Tumgik
#ロシアン帽
apartment315 · 2 years
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okuboa · 5 years
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👘詳細ページ https://camp-fire.jp/projects/view/191976 リターン不要、名前を伏せたい方は備考欄に私の名前をいれていただくだけで構いません😊✨ いくら支援した!など個人メッセージいただけるととても嬉しいです😚 #大久保麻衣 #浴衣 #モデル #アイドルヘア #演者 #舞台 #写真撮ってる人と繋がりたい #動画編集してる人と繋がりたい #オリジナルグッズ #カメラマンと繋がりたい #撮影会 #撮影してくれる人と繋がりたい #冬服コーデ #ロシアン帽 https://www.instagram.com/p/B5PE72nAzAh/?igshid=a0zxic5csogh
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yukiyukimushroom · 5 years
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👑👑👑 . . . フェイクファーを触ったついでに . 場合じゃないのよと言いつつ ロシアン帽 . 私キャップやニット帽は全く似合わないけどロシアン帽は妙に似合うのですw あ、ベレー帽も似合うね😂 . お客様からいただいたかわいいタッセルのイヤリングをつけてみました💙 . ちなみにファー違いを3個作った😂 . もちろんファーのバッグもしっかり作りました😛✌🏻 . . . . YUKI'S MUSHROOM ポップアップスケジュール . . ▷11/16-11/17 金沢ハンドメイドマルシェ . ▷11/30-12/1 名鉄百貨店名古屋本店4階 . ▷12/11-12/17 松坂屋名古屋店本館6階 . . . . . #handmade #craft #instagood #handicraft #madeinjapan #fashion #ロシアン帽 #帽子 #フェイクファー #ハンドメイド #ファッション #バンビファー https://www.instagram.com/p/B4OTS-mHr2e/?igshid=iqv7kak91yxg
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junikki · 3 years
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96年のholiday Barbie
2021/12/11のThrift store戦利品。
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箱入りのまま所持したいので写真がどうしても暗くてわかりづらいのしか撮れない!でも90年代のBarbie特有のロゴに可愛い系のお顔。90年代のBarbieってなんかダイアナ妃っぽいお顔の子が多い。まあただ単に当時の流行りだったとも言えるだろうけども。
フワッフワの髪
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フワッフワの髪に上品なファーのロシアン帽子やマフ。グレーのアイシャドウに紫色の瞳。赤リップ。金色の指輪。
全部可愛すぎる!このメイク可愛くてめっちゃ真似したいけど、イエベ秋だけどグレーシャドウやりたい。グリーンシャドウが薄く伸ばすとグレーっぽく発色するから、グリーンシャドウでグレーシャドウの代用しようかな。
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ちなみにグリーンシャドウのBarbieといえばこの子。lingerie Barbieのアフリカンアメリカンの子。シルクストーンで黒人系は珍しい。ロバートに言わせるとこれは黒人の骨格じゃないそうだが、正直 Barbieの顔なんて別に白人の骨格でもないんだよな。鼻の小ささ、目立ちにくさはアジア系っぽくもあるし、何人でも無いようなところが Barbieの好きなところでもある。
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このブリックカラーのリップはマニキュアとペディキュアも同じ色が使われててすごい凝ってておしゃれなの。うまく撮れてないけども。リップとネイルを同じ色にするっておしゃれだわ。
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手持ちのアイテムでBarbieの真似メイクしたい💄
ANNA SUIのターコイズグリーンのアイシャドウで上瞼と下まぶたの黒目までを塗るのかな。キャットラインはくっきりと。よく見るとキャットラインが二股に分かれてるから、それも真似してみようかな。このターコイズカラーのアイシャドウは薄く伸ばすとグレーっぽく発色するから、この冬大活躍させてやろうかな。もうこのANNA SUIのマグネット式アイシャドウは廃盤らしいもんね…悲しいわ💔
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almond-eye-1984 · 7 years
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怪しいロシア人スパイin山間部。 ・ #山間部の空家をアジトにするのがスパイのセオリー #寒くて唇の色がどうにかなりました #ロシアならぬ遠野より愛をこめて💋 ・ #防寒 #ロシアン帽 #山間部 #スパイ #怪しい #遠野 #元旦 #coldbreaker #russianhat #mountainlife #spy #tono #tonocity #newyear (Tono, Iwate)
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247g-blog · 7 years
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▪️today.. 新しくおろした flowerの リブパンツ 可愛すぎて悶絶状態♡ 今日は 大きめニットに合わせて みました︎︎︎︎✌︎︎︎✌︎︎︎︎︎✌︎ 帽子も 新しく*̣̩⋆̩* アンケートでの自撮り…3枚目です、笑) . . #fashion #ootd #code #outfit #flower #knit #リブパンツ #haco #ニット #ロシアン帽 #自撮り女子 #お洒落さんと繋がりたい
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kiwamezyoshi · 8 years
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Repost @nozomi_shc ・・・ . ➵ デジカメ買いに行ったら ヒナちゃんグズる… 諦めて車に戻る。 ドライブして寝かせる。 違う店舗に行く。 売り切れてる。 #なんて日だ 🗣 . . この#ムートン ベスト #azulbymoussy で これまた 50%OFF✌︎✨ ただ、やはりアズール臭。 . . #ロシアン帽 被り納め🙏🏽 . . . .
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alamode-blr · 5 years
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ブログにまで足を運んでくださった方に 一足お先にスタジオ写真をちらっと。 今回は作りたい本の構成が先に思いついて それに合うキャラ&やっていないシリーズのキャラがいい ということで永夜抄の中から選ぶことに。 東方のキャラクターはみんな魅力的で嫌いなキャラクター っていうのはないんですが 実は、うどんげってあまり興味のないキャラだったんですw 逆に興味持てないのってなんでかな?って不思議に思って 自分の好きなイメージのうどんげを作ってみよう♪ というテーマで選んでみました! うさ耳の扱いが難産でしたが、ロシアン帽風アレンジに ニーハイブーツで。ジャケットもツイード素材で 女子高生感薄めてみましたw うどんげちゃんの可愛さがなかなか出ず やっぱりラスボス感多めの写真になりそうですが・・・w 例大祭良かったら足を運んでくださいネ! また、下記BOOTHイベントにも参加します。 既刊に加えて製作中の新刊も出す予定です。 2019年5月11日(土) 10:00〜開催 Web即売会「BOOTH Festival 東方Project オンリー回」 https://booth.pm/ja/exhibitions/bf-touhouproject #booth_web即売会 よろしくお願いいたします!
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oogomasainu · 3 years
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好きです、ロシアン佐藤
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大食いのロシアン佐藤さんを知っていますでしょうか。
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多分、高校生くらいの時にTVチャンピオンで初めて見て、大食いの実力もさることながら、シンプルにかわいくてオシャレだな〜と思ったんだ。 出演の時に被ってたファーの帽子が、ロシア人が被っているようなものだったからロシアン佐藤という異名を番組の人に名付けられて、そのまま芸名?になっているようだ。 好きな理由として、まっすぐに「あの頃のzipper感」を持っている人だからである。 zipperって大分前に廃刊となってしまった、この雑誌ね。
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僕が中学〜高校生の時はまさにzippe全盛期だった。 それでも結構zipper系のファッションって奇抜だから、当時中学生くらいだと身の回りにあんまりそういうファッションをしている人が少なかった。 そういう女の子はどこに生息しているんだ、���わからないまま高校に入学し、軽音楽部に入ると、まさに求めていたzipper系の女の子がいた。 性格も合い、元気な女の子だったので、意気投合し、付き合うことになった。 一緒にバンドもやった。そのバンドでコピーをしまくったのがSHAKALABBITSだった。 今、その女の子がどこで何をしているか本当にわからないけど、元気だといいなと思う。
その時SHAKALABBITSは3rdアルバムくらいまで出していて、本当にほぼ全曲コピーした笑 バンドというものを初めて、一番最初の時期だったから、同級生のドラマーに負けたくないって思いで、毎日スタジオ行って個人練してたな〜。 部活が18時くらいまであって、家の近くのファミマで19時から22時まで働いて、その金で23時から24時でスタジオ入ってたんだよな〜。 その気持ちと継続を、高校生の頃に出来たのはやっぱり、いい意味で世界が狭かったり、「モテたい」という純粋かつ最強のパワーがあったからだよな〜。 大人になると良くも悪くも世界が広がって、やる前からどうせ叶わないとか諦めてしまったり、自分より優れてる人にバトンタッチしてしまうようになるのは、もったいないよな。 そういうことじゃなくて、自分ができるようになりたいとか、そういう気持ちをもっと大切にしたほうがいいよな。 草野球やるオヤジなんて、別に世界一うまくなりたいからじゃなくて、やりたいし、楽しいからやってて、でもその世界の中での目標とかこうなりたいっていうイメージを持ってるんだよな。
草野球へ向かうスタンスで何事にも取り組めたらいいですね!
話がそれまくったんだけど、ロシアン佐藤を見ていると、そんな自分の心の中にある、青春時代の感触を、うっすらと思い出せる。 多分、だから好きなんだと思いました。(これはロシアン佐藤が好きということではないな...)
よし、銭湯いこっと。
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mamemi18diary · 3 years
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2021年12月1日(火)
11月が終わり12月が始まった。昨日はポカポカと暖かいを通りこして暑いくらいだったのに、11月から12月へと日付が変わる頃から雨と風が強くなった。いよいよ秋が完全に終わり本格的な冬の到来を感じる12月のはじまりとなった。季節の変わり目を感じるのは楽しい。きっと自分は変化が好きなんだろう。せっかく1月に生まれたのだからもっと冬のことを好きになりたいと思うけど寒さにはいつも負ける。夏の暑さには耐えられるけど日差しには耐えられない、だから冬の方が好きと人には言うけれど。ようやく数年前から冬の着こなしを楽しめるようになった。アラン模様、ケーブル模様のニット、ロシアン帽、ベロアやコーデュロイのワンピース・・冬を少し楽しめるようになってきたことは嬉しい。キャンドル教室のアシスタントとしてアトリエに通うようになってからクリスマスを随分と楽しめるようになったことも。11月の感謝祭が終わり12月25日を迎えるまでの期間、クリスマスアドベント(キリストの到来を意味するのだそう)を楽しむことを教えてもらった。クラシカルなクリスマスリース作り、WinterForestCANDLE、季節のブレンドチャイ、デメルのシュトーレン。これだけのアイテムが揃えば楽しいはずだ。2年前までは12月といえば毎週末に繰り返される忘年会で、飲み食い激しく年末に向けてどんどん体重が増えていく、でもみんなとお酒を飲むのは好きで密かに楽しみにしていたんだけど。生活が変わると季節の過ごし方や楽しみ、大切なことが変わり、自然とそれに馴染んでゆく。今は刺激は少ないけれど、穏やかで温かな日々を過ごしていると思う。こんな世の中だけれど、前向きに、楽しさを感じながら生きてゆけることはハッピーなんだ。
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apartment315 · 2 years
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mariagarnidelia · 7 years
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今日はめちゃくちゃクリスマスコーデしたよっ。 赤、白、茶色っ。 サンタさんとトナカイカラー❤️🎄🎅 トップス:#onespo チェックスカパン:#onespo ブーツ:#randa ロシアン帽:#jouetie
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reuter-fukuoka · 6 years
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アクセントのCAP②
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REVIVAL90%PRODUCTS Varde77:N1 FABRIC FLIGHT CAP ¥12000+tax
COLOR:BLACK
こちらも特別感を感じて頂けるCAP。
N-1デッキジャケットのパーツで
フライトCAPを製作。
ロシアン帽の要素も入れた
何処にも見ないデザイン。
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junikki · 3 years
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Diy fluffy powder puff♡
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physicians formulaのフェイスパウダーに持ち歩き用のパフを入れたいなと思って、自作のフェイクファー生地で自作しました。肌ざわりの良い物を選んでいるので、もちろん手触りはめちゃくちゃふわっふわです。
こういうフェイクファー生地って50cmもあればかなりいろんなものが作れる。ロシアン帽やファーバッグ、ファーアクセなど、ファー小物全般作れる。パフを作る発想が今までなかったけど、今日ぱっとひらめいた。こういうのって買うとなかなか高いもんな。
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こんな感じで2種類作りました。ピンクの方は裏表同じファー生地で、レオパードの方は嵩張らないように薄手の生地を使いました。
指が通せるようにリボンを縫い付けてます🎀
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こっちはふわふわで��愛いんだけども、ふたが浮くwまあパチっとやればちゃんと閉まるんだけども。
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粉含みは普通に良いです。この毛足の長いふわっふわのファーだとブラシと同じぐらい肌にはふわっと乗せれて良い。市販のパフは毛足が短くて厚塗りになりやすいので苦手。ブラシ使うのって家でならいいけども、旅行の時とか持ち歩く時はパフの方が嵩張らなくて良いし。
簡単に自作できてめちゃくちゃ満足してます。ファーがへたばっても、また新しいの作れば良いし。手持ちのファー生地でかなりの数作れるからコスパ最高だわ。チークとかもこれで付けても良いかも。
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kanata-bit-blog · 6 years
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天ヶ瀬さんちの今日のごはん7
『ハンバーグ』with FRAME
 その日は急な台風の訪れにより傘も差せないくらいの大雨だった。  ニュースでは今にも氾濫寸前の川の前で飛ばされそうになっているアナウンサーが必死に足を踏ん張っている。職種は違うとは言え同じ業界に生きる者として彼、彼女らに賛辞を送りたい。  幸いなことにその日の冬馬は売れっ子アイドルにしては珍しく一日中オフであったと言うのも、先日事務所選抜で参加した夏フェスを終え、再び仕事仕事仕事の日々に戻る前の休息である。嵐の前の静けさと言う奴なのだろうが、それにしては外がうるさい。 「…母さんの写真の前に置いといた食いもんが…いつの間にか食われてんだ」  ごくりと、誰かの息を呑む音が聞こえた気がしたが、それもまた豪雨の叫びにかき消されてしまった。顔面を青白く染めた英雄が視線を逸らす。追って顔を強張らせる龍も。  そこには幼い冬馬を抱き抱える笑顔の女性の写真。親戚の人間からは「冬馬君はお母さんに似ているね」と言われるタレ目と、キリリと吊った強気な眉毛は確かに自分によく似ていると思う。  写真立ての前に置いてあるガラス皿の上には冬馬が買ってきた和菓子が一つ置いてある。駅前の老舗和菓子店の名前が刻印されている饅頭だ。 「あの、冬馬さん。一つ聞きたいんすけど、これって…怪談話とかじゃないですよね。実は全部冬馬さんのフィクションとか」 「冬馬はあまりホラーが得意じゃないので真剣だと思いますよ」  怯える二人の隣で北斗が悠々と言ってみせる。��来ならば今日はドラマの、それも北斗が以前ちらりと話していた『女優とのキスシーン』を含んだ撮影の予定だったはずだが生憎の天気で延期になったらしい。だからと言って撮影現場に行ったその足で冬馬の家に来るのもどうかと思うのだが、FRAMEの三人がJupiterとは話をしてみたかったと言うものだから冬馬も「仕方ねえな」と言うことしか出来なかった。 「もー冬馬君ってぱ、ユウレイなんている訳ないじゃん! ほら、僕もうお腹ペコペコだからご飯作ってよ!」  翔太が乾いた笑いで続けると、冬馬は「それもそうだよな、元々はそれを忘れる為にFRAMEのみんなに集まってもらったんだし」と立ち上がった。続いてFRAMEの三人も手伝えることがあるならと立ち上がる。が、不意に伸びてきた翔太の手に英雄が捕まり、体勢を崩しかけた。 「ま、待って! こっちの部屋に残るの僕と北斗君だけ?」 「もしかして翔太さん、」  怖いんじゃ、英雄が言いかけたのを遮って翔太が震える手でそれを指さす。一斉にその延長線上に視線が集まり、誰かがごくりと唾を飲んだ。冬馬の家に来てから育てられてきた恐怖心が一同の心臓を叩く。触れればすぐにでも割れてしまうような緊張感がその場にあった。  翔太の細い指先には先程見たばかりの冬馬と母親の写真。供えられた小物類。冬馬が報告の為に置いた物と思われるJupiterのCD。
 その隣の皿の上から―――お饅頭が無くなっていた。
 目の前で起きた出来事に全員の頭の回転は追い付かず、とりあえず極力固まっていようと言う了解でそそくさと冬馬の部屋で全員揃って調理を始めたのだった。その間誰も部屋の中にいるかもしれない"何か"に触れようとはせず、クーラーで冷え切った部屋で視界に必ず誰かが入る位置に着席していた。 「こう言うのもたまには良いな」  信玄がけろりとした様子でボウルの中のハンバーグだねを混ぜながら笑う。そう言ったことに耐性があるのか、はたまた信じていないのかのどちらかだが、彼ほどの逞しい男性が取り乱さないのは冬馬としても有難い。仮に信玄が怯えを顔に出そうものならばこの場に居る大半も正気を保っていられるか分からなかった。 「事務所の奴らと一緒に作ることはあるけど、ここでみんなで作んのは初めてだな」  冬馬はもう一つのボウルにひき肉、卵、しょうゆ、そして四分の一程度に短く切ったもやしを加える。  天ヶ瀬家では代々受け継がれてきたらしいレシピで、冬馬もまた母から教わり受け継いだものである。ハンバーグの中に入れる食材としてもやしが使われるのは珍しいということを知ったのは冬馬が小学校の給食でハンバーグを食べてからである。中学に上がってからも母親に弁当を用意してもらうクラスメイトが「冬馬って自分で弁当作ってんの!?」と興味を示し、流れでおかず交換会が始まったのだがもやし入りハンバーグは大絶賛だったのが懐かしい。  友人はもやしが入ったハンバーグを珍しく思いながらも美味しそうに食べてくれていた。それを喜ばしく思うと同時に普通の人とは少しだけ違う我が家直伝のそれを冬馬は自慢に思うようになった。  だから誰かに振舞う時は決まってもやしを中に入れる。それによりシャキシャキとした食感が追加され、食べた人が驚くから。冬馬はもやしハンバーグを食べた人が目を丸くするのを見るのが好きだった。
 ―――もやしを入れると美味しいんだよ。
 冬馬の脳裏に陽だまりのような優しく暖かい声がよぎる。遠い昔に聞いた声は冬馬の胸の中にじんわり滲んでいく。  そう言えば初めて母と一緒に作ったのはハンバーグだった。忘れていた記憶が不意に戻ってきて冬馬は懐かしさに口元を綻ばせる。随分成長したものだ、混ぜる掌の大きさが記憶よりもずっと大きいことに気が付いた。  信玄が混ぜ終えたたねをへりで潰すようにして空気を抜く。その様子を隣で英雄と龍がじっと見つめていて、一方の翔太と北斗も手持無沙汰と言った様子で冬馬の作業を眺めている。 「冬馬の家のハンバーグにはもやしを入れるんだな」  信玄がテーブルの上にボウルを置くと、ごとりと重い音がした。冬馬も同じく置じようにテーブルの上に置くと右手で適量のたねを掴んで丸める。それを合図に待っていましたと言わんばかりに翔太がボウルに手を伸ばし、北斗もゆっくりと右手でたねを掬い上げた。 「俺の家でも弟が好きだからハンバーグは作るけど、人参とかは入れてももやし入れたことはないな……」 「シャキシャキして意外と美味いんスよ」  ぱたぱたと両手でたねをキャッチボールして更に空気を抜いてバットの上に並べた。他のハンバーグにくっつかないよう指先で形を整える。次のたねにも手を出そうとするが、人手が足りすぎているおかげでボウルの中のたねはあっという間に完売である。残りを掻き集めて作ってもせいぜい拳よりも少し小さな小判が出来る程度だろう。数的にも一人一つ確保されているし、残りはもやしを抜いてミートボールにでもするか。 「……ん?」  焼かれる時を今か今かと待って眠りにつくハンバーグ達の中に妙にガタイの良いハンバーグがいた。一目で見ても並より大きいことは分かる。  これが並だったならば余ったたねもそこそこのサイズの小判型を形成出来ただろうに。これを作ったのは一体どこのどいつだ。と、言いつつその犯人などとうに知れているのだが。 「翔太……このでけえの作ったのお前だろ」 「えー? やだなあ冬馬君、成長期の僕にはこれくらいちっちゃいんじゃないかな♪」 「お前はまたそうやって変な屁理屈捏ねやがって…!」  翔太がきゃっきゃと笑って部屋から逃げていく。龍が笑って、 「そう言えば、先月ハンバーグを作った時もサイズの違いが凄かったですよね。あまねちゃん手が小さいから作るハンバーグも小さくて、逆に信玄さんのハンバーグは並よりも少し大きいからあまねちゃんのハンバーグがミートボールに見えて」  龍の言うあまねちゃんは確か信玄の姪に当たる子だっただろうか。先日のフェスで英雄と話していた時もたまに出てきた人名であり、FRAMEの三人と親密な関係にあることは伺える。龍のことを気に入っており、来る度に信玄が怖い顔をするのだと英雄が楽しそうに言���ていた。 「はぁ……サイズ違いが出るのは仕方ねえか」  どちらにしろ余るだけの量のひき肉を買ってきていることだし、約一枚分のだねは余ってしまっている。
 ……ミートボールにでもするか。
 大雨とは言え真夏のキッチン、それもここまで冷房が届かないとなると頭からキノコが生えてきそうな気持ち悪い湿気とガス周りの暑さに耐えていかなければならない。首にかけたJupiterのロゴ入りマフラータオルで垂れる汗を拭う。 「それって去年のツアーの奴っすよね」 「ああ、しまっとくのも勿体ねえからって普段からよく使うんスよ」 「はは、俺も汗かくと思ったからこないだのフェスのタオル持ってきてて」 「あれか! 今年の夏フェスのデザイン格好良かったっスよね。去年のも良かったけど」  英雄が白地に赤と黒でデザインされたタオルを冬馬と同じように首にかける。先日事務所選抜で参加したフェスのものである。参加した冬馬も当然同じタオルを持っているが、昨日のダンスレッスンで使用したばかりで今は同じデザインのTシャツと共に洗濯カゴの中だ。 「去年のってどんな感じだったんすか?」 「モチーフがカードで、Cのとこがコンパスになってんだけど……あー、今度レッスンのタイミング合う時にでも見せた方が早えか」  油を引いて温まったフライパンにたねを入れる。一度ではとてもじゃないが入りきらないので二度に分けた。火が通るのに時間がかかりそうなのでまず最初に翔太の分。  じゅうう、と弾けてフライパンの中で油の合奏が始まる。まずは一面に焼き目が付くまでよく焼く。潰すと肉汁が出ていってしまうので強くは押さえない。程良く焼き目が付いたら崩れないように丁寧に一つずつひっくり返していく。  その間にも隣で英雄と信玄が野菜の皮を包丁で丁寧に剥いてくれていて、流石と言うべきか二人とも料理をするだけあって並の人達よりも手際が良い。じゃがいも、にんじん、ブロッコリー。料理に彩を与える野菜類だが、特にじゃがいもなどは丁寧に芽を取り除かなければ夏場は危険である。その為慣れない人にやらせるのは心許無いが、二人ならば安心して任せることができる。  面倒だとごねる翔太に何度か料理の手伝わせたことがあるが、その時の手元の覚束なさと言ったら思い出しただけでも身震いがする。気を付けていなければすぐにでも薄皮一枚は持っていかれそうな危うい手付きに耐え切れなくなった冬馬は最終的に『俺がやる』と言って震える包丁を奪い取ってしまったのだった。時間が出来た時にでもゆっくり猫の手から教えてやることにした。 「よし」  裏面にも焼き目が付いたことを確認して蓋を被せると透明な鍋蓋は一瞬で湯気に曇る。ここから4分か5分程度蒸し焼きにするのだが、夏場であることを考えると良く焼いた方がいいかもしれない。
 パタパタッ、パタタタッ。
「っ!??!?!?」  明らかにその場にそぐわない音に気付いたのは冬馬だけではないようで、廊下に飛ばした視線の間に今にも人を殺しそうな鋭い眼光を斜めの方向に向ける英雄の顔が映る。彼自身怯えを隠そうと笑顔を取り繕っていることもあり、その顔はいつも以上に怖い。冬馬は思わず声が出そうになるのを堪えた。  信玄が廊下をちらりと覗き込んだ後、英雄の肩を優しく叩く。 「大丈夫か、英雄」 「あ、あの…冬馬さん、あんま他人が言えることじゃないと思うんスけど…引っ越し検討した方が良いと思います」 「た、多分厳しいと思うっすけど、このまま収まらないようなら葛之葉さんに連絡するつもりなんで…今日の所は、すんません」  信玄がもう何度か英雄の肩を叩くと、彼は小さく体を跳ねさせた後にぎこちない動きで作業へと戻っていくのだった。
「わーい! ごはん!」 「おい翔太! 埃がたつから座ってろ!」  全員分のハンバーグが乗った大皿をテーブルの上に置くと、部屋で待機していた龍と翔太の口から「わあ」と感嘆の声が漏、冬馬は胸の奥が痒くなるのを感じた。  いつ見てもこの瞬間は無類だ。自分が、みんなが作った料理の完成形に表情を綻ばせる様子は少年少女のような純粋な幼さがある。腹が減っているのであればそれはより一層顕著で、龍は皿の上から香る肉の焼けた匂いにうずうずと身悶えしているようだった。 「ずーっと龍さんのお腹が鳴ってるから北斗君とまだかなーって言ってたんだよ」  いたずらっ子の笑みを浮かべて翔太が告げ口をすると、腹をおさえて龍が苦笑した。 「翔太さんと北斗さんから冬馬さんの料理のお話聞いてたらお腹空いてきちゃったんですよ……ただでさえ美味しいって評判聞いて楽しみにしてたのに……」 「かなり信玄さん達に手伝ってもらったんで、俺のかって言われると微妙っスけどね」
 実際、信玄はとても頼りになった。  野菜の準備が終わった後は迅速に水で濡らしたキッチンペーパーで包み、レンジの中に突っ込む。その間冬馬からの指示は無かった。この後スープ作りの為にもう一つのコンロが埋まることを見通しての行動、感服である。  彼の心遣いを感じながら冬馬はもう一つのコンロにスープ用の鍋を置き、油を投入し、その間に具の準備に取り掛かったのだった。  肉の焼ける音と包丁がまな板を叩く音を聞きながら『俺が作るハンバーグにはナツメグを入れるんだ』『へえ! ナツメグなら家にもあるんで今度試してみるか』『俺も次はもやしを入れてみよう』などと料理をする者同士の会話を楽しみ、後は英雄からパンケーキ作りのススメを聞いてなるほどなるほどと膝を打つなどしていると、あっという間に食事の用意が整ったのだった。  もやし入りのハンバーグは天ヶ瀬家秘伝とも言える比率で作られており、隠し味の醤油が肉の風味を引き立てる。  それに合わせるのはシンプルなコンソメスープだ。具材はベーコン、玉ねぎ、エノキ茸。塩コショウ、醤油で味を整えれば完成である。材料を切って順番に入れていくだけなので片手間の作業でも作れる品だ。 「そう言えば龍さん今日は普通じゃない?」  翔太が人数分のお茶の用意をしながら言う。冬馬の家で飯を食う際の決め事のようなもので、料理の手伝いをさせることを諦めた冬馬が"これだけは"と出した料理を食べる条件のようなものである。  働かざる者食うべからず、お茶を用意するなら食っても良し、稀にご飯のよそうことや料理を運ぶなどの付随作業も発生するが、基本的にはお茶の準備は翔太の担当であり、彼も慣れたもので文句を言うことも無い(はじめは煩かったが) 「普通?」 「翔太は木村君の不運体質を見たことが無いんですよ」 「恭二さんと北斗君が一緒にお酒飲みに行った時に突然椅子の下に黒猫が現れて、びっくりした龍さんが持っていたお酒を自分で被っちゃったーって話とか、ロシアンたこ焼きすると絶対に龍さんが引くって話とか聞いてたのに、待ってる間は何も無かったんだもん。不思議だなーって思っただけだよ!」 「言われてみると確かに今日は怪我が少ない気が……」 「雨には降られたみたいだけどね」  北斗が龍の濡れた髪の毛を見てくすりと笑う。冬馬の家に到着した時はそれは酷い有様であった。服は泥だらけだし、髪は雨でびちゃびちゃに濡れているし、ここに至るまでの悲劇を彷彿とさせ、出迎えた冬馬を絶句させたのだった。  曰く、来る途中に雨に降られ、傘を飛ばされたらしいのだが、不思議なことに撮影現場に行ってから来た北斗は置いておいても龍以外の三人は誰一人として雨に降られなかったのである。まるでピンポイントに彼を狙ったかのような天候である。  すぐにお風呂場に押し込んで龍が着られそうなサイズの衣類を用意した。下着は…どうしようもないので向かってくる北斗に買ってきてもらった。電話口で『…パンツ?』と怪訝な声をあげる北斗の反応は至極当然の事である。  と、まあ、一連の流れがあり、龍は「冬馬さんの風呂場滅茶苦茶綺麗ですね!」なんて言いながらも体を温めたのだった。  仮にそれを彼の不運体質のせいだと言うのならば、確かに以降はこれと言った不運が見受けられない。当然、不運でないに越したことはないのだが。 「試しにタバスコたっぷりのロシアンミートボールでもやってみる?」 「こら翔太! 食べ物で遊ぶなってこないだも言ったろ!」 「ロシアンミートボール……今なら……」 「木村さんもやらなくていいんで」  このままでは本当に試しかねない龍を収めつつ、冬馬は最後に余りのたねで作ったミートボールを乗せた小皿を母の写真の前に置き、その一つにつまようじを刺した。 「まあまあみなさん折角の料理が冷めますし、食べましょう」  北斗が手を合わせるのを合図に全員同じく手を合わせて「いただきます」と言う。真っ先にハンバーグを奪い取ったのは翔太で、小皿の上に出したケチャップと中濃ソースを箸で混ぜたかと思うと満足そうに下唇を舐めた。 「そう言えば、冬馬の家ではソースまでは作らないんだな」  買っておいたハンバーグソースを吟味しながら信玄が言う。同じく英雄が『デミグラスハンバーグソース』とでかでかと書かれた小瓶を振る。 「ソースまで作るのは面倒っスからね。作った方が美味いのは分かってるんすけど、市販なら時間もかかんねえし、気分によって味も変えられるし。夏場は大根おろしとポン酢でさっぱりさせる時もあったんで、俺ん家では気が向いた時以外は作んなかったな…」 「昨晩の残りのカレーでハンバーグカレーにしてくれる時もあるんだよ♪」  翔太が自分で作った巨大なハンバーグを箸で切り、それでも大きな欠片を一口に放り込む。すっかり見慣れた大きな一口は何度目かの咀嚼の後に「うーん!」という歓喜の口に変わる。 「冬馬もさっき言っていたが、もやしのおかげで食感が良いな 「ああ、面白いな。今度あまねに作ってやるか」  そんなやりとりを聞きながら冬馬も欠片を一口。  テレビで見るようなじゅわっと溶け出す肉汁こそあまり無いが、味は冬馬が遠い昔に食べた母のそれとさして変わらない、はず。下に触れる柔らかい感触は噛むごとにシャキッとしたもやしの食感に変化する。柔らかいのに噛み応えがあり、かつケチャップと中濃ソースを混ぜたそれは強く酸っぱさを残しながらもそれぞれの個性を残している。勿論ハンバーグの味を崩すことはない。  スープは……程好いタマネギの甘みとコンソメの香りが効いている。パスタなどにも合う万能な味付けで、ハンバーグも例外ではない。
 うん、今日の出来も上々。 「信玄さんのハンバーグも美味いですけど、冬馬さんのも美味いですよ! 俺おかわりもらってもいいですか!?」 「あっ木村さん俺が取ってくるんで!」 「これくらいなら自分でやりますよ! って……うわあ!」 「木村さん!?」  お茶碗を持ったまま突然龍が視界から消えた。すると、上へと消えていく座布団と黒く平たい何かが冬馬の視界に映った。  座布団は食事中の翔太の顔面に当たり、黒く平たい何かは部屋の壁にぶつかる。かと思うとごとり、がたがた、ガンッ! と固い音を立てて冬馬のベッド下に落ちてしまった。全員が龍と音の方を二度三度と見る。持っていたお茶碗は彼の頭に着地して帽子のようにそこに鎮座している。  状況から察するに、放置されていたビニール袋を踏んだ龍が転んだようだが、一瞬映ったあの円盤は一体なんだったのだろうか。混乱する頭を一旦落ち着けて「大丈夫すか…?」と龍の頭の帽子を取ってやると、彼は泣きそうな顔で「いてて……」と打ち付けた額を摩った。 「……どうやら不運じゃなくなったのは気のせいみたいだな」  英雄が残念そうに言い、信玄は持っていた箸を置いて、 「ところで、誰かの携帯を蹴飛ばしたようだが……」 「えっと、多分俺のですね」  ははは、困ったように北斗が頬を掻いた。
 龍の転倒によって冬馬のベッドの下へと消えていった北斗の携帯電話は『食事中に動かすと埃がたつから後ででも良いよ』という北斗の一言でとりあえず放置されることになった。  実際、ここ最近は表面的な掃除ばかりでベッドの下や棚の裏と言ったところには手を入れていないので賢明だ。掃除する程時間にも体力にも余裕が無かったのである。  痛がる龍におかわりを差し出してからは元通りの空気で、すっかり心霊現象の事も忘れ、FRAMEの希望で315プロダクションに来る以前のJupiterのことについて語ることになった。  冬馬達からすれば随分と昔の事のように感じられるが、思い出してみると芋づる式にあれもこれもと過去の記憶が呼び起こされた。  冬馬がドラマの撮影で女優にキスすることが出来ず、北斗の口添えで一連の流れが変更になった話。ハワイでの写真撮影に時間がかかり、最終的には翔太がカメラマンになって事が済んだという話。大運動会で北斗が沢山のエンジェルちゃんから歓声をもらった話。どれも今となっては懐かしい思い出である。 「すっかり止みましたね」  お昼前から続いた集まりも有限で、しばらく盛り上がった後は名残惜しくも帰る段になった。全員の忘れ物、特に龍の忘れ物が無いかを念入りにチェックし、北斗と二人でFRAMEを玄関まで送っていくと、ずっと騒がしかった空が知らぬ間に静かになっているのに気が付いた。  扉の向こうから夏のぬるさと雨の匂いが沁み込んだ湿った空気が襲ってきて、ほんのり紺色に染まった空を見ると、たった数時間家を出ていないだけなのに違う世界のようにも感じられる。  龍に「着てる服はいつ返してもらっても大丈夫なんで」と生乾きの服が入ったビニール袋を手渡す。残念ながらこの数時間では乾ききらなかったが、どちらにしろ帰宅後に洗濯機の中に入れられる運命だろう。 「雨が強くなる可能性まで考えていたんだが、杞憂だったようだな」 「そうだな。俺も傘は一応持ってきてたけどあの天気だと広げる方が危険だと思ってたから落ち着いて良かったよ」 「三人ともお気を付けて。また事務所で」 「ご馳走様でした! また事務所でー!」  上機嫌にスキップしながら帰る龍を二人が後ろからどことなく心配そうに見つめ、更にその後ろから冬馬、北斗の二人が微笑ましく見送る。三人がエレベーターの中に消えるとそっと重い玄関を閉じたのだった。 「さてと、とりあえず片付けの前にお前の携帯取んねえとな」 「そうだな。ベッドの下は冬馬もあまり覗かれたくないだろうし、頼んでも良いかな」  部屋へと向かう道中で北斗が口にした言葉を冬馬は頭の中で反芻する。  ベッドの下、覗かれたくない理由……と、そこまで考えたところでいつか見たベッドの下を捜索される画を思い出して赤面した。破裂するように「なんもねえからな!」と言うと、北斗は一瞬頭に疑問符を浮かべたが、すぐに把握して大笑いする。相変わらず顔に似合わない豪快な笑いは見ていて愉快だ。しかし、笑いの種が自分だと考えると不愉快でもある。隣で震える肩を叩くと「ごめんごめん」と軽い謝罪が帰ってきた。  部屋に戻ると翔太が冬馬のベッドの上でくつろいでいた。彼はうつ伏せで上体を起こして何かを読んでいる。  冬馬達の気配を察し顔を上げた。かと思うと、にやりと不敵で不気味な小悪魔の笑みを見せる。
「みーつけちゃった♪」
「へえー! これが315プロに来る前のJupiterかー!」
 ほんの二日ぶりに顔を出した事務所はいつもよりも人の姿が多く、賑やかな印象を受ける。応接席ではHigh×Jokerの夏来、隼人、春名、そしてDRAMATIC STARSの天道、柏木が占拠してテーブルの上の黒いファイルを覗き込んでいた。冬馬がじとりとその様子を眺めていると、気付いた天道が愉快そうに手をこまねいた。  それは冬馬が北斗と一緒にFRAMEの見送りに行っている間、『北斗君の携帯電話に大事な連絡が来てたら大変だもんね』を名目に人のベッドの下を勝手に漁った翔太が発見したもので、背表紙には過去の期間を指定する日付と共に『冬馬(Jupiter)』と印刷されたラベルが張ってある。そこそこ長い年月ベッドの下で眠りについていたのかラベルの端が剥がれて埃がついてしまっているが、傷が見当たらない所から持ち主が大事にしていたことが分かる。  961プロダクションに所属していた時の掲載雑誌やCD特典ポストカードなどをまとめたスクラップ帳、父が置いていったもの。  何があってベッドの下などという埃臭い空間にそれがあったのかは謎であるが、翔太曰く他にも本やクリアファイルなどが転がっていたそうなので、置き場所に困った物達を押し込んだ時にでも一緒に滑っていってしまったのだろう。  とは言え、父がこんなものを作っていたなど初耳である。FRAMEが帰った後、翔太が姉の迎えを待つ間に三人で眺めたのだが、雑誌は勿論のことながら店頭に行かなければ貰うことのできない冊子の切り抜きまであり、よくぞここまで集めたものだと北斗が感心していた。  何故それが事務所にあるのかはお察しである。面白さを求めた翔太がプロデューサーに提出したのだ。そして、今や315プロダクションの一員であるJupiterの過去を残したそのスクラップ帳は冬馬の知らない間に事務所の仲間達の暇潰しの道具と化したのである。噂によると主にみのりから大好評らしい。 「俺もこないだ実家に戻ったらおふくろがテレビ番組全部録画してたんだよな。流石に雑誌は山になってたけど」  天道はそう言ってお茶を啜る。夏場なので冷たいものだが、事務所に客用以外で冷たいものを飲むためのグラスがない為、年中出てくるのは湯呑である。 「冬馬君のお父さんって几帳面なんですね」 「そんな印象は無いんスけどね。部屋はいつも散らかってたし、服のボタン外れかかっててもあんま気にしてなかったし」  言いながら冬馬は事務所のスケジュールボードをちらりと見る。8月頭、そろそろお盆だ。アイドルと言う職業に就いている冬馬にとっては関係のないただの8月の半ばだが、一般企業に就いている父にとっては他でもない祝日である。
 ―――そう言えば、今年は帰ってくるのだろうか。
 携帯電話を覗いてみるが連絡は来ていない。自分から連絡を取るにも今は平日の真昼間である。メッセージで良いか…いや、最近口頭で話していないし、電話の方が…  冬馬が携帯電話の明かりを付けたり消したりしていると、かちゃりと事務所の取っ手を捻る音がして、間もなく北斗の「チャオ☆」と言う挨拶が聞こえた。見ると、聞こえた通りの声の主と桜庭の姿があった。この二人が一緒に事務所にいるのも珍しいが、ここに天道と柏木がいることを考えると彼らの集合時間は間もなくなのだろう。 「冬馬、丁度良いところに。実はさっき鷹城君から連絡があってね」 「鷹城さんから?」 「なんでも、今FRAMEの人達と同じ現場にいるらしいんだけど、木村君が冬馬の料理を絶賛していたそうだよ。『幸運になれる料理だ』って」 「なんだそれ」  山村からのお茶の申し出を断って北斗はそっと冬馬の肩に手を置く。心なしかそれを見た隼人がごくりと息を呑んだ気がした。 「それが、あれから木村君の不運が緩和されたらしいよ。試しに信玄さんに作ってもらったロシアンミートボールも当たりを引かなかったとか」  不思議だよね、そう言って彼は自身の顎を撫でた。  なんとも素っ頓狂な話だ。食べたら幸運になる料理など聞いたこともない。それも、自分の料理のことを指されているのだから更に理解しがたい話である。冬馬は必要な食材と調味料を混ぜ合わせただけだ。その結果、龍の時空をも捻じ曲げかねない不運体質が改善したというのもいまいちピンとこない。  そんな訳ねえだろ! と笑い飛ばせたならまだ良かった。たまたまだと言えたなら超常現象の類に向き合う必要は無かったのに、冬馬もここ最近龍と同じように"いいこと"があったのである。  冬馬の家に滞在していた謎の音、そして突然食べ物が消える怪奇現象があの日を境にぱったりと消えた。  その代わりのように最後に冬馬が母に供えたミートボールは綺麗に平らげられ、傍にひまわりの種が三粒落ちていた。外から持ち込まれた物らしく少し砂埃で汚れていたが、冬馬はなんとなくそれを洗って母の写真の前に飾っておくことにしたのだった。  以降子供が走り回るような音が響くことは無くなった。やっと落ち着いて眠りに就くことが出来る安心感と張り詰めた緊張が急に解かれた一抹の寂しさを感じたものの、冬馬はまたいつもの日常に戻っていったのだった。 「そうだ! 冬馬! 久しぶりにお前の飯食わせろよ!」 「うおっなんすか急に」 「美味い飯食いたいのに理由はいらねえだろ、翼も冬馬の飯また食いたいって言ってたし、な?」 「はい! 合宿で食べた冬馬君のカレーとても美味しかったです!」  翼のキラキラ輝く瞳は料理を出した時に誰しもが見せるそれによく似ていて、期待に胸膨らませた彼らに、隣りにいた北斗がくすりと笑ったのが分かった。 「な!?」  天道の底なしに明るい声。背中から桜庭の大きな溜め息が聞こえた気がした。
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patrickmacias · 7 years
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More rad pics of the unreleased @hypersonic_music_club shirts taken by @uri_hanazono (original art by @3eyestakahashi) #Repost @uri_hanazono ・・・ 💛💚🥀💜💙 #ファー帽子 #ロシアン帽 #黒薔薇 #緑髪 http://ift.tt/2jw33DG
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