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kharimsantosmusic-blog · 6 years ago
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starlynbenitez · 6 years ago
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suzukikensuke · 7 years ago
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salsaUSAツアー日誌#1
12/25 夕方くらいの飛行機だったのでのんびりと成田へ。
限りなく安い飛行機を選んだので二回の乗り継ぎを経る大変な工程、成田〜Denver、Denver〜Dallas、Dallas〜Houstonへおそらく15時間ほどの長旅。入国審査に緊張したり、飛行機遅延したり、ここでもすでにバタバタすでにしていたのだが割愛。しかし興奮してるのかさほど疲れはなかった。
Houstonへ到着するとまだクリスマスの21:00頃。時差が15時間アメリ��の方が遅れてるのでクリスマスを二回生きてる感じ。空港まで今回のツアーマネージャーのRobertが迎えに来てくれた。彼は以前にsalsaが六本木で対バンしたBright Like The Sunのギタリストでもあり、今回のツアーを色々と助けてくれる人。彼と合流して、まずは近くのBaytownに住む我々の海外展開のマネージャーDavidをピックアップ(今回のツアーは色々と登場人物が居るのでまだ色々出てきます)。軽くDavidの家でクリスマスパーティー!アップルパイとキャラメルケーキを食べさせてもらう。これがアメリカ着陸して初めて口にしたものであり、かつてこの世で口にした物の中で一番甘かった。比喩じゃなく、甘かった。うまくは、まあ、ね。メリークリスマス!
今日はSan Antonioまで行ってRobertの家に泊まる事に。3時間ほどのドライブ。個人的には初めてのアメリカで見るもの全てが新鮮で、全てがデカい。わかってはいたつもりだがそのスケール感を目の当たりにすると理解は体感に変わっていく。でっけえぞ、アメリカ。夜走りながら何も無い道をひたすらに疾走してる感じ、ああ、わかってはいたがロードムービーになるんだなとこれも体感。
Robertの家に到着し、シャワーを浴びて一日目は終了。
翌日はこのツアー唯一のオフだが、翌々日が西の果てのEl Pasoなので800kmの移動になる。それに備えてろ、と言わずもがなこちらも理解し、就寝。この時点ですでに朝6時くらいだった。
昼過ぎまでぐっすり寝る。ミーティングの結果、今日は移動はせず、翌日の早朝出、今日は移動の準備をする日に。まずRobertが両親にランチに招かれてるから行くぞ、と全員でRobertの実家へ。ご両親とRobertの子供2人とつかの間の楽しいゆっくりとしたひと時を過ごす。ご飯もいわゆるアメリカンブレックファースト、という感じでスクランブルエッグに、ベーコン、パンケーキ、コーヒー。毎日これなら食べれるなー美味しかった。いいご両親でした。また会いたいよ。
唯一のオフ日らしくその後は少しSan Antonioの市街地を散歩、観光。テキサスでも第3の都市らしく(Robertが地元愛で盛って無ければ)、なかなか大きな街。河と湖に囲まれ��街らしく綺麗な街並みでした。
その後は今回のツアーで使う機材を色々ピックアップしに行く。アメリカのハコにはドラムセットもアンプもない。色んな人から借りるようで、車で街を回しりながらすべてをゲット。
途中で寄った12/30にやる予定のハコがあるから下見だ、と言われて行ったJandrosでオーナーのクールな男Alexと挨拶し、実は今日ジャズのイベントですげードラマーが来るんだよ、なんて話から、君ら25:00〜26:00の枠空いてるけどやらない?って言われたら、やらない、とは言えない旅の我々。それやりに来てんだからよ。この時点で18時頃だったとは思うが本日のライブが決まる。滞��初ライブ。
家に帰って機材の調整を急いで済ませ、(今日は無いと思ってたので梱包されたままだった)慌ただしくライブハウスへ戻る。
ライブハウスは超イケてるバーのような雰囲気でカクテル200種類あるらしい、酒に凝るのが向こうの風習のようだ(バーなら当たり前か)。地元のジャズバンドの軽快な演奏を聴きながらすぐに出番。
海外初ライブ、自然と高まるsalsa、だがそこは慣れたもの、固すぎることなく緊張をコントロール、いつもの演奏をぶちかます。多くはない観客、始めは座って、何、日本のバンド?みたいに構えて見ていたが一曲終わる毎にだんだんと立ち上がり、一曲終わる毎にどんどん前に来て、伝わってる感触がビシビシ。最終的には大歓声、もっとやれ、もっとやれの声にアンコールを演奏。初日らしく細かいことは色々ある内容ではあったが、手応えは凄かった。観客達の終わった後の反応もすこぶるよく、アメイジングオーサムクレイジーの連発、物販の売り上げも良かったようで上々の初日のステージでした。わかってんなお前ら。
オーナーのAlexもすごく喜んでくれて君たちにテキーラ奢りたい、とガッツリショットを出してくれる。うめー、けどつえー。最高。
終わった後、Robertがちょっと打ち合わせだ!と真剣な顔でsalsaを呼び出す。
明日のEl Paso、サポートバンド二つキャンセルでワンマンになっちゃう、それでも行くなら行くが、もう一本San Antonioで俺は組もうと思う、それの方が君たちにもいい、800km走ってワンマンでお客さん居ないのはガソリン代の無駄だと思うよ。景色はいいけどね、と。
いきなり色々起きるアクシデント、毎日選択の迫られる異国。
さてどうなることやら。
続く。
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suzukikensuke · 7 years ago
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salsaUSAツアー日誌#2
話し合いの結果、El Pasoでのライブは結局取りやめになった。ここはツアーマネージャーのRobertに任せる事にした(考えてみればそのためのマネージャーである)。salsaとしてもEl Pasoはこのツアーで一番行きたかったところだったから必ずやリベンジしたい。
Robertにはやるところ探すけど、明日はsalsaのアメリカツアーの唯一のOFFになるかも、と言われ、またRobert宅で就寝。
アメリカのライブハウスはライブスタートが21:00〜とか22:00〜とかのところが多い。終演は2時。なので終わって機材片付けて寝床に帰るとどうしても3時4時、シャワー浴びたりもろもろで寝るのはどうしても5時6時になってしまう。ハードスケジュールなので��るべくしっかり寝なくてはいけない。睡眠の質を高めなくてはいけない。人間は寝る、しか回復手段はないのだ。
12/27
昼過ぎに目覚め、Robertに少し調子の悪かった機材をメンテナンスしたいから楽器屋に連れて行ってくれ、と伝える。今日はライブ?休み?って聞いてもまだわからない、と言うRobert。この国のやつはとても悠長である。もしかして自分はひどくせっかちなのではと不安になるほどだ。無事メンテグッズを購入。そうこうして夕方過ぎになってようやく、オープンマイクやってるところあるからスペシャルゲストでsalsa出演決定だ、と言われ結局唯一のOFFを献上。どうせやるんだろうなとなんとなく思ってたから全然へっちゃらです。ちゃらへっちゃら、へのへのかっぱ。
会場はVenturaというSan Antonioのダウンタウンにあるこれもなかなかイカした作りのライブバー。
どうやら集まってるのはほとんどがミュージシャンらしく、代わる代わるソロで演奏していく。一人一人のレベルがすごく高い事にビックリ。音楽をとても自然にしっかりと演奏している。そこに距離がない感じ。羨ましい。
23:30salsaの出番。そこまで多くないお客さん、20人くらいかな。だが前日同様フルパワーで演奏するとどんどんヒートアップするフロア。自分の全部で演奏すればしっかり返してくれる感じ、素直に気持ちいい。ここでもしっかり大歓声で終える事ができた。
終わった後色んな人が話しかけてくれる。感動を自分の言葉でしっかり伝えてくれる。
前日会ったRobertのパパも見に来てくれて、お前歌えんじゃん!!すげーじゃん!って褒めてくれる。うれしーなー。また会えたよ。
CDも10枚ぐらい(!)売れたらしく、Robertもご満悦。オーサムガイズ!グッジョブ!と。よしよし、パートナー感出て来たぜ。
終わった後は昨日のハコJandrosに行こう、というRobertの提案で少し寄る。またオーナーのAlexとテキーラ。やつの音楽に対する情熱を聞く。"俺は金を作りたいんじゃない、ここにカルチャーを作りたいんだよ。"下北沢THREEのスガさんに会わせたい最高の男だ。またもRobert宅で就寝。
12/28
またも昼過ぎに起きる。まず昨日ライブ見て感動した、というSan Antonioのドラマーが俺のスネアツアーに持っていっていいよ、もっといい音するぜ。なんて言ってたから借りに行く。いいライブをすると仲間が簡単に増える。みんな全力で応援してくれる、友達に広めてくれる。土曜日にSan Antonioでまたライブするのが楽しみだ。
さてこの日のライブはSXSWの聖地、Austin。ずっと行きたかった街なので高まる。ようやく移動だがSan AntonioとAustinは100km程度。1時間半のくらいのドライブでした。
道中有名ハンバーガーチェーンの食べ比べしたり、楽しく移動。テキサスのチェーン、WHATA BURGARとカリフォルニアからの刺客チェーンIN N OUT BURGARの対決。IN N OUTの方が俺は美味いと思うっていったら地元愛の強いRobertは、お前は有り得ないと不服そう。しかしどちらも良かった。本場のハンバーガーは美味いね。肉もパンも。
Austinに着くと明らかにSan Antonioとは空気が違う都会感。ライブハウスがギュッと近い位置に固まっていてカルチャーの発信点という感じがビシビシ来る。クールな街だ。この日のライブはSpider House。誰に聞いても知ってる有名な箱だという。この日は夜はコメディ公演でソールドアウト。我々は22:30〜2:00までのライブ公演に出る。メインステージは深夜はやらないのか、Loftのバーのようなサブステージでの演奏。最高だね。
ようやくちゃんとロックバンドと対バン!アメリカのライブの特徴はリハ無しで、出番前に軽くサウンドチェックしてスタート。各バンド自分のドラムセット、アンプ持ち込みなので音決めるのが楽なのだな。演者みんな慣れてて転換早い。出音もさすがにいい感じです。ロックネイティブ。
salsaの出番は2番目、出番前になるとぞろぞろとお客さんが集まってくる、何が始まるんだ?っていう期待感を感じる。日本から来てるバンドっていうのは間違いなく興味をそそる要素なのだろう。先人達に感謝せねばだね。
この日のライブも凄まじい反応。他のバンドとは明らかに一線を画すリアクション、強い手応え。MCも大変だけどちょっとずつ慣れて来ました。思ったこと丁寧に英語で言ってみる練習にしてます。
物販売れまくり、サイン求められまくり、インクレディブル!ビューティフル!ファッキンオーサム!あらゆる褒め言葉で褒められる。話をしたほとんどのお客さんが12/31のAustin公演も絶対観に行くよ!と言ってくれる。話はええなお前ら。最高だぜ。
いいライブを繰り返すとメンバースタッフみんなノッてくる、自分たちのやってる事を身も心も信じれるようになる。salsaのUSAツアーはいいスタートを確実に切っている。
そしてこの日のライブはPeelander-Zのyellow大先輩が見に来てくれた。何人もの人がsalsaがAustinに行くから見に行って欲しいと伝えてくれたとのこと。もちろん名前知ってたけど初対面。色々話を聞かせて貰い、勇気を貰う。いい出会いでした。やりたいように、みんなやったらいいだけなのだ。
この日もホテル代節約のためSan AntonioのRobertの家に戻って疲れと共にドロリと就寝。
続く。
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suzukikensuke · 7 years ago
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salsaUSAツアー日誌#9
1/9
あと2本。
Mcallenにて目覚める。この日は300kmほどの北西への移動で、またもやメキシコ国境の町Laredoという街でのライブ。3時間程度の移動なら昼過ぎまでゆっくりして、どこかでゆっくりメシ食って、移動、でちょうど入り時間ぐらい。このペースがデフォルトになっている。俺はほんとは朝方人間なのでもう少し早く出たいのだが、休まないと身体が持たないのでやむなし。この日も安定の2時発だ。ようやくクルーみんな思い思いのペースでアメリカでの滞在��過ごせるようになってきてて、不自由ながら、疲れながらも伸び伸びとしてきてるの���感じる。慣れたのだ。
疲れが溜まってるので、ステーキ食いたいとRobertにリクエスト。ツアー後半になってからは少し食欲が落ちて来ていたが、なんとか無理にでも食うようにしている。でないと体力が持たない。赤身の肉をガッツリ喰らい、今日の力を蓄える。アメリカのステーキもとっても美味しいよ。
Laredoは本当に国境に隣接してる街で、かつてはメキシコだった事もあったエリア、との事。たぶんそう言ってた。旅も2週間を過ぎ、完全に言葉が何を言ってるかがわからなくても単語を拾えたり、何を伝えようとしてるのかがわかるようになってくる。英語の苦手なサルサトウもだいぶタフになってきた。俺もたぶん那須も敢えてコミュニケーション助けないようにしてた部分あったと思う。大事なのは意志を伝えることだ。がんばれサルサトウ。異国は器を磨くチャンス。
Laredoの混み入った街の感じは明らかに今までのアメリカンな感じとは違ってメキシコってこうなんだろうな、って様子の街並み。この日のvenueはまさかの中古レコード屋。メキシコとの国境からも徒歩3分だ。棚を片付けて仮設のステージが作ってありそこでの演奏となる。またもやとてもイケてる空間。この日はThe Maplesというバンドが主催してくれていたようで、ド平日ながら会場はかなりパンパン。プロモーターによって動員かなり変わるのだとようやくわかってきた。
さてライブ。パンパンの会場に漲る期待感、いざ始めようとしたらRobertに今日は45分セットね、と急に言われる。まあもう慣れたんではいはい、オッケーつってライブ開始。
Laredoのお客さんはとても素直で、真剣に集中して聞いてくれてるのが伝わる。こちらも一音一語研ぎ澄ました演奏をぶつけるとどんどん高まり合うフロア。salsaの演奏は旅も後半になりどんどんシャープでフリーになってきている。物凄い盛り上がりで本編終了!すると客席はオータラ!オータラ!オータラ!の大合唱。スペイン語でもう一曲!の意味らしい。何言ってるかはわかんなかったけど意味はわかりますよね。そりゃ。バチコンキメてパンパンの会場は爆発。この旅の中でもベストの一つであるライブになったのでした。
終了後はまたもサイン、写真責めで嬉しい悲鳴。ローカルメディアをやってるという人々からぜひ取材させてくれ、と言われインタビューを受けたり、素晴らしいリアクションをもらいました。Laredo最高だぜ。
終演後はメキシカンリベンジ。Taco palenqueという有名店を攻める。よし、ここは当たり。めっちゃうまい。
今夜は2時間程走り超久々にSan AntonioのRobert宅へ戻る。ただいま、San Antonio。この気持ちに嘘がなくなってる。San Antonioは俺たちのホーム。いつもの街で安心して眠る。
1/10
いよいよライブ最終日。
San AntonioのRobert宅にて目覚める。Robertからは朝10:30から11:30まで娘の学校行事で出かけてランチしてくるから待ってて、と言われてあった。ので、大体12:30ぐらいに帰ってくるんだろうな、と思ってから帰ってきたのは13:00頃。遅えよ。しかし行動パターンだいぶ読めてきたぜ。
最終日は元々は予定されてなかったのだが、急遽ブッ込まれた日。16日間連続ライブの16本目はLouisianaのLake Charlseでのライブだ。550km程の移動。遠い。考えてみれば毎日のように東京大阪間ぐらいの移動をしていた日々であった。いよいよ最後の1本だ、感慨深くもなる。
かなり出るのが遅くなってしまったが、娘の事となるとしっかりするRobert、嫌いじゃないぜ、San Antonioと別れを告げてレッツゴー。朝帰ってきて数時間寝ただけのRobertはけっこうしんどそう、休み休みLake Charlsまで車を走らせる。
これ間に合うのかな、と思いながらもまあなんとかなるんでしょう、間に合っても間に合わなくても、って心持ち。美しいアメリカの荒野を横目にハイウェイを爆走!Lake Charlsのvenueに着いたのは9pm、看板にはsalsa from tokyo 8pm〜って書いてある、間に合ってねぇじゃねえか。が、特にそんな事は誰も気にしないUSA。
この日のvenueはパブのような雰囲気のお店で、みんな飲食を楽しんでる感じ。脇にステージがあってバンドの生演奏がたまにあるの感じなのだろう。今日はsalsaだけの演奏だ、この旅初めてのワンマンだぜと言われる。ああそうなんですか、まあ今着いたとこなんですが、、
Robertには最後だしやれるだけやっていいよ!1時間セットいけるか?と言われるがうん、まあいい感じに50分ぐらいで様子見るわつってライブ開始。お客さんもいい感じに飲み食いしながらゆるく楽しんでる感じ。salsaも力み過ぎず、演れる曲を一曲ずつ丁寧にやる。だんだん最高潮に到達するところ、ラスト一曲!ってとこの手前で全マイクが落ちる。全く歌が鳴らなくなる事態発生。関係ねぇわ、やりながら直せやと思ってそのまま続けようとしたが、スタッフとRobertに待て待てと止められる。
ちょっと小休止だ。マイク直すから。休め。それで二曲やって終わりだ。とか都合の良いことを言われる。いやいや、そういうんじゃないやろ、お客さんの集中力完全に切れてるやんけ、と思いながらもしゃーねーわつって、直すのを待つ。
10〜15分空けて再開!完全に気持ち切れてるお客さんを再び集中させてぶち上げるには2曲じゃ足らん!アンコール含め怒涛の4曲を演奏。全13曲、この旅で最も演奏した日となったのでした。アメリカっぽいアクシデントが起きて、なんとか臨機応変に対応する、すごい最終日っぽいライブだった。
終演して12時ごろに出発。なんと飛行機はここから300km離れたHouston��10:30出発。全然時間がねぇ。
限界のRobertを鼓舞しつつハイウェイをまたも爆走し、Houstonへ。近くに住む笹本親戚家を少しお借りして荷物のパッキング。寝る間もなく出発だ。
Robertとはここでお別れ。最高のツアーだったよ。間違いなく、君が居なければこんな最高な日々は無かった。ありがとうRobert、マジでブラザーだと俺は思ってるよ。ハグをしてすぐの再会を誓い別れる。バタバタして感慨もあったもんじゃ無かったけど、思い出すと泣けるな。最高の男だよ。Thank you, Rob!See you!
これは俺たちにとって別れじゃ無いんだよ、始まりだと思うぜ
Alexの言葉を思い出していた。
続く。
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suzukikensuke · 7 years ago
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salsaUSAツアー日誌#4
12/31
いよいよアメリカでの年越しの日、大晦日。New year's eveとこっちの人は言ってて、この日も相当なパーティーデイのようだ。
今日はこのツアー2回目のAustin。10月くらいにベースメントバーで対バンしたバンド、BUHUのJeremyがプロモーターをやってくれてる。日本で関わった沢山の人がツアーを助けてくれてる、縁に感謝。この日でRobert家は最後なのでここぞとばかりに洗濯。長いツアーなのでやれる時に洗濯、これ大事。
昼過ぎに昨日お世話になったJandrosに少し挨拶に行くと、オーナーのAlexがまた出迎えてくれて、色々話す。彼は本当に最高の男。salsa全員にハットをプレゼントしてくれ、これで一旦別れだ、やるか?とまたもやショットをみんなで。昼間の空きっ腹に染み渡る。きっとまた必ず会おうぜ、Alex。
Austinに18:00頃到着。街は大晦日の独特な雰囲気に溢れており落ち着かない感じ。そして今夜は超寒い。こっちでも異常な気象らしい。まず搬入、だがここでシンバルバッグとスネア、キックペダルが無い!となる非常事態発生。どうやらの昨日のハコに忘れたようだ。ファック。とりあえず今日のところは借りれるけど、今夜はSan Antonioに戻らねばならないかもとRobert。まあいいよ、俺らは300キロも500キロでも、言われたところ行ってぶちかますだけだからよ。って割り切るのが上手になりますin United States of America。
会場のSwan Diveは超イカしたライブハウスで広い。新代田Feverくらいのサイズ感だろうか。Football etc.など知名度のあるバンドもラインナップに名を連ね、さすがの都会のカッコいいハコの大晦日。salsaの出番はまさかのトリで1am〜。
24時に向かっていくに連れて徐々に一杯になっていくフロア。みんな酒飲みまくってパーティモードに完全に突入している。出てるバンドもレベルが高くてとても良い日だ。中でもFootball etc.そして一昨日行ったMcallenのバンドのDEZORAHはとても良かった。音に込めた意志と純粋さは伝わる、日本と同じ。我々もただ音楽に向かうのみです。
年越しの瞬間はやっぱり本場のパーティ大国感があった、なにせ30からカウントダウンしてたもん。花火勝手にあげまくってるし、カップルはチューしまくってるし、おまけに雪まで降ってくる、ロマンチックで綺麗な瞬間でした。いいねー。salsaクルーも良い年にしようと誓い合う。
さてさてトリの我々の出番。大きな会場に沢山のお客さんがひしめいてる。3日連続パンパンの会場だぜ、最高や。Swan Diveは今までの会場の中でも一番サウンドがよくて、我々も高まる。この日は個人的にもこのツアー最高の出来のライブが出来たかと思う。白人も黒人もメキシカンも男も女もみんな褒めてくれる、主催のJeremyもすぐAustinに戻ってこいよ、今日のナンバーワン���ーティストは間違いなくお前ら!最高!って褒めてくれた。やったね、ハッピーニューイヤー!
ライブ後は疲労の溜まってる那須と一部スタッフをAustinに残し、俺とサルサトウはRobertと共にSan Antonioへ。1時間半程走ってJandros。今朝別れたはずのAlexに、また会えたねブラザーハッピーニューイヤー!つったらまた酒盛りが始まってしまうよね。"これは俺たちにとって別れじゃ無いんだよ、始まりだと思うぜ、ケンスケ"、俺もそう思うよAlex愛してるぜ!君ともっと話すために英語勉強しようと素直に思ったよ。ありがとう。日本に来たら最高のラーメン奢ってやるから。
置き忘れた機材をピックアップし、結局戻ってきたRobert宅で泥のように眠る。
続く。
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suzukikensuke · 7 years ago
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salsaUSAツアー日誌#3
12/29
この日はしっかりと移動がある日。テキサスの中でも最南端に近い、メキシコ国境からほど近いMcallenという街でライブ。San Antonioからは350キロくらいだろうか。1時出発だぞお前ら、と言われてたが、安定のテキサス悠長野郎どものせいで1時間遅れ。2時ぐらいに出発。これにも慣れたな。
フリーウェイに乗って南へ爆走。街を抜けるとあたり一面は全く何もない荒野。1時間寝ても景色はまるで変わらない。なーにんもない。走れど走れどなーんにもない。アメリカはでけえぞほんとに。そりゃちっちゃな事気になんかできねぇかもな。
Robertは安全かつスピーディー、運転かなり上手い。さすがのドライブ慣れです。車中はほぼ全員寝てるので彼はこの旅で一番頑張ってる人かもしれない。頼りになる奴だ。
4時間程走りMcallenの街に到着。国境の町らしくメキシコ文化の影響を大きく感じる独特な空気感。英語もスペイン語訛りの発音なのか非常に聞き取りづらい。昼夜逆転生活で出発が遅いので街に着く頃には夜だから昼の景色をしっかり見れないのがつらい、が、観光に来たわけではないのだ、と自分に言い聞かせる。
たくさんの移動販売車が集まってる屋外フードコートみたいな場所があってそこでせめてものタコス購入。さすが本場の味なのか大変美味しく満足。RobertとDavidはmoteramenというmoterheadのロゴをパクったラーメン屋でラーメンを食ってた。マズかったらしい。
この日の会場はRECUERDOSというところ。クラブのような雰囲気でへーって思ってたら奥に通され、すると屋根のついた屋外ステージが出現。今日のショーはここでやるよ、と言われる。マジかよ。雨だしさみーし深夜までここでやっていいんかい。なんて国だ。
今日はガッツリ6バンド出演。中でもRobertがブッキングしたBooty feetというSan Antonioのバンドはかなり素晴らしいクオリティ。若手の勢いのあるバンドだ、と聞いて居たが確かにビートの聞いたグッドメロディ、ナイスロックンロールバンド。すぐ仲良くなる。
今日はしっかりプロモーターのついてた日なので会場バッチリ満員。salsaの出番は24:30頃。会場は日本のバンドを楽しみに待っている感じに溢れていて、つつけば割れるぐらいの期待感にすでに包まれてる状態。ライブ連続4日目のsalsaもかなり充実したコンディションであり、ここでも会心のライブをバチッとキメる。モッシュダイブの連続でこいつらほんとに初めて俺たちを観たのか?とこちらが思うほど大爆発する会場。ステージ上からの景色はほんとに最高だった。トリでも無いのにアンコールが鳴り止まず、演奏。またきっといつかここへ戻って来るよ、と感極まって思わず言ってしまった。嘘じゃなくしないと。salsaはステージ後は写真責め、サイン責め、一夜で人気者になってしまったかのよう。moteramenの店員まさかの4人全員見に来てCD買ってった。次来たら食いにいかないとだな。不味くてもインスタでレビューするからな。ぶつかり合おうな。
物販もギャラもかなり良かったらしくRobertも大変上機嫌、メシ行くぞつってまたもやタコス。美味い。深夜のタコスマジ美味い。身体には絶対に良くない。
この日はMcallenのイベントプロモーターの大変大きな綺麗な家に泊めてもらう。金持ちだなこりゃ。快適に眠る。
12/30
昼過ぎに目覚める。前日にメキシコとの国境見に行きたいんだとRobertに伝えてあったので準備して出発。
少し車を走らせると河が国境になっていてメキシコとアメリカが分かれている場所に到着。橋があるから歩いて渡れるが、時間ないしここで帰るか?とRobertは言ってたが、俺らはせっかくだしここまで来たら向こう行ってみたいと主張。50セント払っていざメキシコGO、国境を越えることに。日本には歩いて越えれる国境がないし、アメリカメキシコのような少し緊張感のある国境を見るのは初めてで、とても興奮。河を渡るとメキシコ側の橋の下の物乞い達がマネープリーズマネープリーズと大声を上げている。入国管理のゲートにはマシンガンを抱えた兵隊。その奥にはアメリカとは全く違うゴミゴミとしたメキシコの街並みが広がっていて相当なカルチャーショック。地続きの異国とはこういうことか。貴重な経験をする。
すぐ戻って来れると思ったのだがアメリカに戻るには入国管理の大行列。メキシコからアメリカに入る人は倍以上、簡単に言うと悪い奴が多いからちゃんとチェックしなくちゃいけないようで、大変な時間のロス。そういう事ね、Robertがちょっと入国しぶってたのは。
少し戻るのが遅くなってしまったが、またもや四時間ほどのドライブを経て(300キロももはや当たり前に思えて来る)、この日のライブは、もはやホームのSan Antonio、もはやホームのJandros。Robert渾身のブッキングで絶対パンパンになるぜ、と言われてた日。
店員さん達とも仲良くなっているからかなりいい雰囲気。さすがRobertの地元のガチブッキングどんどん人が集まって来る。昨日も一緒だったBooty feetもsalsa直前の出番をガッツリ盛り上げてくれる。この日のライブは個人的には直前にアンプが壊れて交換したりもあり、サウンドが少し難しく、微妙にズレた歯車を元に戻すのに少し時間がかかってしまった。どんどん高まってはいたが最高点まであと少しってとこで終わってしまったかと思う。異国でのライブ、言い訳はできない(もちろん日本でもだ)、一本一本に全部を出さねばいけない。悔しい。が、やはり反応はかなり良くしっかり物販売れる。
向こうの人はアーティストに対しての敬意がすごい、みんな話しかけてくる、質問責め。そして良いと思ったら何か飲むか??って言って酒奢ってくれる。
ちなみに一番多い質問は、なんでsalsaって名前なの??です。そりゃそうだわな。ノーミーング、ジャストフィーリングとか適当な答えをしてます。嘘じゃない。
明日は拠点になってたSan Antonioとはお別れ。Robertの家にはもう帰らない、ライブしてその場所に泊まる、移動、ライブ、泊まるの繰り返��。本当にハードなツアーの始まりだ。
続く
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