#真珠ネックレスの買い方
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【ピアスが綺麗に見えるコツ】 ピアスやイヤリングが綺麗に見える、可愛く見えるには、一定のセオリー(コツ)があります。それを実践するだけで、お手持ちのジュエリーも改めて素敵に使い回すことができるかもしれませんね! 例えば真珠ピアスの場合は、、 ①珠が1/3以上耳たぶにかかると可愛い ②下向きに垂れ下がらないようにする ③顔の強調と補正の関係を理解する ③は、丸顔の方は大きい真珠をつけると強調されて華やかだし、逆に縦に長い真珠をつけると補正されて細顔の印象を演出します。 これはイヤリングピアス全般に言えることなので覚えておきましょう! イヤリング金具の場合は、耳たぶの内側(顔側)に寄せるか外側に広げて着けるかで、印象が大きく変わります。 ロングスカートなら外側に広げてもバランスがとれてエレガンス��コーディネートになることでしょう! 印象チェックは、必ず全身鏡で見てください。お洋服(特にスカートかパンツか、など)でバランスも異なって見えます。 などなど ちょっとしたコツがありますので試してみてくださいね。加工やパーツで魅せ方を変える事もできます。作り替えで別物にするのも一興です。お気軽にご相談くださいませ! #宝石主治医 #ジュエリーコーディネーター #ピアスの着け方 #イヤリングの着け方 #ジュエリーオーダーメイド #ジュエリーリフォーム #ジュエリークリーニング #真珠ネックレスの選び方 #真珠ネックレスの買い方 【東京吉祥寺 パールズ・ホワイト】 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-19-5 火-土 11:00-18:00 宝石主治医 久保田智之 /真珠とジュエリーの専門家 ============================== 真珠とジュエリーの願い事困り事を解決 ■《ジュエリー&真珠クリーニング》 ■東京吉祥寺ジュエリーと真珠専門店 ■リフォーム/修理/加工/ルース 👉「どうしたいか」を一緒に探ります 👉「こうしたい」を実現します ご相談は、まずは気軽にDMで! (吉祥寺 PearlsWhite パールズ・ホワイト) https://www.instagram.com/p/CpjyE1Eyzsq/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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◇MIRIAM HASKELL(ミリアム ハスケル)◇アンティークジュエリーネックレス 定価:550,000円(税込) 弊社通販サイト商品ページ⇒http://www.gallery-jpg.com/item/MiriamHaskell-4/ 素材:ガラスビーズ カラー:ブルー系 サイズ:全長約47cm (平置きの状態で測っています。) NIKIガラスパールを使用したネックレス。 ミリアム ハスケルの中でも特にファンの多いシリーズです。 NIKIガラスパールとは、ガラスに太刀魚の鱗やセルロースなどから作ったエッセンスを幾度となく塗り重ねた模造真珠。 それは、天然の真珠の美しさをも超えると表現するコレクターもいる程で実際に、そのクオリティを目指してに製造されたと言われています。 単なる代替えの模造品としてではなく、高級ジュエリーにおける重要なマテリアルの1つと言えます。 現代では、新たに製造されておらず世界中のコレクターによる買い占めにより未使用品や状態の良いヴィンテージ品の入手は非常に困難です。 繊細な金属パーツやフィリグリーによる金属細工も大変美しいです。 パーツ1つとっても細部までデザインされていてミリアム ハスケルのアンティークジュエリーの中でも博物館に展示されているレベルの品です。 ※ご覧頂いている媒体により、色の見え方が多少変わる場合がございます。 ※店頭でも同商品を販売しておりますので、通販サイトの在庫反映が遅れる場合があり商品をご用意出来ない場合がございます。予めご了承頂きますようお願い致します。 ※コンビニ決済、ネットバンク、電子マネー、銀行振り込みなどの決済方法を選択される方は弊社からの在庫確認のメールが届いてからお振込み下さい。 Gallery なんばCITY本館1F店 〒542-0076 大阪府大阪市中央区難波5-1-60 なんばCITY本館1F 【営業時間】11:00~21:00 【休館日】4月無休、5月無休 【PHONE】06-6644-2526 【e-mail】[email protected]
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映画に登場するジュエリー③・改
左:Anne Boleyn by Unknown English artist / oil on panel, late 16th century, based on a work of circa 1533-1536 / 21 3/8 in. x 16 3/8 in. (543 mm x 416 mm)/Purchased, 1882 / Primary Collection / NPG 668(出典:National Portrait Gallery)
右:Mary Boleyn, in the style of Holbein, by Unknown artist (出典:Wikipedia Commons)
今回取り上げるのは美しい姉妹が主役の歴史劇。時代の波にのまれ、悲劇の人生を送った女性を彩ったのはどのようなジュエリーなのか。(以下ネタばれを含みます)。
『ブーリン家の姉妹』(原題:The Other Boleyn Girl)2008年
新興貴族の一家に生まれた姉妹を主役とする、アメリカとイギリスの合作による歴史劇。勝ち気で野心家の姉アンをナタリー・ポートマン、愛情ぶかい妹メアリーをスカーレット・ヨハンソンが演じる。このふたりが姉妹役という設定はややムリがあるようにも思うが、じっさいのアンとメアリーも、性格のみならず見た目も対照的だったようだ(冒頭の肖像画の向かって左がアン、右がメアリー)。
姉妹は弟のジョージとともに育てられ、やがて美しい女性へと成長する。裕福な家に生まれたふたりの人生は順風満帆かと思いきや、出世欲にかられた父トマスが王家の仲間入りをもくろみ、その駒として我が娘をあやつりだしたところから、アンとメアリーの人生も、姉妹の仲も変調をきたしだす。
ルネサンス時代のイギリスを舞台にしたこの物語は、うすぐらい屋内のシーンが多��画面も暗ければストーリーも暗い。そこに華をそえるのが、姉妹のかがやくばかりの美貌と、息をのむほど美しいゴージャスな衣装である。衣装担当はサンディ・パウエル。ロンドン出身のベテラン衣装デザイナーで、過去に15回アカデミー賞の衣裳デザイン部門にノミネートされ、そのうち3回で最優秀賞を受賞している。本作の衣裳に関するDarnell Lisby氏の論考を読むかぎり、パウエルの仕事ぶりは、歴史劇の衣裳担当者として申し分のないものだったらしく、入念なリサーチをもとに歴史に忠実なデザインをこころがけつつも、ときにやや邪道な着こなしも織り交ぜることで人物描写に一役買ったようだ。もっともわかりやすいのは、意志が強く冷徹な面ももちあわせるアンは寒色系、思いやりがあって温厚なメアリーの衣裳は暖色系で統一するという、色による性格描写だ。これらの衣裳の一環として登場する豪華なジュエリーもまた、なかなかの見ものである。
そのうちひとつが、本作のメインビジュアルでナタリー・ポートマンが身につけているネックレスだ。ゴールド製の「B」のイニシャルに大粒のドロップ真珠が3つ下げたペンダントトップを、真珠の一連ネックレスにつるしたものである。これはアン・ブーリンの肖像画に描かれている一品を模してつくられたと思われる。凝った細工の華やかなジュエリーが流行していた当時の風潮やアンの家柄を鑑みると、異色に見えるほどシンプルなデザインだ。そのシンプルさゆえ時代を選ばないためか、いまもレプリカが出まわっており、海外ドラマの『アグリー・ベティ』(2006-2010)ではアメリカ・フェレーラ扮する主人公ベティの必須アイテムにもなっていた。『���ーリン家の姉妹』では、アンとブーリン家の運命を象徴する存在のようにあつかわれているのが印象的だ。
このネックレスは、一家の命運を担ったアンが宮廷に送りこまれるシーンから登場し、その後ずっと身に着けている。これはあくまでわたしの推測にすぎないが、このネックレスは、ブーリン家の代表として務めをまっとうせよという思いをこめて、両親に持たされたという設定ではないだろうか。我が娘を自分がのし上がるための手段としてしか見られない愚かな父親とは異なり、厳格ながらも道理をわきまえた愛情ぶかい彼女たちの母親は、なにかと危なっかし���上の娘を守ってほしいという親心を、このネックレスに託したかもしれない。だが、アンがこのネックレスを身につけるようになったころから、一族の家運は音をたてて傾きだす。
本作には、アンがこのネックレスを自らの手で外すシーンが一度だけ登場する。それは彼女が家族に背負わされた重すぎるプレッシャーから解放される瞬間だと考えることもできるだろう。だがその瞬間は決してよろこばしい形で訪れてはくれなかった。
見ている者の胸がしめつけられるような、美しくも悲しいこのシーンでは、この「B」ネックレスにかんするある点が明らかになる。それは、このネックレスが金属製のクラスプではなく、両端のリボンで結ぶことで固定されるように作られているという点だ。この作り、アンほどの身分の女性が身につけるネックレスにしては、素朴すぎるように思われる(申し訳ていどに、リボンの付け根に玉飾りのようなものがついているのは確認できるが…)。おまけにそのころの真珠は、価格が下落傾向にあったとはいえまだまだ高級品である。それをリボンで結んで固定するというのは頼りないように思われるし、高級感もそがれてしまわないだろうか。あるいは当時、このような様式のネックレスはリボンで結び留めるのが一般的だったという可能性も考えられるが、手元の文献やネットのリサーチでは確認できなかった。ご存じの方がいたらぜひ教えていただきたいものである。
最後に、後日譚について軽く触れておくと、彼女の娘のエリザベスが後に女王となり、半世紀近くの長きにわたりイングランドを統治した。エリザベス1世は真珠好きであったことで知られ、肖像画の豪華絢爛なドレスにはかぞえきれないほどの真珠がちりばめられている。彼女の若かりし日を描いた1枚の絵を見ると(下図参照)ある点に興味をひかれる――首元に大粒真珠のネックレスが照り輝き、楕円形のペンダントトップには3粒のドロップ真珠が下がっているのだ。トップの形こそ異なるものの、全体のシルエットはアンが身につけていた「B」ネックレスと似ていなくもない。当時、ドロップ真珠を下げたペンダントは多く出まわっていたとはいえ、この母娘のジュエリーの類似は、見る者の想像力をかきたてる符号ではないだろうか。
この時代の多くのジュエリーと同様、アンの「B」のネックレスもまた、その後の所在はわかっていない。
*こちらの文章は、2021年7月16日に投稿したものですが、ネタバレを多く含むと判断し、2021年8月24日に加筆修正しました。
Elizabeth I when a Princess / Formerly attributed to William Scrots (fl. 1537–1554)/ painting / circa 1546 / oil on oak wood / 3' 6 3/4" x 2' 8 1/4" / Royal Collection:RCIN 404444 (出典: Wikipedia Commons)
※画像に関する注釈:実際の映画の画像は著作権の都合により使用できないため肖像画を挿入しています。映画の装いを知りたい方はぜひ作品をご覧ください。
参考: 2008 – CHADWICK, THE OTHER BOLEYN GIRL https://fashionhistory.fitnyc.edu/2008-chadwick-the-other-boleyn-girl/
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NEWSLETTER vol.48
ニュースレターの第48号をお届けします。
今回は2018年6月8日に Art Jewelry Forum に掲載された、リン・チャン氏へのインタビューをお届けします。
翻訳をはじめたのはもう何か月も前ですが、思いのほか時間がかかって前回配信から10か月も経ってしまいました…今後も不定期の配信となりそうですが気長にお付き合いいただけますと嬉しいです。あいかわらず、メールに埋め込むと画像が小さくなってしまうので、ぜひ元の記事もご覧になってくださいね。
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https://artjewelryforum.org/lin-cheung-0
2018年6月8日
リン・チャン
日常性と非日常性 その共存を実現させるもの
アドリアーナ・G・ラドレスク
リン・チャン《遅ればせながらの応答:混乱、言葉もない、意気消沈》、2017年、ブローチ、ラピスラズリ、金、各51 x 9 mm、撮影:リン・チャン
リン・チャンの作品は絶えず議論を呼ぶ。《敵か味方か》のネックレスや《室温》のオブジェ、書籍にインスタレーションから、最近作の《遅ればせながらの応答》のブローチや《保管》シリーズに至るまで、彼女の作品は、人のありように対する一解釈であり、作り手の思想や感情の運び手であり、ジュエリーの意味を模索する飽くなき探求である。
リン・チャンはこれまで、数多の賞を受賞してきた。最近では、2018年にフランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ賞とヘルベルト・ホフマン賞を受賞。2017年には英国のBBC Radio 4が主催するウーマンズ・アワー・クラフト・プライズにおいて、1500名の応募者から最終選考12名のうち1名に選出された。
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アドリアーナ G. ラドレスク:あなたは今年、その作品と、コンテンポラリージュエリーの振興における国内外での示唆に富む役割が認められ、栄誉あるフランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ賞を受賞されましたね。そのすべてがどのように始まったのか、お聞かせいただけますか? いつごろからジュエリーを作りたいと思うようになりましたか? また、どこで勉強されましたか?
リン・チャン:ありがとうございます! 今年はこれまでのところとてもいい年で、フランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ財団には心から感謝しています。彼らは独立機関として、熱意をもって主体的に、人々の想像を超える優れた仕事をしています。これは今の時代にあって珍しいことで、それだけに特に光栄に感じています。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:動揺》、2017年、ブローチ、ベルジャンブラックマーブル、ハウライト、金、54 x 9 mm、撮影:リン・チャン
私は、なんでも手作りしたり修理して使うことを良しとするごく堅実な家庭で育ちました。裁縫や編み物、刺繍にくわえ、ものが動く仕組みや素材に興味が湧いて、何かを分解したりもしました。でも、ジュエリーを作った記憶はありません。私は子ども時代とティーンエイジャーを経て成人してからも、もらったものも自分で買ったものも含め、たくさんのジュエリーを身に着けてきましたが、自分で作るようになったのはずいぶん後のことです。
私は、ブライトン大学の学士課程(通称WMCP、(訳注:木工、金工、陶芸、樹脂の英単語の頭文字をつなげたもの))で陶芸と金工を専攻しました。そこで偶然ラルフ・ターナーの著作である「ニュー・ジュエリー」を手に取りました。それからというもの、この道一筋です。それ以降、私が置かれたすべての環境や訪れた場所、出会った人々は何かしらこの本と結びついているので、遠い親戚のような縁を感じますし、それだけにこの本は私の考え方に深い影響を与えた存在です。作品の素材や技法は何なのか、思いを巡らせながら夢中になってページをめくっては「これはおもしろい!」と思っていました。
あなたは今年、石を彫ったブローチのシリーズ、《遅ればせながらの応答》でヘルベルト・ホフマン賞を受賞され、忘れがたい1年のスタートを切られました。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:バラ色》、2017年、ブローチ、ローズクォーツ、金、43 x 8 mm、撮影:リン・チャン
審査員から「時事問題とその意味との関係性を表現した、政治的見解の表明」と評されたこの作品は、英国のEU離脱を決する国民投票と世界の政治情勢への個人的な応答として作られたとのことですね。この作品は缶バッジの形をしており、表面に絵文字やシンボルを思わせる顔が描かれていますが、一般の缶バッジのようにプレスした金属やプラスチックでできてはおらず、半貴石を研磨し、表面に金を点在させて作られています。政治キャンペーンで多用される、安価で息の長い定番アイテムであり、質素ともいえる装着型の伝達装置である缶バッジと、高価な素材とを結びつけようと思ったのはなぜですか? また、タイトルの「遅ればせながら」にはどのような意味が込められていますか?
リン・チャン:私が石という、���くて容赦なく、永続する素材でこのブローチを作ることにしたのは、使い捨てで瞬時に作れるお手軽な金属製のバッジとの対比を表現しようと思ったからです。皮肉なことに、私は、メッセージの内容が浅いか深いかにかかわらず、一度使えば用済みとなるはずの缶バッジをいつも大事に取っておきます。手元に残しておくと、その時の気持ちや信条、出来事、気分を鮮明に覚えていられるので。これが、私が半貴石を使った理由のひとつです。つまり、一部の発言や行為はやり直しがきかないから、ほんの一瞬の出来事でも人の心に長く残りうるということを言いたかったのです。
タイトルの「遅ればせながら」は、すぐさま反応するのとは逆のリアクションの仕方を表しています。私は、国民投票の前後の情勢を目にして悲しくなったのをはっきりと覚えていますが、それをどう表現すればよいのかわかりませんでした。ただ、いつかこの思いを作品にすることだけはわかりました。後から行動に出るということは、蓄積された何かが、時間を経てから展開していくということです。私は、実際の出来事からかなり時間がたってからようやく、抑圧された思いやぐるぐると混乱した感情を、石の研磨を通じて解放できるようになりました。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:しかめ顔》、2018年、ブローチ、ラピスラズリ、金、54 x 9 mm、撮影:リン・チャン
また、「遅ればせながら」は、石の加工にともなう労力と、石や石の研磨から連想される隠喩的な意味も表しています。さらに、研磨や切削は、熟考や仕上げ、そぎ落としていく過程も意味します。つまり、考えを整理し、遅まきながら納得し決心が固まるまで時間を稼ぎ、じっと待つという、時間のかかる肉体的行為を表します。石の研磨はほぼ独学で習得しました(最初だけ、シャルロッテ・デ・シラスによる5日間の特別クラスで専門的な講義を受けました)。そのため、新しい素材に初挑戦する時の常として、時間こそ余計にかかりましたが、素人であったことがむしろ好都合に働きました。知識のなさに妨げられず、失うものがないまっさらな気持ちで制作に打ち込むことができました。
コンセプチャルなジュエリーは、政治的な意識の向上という点で、大衆を説得する力を持ちうると思いますか?
リン・チャン:ええ、その力があると信じています。また、すでに知られていたり、こうだと信じ込まれている方法以外のやり方で、そういった力を量る方法にも興味があります。ただ、《遅ればせながらの応答》シリーズが必ずしも「大衆の政治的な意識を向上させる」とは思いません。このシリーズはそれ自体が議論の一部をなす��事者性の強い作品で、すでに広く認識されている問題を扱っているため、意識の向上というよりはタイムリーなコメントとしての趣が強いでしょう。私は今も、この決定がもたらした損害を忘れてはならないと思いますし、今後は今以上に不確かな時代になるでしょう。だからこそ、ジュエリーには、自分たちの周囲で起きている出来事について考えさせる存在であり続けてほしいのです。大衆の政治に対する意識の向上という点では、エスナ・スーこそシリアの難民危機を表現した作品でそれを実行しているといえます。彼女は私たちに、時間とエネルギーを費やして作品について考えることで、難民危機の問題を忘れないよう促しています。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:逃げ腰》、2018年、両面装着式のブローチ、ハウライト、ベルジャンブラックマーブル、金、49 x 12 mm、撮影:リン・チャン
作品の持ち主がご自身の考えに共感してくれるかどうかは重視していますか?
リン・チャン:自分の考えや見解に共感してもらえるといつでもうれしいです。私の場合、それを知るのは直接人と会った時なので、会話ができたり、同じ考えを持っていることに気づいたりできるのは、私にとってはありがたいおまけです。私は時間の許す限り、工房にこもるようにしているので。外に出て別の視点から作品を見られるのはいいリフレッシュになりますが、共感してもらえなくても構いません。私は自分の考えが伝わるよう素材や大きさ、造形を制御しはしますが、作品は独立した存在です。私の手元を離れたら、自由の身です。勝手に別の意味や価値観を帯びたり、身につけてもらえたりもらえなかったり、好かれたり嫌われたりすればいいのです。それは自力では制御できない領域ですし、制御したいとも思いません。私は、最善の方法で考えや意見を表現することにやりがいや興奮を感じますし、そこが重要なポイントなのであって、自分が答えを知っていると思えるかどうかという点は重視していません。
リン・チャン、《真珠のネックレス:グラデーション》、2017年、ネックレス、淡水パール、金、ビンテージのケース(修繕済み)、ネックレスの長さ:406.5mm
あなたのウェブサイトには、「《真珠のネックレス》シリーズは、母親から譲り受けたものの使わずにいた真珠のネックレスをインスピレーションの源とした。このネックレスは自分に似合わないと思ったし、たった一種類の女性性を信じているわけでもない」と書かれています。男性モデルに着用させたこの作品は、淡水真珠を1粒1粒削り出し、ホイットビージェットのチェーンと同じ構造でつなげてネックレスにしたものです。このシリーズは、装飾品としてのジュエリーや、個性の形成におけるジュエリーの役割の探求の一環として作られたものですか? また、ジュエリーは新たな形のジェンダー表現を推し進める上で効果的な手立てだと思いますか? この作品には、どのようなメッセージや意図が込められていますか?
リン・チャン:後から思えば、この作品はずいぶん複雑な意味を帯びていますね。一方では、ごくシンプルな作品で、元のネックレスを手に取って加工するに至ったのも、チェーンにできるかどうか試したかったという単純明快な動機からです。実験が済んでチェーン全体が完成してはじめて、どんな意味を持ちうるか、なぜこんなことをしたのか、それがどうなったのかを考える時間を持てました。このネックレスは、身に着けるとお高く留まって見えるような気がして、長い間しまったまま使うことはありませんでした。
真珠にはさまざまな意味合いが込められています。そして、形状や機能の面で可能性の幅が広いダイヤモンドや金などと違って、ジュエリー素材としての革命がもっとも起こりづらい素材ではないでしょうか。その意味では、この真珠作品では、おそらくその形が一番の理由で、少しだけその遅れを取り戻せた気がします。真珠の「ジュエリーらしさ」は丸い形に生まれついた時点で既定路線であり、人はなぜかそこに女性らしさだと受け止めるのです。私が真珠を研磨してチェーンを作って、最初に、そして一番強く感じたのは、これはもはや真珠のネックレスではない、ということです。そのことで、真珠にまつわる意味合いを薄められましたし、おめかしや着飾ることを目的にジュエリーを着けていたのは過ぎ去った昔の話であって、ジュエリーとは単に着けたいから着けるものだという私自身のジュエリー観に沿った作品になったと思います。
私は女性性とは何であるかに興味を引かれます。それは必ずしもジェンダーと関連づいているわけではありません。私は女性性をもっと広義にとらえていて、体力とは別の、知的な精神力や思考、思いやりと関わるものだと考えています。作品を男性モデルに着用させて撮影したのは、実験的な見せ方をしたかったからです。そして、それが真珠のネックレスは女性的なものだという狭量な考えを打ち破ったと伝える上で有効な手段であるかどうか、そして、それでも依然として残る繊細な強さと多義的かつ対照的な複数の側面が、また別の女性性を表現しうるのかどうかを確認したかったのです。つまり、自分が身近に感じられ、さらに女性という自分のジェンダーも手放さずにいられるという形の女性性です。そうですね……この作品については、完成してからもそのインパクトについて考えていますが、今もまだ、的確に言い表すのが難しいです。が、そうやって考えるのも、とても面白いことですね。
リン・チャン、《真珠のネックレス:マチネー》、2016年、ネックレス、淡水パール、金、長さ:560 mm、撮影:リン・チャン
《真珠のネックレス》シリーズの一部の作品は、修理を施したビンテージの真珠のネックレスの専用ケースがついてい���すね。このようにケースに手直しをして再利用するという行為には、どのような意味があるのでしょうか?
リン・チャン:アンティークのケースを再利用することで、過去の所有など、物語に歴史という側面が若干加味されます。最初に作ったネックレスと箱は母の所有物で、それ以降のネックレスと箱は、最初につくったものの形式を借用したものです。
作品が装着されることについては、どれくらい重要視していますか?
リン・チャン:どちらでも構いません。着用性の高いデザインであっても、実際につけるかどうかは別問題で各自が判断することです。私はどちらの考えも理解できます。私自身、身に着けないジュエリーをたくさん持っていますが、そのことが物への愛着に影響するわけではありません。手に取って眺めて、またしまうということも好んでやります。時に実用的でないジュエリーをじゃらじゃらつけることもあります。このようなアイテムは注意が必要ですし、つけている間ずっと気になってしまうものです。おまけに針先がとがっておらず、ブラウスやTシャツに大穴が開いてしまうこともあります。それでも、ジュエリーとしての出来がよければ、その価値はあるのです。同じものを数週間つけっぱなしにすることもあります。装着するしないにかかわらず、ジュエリーが喜びをもたらしてくれることに変わりありません。
リン・チャン、《保管:紙と輪ゴム》、2016年、ブローチ、合成石、金、輪ゴム、70 x 22 x 15 mm、撮影:リン・チャン
《保管》シリーズは、あなた自身のジュエリーの保管方法を扱った作品です。このシリーズは、こう言っては何ですがとても生活感があって、《紙》や《輪ゴム》と題されたブローチでありふれた物体を描写しています。この作品では、合成石や金という耐久性のある素材と、輪ゴムという長持ちしない素材が混在しています。この袋に何が入っていたのか、また、この作品のコンセプトは何なのか、興味を惹かれます。この素材の組み合わせには、どのような意味が込められていますか?
リン・チャン:私はよく、ティッシュやキッチンペーパーやトイレットペーパー、チャック式のビニール袋やただの紙など、その時手元にあるものにジュエリーをしまうことがよくあります。私はよく旅行をするので、ジュエリーに箱やケースがある場合はそこから出して、もっと実用に即した方法で収納するようにしています。《紙》と《輪ゴム》のブローチは、私が紙と輪ゴムで包装してきたすべてのブローチを表現していると言えるかもしれません。自分がつけるジュエリーはいつもこの方法で収納します(そのほとんどは自分で作ったものではありません。自分の作品はめったにつけません)。なので、この保管方法自体はごく普通で生活感がありますが、興味深いことに、それによってそのアイテムが私にとって特別な存在になるのです。この作品を白い合成石で彫り出して作ったのは、紙の質感を表現するためで、本物の輪ゴムを用いたのは日常性を加味するためです。ここにおいて私は、ジュエリーの秘密の生活を覗いてみませんか、作品を通じて価値や意味が表明されているさま���見てみませんか、と誘いかけているのだと思います。高価な素材や予期せぬ素材やプロセスを用いて日常のディテールを描写することで、単なる人工物を超えたジュエリーのおもしろみについて考えることを促しているのかもしれません。
この《保管》シリーズでは、特に私自身の持ち物であるジュエリーの私的な生活と公的な生活、そして、同じ作品でも配慮の度合いが変わりうるのかという点を考えました。紙やプチプチ、ビニール袋による収納方法は、退屈に見えるかもしれませんが、私にとってはとても便利で安全ですし、それによって自分だけのものになるのです。私は、ジュエリーを買った時ではなく、生活をともにしてはじめて、そのアイテムが自分にとってどんな意味を持つのかについて気にかけ、注意を払えるようになります。作り手やブランドによる包装は、提示方法や、その魅力、モノのコンセプトの延長、作り手の創造性や配慮を通じて、ジュエリーを商品とみなしています。購入後の私だけの管理方法は、所有、つまり自分の持ち物であり日々の生活の一部であることを表します。
リン・チャン、《保管:古い真珠のネックレス》、2018年、ペンダント、ロッククリスタル、62 x 42 x 20 mm、撮影:リン・チャン
同じシリーズの《古い真珠のネックレス》や《ベニータのブローチ》では、ジュエリーの形は見えません。そのかわり、それをしまうための(ロッククリスタルを研磨した)透明な袋が主役になっています。これは、姿は見えずとも存在する、あるいは過去に存在したジュエリーを示唆し、その記憶を保持する手立てということでしょうか? この作品の背景とはどのようなものでしょうか?
リン・チャン:おっしゃる通り、どちらも実在するジュエリーです。古い真珠のネックレスも、ベニータが作ったブローチも私の持ち物です。それらが小さなビニール袋の中で占める空間を観察し、石を研磨して造形しました。どちらも、空っぽであるようにも中身が入っているようにも見えます。また、モノが持つ日常的な側面と非日常的な側面との対比を考察した作品でもあります。ジュエリーはその両方の性質を兼ね備えられるところが、すごく好きです。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:困難な時代》、2018年、ブローチ、ロッククリスタル、金、54 x 9 mm、撮影:リン・チャン
あなたの作品の中には、パブリックな仕事も見られます。2012年ロンドンパラリンピック大会のメダルをデザインされましたし、2014年には唐奨のメダルデザインのコンペでファイナリスト10名の1人に選ばれました。2年前には、唐奨教育基金会から、2016年の賞状のデザインと制作を依頼されたそうですね。このようなパブリックな仕事と、個人の作品とでは、工程の面でどのような違いがありますか? また、どのようなことが課題になりましたか?
リン・チャン:特にパブリックな依頼は、往々にして極度のプレッシャーにさらされます。莫大な予算と、短い納期での納期厳守に対する大きな責任が常にのしかかります。株主や資金提供者、プロジェクトマネージャーやマーケティング部門、CEOやインターンなど、あらゆる立場の人たちとチームを組んで仕事をするのは一見怖そうですが、実際のところは共同作業について学ぶにはすばらしい方法です。アーティストという立場で一大プロジェクトに携わるということは、全体を見渡し、常時すべての場に存在するかのような独自の立場に置かれるということです。私はあらゆる視点からプロジェクトを眺め、はじまりから実現に至る過程を見るのを楽しめるタイプなのでしょうね。また、プロジェクトの一員になれることは、大きな見返りがあります。
こうした学びは有益ですが、多くの依頼は問題解決からプロトタイプの制作、完成品の仕上げが息をつく暇もなく、同時に進行する感じです。先を読んであらゆる結果を予想し、プロジェクト管理をやりこなし、チームのメンバーに仕事を任せて、仲間からも自分からも最高の力を引き出せるよう、短期間で学ぶわけです。こんなことまでできてしまうんだ! と自分でもよく驚きます。スタジオでの作業はそこまで込み入っていません。当然ですが、それは私ひとりだからです。プレッシャーもさほど強くかかりませんが、多くの場合プロセスは酷似しています。同じような悩みを抱え、大勢でやる時と同じような会話を自分とします。葛藤もありますが、最初から確固たる決まり事もないですし、委員会からの承認がないと次に進めないというわけでもありませんから、後戻りをしたり、手抜きをしたり、自分の意志で課題を設定したり、リスクのある道を選んだりできます。これは周囲からの許可が必要な場合はそう簡単にはできないことです。
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どのような流れでデザインを進めますか? スケッチやモデル、モックアップの制作から始めるのでしょうか? コンセプトを伝える上で素材の選択はどの程度重要なものですか?
リン・チャン:��い最近までは、最初にコンセプトやイメージを考えたら、そのまま制作に突入していました。私はすごく大雑把なスケッチ以外は紙にイメージを描きません。線画や、ひとつかふたつの単語、文章で十分な時もあります。その意味では、私は多くの作り手と違うのかもしれませんね。明快なプロセスでデザインを進めるわけではないですから。
素材の選択はとても重要です。アイデアを思いついたら、自分の考えや感覚と合致する素材を探します。可能性のある選択肢を考え抜いて「こうすれば思い通りの雰囲気になるかしら」とか「やっぱりこっちかもしれない」と迷いながら自分の仮説を検証します。石の加工をした時は、コンセプトよりも素材が先でした。それまで、具体的な素材や技術からアイデアを発展させていくことはあまりなかったので、新たな感覚で制作に燃え、手の中の素材の変化や自分が目にしているものを基にアイデアやコンセプトを練る間じゅう、強迫的なまでに熱心に打ち込みました。
外部からの特にパブリックな仕事の依頼の場合は、コンセプトや工程、プロトタイプの制作、実制作、情報の記録、納品に至るプロセスを厳守せねばならず、その順番が狂うことはめったにありません。
リン・チャン、《保管:ベッティーナのブローチ》、2018年、ペンダント、ロッククリスタル、52 x 34 x 23 mm、撮影:リン・チャン
あなたはアーティストとしてご活躍されているだけでなく、2009年以降、ロンドン芸術大学のセントラル・セント・マーチンズのジュエリーデザイン科の学士課程の上級講師として教鞭を執っていらっしゃいます。その傍ら、レクチャーやワークショップの講師や、書籍や記事の執筆活動もされていますが、限られた時間のなかでそれをどう両立されていらっしゃるのでしょうか? またそれらすべてをやりこなす強い意志はどこからきているのでしょうか?
リン・チャン:確かに、全部並べて見るとずいぶん抱え込んでいるように見えますね! あまりの多忙さに、混乱に陥ってしまう時があることは否めませんが、ジュエリーへの好奇心が、さまざまな魅力的な形をとって、私を突き動かすのです。
忘れないでいただきたいのは、プロジェクトによっては構想に何年もかかるという点です。ずっと前にまいた種を折に触れては世話してやり、立派に育て上げるのです。コラボレーションもありますし、自分がやりたくてやるものもあります。人に教える仕事は、どれもとても楽しいです。セントラル・セント・マーチンズで、いきがよくて一生懸命な学生たちを大勢相手にしていると、ジュエリー界の今後の行方が見えるような気がする時があります。これは役得ですね。また、コンテンポラリージュエリーをまるで知らない別分野の作り手の人たちと一緒に何かをするのも楽しいです。ザルツブルクで行われた国際芸術サマーアカデミーの際に行ったワークショップがその例です。ほかにも、近々コロンビアで開催されるEn Construcción IIIでワークショップを行う予定があり、とても楽しみにしています。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:無能(※)》、2018年、ブローチ、コーリアン、金、55 x 9 mm、撮影:リン・チャン(※訳注:英語タイトルはTwitで、Twitterとかけていると思われる)
私は、プレッシャーや日々の雑用に邪魔されることなく、スタジオや作業場でひとりになってジュエリーについて自分だけの考えに没頭したり、表面の具合を観察したり、何に注意を払ってやればよいのか、自分が何をしたいのかを考える、ユニークで貴重で特別な時間を確保するためならなんだってします。常にそれを達成できるとは限りませんが、いつも虎視眈々とそのタイミングを狙っています。
最近感銘を受けたり、作品に影響を与えたり、興味を引かれた映画や音楽、本、展覧会、ニュース、旅行などはありますか?
リン・チャン:《遅ればせながらの応答》シリーズの《しかめ顔》というブローチが今年度のロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの夏期展覧会に出品されたので何度か足を運びましたが、その時の作品の多様性には驚かされました。この展覧会は、優れた偉大なアーティストと一緒に、アーティストの卵や無名の作り手、「凡人」(グレイソン・ペリーが私たちのような人を親しみを込めて呼ぶ時の愛称です)の作品が一堂に並ぶことで有名です。目玉となる作品ばかりを見ないよう努めるうちに、若手作家のリー・カッターの作品に目が留まったのですが、この作品には心から感動しました。
リー・カッター、《監獄文化》、彫刻、刑務所で支給されるバターミルク石鹸、画像はロイヤル・アカデミー・オブ・アーツの厚意により掲載
それは《監獄文化》と題された、彫刻を施した大量の石鹸を何段もきれいに並べて額に収めた作品でした。私は、日常の素材を再評価させ、当たり前だと思われているものや状況を見直させてくれる作品や、想像する以外に知りようのない世界を見せてくれる作品が好きなのです。器用かつ無心に彫られているだけでなく、骨や象牙の細工や、木彫品、彫像、ストリートファニチャーを見た時と同じような感情を抱かせ、人生のおかしみと哀愁とが一体となって表れていました。
リン・チャン、《遅ればせながらの応答:無能》、2018年、ブローチ、コーリアン、金、55 x 9 mm、撮影:リン・チャン
現在はどのようなプロジェクトに取り組んでいらっしゃいますか?
コロンビアで行われるコンテンポラリージュエリーのシンポジウム、En Construcción IIIの一環として、マーク・モンゾとセス・パパック、テレーザ・エスタぺと一緒に1週間のワークショップを行う予定です。また、2019年のミュンヘン・ジュエリー・ウィークでMicheko Galerieで行う個展の準備も進めています。ほかには、通常の依頼品やリサーチ、構想に加え、フランソワーズ・ファン・デン・ボッシュ賞の賞金で、2019年の年末か2020年の初頭からオランダで開催される個展に向けて作品を制作するという、刺激的なひとときを過ごしています。近いうちにまた皆さんに詳細をお知らせできるのを楽しみにしています。
ありがとうございました。
アドリアーナ・G・ラドゥレスク:建築家、ジュエリー作家。ワシントンD.C.在住。ルーマニア、ブカレストのイオン・ミンク建築都市大学にて建築と都市計画の修士号を取得。ワシントンD.C.のコーコラン・スクール・オブ・ジ・アート・アンド・デザインにて金工を学ぶ。2013年よりAJFに参加。
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本ニューズレターの本文・画像のすべてまたは一部を無断で転載することはかたくお断りいたします。今回の記事は、スーザン・カミンス氏(Art Jewelry Forum)の寛大なる許可をいただいて翻訳しています。配信停止をご希望の方は、このメールに返信する形でお知らせください。また個人名の表記につきましては一般的な発音を参考にカタカナ表記をしておりますが、もし本来の発音とは異なる表記にお気づきの場合は、お手数ですがお知らせください。
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可愛い服を選べないなら生きてる意味ない
ヒールが三センチ以内の、りぼんがちょんと乗った赤いエナメルのバレエシューズ、繊細に花びらをかさねたような華奢なデザインの下着、ぱりっとした生地のサーキュラースカート、くしゅくしゅとたるませてはく赤葡萄色の靴下、陽がふちどっているみたいにふわふわしたアンゴラのVネックのニット、真珠のイヤリング、硝子の小さな飾りがぶら下がった、儚い線のネックレス、身体の線にぴたりと沿うロイヤルブルーのタイトなニットワンピース。 可愛くて、美しくて、身につければたちまち気分が華やぐものだけじゃない。毛玉になりにくいタイツ、替えのサニタリーショーツ、汚れてもいいときに着るトップス、ヒートテック。雨でも雪でも履ける合皮のレインブーツ。別に心踊るワイテムではないけど定期的に要るものというものはあって、必要経費だけでもどんどんかさむ。UNIQLOに入って、「はん、たか」と思いながらすぐ出た。別に、ほしいわけじゃないのに予想より高いと気持ちがめげる。 手に入れたものがハンガーラックを順繰りに満たしているのに、いつも「足りない」と思う。だって常に新しい季節にいるから。夏の服は夏の服、秋の服はまた別に必要。 人より高頻度で服を買っている自覚はあるけれど、そのぶん同じペースで服を捨てている。げんきがあれば売り払う。買っても買っても満足しない理由はもう明白で、かつての恋人がものすごくファッションにうる��い男だからなのだった。逐一「ダサ」「捨てな」「その組み合わせはおかしい」「いつまで学生気取りなの、痛くない?」「変な服を買うな」「いいからデニムと形良いシャツとベルト買え」「センスに自信がないならUNIQLOかZARAにでもしとけ」「黒い、透け感狙ったようなレースの服ばっか着るな」とものすごい勢いでダメ出しされた。たぶん褒められたのは黒いタートルネックのニットを着てたときとノースリーブのニットドレスを着てたときと、言われたとおりUNIQLOのスキニーデニムを履いてたときだけだった気がする。 現時点でわたしはちゃちなベルトしかもっていないし、パンツのときにベルトを通すのは気が向いたときだけ、形の良いシャツは持っていない。どこで買えばいいの、と聞いたら少し困った顔をして、「言うと学習しないから」と言って教えてくれなかった。そういうところがわたしは、と思ったけど、言わなかった。 初めて会ったとき、東京生まれと聞いた時点で心がシャッターを閉じた。東京生まれの人と親しくなったことなんてないのに、東京生まれの人を怖いと思っていたし、信用ならないと思っていた。僻んでいた。東京がきらいなのに東京で勤める以外どうしても選択肢がなくて、なんとか東京で働けそうな会社の内定をもらった。何一つ自分が決めた未来に納得がいっていなかったけれど、もう一生分高速バスで東京に行き、身体の内側も外側もいやんなるほど疲弊してくたびれていた。これ以上就活する気など起こらなかった。どんどんだめな方向に向かってるとわかっていたけれど、目をつむった。 去年の夏、国分町のミラーボールがひかりを龍の鱗みたいに撒き散らしていた。ジンジャーエールばかりがばがば飲んでいたら就活でゴソッと減ったぶん以上に太った。卒論を書くのは苦痛じゃなかったけど、本文を書くまではじりじりと時間だけが過ぎて資料の上を視線だけが上滑りして頭に入ってこなかった。駒田と電話で泣きながら喧嘩してそれっきりになった。バイトは楽しかったけれど、26時にバイトを上がった翌朝に1限スタートの夏期講習に出るのが怠くていつも眠気で目が乾いた。自分より可愛くない人が誰一人いない場で、美人はブスより努力してんだな、と思った。でも、黒服に「化粧濃くして。カラコンかつけまくらいして」と言われても全部シカトした。努力の方向が違うから、という理由じゃなく、美人になる努力がだるいからだった。 可愛い服はいつでも欲しかった。一回だけ真っ白に近い金髪にしたとき、ずっとこの髪でいたいと思った。ギャルでいたかったから赤い、へそがでるビスチェと淡いブルーのダメージデニムを買って、私服で網タイツを履いた。すぐに髪色を戻したとき、悲しくて、自傷というより、自分が大切にしているものをあやめているような罪悪感をうっすら味わった。金髪じゃない��ら、もう意味がないような気がしてそのとき買った服は処分して、汗だくでスーツを着て面接に走った。すべて終わったあと毛玉になったスーツと紐がぼろぼろになった鞄を捨てた。 服を手に取る。OKが出るかどうかばかり頭にちらつく。5月、半休だったからパルコで服を見繕いながら、(これだったら、合格点かも)と思ってレジに持っていきながら(OKて、近々もう二度とすれ違うこともなくなるのに)と思うと絶望で視界がぐらぐらした。そういう買い物の仕方をもう半年続けている。指標を決定的に失ったら、わたしは次にどんな服をまとい始めるのだろう。元々の、悪趣味なガーリー路線に逆戻りして、またダッフルコートを買い、ボリュームたっぷりのチュールスカートをふわふわとまとわりつかせ、ブラウンの編上げのロングブーツを買い直し、ワンピースの上からコルセットをぎゅうぎゅうに締め上げたりするのだろうか。現時点では未だに評価軸は変わらず、手取りを考えれば相当不相応な値の靴を狭い玄関に並べている。サンダルでもパンプスでも、困るとエナメルを選んでしまうから修理代はいつも手痛い。 要するに、人にきめてもらうことの快楽を知ってしまったのだと思う。自分の価値観で判断しないってなんて安易で、らくなんだろう。だから今も他人の架空の価値観に縋って、ああでもないこうでもないと服を買う。そのくせ、「元々でかいんだからヒール履くのやめれば」と言われると「自分の劣等感でわたしからヒールを奪うのはエゴだよ、見下されるのがそんなに苦痛なら13cmのヒール貸そうか?」と吐き捨てたくなる。 わたしはね、わたしのために綺麗にしてんの。文句あっか。
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日焼け止めを塗った肌に真珠を着けてもいい? 夏のケアをプロが解説
もうすぐお盆。数年ぶりの行動制限なしの夏とあって、コロナ禍で延期されていた法事・法要や親戚の集まりなどで真珠を着ける機会が意外と多いかもしれません。しかし、株式会社クロスフォーで長年、ジュエリーの買い付け業務や輸入販売に携わってきた板垣道雄さんによると、夏場は真珠の性質上、長時間身に着けるのは控えた方が良いそうです。真珠の基礎知識や正しい扱い方、ケア方法について教えていただきました。 1 以前有名真珠店で話しを聞いたところ、素材的に経年劣化があるためアクセサリーとしての真珠には寿命があり、肌に密着する真珠の場合は20〜30年くらいとのことでした。一生物の真珠を購入しようと思って行ったのだけど、そもそも真珠自体が一生物ではないと知って、購入するのは止めました 2 首の周りに汗をかきやすく、日焼け止めなども塗るので、冠婚葬祭用の真珠ネックレスはマイクロパーマネント加工し…
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ブレないまゆこの永遠のお気に入り❤️ まゆこファンの方からまゆこのアクセサリーなどよく聞かれるのでシェアしま〜す❤️ 1枚目は真珠のネックレスと王冠のブローチ(もらった) 2枚目はフェラガモのカチューシャ(ラクマで買った) そしてフランクリンプランナーのスケジュール帳(オレンジの、買った) デュポンのペン(尊敬する社長さんから貰った) どM(ウソ)まゆこのMを型押し出来る機械 楽天で買ったゴールドの手鏡 メイソンピアソのヘアブラシ ヘアアクセサリーとイヤリング、ブレスレット(ほとんど300円ショップ、ブレスレットはラスベガスで買ったもの、巨大なダイヤの指輪はカンヌを歩い��て知らない人にもらったもの) #現物 #現物投資 #不動産投資 #まゆこのエッチなブログ #暗号通貨 #仮想通貨 #FX #YouTube #トレーダー #1億 #資産構築 #自動 #2000万 #投資 #資産運用 #副業 #自由 #フリーランス #営業 #アフィリエイト #セールスマン #セールス #独立 #起業 #にゃんチューバー #老後 #補助金 #助成金 #株主 #どMの調教師まゆこ https://www.instagram.com/p/CVw9V9sl9Kx/?utm_medium=tumblr
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K18YG黒蝶真珠のネックレスの留め具が破損していました。こちらはレーザー溶接にて修理いたしました。 + 店内工房をもつジュエリーサロン美尚では、オールハンドメイドによる加工と、3Dプリンターを駆使した加工の両方に対応しており、デザイン・ご予算・ご納期によって最適な手法をご提案しております。 ㅤ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ㅤ ㅤ 店内工房をもつジュエリーサロン美尚では、工房直販価格にてジュエリーのオーダーメイド、リフォーム、修理を承っております。 またInstagramのDMでのお見積もりにも対応しており、デザイン相談から加工、ご納品まで、ご来店頂かなくてもすべてDMでのやり取りにて対応可能です。ㅤ ㅤ 各種ご相談はコメントまたはDMにて宜しくお願いいたします。ㅤㅤ ㅤ ㅤ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ㅤ ㅤ ㅤ■店内工房をもつジュエリーサロン美尚■ㅤ ㅤ1981年創業。大阪府箕面市に佇む地域密着型の宝石店。宝石修理から、リフォーム、オーダーメイド、高価買取まで。修理の即日仕上げも可。ㅤ ㅤ ㅤ◉公式HP◉ㅤ ㅤhttp://www.jewelrybisho.jp/ㅤ ㅤ ㅤ◉Instagram◉ㅤ ㅤhttps://www.instagram.com/jewelrybisho/ㅤ ㅤ ㅤ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ㅤ #大阪府 #箕面市 #宝石工房 #ジュエリーオーダー #ジュエリーオーダーメイド #ジュエリー修理 #美尚 #ジュエリーサロン美尚 #bisho #cadjewelry #rhinoceros #rhinogold #keyshot #matrixgold #ネックレス修理 #宝石修理 #necklace (店内工房をもつジュエリーサロン美尚「宝石販売・リフォーム・修理」 - 1981年創業・大阪府箕面市) https://www.instagram.com/p/CEl7iqPn8Wo/?igshid=1ialr6tjiulx
#大阪府#箕面市#宝石工房#ジュエリーオーダー#ジュエリーオーダーメイド#ジュエリー修理#美尚#ジュエリーサロン美尚#bisho#cadjewelry#rhinoceros#rhinogold#keyshot#matrixgold#ネックレス修理#宝石修理#necklace
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【真珠ネックレスの見分け方】 あこや真珠ネックレスは、フォーマル用にも一本は持っていたいマストアイテムです。 引き継いだ物もあれば、新たにご購入を検討される方もいらっしゃると思います。 今回は後者。ご購入時の心構え的なお話の一部です。 「真珠を見極める」 までは難しいかも知れませんが、違いがわかる程度には「大きく違う」事をご理解いただければと思います。 真珠を見分けるポイントは複数ありますが、一番大切なポイントは、、 『テリ(輝き&色)の強さの違いを知る』 テリがある真珠は立体的に見えます。 下から湧き立つような干渉色(色)が真珠全体を包み込みます。 真珠は「テリ」 テリが強く立体感を強く感じるものほど、首元で美しく自身を惹き立ててくれます。 テリの強さは、イコールではないですが品質の良さに等しく、テリの強い物ほど相対的には価格が上がります。 ご予算と求める程度のバランスをちゃんと知ることが大切です。 その為にはちゃんと見分けて理解し、これからの使い方と得られる効用を感じてください。 真珠ネックレスの選び方はとても深い。 深いゆえに迷いやすい。迷ったらプロフェッショナルに相談すべきです。一緒に最適な真珠ネックレスを提案してくれる事でしょう。 真珠ネックレスの選び方は、まだまだポイントがあります。引き続きご紹介できればと思っています。 気になる方は、気軽に��ォローください! イイネと保存もお願いいたします! m(_ _)m #宝石主治医 #ジュエリーコーディネーター #真珠ネックレスの選び方 #真珠ネックレスの買い方 #パールネックレス #パールネックレスの見分け方 #パールクリーニング #真珠クリーニング 【東京吉祥寺 パールズ・ホワイト】 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-19-5 火-土 11:00-18:00 宝石主治医 久保田智之 /真珠とジュエリーの専門家 ============================== 真珠とジュエリーの願い事困り事を解決 ■《ジュエリー&真珠クリーニング》 ■東京吉祥寺ジュエリーと真珠専門店 ■リフォーム/修理/加工/ルース 👉「どうしたいか」を一緒に探ります 👉「こうしたい」を実現します ご相談は、まずは気軽にDMで! (吉祥寺 PearlsWhite パールズ・ホワイト) https://www.instagram.com/p/CmIiZkiS3NZ/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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最近の流行は小さい華奢な デザインだそうで。 . . 陶器で小物はなかなか難しいですが、試行錯誤していきたいと思います。 ピアスとお揃いで使える 輝-スタッド-ネックレス . . 人気の真鍮も針金買ったっきり お蔵入りしてるので 夏休みになんとかしたいです。 . . 8/1〜25はネット販売も全店 休業致します。 購入希望の方は来週中にお買い求めください◡̈♥︎ . . #ふぉーちゅなる #信楽焼 #アクセサリー #ピアス #陶器 #手作り #陶器ピアス #幸運 #幸せ #縁起物 #朝ドラ #北欧 #癒し #樹脂ピアス #イヤリング #陶器好き #信楽 #ピアス販売 #ハンドメイド #リンネル #リネン #ナチュリラ #スタッドピアス #真珠 #minneで販売中 https://www.instagram.com/p/CDGaxXmnDxy/?igshid=11z943ndwd3ag
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現在、京都で開催中の『コスチュームジュエリー 美の変革者たち シャネル、ディオール、スキャパレッリ 小瀧千佐子コレクションより』はコスチュームジュエリーにフォーカスした世界的にも稀な展覧会です。 コスチュームジュエリーは本来、高価で希少な宝石や金属のイミテーションとして制作されていました。 20世紀初頭になるとフランスのモード界のデザイナー達、シャネル、ディオール、スキャパレリがコスチュームジュエリーを積極的に使用し、自身の作品を飾り立てるようになりました。 それは一部の階級に限定されていたモードの世界を一般化させ、その進化は代替品の域をはるかに超越したデザイン、創造性へと突き進めました。 その傾向はヨーロッパからアメリカへ波及すると、より自由に展開し、大量に生産される様になりました。 世界大戦の物資不足はコスチュームジュエリー界に新しい素材のプラスティックを招き、皮革や繊維、木材等の有機物も組み込ませました。 コスチュームジュエリーは現代では衣服、バッグ、シューズ、帽子と同じくファッション構成する最も重要なエレメントになっています。 コスチュームジュエリーは女性たちの美への追及、創造性、ユーモア、社会進出の歴史を���しています。 アメリカ、インディアナ州の生地や既製服を扱う店の娘、ミリアム・ハスケル(Miriam Haskell)は1899年に生まれました。 シカゴ大学で学んだ彼女はココ・シャネルに憧れて、ニューヨークに自身の店とブランドを創設しました。 彼女はニューヨークの有能なアーティスト、クラフツマンを雇い、独創的なコスチュームジュエリーを制作しました。 花や自然の造形の大ぶりなモチーフを中央に配置しました。 素材にはイタリア、ヴェネチア近くのムラーノ島のムラーノグラスビーズ、ローズモンテと呼ばれるオーストリア製の糸を通すラインストーン等を採用しました。 そして大量に買い付けたNIKIガラスパール、それはガラスに太刀魚の鱗やセルロースなどから作ったエッセンスを幾度となく塗り重ねた日本製の模造真珠です。 本物の真珠とは違う魅力のあるNIKIガラスパールは、世界中にコレク��ーがいます。 現在は生産されておらず、現存している未使用品はコレクターの買い占めによって非常に入手困難です。 それらをフィリグリーと呼ばれる、金属を糸のように細くして、繊細な手作業によって巻いたり編んだりし、溶接して模様をつくる金細工の技法で繋ぎ併せました。 接着剤を用いないフィリグリーにより、その透かし細工がアクセサリーに立体感と耐久性を与えました。 彼女の作品はハリウッドスター、セレブリティーに熱烈に支持されました ミリアム・ハスケルのブランドは今日も継続されていますが、とりわけヴィンテージ作品は多くの蒐集家を惹きつけています。 弊店は最新のモードの作品を扱いながらも、その変遷、ルーツに強い関心を持ち続けています。 そして全てのファッションアイテムは着用出来なければならないと考えています。 弊店はミリアム・ハスケルをはじめヴィンテージのコスチュームジュエリーを取り扱いをしています。 それらの幾つかは前述のブランドの特徴を有しています。 大ぶりなネックレスはハスケルが愛したほとばしる水滴の様な淡い水色のガラスビーズとドロップパールが繊細にしておびただしいメタルパーツで結束されています。 艶々と光る可愛らしいイミテーションピンクパールは一つ一つ鉤爪で固定されたカットビーズ、アンティークゴールドの金細工と相性の良さに驚かせます。 イヤリングの花や葉、果実のモチーフは手作業による金細工で形作られています。 アクセサリーの裏側を見ると美しく複雑に絡み合うフィリグリーとオーバル型のミリアム・ハスケルのサインが現れて、見るものを飽きさせません。 モード、美術工芸、歴史、蒐集どの視点からも一見の価値がある作品です。 勿論、販売可能です。 展覧会を御覧になられた方、興味をお持ちの方も是非この機会に弊店のコレクションを手に取り、御自身の目で御覧ください。 ここには手に入る、実際に身につけることが可能な美術品があります。
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ママのクローゼットからいつも盗むアイテムはこちら
私がファッション業界で働きたいと10歳の熟した時に家族に宣言したとき、誰も驚かなかった。結局のところ、ファッションに固有の愛情が私のDNAにいくらか埋め込まれていました。育ち、ファッションとデザインはほとんどいつも私を取り囲んでいました。私のお母さんは、ファッションデザイナーであり、ミシンを家に設置し、個人的に多くの服を作りました。 当時は終わったが、私の母は私の妹と私を探して、私が彼女のクローゼットを急襲しているのを見つけるので、彼女がマッチするミニミーのルックスを縫っていたときと同じように、今日も私のスタイルに影響を与えていると思います借りる(より正確に言えば、盗む)。 写真: @ zoepopi / 彼女の鮮やかな赤い口紅と同じように鮮やかな赤い眼鏡なしでめったに見られない、私の母は彼女のために何が機能し、何が機能しないかを正確に知って、長年の練習を通して彼女の署名の外観をキュレーションしました。彼女は、最も珍しい場所で最も興味深いアイテムを見つける才能があり、他にはないサンプル販売を買い物できます。 実際、Mumのショッピングスキルは非常に優れているので、90年代前���のニットウェアから昨シーズンのフットウェアに至るまで、クローゼット内でかつて彼女が所有していたアイテムの数を正確に説明できました。特に私はいつも母から盗む3つのアイテムがあります-彼女の買い物の知恵の真珠のためにスクロールし続けてください。 1.丈夫なヒールのクラシックブーツ 私の母は靴をたくさん持っていますが、私はいつも彼女のブーツを盗んでいます。 (はい、幸いなことに、私たちは同じサイズです。)彼女の鍵は、よく構成されたペアを見つける方法を知っており、頑丈なかかとで古典的な日陰を選ぶことです。 p ストレッチアンクルブーツ (£60) p サントノレスエードアンクルブーツ ( £600) £420 p レザーブーツ ( £315) £189 p 先のとがったヒールアンクルブーツ (36ポンド) p クラシックカーフブーツ ( £75) £35 2.大胆なアクセサリー あなたが私の母に尋ねると、彼女はアクセサリーが服を作るか壊すことができるとあなたに話します。彼女の明るい赤の老眼鏡なしで見たことがない私の母は、鮮やかな色のポップの力を理解しています。彼女は声明のアクセサリーでいっぱいのクローゼットを持っています。彼女のクロスボディバッグ、大胆なネックレス、カラフルなスカーフをよく借ります。 p ビーズペンダントネックレス (£16) p 絹のスカーフ (£275) p レッドエピポシェット(Pre-Loved) (449ポンド) p プリントマルベリーシルクツイルヘアタイ ( £190) £95 p ボクシープッシュロッククロスボディバッグ (£59) p ピピレザー、レジン、フェイクパールネックレス (£380) p ソーホースモールレザーディスコバッグ (£805) p シグネチャーシルクスリムネックスカーフ (£80) 3.高価なニット ママは素晴らしいニットウェアの愛好家です。アドバイスの面では、彼女はおそらく提供するために興味深い何かとニットを探すことを言うだろう。たぶん、それは予想外のテクスチャ、ユニークなシルエット、または複雑なディテールでしょう。どちらにしても、ニットは他のニットとは一線を画します。 p ネックタイ付きメリノカーディガン (£59) p カシミアカラーブロックセーター ( £185) £148 p 特大のロールネック ( £119) £79 p クロップドセーター (26ポンド) p ウールブレンドチャンキーウールジャンパー ( £150) 120ポンド 次に、S / S 20の最大のファッショントレンドを知っておく必要があります。
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ひとみに映る影 第四話「忘れられた観音寺」
☆プロトタイプ版☆ こちらは無料公開のプロトタイプ版となります。 段落とか誤字とか色々とグッチャグチャなのでご了承下��い。 書籍版では戦闘シーンとかゴアシーンとかマシマシで挿絵も書いたから買ってえええぇぇ!!! →→→☆ここから買おう☆←←← (あらすじ) 私は紅一美。影を操る不思議な力を持った、ちょっと霊感の強いファッションモデルだ。 ある事件で殺された人の霊を探していたら……犯人と私の過去が繋がっていた!? 暗躍する謎の怪異、明らかになっていく真実、失われた記憶。 このままでは地獄の怨霊達が世界に放たれてしまう! 命を弄ぶ邪道を倒すため、いま憤怒の炎が覚醒する!
(※全部内容は一緒です。) pixiv版
◆◆◆
石筵霊山きっての心霊スポット、通称『怪人屋敷』。 表から見えるそれは、小さなはめ殺し窓が幾つかあるだけの灰色の廃屋で、さながら要塞のように霊山来訪者を威圧する。 でもエントランスに入ると、意外と明るくて開放感がある。 北側がガラス張りになっていて、外の車道から街灯のオレンジ光が射し込んでいるからだ。 そのコントラストはまるで、世間の物々しい噂と私の楽しかった思い出のギャップを象徴しているようだった。
C字型の合皮張りソファで囲まれたローテーブルに、譲司さんはスマホを立てかけた。 煌々と輝く画面内には、翼の生えた赤いヤギが浮遊している。 「やあ、アンリウェッサ。何度もすまないね」 スピーカーから、男性的な口調のヤギの声が流れた。でもその声は人間の女の子みたいだった。 アンリウェッサとは、NIC内で使われる譲司さんのコードネームだ。 このヤギさんはNIC関係者なんだろう。 「姿を変えられたとはさっき伺いましたが…性別どころか、人間ですらなかったんですか」 譲司さんは分厚い眼鏡をつまんで画面を凝視した。
「この方、お知り合いですか?」 私は画面を見たまま尋ねた。 「はい。彼はNIC元幹部のハイセポスさんです。 あの時中東支部でサミュエルに殺害された一人で…ほら、オリベ。キッズルームのガブリエルお兄さんや」 <ああ!もちろん覚えてるわ! 人を騙す脳力を持った、イタズラ好きの嘘つき先生ね!> 情報をまとめるとつまり、ハイセポス元幹部は本名ガブリエルさん、 中東支部でサミュエルに殺害された被害者で、キッズルームの養護教諭の一人だったらしい。 ハイセポス元幹部はにっこり微笑むと一瞬発光して、恐らく生前の姿であろう、人間の男性に変身した。 「やあ、オリベにジャックも久しぶりだね」 本当の彼は、きりっと賢そうな三白眼を持つ、小柄な黒人さんだった。
「ハイセポス元幹部は、さっき俺とポメが新幹線に乗っとった時に電話をくれたんや。 ファティマンドラのアンダーソン氏がジャックを目覚めさせた事とか、さっくり教えてくれはってな」 「それでさっき、皆して一美がアンダーソンと会ったって話に飛びついてきたのね」 私の影でくつろいでいたリナが、胸から上だけ出てきて話題に参加した。 「それで、ご用件は何でしょうか」 譲司さんが改めて伺う。
「ああ。すまないが、僕はアンリウェッサの補佐として、ずっとこの端末から君達を監視させて貰っていた。 そこでどうしても確認したい事を聞いてしまって。質問してもいいかな…ミス・クレナイ」 え、私? 「な…何ですか?」
「君はさっきから、この石筵に観音寺があると話しているね」 「はい。私が小さい頃、和尚様と住んでいたお寺さんです」 「その和尚の名を教えてくれるかい?」 「いいですよ。和尚様のお名前は…」 あれ?
「その観音寺はどこにあるのかい?」 「あ、はい。ここからすぐ近くですよ。 外に出て、丁字路を右…いや、左…」 あれ?え!?
「ヒトミちゃん?」 イナちゃんが訝しげに私の顔を覗きこむ。 おかしい、有り得ない。そんなはずはない。 観音寺と、和尚様に関する記憶が…ほとんど思い出せないなんて! 「ちょっと待ってください。忘れるはずないんです。 だって、最後に会ったのは上京する直前…」 いや、違う。
『ひーちゃん、和尚様は今いないから、私がお土産を渡しておくね』 私の脳裏に、ファティマンドラの安徳森さんと出会った日の、萩姫様の言葉がよぎる。 そうだ。あの日は会えなかったんだっけ。 だから最後に会ったのは、玲蘭ちゃんとハゼコちゃんの事件の時…中学一年生。 中学時代に会っているんだから、せめて和尚様の顔ぐらいは…顔ぐらいは…顔は…
ハイセポスさんはばつが悪そうに顎を引いた。 「ミス・クレナイ。とても言い難いんだが、石筵に観音寺はないんだよ」 観音寺が、ない? 「ああ…なくなっちゃったんですか?跡継ぎ不足とかで…」 「違うんだ。ないんだよ。 …そんな寺は、この地に歴史上一度も存在していなかったんだ」 そんな… 「そんな、バカな!」
画面から顔を上げると、みんな私を怪訝そうに見ている。 リナはまた私の影に引きこもった。 「ち…違うんです、観音寺は本当にあったんです! だって現に、私は怪人屋敷の中に入った事があるし…あ!」 そ、そうか!オリベちゃんはさっき、ハイセポスさんを『人を騙す脳力を持つイタズラ好き』って言ってたじゃないか。 「な…なーんだ!ハイセポスさん、ドッキリはやめて下さいよ! そりゃあ私は『したたび』でいつも騙されてますけど、あれはテレビの演出でして…」 「嘘だと思うなら、探してみるといい。 すぐ近くなんだろう」
◆◆◆
私は咄嗟にイナちゃんの手を引いて、怪人屋敷を飛び出した。辺りは既に暗くなっている。 灯りが必要だ。私は二人分の足元の影を右手の中に集めた。 影が圧縮されて行き場を失った光源を親指と人差し指で作った輪に閉じ込めると、『影灯籠(かげどうろう)』という簡易懐中電灯になるんだ。 なにかと便利なこのテクニックを教えて下さったのだって、和尚様だったはずなのに…。
「イナちゃんは、信じてくれるよね?」 山道のぼうぼうの草を蹴りながら私は独りごちた。 「色んな事を教えてもらったんだよ。 知ってる?チベット仏教の本尊は観音菩薩様なんだよ。 だから観音菩薩様は、タルパとか人工霊魂も、ちゃんと救済して下さるんだ」 足元でバッタが一匹逃げた。
「ヒトミちゃん…帰ろうヨ…」 振り返ると、イナちゃんは寒そうに肩を狭めていた。 早くお寺を見つけなきゃ。お蕎麦屋さんの予約時間も近づいている。 「ねえちょっと、一美…」 影灯籠からリナが滑り落ちる。 「あんまり気が進まないけど、この際だから言うわ。あんたの和尚は…」「真言だって!」 私は苛立って声を荒らげてしまった。 「…ちゃんと言えるもん。オム・マニ・パドメ・フム…」
「ヒトミちゃん」 「念彼観音力、火坑変成池(観音様に念じれば、火の海は池に変わり)… 念彼観音力、波浪不能没(観音様に念じれば、溺れて沈むことはない)…」
リナは私から離れ、イナちゃんの影に宿った。 私は足を泥だらけにして彷徨った。 何だか泣けてくる。でも両目から滲み出た涙は、すかさず乱暴な北風に掠め取られる。 もうリナとイナちゃんはついてきていない。
「オム・マニ・パドメ・フム…オム・マニ・パドメ・フム…」 夜の山の寒さと焦りも、私をあざ笑っている。
「オム・マニ・パドメ・フム…」 真言を繰り返す度に、思い出とか、影とか、自分の色々な物が剥がれていく。
「オム・マニ・パドメ…あ」
我に返って見ると、手から滴り落ちた影は一筋の線になって、私達の行くべき道を示していた。 「ほら…私、ちゃんと覚えてたでしょ?」 私は再びイナちゃんの手をとって、影が示す方向へ進んだ。
◆◆◆
影の糸を回収しながら進むと、私達は怪人屋敷に戻っていた。 いや、糸の先端は…怪人屋敷に隣接する、ガレージの入口で途絶えているみたいだ。
ガレージのシャッターはやすやすと持ち上がった。鍵がかかっていなかったんだ。 背後の街灯に中が照らされると、カビ臭い砂塵が舞い上がり、コウモリや蛾がパニックを起こして飛び出してきた。 街灯の光が行き渡るようにガレージ内の影を調節すると、そこには…
「なに、これ…」 そこにあったのは、床に敷かれたままの小さな花柄の布団。錆びついたグルカナイフ。薪と木炭。鍋。 山積みの『安達太良日報』1994年刷。どこかの斎場のタオル。塩。干し柿。干しキノコ。干しイナゴ。 誰かがここで生活していた跡のようだ。何故かすごく懐かしい感じがする。
壁に光を当てると、おびただしい枚数の半紙が貼られている。 写経、手描きのマンダラ、チベット守護梵字、真言、女の子と観音菩薩様が仲良く焚き火を囲う絵。 そして、それらに囲まれたガレージの中央最奥には、私の背より少しだけ大きな何かが、白い布で覆われていた。
「ヒトミちゃん、ここ怖いヨ」 イナちゃんがガレージの入口から囁いた。 「怖い?なんでかな。あ、コウモリならもういないみたいだよ」 私は天井を照らしてみせた。でも、イナちゃんはまだ萎縮している。 「出てきて、ヒトミちゃん。ここやだヨ」 どうしてそんなに怯えてるんだろう。 「平気だよ!だってここは…ここは私が住んでた観音寺だもん!」
私は壁の半紙を幾つか剥がして、イナちゃんに差し出した。 「ほら、これ。和尚様に書道を教わってたの。 凄いでしょ、幼稚園生でこんな難しい漢字書いてたんだよ! だから私、今でも字の綺麗さには自信があるんだ」 半紙を一枚ずつ丁寧にめくって見せる。『念彼観音力』『煩悩即菩提』、どれも仏教的な文章だ。 「なーんて、本当はね、影絵で和尚様の本を写しながら書くから、こんなに上手く書けてたんだけどね」 『而二不二』『(梵字の真言)』『(マンダラ)』『金剛愛輪珠』… 「オモナアァッ!!」 突然イナちゃんが後ずさった。 手元の半紙を見ると、書かれていた文字は… いや、これは…アルファベットの『E』と『十』の字に似た、記号… どうしてイナちゃんの手相がここに…?
「イナ?紅さん?」 怪人屋敷から皆が集まってきた。 イナちゃんはリナと抱き合い、震えている。 皆もそんなイナちゃんの怯えた様子を見て、不穏な表情になった。 「だ…大丈夫だってば!そ、そうだ! 観音菩薩様の御本尊を見てもらえば、きっと怖くなくなるよね! すごく優しいお顔なんだよ。ほら!」 私はガレージ最奥の観音像にかかった白い布を、思いっきり引き剥がした。
「あぃぎいぃぃやああああああああ!!!!!」 隣の安達太良山にまで響くほどの声で、イナちゃんが絶叫した。
「え…?」 イナちゃんは白目を剥き、口の両端から泡を吹き出して倒れた。 「ガウ!ギャンッギャン!!」 歯茎を見せて吠えるポメラー子ちゃんの横で、オリベちゃんと譲司さんは腰を抜かしている。 するうちジャックさんが気絶したイナちゃんに取り憑き、殺人鬼や暴力団も泣いて逃げ出すような形相で私の胸ぐらを掴んだ。
「テメェ馬鹿野郎!!この子になんて物見せてやがる!!!」 え…なに言ってるの、ジャックさん? 「ううっ…うっ…」<ヒトミちゃん、そ…それ、隠して…!> 嗚咽しながらオリベちゃんがテレパシーを送る。 私は真横にある観音像を見た。 金色の装飾品に彩られた、木彫りの…
「は?」 私は真横にある観音像を見た。 それは全身の皮膚を剥がされ、金色の装飾品に彩られた、即身仏のミイラだった。
◆◆◆
「なに…これ…」 私は一瞬、目の前にある物が何だかよくわからなかった。 変な話、スルメイカやショルダーハムでできた精巧な人体模型がお袈裟を着てネックレスをしているような、 それぐらい意味不明でアンバランスな物体に見えた。
<と、ともかく…公安局に連絡を! さっきのファティマンドラの件もあるし…> 腰を抜かしたままのオリベちゃんが、譲司さんを揺さぶって電話を促す。 「あ…ああ!せやな!C案件対策班に…」 「やめてください!」 「<え?>」
私は気がつくと叫んでいた。 「つ…通報はやめてください!だ、だって…」 だって、何なのか?自分でもわからない。 ただ、ここが警察に暴かれてしまったら、何かとてつもない物を失ってしまうような気がして。
「何言ってやがる…。ここに変死体があるんだぞ! 花生やして腐ったミンチどころじゃねえ、マジの死体がだ!!」 ジャックさんがイナちゃんの身体で私を責める。 「ち…ち…違います!観音様を変死体だなんて、罰当たりな事言わないで下さい!! これは…この人は…このしどわあぁぁ…!」 嗚咽で言葉が出てこない。もう、本当はわかってるんだ。 この即身仏は…私の…和尚様なんだ。
混乱と涙とガレージ内のハウスダストと鼻水で、私は身も心もぐしゃぐしゃになっていた。 皆はまだ何か怒鳴ったり喚いたりしているみたいだけど、もう何もわからない。 私はただ、冷たい和尚様の足元にすがりついてひたすら泣いた。
「ジャック、もうええやん。やめよう」 すると譲司さんがガレージに入ってきて、私の髪を掴んで逆上していたジャックさんを宥めた。 「紅さん、わかりました。通報は後でにします。 その前に…紅さんの和尚様に、ご挨拶させて下さい」 彼は私の頬を優しく指で拭い、小さい子に向けるような微笑みで言った。 そして和尚様の前に立つと、うやうやしく一礼し、 「失礼します」と呟いて、合掌されている和尚様の両手にそっと触れた。
譲司さんはそのまましばらく静止する。和尚様の記憶を、読んでいるみたいだ。 <ジョージ…> オリベちゃんがまたテレパシーによる視界共有を提案しようとする。 でも譲司さんは視線でそれを断って、 「紅さん」 私に握手を求める仕草をした。
「行きなさい」 リナが私を促す。 「私も知らない真実。ちゃんとぜんぶ見届けるのよ」 私は頷いて、譲司さんの手を握る。 そのまま影移しで譲司さんの影に意識を溶け込ませ、彼と同じ視界へ飛んだ。
◆◆◆
ザリザリザリ…ザザザ…。視覚と聴覚を覆う青黒い縞模様とノイズ音が晴れていくと、目の前が病院の病棟内のような風景になった。 VHSじみた安徳森さんの時と違って、前後左右を自由に見ることができる。
「ずいぶん鮮明な記憶ですね」 気がつくと隣で、ノイズがかった譲司さんが私と手を繋いで立っていた。 今、私は彼の影だ。 「和尚様は、どこでしょうか…?」 辺りを見渡すと、昼間なのに全ての病室のドアが閉まっている。 案内板を見るに、ここは精神科の閉鎖病棟らしい。 ふと、私ば病室の一つから強い霊的な電磁波を察知した。 「譲司さん」 「そこですよね」 彼も同じ部屋にダウジングが反応したみたいだ。 ただ、空気で物を感知する彼が気付いた事は霊ではなかったらしい。 彼は『水家曽良 様』と書かれたドアプレートを指さしていた。
意識体の私達は幽霊のように病室のドアをすり抜ける。 中にいたのはベッドに横たわるサミュエルこと水家曽良と、彼を見下ろす二人の霊魂だ。 私から見て左側の霊は、すらっとした赤い僧衣の男性。 顔は指でこすった水彩画のようにぼやけていて、よく見えない。 一方右の霊は、顔と股間の部分だけくり抜いた人間の皮膚を肉襦袢のように着ている、不気味な煤煙だ。 水家曽良はまだ子供の姿。日本国籍を得て間もない頃なんだろう。
「この子の才能は実に惜しい物だった」 肉襦袢の霊が言う。喋り方は若々しいけど、声はおじいさんみたいだ。 「タルパはそう誰でも創造できる物ではない。 まして彼は、我々が与えた『なぶろく』のエーテル法具をも使いこなした。 それを享楽殺人の怪物を生み出すために使った挙句、浅ましい精神外科医共に脳力を摘出されるとは。 この子に金剛の朝日は未来永劫訪れないだろう」 なぶろく?と聞こえた箇所だけ意味はわからなかったけど、 どうやら彼は水家に何らかの力を与えた霊魂らしい。 「エーテル法具…NICで聞いた事があります。 エクトプラズム粒子を含んだ何らかのタンパク質塊、 人間の脳を覚醒させて特殊脳力を呼び覚ます、オーバーテクノロジー…」 譲司さんはそれに何か心当たりがあるようだ。
「ともかく、これ以上損失を出す前に、彼の魂を楽園へ送るのは諦めましょう。 彼はまだ子供ですが、余りにも残虐すぎました」 赤僧衣の霊が、隣の肉襦袢の霊の顔色を窺うように言う。まだいまいち話が見えない。 「その通りだ。しかし、私達もただで金剛の地に帰るわけにはいくまい」
すると肉襦袢は、眠っている水家の鼻に指を突っ込んだ。 「フコッ」 水家が苦しそうな声を発する。彼の耳から水っぽい液体が垂れ、頭の中で何かがクチャクチャと動き回る音がする。 でも水家は意識がないのか、はたまた金縛りに遭っているのか、微動だにしない。 やがて肉襦袢が鼻から指を引き抜くと、その指先には、薄茶色い粘液でつやつやと輝くタコ糸のような紐が五十センチほど垂れていた。 「どうなさるおつもりですか」 心配そうに赤僧衣が問う。 肉襦袢は紐を丁寧に折りたたむと、水家の病室から去っていった。 私達と赤僧衣は彼を追いかける。
肉襦袢は渡り廊下を通って、違う病棟に移動した。 彼が立ち止まったのは、新生児のベッドが並ぶ、ガラス張りのベビールームだった。 彼は室内に入り、生まれたばかりの赤ちゃん達の顔を一人ずつ覗いていく。 そして、壁際から五番目の赤ちゃんの前でぴたりと静止した。
「見なさい。この子だ」 肉襦袢は赤僧衣に手招きする。 赤僧衣は赤ちゃんを見ると、感嘆のため息をついた。 「この子の顔の周りだけ、不自然に影で覆われているだろう。 天井の光が金剛のように眩しくて、無意識に影を作っているんだ。これは影法師という珍しい霊能力だ。 この子は金剛級に強い素質を持っている」 安らかな顔で眠る赤ちゃんの頭上で、肉襦袢が興奮気味に語る。 あれ、そういえば…
「譲司さん。水家曽良が日本に来たのって、具体的にいつなんですか?」 「日付までは覚えとりませんが…たぶん、1990年の十一月上旬です。 俺日本の家に引き取られて最初の行事が弟の七五三やったんで」 1990年十一月、影法師使いの赤ちゃん…偶然か? 私の生年月日は1990年十一月六日だ。 まさかここ、石川町の東北総合病院じゃないよね?違うよね!? そんな不穏な想像が脳内で回っている一方、肉襦袢は目を疑うような行動に出た。
「金剛の力は金剛の如く清き者が授かるべきだ」 肉襦袢はさっき水家から引き出した糸を広げると、その先端を…赤ちゃんの口に含ませた! チュプ、チュプ、チュパ…ファーストキスどころか、まだお母さんのおっぱいすら咥えた事もない新生児は、本能的に糸を飲み込んでいく! 「ほら、こんなに喜んでいるだろう」 「そ…そう…ですね…」 表情の見えない赤僧衣も露骨にドン引きしている。 譲司さんが真っ青を通り越して白塗りみたいな顔色で私を見た。 「あ、あの…紅さん、一旦止めま」「譲司さんうるさい!!」「アハイすいませェェン!!!」 背中から火が出そうだ。
永劫にも思える時間をかけて、赤ちゃんは糸を全て飲み込んでしまった。 「これでこの子はタルパの法力を得た!」 肉襦袢が人皮の手で拍手する。 「失礼ですが如来、一度穢れた者の法具を赤子に与えるのは、この子の人生に悪いのでは…?」 如来?如来って言った今!?この赤僧衣、如来って言ったの!? こんなエド・ゲインみたいな格好したモヤモヤの外道が如来!?有り得ない有り得ない有り得ない!!
如来と呼ばれた肉襦袢はキッと赤僧衣の方を向いた。 「ではどうしろと?サミュエル・ミラーの死後霊魂を収穫する価値がなくなったと確定した今、 これ以上金剛の楽園に損失を出してはならないだろうが!」 「ですが…「くどいっ!!」 事情を知らない私にも赤僧衣の言っている事は正論だとわかるが、彼は肉襦袢に逆らえないようだ。
「よかろう。お前がそこまでこの子の神聖を危惧するなら、この子に金剛の守護霊を与えてやろう」 肉襦袢は赤ちゃんの胸に煤煙の指を沈めた。 「な…待って下さい!肋骨なら、私の骨を!」 肋骨? 「ええい、既に『なぶろく』を捧げたお前に何の法力が残っているというのか?出涸らしめ! 『ろくくさびのひりゅう』は金剛の霊能力を持つ者の肋骨でなければ作れん!」 肉襦袢はわけのわからない専門用語を喚きながら、赤ちゃんの胸の中で… うそ、まさか!? 「この赤子に金剛の有明あれーーッ!」
プチン!
まるで爪楊枝でも折ったようなくぐもった軽い音がした後、 「ニイィィィーーーギャアァァアアアアァア!!!!!」 赤ちゃんは未経験の恐怖と激痛で雄叫びを上げた。 「みぎゃーーっ!」「あーーーん!」釣られて他の赤ちゃん達も阿鼻叫喚! すかさず看護師がベビールームに飛びこんで来るが、赤ちゃんを泣かせた原因を彼女らが知ることはない。
「お前は石英で龍王像を彫り、この金剛の肋骨を楔として奉納するんだ。 さすれば『肋楔の緋龍(ろくくさびのひりゅう)』はこの子を往生の時まで邪道から守り、やがて金剛の楽園へ運ぶだろう。 象形は…そうだな、この福島の地に伝わる、萩姫と不動明王の伝説に因んで、倶利伽羅龍王像にするといい。 この子に金剛の御加護があらん事を…」 肉襦袢は赤ちゃんの小さな肋骨を赤僧衣に手渡すと、汚らしい煤煙を霧散するようにして消え去った。 霊的な力で肋骨を一本引き抜かれた赤ちゃんの胸には、傷跡の代わりに『E』『十』の形の痣ができていた。
「すまない…ああ、本当にすまない…」 肋骨を奪われた赤ちゃんの横で、赤僧衣の霊魂は崩れ落ちるように土下座して咽び泣いた。 看護師さん達はそんな彼の存在を完全に無視して、この突然発生したパニックの対応に追われている。
「こんなん嘘やろ…」 譲司さんが裏返った声でそう呟いた時、私は『生まれつき一本少ない』と言い聞かされていた自分の肋骨のあたりを抑えて震えていた。 それから文字通り気が遠くなるような感覚を覚え、私達はこのサイコメトリー回想から脱出した。 不気味な如来を讃える赤ちゃん達の叫び声が、だんだんと遠ざかっていった。
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私が人生の半分をかけた大事な店が来週の今日、閉店する。まだ実感はない。
怒涛の年末年始が過ぎた。生涯で1番激しい年末だった。体力が持たず、大晦日から元旦も横になったまま過ごした。
密度が濃くていいけれど、物忘れが酷くなって困る。キャパシティを超えていると常に探し物をする様になってしまうのは昔からだ。現状、見つからない眼鏡がひとつある。そんなに広い家でもないのだが。
そんな状況だったので自室は荒れに荒れ、見るも無残な状況だった。泥棒が入ってもわからないレベルである。精神状態と部屋の状態は比例する。物忘れがひどい状態のまま片付けても、どこにしまったか忘れてしまうので、気力が戻るまで放置した。我ながら良い選択である。
そしてやっと穏やかな日々が戻りつつある今日この頃。体調は9割方回復。精神も疲れてはいるけれど、まあ程々だ。
掃除をしていたら、積み上げていた帽子箱が崩れてしまい込んでいたロザリオの箱が出てきた。あらあらまあ!ひとつひとつビニールに入れてしまうのはパーツをなくさないため。ネックレスではなく聖品のロザリオなので身につけるものではない。所謂数珠だ。昔は壁に飾っていたけれど、見るのがつらくなって、しまったまま出てこなかったロザリオの箱。人生の転機に飛び出てきたか(笑)数年ぶりの再会だ。
これは私が人生で初めて手にしたロザリオ。6歳の時。カトリックの小学校に通っていたので、ロザリオを持ってこいと言われて、父に強請って買ってもらったもの。なかなか決められなくて、怒られたのを覚えている。日曜日に手を引かれて、電車に乗って買いに行きました。
こんなに小さかった?と思う程、華奢だった。今日久しぶりに見たら。このロザリオをもっと大きく感じていたし、重かった記憶があるけれど、私が小さかったようだ。よく見るとプラスティックビーズの角が擦り切れている。真剣に祈った記憶なんてこれっぽっちもないけれど、このロザリオが好きだったからよく持ち歩いてた。だからこんなに表面が擦れている。
私にとってのロザリオはこれが最初で最後になると思う。与えられたという事と、時に愛されて手元でヴィンテージ化してきているのが嬉しいからだ。これがあればいつでも最初に戻れる。かけがえのない感情を濁ったプラスチックビーズを見ていると思う。
あと一週間。私は店を看取る。覚悟は出来ている。看取る為に相応しい自分になる為に、最後までセンスを磨いていかねばならない。店がなくなったら、鈍ってゆくだろう、今迄毎日考えて悩んでなんとか捻り出していたセンスが。センスは何もしないと坂道を転がるように腐っていく事を知っている。努力でなんとか現状維持できるかどうか。そういうものだ。
怖いとは思わないが、店が終わってブランドがなくなった後は、火葬の骨の如くパサパサの灰の様になってしまうだろうなと思い、身内に迷惑がかかるなあと考えていたけど、そんな矢先に年末の検診で想定外の入院と手術が決まり、お店がなくなったら2ヶ月位は静養しなければならなくなくなりました。(今回は生き死に関係ありません。ご心配なく)
1月末から2月頭くらいに入院をして、手術をして、2月中には退院する予定です。1/28のみとせライブで〆て入院、3/3の伝承歌劇団さんのライヴメイクで復活かな(笑)ライブのお仕事が待っているから頑張ります。
やってくる順番に。人生が動いてる。ひとつひとつ丁寧に向かい合っていく。細々とした事を言っていないで、桜が咲く頃までは、自分の体の事を大事に考えていこうと思います。
いつもそばにいてくれる大事な人達、家族身内友人たちに心から感謝を。
一週間、もう何にもないお店だけど、よろしければ遊びにいらしてくださいね。最終日は朝から晩までずっといます。
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Photo
文化服装学院の卒展・ショーを観に行ってきた。この分野に詳しくない私なんかは服飾の学校はここしかしらないってくらいの有名校、誰もが聞いたことのあるような人気ブランドのデザイナーを輩出しているような学校。 ショーの前にシンポジウム(という名のデザイナーの自己紹介、笑)があって、せっかくだしと思ってそれも聞いてきたんだけど、質疑応答が面白かった。デザイナー志望の学生からの、「自分の表現、自分だけにしかできないデザインはどうしたら見つけられますか?」という質問に対する答えが好きだった。 若手のデザイナー5人がパネリストとして場にいて、ほとんど全員が”ひたすら作る”という回答だった。シャツとか、なんでもいいからひたすら作ってみること、とにかく手を動かすこと。中でも茅野さんの回答がかっこよかった。「実は今でも僕も悩んでいる、それはつまり、ずっと向上心を持ち続けられるいい仕事ってことだと思う」と。 私はファインアートに関わる仕事をしていて、ファッションやデザインとは全く違うものではあるけど、やっぱり見た目からわかるように似ている側面もあって。この回答は素直にかっこよくてぐっときたし、参考になるなと思った。でももしかしたら似ている側面があるからというわけでもなくて、どんな仕事にも共通することなんじゃないかとも思う。いわゆるビジネスマンとは世界が違うなって思ってしまっているけど、どんな仕事だってわからなければひたすらやって、上を目指せばきりがない、はず。 ショーはやっぱり面白かった。コンセプト、音楽、モデルさんの歩き方、もう本当にいろんな要素があって舞台芸術のようで、絶対にもっと知識と経験があれば楽しめるやつ…!あと私はどの分野でもわかりやすくコンセプティブな作品が好きなのは変わらないなあって面白く観てた。 終わってから、学生でショーに出られるのは7、8人?それ以外の人は発表の場がないと聞いた。一年間、時間やお金だけじゃないいろいろなものを費やして制作した作品は、外部の人に見てもらえる機会がない。作品を作っている人にとってそれがどういうことか、私も少しはわかっているつもり。同じようには感じられていないとしても。 ショーで発表できなかった友人の作品を身につけて舞台へ上がる、最後の一瞬のお辞儀。きっと誰にも見えてなんかない。でも誰もが見ていた瞬間。愛でしかないと思った。美しい物語。でも同時にそれは、私たちには何も関係のないことだとも思った。きっとむかつくくらい大きなお世話だけど、内輪だけの物語で昇華しないでほしいと、愛を込めて、思いました。 そしてまりえの展示を見た。大切な研究。彼女と私は共通の��人を亡くした。私にとっては、きっと彼女にとっても、今となってはそのことは世界の終わりで始まりのような出来事だった。 お葬式の日、死んだ友人とさいごに会える日、そんな大切で特別な日に近場で妥協して急いで買った喪服を着るなんて。全然可愛くもない、気に入ってもないこんな格好でお別れするなんて。 こんなふうに考えられるのってものすごく素敵なことだと思った。すごいと思った。私は考えもしなかった。明日神戸に行く、喪服なんて持ってない、わかんない、なんでもいい買っといてよ、ネックレス?真珠?この前のそうか、うちにあったかもしれない、バッグは?髪の毛は結んだほうがいいの?失礼のないようにしないといけない、化粧は色味のないもの、華美でない髪型、持ち物、わからなくてひたすらネットで検索した。自分の気持ちなんてなかった。もっと、ちゃんと考えるべきことがあったはずだった。 こういう儀式は、ただただ慌ただしく形式をなぞっていくことで気を紛らわせて悲しみを遠ざける効果があるよね。私はそういうふうに利用したと思う。でも、もっと自分として過ごしたかったって、今となっては思う。 まりえのブラックフォーマルの研究は、自分らしく、でも今ある形式は無視しない喪服の在り方を考えるものだった。私は単純に見た目の問題だけじゃなくて、喪服をちゃんと自分で選んで着ていくことによって、お通夜やお葬式の場にきちんと自分として臨むことも可能にするだろうと思った。ただの儀式じゃなくて、意味のある大切なものとして、記憶に残したいと思えるものに近付けることができると思う。良い研究だと思う。お疲れさま。
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