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#花小鳥カフェ
oka-akina · 10 months
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1207-1211
1207 たくさん洗濯をした。朝から暖かかい日だった。キムチ鍋の残りにごはんと卵と餅を入れておじやっぽいものを食べた。この餅は母が仕事のお客さんからもらったもので(毎年餅つきするらしい)、食べきれないからと毎年わたしのところにもやってくる。わたしも食べきれなくて冷凍していたやつ。いや母はとっくに退職している。これはいつの餅だろう。いつのかわかんないけどふつうに食べられた。スープジャーにこれを入れてお昼にし、入りきらないぶんを朝食べた。
角川ふざけんなとバチぎれた日記を書いた。バチぎれた日記を書くとソワソワしてしまう。わたしはいろんなことをのろのろのろのろ考えているタイプで結論を遅らせがちなんだけど(意図して遅延させている面もある)、この件の差別的な宣伝文に関しては言える人がすぐ言わないとだめだと思った。「伝染する」はひどい。今後いろんな価値観や常識は変わっていく可能性があるけど、いま、この瞬間、「伝染する」にショックを受ける(受けた)人たちがいることを無視しちゃだめだと思った。どのような本も出版を妨げられるべきではないというのはそれはそうなんだろうけど、と同時にNOは言わなきゃと思った。このあいだの日記でも書いたけどわたしにはひどいミサンドリーがあり、自分のあたまで考えたつもりのことはまちがいだらけなんじゃないかと不安でたまらないし、実際しくじりも後悔も多い。でもそれはそれとして「伝染する」はありえねーわ。そう思ったいまのこの気持ちを大事にしたいと思った。
なんかいろいろ終わらなくて観に行きたかった映画を観に行けなかった。しょんぼりしながら帰って寝た。
1208 今日も暖かい。寒さに慣れてきたのもあるかもしれない。デニムのセットアップで出かける。セットアップって好き。太ってからメンズのセットアップをよく着るようになった。 甥の誕生日プレゼントを買う。妹にリクエストをきいたら絵本がいいとのこと。「からすのパンやさん」と「スイミー」が気に入っているからそれ以外のかこさとしかレオ・レオニとの指定。五歳になる。絵本の読み聞かせは書いてある文字をぜんぶ読んであげないと怒るそうで、奥付も音読しているらしい。偕成社、東京都新宿区市ヶ谷砂土原町…とかそういうの。わたしも親向けの解説とかぜんぶ読んでたな。
ブックファーストに行ったら絵本はほぼシュリンクされていて、中身が見られなくてちょっと困った。汚損防止だろうけど表紙しかわかんないんじゃネットで買うより不便だ…。 「どろぼうがっこう」、「だるまちゃんとてんぐちゃん」、「おんがくねずみジェラルディン」、「さんびきのやぎのがらがらどん」をチョイス。中身がわからないから自分の好きなものになる。ジェラルディンはえものおすすめ。だるまちゃんとてんぐちゃんだけシュリンクされてなかったのでぱらっと読んだ。こんないい話だったっけ…ちょっと泣きそうになった。
だるまちゃんがてんぐちゃんの持ち物をつぎつぎほしがり、お父さんに相談して近しいものを手に入れていく。天狗の下駄とか帽子とか。似ているものを探し、自分用を作り出していくさまがかわいくて面白い。あるときてんぐちゃんの鼻にちょうちょがとまって、だるまちゃんも長い鼻をほしがる。最初お父さんは蝶がとまるなら花だと思って色とりどりのお花を並べてみせるんだけど、ちがうそうじゃないんだ、花じゃなくて鼻なんだ、自分は長い鼻がほしいのだとだるまちゃんは訴える。お父さんはお餅をついて鼻を作ってあげて、だるまちゃんは立派な鼻を手に入れる。鼻の先に小鳥がとまって、てんぐちゃんも一緒によろこんで、めでたしめでたし。 めっちゃいい話だな。こういうのって、他人の所有物や身体の特徴をうらやましがるのはやめましょう、自分のあるがままを愛しましょう的なメッセージにしちゃいがちだけど、ほしいものをなんとかこしらえ手に入れるっていうのがいい。めちゃめちゃいい。飛躍しすぎかもだけどこれFTMの話だなって思った。
お昼はピザ。ドミノピザがブラックフライデーで600円というのをやっていて、ブラックフライデーってもう終わってないか?と思ったんだけど(一応ネットでも調べた、12/3までのキャンペーンと書いてあった)、店の窓には600円ですと書いてあるのでこれまだやってるんですかとたずねたらやっていた。一人で昼間からピザ食べるの浮かれてて面白いな。食べたらとても眠くなりやるべきいろいろが捗らなかった。夕方、通販とか書店さんへの荷物を送った。 夜ごはんはかぶと豚の炊き込みご飯。インターネットで見かけたレシピ。あとじゃがいもの煮物と、ほうれん草を炒めたやつ。ほうれん草はナムルかごまあえにしようかと思っていたけどめんどくさくなって塩胡椒で炒めた。炒めただけなのにやけにおいしくて、なんだか感心してしまった。それで(っていうのも意味わかんないと思うけど)久しぶりにヘミングウェイの『老人と海』を読み返した。
1209 甥の誕生日会。妹と妹の夫の勤めている会社の保養所みたいなところですき焼きを食べた。旅館みたいな畳の個室。甥が卵を割ってかきまぜてくれた。駅から保養所への道で父が転んで血だらけになり、店の人にばんそうこうをもらった。何やってんのと母は呆れ、父はばつの悪そうにしていた。これ以上言ったら機嫌が悪くなるからさっさと手当てして話題を変えようという連携プレーがあった。うちの父はいつも威張っていて口が悪く、その一方で信じられないくらいうっかり者で、離れて暮らしていると困った奴だなーとやや笑えるけど毎日一緒にいると扱いづらくて大変だろうなと思う。ただ母も言動に軽はずみなところがありわたしはしばしばぎょっとするので、まあちょうどいいんだろうなと思う。ちょっと飲みすぎた。瓶ビールを何本か飲んだあと、妹と父とわたしで日本酒の四号瓶をあけた。甥がどんぐりをたくさん拾った。一個ちょうだいと言ったら二個くれた。すべすべした立派などんぐりだった。すごく眠かったけど帰り道だったので新宿アルタ前のスタンディングにちょこっとだけ参加。STANDING DEMO QUEERS FOR PALESTINEっていうやつ。人多かった。帰ってから少し寝て、起きて小説を書いた。夜になっておなかがすいたのでコムタンを食べた。
1210 原稿を提出。ちょっとすっきりした気持ち。日記祭に行く。望月柚花さんと待ち合わせ。新しい下北沢にいまだ慣れないという話。ずっと慣れない気がする。バインミーを食べた。レバーペーストがこってりしていてパンがしっかり固くて、これだよ〜!というバインミーだった。 日記祭、わたしの探し方が悪いのかもなんだけど委託?の本がどこにあるのかよくわからなくていくつか見つけられなかった。売り切れもあった。うろうろ歩きまわって見つけらんない感じにきのうの父を思い出した。似てんのかな。口ばかり達者でうっかり者。でもいい天気であたたかくて、見つからないのもしょうがないなという気持ちになった。外でやるイベントいいな。隙間さんの『うつわ日記』と図Yカニナさんの『沖縄に六日間』を買った。 柚花さんと文章の話とか着物の話とかしながらビールを飲んだ。ミントマイナスマイナスのことを覚えていてくださってうれしかった。そしてしゃべっている途中、ネプリにしているステッカーのPalestinaのつづりがまちがってませんかと糸川さんがDMで教えてくださって、自分はほんとにうっかり者だな…と反省した。父はわたしの名前の漢字をしょっちゅうまちがえるのを思い出す。
ドーナツを買って柚花さんとバイバイし、国会前のデモへ。この日は黒のオールインワン(ツナギ)を着ていて、最近イベントとかスタンディングに行くときよく着てる。どこでも座れるしポケットいっぱいあって便利。日記祭行ってビール飲んでドーナツ持ってデモ行くのどうなんだと思いつつ、そのくらいで参加するおっちょこちょいがいてもいいような気もする。あとやっぱりこういうのにぶらっと行けるのは関東民の特権なんだろうなとは思うので、行けるやつは行っとくほうがいいかなと思っている。そこそこ元気で、子育てや介護やぜったい抜けられない仕事とかもないし。 国会前のデモは年齢層が高くてちょっとびっくりした。ナクバを生き延びたパレスチナ人のお孫さんという方がスピーチしていて、胸が詰まった。警察がすごく多かった。地下鉄の出口を出たところで「イベントに参加の人ですか?」と道案内されかけ、イベントではなくないか…?と思った。
日比谷公園でドーナツを食べ、さっき買った日記を読む。隙間さんの日記、写真(LINEの画面のスクショ)がたくさん袋に入っているもので、公園でこの束をカサカサめくる時間がすごくいいなと思った。内緒話みたいな感じ。futouさんのツイッターから流れてきてなんとなく日記を眺めたことが何度かあって、すっかり忘れていたんだけどちょっと前にツイッターをフォローしてくださってああそういえばと思い出した。日記祭でお話してみたかったんだけどfutouさんから来ましたとか意味わかんないことしか言えなかった。このあいだ角川にバチギレた日記を書いたとき、「毎日書いてる日記だけど、怒っていることについて書くと日記ではなくなるな…。でもこの日これを考えていたという記録だからまあいいかという日記。」というツイートにいいねしてくれてうれしかったの。でもわざわざ言うことでもないなと思った。『沖縄に六日間』は旅日記的なものが読みたくて買った。装丁がすごくいい。国会前の時点でスマホの充電はだいぶ少なかった。電源のあるカフェとかに行けばよかったんだけど天気がよくて思わず公園でぼーっとしてしまった。『ピュウ』を読みすすめた。 体力的にきついかなーと思ったんだけど渋谷ハチ公前のプロテストレイヴをちょっと見に行った。すごくよかった。スピーチがパワフルなのもよかったけど、音楽がすごくよくて…。赤と緑のスモークもよかった。渋谷駅前、スリバチの底に煙と音と声が溜まり、うねっていた。通りすがりに足を止める人も多かったように見えた。これ何やってるんですかと聞かれたのでちょっと説明。ステッカーをあげた。つづりまちがってないほうのやつ。帰って肉を焼いて食べた。
1211 何も捗らない一日だった。きのうおとといと活動的に過ごして疲れているんだと思う。そりゃそうだよなと思う。労働の電話がかかってきたのを無視した。「こわいよお」とか言って布団にもぐった、部屋に一人でいるのにかわいこぶって。メールは返した。春菊とキムチでチヂミを作って夕飯にした。食べながら蘭たんの動画を見た。8番出口のやつ。夜になっても洗濯物はあんまり乾かなかった。今度参加するアンソロの小説を書き進めた。
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tutai-k · 11 months
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【試し読み】アルバトロスの語りの果てへ
2023年11月11日に東京・流通センターで開催される文学フリマ東京で刊行予定の新刊の試し読みです。 通販の予約はこちらからどうぞ。
★こんなお話★ 作家のノイはある日、同棲しているパートナーで人気の役者のターに、アルバトロスの保護のボランティアに参加しようと誘われる。三年間かけて行われるアルバトロスに精神を憑依させての繁殖支援、役者と作家では、それぞれの仕事を休止せざるを得ない…。ノイは最初は反発するが、ターの「物語から逃げたい」という言葉に参加を決めて…。 物語を作る2人の女が、物語から逃げようとする試みについて。
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「越境しよう」と、ターは言った。  それはまるで、猫カフェへいって、わがままなノイをもみくちゃにしようとしているくらいの声だった。  生物間の越境技術が進み、人間は、他の生物に意識を憑依させ、操作できるようになった。身近なものだと猫や犬、小鳥。動物園へいけば、ゾウやキリン、アリクイにだってなれる。わたしもターも、経験したことがないわけではない。ターは役づくり、わたしは取材にときどき利用しているし……一度、わたしのリクエストで、猫カフ��にいき、猫になってターに文字通り猫かわいがりされたことがある。ばかなノイ、と言いながらターは猫のわたしをもみくちゃにし、わたしはターの腕に爪をたて、お尻やひたいをこすりつけた。ターは最後に、いつもベッドをともにするときみたいにわたしの脇のにおいを嗅いだ。猫の脇、というのは腹のような気もするが、わたしはそれを、いつものように、脇だと思った。  そんな口調だったが、、ターがわたしに見せたのは、猫カフェのウェブサイトではなかったし、動物園の体験講座でもなかった。  国際鳥類保護協会が主催する、ボランティアの募集だった。 「これって、役づくりかなにかに必要なの?」  絶滅の危機にある海鳥、アルバトロスに憑依して、繁殖のサポートをする、という内容だった。――それはつまり、陸地がほとんどなくなってしまった浮島の外、海上での活動だ。  ターはこれまでにも何度か、特別な許可を得てめずらしい野生動物への憑依を経験していた。人間以外の動物を演じるため、ターはミツバチにも、センザンコウにも、ボノボにも憑依したことがある。 「ううん。必要ない」  アルバトロスの憑依――そう聞けばだれだって二十年まえの事故を思い出す。かつてレースとして大々的におこなわれていた繁殖補助。そして、憑依したまま帰還しなかったふたりの研究者。  わたしの不安を察したターは、技術は向上しているもののリスクはゼロではないことを、とくにうしろめたくはなさそうに言った。  そりゃそうだ。猫カフェで猫になるのだってリスクはあるし、わたしたちが住むこの浮島に大きな穴が空いて海底に沈んでしまうリスクもゼロではない。 「でも、任期が三年って……」 「仕事はしばらく、休暇を取ったよ。だから、ノイも一緒に――」 「ター、辞めるの?」  その問いは自然だっただろう。 「辞めても生活できるだけのお金は稼いだつもりだけど」  ターは事実を述べた。ターはいまをときめく花形の役者だ。収入はわたしの何十倍もあり、その収入だけで、わたしたちふたりは生活に困ることはない。わたしは、生活費を得る、という意味に限定すれば、働く必要なんてなかった。 「ノイが書いた本の主演をしたから、もう役者は終わり」  ターは、あらかじめ用意されているせりふのようにしゃべった。  実際、用意していたのだ。  ターにはそういうところがある。普段、何気ない話をするときは口下手なほうで、うん、とか、いいね、とかしか言わないし、そのタイミングもずれている。一言で答えられない問いだったら返事にとても時間がかかることだってあるのだ。 「ター?」  だからわたしは、意地悪く名前だけを呼んで問いを隠し、一言で答えられないようにしてやる。  わたしはターが用意していたせりふを気に入らなかったし、こういうふうに、用意して話しをするときのターは、ずるい意味でわたしに甘えているからだ。 「……あのね」  苦しみまぎれの、息継ぎのような言葉が漏れた。答えにくいインタヴューをするりとかわす姿を日々映像で見ているファンたちは、こんなターを知らないだろう。  そして、朴訥で寡黙、サイン会ですら一言も発しない不愛想なエンタメ作家のノイが、こんな風にいじわるくパートナーに接することを、ノイのファンも知らない。  ターは言葉に困っていた。  用意していたせりふは、まるでもうわたしたちの夢が終わった、夢を勝手に終わらせたというような一方的なものだった。  わたしとターは、二十年は一緒にいるが、わたしはターとおなじ夢を見たことがない。  ターの夢はターの夢���わたしが書いた物語の主演をすること。わたしは、わたしの物語をターが演じてくれることは嬉しいと思うが、作家活動の終着点にさだめてはいない。  提示されたボランティアは、三年かかる。アルバトロスに憑依して三年――生物に憑依するということは、その間は人間の活動ができないということだ。それを、一緒に参加しようという。  ターはいい。三年のブランクがあっても、この大役者を放っておくようなひとたちはいない。だけど、わたしは――。編集者、出版社、ファンレターをくれるひとたち……だれもが、三年も不在にしている底辺作家を待たないだろう。  お金が、じゅうぶんにあることが、おどしのように迫ってくる。  ターはよく稼ぐひとだった。貯蓄は、わたしたちが仕事を辞めて、先生活していくのも、贅沢をしなければじゅうぶんな額だ。わたしはターの何十分の一というお金しか稼げていない。生活に寄与することはほぼなく、自分の小遣いで使い切ってしまう額。つまり三年後、わたしが職をうしなっても、わたしたちは、物理的な生活という意味ではなんら困りはしないのだ。  わたしはだから、どこまでも意地悪になって沈黙をつらぬいた。 「――わたし、ノイの、……物語を演じたあと、なにがしたいか考えたら、鳥になりたいと思って」  ターはもう、台詞を読んでいなかった。自分の心のなかのおもちゃ箱をひっくりかえして、ひとつひとつ、かたちになるようにブロックを組み立ててわたしに示して見せた。 「ノイ。ねえ、ノイ」  ターがよく演じる役ならば、かたくななパートナーを説得するとき、手を握ったりとか、肩を抱き寄せたりとかをする。だけど、役を抜けたターは、そんなことを決してしない。ただ途方に暮れたようにわたしの名を呼んで、言葉の次を探すのだ。 「鳥になりたいって、……それなら、カフェや動物園へいけばいいじゃない」 「それじゃだめなの」  それだけは、はっきりとターは言い切った。  だが、その後の言葉はすぐにはつづけられないようだった。 「わたしにだって、仕事があるんだよ。全然、お金になってないし、生活なんてターの稼いだお金でしているけど、……これはわたしにとっては大切なことで。それを三年、手放せっていうの」  話のネタになるじゃない、そんなことをターが言うならぶってやって、この関係も終わりにしただろう。だが、ターは長い長い沈黙のあと、追い詰められたように、言った。 「物語から逃げたいの。ねえ、ノイ。わたし、物語から、逃げたいの」
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ten-per-cent · 9 days
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Sep.16.2024.
二十四節気は白露となり、明日は中秋節。
とはいえ、北部九州は先週から暑さがぶり返して猛暑日が続いている。
午後になると積乱雲が湧いて、太宰府や福岡市内でははげしい夕立ちがあるのだけれど、なぜか南畑には降らない。
周りには秋の草花、ゲンノショウコやキツネノマゴ、雨が降らないせいか、ムラサキツユクサは少ない。
宣明暦で七十二侯は玄鳥帰。
小燕が巣立ってからだいぶ経つけれど、ようやく南へ旅立つ頃だ。
今週は、明日9月17日(火)と18日(水)、21日(土)に営業します。
#tenpercent #spice #curry #coffee #roadbike #cycling #hillclimb #salsacycles #trekbikes #renault #withkangoo #nameri #minamihata #nakagawa #fukuoka #autumn #白露 #鶺鴒鳴 #玄鳥去 #玄鳥帰 #群鳥養羞 #九千部山 #南面里 #南畑 #那珂川市 #福岡 #福岡カフェ
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kachoushi · 28 days
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各地句会報
花鳥誌 令和6年9月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年6月1日 零の会 坊城俊樹選 特選句
切り通し省線吹きし若葉風 軽象 蜘蛛の囲に閉ざす社の狐たち きみよ ことごとく夏蝶となる水飛沫 緋路 白あぢさゐ女ばかりに愛でられて 和子 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 夏の子はジャングルジムに天下とる きみよ 飛鳥山生まれ育ちの蟻の列 三郎
岡田順子選 特選句
乾きたる蛇口の先は夏の雲 緋路 黒南風やおづおづ開くみくじ歌 昌文 南天の花棲み古りし街の隅 美紀 黴の間の亡者に点るシャンデリア 光子 途切れなき列車音聴く四葩かな 風頭 ががんぼ来オルガンの鳴り止みてより 緋路 葉脈の青き稲荷の額の花 小鳥
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月1日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
たてがみに綺羅したゝらせ競べ馬 かおり 負馬の負けを恥ぢざる眼の涼し たかし ユーミンの曲初夏の競馬場 美穂 負馬の誰にともなく息一つ 成子 鬼瓦の鼻ふくらめる若葉風 愛 熱砂駆け鼻息荒し佐賀競馬 たかし 競べ馬シャガールの馬天を駆く 修二 薔薇園にダイヤモンドのやうに雨 愛 ���馬に寄り添ふ笑顔女騎手 久美子 楽屋口より美しき絽の裾捌き かおり バンクシー赤い風船追ふ少女 修二 萍の沈黙にある水一枚 朝子 鞍壺に託す一戦競べ馬 久美子 蟻は蛾を人は柩をかかげゆく 睦子 早苗田の水の世界を行く列車 愛 紫陽花やすこしはなれて宇宙船 睦子 ひつそりと咲くこと知らず濃紫陽花 たかし
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月3日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
短夜の沖に生活の灯のともり かづを 短夜や和尚偲びて尽きぬ宿 笑子 黒南風の精舎を昏め沈めをり 希子 十薬や花明りして父祖の墓地 匠 網を引く明易き浜声合はす 同 悠久の光を溜めて滴りぬ 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月6日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
麦の秋鳥の旋回しばし見ん 喜代子 黄金を刈り取る如き麦の秋 由季子 短夜に一夜の旅の用意せる 都 麦秋の大地を分ける鉄路かな 同 逝きし人思ひ起せる虹の橋 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月7日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
体内のおほかたは水田水張る 都 湯上りの鏡を閉ぢて蛍見に 美智子 麦秋の金波を運ぶ風頰に 宇太郎 春雨にすつかり濡れて泣黒子 悦子 杜深しすだまの降らす花樗 美智子 校庭に名札を付けたミニトマト 佐代子 南天咲く早世力士悼みては すみ子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月8日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
空晴れて植田始まる農学部 亜栄子 一村に水ゆきわたり植田かな 百合子 としあつ師偲ぶ薄暑の石仏 教子 枡形の山気を吸ひて蝸牛 三無 下闇や気づけば猫の傍に 白陶 紫陽花の青き滴を受ける句碑 三無 月光をのせて十薬母の逝く 幸子 奥信濃瀬音まじりに河鹿鳴く 美枝子 故郷は懐深く初夏の旅 教子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月10日 なかみち句会
老鶯の声高らかに姿なく 廸子 老鶯や森の静けさ澄み亘る 聰 網戸開け小さき一匹逃しけり 貴薫 書を開く網戸の風の良き加減 三無 緑陰の􄼱間の光踏み遊ぶ のりこ 緑陰や刹那休らふ盲導犬 美貴 緑陰の森歩す空気異次元へ ます江 緑陰に入れば降るもの香るもの 怜
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令和6年6月10日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
風鈴を今年は出さうかと思ふ 昭子 石庭の砂紋に僧や水を打つ 時江 麦秋や己は小作小百姓 世詩明 万緑の真つ只中で友となる 三四郎 玻璃に付く守宮の目玉大きかり ただし ぬけぬけと嘘吐く男草虱 世詩明 堰音の六月の水裏返す ただし 田植済み静かな寝息一村に みす枝 一望の青田や下校チャイム鳴る 時江 野仏の一重まぶたや著莪の花 ただし サングラス外して白き歯を見せる 昭子 音もなく崩れる雲の峰一つ ただし 僧逝きて幾年寺の木下闇 英美子 緑蔭の不開の門や鐘響む 時江 菖蒲の湯頭脳ゆつくり休ませり みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月11日 萩花鳥会
久々の娘とのドライヴ花菖蒲 祐子 夢誘う伊豆の旅寝の夕河鹿 健雄 薫風に一味添へてウイスキー 俊文 能登思ふ絆の祭始まりて ゆかり 太陽の恵み包みし枇杷すゝる 吉之 夕立の雲が覆ひし我が旅程 明子 鮎解禁河原で塩焼き白むすび 美恵子
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令和6年6月11日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
黒い線行つたり来たり蟻の道 紀子 内緒話浜昼顔がそつと聞き 同 初夏や日々の葛藤過ぎゆきて 光子 畳紙に包まれし物黴にほふ あけみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月16日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
紫陽花のしづくを朝日移ろへる 千種 木道の谷戸田の隅に余り苗 幸風 木下闇これより先は獣道 慶月 夏草や弥生時代の息遣ひ 三無 水無月の木霊に道を迷はされ 千種 里山の道標なる立葵 ます江 濃あぢさゐ彩を増す夜半の雨 幸風 半夏生白く人声遠くせり 千種 夏蝶の白の大きく森に消ゆ 慶月 木道に釣り糸垂らす夏帽子 経彦
栗林圭魚選 特選句
鳴き交はす鴉に梅雨の森深く 要 滑り台順番を待つ夏帽子 経彦 今年竹撓ひて風の行方追ひ 三無 雨上るもりの朝やねむの花 芙佐子 紫陽花や森の匂ひに深呼吸 ます江 万緑や森に命を繋ぐ雨 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
露草に一輪挿の織部かな 雪 白鳳の野々宮廃寺跡 同 僧偲ぶ僧の手描きに絵団扇に 同 夏蝶の祈るが如し辻地蔵 同 終電の汽笛編戸を通し聞く 英美子 竹落葉散る音を聞く真昼時 同 毛虫焼く南無阿弥陀仏唱へつつ みす枝 咲いてをり咲きかけてをり七変化 かづを 白寿まで闘志抱きて更衣 清女 鷺一羽思考してをり青田中 やす香 売れ残る金魚に疲れ見えにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月19日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
青葉木菟夜を鳴かねばならぬかに 雪 五右衛門の煙管煙を吐ける山車 同 籠枕夫の遺せし油の香 清女 短夜を添ひ寝の犬に鼾きく 同 蜘蛛の囲の細きにかかるものは何 啓子 懐しき人に逢ふ夢明易し 笑子 風鈴の音とはならぬほどの揺れ 希子 短夜や星を眺めて聴く話 隆司 浴衣着て祭囃子の音に酔ふ 同 風鈴もそれぞれの色兄妹 和子 雨欲しきあぢさゐに色無かりけり 同 今夜だけ風鈴しづか話さうよ 令子 短夜や時の静かに広ごりて 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年6月21日 さきたま花鳥句会
刺身盛り紫蘇一枚の境界線 月惑 路地裏の暮色に媚びる七変化 八草 夏見舞幼き文字に磯の風 裕章 草刈りの終へて現はる地平線 紀花 麦秋の風入れカフェの読書会 康子 梅漬けの重石に亡夫の酒の瓶 恵美子 たまゆらの時をあづけて啼く河鹿 みのり 麦の秋うねる大地の広々と 彩香 地に影を一瞬黒く夏つばめ 良江
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令和6年6月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
白鬼女の渡しと伝へ草茂る 雪 欠け初めし月に崩るる白牡丹 同 尻重な返事のいまだ梅雨に入る 同 山笑ふ声に呑まれてしまひさう 同 高層のビルに飛び込む夜這星 世詩明 夏旅に背中合せの駅の椅子 同 風遊ぶままに青田の百面相 同 極楽の風吹く寺に夕端居 ただし 朝倉の水の音する青蛙 同 音もなくむくりむくりと雲の峰 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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tsuntsun1221ts · 2 months
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2024.06 武甲山
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山頂からの眺めは非常に良いが、空気が澄んでいるとなお良い
友人と一緒に武甲山へ。数年前に一度登ったことがあるが、そのときは浦山口駅からの往復だった。今回は横瀬駅からスタートするルートにしてみる。
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横瀬駅から武甲山。ちょうど電柱とかぶってしまった。
横瀬駅から登山口まではタクシー使用(片道2400円、歩くと40分くらいか?)。タクシーの車窓からは石灰岩関係の大きな工場がたくさん並んでいて壮観だったが、砂埃や排気ガスがかなり濃い道を延々と何十分も歩くのはちょっと苦痛だな、特に気温が高い日は。タクシーで正解。
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約10分くらいの乗車で一の鳥居登山口到着。30台ほどが停められる駐車スペースあり。
【コースタイム】一の鳥居(0905)→不動滝(0935)→武甲山(1050-1110)→橋立林道終点(1220)→橋立鍾乳洞(1255)
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しばらくは舗装された歩きやすい道。
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登山道に入りそれらしい道になる
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約30分歩いたところにある不動滝、ここでは山頂トイレで使用される水を汲み上げるための、水が入ったペットボトルがたくさん用意されており、ボランティアで山頂まで運ぶ。自分は一番大きな3Lくらいのを2本両手に持って進んだ(なので6kgくらい?ザックには入らない)。日帰り登山で荷物は軽量だったため、トレーニングとして自ら修行を課す。ずっと手に持っていたのだがさすがに指がつかれてきて、肩の上に乗せるように運んだら非常にラクだった。重量物を頭の上に乗せて運搬する人たちの写真をよく目にするが、あの運び方はかなり都合がいいらしいと身を持って実感。
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少し急であったり緩やかだったりと緩急交互だが、総じて初心者にも優しく登りやすい。
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スタートから2時間もしないで山頂に到着。水をおろしたらトイレ脇のマンホール開けて水を全量流し込む。約6kgの荷重が無くなり、足がかなり軽い。
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山頂は晴れていれば抜群の景色。けどやはり空気が澄んでいる時期のほうがきれいだな。山頂はオオスズメバチがずっと登山者に接近してくるので、危ないのでササッと写真をとってその場を離れる。
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山頂の少し下に寺社と休憩スペースあり。ちょうどお昼時なので少し休憩。
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帰りは前回も通ったことのある浦山口駅へのルート(といってももう何も覚えていないが)。まずは青い草が斜面全体を埋め尽くし、まるで草原のような非常に気持の良い緩やかな下り坂。樹林帯だがところどころ景色も良い。
その先はかなり狭く急な道が5分ほど続く。初心者は危険と感じるかもしれないが、焦らずに進めばなんの問題もない。今回のルートの核心部はここかな。
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その先はずっと緩やか。石灰岩を採掘している山だけに、看板には「発破」とか書いてある。
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この日は麓が30℃くらいに達するかなり高温の日で、半分以上下山したら気温も高くなるわ風はほとんど吹かずで暑い。
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最後は深い谷を蛇腹のように折り返し下るだけの単調な道。ここを通過するのに体感で15-20分くらいかかっていたような気がするが、景色が全く同じでとても長く感じる。終わりに近づくころには川の音が聞こえてくるので少し涼しさを感じる。
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長い下り坂が終わると清流が現れる。気温高く風がほとんどなかったので、川べりに寄って水を浴びて体を冷やす。水が冷たくて気持ちいい!!
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川の上にかかる橋を渡ったり、滝があったり、こちらの道は変化に富んで面白い。
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ここは林道終点だったか?このしばらく前から道は舗装されていたが、あとはラクな道に・・・コンクリートの道は熱の輻射で非常に暑い。
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浦山口駅に向かう途中で寄り道。見上げるとものすごい岩の壁があり、その真下に食事処や鍾乳洞が現れる。鍾乳洞は入場料たった200円なので、事前に下調べせずなんとなく入ってみたが、これがすごかった。真っ直ぐ立っていられないくらい低い天井のトンネルに一歩足を踏み入れた瞬間、嘘みたいな冷気に包まれる。トンネルを下降していく最中も、狭いが周りは今なお成長中の鍾乳石だらけ。途中からぐんぐん上昇していってトンネルを抜けるのだが、これ200円って嘘でしょと思うくらいのアトラクション。トンネル内の写真は写真撮影禁止のため何も見せられないが、近くに行ったら必ず立ち寄るべし!
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あとはすぐちかくの寺社仏閣だったり、小洒落たカフェ、休���処「土津園(はにつえん)」。土津園でくるみそば食べたが、まず蕎麦そのものがかなり美味しい。そして細かくしたくるみと一緒に食べると、これまたくるみの風味が足されて美味しい。この周辺はくるみ蕎麦が名物なので、鍾乳洞とセットでぜひ(すぐ隣同士)。
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浦山口駅で秩父鉄道に乗り御花畑駅で下車、徒歩で西武秩父駅に移動。さっき登ってきた武甲山が、山が削られている側を向いてよく見える。西武秩父駅の隣接する施設で休憩し、特急に乗って帰宅。
武甲山は見るだけでも面白いという珍しい山。下山後は西武秩父駅でくつろげるし、西武秩父駅までがそもそも安い・都心から近いのでオススメである。
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amrgamata · 5 months
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虚ろゆらゆら misskeyまとめ #2
「ひらひらふわふわして落ち着かぬの……」
由良が小さく抗議する。けれど、僕の持っている服で由良でも着られることの出来る服といえば、今由良が着ているものしかなかった。文化祭で着せられたぎりぎり制服に見えるか見えないかくらいの女子向けの服だった。 と、いうのも、である。 今日僕と由良は、一緒に外へ出かけるのであった。可視化した由良は、僕に会う前になる事の出来た「霊体化」が出来なくなってしまったらしく、僕としては大変不本意なのだけれど、僕の持っている服を着せることにした。無論、こないだの「お菓子事件」再発防止の狙いもある。
「由良だって男物着るのは嫌だろ?」 「まあ、そうじゃがの。別にわしの普段着でもいいじゃろ」 「悪目立ちするよ。今の時代じゃね」
僕は変に注目を浴びるのが昔から嫌だった。ほぼ裏方に徹するような生き方をしてきたと言える。 それに、恐らく世間知らずの由良はあれやこれやと言葉を上げるに違いないと僕は踏んでいた。現に、テレビやスマホの画面に出たものにいちいち「あれはなんだ」と興奮気味に声を上げるのだから、それは簡単に予想できる。あらかじめルールを決めたところで、由良は自分の中で決めた方を優先する性格だから、僕の言葉に果たしてどれほどの抑止力があるのかどうかも分からない。
「とにかく、僕から離れないこと。いい?」 「何度も言わずとも理解しておるわ。わしとてここは住みよいからの」
ローファーの爪先をとんとんと地面にぶつけながら由良は言う。
「……まあ、誉め言葉として受け取っておくよ」
そう言って、僕は玄関のドアの把手に手を掛ける。 由良が息を呑み、こくりと喉を鳴らした。
ーーーーーー
ふはあ、と由良がやっと息を吐く。 由良の喉がつっかえてしまうのではないかとというほどに、由良はパンケーキを口に運び続けていたから、僕はなかなか訪れない由良の呼吸を心配していた。 両手でカップを持ち、由良はそれに入っていたミルクティーを一気に飲む。飲み終わり、満足げにまた息を吐いた。
「こんなに美味いものが世の中にあったとはのう……」 「僕にとっては日常なんだけどね……」 「てれびやすまほだけでは世界は完結せぬのじゃな」 「知らなかったの?」 「言うてみればわしは『そういう設定』じゃからの」
メタいな、と僕は思う。由良がスマホを使うことで、確かに由良の世界は広がっていた。先程の言葉も、恐らくはネットサーフィンをしていて見つけたのだろう。
「夕陽は食わぬのか?」 「さっき言ったように僕にとっては日常だからね」 「日常的にこのようなものを食うておるのか、お主」
唇を突き出し、由良が抗議する。
「それ食べたら帰るよ」 「まだ回りたい場所があるのじゃが」 「だめ。また来週」 「……『また』があるのじゃな?」
したり顔で由良が言う。都市伝説とはいえ外に出ないままでは気が滅入ってしまう。そう考えたのと近所にカフェができたできたからという理由で、今日の外出は計画されたものだった。
「次は『げえせん』に行ってみたいのう」 「はいはい。考えておくよ」
子供のようにはしゃぐ由良を見ながら、僕は由良は都市伝説としては何歳なのだろう、とぼんやり思った。
ーーーーーー
濡鴉の眼を閉じて、由良が何か考え事をしていた。 口の中で何かを言いつつだから、僕は少しばかりそれが気になってしまう。 手は指先だけ合わせ、それから十分程度過ぎた頃に、由良はやっと眼を開けた。
「考え事?」 「いや、会話じゃよ」
由良の言葉に、僕は面食らう。 明らかに由良は独りでいた筈なのだが。そう思っている僕の考えを見抜いたのか、由良はにまあ、と笑う。
「気になるか?わしが一人でいたにもかかわらず『会話』という言葉を使った理由が」 「……気になるなんて言ってないだろ」 「強がらなくともよい。眼を見ればわかるからの」
胸に手を当て、由良はふふん、と鼻を鳴らし威張る。その態度に僕は少しばかりかちりと来たけれど、僕は言わないでおいた。
「『カシマアヤコ』を知っておるか?」 「カシマアヤコ……確か、『かしまさん』って怪異の本名の一つだよな」 「知っておるなら話は早いな。わしはアヤコと話しておったのじゃ、交信を使ってな」 「交信?テレパシーみたいな感じか?」 「ああ、そうじゃな」
人がスマホや電話で話をするように、都市伝説も離れた場所にいても話ができる、そういったものだろう。
「……カシマさんが知り合いってすごいな」 「そうかのう?」
由良は言いながら、こて、と首を傾げた。
ーーーーーー
「……「妖怪神社」に、花見?」 「そ!七神も行こうぜ」
鈴渚神社ーー通称「妖怪神社」の次期当主である頼山が僕に言う。
「……合コンじみてないよな」 「おう、その辺は大丈夫。今度ばっかしはな」
去年行われた「花見の皮をかぶった合コン」の悲惨さを思い出したのか、頼山は苦笑いする。去年はとにかく、女の子達に振り回されただけだったのだ。
「でも妖怪神社って桜あったっけ?」 「いんや、梅見ってのがあるらしい。梅の木なら何本かあるぜ」 「ふうん……」
僕が気のない返事をすると、頼山は食いついてきた。
「んでんでんで、七神も行こうぜ?」 「どうせ行かなかったら会長になんか言われるんだろ……分かった、行くよ」
溜息を吐きながら、僕は言う。瞬間、頼山の表情がより明るくなった。
「ドタキャンとかなしだかんな!」 「分かってるよ」
バタバタと足音を立てながら、頼山H廊下を走っていく。
「梅見か。久しいな」 「そうなんだ……って由良?」 「ああ、そうじゃぞ」
ふよふよと浮きながら、由良が応える。いつからいたのか、どうやって学校まで来たのか、それらは僕にはわからずじまいだ。
「……僕以外にも見えてるの?」 「夕陽だけじゃろ。勘の鋭いものなら見えるかもしれぬがの」
含み笑いをして、由良は僕をちらちらとみる。訊かずとも、僕と頼山の話を聞いていたのだろう。
���わしもついていってもいいじゃろ?」 「……はあ」
僕の溜息で由良は全て分かったのか、嬉しそうにくししっ、と笑った。
ーーーーーー
ちちち、と雀が鳴く。 見上げれば、満開の梅が誇らしげに咲いていた。
「へえ、じゃあ君って七神の従妹なんだ?」 「多少古くさい喋り方はするがの」
由良の声がして、僕は木の上の雀から由良のいる方へ眼を向けた。そしてよく化けたものだな、と感心する。 今由良は「人間として」怪異研究会の面子と顔合わせしていた。怪しまれないように僕の入れ知恵はしてあるから、ちょっとやそっとのことじゃ由良の正体はバレないだろう。
「じゃあ、夕陽くんがなんか楽しそうだったのって、由良ちゃんが来てたからなの?」 「まあ、そうなるかな」
僕は苦笑する。方向性や意味合いは多少違えど、それに変わりはない。
「余程夕陽くんは由良くんを気に入っているのだね」 「……そう見えます?」 「見えるよ。そして由良くんも夕陽くんを気に入っている。違う買い?」 「わしは夕陽を好いておるぞ。夕陽は優しいしの」
由良が会長の問いにそう応えると、頼山と大鳥がひそひそと話をする。その話が聞こえずとも、大方は想像がつく。僕と由良の間に恋愛感情があるのかどうか話しているのだろう。
「それにしても、見事な梅じゃ」
むぐむぐと三色団子を食べながら由良が言う。それに僕は頷きを返した。
「『妖怪神社』なんて言われてるのにね」 「うぐ。それを言うなよな、七神……」
がっくりと、頼山が肩を落とす。次期神主様にも、色々あるらしい。そう思いながら僕は由良と同じく、三色団子に手を伸ばした。
ーーーーーー
「由良ちゃんっていっぱい都市伝説知ってるんだねぇ」
すっかり酔った頼山がそう言葉を発する。それに大鳥も頷きを返した。会長も、眼を細めて感心している。僕だけ一人、由良は都市伝説なのだから当たり前だと思っていた。 それにしても、と僕は思案する。由良がここまで完璧に化けることができるのを僕は知らなかった。一緒に住んでいるとはいえ、まだ由良について知らないことはありそうだ、と僕は思い、くぴくぴと音を立てながら梅酒を呷る由良を見る。
「……由良って酒飲めたんだな」 「なんじゃ夕陽、わしが幼子のような見目じゃから呑めぬとでも思うておったのか?」
僕の呟きに由良が不満げに答えた。僕はそれに、またも苦笑しながら首を横に振って否定の意思を伝える。
「ふん、どうじゃかの……それにしてもこやつらは弱すぎるのではないか?」
ちらり、と由良が酔いつぶれて眠っている頼山と大鳥を見る。ついさっきまで起きていた気がするのだが、と僕は微かに首を傾げる。
「……二人が眠っている今だから、突っ込んだ話をするけれどね」
酒の入っているらしい紙コップを傍らに置いて、会長が切り出した。
「由良くん、君ーー人間じゃないんだろう?」
その会長の言葉に、僕と由良の動きはぴたりと静止した。けれど会長はお構いなしに言葉を続ける。見れば、会長は涼しげな顔をしていた。
「え、と……会長……」 「そこまで警戒しなくとも平気だよ。私も此岸と彼岸で言うなら『彼岸側』のものだからね」 「……は?」
由良が会長の言葉に訝しげに短く言葉を発する。 途端、寒気がぞわりと背筋を駆け上がった。
「白面金毛九尾の狐、とでもいえば、分かるかい?」
ぶわり、と風が吹く。一瞬見ないうちに、会長は以前由良がやったかのように、腰のあたりから九本の金色の狐の尾を出してみせる。 再び会長は目を細めて、くけけ、と嗤った。
ーーーーーー
「……うまく化けたものじゃな」
じとり、と由良が会長を見る。
「心得てはいるからね。化け方も、騙し方も」
くい、と酒を呷り、会長は涼し気に言った。
「わしに妖気を悟られないとはな」 「千年は生きているからね」
目を細め、会長は再び由良に応える。
「殺生石になって見世物にでもなったかと思ったが」 「結構前にその姿は辞めたよ。今は私の……そうだな、跡取りがやってるかな」 「……あ、のー」
たまらず、僕は言葉を上げる。一つ引っかかることがあったからだ。会長と由良、四つの眼が僕を見る。
「跡継ぎ、って……?」 「うん、いい問いだね。今や九尾の狐は一個体じゃないんだ。下手すれば神格化すらされてる」 「……それで、近親婚でもしておるのか?」 「まさか。そんなことしていないよ。過去にそういった行為に手を染めた九尾の狐もいるかもしれないけれどね。私にはそいつの血は継がれていないよ」
くつくつと笑いながら、会長は由良と僕の言葉に流暢に答える。そして、「それじゃあ」と言葉を続けた。
「今度はこちらから訊くけれど、君はいつ顕現したんだい?」 「『顕現』などと大それたものではないがな。この姿はまあ、ふた月ほど前になるかの」 「ふた月、ねぇ……」
じ、と会長が由良を見つめる。 そしてやおら、うんうんと頷いた。
「その程度だと思ったよ。由良くんは化けるのがあまりうまくないからね」
会長の言葉に、由良が息をのむ。
「……わしに化けるのが下手じゃと言いたいのか?」 「うまくない、と言ったまでだよ」 「同じことじゃろ」
握りつぶしそうなくらいに強く握られていた缶の酒を一気に飲んで、由良は会長を睨みつける。
「ちょっと、由良……」 「なんじゃ夕陽」 「睨みつけるとかさ、やめてよ……?」
僕がそう言葉を上げたことで、由良に睨みつけられるのは僕になった。そういえば狐の眷属は階級に煩いのだっけ、と以前読んだことのある噂話を集めたブログの文言を思い出す。会長はもしかしたら、僕と由良が一緒に暮らし始めていることを感づいていたのかもしれない。僕はぼんやりと思う。
神格化までされた九尾の狐、会長と、一般と言っていい狐にしか化けられない由良。どちらの方が立場が上なのか、そういったことにあまり詳しくない僕でも分かる。 その九尾の狐に、遠回しでも「化けるのが下手だ」と言われてしまったのだ。由良の高いプライドが傷付けられているのも、また火を見るよりも明らかだった。寸前で「睨みつける」で済まされているだけで、本当は襲い掛かりでもしたいところだろう。そんな由良をなだめつつ、僕は眠っている頼山と大鳥に眼を向ける。無論、二人にまで止めに入ってくれれば、なんて思ってはいないけれど、せめて目を覚ましてくれれば事態が好転するかもしれないと思っていた。
「……起こそうか?二人を」 「え?」 「催眠術はもういらないだろう?今日はお開きにして、夕陽くんと由良くんは帰るといい。想一くんとひすいくんは私が送ろう」
僕は眼を瞬かせる。そして、感づいた。 頼山と大鳥は酒につぶれて眠ったのではなく、会長の催眠術にかけられたのだ、と。
ーーーーーー
「アヤコに訊いたぞ。彼奴、名を『時揃』というのじゃな」
梅見から帰り、ふくれっ面のままの由良がそう僕に言う。
「……ああ、会長のことか」 「彼奴以外に『時揃』などという奇天烈な名を持つ奴なぞいてほしくないわ」
苦々しく、けれど確かな信条を持ったような眼で、由良は僕を見上げる。
「で……その会長がどうかしたのか?」 「話はそれに終結するが、九尾の狐というのは矢に射られて死んでおるのじゃ。つまり、」 「会長を矢で射ろう、って?それは喩え僕が許しても世間が許さないよ」
僕が由良の言葉をばっさり切ってそう断言すると、由良は再びふくれっ面に戻った。
「何故じゃ」 「なんで、って……会長は人としてこの世界に生きてるからだよ」 「わしにかかれば証拠なぞ残らんぞ」
ずい、と顔を僕に近づけ、由良はまだ不機嫌そうに言う。
「郷に入れば郷に従えっていうだろ?人の姿で顕現した以上、由良も人の仲間ってことだよ。知ってると思うけど、人の世界だと殺人は許されない」
僕の言葉に、由良は少し考えるような仕草をする。ぐるうり、と一度首を回して、由良は溜息を吐いた。
「……お主に言い敗かされるとはな」 「納得、した?」 「悔しいがしたな」
由良は呟いて、苛立ちを表すようにがしがしと頭を掻いた。
ーーーーーー
「七神ィー」
廊下で名前を呼ばれて、僕は振り返る。声の主は頼山だった。ひらひらと手を振りながら、こちらへ向かってくる。
「頼山。どうしたんだ?」 「どーしたもこーしたもねぇよ。こないだの梅見、俺とひすい寝落ちしたじゃん?アレで由良ちゃん怒ってねぇかなーって。そんだけ」
バツが悪そうに、頼山は言う。まさか「あれは会長の催眠術で」なんて言えるわけもないから、僕は心情を隠しながら首を横に振る。
「んお。そうなのか?」 「うん。……まあ、別のことでイラついてはいたけど」 「別のこと……?」 「ああ、こっちの話」
僕の言葉に、頼山はじっとりと僕を見る。けれどそれはほんの一瞬で、すぐに「ま、いいや」と頼山は話を変える。
「会長が言ってたんだけどさ、次の心スポ巡りどうするか、だってさ」 「……なんでそれを僕に?」 「いんや、由良ちゃん都市伝説に詳しかったからさ」
ひすいの意見も取り入れ済み、と付け足して頼山は言う。
「……あれで由良ってかなり世間知らずだけど」 「あー……それはあの喋り方だしなんとなく予想できるわ」
ケラケラと笑って、頼山はすれ違いざまにばしばしと僕の背中を叩いて「ま、由良ちゃんに宜しくな」とと言い残して行ってしまう。 後には、「由良にそんなことを聞いたところで有用な意見が得られるのだろうか」と思う僕が残された。
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ichinichi-okure · 6 months
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2024.3.25mon_tokyo
「雨は路上の屑を洗い流してくれる」とロバート・デニーロも言ったけれども、その夜は流し忘れがあったようだ。
 安物のスペイン産ワインとナッツをボロボロのトートバッグ(高校の時に買ったもので、ちょうど12インチのアナログ盤がピッタリ入る寸法になっている)に突っ込んで、仕事終わり帰路に着く。耳元で最大音量で鳴り響くのは、グラント・グリーン。駅のホームまで雨に濡れたブルーな街にはグリーンが似合う。ケニー・バレルなんか聴いていたら泣いちまうよ。
 と、水浸しのアスファルトに赤い花びらの散っているのが見えた。血まみれの鱗みたいだ。ちょうど仕事先でクロソイを捌いたばかりだったし、仕方がない。下品な比喩を許して欲しい。とはいえ夥しい数の花びら。意表をつかれて空を見上げると既にグリーンになりかけていた桜の木が両手を開いていた。桜だったんだ。随分と寂しい春の迎え方をしてしまった。雨の怠けた仕事ぶりに落胆する。全部流してしまったらよかったのに。
 春、まだ空気の冷たい春。ボクはイランにいた。ペルシア語と、現代詩と、哲学を学ぶ学生だった。留学とは言っても、授業はほとんどオンライン上で行われた。COVID19なんてものもあったが、イランにいたのは2022年のことだからこのウイルスが原因ではない。端的に言えば、イラン国内が混乱状態だったのだ。ボクがイランに入国する前日、路上での大規模なプロテストが報じられた。プロテストの内容は、1人の女性の死に関する体制に対する責任追求だった。北西部の街、サッケズから親戚の元を訪れていたクルド系イラン人女性が、その服装を理由に警察に勾留された後に息を引き取ったのだ。人々は彼女が拷問を受けていたとして、警察と政府に説明を求めたのだった。このプロテストはやがてイラン全土に広がり、各国のマスメディアはこの混乱を「1979年のイスラーム革命以降最大の危機」と報じることとなる。イランは、1979年に一つの転換を迎えている。新米政権を担っていた当時の国王(この時のイランははパフラヴィー朝として王が最高権限を持つ王朝体制だった)を、石油採掘による利益の独占や社会保障制度の不十分などを理由に国民が自らの身体を以って追放したのだ。その後に政権を樹立したのが、現在まで続くイスラーム共和制の体制だった。法制度はイスラーム法を下地としたものに刷新され、女性は外出にあたってヘジャーブと呼ばれる布で頭髪を隠す、臀部まで覆われる丈の長い衣類を装着するなどの服装既定が設けられた。2022年の抗議はこうした現体制のあり方に対する熱烈なアンチテーゼだったのだ。
 ただ、イランで暮らした日々の追憶の中でボクの脳裏に焼きついているのは「運動家」たちの顔ではないのだ。寧ろそれは、写真家であり、演奏家であり、医師であり、コックであり、整備士であり、詩人であり、教師である人々の顔だ。ボクが毎日ウィンストンを買いに通っていた売店の2人のおじさんの顔だ。柘榴から作ったという密造蒸溜酒の満ちたグラスを交わして、ハーフェズの死を誦む詩人の声、交差点を守る武装警官たちの去った闇夜の路上で吠える男のアルトサックス、北部、ラシュトの森の中で、七面鳥がボクの革靴を踏んづけるのを見ていたあなたの笑い声。近所のカフェのウェイトレスが、自殺したと聞いた夜。自らの生を生きることは、ただ生かされることとは必ずしも重ね合わない。生活する者たちの目に青い焔が揺れているのをボクは見た。そしてその灯は食事の時も、情事の後の「小さな死」の最中にも、消えることがなかった。
 午前1時35分、東京。スペイン産ワインはもう底をつきかけている。グラスを持つボクの右手の甲には火傷の跡が浮かんでいる。老子がいつか言っていた、博打をしてでも手を使え、と。だから、火傷跡のある右手と切り傷の左手で下手くそなギターを弾いている。イランでの生活が教えてくれたのは、生活が、日常が、闘いそのものであるということだった。闘いは、夏休みにやるものでも、有給を貰ってやるものでもない。何気なく呼吸している最中にも、常に流れる時の瞬間が闘いであり、生なのかもしれないと思う。だいたい呼吸は受動的なものだ。呼吸によってボクらの肺が直面するのは酸化という事態だ。望む望まぬに関わらず、生きるためには酸化、つまり腐敗せねばまならぬ。泥人形からボクたちを作った神様の気まぐれを恨むわけにはいかない。生の根本的矛盾。しかしこの根本的矛盾の間に、とてつもないエネルギーが生まれることがある。それは痙攣的なもので、重層的なものだ。電気信号のように、そのエネルギーは身体を踊らせる。テヘランの地下鉄で、印象的な場面に出くわした。ショートヘアーで、デニムと黒のタートルネックを着ていた1人の女性が突如として踊り出したのだ。ヘジャーブは身につけていない。音楽が鳴っていたのかすら、ボクの記憶にはない。混乱。彼女の周りにいた人々ができたのは何か恐ろしいものでも見るような表情で彼女の痙攣的な身体の動きを見つめるだけ。次の停車駅で彼女は何事もなかったかのように車両を降りて行った。その様子を語り尽くそうとて、虚しいことだった。例えピントを合わせたとしても、それは一部に過ぎない。言語活動というのは単焦点レンズと同じようにできているのだ。だから、「全体」を捉えようとするボクたちの試みはいつも失敗してしまう。それなのに、いや、だからこそボクはその美に魅了されないではいられない。
 午前2時をまわった。半地下の一室、レコードプレーヤーからはチリチリとしたクラックルノイズが微かに聞こえてくるだけで音楽は聴こえない。この時間になると外から聞こえてくるのは木々の囁きくらいだ。ボクの住んでいる部屋の周りにはこの地区で最後の原生林が細々と残っている。この木々たちも、踏んづけた桜の花びらで春の訪れを知った男のことを憐んでいるのだろう。とはいえ、日記をつけること、回想することは気に入っている。ボクが確かに経験してきたことと、いまのボクの生活を結びつけるか細い糸を見つけていくような気分だ。明日は朝から足元ではなく空を見てみよう。もっとも、朝に起きられたらの話だが。おやすみなさい。
-プロフィール- Nagi 23歳 東京 イタリアン料理人、演奏家崩れ https://www.instagram.com/moriarty___57
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nzchao · 11 months
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4日土曜日、「アークラ大サーカス 2023」に「詩の会(静岡・詩織り会 + 東京・西荻草子)」として参加します。「詩織り会」からクイーカ、anna「西荻草子」から柚山颯、ムラカミロキという面子で野外アートパフォーマンスとして即興連詩を行います。
アークラ大サーカス 2023 #アークラ2023
「ごてんばアート・クラフトフェア」が生まれ変わった東部最大級の野外アートクラフトフェア「アークラ大サーカス」が今年も開催!  全国から約180店舗以上の個性豊かなショップが、富士山の麓、御殿場市に大集結する。黄金色に色付く銀杏並木でショッピングを楽しんだ後は、『カフェの小径』や『グルメ・フードの郷』で生演奏を楽しみながら舌鼓。サーカステントステージでは手に汗握るパフォーマンスが楽しめる。
【開催場所】 国立中央青少年交流の家
【開催日時】 2023年11月4日(土)10:00~16:00 2023年11月5日(日)9:00~15:00
【アート野外展示 アートパフォーマンス】 CB' DOPE (ARú & Surpass) mattari ✕ kikki 瞬時 great!!! 詩の会(静岡・詩織り会 + 東京・西荻草子)
【ステージ タイムテーブル】 ■11月4日(土) テントステージ MC: Mr mokke 10:10 fennel 11:00 わっしょいゆ~た 12:00 レトロ モダン サァカス 叶結 13:00 kagalibi 14:10 THE BLUE PORTRAIT IN THE CLOUD 15:10 スペシャルパフォーマンス
マシンステージ 10:30 生方洋佑 11:20 yuri plus 12:20 わっしょいゆ~た 13:10 Equinox Lily 14:10 テラサカ カイト 15:00 さとるんキッズ
■11月5日(日) テントステージ MC: ミュータン 9:30 小心ズ 10:30 レトロ モダン サァカス 叶結 11:30 moku 12:40 スペシャルパフォーマンス 13:50 ハモニカクリームズ
マシンステージ 9:20 わっしょいゆ~た 10:10 Pugmal Sensor 11:10 生方洋佑 12:00 tanutanu 13:00 SERi 14:10 ファイター
【フード】 Dining Azito 静岡 アメ富士 静岡 RAI4 静岡 うめぼしの松本農園 三重 skywalker bakery&cafe 静岡 種萬 廣田本舗 和���山 テキーラダイナー 静岡 スペイン炭火焼BARBARO 静岡 yaizu blue + 寺岡けい吉商店 静岡 asian Su-Ha 静岡 肉汁うどんまえはら 静岡 雨のち林檎 静岡 cafe kitchen car mame no ne 静岡 HORAANA 静岡 ILUMINAR KITCHEN 静岡 焼菓子こがねいろ 静岡 渡辺ハム工房 静岡 COFFEE×BEER TRERRE 静岡 Lumos café 静岡 Nomu Suke Cafe 静岡 富士山麓の自家焙煎珈琲屋 赤富士 静岡 世界の丼∞遊流人∞ユルト 山梨 わたじろう 山梨 CAPU 静岡 SUNCAFE 静岡 みくりやそば振舞隊 静岡
【クラフトアート】 Applepheromone 静岡 グラスキャリコ 神奈川 でぼか硝子玉そうさく室 岐阜 あいらぼ 東京 nico glass and yarn 静岡 CRAFTSFARM 京都 鳥小屋 千葉 speakerscorner 神奈川 造り雑貨店SEIGETSU 静岡 ガラス工房veLa Branca 群馬 103craft 埼玉 Suie 東京 glint 静岡 二十三屋 神奈川
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【注意事項】 ・ペット同伴での入場は禁止です。 ・場内駐車場は事前予約制で、チケットが必要です。 ・近隣施設への無断駐車は禁止です。 ・御殿場駅と「アークラ大サーカス」会場を結ぶ無料シャトルバスは「御殿場駅富士山口7番線」から出発します。 ・新型コロナウイルスのまん延状況や天候により、やむを得ず中止となる場合があります。詳しくは「アークラ大サーカス」ホームページまたはSNSでご確認ください。
【アークラ大サーカス】 Mail. [email protected] Web https://www.xn--cckslyv9zped9563g.com Instagram: @artcraftcircus https://www.instagram.com/artcraftcircus/ YouTube Channel https://www.youtube.com/@user-acra Facebook Page https://www.facebook.com/artcraftcircus/
【国立中央青少年交流の家】 〒412-0006 静岡県御殿場市中畑2092-5 受付時間 日帰り・宿泊研修ご予約 10:00〜17:00 その他のお問い合わせ 8:30〜17:15 Tel. 0550-89-2020 FAX. 0550-89-2025(24時間受付) Mail. [email protected] Web https://fujinosato.niye.go.jp/ Facebook Page https://www.facebook.com/fujinosato.since1959/ Instagaram: @fujinosatogram https://www.instagram.com/fujinosatogram/
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kozuemori · 1 year
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猛暑が続いていますが、お元気ですか。喉が渇いたと感じる前に水分補給をしたり、バランスの取れた食事をとったり、直射日光にあたる時間を減らすことも大切ですが、汗をかくことを必要以上に避けることもよくないようです。暑くなる前に普段から運動など汗をかく習慣をつけることで体温の上昇を防ぐのがうまくなり、汗に無駄な塩分が出ないようになって熱中症にかかりにくい体質になるそうです。
夏の暑さを忘れさせてくれる風習といえば怪談があります。日本人にとって夏は光の世界に旅立ったご先祖をお迎えする季節でもありますが、怪談やホラーが寒気を感じさせるのは万国共通のようです。怖い話を聞くとストレスが作用して非現実的な感覚になって、実際に体温が下がるそうです。
ということで、最近読んだ怪談をご紹介します。
怪を訊く日々 福澤 徹三 ホラー作家でもある著者が訊き集めた怪談集。怖い話、不思議な話、亡くなった人との再会など、多種多様なストーリーが散りばめられています。荒唐無稽な話になればなるほどリアリティが増す、本当の怪談ならではの臨場感が楽しめます。
ゆうれい談 山岸 凉子 漫画家の著者が漫画家仲間やアシスタントから集めた不思議な話が満載。著者本人にも霊感があり、『日出処の天子』をはじめ、その作品にはスピリチュアル的、哲学的、神話的な要素を含むものが多いのが特徴です。大げさな表現はなく、淡々と描かれているのが興味深いです。
もしもノンフィクション作家がお化けに出会ったら 工藤 美代子 ノンフィクション作家が自身が体験した不思議で変な出来事や日常をユーモアを交えながら淡々と綴っています。ご本人は霊能者は嫌いだし自分に霊感はないと主張していますが、数々のエピソードを読んでみると、あるのは明らか(笑)。
D.H.ロレンス幻視譚集 D.H.ロレンス 有名な『チャタレー夫人の恋人』で知られるイギリスの作家の短編集です。他の著作と同様に、怖がらせるための話というよりは不思議で理解不能で現実よりも現実に近く、少し立ち止まって考えたいと思わせる話ばかりです。中でも「島を愛した男」が印象に残りました。
ゴーストリィ・フォークロア 南條 壮則 17〜20世紀初頭の英国怪異譚というサブタイトル通り、幽霊好きな英国やアイルランドの怪談や怪奇小説からの一部を挙げながら著者がエッセイや解説を加えていくという、レクチャー形式のような読み物です。紫色の印字やビアズリーみたいな挿画も素敵です。
最後に最近私が経験した怪談を一つ。ずっと使っていたエコバッグが匂いも汚れも気になり始めたので、そろそろ新調しようと思ってネットやお店��探し始めていました。けれどなかなか好きなデザインや適当な値段に見合うものがなく、決め手に欠けるものばかり。仕方がないので、ご縁を待つことにしました。先日ある展覧会に行き、最後にミュージアムショップにふと寄ったところ、運命の出会いが。なんと私が自分の部屋に飾っているヒルマ・アフ・クリントの作品がプリントされたエコバッグが売られていたのです。ちなみに、その展覧会とは全く関係のないアーティストと作品です。(写真下)その後、家から一番近いカフェで休憩していたら、本棚に彼女の画集が2冊も置いてありました。(写真下)驚いてそれを見ていたら、カフェのオーナーらしき人が「その画集、いいですよね」と、わざわざ声をかけてくださったのです。私が知る限り、少なくとも日本ではヒルマ・アフ・クリントはかなりマイナーなアーティストなのです。このように連続して『普段は決して起こり得ないこと』に出会うのは、霊界からのメッセージである確率が高いです。
実は不思議な出来事や怪異現象は日常に溢れ、淡々としていて、私たちが気づくのを待っているのです。その気づきに必要なのは、自分の内側に既にあるものや、周囲に溢れている情報の中に隠れたメッセージに目を向ける視点です。霊的な現象も、近代スピリチュアリズムの黎明期では物質霊媒を通した人々を驚かせるような特異な出来事だったかもしれませんが、時を経て、今私たちの周りに起こる霊的現象は、ふと立ち止まって考えさせられるような静かで詩的で私的なものだと感じます。霊界通信のデモンストレーションやスピリチュアル・カウンセリングをしていても、スピリット達は常に礼儀正しく、決しておどろおどろしかったり、センセーショナルなものではないことを実感しています。この夏、古い価値観から目覚め、スピリットの純粋なエネルギーを感じながら新たな気持ちで怪談に触れてみてはいかがでしょうか。
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私の部屋の絵とエコバッグ
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カフェで出会った2冊の画集(白鳥の作品も掲載されています)
秋学期クラスへのお申込受付を開始いたしました。実りの秋、1年の霊性開花の締めくくりを共に体験してみませんか?皆さまのご参加をお待ちしています!
お申し込みはこちらからどうぞ。
継続の方は直接ショップからお申し込みください。
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今後のイベント・ワークショップ 詳細はこちらから
ドロップイン・ナイト 各回とも木曜日 19:00〜20:00
・8月31日(木)指導霊のサイキックアート
・9月14日(木)過去世のサイキックアート 
・11月9日(木)指導霊のサイキックアート 
お申し込みはアイイスまでどうぞ! 
下の写真は、過去に開催したドロップイン・ナイトで行った指導霊と過去世のサイキックアートから抜粋したものです。
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czrscr · 2 years
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春告げ鳥が飛んだ
 某日、曇天。東京のとあるカフェにて。 「絶対言う方」  告白する方とされる方ならどっち? というありきたりな問いに、鈴芽はきっぱりとそう答えた。 「え、そうなん? なんか意外」  店内の喧騒に負けない様、千果が少しだけ声を張る。ぐっと身を乗り出した瞳には、若干の好奇心が宿っていた。きらきらとしたその輝きに、内心で鈴芽はそっと謝る。  ごめん、そんなきれいな話じゃないんだ。 「前に叔母さんとのこと話したでしょ。小さい頃、ひとりになった私を迎えに来てくれた時にね、叔母さん……環さんが「うちの子になろう」って言ってくれたんだ」 「うん」 「ちっちゃかったから、そんなにはっきり覚えてるわけでもないんだけど、環さんが来てくれて、自分がいてもいい居場所を作ってくれて、うれしいっていうか、ほっとした気持ちもあったんだよ。あったんだけど……」  一旦言葉を切った鈴芽が、静かに目を落とす。  その先は正に、告解するような心地だった。 「私……多分どこかで、環さんの言葉を恨んでた。私はお母さんの子なのに、何でよそのうちの子にしちゃうのって」  迎えにきてくれてありがとう、私の為に頑張ってくれてありがとう、という気持ちと、  ──やめて。すずめをつれてかないで。お母さんのところへ行かせて。  ──私にばっか構ってないで、ちゃんと自分のやりたいこともやってよ。  そういう、「どうしようもない駄々」をこねた気持ちを、鈴芽はもう長らく胸で飼い慣らしてきたけれど。  グラスの水面に映った自分の顔は、存外穏やかな顔をしている。ふと頭に、「すずめのだいじ」と蓋に書いた赤い缶のことが過った。環に引き取られた頃、新たに手に入れた「宝物」が入っているあの「宝箱」こそ、今の鈴芽の証左であることは、確かで。 「だからね、今度誰かに何か大事なことを言う時は、絶対私の方から言うんだって決めてるんだ。私が決めて、そのひとを「そう」選んだんだって」 「なんか恥ずかしいこと語っちゃったな」、と鈴芽は明るくおどけて締めくくる。手持無沙汰にくるくると手許のグラスを回す彼女の様子は、傍から見ても悲嘆さは感じられなかったらしい。だから千果も敢えて深くは触れず、「そっか」と軽く相槌を打つ。 「で、いつ言うの?」 「えっとね……」  だいじにだいじにしていることを、鈴芽はそっと千果の耳元へ囁いた。
 某日、快晴。東京のとある校舎にて。 「あれ、そういえばそもそも、今日は鈴芽ちゃんの誕生日じゃないっけ?」  お前休日出勤してる場合かよ、と芹澤が茶化す。草太は涼しい顔をして、窓の外の校庭へ目を向けた。 「さすがに今回はご家族に譲ったよ」 「ん?」  何だか含みのある草太の言い回しに、芹澤は内心首を傾げて、悟った。 「……ああ、そっか。あの子ももうそんな歳か」 「そう。もうそんな歳」  草太の視線の先には、すっかり葉桜を茂らせている、桜並木だけが映っている。
 Xデー当日、快晴。鈴芽のアパートにて。 「カンパーイ!」  カキン、と小気味良い音をグラス同士が鳴らし合う。用意した酒やつまみに手を伸ばしつつ、環と鈴芽はこれまでの思い出話に花を咲かせた。  幼稚園、小学校、高校、そして大学。伊達に十年以上を共に過ごしていないから、語りたいことはいくらでもあった。  出てくる話題それぞれに、あれから何年とふいに思い返すたび、環の心に少しずつ感慨なんてものが湧いてくる。  この子もとうとう、旧年齢でも成人したのだ、と。自身の役目の終わりをひとつ、悟って。肩の荷が下りて、ほっとした様な、寂しい様な、むなしい様な。漠然とした不安をつい、感じてしまって。  燃え尽き症候群ってやつかしら、と、内心自嘲する。 「ここで不肖岩戸鈴芽、環さんに贈りたい言葉がございます」  ふいに鈴芽が、お行儀よく正座し体制を整え出す。あんまりにもしゃちほこばった様子に、つい笑ってしまった。 「ふふ、なんねなんね」 「あのね」  一拍置いて、
「環さん、私と家族になってくれる?」
 妙にその言葉が、環の耳に刺さって残った。  上がっていた口角が下がるのを感じながら、鈴芽の方をまじまじと見やる。赤茶っぽい瞳もまた、そんな環を一直線に射貫いていた。  少しだけ不安そうなくせに、目が合えばしっかりときれいに笑う、若者。  環の愛の結晶は、確かにそこできらきらと輝いていた。  ──鈴芽、うちの子になろう。  そう、自分で決めて言ったものの。  正直な話、鈴芽を育てることが辛くなかった、といえば、嘘だ。  諦めなきゃいけなかったことも、投げ出してしまいたかったことも、正直両手の指じゃ足りないほどある。  でももちろんそれだけじゃなくて。  幸い環は、比較的周囲に恵まれていた方だった、と思う。鈴芽が熱を出せば早退を許されたし、ある程度学校行事への参加を鑑みて有休も取りやすく計らってもらえた。周りからは、そんなに肩肘張らなくても大丈夫、なんて言われることすらあって。  だけど環は、それでも、片時も目なんか離せなかった。だって所詮、自分の本当の子ではないのだ。血は繋がっているが、それでも自身の腹を痛めて産んだわけではない、他人の女の子。  気を遣うなという方が無理だ。気に負うなという方が無理だ。  身軽だった自分の足枷にしかならないこんな存在、嫌うな、という方が、無理だ。  けれど自分の袂ですくすくと育ちながらも、遠慮を持って自身に懐くこの命を、愛するなという方が、無理で。  ──私の人生返してよ!  いつかの日。今だって死ぬほど後悔してる、死ぬまで言う気が無かった言葉が、不意に環の頭に浮かんでは消える。 「あー……」  咄嗟に呻いて、目の前の鈴芽をぼやけた視界で、そっと見つめる。自身ともう幾何も変わらない体格や、しゅっとしてきた頬と鼻筋に、環は心底実感する。本当に、この子はこんなにもちゃんと、大きくなった。  ぽつり、一粒だけ頬から雫が滑り落ちる。  たとえ取り戻せはしなくても。  失くしたと思っていたものは、確かにここに在ったのだ。
 ああ、私の十六年は、この子の形をしていたのだと。
 そしてこれから先もきっと、それは変わらなくて。ただ、年月だけが積み重なっていくのだと。  自分の宝の重みに、環はそっとこうべを垂れる。やだな、もう。なんて悪態を吐いてしまうほど、眼の奥が熱くて熱くて、痛くてたまらない。更には「お嫁に行って欲しくないな」なんて、突拍子もないことまで考えてしまったので更に泣けてきた。多分無理だろうけれど、と胸中で加えつつ。 「もぉひっどい子……こんなおめでたい日に泣きたくなんかなかとよ……」 「はは、産声みたいなもんだって」 「何のよぉ」 「家族再誕について?」  あっけらかんと──今まで自分には見せなかった顔で──鈴芽が笑う。何だかもう、本当にたまらなくなって、環は手近にあったビールをひっ掴み、勢いよく煽った。  強い酒でも無いのに、喉が焼ける。飲み込んでも、何だかまだまだ泣いてしまいそうで。だけど、うれしくてうれしくて。環はやけくそ気味に、声と缶を高らかに張り上げた。 「はぁ……もぉー! 私のかわいい家族の誕生日に、乾杯!」 「あははっ、カンパーイ!」
 この日、珍しく環が酔い潰れたのだと。翌日に草太は鈴芽から嬉しそうに聞かされて、よかったねと頷いた。
 更に後日。  定例通話の際、妙にふわふわとしている鈴芽の声に、環はいろいろと察してしまった。  ──ああ、そうやね宗像くん……君も待ってた側やもんね……いやでもさぁ……  かわいいあの子の旧成人を首を長くして待っていてくれたことに、感謝半分、親心としては正直、複雑だったと。  そういった話を環から聞かされた芹澤は、こんなに盛大にハタチを待ち望んでもらえる女の子もそうそういないよなあ、と。何だか感慨深くなったとかならなかったとか。  どっとはらい。
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team-ginga · 2 years
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旧友との午後
 昨日(あ、もう一昨日か)2月15日、ピッコロ演劇学校同期の山田麻結の家にお邪魔しました。
 山田(結婚して今は馬場ですが、演劇学校時代と同じく山田と呼んでいます)の家は駅で言うと阪和線の北信太(きたしのだ)。
 私は兵庫県尼崎生まれ尼崎育ちの根っからの関西人ですが、天王寺より向こうに行くことはまずありませんし、阪和線にも乗ったことがありません。
 だから、堺の駅を通り過ぎた時も、「おおここが堺かあ」と妙な感慨がありました(堺は私が好きな小芝風花の故郷です)。
 当然、北信太で降りるのも初めてーーというか、そもそも北信太が読めず、「きたしんた」とか「きたのぶた」とか、挙げ句の果ては「きたところてん」と読んでいました(「ところてん」は漢字で書くと「心太」ですね)。
 北信太では改札まで山田がベビーカーを押して迎えに来てくれました。
 山田は去年の6月に女の子を出産ーー盟子ちゃんと命名。私は当然初顔合わせです。
 最初こそ泣かれそうになりましたが、そのあとはもう大丈夫。泣きもグズリもせず実にいい子です。
 まずは山田御用達(なのか?)の小洒落たカフェで昼食。春巻きをメインに里芋と豚肉の煮物だとか、アサリと牛蒡の煮物だとか、小鉢が4つ。
 お、おいしい……
 こんなふうにいろいろな料理が少しずつ出てくるというのはなかなか魅力的で、平日の昼なのに満席でした。
 昼食後、山田の家に向かう途中、大きな鳥居が見えました。
 「神社があるんです。行ってみます?」と言われたので、寒かったけれど寄ってみることにしましたが、行ってびっくり。
 「恋しくば尋ね来てみよ和泉なる信太の山のうらみ葛の葉」という文句が書いてあります。
 そう、ここは人形浄瑠璃の「葛の葉子別れの段」の舞台となった場所ーー陰陽師・安倍晴明の母親はもともと白狐で、人間の男に助けられ、その恩に報いるために人間の女に化けて男と結婚、安倍晴明を産んだものの、晴明が5歳の時正体がバレてしまい、泣く泣く子どもを置いて山へ帰って行った。その際、障子に上の言葉を筆で書き残したというあの伝説です。
 いいものを見ました。
 それから山田の家へお邪魔して、お茶やケーキをご馳走になり、結局5時頃まで話していました。
 ピッコロ演劇学校の同期生たちとは残念ながらもうほとんど会うことがなくなってしまいましたが、山田は例外。
 年は離れていますが、なんだかとても気が合います。
 久しぶりに山田と話せて幸せでした。
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anponman · 2 years
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ライブ前にあまりも美味しさに茫然としております。 これ食べて大道芸とうたに浸って下さいね。 ☆1/22(日)四日市 カリー河 カレーの日ライブ! 森香が知るカレー名人がみんな絶賛する筑田シェフの驚異のカレー! 17:00open 18:00start 2000円要オーダー 出演:加藤みきお/森香 三重県四日市市安島2-3-20 第二岡本コーポ 1F Twitter/@kawa2005 Instagram/currykawa2005 ☆1/23(月)京橋 AZYTATE 1/23(月)京橋 AZYTATE 生ライブ&配信@京橋AZYTATE 『アメージング』 ※25席限定(要予約) 開場18:30 開演19:00 ご入場Charge:¥2500(1D別) [出演] 森香 キタ(than) Showhac(ショウハク) しとろん あおいはるか 【予約ページ】 https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/0290qib5vdr21.html 同時ツイキャス配信あり☆ https://twitcasting.tv/azytate 大阪市都島区片町2-5-4千寿プラザI-7階 ☆1/24(火)緑橋 新樂山 六本木ブギーズ! 気分はニューオリンズ! 19:00 open 19:30 start 2500円+1000円ドリンクオーダー 出演:チェリー森田、森香 大阪市東成区東中本3-9-19 ☆1/25(水)名張 Club ROCK UP 19時半開場 20時開演 2,000円(要オーダー) 出演:花垣亮志、堀口慎太郎、ゴーゴー亭なすじろう、森香 名張市西原町2439-1大国住宅ビル ☆1/28(土)伊勢市 LIVE SPACE BARRET ☆1/29(日)今池 バレンタインドライブ 『ザ・トライアングルvol.3』 open 18:00 start 19:00 charge 2,500円 出演:加藤岳/森香/カイヒロシ *お問合せ : valentinedrive 愛知県名古屋市千種区今池1丁目9−3 地下1階 西今池ビル valentinedrive ℡ 052-733-3365 ☆1/31日(火)本笠寺 かさでらのまち食堂でらハッピィ♡カレー(ライブではありません) 11:00〜14:00 カレーランチ チキンカレー森香のオリジナルスパイス「平和の匂い」を使ったシンプルなカレー、優しい豆カレー。800円 18:00〜22:00 カレーやおつまみ。 ときどきうたがあるかも。 愛知県名古屋市南区前浜通7-32-2 B1F 〈2月〉 2/1(水)本笠寺 かさでらのまち食堂でらハッピィ♡カレー(ライブではありません) 11:00〜14:00 カレーランチ チキンカレー森香のオリジナルスパイス「平和の匂い」を使ったシンプルなカレー、優しい豆カレー。800円 18:00〜22:00 カレーやおつまみ。 ときどきうたがあるかも。 愛知県名古屋市南区前浜通7-32-2 B1F 2/2(木)かさでらのまち節分イベント参加 2/4(土)本陣 オキナワAサインバーKOZA 「ウクレレパーク」(昼間) 2/4(土)本陣 オキナワAサインバーKOZA【ウクレレ侍 川合ケン/竹本一也/月ノ海】(夜) 2/5(日)御器所 なんや ガンプラとんとん相撲御器所場所開催! 【白根キヨマロvs.森香/チェリー森田参戦!】 2/7(火)伊賀 Bar Prasad 2/8(水)堺筋本町 ミュージックスポット satone(さとね)【岸田コーイチ/森香】 2/9(木)道頓堀 島唄ライブおぼらだれん 2/10(金)岡山 Budda(こちらのライブは中止されました) 2/11(土)倉敷市玉島 カフェWAON(NOT LIVE でらハッピィ♡食堂) 2/12(日)広 Caffe Va 2/13(月)岩国市 岩国ロックカントリー 2/14(火)西小倉 ケイトミュージック  【森香&山崎箜山ライブ】 2/15(水)福岡 ジョナサン 2/16(木)佐世保日野 へおん 2/17(金)���崎 BODY Ⅱ SOUL 2/18(土)佐世保 サセボノオト 2/20(月)佐賀 夢楽人【江口宣広、森香】 2/21(火)基山町 らいふステージ基山 2/21(火)二日市 COFFEE AND 2/23(木)広島市 Bar AM.hiroshima 2/24(金)倉敷 Cookiejar 2/25(土)神戸 カフェ・ド・シェール 2/26(日)放出 LION 2/27(月)宇治市 Waoya 3/1(水)岩倉市 コミュニティカフェかがよひ 【森香の創作会お題〈さくら〉】 3/2(木)豊橋 AVANTI 3/4(土)茅ヶ崎 スナックめぐ 3/7(火)大網白里 コミュニティダイニング大里(NOT LIVEでらハッピィカレー) 3/8(火)栃木県壬生町 ALIVE STATION おとや 3/9(木)ひたちなか市 ストーミーマンデー 3/10(金)須賀川 ミュージックタウンぷかぷか 3/11(土)石巻市市内某所 追悼の夜 3/12(日)仙台市 鳥ごや 3/13(月)山形 オリハント 3/14(火)山形 ミンタロハット https://www.instagram.com/p/CntjOR8SVVC/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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ten-per-cent · 1 year
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Jul.18.2023
小暑もはやくも末侯「たかすなわちわざをならう」 となり、鳥たちの巣立ちも終盤なのだろう。
テラスの燕の巣は、先週末の朝に忽然と雛たちの姿が消え静かになってしまった。 たぶんカラスにやられたのだろう。
今週に入って晴天が続き梅雨明けを思わせるが、今夜からまた雨がふるようだ。 自転車で裏山をゆっくり登ると、林の中でたくさんの白い花が咲いていた。 ヤブミョウガというらしい。
西畑の棚田もゴルフコースのフェアウェイも、真夏だった。
先週の大雨で、南畑のあちこちに被害が出た。 南面里の集落入り口の川沿いの道も一部が崩落して、昨日から復旧工事が始まった。
通行止めがいつまでかはわからないが、5枚目の画像が回り道です。
今週は、明日19日(水)と21日(金)・22日(土)に営業します。
 #tenpercent#spice #curry #coffee #roadbike #cycling #hillclimb #forestroad #salsacycles #trekbikes #renault #withkangoo #nameri#minamihata #nakagawa #fukuoka #summer #july #小暑 #鷹乃学習 #南面里 #南畑 #那珂川市 #福岡 #福岡カフェ
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kachoushi · 9 months
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零の会
2023年10月7日
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於:シティ音羽 〜音羽・鳩山会館〜
坊城俊樹選 岡田順子選
坊城俊樹出句
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坊城俊樹出句
山縣の墓こそ舞へよ秋の蝶 軍人の墓も公卿の墓も秋 ぐるぐるの螺髪に秋日ぐるぐると アールヌーボーの色して秋薔薇 永遠のステンドグラス秋日濃し 梟の像ぽつてりと秋日燦 ステンドグラスの秋日もロココ調 秋の灯を落して永久のシャンデリア 大仏の耳朶垂れて小鳥来る 小鳥来よアールデコなる伯爵家
坊城俊樹選 特選句
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坊城俊樹選 特選句
天高く誇り高きは講談社 きみよ 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 秋冷を暗くともして華燭の火 千種 白帝は白い梟従へて きみよ 薔薇は秋その夜会より咲き続け 順子 肘掛に秋思の腕を置いたまま 光子 爽やかや罅ひとつなきデスマスク 緋路 一族の椅子の手擦れや秋の声 昌文 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 洋館に和箪笥置いて秋灯 荘吉
坊城俊樹選 ▲問題句
流星を見ること永きデスマスク いづみ
坊城俊樹選 並選句
ビロードのソファーに露の身を沈め 光子 せつちんのかんぬき外れ秋の声 いづみ 秋の蝶風の軌跡を辿りたる 緋路  カーテンの襞のさざなみ小鳥来る 千種  神田川そつくり秋の水となる 荘吉  正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥  秋麗ら坂にも名付け親のゐて 久  大仏の手はつやめきて秋天下 小鳥  もう誰もくぐらぬアーチ秋の薔薇 和子  十字架の不屈目白の秋天に 昌文  はばたきのいとおほらかに秋の蝶 荘吉  カーテンを秋日に低く括りをり 和子  講談社秋思の影を列柱に はるか  月の夜を酌みし記しの夜会服 順子  重鎮の尻を支へし椅子も秋 軽象  赤蜻蛉ルルドの泉よりひとつ 順子  秋空に時告げぬ鐘ジョセフィーヌ 六甲  古寺に蟷螂の息われの息 光子  大正の玻璃戸にそそと秋の薔薇 昌文  書架に古る大言海や虚栗 眞理子  毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路  マリア像その一切を蔦かずら 昌文
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岡田順子出句
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岡田順子出句
薔薇は秋その夜会より咲き続け 鏡の間には秋声の言霊も 月の夜を酌みし記しの夜会服 土まんぢゆう淋しからむや曼珠沙華 野路菊の挿し花のある書笥書函 宰相の遺訓は野菊薫る径 鳥渡る我らいつものオムライス 天狗風鳩山邸の栗落とし 赤蜻蛉ルルドの泉よりひとつ 小鳥湧く鳩山邸へ道折れば
岡田順子選 特選句
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岡田順子選 特選句
栗の毬むけば貧しき実の二つ 瑠璃 流星を見ること永きデスマスク いづみ 正五位のまあるき墓を赤蜻蛉 小鳥 秋天の青は濃度を増すばかり 緋路 月光の鏡の中で逢ふ二人 きみよ 聖堂は銀に吹かるる鬼芒 いづみ 実石榴をロイヤルホストで渡されて 小鳥 石榴熟る女人の拳より重く 光子 秋の灯を落して永久のシャンデリア 俊樹 毬栗を踏み宰相の家を辞す 緋路
岡田順子選 ▲問題句
もう誰もくぐらぬアーチ秋の薔薇 和子
岡田順子選 並選句
カーテンの襞のさざなみ小鳥来る 千種 粗草を撫づるや秋の蜆蝶 昌文 山縣の墓こそ舞へよ秋の蝶 俊樹 華やかに滅びゆく香や秋の薔薇 和子 石積みて富士にみたてる秋日和 久 蜻蛉のひふみと杭にとまりけり 光子 鶏頭の花輪晴れやかなる画廊 要 赤とんぼはづす視線に飛び上る 千種 昼の月溶けて小鳥のための空 緋路 秋日濃しガラスケースに燕尾服 眞理子 ステンドグラスの秋日もロココ調 俊樹 講談社秋思の影を列柱に はるか 筆塚へおほかた萎む酔芙蓉 要 十字切る大聖堂を鳥渡る はるか 秋薔薇開いて誰も住まぬ家 緋路 邸宅の秋に遺りし旅鞄 いづみ 秋の薔薇宰相二人立ちし庭 要 旧邸の入口遠し野紺菊 千種 書架に古る大言海や虚栗 眞理子 子の唄ふ机に置かれざくろの実 小鳥 シスターも同じ咖喱を秋のカフェ 久 マリア像その一切を蔦かずら 昌文 せつちんのかんぬき外れ秋の声 いづみ デスマスクひそと灯して秋館 はるか
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#今年一番の寒さ #小雪舞う 田舎道です😷 . #明日から3連休 なので、温かくして #おうち時間を楽しむ ことにします💓 . #鳥たち はどこにいるのか、雪に縮こまっているのかと思っていたら、うつわの中ですました表情しておりました🐦✨ . #波佐見焼 #空萌工房 さんの #花と #鳥の うつわです👏 . 鮮やかな染錦の花紋様に隠れた 鳥のオシャレなこと🐥✴ . #お茶の時間 がとっても楽しくなる手描きの #マグカップ おすすめです😊💕 . #arita #saga #kikoujin #おうちカフェ #おうちで過ごそう #おしゃれなうつわ #うつわ好きな人と繋がりたい #うつわ好き #和食器大好き#花型 #マカロン #ココアの #ダックワーズ #コーヒー大好き #上有田駅 #トンバイベイ通り #貴好人 . (貴好人) https://www.instagram.com/p/CJx5DZnsj9o/?igshid=1emd4uk00ompx
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. 地域情報誌ノーマ・ジーン 8月号掲載されました🍀 . 特集は“涼菓と、わたし”🍧 ひんやり美味しそうなスィーツがたくさん😋 “ブライダルフェアの見どころはココ”コーナーは、プレ花嫁さんにオススメの特集です✨ . ブライダルリングをお探しの方、 自分にご褒美ジュエリーをお考えの方、アトリエミラネーゼにお気軽にご相談ください💍 ステキなジュエリーをご提案いたします🥰✨ . . ブライダルリング オーダージュエリー専門店 . アトリエミラネーゼ @ateliermiranese ------------------- 福岡県久留米市東町1-41 TEL 0942-33-4466 ------------------- . #地域密着 #久留米で可愛く #輝く女性 のために✨ . #ノーマジーン #筑後 #久留米 #久留米女子 #久留米ママ #柳川 #小郡 #久留米カフェ #久留米女子 #久留米ママ #久留米結婚式 #七国 #ジュエリーショップ #雑誌掲載 #久留米花嫁 #ブライダル #八女 #鳥栖 #西鉄久留米 #水の祭典 #涼菓 #リフォーム #ジュエリーリフォーム #水の祭典久留米まつり #手作り指輪 https://www.instagram.com/p/B0caB6znU7S/?igshid=5o4aksc8b8ji
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