#万葉集歌解き譚
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しづ子は紅葉を再び紙の中に挟み込み、さらにその紙ごと、旅先にまで持ってきた冊子本の中に挟んだ。旅先まで持ってきたのは、東歌を載せた『万葉集』の巻十四と、賀茂真淵から勧められた『更級日記』だ。
篠綾子著『くさまくら 万葉集歌解き譚』(2021年5月Kindle版、小学館eBooks)
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店も閉まった夜の五つに自ら出向く理由については、「平野屋は堅い書物から軽めの草紙まで幅広く扱うまれな店で、その書棚を自分の目で見て回り、主人と語り合うのも娯楽の一つ」というこということらしい。
篠綾子著『たまもかる 万葉集歌解き譚』(2020年10月kindle版、小学館eBooks)
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「お嬢さん、お出かけの方はよろしいのですか」 しづ子が立ったまま書物をめくり始めたので、助松は気になって尋ねた。 「あ、そうね。神田明神さんへお参りするだけだから、急ぎではないのだけれど」
篠綾子著『からころも 万葉集歌解き譚』(2020年5月kindle版、小学館eBooks)
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