#虫歯ポーズ
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10年後のルームシック・ガールズエスケープ TOUR at 心斎橋BIGCAT/福岡DRUM Be-1
相変わらずGWは引きこもりですよ。柚葵夜です。 有休も合わせて10連休を満喫しておりますイェイ さて、今日も今日とてライブの感想ぶちまけ大会です! 今回は友人氏も一緒でした!(福岡のみ) ただし、友人氏は仕事の関係で途中から!残念! (今度は初っぱなから見れますように!!!!!!!) てなわけで、早速行きます!(雑) (記憶違いはご愛敬!) ↓4/14 大阪BIGCAT↓ 年齢も相まって耳を守ろうと今回から耳栓装着しました。違 和 感。 初っ端SisterJudy→モンタージュガールはやばいってぇ~~~~~~~~ 必殺コンボで即死だよぉ~~~~~~~ なーにしてくれちゃってんだあああああ(辞世の句) アンノウンでめちゃめちゃ声出した。これでもかってくらい声出した。 すごく楽しかったけどすごくすごく寂しくなった。けど結局楽しかった!!!!💢💢💢💢💢(キレ気味)(キレるな) ゲノゲノゲは記憶を吹き飛ばす曲(いつもの) undo聞けた!!!!ああ!!!!きけたよ!!!!!! 次は耳栓外して聞くね!!!!!!!? 鼓膜ぶち破るほど焼き付けてやる!!!!!!! 日常と地球の額縁の2サビかな?シノダさん歌詞間違えちゃってニッコーってしてた。ふふふ。 テンションアガり過ぎちゃったかな? あとどれだったかの曲の最初のギターフレーズを外したかなんかでもニッコーてしてた。ふふふふ。 アンハッピーでお口ふにゃふにゃだった!シノダさんマジ今日はどうした!?wwwww シノダさん「アレとコレの次は風と花です」←エッッッッッッッッモ シ「次の曲やろうかな」 フロア「いぇーい」(やや小さめ) シ「やっぱやめようかな」 「えぇー」(さっきより大きめ) シ「おっ、じゃあやっぱやろうかな!」 「いぇーい!」(だんだん大きくなる) シ「んー、やっっぱやめようかな」 「えぇー!?!?」(今までで一番大きな声) シ「(びっくりしたあとめちゃめちゃニッコリ)」 この掛け合い楽しかったwwww やっぱり声出しっていいなあ! 【MC】 一番最初のMCで、というか一言目で?ここにいる全員をぶっ倒して? 討伐して?殲滅して?帰りますみたいなこと言ってててちょっと笑った。 シノダさん節だぁ~w カラノワレモノのあとのMCで、この曲(カラノワレモノ)がこんなに足腰に、骨身にくる曲になるとは……(苦笑)から始まって、 10年の間に色んなことがあったしあなた達もあったでしょうと言ってくれた。 この10年の間にやっとライブに来れた、来れる身分になった人もいるでしょう、って。 そして、同じ時期にデビューして頑張ろうねって言い合ったバンドはやめちゃったり、 もう一生会えない人が居たり…ポツポツ語ってくれる言葉でもうダメだったよ。 そっからの泡色の街で追い打ちかけられて泣かざる負えなかったし、 後ろの人も鼻すすってたから多分泣いてたんだろうな。 柵前の人も何度か俯いてタオルを目元にあててるような感じだったから泣いてたんだろうな。 【アンコMC】 一番最初に大阪��たのいつ?って、シノダさんとゆーまおさんが話してたんだけど、 だんだんシノダさんのスマホデビューの話になってまとまりがなくなり…… しびれを切らしたガラシさんが「もうやだ!!!!」って中々のボリュームで言ってたの面白かったけどびっくりしたw ガラシさん「最近というか昨日(名古屋公演)もシノダを正論で切りまくったからもうこんなことしたくない!」 笑いすぎたのか何なのかちょっとガラシさん顔赤かったんだよなあw珍しくw んでさあ、アンコの曲入るってときにギターのカポどこですかってスタッフさんに尋ねてたけど、 バッチシ目の前のマイクスタンドに挟まってんだよなあw シ「しかも今からやるのカポいらんし(つけたのを外しつつ)」 ガ「僕がすべて悪いんです(正論でぶった斬ったから)」 シ「やめて。罪を被らないで!w」 あとアンコで持ってきた水一気飲みしてたよシノダさん。 水一気飲みとかそうそう見ないよ!?w 500mLですよ!?0.5Lですよ!?w *ちなみにのスマホデビューの話* メンバーの中で最後までガラケーだったシノダさん。 電池パックがパンパンになってカバーが閉まらなくなってテープで留めてたらしい。 しかも、充電無くなるのもバカ早いからもうケーブル繋ぎっぱ。 んで、そんな中でTwitterやってるんもんだから、上げる画像の画質が悪いとディスられてたらしい。モヤがかかってるってw そしてとうとうシノダさんがiPhoneに変えるときに人に動画撮られてたらしいw 歴史的瞬間か!?w ↓4/28 福岡DRUM Be-1↓ あの、あの、ダブルアンコはやばいって(最初からクライマックス) シノダさん「ファイナルだしね!」 って叫んでシャッタードールやるのはまじでさーーーーーーー?????? はーあ????????? これだからヒトリエが好きなんよ!!!!!!! ちなみにあとで知ったんだけどヒトリエさんダブルアンコすることなかなかないんだって! そらそうだ!予定に無いないもの! まじで貴重も貴重すぎたな!? これだから(2回目)ライブに行くのやめられないな!? はじめてのBe-1! フロアが段状になってて見やすかったが、やっぱり位置的にガラシさんが見えず。(シノダさん側大好きマン) 音がはちゃめちゃによかった! 耳栓、やっぱりチキって装着しました。 でも今日は右のスピーカー側だけ。全然耳鳴りしなかった快適。これが私の最適解。 必殺コンボは今日も必殺。 それが終わってからの「福岡~」ってちょっと覇気なく?(笑)言ってからのトーキー! ジャズマスー!って叫んだのどこだっけかな忘れちゃったな アンハッピーで、「そこであんたが笑ってたんだ」のところでニヤァ…っしてるのがさあ……… もう…もう……………!!!!!!!!!!!!(語彙力���失)(大阪でもしてたかも?) シ「ちょっと声が小さいと思うので練習をしたいと思います。 僕がイェーって言ったらイェーって返してください。 山!っつったら川!って返してください」 からのコーレス シ「…!…!犬!」 フロア「猫ー!」 笑ったw どっかの曲のシノダさんがまあバチバチに治安悪くて(笑) 曲中に地獄へ落ちろポーズ(首を親指で横切って真下に落とすやつ)みたいなのやってたんだけどどれやったかなあw るらるら、大阪ではラスサビのテンポがちょっとテンションアガって早くなっちゃったのかな?って思ったけど、 福岡でもやってたな!?あれわざとか!?でもそういうのも好きですね。いいぞもっとやれ。 シノダさん「楽しくないツアーなんてなかった…いや、1つだけあったな…2019年…でもあれがなったら今がないわけで…」 みたいなこと言っててもうだめだったよ。 そっからの泡色の街はやっぱりだめだったよ。 涙が止まらなかったよ。 【アンコール】 アンコで登場したときシノダさんの手にはコーラが(!) そしてイッキしだすシノダさん。 が、できなかった! そしてゲップがマイクに乗らないようにタオルで必死に口を押さえるシノダさん。 ゆーまおさん「彼は当分喋れそうにないのでー(代わりに僕が喋ります)」 しばらくして落ち着いた後、 シ「飲んでる途中で頭の中にバチバチって閃光が…これはやばい!危険!って…」 シ「キンキンに冷えてたし、めちゃくちゃしみる歯があることがわかった」 ゆ「液体でめちゃくちゃしみるのはやばいね」 シ「なんでここに来てまで虫歯の話をしてるんだ…」 ※なんでコーラ飲む流れになったの?※ ガラシさん「いや、僕は止めたんだよ?」 シ「なんか…東京のあとでめちゃくちゃ拡散されてトレンドにものって…後戻りできないなって…」 【やってて楽しかった曲】 シ「やってて楽しかった曲ってなに?」 ゆ「(曲名は忘れたけど、単純に楽しかったじゃなくて曲の深い部分を語っていくゆーまおさん)(だいぶ長く語っている)」 シ「僕はただ単純に楽しかった曲を聞きたかったんだけどなあ」 ゆ「(若干ぽかんとしつつ)だったらるらるらかな!」 シ「るらるらかー!いいよね。でも今回のセトリで日常と地球の額縁のあとにこれやるからるらるらが待ってんのかーってなってしんどかった(笑)」 聴いてる側からしてもそのセトリはしんどい(笑) (でも楽しかった!) ガラシさんが自分たちでバンド組んで、福岡で対バンできたのがすごくいい思い出だなあって話したあと、 じゃあアンコ行こうかってときにゆーまおさんがシノダさんが飛行機おいてかれた話を思い出してまたちょい長くなっちゃって、 ガ「対バン良かったねってきれいな話で終わらせたかったのにゆーまおが掘り返すから…」 ガ「そのシノダがおいてかれた話はノイズなんだよ」 うーん、回を重ねるごとに切れ味が増していくなあガラシさんw ↓以下、MCで感情がぐちゃぐちゃになった限界オタクの掃き溜め↓ …って思ったんですけど、書いていたら先のレポ含めてえらいことになりそうだったので、 一旦ここら辺で区切ります!ではでは! 20230504
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ごめん!4行は無理!いっぱい書いちゃったよ!!
昨日は、金指と一緒にやろう!って決めてたゲームで遊びました!!上書きシリーズです、第二弾。やってる時間が秒すぎて、結構早い時間からスタートしてたのに気づいたら日付超えてた。え!?もうそんな時間??ってなったよね。始まる前に金指に「ねぇ!見��俺の服!」って言われたんだけど、俺のスマホが重いのか全然服装が読み込まれなくて終始金指全裸。よくてパンツ履いてるかネコ連れてるかで、他に対戦する人達みんな全裸で俺が逆に服着てる変人だった。1枚目は金指が指定したポーズ、しょんぼり?だっけ?地面ホジホジしてる、うきかなです。2枚目はバイクデートしたやつ。金指迎えに行って運転してたんだけど途中木に衝突して2人とも落ちてそのまま敵に見つかって撃たれて終了。「ちょっと!!ねえ!!!」って怒られたけど、それ以上に面白くてつぼっちゃってました。あとは金指を助けたり、俺を助けてくれたり、動き回って敵を見つけた時に俺が「1人いるってことはまだいるな!」って言ってたら金指が「G(みんなが嫌いな虫)みたい!!」とか言うから笑ったよね、確かにそうだけど!!!チーム戦も最後よかったな、途中2:2で車乗り分けられたけど!!金指と分かれたら「ねえ!浮気!?」って言われて、金指は連れてかれたやつの方行ってやられて、そいつ助けないしで俺はプンスカしてました。連れてくなら助けろ!って。そしたら謎に最後の3人に残って焦った。俺何もできずやられて仲間がドン勝してくれたんだけど…。今度は金指と2人でドン勝したいなー!かっこいいところ見せたいです。そのあとはまたゆっくり話しながら、質問大会開催しました。金指が「誰にも言ったことないこと教えて。」って言うもんだからなかなか考えるの大変だったけど、また一つ一つ知れたね。俺何言ったっけな…。あとは、過去の恋愛で長くてどれぐらい引きずった?とか。金指の聞いてて、言わなかったけどやっぱり過去の恋愛にはジェラーシー妬いちゃいました。ジェラショです。まだ俺ら付き合って1ヶ月も経ってなのに、「もし友達に戻ったらどうなる?」って話もして、話したら話したで寂しくなったね、そんなのやだーーー!俺はやだーー!!!!!って心の中で大騒ぎしてました。だから「これはおしまい、シュッ!」って飛ばしておきました。俺が、金指にとって、すごく好きで好きで堪らない人になれたらいいなって思いまーす。色々話したらもう3時近くで、歯磨きも薬も飲まなきゃってことでミュートしてる時間があったんだけど、待ってる時に金指が俺の好きなところ話しててくれて、歯磨きはとっくに終わってたけど終わったって言ったら言うのやめちゃいそうだから、歯磨きまだまだしてますマンを装ってた。好きなところ話してくれてる姿がとてもかわいかったです。嬉しかった、金指からまっすぐ伝えてもらえるの嬉しくて!昨日食べるはずのお菓子を食べ忘れちゃって、気づいたら日付も変わってて、俺が「明日の朝と夜に一本ずつ食べてもいい?」って言ったら「ダメ!一日一本!」って言われました。厳しい、厳しい。きびなし…。でもその厳しくしてくれるところも好きですとか言ったら、浮所ドM?とか言われそうだから黙ります。今日は忘れずに食べる、ぜったい!!普段より早めに電気も消して、3時過ぎだったけど気づいたら寝ちゃってた気がする。途中起きて名前呼んだ、けどそのあとどうしたかな…寝たかも。記憶がない!でも、普段より起きてなかったからちょい金指足りなかったりしちゃったり。でも、起きても電話は繋がってて横で可愛い寝顔が見れたので満足です。かわいい、よく寝れてますように。
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2022年の歌
アジアゾウ差し向けポンジュースで以て持て成す吾を雪降った日へ
ホンビノス貝の歯ざわりロープウェイの空へぶ厚い貝殻が降る
[[MORE]]
二行目の恋矢が闘争を呼ぶので天丼いまから食うのでを呼ぶ
チョウチョチョウチョ踊りをいっしょに踊るうちチョウチョ口吻が空を揉む
肌を焼く七月をまず傘で避け教習所の送迎車が遅い
不適当な名残惜しみをコンニャクにしたら10時のおやつにつまむ
HITACHIのドラムの加減によってパジャマ毎回表情(かお)が異なる
特急が停まらない駅停まる駅停まる駅のポーズはこうです
ハクテンゴケ清掃係に胡座かく甲へでんこうせっか食らわす
泥除けがピンクでパカパカした頃の逆上がりに萌え渡る薄藍
暗示降る「明日は上手くいかない」とドライマンゴーヨーグルト漬け
ピンポンパールの腹に入るヤギの数の一の位はゼロです
落ちる現実感を拾い上げよう。タモなどあればいいのかしらん。
もういやだやめたいここはどこなのにマインスイーパ無限野をいく
チューリップ畑あまりに人間の行いだったために遊ぶ手
ストレートバナナ寝ているケースなりラックなり知らないで寝ている
眠剤を飲んで布団で小暴れす古い木材駄菓子の都合
一個人ポイントを食い潰し果て「たぶんルリアリ」としかいえない
捕まえたルリアリ見逃したルリアリ潰したルリアリ逃したルリアリ
眠れもしないのに目ヤニだけ増える目ヤニが作られて明けていく
朝が来るだけでやわらぐ絶望と夜毎 かなしみの泥を掻く
そこにいたのはわたしではなかったし「明日」は入眠には使えない
無欠たるナナホシを見た燦然と苦く美味しくないと輝く
(ルリチュウレンジはかんたんに手に載る)
指の毛にブン!と伝わる羽ばたきだ浮かないような加減が出来て
(アオドウガネはしばらくしてから手を少しだけ噛んだ)
手のひらを噛む口が噛む不審さは解れたろうかぬるい地面の
羽化不全ナナホシが指から発って平気に生きているようだった
そのようにすることにした、必要は知れない、傾いてもいいらしい
甲虫のおばけは硬さを現世に遺した音をさせるだろうか
フタイロカミキリモドキを検索し(人間社会をはなれ)てみてね
美容院の軒先の造花に蛹化不全の鱗翅のミイラ
雨宿るヒョウモンチョウの空を揉む口吻は楽しい、とは違う?
カマキリの嫌悪の心地わたくしがももに迫って「めんつゆ」と言う
ムシヒキアブのはあ?というかお 首もとに口もとのモジャモジャが至れば
盂蘭盆のショウリョウバッタの腿節の先が今世でこんなに刺だ
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in frame:深瀬みるくさん @fukamill_ loc: odaiba #japan_portrait #shorts #good_portraits_world #bestphoto_japan #portraitphotography #portrait_mood #jp_portrait部 #japanesegirl #人像攝影 #lovers_nippon_portrait #portrait_ig #jp_mood #ジーンズコーデ #美少女 #お台場 #へそだし #虫歯ポーズ #スニーカー女子 #ファインダー越しの私の世界 #lovers_nippon_portrait #ポートレート撮影 #新緑 #座る #被写体モデル募集 #ポートレート好きな人と繋がりたい #夏の思い出 #ポートレートモデル募集 #ボブヘアー #夏コーデ #私の写真もっと広まれ (お台場) https://www.instagram.com/p/CSeQmEypv2p/?utm_medium=tumblr
#japan_portrait#shorts#good_portraits_world#bestphoto_japan#portraitphotography#portrait_mood#jp_portrait部#japanesegirl#人像攝影#lovers_nippon_portrait#portrait_ig#jp_mood#ジーンズコーデ#美少女#お台場#へそだし#虫歯ポーズ#スニーカー女子#ファインダー越しの私の世界#ポートレート撮影#新緑#座る#被写体モデル募集#ポートレート好きな人と繋がりたい#夏の思い出#ポートレートモデル募集#ボブヘアー#夏コーデ#私の写真もっと広まれ
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#星南椎果 #clubtaro #ドアップ #虫歯ポーズ #日本 #東京 #池袋 #西池袋 #ドレス #ダンス #キャバ嬢 #ホステス #ダンサー #アイドル #キャバクラ #ショークラブ #ショータイム #相互フォロー #相互フォロー募集 #相互フォローします (Clubtaro-タロ-) https://www.instagram.com/p/CVNHAW1Ldrr/?utm_medium=tumblr
#星南椎果#clubtaro#ドアップ#虫歯ポーズ#日本#東京#池袋#西池袋#ドレス#ダンス#キャバ嬢#ホステス#ダンサー#アイドル#キャバクラ#ショークラブ#ショータイム#相互フォロー#相互フォロー募集#相互フォローします
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顔が四角い人と出番前楽屋で。#虫歯ポーズ @drum_gisuke (Firebird) https://www.instagram.com/p/Bz0og4DJtvF/?igshid=196yz59044hem
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虫歯菌のテンションが おかしい件について。 . #いろあそび #おえかき #虫歯菌 #乳歯ちゃん #テンション #温度差 #高い方 と #低い方 #同じポーズ #身長差
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writer Amy Yamada 山田詠美 通常、物故者から描いているのだが、じーさんばーさん着物スーツ以外の条件を満たした人が描きたくなり、探し当てたお方。だからいちばんぶっ飛んだ感じの資料を使わせて頂いた。 この人の小説 『ベッドタイムアイズ』実はあまり好みではないのだが、グダグダで自堕落な���場人物達が好きではないのだろう。今読んだら少しは違う見方が出来るのかもしれないのだが。 #山田詠美 #ポンちゃん #小説 #ベッドタイムアイズ #恋愛小説 #女性作家 #writer #虫歯ポーズ #パーマ #水彩
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メイク濃い目の日もあります。 ちなみに歯は痛くありません(言われる前に言った)。 #makeup #redlips #esteelauder #paulandjoe #chanel #tiffany #me #selfie #メイク #メイクアップ #赤リップ #エスティーローダー #ポールアンドジョー #シャネル #ティファニー #虫歯ポーズ #セルフィー
#メイクアップ#me#selfie#シャネル#メイク#tiffany#makeup#ポールアンドジョー#redlips#chanel#esteelauder#赤リップ#ティファニー#セルフィー#虫歯ポーズ#エスティーローダー#paulandjoe
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3歳児健診☆
昨日は朝寝坊して、ブログ更新できませんでした…(^_^;)
朝起きるのが遅くなってしまうと、その後ずっとなんやかんやとバタバタしません? いつも通りの時間に起きるということは、大切だなぁと実感した次第です。
そうでなくても、昨日はやることがたくさんの日でした! 午前中は「山紫」でのお仕事! お店のオープンの時間までで上がらせていただいて、急いで家に帰ってお昼を食べてから、保育園にゆめちゃんのお迎えに! そして一緒に、3歳児健診の会場へ!
そうなんです。 昨日はゆめちゃんの3歳児健診の日だったのです(^^)
会場では、ゆめちゃんが産まれる前日に産まれたちーちゃんと、ゆめちゃんが産まれた翌日に産まれたいっちゃんも、もちろん来てました。 保育園でも3人一緒なので、いっしょにあそぼーよー、とか声かけあったりしてて、ほのぼのしました(o´∀`o)
ゆめちゃん、体格は平均以上のようです。 身長も体重も同じくらい平均を上回ってるそうです。 バランスはとてもいいですね、と言っていただきました☆
歯も生え揃ってて、虫歯はなし! 耳の聞こえも問題なし!
ただ、目がちょっと気になるところで…。 右目はいいのですが、左目がどうも見えにくいようで…お家で再検査してみてくださいね、ってことになりました。 うーん…普段の様子を見る限り、そんなに見にくくて困ってるふうでもないし、でも検査してみるとやっぱりすんなり分からないみたいだし…。 数日置いて、またやってみます。
目が気になる以外は、おしゃべりもするし丸も描けるし受け答えもできるし、順調に成長しているようでよかったです☆
帰りに「農カフェきらら」さんに寄りました!
今回はひとりで、トラ子ちゃんの背中に♪ このシチュエーションだとなぜか舌を出すゆめちゃん(笑) 手は「ピース」にしたかったみたいなのですが、「3さい」のポーズになってます(笑)
お昼寝をせずに健診を受けてきたので、きららさんを出てからはすぐに眠ってしまいました。 いっぱい頑張りました! お疲れ様、ゆめちゃん(≧▽≦)
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(上西怜【NMB48 公式です!】さんのツイート: "おはようございます😃 歯磨きしましたか? 虫歯にならないように隅まで磨いてバイ菌を撃退しましょう😈✨ #虫歯ポーズ 今日も一日 #頑張れーちゃん😝💗… "から)
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2018年の歌
髪をめちゃくちゃにかきまぜ庭にいる異常とも普通とも言われず
白濁を搾り切る手が精巧でああ鮟鱇に生まれたかった
お行儀がよくて食事のとき以外ものを噛まない門歯の白み
波が寄せ返し湿った滑らかな砂浜を噛むざりざりと噛む
あくまでも幼児っ腹の掻き傷の身に覚えのないことは愉快よ
そンなとこわたし居ないワ。クロロフィルバーチャルクロロフィルのあわいに
薬効が切れ醒めしまま伏す肺を凡てを圧す湿り夜のきぎ
秒針が弛んでしまう秒針が弛んだ隙間から出られない
トイレットペーパーの芯 顔描いて手足を付けて「意味とは」と問う
風の音自動車の音月の音夜の果てを待つ胎児のポーズ
浅春に小雪ゆきゆき呼び声がふりかかる真昼間の展望
さえずりに名を付けるから脂羽照りやわらかい血色を匿せ
水分子水分子背にーー浮かぶ瀬の無いーー曇天が覆い被さる
勇み猫朝日を浴びて生かさるる弱きものらを巡りたる血を
己が手が異様に愛しく何もかも厭だ拡大鏡の点描
砂浴びをしたいなんにもしたくない五月の風を受けては生きて
こんな日には餅を消費するのです。心配いりません、心配いりません。
股覗きしてみてもただキモイなら来ないで虫はかわいがるから
情動に兵蟻の迫る部屋と夢以外でならば仲良くしてね
肺のなき虫の腹どちはくはくと夜更けて去りぬみなうらめしや
真ん中を選んだアナタ当りです!酸っぱいだけの葡萄ですから
薄らいで薄らいで薄らいで消えるじがUVパウダーをのばす
ステラーダイカイギュウの肋骨天蓋として眠るエメラルド色
おめでとう テッポウウオの成魚だと思っていてよ私のことは
真反対は絆でしょうよ菜箸にミトコンドリアと遅刻届
履きやすいズボンがあると嬉しくて、スカートを避けがちになります。
茎葉に番った蝿は秋風と摂理を分けてステップを踏む
台風でしっとりとしたコウノトリ、首もとがハミガキコみたいだ。
遠くって咀嚼音きみはありふれたぬくい笑顔を言うクマケムシ
「おぼえてる?」「……ぜんぜん」冬の始まりに静脈色へ染まる髪の毛
味噌汁が作れるようになったとてなったとてだけキッチンにいる
うばたまのテクノキノペンセスってなに検索���に入れてすぐ消す
特大のシシャモの向きを揃えたらいちにいさんで生き物は死ぬ
世の中の多くの人が考えたこととして、(A/I/K/U)子
こんにちは前世に強く純情を強く願ったかのような曇
実在が揺さぶってくるのでとにかくブロチゾラムに寄っかかるよ……
生活の総てが急に何もかもいやだ何時でも何かはいやだ
旅先の浴衣の足を投げ出して普段どおりにログボをもらう
シロクマの部屋の退屈しんじつは椎から下がる毛皮腸
てきとうな浴衣の朝は片乳の絵画のようになっているわれ
唇に触れてもいい手ひづめには触れられない手サイ飼育員
飼育員の一線サイのひづめにはサラダオイルを吹き付けてやる
ふれあいのアルパカふわふわ「ンー」と鳴く「うんこ漏らしてなくてえらいね」
筋肉の塊として尾を上げつ下げつイルカはいうことをきく
小さくても猿の顔して南国の猿には猿の地球のサイズ
子パンダが歩いて行きたいさきを見る見る6000グラムを超えて
アイドルの実在深い深い步に頰熱くアルマジロのまなこ
危機感も期待も虚無で寝るべしと眠れとわたしいいますのだが
やわらかなCの擦り付けふとももはあつくまるうく過去の欲ごと
熱々のフレーバーティー味と香はもつれ昼夜を飲み干していく
実在が迫る!発話の少なさに次元の壁を叩き続ける
元来の攻撃性が低いだけ制御ができているわけでなく
袖まじる縁みち自他の境界を探れ悪意や善意以前の
死は青い光を出すといいますが死の染めていく色ってなんだ? A,橙色(Die Dye)
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July 16, 2016 at 06:53PM 宇野くんの虫歯ポーズあげときますね。快くやってくださったw かわいすぎます。 #PIW東京 https://t.co/XKdVXQqj3d (via Twitter https://twitter.com/asami81/status/754252599411417089 )
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祝福の塔2/マドレーヌ・メルロー
◆マドレーヌ身上調査書
「もちろん、女には女の闘争があってよ。男のように剣を振り回すだけではなくてね」 「ひとつかみの記憶が肉体にかなうものですか」 「私が指先を動かす──まばたきをする──それだけで恋に落ちる人間がいる」 「『他人なんて気にしなくていい』『注目を求めるなんて滑稽』なんていうのは、注目される絶大な快感を知らないひとがいうものよ」 「わたくし、身の回りのことを自分でやるのには慣れておりませんの」 「あのひとはわたくしを妃殿下とか、女伯爵とか呼ぶのが好きだったの。おかしな権威主義。でもわたくしが部屋をノックして『あなたの妻よ』と言わないと鍵を開けないとか、子供っぽいところもあったわ」 「舞台にいるスターは人間じゃない。『年齢のわりに綺麗』じゃ足りないの。女優が時の流れなど気にとめられないほど美しくなければ」 「あなたがお店で一番好きだと思ったドレスを着ればいいのよ。下っ腹が気になって素敵なものを纏うチャンスを逃すくらいならね」
姓名、略称:マドレーヌ・メルロー(Madeleine Merlot) 年齢:56歳 性別:女 血液型:B型 誕生日:4月3日 星座:おひつじ座 身長:168cm 体重:48kg 髪色:ブロンド 元は栗色 瞳の色:紫がかった薄いブルー 視力:0.8 良いけどそこそこ老眼 きき腕:右 声の質:ややハスキーな甘い声 手術経験や虫歯、病気:エイジングケア系の美容手術。完璧な白い歯。晩年に病気を患ったがあまり積極的に治療をせず、緩和医療に徹し入院などはしなかった。 身体の傷、アザ、刺青:特になし その他の身体的特徴(鼻や目の形、姿勢、乳房、足、ホクロなど):口元のほくろ。首や肩回りは華奢だが下半身は肉感的。自身が魅力的にみえる姿勢。 セック���体験、恋愛、結婚観:セックスには奔放で見目のいい男性を側に置くのが好き。夫とは恋愛結婚で、24歳で結婚し30年ちかく夫婦生活を送った。 尊敬する人:マリリン・モンロー、親友の女優 恨んでる人:特になし 出身:フランスのパリ 職業:女優 所属:夫の個人事務所 将来の夢:夢はすべて叶えたわ 恐怖:誰にも注目されなくなること 癖:ゆっくり瞬きをする 酒癖:嗜む程度に 気持ちよくなったらそれでおしまい
*交流向け 一人称:わたくし、私 二人称:あなた 呼び方:名前、ムッシュ、マダム、お嬢さん、坊や、おちびさん
*概要
横暴でお高くとまった往年のフランス女優。お喋りと花とダイアモンドが大好きな未亡人。夫は映画監督のセザール・メルロー。代表作は「華麗なるペンドルトン一族」。
*性格
お高くとまった性格で、人に対して断定的で自信満々にふるまう。情熱的で旅行好きの退屈知らずの波乱に富んだ人生。若い頃にいろいろと困難を乗り越えてきたおかげか、並大抵のことでは動揺したり傷付いたりしたりすることはない。横暴でわがままなところが目立つが人を思い通りに動かそうとはあまりせず、付き合えば他人を笑わせたりするひょうきんでユーモアもある。楽しいことと美しいものと豪華なものが大好きで、ストレートにものを欲しがる。 とにかく活動的で思いついたらなんでもすぐに実行する。浪費癖があって派手好きで気まま。他人からの悪意をそのままにせず笑ってお返しするタイプ。人を説得するのが得意。自身の足りないところは周りのひとに補ってもらえばよいと思っているので、できないということを気に病んだりはしない。
*人間関係
次々と新しい人と出会っては親交を深め、楽しくおしゃべりできる相手とは長く付き合いが続く。相手に無関心でいられるよりは嫌われているほうがマシというタイプ。遊びにいくのが大好きなのでいろんな人を誘っては食事や旅行や観劇にゆくのが趣味。人前では堂々と振舞い、弱みを見せるのを嫌う。ハンサムな男性と過ごすのもお気に入りのため、夫が死んでからは何人かボーイフレンドがいた。
*家族関係、幼少期体験
フランスの中流階級で育った、ごく普通のパリジェンヌ。両親と兄の家族構成。兄の影響で若い頃は駆け出しのロックバンドにハマり、メンバーの熱烈な追��かけをしていた。自身もクラブなどで歌っているうちにスカウトされ、そこから女優人生がスタートする。はじめから俳優業を目指していたわけではないためはじめは華やかな見た目で人気が出ていたが、やっているうちに演劇と名声にのめり込むようになり、演技も評価を受けるようになった。 浮き名を流しまくるゴシップガールで、2回結婚してはすぐ離婚している。24歳のときに出会った映画監督のセザール・メルローに一目ぼれされ、その時付き合っていた男性から略奪される形で婚約。その後はセザールが亡くなるまで結婚生活を送った。夫との間に息子と娘がいるが、どちらも成人していて孫もいる。夫の映画に多数出演し、亡くなってからは出演していない。
夫 セザール 映画監督/故人
息子 テオドール 銀行員
娘 エクレール モデル/結婚済
孫 サシャ エクレールの娘
ペットの姉妹 アフガン・ハウンドのフラン、ボルゾイのロシェ
*能力
言葉に対しての感性は鋭く、台詞や歌詞を覚えるのがとても早い。自身が魅力的に見える仕草、ポーズ、表情をしっかり研究しているため、一分の隙もなく完璧に振る舞うように心がけている。細身だがものすごく体幹がしっかりしているので年齢のわりに足腰が強い。
*著作、出演作品の評価
出演作一覧
「ダルタニャン物語」デビュー作 時代もの冒険活劇 「愛にすべてを」王道ロマンス映画 「華麗なるペンドルトン一族」華やかな上流階級のコメディ娯楽映画 「貴婦人クロエ」複数の恋人をもつ貴婦人のロマンス映画 「恋騒ぎのマルセイユ」気の合わない男女がマルセイユで出会うコメディ 「デュ・バリー伯夫人」華やかで淫靡なドロドロ恋愛と虚栄 「モナムール」しっとりした切ない恋愛物語 「ショウに乾杯!」ショービジネスの華やかな成功劇 「ラブ・ザ・コーラス」売れないコーラスが成功するまで 「男と女の高い壁」離婚寸前の夫婦の話 「フィガロの結婚/はじまりから終わりまで…」クラシックたくさん音楽たくさん恋愛盛りだくさんの娯楽映画
恋愛映画に主に出演している。興行収入の成績がよかった「華麗なるペンドルトン一族」に続き「貴婦人クロエ」などから上流階級的なイメージがつき、そのような役も増えた。ブロンドのイメージが強いがブルネットにしていることもある。非常に華やかな衣装、男性とのロマンス、ダンスと歌がよく出てくる。 映画の興行とともに写真集の出版、メディアへの出演もそこそこあった。現在は控えめ。
*好きなもの
食べ物:葡萄とマスカット��イチジク、トリュフ 飲み物:シャンパン、白ワイン 季節:春 色:グリーン 香り:シャネルの5番……と言いたいけど、フラゴナールのベルシェリ フレッシュな花束の香り 煙草:吸わない 書籍:ファッションブック、アートブック 動物:大きな犬(特にサルーキ、アフガン・ハウンド) 異性:情熱的なロマンチスト ファッション:仕立てのよい高価なドレス シルクが一番好き 場所:自宅の寝室と庭園、噴水 愛用:ホワイトフォックスのファーコート、ダイヤモンドのイヤリング 趣味:美術品、音楽、映画、舞台の鑑賞など
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ひとみに映る影シーズン2 第六話「どこまでも白い海で」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 最低限の確認作業しかしていないため、 誤字脱字誤植誤用等々あしからずご了承下さい。 尚、正式書籍版はシーズン2終了時にリリース予定です。
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。) ☆キャラソン企画第六弾 金城玲蘭「ニライカナイ」はこちら!☆
དང་པོ་
アブが、飛んでいる。天井のペンダントライトに誘われたアブが、蛍光灯を囲う四角い木枠に囚われ足掻くように飛んでいる。一度電気を消してあげれば、外光に気がついて窓へ逃げていくだろう。そう思ったのに、動こうとすると手足が上がらない。なら蛍光灯を影で覆えば、と思うと、念力も込もらない。 「一美ちゃん」 呼ばれた方向を見ると、私の手を握って座っている佳奈さん。私はホテルの宴会場まで運ばれて、布団で眠っていたようだ。 「起きた?」 障子を隔てた男性側から万狸ちゃんの声。 「うん、起きたよ」 「佳奈ちゃん、一美ちゃん、ごめん。パパがまだ目を覚まさなくて……また後でね」 「うん」 佳奈さんは万狸ちゃんとしっかり会話出来ている。愛輪珠に霊感を植え付けられた��めだ。 「……タナカDはまだ帰って来ないから、私が一美ちゃんのご両親に電話した。私達が千里が島に連れてきたせいでこんな事になったのに、全然怒られなかった。それどころか、『いつか娘が戦わなければいけない時が来るのは覚悟していた。それより貴女やカメラマンさんは無事なのか』だって……」 ああ。その冷静な受け答えは、きっとお母さんだ。お父さんやお爺ちゃんお婆ちゃんだったらきっと、『今すぐ千里が島に行って俺が敵を返り討ちにしてやる』とかなんとか言うに決まってるもん。 「お母さんから全部聞いたよ。一美ちゃんは赤ちゃんの時、金剛有明団っていう悪霊の集団に呪いをかけられた。呪われた子は死んじゃうか、乗り越えられれば強い霊能者に成長する。でも生き残っても、いつか死んだら金剛にさらわれて、結局悪い奴に霊力を利用されちゃう」 佳奈さんは正座していた足を崩した。 「だけど一美ちゃんに呪いをかけた奴の仲間に、金剛が悪い集団だって知らなくて騙されてたお坊さんがいた。その人は一美ちゃんの呪いを解くために、身代わりになって自殺した。その後も仏様になって、一美ちゃんや金城さんに修行をつけてあげた」 和尚様……。 「一美ちゃんはそうして特訓した力で、今まで金剛や悪霊と戦い続けてた。私達と普通にロケしてた時も、この千里が島でもずっと。霊感がない私やタナカDには何も言わないで……たった一人で……」 佳奈さんは私から手を離し、膝の上でぎゅっと握った。 「ねえ。そんなに私達って信用できない? そりゃさ。私達は所詮、友達じゃないただの同僚かもしれないよ。けど、それでも仲間じゃん。幽霊見えないし、いっぱい迷惑かけてたのかもしれないけど」 ……そんな風に思った事はない、と答えたいのに、体が動かなくて声も出せない。 「いいよ。それは本当の事だし。てかだぶか、迷惑しかかけてこなかったよね。いつもドッキリで騙して、企画も行先も告げずに連れ回して」 そこは否定しません。 「だって、また一美ちゃんと旅に出たいんだもん。行った事のない場所に三人で殴り込んで、無茶して、笑い合って、喧嘩して、それでも懲りずにまた旅に出るの。もう何度も勝手に電源が落ちるボロボロのワイヤレス付けて、そのへんの電器屋さんで買えそうなカメラ回してね。そうやって互いが互いにいっぱい迷惑かけながら、旅をしたいんだよ」 …… 「なのに……どうして一人で抱えこむの? 一美ちゃんだって私達に迷惑かければいいじゃん! そうすれば面白半分でこんな所には来なかったし、誰も傷つかずに済んだのに!」 「っ……」 どの口が言うんですか。私が危ないって言ったって、あなた達だぶか面白半分で首を突っ込もうとする癖に。 「私達だって本当にヤバい事とネタの分別ぐらいつくもん! それとも何? 『カラキシ』なんて足手まといでしかないから��てワケ!?」 「っ……うっ……」 そんな事思ってないってば!! ああ、反論したいのに口が動かない! 「それともいざという時は一人でどうにかできると思ってたワケ? それで結局あの変態煙野郎に惨敗して、そんなボロボロになったんだ。この……ダメ人間!」 「くっ……ぅぅうううう……」 うるさい、うるさい! ダメ人間はどっちだ! 逃げろって言ったのにどうして戻ってきたんだ! そのせいで佳奈さんが……それに…… 「何その目!? 仲間が悪霊と取り残されてて、そこがもう遠目でわかるぐらいドッカンドッカンしてたら心配して当然でしょ!? あーそうですよ。私があの時余計な事しなければ、ラスタな狸さんが殺されて狸おじさんが危篤になる事もなかったよ! 何もかも私のせいですよーっ!!」 「ううう、あああああ! わああぁぁ!」 だからそんな事思ってないってば!! ていうか、中途半端に私の気持ち読み取らないでよ! 私の苦労なんて何も知らなかったクセに!! 「そーだよ! 私何もわかってなかったもん! 一美ちゃんがひた隠しにするから当たり前でしょぉ!?」 「うわあああぁぁぁ!! うっぢゃぁしいいいぃぃ、ごの極悪ロリーダァァァ!!」 「なん……なんだどおぉ、グスッ……この小心者のっ……ダメ人間!」 「ダメ人間!」 「ダメ人間!!」 「「ダメ人間ーーーっ!!!」」 いつの間にか手足も口も動くようになっていた。私と佳奈さんは互いの胸ぐらを掴み合い、今まで番組でもした事がない程本気で罵り合う。佳奈さんは涙で曇った伊達眼鏡を投げ捨て、私の腰を持ち上げて無理やり立たせた。 「わああぁぁーーっ!」 一旦一歩引き、寄り切りを仕掛けてくる。甘いわ! 懐に入ってきた佳奈さんの右肩を引き体勢を浮かせ、 「やああぁぁぁーーっ!!」 思いっきり仏壇返し! しかし宙を回転して倒れた佳奈さんは小柄な体型を活かし即時復帰、助走をつけて私の頬骨にドロップキックを叩きこんだ!! 「ぎゃふッ……あヤバいボキっていった! いっだあぁぁ!!」 「やば、ゴメン! 大丈夫?」 「だ……だいじょばないです……」 と弱った振りをしつつ天井で飛んでいるアブを捕獲! 「んにゃろぉアブ食らえアブ!」 「ぎゃああああぁぁ!!!」 <あんた達、何やってんの?> 「「あ」」 突然のテレパシー。我に返った私達が出入口を見ると、口に血まみれのタオルを当てて全身傷だらけの玲蘭ちゃんが立っていた。
གཉིས་པ་
アブを外に逃がしてやり、私は玲蘭ちゃんを手当てした。無惨にも前歯がほぼ全部抜け落ちてしまっている。でも診療所は怪我人多数で混雑率二〇〇%越えだという。佳奈さんに色んな応急手当についてネットで調べてもらい、初心者ながらにできる処置は全て行った。 「その傷、やっぱり散減と戦ったの?�� <うん。口欠湿地で。本当に口が欠けるとかウケる> 「いや洒落になんないでしょ」 <てか私そもそも武闘派じゃないのに、あんなデカブツ相手だなんて聞いてないし> 「大体何メートル級だった?」 <五メートル弱? 足は八本あった> なるほど。なら牛久大師と同じ、大散減の足から顕現したものだろう。つまり地中に潜む大散減は、残りあと六本足。 <てか一美、志多田さんいるのに普通に返事してていいの?> 「あ……私、もうソレ聞こえてます」 <は?> 私もこちらに何があったかを説明する。牛久大師が大散減に取り込まれた。後女津親子がそれを倒すと、御戌神が現れた。私は御戌神が本当は戦いたくない事に気付き、キョンジャクで気を正した。けど次の瞬間金剛愛輪珠如来が現れて、御戌神と私をケチョンケチョンに叩き潰した。奴は私を助けに来た佳奈さんにも呪いをかけようとして、それを防いだ斉二さんがやられた。以降斉一さんは目を覚まさず、タナカDと青木さんもまだ戻ってきていないみたいだ、と。そこまで説明すると、玲蘭ちゃんは頭を抱えて深々とため息をついた。 <最ッ悪……金剛マターとか、マジ聞いてないんだけど……。てか、一美もたいがい化け物だよね。金剛の如来級悪霊と戦って生きて帰れるとか> 「本当、なんで助かったんだろ……。あの時は全身砕かれて内臓ぜんぶ引きずり出されたはずなんだけど」 <ワヤン化してたからでしょ> 「あーそっか……」 砕けたのは影の体だけだったようだ。 「けど和尚様から貰ったプルパを愛輪珠に取られちゃって、今じゃ私何にもできない。だってあいつが、和尚様の事……実は邪尊教の信者だとか言い出すから……」 <は!? 観音和尚が!? いや、そんなのただの侮辱に決まってるし……> 「…………」 <……なに、一美? まさか心当たりあるの!?> 「あの」 佳奈さんが挙手する。 「あの。何なんですか? そのジャソン教とかいうのって」 <ああ、チベットのカルト宗教です。悪魔崇拝の仏教版と言いましょうか> 「じゃあ、河童の家みたいな物?」 とんでもない。 「テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です」 「そ、そうなの!?」 ドマル・イダム。その���、とある心優しい僧侶が瀕死の悪魔を助け、その情け深さに心打たれた悪魔から不滅の心臓を授かった。そうして彼は衆生の苦しみを安らぎに変える抜苦与楽(ばっくよらく)の仏、『ドマル・イダム(紅の守護尊)』となった。しかしドマルは強欲な霊能者や権力者達に囚われて、巨岩に磔にされてしまう。ドマルには権力者に虐げられた貧��の苦しみや怒りを日夜強制的に注ぎ込まれ、やがてチベットはごく少数の貴族と無抵抗で穏やかな奴隷の極端な格差社会になってしまった。 「この事態を重く見た当時のダライ・ラマはドマル信仰を固く禁じて、邪尊教と呼ぶようにしたんです」 「う、うわぁ……悪代官だしなんか罰当たりだし、邪尊教まじで最悪じゃん……」 <罰当たり、そうですね。チベットでは邪尊教を戒めるために、ドマルの仏画が痛々しい姿で描かれてます。まるで心臓と神経線維だけ燃えずに残ったような赤黒い体、絶望的な目つき、何百年も磔にされているせいで常人の倍近く伸びた長い両腕……みたいな> 「やだやだやだ、そんな可哀想な仏画とか怖くて絶対見れない!」 そう、普通の人はこういう反応だ。だからチベット出身の仏教徒にむやみに邪尊教徒だと言いがかりをつけるのは、最大の侮辱なんだ。だけど、和尚様は……いや、それ以上考えたくない。幼い頃、和尚様と修行した一年間。大人になって再会できた時のこと。そして、彼に授かった力……幸せだったはずの記憶を思い起こす度に、色んな伏線が頭を過ぎってしまう。 <……でも、一美さぁ> 玲蘭ちゃんは口に当てていた氷を下ろし、私を真正面から見据えた。 <和尚にどんな秘密があったのか知らないけど、落ちこむのは後にしてくれる? このまま大散減が完全復活したら、明日の便に乗る前に全員死ぬの。今まともな戦力になるの、五寸釘愚連隊とあんたしかいないんだけど> 「私……無理だよ。プルパを奪われて、影も動かせなくなって」 <それなら新しい武器と法力を探しに行くよ> 「!」 <志多田さんも、来て> 「え? ……ふええぇっ!?」 玲蘭ちゃんは首にかけていた長い数珠を静かに持ち上げる。するとどこからか潮騒に似た音が聞こえ、私達の視界が次第に白く薄れていく。これは、まさか……!
གསུམ་པ་
気がつくと私達は、白一色の世界にいた。足元にはお風呂のように温かい乳白色の海が無限に広がり、空はどこまでも冷たげな霧で覆われている。その境界線は曖昧だ。大気に磯臭はなく、微かに酒粕や米ぬかのような香りがする。 「綺麗……」 佳奈さんが呆然と呟いた。なんとなく、この白い世界に私は来たことがある気がする。確か初めてワヤン不動に変身した直後だったような。すると霧の向こうから、白装束に身を包む天女が現れた。いや、あれは…… 「めんそーれ、ニライカナイへ」 「玲蘭ちゃん!?」「金城さん!?」 初めてちゃんと見たその天女の姿は、半人半魚に変身した玲蘭ちゃん。肌は黄色とパールホワイトのツートーンで、本来耳があった辺りにガラスのように透き通ったヒレが生えている。元々茶髪ボブだった頭も金髪……というより寧ろ、琉球紅型を彷彿とさせる鮮やかな黄色になっていた。燕尾のマーメイドドレス型白装束も裏地は黄色。首から下げたホタル玉の数珠と、裾に近づくにつれてグラデーションしている紅型模様が美しく映える。 「ニライカナイ、母なる乳海。全ての縁と繋がり『必要な物』だけを抜粋して見る事ができる仮想空間。で、この姿は、いわゆる神人(かみんちゅ)ってやつ。わかった?」 「さっぱりわかりません!」 私も佳奈さんに同じく。 「よーするにここは全ての魂と繋がる母乳の海で、どんな相手にもアクセスできるんです。私が何か招き入れないと、ひたすら真っ白なだけだけど」 母乳の海。これこそまさに、金剛が欲しがってやまない『縁の母乳』だ。足元に広がる海水は、散減が吐く穢れた物とはまるで違い、暖かくて淀みない。 「今からこの海で、『マブイグミ』って儀式をする。一美の前世を呼んでパワーを分けて貰うってわけ。でもまず、折角だし……志多田さんもやってみますか?」 「え、私の前世も探してくれるんですか!? えーどうしよ、緊張するー!」 「アー……多分、思ってる感じと違いますよ」 玲蘭ちゃんは尾ビレで海水を打ち上げ、飛沫から瞬く間にススキの葉を錬成した。そして佳奈さんの背中をその葉でペンペンと叩きながら、 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」 とユルい調子で呪文を唱えた。すると佳奈さんから幾つもの物体がシュッと飛び出す。それらは人や動物、虫、お守りに家具など様々で、佳奈さんと半透明の線で繋がったまま宙に浮いている。 「なにこれ! もしかして、これって全部私の前世!? ええっ私って昔は桐箪笥だったのぉ!?」 「正確には箪笥に付着していた魂の欠片、いわゆる付喪神です。人間は物心つくまでに周囲の霊的物質を吸収して、七歳ぐらいで魂が完成すると言われています。私が呼び戻したのは、あなたを構成する物質の記憶。強い記憶ほど鮮明に復元できているのがわかりますか?」 そう言われてみると、幾つかの前世は形が朽ちかけている。人間の霊は割と形がはっきりしているけど、箪笥や虫などは朽ちた物が多い。 「たしかに……このおじさん、実家のお仏壇部屋にある写真で見たことあるかも。写真ではもっとおじいさんだったけど」 「亡くなった方が必ずしも亡くなったご年齢で現れるとは限らないんですよ」 私が補足した。そう、有名なスターとか軍人さんとかは、自分にとって全盛期の姿で現れがちなんだ。佳奈さんが言うおじさんも軍服を着ているから、戦時中の御姿なんだろう。 すると玲蘭ちゃんは手ビレ振り、佳奈さんの前世達を等間隔��整列させた。 「志多田さん。この中で一番、あなたにとって『しっくりくる』者を選んで下さい。その者が一つだけ、あなたに力を授けてくれます」 「しっくりくるもの?」 佳奈さんは海中でザブザブと足を引きずり、きちんと並んだ前世達を一つずつ見回っていく。 「うーん……。やっぱり、見たことある人はこのおじさんだけかな。家に写真があったなら、私と血が繋がったご先祖様だと思うし……あれ?」 ふと佳奈さんが立ち止まる。そこにあったのは、殆ど朽ちかけた日本人形。 「この子……!」 どうやら、佳奈さんは『しっくりくる前世』を見つけたようだ。 「私覚えてる。この子は昔、おじいちゃん家の反物屋にいたお人形さんなの。けど隣の中華食堂が火事になった時、うちも半焼しちゃって、多分だからこんなにボロボロなんだと思う」 佳奈さんは屈んで日本人形を手に取る。そして今にも壊れそうなそれに、火傷で火照った肌を癒すように優しく海水をかけた。 「まだ幼稚園ぐらいの時だからうろ覚えだけど。家族で京都のおじいちゃん家に遊びに行ったら、お店にこの子が着てる着物と同じ生地が売ってて。それでおそろいのドレスを作ってほしいっておじいちゃんにお願いしたんだ。それで東京帰った直後だよね、火事。誰も死ななかったけど約束の生地は燃えちゃって、お人形さんが私達を守ってくれたんだろうって話になったんだよ」 佳奈さんが水をかける度に、他の魂達は満足そうな様子で佳奈さんと人形に集約していく。すると玲蘭ちゃんはまた手ビレを振る。二人を淡い光が包みこみ……次の瞬間、人形は紺色の京友禅に身を包む麗しい等身大舞妓に変身した! 「あなたは……!?」 「あら、思い出してくれはったんやないの? お久しぶりどすえ、佳奈ちゃん」 それは見事な『タルパ』だった。魂の素となるエクトプラズム粒子を集め、人工的に作られた霊魂だ。そういえば玲蘭ちゃんが和尚様から習っていたのはこのタルパを作る術だった。なるほど、こういう風に使うために修行していたんだね。 佳奈さんは顕現したての舞妓さんに問う。 「あ、あのね! 外でザトウムシの化け物が暴れてるの! できれば私もみんなと一緒に戦いたいんだけど、あなたの力を貸してくれないかな?」 ところが舞妓さんは困ったような顔で口元を隠した。 「あらあら、随分無茶を言いはりますなぁ。うちはただの人形やさかい、他の方法を考えはった方がええんと違います?」 「そっかぁ……。うーん、どうしよう」 「佳奈さん、だぶか霊能力とは別の事を聞いてみればいいんじゃないですか? せっかく再会できたんだから勿体ないですよ」 「そう? じゃあー……」 佳奈さんはわざとらしいポーズでしばらく考える。そして何かを閃くと、わざとらしく手のひらに拳をポンと乗せた。 「ねえ。童貞を殺す服を着た女を殺す服って、結局どんな服だと思う? 人生最大の謎なんだけど!」 「はいぃ???」 舞妓さんがわかっていないだろうからと、玲蘭ちゃんがタルパで『童貞を殺す服』を顕現してみせた。 「所謂、こーいうのです。女��耐性のない男はこれが好きらしいですよ」 玲蘭ちゃんが再現した童貞を殺す服は完璧だ。フリル付きの長袖ブラウスにリボンタイ、コルセット付きジャンパースカート、ニーハイソックス、童話の『赤い靴』みたいなラウンドトゥパンプス。一見露出が少なく清楚なようで、着ると実は物凄く体型が強調される。まんま佳奈さんの歌詞通りのコーデだ。 「って、だからってどうして私に着せるの!」 「ふっ、ウケる」 キツキツのコルセットに締め付けられた私を、舞妓さんが物珍しそうにシゲシゲと眺める。なんだか気恥ずかしくなってきた。舞妓さんはヒラヒラしたブラウスの襟を持ち上げて苦笑する。 「まあまあ……外国のお人形さんみたいやね。それにしても今時の初心な殿方は、機械で織った今時の生地がお好きなんやなあ。うちみたいな反物屋育ちの古い人形には、こんなはいからなお洋服着こなせんどす」 おお。これこそ噂の京都式皮肉、京ことば! 要するに生地がペラッペラで安っぽいと言っているようだ。 「でも佳奈ちゃんは、『おたさーの姫』はん程度にならもう勝っとるんやないの?」 「え?」 舞妓さんは摘んでいたブラウスを離す。すると彼女が触れていた部分の生地感が、心なしかぱりっとした気がする。 「ぶっちゃけた話ね。どんなに可愛らしい服でも、着る人に品がなければ『こすぷれ』と変わらへん。その点、佳奈ちゃんは立派な『あいどる』やないの。お歌も踊りもぎょうさん練習しはったんやろ? 昔はよちよち歩きやったけど、歩き方や立ち方がえろう綺麗になってはるさかい」 話しながらも舞妓さんは、童貞を殺す服を摘んだり撫でたりしている。その度に童貞を殺す服は少しずつ上等になっていく。形や色は変わらなくても、シワが消え縫製が丁寧になり、まるでオーダーメイドのように着心地が良くなった。そうか、生地だ。生地の素材が格段にグレードアップしているんだ! 「うちらは物の怪には勝てへんかもしれんけど、童貞を殺す服を着た女に負けるほど弱い女やありまへん。反物屋の娘の誇りを忘れたらあかんよ、佳奈ちゃん」 舞妓さんは童貞を殺す服タルパを私から剥がすと、佳奈さんに当てがった。すると佳奈さんが今着ているサマーワンピースは輝きながら消滅。代わりにアイドルステージ上で彼女のトレードマークである、紺色のメイド服姿へと変身した。けどただの衣装じゃない、その生地は仙姿玉質な京友禅だ! 「いつものメイド服が……あ、これってもしかして、おそろいのドレス!?」 舞妓さんはにっこりと微笑み、輝くオーラになって佳奈さんと一体化する。京友禅メイド服とオーラを纏った佳奈さんは、見違えるほど上品な風格を帯びた。童貞やオタサーの姫どころか、全老若男女に好感を持たれる国宝級生人形(スーパーアイドル)の誕生だ!
བཞི་པ་
「まぶやー、まぶやー、ゆくみそーれー」 またしても玲蘭ちゃんがゆるい呪文を唱えると、佳奈さんの周囲に残っていた僅かな前世残滓も全て佳奈さんに吸収された。これでマブイグミは終了だ。 「金城さんごめんなさい。やっぱり私、バトルには参加できなさそうです……」 「お気になさらないで下さい。その霊的衣装は強いので、多少の魔物(マジムン)を避けるお守り効果もあります。私達が戦っている間、ある程度護身してて頂けるだけでも十分助かります」 「りょーかいです! じゃあ、次は一美ちゃんの番だね!」 いよいよ、私の前世が明らかになる。家は代々影法師使いの家系だから、力を取り戻してくれる先代がいると信じたい。 「まぶやー、まぶやー、うーてぃくよー」 玲蘭ちゃんが私の背中を叩く。全身の毛穴が水を吹くような感覚の後、さっき見たものと同じ半透明の線が飛び出した。ところが…… 「あれ? 一美ちゃんの前世、それだけ??」 佳奈さんに言われて自分から生えた前世達を見渡す。……確かに、佳奈さんと比べて圧倒的に少ない。それに形も、指先ほど小さなシジミ蝶とか、書道で使ってた筆とか、小物ばっかり。玲蘭ちゃんも首を傾げる。 「有り得ないんだけど。こんな量でまともに生きていけるの、大きくてもフェレットぐらいだよ」 「うぅ……一美ちゃん、可哀想に。心だけじゃなくて魂も小さいんだ……」 「悪かったですね、小心者で」 一番考えられる可能性としては、ワヤン不動に変身するためのプルパを愛輪珠に奪われたからだろう。念力を使う時、魂の殆どが影に集中する影法師の性質が仇となったんだ。それでも今、こうして肉体を維持できているのはどういう事か。 「小さくても強いもの、魔除けとか石とか……も、うーん。ないし……」 「じゃあ、斉一さんのドッペルゲンガーみたいに別の場所にも魂があるってパターンは?」 「そういうタイプなら、一本だけ遠くまで伸びてる線があるからすぐわかる」 「そっか……」 すると、その会話を聞いていた佳奈さんが私の足元の海中を覗きこんだ。 「ねえこれ、下にもう一本生えてない?」 「え?」 まじまじと見ると、確かにうっすらと線が見えなくもない。すると玲蘭ちゃんが尾ビレを振って、私の周囲だけ海水を退けてくれた。 「あ、本当だ!」 それは水が掃け、足元に残った影溜まりの中。まるで風前の灯火のように薄目を開けた『ファティマの目』が、一筋の赤黒い線で私と繋がっている。そうか。行きの飛行機内で万狸ちゃんを遠隔視するのに使ったファティマの目は、本来邪悪な物から身を守る結界術だ。私の魂は無意識に、これで愛輪珠から身を守っていたらしい。 「そこにあったんだ。やっぱり影法師使いだね」 玲蘭ちゃんがファティマの目を屈んで掬い取ろうとする。ところが、それは意志を持っているように影の奥深くに沈んでしまった。 「ガード固っ……一美、これどうにかして取れない?」 参ったな。念力が使えれば影を動かせるんだけど……とりあえず、影法師の真言を唱えてみる。 (ナウマク・サマンダ・バザラダン・カン・オム・チャーヤー・ソワカ) だめだ、ビクともしない。じゃあ次は、和尚様の観世音菩薩の真言。 (オム・マニ・パドメ・フム) ……ん? 足の指先が若干ピリッときたような。なら和尚様タイプⅡ、プルパを発動する時にも使う馬頭観音真言ならどうか。 (オム・アムリトドバヴァ・フム・パット!) ピクッ。 「あ、今ちょっと動いた? おーい、一美ちゃんの前世さーん!」 佳奈さんがちょんちょんと私の影をつつく。他の真言やお経も試してみるべきか? けど総当りしている時間はないし…… —シムジャナンコ、リンポチェ……— 「!」 —和尚様?— —あなたの中で眠る仏様へ、お休みなさい、と申したのです。私は彼の『ムナル』ですから……— 脳裏に突然蘇った、和尚様と幼い私の会話。シムジャナンコ(お休みなさい)……チベット語……? 「タシデレ、リンポチェ」 ヴァンッ! ビンゴだ。薄目だった瞳がギョロリと見開いて肥大化し、私の影から飛び出した! だけどそれは、私が知っているファティマの目とまるで違う。眼球ではなく、まるで視神経のように真っ赤なエネルギーの線維が球体型にドクドクと脈動している。上下左右に睫毛じみた線維が突き出し、瞳孔に当たる部分はダマになった神経線維の塊だ。その眼差しは邪悪な物から身を守るどころか、この世の全てを拒絶しているような絶望感を帯びている。玲蘭ちゃんと佳奈さんも堪らず視線を逸らした。 「ぜ、前世さん、怒ってる?」 「……ウケる」 チベット語に反応した謎のエネルギー眼。それが私の大部分を占める前世なら、間違いなく和尚様にまつわる者だろう。正直、今私は和尚様に対してどういう感情を抱いたらいいのかわからなくなっている。でも、たとえ邪尊教徒であろうとなかろうと、彼が私の恩師である事に変わりはない。 「玲蘭ちゃん、佳奈さん。すいません。五分だけ、ちょっと瞑想させて下さい」 どうやら私にも、自分の『縁』と向き合うべき時が来たようだ。
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……釈迦如来、文殊菩薩、普賢菩薩……。座して目を閉じ、自分の影が十三仏を象る様を心に思い描く。本来影法師の修行で行う瞑想では、ティンシャやシンギング・ボウルといった密教法具を使う。けど千里が島には持ってきていないし、今の私にそれらを使いこなせる力もない。それでも、私は自らの影に佇むエネルギー眼と接続を試み続ける。繋がれ、動け。私は影。私はお前だ。前世よ、そこにいるのなら応えて下さい。目を覚まして下さい…… 「……ッ……!」 心が観世音菩薩のシルエットを想った瞬間、それは充血するように赤く滲んだ。するうち私の心臓がドクンと弾け、業火で煮えくり返ったような血が全身を巡る。私はその熱量と激痛に思わず座禅を崩してしまうが、次の瞬間には何事もなかったかのように体が楽になった。そしてそっと目を開けてみると、ニライカナイ��ったはずの世界は見覚えのある場所に変わっていた。 「石筵観音寺……!?」 玲蘭ちゃんが代わりに呟く。そう。ここは彼女も昔よく通っていた、私達の和尚様のお寺だ。けどよく見ると、記憶と色々違う箇所がある。 「玲蘭ちゃん、このお御堂、こんなに広かったっけ……?」 「そんなわけない。だってあの観音寺って、和尚が廃墟のガレージに張って作ったタルパ結界でしょ」 「そうだよ。それにあの外の山も、安達太良山じゃないよね? なんかかき氷みたいに細長いけど」 「あれ須弥山(しゅみせん)じゃん。仏教界の中心にある山。だぶか和尚はこの風景を基に石筵観音寺を作ったんじゃない? てーか、何よりさ……」 「うん。……いなくなってるよね、和尚様」 このお御堂には、重大な物が欠けている。御本尊である仏像だ。石筵観音寺では和尚様の宿る金剛観世音菩薩像がいらした須弥壇には、何も置かれていない。ここは、一体……。 「ねーえ! 一美ちゃんの和尚さんってチベットのお坊さんなんだよね? ここにいるよ!」 「「え?」」 振り返ると、佳奈さんがお御堂の奥にある扉を開けて中を指さしている。勿論観音寺にはなかった扉だ。私と玲蘭ちゃんが中を覗くと、部屋は赤い壁のシンプルな寝室だった。中心に火葬場の収骨で使うようなやたらと背の高いベッドが一つだけ設置されている。入室すると、そのベッドで誰かが眠っていた。枕元にはチベット密教徒特有の赤い袈裟が畳まれている。佳奈さんがいて顔がよく見えないけど、どうやら坊主頭……僧侶のようだ。不思議な事に、その僧侶の周りには殆ど影がない。 「もしもーし、和尚さん起きて下さい! 一美ちゃんが大ピンチなんですーっ!」 佳奈さんは大胆にも、僧侶をバシバシと叩き起こそうと試みる。ただ問題がある。彼は和尚様より明らかに背が低いんだ。 「ちょ、佳奈さんまずいですって! この人は和尚様じゃないです!」 「え、そうなの? ごめんごめん、てへっ!」 「てへっじゃないですよ………………!!?!?!??」 佳奈さんが退き僧侶の顔が見えた瞬間、私は全身から冷や汗を噴出した。この……この男は……!!! 「あれ? でも和尚さんじゃないなら、この人が一美ちゃんの前世なんじゃない? おーい、前世さムググム~??」 ヤバいヤバいヤバい!! 佳奈さんが再び僧侶をぶっ叩こうとするのを必死で制止した。 「一美?」 玲蘭ちゃんが訝しんだ。面識はない。初めて見る人だ。だけどこの男が起きたら絶対人類がなんかヤバくなると直感で理解してしまったんだ! ところが…… ༼ ……ン…… ༽ 嘘でしょ。 「あ、一美ちゃん! 前世さん起きたよ! わーやば、このお坊さん三つ目じゃん! きっとなんか凄い悟り開いてる人だよ!」 あぁ、終わった……。したたび綺麗な地名の闇シリーズ第六弾、千里が島宝探し編終了。お疲れ様でした。 「ねー前世さん聞いて! 一美ちゃんが大ピンチなの! あ、一美ちゃんっていうのはこの子、あなたの生まれ変わりでー」 ༼ えっ、え?? ガレ……? ジャルペン……?? ༽ 僧侶はキョトンと���ている。そりゃそうだ、寝起きに京友禅ロリータが何やらまくし立てていれば、誰だって困惑する。 「じゃる……ん? ひょっとして、この人日本語通じない!?」 「一美、通訳できる?」 「むむ、無理無理無理! 習ってたわけじゃないし、和尚様からちょこちょこ聞いてただけだもん!」 「嘘だぁ。一美ちゃんさっきいっぱいなんかモゴモゴ言ってたじゃん。ツンデレとかなんとか」 「あ、あれは真言です! てか最後なんて『おはようございます猊下(げいか)』って言っただけだし」 私だけ腰を抜かしている一方で、佳奈さんと玲蘭ちゃんは変わらずマイペースに会話している。僧侶もまだキョトン顔だ。 「他に知らないの? チベット語」 「えぇー……。あ、挨拶は『タシデレ』で、お休みなさいが『シムジャナンコ』、あと印象に残ってるのは『鏡』が『レモン』って言うとか……後は何だろう。ああ、『眠り』が『ムナル』です」 ༼ ! ༽ 私が『ムナル』と発音した瞬間、寝ぼけ眼だった僧侶が急に血相を変えて布団から飛び出した。 ༼ ムナルを知っているのか!? ༽ 「ふわあぁ!?」 僧侶は怖気づいている私の両腕をがっしと掴み、心臓を握り潰すような響きで問う。まるで視神経が溢れ出したような紅茶色の長い睫毛、所々ほつれたように神経線維が露出した肌、そして今までの人生で見てきた誰よりも深い悲壮感を湛える眼差し……やっぱり、間違いない。この僧侶こそが…… 「え? な、なーんだ! お坊さん、日本語喋れるんじゃん……」 「佳奈さん、ちょっと静かにしてて下さい」 「え?」 残酷にも、この僧侶はムナルという言葉に強い反応を示した。これで私の杞憂が事実だったと証明されてしまったんだ。だけど、どんな過去があったのかはともかく、私はやっぱり和尚様を信じたい。そして、自分の魂が内包していたこの男の事も。私は一度深呼吸して、彼の問いに答えた。 「最低限の経緯だけ説明します。私は一美。ムナル様の弟子で、恐らくあなたの来世……いえ、多分、ムナル様によって創られたあなたの神影(ワヤン)です。金剛の大散減という怪物と戦っていたんですが、ムナル様が私の肋骨で作られた法具プルパを金剛愛輪珠如来に奪われました。それでそこの神人にマブイグミして貰って、今ここにいる次第です」 ༼ …… ༽ 僧侶は瞬き一つせず私の話を聞く。同時に彼の脳内で凄まじい速度で情報が整理されていくのが、表情でなんとなくわかる。 ༼ 概ね理解した。ムナルは、そこか ༽ 僧侶は何故か佳奈さんを見る。すると京友禅ロリータドレスのスカートポケットに、僧侶と同じ目の形をしたエネルギー眼がバツッと音を立てて生じた。 「きゃあ!」 一方僧侶の掌は拭き掃除をしたティッシュのようにグズグズに綻び、真っ二つに砕けたキョンジャクが乗っていた。 「あ、それ……神社で見つけたんだけど、後で返そうと思って。でも壊れてて……あれ?」 キョンジャクは佳奈さんが話している間に元の形に戻っていた。というより、僧侶がエネルギー眼で金属を溶かし再鋳造したようだ。綻んでいた掌もじわじわと回復していく。 「ど、どういう事? 一美���ムナルって確か、観音和尚の俗名か何かだったよね……そのペンダント、なんなの?」 僧侶の異様な力に気圧されながら、玲蘭ちゃんが問う。 「キョンジャク(羂索)、法具だよ。和尚様の遺骨をメモリアルダイヤにして、友達から貰ったお守りのペンダントに埋め込んでおいたんだ」 ༼ この遺骨ダイヤ、更に形を変えても構わんか? ༽ 「え? はい」 僧侶は私にキョンジャクを返却し、お御堂へ向かった。見ると、和尚様のダイヤが埋まっていた箇所は跡一つなくなっている。私達も続いてお御堂に戻ると、彼はティグクという斧型の法具を持ち、装飾部分に和尚様のダイヤを埋め込んでいた。……ところが次の瞬間、それを露台から須弥山目掛けて思い切り投げた! 「何やってるんですか!?」 ティグクはヒュンヒュンと回転しながら須弥山へ到達する。すると、ヴァダダダダガァン!!! 須弥山の山肌が爆ぜ、さっきの何百倍もの強烈なエネルギー眼が炸裂! 地面が激しく揺れて、僧侶以外それぞれ付近の物や壁に掴まる。 ༼ 拙僧が介入するとなれば、悪戯に事が大きくなる…… ༽ 爆風と閃光が鎮まった後の須弥山はグズグズに綻び、血のように赤い断面で神経線維が揺らめいた。そしてエネルギー眼を直撃したはずのティグクは、フリスビーのように回転しながら帰還。僧侶が器用にキャッチすると、次の瞬間それはダイヤの埋め込まれた小さなホイッスルのような形状に変化していた。 ༼ だからあなたは、あくまでムナルから力を授かった事にしなさい。これを吹けばティグクが顕現する ༽ 「この笛は……『カンリン』ですか!?」 ༼ 本来のカンリンは大腿骨でできたもっと大きな物だけどな。元がダイヤにされてたから、復元はこれが限界だ ༽ カンリン、人骨笛。古来よりチベットでは、悪い人の骨にはその人の使っていない良心が残留していて、死んだ悪人の遺骨でできた笛を吹くと霊を鎮められるという言い伝えがあるんだ。 ༼ 悪人の骨は癒しの音色を奏で、悪魔の心臓は煩悩を菩提に変換する。それなら逆に……あの心優しかった男の遺骨は、どんな恐ろしい業火を吹くのだろうな? ༽ 顔を上げ、再び僧侶と目が合う。やっぱり彼は、和尚様の事を話している時は少し表情が穏やかになっているように見える。 ༼ ま、ムナルの弟子なら使いこなせるだろ。ところで、『鏡』はレモンじゃなくて『メロン』な? ༽ 「あっ、そうでしたね」 未だどこか悲しげな表情のままだけど、多少フランクになった気がする。恐らく、彼を見た最初は心臓バクバクだった私もまた同様だろう。 「じゃあ、一美……そろそろ、��帰ししてもいい……?」 だぶか打って変わって、玲蘭ちゃんはすっかり及び腰だ。まあそれは仕方ない。僧侶もこの気まずい状況を理解して、あえて彼女と目を合わさないように気遣っている。 「うん。……リンポチェ(猊下)、ありがとうございました」 「一美ちゃんの前世のお坊さん、ありがとー!」 ༼ 報恩謝徳、礼には及ばぬ。こちらこそ、良き未来を見せて貰った ༽ 「え?」 ༼ かつて拙僧を救った愛弟子が巣立ち、弟子を得て帰ってきた。そして今度は、拙僧があなたに報いる運びとなった ༽ 玲蘭ちゃんが帰還呪文を唱えるより前に、僧侶は自らこの寺院空間を畳み始めた。神経線維状のエネルギーが竜巻のように這い回りながら、景色を急速に無へ還していく。中心で残像に巻かれて消えていく僧侶は、最後、僅かに笑っていた。 ༼ 衆生と斯様にもエモい縁を結んだのは久しぶりだ。また会おう、ムナルそっくりに育った来世よ ༽
ལྔ་པ་
竜巻が明けた時、私達はニライカナイをすっ飛ばして宴会場に戻っていた。佳奈さんは泥だらけのサマードレスに戻っているけどオーラを帯びていて、玲蘭ちゃんの口の怪我は何故か完治している。そして私の手には新品のように状態の良くなったキョンジャクと、僅かな視神経の残滓をほつれ糸のように纏う小さなカンリンがあった。 「あー、楽しかった! 金城さん、お人形さんと再会させてくれてありがとうございました! 一美ちゃんも、あのお坊さんめっちゃ良い人で良かったね! 最後エモいとか言ってたし、実はパリピなのかな!? ……あれ、金城さん?」 佳奈さんが振り返ると同時に、玲蘭ちゃんは焦燥しきった様子で私の首根っこを掴んだ。今日は色んな人に掴みかかられる日だ。 「なんなの、あの前世は」 その問いに答える代わりに、私は和尚様の遺骨(カンリン)を吹いてみた。パゥーーーー……決して癒しの音色とは言い難い、小動物の断末魔みたいな音が鳴った。すると私の心臓に焼けるような激痛が走り、全身に煮えたぎった血が迸る! それが足元の影に到達点すると、カセットコンロが点火するように私の全身は業火に包まれた。この一連のプロセスは、実に〇.五秒にも満たなかった。 「そんなっ……その姿……!!」 変身した私を、玲蘭ちゃんは核ミサイルでも見るような驚愕の目で仰いだ。そうか。彼女がワヤン不動の全身をちゃんと見るのは初めてだったっけ。 「一美ちゃん! また変身できるようになったね! あ、前世さんの影響でまつ毛伸びた? いいなー!」 玲蘭ちゃんは慌ててスマホで何かを検索し、悠長に笑っている佳奈さんにそれを見せた。 「ん、ドマル・イダム? ああ、これがさっき話してた邪尊さん……え?」 二人はスマホ画面と私を交互に三度見し、ドッと冷や汗を吹き出した。憤怒相に、背中に背負った業火。私は最初、この姿は不動明王様を模したものだと思っていた。けど私の『衆生の苦しみを業火に変え成仏を促す』力、変身中の痛みや恐怖に対する異常なまでの耐久性、一睨みで他者を黙らせる眼圧、そしてさっき牛久大師に指摘されるまで意識していなかった、伸びた腕。これらは明らかに、抜苦与楽の化身ドマル・イダムと合致している! 「……恐らく、あの前世こそがドマルだ。和尚様は幼い頃の私を金剛から助けるために、文字通り彼を私の守護尊にしたんだと思う。でもドマルは和尚様に『救われた』と言っていた。邪尊教に囚われる前の人間の姿で、私達が来るまで安らかに眠っていたのが何よりの証拠だ。観世音菩薩が時として憤怒の馬頭観音になるように、眠れる抜苦与楽の化身に代わり邪道を討つ憤怒の化身。それが私……」 「ワヤン不動だったってわけ……ウケる」 ウケる、と言いつつも、玲蘭ちゃんはまるで笑っていなかった。私は変身を解き、キョンジャクのネックレスチェーンにカンリンを通した。結局ドマルと和尚様がどういう関係だったのか、未だにはっきりしていない。それでも、この不可思議な縁がなければ今の私は存在しないんだ。この新たな法具カンリンで皆を、そして御戌神や千里が島の人々も守るんだ。 私は紅一美。金剛観世音菩薩に寵愛を賜りし紅の守護尊、ワヤン不動だ。瞳に映る縁無き影を、業火で焼いて救済する!
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2020/11/3
午前3時、映画を観終えて寝ようと思っていたはずなのに、いったいどういうわけなのか、お着替えをして踊りに行くことに。夕方から降りはじめた雨が止んでいて、濡れた道路に街灯の光が反射している。湿気があって、空気が生温くて、何となく霧のなかを歩いているような気分と思う。音楽に夢中になると歯を食いしばる癖があって、翌日にアゴが痛くなるのでコンビニでガムを買う。うそ明るい店内には、お客さんも店員さんも誰もいなくて、すみませーんと大声をだす。
こんなご時世だし、そんなに人はいないだろうと高を括っていると、低音の漏れるドアを開けば、フロアは満杯のお客さんで溢れている、バーまで行くのも一苦労。念のためマスクをつけてきたけど、そういう空気はなさそうなのですぐに外す。そういえば、検温だけはあった。おでこにピッと光をあてられる。35度台で、ちょっと低すぎますねえ、と逆に心配される。レモンソーダ。DJは小柄で猫背な男の人、お侍さんみたいに髪を後ろで束ねている。E2-E4みたいなミニマルが延々と流れ続ける。フラスコ電球のなかで橙色の光がピクピクふるえているのを眺めながら音のリズムに身を委ねる。内装の装飾がまたガラッと変わっている。以前からそこにあり続ける装飾品もちらほら見かける。
一時間ほどでDJが交代。こんどは女の人、たぶん四十代ぐらい、ボサッとした髪で顔のほとんどが影になっている。小さめのトートバックを肩にぶらさげたままプレイにあたる、その立ち姿には見覚えがある。ミニマルのクールさは引き継ぎながら、キックやハイハットの音像が鮮明な音楽になる。さっきの男の人は時おりはにかんだような笑みをみせていたけども、女の人はひたすら真剣な表情。フロアにいて人と喋っていたときも表情が希薄だったように思う。踊っているうちに段々と前のほうのよい位置にいる。となりで気持ち良さそうに踊っているおばさん、いや失礼、おねえさんに声をかけられる。ちょっと飲み物とってくるからこの場所とっといて、ぜったい誰も入れちゃだめだよ、と悪い笑みをみせる。かしこまりーと承ったさきからキャップを被った男の人に入られてしまい、もどってきたおねえさんにごめんさいと謝る。こんにゃろーと頭をぐりぐりするポーズをして、キャップの男の人にここはあたしの場所なのよーと食ってかかる。
トイレのドアの前で待っていると、さっきから全然出てこないんですよ、外いったほうが早いですよ。このまま帰ってしまおうかとも思ったけど、まだ外が薄暗いのでもどることにする。もどると、ちょうどDJが交代。アフロの男の人。前にみたときはアフロじゃなくなっていたから、アフロにもどっていて安心する。やっぱりあのアフロがふさふさ揺れていないと盛り上がらない。アフロはふさふさ揺れていても、顔はいつもながらこわいほどの真剣な表情。窓にふたをしているコルクボードの中心辺りが光りはじめる。コルクボードには無数に針穴があけられていて、中心辺りに集中していて、周縁にいくほど疎らになっている。朝が近づいてくると、まず穴の集まる中心辺りが光りはじめて、光は段々とひろがっていって銀河の星々のようになる。アフロのDJは硬質なミニマル音楽から一転して、歌のあるポップミュージックへ。それまでは均衡と緊張を保ち続けることでフロアに推進力みたいなものを生んでいたのに、それが一気に破られて、タガが外れたみたいに盛り上がる。沖縄とかカリブとか海由来の音楽が多い。さっきのDJの女の人が相変わらず希薄な表情のまま目から矢継ぎ早に流れてくる涙をふいている。シスター・スレッジのシンキング・オブ・ユーをバックに、日本をマリファナを吸える自由な国へ! とか何とか変な演説が入る曲? がかかってバカ笑いしながらズッコケてしまったけど、ふつうにバックの曲が好きすぎてこの夜いちばん腰を入れて踊ったかもしれない。気がつけば、もうすぐ9時。
午後三時、頭痛で目が覚める。頭痛薬を飲んで、走ってカリー屋まで。滑り込みセーフ、息を切らしながらいつもの魚介カリーを注文。ほかにお客さんはなく、店長さんが今日はこんな天気なのでしっぽりした感じでやらせてもらってます、と何だかバツの悪そうに言う。何かと思えば、レディオヘッドのベンズがかかっている。高校生のときぶりに聴きましたよー、たしかにイギリスみたいなどんよりした天気ですもんね、なんて若干の恥じらいを共有しながら、トレモロのギター音に気持ちは青い高校時代にもどっている。くたくたのへろへろだったのにカリーを食べたらすっかり元気になる。
帰りに寄ったコンビニの店員さんがとっとも元気いっぱいに接客してくださって、こっちもさらに元気になる。こういう元気な店員さんを見つけるとぎゅーっと抱きしめたくなる。
帰ってから、ふと、気がつく。何となく思い立って踊りに行ったけど、たしか、この時期はお店のアニバーサリーではなかったか。調べてみると、やっぱり去年の同日にアニバーサリー・パーティーをやっている。そして記録をさかのぼると、去年の同日にも、一昨年の同日にも踊りに行っている。なんだろう、これが虫の知らせ? というやつなんだろうか。それとも渡り鳥に備わっているような帰巣本能的な? ていうか、だからあんなに大勢集まっていたのか。今年は諸事情でアニバーサリーと銘打てなくても、みんな記念日は憶えていてしぜんと人が集まったということだったのか。昨夜の女の人の涙が気になって、アカウントを探してツイッターを覗いてみると、昨夜の告知と並べて、去年のアニバーサリーの告知をリツイートして、その上に、自由なようでいて自由じゃない。とツイートされている。
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