#ビーサン男子
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8月第2週
現在21時50分。
ブログを書こうとすると結局この時間になってる。0時までには寝たいのでぼちぼち書きはじめよう。
今週は怒涛の1週間だったなー。
濃厚接触の隔離明けの月曜から水曜まではとにかく仕事が忙しくて、うわーーーっと駆け抜けた。忙しすぎて記憶があんまりない。水曜でひと段落したので木曜は力尽きた。やることはちゃんとやったけどもう気力も体力も何も残っていなくて、さっさと定時で退勤して(いつぶりの定時退勤?)金土日とゆっくりのんびり過ごした。買い物にも少し行ったけど、とにかく大谷か?ってくらい寝た。
最近ちょっと調子が悪いんだけど、これはなかなか治らない肌荒れと美容院に行けていないせいなんだよね。自分でちゃんとわかってる。
ビジュアルが振るわないと(当社比ですよ)パフォーマンスが良くない。美容院は今すぐ行きたいんだけど、縮毛とカットカラーが別のサロンなこともあって現場を考えると今はまだ行けない。縮毛は10日後なのでもう少し我慢する。はやく縮毛かけてこのモサモサ鳥の巣頭から解放されたい🪹
さて、いろいろあった1週間だったけど今日は大事な人の誕生日です。
ジェミンさん23歳のお誕生日おめでとう!
日々抱えきれないほどの愛と元気をくれるジェミンさん。わたしのことを笑顔にしてくれるジェミンさん。1日の終わりにはおつかれさまって言ってくれるジェミンさん。何かあるとすぐ心配して連絡くれるジェミンさん。
もうだめだーって思っても、わたしがぎりぎり踏みとどまれているのはジェミンさんがいるからなんだよ。もらった愛を同じだけ返したい。わたしにできることは限られているけど、心からそう思う。大好きだよ。いつもありがとう。
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태어나줘서 고마워요. 나나 사랑해요 - ̗̀🐰🎂🐱 ̖́-
今週の買ってよかったものコーナー
今週はお買い物ウィーク(というか買ったものがぼちぼち届いたウィーク)でものが多いので、週またぎで紹介する。
・OOFOS Ooriginal MarsRed
https://www.urban-research.jp/product/doors/shoes/20000100-DM35/
数年越しに買ったウーフォス!なんでもっとはやく買わなかったんだろうというくらいよかった!足の負担がとにかく少なくて、許されるのであればどこへでもこれを履いて出かけたい。ちょっと怠惰すぎるかも?というくらい履いていて楽。
もうあまり在庫がなくて(そりゃそう)URのセレクトで買ったんだけど、この色も結果的によかった。くすみローズレッドでわたしの肌によく合うし、ビーサン型だけど安っぽくなくて意外とカジュアルすぎなかった。ちなみにわたしは普段23〜23.5cmでサイズ26を買ってぴったりでした。
・UNIQLO エアリズムUVカットシームレスアームカバー 02 LIGHT GRAY
代謝良くて汗をかきやすいので年中エアリズムを愛用しているんだけど、アームカバーも超よかった…つけた瞬間ひやっとしてさらさら気���ちいい。生地が厚手と感じる人もいるかもしれないけど、わたしは気にならなかったな。
改善点があるとすれば、女性用に縛らなくてもいいんじゃないのかなってところ。わたしは運転用に買ったけど、これは老若男女問わず日中屋外で作業する人こそつけたほうがいいと思うしサイズ展開が複数あればいいのにとは思った。オンラインは在庫ないけど、わたしが行った店舗は山のように売られてたから、気になる人は店舗見てみるといいかも。あとネット上だと黒よりグレーのほうが涼しいらしい(色の問題じゃない?)
今週のおいしかったものコーナー
・アフターヌーンティーロイヤルミルクティーフラッペ
これ全コンビニで販売している飲み物でいちばんおいしいと思う。それは言い過ぎか、でもそう言ってしまうくらいおいしかった。フラッペ氷をつぶすのだけ大変だけど、しっかりしたロイヤルミルクティーの味とクッキーがおいしすぎる。
あまりのおいしさに思わず1リットル飲みたいと言ったら、後輩に「1リットル!??」と驚かれてしまって、現実世界でTwitterみたいな表現をしてしまったことを大変反省している。
・にゃんともおいしい爽やかチーズケーキ
ファミマ時々販売される猫のチーズケーキシリーズ。これがおいしい。チーズケーキのおいしい部分だけ味わえる。商品名の通り前回よりさっぱりした気がする。
最後に今週よく聴いてた曲
Dance The Night - Dua Lipa
Barbie本当に観に行きたいんだけど、どうしても踏み切れない。どうしようかなあ。まだ気持ちが決まっていません。
また来週!
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【Re:version】「水着2023」
子ライオンの男の子、磯釣りに出発。
竹の釣り竿が渋いです…! 磯釣りでケガしないようにビーサン履いていただきました。 たくさん釣れますように!
この度は描かせていただき、ありがとうございました。 また、ご縁がありましたら、よろしくお願いします。
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品名:TREELINE サンダル BRCM ブランド:freewaters(フリーウォータース) サイズ:(26)適応サイズ約26cmアウトソール全長約26・5cm底幅約10・5cm高さ約3cm (27)適応サイズ約27cmアウトソール全長約27・5cm底幅約10・8cm高さ約3cm (28)適応サイズ約28cmアウトソール全長約28・5cm底幅約11cm高さ約3cm 価格:¥5500(税込) カラー:ブラウンカモ 最高な履き心地を追求し、環境にも配慮しfreewaters(フリーウォータース)のサンダルです。 フットベットにクション性の高いTHERMAREST(サーマレスト)を使用した履き心地抜群なサンダルです。 THERMAREST(サーマレスト)とは、特許製法と隆起型により、快適さ、グリップ性、柔軟性、通気性を提供し、乾きやすく気持ちの良い素材です。 厚みのあるソールとクッション性の高い軽量フットベットでフィット感良く快適で疲れにくく一度履いたら病みつきになってしまう履き心地です。 アウトソールはグリップ力のあるソールになっております。 ハナオもソフトな素材で、一日中歩き回っても全く痛くなりません。 デザイン性、機能性、地球環境など細部にわたり考えられたサンダルを是非ご体感下さい。 Freewaters(フリーウォータース) アメリカはカリフォルニアのサンタクルーズ近郊を拠点にするサンダルブランドで、インダストリアルデザイナーのマーティンキムとイーライ・マーマーの二人がデザインを手がけています。 そんな彼らが作り出すサンダル��機能性に溢れ、デザインも他のブランドと一線を画します。 そして機能性やデザインに拘るだけでは無く、耐久性を損なわず様々なエコ素材を利用してプロダクトを作っています。そして彼らのデザイン以外のもう一つの大きな活動。 その名は「PROJECTFREEWATERS.ORG」です。 製品を一足買うと、1人が 安全な飲料水を一年間飲めるようにするプロジェクトへの寄付金となります。 毎年危険な飲料水を飲んで亡くなる人の数は、戦争などで亡くなる人の数を上回っています。 清潔な飲料水を確保できる権利は人権の一つと彼らは考えます。 より質の高い商品提供と人を重視したクリエィティブを通し、より良い「Quality of Life」を追求するというミッションを掲げているブランドです。 #ROCKETSHIP #rocketship #ロケットシップ #埼玉県 #熊谷市 #弥生 #サンダル #サンダルメンズ #サンダルコーデ #サンダル大好き #サンダル好きな人と繋がりたい #サンダルの季節 #サンダル女子 #サンダル男子 #サンダル👡 #サンダル解禁 #ビーサン #ビーサンコーデ #ビーサン大好き #ビーサン女子 #ビーサン男子 #ビーチサンダルコーデ #ビーチサンダル #通販可能 #通販大好き #通販ok #通販可能です #通販サイト #通販 #ファッション通販 (ROCKET SHIP) https://www.instagram.com/p/CD5x-XSgiIH/?igshid=8vd7evrcg3jm
#rocketship#ロケットシップ#埼玉県#熊谷市#弥生#サンダル#サンダルメンズ#サンダルコーデ#サンダル大好き#サンダル好きな人と繋がりたい#サンダルの季節#サンダル女子#サンダル男子#サンダル👡#サンダル解禁#ビーサン#ビーサンコーデ#ビーサン大好き#ビーサン女子#ビーサン男子#ビーチサンダルコーデ#ビーチサンダル#通販可能#通販大好き#通販ok#通販可能です#通販サイト#通販#ファッション通販
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④ひと夏の渚の恋
真夏の砂浜は、足の裏を焼かれるほど熱い。 ケータは慌ててビーチサンダルを履き直した。 「ケータくん、大丈夫?」 「まだビーサン脱がない方がいいね」 フミちゃんの気遣いに、ケータは満面の笑みで答える。 夏休みに���って最初の週末、ケータとフミちゃんは両親と海にやって来ていた。 炎天下に真っ青な海、白い砂浜、ビーチパラソル。 ピンクにドット柄の水着はフミちゃんにとてもよく似合っている。 今日という日をどうやって楽しもうか、ケータはワクワクしていた。 「ふぶき姫たち、ほんとによかったの?」 「大丈夫だよ、5人も連れてたらお父さんたち大変だし」 ケータはあっさり答えるが、内心気にはしていた。 一緒についていきたいと言うふぶき姫たちは家に置いてきた。 どうしても邪魔されたくない、フミちゃんと夏休みを楽しみたい。 その一心で、ケータが懇願して同行を諦めてもらった。 「学校のプール開放日とかならオレたちだけで行けるからさ……それで納得してもらった」 「そう……」 フミちゃんは細い声で頷いた。 数秒の間が空き、なんとなく場の空気が盛り下がりそうになる。 「今日はいっぱい遊ぼう!」 ケータは慌てて空気を変えようとした。その時。 「私たちも一緒に遊んでいい?」 背後から声をかけられて、ケータとフミちゃんが振り返る。 そこにいたのは、ひと夏の無茶ぶりっ子と渚のコンたんだった。 「無茶ぶりっ子とコンたん、来てたんだ……」 イヤな予感がして、ケータは浮かない表情で言う。 「私たちナンパされに来たの」 「せっかくの夏だし、かっこいい男の子と楽しく過ごしたいもんねー」 朗らかな口調で、二人は口々に言う。 「そうなんだ……」 「でもよく考えたら私たち妖怪だし」 「人間には見えないからナンパなんてされないよねー」 なにが楽しいのか、彼女たちはきゃっきゃとはしゃぎながら言う。 「でもケータくんとフミちゃんなら私たちのこと見えるし」 「いいでしょ? 一緒に遊んでも」 「うん、いいよ!」 ケータの返事を待つことなく、フミちゃんが笑顔で答えてしまった。 「やった!」 「ありがとー、フミちゃん!」 フミちゃんと女子妖怪たちは手を取り合って笑いさざめく。 「ごめんねケータくん、邪魔しちゃって」 「え、なに、邪魔って……」 コンたんが悪戯っぽく片目を閉じると、ケータは目を逸らして泳がせる。 「二人っきりで遊んでフミちゃんとの距離を縮めようと思ってたんでしょ? 見え見え~」 的確に言い当てられて、ケータは言葉もなく一歩後ずさった。 忘れかけていたが、コンたんはこういう妖怪なのだ。 「魂胆ありあり~」 「別にそういうわけじゃ……!」 尚も追い打ちをかけられて、ケータはうろたえる。 フミちゃんが嫌がる風でもなくキョトンとしていることが幸いだった。 コンたんと無茶ぶりっ子は楽しそうにハイタッチをした。 「じゃあ私も……キンキンに冷えたヨカコーラが飲みたいな~」 今度は無茶ぶりっ子が、海の家をチラリと横目に見ながら言う。 「私のためにヨカコーラ買いに行ってくれるケータくんが見たいなー」 「はい! 行ってきます!」 無茶ぶりっ子の妖力に抗えず、ケータは海の家へダッシュで向かった。
何度も使いっ走りをさせられるのかとヒヤヒヤしたけれど、そんなこともなく4人で楽しく遊んだ。 2対2でビーチバレーをしたり、シュノーケリングで浅瀬の生き物を見たり、バナナボートに乗ったり。 「おなかすいたでしょ、そろそろお昼にしましょう」 太陽が頭の真上に来る頃、ケータの母に呼びかけられて集合した。 ビーチテントの中で、お弁当を広げる。 空腹のあまりケータがからあげと玉子焼きを同時に口に詰め込む。 それを見てフミちゃんが笑う。 毎日こうだったらいいのに、そう思えるほど楽しい。 「フミちゃん、かき氷食べたくない?」 「食べたい!」 食後にケータが聞くと、フミちゃんは一緒に立ち上がろうとする。 「オレが買いに行くからいいよ、イチゴミルクでいい?」 「いいの? ありがとう」 フミちゃんに笑顔で言われて、ケータは上機嫌で海の家へ向かう。 お昼時の海の家はどこも混雑していて、軽食を注文するレジには列ができていた。 「じゃがバターとかフランクフルトとかもおいしそうだなー……でもお昼ごはん食べたばっかだしなー」 列に並びながらぶつぶつ言っていると、誰かがケータの腕に掴まった。 「天ぷら買ってくれるの?」 キラキラと目を輝かせてケータを見上げるのは、コンたんだった。 「びっくりした……天ぷらは売ってないと思うよ」 少し驚いてから、ケータは思わず笑いそうになった。 「じゃあかき氷だけ?」 「うん」 コンたんは何故か腕をほどいてくれず、腕を組んだまま列に並ぶことになった。 周りの人たちにコンたんの姿は見えないとはいえ、妙に気恥しい。 「……あんまり構えなくてごめん」 真剣な声で言われて、コンたんはケータを見上げる。 「でもほんとに、フミちゃんといる時間を大事にしたいからさ……」 声色から、ケータの本気が伝わってくる。 コンたんは少しの間を置いてから、にこりと笑った。 「大丈夫、邪魔しないから」 ケータはほっとして、コンたんを見下ろす。 「でも少しだけこうしてて、今だけでいいから」 コンたんは目を閉じて、ケータの腕にぎゅっとしがみつき直す。 腕に圧し当てられたやわらかい感触に、ケータは少し赤くなった。 列が流れ、ケータたちの番がやってくる。 無事に二人分のかき氷を注文して受け取り、両親とフミちゃんの元へ引き返す。 「コーラ味がケータくんのだよね? ひと口食べていい?」 「いいよ」 ケータは手に持ったかき氷を、コンたんの前に持っていく。 コンたんはケータの腕を組んだまま、スプーンストローでかき氷を掬い取る。 ひと口頬張ると、「おいしー」と笑った。 「夏はやっぱりかき氷だよね、アイスも好きだけど」 ケータも笑って言う。 次の瞬間、ハッと目を見開いた。 このままでは、コンたんと間接キスすることになってしまう。 初めての間接キスの相手が妖怪の女の子とは。 ケータは思わず、赤くなって固まった。 「ケータくん今、間接キスになっちゃうって思ってるでしょ。見え見えー」 「別に! そんなこと……」 照れて慌てる姿を見て、コンたんは楽しそうにケータの腕にじゃれつく。 できるなら、ずっとこうしていたい。 「いいなあ、フミちゃんは。ケータくんと毎日一緒にいられて」 あまりに直球すぎる言葉に、ケータは口を噤む。 「毎日一緒にいられるわけじゃ……」 なにか言おうとして、その先がつかえて出てこない。 「いいよ、これからもずっと友達でいてくれたら許してあげる」 ケータはうんうんと何度も頷く。 それは間違いない。 ケータが友達妖怪を忘れることなど決してないから。
遊んだ後の心地よい疲労感と食後の満腹感で、ケータは日除けの下で少しうとうとした。 このまま昼寝でもできれば最高だけれど、食事中に飲んだお茶とかき氷の水分によってそうも言っていられない状態になってきた。 ケータは気だるそうに体を起こす。 「トイレ行ってくるね」 そう言ってビーチテントを出る。 「まさかその辺にモレゾウとかいないよな」 周囲を気にしながら歩いていると、うしろからパチンと背中を叩かれた。 驚いて、背中に手をやりながら振り返る。 「ねえケータくん、お願いがあるんだけど」 今度は無茶ぶりっ子だった。 「なにお願いって、トイレ行きたいんだけど……」 ケータはトイレがある方角を指さして、困り顔で言う。 「すぐ終わるから。ちょっと来て」 無茶ぶりっ子はケータの腕を引いて歩き始めた。 よそのグループのビーチテントの陰に来ると、無茶ぶりっ子は立ち止まった。 「背中にうまく塗れないの。お願い」 そう言って日焼け止めミルクのボトルをケータに手渡す。 「何これ、日焼け止め? ふーん、妖怪も日焼けするんだ」 ケータは感心したように、ボトルをまじまじと見る。 「ってそうじゃなくて、こんなとこで? なんでオレ?」 大型のテントで完全に陰になっているとはいえ、いつ誰が出てくるかも分からない。 「どうしてもケータくんに塗ってほしいなー、ケータくんだって女の子の体にさわってみたいでしょ?」 ふふんと舌を出されて、ケータはわなわなと震えた。 バカにしやがってという憤りと、そんな煽り言葉を否定できない悔しさに。 「誰かに見られたらどうすんの!?」 「大丈夫、私の姿は見えないから」 「オレ変態みたいじゃん!」 ムキになるケータを見て、無茶ぶりっ子は声をたてて笑った。 「ほら、早く。トイレ間に合わなくなっちゃってもいいの?」 無茶ぶりっ子はケータに背を向けて、水着の背中の紐をほどく。 あらわになった無茶ぶりっ子の小さな背中に、ケータはごくんと嚥下した。 さっさと済ませて逃げよう。 ケータはてのひらに日焼け止めミルクを垂らして、無茶ぶりっ子の背中に塗りつけた。 「んっ」 無茶ぶりっ子が小さく声を漏らす。 予想外に色っぽい声に、ケータはびくりと身を硬くした。 「ご、ごめん」 「大丈夫、そのままして……」 言われるまま、ミルクを塗り広げながら背中を撫でる。 無茶ぶりっ子の肌のなめらかさに、ケータの心臓が速くなる。 こんな物陰に隠れるようにして女の子の体を撫で回していると思うと。 「あ……気持ちいい……」 無茶ぶりっ子が声を震わせて言う。 どんな表情で言っているのか、ケータからは見えない。 なんだか変な雰囲気になってしまった。 「はい、塗り終わったよ」 変な雰囲気をかき消すように、ケータは水着の紐を結んでやる。 「ありがとう……ケータくん……」 無茶ぶりっ子は振り向いて、潤んだ目でケータを見上げる。 うっとり恍惚とした表情だったので、ケータはさらに顔を赤くした。 「気持ちよかったー、ケータくん上手だね」 「はぁ? ただ日焼け止め塗っただけだし」 意味ありげな物言いに、ケータはムキになって言い返す。 ここのところ、ムキになってばかりいる気がする。 トイレの方へ歩き始めても、無茶ぶりっ子はケータの腕を組んだまま離れようとしない。 「あの……これからトイレ行くんだけど」 まさか着いてくるつもりかと、ケータは無茶ぶりっ子を流し目で見る。 「一緒に行ってあげる」 案の定、にっこりと笑顔で言われてしまった。 「それだけは無理! 勘弁して!」 「ケータくんがおしっこしてるとこ見たいなー」 無茶ぶりっ子が妖力を発しそうになると、ケータは慌てて腕を振りほどいて逃げる。 「ケータくんがトイレ我慢して逃げるとこ見たいなー」 「もう逃げてるから!」 取り乱すケータを見て、無茶ぶりっ子は楽しそうに笑った。
陽が傾き始め、楽しかった時間が終わろうとしている。 ケータの父はテントを片付けながら「そろそろ帰ろう」と声をかけた。 ケータとフミちゃんはそれに答えてから、無茶ぶりっ子とコンたんに向き直った。 「今日楽しかったねー、一緒に遊んでくれてありがと」 「帰ってからもいつでも呼んでね、また遊ぼ」 二人がそう言うので、フミちゃんは少し淋しそうな顔をする。 「じゃあね」と手を振り合って、波打ち際で別れる。 ケータには別れがたくもあり、少しほっとする瞬間でもあった。 帰り支度をして車に乗り込むと、家に置いてきた妖怪たちのことが気になり始める。 留守番させたことをふぶき姫たちは怒ってはいないだろうか。 相手をしておくようにウィスパーとジバニャンに頼んできたから、大丈夫だとは思うけれど。 「ねえケータくん、これ見て」 フミちゃんが手を差��出す。 てのひらの上には、3枚の桜貝とふたつの巻き貝が乗っていた。 「フミちゃんが拾ったの?」 「無茶ぶりっ子とコンたんが手伝ってくれたの。桜貝はふぶき姫たちに、巻き貝はウィスパーとジバニャンに」 「きれいだね。喜んでくれると思うよ」 ケータは笑顔で答えながら、胸を打たれていた。 置いてきた妖怪たちのことを気遣ってくれるなんて、なんて優しい子たちなのだろうと。 フミちゃんと遊ぶことばかり考えていた自分を少し省みた。 「今日天気がよかったから、こんなになっちゃった」 そうかと思うと、フミちゃんはTシャツの襟元を大きく広げる。 肩を露出させて、ケータに真っ赤な日焼け跡を見せた。 さらけ出されたフミちゃんの肩に、ケータは何も言えずドキドキする。 さっきまで水着姿を見ていたというのに。 これを天然でやるからフミちゃんは怖い。 「ケータくんは大丈夫だった? ほっとくと痛いから、ちゃんとケアしてね」 「うん……ありがとう……」 実はトイレから出た後、お返しにと無茶ぶりっ子が体中に日焼け止めを塗ってくれていた。 もちろんそんなことは言えない。 ケータは自分の体にふれる無茶ぶりっ子の手の感触と、フミちゃんと女の子妖怪たちの水着姿を思い出していた。
続く
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Happy Wedding in Guam ♡ 去年の5月に長男の結婚式でグアムに行きました。 出席者はワタシたち夫婦の他に 次男夫婦と妹夫婦。 お嫁さんの方は、お母さまとお姉さま。 新婦母の同僚の方たち(娘さんも1人)と 新婦姉の友達と新郎新婦の計15人でした。 アットホームな雰囲気の中で行われたお式は お天気にも恵まれて、とても素敵なお式でした。 いっぱい写真は撮ったけど あえて舞台裏のような写真を(๑´艸`๑) チャペルでのお式の時は 半ズボンとビーサンじゃなかったよ。 白い砂浜と青い空と海 あー、今年もまたグアムに行きたいな。 息子たち、また招待してくれないかな(笑)
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海に行けモ氷。海の家的なとこでベンチに座ってうたた寝してるモを蹴り起こす氷。ふたりしてアロハシャツ水着ビーサンうきわパラソル諸々で存分に浮かれて欲しいし、なんで氷が遅れてきたって全力で遊ぶために日焼け止め全身に塗ってたからだし、じゃあ背中はつったら「君が塗るんですよ」って言われてモが死ぬ。もーホントに男子高校生かってレベルで遊べ。中学か小学生でもいい。遊べ。なんかこうナンパ目的のおねーさん達が海から上がってきたモに声かけて「えっ、何!?ごめん、今友達と勝負しててって、あっ!氷月!!ごめんね!」とかって風のように断られて欲しいしおねーさん達に(あのチャラさは飾りか)って興ざめして欲しい。日が落ちて、疲れ切って一緒にお風呂入りながら「全然焼けてない」って氷にしみじみ感心して欲しいし、そこそこに焼けたモの背中を引っ叩いて欲しい。「次は君も塗りましょうね」ってちゃっかり次回の約束を取り付けられてモが死ぬ(2回目)ちなみに日焼け止めは千空印だ。オフトゥンで辛抱たまらんくなったモに迫られて「駄目です…明日も君と遊ぶから…」って寝落ちされて死ぬ。モが。(3回目)
これはなんだ?卒業旅行か?新婚旅行でもいいぞ!
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[高円寺]”混乱”が5/12で2周年を迎える件。
2年前の5月末、私の地元である高円寺にOPENしたKnockで、 当時よく一緒にパーティーいったり飲んだり食べたりしていた パートナーでVJのInaba Masaya、その友人おもち君、 そして学生時代からの付き合いの[f]ukuiと、 関西からまた戻ってきたrinnaiと、 高円寺に住んでいる皆に声をかけて ”混乱”という名前のパーティーを思いつき、開催しました。
そん時のゲストがSunnova。 なぜかって昔「カオス」というあだ名で呼ばれていて、 パーティー名の”混乱”にぴったりだと思ったから。 このイケている漢字のロゴは「書道家万美」さん書下ろし。 パーティーはじめる前に、まずロゴをプロに頼むプロセスも面白かった。
そして、高円寺ampcafeの展示のクロージングで一度4人で DJしたことがあったruralのNAOちゃん・BlacksheepのCOGEEくん dj moss、 そしてDJしか見たことなかったけどLIVEしたら面白そうなraqkaに 声をかけたら、(きっと良くわからないまま)DJにきてくれ、 その夜、今まで色んなフィールドにいた混乱メンバーがそこで混ざりあい、 第一回目は、まず出演者と友人らでもう大盛り上がり、そして大爆笑。
2回目も遊ぼう!からの、早15回目。祝2年。 本当に皆様、 いつも応援いただき、ありがとうございます。
私的にこの2年を総括すると
この2年は「高円寺的」にも最も面白く進化した2年
なんじゃないかと思っています。
それは混乱の開催場所である、KNOCKというべニューのOPENをはじめ、 混乱開催時に周遊場所・関連イベント開催場所ともなった BnA Hotel Koenji、ネグラ、SUBSTOREなど
”NOW高円寺”を代表するここ最近のお店に、常に面白い人がいること。 そこに加えて今年10周年を迎えるampcafe、 高円寺の音楽シーンを支え続けている練習スタジオDOMstudio、 今はなくなってしまったが伝説のレコード屋Smallaxe、 高円寺のロックンロールでサイケデリックな雑貨屋テラピンステーション
など他にも紹介しきれないほどある高円寺の面白いお店、飲食店、 あちこちの場所に生息する面白い皆が、
最終的に”じゃ、今日は混乱やってるらしいし行くか” となって混乱でクロスオーバーして、また新たな爆発が生まれることで 、 また街に新たなうねり(つながり)が生まれていってるように思います。 アムステルダムの夜の市長、ミリクも六本木アートナイトで言ってました。
「文化は夜作られる」って。
そしてさらに面白いのが、
ローカルで進化しつつ、同時にどんどん グローバルな街になっていっていること。
「高円寺」という高架下居酒屋文化とサブカルチャーが入り混じった町。
ファレルもレディーガガもカニエウエストも古着を買いに来る、 町のオリジナルな個性が、海外のメディアにも紹介され、 BnAをはじめ色んなお店に、様々な国の旅人、在住外���人が現れはじめ、 ヒップでクリエイティブな場所に変化してきました。
英語が達者なメンバーが多いこともあり、 ”混乱”にも毎回確実に色んな国からのお客さんがやってくる、 そしてGuestのDJすらもアメリカから、UKから、ロシアからとグローバル。 ローカルだけど、グローバルなパーティーになってきたので、
「一度寝てきてビーサンで現れたぼさぼさ頭の高円寺男子の横で、 めちゃくちゃ可愛いくてオシャレなフランスギャルが踊ってる」
みたいな構図が楽しめます。 お洒落してきても、寝間着でもいいのです。 それが”混乱”だし、高円寺の面白さだから。
そんな感じでパーティーを2年続けていたら、 毎回とてもいい出会いが増え、日常にも他の週末にも良い刺激が たくさん増えました。
そして皆のおかげで、 「大きなクラブではできない面白いこと」を追求し、 ”混乱”というパーティーは、 もうアイディアが止まらない!確変期に入りました。
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回を重ねるごとに、 「これやりたい」「あれやろうよ」「俺でたい」「あの子可愛い」をはじめ、 いつのまにかFRASCOメンバーが毎回展示する形で始まった、 アーティスト展示もぐんぐんクオリティをあげ、 VJの演出を含むビジュアルは、今や”混乱”を代表するイメージに。 でも、落語やったりSHOWいれたり、最後CHARA歌うrinnaiで終わったり、 DJもガチ、アートなパーティーだけどユーモアは忘れない♡ みたいなとこもばっちりキープ。
つまり、まじみんなが自由。
毎回DJのタイムテーブルに混乱が起きたり、
ある月は夕方から���までの周遊イベント企画したり、 近くのカレー屋ネグラをモジュラーシンセのアンビエントラウンジにしたり、
商店街にマッピングする挑戦をさせてもらったり、
座 高円寺(高円寺芸術会館)で混乱にインスパイアされたアートの展示会 KOENJI CONRAN EXHIBITION が開催されたり、
朝6時頃に味噌汁を振る舞いにきてくれる天使が現れたり、 VJが一番最後、フロアの真ん中で体育座りして寝始めたり。
みんなガチんこで自由に遊びながら表現している場所になってます。 ▼今年1月のアーカイブ
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長くなりましたが、 今回の2年を無事に迎えられたこと めちゃくちゃ嬉しいです。 バラバラだった皆が、いつのまにか仲間になってて、 こうやって今回集まってお祝いできることが嬉しいです。 GuestのIgacorosasさんを見にくる”混乱初めてです”の皆さんも 「今日のパーティーまじでやばかった、また来たい」と 思って貰えるように頑張ります。
そんで、世界中のイケてるやつらとはバンバン混ざりあって、 引き続き、東京の面白いカルチャーを発信できたら嬉しいです。
色んな年齢の色んな国籍の色んな個性の人が集ってるので、 是非2周年、遊びに来てください。 私は誕生日がすぐなので、31歳ラストDJとなりそうです。 オープンから90分、この1年の集大成の音をお届けします。 Let's混乱
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【🔮#占い &♥#恋愛:なんで裸の人がたくさんいるの? #四柱推命と中国哲学 (2020年7月20日)】 #円華流四柱推命 #恋愛番長 #石川円華 です。 娘(21歳)と帰郷(湘南という、ド田舎)しました。娘を連れて海に行く途中…。 「なんで裸の人がたくさんいるの?」「え、裸で道を歩いてる!」「恥ずかしい(*ノωノ)~」 やー。 わたしは海の近くで育っているから、上半身裸の男性、サーファー、パリピ慣れしています。 「裸慣れ」www。 湘南のあたりってそれが普通の風景なんですよね。 ビーサン掃いてる人いるとほっとするし。 🐟干物干しているのみると、帰ってきたなと思います。 SNSで男の人が上半身裸画像が出てくると、裸慣れしているわたしも驚きますけどね…Σ(・□・;) 「自分の普通や当たり前って 他の人の普通や当たり前とは違いますよね!」 若者の純粋な反応を通して、自分を再発見できた幸せな時間でし��。 🔮🔮🔮 今日は #孔子 #論語 子、曰く 「後生(こうせい)畏(おそ)るべし」 まどか訳&解釈: 孔子先生は言いました。若者は無限の可能性を秘めている。将来が楽しみだ。 🔮🔮🔮 🔮円華流四柱推命 恋愛番長 石川円華(いしかわまどか)とは…???🔮 「モテる男の四柱推命」著者 世界最大の統計学「四柱推命」を21年独自に古書、文献、中国哲学や古典から研究したものを使って様々な活動をしています。 ●個人鑑定を承っております。 個人鑑定では、経営者相談、恋愛・婚活・離婚等を得意ジャンルとし、現在から未来への動線づくり、戦略法、失敗しない判断の思考作りのお手伝いをしています。 ●四柱推命教室、売れる占い師の育成、ツール販売をしています。 ●コミュニケーション講座、婚活者向け講座、恋愛講座、独身男性向け個別レクチャー、等セミナー歴多数。 ♥恋愛の認定講師をしています。 #恋カレ恋愛教習所 https://koicare.jp/ #婚活 #恋愛相談 #モテる #モテる男の四柱推命 #恋占い #相性占い ☆オンライン鑑定やっています。個別相談承ります。 お仕事のご依頼はこちらから、もしくは個別メッセからお願いいたします。 恋愛番長 石川円華 HP https://madokaownroad.wixsite.com/madoka ♥YouTube始めました!!! #恋愛番長まどか姐ちゃんねる ~#これがあなたの生きる道 ~ 「人生のシナリオの作り方、ストーリーの構成、どんな世界を描くのか」 ♥️チャンネル視聴、登録お願いいたします♥️ https://youtu.be/PiO8zzM2gW8 🔮①「#円華流四柱推命 鑑定」 オンライン鑑定♥30分 10000円 60分 18000円 📹YouTubeチャンネル開設割引 「YouTube チャンネル登録」に登録した方は 鑑定料 今なら2000円割引(2020年12月末までのキャンペーン) 🔮②「円華流四柱推命 講座」 四柱推命をわかりやすく学べます✍ 短時間で理解できるメソッドを作りました☆ https://www.instagram.com/p/CC5jxPMgKyC/?igshid=17yp2y5cdgj1g
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絶対彼女
いやいや、すっかり年の瀬。 写真は11月の平塚の海。自転車が運ぶ生活と、潮風。 僕は元気でやっています。寒いですが、毎日こらえてます。 ハーパン、ビーサン履けないのが唯一のストレス。 なので押さえ込んでいたスニーカー愛が復活してしまい、大変です。 スニーカー専用の部屋があり、そこに入らなくなる始末。 玄関はスニーカーで溢れています。 今年は(というかここ何年か)VANSとadidasばっかりです。 adidasの美しき三本線。永遠に交わる事のないあの三つのラインが おっさんの心を魅了します。 さて、最近の仕事など。
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藍坊主のニューアルバム「木造の瞬間」から新曲「ブラッドオレンジ」の LIVE MOVIEを作りました。
この「ブラッドオレンジ」は藍坊主と一緒に作った映画「太陽の夜」の主題歌です。 12月9日の藍坊主ワンマンライブ@川崎クラブチッタの映像で繋ぎました。 どうぞご覧くださいませ! その「太陽の夜」に関連して、 藍坊主のボーカル、ホジのソロ活動「Norm」が夏に原宿で展示会を催した際に 上映した映像作品「夏の記憶」をネットにアップしました。
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撮影と編集は自分が行い、 音楽はホジがつける。 実はこれは「太陽の夜」を作る上での 自分とホジとの意識共有の為でもありました。 ホジとは、話しているといつの間にか同じ景色が見えていたり、 絶対この感覚わかんねーだろ、という事があっさり共有できたり、 なんか不思議なくらいに似ているところがある事をずっと感じていました。 一番びっくりしたのは 「青春時代の、あのはしゃでいる時間って、当時から永遠じゃないと思っていた」という事。 いつか終わる。だから今、笑っておこう。 そういう心情で青春を過ごしたと聞いて、驚愕しました。 まさに自分もそうだったからです。 まさかこの感覚をわかる人間に出会えるとは思ってはいませんでした。 あと、自分の過去作品を見せたときに何気なくホジが放った一言が強烈でした。 今まで誰にも、キャストにもスタッフにもお客さんにも、プロデューサーにも 言われた事がなかった言葉。 その言葉は、まさに自分の真ん中でひた隠しているものだったのです。 見透かされているという怖さと、なぜわかるんだ?という疑問。 と同時に、わかってくれる人がいるなんていう感動。 もちろん、ここでは書かないですよ。一生隠すつもりだったので。 この「夏の記憶」という映像は、正直意味がわからないと思います笑 でも、この映像を作ったことにより、 映画「太陽の夜」を作るうえで果てしない勇気となりました。 そして、その映画「太陽の夜」。 劇場公開はだいぶ先になると思いますが、 どうぞみなさん忘れないでください。 今までのどの作品よりも尖った、余白だらけの映画。 藍坊主の四人とだからこそできた作品。 ホジからの幾度となる脚本ダメだしと、拓郎の細部突っ込みと、 モーリーとユウイチの素晴らしい劇伴。 何もかもが初めてで新鮮で最高だった。 とにかく、やりきったぞ、この映画は。 そして、何よりプロジェクトに参加し、 ご支援いただきました皆様本当にありがとうございました。 皆さんの熱や言葉に何度も救われました。 改めて感謝申し上げます。 本当にありがとうございました。
そして、その前に今年の春に撮った別の作品も仕上げ真っ最中。 この作品は違った意味で尖っています笑 多分こんな映画見た事がないんじゃないでしょうか。 この作品、なんかずっと編集している気がする。 なぜこんなに編集を重ねているのか、これには意味があります。 それも情報が出たら改めて書きます。 そんなわけで、相変わらずラーメンばっか食ってる日々です。 映画とadidasとラーメン。結局自分に必要なのはこれだ。 前回ラーメン二郎の事を書いたのが夏くらい。 あれからも変わらず週三回くらい通い続け(もはや日課) ついに例の常連さんたちとちょいちょい話をする間柄になりました。 その中で強烈だったエピソードを紹介します。 ある日、いつものように長蛇の行列に並んでいると 顔なじみの常連さんに声をかけられました。 「今日、伝説のスメル増田さんがくるかもよ」 一瞬、頭の中が?です。伝説?スメル増田さん? で、話を聞くと、どうもラーメン二郎界ではカリスマ的な人らしく 後継者探しをしているとの事。 そもそもラーメン二郎界のカリスマってなんだ? あと後継者って? で、行列の中なので多くは話せず、ネットで調べてみました。 すると本当に「スメル増田」で何件の記事がヒット! 下記、ネットからの転載です。 二郎がある所にスメルありと言っても過言が無いほどの二郎通。 んで、ジロリスト第一世代(ファーストロット)にしていまだ現役の生ける伝説。 壮絶なデュエルの果てに染み付いたニオイはまさに二郎そのもの。ちなみに彼に付けられたあだ名は軽く100を超える。 キングオブ二郎。デュエル500戦無敗の男。ちょいましオヤジ、ジロウラモ。 テロリストならぬジロリスト。歩く人災。飛べない豚。臭作。などなど。 特に関東在住のジロリアンにはリスペクトされていて、 非公式だけどファンクラブもあるらしい。 まあ、書き込んでる奴のほとんどはデュエルで負けた奴らなんですけどねw どっかの二郎コピペにも書いてあったように、臭いについては 噂の域は出ない感じがあったけど、これ、マジデス。 だってオイラ、偶然同じ電車に乗ってたんだけど、 二両先から二郎のにおいがしましたものw とりあえず、まとめるととんでもないですよね。 そもそも、あだ名が「歩く人災」とか「飛べない豚」、「臭作」とか、 もはや伝説とか通り越して、悪口以外の何でもないような気がしますね。 電車の二両先から二郎の体臭がするなんて、 もはや病気なんじゃないかと思いますよ。しかも重度の。 おまけに、別のエピソードでが 「スメル増田さんと銭湯に行ったらお風呂が二郎スープに変わった」というものもありました。 空いた口が塞がらないとはこの事です。 どっからどう突っ込んでいいのかわからない。 そりゃ伝説にもな���ますわ。 結局その日はスメル増田さんには会えず。 いや、会っても絶対おかしな雰囲気になるやつだ。 そして、改めて「後継者」って何を継��んだろうか。 そんなわけで、二郎の常連さんたちとも仲良くやっています笑 一緒に黒烏龍茶を飲むような深い仲ではありませんが 平日の昼間にいつも出会う不思議な方達です。 話せば話すほど、日々は明るくなります。本当に新しい世界。 これも改めて書きますが、この「二郎の常連さん」たちに 非常によく似た男たちの話を準備中です。 平日の昼間にフラフラしているような謎のおじさん。 しかし、なぜか憎めない不思議な魅力。 おまけに世間に対して無意味な見栄を張っている。 こういう昭和のダンディーな男たちの話です。 最初に断っておきますが今回は「映画」ではありません。 なぜなら 「そんなおっさんだらけの映画で劇場に客が入る見込みがまったくない」 と言われたからです。 まさにごもっとも。じゃあ何でやるのか。 これも新しい挑戦です。 まだ本当に準備が始まったばかりなので、このまま実現するかは未知数ですが、 実現した際は「あ!あいつらだ!」と笑ってください。 そんなわけで、残り少ない2017年を楽しみましょう。 クリスマスイブにも彼らはラーメン二郎に、並ぶのだろうか。 今日の一曲は大森靖子の「絶対彼女」。 「太陽の夜」の撮影直前。狂ったように聞いていた。 この先、この曲を聞くと、九月の真鶴の海を思い出すんだろうなぁ。 このMVのタイトルバックが出るタイミング、完璧だと思う。 スメル増田さんが「ラーメン二郎界のカリスマ」なら 大森靖子は「メンヘラ界のカリスマ」。 君もかわいく生きててね!
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ライブ映像も良き。良き。良き!
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7/27 (土) 発売 S.i.m Rose piece collection S.i.m Rose RED“ROMANCE” Pullover ¥13,000+tax Size 1 (L), 2(XL) Color TRUE BLACK Material Cotton 100% 黒に赤のグラフィック 最高に好きな組み合わせ どうしても欲しかったビーサン��海パン、それにTシャツ ようやく始まった夏をこれで遊び倒してやろうと思います!! 明日の昼の撮影のちに、夕方から、ビーサン、海パン、Tシャツの写真掲載します! Teeは3型 海パンは3型 ビーサンは2カラー 今回の繊細なグラフィックめちゃくちゃ気に入ってます。 フロントとバック 文字色、フォント 今年の夏を飾るにふさわしい一枚です。 今週の土日はS.i.mの新作 ’ROSE PIECE COLLECTION"を開催致します。 7月最後の週末は今年の遅い梅雨明けにふさわしい、 これからの暑い夏を 快適にファッションを楽しんでいただきたいと思い、 これから、ビーチに出かける皆様、 夏フェスに出かける皆様、 子供との楽しい夏休みの思い出を作りに出かける皆様 夏の楽しいイベントを より楽しんでいただけるようなアイテムを製作 致しました。 アーティスティックなアーティなTシャツ、 それにご要望の本当に多い 海パン (あえて海パンと呼びます。) もちろん 街で楽しめる水陸両用の仕様、ショーツの発売 そして やっぱり夏のレジャー、スタイリングには欠かせない ビーサン (あえてビーサンと呼びます。) この3アイテムを製作、限定発売させていただきます。 夏フェスやビーチでも もちろんオシャレは楽しみたいですよね。 気軽で気楽な ショーツやビーサンの普段使いも考えて よりファッション性の高いアイテムをご用意しています。 特に ビーサン、ショーツは そんなに在庫があるわけではないので 是非土日の週末にご覧いただければと思います。 ビーサンは もちろん、レディースサイズ、メンズサイズ どちらも準備しています。 価格もリーズナブルなので、お土産やプレゼントにも是非オススメです。 男女共に楽しめるアイテムとなっておりますので、 最後のラストサマーイベント 是非お楽しみください。 秋冬も立ち上がり、大変慌ただしい時期になってきましたが、 この真夏を 大いに楽しみましょう!!!! アイテム画像は全て金曜日に公開していきます。 秋冬の雰囲気と真夏の空気の漂う BIRTH DAYの店内 是非お楽しみください。 皆様のご来店お待ちしております。 #lastsummer #event #RosePieceCollection #海パン #ビーサン #Tシャツ #Sim_fukuoka #simpleideamaking #simple #cutsewn #selectshop #fukuoka #大名 #BIRTHDAY #mens #womens #fashion #ootd #snap #mn_snap #Tee #LongSleeve #レイヤード #new #birthdayfukuoka お問い合わせはこちらまで。 [email protected] 810-0041 福岡市中央区大名1丁目2-37-1 selva西大名1F TEL/FAX 092-721-1125 /092-721-1125 OPEN 11:00~20:00 年中無休です。 #mens #simple #fashion #ootd #snap #mn_snap #selectshop #fukuoka #大名 #BIRTHDAY #mens #birthdayfukuoka #new #ootd #outfit #cordinate #womens #Ladies (Fukuoka-shi, Fukuoka, Japan) https://www.instagram.com/p/B0VTe-ggrEh/?igshid=jozdgdzcrk5c
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ヤブ森道市場に行ってきました。
どーもヤブです!
5/31.6/1.6/2とお休みをいただきまして
まず5/31に髪を切ってきました!
こんな感じ!
個人的にかなり気に入ってます。。
男の子には好評で女の子には酷評でした。
泣いちゃう。
6/1.2は待ちに待った森道市場へ!!
1日目見たアーティスト
めちゃめちゃ頑張っていろんな人を見てきました。
個人的にはビーサン、さちえカミング、GEZAN、kzmがやばかったっす。
とくにGEZANはようやく見れたので嬉しゅうございました。。
2日目はほぼバンドでした!!
シャムキャッツとヨギーがロケーションに合いすぎててやばかったっす。
椎木さんの調子が悪かったのでマイヘアはイマイチ。。
ぬーも綾野剛もエロかったっすね。。。
個人的ベストアクトはフレシノ様!!!
一緒に写真も撮ってもらえました。
嬉しすぎ!!
最後に僕の楽しそうな写真でも笑
いや〜!最高でした!!
最高のロケーション!うまい飯、酒!
最高の音楽!!
また来年もいこう。。絶対。
ではでは。。。
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品名:Treeline サンダル OLV ブランド:freewaters(フリーウォータース) サイズ:(26)適応サイズ約26cmアウトソール全長約26・5cm底幅約10・2cm 高さ約2・5cm (27)適応サイズ約27cmアウトソール全長約27・5cm底幅約10・5cm 高さ約2・5cm (28)適応サイズ約28cmアウトソール全長約28・5cm底幅約10・8cm 高さ約2・5cm 価格:¥5500(税込) カラー:ブラウンオリーブ フットベットにクション性の高いTHERMAREST(サーマレスト)を使用した履き心地抜群なサンダルです。 THERMAREST(サーマレスト)とは、特許製法と隆起型により、快適さ、グリップ性、柔軟性、通気性を提供し、乾きやすく気持ちの良い素材です。 厚みのあるソールとクッション性の高い軽量フットベットでフィット感良く快適で疲れにくく一度履いたら病みつきになってしまう履き心地です。 デザイン性、機能性、地球環境など細部にわたり考えられたサンダルを是非ご体感下さい。 Freewaters(フリーウォータース) アメリカはカリフォルニアのサンタクルーズ近郊を拠点にするサンダルブランドで、インダストリアルデザイナーのマーティンキムとイーライ・マーマーの二人がデザインを手がけています。 そんな彼らが作り出すサンダルは機能性に溢れ、デザインも他のブランドと一線を画します。 そして機能性やデザインに拘るだけでは無く、耐久性を損なわず様々なエコ素材を利用してプロダクトを作っています。そして彼らのデザイン以外のもう一つの大きな活動。 その名は「PROJECTFREEWATERS.ORG」です。 製品を一足買うと、1人が 安全な飲料水を一年間飲めるようにするプロジェクトへの寄付金となります。 毎年危険な飲料水を飲んで亡くなる人の数は、戦争などで亡くなる人の数を上回っています。 清潔な飲料水を確保できる権利は人権の一つと彼らは考えます。 より質の高い商品提供と人を重視したクリエィティブを通し、より良い「Quality of Life」を追求するというミッションを掲げているブランドです。 #ROCKETSHIP #rocketship #ロケットシップ #埼玉県 #熊谷市 #弥生 #サンダルメンズ #サンダルコーデ #サンダル大好き #サンダル好き #サンダル好きな人と繋がりたい #サンダルの季節 #サンダル女子 #サンダル男子 #サンダル👡 #サンダル解禁 #ビーサン #ビーサンコーデ #ビーサン大好き #ビーサン女子 #ビーチサンダルコーデ #ビーチサンダル #ファッション #ファッション大好き #ファッション好きさんと繋がりたい #ファッション好きな人と繋がりたい #ファッション好きだよ全員集合 #ファッション好きと繋がりたい #ファッションアイテム #ファッション通販 (ROCKET SHIP) https://www.instagram.com/p/CD0q8dgAQHQ/?igshid=1qs3zjdoa5wc1
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白砂の花びら
海沿いの俺のまちは、夏も冬も日本海からの潮風に守られている。この日はどういうわけか 普段よりずっと日差しが強く、昨日よりおとといより気温がだいぶ上昇していた。冬にはあおぐろく染まる北陸の空でも夏はそれなりに抜けるような青さを見せる。一種の雰囲気を感じて振りあおいだら、立ち枯れたみたいに生えている電信柱のいただきに、黒くうずくまる猛禽の視線と俺の視線がかちあった。
海沿いの道は温泉へ向かう車が時折走り抜けるだけで、歩いているのは俺たちだけだった。俺の半歩後ろをついて歩くユウくんはスマートフォンを構えながらあれこれ撮影している。ポロン、ポロンとこの世界に異質なシャッター音が溢れて落ちる。
バグジャンプのふもとまでたどり着くと、彼は先ほどの猛禽をあおいだ俺みたいに首をまわして仰いだ。
「映像で見るより大きい。ていうか高い。スキーのジャンプ台みたいだね」
俺の貸したキャップとサングラスが絶妙に似合わない。卵型のユウくんの輪郭にウェリントン型のフレームは似合っているのだけど、ユウくんがかけるとアスリートというより、田舎の海にお忍びでやってきたはいいけれどただならぬ雰囲気を隠そうともしないセレブリティに見える。
バグジャンプは体育館を改築した旧スケボーパークに隣接している。パークに置きっ放しのブーツと板からユウくんに合うサイズを選んでフィッティングして俺もブーツを履き、板を持って2人でバグジャンプへの階段を登った。
登り切ると眼下に日本海が広がる。日本も世界もあちこち行ったけれど、俺は今も昔もこの景色を愛している。光をたたえた海は水平線へ行くほど白くて曖昧で、潮風が俺たちの頬を撫でた。ユウくんが歓声をあげてまたシャッターを切る。
ユウくんの足をボードに固定しでグリップを締めた。いざとなったら抜けるくらいゆるく。アスリートのユウくんは自分の身体感覚に敏感だからかスタンスのチェックは一瞬だった。「まず俺が滑るから見てて。俺はスタンスが逆だけどそこは気にしないで」「トリックやってくれる?」「やんない。ユウくんのお手本だから滑って跳ぶだけ」フェイクの芝の上に板を滑らせる。重心を落として体重を全て板にのせ、軽く弾ませてスタートした。視界がスピードをもって背後に駆け抜けてゆく。軽く踏み切ってそのまま弧を描いてエアクッションに着地した。板を足から外して体を起こし、バグジャンプに取りすがってユウくんに電話をかける。「こんな感じ。ターンとかしないで普通に滑り下りればオッケー。スピードでて怖くなったら力抜いて。体重偏らせる方が危ないから。踏切のときにもどこにも力入れないで。そのまま落っこちる感じでいけば今みたいになるから」「YouTubeで見たのと同じ絵だ! すっごい。俺今北野アヅサの練習見てるよすごくね?」「俺の話きいてる?」「聞いてる聞いてる。体をフラットにして変に力入れないで、姿勢の維持だけしておけばオッケーってこと?」「そう」「りょーかあい」
ユウくんがバグジャンプのてっぺんで右手を掲げる。スマホを動画撮影に切り替えて俺も手を挙げた。板をしならせて、ユウくんがスイッチした。レギュラースタンス。腰を軽く落とした姿勢はいい具合にリラックスしている。ユウくんの運動神経に間違いはないけれど、万が一ケガがあったらという不安が喉につかえた。俺の心配を茶化すようにその姿はあろうことか一回転してエアクッションに沈んだ。
「ありえない。回転しくじってケガしたらどうすんの」
「狙ったんじゃないよ。ちょっとひねってみただけ。エアってすごく気持ちいいんだね。横の回転なら慣れてるけど縦の回転はないから、めっちゃ新鮮。空が見えるし楽しいし着地気にしなくていいなんて最高。両足固定されてるのはちょっと怖いけど」
回転数のあがったユウくんは頰を火照らせて躁気味に笑っていて、まばたきが減って口数が多くなってるのが余計に危うい。教えてくれというので絶対に無茶はしないことを約束させて、基本の滑りにもう少し解説を加え、簡単なトリックをひとつレクチャーした。もともと体ができていることもあるしユウくんの身体と脳は笹の葉のように研ぎ澄まされていて、俺の言葉の通りに体を操っていく。終いにはタブレットでお互いの滑りを録画し、「ここ、ユウくんは左に落としたいんだろうけど下半身がついてってない」だとか「アヅはこのときどこを起点に体を引いてるの?」だとか結構真面目にやってしまった。休憩のたびにユウくんは海へ体を向けて「船」だの「カップル」だの「カモメ…ウミネコ? 」だの、言葉を覚えたての子どもが看板を読みたがるように単語を頭の中から取り出して眺めていた。「ジャンプやばい。やればやるほど考えたくなってやばいやつ。ね、夕ご飯の前に海行こ」とユウくんから言い出した。
行く、と言ってもバグジャンプを降りて道路を横切り防波堤を越えればもう砂浜だ。ボードを片付けて、軽くなった足でアスファルトを踏む。防波堤の上に登るとユウくんはまた海の写真を撮り出したので、その足元にビーサンを並べてやる。俺も自分のスニーカーを脱いでビニールに入れ、バックパックにしまう。
やや遠くから犬を散歩するじいさんがこちらへ歩いてくるくらいで、ここは遊泳区域でもないので先客はいなかった。ユウくんは「砂浜やばい、何年振り」だの「ここ走ったら体幹鍛えられそう」だの「日本海は綺麗だって聞いてたけど本当だね。うちの県の海水浴場は海藻ばっかりだよ」だの俺の相槌も必要とせず軽やかに波打ち際へと歩いて行った。
波に脚を浸したユウくんの半歩後ろにたつ。そのまっすぐ伸びたかかとのうしろで、黒や茶色の細かい砂利が水のふるいにかけられて一瞬まとまり、また瓦解していく。そこには時折海藻だとか丸まったガラスの破片だとか、たよりなくひらひらと翻る桜貝だとかが浮かんでは消え、俺はなんとなくユウくんの白いかかとその様を眺めていた。
ユウくんは「俺札幌雪まつりやる」と言い出し、そ���はどうやら砂で何かを造ることだったようで、黙々と建造を始めた。俺はごろんと横になって脚をのばし、自然と目に入ってきたユウくんの、キリンの子どもみたいに野生的な首筋についた砂つぶを眺めていると、風にあおられたその粒がハラハラと飛び散って俺の目に入った。ユウくんの向こうでは空が乳白色になるポイントと遠浅の海の水平線が交わりハレーションを起こしている。
キャップをかぶせているとはいえユウくんを長時間砂浜で太陽光にさらすのはよくないだろう。日焼け止めはバックパックの中に入っているけれど…そう思いながら目をしばたいているうちに意識が遠のいていく。次に目に入ったのは呪いの像みたいな謎のオブジェだった。「…それって」「どう? 自由の女神」「ゲームにとかに出てきそう。調べると誰かの遺書とかみつかるやつ」「アヅひっど。辛辣。砂と海水だけで作るの難しいね。ねえ、どこかの国にね、砂の像の本格的な大会があるんだって。砂と海水だけで最低でも高さ1m以上のものを作るの。砂浜一面にたくさん城だとかオブジェだとかが作られるんだけど、どれも満ち潮になると流されちゃうから、その日だけ。ヨーロッパっぽくないよね。その侘び寂び精神って日本っぽくない?」「侘び寂び精神?」「ほら日本人って桜が好きでしょ。すぐ散っちゃうハカナサ的なもの込みで。何かそういうこと」
ユウくんはスタイルの悪い自由の女神の頭部を指先で整える。俺たちの一身先まで波がきてまた引いていった。ここも満潮時には水がやってきて、その呪いの女神像も今夜には海に還る。
大学生になって夏休みの長さに驚いた。中高をほとんど行けてなかった俺にとって、夏休みは授業の進行を気にしなくていい気楽な期間だった。それにしたって大学の夏休みは長い。俺は授業があろうがなかろうが練習漬けの毎日だが、この2ヶ月という期間を世の大学生は一体何に使うのだろう。
大学一年生の冬、2度目のオリンピックに出てからメディアからのオファーが目に見えて増えた。俺自身も思うところがあって露出を増やすことにした。15歳のときもメダルひとつで世界が変わったけど、あのときはそれでも中学生だったからか(すぐ高校生になったけど)競技の注目度の低さからか今考えれば優しいものだった。夏季オリンピックへの挑戦を表明してからは練習練習練習スポンサー仕事練習練習といった毎日だ。調整のために海外にいる日も少なくない。
だからこの2日間だけが、きっと本当の夏休みになる。
俺も俺で慌ただしかったが、そのパブリックな動き全てがニューストピックスになるユウくんのそれは俺の比ではなかった。シーズンが終わっても出身地にモニュメントが造られたりタイアップの観光案内が造られたり、国内のショ��に彼が出演すると報じられた瞬間チケットの競争率がはね上がったり。そんな彼がスカイプで「夏休みをやりたい」と言い出したときは、いつもの気まぐれだろうと俺は生返事をした。しかしそれはなかなか本気だったようで「海行ったり花火したりする‘ぼくの夏休み’的なのやりたい。田んぼに囲まれた田舎のおばあちゃんちで過ごすみたいなワンダーランド感をアヅとやりたい」と彼は食い下がった。
「俺と? ユウくんのじいちゃんばあちゃん家ってどこにあるの?」
「うちの実家の近所。長閑な田舎感ゼロ」
成人男子の頭をふたつ持ち寄ってしばし考えたものの、俺たちは家族旅行の記憶もまともにない。物心ついた頃から休日は練習だし、旅行=遠征だ。「国内がいいな。海…沖縄?」「このハイシーズンにユウくんが沖縄行ったりしたらめっちゃ目立たない?」「うううん、目立つのは仕方ないけどアヅとゆっくり過ごせないのはやだな…じゃあ何かマイナーなところ」そんな場所が即座に出てくるような経験はお互いにない。だからしばらくお互いスマホをつついてるうちに俺が「海と田んぼあって田舎で特に観光地でもない、ウチの地元みたいな場所っしょ。何もないところって探すの逆に大変なんだね」と口を滑らせたのは特に他意のないことだった。
「アヅの地元‼︎ 行きたい、スケートパークとかあのバグジャンプとか見たい。日本海って俺、ちゃんと見たことない。アヅの家見てみたい」と食い気味に言われて面食らったものの悪い気はしなかった。知らない土地に行くより気安いし何よりうちの地元には人がいない。両親は友人を連れていくことにはふたつ返事だったが、それがユウくんであることには絶句し、地味に続いている友人関係だと告げるとやや呆れていた。でもそんなの普通だろう。だって高校生を過ぎて、友人のことを逐一両親に話す必要なんてない。ユウくんがただの同級生だったらそんなこと言わないっしょ、と胸に芽生えたささやかな反発はそれでも、訓練された諦めによってすぐに摘み取られた。
砂の上に起き上がり砂をさらっていくつか貝を拾い、謎の像を写真に収めているユウくんに声をかける。「そろそろ晩メシだから帰ろ」夏の太陽はそれでも夕暮れにはほど遠く、西に傾いた太陽の、ささやかに黄色い光がものがなしい。振り返ったユウくんの顔はなぜか泣きそうに見えた。その頰は午後5時の光線の中でもはっきりわかるくらい白くて、まるで俺が拾った桜貝の内側のようだった。彼の唇がちいさく動いたけれど、波の音に消されて何も聞こえない。かりにユウくんの目から涙がこぼれていたとして、そしてそれが流れる音がしても、波の音にかき消されてしまうだろう。「疲れたっしょ。車持ってくるから待ってて」。踵を返そうとしたらTシャツの裾を掴まれた。俺はユウくんの���い手を包んでゆっくりほぐした。「大丈夫、すぐ戻ってくるから」
スケートパークの駐車場からラングラーを出し、国道へゆっくりと出る。ユウくんが防波堤の上で所在なさげに棒立ちになっているのが見えた。
まず落ちたのは母親だった。ユウくんがメディアで見せるような完璧な笑顔と言葉づかいで挨拶しスポンサードされている化粧品メーカーの新作を渡す頃には、母の瞳は目尻は別人のように下がっていた。そこには緊張も俺たち兄弟に向けるようなぶっきらぼうさも消え失せ、俺たちにとってはいっそ居心地の悪いほどの幸福が溢れていた。さすが王子様。さすが経済効果ウン億の男。さすがおばさまキラー。夕食が始まる頃には遠巻きに見ていた弟も積極的に絡み出し、ヤベエとパネエを連発していた。野心家なところがある父が酔って政治的な話題を持ち出さないかだけが心配だったが、父はあくまで俺の友人として接することに決めたようだ。ユウくんの完璧な笑顔、お手本のような言葉に少しだけ負けん気を混ぜる受け答え、しっかり躾けられた人の優雅な食事作法。兄は居心地が悪そうに俺の隣でメシを食っていた。俺と兄だけは今、心を連帯している。スノボをとったら芯からマイルドヤンキーな俺たちと、歯の浮くような爽やかさを恥ともしないユウくんではあまりに文化が違う。いつも感じている座りの悪さがむくむくと膨らむ中、母が産直で買ってきたであろうノドグロの刺身と名残のウニだけが美味かった。
風呂上がりには念入りにストレッチをした。俺の部屋では狭いので居間でふたりで体をほぐす。ユウくんの体はゴムでできているように関節の可動域が広く、股割りを始めたときは思わず感嘆の声をあげた。俺もケガ防止に体は柔らかくしている方だが到底叶わない。いくつかペアストレッチをしてお互いの筋肉を触る。「アヅすんごい鍛えてるね。腹筋は前から板チョコだったけど大胸筋と下腿三頭筋ヤバい。何してるの?」「体幹メインだからそんなに意識してないけど…直で効いてるのはクリフハンガー。後で動画見よ」「もっと筋肉つける予定?」「んん、もう少し空中姿勢作りたいから、体幹は欲しいかな」「アヅがこれ以上かっこよくなったら俺どうしたらいいの…POPYEの表紙とかヤバイじゃん。ユニクロであれだけ格好いいとか何なの。あっ俺、明日は新しいスケートパーク行きたい」「マジ? ユウくんにスケボーとかさせれらないんだけど。怖くて」「うんやんなくてもいい。アヅが練習してるの見たい」ユウくんの幹のような太ももを抑えながら、俺は手のひらで彼の肩をぐっと押した。
両親はユウくんをエアコンのある客間に通すように俺に言ったけれど「コンセプトは夏休みに友達んち、だから」と言って俺は自室に布団を運んだ。六畳の俺の部屋は俺が大学の寮へ移ってからもそのままにされている。どれだけモノを寄せてもふたり分の布団を敷けばもうスペースはない。ユウくんは俺の本棚の背表紙を指でなぞりながら「教科書とスノボ雑誌以外なんもねえ」と楽しそうにしている。さっき風呂から出たばかりなのにもう肘の内側や膝の裏が汗ばんでいて、ないよりはマシだろうと扇風機をまわした。「もう寝る?」「んん、寝ないけど電気消す」窓を開けて網戸を閉め、コードを引っ張って電気を消した。カエルの鳴き声が窓の外、群青色の彼方から夜をたなびかせてくる。それは記憶にあるよりずっと近く、耳の奥で遠く響いた。
ユウくんは行儀よく布団に収まって俺の側に寝返りをうった。「自由の女神像、流されたかな」「多分ね。見に行く?」「あっそういうのもいいね。夜にこっそり家抜け出して海行くとか最高。でもいいや、そういう夢だけでいい」指の長い手のひらが、探るように俺の布団に潜り込んでくる。俺の指をつまむようにして指を絡めた。
「…何もしないのって思ってるでしょう」「うん」「今日は何もしないよ。ここはアヅの家だから。セックスして翌朝親御さんの前で息子やってるアヅも見てみたいけど、我慢する」ユウくんはいつもそうやって自分をあえて露悪的に見せる。思ったことだけ言えばいいのに、と心がざらついた。
「どうだった、うちの地元」
「うん、最高。アヅと歩いて、バグジャンプ見ただけじゃなくて跳べて、海で遊べたんだよ。こんな夏休み初めてだよ。バグジャンプからの眺め最高だった。一生忘れない」
「大げさ…」
ユウくんの目はほとんど水分でできてるみたいに、夜の微かな光を集めてきらめいていた。その目がゆっくりと閉じられるのをずっと見ていた。指先にぬるい体温を感じながら。
率直にいって覚えていないのだ。その夜、本当に何もなかったのか。
眠りの浅い俺が微かな身じろぎを感じて起きると、ユウくんが窓辺にもたれていた。布団の上に起き上がって片膝をたてて窓枠に頰を押しつけるようにして、網戸の外へ視線を向けている。俺の貸した襟のゆるくなったTシャツから長い首と鎖骨が覗いていて、それが浮かび上がるように白い。
扇風機のタイマーは切れていて夜風が俺の頰を心地よく撫でた。俺の部屋は二階。窓の外では田んぼが闇に沈んでいる。目が慣れてくるとそのはるか先に広がる山裾がぽっかりと口を開けるように黒く広がっていた。ユウくんの膝と壁の微かな隙間から細かな花弁を広げてガーベラみたいな花が咲いている。彼の足元から音も立てずシダが伸びていく。教育番組で見る高速再生みたいに、生き物として鎌首をもたげて。ユウくんは微動だにしない。名前のわからない背の高い花がもうひとつ、ユウくんの肩のあたりで花弁を広げた。
海の底に沈んだみたいに静かで、どの植物も闇の奥で色もわからないのに、そこには生々しい熱が満ち満ちている。
布団の上を這って脱力しているユウくんの左手の人差し指と中指、薬指を握った。ねっとりした感触に少し安堵する。
「アヅごめんね。起こしちゃったね」
ユウくんは首だけを俺に向けて囁いた。
背の低い葦がユウくんの膝を覆う。ずっと気づいていた。右足首の治りが芳しくないこと、それに引きづられるようにユウくんが心身のバランスを大きく欠いていること。
「ねえ、春からずっと考えてるんだ。今まで俺強かったの、俺が完璧に滑れば誰も叶わなかった。でもそうじゃない潮の流れがきちゃった。アヅ、日本選手権の前にテレビで‘誰でも何歳でもチャレンジはできる’って言ってたでしょう。あれ聞いて俺すごいどうしようもない気持ちになったんだよね。腹立てたり嫉妬したりした。お前まだ二十歳じゃん、俺も二十歳だったら、って。アヅとスカイプするたびに思い出しちゃって、一時期ちょっとダメだった。でもアヅに連絡しちゃうし、そういうのって考えるだけ無駄だし、もちろんアヅも悪くないし。なんか今までは細かいことに迷うことはあっても大きなベクトルを見失うことってなかったんだよね。世界選手権2連覇するとかそういうの。でも今わかんない。引退もしたくないけどどんどん前に行くガソリンみたいなのがない。スケート以外も何もやる気おきない。ゲームも立ち上げるの面倒くさいし音楽も聞きたくない。でもこういうことって最後は自分で何とかすることだから誰に言っても仕方ないし、自分の中で消化するしかないんだけど。アヅはどんどん先行っちゃうし。それがすごいカッコイイし。好きだけど嫌い。でも俺にとって世界で一番カッコイイのアヅだな。アヅみたいに必要なこと以外は喋らないでいたいな。アヅの隣にいるのすごい誇らしい。これ俺のカレシーって皆に言いたいくらい。それが言えないのもすごい嫌だし。何かもう何もかも」
感情の揺れるままにユウくんは喋り、彼の語彙の海に引きずり込まれる。その偏りというか極端さというか、きっとこれが海水なら濃度が濃すぎて生き物は死んでしまうし、雪山だというのなら環境が過酷すぎて大した植物は育たない、そういったものに窒息しそうになった。俺たちの語彙や世界は圧倒的に貧しくて何も生きていけない。そこには美しさだってカケラもない。「よくわかんない。死にたくないけど、いなくなりたい」
幾重にも重な��カエルの声。降り注ぐような虫の声。こんなにもたくさんの生き物が泣き喚いているのに、そしてこのやかましくて力強い音楽が月明かりに照らされ満ち溢れている世界で、それでも虚しさしか感じられないユウくんが哀れだった。誰も見向きもしないやせ細った貧弱な空虚を大切に抱えているユウくんが。
ユウくんの背後に虚無が立ち彼の肩をさすっていた。けれどそはユウくんとほぼイコールの存在で、彼にとっては他人に損なわせてはいけない自らの一部だった。それは誰にも意味付けられたり否定��れたり肯定されるべきではない。
勝ち続ける、他者より秀でる、新しい技術を得る。けれど俺たちの誰も等しく人間であるので、それには自分の体を損なう危険が常に伴う。けれど誰にもう十分頑張った、と言われても表彰台の一番上が欲しいのだ。
そして自分の体が重くなってゆくこと、誰かが自分より圧倒的に秀でるであろう予感を一番先に感じるのも、自分自身だ。
ユウくんは空いている右手でなく、俺とつないでいる左手をそのまま持ち上げて頰をこすった。子どもじみた仕草で。
ユウくんは孤独な惑星の住人で俺はその惑星のディテールの何一つもわからない。ただ俺もただひとりで惑星に佇んでいるという一点だけで、俺と彼は繋がっていた。
「アヅ、キスしたいな」
繋いだ手はそのままに、俺は体を起こして膝でユウくんを包む葦とシダに分け入った。草いきれの中でユウくんのうなじを掴んでキスをする。最初は触るだけ、次はユウくんの薄い舌が俺の唇を舐めた。そのままゆっくりと歯を探られればやがて頭の芯が痺れてゆく。ユウくんの唾液はぬるくて少し甘い。音をたてないように静かにキスをしながら、指に力を込めた。これだけが本当だと伝わりはしないだろうか。
こんなキスをしたらもう後戻りできない。俺の足に蔦が絡みつく。空虚が鳴る。胸を刺されるような哀れで悲しい音だった。
次に目を冷ますと空が白んでいた。寝返りを打つうちにユウくんの後ろ髪に顔を突っ込んでいたらしく、それは麦わら帽子みたいな懐かしくて悲しい香りがした。スマホを引き寄せて時計を見ると4時半。ユウくんの肩は規則正しく上下している。そこは正しく俺の部屋で、布団とテレビと本棚、積まれた衣装ケースがあるいつもの光景だった。ユウくんの足元に追いやられていたタオルケットを引き上げて肩までかけてやった。
首を傾けて窓の外を見る。抜けるような晴天にほんの少し雲がたなびいていた。手付かずの夏休み、2日目。俺はユウくんの腹に手をまわして目を閉じた。
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October 14, 2019 at 01:43PM ミャンマーの歩き方①
ヤンゴンの夕日
なんでミャンマーに行ったの?とよく聞かれるので、その理由をお伝えできればと思います。 ミャンマーに行く前のミャンマーのイメージは「未開の地」。ネットで調べていても、ミャンマーに関する情報があまりに少なかったことに加え、ミャンマーに行ったことのある旅仲間が数人しかいなかったため、まだまだこれからの「可能性を秘めている国」というイメージを抱いて今回の旅に臨みました。
1、ミャンマーへの行き方
▼ 位置
参考:Googlemap(ミャンマー)
ミャンマーは東南アジアのインドシナ半島西部に位置する国。(皆さんご存知、中国の左下、タイの左に位置する国になります。)首都はミャンマーの南に位置するヤンゴン。
▼ アクセス
今回は、日本からタイのバンコクを経由して、首都のあるヤンゴン国際空港に行きました。 成田空港からヤンゴン国際空港への直行便がありますが、10万円前後するため、乗り継ぎ便を選択しました。(直行便の場合、所要時間は約7時間) エアアジアを利用した場合、時期にもよりますが、約4〜5万円前後でミャンマーへといくことができます。(羽田からの最終便の場合、社会人の方は仕事終わりにサクッといけちゃいます!)
航空券はいつもskyscanner で手配しています。火曜日にチェックするのがオススメ。
ちなみに、ヤンゴン空港は意外���綺麗で、着いた瞬間からミャンマーのイメージが変わったのを覚えています。トイレも広くて綺麗なので、綺麗好きのみなさまご安心ください!
空港の女子トイレマーク。可愛い。
2、基本情報
▼ VISA無し?!
なんと、現在ミャンマーへはビザ無しで入国することができます!(2019年10月現在) (※通常であれば観光用ビザ取得費用として、4200円がかかります)
試行期間:2018年10月1日から2020年9月30日入国分まで
無査証滞在の要件 (1)旅券の残存期間:入国時6ヵ月以上 (2)旅券の未使用査証欄:入国時2ページ以上 (3)1ヵ月以内に出国するための有効な航空券を所持していること。 (4)観光目的での30日以内の滞在に限る。パッケージツアー、個人旅行いずれでも可。添乗員、マスコミ関係者が観光目的で渡航する場合も査証免除対象となる。 (5)入国は次のいずれかの地点に限る。 ・国際空港:ヤンゴン国際空港、マンダレー国際空港、ネーピードー国際空港 ・国際港:ヤンゴン港 ・タイとの陸路国境地点:Tachileik、Mayawaddy、Kawthaung、Hteekee (6)ミャンマー政府が定める旅行制限区域(外国人立入禁止区域)への訪問は不可。 (7)ミャンマー政府が定める法律、規則、命令、指令を厳格に遵守すること。
参考:ビザ免除延長のお知らせ(2020年9月30日まで)
ビザ無しになった背景としては、アジアからの観光客受け入れを拡大させたいという想いがあったそうです。
残り約一年ほどありますので、ビザ無しで行ける間に是非訪れてみてください。
▼ 気候とオススメの服装(ヤンゴン)
空港から外に出た瞬間、ジメッとした暑さを感じました。あの、東南アジアの暑さですね。カラッと感は一度も感じませんでしたが、朝夕はわりと涼しかったです。
ヤンゴンは一年を通じて、日本の夏のような気候のため、ヤンゴンに訪れる際は夏服でOKです。 4〜10月は雨季となるため、降水量が多く、毎日スコールに襲われることもありますので、雨具は必ず持参することをオススメします。私たちが訪れたのは、9月だったのですが、一度も雨が降ることなく、非常に運が良かったです♪ 11〜2月が乾季にあたるため、観光で訪れる際には乾季がオススメです。ジメッと感も少しは和らぐかもしれません!この時期は最低気温が20度を下回ることもあるそうなので、一枚羽織るものがあると安心かと思います。
※ 服装の注意点
ミャンマーは国民の約90%が仏教徒です。 暑いからといって、過度な露出の多い服装は避けた方が良いでしょう。 過度の露出は好まれません。。 特に、寺院に行く際には気をつけるようにしましょう。(半袖に短パン程度なら問題なし) ミャンマーの民族衣装「ロンジー」めちゃくちゃオススメです! また、パゴダなどの寺院に行く際は必ず裸足にならなければなりませんので、ストッキングや靴下はあまりオススメできません。脱ぎ履きのしやすいビーサンなどがオススメです♪
▼ 【民族衣装】ロンジーとは
ミャンマーの民族衣装「ロンジー」 ヤンゴンに着いて、真っ先にマーケットへと買いに行きました。 赤が大好きな私は、真っ赤なロンジーを見つけた瞬間、即購入。かなりお気に入りです♪
男性もロンジーを履きます
「ロンジー」とは、ミャンマーの民族衣装で、ミャンマーの人たちは日常的に履いています。日本でいう着物のようなもので、一番の違いは日常的に着ているかどうか。街を歩いていると、80%の人はロンジーを履いていて、イケてる若者?たちはジーンズを履いていました。 長さがくるぶしくらいまであるので、少し暑かったですが、現地感味わえるし、お手軽価格なのでオススメです。
お気に入りの真っ赤なロンジー♩
▼ 通貨・両替について
ミャンマーの通貨はミャンマー・チャット(Kyat)が使われています。 ざっくりとですが、1000チャット=70円くらいで計算するといいかもしれません。
両替は、日本円が使えるところがまだあまり多くないということもあり、私たちは両替所には行かず、クレジットカードを使い、ATMからお金を引き出しました。 現地で両替をする場合には、米ドルを持っていくことをオススメします。 また、外国人向けのレストランやホテルではクレジットカードが使える所も増えてきているので、クレジットカードを持っていると安心ですね。
▼ ネット環境
勝手な先入観から、「ネット環境めちゃ悪そう、、」と少し心配していたのですが、全然心配入りませんでした。乗り換え地のバンコクでSIMを購入したのですが、5日間4カ国(タイ、シンガポール、ミャンマー、インドネシア)で使用可能で、なんとお値段約1200円! Wifiをレンタルするより何倍も安いので、現地でSIM購入は本当にオススメです。 (SIMの入れ方がわからないし、なんか不安・・・の人向け記事書いてけんとくん!)
SIMを入れていない方もご安心ください。 ヤンゴンのホテルやレストランにはサクサク快適なWifiがあります。わりと現地感溢れるレストハウスでWifiを使用したのですが、問題なく、むしろサクサクと使用することができました。
スマホ使えます、ミャンマー!!
3、私が感じたミャンマー人の人柄
あいのりasianjourneyのミャンマー編を見て、「怒らない国」というイメージがありました。
実際に行って、感じたミャンマー人とは。 ・親切すぎる ・人懐っこい ・人懐っこいけど、押し売りとか絶対しない、控え目 ・日本に対して愛がある ・気になるもの、じっと見がち ・目鼻立ちくっきりの美人さんが多い ・大学生っぽいひとたちは日本と同じようになんかイケイケ ・小さいこと気にしない ・ドライフラワーの匂いが好き
なんだろう、薄っぺらく聞こえるかもしれませんがとにかく「暖かくて、いい人」。 ミャンマーの人たちは仏教徒がほとんどであるため、幼い頃から仏教に慣れ親しみ、「人にいいことをする」ということを当たり前に行ってきたのだと言います。 みんな親切にしてくれます。騙されたりとか嫌な思いは一度もしませんでした。 何より、東南アジアによくある店員さんやタクシーの運転手がしつこく絡んでくるあの感じがなく、「しつこいなああ!」となることなく、とても快適に過ごすことができました。 治安も良く、自分自身で最低限の危機管理を行っていれば、大きな犯罪に巻き込まれることは少ないと思います。(女性一人で夜中フラフラと歩く行為などはどこの国でも危険です。)
4ヶ国語が話せる12歳の少女。
4、まとめ
今回はミャンマーの基本的な部分について、お話させていただきました。 人も気候もあたたかい国、ミャンマー。 ビザ無しでいけるいまがチャンスです! 治安も比較的良いので、女の子同士の卒業旅行にもオススメです。自分が学生だったら、アジア2週間旅とかにして、バックパックを背負って絶対ミャンマーも行く国リストに入れる!!!タイへも陸路でいけるので、周遊旅にもぴったりです。
「ミャンマーの歩き方②」��は、実際に訪れた場所や、オススメスポットについて書きたいと思います。
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錯視上ブルーエンド⑤
5話:8月15日(午前10時32):団地x兄妹
ひび割れだらけの黒ずんだ団地の階段を駆け足で上る。
団地の中はいつも洞窟みたいに湿ってて、外よりも少しだけ空気が冷たい。
踊り場には奥様連中が溜まっていて、団地の住人特有の言葉で今年の団地内夏祭りの相談をしていた。
俺ん家(ち)含めて、この団地の住人の大半はブラジルから関西に移住してきた人々の末裔だ。末裔っつーと「織田信長の末裔」とか「西郷隆盛の末裔」みたいに何百年も前から続いてるような大げさな感じがすっけど、うちの場合は爺ちゃんの代からの移住だから、俺で3代めだ。なんか、3代めっていうと酒造の若旦那とか、料亭の若旦那とかっぽくなる気がする。関係ねーけど。
爺ちゃんは長年関西の自動車工場で働き、親父がガキの頃に新しい仕事を求めて千葉のこの団地に越してきた。他の住人もそんな感じ。
だからこの団地に住んでいる一定の年齢より上の人たちの言葉はちょっとばかし独特だ。関西の訛りがあって、時々ブラジルの公用語であるポルトガル語が混ざってる。
顔見知りのおばさんが俺に「あら、おかえりさん。随分早いねぇ」と声をかけてきたので、「今日、半ドンなんで」と嘘をついて軽く頭を下げる。サボってんのはバレバレだろうけど、それ以上何か言われることはない。
おばさんは奥様連中のお喋りに戻っていった。相手を気にはかけるけど、ベタベタはしねぇ距離感、俺は好きだね。
「エステアーニョ(今年)のお祭りはインポッスィボ(無理やわ)。人が少なすぎやん。クリオンセス(子供ら)には可哀想やけど、規模を小そうして、みんなで山車(だし)でも引くんでええやろ。まだ共同倉庫にあるんやろ。飾りだけちょっと変えて、風船つければなんとかなるわぁ」とかなんとか。
「お祭りよりもホームレスやんか、問題は。1階の空き部屋、誰かが勝手に住み着いてたらしいんやわ。うちの子が夜中に誰かがベランダから中に入ってくのを見たって。次にきたらポリィサ(警察)呼ばなきゃ。まぁ、役に立つかどうかで言うと立たんやろうけども、おらんよりマシやし、なんもせんよりもマシやろ? 本当に人が減っちゃってからトラブルばっかりで困ったもんやわ」とかなんとか。
「男の人たちに見回りしてもらえんのかしら? あんたんとこの旦那さん、元ラグビー部やろ? それから管理人さんの息子さんもおっきな体しとるから、夜中にちょっと見回りしてもろたら、変なのも怖がって出て来ななるんちゃう?」とかなんとか。奥様連中は止まることなく喋り続ける。
数年前まではこの団地にはもっと���がいて、団地内の公園でやる夏祭りはそりゃど派手だった。
次々と焼かれる謎の肉。開けられる謎の酒。踊りまくる謎のおっさんとおばさん。どっからか出てきた謎のバルーンアーティストと謎の一輪車乗り。自転車で引っ張るタイプの異国風の山車。なんだかよくわかんねーけどとにかく楽しかった。山車に乗ってたのが「とっとこ名探偵ピカえもんマウス」としか形容しようがない紙人形だったのも、まぁ、それはそれで味があったんじゃねぇかと思う。
団地の外の子供達とその親も遊びにきたりして、団地の中と外とを繋ぐぎこちないなりに平和な交流もあるにはあったんだ。
それが今は静かなもんだ。
何年か前にリーマンショックがなんたらかんたらって騒ぎになってたけど、親父が言うにはその影響がもろに出たってことらしい。
アメリカのバカがやったバカなことのダメージが、巡り巡って日本の冷凍食品会社の脇腹をぶん殴って、労働者を口からゲロみたいに吐き出させたってこと。
ほとんどの家族が「やってけねぇよ!」っつてブラジルに行っちまった。俺の団地のダチの大半もだ。
この団地もシャッター通りと同じ運命をたどるんだろう。
湿ったコンクリの臭いは、土地が死んでく臭いなんだ。
2階と3階の間の踊り場には樹理(じゅり)と実華流(みげる)の神原(かんばら)兄妹がいて、子供用ビニールプールの側に「風呂のやつじゃん」としかいいようのねぇプラスチックの椅子を置いて、それに腰掛けていた。
プールの中には氷とスイカとタマリンドジュースの缶が浮いていて、樹理はビーサンを履いたままその中に足を突っ込んでいる。
樹理はヒョウ柄のタンクトップとショッキングピンクのミニスカート。もちろん、ヒョウ柄というのは、ヒョウそのものの姿が描かれているというやつだ。イケてんぜ。
実華流はシマウマ柄のタンクトップと迷彩柄のパンツ。もちろん、シマウマ柄というのは、シマウマそのものの姿が描かれているというやつだ。イケてんぜ。
2人とも玩具のビーズで作ったブレスレットやネックレスをつけて、メッシュをいれた髪にラメったヘアピンを刺しまくっている。
まさにヤンキーとファンシーの複合体。
相変わらず超(スペリオール)オシャレで、超(アンキャニー)センスいい。こいつらの神がかったファッションセンスには脱帽するしかねぇ。あと2年くらいすれば、世界一ガルフィーとヴェルサーチの似合う兄妹になるんじゃねぇかと思う。
「お、コータ君じゃん。何、サボり?」と樹理が言う。
顔の右半分と左半分が別人だ。右はアイドルみたいな美少女で、左は高校球児。どちらも樹理の本当の顔じゃない。
「相変わらず怖ぇメイクしてんな、お前」
最近いつもこんな顔してるから、元々の樹理の顔がどんなだったか忘れつつある。
「Tik Tok(ティックトック)で受けるんだよー。私(アッシ)のメイクテク、プロ級だからサー」
「暇なことしてねぇで中学(ガッコ)いけよな。今日、中学も登校日だろ? おめぇらこそサボりじゃねぇか」
「こんな日に学校とかねぇわー。俺、高校(コーコー)いかねーし。中学とか意味ねぇっしょ」
実華流はだるそうに言う。またピアスが増えてる。
「高校は出とけよ。お袋さん泣くぞ。お前、勉強好きだろ。うちに遊びに来るたびに俺の宿題とか、数学のプリントとか勝手に解いてたじゃねぇか」
「あんなのただの暇つぶしのパズルだよ。ひーまーつーぶーしー。そんなのに学費払うのバカじゃん。それに中���で働いた方が俺みたいなのにはお得なの。早めに金稼げるしさ。俺、工場に就職決まってっし。非正規(ヒセーキ)だけど月に16万だって。やばくね? 16万だぜ、16万。お年玉16年分だぜ? マジで富豪じゃん、俺!」
「はーい! 私ね、私ね、グリッターインジェクションズのアイシャドウ欲しい!」
「おうおう、お兄(に)ぃに任せときな!」
「お兄ぃ大好きー!」
「知ってるぅー!」
2人は両手で指ハートを作って「イェーイ!」と叫んだ後、俺にも指ハートを向け「コータ君も大好きだぜぃ! イェーイ!」と叫ぶ。
俺はビニールプールに手を突っ込んで「知ってるぅ」と怠く応えて社交辞令の指ハートを向けた。
好きじゃない相手になら、いくらでもできるんだけどな。
キャッキャキャッキャと騒ぎ続ける樹理と実華流を置いて階段を上がり、4階にある自分の家の鍵を開けた。
家には誰もいない。夏休みが終わるまで家にいるのは俺だけだ。最高の夏isスーパーカミン。
爺さんの姉、つまり俺にとっては大叔母さん? にあたる人が観光客の乗った車に跳ねられて体中の折ったとかで、爺さんと母さんは大叔母さんの世話をしにブラジルに行ってる。大叔母さんはお年寄りだし、独身主義で家族がいないから身の回りの世話をしてやれる身内がいないと困るだろうって。
俺も一緒に来るようにかなりしつこく言われたけど、そうやって親戚の事故の見舞いを装ってブラジルに連れて行かれて、だまし討ちみたいな形でその後もブラジルに住み続けることになった団地のダチがいたので、俺は絶対に首を縦にふらなかった。
結局、大叔母さんは本当に怪我をしていたから、俺の心配はただの杞憂だったわけだけどな。2人が向こうについた日に包帯とギブスだらけの大叔母さんの写メが送られてきた。
もしも叔母さんが札束で一杯になった風呂に入っていなくて、カニエ・ウエストみたいなサングラスをかけていなくて、こちらに向けてダブルピースとかしていなければ、もう少し神妙な気持ちになれたんじゃねぇかと思う。たまたま自分を跳ね飛ばした車の持ち主が、アラブの石油王である可能性って、一体何パーセントなんだろう。
親父は夏休みが始まる前から、東北に新しくできたマルハラ食品の新工場の立ち上げ支援のための出張に行っていて、こっちに帰ってくるのは冬休みの終わり頃の予定だ。
爺さんと母さんがブラジルに行ったこと、俺だけ団地に残っていることを電話で告げると、親父は「火の元栓と、戸締りにだけは気をつけろよ。それから女の子を連れ込むのはいいとして、母さんにはバレるなよ」と、「俺にはお前のやることは全てお見通しだ」風の声で言った。連れ込むような相手なんかいねぇし、連れ込みたいのは女の子じゃねぇし。
歩きながら服を脱いで洗濯機に投げ込み、水のままのシャワーを浴びて汗を流し、タンスから引っ張り出した学校指定の水着を履く。
学校の指定水着で海ってどうなんだ? って思うけど、これしか持ってねぇんだからしょうがねぇ。
水着の上からジーンズを履いて、シャツを着て、気に入ってる青いアロハを羽織って、少し悩んでからネックレスを掛け、財布と鍵をポケットに突っ込んで玄関を後にした。スマホはいーや。濡れたら嫌だし。
踊り場に戻ると樹理と実華流が手すりに体を預けて外を見ていた。樹理はおもちゃの双眼鏡を覗き込んでいる。
「あそこのクールビューティって、コータ君の友達でしょ?」
樹理の指差す先には、団地の入り口の花壇の縁に腰掛けている先輩の姿があった。ほんっと、喋んねぇで黙ってると別人だな。
「あぁ。陸上部の先輩。前にテレビとか出てた人」
「ウッワー。テレビより全然美形じゃん。何、あの足! 長っ! ありえない! 何頭身だよ! 私、リアル8頭身、初めてみたよ! 気だるげな雰囲気超エローい。あ、汗拭いた。エローい!」
「団地から先んとこの人?」
実華流の問いに俺が「そー」と答えると樹理は「そっかー」と言いながら双眼鏡を離した。樹理の目からスーッと興味が消えていくのがわかる。……。
「痛いっ! なんで髪引っ張んの!」
さぁ。なんでだろうな。
「プールかたしとけよ。邪魔だからな」
後付けで理由をでっち上げる。
「あ。コータ君、オシャレしてじゃん。ネックレスつけてるー。イケメンと歩くから気合いいれてんの?」と樹理がからかってくる。ウッゼ!
「うっせぇな、バァカ、オシャレじゃねぇよ、タコが」
「コータ君も、好きな人は好きな顔だと思うぜぇい。ほら、意外とウツボとかサメとか好きな女子って一定数いるから、そこ狙ってこうぜ。レッツ隙間産業!」
「うっせぇ! 捻り潰すぞ!」
「キャァー! コータ君が怒ったぁー! こわぁーい!」
神原兄妹は南米に生息してる派手な色の小型の猿みてーな笑い声をあげる。ウッッッゼェ!
2人のキャハハハキッキ笑いを背中で聞きながら、俺は階段を駆け下りた。
団地の入り口に戻ると先輩が「お、きたきた。お疲れぇ」と手を振ってきた。
俺がいない間に冷静さを取り戻したらしい。いつもの先輩だ。
「相変わらず西郷どんの私服のセンスはチンピラリティが高いな! なんだその骸骨柄は! 骸骨とコウモリと桜って! どういうアロハだ!」
「いーっしょ、別に」
超(インクレディブル)カッケーのに。んでわかんねぇんだろ。
「身軽だねぇ? 水着とタオルは?」
「水着は中に着てるんで。暑いんだし、歩いてりゃ体なんか乾くでしょ」
「そりゃそうか。あ、そのネックレスはいいな。お前に似合ってるよ」
先輩は俺のネックレスを指で摘む。顔が近づく。
「小さいドリームキャッチャーだな。インディアンのお守りだよな? 寝てる間にこの網の部分で悪夢を捕まえるっていうやつ」
先輩の形のいい爪の先がドリームキャッチャーの網を突く。網の先端についた鳥の羽とトルコ石が揺れる。
「ふーん」
「ふーんって、知らんでつけてたのか?」
「トルコ石の青いのが気に入ってるだけなんで。由来なんかどうでも」
「あぁ。トルコ石ね。そういやお前の私物、じわじわ青いの増えてるよな? 前から青、好きだったっけ?」
「なンスか。悪いっすか」
先輩は歯を見せて笑う。
「いーや。お前は明るいブルーがよく似合うよ」
「うっす」
顔を太陽に向ける。顔が赤いのは太陽のせいだということにする。
そのまままた坂道を登り、団地から先の住宅街に入る。
ここにくると歩道は一気に広くなり、足の下はコンクリからパステルカラーのタイルに変わり、ボロい街灯は全て新しい物に変わる。
全ての道が京都みたいに碁盤の目に走り出す。どの道も、どこまでも見通せる。地図だけでこの地区をみたら、さぞ立派でオシャレな場所に見えるんだろう。地図だけで見るのならな。
この地区にある建物のほとんどが公営住宅だ。びっくりするぐらい人は住んでねぇ。あとはいわゆる「箱物」。この一帯だけ国営のなんたらかんたら支援センターやら、なんたらかんたら学習センターやらが乱立してる。
そいつらは1つの例外もなく、ぜってーにいらねぇだろって広さの自転車置き場を備えていて、それらの自転車置き場には1つの例外もなく「希望」とか「光」とか「未来」とかいう凡なタイトルの変な銅像が備え付けられてる。それとツツジの花壇も。
時々みかける一軒家は、どれも屋根と壁が錆だらけのトタンでできていた。窓ガラスには内側からベニヤが貼り付けられていて、人が住んでるのかどうか判別すらできねぇ。誰かが捨てたゴミが屋根の上に溜まっている。そういうのを見るたびに、胸が締め付けられる。
不必要に広い歩道から伸びた細い路地からは、生ゴミとションベンの混ざった臭いが漂ってきた。路地には誰かが吐いたゲロや、ぶちまけられた生ゴミや、猫の死体が広がっていて、鴉のいい餌場になっていた。
学校でも駅でも、最初に落書きされる場所ってぇのがある。
体育館の裏側の壁とか、男子トイレの奥の個室とか。他の場所となんら変わりないはずなのに、ちょっと日陰になってるからとか、ちょっとだけ目につきにくいとか、そんな理由で悪意を持った落書きが集まってくる。最初は1つだけ。それが2つ、3つと増えてゆき、気がつけば『何を書いてもいい場所』になっていく。
この住宅地はいわゆるそういう場所だ。それもずっとずっと昔から。
今はとりあえず真新しいペンキを塗って、落書きを見えなくしたところ。だけど、それも長くは持たない。そんな気がする。
「俺ん家、超ボロいから西郷どんはびっくりすると思うぜー」
「そうっスか」
「西郷どんの憧れの先輩像が崩れちまうなぁー」
「憧れてねぇっスから」
またしてもビシッと先輩は俺を両手で指差し、体をぐーんと横に傾ける例のポーズをした。
「素直になれよ! お前が俺を大好きなのはお見通しなんだぜ!」
胃が痛い。
「……いや、そこまで怒ることはないんじゃないか。顔が怖いぞ、西郷どん」
「怒ってはねぇッス」
「人食いザメみたいなお顔で怒ってねぇって言われてもなぁ」
先輩は笑い、背伸びをして俺の頭を撫でる。クソ。
「俺がいなくなったら西郷どんをからかう奴いなくなるなぁ。西郷どんは顔と態度が怖ぇから、またみんなから遠巻きにされちゃうんじゃねぇかなって、俺は心配よ?」
「からかってるって自覚はあったんスね」
「西郷どんは誤解されやすいタイプだからねー。繊細なのにねー」
「っせぇな! とっとと着替えてきてくださいよ! 行くんでしょ、勝浦!」
先輩は俺の頭から手を離す。
「じゃぁ、ゆっくり駅の方に歩いててくれ。追いつくから。あ、路地には入るなよ! 道を聞かれても無視しろ! ワンボックスが歩道に寄せてきたら逃げろ! いいな! 日野原先輩との約束だぞ!」
「この時間ならいくらここら辺でもそんなことないでしょ。女子ならともかく、俺、男っすよ。つーか、家の前で待ってますよ」
「あー。ダメダメ」と先輩は顔の前で手を振る。
「言っただろう。俺の家はボロいのだ。だから、見せたくないんだよ」
「俺は気にしねぇっス」
「見せたくないと言っている」
先輩の声が少しピリっとした。タレ目の陽気な顔つきという錯視が剥がれて、酷く冷たい顔が姿を見せ──たかと思ったらまた戻る。先輩は微笑んだ。
「西郷どーん。俺は嫌がっているのだよ? だからほら」
シッシ! と先輩は手を振る。
「駅の方に歩いてろ。追いつくから」
こうまで言われちゃどうとも言えず、俺は「うっす」と言って言われた通りに歩き出す。先輩は元来た道を駆け足で戻ってゆく。
きっと、通り過ぎてきたボロ屋のどれかが先輩の家なんだろう。
「……俺は気にしねぇし」
俺のこと全然わかってねぇし。俺のこと勝手に見限るから、そーゆーことがわかんねぇんだ。俺はあんたが思ってるよりずっと、良い人間なんだ。クソ。
どんなに普通に話しているつもりでも、どんなに仲良くなったように思えても、先輩は俺のことを、見限ったまんまなんだ。
前話:次話
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