#ヴァイオレンス
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From Heaven, Dear Boy. (天国より少年くんへ)
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あぁどうも心が弱くて弱くてしょうがねぇ 情けないね。
Aah, my heart is just so incredibly weak, I don't know what to do anymore. I'm so pathetic.
woh-woh-o-oh
あぁもう意味わかんないパニックで今日が終わってく くだらないね。 愛を情を欲しがった幼き人 そっと許そうか救おうか今だけ
Aah, I don't understand anything, my day ends in a panic. I'm so worthless. Do you think we should forgive, should save all those young ones who desired love, desired sympathy, just for now?
浴びるヴァイオレンスに 征こう もうNoしないで
I bask in the violence. Let's go, I won't allow you to say "No."
もういっそ死にゃあいんだろって楽になってそれでいいの?w 今日も曖昧な選択をして 僕なんて「不完全だ」って「不良品だ」って悦に浸って つまんねぇ悲劇に憧れんな
So you're going to just decide you're better off dead, bite it, and be at peace? Are you really down with that? lol Today I make yet another ambiguous choice. I gloat in self-satisfaction by claiming myself to be "imperfect" and "damaged goods," but god, that's so lame. Makes me hope this all ends in tragedy.
呼んだ?って振り向いた どうしようもなくただ目が眩む 愛おしいね。 泣いたって病んだって吐いたって消えない この傷跡を居場所を愛してるよ
"You called?" You said, turning back to me. I was utterly helpless to your brilliance. You're so lovely. Whether I cry over them, suffer from them, or spit them all up, they never disappear. I love these scars, this place I belong, with everything I have.
脆い嘘を重ねる 群れから逸れないように どこからか聞こえる子守唄
I compound lie upon fragile lie. All so that I won't separate from the group. I can hear a lullaby drifting over from somewhere.
浴びるヴァイオレンスに 征こう もうNoしないで
I bask in the violence. Let's go, I won't allow you to say "No."
もういっそ諦めて生き延びて壊しちゃえよ 今日も曖昧に苦しんで そんなに暇つぶしにマジになんないで息を吐いて 自分を今日は慰めて
Just realize you're better off giving up, living on, and tearing it all down! Today I suffer yet another bout of ambiguity. We're just wasting time, don't take it so seriously—take a deep breath and lick your wounds for today.
もういっそ死にゃあいんだろって楽になってそれでいいの?w 今日も曖昧な選択をして 僕なんて「不完全だ」って「不良品だ」って悦に浸って つまんねぇ悲劇に憧れんな
So you're going to just decide you're better off dead, bite it, and be at peace? Are you really down with that? lol Today I make yet another ambiguous choice. I gloat in self-satisfaction by claiming myself to be "imperfect" and "damaged goods," but god, that's so lame. Makes me hope this all ends in tragedy.
woh-woh-o-oh woh-woh
ばい��い哀れな人よ
Bye-bye, you poor bastard!
woh-woh-o-oh woh-woh
あぁどうも心が弱くてしんどいね。
Aah, my heart is so weak, it's killing me.
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「ゲッタウェイ」
ゲッタウェイはマックィーン全盛期の代表作の1本に入ると思うし、私もお気に入りの作品である。
サム・ペキンパーの容赦ないヴァイオレンスと(血のりが若干嘘くさいのはご愛嬌)お得意のストップモーション。
お話はいたってシンプルで、とにかく悪人しか出てこない(昭和世代には最近のわかりにくお話にはややうんざり)
キ���ロル役のアリ・マッグローも素敵だが、脇役もいい味を出していて、とくにルディと獣医夫婦は最高である。
スティーヴ・マックィーンはとにかくカッコいい。演技の良し悪しはよくわからないが、そこに居るだけで絵になる。
こんな俳優は今はいないような気がする。
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押切蓮介 (2016~2020)『狭い世界のアイデンティティー』
高校3年のとき、受験勉強そっちのけで、よく押切蓮介の漫画を読んでいまし��。受験勉強には、ショッピングセンターの騒がしいフリースペースを利用していたのですが、施設内の本屋で漫画を買ってずっと読んでいました。なぜ大学に合格できたのか、今でも不思議に思います。
さて、文壇をネタにしたドタバタ小説には、筒井康隆の『大いなる助走』がありますが、本作はそれを漫画業界に舞台を移して、ヴァイオレンスを50倍くらいにした内容となっております。久しぶりに読んでみると、私がこの漫画家を気に入っていたのは、良い意味で「幼稚」なところにあったのだなと、改めて思いました。「小学生か!」とツッコみたくなるような独特な言い回しが、同じく幼稚な私の琴線に触れたのでしょう。
漫画業界が舞台ということもあり、浅野いにおや押見修造といった実在の漫画家が登場しますが、このへんは本当に仲がいいですね。花沢健吾の『アイアムアヒーロー』でも、浅野にそっくりの教祖キャラが出ていましたが、まあ、仲がいいですね。
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Look Back in Anger
by John Osborne
dir. Atri Banerjee
2024年10月5日 Almeida
2024年秋のアルメイダは 「Angry and Young」 と題し、ジョン・オズボーンの 『怒りをこめて振り返れ』 とアーノルド・ウェスカーの 『根っこ』 を同じキャストでレパートリー方式で上演する。この日に見たのは前者で、演出はAtri Banerjee。ビリー・ハウルがジミー、エローラ・トーチアがアリソンを演じる。
ナオミ・ドーソンの美術。赤い円形の張り出し舞台は真ん中が迫りになっており、アイロン代やダイニングセットが上がってくる。また、幕開け時には縁の部分が回転する。後方にはティーセット、バッグ、人形といった小道具が置かれている。
キッチンシンクリアリズムのはしりとしてリアリズム寄りに演出するのが一般的な作品を、ミニマルな建て付けで心理ドラマのように演出する、どこかイヴォ・ファン・ホーヴェによる 『橋からの眺め』 を思わせるつくりで、実際のところジミーが小さなフラットで孤立無縁であること、最後に 「怒りをこめて振り返」 っているのは実はアリソンではないかという構図が浮かび上がる。現代ではその女性嫌悪的な言葉遣いとドメスティック・ヴァイオレンスが取り上げられることが多く、それ自体は変えようがないのだが、俳優のパフォーマンスとダイアログ自体にじっくりと集中させることによって特にアリソンやヘレナ(モーフィッド・クラーク)、クリフ(イワン・デイヴィス)それぞれが抱える鬱屈と怒りにも意識が向けられる。ここ10年の流行りのスタイルと言っていいタイプの演出だが、これくらい小さな劇場だとパフォーマンスとセリフに集中して対峙しやすくなるので悪くないと思う。
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やっぱりライブは人間を超えないといけない時が、😐ある
ヴァイオレンス😊って
ヴァイオレンス☺️ってだけじゃダメ
👹ヴァーイヨレーーンス🗣️🔥💣💥💃💥🔥👹
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THE WITCH: PART 1. THE SUBVERSION(2018)
2018年/韓国 監督 パク・フンジョン 出演 キム・ダミ チョ・ミンス パク・ヒスンほか
【あらすじ】
ある特殊な施設で育てられ、8歳のときに脱走したジャユン(キム・ダミ)は、記憶をなくし、酪農家の夫婦と暮らし始める。十数年後、平凡な高校生として暮らしていた彼女は、頭の手術が必要になってしまう。ジャユンは、���福ではない養父母に手術費用を工面してもらうわけにはいかないと、賞金を得るために歌のオーディションを受ける。だが、あるテレビ番組に出演しマジックを披露したために、謎の集団に追われることになる。(Yahoo!映画より)
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【感想】
『「ナメてたJKが実は魔女で実はSF映画で実は第一章でした。」…だとぉぉぉ!?(・∀・)』
どーもどーも、ポケモンはエスパー系が好きです、ラーチャえだまめでございます。今日紹介する映画は…??
いやーワロエナイ×2。先日シネマート新宿で映画を観ようとネット予約した所3回サーバーエラーになりました。誰だ後ろでサイコキネシス使ってやtで当日行ったらば、もうすんごい混んでるんですよ。一度でも行ったことのある人ならわかると思いますがシネマート新宿の、あの劇場から出てくる人と次に入る人とが「合流」しちゃった時の……
(※イメージ)
どうやらシネマートさんがヒュートラの「未体験」や「カリコレ」の真似ごとではじめたらしいじゃないのよ…(ボヤくんじゃない!!)その名も「のむコレ」という企画で限定上映らしいじゃあないですか。「宿命を背負った少女が暴走する、バイオレンス・サイキック・アクション」!?…【The Witch 魔女】!!!韓国映画?私あまり沢山観たことはなくて、知り合いにたまに面白いと評判を聞いた奴だけ下の角川さんで観るくらいなもので…
いやースゴいですねコレ。ココまで激混みした理由がなんとか判明致しました。「マジ魔女。」チョーおジャ魔女じゃん!?「魔女っ子映画」というと、あジョイ〜♪あジョイ〜♪あジョイ〜♪シャケナベイベぇ〜♪のアニャ・テイラー=ジョイがラストでオーマイガーしてしまう【ザ・ウィッチ】ですとか、過去にも色々作品がありますが、今度は片道19800円で行けてしまう韓国で魔女が爆誕!?しかも最新技術で産み出された「歩く殺戮兵器」がですよ?ある日施設を脱走し、畑でぶっ倒れていた所近所のおじさんおばさんに助けられ、記憶喪失となった「少女」がその後養子になって畑仕事を手伝いながら(ついでに家畜を殺しながら)J・K(女子高生)として優雅に学園生活を送っていた‥!?
ところがどっこい!!ある日親友のゆで卵大好きっ子(byそれワシのゆで卵やd…)のススメで「素人対抗歌の上手い王決定戦」みたいな番組でレディーガガの真似事してTVに出てしまったが故に「かつての組織」に見つかり再び命を狙われてしまう…!!
主人公の魔女=ジュユン…演じる、新人女優さんらしいですね、ファンタジスタ国際映画祭で主演女優賞を受賞したらしい(今初めて言いました)キム・ダニ。いんやーまた顔のパーツがどれも小さ…
はじめは、ちょっと控えめな、とっても大人しそう(と言うか軟弱そう)な、少女ジュユンを取り巻く「日常」から丁寧に一つ一つ描いております。ちなみに親友の子が、なかなかイイキャラしてまして「世話役」みたいにいつも少女とくっついて歩いていざ電車に乗り遅れそうになっても好物のゆで卵を持ってきて(byそれワシのやワシn…)2人で貪り食っていた所、前の座席に座っていたK−POPアイドルにいそう��顔の青年に何やらジュユンの「失った過去」を知ってそうな素振りで話しかけてきて……
本格的なアクションは後半からであります。大体2時間ある本編ですので、まあ1時間ちょっと経ってからですか?人によっては少々ドラマを丁寧に描きすぎてな、ナゲーハムニダ!!!と思われるかもしれませんが、そのアクションがまた速えーの速えーのなんのその
CGも使ってはおりますがこれが「バイオレンス・サイキック・アクション」!?韓国お得意の血みどろのバイオレンス描写はそのままに、佐々木蔵之介もビックリ超高速アクションで、なんかもう「BLEACH」の後出しジャンケン並の、ストーリーもアクションも「裏の裏を実はかきまくってるんだが?」スタイルで能力を「開放」していく、使われていない脳みそを100%フル活用させたスカヨハもビックリジュユンの
「最・強・感」パネーーーーーーー(笑)
前に【悪女】という、似たようなおばッ…女性が血みどろアバレンジャーしまくるバイオレンスアクション映画を観たのですが、コチラはどちらかというと「SF色」の強いチカラを開放して「から」が本番って感じですかね……
そしてそして、OPが出てきた時に下の方に小ーーーさく「第一章」と書かれた文字が……
そりゃないぜフレイジャー!?なんだよシリーズものかい!!なら日本のポスターにもちゃんとそう書いてクレメントぉ〜!!!な、ある「衝撃的」な展開(まあコチラも後出しジャンケンなのですがw)謎を残すラストで幕を閉じる訳でありますが、まあまあ、某能力系漫画だってはじめは主役を取り巻く環境から描いて、その後徐々に戦いに興じる訳でありますから??「第一章」としてのつかみは十分!?「第二章」からはその「手間」の呪縛から開放され乗っけから迫力あるアクション!!!を期待しようじゃあないですかー!?でもってラストはその能力をハリウッドに買われて
「YOU入学しちゃいなy…
【The Witch 魔女】
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『女たちのテロル』 ブレイディみかこ
アナーキストで獄中で自死したとされる金子文子と、サフラジェットで過激な運動をしたエミリー・デヴィソンと、1916年のイースター蜂起で狙撃手として活躍したマーガレット・スキニダーについて、金子文子を中心に三人の思想の共通点を絡めながら書いてある。無駄のないパンクな文体とでも言おうか、独特な言葉の使い方で、楽しく読ませてくれるが、情報量が多くて読むのに疲れた。
著者の文体の例として以下
文子の自伝を読む限り、彼女が幼い頃の両親の暮らしぶりは、セックス、ドラッグ&ロックンロールならぬ、セックス、ポヴァティ&ヴァイオレンスだ。これが現代の英国なら、ソーシャルワーカーが来て文子を取り上げていただろう。彼女がどれだけ不幸のどん底に落ちても、じめっとしたヒロインにならずにドライな目線で物事を分析することができるのは、幼いうちに見るだけのことはぜんぶ見てきたからだ。(p3)
著者の目線もドライで、この本に出てくる女性たちをじめっとした悲劇のヒロインに仕立て上げていない。
しかし金子文子の人生。無戸籍者として朝鮮の親族に引き取られ、利用価値がなくなったので日本に帰され、叔父と婚約させられるが他の男子との交友がバレて破談。東京に出てキリスト教に親しむが、これは違うオリに入ってるだけだと看破し、社会主義者の集まりに参加するが、出世と名誉を求める人々に呆れて、ニヒリズム、そして朝鮮人朴烈と同志/愛人となりアナーキーに至る。目標は、全ての下側の者たちのための復讐。朴烈との関係は恋愛ロマンスと言うより思想ロマンスが中心だったようだ。二人が官憲に捕まったのは、関東大震災の後の朝鮮人虐殺事件の後始末のようなものだったそうだ。死刑を宣告されるがのち恩赦、朴は獄舎内で後ほど政治思想を転向するが、その前に文子は自死。疑問の残る自死だが、死体は腐乱し、資料も残っていなのだから、現在の我々には知れる術は全くない。遺骨は朴烈の家族の墓に埋葬されているらしい。文子の家族は朝鮮人と結婚(二人は捕まる前は内縁関係で、獄中結婚した)した文子を歴史ある◯◯家に泥を塗ったと絶縁していた。その◯◯家は金子家の本家筋になるのか何なのかちゃんと読んでない。著者曰く、文子は思想を頭で考えるのではなく体で持って体験し会得していたそうだ。とてもパワフルで直線的な人だったのだろうなと思う。
エミリーは運動の仕方が過激でマッド・エミリーとも呼ばれ、そのせいで同じサフラジェット運動をする女性の間から不評を得てもいたようだ。再度に渡る牢内でのハンスト、それに対してはホースを口に入れられ無理矢理食べ物を流し込まれたらしい。酷いな。また流水攻撃も受けた。飛び降りて大怪我をする。これは自殺未遂と言われたりスタントだと言われたりしてるがどうなのだろうか。最後はダービーで競馬競技中の王の馬に向かって行って死亡。この女性は殉教者なのか気狂いだったのか。しかし、エミリーはオックスフォードで勉強したが女性だからと言う理由で学位をもらえなかったそうだ。こう言った女性だから被る出来事に絶望して怒ってマッド・エミリーになったのかなとも思う。(女性のパートナーがいたかも知れないとある。著者がエミリーを同性愛者だと断定もしないが、否定もしない所が好感を持てた。)
サフラジェットで「階級を横断した女たちの連帯」が出来上がったのは、暴力部隊が必要だったからで、いわゆる下層階級の女性たちは身体的な暴力を伴う喧嘩が出来たからだそうだ(p11)。ちょっと笑ったよ。
マーガレットは他の二人と違って長く生きたみたい。アメリカに渡って住んだんだって。
アイルランドの民族主義者たちの多くは、エスタブリッシュメント階級(政治家など)だったので、労働者たちには関心がなかったようだ(p62)。民族間の分断だけではなく、階級間の分断が大きな問題だったのか。いつの時代も同じだな。
いい本だった。もっとじっくり読むべきなんだろうけれど、さっと読んでしまった。この本は、フェミニズム、人権運動、社会運動に関心のある人に是非お勧め。良い本を読みました。この人の他の本も関心が湧いたものを読んでみようと思う。
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篠田正浩×武満徹
「宇宙」奏でた二声のフーガ
(前略)
僕と武満は、合計16本の映画を作りました。最初の『乾いた湖』(1960年)から最後の『写楽』(1995年)まで、武満の中で変わらなかったことがあります。それは、「音と音楽は常に連続している」という考えです。
ドラマの中で、音が止まって沈黙が訪れる。でもそれは、西洋音楽の「休止符」では決してない。彼は頭から尻尾まで、作品全体を貫く音の流れを考え抜きました。1オクターヴが12の半音から成る西洋の音楽だけでなく、先ほど述べた話し言葉や足音、衣擦れ、雨や風といった自然の音など、「ノイズ」を含む全ての音を「音楽」と捉えたのです。そして貪欲に音を漁り、集め、作り、さらに加工を重ね、挿入の時機を慎重に計って音を入れたり、削ったりしたのです。
そうした彼の音楽は、まるでバッハの作曲したインベンションのように、僕の映像と2声のフーガを紡いだ。映像と音。この2つは近付いたり、離れたり。対決したり、寄り添ったり。はたまた浸食し合ったり。スクリーンの上に、思い掛けない効果を生んだ。予想できないコントラスト、「出会いの妙」が、彼との仕事にはありました。武満の映画音楽は、彼が大きな影響を受けた作曲家ジョン・ケージの唱えたチャンス・オペレーション(偶然性の音楽 ※3)の理論によって、かなりの程度、僕は説明が出来るように思います。
通常、武満が僕の映画向けの音楽を具体的に考えるのは、出来上がった映像のラッシュを見てからです。試写室の隣席で頬や額に光を受けていた横顔が、懐かしい。仕事を決める前にはシナリオを読んでもらってますし、僕が伝える俳優やロケの状況も勘案し、頭の中で構想を練っていたと思いますが、固めていくのはこの「儀式」の後でした。
『心中天網島』の試写の直後、彼は「曲は書かない」と明言しました。ドレミファソラシドの音楽は作らず、後で述べる世界の民族音楽や現実音の音源を使い、映画の音をデザインすることを決めたのです。「太棹(三味線)は使わない」とも言っていました。この映画で僕は、心中のドラマを導く存在として、歌舞伎や浄瑠璃で介添え役を果たす黒子(黒衣)を登場させました。武満にすればその映像に、ことさらに浄瑠璃を連想させる太棹三味線を使うのは、安易・陳腐に思えたのかもしれない。実際には、太棹の音もたった一箇所だけ入っているのですが、映像と測りあえる音色づくりにとことんこだわった、彼の創作の魂を見る思いがします。
武満と長く一緒に仕事をして、一つ言えるのは、映像の完成度が高いと、音楽を付けなかった点です。「絵の中に、音楽が詰まっているから、ここは要らない」というのです。だから音や音楽の量が少ない『処刑の島』(1966年)は、僕の中のベストムービー。武満は、僕の映画の最初の観客ですから、反応を見るのは嬉しくもあり、少し緊張もする瞬間でした。
(中略)
『心中天網島』で武満はトルコの楽器のほかに、インドネシア(バリ)の民族楽器ガムランも使っています。こうした世界音楽の使用自体、日本の古典演劇向けの音楽としては極めて異色の組み合わせです。実際に使用したシーンは、映画��確かめていただくとして、なぜ彼はそうした西洋以外の文化圏の、プリミティヴ(原始的)ともいえる民族楽器の音色を選んだのか。
この演劇は、悲劇的でありながら、とても甘く、官能的です。それは、人間のヴァイオレンス(暴力)とエロスを一緒に扱っているからです。この二つの衝動は容易に結び付くもので、それはひとり、この演劇の舞台になった日本の近世に限らず、古今東西、すべての人類に共通なのではないか。つまり、人間に宿るプリミティヴな衝動を、武満はガムランやトルコの楽器を通して普遍的に表そうとしたのではないか。映画『心中天網島』について、「日本の民族意識を高揚する素晴らしい作品」と言う方も居るけど、とんでもない。武満は、あの音楽を僕の映像にぶつけることで、人類=世界に通用する表現を目指したのです。あの音は、偶然の出会いを準備するための「必然」でした。
僕の映画人生の中で、武満は「中性子」でした。彼の手になる音や音楽との出会いは、僕の映像に思いもよらない、宇宙的パースペクティヴをもたらし、映画をビッグバンへ導いてくれた。あれほど素晴らしい「他者」は、もう居ない。彼が世を去って、映画が心底「ユートピア」だった時代は、幕を閉じたのです。
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2010/02/03 MEISO “夜の盗賊” Interview
2003年の『BBOY PARK』MCバトルで颯爽と登場し、優勝をかっさらっていった当時は無名のMC:外人21瞑想。現在はMEISOとしてハワイで生活/活動を続けている彼は、あのMARY JOY RECORDINGSから昨年リリースされた「夜の盗賊」で、極めてテクニカル且つリリカルなラップで好事家の耳を虜にしている。いまだ知られざる部分も多いが、彼のルーツからラップに対する考えなどを訊いた、貴重なインタビューをお送りしよう。
「曲作りは毎回産みの苦しみとの格闘ですが、スタミナを維持してボンヤリと見えてくる完成図に向けてハンマーを振り上げ、削り続けることが大事だと思います。『It ain't over till its over(終わるまで終わりじゃない)』という英語の言い回しがありますが、どこまで突き詰められるかが自分との勝負であり、負けないように必死に食いしばることに力を傾けています。また、必死にならずに曲が出来てしまわないようにハードルを常に高めているつもりです」
高校時代に東京・吉祥寺からハワイのホノルルへ移住。一時帰国した2003年には『BBOY PARK』のMCバトルに外人21瞑想として出場し、優勝をさらって一躍名を上げた彼が、ここにMEISOとしてアルバム「夜の盗賊」を完成させた。自らの才能や情熱さえ疑った時期を過ぎて、リリースされるかどうかも分からないままに作り上げたというそのアルバムは、都会のリズムとの葛藤を映しながらも、イマジネイティヴに風景を飛躍させていく。彼の中で再び音を立てて動き出したHIP HOPの時計は、本作に続いて発表となった日系MC:KAIGENとのユニットKAIGEN21MEISOのアルバムへ、そしてソロとして向かうであろう新たな作品へとさらに時を刻んでいく。 インタビュー:一ノ木裕之
■ラップ以前にも音楽経験があるようですね。 「ラップを始めたのは95年で、その前に特に音楽に関わっていたわけ��はないのですが、幼い頃から様々な音楽を聴くのが好きで、気付けば即興の鼻歌を歌っている子供でした。ハワイの大学時代には声楽を少しの間学び、コーラスの大会に出たりもしましたし、コーラスでの体験が後に自分のスタイルを編み出すにあたり血と肉になったと思います」
■HIP HOPとの結びつきはどのように? 「HIP HOPとの出会いはアメリカとの出会いでした。『DAGEROUS MINDS(邦題:デンジャラス・マインド/卒業の日まで)』という映画で、生活からのダイレクトな詩世界とクーリオの“GANGSTA'S PARADISE”を知って、一気にHIP HOPの面白さに引き込まれて、西海岸物や日本語ラップも手当たり次第に聴きあさり、シングルCDのインストを聴きながら授業中に書いたリリックをラップしたりしてました。周りにHIP HOPをやっている人がいなかったので友人にDJを紹介してもらってAMAKARAというユニットを組み、デモ・テープ片手に地元吉祥寺のクラブを回ったのが始まりでした」
■MEISOさんのラップからは日本語ラップ的バックグラウンドがむしろ見えないのですが、日本語でラップする上で目を開かされたインスピレーションの元などは? 「日本の文学作品からは日本語の美しさ、会話や映画の台詞からは口言葉の面白さを常に学びます。また、日本文化/芸術の特徴のひとつである『繊細さ/subtlety』を有効に取り入れたいです」
■翻訳の仕事もされているようですが、それによって培われたボキャブラリーやセンスなどはありますか? 「翻訳では原文の意味が伝わりやすいように最良の言葉を最良の順番に並べることが求められます。この目的は技術的に詩と同じ工夫が必要となるので、作詞と翻訳は自分にとって互いの技術の鍛錬。翻訳の仕事では新しい知識やボキャブラリーが必要となり、巧く訳そうと努める過程で様々な表現方法の勉強になっていると思います」
■「俺らは都会のリズムじゃオフビートだ」——“聞コエルカ?”(『夜の盗賊』)にはそんな一節がありますね。東京、もっといえば吉祥寺で感じた「リズム」と今、居を構えるホノルルの「リズム」の違いは? 「東京のリズムは、自分がリズムに乗るというよりは『乗らないといけない』といった緊迫感に近いもの。ハワイに行くと皆それぞれ自分のペースでゆっくりとやっている人だらけで、待ち合わせをしても平気な顔して1〜2時間遅れてくる。最初はビックリしました。二つの違いを知ることで自分にはどっちの方が合っているかを考えるチャンスを与えられ、さらに他の場所で違った生活リズムを体験してみたいと考えるようになりました」
■フリースタイル集団:DIRECT DESCENDENTS(以下DD)のメンバーとして地元レーベルから作品も出してるそうですが、メンバーになったいきさつと今に至る活動は? 「ハワイに移住してすぐに地元のラッパーを探していると、RAREという天才的才能を持った日系人ラッパー/ライター/B・ボーイと出会いました。彼には『自転者EP』のジャケと『夜の盗賊』のリリック・ブックのアートもやってもらったのですが、彼の紹介でフリースタイルの鬼:KELVIN ZERO(当時はRUBIXとして知られていた)と会い、彼らのクルー:RECに加えてもらいました。その何年か後に、自分とKELVINが当時先輩のクルーだったDDと曲を作ることになり、2曲を自分のビートで録音して、完成した頃には自然とメンバーになっていました。しかしDDでの活動というものはあってないようなものなんです。巨大クルーの中にいくつものクルーが存在していて、そのユニットによるライヴが行なわれたり、その場のメンバーによる呪術的フリースタイル・セッションが突発的に始まったりといったことが活動の中心でした。DDの活動はHIP HOP道を究めようとしている修行者が集まり切磋琢磨する場所で、ふざけた奴ら中心でありながらHIP HOPに関してはくそ真面目な、『道場』のような存在です」
■「夜の盗賊」としてアルバムをまとめるまでの経緯を教えてください。 「ジャズは『夜の音楽』だ、という言葉をたまに耳にしますが、HIP HOPもやはり『夜の音楽』。もちろん朝聴くのにもいいし、いつ聴いてもいいけど、夜、暗いときにHIP HOPを聴くとその効果は一段と増す。曲を作るときにも同じことが言えて、周りが寝静まった夜にリリックを書くことが自然と多いです。これはHIP HOPのルーツとメッセージがネガティヴな状況からポジティヴな物を作るというエネルギーに基づいていることと無関係ではないかもしれません。暗い夜に星や月が輝くように絶望的状況でその美しさを増すアートなのかもしれませんね。アルバムを通したコンセプトがあって『夜の盗賊』を作ったわけではないのですが、全ての曲にこの脈が一本の筋として通っていると思いたいです」
■タイトル曲はBLACK STARの“THIEVES IN THE NIGHT”を韻踏み翻訳したものだそうですね。 「“THIEVES IN THE NIGHT”は自分にとって志の高い芸術家の作品としてのHIP HOPとの出会い。高校1年で西海岸のラップを主に聴いていた自分に、この曲のスマートなスタイルと知性に満ちたリリックは衝撃でした。セックス、ドラッグ、マネー、ヴァイオレンスがメインのテーマとして扱われていた主流の物に対して、自分と正直に向き合い、真実を求め、社会の矛盾を題材としたこの曲は自分の中でのHIP HOP革命で、曲のテーマ、志の高さ、デリヴァリーのスタイル、メロウな音楽方向性など、様々なHIP HOPというツールの可能性に目を開くきっかけともなりました。曲の魅力を解���明かしたくて、自分の言葉に置き換えてみようと思ったのが翻訳曲を作った理由です。作ってみるとまったく違う曲になっていましたが、言語を超えてその精神を少しは受け継ぐことが出来たのではないかと思います」
■街でもがく人々の様が映った曲の数々は、ある意味実に東京的とも映るのですが、それはMEISOさん自身のいわば心象風景ですか?あるいはMEISOさんが外から東京を、あるいは他の街と人を見つめた視点から生まれたものなんでしょうか? 「曲の多くは自分の体験から来る心象風景だとも言えます。自分の経験に限定せず、都会で生きる人の気持ちを代弁することを目的として曲を作ることを心がけています。したがって、曲の内容では自分だけでなく多くの人が共有する経験に焦点を当てたつもり。曲にもよりますが、都会がテーマの曲ではそうなる場合が特に多いです」
■曲作りに感じた生みの苦しみや、特に力を傾けた点は? 「曲作りは毎回産みの苦しみとの格闘ですが、スタミナを維持してボンヤリと見えてくる完成図に向けてハンマーを振り上げ、削り続けることが大事だと思います。『It ain't over till its over(終わるまで終わりじゃない)』という英語の言い回しがありますが、どこまで突き詰められるかが自分との勝負であり、負けないように必死に食いしばることに力を傾けています。また、必死にならずに曲が出来てしまわないようにハードルを常に高めているつもりです」
■「夜の盗賊」に相次ぐ形で、ユニット:KAIGEN21MEISOでのアルバム「音故致新」も発表されましたね。 「KAIGENさんから1曲コラボしようとお誘いを受けたことから話は始まり、『こんなビートもあるよ』『これも、いいね〜』とやってるうちにアルバムになってました。アルバムの方向性としてはタイトル(英題:Root is the new leaf)の通り、古い音(ROOTS)と新しい音(LEAF)の融合です。HIP HOPの精神にどっしりと構えつつ、KAIGENさんと共に実験的な葉っぱの培養を試みたような感じ。狙いは日本語ラップ/HIP HOPの進化ですね」
■『音故致新』はチョップ・スタイルに代表されるラップのヴァラエティがより見えるとともに、SOLEをはじめとしたゲストの人選にもMEISOさんのラップ的なバックグラウンドを見る思いがしました。 「『音故知新』では『夜の盗賊』よりも実験的なスタイルを使用し、聴きやすさよりも挑戦をテーマとして作りました。よりチャレンジ精神の詰まったアルバムになっていると思います」
■改めて双方のアルバムや今後についてなどを聞かせてください。 「『夜の盗賊』はMEISOというMCがどんなMCかを紹介する、自己紹介の一発目。その目的を果たしたと感じています。『音故至新』ではKAIGENさんとのコラボでの実験を通して、MCとしてのひとつの可能性を形にした。共に完璧な出来だとは思いませんが、制作時に持ち合わせていた力を全て出し切り、行けるところまで行ったという満足感はある。3月に日本でアルバムのリリース・パーティをやった後、次のアルバム制作に掛かろうと思います。ラッパーとして向かう方向は、テクニックの追求をすると共にテクニックを超越した音楽/詩を追求したいです」
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「孤狼の血 LEVEL2」 前作がめちゃめちゃ面白くて何度も見返していたので本作の公開を心待ちにしてたのですが期待通り、いや期待以上に面白かった。 入場特典のポストカードも嬉しい♪ 大上亡き後、その"孤狼の血"を引き継いだ日岡役の松坂桃李が迫力足りないなどと言う評論もありますが、広大出身の日岡を演じるのは彼がぴったりですよ、やっば。 原作を読んでないんですけど今回の映画はオリジナルストーリーだそうですが、まさに狂犬というべき上林役の鈴木亮平が素晴らしかったし、白石和彌監督の本領発揮ともいえるヴァイオレンスも含めた描写が美しい☆ これはぜひ観て下さいませo(^-^) (イオンシネマ新潟西) https://www.instagram.com/p/CS6-nGGBPc3nWnjE4v90aAxHjH1_WnOfL22aws0/?utm_medium=tumblr
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Wuthering Heights
Adaptation and dir. by Emma Rice
2022年3月19日 NT Lyttelton / Wise Children
エマ・ライスのWise Childrenによるエミリ・ブロンテの『嵐が丘』の舞台脚色作品。初演��昨年Bristol Old Vidで、11月にはライブストリーミングも行われた。NTでの公演の途中でヒースクリフ役がアッシュ・ハンターからリアム・タムに交代している。
ヴィッキー・モーティマーの美術。舞台は基本的にオープンな空間で、そこに回転可能なドアと窓、積み上げられた椅子が場面によってキャストによって移動してくる。後方背面には陰鬱なムーアの気候を思わせる映像が常に流れている。左右には椅子が備え付けられており、コロス/ムーア役のキャストたちが待機したり歌ったりする。
日本からも昨年のストリーミングで見た方がいるこのプロダクション、なんと入っても語り部がネリーではなく擬人化されたムーア(頭に枝をつけている)となっていることが面白い。とはいえ、自然として超越的にアーンショウ家とリントン家のサーガを見守っているだけではなく、時々登場人物に警告を発したりするのは観客の感情を代弁するかのようだ。名作と言われているとはいえ、登場人物もストーリーもやや破綻した原作に随時ツッコミをかましながら進む脚色。次々と死んでいくキャラクターの名前を毎回小さな黒板に書いて掲示するのはイヴォ・ファン=ホーヴェのいくつかのプロダクションにも似ている。エマ・ライスなので当然歌と踊りがあるのだが、時代劇ということでフォーキーなもの中心となっているが、1曲キャサリンがマイクで激しく歌うロック調の曲があり、ブロンテ姉妹を扱った『Wasted』を思い出した。先に言及したツッコミのおかげで軽妙さは保たれているが、全体を通して過酷なドメスティック・ヴァイオレンスが描かれ、後半のヒースクリフによるキャサリンの墓暴きもストレートな描写であったり��、原作の暴力を減ずることなく舞台に移されているのは驚異的である。このプロではヒースクリフがいわゆる白人の俳優ではないのは一貫しているのだが、現在キャストされているタムの民族系統(正確には不明)のせいか、全編かなりベタな南アジアアクセントで喋るのは、おそらく「他者」を強調するためだと思われるのだが、帰りしなにアジア系の観客が違和感を持ったことを話しているのを耳にした。正直言って私も同じ意見である。
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MANDY(2017)
2017年/ベルギー 監督 パノス・コスマトス 出演 ニコラス・ケイジ アンドレア・ライズボロー ライナス・ローチほか
【あらすじ】
レッド(ニコラス・ケイジ)は、人里離れた場所で最愛の女性マンディ(アンドレア・ライズブロー)と平穏な日々を過ごしていた。だがマンディに異常な執着を示すカルト集団に、目の前で彼女を焼き殺されてしまう。激怒した彼は自身の手で武器を作り、復讐(ふくしゅう)を誓う。しかし、その行く手を阻むように、不気味な姿をしたバイカー軍団が彼の前に現れる。(Yahoo!映画より)
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【感想】
『俺が死んだら
深く埋めてくれ
足元に1対のスピーカーを並べ_____
俺の頭にヘッドフォンをつけろ
ロックで揺さぶってくれ
俺が死んだらな』
えーちなみに映画冒頭出てくるこの言葉は、とある死刑人の吐いた最後のセリフだそうです。不謹慎ですか、いえいえ、もうね、「全て」がヤバいんですわ
「控えめに言って『サイコー』に『ぶっ飛んでるケイジ降臨(笑)』」
また顔芸ですか?そうです顔芸ですよ!!しかも今宵は我らが「ニコラス・ケイジ(笑)」が全身血みどろになりながらサイコーに「狂気」に満ち満ちた笑顔で「にたぁ〜♡」してしまう否!?今年も残す所あと数ヶ月を切ったこのタイミングで「カルト教団を狩りに…‥…今シーズンなのか?」という「今年度流行語大賞候補」をココでブチ込んで来たスーパーウルトラ世界ぶっ飛び残虐劇場が日本に上陸してしまった_!?【マンディ 地獄のロード・ウォリアー】!!!!
いやースゴいぞ。こーーーーーれは私完全にマインド「射抜かれ」てしました。少しだけ気になっていた映画だったのですが、ま、まさか。ココまで「ヤバい」映画とは思いませんでしたねwね、何がヤバいって?まずはじめにコレだけは言わせてください
メチャクチャ「人選ぶ」映画
コレはですね、もう真っ二つに好みが別れると思うんですよね。「好き」か「嫌い」か。否好きか「苦手か」、かもしれませんが。無駄とまでは言いませんが基本的に金魚のクソよりあまりに「長過ぎる」シーンが多いため人によってはおそらく「開始5分」で寝ます笑寝不足気味の方はほぼ最後まで到達出来ないでしょう。しかしそれほどまでにワンシーンワンシーン「こだわりが強すぎる」為、ダラダラーと切れの悪いものになってしまったのかもしれません。ちなみにそのクソ眠くなる「前半」さえ乗り切った先に待ち受ける「衝撃」。もう一度言いますコレはかなり「人を選ぶ」映画です。ちなみに私は
・映像←サイ���ー
・音楽←サイコー
・キャラクター←サイコー
・世界観←メチャクチャサイコー
今日免許取ったぜ!!!みたいな顔サイコー
ただとりあえず「じゃあまず観てください」とも軽々しく言えないじゃあないですか?なのでまずざっとですね、この映画が「どーゆう」映画なのか、ざっと説明致します
ちょっとお年のいった彼女「マンディ」を「バイクに乗ったヘルレイザー集団」に拉致されついでに「カルト教団」に目の前でバーニングされてはちきれんばかりの「怒り」と「憎しみ」でヘンテコなカタチをした「斧」とボーガン片手に復讐に燃える中年オヤジ「レッド」の話
という「控えめ」に言ってこんな感じでございます。【マンディ 地獄のロード・ウォリアー】!!!!はっきり言ってお話の「スジ」はほぼありません。いやないです。しかしながら監督の【ランボー/怒りの脱出】【コブラ】のジョルジ・パン・コスマトス監督を父に持つパノス・コスマトス監督の、もうOPから「やりたい放題」��の人の「センスの肉塊映像」が大爆発しておるんですねー。
70、80年代テイストの「ストレンジャーシングス」ばりの、ポップカルチャーにこれまたかなり影響を受けましたとイワンコフばりの、古めかしくもなんともどこか「懐かしさ」こそが「イカしたワールド」にどっぷりハマってしまったが最後、特に監督が個人的に好きのがはっきりとわかる「メタルバンド」のロゴっぽいデザインのタイトル、「セルティック・フロスト」というスイスのバンドのロゴデザインを参考にしたというメタ・カッコいいレッドお手製の銀色の斧、その他バンドTシャツが衣装だったり、あまり詳しくないんですけどもメタルバンドとか知ってる人にはこれだけでも眉唾ものか!?
映像の「色合い」がまた、さながら「サスペリア」ばりの全体的に「赤ライト」を当てたかのような色彩でこれまた「不気カッコいい」。その他ワンカットワンカットかなり凝って撮られているのがわかる、草陰から赤いバックライトと共に悪魔の集団が映し出されるシーンとかね!!と思ったら急にアニメーション使ってきたり、「チェダーチーズ」のグリーンゴブリンのCMキャラクターのインパクト、そして音楽のサントラを手がけたのは……ヨハン・ヨハンソン…!?「ブリズナーズ」「ボーダライン」「メッセージ」等ヴィルヌーヴ映画のサントラの常連が、あろうことかこんな(こんな映画てw)映画のサントラを…?劇中流れるBGMがまたとんでもなくマインドに心地よいこと心地よいこと……残念ながら今年2月にお亡くな理になったヨハンソンさんですが、今作のサントラは生前最後に手掛けた楽曲とのことです。
残虐非道な悪魔のゴアゴア描写も容赦ない、というかもはや「コメディ」?笑真っ赤な血で染まるニコラス・ケイジが「一人で行ったら死ぬぞ?」(それはプレデターと戦ったアンタでsh)キャンピンカーの男に言われるも比較的「軽々」と敵さんに「処刑執行」していくケイジ。誤解を生みそうだが決してニコラスケイジが強いのではない敵が壮絶弱いのである。その敵さんは「アブラクサスの笛」とかいう臭そうな笛で「召喚」されるどー見ても「人にあらず(人のサオにあらず)」これまた強烈過ぎる見た目の処刑人共でホラーマニアが飛びつきそうな代物だったり……
にしてもニコラス・ケイジもすっかりB級専属俳優になっちゃったけど、よくこんな映画(こんな映画てw×2)に出たよなー、とずっと疑問に思っていたのですが?どうやら本作にプロデューサーとして関わっているのが、イライラして美女のカツラを集めるのが趣味になったイライジャ・ウッドで、彼がイライラしながらケイジに脚本を読むよう猛アプローチしたのがきっかけらしいです!!
ニコラス・ケイジの安定の顔芸、演技力は素晴らしいは素晴らしいのですが、ほぼ最初と最後のみ少し喋るくらいであとはほとんど「セリフがない」。だからもう嫌でも「顔芸」で感情を表現するしかないある意味本末転倒のような恋人を目の前で殺されたらとりあえず白パンツ一丁で5分くらいウロウロしながら酒を一気飲みして「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」と泣き叫ぶ、途中敵との戦闘シーンで彼の顔がどアップで映し出され会場にドッと笑いが起きたのは言うまでもなく、刃の長さはサオの長さ?「チャンバラ・チェーンソー」なるデーハーなアクションも披露しております。
恋人「マンディ」……あー「オブリビオン」でトムの相手役だった人か!!いやーまるっきり見た目のイメージが違いすぎて全然気づきませんでした。なんか随分細くてちょっと病的な表情を浮かべちゃって……カルト教団の長「ジェレマイア」に拉致された後のあの「凶器な笑い」は恐ろしかったなぁ……「…何が見える?」
えー、中央にジェダイが立って(ついでにアソコも)ます。
【マンディ 地獄のロード・ウォリアー】
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“他人が経験し、自分がふれることもできなかった人生に、やけつくような痛みとあこがれを感じる。” - 鈴木いづみ「乾いたヴァイオレンスの街」 (via riko) (via miyavi) (via teamrock) (via ginzuna) (via nozma, riko)
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Vivien Goldmanが1981年にリリースした伝説の7インチのリイシュー盤、入荷しました!🥝 Flying LizardsやNew Age Steppersにも参加していた音楽家でパンクジャーナリストとしても活躍する彼女のカルト的人気を誇る2曲を収録。A面はP.I.LのJohn Lydon, Keith Leveneとともに制作、コインランドリーを舞台に展開するチャーミングな名曲。Adrian Sherwoodがプロデュースを手掛けたB面は、当時のイギリスに蔓延していたストリート・ヴァイオレンスを非難するポリティカルなポストパンク・ダブ。バイオリンでレインコーツのVicky Aspinall、さらにはRobert Wyattも参加しています。 #markingrecords #vinyl #record #recordstore #indie #matsumoto #viviengoldman #staubgold (Marking Records) https://www.instagram.com/p/CCqE0mchXi_/?igshid=fsh7n9yhe20m
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【#Drive】 #NicolasWindingRefn . #RyanGosling #CareyMulligan #BryanCranston . #america #movie #cinema #ドライヴ . #シネマおっさん #おっさんシネマ その47 . 「ラ・ラ・ランド」「ブレードランナー 2049」のライアン・ゴズリング主演。昼は整備士と映画カースタント、夜は強盗の逃がし屋を請け負う天才ドライバー。服役中の夫を持つ女性に思いをよせる。ニコラス・ウィンディング・レフン監督作品。映倫区分 R15。 . 印象的な映像と照明テクニック。控え目な演技、際立つヴァイオレンス。音楽とファッション。全てが絶妙なバランス。 https://www.instagram.com/p/CCYS7Y_JT2o/?igshid=11u35vhqoewoi
#drive#nicolaswindingrefn#ryangosling#careymulligan#bryancranston#america#movie#cinema#ドライヴ#シネマおっさん#おっさんシネマ
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2012/06/25 キエるマキュウ “HAKONIWA” Interview
「マキュウでこういうこと言うとつまんないけどから言いたくないけど……でも、使命感を持って作ってるよ。B・ボーイ的な使命感とか、『HIP HOPをこうしよう』っていう使命感はないけど、だだ、マキュウのような音楽が好きな人には、誠実な答えを出さなきゃいけないと思ってるよ」——MAKI THE MAGIC
「THE PEEP SHOW」以来、実に9年振りになるアルバム「HAKONIWA」を完成させたキエるマキュウ。CQ/MAKI THE MAGIC/ILLICIT TSUBOIによって構成されるこのグループは、90年代末から数々の名作、そして怪作を矢継ぎ早にリリースし、その異形とも言える作品群によって、様々なアーティストが登場してきた2000年付近においても独特すぎるマキュウ・ワールドを提示してきた。
03年以降はライヴはあったモノの、グループ名義ではフィーチャリングなどの散発的な動きとなっていたマキュウが、満を持してリリースする新作は、全ての言葉がパンチラインという言葉の強さと、ブレイクビーツ中心のサンプリング・サウンド、そして2MCのオリジナル過ぎるラップ・スタイルとILLICIT TSUBOIのミキシングという、マキュウ・イズムとしか言い様のない揺る��ない“マキュウ感”を作品に溢れかえらせ、「マキュウここにあり」という異様なまでの存在感を放つ。マキュウのサンド・セラピーは、蟻地獄のようにリスナーを脱出させない!
インタビュー:高木“JET”晋一郎
MAKI THE MAGIC(以下M)「パッケージも出来たんだ(と『HAKONIWA』の製品サンプルを筆者に渡すMAGIC氏)」
■ありがとうございます。早速開けていいですか? M「開けてツボイの毛が入ってたら当たりだから。100枚に一枚の割合で入ってるよ」 CQ(以下C)「(股間をまさぐるジェスチャーをしながら)必死こいて抜いてたよ」 M「ブックレットを入れる工場にちゃんとツボイの毛も収めといたから」
■いきなりマキュウ・ワールドですね。「THE PEEP SHOW」から今作までリリース的には実に9年の間隔が開きましたが。 M「『THE PEEP SHOW』を出した後、俺とクリちゃん(CQ)でアメリカの傭兵訓練学校に入ってたんだよ」
■その目的は? M「体と精神を鍛えるために。『野生の証明』の高倉健が受けてた訓練みたいなことをやってたんだ。『レンジャー!』って叫びながら様々な訓練してきたよ。だから、俺もクリちゃん(CQ)も、有事のときには蛇や蛙とか昆虫も食えるように 進化したね……」 C「毒蛇に噛まれてもお互いの血を吸って助かったりしながら」 M「でも、血吸い合ったからお互いの病気が伝染しちゃって。それで闘病生活送ってたから、9年経っちゃったんだよね」
■ああ、それは知りませんでした。 M「でも、血を吸っただけでチ◯ポは吸い合ってないからね。そこ重要」
■セクシャルな意味はないと。 C「いや、もう勘違いされてもいいんじゃない?」 M「想像は自由だからね。あと、退院してからは……不埒なB・ボーイを見つけたら、 イニシエーションとして血を与えていた」
■それはヴァイオレンスな意味で? M「じゃなくて、裸にして悪魔払いの儀式をしてたんだよ。それで聖水代わりに俺たちの血をかけていたんだ。キリスト教は聖水をかけるでしょ。俺たちはマキュウ教だから、俺達の血をかけるんだよ」
■降りかけられた方はどうなるんですか? M「ゾンビみたいになって何でも言うこと聞くようになるね。そういう感じで信者を増やしていったんだよね」
■マキュウ・ゾンビを。そういう9年間だったんですね。 C「コツコツやって来たよ」
■結局どれぐらい増えたんですか? C「100人は行かなかったねえ」
■意外と少ないっすね。 C「そんなに血降らすと貧血になっちゃうから、俺たち」
■ギャハハ!(と爆笑しながら話していたら、「もう少し静かに……」とレーベル担当者に怒られる)。……えー、そういうことなので、今までのお話とは違った側面から、この9年間をご説明頂けると。 C「まあ、結果としてこうなっちゃったんだよね。ホントはもっと前に出す予定だったんだけど」 M「9年経ってアルバム出すなんて、よっぽどの大物ロック・シンガーみたいだね。『THE PEEP SHOW』出した後、3年ぐらい経ってから制作は動き始めたんだけど、結局それから6年かかっちゃったから、結果として9年振りになっちゃって」
■勝手なイメージですが、制作的なことはもうマキュウはしないのかなとリスナーとしては思ってました。それは「THE PEEP SHOW」以前は非常にリリース・ペースが速かったからというのもあるんですが。 C「『いつリリース』って決めて動けるタイプでもないから、いろいろ試して、曲を溜めてっていうのが6年かかったって感じかな。溜まったタイミングが今だったっていうか。震災の影響で物理的にスケジュールを伸ばさなくならなくなったりもしたしね」 M「でも、震災の影響を内容的な部分ではまったく受けてないね」 C「マキュウは“希望”とか“絆”とか言うグループじゃないしね。『がんばれニッポン』的なモノにどう参加していいか分からないし」 M「それよりは人知れず寄付した方がいいしね」 C「というか、(この9年間という)昔の話は忘れちゃったよ」 M「でも、昔の話といえば90年代はもっとクリちゃんは無謀だったよね。女の子担ぎ上げて、軽トラに乗っけて連れ帰るような男だったから」
■そこまで行くと“お持ち帰り”じゃなくて“収穫”ですね。 C「昔は色々チャレンジしたからね」
■チャレンジ……。 C「今はそんなことやったらTwitterで全部ばらまかれちゃうでしょ。だから、もうそんなこと誰も出来ないよね」 M「でも、『流派-R』でマキュウ特集やったときは、『HARLEM』で女の胸揉んだり��スしたり大変だったよね。クリちゃんが女の子のブラジャー外しちゃったり」
■もう『流派-R』じゃなくて『ギルガメ』ですね。 C「まあテレビだから、台本があってとか仕込みだったって言えばなんとかなるから」 M「『求められるマキュウ像を演じただけ』とかね」 C「……『HAKONIWA』の話しようか」
■そうですね。でも、いまMAKIさんの仰った“マキュウ像”って言葉はキーワードかなと思ったんですが、やはり“マキュウ・モード”という意識はありますか? M「あるよ。やっぱりトラックを作るにしても、今のマキュウに相応しいサンプルを選んでると思う。ラップもそうで���ブログにも書いている通り、自分の中では色々考えることもあるんだけど」
■例えば、マキさんはポリティカルな話題などもブログで言及されますが、そういった内容はマキュウのリリックには直接的には登場しませんね。 M「マキュウではそういうのを一切出さないで、『マキュウ的な思想』に基づいて書くというか、『マキュウの中のMAKI THE MAGIC』って意識でリリックを書いてると思う」 C「俺も微妙にマキュウ用に変えてるつもり。でもBUDDHA BRANDとは確実に違うと思う。ブッダは内容に関してヒデ(D.L)のディレクションが入る場合が多かったし、ブッダはメジャーだったから、そこで書けないことをマキュウで表現するっていうのはあったかな。だから、パッとリリックが思いついたとき、『これはマキュウ用だな』『これはブッダも含めたそれ以外に』って意識があるかな。特に昔はそうだった」 M「でも、どっちもクリちゃんだよね」 C「あと、マキ君もマキュウに一番良いトラックを取っといていてくれる気がする。だから、マキ君が一番やりたいプロジェクトなんだと思うんだよね、マキュウは」 M「昔と違って、『HAKONIWA』は角が取れてると思うね。昔はどす黒い塊のような音楽だったけど、今はマキュウの中で幅を広げれるようにしてるし、激しい曲もポップな曲も混ぜられるようになってると思う。それが進化かな。トラック・メイクの話になるけど、例えばLogic(Apple社のDTMソフト)で曲を作ると、今風のトラックってすぐ出来るんだ。それは音色もそうだし、今風のドラム・パターンも作らなくていいぐらい入ってるから。それに変化をつけたいんだったら、ちょっと(シーケンスの位置を)ずらせばいいしさ。ベースラインも無数に入ってるし、チョップしてたり入れ替えれば新しいベース・ラインが出来る。要するに、今のHIP HOPは『いかにブロックを組み立てるか』で出来ちゃうんだ」
■楽譜で組み立てるんじゃなくて、ループや小節ごとに組み立てていくDTMソフトの場合は、基本的にそうなりますね。 M「そういう考え方を否定するつもりはまったくないし、ディスってるわけじゃないよ。そういう風に作られたトラックで、カッコ良いのはいっぱいある。だけどマキュウを喜ぶような人は、『それだけじゃなくて、昔ながらのループ文化も聴きたいな』と言う人だと思うんだよね。作る側としてもアップデートした形でのループを作りたいって絶対に思うんだ。俺もLogicは使ってるけど、その中だけで完結させないで、SP-1200を実走させて、そこで生まれるズレから刺激を受けたり、作品作りに活かしてる。ツボイもマキュウに関してはそう思ってるみたいで、ドラムを打ち込んでばかりいると『最近のトラック…ドラム、打ち込みが多いんでブレイクビーツをもっと多用して下さい』ってアドバイスしてくれるんだよ」
■なるほど。 「ドラムって組み立てた方が自由が利くから、どうしても自分��作りがちなんだけど、ブレイクビーツの方がパワーがある場合も多いから、あえてループを組んだり。そういう意味でもツボイは良いアドバイザーだよね。……真面目な話するとつまんないね」
■いや、相当面白いですよ!ツボイさんは今回はどういった動きを? M「ツボイは1stのときに作って来たトラックを俺とクリちゃんが散々ディスったらそれ以来持ってこなくなったんだよ。他の人には作るのに」
■ただTABOO1の“GRAND MASTA BATER feat.キエるマキュウ”はツボイさんのプロデュースでしたね。 M「最初は俺のトラックでやるはずだったんだよ。それで作ったんだけど、オレのトラックでマキュウがラップするはずが、オレのトラックはTABOO1、ツボイのトラックにオレたちに急に変わったし、そのトラックも最終的にいきなりビートが付け加えられたんだよ。あの曲、最後ビートが速くなるじゃん」
■そこはマキさんだけラップされますね。 M「あれも、急遽ああいう内容になったから俺はラップ入れたんだけど、TABOOが『緊急すぎてCQさんには言えませんでした』って」 C「俺も聞いてないから全然納得してないよ……」 M「クリちゃん、不満があるときは小声になるのが可愛いよね。今回も発売日が延びたのはオレたちもあるけど、ツボイ君が理由なのも多分にあるからね。ギリギリになって『まだやりたいことがあるんで』って言うから、発売日延ばして」
■例えばどういった部分を? M「低音をモコモコさせたり、音を振ったりとか、そういうミキシングの部分で…でもマキュウを愛していてミキシングに命をかけているんだよ」 C「色々ツボイ君も忙しいからね」
■今回「HAKONIWA」というタイトルをつけたのは? M「これは俺が考えたんだけど、夢野久作の『ドグラ・マグラ』から発想を得た部分もあるし他もある。例えば、同時に三島由紀夫の『豊穣の海』を読み返したりしてて、輪廻とかも考えてて。だからジャケットの『H』の部分に子供=誕生があって、『W』に死があって、それで死と再生を表わしたり、人生を旅として旅人を入れたりしてるんだけど。それが箱庭っていう狭い範囲で完成するっていう意味でも面白いかなってクリちゃんに提案して。ま、でもどう解釈してくれてもいいんだけど」
■今回はCQさんがかなりフックで歌われていますね。 C「適当に入れてるだけだよ。仮録りで作ってるのがそのまま採用されたりね」 M「クリちゃんの作るフックは転調したりしてるから、俺が作ったフックが普通に思えちゃって、ちょっと悔しいんだよね」 C「かつ、ツボイがまったく加工してくれないんだよね。『もっと上手く聴こえるようにしてよ』って言っても『いや、これが良いんです!』って。あと余談だけど、KOHEI JAPAN“夜の狩人”のフックも俺が考えたんだよ。あのマイナー系な展開が似てるでしょ」
■哀愁系というか。 C「「適当に『��んん〜、夜の狩人よ〜、愛に怯える』とか歌ってたら、『それ採用です』って」 M「ラッパーとしてのCQの理解者って、一番が俺で二番がツボイ君だと思うよ。やっぱり詩人としてクリちゃんは凄いでしょ。それがなかなか理解されないけど」
■CQさんもマキさんも、やっぱりパンチラインの畳み掛け方は凄いなって。 M「だって、人を惹き付ける言葉が出せないなんてダメでしょ」 C「当然の話だけど、上手下手は別として、ラッパーは自分の言葉に納得しないといけないと思うんだよね。それがマキュウなら出来る。それに、聴いて凄いし、読んで驚くようなリリックを書かなきゃ絶対にいけないと思うんだよね。というか、逆に俺たちはこれしか出来ないんだよ。ブレてないって言うかこれしか出来ない。だから、メジャー的な、キャッチーな女の子が喜ぶようなことが出来ないんだよ」 M「なんというか、今のラッパーってローマ字でリリックを書いてると思うんだよね。日本語で書くんじゃなくて、ローマ字でリリックを書いて、それをラップにしていくっていうか」
■桑田佳祐は偽英語で歌いながら曲を作って、そこから日本語に置き換えていくといいますが。 M「それに近い感じかな。発音とかぼかして作るよね。それもディスじゃないんだけど、それはそれで存在して、マキュウとかTOJIN BATTLE ROYALみたいなのも存在して、それぞれが刺激し合って切磋琢磨すればいいと思うんだよね。だけど、今は一個のトレンドが生まれると、みんなそっちに乗っちゃうのがつまんないなって。音楽的ファシズムっていうかね。ちなみにどこがパンチラインだと思った?」
■一番パンチラインだと思ったのは、CQさんの「笑えない現実の中から笑えない笑いが生まれる」って言うのは、現実を凄く切り取ってるなって。 M「それパンチラインだよね」 C「そのときそう思ってたんだろうね」
■……CQさんのリリックだから、そう思ってたんだと思います。 C「そういう時代だなあと思って」 M「マキュウでこういうこと言うとつまんないけどから言いたくないけど……でも、使命感を持って作ってるよ。B・ボーイ的な使命感とか、『HIP HOPをこうしよう』っていう使命感はないけど、だだ、マキュウのような音楽が好きな人には、誠実な答えを出さなきゃいけないと思ってるよ」 C「昔はさあ、歌謡曲とかをHIP HOPは『乗っ取ろう』としてたわけじゃん」 M「変えようとしてたよね」 C「でも、今はポップ・サイドに入り込もうとしてるよね。それが良いか悪いかは分からないけど、アメリカみたいに、ポップ・ミュージックを塗り替えちゃうってことは出来なかったなって。でも、このアルバム聴いて、『HIP HOPじゃないじゃん』って思う若い子もいるだろうね。高校生とかは」
■「シンセの音じゃないじゃん」とか「親に感謝してないじゃん」みたいな。 M「音的にも今の流れとは違うしね」 C「でも、そこで逆に『新しい!』とか思ってくれるといいよね。……でも、こんなこと語らない方がいいんだよ、マキュウは」 M「そうだよ、体位の話とかした方がいいんだよ。リリースのなかった9年間の間にはインドに俺とクリちゃんは行ってて、体位の奥義を探ってたんだよ」
■『カーマ・スートラ』ですか。しかも男二人で。 M「それから、今回のアルバムにも、20,000Hz以上の犬にしか聴こえない音が入ってるからね。聴くと今まで粗相してた犬が一発でトイレ行くようになるから、トップ・ブリーダーを目指す人は買っ��方がいいよ」 C「実際はぐったりしちゃうかもしれないけどね」 M「すっごい忠実なバター犬になるかもしれないよ……って、邪悪なアルバムだね、これ。ま、真面目なこと言えば、ホントに自分でも傑作だと思ってるんだよ。4枚目にして更に上に行けてると思う。俺らは、いまだに自分たちの作品聴いて興奮できる。だから進化してないようで進化してるグループだよね。でも、これを超える作品を作るのはいつになるかなって。目標としては2年後を考えてるんだけど」 C「いい加減早く作らないと誰か死ぬかもね。でも死んで話題になってバック・オーダーが捌けたらいいね」 M「俺とクリちゃんが死んじゃってツボイ君が凄く儲かるとかね。でも、マキュウは永遠に続くアイコンだと思ってるし、進化できる限り、解散とか止めることはないよ」
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