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OpenCoreを使ってMacPro5,1にmacOS Catalinaを導入する方法
折角なのでOpenCoreを使って古いMacPro5,1(Early2009〜Mid2012)に新しいmacOSを導入する方法を記事にしておきたいと思います。分からない人が検索で飛んで来て参考にしてくれればと思います。
この方法はMacRumorsというフォーラムでリリースされていて、多くの人がトライしています。 OpenCore on the Mac Pro YouTubeにも投稿されてたりしますが、詳細に解説している動画は基本ありません。
簡単にウチの環境を記しておきたいと思います。 Mid2010 MacPro Xeon X5675*2 / RAM32GB Sapphire Nitro+ Radeon RX580 8GB
古いMacでOpenCoreを導入するメリットはいくつかあります。 まず、世にあるMetal対応のグラフィックボードの殆どは起動ディスク選択画��が表示されませんけど、OpenCoreをブートローダーにすると表示される様になります。 それと、Catalina Patcherのみでインストールするとインストール後にパッチを当てないといけませんが、それが不必要になります。 加えて、OSのアップデート時にリカバリーディスクやシステムに対してパッチを当てたりしなきゃいけないですが、それが不要になりサポート内のMacと同じ様にアップデート出来ます。 これ等の中でも起動ディスク選択画面の表示のメリットは非常大きいです。実際にインストール時も大変便利でした。
ひとまずザっと流れを記します。 (下記の流れは上記のMacRumorsのステップ番号とはリンクしてません)
ステップ1.MacPro5,1のブートROMのバージョンを144.0.0.0.0にしておく。 (Early2009の場合はそれ以前にファームウェアをMacPro5,1にしておく) ↓ ステップ2.High SierraまたはMojaveが起動出来るディスクかCatalina PatcherインストールUSBスティックと、CatalinaをインストールするディスクをAPFSフォーマットにして用意しておく。 ↓ ステップ3.CatalinaをインストールするドライブのEFIパーティションにOpenCoreのファイルをコピーする。 ↓ ステップ4.リカバリーモードで起動して、EFIパーティションにあるOpenCoreをコマンドでアクティブにする。 ↓ ステップ5.Catalina Patcherを使ってインストール後にパッチを当てないインストール方法でCatalinaをインストールする。 ↓ ステップ6.OpenCoreに必要なkextをコピーしたりconfig.plistを自分のマシン用に微調整して終了。
という流れになるわけですけど、ちなみに僕のMacProはMid2010なので最初からMacPro5,1であり、Early2009のMacPro4,1をMacPro5,1にする手順を僕は踏んでいません。ですのでEarly2009のMacPro4,1の人は御自身でトライしてみて下さい。すいません。
では順を踏んでいきたいと思いますが、実はステップ1とステップ6は一度やってしまえばその後は必要ありません。ファームウェアはアップデートしたら元には戻らないし、config.plistの調整等はコピーを残しておけば後々再度OpenCoreを導入する時やOSを再インストールする時にもそのまま使えます。
・ステップ1
既にMojaveをインストールしている人はとっくに144.0.0.0.0になってるかもしれませんが、Mojaveをインストールする際にブートROMのバージョンをアップするように促されます。Mojaveのインストール画面にてWiFiや有線でネットワーク接続をして、インストール画面に出た手順通りにやれば問題なくブートROMバージョンが144.0.0.0.0にアップされるはずです。注意点としては焦らない事。ファームウェアアップデート中に下手に触ると失敗してMacが起動しなくなります。落ち着いて時間に余裕を持ってやりましょう。
・ステップ2
High SierraまたはMojaveが起動出来るディスクかCatalina PatcherインストールUSBスティック、と書きましたが要はリカバリーモードで起動出来るディスクを用意しておけばいいわけです。 また、CatalinaはAPFSフォーマット上のディスクにインストールするのでそれを用意しておきます。
・ステップ3
上記のMacRumorsのフォーラムから、OpenCoreのリリース版とconfig.plistをダウンロードしておきます。僕はOpenCore0.64でした。上記のMacRumorsのフォーラムは常に更新されて��るので、その都度新しいバージョンがリリースされてると思います。 CatalinaをインストールするドライブのEFIパーティションにそれ等をコピーするわけですが、EFIのマウントはターミナルやClover Configurator.appを使います。
ターミナルでのコマンドは、
diskutil list
でディスク番号を表示させて、CatalinaをインストールするドライブのEFIパーティションの番号を把握。 (例えばdiskAsBと出てくるけどマシン毎にAとBの番号が違うので注意) 次にマウントさせたいディスクの番号と共にコマンドを打ってマウントさせる。
diskutil mount /dev/diskAsB
デスクトップにマウントされるので、EFI/EFIの中にさっきダウンロードしたBOOTフォルダとOCフォルダをコピー。更にOCフォルダの中にconfig.plistをコピーする。 (この時、EFI/EFIフォルダ内にAPPLEフォルダがあったら消して構わない) Clover Configurator.appなどのソフトを使えばコマンド打たなくてもEFIパーティションをマウントさせる事は出来ます。
・ステップ4
High SierraまたはMojaveのリカバリーモードもしくはCatalina PatcherのインストールUSBスティックから起動して、リカバリモード内のターミナルで先程と同じ様にディスク番号を表示。
diskutil list
CatalinaをインストールするドライブのEFIパーティションの番号を把握したらマウントさせる。
diskutil mount /dev/diskAsB
EFIパーティションをマウントさせたら、blessコマンドでOpenCoreをアクティブにする。
bless --mount /Volumes/EFI --setBoot --file /Volumes/EFI/EFI/BOOT/BOOTx64.efi --verbose
再起動すると今まで表示されなかった起動ディクス選択画面が出る。 ここで起動ディスク選択画面が出ない場合は、グラフィックボードのBIOSの設定が例えばマイニング仕様になっていたり、オーバークロックモードになっていたりする場合があるので、その際はWindows上などでBIOSを変更したりするしかないです。macOS上だとたぶん厳しいと思う。 もしくはグラフィックボード上にミニDIPスイッチがあって、それでBIOSを切り替えられたりするので、スイッチがある場合は試してみて下さい。
・ステップ5
ここからのCatalinaのインストール方法はいくつかあって、Apple純正ドライブの場合はごくごく普通のインストールUSBスティックや別macOS上のインストーラからインストール先のディスクを選択してインストール出来ます。 逆に非純正の場合は、用意しておいたドライブのパーティションのファームウェア(マシンのファームウェアとは別)が、Appleが使用するファームウェアに適してなく、恐らく殆ど出来ないのでは?と思います。その場合は仕方ないので、そのファームウェアを無視してインストール出来るCatalina Patcherを使ってインストールします。 しかしながらOpenCoreをアクティブにしている為に、Catalina Patcherでのインストールでもパッチを当てないインストールでCatalinaが起動出来ます。 Catalina PatcherにおいてもCatalina PatcherのインストールUSBスティックや別macOS上のCatalina Patcherからインストールが出来ます。僕はCatalina PatcherのインストールUSBスティックからインストールしました。
・ステップ6
config.plistの基本的な編集については上記のMacRumorsのフォーラムでいくつか記されています。僕がやったのは以下の項目です ・DirectGopRenderingをtrueからfalseに変更 ・起動ディスク画面の背景色を黒へ変更 (ConsoleAttributesの値を112から0へ) (DefaultBackgroundColorの値をv7+/AA==からAAAAAA==へ) ・escキーを押さないと起動ディスク画面が出ないように変更 (ShowPickerの値をtrueからfalseへ) ・Spaceキーで起動ディスク画面にRecoveryを表示させるように変更 (HideAuxiliaryの値をtrueからfalseへ) ・Enabling Hardware Acceleration (kextを3つ追加とconfig.plistへの追記) ・Clean up the NVRAM (config.plistへの追記) ・Enabling Night Shift (kextを1つ追加とconfig.plistへの追記) ・Enabling the Graphical Boot Picker (バイナリデータ追加とconfig.plistへの追記/編集)
その他、様々なオプションが用意されていて、基本的な項目から応用編的な項目まで、やろうと思えば色々と出来ます。 特にドライブ関係、ディスプレイ関係、デュアルプロセッサ関係などなど、人それぞれの環境に合わせた最低限の設定は必要だと思いますので、多少気長にじっくりや腰を据えてやるといいんじゃないかと思います。僕なんかはプログラミングとかはてんでド素人なので、ただ単に自分に必要な項目をMacRumorsの通りにやってみただけです。 ちなみに年末年始でやりましたが、実は夏頃に一度挫折しています。理由は最初のグラボのBIOSが変わっていて起動ディクス選択画面が出なかった為です。今回別のグラボを用意して時間が取れた為に再度挑戦してみました。 条件が整っていればすぐ出来る事です。MacPro5,1は充分にパフォーマンスが高くてまだまだ使えるので、今回こうしてmacOS Catalinaをインストール出来て良かったです。
僕と似たような環境で簡単な事だったら回答出来る事もあるかもしれないので、どうしても分からなかったら質問してきて下さい。 みなさんも是非トライしてみて下さい。
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Gruv Gear GigBlade2
この度、ストラト用でGruv Gear GigBlade2を購入しました。
昨今セミハードケースは他メーカーからも沢山リリースされている上に堅牢で機能性に優れた物も数多くあるので、一つに絞る決定的な理由を見付けるのは至難の業だと個人的には思っています。
今回も最終的には「選択肢の一つが中古品(新古品)で格安だったから」という理由でしかなく、選択肢にあったメーカーのセミハードケースならどれでも良かったと言えます。
さて、それでは紹介していきます。
見ての通り特異な形状をしているセミハードケースですけど、こちらが前面になります。前面にはサイドポケットが縦長に備わっていて、ファスナーが付いています。縦長の理由はどうやらフレットプロテクターを収納出来るという事らしいですが、運搬時は当然フレットプロテクターは使用中ですし、ギターを使用してる最中はケース内に入れておけばいいので、その理由は無意味な気もしますが…。
サイドポケットに襠(まち:厚みの事)はほぼ無く、譜面等の薄めの物もしくはシールド等しか収納出来ません。その代わりヘッド部に収納(後述)があるわけですが…。ただ、見ての通り縦横の大きさにはかなり余裕があります。
次に裏面です。
GigBlade2の特徴は、人間工学に基づいてデザインされたその搬送スタイルの多さです。基本的には片掛けの搬送スタイルを前提として作られていますが、写真の状態のストラップで「片掛け」と「斜め掛け」、写真向かって右下にもフックの受けがあり、斜めにストラップを取り付けての「斜め掛け」、真ん中上部のフックの受けを使い、付属のもう1本のストラップを使って「リュックスタイル」、この4つの搬送スタイルが可能になっています。
特徴的なヘッド部の収納です。
ここは割と広さが確保されていて、コンパクトペダルであれば3個は収納出来ます。内部にはメッシュのポケットがあり、逆側にはペン差しもあります。サイドポケットに入らない厚みのある物はここに入れればいいわけです。形状も上向きになっていて、チャックを開けても中に入れた物がボロボロ落ちない様になってます。
尚、全体のバランスもしっかり考えられており、ヘッド部の収納に物を入れても、ハンドルで持った時とストラップで持った時のバランスは���く悪くはありません。
サイドポケットはこんな感じで物が入ります。
写真のストラップはリュックスタイルの時に用いる付属のもう1本のストラップです。通常は取り付けてあるストラップ1本で搬送します。ストラップは両方共に幅広で肉厚、作りもかなり良さそうに感じます。取り付けてある方の内側には滑り止めがありまして、付属の方は滑り止めは無いですが表面がメッシュでクッションがしっかりと入っており、片掛けしても痛くはありません。
内部の写真です。
ネックレスト、ボディエンドのクッション、定番ですね。サイドウォールも厚みがあり、若干スペースに余裕があるものの、ケースを閉めた際のホールド感は割とあり、中でギターがバタバタするのはあまり感じません。
ただ少し頼りないと感じるのがオレンジ色の表面の生地です。これが割と薄くて、ベルクロで留まっているレストやクッションを外す際に生地が破れてしまうんじゃないか?と思うくらい薄いです。
ちなみにこのケース、立てたままでの収納、monoのセミハードケース、VERTIGOと同様の入れ方が出来ます。ケースの蓋はかなりの部分がファスナーで開く様になってますが、この様な入れ方をする際に、ファスナーが開き過ぎない様にサイド下にファスナーをストップするタグが付いています。
レスポール用のセミハードケース、SKB SC56との大きさ比較です。
意外と大柄なのが分かりますが、重量はそれほど変わりません。そもそもSKB SC56はハードケース寄りのセミハードケースなので、ギグバッグ寄りのセミハードケースのGigBlade2とは構成材が違います。
ちなみにGigBlade2は一応レスポールも収納出来るとは思いますが、ケース自体が若干薄めで、収納するとヘッドの先がケースにギリギリ当たります。要はヘッド角が付いたギターにはあまり適してない気がします。前述の様にギグバッグ寄りのセミハードケースであるGigBlade2では、もし倒した時にネックレストがあるもののネック折れの危険性を感じますので、あくまでストラトタイプのギター向けでの使用が良いと思います。
また、費用対効果ですが、新品ではサウンドハウスで約25K円になります。僕は幸いにもこの半分以下の価格で入手したので全く不���はありませんが、人によってはそのコストに見合わないと感じる事もあるかもしれません。多くの製品が出ていますので、値段、機能、好み等で自分に合った物を探してみて下さい。
以上、参考になれば幸いです。
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