#なぜか船酔いはしない
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飲み屋を後にして、終電はまだ出ていないが、駅とは逆方向に足が向く。人通りが少なくなり、その明かりがぼぉっと光っている。
いい気分のまま、ロッカーで、もたつきながら、すべて脱ぐと、大浴場へと上がる。汗を流してから、隣接している小部屋で念入りに準備をする。体を洗って、湯船につかる。血行が良くなって、酔いも回る。水シャワーを浴び、体を拭く。ロッカーに立ち寄り、ローションだけを持ち、そこへ向かう。
迷路のようになり、ブラックライトに照らされた大部屋を、様子をうかがいながら、一番奥まで進む。その区画を覗いてみると、まだ空いていたので、そこに、入口とは反対側に頭を置き、仰向けになる。
入れ替わり立ち替わり人の気配がする。覗いていっては、遠巻きに眺めて、なかなか手を伸ばさず、立ち去っていく。ふわふわとしていた俺は、こちらから手を出すのも面倒で、目を瞑る。
そうやって時間が経った頃、不意に、乳首に快感を感じてビクっとなる。すると、そいつは俺のそこを巧みに刺激しながら、デカくなったそれを見せつけてくる。すげぇ…。俺は頭を起こし、その先をねっとりと咥える。少しずつ口を開き、亀頭全体を包み込む。あぁ、うめぇ。そのまま、喉を広げて、ゆっくりと、頭を上下させると、喉奥で、さらにデカくなる。やべぇ…たまんね…
そうしている間にも、そこにローションが塗られる。徐々に、徐々に、指が増え、少しずつ、少しずつ、解されてゆく。今から、これが嵌め込まれると思うと、期待で余計に開いてしまう。あぁ…欲しくてたまらね��…
「欲しいですか?」
銜えたまま、首を縦にふると、ズボッと引き抜かれる。そして、ローションを塗りたくると、俺の穴にあてがう。あ………ズブ…ズブ…………す…げ……………あぁ……………あ……………あっ!
やっとナマ亀頭が入る。
そのまま、腹の内側をなぞるように、ナマ竿が進んでいくと、あ、やべや…べ……勃起…しちま…う………うぉぉぉぉぉ……!!
最初はゆっくり、だんだんガツガツ、大きなストロークで抜き差しされる。やっべー、やっぱ、ナマ…たまんね…気持ちい……い……
「種付けしていいですか?ってか、種付けさせろ……ああ……イク…イクイク……イクイクイクイク…………!」
どぷっという音とともに、穴から少しこぼれたようだ、勿体ねぇ!
その体勢のまま、相手を押し倒すと、腰を上下させて、奥の奥で味わい尽くす。あぁ…ナマデカマラを犯してやるぜ…両足を絡ませ、あの香りの白濁の液体を搾り取る。あ…また一段奥に入ったぜ…へへ笑。
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20241117
日記を書く。日記とは本日起きたことについて頭の中をふらふらと千鳥足で浮遊している言葉たちを文字にまとめて起こすことで、そういう意味ではおれはうんちを漏らしたという日記以来、まともな日記なんて書いていなかったのかもしれない。その日に起きた出来事を書くから日記なのであって、そのとき思ってることだけや過去の出来事ばかりを書くことは日記ではないのかもしれない。そんなことはどうでもいい。
11時頃目を覚まし、二日酔いでないことに安堵する。昨日はどういう経緯でだとかどうしてだとかはわからないが、確か妻と代々木から渋谷まで歩き17時頃にかつて羊がベランダで飼われていた桜ヶ丘珈琲(?)で白州のソーダ割りを2杯飲んでそのあと静岡おでんがめちゃくちゃにうまい店でおでんをつまみに日本酒を2合飲み、家に帰って朝5時までジムビームのソーダ割りをでかいTHERMOSのジョッキで飲みながらamazonprimeのThe boysシーズン4を垂れ流し、気絶するように眠った。
目を覚ますと隣に妻はいない。記憶があやふやではあったが深夜3時頃に美容室を予約していたはずだった。リビングにいくと案の定こたつで眠っている妻の姿があった。妻は金土の夜はow2というFPSを朝日が昇るまで狂ったようにやり続けて疲れ果てて寝るという習性がある。空腹を感じたおれは妻を起こすのは悪いな、と思いつつ適当にカップ麺を作って食べ、珈琲を淹れてタバコを吸った。換気扇の音や煙草の匂いで妻が起きると機嫌が悪くなるということは頭ではわかっているが、ルーティンとして朝の珈琲と煙草をやめることができない。支度をし、美容室に向かう。美容室で散髪中に「今日めちゃくちゃ天気いいよ」と妻にLINEを送る。散髪が完了し、駅前の無印良品まで行き、掛け布団用のカバーを買ったのちクリーニングに出していた羽毛布団を取りに行き、そのまま15時頃に帰宅する。
帰宅すると妻はまだこたつで眠っていた。そばにいき、どこかでかけるか、今日は家で過ごすかの小さな会議をする。結果隣駅の東中野のミスドまで歩いて汁そばでも食うかという話になる。妻の支度が終わるのをダラダラと待つ。16時頃家を出る。東中野まで着いたはいいものの、ミスドは見当たらない。以前妻が行ってみたいと言っていた喫茶店風の店が目に入る。ミスドは諦めてすぐにその店に入る。17時までランチタイムをやっているらしく、変な時間に2人で定食を食べ、おれはビールを一杯飲む。
帰り道、時間がまだ18時過ぎということもあり、妻はまだ帰らずどこかに行ってくると言う。1人で家に帰っても何もやることがない一緒に遊ぶことを提案する。数年ぶりに4円のパチンコを打つことになる。8000円負ける。パチンコで負けた気持ちのまま月曜日を迎えたくなく、どっか適当な安い居酒屋に妻を半ば強引に連れて行く。
店は串カツ田中にした。この間youtubeでサンシャイン池崎が楽しそうに串カツ田中で飲んでるのをみたからだ。妻はホットウーロン茶を頼み、おれはチンチロハイボールを頼む。チンチロの目は奇数で、通常料金のメガハイボールが目の前に置かれる。さきほど定食を食べたばかりで腹も減っていないが、適当につまみを頼み、2回目のチンチロに臨む。また奇数で通常料金のメガハイボールが目の前に置かれる。パチンコといい、今日はとことんついてない日だなぁなんて思いながら、壁にかけられたテレビに映った「世界の果てまでイッテQ!」を眺め、妻とあーでもないこーでもないと話をし、店を後にする。
家に帰ると溜まった洗い物が我々を迎える。いつもなら洗い物はおれがしているが、今日はとことんやる気にならず、おれはこたつで寝てしまい、その間に妻が不機嫌になりながらも洗ってくれていた。
目を覚まして、風呂に入る。風呂から出ると時間は23時30分を回っていた。0時30分にはシラフで寝たいおれだったが、湯船でほてった身体を冷ますためにグラスに氷を入れ、数年ぶりに相対性理論を聴きながらラフロイグのソーダ割りをゆっくりと飲んだ。
日記を書こうと思った時間はすでに0時を回っていて、書き始めた頃にはラフロイグのソーダ割りを飲み干してしまったため2杯目を作る。相対性理論を垂れ流しながら日記を書く。そして今が深夜1時だ。日曜日の夜深夜まで飲むと確実に明日の仕事がつらくなるため何もいいことはないが、おれは日記を書きながら酒を飲むことを選んだ。なぜなら馬鹿だから。
こんな感じの日常を、東京に来てからのこの半年間、淡々と過ごしている。毎日進歩や前進ができているわけではないが、毎日どこかに必ず新鮮味や楽しさが含まれている。淡々と今日起こったことを他人が読むとつまらない以外の感情は湧かないと思うが、今日みたいな東京の日常がいつかのおれにとっては鈍色に眩しく光る思い出となるはずだ。
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今日は店は休みです。久しぶりに奈良に来ています。本籍を奈良に置く身としては、故郷へ戻る嬉しさです。仕事があるとはいえ、合間に興福寺で八部衆の御顔でも拝めるとなおなお嬉しいところですが。
そういえば、本日2023年12月12日はちょうど小津生誕120年、没後60年。小津で奈良、といえば『麦秋』の最後、ふっと差し込まれる麦畑の中をゆく嫁入り風景のシーンですが、あれ、どこなんでしょうか。後ろに耳成山���ような山が見えるので、橿原のどこかかな。
ついでの話。このごろ書きものの仕事が多くて、頼まれもの以外の文章なぞつらつら書いている場合ではないのですが、小津についてふと気になってしまったことがあり、書いておかないと本来の仕事ができなさそうなので、合間合間に記していた雑文をここに置いておきます。長いですし、結論はないし、ほとんどの方が興味のない内容かと思いますが…。
ちょっとした調べものがあって雑誌『みすず』2001年12月号を読んでいたら、木村伊兵衛が小津安二郎を撮影した写真と文章「上海で小津安二郎氏をうつす」が掲載されていた。時期は1938年1月なので第二次上海事変の翌年。小津は1937年9月に出征して中国に渡り、事変の直後12月から上海にいたようで、その時に偶然木村と出会っている(その後小津は南京・漢口と転戦する)。写っている小津が携えているカメラは、木村の稿に続いて掲載されている田中眞澄氏の文章「ライカという”近代”」によればライカA型。小津関係の文章を読むと、小津は「ご愛用のライカ」をいつも手にしていたと多くの人が書いているので(同文によると山中貞雄はコンタックスだったらしい)さもありなんと思うのだけれど、田中氏の文章を読んでいくなかで、ちょっとしたことが気になるようになった。
小津は1942年から軍の依頼で記録映画撮影のためにシンガポールに滞在し、ただまあ映画製作などできる状況でもないため、自国内では上映が禁止されていたアメリカ映画をひたすら見続け、敗戦を当地で迎えている。そしてそのまま捕虜となり、抑留生活を終え1946年1月に帰国する際に小津はライカを手放しており、「彼が再びライカを所有するのは一九五四年のことである」とある。買った件の典拠はどこにあるんだっけ、と思いつつ近所の図書館に置いてある『全日記 小津安二郎』を紐解くと、なるほど1954年3月22日の項に、
> 「出京 サンにてライカを買ふ 135.000 アメリカン フアマシー 明治屋(燻製)によつて帰る」
とある。と、ここで急に話は脇道に逸れるのだが、ちなみに隣のページ、同年4月8日の項には、
> 「駒場の東大教養学部 民芸館 青山の花屋 それから 車にて銀座に出て なごやかに夕餐を喫す 野田夫妻と江��氏同道」
と日本民藝館に行った旨の記載がある。他にも、1951年11月10日に
> 「宿酔 森昌子さん達と 陶哉 たくみに寄って大船に帰る」
や、1955年5月17日には
> 「駅にて野田氏と待合せ 上野松坂屋の民芸展にゆく」
とも。ほか、パッと目を通しただけでも1952年4月8日、同年6月15日、1953年2月9日、1961年2月2日に銀座たくみに行った記載があるし、志賀直哉や里見弴についての言及は多すぎるので略す。こういうものを読むとつくづく民藝誌において特集「小津と工藝」を組みたいなと思う。白樺派との関係や小津の映画における「巧藝品考撰」について取り上げる特集。『秋日和』で原節子の後ろにかかっている暖簾は芹沢銈介だろうか、『秋刀魚の味』で中村伸郎の後ろに置かれたやちむん?はたくみで求めたものなのだろうか、やちむんであれば誰の仕事だろうか。佐田啓二と吉田輝雄がとんかつ屋で食事をするシーンには確かに芹沢カレンダーが掛かってるな、などといつも気になるので。松竹から写真借りるといくらぐらいかかるかな…。
それはさておき。この時購入したライカが、前掲日記の1961年3月23日の項に「夕方会社帰りの秀行くる ライカ借(貸)してやる」とある通り、のちに小津の甥が譲り受け、現在は茅野駅前「小津安二郎・野田高梧コーナー」に寄贈展示されているライカIIIfとズマリット5cmF1.5なのだろう。と、ここまで長々と記して、まだ前提です。
そこでふと思い出したのが厚田雄春・蓮實重彦著『小津安二郎物語』(筑摩書房・リュミエール叢書)の冒頭。ここには小津が『東京物語』と『早春』のロケハンをしている写真が2葉掲載されているのだけれど、どちらにおいても小津はバルナック型のカメラを携え、光学ファインダーをのぞいたりしている。沈胴レンズにフードをつけている様子から、あれはライカなんだろう、レンズは厚田雄春が『父ありき』において75mmを一場面で使った以外はすべて50mmだったと言っているぐらいだから同径のエルマーやズマール、ズミタールとかかな、などとうっかり思い過ごしていた。むろん『早春』については、製作年やロケハンの写真に記載されている「1955.7.20」という日付からするとまったく問題はない。しかし『東京物語』は1953年製作公開だから「再びライカを所有した」1954年では間に合わない。そう気がついて見直すと、小津が構えているカメラは、ライカIII型に似ているがファインダーの位置が違うし、そもそも1954年にあわせて手に入れたと思しきズマリットは沈胴レンズではない。
妙なことに気がついてしまったと思いつつも、ひとまずは日記記載の「サン」を手始めに調べてみようとしたが、何の会社かわからない。名取洋之助が企画編集した「週刊サンニュース」と関係はあるのだろうか。対外宣伝誌の専門家であり、銀座に店を構える森岡さんに聞いたらわかるだろうか。いずれにせよ1949年以降の小津の日記に「サン」が登場するのは、「1951年1月17日・3月21日・4月24日・11月10日、1952年4月17日、1953年6月16日、1954年3月22日(前述のライカを買った日)・10月14日、1955年4月6日、1960年7月14日、1961年2月2日(”たくみ サンに寄って三越”)」。1953年6月16日は、ちょうど『東京物語』ロケの最中だったことが気に掛かる。ほか、関係しそうな記載としては1953年3月30日に「アサヒカメラ座談会」、1954年11月5日の「シュミットに寄ってから」(当時ライカの総代理店だったシュミット商会か)、1955年2月15日「昼寝をしてゐると小尾がくる ニッコールの85m(ママ)のレンズを頼む 四万五千円を預ける」、同年3月11日「小尾に会ひ105mmのレンズを見る」、同年6月27日「小尾から電話ライカピッド(ママ。入手したライカがIIIfであれば、ライカビット SYOOMか)を頼む」ぐらいか。この「小尾」という人は何者なんだろう。
次に小津が構えているカメラの形状から何かわからないかと思い、あらためて細部を見れば、写っているカメラは戦後キヤノンが作っていたコピーライカであることがわかる。決め手はファインダーの位置。同時期の国産コピーライカであるニッカやレオタックスはライカそっくりに作っているのだが、キヤノンは誠実と言っていいのか「打倒ライカとコンタックス」の心意気の現れか、多少スタイルが違う。なお、小津が用いている機種については、この時期のレンジファインダー機は輸出用に作っていたせいか勢いがあり、すぐ新型が出るうえに、外観がどれも似すぎていて小さな写真では区別がつかない。時期を考えれば、1946年発売のSIIから1952年のIVSbの間のいずれかで、III型以降のように見受けられる。レンズもやはり形状から判断するとズマールに似ているので、1949年発売開始のキヤノン Serenar 50mmF1.9か。そう気づいて改めて調べると、「カメラ毎日」1954年6月号に掲載されている座談会「カラーは天どん 白黒はお茶漬の味」ではカメラの話がもっぱらで、その時に手にしているのはキヤノンである。このキヤノンのカメラとレンズ、そして外付けのファインダー、この時期どういう経緯で小津は使っていたのだろう。いずれにせよ、1953年の『早春』はともかく、なぜ1955年に「ご愛用のライカ」ではなく、キヤノンを用いているのか。
ついでに言うと、小津が鏡の前でカメラを向けて撮っているセルフポートレートに用いているカメラはコンタックス。日記をざっと読んだ限りではわからないけれど、これもいつ手に入れたのだろう。レンズはゾナーの5cmF1.5。明るいレンズがお好みと見える。こちらは姪が譲り受けたとのことで、今は先のライカと同じく茅野駅前にある。
長々と書いてきましたが、つまりはこれらが今回生じた疑問です。小津に詳しい人、どうか教えてください。
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まず、土と水の混合物という意味での「泥」(以下「ドロ」と書く)ではない、生きものとしての「泥」(以下「デイ」と書く)については、中国の沈如筠が書いた『異物志』という書物で紹介されているという。泥为虫名。无骨,在水则活,失水则醉,如一堆泥。泥は虫の名である。骨がなく、水に在ればすなわち活き、水を失えばすなわち酔う、一堆の泥のごとし。『能改斎漫録』『夜航船』などにも同様の記述がある。なぜ「水を失えば酔う」のかといえば、言い伝えによると「デイ」は身体から酒を分泌しているので、周囲に水が無くなると自分の酒で酔って、ドロのようになって死んでしまうかららしい(が、この言い伝えのソースも不明なので信用できるかどうか)。おそらくナマコかクラゲのようなものを指しているのではないかと思われる。「酔如泥(泥の如く酔う)」という表現の初出は『後漢書』の周沢伝だ……という説が一般的なのだが、現在の『後漢書』の原文にはそういった表現はない。この周沢はとても生真面目な人で、祭祀を管理する「太常」という役職に就いてから毎日のように斎戒をしており、彼が病に倒れたときに妻が見舞いにくると「斎戒中に妻子と触れてはいけない」と言って妻を投獄してしまうほどだった。そこで人々は「生世不諧,作太常妻,一岁三百六十日,三百五十九日斎(この世に生まれて楽しくないのは太常の妻になることだ、1年360日のうち359日は斎戒しているからずっと会えない)」と歌ったのだった。この「三百五十九日斎」のあとに「一日不斎酔如泥(残りの一日は斎戒せずに泥のように酔っている)」という文章がくっついていることがあるのだが、それがどうも後世に補われた部分らしい。正確には唐代の注釈(後漢書李賢注)に「『漢官儀』にそう書いてあった」と書かれているとのこと。たとえば唐代の詩人・李白は、三百六十日 日日酔如泥 雖為李白婦 何異太常妻私は360日毎日泥のように酔っているので、あなたは李白の妻だと言っても太常の妻と変わらないと周沢の逸話を踏まえた詩をよんでおり、その頃には「酔如泥」という言い回しが広まっていたことがわかる。周沢が1世紀の人なので、ざっと700年くらいが経っている計算になる。なお先述の『異物志』も唐代、『能改斎漫録』は南宋代、『夜航船』は明代の書物である。で、この「酔如泥」の「泥」は実は「ドロ」ではなく「デイ」を指しているのだ!……という説はどうやら中国でも根付いているようで、古くは『能改斎漫録』や『夜航船』においても「デイ」の説明と周沢の逸話が併記されている。だが併記されているだけで何か解説が述べられているわけではない。現代中国のネット上でも「実はドロではなくデイのことなんだよ」という雑学ネタが散見されるが(ということは中国人の多くも「ドロ」のことだと思っているのだろう)、いずれの記事も「古い本のなかでデイという生物が紹介されてるよね」「昔から『酔如泥』という言い回しがあるよね」「だからこの泥というのはデイのことなんだよ」というちょっと怪しげな論法であり、やっぱりウソ雑学なんじゃねーのと疑う気持ちを抑えきれない。ちなみに日本ではどのように受容されていたのかと思って検索してみたが、天保年間に出された『燕居雑話』のなかで、『能改斎漫録』などを引用しつつ「蟲名とせしもたしかなる所見なし」「さして難解ことにはあらぬを斯る迂遠なる説を本説とするも奇なることなり」などと書かれていたのを見つけたので、昔の人もそう思っていたんだなあと感慨を覚えるなどした。ともあれ、本当に「酔如泥」の「泥」が「デイ」に由来するとしても、その「デイ」の名前は「ドロ」に由来するのだから、どちらにしても酔った人間を「ドロ」にたとえているのと変わらないのではないかと思う。さて、「泥のように酔う」についてはいろいろとわかったが、「泥のように眠る」はどうなのか。中国語で検索してみると近いのは「酣睡如泥」だろうか。「酣」は「宴もたけなわ」の「たけなわ」のことで「まっさかり」という意味。つまり「酣睡」は「熟睡」という意味になり、全体では「泥のように熟睡する」という言い回しになっている。しかし、こちらの表現については「この泥とはデイのことである」という言説は見つからなかった。おそらく「酔如泥」よりも遥かに歴史が浅い表現なので、あんまり語源が気にされていないというか、「デイ」にまつわる語源を説明するなら「酔如泥」のほうが例に取りやすいということではないか。もちろん「泥のように酔うのがデイに由来するのだから眠るほうもデイに由来するのだろう」という類推は成り立つだろうが、逆に言えばそれ以上の根拠はないということだ。つまり「泥のように眠る」には「泥のように酔う」とは別の語源があってそちらのほうは根拠も確かなんだぞ、というミラクルはなさそうである。
「泥のように眠る」の「泥」は生物のことなのか?
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2023年が終わるらしい
2023年のはじまりは、3月から転職も決まっていたし、持病の悪化による日常生活への不安もあったので、2月いっぱいまで休職した。 療養もかねて尾道に一週間滞在したが、出発の日に地元が大雪ですっころび、カメラのレンズを破壊するという暗黒の始まりを告げるなど、つらいことがたくさんあった。 2月も、結局、休養することがないまま、次の職の仕事をずっとしていた。どこかで休みたいと思いながら、全く休めないまま、2023年が終わりそうだ。 意外だったのは、誰の力も金銭的援助も借りずに十年近くひとりでやってきたこと、というのは、なんだかんだ「使える」ということだった。通用するんだ、これが。というおどろきは大きかった。手応えがあったとか、結果が出たとか、そういう意味ではなく、するっと不安なくやっていける。いままでやってきた、他人の顔色をうかがい、他人の動作に合わせて平均的に働くというのとは違った。積んできたものが、無駄にならない機会に巡り会えてよかったと思う。 休みたいと思いながら、休めないでここまで来たし、年始の休みも8日まで���るけど、いろいろと休めないことが多い。雇用契約のある労働は休みだが、個人的な仕事はいくらでもあるし、なんなら山積みになっている。九日間で終わるのだろうか…と思いながら一日目をもう半日終えてしまった。(2024年のしいたけ占いには、おまえはだいたい気づいたら働きまくっていて休んでない、みたいなことが書かれていてちょっと悲しかった)
毎年毎年、何を年間のまとめに書いていただろうかと思うわけで、今年も悩んでいるわけだが、全然答えが出ない。とりあえず、読んだ本とか作った本をまとめていたような気がするから、それをやる。
★作った本★ 1月 『山梔の處女たち』 pixivのいつだったかの百合文芸で佳作をもらったオメガバース百合「首輪とロマンス」、恋愛/性愛から離れたところで手を取り合う少���たちの魔法学園小説「魔女の選択」収録の短編集。Kindle版は、いつだったかのKino-Kuni文学賞で大賞をもらった滅び行く漁村の女二人の物語「迎え火」も収録している。
5月 『けものと船乗り』 現代物、というか、現実世界の不均衡や理不尽に焦点を当てたものがたりを多く書いてきたな、という自覚もあり、あと「幻想文学はもう書かないんですか」とたくさん声をかけてもらったりもしたので、ひさしぶりに幻想文学らしい幻想文学を。 全��の船を沈めてしまうけものが棲むという「島」を望む岬でまちのひとたちにこれまた「けもの」と呼ばれている存在が、船乗りを拾って海へこぎ出そうとするお話。 『ヤールルカ』 写真家の女の短い物語。撮ること/撮られることの暴力を考えているので、そのこととかを中心に、これは短い物語だったが、もう少し長く書けたらいいなと思ってちょっとずつ書いてる。ひとつ、暴力的な経験を「してしまった」ので、それも書けるか…とすごくいやな気持ちになりながら思っており、だが、これは書くことでしか報復も抗議もできないという思いがあるので、この物語とは2024年以降きちんと向き合いたいと思う。
9月 『ゆけ、この広い広い大通りを』 日々詩編集室から出た本。二児の子持ちの専業主婦・バイクと音楽がすきなトランスの女性・都会で働けなくなったフェミニスト、三人の同級生が「地元」でささやかな試みをするお話。 「ちがいのある人がともに過ごせる共有地をつくる」をコンセプトにしている団体を母体にもつ出版社から出る本だったので、いろいろ考えたし、思っていた以上にいままで読んでくれていたひと以外のひとに受け取ってもらえてよかった。自分が持つ切実な課題とかもたくさん載せた物語だったので、ベストをつくしたし、2023年のベストだと思う。この物語に全力をつくしていたので、2023年は、ヨモツヘグイニナでは大きめの物語は作らなかった。 この本は、ヨモツヘグイニナの通販の他に、本屋lighthouseさんとか、シカクさんとか、mychairbooksさんとか、日々詩編集室とかでも買えるので、お気に入りの書店さんで買ってもらえるとうれしい。 『いづくにか、遠き道より』 再録短編集。たくさんたまっていたのでつくった。2014年に書いた小説とかをおそるおそる読み返したら、思っていた以上に「小説」だったのでほっとした。
11月 『アルバトロスの語りの果てへ』 売れない作家のノイと、そのパートナーで人気役者のターが、アルバトロスの繁殖ボランティアに参加するお話。 物語を自分自身が語るとき、そこには当然自分も含まれている物語のこともあるし、そうでないこともある。だけど、埒外にあっても内にあっても、ひとは、語ったり語られたりせずとも、勝手に他者に物語を見いだし、それを消費してゆく構造がある。『山梔の處女』収録の「魔女の選択」によく似た内面を持つ物語だと思うが、他者のふるまいや言動に「物語」を見いだすとき、「なにを見ているか」に自覚的になりたいよね…というようなことを考えながら書いていた。
12月 『浜辺の村の��みそか』 日々詩編集室で出た小さい本。『浜辺の村でだれかと暮らせば』の番外編みたいなやつ。いまから日和と八尋がやったような大晦日をわたしも過ごします。
★読んだ本とか観た映画そのほか★ 色々読んだけど、印象深かったものについて。 『銀河英雄伝説』全巻 銀英伝のコンセプトバーやカフェにいくので読んだ。相変わらずめちゃくちゃおもしろい。 『豊穣の海』全4巻 来年参加する八束さんのアンソロジー父親の死体を棄てに行くやつの資料(?)イメージをつかむのに読んだ。今西が金閣寺のように燃えて、それを本多が眺めている(『暁の寺』)がよかった。あと、大人になって読み返してみると松枝清顕……「全部おまえが悪いじゃん!」ってなるのがおもしろかった。勲に対しては共感するところも多かったし、あいかわらず『天人五衰』が一番好き。 『雨の島』 今年の1月1日に読み終えてた。呉明益の本、『歩道橋の魔術師』も読みたいんだけど、未訳のチョウチョのなんとか…?が読みたい。 『苦海浄土』 ネイチャーライティングをやろうとすると必ず出てくる石牟礼道子、の代表作。水俣へ3月と10月といくことになったし、石牟礼道子を筆頭に水俣関係の本をとてもたくさん読めた一年だった。とてもよかった。来年は『水俣病を旅する』『苦海浄土』(全3巻)を読みたい。 『アフターヘブン』 八束さんの本。めちゃくちゃよかった。 『フィリックス・エヴァー・アフター』 すっごくおもしろくて、何度でも読み返したい! 『鋼鉄紅女』 最高だった……「地獄へようこそ……」って武則天が宣言したところから、もう一気に読んだ。家父長制と、男女の二人の「ペア」というかたちに反旗を翻す最高のSF小説。 『私と夫と夫の彼氏』 2023年で読んだ中で、一番一番おもしろかった漫画!11巻が待ち遠しい! 『琥珀の夢で酔いましょう』 この漫画もめっちゃおもしろかった~! 『父の時代、私の時代』 堀内誠一の自伝的エッセイ。「ウッチェロ!!!!!!!」澁澤龍彦・瀬田貞二との思い出を添えて。めちゃくちゃ古本価格高騰していたので文庫で出してくれてありがとう! 『ガザに地下鉄が走る日』 ずっと読みたかったけど、なかなか読めずにいて(岡真理さんの本は『記憶/物語』を2020年に読み、もう一度これも今年再読した)やっと読む。見過ごしてしまわないように、何が出来るかを考え続け、アクシ��ンを取る、できることをやるしかないんだけど、「人間が人間として生活するということ」が、誰にでもある世界にたどり着きたい。 本だと、吉田育未さんの翻訳作品を井上彼方さん/紅坂紫さん編集の『結晶するプリズム』で知り、『聖なる証』『星のせいにして』を読む。めちゃくちゃおもしろかった!年越し読書本は『イエルバブエナ』。「このひとが翻訳している本ならぜったいおもしろい!」という翻訳者さんに出会えたのがうれしかった。 映画もいろいろみたけどとくに『バービー』『his』『ゲゲゲの謎 鬼太郎誕生』がよかったな~。結局体力がなくて窓際のトットちゃんを見に行けなかったのがちょっとさみしい。 さいたま文学館で開催されていた澁澤龍彦の展示にはいけた。パンケーキも食べた。 12/24にITOプロジェクトの『高丘親王航海記』を見に行く。それについてのくわしいことは静かなインターネットに書いた。
★旅行★ 「今年はいろんなところへ行ったんじゃないですか?」と言われたけど実はあんまり行ってなかったりする(さみしい) 1月 尾道 ライターズインレジデンス尾道でまたみはらし亭に滞在する。だいたい伊勢うどん食べてた。 3月 水俣 はじめて水俣へ。というか九州自体がはじめて。いろんなひとに出会い、いろんなことを学び、いろんなおいしいものを食べた。『常世の船を漕ぎて』を水俣病歴史考証館で買った。 5月 東京 行ったという記憶しかない。なにしたっけ…?なにもしてないのか…もしかして…。 9月 大阪 銀英伝のバー「海鷲」へ行く。ロイエンタールの透けてる板を買った。文フリ大阪も行った。 10月 東京 銀英伝のカフェ「イゼルローンフォートレス」へ行く。かおりさんと会う。ながいことSNS上ではお付き合いがあるのに生身で会うのは初めてで、だけど「すっぱいものきらいだもんね」とか長年付き合ってきた人間同士の会話ができてとてもおもしろかった。次の日は吉祥寺や多磨へいき、緑色のインコとオナガを見る。 水俣 ふたたび水俣へ。熊本市内も立ち寄ったが、土砂降りだったので熊本大学と、橙書店へ行く。島尾ミホと石牟礼道子の対談集というめちゃつよBOOKを買った!めちゃくちゃ楽しかった。 11月 文フリ東京。ヒマラヤ鍋を食べる。次の日は埼玉文学館へ。武蔵野うどんに衝撃を受ける。
★来年の予定とか★ 1月14日に文フリ京都。辰年なので澁澤龍彦のコラージュみたいな『兎島にて』という本をだします。こういう物語で��兎」って単語がでると、誰か特定の人をみんな思い浮かべると思うんですけど、その特定の人は卯年のわたしです。他の誰でもありません。 3月までに出さないといけない原稿がめっちゃいっぱいあるので頑張ってます。 オープンにしてるのは八束さんの家父長制アンソロだけだけど、そのほかもまた媒体に載るなどしたらお知らせします。 やりたいことは、三宅島・舳倉島・天売島、この三つのどれかの島にいきたい!2023年は労働が忙しすぎてぜんぜん鳥写に行くことがなかった(かなしい)一年になっちゃったから、2024年はちゃんと鳥写したいです。 あと、日々詩編集室から『ゆけ、この広い広い大通りを』もでたことだし、もうちょっと小説を書いて発表する幅みたいなものをひろげたいかなと思っている。つらいことがたくさんありすぎたから、アンソロは主催も参加もいやだったけど、そういうのとか……あと、書いたらお金がもらえるタイプの原稿とかも、書ける媒体があるのなら書いていこうかと思っている。 これはずっとそうなんだけど、賃労働をしながらほかにわたしの体力で「できる」ことが「小説を書く」ことしかなかったので……。タイミングや機会があれば、頑張ってみようと思っている。
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2023.12.05
とにかく、クッソ飲まされたワイは
翌朝もベロベロに酔ってる状態
つまり、二日酔いになる前の状態だわね
酔っ払いなもんだから、
よし!具志堅用高記念館行こう!とかなっちゃうのよ
石垣島在住4年の、だいちゃんも行った事ねぇよ!
と言ってたけど、ボクシングファンのワイからしたら
世界タイトル13回防衛記録を持つ
石垣島が産んだ偉人の記念館は行くべきだ!と
酔っ払いはテンション高めで行くわけ。
でもね。これメチャんこ良かった(^^)
しかし、この辺りから酔っ払いぢゃ無く
二日酔い的な状態に…
とにかく寝てない。気持ち悪い…
それでもサーフィン行くぜ!と
ウェットスーツも持参して来たんだから
海には行く!!と、支度して黒島ってトコヘ
竹富島の南側。比較的近い離島ですが
二日酔いと、船酔いのダブルパンチで
黒島に着いた時点でグロッキー。頭グラングラン
少し休ませて貰いましたが
考えて見たら12月に、
半袖、短パンで外のベンチで横になってる事自体
特別感ある���ね。
広島2℃だったぜ…来る時。
ココ、25℃。ヤバくね〜(笑)
少し回復したので、黒島ブルーレンタルさんで
電動アシスト自転車を、借りて島探索
その後、海に入りアウトリーフまで出たら
ウミガメ2匹と一緒に泳ぐ事出来た!!(^^)
これは最高の体験だったな〜(^^)
しかし、海から上がると、波で揺られてるから
頭グラングラン…
石垣島に戻る船で、また船酔い…
酒と波と船のトリプル🌊パンチで、死ぬかと思ったわ
夜は回復食として、島の伝統のヤギ料��
コレは、食えない人多いだろうな〜(笑)
ジビエのパワーにやられるか?
ジビエパワーを呑み込み、自分のパワーにするか?
瀕死のワイとジビエの対決の結果は
翌朝、ワイが復活してるか?で判る筈
半日以上、最悪な体調で過ごした石垣&黒島でした
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海石
海石は海に入るのが好きだ。
彼女の名前は海石と書いて「いくり」って読む。
海中の石って意味らしい。かわいいけど、なんだか暗くて冷たい響き。
そんな彼女の名前が僕は好きだ。
海石は度々海に入っては僕に海中で拾った石をくれる。夏は素潜り、夏が過ぎても磯や浅瀬で拾ってくる。
その石のいろやかたちはまちまちで、どうやらそれは海石のその時々の心情に対応しているらしかった。
僕と喧嘩した次の日は鋭利に角張っててスカスカの石。
海石の家で介護しているおばあちゃんにいじめられた日は海藻だらけでぬめぬめの石。
初めてキスした日は薄くて平らな灰色の石。
初めてセックスした日はフジツボだらけのいびつな石。
日にひとつ、海石は僕に石をくれる。
僕はそれを持ち帰って部屋にかざる。
海石が海に入り出してから7年、僕の部屋は海石だらけになっていた。
潮に侵食された独特な形の、貝や海藻がひっついたそれらに囲まれ、
部屋にいながらにして僕は海石の作り出した海の底に沈んでいるみたいだった。
そしてそんな想像にふけると時間が止まり、ふさぎがちな僕の心は休まるのだった。
僕は時折それらの海石を眺め、愛撫し、味わってみる。
するとその石を拾ったときの海石の心を、海石のゆらぎを感じる。それからやがて朝靄のように、海石の体温が、匂いが、あらわれる。
背筋がぞくっとして鳥肌が立つ。射精のそれとは質が違うけれどたしかにそれは甘いエクスタシーだ。それは脊柱をひた走る潮騒のメロディだ。
海石が産み僕が奏でるフレーズ、僕と海石は混ざり合いひとつとなる。
僕は両親の言うまま来年の冬に東京の大学を受験することにした。
両親のいない海石は、要介護者のおばあちゃんを残して島を出て東京に越すことはできない。
僕が合格すれば僕たちははなればなれだ。けれど「これからどうしようか」というふうな話をすることを僕と海石は無意識に避けている。
僕たちはいつもそうだ。2人ははかない影法師のように、所在なくゆれていた。
つばさは海に入るのを嫌う。
それはつばさが8歳のとき、飼い犬のチロがつばさの目の前で高波に攫われてしまったから。
それ以来、つばさは海を遠ざけてしまった。
つばさが1歳のときにチロはつばさの家へやってきた。友達も兄妹もいないつばさにとって、チロは唯一無二の��だちだった。
そしてつばさ同様に兄妹も友達もいない私は、いつもそんなつばさとチロの後ろをなんとなくついて回っていた。
私も私の両親もチロが大好きだった。けれど私は海に入る。私は海が好きだ。
初めて海で石を拾ったのは小学4年生のときの7月、両親が私とおばあちゃんを棄てて行った日。
朝、両親の書き置きを読んだおばあちゃんは、居間の安楽椅子で壊れたロボットのように両親と私への恨み言を繰り返していた。
私は頭の奥がじいんと痺れて何も考えられなかった。家を飛び出しひたすらに海岸沿いを歩いた。
両親のことやおばあちゃんのことを考えようとしても、それは読みかたがわからない漢字のように、私の心の表面のところでぱちんと弾かれてしまう。
がむしゃらに歩いていると、いつの間にかつばさがついてきていた。
「ついてこないで」
そう言って突き放してもつばさはついてくる。
私はそのときチロが死んでしまってから私に依存して付き纏うようになったつばさのことが急に疎ましくなった。
自分にはお父さんとお母さんがいるくせに、犬1匹死んだくらいでいつまでもしょげてるつばさが憎かった。
私はつばさから逃げるために海へ走った。
自分のなかのどろどろがけがらわしくてたまらなくて、つきまとうものを振り切るように浜から海へ飛び込んだ。
海は私を抱き、眼と耳を塞いだ。
瞼の裏で光を、肌で波を感じた。
ゆらゆら静かに手脚を遊ばせる。
ながれていたじかんが、とまる。
海から顔を出すとつばさが所在なさげにこっちを見ている。
「つばさも海に入れば」
呼びかけてもつばさは困惑した表情でただ立ち尽くしている。
私は足下の掌大の石を拾い、つばさ目がけて投げつけてやった。石はぼとんと鈍い音を立てつばさの足下に落ちた。
つばさは両手でそれを拾い、取り憑かれたようにまじまじと見つめていた。
その様子を見ているとふいに「「海石」という名前には海底から出ずる石という意味があるんだよ」と囁くお母さんの声を思い出した。
そして両親が出て行ってから初めて私は泣いた。
産声のような大きな声で、いっぱい泣いた。
つばさは石を持っている両腕を真っ直ぐにのばし、泣いている私にそれを重ねてじっと眺めていた。
いつものように僕と海石はほとんど話さずに、ただ海を見ている。
今日も海石は海に潜り石をくれた。それは灰と白のマーブル模様の、円くてすべすべの石だった。
僕はそれを受け取り海石の濡れた頬にキスをする。
「つばさは私がいなくなっても寂しくないよ」
横に座る海石が海を眺めながらぼそりと呟く。
それは僕に向けた言葉なのだろうが、海石自身に言い聞かせる調子を帯びているようにも感ぜられた。
しばらく間を置きまた海石は呟く。
「私、私がなぜ生きているのかずっとわからないんだ」
「だって私の世界には、私だけがいない」
僕はただ黙って海を見つめながら、海石の声を聞いていた。
夕陽が水平線に没しようとしている。
世界の終わりのような黄昏が僕たちを染めていた。
海石を見ると、その頬に涙の筋が光っている。
僕はきれいなそれを吸おうと、海石の頬に唇を寄せる。
海石は驚いて身体を逸らす。
とっさに僕は海石を逃がさまいと海石の両の手首を掴む。
僕のしるしを海石に残したい。
掴んだ両手にぐっと力を入れると、海石から「んっ」って声が漏れる。
それから僕は海石の耳を噛み、それから顔に、身体に、たくさん口付けをする。
そうしていると強張っている海石の身体がだんだんとほぐれていく。
海石はほんとうにかわいい。
僕はそんな海石を傷つけてやりたい。
海石の手首についた僕の指の跡を愛撫しながら、暗雲のように広がっていくそんな欲望に酔った。
いつの間にか黄昏は去り、潮は満ち、波の音はうるさくて、僕たちの頭上には明るい星空が広がっていた。
「ねえ海石」
「ん」
「僕が来年東京に越しても、僕に海石を拾って送ってくれないかな」
「受かってから言え」
僕と海石は膝を抱え、星空の下の明るい海をぼんやり眺めていた。
「私つばさがいらないって言ってもずっと渡すつもりだよ」
「いつかうっとうしくなって捨ててしまうかもしれないけど」
「海石は私が生きた証なんだ。いま、急にわかった」
「たとえ私が死んでしまっても、私が拾った海石はずっと地上にあるでしょう」
「そうだね」
「海石。僕、海石のことがすきだ」
「なにそれ初めて聞いた」
海石はそう言って照れ隠しのように僕抱きしめ口付けをした。
寄せては返す波の音と、いびつな僕たちの舌の絡む音だけが、夏の夜の匂いのなか響いていた。
私はたびたび海石を添えてつばさに手紙を送る。
その内容は簡潔だ。
「今日は海鳴りが聞こえました」
「しけで戸沢さんの漁船が転覆して大騒ぎでした」
「大きなマテ貝にたくさんのかにがむらがってました」
「昨日おばあちゃんが死にました」
「ダイビングライセンスを取ろうと思います」
「最近つばさの夢をよく見るよ」
つばさが東京に行ってから2年間、たびたび私はこんな日記のような手紙を拾った海石を添えて送った。
つばさからの返事はあったりなかったり。
つばさを思って手紙を綴るとき、私は海を感じる。そのことは私の生活をそっと撫でる安寧だった。
私とつばさは深い海の中で繋がっている。そしてだれも知らないところで互いの息遣いを感じている。
それが始まったのは梅雨のことだった。
朝、どうしても起きるのが嫌でベッドから出られなくてその日の講義をさぼった。
その次の日も何もやる気がなくてご飯を食べることすらしなかった。
そして僕は学校やバイトに行くのをやめた。
頭に冷たい砂がたくさん詰まっているような感覚があって何もできない。
僕から色と音が遠のいていく。世界はモノクロになってしまった。
母に促され精神科に行った。医者にありのままを話したところ、自立支援を受けることを勧められた。大学は休校することにした。
頭のなかの砂は東京に出たきた頃から徐々に詰まっていったように思う。
何が原因かはわからないし、興味はなかった。ただ砂はぼくの体温を奪い、それから筋肉を硬直させ表情も奪い、次第に五感を麻痺させていった。
全てがどうでもよかった。
なにもかも古い絵本のように色褪せていた。
僕の当事者性は影の裏の月のように隠れてしまった。
海石へ手紙を返すのも億劫で、ほったらかしにしていた。
けれど海石は僕に海石を添えた手紙を送り続けた。
そ���ことを考えるとなぜだか僕は悲しくなって泣いてしまう。
そんな時は海石をひとつ胸に抱いて寝た。冷たくて、ずしんと重くて、たましいを感じる。
まどろみのなかゆめとうつつがないまぜになり曖昧になっていく。
ずっと外へ出ずに最低限の用事だけしてあとは薬を飲んで泥のように眠っていた。
昼も夜もなく意識は暗いもやのなかを彷徨っていた。
ひねもす海石に囲まれた孤独な海の底で本を読むようにその海石ごとの海石のことを回想した。
それは自分自身の記憶よりリアルで、現実世界よりも色彩が豊かだ。
やがて僕は海石の海に溶けて散り散りになっていく。
インターホンが鳴っている。
実家から食糧と水の仕送りだろうか、玄関まで移動するのも億劫だけど重い身体を引きずって何とかドアを開ける。
そこに立っていたのは配達員ではなく海石だった。
「手紙もメッセージもぜんぜん返ってこないからつばさのお母さんにどうしたのって聞いたよ」
「今日ずっと寝てたの?」
「部屋真っ暗だね」
「上がっていい?」
海石は部屋に入るなりリュックから水筒とコンビニのおにぎりをテーブルに出し座って食べ始めた。
「今日何も食べてなくておなかすいてたんだー」
「海石、髪伸びたね」
「つばさもね、短いのと長いのどっちが好き?」
海石は自分のもみあげをひょいと摘んでにこやかだ。
「いまのほうがいい」
「じゃ、このままにしとく。仕事のときうっとうしいけど」
「最近仕事のほうはどう」
「楽しいよ、私海に入るの好きだし。スキューバ体験の人を海に案内するのってなんだか友達を私の地元に案内するような気分。私は沢山のことを海の中で考えたから、故郷みたいなもんだね」
「うん、そうだね」
「つばさの部屋に入るなんていつぶりかな」
「薄暗いし私の石の囲まれて海底みたいだね」
「たしかに」
「今日泊まっていい?」
「うん」
海石と少し近所を歩き、鄙びた商店街のスーパーで買い物をして、2人でカレーを作って食べた。
海石はじゃがいもやにんじんの皮を剥かずに入れた。
そのことを知って海石の海がまた少し深くなる。
部屋のまんなかにマットレスを敷き、そこに海石を寝かせた。
僕はその隣に毛布を敷き仰向けになる。
薄暗い部屋で2人呆然と天井を眺めていた。
暗闇に徐々に眼が慣れてくる。
遠くでかすかに電車の走行音が聞こえる。
部屋に配置された海石がぼんやりと光っている。
隣で海石は起きてるのだか眠っているのだか、よくわからない感じ。
僕の心にだんだんと淡い感情が降り積もっていく。
僕は海石をひとつ指差して「あれは初めてキスをした日の海石」と呟いた。
それからぼくはぽつりぽつりとそれを続けて行く。
「あれは2人乗りで「みけや」にラーメンを食べに行った日の海石」
「あれは喧嘩のあと仲直りした日の海石」
「あれはダイビングライセンスを取った日の海石」
「あれはおばあちゃんが亡くなった日の海石」
「あれは海石が僕に最初にくれた海石」
僕は人差し指で星座を結んでいく、その星座にはかすかでほわんとした物語がある。
「よくそんなの覚えてるね」
「私ぜんぜん覚えてないや、つばさ、きもちわるい」
「全部覚えてるよ」
僕は心の中でそうとなえた。
海石から生まれたささやかな海の水底に僕たちは沈んでいる。
やがて海石は微かな潮騒のような寝息を立て始めた。
僕は水底で色々なことを思い出す。
海石とチロと浜を歩いたこと。
チロが目の前で波に攫われたこと。
海石の両親やおばあちゃんのこと。
あの日黄昏に染まる海石の泣く顔がとてもきれいだったこと。
それらはみな、彼方へ去り永遠となったものたちだった。
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12年前に地震があって、今の前の家に引っ越した。その頃はかなり古いアパートに住んでいて、ちょっと不安になったから。
当時も東京にいたけど、今とは違う街に住み、違う会社で働いていた。会社はビルの20階くらいにあって、免震構造のせいかゆっくりした大きな揺れがひどくて船酔いみたいになりそうだった。本棚やモニター、デスクトップパソコンまで倒れた。放っておけばいいのに、先輩となぜか一生懸命本棚が倒れないように押さえてた。ビルが折れるんじゃないかと思った。
揺れが収まったあと、当然エレベーターは止まったので、何回か階段で20階上り下りした。電車が止まってみんな帰ることができなくて、結局夜遅くまで会社にいた。20階から歩いて帰る人達がたくさん見えた。会社にテレビがあったけど、あまりちゃんと見られなかった。
仙台が実家の人がいて、その人はこれでボランティアに目覚めて、後にアウトドアにも目覚めて生き方・働き方が変わってた。仲の良かった子供のいる人は、都内から奥さんの実家の小田原の方へ引っ越した。精神的にまいってしまった人は、その後も薬で大変そうだった。現地で直接地震や津波の被害を受けていなくても、あれからものすごく多くの人の人生が変わったのは間違いない。
自分も、直接の理由ではないけど、この震災がその後会社を辞めるきっかけになった。結局あまり良い辞め方にはならなかったし、その後かなり迷走して色んな人に迷惑をかけて、しばらく無職になったりもした。そういえば、ほとんど旅行はしないタイプだけど、この時期何度かアメリカへ行った。10年で作ったけど、パスポートももう切れた。
どんなに大変な天災でも人災でも人間はそのうち全く忘れるんだろう。この震災があってから、ほんの少しだけ戦争の話をしていた祖母の気持ちが分かるような気がする。実際に経験した人々がいなくなってしまうのは怖い。どんなに記録が残っていたり、話を聞いても絶対に分からないことがあるから。
この時撮った写真がなかっただろうか、と思って探してみたけど、全く見つからなかった。撮る余裕がなかったのか、撮ったけど後で消してしまったのか。画質は悪いけどスマホももうあったし、わりとカメラも好きで持ち歩いて使っていたはずなのに。
去年、機会があって当時住んでいた街へ行ったので、昔のアパートの前まで行ってみた。あの地震に耐えただけのことはあってか、もう築50年くらいになるであろうそのアパートはまだ残っていた。
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2024/12/04 Mouthwashing
『気分が悪くなる』という事前情報のみを得て着手。
プレイ中メモ
PS2くらいのグラフィック、クーロンズゲートを思い出す~
開始数分、ジットリとした雰囲気が既にツボ
船長視点、いきなり「これ押したら終わりじゃない?」的な赤いボタンを押すシーン
早速時系列混乱して、改めて公式のあらすじを確認
星に衝突しそうになり、船長は船全体の自滅を選んだ
結果、不時着して船長は瀕死、船員は無事という状況
食料や物資にも限りがあり、生き残った船員は漂流状態…しかし船長も生きてはいるので鎮静剤を打つなどの対応が必要な状況
で、衝突前、衝突後が前後するストーリー展開が始まった
おもしれ~
衝突前、衝突後ともうひとつ「審判まで」ってシーンがあるけどあれはジミーの心象風景的な解釈で合ってるのかな
こんな大変な思いして運んでるものが膨大なただのマウスウォッシュだと分かったシーン、絶望だよなあ
ポレ運送が全部悪くない?
5時間以上の休憩は禁止って、睡眠時間も含むとしたらエグい
5人とも、こんな環境じゃなければまともだった
追い詰められた環境で、それぞれ最後の一押しをされちゃった感じ
クリア後所感
ジミーのやるせなさ…
スウォンジーが上司としてダイスケに引導を渡したのと対比で、最後までカーリーを殺さず自死を選んだジミー…
ほんま噂通りに何もスッキリしないエンドで笑った
~凍結ポッドに入ってエンドロール~の形式でこんなにめでたしめでたしじゃないことあるんや
ジミー
カス
とにかくすべての選択肢を間違えて、すべてを他責してたなあ…
「俺が何とかする」「俺たちならできる」って言い続けていて、プレイ序盤は「船長の責任を負ってなんとかしようとする不器用だけど誠実な人」な印象を持ってしまうけど
事故の真相が分かってからの反転すごい
一人称視点のゲームならではの仕掛けだな~
真相が分かる前には「行動力」に見えていたムーブが、すべて「計画性がなくて短絡的」に変わってしまう…恐ろしい演出だよ…
「俺が何とかする」って言動も、ただカーリーの表層をコピーしただけ(コピーしかできなかった)なんだよなあ
ダイスケの消毒に必要な薬品をカクテルに使っちゃった時の「お前(スウォンジー)が(作業室前に)いたから!」「お前のせいだ!」とかとてもジミーの思考が顕著
「俺が船長としてやるんだ」モードから、最後の方で「優秀な船長のカーリーとそれをサポートした副操縦士の自分」みたいに変わっていったのも生々しい寒さ
中心人物のカーリーが事故後に一切心中を喋れないの、絶妙過ぎる
スウォンジー
良心その①
口と態度が悪いけど、言ってることは実はずっとまともでびっくりする
「自分みたいにはなるな」って気持ちでダイスケを真面目に指導していて、それが少し生きがいみたいになってるのホンマ泣ける
負傷したダイスケを殺す前の独白と、最後の銃で撃たれる前のジミーへの独白シーン、どれもとても好き
墓地での戦闘、普通に操作が難しくて殺されまくったんだけど何回目かのやり直しで「グッドエンド」という実績がもらえる(調べたら10回殺されると解除らしい)
「スウォンジーにジミーが殺された」らグッドエンド なんとも言えねえ実績…
本当に危険な場所(通気口)には入るなって念入りに言ってたであろうところもまっとうだ…
ダイスケを評する「忌々しい日差しみたいな役立たず」ってセリフめっちゃ良い
凍結ポッドをひた隠しにしていたのは、ジミーの言うような「自分だけ助かるつもり」ではなくて1個しかない凍結ポッド、情緒不安定な船員、あきらか揉め事のタネでしかないから隠してただけだと思うなあ
「自分で助かるつもり」ってのはジミーらしい思考
少なくとも、自分よりはダイスケを凍結させるんじゃないかな…
アーニャの相談を聞いてる時、斧しっかり抱えてるの好き(殺意)
その後、ベロベロに酔っても斧はしっかり持ってるんだよな
好きなセリフ「ひとつでも正しいマネができたなら このクソみてえな場所でアイツに小さなチャンス一つでもやれればな」
スウォンジーも人生うまくはいってないし色んな問題を抱えているけど、だからこそ自分みたいにはならないで、ってダイスケに希望を見出していたの本当に…………光じゃん……
ダイスケ
良心その②
話すたびに癒してくれる
軽薄でチャラい若者、って分かりやすいキャラ立てなんだけど話が進むごとに深みが出てすごく良い
あんな感じのスウォンジーのことをちゃんと慕ってそうなとことか、言うことは基本素直に聞くとことか
アーニャが大変だ!って最初に気づいたのもダイスケ…
唯一間違えたのは、ここの相談相手にスウォンジーじゃなくジミーを選んだこと…
あの時スウォンジーに相談していたら、アーニャの事情も知っているし通気口を通らず解決する道に導いてくれたんじゃないかなあ…
普段チャラついてるからこそ、酔いつぶれた状態での「インターンを探してくれた母親に罪悪感を抱かせたくない」ってセリフが刺さる
それに比べてジミーはよ…
負傷したダイスケを見たスウォンジーに消毒薬持ってこい!って言われたジミーが「カクテル…俺たちは……」「お前(スウォンジー)のせいだ!」っていうシーン
スウォンジーを眠らせるために作ったカクテルの材料が、まさにこの時必要な消毒薬だったんだ……しんどい……
アーニャ
そもそもポレ運送は狭い船に数ヵ月の渡航で5人中1人女性って構成をやめなさい
ジミーに暴行され、その後もセクハラ、かつ軽んじられてたろうな~って感じの言動が悲しい
頼るべき船長はジミーと付き合い長そうって状況も絶望的
ほとんど年上っぽい?男性相手にメンタルケアを任される器には見えないので本当に人事がよくないよ人事が
もっと早く���最初にスウォンジーに打ち明けてたらどうだったんだろうなあ
しかし、「なぜ寝室には鍵がないのか?」「渡航はあと何日なのか?」って間接的な相談で事象をプレイヤーに伝えるの構成がうますぎるな
最後、医療室に立てこもった時に「最悪の状況じゃない、むしろ最高ですよ」ってセリフ
「医療室には鍵があって、寝室にはない」ってセリフとも微妙にリンクしてていい
今は鍵のかかった部屋に守られていて、ジミーに迫害されることなく自分の選択が実行できる……
カーリーの横で死んだのもあてつけかなあ
カーリー
かわいそう過ぎる人
でも、こういう人が身近にいて追い詰められるジミーの気持ちがほんの少し分かる
かつ、アーニャへの対応はちゃんと悪手踏んでた
医療室でジミーが銃をとった時、唯一、事故後のカーリーが意識を表現した?というか笑ったけどあれはどういう笑いなんだろうなあ
「おしまいだよもうwwwwww」って感じ?w
ジミー視点で、カーリーの足をケーキに見立てて切って、それをモニター?経由で再度カーリーに飲ませたのはどういう…どういう表現なんだ……
カーリーの口を開けるモーションって、「薬を飲ませる」アクションとまとめてでいいんじゃないのか、音もリアルで悪趣味だな~と思ってたんだけど
あれパカパカし続けると「靴下人形」って実績解除されるとコメントで知ってゾワ~とした
靴下人形、要はパペット的な意味だと思うんだけど
わざわざ実績にしたってことは、衝突後のカーリーってジミーにとっての都合のいい人形だよなあみたいなことだよなあ……
制作者、制作が悪過ぎる(最高)
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TEDにて
トリオナ・マクグラス: 海洋汚染は海水の化学をどのように変えるのか
(詳しくご覧になりたい場合は上記リンクからどう��)
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
SDGsや気候変動対策は、再生可能エネルギーのことではありません。パンデミック対策の一環です!それ以外の活動は派生物。権力濫用の口実に注意!
COP27では、1.5度目標についての文言は削除され、化石燃料の段階的廃止も消えた。
COP27では、1.5度目標についての文言は削除され、化石燃料の段階的廃止も消えた。
人間が、大気中に二酸化炭素を排出し続けるにつれて、より多くの二酸化炭素が海洋に溶け、それによって、海水の化学組成は劇的に変化しています。
トリオナ・マクグラスは、海洋酸性化として知られるこのプロセスを研究しています。彼女は、このトークで海洋学者の世界にいざないます。
「気候変動の邪悪な双子?」が、どのように海洋や海洋で生きている生物に影響を与えるのか理解を深めましょう。
海洋が、私たちの日常にいかに重要なのか?皆さんは考えたことがありますか?
海洋は、地球の表面積の3分の2を占め、私たちが呼吸する酸素の半分を供給し、気候を安定させます。私たちに、職や薬、食べ物を提供しており、そこには、世界中の人々が必要とするタンパク質の20パーセントも含まれます。かつては、海洋は、とても広大なので人間活動の影響を受けないと考えられていました。
本日は、海洋を変化させている深刻な現状をお話しします。それは「海洋酸性化」や「気候変動の邪悪な双子」と呼ばれています。
私たちが、大気中に放出した二酸化炭素の25%を海洋が吸収していることをご存知ですか?二酸化炭素は気候変動の要因になっている温室効果ガスの1つなので、これは海洋がもたらすもう一つの素晴らしい恩恵です。
しかし、私たちが大気中にますます二酸化炭素を排出し続けているので二酸化炭素は海洋に溶け続けています。それが、海の化学システムを変えているのです。二酸化炭素が海水に溶けるとたくさんの化学反応が起こります。
皆さんにとって幸運なことに、本日は化学の詳しい話をする時間はありません。
けれど、二酸化炭素が海洋中に溶けるほど、海水のpHは下がります。それは、基本的に海洋酸性度が上がることを意味しています。このプロセス全体を海洋酸性化と呼びます。
海洋酸性化は、気候変動と同時に起きています。科学者たちは、海洋酸性化を20年以上観測しています。
この図は、ハワイで得られた重要な時系列データです。一番上の線は、絶え間なく上昇し続けている大気中の二酸化炭素濃度を示しています。一番上の線は、絶え間なく上昇し続けている大気中の二酸化炭素濃度を示しています。
これは、人間活動の結果と比例しています。その下の線は、海の表層に溶けている二酸化炭素の濃度が、上昇していることを示しています。観測が始まって以来、大気中の二酸化炭素と同じ割合で上昇しています。一番下のラインは、化学組成の変化を示しています。
二酸化炭素が海に溶ければ溶けるほど、海水のpHは下がり、それは、基本的に海洋酸性度が上がっていることを意味しています。アイルランドでは、科学者たちが海洋酸性化をモニタリングしています。海洋研究所やアイルランド国立大学。ゴールウェイ校の科学者たちです。
私たちも海洋酸性化の進展を観測��ており、世界中の大洋でのデータと同じ速度で進行しています。これは私たちのすぐ側で起こっています。
海洋の変化をモニタリングするために、私たちがどのようにデータを集めているか一例を挙げましょう。まず、私たちは、真冬にたくさんサンプルを集めます。皆さんのご想像のように、北大西洋ではひどい暴風雨に遭うこともあります。船酔いする人には向いていません。
私たちは、とても価値のあるデータを収集しています。機械を船側から下ろします。機械の底にはセンサーが付いていて周辺の海水がどうなっているのか?水温や溶存酸素量などが分かります。それからこれらの大きなボトルに海水のサンプルを集めます。大陸棚のすぐそばの海底は、水深4km以上もざらですが、そこから海面までまっすぐ等間隔にサンプルを集めます。
海水をデッキに引き上げ、船上で分析するか、研究室に持ち帰り様々な化学的パラメーターを分析します。
これはなぜ重要なのでしょうか?
海洋酸性化は、人類にどのような影響を与えるのでしょうか?このような事実が懸念されています。産業化以前の時代と比べて海洋酸性度は既に26%上昇しています。この直接の原因は人間活動です。二酸化炭素の排出を遅らせない限り、今世紀末までに 海洋酸性度が170%上昇すると予想されています。二酸化炭素は気候変動の要因になっている温室効果ガスの1つ 。
私たちの子供が生きている間のことです。現在の海洋酸性化は、過去5500万年以上の間のどの酸性化よりも10倍速いのです。海洋生物は、こんなに急速な変化をかつて一度も経験したことがありません。文字通り海洋生物がどのように適応するのか予測できないのです。
何百万年前にも自然による海洋酸性化が起こりましたが、それは、こんにちの酸性化よりもかなりゆっくりでした。同時に多くの海洋生物が大量に絶滅しました。またそうなってしまうのでしょうか?そうかもしれません。いくつかの種はうまく対応しているという研究結果が出ています。
しかし、多くの種はよくない反応を示しています。非常に懸念されていることの一つは、海洋酸性度が上昇すると海水中の炭酸イオンの濃度が減少することです。これらのイオンは基本的に殻を作る海洋生物の多くにとって重要な成分です。例えば、カニ、ムラサキイガイ、カキです。
もう一つの例はサンゴです。サンゴは、サンゴ礁を形成するために海水中の炭酸イオンを使って骨格を作ります。海洋酸性度が上昇するにつれて、炭酸イオンの濃度が減少し、これらの種はまず殻を作るのが困難になります。さらに低い濃度では実際に溶け始めます。
これは翼足類で海の蝶とも呼ばれています。オキアミからサケ、クジラまで海に生息する多くの種にとって重要な食糧源です。今世紀末に予測されているpHの海水に翼足類の殻を浸した実験では、このとても現実的なpHの海水中でたった45日後には、殻���ほぼ完全に溶けていることが分かります。
ゆえに、海洋酸性化は食物連鎖や私たちの日々の食事に直接影響します。皆さんも貝類やサケが好きでしょう?影響を受ける可能性のある餌を食べている他の多くの魚も影響を受ける可能性のある餌を食べている他の多くの魚も。
これは冷水サンゴ��す。アイリッシュ海の大陸棚のすぐそばにも冷水サンゴがいることをご存知でしたか?
冷水サンゴは、重要な水産資源も含めて豊かな生物多様性を支えています。今世紀末までに、今知られている世界中の冷水サンゴの70%は骨格を溶かす海水に囲まれるだろうと予想されています。
最後に私が例に挙げるのは、健康な熱帯サンゴです。2100年に予想されるpHの海水に浸けられると6ヶ月後にはサンゴは、ほぼ完全に溶けてしまいました。サンゴ礁は、世界中の全ての海洋生物の25%を支えています。全ての海洋生物です。
このように海洋酸性化が世界的な脅威であることが分かります。私には8ヶ月になる息子がいます。海洋酸性化を今から遅らせない限り、息子が大人になる頃、海洋がどうなっているのか考えるのが恐ろしいです。海洋酸性化は必ず起きます。人間は既に大気中に過剰に二酸化炭素を排出しました。
けれど、遅らせることはできます。最悪のシナリオは防げます。唯一の防止策は二酸化炭素の排出を減らすことです。これは皆さんや私、産業界、政府にとって重要です。二酸化炭素は気候変動の要因になっている温室効果ガスの1つ 。
私たちは一丸となって取り組む必要があります。そうすれば、地球温暖化や海洋酸性化を遅らせることも、私たちの世代やこれからの世代のために健康な海と地球を維持することもできます。
(個人的なアイデア)
初めに前提条件として
カーボンニュートラル(気候中立)とあえて書いたのは、炭素中立に直訳すると概念が、庶民に伝わりづらくなるため。
また、権力濫用の口実にされる危険性を慎重に考慮した結果です。
声高にカーボンニュートラルの直訳を指摘しても、未来を描けない人々なので、みんなは心の中で、あぁ残念な人なんだと軽蔑して下さい。
経済学者で、ケンブリッジ大学名誉教授のパーサ•ダスグプタが、イギリス政府に提出した報告書の中に登場。
経済学を学ぶと、登場する資本や労働などの生産要素の投入量と算出量の関係を示す生産関数があります。
こうした関数は、様々な前提条件に基づきますが、経済学者は、収穫逓減の法則と言うものをよく知っています。
このような人工的な生産関数とは、他に天然由来の生産関数。
つまり、自然から収穫できる生産関数を導き出し、地球全体の生産関数というエコシステムを数値化することでバランスをコントロールできるかもしれないというアイデア。
ここでは、自然資本と呼びます。
自然資本を加味すれば現在の経済成長ペースがどこまで持続可能かを分析することもできます。
人間は、国内総生産GDPを生み出すため、自然から資源を取り出して使い、不要になったものを廃棄物として自然に戻す。
もし、自然が自律回復できなくなるほど、資源が使われて、廃棄されれば、自然資本の蓄積は減少し、それに伴い貴重な生態系サービスの流れも減っていくことになります。
さらに、教授は、経済学者も経済成長には限界があることを認識すべきだと説いています。地球の限りある恵みを効率的に活用しても、それには上限があります。
したがって、持続可能な最高���ベルの国内総生産GDPと言う臨界点の水準も存在するということが視野に入るようにもなります。これは、まだ現時点では誰にもわかりませんので解明が必要です。
なお、地球1個分は、ずいぶん昔に超えています。
さらに、世界では、独自の炭素税制度を持たない地域に対し、低収入の住民に、二酸化炭素排出量に応じて炭素税を導入する一方で、その税収のほぼすべてを配当として還元することにしている!
大多数の世帯は、この配当で炭素税による負担増加を賄え相殺できる(電気代や光熱費含む)
これは、まだ庶民に伝わりづらい炭素税で、法人には、技術革新などを促す!一方で、配当で低収入の住民に再分配し、環境問題も配慮している。
さらに、データ配当金をデジタル通貨「Libra」などで直接配当して、どんどん増幅させても良いかもしれません。
このように海外では、法人税に世界的な「最低税率」の設定、国境を越えた世界的な炭素税の設定とベーシックインカムの相乗効果も考慮。再分配を世界レベルでシステム化している。
日本国内では、消費税以外をベーシックインカムの財源とし、国民皆給付で事前分配、再分配ということもプラスサムしてシステム化を推進すれば
もしかして、デフレスパイラルやマクロ経済学的な合成の誤謬も最小化できるかもしれない。
北欧など、東ヨーロッパの地域では、共産主義の名残がみられます。
共産主義1.0を辞書で調べると憲法なしの皇帝の横暴から、やむなく暴力で革命をし、100%財産の私有を否定、生産手段・生産物すべての財産を共有、貧富の差のない社会を実現。
しかし、共産主義2.0の現代は、最低収入保障の形での実現に比較的限定し、ポスト資本主義になるとドラッカーは言う!!
ポスト資本主義とは、アメリカの「株主主権モデル(経済的側面の重視)」日本の終身雇用、年功序列「会社主義モデル(人的側面の重視)」ドイツなどの「社会市場主義モデル」
の3つをバランスよくコントロールしつつ、一神教、多神教やカルチャーに融合させた多様な社会になると言っています。
日本では、共産主義?資本主義?法人、個人の超裕福層にも当事者意識を持たせるため、不況に陥り財政政策が必要となった場合
超裕福層の資産半分を臨時裕福税として機動的に強制徴収し、ほぼすべての低収入者に配当金を還元するマクロ経済学上のアイデアは?
日本では、一回実験する必要があります。
他のアイデアでは、代わりに、貨幣の流通という裕福税に似た流動負債と言う形で、個人法人超裕福層に全資産の半額分を強制借金をしてもらい。
���資産の半額分をほぼすべての低収入者に配当金として還元する。還元しても低収入者は、製品やサービスでお金を使ってくれるので経済も活性化する。
その後、特別減価償却と言う形で複数年単位で負債を返済してもらう協力を行政府が要請するなどでも大規模に実現できそうだ。
前に似た方法で、東日本大震災?規模を小さく実行してた。
または、行政府が、労働分配率を財政政策の重要指標と定義し、不況時に株価の下げ率と逆相関させる。財源は、自国通貨の国債発行で賄う。
つまり、株価下落の年のみ一年ほどの時限立法発動。法律で、法人に株価下落と同じ比率を労働分配率の上げ率分として強制的に自動実行。
株価下落した年のみ行政府と日本銀行が、低年収者を一時下支えさせるアイデアもどうだろうか?
<おすすめサイト>
アラン・セイボリー:砂漠を緑地化させ気候変動を逆転させる方法
クリスティン・ベル:「ネット・ゼロ(相対的なCO2排出量ゼロ)」とは何か?
テッド・ハルステッド: 皆が勝利する気候問題へのソリューション
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※ “缶詰め生活”の軍艦乗り、病気や虫歯はどうしてる? 独海軍の激レア艦が「海に浮かぶ病院」になるとき
https://trafficnews.jp/post/135992
>補給艦のフランクフルト・アム・マインは船医のほかに外科医、麻酔医、歯科医も同乗しているのです。
世界で唯一、軍付属の医科大を持つ本邦では、なぜかこれが出来ない。
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船のためのFの光 さるびあ丸が大さん橋に来る時に少し遅れてたみたいだけどだんだん近づいてきてた時に手前に屋形船が来て、素早く旋回して戻っていったのも何だったのだろう動きが面白かったな...竹芝周辺の集合ライトアップも各々ライトで綺麗だった。提灯で足りないぜの感じの。
これカモメだけ見ると漁船と変わらない😂蒲田駅のモヤイは見忘れちゃったけど竹芝は見つけた!ターミナルから同じ通りに庭園入り口もあったのだね モヤイラリーシート 空書きでも埋めたい意気ね 母、いとこは新島に嫁いで、当時結婚式のため道中の御一行、親戚一同が船酔いで横になったまま会話を交わしていたのが思い出されて笑えるぅらしい🗿さるびあ丸であれば大丈夫そうかな。フィールドワークから帰ってきたでしょな教授と学生みたいな人たちいたのもなんか...良かったな
とんかつ出て嬉しい。アゲです🐽フライングフライ エビフライにシール付属 さるびあ丸のキャラもサンエックスなのだなー!
景品の隅にふしぎのひとたち ワンピースの地図生地 ぶたばこ部屋とおれたちのバトルシップ まちがえたデュエリストキングダム
苔ぽんと夜道、ターミナルでは東海汽船の黄色ーい橘丸があって、橘さん!!と叫んで笑ってしまった🎾 降りたあとも余韻とライブ感の並行があるみたいな感じかもしれないけど、はしがころがっても面白いの感じは形だけ変えてきっと続いている。
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--深海人形-- 敷島隊の秋
※題名とは関係無いけど、草田先生三回忌、生きていれば31歳。
※閲覧&キャラ崩壊注意
※ネタも話題も雑多(※闇鍋)。
※機体直結・生体CPUネタあり
※某絵師は、何故、自らの意志で天国に旅立つ事を選んだのか?についての考察があります。注意
彼女が自らの意志で天国に旅立った理由を考える
--彼女は日頃から、睡眠時間が圧倒的に足りてなかった。更には、もう既に体がボロボロであり、群発頭痛と首の痛み持ちだった。
此処の画像(https://x.gd/BASfE)を参照すると、一日十五時間前後は、絵を描いて居たと言う。睡眠時間は四時間程度しか無く、他は家事か風呂か食事の時間である。食材を調理する時間も無いのか、食事の時間も大変短い。
最早、ブラック企業のブラック労働としか言い様が無い生活である。
其んな中、彼女は、人気イラストレーターとして、自らの命を懸け、その命を費やし、削り、戦い抜いて来たのだ。只、私達は敬服するしかない。
更に、彼女は群発頭痛持ちであり、酷く強烈に痛む頭部のそれ以外にも、それに匹敵する程耐え難い辛さであろう首の痛みとも戦って居た。
そうやって、彼女の人生において為されて来た、一人のイラストレーターとしての、絵を描くと言う業務。
絵を、日常的に、何枚も描いた事もある方なら分かると思うが、本来、絵を描くと言うことは、其の位の苦行なのだ。
…。
--生前からクライアントから言われた納期を一つも落とさず完了していたが、完成した仕事に粗が見えて居た
生前、彼女は、締切も納期も厳粛に守って居た。こんな逸話がある。彼女が死亡したのち、旦那さんが仕事のスケジュールを確認した所、仕事をキャンセルした痕跡は見つからなかったと言う。
彼女は、人気イラストレーターとしての職務を全うするべく、何処迄も真面目に仕事をこなしていた。その上、同人誌の原稿を落とすと言う事も無かったし、そんな中、沢山グッズも作っていた。正に、同人者、絵師の鑑である。
此処で少し話を変えるが、今思えば、既に、生前当時から、心身の損耗と衰弱が酷くなって居ると言う兆候は既に見えて居た。
----具体的には、彼女の名誉の為にも、書かない事にするが----、ある立ち絵での手の描き方が、何時もの描き方とは違って居たり、人の死を仄めかす弱気の発言が多く呟かれる…………等のそれらが。
そして、彼女は、晩年(…と言う言葉が似合う歳では決して無いが)に「お金が無い」と言って居た。鬱病特有の貧困妄想かもしれないが、彼女は、どれだけ体ボロボロでも、人気イラストレーターであるが故に仕事をしなければならなかった……。
仕事を休みたくても休めない状況が、彼女を死に追いやって行ったのでは無いだろうか?
…尚、一部では「AI画像生成プログラム台頭の所為で仕事と未来が無くなる」と悲観し、此の世を去ったと言う説もあるが、此れも自らの意志で天国に旅立った原因、要素として定かでは無い。
…。
--仕事の重圧に苛まれていた
前述した通り、彼女は真面目にイラストレーターとして働き、沢山のイラストを描いていた。更には、同人誌の執筆制作も同時に並行しており、そして、頻繁に同人誌即売会に出て、売り子としてもサークル活動して居たと言う。
一見充実した人生に見えるが、そんな中でも彼女は、下手に地には落とせない『人気絵師』、『造船絵師』…と言う肩書きの重苦しさに、苛まれ、苦しめられて居たのだろう。
その苦しみと重圧の強さを想像する事は容易い。現に、それは、彼女を死に到らせてしまったのだから。心身共に耐久力が限界で、満身創痍の中……、彼女は、自ら選んで得た覚めることの無い眠りに安らぎを得て。
どうか涅槃で待っていてください。其処には、皮肉屋も攻撃的な人々も敵も害悪も重圧も義務も病気も鬱も苦痛も悲しみも、そのような存在は、一切何も無い、一切皆苦が幻(マーヤ)の様に消滅した涅槃の中で。故に今は安らかに居られるでしょう。十二分に御休みください。
…。
……此うして、色々と、長々と、書きましたが……、最後に……、…御冥福をお祈り��ます。
…。
以下、補足として、記しておく。
栄養学の界隈辺りでは、ストレス過多、栄養失調や拒食症のような状態では、塩味や塩分の強い食品を好むことがあると言われて居る。
丁度、生前、彼女は、生ハムと塩そのものを偏愛して居た事で有名であった。
多分彼女が生ハムや塩そのものを、此処迄、偏愛していたのは、それが理由では無いだろうか。
…。
草田氏と類似する状況の故人に、漫画家の藤原ここあ氏、酸欠少女さユり氏、神田沙也加氏が居る。彼女達の場合、直接の死因は不明であるが、一部では、何れも自死では無いかと囁かれている。
更には、男性の方では、明確に自死と報じられた方に、しんがぎん氏(厳密には死因は心不全とされる)、佐渡川準氏、青山景氏が居る。
どう言う訳か、二十代後半〜三十代後半のクリエイター業を営む未だうら若き青年と乙女達は、突然死及び急逝し易い、或いは、自らの意志で天に旅立つと言う選択肢を比較的選ぶ傾向にあるようだ。
…。
シン・ヤマトって何だよ。ヤマト家へ養子に入りました〜〜、…みたいな名前しやがって(※定番の種ネタ)。
…。
ルガール氏は龍虎乱舞を完全ラーニング出来るのか真剣に考察したりしてた(※後、ルガには鳳凰脚位なら簡単に習得してくれるイメージがあります ※カイザーウェイブが出来るなら、覇王翔吼拳も出来るのかな?)。
…。
…逆に、ルガールがラーニングしてもあまり有効じゃない技は、草薙流、八神流、神楽流古武術、動物を使うのとか位かな(※我流の人達のスタイル、カインの暗黒真空拳もか?)。
…。
シロカスにしろデラフリにしろガトカスにしろ、自分の所業と正義に酔いしれる為に他者を踏み潰し、踏み躙る、正にザラ派、ソレスタルビーイング、ブルーコスモスと同じ穴の狢、彼奴等はどうしようも無い悪党ですよ(※確信)。
…。
ZZ、木星では貴重な大出力発電機説(※木星では電気を起こすのも一苦労なので高出力のZZに発電させようぜの発想でしかないが)。
此の手の機械は、充電池になるって度々何処でも言われて居る。
…で、時々、ジ・オとかも同じで、充電池やら発電機として利用する為にも作られてんじゃないのかなとは思う(※寧ろ、推進剤無しだったら、寧ろ、其う言う使い方しか出来無い)。
…。
其処迄アージェント・キール仕様を罵る事も無いと思うんすけど。……まぁ良いんじゃ無いですか?銃全盛の時代に開かれた集団武術大会に、弓矢で参戦する人も居るんだし(笑)。
何れだけ弓矢に秀でても(有効射程200〜400m)、銃火器が跋扈してる時代じゃなぁ(※狙撃銃は狙撃する際に600〜1kmの距離を取るなんてザラ)、ゴルゴか赤井さんか其れ以下のスナイパーに狙撃されて終わりだからね(※実際リアルFEの人でギリギリでした)。
…。
WW2兵器オタからしたら、近代化改修であのレベル以上に迄強くなって良いのは、戦車か艦船だけ、生粋のガノタなら、戦艦か輸送機だけと言う風潮、意外とあるからね(※公式がEXA並に雰囲気や世界観ブチ壊しに来て草)。
だが、航空機は其うでは無い。公式はMSを航空機では無く戦車と捉えてる説(※適当��。
…。
例のアージェント・キール仕様、真面目に考えたら、「…実は中に超低性能サイコミュかサイコフレーム仕込んでます!!!(迫真)。」位の展開をやりそうだけど、如何でも良いや(※投げやり)。
…。
…ガトカス(アージェント・キール仕様)、欲しい(※此れでは最早ヒトでは無く刹那)。
…。
ザクII「高々近代化改修で彼処迄、性能良くなれるんなら、デラーズ フリートもネオ ジオンももっと楽出来たで。巫山戯んなや(※面倒臭いガノタ並)。
※…そうだそうだとソロモンの悪夢も閣下もハミャミャーン様(※後、何かマシュマーとか言うの)も言って居ます(※らどん並に)。
…でも、此処のデラフリは機体じゃ無くてガトーを近代化改修しそう(小並感)。
…。
アージェント・キール構文の出典 :https://x.gd/UKgjc
…、
ソロモンの悪夢(アージェント・キール仕様)
57歳。旧式(ほぼ爺い)ではあるが、近代化改修によりその性能はロ⚪︎コンで有名な赤いあれ何とか星(34)に匹敵する。ニュータイプかもしれない(知らんけど)。
ソロモンの悪夢(57)「俺こそがガソダムだ!(※断言)。」
アージェント・キールの人達「あれ?此の人惚けはじめてない?(※震え声)。」
※生き恥ww(※あなべるをおもちゃにするな)。
…。
グレイ・ストーク(アージェント・キール仕様)
旧式ではあるが、近代化改修により
その性能はジュドー・アーシタに匹敵する
アージェント・キールの人達「其れって、唯の若返りでは?(真顔)。」
…。
ジェリド・メサ(アージェント・キール仕様)
30歳。年齢的には旧式では無い。近代化改修(某グレイズの如く機体直結加工)により、その性能はR-9Cのエンジェルパックに匹敵する。尚、当の本人は、「これがそうなんだ。これこそが俺の本来あるべき姿(※本人談)。」らしいので、普通に気に入って居ると思われる(※Zガソダムの没案とグレイズアインの中身君が元ネタです)。
…。
戦後、ガトカス専用高機動ザクII何処やったの?
ワイにくれ。売って大金にしたいから(頭ジュドー)。もし現存してて手に入ったら速攻でオークションで売るわ(※ガソダム売るよ!並)。
でもさ、余程のガトカスファンじゃない限り、頭ジュドーじゃなくても平気でオークション等で皆売るやろ?(※中には、ガトカス本人付きで、連邦へ売りに出そうとする人も居ると思うけど)。
…。
ファンタ……何とかも其うだけど、悪に対する理解がおざなりなのはアメリカらしいなと思う(※実際、ティターンズもブルーコスモスも相当アメリカめいてるし)。
…。
…コズミック・イラに置いて、ブルー コスモスは癌細胞みたいな物(※…では無いかと時々思って居ります)。
…。
※クロスオーバー注意
カクリコン・カクーラー(アージェント・キール仕様)
生体CPU。正直作中的にもパッとしない上に、最序盤で御役御免だし、割かし無能で、旧式ではあるが、『近代化改修』により前頭部はフサフサになり(最重要事項)、更に、その性能はスーパーコーディネーターかアコードに匹敵する(当社比)。
其れ位はしないと印象に残らないとは言えカクリコンが幾ら地味だからって内容盛り過ぎだろ(率直な感想)。
皆様の感想
「アージェント・キールに拾われてるww」
「此れって、只の強化改造では?」
「宇宙世紀かコズミック・イラなのかこれもう分かんねぇな。」
…。
スコープ ドッグ(アージェント・キール仕様)
旧式ではあるが、近代化改修により
その性能はRGM-79 GMに匹敵する
※全うに性能良くなってて……むせる(※むせない)。
…。
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遺骨、酸初、初夏、夏至、我博、臨床、先客、那波区、東海、雲海、雲水、初楽、飼養、規律、滅法、頑丈、撃破化、内板、飼養、機咲州、分癖、蛾妙、頌栄、丼爆発、濃彩、恋欠、名瀬、徒歩機、歌詞役、素市、癌滅、元凶、願文、文座、同發、長門、至極、極美、呵責、端午、併合、奈落、底癖、幕府、某尺、尊式、検疫、未除、路側、柑橘、脂溶、瑛人、冠水、豪材、剤枠、土岐、駄泊、検尺、漏洩、破裂無言、任期、崩説、全滅、壊滅、開幕、統帥、頭数、水湿、冠水、抹消、網滅、馬脚、財冠水、風隙、来妙、勤学、餞別、名判、名盤、観客、衆院、才覚、無能、果餓死、損初、波脈、釋迦、損失、片脚、那古、可物、筋層、真骨、存廃、破格、名湯、今季、写楽、苦況、罪責、孫覇、全滅、今父、奈落、旋盤、秒読、読破、名物、貨客、泉質、随想、滅却、監理、素質、遡行、文滅、菜根、無端、庄屋、破壊、客率、合併、豪式、続発、泣塔、透析、頑迷、場脈、野張、船室、乾物、吐瀉分裂、戒行、噛砕、爾、晩別、海苔、西明、縁月、花月、独歩の大蛇、再発、納言、遺言、残債、背角、破壊、忠膵癌、統帥、馬車、下劣、火災、乱尺、毒妙、縫製、貨坂城、歳発、富低落、菜初、命式、山賊、海剤、激武者、瓦礫、破水、分裂、賀露、屠畜、能月、見激、破壊、破戒、採石、屈託、門別、皆来、家来、千四、我楽、夏楽、無慈悲、壊滅、破棄、損勤学、外鰓、長水、瑛人、永久、旋律、斑紋、財年、場滅、甘露、舐めけり、真靭、察作、論祭、乾裂、薩長、泣塔、室見、川縁、岩石、言後、荷火災、防爆、鋒鋩、体制、貨車、顎脚、刺客、坐楽、損益、脳系、文才、分合、合壁、啓発、萌姫、島内、監修、真木、合理、独房、雑居、紋発、乱射、雑念、五輪、三振、欄居、托鉢、紋腹、画狂、欠年、射殺、殺傷、脳初、目車、濫用、懸念、學年、身者、卓越、餓死、軟卵、場者、童空、我作、滅法、涅槃、抹殺、怒気、燃焼、略奪、宰相、馬腹、刳発、南山、活発、沙羅、割腹、殺戮、循環、奈良、菜道、紗脚、残雑、颯和、和歌、東風、南富、背面、焼却、四季、同發、博羅、無償、透明、明闇、雲海、陶酔、溺愛、泊雑、湖畔、花車、小雑、蘭風、雑魚寝、逆発、罵��、検遇、明細、鳥羽、無数、飾西、涼感、割烹、面月、略発、明暗、御覧、絶滅、名者、焼却、野版、絶筆、数界、洒落、羈絆、四索、敏捷、旋律、脚絆、安行、軽安、難産、伊賀、消滅、生滅、巡数、水災、万華、論発、処住、崇拝、年月、画鋲、我流、剣率、草庵、律年、雑魚、規約、貨車、蒸発、重大、錯乱、蓮妙、奈良、坐楽、延宝、財年、爆発、龍翔、日向、塁側、席園、座札、風評、財年、何発、旋律、画狂、論券、戦法、尊師、大概、二者、那波、麺期、演説、合邦、放射、雑律、貨客、選別、燕順、考慮、試薬初、財源、富、符号、井原、若榴、清涼、無數、才覚、絶望、奈落、奔放、有識、台東、詮索、懸念、病状、設楽、宴客、怠慢、時期、同部、弁解、冊立、立案、前略、妄動、侮蔑、廃絶、間髪、図解、経略、発泡、者発、立案、滅鬼、自利、論酒、桜蘭、五月雨、垓年、処理、短髪、散乱、絶滅、命日、庵客、実庵、龍翔、派閥、同盟、連峰、焼殺、勝中、割裂、残虐、故事、量発、敗残、花夢里、面月、原氏、雑考、推理、焼殺、膵癌、導風、千脚、砂漠、漁師、活滅、放射、洋蘭、舞妓、邪武、涅槃、毛髪、白藍、他式、民会、参謀、廃車、逆発、峻峰、桜蘭、殺戮、銘客、随分、刺死、脳犯、我版、論旨、無垢、血潮、風泊、益城、拝観、舘察、懺悔、空隙、髭白、模試、散乱、投射、破滅、壊滅、下痢、他殺、改札、寿司、葉式、魔雑、渾身、等式、命日、安泰、白藍、良志久、中須、掻敷、北方、監視、血式、血流、詐欺、加刷、販社、壊滅、坐楽、白那、苫小牧、欄物、演説、開脚、摩擦、欠史、宰相、掻敷、飾西、近隣、可能、刺自虐、崑崙、独歩、良案、隔絶、菜作、妄動、犬歯、核別、概要、立案、破格、殺戮、良案、快絶、防止、那古、風別、焼安泰、独庵、囲炉裏、壊滅、外傷、刃角、視覚、耳鼻、下顎骨、子孫、剥奪、憂鬱、優越、液状、先端、焼子孫、兵法、那波、安楽、最短、数式、絶句、庵杭、雅樂、動乱、者妙、垓年、独初、前報、奈落、数道、弓道、拝観、俯瞰、散乱、男爵、害面、炎上、抹殺、破棄、分別、額欄、学雑、宴客、体面、村落、柿区、害初、告発、欄式、体罰、侮蔑、浄光、情動、差額、君子、何発、兵式、童子、飾西、各滅、我札、審議、半旗、普遍、動脈、外傷、無償、木別、別格、名皿部、京脚、破棄、試薬、絶滅、学札、清涼、爆発、組織、壊滅、ここに、名もなき詩を、記す。風水、万別、他国、先式、続発、非力、産別、嘉門、神興、撃易、弊社、紋別、座泊、画狂、式典、胞子、画力、座敷、学舎、論別、閉域、爆風、万歩、博識、残忍、非道、望岳、死骸、残骸、符合、壊滅、匍匐、弄舌癖、死者、分別、砂漠、白藍、模写、服役、奈落、忖度、符尾、同盟、田式、左派、具癖、退役、蛇路、素白、昆北、北摂、写経、文武、択液、図解、挫折、根塊、道厳、視野別、奈落、鳥羽、グリシャ・イェーガー、粗利、惨殺、学癖、優遇、陶器、場作、土壌、粉砕、餓鬼、草履、羅列、門泊、戸癖、山系、学閥、座枠、忠膵癌、視野別、脳族、監視、佐伯、釋迦、敏捷、遇歴、佐渡、名張、紀伊市、名刺、干瓢、夏至、楽節、蘇遇、列挙、間髪、風脚、滅法、呪水、遇説、死骸、爆発、山荘、塀楽、茗荷、谷底、愚者、妄動、還魂、色別、最座、雑載、論客、名足、死期、近隣、名張、迷鳥、呑水、飛脚、晩別、獄卒、殺傷、視覚、乱脈、鉱毒、財閥、漢詩、死語、諸富、能生、那波、合理、血中、根菜、明初、鹿楽、宮札、度劇、臥風、粋玄、我馬、洞察、今季、爾脈、羅猿、激園、葉激、風車、風格、道明、激案、合祀、坐楽、土地油、力別、焼殺、年配、念波、郭式、遊戯、富部区、奈脈、落札、合祀、寒白、都山、額札、風雷、運説、害名、亡命、闘劇、羅沙莉、砂利、夢中、淘汰、噴水、楽章、農場、葉激、際泊、手裏、合併、模等部、トラップ、落着、御身、学習、零、概要、各初、千四、何匹、笘篠、熊本、京駅、東葛、土量、腹水、活潑、酢酸、数語、隠語、漢語、俗語、羽子、豚皮、刃角、醪、能登、半年、餓鬼、泣塔、用紙、喜悦、山荘、元相、炭層、破裂、腹水、薔薇、該当、懐石、討滅、報復、船室、壊滅、回族、先負、嗚咽、暁闇の、立ち居所、餞別、乾式、財閥、独居、乱立、差脈、桜蘭、龍風、抹殺、虐案、某尺、無銭、漏洩、北方領土、白山、脱却、幻滅、御身、私利私欲、支離滅裂、分解、体壁、脈、落札、合祀、寒白、都山、額札、風雷、運説、害名、亡命、闘劇、羅沙莉、砂利、夢中、淘汰、噴水、楽章、農場、葉激、際泊、手裏、合併、模等部、トラップ、落着、御身、学習、零、概要、各初、千四、何匹、笘篠、熊本、京駅、東葛、土量、腹水、活潑、酢酸、数語、隠語、漢語、俗語、羽子、豚皮、刃角、醪、能登、半年、餓鬼、泣塔、用紙、喜悦、山荘、元相、炭層、破裂、腹水、薔薇、該当、土脈、桜蘭、郎乱、乱立、派閥、別癖、恩給、泣き所、弁別、達者、異口同音、残骸、紛争、薔薇、下界、雑石、雑草、破戒、今滅、梵論、乱発、人脈、壊滅、孤独、格律、戦法、破戒、残席、独居、毒僕、媒概念、突破、山乱発、合癖、塹壕、場技、極楽、動脈、破裂、残債、防壁、額道央、奈良市の独歩、下界残滓、泣き顎脚、朗唱、草庵、場滅、乖離、鋭利、破戒、幕府、網羅、乱脈、千部、土場、契合、月夕、東美、番號、虎破戒、在留、恥辱、嗚咽、完封、摩擦、何百、操船、無限、開発、同尺、金蔵寺、誤字、脱却、老廃、滅法、涅槃、脱却、鯉散乱、立哨、安保、発足、撃退、学別、憎悪、破裂無痕、磁石、咀嚼、郎名、簿記、道具雨、壊滅、下落、吐瀉、文別、銘文、安胎、譲歩、剛性、剣率、社販、薙刀、喝滅、解釈、村風、罵詈雑言、旋風、末脚、模索、村立、開村、撃退、激癖、元祖、明智用、到来、孟冬、藻石、端午の贅室、癌客、到来、未知道具雨、寒風、最壁、豪族、現代、開脚、諸富、下火、海日、殺傷、摩擦、喃楽、続落、解脱、無毒、名毒、戒脈、心脈、低層、破棄、罵詈、深海、琴別府、誠、生楽、養生、制裁、完封、排泄、虐殺、南京、妄撮、豚平、八食、豪鬼、実積、回避、答弁、弁論、徘徊、妄説、怒気、波言後、節楽、未開、投射、体者、破滅、損保、名水、諸味、透析、灰毛、界外、土偶、忌避、遺品、万別、噛砕、剣率、戒行、一脚、快哉、提訴、復刻、現世、来世、混成、吐瀉、場滅、経絡、身洋蘭、舞踏、近発、遊戯、男爵、最上、最適、破裂、改名、痕跡、戸杓、分髪、笠木、路地、戳脚、快晴、野会、対岸、彼岸、眞田、有事、紀伊路、八朔、減殺、盗撮、無札、無賃、無宿、龍梅、塩梅、海抜、田式、土産、端的、発端、背側、陣営、戒脈、母子、摩擦、錯覚、展開、星屑、砂鉄、鋼鉄、破滅、懐石、桟橋、古事記、戸杓、媒概、豚鶏、墓椎名、顎舌骨筋、豚海、砂漠、放射、解説、海月、蜜月、満期、万橋、反響、雑摺、油脂、巧妙、
しかし、不思議だよなぁ、だってさ、地球は、丸くて、宇宙空間に、ポッカリ、浮いてんだぜ😂でさ、科学が、これだけ、進化したにも、関わらず、幽霊や、宇宙人👽たちの、ことが、未だに、明かされてないんだぜ😂それってさ、実は、よくよく、考えたら、むちゃくちゃ、怖いことなんだよ😂だってさ、動物たちが、呑気にしてるのは、勿論、人間ほどの、知能指数、持っていないから、そもそも、その、不安というのが、どういう、感情なのか、わかんないんだよ😂それでいて、動物たちは、霊的能力、みんな、持ってんだよ😂でさ、その、俺が言う、恐怖というのはさ、つまり、人間は、これだけ、知能指数、高いのにさ、😂その、今の、地球が、これから、どうなっていくかも、不安なのにも、関わらず、その、打つ手を、霊界の住人から、共有されてないんだよ😂それに、その、未開拓な、宇宙人や、幽霊たちとの、関係性も、不安で、しょうがないんだよ😂つまり、人間の、知能指数が、これだけ、高いと、余計な、不安を、現状、背負わされてるわけなんだよなぁ😂そう、霊界の、住人たちによって😂でさ、もっと言うなら、😂それでいてさ、人間が、唯一、未来を、予想できてることはさ、😂未来、100%、自分が死ぬ、という、未来だけ、唯一、予想ができるように、設定されてんだよ😂でさ、それってさ、こんだけ、知能指数、与えられてて、自分が、いずれ、確実に、死ぬという、現実を、知らされてるんだよ😂人類は😂つまり、自分が、いずれ、死ぬという、未来予想だけは、唯一、能力として、与えられてんだよ😂勿論、霊界の、住人にだよ😂これさ、もう、完全に、霊界の住人の、嫌がらせなんだよ😂そう、人類たちへのな😂つまり、動物たちは、自分が死ぬことなんか、これポチも、不安じゃないんだから😂その、不安という、概念をさ、😂想像すること、できないように、霊界の住人にさ、😂つまり、設定されてんだよ😂動物たちは😂つまりさ、霊界の住人は、動物より、人間が、嫌いだから、こんなに、苦しいめに、人類は、立たせ、られてんだよ😂で、これ、考えれば、考えるほど、ゾッとするんだよ😂だって、霊能力ある、得体のしれない、霊界の住人の、嫌がらせ、させられてんだから😂人類は、今、まさに😂つまり、人間の知能指数こんだけ、あげさせられてるってことは、😂そういうことなんだよ😂つまり、自分の、死の恐怖と、死後、自分たちが、どうなるのか?という、二つの不安を、抱えさせられてんだよ😂人類は、今、まさに😂そう、霊界の、住人にだよ😂もし、霊界の住人が、人間、好きなら、こんなに、自分の死ぬことをさ、恐れる感情も、湧かないように、設定されてるはずだし、😂死後、自分が、これから、どうなるのか?という、不安を、感じることなく、生きてるはずなんだよ😂そう、霊界の、住人が、人間、好きなら、そんなこと、おちゃのこさいさい、😂なんだよなぁ😂つまり、動物たち同様、なんの、不安も抱くことなく、毎日、生活できてる、はずなんだよなぁ😂人類たちは😂
でさ、あと、も一つ、俺、不気味に、思えたのはさ、😂そもそもさ、この地球上に、なんで、人間だけ、生きてるわけじゃなくてさ、😂つまり、人類の先祖と言われている、猿や、魚類とかが、絶滅することなく、😂人間と、共に、この地球に、未だに、暮らしているのか?ってことなんだよ。😂だってさ、進化論で、言えばさ、😂つまり、オーソドックスな、猿で、例えるとさ、😂そう、猿は、人類の先祖なんだからさ、😂すでに、絶滅してて、いいはず、なんだよ😂そう、恐竜や、マンモスみたいに、猿も、絶滅していて、いいはずなのにさ、😂なんで、これだけ、年月が、経って、これだけ、人類の知能指数が、高くなるまで、時間が、経っているのにも、関わらずさ、😂未だに、猿が、人間と、地球に、共生しているのか?って、😂考えたことない?😂だって、不思議じゃん😂普通に、考えてもさ😂
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2024-5月号
アンビグラム作家の皆様に同じテーマでアンビグラムを作っていただく「月刊アンビグラム」、主宰のigatoxin(アンビグラム研究室 室長)です。
『アンビグラム』とは「複数の異なる見方を一つの図形にしたもの」であり、逆さにしたり裏返したりしても読めてしまう楽しいカラクリ文字です。詳しくはコチラをご参照ください⇒アンビグラムの作り方/Frog96
◆今月のお題は「遊園地」です◆
今月は参加者の皆様に「遊園地」のお題でアンビグラムを制作していただいております。ぜひじっくりご覧ください。
「遊園地」 鏡像型:Jinanbou氏
ストレートに遊園地。 色分けに頼っているところはありますがよい作品ですね。字形がよく、読める作品になっていると思います。
「移動遊園地」 回転型:lszk氏
海外ではかなり大規模なものもありますね。 このまま移動遊園地のエンブレムにもなりそうなステキな図案です。数種類の図形をベースとしたデザインで統一感がありますね。
「東京ディズニーランド/ディズニーランド千葉」 図地反転回転共存型: いとうさとし氏
ディズニーランドはどこにある?と言い話題でよくネタになりますね。 「ディズニーランド」は同一型「東京/千葉」で共存型に組んであります。「ド」の濁点は大胆ですね。このデザインの柔軟性が対応解釈を成立させる肝かもしれません。
「夢の国」 図地反転回転型:douse氏
ディズニーランドを指すことが多いですが、テーマパーク全般に使う言葉です。 大き目のグリッドベースに見えて実は細かい長さの調整が入っておりかなり計算されています。少しシアーがかかっているのが可読性向上に寄与しています。
「レジャー施設」 回転型:douse氏
遊園地の上位カテゴリーはレジャー施設です。 縦書きでの姫森ルーナ型の組み方です。手塗り風の味わいがよいですね。山切り型の旗の形状を使っているのが面白いです。
「メリーゴーランド」 図地反転型:海氏
回転するアトラクションの筆頭です。 色分けされてはいるのですが、シンプルな対応付けができる面白い発見です。「メ」が大胆な字形になっていますが左上優先の法則で読めてしまいますね。
「メリーゴーランド/ジェットコースター」 図地反転回転型: いとうさとし氏
遊園地の2大アトラクションといえばこれでしょうか。 図地反転の対応付けで意識すべきところは図形の頂点が集合するところでの足し引きだと思いますが、この作品でもその調整加減が堪能できます。「メ」と「タ」では「タ」を優位にしても「メ」が読めることを計算していますね。
「メリーゴーラウンド/コーヒーカップ」 回転型:.38氏
こちらは回るアトラクション2つ。 「ド」は下に流れているので全体で回転同一型です。「ゴ」の濁点が自由ですね。躍動感のある作字が言葉にぴったりです。
「カルーセルエルドラド」 旋回型:きいろいビタ氏
閉園してしまった「としまえん」にあった世界最古のメリーゴーラウンド。 ゴシック調の文字が言葉にあっていますね。濁点を無理に2つにしなくても読めており、シンプルに仕上げているのが成功していると思います。
「回転木馬」 交換型×2:Σ氏
メリーゴーラウンドシリーズの最後は日本語で。 「回/木」「転/馬」がそれぞれ交換型です。「木」の払い部分が「回」の内部の口の部分に対応するところ、素晴らしい発見ですね。「転/馬」のデフォルメもお作法がそろっているため���っくりきますね。
「かんらんしゃ」 旋回型:kawahar氏
回るアトラクションといえば観覧車もありました。 1グリフ5対応の旋回型です。「んらん」のあたりをキーにして全体を解読する感じでしょうか。多対応グリフの奥深さを感じさせられます。
「観覧車回れよ回れ想ひ出は君には一日我には一生」 回転型:兼吉共心堂氏
栗木京子氏の短歌で教科書にも載っています。 題材の選び方がよいですね。強い字形の「観覧車」は逆の「君には一日我には一生」の可読性を優先しているでしょうか。全体的に筆文字風の作風がぴったりです。
「頓珍漢なコーヒーカップ」 回転重畳型:ちくわああ氏
コーヒーカップもよく回るアトラクションですね。 文字列生成で作られた作品ですがどこからスタートしているのでしょうか。画数の多い文字には飾りがついても読めますね。
「絶叫マシーン」 旋回型:lszk氏
遊園地のアトラクションといえば。 勢いのある字形でまとまりがありますね。「叫」の180度回転は「加」になり、単一で180度回転型にするとそちらにも見えてしまいそうなのですが「絶叫」で並べることで自然に読めますね。
「急降下」 敷詰回転型:松茸氏
絶叫系といえばフリーフォールなどの落下系がありますね。 加速度的に落ちていくさまを文字が分裂していることで表現している面白い作品です。しかもこれが敷詰できるという計算のもとに配置されている驚異的なデザインです。
「上昇/下降」 鏡像型:KSK ONE 氏
絶叫系は急降下だけではなく急上昇するものもありますね。 ウロコ部分で上昇や下降の雰囲気が出ていてステキなデザインです。こざとへんの形状がよいですね。作例がありますので違いを見てみると楽しいでしょう。
「おばけ屋敷」 交換型:無限氏
また違うベクトルの絶叫系。 「おばけ」「屋」「敷」が切り替わる交換型。「屋」を中心に設計されたのでしょうか。きっちり3つに仕上げていて素晴らしい力作です。
「戦慄迷宮」 回転重畳型:peanuts氏
富士急ハイ��ンドの巨大お化け屋敷。 込み入ったところの省略など視覚補完を活用したすばらしい作字です。手書き風で不気味な雰囲気をうまく表現していますね。
「ミラーハウス」 図地反転回転型×3:つーさま!氏
こちらもよく見かけるアトラクション。 「ミ/ス」「ラ/ウ」「ー/ハ」がそれぞれ図地反転の関係。シンプルな文字だと対応付けしにくいことが多いですがすべて対応付けできる良い発見ですね。
「風船」90度回転型:繋氏
遊園地でよく使われたり、売られていたりしますね。 難易度の高い4枚風車型です。この型に縛ったために可読性は低くなってしまっていますが面白いデザインでよい挑戦だと思います。
「吊り橋効果」 鏡像型:螺旋氏
不安や緊張から引き起こされたドキドキする感覚を「好きだからドキドキしている」と錯覚する心理現象から生まれる効果。 まずおしゃれな作字でドキッとします。「吊」も「果」もそれぞれ左右対称の文字なので切り替えさせるためのデザイン方法に注目です。
「遊び/疲れ」 図地反転共存型: いとうさとし氏
遊んだ後にもれなくついてくる疲れ。 この作品も自然に読めてすごいですね。「遊/疲」がぴったりですし「び」の形が絶妙です。すばらしい作品です。
「遠心力をそろえろ!」 回転型:超階乗氏
M-1グランプリ2018のゆにばーす「遊園地ロケ」というネタのワンフレーズより。 ネタ選びが面白いですね。対応付けが難しい文字列ですがうまく配置することで読めるように設計されています。
最後に私の作品を。
「舞浜遊戯」 回転型:igatoxin
TDRで遊ぶ。
お題「遊園地」のアンビグラム祭、いかがでしたでしょうか。定番の乗物からネタをもとにしたネタまでいろいろな作品で楽しんでいただけたかと思います。御参加いただいた作家の皆様には深く感謝申し上げます。
さて次回のお題は「中華」です。孫悟空、三国志、酔拳、イー・アル・カンフー、シウマイ弁当、回鍋肉、中華街、香港、春節、倒福、爆竹、中国語、謝謝、大中华地区、海南島、荘子、姑娘、虞美人草、太歳、蒼頡、甲骨文字、など 参加者が自由に中華というワードから発想 連想してアンビグラムを作ります。
締切は5/31、発行は6/8の予定です。それでは皆様 来月またお会いしましょう。
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2023年 1月{フリー} 2月{TV} 3月{クイズ} 4月{健康} 5月{回文} 6月{本} 7月{神話} 8月{ジャングル} 9月{日本史} 10月{ヒーロー} 11月{ゲーム} 12月{時事}
2024年 1月{フリー} 2月{レトロ} 3月{うた} 4月{アニメ} 5月{遊園地}
※これ以前のindexはこちら→《index:2017年~》
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五篇 下 その七
東海道を離れ伊勢の参宮道に来ている弥次郎兵衛と北八。 明星村の茶屋で、上方者が話しかけてきた。
上方者に、二人が下で馬に乗っていかないかと誘われた弥次郎兵衛は、 「そういえば昨夜、夜道を歩いたんで疲れている。 ちょうどいい。北八、俺は、乗っていくぞ。」 と、弥次郎兵衛が言うと北八は、 「そんなら、この荷をつけてもらおう。」 と、自分の荷物を渡す。 ここで馬の相談も決まり、上方者と弥次郎兵衛は、二人がけで馬に乗って出かけることにした。 北八は、その後ろを、ぶらぶらついて来ている。
馬が 「ヒヒン。」 と、いなないている。 「お前さんがたは、江戸の衆じゃろな。」 と、上方者が弥次郎兵衛に話しかけてきた。 「ああ、そうさ。」 と、答える。 「江戸はいいところじゃが、わしは去年行ってえらい目にあった。 あの江戸には似合わんが、どこへ行っても便所がとてつもなくむさ苦しくて、むさ苦しくて。 わしゃ百日ほどおったんじゃが、ほとんど便所にいかんかった。」 と上方者は、話始めた。 「それから江戸をたって、鈴が森というところまで来てからやれやれと海の中へ、ためにためた小便をいっきに風呂にいっぱいばかりしたが、いい気持ちだった。 あそこは、綺麗でえらく大きな便所であったわいな。ははは。」
弥次郎兵衛は上方者の言いように、ちょっとむっとして、 「京では小便と菜を、取り替えっこするんだろう。 その大切な小便をお前、海の中へ捨てるなんてもったいない事をしたもんだ。 ドラム缶にいっぱいなら五、六頭の馬でも乗せられないくらいの菜になるだろうに。」 と言うと、更に思い出しというふうに、 「そう言えば京では、屁が出そうになるとさっと裏の畑へ駆けていって、植えてある大根や菜の上に屁をするということだが、なるほどこれも肥やしになるだろう。」 と、笑いながら言う。 「そうじゃないわいな。 その屁をした菜をよう刻んで土にまぜて、壁をぬりおるがな。 京ではその土を、へなつち(屁の土)というわいな。」 上方者は、真剣に答える。 「総じて京というとこは、けちな所よ。 前にもわしが行った頃は三月で、ちょうど花見の最中。」 と、弥次郎兵衛は、更に続ける。 「自分勝手に幕をうって、何段にも重ねた蒔絵の重箱などを取ちらしたまではいいが、その重の中には何が入っているかと覗いてみると、残り物を混ぜ合わせたようないろんな漬物におからの煮たやつばっかりだ。 まいった。まいった。」 「いやそれよりか、お江戸の衆が吉原の桜はえらいといたく自慢するさかい、わしゃわざわざ吉原へいって見たが、なんの桜はありゃせんがな。」 と、上方者も負けていない。 不思議に思いながら、弥次郎兵衛は、 「そりゃお前、いつごろ行ったんだ。」 と、上方者に問いかけると、 「わしが行ったは、たしか十月ごろ。」 「当たり前だ。十月に桜があるわきゃない。」 「はあ、そうかいな。 それでも京の小室や嵐山には、年中さくらがちゃんとあるがな。」 と、上方者は、すまし���言う。 「そりゃ木ばかりだろう。花は年中ありゃしめい。」 と弥次郎兵衛は、上方者をにらむ。 「そりゃそうじゃが。」
上方者はちょっと黙り込んでから、 「いや又、江戸の衆は長唄をよう歌ってじゃが、京の宮園や国太夫は又、格別なもんじゃわいな。」 「くにだゆうというは、どのような歌だ。」 と根っから歌が好きなので、弥次郎兵衛が聞くと、 「国太夫はこうじゃいな。」 と、真面目に声を張り上げて、国太夫を歌い出した。
「やがて~、私の年季があけて~、お前と夫婦に~、なるならば~、 苦労を供にすることも~、苦労と思わず~、添いましょう~。 ちんちん、ちんちりん。」
「いいな。面白い。ちょっと私にも、一段落教えてくれなさい。」 それを聞いて弥次郎兵衛は、歌ってみたくて仕方がない。 「そりゃ、簡単なことじゃわいな。わしについてやりなされ。」 と上方者が、歌い出す。
後ろ黙ってついてきていた北八は上方者が、あんまりに高慢ちきなので馬から突き落としてやろうと、細長い竹を一本を拾うと馬の後ろから狙っていた。 上方者はそんなことは露ほども知らないで、夢中になって国太夫を歌っている。
「ちんちりっん、ちんちりっん、ちんちん。 ほんに~、おなごは執念深い~、というは嘘じゃない~。 死んでも、責め苛む~夜叉羅刹、杖ふりあげて、頭打つ。」
というところで北八が、手をのばしてさっき拾った竹で、上方者の頭をぴしゃりと叩く。 その後さっと、上方者から見えない方の馬の尻にさっと隠れる。
「やあ、こりゃ、どやつじゃい。人の頭を鞭うちおるがな。」 と、上方者が、叩かれた頭を抑えながら言うと、 「はははもう一度、今の文句を。」 と、弥次郎兵衛が催促する。 上方者は、痛む頭をさすりながら、
「ほんに~、おなごは執念深い~、というは嘘じゃない~。 死んでも、責め苛む~夜叉羅刹、杖ふりあげて。」 というところで又、北八がぴしゃりと、叩いて隠れる。
「あいたたた、どやつじゃ。滅相な。なんで、ぶち叩くな。」 と、上方者は、振り返ってみたが、北八は隠れているので見えない。 「おもしろいがどうも、節が難しい。もう一度やってくんなせえ。」 と弥次郎兵衛が、催促するが上方者は、 「そりゃなんぼでも、やるはやるが又、頭を叩かれやしよまいか。」 と、何度も後ろを振り返っている。
「俺が、見ていよう。心配するねえ。」 と弥次郎兵衛が、上方者を見る。 「そんなら、今一度、やりましょかい。」 と、上方者が歌い出す。
「死んでも、責め苛む~夜叉羅刹、杖ふりあげて。」 またまた、北八が上方者の頭を叩こうとして、何を慌てたのか弥次郎兵衛の頭をぴしゃぴしゃと叩いてしまう。
「あたたた。北八、俺の頭をどうしてなぐるんだ。」 と弥次郎兵衛は、後ろ振り向きながら言うと上方者が、 「はあ、さっきから、わしが頭を叩いたのもお前さんじゃな、なんして叩いた。」 と、竹を持ってうろちょろしている北八に言う。 「わしは、叩いた覚えはない。」 と北八が、目の前で竹をふると、 「なにがないだ。その竹をみろ。やってないとは、言わせんわいな。」 と上方が、竹を指差す。 北八は慌てて竹をそこにほっぽりだすと、 「はて俺は知らねえ。しつこい野郎だ。」 すっかり開き直る。 「野郎とはなんじゃいな。貴様はえらい勝手なことを言う。」 と上方者は、怒っている。
「なんだ、このべ��ぼうめ。さっきから思ってたんだが、まったく気に食わない野郎だ。 あんまりふざけた事ばかり言うと、その馬から引きずりおろすぞ。」 北八が、けんか腰で言うと、 「おもしろい。さあ、おろして見やんせ。」 と、上方者も負けていない。 「おお、まっさかさまに、落っことしてやろう。」 と馬の尻をぴっしゃりと叩く。 馬は、驚いて跳ね上がる。 「やあこりゃ、たまらん、何するのじゃ。」 と上方者は、びっくりして馬にくくりつけてある荷台にしがみつく。 「ひゃ、なにをする。」 と 弥次郎兵衛も、上方者と同じようにしがみつく。 馬かたが、 「ええ、畜生め。どうどう。」 と必死になだめてどうにか、落ち着いた。
その後、黙って歩いていって、新茶屋、明野ガ原と通り過ぎて小俣町に着いた。 ここで弥次郎兵衛と上方者は馬をおりて、三人で茶屋に休む。
上方者は、北八に向かって、 「これお前は、なんしてわしが頭を叩かした。」 とまた、さっきのことを蒸し返そうとする。 「もういい加減にしなせえ。お互いに旅先じゃ、色んな事があるもんだ。 もう、いいじゃねえか。わしが、一杯おごろう。 もし女中、何ぞ肴があらば、ここへいっぱい出してくんな。」 と弥次郎兵衛が、中を取り持ちこれより酒盛りとなる。
上方者も一杯のめる口なので、だんだん酔いが回ってきた。 「こりゃえらく酔うたわいな。これ弥次さんとやら、わしゃお前が、えらい好きになったが、この野郎はいかんぞや。 うんいかん。しかしお前の連れじゃ、しかたがない。 そうじゃ、こうしようじゃないか。 これから山田の妙見町にいっしょに泊まって、古市をおごろかいな。」 上方者は、いい気分で、弥次郎兵衛に話しかける。 「わしゃ、あそこでは、顔がきくので、 千束屋(ちずかや)の鼓(つづみ)の間でも、柏屋の松の間でもわしが案内するさかい、行かんせか。どうじゃいな。」
弥次郎兵衛は酔って気が大きくなったのか、上方者がやたらに驕り高ぶるので、こいつをおだてあげて遊ぶつもりに胸算用して、 「古市とは、遊郭のことじゃな。なるほど、それはいい。 どうぞ、よろしくおたのもうします。」 と、頭を下げる。 「これからその山田の松坂屋で腹ごしらえして、妙見町の藤屋に宿をとろうじゃないかいな。 さあさあ、もう行こわいな。」 と上方者は、えらく上機嫌である。
弥次郎兵衛は北八と顔を見合わせて、ニヤリと笑うと、 「そうだな、どりゃ、出かけましょう。」 とここの酒代を払い、立出る。 この町の出はなれに、宮川という渡船に着いた。
宮川で 神に機縁を 結ばんと すくった水の かげの白さよ
ここより、中河原を通り過ぎると、山田の町に着いた。
これで、五篇 下は終わりです。五篇 追加に続きます。
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