#3年ぶりの海外はチュニジアでした
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31/12/2022
もうすぐ2022年も終わります。
今年の大きな出来事としては諸事情で退職を余儀なくされましたが、渡航制限の緩和もあり3年ぶりに海外渡航ができました。 また、ずっと行きたかった念願のチュニジアを13日間という長丁場で訪問でき、帰国した今でも連絡を取り合ってくれるチュニジア人とも知り合えました。
そして、もうひとつの出来事はこのtumblrを始めた年でもあります。「いいね」のリアクションやフォロー、ありがとうございます。楽しく更新しています。
来年はどんな年になるのか分かりませんが、2023年も引き続き宜しくお願いします🤗
2022年12月31日 23:16
写真はチュニジアにあるChott el Djerid(塩湖)の夕焼けです。一面ピンク色の景色でとても幻想的で綺麗でした。その背景にある船はTitanic号になります笑
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本
◆カルタゴはなぜ滅んだのか?!
日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。
カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。
第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。
滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。
それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。
平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめてハンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥落を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。
ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。
これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。
この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。
1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。
2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。
自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本がこのカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。
今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思います。
【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命
カルタゴは、フェニキア人が建国した���洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。
カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。
紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。
BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争)
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1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。
強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、
太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。
1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。
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カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。
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「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。
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カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。
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アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。
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カルタゴは、ローマに無条件降伏します。
全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも戦争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります)
そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。
ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。
カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。
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「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。
日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが必要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。
日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。
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カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。
軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。
戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。
BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。
無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。
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日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。
焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。
アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。
10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。
ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。
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BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。
経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い国です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。
カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。
ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。
ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦布告をします。
驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の���供を人質に差し出します。���かし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。
カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。
「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。
カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。
すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。
我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。
カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に
新しい居住地帯を造ることを許可しよう。
使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。
「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。
内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」
カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。
武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。
若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。
こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。
(戦争というより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。)
カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。
しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。
そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。
女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。
ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。
彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。
カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。
700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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2022年12月1日
明日の日本人のスマホのアラーム設定 ⏰
称賛も批判も、国民の皆さんにサッカーに興味を持ってもらい、サッカーというスポーツを認識してもらい、議論してもらうことを嬉しく思います
カタールW杯の日本代表について聞いたミハエル・ミキッチのインタビュー記事をNumberWebに寄稿しました。
明日のスペイン戦に向けて鰻
Statsperform アナリストによる、日本対スペイン戦の豆知識。トリビア。(OptaJiro)
熱狂の中でノーマスク サッカーW杯、「新型コロナ拡大」のリスクは?(毎日新聞)
マスク姿の観客はほとんど見当たらず、ゴール裏からはサポーターによる大合唱が響く。国外から最大で約150万人の来訪が見込まれるサッカー・ワールドカップ(W杯)カタール大会。新型コロナウイルスが猛威を振るって以降、初めて世界各国から大観衆が集う巨大スポーツイベントは、感染拡大のリスクをはらみつつ、「コロナ後」の様相を呈している。
中東初開催のW杯は11月20日(日本時間21日未明)に開幕した。国際サッカー連盟(FIFA)によれば、1次リーグ第1戦の計16試合の観客数は収容人数の平均94%に達した。最多は、24日のブラジル―セルビアの8万8103人。混み合うスタンドでは声を出しての応援が認められ、マスクを着用している観客を探す方が難しい。
入国規制や隔離措置など厳しい感染症対策を敷いてきたカタールだが、W杯開幕を前に「大幅緩和」にかじを切った。10月23日以降、マスクの着用義務は医療施設内のみとし、公共交通機関を利用する際の着用は任意とした。さらに渡航者はPCR検査の陰性証明も不要となり、W杯では入場制限が設けられていない。
大半の会場が無観客だった2021年夏の東京オリンピック・パラリンピックとはかけ離れた状況が広がっている。
◇「コロナ下」忘れそう
首都ドーハなど街の様子も「ポストコロナ」を思わせる。
W杯に合わせて開業し、各スタジアムを結ぶ地下鉄「ドーハ・メトロ」に乗れば、ノーマスクの各国サポーターの歌声や鳴り物が響く。街中では消毒液がなかなか見当たらず、現地で記者が「COVID-19」(新型コロナウイルス感染症)の文字を目にすることもない。
ドーハ近郊で記念撮影するチュニジアとエクアドルのサポーターたち。マスク姿の人をほぼ見ることがない風景は「コロナ後」を思わせる=カタールで2022年11月12日、宮武祐希撮影
日本サポーターも、母国との違いに困惑を隠せない。川崎市の会社員、高島祥子さん(61)は「街の人々や景色を見ていると、コロナ下だったことを忘れてしまいそうになる」と衝撃を受けていた。大阪府高槻市の会社員、上浜利雄さん(54)も「日本人は真面目なので対策をきちんとやっているんだ、と改めて思った。帰国してから、何かあっては仕事で迷惑をかけてしまう。気を緩めないようにしたい」と語った。
◇日本代表は厳戒態勢
大会では当初、2日に1度、選手らの感染の有無を調べる検査を実施する方針が示されていたが、結局行われていない。試合会場での取材対応でも、チームによって温度差がある。
記者会見に出席する記者にマスク着用を求めるチームは、日本、イングランドなどに限られる。
11月21日に行われたイラン戦後のイングランドの会見では、ほとんどの記者がマスクを持参しておらず、スタッフが配るマスクの箱はすぐに空っぽに。会見中にマスクを外す記者に対して、スタッフが個別に「しっかり着用してください」と伝え回っていたが、このような対応は少数派だ。
出場チームの中で、日本代表は格段に厳しい対策を講じている。新たに合流した選手には、新型コロナの潜伏期間を考慮して3日間にわたり抗原検査を実施した。宿舎では、うがい・手洗いや手指消毒などの徹底が呼びかけられている。食事会場の円卓は席数を奇数にして、選手同士が正対しないようにしている。
ドーハ市内の練習拠点に報道陣が入場する際には検温があり、ミックスゾーン(取材場所)では選手も記者もマスク着用が求められる。中にはマスクを手渡されて不服そうな表情を浮かべる外国人記者もいるが、チーム関係者は「何が大事かと言ったら、一番は選手が試合に出ること。そのためにできることをやる」と強調する。
◇異なる「向き合い方」
専門家が懸念するのは、W杯を機に新型コロナの感染リスクが増大することだ。国際医療福祉大の松本哲哉教授(感染症学)は「マスクをせず大きい声を張り上げ、相当な規模の観客が、会場に3時間ほど滞在する。感染している人が絶対いないということはないので、スタジアム内で感染が広がるリスクは十分考えられる」と見る。
変異株の流入などの可能性を念頭に置きつつ、松本教授は「日本と海外とでは確実にコロナに対する向き合い方が違う。その典型が今回のW杯だと思う。リスクはあると思うが、世の中の状況を考えると、残念ながらやむを得ないのでは」とも指摘。「W杯のやり方がスタンダードだと思われたり、間接的に感染拡大を助長するようなきっかけになったりするのは怖い」と語る。
「コロナ後」に突き進む世界と、「コロナ下」で慎重姿勢を崩さない日本。その違いが顕著に表れたW杯だ。【尾形有菜、ドーハ細谷拓海、村上正、長宗拓弥】
【本日(12/1)の広島県内の感染状況】(広島県)
新型コロナウイルス(1日)3108人感染確認 5人死亡(NHKニュース)
広島県では、1日、新たに3108人が新型コロナウイルスに感染したことが確認され、5人が亡くなったと発表されました。
感染が確認されたのは、広島市で1336人、福山市で550人、東広島市で204人、呉市で166人、尾道市で134人、廿日市市で118人、三原市で103人、三次市で81人、府中町で77人、庄原市で67人、府中市で45人、海田町で40人、安芸高田市で34人、神石高原町で25人、竹原市と熊野町でそれぞれ23人、大竹市で20人、世羅町で16人、江田島市で15人、北広島町で12人、安芸��田町で10人、大崎上島町で5人、坂���で4人のあわせて3108人です。
感染確認の発表は1週間前の木曜日より1661人上回り、3日続けて3000人を超えました。これで県内での感染確認はのべ54万23人となりました。
また、県内で合わせて5人が亡くなったと発表されました。県内で新型コロナウイルスに感染し、その後、死亡した人は880人となりました。
広島県は、年末年始に人の動きが増えて感染の増加傾向がさらに進むおそれがあるとした上で、感染対策の徹底を呼びかけています。
新型コロナ医療体制 病床使用率62.6% 11月30日時点(NHKニュース)
11月30日の時点で病床の使用率は62.6%。
(確保病床535床、入院患者335人)
このうち重症患者用の病床使用率は21.4%です。
(確保重症病床42床、重症の入院患者9人)
軽症の人や症状がない人が入る宿泊療養施設は1022室を確保し、284人が過ごしています。
(利用率27.8%)
直近1週間の人口10万人あたりの新規感染者数は702.56人です。
現在、広島県の感染状況はレベル0から4の5段階のレベルのうち、医療体制への負荷が生じはじめていることを示す「レベル2」です。
【新型コロナ 厚労省まとめ】182人死亡 11万8201人感染 (1日)(NHKニュース)
厚生労働省によりますと、12月1日に発表した国内の新たな感染者は、空港の検疫などを含め11万8201人となっています。また国内で亡くなった人は182人で、累計4万9826人となっています。
東京都 新型コロナ 14人死亡 1万2332人感染確認 7日連続前週増(NHKニュース)
大阪府 新型コロナ 8人死亡 新たに5806人感染確認(NHKニュース)大阪府内の感染者の累計は229万4659人となりました。府内で感染して亡くなった人は合わせて6755人となっています。
国内の新型コロナ死者が5万人超え ペース加速、今年だけで3万人(朝日新聞)
新型コロナウイルスの国内死者数の累計が1日、5万人(クルーズ船を含む)を超えた。年明けの第6波、夏の第7波で感染者が大きく増えたことが要因とみられ、今年だけで3万人以上の死者が出ている。世代別の傾向を見ると、60代以上が死者の約95%を占めており、男性が約57%で女性よりやや多い。
国内で初めて死者が確認されたのは、2020年2月13日。その後1万人を超えたのは1年2カ月ほど経った21年4月下旬だった。今年2月11日に2万人に達するまでも約10カ月間あったが、その後は大きな感染の波が続いたことに伴い、死者の増加ペースが加速。5月中旬に3万人を超え、9月1日に4万人、今回の5万人とほぼ3~4カ月ごとに1万人増えている。
【図解】新型コロナ感染者数の推移(THE PAGE 11月25日)
国内コロナ死者、計5万人超え オミクロン株猛威が高齢者直撃(共同通信)
これまでに国内で報告された新型コロナウイルス感染症の死者が1日、共同通信の集計で計5万72人となった。6割以上が今年に入ってからの死者。感染力が強いオミクロン株が高齢者で流行したことが背景にある。厚生労働省によると、9割近くを70歳以上が占める。
国内の第1例は、2020年2月13日に亡くなった神奈川県の80代女性。今年2月11日に累計2万人を超えた後、5月10日に3万人、9月1日に4万人を超えており、約3カ月で1万人のペースで急増している。
オミクロン株猛威の今夏第7波では、死者が連日200~300人に及んだ。いったん減ったが、11月から再び急増した。
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Ph. Gaga Jovanović 素敵なフォトグラファーさんに撮っていただきました。 色々な面でミラクルでした。音楽的にもお客様方やお店の方からの反応も。鳥肌がたったとか、今までこの会場で見た中で一番良かった、感動したなど言われ、その後の話の展開につながり…。共演したギターのナンドも、本当に良いコンサートになって素晴らしい夜だったと繰り返し言っていて、手ごたえをお互い感じ、今後の活動がとても楽しみです。ピアノとギターのデュオというスタイル、もともと凄く好きで沢山聴いていて、実際この柔軟で自由度の高い、さらに音楽の趣向も合うし方向性として良いなと確信。 ところで、私がジャズのライブ活動を始めたのが2009年あたり。それまでは他のジャンルをやっていたのでピアノトリオも経験なく、まずはジャズと言えば基本のトリオを、とスタンダードの基本の曲から始めたのでした。 作曲も始めて、作りたい音楽はこんなイメージで、それを実現するために共演者のイメージも何となくありました。 理想はあくまでも理想なので、そこに固執はせず、自分に持っていない趣向の人たちとの共演では沢山の新発見や刺激があり、学ぶことも多かったので、方向性はコレなので、ではなく、様々な機会を楽しめました。 2011年にモンマルトルという曲を作曲して、これが私のカラーかなと分かったときに、いつか、もし万が一、未来にこんなミュージシャンと出会えるといいなぁ、、というイメージが浮かびました。 •幼少から大人までクラシック教育を長年受けた後に、ジャズへ転向、ゆえに音程が完璧でバッハなど子供の時からやっています的な卒のない自然な弾き方、他のジャンルにいっても、クラシック的な品の良さが残っている、かつその後のジャズ、ブラジリアン、タンゴなど一通り経験がありどんなコード進行にも対応できるアドリブ力も持ち、 •ヨーロッパの映画音楽を演奏すれば、いかにも映画の情景を想像させられる、ソロでも泣かせられる、 •オルセー美術館やデートブリテンあたりの絵画をバックにしたら、いかにもぴったりはまりそうな雰囲気を、作ろうとしなくてもすでに持ち合わせている感じ •聴いてきた音楽、好きなアーティストがかぶり音楽性が合う •文学やアートにも精通している知的な感じ 単にイメージしていた妄想なので、ミュージシャントークでも、マニアックすぎる、そんな人いるの〜?と笑いネタでした。 なんとなく、ヨーロッパだと幼少からクラシック教育受ける率も高そうだし、そういうミュージシャンに出会えそうな気がしたのもあって、 2012年から、ヨーロッパ各国に足が向いたのでした。 しかし、行って(来て)みたら、結構違うなという現実。 素晴らしい方々は沢山いらっしゃっても、イメージとは違う。。ジャズライブ、セッションに行けば、いかにもアメリカのジャズをリスペクトして完全に影響受けています的な人がまず多い、すでにクラシック要素消えていたり。音楽や演奏している姿から、絵画の世界を想像させる感じとは違っていたり(そこを求めている人他にいないでしょうし、それを求めるなという感じですが笑)、クラシックバリバリな方は結局クラシック一筋なのでアドリブはちょっと、、と本人が言っていたり。 そこまで急を迫られる深刻な事ではないにしても、そういう人いないかしら、という観点でいつも聴いたり見たりしておりました。 イタリアに移住後も沢山聴きに行ったり、知り合ったりして、幾つか他の話もあった中で、さて、��っかくイタリアに来て、フィレンツェではなく、プーリア、ここで新しく見つけなければいけないなら、イタリアに来て活動する意味があるくらいのイタリアならでは感、代わりがきかない感、自分でも納得でき、他の人たちも、わぁ納得と言われる事をやりたいと思いました。ピアノトリオ以外にもっと本来の自分のテイストが自然にできるもの探していました。 イメージをふくらませながら、色々な出会いの中で… そうなんです、いらっしゃったのです。 条件にはまりすぎているミュージシャンが。 このピアノ&ギターデュオで活動を始めたナンドがまさにそう。 クラシックは私が何も申し上げられる立場ではないという程の経歴で、ジャズでは私がそれこそ何年も前から何百回と聴いているクラリネット奏者ガブリエレ•ミラバッシとのトリオでもメインの一つとして活動していて、すごく私の好みの素敵な音楽をやっていて、他にもアコーディオンのバンドも素晴らしい。 一番驚いたのは、話をしてみて、聴いている音楽、好きなアーティスト、好きな曲があまりにもかぶっていること。この人まで知ってるの?この曲が好きとはやばい! 絵画要素も、それこそイメージにはまりすぎている。弾いている姿が、絵画をバックに似合いそう、というのを通り越して、美術館に飾られている肖像画の方ですか?位。または、楽器持っていなかったら、パレット持ってキャンバスに向かう画家さんですか?という位すでに雰囲気醸し出している。絵画が似合うというのは、結局、本人自体が、本当にアートや文学に精通していることが判明。作曲したモンマルトルをまだ一緒にやっていないけれど、今度もしこれを一緒に演奏したら、音を出した瞬間から、または音を出す前から、すでに私のイメージするモンマルトルになってそうだと、ニヤけちゃ��ます。 そういえばライブMCで、私は1〜2割くらい相づち打って挨拶するくらいの感じで、ギタリストにメインMCを任せるつもりでしたが、なぜか逆に、8割くらいはリエがマイク持って喋っていたよと、あとでみんなに突っ込まれました。 そのMCで、私のオリジナル曲の新曲The Sea3を説明したときに、もう一つThe Sea 1とは真逆の荒々しい海の感じで…と簡単に説明したら、 ナンドが、少しニヤけてボソッと、「北斎の波の絵みたいな感じかな?」思わぬ突っ込み。リハのときに、北斎や広重の話が出たので、その流れの会話。でもイタリアのこの会場のこの人たちの中で北斎の話についていけるのは1人くらいじゃないかと思い、私は「あ、、そうそう、そんな感じかな(笑)」と受け流しつつ、実際は、「教授、どちらかというと、私が音楽を創りながらイメージしたのはギュスターヴ•クールベの波の絵なんですよ、海をモチーフにした絵画にも…」というアートトークをしたいのを封印して演奏したのでした。 この新曲、リハで、半信半疑にこれどんな曲?と聞かれソロでテーマを弾き終えた瞬間に、満面の笑みで立ち上がって、おー!これは良い!やろう!と即気に入ってくれて決定になったのでした。というのも、音楽性が似ているのがわかって、気に入ってもらえるだろうと予想して持っていったのです。他の曲も、君のオリジナルは本当に僕の好みだよーと何度も言ってくれて、音楽性の一致を確信、とても嬉しいです。 彼の作曲した曲ももちろん、私も気に入って、プログラムに入れました。ガブリエレ•ミラバッシがテーマを吹く素敵なオリジナル音源を聴きながらの練習とはなんだか贅沢な気分で取り組め、本番のデュオとしての音楽、本人にもお客様にも気に入っていただけ、 何と言っても、感動なのは、彼の人柄。最高です。巨匠感も漂いつつ、腰が低くて親近感のもたれる素晴らしい人。経歴、肩書き、こんな凄い人と共演しているというのをまず出そうとしなくて、 "能ある鷹は爪を隠す"というのが自然に備わっている感じ。けれど本人が出そうとしなくても、隠しきれなくて、皆がそれを知っていて音楽的にも人柄的にも、やはりみんなに尊敬されていて慕われているんだなぁと、よそで話が出た時の皆の反応でも納得。 ある時メールすると今ツアーでウィーンにいるよ、(え?)とか、また別の時は、今チュニジアなんだよ、(まあ!)とびっくりさせられ、また何気ない会話の中でも、そういえば〇〇の本とか読んでるよ、日本の作家名がパッと2-3人出てきたり、何気にエゴン•シーレの絵をアップしていたり(→それとは別の絵だけれど、私が日本の自分の部屋で10年以上も飾っていた絵の一つにエゴン•シーレの絵があってイタリアにも持って来たかったけれど、スーツケースに日本食材を優先して断念��たんですよね。。) ぽろっと色んな引き出しに驚かされて、次どんな引き出しがでてくるか楽しみな人。 私の旦那さんも、ナンドは本当に素晴らしい人で素晴らしいギタリストだよねと絶賛しています。 ここから旦那フィリッポも入ってくる話♪ コンサートの直前リハ、予定していた音楽院の教室が早くに閉まるからというので、急遽私の家に来てもらうことになりました。 夜リハ決まっていたので、私と夫で、夕食はそれぞれ別にと言っていたのが、急遽お家リハに変更になり、さて夕食どうしよう、リハ後近所のピッツェリアにピザ食べに行く?と私が提案。 でも、夕方仕事から帰宅した旦那さん、なんと、僕が夕食つくるよー!と。 3時間のリハ中、せっせと私たちのためにディナー作ってくれて、リハ中からすでに誘惑の美味しい匂いが漂ってきて、無事リハを終えてから、ワインにムール貝のパスタにイタリアンコロッケにサラダに、そして楽しい会話に…と素敵なホームパーティーになったのでした。 ライブ前から打ち上げみたいな幸せ気分を味わってしまいました。 仕事して帰ってきたにもかかわらず、僕の作る美味しい料理を囲んでお家で、のほうがリエたちも喜んでくれてステキな夕食になると思ったし、結果作って正解だったよー、と満足そうに笑っている旦那さん。なんて素晴らしい旦那さん、と感動しました。いつも料理作ってくれるのですが、この急遽な状況での機転の利かせ方とか、心遣いとか。。 ナンドも喜んでくれて、じゃあ今度は家においで。僕の家族も一緒の食事に招待するよ!と。こういう家族ぐるみで繋がっていけるのも楽しみだし、その方向性にいるミュージシャン方も素晴らしく私にとって魅力的なたち。 さて、ギターのナンドとの出会いは、実は旦那さんのフィリッポから繋がったんです。 夫フィリッポの長年の付き合いで信頼している芸術監督さん夫妻の夕食会に招かれ、家族ぐるみで素敵なお家の庭で美味しい料理やワインをいただきながらワイワイ楽しく盛り上がり。。 やはり、なんだがすぐに波長、意気が合う、しっくりくる感じがあり、感性豊かで、芸術•音楽系に精通している方たちで、話も弾み、、 ふとミュージシャンの話、私の音楽の話になったときに、私がイタリアに来てから色々聴いて見てきた中でも特に知り合いたいと思っていたギターのナンドと親しい間柄とのこと、すぐに紹介してくださる話になり、そこから共演と繋がったのでした。さらなるサプライズ、その芸術監督さん、クラリネットのミラバッシとも長年のお付き合いとのことでまさかの繋がりを持たせてくださったのです。 この2人がやっているトリオの音楽もすでに聴いていて知っていたんです。中でも収録曲のひとつ、I girasoli が入っていたのが、私的にポイントなんです。映画ひまわり のテーマ曲。母が一番好きな曲で、いつもリクエストされ、私も好きだったので何百回と弾いていた曲。母のお葬式でも弾いた曲。子供の頃から洗脳かという��らい聴かされた映画音楽CDに入っていた曲。これをジャズのミュージシャンで誰か取り上げていないか前から探していたけれど、なさそうな感じでした。 たまたまライブでナンドの演奏を聴いておお、と思って、どんなアルバムあるかと音源探したら、ミラバッシとのトリオを知り、この人たち、この曲、映画ひまわりをセレクトするなんて、私と好みが合いすぎる!と、ファン心が深まっていたのでした。そこからまさかの繋がりです。 その後、私たちの家に、その芸術監督さんご夫妻、それから、日本文化や音楽に精通しているステキなご夫妻をお招きして夕食会する機会がありました。 音楽に興味ある人たちなので、当然の流れ?で(笑)一通り夕食食べた後、締めに、私のピアノを聴きたい、という流れに。 舞台女優されている奥様が、私の演奏に感激して涙を流され、その後私とコラボしたいとの話になりました。舞台朗読と音楽のコラボ、私がイタリアに来て、興味ある公演を幾つか観て、日本では見たことのないヨーロッパならではの世界観に衝撃をうけ、このジャンルをやりたいと思ったのと同時期で、運命的な感じがしました。かなり高度なイタリア語も必要とされるので、まだ先かと思いますが、先の目標として準備を。。実はまた別の繋がりの方からも、同じように舞台と音楽のコラボの話があり、なんだか自分の方向性が、自分の感性でピンとくるもの、人との出会いによって、導かれているのを感じます。いずれにしても、題材(本、物語、ノンフィクション)を探しています。彼らも同時進行に探しているみたいで、コレというものが見つかればな、と。 意外も意外、 いずれにしても旦那さん経由、しかも近いところでこういう繋がりになるとは、 フィリッポとは、なんか波長が合う、感性が合う、見た目が好み(笑)、というのから入って、関係を深めて結婚したので、まさか、そこから音楽の繋がりを紹介してもらうとか期待もしていなかったので意外も意外。本当に感性が合い信頼できる繋がりから、やはり感性が合い信頼できる繋がりに発展していけるんですね。 彼の仕事仲間、友達、私の日本人妻のお友達、音楽関係のつながり、いろいろな繋がりも、 イタリア式なのか、南イタリア式なのか、 ぜんぶ夫婦、家族ぐるみのお付き合いに発展して、お互いのお家に招待したり招待されたり、お家でわいわい、ワインと美味しい食事を囲みながら、居心地良く、長く付き合える人達との関係を築いていけ、自然と仕事にも繋がったり、とても嬉しいです。 イタリアで少しずつじっくり確かな地盤を作れている感じ。 私たちの家にも招待して夕食会をやったり、急な訪問とかにもそなえて相変わらず植物やお花でいっぱいの室内、バルコニーにしています。(最近写真撮っていないけれど、花が終わったり枯れたら、代わりにその季節の花を追加して、と切らさない) 今は、クリスマスツリーに、ポインセチア、バルコニーはシクラメンと、クリスマスムードたっぷり。 私たちの家に遊びに来たい、日本人の私の作る日本食が食べたい、というオファーも沢山あって、スケジュール的になかなかこなしきれない程。日本から調達した食材も切れたし、日本食オファー���ために買わないとね、と嬉しい悲鳴です。 外食もたまには良いけれど、家に呼んだり訪問したりお家ランチ、お家ディナーも居心地良く、すっかりイタリアン流に染まっています。 もう本当に旦那さんのおかげと思うことばかり。私ひとりだったら、こんなに花や植物でいっぱいにして、お料理もはりきったり、お家に招待したりされたり、全く違うだろうなと想像します。 相当長くなりましたが、 一通り、書いて、読み返してみたら、 結構ドラマチックな展開になっているんだな、と我ながら思いました。 イタリアンライフ楽しみながら、 またドラマチックな出会いと展開に繋がりますように…♪
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【アメリカの「死の谷」で54.4度、8月の世界最高気温か】 - BBCニュース : https://www.bbc.com/japanese/53804686 : https://archive.is/IYwgW 2020年8月18日
{{ 図版 1 : File photo of Death Valley, California, taken in July 2020画像提供,GETTY IMAGES 画像説明, 米カリフォルニア州デス・ヴァリー(2020年7月撮影) }}
アメリカ・カリフォルニア州デス・ヴァリー(死の谷)国立公園で16日、気温が摂氏54.4度に達し、89年ぶりの暑さを記録したとみられる。米国立気象局(NWS)が現在検証を行っており、記録が確定すれば8月の世界最高気温となる。
現在、米西海岸は熱波に見舞われており、気温は今週さらに上昇すると予想されている。
この猛烈な暑さによってカリフォルニア州内の発電所が機能不全に陥り、停電が2日間続いた。
「うだるような暑さが全身を覆う感じだ」と、デス・ヴァリー国立公園で働くブランディ・スチュワート氏はBBCに述べた。
スチュワート氏は5年間、断続的にこの国立公園で生活し、働いてきた。屋外にいるのがあまりに辛いため、8月中は屋内で過ごす時間が多い。
「外を歩いている時は、たくさんのドライヤーを顔に浴びているようだ」とスチュワート氏は述べた。「熱を体感するし、まるでオーブンの中へ歩いていくようだ。暑さに取り囲まれている状態だ」。
■《これまでの記録は》
16日にひあデス・ヴァリー内のファーネス・クリークで54.4度の気温が観測されたとみられる。
これまでの世界最高気温は、デス・ヴァリーで2013年に観測された54度だった。
デス・ヴァリーでは1913年に56.6度に達したとされているが、論争の的になっている。現代の気象専門家の一部は、当時観測された気温には誤りがあったと考えている。
気象史学者クリストファー・バート氏による2016年の分析によると、1913年に同地域で記録された他の気温から、56.6度という記録に確証が得られないという。
1931年にはチュニジアで55度が観測された。しかしバート氏は、チュニジアでの観測や、植民地時代にアフリカ大陸の各地で観測された気温の記録はほとんど信用できないとみている。
■《熱波の状況は》
現在のアメリカでは、南西部アリゾナ州から北西部ワシントン州に至る西海岸を、熱波が襲っている。
17日と18日に暑さのピークを迎え、今週後半には気温が下がり始めるとみられている。しかし、この猛暑は少なくともあと10日は続く予想だ。
カリフォルニア州で気温が上昇する中、ラッセン郡では15日に大規模な「ファイアネード」(炎の竜巻)が観測された。
{{ 図版 2 : Firenado in Lassen County on 15 August 画像提供,REUTERS 画像説明, カリフォルニア州ラッセン郡で15日に発生した「ファイアネード」(炎の竜巻) }}
カリフォルニア州内の電力を管理する独立系統運営機関(CISO)は、「需要が供給を上回り始めた状況」を意味するステージ3の緊急事態を宣言した。
この地域の電力の多くは太���光や風力に依存している。熱波に見舞われる中、人々が冷房を使用することで送電網に負荷がかかり、完全に機能しなくなる恐れがある。
州の電力需要を管理し、完全な電力停止を防ぐために、当局は計画停電を実施してエネルギーを制御している。
■《猛暑による影響は》
当局は気温が32度を超え、高温多湿の状態が2~3日続く状況を猛暑と定義している。
米疾病対策センター(CDC)によると、国内のほかの異常気象よりも熱波の死者が多い。
人間は熱波にさらされると、熱けいれんや脱水、さらには死に至る恐れのある熱中症を起こす危険がある。
世界保健機関(WHO)は、猛暑によって呼吸器疾患や心臓病、腎臓病などの持病が悪化する恐れもあると指摘する。
インフラに影響を及ぼす可能性もある。電力網に負担をかけて停電を引き起こすだけでなく、飛行機の運航が停止したり、道路が溶けたり、車内が危険なレベルまで高温になることがある。
熱波によって野菜がしおれて枯れてしまったり、植物の病気がまん延するなど、農業にも深刻な影響を及ぼす恐れがある。
���英語記事 {{ 'Highest temperature on Earth' recorded in US : https://www.bbc.co.uk/news/world-us-canada-53788018 : https://archive.is/WeolB }} )
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(^o^)/おはよー(^▽^)ゴザイマース(^_-)-☆. . . 3月21日(日) #仏滅(戊辰) 旧暦 2/9 #社日(春) 月齢 7.7 上弦 年始から80日目(閏年では81日目)にあたり、年末まであと285日です。 . . 朝は希望に起き⤴️昼は努力に行き💪夜を感謝に眠ろう😪💤 夜が来ない朝はありませんし、朝が来ない夜はない💦 睡眠は明日を迎える為の☀️未来へのスタートです🏃♂💦 でお馴染みのRascalでございます😅. . 「大寝坊の巻き」ってか二度寝なんですが こんなにスヤスヤ(-_-)zzz… 寝てしまった😅💦 8時に出発だったのですが↴↴↴参ったなぁ~ それに、☂雨っもんね。。。_| ̄|○...雨は 予報で判ってましたけど現実になると... 今朝はこれにて「マキマキの巻き」ε===(っ≧ω≦)ッ . 今日一日どなた様も💁♂お体ご自愛なさって❤️ お過ごし下さいませ🙋♂ モウ!頑張るしか✋はない!ガ��バリマショウ\(^O^)/ ワーイ! ✨本日もご安全に参りましょう✌️ . . ■今日は何の日■. #きそいあそび(競闘遊戯). 1874年(明治7年)3月21日に築地の海軍兵学寮で日本初の「競闘遊戯会(きそいあそびかい)」が開催される。 イギリス海軍式教育導入の過程でお雇い外国人アーチボルド・ルシアス・ダグラスの発案により開催された。 日本の運動会の起源の一つとされる。 後の文献では競闘遊戯会とも記される。 . #春社. 社日(しゃにち)は、雑節の一つで、産土神(生まれた土地の守護神)を祀る日。 春と秋にあり、春のものを春社(しゅんしゃ、はるしゃ)、秋のものを秋社(しゅうしゃ、あきしゃ)ともいう。 古代中国に由来し、「社」とは土地の守護神、土の神を意味する。 春分または秋分に最も近い戊(つちのえ)の日が社日となる。 . #はじめようの日. 株式会社大丸松坂屋百貨店が制定。 春、何かを新しく始める人を応援する日。 「さぁ、始めよう」という気持ちを思い起こしてもらい、それを応援するのが目的の「行動応援型」の記念日。 日付は新しいチャレンジを始めるためのカウントダウンから「3、2、1」となる3月21日に。 . #ツイッター誕生の日(#twitterDay) 2006年のこの日、ミニブログサービス「ツイッター(#twitter)」の一番最初の「つぶやき」(書き込み) http://twitter.com/jack/status/20 が行われました。 . #催眠術の日. 催眠術をかける時のかけ声「3、2、1」から。 . #プリの日(プリクラ). 「きれいに写る感動をみんなに伝える」をモットーに、プリントシール機(プリ)の企画、開発、製造、販売を手がけるフリュー株式会社が制定。 . #日本手ぬぐいの日. 大阪府堺市で注染手ぬぐいなどの製造・販売を手がける株式会社ナカニが制定。 . #ランドセルの日. 3+2+1が、小学校の修業年数の6になることから、ランドセルをミニサイズに加工する店「スキップ」が記念日として提唱しています。 . #アクションポーズの日. アクションスポーツメーカー、小売店、関連企業などが協力して設立された一般社団法人JASA(日本アクションスポーツ連盟)が制定。 . #酒風呂の日. 四季の節目である春分、夏至、秋分、冬至に酒風呂に入り、健康増進をはかろうと長野県信濃町で銘酒「松尾」の蔵元を営む株式会社高橋助作酒造店の高橋邦芳氏が制定。 . #カラー映画の日. 1951(昭和26)年、初の国産総天然色(カラー)映画『カルメン故郷に帰る』が公開されました。 . ●ゼクシオの日/#XXIOの日(毎月21日). . ●my DIYの日(毎月21日). . ●マリルージュの日(毎月21日). . ●木挽BLUEの日(毎月21日) . ●生命保険見直し月間(1日~31日). . ●国際人種差別撤廃デー(International Day for the Elimination of Racial Discrimination). . ●世界ダウン症の日(国際デー). . ●ナミビア独立記念日. . ●南アフリカ共和国人権の日. . ●世界詩歌記念日(国際デー). . ●ノウルーズ(イラン). . ●チュニジア青年の日. . ●#春分の日(世界). . . ■今日のつぶやき■. #握れば拳開けば掌(ニギレバコブシヒラケバテノヒラ) 【解説】 同じ手でも、握れば人を殴る拳となり、開けば人をなでる掌になることから。 たとえ同じ物でも、気持ちや状況しだいで様々に変化すると云う事の例え。 . . 1990年(平成2年)3月21日 #谷口蘭 (#たにぐちらん) 【モデル】 〔愛媛県〕 . . (牧野記念庭園) https://www.instagram.com/p/CMqO0K9nagFv0ZeMrupNdTy_ufgIID_LdoheZw0/?igshid=15jafjniz4oo
#仏滅#社日#きそいあそび#春社#はじめようの日#ツイッター誕生の日#twitterday#twitter#催眠術の日#プリの日#日本手ぬぐいの日#ランドセルの日#アクションポーズの日#酒風呂の日#カラー映画の日#xxioの日#春分の日#握れば拳開けば掌#谷口蘭#たにぐちらん
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日本に「見えない戦争」を仕掛け始めた中国
日本は「全政府対応型アプローチ」で備えよ
2020.11.16(月)
樋口 譲次
「新しい戦争」の形
21世紀の戦争は、国家が堂々と紛争の解決を軍事的手段に訴える分かりやすい従来型の戦争から、知らないうちに始まっている外形上「戦争に見えない戦争」へと形を変えている。
この「新しい戦争」の形を初めて実戦に採り入れたのはロシアである。
その実戦とは、2014年のロシアのクリミア半島併合と東部ウクライナへの軍事介入であり、西側では「ハイブリッド戦」と呼んでいる。
ハイブリッド戦は、『防衛白書』(令和2年版)によると下記のように説明されている。
軍事と非軍事の境界を意図的に曖昧にした現状変更の手法であり、このような手法は、相手方に軍事面にとどまらない複雑な対応を強いることになります。
例えば、国籍を隠した不明部隊を用いた作戦、サイバー攻撃による通信・重要インフラの妨害、インターネットやメディアを通じた偽情報の流布などによる影響工作を複合的に用いた手法が、「ハイブリッド戦」に該当すると考えています。
このような手法は、外形上、「武力の行使」と明確には認定しがたい手段をとることにより、軍の初動対応を遅らせるなど相手方の対応を困難なものにするとともに、自国の関与を否定するねらいがあるとの指摘もあります。
顕在化する国家間の競争の一環として、「ハイブリッド戦」を含む多様な手段により、グレーゾーン事態(純然たる平時でも有事��もない幅広い状況)が長期にわたり継続する傾向にあります。(括弧は筆者)
東西冷戦が終結して2000年代に入り、複数の旧ソ連邦国家で独裁的政権の交代を求めて民主化と自由を渇望する運動が起こった。
非暴力の象徴として花や色の名を冠した、グルジア(ジョージア)のバラ革命(2003年)、ウクライナのオレンジ革命(2004年)、キルギスのチューリップ革命(2005年)などがそれである。
また、アラブ諸国においても「アラブの春」と呼ばれた同様の運動が起こり、2010年から2011年にかけてチュニジアの民衆が蜂起した「ジャスミン革命」を発端として、エジプト、リビア、イエメンなどでも独裁・腐敗の政権が倒された。
シリアでは激しい内戦が最近まで続いている。
これらの民主化と自由を求める運動によって、かつての衛星国を失ったロシアでは、本運動は米国や欧州などの西側が介入・扇動し、旧ソ連邦国家やアラブ諸国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化させた意図的な体制転覆あるいは陰謀であり、一種の戦争であるとの見方が強まった。
そして、ロシアもまた、このような脅威に晒されているとの認識が高まり、安全保障・国防政策上の中心的テーマとして急浮上したのである。
それを背景として、2013年2月に発表されたのが、ロシア連邦軍の制服組トップであるヴァレリー・ゲラシモフ参謀総長による「予測における科学の価値」(『軍需産業クーリエ』、2013年2月27日付)というタイトルの論文である。
ゲラシモフ論文は、「21世紀には近代的な戦争のモデルが通用しなくなり、戦争は平時とも有事ともつかない状態で進む。戦争の手段としては、軍事的手段だけでなく非軍事的手段の役割が増加しており、政治・経済・情報・人道上の措置によって敵国住民の「抗議ポテンシャル」を活性化することが行われる」と述べている。
そして、ゲラシモフ論文による21世紀の戦争では、非軍事的手段と軍事的手段との比率を4対1とし、非軍事的手段の役割の大きさが強調されている。
そのように、ゲラシモフは「戦争のルールが変わった」と指摘しており、いわば「新しい戦争」の到来を告げたのである。
その後、2014年にウラジーミル・プーチン大統領が承認した「ロシア連邦軍事ドクトリン」は、前年のゲラシモフ論文の考え方を踏まえて作成されたとみられている。
ロシアの2014軍事ドクトリンでは、政治的、外交的、法的、経済的、情報その他の非攻撃的性格の手段を使用する可能性が尽きた場合のみ、自国およびその同盟国の利益のために軍事的手段を行使するとの原則を固守するとし、最終手段としての軍事とその他の手段との連続性を示唆している。
そして、同ドクトリンでは「現代の軍事紛争の特徴および特��」と題して10項目を挙げ、ハイブリッドという言葉こそ使っていないが、ハイブリッドな戦い方が現代戦の特色であることを強調している。
「現代の軍事紛争の特徴および特質」を時系列的にまとめると、次のようになろう。
平・戦時の境目のない戦い→ハイブリッド戦/グレーゾーン事態
①軍事力、政治的・経済的・情報その他の非軍事的性格の手段の複合的な使用による国民の抗議ポテンシャル(相手国民への宣伝戦・心理戦による懐柔)と特殊作戦(リトル・グリーンメン)の広範な活用
②政治勢力、社会運動に対して外部から財政支援および指示を与えること
③敵対する国家の領域内において、常に軍事活動が行われる地域を作り出すこと(東シナ海:尖閣諸島~沖縄、南シナ海)
軍事活動への移行
④軍事活動を実施するまでの準備時間の減少
軍事活動
⑤グローバルな情報空間、航空・宇宙空間、地上および海洋において敵領域の全縦深で同時に活動を行うこと(マルチドメイン作戦)
⑥精密誘導型兵器および軍用装備、極超音速兵器、電子戦兵器、核兵器に匹敵する効果を持つ新たな物理的原理に基づく兵器、情報・指揮システム、無人航空機および自動化海洋装置、ロボット化された兵器および軍用装備の大量使用(技術的優越/先進的兵器)
⑦垂直的かつ厳密な指揮システムからグローバルな部隊および指揮システムネットワークへの移行による部隊および兵器の指揮の集中化および自動化
⑧軍事活動に非公式の軍事編成および民間軍事会社が関与すること
(以上、括弧は筆者)
つまり、「新しい戦争」の特徴・特質は、まず、純然たる戦時と認定しがたい条件の範囲内で、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し、相手の知らないうちに外形上「戦争に見えない戦争」を仕掛ける。
それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使したマルチドメイン作戦による軍事活動をもって戦争の政治的目的を達成することにあると言えよう。
ロシアは、旧ソ連邦国家やアラブ諸国の民主化や自由を求める運動を西側による体制転換の脅威として非難しているが、むしろそれを逆手にとり、実際にウクライナやシリアで「新しい戦争」を展開しているのはロシアの方である。
そして、最近ロシアとの軍事的接近を強めている中国が、「孫子」の伝統と2人の軍人によって提唱された「超限戦」の思想と相まって、従来と形を変えた「新しい戦争」を描く「ロシア連邦軍事ドクトリン」に関心を示さないはずはないのである。
すでに始まった中国の対日“戦争”
習近平国家主席は、故毛沢東主席のほかに、ロシアのプーチン大統領をロール・モデルとしていると言われている。
クリミア半島併合などの実戦で採用された「ハイブリッド戦」に代表されるロシアの軍事ドクトリンは格好の教材である。
習近平主席は、中国のシンクタンクにその研究を命じ、それによって、中国の台湾統一戦略や尖閣諸島・南シナ海などへの海洋侵出戦略に大きな影響を及ぼしていると見られている。
そこで、中国がわが国に対して仕掛けている「新しい戦争」について、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿って分析してみることにする。
①「軍事・非軍事手段の複合的使用等」について
中国は、軍事や戦争に関して、物理的手段のみならず、非物理的手段も重視しているとみられ、「三戦」と呼ばれる「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」を軍の政治工作の項目としているほか、軍事闘争を政治、外交、経済、文化、法律などの分野の闘争と密接に呼応させるとの方針も掲げている。(令和2年版『防衛白書』)
米国防省によると、輿論戦は、中国の軍事行動に対する大衆および国際社会の支持を得るとともに、敵が中国の利益に反するとみられる政策を追求することのないよう、国内および国際世論に影響を及ぼすことを目的としている。
心理戦は、敵の軍人およびそれを支援する文民に対する抑止・衝撃・士気低下を目的とする心理作戦を通じて、敵が戦闘作戦を遂行する能力を低下させようとする。
また、法律戦は、国際法および国内法を利用して、国際的な支持を獲得するとともに、中国の軍事行動に対する予想される反発に対処するものである。
中国は、海洋侵出の野望を実現するため海軍および海警局の先兵として海上民兵(リトル・ブルーメン)を活用している。
海上民兵は、普段、漁業などに従事しているが、命令があれば、民間漁船などで編成された軍事組織(armed forces)に早変わりし、軍事活動であることを隠すため、漁民などを装って任務を遂行する。
東シナ海の尖閣諸島や南シナ海で見られるように、海上民兵は、中国の一方的な権利の主張に従い、情報収集や監視・傍受、相手の法執行機関や軍隊の牽制・妨害、諸施設・設備の破壊など様々な特殊作戦・ゲリラ活動を行う。
同時に、係争海域における中国のプレゼンス維持を目的とし、あるいは領有権を主張する島々に上陸して既成事実を作るなど幅広い活動を行い、中国の外交政策や軍事活動の支援任務に従事している。
その行動は、「サラミ1本全部を1度に盗るのではなく、気づかれないように少しずつスライスして盗る」という寓意に似ていることから、「サラミスライス戦術」と呼ばれている。
「サラミスライス戦術」を行う海上民兵が乗船する漁船などの周りを海警局の艦船が取り囲み、公船の後方に海軍の艦艇が待機し、島や岩礁を2重3重に囲んで作戦する様子が、中心を1枚ずつ包み込んでいるキャベツの葉に似ているので、これを「キャベツ戦術」と呼んでいる。
そこには、前述の通り、計算尽の巧妙な仕掛けが潜んでいる。
まず、中国は、歴史的にも国際法上も日本固有の領土である尖閣諸島を、中国の「領海・接続水域法」で自国領土と規定した「法律戦」に訴えつつ、妥協の余地のな��「核心的利益」と主張している。
その虚構の上に、尖閣諸島周辺海域で漁船(海上民兵)を活動させ、その保護を名目に法執行機関(海警)を常続的に出動させている。
そして、「釣魚島は中国固有の領土である」という題目の白書を発表するとともに、いかにも尖閣諸島を自国領として実効的に支配しているかのように国際社会に向けた大規模な「輿論戦」を繰り広げている。
同時に、日本および日本国民に対���ては力の誇示や威圧による士気の低下を目的とした「心理戦」を展開している。
このように、中国の日本に対する「戦争に見えない戦争」は、すでにこの段階まで進んでおり、中国の尖閣諸島奪取工作は危機的状況にまで高まっている。
そして、中国は、同島周辺地域で不測の事態が起きることを虎視眈々と窺っており、もしそのような事態が発生すれば、力による現状変更の好機と見て軍隊(海軍)を出動させ、軍事的解決に訴える態勢を整えているのである。
②「敵対国家内の政治勢力や社会運動に対する財政支援・指示」について
米有力シンクタンクの戦略国際問題研究所(CSIS)は2020年夏、「日本における中国の影響」についての報告書を発表した。中でも、中国の沖縄工作が注目される。
報告書は、中国が世界中で展開する戦術には、中国経済の武器化(取引の強制や制限)、 物語的優位性の主張(プロパガンダと偽情報)、エリート仲介者の活用、在外華人の道具化、 権威主義的支配の浸透などがあるとした。
こうした工作を中国は日本に対しても行い、表向きの外交から、特定個人との接触などの隠蔽、強制、賄賂による買収(3C=covert, coercive and corrupt)を用いているとしている。
特に、尖閣諸島を有する沖縄県は、日本の安全保障上の重要懸念の一つであり、米軍基地を擁するこの島で、外交、ニセ情報、投資などを通じて、日本と米国の中央に対する不満を引き起こしていると指摘する。
報告書は、中国共産党が海外の中国人コミュニティに影響を与えるために使用する多くの方法の一つが中国語メディアであり、ニュースメディアを通じた中国の影響力の最も重要なターゲットは沖縄だと指摘する。
この件については、日本の公安調査庁も年次報告書(2015・17年の『内外情勢の回顧と展望』)において、中国官製メディアの環球時報や人民日報が、日本による沖縄の主権に疑問を投げかける論文を複数掲載していることを取り上げ、沖縄で中国に有利な世論を形成し、日本国内の分断を図る戦略的な狙いが潜んでいるものとみられ、今後の沖縄に対する中国の動向には注意を要すると問題提起している。
そのように、中国が沖縄に「独立宣言」させる工作を進めている可能性があるとして懸念が広がっている。
③「敵対国家の領域内における軍事活動地域の創出」について
中国は、尖閣諸島周辺の日本の領海や接続水域に法執行機関である海警局の艦船を絶え間なく送り込み、同諸島の領有を��たくなに主張している。
この動きは、2019年から強まっており、今年、各国が新型コロナウイルスへの対応に迫られる中でもその攻勢はむしろ激化し、これまでとは違った危険な局面に入っていると見られている。
尖閣諸島周辺での中国公船等による接続水域内入域および領海侵入は、今年4月中旬から110日以上連続した。
そして、5月8日、日本の領海に侵入した中国海警局の2隻が、そこで漁をしていた日本漁船を追尾し続け、3日間にわたって領海への侵入を繰り返した。
この件について中国外務省の報道官は、「日本漁船が中国の領海内で違法な操業をしたため海域から出るよう求めた」と主張した。
すでに尖閣諸島は自国領であるとの前提に立ち、あくまで自国の海で主権を行使しているに過ぎないとうそぶく始末である。
中国では、2018年1月に人民武装警察(武警)部隊が、また同年3月には武警部隊の傘下に海警局が、それぞれ国務院(政府)の指揮を離れ、最高軍事機関である中国共産党中央軍事委員会(主席・習近平国家主席)に編入された。
この改編を通じ、海警局の法執行の強化および武警・人民解放軍と融合した軍隊化が図られた。
その結果、尖閣諸島周辺海域で行動する中国海警局の艦船は、準軍隊としての性格と役割を付与され、東シナ海を管轄する人民解放軍の「東部戦区」とともに一元的に作戦行動をとる体制が整ったことになる。
さらに、中国の立法機関である全国人民代表大会(全人代)は今年11月初め、海警局(海警)の権限を定めた「海警法」案の全文を発表し、国家主権や管轄権が外国の組織、個人に侵害されたときは「武器の使用を含めたあらゆる必要措置」を取れると規定した。
また最高軍事機関である中央軍事委員会の命令に基づき「防衛作戦などの任務」にあたることも明記された。海警局の艦船は、大型化し、軍艦並みの兵器を装備しており、法制定後は海軍との連携を一段と強めるとみられている。
前述の通り、海警局の艦船は、尖閣諸島周辺で領海侵入を繰り返しており、周辺で操業する日本漁船も「海警法」の対象となるのは間違いなかろう。
このように中国は、日本領域内の尖閣諸島ひいては南西諸島周辺を焦点に軍事活動を行う地域を意図的に作り出していると見ることができ、今後、不測の事態が生起すれば、一挙に軍事活動へとエスカレートさせる危機が迫っていると考えなければならない。
④「軍事活動への短時間の移行」について
中国は、東シナ海の尖閣諸島、南シナ海そしてインドとの国境で、領土的野心を露わにしている。
今年6月に中国とインドの国境付近で発生した両国軍の衝突は、中国が自国周辺の領有権主張を巡り、一段と強硬姿勢を取るリスクを浮き彫りにした。
また、その衝突によって、中国が国境付近の現状を変えるため、現場の比較的小規模な小競り合いを利用しごく短時間に軍事作戦へ移行することも明らかになった。
同じように、中国の尖閣諸島を焦点とする日本に対する軍事作戦は、「Short, Sharp War」(迅速���始・短期決戦の激烈な戦争)になると見られている。
そのシナリオの一例はこうだ。
米国がINF全廃条約の影響で、東アジアに対する中距離(戦域)核戦力による核の傘を提供できない弱点に乗じて、中国軍は日本を核恫喝してその抵抗意思を削ぐ。
同時に、対艦・対地弾道ミサイルを作戦展開し、それによる損害を回避させるべく米海軍を第2列島線以遠へ後退させるとともに、米空軍を北日本などへ分散退避させる。
その米軍事力の空白を突いて、中国軍は、海空軍を全力展開して東シナ海の海上・航空優勢を獲得し、その掩護下に海上民兵や日本国内で武装蜂起した特殊部隊などに先導されて尖閣諸島をはじめとする南西諸島地域に奇襲的な上陸作戦を敢行し、一挙に同地域を奪取占領する。
まさにその軍事作戦は、迅速に開始され短期決戦を追及する激烈な戦争、すなわち「Short, Sharp War」を追求している。
その際、米陸軍および海兵隊は、中国軍の侵攻に遅れまいと第1列島線への早期展開を追求するため、中国軍の侵攻と米地上部隊の展開が交錯する戦場でいかに主導権を握るかがカギである。
したがって、日本や第1列島線の国々は、米陸軍・海兵隊の受け入れをスムーズに行う体制を平時から整備することが重要である。
⑤「マルチドメイン作戦による戦争」について
中国は、日米などが新たな戦いの形として追求しているマルチドメイン作戦(MDO)という言葉を使用していないが、それに相当する概念を「情報化戦争」と呼んでいる。
中国は、2016年7月に公表された「国家情報化発展戦略綱要」などで表明しているように、経済と社会発展のための道は情報分野に依存しているとし、軍事的側面からは情報化時代の到来が戦争の本質を情報化戦争へと導いていると認識している。
そして、「情報戦で敗北することは、戦いに負けることになる」として、情報を生命線と考えるのが中国の情報化戦争の概念であり、そのため、従来の陸海空の領域に加え、敵の通信ネットワークの混乱などを可能とするサイバー領域や、敵のレーダーなどを無効化して戦力発揮を妨げることなどを可能とする電磁波領域、そして敵の宇宙利用を制限する宇宙領域を特に重視して情報優越の確立を目指している。
この際、中国の情報化戦争は、米国のような全般的な能力において優勢にある敵の戦力発揮を効果的に妨害する非対称的な能力を獲得するという意味合いもあり、新たな領域における優勢の確保を重視している。
前述の通り、「孫子」の忠実な実践者である中国は、情報化戦争の一環として政治戦や影響工作も重視している。
また、1999年に発表された中国空軍大佐の喬良と王湘穂による戦略研究の共著『超限戦』は、25種類にも及ぶ作戦・戦闘の方法を提案し、通常戦、外交戦、国家テロ戦、諜報戦、金融戦、ネットワーク戦、法律戦、心理戦、メディア戦などを列挙し、これらのあらゆる手段で制限な��戦うものとして今後の戦争を捉えており、中国の情報化戦争に少なからぬ影響を及ぼしていると見られている。
⑥「技術的優越の追求と先進的兵器の使用」について
中国は、2019年10月1日の建国70周年の軍事パレードで23種の最新兵器を公開し、軍事力を内外に誇示した。
その中で、超音速ミサイルや無人戦闘システム、電子戦などに力を入れていることが明らかになったが、パレードで公開された最新兵器はすべて実際に配備されていると説明されている。
その一部を紹介すると下記の通りである。
新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「DF-41」、極超音速滑空ミサイル「DF-17」、超音速巡航ミサイル「CJ-100/DF-100」、超音速対艦巡航ミサイル「YJ-12B/YJ-18A」、最新鋭ステルス戦略爆撃機「H20」、攻撃型ステルス無人機「GJ-11」、高高度高速無人偵察機「WZ-8」、無人潜水艇(UUV)「HSU001」など
中国は、全般的な兵力やグローバルな作戦展開能力、実戦経験でなお米国に後れを取っているとはいえ、今や自国からはるか遠くで作戦を遂行する能力を持ち、インド太平洋地域の紛争を巡る米軍および同盟国軍に対する接近阻止・領域拒否(A2/AD)能力を有する自国製兵器を幅広く取りそろえている。
中国は、米国に対する技術的劣勢を跳ね返すため、特に、海洋、宇宙、サイバー、人工知能(AI)といった「新興領域」分野を重視した「軍民融合」政策を全面的に推進しつつ、軍事利用が可能な先端技術の開発・獲得に積極的に取り組んでいる。
中国が開発・獲得を目指す先端技術には、将来の戦闘様相を一変させるゲームチェンジャー技術も含まれており、技術的優位性の追求を急速かつ執拗に進めている。
⑦「ネットワーク型指揮システムによる部隊指揮・兵器運用の集中化・自動化」について
中国は、建国以来最大規模とも評される「軍改革」を急ピッチで進めている。
軍改革は、2016年末までに、第1段階の「首から上」の改革と呼ばれる軍中央レベルの改革が概成した。
2017年以降は、第2段階の「首から下」と呼ばれる現場レベルでの改革を着実に推進し、そして「神経の改革」と呼ばれる第3段階の改革に着手している。
中国は、中央軍事委員会に習近平総書記を「総指揮」とし、最高戦略レベルにおける意思決定を行うための「統合作戦指揮センター」を新設した。
これをもって、習近平総書記が、統合参謀部や政治工作部などで構成される中央軍事委員会直属機関の補佐を受け、統合作戦指揮センターにおいて中国全軍を集中一元的に指揮する体制が整ったことになる。
また、中央軍事委員会/統合作戦指揮センターの直下に、従来、総参謀部が持っていた多くの作戦支援部門の機能を統合し、航空宇宙部、ネットワークシステム(サイバー)部、電子電磁システム部および軍事情報部から構成され、情報の戦いを一元的に遂行できる戦略支援部隊が編成された。
さらに、これまでの「七大軍区」が廃止され、軍全体で統合運用能力を高めるため、統合作戦指揮を主導的に担当する「五大戦区」、すなわち東部、南部、西部���北部および中部戦区が新編され、常設の統合作戦司令部がおかれている。
これに先立つ2014年7月、環球時報(電子版)は、中国軍が2013年11月、東シナ海に防空識別圏を設定したのに続き、「東海(東シナ海)合同作戦指揮センター」を新設したと伝えた。
合同指揮センターは、中国各軍区の海、空軍を統合し、東シナ海の防空識別圏を効果的に監視し、日本の軍事的軽挙妄動を防止するのが目的だと報じている。
この��うに、中国は、マルチドメイン作戦としての情報化戦争で「戦える、勝てる」(習近平総書記)よう、統合作戦遂行能力の向上と効率的な部隊・兵器運用に向けて、ネットワーク型指揮統制システムによる部隊指揮および兵器運用の集中化・自動化に注力している。
⑧「軍事活動への非公式の軍事編成および民間軍事会社の関与」について
中国は、2010年7月に国防関連法制の集大成となる「国防動員法」を制定した。
同法は、有事にあらゆる権限を政府に集中させるもので、民間の組織や国内外に居住する中国公民に対して、政府の統制下に服する義務を課している。
国防動員の実施が決定されれば、公民と組織は、国防動員任務を完遂する義務を負い、軍の作戦に対する支援や保障、戦争災害の救助や社会秩序維持への協力などが求められる。
同法は、日本国内で仕事をしている中国国籍保持者や留学生、中国人旅行者にも適用され、突発的に国防動員がかかった場合、中国の膨大な「人口圧」がわが国の安全保障・防衛に重大な影響を及ぼす。
そのことについて深刻に受け止め、有効な対策を練っておかなければならない。
また、同法は、国が動員の必要に応じ、組織および個人の設備施設、交通手段そのほか物資を収容しおよび徴収することができると定め、その際の徴用の対象となる組織や個人は、党政府機関、大衆団体、企業や事業体等で、中国国内のすべての組織と中国公民、中国の居住権をもつ外国人をも含むすべての個人としている。
つまり、本法律は、中国に進出している日本企業や中国在住の日本人をも徴用の対象としている点に注意が必要である。
コロナ禍によって、マスクをはじめとする薬や医薬品、医療機器など、日本人の生命や国家の生存に関わる生活必需品や戦略物資が不足した。
その原因は、中国でマスクを生産していた日本企業が中国の国防動員の徴用の対象となったことにあり、医薬品などを極度にまで中国に依存し、脆弱性を露呈した厳しい現実を決して忘れるわけにはいかない。
他方、中国は、2017年に軍隊と民間を結びつけ、軍需産業を民間産業と融合させる「軍民融合」政策を国家戦略として正式採用した。
その狙いは、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用することにある。
中でも、最先端の軍民両用(デュアル・ユース)の技術を他国に先駆けて取得・利用することを重視していることから、民間セクターと軍事の壁を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に活用する動きを強めている。
そのため、国有企業と民間企業の相互補完的な関係���くりに取り組みつつ、米国の軍産複合体を目指すとともに、国有企業の規模・シェアの拡大と民間企業の縮小・後退を意味する「国進民退」を積極的に推進し、政府の官僚を「政務事務代表」としてアリババやAI監視カメラメーカーのハイクビジョン(海康威視)などの重点民営企業に駐在させ、政府官僚による民営企業の直接支配を始めている。
このような共産党一党独裁体制下での軍民融合は、軍事力の近代化・強化がすべてに優先する「軍国主義」化に拍車をかける危険性がある。
軍民融合政策と同時に警戒しなければならないのが、「国家情報法」である。
同法は、「国家情報活動を強化および保障し、国の安全および利益を守るため」(同法第1条)、国内外の情報工作活動に法的根拠を与える目的で作られた。
その第7条では「いかなる組織および国民も、法に基づき国家情報活動に対する支持、援助および協力を行い、知り得た国家情報活動についての秘密を守らなければならない」と定め、国内外において一般の組織や市民にも情報活動を義務付けている。
つまり、中国は軍民融合政策と国家情報法を一体として運用しており、そのことは、日本の企業や研究者が意図せずして、あるいは気付かないうちに、人民解放軍によるドローンや人工知能(AI)などの民間の最先端技術や専門知識の取得を助け、新たなリスクを生み出す可能性があることを意味している。
このように、中国は、軍事活動に民間の組織や公民を動員する体制を敷き、また、軍の近代化のために民間企業の先進的な技術やノウハウを利用するため、民間セクターと軍事の境界を曖昧にし、あるいは排除して軍事分野に積極的に活用する動きを強めている。
以上、ロシアが挙げる「現代の軍事紛争の特徴および特質」に沿いながら、中国がわが国に対し仕掛けている「新しい戦争」の形について概要を説明した。
それから読み解けることは、中国は、ロシアの軍事ドクトリンとほぼ同じ軌道をたどった行動や工作を行っているということだ。
ロシアが、当初ウクライナで行ったこと、すなわち純然たる平時でも戦時でもない境目において、軍事的手段と非軍事的手段を複合的に使用し知らないうちに始められた外形上「戦争に見えない戦争」、それと同じあるいは更に厄介な戦争を、中国は日本に対しすでに仕掛けていることは疑う余地のない事実である。
もし、それによる可能性が尽きた場合には一挙に軍事活動へと移行し、最終的に最先端技術・兵器を駆使した情報化戦争をもって戦争の政治的目的を達成しようとすることも、ロシアのクリミア半島併合や東部ウクライナへの軍事介入と同じと見なければならない。
「全政府対応型アプローチ」で備えよ
「新しい戦争」の形である外形上「戦争に見えない戦争」の大きな特徴および特質は、軍事力を背景とし、軍事的手段と非軍事的手段を複合的かつ連続的に使用することにある。
したがって、わが国の防衛も、軍事と非軍事の両部門をもって構成されなければならない。
その軍事部門を防衛省・自衛隊が所掌することは自明である。
では、これまで説明してきた中国の非軍事的手段である「輿論(よろん)戦」、「心理戦」および「法律戦」の「三戦」、そして政治、外交、経済、文化などの分野の闘争、さらに常態化しているサイバー攻撃などに対しては、どの行政組織がどのように備えているのであろうか。
それ以前に、わが国が中国の「戦争に見えない戦争」の挑戦を受け危機的状況にあるとの情勢認識があるのか、ななはだ疑わしい。
そこでまず、「日中関係は完全に正常な軌道に戻った」や習近平国家主席の国賓来日など、誤った対中情勢認識に基づいた日中関係の推進は、直ちに是正されなければならない。
そのうえで、中国の複雑多様な非軍事的手段による脅威を考えると、政府内各省庁のそれぞれの任務所掌事務・機能を結集した「全政府対応型アプローチ」(all government approach)を取ることが何よりも重要である。
しかし、各省庁の縦割り行政では、効果的・実効的な対応は期待できないので、その弊害をなくし、政府が総合一体的な取組みを行えるよう、行政府内に非常事態対処の非軍事部門を統括する機関を新たに創設することが望まれる。
例えば、内閣府または総務省に「国土保全庁」(仮称)を設置するか、米国の「国土安全保障省」のように、各省庁の関係組織を統合して一体的に運用する「国土保全省」(仮称)を創設する選択肢もある。
そして、国家安全保障局(NSS)の補佐の下、国家安全保障会議(NSC)を国家非常事態における国家最高司令部とし、内閣総理大臣、内閣官房長官、外務大臣および防衛大臣(4大臣会合)を中核に関係閣僚をもって国家意思を決定し、最高指揮権限者(NCA)である内閣総理大臣が軍事部門の自衛隊および非軍事部門を集約する「国土保全庁」あるいは「国土保全省」に対して一元的に指揮監督権を行使するピラミッド型の有事体制を作ることが必要だ。
他方、わが国は「自然災害大国」であり、平成7(1995)年1月の阪神淡路大震災や平成23(2011)年3月に発生した東日本大震災をはじめ、ほぼ毎年全国各地で大規模自然災害が発生し、その都度、共助、公助の不足が社会的課題として指摘されてきた。
近い将来、南海トラフ地震や首都直下地震などによって国家的危機の発生が予測されている。
併せて、中国による広範なサイバー攻撃や高高度電磁パルス(HEMP)攻撃があれば、一般住民をも直接的・間接的に巻き込まずには措かないのである。
このように、国民保護や重要インフラ維持の国土政策、産業政策なども含めた総合的な対応を、いわば「国家百年の大計」の国づくりとして、千年の時をも見据えながら行っていくことが求められる。
つまり、わが国の安全保障・防衛を強化するためには、社会全体でわが国を守る仕組み・取組みが不可欠であり、国民の「自助、共助、公助」への責任ある参画を促し、それを「民間防衛」の組織へと発展させることが更なる喫緊の課題である。
一方、軍事部門を見れば、わが国は、戦後の「経済重視・軽武装」政策を引きずり、いまだにその充実強化が疎かにされている。
最大の課題は、列国と比較して防衛費が極端に低く抑え込まれていることだ。
日本は、中国の「情報化戦争」を念頭に、30防衛大綱で「領域横断(クロスドメイン)作戦(CDO)」を打ち出し、自衛隊の能力構築を始めた。
CDOでは、従来の陸上、海上、航空の活動領域が宇宙空間へと拡大し、さらにサイバー空間や電磁波空間といった新たな活動領域が加わった。
そのように、軍事活動の領域・空間が3つから6つへと一挙に倍増し、多領域・多空間に拡大して戦われるのが近未来戦の際立った趨勢である。
そのため、これまでの自衛隊の組織規模をスクラップ・アンド・ビルト方式で再編成するのには一から無理があり、従来の防衛力を基盤として、中国の新たな脅威に対抗できるCDO能力を付加的に強化するには、自衛隊の組織規模の飛躍的拡大や最先端のハイテク装備の取得が必須である。
また、CDO(米軍はマルチドメイン作戦:MDOと呼称)を前提とした日米共同作戦には、両軍のC4ISRをネットワーク化することが不可欠であり、そのような防衛力の整備には防衛費の倍増は避けて通れない。
米国は、中国との本格的かつ全面的な対決に踏み出し、そのため今後、世界の分断が進むと予測されている。
つまり、米中対立は、米中間に限られたものではなく、自由・民主主義を支持する国々と共産主義中国との対立であり、他ならぬ日本自身の問題である。
その対立が前提の世界において、日本が二者択一で同盟国の米国をさて置き、中国を選択することがあってはならない。
同盟が成り立つには、①価値の共有、②利益の共有、③負担の共有、そして④リスクの共有、すなわち戦略的利害の共有が必要である。
米国が中国との新冷戦を決意している時、日本が安全保障・防衛上の利益のみを享受し、新冷戦において生じる米国の通商や金融、テクノロジー、外交、それに安全保障・軍事などの負担やリスクを、中国との経済関係を重視するあまり、日本が共有する明確な姿勢を示さない場合、同盟は成り立つはずがない。
そのうえ、米国からは見放され、中国からは経済面で裏切られた上、安全保障上の敵対心を露わにされるのは必定である。
コロナ禍とともに戦後最大の安全保障の危機に直面している今こそ、日本は米国との同盟関係を一段と深化させ、米国と同じ構えで中国に備えることが強く求められるのである。
そして、日米同盟を基軸として、インド、オーストラリアの4か国(クワッド)に台湾などの周辺諸国やASEANなどを加えて、「自由で開かれたインド太平洋」構想(戦略)の下、インド太平洋版「NATO」へと発展させることが今後の大きな課題でもある。
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カルタゴ滅亡をトレースする現代日本 ◆カルタゴはなぜ滅んだのか?! 日本と同じような商人国家であったカルタゴが、完膚なきまでに滅ぼされた例を他山の石として日本人は国防を考え直す必要があると切に思うからです。 カルタゴは紀元前250年頃、地中海に覇を唱えていた大国でした。 第2次ポエニ戦争に負けて、戦勝国から武装を解除させられ、戦争を放棄することになったカルタゴは、戦後の復興を貿易一筋で見事に成し遂げ、戦後賠償も全てきれいに払い終えました。しかし、その経済を脅威だと捉えたローマ帝国によって、結局は滅ぼされてしまいました。 滅ぼされる直前、カルタゴの愛国者であるハンニバル将軍は、ローマの考えを悟り、祖国の危機をカルタゴ市民に訴えましたが、平和ぼけした市民は耳を貸そうとしませんでした。 それどころか「ハンニバルは戦争をしようとしている!」と中傷する者さえいました。しかも、最終的にハンニバルはローマに洗脳された者達によってローマに売られ、自殺にまで追い込まれてしまったのです。 平和ぼけした市民は、ローマから無理難題を次々に要求されてからはじめてハンニバルの警告が正しかったことに気が付きましたが、時すでに遅く、徹底抗戦に踏み切るもカルタゴの陥落を防ぐことはできませんでした。この間、たった3年の出来事でした。 ちなみに、生き残ったカルタゴ市民は約5万人でしたが、その全てが奴隷にされてしまいました。城塞は更地になるまで徹底的に破壊され、再びこの地に人が住み、作物が実らぬように大量の塩が撒かれたと言われています。 これはただの負け方ではありません。まさに地上からの抹殺です。 この悲惨なカルタゴ滅亡の理由は2つあると言われています。 1つは、カルタゴ市民が軍事についてほとんど無関心だったことが挙げられます。もともと自国の防衛はおおむね傭兵に頼っていた上に、国内世論も「平和主義的」な論調が強く、有事に備えて軍事力を蓄えておくといったことはままなりませんでした。 2つめは、国内の思想が分裂状態であったことが挙げられます。そもそも挙国一致して事に当たらなければ有事を乗り切ることはなかなか難しいものですが、カルタゴにはそれがなく、戦時中にハンニバルが外地を転戦している間も市民は素知らぬ顔をしていました。そして、ハンニバルを売り渡したのは、ローマに洗脳されたカルタゴの売国奴達でした。 自らの手で愛国者を切り捨てる・・・かくしてカルタゴは「滅ぶべくして」滅んだわけですが、私は今の日本がこのカルタゴに酷似している様に見えて仕方がありません。 今こそ日本の国防を真剣に考えないと本当に危ないと思います。 【対比】日本と似すぎているカルタゴの運命 カルタゴは、フェニキア人が建国した海洋国家で、現在のアフリカ大陸チュニジアに位置しています。 カルタゴは、世界一の造船技術を持ち、スペイン、シチリア島などの海外領土を支配していました。 紀元前3世紀、地中海貿易により富を蓄え、ローマ帝国と並ぶ強国となります。 BC264年、両者の中間にあるシシリー島で紛争がおこります。そして、これを契機にカルタゴとローマは、世界の覇権を賭けて激突します。この戦いは、23年間の中断をはさんで63年間続きます。(第一次ポエニ戦争、第二次ポエニ戦争) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1867年、島国日本は、長い眠りから覚め、明治維新により近代国家への道を目指します。西洋文明を積極的に取り入れ、富国強兵に邁進します。日清・日露の戦争に勝ち、朝鮮、台湾、南樺太と領土を拡張します。 強国となった日本は、戦艦大和を建造して、世界有数の海軍を持ち、 太平洋をはさみ、超大国アメリカと対峙します。 1941年12月、日本連合艦隊は、ハワイの真珠湾の奇襲に成功します。太平洋戦争が始まります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カルタゴの英雄ハンニバルは、象36頭と兵士5万人を率いて、スペインを出発します。象を連れて、アルプス山脈越えに成功、ローマの本拠地イタリア半島を奇襲します。ハンニバルは、イタリアに、なんと15年も踏みとどまり、ローマを一時追い詰めます。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「マレーの虎」山下奉文中将は、マレー半島を南下、シンガポールに侵攻します。インド兵への離反策が成功し、1942年2月15日シンガポールは陥落、イギリス軍は降伏します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カルタゴは、地力に勝るローマに対して次第に劣勢になります。ついに、名将スキピオ率いるローマ軍が、カルタゴの本拠地に進軍します。カルタゴは、イタリアで善戦していたハンニバルを帰国させ、本土決戦に賭けます。BC202年、天下分け目の戦い(ザマの戦い)が行われます。カルタゴの完膚なき負け戦でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ アメリカは、生産力、技術力で日本に勝っていました。ミッドウェー海戦を境に、戦局は逆転します。ガダルカナル、硫黄島、沖縄。日本は、敗退を続けます。本土空襲が激しくなり、広島と長崎に原爆が投下されます。日本の完膚なき負け戦でした。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カルタゴは、ローマに無条件降伏します。 全ての海外領土は、放棄され、軍船、象もローマに引き渡されます。軍隊は、自衛のためのものだけが許されました。そして、自衛のためでも戦争する場合、ローマの許可が要ることになったのです。(この許可の項目が、後に大問題となります) そして、50年賦で1万タラントの賠償金をローマに支払うことが決まります。 ともかく、カルタゴの町は、無事に残りました。100人会は、貴族の世襲制でしたが、戦後まもなく代議員が選挙で選ばれるようになります。 カルタゴは、民主主義の国家に生まれ変わります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「忍び難きを忍び、耐え難きを耐え・・・」玉音放送が流れ、日本は無条件降伏します。 日本列島以外の領土は、返還されます。アメリカが決めた平和憲法で戦争が放棄されます。(後に自衛隊が誕生します。)国土は焼け野原、アジア諸国には賠償金の支払いが必要でした。ともかく、本土決戦だけは避けられました。 日本は、天皇主権の国家から、主権在民の民主主義国家に生まれ変わります。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ カルタゴ人(フェニキア人)は、ユダヤ人やアラビア商人と同じセム語族で、最も商才があるといわれている種族です。 軍事国家への野心を棄てたカルタゴ人は、ますます貿易や商売に熱中するようになります。ローマ人は、楽しむために働きましたが、カルタゴ人は働くこと自体が人生の目的でした。奇跡の経済復興が実現します。 戦勝国ローマは、休む間もなく、マケドニアやシリアと戦わなければなりません。軍備費の要らないカルタゴは、次第にローマに匹敵する経済大国に、のしあがります。 BC191年ローマは、シリアを打ち破ります。 無敵の軍事大国ローマにとっての脅威は、経済大国カルタゴに移っていくのです。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 日本人には、勤勉さと物作りの才能がありました。 焼け原から立ち上がった日本人は、ひたすら一生懸命働くことで豊かになろうとしました。エコノミックアニマルと日本人は、陰口を叩かれます。奇跡の経済復興が実現します。 アメリカの核の傘に入り、軍事費もいりません。戦勝国アメリカは、ソ連との冷戦を戦わなくてはなりませんでした。 10%を超す高度経済成長が続きます。日本は、世界第二位の経済大国になります。 ソ連が崩壊し、日米の経済摩擦が激化します。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ BC187年、カルタゴは、50年賦と決められた賠償金を一括払いしたいと申し出ます。いくら叩いても不死鳥のように蘇る、カルタゴ人の経済力に、ローマ人は、羨望と恐怖心を抱きます。ポエニ戦争の悪夢がふと蘇ります。 経済大国カルタゴの最大の悩みは、隣国のヌミディアでした。ヌミディアは、騎馬兵団で有名な、戦争に強い国です。自衛力しか持たないカルタゴを侮り、その領土を侵犯します。 カルタゴは、ローマに調停を頼みますが、黒幕のローマはもちろん取り合いません。ついに、カルタゴとヌミディアの間で戦争が起こり、平和の国カルタゴは、敗北します。 ローマの事前許可のない戦争開始は、条約違反でした。 ローマは、カルタゴに対して、突然宣戦布告をします。 驚いたのは、カルタゴです。ローマの許しを得ようと、300人の貴族の子供を人質に差し出します。しかし、8万人の世界最強のローマ兵が、上陸し、カルタゴに進軍します。 カルタゴの使者が、「どうすれば、許していただけるのですか?」とローマの司令官に聞きます。 「全ての武器を差し出せ。」司令官は、答えます。 カルタゴは、20万人分の鎧、投げやり、投げ矢、2000の石弓を司令官に差し出します。 すると、司令官は、最後の要求を使者に言い渡します。 我々は、カルタゴの街を根こそぎ破壊することを決めた。 カルタゴ人には、今の街より10マイル内陸部に 新しい居住地帯を造ることを許可しよう。 使者からローマの意向を聞いた20万人のカルタゴ人は、驚愕して、嘆き悲しみ、最後に激怒します。 「こんなひどい仕打ちがあろうか。街を破壊するだと。 内陸部に引っ込めだと。どうせ死ぬなら戦って死のう!」 カルタゴ人は、丸腰で戦う覚悟を決めます。返事の猶予期間の30日間、密かに戦争準備がすすめられます。 武器職人は、連日徹夜で武器を作ります。 若い女性は、長い髪を元から切って石弓の弦が作られます。 こうして、始まったのが、第三次ポエニ戦争でした。 (戦争��いうより、ローマによるカルタゴの民族浄化です。) カルタゴは、ここで奇跡的な粘りを見せます。なんと丸腰で三年間ローマの猛攻を食い止めたのです。 しかし、戦闘と飢えと疫病で、20万人のカルタゴ市民は、10万人に減ります。 そして、ついに、ローマ兵は城壁を破り、街へ進入します。 女、子供までがレンガを投げて抵抗しますが、5万人が虐殺されます。 ビュルサの砦に逃げ込んだ5万人のカルタゴ人は、オリーブの枝を掲げて投降します。 彼らは、一部が処刑され、残りは奴隷として売られます。 カルタゴの街は、十数日燃えつづけ、灰は1メートル積もります。カルタゴの復活を恐れたローマ人は、この地に塩を撒き不毛の土地にします。 700年続いた経済大国カルタゴと世界の富を独占したカルタゴ人は、BC146年こうして滅んだのです。
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