り入れての搬入作業ができること。 ・基本的には週1回の稽古。 ・金額的な条件は追ってご連絡にて。
ご連絡はこちらまで TEL:080-6425-9861(斜め) Mail:[email protected] twitter:https://twitter.com/norabou_
3.それゆけ、僕らのハウスクランプ奇譚!
さあついに始まったわよ。これまで長きに渡ったテント構造体考案の肝とも枷ともなっていたハウスクランプに関して、今までの岐路を辿りつつ経過報告。見る人によっては垂涎ものの2020秋現在永久保存版よ。※ハウスクランプってのは本来足場接続に使われる直行クランプや自在クランプに羽が生えた多機能型クランプの総称よ。
テント構造体を考えるにあたってキーとなるのが、「膜構造」よ。 膜構造って何?いや知らないわよ私だって、膜構造って何?どっからどこまでが膜構造で膜構造以外のものをなんと呼ぶのかも知らないけれどとりあえず私たちは今現在テント構造体としての構造を膜構造と、それ以外の構造物は骨組構造と呼んでいるわ。これに関しては日々考えを更新中よ。ともかくテントを作ると言うことは「膜構造」について考えていくことになるわ。
この膜構造に関して、考えうる仕組みは以下の2つよ。これも独自の見解よ。まずひとつが「突き上げ式」、もうひとつが「骨組式」よ。なんなのよ、結局膜構造と骨組構造を差別化しておいて膜構造の中に骨組式が現れてしまったじゃない。不可解ね!でもこの考えを改めることができないでいるわ現在。ともかくこの考えの元考察を進めていきましょう。 まず突き上げ式っていうのはその名の通り天幕を柱でぐいと上に突き上げてテントとする構造体のこと。イメージするのはサーカステントのそれかしら。一方骨組式はその名の通り骨組を最初に組んでおいてそこに天幕を被せてテントとする構造体のこと。イメージするのは農業用ビニールハウスね。これらのどちらかに舵をとって考察を進めていく必要があるんだけれど、往往にして人間考えてしまうのは骨組式の方なのよね。だって今まで突き上げ式で何か作ったことってほぼないんだもの。いろんな人に聞いても自分で考えても大工仕事から習っても大体のものがこの骨組み式によって成り立っていて、これまで突き上げ式で物事を考えてこなかった私たちにとって突き上げ式の回路で思考を働かせるには相当の訓練が必要ね。なおかつ突き上げ式によるリスクや強度の問題ってなかなか推し量れない。だから突き上げ式は手が出しにくいわ。ただ利点は天幕をあげやすいってこと。これだけははっきりと言える。天幕を骨組みにかぶせていくのって大変な作業なの。だからその点突き上げ式は魅力的ですけれど天幕に相応のテンションがかかって構造体全体を引き締めることになるので丈夫な天幕が必要になるわね。私たちに現在天幕はない。そして天幕から先に策定する余裕もないので突き上げ式は現状置いておいて、まず考えるべきテント構造体は骨組み式膜構造体テントよ! 兎に角ここがスタートラインよ。
次にテント構造体でクリアすべき条件は以下よ! ・部材少ない。 ・3〜4人で建てられる。 ・部材最長4m以内。(トラック運搬の条件より。3mで全部収まれば尚○) ・天幕あげやすい。 ・柱少ない。(特に客席) ・最小でも8m×8mの広さが欲しい。高さも2.5m以上は欲しい。 等よ。こんな条件のもと自分達の用途にあったテント構造体を作る。それがわれわれテント芝居を志すものに課せられた使命であり最初の壁ね。
そんな壁を越えるためにまず考えた方法。それは、既製品よ。
矢野パイプテント、新型パワーパイプテント8B型よ!(http://www.yano-tent.co.jp/sinpower.html) 去年だか一昨年だかは甘んじてこのテントの購入を真剣に考えていたわ。この構造体、7.2m×10.8mというサイズにも関わらず驚異的な部材の少なさ、なんと柱は8本よ。収納もコンパクトだし強度としても既製品としての安心感も合間って塩尻に位置する山添シートさんに現物があったから劇団で視察にも行ったのよ。やっぱり生で目の当たりにする大きさにまさしく虜になりかけていたんだけど、ネックは金額(頑張ればなんとか買えるくらい)と形の凡庸さ(運動会テントのそれ)と実際人力で建てられるのかは不明(山添シートさんが建てるときは最終的にクレーン車でよいしょする。ピッガーウィンチと呼ばれる人力で滑車を使って持ちあげていく商品も出ておりそれはそれで魅力的。見たことはない。)であることと、使用するときは柱にウェイト(各100キロ)が必要らしいということでそれらの観点から既製品購入にはリスクありと判断しこの道は辞退したわ。
やっぱり既製品よりも自分たちで適当なサイズや用途にあった空間を創出しなきゃ。そこからはモンゴルのゲルやインディアンのティピー、その他これまでのテント芝居の劇場の資料やそうでなくとも膜構造を使用している舞台や空間設計、モニュメントなどをいろいろと物色し始めたわ。
これが美しかったわ竹の会所。震災の被害にあった宮城県気仙沼市に作られたみたいで今はもうないみたいね。曲線が素敵。本当にどうやってこれを頭の中で描くのかしら。
それからこちらも大変美しい。ぜひ生で観たい群馬県は上三原田歌舞伎舞台ね。
規模感は到底及ばないけれどこんなことできたら素敵ね〜。
そうしてなんとなく情報は探りつつ我々の前作「あの日から彼は私のことをしげると呼ぶようになった」のテントに至るのね。 この時私たちが用意した2m×4m高さ3mの三角屋根のミニミニテントがこれよ。
しょぼ!なんてしょぼさなの。「こじんまりしてて可愛い!」にも当てはまらない本気で蟻と象ね。まあいいわ。蟻さんであることを楽しむのよ。
この構造体の制作に至ったのはコロナ対策の観点からだったけれど結局構造体として試したいことが試せたいい経験だったわ。この時使っていたのがジョイント工業さんの単管ビス止めジョイントよ。(ジョイント工業:https://www.ashiba-pipe.com/)このジョイント工業、Youtubeの配信も取り組んでいて毎回商品をそこそこ嬉々として紹介するレイちゃん大竹ユウキちゃん坊やが可愛くって、HPも見やすくここいらの単管業界界隈では飛び抜けて垢抜けた存在ね。他社はもっと無骨よ。このジョイント工業さんが飛び抜けた存在なのは単管同士の接続が本来ならばクランプであるところをもっとスタイリッシュに収められる自社商品を開発しているところよ。それが単管ビス止めジョイントな訳だけど、商品の種類も豊富で、野外用・シンプ���・標準・パイプハウス用など表面加工に違いがあったりビスの径が違ったりと用途様々よ。どうしてこれが通常のクランプより利点があるのかというと、まず見栄えがいい、けれどもそんなとこはっきり言ってどうでもよくって重要なのは”天幕が傷つかない”ということよ。本来のクランプなら天幕のことなんて考えもしていないわけだから表面がギザギザ、天幕が捌けてしまう可能性だって十分にあるんだけれどジョイント工業さんの商品を使えば表面が滑らかに収まるから天幕も安心ってわけね。まさしくここは膜構造と言えるはず。
で実際にその商品を使ってみたわけだけれど。結果としては、残念ながら不採用ね。ジョイント工業自らがこの動画(https://www.youtube.com/watch?v=UngikA2rS1g)でも自認しているとおり、この部材なかなかはまりづらいのよ。3m以上の単管を使って高所で不安定な中作業していたら、うまくはまらないことは大変うっとおしいし、うまくはまらずそのままはまったことにされてしまうと大変危険よ。そしてビスがM6だかM8で対応しているんだけど本来使っているクランプ並みの力で締めてしまうとネジ山ごと吹っ飛んでしまう可能性があり慎重な作業が必要よ。職人ならともかくテント芝居界隈でそんな繊細な建て込み作業を施せるはずはなく、ふと気がつくとネジ山吹っ飛ばしてしまいそうな恐怖に始終ソワソワしたくもないのでこれは無用の長物となってしまったわ。用途としては申し分なかったんですけどね。ジョイント工業さんには引き続きクランプ業界の無骨な風潮に一輪花咲く紅一点の存在であってほしいわ。優雅にね。
しかしこの経験からわかったことはやっぱりクランプよクランプ。単管に対して最も強固に簡易に丈夫に廉価にそして最も流通していて手に入りやすく使える部材はクランプのみよ。クランプは不具合が生じた場合にまず間違いなく普通のホームセンターでも売られているからすぐに代えが手に入るの。汎用性があって信頼できる。そのことを確信して今後はクランプで構造体を構築していくことになったわ。問題は天幕を傷つけることだったわけだけれど、これは何かしらの保護を施せばクリアできるはず。そもそも現在は天幕のことは度外視して構造体のことのみで思考しているわ。手の届く範囲で進めていくってことは重要なことね。
そこで次に着目したのがタイガークランプよ。(http://www.tigerclamp.com/clamp/)
かっこいいでしょう。虎が単管咥えてるのよ。名前もバリッとしててマークも申し分ないわ。好みよ。蟻さんから虎さんになれるかしら。しかもこのマークのGUTS TIGERってガッツタイガーって書いてるわけ?あぁぁもんのすごくいいわぁ。もんのすごく好きよ。
タイガークランプは単管で小屋や倉庫などのパイプハウスが建てたいときに使える、通常のクランプだけでは留まらない恐ろしく機能的なクランプを開発しているわけだけど、このタイガークランプの特筆すべきは部材Hよ。
これよ。屋根の峰部分。屋根と屋根を付き合わせる部分。どうしても構造体のサイズ的に屋根を付き合わせる必要があるわけだけれど、ここで使える部材が世の中にはない。しかしこのタイガークランプが見事にその夢を叶えてくれたのよ。他の部材もさることながらこの部材Hのクランプが手に入るなら即採用ってことで早速タイガークランプに問い合わせたわよ。 その結果、残念ながら製造中止よ。あぁなんてこと。すんでのところまで迫っていたのに。でも確かにそうよねこんなニッチな商品だもの、なかなかヒットしないわよね。このタイガークランプを開発したのは岩手県の不動産屋さん。問い合わせてみたらタイガークランプに関しては社長しかわからないと言われて社長さんに通してもらったんだけど社長さん大変ご高齢の方だったわ。私たちはこの社長さんのツボに共鳴できるけれど、社内ではなかなか受け入れられなかったようね。悔しい、時代が少し早かったわね。ちなみに在庫で少しも余っていないのかと聞いてみたんだけど一切なし。作るのに大変お金がかかると言われていて、一体どれくらいかかるんだろうこの部材Hなら多少無理して購入することもありえるけれど、と思って聞いてみたら送料込みで驚愕の数字、数千万という言葉が出てきたわよ。ほんとよ。どういうことなのかしら。それほど大量のロットで発注しないといけないということかしら。わたし怖くなったからそれ以上先は聞くことができなかったわ。そうして泣く泣くタイガークランプは諦めた。
そんなわけで私たちが求めるクランプがついに手に入るかと思いきやまたもや振り出しに戻ったのよ。 そんな中相談に乗ってくれたのがなんとわれわれの稽古場(ならびに住居)のとなりが鉄工所なんだけれどそこの山崎鉄工の山崎さんよ。この方にはこれまでも何度かお世話になっていて、上記のジョイント工業さんの部材に関しても助言いただいたり折をみて相談に行っているまさしく私たちの鋼材博士なんだけれども、この方は生粋の職人さんであって決しててきとうな返答はしない。無理もしない。強度として確かなものがなければなかなか首を縦に振ってはくれないという気質な人。そんな山崎さんがこのタイガークランプに関しては図面がありさえすれば作れるというような旨を答えてくれてそれは素敵!もしかしたら私たち独自のタイガークランプが作れるかも!?絶対数千万円もしないでしょ!?そうよね、よくよく考えたらクランプっていうのは単クランプといってひとつひとつバラパラになったものも売っているわけだからそれを活用すれば好きな角度で好きな部材が作れるのかもしれない。行き詰まった私たちに束の間の日矢が射したのよ。
写真はボルト付き単クランプよ。
しかしそれはそれで一度おいておいて、山崎鉄工さんとの親交は今後も続くとしてこの自作以外の選択肢で最後に現れたのが平和技研さんのハウスクランプⅣよ。
まさしくエンペラー。足場クランプ業界で圧倒的なシェアーを誇る平和技研さんの堂々たる風貌ね。HPもシック。(http://heiwa-giken.co.jp/product_cat/%E3%83%8F%E3%82%A6%E3%82%B9%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%97)(しかしYouTubeチャンネル登録者数はたったの50人。上記ジョイント工業さんの1/10よ。やっぱり親しみやすさは重要よね。)もちろん商品にも堂々たる安心感を誇るこの平和技研さん。ハウスクランプⅣ。どうしてこれが今初めて槍玉に挙げられたかと言うとこのハウスクランプⅣ、本来の用途としてはタイガークランプで言うところの部材Pの役割を果たすしかなかったのよ。
これが部材Pよ。わかるかしら。部材Hと部材Pの違いが。屋根の峰の勾配に使えるかどうかよ。本来ならこのハウスクランプⅣは峰の部分には使えない仕様だったから最初っから候補としては外していたわけ。でもよくよく考えてみると山崎鉄工さんが言うようにハウスクランプってのは自作できる。そして平和技研さんも単クランプを何かしらの方法で接合してハウスクランプⅣを作ったわけだからそれならもしかしたら改造ができるかも?そんな想いからすぐにハウスクランプⅣを買い求めて現物をみてみたわ。問題となるのは単クランプをどのように接合しているか、そしてそこを緩められればどんな勾配にも対応できるハウスクランプに改造できるかと言うところ。 結果、できたわよぉ〜。これ採用よぉ〜。まさしく同じ人間が考えることだもの〜。クランプは特別な処理が施してあるボルトで固定してあって固かったけれどそのボルトを緩めれば無事に可変式になりタイガークランプ部材Hよろしく屋根の峰部分に対応してくれるようになったわ。強度としても信頼できるしラテェットで締め付けられるので私たちのテント構造体には最適よ〜。
そんなわけで無事にテント構造体の峰に使われるタイガークランプ部材Hに変わる改造型平和技研ハウスクランプⅣを手に入れたわけだけれど、これまた驚くべきことにこのハウスクランプⅣ、なんと廃盤なのよ〜。HPにはどこにもそんなこと書いていないのに問い合わせるとハウスクランプⅣのみ廃盤。こんなに流通量を誇る平和技研さんでさえ製造をやめてしまうという、よっぽどニッチな部分を求めていたと言うことね。もはやこの部分を製造している稀有な企業はこの国にはないんじゃないかしら。よっぽど社員の反感をかっても意見を押し通すか必ず求めている人はいるはずだと信念を貫き通すかしないと製造まではたどり着けなさそうね。そんなわけで私たちも今後幾つ必要になるかわからないからとりあえずあるだけ買い求めたわ。この地球上に何万個あるやもしれないハウスクランプⅣですが、平和技研さんの倉庫に余っていた数はなんと2個!2個よ。ギャグかと思ったわ。普通何ケースとかで余っているんじゃないの?それがたったの2個。その他ネットショップでも当該商品は該当せず。ともあれ私は運良く近くのホームセンターで在庫が見つかり(それも埃まみれよ冗談抜きに)なんとか全部で7つ集めることはできたわ。7つ。7つ集める頃にはちょうど辺りが暗くなっていたわ。
我々の劇団で��現在このハウスクランプは赤く塗装されカニさんクランプと呼ばれているわ。いいとこ収まって良かったわね。
かくして私たちの冒険はまだまだ続くけれど今は一旦ここまでよ。この世に存在しない部材を求めて旅をするのは楽しいわ〜。 今後もきっと困難にぶち当たるでしょうけれどその度に四苦八苦もがいてみせるわ。 きっといつぞやあなた達の目にも止まることでしょう。その時はこれまでの経過も丸ごと噛み締めて味わうのよ〜。 それじゃまたね。
おしまい 🍖⛰🍑
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◆●ますらお【猛男/猛夫/丈夫/益荒男】
◆●ますらお【猛男/猛夫/丈夫/益荒男】
★じょう‐ふ【丈夫】 《「��ょうぶ」とも。中国の周の制度で1丈(約2メートル)を男子の身長としたところから》りっぱな男。ますらお。「堂々たる―」「偉―」 ★ じょう‐ぶ【丈夫】 の解説 [形動][文][ナリ] 1 健康に恵まれているさま。達者。「丈夫で、病気ひとつしたことがない」「からだが丈夫な子」 2 物が、しっかりしていて壊れにくいさま。「丈夫なひも」「値段の割に丈夫な靴」 3 確かなさま。確実。 「何十年でも此所 (ここ) に留めませと―なる言ひ渡し」〈浮・歌三味線・一〉 [派生]じょうぶさ[名] ★たけ‐お【猛男/猛夫/丈夫】 強く勇ましい男。たくましく強い男。ますらたけお。ますらお。「近藤勇、土方歳三等の―を取しずめ」〈蘆花・黒潮〉 ★ ますら‐お【▽益▽荒▽男/丈=夫】 の解説 1 りっぱな男。勇気のある強い男。ますらたけお。ますらおのこ。⇔手弱女 (たおやめ) 。 「屈せずして待つが―の事なりと言う」〈鴎外訳・即興詩人〉 2 武人。兵士。 「大伴 (おほとも) の氏と名に負へる―の伴」〈万・四四六五〉 3 狩人。猟師。〈日葡〉 ★ますらお‐の【益荒男の/丈夫の】 [枕]ますらおが常に手結(たゆい)をつける意から、「たゆひ」にかかる。「―手結(たゆひ)が浦に海人娘子(あまをとめ)」〈万・三六六〉 ★ますらお‐ぶり【益荒男振り/丈夫風】 男性的でおおらかな歌風。賀茂真淵(かものまぶち)らの歌人たちが和歌の理想と考え、万葉集の歌の中にこれが見いだされると説いたもの。古今集以後の「たおやめぶり」に対していう。 ★ますらお、マスラオ (曖昧さ回避) https://ja.wikipedia.org/wiki/ますらお ・益荒雄 - 元大相撲力士。 ・ますらお ―秘本義経記― https://ja.wikipedia.org/wiki/ますらお_-秘本義経記- ・北崎拓の漫画。 ・ますらお https://ja.wikipedia.org/wiki/ますらお_(斎藤けいのの漫画) ・マスラオ - 漫画『LAMPO-THE HYPERSONIC BOY-』の登場ロボット。名前の由来は益荒雄から。 ・GNX-U02X マスラオ - テレビアニメ『機動戦士ガンダム00』の登場モビルスーツ。漢字表記は「磨修羅生」。 ・マスラオ - テレビアニメ『機巧奇傳ヒヲウ戦記』『天保異聞 妖奇士』の登場人物。 ★『日本人と日本文化』 https://ja.wikipedia.org/wiki/日本人と日本文化 目次 はしがき:司馬遼太郎 第一章 日本文化の誕生 日本人��対外意識 外国文化の受け入れ方 「ますらおぶり」と「たおやめぶり」 ★ ますらお‐ぶり〔ますらを‐〕【益荒男振り/丈=夫風】 の解説 男性的でおおらな歌風。賀茂真淵 (かものまぶち) らの歌人たちが和歌の理想と考え、万葉集の歌の中にこれが見いだされると説いたもの。古今集以後の「たおやめぶり」に対していう。 ★ たおやめ‐ぶり【手弱女振り】 の解説 女性的で、優美・繊細な歌風。万葉集の「ますらおぶり」に対し、主として古今集以後の勅撰集に広くみられる詠みぶりをいう。 ★『にひまなび』 https://ja.wikipedia.org/wiki/にひまなび 賀茂真淵が国学・歌論について記した書。全1巻。新学とも表記される。 1765年(明和2年)に成立したが、刊行は没後の1800年(寛政12年)のことである。和歌を「国ぶり」のあらわれとし、和歌の研究と古代の研究を表裏一体として捉える立場から、『万葉集』の「ますらおぶり」と『古今和歌集』の「たおやめぶり」を比較し、更に『古事記』や『日本書紀』、『続日本紀』宣命や『延喜式』祝詞、令律を読む必要性を説き、更に柿本人麻呂・山部赤人・源実朝の和歌についても論じるなど、真淵の国学や歌論・古道に対する基本的な考え方が示されている。刊行後、香川景樹が『新学異見』を出して批判するなど、同書を巡って賛否が繰り広げられた。 ★大和魂(やまとだましい)https://ja.wikipedia.org/wiki/大和魂 大まかには、外国と比して日本流であると考えられる能力・知恵・精神などを指す用語・概念。時代によって意味は異なる。 平安時代中期ごろから「才」「漢才」と対比的に使われはじめ、諸内容を包含するきわめてひろい概念であった。江戸時代中期以降の国学の流れのなかで、「漢意(からごころ)」と対比されることが多くなり、「日本古来から伝統的に伝わる固有の精神」という観念が付与されていった。明治時代以降、ナショナリズムや民族主義の興隆とともに過剰な意味が付与されるようになり、第二次世界大戦期には軍国主義的な色彩を強く帯び、現状を打破し突撃精神を鼓舞する意味で使われることが主となった。日本の敗戦後は、日本の文化・思想界の主流から追いやられている。 ★日本人論(にほんじんろん)https://ja.wikipedia.org/wiki/ 日本人について論じる論、著作、報告のこと。 日本人論の起源としては古くは安土桃山時代や江戸時代の宣教師の母国への報告書や、海難・漂流体験からロシアやカナダなどを見る経験を得た日本人漁師や船頭の経験譚が挙げられる。幕末から明治にかけては日本からの海外視察団による報告や、来日外国人による文化人類学的な観察記録やエッセイなどに日本人論を見ることができる。 ★漢意(からごころ、唐心の意)https://ja.wikipedia.org/wiki/ ���居宣長が提唱した思想概念・批評用語の一つ。 日本古来のはかりごとを加えず善悪ともにありのままのさまを尊ぶ素直な態度に対して、中国文明に特徴的であると宣長の考えた、物事を虚飾によって飾りたて、様々な理屈によって事々しく事象を正当化したり、あるいは不都合なことを糊塗したりする、はからいの多い態度を指す。
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月曜日・ハルトヴィヒの場合
魔女の家。お菓子づくりのヘクセン・ハウス。 一日一回、決まった時間に来客が訪れる。来客は、魔女に餌をやらねばならない。 魔女は、物語を望んでいる。魔女は、常に腹をすかせて来客を待っている。 来客が訪れないことはない。一度の例外もなく、それはやってくる。 この家には、必ず来客がやってくる。来客は、必ず何かを探したがっている。 探し物はここにはない。どこにもない探し物を探している。何を探しているのか、魔女にはわからない。 来客は、年齢も何もかもがバラバラである。来客は、魔女を憐れんでいる。魔女は、来客を憐れんでいる。 来客は、隠し事をしている。来客は、それを隠し事をしていることを隠して生きている。
――✂――
月曜日・ハルトヴィヒの場合
――✂――
「それで、どこが改善したって言うんだい。君の文章は苦味が強すぎるのさ。 こんなの、僕以外に食えたものじゃないだろう。僕に食わせるために書いてるのか、きみは」
魔女は、結果として五週間連続五回も、男の書き溜めた原稿用紙に対して同じことを言った。 大きな羊のような角と、怪物のように大きい緑の瞳。その見目は、人間とは似て非なるものだった。 だから魔女は、この甘い家から出ようとしない。出られないのかもしれない。 この家に訪れた誰もが、魔女がベッドの上から動いているところを見たことがないのだから。
「…………また一週間後に」
男は――ハルトヴィヒは、眉に皺を寄せてそう溢した。 魔女のベッドのサイドテーブルに置かれた原稿用紙を仕立てのいい革の鞄に詰め込もうとして、止められる。 くたびれた背広と白の混じり始めた髪を見て、魔女は困ったように笑う。
「座れよ。きみの持ってくる素材は捨てたものじゃない。ただ、味付けが極端に下手なのさ。 僕が暇をしていてよかったな。僕が人間たちと違って、怠惰で、悪食で……ついでにびっくりするほど優しくて!」 「そう言えども、お前はコーヒーの準備ひとつできやしないじゃないか。 客を持て成すこともできなければ、幼い兄弟を取って食うのもできないやつが、よく言う」 「それは必要がないからさ。僕はコーヒーを飲まずとも生きていけるし、きみたちは変わらず毎週やって来る。 人間なんて炭水化物を摂取したところで、僕の血肉にはなりやしないよ、ハルトヴィヒ。 いい加減に諦めたらどうだい。僕に口喧嘩で君が勝てたこと、一度だってなかっただろうに」
ハルトヴィヒが魔女に背を向けて、棚の中からマグカップを取り出す。 ベッドから一歩も動くことのできない魔女の家にやってくる人間は、自分で自分を持て成すのが常なのだ。 キッチンへと彼が消えたのを見やれば、魔女はまた原稿用紙を自分の前に持ってくる。 ベッドサイドに置かれた赤いインクの万年筆を片手に、鼻歌を歌いながら原稿に赤を入れていく。
その原稿は、どこにでもあるような恋愛小説だった。 男が女に恋をして、男の愛は女にはちっとも届かない。音楽家の男が女に曲を贈るような、ありふれた話。 ハルトヴィヒは、初めてこの家にやってきたときこう言った。「もう宛てる相手のいない文だから、一思いに食ってくれ」。 魔女は、その小説を口にすることはなかった。「完結していないものは食べない主義なのさ」、と。
「そもそもね、きみ。こんなありふれた――言ってしまえば、もう誰も新鮮さを感じない話を。 こんな話を評価してほしいっていうのなら、それこそスパイスが必要なのさ。もう、誰もが食い飽きている。 それに、叶わない恋の話を好むのはいつだって人間の女さ。わかるだろ? 誰に宛てて書いているのか、わからないんだよ……。きみの文章は、見どころがあるのに」 「俺はアドバイスをもらいに来たわけじゃない。むしろ、お前のために読ませてやってるんだ。 来週の月曜から、お前が一日食事を摂れなくなることだってあるかもしれない。言葉を選――」 「それにね、ここ。ありきたりなのさ。もう飽いてしまっている客相手に、何度繰り返すのかい? 自分が自分が、と作者が前のめりになってしまっては、物語は本来の風味を失うんだ。 雑味が混じる。その雑味は、僕にとっては心地が良いものだけれど、人間に読んで欲しいならなくすべきだ。 人間は、作者なんて求めてない。作者なんて物語の奴隷でいいのさ。物語が、作者の奴隷では受けないよ」 「……そんな小説に、お前は意味があると思うのか?」 「勿論あるさ。意味のない物語なんてどこにも存在しない。僕からすれば、喉元を過ぎれば全て同じなんだから。 ただ、飲み込む前にこうやって話をすることができる作品は、悪いものだとは思わないよ」
ハルトヴィヒの原稿は、何度も書き直した跡があった。傍線や、ぐしゃぐしゃにした線のあと。 間違えたことを隠すように、急に原稿用紙に現れる黒猫の落書き。きまってその猫が現れるのは同じときだ。 男が女に思いを伝えようとする場面。それは愛であり、それはまた拒絶であり、苦しんでいるときも、そう。 原稿用紙の黒猫は、鳴かずとも小説の大きな山場を教えてくれる。魔女は、その黒猫のことが好きだった。
「誰のために書いているんだい、ハルトヴィヒ。きっときみの物語は、それが定まっていないから纏まらない。 本当に暖炉代わりに僕に食わせるためだけなのか、それとも、本当に届けたい相手がいるのかどうか。 僕には、きみという人間がどう考えているのか、ちっともわからないよ……」 「俺も、俺という人間がなんのためにこんなものを書いているのか、とっくにわからない」
コーヒーの香りと沈黙だけが、魔女の部屋に満ちる。 時折パラ、パラと原稿を捲っては黒猫の傍に魔女の赤い文字が添えられるだけ。 ハルトヴィヒは、苦々しい顔をしながらコーヒーを啜る。魔女は、赤を入れ続ける。
「そろそろ気付いたらどうだい。いま、これに意味はちっともないよ。 手��みに書いているのならば、僕はこんなことは言わない。それでもきみは、書き手には違いない。 一人の書き手が筆を置こうとしていたら、そりゃあこうやって口も出すさ……。 読者はね、作者がいなければ一生腹を空かせていなければいけないんだ。だから、作者にはなんだってする」 「意味もないのに赤を入れたりか」 「そういうことだよ」
ハルトヴィヒの顰めっ面がより一層ひどくなる。今にも吐きそうな、そんな表情で。 魔女は淡々と、かかる前髪を流しながら赤を入れ続ける。無数の文字の羅列と遊ぶ子猫を探しながら、黙々と。 魔女が読んでいたのは、物語の終盤だった。男が別れを告げた女と再び出会うシーン。 男が「嫌いだ」と何度も繰り返し、「最低だ」と何度も言った女が、嬉しそうに「愛してる」と微笑みかけるシーン。 「愛してる」。「俺もだ。冷たくして悪かった」。ありきたりな言葉の上に、魔女は二本の長い取り消し線を引いた。 猫は、そのページには一匹もいなかった。足跡一つない、綺麗な原稿だった。
「なあ、ハルトヴィヒ。本来のページ、どこにやった? 本当はこんな面白い展開じゃないだろう、きみの書くものは。 僕を馬鹿にしてるんならそれでもいいけど、きみのファンは、きみという作家に失望したくない」 「作家に対して、ファンという立場を持ち出すのは乱暴がすぎる……」
年季の入った古びた鞄から出てきたのは、皺だらけの原稿用紙だった。 さながら猫の大集会といったような、ぐちゃぐちゃで、落書きと言われてもおかしくないような原稿。 それを、ハルトヴィヒは吐きそうな顔をしながら魔女へと手渡した。
「…………どうして書き直したんだい。きみという作家の味を捨てるほど、これが嫌だったのかい」 「ああ。……嫌に決まっているだろう。こんなに、」 「自分を曝け出さなければいけないなんて、嫌じゃないはずがないだろう……だろ? そういうものだと思うけどなあ、僕は。物語を書くなんて、そういうことだろう。 自分を曝け出して、自分という存在を読ませるための媒体としてこうやって物語を書くんだから」 「見たくないものだよ。人間は、誰だって、いつだって、自分の本当の姿なんて見たくない」
「こればっかりはわからないものだな」、と魔女は笑った。 ハルトヴィヒは嫌そうな顔をしながら、「わかっていたらお前は魔女なんかにはなっていない」と返す。 「妥当だな」。……そんなありふれた会話を挟んで、またしばらくの沈黙。
「ハルトヴィヒ。僕が君を愛していると言ったら、どうする」 「気味が悪い。魔女に愛されるなんて、ごめんだ」
ぐしゃぐしゃの原稿と、違いない言葉。愛していると言った女に、男がそんなのはごめんだ、と。 女は次に、「捨てないで」と男に縋る。男は、その言葉を無碍にすることはできない。 男は、どうしようもなく女のことを愛していた。女も、男なしではもう生きられなくなっていた。 そして、二人は共に朽ちるまで最も距離の近い他人として生きる。そんな、面白みのない物語。
いつの間にだか離れられなくなってしまった、呪いのような女を愛してしまう男の物語。 その呪いは、なによりも甘く、なによりも深く――そして、なによりもありふれた、誰にでもある呪い��。
「捨てないでくれよ。……きみは、口が下手だから。僕がいないと、誰にも思いを伝えられない」 「……本当に、面白みのない話だな。きっと、いや、間違いなく、俺は才能がない……」 「きみに才能があったら、僕なんかじゃなくて読者は今頃街の人々さ。 でも僕はそれでよかったよ。きみが才能がなかったから、きみという作家の初稿を読めるんだから」 「一人に読んでもらいたいわけじゃない。本当なら、もっといろいろな人に読んで欲しい。 それで、面白くないとか、面白いとか、できれば面白いが多いほうがいい……。酷評は嫌だ……」 「だからきみの書く話は、あまり面白くないんだろうな……」
そんな呪いを読み解くことがこの魔女に課せられた呪いである。魔女は、両足が動かない。 正確には、両足の間隔はまるで、これっぽっちもないし、もっと言うのならば活動時間も短い。 一日三時間。それを越えれば、魔女は眠りに落ちる。抵抗なんてできるはずもない、深い眠りに。 この呪いを解くためには、人間の呪いを解くという「徳」を積む必要がある。 そのために魔女はこうやって、人間の心を惑わす嘘をつく。
「来週には、完成原稿がようやく拝めるのかな」 「いや、この話は完成させない。もっと、自分が書いていてつらくならない話を書きたい……。 それと、ちゃんと人間受けの良いような……そうだ、冒険譚だ。 あまり、世間に興味のなさそうな探偵が、世界を解き明かすために仕方なく人のためになることを……」 「まあそれでもいいや。どうするの? この原稿は、もう火に焚べるのかい?」 「ああ。俺にはもう、その原稿は必要ない。書きかけは要らないんだったか。なら持って帰って――」
ハルトヴィヒは、もう次の作品のこと以外ちっとも目に入っていないようだった。 魔女は、それを穏やかに笑って受け止める。原稿は預かっておくよ、とベッドの傍に備え付けられた棚に仕舞った。 ハルトヴィヒが「次回作」の話をする間、魔女は「ああ」「そうだね」「いいんじゃないか」以外何も言わない。 そうして、嬉しそうにハルトヴィヒが魔女の家から踵を返して、バタンと扉が閉じた瞬間に。
魔女は、赤いインクの万年筆で、男の原稿用紙に続きを書き始める。 男は、自分を愛していたはずの女に刃物で腹部を一突きされて。女はただ、笑って男を抱きしめて。 「本当にわたしがあなたなしで生きられないって、思っていたの……?」 物語も、女も男から離れていく。自分が主人公だと思っていた男は、最後まで主役が女であることに気付けない。
魔女の嘘も同じく。 ハルトヴィヒは、魔女の嘘に気付けない。魔女には、文字を食む味覚が存在してないということに。 「面白い」も、「面白くない」もわからない魔女だということに、これっぽっちも気付けない。 自分の「面白い」を他人に明け渡してしまったハルトヴィヒには、気付くことができなかった。 他者という呪いから逃げることのできなかった作者は、疑うことを知らなかった。
あまりに純粋無垢で、美しくて――……考えるのをやめてしまった作者は、魔女の贄になってしまう。 ただ、質量のある文字を書き続けるだけの奴隷になってしまう。 砂糖菓子��家に住む魔女は、いつだって悪い魔女なのだ。それを忘れてしまった、哀れな男の話。
来週も、ハルトヴィヒはやってくる。 物語の魔女にかけられた呪いは、解ける兆しがない。
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2017年まとめ②
先日のブログで予告していたキャラクター語りを!やりました!!! ・鳴き沙のアルフェッカ ・シメオンの聖卓 ・ある王/王妃のヒライス ・ヨミゴト ・アカシア年代記 上記五作の主要登場人物について、好き勝手に語りました。 上半期は旅譚書いてたけど、あれは完結作品じゃないので今回は除外。 ネタバレは当然のようにガンガン入ってますし、「えっそれ作者が言っちゃっていいの?��的なネタも入るので、なんでも許せる方推奨です。 登場人物名のあいうえお順で書いてあります。 は〜、楽しかった!!!
アザリー王 @ある王/王妃のヒライスby短編集ヒライス この王の、大事に大事に育てられたし今もとっても大事に愛されているけど、それに驕らず愛された分だけ周囲を愛せる感じ、書いていてとても楽しかったです。 話としては「ある王妃のヒライス」があってからの「ある王のヒライス」だったので、この王の人物像は『王妃のことを大事にしようとはするけど今ひとつ頼りなくて一緒に国を傾かせていっちゃうタイプ』か、実際に書いたように『しっかりしていて王妃を導けるタイプ』にしようか実はちょっと迷っていたんです。でも、「ヒライス」というキーワードをどう活かそうかと考えている内に、彼に短編集の最後で「ヒライス」のなんたるかを語らせたい気持ちになり、それを語れる王のバックグラウンドに、彼を王として育てた国の形を匂わせたくなり、あんな感じになりました。(そしてそのついでにちょっとだけ私の考える王者論を語らせた) 女官の「他言は致しません」というセリフは、「どうせあなたの顔がすべてを物語ってますよ」というつもりで書きました。楽しかったです。 アザリー王妃 @ある王/王妃のヒライスby短編集ヒライス この子をもし主人公に据えていたとして、そして物語が短編ではなく長編前提でスタートしていたとしたら、と考えると、それはそれでなかなか楽しくなります。きっと王はあんな性格ではなく、彼女自身がもっと悩みに悩んで進んでいくたぐいの物語になって、相当波乱万丈な方向に進んだんでしょうね。 そもそも己の故郷から技術を盗んで嫁ぐ、というエピソードは、��の大好きなシルクロードに残る逸話、「蚕種移入伝説」を参考にしています。于闐国王に嫁いだ中国の娘が、桑と蚕の種を冠の綿のなかに隠して于闐にもたらしたという逸話です。 この逸話が描かれる絵画からは、ただその技術を伝えた蚕姫を于闐の人々が讃える様が見て取れます。けれど豊かな中原から遥か西域に嫁ぐ際、禁じられていた技術をそっと己の身に隠していったこの姫の心情やいかに?というところから、この物語を書き始めました。 ……と、そんなことを書いていたら、このモチーフでまた別の長編書きたくなってきちゃった。笑 でもヒライスはヒライスで、お気に入りの物語です。 イサク @シメオンの聖卓 自分の趣味を色々と詰め込んだシモンと比べて、「不思議なものが見えるという病弱な兄」という万寿さんのプロットの言葉をそのままキャラクターにしたこのお兄さん。どうやったらただのお花畑じゃなくなるか?どうやったらシモンにとってただの「障害」ではなくなるか?どうやったらある程度読者の共感を得られるキャラクターになるか?ということについて、結構悩んだ記憶があります。 元々プロットを見た段階では、「兄には見える」「弟には見えない」という構図で、むしろがっつり��ァンタジー度をあげて、実際には存在しているが弟に見えてないだけ、みたいなのもなくはないかなと���思いました。でも他の人には見えない不思議なものが見えている人、というと、私の他の話(旅譚とか旅譚とか旅譚とか)には既に登場していて、それとかぶらせるのもなーーせっかく新しい取り組みなのになーーと思って。作中で出てくる不思議な生き物を『淵の神様』と表記して、『精霊』にはしなかったのもそういう理由でした。 ただでさえ身体が弱いのに、両親が死んで弟と取り残されて遺産ももぎ取られて、けっして強くはないけど、上手く立ち回れるわけでもないけど、逃避もするけど、でもいい兄であろうとする、結果的にとても人間らしさのあるキャラクターになったかな、なんて思っています。 あっ、でもそういえば。 「結局淵の神様達の存在はイサクの妄想にすぎない」とは、書いてないです。今回はひとまず一命をとりとめたとはいえ、死に近いところにいるイサクには、本当に見えているのかもしれない。 イサメ @ヨミゴトbyアンソロジー空 「空」を主題としたアンソロジーを書く際、まず考えたのが、地に生きる人間と、空に生きる何か別の種の生き物との二重構造にしたらどうだろうか?ということでした。 これは私の勝手な思い込みでしたが、多分「空」がテーマって言うことになると、それを地面から眺めて何かしらを思う類の作品が多いんじゃないかな?なんて邪推していて。それで、じゃあ空に生かすのはどんな生き物がいいだろう?と考えて生まれてきたのが、イサメでした。 元は空に生きるものでありながら、半身が人に恋したことでもう半身も地に繋ぎ止められてしまったこのキャラクターは、奔放で人間離れした風貌を目指したのですが、そこまで人間離れした感じにはならなかったかな…?もうちょっと尺があったら、また少し違っただろうか。 イスタバル @鳴き沙のアルフェッカ この子については書きたいことが正直てんこ盛りにたくさんあって、本編を超える長さの話が一本書けそうだと思っています。 だってさーだってさーーー! 一応、表向きに見せたかったイスタバル像は、本人の希望通りに手紙をしたためました。でもそう、小説のね、三人称で描写したイスタバルじゃないんですよ。あの手紙はあくまでも、今まで息をするように嘘をつき続けて生きてきた子が、親友でありある種のライバルであったカラヤに向けて遺したいことだけ書いた手紙なんですよ。そんな子が、最期に書く手紙だからといってまさか本当に本当のことだけ何もかも全部書いただなんて私はちっとも思っていない…。 でも個人的に、イスタバルがどう最後の嘘をついたか、というよりどう最後の見栄をはったか、最後まで助けを求めなかった理由はヴィラのことだけなのか、とかその辺、カラヤは多分ある程度察しただろうな、たぶんね、きっと、と、そういう自己満足に浸って楽しんでいる。 伝わらなくていいんだ。そこが引っかかるようには書かなかったし。いや、一応そこを考えなくても本筋は通るように書いたつもり…。 そういえばその手の「伝わらなくていいこだわり」はもう一つあって、もしかしたら扉絵で気づいた方もいるかもしれないんですが、左利きです。どう使い分けているかは、ご想像におまかせします。 ところでこの子、運動神経はいいと思うけど、多分武道とかバスケとかそういうのより、テニスや卓球のような『自分の陣地を守る』系のスポーツのほうが向いてるんだろうなって。性格的に。 ヴィラ @鳴き沙のアルフェッカ イスタバルの妹で、イスタバルと入れ替わりに出てくるけど、でもイスタバルの身代わりではない、というのにこだわって書きました。 あと、自立心が高くてちゃんと自分の頭で考えることができる、というところも。 この子の視点で考えてみると、(恐らく色々と世話を焼いてくれていたと思われる)兄が他人の勝手な思惑である日突然敵国に送られて、やっと再会できたと思ったら、当の兄は敵国にある意味洗脳されてて、すっかり敵国の人間になってて、ヴィラの身も危うくなるってわかった上で自分たちの主に牙を向いた、という構図になっていて。しかもそうやって敵国を守った兄だけが死んで敵国の人間はみんな無事で、って考えると、まさかイフティラームやカラヤのことを好意的に見られるわけはないよなって思っていて。 そういう考えから、初めてカラヤに会ったときには本気で殺してやろうと思っていたんだと思うのです。でも騒海の民やダフシャへの不信があった上に、直後にイスタバルの墓を荒らされてガチギレするカラヤを見て、ああ、兄には兄の人生があったんだと、カラヤがいなければ死なずに済んだかもしれないが、自分がいなくてもそれは同じだったんじゃないかと気づいて、かろうじて許したんじゃないかなって。 でもイスタバルといいカラヤといい、国に縛られて生きている人達を目の当たりにしたヴィラには、折角奴隷の立場から解放されたからには自由に生きてほしいなって思って、最後のシーンをああしました。 王燕仙(魯華思) @鬼の棲まう窟の噺byアカシア年代記 今年の異性装二番手。 Twitterで言い訳していましたが、この子の異性装にはシモンほどの特別な思いはないです。ただ魯貴妃との差を出すために、頭はいいけど洒落っ気ゼロ媚びっ気ゼロ男勝りで結構放胆、独りきりで旅をすることと時代背景、旬への母性のようなもの……ってキャラクターを考えていったら、自然とああなったというか。 実は元々この子は普通に男の官僚で、頭はいいけど芸術ごとにともかく疎くて、詩の一つも読めないせいで左遷され、復権のために年代記を探しているという設定でした。(実際、唐の役人なんかは芸術ごとへの関心が低いと重役にはつけなかった。ただし、本人に芸術の才能がなくともお金を割いて芸術家とかのスポンサーをやってますアピールしていればOK) 旬の絵描き設定も元は、そういう芸術に疎い官僚との対比の意味で考えてたんですね。 でも色々と考える内に、今回はシリーズ物の第一作目であるので、ちょっと派手な演出も入れたいし、年代記のことも権力がどうとか言うよりちょっとワクワクする感じの文脈で語らせたいなと思うようになり、色々いじった結果が今の作品です。でもちょっとな…実は最近書いたものの中では一番、もう一歩、もう一歩踏み込めたんじゃないか?という思いはある。いや、でも燕仙のことはそこそこ書いたと思うんだよ、……どっちかというと踏み込みきれなかったのは旬のほうだなーーー カナタ @ヨミゴトbyアンソロジー空 当方最強の九歳児。いや、仕方なかった。あの尺で場を収めてもらうには、この子が強くならざるを得なかった。(言い訳) いや、実はこの話を書いたのが7月の中旬だったのですが、その直前まで旅譚というかラトのあれこれを書いておりまして。私としてもそんな中で人とは違った見た目を持つ子を書くのであれば、思いっきりラトとは違うタイプにしたかった。自分が受けた理不尽に対して、地団駄踏んで奇声を上げながら存分に憤れる子にしたかった。 空にも地にも中途半端に居場所をもったイサメとカナタが、あるべき場所へ別れていく構図は気に入っています。 カラヤ @鳴き沙のアルフェッカ この子については、まあ主人公なので大体本編に書いたかなって思っています。 個人的に気に入っているのは、過去パートではあんなに「この郷の人間になろう、イフティラームの人間になりたい」ってずっと言ってるのに、現代パートでは最早イスタバルが他と内通していようがしていまいが正直ちょっとどうでもよくて、それよりなんで親友が死ななきゃいけなかったのかをひたすらに考え続けているところ。戦士として死ぬことで完璧にイフティラームの人間になったイスタバルの一方で、多分カラヤが目指してたのはそういうことじゃなかったっていうか。 あと凄いどうでもいい事をいいますが、アルフェッカでクリスマスネタをやるとしたら(文化圏ぜんぜん違うけど)、本編より幼い頃のカラヤが「サンタ捕まえて労いたい」とかわけのわからないことを言い出して、サンタの正体はムハイヤラかジャッドだと勘付いているイスタバルが物凄い困りながら大捕り物に付き合わされる図、っていう感じだなーって思ってました。 いや、多分カラヤもその二人のどっちかだろうと気づいてるんだよ。でも「俺だってもう子供じゃないぜ!」を示すためにそういう悪戯しでかしそうっていうか。無邪気に振る舞ってるけど考えなしじゃない、のがカラヤ。自分がしんどくない程度に自由には振る舞いつつ、それなりに周囲に気を使って生きてる。 一方で、ミスマールにイスタバルへのプレゼント用意させてそうな周到さはある。 シモン @シメオンの聖卓 プロの女装家。というもうこのこれ、プロット交換作品なのに元のプロットに一切かかれていない私の趣味全開に詰め込んだ子でした。 そもそもなんで役者になったのか、というのは以前のブログにも書いたので省略しますが、そこから何故女装をさせていたかというと、以前書いたように「現実とは全く違う異物を演じさせたかった」というのもありますし、元々、私は好きあらばこの異性装で演技をする人間というのを書いてみたかったのです。 歌舞伎や宝塚のある日本人には異性装での演技、ってそこそこメジャーなのでは?と思っていたりもするのですが、古来日本には「異性装の者たち��男でも女でもないからこそ神仏の世界に通じる→芸術ごととしての演技ができる」という考えがあったそうです。 これ凄い燃えない?燃えた人はもれなく私のお仲間。シェイクスピア劇などでも、少女の役を少年が演じるのはよくあったことだそうで、異性装の演劇っていうのは芸術の模索であって、そんな特殊な設定ではなかったりします。 シメオンは演技ごとが主題の話ではなかったので、そこまで書かなかったのですが、例えば少女が男装する内容の物語があったとしてね?それをシモンが演じるとしたら、本来は少年であるシモンが少女であるという設定のもとで少年を演じるという二重構造になるわけですよ。ほんとね…そういう倒錯最高だと思うの…ほんとね…… 李旬 @鬼の棲まう窟の噺byアカシア年代記 燕仙の項目でも書いたけど。この子のことは、……この子のことは、もうちょっと踏み込みたかった……! 故郷を失い、流れて訪れた鵺岩で鬼の絵を書くようになるものの、ちょっとある意味才能がありすぎて持て余されちゃったところで燕仙と出会って、……もうちょっとこう…燕仙になつくまでを丁寧に書いてあげるべきだったんじゃないかと…… 心の中がささくれだっていたとしても、あれだけ子供らしさを前面に出せるということは、元々結構明るく快活な性格だったとは思うのですが、こう、そこと鬼のギャップをね、書けばよかったよね……! でも燕仙のこと師匠って呼んでみたいけど照れくささが勝ったり、低レベルな喧嘩はするけど結構世話焼きだったり、そういうところはお気に入り。華思は結構生活力のない大人だと思うので、この子がさっと動いて円滑に旅を進めてくれてたらいいな。
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招き猫はキツネ様である ★今日のベビメタ 本日5月15日は、過去BABYMETAL関連で、大きなイベントのなかった日DEATH。 昨日5月14日は、2015年、シカゴ公演(House of Blues)が行われ、2016年は、Northern Invasionフェス(ウィスコンシン州サマーセットSOMERSET AMPHITHEATER)に出演した日でした。 第1回超歌舞伎の中村獅童は、狐忠信=白狐を演じた。 商売繁盛、芸事上達をご利益とする稲荷信仰は江戸時代に大流行し、日本全国に稲荷神社が勧請された。それで、同じく江戸時代に流行した歌舞伎の演目に、狐の話が取り入れられたのである。 1747年に初演された「義経千本桜」(大阪・竹本座)は、源義経の都落ちの話だが、身代わりとなって討たれた佐藤忠信は、義経が成長した山深い奥州以来の家来で、主君を助けるために化けて奮闘するよい狐だったというエピソードが組み込まれている。 日本に住む野生のキツネはアカギツネ(ホンドキツネ、キタキツネ)という種類で、従来、人に慣れにくいというが、人に懐く個体を人為淘汰することで、ペット化されているものもある。色変わりして銀白色となった“プラチナキツネ”は80万円以上するとのことだが、飼育するには4畳半以上の広さのケージが必要で、尿は相当クサイらしい。 それはともかく、日本人とキツネの交流史は、それこそ1万年の歴史を持つ。 縄文時代前期の北海道網走市大洞遺跡からは、キツネの下顎骨に穴をあけて彩色されたペンダントが発掘されたという。 野生のキツネは、ネズミをジャンプして捕食するので、ネズミはキツネの尿の匂いを恐れて近づかないという。そこで、稲作が全国に広まった弥生時代以降、水田の近くに祠を設置してキツネを餌付けし、住まわせるという習慣が生まれた。キツネは、田の神としてまず尊重され、続いて神話における食物神である宇迦之御霊(うかのみたま)=御食神(みけつのかみ)との関連が生まれた。 のちに平安京遷都を請け負うことになる渡来人の秦氏が信仰したのが、宇迦之御霊を主祭神とする伏見稲荷(708年創建)であり、田の神だった狐は、稲荷神の「命婦」(みょうぶ)=眷属となる。 以前も書いたが、「キツネ」の語源は、その鳴き声から「ケツケツ」「キツキツ」に尊称の「ネ」がついたもので、「みけつ」が、三狐(みけつ)と誤認されたという説もある。 平安時代初期に成立した「日本霊異記」には、美濃大野郡の男が、山奥で出会った美女を妻とし、子どもも作ったが、女は実は狐で、犬をけしかけられて逃げ帰ったという話が記載されている。 これが浄瑠璃「信田妻」、歌舞伎「蘆屋道満大内鑑」(葛の葉、信太森葛葉神社縁起)や落語「王子の狐」などのオリジナルである。 「竹取物語」が日本最古の物語とされるが、この狐との異種婚姻譚もかなり古く、日本人の意識の古層に眠っている話なのである。 ちなみに、男は逃げた妻を忘れられず、山へ行って妻=女狐に、「戻ってきてまた一緒に寝よう」=「来つ、寝」(きつね)と呼びかけたので、この動物が「キツネ」という名前になったというオチがついている。 ��だし、この説話の女狐とは、天皇家の支配に屈しない山の民、クズ、土蜘蛛、蛇、熊などとよばれた土着民の女性のことで、身分がばれたので山へ帰ったのだという身もふたもない解釈もある。 帰化した秦氏の勢力が広がるにつれ、稲荷神社も全国展開する。実は大阪府和泉市の葛葉稲荷神社の創建は和銅元年(708年)で、伏見稲荷と同じである。 葛葉稲荷の縁起によれば、平安時代、政争に敗れて下野した貴族、安倍安名(やすな)が、この神社に家名再興を祈願した帰り、猟師に追われた白狐をかくまった。この女狐の名前が葛の葉(くずのは)で、二人(一人と一匹?)の間に生まれたのがのちの日本最高の陰陽師、安倍清明であるということになっている。 キツネ様、すげーな。 一方、仏教が広まるにつれ、白い狐に乗った女神、荼枳尼天(だきにてん)が宇迦之御霊神=稲荷神と習合する。ただ、仏教説話においては、悪い狐(夜干)が僧の法力によって改心するという、インドの人食い女神ダーキニーの伝説に引きつけられるようになる。 さらに中国の「山海経」にいう九尾の狐伝説も入り込み、室町時代の「御伽草子」では、殷の妲己、周の褒似といった国を亡ぼす悪い美女が、実は九尾の狐であり、日本では鳥羽上皇に寵愛された美福門院得子をモデルとした「玉藻前」の物語が作られた。玉藻前は安倍清明によって退治されたのち、那須の殺生石となったというが、時代が合わないし、保元の乱を引き起こし、武家政権樹立のきっかけとなった庶民出身の得子にすべての責任をおっかぶせる没落貴族の作意があからさまである。 このように、仏教~中国系の説話では、狐は悪いもの、人に害なすものとして認識されていたわけだが、これによって天狐、地狐、空狐という狐の位階や、白狐、黒狐、赤狐、銀狐、金狐という色のバリエーションも時代を下るにつれて生まれてくる。 庶民の間ではキツネ様は常に味方であった。 江戸時代には、豊作、商売繁盛のため、稲荷社や祠を勧請することが流行した。 親に売られた売春婦であった吉原の花魁は、早く年季が明け、身請けしてくれる男性の出現を待ち望む、切ない思いを吉原稲荷に願掛けしたという。 度重なる飢饉の際、代用食となったのが、油揚げに“おから”を詰めた「稲荷寿司」(関東では篠田寿司)であった。 そして、庶民の間には、伏見稲荷のキツネの土偶を神棚に飾る習慣が生まれた。 これが明治時代になって「不敬」とされ、狐ではなく、猫の土偶に変わったのが、いわゆる招き猫である。(出典:ウィキペディア、「キツネ」の項)。 招き猫に白、黒、赤、金が存在するのは、実はキツネ様だからである。 キツネ様、ますますすげーな。 日本文化の古層に眠るスーパーパワーを持った神なのに、秦氏と同じく、けっして歴史の表には出ず、朝廷を支え、土着民とか花魁とか、庶民の味方であるというところがイイね!(^^)! 夏休みに開催される黒、赤、白、銀、金の5大キツネ祭りは、招き猫に由来するのである。 狂ったようにミサイルを打ち続ける金正恩、米空母カール・ビンソンの日本海駐留、北朝鮮国境に集結する中ロ軍、韓国の反日大統領の誕生、森友学園問題、憲法改正、豊洲移転問題などなど、2017年、日本を取り巻く状況は一触即発、危機一髪。 そんな中、BABYMETALは、5大キツネ祭りによって人々の不安を吹き飛ばし、千客万来、日本の平和と繁栄を祈願するのである。 そこで、5大キツネ祭りのグッズとして、アミューズには、ぜひ5色の招きキツネ様を制作し、販売されることを希望します。これを日本全国、いや世界各国のメイトのオフィスや机の上に安置すれば、世界平和、商売繁盛間違いなし。 2010年の重音部結成時、KOBAMETALが教えたメロイックサインを、幼かった三人が「影絵のキツネさんだ」と思い込んだことが、BABYMETALがキツネ様を「メタルの神」としたキッカケである。 それから7年。BABYMETALは奇跡としか言いようがない世界的活躍を成し遂げている。 そのすべてを、キツネ様は導き、見守ってきた。 やはり、BABYMETALは、日本文化のど真ん中にいるのである。 Source: 私、BABYMETALの味方です。
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5歳 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァル��(1761年:クラシック音楽作曲家) 最初の作曲を行う。ピアノ曲「アンダンテ ハ長調 K.1a」 。他に5曲作っている。 9歳 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1765年=9歳0か月:クラシック音楽作曲家) 最初の交響曲を初演。作曲は8歳の時。 出雲阿国(1581年:女芸能者、歌舞伎創始者) 9月(新暦の10月)に御所で「ややこ踊り」を演じた記録がある。この時、数えで8~11歳と記録されているので、7~10歳の間と考えられる。 10歳 フランシス・ドレーク(1553年:海賊、イギリス海軍提督) この頃に家出し、近所に住む老船長の船に乗る。 のちに下層農民の身分から海軍提督にまで上り詰める。封建時代・絶対王制の西欧社会での一番の出世物語の始まり。 11歳 森鴎外(森林太郎/1873年=11歳7か月:医者、小説家) 東京帝国大学医学部予科へ入学。日本における最年少の大学入学記録。 マララ・ユスフザイ(2009年:平和人権活動家) 武装勢力タリバン支配地域の惨状を英BBCに匿名で投稿していたが、パキスタン政府が表彰のために本名を公開してしまった。 表彰のある講演会の会場にあらわれ、以降、本名での平和人権活動に変わる。同時にタリバンから命を狙われるようになる。 12歳 ベンジャミン・フランクリン(1718年:科学者、政治家) 10歳で学校を終えて兄の経営する印刷所(現在の出版社)で働き始める。 兄が政府批判の書籍を印刷した罪で投獄されると、12歳で編集長兼��行人を任される。 13歳 ミケランジェロ・ブオナローティ(1488年:美術家) 幼いの頃から絵画や彫刻に興味を示し、この年にドメニコ・ギルランダイオに弟子入りする。 ジュリエット・キャブレット(1595年:シェイクスピア著) 演劇「ロミオとジュリエット」 14歳 ジャンヌ・ダルク(1428年=14歳4か月:聖人) 大天使ミカエルの啓示を受け、オルレアンを訪れる。 マリー・アントワネット(1755年=14歳5か月:オーストリア大公王女、フランス王妃) フランス王子ルイ15世と政略結婚させられる。 アン・サリヴァン(1880年=14歳5か月:ヘレン・ケラーの家庭教師) 病気で9歳の時に視力を失い、マサチューセッツ州にあるパーキンス盲学校に訓練のために入学する。 その後の手術が成功し、わずかながら視力は回復する。 坂井三郎(1933年=14歳8か月:戦闘機乗り、太平洋戦争の撃墜王) 飛行機を近くで見たいという一心で、周囲の反対を無視して海軍へ入隊する。 八百屋お七(1683年=数えでは16歳:八百屋の娘) 大火で避難した寺で会った男と再開したいため、放火未遂の罪を犯して火刑に処せられる。 大石主税良金(1703年=数えでは16歳:赤穂浪士) 大石内蔵助の息子。赤穂浪士の最年少。吉良邸討ち入り。切腹。 15歳 近藤勇(1849年=15歳1か月:幕末志士) 農民の子供であるが、武士を目指して剣術道場へ入門する。 マララ・ユスフザイ(2012年=15歳3か月:平和人権活動家) 中学からスクールバスで帰宅するところを武装勢力タリバンに襲撃され、頭部と首に銃弾を受ける重傷を負う。治療のためにイギリスへ渡る。 ジョン万次郎(1841年:漁師、翻訳家) 鳥島へ漂着して143日間のサバイバル生活を送る。 その後アメリカの捕鯨船に救助されるが、船長に気に入られてアメリカへ連れていかれた。 乃木希典(1865年:武士、軍人) 長州軍の一兵卒として初陣。幕府軍と戦う。 16歳 山下清(1938年=16歳9か月:放浪画家) 銀座にある画廊で初の個展を開催。画家として高い評価を受ける。 ニール・アームストロング(1947年=16歳10か月:宇宙飛行士) ホロウェイ・プランという海軍入隊を前提とした奨学金制度を利用して、大学へ進学する。 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1787年:クラシック音楽作曲家) ウィーンへ旅行し、モーツァルトに弟子入りを求めるが断られる。 ウォルト・ディズニー(1917年:漫画家、実業家) 第一次世界大戦のフランスから復員。帰国後、漫画家として活動を始める。 フローレンス・ナイチンゲール(1837年=16歳8か月:看護師、統計学者) 生涯4度あったという神の啓示のうち、最初の啓示を受ける。この時はまだ啓示によって行動が変わることはなかった。 蝶々夫人(マダム・バタフライ/1904年:ジャコモ・プッチーニ作) オペラ「蝶々夫人」。アメリカ海軍士官ピンカートンの現地妻になった歳。 17歳 手塚治虫(1946年=17歳2か月:漫画家) 4コマ漫画「マアチャンの日記帳」で漫画家デビュー。 マララ・ユスフザイ(2014年=17歳4か月:平和人権活動家) 史上最年少でのノーベル平和賞受賞。 ウラジーミル・レーニン(1887年=17歳8か月:革命家) 学生運動に参加したことで逮捕・投獄され、大学からも退学処分を受ける。 この投獄、監視中にカール・マルクスの資本論などを読みあさり、マルクス主義へ急速に傾倒していく。 マルコ・ポーロ(1271年:商人) ヴェネチアからアジアの旅へ出発する。 伊達政宗(1584年:戦国大名) 武将としての素質を見抜いた父輝宗から、伊達家17代の家督を継承する。この時の父輝宗は40歳。 天草四郎時貞(1638年:キリスト教徒総大将) 島原の乱の首謀者として処刑される。生年不詳。17歳ぐらいとされる。 18歳 ヴィクトリア女王(アレクサンドリナ・ヴィクトリア/1837年=18歳0か月:イギリス女王) 前任のウィリアム4世の崩御により、イギリス女王となる。イギリス黄金期の象徴的存在。 山下清(1940年=18歳0か月:放浪画家) 徴兵検査がイヤで逃亡。放浪生活が始まる。(1954年まで) ビル・ゲイツ(1975年=18歳5か月:実業家) ポール・アレンと共にトラフォデータ社を創設。同年にはハーバード大学を休学し、マイクロソフト社を創業する。 マザー・テレサ(アグネス・ボヤジュ/1929年=18歳8か月:カトリック教修道女) インドのロレート修道会へ入会。この頃にダージリンで見たインドの貧民の生活に衝撃を受ける。 カール・フリードリッヒ・ガウス(1796年=18歳11か月:数学者) 正17角形の作図法を発見。この発見を機に数学者の道を進むことに決める。 またこの発見の前に統計手法として重要な「最小二乗法」も発見している。 19歳 中大兄皇子(645年:のちの天智天皇) 中臣鎌足とともにクーデターを起こし、蘇我入鹿を殺害した。ここから大化の改新が始まる。 ハインリッヒ・エドムント・ナウマン(1875年:地質学者) 明治政府に招かれて東京帝大の初代教授に就任する。 ナウマンに関する経歴には不明な点が多い。結果としての業績は大きいが、この時はまだミュンヘン大学の学部生だったという話もあるが……。 ハワード・ヒューズ(1925年:実業家) 前年の父の死により莫大な遺産を手にし、それを元に最初の事業として映画制作を始める。 のちに航空宇宙産業にも手を出し、「地球上の富の半分を持つ男」という二つ名を与えられる大実業家となる。 20歳 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1829年=20歳1か月:クラシック音楽作曲家) J.S.バッハの作品を再評価し、マタイ受難曲を死後初上演する。 ビル・ゲイツ(1975年=20歳2か月:実業家) マイクロソフト社設立。 マザー・テレサ(アグネス・ボヤジュ/1931年=20歳9か月:カトリック教修道女) 誓願を立て、聖人になることを誓う。 アン・サリヴァン(1887年=20歳10か月:ヘレン・ケラーの家庭教師) ヘレン・ケラーの家庭教師として、パーキンス盲学校から派遣される。 サリヴァンの派遣は、電話の発明者グラハム・ベルの仲介による。 ジョージ・H・W・ブッシュ(1944年:政治家、アメリカ第41代大統領) 太平洋戦争に攻撃機パイロットとして従軍したこの年、2回撃墜されるも生還している。 三島由紀夫(1955年:小説家、劇作家) 世界一周旅行中にギリシャで見た彫像に感化され、この頃からボディビルによる肉体改造を始める。 21歳 エルビス・プレスリー(1956年=21歳3か月:ロックミュージシャン) 前年サン・レコードからRCAへ移籍。その移籍1曲目で一気にブレイクする。 スティーブ・ジョブズ(1977年=21歳10か月:実業家) アップル社設立。7か月前にApple Iを発表してパソコンを生み出す。それで得た資金を元手にした。 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1861年:クラシック音楽作曲家) 法務省に勤めながら、サンクトペテルブルグ音楽院に通い始める。 沖田総司(1863年:幕末志士) 新撰組1番隊隊長となる。この時、19歳という説もある。 ユージン・オーマンディ(1921年:ヴァイオリニスト、クラシック指揮者) マネージャーに騙され、演奏旅行で来ていたニューヨークの街に無一文で放り出される。 糧を得るためにニューヨーク・キャピタル劇場管弦楽団のヴァイオリン奏者となり、腕を買われてその年の内にコンサートマスターになる。 アメリカンドリームを象徴する大出世譚の始まり。 22歳 フランツ・シューベルト(1819年=22歳0か月:クラシック音楽作曲家) ピアノ五重奏曲「鱒」作曲。 この頃にシューベルトの音楽は一度完成の域に達し、以降、新しいスタイルを確立しようと苦悩する。 同じ頃に仲介者が起こしたトラブルに巻き込まれ、楽譜出版界から干されたに等しい扱いを受ける。 以降に作った歌曲以外の曲(オペラを含む)は、この時から20年以上(死後10年以上)一つも出版できなかった。 死の10年後、遺族を訪問したシューマンが楽譜を発見しなかったら、そのまま埋もれた作家になっていた可能性がある。 チャールズ・ダーウィン(1931年=22歳10か月:生物学者) 測量船ビーグル号に乗り、ここから5年間世界を旅する。 アレクサンダー3世(紀元前334年:マケドニア大王) 東方遠征を始める。2年後にはエジプト、3年後にはペルシャを征服する。 23歳 エイブラハム・リンカーン(1832年=23歳1か月:政治家) 義勇兵の身分のままイリノイ州議員選挙に立候補するが落選。2年後に初当選するとイリノイ州軍大尉になる。 毛沢東(1918年=23歳3か月:政治家、思想家) 師範学校卒業前に、学友たちと政治結社「新民学会」を創立。ここから1年間、共産主義について猛勉強する。 高杉晋作(1863年=23歳7か月:尊王の志士) 下関戦争で米仏から報復を受けた関門海峡の防衛を任される。 高杉晋作(1863年=23歳8か月:尊王の志士) 奇兵隊創設。 島崎藤村(1906年=23歳11か月:詩人、小説家) 長編小説「破戒」を自費出版。作家デビュー。 劉備(184年:三国志英雄) 黄巾の乱が起こり、関羽、張飛らと義勇軍を起こす。 福沢諭吉(1858年:蘭学者、啓蒙思想家) 蘭学塾「一小家塾」(のちの慶応義塾大学)を創立。 ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー(1863年:クラシック音楽作曲家) 法務省を辞職し、音楽活動に専念する。 24歳 小澤征爾(1959年=24歳0か月:クラシック音楽指揮者) 第9回ブザンソン国際音楽祭の指揮者部門でコンクール第1位となる。 吉田松陰(1854年=24歳7か月:長州藩士) ロシア船に密航を企てるが失敗する。のちに松下村塾を起こす。 鳥山明(1980年=24歳8か月:漫画家) 「Dr.スランプ」連載開始。同年発売の第1巻は短期間に100万部を突破して話題となる。 チャールズ・チャップリン(1914年=24歳9か月:喜劇俳優) 映画「ヴェニスの子供自動車競走」で扮したチョビ髭の紳士の格好が受け、以降のスタイルを確立する。 ユージン・オーマンディ(1924年=24歳10か月:ヴァイオリニスト、クラシック指揮者) 指揮者デビュー。急病で倒れた指揮者の代役で、ニューヨーク・キャピタル劇場管弦楽団を指揮する。 これを機にバイオリン奏者から指揮者へ転向する。 ビル・ゲイツ(1980年:実業家) MS-DOSを開発。 25歳 織田信長(1560年=25歳11か月:戦国武将) 桶狭間の戦いで今川軍を破り、天下取りに名乗りを挙げる。 アルフレッド・ヒッチコック(1925年:映画監督) この時はまだ映画会社の広告デザイナーだったが、サイレント映画を監督するチャンスが与えられる。 ビル・ゲイツ(1980年:実業家) IBMが自社パソコンに使うOSの独自開発に断念し、デジタルリサーチ社のCP/Mを採用しようとするが交渉が折り合わず不採用。 代わりにMS-DOSを採用され、ここから実業家としての大躍進が始まる。 アイザック・ニュートン(1668年:物理学者) この頃、ペストの流行により故郷へ戻る。そこで万有引力、光学、微分積分学などの着想を次々と得る。「創造的休暇」の年。 毛沢東(1919年:政治家、思想家) この年、帰郷して故郷の初等中学校で歴史教師をしていた。 26歳 パブロ・ピカソ(1907年=26歳0か月:画家) 抽象画の実験作「アビニヨンの娘たち」をマティス、ブラックなど一部の友人たちに公開。反応が良くないため、激しく落胆する。 ほぼ1年後にブラックも挑戦した抽象画を画廊で公開したところから抽象画の制作が始まる。 ナポレオン・ボナパルト(1795年=26歳2か月:軍人) フランス軍の将軍に昇進する。兵学校を卒業して砲兵士官として任官してから10年での偉業。 長谷川町子(1946年=26歳3か月:漫画家) 福岡県の地方紙『夕刊フクニチ』にて「サザエさん」の連載開始。 マザー・テレサ(アグネス・ボヤジュ/1937年=26歳8か月:カトリック教修道女) 最終誓願を立��る。これより世界の貧困救済のための聖人生活が始まる。 クリスティアン・ホイヘンス(1655年=26歳10か月、天文学者、物理学者、数学者) 土星の衛星タイタンを発見。土星の周りに見えるものが環であることを発見。オリオン大星雲を発見しスケッチを残す。 アルバート・アインシュタイン(1905年:物理学者) 「特殊相対性理論」「光量子仮説」「ブラウン運動の理論」等、5つの論文を提出する。「奇跡の年」。 なお、この時に提出した「特殊相対性理論」は大学側が理解できず、論文は受理されなかった。 スティーブ・ジョブズ(1981年:実業家) IBMがパソコン市場に参入してきたため急速にシェアを奪われていく。対抗策としてLisaプロジェクトを立ち上げる。 ただし仲間との不和により翌年にはLisaプロジェクトからはずされ、別に立ち上げたMacintoshプロジェクトに専念する。 ジョン・F・ケネディ(1943年=26歳2か月:政治家、第35代アメリカ大統領) 魚雷艇の艇長としてソロモン諸島へ配属されて4か月目。駆逐艦「天霧」と衝突して海に投げ出される。 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1802年:クラシック音楽作曲家) この頃から難聴が始まる。ただし高音が聞き取れなくなる西欧人に多い遺伝病であって、完全に聴力が奪われたわけではない。 27歳 チェ・ゲバラ(1955年=27歳1か月:キューバ革命家) 亡命先のメキシコでフィデル・カストロと出会い意気投合。軍医としてゲリラ戦に参加することを決意する。 フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1823年=27歳4か月:医師、博物学者) 鎖国中の日本へ来て、オランダ商館の医師となる。 クリスティアン・ホイヘンス(1656年=27歳8か月、天文学者、物理学者、数学者) 天文観測のために振り子時計を製作。 振り子時計はガリレオの発明だが、振り子の不規則な振動を抑えて実用化に成功する。 土方歳三(1863年=27歳10か月:幕末志士) 新撰組の前身となる壬生浪士組を結成する。 諸葛亮(諸葛孔明/208年:軍師) 赤壁の戦いでいくつもの奇計を講じて、10倍もの兵力差のあった曹操軍を退ける。 この時、曹操(53歳)、劉備(47歳)、孫権(26歳)、周瑜(33歳)。 湯川秀樹(1934年:物理学者) 「中間子理論構想」の論文を発表。 28歳 アーサー・コナン・ドイル(1887年=28歳7か月:小説家) シャーロック・ホームズ・シリーズの第1作、「緋色の研究」を発表。 ヨハン・ゼバスチャン・バッハ(1714年=28歳10か月:クラシック音楽作曲家) ヴァイマールの楽師長に就任。しかしお家騒動に巻き込まれて投獄されるハメになる。 フランシス・ドレーク(1568年:海賊、イギリス海軍提督) 乗船していた交易船がスペイン海軍の奇襲を受けて壊滅。これにより生涯続くスペインへの復讐心に火がつく。 宮本武蔵(1612年:剣豪) 巌流島で佐々木小次郎と戦う。生年には諸説あり、25歳~30歳の幅がある。 松平定信(1787年:大名、政治家) 徳川家斉のもとで家老となり、寛政の改革に着手する。 アルバート・アインシュタイン(1907年:物理学者) 「等価原理」を着想。これがのちの「一般相対性理論」になる。 ジミー・カーター(1953年:政治家、第39代アメリカ大統領) 父の死により勤めていた海軍を退役し、南部のピーナッツ農場の経営を引き継ぐ。政治家として活動を始めるのは35歳から。 29歳 グラハム・ベル(1876年=29歳0か月:発明家) 電話の実験に成功。最初の言葉は「ワトソン君、用事がある、ちょっと来てくれたまえ」。 ミケランジェロ・ブオナローティ(1504年=29歳6か月:美術家) 製作期間4年を経て、ダビデ像完成。 坂本龍馬(1867年=29歳7か月:土佐藩士) 亀山社中(のちの海援隊)を創設。事業経営を始める。 ゴータマ・シッダールタ(釈迦/年齢は特定されるが年代は不詳:宗教家、仏教創始者) 王宮を抜け出して出家。仙人修業を始める。 木曽義仲(1183年:平安武将) 1180年に挙兵。1183年7月に京都に入り、ついに念願の天下人となる。 しかし、それまでの戦乱と飢饉が重なったために治安を回復できず、そこから反撃を受けて一気に転落人生となり、翌年に討ち取られる。 ジェームス・ワット(1765年:技術者、発明家) 蒸気機関の発明に成功する。ただし資金難で実用化まで10年以上かかる。 ハワード・ヒューズ(1935年:実業家) 航空産業に乗り出し、ヒューズ・エアクラフト社を創設。同年、偽名でアメリカン航空へもぐりこみ、パイロットをやっている。 30歳 スティーブ・ジョブズ(1985年=30歳0か月:実業家) 30歳の誕生日。アップル社の取締役会によって、創業者でありながらアップル社から追放されてしまう。 3か月後にNeXT社を立ち上げ、のちのMacOSXとなるOSの開発を始める。 ビル・ゲイツ(1985年=30歳0か月:実業家) Windows発表。前年に発表されたMasOSが自社パソコン専用だったのに対して汎用であったため、5年でOSの市場占有率第1位となる。 徳川慶喜(1868年=30歳2か月:徳川第15代将軍) 大政奉還。 坂本龍馬(1866年=30歳2か月:土佐藩士) 西郷隆盛、桂小五郎(のちの木戸孝允)を説き伏せ、薩長同盟を成立させる。 スティーブ・ジョブズ(1986年=30歳11か月:実業家) ルーカスフィルム社のコンピューター部門を買収し、CG映画会社ピクサーを立ち上げる。 フランシス・ドレーク(1570年:海賊、イギリス海軍提督) 2年前に受けた恨みから、スペイン船を狙った海賊活動を始める。 出雲阿国(1603年:女芸能者、歌舞伎創始者) 春に「かぶき踊り」を上演。世界初の歌劇上演記録で、のちの歌舞伎となる。歌舞伎は1600年には演じられていた可能性がある。 当初の歌舞伎は女優のみが歌って踊る「宝塚歌劇」に似た構成だった。 ただし歌舞伎を風俗業界がこぞって真似た影響で、半世紀後には女性が演じることを禁じられ、以降は野郎歌舞伎のみとなった。 トーマス・エジソン(1877年:発明家、実業家) 蓄音機を開発し、発明家としての名声を得る。 アンドリュー・カーネギー(1865年頃:実業家) 通信技師として就職したペンシルベニア鉄道を退職。実業家として歩み出す。 鉄道会社にいた時代に橋が木製から鋼鉄製へ変わると予想して鉄橋会社を設立。製鉄事業の拡大に乗り出す。 ジークムント・フロイト(1886年:精神科医、精神学者) ウィーンで精神科医院を開業。ここで実践した治療法より精神分析を確立する。 アガサ・クリスティ(1920年:小説家) 作家デビュー。デビュー作は「スタイルズ荘の怪事件」 31歳 ジョン・レノン(1971年=31歳0か月:シンガーソングライター) 楽曲「イマジン」発表。 足利尊氏(1336年:室町幕府初代将軍) 南北朝の動乱を鎮め、室町幕府を確立する。名実ともに認められるのは1338年。 手塚治虫(1961年=31歳4か月:漫画家) 奈良県立医大で医学博士の学位を取る。 手塚治虫(1961年=31歳7か月:漫画家) 手塚動画プロダクション(のちの「虫プロダクション」)創設。 中臣鎌足(645年:政治家) 中大兄皇子とともにクーデターを起こし、蘇我入鹿を殺害した。のちに藤原姓を名乗る。 ユージン・オーマンディ(1931年:ヴァイオリニスト、クラシック指揮者) 病欠したトスカニーニの代役で、フィラデルフィア管弦楽団定期公演を指揮。 この指揮ぶりが評価されて、ミネアポリス交響楽団(現、ミネソタ管弦楽団)の常任指揮者に就任する。 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1802年:クラシック音楽作曲家) この頃に悪化した難聴に悩み、自殺を考えていたらしい。 32歳 アドルフ・ヒトラー(1921年=32歳3か月:政治家) 所属政党名を国家社会主義ドイツ労働者党(ナチ党)に改名し、党首となる。 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1788年=32歳6か月:クラシック音楽作曲家) 三大交響曲(39番~41番)を作曲。この完成度に満足したのか、これ以降は交響曲を作曲していない。 フィリップ・フランツ・フォン・シーボルト(1828年=32歳8か月:医師、博物学者) 季節はずれの台風により、シーボルト事件発生。 トーマス・エジソン(1877年=32歳8か月:発明家、実業家) エジソン電球(白熱電球)を開発。 アーネスト・トンプソン・シートン(1892年:画家、動物学者) 動物専門の画家としてのかたわら、動物に関する専門書や手記を書き始める。この手記が日本で「シートン動物記」として編纂される。 33歳 ジョージ・ルーカス(1977年=33歳0か月:映画監督) 映画「スター・ウォーズ」公開。 ミケランジェロ・ブオナローティ(1508年:美術家) バチカン宮殿システィーナ礼拝堂の天井画制作を命じられる。 ジェームズ・クラーク・マクスウェル(1864年:理論物理学者) 古典電磁気学を確立する。この理論で電磁波を予想し、それまでオカルト扱いだった電波の実用化に道を作る。 アーネスト・トンプソン・シートン(1893年:画家、動物学者) アメリカの実業家からの依頼でニューメキシコへ行く。そこで「狼王ロボ」の元となる狼と出会う。 34歳 フローレンス・ナイチンゲール(1854年=34歳6か月:看護師、統計学者) クリミア戦争で看護師として従軍中、生涯3度目の神の啓示を受ける。 以降、戦場病院の補給状況と看護状態の改善に努め、最大42%あった死亡率を翌年には2%まで減らすことに成功する。 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1804年=34歳11か月:クラシック音楽作曲家) 唯一のオペラ「フィデリオ」を上演。 ただしベートーヴェンの付けたタイトルは「レオノーレ」だったが、それを劇場支配人が勝手に「フィデリオ」へ変えてしまった。 そのことへの抵抗か、ベートーヴェンは序曲「レオノーレ」を5度にわたって作曲している。 現在、もっとも演奏されているのは序曲「レオノーレ」第3番。 ウィリアム・ハーシェル(1773年:クラシック音楽家、天文学者) 数学への興味が高じて始めた天文学を、この頃から本格的に研究するようになる。 この頃のハーシェルは人気のオルガン奏者(本職はヴァイオリン)で、交響曲も20曲以上(最終的に24曲)作っていた。 35歳 ナポレオン・ボナパルト(1804年=35歳3か月:軍人) フランスの皇帝となる。 フィンセント・ヴァン・ゴッホ(1888年4か月:画家) 名作「ひまわり」の1作目に着手する。 この半年前に精神病から耳を切り落としている。 フェリックス・メンデルスゾーン・バルトルディ(1844年=35歳7か月:クラシック音楽作曲家) 名曲、ヴァイオリン協奏曲ホ短調完成。曲の着想から6年をかけていた。 ドミトリー・ショスタコーヴィチ(1942年=35歳5か月:クラシック音楽作曲家) 交響曲第7番「レニングラード」世界初演。戦時中のソ連のプロパガンダ曲という評価がある。 のちにマイクロフィルムに納めたこの楽譜をめぐって、連合軍とドイツ軍が奪い合う事件が起こる。 36歳 ウォルト・ディズニー(1937年=36歳0か月:漫画家、実業家) 長編アニメ「白雪姫」公開。 ウィルバー・ライト(1903年=36歳8か月:発明家/自転車屋) 世界初の動力飛行に成功。弟オーヴィルは32歳。 安藤広重(歌川広重/1833年:浮世絵師) 東海道五十三次作成。前年に京都まで往復の旅をする機会を得ていた。 川端康成(1935年:小説家) 小説「雪国」を発表。同作品は1968年にノーベル賞を受ける。 37歳 フランシス・ドレーク(1580年=37歳6か月:海賊、イギリス海軍提督) エリザベス女王に謁見。海賊行為で集めた30万ポンド以上の金銀財宝を献上。その功績によりサーの称号を受け貴族となる。 農民の子から貴族へと出世した、絶対王政時代の最高の出世物語。 ニコラウス・コペルニクス(1510年:天文学者) 「太陽中心説」(地動説)を初めて公言する。 38歳 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1818年=38歳0か月:クラシック音楽作曲家) 田園交響曲(第6番)と運命交響曲(第5番)を同時初演する。 初演は田園交響曲の方が先であったため、当初はそちらが第5番と番号が振られていた。 夏目漱石(1905年=38歳11か月:小説家) 作家デビュー。デビュー作は「吾輩は猫である」 ジャン・アンリ・ファーブル(1861年:生物学者) 研究の資金稼ぎのために昆虫の研究を休み、アカネから染料を取り出す研究に没頭。染料を精製する技術開発に成功する。 しかし先にドイツの企業に染料の人工合成に成功され、事業化には失敗する。 ユージン・オーマンディ(1938年:ヴァイオリニスト、クラシック指揮者) 前任者ストコフスキーの辞任により、フィラデルフィア管弦楽団音楽監督に就任。以降人気指揮者として在任期間42年の最長記録を打ち立てる。 ビル・ゲイツ(1994年:実業家) Windowsの大成功により、この年より14年間世界一の億万長者となる。 39歳 田中角栄(1957年=39歳2か月:政治家) 郵政大臣就任。戦後初の30代大臣。 グラハム・ベル(1887年=39歳11か月:発明家) 旧知のヘレン・ケラーの家庭教師として、アン・サリヴァンを推薦する。サリヴァンが家庭教師として赴任したのは、ベルの40歳の誕生日だった。 フェルディナンド・マゼラン(1519年:生年不詳、1480年頃とされる/冒険家) 世界一周航海へ出港。翌々年、フィリピンで戦死する。 ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1810年:クラシック音楽作曲家) 初演時の「フィデリオ」の名前でオペラの楽譜が出版される。ベートーヴェンはあくまで自分の付けた「レオノーレ」で出したかった。 40歳 ジェームス・ワット(1776年=40歳0か月:技術者、発明家) 蒸気機関の業務用第1号が完成する。 フローレンス・ナイチンゲール(1860年=40歳1か月:看護師、統計学者) ロンドン聖トマス病院内にナイチンゲール看護学校開校。学生数は10名。 この頃、ナイチンゲールが唱えた公衆衛生の改善案がイギリス議会で採択され、翌年から都市部の死亡率が劇的に下がる。 ムハンマド・イブン=アブドラーフ(モハメット/610年頃:イスラム教創始者) 大天使ジブリール(ガブリエル)からの啓示を受け、預言者としての活動を始める。この時の年齢は不詳。40歳前後と思われる。 クラウディオ・モンテヴェルディ(1607年:歌手、作曲家) 世界最古のオペラ「オルフェオ」を上演。 オペラは1600年にメディチ家の結婚式で演じられたリヌッチーニの「エウリディーチェ」が最古とされるが、非公開である。 41歳 マルコ・ポーロ(1295年:商人) アジアへの旅から24年ぶりにヴェネチアへ戻る。 行きはシルクロードを通ったが、戻りはインド経由の海路だった。 クリストファ・コロンブス(1492年:生年不詳、1451年頃とされる/冒険家) 西回りでアジアへ向かい、アメリカ新大陸に到達する。(1回目の航海) 大石内蔵助良男(1701年:赤穂藩筆頭家老) 藩主浅野内匠頭が江戸城松の廊下で刃傷沙汰を起こし、お家断絶。再興のために動き始める。 フローレンス・ナイチンゲール(1861年:看護師、統計学者) 生涯4度目の神の啓示を受け、飢餓救済のために植民地(インド等)の潅漑用水整備を政治家たちに呼びかけ始める。 宮崎駿(1982年:アニメ監督) 漫画「風の谷のナウシカ」連載開始。 バカボンのパパ(1967年:赤塚不二夫著) 漫画「天才バカボン」 42歳 ウィリアム・ハーシェル(1781年=42歳3か月:クラシック音楽家、天文学者) 天王星を発見する。これを機に音楽家の道を捨て、本格的に天文学者となる。のちに観測から天の川銀河の構造を予想する。 スティーブ・ジョブズ(1997年:42歳4か月:実業家) 経営悪化で株式の暴落したアップル社の買収に成功。最大株主の立場を利用して自分を追放した役員たちを全員追放する。 もっとも経営が破綻したアップル社はもう立て直せないと思ったのか、役員追放後、株式���株を残して、あとの150万株をすべて売ってしまう。 その後のアップル社は、ジョブズと関係のあるエリソンらが経営者に就任する。 43歳 宮崎駿(1984年=43歳2か月:アニメ監督) アニメ映画「風の谷のナウシカ」公開。 ヨハネス・ブラームス(1976年=43歳5か月・クラシック音楽作曲家) 交響曲第1番を完成、初演。作曲開始から21年もの歳月をかけていた。 ブラームスは完成後も、何度も楽譜に手を加えている。 夏目漱石(1910年=43歳6か月:小説家) 伊豆修禅寺で大吐血。作家デビューからの出版ストレスによって急速に胃潰瘍を悪化。1916年、49歳で没。 大石内蔵助良男(1703年=数えでは45歳:赤穂藩筆頭家老) 吉良邸討ち入り。切腹。 44歳 大塩平八郎(1837年=44歳0か月:儒学者) 幕府の腐敗を嘆き、私財を投げ打って大塩平八郎の乱を起こす。 伊藤博文(1885年=44歳2か月:政治家) 初代内閣総理大臣となる。現在も就任時の最年少記録。 宮崎駿(1985年=44歳4か月:アニメ監督) スタジオジブリ設立。 アイザック・ニュートン(1687年=44歳6か月:物理学者) 「プリンキピア(自然哲学の数学的諸原理)」出版。これが古典力学の基礎となる。 マルコ・ポーロ(1298年:商人) ヴェネチアとジェノヴァの戦争に巻き込まれ、志願兵として従軍するもジェノヴァの捕虜となる。 この時に獄中で出会った著述家ルスティケロ・ダ・ピサにより、口述された内容が『東方見聞録』として出版される。 なお、『東方見聞録』にはピサによる創作や聞きかじった間違いの逸話が書き加えられている。 ジョキアノ・ロッシーニ(1836年:オペラ作曲家) 音楽家を引退。以降は養豚場、レストランを開き、美食家の道を進む。 45歳 アドルフ・ヒトラー(1934年=45歳4か月:政治家) ドイツ総統となる。 フランシス・ドレーク(1588年=45歳5か月:海賊、イギリス海軍提督) アルマダの海戦でイギリス艦隊の実質的な司令官を務め、スペイン無敵艦隊を壊滅させる。17年続いた復讐劇の完遂。 ニコラ=ジョゼフ・キュニョー(1770年=45歳9か月:軍事技術者) 世界初の自動車事故を起こす。 前年、蒸気機関で動く3輪自動車(小型の試作車)を開発。4kmを1時間で走破した。 事故を起こしたのは5tある大砲を牽引するために作られた大型で、ルイ15世の前で披露するまさにその時だった。 ガリレオ・ガリレイ(1610年=45歳10か月:科学者) 木星の4大衛星を発見。 三島由紀夫(1970年=45歳10か月:小説家、劇作家) 三島事件。自衛隊市ヶ谷駐屯地(現防衛省本庁)東部方面総監部に乱入。クーデターに失敗し割腹自殺。 ダルタニャン老人(1884年:アレクサンドル・デュマ著) 小説「三銃士」~主人公ダルタニャンの父 46歳 スティーブ・ジョブズ(2001年=46歳0か月:実業家) ずっと拒んでいたアップル社の最高経営責任者(CEO)に就任。ここからアップル社は10年で、世界最大の株式会社へと急成長する。 ベンジャミン・フランクリン(1753年:科学者、政治家) 嵐の中で凧を揚げ、雷が電気現象であることを確認する。 47歳 滝川馬琴(1814年:小説家) 「南総里見八犬伝」を執筆開始。完了まで28年を費やす。 48歳 西郷隆盛(1877年=48歳11か月:政治家) 挙兵し、西南戦争を起こす。 アレクサンダー・フレミング(1929年:細菌学者) ペニシリンを発見する。 50歳 チャールズ・ダーウィン(1959年=50歳9か月:生物学者) 「種の起源」出版。 ユリウス・カエサル(前49年:軍人) ルビコン川を渡って元老院と対立。のちにローマ内戦を起こして既得権で私腹を肥やす元老院議員を次々と破る。 佐々木小次郎(1612年:剣豪) 生年不詳。宮本武蔵と巌流島で戦った時、最低でも50歳であったらしい。仮に師匠冨田勢源の直弟子であった場合は60歳以上になる。 51歳 エイブラハム・リンカーン(1860年:政治家、第16代アメリカ大統領) 大統領選の中、11歳のグレース・ベデルの手紙を見て、トレードマークになるヒゲを生やすようになる。 52歳 アントニン・ドヴォルザーク(1893年=52歳3か月:クラシック音楽作曲家) 交響曲第9番ホ短調「新世界より」初演。 磯野フネ(1946年:長谷川町子著) 漫画「サザエさん」 53歳 豊臣秀吉(1590年=52歳5か月:戦国大名) 天下統一の完成。 54歳 エイブラハム・リンカーン(1863年=54歳9か月:政治家、第16代アメリカ大統領) 「人民の、人民による……」のゲティスバーグ演説を行なう。 レオナルド・ダ・ヴィンチ(1506年:美術家) この頃に「モナ・リザ」を描き上げたとされる。 磯野波平(1946年:長谷川町子著) 漫画「サザエさん」 55歳 ジャン・アンリ・ファーブル(1879年:生物学者) これまでの研究成果を紹介するために昆虫記の出版を始める。最初の話題はフンコロガシ。 56歳 乃木希典(1905年=56歳0か月:軍人) 日露戦争で旅順要塞を陥落させる。 この戦いで乃木将軍は無能扱いされているが、装備不足の上に期日を決められると、大勢の戦死者を出す戦い方しか選べなかったとも言われる。 伊能忠敬(1800年=56歳4か月:商人、測量家) 日本全国の測量開始。 ジョージ・ワシントン(1789年:軍人、政治家、アメリカ初代大統領) アメリカの初代大統領になる。 パブロ・ピカソ(1937年:画家) 名画とされる『泣く女』制作。 57歳 東郷平八郎(1905年=57歳4か月:軍人) 日露戦争、日本海海戦で、ロシア・バルチック艦隊を東郷ターンで撃破する。 59歳 マシュー・ペリー(1853年=59歳3か月:軍人) ペリー艦隊を率いて浦賀に来航する。 チャールズ・ウォルコット(1909年:古生物学者) カンブリア紀の生物化石を良い状態で保存したバージェス頁岩を発見する。 60歳 セザール・フランク(1883年:クラシック音楽作曲家) 若い頃に作曲を学んで細々と作曲活動をしていたが、この年から本格的に作曲活動を始める。 最高傑作の交響曲ニ短調は65歳の作品。 63歳 フランツ・ヨーゼフ・ハイドン(1795年=63歳1か月:クラシック音楽作曲家) 最後の交響曲となる第104番「ロンドン」を完成させる。 アルフレッド・ヒッチコック(1963年=63歳7か月:映画監督) ヒッチコックの代名詞となるサイコサスペンス映画「鳥」公開。 葛飾北斎(1823年:浮世絵師) 富嶽三十六景の制作を始める。完成は1833年(73歳)。 68歳 ガリレオ・ガリレイ(1632~3年:科学者) フィレンツェで著書「天文対話」を発表。異端審問を受け軟禁される。 70歳 ニコラウス・コペルニクス(1543年:天文学者) 死亡2か月後に著書「天体の回転について」を出版する。 71歳 ベンジャミン・フランクリン(1777年:科学者、政治家) アメリカ独立宣言の起草委員の1人となり、ヨーロッパでの外交交渉役として活躍する。
あの人たちは何歳で何を
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店も閉まった夜の五つに自ら出向く理由については、「平野屋は堅い書物から軽めの草紙まで幅広く扱うまれな店で、その書棚を自分の目で見て回り、主人と語り合うのも娯楽の一つ」というこということらしい。
篠綾子著『たまもかる 万葉集歌解き譚』(2020年10月kindle版、小学館eBooks)
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「お嬢さん、お出かけの方はよろしいのですか」 しづ子が立ったまま書物をめくり始めたので、助松は気になって尋ねた。 「あ、そうね。神田明神さんへお参りするだけだから、急ぎではないのだけれど」
篠綾子著『からころも 万葉集歌解き譚』(2020年5月kindle版、小学館eBooks)
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2020年3月20日mn
NEIN_OFFICIALさん「<決済につきまして> 事前予約ではありますが、クレジットカード決済及びコンビニエンスストア決済を完了頂き受注処理を完了したお客様から順次4/21必着で責任持って発送を行います。特にコンビニ決済の場合はコンビニにてお支払いを完了頂かないと発送処理が出来ませんのでご注意下さい。」https://twitter.com/nein_official/status/1240832758642913280 UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「なんか久々に舜さんに会ってる! そして皆より先に聴いてしまい申し訳ない‼︎ ありがたく聴かせて頂きます✨ https://t.co/GgD8mGMkV4」https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1240949436135555072 Junichiro Doiさん「こんな時だからコレを聴け! きっとベースがクソ邪悪なんだろう。。。 あっ、みんなはもう少し先か(笑) お先に~✩.*˚ https://t.co/mi7gPa26MI」https://twitter.com/ComDoiman/status/1240949592201375744 KING OFFICIALさん「【振替公演のご案内】 「ODD-BOWZ VS KING」 ■2020.8.7(金)吉祥寺GB(振替公演) ■2020.8.8(土)名古屋HeartLand(振替公演) ■2020.8.9(日)大阪Atlantiqs(振替公演) よろしくお願いいたします。 https://t.co/NKCPgD9cr1」https://twitter.com/KINGOFFICIAL114/status/1240960900913225728 UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「ツイキャスありがとうございました! それではこちらをどーぞ😆 今日はライブできなくてごめんな💦 https://t.co/axvWtQ2NKW」https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1240961930736439296 KINGRYOさん「〝拡散願〟 2019.6.19 発売 KING NEW ALBUM〝WORLD END〟 皆様のお力が1番のプロモーションです! よろしくお願いします。 https://t.co/oQBhSFvmeO」https://twitter.com/kingryoworld/status/1135879970125824000 Junichiro Doiさん「@yorita_ryosuke 鬼拡散希望。。。」https://twitter.com/ComDoiman/status/1240962395830251520 CHARGEEEEEE...さん「昨日は3/24 新宿 LOFT GIGに向けてのZIZちゃんリハで皆で音魂バチコンぱにゃにゃんだぁしてましたぁよ🐹🔥🔥🔥 今年一発目になるZIZちゃんGIG見逃したらモッタイナイアルヨ〜🐹🐱🐹🐱✨✨ NEW ALBUMリリース、フランスからやって来るKAP BAMBINOとのツアー、楽しみウフフなことがいっぱいだぉ〜🐱🍣 https://t.co/tH1iYh29yr」https://twitter.com/CHARGEEEEEE/status/1240899497237958661 ZIZ.officialさん「https://t.co/Wp2phPZSDC」https://twitter.com/ZIZofficial/status/1240981439169978370 バルボラさん「おはるさんTシャツ届きました😊 テンション上がります! #toおはる https://t.co/6kTTcbdEKb」https://twitter.com/nao_barubora/status/1240926592269815808 KAYO NEXT♡︎…早く逢いたい。さん「(̂•͈Ꙫ•͈⑅)̂୭*゚… 見慣れてる?…って発言おかしい? のかもしれないけど、 血塗れの包帯。 は、 私にとって絆創膏みたいなもの!← ただの包帯じゃダメなのっ! 血塗れじゃなきゃっ!← 心の絆創膏なのっ!← #toおはる https://t.co/WA7ryJURtV」https://twitter.com/yoooka820/status/1240846138573328385 Always with you~to おはる ♡~さん「25日に出演 MIRAGE B:KISAKI Vo:AKIRA G:YAYOI G:TADAMITSU(ex.GRUDGE CURSE) Ds:紫音(ex.Syndrome) #toおはる MIRAGE-Air https://t.co/0pmlq9YnPR」https://twitter.com/oharuevent/status/1240987312680386560 舜 4/21NEiNフルアルバム発売さん「紫音はNEiNのドラムだったような気がします… ? くらいの夢を見た? https://t.co/OOhu8qKwRi」https://twitter.com/shun_thefuzzbox/status/1240990917911183361 Always with you~to おはる ♡~さん「今回のイベント用に、おはるさんの為、 頼田陵介(UNCLOCK LOVER)がオリジナルソングを書き下ろしました。 イベント前に通販サイトにて発売予定です。 みんなでこの曲で盛り上がりましょう! #toおはる https://t.co/KpV5rOXuk5」https://twitter.com/oharuevent/status/1240990987985416193 lucy+peter=esolagotoさん「いつもの���タジオに入りして エレベーターで3Fに上がったんです そしたらドアの開いた先には静寂の暗闇が広がってて 一瞬マジで「異世界きた」と思って慌てて写真撮りましたね (※只の電気の点け忘れだったそうです) https://t.co/qsUhFJoDwp」https://twitter.com/lucy_peter/status/1240996574940901378 🕸𝔛𝔛𝔛𝔄𝔗𝔖𝔘𝔖ℑ🕸さん「ヘイトのmurder houes 7inch ジャケはシャイニングのドア murder = redrum 青い盤いい https://t.co/EaSL1b64nv」https://twitter.com/xxxxvalentine/status/1240997249213054976 石井飛鳥さん「お報せ◎短編映画集『屍のパレード』レンタル解禁! WEBで今すぐ見られます! 廻天百眼がついに映画界に参戦! 七戸優、氏賀Y太、宇野正玖らの豪華原作陣と石井飛鳥による4作の短編集!かつてない美しく、激しく、狂おしい映像世界を開拓する! #百眼 #屍のパレード #リョナ https://t.co/oqZ4m2ub3X」https://twitter.com/ishiiasuka/status/1240999987657334784 石井飛鳥さん「さらに、Youtubeにて『屍のパレード』収録作品から『芥虫〜三吉奇譚〜』を公開! エログロ漫画家、氏賀Y太の「芥虫」の映像化。主人公三吉の凄惨犯罪譚! 人間を裏返す、薬品で溶かす、包丁で切り刻む! 「まいちゃんの日常」より、まいちゃんと楓さんも登場! #百眼 https://t.co/TSfXk9fOd7」https://twitter.com/ishiiasuka/status/1241000465740886016 杉本善徳さん「サウンドハウスのポイントが余っていたので、なんとなくポチりました。 弦は、普段と違うものを、それこそなんとなく。 更にギタークロスとACアダプタもポチりましたが、まだ少しだけ余ったポイントは、おそらく期限がきて失効しちゃうな… https://t.co/EOdyHsK4bW」https://twitter.com/ys1126/status/1241007531230515201 Köziさん「いつぞやのサロンドコヂのリハ音を聴いてたりする🍺 コヂが〜コウジを〜歌った〜 https://t.co/Ki0sd8ewxM」https://twitter.com/Kzi_official/status/1241006398034477056 るーだー4/22『薄明の偏光』さん「2020年4月22日(水) 赤坂 CLUB TENJIKU 『薄明の偏光』 OPEN18:00 / START18:30 前売2500円 / 当日3000円(D代別) 魚住英里奈 モリカホ 田中万葉 寺治爽子 やちよゆゆ 今波早稀 floor unplugged 結城綾香 https://t.co/YqHfFaZI0k」https://twitter.com/BirthEve/status/1240631727061487617
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