朝日広告社のデジタルマーケティングのブログです。全般的なデジタルマーケティングをテーマに情報を発信します。案件のご���談も受け付けています。
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「2020」
こんにちは。朝日広告社デジタルソリューション局の西牧です。寄稿の機会を得ましたので最近気になっていることについて発信したいと思います。気楽に目を通して頂けたら嬉しいです。
●2020年、東京オリンピック
2020年の東京オリンピックというビッグイベント開催は日本にとってのひとつのゴールであり、節目となる年になることは間違いありません。
東京都においては新国立競技場の建築にはじまり、湾��エリアでは選手村の建設、交通や情報通信においてもインフラ整備が進められています。
2006年に訪日外国人は2,000万人をはじめて突破、中国人の爆買いはあまりに有名ですが日本政府は2020年には4,000万人、さらに2030年には6,000万人の訪日外国人の誘致を目標にしており観光大国を目指す日本にとって2020年は日本を世界にアピールする絶好の機会でもあります。
本日は東京オリンピックではなく、別の切り口から2020年という未来を旅してみたいと思います。
●検索の50%は音声検索に!?
調査会社のComScoreは2020年までにインターネット検索の50%は音声検索を通して行なうものになる、と予測してますし、コンサルティング会社のTratical社は翌年の2021年までに18億人の人々がデジタルアシスタンスを利用するようになる、と考えています。18億人といえば世界人口76億人の約1/4にあたります。
(参照)
https://www.campaignlive.co.uk/article/just-say-it-future-search-voice-personal-digital-assistants/1392459
皆さんもお持ちのスマートフォンに「Hey!Siri」、「OK Google」と話かけて今日の天気や知りたいこと、気になることを尋ねた経験がある方も多いのではないでしょうか?
GoogleのCEO、スンダー・ピチャイ氏によると全世界のAndroid端末からの検索の20%が音声によるもの、と公の場で発言しており、アメリカにおいては若年層において特にその傾向が強いようです。(アメリカの10代の半数以上が毎日音声検索を使っている)
●2017年はスマートスピーカー元年
2020年にむけて音声による検索が増加していくうえで、その傾向を加速させると考えられるのがスマートスピーカーの存在です。
日本においてはLINEが先がけて「ClovaWAVE」 を、それを追うように「Google Home」 、「Amazon Echo」も発売されています。
「ClovaWAVE」はコミュニケーション、「Google Home」は検索、「Amazon Echo」��ショッピングと各社が従来から得意にしていた領域、培ってきた技術を搭載した新しいインターフェースとなっています。
普及はまだこれからですが、2020年までには一家に1台、いや1部屋に1台、車にも一台、街中にもショッピングセンターにも、様々な場所でスマートスピーカーが活躍している未来が待っているかもしれません。
●音声データが未来を変える!?
スマートスピーカーという人類にとって新しいインターフェースが活躍することで未来の私たちの生活はより便利になることは想像に難くありません。
ここからは完全に個人的な意見、予測になりますが私は常々、「便利の裏側」を考えるようにしています。便利の裏側には常に「データ戦争」がある、ということです。
日本人も毎日のように使用しているGoogleの検索エンジンですが、サーバーは当然アメリカのGoogleが管理しているわけです。
例えば日本の官僚や政治家がいま何を検索しているのか?この傾向を掴んでアメリカは先手をうつことができるかもしれません。
世界最大のSNSプラットフォームであるfacebook。友だちとコミュニケーションする上で欠かせないツールですが裏側を考えるとfacebookは個人の写真データを世界で最も多く保有している企業ともいえます。
例えば空港でテロが起きたとき、犯人と思われる人物を防犯カメラが捉えていた。その人物を特定するためにfacebookが協力している、そんな話も聞いたことがあります。
現にfacebookは 人工知能研究機関「Facebook AI Research(FAIR)」を立ち上げており、人工知能による画像認識における技術開発を強化しています。
ではスマートスピーカーの便利の裏側には何があるのか、これについては次回のブログで書きたいと思います。
街中の監視カメラもとい、監聞スピーカーが私たちの会話を24時間365日聞いていて、危険な会話をした5分後に声をかけてきたのは警察だった。。
そんなことが起こるのでしょうか?
信じるか信じないかはあなた次第です。
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パフォーマンス型広告のもう一つの最適化
朝日広告社デジタルソリューション局の佐々木です。 パフォーマンス型広告の運用って、目的の設定の仕方によって運用の仕方は変わりますよね?今回は目的設定について考えてみました。
コンバージョン数、ROAS、CPAでの最適化
運用型広告を筆頭にデジタルのパフォーマンス目的の広告施策では。直接コンバージョン、間接コンバージョンを含め、もっとも収益性が上がる媒体、クリエイティブ、入札設定をしています。
運用型広告を実施している多くの広告主にとって広告と収益を結びつけることができるこの指標は、プランニングしやすいものといえますし、効果も見えやすいものです。
最適化が煮詰まってきた場合
広告をしている商品・サービスの市場環境が大きく変わらない場合、広告パフォーマンスはある一定のところで頭打ちをむかえます。 具体的には、CPAの低減の底打ち、コンバージョン数の頭打ちです。 コンバージョン数、ROAS、CPAの3指標で運用する場合、「いま、(その)商品を買いたい」という人に広告を当てることに最適化をするので、当然の結果といえます。
この状況を脱出するには、
商品の需要そのものを作り出す。⇒利便性や価値をより多くの人に周知する。
コンバージョンの価値に新しい側面を追加する。⇒100のコンバージョンのうち、より価値の高い20を選別する
今回は2に関して議論してみたいと思います。
コンバージョンに新しい側面を追加する。
例えば、ある商品の購入をコンバージョンとした場合、コンバージョンの平均販売額が10,000円として、許容ROAS=500%、許容CPA=2,000円と仮定します。 当然1件、1件のコンバージョンのROAS、CPAは変わってきますが、 全体としては平均として許容ROAS=500%、許容CPA=2,000円の範囲に納めなくてはいけません。
ただ、あるコンバージョンに関してはROAS=100%、CPA=10,000円でも採算性があるとわかっていれば、そこに広告コストを投資してもよく、平均許容ROAS,CPAも変わってきます。
それはどんなコンバージョンなのでしょうか?
1)コンバージョンに時間的要素を追加する。
例えば、購入者の平均購入回数は5回/年、購入金額が100,000円とわかっており、かつ、リピート購入の際の購入経路はサイト名検索で行われる率が100%となっている場合。 (わかりやすく考えるために単純化しています。)
初回購入者のコンバージョン価値は、1年というタームで考えると、100,000円であり、ROASを500%で設定しても、許容CPAは20,000円になります。
つまり、初回購入者の許容CPAは全体平均の10倍でもOKということになります。
2)コンバージョンに属性情報を追加する。
男性30代の購入金額は平均150,000円/年、女性20代の購入金額は平均70,000円/年とすると、同じように、男性30代の許容CPAはぐっと上がり、女性20代の許容CPAは下がります。
まとめ
このように、LTV(生涯顧客価値)や、顧客属性情報をコンバージョンと紐づけることで広告評価の指標設定そのものがより洗練されたものになり、広告のコストのかけ方もより精密なものにすることができます。
運用型の広告効果測定タグだけではなく、広告効果データと顧客情報データと紐づけることが、このような広告運用を行うためのカギになってきます。 データ環境の整備や実装はめんどうですが、継続的にデジタル広告で成果を出すためには有効な手段だと思うので、これからもトライしていきたいですね。
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不適切なオンライン広告の種類 -ブランドセーフティ/ビューアビリティ/アドフラウド
デジタルソリューション局 アカウント部のマサモトです。
企業は、新発売した商品の認知や商戦時期に売上を拡大させるため、など様々な目的で広告を出稿し、私たち広告会社はその目的を達成するためのサポートを多角的にさせていただいています。
その広告が、企業の意に反して、消費者の嫌悪感や反感を買ってしまうケースがあります。 またデジタルの仕���みによって、人が見ていない���告表示やクリックしていない場合も広告主に対して請求されるケースがあることが判明して問題になっています。
広告主からお金を預かり広告出稿を行い、その成果でビジネス貢献をすることを生業にしている広告会社としては、当然、見過ごしてはいけない事象です。
今回は、このような適切ではないオンライン広告の問題点を3つに分けてご紹介したいと思います。
①意図しない広告表示のされ方(ブランドセーフティ)
例)
・交通事故のニュース記事 ・政治的、宗教的表現が含まれる動画 ・事実と異なる情報発信をしている記事 ・ポルノコンテンツが含まれている
このようなコンテンツのそばに広告が表示されているとしたら、閲覧しているユーザーはどのように思うでしょうか。 また広告主はこのように広告が掲載されていたらどのように考えるでしょうか。 閲覧しているコンテンツと広告との親和性によって印象は異なると思われますが、一部のユーザーにとっては不快な印象を持つ可能性は十分考えられます。
②見られていない広告への対価の発生(ビューアビリティ)
例) ・PCやスマ��トフォン画面でWEBサイトを閲覧し、目に入ってこない(スクロールした先の広告)状態の広告枠にシステム上、広告配信がされている状態
バナー広告の場合、システム上では、目に入る範囲の上部の広告枠も目に入らないスクロール下の広告枠も同じ1インプレッションとカウントされる場合が多くあります。 これらを同じ価値としていいのかという議論はすでにされており、IAB(※1)は視界の範囲にある広告枠を「ビューアブルインプレッション」(※2)と呼び定義づけました。
クリック課金型の広告メニューであれば、さほど問題でもないかも知れませんが、インプレッション課金型の広告であれば、問題になる可能性があります。
(※1)IAB…Interactive Advertising Bureauとはオンライン広告における技術的標準規格の策定を始め、動向調査や法整備などを行う組織。
(※2) 「ビューアブルインプレッション」広告の50%以上が1秒間以上(動画の場合は2秒以上)表示されたインプレッション
③人ではなく機械による広告表示とクリック(アドフラウド)
例) ・マネタイズを目的にボット(※)などを利用して広告の配信数を増やしたり、クリックを意図的に行う行為 ・ グーグルなど検索エンジンが情報収集しに来たものを人の閲覧と認識するなどでボット(※)を利用し、意図せず広告の配信数が増えたり、クリックがされてしまう事象
(※)ボット…コンピュータを外部から遠隔操作するための不正プログラムの一種。
日本の広告詐欺率 81%という調査結果、その背景に何が?という衝撃的な記事が2017/10/13にDIGIDAYに掲載されました。 81%という数字に関しては、まだまだ不透明な部分が多く、さまざまな角度から検証が必要だと思いますが、このような不正行為や正確な計測の限界があるということをまずは認識しておくことが重要だと考えます。
まとめ
オンライン広告は、テクノロジーの進化により様々な配信方法ができるようになっており、今後も様々な手法が誕生することと思われます。 私たち広告会社はこのようなテクノロジーを駆使した手法に対して、前向きに取り組む必要がありますが、と同時に本当に広告主のビジネスに貢献し得るものなのか、まずは正確に把握をし、リスクも含め説明する責務があると改めて認識しておくべきものと考えます。
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商品データを使ったカスタマイズターゲティング
◆”ダイナミックリターゲティング広告”とは?◆
こんにちは。朝日広告社 デジタルソリューション局の矢巻です。
突然ですが、いかにも今風のデジタル用語っぽい ” ダイナミックリターゲティング広告 ” 、
みなさんは耳にされたことがありますか?
別名 ” 動的リターゲティング広告 ” とも呼ばれるこの広告、
実はオンラインストアを持つ企業で利用されていることが多く、言葉自体を知らなくても、
1ユーザーとして広告に��れたことのある方がほとんどではない��なと思います。
媒体としては「Criteo」や「Logicad」、「Google動的リマーケティング」などが該当します。
※リターゲティングとリマーケティングはほぼ同義の言葉です。
ページへのタグ埋めやソースコードを確認することができないといったサイト制作上の問題や
サイト内が異なる複数のドメインによって構成されている案件など、
状況によっては導入が少し難しい場合もありますが、
オススメポイントがたくさんありますので、
ぜひ武器のひとつとして、手札に加えていただければと思います!
◆ダイナミック…?動的…?◆
ダイナミックとは言っても、実際どのような広告なのでしょうか。
実は…!キャラクターが飛び出したり、激しく画像が回転する広告なんです…!
などということはなく、
「ユーザーの興味やweb上の行動によって掲載内容が変わる」という広告です。
(私は半年くらい、それはもうこの上なく激しいクリエイティブのバナーが掲載される広告なのだと
思い込んでいました)
さらっと言っているようですが、一般的なリターゲティング広告だと、
というように、
一度サイトに訪問したユーザー全員に、等しく同じバナー・同じリンク先を訴求するのが一般的です。
それと比べると、結構すごいことだと思いませんか?!
◆ズバリ、オススメポイントは?◆
「人によって広告を出し分ける」という点だけでもなんだかステキな感じがしますが、
具体的なオススメポイントをまとめてみます。 =================================
高クリック率・高コンバージョン率
クリック課金である
コンバージョンにつながりやすい
バナー入稿の必要なし(媒体によります)
潜在層をざくざく獲得できるかも
=================================
・高クリック率・高コンバージョン率
ユーザー毎に広告の内容が最適化されるため、
高いクリック率と高いコンバージョン(=購入・予約などゴールとなる行動を指します)率が
期待できます。
・クリック課金である
今更かもしれませんが、クリック課金って魅力的ですよね。
クリックされず、掲載されているだけではお金はかかりません。
・コンバージョンにつながりやすい
バナーをクリックすると、各商品ページに直接遷移するため、
コンバージョンにつながりやすいとされています。
TOPページへ誘導する広告と比べると、ゴールまでの距離が圧倒的に短いですよね?
通常のリターゲティングでは、広告出し分けするには手に追い切れないほどの商品量を捌き、
それぞれ各商品のページに誘導��きるのも、
ダイナミックリターゲティング広告ならでは!です。
・バナー入稿の必要なし
後述する ” データフィード ” という仕組みで、自動的にバナーを生成してくれるため、
媒体によっては、バナー入稿の必要がありません。
・潜在ユーザーをざくざく獲得できるかも
例えユーザーが閲覧していない商品であっても、
コンバージョンしてくれそうかも?とシステムが判断したら、その商品の広告も掲載してくれます。
例えば私は服が好きなのですが、
ネットを見ているときに、自分がこれまで知らなかった、でも自分の好みにピッタリな
新しいブランドや服が表示されると、新しい発見になんだかトクした気分になってしまいます。
人為的なターゲティングではないからこそ、思わぬ潜在層を獲得できちゃうかもしれません。
正しく運用すれば、嫌悪感を抱かれずに商品の訴求ができそうですね!
◆キーとなる要素(準備しなくてはいけないもの)◆
ダイナミックリターゲティング広告を実施するためには、いくつか事前準備が必要です。
これまでのオススメポイントを読んでいると、いいことばかりで逆に不信感が募りそうですが、
実は、この”事前準備”が少々大変なのです。。
言い換えれば、ここを上手くクリアできると、売上拡大の主戦力として戦ってくれるようになりますよ! 準備1:タグの実装
通常のリターゲティング広告と同じく、
クライアントサイトにはタグを埋める必要があります。
ここではタグ自体の説明は割愛させていただきますが、
媒体によってはタグの種類が複数に分かれているものもあり、
どのページにタグを埋めるかといった部分も成果に大きく関わってきます。 ECzine編集部/デジタルインファクト著
『EC市場とテクノロジー活用最新動向調査2015-2016』に記載のある、
CRITEO株式会社 鈴木大海氏の話によると、ダイナミックリターゲティングのタグでは、
” 広告主サイトでのユーザー行動の特性を数値化 ” しているとされており、
たとえば、
① ” トップページだけ訪れてそのまま離脱したユーザー ”
と
② ” カートに商品を入れたけれど離脱してしまったユーザー ”
がいた場合、
②の方が購入してくれそうだ、といったユーザーの購入確度を見極める役割を担っています。
準備2:データフィードの作成
データフィードとは、クライアントの商品データを、広告配信用に作り変えたデータを指します。
データフィードはExcelやCSV形式が多く、ダイナミックリターゲティング広告を配信するための
メイン材料です。
先述した、潜在ユーザーざくざく獲得作戦を成功させるためには、
いかにこのデータフィードを上手く作るかがカギとなります。
具体的には、
・多くの商品数をどのようにカテゴリ分けするか
⇒ユーザーが興味がありそうと思われる商品は同じ分類にカテゴライズする
・どのような商品名に変えるとクリックされやすいか
⇒クライアントの商品データをそのまま使用すると余分なテキストが入ったままのことが多いため
商品名を一番前に持ってくる
などほかにも隠されたコツ、いっぱいです…!
(ちなみにCriteoでは、データフィードで分類分けしたカテゴリ毎に
クリック単価を設定することができます) 準備が完了し、掲載が開始したら運用を行います。
クリック単価を管理するのももちろんですが、
セール中や商品入れ替わりの時期、成果の良し悪しなどによって
タグの実装箇所やデータフィードを修正していくことでも最適化を図っていきます。
◆おわりに◆
この広告は、もともと商品点数が多い業界(旅行やホテル、人材など)や
オンラインストア向けのメニューではありますが、
案件によっては少ない点数からでも広告を開始できることがあります。
最近では少し前よりも実施可否条件が緩和されたようですので、
昔やろうと思ったけどできなかった…!という案件も、お気軽にご相談ください!
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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マーケティングコミュニケーションのデジタル化
朝日広告社 デジタルソリューション局の美那川です。
昨年くらいから、マーケティングコミュニケーションのデジタル化をサポートさせて頂く機会が増えてきました。
主なサポート内容は、下記(1)~(3)の領域です。
今回は、これらのサポートを進めていく中でポイントとなった、デジタル化のための「連携」についてご紹介します。
(1)顧客化シナリオ設計 → 戦略と戦術の「連携」
戦略目標(評価指標:KGI)の達成に必要な要素を、顧客化プロセスに沿って���理&分解し、戦術施策(評価指標:KPI)を設計することで、本来の目標と整合性の取れた施策の実施や、効果検証が可能となります。
KGI: Key Goal Indicator/重要目標達成指標
KPI: Key Performance Indicator��重要業績評価指標
(2)データ環境構築 → 顧客データの「連携」
Cookie/広告識別子(IDFA・AAID)/会員ID/ソーシャルIDなどの各種データを、名寄せした状態で保有するDMP環境を整備。
これらのデータを「AND」「OR」「NOT」で組み合わせる事で、顧客化プロセスに沿った各ターゲットを、アクチュアルデータで定義(セグメント化)することが可能になります。
Cookie: ウェブブラウザに保存される情報。ユーザーが訪問したドメインから発行されているのが「1st Party Cookie」。それ以外が「3rd Party Cookie」。
広告識別子: アプリで利用される広告用の端末識別ID。IDFAはiOS端末、AAIDはAndroid端末の識別子。
会員ID: オンラインおよびオフラインの各種会員情報。
ソーシャルID: Facebook、Twitter、LINEなど各種SNSアカウントのID情報。
(3)ダッシュボード開発 → 組織の「連携」
顧客化プロセスに沿った施策(シナリオ)は、いくつかの部署をまたがる施策になる事が多いと思います。
そのため、ダッシュボードの導入による、部署を横断しての実施策の共有や、KPI~KGIの進捗確認が重要となります。
マーケティングコミュニケーションのデジタル化は、いくつもの部署にまたがる大きなプロジェクトとなる事がほとんどです。
上記の様な全体像を、関係者の間で共有した上で、プロジェクトのスコープを切り、小さな成果を積み重ねながら進行していくことが成功の近道ではないでしょうか。
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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AIとか人工知能とかいう 知的でナウい技術でろくでもないことをしてもらおう!
朝日広告社デジタルソリューション局の高橋保子(社内に「高橋」が多いのでご迷惑が掛からないようにフルネーム)です。
昨今バズワードになりつつある「AI」とか「人工知能」について、なんちゃってSEが何か作ってみようかなと思う話をします。
※思うだけです。作ってないです。
AIと人工知能
同じ意味です。
artificial(人工) intelligence(知能)の頭文字ですね。
研究分野としては「人間の知能を人工的に実現させよう」という目的のものを指します。
技術や制作物に関しては「この仕組みが使われているもの」という、確固とした定義はまだ無いようです。なるべくしてバズっている状態ですね。
現状では、「機械学習」の技術を使ったシステムを「AI」として世に出している所が多いようです。
機械学習って?
既存のデータを読み込んで何らかの法則(パターンや特徴量)を見つけ、それを使って 予測や判定を行う技術です。 だいたい。
正解がある場合 ⇒ 教師あり学習(正誤判定)
とくに正解がない場合 ⇒ 教師なし学習(似たもの分類)
に分かれます。
巷で聞こえるAI用語「ディープラーニング」とか「強化学習」というのは、この「機械学習」を応用して実現しているものになります。だいたい。
その他「機械学習」にはどんなものがあるか、興味のある方はググってみてください。
で、何をしてくれるの?
いくつか有名どころのAIを挙げてみましょう。
囲碁AI「AlphaGo」
強化学習を駆使したAI。制作したDeepMind社の理念は「人間の知性を解明する」ことで、今後は「囲碁の研究」のために、AlphaGoの「考え方」を公開してゆくそうです。
MicrosoftのAIチャットボット「りんな」
自然言語処理とディープラーニングの技術を駆使したAI。「聞いた側がどう気持ちいいか」 を実現するため、システム任せではなくつぎつぎと機能追加+日々チューニングしているそうです。
言わずと知れたIBMの「Watson」
同じAIでも「Augmented Intelligence (拡張知能)」の略です。「人のサポート」が目的だそうで、中身では機械学習の技術を駆使している模様です。人工知能と言われるのは嫌なのでしょうか。
etc
「自動運転技術」は深層強化学習が使われる事が多い(きっと各社違う)のでまあこれもAI。
今の所AIが得意なのは、新発見よりも「既存のデータを学習��て、最適化させてゆく」性質のものが多いと言えそうです。
で、何をしてもらおう?
ろくでもないことをしてもらいましょう。
役に立つAIだけがAIじゃない!ろくでもないこともしてもらいましょう。
ということで、私が考えてみたろくでもないリストを3つ。
案①写真の中の自分の顔部分を、同じ感情(ぽい)を表した猫の顔写真画像に差し替えてくれる。
案②撮った写真のうち中年男性だけを判別して、全員マリリン・モンローにチェンジしてくれる。
案③メールを送信しようとすると、すべて赤ちゃん言葉に変換してくれる。
うーん、鼻で笑う以上の使い道がない。
現状手に出来そうなデータがあるのは①なので、①を実際作ることを妄想して見ましょう。
で、何をすればいいのか?
①猫の顔画像に感情のタグ付けをする
これだったら「不機嫌」とかですかね。猫の表情から感情分析できるような仕組みを作っても良いんですが、こっちはカワイイから自分でやります。
②自分の顔写真を学習(ディープラーニング)させて、自分の顔を検出できるようにする。
こんな暗いと大変そうですが、頑張ってもらいましょう。
③自分の顔を再度学習(ディープラーニング)させて、感情のタグ付けをする。
この表情に喜怒哀楽どのタグづけするかも自由自在です。
これで「自分の顔があっという間に可愛い猫ちゃんに差しかわーる」AIサービスの出来上がりです!
※てきとうです。色々なお叱りは謹んでお受けします。
「InstagramやGoogle画像検索で勝手に顔を晒されたくない人は、特定のプロトコルに従って顔情報データ登録しておけば、自動的に顔部分が差し替わる」
とか、肖像権お守り機能として追加されたら便利、かも。
AIをどう使ったら美味しいか?
今回は私的な使い方を妄想しましたが、 そこそこの技術とお金で 効果的に活用するにはどうすればいいのか?
現状のAI技術サービスを見るに
「人間がちょっと考える必要がある事を自動化する」
レベルが実現性が高いです。
「コールセンターチャットボット化」
「システム監視(不正な投稿・アクセスなどを自動検知)」
なんか解りやすいですね。結構な基礎改革���すが、地味です。それでも新興の会社様は進んで取入れるでしょうし、バックヤードの分野ではコッソリ入れ替わりが進むのではないでしょうか。
どちらかというと「既存の手法を超える」ことが期待される広告屋さんからすると、AIは「素材そのままではちょっと美味しくなさそう」です。
それでもぼくはAI活用して頂きたい
そんな現状ですが、実は「AIの使い方」については、マーケティングのみならず、世界的な技術革新の話題に繋がる大チャンスだったりします。
機械学習関連の研究ではアメリカが断然トップを走っており、恐らく日本が追い付くのは至難の業です。
チャンスがあるとしたら、「AIの活用の仕方」
AI技術を使って何を最適化させるのか?何に活用するのか?のアイデアさえユニークであれば、日本どころか世界へPRになることも夢ではありませんよ!
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コラボによるブランド体験
朝日広告社デジタルソリューション局の土井です。
デジタルの部署といえばデジタルメディアを提案する、というのが通常ですが最近、デジタルメディアだけにとどまらない提案も増えています。
一方でよく聞くのが、SNSでの拡散やバズ、という言葉。でも、狙えばバズる、というわけではなく。。。むしろ、狙うほど拡散やバズにはつながりにくくなったりします。何がナチュラルな反応で何が広告なのか、敏感に察知する消費者の方たちにとって、広告が見え隠れすると「=本当のことではない」となり、テンションが下がってしまうこともしばしば。
そこで必要になってくるのが、「ブランド体験」です。
自分で振り返ってみても、楽しい体験は人に教えたくなってSNSに投稿したりします。CMや広告で見たり聞いたりするだけでなく、実際に自分がそのブランドに触れ、ブランドがもたらす世界観を体感することで、より「好き」という感情が動きやすくなるのではないかと思います。
大量の情報洪水の中で、人々は自分が興味あるものを一瞬にして判断しなければなりません。「商品やブランドを好きになってもらう」には、Webや特定のメディアだけでなく、リアルでの広がりも含めてインパクトがあり話題化につながる施策が必要となります。というわけで、増えてきているコラボ展開についてまとめてみました。
コラボには2倍以上のうれしさがある。
インパクトを与え話題化できるという点で、最近はコラボが盛んです。コラボといっても、ブランド ✖︎ キャラクター、ブランド ✖︎ ブランド、ブランド ✖︎ クリエイター等様々です。なぜ��んなにコラボが行われるのかポイントをまとめてみました。
①リリース発信でき、ニュース化できる。
②ニュース化により、さらにリーチが広がる。ここで第1の拡散。
③話題のイベントにはインフルエンサーも多く参加したがる。ここで第2の拡散。
④お互いのファンを呼び込めるので新規ユーザーへの認知につながる。
⑤お互いが持っているものを提供したりコストを分割する等、コスト削減にもなる。
多少パワーバランスがあったり、ブランド調整が必要にはなりますが、いいことがいっぱい!の施策だということがわかります。
それでは事例をいくつか紹介します。
◆スイーツブランド ✖︎ キャラクター
フォローしているインスタグラマーさんの投稿で知ったコラボ。リカちゃんとゴディバ、かわいいです。
(出典) ゴディバ ✖︎ リカちゃん、夏の新作「ショコリキサー ホワイトチョコレート バナナ」完熟バナナで南国気分
https://www.fashion-press.net/news/32051
こちらは、今ちょうどコラボ展開中だったのでお店に行ってみました!リカちゃんコラボのパネルがあったり、レジ横では「♯ゴディバリカ」でのシェア訴求も。
◆スイーツブランド ✖︎ 食品ブランド
行きたかったけれど行けずに終わってしまったイベント。記憶にはかなり残ってます。ハーゲンダッツとメゾンカイザー、どちらもプラスの印象です。
(出典) ハーゲンダッツ ✖︎ メゾンカイザーの「ハーゲンダッツベーカリー」が丸の内に、アイス ✖︎ パンのスイーツを提供
https://www.fashion-press.net/news/30087
◆アパレルブランド ✖︎ 海の家
ちょうど今、展開中の海の家。おしゃれですね~。こういうのを見ると、このブランドを知らなくても興味がわいてくるものです。
(出典)ヘリーハンセンとコラボした海の家「THE SAIL HUS」がオープン!
http://www.elle.co.jp/decor/news/hellyhansen-the-sail-hus-170711-hns
◆化粧品ブランド ✖︎ クリエイター
話題のチームラボとコラボ。最新の技術を使ったイベントにすることで、ブランド体験を印象的にし、クチコミが広がる可能性も高まります。
(出典) 「雪肌精“ハーバルの泉” - ART by teamLab」にて「Flowers and People on the Water - Spring of Herbal Flowers」を展示。
http://www.oricon.co.jp/pressrelease/83/
楽しい!というリアルな気持ちが拡散につながる。
若者にはSNS!そして拡散!バズ!といっても、結局のところ、「うれしい!楽しい!伝えたい!」という実感がないと拡散にはつながりません。そのためには、本当に消費者の方たちが楽しくなるような施策を考えることが大切です。今回はコラボ展開を紹介しましたが、そのほかにもいろいろな事例が増えてきていると感じます。デジタル担当といえども、リアルも含め様々な分野にアンテナを張り、新しいことや楽しいことを探していくことが必要となってきています。
Written by Rie Doi
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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レコードから見る、デジタル時代のサービス提供の変化
朝日広告社 デジタルソリューション局の松本です。
ここ数年、アナログレコードが伸びています。スマートデバイスが普及し、スマートフォンで音楽を聴くことが一般的になった2017年になぜレコード?
今回は、そんなアナログ・レコード需要の増加傾向の事実を踏まえつつ、デジタル時代での音楽リスナーの変化と楽曲提供側の変化について考察してみようと思います。
アナログ・レコード需要の伸び
日本レコード協会のアナログ・レコード生産実績データによると2011年頃から昨年対比199%(210枚)と伸びはじめ、2016年には数量799枚と2010年対比で380%と大きく伸びています。2017年6月には、ソニーはこの需要に乗って、自社アナログ・レコード生産工場を30年ぶりに再稼働させました。
一般社団法人 日本レコード協会|過去10年 オーディオレコード アナログディスクより
iPod / iTunesの出現によりmp3が一般化し、ファイル共有ソフトでの違法コピー横行による音楽楽曲売上げの低下が叫ばれていた2010年〜2015年頃では考えられなかった変化です。
ここからは、少し音楽市場の大きな動きを振り返ってみましょう。
iPod出現から2010年頃までの視聴態度
2003年に発表されたWindows版 iTunesにより、mp3での音楽視聴が普及。2009年頃までは、購入・レンタルCDをiTunesにインポートした楽曲のmp3プレーヤーでの視聴や、フィーチャーフォン利用の高校生だとレコチョクなどで着うたをダウンロード購入が中心でした。
この頃から、心ないユーザーによるファイル共有ソフトによる違法コピー・配布が横行し、音楽業界はこれを防止するためのコピーコントロールCDやDRM(デジタルライツマネージド)など、様々な施策・対策が進み始めます。
そこにインターネットと繋がる音楽プレーヤー、つまりiPhoneやAndoridといったスマートフォンの出現・普及により、オンライン上に無数にアーカイブされた音楽を購入することができるようになりました。その後、2010〜2013年に大きく伸びたスマートフォン普及と共に、フィーチャーフォン向けだった2013年レコチョクが26億の赤字計上。新興サービスのSoundcloud・Bandcampといったサービスの出現、YouTubeでの楽曲視聴など、リスナーを取り巻く環境・リスナーの視聴態度は、スマートフォンとそれに伴うサービスにより、大きく様変わりしていきました。
実は、このスマートフォンの普及と共に、2012年頃からアナログレコードの生産数は増加してきています。
サブスクリプション型 音楽配信サービスの出現
次にサブスクリプション型 音楽配信サービスの出現です。
2015年のApple Music、AWA、LINE MUSIC、そして2016年6月に満を持してSpotifyが日本でもサービスイン。サブスクリプション型サービスはモバイルファースト化の波にのり、日本国内での売上げは2016年度で約120億(有料音楽配信売上実績コンテンツ別推移 ) と鰻登りです。
音楽視聴環境の変化まとめ (日本)
2003年 Windows版 iTunes・iTunes Music Store 発表、CDがメイン、高校生はレコチョクで購入
2005年 iTunes/iPodの普及、CD売上げが下降傾向化
2008年 iPhone 3G発表
2009年 iPhone 3GS発表、softbank実質無料販売で利用者が増加
2010〜2012年 Android端末発表、SoundCloud・Bandcampなど新興サービスの出現 *アナログ・レコードの生産数の増加傾向
2013年 レコチョクが26億の赤字
2015年 Apple Music、AWA、LINE MUSICが日本でサービスイン
2016年 Spotifyが日本でサービスイン
供給の変化
ここまでデジタル化が進み、スマートフォン一台とCD1枚未満の月額料金で音楽が聴き放題な時代に、なぜレコードが流行るのでしょうか。レコードジャケットやアートワーク、針を落として聴くなど「見てさわって楽しめる」モノとしての魅力も大きな要因として捉えつつも、いま提供側で起きている事にフォーカスして、2つの変化をご紹介したいと思います。
1.ダウンロードコード
需要増の要因として1つ考えられるのが、”ダウンロードコード”です。近頃のレコードには、mp3データもダウンロードできるダウンロードコードが付属しているものが増えました。消費者側からするとアナログとCDの両方を買わなくても、レコードを買うだけでスマートフォンやmp3プレーヤーで楽曲が楽しめる、という非常にお得な仕組みです。私が知るかぎりではありますが、一番始めにダウンロードコードを付けたレコードは、2008年リリースのWashed outというアーティストのLife of leisure (レーベル:mexican summer)というアルバムでした。以下の写真がレコードに付属していたダウンロードコードです。
ダウンロードコードはアメリカのインディーミュージックシーンで、レコードやカセットテープのクーポンコードとして付属されたのが、発祥とされています。
ダウンロードコードは確かにとても画期的でした。デジタルフレンドリーで画期的な仕組みは注目され、現代では、アナログレコードにダウンロードコードを付属するリリースが増え始めており、大手レコード会社のレコードにもダウンロードコードが採用され始めています。
例として、「ダウンロードコード付き レコード ポール・マッカートニー」や「ダウンロードコード付き レコード オアシス」等、ご存知のアーティストで検索頂くと、ダウンロードコード採用の流れがご確認頂けると思います。
2.レコードストアデイ
レコード ストア デイ Webサイト (日本)
年に一度行われるレコードショップのための祭典です。アメリカでレコード需要が下火になり始めた2007年に”町の小さなレコードショップを盛り上げよう!”と救済の意図で始まりました。レコードストアデイ開催中は、参加したレコードショップでしか買えない限定レコード・CD・グッズが販売されます。
ここ日本でも2012年から始まり、この日のために限定レコードを制作する有名アーティストが増えたことも需要増になった要因の1つだと考えられます。
考察
テクノロジーとアイデアによるダウンロードコードは、ユーザーにとっても満足度が高い仕組みだったため、アナログプレーヤーを持たないユーザーでも楽曲を楽しめるようになりました。これはレコードプレーヤーを持たないユーザーでも、レコードを買う理由を作っていると思います。
また、コミュニティー面での施策となるレコード・ストア・デイは、人々の協力により、配信サービスや大手ECサイトとの取り扱い商品の差別化を図っています。たしかに、好きなアーティストがレコード ストア デイで枚数限定レコードを販売すれば、買うと理由は十分にあると思います。また、それが配信サービスに登録されていない楽曲であれば、尚更です。
デジタルデバイスを持つ現代のユーザーが、こういった取り組みを経て手に取ったアナログ・レコードは、現代では満足感のある体験を与えてくれるモノなのかもしれません。
まとめ
この10年の音楽業界、特にアーティストやレコード会社など楽曲提供側にとっては、おおいに痛みを伴ったデジタル化(mp3化)の波でしたが、度重なるリスナーの視聴態度の変化により、いま正にその痛み分を取り戻し始めているように思います。
上記、「iPod出現から2010年頃までの視聴態度」でご紹介した、26億の赤字を出したレコチョクですが、現在はスマートフォン向けサブスクリプション型サービスを提供し、フィーチャーフォン時代並みの売上げを取り戻しています。閉鎖・閉店が立て続いたアナログ・レコードプレス工場やレコードショップもアナログ・レコードの売上げの伸びとともに息を吹き返してきています。
多角的な目線では、違法コピー防止対策やライブ会場での物販、流通、広報活動など、様々な努力があった上でのレコード需要増だとは思いますし、まだまだ仮説の域はでませんが、今回はソフト面にフォーカスして考察してみました。
今回ご紹介した2つの変化のような、ユーザーニーズやライフスタイルの変化に寄り添ったプロダクト・サービス提供が、今後どのように使われ、変化してゆくのか、今後も注視していきたいと思います。
Written by Ryuzo Matsumoto
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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バナー広告も目線が大切
朝日広告社ソリューション部の村田です。
過去2回の私の記事で、「デザインの中での矢印の意味」と「ページデザインでの目線誘導」について書きました。
http://asakodigitalblog.tumblr.com/post/155019032704/進むと戻る https://asakodigitalblog.tumblr.com/post/157213157259/目線誘導
目線誘導については、Webページという大きな面積のクリエイティブの中だけに留まらず、Web広告、中でもバナー広告においてもとても大切なものとなっています。バナー広告に目線を引き付けつつ、その先の情報に対しての興味喚起を引き起こさせ、クリックというアクションをさせるという重要な役割があるからです。
今回はそんなバナー広告での目線誘導についてのお話です。 で、あくまで視覚的なデザインの話なので、どんなキャッチコピーがより効果が高いか、ということについては取り上げません。
さて、 そもそも、バナー広告って見られているのでしょうか。
いわゆる獲得系の広告が競争するかの如く(実際に競争したわけですが)、サイト訪問者を引き付ける広告をバンバン投下していた時期、恐らく2009年くらいからすでにバナーの「ブラインド効果」が言われていました。要するにバナーはサイト訪問者に無視されている、というものです。
今ではアイトラッキングシステムを使用することで、「無視される」ということがどのようなものであるか、ということが可視化されています。
https://u-site.jp/alertbox/20070820_banner-blindness
このような中で、バナーをしっかり効果のあるものにしていくために、デザイン時に気を付けていかなければならないことは何でしょうか。ここでは3つの事柄を軸に、話を進めたいと思います。
色
ひとつめはバナーの色です。
バナー広告は、当然ながらバナーが掲載されるメディアがあり、その中に指定された枠があって、そこに掲載されるわけです。その掲載面が始めから明確になっている場合は、その掲載サイトのデザインに着目する必要があります。
そのサイトのキーカラーがオレンジ系だったら、オレンジ色ベースのバナーではページの中に埋もれてしまう懸念があります。バナーを目立たせるならオレンジ色の中で目立つ色を選択し、そのことでバナーが目に止まりやすいように色の設定をする必要があります。
ただし、広告商品のキーカラーも偶然オレンジ系のこともあるでしょう。その場合はキャッチコピーの文字色や誘導のためのボタンの色を他の色にするなど、ポイントで別の色を選びましょう。
加えて、現在は多くのバナー広告はネットワークでの配信が主流のためどういったデザインの面に掲載されるか分かりません。そうなるとサイトデザインのキーカラー��合わせた色の選択というのは難しいと言えます。
そんな中で過去の事例でいうと、背景が黒または黒っぽい濃い色のものはクリックが出やすいという傾向があります。白背景が多いポータルサイトやニュース系のサイトで目立ちやすいというのがその要因かもしれません。
さらに、バナー広告ではバナーの領域を明確にするために、1ピクセルの枠線を付けることを義務づけている媒体が多くあります。しかしながら、濃いめの色のバナーではそもそも枠線がほとんど認識されません。そのため、枠線のさらに内側に1ピクセルの白の枠線を加えることで、よりバナーの領域が強調され、ここにバナー広告があるよ、というのを際立たせることができます。
これらはその訴求内容によってもプラスになる場合とそうではない場合もあるので、全てにこれが相応しいわけではないですが、掲載面の中でまずバナーに目を引き寄せるためにどんな色を選択するか、というのはとても重要です。
キービジュアル
ふたつめはバナーの中で使用するキービジュアルについてです。
バナー広告のキービジュアルとしてはカメラ目線の人物写真が効果が高いと言われていますし、実際に私達の過去の事例でもそうでした。自分を見つめる目がそのWebページ内にあるだけで、ついその写真の人物に引き寄せられてしまう、という効果を生むのでしょう。
問題はこの後です。
バナーには引き寄せられた。けれども、その後その目がキャッチコピーを読み、そしてクリック誘導ボタンにも目線が引き寄せられるだろうか、という次の課題が生まれます。
もちろん、面積が狭いバナーなので、キービジュアルの直ぐ隣にクッキリハッキリしたキャッチコピーがあれば目に止まるだろうし、目立つ色のボタンがあれば目も引き寄せられるとは思います。
でも実は、写真の選び方だけでキャッチコピーに目線を誘導させる方法があるのです。それは、キービジュアルの人物がキャッチコピーの方を向いていること、です。こうすることによって、写真の中の人物が見ている方向に、閲覧者の目線を誘導させることができるのです。ただし、これではバナー自体に目線を引き寄せる強さはなくなってしまいます。
さてどうしましょう。
これらのことを合わせて効果が高い表現にしようとするならば、モデルの目線はカメラ目線、にしつつ、顔の向きまたは体の向きがキャッチコピーの方を指している、または逆に、顔は正面を向いているけれども、目だけがキャッチコピーを向いている。あるいはカメラ目線のモデルの指や手がキャッチコピーの方を指している、というのが、バナーに引き寄せた目線をさらにキャッチコピーにも向かせる効果を生むと言えます。
バナー内の目線誘導
最後はバナーの中における目線誘導についてです。
Webページのデザイン内での目線誘導としてお話しした、「グーテンベルク・ダイヤグラム」「Z型」「F型」での目線誘導というのはバナー広告でも有効なのでしょうか。
さすがに面積が小さいので、「F型」のような動きはそもそも設計しに��いですね。それとその他の2つについても、最初の目の引きつけはキービジュアルだったりキャッチコピーだったりするので、スタート位置が必ずしも左上にはならないですし、バナーの場合は縦書きにキャッチコピーを書く場合もあって、なかなか一定の法則のようなものを定義しにくい面はあります。
ですが基本的には、左上から右下へ目線誘導する「グーテンベルク・ダイヤグラム」がベースになると言っていいのではないかと思われます。左上にブランドロゴなどがあり、そこからキャッチコピーを経由して、商品名、オファーと進み、誘導ボタンへという流れです。
しかしながら既に述べてきたように、そもそも掲載ページの中でバナーに目線を引き付けるために、色だったり、カメラ目線の人物だったりを効果的に使用するとなると、目線のスタート位置は必ずしも左上ではないわけです。
そうした最初に目を引き付けた場所をスタート位置にして、その目線をどういう流れで最終的に誘導ボタンにまで流していくか、というのが、バナーの目線誘導では重要になってきます。
この時、様々な要素を詰め込んでしまい、目線があちらこちらに泳ぐようなことになっては、肝心の情報を伝えきれないし、見ている人に伝えたい情報を伝えることなく終わってしまうことにもなってしまいかねません。
できるだけあれもこれも言いたいんだと欲張ることなく、最低限必要な情報のみを伝えたい順番で整理して流れでつい見てしまうような自然な目線誘導ができることが好ましいわけです。
まとめ
簡単におさらいします。
掲載面の色合いを意識してバナーの色調を考えましょう。
ダーク系の色合いはクリック効果が高いと言われています。
枠線を2重にしてバナーの存在を際立たせるのも効果的です。
カメラ目線の人物を使用すると閲覧者の目を引き留めやすくなります。
使用モデルの目線に閲覧者の目線は引き寄せられます。
バナー内での目線誘導に気を付けて要素のレイアウトを考えます。
コストとのバランスで
最近では、モバイルでのトラフィックの問題も以前より良くなり、スマートフォンでも動画広告が増えてきて、その効果が有用であるということが言われてきています。
https://www.facebook.com/business/news/JA-video-for-brands
とはいえ、全ての広告枠が動画広告に席巻されるとは思えません。当たり前ですが、動画広告制作にはそれ相応のコストがかかります。必ずしも動画広告を必要としない商品やサービスもあります。
まだまだバナー広告がしっかり活用されていく場というものは残っていくでしょう。その中で、閲覧者に広告だということで、無視されることがないよう、有用な情報であるんだということをしっかり伝えつつ、高い効果を上げるバナー広告というものがどういうものか、これからも成果を見ながら研究していきたいと思います。
Written by Kenichi Murata
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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コンテンツ東京に行ってみた
朝日広告社 デジタルソリューション部の渡邉です。今回は先週 開催されていた「コンテンツ東京2017」に行ってきましたのでその様子についてレポートさせていただきます。
「コンテンツ東京」とは
コンテンツビジネスを支える様々なジャンルの見本市で構成される大規模国際総合展示会です。2017年は6月28日から30日にかけて東京ビッグサイトで開催され、イベントは以下の7つの専門見本市で構成されました。
・第6回 クリエイターEXPO
・第7回 ライセンシングジャパン〈キャラクター&ブランド ライセンス展〉
・第5回 映像・CG制作展
・第5回 コンテンツ配信・管理 ソリューション展
・第3回 コンテンツマーケティングEXPO
・第3回 先端コンテンツテクノロジー展
・第1回 グラフィックデザインEXPO
これら専門見本市への出展は、製造メーカー・出版社・システムベンダー・制作プロダクション・広告代理店・クリエイターなど法人から個人まで多岐にわたります。主催者発表によると昨年度は4万人を超える来場があり、毎年イベント開催期間中は東京ビッグサイト周辺の駅や路線に関係する人たちがあふれます。
これからのVRとAI
近年は毎年の恒例行事のように開催されているコンテンツ東京ですが、今年は特設ゾーンとして「VR・ARワールド」というコーナーが設けられました。さらに同時開催で「AI・人工知能 EXPO」というイベントが開催されたことも影響してか、VRとAIに関連するサービスを披露する出展社が多かった気がします。コンテンツ東京への出展社は単純にVR・AIをサービス提供するわけでなく、VR・AIに新しい機能を加えて独自サービスとして展開している傾向がありました。現実空間と疑似空間を融合させた「MR」。「歩行装置やニオイ・水煙を噴出させる機能を搭載したVR」。「機械学習で誰でもアニメ声になれるAI」。有益なサービスからそうでないもの��で、未来を切り拓く種になるサービスが多数ありました。
※歩行装置やニオイ・水煙を噴出させる機能を搭載したVR「WONDERFUL WORLD – VR Private Tour™ /AOI Pro.inc.」
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※機械学習で誰でもアニメ声になれるAI 「リアちぇんvoice/クリムゾンテクノロジー社」
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進化する制作プロダクション
今回のコンテンツ東京から「グラフィックデザイン EXPO」がスタートしました。そのため、今年はデザインプロダクションやクリエイティブブティックなどの制作プロダクションが多く出展していました。制作プロダクションといえば、一昔前はデザインクオリティ・制作物・デザイン賞などの制作実績をPRし案件を受注していくのがモデルケースだったと思います。しかし、コンテンツ東京に出展していた制作プロダクションでそういった実績をPRしている会社は少なかった印象です。多くのプロダクションが、自社の制作機能を活かして開発した独自サービスをPRしていました。たまたま通りかかってご挨拶させていただいた、ふだん制作プロダクションとしてお世話になっているWAN55(ワンゴジュウゴ)様も最近リリースされた「キクタグ」というSNSキャンペーン管理ツールをPRされていました。
デジタルキャラクターのライセンシング展開
そんな中、私はライセンシングジャパンを注力して��わりました。目的はライセンシングビジネスの最新動向の情報収集と人脈の開拓です。特に後者の人脈構築については、広告企画の仕事をしている人にとっては重要ではないでしょうか。特定キャラクターを全面に立てた企画を考えたものの、そのキャラクターの使用許諾がとれずに結局その企画がボツになる、という経験をしたことのあるプランナーは少なくないはず。企画の幅を広げるためにもライセンシングにおける人脈づくりは大切です。ライセンシングジャパンでは海外のライセンシングからゲームキャラクターまで様々な出展がありましたが、中でも特に目立っていたのはLINEです。お馴染みのクマのぬいぐるみがやたら大きく視覚的に目立っていたというのもありますが、ライセンス販売していたキャラクターの数が他の出展社と一線を画しバリエーションに富んでいました。また、ふだん友達同士のやりとりの中で登場する身近なキャラクターが実物で手に入るのは魅力的です。スタンプは人によって使うキャラクターの傾向が異なるので、その人がよく使うスタンプを実物でプレゼントするなどのリアルなコミュニケーションツールとしても活用できると思いました。
まとめ
気づきに、発見。新しい出会いに、懐かしい出会い。コンテンツ東京をはじめ、展示会・セミナーなどのビジネスイベントでは様々な刺激が得られます。私を含め企画職やIT系の職種の人たちは大半の時間をデスクに向かって過ごしていると思いますが、革新的なアイデアや人生観を変える転機はルーティンワークと化したデスクワークからは生まれず、リアルな現場で突然やってきたりします。業務に追われ多忙な毎日を過ごしていると、こういったイベントは無駄な時間と敬遠しがちになりますが、忙しい人こそぜひ行くべきだと思います。忙しさの根本的な課題を解決するためのヒントは、忙しい業務と離れた場所で見つかったりします。忙しいときこそ、ぜひ展示会イベントへ!
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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メディアを使った簡易O2O施策
デジタルマーケティング部のカワモトです。
O2O(Online to Offline)は、オンラインでの情報接触がきっかけで、オフラインの購買行動を促すような意味で用いられます。一般的にクーポン施策が多く、WEB上でクーポンを発行して実店舗を訪れてもらうなど、直接的な消費者の来店効果を促し、その結果を効果として計測します。
O2Oの意味はシンプルですが、
システム構築、アプリ開発など、大規模な投資がベースになるもの。
LINEクーポンなど、第三者が機能として提供するもの
など、 取り組み自体は 様々。
「オンラインとオフラインの購買行動がどうなるとビジネスにとって理想的か?」 ー 最終的にはその目的によって選択することがベストです。
簡易的なO2O事例。
(出典)https://www.advertimes.com/20160328/article220244/
Twitterを使ったO2O施策で仕組みは簡単。ツイートをリツイートした画面を店頭で見せるだけでプレゼントがもらえます。リツイートしたユーザーのうち23%が来店、店頭からのフィードバックも上々とのこと。仕組みも簡単、制作コストもほぼかからないので簡易的なO2Oにはもってこいの施策ですね。
探すと色々実施されてますね。
(参考) https://twitter.com/PaulJoeBeauteJP/status/721145581821792257
(参考) https://twitter.com/JCG_koho/status/819078737035595776
(参考) https://twitter.com/LindtJapan/status/454272148274552832
店頭へのO2O施策を実現するには、店舗側の強力があってはじめてなりたちます。本格的な取り組みの前に、まずは結果のインパクトを把握する意味でライトに取り組むのがよさそうですね。
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デジタルサイネージ
朝日広告社 デジタルマーケティング部の伊藤です
今回は、個人的に注目しているメディア「デジタルサイネージ(電子看板)」についてです。 ここ数年、普段の利用駅や通勤電車の中、お店など、自分の生活導線上にデジタルサイネージをみかけることが多くなりましたよね。
先日、都内の主要駅を歩いていたら、某化粧品会社のデジタルサイネージジャックをやっていて���“動く広告”は、“紙の広告”とはまた違った印象でインパクトがあり、思わず立ち止まってしまいました。
また、渋谷の某百貨店では、おいしそうなお菓子や食事の映像などを代わる代わる流していて、観光客と思われる外国人の方たちが、楽しそうに何度も見ていました。
デジタルサイネージとは
改めて「デジタルサイネージ」とは、どのようなものなのでしょうか?
「デジタルサイネージは」屋外・店頭・公共空間・交通機関など、あらゆる場所で、ディスプレイなどの電子的な表示機器を使って情報を発信するシステムの総称。
「屋外の大型画面による広告」にとどまらない広がりと深みがあり、屋内でも、小型の表示システムでも、広告以外のコンテンツでも、さまざまな場所、機械、情報の内容がデジタルでつながって流れる、 トータルな環境を称する概念。
※一般社団法人 デジタルサイネージコンソーシアム サイトより引用
下記のグラフは、デジタルサイネージの市場と今後の予測をまとめたものです。
※富士キメラ総研デジタルサイネージ市場総調査2015
市場の規模はこの数年急速に拡大しており、今後もその傾向はさらに加速していきそうです。
デジタルサイネージを活用したプロモーション例
最近では、単なる「電子看板」としてではなく、インタラクティブ性を活用したデジタルサイネージが普及してきています。
ここでは一例として、先日、朝日広告社が実施したプロモーションをご紹介したいと思います。
☆告白の「きっかけ」だったバレンタインを、みんなで盛り上がる「きっかけ」に☆
2.14 St.Valentine’s Day | 松屋銀座 あなたが恋愛漫画のヒロインに!?体験型漫画サイネージ
youtube
※実際に動画をみていただけるとわかりやすいです。
「本命チョコ篇」「義理チョコ篇」「友チョコ篇」の3つのストーリーから好みの漫画を選び、サイネージの前でポーズを取るだけで、自身が登場するオリジナルの漫画が完成。
さらに、漫画は2次元バー��ードから読み取ることができ、スマートフォンにダウンロードしてSNSに投稿も可能になっています。
※朝日広告社が実施したこの「漫画サイネージ」。様々なメディアに取り上げられました!
まとめ
広告やプロモーションにおいて、情報を一方的に発信するデジタルサイネージは多く目にすることができますが、インタラクティブ性を活用したデジタルサイネージをうまく使うことで、通常のOOH広告のような「一方通行の情報」提供ではなく「体験」を提供することが可能になります。
前回の「デジタルインスタレーション」の寄稿でも書きましたが、楽しい体験ができるところに人は集まり、その体験によって得たポジティブな感情が、誰かに伝えたいという気持ちになり、人が人を呼んでいく「拡散」が生まれていきます。
「デジタルサイネージ」は、今後、ますます広告業界でも活用されていくのだろうと思いますし、さらに進化して、より魅力的なメディアになっていくのだろうと(個人的には)思っています。
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IMCとDMP
朝日広告社 デジタルマーケティング部の美那川です。
所属している部署の本部名称にもなっているIMC(Integrated Marketing Communication:統合型マーケティングコミュニケーション)。
ご存知の通り、IMCの「理論」は、1990年代に登場した目新しいものではなく、現在までに「プランニング」の方法も、様々な論文や書籍が出ています。
が…ビジネスとして「実行」するには、相当ハードルが高く、実現はできない!
と思っていましたが、20年以上経った今、DMPによって「実行」にまで紐づいた感があり、改めて勉強という意味で、昔読んだ本をひっぱり出して来たのでその共有です。
◆IMCの「理論」を知る本
そもそものIMC登場の背景や、考え方などを知る本です。
D.Schultz., H.Schultz(2004) , IMC: The Next Generation , The McGraw-Hill 博報堂タッチポイント・プロジェクト訳『ドン・シュルツの統合マーケティング:顧客への投資を企業価値の創造につなげる』ダイヤモンド社, 2005年, 347p.
Duncan,T.,Moriarty,S.(1997) , Driving Brand Value , The McGraw-Hill 有賀勝訳『ブランド価値を高める統合型マーケティング戦略���ダイヤモンド社, 1999年, 438p.
20年近く前にIMCを提唱したドン・シュルツ教授も、ここ2~3年では、IMC3.0やMarketoさんのセミナーに登壇したりと、マーケティングのデジタル化に対応されてますね。
◆IMCの「プランニング」を知る本
著者によって多少の違いはありますが、
①意思決定プロセスに沿って、 ②適切なコンタクトポイントと、 ③適切なメッセージを立案
するための方法が、これでもか!と言うくらい事細かに、緻密に、紹介されています。特に、メッセージ(=クリエイティブ)立案の領域まで、論理的に言及している点は参考になります。
Rossiter,J.R., L.Percy(1997) , Advertising Communications and Promotion Management , The McGraw-Hill ��木幸弘 岸志津江 亀井昭宏監訳『ブランド・コミュ二ケーションの理論と実際』東急エージェンシー, 2000年, 666p.
Davis,S.M.,Dunn,M.(2002) , Building The Brand- Driven Business, John Wiley & Sons 電通ブランド・クリエーション・センター訳『ブランド価値を高めるコンタクト・ポイント戦略』ダイヤモンド社, 2004年, 241p.
取り巻くメディア環境が当時と現在とでは大分異なりますが、フレームワークは同じで、今で言う「カスタマージャーニー」とか「シナリオ」ですね。
◆最後に…IMCを「実行」するDMP
プランニングした意思決定プロセスに合わせて、1st Party Dataと3rd Party DataそれぞれのCookieや会員情報を、DMP上で紐づけ~セグメント化。
それぞれのセグメントに最適なコンタクトポイントとメッセージをPDCAを行いながら最適化するフローが、アクチュアルデータでも、ある程度可能になってきました。
オンライン施策の最適化はもちろん、
Cookieと会員IDを紐づける事で、WEB上の行動データを元に、質の高いリードリストを人的なアウトバウンド施策に活用
テレビメタデータとソーシャルデータを組み合わせて、ターゲットリーチとクリエイティブを最適化
といったオフラインまで統合した施策のお手伝いをさせて頂く機会も出てきました。
デジタル業界で生まれたDMPを、いくつかの広告会社が、デジタル広告の部署ではなく、従来のマーケティング部署に触らせているのは、非常に腹落ちします。
デジタルの部署にいると、テクノロジーに傾斜しがちですが…これを機会に、広告会社の本質&土台であるマーケティングを今一度、勉強し直そうと思う、今日この頃です。
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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目線誘導
朝日広告社デジタルマーケティング部の村田です。
前回の私の記事では、デザインの中での矢印の意味について書きました。
http://asakodigitalblog.tumblr.com/post/155019032704/進むと戻る
この文章の中で、文章の縦書きと横書きで、右と左のどちらの方向に進んでいくか、ということに触れていますが、今回はその話の延長として、目線誘導についてのお話をしたいと思います。
グーテンベルク・ダイヤグラム
Webページは基本的に文章が横書きになっています。最近ではスタイルシートによって縦書きレイアウトもできなくはないですが、ほとんど使われていないと言っていいでしょう。こうした横書きの世界では、人は左上にまず目線を持っていきます。なぜならそこが文章のスタート位置だからです。そして文章の終端は必然的に右下になります。
このように大きく目線が左上から右下に向かって誘導されていく目線誘導の法則を「グーテンベルク・ダイヤグラム」といいます。かの活版印刷の発明者、ヨハネス・グーテンベルクの名前が付けられていますが、この法則をそのグーテンベルクが提唱したかどうかについて確かなことはわかっていません。
グーテンベルク・ダイヤグラムは、横書きに書かれた文章を4象限に分け、 左上を最初に視覚認識する領域(Primary Optical Area) 右上を強い休閑領域(Strong Fallow Area) 左下を弱い休閑領域(Weak Fallow Area) 右下を終端領域(Terminal Area) と位置づけています。そして、左上から右下に向かって視線が動き、その途中は右方向に意識が向いて内容を認識していく、と考えられています。そのため休閑領域に強い、弱いがあるわけです。
この考え方は果たして今のWebページにも当てはまるでしょうか。
長い横書きの文章が1ページを埋め尽くしていた場合には、こうした方法論は当てはまると言えるでしょう。しかしもし途中に図表が挿入されていたら? あるいは途中に太字で書かれた見出しが入っていたら? 恐らくはそういうものに目線は引き寄せられてしまい、必ずしも右下に向かって斜めに目線は進まないはずです。
その意味では、横書きの文章の目線の流れのベーシックな考えとしては押さえておくべきものではあるものの、これだけでデザインの目線誘導全てを包括してまかなうことは難しいと言えます。
Z型
では、他の考えとしてはどういうものがあるでしょうか。そのひとつが「Z型」です。
目線のスタート位置は「グーテンベルク・ダイヤグラム」と同じく左上になりますが、その後の目線の動きがアルファベトの「Z」のように右上→左下→右下と進むという考え方です。これは「グーテンベルク・ダイヤグラム」での休閑領域を意味のあるものにするためのレイアウトでもあります。上で触れたような文章の途中に図表が配置されているような場合、このような動きの目線誘導がなされます。またページが長くなれば、これの派生として、繰り返し「Z」の動きで目線を誘導するという動きにもなっていきます。
F型
そしてもうひとつ、「F型」と呼ばれる法則があります。スタート位置は他と同様に��上になります。その後「F」の上端の横棒のように一旦右方向に目線が動き、また左端のスタート位置に帰り、少し下がって、「F」の2つめの横棒のように右方向を見て、また左端に戻り、下に動いて…ということを繰り返して読み進めていく動きになります。
Webサイトのユーザビリティに関する第一人者で、工学博士のヤコブ・ニールセンによる、2006年の研究結果では、実験したどんなWebサイトでも、この「F型」の視点移動が多かったと発表しています。
https://www.nngroup.com/articles/f-shaped-pattern-reading-web-content/
上記のページでは、被験者の視点移動がヒートマップで表示されていますが、確かに「F型」になっていますね。
実際に私たちがWebページを見るとき、全ての本文をじっくり目で追いかけて読むでしょうか。大抵の場合、まず見出しの文字や写真などを目で追い、興味を惹くワードがあれば本文を読んでみる、という動きになっていないでしょうか。この動きは見事に「F型」になりますよね。
F型がいいの?
では、Webデザインをするとき、この「F型」を意識すればいいのでしょうか。
現在では、スマートフォンからのインターネットへのアクセスが5割を越え、Webページの閲覧についても、PCのブラウザよりも横幅が狭い領域で表示されています。そのような表示領域では、左右の目線移動がそもそも少なく、画面を縦にスクロールさせながらめぼしい情報を瞬時にピックアップしていく、というような見方が増えてきているのではないでしょうか。
そうした状況の中、あたり前のことですが、Webページの中に入れ込む情報量、内容は千差万別で、どこに一番ウェイトを置くべきか、何を一番伝えたいのか、どういう順番で内容を読み、理解して欲しいか…それらをしっかりと整理し、ロジカルに積み上げていく中で、スムーズな目線移動を意識した要素の配置をしていくことこそがデザインをする上でとても大切なことですし、同時に心を配るべき比重の高いことがらであると思うのです。
Written by Kenichi Murata
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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デジタルと印刷
朝日広告社 デジタルマーケティング部の松本です。
正月にお世話になった方々より年賀状を頂きました。年賀状の用意をしていなかったので、返信用として年賀状を作った際に、ほぼスマートフォンとコンビニで完結し、手軽さに驚きました。
今回はその手軽さについて共有しつつ、コンビニでのネットプリントの活用方法やローカル・パーソナルコンテンツにおける市場創出の可能性について考えてみたいと思います。
■ネットプリント × スマホでのユーザー体験談
今回、私が年賀状を作るに当たって、年賀状のデザインを作り、自宅プリンタのトナーを変えたにも関わらず、プリンタが年賀状を読み込まないというトラブルが発生し、貴重な休日を1日無駄にしてしまいました。
年賀状はどうしても返信しておきたいので、コンビニで印刷できないかと検索したところ、郵便局の年賀状作成アプリ「はがきデザインキット」と出会い、さっそく使ってみました。
■完成までの流れ
スマートフォンではがきデザインキット2017をダウンロード
アプリを起動し、デザインを選択・編集
完成したデザインをセブンイレブンのネットプリントで注文。注文番号がアプリに表示
年賀はがきをコンビニで購入
コンビニプリンタ「ネットプリント」で注文番号を入力するとデザインプレビューがモニタに表示。
年賀はがきをプリンタの用紙トレーにセット
印刷→完成
ステップの④と⑥はコンビニプリンタにプリセットされていれば、短縮出来るかな、とは思いましたが、今までの年賀状づくりが嘘かと思うほど早く完成。
コンビニのプリンタは自宅のプリンタよりもハイスペックなため、仕上がりがとても綺麗でした。
所要時間はダウンロードから完成まで約1時間。早い人なら10〜20分程度で終わると思います。(twitterでは3分で終わったという投稿も) 無事印刷した年賀状に宛先とコメントを書き込み、ポストへ投函できました。
※宛名スキャン機能
年末12月中旬頃までは、送り先の宛名・住所をアプリで登録する(宛名・住所はカメラでスキャン可能 ※)と裏表印刷して(送り先or自分へ)送ってくれるサービスも提供されていました。(私は年明けから着手したので、受付は終了していました)
印刷は自宅でやりたい、という方にも対応しており「Canon」「EPSON」「Brother」のプリンタと連携可能のようで、様々な利用シーンに応じて使える仕組みになっていました。
住所がわからないがtwitterアカウントやメールアドレスなら��っている、という友人にも発送可能という現代の交友関係を意識したサービスも提供されていました。
■デジタルデバイス時代のプリント動向
コンビニでのネットプリントを含む印刷通販市場の規模は、2015年時点の調査(船井総研)によると1,000〜1,200億円規模で、数年後には2,000〜2,500億円規模に成長すると予測されていました。
参考記事:ネットで印刷注文する「印刷通販」市場の今後はどうなるか
2016年・2017年現在の調査データはまだ発表されていないようです。
昔は現像に出していた写真については、スマートフォン・SNSの台頭によって今日の印刷市場全体は低迷しているものの、デジタルデバイス(スマートデバイス・デジカメ)で撮影した写真をネットプリント(コンビニ・印刷通販)でフォトプリントする方も少なからず存在し、ネットプリントのサービス比較サイト・ブログ記事なども数多く見かけます。
2016年の調査(MMD研究所)によると写真撮影に利用しているデバイスがスマートフォンであるユーザーが性年代限らず84.9%と多くを占める中で、印刷して写真を共有��る人の割合は11.3%と、一定の層が印刷しています。
急拡大するような事はなさそうな印象ではありますが、オンライン上で情報が共有できるデジタルデバイスやサービスが普及した現在でも、一定のラインは保っている状況です。
■デジタル×プリントのいま
ネットプリントの特徴は、プリンタと連携しているサーバにデータをアップロードができるため、写真やデザイン・マンガ・文書など印刷原稿が共有できる点です流れとしては以下のようになります。
配布者側の流れ
デザイン → データアップロード → 印刷番号が付与 → 番号を共有・告知
ネットプリントユーザーの流れ
コンビニへ行く → 共有された印刷番号を入力 → 印刷代を投入 → 印刷
ソーシャルメディアと相性が良いようです。例えば、twitterで「ネットプリント」と検索すると、自身がアップロードしたイラスト作品の印刷番号を公開しているユーザーが数多くみられます。面白い事例としては、富山県のクリエイターが地元のローカル情報を自作でマンガにし、コンビニネットプリントで配信しており、twitterで告知をされています。
サービス提供側のセブンイレブンでは、楽譜や地図、学習ドリル、新聞などをネットプリントで配信しています。
また、ad:tech TOKYO 2016のブースでは、印刷物やモノをARマーカーとしてデジタル表現ができる「blippar」「Cocoar(ココアル)」といったツールを提供しているツールベンダーさんが出展されていたりと、印刷物(新聞・雑誌・チラシなど) + ARのような組み合わせが容易にできる時代になってきました。
ネットプリントを活用することで、ARマーカーとなる印刷物をコンビニでプリントすること・してもらうこともでき、注文番号をソーシャルメディアで共有・告知する、など組み合わせ次第では、まだまだ可能性がありそうです。
blipparさん事例:ハインツ トマトケチャップ
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スターティア・ラボさん Cocoar2 紹介動画
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■もっと活用するには
LINEのクリエイターズスタンプのように、誰でも参加できてコンテンツ制作者に料金が落ちる仕組みができていないため、ネットプリントは一部の人にしか利用されていない状況かと思われます。 大手コンビニチェーンやプリンタ販売企業は、コンテンツ制作者(社)が価格を決定して配信できるようなオープン化し、ネットプリントのプラットフォームとして活躍してもらえると、ネットプリントの普及は広がるのではないかと思います。
ただ、マーカーを読み込むアプリケーションに依存するARと違って、ネットプリントは日本全国にあるコンビニエンスストアで利用できるという利点があるため、ユーザー視点では、利用するハードルが割と低いものだと思います。
今回ご紹介した、はがきデザインきっとアプリのように、ユーザーが何か印刷物を作る際に、サポートをしてくれるようなアプリケーションが、コンビニネットプリントと連携できるようになると、もっと便利な世の中になりそうです。
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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拒否される広告とプロダクトプレイスメント
朝日広告社デジタルマーケティング部の渡邉です。いま、スマホゲームにハマっています。今回はこのスマホゲームと関わりが深い「プロダクトプレイスメント」についての考察を書いていきたいと思います。
ゲームとプロダクトプレイスメント
私がハマってい���ゲームは2K Sports社が配信している「NBA 2K17」です。私はこれまでスマホゲームに少し根暗なイメージを持っておりほとんどプレーしたことがありませんでしたが、年末年始の空いた時間で寒さを避けつつ大好きなバスケットボールを気軽に楽しみたいという理由でこのゲームをはじめてみました。
ゲームをやってみた感想は、リアリティがハンパない。「NBA2K」は1999年より発売されているNBA公認のゲームソフトなのですが、かなり緻密に作り込まれています。以下は前作「NBA 2K16」のオフィシャルトレーラーです(最新の「NBA 2K17」の動画はまだありませんでした)。参考までにご視聴ください。
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どうでしょう。リアリティすごいですよね?
しかも、NBAプレイヤーを育てるMyCareerモードではnikeやadidasなど実在のスポーツブランドとスポンサー契約まで結べる徹底ぶり。
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※自分がNBAプレイヤーになりきれるMyCareerモード
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※実際のスポーツブランドのシューズを装着することができる
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ゲームはコンテンツの中でもとりわけ没入感に優れているため、ゲーム内でブランドに接触するとブランドに対する感情が大きく揺さぶられます。私自身このゲーム内でnikeからスポンサー契約のオファーを提示されたときは思わずリビングで発狂するかと思いました。
これらのブランドがゲームの開発元である2K Sports社と広告契約を結んでいるかは定かでありませんが、ゲーム市場が拡大している昨今、このようなゲーム内広告を目にする機会が増えた気がします。
上述のゲーム内広告のように、コンテンツの中で企業が自社製品を「小道具」として使ってもらい対価を支払ったり現物を支給する手法をプロダクトプレイスメントと言います。少し古いデータですが、アメリカの調査会社PQメディア社によると、2012年の世界のプロダクトプレイスメントの市場規模は82億5000万ドルで、毎年10%以上の伸びを続けているとされています。※出典:小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
プロダクトプレイスメントの代表的な事例
プロダクトプレイスメントが確立されたきっかけは諸説ありますが、映画会社がはじめたという説が有力です。以下はwikipediaからの抜粋です。
誕生は1955年公開のハリウッド映画『理由なき反抗』と云われる。劇中でジェームズ・ディーンがポケットから櫛を取り出し整髪するシーンが何度も出てくるが、これを観た当時のアメリカの若者たちから「ディーンが使っていた同じ櫛はどこで買えるのか?」と映画会社(ワーナー・ブラザース)に問合せが殺到。これが新しい宣伝ビジネスモデルになると気づいた映画会社は、以降、一般企業との「劇中広告でのタイアップ」を始める。これが「プロダクトプレイスメント」と呼ばれ、一般化した。現在、アメリカではPP専門の広告代理店が数十社存在する。
最近の身近な事例で言うとテレビ番組「テラスハウス」におけるTOYOTAの事例が有名です。「テラスハウス」は、一つ屋根の下で複数の男女(美男美女中心)が共同生活を送り、そこで発生する恋愛や友情を描写していくリアリティ番組です。 2015年よりNetflixでの配信が始まり舞台をハワイに移して現在も放送中の「テラスハウス」ですが、番組開始当初はTOYOTAの1社提供で男女が過ごす日常の中でクールなTOYOTA車がさりげなく登場していました。
※画像出典:http://blog.livedoor.jp/
このようにプロダクトプレイスメントは、映画・テレビ・ゲームなど日常で楽しんでいる様々なコンテンツで展開されています。
これからのプロダクトプレイスメント
情報洪水により生活者に広告が届きづらくなってる現代。ターゲティングを工夫しわずかな隙間を縫ってクリエイティビティ溢れる広告を届けようにも、テクノロジーの進化によりCMスキップやアドブロックなど生活者が広告の接触自体を選択できるようになってきています。このような背景を踏まえると「コンテンツマーケティング���「インフルエンサーマーケティング」のようなプロダクトプレイスメントと似た概念を持つ手法は、今後ますます注目される分野ではないでしょうか。
デジタルマーケティングの世界は、データが取れるがゆえにとかくパフォーマンス偏重な施策が横行しがちですが、それだけでは広告を事前に拒否できる世界で本当にコミュニケーションを取りたい生活者とつながることができません。また、真の意味でハイパフォーマンスな施策は、ユーザーが積極的にブランドと関わりたくなるようなビッグアイデアを軸とした革新的でクリエイティブなコンテンツだったりもします。
従来の広告枠にコンテンツを差し込むビジネススキームが通用しなくなりつつある今、以前こちらのブログで紹介させていただいたVRコンテンツのような、テクノロジーを使ったクリエイティブなコンテンツを広告会社が自ら企画しスポンサーを募った上で制作するプロダクトプレイスメント的な手段が主流になる時代も遠い未来の話ではないかもしれません。
Written by Hirofumi Watanabe
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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最近、「動画広告」ってよく聞きませんか?
朝日広告社デジタルマーケティング部の川名です。
2014年にWEB動画元年を迎えてから、動画広告は色々な企業で活用され、今やWEB上でのプロモーションに必要不可欠な手法になりました。
ただ、実際に動画広告を実施する際、どんなフォーマットが良いのか?どうやって効果を測ればよいのか等、情報が増えた反面迷われることも多いと思います。
今回、動画広告の手法やKPIを設計する際の考え方をまとめましたので、みなさんが動画プロモーションを検討する際に是非活用してください。
■なんでWEB動画は普及したの?
今まで動画の視聴といえば、テレビに限られてきましたが、ブロードバンド回線や、Wi-Fi、LTEなどの無線高速回線など、WEBへの接続環境が飛躍的に進化したほか、スマートフォンの普及によって、誰もが簡単にどこででもWEBへアクセスできることになったことが主な要因と言われています。
今はわざわざ家に帰らなくても、通勤時や昼休み、友達との待ち合わせまでのチョットした時間に動画が見られてしまうんですね。
ちなみに、メディアの接触状況(週1回以上の接触)を調べてみると、男女20代~30代はテレビを抜いて、スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)への接触率が90%を超える結果が出ています。
また、男女10代・40代もテレビに迫る勢いで、接触率は90%近くまで伸びています。
「年代別・メディア���デバイス接触状況(週1回以上接触)
※出典データ元:「ACR/ex」調査期間:2016年4-6月、調査地区:東京50Km圏
まさに、動画広告の配信プラットフォームとして、スマートデバイス(スマートフォン、タブレット)は非常に重要な存在になっています。
■動画広告のフォーマットって?
動画元年と比べて、YouTubeのような動画視聴サービスだけではなく、TwitterやFacebook、Instagram等のSNSから、今までバナー広告(静止画)を掲載していたWEBサイトまで掲載可能な範囲が増えるに伴い、広告フォーマットも多様化してきています。
まずは簡単に主要な動画広告のフォーマットと、その特徴を整理してみました。
■適切な動画広告フォーマットの選び方は?
各動画広告フォーマットの特徴を把握し、自社の持つ課題に対して最適なフォーマットを選定することが重要になってきます。
例えば、課題が「ターゲットリーチの補完」の場合、低単価で配信可能な「インバナー」が最適なフォーマットになります。
■KPIの設定は?どんな種類があるの?
単に視聴完了率や完了単価を設定するだけではなく、課題によっては複数の項目を組合せることが重要になってきます。 また、媒体社から共有される数値や、Google アナリティクス等のログデータだけではなく、アンケート調査などを利用することで、実際に課題解決に寄与したかを分析する必要があります。
■まとめ
今までの話しをまとめると…
複数の動画広告フォーマットの特徴を踏まえ、自社の課題に応じた適切なメニューの選定、複数のフォーマットを組合せるプランニングが必要です。
KPIは再生数や完全再生単価など、単に媒体効率の数値だけではなく、アンケートパネルを使用した調査も考慮した設計が必要です。
実際にWEB動画広告が自社の課題解決に寄与したのか、寄与できなかった場合はどこに問題があったのか、改善点を明らかにし、、PDCAを回していくことが重要です。
ちなみに、朝日広告社では各企業の課題に応じたプランニングから広告運用、調査、レポーティングまでをワンストップで対応する他、低単価でターゲットリーチ拡大が可能なスマートフォン向け動画アドネットワークやクラウドソーシングを活用した動画サービスの開発を独自にしています。
■スマートフォン向けオリジナルWEB動画アド��ネットワーク
■クラウドソーシングを活用した動画サービス
また、動画プロモーションに興味がありましたら、合わせて「VRのプロモーション活用」の記事も読んでみてください。
※この投稿は、朝日広告社の立場・戦略・意見を代表するものではなく、あくまで個人の見解です。
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