#血小板の成分献血
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今回、153回目の #献血 は #血小板の成分献血 待ち時間、検査に30分、採血に1時間強。 ご褒美は、簡単な問診と血圧、心電図測定、3時間分の駐車券、ドリンク飲み放題に、終わった後のセブンティーンアイス^_^ おいらはいつもチョコミント^_^ #献血ルームピース https://www.instagram.com/p/Cnd6bZGv362/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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連日の報道で、忘れたい記憶がどんどんよみがえってくる。劇団内部の人間ではないものの、その近くで数年携わり、生活も精神も壊した身として、心当たりが多すぎる。便乗ファンによる創作だと思ったら、どうか読んだら忘れてほしい。固有名詞や用語の意味が分からない人は、そのまま一生分からずにいてほしい。でも、どこかに、仲間がいると思うから。自分以外にも壊れた人がいるはずだから。まとまりもないほどの書きなぐりになるだろうけど、腹を決めた今、匿名で言わせてほしい。もう無視できないところまで来ていると、心当たりのある各位に気付いてほしい。該当劇団には、公式ファンクラブ以外にもジェンヌ個人の私設ファンクラブ(以下「会」と呼ぶ)があることは有名だと思う。いわゆる代表やお付きと呼ばれるマネージャー的責任者と、スタッフやお手伝いといわれる他数名の小間使いが組織を運営している。自分は新人公演にも出演し、何度か主演も演じた人気ジェンヌの会運営スタッフを数年担当した。明確な時期や個人名の明言は避けるが、当ジェンヌは現役在団中とだけ書き記しておく。毎朝晩の入出待ち立ち会いからお茶会などイベント企画・運営、チケットの取次配席およびグッズ作成など...会所属経験のあるファンなら思いつくであろう業務、全部に携わった。会員数百人に対し、片手以下のスタッフで。無給は当たり前、経費も持ち出し、24時間365日ジェンヌや関係者の呼び出しに応えながら平日フルタイム会社員。睡眠時間も金も体力も心の余裕も何もかもなくなった。倒れて運ばれ、スタッフを辞めた。業務をもう少し細かく説明すると、・入出立ち会いよく日比谷の劇場前で見るようなスクワットでジェンヌのお迎え・お見送り。あれをやる時に暴走するファンが出ないか見張ったり、一般人のクレームに頭を下げたりする。毎朝7時前後、早いときは6時前に毎朝���合場所で立ち合いをして会社へ出勤。ジェンヌから翌朝の入り時刻連絡が来るのは平均深夜1-2時。それを待ってファンクラブ会員へ見送り場所への集合時刻を配信、他ファンクラブ運営へ報告したりするので自分が寝られるのは3時を回るのもザラ。毎日5時前には起床、始発の電車に飛び乗り現着から動き回ってフルタイム勤務で夜にはまた出待ちに立ち会う日々。大体毎日何かしらの細かすぎる指導が上級生会から入り、寝不足により回らない頭で必死の謝罪文をしたためお送りしていた。しんどい。・イベント企画・運営お茶会や新人公演出待ち後のミニお礼グリーティング、季節や誕生日の入出イベントなどなどあらゆる企画・運営。ただ企画すればいいだけでなく、上級生会に逐一お伺いを立て、実施許可を得、内容も重箱の隅を最早ぶっ壊れるまでつつかれまくる。あらゆる方面の顔色を窺い、企画や台本が出来上がるまで気が遠くなるほどの時間と神経を要する。それでようやく実施まで漕ぎつけたと思ったらジェンヌ本人の機嫌ひとつで全部イチからやり直しになる。三徹で必死に準備を間に合わせたお茶会を、本人会場到着までのタクシー内で「やっぱ嫌」の一言でひっくり返されたときは殺意が芽生えた。しんどい。・チケット取次・配席ファンクラブ会員はジェンヌ個人の販売成績に結び付くよう、会からチケットを取り次ぐ。が、限られた座席数、入団年数が長い上級生に多くのチケットが劇団より宛がわれる、入団から5年くらいは1公演で2席しかチケットがないこともザラ。それでも会員はもちろん贔屓の舞台姿をたくさん見たい、当たり前だ、たくさん申し込んでくださる、だがしかし席がご用意できない。そんな限られたチケットと大量の申込データ(自会は全部エクセルに手打ち管理)を照らし合わせ、ファンクラブへの貢献度諸々を加味し、どのお席にどなたへお座りいただくか決める。こちらも最大限のチケット確保に奔走するものの、ご用意できなければ面と向かっての罵倒はまだ良し、掲示板に名指しで役立たずと晒される始末。データ捌いて配席悩んで胃を痛めているところにジェンヌ本人や関係者からも配席や取次内容に文句を言われ身内用にチケットを攫われていく。しんどい。・グッズ作成お茶会のお土産、総見のおまけ、お茶会で販売する小物や舞台写真、お礼状、グリーティングカード、挙げればキリがないほど準備物が多い。ジェンヌ本人にイラストや手書き��字の提供協力を頼みこむも多忙の一言で切り捨てられ、こちらでロゴなど用意すれば会員やジェンヌ本人からすらもダサいと文句を言われる。しかも当たり前だがこれらすべて事前の商品発注で毎度結構な金額が必要とされる、が、ジェンヌの家族が会運営の経費用口座を管理していて前借も楽ではない。結局毎回数万~場合によっては数十万円(お茶会会場費用など)も立て替える。そうじゃないと間に合わないほどすべてのスケジュールがカツカツなため。しかも公演終わりの経費精算まで数か月待ったりする、携わっていた最後の公演では大卒初任給くらいの経費が返ってこなかった。グッズの売り上げは全て会運営費としてジェンヌ家族が持っていくため、スタッフに一切の還元や儲けはない。公演期間中は飯が食えなかった。しんどい。・正直ここでしか言えないが人間関係が一番重労働ファンクラブ会員、つまりジェンヌを愛し会活動に貢献してくださっている方々は熱量も並のものではない。そこは覚悟してスタッフ就任を引き受けた。そのため会員から妬まれたり文句を言われたり、会の中での派閥争いや揉め事などは(楽ではなかったものの)捌くのもまあ堪えられた。しかし何故か同じ運営という立場で苦楽を共にしている他会運営陣やジェンヌ家族・関係者対応など、これが本当に一番きつかった。ジェンヌたちが厳しい上下級生文化に生きているというのは既報の通りだが、ほぼその文化がそのまま会運営にも持ち込まれる。朝は上級生会スタッフより早く出動・席および場所取り・雑用使いっ走り・全ての解散前には「ご指導」というクソ細かい姑のような小言...大劇場のチケット出し前には劇場内レストラン施設の一部(クリスタルルームでわかる人は仲間)を陣取り、謎の待機時間が発生する、もうこれが本当に耐えられなかった。上級生会代表の飲み物をお持ちし、その時通るルートや差し出し方全てに厳格なルールがあり、数時間も使いっ走りに待機するのに作業および会話禁止という苦行。2回公演の日ほど朝も早く夜が遅い、業務も溜まっていて限界なところにこの謎待機と小言で5-6時間は奪われる。それもこれもすべて「上級生会の様子を見て学び、自分たちが将来は組の会全体を取り仕切れるように指導する」という、どこかで聞いたことのある理論。劇団への、ジェンヌへの、下級生会への愛があれば全ては指導という建前のもと許される。代表は毎日きついいびりに泣いていた。本当に、本当に、しんどい。ジェンヌでもなく、会運営の委託契約を結んだわけでもない、ただの一般人がこのザマである。会に所属したこと��ある人は、多少なりこの空気感をわかっていただけると思う。あの、「私たちも御贔屓の一部」と見做されるような感じが。全ての言動の根底には愛があり、清く正しく美しいジェンヌ像やファンダムイメージを求められていた、それにそぐわないものはすべて闇に葬られていたあの感じが。会運営陣は、ジェンヌを、劇団を愛しているから。無給でいつ何時でも労力を捧げてくれる。常に最善最良の案を考え前向きに運用してくれる。寝る暇がなくてもそれだけ携われることが幸せ。妬み僻みも有難いご意見として真正面から受け止める。上級生会からの理不尽な指導も意味あるものとして理解・昇華する。仕事よりも私生活よりも会運営を何よりも最優先してくれる。どんな無茶ぶりや激務も手を取り乗り越え逞しくなってくれる。そんなことがあるわけないだろ。平日フルタイムで8時間の仕事に会運営10時間以上を兼業し、公演期間中は1日1時間眠れたら御の字。仕事のパフォーマンスはそれはそれは最悪だった。盆や正月の連休はもちろん全て会運営に求められ、ロクに身体を休めることも実家に帰省することも友人と会うこともかなわなかった。急いで来いと急な呼び出しがかかり、内容も知らされないが仕事を無理言って早退し駆けつけると「明日からの公演で必要なものを近所のドラッグストアで買ってきて」という内容だった。社会人数年目で貯蓄もさほどなかった頃に無給の会運営で全国を飛び回り、立て替えの嵐、慢性的な寝不足で眠気も止まらず、安価で血糖値の上がらないもやしやカット野菜しか食べられなかった。周りのすべての人から「早く辞めろ」と言われ続けたが、もはや洗脳のように愛や貢献という言葉に縛られ何も自分で判断できなくなっていた。死にたいという気持ちが募り、毎朝駅で線路に飛び込もうか悩み始めた頃、千秋楽の出待ち後に倒れ運ばれた。栄養失調だった、この現代社会で。入院で強制的に劇団や会と離れられなければ、いずれ自ら命を絶っていたと思う。亡くなった彼女の生活円グラフは、まさに会運営に携わっていた時の私のようだった。鬱も発症し精神的にも不安定になっていたことをやっと自覚し、ジェンヌ本人にスタッフを辞める旨申し出た。代表も鬱で会から去ったと聞き、LINEを送ったが既読がつくことはなかった。もう一度繰り返す。ジェンヌじゃない一般人にすらこれほどまでに異常な文化がまかり通っている。劇団内部はいかほどばかりか、想像するだけで息苦しくなる。携わっていたジェンヌ本人も、本当に寝る時間もないほど過酷な環境に身を置き、公演前夜の3時に稽古から帰るところ���目撃したことがある。会運営に携わるようになってからは度々言葉を失うような「指導」の様子を伺うようになり、いつの間にか自分は一切観劇する気力が湧かなくなっていた。何が愛だ。何が清く正しく美しくだ。何も清くも正しくも美しくもない。ただのパワハラ過重労働異常上下関係いびりしごきいじめ。社会的な常識が一切通用しない、異常な文化が形成され受け継がれ、異を唱えるものは全て排除され隠ぺいされてきた、ただそれだけである。亡くなった彼女のおかれていた環境や報道の事実関係は知り得ないため、それに関しては軽率な発言はできないものの、でも、遂にこうなったかと思った。その手前でぎりぎり退団していった人を、何人も知っていたから。巨大企業やファンダムに抗う力を持ち合わせていないがため、ただ黙って去っていった人たちを見てきたから。自分も、声を上げられなかったひとりだから。彼女の死は、自分も無関係じゃないと、毎日罪悪感に涙が止まらないから。溢れ出る記憶も思いも止まらず、何が書きたいのか、どこまで書けそうか、もう分からなくなってしまった。このあたりで切り上げることにする。いつか追記や修正をするかもしれないし、しないかもしれない。もうこの編集画面に戻ってこないことが最良と分かりつつ。自分は今後二度と件の劇団に関わらないと決めているが、報道の行く末はしっかりと追おうと思う。もう誰もこんな目に遭わない未来を願って。同じ罪悪感を抱えることがないように。誰かに手を延ばし声を上げられるように。かけがえのないいのちを、薄っぺらい言葉で葬ることがないように。妹さんにはお世話になりました、心からのご冥福を祈ります。助けてあげられなくて、ごめんなさい。
ジェンヌの個人FC運営で鬱になった話
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米国共和党は、COVIDの予防接種を受けた人々からの献血を禁止したい意向
2/28/23午後12時47分
モンタナ共和党は、COVID-19ワクチンを受けた、またはCOVID-19ワクチンを接種した人を禁止する法案を推進しています "「長いCOVID」" 献血から—一部の批評家は、州の血液供給を効果的に根絶できると言う提案。
2月17日にモンタナ州議会で正式に導入された下院法案645は、全血、血漿、血液製剤、血液誘導体、人間の組織、臓器を故意に寄付した人に軽犯罪を提案しています,
「遺伝子改質タンパク質、ナノ粒子、covid-19の高数のスパイクタンパク質、またはmRNAまたはDNAワクチン、mRNAまたはDNA化学療法によって導入された他の分離株を含む骨, または他の新しいmRNAまたはDNA製薬バイオテクノロジー。」."
委員会の投票をまだ受けていないこの法律は、法案のスポンサーであるグレッグ・クメッツ議員が「安全」を確保するという彼の���権者からの恐れとして述べたものを引き継ぎます" 血液供給—は、COVIDワクチンを受け取った後、またはCOVIDと診断された後に血液を寄付しても安全であると専門家が主張している場合でも。
"「私の有権者の多くは、これらの2つの単語「安全で効果的」を100万回以上聞いたからといって、それが真実になるのかと疑問に思います。」?" クメッツは先週、法案に関する公聴会で同僚に尋ねた。"[ .これらは私たちの血液供給を心配している人々です。これらは私をこのオフィスに置いた人々です。これらは私が代表する人々です。」
差し込みで描かれたモンタナ共和党のグレッグ・クメッツ下院議員は、COVID-19に対してワクチン接種を受けた、または「長いCOVID」に苦しんでいる人が州で献血することを禁止することを提案する法案を作成しました。リンゴ・チウ/ニューズウィークの写真イラスト/ FACEBOOK/ゲッティイメージズ
Kmetzは仲間に支えられています 共和党, 法案の要求者であるジョディ・エチャート下院議員、およびローラ・シェルドン・ギャロウェイ下院議員。
法案の支持者によって押し出された懸念の多くは、それらをサポートするために、信用できない、または偏った情報さえもしばしば引用しました。
法案を支持して証言した一部の人は、証拠なしに、友人や家族がワクチンを受け取った結果として早期に死亡したと主張した。現在、COVIDワクチンを早期死亡に関連付けている証拠はありません。
ニューズウィークのサブスクリプションオファー>
別の女性が引用した Facebook COVID-19ワクチンが防腐処理された死体の血を繊維状血栓に変えたというポストプッシュの主張、発見医療事実チェッカーは、非常に欠陥のある研究の結果としてすでに暴れています。
他の人は懸念を挙げた 心筋炎のスパイク ある種のワクチンを受けた10代の若者たち。疾病管理予防センター(CDC)データはまれであることが判明しました。
一方、複数の医療専門家を含む法案の反対者は、その言語は非常に広範であり、事実上、モンタナの血液と臓器提供者の供給を減少させると述べた。
CDCのデータによると、モンタナンの約3分の2が少なくとも1回のCOVID-19ワクチンを受けていますが、全国の適格ドナーのわずか3%が献血しています。血液供給業者の非営利Vitalantのドナーサービスの上級副社長であるCliff Numarkは、この法案は州の医療システムに「壊滅的な危害」を引き起こすと述べた, 潜在的に州の全体的な血液供給を80%も削減します。
ヌマーク氏は、ワクチンが誰かの血流にあるかどうかを確認するための検査は利用できず、法案が成立した場合、法案を順守することを不可能にしたと語った。
ここ数週間、Vitalantは悪天候により悪化した不足の中で献血者に前進するよう促しました。全国的に、2022年1月にアメリカ赤十字 史上初の血危機を宣言, 米国の誰かが2秒ごとに血液や血小板を必要としていると言います。
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"Kill them with kindness" Wrong. CURSE OF MINATOMO NO YORITOMO
アイウエオカキクケコガギグゲゴサシスセソザジズゼゾタチツテトダ ヂ ヅ デ ドナニヌネノハヒフヘホバ ビ ブ ベ ボパ ピ プ ペ ポマミムメモヤユヨrラリルレロワヰヱヲあいうえおかきくけこさしすせそたちつてとなにぬねのはひふへほまみむめもやゆよらりるれろわゐゑを日一国会人年大十二本中長出三同時政事自行社見月分議後前民生連五発間対上部東者党地合市業内相方四定今回新場金員九入選立開手米力学問高代明実円関決子動京全目表戦経通外最言氏現理調体化田当八六約主題下首意法不来作性的要用制治度務強気小七成期公持野協取都和統以機平総加山思家話世受区領多県続進正安設保改数記院女初北午指権心界支第産結百派点教報済書府活原先共得解名交資予川向際査勝面委告軍文反元重近千考判認画海参売利組知案道信策集在件団別物側任引使求所次水半品昨論計死官増係感特情投示変打男基私各始島直両朝革価式確村提運終挙果西勢減台広容必応演電歳住争談能無再位置企真流格有疑口過局少放税検藤町常校料沢裁状工建語球営空職証土与急止送援供可役構木割聞身費付施切由説転食比難防補車優夫研収断井何南石足違消境神番規術護展態導鮮備宅害配副算視条幹独警宮究育席輸訪楽起万着乗店述残想線率病農州武声質念待試族象銀域��労例衛然早張映限親額監環験追審商葉義伝働形景落欧担好退準賞訴辺造英被株頭技低毎医復仕去姿味負閣韓渡失移差衆個門写評課末守若脳極種美岡影命含福蔵量望松非撃佐核観察整段横融型白深字答夜製票況音申様財港識注呼渉達良響阪帰針専推谷古候史天階程満敗管値歌買突兵接請器士光討路悪科攻崎督授催細効図週積丸他及湾録処省旧室憲太橋歩離岸客風紙激否周師摘材登系批郎母易健黒火戸速存花春飛殺央券赤号単盟座青破編捜竹除完降超責並療従右修捕隊危採織森競拡故館振給屋介読弁根色友苦就迎走販園具左異歴辞将秋因献厳馬愛幅休維富浜父遺彼般未塁貿講邦舞林装諸夏素亡劇河遣航抗冷模雄適婦鉄寄益込顔緊類児余禁印逆王返標換久短油妻暴輪占宣背昭廃植熱宿薬伊江清習険頼僚覚吉盛船倍均億途圧芸許皇臨踏駅署抜壊債便伸留罪停興爆陸玉源儀波創障継筋狙帯延羽努固闘精則葬乱避普散司康測豊洋静善逮婚厚喜齢囲卒迫略承浮惑崩順紀聴脱旅絶級幸岩練押軽倒了庁博城患締等救執層版老令角絡損房募曲撤裏払削密庭徒措仏績築貨志混載昇池陣我勤為血遅抑幕居染温雑招奈季困星傷永択秀著徴誌庫弾償刊像功拠香欠更秘拒刑坂刻底賛塚致抱繰服犯尾描布恐寺鈴盤息宇項喪伴遠養懸戻街巨震願絵希越契掲躍棄欲痛触邸依籍汚縮還枚属笑互複慮郵束仲栄札枠似夕恵板列露沖探逃借緩節需骨射傾届曜遊迷夢巻購揮君燃充雨閉緒跡包駐貢鹿弱却端賃折紹獲郡併草徹飲貴埼衝焦奪雇災浦暮替析預焼簡譲称肉納樹挑章臓律誘紛貸至宗促慎控贈智握照宙酒俊銭薄堂渋群銃悲秒操携奥診詰託���撮誕侵括掛謝双孝刺到駆寝透津壁稲仮暗裂敏鳥純是飯排裕堅訳盗芝綱吸典賀扱顧弘看訟戒祉誉歓勉奏勧騒翌陽閥甲快縄片郷敬揺免既薦隣悩華泉御範隠冬徳皮哲漁杉里釈己荒貯硬妥威豪熊歯滞微隆埋症暫忠倉昼茶彦肝柱喚沿妙唱祭袋阿索誠忘襲雪筆吹訓懇浴俳童宝柄驚麻封胸娘砂李塩浩誤剤瀬趣陥斎貫仙慰賢序弟旬腕兼聖旨即洗柳舎偽較覇兆床畑慣詳毛緑尊抵脅祝礼窓柔茂犠旗距雅飾網竜詩昔繁殿濃翼牛茨潟敵魅嫌魚斉液貧敷擁衣肩圏零酸兄罰怒滅泳礎腐祖幼脚菱荷潮梅泊尽杯僕桜滑孤黄煕炎賠句寿鋼頑甘臣鎖彩摩浅励掃雲掘縦輝蓄軸巡疲稼瞬捨皆砲軟噴沈誇祥牲秩帝宏唆鳴阻泰賄撲凍堀腹菊絞乳煙縁唯膨矢耐恋塾漏紅慶猛芳懲郊剣腰炭踊幌彰棋丁冊恒眠揚冒之勇曽械倫陳憶怖犬菜耳潜珍
“kill them with kindness” Wrong. CURSE OF RA 𓀀 𓀁 𓀂 𓀃 𓀄 𓀅 𓀆 𓀇 𓀈 𓀉 𓀊 𓀋 𓀌 𓀍 𓀎 𓀏 𓀐 𓀑 𓀒 𓀓 𓀔 𓀕 𓀖 𓀗 𓀘 𓀙 𓀚 𓀛 𓀜 𓀝 𓀞 𓀟 𓀠 𓀡 𓀢 𓀣 𓀤 𓀥 𓀦 𓀧 𓀨 𓀩 𓀪 𓀫 𓀬 𓀭 𓀮 𓀯 𓀰 𓀱 𓀲 𓀳 𓀴 𓀵 𓀶 𓀷 𓀸 𓀹 𓀺 𓀻 𓀼 𓀽 𓀾 𓀿 𓁀 𓁁 𓁂 𓁃 𓁄 𓁅 𓁆 𓁇 𓁈 𓁉 𓁊 𓁋 𓁌 𓁍 𓁎 𓁏 𓁐 𓁑 𓀄 𓀅 𓀆
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严肃的文学
转自人人 程璐偷偷将试卷上的“90分”改成了“99分”,家长签字这一关险过;但老师将改完的试卷收上来之后---哟!分数变高了!于是在冬天寒冷的早晨七点半,震耳欲聋的上课铃响后,我们还能听到罚站在教室外程璐的哭声。 早自习十分短暂,老师出门后,将郭敬明那么高的程璐拎进了办公室。程璐和老师的影子在清晨阳光的投射下,玻璃上闪过两个悲伤的剪影。 与程璐关系最好的女同学叫刘影,她奸笑着目睹了全过程。而我目睹了她奸笑着看着全过程的全过程。我为什么会知道这种人性中最隐晦的东西呢? 因为我就坐在她旁边。 日了狗了! 这件事对我影响很大,给我幼年的心灵造成了深重的、难以弥合的巨大创口。这种毫无遮掩的两面三刀,以及人性中赤裸裸的嫉妒与憎恨,还有围绕于社会规则中青少年那种生涩的厚黑学技巧,都令我对世界产生了强烈的恐惧感。 尤其是当我将这件事告诉程璐之后,刘影再没给我抄过作业。一直到六年级都没有。 而且…… 后来刘影跟程璐竟然和好了!女人不可信。绝对的。我再也不相信女人了。我在没发育前我就懂这个道理了。这都是血淋淋的经验教训。 扯远了。当我看到人性中最晦涩的这一幕时,后面的朱逆袭拍了拍我的肩膀。微笑着对我悄悄地说:“没事的花生,都会过去的。” 擦,他是怎么知道我心里的想法?但是他的语气很娘炮,我不禁做了一个恶心的表情,赶快回过头去思考这其中的科学道理。这说不通啊! 他又拍了拍我,对我说:“没关系的,你长大了就会知道。” 我勒个去!我差点炸了,这什么高科技!我立马回头问他,这是怎么回事儿?! 然后我就因为不停回头说话被老师拎出去罚站了。 没多久,这件事儿我就淡忘掉了。因为朱逆袭总是很是傻逼。他又一次考了全班倒数第一。他还经常饶有兴致的看同桌玩鼻涕,那货将鼻涕搓成球抹在凳子腿上,或者做一个大胆的选择----将鼻涕球弹出去。每当这个时候,我就暗暗祈���,千万不要弹到我身上来。
朱逆袭很蠢,仅次于汪大。 汪大在班里的排名约为四十九至五十一,朱逆袭垫底五十二。我常常徘徊在全班前三,因为我是为数不多能观察到人性晦涩面的聪颖少年。但是朱逆袭也能看懂这一切,他为什么不能考到前三名?这令我百思不得其姐。 在那个物质贫瘠的年代,少年的自尊是依靠学习成绩维护的。我知道班里前十名的同学,总是背地里认真刻苦的学习,然后装出一副毫不费力的样子。所以我只能比他们还要刻苦,加上自身的天赋,没事儿就考个前三碾压一下他们,还是比较满足的。 我见到班里第二的女同学爬在车棚门口赶作业;我见过排名第五的男生和妈妈一边卖菜一边读书。还有排名第三十几的少年,跟打工的家人住在门帘房里,没有桌子,只能爬在地上写作业,因为水泥地粗糙不平,所以他的作业本总是被小石子咯得破破烂烂。每每想到这些,我就觉得,他们这么努力还这么惨,真是太爽了。 我十分喜欢写作文,理由很简单,我能获得表扬。我认得字儿多,写的东西有道理。老师要求写五十字的日记,我能写一百多字,自然大受欢迎。但是自从2000年,到了三年级下半学期,一切都变了。 因为那一天,叫命题作文日。 因为那个题目,叫:有意义的一天。 我坐在椅子上,窗外有一颗杨树,另一边还有一颗杨树。刘和珍君你妈炸了。我咬着笔杆子,寻思着月亮怎么这么圆,圆的跟球似得。 第二天,语文课上挨个读自己的作文。汪大先读。 他讲:“昨天吃了顿好的,很有意义。” 班级里哄堂大笑,23333、hhhhh声此起彼伏,汪大向右一转,按照老师眼色去门口罚站了。接下来是赵大宝。 赵大宝说,自己很喜欢打游戏,觉得这很有意义。老师告诉他,打游戏是不对的,是危害青少年身心健康的;这不叫有意义,这叫典型反例。并且要求他翌日叫家长来谈谈,怎么能让这么小的孩子玩游戏机呢? 赵大宝羞愧难当的站到了汪大旁边,胖嘟嘟的小脸上挂着两道委屈的鼻涕。
轮到肥强了。肥强���忑的走了上去,不安的瞄了老师一眼。老师则报以坚定的微笑,示意他继续。肥强紧张的扫了大家一眼,然后迅速地将视线拉回至作业本。 他颤抖着、哆嗦的说道:“今天…我扶一个老奶奶过马路……” 肥强的眼神出现了转变,变得非常害怕。 他犹豫了一下,继续说:“…老奶奶说谢谢我,真是有意义的一天啊。” 肥强说完这句话之后,如释重负。班里鸦雀无声,并没有反对的意见出现。老师微笑着点了点头,肥强一颠儿一颠儿的跑了下去,就像是做坏事被发现的孩子一样,爬在座位上,满脸通红不敢抬头看别人。 老师非常开心的问大家:“肥强写的好不好啊!” 大家异口同声的说:“好!” 这么多人一起说话,我只张嘴不发出声音,老师应该发现不了。因为我打心底里认为肥强不可能扶老奶奶过马路。 刘书宇貌似连嘴都没张。朱逆袭睁眼微笑着,其实我们都知道他在睡觉。因为只有他能做到睁眼睡觉。汪大站在讲台旁咬指甲,低着头像个刚出道的小姑娘。
轮到程璐了。 程璐可不似肥强那么忐忑。程璐自信的盯着后黑板,清了清嗓子,用近似朝鲜小队长的腔调;尖尖的、不自然且大声的说道: “昨天天气真好啊,感叹号。我看到一个老奶奶过马路,我便上去can扶她过马路,感叹号。老奶奶说,冒号,引号,谢谢你啊小朋友,冒号。我胸前的红领巾更鲜艳了,真是有意义的一天啊,感叹号。” 鸦雀无声,死一样的寂静。程璐依旧一副傲娇脸凝望着后黑板,像头钉在十字架上的革命党,若是来一点风,吹动她油腻腻的刘海,背景配上敌人的侩子手---那我一定会将她当做刘胡兰。 老师笑的都合不拢腿了。然后故作镇定地指出她文中的几处错别字,先抑后扬,接着大肆吹捧程璐意识形态的积极正确,年代久远具体细节已经忘了,总之老师将“我胸前的红领巾更鲜艳了”这句话形容为“点睛之笔”,顺道科普了一下这个成语的来历。 可是我看着寂静的班级,只想到一个成语:指鹿为马。老师就是那个赵高,程璐就是献鹿的人。 别问我小学三年级怎么知道赵高,我想你们一定不看粤语电视台拍摄的《成语动画廊》。这个太暴露年龄了。 肥强看程璐的眼神,逐渐起着变化;一开���惊讶,接着变得柔和,最后充满了认同与赞许。他不再像刚开始那样羞愧的爬在桌子上,反而像觅到知音一般,坐的笔直,极端认真地听着程璐演讲。 那一天,凡是没有扶老奶奶过马路的,都站在了教室外面。 那一天,也是我第一次知道什么叫做成熟。 翌日,老师办公室。 我被留到了最后,因为我是这里面学习最好的一个。老师上来就把我红领巾摘下来了。 我吓尿了,眼泪直接流到了裤子上。 老师愤恨的问我:“花生,你考试能考前三,为什么就写不好这个作文呢?” 我憋了半宿,等鼻涕差不多流干了,我才战战兢兢的问老师: “老师,写有意义的一天,是不是要我们找一些故事来模仿?” 老师大概没想到我能问出这么高级的问题,低头沉思半天,回复我一句极为接地气的话: “你就写扶老太太过马路、帮家长做家务就行了。你咋这么不开窍呢?平时不是挺聪明的么,咋这个就写不出来呢?” 日了狗了。 随着时间的进行,班级里分成了两派。一派是扶老奶奶过马路派,一派是不写扶老奶奶过马路派。但是由于谁也扛不住站教室外面的白色恐怖,最终我们不写老奶奶过马路这一派的人越来越少。到最后,也只有刘书宇几个人还在外面晾着。 正所谓,天下大事分久必合合久必分,莫约此后半年,扶老奶奶过马路派又分成了三派: 1,正统扶老奶奶派。 2,给家人做家务派 3,读了一本好书真有意义啊派 我们不写老奶奶过马路派已式微,根本没有任何社会地位。只能眼睁睁的看着三派掌门带着自己的徒子徒孙在班级里相互屠戮、贻害苍生;而我们这些自命清高之徒只能挂在班级门口看他们彼此伤害。 直到有一天,刘书宇噙着泪水瞪了我们一眼,回到座位上,大笔一挥,写下了: 《有意义的一天》。
那一天,刘书宇终于扶老奶奶过马路了。 我支部就这么两苗人,书记都走了,我这主席也是光杆司令一条。于是我也扶老奶奶过马路了。从此我们几人泯于众生,隐退江湖。 等到我学会扶老奶奶那一天,已经快五年级了。少年至青年,必经之路叫叛逆。 什么是叛逆? 叛逆就是幼稚的装逼。 我已经不再是一二年级叱咤风云的作文党了,现在的作文界,被三派巨头牢牢把控着。我只能在班级前十名徘徊,不复昔日的辉煌。我在这里找不到存在感,就像退出苹果时的乔布斯,流亡国外的伊朗王室,离开秦国做人质的子楚---从应许之地仓皇��逃,何等凄凉。 在学习上已经没有我生存の意义,我们只能在其他的地方找找存在感。那时候还没有飞行中国之类的科普网站,我们几个不良少年扎堆躲在厕所里偷偷抽烟,学着别人打架,故意不穿校服…… 内句话是怎么说来着? 对。我虽然抽烟、逃课、踢皮球,但我知道我是个好孩子。 叛逆和暴力总是相互联系。随着身体的发育成熟,意味着精神也在成长。过去那种懵懵懂懂的情绪,到了五六年级这个时候,已经可以细致量化为单词了---嫉妒、恐惧、卑微、厌恶、喜爱等等等等。 过去有什么不满,只能相互推搡;现在身强体壮了,男孩子会在校外用大飞脚、砖头和墩布斗殴,不至见血不休。 女孩子们呢,则成熟许多。过去有了矛盾,一两节课过后就没事儿了。现在不一样啦,大家分门别类,自动站队。穿耐克的一个圈子,穿批发市场的一个圈子,大家井水不犯河水,背后可劲诋毁。 我们这些前不扶老奶奶党,多少都是书香门第,虽然叛逆但还没那么地痞;这就遭致了同学们的非议。肥强认为汪大穿牛仔裤太装了,于是召集小伙伴在校门外狠狠地揍了汪大一顿;程璐觉得亚欣用的书包太好了,联名向老师告状,说亚欣涂指甲油。一时间风声鹤唳,白色恐怖又起。 我呢?我在干嘛? 我因为用的钢笔太好而被打了。现在在医院养伤。正好懒得去上课。
我十分不愿意回到学校,因为回到学校又要见到那个痞子强。在家长面前,他可以装的人模狗样,但是在班级生态里,他就是当之无愧的王。抬头不见低头见,谁的拳头硬谁就厉害。我不知道该怎么面对这样的局面。硬着头皮起床上学的我,一摸枕头上都是汗。 一边是同学的暴力阴影,一边是老师的不屑与颟顸。在课堂上,我只能将多余的怒火发泄在试卷上。我再也不愿意做一个好孩子了,又要写老奶奶过马路,又要受欺负,简直不是人干的活。 头一次我考了全班第三十名。 大家看我的眼神都不好了。唯有万年四十名开外的痞子强略带得意的看着我,似乎从我身上获得了前所未有的胜利。 从那以后我获得了他们团伙的信任,受欺凌的日子明显少了。但是,每次念到我排名的时候,我总是心情忐忑,似乎在等待审判结果一样。每一次宣读,都是一次���刑。 有一天我实在受不了了,不小心在数学上考了一个满分。 放学就是一顿打,痞子强说我装的太像了,原来我一直是故意隐藏实力,这对丫而言是莫大的羞辱。 最后是朱逆袭把我拉起来的。朱逆袭给了我一根烟,玉溪。 他给我点上,我们坐在学校外的小土堆上,凝望天边的斜阳。他给我一张《数码宝贝》的光盘,那光盘划的跟狗咬了一样。 他说,今天电视台演最后一集,你肯定赶不回去了。我跟你说,最后的大结局,是他们坐上火车回去了。 日了狗了,你剧透个蛋啊。 “哦对了,数码宝贝会有第二部的。” 说完了,他拍拍屁股上的土,走了。 看完数码宝贝大结局的我,脸上不疼了。我换了衣服,洗了个澡,像经历过整个人生一般,十分的平静。睡得特别香。 第二天,迟到了。在门口站了一上午。
下午老师做测试,全选择题。我十分愤怒,我想要打一个0分。说实话,我认字很早,小学的语文题对我来说就是洒洒水。我故意避开所有的正确答案,下了狠心要扎扎实实的向老师示威。在下课铃之前,我认真的检查了四十道题,没有一道正确的。我十分满意,我很难受叫医生来……哦不,瞪了老师一眼然后拉屎去了。 我想,没有人会比我分数更低吧。没有人。 我等待着暴风雨的洗礼,像冲向暴风雨的海燕一样,瞎了吧唧的。 能把选择题全做错的,一定是神。我就是神, 我要用我的实力向世界宣战,不向这个操蛋的世界低头。 朱逆袭在厕所拍了拍我,说这样做是不对的。 我操?!超能力?又来?Shen me gui? 老师上了讲台,咳嗽了一下。他脸色不太好。 “咱们这次测试,竟然有一个零分的同学。蒙你蒙不出个几分?” 我咽了下口水。暴风雨要来了。海燕也许也会有害怕的时候。 “但是,还有个同学更过分,我给了负一分。” 卧槽,啥是负一分?小学六年级的我惊呆了。 “朱逆袭同学,你所有的答案都修改过,选择题和花生同学答案一模一样。一看你就是嫌自己写的不对,然后抄花生的对不对?抄袭你懂不懂?你以为你是谁?明天把家长叫来。” 我惊呆了X2。 日啊这家伙居然和我一样?!我回头看了看他,他也看了看我,微笑了一下。 我的脑子一下没转过来。 放学朱逆袭叫住我,给了我一个游戏币,让我送给肥强。我推掉了,毕竟这家伙似乎大概可能有超能力,他让我干这些事情肯定有��腻。 然后我就将游戏币给了肥强。 肥强拿着游戏币去了游戏厅。 我和朱逆袭眼睁睁的看着肥强在游戏厅被几个初中的小混混打的满地找牙,真的是找牙,大板牙让打掉了。 我开心的下巴都掉了,233333。
回家的路上,朱逆袭跟我说,今天他是故意和我答案写成一样,为了给我拉仇恨,防止老师针对我。 朱逆袭说:“如果我不给你垫底,你会很难过的。毕竟你还没有考过0分。” 我不信。 你是怎么做到的? “傻孩子,我有超能力的。我可以活在不同的肉体里。我睁着眼睡觉,那说明我的灵魂去了别的身体了。你抽烟喝酒踢球,但是我知道你是个好孩子。汪大也是,刘书宇也是。所以我要考最后一名,我要维护你们的自尊啊。” WQNMLGB! 真的假的?别吓我。大哥这是严肃文学啊! “是真的,你父亲救过我的命。虽然我不会死,但是我很感激他。你父亲是个英雄。” 啊?我父亲是个英雄?他当过兵?他立过功? “他不是。正因为他不是解放军,他才是个英雄。反正我说了你也不明白,你长大了就会懂得。在你出生前一年,他因为这件事才回到内蒙的。” 那是因为什么?我更糊涂了。 “你父亲,他拉了我一把,不然我内个肉体就被那啥碾烂了。” 朱逆袭语重心长的说。 “你父亲为此丢了北京的工作,不然你也不会在这个破学校长大了。” 我瞪大了眼睛看着朱逆袭说这些莫名其妙的话。 “你很喜欢读金庸的小说吧,萧峰是坏人吗?韦小宝是坏人吗?世界上的有些事,不能单纯的讲对错。小孩子才分对错。大人只看利弊。除了利弊之外,还有一样东西很珍贵,那就是理想。程璐聪明吧?但是她没有远见。远见是理想的一部分。” 嗯。 “我活了很久了,见到过很多人。我只从我的角度出发帮助我喜欢的人。我喜欢能嗅探到未来的人,因为我能活很久很久,只有这些人能和我有共同的语言。他们能看的很远,他们能恪守底线和正义,他们能做出聪明的决断---尽管有时这些决断会令他们死掉。其他人都是凑合活着,他们很快会死掉,和我的一生比起来太短暂了,与那些人交谈没什么意义。从我遇到哥白尼那一天起,我就决定帮助你们这类人。尽管你比哥白尼差远了。你知道哥白尼吧?就是三楼教室外面挂着的那个大胡子。” “我见得太多了,我和哥白尼谈笑风生你知道吗。程璐那并不是成熟,那是衰老;从她提笔写下扶老奶奶过马路那一刻,她就已经步入衰老了。成熟是心灵的成长,而不是固化的酱缸。” “你还有很长的路要走,而她已经走入了死胡同,走不出来了。” “你懂吗。” 我很懂事儿的说我懂了,其实我根本不知道他在说什么。 “对了,送你一盘磁带,你最喜欢的,和田光司的《Butter-Fly》。” 朱逆袭将磁带给我。磁带盒就像出土文物一样脏。 “我还有很多人要帮助,以后你再也见不到我了,把红领巾摘了吧,过马路时候别惦记着扶别人,别闯红绿灯,永远永远别再写有意义的一天了。” “成长中的每一天,都是有意义的。只要你不断在成长…每一天都是新鲜的、有价值的。有的人年纪轻轻就已经死了,他所过的每一天不过是重复之前的自己,像影子一样,干枯、愚昧、不思进取;行尸走肉。世界在你的心里。如果你的心已经烂了,再好的世界都装不进去。你活的精彩与否只有你自己知道。意义由你自己来探寻。” 然后朱逆袭duang的一声就炸了。 日了狗了! 当我再次想起朱逆袭这番话时,已经在上海工作很久了。我在上海外滩见到了曾经朴实的程璐,因为她耳边的疤痕我永远忘不了----我盯着她看,她似乎认得我,但是明显不想认出我。她缠着一个五十岁的胖子,从人群中闪过。 我也不知道逆袭说的对不对,总而言之啊,我现在过得很好。
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This is just copy pasted from this post; I’m just nervous about Lofter posts getting taken down for whatever reason. Untranslated (my apologies).
【全职高手】人物称呼整理 ·其实是挺早之前自己记着玩的,整理了一部分放出来。有若干透明度比较高的角色(没有把全部龙套都收进来),压一片小叶子没多少人能认全(
·另有荣耀游戏中的城镇、副本、boss、掉落,和比赛中的选图用图合集。
·人物彼此之间的特别称呼。破折号后是日常使用的称呼,部分叫法(包括只出现过一两次的叫法)连同整句对话一起收入。
·内容比较杂,查询某人物相关推荐直接用ctrl+f搜索。
·不收录账号卡相关称呼和只在网游中出现的角色,其他没有出现的基本是直呼全名,或者是原作里没有直接提及。整理可能有疏漏,欢迎补充。引用原文的部分,校对有岔子的话也欢迎捉虫。
额外说明:
·两个字的名字,队内交流绝大部分情��也是喊全名。
·“乐乐”“二佳”之类叫法,原作中没有出现,都是直接叫的张佳乐。张佳乐自己倒是喊过“兴欣的二货们”w
·指挥用语中有过直接描写称呼的是:
叶修:苏,唐,安,乔
肖时钦:方(方学才,雷霆副队),程(程泰,雷霆新人),戴
方学才:戴
周泽楷:江,鬼、灰(阵鬼、一寸灰)
张新杰:小手(小手冰凉)
·叫法还是有人在意的,比如认真的张副队:
终于,咸不甜还是鼓足勇气,朝张新杰的望山云雾说了一句:“张队你好。”称呼副职的时候,有意无意地把那个“副”字去掉,直接提升一级,这倒是社会上惯见的路数,不过此时张新杰却是认真回应了一声:“你好,是副队才对。”
·也有觉得称呼啊名字啊不重要的,比如许斌,比如韩文清:
“难道叶秋大神很强还需要特别指出吗?”许斌吐槽。“是叶修。”刘小别挑刺。许斌笑笑,叶修还是叶秋的,名字只是称呼,根本不重要,他并不在意,还是习惯性地叫着叶秋。
而这一次给他划下失败休止符的家伙——叶修,又是叶修,或者这之前的时候,这家伙还叫叶秋。名字为什么要改这种事韩文清一点也不关心,无论改成什么,他都能在场上第一时间认出这个家伙,这个十年生涯中,给自己留下最多记忆的家伙,从头到尾,悲喜交加。
·5.23补充:外号的使用是有限度的。比如叶修,在记者招待会上提到王杰希的时候叫的是全名,在公开比赛(第十届全明星团队赛、常规赛与微草的团队赛)中叫的是老王,“王大眼”这个外号基本是只有熟人在场的时候才叫的(网游里、第十届全明星讨论上场阵容时)。至少他是很有分寸、不会不分场合乱叫的ww
兴欣
——叶修:
对苏沐橙——沐橙
他当然不知道的是,早在第一次看到押枪操作失声喊出“靠”的时候,叶修就百忙之中大爆手硬是敲了条消息过去给苏沐橙。“不要用押枪”“嗯?”“会暴露啊你个傻蛋”
(这一句感谢 @梅里浅葵 姑娘补充><)
“哎哎哎!服务器诶我的大小姐,你可别给我关机了!”叶修狂汗,几乎是扑过来把苏沐橙给阻止了。
“我们这有红烧牛肉、香菇炖鸡、西红柿鸡蛋、酸菜排骨、鲜虾鱼���各种不同口味的泡面,您想来点什么样?”叶修问。
“呃沐沐。”叶修用了唐柔喜欢的那个称呼。
对陈果——老板、老板娘
“你和谁说话呢?”客人疑惑。“那边那个菜鸟。”叶修答道。
“高手,你和她解释一下。”叶修对陈果说。
对方锐——方锐
“还是老手比较难缠啊!”看到方锐的决断,叶修心下又感慨了,嘴上却还在继续嘲讽:“怎么跑了你这个土贼,不准备听我上课吗?”
“猥琐方,有没有想过转型啊?气功师怎么样,就等你了!”叶修在新会话窗里说道。
“你个废物点心,找死吧你就,还不快点跪下!!”叶修戳方锐的脑袋。
“方锐大大你也是的。”叶修点名。
“你可是我们这里年薪最高的大大啊,拜托了。”叶修说。
对乔一帆——一帆,小乔
对唐柔——小唐
“小唐同志呢?”叶修握着拳头伸到唐柔嘴边做采访状。
“小姐,要拎包吗?”叶修问。
对罗辑——罗辑
“罗辑同学,你这样太勉强了。”叶修终于是开口了。
对包荣兴——包子
对安文逸——安文逸
这时群里叶修却已在问:“安同学你什么看法?”
对魏琛——老魏
叶修望着魏琛屏幕上莫白的尸体,以及来来往往的轮回精英二团的玩家,忍不住感慨:“你真是个畜生,至于吗,这么多人……”
对莫凡——莫凡
“我说独行侠,这么水可不行啊!赶紧想想办法。”叶修这边略带讥讽地说了一句。但是有点脑瓜,却都从这话里听出了暗示。独行侠?这是说莫凡的毁人不倦一直游离在团队之外吗?
“莫凡同志。”叶修这时转了转头,生平第一次在战斗前,主动找莫凡交流,“这次交给你一个严峻的任务,如果我们任何一人爆了装备,你一定要不惜一切将爆出装备抢先拾回来。”
对伍晨——伍晨
“说得好,伍晨同志一看就是非常值得信赖的。按照挑战赛的规则,虽然无极战队已经淘汰,但是无极战队的选手却还拥有一次注册机会。下一轮之前,你也申请注册成为兴欣战队的一员吧?”叶修说道。
对孙哲平——老孙
对黄少天——少天,黄少天
“老兄我这是在打网游。”叶修当然也明白黄少天的意思,角色的负重那是越低越好。
“哪有退!骗子!”叶修大怒。
对喻文州——文州
“我!没!看!见!喻文州你老实一点啊!!”叶修警告对手。
对王杰希——王杰希,王大眼,老王
“哥单挑可是16连胜了,上去先拔头筹,稳收一分,打压他们的嚣张气焰,如此合理又高明的安排,怎么是天真,王大眼你给我说清楚!”叶修针锋相对。
“杰希大神速度,你看你们这帮像一堆环卫工人似的,快点出来干活。”叶修又去招呼微草的王杰希了。
“我去,比赛老王你一个人解决就好了!”叶修这时惊呼着,看起来是很寻常的一句吐槽和惊叹,但是,一些有心人却很快意识到:就连拥有上帝视角的现场观众都因为场面之紧张忽略了王杰希打爆唐昊的场面,叶修,这个在场上忙碌着的家伙,竟然把这一切都收到眼底了吗?
对许斌——
“第一骑士,稳着点!你不会想让人打出ot吧!!”叶修又指导许斌。
对袁柏清——
“大治疗!不要只给你们微草的人加血啊,我们这边还有十条鲜活的生命呢!”说完mt,叶修又说治疗去了。
“袁柏清你很嚣张啊,我忍你很久了!你敢和我单挑吗?”叶修点名了。
对林敬言——老林
对张新杰——张新杰
“谢了,张副队,回去代我问老韩好哦!”叶修的声音传来。
“小张要加油啊!”叶修称呼张新杰为小张,联盟中有资格这样叫张新杰的人可没几个。
对韩文清——老韩,韩文清
“老韩同志,你的态度是值得肯定的,但是,只是这样一场比赛而已……”叶修说。
对张佳乐——张佳乐
对周泽楷——小周
对江波涛——小江
对方明华——明华
对肖时钦——小肖
“肖队长,玩得很开心吗?”君莫笑,出手,龙牙!
对楼冠宁——小楼
“看看斩楼兰那里有没有!”叶修这说着还真就实操去了。qq上呼叫斩楼兰:“小楼同志,有没有装备借来用用?”
对苏沐秋——沐秋
对邱非——邱非
对关榕飞——榕飞
对叶秋——叶秋
“应该说是我及时发现了弟弟企图离家出走的幼稚行为,不惜以身作则当反面例子来教导才对。”叶修说。
“你又不回家?”陈果看出叶修毫无去意。“咦,我老弟的QQ签名,你看到了?”叶修说。
(补充了“老弟”的叫法,感谢 @GlaSsY ><)
对楚云秀——楚云秀
“看云秀大神心有疑虑的样子,不知道是否需要前辈的指点呢?”叶修说。
对李轩——李轩
“李轩同志别怪我没提醒你啊,鬼阵要早点开,现在一波鬼阵铺下去,大局已定。”叶修再给虚空李轩消息。
对孙翔——孙翔
“还有用一叶之秋的那个,你注意到一叶之秋现在身后两面断墙的间距了吗?这个距离却邪横摆的话可是会过不去的。你们把却邪的长度加长了吧?以前可不��。”
对曾信然、宋奇英——
“好!”叶修一把将主持人手里的话筒抓到嘴前叫了起来:“百花的曾信然小朋友和霸图的宋奇英小朋友一起上来吧!”
“小朋友。”叶修开口说话了,“你说得对,他的打法确实还有很多地方可以改进。不过你也是哦,你也有许多地方还需要提高。”
对田森——小田
对赵禹哲——小赵
然后赵禹哲就听到身前的悟道君诧异的声音:“不是吧最佳新人,落花掌也是技能啊,神圣之火的作用你不懂吗?”
对张益玮——
“嘿!枪王。”叶修朝这位招呼了一声。
对冯宪君——主席、老冯
(补充了“老冯”的叫法,感谢 @集火那个叶领队! ><)
对陶轩——陶老板
对常先——小常
对夏仲天——夏总
对莫强——老莫
对佟林——老佟
对萧杰——萧老板
——魏琛:
对叶修——叶秋(前期),叶修,老叶
“复出?我?别玩我了大神!”魏琛苦笑。
“叶秋同志,就别藏了行不行,出来和我们决一死战!”耳机里又传出来了魏琛的声音。
“以叶老大的能耐,区区肖时钦有何惧哉,秒之秒之。”魏琛说。
“你个混账在哪呢?”魏琛问。刚报就位的可没有叶修。
“你也是的。”魏琛鄙视完叶修又训起了苏沐橙,“就跟着老叶没下限。咱老板多不容易啊,好不容易过个圣诞,你俩签俩破名就当礼物打发人呐?就算要搞签名,也应该大家都签啊!老板娘不哭,来来来,我也给你签一个。”
对苏沐橙——
“混蛋,我还没说完呢!你这个败类,明明已经租了那么大套房子,你还天天要往人妹子屋里钻着住,什么居心呢?我可不是挑事的人,苏妹子,我要是你,绝对不能忍。“魏琛说着转向苏沐橙说着。
对乔一帆——小乔
魏琛也是当机立断,迎风布阵身子一转,对一寸灰说道:“小兄弟,我一看你就是厚道人,你要爆到我的装备,可要还给我啊!”
对包荣兴——包子
对罗辑——罗辑
“科学家!多亏了你,那东西卖了2000万!说吧!你要多少?”魏琛说道。
对安文逸——安文逸,小安
对唐柔——小唐
对陈果——老板、老板娘
“没人阻止你们叫人吧?说起来我也期待半天了,怎么真没叫个帮手吗?你这婆娘就算了,你那点水平,只有躺平任调戏的份。”魏琛叫着。
(补充“婆娘”的叫法,感谢 @葵花の影 ><)
对肖时钦——小肖
“靠,除了这姓肖的,还有谁会这么蠢?”魏琛对肖时钦本来说不上好恶,但此时发现很有可能成为劲敌,而且是很致命的劲敌,立刻各种不待见起来。
“都出局了,还不解散?”魏琛说着,不等陶轩回答,已经转向肖时钦:“小肖是吧?我看你这人还是挺不错的,但怎么这么没脑子?嘉世都要沉了,你跳上来,你是嫌世界末日来得不够早是吧?”
对韩文清——小韩,韩文清
对伍晨——老伍
对刘皓——
“对了,刘告!”叼烟的猛然叫出来了。“我去……有没有文化啊?那个字念皓,你别说你认识我啊!包子快离他远点。”那边叶修的声音传来。
对唐书森——
“伯父有兴趣当经验宝宝的话,就干脆交给我吧!”魏琛一脸狗腿的神色。
对萧杰——作家
——方锐:
对唐柔——小唐
对包荣兴——包子
对莫凡——莫凡
“毫无压力是不是小莫!”方锐叫嚷着。莫凡早都走在上场路上了,头都没回一下。
对魏琛——老魏
对陈果——老板娘
对苏沐橙——
“我靠沐姐姐你太讲究了我要爱上你了!!”方锐激动得都语无伦次了。
对周光义——老周
对吴羽策——
“来吧,吴女士!”于是比赛开始后,方锐立即就这一点先垃圾话了一下。
对林敬言——老林
对宋奇英——
“小朋友,今天有没有什么有意义的话题想聊聊啊?”这一开始,垃圾话就开始了。
——苏沐橙:
对叶修——叶秋(身份未公开时在其他人面前的叫法),叶修
对叶秋——叶秋
对楚云秀——秀秀,云秀
对乔一帆——一帆
对苏沐秋——哥哥
对崔立——崔经理
对肖时钦——
“呵呵,小事情……”连苏沐橙有时候都不介意叫这个她不喜欢的人所起的绰号。
对黄少天——黄少、少天、黄少天
(感谢 @一年好景君须记 补充><!)
——唐柔:
对陈果——果果
对叶修——叶修
“队长。”唐柔向叶修敬了个礼。
对苏沐橙——沐沐
对魏琛——老魏
对安文逸——小安
对包荣兴——包子
——乔一帆:
“沐姐,前面四间房,咱俩分头钻怎么样?”乔一帆说着。风梳烟沐是苏沐橙,他是相当怀疑,不过不敢确认,也不敢多问。他自认年龄应该比较小,听着这些人相互的称呼,都冠以哥、姐相称:包子哥、沐姐、柔姐,以及他最尊敬的前辈。
(感谢 @空小阶阶阶 补充!><)
对叶修——大神(前期),前辈
对方锐——前辈
对高英杰——英杰
对黄少天——前辈
“这这这……是黄少吗……”乔一帆觉得好像可以听到自己的心跳。这太彪悍了,自己竟然和两个超级大神并肩战斗?
对肖时钦——肖时钦前辈,前辈
对孙翔——孙翔前辈
对周烨柏——前辈
——包荣兴:
对叶修——大神(初期,在叶修给包子买武器之前),老大
“包子给他一砖头。”叶修指示。“yes,sir!”包子立即出手,天上地下,谁也不知道流氓从哪里取出来的板砖,又一次出手了。
对罗辑——
“昧光小弟的废话就是多呀。”包子感慨连连。对于昧光同学数学特优生,很有可能年纪轻轻就获得博士学位的成就包子是一点自觉都没有,依然以小弟视之。
对黄少天——
“狮子座呢?来单挑啊!你那时候不是哭着喊着要和我单挑吗?”包子继续叫。
对魏琛——老魏
对陈果——老板
对常先——小常
对唐书森——
“是包荣兴,大叔你好。”包子反应比较积极。
对林敬言——
“第一流氓林敬言!”包子叫道。林敬言顿时很高兴,这个名头很久没有人安到他头上了,兴欣这个莫名其妙的家伙看起来很会聊天嘛!
——罗辑:
对叶修——
“大神你在呐!”昧光一上线,居然主动就给叶修来了个消息。
对包荣兴——包子
对魏琛——
“是的,魏老大!”罗辑高兴地应了一声,随即就又被小年轻乔一帆啊安文逸等人围上恭喜着,包子又以老大的身份粗声粗气地教训着罗辑不许骄傲。
——安文逸:
对叶修——
“这就是我们的队长吗?”安文逸本是霸图粉,叶修实在不会是太他喜欢的那个人,但是现在,转粉已经转得差不多了。
对陈果——老板,老板娘
“嗯,先问一声,选中我的,其实是你,不是那个傻大姐吧?”小手冰凉说。叶修很是无辜地看了一眼一边的陈果,结果发现陈果完全一副没有力气发火的模样,因为她也觉得自己刚才在小手冰凉面前确实挺白痴的。
——陈果:
对叶修——叶秋、叶秋大神(前期),叶修
“谁的马甲?”包子惊问。“你老大。”陈果说。
对苏沐橙——沐沐,沐橙
对唐柔——小唐
“有多好?像你一样吗?”唐柔笑。“死丫头……”陈果翻白眼,提起这个她很有些郁闷。
对方锐——方锐
“方锐大大,欢迎,我们这边上楼。”兴欣网吧的门外,陈果鬼鬼祟祟地和来人打着招呼,一边警惕着回头注意着网吧客人们的动静。
对包荣兴——包子
对魏琛——老魏
对安文逸——小安,安文逸
对唐书森——
陈果瞬间就哆嗦了一下,这才反应过来这哪位,连忙回话:“唐伯父您别这么说,我们……”
对孙翔——孙翔
“孙翔。”“那个二货?”陈果一脸不齿的表情。
对金香——金公主,金香,金香姐
对陶轩——陶老板
对马沉毅——马老板
对楼冠宁——小楼
对夏仲天——夏总,夏经理
对常先——小常
——伍晨:
对叶修——
“叶秋大神……”伍晨有点哭笑不得。
——关榕飞:
对叶修——老叶
蓝雨
——黄少天:
对叶修——叶秋(前期),叶修,老叶
“那谁你别跑!”黄少天忙死了,又要应对排队嘲笑,又生怕叶修消失掉。
“你哪有看,你这个骗子!”黄少也天怒,他们完全没发现有人探头来看,这家伙根本就不在这一带。
对苏沐橙——苏妹子,苏沐橙,沐橙
(补充“沐橙”,感谢 @一年好景君须记 )
“靠,这个死女人!!”黄少天郁闷之极。
对喻文州——队长
对魏琛——魏老大,魏队
对卢瀚文——小卢,瀚文
“别听他吹!小家伙快去追。”黄少天叫道。
对梁易春——大春
对高英杰——
“小孩的操作极快,恐怕还在王杰希之上,就是靠这个压了王杰希一头。因为快,偶尔出现的一些破绽也是一闪即逝了,很难捕捉到。而且这些短暂的破绽,我觉得他也不是不知道,就是因为知道无所谓,才会放弃去弥补,努力追求度。一个新人,哪来这么老道的经验?肯定是王杰希教出来的。我怎么越看越觉得这小子就是专门调教出来对付我的啊?”黄少天絮絮叨叨一大堆。
对乔一帆——一帆,乔一帆
(感谢 @一年好景君须记 补充!><)
黄少天只用半秒就完成了这个消息的输出和发送,完了连忙解释:“小兄弟你可真有想象力,我怎么可能是黄少天呢?”
——喻文州:
对叶修——叶秋,叶修,叶修前辈
对黄少天——少天
对卢瀚文——瀚文
对魏琛——魏队
对韩文清——
“老韩这家伙,拼得真是……”喻文州又是嘀咕了一次。这韩文清硬是拼到了最后一刻,这要不是一队最后也连忙又端正了一下态度,搞不好真被这家伙给飙吃掉了。
(补充了喻队“老韩”的叫法,感谢第十区的白露未晞姑娘><)
对韩文清、王杰希——
“嗯,因为韩队拒绝了邀请,又因为王队拒绝担任队长,所以最后负责那边想委任我做队长,我的意思,当然还是要问一下大家意见的,大家有没有意见?”喻文州微笑着,一个很多人自己来说可能都多少有点尴尬的事,他倒是挺自然地就说出来了,然后很平静地等候着大家的反应。
对梁易春——大春
——卢瀚文:
对喻文州——队长
对黄少天——黄少,少天前辈,前辈
对叶修——叶秋,叶秋前辈,前辈
对张新杰——张新杰,张新杰前辈
对魏琛——老队,前辈
对刘小别——刘小别前辈
对方锐——前辈
——郑轩:
对黄少天——黄少
——李远:
对梁易春——大春
微草
——王杰希:
对叶修——叶秋,叶修
“什么科目?”有主力队员问队长。“刷Boss。”王杰希说。
“Boss?什么Boss?”有人不解。“荣耀史上最大的Boss。”王杰希说。
对唐柔——唐柔
“唐小姐这一星期进步也不小啊!”王杰希这话不是恭维,唐柔有天赋,又有大人物指点,没进步才是怪事。只不过……叶秋大神的一对一指导,这真是太太太太太奢侈了。
对邓复升——复升
对刘小别——小别,刘小别
对高英杰——小杰,英杰
对乔一帆——乔一帆,一帆
——高英杰:
对乔一帆——一帆
对柳非——柳姐
对叶修——叶修前辈
对王杰希——队长
——刘小别:
对乔一帆——一帆
对高英杰——小高,英杰
对王杰希——队长
对叶修——
“我真不知道他们是在期待着什么,难道真指望这个新人把叶秋……呃,叶修干掉?”刘小别说。
对唐柔——
“妹子很猛啊!!”微草战队的刘小别,手速达人一个,现在却是在惊叹唐柔的凶猛。
——许斌:
对叶修——叶修
“难道叶秋大神很强还需要特别指出吗?”许斌吐槽。
对王杰希——队长
——袁柏清:
对刘小别——小别
对王杰希——队长
对叶修——
“指挥,你是不是漏了个人啊?”牧师选手袁柏清也说话了。他虽然不会受到这种空当被抢的直接影响。但是空当被抢直接扰乱了他们的配合节奏。
——肖云:
对安文逸——
“美女节奏不错啊!”凑到小手冰凉一边后,肖云总算找了个机会搭话去了。
对唐柔——
第二局比赛开始,公众频道很快出现肖云的发言:“美女,你的秀场就到此为止了。”
——柳非:
对周烨柏——烨柏
对乔一帆——一帆
对高英杰——小杰
对王杰希——队长
——周烨柏:
对高英杰——小杰
对柳非——非非
对乔一帆——一帆
霸图
——韩文清:
对叶修——叶秋,叶修
对张新杰——
“非常出色。”作为队长的韩文清第一个出声回答了问题,用的是那种记者最讨厌的答案,不过随后他就偏了偏头看了看身边后道:“让新杰来详细说吧?”
(补充了“新杰”的叫法,感谢 @霜月花明 姑娘><)
对孙翔——
“呵呵。”韩文清笑了一下,“小朋友们现在就想要改朝换代,还嫩点。”
——张新杰:
对叶修——叶秋,叶修
对韩文清——
“韩队拒绝了邀请。”张新杰平静地说道。
——林敬言:
对韩文清——老韩
对卢瀚文——
不过很快林敬言叫了出来:“哟,小朋友恐怕要没法力了吧?”
“太丢人了,黄少天你快退役吧,把你的位置让给小卢同志才是真理啊!”张佳乐和林敬言纷纷感慨着。
对王杰希——王杰希
“是不是因为魔术师那种与生俱来的直觉更精准?”林敬言说。
对秦牧云——牧云
——张佳乐:
对叶修——老叶,叶修
对林敬言——老林
对卢瀚文——
“太丢人了,黄少天你快退役吧,把你的位置让给小卢同志才是真理啊!”张佳乐和林敬言纷纷感慨着。
对秦牧云——牧云
——宋奇英:
对韩文清——队长
对张新杰——副队长
对叶修——叶修前辈
对方锐——前辈
——蒋游:
对叶修——叶秋大神,叶秋
对张新杰——副队,张副队
对韩文清——队长
轮回
——周泽楷:
对叶修——
“嗯,是叶秋吧……因为……很厉害啊……”以上来自轮回的周泽楷。
——江波涛:
对叶修——叶神,前辈,叶修,叶修前辈,前辈;
对王杰希——
“呃……魔术师没有那么胡来。”江波涛说。
对方锐——方锐前辈
“呵呵,小周好像和方锐大大是同期的选手吧?”江波涛笑道。
对周泽楷——小周
对魏琛——前辈
对苏沐橙——
“哈,苏姐着急了。”江波涛倒是和谁都能聊,放了叶修过去,立即就和兴欣第二位的苏沐橙寒暄上了。
对吕泊远——泊远
——杜明:
对江波涛——副队
对周泽楷——队长
——方明华:
对吕泊远——泊远
——吴启:
对周泽楷——队长
——吕泊远:
对杨聪——
“杨队你也太狠了吧……”当舍命一击从侧面刺入云山乱的身体时,吕泊远诧异地说着。
——孙翔:
对叶修——叶修
“叶哥,不好意思啊,一来就占了你的位置。”会议桌左手边第一席,嘉世战队队长的专属座位,本也是属于叶秋的座位。孙翔大大咧咧地坐在上边说了这么一句,眼睛却连瞟都没瞟叶秋一眼,这已经不是漠视,而是一种无视了。他的目光,更多的倒是落在了和叶秋共同进门的苏沐橙身上。
对许斌——
“许兄,你这个样子真是让小弟很为难啊!”孙翔这时打了句话发出,嘲笑显得易见。
对肖时钦——小事情
“小事情?肖时钦?哈哈哈哈哈!”孙翔突然指着肖时钦狂笑起来。
义斩
——楼冠宁:
对叶修——叶秋大神,大神,叶修大神
“君莫笑兄弟,久仰了。”斩楼兰跟着直接和叶修对话。
对文客北——小北
对王杰希——
“大神好。”斩楼兰回道。如果说在之前,他这个荣耀中最有名的金钱战士还并不把职业选手当多大事的话,从和叶修接触开始,终于是意识到自己���些太目中无人了。和黄少天的一战,又是给他上了难忘的一课,对于大神级别的选手,他已经不敢有丝毫怠慢。而眼前和自己消息的这位,三年里两夺总冠军,实打实的成绩摆在那里,可说已经是功成名就。
对肖时钦——
斩楼兰更是很遗憾地感慨:“想不到肖大神你居然会转会,早知道的话,我们义斩一定特别欢迎你的加入,任何条件都可以。”
对卢瀚文——
“蓝溪阁那个搅屎棍的小孩又来了。”斩楼兰无奈地报告着。
对孙哲平——孙哲平前辈,前辈,孙前辈
——文客北:
对叶修——叶秋大神,大神
——邹云海:
对文客北——小北
——顾夕夜:
对楼冠宁——老楼
——孙哲平
对叶修——叶秋,叶修
对魏琛——老魏
新嘉世
——邱非
对叶修——前辈
——夏仲天:
对叶修——叶秋,叶修大神
对邱非——
“小邱差点就去了微草,还好那时我已经和嘉世彻底谈妥,就努力说服他留下了。”夏仲天说。
雷霆
——肖时钦:
对叶修——叶秋前辈,叶秋,叶修,前辈
对戴妍琦——妍琦
对魏琛——魏琛前辈
对陈夜辉——陈会长
对崔立——崔经理
对孙翔——孙队
——戴妍琦:
对楚云秀——
“楚姐姐是我们女中豪杰,我一直很崇拜她。借这次机会向楚姐姐挑战,希望可以得到她的指教。”戴妍琦所说的挑战理由中满是尊敬,很显然这场挑战只是新人向所尊敬的前辈的一次致敬,无论谁胜谁败,都不会有什么特别的意义。对于这样的挑战,观众们显然没什么热情,只是礼貌性地给予了一点掌声,而楚云秀此时也已经从位置上走入了比赛场中。
对肖时钦——队长
对叶修、方锐——
“叶修大大苦守了这么多年的微博首发就这样献给了方锐大大,真爱不解释。”雷霆战队的戴妍琦生猛地对叶修都进行了调戏,顿时引起一波强烈关注。
烟雨
——楚云秀:
对叶修——老叶,叶修
对苏沐橙——沐橙
——李华:
对叶修——叶神,前辈
——舒可怡、舒可欣:
对叶修——
“大神,还是省省吧!您都过时很久了。”这边的似乎真是被叶修的不放弃给惹得有些烦燥了。一直以来只是爱搭不理的敷衍着,这一次,多说了几个字,却是饱含讥讽。可这话,也是他们的真心话。叶修的纠缠没让他们拉黑君莫笑,却让他们不再顾忌情面把真心话说出来了。
百花
——于锋:
对朱效平——效平
——张伟:
对叶修——
“这老狐狸……”张伟很无奈,他已是联盟少见的老资历选手了,但是眼前的这位对手,说起来还是他的前辈,场上大大小小的花样,恐怕真没什么是他没见过的,就看他能不能及时反应了。
——朱效平:
对于锋——队长
虚空
——李轩:
对葛兆蓝——兆蓝
对张新杰——张新杰,新杰
对楚云秀——
“是我是我,大姐你就别深八了好吗?”李轩一脸的以大局为重。
——吴羽策:
对方锐——
“怎么了猥琐方,你的猥琐终于让呼啸都忍无可忍准备把你干掉了吗?”和方锐同期的选手,虚空吴羽策发来并不怎么亲切的问候。
——盖才捷:
对叶修——前辈,叶修
呼啸
——赵禹哲:
对叶修——
“叶秋,出来和我交手!”赵禹哲没有一刻不停地喊,但是当前的文字频道却是刷得极勤快,所有人都看到有人在如此叫阵了。叶修此时一边指挥,一边用悟道君发挥着牧师的职责,身边前方隔海威武地法术乱轰,看到大神尤其在忙碌,忍不住提醒了一声:“大神,有人在向你叫阵呢!”
对楚云秀——前辈
对方锐——前辈
——刘皓:
对叶修——叶秋,叶修
刘皓也是怔了怔,仿佛有些不相信眼前所看到的。半晌这才反应过来,突然咧嘴一笑:“这么巧,竟然是叶哥,您老人家这是在……当网管??”刘皓三分惊讶,七分夸张地叫着。
“收报酬?哈哈哈,原来是在卖艺啊!叶大神现在生活很拮据啊,一趟副本多少钱?不行我买他来当苦力啊!”刘皓很高兴。
“呵呵,请老队长多多指教。”刘皓频道里客气地谦虚着,特别有风度的样子,其实肺都快气炸了。
对唐柔——
“美女你不用管,这是我和他的私人恩怨。”刘皓此时对于和美女套近乎却已经没有了丝毫的兴趣。
对孙翔——孙队
对唐昊——队长,唐队
对李华——
“李华老弟怎么打得这么认真啊……”刘皓极勉强的笑道,尽量让自己的语气放得很轻松。
对阮永彬——永彬
神奇
——郭少:
对叶修——叶修前辈,前辈
——贺铭:
对叶修——叶队,叶修
“阮成那家伙太不像话了!”贺铭义愤填膺地说着,“今天他又在电竞时代上大放厥词,真是是可忍孰不可忍。叶队你们看了吗?没看的话我这里有啊,真是太让人气愤了。”
(说明一下,这个“义愤填膺”是表面工作,从上下文看其实还是有在暗搓搓希望一挑三风波影响兴欣发挥)
对向元纬——元纬
——申建:
对叶修——叶秋,叶修
三零一
——高杰:
对苏沐橙——
“苏大美女,我要开始了哦!”比赛转播画面的旁边的一个信息框中,跳出一句星辰剑发出的文字。
旧嘉世
——崔立:
对叶修——叶秋,叶修
对苏沐橙——苏沐橙,沐橙
对邱非——小邱
对肖时钦——肖副队
对曹广诚——曹记者
——陈夜辉:
对刘皓——皓哥,刘队
对叶修——叶秋
对邱非——邱非,小邱
对肖时钦——肖副队,肖队
——陶轩:
对叶修——叶秋,老叶
对苏沐橙——沐橙
对魏琛——魏琛队长
对唐柔——
“唐小姐,幸会。”陶轩此时抛下所有人没理,单找唐柔打了个招呼。
——李睿:
对叶修——叶秋
其他
——叶秋:
对叶修——叶修
陈果一惊已经站直了身,��着就听到叶秋在那气道:“你这个混账哥哥!当年偷了我精心准备的行李逃出来,你实在是太过分了!”
——张益玮:
对叶修——
“哈哈,不愧是叶秋大神,有自信,最后一轮要取多少分,算清楚了吗?”张益玮笑容可掬地说着。
对魏琛——
张益玮好赖也曾是一队核心,在联盟里混过数个年头,魏琛咄咄逼人的架式丝毫没有把他吓住,反倒也直视着魏琛:“魏队这话怎么说的?”他对魏琛,倒还用得是曾经的称呼方式。
——李玖:
对叶修——叶修前辈,前辈
——张简:
对叶修——叶神
——萧杰:
对叶修——叶神,大神
对魏琛——魏老大
——武帅:
对安文逸——
“安巨巨!我们要攻击你们的海无量了哦,加不加得起来啊?”团队频道里,贺武队长武帅继续喷着垃圾话,并不害怕暴露他们的攻击意图,这当中,本就是存着布置的。
——何安:
对陈果——陈老板
对叶修——叶秋大神,大神
——冯宪君:
对叶修——叶秋
对韩文清——文清
对王杰希——杰希
对喻文州——文州
对楚云秀——云秀
——金成义:
对叶修——叶秋
——钟少:
对楼冠宁——老楼
——潘林:
对李艺博——李指导
对舒可怡、舒可欣——舒家姐妹
对阮成——阮老师
——李艺博:
对潘林——小潘
——常先:
对曹广诚——曹哥,曹老师
对叶修——叶秋,叶秋大神,叶队,叶哥
对魏琛——魏前辈,魏老大
对陈果——陈老板,陈姐
对包荣兴——包子
——阮成:
对唐柔——唐柔小姐
对李艺博——李指导
——全明星主持:
对周泽楷——泽楷,小周
对苏沐橙——沐橙
对黄少天——少天
对叶修——叶秋大神,叶修,叶修队长,叶修前辈,叶修大神,叶神
对卢瀚文——小卢选手
——马沉毅:
对陈果——陈老板,老陈
对唐柔——小唐
——莫强:
对叶修——大神,老大
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1964年(昭和39年)8月21日、政府は『輸血用の血液を献血によって確保する体制を確立』することを決定しました。この決定によって、“安全な血液製剤を安定的に患者のもとへ届ける”という、現在の輸血医療が確立されました。この輸血医療を支えているのは、私たちの献血です。 日本人の大人の血液量は、平均すると体重1キロにつき、約80mlと言われています。これは体重の約1/13にあたります。献血の場合、全体の血液の量の12%までは、医学的に問題ないとされています。実際、お願いしている献血の量は安全なものだそうです。 献血後の血液の量は、水分を摂ることで短い時間で回復するそうです。血液の成分が回復する速さですが、その成分や個人差によって異なります。目安として、血しょうの成分は約2日、血小板の成分が4日~5日、赤血球は2週間~3週間で回復するそうです。 それでも、献血していただく方の安全を最大限に守るために、血液の成分が完全に回復するまでの期間を考慮して、それぞれの献血の種類によって次回の献血日数を定めています。
献血後の血液量はどのくらいで回復するのか? – ニッポン放送 NEWS ONLINE
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『修道院回想録』ジョゼ・サラマーゴ 谷口伊兵衛/ジョバンニ・ピアッザ訳
一七一三年、ポルトガル王ジョアン五世は、首都リスボンの西、マフラの地に宮殿、修道院、大聖堂からなる壮大な伽藍を建設しはじめる。事の始まりは、修道院を建てれば世継ぎが生まれるという、一フランシスコ会士の言葉だった。予言通り王妃が懐妊すると、王は約束を果たすため、五万人という人員と、巨額の建設費を注ぎ込んで大事業に乗り出す。
はじめは小規模な修道院を寄進するはずだったが、サン・ピエトロ大聖堂のレプリカを所持していた王は、イタリア人技師に、サン・ピエトロ級の規模にするよう命じる。ピラミッド建設が一大公共事業だったことは衆知の事実。ことはマフラでも同じで、大工や石工として大勢の職人��働く場を得たが、それと同時に死者の数は千三百人にも及んだ。一七三〇年には王自らが参列し大聖堂の献堂式が荘厳に挙行される。小説が扱うのはその頃のことだ。
七太陽という異名を持つバルタザル・マテウスは、マフラ生まれの軍人。戦争で左手首から先を失い、軍を解雇されて帰郷の途に就く。バルタザルは、旅の途中リスボンに立ち寄り、ロッシオで行われる公開処刑を見物した。火刑は闘牛とともに庶民の娯楽であった。彼はそこで、終生の伴侶となるブリムンダ、それに、仕事の依頼者となる、バルトロメウ・ローレンソ神父と出会う。この後、三人は三位一体となり秘密の仕事に取り掛かることになる。
ブリムンダはユダヤ教からキリスト教に改宗したユダヤ人の血を引く。宗教裁判で多くの人々が異端や魔女であるとされ、火炙りや磔、鞭打ち、追放の刑に処せられていた時代。ユダヤ教やイスラム教信者は、特に目をつけられていた。ブリムンダは、幻視や啓示を大っぴらに語った罪で、鞭打ちの後、八年間アンゴラ公国に追放される母親を見送りに来ていた。実はブリムンダにも人体や地中を透視する秘められた力があった。
バルトロメウ・ローレンソ神父は実在の人物。ブラジルはバイヤのベレン神学校で僧職を学び、一七〇八年にポルトガルに移住。一七〇九年にジョアン五世に飛行機械を発明したことを報告、サン・ジョルジェ城の丘から軽飛行機を飛ばし「飛ぶ人」と呼ばれた。モンゴルフィエ兄弟がフランスで飛行実験をする七十五年も前のことだ。バルタザルとブリムンダは、神父の飛行機械の製作とテストに協力し、偉業を成し遂げることになるはずだった。
バルトロメウ・ローレンソ神父の大鳥(パッサローラ)の話は史実だが、それが空を飛ぶ仕組みは、サラマーゴの創作だ。ローレンソの理論では、空を飛ぶためにはエーテルを貯える必要がある。エーテルとは人間の「意欲」だという。魂は死んでから体を離れるが、意欲は生きている内に抜け出るもので、体の中が透視できるブリムンダなら、暗い雲のように見える意欲を集めることができるのだ。ブリムンダに渡されたガラス容器にはエーテルを引き寄せるための琥珀が入れてあった。空を飛ぶためには二千人分の意欲が必要だった。
バルタザルにはパッサローラを組み立てる仕事が待っていた。彼には失くした手首の代わりとなる金属と革で作られた留め金があった。それを使って、板材や籐の細枝、帆布、鉄や銅のコイ��で大鳥を組み立てるのだ。材料は王から神父が借り受けた公爵の領地内にある馬車小屋の中に集められていた。三人はそこに泊まりこんで機械を作り始める。その間、マフラでは大聖堂建設が進行中。だが、人力と牛だけが頼りでは礎石となる大きな石を運ぶのも大変で、死者は数知れず、バルタザルの家族からも死者が出る。
サラマーゴの語りは、飛行機械と大聖堂の話を主題としながらも、謝肉祭の賑わいを長々と披歴したり、王の行列の賑々しい様を描写したり、神学論議を交わしたりと逸脱を繰り返し、一筋縄ではいかない。そんな中に当時音楽教師として王に雇われていたドメニコ・スカルラッティが登場する。スカルラッティは宮殿でローレンソと知り合い、大鳥作りの秘密を知る四人目の仲間となる。彼は、死に瀕している大勢の黒死病患者から意欲を集めに行ったせいで衰弱したブリムンダの病を癒すために何時間もハープシコードを弾いてくれる。
当時、人が空を飛ぶというのは魔術に類する技であり、いくら王の庇護があったとしても宗教裁判にかけられる惧れがあった。自分の身に嫌疑がかかったことを知ったローレンソは慌てて飛行機械を隠してある小屋に戻り、それに乗って逃げようとする。つかまれば、二人も同罪である。三人はパッサローラに飛び乗るとガラス瓶にかけてあった覆いを剥がす。するとエーテルは日を浴び、たちまち大鳥は羽ばたき、空に舞い上がる。この空を飛ぶ大鳥からの俯瞰の視線で描かれるリスボン風景が圧巻。
しかし、日が暮れかかると大鳥は降下し始める。バルタザルとブリムンダが何処とも知れない丘陵に機械を着地させると、神父は頭を抱えて走って逃げだす。二人がマフラに戻った時、修道院を建設中の職人たちは、空の高みを飛ぶ精霊の姿を目にした話でもちきりだった。神父の行方は杳として知れず、バルタザルが時々修理も兼ねて様子を見に行くのだが、大鳥は周りを蔽う草木に紛れ、朽ち果てていくようだった。そんなある日、機械を見に行ったバルタザルが帰ってこなかった。ブリムンダは夫を尋ね、国中を巡る旅に出る。
複数の史実を生かしつつ、実在の人物と架空の人物を絡ませることで、宗教裁判と黒死病、大聖堂建設という国家的規模の厄災に見舞われた当時の人々の姿を剔抉し、それにもめげず愛を貫き通す一組の男女の姿を描くことで、ポルトガル一国の歴史を超え、蒙昧の歴史の闇に飲み込まれまいとする、人の叡智と行動の尊さを、独特の語りで生き生きと描く。全知の話者の語りに身をゆだねる心地よさを一度でも知ってしまうと���その世界から抜け出るのが苦痛で、いつまででも何度でも読んでいたくなる。ジョゼ・サラマーゴは、誰にも真似のできない世界を創出することができる、数少ない作家の一人である。
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ルータスの家の話(※追記しました!)
お名前だけお借りしてます、先生(AMさん)
雪女の一族のルータス先生って何?
・ルータスの一族
ルータスは元々、日本のとある入山禁止の山に住んでいる長命で特殊な雪女の一族の生まれです。
一族は女性しか生まれません。
血統を大事にし、一族内の近親相姦に近い形でしか、子供を作りません。多種族の血は汚れたものとされています。
主に人間の男性の魂や内臓を接吻により吸い出しそれを食べて生活しています。
その食べた男性の魂が体の中で徐々に溶け出し、体は女性でも年を重ねて食べた数だけ精神や言動考え方が男性的になります。
そしてある一定の年齢になると食べた魂の数で役割としての『女性』と『男性』と分けられます。これで成人となります。
そこから女性に分けられた者は人を食べることを禁止され、逆に男性と分けられた雪女は人以外を食べることを禁止されます。その後女性は花やつららなどを食べて生きることになります。(肉や野菜も食べられますが、一族の山では採れないです)
男性になるのはとても難しく沢山魂を食べれば良いということでもないので、男性は一族の中でも少数です。男性として育て上げられた者の親や姉妹達は良い家を提供され、一族の中でも優遇されます。
なので、両親達は子供達を男性となるように育てます。
こうして一族の中で男性の役割を得た者と、女性の役割を得た者同士が夫婦となることで子供が生まれます。
父役の母と母役の母、人間でいえばお母さんが二人いることになります。
子供は夫婦となった二人が数十年、寝所を共にすると天井に大きな氷柱ができ、そこから生まれます。雪女の作り出す雪や氷、それが溶けた水…そのものが血や精液、卵子となり氷柱は受精卵のようなものです。氷柱の中の子は人間の赤ちゃんの大体生後一ヶ月くらいの姿に成長すると氷が砕け産まれます。
女性の数に対して男性はとても少ないですが、一夫一妻と決められておりこの誓いを破ると一族から追放されます。
・ルータスの家族
ルータスの父は現在一族の中で一番魂を多く食べた者として、族長をしており男性としての扱いを受けています。狡猾で困らせることが大好き。
母は病弱で大人しい上品な女性でした。山から人里に降りて男性を誑かし魂を食べる体力もなく、そもそも男性が苦手で食べたくなかった。
成人後、それぞれ縁談話もいくつか上がりましたが、母同士が仲良く幼い頃から遊び相手をしてくれたことがきっかけでルータスの父は母と夫婦になりました。しかしルータスの妹を産んだ後あることがきっかけで病んでしまい、おかしくなってしまったため現在は離れで幽閉されるように生活しています。
妹は族長の娘という一族の中で地位の高いお嬢様なところもあり、高飛車でわがままな性格です。ルータスのことは「兄や」と呼んでいます。ルータスがUNSで先生をしていることを唯一知っています。
・本当の両親
女性しか生まれず、後から性別を分けるような一族の中で生まれながら体も心も男性としてなぜルータスが生まれたのか。
それは成人を迎える前の話。
まだ男性でもなく、父でもなく、一人の雪女として生きていた後のルータス父が一族の山で出会ったジャックフロスト・霜の魔族の男性との間にできた子供でした。
つまりルータスは正式には雪女とジャックフロスト(霜の魔族)のハーフです。
この時まだ魂を食べたことがなかったルータス父がかろうじて見たことのある男性は人間のみで、他の魔族や妖の男性と出会ったのは初めてでした。
触れる者全てを凍らせてしまう自分が初めて素手で触れられる、同じく氷や雪を司るジャックフロストと恋に落ち、人のように交わりました。
そして春になり、ジャックフロストはその山の雪に溶け生を終えました。
まさかお腹にルータスが居るとは考えもしなかったルータスの父はお腹の子供の分お腹が減るようになり、魂を食べる頻度がどんどん上がっていき成人の時には一族の中で男性として生きることとなりました。
そして今のルータスの母と夫婦になりましたが、何年経っても二人の間には子供ができませんでした。
そんなある吹雪の日にルータス父は陣痛に襲われ、ジャックフロストとの出会いから数十年経ってルータスが生まれました。
ルータスの父はその子を自分と夫婦になった妻との子供として育てていくこととしました。そうしなければ一族を追放されてしまうからです。
そして一族初の男性の誕生に貢献したとして、ルータスの父は族長にまで登りつめました。
その後妹も生まれ、成長の遅い一族の二人が人間の見た目でルータスが4歳、妹が2歳くらいの歳にまで成長しました。周りは女児ばかりでしたが、成人後に男性となってもおかしくないように、一族は子供達を男の子のように育てていたので、そんな中ではっきりと性別が男と分かっているルータスが暮らしていくのにはあまり困りませんでした。
そんな頃、ルータスの父は妻にルータスが二人の子供ではなく父としての自分が成人前の女だった頃に女として作った子供ということを打ち明けました。
そこでルータスの母は壊れてしまいました。
好きな人と夫婦になることができ、なかなか子供に恵まれず自分を長く責めてきた彼女は念願叶ってやっと母になれたのでした。
二人の間に生まれた子が、嫌悪していた男だったとしても大事に育てていました。
その日からルータスは母の視界から消され、居ないものとされ空気のように扱われました。ルータスの母は壊れてしまった心を少しでも守るためにルータスという存在を記憶から消してしまいました。
・ルータス・ド・ロッシュという名前
ルータスの出生話は狭い集落にすぐに広まりました。
突然自分が見えなくなってしまったような母、口を聞いてくれなくなった親戚達、子供達を遠ざける親達、誰もが彼を腫れ物を触るように接しました。汚れた血が流れていると。
しかし、ルータスはまがりなりにも族長の子供なので皆無碍にはできずに居ました。
それでも成人の儀が近づくにつれてとうとう幽閉するべきだという話が上がり、狭く暗い離れに幽閉されることとなりました。扱いのわからないルータス(男性)は恐怖そのものだったからです。
それからルータスは小さな鉄格子の���められた窓を眺めて過ごしました。
幸い食事は必ず提供され、清潔な寝床も与えられていました。しかし、集落内の学校に通わせてもらえなかったので読み書きも習えず絵本もまともに読めず、時計の見方もわかりませんでした。
幽閉されてどれくらい経ったか分からないくらい時間が経った頃には、どのようにして自分が生まれたのか、何故ここに居るのかを理解していました。食事を運んできたり、部屋の掃除をしてくれる使用人の話を聞いていたからです。
そして春になり、本当の父が亡くなった季節に山から逃げ出しました。
それから人里に降りて、人に混ざりながら生きてきました。
自分を遠ざけた同族の一族達とは違い、人間は優しくしてくれました。
字を教えてくれました。本の読み方を教わりました。絵の描き方を教わりました。話し方を教わりました。自分の信仰しているもの、信じているもの、考え方…
そんな人間を面白く感じたルータスはもっと人の文化や生活を知りたいと思いました。長命で有り余る時間を使って、たくさんのことを勉強するために世界を巡りました。
長命な為、同じところに長くは留まれないので各地を転々としながらそんな人間達の紡ぐ歴史に時に関わり、時に傍観し続け研究していました。
そんな中UNSの存在を先生(AMさん宅)に教えてもらい、人間学の教師になることになりました。
人の世界で生きてきたので逆にUNSの生徒たちが暮らしてきた世界にあまり詳しくありません。モンスターや妖らしくないことを気にしています。(外見が人間っぽいこと)
常ににこにこして紳士気取ってますが、素は一人で過ごすことが多かった為、常に寂しさを感じており母の愛や家族の愛に憧れています。
しかし先生だし、いい大人なのでにこにこが板についてます。
ルータス・ド・ロッシュという名前は自分で付けた名前でジャックフロストの父の生まれにちなんで外国風に名付けました。
本当の名前は純日本風の名前です。
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桜井よしこさんの論考をシェアさせていただきます。
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米大統領選と絡んだ習近平強硬路線
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本稿執筆時点で米国大統領選挙の予測はつきかねるが、中国のこれからの 世界戦略は10月下旬の中央委員会第5回総会(5中全会)である程度見え てきた。習近平国家主席は対米強硬策に向かうだろう。
そもそも習氏は5中全会で何を達成しようとしたのか。産経新聞台北支局 長の矢板明夫氏は、事前に乱れ飛んだ尋常ならざる量の人事情報から習氏 の意図が透視できるという。
「多くの情報の中で最も注目されたのが、共産党主席ポストの復活と同ポ ストへの習氏の就任に関する報道。習氏が毛沢東のように全権を握り、あ と15年間82歳まで、つまり終身、主席でいたいと考え、世論誘導目的で リークしたと考えられます」(「言論テレビ」10月30日)
毛沢東は1国家主席として国全体を司り、2党中央軍事委員会委員長として 全軍指揮の権力を持ち、3共産党主席として党に君臨した。
誰も逆らえないオールマイティの権力を握った毛沢東はやがて暴走し始め た。しかし、毛の権限は余りに強くその暴走は誰も止めることができな かった。
強すぎる独裁への反省から?小平らは党主席ポストを設けずにきた。それ を復活させ、習氏は毛沢東になろうとしている。今回、習氏は自分の望む 人事を固めきれなかったが、その背景に熾烈な権力闘争があると見てよい だろう。しかし、彼にはあと2回、チャンスがある。
ここで中国の政治の仕組みをみておこう。中国共産党の最高決定機関は党 大会で、5年に1度開かれる。党大会が閉幕すると、中央委員会の全体会議 がすべてを取り仕切る。中央委員会全体会議は1期ごとに7回開かれる。
まず中央委員会第1回総会(1中全会)が党大会閉幕直後に開かれる。1中 全会では党執行部人事を決める。翌年春に2中全会が開かれ、新体制の国 務院(政府)人事を決める。
3中全会は新政権発足の約1年後に開かれ、主として経済政策を議論する。 以降、1年ごとに4中全会、5中全会、6中全会が毎年秋に開かれ、その時々 の重要課題が議論される。次期党大会開幕直前に7中全会が開かれるが、 そこでは5年間を総括し、次回党大会の準備に入る。
大統領選の大スキャンダル
従来のルールでは習氏は2022年の党大会で引退しなければならなかった。 だが、氏がその先も、また更にその先も国家主席として君臨する野望を抱 いているのは明らかだ。
中国共産党のトップ人事に関するルール変更という大それた野望は、今回 は実現しなかった。しかし、この後の6中全会、7中全会を利用して一歩ず つ進むことも可能だ。
習氏が戦っているのは国内の反習近平勢力だけでなく、アメリカでもあ る。習氏の直近の動きを見ると、対米融和路線と対米強硬・中国自立経済 路線の間で大きく揺れたのが見てとれる。敢えて大枠でいえば、?小平路 線か毛沢東路線かである。
矢板氏の説明だ。
「10月14日、習近平氏は深セン経済特区設置40周年を祝って深センを訪 れ、改革開放の指導者、?小平の銅像に献花しました。まるで?小平路線 を継承すると宣言したかのようでした。
深センにはその後も2~3日とどまる予定だったと言われていますが、突 然、北京に戻ったのです。そして異常なことが起きました。16日からの1 週間で、常務委員会を4回も開いたのです」
常務委員会は日本の閣議に当たる。通常、週に1回程度開催されるが、た て続けに4回開かれた。
習氏が北京に戻ったのは、米国の大統領選挙に関連する大スキャンダルが メディアに報じられる直前のタイミングだった。
民主党大統領候補・バイデン氏子息のハンター氏のスキャンダルの証拠 が、メールや音声や映像の形で残っているコンピュータがFBIの手に渡 り、内容が報じられたのだ。
このスキャンダルには、ハンター氏と人民解放軍や中国の情報機関との間 で交わされた取引情報に加えて、破廉恥なビデオ映像も含まれていたという。
?小平の像に献花した段階では、習氏はバイデン優勢と見て、次期バイデ ン政権とは中国の情報機関が撮ったと思われるビデオなどをネタに、取引 しようと考えていたのではないか。
だが、情報が曝露されてしまえば、もはや取引はなしだ。それどころか、 バイデン氏は子息をこんな形で追い込んだ中国に凄まじい怒りを抱くに違 いなく、トランプ大統領以上に中国に強硬になりかねない。
「習氏は大急ぎで北京に戻り、会議を重ね、米国には対決姿勢を取ると決 めたと思います。経済は米国にも国際社会にも依存しないとして自力更生 路線を強く打ち出しました。米国との関係修復は当分ないとの見方です」 と、矢板氏。
工作員が暗躍
ハンター氏のスキャンダル曝露の背後にはインテリジェンスの世界の恐ろ しい闇がある。一体どの国のどの勢力がハンター情報を曝露したのかは分 からない。その中でロシア或いは中国が疑われている。
まず中国だ。ハンター氏を貶める情報の中には、中国でなければ知り得な い中国企業とのやり取りの詳細が含まれていたという。当然、反習近平側 から出されたはずだ。バイデン氏を貶め、トランプ氏に勝たせて習氏の力 を殺ぎたい勢力だと考えられる。
ロシアの工作員ならトランプ氏に勝たせる為の工作だろう。トランプ氏に 中国と戦わせて、その間にロシアは世界で好き勝手にできる。
無論、その他にもさまざまなケースが考えられる。米国大統領選を舞台に 世界中の工作員が暗躍しているのだ。中国もロシアも当のアメリカも、血 眼になって自国の利益を守ろうと戦っている。まさに戦争である。
習氏が拘った国防法の改正からも、対外強硬路線が見えてくる。「中国の 発展の利益が脅かされた場合、全国総動員または一部の動員を行う」、 「国家の海外での利益を守る」などの条文が入ったのである。
同改革案は間違いなく法制化されるであろう。その場合、たとえば中国が まだ作れないICチップを特定の国が輸出禁止にした場合、中国の利益を 損なうとして内外の中国人に総動員をかける、つまり戦争を仕掛けること もあり得るということだ。
日本では非常に広大な土地が中国人に買われている。豪州の事例に見られ るように、国土を売ることはとても危険だ。
敵対国に対してでなくとも、国土を売ることは国を売ることだ。日本国民 として、北海道や沖縄の土地の中国人への売却は心配でならない。
もし日本の土地を買った中国人の国土の利用を日本政府が制限する場合、 中国の利益を損なうという理由で中国政府が自国民を決起させることも可 能になる。この法改正によって恐ろしい事態が発生する可能性は否定でき ない。前例のない強硬路線を突き進もうとする習近平体制が見える。
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献血回数154回目 #成分献血血小板 (1時間半)のご褒美は #セブンティーンアイス の #ミントチョコ #献血ルームピース https://www.instagram.com/p/CpSAAXbPJwI/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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平時でも足りていない献血。コロナの感染拡大で需要は増え供給は減り、大幅な不足が懸念される。
そんな状況の中、実名で献血を呼びかける医師が「日赤が血の滲むような努力をしているが、せっかくキャンペーンをしてもポスターに変な言いがかりをつけられる」と発言。
これを問題視した人々が、リプ欄で議論を始め、あろうことか医師の勤務先を特定し苦情を送りつけたとのこと。
献血ポスターの時もぼくは怒ってましたが、今回は特に許せない。
いわゆる「ツイフェミ」の人達が、自分の主義主張に基づいて自分の行動を決めるのはわかります。
宇崎ちゃんの件なら「自分が献血に行かない」とか。「日赤に苦情を入れる」のも、血液製剤が不足している状況を考えるとどうかと思いますがまだわかります。
でもSNSで #献血ボイコット を呼びかけたり、「戦績リスト」に加えて自慢したりするのは許せない。
あなた方は、献血がいかに尊い行為か何も分かっちゃいない。いかに必要なことか分かっちゃいない。だからボイコットなんて言えるんだ。
はっきり言いますが、あなた方の行為は人を殺してますよ。
自分の権利?を守るために、人を殺しているんですよ。
さらには、自分たちの主義主張に反するからと言って、命を守るために現場で活躍しSNSでも実名で発信している医師に嫌がらせまがいの苦情を入れるとは……。
ぼくは女性に限らずすべての人の権利を最大限尊重したい立場なので、例のポスターを不快に思う人がいることは理解しますが、
人の命を守るための活動にイチャモンをつけるのははっきり言って有害です。
そういう人は「フェミニスト」という看板を下ろしてください。宇崎ちゃんのポスターで死ぬ女性はいませんが、献血が途絶えたら何人の女性が死ぬと思っているんですか。
長くなりましたが、言いたいのはこれです。
「自分の主義主張に従って行動するのは立派ですが、こと医療に関しては、あなたの行動の結果として失われる命があるかもしれないことを認識して行動してください」
さらに補足:
ひょっとして「輸血?って貧血になったら使うものでしょ?なんでコロナで要るの?」という人もいるのでは。
確かに「献血」と聞くと赤いバッグの「赤血球製剤」のイメージが強いですが、他にも「血漿製剤」とか「血小板製剤」とかもありまして。
詳しい仕組みは割愛しますが、病気や怪我で体内がガタガタになると「血漿」の中の必要な成分や「血小板」が過剰に消費されて、外から補わないと救命できなくなることがあるのですよ。
(もちろん「赤血球」が足りなくなることもあります)
特に厄介なのが「血小板製剤」。ふつうの「赤血球製剤」が21日保存できるのに対し、「血小板製剤」の使用期限は何と4日間!保存が効かないので、献血が途絶えたら真っ先に使えなくなってしまいます。
そんな訳で、コロナで重病人が増えたら、献血が増えないとキツいのです。
https://twitter.com/shachikuhibiki/status/1244043480248115200?s=21
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ワンツーワン株式会社について
ワンツーワン株式会社について
会社名: ONE TO ONE CO.,LTD.
私たちは、次亜塩素酸を主原料とする家庭用消毒製品を総合的に研究、製造する専門企業です。 製品は、民間人または医療目的に使用できます。 当社の製品には、高効率のアンチウイルス、スペクトル滅菌、アルコール、人間または動物への害はありません。
R&D研究所と大規模生産設備によって、次亜塩素酸製品のさまざまなパッケージングとご使用に対する多様な顧客の生産ニーズに対応しています。 私たちの目的は、お客様に満足していただくことです。
世界中の次亜塩素酸を使用した製品を購入することに関心のある方や企業を歓迎します。
我々の使命
次亜塩素酸は、絶対に安全で効率的な消毒液です。 環境にやさしく、人間や動物に副作用はありません。 日本やヨーロッパの多くの病院や大規模な公共の場所で長年使用されています。
したがって、私たちの長期的な使命は、これらの優れた製品を、世界中のグリーンに生きたいと考えている家族や個人、または環境保護に取り組む企業に推奨することです。
私たちのビジネス哲学
世界と時代と共に歩む
環境に優しい新技術を促進し、人間に健康的な生活をもたらします。
良い社会を貢献しながら、企業に利益をもたらすことを目指します。
研究開発、テクノロジー、インテリジェントな企業になりましょう。
誠実さ、勤勉さ、努力そして顧客に役立つ革新的な価値を目指します。
ビジネスパートナー
ワンツーワンの要件は、世界中のあらゆる種類のビジネスパートナーの選択と長い間連携に適用されます。 「ビジネスパートナー」という用語は、仕入先、下請業者、代理店、合弁パートナーまたはクライアントであるかどうかにかかわらず、ワンツーワンに関わる商業者を指します。
ワンツーワンは、ビジネスパートナーの継続的な業績と、このポリシー(レビュー、サイト訪問など)の順守を、合理的な通知を与えて、直接または第三者を通じて評価および監視する権利を留保します。コンプライアンスを確認するために定期的な論文が要求される場合があります。このポリシーに準拠していないことが明らかになった場合、ビジネスパートナーは是正措置計画を開始することが期待されます。そのような是正措置計画が実施されない場合、ワンツーワンは契約の目的を再検討する権利を留保します。
ビジネスパートナーは、自社のビジネスパートナーにこれらの原則、価値、およびポリシーを課し、この義務の順守を定期的に監視することも期待されています。
私たちの確約
関連する法律および規制の遵守をします。
国際および現地の法律、規制、規則の基準と要件を順守します。
倫理的なビジネス行動を維持します。
契約上の義務を尊重します。
情報の商業上の機密性を尊重します。
ワンツーワンのすべての利点
次亜塩素酸滅菌の原理
次亜塩素酸は非常に浸透し、細胞壁や細胞膜などの微生物細胞の周辺構造に直接侵入し、微生物のコアに入り、DNA構造を破壊し、不活性にすることができます。 人間と動物の細胞は巨大細胞であり、次亜塩素酸分子は通過できません。
次亜塩素酸3つの特���
1.消毒
2.滅菌
3.脱臭
滅菌技術の技術革新
•医療消毒技術は、人間の健康のための基本的な技術であり、基本的な保証です。水の消毒の使命は、人間の健康のための小さな環境を構築することです。
•アルコール+ヨードフォアの時代は50年間続き、技術革命の到来を告げようとしています。
•効率的で安全、刺激なし、残留物なし、経口通気性、細菌およびウイルスの殺傷は、滅菌および消毒技術の発展の一般的な傾向としてみられるようになっています。
•技術革命は新興市場と新しい企業を生み出し、伝統的な業界が新たに形成されます。
Jia OneWater®とは?
Jia OneWater®は、ヒト白血球の免疫機構を模倣して開発された生体模倣消毒技術であり、
強力ですが、人体と環境に優しいです。 それは薬剤耐性を生み出さず、その後、水と非常に少量の塩に還元されます。
福崎智樹教授とは
1950年代後半、さまざまな国の生物医学および医学研究者が、ヒト白血球を殺す細菌の生物学的メカニズムを解明し、次亜塩素酸の殺菌効果を発見しました。日本では、次亜塩素酸殺菌技術が1982年に福崎智樹教授率いるチームによって開発されました。製造方法が確実ではないため、高耐性の次亜塩素酸は製造が非常に困難です。次亜塩素酸は常温下で簡単に分解および還元されます。世界には3つしか確実な仕入先がないので、生産能力は低いです。現在、日本病院でのみ利用されています。福崎智樹教授とDongfangXiao博士は、日本でNIKAINEブランドを共同設立し、日本で大量にJia OneWater®を製造し、日本の主要病院での臨床消毒の主な仕入先になりました。 Jia OneWater®Waterは、特許取得済みの製造プロセス技術を使用して、室温で次亜塩素酸分子を生成します。 24か月の減衰率が5%未満であるため、Jia OneWater®の大規模な使用への道が開かれました。 Jia OneWater®水の殺菌能力は、人間とほとんどの哺乳類の何百万年もの自然進化の結果です。ヒトの好中球(白血球の一種)は次亜塩素酸を分泌し、細菌やウイルスに侵入し、そのコア構造を破壊します。人間の免疫システムの重要なメカニズムになります。
栄誉
1999年4月功労賞最高経営責任者賞を受賞
2003年5月日本抗菌・カビ学会から研究賞を受賞
2005年2月、Surface Technology Association Paper Awardを受賞
2005年12月、中国地域公的試験研究所の業績賞を受賞
2006年5月、日本抗菌・カビ学会の論文賞を受賞
2006年6月日本オゾン協会論文賞を受賞
2006年11月、山陽技術賞を受賞
2006年6月日本ゴム協会から第63回優秀論文賞を受賞
2008年5月、第3回村技術賞を受賞
2011年5月、日本抗菌・カビ学会の論文賞を受賞
2013年8月、日本オゾン協会論文賞を受賞
2013年12月、農業技術の表彰を受賞
2014年5月、日本食品機械工業委員会とグループ活動から表彰
2015年6月、国際食品産業展の受賞者、スクエアap賞
ワンツーワン製品シリーズ
殺菌スプレーセット(200ml。)
ウイルスと細菌の99.99%を殺します。
日本とヨーロッパの病院で何十年も使用されています
副作用なし
ホルモンなし
アルコールなし
刺激なし
--- 100%安全性---
使用例
指、マスク、歯ブラシ、義歯、食卓、まな板、浴室、寝室、介護用品などのウイルス対策。煙、ソファ、カーテン、インテリア、台所ごみ、トイレ、汗、靴の臭い、靴のキャビネット、ペット用トイレの脱臭、おもちゃの臭いの除去など
Jia OneWater®を中和することは危険ですか?
焦点:
品質(成分の安全性)
量(制御可能な濃度)
露出時間(制御可能な霧化量)
動物実験(白いマウス)
加湿後の空気中のmid-incipal®水溶液の吸入亜慢性毒性(90日pH8.4 FAC110ppm)
異常なし
・組織検査、学生の化学物質検査、肺の病理組織検査実施済み
会社から研究の方向性
1専門医シリーズ
研究開発際に、 優れた滅菌と消毒性能により、新世代の消毒水は、人間の皮膚、目、口、生殖器などの従来の消毒剤が使用できない場所に適用できます。 市場の規模は計り知れません。
2その他の応用編
消毒剤のウェットワイプ、消毒マスク、絆創膏などにできます。同社は、 農業、水産養殖、食品加工、空港、鉄道駅、廃棄物投棄、特殊用途などの業界に対しては、殺菌、消毒、脱臭のための統合システムを提供しています。
3市場応用
技術的な変化は、より大きな新興の市場につながります。 新しい技術の幅広い応用分野も多くの市場を生み出し、企業の長期的な持続可能な発展のための十分な場を提供しています。
お問い合わせ
ONE TO ONE CO.,LTD.
住所:T120-0005 東京都足立区綾瀬2-27-2
電子メール:[email protected]
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シートベルトを外して、しかし滑らかに次の動作へ続けることが出来なかった。 ガレージに停めた愛車の運転席。すでにエンジンは完全に静まり、シャッターも降り切って、あたりには静けさがあった。 帰着の物音は家内にも届いているはずで。 であればグズグズとためらってはいられない。初手から、弱みを見せるわけにはいかない。 フウッと、深い息をひとつ吐いて、逡巡をふり払う。 助手席に置いた鞄を引き寄せながら、ルームミラーを見やる。一瞬だけ視線を止めて、映った貌をチェックする。それは習慣通りの行為、それだけのこと。 ドアを開け、怜子は車から降り立った。 今日の装いは、銀鼠色のスーツに黒の開襟シャツ。いわば定番の仕事着姿だったが、シックな色合いが豊かな身体つきを際立たせるのもまた、いつものごとく。黒いストッキングのバックシームが艶やかだった。 ヒールを鳴らして歩き出せば、もうその足取りに迷いはなかった。 エントランスの柔らかな灯り、見慣れた光景が、この家の主を迎える。いつものとおりに。 そう、なにも臆することなどない。我が家へと、自分の城へと、帰ってきたのだ。
リビングから微かにテレビの音が聞こえる。 いつも通り、直接キッチンへと入った。 「ああ、おかえりなさい」 ソファに座った志藤が、明るい声をかけてくる。テレビを消し、こちらへと向き直って、 「帰ってきてくれたんですね」 嬉しそうに言った。礼儀のつもりなのか、立ち上がって。 「……ええ」 これも習慣のとおり、鞄を食卓の椅子へと置きながら、素っ気なく怜子は返した。“なにを、そんなに喜ぶことがあるのか”という冷淡さを、志藤を一瞥した視線にこめて 志藤は、そんな義母の態度も気にする様子はなく、ゆっくりと歩み寄りながら、 「お食事は? ビーフシチューがありますけど」 などと、心遣いをしてくる。 確かにコンロには鍋があり、あたりにはその匂いも漂っていた。今夜は帰らぬという英理が作りおいていったものに違いない。その献立も、温めるだけという簡単さと、食べ残しても問題がないものをという配慮からの選択だろう。例によって行き届いたことだとは思いながら、娘のそんな主婦としての熟練ぶりに、素直に感心することが出来なかった。いまは。 「僕は、もう済ませてしまったんですけど。すみません、もしかしたら、お帰りにならないかと思ったんで」 「……構わないわ。私も済ませてきたから」 別に謝られる筋合いのことではない、と疎ましさをわかせながら、志藤に返した言葉は、嘘ではないが正確でもない。急に入った商談のために、昼食をとったのが夕方近くになってからだった。いま空腹を感じていないのは事実だった。とにかく、英理の用意していった絶品の(と呼ぶべき味わいであることは知っている)シチューを食べる気にはならなかった。 ならば、すぐに自室へと引き上げてもよかったのだが。 キッチンに佇んだ怜子は、リビングとの境のあたりに立った志藤を見やった。 改めて、その背の高さを認識する。170cmを実は少し越える怜子に見上げる感覚を与えてくる相手は、普段の生活の中でそう多くはいない。その長身ぶりに見合った、軟派な雰囲気からはやや意外な、がっしりとした肉づき。 いまの志藤は、仕事帰りの装いから上着とネクタイを取り去った姿だった。いつものように湯上りの姿で迎えられるかと身構えていて、そうでなかったことには密かな安堵を感じた怜子だったが。二つ三つボタンを外したワイシャツの襟元から覗く硬そうな胸板へと吸い寄せられた視線を、すぐに逸らした。 上着とネクタイは、ソファの上に雑に脱ぎ捨てられてあった。常にはないことだ。夕食をひとり先に済ませていたことや、入浴もせず着替えもしないまま寛いでいたらしき姿から、本当に怜子が今夜は帰宅しないと考えていたようにも思えて。 微かな憤慨を覚える。それは、自分がこの突発的な状況から逃げるものと決めつけていたのか、という憤り――であるはずだったが。 そんな怜子の思考の流れは、時間にすればごく僅かな間のことだった。そうですか、と頷いた志藤は、 「じゃあ、お酒に付き合ってもらえませんか?」 そう言った。なんの屈託もない調子で。 「たまには、いいじゃないですか。ね?」 「…………」
「じゃ、乾杯」 杯を掲げてみせる志藤を無視して、グラスを口に運んだ。 志藤も、特に拘ることなく、ひと口飲んで、 「ああ、美味い。上等な酒は、やっぱり違うな」 そう感心してみせる。大袈裟にならぬ程度の言い方で。そのへんの呼吸が、この若者は巧みだった。 ソファで差し向かいのかたちになっている。テーブルに置かれた氷や水は、すべて志藤が用意した。チーズとナッツを小皿に盛った簡単なつまみまで。その並びの中のボトルに目をやって、 「社長は、スコッチがお好きなんですね」 と、志藤は言った。 「あの、初めて付き合ってくれた夜も、同じものを飲まれてましたよね? 確か、銘柄も同じものを」 「……そうだったかしら」 冷淡に、ではなく、不快さを隠さずに怜子は答えた。よくも、しゃあしゃあと“あの夜”のことを口にするものだ、という怒りがわいて、 「……違うわよ」 と、つい洩らしてしまう。 え? と聞き返す志藤の間抜けな顔に、さらに感情を逆撫でされて、 「スコッチでも、銘柄は違うと云ってるの」 結局、そう指摘することになる。最初の返答の、“もう、そんなことは覚えていない”というポーズを、自ら無意味なものにして。 「ああ、そうでしたか。こりゃ、恥ずかしいな。知識もないのに、わかったふりなんてするもんじゃないですね」 「…………」 頭なぞ掻いてみせて、実のところ恥じ入るふうでもない志藤の反応を目にすれば、揚げ足をとってやったという快味など生じるはずもなく。逆にまんまと乗せられたという苦さだけがわいて。 「昔の話は、おやめなさい」 「ああ、すみません」 居丈高に命じて、志藤に頭を下げさせても、その苦味は消え去ることなく。 それを流し去り、気を鎮めるために、怜子はまたグラスに口をつける。 飲み慣れた酒の味わいが、今夜は薄かったが。それでいいのだ。 上質のモルトを水と氷で薄めているのは、無論のこと警戒心からだった。怜子は、いまだスーツの上着も脱がず、まっすぐ背を伸ばして座った姿勢も崩そうとはしない。 そうしてまで、この場にあらねばならない理由がある。怜子は、そう思っている。この機会に、志藤に、この娘婿に、言っておかねばならないこと、質しておかねばならないことがある、と。ことに、今夜のこの突然な状況について。 それを、どう切り出したものか、と思案したとき、 「……社長」 と、志藤が呟いた。呼んだのではなく、ひとりごちるようにそう言ってから、 「いえ、つい以前からのクセで、社長と呼んでしまうんですが。本当は、“お義母さん”と、お呼びすべきですよね? ただそれも、どうも慣れない感じで。どちらがいいですか?」 「……どちらでも、いいわよ」 嘆息まじりに返したぞんざいな答えには、しかし呆れよりも苛立ちがこもった。そんなどうでもいいことで、また思考を妨げられた、と。 率直に云うなら、“社長”も“お義母さん”も、どちらの呼び方も不快だったが。 「……慣れないというなら、無理に変える必要もないでしょう」 数拍の間をおいて、そう付け加える。不機嫌に。そちらのほうが、まだマシだ、と。 苛立ちが記憶を呼び起こす。いつも、この調子だったと思い出させる。 このふざけた若い男は、いつもこんなふうにのらりくらりとした言動で、怜子のペースを乱してきた。それは怜子の周囲の人間の中で、志藤だけが容易くやってのけることで。相性が悪い、とはこういうことかと怜子に感じさせたものだったが。いまはそんな苦い記憶を噛みしめている場合でもないと、 「なにを企んでいるの?」 直截に、そう問い質した。鋭く志藤を睨みつけて。 「企む、ですか? そりゃあ、また穏やかじゃないですね」 空っとぼける志藤の反応は予測どおりだったから、 「慎一を連れだして。英理は、どういうつもりなのかと訊いているのよ」 「それは、姉弟の親睦を深めようってことじゃないですか? ずっと、じっくり話す機会もなかったみたいですし」 「…………」 じっと疑念と探りの目を向ける怜子を見返し��、志藤は“ああ”と理解したふうに頷いて、 「英理が、我々のことを慎一くんに話すつもりなんじゃないかって、社長はそれを案じてらっしゃるわけですね? なるほど」 「……なにか聞いているんじゃないの?」 「いえ、それについてはなにも。確かに英理は、いずれ慎一くんにも“真実”は伝えるべきだとは考えているみたいですけど」 「必要ないわ、そんなこと」 「ええ。僕もそう思うんですけどね」 微かに苦笑を浮かべて。“自分に言われても”と言いたげに。 「とにかく僕が英理から聞いてるのは、久しぶりに姉弟ふたりだけの時間を持ちたいって意向と、それによって、僕と社長にも、ゆっくりとふたりで話す機会が作れるだろうって見込みです。それだけですよ。で、見込みのほうは、僕としては、どうかな? って半信半疑だったんですけど。結果として、こうして社長とお酒を酌みかわせてるわけですから、英理の考えが正しかったってことですね」 そう云って、今度は邪まな笑みのかたちに口許を歪め、怜子へと向ける視線をねっとりと粘ついたものに変える。どちら���意識的にそうしたに違いなかった。 「それで。こういう状況になれば、僕も思惑が生じてくるわけですよ。企む、っていうなら、いまこの場になって、いろいろと考えを巡らせてるところです。このあと、どうやって怜子社長と“昔”のような親密さを取り戻そうかって」 カランと氷が鳴った。怜子が手にしたグラスの中で。 またひと口あおった、そのグラスをテーブルに置いて、 「……笑えないわね」 と、怜子は云った。 「そうですか? じゃあ、何故帰ってきたんです? 待っているのは僕だけだと知りながら」 「だから、それは、」 「英理の真意を突きとめるため、ですか。けど、それだったら直接英理に電話して訊くべきでしょう。英理の暴走を危ぶみ、止めたいと思うなら、なおさらそうすべきですね。でも、それはしてないんでしょう?」 「……ここは私の家よ。帰ってくることに、なんの問題があるというの?」 低く抑えた声に、微かにだが苛立ちがこもっていた。 「もちろん問題なんてないですよ。最初から、それだけの話なら。ただ、ついさっきまでは、不本意ながら帰ってきたって言い方だったでしょう? こうして、酒の誘いには応じてくれながら、ピントのズレた理由を口にしたり。ひとつひとつがチグハグで矛盾していて、どうにも明晰な怜子社長らしくもない。だから、僕はこう考えるわけです。その矛盾を突き崩してあげることこそが、いま僕に期待されてることなんじゃないかと」 「……馬鹿ばかしい」 嘆息とともに、怜子は吐き捨てた。 「なにを言うのかと思えば。自惚れが強くて、都合のいい解釈ばかりなのは変わってないわね」 きつい口調できめつけながら、その目線は横へと逸らされていた。 「そうですかね? まあ、願望をこめた推測だってことは否定しませんが」 志藤は悪びれもせずに。 怜子は、顔の向きを戻して、 「あなた、いまのお互いの立場を本当に解っているの?」 そう難詰した表情は険しくこわばり、声にももはや抑えきれぬ感情が露わになっていた。憤りと、切羽詰った気色が。 「義母と娘婿、ってことですかね。まあ、世間一般の良識ではNGでしょうけど、僕たちの場合、ちょっと事情が特殊ですからね」 ぬけぬけとそう云って、そのあとに志藤は、「ああ、そうか」と声を上げた。 「そこが、最後の引っかかりですか。英理が僕の妻だってこと、いや、僕の妻が英理だってことが。なるほど」 なにやら言葉遊びのような科白を口にして、しきりに頷くと、グラスを手に立ち上がった。テーブルを回って、怜子の隣りに腰を下ろすと、わざわざ持ち運んだグラスはそのままテーブルに戻して。やにわに腕をまわして、怜子の身体を抱きすくめた。 「やめてっ」 怜子の抵抗は遅れた。唐突な志藤の行動に虚を突かれて。しかし抗い始めると、その身もがきは激しく本気なものとなって。大柄な男の腕の中で、豊かな肢体が暴れた。それでも強引に寄せようとした志藤の顔を、掌打のような烈しさで押し返すと、両腕を突っ張り精一杯に身体を離して。眉を吊り上げた憤怒の形相で叫んだ。 「英理を選んでおいてっ」 叫んで。自ら発したその言葉に凍りつく。厚い封印を一気に突き破って臓腑の底から噴き上がった、その感情に。 打たれた顎の痛みに顔をしかめながら、愕然と凝固する怜子の貌を覗きこんだ志藤は、納得したように肯いて。そして耳元に囁いた。せいぜい優しげな声音で。 「あれは、社長より英理を選んだってことじゃあなかったですよ」 「…………」 無責任な、身勝手な、傲慢な。人として、母親として、さらなる憤激を掻きたてられるべき台詞。 なのに、怒りも反発も、どうしようもなく溶け崩れていく。ぐったりと、総身から力が抜け落ちていく。 そして、そうなってしまえば。身体にまわされたままの固い腕の感触が、そこから伝わる体温が。鼻に嗅ぐ男の体臭が。酩酊にも似た感覚の中へと、怜子の心身を引きずりこんでいく。 ああ、駄目だ……と、胸中に落とした嘆きには、すでに諦めがあった。わかっていた、と。こうなってしまえば、もう終わりだということは。 志藤が再び顔を寄せてくる。 怜子は、ゆっくりと瞼を閉じた。 接触の瞬間、反射的に引き結ばれた唇は、しかしチロリと舐めずった舌先の刺激に、震えながら緩んだ。 すかさず舌が侵入する。歯列を舐め、口蓋の粘膜をひと刷きしてビクリとした反応を引き出すと、その奥で竦んだ女の舌を絡めとった。 抗うことなく怜子は口舌への蹂躙を受け容れた。馴染みのある、だが久しいその刺激に、意識より先に感覚が応えて。結び合った口唇には押し返す力がこもり、嬲られる舌がおずおずと蠢きはじめる。流しこまれた男の唾液を従順に嚥み下せば、喉奥から鳩尾へとカッと熱感が伝わって胴震いを呼んだ。一気に酩酊の感覚が強まる。 無論、端然と座していた姿勢はしどけなく崩れている。スリッパを落とした片脚はソファの上へと乗り上がり、斜めに流したもう一方の脚との間に引き裂けそうに張りつめたスカートは、太腿の半ばまでたくし上がっていた。両手は志藤のシャツの腹のあたりをギュッと縋りつくように握りしめている。 その乱れた態勢の肢体を志藤の手が這いまわる。よじった脇から腰を、背中を、腕を、スーツの上から撫でさする掌のタッチはまだ軽いものだったが。触れていく箇所に粟立つような感覚を生じさせては、怜子の脳髄を痺れさせるのだった。泣きたくなるような懐かしさを伴って。 ようやく口が離れたときには、怜子の白皙の美貌は逆上せた色に染まって、うっすらと開けた双眸はドロリと蕩けていた。ハッハッと荒い息を、形のよい鼻孔と、涎に濡れて官能的な耀きを増した紅唇から吹きこぼして。 その兆しきった義母の貌を、愉快げに口許を歪め、しかし冷徹さを残した眼で眺めた志藤は、 「感激ですよ。またこうして、怜子社長の甘いキスを味わえて」 甘ったるい囁きを、血の色を昇らせた耳朶に吹きこんだ。 ゾクッと首筋を竦ませた怜子は、小さく頭を横にふって、それ以上の戯言を封じるといったように、今度は自分から唇を寄せていった。 さらに濃密なディープ・キスがかわされる。荒い鼻息と淫猥な唾音を響かせながら、怜子は娘婿たる若い男の舌と唾液を貪った。その片手はいつしか志藤の腰から背中へとまわり、もう片手は首を抱くようにして後ろ髪を掴みしめていた。より密着した互いの身体の間では豊かな胸乳が圧し潰されて、固い男の胸板を感じとっていた。 背徳の行為に耽溺しながら淫らな熱を高めていく豊満な肢体を愛撫する志藤の手にも、次第に力がこもっていく。指を埋めるような強さで、くびれた腰を揉みこむ。さらによじれた態勢に、豊熟の円みと量感を見せつける臀丘を、やはり手荒く揉みほぐす。かと思えば、たくし上がったスカートから伸びる充実しきった太腿の表面を、爪の先で軽く引っ掻くような繊細な攻めを繰り出す。どの動きにも、この熟れた肉体がどんな嬲りに反応するかは知り尽くしているというような傲岸な自信が滲んでいて。実際、その手の動きの逐一に鋭敏な感応を示しながら、怜子の豊艶な肢体は発情の熱気を溜めこんでいくのだった。 上着の中に入りこんだ志藤の手が、喘ぎをつく胸乳を掴みしめ、ギュッとブラジャーのカップごと揉み潰せば、怜子は堪らず繋いでいた口を解いて、ヒュッと喉を鳴かせて仰け反った。 グッタリとソファにもたれ、涎に汚れた口から荒い呼吸を吐く。常には決して見られぬしどけない姿を愉しげに見下ろした志藤は、 「シャワーを浴びますか? それとも、このまま部屋に?」 優しい声で、そう訊いた。 「…………」 怜子は無言で首を横に振った。 ソファに落としていた腕をもたげて、志藤のシャツを掴んだ。脱力しているかに見えたその手にグッと力がこもって、志藤を引っ張るようにして、 「……このまま……ここで……」 乱れた息遣いの下から、怜子はそう云った。 「それはまた、」 思わずこみ上げた笑いをこらえて、志藤の表情が奇妙なものとなる。そこまで切羽詰っているのか、と。だが怜子の言葉には続きがあった。 「一度だけよ。それで、なにもなかったことにするの」 志藤を睨みつけて、有無をいわせぬといった口調で宣言した。淫情に火照った貌では、その眼光の威力は大幅に減じていたと言わざるをえなかったが。必死の気概だけは伝わった。 「……なるほど」 僅かな間を置いて返した志藤の声には、呆れとも感心ともつかぬ心情がこもった。 つまり、行きずりとか出会いがしらの事故のように“こと”を済ませるということだ。だから、シャワーを浴びて準備などしないし、ベッドへと場所を移したりもしない。 それが、せめてもの英理への申し訳なのか、己が“良識”との妥���点がそこになるということなのか。 いずれにしろ、よくもまあ思いつくものだ、と胸中にひとりごちる。まさか、事前に考えていたわけでもあるまいに。さすがは切れ者の須崎怜子社長、と感嘆すべきところなのか? しかし、その怜子社長をして、このまま何事もなく終わるという選択肢は、すでにないということだ。そこまで彼女を追い詰めたのは、今しがたのほんの戯れ合いみたいな行為ではなくて、一年の空白と、この二ヶ月の煩悶。 つまりは、すべてこちらの目論見どおりの成り行きということだが。 それでも、 (やっぱり、面倒くささは英理より上だな) 改めて、そう思った。その立場や背景を考慮すれば仕方のないところだし、それだけ愉しめるということでもある。 「わかりました」 だから、志藤は真面目ぶった顔で頷いてみせる。ひとまずは、怜子の“面倒くささ”に付き合って、そこからの成り行きを楽しむために。 まずは……“一度だけ”という自らの宣言を、その意志を、怜子がどこまで貫けるか試させてもらう、といったところか。 志藤はソファから立って、スラックスを脱ぎ下ろした。 引き締まった腰まわりを包んだビキニ・ブリーフは、狭小な布地が破れそうなほどに突き上がっている。なんのかんの云っても、久しぶりに麗しき女社長の身体を腕に抱き、芳しい匂いを鼻に嗅いで、欲望は滾っていた。 その巨大な膨張を一瞥して、すぐに怜子は顔を横に背けた。肩が大きくひとつ喘ぎを打って、熱い息を密やかに逃した。 “このまま、ここで”と要求しながら、ソファに深くもたれた姿勢を変えようとはしなかった。スーツの上着さえ脱ごうとはしない。 なるほど、と納得した志藤は、テーブルを押しやって空けたスペースに位置をとると、怜子の膝頭に手を掛けた。しっとりと汗に湿ったストッキングの上を太腿へと撫で上げると、充実しきった肉づきには感応の慄えが走って、怜子の鼻からはまた艶めいた息が零れた。ゆっくりと遡上した志藤の手は、スカートをさらにたくし上げながら、ストッキングのウエスト部分を掴んで引き剥がしにかかる。怜子は変わらず顔を背けたまま、微かに臀を浮かせる動きで志藤の作業に協力した。 白い生脚が露わになる。官能美に満ちたラインを見せつけて。 むっちりと張りつめた両腿のあわいには、黒い下着が覗いた。タイト・スカートはもう完全にまくれ上がって、豊かな腰の肉置に食いこんでいるのだった。ショーツは瀟洒なレースのタンガ・タイプ。 「相変わらず、黒がよく似合ってますね」 率直な感想を口にして、“ちょっとおとなしめで、“勝負下着”とまではいかない感じだけど”とは内心で付け加える。まあ、急な成り行きだから当然かと、ひとり納得しながら、手を伸ばした。 やはりインポートの高級品であるに違いないそのショーツの黒いレース地をふっくらと盛り上げた肉丘に指先を触れさせれば、怜子はビクリと首をすくませたが、即座に頭を振って、志藤の手を股間から払いのけた。懇ろな“愛撫”なぞ必要ない、親密な“交歓”の行為などする気はないという意思の表明だった。 「……わかりましたよ」 怜子の頑なさに呆れつつ、志藤は戯れかかる蠢きを止めた指をショーツのウエストに引っ掛けて、無造作に引き下ろした。あっ、と驚きの声を上げる怜子にはお構いなしに、荒っぽい動作で足先から抜き取ったショーツを放り捨てる。 これで怜子は、下半身だけ裸の状態になった。 横へと背けた頸に、新たな羞恥の血を昇らせながら、反応を堪えようとする様子の怜子だったが、 「ふふ、��子社長のこの色っぽい毛並みを見るのも久しぶりですね」 明け透けな志藤の科白に耐えかねたように、片手で股間を覆った。隠される前に、黒々と濃密な叢の形が整っていることまで志藤は観察していた。処理は怠っていないらしいと。 まあ、これも淑女としての身だしなみってことにしておくか、と内心にひとりごちながら、志藤はビキニ・ブリーフを脱ぎ下ろす。解放された長大なペニスが隆々たる屹立ぶりを現す。 その気配は感じ取ったはずだが、怜子は今度はチラリとも見やろうとはしなかった。ことさらに首を横へとねじって。隆い胸を波打たせる息遣いが、深く大きくなる。 怒張を握り、軽くしごきをくれて漲りを完全なものにすると、志藤は怜子へと近づく。ワイシャツはあえて残した。半裸の姿の怜子に釣り合わせ、その意思に応じるといった意味合いで。 上半身には全ての着衣を残しながら、腰から下だけを剥き出しにした女社長の姿は、どこか倒錯的な淫猥さがあって、これはこれで悪くないという感興をそそった。スカートすら(もはや全く役目は果していないが)脱がず、ストッキングとショーツという、交接に邪魔な最小限のものだけを取り去った姿で、いまでは義理の母親たる女は待っているのだ。すり寄せた裸の膝と、股間に置いた手に、最後の、いまさらな羞恥の感情を示して。 志藤は両腕を伸ばして、腰帯状態になっているスカートを掴むと、重みのある熟女の身体をグイと引き寄せた。巨きな臀を座面の端まで迫り出させて、 「横になりたくないって云うなら、こうしないとね」 窮屈で、よりはしたない態勢へと変えさせた怜子に、そう釈明する。こちらは、あなたの意思に応えているんですよ、といった含みで。怜子は顔を背けたまま、なにも言わなかった。 次いで、志藤は怜子の両膝に手をかけると、ゆっくりと左右に割っていった。抵抗の力みは一瞬だけで、肉感的な両の腿は従順に広げられて、あられもない開脚の姿勢が完成する。 「手が邪魔ですね」 「…………」 簡潔な指摘に、数秒の間合いを置いて、股間を隠していた手が離れる。怜子は引いた手を上へと上げて、眼元を隠した。じっとりと汗を浮かべた喉首が、固い唾を嚥下する蠢動を見せた。 「ちょっと、キツイかもしれませんよ」 中腰の体勢となって、片手に怜子の腰を押さえ、片手に握りしめた剛直を進めながら、志藤が警告する。それは気遣いではなく、己が肉体の魁偉さを誇る習性と、それを散々思い知っているはずなのに入念な“下準備”を拒んだ怜子の頑迷さを嘲る意図からの言葉だった。“だったら、改めて思い知ればいい”という、残虐な愉楽をこめた脅しだった。 視界を覆っていた手の陰で、怜子の瞳が揺動する。まんまと怯えの感情を誘発されて、指の間から見やってしまう。 だが、その怖れの対象をはっきりと視認するだけの暇も与えられなかった。 熱く硬いものが触れた、と感じた次の刹那には、その灼鉄の感覚は彼女の中に入りこんで来た。無造作に、暴虐的に。 「ぎっ――」 噛みしめた歯の間から苦鳴を洩らして、総身を硬直させる怜子。秘肉はじっとりと潤みを湛えていたが。規格外の巨根を長いブランクのあとに受け入れるには、湿潤は充分ではなかった。 構わず志藤は腰を進めた。軋む肉の苦痛に悶える怜子を、“それ見たことか”という思い入れで眺め下ろしながら、冷酷に抉りこんでいった。 やがて長大な肉根が完全に埋まりこめば、怜子は最奥を圧し上げられる感覚に深く重い呻きを絞って、ぶわっと汗を噴き出させた喉首をさらして仰け反りかえった。裸の双脚は、巨大な量感に穿たれる肉体の苦痛を和らげようとする本能的な動きで限界まで開かれて、恥知らずな態勢を作る。 「ああ、相変わらず、いい味わいですよ」 志藤が満悦の言葉を吐く。未だ充分に解れていない女肉の反応は生硬でよそよそしさを感じさせたが、たっぷりと肉の詰まった濃密な感触は、かつて馴染んだままで。長い無沙汰を挟んで、またこの爛熟の肉体を我が物としたのだという愉悦を新たにさせた。 「でも、こんなものじゃないですよね? 怜子社長の、この熟れたカラダのポテンシャルは」 という科白に、すぐにその“本領”を引きずり出してやるという尊大な自信をこめて動き出そうとすると、 「ま、待ってっ、」 反らしていた顎を懸命に引いて、難儀そうに開いた眼を志藤へと向けた怜子が焦った叫びを上げた。この肉体の衝撃が鎮まるまでは、といましばしの猶予を乞うたのだったが、 「待てませんね」 にべもなく答えて、志藤は律動を開始した。ぎいっ、とまた歯を食いしばり、朱に染まった顔を歪めて苦悶する怜子に、 「こういうやり方が、お望みだったんでしょう?」 と皮肉な言葉を投げて、長く大きなスラストで責め立てていく。接触は、繋がり合った性器と、太腿に掛けた手だけという、即物的な“交接”の態勢を維持したまま。 頑なに、懇ろな“情交”を拒んだことへの懲罰のような暴虐的な行為に、怜子はただその半裸の肢体をよじり震わせ、呻吟するばかり……だったのだが。 単調な抽送のリズムを変じた志藤が、ドスドスと小刻みに奥底を叩く動きを繰り出すと、おおおッと噴き零した太いおめきには苦痛ではない情感がこもって。 どっと、女蜜が溢れ出す。まさに堰を切ったようなという勢いで湧出した愛液は、攻め立てられる媚肉に粘った音を立てはじめる。 あぁ……と、怜子が驚いたような声を洩らしたのは、その急激な変化を自覚したからだろう。 「ようやくカラダが愉しみ方を思い出してきたみたいですね」 「ああああ��」 そう云って、それを確認するように志藤が腰を揺すれば、怜子の口からは甲走った叫びが迸り出る。ぐっと苦痛の色が減じた、嬌声に近い叫びが。満たし尽くされたまま揺らされる肉壷が、引き攣れるように収縮した。 (……ったく。結局こうなることは、わきりきってるってのに) 内心に毒づいて、じっくりと追い込みにかかる志藤。ようよう、絡みつくような粘っこさにその“本領”を発揮しはじめた熟れ肉の味わいを愉しみながら。あえて性急さは残した動きの中に、知悉しているこの女体の勘所を攻め立てる技巧を加えていく。 怜子は尚も抗いの素振りを見せた。唇を噛みしめて、吹きこぼれようとする声を堪える。窮屈な態勢の中でのたうつ尻腰の動きも、志藤の律動を迎えるのではなく、逆に少しでも攻めを逸らし、肉体に受け止める感覚を減じようとする意思を示した。 「ふふ、懐かしいな」 と、志藤が呟いたのは、そのむなしい抵抗ぶりに、ふたりの関係が始まった頃の姿を想起したからだった。長い空白が生んだ逆行なのか。或いは、やはり義理とはいえ親子の間柄になったことが、この期におよんでブレーキをかけるのか。それとも……長く捨て置かれた女の最後の意地なのか。 いずれにしろ、甲斐のない抗いだった。こうして深く肉体を繋げた状態で。 両手に掴んだ足首を高々と掲げ、破廉恥な大開脚の態勢を強いてから、ひと際深く抉りこんでやれば、引き結ばれていた怜子の口は容易く解けて、オオゥと生臭いほどのおめきを張り上げた。そのまま連続して見舞った荒腰が、もたがった厚い臀肉を叩いて、ベシッベシッと重たく湿った肉弾の音を立て、それにグチャグチャと卑猥な攪拌音が入り混じる。ますます夥しくなる女蜜の湧出と、貪婪になっていく媚肉の蠢きを明かす響きだった。 「ああっ、ひ、あ、アアッ」 もはや抑えようもなく滾った叫びを吐きながら、怜子が薄く開けた眼で志藤を見やった。その眼色にこもった悔しさこそが、心底の感情だったようだが。その恨みをこめた一瞥が、怜子が示しえた最後の抵抗だった。 「アアッ、だ、ダメぇっ」 乱れた髪を打ち振って、切羽詰った叫びを迸らせ、腰と腿の肉置をブル…と震わした。と、次の刹那には弓なりに仰け反りかえった。 「……っと。はは、こりゃあすごい」 動きを止めて、激烈な女肉の収縮を味わいながら志藤が哂う。脳天をソファの背もたれに突き立て、ギリギリと噛みしめた歯を剥き出しにして、硬直する怜子のさまを見下ろして。 「もったいないなあ」 と、呟いた。怜子に聞こえていないことは承知だから独り言だ。 筋肉を浮き上がらせてブルブルと震える逞しいほどの太腿を両脇に抱え直して、志藤は律動を再開した。 「……ぁああ、ま、待って、まだ、」 忘我の境から引き戻された怜子が重たげな瞼を上げて、弱い声で懇願する。まだ絶頂後の余韻どころか震えさえ鎮まっていない状態で。 「駄目ですよ」 しかし今度も志藤は無慈悲な答えを返して、容赦なく腰の動きを強めていく。 「久しぶりに肌を重ねての、記念すべき最初の絶頂を、あんなに呆気なく遂げてしまうなんて、許せませんよ。ここはすぐにも、怜子社長らしいド派手なイキっぷりを見せてもらわないと」 「あぁ……」 怜子の洩らした泣くような声には、敗北と諦めの哀感がこもった――。
どっかとソファに腰を落とすと、志藤はテーブルのグラスを取って、ひと口呷った。 氷は半ば以上溶けて、上等なスコッチの味は薄まっていたが。“ひと仕事”終えて渇いた喉には丁度よかった。 ふうと息を吐いて、額に滲んだ汗の粒を拭った。深く背を沈めて、改めて眼前の光景を眺める。 志藤はもとの席に座っている。だから、その前方には、たった今まで烈しい“交接”の舞台となっていたソファがあって。そこに怜子が横たわっている。 グラスの中の氷は完全には溶けきっていない。経過した時間はその程度だったということだが。その間に怜子は三度、雌叫びを上げて豊かな肢体を震わした。性急な激しい交わりだった。 いまの怜子は横臥の姿勢で倒れ伏している。三度目の絶頂のあと、志藤が身を離したときに、ズルズルと崩れ落ちた態勢のまま。しどけなく四肢を投げ出して。 半裸の姿も変わっていなかった。最後まで志藤は怜子の腰から上には手を触れなかった。抱えた裸の肢を操り、微妙に深さや角度を変えた抽送で怜子を攻め立て続けた。最後は、その豊かな肢体を折りたたむような屈曲位で最奥を乱打して、怜子に断末魔の呻きを振り絞らせ、彼岸へと追いやったのだった。その刹那の、食い千切るような媚肉の締めつけには一瞬だけ遂情の欲求に駆られたが。ここは予定の通りに、とそれを堪えて。激烈な絶頂の果て、ぐったりと脱力した怜子から剛直を抜き去った。 だから今、僅かに勢いを減じて股間に揺れる肉根をねっとりと汚しているのは、怜子が吐きかけた蜜液だけということになるのだが。そんな汚れた肉塊を丸出しにして、いまだ上半身にはシャツを残した間抜けな格好で、悠然と志藤は酒を注ぎ足したグラスを口へと運んだ。美酒の肴は、無論、たったいま自分が仕留めた女の放埓な姿だ。 乱れたブルネットの髪に貌が隠れているのは残念だったが。横向きに伏した姿勢は、膝から下をソファから落とした剥き出しの下半身、ムッチリと張り詰めた太腿から肥えた臀への官能的なラインを強調して、目を愉しませる。なにしろ、先刻までの忙しない“交接”では、その肉感美を愛でることも出来なかったのだから。いまの状態も、豊艶な熟れ臀を眺めるのにベストなポージングとも視点ともいえなかったが。なに、焦る必要はない。この艶麗な義母の“ド派手なイキっぷり”を見たいという欲求が、まだ充分には叶えられていないことについても同じく。最後の絶頂の際に、怜子はついに“逝く”という言葉を口走りはしたが、それは振り絞った唸りのような声で。彼女が真に快楽の中で己を解放したときに放つ歓悦の叫び――咆哮はあんなももではない、ということを志藤は経験から知っているのだったが。それもまあ、このあとの楽しみとしておけばいい。まだ、ほんの“口開け”の儀が終わったばかり。夜は長いのだ。 と、そんな思索を巡らせていると、向かいで怜子の身体が動いた。 思いの他、早い“帰還”だった。完全に意識を飛ばしていたのではなかったらしい。深い呼吸に肩を上下させて、のろのろと上体を持ち上げる。垂れ落ちた髪に、顔は見えなかった。膝を床に落とし膝立ちになってから、ソファに手を突いて、よろりと立ち上がった。数瞬、方向に迷うように身体を回してから、出入口を目指して歩きはじめる。少し、ふらついた足取りで。途中、床に投げ捨てられてあったストッキングとショーツを拾い上げて。リビングを出る直前になって、ようやく腰までたくし上がったスカートに気づいて引き下ろす動作を見せながら、廊下へと姿を消した。最後まで志藤には顔を向けず言葉も掛けなかった。志藤もまた無言のまま見守り見送った。 ほどなく、遠く聞こえたドアの開閉音で、浴室に入ったことがわかった。 なるほど、と志藤は頷いた。浴室へと直行して、肌の汚れとともにすべてを洗い流すということか。そうして、この一幕をなかったこととする。確かに、それで首尾は一貫するわけだが。 もちろん、志藤としては、そんな成り行きを受け容れる気はなかった。受け容れるわけがないことは、怜子も理解しているはずで。だったら、やるべきことをやるだけだ、と。 それでも、グラスの酒を飲み干すだけの時間を置いてから、志藤は立ち上がった。半ばの漲りを保った屹立を揺らしながら、ゆっくりと歩きはじめる。浴室へと向かって。
熱いシャワーを浴びれば、総身にほっと蘇生の感覚が湧いて。 だが、そうなれば、冷静さを取り戻した思惟が心を苛む。 胸元に湯条を受けながら、宙を仰いだ怜子の貌には憂愁の気色が浮かんだ。 悔恨、罪悪感。しかし一番強いのは、慙愧の想い、己が醜態を恥じる感情だった。 ――“英理を選んでおいてっ”。 志藤の腕の中で叫んでしまったその言葉を思い返すと、死にたいような恥辱に喉奥が熱くなる。自らの意志で関係を絶った男に向けるのは理不尽で身勝手な恨み。ずっと心の奥底に封じこんで気づくまいとしていたその感情を吐き出してしまった瞬間に、怜子は自身の意地も矜持も裏切ることになったのだった。 あとは、ただ崩れ流されただけだった。その済し崩しな成り行きの中で、怜子が示した姑息な抵抗、場所を移すことを拒み、裸になることを拒み、愛撫の手を拒んだことなど、無様に無様を重ねるだけの振る舞いだった。いまになって振り返れば、ではなく、即時にその無意味さ馬鹿馬鹿しさは自覚していたのだったが。 それでも尚、こうして浴室へと逃げこんで。肌を汚した淫らな汗を流すことで、辻褄を合わせようとしている。 そうしながら、しかし怜子の手は、己が身体を抱くようなかたちをとったまま動こうとしないのだった。最前までの恥知らずな行為の痕跡を洗い流すことで全てを消し去ろうとするのなら、真っ先に洗浄の手を伸ばすべき場所に向かってはいかないのだった。 そこに蟠った熱い感覚が、触れることを憚らせる。燠火を掻き立てる、という結果を招くことを恐れて……? 結果として怜子は、その豊満な裸身を熱く強いシャワーに打たせて、ただ佇んでいた。 ……なにをしているのか、と、ぼんやりと自問する。無意味な帳尻合わせの振りすら放擲して。心に悔しさや恥ずかしさを噛みしめながら、身体ではついさっきまでの苛烈な行為の余韻を味わっているかのごと��、この有様は、と。 だが、長くそんな思いに煩う必要はなかった。 浴室のドアの向こうに足音と気配が近づいてきた。磨りガラスに人影が映る。 ちらりと横目に、その長身の影を認めて。もちろん怜子の顔に驚きの色は浮かばなかった。 断りも入れずガラス戸を開け放って。志藤はしばしその場で眼前に展けた光景に見惚れた。 黒とグレーのシックな色合いでまとめられた、モダンなデザインのバスルーム。開放的な広さの中に立つ、女の裸身。 まるで映画のワン・シーンのような、と感じさせたのは、その調った舞台環境と、なによりそこに佇立する裸体の見事さによるものだ。 フックに掛けたままのシャワーを浴びる怜子を、志藤は斜め後ろから眺めるかたちになっている。今夜はじめて晒された完全な裸身を。 四分の一混じった北欧の血の影響は、面立ちではなく体格に顕著に表れている、と過去にも何度か抱いた感想をいままた新たにする。優美なラインの下に、しっかりとした骨格を感じさせる肢体は、どこか彫刻的な印象を与えるのだった。高い位置で盛り上がった豊臀の量感、その中心の深い切れこみの悩ましさも記憶にあるままだったが。腰まわりは、英理が評していたとおりに、以前より少し引き締まっているだろうか。 怜子は振り向かなかった。志藤の来襲に気づいていないかのように、宙を見つめたまま。さっきまでは止まっていた手がゆるゆると動いて、肩から二の腕を洗う動きを演じた。いかにもかたちばかりに。 暖色の柔らかな照明の下、立ち昇る湯気の中、濡れていっそう艶やかに輝く豊艶な肢体を、志藤はなおもじっくりと眺めた。一年と二ヶ月ぶりに目の当たりにする、いまでは義理の母親となった年上の女の熟れた裸身に、ねっとりとした視線を注ぎ続けた。 すると堪えかねたように怜子の裸足の踵が浮いて膝が内へと折れた。重たげな臀が揺れる。執拗な視線を浴びせられる肌身の感覚までは遮断できなかったようだった。 その些細な反応に満足して、志藤は浴室の中へと足を踏み入れる。ピシャリと音を立ててドアを閉めれば、閉ざされた空間の中、立ち昇る熱気に混じった女の体臭を鼻に感じた。深々と、その甘く芳しい香りを吸いこむと、股間のものがぐっと漲りを強めた。 ゆっくりと回りこむように、豊かな裸体へと近づく。それでも怜子は振り返ろうとしなかったが。 自分もシャワーの飛沫の中へと入った志藤が、背後から抱きしめようと両腕を広げたとき、 「もう終わりといったはずよ」 冷淡な口調でそう云った。顔は向こうへと向けたまま。 「まさか」 軽く受け流して、志藤は腕をまわした。怜子は後ろから抱きすくめられた。 その瞬間、身体を強張らせ首を竦めた怜子が、 「……やめなさい」 と、掣肘の言葉を繰り返す。感情を堪えるような抑えた声で。 しかし、志藤はもう拒否の答えさえ返さずに、 「ああ、感激ですよ。こうしてまた、怜子社長の柔らかな身体を抱くことが出来て」 陶然とそう云って、ぎゅっと抱擁を強めた。裸の体が密着して、怜子の背は男の硬い胸を感じ、腰のあたりにも熱く硬いものが押しつけられる。 ね? と、志藤が耳元に囁きかける。 「一度だけって約束だと言っても、僕はまだ、その一度も終わってはいないんですから」 「……それは、貴方の勝手な…」 怜子の反駁、素気なく突き放すはずの科白は、どこか漫ろな口調になって、 「やっぱり、あんな落ち着かないシチュエーションではね。最後までという気にはなれなかったですよ。一年あまりも溜めこんだ怜子社長への想いを吐き出すには、ね。でも、本当は怜子社長も同じ気持ちなんじゃないんですか?」 甘ったるい口説と問いかけに、違うと怜子は頭を振って。そっと胸乳に滑ろうとした志藤の手を払いのけた。 と、志藤は、 「それは、葛藤されるのは当然だと思いますけど」 口調を変えてそう切り出した。 「いまだけは、余計なことは忘れてくれませんか? もう一度、貴女の本音を、本当の気持ちを聴きたいですよ」 「……やめて…」 と零した怜子の声は羞恥に震えた。もう一度と志藤が求めた“本音”“本当の気持ち”が、彼女のどの言葉を指したものかは自明であったから。 羞辱に震えて、そして抗いと拒絶の気配が消える。 やはりそれは、取り返しのつかない発言、発露だったと噛みしめながら。 怜子は、再び胸乳へと滑っていく男の手を、ただ見やっていた。 剥き身の乳房に今宵はじめて志藤の手が触れる。釣鐘型の巨大な膨らみを掌に掬い乗せ、その重みを確かめるようにタプタプと揺らしてから、広げた指を柔らかな肉房に食いこませていった。 ビクッと怜子の顎が上がる。唇を噛んで零れようとする声を堪えた。それに対して、 「ああ、これ、この感触。相変わらず、絶品の触り心地ですよ」 志藤の感嘆の声は遠慮がなく。その絶品の触り心地を味わい尽くそうというように、背後から双の乳房を掴みしめた両手の動きに熱がこもっていく。柔らかさと弾力が絶妙に混淆した熟乳の肉質を堪能しつつ、そこに宿る官能を呼び起こそうとする手指の蠢き。 ねちこく懇ろな愛撫、リヴィングでは拒んだその行為を、いまの怜子は抵抗もなく受け容れていた。抱きしめられたときに志藤の腕の中に折りこまれていた両腕は、いまは力無く下へと落ちて。邪魔がなくなって思うがままの玩弄を演じる男の手の中で、淫らにかたちを歪める己が乳房を、伏し目に薄く開いた眼で見つめながら。唇は固く引き結んだまま、ただ鼻から洩れる息の乱れだけに、柔肉に受け止める感覚を示していたのだったが。 「……痛いわ…」 ギュウッと揉み潰すような強い把握を加えられて、抗議の言葉を口にした。寄せた眉根に苦痛の色を浮かべて、視線は痛々しく変形する乳房へと向けたまま。 「ああ、すみません。つい、気が逸ってしまって」 そう謝って、直ちに手指の力を緩めた志藤だったが、 「まだ、早かったようですね」 と付け加えた科白には含みがあった。すなわち、もう少しこの熟れた肉体を蕩かし官能を高めたあとでなら、こんな嬲りにも歓ぶのだろう、という。 そんな裏の意味を、怜子がすぐに理解できたのは、過去の“関係”の中で幾度もその決めつけを聞いていたからだった。その都度、馬鹿げたことと打ち消していた。 いまも否定の言葉を口にしようとして、しかし出来なかった。わざとらしいほどにソフトなタッチへと切り替わった乳房への玩弄、やや大ぶりな乳輪をそうっと指先でなぞられて、その繊細な刺激に思わずゾクリと首をすくめて鼻から抜けるような息を洩らしてしまう。さらに硬く尖り立った乳首を、指の腹で優しく撫で上げられれば、ああッと甲走った声が抑えようもなく吹きこぼれた。 「なにせ、さっきはずっとお預けだったのでね。不調法は、おゆるしください」 なおも、くどくどと連ねられる志藤の弁解には、やはり皮肉な響きがあった。むしろ、“お預け”をくらって待ち焦がれていたのは、この熟れた乳房のほうだろう、と。玩弄の手に伝わる滾った熱、血を集めて硬くしこった乳首の有りさまを証左として。 怜子は悔しさを噛みしめながら、一方では安堵にも似た感情をわかせていた。志藤の言動が悪辣で下卑たものへと戻っていったことに。 赤裸々な己が心の“真実”などを追及されるよりは、ひたすら肉体の快楽に狂わされるほうがずっとましだ、と。そんな述懐を言い訳として、肉悦へと溺れこんでいく自らをゆるす。 「ああ、アアッ」 抑制の努力を捨てた口から、悦楽の声が絶え間なく迸りはじめる。熱く滾った乳房を嬲る男の手は、執拗さの中に悪魔じみた巧緻がこもって。久方ぶりに――どうやっても自分の手では再現できなかった――その攻めを味わう怜子が吹き零すヨガリの啼き声は、次第に咽ぶような尾を引きはじめて。 胸乳に吹き荒れる快楽に圧されるように仰け反った背は、志藤の胸に受け止められる。女性としては大柄な体の重みを、逞しい男の体躯は小揺るぎもせずに支えて。その安定の心地も怜子には覚えのあるものだった。 背後の志藤へと体重を預けて、なおも乳房への攻めに身悶えるその態勢を支えるために、床を踏みしめる両足の位置は大きく左右に広がっていた。ムッチリと肥えた両の太腿が、あられもない角度に開かれて。 そうであれば、ごく当たり前に、次なる玩弄はそちらへと向かっていく。 志藤の片方の手が、揉みしだいていた乳房を離れ、脇腹をなぞりながら、腿の付け根へと達する。 濡れて色を濃くした恥毛を指先が弄ったとき、ビクッと怜子の片手が上がって、志藤の手首のあたりを掴んだが。それはただ反射的な動きで、払いのけるような力はこもらなかった。 愉悦に閉ざしていた双眸をまた薄く開き、顎を引いて、怜子は下を、己が股間のほうを見やった。いつの間にか晒していた大股開きの痴態も気にするどころではなく、濡れた叢を玩ぶ志藤の指先を注視する。 うっ、と息が詰まったのは、無論のこと、指がついに女芯に触れたからだった。 「アアッ、だ、ダメッ」 甲高い叫びを弾けさせて、くなくなと首を打ち振る。引いていた顎を反らし、志藤の肩に脳天を擦りつけるようにして。はしたなく広げた両腿の肉づきを震わして。 もちろん、女芯を弄う指の動きは止まらない。怜子の叫びが、ただ峻烈すぎる感覚を訴えただけのものであったことは明らかだったし。 (……ああ、どうして……?) 目眩むような鮮烈な刺激に悶え啼きながら、怜子は痺れた意識の片隅に、その問いかけを過ぎらせていた。 やわやわと、志藤の指先は撫でつけを続けている。その触れようは、あくまで繊細で優しく、しかしそれ以上の技巧がこもっているようには思えないのに。 なのに、どうしてこんなにも違うのか? と。 乳房への愛撫と同じだった。どれほど試してみても、その感覚を甦らせることは出来なかった。 そう、そのときにも怜子はその言葉を口にしたのだった。“どうして?”と。いまとは逆の意味をこめて。 深夜の寝室で、ひとり寝のベッドの上で。もどかしさに啜り泣きながら。 「ふふ、怜子社長の、敏感な真珠」 志藤が愉しげに呟く。その言いようも怜子には聞き覚えがあった。宝石に喩えるとは、いかにもな美辞なようで、同時に怜子の秘めやかな特徴を揶揄する含みのこもった科白。実際いま、充血しきって完全に莢から剥き出た肉豆はぷっくりと大ぶりで、塗された愛液に淫猥に輝くさまは、肉の“真珠”という形容が的確なものと思わせる。そしてその淫らな肉の宝玉は、くっきりと勃起しきることで“敏感な”女体の泣きどころとしての特質も最高域に達して、いよいよ巧緻さを発揮する男の指の弄いに、つんざくような快感を炸裂させては総身へと伝播させていくのだった。 「ヒッ、あっ、あひッ、アアアッ」 絶え間なく小刻みな嬌声をほとびらせながら、怜子は突き出した腰を悶えうねらせ続けた。自制など不可能だったし、その意思も喪失している。股間を嬲る志藤の腕にかけた片手は、時おり鋭すぎる刺激にキュッと爪を立てるばかりで、決して攻め手の邪魔だてはしようとせずに。もう一方の手は、胸乳を攻め続ける志藤の腕に巻きつけるようにして肩口に指先をかけて。より深く体の重みを男へと浴びせた、全てを委ねきるといった態勢となって、その豊艶な肉体を悶えさせていた。否応なしに快感を与えられ、思うが侭に官能を操作されて、指一本すら自分の意思では動かせないようなその心地にも、懐かしさを感じながら。 「ヒッ、ああっ!? ダ、ダメッ、それ、あ、アアッ」 嬌声が一段跳ね上がったのは、ジンジンと疼き狂う肉真珠を、ピトピトと絶妙な強さでタップされたから��ったが。切羽詰まった叫びは、数瞬後に“うっ!?”と呻きに変わる。急に矛先を転じた指が、媚孔へと潜りこんだからだった。 熱く蕩けた媚肉を無造作に割って、男の指が入りこんでくる。息を詰めて、怜子はその感覚を受け止めた。 「さすがに、ほぐれてますね」 志藤が云った。それはそうだろう、この浴室へと場所を移す前、リヴィングではセックスまで済ませている。熟れたヴァギナは、今夜すでに志藤の魁偉なペニスを受け入れているのだ。 だが今、怜子は鮮烈な感覚を噛みしめるのだった。男らしく長く無骨とはいえ、その肉根とは比ぶべきもない志藤の指の蹂躙に。 リヴィングでの交わりは、やはりどうにも性急でワンペースなものだった。怜子がそう望んだのだったが。結果として、久しぶりに迎え入れた志藤の肉体の逞しさ、記憶をも凌駕するその威力に圧倒されるうちに過ぎ去った、というのが実感だった。短い行為の間に怜子が立て続けに迎えた絶頂も、肉悦の高まりの末に、というより、溜めこんだ欲求が爆ぜただけというような成り行きだった。 いま、こうして。裸体を密着させ、乳房を嬲られ女芯を責められて、羞ずかしくも懐かしい情感を呼び覚まされたあとに改めての侵略を受ける女肉が、歓喜して男の指を迎え入れ、絡みつき、食い締めるのを、怜子は感じとった。そして、深々と潜りこんだ指、その形にやはり憶えがある指が、蠢きはじめる。淫熱を孕んだ媚肉を、さらに溶け崩れさせるために。そのやり方など知り尽くしている、といった傲慢な自信をこめた手管で。 「ああっ、ん、おおおっ」 また容易く官能を操られれば、怜子の悶えぶりも変わる。口から洩れる声音は、囀るような嬌声から低く太いおめきへと変じて。尻腰は、媚孔を抉り擦りたてる志藤の指のまわりに円を描いて振りたくられるのだった。その豊かな肉置を揺らして。 グッチュグッチュと粘った濡れ音を怜子は聴く。しとどな潤みにまみれた女肉が男の硬い指に掻きまわされて奏でる淫猥な響き。実際には、いまもまさにその下腹のあたりに浴び続けるシャワーの音に隠れて聞こえるはずはなかったのだが。耳ではなく身体を通してその淫らな音を怜子は聴いて。湧き上がる羞辱の感情は、しかしいっそう媚肉粘膜の快美と情感の昂ぶりを煽って、脳髄を甘く痺れさせるのだった。 「アアッ、ダメッ、そこ、そこはっ」 蹂躙の指先が容赦なく知悉する弱点を引っ掻けば、早々と切迫した叫びが吹き上がった。あられもなく開かれた両腿の肉づきにグッと力みがこもったのは、叫びとは裏腹に、迫り来るその感覚を迎えにいこうとするさまと見えたのだったが。 しかし、ピークは与えられなかった。寸前で嬲りを止めた指がズルリと後退していけば、怜子は思わず“あぁっ”と惜しげな声を零して。抜き去られた指を追って突き上げる腰の動きを堪えることが出来なかった。 両脇に掛かった志藤の手が、仰け反った態勢を直し、そのまま反転させる。力強い男の腕が、豊満な肢体を軽々と扱って。 正対のかたちに変わると、志藤は至近の距離から貌を覗きこんできた。蕩け具合を確認するような無遠慮な視線に、顔を背けた怜子だったが、優しくそれを戻され口を寄せられると、瞼を閉じて素直に受け入れた。 熱いキスが始まれば、怜子の両腕はすぐに志藤の背中へとまわって、ひしとしがみつくように抱きついていった。白く豊満な裸身と浅黒く引き締まった裸体が密着する。美熟女の巨大な乳房は若い男の硬い胸に圧し潰され、男の雄偉な屹立は美熟女の滑らかな腹に押しつけられる。その熱にあてられたように白い裸身の腰つきは落ち着かず、シャワーを受ける豊臀が時おりブルッブルッと肥えた肉づきを震わした。 と、志藤が怜子の片手をとって、互いの腹の間へと誘導した。もちろん即座にその意図を悟っても、怜子の腕に抗いの力はこもらず。 口づけが解かれる。密着していた身体が僅かに離れた。怜子の手に自由な動きを与え、そのさまを見下ろすための隙間を作るために。 涎に濡れた口許から熱い息を吐きながら、怜子はそれを見やった。長大な剛直を握った自分の手を。己が手の中で尊大に反り返った隆々たる屹立を。 逆手に根の付近を握った手に感じる、ずっしりとした重み、指がまわりきらぬほどの野太さ、強靭な硬さ、灼けるような熱さ。一度触れてしまえば、もうその手を離せなくなって。見てしまえば、視線を外せなくなった。 深い呼吸に胸を喘がせながら、怜子は凝然と見つめ続けた。 そんな怜子の表情を愉快げに眺めていた志藤が、つと肩に置いた手に軽い力をこめて、次の動きを示唆する。 怜子は、視線を下へと向けたまま、一度は首を横に振ったが、 「おねがいしますよ」 「…………」 猫撫で声のねだりとともに再度促されると、詰るような眼で志藤の顔を一瞥して。 ゆっくりと膝を折って、その身体を沈みこませていった。 濡れた床に膝をつけば、その鼻先に、雄渾な牡肉が鎌首をもたげるというかたちになって。怜子は我知らず“……あぁ”とあえかな声を洩らして胴震いを走らせた。 改めて端近に眺める、その魁偉なまでの逞しさ、凶悪なフォルムは、直ちに肉体の記憶と結びつく。今夜すでに一度その肉の凶器を迎え入れ、久方ぶりにその破壊力を味わわされていた怜子だったが。このときにより強く想起されたのは、もっと古い記憶だった。突然の英理の介入によって志藤との関係が途絶する直前の頃の。ずるずると秘密の逢瀬を続ける中で否応なくこのはるか年若な男の欲望に泥まされ、長く眠らせていた官能を掘り起こされて。毎度、酷烈なほどの肉悦に痴れ狂わされていた頃の。 結局……自分は、その記憶に呪縛されたまま。それを忘れ去ることが出来ず、逃れることも出来ずに。 その呪縛のゆえに、愚かな選択を重ね、醜態を繰り返して。無様さを上塗りしつづけて。 挙句、こうしてまた、この男の前に跪いている。いまや娘の夫となった男の前に。 救いがたいのは、そんな自責を胸に呟いて、しかしそこから脱け出そうという意志が、もう少しも湧いてこないことだった。自ら飛びこんだ、この陥穽の底にあって。無益で無様なばかりの抗いを捨て去ることに、開き直った落ち着きさえ感じて。 こんなにも――自分の堕落ぶりは深かったのだと、思い知ってしまえば。 「……これが…」 恨めしさを声に出して呟いて、眼前の巨大な肉塊を睨みつける。すべての元凶、などとはあまりに下卑た言いようだし、またぞろな言い訳になってしまうようだが。まったくのお門違いでもないだろう。その並外れた逞しさを見せつける男根が、須崎怜子を、有能な経営者たる才女を、破廉恥な堕落へと導いた若い牡の力の象徴であることは間違いなかったし。 ギュッと、握り締めた手指に力をこめる。指を跳ね返してくる強靭さが憎らしい。その剛さ、逞しさが。 その奇怪な感情に衝き動かされるように、顔を寄せていった。そのような心理の成り行きでは、まずは唇や舌で戯れかかる、という気にはならずに。切っ先の赤黒い肉瘤へと、あんぐりと大開きにした口を被せていく。 「おっと。いきなりですか」 頭上から志藤の声が降ってくる。がっつきぶりを笑うという響きを含ませて。 そんなのじゃない、と横に振られる首の動きは小さかった。口に余るようなモノを咥えこみながらでは、そうならざるを得ない。そして意識はすぐに口内を満たし尽くすその肉塊に占められていく。目に映し手指に確かめた、その尊大なまでの逞しさ凶悪な特長を、今度は口腔粘膜に味わって。 浴室に闖入してきてから、ほとんど怜子の身体ごしにしかシャワーを浴びていない志藤の股間には、微かにだが生臭いような匂いが残っていた。リヴィングでの慌しい交わりの痕跡。それを鼻に嗅いでも怜子に忌避の感情は湧かず、ただその身近な質の臭い、鼻を突く女くささを疎ましく感じて。別の臭気を嗅ぎ取ろうとするように鼻孔をひくつかせながら、首を前後に揺らし��じめる。 やはり一年数ヶ月ぶりの口戯。往時の志藤との関係においても、数えるほどしか経験しなかった行為だ。狎れを深める中で、執拗な懇請に流されるという成り行きで、幾度かかたちばかりにこなしたその行為を、いまの怜子は、 「ああ、すごいな」 と、志藤が率直な感嘆を呟いたほどの熱っぽさで演じていた。荒く鼻息を鳴らし、卑猥な唾音を響かせて。まさに、咥えこむなり、といった性急さで没入していって、そのまま熱を高めていく。抗いがたい昂ぶりに衝き動かされて淫らな戯れに耽溺しながら、その激しい行為が口舌にもたらす感覚にまたいっそう昂奮を高めるという循環をたちまちのうちに造り上げて。 いっぱいに拡げた唇に剛茎の図太さ強靭さをまざまざと実感すれば、甘い屈従の情感に背筋が痺れた。張り出した肉エラに口蓋を擦られると、やはり痺れるような快美な感覚が突き上がった。えずくくらいに呑みこみを深くしても、なお両手に捧げ持つほどの余裕を残す長大さを確かめれば、ジンと腹の底が熱くなって、膝立ちに浮かせた臀をうねらせた。唾液は紡ごうと意図するまでもなく止め処もなく溢れ出て、剛茎に卑猥な輝きをまとわせ、毛叢を濡らし、袋にまで垂れ流れた。唾の匂いと混じって色濃く立ち昇りはじめる牡の精臭を怜子は鼻を鳴らして深々と嗅いで、朱に染まった貌に陶酔の気色を深くした。 シャワーは志藤の手で向きをずらされ、ふたりの身体から外れて、空しく床を叩いている。その音を背景に、艶めいた息遣いと隠微な舐めしゃぶりの音がしばし浴室に響いて。 うむ、と快美のうめきを吐いた志藤が手を伸ばして、烈しい首ふりを続ける怜子を止めた。そして、ゆっくりと腰を引いて、剛直を抜き出していく。熱い口腔から抜き取られた巨根が、腹を打つような勢いでビンと反り返った。 野太いものを抜き去られたかたちのままぽっかりと開いた口で、新鮮な空気を貪るように荒い呼吸をつきながら、怜子は数瞬己が唾液にまみれた巨大な屹立を見つめて。それから、上目遣いに志藤の顔を見やった。 「このままだと、社長の口の中に出してしまいそうだったんで。素晴らしかったですよ」 「…………」 賞賛の言葉を口にして、そっと頬を撫でてくる志藤を、疑いの目で見上げて。また、鼻先に揺れる肉塔へと視線を戻す。 確かに……若い牡肉はさらに漲りを強めて、獰猛なまでの迫力を見せつけてくる。 (……ああ……なんて…) 畏怖にも似た情感に、ゴクと口内に溜まった唾を呑みくだして。そのさまを見れば、志藤が自分の口舌の行為にそれなりの快美を味わったというのも事実なのだろうが、と思考を巡らせて。 そこでやっと、その懇ろな愛撫の褒美のように頬を撫でられているという状態に気づいて、はっと顔を逃がした。それから、これも今さらながらに、夢中で耽っていた破廉恥な戯れを突然中断された、そのままの顔を見られ続けていたということに思い至って。俯きを深くして、乱暴に口許の涎をぬぐった。 やはり、そういうことなのだ、と悔しさを噛みしめる。これも、この男の悪辣な手管のひとつなのだ。我を忘れた奔騰のさなかに、急に自意識を呼び覚まさせる。意地の悪い、焦らし、はぐらかしだった。 と、理解して。しかしその悔しさが、反発や敵意に育ってはいかない。ズブと、また深く泥濘へと沈みこんでいくような感覚を湧かせて。 そも、その中断を、焦らされた、はぐらかされた、と感ずること自体が、志藤の手に乗っているということだった。ジリジリと情欲を炙られ続けるといった成り行きの中で。 涎を拭った指先は、そっと唇に触れていた。そこに宿った、はぐらかされたという気分――物足りなさ、を確かめるように。そして、横へと逃がされていた視線は、いつしか前方へと舞い戻っていた。魁偉な姿を見せつける牡肉へと。 そんな怜子のさまを愉しげに見下ろしていた志藤が、つと腰をかがめ、両手を脇の下に差しいれて立たせようとする。その腕に体の重みを預けながら、怜子はヨロリと立ち上がった。 立位で向かいあうかたちに戻ると、志藤は怜子のくびれた腰から臀へと、ツルリと撫でおろして、 「このままここで、ってのも愉しめそうですが」 「…………」 「やっぱり、落ち着かないですね。二階に上がりましょう」 怜子の返答は待たずにそう決めて。シャワーを止めた。この場での一幕を伴奏しつづけた水音が止む。 さあ、と片手をかざして、志藤が怜子を促す。次の舞台への移動を。 「…………」 無言のまま、怜子はそれに従って、ドアへと向かった。
脱衣所に出て。 おのおの、バスタオル――英理によって常に豊富に用意されている清潔なタオル――で身体を拭いて。 しかし着替えまでは用意されていない。今夜の場合は。怜子の着衣一式、皺になったスーツとその中に包みこまれた下着やストッキングは、丸めて脱衣籠に放りこまれてあった。 仕方なしに、もう一枚とったタオルを身体に巻こうとした怜子だったが、 「必要ないでしょう」 そう言った志藤にスルリと奪い取られてしまった。 「今夜は、僕らふたりきりなんですから。このままで」 「…………」 一瞬、詰るように志藤を睨んだ怜子だったが。微かな嘆息ひとつ、ここでも指示に従って。素足を踏んで、裸身を脱衣所のドアへと進めて。 そこで振り返った。湯上りの滑らかな背肌と豊臀の深い切れこみを志藤へと向けて、顔だけで振り向いて、 「今夜だけよ」 そう云った。せいぜい素っ気��い声で。 「ええ。わかってますよ」 志藤が答える。失笑はしなかったが、笑いを堪えるという表情は隠さずに。 それが妥当な反応だろう。怜子とて、その滑稽さは自覚しないわけがなかった。この期におよんで。こんな姿で。 それでも彼女としてはそう言うしかなかった。どれだけ無様な醜態を重ね、ズルズルと後退を続けたあとだろうと、すべてを放擲するわけにはいかないではないか、と――。 薄笑いを浮かべる男に、怨ずるような視線を送って顔を戻すと、怜子は脱衣所のドアを開け放った。
ひんやりと殊更に大きく感じた温度差に竦みかかる足を踏み出して、廊下に出た。 裸で共用スペースに出るなど、かつて一度もしたことのない振る舞いだった。家にひとりきりのときにも。羞恥と後ろめたさに胸を刺されながら、覚束ぬ足取りで玄関ホールへと進む。ペタリペタリと、湿りを残した足裏に床を踏んでいく感触に不快な違和感を覚えながら、より明るい空間へと。高い天井からの柔らかな色の照明が、このときには眩いような明るさに感じられて。その光に照らし出されたホールの景色、日々見慣れた眺めを目にした怜子が思わず足を止めたのと、 「ああ、ちょっと、そのままで」 少し距離を置いて後をついてくる志藤がそう声を掛けたのは、ほぼ同時だった。 日常のままの家内の風景の中(それも玄関先という場所)に、一糸まとわぬ裸身を晒しているという非現実感が怜子の足を止めさせた。志藤の指示は、無論その異常な光景に邪まな興趣を感じて――なにしろ、豊艶な裸身を晒しているのは、平素はクール・ビューティーとして知られる辣腕の女社長であり、この家の女主人なのだ――じっくりとその珍奇な絵図を鑑賞しようとする意図からだった。 そんな思惑は見え透いていたから、怜子はそれを無視して歩みを再開し、階段へと向かった。 指示を黙殺された志藤も、特に不満を言うこともなく後を追った。怜子が西側の階段、自室へと向かうルートを選んだことにも、別に異議はなかった。多分、そうなるだろうと思っていた。足取りを速めたのは、もちろん階段を昇り始めた怜子を、ベストな位置から眺めるためだった。 「……おお…」 急いだ甲斐があって、間に合った。狭く、やや急角度な階段を上がっていく怜子の姿を、数段下のまさにベスト・ポジションから仰ぎ見て、感嘆の声を洩らした。 どうしたって、まず視線はその豊臀へと吸い寄せられる。下から見上げる熟れた巨臀は、さらにその重たげな量感が強調されて、弩級の迫力を見せつけてきた。そして、はちきれんばかりの双つの臀丘は、ステップを踏みのぼる下肢の動きにつれて、ブリッブリッと扇情的に揺れ弾んで、そのあわいの深い切れこみの底の暗みを覗かせるのだった。 陶然と志藤は見上げていたが、その絶景を味わい尽くすには階段はあまりに短かった。粘りつく視線を気にした様子の怜子が途中から動きを速めたので、鑑賞の時間はさらに短縮された。その分、セクシーな双臀の揺動も派手になったけれど。 ああ、と思わず惜しむ声をこぼして、志藤も後を追った。足早に階段を昇りきった怜子の裸の足裏の眺めに目を引かれた。働く女として長年高いヒールを履き続けている影響なのか、怜子の踵はやや固くなっているように見えて。今さらのようだが、その些細な特徴に気づいたことも、またひとつこの美貌の女社長の秘密に触れたってことじゃないか、などという自己満足を湧かせながら。 階上に上がって、通路の奥の怜子の私室へと向かう。手前の慎一の部屋の前を行きすぎるとき、怜子は顔を逆へと背けた。志藤は、無論なんの感慨もなく、今夜は無人のその部屋の前を通過する。 逃げこむ、というような意識があったのだろうか、自室に辿りつくと怜子は逡巡もなくドアを開けて中へと入った。志藤も悠然とそのあとに続いて。 入室すると、やけに慎重な、確実を期すといった手つきで、ドアを閉ざした。閉じられた空間を作った。 間接照明に浮かび上がった室内を見回して、 「社長の部屋になってから入るのは、初めてですね」 と云った。同居の開始以前、ここがまだ英理の部屋だった頃に一度だけ入室したことがあった。 入れ替えが行われて、当然室内の様相は、そのときとは変わっている。置かれているインテリアもすべて移動したものだし。物が少なく、すっきりとまとめられているところは似通っている��。 なにより、はっきりとした違いは、 「怜子社長の匂いがしますね。当たり前だけど」 広くとられた空間を、うろうろと裸で歩きまわりながら、志藤が口にしたその点だろう。両手を広げ、うっとりとその馥郁たる香りを吸いこんで。 「…………」 その香りの主は、むっつりとそんな志藤を見やっていた。壁際に置かれたドレッサーの側らに佇んで。暖色の照明が、その見事な裸体に悩ましい陰影を作って。その肢体を、三枚の鏡がそれぞれの角度から映している。チラリと、その鏡面に怜子の視線が流れた。 「ああ、さすがにいいクッションだな」 志藤が言った。断りもなく怜子のベッドに触れながら。セミダブルのサイズのベッドは、簡単に整えられた状態、怜子が今朝部屋を出たときのままだった。同居が始まってからも、この部屋の掃除は(立ち入りは)無用だと、英理には通達してある。 志藤が、大きく上掛けをめくった。現れ出たシーツは皺を刻んで、さらにはっきりと怜子の昨夜の痕跡を示す。その上に、志藤が寝転がる。ゴロリと大の字に。 その傍若無人な振る舞いに眉をしかめても、怜子に言うべき言葉はなかった。裸の男を部屋に招じ入れておいて、ベッドに乗られたと怒るのは馬鹿げているだろう。 志藤が仰向けのまま腰を弾ませて、マットの弾力を確かめる。恥知らずに開いた股間で、やはり恥知らずに半ばの漲りを保った屹立が揺れる。滑稽ともいえる眺めだった。 うん、と満足げに頷いて。顔を横に倒して、深々とピロウの匂いを嗅いだ志藤は、 「ああ、怜子社長の香りに包まれるようだ」 と、またうっとりと呟いた。 「向こうの、いまの僕らの部屋にも、最初の頃はこの香りが残ってたんですがね。いまでは、さすがに消えてしまいましたが」 そう続けて、首を起こして怜子を見やった。先ほどからの志藤の行為と科白に、不快げに眉根を寄せている怜子にもお構いなしに、 「その最初の頃に、英理が“残っているのは、香りだけじゃないわ”って云うんですよ。香りだけじゃなくて、怜子社長の、この一年間の……そのう、色々な感情、とか」 言い出しておいて、途中から奇妙に言いよどむ様子を見せる。その志藤に、 「……だいたい、想像がつくわ」 冷ややかな声で怜子はそう云って。 それから、傍らのドレッサーを見やった。体をまわし上体を屈みこませて、鏡に映した顔を覗きこんだ。ベッドの志藤のほうに、剥き身の臀を向ける態勢で。化粧の崩れを確認する。 本当は、部屋に入ってきたときから、それをしたかったのだ。タイミングを探していた。いまの志藤とのやりとりが切欠になったというなら、自分でも不可解だったが。 さほど酷い状態にはなっていなかった。常に控え目にと心がけているメイクは、見苦しいほどに崩れてはいない。ルージュだけは、ほとんど剥げ落ちてしまっていたが。 そもそも……シャワーを浴びたといっても、顔は洗っていなかった。髪も濡れているのは毛先だけだ。 なんのことはない、という話になってしまう。志藤の来襲までに、それをする時間がなかったわけではないのだから。 結局、唇に残ったルージュを拭い、鼻や額を軽くコットンではたいただけで、手早く作業を終えた。見苦しくなければそれでいい、と。 態勢を戻して、振り向く。愉しげに観察していた志藤と目を合わせて、 「……この一年の、私の恨みや後悔が残っている、部屋中にしみついている、って。そんなことを、あの子は言ったんでしょう?」 やはり、冷淡な声で怜子はそう訊いた。 「ええ? すごいな。さすが母娘ってことですかね」 志藤が感心する。一旦は言いよどんでおきながら、あっさりと怜子の推測が正解だと認めて。 「わかるわよ」 不機嫌に怜子は答える。同居を始めてからの英理の言動を思い出せば、そのくらいは容易に察しがつくと。“さすが母娘”などと、皮肉のつもりでないのなら、能天気に過ぎる言いようだ、と。 だが、意地悪くか、ただ無神経にか、持ち出された英理の名が、怜子の心に水を差し制動をかけたかといえば……そんなこともなかったのだ。改めて、いまの英理がどんな目で自分を見ているのかを伝えられ、この二ヶ月間に繰り返されてきた挑発的行動を思い返せば、現在のこの状況への罪悪感は薄れていく。 そもそも、その状況、今夜のなりゆき自体が、英理の企みによるものであるのならば――と、弁解じみた呟きを胸におとす。その前提を確認すれば、疎ましさと反発が湧き上がったけれど。 「実際、どうなんです? この寝心地のいいベッドは、怜子社長の哀しみや寂しさを知ってるんですか? この部屋にも、」 「知らないわ」 まくしたてられる志藤の言葉を遮った声には、不愉快な感情が露わになった。 「ああ、すみません。はしゃぎすぎましたね」 志藤が上体を起こして頭を下げた。居住まいを正す、というには、股間をおっぴろげたままの放埓な姿勢だったが。 「こうして、社長の部屋に入れたのが嬉しくて、つい。以前は殺風景なホテルの部屋ばかりでしたから」 「……当然でしょう、それは」 「そうなんですけど。だからこそ念願だったわけでね。いつか、怜子社長のプライベートな空間で愛しあえたらっていう思いが。それが叶って、はしゃいでしまったんです」 「……それはよかったわね」 冷ややかに。志藤の大袈裟な喜びぶりに同調することはなく。それでも、そうして言葉を返すことで、会話を成立させてしまう。 この狎れ合った雰囲気はなんなのか、と怜子は胸中にひとりごちる。この部屋に入った瞬間から、それまでの緊迫した感情が消えてしまったことに気づく。それは、裸で家中を歩かされるという破廉恥な行為の反動でもあったのだろうが。 同じような心理の切り替わりを過去にも経験していた。一年以上前、志藤との密やかな関係が続いていた頃だ。周到に人目を警戒した待ち合わせからホテルに到着し、“殺風景な部屋”に入ってドアを閉ざすと、怜子はいつもフッと張り詰めた緊張が解けるのを感じたものだった。どれだけ、はるか年若な男との爛れた関係に懊悩と抵抗を感じていようと、その瞬間には、ほっと安堵の感情を湧かせていた。無論それは、なんとしても事実を秘匿せねばならないという思いの故だったわけだが。 そう、当時とは状況は変わってしまっている。もはや、閉ざしたドアに、守秘の意味はないというのに。 「それに、あの頃と違って、今夜は時間を気にする必要もないわけですからね。朝まで、たっぷりと愉しむことが出来るんですから」 「…………」 愉しげな志藤の科白に、体の奥底のなにかが忽ちに反応するのを感じる。“朝まで、たっぷりと”という宣告に。かつての限られた時間の中の慌しい行為でも、毎回自分に死ぬような思いを味わわせたこの剛猛な牡が、と戦慄する。 つまりは、肉体の熱は少しも冷めてはいないのだった。浴室での戯れに高められたまま、裸での行進という恥態を演じ、この部屋での志藤の振る舞いに眉をひそめ、不愉快な会話に付き合うという中断を挟んだあとにも。 であれば、この部屋に入ってからの奇妙な心の落ち着きも、単に最も私的な空間へ逃げこんだという安心感によるのではなくて。ついに、ここまで辿り着いたという安堵がもたらしたものということになるのではないか。迂遠な、馬鹿馬鹿しいような段階を踏んで――クリアして――ようようこのステージに到着したのだ、という想いが。あとは、もう――――。 さあ、と志藤が手招く。ベッドの上、だらしなく脚を開いて座ったまま。その股座に、十全とは云わぬが屹立を保った肉根を見せつけて。 「……我が物顔ね…」 詰る言葉は、どこか漫ろになった。双眸に、ねっとりとした色が浮かんで。 ざっくりと、ブルネットの髪を手櫛で一度掻き上げて、怜子は足を踏み出す。豊艶な裸身を隠すことなく、股間の濃い叢も、重たげに揺れる巨きな乳房も曝け出して。ゆっくりと、娘婿たる男が待ち構えるベッドへと歩み寄った。 乗せ上げた裸の膝に、馴染んだ上質の弾力がかえってくる。スウェーデン製のセミダブルのベッドは、六年前の離婚の際に買い換えたものだ。だから、このベッドが怜子以外の人間を乗せるのも、二人分の重みを受け止めるのも、今夜が初めてということになる。 抱き寄せようとしてきた志藤の手をかわして、腕を伸ばす。その股間のものを掴んで、軽くしごきをくれた。 「おっ?」 「……続きをするんでしょう…」 そう云って、体を低く沈めていって、握りしめたものに顔を寄せた。 「なるほど。再開するなら、そこからってわけですか」 そう言いながら、志藤の声にはまだ意外そうな気色があった。そんな反応を引き出したことは小気味よかったが、それが目的だったわけではない。 先の浴室での行為で知りそめた口舌の快美、突然の中断につい“物足りない”と感じてしまった、その感覚を求めて、というのも最たる理由ではなかった。 あのときに怜子が飽き足りぬ思いを感じてしまったのは、“このままだと、口の中に出してしまいそう��ったので”という志藤の言葉が、まったくのリップサービスであることが明白だったからだ。 当然な結果ではあった。そのときの怜子は、ひたすら己が激情をぶつけるばかりで、男を喜ばせようという思いもなかったのだから。だが、たとえ奉仕の意識が生じていたとしても、繰り出すべき技巧など、彼女にはなかった。無理もないことだ、数えるほどの、それも形ばかりにこなしたという経験しかなかったのだから。 もし……過去の志藤との関係が途絶することなく続いていたなら、違っただろう。最初の峻拒から、済し崩しに受け容れさせられたという流れの延長線上に。怜子は徐々に馴致を受けて、男への奉仕の技巧を身につけることになっただろう。 その練達の機会を逸してしまったことを、まさか惜しいとは思わない。思うはずがなかった、のだが。 だったら……と、怜子は考えてしまったのだった。自分が無我夢中で演じた狂熱的な行為にも悠然たる表情を崩さない志藤を見上げたあのときに。瞬間的に、直感的に。 だったら……その時間を――自分が思いもかけぬ成り行きで、この男と訣別してからの一年間を、彼のそばで過ごしたあの子は。日々の懇ろな“教育”を、過去の自分とは比ぶべきもない熱心さで受け入れたであろう、あの子は。いまではどれほどの熟練した技巧を身につけたのだろうか? と。 さぞかし……上達したことだろう��と確信する。こんな男に、それだけの期間、じっくりと仕込まれたならば。 そう、じっくりと。ふたりだけの濃密な時間の中で。自分が、ひとり寂寥を抱いて過ごしていた間。 か黒き感情が燃え立つ。ずっと、この発露のときを待っていたというように腹の底で燃え上がって、怜子を衝き動かす、駆り立てる。 鼻を鳴らして、深く牡の匂いを嗅いで。舌を伸ばしていく。長い脚を折って、志藤の両脚の間に拝跪するような形になって。 赤黒い肉瘤の先端、鈴口の切れこみに舌先を触れさせる。伝わる味と熱にジンと痺れを感じながら、舌を動かしていく。我を忘れてむしゃぶりつくだけの行為にはしたくないのだ、今度は。 ああ、と頭上で志藤が洩らした快美の声、それよりもググッと充実ぶりを増していく肉根の反応に励まされて、怜子は不慣れな舌の愛戯を続けていく。たちまち漲りを取り戻した巨根は、再び多量の唾液に塗れて、淫猥な照りと臭気を放った。 懸命に怜子は舌を蠢かせた。少しでも、競合相手との“差”を縮めたくて。なればこそ殊更に拙劣に思えてしまう己が行為に、もどかしさを噛みしめながら。 志藤が怜子の髪を掻きあげて、顔を晒させる。注がれる視線を感じても、怜子は“見ればいい”という思い入れで、いっそう行為に熱をこめていった。 はしたなく伸ばした舌で男性器を舐めしゃぶる痴態、初めて見せるその姿の新奇さを味わうのであろうと。普段の取り澄ました顔と、いまの淫らな貌とのギャップを愉しむのであろうと。娘婿のペニスにしゃぶりつく義母、という浅ましさを嗤うのだろうと。とにかく、この姿態を眺めることで志藤が味わう感興が、自分の稚拙な奉仕を少しでも補うのであれば、という健気なほどの思いで。 それなのに。 「ああ、感激ですよ」 と志藤は嬉しげに云って。それまではよかったのだが、 「でも、どうしたんです? 以前は、あんなに嫌がっていたのに」 今さら、そう訊いて。さらには、 「もしかして……他の誰かの、お仕込みですか?」 「…………」 舌の動きを止めて、怜子は志藤を見上げた。 「いや、そうだとして、別に僕がどうこういう筋合いじゃないですけど。ただ、もしそうなら“部屋やベッドに怜子社長の寂しさが染みついてる”なんて、とんだ見当違いな言いぐさだったな、って」 志藤は言った。拘りのない口調で。 「………さあ。どうかしらね」 曖昧な答えを、不機嫌な声で返して。怜子は視線を落とした。知らず、ギュッと強く握りしめていた剛直に目を戻して。 あんぐりと大開きにした唇を被せていった。ズズッと勢いよく半ばまで呑みこんで、そのまま首を振りはじめる。憤懣をぶつけるように。 「おお、すごいな」 聴こえた志藤の声は、ただ快感を喜ぶ気色だけがあった。追及の言葉を重ねようともせずに。 そもそも、さほど本気の問いかけでもなかったのだろう。怜子の変貌ぶりを目にしてふっと湧き上がった、疑念というよりは思いつきを口にしただけ。だから深刻な感情などこもらず。 それが怜子には悔しかったのだった。疑われたことが、ではなく、ごく気軽にその疑惑を投げかけられたことが。“他の誰か”と云った志藤の口ぶりに、嫉妬や独占心の欠片も窺えなかったことが。 自分は常に志藤の向こうに英理の存在を感じては、いちいちキナ臭い感情を噛みしめているというのに――。 “僕がどうこういう筋合いじゃない”などと、弁えたような言いぐさも気に入らなかった。正論であれば余計に。今さら、この期におよんで、と。 悔しさ腹立たしさを、激しい首振りにして叩きつける。突っ伏した姿勢で、シーツに圧しつけた巨きな乳房の弾力を利用するようにして。 口腔を満たし尽くす尊大な牡肉。灼けつくような熱と鋼のような硬さ。たとえ悔しまぎれに歯を立てようとしても、容易く跳ね返されてしまうのではないかと思わせる強靭さが憎たらしい。 憎くて、腹立たしくて、悔しくて。どうしようもなく、肉が燃える。 いつしか、苛烈なばかりだった首振りは勢いを減じて。怜子の舌は、口中で咥えこんだものに絡みつく蠢きを演じていた。 えずくほどの深い呑みこみから、ゆっくりと顔を上げていく。ブチューッと下品な吸着の音を響かせながら、肉根の長大さを堪能するようにじわじわと口腔から抜き出していって。ぷわっと巨大な肉笠を吐き出すと、新鮮な呼吸を貪るいとまも惜しむようにすかさず顔を寄せていった。多量に吐きかけた涎が白いあぶくとなって付着している肉根に鼻頭を押し当てて直に生臭さを嗅ぎながら、ヴェアアと精一杯に伸ばし広げた紅舌を剛茎へと絡みつかせていくのだった。淫熱に染まった瞼の下、半ば開いた双眸に、どっぷりと酩酊の色を湛えて。 「ああ、いいですよ。怜子社長の舌」 熱烈な奉仕を受ける志藤はそんな快美の言葉を吐きながら、己が股座に取りついた麗しい義母の姿を眺めおろして。豊かな肢体を折りたたむようにした態勢の、滑らかな背中や掲げられた臀丘を撫でまわしていたが。 やがてゆっくりと、股間は怜子に委ねたまま、上体を後ろに倒していって、仰臥の姿勢に変わった。 「僕からも、お返ししますよ。そのまま、おしりをこちらにまわして、顔を跨いできてください」 「…………」 意図を理解するのに時間がかかった。 いわゆるシックスナインの体勢になれと志藤は指示しているのだった。それも、女が上になったかたちの。 「……いやよ」 短く、怜子は拒絶の言葉をかえした。かつての志藤との関係の中でも経験のない行為だった。その痴態を思い描くだけでも、恥ずかしさに首筋が熱くなる。 「今さら恥ずかしがらなくてもいいじゃないですか、僕と社長の間で。やってみれば愉しめますよ、きっと。社長の熱い奉仕の御礼に、僕の舌でたっぷり感じさせてあげますよ」 ペラペラとまくしたてて、長く伸ばした舌の先で、宙に8の字を描いてみせる。その卑猥な舌先の動きに、怜子は目を吸い寄せられた。 「英理も、このプレイが好きなんですよ。愛を交わしてるって実感が湧くと言って。だから、怜子社長もきっと気に入りますよ」 「……なにが“だから”よ」 そう呟いて。しかし、のろのろと怜子の身体は動き始める。淫猥な舌のデモンストレーションと、科白の中に盛りこまれた気障りなひとつふたつの単語と、より効果を及ぼしたのは、どちらであったか。 突っ伏していた裸身がもたげられ、膝が男の脚を跨ぎ越して。そのまま、下半身を志藤の頭のほうへと回していく。 顔を跨ぐ前には躊躇をみせたが、さわりと腿裏を撫でた志藤の手に促されて、思い切ったように片脚を上げた。オス犬のマーキングのごとき恥態を、ニヤニヤと仰ぎ見る志藤の眼にさらして、 「ああっ」 淫らな相互愛撫の体勢が完成すると、怜子は羞辱の声をこぼして、四つ這いに男を跨いだ肢体の肉づきを震わした。 「ああ、絶景ですよ」 大袈裟な賛嘆の声を志藤が上げる。怜子の、はしたなく広げた股の下から。 「ふふ、大きな白い桃が、ぱっくりと割れて」 「……いやぁ…」 弱い声を洩らして、撫でさすられる臀丘をビクビクと慄かせる。戯れた喩えに、いま自分が晒している痴態を、分厚い臀肉をぱっくりと左右に割って秘苑の底まで男の鼻先に見せつけているのだということを、改めて突きつけられて。 「こんなに濡らして。おしゃぶりしながら、社長も昂奮してくれてたんですね?」 「……あぁ…」 「ああ、それにすごい匂いですよ。熟れたオンナの濃厚な発情臭、クラクラします」 「ああっ、やめて」 ネチネチとした言葉の嬲りにも、怜子はやはりか弱い声をこぼして、頭を揺らし腰をよじるばかり。志藤の意地悪い科白が、しかし偽りではなく、観察したままを述べているのだと判ったから。自覚できたから。 そして、恥辱に身悶えながら、怜子はその恥ずかしい態勢を崩そうとはしなかった。ひと通りの約束事のように言葉での嬲りを済ませた志藤が首をもたげて、曝け出された女裂へと口を寄せるのを察知すると、アアッと滾った叫びを迸らせて。男の顔を跨いだ逞しい太腿や双臀の肉づきをグッと力ませる。 息吹を感じた、その次の瞬間には、ピトリと軟らかく湿ったものが触れてきた。あられもない開脚の姿勢に綻んだ花弁に柔らかく触れた舌先が、複雑な構造をなぞるように這いまわって、纏わる女蜜を舐めずっていく。まずは、と勿体をつけるような軽い戯れに、 「……あぁ…」 怜子は蕩けた声をこぼして、涎に濡れた唇を震わした。男を跨いだ四肢から身構えの力みが消え、ぐっと重心が低くなっていく。 クンニリングスという行為自体が、これまでほとんど味わったことがないものだった。無論、怜子が拒んでいたからだったが。なれば、いま破廉恥な態勢で無防備に晒した秘裂に受ける男の舌の感触は、新鮮な刺激となって、すでに淫熱を孕んだ総身の肉を蕩かす。指とも違った優しく柔らかな接触が、ただ甘やかな快美を生んで、気だるく下肢を痺れさせるのだった。 だが、そのまま甘ったるい愉悦に揺蕩っていることを許されはしなかった。 ヒイッと甲走った叫びを上げて顎を反らしたのは、充血した肉弁を舐めずり進んだ舌先が女芯に触れたからだった。やはりぷっくりと血を集めた大ぶりな肉芽を、根こそぎ掘り起こすように、グルリと舌を回されて。峻烈すぎる感覚に、咄嗟に浮かし逃がそうとした臀の動きは、男の腕力に封じこまれて。容赦ない舌の蹂躙に、怜子はヒイヒイと悶え啼くばかりだったのだが。つと、志藤は、真っ赤に膨れ上がった肉真珠から舌先を離して、 「お互いに、ですよ」 と、優しげな声で言った。 云われて、難儀そうに眼を開く怜子。その眼前に、というより、男の股間に突っ伏した顔のすぐ横に、相変わらず隆々と屹立する長大な男根。ふてぶてしく、尊大に。獰悪な牡の精気を放射して。 両腕を踏ん張り体勢を戻して、大きく開いた口唇を巨大な肉瘤に被せていく。途端に口腔を満たす熱気と牡臭。反射的に溢れ出す唾液と、剛茎に絡みついていく舌。 「そう、それでいいんです」 傲岸にそう告げて、自身も舌の動きを再開する志藤。忽ち、怜子の塞がった口中で弾ける悦声。 ようよう、その態勢にそぐった相互愛撫が始まって。しかしそれは、拮抗したものにはならない。互いの急所に取りつきながら、攻勢と守勢は端から明らかで。 この娘婿の、女あしらいの技巧、女のカラダを蕩��させ燃え上がらせる手管のほどを、怜子はまたも存分に思い知らされることになった。緩急も自在に秘裂を嬲る志藤の舌先は、悪辣なまでの巧緻さを発揮して。ことに、ひと際鋭敏な肉真珠に攻めが集中するときには、怜子は健気な反撃の努力さえ放棄して野太い剛直を吐き出した口から、はばかりのない嬌声を張り上げるのだった。そうしなければ、肉の悦楽を叫びにして体の外へ放出しなければ、破裂してしまうといった怖れに衝かれて。 そして、受け止めきれぬほどの快楽に豊満な肢体を悶えさせ、嫋々たる啼泣を響かせながら、怜子はその胸に熱い歓喜の情感をも湧かせていた。“愛を交わしてる実感”と、英理がこの痴戯を表したという言葉を思い起こし噛みしめて。確かに、互いに快楽の源泉を委ねあって口舌の愛撫を捧げあうこの行為には、そんな感覚に陥らせる趣向があった。懇ろな、志藤の舌の蠢きには“愛”とはいわぬまでも、確かな執着がこもっていると感じられて、怜子の胸に熱い感慨を掻き立てるのだった。 そんな心理のゆえだったろうか、 「……ああ……いい……」 ねっとりと、舌腹に包みこむように、また肉珠を舐め上げられたとき、怜子は快美をはっきりとした言葉にして吐き出していた。我知らず、ではなく、意識的に。 フッと、臀の下で志藤が笑う気配があって、 「言ったとおり、気に入ってくれたみたいですね」 愉しげにそう云って、 「ここも凄いことになってますよ。いやらしい蜜が、後から後から溢れ出して。ほら」 ジュル、と下品な音を立ててすすることで、溢出の夥しさを実証して、 「ああ、極上の味わいですね。濃厚で、芳醇で。熟成されてる」 「��…あぁ…」 大仰で悪趣味な賞賛に、怜子は羞恥の声を返して。ブルリと揺らした巨臀の動きに、またひと滴の蜜液を、志藤の口へと零した。 淫情に烟った双眸が、鼻先にそそり立つ肉塊へと向けられる。赤黒い肉傘の先端、鈴口の切れこみからトロリと噴きこぼれた粘液に。 あなただって、と反駁の言葉を紡ぐ前に、口が勝手に動いていた。先端に吸いつき、ジュッと吸い上げる。その瞬間に鼻へと抜ける濃厚な精臭に酩酊の感覚を深めながら、剛茎を握った手指にギュッと力をこめて扱きたてる。もっと、と搾り出そうとする。 志藤が洩らした快美の呻きが怜子の胸を疼かせ、淫猥な作業にいっそうの熱をこめさせた。だが、そのすぐ後には、またジュルリと蜜汁を吸われる刺激に、喉奥でくぐもった嬌声を炸裂させることになる。 互いの体液を、欲望の先触れを啜りあうという猥雑な行為に耽りながら、怜子はまた“英理の言葉は正しい”という思いを過ぎらせていた。悔しさとともに。“あの子は、この愉悦を、ずっと――”と。そんな想念を湧かせてしまう、己が心のあさましさは、まだ辛うじて自覚しながら。そのドス黒い感情に煽り立てられて、いっそうの情痴に溺れこんでいく己が心と体を制御することまでは、もう出来ずに。
ともに大柄な体躯を重ね合った男女の姿を、壁際のドレッサーが映していた。汗みどろの肌を合わせ、互いの秘所に吸いつきあって、ひたすら肉悦の追求に没頭する動物的な姿を。 白く豊艶な肢体を男の体に乗せ上げた女が、また鋭い叫びを迸らせる。甲高い雌叫びの半ばを咥えていた巨大な屹立に直に吐きかけ、半ばを宙空に撒き散らした。隠れていた面が鏡面に映る。この瀟洒な化粧台の鏡が毎日映してきた顔、しかしいまは別人のように変わった貌が。淫情に火照り蕩け、汗と涎にまみれた、日頃の怜悧な落ち着きとはかけ離れたその様相を、鏡は冷ややかに映し出していた。 「……あぁ…」 男の顔の上で、こんもりと高く盛り上がった臀丘にビクビクと余韻の痙攣を刻みながら、怜子は弱い声を洩らした。 幾度目かの快感の沸騰をもたらして、志藤の舌はなおも蠢きを止めない。息を継ぐ暇も与えられず、怜子は目眩むような感覚に晒され続けた。これほどの執拗な嬲りは、かつての関係の中でも受けた記憶はなかった。当時のような時間の制限のない今夜の情事、“朝まで、たっぷりと”という宣告を志藤はさっそく実践しはじめたのだ、と理解して。どこまで狂わされてしまうのか、という怯えを過ぎらせながら、怜子は中断や休息を求める言葉を口にはしなかった。 爛れた愛戯に、際限なく高められていく淫熱、蕩かされていく官能。だが、その中心には虚ろがあった。 肉芽を嬲り続ける舌先は、しかしその攻めによって発情の蜜液を溢れさせる雌孔には触れようとしない。浴室での戯れ合いでそこに潜りこみ掻きまわした指は、悶えを打つ双臀を掴んだまま。 であれば、怜子の肉体に虚ろの感覚はいや増さっていくばかり。表層の快感を塗り重ねられるほどに、内なる疼きが際立っていって。無論すべて男の手管であることは承知しながら、怜子は眼前に反り返る尊大な剛肉に再び挑みかかっていくしかなかった。また唇に舌に味わう凶悪な特徴に、さらに肉の焦燥を炙られることまでわかっていても。その獰悪な牡肉こそが、それだけが、我が身の虚ろを満たしてくれるものだと知っていれば。 そうして、健気な奮戦は、あと数度、怜子が悦声を振り絞り肢体を震わすまで続いて、 「……ああっ、も、もうっ」 そして予定通りに終わった。ついに肉の焦燥に耐え切れなくなった怜子が、べったりと志藤の顔に落としていた臀を前へと逃したのだった。混じりあった互いの汗のぬめりに泳ぐように身体を滑らせて、腰に悩ましい皺を作りながら上体をよじり、懇願の眼を向ける。快楽に蕩けた美貌に渇望の気色が凄艶な迫力を添えて。 「いいですよ」 口許の汚れを拭いながら、志藤が鷹揚に頷く。頷きながら動こうとはせずに、迎えるように両腕を広げて。 その意味を理解すると、即座に怜子は動いた。反発も躊躇もなく。横に転がるように志藤の上から下りると、向きを変えて改めてその腰を跨いだ。示唆のとおり、騎乗位で繋がろうとする態勢になって。あられもなくガニ股開きになった両腿を踏ん張って、巨大な屹立へと向けて腰を落としていく。差し伸ばした手にそれを掴みしめ、照準を合わせるという露骨な振る舞いも躊躇なく演じて。灼鉄の感覚が触れたとき、半瞬だけ動きが止まったが、グッと太腿の肉づきを力ませて、そのまま巨臀を沈めていった。 「ああッ」 ズブリと巨大な先端を呑みこんで滾った声を洩らした、その刹那に、 (――たった、これだけのこと) そんな言葉が脈略もなく浮かび上がってきた。 「……あ……おお…」 沈みこませていった臀が志藤の腰に密着し、魁偉な肉根の全容を呑みこむと、怜子は低い呻きを吐いて。次いで、迫り上げてきた情感を堪えるために、ギッと歯を食いしばった。 臓腑を圧し上げられるような感覚。深く重い充足の心地。 身体を繋げるのは、今夜二度目だ。すでにリヴィングで、この長い夜の始まりの時点で情交を行い、怜子は絶頂にも達していた。 それなのに、いま“やっと”という感慨が怜子の胸を満たす。 と、志藤が、 「ああ。ようやく、ひとつになれたって気がしますね」 と云ったのだった。実感をこめた声音で。 「ああっ」 怜子が上げた声は歓喜の叫びだった。重たげな乳房を揺らしながら前のめりになって、両手を志藤の首にしがみつかせて、 「誰とも、してないわ」 泣くような声で、そう告げた。それは、さきの志藤の問いかけへの答えだった。“他の誰か”などという無神経な問いへの。そのときには、憤慨のままに返した曖昧な答えを、いまになって怜子は訂正したのだった。懸命な感情をこめて。 「嬉しいですよ」 志藤が笑む。そんなことは先刻承知といった顔で、 「ずっと、僕のことを待っていてくれたってわけですね」 傲慢な問いかけに、怜子は乱れた髪を揺らして頭を振った。縦にとも横にともつかず曖昧に。そのまま誤魔化すようにキスを求めた。 だが志藤は軽く唇を合わせただけで顔を逸らして、体を起こしていく。繋がったままの体位の変更、強靭な肉の楔に蕩けきった媚肉をゴリッと削られて、ヒッと喉を反らした怜子の身体を片手に抱きとめながら、対面座位のかたちをとる。やや不安定な態勢への変化に、怜子はさらに深く腕をまわして志藤の首にしがみつき、より強くなった結合感に熱い喘ぎを吐いた。志藤が顔を寄せれば、待ちかねたようにその口にむしゃぶりついていく。 卑猥な唾音と荒い鼻息を鳴らしての濃密なキスの最中に、志藤が大きく腰を弾ませた。上質なマットレスの反発を利した弾みは、直ちに繋がりあった部分に響いて、 「アアッ、ふ、深いぃっ」 生臭いようなおめきを怜子に振り絞らせる。 「ふふ、悪くないでしょう?」 愉しげに言って、志藤は両手に抱えこんだ巨臀を揺らし腰を跳ね上げて、深い突き上げを送りこむ。 「ん、ヒイッ、お、奥、刺さってっ」 「ええ、感じますよ。怜子社長の一番奥。オンナの源」 生々しい実感の吐露に、さらに煽り立てる台詞をかえして。双臀を抱えていた両手を、背と腰に撫で滑らせて、 「それに、このかたちだと、より愛しあっているって実感がわくでしょう?」 「ああっ、志藤くんっ」 歓喜に震える叫びを放って、ぎゅっと抱きついた腕に力をこめた。志藤が口にしたその実感を確かめるように抱擁を強くして、巨きな乳房を圧しつけ、背中や肩を愛しげに撫でまわす。若い男の逞しい体躯や硬い筋肉を、総身の肌を使って感じ取ろうとしながら、また口付けをねだっていく。 美しい義母の熱い求めに応じながら、志藤は“その呼び方も久しぶりだな”などと冷静な思考を過ぎらせて。熱烈に口に吸いついてくる怜子の頬越しに、壁際のドレッサーへと視線をやった。 鏡面に白い背姿が映し出されている。豊満で彫りの深い裸の肢体。ねっとりとした汗に輝く背中に乱れた髪を散らして。くびれた腰からこんもりと盛り上がる巨きくて分厚い臀が、淫らな揺れ弾みを演じている。男の腰を跨いだ逞しい両腿を踏ん張って、あられもなく左右に割った双臀の肉づきを、もりっもりっと貪婪な気色で歪ませながら、女肉を貫いた魁偉な牡肉を食らっている。不慣れな体位でありながら、淫蕩な気合を漲らせた尻腰の動きには、もう僅かにもぎこちなさは見受けられず。 戯れに、志藤が抱え直した巨臀をグリリとまわしてやれば、怜子の涎にまみれた口唇から音色の違った嬌声が噴きこぼれて。そして忽ちに、そのアクセントを取り入れていくのだった。鏡に映る熟れ臀の舞踊が、いっそう卑猥で露骨なものに��っていく。ドスドスと重たげな上下動に、こねくるような円の動きを加えて。 「ああっ、いいっ」 自らの動きで、グリグリと最奥を抉りたてながら、怜子が快美を告げる。ギュッと志藤の首っ玉にしがみつき頬を擦りよせながら。 「僕もたまりませんよ。怜子社長の“中”、どんどん甘くなっていって」 偽りのない感覚を怜子の耳朶へと吹きかけながら、志藤は自分からの動きは止めていた。交接の運動はまったく怜子に任せて、その淫らな奮戦ぶりと溶解っぷりを眺め、実際にどんどん旨みを増していく女肉の味わいを堪能していた。 だから、 「――ああっ、ダメ、も、もうっ」 ほどなく、切迫した声を洩らして、ブルと胴震いを走らせはじめた怜子のさまを“追いこまれた”と表するのは適切ではなかっただろう。 「いいですよ。思いっきり飛んでください」 鷹揚に許しを与えて、だが志藤はそれに協力する動きはとらない。最後まで怜子ひとりの動きに任せて。 男の胡坐の中に嵌りこんだ淫臀の揺動が激しく小刻みになる。ひたすら眼前に迫った絶頂を掴みとろうとする欲求を剥き出しにして。そして、予兆を告げてから殆んど間もなく、 「あああっ、イクわ、イクぅッ――」 唸るような絶息の叫びを振り絞って、怜子は快楽の極みへと飛んだ。喉を反らし、汗に湿ったブルネットの髪を散らして。爆発的な愉悦、まさに吹き飛ばされそうな感覚が、男の体にしがみつかせた四肢に必死の力をこめさせた。 志藤もまた快美の呻きを吐きながら、熟れた女肉の断末魔の痙攣を味わっていた。この夜ここまでで最高の反応、蕩け爛れた媚肉の熱狂的な締めつけを満喫しながらであれば、ギリギリと背肌に爪を立てられる痛みも、腰を挟みこんだ逞しい両腿がへし折らんばかりの圧迫を加えてくるのも、愉快なアクセントと感じられた。ついに“本域”のアクメに到達した艶母が曝け出す悶絶の痴態、血肉のわななきと滾りを堪能して。 そして、その盛大な絶息の発作が鎮まりきらぬうちに、大きく腰を弾ませて突き上げを見舞った。 ヒイイッと悲鳴を迸らせて、志藤の腕の中で跳び上がるように背を伸ばした怜子が、 「アアッ、ま、待って、まだ、イッて、待ってぇッ」 「いいじゃないですか。何度でも」 くなくなと頭を揺らして、しばしの休息を乞うのには、声音だけは優しく冷酷な答えを返して。膂力にものをいわせて、抱えた巨臀をもたげては落としを繰り返した。 無慈悲な責めに、忽ちに怜子は追い詰められた。ほぼ連続しての絶頂に追い上げられ、獣じみた女叫びを振り絞り、総身の肉置を痙攣させた。それからガクリと、糸が切れたように脱力して、志藤の肩に頭を落とした。 そこでようやく志藤は攻め手を止める。怜子の乱れ髪の薫りを嗅ぎながら、荒い喘ぎに波打つ背中を労うように撫でて。重たくなったグラマラスな肢体を、丁重に後ろへと倒させていく。半ば意識を飛ばした怜子は、されるがままだったが。背中がベッドを感じると安堵したような息を吐いて、さらに身体を虚脱させた。 態勢の変化に浅くなった結合、そのまま志藤は剛直を抜き取った。その刹那、朦朧たる意識の中で艶めいた微妙な色合いの声を洩らした怜子を愉しげに見下ろしながら、その膝裏に手を差し入れ、長く肉感的な両肢を持ち上げ、さらに腹のほうへと押しやる。 大柄で豊かな裸身が屈曲位の態勢に折りたたまれて、情交直後の秘苑が明かりの下に開陳される。濃密な恥毛は汗と蜜液にベットリと絡まり固まって肉土手にへばりついていた。熟れた色合いの肉弁は糜爛の様相でほどけ、その底まで曝け出している。媚孔は寸前まで野太いモノを咥えこんでいたという痕跡のままにしどけなく拡がって。そこから垂れ零れる淫蜜の夥しさと白く濁った色が、この爛熟の肉体の発情ぶりとヨガリっぷりをあからさまにしていた。まるですでに男の射精を受け止めたかのような有様だが、立ち昇る蒸れた臭気には、熟れきった雌の淫猥な生臭さだけが匂って。 「……あぁ…おねがい、少し休ませて…」 窮屈な態勢に、ようよう彼岸から立ち戻った怜子が懇願の言葉を口にした。薄く開いた双眸で志藤を見上げて。 「まだまだ。これからじゃないですか」 軽く怜子の求めをいなして、志藤が浮かせた腰を前へと進める。無論のこと、隆々たる屹立を保ったままの剛直を、開陳された女苑へと触れさせる。貫きにかかるのではなく、剛茎の腹で秘裂をヌラヌラと擦りたてながら、 「ようやく怜子社長のカラダもエンジンがかかってきたってところでしょう? 僕だって、まだ思いを遂げてませんしね」 「……あぁ…」 辛そうな、しかしどこか漫ろな声を零して。��して、怜子の視線はどうしようもなくそこへと、卑猥な玩弄を受けている箇所へと向かう。はしたない態勢に、これ以上なくあからさまにされた秘裂の上を、ヌルッヌルッと往還する肉塊へと。 「……すごい…」 思わず、といったふうに呟きが洩れた。その並外れた逞しさを改めて目に映し、淫らな熱を孕んだ部位に感じれば、つい今さっきまでの苛烈なまでの感覚も直ちに呼び起こされて。 「今度は僕も最後までイカせてもらいますよ」 「…………」 そう宣言した志藤が、片手に握った怒張の切っ先を擬して結合の構えをとっても、怜子はもう休息を求める言葉は口にしなかった。 膝裏を押さえつけていた志藤の手が足首へと移って、さらに深い屈曲と露骨な開脚の姿勢を強いた。羞恥と苦しさにあえかな声を洩らしながら、怜子の視線は一点に縫い止められていた。 真上から打ち下ろすような角度で、志藤がゆっくりと貫きを開始する。怜子はギリッと歯を噛みしばって、跳ね上がりかける顎を堪え、懸命に眼を凝らして、巨大な肉塊が己が体内に潜りこんでいくさまを見届けようと努めるのだったが。 休息を求めた言葉とは裏腹、ほんの僅かな中断にも待ち焦がれたといった様子で絡みついてくる媚肉の反応を味わいながらじわじわと侵攻していった志藤が、半ばから突然に一気に腰を叩きつけると、堪らず仰け反りかえった喉から獣じみたおめきをほとびらせて、 「ふ、深いぃッ」 生々しい実感を、また言葉にして吐き出した。宙に掲げられた足先が硬直して、形のよい足指がギュッとたわめられる。 「ええ。また奥まで繋がりましたよ。ほら」 そう言って、志藤が浮き上がった巨臀の上に乗せ上げた腰を揺する。それだけの動きに、またひと声咆えた怜子が、やっと見開いた眼で傲然と見下ろす男の顔を見やって、 「んん、アアッ、深い、ふかいのよっ、奥、奥までぇっ」 そう振り絞りながら、片手で鳩尾のあたりを掴みしめる。そこまで届いている、とは流石にありえないことだったが、それが怜子の実感であり。それをそのまま言葉にした女叫びには、その凄絶な感覚をもたらす圧倒的な牡肉への礼賛の響きがあった。そして、それほどに逞しく強靭な牡に凌される我が身への満悦、牝の光栄に歓喜するといった気色も滲んでいたのだった。忙しく瞬きながら、男の顔を仰ぎ見る双眸には、甘い屈服の情感が燃え立っていた。 そんな怜子の負けこみぶりを愉しげに見下ろして、志藤は仕上げにかかる。 最奥まで抉りこんだ剛直をズルズルと引き抜き、硬い肉エラで熱く茹った襞肉を掻き擦られる刺激に怜子を囀り鳴かせてから、ひと息に貫き通して、低く重い呻きを絞り出させる。べしっべしっと厚い臀肉を荒腰で打ち鳴らして、改めて肉根の長大さを思い知らせるような長い振幅のストロークを見舞えば、昂ぶりつづける淫熱に見栄も恥も忘れた義母はヒイヒイとヨガリ啼きオウオウと咆えながら、窮屈な姿勢に極められた肢体を揺らし、溶け爛れた女肉をわななかせて、必死に応えてきた。 だが、志藤の攻めが、深い結合のままドスドスと奥底を連打するものに切り替わると、 「アアッ、ダメ、私、またぁ」 もろくも切迫した声を上げて、もたげられた太腿の肥えた肉づきをブルブルと震わしはじめた。 と、志藤は抽送を弱めて、 「もう少し我慢してください」 そう言って、怜子の両脚を下ろし屈曲の態勢を直させて、体を前へと倒した。正常位のかたちに身体を重ねて、すかさず首を抱き唇を寄せてくる怜子に軽く応じてから、 「僕も、もうすぐなんで。一緒にイキましょう」 「……アアッ」 耳元に囁かれた言葉に、怜子は滾った声を放って、志藤の首にまわした腕に力がこもった。腰が震え、媚肉がキュッと収縮して咥えこんだモノを食い締めた。 だが志藤は、怜子が総身で示した喜びと期待に直ちに応えようとはせずに、 「ああ、でも、どうですかね」 と、思案する素振りを見せて、 「もちろん、いつものピルは用意してますけど。でも、いまや義理とはいえ母親になった女性に……ナカ出しまでしてしまうってのは、さすがに罪が深いかな?」 「ああっ」 と、怜子が上げた声は、今度は憤懣によるものだった。この期におよんでの見え透いた言いぐさ、底意地の悪さに苛立ったように頭を揺らして。そうしながら、素早くその身体が動いている。腕にはさらに力みがこもって、男の硬い胸を己が胸乳へと引き寄せ。解放されてベッドへと落ちていた両脚は、志藤の下半身へと絡みついていって、尻の後ろで足首を交差させたのだった。がっし、と。決して逃がさぬ、という意思を示して。 「わかりました」 志藤が頷く。すべて思惑どおりと満悦の笑みを浮かべて。 抽送がまた苛烈なものへと戻っていく。女を攻め立てよがり狂わせる腰使いから、遂情を目指したものへと気配を変じて。その変化を感じ取った怜子が高々と歓喜の叫びを張り上げて、 「来て、来てェッ」 あられもない求めの言葉を喚き散らした。娘婿たる男の精を乞いねだって、激しい律動へと迎え腰を合わせ、ぐっと漲りを強めた剛根を疼き悶える媚肉で食い締めるのだった。 「一緒に、ですよ」 ようよう昂ぶりを滲ませ、息を弾ませた声に念を押されれば、ガクガクと首を肯かせながら、 「は、早くぅっ」 切羽詰まった叫びを振り絞った。ギリギリと歯を食いしばって、臨界寸前にまで追い上げられた情感を堪える。男に命じられたから、ではなく、怜子自身の欲求、なんとしてもその瞬間を合致させたいという切実な希求が、僅かな余力を振り絞らせた。その必死の尽力が間断なく洩れ続ける雌叫びを異様なものとした。瀕死の野獣の唸りに、渾身の息みに無様に鳴る鼻音まで加わって。 平素の理知の輝きなど跡形もなく消失した狂態は、それほど長くは続かなかった。遂情を兆しているという志藤の言葉は偽りではなかったのだ。怜子の懸命の努力は報われ、願望は叶えられ��。 低く重い呻きと同時に、最奥まで抉りこんだ剛直が脈動する。熱い波濤が胎奥を叩いて、その刹那に怜子が迸らせた咆哮は、やはり野獣じみて獰猛ですらあった。遠吠えのように長く長く尾を引いた。志藤の体にしがみつかせた両腕両脚が筋を浮き立たせて硬直する。 今夜ここまで欲望を抑えてきた志藤の吐精は盛大だった。熱狂的な雌孔の反応がさらにそれを助長した。揉みしぼるような女肉の蠕動を味わえば、志藤もまた“おおっ”と獣声を吐いて肉根を脈動させ、その追撃が怜子にさらなる歓悦の声を上げさせる。そんな連環の中に、こよなき悦楽を共有しあって。 やがて、ようやく欲望を吐き出し終えた志藤が脱力した体を沈ませた。重みを受けた怜子が微かな呻きを吐いて、男の背にまわした腕に一度ギュッと力がこもり、また弛緩していった。両脚も力を失って、ベッドへと滑り下りていった。 汗みどろの裸身を重ね、今度はしばし虚脱と余韻のときを共にして。 「……最高でした」 乱れ散らばったブルネットに顔を埋めたまま志藤が呟いた。率直な実感をこめた声で。 応えはない。 首を起こして見やれば、熱情に火照り淫らな汗に濡れた義母の面は、瞼を閉ざして、形のよい鼻孔と緩んだ唇を荒い呼吸に喘がせている。意識があるのかどうか判然としなかったが。 つと、その眦からこめかみへと、滴が流れた。 口を寄せ、チロリとその涙の粒を舐めとれば、ビクと微かな反応がかえって。 「これまでで、最高でしたね」 「…………」 今度は問いかけにして繰り返せば、うつつないままにコクと肯いた。 そっと唇を重ねる。強引な激しさも悪辣な技巧もない、ただ優しく触れるキスを贈れば、艶やかな唇は柔らかく解けて。 いまだ肉体を繋げたまま、義理の母親と娘婿は、快楽の余韻を引いた吐息を交わし合った
英理の特製ビーフシチューは今日も絶品の出来だった。 形ばかり志藤に付き合うつもりが、口をつければ空腹を刺激されてしまった。 「……こんな時間に食べてしまって」 結局少量とはいえ取り分けたぶんをほぼ食べ切って、日頃の節制を無にする行動だと後悔を呟く。 「いいじゃないですか。たっぷり汗をかいたあとだし」 「…………」 こちらは充分な量をすでに平らげた志藤が、ワインを飲みながら気楽に請け合う。いかにも女の努力を知らぬ男の無責任な言いぐさだったが。 不機嫌に睨みつけた怜子の表情は、志藤の言葉によって呼び起こされた羞恥心の反動だった。 たっぷりと激しく濃密なセックスに耽溺し、汗をしぼり体力を消耗して。そのあとに、空腹を満たすべく食事を(量はどうあれ、濃厚な肉料理を)摂っている。まるで動物の行動ではないか、と。欲求の充足だけを原理とした。 いまは、その爛れた媾いの痕跡を洗い流し、一応の身なりを整えていることが、せめてもの人がましさといえるだろうか。食事の前に再びシャワーを使って、いまはともにバスローブ姿で食卓についていた。 「……英理は主婦として完璧ね」 卓上に視線を落として、怜子はそう云った。美味しい料理は英理が作り置いていったもの。身にまとう清潔で肌触りのいいローブも英理が用意したものだ。 「そうですね」 「あなた、幸運だわ」 「それはもう、重々わかってますよ。いつも英理に言われてますから。こんな出来た嫁を手に入れた幸せを噛みしめろって。才色兼備で家事も万能、その上――」 ニッと、志藤は愉しげな笑みを浮かべて、 「美しくてセクシーな母親まで付いてくるんだから、と」 「…………」 「今夜こうして、その幸運を確認できたわけで。僕は本当に果報者ですよ」 ぬけぬけとそう言い放って満悦の表情を見せる志藤を、怜子はしばし無言で睨んで。ふうっと息を吐いて、感情を静めて、 「……今夜のことは」 軋るような声で言い出した。いま、やや迂遠な切り出しから告げようとしていた言葉を。 「弁解する気もないし、あなたを責める気もないわ。性懲りもなく、また過ちを犯した自分を恥じるだけよ。でも、こんなことは今夜かぎりよ」 「どうしてです? これは英理も望んでることなのに」 だから、別に“不義”を犯しているというわけでもない、と。 「……おかしいわよ、あなたたち」 「そうですかね? まあ、多少特殊な状況だとは思いますけど」 「……もう、いいわ」 嘆息まじりにそう言って、怜子は不毛な議論を打ち切った。 とにかく、告げるべき言葉は告げた、と。今夜の成り行きを、志藤との関係の再開の契機にするつもりなどないということ、志藤と英理の異常な企みに乗る気などないということは。 志藤は軽く首を傾げて、考える素振りを見せたが。その表情は、あまり真剣なものとは見えなかった。怜子を見つめる眼には、面白がるような、呆れるような色があった。 仕方がない、とは納得できてしまった。今夜、自分がさらした醜態を振り返れば。なにを今さら、と嘲られることは。 だが、他にどんな決断のしようがあるというのか? 狂乱のときが過ぎて、理性を取り戻したいまとなっては。 「本当にそれでいいんですか?」 志藤が訊いてくる。優しげな、気遣うような声で。 目顔で問い返しながら、その先の言葉はおよそ察しがついた。 「いえ、久しぶりに怜子社長と肌を合わせて、離れていた間に貴女が抱えこんでいた寂しさを、まざまざ感じとったというつもりになったもので。また明日から、そんな孤独な生活に戻ることを、すんなり受け容れられるのかな、って」 あくまで慇懃な口調で。いかにも言葉を選んだという婉曲な表現で。 「…………」 怜子は無言で侮辱に耐えた。やはり、受け止めるしかない屈辱なのだと言い聞かせて。志藤の挑発を無視することで決意を示そうとした。 志藤は、しばし怜子の表情を観察して、 「……そうですか」 と、嘆息して、 「それが怜子社長の意思なら仕方ないですが。僕としては残念だな。今夜あらためて、カラダの相性の良さを確認できたのに」 「……それが、決まり文句なのね」 怜子は言い返していた。沈黙を貫くはずが。声に冷笑の響きをこめはしたけれど。 かつての関係の中でも、幾度となく聞かされた台詞だった。それも、この男の手管のひとつなのだろうと怜子は理解していた。その圧倒的な牡としての“力”で女を打ち負かしたあとに、僅かばかり自尊心を救済して。そうすることで、よりスムーズに“靡き”へと誘導する。きっと、これまで攻略してきた女には決まって投げかけてきた言葉なのだろうと。 「そんなことはありませんよ。本当に、これほどセックスが合う相手は他にいないと思ってるんです」 「…………」 「だから、今夜かぎりってのは本当に残念ですけど。まあ、仕方ないですね」 そう云って、グラスに残ったワインを飲み干した。その行動と気配に、次の動きを察した怜子が、 「もう終わりにしてちょうだい」 と、先回りに頼んだ。 「もう充分でしょう? 私、疲れきっているのよ」 「まさか。夜はこれからじゃないですか」 あっさりと受け流した志藤が壁の時計を見やる。時刻は0時を三十分ほど過ぎたところ。 まだそんな時間なのか、というのが怜子の実感だった。この数時間のあまりに濃密な経緯に。 「シャワーを浴びてリフレッシュもしたし、お腹を満たしてエネルギーも補充できたでしょう? やっぱり時間の制約がないのはいいですね。こうしてゆっくりと愉しめるのは」 そう言って笑う志藤の逞しい体躯からは、若い雄の獰猛な精気が発散されはじめていて。 「もう無理よ、これ以上は�� その気配に怖気を感じて、怜子は懇願の言葉を続けた。 「本当に、クタクタに疲れ果てているのよ。若いあなたに激しく責められて……何度も……恥ずかしい姿をさらして……」 そう言ってしまってから、こみ上げた悔しさに頬を歪めた。それは自分の無惨な敗北ぶりを認める科白であったから。転々と場所を変えながらの破廉恥な戯れのはて、辿り着いた寝室で立て続けに二度、志藤の欲望を受け止めたという成り行きの中で、その行為の苛烈さだけでなく、それによって味わわされた目眩むような快楽、幾度となく追い上げられた凄絶な絶頂が、心身を消耗させたのだと。 だが表白することで改めて噛みしめた悔しさ惨めさが、何故か怜子を衝き動かして、 「わかってよ、志藤くん。私、若くはないのよ。……英理とは違うのよ」 そんな言葉を吐かせた。わざわざ、英理の名まで持ち出して。 「そんな弱音は怜子社長らしくないですね」 気楽に志藤は云って、 「英理は意外にスタミナがないんですよ。いつも、割と早々に音を上げてしまうんです。比べたら、怜子社長のほうがずっとタフだと思いますよ。相性がいい、セックスが合うというのは、それもあるんですよ」 「……なによ、それは」 それで賞賛のつもりなのか、と。単に、自分のほうが英理より淫乱で貪欲だと云っているだけではないか、と志藤を睨みつける。 つまり、戯言だと撥ねつけられずに、受け取ってしまっているのだった。妻の英理よりも義母である自分とのほうが肉体の相性がいい、などという不埒な娘婿の言葉を。 「御気に障りましたか? 率直な気持ちなんですが」 悪びれもせずに、志藤は、 「それを今夜かぎりと言われれば、名残を惜しまずにはいられませんよ。また後日って約束してもらえるなら、話は違いますけど」 「しつこいわよ。聞き分けなさい」 にべもない答えを返して。そうしながら、腕組みして考えを巡らす様子の志藤を、怜子は見やっていた。 「……やっぱり、なにか気障りなことを言っちゃいましたかね?」 窺うように志藤はそう訊いて、 「“美人の母親が付いてくる”なんて、確かに失礼な言いぐさでしたね。でもそれは、英理らしい尖った言い回しってだけのことですよ。もちろん僕は、怜子社長を英理の余禄だなんて思ってません。思うはずがないじゃないですか」 「……どうでもいいわよ、そんなことは」 深い溜め息とともに。どうしようもなくズレていると呆れ果てて。 だが、まるで見当違いの角度から宥めすかして、かき口説こうと熱をこめる志藤のしつこさを、疎ましいものとは感じなかった。 そも、それはまったく的外れな取り成しだったか? 件の英理の言葉を聞かされたとき、その逸脱ぶりに母親として暗澹たる思いをわかせつつ、女としての憤りを感じたことは事実。たった今の志藤の弁明に、その感情が中���されたことも。 ……不穏な心理の流れであることは自覚できた。だから怜子は、 「ねえ、明日には、あの子たちも帰ってくるのよ。英理はともかく、慎一には絶対に気取られるわけにはいかないわ」 あえて、その名前を口に出した。今夜ここまで、考えまい思い浮かべまいとしてきた息子の名を。 遠く離れた場所で、姉弟がどんな時間を過ごしているのかは、今は知りようがない。怜子としては、慎一を連れ出した英理の行動が、ただ自分に対する“罠”を仕掛けるためのものであったことを願うしかなかった。まさか、慎一にすべてを明かすなどと、そこまでの暴挙には出るまい、と祈る思いで。 とにかく、明日――日付としては、もう今日だ――帰宅した慎一に、異変を気づかれることだけは絶対に避けなければならない。たとえ……帰ってきた慎一が、すでに“事実”を知らされていたとしても。いや、そうであれば尚更に、今夜自分が犯した新たな過ちまで知られるわけにはいかない。すべての痕跡を消して、何事もなかった顔で、息子を迎えなければ。これ以上、際限もない志藤の欲望に付き合わされては、それも困難になってしまうだろう。 なんて、ひどい母親か、と深い慙愧の念を噛みしめる。性懲りもなく過ちを繰り返さなければ、こんな姑息な隠蔽に心をくだく必要もなかったのだ。 「ああ、慎一くん。なるほど」 名を出されて、存在を思い出したといったふうに志藤は呟いて、 「確かに、彼には今夜のことは知られたくないですよね。ええ、もちろん僕も協力しますよ」 と、軽く請け負って。 すっと立ち上がった。テーブルを回って怜子の傍らに立つと腕を掴んで強引に引き上げた。 ほとんど、ひと呼吸の間の素早い動きだったが。唐突な行動とは云えまい。先ほどから志藤は、しばしの休息を終えての情事の再開を求めていたのだから。 「放してっ」 振り払おうとする怜子の抗いは、男の腕力を思い知らされただけだった。 「まあまあ。ふたりが帰ってくるにしても、午前中ってことはないでしょう。まだもう少し愉しめますよ」 「ダメよっ」 “もう少し”などという約束を信じて、ここで譲ってしまえば。この獰猛な牡獣は、朝まででも欲望を貪り続けることだろうと正確に見通して。なにより、そんな予見に怯えながら、瞬く間に熱を孕んでいく我が身の反応が怜子には怖ろしかった。腰にまわった強い腕に引き寄せられ、さらに体熱と精気を近く感じれば、熱い痺れが背筋を這い上がってきて。その自らの身中に蠢き出したものに抗うように身もがき続けたのだったが。その必死の抵抗をあしらいながら顔を寄せた志藤が、 「いっそ、英理にも秘密にしましょうか?」 耳元に吹きかけた言葉の意外さに、思わず動きを止めて、その顔を見上げた。志藤はニンマリと愉しげに笑って、 「今夜は、なにも起こらなかった。怜子社長は普段通り帰宅したけれど、僕からのアプローチは断固として撥ねつけられて。その身体には指一本触れることが出来なかったって。明日帰ってきた英理にそう報告するんです」 「…………」 まだ意図が掴めず目顔で問い返す怜子に、志藤はさらに笑みを深め、声をひそめて、 「そうしておいて。僕らは、また秘密の関係を復活させる。どうです?」 「――なに、をっ」 瞬時、率直な驚きを浮かべた貌が、すぐに険しく強張る。睨みつける視線を平然と受け止めた志藤は気障りな笑みを消して、 「怜子社長は考えたことはありませんか? もし、あのとき英理に気づかれなかったら、あんなかたちで英理が介入してこなかったら。いまの僕と貴女の関係はどうなっていたかって」 「…………」 「僕は何度も考えましたよ。考えずにはいられなかったな。だって、本来僕が、なんとしても手に入れたいと望んだ相手は、須崎怜子という女性だったわけですから」 それは、この夜の始まりに口にした言葉に直結する科白だった。一年前の成り行きは、けっして怜子を捨てて英理を選んだということではなかった、という弁明に。静かだが熱のこもった声で、真剣な眼色で。だが繰り返したその表白に、いま志藤がこめる思惑は、 「だから、また貴女とあんな関係に戻れたらって。思わずにはいられないんです」 つまりは、改めて密かな関係を築こうという恥知らずな提案なのだった。怜子が、英理からの“招待”をどうしても受ける気がないというのであれば。その英理を除外して、またふたりだけの関係を作ろうじゃないか、と。 ぬけぬけと言い放った志藤の眼には、身勝手に思い描いた未来への期待の色が浮かぶように見えた。またその口ぶりには、それならば英理の構想する“三つ巴”の生活よりはずっと受け容れやすいだろう、という極めつけが聞き取れた。 「……呆れるわね」 短い沈黙のあとに怜子が吐き捨てた言葉には、しごく真っ当な怒りがこもった。どこまで節操がないのか、と。志藤を睨む眼つきが、さらに強く厳しいものになって。 しかし、その胸には混乱も生じていたのだった。英理への背信というべき提案を持ち出した志藤に。この若い夫婦は、自分を陥れ取り込むために結束していたのではなかったか。 無論、その厚顔な告白を真に受けるなど馬鹿げている、と心中に呟きながら、怜子は志藤へと向けた剣呑な視線の中に、探る意識を忍ばせてしまうのだった。冷淡な義母の反応に微かな落胆の息をついて、 「でも、それが僕の正直な想いなんですがね」 「…………」 尚もそう重ねた娘婿の瞳の奥に、その言葉の裏付けを探そうとしてしまうのだった。 志藤が口を寄せた。ゆっくり近づいてくるその顔を、怜子は睨み続けていた。唇が触れ合う寸前になって顔を横に逃がそうとしたが、意味はなかった。唇が重なりあってから、怜子は瞼を閉じた。 優しく丁重なキスを、ただ怜子は受け止めた。舌の侵入は許しても、自らの舌を応えさせはしなかった。 急にその息を乱させたのは、胸元から突き上げた鋭利な刺激だった。バスローブの下に潜りこんだ志藤の手が、たわわな膨らみを掬うように掴んでジンワリと揉みたてたのだった。 「は、離してっ」 「無理ですよ。もう手が離れません」 身をよじり、嬲りの手をもぎ離そうとする怜子の抵抗など歯牙にもかけずに、志藤が答える。弱い抗いを封じるように、ギュッと強く肉房を揉み潰して、怜子にウッと息を詰めさせると、またやわやわと懇ろな愛撫に切り替えて、 「この極上の揉み心地とも、今夜かぎりでまたお別れだなんて。どうにも惜しいな」 そうひとりごちて、せめてもその極上の感触を味わい尽くそうというように、手指の動きに熱をこめていく。 怜子はもう形ばかりの抵抗も示せずに、乳房への玩弄を受け止めていた。繊細な柔肉の、それにしても性急に過ぎる感応ぶりが抗いの力を奪っていた。瞬く間に体温が上昇して、豊かなブルネットの生え際には、はやジットリと汗が滲みはじめている。豊かな乳房の頂では、まだ直截の嬲りを受けない乳首がぷっくりと尖り立っていた。クタクタに疲れ果てていると、志藤に吐露した弱音は嘘偽りのない実感からのものだったが、疲弊した肉体の、しかしその感覚はひどく鋭敏になっていることを思い知らされた。 そんな我が身の異変に悩乱し、胸乳から伝わる感覚に背筋を痺れさせながらも、怜子は、 「でも、正直自信がないですよ。明日からまたこれまで通りの生活に戻っていけるかは」 半ば独り言のように喋り続ける志藤の声に、耳をそばだてていた。 すでに仕掛けている淫らな接触のとおり、これで解放してくれという怜子の懇請は完全に黙殺していたが。しかし、今夜かぎりにすることは受け容れた言いようになっている。つい先ほどまで“英理に隠れてでも”と関係の継続を迫ってきた位置から、あっさりと引き下がって。その唐突な距離の変化が怜子を戸惑わせ、耳を傾けさせるのだった。なにか……割り切れぬような尾を引いて。 「今夜、あらためて身体の相性のよさも確認できたっていうのに。それを、一夜だけの夢と納得しろだなんて。切ないですよ」 「…………」 志藤も、じっくりと聞き取らせようとするのだろう。乳房への嬲りを緩めた。そうされずとも、思惑は察することが出来たが。しかし口上を制止する言葉が出てこなかった。 身体――セックスの相性のよさ。この不埒な若い男の手に触れられただけで――たった今がそうであるように――情けないほどにたやすく燃え上がり蕩けていった己が肉体。淫猥な攻めの逐一に過剰なほどに感応して、振り絞った悦声、吹きこぼした蜜液。そして……かつてのこの男との記憶さえ凌駕してしまった、凄絶な情交――。 「だって、これからも僕らは、この家で一緒に暮らしていくわけですからね。怜子社長……いや、もう弁えて、お義母さんと呼ぶべきかな。とにかく、貴女の姿がいつもすぐそばにあるわけで。それじゃあ、今夜のことを忘れることなんて、とても」 「…………」 そう、同居生活は続いていく。今夜、なにもなかったと方をつけるなら、同居暮らしも何事もなく続いていくしかない。“ただの”娘婿に戻った志藤は、これまでのように妻である英理との仲睦まじさを見せつけるのだろう。その傍らにいる自分には、あくまで慇懃な態度で接し、“お義母さん”という正しい呼称もすぐに口に馴染ませて……。 「お義母さんが不在のときだって、同じことですよ。リビングのソファに座っていても、シャワーを使っていても、玄関ホールに立って、あの階段を見上げるだけでも、思い出さすにはいられないでしょう」 「……やめて」 やっと振り絞ることが出来た。 転々と、場所を移しながら繰り広げた痴態。我が家のそこかしこに刻んでしまった記憶。それを明日からの生活に引き摺っていかねばならないのは、無論志藤ひとりではない。 数瞬だけ志藤は黙って。そして付け加えた。 「まあ、お義母さんの寝室だけは、僕は二度と立ち入ることはないでしょうけど」 「…………」 そう。その場所は、また怜子だけのスペースになる。何処よりも濃密な記憶が蟠る、あの部屋は。 毎日の終わりに、たとえば湯上りの姿で戯れ合う志藤と英理を階下に残して、或いはすでにふたりが夫婦の寝室に引き上げたあとに。怜子はひとり階段を上り、あの部屋へ、あのベッドへと向かうのだ。 毎晩、ひとりで。 もちろん志藤は自らの嘆きを口にするというふりで、怜子に突きつけているのだった。頑なに拒絶を貫くのであれば、そんな毎日が待っているんですよ、と。 怜子はなにも言えなかった。並べ立てられた状況、情景のすべてが、あ��りにも生々しく思い描けてしまって。 「僕にも、怜子社長のような強い意志が持てればいいんですけど。見習うのは難しいですね」 気まぐれにまた呼び方を戻して、やはりそちらのほうがよっぽどマシだと怜子の耳に感じさせながら、志藤は念を押してくる。その意志の強さ、矜持の高さによって、この一年あまりの時間を耐え抜いてきた怜子だが、その“実績”には感服するが。明日からも同じようにそれを続けていくことが本当に出来るのか、と。今夜を越えて、この一夜の記憶を抱えて。 と、志藤は無言で立ち竦む怜子の腰を強く引き寄せた。身体を密着させ、ローブ越しに硬く勃起した感触を押しつけて怜子に息を詰めさせ、乳房を揉み臀を撫でまわしながら、 「やっぱり、考え直してもらえませんか? ふたりだけの関係を再開すること」 未練を露わにした口調でそう問いかけた。またも突然に距離を詰めて。 「ダ、ダメよ」 荒々しい玩弄に身悶えながら、怜子は忽ちに弾む息の下から、 「英理に気づかれるわ」 そう口走って、即座に過ちに気づいた。違う、そうじゃない、と頭を振って、たった今の自分の言葉を打ち消そうとする。 だが志藤は、その怜子の失策に付け入ろうとはせずに、 「……そうですか」 ふうっと嘆息まじりにそう言って、両手の動きを止め、抱擁を緩める。密着していた腰も離れた。 「だったら、未練な気持ちが残らないように、このカラダを味わい尽くさせてもらいますよ」 今度こそ割り切って切り替えたといったような、どこか冷静な響きをたたえた声でそう言った。 「……ぁ…」 そんなふうに言い切られてしまうと、奇妙に切ないような情感が胸にわいて。怜子は無意識に伸ばしかけた手を力なく下へと落とした。 乳房と臀から離れた志藤の手がバスローブの腰紐を解くのを、怜子は沈黙のまま見下ろしていた。次いで、襟にかかった手が、肩を抜いて引き下ろしていくのにも抵抗しなかった。 ローブが床に落ち、熟れた見事な裸身が現れ出る。今度はダイニングを背景に、食卓を傍らに。その状況を意識せずにはいられないのだろう、怜子は羞恥の朱を上らせた顔を俯け肘を抱いて膝を擦り寄せるようにしていたが。その挙措とは裏腹に、爛熟した豊かな肢体は、迫り出すような肉感を見せつける。照明に照らされる白磁の肌には憔悴の陰りは窺えず、むしろ精気に満ちて艶やかな輝きを放つように見えた。 その義母の艶姿へと好色な目を向けながら、志藤は自分も脱いでいった。裸を晒すには、こちらもローブ一枚を取り去ればよかった。深夜の食卓で、そんな姿で義母と娘婿は向き合っていたということだ。 露わになった精悍な裸形へと奪われた視線をすぐに逸らした怜子だったが。すでに半ば以上の力を得た肉根を揺らしながら、志藤が再び腕を伸ばしてくると、 「ここではいやよ」 そう云って、後ずさった。もはや解放を願おうとはしなかったが、これ以上こんな場所で痴態を演じるのは嫌だと。 「じゃあ、部屋へと戻りますか」 あっさりと聞き入れて、さあ、と怜子を促しながら、志藤は唯一足元に残ったスリッパを脱ぎ捨てる。怜子も、裸にそれだけを履いた姿の滑稽さに気づいて、そっとスリッパから抜いた素足で床を踏んで。促されるまま踵をかえし歩き出して。ダイニングから廊下へと出かかったところで歩みを止め振りかえると、僅かな逡巡のあとに、 「……今夜だけ、よ…」 結局その言葉を口にした。まるでひとつ覚えだと自嘲しながら、あえてその台詞を繰り返したのは、志藤より自分自身に言い聞かせようとする心理だったかもしれない。その一線だけは譲ってはならないと。 それとも……まさか“今夜だけ”なのだからと、朝までの残された時間の中で自らのあさましい欲望を解放しきるための口実、免罪符として、という意識が働いたのか。 そんなはずはない、と打ち消すことは、いまの怜子には出来なかった。己が肉体に背かれるといったかたちで、無様な敗北を重ねた今夜のなりゆきのあとでは。 或いは――と、怜子は思索を進めてしまうのだった。自分の中の暗みを、奈落の底を覗きこんで。この期におよんでも自分からは放棄できないその防衛線を、圧倒的な牡の“力”で粉砕されることこそを、実は自分は望んでいるのではないか、と。 どうあれ、志藤には失笑されるだろうと思っていた。だが違った。志藤はじっと怜子の目の奥を見つめて、 「ええ」 と簡潔に頷いたのだった。その口許に、不敵な笑みを浮かべて。 眼を合わせていられずに、怜子は顔を戻した。己が鼓動を鮮明に感じた。 廊下に出る。再び怜子は、そこを裸の姿で往くのだ。二階の自室へと向かって。一度目と違ったのは、志藤がぴったりと隣りに寄り添ってきたことだった。横抱きに義母の腰を抱いて。歩きながら、その手が腰や臀を撫でまわしてくるのにも怜子は何も言わず、させておいた。すると志藤は、怜子の片手をとって、ブラブラといかにも歩くには邪魔くさそうに揺れている股間の逸物へと誘導した。怜子は抗わなかった。視線も前に向けたままだったが、軽く握るかたちになった己が手の中で、男の肉体がムクムクと漲りと硬さを増していくのは感じ取っていた。ほんの一、二時間前の二度の吐精など、この若い牡の活力には少しも影響していないことを確認させられて、忍びやかな息を鼻から逃がす。撫でまわされる臀肌がジワリと熱くなる。 かつての関係においての逢瀬は、裏通りのラブホテルの“ご休憩”を利用した、時間的に忙しないものだった、いつも。だから、この先は怜子にとって未知の領域だ。今から朝が来るまでの長い時間、若い英理でさえ音を上げ半ばでリタイアしてしまうという志藤の強壮ぶりに自分はつき合わされて、その“本領”を骨の髄まで思い知らされることになるのだ。中年女である自分には、到底最後までは耐え切れぬだろうが。それとも……英理よりもタフだろう、という志藤の無礼な見立てが、正しかったと証明してしまうことになるのだろうか? 胡乱な想念を巡らせているうちに、玄関ホールを通りすぎ階段に辿り着いた。腕を離した志藤が、先に上るように促す。確かに、ふたり並んで上るには窮屈ではあったが。 前回と同様に背後を気にしながら上りはじめた怜子の悩ましい巨臀の揺れ弾みを、今度はより近い距離から見上げていた志藤だったが、 「ああっ!?」 「堪りませんよ、このセクシーなヒップの眺め」 階段の途中で、やおらその揺れる双臀を両手で鷲掴んで怜子を引き止めると、滾った声でそう云って、スリスリと臀丘に頬を擦りつけた。 「な、なにっ!? いやっ、やめなさい……ヒイッ」 前のめりに態勢を崩して、上段のステップにつかまりながら、後ろへと首をねじった怜子が困惑した叫びを上げる。唐突な、志藤らしくもないといえる狂奔ぶりに驚きながらの制止の言葉が半ばで裏返った声に変わったのは、深い臀裂に鼻面を差しこんだ志藤が、ジュルッと卑猥な音を鳴らして秘芯を吸いたてたからだった。 「アッ、ヒッ、い、いやよ、やめてっ」 「怜子社長がいけないんですよ、あんなに悩ましくおしりを振って、僕を誘うから」 双臀のはざまから顔を上げ、かわりに揃えた二指を怜子の秘肉へと挿し入れながら、志藤が云った。 「ふ、ふざけないで、アアッ、イヤァッ」 「ふざけてなんていませんよ。ホラ、こんなにここを濡らして。この甘い蜜の匂いが僕を誘惑したんです」 そう言って、実証するように挿しこんだ指先をまわして、グチャグチャと音を立てる。 「ああ、いやぁ、こ、こんな場所で」 段差に乳房を圧し潰した態勢で、上段のステップにしがみついて、なんとか狼藉から逃れようとする怜子だったが。その身ごなしはまったく鈍重だった。掻きまわされ擦り立てられる媚肉から衝き上がる快美と、耳に届く淫猥な濡れ音が煽りたてる羞恥が、身体から力を奪うのだった。すでにそんなにも濡らしていたのだと、ダイニングでの手荒い玩弄も、また素っ裸でここまで歩かされたことも、自分の肉体が昂奮の材料として受け容れていたのだと暴き立てられることが。 やがて、秘肉を嬲る指の攻めが知悉した泣きどころに集中しはじめれば、怜子はもう形ばかりの逃避の動きさえ放棄して、ヒイヒイとヨガリの啼きに喉を震わせていた。ただ怜子は途中から、唇を噛んで声が高く跳ね上がるのを堪えようとした。こんな開けっ広げな場所で、という意識が手放しに嬌声を響かせることをはばからせたのだった。家内にはふたりだけという状況において無意味な抑制ではあったのだが、惑乱する心理がそうさせた。だがその虚しい努力によってくぐもった啼泣は、逆に淫らがましい響きを帯びて、妖しい雰囲気を演出していた。そして、悦声を堪える代わりといったように、裸身ののたうちは激しくなっていく。捧げるように高くもたげた巨臀を淫らに振りたくり、抉りたてる指のまわりに粘っこく回し、ボタボタと随喜の蜜汁をステップに垂れ零して。重たく垂れ落ちて揺れる乳房、時折段差に擦れる乳首から伝わる疼痛が、状況の破廉恥さを思い出させても、もうそれが燃え上がる淫情に水を差しはしなかった。裸で階段にへばりつき、むっくりと掲げた臀の割れ目から挿しこまれた男の手に秘裂を嬲られ淫らな蜜液をしぶかせている、といまの自分の狂態を認識することで、昂奮と快感はどこまでも高まっていくのだった。 だから、 「……ああ、部屋で、部屋に…」 嫋々たる快美の啼きにまじえて怜子が洩らしたその言葉には、さほどの切実さもこもらず。せいぜいが、はや迫りきた絶息の予感によって掻き起こされた理性の燃え滓の表出、といった程度のものだった。実情とすれば、怜子はもうこのままこの場でアクメの恥態を晒すことも――それを指ではなく、志藤の魁偉な肉体によって与えられることさえ、受け容れる状態に追いこまれていたのだったが。しかし、 「……そうですね」 ほとんどうわ言のような怜子のその言葉を、待っていたというように志藤はそう応じて。そして、彼女の中に挿しこんでいた指をスルリと引き抜いてしまったのだった。 ああ!? と驚愕の声を発して振り返った怜子に、照れたような顔を向けて、 「つい、ガキみた��に血気に逸ってしまいました。すみません」 そう謝ると、上げた足を突っ伏した怜子の体の横に突いて、そのままトントンと段飛ばしに、身軽に怜子の傍らをすり抜けて階段を上がった。 忙しく首をまわして怜子が見上げた先、数段上で振り向いて、 「さあ、早く部屋へ行きましょう。僕はもう待ち切れないんですよ」 朗らかにそう言って、とっとと階段を上っていく。怜子を助け起こしもせずに。こちらは硬く引き締まった尻を怜子に向けて。 「……あぁ……待って……」 呆然と虚脱した表情のまま、怜子は弱い声を洩らして。ようやくノロノロと動きはじめる。両手を突いたまま、這うようにして階段を上っていく。前腕や脛には赤くステップの跡がついて、逆に臀を掲げていたあたりのステップには転々と滴りの痕跡が残っていた。 また玩ばれたのだ、とは無論ただちに理解して。しかし今は怒りもわいてこなかった。怜子の感覚を占めるのは、燠火を掻き立てられて放り出された肉体の重ったるい熱さだけだった。意識には、仰ぎ見る視点のゆえに殊更に逞しく眼に映った志藤の裸身だけがあった。力の入らぬ足腰を踏ん張り態勢を起こしても、片手はステップに突いたまま、危うい足取りで上っていく。志藤のあとを追って。 志藤は待たない。速やかに階段を上りきると通路を進んで、最後に一度振り向き、クイクイと手招きしてみせて。そのまま部屋の中へと入っていった。 ようよう二階まで上がった怜子が、開け放たれたドアを目指し、のめるような足取りで進んでいく。追いたてられるのではなく追いかけて、自分の寝室へと向かっていく。 白く豊艶な裸身が室内へと消えていき、その勢いのままに引かれたドアがバタンと不作法な音を立てて閉ざされた。その場は、束の間、深更の静かさを取り戻した。閉ざされたドアの向こうから、艶めいた音声が洩れ聴こえはじめるまでの僅かな間――。
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JGmomentⅡ
twitterのモーメント移植
戯言(JG)
自分の頭の中と、知識前提でこぼしてるからはたから見たら伝わらないし齟齬しか生まれそうにない
剥製、標本だらけで死んだものしかないけど植物園とかで鮮やかな植物の中に紛れる機関員もいい、見たい
コレクションルームと機関員みたいなのもみたいな~~~~~書庫と機関員でもよい…インターメディアテクにいってくれ…http://intermediatheque.jp
生前葬、献花、花ネタ…ベール、霞、吹雪
霧の濃い森に突如として現れるアンティーク家具(廃家具・廃墟でも可)と機関員とかの図もみたい(形態不問
カバーといってるけど、そうね、「人格」
かれらは多重人格者…意識的だからカバーといえるのだろうけれど。耄碌してきてから自分が「誰」なのか混乱してほしさある
機関員たちも「永遠の夢」から醒めないでほしい、
機関員の呼吸とか鼓動はとても静かだといいしきっと手首を切ろうと僕から流れる血などない、みたいなの描きたい
本当の偽物、真実の嘘
素顔の化粧、本性の芝居
すべてが嘘だってことを知らない世界線ですぱいのお兄さんたちに「嘘だよ」って言ってほしいね!!
さっきの「嘘だよ」は、眠りに落ちる瞬間の夢か現かはっきりしない時、煙草の煙を吐く瞬間、すれ違い様、さよならの後とかにいってほしい。それまでの会話か、最後に交わした言葉か、そのときの感情か、彼の仕種か、それとも彼の全てか、或いは「嘘」そのものか。何に対してなのかが分からない「種明かし」
文字通り「血も涙もない」彼ら
小田切さんの心臓はえぐって?しまったけどあれは心を捨てきれなかった的な皮肉のような絵だったのです
小田切さんの胸元(心臓付近)に、こう、いじるのすきなんですよ…
月に再生を祈る……意図せずして小田切さんに月……すぱいから軍人へと戻る……新月か満月に咲くことが多いとされる月下美人が「満月」で咲いてるのを選んだのは、闇に潜む彼らが嫌う「明るい夜」だからです
私の脳内には舌だけ肥えてる料理できない美食家三好と、漬物だけあればいいじゃないか!って悟ってる三好がいます。
忍者のたまごの5年生げんぱろで、三郎の顔は雷蔵の顔なんだね(変装してた顔)っていうネタが鉄板???なんですけど、機関員たちのばあいは結局「三好」か、みたいなことになるんですよねきっと
はちやさぶろうの場合→「はちやさぶろう」の顔は消えて変装していたふわらいぞうの顔になっている 三好→「三好」自体が機関員の「三好」というカバーであり、機関員になるまえの過去の本人でもなく、その後任務中でつかったどのカバーでもなく「三好」として現代にいるんだね、っていうことだわ
まつげが長い&まっすぐ&伏せがちな人の目にはハイライトが本当に入りにくいのでみよさんはそんなイメージ
風船を過去とか自由とか未来だと考えて、それを貸してくれないかってかつての幼い自分にいうんだけど「お兄さんそういって割っちゃうんでしょ」って断られる機関員さん
骸骨は生と死の象徴
小田切さんを描くときはなるべく、中性的にならないように気を付けています。清潔、精悍さに宿る可愛らしさや色気がでているとうれしいのですが……(突然の語り。三好は女顔ではあるけれど男性を感じられるようなバランスをめざしたい、実井くんは青年でありながら少女のような可憐さを匂わせる雰囲気で、波多野は強い少年らしさの中に成熟している側面がちらつく感じです……(外見のはなし。福本さんは「無」になれる人だと考えてるので封じ込めてるというよりは何もない感じのミステリアスさ、あまりんは余裕がありつつどこか翳る笑顔、神永さんは人と話す時だけ表情豊かっていう勝手なイメージ、田崎さんの天然さはカバーなだけなのか素なのか図りかねてます(掴みきれてない。
オペラたべてるすぱいのお兄さんか魔王をかきたいきもちあります!あり……ま、す……
顔面に線描いてある機関員さんもかきたいなぁ…
あまりんは優しい皮を被った冷血漢・残虐非道がいいな…にじみ出てる気がしますけれど
忘れられないのに思い出せないのが彼ら
見てるのは屠った過去か、捨てた未来か、死にゆく彼か、それとも
それにしても片目ずつで化物と人間にわけるの描きすぎである、(片目ずつで表情変わるのも)
みよさんが鏡をずっとみてるのは設定上は自己愛としているけれど、実際は装うことにとてつもない不安を感じていたらいい。完璧を確認しているけれど、完全なる自分をみているのではなく不完全ではない自分をみてる、
それが記憶無し転生D組設定で 何故か鏡をずっとみてしまう。自分の顔などほんとは好きではないのに。 とかさせたい
慣れきった「自分」に慢心せぬよう気を付けなければ。なにせ細胞はすぐ生まれ変わってしまうのだから。
公式ばりばりハイライトあるよ自尊心の塊だよ生き抜けるに決まってるだろガハハ!みたいな顔してるんだけど自分的には生き急いでるのか死に急いでるのか分からなくて血の気を感じられない彼らが標準なんですよね。そうなんだよなぁ、原作及び公式はちゃんと生に執着あると感じるのよ…なにがどうしてこんなにひねくれたのかは分からぬ
にんじゃのたまごたちは(創作ですけど)思春期に色について学びますけど、成熟した(おそらく)すぱいのお兄さんたちが色について学ぶのってやっぱりどこかちがいますよね…???無垢のままそれを全てうけいれるのと時代背景とで…
「ポーカーフェイス」ってほんと彼らの言葉…ポーカーフェイスの裏でどう思ってたのかなぁ…拙宅のじついくんさんは花街の産まれなのでお気になさらずですけど(?)
ぶん彼らの主張がないからなんだよね…だからマネキン/モデルになれる
「ねぇ」「何。」「貴様は「己」のことをどれほど理解している?」「…またくだらないことを。俺自身、なのだから全てだろうが」「ウソ。俺は貴様以上に「貴様」のことを知ってるよ」「なんだ、貴様が「俺」なのか。」「さて、ね。」「まァ、俺自身はこの世からいなくなったぞ。」「…そうなんだ」
if:機関員のカバーが機関員たちそれぞれの過去のシャッフルだったら 最終までに脱落した機関生に、自身の過去がいればその時点でこの世からいなくなってしまう。とても頭をつかいそうなお話。でも読んでみたい。 会話してるのはおすきな二人でどうぞ。
半年に1回ほど考える機関員の「カバー」は彼らの「過去」のシャッフル…飛崎によって完全に死んでしまった「小田切」は誰なのだろう、と。
役者さんが自分の役以外で演じてみたいのは?っていう質問がすごくね、、、訓練と機関員(最終試験)時点でカバーを変えていたら機関員8人のなかのシャッフルかもしれないけれど、訓練からだったら「過去」を見送った輩もいるのだなぁ…とぽやぽや
かつての「俺」を見るのが楽しい俺は、かつての「彼奴」かもしれない。
化物の自覚があるのか、化物と言われたことがあるのか、化物を何と心得るか、化物でいることの自負心、反対に化物でいることの羞恥があるのかとかとか
機関員のお兄さんたちがどこまでカバーでどこからが素なのかは深淵すぎるのですけど、みよさんの猫嫌いが素としてはめっちゃすきで顔がゆるんでしまうから三好としては触れあわないとかだったらすき。よい。
神国なんて春の夢だよ。
なぁ、お前はいつ神の正体に気づいたんだ? ─さぁな。「俺」が生まれた頃じゃないか? ─そんなの、神が救ってくれなかった時に決まっているだろう。
エマちゃんがもしにほんで育ったとして女学校に通っていたとしたら学校の憧れのマドンナに絶対なると思うんですけど(自己解釈強め)、私生活が謎な感じのマドンナだと思うんですよ(日本語不自由かな?)友人の考察の影響があるので自己解釈かといわれると微妙なんですが甘利とエマのその後は①親と子として嫁ぐまで面倒を見る②孤児院(或いは寄宿舎)に預けて甘利があしながおじさん的ポジにフェードアウト③一緒に暮らしているが「親子」ではない認識を徹底という√分岐かな…今回はふたつめです?
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