#霧降劇場
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tamanine · 15 days ago
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2024.10.13
映画『HAPPYEND』を見る。父の時代の学生運動のような雰囲気と、街の風景のクールな切り取り、存在感があり重厚な音楽の使い方から愛しいものとしてのテクノの使い方まで大変気に入り、今度会う人に渡そうと映画のパンフレットを2冊買う。その人と行った歌舞伎町時代のLIQUIDROOM、どんどん登らされた階段。小中学生の時に自分がした差別、あの分かっていなさ、別れた友人、まだ近くにいる人たち。
2024.10.14
銀座エルメスで内藤礼『生まれておいで 生きておいで』、ガラスの建築に細いテグスや色のついた毛糸が映える。日が落ちて小さなビーズが空間に溶けていくような時間に見るのも素敵だと思う。檜の「座」で鏡の前にいる小さな人を眺める。「世界に秘密を送り返す」を見つけるのは楽しい。黒目と同じだけの鏡、私の秘密と世界の秘密。今年の展示は上野・銀座ともに少し賑やかな雰囲気、外にいる小さい人たちや色とりどりの光の色を網膜に写してきたような展示。でも相変わらず目が慣れるまで何も見えてこない。銀座にはBillie Eilishもあったので嬉しくなる。
GINZA SIXのヤノベケンジ・スペースキャットと、ポーラアネックスでマティスを見てから歩行者天国で夜になっていく空を眺めた。小さい頃は銀座の初売りに家族で来ていたので、郷愁がある。地元に帰るよりも少しあたたかい気持ち、昔の銀座は磯部焼きのお餅を売っていたりしました。東京の楽しいところ。
2024.10.18
荷造り、指のネイル塗り。足は昨日塗り済み。年始の青森旅行時、2泊3日の持ち物リストを作成し、機内持ち込み可サイズのキャリーに入れ参照可能にしたところ、旅行のめんどくさい気持ちが軽減された。コンタクトや基礎化粧品・メイク用品のリスト、常備薬、安心できる着替えの量。持ち物が少ない人間にはなれそうにない。日常から多い。部屋に「読んでいない本」が多いと落ち着くような人間は持ち物少ない人になれない。
2024.10.19
早起きして羽田空港。8:30くらいに着いたらまだ眺めのいいカフェが開いておらず、とりあえず飛行機が見える屋上に行く。このあと雨が降るはずの曇り空からいきなり太陽が照り出して暑くなり、自販機でマカダミアのセブンティーンアイスを買い、食べる。突然の早朝外アイス。飛行機が整列し、飛び立つところをぼんやりと眺める。飛行機は綺麗。昨夜寝る前にKindleで『マイ・シスター、シリアルキラー』を買って「空港ではミステリー小説だろう」と浮かれて眠ったのに、100分de名著のサルトルを読み進める。実存主義を何も分かっていないことをこっそりとカバーしたい。すみませんでした。
10:15飛行機離陸。サンドイッチをぱくぱく食べたあとKindleを手に持ったまま眠ってしまい、11:55宇部空港着。
宇部空港、国内線のロビーは小さく、友人にすぐ会う。トンネルを抜ける時、窓が曇り、薄緑色の空間に虹色の天井のライトと車のライトがたくさん向かって来て流れる。動画を撮影しながら「綺麗くない?」と言うと「綺麗だけど本当は危ない」と言われる。かけるべきワイパーをしないで待っていてくれたんだと思う。
友人のソウルフードであるうどんの「どんどん」で天ぷら肉うどん、わかめのおにぎりを食べる。うどんは柔らかく、つゆが甘い。ネギが盛り放題。東京でパッと食べるうどんははなまる系になるので四国的であり、うどんのコシにもつゆにも違いがある。美味しい。
私は山口市のYCAMのことしか調べずに行ったので連れて行ってもらう。三宅唱監督の『ワイルドツアー』で見た場所だ。『ワイルドツアー』のポスター���見た正面玄関を見に芝生を横切ったが、芝生は雨でぐずぐずだった。でも全部楽しい。
広くて静かで素敵な図書館があり、心の底から羨ましい。小さな映画館もあり、途中入場できるか聞いたおじいちゃんが、「途中からだからタダにならない?」と言っていたがタダにはなっていなかった。一応言ってみた感が可愛らしい範囲。
YCAM内にあるのかと思っていたら違う倉庫にスペースのあった大友良英さんらの「without records」を見に行く。レコードの外された古いポータブルレコードプレーヤーのスピーカーから何がしかのノイズ音が鳴る。可愛い音のもの、大きく響く音のもの。木製や黄ばんだプラスチックの、もう存在しない電機メーカーの、それぞれのプレーヤーの回転を眺めて耳を澄ませてしばらくいると、たくさんのプレーヤーが大きな音で共鳴を始める。ずっと大きい音だと聞いていられないけれど、じっと待ってから大きな音が始まると嬉しくなる。プログラムの偶然でも、「盛り上がりだ」と思う。
山口県の道路はとても綺麗で(政治力)、道路の横は森がずっと続く。もとは農地だっただろう場所にも緑がどんどん増えている。私が映画で見るロードムービーはアメリカのものが多く、あちらで人の手が入っていない土地は平らな荒野で、日本の(少なくとも山口県の)土は放っておくとすぐに「森」になるのだ、ということを初めて実感する。本当の森の中にひらけた視界は無く、車でどんどん行けるような場所には絶対にならない。私がよく散歩をする所ですら、有料のグラウンドやイベント用の芝生でない場所には細い道を覆い隠す雑草がモコモコと飛び出して道がなくなってゆく。そして唐突に刈られて草の匂いだけを残す。私が「刈られたな」と思っているところも、誰かが何らかのスケジュールで刈ってくれているのだ。
山口県の日本海側の街では中原昌也と金子みすゞがそこかしこにドンとある。
災害から直っていないために路線が短くなっているローカルの汽車(電車じゃない、電車じゃないのか!)に乗って夜ご飯へ。終電が18:04。霧雨、暴風。一瞬傘をさすも無意味。
焼き鳥に挟まっているネギはタマネギで、つきだしは「けんちょう」という煮物だった。美味しい。砂肝、普段全然好きじゃないのに美味しかった。少し街の端っこへ行くとたまに道に鹿がいるらしく、夜見ると突然道路に木が生えているのかと思ったら鹿の角、ということになり怖いらしい。『悪は存在しない』の���とを思う。
2024.10.20
雨は止んでいてよかった。海と山。暴風。人が入れるように少しだけ整えられた森に入り、キノコを眺める。
元乃隅神社、123基の鳥居をくぐり階段を降りて海の近くへ。暴風でiPhoneを構えてもぶれて、波は岩場を越え海の水を浴びる。鳥居の上にある賽銭箱に小銭を投げたけれど届くわけもない。車に戻ると唇がしょっぱかった。
山と海を眺めてとても素敵なギャラリー&カフェに。古い建物の改装で残された立派な梁、屋根の上部から太陽光が取り込まれるようになっていて素晴らしい建築。葉っぱに乗せられたおにぎりと金木犀のゼリーを食べる。美味しい。
更に山と海を眺めて角島へ。長い長い橋を通って島。古い灯台、暴風の神社。曇天の荒れた海も美しいと思う、恐ろしい風や崖を体感としてしっかりと知らない。構えたカメラも風でぶれるし、油断すると足元もふらつく風、窓につく塩の結晶。
山と海を眺めて香月泰男美術館へ。友人が見て良い展示だったからもう一度来て見せてくれたのだ。
全然知らなかったけれど、本当に素晴らしい絵だった。油彩なのだけど、質感が岩絵具のようで、フレームの内側に茶色のあやふやな四角が残っているのがとても良い。
フレーミングする、バチッと切り取ってしまう乱暴さから離れて、両手の人差し指と親指で四角を作って取り出したようなまなざしになる。
山口県の日本海側の山と畑と空の景色、荒い波、夜の静けさや月と雲、霧の色を見てから美術館へ連れて来てもらえたから色と色の境目の奥行きを知る。柿はずっしりと重く、花は鮮やかだ。香月泰男やシベリア抑留から帰ってきた画家で、この前読んだ『夜と霧』の暗さと冷たさを思い返した。絵の具箱を枕にして日本へ帰る画家が抱えていた希望、そのあとの色彩。 
夕飯は友人の知り合いのハンバーガー屋さんへ。衝撃のうまさ。高校生の時に初めて食べたバーガーキングの玉ねぎの旨さ以来の衝撃、20年ぶりだ。そんなことがあるのか。
2024.10.21
晴天。海は穏やかで、深い青、テート美術館展で見たあの大きな横長の絵みたい。初めて見た海の光。
海と山を眺めて秋吉台へ。洞窟は時間がかかるので丘を散策、最高。
風光明媚な場所にしっかりとした情熱が無かったけれど、「好きな場所だから」と連れていってもらえる美しい場所は、友人が何度も見るたびに「好きだなぁ」と思っただろう何かが分かり、それは私が毎��毎日夕陽を眺めて「まだ飽きない」と思っている気持ちととても近く、感激する。
今までの観光旅行で一番素敵だった。
道々で「このあと窓を見て」と教えてもらい、味わう。
ススキが風に揺れて、黄色い花がずっとある。山が光で色を変え、岩に質感がある。
山口市、常栄寺、坂本龍一さんのインスタレーション。お寺の庭園が見られる場所の天井にスピーカーが吊るされ、シンセサイザーの音を演奏しているのは色々な都市の木の生体信号だ。鳥の声や風の音と展示の音は区別されない。砂利を踏む音、遠くから聞こえる今日の予定。豊かなグラデーションの苔に赤い葉っぱが落ちる。
宇部空港はエヴァの激推しだった。庵野さん、私も劇場で見届けましたよ。
行きの飛行機は揺れたけれど、帰りは穏やかに到着、家までの交通路がギリギリだったため爆走、滑り込む。
東京の車の1時間と山口の1時間は違う。
何人かの山口出身の友人が通った空と道と海と山の色を知ることができてとても嬉しい。
「好きな場所」「好きな風景」ってどういうものなんだろう。
私が通う場所、好きな建築、好きな季節と夕陽。あの人が大切にしている場所に吹く風、日が落ちる時刻が少し違う、友人のいる場所。
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pureegrosburst04 · 8 months ago
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〜ある意味で闇堕ちの気配〜
ヴァストローデ女子「女の子に瞬殺されたんだってww」 ヴァストローデ女子B「結局可愛いは正義。レディには敵わないって事よwww」
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2人???「………チッ」
廃墟の壁を拳で🤛打ち付ける金持ち
富豪05「ちくしょうちくしょう!違う…違う❗️❗️純粋硬派柱はこんなもんじゃない‼️そうだよなあ、なあ⁉️❗️」メンチース09「もうアチシ達の時代は終わったんよ。こんなぜーたくな悩み拗らせるなら我等が秘伝と思う本家を継いでいきましょうや……」富豪05「俺達は”””あいつ”””の正体が誰なのかも知れねえんだぞ」メンチース09「アチシはもう何も信じられんわ。今でぃ、耳を澄ましてみなっせ」富豪05「??ああ…」 純粋硬派柱の正統後継者はB(バグ)の女の子だってさ〜初代の裏ストボスの霧島04が貴女には敵いません(>_<)と(黄金の真実)で土下座して手続き取ったってww」男子高校生「ツンツンしたクールビューティが好みとか、やっぱカッコ良くてもオタクだよなww」
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ガンケ「なあ…これみろよ、」マイルズモラレス「本物のサイコパスだ」ガンケ「産まれた時点で性病が35種類ある。まず涙に触れるだけでヤバい。ひょっとしたらこの世には存在しない空気感染もあるかも…」
気を落としながら歩く2人とマイルズは出会った 富豪05「ガッカリだ❗️」マイルズ「どうしたの?😉(まさか…ともちんに性病が発症……僕の血液を渡して済むのか?)」メンチース09「霧島04に生きてて欲しかったんよ 本当の事を聞きたいんよ」富豪05「トップの座だけは計算に入れてほしくなかった」涙をこぼす2人
マイルズ「君たちはさ、お馬鹿なんだね😌。日本人🇯🇵もちゃんと優しいんだね人種なんて関係ない(あんなに冷酷な悲劇の始まりで本物の純粋硬派柱を、しかもおぞましい化け物で檻の中で死ぬべきだった絶対悪の頂点に情けをかけるなんて、これならともちんに対する誤解が勝手に解ける やっぱり黙ってようw)」富豪05「ああ、馬鹿だよ(女王アリだの女王バチだの、何も変わってない。善良な人が強いんだ、所詮”””アイツ(ラスボス)”””も女の子が好きだったんだよ……)」マイルズ「は?なんか心の声が聞こえるんだけど(混乱&錯乱)」メンチース09「天才は理解されない、もうアチシが頂点に立ったんよ(黄金の真実)」マイルズ「え?(恐怖)」
〜数分後〜
マイルズ「(ぷーくすくすくすwww)、そ、、それで(笑いを必死に堪えている)、新たなる純粋硬派柱ランキング1位の””””B(バグ)ちゃん””””を崇拝するんだね?🤭」富豪05「時代は昆虫さ。蜘蛛がそうだろ?www」
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マイルズ「そそそ、そうだね。、(思い出し笑いで腹筋が死にかけている) 凄いよ君達。メタボマッチョ関係なく比率で殺すのは最高だ、。」メンチース09「そう、殺す肉の価値は絶対悪の前では平等なんよ」
マイルズモラレス「なら選択肢は決まってるねえ、なんたるシェイクアップ!(ダメだ……僕はもう爆笑してしまう。) じゃあね❗️うんちしたい❗️(大声)❗️」道行く人「何あの人キモ」
〜過去 ある別次元〜
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ペニーワイズ様から知恵の実を貰って食べたゴールドバズーは自殺する準備をしていた。悪夢から目を覚まして全てを悟った 一緒に独占して盗んで食べた総勢500万人は仲間達は”””純粋硬派柱PureEgrosburst04 霧島狩魔(15歳)”””の登場と共に、自分の睾丸を手で壊れた笑いをしながらちぎり取って焼けこげた鉄板の上に乗せて燃えろ汚物燃えろ汚物と唱えて自分の顔が潰れてギリギリ動けなくなるまで全力で殴ってから額から土下座しながら炙って死んだ だって、そっちの方がマシだったから(赤き真実)
富豪05「あなたは神だ、この過去をずっと待ってた」感動の涙をポロポロ溢す金持ちと メンチース09「パトロン、アンタだけは裏切らない。裏切ったバカはアチシの方ですた 神の歴史は永遠だったんよ」どんな酒に溺れて莫大な麻薬に手を出した快楽を超えた笑顔
???(15歳)「ははは。なあ相棒俺の名前が組織のタイトルなんだってさw」???(15歳)「何が純粋硬派柱だよ無価値なゴミ共 くだらねえ」
???(中ボス)「偽物の宝石💎なんて人糞製造機より生きる価値がねえんだからさぁ(真顔)」
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〜数日後〜
マイルズ「こんにちは😃、遊びにきたよ」彼🕷️はやってきてくれた希望
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御茶ヶ滝「シェイク🥤シェイク😊」超電波油「シェイク🍶シェイク😎」アイエフ「こら!良い子にしなさい油💢」御茶ヶ滝「ハーイ٩(^‿^)۶💙」アイエフ「アンタも茶化さない💢 水と油はこんな時こそ反発しなさいよね⁉️」防聖孤島「(そりゃあアイエフさんは俺の物だよ、💙相棒🧡にも譲らねえ🔥)」マイルズモラレス「あははははあははははWWWW」
〜現在〜
超電波油「ともちんの柿の葉寿司をあの大妖怪さん、気に入ってくれたみたいだ」
マイルズ「またお客さん?」御茶ヶ滝「ちょっとね、」ガチャッ 麒麟丸「俺の時代では味わえない美味だったぞ」
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麒麟丸「⇧実はこれ、相当焦っている証拠だ。””””アイエフ(真主人公)””””に殺された(しかも赤き究極の真実を敢えて使わない程の余裕が生む悩みがあった)事で次元に関わる序盤から勇者殺しの負けイベントのみをブチかますコスト含めて常に使える最強の切り札であり、敵を選び一方的に利益を出せるオチャオチャの能力者”””霧島04(裏ストボス)”””を失ったのは決定的な痛手でしかない もうこれからの二次創造世界で続く未来編第一部以降の未来はポップな雰囲気から変わる事はないだろう SS(サディストサイレン)の裏国家は今の所合計で約10人いれば多い方(みなレイドボスで一枚岩ではない)で、対するB(バグ)の家族達は約2509億人(パーティメンバーとしてならHokutoレベルで最強)。そこから総合して導き出された戦力差は約12億5450万倍(この数字の数だけ喉元に鋭い牙が届くと考えていい)、
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しかもTG(トゥルーグランド)の頂点達が絶対悪の味方になるとは俺には到底思えん。鬼門はもう終わっていると見て間違いない。民を導く将として唯一無二を誇る俺の強敵(友)は護ったんだよ “”””誰も勝てない ラオウには(赤き究極の真実””””)」防聖孤島「一つ聞いていいか?」麒麟丸「なんだ?」防聖孤島「選ばれし者として連れて来られた俺達は何だったんだろう?🫨」
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麒麟丸「お前達は守護女神を喜ばせるためのマスコットなんだろう。{{{{{色恋の話題にされない生け贄としての為だけ}}}}}に水と油を手に入れた当事者のアイエフは見事に騙されているが……
正体を知るほどあの下衆でクズで濃汚い表版仮想大鉱山ですら性欲があってくれ色恋に堕ちてくれツンデレに目覚めて下さいかりちゅまが真っ赤な大嘘なんて嫌だと暗黒殺人卿に絶望の涙を流しながら許しを乞い懺悔する”””🏴‍☠️霧島04(裏ストボス)☠️”””みたいにはいかん
あの女共専用の立派に育った甘くておいしい会話ネタの果実🍒がどれだけ力を付けようと、寧ろ必ず食い物にされて終わりだ😳(👇未来)」
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防聖孤島「泡わわわわ(・・;🫧)何するの⁉️俺は第二のレッドピラミッドシングなんだよ(●🍒 ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾」周りの女神達「うわ〜なんか言ってる…くすくす…ニヤニヤ…」👈(未来😳by麒麟丸)」
防聖孤島「あの人………そんな…そんな理由で、俺達を異世界に連れてきたのか(そして相棒の正体。ベールさんは倒せない、詰んだ🥶)」ガチャ。 ダンスを踊っているマイルズ「おかえり。一緒に踊ろう😊」防聖孤島「旅に出ます」マイルズ「(全部聴こえてきてた、ご愁傷様)……そ、そうなんだ。」防聖孤島「女性から逃げます」マイルズ「(その思考がもう霧島04と違ってダメなんだよ…)」
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ari0921 · 2 years ago
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桜林美佐の「美佐日記」(215)
陸自の危機管理は盤石なのか──予備機の同行につ
いて検討を
桜林美佐(防衛問題研究家)
───────────────────────
おはようございます。桜林です。「男もすなる日記
といふものを、女もしてみむとてするなり」の『土
佐日記』ならぬ『美佐日記』、215回目となりま
す。
 まずは前回書いたNHKの力を活用する案に対し「ご
指摘のとおり、今回のような、なかなか状況がつか
めないでいる事故が起きたときは、日本放送協会さ
んには、積極的に情報提供していただき、真相が明
らかになるよう協力していただきたいと思います。
そういう姿勢は、日本放送協会さんの信頼を高める
ことになると思います。」と感想を頂きました。あ
りがとうございます!
 UH60の事故はその後も捜索が続けられ、5人の死
亡が確認されました。発生以降、心に霧がかかった
ような毎日にならざるを得ません。一方で、現場で
捜索に当たっている皆さんのことも気がかりです。
また、8師団や西方総監部の方々、あるいは市ヶ谷
にいる人たちも心身の消耗が案じられます。
 こんな時は「休めない」という心境になりがちで、
無理をしていることでしょう。坂本さんはそんな状
況になって欲しくないのではないかと思いますので、
どうか声をかけ合い頑張って自分を労わる試みもし
てもらいたいと思います。
 そして、もう一つ気になるのは、今後陸上自衛隊
に対する見方がどうなるか、です。当事者である陸
自は、今は10人もの仲間を失った悲劇の主人公で、
世の中が心から同情していますが、これから先もそ
れで許されるのかということです。
 いつも思い出すのは、知人が陸上自衛隊のヘリ体
験搭乗に参加した際に提出したアンケートの記述で
す。
 とても良い体験ができたことや、隊員の皆さんが
親切にしてくれました的なことが書かれていたのだ
と思いますが、私にとってインパクトが大きかった
のは、最後に書かれていたひと言でした。
 「ただ、手荷物検査がないのは心配でした」
 ご本人は海外での生活経験があり、もちろん信頼
してもらっていることは喜ばしいとしながらも、や
はりみんなが安心するためにも搭乗直前の本人確認
等チェックはあっていいのではないかということで
した。
 私も全く同感です。そのことは参加者を「疑う」
行為ではなく、危機管理の姿勢を示すことになるの
だと思います。
 
これは一つの事象ですが、他にもこうした細かい
「気になること」が各所で思い出され、いくつか積
み重なると、陸自の危機管理は盤石だったのか?と
いう疑問を生みかねないのではないかと考えてしま
います。
 そもそも陸自ヘリは南西防衛が主要課題になって
きてから、いつのまにか洋上の運用が増えているよ
うですが、このことは本来はそんなに容易なことで
はないのではないかという気がします。海は怖いも
のです。
 フライトレコーダー回収の上、調査が進まない現
状では何も分からないままですが、陸自の体制その
ものが責められることにならないことを願っていま
す。
 前回の繰り返しになりますが、やはり予備機の同
行についての検討は進めて欲しいです。2機とも落ち
たら同じだとか、そもそも人員も���動機体も限られ
ているのに「余計なことを言うな」と、また関係者
から文句を言われそうですが、もう今までのように
「限られた予算内で頑張らなければならない」貧乏
な発想から抜け出る時代に入っているのではないで
しょうか。
 この事故が起きた4月上旬から中国の空母群が台湾
海峡で演習を行い、米艦艇がそこで睨みをきかせて
いるという状態が実際にはすぐそばで現実のものと
なっていることを考えれば、すでに有事前夜の様相
になっていると言っても過言ではないでしょう。
 いつの間にか始まっている、という今の時代の有
事のあり様からすれば、今回亡くなった自衛官は最
初の「戦死者」なのです。
 日米の間に横たわる大海に奉げられた血の贖い、
だとすれば、自衛隊はこの事故を危機管理不足とみ
なされてはならない。私はそう思います。
今日も最後までお付き合い頂きありがとうございま
した。皆様にとって平和で和やかな1週間となります
ように。
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ladyteacup2828 · 10 days ago
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SILENT HILL
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サイレントヒルの実写映画は最高✨
前から何度か見てたんだけど、繰り返し見てるのは初代だけ。
映画は霧と一緒に灰が降り続いてるんだよね。これが鬱陶しいとか息苦しいとか感じずに、霧と同じように幻想的な風景の一部や醸し出す主な要因になってるから、世界観を表現する技術が素晴らしいなと感心した!( ゚Д゚)
ゲームの世界がそのままリアルになったような印象を受けるし、これセットなの?どうやって作ってるんだろうって思うことが多々ある。
たとえば裏世界の錆や血膿だらけ床や壁。あんなの実際に作れるって、本当に怖いのは現実世界の人間だったりして…。
クリーチャーも、ヤバいくらい本当に血が通って生きてるような肌の質感だし、役者も役者であんな奇怪な動きをよく出来るなと、改めて役者ってすごいと思った(`-д-;)ゞ
Return to SILENT HILL楽しみ。ゲームでもリメイクされてたから、実写も楽しみだな。監督も同じ監督で戻ってくるし、初代が神だから期待値が大。
2はちょっとイマイチだったな。サイレントヒル3自体があんまり知らないけど、もっとサイレントヒルの霧の街を出して欲しかったな。
いきなり闇に飲み込まれてすぐに建物内を銃を持って戦闘が始まるから、バイオに近い印象が強くな��てしまったんだろうね。
主人公は���性の方が感情移入しやすい。
それに初代アレッサ役やってた子が可愛いし演技が上手過ぎる。
⚠ネタバレ注意
本編のラストは少女アレッサの復讐劇だったけど、悪魔アレッサと取引した主人公・ローズが彼女を教会の中へ入り込ませる為に、わざと敵・クリスタベラを煽って自分を刺させて、
ローズから流れた血により、悪魔アレッサが手が出せなかった教会があの闇に飲み込まれる自滅展開と、鉄条網による圧巻なグロで畳みかけてくる怒涛の展開がもう好き。
その場面で流れるパイプオルガンのBGMがまさに“地獄”や“絶望”やあの闇の世界観そのもので大変気に入ってる。
サントラ買ってしまったほど🎧
そんな後に、打って変わって表世界の静寂のサイレントヒルに戻るんだけど、ローズ親子は戻れずにその世界のまま自宅に戻る。しかもアレッサは悪魔アレッサとすり替わってる?精神的に飲み込まれてる?から、
あぁこれが悪魔との契約の代償か…でも娘と一緒にいつまでもこのサイレントヒルの世界に閉じ込めるけど一緒にいられるんだよな…なんて悲しいよりも静かにジーンと心にくるエンドだった。
2のオマージュっぽさも残しながらのあのエンドは好きだな。
好きで初代の小説版も読んでしまった。
初代の小説版を何回か読んで気づいたのが、警部と巡査でサイレントヒルに連れ去られた子供の生死が違うってこと。これは自分にとっては大きな発見で、気づいた時にこれはサイレントヒルの表世界と裏世界による異変なのかなと…。
単に異変ではなくて、炭坑に捨てられた子供を救ったって言ってたけど、実際は死んでしまった子供がいて、警部は救ったつもりで話してるけど、シビルにとっては一人の死=救えなかったと思っているかなと考えられなくもないなと思った。
サイレントヒルって町の印象もあるけど、一人ひとりの思い出や後悔の念そのものがサイレントヒルの世界なのかも知れない(自分でも言ってることイマイチ分かんない(=口=;;))。
シビルもずっとその時からサイレントヒルに囚われてたのかも…だからローズと一緒に迷ってたのかな?
ゲームはやっていない為、あまり分からないところもあるけど、にわかでも楽しめるので是非知らない人も見て欲しい作品だな。
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mouniassn · 2 months ago
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奇特的愛(三)
以下一位有緣人分享:
結婚前就和先生說好:「如果你不愛我,心裡有了別人,那我們就離婚!」結婚後,他真的很愛我,被愛的我有些不能呼吸,吃的、穿的、用的,他都幫我準備好好的,甚至限制行動,每天上班、下班,回到家就四目相對。
但是有了小孩,小孩變成我的事,男人還是喜歡做男人的事。我開始受不了,工作要做,小孩要顧,我開始反抗。抗議無效,長輩們只會安慰:「嫁雞隨雞,女人菜籽命,認命吧!」
因為認命,忍了十幾年,直到有一天坐表哥的車出門,表哥知道我的苦,播放一段「寬恕」的演說給我聽,我才明白,「忍」不是唯一的方法。後來學會寬恕他,心裡頭舒坦許多,就這樣,我們又過了幾年,直到小孩長大。
其實他心裡有了別人,也不是一、兩天的事,他不管我們母女的柴米油鹽醬醋茶,也很長一段時間。後來我提出離婚,外面的女人也不要他了,離婚時他一直告訴法官:「他很愛我們」,其實我也同意他的說詞,但是他不願負責任。既然感情出走,就不要再走回頭路。
前二世,因為丈夫在外有小三,被我抓包、被我打死,然後我悔恨不已,出家為尼。因為痛改前非、好好修行,修得一些福德。前世女轉男,福報滿滿,卻專幹一些壞事,當起地方老大,殺人無數,所以本世業障也是一樣滿滿。
前幾天身體有些不適,請示佛菩薩,又來了一條業障。佛菩薩開示:「前世,因感情因素,拿刀殺人致死,需先以最虔誠的懺悔心跟其懺悔,並誠心持誦《金剛經》、《藥師經》、《地藏經》各112遍。待持誦完畢,來信專案迴向。」
前一、二世的感情出走,都死在我的刀下,好在本世有讀一些書、看一些電視,不然本世的丈夫,應該也逃不過我的刀下。離婚不久,朋友帶我到精舍,朋友不捨我獨自撫養兩個女兒,便請示佛菩薩,看我跟前夫有沒有機會復合。佛菩薩開示:「債還完了,才離得了婚。」
因為本世的任務,就是來還債和修行,如果本世的夫妻債沒還完,修行的路大概也走不下去。也許,這是佛菩薩對我本世最佳的安排。沒修行不識佛法,只好用最土的方法,解決自己的困惑,好在現在遇到佛法、遇到精舍,可以用佛的方法解決難題,讓彼此的傷害降到最低,讓事情得到圓滿。慶幸不再犯過去世的魯莽、愚痴,感謝佛菩薩,感謝阿伯。
(分享完畢)
本篇文章是最典型的夫妻感情討報。若您常看精舍文章,整個過程走來,明眼人一看便知道是來討債的。結婚初期,被當成公主一般對待,吃的、穿的、用的,有緣人完全不須動手,前夫甚至愛到限制有緣人的行動,恨不得綁在身邊,時時能看見。走進愛之迷霧的人,會因此深受感動,一旦上當,落入因果陷阱,從此不同了!
因果討報啟動,公主變成女僕,工作、生活、小孩要一手包辦,彷彿小孩不關對方的事,前後態度天與地的差別,讓人嚴重懷疑,之前被當成公主,是否是有緣人作夢。
《阿伯話-現場開示精華節錄》:「世事盡是如此,不是要還這個,就是要還那個。通常會相互傷害的,都是認識的人,會聚在一起,就是因為彼此有因果。跟他人有因果,有些不只糾葛一世,因此最好不要跟人結冤仇,不要造下因果。」
沒有之前的濃情蜜意,便沒有後來的痛苦難當,因果討報的過程,千篇一律皆然。有緣人與前夫的因果始於前二世,前二世的丈夫在外有小三,被有緣人抓包,然後錯手打死。有緣人事後後悔,因此遁入空門,出家為尼,也確實痛改前非,修得滿滿的福報,但功過無法相抵。
前二世沒有圓滿與丈夫的惡緣,反而又造下另一筆罪業,輪迴後再次聚首,今生兩人同樣是夫妻,一樣的劇本,只是換了另一個場景,且糾纏更甚,有緣人這輩子還要辛苦獨立撫養兩個女兒長大成人。
《阿伯話-現場開示精華節錄》:「每一世都有隔陰之迷,過去世的修為會因轉世而被封存,但習性卻不會被蓋住而被帶到下一世。只要養成好的習性,就可以幫助你在來世也能行為嚴謹,持守戒律且有利益他人,為人著想的好習慣。」
出家為尼修得的福報,讓有緣人前世得以女轉男身,可惜的是,滿滿的福報沒有讓有緣人用來造福地方百姓,反而藉著福報,當起地方老大,專幹壞事,殺人無數。由此可知,養成好習氣是累世的修行,習氣不改,道果難成。有好的習氣,遇事才不會隨緣流轉,遇境才不會隨業漂流,遇順境心性就好,遇逆境心性就偏執。所以,修行要深入正法,將因果有大樹般地紮根,深入內在,才有辦法應付對外的諸多利益鈎牽,心境如如不動。
「沒修行不識佛法,只好用最土的方法解決自己的困惑,好在現在遇到佛法、遇到精舍,可以用佛的方法解決難題。」這是有緣人被磨到傷痕累累的體悟。確實,兩人若有相欠,「忍」不是唯一的方法,一徑的忍耐跟沒有下限的委���,只會讓自己的心��瘡百孔,還可能因此得憂鬱症。
請給自己機會,善用「因果債,功德還」化解因果,補善緣。如果凡事都能看到積極的一面,生命也會加倍善待你,而這一切,取決於你不放棄自己,你願意掙脫命運的牢籠,讓自己有機會從傷痛中痊癒。
化解因果,消除阿賴耶識裡仇恨的記憶,心中才能真正放下埋怨,做到真正的寬恕。而這,才是擁有平靜內心的保證,自己才能有機會重生。
因果討報很痛苦,但無法否認,那些讓我們受苦的人,可以幫助我們意識到自己的傷痛,意識到不斷重演的輪迴,進而願意努力擺脫。雖然很難想像,但當下的諸般折磨,是在未來遇見更好的自己的最佳盟友。
有幸學佛,奉勸所有人,都要學會拯救自己,而不是傻傻等別人來救!修行是一輩子的事,那些晨間的寂靜,不眠的星光,清醒克制,孤軍奮鬥的堅持,暗暗許下目標,才是熱愛自己的時刻。真正有價值的事情,從來都不是輕輕鬆鬆就能完成的。
人生就是一步步地克服困難,往上升級。修行不容易,堅持下去,所有的努力一定會有收穫!南無大願地藏王菩薩!
南無本師釋迦牟尼佛
南無藥師琉璃光如來
南無阿彌陀佛
南無大悲觀世音菩薩
南無大願地藏王菩薩
南無韋馱菩薩
南無伽藍菩薩
南無十方一切諸佛菩薩摩訶薩
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satoshiimamura · 3 months ago
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魔霧の城 第1章
(一)
 晩秋の早朝。湖畔には、朝霧が立ち込めていた。
 周囲には誰もいない。車も通らず、民家も見えない。静寂しかない。
 その中を、追内翔は一人で歩いている。
 橙色に染めた髪は傷み切っており、天然パーマな故に、手入れされてない頭髪なのは一目でわかる。日焼けした顔も、百八十近い長身も、服の上からでもわかる体格の良さも全て潰す、陰鬱な雰囲気。
 彼は全身が倦怠感に覆われ、目覚めたばかりの朦朧とした意識で、目的地まで歩いていく。
 追内が向かった先には、枯れ草と野草に埋もれる切り株があった。その切り株の根元は煤けていて、燃えた跡が残っている。
 追内は切り株を一瞥すると、外套のポケットから結婚式の招待状を取り出した。
 その留め具にあったのは、色褪せたリボン。元はもう少し濃い紫色だったが、時間経過とともに色が落ち始めて、随分と淡い色になっていた。
 リボンを取り、中を見ればとっくに過ぎ去った日付と、綾文れいと金剛司紀の名前が記されていた。
 追内は指先が出た手袋を取らず、招待状の名前の部分をなぞる。何度も、何度もなぞる。
 なぞっていた指先にピリリとした痛みが走った。手入れもされていない彼の指は荒れに荒れており、血が滲んでいる。
 だが、追内は痛みを無視してなぞり続ける。
 側から見れば不審な動きしかしていない彼は、しかし脳裏で大切な幼馴染たちの三年前の葬儀を思い出していた。
 葬儀場で啜り泣きながら、金剛と綾文の両親たちが互いを慰め合っていた。
『息子だけでなく、義娘になったばかりのれいちゃんまで』
『あの子、司紀くんとせっかく一緒になれたのに、こんなことに』
 突然の訃報に誰もが呆然とした表情で、二つの遺影を眺めている。追内もまた力抜けたまま、椅子に座って写真を眺めていた。
『例の爆発事件で、遺体の損壊が激しすぎたらしいわ』
『それで火葬された状態で返されたの?』
『最後に顔を見ることさえできないなんて』
『警察はなんて?』
『犯行グループを全力突き止めるってテレビでは盛んに報道しているけど』
『もう見るのも辛いわ。何度も何度も、あの現場が流れてくるの。他にも亡くなった人がいるのでしょう』
『地下鉄なんて、あんな人が多い場所で……逃げられなかった人はさぞや辛かったでだろうに』
 弔問客の囁き声が、この場に二つの棺がない理由として広がっていく。
 どうして、なぜ、二人がこんなことにと続く言葉に、一番同意したいのは追内だ。
 楽しみにしていた幼馴染たちの結婚式、それまでとっておけと言われた涙。その幸せな未来は、二人の葬儀と別れの涙で塗り替えられた。
 包帯が巻かれた手を顔にあてて、追内は嗚咽を漏らす。嗚咽ではなく、むしろ叫びたいほどだったが、未だ彼の喉は回復していない。
『追内』
 学生時代の先輩であり、友人でもあった稲里豊が、追内の肩を慰めるように叩く。
『……悲しいな』
 絞り出した稲里の言葉は短く、そこに大きな悲哀だけが込められていた。彼は追内の手を外し、包帯の上からさする。
 稲里の横には、能面のように感情を削ぎ落とした後輩の迂音一が立っていた。
『……先輩、僕も悲しいです。先輩よりも付き合いの短かった僕ですら、こんなに悲しいんです。きっと先輩は、もっと悲しいんですよね』
 でも、と迂音は追内に告げる。
『だからといって、先輩が自責の念で傷ついていい訳じゃないですよ』
 迂音が顔を追内に近づける。能面のようだと表現した彼の目尻は、泣き腫らした痕がくっきりと残っていた。
『先輩、追内先輩……お願いですから、あの二人の後を追わないでください。これ以上、僕たちを悲しませないでください』
 懇願する後輩の視線から逃れるように、追内は稲里を見る。だが、稲里もまた追内の治らない手のひらを見つめていた。
『……だって、俺のせいなんだ。俺が前を走っていたから、二人は後にいた。俺が後にいれば、あの二人は助かったんだ』
『追内!』
 稲里が声を初めて荒げた。周囲が何事かと追内たちを見る。
『俺だけが助かった! 俺だけが……俺だけ』
 堰を切ったように追内は心情を吐露する。鬱屈した思いがぶちまけられる。
『なんでだよ、どうしてだよ、なんであの日だったんだ、どうして俺だけが生き延びて、あの二人が死ぬんだよ。だって、あの日に結婚式の招待状をもらったんだ。俺泣いて喜んで、楽しみにしてた。なのに、どうして? なぁ、どうしてなんだよ! 俺、あの二人を助けようとしたんだ。必死に、何を犠牲にしてもよかった、なのに、なのにッ』
 支離滅裂な、起承転結すらもない、追内の掠れた声による叫び。
 稲里は何度も『わかる、ああ、お前の気持ちは痛いほど分かる』と返す。迂音は『先輩。追内先輩、落ち着いて。先輩の傷、まだ治ってないんです』と宥める。
 痛ましいものを見るように弔問客の視線が三人に向けられていた。
 綾文と金剛の両親たちもまた少し近づく仕草をしたが、却って追内の混乱が悪化した過去を思い出し、留まる。
 なんで、どうしてと嘆く追内の声は徐々に小さくなっていったが、終ぞ言葉がなくなることはなかった。
 葬儀が終わるまでずっと、追内は自分を責め続けていた。
 以来、追内は漫然とした人生を送っている。
 脳内の時間旅行から帰ってきた追内は、招待状から目を離し。今度は切り株に注目する。
 未だ彼から自責の念は消えず、思い出すだけで息切れをする始末。死ぬことは許さないの身内たちの言葉から、自らを傷つけることだけはやめられた。ただ何もかもから逃げたくて、三年ほど誰とも繋がらず、音信不通状態で過ごしている。
「……三年てあっという間だよなぁ。全然、忘れられねえよ」
 ぽつりと零した独り言が、追内の意識を縛る。忘れられないと呟く度に、何度も何度も彼の脳内に反芻される悲劇が劣化することはない。
 いつの間にか風が強くなっていた。
 霧が風で動いていく。湖の表面が波立つ。周囲が見えなくなっていく。
 それが爆発事件のあった日を思い起こした。
 爆発音が響き、逃げ惑う人々を飲み込むように、地下鉄の駅構内を煙が覆っていく光景を思い出す。
 追内は未だ思い出にできない過去に、背筋がそわりとしたのを感じ取った。
 吐き出す呼吸がか細くなっていく。
 しかし、自分の呼吸だけが聞こえるはずの場でシュー、シューと何かが漏れ出るような音が、近くでし始めた。
 ギギギと錆びた金属が擦れ合う音もする。
 悲劇に浸ったままのぼんやりとした意識で、追内は音のする方に振り向いた。
「……あ」
 思わず声が出る。
 そこにいたのは、追内よりも小柄な女性だった。
 真っ赤なドレスで人形のように着飾られた金髪の女性が、背後におぞましい異形を従えて立っていた。
 追内は一歩、後ずさる。
 濃霧で細部は見えないが、異形は人型のようだった。女性と似たような構造の衣服を身に纏っていたようだが、それでも手足は長く、アンバランスで、顔がベールで隠されているとはいえ目があると思われる場所が煌々と光っている。
 ヒュー、ヒューと霧を吐き出しながら、ギギギと腕や足を覆う錆びた金属を引っ���きながら、異形は女性の背後にいた。
 だが、女性は追内を見つめ、続けてその背後にあった切り株を見つめる。異形には一切の関心を払っていない。
 そして唐突に喋り出した。
「器が燃えたにも関わらず、力はその織紐に移っていたのですね」
 通りでここへ来られたわけです、と続く言葉とともに、彼女の指が追内が持っていた招待状のリボンを差す。
 追内は「何が」と尋ねるが、それへの答えは返されない。
 逆に女性は、さらに意味のわからないお願い事を口にした。
「一つ、あなたに頼みたいのです。彼に魔霧の件はしかたがなかったと伝えてください」
「なに、え? まぎり?」
「魔霧です」
 そこで女性は初めて微笑んだ。それは慈愛にも満ちたものでありながらも、諦観の色が色濃く乗っている。
「どれだけ人々が魔霧を崇めたとしても、あれはただの現象にすぎない。彼がどれほど後悔しても、力があろうが、努力を積み重ねようが、結末は変えられなかったのです。だから��しかたなかったとお伝えください」
 努力を積み重ねようが結末は変えられなかったの言葉に、追内の脳内に幼馴染を助けようと瓦礫をどけようとした光景が蘇り、怒りを抱く。
 あれを無意味だと他人に言われたくはなかった。
「ふざけるな! どうして、どうしてそんな言葉を俺が」
「あなただからこそ、彼に共感できるからです」
 互いの背景など欠片も知らないと言うのに、追内は自分勝手な苛立ちを女性にぶつけようとする。だが、女性は追内を遮り、まるで彼の立場をよく知っているかのように語りかけた。
「あの魔霧立ち込める場で、あなただけが彼を理解できたのだから」
 再度、彼女は「あなただけ」と強調する。
 一歩、追内が問い詰めようと足を前に出した時、霧が動き始める。たった一メートル先さえも分からないほどの濃霧。女性の姿が霧に埋もれ始める。
「どうか、どうか魔霧の城の終焉を責めないで」
 追内は何歩か前に出る。だが、先ほどまでいたはずの女性の姿はどこにもなかった。そして、あの奇妙な異形の姿もなく、再度静寂が戻る。
「なんだったんだ」
 呆然とした追内は、視界が開けると同時に、思考もまた澄んだような気がした。
(二)
 初夏特有の燦々と降り注ぐ太陽光と、未だ湿り気を含んではいない風が、追内の頭を撫でていた。
 東京、新宿の東口の広場。人々が集まるこの場所は、昼休憩の時間帯のため弁当を持つ人が多かった。もしくは、これから食事に向かおうとする人々か。
 その中でボストンバッグ一つを足元に置いて、彼は電話を掛けている。
「と、いうわけでえ、火事で家が無くなった俺に愛の手を」
 電話口の相手、追内の先輩で友人でもある稲里豊は深々とため息を吐く。
『追内……お前、お祓い行った方がいいんじゃないか』
「正直、行きたい。行きたいけど、まずは寝床が欲しいです」
 切実なんですよ、と続く追内の心情に、稲里もそれはそうだなと納得する。
『一時避難で俺の家に転がり込むのは、まぁ問題ないが』
 そこまで答えて、稲里は歯切れ悪く確認する。
『不仲の元凶である俺が言うのもどうかと思うが……その、ご実家の方は頼らないのか?』
「……それは」
 両親、特に父親とは長年連絡を取り合っていない追内にとって、その選択肢はないに等しい。だが、続く稲里の言葉は意外なものであった。
『お前と親父さんの件は知っているが、それでもお袋さんはお前の味方だろ? ご両親とも、あの二人の三回忌のときに心配されてたぞ』
 彼が告げるあの二人と言えば、五年前に亡くなった共通の友人である金剛司紀と綾文れいのことだった。
 稲里が二人の三回忌に参加するの自体は意外でも何でもなかったのだが、追内の両親と話していたのは驚きである。
「え、豊さん参加してたの? うちの親も? え、何それ知らない、いつの話?」
 混乱のあまり、最後には訳のわからない問いかけをしたが、稲里は『あのな』と呆れ���じりで説明する。
『音信不通で連絡先すら知らせないでどこかに行ってたお前に、どうやって知らせろと』
「えーと、豊さん経由とか」
『俺にすら二年前まで、まともに連絡入れずにいたくせに?』
「うっ」
 二年前に突然戻った追内。
 そんな彼を稲里は、音信不通時代に何をしていたのか問い詰めることはせず、粛々と受け入れた。しかし時間経過と共に、徐々に踏み込んだ話題を出すようになってきている。
『……なあ、追内。お前さ、いい加減に墓参りくらい行けよ』
 それは表面上は元に戻りつつある追内が、未だ金剛と綾文の二人に関係するもの全て――墓参りも法事も思い出の場所への話題すらも――から背を向けているのを知っているからだった。
『五年前の爆発事件で、あの二人を目の前で亡くしたお前の悲しみは、理解できる』
 でもな、と稲里は慰めの言葉を紡ぐ。
『お前はあの二人の代わりに一人の子供を救ったんだ。お前と金剛と綾文の三人がいたからこそ、子供は救われた』
 記憶の中で追内は、自分が二人の前を走っていたからだと責めている。
 だがあの日、追内は傷ついた子供を背負い先行し、金剛と綾文の二人はその子を守るために後ろを走ったのだった。
 結果、先行していた追内とその背にいた子供だけは、地下鉄通路の崩落に巻き込まれず、無事であった。
『お前はあの二人のご両親に顔向けできないと嘆くが、子供の命を救ったお前が責められる謂われはないんだ。お前のご両親も、まだ自分を許せてないのかと心配されてたんだぞ』
 三人で一つの命を救おうとし、結果二人が犠牲となった。これは、単純な足し算でも引き算でもない話である。
「でも……でもさ、子供を助けるだけなら俺じゃなくても」
『追内!』
 稲里からの強い呼びかけで、それ以上何かを言おうとした追内は黙った。
 それでも追内翔は幼馴染たちの死を受け入れきれない。あの日、爆発事件が起きた後の、もしもの行動を夢想してしまうのだ。
 その夢物語に囚われて三年間もの間自責の念に苛まれていたと思われる追内に気づいているからこそ、稲里は彼の言葉を否定する。
『とりあえず、今は俺の家に避難でも構わない。でも、いつかは問題と向き合え、逃げるな』
 いいな、と念押しされた追内は、嫌々ながらも了承する。
 そのまま電話が切られようとしたが、本題を思い出した稲里によって待ち合わせ時刻と場所が確認された。
「……豊さん、昔よりお節介になってるなぁ」
 つい独り言が零れた。
 スマホをしまい、五月晴れの空を見つめる。日差しが強く、手で影を作った。
 次に追内はジャケットの内ポケットにいれたままの結婚式の招待状に、布の上から触れる。もはや持ち続けることが癖になったそれは、変わりなくあった。
「俺なんかに世話焼いてると、婚期逃しそうなのに」
 追内も稲里も互いにいい歳であるから、その辺りの話題くらいは出てきておかしくない。だがお付き合いについて、あるいは結婚の話題の一つも稲里からは出てこない。
 再会してから女性の影も見えないので、本当にいないのだろう。しかし、結婚式直前の幼馴染たちを亡くして傷心し��いる追内のことを慮って、わざと教えていない可能性もあった。
「豊さんのパートナーか……ちょっと審査はさせてもらうかもしれないけど、基本俺は祝うからね、うん」
 金剛と綾文が結ばれた際は無条件で祝福した追内だが、基本身内贔屓だ。なんだかんだで懐いている先輩の稲里の結婚相手には、少し辛口意見を言ってしまうかもしれない。でも、幸せになってくれるなら嬉しいのも事実だった。
 その時、メッセージの着信を知らせるメロディがスマホから流れる。
 なんだろうと彼が確認すれば、もう一人いる長い付き合いの後輩である、迂音一からだった。
「豊さん、はじめちゃんまで巻き込まないでよ」
 メッセージに記されたのは、稲里の仕事終わりまで迂音の持つ店で時間潰しをしたらどうか、という誘い。
 昼休憩真っ最中、しかもこの後は夕方の開店までの仕込みの時間だと思われるが、後々のことを考えると追内にはありがたい提案だ。
 肯定と感謝のメッセージを送り、駅へと向かう。
 燦々と降り注ぐ太陽光から逃れるように、追内は地下へと潜っていた。
 目的のホームへ向かう道中、追内がそのポスターを見つけたのは偶然だった。
 何かのキャンペーン中なのか、連続したスマホゲームのポスターが並んでいる。
 主要キャラクターたちと思われる絵と、その背後にキャラたちを襲おうとするモンスターたち。キャラの服装や背景からすると、スチームパンクもののようだ。だが、歯車や金メッキ、ドレスや古臭いスーツを彩るアイテムの中に、魔法らしきものが見え隠れしている。
 どう言う世界観なのだろう、と人の流れから離れてまじまじとポスターを眺める追内。とりあえずゲームタイトルを確認しよと視線をズラしたところで、気づいた。
「……魔霧の城」
 ゲームのタイトルを追内は口にする。
 二年前に出会った謎の女性。
 その女性が最後に告げたのは「魔霧の城の終焉を責めないで」だった。
 追内の中で、彼女の告げた「まぎり」が「魔霧」へと変換される。
 鮮明に覚えている、あの不可思議な一時。二年も前の出来事だというのに、未だ色褪せない記憶。
 なぜなら女性が告げた「あなただけが共感できる」の言葉に、ほんの少しだけ彼が救われたからだった。
 稲里も迂音も、追内の悲しみを理解できると慰めた。確かにそうだろう。彼らもまた、大切な友人を同時に失ったのだから。
 だが、追内の仄暗い心の中で、否定が先走る。
 あの日、目の前で通路が崩れ、分断され、無情にも二人が目の前でいなくなった恐怖を、虚無を、焦りを早々に理解できるのかと疑念が浮かぶ。
 共感など誰もできないだろう。
 理解などできないに違いない。
 けれど、追内のその孤独を理解できる人間がどこかにいるのだと、彼女の言葉で慰められた。だからこそ追内は、友人たちの前に戻れたのだった。
「なんで、そんな馬鹿な」
 その追内の思い出の中にしかないはずの、魔霧というキーワードが目の前にある。
 口をぽかんと開けた彼は、目だけで周囲を観察した。
 追内以外の通��人はポスターには目もくれずに通り過ぎていく。時折、プレイヤーと思われる人が写真を撮るために足を止めてもいた。が、それも人の多いここでは少数だった。
 日常にしか見えない光景。
 だが、何かがおかしいと焦燥感を募らせる。
 そして、さらに彼を混乱に陥れるポスターを見つけた。
「あの時の……異形」
 謎の女性の背後にいた、奇妙な形をした何か。
 主人公と思われる少年が振り上げた剣の先に佇むそれは、巨大で、アンバランスな体型の人らしき何かだった。
 赤黒いドレスを纏い、煌々と光る目をベールで隠し、金属で覆われた両手は優雅にスカートの裾をつまみ上げている。赤い薔薇を足元に這わせ、同じくアンバランスな騎士を従えた何か。
 そのポスターに書かれた煽り文句は他のものに比べてシンプルだった。
――魔霧の女王、魔霧に呑まれた旧都の支配者
 早鐘のよ���に追内の心臓が鼓動を細かく刻む。
 ポスターに掲示された検索ワードですぐさまアプリをダウンロードし始めた。
 屋外であるために遅々としたペースでしか進まないダウンロードバー。
 確か迂音の店には無料WiーFiがあったはずだと思い出した追内は、足早にホームへと駆けた。
 時刻は午後二時手前。追内は、到着のアナウンスと目的地の案内を確認した。次に来るのが、思ったよりも早い。
 一旦アプリのダウンロードを止めて、落ち着くために音楽でも聴こうとワイヤレスイヤホンを耳に着けて、再生ボタンを押した。
 徐々に緊張が溶け、心音がゆっくりになっていく。
 直後やってきた電車の通過音がホームに響く。
 風が轟音となって耳に流れる音楽を打ち消す。
 アナウンスが、がちゃがちゃと何かを伝えようとしている。
 電車の扉が開いて、追内は人の流れに乗って足を踏み出した……つもりだった。
「は?」
 電車内に足を踏み入れたところで違和感に気付く。
 誰一人乗っていない車両、ホームにいる誰一人その顔を向けない電車、電気一つ点かない薄暗い車内。
 ただ、それ以外は普通の電車だった。釣り広告に違和感はなく、座席は誰もいないだけで古びている。ゆらゆらと揺れるつり革は、先程まで誰かが握っていたように、いくつかが大きく揺れている。
「やばっ」
 追内が間違えたかと思って慌てて降りようとしたとき、無情にも電車の扉が閉まる。
 一人閉じ込められた彼は、誰も視線が合わない外へと顔を向けた。
――ザザッ
 イヤホンからノイズが聞こえ始めた。
「待って、待ってくれよ。おい、何が……なんで」
 焦る追内は大きな独り言を口にし、扉を何度も叩くが開くことはない。しかも通り過ぎるホームにいる人々の誰一人として、彼を――否、電車を認識できないでいるようだった。
――ザザッ
――ザッ
――ザザザッ
 不規則で、神経を逆撫でするようなノイズが続く。
 それが余計に追内の不安を加速させた。
「おい、なんだよ。何が起きてんだよ」
 電車は進む、進む、進み続ける。
 揺れる、傾く、車輪の音が響く。
 そのまま地上を走るのかと思われた電車は、なぜか地下へと入っていった。もちろん、追内が乗ったのは地下鉄ではない。ありえない場所から、ゆっくりと地面に沈んだのだった。だが妙な揺れも、異音もなく、地下特有の騒音が車内に轟く。
 乗った時に薄暗かった車内は、暗闇に支配された。
 窓の外は何も見えない。ただ、次の行き先を告げる車内の画面だけが煌々と光る。
 記された文字は、裏東京の三文字。前後にある駅名は文字化けしている。
 そこで、ようやく追内はスマホの存在を思い出した。どこに、何を、どう伝えればいいのかわからない。だが、とにかく助けを呼ぼうとホーム画面を開いた。しかし、無情にも圏外の表記が目に入る。
 ネットでお馴染みの怪異かよ、と舌打ちをした彼は、しかし奇妙なことに気づいた。
 先程ダウンロードしを中断したはずのアプリ「魔霧の城」が、更新し始めているのだ。確かに圏外であるはずなのに、進むはずのない更新バーとその下の数値が確かに動いている。
 再び、追内の胸が痛み出した気がした。
『……そ…………では……織……』
 直後、追内のイヤホンから低い、掠れた男の声が聞こえた。
 音楽ではない。誰かが電話のように喋っているのだ。ぼそぼそと、受話器の向こうで喋っている。
 先程までのイヤホンから聴こえる断続的なノイズが少なくなり、声が明瞭になっていく。
『共鳴、共感、なるほど転移先は呼ばれた結果か』
 その声の主は、大変歳をとった男であると分かった。感情の昂りを感じるものの掠れがひどく、荒い息遣いと、今にも咳き込みそうな声の出し方。
『では、私は扉の向こうへ渡った全てを集めよう』
 聞き取れたのは強い決意だった。今にも笑いだしそうなほどの、激しい喜びがありありとわかるだけの、高らかな宣言だ。
 追内は恐怖のあまり、ワイヤレスイヤホンを外した。その直後、彼は微かな息遣いにようやく気づく。
 ぎこちなく、ゆっくりと、本当は何も見たくないと言わんばかりに嫌々と追内は首を回す。
 真っ暗な車内。
 次の停車駅を知らせる車内テレビだけが光源の車両の陰影は僅かだ。
 だが、電車はどこかの駅を通り過ぎる。
 結果、煌々とホームを照らす照明の光が車内に差し込まれたので、追内はそれの姿をはっきりと見ることになった。
「……あ」
 悲鳴とは違う、何の意味もない音が追内の口から出た。
 それはおそらく人だ。
 金色の糸で複雑な紋様が刺繍された紺色のローブに包まれた誰かが、隣の車両との接続部近くに立っている。
 フードを深く被っていることで顔は見えないが、追内よりも少し低い身長と、袖から見える皺だらけの手。
 周囲に靄が立ち込める。密室のはずの車内で、謎の人物と追内の足元が靄に沈んでいく。
「そうして魔霧の終わり、つまり魔霧の城に終焉を与えよう」
 先程までイヤホンから聞こえてきていた掠れた男の声が、目の前の人物から���せられた。
 その瞬間、再び車内は暗闇に包まれる。
 駅を通過し切ったらしい。
 追内の眼球は暗反応に追いつかず、けれど構うものかと彼は謎の人物がいるのとは真逆の方向へと走り出した。
 走る、ぶつかる、扉を開けて、再び走り出す。
 誰もいない、荒い呼吸音は一つのみ。
 電車が揺れて、体勢が崩れる、咄嗟にどこかに掴もうとして掴み損ね、転ぶ。肩を思い切り打ちつけて、冷たい床の感触が頬に伝わった。
「――ッ」
 それでも追内は諦めずに立ち上がり、車内を走ろうとする。
 一瞬だけ背後を気にして、けれど何も見つけられずに前を向き直す。
 一両、二両、三両と通り抜けたとき、急激に電車のスピードが落ちたことに気づいた。
 そして再び、横から煌々とした光が叩き込まれる。
――ここは裏東京、裏東京。魔霧が満ちています、お気をつけて。
 流暢なアナウンスが流れ、電車は止まり、扉が開かれる。そしコンサートなどで使われるスモークのような、重い霧が車内に流れ込んできた。
 冷気が足元を撫でる。甘い匂いが充満する。
 むせかえるほどの匂いと湿気、そして喉を刺激する冷気に、追内は数秒だけ躊躇うも、その足をホームへと向けた。
――ご利用ありがとうございました。またのご利用ができますことをお祈りいたします。
 彼が降りたと同時に電車の扉が閉められる。
 そして不吉なアナウンスとともに、電車は去っていった。
 追内は周囲を見回す。
 等間隔で並ぶ柱、遠くに見える階段。
 誰もいないが、たびたび追内も訪れた東京駅の地下ホームによく似ている。似ているが違う。その決定的な違いは霧と奇妙な蔦だ。
 ホーム全体の床を覆い、膝下まで立ち込める霧。それらに隠れていたが柱や看板に何らかの蔦が絡み、毒々しい紫の葉が生い茂り、禍々しいほどの赤色の花が咲いていた。
「……なんなんだよ、これ。夢にしちゃ」
 リアルすぎる、と呟こうとした彼に「逃げて!」と女性の鋭い声が届く。
 直後、彼は誰かに抱えられて宙を舞った。
(三)
 追内の眼下に見えるのは、蔦が絡まる駅の備品たちと霧に覆われた駅のホーム。
 彼の腰を強く抱え込み、高く飛び上がった人物の顔は残念ながら見えない。
 霧が追内の視界の中心でうねり、その中から歪んだ剣先が追内に向かって競り上がった。
 ゆっくりと動いているように錯覚するが、それは彼が現状を理解できないからだ。
 剣先から、剣の刀身、そして柄と姿を表しながらも、その剣を持つ人物が現れてくる。
 それは全身を鎧に覆われた騎士だった。ぼろぼろになった臙脂色のマントを翻した騎士。胸元を真紅の薔薇に寄生された、鈍色に光を反射させる鎧を纏った騎士。
 その姿は、あの魔霧の女王が率いていた騎士とよく似ていた。まるで絵から出てきたように、そっくりであった。
「……ッ」
 声が出る暇などなかった。
 剣を向けた騎士は、追内を追いかけて跳躍する。瞬きをする暇もなく、騎士が追内の目の前にくる。霧を蹴散らし、空気を切り裂き、重厚な鎧が一瞬で彼の前に踊り出た。
 だが、光の線が追内と騎士の間を通り抜ける。
 光の線は紐のように曲がり、剣に巻きついた。その直後、騎士はより上昇し、追内たちは降下していったのだが、離れてようやく何が起きたのか分かる。あの光の紐を巻きつけた剣を起点にして、追内を抱えた誰かが騎士を投げ離したのだ。
 騎士は勢いよく天井へとぶつかり、結果衝撃で空間全体が揺れた。
 勢いよく地面へと着陸した誰か。そのまま支えられていた腰を手放された追内は、べちゃりと床に落ちる。
 無様にも口の中に土煙が入ってしまった追内は、げほげほと吐き出しながら、彼を助けてくれた人物をようやく見た。
 そこに立っていたのは、美しく凛々しい異国の女性だった。
 真っ白な髪と真っ白な肌。細められた目は天井へと向けられており、口元は革製のマスクで覆われている。
 あの騎士ほどではないが胸部や腕、脛には金属製の防具で覆われていた。
 そして特徴的であったのは、手に持つ奇妙な模様の装飾がされた棒。片方からは例の光の紐が出ており、もう片方からは周囲の霧を吸い込む穴がある。パッと見る限りは鞭を彷彿とさせた。
「……えっと?」
 呆然としたまま、追内は異国の女性を見つめる。だが、女性は追内ではなく、ひたすらに天井を、あの騎士がいるはずの場所を険しい表情で睨みつけていた。
「大丈夫?」
 異国の女性ではない、少し甲高い少女の声が追内に掛けられる。
 いつの間にか彼の背後に、少女が立っていた。
 少女は追内に手を差し出す。疑いもなく彼は少女の手を取った。
 追内の身長からするとだいぶ下に見える、染めていないこげ茶の髪と、同じ色合いの目の彼女の顔つきは幼い。彼には少女が高校生くらいに見えた。
 その少女は、追内の目を真っ直ぐに見つめて、とんでもないことを喋り始める。
「あなたがヴァポレから派遣された応援ね。あたしは福来鈴花。あの子は、あたしの召喚キャラのフー」
「は?」
「手短に説明するわ。先日のレイド戦で打ち破った星見の賢者の空間で、女王たちの居場所に繋がる手がかりがないか調査してたの。だけど、なぜか女王の薔薇騎士がやってきて……知っての通り、あいつは魔霧の女王の最高戦力よ。今は撤退の隙を作って欲しいの」
 つらつらと告げられた内容は、追内には意味がわからない。
「星見の……賢者? 魔霧の女王て、あのポスターにあった」
 かろうじて知っている単語を口にすれば、少女――福来は怪訝な表情を浮かべた。
「何当たり前のこと言ってるのよ。時間がないわ。あなたの召喚戦士を早く出してちょうだい」
 さらに意味のわからない単語���出てくる。
「何のことだよ、つーか、魔霧の城のゲーム世界が……本当にあるのか?」
 追内の言動にようやく、福来は���常だと気づいたよう��った。
 血の気が引いたように、少女の顔色が悪くなる。そのまま一、二歩後ずさった。
 福来の視線が追内から逸らされ、左右へと忙しなく動く。
「待って、どうやってあなたここに来たの? ここはヴァポレの通行証がないと入れない筈なのに」
 震える指先で掴んだ少女の手にあったのは、手のひらサイズのガラス玉に霧がこめられたものである。
 もちろん、追内に見覚えのあるものではなかった。
「し、知らない」
 慌てて追内は首を横に振る。そのまま、言葉がつっかえながらも、今に至る説明をした。
「普通に電車に乗ったら、えっと訳のわからないやつしか乗ってなくて、そいつから逃げるために降りたら、ここだったんだ」
 しどろもどろの、整合性もない説明だった。が、福来は一部が気になったようだった。
「訳のわからないやつ?」
「年寄りだった。それで」
 説明の途中でぱらりと、上から土塊が落ちてきた。
 はっとした福来が、フーと呼んだ異国の女性に顔を向ける。その直後、あの騎士が三人の上から勢いよく落ちてきた。
 今度は追内も自力で避けた。つもりだったが、少女と彼の頭上には光の紐で編み込まれたネットが貼られ、騎士の攻撃が阻められている。
「マスター! ご無事ですか」
 異国の女性――フーはぎりぎりと手に持つ棒を構え、騎士を睨みつけながらも福来の無事を確認する。
「大丈夫! あとごめん、この人ヴァポレの応援じゃなかったわ」
「では敵ですか?」
 女性の問いかけに、福来は一瞬追内を見て、再度フーへ向け直す。
「たぶん違う。巻き込まれただけの一般人よ」
 キリッとした眼差しで言い返す少女に、何か言いたいことがあるような顔をフーはした。が、目の前にいる敵のせいで余裕がないのだろう。
 ぶちぶちぶちと騎士によって光のネットが切られていく。
「マスター! ご指示を」
 フーの呼びかけに福来がスマホを構える。
 少女がスマホ画面の何かを押したところ、フーの周囲の霧が蠢き出した。
 霧は女性の周囲を取り囲み、狼の形の装甲となった。
 より巨大になったフーの鞭が唸る。先程までとは比べ物にならない威力と速さで、騎士の胴体を叩きつけた。
 次いでフーはその場から飛び出し、騎士へと追撃を放とうとする。だが、見切ったと言わんばかりに、騎士もまた素早く回避した。
 第二撃、第三撃は掠るばかりで、最初の攻撃ほどはダメージが与えられていないようだ。
「スキルを使ったけど、やっぱり決め手にはならない。薔薇騎士相手じゃ、フーの攻撃力だと僅かなダメージしか入らない」
 福来のスマホ画面に表示されていたのは、フーのステータスと、敵対する騎士の推測ステータス。
 彼女には相当な焦りがあるのだろう。冷や汗が流れ、顔色が悪い。
 ブツブツと独り言をこぼし、必死になって考えているのが見てとれた。
「このままじゃ、らちがあかない」
 そして福来は覚悟を決めたように、大声を出した。
「一か八かだけど、通行証を割るわ!」
 その宣言の意味は、追内には分からない。だが、フーには通じたようだった。
「しかし、それではマスターの御身が!」
 騎士を相手にするには、明らかな隙であった。それだけ動揺した���か、フーは騎士が繰り出す剣を避け損ね、脇腹にあった装甲を破壊される。
「ぎりぎりで耐えられるかもしれないでしょ。魔霧への耐性はある方よ。異形化しないかもしれない」
 もう隙を作るにはこれしかないの、と悲壮感まで背負った少女の様子に、追内はようやく口を挟んだ。
「異形化って、もしかして、あんな風になっちまうってことか?」
 追内が指さした先にいたのは薔薇騎士。明らかに胸元が薔薇に寄生された異形だった。
「なるかもしれないし、ならないかもしれない。賭けよ」
「待ってくれ、何か。何か他に手はないのか?」
 追内の中で五年前の出来事がフラッシュバックする。
 あれとは状況が違うが、目の前で人が死ぬかもしれないこの状態が、すでに彼は恐怖でしかなかった。
 追内の過去など知らない福来は、簡単に言い返す。
「あなたが助かるなら、それもいいわ。あなたも、ここに来られるからには召喚の資質があるのだろうけど、今戦力を持ってるのはあたしだけなの」
 だから、と続く少女の言葉を追内は無理矢理遮った。
「素質があるなら、俺がキャラクターを召喚する。ちょっと時間がかかるかもしれないけど」
「でも、この場を変えられるキャラが出るとは限らないでしょ」
 微かな希望を打ち砕くような福来の指摘に、追内はグッと息を詰まらせる。だが、戦闘の合間を縫ってフーが彼を後押しした。
「ですが、一度はやってみる価値があります。僅かとは言え、可能性を試してみるべきです」
「……わかった」
 渋々と頷いた福来に、追内はパッと笑みを浮かべる。そして彼はスマホを取りだした。
「じゃあ、召喚方法教えてくれない?」
 追内の質問に、福来は呆れた表情を浮かべるも親切に説明する。
「ゲームを起動して、オープニングが終われば最初の召喚画面よ。どうせ、あなたもここに来られたなら自動で召喚できるわ」
 追内のスマホにはいつの間にダウンロードとアップデートが完了したのかわからないゲーム「魔霧の城」のアイコンが鎮座している。
 タップし、ゲームを起動した。
 スマホの画面に文字が浮かび上がる。
 そしてマイクが起動したのが分かった。
 恐る恐る追内は画面に記された文章を読み上げる。
「集え魔霧に屠られし英雄 集え魔霧を憎みし英雄
 理不尽に対抗せよ 女王に叛逆せよ 英雄のなり損ないたち」
 その言葉に応じて、ゆっくりと霧が渦巻き、扉の形となっていく。
 扉の出現に騎士は動きを止め、剣を構えより警戒を顕にした。あまりにも隙がなさすぎて、フーもまた動きを止めざるを得ない。
 徐々に扉は実物となり、やがてゆっくりと開いていく。
 扉の向こうに誰かが立っていたが、その奥行きは全く分からない。
 暗闇だけが広がる場所で、誰かが一歩その足を動かした。
 カツンと床が鳴る。
 誰かがその音を聞いた直後に、リズミカルに、楽しそうに駆け出す。
 そして足音とは違う、何かを床に叩くような音も同時にした。
「その名を告げよ」
 最後の一文を読み上げた追内は、扉から現れた男をまじまじと見た。
 そこに立っていたのは、追内よりも若かった。
 日に焼けていない真っ白な肌。薄い唇、整った顔立ち。黒髪は長��後ろに結いでいて、顔に納められた切れ目の紫色はキラキラと輝いている。
 複雑な細工がなされた杖と、一目で高級品だとわかる織物で作られた衣服。
 立ち振る舞いは、年齢にそぐわないほどに堂々としており、いつだったかプレイしたゲームでみたような、高慢な貴族に見えた。
 男は周囲と自分の体を眺め、その次に追内を認識する。
「なるほど、お前が私の主か。なんとも間抜けな顔だ」
 男は堂々と追内を貶す。
 あまりにも滑らかに侮辱されたために、一瞬追内は何を言われたのか分からなかった。
 言い返す間もなく、今度は福来と、フーを男は認識する。特にフーをまじまじと、不躾に見た後に、彼は鼻先で彼女を笑った。
「銀狼の一族か。その装備と見目、王都派遣されたツェツェリの血族だな」
「……なぜ我が血族の装備を知っている」
 人を見下す男の態度に不快感と不信感を隠さないフー。だが、その感情すらどうでもよさそうな雰囲気で、男は理由を述べた。
「北の辺境まで詳細な噂は届いていたさ。面倒かつ意味のない政争に巻き込まれたと思ったがね」
 その説明に、フーは目を見開く。
「北の辺境……その紫の目となると、まさか貴殿は⁉︎」
 男の正体に気づいたフーは、真実を受け入れきれなかったのか。自らを落ち着かせるように、喉元を摩った。
 そして、遂に薔薇騎士に気づいた男は、ニンマリと笑う。
 うずうずと身体を揺らし、浮き足立ったように一歩一歩と距離を詰めた。
「久しいな、薔薇騎士! ああ、本当に久しぶりだ。こんな、こんな地獄のような魔霧に満ちた場所で出会えるなど、神に感謝してやってもいい!」
 傲慢な口調で、興奮を隠さないほどに早口に告げる。
 だが、騎士は手に持つ剣を男へ向けた。
 それが気に入らなかったのか。男は先程までの笑みをすぐさま消し、今度は無表情で杖を床に何度も叩きつける。
「なぜ剣を私に向ける? ああ、私のことを覚えていないのか。そんな鳥頭に誰がした」
 スッと彼の紫の目が細められ、騎士の胸元に寄生している薔薇に向けられた。
「なるほど、理性をなくす狂火の文様か。なんとまぁ、無粋な魔術を受けているんだか……女王陛下の薔薇騎士が聞いて呆れる」
 これではただの犬ではないか、とうんざりとした口調で男は告げた。その瞬間、侮蔑を感じ取った騎士が攻撃を仕掛ける。
 パチンと男は指を鳴らした。
 その直後に彼の背後の霧から、いくつもの長銃が列を成して現れる。
「放て!」
 男の号令に合わせていくつもの銃弾の雨が降り注いだ。
 騎士の立っていた場所の床が細かく砕けていく。
 霧だけではない土煙が周囲を覆う。
 ばちばちばちと響く振動と衝撃に、フーだけではなく、離れた場所にいたはずの福来や追内ですら耳を塞いだ。
 前列が放ち終わり、一糸乱れぬ動きで、次の小銃から弾丸が放たれる。
 一度、二度、三度、四度……と繰り返すこと十回の破裂音が響いたところで、男は手を挙げた。
 土煙が晴れた後でも、騎士は立っていた。だが、胸元にあった赤薔薇の花弁は砕け散り、その胸部は露出している。
 そこには黒と赤の薔薇を模した紋様が記されていた。
「狂火の文様は、女王陛下に賜ったものか。くだらん執着を捨てればよかったものを」
 男の変わらない温度に、騎士は怒りを顕にする。
――AAAAAAAAAAAAAAA
 雄叫びとともに騎士が剣を構え、振るう。
 先程までフーが相手にしていた速さとは桁違いになっている。
 それを男は杖を一度ついて地面から鎖を生やし、呆気なく止めた。
「この駄犬め。かつての主に二度も剣を向けるとは、躾がなってないな」
 傲慢とも言えそうな言葉遣いではあったが、男は圧倒的な力を持ってしてこの場に立っていた。
 先程までの絶体絶命のピンチから大逆転していることに、福来は信じられないようなものを見ている。
 対し追内は、自身のスマホ画面に出ている召喚したキャラクターのステータス画面を凝視していた。そこに記されていたのは、補助系スキルの説明。つまり、これだけの攻撃力を持ちながらも、この男の本領発揮は全く別の部分なのだ。
 ごくりと追内は唾を飲み込む。
 震える指で、スマホ画面に映し出されるスキル使用のボタンをタップした。
 パキンと何かが割れた。
 いや、違う。追内の背後で、霧からさまざまな金属の板が生み出され、複雑に重なり合い、奇妙な形の鎧となっていったのだ。
「――ヒッ」
 追内の側にいた福来が怯えとともに後ずさる。フーが騎士から離れ、追内と少女の間に立った。
「おや、それを使うのか」
 騎士を固定したまま、男は追内を見つめる。男の表情に浮かぶ感情は喜色へと変化しており、再び機嫌が直ったようだった。
「なるほど、思っていた以上に魔霧への耐性が高いようだな。これは幸運だ、ありがたい」
 パチンと金属の留め具が嵌められた音がした。
 スマホを持ったまま、追内が自分の足元を見ると、金属の拘束具が足に取り付けられていた。
 それを認識したが故に「あ?」と間抜けな声が追内の口から出る。
「大丈夫だ、主。これは散々、目の前にいるあの薔薇騎士で試したものだから、改良はしっかりしているさ。さぁ次は腕、そして顔だ」
 続く台詞に、握られていたスマホを男に取られ、拘束具が足につけられる。
 続けて、口元にも何かが取り付けられた。
 ガチガチに拘束されて、身動きができないままに視線が上がる。
 奇妙な器具が取り付けられた追内の姿は、一見すると蜘蛛と蟷螂が足されたキメラのようなものだった。
 腰から下は八本の金属の足が取り付けられており、重心を取るためか本来の彼の足が固定されて腹の位置にある。
 上半身は前屈みになっており、両手は巨大な鎌が取り付けられていた。
 そして顔につけられたのはペストマスクのような何か。
 ガラスのレンズがきらりと光り、その奥で本来の黒からエメラルドグリーンに染まってしまった追内の目が、覗いている。
 蜘蛛のような足のうち一本が動いた。
 関節部から蒸気のように霧が溢れ出る。
 追内が呼吸���するたびに、ペストマスクの嘴のような場所から白い煙が上っていた。
「思うがままに暴れてみるんだ、主。何も考えず、屠ればいい。魔霧の意思のままに、聞こえるままに」
 男の行けという言葉に従うかのように――マスターであるはずの追内を下僕のように操り、鎖で固定されていた女王の薔薇騎士へとけし掛ける。
 その直後に騎士を拘束していた鎖は解かれ、薔薇騎士の抱いた剣が真横に振られた。
 鼓膜を切り裂くような、不快な金属音がギギギと響く。
 フーと福来は、耳を塞いだ。
 だが、男は不快な表情すら浮かべずに、二体の戦いを眺める。
 薔薇騎士の剣が、追内の鎌とぶつかりあった。
 だが二本足である薔薇騎士は、八本の金属の足を持つ追内に比べればそのバランスが崩れやすい。
 戦闘慣れしているからこそ、力比べには持ち込まなかった。
 騎士は早々にその態勢を整えるために後退する。
 それを許そうとはせずに、力一杯、追内はつけられた足で地面を踏みしめた。
 石畳が砕け、破片が周囲に飛び散る。
 その圧は風となって霧を動かした。が、それでも薔薇騎士のマントの一部が地面に縫い留められるだけに終わる。
 対し薔薇騎士はこれまでの力任せの動きではなく、明確に一対一の、暴れるだけの戦闘から流れるような美しい剣技へと動きを変える。
 結果、あっさりと騎士はマントを切り裂いて脱出した。
 まだ余力があるのかと、内心で追内は舌打ちをする。もちろんその動きに素人の彼が追いつけるわけもない。
 足と腕を使っての防御一辺倒へと追い込まれる。
 騎士の剣は奇妙な鎧を貫くことはできなかったが、それでも手足の痺れを追内にもたらした。
 踏み込まれ、鎧の隙間から胸を貫かれそうになる追内。
 その動きを待っていたかのように、地面から生えた鎖が両者を固定した。
 追内も薔薇騎士も、突然の出来事に驚きが隠せない。
 戦闘を眺めることしかできなかった福来とフーもまた、呆然としたまま棒立ちしている。
「ご苦労、主」
 その中で、パチパチパチとやる気のない、ゆっくりとした拍手をしながらも、男は追内と騎士の側にやってきた。
「この駄犬の攻守は優れてすぎていた。私でさえ、先程の拘束でも近づけば切られただろう」
 カツカツと靴底で鳴らし、両者の間に立つ男。言動からするとどうも、この状況を狙っていたらしい。
 離している間に彼の手に握る杖が光り輝く。
「さて、その狂火の文様を失えば、少しは話が分かる犬になるだろう。さっさと目を覚ませ、ニール・ホルスター」
 ガンッと力一杯、杖が女王の薔薇騎士――ニール・ホルスターと呼ばれた異形の胸元にぶつけられる。
 バチバチと男の持つ杖と、文様の間に火花が散った。
――AAAAAAAAAAAAAAA
 騎士が叫ぶ。だが男は手加減することなく、火花を散らし続ける。やがて鎧に描かれていた黒と赤の薔薇の紋様が消え去った。
――AAAAAあああああああああああぁぁ。
 徐々に悲鳴の声が化け物じみた、人間とは到底思えないものから、確かに人間の声帯から発せられたものに変化していく。
――ああああぁぁぁぁ……あいつら、あいつらは許さない、許せない。
 そして叫びはやがて言葉となり、意味を���められ、最終的に呪詛となる。
「許してやるものか、魔術師ども!」
 頭を振った騎士、その鎧の頭部が砕ける。
 そこから現れたのは淡い金髪をポニーテールにした、青白い肌の男だった。だが、その顔の至る所に薔薇の根が蔓延り、葉と蕾が這っている。
 死人のように白い肌とは対照的にエメラルドグリーンの目だけが、爛々と生気を主張していた。
「なぜだ、なぜ貴様が魔術師どもの味方をする!」
 騎士の理性がようやく男の存在を認識した。
 すぐ側ににいる追内へは目を向けず、彼らを拘束し続ける謎の男に向かって呪詛を吐く。
「女王陛下への忠義はどうした、魔霧の辺境伯!」
 ようやく男の正体が分かった。
 しかし魔霧の辺境伯と呼ばれた男は、ニンマリと笑いながら躊躇なくその手に収めた杖でニールの顔を殴る。
 あまりの勢いに、目の前で見ていた追内はビクリと震える。
「おやおや、久しぶりに会ったというのに随分な態度だ。偉くなったものだな、ニール」
 殴られて呆然とした騎士は、未だ現状が飲み込めていない。
 遠くにいる女性二人も同様だ。
 だが、近くで全てを見ていた追内だけは、形だけでも口元を歪めていた男の目が、少しも笑っていなかったことに気づいたのだった。
 なおも男――魔霧の辺境伯は、薔薇の騎士――ニールの顔を殴り続ける。
「女王陛下を守る近衛騎士ともあろう者が、異形化とは笑えない。お前を推薦した私の立場もない。実に愚かだ」
「わ、私は」
 殴られ続けながらも、うわ言のように何かを言おうとしたニール。だが、魔霧の辺境伯は聞こうとはしない。
「言い訳などいらない。そんなものは何の意味もない」
 さらに殴り続ける男に、追内は躊躇いながらも「お、おい」と声を掛ける。
「何かね……この駄犬への躾を止めるほどの価値がある内容か?」
「その辺で終われよ。そんなに殴ってたら、死んじまう」
「死ぬ? 構わんだろう。これは女王陛下を守れなかった愚か者だ」
 あっさりと言い放った内容に、追内は食ってかかる。
「あんた、人の命をなんだと思ってんだ!」
 未だニールと同じく鎖で押さえつけられたままだが、それでも追内は持てる力で動き出そうと試みた。
 ギリギリと拘束していた鎖が引っ張られ、歪み始める。
 その様子を見た魔霧の辺境伯は、やれやれと肩を竦め、ぱちんと指を鳴らした。途端に、追内が身につけていた奇妙な鎧が霧となって消える。ついでに彼を拘束していた鎖もまた消え失せた。
 おわっと叫びながら、再び床に倒れた追内の上に、男はスマホを投げつけた。
「勘違いするな、主。これはもう人ではない。異形になっても理性を保てたのは賞賛するが、それが仇となったのだろう。憐れんだ女王陛下は、苦しまないようにこれに狂火の文様を授けた」
 慈悲を掛けるのなら殺すべきだったがな、と続く魔霧の辺境伯の言葉。彼の視線の先には、未だ呆然としていたニールがいる。
「じゃあ、なんで文様を消したんだ! 生かすつもりがないのなら、わざわざ消すことはなかったじゃないか」
 起き上がった追内の噛み付きに、男は目を少しだけ泳がした。
 しかしガチリと奥歯が鳴らされると、短くはっきりとした言い方で返す。
「自覚だ、罪の自覚」
 先程までのどこか飄々とした物言いではない。喜怒どころではない激情を内に秘めながらも、必死にそれを隠した声色。
「王都を守れなかった、女王陛下を守れなかった、馬鹿な男に罪を自覚させるためだ!」
 魔霧の辺境伯は、持っていた杖をさらに強く握り込んだ。そして高く腕を持ち上げる。
 未だ鎖で拘束されたままのニールは、ゆっくりと辺境伯へとその視線を向け直した。
 追内は再び男が手をあげようとしたのを止めようと動き出す。
 その直後、美しい歌唱が駅のホームに響いた。
 歌が聴こえた瞬間に、魔霧の辺境伯の動きが止まり、ニールの目に光が戻ったのを追内は見ていた。
「……へいか……陛下、女王陛下!」
 徐々に力強く言葉を発するニールは、力強く拘束している鎖を引きずり壊す。
 魔霧の辺境伯もまた、ニールの変化に気づいたのか。追内を連れて福来たちの元に撤退する。
「な、なに? 何が起きているの?」
 混乱する福良に、フーが緊張した面持ちで告げた。
「これは魔霧の女王の歌でしょう。あの方が薔薇騎士を呼んでいるのです」
「ラスボス登場ってこと?」
「……登場だけで終わってくれれば良いのですが」
 ちらりとフーは魔霧の辺境伯に視線を向ける。
 男はその紫の目をニールに向けたままだ。過度な緊張もしていなければ、呼吸が荒くもなっていない。
 彼は先程まで見えた激情を綺麗に隠し、胡乱な雰囲気を纏ったまま、自らが生み出した鎖が薔薇騎士に粉々にされていくのを眺めていた。
「陛下、今戻ります。ああ、悲しまないでください。苦しまないでください。いつだって、あなたの騎士は側におります」
 うっとりとしたニールは、自由になった両手両足を広げる。青白い肌が少しだけ色づいたようにも見えた。
「あなたの敵を、あなたの憂いを、あなたの悲しみをきっと無くしてみせます。ですが、ああ、ですが、今だけはあれらを置いて、あなたの側に戻りましょう」
 自らを抱きしめる薔薇騎士の姿が変わっていく。
「――ッ」
「――ヒ」
 福来と、それまで黙っていた追内は、その変化に息を呑む。
 騎士ニールの足から、薔薇の蔦が絡まり蜘蛛の足のように生えた。
 それは先程まで追内は身につけた金属の足と似たような形だった。が、追内のが取り付けられたものだったの対し、騎士の足元から寄生した薔薇が生えてくる光景は、グロテスクとしか言いようがない。
 そのまま薔薇騎士は四人を振り返ることなく、跳躍する。
 まさに蜘蛛と同じ動きだった。軽やかに、けれど簡単に土へ足をめり込ませながら、天井や壁を伝いどこかへ消える。
 薔薇騎士の姿が消えると、歌唱が遠のいていく。
 細く、美しい旋律を奏でた女性の声も聴こえなくなった頃、ようやく福来は終わったのだと思えた。
「マスター!」
 安堵のあまり、足から力が抜けたのか。しゃがみこんだ福来に焦ったフーが、彼女を抱え込んだ。
「大丈夫か? どこか怪我したとかないか?」
 追内も心配して、彼女の体をざっとではあるが観察する。見ている限りでは、擦り傷はあっても大きな怪我はなさそうだった。
「……大丈夫。あと、ありがと」
「何が?」
「一発逆転のキャラ召喚。ファインプレーだったわ」
「……ああ」
 そのことか、と追内は内心で思った。彼自身は、偶然でしかなく大した活躍とは思っていなかったのだが、福来は違ったらしい。
「単体で薔薇騎士に対抗できるとか、壊れ性能すぎるわよ。しかも召喚主への強化もできるなんて……でも、これで薔薇騎士攻略が楽になるわ」
 やったわね、と笑いながら告げる福来。だが、彼女のキャラであるフーは浮かない顔をする。
「マスター、油断しないでください」
「フー」
「確かに彼の戦力は魅力的です。ですが、あの魔霧の辺境伯という人物は魔霧研究の第一人者。翡翠の魔術師と並ぶ、いえ、あの魔術師よりも遥かに危険な研究者です」
「翡翠の魔術師って、鷹崎さんのことよね? あの人確か、王国の中でも魔霧研究の専門家だったって」
 つらつらと紡がれる女性二人の会話。
 その内容についていけない追内は、自らが召喚したキャラを改めて見た。
 魔霧の辺境伯と呼ばれた男は、三人の様子を気にするそぶりもなく、あの騎士が消えていった方向を眺めている。
 何か声をかけようと思った追内だが、どう声をかけていいのかも分からない。
 いや、そもそも彼の名前さえ知らないことに今更気づいた。召喚のときにも、スキル使用のときですら、スマホの画面に彼の名前は書かれていなかった気がする。
「あー、えっと、その」
 適当すぎる呼びかけをしながらも、追内は男の背後に近寄った。すると彼は振り向いて、主と呼ぶ。
「私に何の用だ?」
「その、あんたの名前って」
 ああ、と納得したような声が男から発せられた。
 男は身なりを軽く整えると、カツンと杖を床につける。改めて、その名前を告げようとしたのだが、ピクリと男の眉が顰められた。
 ホーム内で電車到着のメロディが鳴り響く。
 線路をガタガタと鳴らし、風で霧を吹き飛ばしながらも、四人の前に電車が到着した。
 ドアから複数人が武装して出てくる。だが、その最前線にいたのは、非武装の若い男だった。彼だけは木製の、宝石のような装飾をつけた杖を手にしている。
 武装した面々は福来とフーへと歩みを進め、若い男は丸メガネの位置をかちゃりと直しながらも、追内たちの方へ近づく。
 だが若い男は追内を通り過ぎ、魔霧の辺境伯と呼ばれた人物と相対する。
 髪の根本は白髪で、毛先は黒い。若いと評したが、もしかしたら歳はもっと上なのかもしれない。だが、肌艶の良さは若者のそれだった。
「……召喚されたのは貴公でしたか」
 丁寧な言葉使いではあるが、冷え冷えとした雰囲気をもっていた。その態度を当然と受け止めた魔霧の辺境伯は、せせら笑って挨拶をした。
「久しいな、翡翠の魔術師」
 辺境伯は片手を顎に置き、わざとらしく若い男を上から下まで眺める。
 上下ともにモノトーン調のシャツとズボン。羽織っている春物コートの前は開けられており、全体的にゆったりとした服装なのが見て取れる。
 辺境伯は現代服の男へ、嫌味を隠さずに問いかけた。
「ところで、そのふざけた姿はなんだ?」
 若い男は手に持つ杖を魔霧の辺境伯に向けて、言い返した。
「これが、この世界の服装なのですよ、デューリュ・ソン・ハルバッハ卿」
 辺境伯と魔術師の両者ともに、一触即発の空気を醸し出す。
 その様子に、名前が分かった���はいいが、また面倒な事態になったのだと追内は悟った。
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bearbench-3bun4 · 4 months ago
Text
「虚無への供物」中井英夫 1111
第一章
11第一の死者 01
よいよというか、やっと、第一章の始まりです。
喫茶店でしょうか? “泉”で、亜利夫と久生が会話してる場面です。 ここに出てくるので、実際にあった店なのかもしれません。
その前に、事件の概略が差し込まれています。
1954年12月22日水曜日の夜。 目白の氷沼家での出来事です。
それも、亜利夫は事件というより事故だと主張します。 そう、病死以外考えられないと言うのです。 根拠の一つは、完全な密室だからです。 まあ、完全な密室なんてないでしょうから、これからどう暴かれていくのか楽しみですね。
で、その状況というのが、
紅司が風呂に鍵をかけたままで返事がない。 ガラスを破って入ってみるとタイルの上にうつぶせに死んでいた。 主治医の嶺田博士の診断で持病の心臓が急激に悪化したと考えられる。 風呂場は厳重な密室で何者かが忍び込むことはまったく不可能。 26日には“急性冠動脈障害”による心臓衰弱という診断書で埋葬された。
と、こうです。 久生は納得できないみたいですね。 嶺田博士を訴えると息巻いてますね。
密室殺人(ロックドマーダー)と表現していますが、あまり聞いたことない表現ですね。 造語なんでしょうか?
ここで、藤木田の登場です。 新潟からきた氷沼家のお目付け役みたいな人だと表現されています。 で、その藤木田も含めて、 その場にいたのは、亜利夫、藍ちゃん、橙二郎、爺やの五人です。
主要な登場人物である蒼司は、九段の八田皓吉のところに行ってました。 しかも、本来なら亜利夫と新宿駅で待ち合わせて気晴らしをすることになっていたのに、 すれ違いで、九段の八田皓吉のところに行ったのと言うのです。 どうなんでしょうね。このあたり。
ところで、 蒼司がしかたなく一人で、 アメリカ版ゴジラ映画「原子怪獣現る」を見てました。 この映画、この年の10月頃に封切られていました。 特撮の巨匠、レイ・ハリーハウゼン初の長編作で『キング・コング』と並ぶ古典的SFX映画の名作。 原作はレイ・ブラッドベリの短編小説『霧笛』(The Fog Horn)です。
興味が湧いたので見てみました。
むちゃくちゃ面白かったです。 現在のものさしに当てはめれば、滑稽さも目立ちますが、その当時ならワクワクできたでしょうね。 タコとサメが戦うシーンとかいいです。よくできてます。 ただ、思ったほど大きくないかな。 しかも、やっつける方法が“放射性アイソトープ ”とは。 放射能撒き散らすことにならないんだろうかと不安です。
で、蒼司が藤木田をわざわざ新潟から呼び寄せてます。 やっぱりこのあたり何かありそうです。
この藤木田誠(ふじきだまこと)について書かれます。 この人も重要人物なんですね。
氷沼家との血縁関係はない。 現在は、引退して郷里の新潟在住。 年齢は60過ぎで銀髪、血色のいい日本人離れのした押し出しの巨漢で、 祖父の光太郎と同業でいつも一緒に世界各国を渡りあるいたというだけに、渋いツイードを着こなしている。
事件が起こる直前、 橙二郎は二階の書斎に 爺やは玄関わきの自室に 茶の間の掘りごたつには、 床屋へ行ったばかりで若々しい顔つきの紅司と藍ちゃんそれから亜利夫、藤木田老人がいた。
そこでの話題として、 松沢病院での事件を上げてますが、 藤木田老人は、そんな事件ではなくて不可能犯罪なら謎を解いてみせるといいます。 どうやら壮大な前フリみたいです。
ところで、 松沢病院という病院が今でも東京にありますね。 まさかと思いますが、 話題にあがっているのは、ここでの事件でしょうか?
今度は、 藍ちゃんもそれに加わって、 “密室の中の他殺”ぐらい無意味なものはないという話になります。 密室殺人を真っ向から否定するとは、この小説は何を書きたいのか? もしかすると、これからとんでもない密室殺人を、 これまで見たこともない前代未聞の小説を書くということなんでしょうか?
で、 紅司がこれから書こうとしている『凶鳥の黒影』はどうなのか訪ねます。 それに答えて、紅司は、
PAeμ(θA-θB)=PB
という平衡式を書いてみせます。 藤木田老人���その数式をみながら、 「何かが何かにイコールというわけだな」 と、いってます。 平衡は、 物体が力学的につり合いの状態にあることですから、たいていイコールでつなげてあれば平衡式ですね。 それを数学の先生に書いてもらったと言うことが、果たしてどういうことなのでしょうか?
発見者がちょっとでも死体を動かしたら最後トリックの痕跡はあとかたもなく消滅するという仕掛けだと、 具体的な内容を紅司は言いだそうとします。
と、いいいタイミングで二階から橙二郎の降りてくる気配がします。 というのも、例の階段が低く鳴ってるからです。 二階にいたのは、橙二郎だけですから、これを皆橙二郎だと思いますね。 はっきり、橙二郎だと書いてないところが怪しい。
そこで、紅司は話を切り上げ、麻雀でもということになります。
その後、橙二郎が皆のもとを訪れます。 やはり二階から降りたのは橙二郎だったのでしょうか。
その橙二郎が皆に風呂に入ったか確認しますが、 誰も入ってないみたいです。 そこを紅司は遮るように「もう十時すぎた」といいますね。 このあたりもわざとらしいのですが。 しかも、紅司は普段、決して自分の部屋に人を入れないのですが、 今日は、どういうわけか、藍司、亜利夫、藤木田の三人を自分の部屋に誘います。
おかしいですね。 まあ、いずれわかるのでしょうが。
二階へ行く途中、亜利夫は蒼司に電話してみます。 九段の八田皓吉のところで、冬至の柚子湯をに入るということです。
その電話を聞きつけた紅司が、 「兄貴たまげるだろうな」とつぶやきます。 これは、かなり意味深です。 でも、他人の家の風呂に入ってくるというのは、どうなんでしょうね。 1954年12月22日は、確かに 冬至ですから、その話自体は自然な流れなのかもしれませんけど。
で、八田皓吉のことが少しだけ書かれます。 外国式のやり方だといって、 彼自身がその売り家に住み込んで注文通りの凝った改装をしてから買い手に引き渡すという家屋ブローカーをしています。
その後、 人を自分の部屋にさそっておいて、紅司は風呂にははいります。 三人は、二階の紅司の部屋に、橙二郎は書斎に向かいます。 途中、不意なった電話を橙二郎が取り上げますが、それは、どうやら間違い電話らしいです。 なんか変な感じですね。
それから三十分階下から物音も聞こえてこなかったし、 二階からも誰も降りたものはいないというのです。 しかも、二階の部屋の窓には鉄格子がついているし、 藍ちゃんの部屋の外の踊り場に非常梯子があるが、それを使うとも思えないと、こうです。
で、 紅司部屋の様子が「赤のシンフォニー」とでもいうような、赤色で調和が取れていると書かれます。
床に厚手な深紅の絨毯、 カーテンはほとんど黒にちかい赤色の古風な天鵞絨(びろうど)、 電気スタンドは眠たいような淡い鮭(しゃけ)色、 ディヴァンには深緋(しんぴ)の繻子(しゅす)とです。 これで、本当に調和が取れているのでしょうか。
天鵞絨(びろうど)はベルベットのことですね。 わざわざ書くということは、この当時は、高価だたのでしょうか? ディヴァンにかかっている光沢が強い織物は紫みの暗い赤色ですね。
で、 紅司部屋の蔵書についても書かれます。 36部限定の局紙本の揃いで日夏耿之介の遊牧記(ゆうぼくき)が五冊と黄眠堂(こうみんどう)主人訳になる「院曲撤羅米(さろめ)」の大型本です。
遊牧記については、詳細が見つかりませんでした。 ただ、 日夏の個人誌としての『游牧記』に石川道雄等が参加したとありますから、 自費出版に近いのでしょうか?
一方、院曲撤羅米(さろめ)は、 日夏耿之介の号のひとつである黄眠堂(こうみんどう)主人の訳で、 昭和三年「近代劇全集」中の一篇として発表され、昭和十三年六月蘭台山房より定本として大型豪華版が刊行されました。 ちなみに、 三島由紀夫は『サロメ』の演出、上演にあたり日夏訳『院曲散羅米』を選んだそうです。
ちらりと、挿入されている挿絵を見ましたが、 これは、問題がありですね。
で、最後にちょっとした驚きがあります。 なんと、藤木田老人がバア“アラビク”に行ってて、 久生のことを知ってたのです。
この藤木田という人物もなんとなく油断ならないですね。
つづく。
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team-ginga · 8 months ago
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映画『青春かけおち篇』とドラマ『かけおち'83』(続き)
 続けます。
 康夫が部屋を出ていき、ひとり部屋に残った節子は目の前にある栓抜き(節子はその直前までビールを飲んでいたのです)をとり、視力検査をするように目に当てて「コ・ノ・オ・ト・コ・デ・ス・マ・ス」と言って立ち上がり、ポーズをとって「イエィ」と言います。
 美しいですね。
 康夫がプロパンガスのボンベを持って戻ってくると、節子はあちこちに仕事の電話をかけています。ガスでフラフラになった康夫に節子は「しっかりしなさいよ。土地付きの女はこれくらいのガスじゃ死にやしないの」、「あなたには馬車馬のように働いてもらうわ」と言い、康夫が「萩原さんは?」と尋ねると「昔の男なんて忘れたわ」と答えます。
 康夫が倒れ、節子が仕事の電話をかけ続けているなか後ろの襖が開き、蒸気機関車がこちらに向かってくるところが見えてオシマイ……
 いや、現実にはそのあとエピローグらしいものがあるのですが、私はこのドラマはここで終わるのが「粋」だと思います。だからビデオで見る時は(私は昔このドラマをビデオが擦り切れるくらい見ました)ここで見るのをやめていました。
 で、エピローグーー「一年後」というテロップが出て赤ん坊の鳴き声が聞こえます。節子の母親がやってきて産院の廊下で待っている康夫に「女の子です」、「康夫さん、長い間ありがとうございました。あなたしばらく実家に帰ってていいですよ」と言います。
 続いて節子の父親がやってきて、「おめでとう。名前はもう決めてあるから。直美、直美、いい名前だろ。私の初恋の人の名前なんだ」、「二人でめちゃめちゃに可愛がって母さんや節子を見返してやろう」と言って康夫に抱きつきキスをしようとするところでオシマイ。
 康夫と節子は結ばれましたというハッピーエンド(?)を見せると同時に、でも現実はそんなに甘いもんじゃないよというところを見せるつもりなのでしょうが……蛇足ですね。
 とはいえ、このドラマが私がこれまでに見た全てのドラマ、映画、演劇の中でオールタイムベストであること、福田陽一郎作・演出、木の実ナナ・細川俊之主演の二人ミュージカル『ショー・ガール』と並んで私の書く芝居の根底��その影響があることは動かし難い事実です(この5月に上演する『マイ・スウィート・スウィート・ホーム』でも『かけおち'83』からパクった……あ、いや影響を受けたセリフが少なくとも二つあります。まあ、私以外は誰にもわからないでしょうが……でも、だからこそ『マイ・スウィート・スウィート・ホーム』で共演する立山さんにこのドラマを勧めたのです)。
 では、それを映画にした『青春かけおち篇』はどうだったかというと……
 配役は節子役の大竹しのぶと京都の宿屋の板前役の酒井敏也を除いて全部変わっています。書き出しておきます。
       ドラマ     映画 節子     大竹しのぶ   大竹しのぶ 康夫     長谷川康夫   風間杜夫 萩原     沖雅也     田中健 節子の父   北村和夫    杉浦直樹 節子の母   松下砂稚子   岸田今日子 康夫の弟   萩原流行    永島敏行 萩原の運転手 平田満     柄本明 旅館の女中  中原早苗    渡辺えり 旅館の板前  酒井敏也    酒井敏也
 映画の方ではドラマには出てこない康夫の父親(名古屋章)や京都の旅館の女将(庄司歌江)も出てきます。
 ストーリーは節子と康夫がかけおちに行くあたりまでは基本同じですが、節子が萩原とのデートに行くために家を出ていくのを康夫が見つめるシーンで、節子が家のドアを開けると外は霧の立ちこめるスタジオで向こうに礼服に身を固めた萩原がいて、節子はいつの間にか真っ赤なワンピース姿になっていて、康夫に見せつけるように萩原と一緒にセクシーなダンスを踊るという大胆なというか訳がわからないというか、だからこそ私が大好きな演出がなくなっていたり、ドラマでは雨の中で萩原(沖雅也)が「節子さん、私はあなたを奪って見せます」、「好きな女ひとり自分のものにできないで、私の人生は一体何だったんだ」と叫ぶのに、映画では雨は降っておらず田中健演じる萩原(あ、映画では名前は早乙女になっていました、でも話がややこしくなるのでここでは萩原に統一します)が意外に淡々と同じセリフを言ったりするのは残念でした。
 先取りしていうと、康夫のラスト近くのセリフについても同じで、風間杜夫は拍子抜けするほど淡々とセリフを言っていました。つかこうへいの芝居の魅力は情念の迸りにあるーーそれまでかぶっていた理性の、あるいは虚勢の鎧がもう維持しきれなくなり、裂け目から本音が、情念が一気に迸る、それは見苦しくもみっともないが、そこには人間の真実の姿があるというのが、つかの特徴であり魅力である訳ですが、映画版ではそれがなくなっている訳です。
 そして……かけおち以降の展開はもうダメダメです。
 まず私が魅了された一連のシーンーー「歌う車掌」の「帰ってこいよ」から始まり大垣駅のホームでの「今日の日はさようなら」に至るシーンが完全にカットされています。
 ラストも酷い。
 まず節子と康夫の長台詞は大幅にカットされています。この物語の最大の見せ場なのになぜ?
 ドラマでは節子は栓抜きを目に当て「コ・ノ・オ・ト・コ・デ・ス・マ・ス」と言う訳ですが、映画ではガス栓を開けたまま康夫と一緒にずっと萩原を待ち続けます。
 え? それじゃあ物語の意味が変わってきちゃうでしょ。ダメじゃん。
 するとそこへ柄本明演じる運転手が包丁片手に着流しでやってきます。雇い主の萩原に心酔している彼は康夫を殺そうとしているのですが、ガス栓が開いていることにビビってしまい、康夫に捕まって彼らと行動を共にします。
 そこへさらに節子の父と康夫の父が現れます。彼らも同じように康夫や節子と一緒にガスが充満していく部屋で萩原を待つ羽目になります。
 最後に萩原が現れます。彼は「節子さん」と叫んで、襖を開けて中に入りますが、その際畳に落ちていた包丁(運転手が持ってきた包丁です)を蹴ってしまいます。包丁は勢いよくプロパンガスのボンベに当たり火花が散り、ガスに引火して爆発します。
 次のシーンでは関係者全員が包帯を巻いて入院しています。
 で、そのあとエピローグ。エピローグは基本同じですが、これでは節子が康夫を選んだという部分が完全に欠落していることになります。
 ダメじゃん。
 私は最初にドラマの方を見て魅了されたので映画に辛口になってしまうのは仕方ありませんが、それを割り引いても全くダメな映画だと思います。
 逆に言えば、映画『青春かけおち篇』を見たことで改めてドラマ『かけおち'83』の素晴らしさを認識したというところでしょうか。
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yorukimi-movie · 1 year ago
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9/16(土)開催 『夜きみ』大ヒット御礼!❝会いに来てくれてありがとう ~from茜~❞舞台挨拶オフィシャルレポート
9月16日(土)に『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』大ヒット御礼!❝会いに来てくれてありがとう ~from茜~❞舞台挨拶が都内で実施され、丹羽茜役の久間田琳加さんと本作のメガホンを取った酒井麻衣監督が登壇。 絶賛コメント溢れることへの想いや反響について、公式Instagramに寄せられた質問にも答えていただくなど、作品の内容を掘り下げつつ興味深いお話をしていただきました! また、久間田さんから酒井監督、酒井監督から久間田さんへダブルサプライズを敢行! 豪華ダブルサプライズ、その瞬間の2人の感動的なリアクションに会場も温かく包まれました。
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公開初日から早くも2週間が経過。公開初週に行った鑑賞後出口調査では、満足度95%を記録するほ��、SNS上でも「単なる恋愛映���を超えた傑作」と、鑑賞済の観客からの絶賛コメントが飛び交っています。 マスクが手放せず本心を隠して生きる丹羽茜を演じた久間田さんは「茜を真っすぐに演じられて良かったと思うコメントをたくさんいただけて嬉しく思います」と好評に笑顔。 自身も2回映画館で鑑賞していると明かし「奮発して真ん中のいい席に座って観たり、皆さんと同じようにスクリーンの写真を撮ったり、グッズを買ったり。ここまで来たら全部の入場者特典をもらいたい!」と3度目の映画館鑑賞を予告していました。 酒井監督も「この映画を観て以降空を見るのが楽しみになったとコメントしている方がいたのが嬉しかった」と好リアクションに喜びを噛みしめていました。
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本作は青磁と茜のラブストーリーであると同時に、誰にも言えない痛みを抱えた主人公たちが、互いに救い・救われる物語。 このストーリーにちなんで、学生時代の悩みの乗り越え方を聞かれた久間田さんは「悩みを抱えた時は、親や友達など、人に相談していました。一人で抱えがちだけれど、誰かの意見を聞く様にしていました」と明かしました。
そんな学生時代に茜の心を救った青磁のような人物がいたら…?という質問に、久間田さんは「悩む~!」と照れながら「この映画を撮り終えて思ったのは、自分が持っていないものを持っている人は魅力的に映るということ。もし学生時に青磁がいたとしたら、好きになっていると思う。青磁の夢を語ったりする背中を見たりすると“いいなあ…”と思うから」と憧れていました。
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また、青磁を演じた白岩さんについて、久間田さんは今だから言える撮影時の秘話も披露。 深夜の撮影を終えてホテルに向かうバスの中で白岩さんから「あのホテルはお化けが出る。もう戻って来られないよ…」などと怖い話で脅されたそう。 そのせいで久間田さんは眠れなかったそうですが、白岩さんは「ぐっすり眠れた!」と言っていたとのこと。 そんな白岩さんのおちゃめな一面に、久間田さんは「やんちゃな方だな~と思った」と微笑んでいました。 そして最後の写真撮影の段取りに移ろうとした次の瞬間、久間田さんから酒井監督へのサプライズが発動。 本作の絵画監修を務めた美術家・朝霧レオさん描き下ろしによる酒井監督の肖像画をサプライズプレゼント! 「嬉しい!部屋に飾ります」と涙を浮かべて感激する酒井監督に久間田さんは「私にとって『夜きみ』は宝物のような作品。青磁と茜を最後まで愛してくれてありがとうございます!」と感謝していました。
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ここでサプライズは終わらず。 今度は酒井監督から久間田さんへ、キャンディレイをサプライズプレゼント! これは劇中で箭内夢菜さん演じる沙耶香が茜にプレゼントしたキャンディレイを再現したもの。 「てっきりこれにて終了だと思ったのに…!」とサプライズ返しに衝撃を受ける久間田さんに酒井監督は感謝の手紙を読み上げました。 手紙全文は以下。
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茜ちゃん、そして久間田琳加さんへ
去年の冬、 熱い情熱を持ちながらも、曇り空のような不安な表情をして 私の前に現れた久間田さん。
今はとても晴れやかな表情をしている久間田さんをみているだけで、撮影を一緒に乗り越えた仲間として、私はとても幸せな気持ちでいっぱいになります。
茜ちゃんという繊細で強く優しいヒーローを生きてくれてありがとう。 一生懸命な茜ちゃんの姿に救われた人がここにいます。
本当に素敵な女優さんです。これからも繊細な心を忘れずに、そして自信を持ってください。 また、現場で、そしてスクリーンの中で会いましょう。 その日を今から楽しみにしています。
監督 酒井麻衣 ∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∴‥∵‥∴‥∵‥∴‥∵
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大感動の久間田さんは「茜を演じて自分の中でもたくさんの新しい感情が芽生えて、苦しみながら楽しみながら撮影をしていたので、私にとって宝物のような作品になりました。皆さんに作品が届いて、嬉しい声を頂き、このように監督と再会が出来て…。幸せな日々を過ごせています」としみじみ。 酒井監督も「私にとっても『夜きみ』は宝物のような作品になりました」と胸を張っていました。 今をときめく最旬のキャストと次世代の日本映画界を担う若い才能が贈る、純度100%のエモーショナルで色鮮やかなラブストーリー、映画『夜が明けたら、いちばんに君に会いにいく』絶賛上映中!
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firexfire45 · 1 year ago
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保障火災安全:可靠的消防防護設備
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關於火災安全,擁有正確的消防防護設備至關重要。火災可能對財產造成廣泛損害,傷害人員,甚至導致悲劇性的生命損失。為了減少這些風險並創造安全的環境,投資於高質量的消防防護設備是非常重要的。在本文中,我們將探討消防防護設備的重要性,並突顯在選擇合適的解決方案時的重要考慮因素。如果您正在尋找頂級的消防防護設備,FirexFire.com是您的首選目的地。
消防防護設備的重要性:
火災可能突然發生並迅速蔓延,留下很少的反應時間。消防防護設備作為首要的安全防線,有助於防止火災的點燃,控制其擴散,並允許安全疏散。以下是一些重要的消防防護設備類型:
a)火災感應器和檢測器:及早檢測煙霧和火焰對於及時回應至關重要。火災警報和檢測器旨在警告乘客,提供撤離的時間,減少受傷或損害的風險。
b)滅火器:這些便攜式物品對於快速的消防工作至關重要。它們旨在撲滅小火災並防止它們升級。滅火器應在建築物內進行戰略性放置,並且進行適當的維護和定期檢查至關重要。
c)火災壓制系統:適用於更大的火災或具有重要資產的區域,火災壓制系統使用水、泡沫、氣體或化學物質等不同的介質迅速壓制火災並限制其損害。這些系統通常是自動的,需要專業的安裝和維護。
d)火災噴頭系統:這是一組連接到水源的噴頭,對於控制火災非常有效。它們能夠檢測熱量並自動釋放水以減少或撲滅火災,提供了重要的安全措施。
e)緊急照明和逃生標誌:在火災發生時,能見度可能會大大降低。緊急照明和照亮的逃生標誌通過清楚標記逃生路線,引導居民安全撤離,有助於防止恐慌,確保迅速的撤離。
選擇消防防護設備的注意事項:
選擇合適的消防防護設備對於確保其可靠性和效能至關重要。以下是在選擇消防防護設備時的一些重要因素:
a)符合標準:確認產品符合公認的安全標準,例如國家消防安全協會(NFPA)或相關地方當局制定的標準。符合標準確保該設備已經經過嚴格測試並符合行業法規。
b)適應環境:考慮環境的特定需求和風險。不同的場所可能需要不同的消防防護設備。例如,工業設施可能需要特殊的火災壓制系統,而住宅建築可能會優先考慮煙霧感應器和滅火器。
c)質量和可靠性:尋找信譽良好的製造商和供應商提供高質量的消防防護設備。可靠的產品確保在最需要的時候能夠發揮最大的效能。尋找保修、認證和評價以評估產品的可靠性。
d)維護和服務:消防防護設備需要定期維護和檢查,以確保其效能。考慮提供維護服務或提供有關正確維護方法的指導的公司。
總結:
投資於可靠的消防防護設備是保護生命、財產和企業免受火災破壞的關鍵步驟。無論是火災警報、滅火器、噴頭系統還是緊急照明,適當的設備可以在輕微事故和嚴重事件之間產生巨大差異。在尋找高質量的消防防護設備時,FirexFire.com是您的一站式購物中心,提供各種高質量的產品,以滿足您的特定需求。現在優先考慮火災安全,進行必要的投資,保護最重要的事物。
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originworld · 1 year ago
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「ニーア レプリカント」をトロコンする第一歩、その価値を抽出しようと🌴「緑薬灸[全]in複製電脳軍要塞」を1コマ、ツモる為に努力ナウ
大量に出てくる雑魚敵を蹴散らし、最初のボスが倒し方解説をよく見ないで楽しもうとして苦労した、結果逆恨みのご立腹である😵 最初期からデボルさんとポポルさん、しれっと登場、少し🤏雰囲気が違う気がする(・・;) ヨナさんが戦犯(後から考えて、ラスボスにとって鍵となる人物だから仕方ない)となった序盤、シロちゃんが手に入り結果世界を救う。想定外がもたらしたいつもの愉快なファンタジーもの😊(前作の方が虚無感すごいww) 露出の多い服を着た口の悪い女性Xが…A2のようにツンデレと化すかは楽しみにプレイしてください 初めての釣りが難易度爆上がりでゲーム内時間2日を要した��ベントに縋りついた(・・;) 掟の国の住人達に美味い話が降りかかる飯うま展開、これは年齢問わずほっこり😋(途中のある試練があーもう!!、ラストのボス戦でスカッとしたからいいかw) 死の夢初見突破‼️(後から調べたらゲームオーバーにならない模様)‼️
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こんなの笑うしか無いWWW
前作とはキャラの雰囲気がかなり異なる 今回も最初から最後までノーマル縛り
信じられない程タフなマリオが楽しめるwww(直後辛すぎる結末、リプレイ性が壊滅的でスカッとしない??い〜や、立派なファンタジーとしてキャラみんなが虚無を吹き飛ばすように盛り上げてる) クエストみるとどの世界にもシロちゃんの方が立派な人間としての資格があると断言できるクズ親もやっぱりいるんだなあ……
とにかく、今作は「歌おう!遊ぼう!踊ろう!」なんて愉快で可愛い奴らを殺戮するような作品じゃなくてよかった(でもこの哀しい戦争とちょっと違うだけで倒してきたのがある者の成れの果てだから壮大な悲劇で何もといってもいいほど変わらないが。だめじゃん‼️)……でも最強兵器の本能が発動した結果、一つの村が消し飛んだからもっと鬱になった……なんかアクションも戦略も神ゲーなのにロボット山の兄弟の末路というか、…二度やりたくないレベルで辛い。これさ、寂しい感動を味わいたいリア充向けのゲームだわ。俺じゃ自分の人生と雰囲気が似てて鬱が悪化する 寝込んでた
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俺「リベンジといこうぜ👎😬🖕」←つまり人殺し
海岸の酒場で、時を経てもDTはDT、サブイベントを癒しの中心にするのやめろ^^; ニーア「あの夫婦みたいに変わらない人が羨ましく感じるよ」←フラグ立てんな🥶 ………あああああ、やっぱりこうなるのか…それも想像を絶するホラーゲーム展開。一瞬ゲームオーバーかと思ったボス戦(勝っても救われなかったが)
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ここが一周目で抱く最大のツッコミ入れる場面。無理矢理のこじ付け漕ぎ着けレベルで前触れもない演出の挙句に悪魔が因果律操作してるレベルのバッドエンドにぶっちぎるのやめろ💢😬👊 この件はエンディング前の成長した王の中の王に相応しい活躍で許したし二周目で納得のいく理由があって救われたが、本当に、本当に、魅力的なキャラクターを虐待するのふざけるな。最早なろう系の方が真剣に気分良い所まで来ちまってる ヘイトが溜まりに溜まって……スッキリしないで呑み込ませる所業をこのニーアの続編でも繰り返すんじゃない‼️‼、だからといって二週目から胸糞描写された悪い奴が死んでいっても………
結局は平等に事情が発覚した狼含めて善良な命同士が争ってみんな死んでるだけで、それが発覚する度に思い知って、マジでいやだ(・・;💢🐙)
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ちなみにブログ主は来世で女の子の性別も両方手に入れた場合、”””霧島04(裏ストボス)”””とか”””””シックス様(新しい血族)”””””とだけは恋人になりたくありません。”””今西健太さん(エピソードボス)”””の方がずっと魅力的で優しくて男らしいと断言できる次元の話しに突入しちゃうので…(黄金の真実)
あと、カモネギを崇める………↓
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ありがたい神ネームを身勝手に受け継いだブログとはいえエロ漫画載せるのやめろ✋ せめて俺みたいにギャグに極振りするとかユウリさんとは関係のない卑猥で馬ッ鹿野郎ーー‼️なグラビアにしろよ。B(バグ)の家族達の羞恥心を煽ってんのか 零すのはエッチなよだれじゃなくてタコ🐙汁にしなさい💢😡💢
Dエンド終了前に忘れ去られた主人公、解放するか人間にするかで全く違う。それくらいの意味を生命は持っている感動 AとEの初めのプロローグに繋がるんじゃない。プレイヤーの視点のように本当に時間通りの物語なんだ…… クライマックスはやっぱり前作と雰囲気の似たあの光景。寂しくなっちゃったなあ 繰り返す時の中での業苦とは違ってかけがえの無い思い出だけは二度と返って来ない。前に進む真エンドを観ました
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何もかも”””ノーマル縛り(それは高速ファイターの実績も例外じゃない。ちなみにこれのタイムは6:53:37)””” しかし、これから素材集めに入る段階なのでHARDにだけは浮気する事になりそうですm(__)m
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まさか貴方……
月光花のトロフィー🏆だけが残ってしまった。どうやっても現実時間の経過が必要な為、のんびり待つしかない
🌴「緑薬灸[全]in複製電脳軍要塞(守護女神ブラックハート様達の魅力にも好影響を与えるアイテムだが、エルンスト・フォン・アドラー様をはじめとする絶対悪のカリスマを強化[特大]する効果も秘めている熱源✖️6コマになあれ★5%の願望) ←実績有りのゲームをオールクリア、ノベルゲー以外(別Ver2)
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5%の願望、叶ったよ💖
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mouniassn · 9 months ago
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善惡造作心為主,靜心方能尋出路
以下為一位有緣人分享:
今天是臘月三十,農曆除夕。在佛教裡面,臘月三十有另外一個意思:生命的最後一天。如果今天是生命的最後一天,我死而無憾了嗎?很慚愧地說,還有遺憾!因為業力深重尚未還清,若是今日往生,必去地府報到,等候討報受刑。若能承蒙閻王看得起,戴罪立功接個地府差事,以我的魔性深重,恐怕也是做得不太好,又繼續在六道輪迴裡無止息。故,今日來發露懺悔,回顧這一年的轉折,期許來年能有機會繼續在人世間努力修行。
懺悔一:情執深重
去年的過年前,我還在情關拉扯,要不是承蒙精舍阿伯和師兄姐們苦口婆心,我還看不清真相,差點從正緣成為小三,果然,致命的吸引力都是因果牽引。這一年來,感情公報還在持續誦經化解中。淡化情執的具體改善方法,是克制自己不要再追劇,別整天沉溺在虛幻的情情愛愛裡。
由於意志力薄弱,試過很多方法,目前有效的方法有二,一是請家人幫忙手機的行動上網管理,平日晚上和假日大部份時間沒有網路,才能避免自己沉溺在虛幻的網路世界中。二是吃全素,避免蛋、奶、五辛,減少刺激身體的賀爾蒙反應。但慚愧的是,有時手機滑到有腥羶色的廣告,還是會起遐想,趕緊用白骨觀、不淨觀來對治。有時還是會想看個無腦甜寵劇,趕緊用高僧大德的視頻來轉移注意力。總之,魔性仍重,心性仍未清淨,慚愧慚愧!
懺悔二:人我是非
近年兩個職場都是因果業債的牽引,陽世業主菩薩都是單位最高主管,共通點都是非常服從上級指示,力求表現。但可惜,兩位也都有對內治理不佳的問題。在上一個職場,我是對上級抱怨在心裡,離職時還是負面情緒很多。在現在的職場裡,除了最高主管是陽世債主,又加了一位同辦公室的直屬主管也是陽世業主菩薩。
所幸及早發現,便能及早誦經化解。我在單位時,每日必定誦經給陽世業主菩薩,從一開始的焦慮害怕,漸漸能正常談話。也因為身處行政單位辦公室,而更能體會到主管們的困難與艱辛。漸漸地從對人我是非的犀利批判,轉變為看到人性的貪嗔癡,不過就是身份與立場的利益衝突所致。格局、視野不同,心中的負面情緒就漸漸消融。慚愧的是,現在單位的兩筆陽世業債尚未還清,仍需繼續努力誦經。
懺悔三:魔性黑氣
牟尼精舍阿伯說:「看你腦識,有如雜草,修行本義,勿攀外緣,內調寂靜。」這腦識中的雜草,除了本世多年看言情小說、甜寵影劇、國際政經、奇人軼事以外,尚有修偏入外道業障總清、感情公報、身體公報、出家犯戒公報……等等的業力。雖然這些年我已經償還了五十六筆業債,但仍有六十筆累世業力待償還。雖然40年地府刑期已化解,但上述業力未消除,往生後怎麼可能不去地府報到呢?
所以,至今我都還是以誦經消業優先,當日定課大致完成才做其他業務,否則實在是難有好作品。而且,這些年我基本上沒在靜坐,但是如果要讓腦識澄淨,靜坐是必要的功課,只能懺悔再努力。靜坐是為了澄清腦識,心性提升,這是我要調整的心念。
《阿伯的話-現場開示精華節錄》:「過去是過去,現在是現在,如果不努力,一樣沒未來;一世有一世的因緣,若再墮落,會爬不出來;莫再誤入歧途,人生是不歸路。」
「唸誦《金剛經》化解皈依、發願效忠效勞外道的業力時,黑氣會釋出,會干擾和障礙,在修偏當時的負面情緒都會再經歷一次,所以要小心。黑氣就像毒素,不排出,就會被外道控制,情緒一直起伏,所以黑氣會排出才是好的。黑氣消完後,就會恢復正常。」
新的一年,祈請佛菩薩給愚弟子機會,繼續誦經消業、修行轉心、彌補過錯,努力度眾,以報佛恩。以上,發露懺悔。感恩佛菩薩,感恩精舍阿伯,感恩師兄姐。
(分享完畢)
聖人說:「五十而知天命。」五十歲是人生重要的分水嶺,人到了五十歲,人生閱歷多半很豐富,該經歷的已經經歷,不該經歷的也大概嘗過一遍,此時再回過頭看,會發現人從出生到五十歲,每一個關卡都是必要的,只要錯過其中一個關卡,你就不是現在的你。走過人生每一道關卡,感謝當時堅持的自己,對比當初的心境,如今心中沒有怨恨和懊悔,只有坦然與接受。
如實說來,人生沒有好壞之分,有的只是過關時的感受之分。相信大家都有這樣的經驗,順境大多不會記得,只有克服逆境時的糗態與狼狽,才會勾起我們一再回味、一再跟人分享。當時的「不好」,真的讓我們恨極了,但事過境遷,不得不承認,當初認為是壞的,其實是好的,只是當時我們怎麼想都想不通。人生的關卡千百種,有的用逆境考驗,有的用順境考驗,有的用快樂考驗,有的用痛苦考驗。這些讓你快樂、讓你痛苦的感受都是考驗,一過關你就長進了,但過不了關也會過去,只是心裡多了遺憾。
《六祖壇經》:「不求出離生死苦海,自性若迷,福何可救?」世間人在煩惱、執著中已經習以為常,那怕是修行人也多半關注外在的結果,比如錢財、功名、地位、健康、容貌這些帶不走的世間福報。世人執迷於追求這些外在表相,有多少人能真正回過頭來反省自己的缺失,改正自己的缺點?人生所有的關卡不是老天安排的,而是你過去沒有修好的學分,今生再重新來過,繼續修。換句話說,人生碰到的所有關卡,都是自己安排的,既然都是自己的安排,好跟不好就要概括承受,做到聖人說的「不怨天,不尤人」。
這是一篇非常誠實剖析自身心性的感應文。有緣人曾經執迷於愛情無法自拔,但還完跟對方的相欠因果,腦袋清醒了許多,腦識執著非對方不可的執念瞬間崩斷,當初以為的體貼關懷,對方也用在別的女孩身上,當初沒有看見的,在還完相欠後,一切彷彿揭開迷霧,清晰無比。正緣是相欠最多的緣,許多人還完相欠因果後,雙方吸引力沒有那麼強了,這才看見原來對方的缺點也一大堆,反而冷靜下來,將對方列為觀察名單。所以要提醒,佛菩薩開示為「正緣」的對象,不要自作多情以為就是他(她)了,償還因果後,請再給自己冷靜的時間,審慎評估對方是否真是良人,畢竟婚姻不是兒戲,婚後再發現對方是狼人就太遲了!
世間萬物,真真假假,有真有假,真亦是假,假亦是真。世人唯有靜下心來,撥開迷霧,方能尋到真正的出路。當你受盡委屈、當你歷經人間諸多考驗、當你被干擾到身心俱疲,當你自問:「淨土在哪裡?」這當中其實有一個隱藏的問題:「你的心在哪裡?」在佛菩薩的眼中,沒有好人或壞人之分,錯的是人心,是七情,是六欲,���貪念,是愛恨,是嗔癡。你的心在哪裡?如果確實解如來真實義,便完全了了分明,不被自己的妄想、執著、分別等眾生心,帶著隨意逛來逛去。心開意解,體悟佛說的「心淨即佛土淨。」
《金剛經》說:「降伏其心」,用現代話說,便是「掌控自己的心念」。魔性重、黑氣多,探究其因,都在於我們無法掌控自己的心念,起心妄動,任意攀緣。好比一塊大磁鐵,雜七雜八抓一堆,好的抓、壞的也抓,到頭來將自己搞得暈頭轉向、苦不堪言。誦經消融各種業力確實能排除黑氣,但無法從自心清淨、無法從自心不攀緣做起,排除的速度永遠跟不上吸收的速度!因此意念不清淨、意志不堅定的人除非必要,否則要逼自己少上網、少看對自己沒有意義的訊息,如同有緣人強迫自己晚上跟假日斷網,避免沉溺在虛幻的網路世界中,減少心識浮動,有效提升腦識澄淨。
放縱五根,好比野馬沒有馬轡的控制一樣,人騎在馬背上十分危險,隨時都有被摔下馬的可能。人的心念如果不受戒律規範,內心的善良之寶,便容易被惡念之賊搬空。因為凡夫每天都在消磨自己的功德,而消磨功德的劊子手就是自己的五根。世人如果沒有將自己的五根守好,來世還是帶業而來,苦報難斷。修行沒有捷徑,只有時時佛在眼前、佛在心田。莫忘初心,方得始終。南無大願地藏王菩薩!
南無本師釋迦牟尼佛
南無藥師琉璃光如來
南無阿彌陀佛
南無大悲觀世音菩薩
南無大願地藏王菩薩
南無韋馱菩薩
南無伽藍菩薩
南無十方一切諸佛菩薩摩訶薩
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megumeedamame · 1 year ago
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地元が60年前にロケ地になっていたので行ってきた
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どうも、推しが地元に来ていたことに気づき、後世に残さなくてはと4年ぶりに記事を書いためぐめです。
そうなんです、推しが地元に来ていたんです。 まぁ60年前のことなんですが。
でも、推しを通じて「60年前と現在」とで、その土地を比べることができました。 60年の歳月で変わるものと、変わらないもの……そのどちらもあって非常に感慨深かったです。
私が大興奮したそれを、皆さんにもぜひご覧いただきたいです。
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まず初めに簡単なご紹介から。
『隠密剣士』とは、1962年10月から1965年3月までテレビ放映された、30分枠のヒーロー時代劇です。 当時の忍者ブームの火付け役とも言われるほどヒットしたテレビ番組で、オーストラリアなど海外でも根強い人気がありました。
どれくらい日本で人気だったかというと……みなさんは『忍者』を思い浮かべた時、どのようなイメージを想像するでしょうか。逆手で刀を持ち、逆手で斬るイメージをもたれた方もいると思いますが、その“忍者の逆手斬り”の発祥が、この『隠密剣士』だと言われています。 もちろん諸説ありですが、人々に当たり前のように浸透している『概念』の発祥、源流に位置していると考えると、すごい番組だと思いませんか?
すごいですよね? そう、すごいんですよ。
そんな『隠密剣士』ですが、私の大好きな俳優、牧冬吉おじさんが演じる「霧の遁兵衛」を拝むために���めていたところ、私の地元群馬県で撮影されていたことに気がつきました。 京都での撮影が多かった推しが地元に来ていたというのはもはや事件です。聖地が目と鼻の先にあるなら行く��かありませんよね。
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今回、群馬県での撮影があったことに気づいたのは、第四部「忍法闇法師」です。
隠密剣士の撮影は、多くは東京都内、またその近郊が多いですが、今回の舞台は尾張とそれにつながる中山道でした。そのため、実際に中山道沿いにあるいくつかのランドマークで撮影していたようです。
敢えて上信越自動車道を交えながら例えると、以下の感じになります。
第七話……松井田妙義IC~碓氷軽井沢IC(ラストに高岩のカットあり)
第八話……碓氷軽井沢IC~浅間山北東部(当ブログでロケ地を解説)
第九話……浅間山南部~長野県内(冒頭が浅間山南部のカット。これ以降はまだ観てないです)
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第七話ラストシーンと碓氷軽井沢IC付近から見た高岩。
さて、当記事で詳しくとり上げるのは第八話「霞の忍者」での浅間山です。
この第八話は1963年8月25日に放映されました。私が浅間山に行った日が2023年6月18日ですので、撮影時期を考慮するとちょうど60年ということになります。
それも踏まえつつ、早速いってみましょう。
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最初は、浅間山北部で撮られたシーンについてです。
▼ストーリー 浅間山の山腹に甲賀忍者の狼煙が上がった。 遁兵衛が調査に向かうも、遁兵衛を敵と勘違いした侍が襲ってきた。和解はしたが、秋草一行を付け狙う忍者「水口幻斉」がその様子を陰から見張っていた……。
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まず、群馬県民ならこのゴツゴツとした岩場がどこか、すぐにピンとくるでしょう。 そうです、「浅間のいたずら鬼の押し出し」ですね。
厳密には「鬼押出し園」という公園です。 浅間山の噴火により形成された岩々を鑑賞することができる園ですが、撮影当時から営業していました。
そして、詳細な撮影場所は下記園内マップの赤丸の部分です。
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参照:鬼押し出し園 園内マップ https://www.princehotels.co.jp/amuse/onioshidashi/map/
表参道を入ってすぐの場所ですが、道の両サイドで、視点を変えながら撮っていたようです。
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左を向くと浅間山。右を向くと、遁兵衛が狼煙の火薬を確認していた岩場を見ることができます。
また、遁兵衛と侍が戦う場所がもろ参道なところに注目です。
さすがに岩場の上ではアクションはできないでしょうからね……となると、60年前の当時からこの歩道が、整備されて存在していた可能性があるのではないでしょうか。
そして、彼らが歩道にいるということは、カメラマンは足元が不安定な岩場から撮っていたということにもなります。
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それにしても、実際に行ってみるとこの鬼押出しという冷えた溶岩の岩場は、本当に危ない場所だと感じました。
歩道は綺麗に整備されていて歩きやすいのですが、それ以外は鋭く切り立った岩だらけ。岩の隙間に足を取られようものなら、骨折は免れないでしょう。高低差もありますし、転落したら最悪死ぬスポットはそこら中にあります。 霧の遁兵衛は忍者なので、そんな危険な岩場もひょいひょいっと飛び移っています。演じている牧冬吉おじさん流石だなぁと嬉しくなる半面、こんな危ない場所で俳優もスタッフも撮影していたことに、ゾッとする思いもありますね……。
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続いては浅間山東部です。 ここは撮影外の写真も撮られているため、かなり貴重な発見です。
▼ストーリー 遁兵衛は、侍たちお役人に危険が迫っていると知った。先に中山道を下った秋草を呼び戻すため荒野を駆ける遁兵衛だったが、水口幻斉に襲われ気を失ってしまう……。
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こちらですが、軽井沢方面から鬼押出し園へ向かう途中にある有料道路「鬼押ハイウェー」沿いにある、「浅間 六里ヶ原休憩所」付近と思われる場所です。
現在はキャンプ場もあるような開けた場所ですが、当時の撮影隊はこの開けた場所に待機していた可能性もあるな、など妄想が尽きません。
画面奥から遁兵衛が走ってくる場所は荒野ですが、ここが昔そういった土地だったことは、休憩所の案内板にも書かれています。今では考えられないほど草木が覆い茂っています。
また、地形から察するに、遁兵衛と水口幻斉が戦うこの街道は、今でいう「鬼押ハイウェー」である可能性もあります。
ただ、後述する写真のほうがより鬼押ハイウェーっぽいです。この場面の道は一本別の道か、あるいは少し離れたところで撮られたのかな、と思います(とはいえ、ここ以外の道は森の中になってしまうので、一番可能性が高いのは鬼押ハイウェーなのです)。
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こちらの記念写真も浅間山東部で撮られています。
この写真は、中央に写っている少年、大森俊介さん(馬場周作役)が所蔵していたものです。 撮影時期は不明ですが、大瀬康一さん(主人公、秋草新太郎役)の服装がこの第八話のものに近いので、もしかするとその撮影の合間に撮られたものかもしれません。
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こちらの写真も同様です。
一見どこだかわからないのですが、背景の山々の形がかなり似ています。撮影時期は不明ですし、先ほどの記念写真との関連性すらわかりませんが、しかし状況が「可能性大」を表しています。 少なくとも、大瀬康一さんが立っているこの通りは今でいう「鬼押ハイウェー」であると考えられます。しかしながら、前述した「遁兵衛と水口幻斉が戦う道」は舗装されていません。 やはり、それぞれの関連性ははっきりはしませんし、詳細な地点についても結局断言できないとは思います。
なんであれ、まったく詳細が解説されていない舞台裏の写真の、大まかな場所だけでも自力で特定できたのは、すごく嬉しいことです。
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というわけで、今回発見してきたものは以上となります。
まさか、60年も前の地元をテレビドラマで知ることになるとは思いませんでした。 何十年と言う年月では街並みが変わるのは当然で、お寺などでないと残らないだろうという朧げな考えはあったのですが、今回「山の形はそうそう変わらない」と思い知りました。
ロケ地の中には、「ダム開発により今は一帯が水の中に沈んでいる」というものもあります。
浅間山も一応活火山で、噴火によって変形する可能性もなくはないです。今回発見できたのは運が良かったのかな、なんて思います。
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最後に、今回は探索しなかった浅間山南部(第九話)の場面を紹介して終わりにさせていただきます。
隠密剣士は全編モノクロの作品ですが、空気感が伝わってくる場面がいくつもあります。 このシーンも、青空が広がる中、秋草新太郎と周作少年が手をつないで歩いている、情緒のある映像ですごく好きなんですよね。
……あれ? 左の浅間山は確かに南部、軽井沢付近から見た風景で間違いありませんが、右の次のシーンの秋草と周作少年のシーンはどう見ても北部の映像ですね。岩がゴツゴツしてますからこれは鬼押出しでしょうが……これは具体的にどの地点なんでしょう……
冬吉おじさんのいた場所さえわかればよかったとはいえ、なんだか気になってしまいます。
次回行くことがあればまた探してみようと思います。
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おまけ。
ところどころに載せました撮影当時の写真は、書籍「蘇る! 伝説の昭和特撮ヒーロー 宣弘社全仕事・完全版」に掲載されているものです。
2014年に発売された「伝説の昭和特撮ヒーロー 宣弘社全仕事」の改訂版で、新規収録のインタビューの掲載や一部資料の差し替え、加筆など、大幅にパワーアップしている書籍です。
作品の話だけでなく、俳優やスタッフの話までバランス良くまとまっているので、ファンの方でまだお持ちでない方はぜひ購入すべきです。 個人的には、オリジナル版を既にお持ちでも損はないと思います。
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蘇る! 伝説の昭和特撮ヒーロー (COSMIC MOOK) https://amzn.asia/d/j9w18OH
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hokuto-yuasa-journal · 1 year ago
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20230701
雑記(秩父)
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ここ数年は年頭に秩父の三峯神社の奥宮へ山始めがてら参拝するのが恒例となっていたのだが、事情があって今年は行きそびれてしまった。
ずっと気にかけているのもあれなので北岳に登った次の日に秩父まで行って来た。
妙見信仰にまつわる神社ということで以前から気になっていた秩父神社にも少し遠周りしてお参り。朝起きた時の思いつきで出かけたが丁度その日は「夏越の祓」とのことで茅の輪くぐりなんぞもできて良かった。
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木鼻の彫りもんのデフォルメ感というかその塩梅が良かった。彫った人は造形センスもだけど何より絵が上手い人だと思った。
蕎麦っ食いという訳でもないのだが蕎麦処とあっちゃあ蕎麦ン食いてゑと神社の前の店で手打ち蕎麦を食べる。武蔵家というお店。
大変美味かった。
そんで噂に聞いた武甲山を間近で見た。
もの哀しさか痛々しさか。
あの山容を見たら何ともいえない気持ちになる。
この街に住む人がどう思ってるのかは知らない。
他所者がふらっと立ち寄ってあれこれ勝手に言うのは簡単である。しかし踏切で停車中、眼前を貨物列車が大量の砂利を運んでいくのを見ると、あの山の形がこの街の営みと共にある姿なのだとも思った。風景の中の痛みすらこの街の生活の一部なのかも知らん。
いつか武甲山に登りたいと思った。
自分にとって登山とはその行為自体が祈りの体現だと思う。
足の裏で山の言葉を聞く。
秩父は得体の知れない独特の空気がある。
埼玉のチベットとか言われとるらしい。
なんとなく岩明均の漫画の『七夕の国』に出てくる丸神の里のイメージ。
人の心と街の中心に象徴的な山が存在している。
劇中の丸神山を里の人は手段を選ばず死守するが武甲山は削られてしまった、その大きな違いはあるが。
時間があれば秩父の街をもう少しぶらぶらしてみたかった。
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目の前に鹿。三峰神社に着くや否や霧が山から立ち込めてきた。
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その直後に蛇の子供。
そしてサー…と雨が静かに降り出す。
そういえば去年は目の前の枝にカケスが止まった。
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時間的に奥宮のある妙法ヶ岳には登拝できず遥拝殿から拝んだ。
帰りに某こってりラーメン屋に久しぶりに寄ったら映画の『未来世紀ブラジル』のいわゆる「無様なほどに統制された人間社会の狂気」の体現みたいな雰囲気になっていた。注文するためのスマホを車に置いてきて一回車に戻る。目の前に店員さんがいるのにカメラを起動して紙に印刷されたQRを読み込んで注文するバカバカしさ。
蛍光灯で爛々と明るい部屋に入れられて水で洗われた冷たい床を見て瞬時に何をされる場所か理解する牛や豚の気分というか、なんか小綺麗なのにひたすら全てが暗い。恐ろしいほど空間に人の心の気配が無い。
そのうち味も感じなくなってきて濡れたおがくずを食べてるみたいだった。
一宮の農園で皿に一山幾らの桃を買って帰る。
真っ黒に日焼けしたおっちゃんがオマケの桃を適当に掴んで袋に入れる。
土埃で汚れた手指のゴツゴツした線の流れに妙に安心を覚えた。
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