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私が着目したのは、人間は誰でも、あなたでも私でも間違いを犯すという点です。この世の誰も、完全な知識など持っていません。世界のすべてを把握することなど誰にもできないからです。だからこそ、人は、個々に、誤った信念を持ってしまうものです。そうした「間違い」こそが、私とあなたを区別するものです。 つまるところ、「誰かである」とは、個々の人間の「誤り」によって定義され、人間とは「誤り」の集合体である――これが私の見解です。 (略) AIが思考できないもう一つの理由は、AIが誤ることができないことです。AIは、機能しているか、または機能不全に陥るかのどちらかでしかありません。 メディアを例に考えてみましょう。もしもすべての新聞をAIで置き換えたらどうなるでしょう。常にAIが資料を読み、質問し、報道する。そうすればすべての新聞が、実質、一つの大きな均一化された新聞になります。 これが、なぜ悪いのか? 新聞やメディアにはそれぞれ個性があり、主観があります。だからこそ、時々「誤り」を犯します。そうです、メディアの本質は、時々間違うということにあるのです。だからこそ良いのです。 AIの場合、システムがうまく機能すれば全知全能になりますが、それ故、間違いを犯すことができません。ChatGPTが正しくない情報を提供するとき、それは事実を創作しているのです。現実との接点がないChatGPTは、間違えているわけではないのです。これが人間とAIの決定的な違いです。AIに知能はなく、人間の思考の模倣(もほう)モデルにすぎないのです。
世界注目の哲学者「AIの内部は回路と電流だけ」…全知全能AIは「知能がなく思考もしていない」と断言する理由 ヒトは「間違える」からこそ進歩できた | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
マルクス・ガブリエル(まるくす・がぶりえる) 哲学者 1980年生まれ。史上最年少の29歳で、200年以上の伝統を誇るボン大学の正教授に就任。西洋哲学の伝統に根ざしつつ、「新しい実在論」を提唱して世界的に注目される。著書『なぜ世界は存在しないのか』(講談社選書メチエ)は世界中でベストセラーとなった。さらに「新実存主義」、「新しい啓蒙」と次々に新たな概念を語る。NHKEテレ『欲望の時代の哲学』等にも出演。日本向け書き下ろし『倫理資本主義の時代』(ハヤカワ新書)が好評発売中。
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“DJのプロフィールが「中学の時に聴いた◯◯に衝撃を受けて音楽に目覚める」といった感じで始まると、その後「ジャンルの壁を超えたクロスオーバーなプレイで常にオーディエンスを魅了」して「そのスキルは更なる進化(深化)を見せ」て「今後の活躍が期待されるDJの一人だ」となる確率が高い。”
— Twitter / HandsomeboyTech (via unagiyoukan)
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ショーペンハウアーの定義によれば、エゴイズムが自己の快楽を求めることであるのに対して、悪意は他者の苦痛を求めることです。何の利益にもならないにもかかわらず、人間が他者を苦しめたいと思うのは、悪意の衝動に駆られているからです。そしてそれはエゴイズムとは本来関係のない概念である、と彼は考えます。 (略) エゴイズムなしに生きることは不可能ですが、悪意なしに生きることは可能です。したがって、エゴイズムは動物的ですが、悪意は悪魔的である、と彼は表現します。その意味において、悪意はエゴイズムよりもより悪いことなのです。 では、どのようにして人間の心に悪意が宿るのでしょうか。ショーペンハウアーは、大変身も蓋もない回答を示しています。すなわちそれは、本人の性格に由来するものである、というのです。 (略) ショーペンハウアーによれば、性格そのものは、後から変えることができません。つまり、悪意をもって生まれてきた人は、死ぬまで一生悪意を持って生きるのであり、どれだけ周りが説得したところで、自分の性格を刷新することはできないのです。 (略) ショーペンハウアーは、通常、そうした悪意は理性によって押し留められ、表には出てこないと考えました。ところが、日常のいたるところに潜んでいる、制御の難しい悪意もあります。それが、嫉妬です。 (略) 嫉妬が人間にとって有害なのは、自分にとって価値があるものを憎む、という矛盾に陥ってしまうからです。
悪魔的な性格の悪さは直せる?→“ドイツの哲学者”の答えが辛辣すぎて身も蓋もない | ニュースな本 | ダイヤモンド・オンライン
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「責任を取る」とは本来、何か問題が起きたときに「辞任・謝罪・減給」といった「罰」を受けることではない。 あくまでも「起きている問題に対処すること」である。 迅速に問題の拡大を止め、被害を最小限にとどめ、打開策を打って原状回復に努めながら、今後の再発防止策も講じる──こうしたアクションを取ったときに初めて、その人は「責任を果たした」といえる。 「カメラの前で頭を下げて職を退く」だけで責任を取ったことになる社会は、じつのところ、きわめて異様だ。 (略) 責任者が罰を受けたところで、事態は1ミリも改善しない。 問題はそのまま残り続けている。 結局、じつはだれも責任を取っていないのである。 「責任を取る」と「罰を受ける」は、まったく別のことである。 「責任を取る」とは問題に対処すること。 責任者とは「問題への対処を引き受ける専門職」にすぎない。 (略) 責任者の仕事は、「責任を負いたくない人」や「責任を負えるだけのスキルがない人」の代わりに責任を負うことである。 (略) そんなときに、「責任を取る専門職」である責任者は代わりに問題を引き受け、適切に対処していくのである。 (略) したがって、責任者がその立場を任されているのは、ほかの人より「大きな問題に対処する能力」を持っているからである。 一般に、企業では大きな問題を解決するほど、大きな利益(あるいはより大きな損失回避)につながる。 それゆえ、責任者は通常、一般メンバーより多くの報酬を約束されている。 そして、より大きな問題に対処できる責任者ほど、大きな報酬を受け取ることになる。 これが「責任者の給料が高い」本当の理由である。
【意外】出世するほどしんどくなる人が勘違いしている「抜擢」される人、されない人の分岐点 | 「悩まない人」の考え方 | ダイヤモンド・オンライン
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そんな『Balatro』の発音について、開発者のLocalThunk氏は11月20日、公式Xアカウント上で新顔(new faces)たちに向けた“リマインダー”として、その正しい発音を明かした。 (略) 同氏いわく、『Balatro』は“balatro”と発音するという。また続けて、「“balatro”と発音する分には気にしない。ただ“balatro”とだけ言わなければいい」とも語っている。いずれもテキストで書かれてもさっぱりわからず、発音については何でもいいということのようだ。各々好きなように呼べばいいのだろう。
��Balatro』開発者、「タイトルの読み方わからない問題」についに回答。正しくは「Balatro」 - AUTOMATON
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“基本的に税というのは「流行らせたいものを減税」して、「減らしたいものに重税をかける」がよい設計だと思うのです。 消費税は、消費を滅ぼす税なので悪い税金だと思う。もっとFax税とか、オフライン手続き勢とか、相続税とかのほうがよい感。 「この分野なら税収多いな、重税かけるぞ」は、間違った税政策。金の鶏を締め殺す所業。 「この分野を伸ばすと国益や経済成長が見込めるな、減税するぞ」とか、「この古い技術や慣習をスムーズに新方式に移行させたい。移行しない産業に重税かけんぞ」が正しい税政策…だと思う。”
— 深津 貴之 / THE GUILD / note.com / Twitter
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ブッダは、ふつうの人なら腹を立てるようなことを言われても、「無反応」で返しました。というのも、「苦しみのない心」を人生の目的とする以上、「反応して心を乱されることは無意味である」と、はっきり知っていたからです。どのようなときも決して反応せず、ただ相手を見すえて、理解するのみ──その立場に徹していたのです。このブッダの合理的態度から学べることは、「反応しないことが最高の勝利である」という理解です。仏教における勝利とは、相手に勝つことではありません。「相手に反応して心を失わない」ことを意味するのです。
草薙龍瞬『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え方」』
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わたしたちは何らかの「物語」なしに、自分の感情を感じることも、自分を把握することも、行動することも、何かを理解することも、他の人々との同意を得ることも、あるいは誤解、決裂することもできない。そして現代の発話理論が語っているように、個別的な物語は、それを認識可能にさせる参照の枠組み、いわば集合的な物語を必要とする。逆に言えば、わたしたちは集合的な物語ーー《言語》と呼ばれたり《法》と呼ばれるものーーと、まったくかけ離れた個別的な物語を語ることはできない。わたしたちはつねにすでに既存の言語のなかに、ハイデガーの言う意味で「投企」されている。けれども逆説的なことに、集合的な物語は、それ自体で存在しつづけることはできない。集合的な物語は、個別的な物語をとおしてーー個別的な物語としてーーのみ存在する。
物語は、いつも「比喩」である。もっと正確に言えば、「事実」と価値づけられた比喩である。わたしたちはそれと気づかぬまま、比喩である物語を事実と思い込み、あるいはいわゆる事実と同じ機能をもつ物語を、比喩と錯覚する。
竹村和子『愛について:アイデンティティと欲望の政治学』
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正統進化した異形の片手用キーパッド「Cyborg II」レビュー。慣れは必要だが利便性は高い
見た目のインパクトもさることながら,従来の片手用キーパッドの問題点を解消しようとして登場したのが,ラトビアの企業であるAzeronが開発した「Azeron Cyborg」だ。そんなCyborgの後継機として登場したのが,「Azeron Cyborg II」(以下,Cyborg II)である。同社直販通販サイトでは,195ユーロ(約3万1830円前後,税および送料別)で販売中で,片手用キーパッドとしては,かなりの高級品だ。
手を置いた状態で,指を引くと白いスイッチを,押し込むと青いスイッチを,指を開こうと伸ばすと爪の先にある白いスイッチを押せる。指を上に上げれば,指の上を覆うように曲げたタワー先端の白いスイッチが入力できるのだ。
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主導権を客に与えるな。顔もわからない『みんな』の喜ぶものなど幻
Xユーザーの椎名高志さん: 「某天才漫画家さんの「主導権を客に与えるな。顔もわからない『みんな』の喜ぶものなど幻」というコメントが魂に刺さる。わ��も「俺はこうしか描けねえんだからしょうがねえだろ!」って覚悟で描くようにはしてるけど、チラッチラッと他人の顔色を窺ってしまうので狂気と殺意がまだ足りてない。」 / X
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カプランは世界三〇カ国以上から来た留学生の小論文を分析し、言語圏別に論理の展開の特徴を視覚的に分類してみせた。 その結果、読み手が「論理的である」と感じるには、統一性と一貫性が必要であるという。 統一性とは、記述に必要十分な要素があることであり、一貫性とは、それらの要素が読み手に理解可能な順番で並んでいることである。 これらを総合すると、論理的であるということは「読み手にとって記述に必要な要素が読み手の期待する順番に並んでいることから生まれる感覚である」と定義することができる。 つまり論理的というのは、「社会的な合意の上に成り立っている」であるとの結論だ。
論理的思考力っていったい、何のこと? | Books&Apps
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前に読んだ人員削減の指南書に書いてあったのが「依願退職はやめろ、優秀層だけが去る。」「劣後層の指定解雇はやめろ、残した優秀層も仲間を失い士気を落とす。」「やるべきは組織解体、後腐れがない。そのあとで必要な人員を改めて募集せよ。」だったので教科書通りのムーブだなと思いながら見てる。
XユーザーのMemboさん
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神社には、ヌルの神様を祭る社がある他、仏教の大日如来に関連する「オブジェクト指向菩薩」も鎮座している。システムの各要素を特定の役割を持つ「オブジェクト」と定義して開発する手法「オブジェクト指向」になぞらえた菩薩で、システム全体の構造などを表現し「情報の世界と物質の世界を結び付ける」存在という。このオブジェクト指向菩薩とヌルの神様により、「デジタル技術と日本の神仏習合思想を融合させた新しい信仰の形」���示すとしている。
落合陽一、神社を建てる その名も「計算機自然神社」 “ヌルの神様”と“オブジェクト指向菩薩”が鎮座 - ITmedia NEWS
神社は、落合さんの提唱する「計算機自然(デジタルネイチャー)」の理念に基づいて設立したという。日本文化伝承協会によると、計算機自然とは「自然が計算機の中にも外にも存在し、その両者が相互に作用しループを形成され新しい自然となる」という概念。このループによって、デジタルとアナログ、人工と自然などが融合し、新たな創造性と世界観を生み出すと説明している。
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01 9ボルト電池をなめてみよう 02 あられの中で遊ぼう 03 完ぺきなでんぐり返しを決めよう 04 フランス人のようにキスであいさつしよう 05 車の窓から手を出してみよう 06 釘を打とう 07 車を運転しよう 08 やりを投げよう 09 ポリ袋爆弾を作ろう 10 電気掃除機で遊ぼう 11 石を投げよう 12 ドライアイスで遊ぼう 13 紙コップでお湯をわかそう 14 電子レンジに変なものを入れてみよう 15 走っている車から物を投げよう 16 高いところから落ちてみよう 17 虫めがねで物を燃やそう 18 ひとりで歩いて帰ろう 19 屋根の上に立とう 20 ノコギリを使おう 21 目かくしで1時間すごそう 22 鉄を曲げよう 23 ガラスビンを割ろう 24 空飛ぶマシンを作ろう 25 太陽を見よう 26 かっこいい殺陣を学ぼう 27 パチンコを作ろう 28 木登りしよう 29 パフォーマンスに挑戦しよう 30 小川をせきとめよう 31 地下にもぐろう 32 タイヤを交換しよう 33 ゴミ箱に飛び込もう 34 家電品を分解しよう 35 ゴミの埋め立て地を見に行こう 36 友だちに毒を食べさせよう 37 強風の中で手作り凧をあげよう 38 つなわたりをマスターしよう 39 食洗機で料理をしよう 40 ミツバチの巣を見つけよう 41 公共の乗り物で街を横断しよう 42 レシピ本にさからおう 43 ナイフで削ろう 44 ロープスイングで遊ぼう 45 火遊びをしよう 46 指を瞬間接着剤でくっつけよう 47 ガラスを溶かそう 48 冷凍庫でビンを破裂させよう 49 野宿をしよう 50 なにかしよう
O'Reilly Japan - 子どもが体験するべき50の危険なこと
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“「われらは草原をわたる風であったのに、今はこの壁の中に好んで閉じこめられ、礼を学び、言葉を書き込まれた。体は南の水になじみ、今や北方へは戻れぬ者も増えた。それにより、この偉大なる帝国は永遠に続くであろう」 と語る皇帝がそれを疑っていないことは明白であり、その言葉は問いではなかった。 「だが、それだけでは物哀しい。ただ移りゆき、好きに読み替えられていくだけの世界に一体なんの価値がある。我らは異なる生き物へなっていくのだろうが、今この世を、この世を感じる我らとともに残すことを欲する」”
— 円城塔『腐草為蛍(くされたるくさほたるとなる)』
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エンジニアに対して最も期待すること、言い換えれば、エンジニアが素晴らしい存在だと考える理由は、技術に対する圧倒的な好奇心と探究心です。 さらにその結果として、技術を社会に適応させ、非連続な価値を生み出すことこそが、エンジニアリングの本質だと考えています。 現代のエンジニア、特にプロダクト開発に関わるエンジニアは、多岐にわたる領域管掌を求められ、強力な技術エコシステムを活用しながら生産性を高め、職域を越えた活躍が求められています。 そのような中でも、技術に対する好奇心と探究心を失わず、真の意味でのエンジニアリングを実践できていることが、エンジニアに対して抱く期待値です。 エンジニアという生き物は、「自ら動��ものを生み出せること」の魔力に魅了された存在に思います。この経験を一度すると、他のどんなことよりも、たとえそれが何のビジネス的価値も生まなくても、動くものをつくり出すこと自体に無限の興味関心を抱き、つくり出せた暁には至高の喜びを感じるようになります。 ただつくるだけでなく、新しい技術やアプローチを活用して動くものを生み出すこともとても魅力的です。もっと良い方法はないか、このアプローチではどうなるか、など、これら全ての営みはエンジニアの高度な好奇心や探究心を満たします。
エンジニアは好きなものを好きなように作っていて欲しいという話|Kazuki Otomo
技術の進歩により、かつては解決不可能と思われていた問題が突如として解決可能になることは、エンジニアリングの醍醐味の一つです。さらに興味深いのは、その解決の鍵が単なる技術の進化ではなく、その技術をいかに実問題に適応させるかという「技術の社会適応」にあることです。 実際に技術を使用することで、その本質を体験として深く理解し、鋭いセンスを養うことができます。この基礎があれば、技術の選択肢が広がり、社会課題に直面した際に、最適な技術を用いて解決策を高い精度で導き出すことが可能になります。これが、エンジニアが好奇心や探究心に素直であり続けることの重要性を私が主張する理由です。 つまり、エンジニアが、自ら備え持つ好奇心・探究心に身を委ね、技術の引き出しやセンスを磨くことが、実世界の課題解決に対する引き出しの幅を広げることになり、結果として、広義のエンジニアリング = 技術適応による課題解決にも寄与すると考えます。
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本書でおもしろいポイントのひとつは、幻覚剤を利用した時、人の脳内で何が起こっているのかを記載している点にある。幻覚剤はその名の通り、摂取すると現実ではありえない幻覚をみることからその名がつけられている。そうであるならば、幻覚剤を摂取した後の脳内では視覚系の血流が増加しているのだろうと思うだろうが、実際には幻覚剤を摂取しても視覚にかかわる活動には変化がない。 むしろ起こっているのは、通常の脳活動の「低下」なのだという。脳波計や脳磁図を用いた著者らの研究では、幻覚剤の摂取によって、脳の典型的な、リズミカルな脳波パターンが失われることが明らかになっている。『強いアルファ波が弱まり、代わりにより浅い、非同期の脳波が出現することが観察された。』 特になにもタスクに集中しておらず、ぼんやりしている状態の時、脳では神経回路のデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)が活発に活動し脳を統制するのだが、幻覚剤の影響下にある脳を測定したところ、このDMNがオフライン(オフラインの意味がよくわからないが、たぶん活動が停止したという意味だろう)になったのだという。 DMNは、アイデアや信念、心の持ち方などを含む「自分」、「自我」のような人間を統合する思考にかかわっているから、幻覚剤摂取時にこれが止まると、人は一時的に自己を忘れ習慣的な思考を外すことが可能になるのではないかという。
なぜ幻覚剤がうつ病に効果がある���言われているのか?──『幻覚剤と精神医学の最前線』 - 基本読書
リンチとリストンは、外部に焦点を当てる「セントラルエグゼクティブネットワーク(CEN)」と内部に焦点を当てる「デフォルトモードネットワーク(DMN)」という2つの主要なネットワーク間で脳を切り替える際に、セイリエンスネットワークが重要な役割を果たすと指摘している。これにより、うつ病患者においてセイリエンスネットワークのサイズが増加すると、自己反省や空想、心のさまよい、うつ病性反芻などの行動に関連するDMNの機能不全が起こりうる。 簡単に言えば、セイリエンスネットワークは脳がどの刺激に対して注意を向け、優先順位をつけるかを決定する上で重要な役割を果たす。うつ病患者でこのネットワークが大きい場合、脳が否定的な思考、記憶、感情といった内的な手がかりに強く同調し、外部への注意を向けたり、それらから意識を切り離すことが難しくなっている可能性がある。
うつ病患者は、ある脳の神経回路が「2倍の大きさ」 最新研究 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
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