#プリンア��モード
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パーラーキムラヤ@新橋
プリンア・ラ・モード
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作品集『TOKUSATSU』
1.「Prologue ~ 君が地球に降り立った日」
それは、特撮の世界だと思っていた。 あの日が来るまでは。
それは、空想の産物だと信じていた。 あの日が来るまでは。
かつてバイロンは綴った。 「事実は小説よりも奇なり」と。 今ならその意味が手に取るようにわかる。
数年前の出来事から世界は変わっていった。 光の速度で変わっていった。 君が存在するのが当たり前になった。
明日、生きているかわからない。 今日、生き残れるかわからない。
何故なら、彼らはいつどこに現れるかわからないから。
それでも、君がいる限り。 君が地球に存在する限りは。
僕は生きることを諦めないでいようと思う。
君が地球に降り立った日。 僕に「生きろ」と勇気づけた瞬間。
僕たちは君を―――と呼ぶ。
2.「地球防衛軍は共生の夢を見る」
私の両親は怪獣に殺された。 ずっと怪獣のことが憎かった。 怪獣を殺したくて仕方なかった。
言葉にならない憎しみを溜め込んでいた。 そのうち、恋人が星人に殺された。 彼らへの憎悪はますます増幅していった。
大学卒業を機に、創設されたばかりの地球防衛軍に入隊した。 私が配属されたのは、怪獣と星人を調査する部署だった。 駆除部隊への配属を希望していただけに、失望した。
地球防衛軍は彼らを必ずしも駆除対象として見てはいなかった。 共生の可能性を常に模索していた。
現実に、身体の一部を引きちぎられたり、心に深い傷を負ったりした人がいるのに。
一応、戦闘行為が可能な巨大ロボットも保有していた。 しかしながら、それらの行為は駆除部隊の管轄で何も出来なかった。
言葉にならないもどかしさを溜め込んでいた。 そのうち、街がひとつ消えた。 政府の計画に巻き込まれたらしい。
廃墟と化した街に横たわる巨大な亡骸。 見たところ、星人に敵対心はないように見えた。
意思疎通に悩んでいただけで。 自らの言葉では何も伝えられなかっただけで。 私たちが見つめようとしなかっただけで。
なぜ、彼は殺されなければならなかったのか。 なぜ、街は殺されなければならなかったのか。
人も、怪獣も、宇宙人も。 たったひとつの命なのに。 たった一度の人生なのに。
夜明けがやけに美しかった日、私は変わった。 そして、地球防衛軍の思惑が更にわからなくなった。
3.「異銀河からの侵略者」
最近、妙なことが起こっているらしい。 あるブランドの靴を履いた人がいなくなっていく。 しかも、まるで取り憑かれたように、何処かへ行ってしまうそうだ。
地球防衛軍はただちに調査を開始。 一般人が報道で知ることの出来る情報はここまで。
だが、好事家たちは独自に情報網を構築。 不思議の正体を突き詰めようとしていた。 僕も情報網の存在は風の噂で知っていた。
ある夜のことだった。 いつもと変わらない大学の帰り道だった。 駅から離れると人が減って���く。 遠くに悲鳴が聞こえた。
見ると、星人が女性を連れ去ろうとしている。 女性は必死に抵抗するが、星人は力が強く、まったく相手にならない。 通りすがりの男性が掴み掛かったものの、一瞬で伸びてしまった。
僕は電信柱に隠れ、地球防衛軍に緊急出動要請を行った。
何故だろうか。 この先の記憶がない。
地球防衛軍に情報を伝え、星人が逮捕されるまで。 星人が逮捕されてから、女性とともに取り調べを���け、帰宅するまで。 記憶の断片が繋がらない。
噂には聞いていた。 怪獣や宇宙人、地球外の現象に遭遇した者は記憶を消されると。 それでも、日本政府も地球防衛軍も、そんなことはしないと信じていた。
まるでぽっかりと穴が空いたかのように、存在しない記憶。 そこを埋めるかのように、辻褄の合わない記憶。
僕は一体何を見ていたのだろうか。 何に出逢ってしまったのだろうか。
秘密裏に処理された存在に想いを馳せる。
4.「宇宙怪獣に感情はあるか」
宇宙から怪獣がやってくる。 一週間前に宇宙から降ってきた怪獣を見るまで、非現実的だと思っていた。
一日目、その怪獣は工場地帯に現れた。 石油化学コンビナートの液体をすべて飲み込んだ。 地球防衛軍は迎撃するが、まったく歯が立たなかった。 怪獣は生物然とした姿をしており、海へと帰った。
二日目、その怪獣は都市に現れた。 まるでダクトのような構造物の中心に蠢く内臓。 地球防衛軍は新型ミサイルで攻撃するが、まったく歯が立たなか った。 怪獣はすべての戦闘車両を行動不能にした後、空へと帰った。
三日目、その怪獣は山に現れた。 野生怪獣を次々と叩き起こし、蹂躙した。 地球防衛軍は野生怪獣を守ろうとするが、まったく歯が立たなかった。 怪獣はまるで満腹になったかのように、数日間、山で眠り始めた。
私たちのチームは怪獣の調査を始めた。 行動パターンの予測が立たず、常に姿を変化させる怪獣。 攻撃も、防御も、意思も、すべてが存在しない。 ただ毎日現れ続けては、甚大な被害を与え続けた。
地球防衛軍は怪獣を凍結させる作戦を立てた。 かつて地球に初めて怪獣が現れた日と同じ作戦。 今回はさらに自動運転が可能な車両を転用し、火力を増幅させる。 困った時には必ずといっていいほど実行されてきた案だ。
だが、今回の怪獣にはそれが通用しなかった。
翌日、二日目の形態が人型に変形したかのような姿に変わった。 いわゆる第五形態である。 宇宙からやってきた怪獣は街を光線で破壊し始めた。
しかし、ある少女が涙を流しながら、テディベアを差し出した。 すると、怪獣は同じように涙を流し、翼を生やして、地球を去っていった。
私はその少女の記憶を削除した。 少女は無邪気に怪獣の話をしていた。 ほんとうに健気でやさしさのある少女だった。 すべての作戦が終わった時、私の何かが壊れた音がした。
5.「謎のエージェント・ナギを見破れ!」
僕が裏路地であの星人を見つけた時、心が凍りつくような感覚。 そして、プリンア・ラ・モードのような甘美さ。 トラウマに焼き付けられた愛の記憶。
あらゆる世界が塗りかえられていく音がした。 だが、その刹那に銃撃音。 星人を追いかけていく地球防衛軍の兵���たち。
僕はその場から立ち去っ��。 真夜中、夢の中に星人の笑顔が焼き付いていた。
真昼、夏の風が衣を替えようとしていた頃。 友人とサンドイッチを頬張る。 カフェテリア、突然の混乱。
慌てて手足が動かなくなった友人に、星人が迫る。 僕は友人を助けようとしたが、身体が固められてしまった。 一歩ずつ、距離を縮めてくる中で、スローモーション。
空っぽになった友人の肢体。 次は、僕の番だ。
星人が友人の声で喋る。 いつもひょうきんな友人が野望を語るが、語釈が見えない。 どうやら星人は日本語を知らないらしい。
語り終わると、突きつけられたナイフ。 いや、ナイフのようなもの。 次の瞬間、僕は蒼空を見つめていた。
夢の中に現れた女性。 その名をナギと名乗った。
プラネタリウムのような空間、突然の覚醒。 見渡せば、友人が眠っている。 僕は星人を詰問した。
星人はふと仮面を外して、こちらに距離を縮めてきた。 僕は星人の正体をひと目見た時、驚いた。 そして、銃声とともに、目の前に白い血が広がる。 さようなら、ナギ。
6.「いつも地球を守ってくれる君へ」
「もう少し、私たちがしっかりしていたら」って思う。 生まれたばかりの組織で、ちゃんとした戦力もなく。 大隊長が戦死してからは本部の直轄になった。 そんな私たちに、君を助けられるわけがなかった。
今回、初めて君が怪獣に敗北した。 これまでの怪獣や宇宙人とは訳が違った。 私たちの武器は何も役に立たなかった。
戦いの中で何人もの仲間が散っていった。 駆除部隊ではないけれども、戦闘には参加する。 このところ、戦死者が増えすぎている。 でも、新しい武器が投入される様子はない。
君に地球を守ってくれとは言わない。 守ってほしいとも思わない。 ただ、今は君なしでは何もできないらしい。 悔しいけれども。
私は怪獣が憎い。 異星人を恨んでいる。
いつか、君が怪獣を倒さなかった日があった。 正確には倒せなかったのかもしれない。 私は理由がわからなかった。
それでも、今なら言える。 あの怪獣の死体は私たちのよく知る動物そのものだったと。 彼らに悪意なんてなかったんだと。 ひょっとしたら、ほとんどの怪獣がそうかもしれない。 私たちが見ようとしていないだけで。
私は君とともに戦いたい。 君とともに、より良い地球の未来を描きたい。
素直に思う。 地球のことが好きじゃなくてもいい。 地球人が嫌いだっていい。 せめて、今だけは。 もう一度私たちと一緒に戦ってくれませんか。 大地に横たわる君へ。
7.「奇跡は君をもっと優しくする」
巨人が敗れた日、僕たちは避難所にいた。 地球防衛軍の対怪獣作戦は完全なる失敗に終わった。 それだけではない。 世間は地球防衛軍への信頼を失くしていた。
さまざまな思惑が入り乱れる世界。 日本人、地球人だけでなく、あらゆる星人が暗躍する。
だが、彼らは諦めなかった。 僕はそんな姿を見て、あらためて生きることを決めた。 この世界に希望を持てたのだ。
二度目の対怪獣戦の時、巨人は少し姿を変えていた。 腕に何かが見えるような気がして。 あまりにも遠すぎてオペラグラスからも見えなかったけれど。 なんとなく、やってくれると確信していた。
今回の戦闘は地球防衛軍もよく戦った。 巨人もその奮闘に応え、怪獣を終始押し切っていた。
一度は巨人を倒した怪獣。 肉体的にも精神的にも有史上最強の生物だった。 その強さを打ち破るにはより強くなければならなかった。
だけど、もっと大切なことがあった。 それは優しさだ。 巨人はわずか五分ほどで怪獣を追い込んでいった。 怪獣は傷ついた翼で飛び立とうとした。
地球防衛軍は怪獣を完全に絶命させようと準備を始めた。 しかし、巨人はそれをさせなかった。
その最期はあまりにも鮮烈だった。 青白い球体で怪獣を包み込んだのである。 これまで見たことのない神秘的な光景に驚いた。
後日、夜空に小さな流れ星が現れた。 地球に現れた怪獣は太陽系の彼方で絶命したらしい。 僕たちは怪獣の最期を報道で知った。 奇跡は君をもっと優しくする。 そんな見出しに飾られて。
8.「大いなる栄光とそれを錆びつかせる虚栄心」
かつて、私の住んでいた街にはヒーローがいた。 そのヒーローは下町に住んでいた。
あなたに出逢うまで、私は正義という言葉を信じなかった。 クラスでは変わっていることを理由にいじめられ、味方はいなか た。 先生もいじめっ子の味方で、家族も助けてくれなかった。 私は何度も自らの命を絶とうとした。
そんな時、ひとりのヒーローが現れた。 いつも通っていた喫茶店のおじさんだ。
あなたに出逢ってから、私は自分自身を大切にするようになった。 他の人の評価や見られ方なんて、案外どうでもいいことに気付いた。 いつも静かに話を聞いてくれたおじさんのおかげだ。 私は彼のことをヒーローと呼ぶようになった。
いつか、おじさんは二号店を立ち上げた。 美味しい珈琲と食事が評判になった。
あなたにもう一度出逢った日、私はその変わりぶりに失望した。 かつての優しいおじさんは消えて、何処にでもいる大人に成り果てていた。 感謝を述べても、まるで覚えていないような表情だった。 私はその店に二度と足を踏み入れなかった。
かつて、この場所には喫茶店があった。 おじさんはどこかへ消えた。
あなたの住んでいた下町の家は、駐車場に変わっていた。 辺り一体が再開発の対象となって、ほとんどの家が立ち退いたそうだ。 反対運動も起こったが、住人たちのその後は誰も知らないらしい。 この国にはよくある話だ。
きっと、私の住んでいた街にはヒーローがいた。 そのヒーローはとても素敵だったと思う。
今、あなたの記憶を巨人と照らし合わせる。 もし��、巨人があなただとしたら。 巨人の中に人が入っているとしたら。
いや、巨人に中の人なんかいない。 ヒーローなんてこの世界には存在しないんだ。
9.「奇想劇団アンバランス」
僕の街には不思議な劇団がある 突然現れては 話題になると消えていく そんな彼らのことを 人々は奇想劇団と呼んだ
ちょっと気になるけれど 噂になる前に 見つけなきゃいけない
明日は別の場所へ 行ってしまうから また見つけなきゃいけない
僕はついに見つけたんだ いつもの公園で テントに入ると不思議な世界 歌と踊りと物語 虜にされてしまった
友達を連れていきたいけれど 噂になったら 風のように消えてしまう
記憶に残したいけれど 一度観たら 風のように忘れてしまう
そんな彼らのことを 人々は奇想劇団と呼んだ 不思議な劇団 まぼろしの劇団 僕もいつか観たんだよ
あの不思議な世界 スラップスティックな世界 また見つけなきゃいけない
地球のものとはちょっと違う 世界にただひとつの劇団 その中身は…… 風のように忘れてしまった
10.「ニュース速報」
ニュース速報です。 今日未明、東京都内に過去最大級の怪獣が出現しました。 全身から怪光線を出す怪獣は、地球防衛軍の精鋭部隊を全滅させました。 霞ヶ関をはじめ、既に東京都内は甚大な被害を受けています。 繰り返します。 霞ヶ関をはじめ、既に東京都内は甚大な被害を受けています。 国際会議出席のために海外へ出ていた総理は、首都機能の大阪移転を指示。 しかし、すでに官房長官や防衛大臣を筆頭に、何名かの大臣の死亡が確認されています。 国民の皆さんは、地下や各家庭のシェルターなど、安全な場所に避難してください。
そのニュースは、地球防衛軍日本支部の壊滅を示唆していた。 都内に現れた怪獣はすでに二十三区を蹂躙。 関東各県にも被害が到達しており、東京は首都機能を失った。 私たちはそれを観ていることしかできなかった。 こうして、幾度もの怪獣災害にも堪えてきた東京が崩壊した。
在日米軍の指揮のもと、怪獣には数えきれないほどの攻撃が行われた。 核兵器や水爆の使用も検討されたが、さすがに総理は拒絶した。 それでも、一般市民の避難を条件に新型爆弾の使用は飲まざるを得なかった。 私たちは必死に反対したが、何の発言力もなかった。
こんな時、あの巨人ならどんな戦い方をしたのだろう。 強襲された日本支部の残骸から怪��の表皮を集めながら、考える。
そういえば、今回はあの巨人が現れない。 いつもは助けてくれるのに。 どんな時だって守ってくれたのに。
こんな時、こんな時に限って来ないなんて。
私たちはどうしたらいいの? このまま、怪獣に殺されてしまったらいいの? あなたは何処へ行ってしまったらいいの?
涙が止まらなくなった。 動けなくなった。 もう、理不尽ばかりだよ。 地獄だよ。
私が何もできずに佇んでいた今日。 ��と背中を叩かれた。
11.「本日この瞬間から……」
僕のことを、見ていてほしい。 何が起こったのかわからないけれども、やれるだけやるから。 だから、どうか諦めないでほしい。
顔見知りの女性に向けて、こう告げる。 女性はきょとんとした表情で見つめていた。
僕だって、何が起こったのかわからない。 自分の部屋で眠っていたら、いきなり光に包まれた。 どうも、あの巨人になる権利を与えられたらしい。 身体全体に力が漲っている。
ずっと「僕なんかが……」と迷っていた。 それでも、もう腹を括るしかないんだ。
目を瞑り、両手を空に掲げる。 僕は光に包まれ、数秒のうちに巨人に変貌した。
これから起きた出来事は、今でも夢としか思えない。 簡単に言うと、数時間にも及ぶ死闘の末、怪獣は爆発四散した。 周りを見渡せば、都市機能を失った故郷の街が広がっていた。
そして、怪獣が去った後、見たことのない巨人が現れた。 その巨人は右手を伸ばして、緑色の穏やかな光線をこちらに向けた。 僕の身体は浮遊し、地上に実体を取り戻した。 最初で最後の変身は終わった。 もう、巨人になることはないだろう。
しばらく瓦礫の中心で抜け殻のように佇んでいた。
数分後、ようやく自我を取り戻した。 僕は顔見知りの女性の元に駆け寄った。 女性は僕に巨人になった経緯やメカニズムを問い詰めてきた。 ただ、何もわからないとしか答えられなかった。
数ヶ月前から、僕たちはよく逢っていた。 だから、最近の話になると会話がよく弾んだ。 地球防衛軍に所属している女性は、ヘルメットを外した。 女性の表情はどこかすっきりとしていた。
秋の風が吹く中で、女性は「今日で終わるはずだったんだ」と告げた。
12.「Epilogue ~ 地球は怪獣の星」
東京での怪獣災害の後、私は現在の部署から異動になった。 新しく出来る怪獣と星人保護を専門とする部署だ。 私以外は誰もいない部署だった。 同僚からは何度も異動を止められたが、聞かなかった。
最近では巨大怪獣の出現頻度は減少傾向にある。 だからといって、怪獣自体が姿を見せなくなったわけではない。 むしろ、その生態系は様々であることがわかってきた。
私は怪獣を殺したくて仕方なかった。 憎らしくて、恨めしくて、地球防衛軍の入隊試験を受けた。 でも、実際の現場にはさまざまな怪獣や星人がいた。 明らかに悪意のある者もいたが、そうでない者の方が多かった。 そうしているうちに、隊の方針と相反することも増えた。
まだまだ怪獣たちは出現するだろう。 星人もやって来るだろう。
今回の怪獣が出現する直前。 私に出来ることを探したくて、辞めようと決めていた。 ただ、貴方に出逢って、その考え方が変わった。 貴方が巨人になる姿を見てから、何かを見つけたくなった。
私には恋人ができた。 相手は、あの日偶然出逢った貴方だ。 何度か会って話しているうちに、恋に落ちてしまった。 告白したのは私から。 今は同棲している。
そういえば、あの日以来、巨人は姿を見せていない。 貴方が最後の変身者になるのだろうか。 そもそも、これまで巨人は誰が変身していたのだろうか。 いずれは答えを見つけなければいけない。
最近、国際連合は怪獣や星人との共生構想を打ち出した。 地球は怪獣と宇宙人の共生惑星として、多銀河のハブ的存在になるらしい。
これからの旅は貴方と共に行く。 背中を叩かれた日。 私たちの運命は変わったんだ。
作品集『TOKUSATSU』クレジット
Produced by 坂岡 優
All the words were written by 坂岡 優
Respect to Heroes from around the world Written at Yuu Sakaoka House Studio
Demo Track Recorded at Yuu Sakaoka House Studio(#9) Keyboards & Programming by 坂岡 優(#9)
Designed & Edited by Yuu Sakaoka Special Thanks by TORIMOMO, Yurine, Sakura Ogawa
Dedicated to 金城哲夫・上原正三・クレージーキャッツ(#8)
Very very very thanks to my friend, my family, and all my fan!!
2023.11.3 坂岡 優
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2/6〜2/8 熱海
8時に目が覚めて10時に恋人の家に行って、11時に熱海に旅立った。
念願叶って喫茶店「パインツリー」に行った。ウィンドウのパフェとプリンア・ラ・モードとサンデーの種類の数が段違いに多く、おもちゃ屋さんが隣接している。異常な甘味の種類とスペースインベーダーゲームのテーブルとヨーロッパを再現した安っぽい店内に惹かれてずっと行ってみたかった純喫茶である。私はこのような時にいつもは頼まないメニューを頼むようにしているがパフェであることは外せなかったのでメロンはやめてストロベリーがなかったのでピーチと迷ってパインにした。隣の父親と同じくらいの年齢に見える男二人もパフェを頼み、嬉しくて笑顔を交わした。タバコがあと1cmになる頃に液体窒素の煙を神神しく纏い眩いパフェが運ばれ、私は高ぶって騒いだ。恋人は悩みに悩んだ末頼んだバタートーストをすぐに食べ始めていたのに、私はパインパフェの見目麗しさを記憶することに時間がかかった。 缶詰のシロップ漬けパイナップルと、生クリームと、バニラアイスのみのそれはあまりに甘く、強欲な私は隣の男二人の頼んだチョコバナナパフェとフルーツパフェを羨ましく思った。私たちは注文に時間をかけ過ぎていて、熱海秘宝館にいく計画のために気がすむまでゆっくりすることを諦めた。
秘宝館があるということを知った時からずっと行きたかったから、私はいつも���りかなり饒舌になり、ロープウェイの時点で装飾の造花の胡散臭さや座席の変なサイズ感などの思ったことを全て口に出していた。熱海秘宝館はお色気40%ネタ30%古き良さ20%胡散臭さ10%の異常館内で、展示の作為が読めず、意味が不明で不思議な空間である。特に気になったのは映像のボーダーラインと出演女優の顔の昭和感だ。局部まで見せないのだが生々しく過激な演出なので、それが面白さのためなのか想像力でエロを強調しているのか規範があるからなのかわからず、ヒリヒリするような感覚だった。ゲームセンターがあり秘宝館ライターのufoキャッチャーを見つけて喉から手が出るほど欲しかった。
宿は海鮮の食事処が経営する漁港の前の素泊まり旅館で、四、五人泊まれるであろう部屋が朝食なしで六千円だった。8時にチェックインし階段で迷って藤の間で一息ついた。旅行では早寝早起きが基本なのだが布団を敷いたりゴロゴロしたりテレビを見たりしていたら温泉に入ってないのに10時前になっていて、それでも私たちは貸切風呂にするか男湯女湯にするか決められず答えが出ないやり取りをしていた。一日中二人で行動してきて、毎日を孤独に過ごす私たちはお互い一人になりたいだろうと言葉にはせず気を使い、結局別々に風呂に入ることにした。見たいテレビ番組がある私が早く出ることを見越して預かり、また迷って女湯に行くと誰もおらず、自分はやはり長く湯に浸かりたいことを実感しながら急いで風呂に入った。湯船はのぼせるまで入るに限ると思いながら大したことない罪悪感を持ちつつチープだが落ち着く温泉を堪能した。なんだかんだ寝たのは日にちが変わる頃だった。
朝6時に目が覚めてなんだかんだオージャンビューだった部屋から太陽は見えなかったが白みがかった空と海を眺めて、風呂に入ろうかぼんやりしてた。窓一面の景色を見ていたら日が昇って、8時になっていた。私はどうせ浴場に誰もいないと思って剥がれ掛けたマニキュアを落としてしまおうと思って温泉に向かった。部屋を出ると同世代の男女が共有の洗面所で歯を磨いていて、目があった。女湯の引き戸を開くと正面に脱衣所が見えてしまうつくりだったため、私が勢い良く入ったせいで、先客の女性が小さく悲鳴をあげた。肌が白く背が高い痩せ型のメガネをかけた人で、浴衣一枚しか着てなかったの私は先に浴場に入った。その女性は浴場に来た後も私の目を気にしていて、私は堂々と前を流したすぐに湯船に浸かりながらお湯を入れた洗面器に手を浸しマニキュアを剥がしていたので、威圧しないように小さくなった。するとすぐに先ほど洗面所であったカップルの女の子が入ってきて、私は安心し海を眺めた。
前の日の夜から二人で分けた駅弁しか食べてなかったので、チェックアウトした後に歩く力が湧かなくて、どうしてそうなるまで何も食べなかったのか、坂を昇って駅に向かった。熱海から次の次の駅だったので飲食店も電車の数も少ない。私は基本的にイライラしたりすることはないのだが、お腹が空いた時は怒りっぽくなるので、電車が45分後まで来ないということはきつかった。待っている間にウノの緑の5が風に飛ばされ線路に刺さった。私は二日酔いの頭痛がし、生理前だったので子宮も痛み、履きなれない厚底で坂を歩き回ったので足もうっ血しそうになっていた。風は体力を奪い、どこでご飯を食べるべきかとか交通手段についての思考能力が無く、無事にそばを食べて怪しい少年少女博物館についたころにはヘトヘトだった。
怪しい少年少女博物館は全く人がおらず展示品のクオリティも最低だった。しかし空間の異常性が私を興奮させ、沢山笑った。出口を出て帰りの交通手段から逃避しタバコを吸っている間、展示品への感想ではなくこの施設が出来上がるまでの創設者のモチベーションについて精神分析をした。結局私たちは熱海に戻り買い食いをしてお土産を買って、早く帰ってしまおうという話になった。熱海温泉街では温泉饅頭を友達用と家族用に購入し、饅頭と練り物を揚げたおやきと呼ばれるものを食べ歩き、お土産屋を冷やかした。魚を食べれていない私たちは干物を買って帰る計画を立てていたが、どれが安くてうまいかが難しく悩んだ。私は沢山試食を食べた。帰路の記憶はほぼない。立川からバスに乗った。ディズニーランドに友達と行った帰りとか一人で遠出した帰りとかの、旅が終わり家まで歩く道で、疲労と安堵と終わってしまった悲しさで目頭が熱くなることがある。傷ついてるわけではなく、計画してきた希望が終わりこれ以降一人で生きていく事実を、意識しないところで感じて涙が出るのだ。いつも最初はなんで喉が痛くなって涙が湧いてくるのかわからないから、身体的疲労の影響で泣いてしまうなんて人間は弱いなと考える。それまで無言で歩いてたのに恋人が、厚底はなん��かんだ身長がちょうどよくなるから良いって言って、今回の旅行の全てが肯定的でしかなかったことに気づいて、バレないように涙ぐんでいるのがバカらしくなった。
恋人の家には何人か友達がゲームをしていて、疲れ切った私たちは無言を決め切ろうとしたけども私はどうしてもお土産の温泉饅頭をあげたくなって、あげた。
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スイスの修道院で作られた、出来立てホヤホヤチーズを、チーズケーキベアがスイスイドローンに乗って、皆様の元に届けに行きますよ‼️ 巨大プリンア・ラ・モードな大作もただいま完成いたしました❣️いちご招き猫やショートケーキ天使もシリーズ化いたしました‼️ これから閉店したらアラウカーリアさんで搬入陳列頑張りりーます! ぜひ、明日とあさっては、中目黒アラウカーリアさんに遊びにいらして下さいね❣️カレンダーも皆様に、凝った作りだと、ご好評いただきました!サイン会も是非に‼️ https://www.instagram.com/p/BrFDG7jAM4Q/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=uaxp7xodkfgt
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【サナギ 新宿】新作スイーツ「サナギ流 豆乳プリンア・ラ・モード」ベリー、チョコミント味の2種類&「サナギの鍋焼カレーうどん」や「海老柚子塩香港麺」など秋ランチメニューが登場!
【サナギ 新宿】新作スイーツ「サナギ流 豆乳プリンア・ラ・モード」ベリー、チョコミント味の2種類&「サナギの鍋焼カレーうどん」や「海老柚子塩香港麺」など秋ランチメニューが登場! #サナギ新宿
人気のミルクパフェに加え新作スイーツ&サナギランチの新名物!?が仲間入り♪ カフェ&フードホール・イベントスペース”サナギ 新宿”では9月29日(金)より人気のミルクパフェに加え、サナギ特製のレトロデザート「豆乳プリンア・ラ・モード」2種がカフェ&ディナータイムに登場します。また、新メニューを加えた秋のランチも同日スタートします。 新作スイーツ サナギ流豆乳プリンア・ラ・モード ~ベリー~ ¥780 ぷるぷる豆乳プリンに甘酸っぱいベリーとアイスの絶品ア・ラ・モード サナギ流豆乳プリンア・ラ・モード ~チョコミント~ ¥780 ミントアイスとチョコバナナのハーモニー!欲張りア・ラ・モード ※デザート価格は全て税抜表記となります。 新ランチメニュー 熱々!サナギの鍋焼カレーうどん ¥1,200 ”マッサマンカレーと和風出汁の風味を生かした、サナギ流新感覚鍋焼きカレーうどん”…
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【fragrant×SAAYA MASAKI SPECIALBOXSET予約販売のお知らせ】
fragrantさんに作って頂いたオリジナルイラストクッキー2種類と、箔押しの特製BOX(BOOK型)、封筒付きミニイラストカードをセットにしたSPECIALBOXSETを作りました。
こちらのセットは限定20セットの完全予約販売になります!
ギフトやご自分のご褒美にぜひどうぞ。
【予約販売時期】
2021年12月12日(日)9:00 ~ 2021年12月16日(木)24:00
>販売個数に達し次第予約販売は終了となります。
【お届け時期につきまして】
お届け時期は2022年1月中旬から1月下旬になります。
発送日や到着日時はお選び頂けませんのでご了承ください。
発送が遅れる場合は個別にご連絡をさせて頂きますのでご安心ください。
<セット内容>
・ネコちゃんクッキー:全粒粉きな粉(1枚)
・お花のクッキー:アールグレイ(1枚)
※賞味期限:2週間(クッキー包装裏のシールに原材料等の詳しい表記ございますのでご覧ください)
・オリジナルねこプリンア・ラ・モードBOX(1箱)
>サイズ:縦13㎝、横17㎝、高さ4㎝(外側の箱の色:ミントグリーン内側の箱の色:パステルピンク)
・セット限定封筒付きミニイラストカード(カード1枚と封筒)
・フリーペーパー(vol.6「みんなのおやつ」とvol.7「おしえて!みんなのかばんのなかみ」の2枚)
【販売ページ】
https://pandaisukidaai.stores.jp/
予約販売の為、お買い求めの際は商品ページの詳細をよくご覧頂けますと幸いです。
どうぞよろしくお願い致します。
また、SPECIALBOXSET販売の件でfragrantさんへのお問い合わせはご遠慮くださいませ。
ご質問やご不明点がございましたら、SAAYA( https://www.instagram.com/saayamasaki/)までお問い合わせください。
どうぞ宜しくお願い致します…!
SAAYA MASAKI
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スイスの修道院で作られた、出来立てホヤホヤチーズを、チーズケーキベアがスイスイドローンに乗って、皆様の元に届けに行きますよ‼️ 巨大プリンア・ラ・モードな大作もただいま完成いたしました❣️いちご招き猫やショートケーキ天使もシリーズ化いたしました‼️ これから閉店したらアラウカーリアさんで搬入陳列頑張りりーます! ぜひ、明日とあさっては、中目黒アラウカーリアさんに遊びにいらして下さいね❣️カレンダーも皆様に、凝った作りだと、ご好評いただきました!サイン会も是非に‼️ https://www.instagram.com/p/BrFDFR8AHiD/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=13rrupio5o8e6
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巨大なプリンア・ラ・モード❣️ フルーツポップ絵画制作中です‼️#クリスマス#スイーツ#荒川リリー#イラスト#アート#現代アート#lilystudio#イチゴ好き#ホイップマニア https://www.instagram.com/p/Bq4mo7fAUer/?utm_source=ig_tumblr_share&igshid=140lckh2y4zr2
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