#チュニジアの楽しさを伝えるよ
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)6月29日(土曜日)
通巻第8309号<前日発行>
KADOKAWAがハッカー攻撃でやられたが
犯行声明のブラックスーツはロシア諜報機関系から派生
*************************
2024年6月8日にKADOKAWAのデータセンターのサーバーがランサムウエアによるサイバー攻撃を受けた。とくに動画配信「ニコニコ動画」ならびにシステムにハッカー攻撃による障害で復旧に一ヶ月以上を要すると発表された。
同月27日になって、犯行声明がロシア系のハッカー新興集団の「ブラック・スーツ」から出され、サイバー攻撃によって同社の事業計画やユーザーなどのデータを盗み取ったとした。
データはあわせて1.5テラバイト。身代金の支払いに応じなければ7月1日にすべてのデータを公開すると脅迫した。一説に身代金は四億円ともいう。
「ブラック・スーツ」の暗躍はロシアのロイヤル集団の分派で、23年5月からその暗躍ぶりが米国で確認された。手口はランサムウエアを使った攻撃で、標的企業や組織のデータを暗���化し、事業を立ちゆかなくさせた上、解除と引き換えに身代金を要求する。北朝鮮の遣り方の大型化である。
最初の被害が確認されたのはマイクロソフト社で、「ロシア政府が支援するハッカー集団が同社の内部システムに侵入し、顧客の電子メールにアクセスした」とユーザーに通告した。
ついで全米の自動車販売店ネットワークが被害に遭った。
CDK は、自動車販売店で販売やその他の取引に使用されるソフトウェアを製造している。米国内のフォルクスワーゲンのディーラーの約半数とアウディのディーラーの約60%が深刻な影響を受けた。またオペラや音楽祭、演奏会、ミュージカルなどのチケットをオンラインで行っている企業も襲撃を受けた。
ロシアのハッカーは最初はロシア諜報機関が濃厚に関与したとみられるアノニマス集団が有名で、身代金というより政治的な宣伝、フェイク、攪乱情報などが主体だった。
2006年頃にオーブリー・コトルなる人物が創設し、米国の外交工作の邪魔をする意図が濃厚だった。
アノニマスは2010年の「アラブの春」ではエジプトやチュニジア政府のHPを改竄したり、12年には日本のJASRACや裁判所を攻撃した。2015年にはISISを攻撃し、またトルコ政府攻撃、2021年にはミャンマー軍事政権の政府サイトをハッカー攻撃するなど、政治活動の一環だった。
このコトルの「弟子」たちがロシアでファンシーベアなどを創設し、2020年の米国大統領選挙では民主党から多くの機密を盗み出し、この時期には中国の「ムスタングパンダ」なとどいうハッカー集団も出現した。
▼政治宣伝から身代金狙いへ
政治宣伝を離れ、身代金要求というビジネスに転換したのがロシアの「ロイヤル集団」で、2023年5月に、そこからスピンオフしたとされる「ブラックスーツ」によって、世界の95の組織のシステムが侵入された。攻撃を受けたのは主に工業製品や教育などの分野のアメリカの政府組織や企業だった。
FBIと米国のサイバーセキュリティ機関CISAは、「ブラックスーツ」はロイヤル集団の亜種であるとし、「ロイヤルに類似したいくつかの特定されたコーディング特性を共有している」と報告した。ロイヤルの身代金要求額は2 億 7500 万ドルを超えた。
ロイヤルは病院や医療機関を標的にしており、ランサムウェア・ギャングと言われた。
FBIは長年、ハッカーの身代金を支払わないよう被害者に勧告してきた。身代金を支払えばさらなるサイバー攻撃が誘発されるからだ。
現在、ハッカーの標的は多彩で、政治宣伝目的は全体の三分の一、身代金要求のハッカー集団は、エネルギー、発電、通信目、医療機関、運輸などを攻撃目標にしている。中国では民間企業の「アイスン(ISOON)」などにハッカーの機密盗取などを委託していたことも判明した。
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アラビア語読める人いるかな?笑笑 #チュニジア #チュニジア雑貨 #チュニジアタイル #チュニジアタイル #チュニジア🇹🇳 #チュニジアキリム #チュニジアの楽しさを伝えるよ #チュニジア #ハイヤマカシ #ハイフ札幌 #札幌ハイフ #占い美容室 #変わった店 #不思議な店 #怪しい店 #怪しい店構え #札幌占い #占い札幌 (HAIR Esthetic SALON Haiyamakashi) https://www.instagram.com/p/CNroUmOjYaw/?igshid=1azcgmphjho5j
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. (^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 3月20日(日) #先勝(壬申) 旧暦 2/18 月齢 17.4 年始から79日目 (閏年では80日目)にあたり、年末まであと286日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に生き💪 夜を感謝に眠ろう😪💤夜が来ない 朝はありませんし、朝が来ない夜 はない💦睡眠は明日を迎える為の ☀️未来へのスタートです🏃♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 13週目の12回目の日曜日ですね。 三連休の中日✋今日は天候が良く なりそうですが、昨日は夕方から ☔とは予報で知ってたのですが 朝からバイクのバッテリーが上がって しまってJAFを呼んだりしたが 結局、NAPSからバッテリーを調達💦 フロントカウルを外したのですがビスが 一本足りなくて、結局は中野へ 自走し��取付のヘルプ🤣😆🤣 そしたら帰りが☔しっかり降っ て来て、恰好も上がロンT一枚で 凍えそうでした⤵️何やってんだ ろって笑うしかないそんな無駄 な一日を過ごしてしまいました。 それで、朝から何も喰ってなく 夜に牛筋煮込みとドリアに塩辛。 変な組み合わせの食事でした🤣 . 今日一日どなた様も💁お体ご自愛 なさって❤️お過ごし下さいませ🙋 モウ!頑張るしか✋はない! ガンバリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #さつま揚げの日 (つけあげの日). 鹿児島県指宿市に本社を置き、さつま揚げ、かまぼこ、惣菜などの食品の製造販売を手がける #株式会社シュウエイ(屋号:小田口屋)が制定。 鹿児島の特産品であるさつま揚げ(つけあげ)の認知度を向上させ、さつま揚げの食文化を後世まで伝えていくことが目的。 日付は3と20で「さ(3)つ(2)まる(0)」から「さつま」の語呂合わせで。 また、卒業、進学、就職など一年の中でも節目となるイベントが多いこの時期に、さつま揚げで運気を揚げ(上げ)て欲しいとの想いも込められている。 . #先勝(サキガチ、センカチ、センショウ). 陰陽道(おんみょうどう)の六曜日の一つ。 この日は勝負ごと、訴訟や急用などに運がよいとされ、早い時刻ほど良くとされ、午後は凶になるなどの俗信がある。 . #大明日(ダイミョウニチ). 民間暦でいう吉日の一つ。 通例、甲辰・甲申・乙未・乙丑・丙辰・丙午・丁卯・丁未・戊辰・己卯・己酉・庚戌・辛未・辛酉・辛亥・壬午・壬申・癸巳・癸酉の一九日とされるが、異説もある。 この日は、建築・旅行・婚姻・移転などすべてのことに大吉であって、他の凶日と重なっても忌む必要がないともいう。 . #神吉日(カミヨシニチ). 「かみよしび」ともいい、神社への参拝や、祭礼、先祖を祀るなどの祭事にいいとされています。 この日は神社への参拝や、お墓まいりに行くといい日です。 . #不成就日(フジョウジュビ). 選日の一つである。 何事も成就しない日とされ、結婚・開店・子供の命名・移転・契約・芸事始め・願い事など、事を起こすことが凶とされる。 市��の暦では他にも色々なことが凶となっていて、結局は全てのことが凶ということになる。 . #上野動物園開園(#上野動物園開園記念日). . #電卓の日. . #LPレコードの日. . #東京国立博物館開館記念日. . #日やけ止めの日. . #サブレの日. . #未病の日. . #相続贈与の日. . #信州ワインブレッドの日. . #昔ピュアな乙女達の同窓会の日. . #アクションスポーツの日. . #キャッシュレスの日(毎月0の付く日). . #酒風呂の日. . #ワインの日(毎月20日). . #シチューライスの日(毎月20日). . #発芽野菜の日(毎月20日). . #生命保険見直し月間(1日~31日). . #ノウルーズ(イラン). . #国際フランコフォニーの日(フランコフォニー国際機関). . #チュニジア独立記念日. . . ■今日のつぶやき■. #人を思うは身を思う(ヒトヲオモウハミヲオモウ) 【意味】 他人に情けをかければ、やがて報いられて自分のためになる。 情けは人のためならず。 . . 1955(昭和30)年3月20日(日) #竹内まりや (たけうちまりや/出生名も竹内まりや/本名は #山下まりや) 【シンガーソングライター・作詞家・作曲家、ミュージシャン・音楽プロデューサー】 〔島根県簸川郡大社町杵築南〕 . . (牧野記念庭園) https://www.instagram.com/p/CbTcBzdBoKkseu97Kt5lPan3EhDSTg_FwDm1Js0/?utm_medium=tumblr
#先勝#さつま揚げの日#株式会社シュウエイ#大明日#神吉日#不成就日#上野動物園開園#上野動物園開園記念日#電卓の日#lpレコードの日#東京国立博物館開館記念日#日やけ止めの日#サブレの日#未病の日#相続贈与の日#信州ワインブレッドの日#昔ピュアな乙女達の同窓会の日#アクションスポーツの日#キャッシュレスの日#酒風呂の日#ワインの日#シチューライスの日#発芽野菜の日#生命保険見直し月間#ノウルーズ#国際フランコフォニーの日#チュニジア独立記念日#人を思うは身を思う#竹内まりや#山下まりや
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チュニジア産ローズウォーターとレモンスライスの塩漬けが入荷しました🇹🇳🍋🌹 ローズウォーターは、化粧水や飲料、スウィーツなどの香り付にも🌹 レモンスライスの塩漬けは、タジンや地中海料理に欠かせません🍋🧂 ■スライスレモンの塩漬け 食事をじっくりと味わいたくなるような、独特の風味のあるスライスレモンの塩漬けです。 チュニジアの伝統的かつ重要な食材である塩漬けレモンは、一口味わえば料理に欠かせない調味料となるでしょう。 生レモンの代わりに魚料理や肉、タジンやサラダに使用し、凝縮された柑橘の旨みと風味を楽しんで下さい。 #ローズウォーター #rosewater #薔薇 #rose #レモンの塩漬 #lemon #チュニジア #tunisia #tunisianfood (fashion in 津田屋 (有限会社 津田屋呉服店)) https://www.instagram.com/p/CEyHGBND_jR/?igshid=1xukkyf5m91hu
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音楽のススメ358
本日はCharlie Parkerからの繋がりで、米国よりDizzy Gillespieをご紹介していきます。
Dizzy Gillespie(ディジー・ガレスピー)とは、1917年米サウスカロライナ州生まれのアフリカ系ジャズミュージシャン、トランペット奏者。作曲家。
先述のチャーリー・パーカーと共に、モダン・ジャズの原型となるスタイル「ビバップ」を築いた功労者の一人としてジャズの歴史上で讃えられ、その一方でラテン・ジャズを推進させたジャズ・ミュージシャンとしても知られる。
父の影響で14歳からトロンボーンに親しみ、トランペットに転向。名トランペッターロイ・エルドリッジの影響で才能を伸長。1937年にはエルドリッジの後任としてテディ・ヒル楽団に入団。1939年にはCab Callowayバンドに参加。 テディ・ヒル楽団での同僚であるドラマーのKenny Clarkeは、ガレスピーとも意気投合。彼等は従来の限られた枠内の表現で演奏する事に満足せず、ジャムセッションと重ね新しいスタイルの探求=後のビパップの萌芽に。 その頃からチャーリーパーカーや、セロニアス、アール・ハインズら前衛的ミュージシャンらと知り合い、モダンジャズの形成、名盤を残し、初期の伝説として知られている。
また彼のもう一つの功績はというジャンルをラテンジャズを勃興させ新人を数多くデビューさせる達人として、クインシージョーンズやラロシフリンらが彼から巣立つ。作曲家としても「チュニジアの夜」「ビパップ」「マンテカ」など膨大な名曲・スタンダード曲を残した。
ジャズミュージジャンの中でも仕事に対する真摯な姿勢と節制��努めており長生きをし、93年に75歳で膵臓癌で死去。
本日は高校生の時から好きなラテンジャズそのものを体現したようなこちらのナンバーを。「マンテカ」お聞きください。
Dizzy Gillespie / Manteca
#music recommendation#音楽のススメ#音楽を止めるな#音楽のある暮らし#音楽のある生活#dizzy gillespie#manteca#jazz#jazz standard#trumpeter#brass band#jazzy#charlie parker#cab calloway#kenny clarke#thelonious monk#modern jazz
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HISオンライン体験「世界5都市同時中継!世界一周ライブツアー」感想
■チュニジア 白と青のコントラストの街シ��ィブサイド散策 他のイスラムの国の人々同様チュニジア人も甘い物大好き。夏でもお茶はホット。ミントティーが定番。 地中海のさわやかな気候が映像を見てるだけでも伝わってくる。青と白の素晴らしく美しい街並み。 首都チュニスは最高気温43℃、南部はもっと暑くなる。しかし湿気がないので日本の夏より快適。季節は夏と冬しかないという。
■トルコ 不思議な奇岩群の街、世界遺産カッパドキア散策 良い天気。トルコのコロナ状況は日本に比べて被害が大きく、外出制限も厳しい。 明るくて面白い現地ガイドのアリさん(トルコ人の旦那さん)&佐々木さん(日本人の奥さん)。帽子をかぶるとマリオに似ているアリさんが、カッパドキアのきのこ型遺跡を紹介してくれる。 カッパドキアはトルコの中央部、富士山より高い3つの火山がある。周囲にはあんずとアーモンドの木々。 歴史的に色々な民族が入れ代わり立ち代わり住んでいた。紀元前には、迫害されたキリスト教徒が地下に隠れ家を作って住んでいた。 きのこの様な奇岩群は昔の人々が住んでいた洞窟の家。 気球での観光が人気。トルコ政府が一括管理していて安全とのこと。
■ブラジル リオデジャネイロ リオっ子に愛される美しいイパネマビーチ散策 日本時間20:30頃のとき8:30頃。地球の裏側。 イパネマ出身の代表的人物、「イパネマの娘」を作曲したボサノバの父ことアントニオ・カルロス・ジョビンの銅像が、ギターをかついで普通に歩いている姿で飾られている。 イパネマ海岸ビーチには、朝8時から結構人がいた。もとは海から町の家々を守るために作られたという石畳のデザインが美しく、リオデジャネイロの特色となっている。 コロナはかなりひどいものの、ワクチンを今年秋頃に打ち終えて来年にはカーニバルでサンバを踊れるようにしたいとのこと。 ビ��チで地元民が日光浴しながら飲む定番ドリンク(アルコール40°くらいのカクテル)「ピニャコラーダ」 ガイドのNobuさん「コロナが終わったら是非リオに」
■ドイツ バイエルン州 ドイツで最も美しいといわれる名城ノイシュバンシュタイン城散策 日本時間20:30頃のとき13:30頃。コロナ対策のため城内には入れず外から見るだけ。 6月の気温はベルリンで27℃(結構暖かい)。 この日は天気があ���り��くなく、お城が曇って見えた。 バイエルン州は白ソーセージが有名で、食べ物が美味しい。 シンデレラ城のモデルというノイシュバンシュタイン城は、ルートヴィヒ2世の命で17年かかって建てられ、未だ完成されていない。現在パンデミックなこともあり、ハイキングのついでに来ている国内・地元の観光客が多い。
■香港 100万ドルの夜景と光のショー「シンフォニーオブライツ」鑑賞 毎日派手な音楽つきで夜景ライトアップが見られるそう。このド派手さ中国的で面白い。 コロナワクチンを市民に受けさせるため、抽選で高級ホテルの一室が当たるなど工夫を凝らしているという。 中国本土に対抗するデモは今、法律により完全に抑えられ、天安門事件の二の舞に。表立って活動できなくなったものの、まだ反対派は多くそれぞれの思想を持ち続けているとのこと。
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#4「キマイラ演劇はいかにして出現したか/コートジボワールの衝撃」
偽装された演劇祭?ー鴻さんが、コートジボアールの国際舞台芸術祭MASAでの衝撃的な体験を振り返りながら、批評がいかに、演劇作品それ自体と、その背景にある歴史や社会との関係を捉え、言説化しうるのかを問いかけます。また、3月に旅したヒッタイト(トルコ)の話を織り交ぜ、「演劇と帝国主義」の視点から、鴻的ギリシア悲劇論もさらなる展開をみせました。下記は講義の要約です。 ■帝国の周辺としての古代ギリシアと演劇の起源 前回は、「演劇と帝国主義」をテーマに、鴻さんが、エドワード・サイードの『文化と帝国主義』を参照しながら、ヨーロッパの人たちが植民地を演劇においてどう描いているのか、植民地であったところに生きる人たちがどんな演劇を作るのか、ということを考える意味について論じました。今回は、演劇における植民地主義の問題と、古代ギリシアにみられる演劇の起源の関係について考えます。 鴻さんは、この2つの関係について調査するため、今年3月に、トロイアと、その背後にあったヒッタイトの遺跡を訪れ、さらに、アッシリア文化をギリシアにつなげるキリキア、あるいはイオニア哲学始まりの地であるイオニアにも足を伸ばしました。そして、それらを実際に目にした時、古代ヒッタイト王国の遺跡の巨大さに驚いたそうです。古代ギリシアのミケーネ文明やクレタ島のクノッソスの遺跡よりも遥かに巨大であった古代ヒッタイトは帝国でした。 そのことに着目した日本の哲学者が柄谷行人であったと鴻さんは言います。ギリシアは、帝国の周辺であり、周辺の植民地のようであった場所が文明の発祥地になった。つまり、それは、一般的に偏狭の地と言われる場所に偉大な文化が起こるという逆説を示唆しています。 ヒッタイト王国と敵対関係にあったエジプト帝国、メソポタミア、アッシリア帝国の緊張関係から紀元前1275年頃、ヒッタイトとエジプトがカディシュの戦いを起こしました。その後、結ばれた平和条約は、文字で残されていて、解読もされています。しかし、この帝国の戦いの中に、将来ギリシア悲劇を生み出すミケーネ文明は入っていません。帝国ではなかったギリシアは、帝国エジプトと帝国ヒッタイトの周辺であり、トロイアもまた、ヒッタイトの属領のようなものであったと考えられます。 ここで、鴻さんが関心を持っているのが、ある種の強大な国家があり、その国家と交渉関係にある周辺地域との交易が実り豊かなものを作り出す可能性があるのではないのか、ということです。もちろん、国家があり、それほど大きくない周辺の国がある時に、必ずしも、それらが植民地であるとは限らない。また、20世紀の帝国主義のヨーロッパとヨーロッパの植民地の関係も、宗主国と植民地は、搾取する側と搾取される側の関係だから、素晴らしいものではない。にもかかわらず、その関係の中から新しい文化が生み出されてくる可能性があり、それをどういうふうに分析したらいいのか。鴻さんは、サイードもその可能性を考えていた1人ではないかと捉えています。 ■コートジボアールの偽装された現代舞台芸術祭−文化的文脈の重要性 鴻さんが、そう考えるようになったきっかけは、アフリカの幾つかの演劇祭に訪れた時でした。例えば、2001年の3月にコートジボアールのアビジャーンという町で、2年に1回開催されているMASAというアフリカ演劇祭を訪れた時、3月3日から10日間で、演劇だけでなく、ダンスや音楽も含めて、約40団体が作品を上演していました。セネガル、南アフリカ、コートジボアールなどアフリカ各地からの作品を主に観たそうです。その頃は、日本でアフリカの現代演劇を観ることはあまりなかったことなので、単純にアフリカに現代演劇があるのだということに感激したそうです。1週間でのアビジャーンの滞在は、ホテルとフェスティバル会場との往復。そして、ゲストとして、村のお祭りに招待されたり、アビジャーンの市場に連れて行ってもらったりしながら過ごしたそうです。 その時に観た、イマコ・テアトリ(Ymako Teatri)の『パレオ(Paleos)』について、音楽とダンスと対話劇がどのように融合しているかということを、猿の演劇論第2期第1回目の講義で話しました。今回、改めてその事に触れようと思い、過去の記録を探したところ、その年のMASAに関する批判文章を見つけたそうです。 それによると、この年は、これまでMASAに関する記事を書いてきたフランスの新聞、ルモンドやリベラシオンなどが、全く記事を書かなかった。なぜかというと、北部、西部地区にはいまだ内戦状態のところがあり、政情不安定で危険だからという理由で、フランスのリベラシオンなどの記者すらこの年の演劇祭には来なかったというのです。一方で、海外からのゲストたちは、本来とは違う、コートジボアールの姿を安全に隔離される形で見ている。海外ゲストたちが送迎される車は特別に仕立てられた車であって、しかも通常はコートジボアールにあるたくさんの検問所が、フェスティバルの1週間は廃止されたということを、この外国のお客たちは知らない、と書かれていたそうです。 今となっては、これが事実かどうか調べることも難しく、MASAに参加するために来た外国人ゲストの一人であった鴻さんには、この事実はわかりませんでした。ただ、この文章は、作品の批評とか分析といったことだけでなく、そういうことも含めた調査がなされなければいけないのではないかということを、鴻さんに思い至らせました。 イマコ・テアトリ(Ymako Teatri)の『パレオ(Paleos)』は、大統領選をモチーフにした作品です。前年の2000年10月に大統領選挙で、いわゆる民主派と言われる大統領が当選しました。そうした中で、MASAが開かれ、そこで、コートジボアールの劇団が大統領選をめぐる演劇を上演する。その選挙においてどういうふうなポジションを取るべきなのか、ということを言い争っている人たちがいて、舞台上で議論をしている。そういう意味で、政治的に危ういことをやっていたのだけれど、鴻さんは、当時、それを美しい民主主義的な出来事のように感じつつ見ていたそうです。 議論をする人たちとともに、ダンサーや楽団がいて、集団的なコロスを作っていた。ダンサーや楽団に囃し立てられるようにして、議論がなされているけれども、その議論が包み込まれていくような形で、ある種の村落共同体的な雰囲気が浮上してくる。そこに、村落共同体のユートピア的な空間が立ち現れます。タイトルのPaleosというのは、Paleoristic、「太古の」という意味です。“Waiting for the Wild Beasts to Vote”というのが、原作のタイトルであり、つまり、太古的な匂いを漂わせているもの、Wild Beastsが、選挙をすることで、そこに民主的なものを実現するという意味です。選挙なしの共同体ではなくて、選挙のある始源的な共同性によって、新しい社会が誕生することが知覚されるときに、演劇という形式が登場してきた。このようなことが、コートジボアールの世界演劇祭で展開されていて、その演劇祭の冒頭の開会式に、前年の選挙で選ばれた大統領が来て、スピーチをしていた。鴻さんは、そのことを素晴らしいことだと思って見ていた。しかし、それらすべてが、実は演出されていたことであるという批判文章が、その2年後の2003年に書かれているのです。 「猿の演劇論」第2期の最初の回で、鴻さんは、『パレオ(Paleo)』をムヌーシュキンの太陽劇団と比較しながら、サイードの『文化と帝国主義』の中で語られていたことが、演劇においてはアフリカで起こっていたと考察しました。しかし今、そのように作品の魅力を肯定的に捉え、分析するだけでなく、作品が上演されたフェスティバルを取り巻く文化的な現実との関係をも含めて、どのように語るべきかということが問われているのではないかと考え直しています。 ■地中海の交易の歴史から『オリエンタリズム』を再考する サイードは『オリエンタリズム』において、アイスキュロスのギリシア悲劇『ペルシア人』を参照しながら、そこに描かれるギリシアに敗れ、嘆き悲しむペルシア人のイメージが、オリエンタリズムの起源だとしています。鴻さんは、これが『トロイアの女』にも反復されていると考えています。ギリシアに敗れた者たちの嘆きを描くことで、ギリシア悲劇が成立しているのです。サイードは、普通にギリシア悲劇を観ているだけでは、そのことにあまり目がいかないと指摘しています。こうした状況を逆転するために書かれたのが、サイードの『文化と帝国主義』であったと鴻さんは考えています。 そして、鴻さんが古代ヒッタイトにこだわるのもまた、こうした悲劇の誕生が、ギリシアが弱小国家であった過去とのつながりの中で捉え直す必要があると考えているからです。乱暴な説ではあるが、と注釈しつつ、鴻さんは、紀元前1200年頃にあったとされるトロイア戦争は、紀元前2000-1200年頃の弱小国家群であったギリシアが植民地解放闘争のようなものを仕掛けた戦争の最終局面と考えられると推論します。負けたトロイアは滅亡し、消えていく。同じころ、ヒッタイト帝国も消滅に向かいます。ギリシアは勝ったとされているけれども、ギリシアも帝国も同時に消滅していく。その物語を、約400年後に、政治的、経済的基盤を手に入れたギリシア人たちが、『イーリアス』や『オデュッセイア』などで勝利の物語として歌い上げた。そして、その弱小国家群であるギリシアが、植民地に落ち込まないための戦いの連続の中で、ギリシアを攻め損ねたペルシアの敗北を歌った。鴻さんは、ギリシア悲劇は、このようなかなり広い世界地図の中での関係が前提となって誕生したと考えているのです。 鴻さんがディレクションをした2002年のカンプナーゲルのラオコオーン・サマーフェスティバルのシンポジウムに登壇した、イラク人の演劇研究者でアクティビストでもあるラミース・エル=アマリさんは、そのトークのなかで、かつては地中海が交易の場として重要であったと語っています。地中海の南には、エジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア。北にはギリシア、トルコ。東にシリア、レバノン、パレスチナ。この重要な文化的な場が意識から消えるとき、地中海の南と北の交易が絶たれるような時に、問題が起こると指摘しています。 鴻さんが、フランスからアフリカへ飛行機で向かう時、窓からアルプスの雪を見ていると、すぐにユーゴスラビアの上空になり、やがてギリシアを通過、それから、クレタ島上空というアナウンスがあって、そうしたらすぐにカイロへ到着したというのです。この時に、鴻さんのなかで、カイロとギリシアを巡る興味が一気に湧き上がりました。エジプトの巨大な遺跡群ルクソールは、かつてテーバイと呼ばれていました。エジプトの遺跡とヒッタイトの遺跡の獅子の門は同じような作りをしています。また、クノッソスの宮殿には、エジプトの壁画を模したような壁画があります。ミケーナイの城塞都市を建設したのはヒッタイトの人たちであったという説さえあるそうです。これらは、ギリシアのアテネ、クレタ島のクノッソス、エジプトのカイロをつなぐ文化的交易が存在していたことを示しています。 サイードの『オリエンタリズム』にあるギリシアの超越的権力性のようなものに対するコンプレックスを克服し、こうした広い世界地図からギリシア演劇の起源を再考する必要がある、そして、地中海の北と南の関係性に意識をおきながら、アフリカ演劇もまた考えられるべきであると鴻さんは論じます。 2003年に初演され、日本にも来日した南アフリカのヤエール・ハーバーの『モルーラ(灰)』は、アパル��ヘイトが廃止されてから約10年後、これまで迫害、抑圧されてきた人たちが、加害者にどう対応するのか、これは大変な問題でした。この演劇ではそれが、真実和解委員会の形式を用いながら、アイスキュロスのギリシア悲劇『オレステイア3部作』をなぞって演じられました。加害者と被害者の発言が行われる舞台上では、加害者のセリフが王妃クリュタイムネーストラーの台詞として語られていき、夫アガメムノーンを殺害したことは認めるが、しかし、アガメムノーンも愛する娘を殺害したではないかと訴える。だが、自分も夫を殺害した後では、恐怖からか、娘のエレクトラを虐待している。そして、どのように虐待していたのかを示すため、エレクトラを相手に実際にアパルトヘイトの中で行われていた虐待の仕方を演じる。虐待されるエレクトラを演じるのは小柄の黒人、そしてクリタイムネーストラーを演じるのは大柄の白人です。ものすごい迫力の感じられるシーンです。このように、舞台では、『オレステイア3部作』の物語になぞった復讐の応酬が繰り広げられ、その物語を支えるようにコロスが現れ、倍音の歌と南アフリカの伝統楽器の演奏が行われました。その中で、唐突に物語の中で復讐の断ち切りが行われていく。この作品は、アパルトヘイト後に実際に加害者として復讐されたPoor Whiteの問題を背景としています。アパルトヘイト後の復讐では、白人の中でも貧しい人たちが襲撃の対象となったのです。アパルトヘイトがなくなったことは良いことだけれど、アパルトヘイトがなくなったことによっても問題が起きていたのです。ヤエール・ハーバーは、そのことを指摘しつつ、真実和解委員会という方法によって解決の糸口を探ろうとするような作品を作りました。 さらに、鴻さんがカイロ実験演劇祭で観たシリアの『MESS』という作品では、観客は、ある古い由緒ありげな建物の中庭の席に座っていると、向こうの建物の窓越しに、虐待される女性と姿の見えない加害者のやり取りが展開されているのを垣間見ます。その後、女性とその協力者たちが始めた抵抗運動の決起集会のようなものが中庭で展開されはじめるのですが、最終的に現れた(加害者である)巨大な図体の男性の圧力によって失敗に終わらせられるという、シリアにおける女性解放運動がどのようなものであるかを考えさせる作品が上演されていたそうです。 このほかにも、アジア、アフリカ、南アメリカで、鴻さんが2000年から2004年に観た作品は、政治的、アクティビスト的な問題意識を問うものが多くありました。そして、その当時は、復讐の問題とか、和解の困難性、あるいはイスラムにおける女性の社会的位置とか、それに対する解決のヴィジョンを演劇的構造の中で考えるというように、あるはっきりとした可能性の容態というようなものを提示できるような形で世界は動いているように感じられていたと鴻さんは言います。しかし、これらの事柄が、あれから15年を経た今、どうなっているのか? 次回以降、そのことを、大きな問題として考えていきたいと、講義は締めくくられました。 参考文献: 1. 大林公子、『アフリカの小さな国――コートジヴォワールで暮らした12ヶ月』(集英社新書、2002年) 2. エイゼンシテイン「無関心な自然ではなく」(『エイゼンシュテイン全集』第9巻(キネマ旬報社) 3. Ahmodou Kourouma, Waiting for the Wild Beasts to Vote,(London,Vintage,2004)、[『パレオ』の原作小説] 文/椙山由香
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Bargou 08 / Targ
https://www.sambinha.com/e-commex/cgi-bin/ex_disp_item_detail/id/INR-7114/
タルグ『バルグー08』
チュニジア北西部のアルジェリアとの国境付近で細々と受け継がれてきたという伝統音楽=タルグを基調に、アナログ・シンセやドラム・キットも交えたハイブリッドな音を展開する新鋭が、刺激的なリリースを続けるドイツのグリッター・ビート発で登場。隣国で盛んなライでも使われるガスパ(葦笛)やフレーム・ドラムに、チャルメラ風のゾグラと呼ばれる管楽器などを現代的なダンス・グルーヴと融合させたサウンドは、シェイハ・リミティが強烈に奏でたライの原型的な音に通じるところがあるが、ルタールというウード系の弦楽器を弾きながら歌うボーカルは、ライやアラブ歌謡よりもイランやアゼルバイジャンあたりの歌い手を彷彿させる独特の節回しなのもユニーク。マグレブ圏らしい音だが、これまでにないスタイルで音楽地図を更新してくれる。欧州ではロスキレなどの大型野外フェスでも活躍中で、ラウドな音で体感してみたい。 text by 吉本秀純 (月刊ラティーナ2017年3月号掲載)
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https://bargou08.bandcamp.com/album/targ
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今回は自分で看板デザインしてみました。チュニジアをモチーフに、、 あまりチュニジアをモチーフって無いっすね。ダサいけど、目立つかな、、 取り付け制作は顔の大きなアマノマナブさんのM-styleにお願いしました。 今気づいた!M-styleのMはマナブスタイルってことか! 雪まつり7丁目雪像や看板、北海道の音楽フェスの看板等を手がけております。顔が大きい方なのですぐわかると思います^_^ あまさんありがとうございました。 看板デザインなのに、何故かスパと表記されてる、、何でだろう? 実はスパだったのか、、、 https://m.facebook.com/m-styleinc-161971877345956/ #チュニジア #チュニジア雑貨 #チュニジアタイル #チュニジアタイル #チュニジア🇹🇳 #チュニジアキリム #チュニジアの楽しさを伝えるよ #チュニジア #ハイヤマカシ #ハイフ札幌 #札幌ハイフ #占い美容室 #変わった店 #不思議な店 #怪しい店 #怪しい店構え (HAIR Esthetic SALON Haiyamakashi) https://www.instagram.com/p/CNrelGhjLhz/?igshid=14y4xlt9fl1qi
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