#ティラノサウルス夜王国
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最高を更新する夜王国。
ティラノ夜王国は新たなコンテンツにするべきや…感動さえ覚える😇😇😇
真面目に踊るグウェル、呆れ半分つきあいつつ、ファンサも欠かさない巴さん、ティラティラするぷわみなと。
この三人を同期にした運営さん、ちよっと表彰するから呼んできて~~~👏
半年に一回しか絡みないことも味になってるけど、一度接種してしまうともっともっともっともっと見たくなる~~~!!!
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獣と人、ふたつの愛を知った王子
『ウェン王子とトラ』 作・絵:チェン・ジャンホン 訳:平岡敦
授業中、窓の外の木にとまったカラスにそっと目で合図し、「わたしは元気だと伝えてくれ」とテレパシーを送っていました。冬の運動場、朝礼で校長先生の長い話と足先の冷たさにふるえながら「もうすぐ羽の生えた水色の馬が空からやってきてわたしをのせて王国に戻れるんだからもうすこしの辛抱」と耐え抜いたこともあります。
わたしはある国の王子で、悪いまま母(魔女)から身を守るため忠臣によってこの家に預けられ今は世をしのぶ仮のすがた、大きくなったらお迎えが来てまま母と対決して国を救うんだと思ってました。小学生のころ。
ちょっとなに言ってるかわからないのでとりあえず保健室行っとく?とならないよう、友だちにも先生にも誰にも言わず秘密にし、ひとりワクワクしていました。王子じゃないことも、この家の子だということも分かってはいたのです。でも、ひょっとしたら、まま母の邪悪な魔法で記憶が消されているかもしれない、できれば消されていますようにと願っていました。
そのころはまっていたのは、『小公子』『王子と乞食』『三銃士』などわけありの王子や騎士が困難に立ち向かうお話でした。自分の意見を持たず大人の顔色をよむのが習い性で素直に言うことを聞くいい子ちゃん。でも、王子や騎士のお話を読んでいるときだけは、勇気凛々、何にもしばられず、強い意思と腕一本で生きていく、現実とはちがう自分になれたのです。
『ウェン王子とトラ』は、保育園で働いていたころ、子どもたちに読み聞かせる絵本を書店で探していて手に取りました。表紙に描かれているのは、巨大なトラのばっくり開いた口におさまる幼い男の子。ふつうの絵本より判型が大きく、水墨画タッチの黒々した筆跡も相まって、子どもたちは一瞬で釘づけです。「ぐわーたべられてるー」「トラでっかいー」「キバこわいー」「こわいのいやーべつのよんでー」と、ページをめく��前からワクワクおののいています。
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猟師に子どもを殺され、憎しみのあまり人々を襲うようになったトラ。占い師は王子をトラにさし出すしかないといい、王と后は悲しみをこらえ幼いウェン王子を森の奥深くへ送り出します。ウェンが森に入っていくシーンは漫画のコマ割りのように描かれます。歩みを進めるごとに画面の暗さが増し、しだいに夜が近づいてきます。「こんなとこ一人でぜったいいけない」「こわくないのかな」「木がうねうね」子どもたちはひそひそ言い合いながら、ウェンと一緒に歩みを進めます。
歩き疲れて寝てしまったウェンを見つけたトラは、自分でもしらないうちに、昔、子どもをくわえたようにウェンをくわえ、寄り添って温めます。ウェンも怖がることなく持ってきた食べものを分けてあげ、踊りを見せます。
時はながれ、ウェンはたくましい少年に成長しました。トラはウェンに、トラの子どもがおぼえなければならないことを教え、今では森のすべてを知り尽くしています。
一方、王はウェンをとりもどすために兵士を集め、森に火をはなちます。追いつめられるトラ。弓を引き絞る兵士たち。ウェンはトラを守って立ちはだかります。炎がせまります。そのとき、兵士たちの静止を振り切ってお后がウェンのもとにかけよりました。
憎しみの心に無垢な心で向き合ったウェン王子、愛するきもちをとりもどしたトラ、王子のことを片時も忘れなかったお后、それぞれの思いが鮮やかな色彩で紡がれます。
トラの母と、人間の母、ふたりのおかあさんの無償の愛を知ったウェン。いったいウェンはどちらと生きる道を選ぶのでしょうか。
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読み聞かせを終えた後、「あーこわかったー、でもトラやさしいからよかったー」と、たくちゃんが感想を聞かせてくれました。「ウェンはたくちゃんと同い年くらいだと思うけど、たくちゃんはトラを守れる?」「うん」「すごいなあ、わたしは逃げちゃうかもなあ」「俺、おうじだからにげない」
ハッとしました。そう、王子は逃げないのです。幼いころわたしが憧れ、なりたかった王子たちも、逃げずに立ち向かい、大切なものを守り通したのです。
「わたしも王子になれるかな」「なれるよ」「大人だけどなれるかな」「おとなだけどなれるよ。でも俺がいちばんなりたいのはティラノサウルス」
そう言いのこして、小さな王子はレゴブロックのコーナーに走り去ったのでした。
『ウェン王子とトラ』 作・絵:チェン・ジャンホン 訳:平岡敦 徳間書店
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