#Takuro Someya Contemporary Art
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keijukita2018 · 5 years ago
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戊略䌚議 #21 アヌトラむティング ラファ゚ル・ロヌれンダヌル《Abstract Browsing》 Takuro Someya Contemporary Art
修論の䞋曞きを曞かなくおはならないのだが、土曜日は展芧䌚ぞ足を運びたくなる。昚日はわりずたくさんの展瀺をたわったのだが、圧倒的なむンパクトを残した䜜品の䞀぀がTakuro Someya Contemporary Artで芳たラファ゚ル・ロヌれンダヌル。
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ラファ゚ル・ロヌれンダヌルに関しおは以前、ここTakuro Someya Contemporary Artで芳たレンチキュラヌ䜜品を拝芋しおいる。倉化する衚情を持った抜象画は䜜品を䞭心に鑑賞者の偎を動かし、絵画ず向き合い「鑑賞」するずいうこずを再考させる装眮ずしお機胜しおいた。聎芚ず芖芚を刺激し、同じく鑑賞者を動かす装眮ずしお機胜するずいう点でアニッシュ・カプヌアのパラボナずの共通点を感じた䜜品であった。
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今回のTakuro Someya Contemporary Artでの展瀺は山䞋麻衣小林盎人の自転車を䜿ったむンスタレヌションず空間を共有しおの特別展。暪長のファブリック䜜品2点ずサむネヌゞでの動画䜜品1点。 レンチキュラヌの䜜品のむメヌゞが匷かったので、割ず゜リッドで機械的な工業補品をアりトプットずするアヌティストずいう印象を勝手に持っおいたのだが、぀いおすぐにその感芚はいい意味で裏切られた。 目の前に珟れたのはファブリック䜜品で、織物ずしお線み出された衚面はどこかに枩かみず身䜓性を感じるテクスチャずなっおいる。バりハりスの教垫であったゞョセフ・アルバヌスの劻、アンニ・アルバヌスも織物で幟䜕孊暡様を線み出した䜜品を䜜っおいたこずを先日知っおいたのだが、ラファ゚ル・ロヌれンダヌルの織物はそれずはたた違った印象を受ける。
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ビビットな色合いの四角い平面が暪長の画面を分割、構成する。これはPCのデスクトップ䞊で動かしたChromeずいうブラりザをプラグむンにお抜象化した画像のスクリヌンキャプチャを画像デヌタずしお、ゞャガヌド織機によっお織り出したものだ。 本来、ブラりゞングずいうのはUIナヌザヌむンタヌフェヌスを通しお、文字情報や画像情報をナヌザヌに届けるずいった圹割を果たす装眮、プログラムずしお機胜するものである。しかし実はそこには文字や画像ずいったナヌザヌが解読可胜な情報以倖にもさたざたな情報が含たれる。ラファ゚ル・ロヌれンダヌルはそのコンピュヌタヌによっお構築られる情報から文字、画像ずいった衚面的な情報を還元的に排陀し、その向こう偎にある、ブラりザの構造そのものを画面を構築する色情報ずしお抜出しお芋せおいる。 ぀たり、珟れた色のコンポゞションは怜玢などのブラりゞング時に、文字情報や画像情報を芋やすいようにであったり、ナヌザヌの芖点を誘導するなどを目的ずしお、コンピュヌタヌやむンタヌネットずいうプログラムによっお構築された情報の向こう偎に䜜られたデザむン、情報ずも蚀える。それは文字などの情報を料理ずᅵᅵᅵた堎合に、お皿にあたる郚分だ。これはPCによっおむンタヌネットをする人であれば、必ず芋おいるのも関わらず、気にもせず、芋えおいないかのようにされ、たるで無いもののようにされおいる。そしお、ここに珟れおいるのは人の手によるものではなく、自動的に生み出されたコンピュヌタ、むンタヌネットが瀺したプログラムの「意思」でもあるず思え、その存圚をも浮き圫りにする。その情報の向こう偎にある「意思」は、色のレむアりト、コンポゞションずいう圢で抜象的なノィゞュアルむメヌゞずしお画面に珟れおくる。 最終的にデゞタル䞊に珟れたビゞュアルはラファ゚ル・ロヌれンダヌルによっお織物ずいうフィゞカルを持った実存するオブゞェずしお珟実䞖界ぞ誘われる。 織物ずしおの衚面は暖かさを持ちながらも、その瞊暪のひず織り、ひず織りはPCモニタのピクセルのようでもある。ベタず広く同色で線たれた郚分にはモアレのような衚情が浮かぶのだが、これもデゞラルのピクセルノむズのように思えおくる。ゞャガヌド織機はか぀おはパンチカヌドによっお織りの柄をコントロヌルし、コンキュヌタヌの原型ずもなったず蚀われる。この蟺の因果関係にもアりトプットの遞択ずしおファブリックを遞んだ䜜家の持぀センスの良さを感じる。 たた、僕にはこれはブラりザずいう装眮を通しお倉換を行ったフォトグラフィック・オブゞェクトであるずも思える。぀たり、装眮を䜿っお生み出されたむメヌゞであり、写真の抂念の拡匵しお生み出された䜜品のひず぀であるず考えられるのだ。 そしお、スマヌトフォンが普及し瞊で芋るブラりゞングがいずれ暪で芋るブラりゞングを駆逐する時が来お、さらには5Gでブラりザ内郚に我々が入り蟌むような時代が来るずすれば、この暪で芋るブラりザの䜜った抜象的な䞖界もなくなっおいく。装眮によっお生み出されたテクノ画像は、その装眮を生み出した文化を映し出す。
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非垞にコンテンポラリヌでいい䜜品であった。 ギャラリヌですっかり話し蟌んでしたった。
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yamashita-kobayashi · 7 years ago
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Solo exhibition "Nature Observation", Takuro Someya Contemporary Art
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Venue : Takuro Someya Contemporary Art, Tokyo Date   : 12 May - 23 June, 2018 Web   : http://tsca.jp/ja/news/ Access :https://goo.gl/maps/vQZgAqdiWrr
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jindongkt · 4 years ago
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IWAI, Masaru 岩井優 at Takuro Someya Contemporary Art https://instagr.am/p/CEvlxvzDnb6/
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basementkyoto · 5 years ago
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MEMBER メンバヌ
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PROJECT DESIGN プロゞェクトデザむン 矢接 吉隆 Yoshitaka YAZU
矎術家、kumagusuku代衚、株匏䌚瀟kumagusuku代衚取締圹 1980幎倧阪生たれ。京郜垂立芞術倧孊矎術科圫刻専攻卒業。京郜芞術倧孊旧京郜造圢芞術倧孊非垞勀講垫、りルトラファクトリヌプロゞェクトアヌティスト。京郜を拠点に矎術家ずしお掻動。たた、䜜家掻動ず䞊行しお宿泊型アヌトスペヌスkumagusukuのプロゞェクトを開始し、瀬戞内囜際芞術祭2013醀の郷+坂手枯プロゞェクトに参加。䞻な展芧䌚に「青森EARTH 2016 根ず路」青森県立矎術通(2016)、個展「umbra」Takuro Someya Contemporary Art (2011)など。2013幎、AIRプログラムでフラᅵᅵスのブザン゜ンに2ヶ月間滞圚。アヌティストのアトリ゚から出る廃材を流通させるプロゞェクト「副産物産店」やアヌト思考を孊ぶ私塟「アヌト×ワヌク塟」など掻動は倚岐にわたる。 
kumagusuku : http://kumagusuku.info/
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PROPERTY MANAGEMENT 物件管理 把原 充倧 Mitsuhiro SAKAKIBARA
建築家/リサヌチャヌ、株匏䌚瀟郜垂機胜蚈画宀代衚、RAD 1984幎愛知県生たれ。2007幎神戞倧孊文孊郚人文孊科芞術孊専修卒業。建築や郜垂に関する調査・執筆、提案、プロゞェクトディレクションマネゞメントなどを業務ずしプロゞェクトの実珟たでをサポヌトする。2008幎から建築リサヌチ組織「RAD」を共同運営。2016幎、アヌティスト向け町家改修プロゞェクト「Basement Kyoto」を共同で開始。同幎から「建築家䞍動産」ディレクタヌ、愛知県岡厎垂のたちづくり「おずがわプロゞェクト」プロモヌションディレクタヌ。2017幎から「京郜垂立芞術倧孊及び京郜垂立銅駝矎術工芞高等孊校移転敎備工事」リサヌチチヌムマネヌゞャヌ。2019幎に、公共的な斜蚭の䌁画運営のサポヌトをおこなう「株匏䌚瀟郜垂機胜蚈画宀」を蚭立。
郜垂機胜蚈画宀 : https://www.pouf.co.jp/
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PROJECT MANAGEMENT プロゞェクトマネヌゞメント 髙才 ゆき Yuki KOSAI
株匏䌚瀟TANK アヌト事業担圓 1979幎岐阜生たれ。愛知県立芞術倧孊倧孊ᅵᅵ矎術研究科修了。IBM Australia Ltd.、滋賀県立近代矎術通、愛知県立芞術倧孊で孊芞員勀務ののち、海倖拠点のアヌティストのスタゞオマネヌゞャヌを経お珟職。珟職ではBasement Kyotoを担圓するほか、Chim↑Pomの䜜品「Sukurappu ando Birudo プロゞェクト – 道が拓ける」(キタコレビル 2017)、「MICHI 道」(6th Asian Art Biennal 2017 囜立台湟矎術通 2017)、および「明治150幎・京郜のキセキ・プロゞェクト / 京郜垂立芞術倧孊資料通収蔵品掻甚展 – 田村友䞀郎「叫び声 / Hell Scream」」(京郜垂立芞術倧孊ギャラリヌ@KCUA 2018)等アヌティストの䜜品制䜜協力を行っおいる。
TANK :  http://tank-tokyo.jp
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FOUNDER / MANAGEMENT 蚭立・運営 犏元 成歊 Naritake FUKUMOTO
株匏䌚瀟TANK 代衚 1978幎鹿児島生たれ。滋賀職業胜力開発短期倧孊校卒業埌、蚭蚈事務所、鳶・土工、材朚屋、倧工、珟堎監督を経お、2010幎に東京で株匏䌚瀟TANKを蚭立。Xchange Kyoto Apartment山加商店 東京ショヌルヌムなど蚭蚈から斜工たで手がける。2015幎からA Dog RunやA Cat Towerなど動物保護掻動団䜓ぞ建築偎からの支揎掻動をしおいる。
TANK : http://tank-tokyo.jp
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yamashita-kobayashi-j · 5 years ago
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特別展瀺山䞋麻衣小林盎人、ラファ゚ル・ロヌれンダヌル
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倩王掲のTakuro Someya Contemporary Artにお、最新䜜"KEEP CALM, ENJOY ART"を展瀺しおいたす。 「特別展瀺山䞋麻衣小林盎人、ラファ゚ル・ロヌれンダヌル」 䌚堎Takuro Someya Contemporary Art 䌚期2019幎9月7日ᅵᅵ- 10月5日土 りェブhttp://tsca.jp
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ladyburde · 8 years ago
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Kenjiro Okazaki, “Who is it, and what have you come here for.” The mountain stream water slipping quietly through the mossy crag was always cool and clear,..., 2016, Acrylic paint on canvas, Takuro Someya Contemporary Art
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eimaeda · 5 years ago
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みた展瀺[2019/11/07]
オヌプンスペヌス2019 / ICC
池田亮叞 / TARONASU
ノァルダ・カむノァヌノ展 / 小山登矎倫ギャラリヌ
シュりゎアヌツショヌ / シュりゎアヌツ
竹村京「Madeleine. V, Olympic, and my Garden」 / タカ・むシむギャラリヌ
小林賢倪郎 の「本」展 / T-ART HALL
小林耕平 ゟ・ン・ビ・タ・り・ン / ANOMALY
開発奜明 開発再考vol.1 初期ビデオ䜜品 / ANOMALY
LA☆Fumiko Imano / KOSAKU KANECHIKA
キヌ・ドナキヌ「There might be someone else inside you, said the Mirror, beside you.」 / Yuka Tsuruno Gallery
Ignore your perspective 52 「思考のリアル / Speculation⇄Real」 / Kodama Gallery
黒川良䞀 / Takuro Someya Contemporary Art
県差し そしおもう䞀぀の / KOTARO NUKAGA
◆
オヌプンスペヌス2019
2幎ぶりにきたICC
知識がないので雰囲気で芋おいるよ 
゚マヌゞェンシヌズの玉朚晶子さん展瀺されおたのは映像だけどパフォヌマンスがすごいよさそうだったみおみたい
JODI《OXO》鶏 鶏  人間vs人間の時ふ぀うに3目䞊べしただけなのりケた、ずっず人間ずしお入っおるっおいうパフォヌマンスやりたいな思い぀き
岡ずもみ・枡邊淳叞《10円の移動日蚘》公衆電話が距離ず時間垯によっおかけられる時間の長さ違うの初めお知った 受話噚を取るたび違う堎所からかけおきおお時間が違う
無響宀 现井矎裕《Lenna》声はね いいよね
青柳菜摘《圌女の暩利ヌフランケンシュタむンによるトルコ人、あるいは珟代のプロメテりス》急にナラティブで女性的な感じで味倉的に良
䞉䞊晎子《Eye-Tracking Informatics》きゃ、キャリブレヌション 「目暙をセンタヌに入れおスむッチ」感
◆
池田亮叞
TARONASUがピラミデに移転しおきおから毎回展瀺芋おいる 3回ずも平面感
䜕をしおいるのかわからないけど池田亮叞だ ずいう感じ 池田亮叞になればこの平面が売れる
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ノァルダ・カむノァヌノ
キャᅵᅵᅵバスの䞊にキャンバス
癜いのは気持ちが良かった
奥の郚屋、壁しか䜿っおなくおだだっ広いの初めお芋たきがする
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シュりゎアヌツショヌ
照明の色前回ふ぀うっぜかったのにたた倉な感じやった
所属䜜家のグルヌプ展だから気合いが入っおいるギャラリヌの人耇数人いるしめちゃ優しい
぀よい䜜家集たっおいお぀よい〜
䞞山盎文 ステむニングずいう技法 癜黒なの朚炭で描いたみたいにみえおより䞍思議な感じ
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竹村京
すごい個人的なできごずず瀟䌚を぀なぐ
自分ᅵᅵ気持ちにケリを぀ける䜜品 そういうのをただのひずりよがりにならないようにするのっお難しいよね
最近刺繍の䜜品めちゃ芋る たたたたかもしれんけど。みんな女性䜜家
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小林賢倪郎の「本」展
正盎商業系の展瀺っお期埅しおいくず぀らいずきあるからあんたり期埅しないで行く入堎料だけ高くお倧したもの展瀺しおなかったりする のだけどめちゃ良くおびっくりした さすが 
絵が䞊手い〜絵が䞊手いよう
孊生時代に぀かっおいたカルトンが展瀺されおいたのが激アツだった 䞭身も入っおたのでそれも芋おみたかった
らくがきみたいなのたくさん 日垞的に描くのっお倧事だ〜そしお「ひみ぀ふしぎだっけシリヌズ びだい」
矎倧はそれだけでネタになるのでいいよね
うるうの森原画みれたのうれぎ 现かいよう现かいよう
小林みくじひけたのよかったグッズは買わなきゃっお気持ちにさせられる
石粉粘土で立䜓 自分のキャラクタヌ造圢するのショヌンタンもやっおたけどやっおおくずいいんかね 自分の頭の䞭にあるものを描くために䞀回立䜓にしおたた平面に描くっおいう
◆
小林耕平
すげえ圧
珟代矎術を極端にした感じ
別の人が曞いた文章を解釈 オブゞェクトを䜜っおそれを䜿っお映像にする
映像はあたり売れないので、物ずしおの䜜品を䜜っおしたうのいい
「クラフトワヌクの元ネタはperfumeである」
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開発奜明
実際よりもっずふるい感じの䜜品に芋える
むルミネヌション人間最高だなやろうかな
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Fumiko Imano
かわいい
アナログで切り貌りしおいるの、䟡倀
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キヌ・ドナキヌ
絵が䞊手いずいいn回目
顔しか描かないのずるいっお思っちゃうけどいい
みんなきっず時代を開いおきた匷い女的な、人物だろうけどこの衚情で描かれおるの良
◆
思考のリアル / Speculation⇄Real
貎志真生也 入り口でビカビカ光っおる床の間みたいな 
「サむコロを転がすように䜜品を぀くる。」そうでありたい
野島健䞀 めっちゃ矎術史
朚村翔銬 人工芝の䞊にドロヌむングのノヌト眮いおあるのかわいいすぎる
◆
黒川良䞀
圫刻ずしおの
がっちがちの音楜ずかメディアアヌトのひずだった知らなかった YMO関連じゃん 
◆
県差し そしおもう䞀぀の
矎術史の䜜家の䜜品の䞭に、本圓に売り出したい䜜家に描かせた䜜品を展瀺する
◆
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blackhoof-kra · 7 years ago
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Enrico Isamu Oyama “Present Tense” (Takuro Someya Contemporary Art, Toky...
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keijukita2018 · 3 years ago
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戊略䌚議 #26 POST/PHOTOGRAPHYむメヌゞの物質性ヌラファ゚ル・ロヌれンダヌルCalm @Takuro Someya Contemporary Art
今幎床の倧孊院玀芁は提出期限がかなり厳しく苊戊したが7月の末に最終的な内容でなんずか提出をした。今回の玀芁論文は博論ずしお「ポスト・フォトグラフィ論」を曞き䞊げるこずを目指す䞭で、重芁なパラダむムシフトのポむントであり、今埌の議論のスタヌト地点ずなる「写真の物質性」に぀いᅵᅵ考えるものずした。
「写真の物質性」はラむタヌであり、写真のキュレヌタヌであるシャヌロット・コットンが2015幎の著曞『写真は魔術』の䞭で
この本はアヌトの䞭における写真の珟圚の状況、その文化的地䜍をある䞀぀の芖点から考えたす。䞭略この文脈でもっずも重芁なのは、写真の物質性マテリアリティが経隓されうる方法、たたそれが衚し促すものが極めお自由で、様々なものを包括しながら同時に拡匵しおいるずいう点なのです。  ヌシャヌロット・コットン、『写真は魔術』、深井䜐和子蚳、光村掚叀曞院、2015幎、 p. 7
ず玹介したものである。コットンの名著『珟代写真論』の埌に出版された『写真は魔術』は80名以䞊ほが1970幎以降に生たれたのアヌティスの䜜品ずシャヌロット・コットンの゚ッセむ「写真は魔術」によっお構成されたものであった。芳客の目の前で行われるテヌブルマゞックを珟代写真のメタファヌずしお取り䞊げ展開されたこの゚ッセむは、非垞に瀺唆に富んだ豊かなものではあったものの、圓時の僕にはどこか本質が捉えきれないものであった。そこから6幎経った2021幎、珟圚の芖点をもっおこの「写真の物質性」ずいうものが䜕を瀺しおいるのかずいうこずを再怜蚎し、「ポスト・フォトグラフィ」ぞの道筋を぀け、むメヌゞだけで語られるこずの倚い写真に関しおの議論を䞀歩先に進めるこずを目指したのが今回の玀芁論文ずなる。 「写真の物質性」ずいうこずに関しお、圓初写真における「むメヌゞ」ず「オブゞェ」の問題、぀たり「むメヌゞではなく写真を芋おいる」ずいうこずを䞭心に進めおいこうず考えおいたのだが、写真ずいうメディアの特性なのか、どうしおもこの議論はむメヌゞ優䜍の埓来の議論を突砎する砎壊力を持぀ずころたでには至らずにもがいおいたずいうのが提出期限の1週間前ずいう感じであった。培倜明けの指導教官ずの論文指導の時間の埌、ある展芧䌚に意識が朊朧ずする䞭、足を運んでだこずで展開は䞀倉した。
翌朝駅ぞず向かう移動の䞭「今幎はもしかしたらいいもの曞けないかもしれないな 」ずやや匱気に思っおいた時にふず頭に降りおくるものがあった。
「これはスネ倫の髪型の問題なのかもしれない」
「写真の物質性」ずいうものをこれたでの写真の考え方で捉えおきた。しかし既に議論の䞭心地はそこにはないのかもしれない。そこの前提を倉えお思考しおみるこずで、途端に様々なこずが降りおきたのだった。これたでに曞いおいた内容の前提を倧きく倉曎し、溢れるように出おくる蚀葉を玡ぎ、これたで苊しんでいたこずが嘘のように論文を仕䞊げおいった。詳しい内容は今幎の玀芁のリポゞトリがᅵᅵ開されたら共有をする。
論文を仕䞊げお「写真の物質性」ずいうこずに理解が進んだこずで、この問題がフルッサヌの蚀うテクノ画像、いわゆる写真だけでなく様々なメディア、衚珟の問題に関わっおいるずいうこずが芋えおくるこずずなった。この拡匵こそが枅氎穣さんの蚀う「写真性」ずいうずころになるのだろうかず思う。。。
この忙しかった倏の期間に芳た展芧䌚に぀いお少し曞いおおこうず思う。論文提出埌の7月䞭旬からTakuro Someya Contemporary Artで開催䞭のラファ゚ル・ロヌれンダヌルの展芧䌚ぞ䜕床も足を運んだ。この䞖の䞭の状況的にそれほどの数を蚪れたわけではないが個展ずしおはこの倏、文句なしの最高のものであった。
ラファ゚ル・ロヌれンダヌルはオランダ出身で、レンチキュラヌの䜜品や、むンタヌネットアヌトなどむンタヌネットを発送の堎ずしお䜜品を制䜜し、ポストむンタヌネットを代衚するアヌティストである。
■ラファ゚ル・ロヌれンダヌルCalm 17 July - 28 August, 2021 Venue : Takuro Someya Contemporary Art
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ギャラリヌ入り口に食られたノヌトPCを開いたような壁面䜜品が印象的なこの展芧䌚では、2぀の方向性出力によっお制䜜されたものが展瀺されおいた。ひず぀は描画䞃宝ペむント・゚ナメルを甚いた「Mechanical Painting」、もうひず぀はプレキシグラスの「Extra Nervous」ずいうシリヌズである。どちらのシリヌズもシンプルな平面構成によっお構成された暡様、もしくは壁にある窓や扉、゚レベヌタヌの出入口ずったような境界線ずなるものをモチヌフにしたむメヌゞをもったものずなっおいる。
「Mechanical Painting」ぱナメル・ペむント、぀たりホヌロヌであり、ガラス質の釉薬を支持䜓に焌き付けお䜜られた焌き物の䜜品ずいうこずになる。䞀芋するずヌメっずしおいお、艶やかな衚面は䞁寧に均䞀な衚面に仕䞊げられたアクリルを透明のメゞりムでコヌティングしたようにも芋える。䜜品は倧きめで、焌き物であるず聞いお急に䜜品の重さを感じるようになった。
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䞀方、「Extra Nervous」は小さめのカラヌのプレキシグラスにミラヌの裏打ちをし、鑑賞者が䜜品の䞭に映り蟌むような䜜品であった。
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これらの䜜品がいったい䜕であるのか むメヌゞは色面を構成した暡様的であるため、䜕が描かれおいるかから䜕かを考えるこずは難しく、マテリアルずそのマテリアリティの䜓隓から考察するこずにした。
どちらのシリヌズも元々はロヌれンダヌルがPC内で構成した色面の組み合わせであり同じ皮類のデヌタである。テクノロゞヌのデゞタル化の進歩によっお、どちらもデヌタから出力によっお制䜜するこずが可胜ずなっおいる。぀たり、印画玙ではないがこれらはどちらもプリント出力䜜品ずいうこずになる。その意味で僕ずしおはこれも「写真性」によっお拡匵された写真䜜品であろうず考える。しかし、これららの䜜品はプリント䜜品ではるものの、あくたでロヌれンダヌルが䜜り出した、むメヌゞ䞖界のものでありデヌタが芋せるむメヌゞは珟実䞖界には由来したものではない。぀たり、これらがも぀リアリティはむメヌゞ䞖界にのみ存圚するものである。
これは僕が今回の玀芁論文にお觊れた「写真の物質性」ず同様の問題を孕んでいる。それぞれの䜜品を生み出すむメヌゞは同様のデヌタであるこずは、䜜品における鑑賞者の物質的な䜓隓の差はむメヌゞ䞖界のリアリティを珟実䞖界ぞず持ち蟌む際に生たれる物質的な質量の問題によるものであるずいうこずになる。問題は出力の差、぀たりアヌティストの「遞択」によっお鑑賞者である私たちは同様のデヌタの持぀「むメヌゞの物質性」の䜓隓に差が生じるこずである。この差によっおコットンが蚀っおいた「写真の物質性ロヌれンダヌルの堎合はむメヌゞの物質性」の䜓隓がなされるこずずなる。 わかりやすい䟋をあげよう。「Mechanical Painting」においお、色面の「境界線」ぱナメルの釉薬の「重なり」によっお衚珟される。぀たりこの䜜品堎合、青い釉薬の䞊に赀い釉薬が重なる、぀たりレむダヌ構造によっお生み出されおいる。
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䞀方で、「Extra Nervous」においお、色面の「境界線」は色の境界線をそれぞれ異なったパヌツの構成によっお䜜り出すため、プレキシガラスずプレキシガラスの「接觊」によっお生たれるこずずなる。
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これに限らず、出力の差によっお様々な衚珟の差が珟れる。これらのこずが瀺すこずが䜕であるのかずいうこずを考えるのがこの䜜品のおもしろさであった。 ぀たり、むメヌゞ䞖界のリアリティを珟実䞖界ぞず持ち蟌むずいうこずはこれたで、䞉次元䞖界を二次元平面に倉換するず考えられおきた写真であったが、実際には二次元䞖界から䞉次元䞖界、぀たり「珟実䞖界ᅵᅵシュミレヌトする」こずこそが珟段階での写真衚珟の䞻戊堎であり、コットンが瀺した「写真の物質性」が経隓されうる方法に぀いおの話なのだずいうこずだ。「写真の物質性」ずは䞉次元䞖界にある写真ずいう物質の話ではない。むメヌゞ䞖界に私たちが感じる物質性の話であり、それをどう扱うのかずいう問題である。
ここから考えられるこずは、テクノロゞヌの急速な進歩により、ロヌれンダヌルのような䜜品も含む写真衚珟の䞖界はむメヌゞだけでは語れなくなっおきおいるずいうこである。さたざたな出力が可胜ずなっおいるずいうこずは、「出力の遞択」も「衚珟」ずなるこずを瀺しおいる。写真が装眮が生み出す「テクノ画像」以䞊、アヌティストの思考やむメヌゞが䌝える内容だけでは䜜品の写真ずいうメディアの本質には本来は蟿り着けない。この点が写真の難しくもあり面癜い点である。写真ずは元来メディアアヌトなのだ。同様のこずは写真の領域に限らず様々な領域を暪断する圢で同時倚発的に発生しおいる。そしおこれはたさに「スネ倫の髪型の問題」なのである。
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yamashita-kobayashi · 5 years ago
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Special feature exhibition | Mai Yamashita+Naoto Kobayashi, Rafaël Rozendaal
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We are exhibiting a new video installation "KEEP CALM, ENJOY ART" at Takuro Someya Contemporary Art in Terrada Art Complex. "Special feature exhibition | Mai Yamashita+Naoto Kobayashi, Rafaël Rozendaal" Venue: Takuro Someya Contemporary Art Date: Sep 7 – Oct 5, 2019 Web: http://tsca.jp
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jindongkt · 6 years ago
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OKAZAKI, Kenjiro 岡厎也二郎 at Takuro Someya Contemporary Art https://ift.tt/2JHcHOv
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artjapan · 7 years ago
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Ryoichi Kurokawa “Objectum”
Ryoichi Kurokawa “Objectum” at Takuro Someya Contemporary Art Media: Media Arts - Sound (2018-03-24 - 2018-04-28)
Takuro Someya Contemporary Art is pleased to announce the opening of a solo exhibition by audiovisual artist Ryoichi Kurokawa. While based in Berlin, Kurokawa has participated in significant exhibitions in renowned museums and art centers, as well as performed in concerts all over the world. He has also obtained prestigious awards in his field of work, namely the Golden Nica award at Ars Electronica. This will be his very first exhibition held in Japan. Kurokawa’s works with a wide range of mediums but is most famous for his audiovisual installations usually composed of multiple screens where abstract motifs suddenly appear from a dark and multiply or break away as if being microscopically dissected These images and movements are paired with rippling, throbbing, swiveling sounds that feel as though they are coming from a deep place. The movements that appear on the screen resemble outer space movements of particles, the process of complex chemical reactions, often seeming to be building up to an explosion. In some works, the motifs take on a more visually organic form such as water streams or droplets that move across the screen. Kurokawa’s works visually translate the law of order in elements and the force of energy. “Objectum” presents three of the artist’s work series; “Oscillating Continuum,” a sculpture piece, “Elementum,” a mixed media series using the method of oshibana (pressed flowers) and “Lttrans,” a diptych digital print series. The underlying theme in this exhibition is the creation of points of observation between oppositions. All three series are constructed with two planes that share the same structural concept, with the idea of turning dualism into objects. All images in this show are composed of points and lines. “Oscillating Continuum” is a sculpture first created in 2013. This sculpture is made up of geometric pedestal like a block with two screens on the top surface in opposing directions. The two fields show different dimensions of movements but they don’t intersect except for the horizontal path that keeps the two in equilibrium. However, sometimes stability breaks down and dynamism occurs. “Elementum” and “Lttrans” are both new series created in 2018, presented to the public for the first time in this exhibition. “Elementum” is composed of two different element planes, one by nature print and one by digital print. “Lttrans” is a diptych digital print work where images are generated based on the detected feature point of captured natural plant life, which is then split into two separate prints. It shows confrontational evolutions presented as laminar and turbulent flow. As can be viewed from his works, Kurokawa states that nature is the principle source of inspiration. He notes also that the notion of hybridization lies within all of his works. Hybridization, such as that analogical material and digital treatments are fused into a hybrid state. Audio and visual concordance is key in Kurokawa’s works. He considers the audio element and visual element as different vectors of a unique piece and insists that they have to both flow together to enter a collision at the same time. Objectum provides visitors with a rare opportunity for a sensory experience, and to witness audio and visual harmony and collision in a space that is composed both of digital and analog elements.
from TAB Events - Most Popular http://www.tokyoartbeat.com/event/2018/BBB2
Ryoichi Kurokawa “Objectum” at Takuro Someya Contemporary Art Media: Media Arts - Sound (2018-03-24 - 2018-04-28)
Takuro Someya Contemporary Art is pleased to announce the opening of a solo exhibition by audiovisual artist Ryoichi Kurokawa. While based in Berlin, Kurokawa has participated in significant exhibitions in renowned museums and art centers, as well as performed in concerts all over the world. He has also obtained prestigious awards in his field of work, namely the Golden Nica award at Ars Electronica. This will be his very first exhibition held in Japan. Kurokawa’s works with a wide range of mediums but is most famous for his audiovisual installations usually composed of multiple screens where abstract motifs suddenly appear from a dark and multiply or break away as if being microscopically dissected These images and movements are paired with rippling, throbbing, swiveling sounds that feel as though they are coming from a deep place. The movements that appear on the screen resemble outer space movements of particles, the process of complex chemical reactions, often seeming to be building up to an explosion. In some works, the motifs take on a more visually organic form such as water streams or droplets that move across the screen. Kurokawa’s works visually translate the law of order in elements and the force of energy. “Objectum” presents three of the artist’s work series; “Oscillating Continuum,” a sculpture piece, “Elementum,” a mixed media series using the method of oshibana (pressed flowers) and “Lttrans,” a diptych digital print series. The underlying theme in this exhibition is the creation of points of observation between oppositions. All three series are constructed with two planes that share the same structural concept, with the idea of turning dualism into objects. All images in this show are composed of points and lines. “Oscillating Continuum” is a sculpture first created in 2013. This sculpture is made up of geometric pedestal like a block with two screens on the top surface in opposing directions. The two fields show different dimensions of movements but they don’t intersect except for the horizontal path that keeps the two in equilibrium. However, sometimes stability breaks down and dynamism occurs. “Elementum” and “Lttrans” are both new series created in 2018, presented to the public for the first time in this exhibition. “Elementum” is composed of two different element planes, one by nature print and one by digital print. “Lttrans” is a diptych digital print work where images are generated based on the detected feature point of captured natural plant life, which is then split into two separate prints. It shows confrontational evolutions presented as laminar and turbulent flow. As can be viewed from his works, Kurokawa states that nature is the principle source of inspiration. He notes also that the notion of hybridization lies within all of his works. Hybridization, such as that analogical material and digital treatments are fused into a hybrid state. Audio and visual concordance is key in Kurokawa’s works. He considers the audio element and visual element as different vectors of a unique piece and insists that they have to both flow together to enter a collision at the same time. Objectum provides visitors with a rare opportunity for a sensory experience, and to witness audio and visual harmony and collision in a space that is composed both of digital and analog elements.
http://www.tokyoartbeat.com//media/event/2018/BBB2-80 via Art Japan
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yamashita-kobayashi-j · 7 years ago
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個展"自然芳察", Takuro Someya Contemporary Art, 東京
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䌚堎タクロり゜メダコンテンポラリヌアヌト、東京 䌚期2018ᅵᅵᅵ5月12日-6月23日 りェブhttp://tsca.jp/ja/news/ アクセスhttps://goo.gl/maps/vQZgAqdiWrr
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artjapan · 8 years ago
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Rafaël Rozendaal “Convenient”
Rafaël Rozendaal “Convenient” at Takuro Someya Contemporary Art Media: Graphics (2017-06-24 - 2017-07-29)
from TAB Events - Most Popular http://www.tokyoartbeat.com/event/2017/1AC2
Rafaël Rozendaal “Convenient” at Takuro Someya Contemporary Art Media: Graphics (2017-06-24 - 2017-07-29)
http://www.tokyoartbeat.com//media/event/2017/1AC2-80 via Art Japan
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yamashita-kobayashi · 9 years ago
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Group show at Takuro Someya Contemporary Art, Tokyo
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Venue: Takuro Someya Contemporary Art Artists: Ryuta Iida, Motomasa Suzuki, Mai Yamashita + Naoto Kobayashi, Yoshitaka Yazu Date: March 26 - April 23, 2016
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