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#零 紅い蝶
koppashiren · 1 year
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So I was playing this PS2 game called Fatal Frame II: Crimson Butterfly (零 紅い蝶) which is a survival horror game and a sequel to the first Fatal Frame game. The game was developed by Tecmo who also published the US and Japanese version, Ubisoft published the PAL PS2 version, and Microsoft Game Studios published the Original Xbox version, the game was released on November 27, 2003 for the Japanese PS2 version, December 10, 2003 for the US PS2 version, and April 30, 2004 for the PAL PS2 version. Meanwhile the Xbox version was released on November 1, 2004 in the US, November 11, 2004 for the Japanese Xbox version, and February 4, 2005 for the PAL Xbox version. Also I had this idea were Bitsy from SuperKitties and Koppa from Shiren the Wanderer meeting Mio Amakura and Mayu Amakura from Fatal Frame, mostly because I think it would be really interesting seeing Bitsy meet up with Mio Amakura and Koppa meet up with Mayu Amakura.
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noirbriar · 11 months
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「また、私をおいていくの…?」 Zero ~Akai Chou~ / Fatal Frame 2 Crimson Butterfly for Halloween. Been awhile and having a rough time lately ( also had covid, like, after almost 3 years?) and just wanted to make something to feel better. So real quick here is an oldie but goodie.
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starpaw0007 · 11 months
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I know spooky season is over buttt, here's an AMV I made for the tutorial level of Fatal Frame 2 (Osaka House is as far as I've gotten)
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earlicking · 1 year
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零 〜紅い蝶〜 (Fatal Frame II: Crimson Butterfly) PS2 GUIDE
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 長すぎるエスカレーター早春へ 久 立春の市の算盤振つてみる 要 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ きみよ 伊達者のくさめ名残りや南部坂 眞理子 慶應の先生眠る山笑ふ いづみ 豆源の窓より立春の煙 和子 供華白く女優へ二月礼者かな 小鳥 古雛の見てゐる骨董市の空 順子 古雛のあの子の部屋へ貰はれし 久
岡田順子選 特選句
暗闇坂のチャペルの春は明日あたり きみよ 冬帝と暗闇坂にすれ違ふ 同 大銀杏八百回の立春へ 俊樹 豆源の春の売子が忽と消え 同 コート脱ぐ八咫鏡に参る美女 きみよ おはん来よ暗闇坂の春を舞ひ 俊樹 雲逝くや芽ばり柳を繰りながら 光子 立春の蓬髪となる大銀杏 俊樹 立春の皺の手に売るくわりんたう 同 公孫樹寒まだ去らずとのたまへり 軽象
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
敬􄼲な信徒にあらず寒椿 美穂 梅ふふむ野面積む端に摩天楼 睦子 黄泉比良坂毬唄とほく谺して 同 下萌や大志ふくらむ黒鞄 朝子 觔斗雲睦月の空に呼ばれたる 美穂 鼻歌に二つ目を割り寒卵 かおり 三􄼹路のマネキン春を手招きて 同 黄金の国ジパングの寒卵 愛 潮流の狂ひや鯨吼ゆる夜は 睦子 お多福の上目づかひや春の空 成子 心底の鬼知りつつの追儺かな 勝利
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月6日・7日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
潮騒を春呼ぶ音と聞いてをり かづを 水仙の香り背負うて海女帰る 同 海荒るるとも水仙の香の高し 同 坪庭の十尺灯篭日脚伸ぶ 清女 春光の中神島も丹の橋も 同 待春の心深雪に埋もりて 和子 扁額の文字読めずして春の宿 同 砂浜に貝を拾ふや雪のひま 千加江 村の春小舟ふはりと揺れてをり 同 白息に朝の公園横切れり 匠 風花や何を告げんと頰に触る 笑子 枝川やさざ波に陽の冴返る 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月8日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
雪を踏む音を友とし道一人 あけみ 蠟梅の咲き鈍色の雲去りぬ みえこ 除雪車を見守る警備真夜の笛 同 雪掻きの我にエールや鳥の声 紀子 握り飯ぱりりと海苔の香を立て 裕子
(順不同特選句のみ掲載) …………………��…………………………………………
令和5年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
東風に振る竿は灯台より高く 美智子 月冴ゆる其処此処軋む母の家 都 幽やかな烏鷺の石音冴ゆる夜 宇太郎 老いの手に音立て笑ふ浅蜊かな 悦子 鎧着る母のコートを着る度に 佐代子 老いし身や明日なき如く雪を掻く すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
朝光や寺苑に生るる蕗の薹 幸風 大屋根の雪解雫のリズム良き 秋尚 春菊の箱で積まれて旬となる 恭子 今朝晴れて丹沢颪の雪解風 亜栄子 眩しさを散らし公魚宙を舞ふ 幸子 流れゆくおもひで重く雪解川 ゆう子 年尾句碑句帳に挟む雪解音 三無 クロッカス影を短く咲き揃ふ 秋尚 あちらにも野焼く漢の影法師 白陶 公魚や釣り糸細く夜蒼し ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
犬ふぐり大地に笑みをこぼしけり 三無 春浅しワンマン列車軋む音 のりこ 蝋梅の香りに溺れ車椅子 三無 寒の海夕赤々漁終る ことこ 陽が風を連れ耀ける春の宮 貴薫 青空へ枝混み合へる濃紅梅 秋尚 土塊に春日からめて庭手入 三無 夕東風や友の消息届きけり 迪子 ひと雨のひと粒ごとに余寒あり 貴薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
浅春の眠りのうつつ出湯泊り 時江 老いたれば屈託もあり毛糸編む 昭子 落としたる画鋲を探す寒灯下 ミチ子 春の雪相聞歌碑の黙続く 時江 顔剃りて少し別嬪初詣 さよ子 日脚伸ぶ下校チャイムののんびりと みす枝 雪解急竹はね返る音響く 同 寒さにも噂にも耐へこれ衆生 さよ子 蕗の薹刻めば厨野の香り みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月14日 萩花鳥会
水甕の薄氷やぶり野草の芽 祐子 わが身共老いたる鬼をなほ追儺 健雄 嗚呼自由冬晴れ青く空広く 俊文 春の園散り散り走る孫四人 ゆかり 集まりて薄氷つつき子ら遊ぶ 恒雄 山々の眠り起こせし野焼きかな 明子 鬼やらひじやんけんで勝つ福の面 美惠子
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令和5年2月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
吹雪く日の杣道隠す道標 世詩明 恋猫の闇もろともに戦かな 千加江 鷺一羽曲線残し飛び立てり 同 はたと止む今日の吹雪の潔し 昭子 アルバムに中子師の笑み冬の蝶 淳子 寒鯉の橋下にゆらり緋を流す 笑子 雪景色途切れて暗し三国線 和子 はよしねまがつこにおくれる冬の朝 隆司 耳目塗り潰せし如く冬籠 雪 卍字ケ辻に迷ひはせぬか雪女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
指先に一つ剥ぎたる蜜柑の香 雪 大寒に入りたる水を諾ひぬ 同 金色の南無観世音大冬木 同 産土に響くかしは手春寒し かづを 春の雷森羅万象𠮟咤して 同 玻璃越しに九頭竜よりの隙間風 同 気まぐれな風花降つてすぐ止みて やす香 寒紅や見目安らかに不帰の人 嘉和 波音が好きで飛沫好き崖水仙 みす枝 音待てるポストに寒の戻りかな 清女 女正月昔藪入り嫁の里 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月17日 さきたま花鳥会 坊城俊樹選 特選句
奥つ城に冬の遺書めく斑雪 月惑 顔隠す一夜限りの雪女郎 八草 民衆の叫びに似たる辛夷の芽 ふじほ 猫の恋昼は静かに睨み合ひ みのり 薄氷に餓鬼大将の指の穴 月惑 無人駅青女の俘虜とされしまま 良江 怒号上げ村に討ち入る雪解川 とし江 凍土を突く走り根の筋張りて 紀花 焼藷屋鎮守の森の定位置に 八草 爺の膝捨てて疾駆の恋の猫 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
古玻璃の奥に設ふ古雛 久 笏も扇も失せし雛の澄まし顔 眞理子 日矢さして金縷梅の縒りほどけさう 芙佐子 梅東風やあやつり人形眠る箱 千種 春風に槻は空へ細くほそく ます江 山茱萸の花透く雲の疾さかな 要 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 ぽつねんと裸電球雛調度 要
栗林圭魚選 特選句
紅梅の枝垂れ白髪乱さるる 炳子 梅園の幹玄々と下萌ゆる 要 濃紅梅妖しきばかりかの子の忌 眞理子 貝殻の雛の片目閉ぢてをり 久 古雛髪のほつれも雅なる 三無 老梅忌枝ぶり確と臥龍梅 眞理子 山茱萸の空の広さにほどけゆく 月惑 八橋に水恋うてをり猫柳 芙佐子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
師を背負ひ走りし人も雪籠 雪 裏庭開く枝折戸冬桜 同 天帝の性こもごもの二月かな 同 適当に返事してゐる日向ぼこ 一涓 継体の慈愛の御ん目雪の果 同 風花のはげしく風に遊ぶ日よ 洋子 薄氷を踏めば大空割れにけり みす枝 春一番古色の帽子飛ばしけり 昭上嶋子 鉤穴の古墳の型の凍てゆるむ 世詩明 人の来て障子の内に隠しけり 同 春炬燵素足の人に触れざりし 同 女正月集ふ妻らを嫁と呼ぶ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
能舞台昏きに満ちて花を待つ 光子 バス停にシスターとゐてあたたかし 要 空に雲なくて白梅すきとほる 和子 忘れられさうな径の梅紅し 順子 靖国の残る寒さを踏む長靴 和子 孕み猫ゆつくり進む憲兵碑 幸風 石鹸玉ゆく靖国の青き空 緋路 蒼天へ春のぼりゆく大鳥居 はるか
岡田順子選 特選句
能舞台昏きに満ちて春を待つ 光子 直立の衛士へ梅が香及びけり 同 さへづりや鉄のひかりの十字架へ 同 春の日を溜め人を待つベンチかな 秋尚 春風や鳥居の中の鳥居へと 月惑 料峭や薄刃も入らぬ城の門 昌文 梅香る昼三日月のあえかなり 眞理子 春陽とは街の色して乙女らへ 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
ポケットの余寒に指を揉んでをり 勝利 黒真珠肌にふれたる余寒かな 美穂 角のなき石にかくれて猫の恋 朝子 恋仲を知らん顔して猫柳 勝利 杖の手に地球の鼓動下萌ゆる 朝子 シャラシャラとタンバリン佐保姫の衣ずれ ひとみ 蛇穴を出て今生の闇を知る 喜和 鷗外のラテン語冴ゆる自伝かな 睦古賀子 砲二門転がる砦凍返る 勝利 小突かれて鳥と屋や に採りし日寒卵 志津子 春一番歳時記の序を捲らしむ 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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Diana
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作詞:葉月ゆら 
作編曲:光ノ巣
Vocal:葉月ゆら&海紅
夕暮れが影を成し 森に 夕暮れが影を成し     秘密は熟れる
彷徨う心が行き着く 貴方の場所へ   添う心が行き着く 貴方の場所へ
ねぇ いつからかしら 嫉妬に狂い
よくあるそれじゃ 満たされない 私達は穢れ         ない
赤い髪 靡かせ私に乞う
濡れた黒髪 罪を巡らせ           罪を巡らせて
唯一の存在を求め
何時か終わる 時の円舞
紅の薔薇よ 朝が来れば消えてしまうから
二つの想い 呪い闇 咲け つたう涙 愁い 呪い闇 咲け
分かつ欲望 響く声 なのに 分かつ欲望 響く声      不安が走る
光なんて要らないの 理なんていらないの 今は
禁じられた祈りは 神に 禁じられた祈りは    届きはしない
それでも良い 白い肌 くちづけて    でも良い 白い肌 くちづけて
彷徨う意識 啼く 堕ちてく夢     果てしなく 堕ちてく夢
あぁ 何時か貴方は私を消して
綺麗なだけの世界へ行く 手から零れて 絶え逝く
蝶の羽ばたきのように虚ろで
いつか嵐が攫ってしまう
その前に羽を奪うわ
優しい毒で絡めるの
涙流し背に持つ短剣 狂った運命が紡ぎ出す嘘       恐れよりも孤独が勝る 紡ぎ出す嘘
無垢な愛は貴方だけ      奪うわすべて 無垢な愛は貴方だけ 捧げ
見えないものだからこそ欲しい   無いものだからこそ欲しい
冷えた躰零れる      燃える 華びら 冷えた躰零れる 真紅
わたしの痛みを癒す聖なる夜   死の痛みを癒す聖なる夜
戯れの果てに  騒めく魔の声     響け 騒めく魔の声
溶け合いたい指も髪も 捕まえたいその命を
紅の薔薇は 朝が来れば消えてしまうから
二つの想い  呪い闇 呼ぶ つたう涙 愁い 呪い闇 呼ぶ
分かつ欲望 響く声 なのに
光なんて要らないの 理なんていらないの 今は
禁じられた祈りは 神に 禁じられた祈りは    届きはしない
それでも良い 白い肌 くちづけて   でも良い 白い肌 くちづけて
    果てしなく 堕ちてく 彷徨う意識へ 啼く 堕ちてく
伝う痛みと旋律 解いて     月明かり解いて
もう誰にも渡さない 貴方と共に     渡さない 手を取り共に
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jun-sty1e · 1 year
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相距天堂的相聚 每天經過的康莊大道,一整排商店林立,還真沒注意到這間店的存在,走進去店內的時候空無一人,花香四溢撲鼻而來,外觀斑駁陳舊的招牌、内裏昏暗閃爍的燈光說明了這間花店有久遠的年代。 『有人在嘛?』 老闆從後頭沒開燈、晦暗的一隅緩緩走出來,翻閱桌上的訂單,找到了花束遞給我, 『這麼大束阿?!』「大的,才漂亮啊!」 『你賺錢的手法也一向這麼漂亮嗎?』我本來想回覆老闆,想想我的醜話說得已經夠多,況且永續經營必要有利潤的支撐。 實實在在不知道一朵白色百合、兩朵粉色康乃馨和五朵白色馬蒂蓮配上其他花草裝飾,綁成一束花所費不貲,還故作鎮定心中沒有一絲一毫的驚嚇。 駕車開往你的棲息之地,路程上播放的那首歌詞是:〈你會不會忽然的出現 在街角的咖啡店〉,天殺的、該死的巧合,呢喃低語的聲線令人落淚。車上的那束花,斑斕的花朵光鮮,奪人眼目;濃厚的花香奔放,薰陶整個鼻腔,帶有舒緩情緒的功效。 穿過山間小徑,越過荒涼鄉野,抵達目的地看見三五隻土狗在冷冽的冬季下沐浴溫暖明亮的陽光中,這天中央氣象局發布低溫特報,不到攝氏十度的低溫,風一陣過來身體不自覺抖擻,好在有熾烈的太陽射下,可以感受到一襲溫暖。站在大堂門口一段距離,幾步之遙卻寸步難行,總覺得我往前走的每一步,都更加確信跟留在原地的你漸行漸遠。不知佇立了多久管理員從辦公室走近身旁,問我: 「什麼時候的事情?」『今年九月』 「喔,知道位置嗎?」『知道,南區六棟坐西10號』 「進門口左轉到底,會有指標寫南區」語畢,走回辦公室 但我沒有立即走向門口,另外一位在辦公室的人員大喊, 「可以直接進去阿!」『我想先拍張照片。』 走上台階到了門口,第一位問我的那位管理員不知怎麼走到我前面,邊走邊開門跟我確認方位後,導引我到你的居所,我在想管理員是不是覺得我將迷失去向需要協助,他的眼神帶著憐憫。 到你長眠不醒的定位,管理員向我念出你的稱謂與姓名確認後離去,你的姓名掛在小小一格木製櫃門上,上面插著一把鑰匙,生鏽的痕跡毫不掩飾,轉動鑰匙喀擦一聲拉開門,踢粉,我看見了你,久久沉默不語。 焚了一炷香,靜靜站在香爐前看見燒出的煙幽微飄盪,燃出的香灰光影明滅,緩緩顯見, 轉向至台階坐了下來,等候一炷香燒完,一隻黑色土狗迎我而來,從我的腳踝開始嗅聞,一路攻上腰間,我的第一個念頭居然是:『是你來了嗎?』。 莊子夢蝶的哲學學理帶有玄學的困惑,我在思索,“我的存在是否真實的存在,你的離去是否虛幻的離去?”。影集〈1899〉探究的為:「大腦的構造是很複雜的,你看到的是真實或是虛幻?」,「人做出抉擇不該基於愚蠢情感,那會蒙蔽你的大腦。」蒙蔽大腦意味只想看見所願看見的,在現實中看虛構,虛構中看見現實。有幾次在熙來攘往的街上,人少清幽的餐廳裡,看見身影神似你的人,我忽然會想去叫住他,期待轉過來是你的面容,說你時常帶著猜疑的那句:「幹嘛?」 將近四百年前,法國科學家笛卡兒是怎麼證實自己的存在呢?「我思,故我在。」,一個人有想法、有念頭,表示他的存在,當我在思索的「存在」和「離去」問題的同時,已經證明我真實的存在。 那麼要怎麼證明你是虛幻的離去呢,踢粉?這個問題其實是不證自明。我點燃的那炷香是在心裡鑿得殤,鑿開了就是跟著你一輩子,午夜夢迴的循環裡,痛,你揮之不去;快,你求之不得, 宇宙裡物質的滅與不滅、反應程序的可逆與不可逆都有既定的定律,只能遵循無從違背的定律�� 我們都懶,懶於在辛勞工作的一天後到彼方的城市相聚,相距新竹東區43公里,苗栗竹南57公里,我心裡一個念頭你要我去的地方「好遠」。曾經你還在職的時候,我提議聚餐的地點離公司3公里你嫌棄太遠;你離職後到新竹,我還問你離新竹高鐵遠嗎?你離高鐵九公里,想當然爾你的回應是「超遠」,我們的唯一共識是「難約」。 那些邀約的字句在耳邊編織交錯,「來新竹吃飯,我請你。」、「什麼時候要來新竹吃飯?」、 「你去台中怎麼沒順便來竹南?」, 屢屢告誡人生的旅途總是有失之交臂的錯過,錯過反轉成了無可救藥的過錯,期望能好好把握唯一可以把握的當下,因為摔了就是碎了,錯過了就是沒了。 思考完「存在」與「離去」的哲理,踢粉,我在算計的下一個其二問題為“與你相距天堂的相聚有多遙遠?”凡事都有例外,恰巧天堂一生僅能去一次,沒有例外;去過天堂的人們不曾返回過,沒有例外。這兩個「沒有例外」致使無人可以驗證“要跟一個在天堂的人相聚,相距有多遠?”。 好險沒有工具可以計量、沒有定理可以驗證的距離是有例外的,我只要閉上眼睛,踏著你遺留下來的念想,就能跟你在天堂相聚,與你的距離是闔眼之隔,思念不可限量,你的念想在哪裡,那裡便是我們的天堂。總不免歎息天堂相聚的感受像是焚的那炷香的煙幽微不定,飄遠忽近;也像是香灰一樣光影明滅,若即若離。 離開前陽光仍舊溫暖明亮,我將那昂貴的花束內擺一張與你離職前一天的合照,一同留在紅色的供桌上,花香兀自綻放,花瓣逕自凋零,在沒有你的星球上。 貳零貳參參月貳拾陸日凌晨 - #櫻花 #桃花 #さくら #桜 #台灣 #台灣景點 #instagood #love #photooftheday #photography #旅 #旅行好きな人と繋がりたい #風景 #風景写真 #写真好きな人と繋がりたい #写真 (at Somewhere..) https://www.instagram.com/p/CqOCMlYy5L7/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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amygoldman90 · 4 years
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Project Zero II: Crimson Butterfly (零〜紅い蝶〜) Capitolo 2: Le due gemelle [HD]
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akilice · 5 years
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I drew this a while ago, but I forgot to post it. I love the designs of the main fatal frame ladies, they’re colorful  it sets them apart from other horror franchises imo.
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magistera · 3 years
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零 紅い蝶
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hananien · 3 years
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【SPN】庭師と騎士
警告:R18※性描写、差別的描写
ペアリング:サム/ディーン、オリキャラ/ディーン
登場人物:ディーン・ウィンチェスター、サム・ウィンチェスター、ボビー・シンガー・ルーファス・ターナー、ケビン・トラン、チャーリー・ブラッドベリー、クラウス神父(モデル:クラウリー)
文字数:約16000字
設定: 修道院の囚われ庭師ディーン(20)と宿を頼みに来た騎士サム(24)。年齢逆転、中世AU。
言い訳: 映画「天使たちのビッチナイト」に影響を受けました。ボソボソと書いてましたがちょっと行き詰まり、詰まってまで書くほどのものじゃないので一旦停止します。
 自分のことなら肋骨の��本や三本が折れていたとしても気づかないふりをしていられるが、部下たちを休ませる必要があった。
 王国騎士の象徴である深紅のマントは彼ら自身の血に染められ、疲労と傷の痛みとで意識がもうろうとしている者も数名いた。何よりも空腹だった。狩りをしようにも、矢がなく、矢を作るためにキャンプを張る体力もない。  一度腰を下ろせばそこが墓地になるかもしれなかった。  辺境の村を救うために命じられた出征だった。王はどこまで知っていたのか……。おそらくは何も知らなかったのに違いない。そうだと信じたかった。辺境の村はすでに隣国に占領されていた。彼らは罠にかけられたのだった。  待ち構えていた敵兵に大勢の仲間の命と馬を奪われ、サムは惨めな敗走を余儀なくされた。  森の中を、王城とは微妙にずれた方向へ進んでいるのに、サムに率いられた騎士たちは何もいわなかった。彼らもまた、サムと同じ疑いを胸に抱いていたのだ。全ては王に仕組まれたのではないかと。  誰一人口には出さなかったが、森の中をさ迷うサムに行き先を尋ねる者もいなかった。  なけなしの食糧を持たせて斥候に出していたケビンが、隊のもとに戻ってきた。彼は森の中に修道院を発見した。サムはその修道院に避難するべきか迷った。森は王国の領内だ。もしも王が裏切っていた場合、修道院にまで手を回されていたら彼らは殺される。  だが、このままでは夜を越せない者もいるかもしれなかった。サムは未だ六人の騎士を率いていて、王国よりサムに忠実な彼らを何としても生かさなければならない。  サムはケビンに案内を命じた。
 ディーンは自分の名前を気に入っていたが、今ではその名前を呼ぶ者はほとんどいなかった。  修道院では誰もがディーンのことを「あれ」とか「そこの」とか表現する。もしくは彼自身の職業である「庭師」とか。彼自身に、直接呼びかける者はいない。なぜなら彼は耳が聞こえないし、口も利けないから。  ディーンは今年で二十歳になる……らしい。彼は子供のころに両親を盗賊に殺されて、もともと身を寄せる予定だったこの修道院に引き取られた。ただし支払うべき寄付金も盗賊に奪われたので、修道士としてではなく庭師として働いて暮らしている。  夜中、ディーンはフラフラになりながら修道院を出て、納屋に帰り着いた。家畜小屋の横の納屋が彼の住処だ。神父が彼に酒を飲ませたので、藁の下に敷いた板のわずかな段差にも躓いてしまった。  そのまま藁の中にうずくまって、眠ってしまおうと思った時だ。納屋の戸の下の隙間から、赤い炎の色と複数の人影がちらついて見えた。  ディーンは、静かに身を起こした。少し胸やけはするが、幻覚を見るほど酔ってはいない。ディーンがいる納屋は、修道院の庭の中にある。修道士たちをオオカミやクマから守る塀の、内側だ。修道士たちは夜中にうろついたりしないから、この人影は外部からの――塀の外、森からの――侵入者たちのものだ。  門番の爺さんは何をしていたのか。もちろん、寝ているんだろう、夜更かしするには年を取りすぎている。今までも修道院が盗賊被害には遭ったことはあるが、こんな夜中じゃなかった。オオカミにとってはボロを着ていようが聖職者のローブを着ていようが肉は肉。強襲も山菜取りも日差しの入る間にやるのが最善だ。  では何者か。ディーンはそっと戸を開けて姿を見ようとした。ところが戸に手をかける間もなく、外から勢いよく開けられて転がり出てしまう。うつ伏せに倒れた鼻先に松明の火を受けてきらめく刃のきっさきを見て、そういえば、神父に持たされたロウソクが小屋の中で灯しっぱなしだったなと気づく。  「こそこそと覗き見をしていたな」 ざらついて低い声がディーンを脅した。ディーンはその一声だけで、彼がとても疲れて、痛みを堪えているのがわかった。  「やめろ、ルーファス! 何をしている」  若い男の声がした。ディーンを脅している男は剣のきっさきを外に向けた。「こいつが、俺たちを見張っていた。きっと刺客だ。俺たちがここに来るのを知っていて、殺そうとしてたんだ」  刺客、という言葉に、側にいた男たちが反応した。いったい何人いるんだ。すっかりと敵意を向けられて、ディーンはひるんだ。  「馬鹿な、彼を見ろ。丸腰だ。それに刺客なら小屋の中でロウソクなんて灯して待っているわけがない」 若い声の男が手を握って、ディーンを立たせた。俯いていると首から上が視界にも入らない。とても背の高い男だった。  「すまない、怖がらせてしまった。我々は……森で迷ってしまって、怪我を負った者もいる。宿と手当てが必要で、どうかここを頼らせてもらいたいと思って訪ねた」  背の高さのわりに、威圧的なところのない声だった。ディーンが頷くのを見て、男は続けた。  「君は――君は、修道士か?」 ディーンは首をかしげる。「そうか、でも、ここの人間だ。そうだろ? 神父に会わせてもらえるかい?」 ディーンはまた、首をかしげる。  「なんだ、こいつ、ぼんやりして」 さっき脅してきた男――闇夜に溶け込むような黒い肌をした――が、胡乱そうに顔をゆがめて吐き捨てる。「おお、酒臭いぞ。おおかた雑用係が、くすねた赤ワインをこっそり飲んでいたんだろう」  「いや、もしかして――君、耳が聞こえないの?」 若い男が自分の耳辺りを指さしてそういったので、ディーンは頷いた。それから彼は自分の口を指さして、声が出ないことをアピールする。  男の肩が一段下がったように見えて、ディーンは胸が重くなった。相手が自分を役立たずと判断して失望したのがわかるとき、いつもそうなる。  彼らは盗賊には見えなかった。何に見えるかって、それは一目でわかった。彼らは深紅の騎士だ。王国の誇り高い戦士たち。  幼いころに憧れた存在に囲まれて、これまで以上に自分が矮小な存在に思えた。  「聞こえないし、しゃべれもしないんじゃ、役に立たない。行こう、ケビンに神父を探させればいい」 疲れた男の声。  抗議のため息が松明の明かりの外から聞こえた。「また僕一人? 構いませんけどね、僕だって交渉するには疲れ過ぎて……」  「一番若いしまともに歩いてるじゃないか! 俺なんか見ろ、腕が折れて肩も外れてる、それに多分、日が上る前に止血しないと死ぬ!」  ディーンは初めて彼らの悲惨な状態に気が付いた。  松明を持っているのは一番背の高い、若い声の男で、彼はどうやら肋骨が折れているようだった。肩が下がっているのはそのせいかもしれなかった。ルーファスと呼ばれた、やや年配の黒い肌の男は、無事なところは剣を握った右腕だけというありさまだった。左半身が黒ずんでいて、それが全て彼自身の血であるのなら一晩もたないというのも納得だ。女性もいた。兜から零れた髪が松明の炎とそっくりの色に輝いて見えた。しかしその顔は血と泥で汚れていて、別の騎士が彼女の左足が地面に付かないように支えていた。その騎士自身も、兜の外された頭に傷を受けているのか、額から流れた血で耳が濡れている。  六人――いや、七人だろうか。みんな満身創痍だ。最強の騎士たちが、どうしてこんなに傷ついて、夜中に森の中をゆく羽目に。  ディーンは松明を持った男の腕を引っ張った。折れた肋骨に響いたのか、呻きながら彼は腕を振り払おうとする。  「待って、彼、案内してくれるんじゃない? 中に、神父様のところに」 女性の騎士がそういった。ディーンはそれを聞こえないが、何となく表情で理解した振りをして頷き、ますます騎士の腕を引っ張った。  騎士はそれきりディーンの誘導に素直についてきた。彼が歩き出すとみんなも黙って歩き出す。どうやらこの背の高い男が、この一団のリーダーであるらしかった。  修道院の正面扉の鍵はいつでも開いているが、神父の居室はたいていの場合――とりわけ夜はそうだ――鍵がかかっている。ディーンはいつも自分が来たことを示す独特のリズムでノックをした。  「……なんだ?」 すぐに扉の向こうで、眠りから起こされて不機嫌そうな声が聞こえてほっとする。もう一度ノックすると、今度は苛立たし気に寝台から降りる音がした。「なんだ、ディーン、忘れ物でもしたのか……」  戸を開いた神父は、ディーンと彼の後ろに立つ騎士たちの姿を見て、ぎょっとして仰け反った。いつも偉そうにしている神父のそんな顔を見られてディーンは少しおかしかった。  ディーンは背の高い男が事情を説明できるように脇にのいた。  「夜半にこのような不意の訪問をして申し訳ない。緊急の事態ですのでどうかお許し頂きたい。私は王国騎士のサミュエル・ウィンチェスター。彼は同じく騎士のルーファス。彼は重傷を負っていて一刻も早い治療が必要です。他にも手当と休息が必要な者たちがいる」  神父は、突然現れた傷だらけの騎士たちと、さっき別れたばかりの庭師を代わる代わる、忙しなく視線を動かして見て、それから普段着のような体面をするりと羽織った。深刻そうに頷き、それから騎士たちを安心させるようにほほ笑む。「騎士の皆様、もう安全です。すぐに治癒師を呼びます。食堂がいいでしょう、治療は厨房で行います。おい」 目線でディーンは呼びかけられ、あわてて神父のひざ元に跪いて彼の唇を読むふりをする。  「治癒師を、起こして、食堂に、連れてきなさい。わかったか?」  ディーンは三回頷いて、立ち上がると治癒師のいる棟へ駆け出す。  「ご親切に感謝する」 男のやわらかい礼が聞こえる。「……彼はディーンという名なのか? あとでもう一度会いたい、ずいぶんと怖がらせてしまったのに、我々の窮状を理解して中へ案内してくれた……」  ディーンはその声を立ち止まって聞いていたかったが、”聞こえない”のに盗み聞きなどできるはずがなかった。
 明け方にルーファスは熱を出し、治癒師は回復まで数日はかかるだろうといった。サムは騎士たちと目を合わせた。今はまだ、森の深いところにあるこの修道院には何の知らせも来ていないようだが、いずれは王国から兵士が遣わされ、この当たりで姿を消した騎士たち――”反逆者たち”と呼ばれるかもしれない――がいることを知らされるだろう。俗世から離れているとはいえ修道院には多くの貴族や裕福な商家の息子が、いずれはまた世俗へ戻ることを前提にここで生活している。彼らの耳に王宮での噂が届いていないことはまずあり得なく、彼らがどちらの派閥を支持しているかはサムにはわからない。もっとも王が追っている失踪騎士を庇おうなどという不届きな者が、たくさんいては困るのだった。  出征の命令が罠であったのなら、彼らは尾けられていたはずだった。サムの死体を探しに捜索がしかれるのは間違いない。この修道院もいずれ見つかるだろう。長く留まるのは良策ではない。  かといって昏睡状態のルーファスを担いで森に戻るわけにもいかず、止む無くサムたちはしばらくの滞在を請うことになった。  修道院長のクラウス神父は快く応じてくれたが、用意されたのは厨房の下の地下室で、そこはかとなく歓迎とは真逆の意図を読み取れる程度には不快だった。彼には腹に一物ありそうな感じがした。サムの予感はしばしば王の占い師をも勝るが、騎士たちを不安させるような予感は口には出せなかった。  厨房の火の前で休ませているルーファスと、彼に付き添っているボビーを除く、五人の騎士が地下に立ち尽くし、ひとまず寝られる場所を求めて目をさ迷わせている。探すまでもない狭い空間だった。横になれるのは三人、あとの二人は壁に寄せた空き箱の上で膝を枕に眠るしかないだろう。  「お腹がすいた」 疲れて表情もないチャーリーが言った。「立ったままでもいいから寝たい。でもその前に、生の人参でもいいから食べたいわ」  「僕も同感。もちろんできれば生じゃなくて、熱々のシチューに煮込まれた人参がいいけど」  ガースの言葉に、チャーリーとケビンが深い溜息をついた。  地下室の入口からボビーの声が下りてきた。「おい、今から食べ物がそっちに行くぞ」  まるでパンに足が生えているかのように言い方にサムが階段の上に入口を見上げると、ほっそりした足首が現れた。  足首の持ち主は片手に重ねた平皿の上にゴブレットとワイン瓶を乗せ、革の手袋をはめたもう片方の手には湯気のたつ小鍋を下げて階段を下りてきた。  家畜小屋の隣にいた青年、ディーンだった。神父が彼を使いによこしたのだろう。  「シチューだ!」 ガースが喜びの声を上げた。チャーリーとケビンも控え目な歓声を上げる。みんなの目がおいしそうな匂いを発する小鍋に向かっているのに対し、サムは青年の足首から目が離せないでいた。  彼はなぜ裸足なんだろう。何かの罰か? 神父は修道士や雑用係に体罰を与えるような指導をしているのか? サムは薄暗い地下室にあってほの白く光って見える足首から視線を引きはがし、もっと上に目をやった。まだ夜着のままの薄着、庭でルーファスが引き倒したせいで薄汚れている。細いが力のありそうなしっかりとした肩から腕。まっすぐに伸びた首の上には信じられないほど繊細な美貌が乗っていた。  サムは青年から皿を受け取ってやろうと手を伸ばした。ところがサムが皿に手をかけたとたん、びっくりした彼はバランスを崩して階段を一段踏みそこねた。  転びそうになった彼を、サムは慌てて抱き止めた。耳元に、彼の声にならない悲鳴のような、驚きの吐息を感じる。そうだ、彼は耳が聞こえないのだった。話すことが出来ないのはわかるが、声を出すこともできないとは。  「急に触っちゃだめよ、サム!」 床に落ちた皿を拾いながらチャーリーがいう。「彼は耳が聞こえないんでしょ、彼に見えないところから現れたらびっくりするじゃない」  「ディーンだっけ? いや、救世主だ、なんておいしそうなシチュー、スープか? これで僕らは生き延びられる」 ガースが恭しく小鍋を受け取り、空き箱の上に並べた皿にさっさと盛り付けていく。階段の一番下でサムに抱き止められたままのディーンは、自分の仕事を取られたように見えたのか焦って体をよじったが、サムはどうしてか離しがたくて、すぐには解放してやれなかった。  まったく、どうして裸足なんだ?
 修道士たちが詩を読みながら朝食を終えるのを交代で横になりながら過ごして待ち、穴倉のような地下室から出て騎士たちは食堂で体を伸ばした。一晩中ルーファスの看病をしていたボビーにも休めと命じて、サムが代わりに厨房の隅に居座ることにした。  厨房番の修道士は彼らがまるでそこに居ないかのように振る舞う。サムも彼らの日課を邪魔する意思はないのでただ黙って石窯の火と、マントでくるんだ藁の上に寝かせた熟練の騎士の寝顔を見るだけだ。  ルーファスは気難しく人の好き嫌いが激しい男だが、サムが幼い頃から”ウィンチェスター家”に仕えていた忠臣だ。もし彼がこのまま目覚めなかったら……。自分が王宮でもっとうまく立ち回れていたら、こんなことにはならなかったかもしれない。  若き王の父と――つまり前王とサムの父親が従弟同士だったために、サムにも王位継承権があった。実際、前王が危篤の際には若すぎる王太子を不安視する者たちからサムを王にと推す声も上がった。不穏な声が派閥化する前にサムは自ら継承権を放棄し、領地の大半を王に返還して王宮に留まり一騎士としての振る舞いに徹した。  その無欲さと節制した態度が逆に信奉者を集めることとなり、サムが最も望まないもの――”ウィンチェスター派”の存在が宮殿内に囁かれるようになった。国王派――この場合は年若き王をいいように操ろうとする老練な大臣たちという意味だ――が敵意と警戒心を募らせるのも無理はないとサムが理解するくらいには、噂は公然と囁かれた。何とか火消しに回ったが、疑いを持つ者にとっては、それが有罪の証に見えただろう。  自分のせいで部下たちを失い、また失いつつあるのかと思うと、サムはたまらないむなしさに襲われた。  ペタペタと石の床を踏む足音が聞こえ顔を上げる。ディーンが水差しを持って厨房にやってきた。彼は石窯の横に置かれた桶の中に水を入れる。サムは声もかけずに暗がりから彼の横顔をぼうっと眺めた。声をかけたところで、彼には聞こえないが――  床で寝ているルーファスが呻きながら寝返りを打った。動きに気づいたディーンが彼のほうを見て、その奥にいるサムにも気づいた。  「やあ」 サムは聞こえないとわかりつつ声をかけた。まるきり無駄ではないだろう。神父の唇を読んで指示を受けていたようだから、言葉を知らないわけではないようだ。  彼が自分の唇を読めるように火の前に近づく。  「あー、僕は、サムだ。サム、王国の騎士。サムだ。君はディーン、ディーンだね? そう呼んでいいかい?」  ディーンは目を丸く見開いて頷いた。零れそうなほど大きな目だ。狼を前にしたうさぎみたいに警戒している。  「怖がらないでいい。昨夜はありがとう。乱暴なことをしてすまなかった。怪我はないか?」  強ばった顔で頷かれる。彼は自らの喉を指して話せないことをアピールした。サムは手を上げてわかっていることを示す。  「ごめん――君の仕事の邪魔をするつもりはないんだ。ただ、何か困ってることがあるなら――」 じっと見つめられたまま首を振られる。「――ない?」 今度は頷かれる。「――……そうか、わかった。邪魔をしてごめん」  ディーンは一度瞬きをしてサムを見つめた。彼は本当に美しい青年だった。薄汚れてはいるし、お世辞にも清潔な香りがするとは言い難かったが、王宮でもお目にかかったことのないほど端正な顔立ちをしている。こんな森の奥深くの修道院で雑用係をしているのが信じられないくらいだ。耳と口が不自由なことがその理由に間違いないだろうが、それにしても――。  水差しの水を全て桶に注いでしまうと、ディーンはしばし躊躇った後、サムを指さして、それから自分の胸をさすった。  彼が動くのを眺めるだけでぼうっとしてしまう自分をサムは自覚した。ディーンは何かを伝えたいのだ。もう一度同じ仕草をした。  「君の? 僕の、胸?」 ディーンは、今度は地下に繋がる階段のほうを指さして、その場で転ぶ真似をした。そしてまたサムの胸のあたりを指さす。  理解されてないとわかるとディーンの行動は早かった。彼はルーファスをまたいでサムの前にしゃがみ込み、彼の胸に直接触れた。  サムは戦闘中以外に初めて、自分の心臓の音を聞いた。  ディーンの瞳の色は鮮やかな新緑だった。夜にはわからなかったが、髪の色も暗い金髪だ。厨房に差し込む埃っぽい日差しを浴びてキラキラと輝いている。  呆然と瞳を見つめていると、やっとその目が自分を心配していることに気が付いた。  「……ああ、そっか。僕が骨折してること、君は気づいてるんだね」 ”骨折”という言葉に彼が頷いたので、サムは納得した。さっき階段から落ちかけた彼を抱き止めたから、痛みが悪化していないか心配してくれたのだろう。��ムは、彼が理解されるのが困難と知りながら、わざわざその心配を伝えようとしてくれたことに、非常な喜びを感じた。  「大丈夫だよ、自分で包帯を巻いた。よくあることなんだ、小さいころは馬に乗るたびに落馬して骨を折ってた。僕は治りが早いんだ。治るたびに背が伸びる」  少し早口で言ってしまったから、ディーンが読み取ってくれたかはわからなかった。だが照れくさくて笑ったサムにつられるように、ディーンも笑顔になった。  まさに魂を吸い取られるような美しさだった。魔術にかかったように目が逸らせない。完璧な頬の稜線に触れたくなって、サムは思わず手を伸ばした。  厨房の入口で大きな音がした。ボビーが戸にかかっていたモップを倒した音のようだった。  「やれやれ、どこもかしこも、掃除道具と本ばかりだ。一生ここにいても退屈しないぞ」  「ボビー?」  「ああ、水が一杯ほしくてな。ルーファスの調子はどうだ?」  サムが立ち上がる前に、ディーンは驚くほどの素早さで裏戸から出て行ってしまった。
 キラキラしてる。  ディーンは昔からキラキラしたものに弱かった。  木漏れ日を浴びながら一時の昼寝は何物にも得難い喜びだ。太陽は全てを輝かせる。泥だまりの水だってきらめく。生まれたばかりの子ヤギの瞳、朝露に濡れた花と重たげな羽を開く蝶。礼拝堂でかしずいた修道士の手から下がるロザリオ。水差しから桶に水を注ぐときの小気味よい飛沫。  彼はそういったものを愛していた。キラキラしたものを。つまりは美しいもの。彼が持ち得なかったもの。  サムという騎士はディーンが今までに見た何よりも輝いていた。  あまりにもまぶしくて直視しているのが辛くなったほどだ。彼の瞳の色に見入っていたせいで、厨房で大きな音に反応してしまった。幸いサムは音を立てた騎士のほうに目がいってディーンの反応には気づかなかったようだ。  もう一度彼の目を見て彼に触れてみたかったが、近づくのが恐ろしくもあった。
 ディーン何某という男の子がこの世に生を受けたとき、彼は両親にとても祝福された子供だった。彼は美しい子だと言われて育った。親というのは自分の子が世界で一番美しく愛らしいと信じるものだから仕方ない。おかげでディーンは両親が殺され、修道院に引き取られる八つか九つの頃まで、自分が怪物だと知らずに生きてこられた。  修道院長のクラウス神父は親と寄付金を失った彼を憐れみ深く受け入れてくれたが、幼い孤児を見る目に嫌悪感が宿っているのをディーンは見逃さなかった。  「お前は醜い、ディーン。稀に見る醜さだ」と神父は、気の毒だが率直に言わざるを得ないといった。「その幼さでその醜さ、成長すれば見る者が怖気をふるう怪物のごとき醜悪な存在となるだろう。無視できない悪評を招く。もし怪物を飼っていると噂が立てば、修道院の名が傷つき、私と修道士たちは教会を追われるだろう。お前も森に戻るしかなくなる」 しかしと神父は続けた。「拾った怪物が不具となれば話は違う。耳も聞こえなければ口もきけないただの醜い哀れな子供を保護したとなれば、教皇も納得なさるだろう。いいかね、ディーン。お前をそう呼ぶのは今日この日から私だけだ。他の者たちの話に耳を傾けてはいけないし、口を聞いてもいけない。おまえは不具だ。不具でなければ、ここを追い出される。ただの唾棄すべき怪物だ。わかったかね? 本当にわかっているなら、誓いを立てるのだ」  「神様に嘘をつけとおっしゃるのですか?」  まろやかな頬を打たれてディーンは床に這いつくばった。礼拝堂の高窓から差し込む明かりを背負って神父は怒りをあらわにした。  「何という身勝手な物言いだ、すでに悪魔がその身に宿っている! お前の言葉は毒、お前の耳は地獄に通じている! 盗賊どもがお前を見逃したのも、生かしておいたほうが悪が世に蔓延るとわかっていたからに違いない。そんな者を神聖な修道院で養おうとは、愚かな考えだった。今すぐに出ていきなさい」  ディーンは、恐ろしくて泣いてすがった。修道院を追い出されたら行くところがない。森へ放り出されたら一晩のうちに狼の餌食になって死んでしまうだろう。生き延びられたとしても、神父ですら嫌悪するほど醜い自分が、他に受け入れてくれる場所があるはずもない。  ディーンは誓った。何度も誓って神父に許しを請うた。「話しません、聞きません。修道院のみなさまのご迷惑になることは決してしません。お願いです。追い出さないでください」  「お前を信じよう。我が子よ」 打たれた頬をやさしく撫でられ、跪いてディーンを起こした神父に、ディーンは一生返せぬ恩を負った。
 ぼんやりと昔を思い出しながら草をむしっていたディーンの手元に影が落ちた。  「やあ、ディーン……だめだ、こっちを向いてもらってからじゃないと」 後ろでサムがぼやくのが聞こえた。  ディーンは手についた草を払って、振り向いた。太陽は真上にあり、彼は太陽よりも背が高いことがわかって、ディーンはまた草むしりに戻った。  「あの、えっと……。ディーン? ディーン」  正面に回り込まれて、ディーンは仕方なく目線を上げた。屈んだサムはディーンと目が合うと、白い歯をこぼして笑った。  ああ、やっぱりキラキラしてる。  ディーンは困った。
 サムは困っていた。どうにもこの雑用係の庭師が気になって仕方ない。  厨房から風のように消えた彼を追って修道院の中庭を探していると、ネズの木の下で草をむしっている背中を見つけた。話しかけようとして彼が聞こえないことを改めて思い出す。聞こえない相手と会話がしたいと思うなんてどうかしてる。  それなのに気づけば彼の前に腰を下ろして、身振り手振りを交えながら話しかけていた。仕事中のディーンは、あまり興味のない顔と時々サムに向けてくれる。それだけでなぜか心が満たされた。  ネズの実を採って指の中で転がしていると、その実をディーンが取ろうとした。修道院の土地で採れる実は全て神が修道士に恵まれた貴重なもの――それがたとえ一粒の未熟な実でも――だからサムは素直に彼に渡してやればよかった。だがサムは反射的に手をひっこめた。ディーンの反応がみたかったのだ。彼は騎士にからかわれて恥じ入るような男か、それとも立ち向かってくるか? 答えはすぐにわかった。彼は明らかにむっとした顔でサムを見上げ、身を乗り出し手を伸ばしてきた。  サムはさらに後ろに下がり、ディーンは膝で土を蹴って追いすがる。怒りのせいか日差しを長く浴びすぎたせいか――おそらくそのどちらも原因だ――額まで紅潮した顔をまっすぐに向けられて、サムは胸の奥底に歓喜が生まれるのを感じた。  「ハハハ……! ああ……」 するりと言葉がこぼれ出てきた。「ああ、君はなんて美しいんだ!」  ディーンがサムの手を取ったのと、サムがディーンの腕を掴んだのと、どちらが早かったかわからかない。サムはディーンに飛びつかれたと思ったし、ディーンはサムに引き倒されたと思ったかもしれない。どっちにしろ、結果的に彼らはネズの根のくぼみに入ってキスをした。  長いキスをした。サムはディーンの髪の中に手を入れた。やわらかい髪は土のにおいがした。彼の唾液はみずみずしい草の味がした。耳を指で挟んで引っ張ると、ん、ん、と喉を鳴らす音が聞こえた。とても小さな音だったが初めて聞いた彼の”声”だった。もっと聞きたくて、サムは色んなところを触った。耳、うなじ、肩、胸、直接肌に触れたくて、腹に手を伸ばしたところでディーンが抵抗した。  初めは抵抗だとわからなかった。嫌なことは嫌と言ってくれる相手としか寝たことがなかったからだ。ところが強く手首を掴まれて我に返った。  「ごめん!」 サムは慌てて手を離した。「ご、ごめん、本当にごめん! こんなこと……こんなことするべきじゃなかった。僕は……だめだ、どうかしてる」 額を抱えてネズの根に尻を押し付け、できるだけディーンから離れようとした。「僕はどうかしてる。いつもはもっと……何というか……こんなにがっついてなくて、それに君は男で修道院に住んでるし――ま、まあ、そういう問題じゃないけど――ディーン――本当にごめん――ディーン?」  ディーンは泣いていた。静かに一筋の涙を頬に流してサムを見ていた。  「待って!」  またも彼の身の軽さを証明する動きを見届けることになった。納屋のほうに走っていく彼の姿を、今度はとても追う気にはなれなかった。
 夜、クラウス神父の部屋でディーンは跪いていた。  「神父様、私は罪を犯しました。二日ぶりの告解です」  「続けて」  「私は罪を犯しました……」 ディーンはごくりとつばを飲み込んだ。「私は、自らの毒で、ある人を……ある人を、侵してしまったかもしれません」  暖炉の前に置かれたイスに座り、本を読んでいた神父は、鼻にかけていた眼鏡を外してディーンを見た。  「それは由々しきことだ、ディーン。お前の毒はとても強い。いったい誰を毒に侵したのだ。修道士か?」  「いいえ、騎士です」  「騎士! 昨日ここに侵入してきたばかりの、あの狼藉者どものことか? ディーン、おお、ディーン。お前の中の悪魔はいつになったら消えるのだろう」 神父は叩きつけるように本を閉じ、立ち上がった。「新顔とくれば誘惑せずにはおれないのか? どうやって、毒を仕込んだ。どの騎士だ」  「一番背のたかい騎士です。クラウス神父。彼の唇を吸いました。その時、もしかしたら声を出してしまったかもしれません。ほんの少しですが、とても近くにいたので聞こえたかもしれません」  「なんてことだ」  「あと、彼の上に乗ったときに胸を強く圧迫してしまったように思います。骨折がひどくなっていなければいいのですが、あとで治癒師にみてもらうことはできますか?」  「ディーン……」 神父は長い溜息をついた。「ディーン。お前の悪魔は強くなっている。聖餐のワインを飲ませても、毒を薄めることはできなかった。お前と唯一こうして言葉を交わし、お前の毒を一身に受けている私の体はもうボロボロだ」  「そんな」  「これ以上ひどくなれば、告解を聞くことも困難になるかもしれない」  ディーンはうろたえた。「神父様が許しを与えて下さらなければおれは……本物の怪物になってしまいます」  「そうだ。だから私は耐えているのだ。だが今日はこれが限界だ。日に日にお前の毒は強くなっていくからな」 神父はローブを脱いで寝台に横たわった。「頼む、やってくれ、ディーン」  ディーンは頷いて寝台に片膝を乗せると、神父の下衣を下ろして屈み込んだ。現れたペニスを手にとって丁寧に舐め始める。  「私の中からお前の毒を吸い取り、全て飲み込むのだ。一滴でも零せば修道院に毒が広がってしまう。お前のためにもそれは防がなくてはならない」  「はい、神父様」  「黙りなさい! 黙って、もっと強く吸うんだ!」 神父は厳しく叱責したが、不出来な子に向けて優しくアドバイスをくれた。「口の中に、全部入れてしまったほうがいい。強く全体を頬の内側でこすりながら吸ったほうが、毒が出てくるのも早いだろう」  心の中でだけ頷いて、ディーンはいわれた通り吸い続けた。もう何度もやっていることなのに、一度としてうまくやれたことがない。いつも最後には、神父の手を煩わせてしまう。彼は自分のために毒で苦しんでいるのにだ。  今回も毒が出る前に疲れて吸う力が弱まってしまい、神父に手伝ってもらうことになった。  「歯を立てたら地獄行きだからな。お前を地獄に堕としたくはない」 神父は忠告してから、両手でディーンの頭を抱えて上下にゆすった。昨夜はワインを飲んだあとにこれをやったからしばらく目眩が治まらなかった。今日はしらふだし、神父がこうやって手を借してくれるとすぐに終わるのでディーンはほっとした。  硬く張りつめたペニスから熱い液体が出てきた。ディーンは舌を使って慎重に喉の奥に送り、飲み込んでいった。飲み込むときにどうしても少し声が出てしまうが、神父がそれを咎めたことはなかった。ディーンが努力して抑えているのを知っているのだろう。  注意深く全て飲み込んで、それでも以前、もう出ないと思って口を離した瞬間に吹き出てきたことがあったので、もう一度根本から絞るように吸っていき、本当に終わったと確信してからペニスを解放した。神父の体は汗ばんでいて、四肢はぐったりと投げ出されていた。  ディーンはテーブルに置かれた水差しの水を自分の上着にしみこませ、神父の顔をぬぐった。まどろみから覚めたような穏やかな顔で、神父はディーンを見つめた。  「これで私の毒はお前に戻った。私は救われたが、お前は違う。許しを得るために、また私を毒に侵さねばならない。哀れな醜い我が子よ」  そういって背を向け、神父は眠りに入った。その背中をしばし見つめて、ディーンは今夜彼から与えられなかった神の許しが得られるよう、心の中祈った。
 修道士たちが寝静まった夜、一人の騎士が目を覚ました。  「うーん、とうとう地獄に落ちたか……どうりで犬の腐ったような臭いがするはずだ」  「ルーファス!」 ボビーの声でサムは目を覚ました。地下は狭すぎるが、サムがいなければ全員が横になれるとわかったから厨房の隅で寝ていたのだ。  「ルーファス! このアホンダラ、いつまで寝てるつもりだった!」 ボビーが歓喜の声を上げて長い付き合いの騎士を起こしてやっていた。サムはゴブレットに水を注いで彼らのもとへ運んだ。  「サミュエル」   「ルーファス。よく戻ってきた」  皮肉っぽい騎士は眉を上げた。「大げさだな。ちょっと寝てただけだ」 ボビーの手からゴブレットを取り、一口飲んで元気よく咳き込んだあと、周囲を見回す。「それより、ここはどこだ、なんでお前らまで床に寝てる?」  「厨房だよ。他の皆はこの地下で寝てる。修道院長はあまり僕らを歓迎していないみたいだ。いきなり殺されないだけマシだけどね」  「なんてこった。のん気にしすぎだ。食糧をいただいてさっさと出発しよう」  「馬鹿言ってないで寝てろ。死にかけたんだぞ」 起き上がろうとするルーファスをボビーが押し戻す。しかしその腕を掴んで傷ついた騎士は強引に起きようとする。  「おい、寝てろって」  「うるさい、腹が減って寝るどころじゃない!」  サムとボビーは顔を見合わせた。
 三人の騎士は食堂に移動した。一本のロウソクを囲んで、鍋に入れっぱなしのシチューをルーファスが食べるのを見守る。  「で、どうする」 まずそうな顔でルーファスはいう。もっともルーファスは何を食べてもこういう顔だから別にシチューが腐っているわけではない。例外が強い酒を飲む時くらいで、一度密造酒を売って儲けていた商売上手な盗賊団を摘発した時には大喜びだった(酒類は国庫に押収されると知ってからも喜んでいたからサムは心配だった)。  修道院にある酒といえば聖体のワインくらいだろう。ブドウ園を持っている裕福な修道院もあるが、この清貧を絵にしたような辺境の修道院ではワインは貴重品のはずだ。ルーファスが酒に手を出せない環境でよかった。しかし――サムは思い出した。そんな貴重なワインの匂いを、あのみすぼらしい身なりの、納屋で寝ている青年は纏わせていたのだった。  「どうするって?」  ボビーが聞き返す。ルーファスは舌打ちしそうな顔になってスプーンを振った。「これからどこへ行くかってことだよ! 王都に戻って裏切者だか敗走者だかの烙印を押されて処刑されるのはごめんだぜ」  「おい、ルーファス!」  「いいんだ、ボビー。はっきりさせなきゃならないことだ」 サムはロウソクの火を見つめながらいった。「誤魔化してもしょうがない。我々は罠にかけられた。仕掛けたのは王だ。もう王都には戻れない――戻れば僕だけでなく、全員が殺される」  「もとからお前さんの居ない所で生き延びようとは思っていないさ。だが俺とルーファスはともかく……」  「若くて将来有望で王都に恋人がいる私でも同じように思ってるわよ」 チャーリーが食堂に来た。ルーファスの隣に座って平皿に移したシチューを覗き込む。「それおいしい?」  「土まみれのカブよりはな」  「なあ、今の話だが、俺はこう思ってる」 ボビーがいった。「この状況になって初めて言えることだが、王国は腐ってる。王に信念がないせいだ。私欲にまみれた大臣どもが好き放題している。民は仕える主を���べないが、俺たちは違う。もとから誰に忠義を尽くすべきか知っている。もう選んでいる。もうすでに、自分の望む王の下にいる」  「その話、なんだか素敵に聞こえる。続けて」 チャーリーがいう。  「いや、まったく素敵じゃない。むしろ危険だ」 サムはいったが、彼の言葉を取り合う者はいなかった。  ゴブレットの水を飲み干してルーファスが頷いた。「サムを王にするって? それはいい。そうしよう。四年前にあの棒みたいなガキに冠を乗せる前にそうしとけばよかったんだ。野生馬を捕まえて藁で編んだ鞍に乗り、折れた剣を振りかざして、七人の騎士で玉座を奪還する!」 そしてまた顔をしかめながらシチューを食べ始める。「俺はそれでもいいよ。少なくとも戦って死ねる」  ボビーがうなった。「これは死ぬ話じゃない。最後まで聞け、ルーファス」  「そうよ、死ぬのは怖くないけど賢く生きたっていい」 チャーリーが細い指でテーブルを叩く。「ねえ、私に案がある。ここの修道院長に相談するのよ。彼から教皇に仲裁を頼んでもらうの。時間を稼いで仲間を集める。探せば腐った大臣の中にもまだウジ虫が沸いてないヤツもいるかもしれない。血を流さなくても王を変える手はある。アダムだって冠の重さから解放されさえすればいい子に戻るわよ」  「それよりウィンチェスター領に戻ってしばらく潜伏すべきだ。あそこの領民は王よりもサムに従う。俺たちを王兵に差し出したりしない」  「だから、それからどうするのかって話よ。潜伏もいいけど結局王と対決するしかないじゃない、このまま森で朽ち果てるか北の隣国に情報を売って保護してもらって本物の売国奴になる他には!」  「ちょっと落ち着け、二人とも。修道士たちが起きてくる。それから僕の計画も聞け」  「ろくな計画じゃない」  「ルーファス! ぼやくな」  「そうよルーファス、死にかけたくせに。黙ってさっさと食べなさいよ」  サムはため息を吐きそうになるのを堪えて皆に宣言した。「王都には僕一人で行く」  「ほらな」とスプーンを放ってルーファスが特大のため息を吐いた。「ろくな計画じゃない」
 行商売りの見習い少年と仲良くなったことがあった。同年代の子と遊ぶのは初めてだったから嬉しくて、ディーンは思わず自分の秘密をもらしてしまった。自分の口で見の上を語る彼に、少年はそんなのはおかしいといった。  「君は神父に騙されているんだよ。君は醜くなんかない、夏の蝶の羽のように美しいよ」  「神様の家で嘘をついちゃいけないよ」  「嘘なんかじゃない。ホントにホントだよ。僕は師匠について色んな場所へ行くけれど、どんなお貴族様の家でだって君みたいな綺麗な人を見たことがないよ」  ディーンは嬉しかった。少年の優しさに感謝した。次の日の朝、出発するはずの行商売りが見習いがいなくなったと騒ぎ出し、修道士たちが探すと、裏の枯れ井戸の底で見つかった。  井戸は淵が朽ちていて、遺体を引き上げることもできなかった。神父は木の板で封印をした。ひと夏の友人は永遠に枯れ井戸の中に閉じ込められた。  修道院は巨大な棺桶だ。  ディーンは二度と友人を作らなかった。
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risatsukimi · 4 years
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零~紅い蝶~/天倉繭・天倉澪
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amyure · 5 years
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Title:  COCYTUS Artist: AXiS Lyrics: SATSUKI-UPDATE Composer: Hiroshi Usami
Translations
The thing that I want so much, that I want to destroy are wings made out of unbreakable threads
To wish upon the unreachable sky is only a sound of unending darkness
Defile it, pollute it, this ever beautiful world Burn it, torch it, so that it can no longer be seen
I don't mind, for these tears I have spilled turn into ash Burn its entirety So that none of this form is left do it more, and more
Using these charred, burned wings I'll turn into a butterfly of hatred I can no longer see I prayed forever like this without opening my eyes
I laughed at how vermillion suits me I was only looking at a dream of existing together with you
Not wanting to forget, I wished upon the sky Time has long passed from that day
Why, why if only you were there in transient world I wouldn't have needed anything
I burn and arise beautifully as much as the tears that overflow please hug me so that I won't run away anymore
This one feather that once stabbed my heart I left it on you Even small birds will be unable to sing in a world of snow-like ash
I can't see the blue sky I already hate this place If wanting to meet you is but a dream
I don't even mind for even these overflowing tears burn out Dissolve entirely I don't need this form anymore so do it more, and more
By using the last remaining feather lets say goodbye to hatred It'd be good if these fluttering feathers reach you Or so I prayed
Romaji
Kowashitai hodo ni hoshii mono wa kowarenai ito de dekita hane
todokanai sora ni nozomu no wa owari no nai fukai yami no oto dake
yogoshite yogoshite utsukushii kono sekai moyashite moyashite mou mienai you ni
afurekaketa namida goto hai ni nattemo kamawanai no moyashikitte kono mi ga nokoranai hodo motto motto
yakete kogeta kono hane de nikushimi no chou ni naru no mou mienai kono mama me wo akezu zutto zutto sou inotta
usubeniiro niau to waratta anata to iru yume wo miteita dake
wasuretakunai to sora ni negatta ano hi kara mou zuibun tooku he
doushite doushite karisome no sekai anata ga ita nara nani mo iranai noni
kobore ochita namida hodo utsukushiku moeagaru no dakishimete mada nigenai you ni gyutto gyutto gyutto
mune ni sashita ichimai no hane wa anata ni nokosu no kotori datte saezurenakunaru yuki no you na hai no sekai de
aozora ga mienai kono basho wa mou kirai anata ni aitai kanawanu yume nara
afuredashita namida goto moetsukitemo kamawanai no tokashikitte kono mi nado iranai kara motto motto
saigo ni nokotta hane de nikushimi to sayonarashiyou maigatta hane ga anata ni todoku to ii to sou inotta
Kanji
壊したいほどに欲しいものは 壊���ない糸でできた羽
届かない空に望むのは 終わりのない深い闇の音だけ
汚して汚して 美しいこの世界 燃やして燃やして もう見えないように
溢れかけた涙ごと 灰になっても構わないの 燃やしきって この身が残らないほど もっともっと
焼けて焦げたこの羽で 憎しみの蝶になるの もう見えない このまま目を開けず ずっとずっと そう祈った
薄紅色似合うと笑った あなたといる夢を見ていただけ
忘れたくないと空に願った あの日からもう随分遠くへ
どうしてどうして 仮初の世界 あなたがいたなら 何もいらないのに
零れ落ちた涙ほど 美しく燃え上がるの 抱きしめて まだ逃げないように ぎゅっとぎゅっとぎゅっと
胸に刺した一枚の 羽はあなたに残すの 小鳥だって 囀(さえず)れなくなる 雪のような灰の世界で
青空が見えない この場所はもう嫌い あなたに会いたい 叶わぬ夢なら
溢れ出した涙ごと 燃え尽きても構わないの 溶かしきって この身などいらないから もっともっと
最後に残った羽で 憎しみとさよならしよう 舞い上がった 羽があなたに届くといいと そう祈った
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toshiki-bojo · 5 years
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近詠十三句
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三百歳の松 坊城俊樹 平成31年8月
黒揚羽三百歳の松を舞ふ 添木また三百年の木下闇 みしりともせぬ外濠へさみだるる 夏潮に触れては峨峨と摩天楼 夏燕天の汽笛を旋回す アメ横は南風の坩堝や女また 北斎の濤砕け散るアロハシャツ シスターの夏服すこし天邪鬼 斑猫は艶めく挺身隊の碑へ 上皇の濠に紅蓮のなかりけり 零戦といふ炎帝のやうなもの 碑の上は大海原の夏の空 蝶の沈黙夏蝶の歓喜かな
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eidolon1087 · 6 years
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紅蓮 01 (百鬼夜行/佐櫻)
紅蓮     ぐれん
     柔紅的燭光之中,雪白的花瓣渲染了血紅色,指尖鬆開,一片片飄落。
  一名焰紅色髮的男人喘息著,俊秀白皙的容顏抬起,好似少年那般,汗涔微濕,他倚坐於床緣,裸身的肌膚紋以「蠍」字的刺青,纏繞著繃帶,滲出了血痕。
  土蜘蛛一族,赤砂蠍,琥珀色眼眸半掩,傀儡散落於身旁,空洞的眼神與他對視。
 這裡,是京都,鞍馬山,百鬼夜行。
  唇から唇へと伝い……
從唇間傳遞的……
  修長指尖抬起,溫柔的,撫觸於少女的唇瓣,以指緣輕輕浮掠,沾染了微香。
  その温もりは何処へ?
那份溫情將去往何處?
  一名粉緋色髮的少女仰躺著,絕美白皙的容顏渲染了紙障子的光影,眼簾半掩,她穿著純白的振袖和服,衣帶散落,光裸的身體偎身於床褥,脫下白色長襪。
  凌亂的衣衫之下,雪白的頸線留著吻痕,體溫、指印,肌膚與肌膚的摩擦。
  雪女,春野櫻,澄澈的翠綠色眼眸抬起,以指尖抵著唇緣,噓。
  手折られぬ花,色は匂へど。
無法折取的花朵,色香卻近於咫尺。
  一名深藍色髮的少年走入簷廊之中,冷峻白皙的容顏沉然著,好看的薄唇輕抿,他穿著立領的火扇家紋和服,刀刃與寬帶繫於腰間,銀色、藍色的衣袂翻飛。
  天狗,宇智波佐助,幽深的玄黑色眼眸抬起,看著灰色的天空,微微的一凜。
  嘘を抱いた華。
擁抱著謊言的花朵。
  蠍伸出手,穿戴著「玉」字銀戒的指尖撫觸於櫻的側顏,深陷其中,不願清醒。
  触れてだけど……
可以碰觸......
  粉緋色髮絲之下,絕美白皙的容顏渲染了柔和的光影,澄澈的翠綠色眼眸抬起,她倚坐於簷廊的座敷布,雪白振袖和服半掩著修長的雙腳,以指尖交疊於裙瓣。
  蠍傾身,俊秀白皙的容顏欺近了櫻,修長指尖滑落於她的長睫、唇緣,以及鎖骨。
  汚さないで。
卻無法玷污。
  唔、蠍咬牙,收手,琥珀色眼眸一凜,凍傷的指尖顫抖著,碎裂的冰霜散落。
  「如果你背叛了佐助,我會破壞你。」
 雪女,櫻輕聲說,澄澈的翠綠色眼眸與蠍對視,眼神是如此的凜然。
  甘い花になる,毒の実にもなる。
亦可為芳華,抑或為毒果。
  「……哼。」
 蠍不語,深邃的琥珀色眼眸半掩,以唇緣含著凍傷的指尖,嘴角,傲然的哂笑。
  他伸出手,不容推卻的,以雙手緊握著櫻的雪白手腕,將她推落於簷廊的地板,兩人掙扎著,穿著黑色襯衫的男人、與純白振袖和服的少女,交纏了身影。
  唔、櫻不自覺屏息,白色和服的裙瓣之下,修長的雙腳顫抖著,感受著他的撫觸。
  業の花,色は匂へど。
罪惡之花,色香卻近於咫尺。
  「百鬼夜行之中,我唯一有興趣的人......」
 蠍輕聲說,深邃的琥珀色眼眸與櫻對視,以指尖滑落於她的唇瓣,漾笑。
 「......只有妳,小姑娘。」
  他半閉著一隻眼,修長指尖抬起,以少女唇緣的微香撫觸了自己的薄唇,噓。
  月灯りに揺らめいてた,悲しげなその横顔。
被月光照映的悲傷臉龐。
  斬首的刀刃落下,白蓮花濺染了鮮血,一片片凋零。
  蠍沉默著,俊朗白皙的容顏抬起,深邃的琥珀色眼眸望著一池的紅蓮,眼簾半掩,他悵然的困坐於和室,咬牙,紙帳子交錯的光影好似牢籠那般,禁錮著男人。
  一只傀儡懸吊著,木紋的臉容削製了美麗少女的輪廓,空洞的眼眸看著他。
  何にも言わないで,ただこうして。
不要說話,沉默著就好。
  「……櫻。」
 佐助輕聲說,伸出手,穿著立領和服的背影站在櫻的身後,一手環抱於她的頸項,深藍色髮絲之下,俊俏白皙的容顏半掩著,閉眸,薄唇吻落了雪白的肌膚。
  「我,對妳……」
 低沉嗓音於耳緣呢喃了幾個字,纏綿的體溫,呼吸聲、熱氣,淹沒了思緒。
  櫻屏息著,絕美白皙的容顏渲染了羞怯的紅暈,翠綠色眼眸無聲顫動。
  幻なら幻を愛して。
如果是幻影,我願與幻影相戀。
  蠍伸出手,俊朗白皙的容顏抬起,以雙手撫觸於傀儡的側顏,閉眸,輕輕的一吻。
    *
    見晴之丘(みはらしの丘)。
  蔚藍色的天空之下,粉蝶花綻放著,天藍的花朵搖曳於山坡,揚羽蝶吻落了花顏,漸層的粉藍、淡紫藍色,450萬朵的琉璃唐草好似一首唯美的俳句,如夢似幻。
  一名粉緋色髮的少女走入花海中,卯月的柔風吹開了白色連帽,櫻髮飛舞。
  絕美白皙的容顏渲染了天空的光影,澄澈的翠綠色眼眸望著粉蝶花,眼簾半掩,她穿著立領的雪白斗篷,修長的雙腳飾以白色膝上襪,少女,與淡藍花海。
  雪女,春野櫻微笑著,以指尖將髮絲順至耳後,回眸,與少年的黑瞳對視。
  「佐助,粉蝶花又名為琉璃唐草哦。」
 她笑了,穿著純白振袖和服的背影欠身,以指尖撫觸於粉藍色的花朵。
 「平安時代的和歌,花瓣似若琉璃,葉如唐草。」
  「......是嗎。」
 一名深藍色髮少年輕聲說,幽深的玄黑色眼眸與櫻對視,眼神是如此的柔和。
  俊俏白皙的容顏抬起,蔚藍天空之下勾勒了好看的側顏剪影,深藍色髮絲飛舞著,他穿著立領的羽織和服,左身是銀白、右身是舛藍,寬帶繫於腰間,懸以刀刃。
  百鬼夜行之首領,天狗,宇智波佐助。
  天空之中,一只白色骨架的鯨魚泅沉於真晝的雲朵,甩動著尾鰭,舒緩的徜徉。
  牠悠游於花海,空洞眼眸望著見晴之丘,骨板與骨板碰撞,咿呀著骨頭的摩擦聲,空中,巨大的尾鰭揚起又落下,白色骨架的身體在地面映照了流動的影子。
  「那是……?」
 櫻輕聲說,翠綠色眼眸看著天空的鯨魚,無語顫動。
  「化鯨(ばけくじら)。」
 佐助回憶著與哥哥,鼬,以前在陰陽師的書卷中,所看見的妖怪。
 「牠的外觀是一隻只有白色骨架的鯨魚,又稱為骨鯨,性情溫和,不會獵殺人類,但是人類只要看見了化鯨,就會為村莊帶來飢荒、瘟疫和火災。」
  「牠是和水月一樣的妖怪?」
 櫻看著佐助的側顏,百鬼夜行之中,鬼燈水月是襲擊船隻的海中妖怪,磯龍捲。
  「化鯨是出雲的妖怪,漁民大量捕鯨,鯨魚幻化為妖,為人類帶來了怨恨與不幸。」
 他淡然的否認,穿著銀白與藍色和服的背影走入粉蝶花海,衣帶飛舞著。
  化鯨,柔和的旋身,以鰭翼浮掠於天空的雲彩,白色骨架的身體靠近了少年。
  佐助伸出手,修長指尖撫觸於化鯨的頭部,黑瞳與空洞的眼眸對視。
  「如此溫柔、無辜的妖怪,也要背負著怨恨與詛咒嗎……」
 櫻注視著化鯨,澄澈的翠綠色眼眸歛下目光,有些失落的低語。
  「百鬼夜行所有的妖怪都背負著詛咒、怨恨與不幸。」
 低沉嗓音輕聲說,眼簾半掩。
  「青燈鬼,祭,是沒有情���的孤兒,從小被迫與他視為兄長的存在,自相殘殺,他的哥哥死去之後,祭不願離去,孤獨的化為妖怪,守護著黃泉的入口。」
  「犬神,犬塚牙,是人類將狗埋在土中,只露出狗的頭部,將食物放在牠的面前,讓牠感受著飢餓與痛苦,再將狗頭一刀斬下,所化成的妖怪。」
  「白藏主,日向寧次,日向一族分家的天才,父親卻被日向宗家陷害,犧牲赴死,他背負著宗家在額間施以的詛咒封印,自刎於伏見稻荷神社,化為白狐。」
  雪女,櫻回憶著,我也是、被囚禁於咒符的桎梏之中,忍受著孤獨,背負了不幸……
  「百鬼夜行的妖怪,生於暗花、亡於光明。」
 佐助輕聲說,深藍色髮絲飛舞著,俊俏白皙的側顏渲染了天空的光影。
 「我,因為大天狗一族的詛咒,從人類成為了天狗,然而,妖怪並非是不幸的,我們只是於彼岸、逢魔之時,以不一樣的身分活下去,找尋著自己的歸屬。」
  ……….。
 櫻沉默著,翠綠色眼眸映照了佐助的側顏,無聲顫動。
  「佐助,對你來說,百鬼夜行是什麼呢?」
 她走近了他,穿著雪白斗篷、與銀藍色立領和服的背影,柔和的隱沒於粉蝶花海。
  百鬼夜行之首領,宇智波佐助,幽深的玄黑色眼眸歛下目光,眼神是如此隱晦。
  「……家人。」
 深藍色髮絲飛舞於風中,俊俏白皙的容顏勾起了一抹好看的淡笑。
  櫻不語,絕美白皙的容顏放緩了神色,溫柔的笑了,黑瞳、與綠眸,深深對視。
    *
    姬路城。
  日本,兵庫縣,天守閣映照了天空的光影,白色的城牆與瓦簷好似展翅的白鷺,櫻門橋之下,和船浮沉於護城河中,千姬牡丹園的花朵綻放著,揚羽蝶飛舞。
  和室,一名金髮女人斜倚於榻榻米,以朱唇含著煙管,吹出了白霧。
  成熟白皙的容顏抬起,琥珀色眼眸看著兩人,長睫半掩,金髮於身後紮成兩束,她穿著常磐色的羽織外褂,寫著「賭」字,以及微露了胸口的白茶色振袖和服。
  刑部姬,千手綱手。
  「我來聽取一年一次的預言。」
 佐助輕聲說,俊俏白皙的容顏斂起了神色,幽深的玄黑色眼眸與綱手對視。
  好漂亮的女人……
 櫻倚坐於佐助的身旁,澄澈的翠綠色眼眸看著綱手,無聲顫動。
  刑部姬(おさかべひめ),隱居於姬路城的妖怪,擁有治癒的能力與800名隨從,她與百鬼夜行之首領一年會面一次,預言未來的命運,真身是年老的狐妖。
  「……一年的時間過得真快呢。」
 綱手傾身,渾厚的嗓音輕聲說,一手托著雪白側顏,放下煙管,敲了敲煙灰。
 「你惹了不少麻煩吧,真是亂來,眼睛也差點拿不回來了。」
  ……….。
 佐助沉默著,面無表情,深藍色髮之下,冷峻白皙的容顏別開了視線,有些倔強。
  「……你啊,可是被愛著的呢。」
 綱手低語著,漾笑,以唇緣含著煙管,拿起了白色的清酒壺,傾入酒杯。
 「只要有無法忘卻的回憶,人就會變得堅強,這就是成長。」
  唔、櫻羞紅了臉,穿著雪白振袖和服的背影顫了一下。被看出來了嗎……?
  「天狗,宇智波佐助,以下是你的預言。」
 刑部姬,綱手,琥珀色眼眸半掩著,以朱唇啜了一口清酒。
 「紅蓮的業火,燃燒了一切,虛偽之愛的結局必然是別離,櫻花綻放於雪下凜冬,烏鴉飛散,破碎的狩衣與紫荊花,雷神、風神,是無法斬斷的命運之絆。」
  佐助不語,俊俏白皙的容顏沉然著,幽深的玄黑色眼眸一凜,與綱手對視。
  虛偽之愛……?
 櫻思忖著,粉緋色髮絲之下,絕美白皙的容顏抬起,澄澈的翠綠色眼眸望著佐助。
  「我的預言可不是免費的。」
 綱手漾笑,雪白容顏渲染了微醺的紅暈,放下酒杯,掩嘴,打了一個酒嗝。
 「那麼,你願意付出多少代價,買下這個預言呢?」
  「如果妳贏了……」
 佐助輕聲說,俊俏白皙的容顏是如此平靜,閉眸,深藍色髮絲飛舞於風中。
 「五千萬龍銀。」
  ……誒?
 櫻怔忡著,可愛白皙的容顏眨了眨眼,說不出話來。五、五千萬龍銀……?
  龍銀,是妖怪的貨幣,幣面以龍為肖像,流通於百鬼夜行的黑市之中,價值不斐。
  「靜音,拿骰子來。」
 綱手下令,穿著「賭」字羽織外褂的背影映照於紙帳子,爽朗的笑了。
 「你還是一樣賭黑色骰子吧?」
  靜音走入了和室,一手抱著小豬,豚豚,另一手拿著賭具,欠身,放置於桌緣。
  「等、等一下,佐助。」
 櫻傾身,絕美白皙的容顏依靠於佐助的肩膀,一手抱著他,有些擔憂的輕聲說。
 「我們,真的有那麼多錢嗎……?」
  「櫻,不要擔心。」
 佐助低語著,幽深的玄黑色眼眸歛下目光,看著黑色與白色的骰子。
  「骰子6面,點數最大是12、最小是2,點數大者獲勝。」
 綱手拿起了骰盅,放入黑色與白色的骰子各2顆,蓋上、甩動著,發出清脆聲響。
  櫻屏息著,澄澈的翠綠色眼眸望著骰盅,黑色骰子是佐助、白色是綱手大人......
  綱手自信漾笑,俐落的開蓋,黑色骰子12點、白色骰子3點。
  「……因為,刑部姬,逢賭必輸。」
 佐助淡然的輕聲說,閉眸,嘴角是一抹好看的淡笑。
  唔、綱手咬著唇緣,綱手大人又輸了,靜音低聲說,捂著臉,豚豚發出了哀鳴聲。
  傳說中的肥羊嗎……
 櫻忍不住失笑,絕美白皙的容顏微笑著,以白色的振袖半掩於嘴緣。
    *
    鞍馬山。
  幽微的竹林之中,神社的參道 春日燈籠的光影錯落於生苔的石階,螢火飛散,本宮,祭祀著高龗神,水占卜的籤詩浮沉於御神池,貴船川的水燈映照了微光。
  這裡,是貴船神社,京都的紅葉名所之一,擁有著水與結緣的傳說。
  「啊、是神社呢。」
 櫻笑了,雪白連帽的身影佇立於石階,閉眸,雙手合十。
  「我們是妖怪,神明不會聽見妳的願望。」
 佐助走入了竹林中,穿著銀白與藍色立領的和服繫以寬帶,左袖是火扇家紋。
  「誒?」
 櫻輕聲說,澄澈的翠綠色眼眸望著佐助,以指尖撫觸於額間,百毫的契約之印。
 「可是,木花咲耶姬大人就聽見了我的願望哦?」
  佐助沉默著,深藍色髮絲之下,俊俏白皙的容顏漾起了一抹好看的淡笑。
  「......因為妳擁有那位神明認可的力量。」
 他回眸,低沉嗓音輕聲說,深邃的黑瞳與綠眸對視,眼簾半掩。
  唔、櫻羞紅了臉,雪白帽緣之下,可愛白皙的容顏渲染著紅暈,困窘的歛下目光。
  竹林之中,一名年輕的樵夫捂著臉,放下斧頭,穿著作務衣的身影跌坐了下來。
  ……乾渴的感覺。
 他喘息著,嚥了一下口水,指縫之間,渙散的眼神是如此疲倦,無法集中目光。
  這幾天,喉嚨、似乎被緊扼著,好想吃味噌、好想吃味噌、好想吃味噌……
  年輕的樵夫聽見了樹枝斷裂的聲響,失神的抬眸。
  貴船神社的石階下,一名深藍色髮少年、一名粉緋色髮少女,走入了竹林。
  那是……?
 他跌坐於竹林中,蒼白的唇瓣吐著氣息,作務衣濡濕了汗水,黑瞳望著他們。
  「佐助,那個人,好像看得見我們?」
 櫻輕聲說,澄澈的翠綠色眼眸一凜,以雪白的振袖半掩於側顏。
  「此岸的人類可以看見妖怪。」
 佐助走出了竹林,銀白與藍色的立領和服飛舞著,寬帶懸以刀刃。
 「我們沒有隱藏妖氣,所以他看得到,只是很快就會忘記,因為我們不屬於此岸。」
  兩人步上了石橋,烏鴉啼叫於黃昏的天空,赤紅的欄杆錯落著光影,水紋粼粼。
  半藏門。
  夕染暮色的天空之下,一道幽深的城門掩藏於竹林,瓦簷與白色圍牆映照著燈火,庭院,小妖怪、付喪神拿起了酒杯,笑鬧著,紫藤花綻放,紙燈籠搖曳於風中。
  城門開啟,簷廊一瞬的燃起了鬼火,青藍色的光影,一閃一滅。
  這裡,是鞍馬山之百鬼夜行。
  「佐助,下次、我也可以和你一起出去嗎?」
 櫻羞怯的輕聲說,可愛白皙的容顏渲染了淡淡的紅暈,綠眸與黑瞳對視。
  ……….。
 他沉默著,深藍色髮絲之下,俊俏白皙的容顏放緩了神色,眼神是如此的隱晦。
  「櫻,我們……」
 佐助伸出手,修長指尖撫觸於她的側顏,以指緣滑落了柔軟的粉緋色髮絲。
  澄澈的翠綠色眼眸與黑瞳對視,羞紅了臉,無聲的顫動。
  下一秒,桃弓的箭矢穿射了雪白振袖和服,破碎的衣服飛散。
  唔、櫻回眸,駭然的屏息,純白的連帽長袍外衣被弓矢撕裂,濺染了血紅。
  佐助沉然著,幽深的玄黑色眼眸一凜,欠身,以雙手抱起了身旁的櫻,躲開箭矢,深藍色髮絲飛舞於風中,他俐落的空翻,火扇家紋的和服剪影映照於紙帳子。
  夕曛的天空之下,城門的木屑、泥塵,以及破碎的花瓣,隱沒了黃昏的光影。
  石橋,幾名穿著盔甲的女人拉緊了弓弦,看不清面貌,額間的五芒星咒符飛舞著,她們的身旁,一只巨大的黑狼齜牙著血口,唾沫滴落,兇狂的金眸望著獵物。
  一名男人穿著大正時代的軍裝,額間的紙符寫著「封」字,掩去了容顏。
  「……式神?」
 櫻顫然的低語,絕美白皙的容顏緊靠於佐助的肩膀,以雙手環抱著他的頸項。
  「武曲、貪狼……」
 佐助抱著櫻,冷峻白皙的容顏斂起了神色,幽深的玄黑色眼眸一凜。
 「……還有,破軍,陰陽師的基礎式神,以靈力注入於紙人形,事先下達指令。」
  基礎式神,所有的陰陽師都能注入靈力發動,執行施術者的命令,沒有自我意識。
  「可是、結界……」
 櫻輕聲說,澄澈的翠綠色眼眸抬起,看著佐助的側顏,有些擔憂的抱緊了他。
  ..........。
 佐助沉默著,俊俏白皙的容顏與她對視,好看的眉宇輕蹙,似乎在思忖著什麼。
  鞍馬山之百鬼夜行的結界,只有妖怪才能進入,陰陽師、式神都無法破壞。
  「妳可以治療自己的傷嗎?」
 他低聲說,幽深的玄黑色眼眸歛下目光,看著雪白的手臂割出了幾道血痕。
  「……嗯。」
 櫻微笑著,翠綠色眼眸與黑瞳對視,眼神是如此的柔和,以雙手環抱了他的頸項。
 「佐助,我沒事,可以放我下來了。」
  武曲,穿著盔甲的女人拉緊了桃弓,箭矢的光芒映照於五芒星咒符半掩的側顏。
  「我來對付貪狼、武曲。」
 雪女,春野櫻輕聲說,澄澈的翠綠色眼眸抬起,目光一凜,扯開了破碎的左袖。
  粉緋色髮絲之下,絕美白皙的容顏渲染了黃昏的光影,雪白的振袖和服飛舞著,她以指尖氤氳著淡綠色的光芒,治療於箭矢割裂的傷口,細膩的肌膚逐漸癒合。
  ……….。
 哼、佐助不語,幽深的玄黑色眼眸幻化了三勾玉的血紅,自信漾笑。
  一名年輕的男人佇立於黃昏的天空下,刀刃出鞘,額間的咒符飄動。
  他穿著大正時代的軍裝,軍帽、黔黑色排釦的軍服懸以五芒星的徽章,繫著刀刃,俊朗白皙的容顏半掩於紙符之下,寫著「封」字,蒼白的唇瓣微抿著,面無表情。
  破軍,是最高等級的基礎式神,陰陽師試驗的最後一個項目,擁有強大的戰鬥力。
  「召喚出來了……」
 回憶之中,深藍色髮的小男孩屏息著,黑瞳與式神對視,無聲顫動。
  陰陽師的陣式中,紙人形的咒符飛散,綻放了光芒。
  一名穿著大正時代軍服的小式神走出結界,額間的咒符寫著「封」,掩去了容貌,他以雙手拿著過長的刀刃,稚氣白皙的容顏有些羞怯,斜戴以軍帽,抿著嘴。
  「……是破軍呢。」
 小小的破軍,一名黑髮的男人忍著笑意,伸出手,以指尖撫觸於弟弟的髮絲。
 「佐助也可以成為陰陽師了。」
  陰陽師,宇智波鼬輕聲說,柔和的笑了。
  ……哥哥。
 天狗,宇智波佐助沉默著,閉眸,深藍色髮絲飛舞於風中,薄唇微抿。
  「因為有羈絆,所以才會痛苦。」
 低沉嗓音輕聲說,長睫半掩,凝視著自己的手心。
  「我已經閉上了雙眼,存活於黑暗之中,人類的身分、以及成為陰陽師的夢想,我都捨棄了,你是我過去的回憶,你是我再也不會實現的夢,被迫清醒。」
  佐助反手,以指尖撫觸於草薙劍的切羽,出鞘,刀刃於風中劃出了俐落的弧度。
  「……破軍,我會親手斬斷你。」
 他伸出手,以刀鋒指著式神,寫輪眼的三勾玉幻化了萬日輪,目光一凜。
  破軍,額間的咒符飛舞著,淚水濡濕了「封」字的紙符,滑落於蒼白的側顏。
          _To be continued.
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kachoushi · 3 months
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月例会報告
2024年4月28日
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