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遠い国の風
神との距離が近過ぎて
祈りの深さを競い合う
毎日大地に謝り続け
天の広さを忘れたらしい
武器を持ち幻相手に忠誠誓う
遠い国で風が吹いてる
血の匂いのした
遠い国で風が吹いてる
嵐の様な
遠い国で風が吹いてる
静けさの大地の上を
遠い国で風が吹いてる
生きてる汚れを洗い流す様な
遠い国で風が止んだ
祈りと共に
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無題
屍の香る白けた画面に映っているのは
ただただ漂白された街だった
広がる青い空と金色に輝く大地
君の正しさは君にしか証明できない
帰る場所を守るために
落日の街に降る鉄の雨の中を駆けてゆく
黄昏にけぶる曖昧な君の影
鋭利な瞳の先に望むのは空虚な中天の月
絶望のどん底で轟く大地に身を潜め
煌めく星をその目で射って
愛しいあなたの数を数えて口を結んだ
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無題
僕は裸眼でアンドロメダが見えるよ
死んだ君はそう言った
神は神々しく振舞うが
無修正の姿は見せない
人間を彫刻した者は
遥か彼方アンドロメダの向こう側
生きてたら会えない人に想いを馳せて
煌めく地球にこうべを垂れる
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無題
黄昏は滴り落ち
言葉の骨壷を満たしてゆく
言葉にまみれた鳥たちは
饒舌に夢を唄い出す
全ては夢の仮枕
ここは夢の墓場
分断された意識の限界集落
万物全てと折り合いつけない
上質な孤独の所有者の住処
僕は修羅
森羅万象の淵の者
深い夜のかなきり声が
夜��底を探している
魂の子午線で
言葉の産声を聞いた
抹殺した言葉の数だけ
繊細に死んでく意識たち
荷物になった魂を捨てた日
暗闇の底でススキが枯れていた
光も祈りも一��届かない暗闇の底
意識を掻き分けながら
獣の香りの言葉で体を汚した
僕は修羅
真実を口にする
澄んだ心の人でなし
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