Tim Leffman、イギリス人である身長2m近い彼は人生の大半をアコギと歌と旅に費やした筋金入りのライブギタリスト。
以前彼のアルバム録音をTaQが担当したことから知り合い、今回フィーチャリングすることになった。
普段アイリッシュパブやバーで演奏する彼は、一般的なミュージシャン気質と同じく典型的な夜型人間である。
にもかかわらず「SummerVacation」、太陽にあたろうというコンセプトの元にレコーディングはお盆休みの真っ昼間に渋谷の某スタジオで始まった。
Timと一緒にやる理由は簡単だった。
その後、音に対し容赦なく処理を施す僕らのやり方は時に演奏家の気分を害してしまう。ミュージシャン達が奏でる音には彼らなりの意味があり、それを変えることを好ましいと思わないからだ。
その点においてTimは非常にフレキシブルで、新しい音楽や音への興味は尽きることがない。お陰で今回は新たな手法としてTimの録音をプロジェクトの最初にもってくるという方法を試すことができた。
スタジオのコーヒーが「おかわり自由」である必然性を十分に感じながらお互いの意図を確認しあい、手拍子などでテンポを決めていく。
Timはそれに合わせて思いついたフレーズを次々と披露する。彼のフレーズからリズムを想像し、適当なループを組みレコーディングは開始された。
Timと共にブースに入り、生のヴァイブを感じながらディレクションしていくTaQに対し、TAKAはより客観的な視点を保つためにコントロールルームを陣取った。
結局曲が見え、必要なフレーズが手にはいるまで3時間とかからなかった。
TaQは録音された素材を自分のスタジオに持ち帰り、ギターのエディットとリズムアレンジにとりかかり、それを素材ににOutPhaseによるリミックス合戦が始まった。
2001年夏、うだるような暑さの中、汗と共に絞り出した真夏のトラック、Summer Vacation!
( OutPhase )
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