#眉月 じゅん
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Sayonara Daisy by Mayuzuki Jun
#Sayonara Daisy#Mayuzuki Jun#Jun Mayuzuki#さよならデイジー#眉月じゅん#manga cover#manga#manga anthology#partially translated
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それでは10日間のデートの記録を書いていこうと思います。きっととんでもなく長くなるし、内容も内容なんで、見るのは自己責任でお願いします。長すぎて引かないように!
1日目!初めて会ったのがもう半年も前のことで、それを最後にずっと会えてなかったから、待ち合わせ場所に着くなり緊張と会える嬉しさが入り混じって俺は深呼吸しまくってました。会う前にそれぞれの友達と遊んでから夕方くらいに合流したんやけど、同じ場所まで向かう道中、俺は友達に「ほんまにもうすぐ会えるやんな?ヤバイヤバイ!」ってずっとあわあわしてました。俺だけかと思ったらまるちゃんもお友達と一緒に発狂してくれていたみたいです、嬉し��俺がまるちゃんを見つけて声かけたかったから、気付かれんようにマスクして(今思ったけどマスクしてる方が目立つな…?)まるちゃんの待ってるとこまで会いに���きました。これは初めて言うんやけど、まるちゃんの友達とまるちゃんがバイバイするところを思いっきりフライングお見かけしてしまって、もうその瞬間息を飲んで慌てて隠れました。ほんまは会う前にちゃんと鏡見て髪型とか整えて会いに行きたかったけど、もうそこに居るやん!ってひとりで慌てふためきながら柱のパネルの反射を利用してがんばって整えておりました。そしてド緊張の中、まるちゃんに近づいていって、目が合うなり、ふたりともニッコニコになって即ぎゅーしました。緊張のあまりここだけ少々記憶が飛んでおります。でも体感1分くらいはずっと抱きしめてた気がします。今までずっと会えなくて我慢してたから、俺の腕のなかにまるちゃんが居るのが嬉しすぎてそう簡単に離せなかったです。そこからホテルに移動するまで手を繋いだり腕を組んだりしてずっとひっついておりました。まるちゃんの方が俺よりちょっとだけ早起きで電車に揺られてコクコクし始めてたから、ここ乗っけていいよって肩を貸しておねんねをさせました。もう肩貸せただけでも嬉しくて、にやけないようにずっと歯を食いしばって、もうそのままの体勢で軽く10時間くらい居れるくらいに幸せすぎました。美味しそうなシュークリームと晩ごはんを買ってホテルに到着したんやけど、まっっったく緊張がなくならなくてなぜかふたりでしばらくカーペットに座り込んでおりました。マスクを取ったら緊張で目を合わせられなくなったみたいで、しばらく背を向けられてたけど、その間もぴとってくっついてて、俺に会えて嬉しそうにずっとご機嫌でかわいかったです。プレゼント交換もしたんやけど、これからの季節寒くなるからマフラーと手袋をくれて、まるちゃんのってわかるようなブレスレットまでくれて、嬉しすぎるしセンス良すぎるしでブレスレットはこの日から今もずっと付けてます。まって、1日目だけで長くなりすぎてる。
2日目!前々から、会ったら一緒にこれ食べたい!ここ食べに行きたい!ってふたりで決めてたものの中にマックの月見バーガーがあって、でも会うのが10月の半ばやったからもう月見のシーズンは終わってるかもなあって言ってたけど、なんとかバーガーは3つとも残ってくれてて、俺らの大好きな三角チョコパイもちょうど売り始めた時期やったからそれも合わせてウーバーイーツしたりました。バーガーは全部分けっこして食べて、食べさせあって、美味しそうに目をきらっきらさせながら食べててめちゃくちゃかわいかったです。あまりの美味しさにるんるんされてました。途中で俺に電話が掛かってきたからかなり一人ぼっちにさせてしまったんやけど、戻ってきたらすやすや眠ってたから俺もくっついて添い寝しました。もうこの日は一日どこにも行かずに一緒にゆっくり過ごしたか���たから、そのあともネトフリで泣ける映画を見たり、キャスしたりしながら過ごしてましたな。心の綺麗なまるちゃんは、「余命一年の僕が、余命半年の君と出会った話」という、いかにも泣くだろ!な恋愛映画に案の定大号泣していて、俺がティッシュでまるちゃんの涙を拭っても拭ってもどんどん溢れてくるからちょっとふたりで笑ってしまったけど、俺も最後の方で感極まって涙が一筋だけ流れました。お互いの友達を呼び合って2時間くらいキャスをして、後半、めちゃくちゃ俺が酒を飲んでしまって酔っ払いすぎてました。ははは。
3日目!この日は念願の夢の国に行ってきました!ランドもシーも両方とも行こうと決めてて、まず最初はランドへ。秋なのに最高気温が30度もあった日で、ふたりで何回も暑い暑い言いまくってましたな…だけどもしっかり手は繋ぎっぱなし!お互いに似合うカチューシャを選びあったんやけど、ほんまにまるちゃんはどれつけても似合うしかわいいからかなり熟考して選び抜きました。ディズニーで乗りたいものはもちろん、食べたいものも前々からふたりで何回もサイト開いてはチェックしてたから、もう迷うことなくこれ食べよう!ができてておもろかったです。できるだけ色んなもの食べたかったからほぼ全部1個だけ買って分けっこしあって食べました。絶叫系が大の苦手なまるちゃんなんやけど、ちょっとくらいならいけるやろうと思って、カリブ乗ろう!全然怖ないよ!って連れ込んでみたら、最初のあのちょっと落ちるところがもうだめやったみたいで、乗り終わるまで終始不安気な顔で大音量に警戒してて今にも泣き出しそうな顔をしてました。俺が誘っちゃったもんやから、ずっと頭よしよししながらまるちゃんの耳を塞いで、終わるまでひたすら謝り倒してました。申し訳ない。もう乗らんとこうな!そのあとは前からある方のピーターパンと、ふたりとも大好きなプーさんに乗ったり、途中で抽選で当たったショーも見挟んで、今期間限定でナイトメアとコラボしてるホーンテッドマンションに乗って(二人座席やったからここぞとばかりにいちゃこらしました)、ベイマックスで暴れてからの夜のジャングルクルーズに行って夢の国1日目は堪能し尽くして締めくくりました。カリブ以外はずっと楽しそうに笑ってたから隣でかわいいなぁって思いながらにやにやしてました。ずっと俺が欲しかったお揃いのかわいいキーホルダーも無事買えたし満足!帰り道の電車は一緒にドア付近に立ってたんやけど、何回も俺にしか見えんようにちゅーの顔されて、でも公共の場やから耐えまくってる俺を見てまるちゃんは終始楽しんでました。お部屋についてから1時間だけまたキャスしたんだけど、みんなに茶化されながらのキャスはなんとも幸せでありました。そのあとゴロゴロ���てたらあっという間に2時くらい��なってて大慌てで眠りにつきましたとさ。
4日目!お次はシー!新エリアにはどうしても行きたかったから寝不足ながらもめちゃくちゃ頑張って5時半に起きました。まるちゃんはもう歩きながら意識飛びそうになってたから開園まで俺の肩で寝かせてたんやけど、それでも限界そうやったからシーに入ってすぐのとこにあるパン屋さんでちょっと寝かせてました。隣で、俺の片腕を両手でぎゅっと握りしめながら眠ってたのがもう途轍もなくかわいくて思わず写真に収めちゃいました。無事に眠気から解放されたまるちゃんを連れて、いっちばん最初に向かったのが新エリア!ラプンツェルとピーターパンに乗りました!まだ乗ってない人もおるやろうからネタバレは防ぎますがめっちゃくちゃ綺麗で感動したし、3Dの作り込みがすんごすぎました。新エリア自体ぐるっと一周まわったんやけど、岩にいろんなキャラクターが掘ってあって、すげーーー!とか、金かかってんなー!とかひたすらずっと言ってました。そのあとは念願のギョウザドッグを買いに行ったんやけどその時に飲み物として買ったお酒が寝不足の俺らを1時間くらい苦しめてきましたね。ふたりでベンチに腰掛けてひたすら項垂れてたけど、そんな時間も最高に楽しくて幸せやった。体調絶不調のなか、俺の愛しのユカタン(ホットドッグ)を求め歩き、ふたりとも美味しさのあまり正気を取り戻してインディジョーンズに乗りましたね。ちょっとスリルのあるやつやったから怖がるかなと思ってたけどめちゃくちゃ楽しそうにしてて、その流れでアリエルのとこにあるフランダーのコースターも乗りに行きました。これは子ども向けのジェットコースターやったけど、余裕やった!って乗れたの嬉しそうにしててこれまたかわいかったです。そのあとはアリエルのただ上下するだけのクラゲに乗って、トイストーリーマニアで得点競い合って、まるちゃん待望の初ソアリンに乗りました。めっちゃ綺麗!って感動してて、これいちばんすき!って満面の笑みで俺に言ってくれて、そんな特別な初めてを俺と一緒に乗ってくれたのが最高にうれしかった。最後にアクアトピアだけショーをチラ見しながら乗りに行って、夜の景色を楽しみながらあまりの急移動にウー!とかアー!とか言って、最後の最後まで楽しめました!ほんまはこの日、雨模様やったんやけど俺らの愛のパワーで雨一粒降らさんかったな!さすが!二日間でいっぱい乗れて、いっぱい美味しいもん食べれて幸せすぎたね。今回乗れんかったのも行けんかったところもまた次ぜったい一緒に行こうな!
5日目!この日はお昼に横浜の第二の我が家(ホテル)まで移動しました!チェックインしたら横浜のビールを2本貰えて(苦すぎてふたりとも眉間にシワ寄せて飲みました)、パン屋さん付きのとこやったから美味しいパンも買えたし、部屋はガラス張りになっててそこから見下ろす眺めが絶景でし��な。部屋番号が1126で、まるちゃんのお誕生日の数字やったからびっくりしたな!運命感じました!ひと息ついたらすぐ中華街まで行って、焼き小籠包やらフカヒレスープやら満腹になるまでいろいろ食べ歩きして、近くにゲーセンがあったから半年ぶりに一緒にプリクラを撮りました!相変わらず俺はプリクラという機械に疎すぎて難しすぎてかなり格闘してました。お絵描きはこれからも眺める専にしときます。。。お部屋に戻ったら今度は夜ご飯をもとめて、セブンやらすき家やら買い占めに行きました。夜のお散歩が楽しかったし、すき家でずっと食べたかったチー牛セットを勇気振り絞って頼んでみたらなぜか温玉が温野菜に変えられてて、俺はもう一生チー牛セットに辿り着けない気がしてます。チー牛、強し。でもふたりでめちゃくちゃ笑ったからこれもいい思い出やな!そのあとは一緒にあつもり開いて、ふたりで同時にリセットボタン押して、また最初からやりなおすことを決意しました(このくだり3度目)。あつもりが想像以上にほっこりやったから途中一瞬、俺が眠気にやられてしまったけど、すぐ目覚めていちゃいちゃしました。もう外でも中でも隙を見つけたらすぐいちゃこらしてて、こんなバカップルなん俺らくらいやろな。ずっと続けていきましょう!
6日目!こちらも行こうって前々から約束してた、あの有名なプラネタリウムとアンパンマンミュージアムに行きました。プラネタリウムは、カップルシートみたいなとこで寝そべりながら見たんやけど、あの席、みんな、オススメです。クッションの肌触りが気持ち良すぎるし、ずっとくっつきながら見れるし、ハーブソルト味のポップコーンが美味すぎるしで、全部最高でした!お次はその足でアンパンマンミュージアムに向かって、ジャムおじさんの作るパンをもとめに行きました。でも昼過ぎに行ったもんやから続々とパンが売り切れになってくタイミングで、お目当てのものがだんだんと無くなっていくから、それにつれてどんどん悲しげな表情になっていくまるちゃんをひたすら慰めておりました。フードコートでパンを食べながら、お互いのこれからの話ができて、まるちゃんを更に深くまで知れた気がしてとてもよき時間でした。帰り際、アンパンマンミュージアムで流れてたサンサン体操をまるちゃんが口ずさんでたんやけど、俺はその歌を聞くのが初めてでかわいい曲やったから、まるちゃんに教えてもらいながらずっとふたりで口ずさみながら帰りました。俺が変な風に歌うと、ちがう!って本気指導してくるからそれもかわいくて面白かった。もうこの歌はバイバイする日まで俺の脳内に永遠と流れててもうずーっと口ずさんでました。サンサン!ホテルに着いてから、新しいマリパを買ってふたりで遊んでたんやけど、まるちゃん意外とつよくてびっくり。まるちゃんは堂々の1位で、俺はCPUに挟まれての3位という結果でした。惨敗。リベンジ求��!夜は近くにあったスシローに行って、注文してからトイレに行ったまるちゃんを待ってたら、もうテーブルになにも置けんくなるくらいのお寿司が埋め尽くされて、帰ってきたまるちゃんに爆笑されました。お寿司ひっさしぶりやったから大興奮でたらふくになるまで食べてしまいました!食べ終わったらすぐまるちゃんの隣に座ろうとひっつきに行ってしまうほどの愛。
7日目!俺らの愛の印という名のペアリングを作りに鎌倉まで行きました!もうこの日が来るまで、果たして俺たちは上手く作ることができるのかふたりしてビビり散らかしてましたが、お店の人がめちゃくちゃ丁寧に教えてくれて、上手くいかんかったとこは綺麗に直してくれて、不安なくふたりで楽しんで作れたと思います。ほんまはお互いの作ろうなって言ってたけど、失敗するのが怖くてちゃっかり自分らの作ってたな。2個目作りに行く時はお互いの作ってみような!裏面も表面も、同じ模様と記念日の日づけを入れられて、特別でずっとかけがえのないものが作れたし、これあるから今すこし離れてても寂しい気持ちがちょっとマシな気がしてます。作り終えて持って帰る時に、まるちゃんの指にはめてあげたんやけど、わぁ!って嬉しそうな顔しててかわいかった!どこまでもバカップルすぎてほんまにごめんなさい。もうひと惚気すると���お店出てすぐお互いの左手薬指にはめなおしてふたりでにっやにやしておりました。鎌倉でも駅前に小町通りっていう食べ歩きできるところがあって、炙りみたらし団子とか紫芋アイスとかうんますぎたね。俺はここの食べ歩きで食べたものが一番ほっぺたおっこちた気がしてます。まるちゃんはなにが一番やった???帰りに、大聖が俺らに半年記念としてプレゼントしてくれたスタバ券を2人で使わせてもらいました!大聖は俺らに直筆メッセージくれたりお土産くれたり、ほんまに何から何までありがとう。俺は良い友達を持ちました。せっかくやからスタバはいつもまるちゃんが飲んでる2つのカスタムを教えてもらって、その1つを俺が読み上げながら頼みました!どっちもめちゃくちゃ美味くて、まるちゃんの好きな味を知ることができてめちゃくちゃ嬉しかったです。いったんホテル戻ってゆっくりして夜が更けた頃に俺のルーツである(やかましい)鳥貴族さんに行かせてもらいました。居酒屋感覚で飲もうとしたまるちゃんに対して、俺は自分の胃のキャパを忘れて頼みまくり、お腹いっぱいすぎて天を見上げてました。
8日目!この日は最後の目的地、箱根まで電車に揺られながら移動しました!お昼を電車のなかで軽く食べようとコンビニで買ってたんやけど隣にワッフル屋さんがあってまるちゃんの目が三秒に一回そっち向いてたから、ふたつだけ買ってこか!って言ったら途端に笑顔になっててかわいかった!会うまでずっと食べるもん制限したり我慢してくれてたからなんでも美味しく見えてるのがほんまにかわいかったです。あれもこれもって目移りするもんやから、はいこっち行くよーーーって無理やり視線遮って手を引くんがちょっと心苦し���った。まあ、乗り換えのときにミスドもあったから期間限定のやつと俺らが好きなもんもちゃっかり買ってたけどね。そして無事に箱根に到着!買ったもん一緒にうまいうまいって食べたり、ゲームしたり、いちゃいちゃしたりしてたらあっという間に夜なってたな。夜ご飯は、ホテルで予約してたビュッフェを食べに行って、ここもまた美味いもんだらけやったな!俺が取ってきたやつとまるちゃんが取ってきたのを見比べたら、まるちゃんの選んでくるもんがおこちゃますぎてかわいかった!デザートもしっかり食べて、もうふたりとも吐きそうで気持ち悪くなりながらがんばってお部屋まで戻りました。こんなん動けん!ってなってるのも束の間でふたりきりなれたのが嬉しくてまーたいちゃいちゃしてました。次の日が俺らの7回目の記念日やったからお風呂をはよ済ませて、いつもみたいに0時に投稿できるようにお互いtumblrに文字を綴って(携帯持ってない方の手はちゃんと繋ぎながら)、初めて記念日を同じ空間で迎えることができました。俺らの特別な日に一緒に居れて幸せ絶頂でしたね。それでですよ!まるちゃんが7ヶ月記念日のプレゼントとして俺の好きなところ100個書いてくれたんを渡してくれて、めっちゃくちゃほんまに嬉しかった!にっやにやでその場で全部読まさせていただきました。最後の最後まで、このページ余ってるな!って文字びっしり書いててくれて愛を感じました。嬉しすぎて愛おしすぎて、涙を流しそうになってしまいました(バイバイした後にもっかい読んでひっそり泣いてしもうたけど)。
9日目!7ヶ月記念日!もう毎日遅寝早起きばーっかさせて、移動とかで疲労困憊にさせてしまってたから、いよいよまるちゃんは眠気に勝てなくなってしまってお昼過ぎまですやすやされてました。そろそろ起こそうと思って何回も起こしてみてもなかなか目が開かんからちょっとだけ意地悪してもうたけどもね、はい。せっかくふたりで箱根に来たから、あの有名な黒たまごを食べにいきたくて大涌谷まで行ってきました。ロープウェイからの眺めも良くて、谷底から湯気がめちゃくちゃ出ててすごかったんやけど、硫黄の匂いがとんでもなかったな…あたりまえやけど…。臭いし寒いしで、まるちゃんは「くさむい」って言葉を生み出してふたりでけらけら笑ってました。黒たまごは匂いと裏腹にめちゃくちゃ美味かったです、たしかに長生きできる味してましたね。帰り道に記念日やから一緒にケーキ買いに行って、チョコレートケーキの上にいちごが乗っかってるかわいいのを買いました。プレートに7ヶ月記念日って書いてもらおうと思ったけど、いざ頼むときに恥ずかしなってしまって頼み損ねたから、つぎこそは!ホールケーキ買って乗せてもらおう。セブンで夜ご飯買って、帰り道は15分くらいふたりで歩いて帰ったんやけどあまりの暗さにまるちゃんが怯えててかわいかったです。サンサン体操で気紛らわそうと思って歌ってたら狙い通りちゃんと笑顔になっててそれもかわいかった!ふたりで過ごす最後の夜やったから、さみしくてどうにかなってしまいそうやなって思ってたけど恋愛リアリティ番組をみてたらツッコミどころ満載で気を紛らすことができましたね。
10日目!いよいよ最終日(泣)。いつも���起きる時は俺が先に起きてまるちゃんの寝顔を見てよしよししてから起こしてたんやけど、この日はなぜか俺も全く起きられんくて(アラーム何回も脳死で止めてはいたけど)チェックアウト1時間前にまるちゃんが奇跡的に起きてくれて、俺のことも起こしてくれて、やっと起きれました。もう帰る準備もせずに前日寝てしまったもんやからふたりとも大慌て。いつも出発するまで少なくとも1時間半はかかるところを、これまた奇跡的に1時間以内で無事チェックアウトできました。拍手。あまりにも慌てすぎてふたりきりで最後に居られるところってのを忘れてしまって、まるちゃんが、エレベーターのところでちゅ!って言ってくれてやっと気づけました。教え方もかわいい。バイバイして向かう先が反対方向やったから、そこまでふたりで行って、まだ時間があったからカラオケに入りました。まだふたりきりで居れるところありましたね。俺の好きな歌を生で歌ってくれて、俺がじっとまるちゃんの顔を見つめながら聞いてたら大照れしててかわいかった。最後にぎゅーーー!ってしよって言って、力いっぱい抱きしめて、バイバイする時間が迫ってたけどギリギリまで離れんとひっついててくれました。途中で飲み屋のキャッチに何回も捕まりそうになって、声かけられる度に、もう離れてしまうんやから邪魔せんといて!ってまるちゃんがちょっと怒ってたのもかわいかったです。あ、ちゃんとその人には聞こえんように言ってましたよ。たぶん。ギリギリ。そんなこんなで、ついにお別れの時間が来てしまい、俺の顔見てだんだんうるうるな目になってきちゃうまるちゃんに、また会えるから大丈夫!って涙引っ込めさせてバイバイしました。
はい、もうめっっっちゃくちゃ長なってもたけど、この通り一日一日ほんまに幸せで溢れ返っておりました。どの日を思い出しても愛おしいし恋しい。記憶だけやなくて、まるちゃんが俺にくれたものもお揃いで買ったものも、形に残る宝物が前よりたくさん増えて、いまは見えるところに大事に閉まってあるけど、何回も開けて取り出してはひとりでにやけてます。ただ、ものすごく幸せやった分、会いたい気持ちも触れたい気持ちも前より倍増してて、まるちゃんも言ってくれてたように日常生活が全部億劫になってしまってるね。まだまるちゃんが居った感覚が鮮明に残ってるから今は尚更なんやろう。でもまた会えるし、今後もずっと一生まるちゃんと一緒に居りたいし、いっぱい笑顔にさせたいから、もうしばらくだけ離れて、いずれ同じ時を生きれるように、それを目標にがんばろうな。この10日間、まるちゃんと過ごせてほんまに幸せやった。たくさんの時間を俺に割いてくれてありがとう。前よりも好きが増し増し増しになってもたから、この責任は一生まるちゃんがとってな!頼みましたよ!
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置き去り
大人になるなんて死ぬまで死ねないだけだ
小学校の卒業式をひかえて、将来の夢なんて作文を書かされたのを憶えている。
違和感はそのときから感じていた。何で、もう未来のことを決めなきゃいけないんだろう。僕の未来なんて、きっと大して輝くものでもないのに。
働いて、食べて、眠って、また働いて──そんなもんだろ。
教室が暗くなってもできあがらなくて、結局宿題になった作文は、家のPCで“将来の夢”“作文テンプレ”を検索にかけて、ヒットしたもので埋めた。そんなズルをした日から、僕の感覚は周囲から外れていった気がする。
中学生になったら、あれがしたいとか。高校生になったら、これがしたいとか。同級生たちのそんなきらきらした話に、混じることができなかった。
大人になるなんて、死ぬまで死なないのが憂鬱なだけじゃないか。人生なんか、早送りで終わってしまえばいい。
志望。進路。就職。歳を重ねるほど、将来を枠にはめて決めつけようとする周囲が鬱陶しい。
「やりたい仕事はないのか?」
「したいことはあるだろ?」
「大学には進んでおかないと──
やりたいことなんてない。何もしたくない。モラトリアムに大学に進むなんて妥協には、吐き気がする。
いずれにしろ僕は、機械のような、ろくでもない大人になるだけだ。
だから、叶うのならば、早く死にたい。
気づけば、高校を卒業していた。結局医療系の専門学校に進むことになった。頭がおかしいぐらいに、死にたい、と一日じゅう願っている僕なのに、人の健康をサポートする勉強をするなんて、いよいよお先が暗い。
大学生になって、ケータイをガラケーからスマホにした。機種変のとき、連絡先は転送したけど、連絡が減ってやがて途切れた奴から、容赦なく削除していった。
どうせ、愛想咲いで何とか合わせていただけの友達だ。向こうにだって、僕はそんなものだろう。僕から何も連絡しなかったら、問い合わせてくる奴もいなかった。
大学でもなるべく深いつきあいはせず、連絡先交換もかわした。教えろなんて、わざわざ食い下がる奴もいなかった。
僕のスマホは、SNSの鍵アカウントで脈絡なく吐くか、それなりに世界を知っておくために、ハイライトニュースを見るためだけのものだった。
そして留年もなく、二年生になった。
じわりと覚醒してきた頭の上で、鳥がさえずって���る。平日の朝は、五時半に起きる。そして、一時間以上かけて市内にある例の専門学校に通う。
スマホのアラームを止め、腕を伸ばしてカーテンをめくった。初夏の青空が薄目に射しこむ。身を起こして、窓に透けて映る、光のない腐った目つきを見た。老けて見えて、吐き気がする。
頭が少し痛い。だるい動作でベッドを降りると、黒のジャージのまま部屋を出てダイニングに向かった。
「おはよう」
共働きの両親が、すでにいそがしそうに身支度を整えていて、ばたばたしながら僕にそう声をかける。僕は同じ言葉を返しながら、テーブルにあったふくろから食パンを取り出して、トースターにかける。
待つあいだにインスタントコーヒーを淹れてすすっていると、ベルが鳴ってトーストが焼き上がった。それにマーガリンを塗って、甘い匂いの蜂蜜を少し垂らす。リビングに移動し、さく、とトーストをかじりながらテレビをつける。
朝のワイドショーではなく、報道が映った。どうでもいい政治の話題の次に、女子中学生が踏切から線路に飛びこんだというニュースが流れた。部屋から遺書も見つかり、自殺とみられているということだ。
ダイヤの乱れが出ているとまくしたてるキャスターを無機質に眺め、マーガリンの塩みと蜂蜜の甘みが溶けこんだトーストをかじっていく。半分ぐらいで食べる気がなくなったけど、安い苦みのコーヒーで無理やり胃に押しこんだ。
中学生の弟がかったるそうに起きてきて、すでに三十分経っていて六時が近いのを知る。僕は部屋でジャージからシャツとジーンズに着替え、歯を磨いたりトイレに行ったり、身支度を整える。
僕より先に両親は出勤してしまう。だから、いつも僕が弟に戸締まりをしていく確認をして、いい加減に返事されると、さっきレースカーテン越しに見たときより光が強くなっている空の下に出て、駅に急ぐ。
五月になって、連休も終わったところだ。もう真夏日もある。熱中症とか、水分補給とか、そんな言葉を早くも見かける。
雨の日は、服や靴が濡れるから鬱陶しい。でも、こうして晴れた空の下を歩くのも息苦しい。
まるで罪の意識があるみたいだ。実際、僕は白日に晒されたら、心が自殺願望で腐りきっていて、とても醜いけれど。いい天気の日は、リストカットに依存する子が、長袖しか着れないみたいな気分になる。
駅はラッシュが始まって騒がしく、たくさんの人がホームで電車を待っている。学校まで乗り換えは一度だけど、この人たちを全部詰めこむ満員電車だから、座れるわけもなく、長く揺られることになる。
乗りこんだ車内は蒸し暑く、誰かがちょっと汗臭い。ヘッドホンで曲をシャッフルで聴きながら、僕は倒れないように地味に踏ん張りながら、スマホをいじる。
SNSのハイライトに、朝テレビで見た中学生の飛びこみ自殺のニュースが上がっていた。タップしてコメントを目でたどる。
『まだ電車止まってるんだけど。いつ復旧するの?』
『イジメかなあ?』
『朝のラッシュ止めて、金払うのは残った親だろ』
『まだ中学生? 可哀想……』
『イジメだろうな~加害者が死ねよ』
『樹海で首吊ればいいのに。飛びこみって一番迷惑』
僕はこめかみのあたりにゆがみを感じ、眉を顰めて、スマホの画面を落とした。
別に、それくらいいいじゃないか。そう思った。死ぬときぐらい、こんなに生きていたくなかったのだと、気づいてもらえていいじゃないか。そうでもしなきゃ、この子はどんなに傷ついていても、みんなに見て見ぬふりをされていたのだろう。
「死にたい」とひと言吐ける相手がいたら、この子もこんな悲鳴は上げなかった。誰もいない、誰も見てくれない、誰も聞いてくれない、きっとひとりぼっちで突っ立っていたのだ。
だったら、迷惑であったとしても、軆を飛び散らせた一瞬くらい、人に振り向いてもらえないと浮かばれない。
顔を伏せて、またスマホを起こしながら、無意識にちょっと嗤ってしまった。そんなふうに考える僕は、だから生きているのがこんなに苦しいのだろうか。
世界と感覚がかけはなれている。普通の思考でものを見れない。すごく冷めていて、とても虚しくて、やたら刺々しい。
裾のほころびのようにいつのまにか生まれて、歳を重ねるほどふくれあがっていく、「死にたい」という想い。イジメも虐待も、何にもない人生を送っているけど、家族も友達もそれなりの僕だけど、その虚しいほどの日常に滅入る。
このまま、僕の人生は安全に過ぎて、達成感のない死を迎えるのだろうか。子供の頃、大人になりたくないと思っていた。今、社会人になるのが嫌だ。そして社会人になったら老後が怖いのだろう。
平坦に過ぎていくだけの未来を思うと、ひどくぞっとする。そんな植物人間みたいな将来しかないなら、いっそとっとと死んだほうがマシだ。
死にたい。せりあげてくるその想いを、僕も誰にも打ち明けられずにいる。
家族に? 分かってくれない。
友達に? ヒカれるに決まってる。
心を、喉を、頭を支配していく黒い霧のような希死念慮で、僕は朦朧としている。ああ、もう、はなから生まれなきゃよかったな。どうせくだらない未来しか待っていないし、そんなのただ死にたいだけだ。
僕も今朝命を絶ったその女の子みたいに死にたい。こんな人生は願い下げだと訴え、その絶叫で喉をはちきれさせて死にたい。
かたん、かたん、と電車が小さく揺れている。汗ばむ温度。煙草、あるいは香水が染みついた服の臭い。曲と曲の三秒間に聞こえる物音。
電車の中にいる���、とりわけいろんなものが神経に障って、黒い想いが強くなる。背広のサラリーマン。スーツのОL。学生は眠そうだったり、ゲームをしていたり。
そんな中に混じっていて、自分もまた見分けのつかない大人になろうとしていることに愕然とする。僕がダメになっていく。このままじゃ、腐った世界を見るこの目から全身が腐っていく。
早く死ななきゃ。限界だ。毎日この想いに耐えて、生きていくなんてつらすぎる。自殺願望が背骨に食いこむほどのしかかってきて、もはやまっすぐ立つこともできない。
重い。痛い。死にたい。逃げたい。今日こそ終わらせたい。
そう、こんな毎日はたたき折るのだ。どこにだってつながっているあの駅から、僕も旅立つ。
乗り換えの駅でいったん電車を降りて、路線を変える。早歩きの人たちが放射状にうごめく、大きな駅の構内の気持ち悪い光景の中を縫っていく。
この駅からは、いろんな路線が出ている。さまざまな場所へと連れ去ってくれる駅だ。なのに、誰もが毎日決まったホームに向かう。
そんなふうにせわしなく生きて、ひとりも疑問はないのだろうか。どうして、こんな行き先が決められた朝が、当たり前みたいに生きていられるのだろう。消費するだけの日々に無抵抗で、平然と改札を抜けている。
みんな死にたくならないのだろうか。なぜ、こんな昨日と同じ朝が普通だと納得できるのだろうか。
僕は嫌だ。こんな朝に溶けこみたくない。ホームへの階段を降りている。目的地への列に並んでいる。そんな自分に、本当は悲鳴を上げたい。
前方を薙ぎ倒し、線路に飛び降り、ばらばらに轢き殺されたい。怖いという感情は日に日に薄れていく。ただ、それがこのホームにいる人全員のトラウマになると思うと、荷が重い。
でも、分かっている。いつかそんな気遣いも壊れていって、僕は電車につぶされて上半身と下半身がちぎれるのだ。
頭の中が、ゆらゆらしている。毒を受けたように隈のついた暗い目が、無数の人の中を泳ぐ。甲高い女子高生の笑い声がして、舌打ちを殺して、音楽のボリュームを上げた。それでも、いらいらはまとわりついて、今にも発狂しそうな自分を必死に抑える。
死にたい。いや、ダメだ。何で? 死にたい。電車が来たとき、あの線路に飛び降りれば楽になれる。
楽になりたいだけなんだ。人並みに息抜きをしたいだけなんだ。死ねば、僕はやっと生まれてよかったと思えるんだよ。
なのに、どうして死んではいけない?
一歩、踏み出しそうになる。それを必死にこらえる。こらえる理由は分からない。
いや、たぶん、勇気が足りないのだ。死ぬ勇気。消える勇気。それは僕のこの上ない望みなのに、結局、僕は怖い。この意識が、感情が、思考が蒸発するのが怖い。その矛盾が歯がゆくて、いっそう僕はいらいらしてくる。
僕は意気地なしだ。ひと思いに死ねば、少しは自分を見直すのに。躊躇う自分が、うざったい。
もし僕が死んだら、ここで電車に飛びこんで死んだら、今このホームにいる人たちは僕を憎むのだろう。
ばらばら死体なんか見せやがって。電車を遅らせやがって。何でひっそり死なないんだよ。そんなに可哀想だと言ってほしいのか? お前がどれだけ苦しいかなんて知るかよ。ただ迷惑なんだよ。お前は最後の最後まで迷惑だったんだよ!
息が引き攣って、まばたきをした。幻聴と思えないほど、僕の死体への罵声が聞こえた気がした。
���迷惑、か。僕がここで死んだら迷惑がかかる? じゃあもう、お前らが死ねよ。みんな死ぬなら、僕の死なんてそれこそ些末なものだろう?
世界なんか滅亡してしまえ。何だっていい、みんな死んでくれ。そして僕のことも殺してくれ。神の裁きみたいに、こんな世界のほうから終わってくれ。
そんなことを考えている自分を、ぼんやり観察する外側の僕がいる。外側の僕が、僕を正気みたいに見せて整える。
死にたいとか。殺してくれとか。すべて終わってくれよとか。そんなイカれた思考回路を、もうひとりの僕が黒子みたいに立ちまわって偽る。
奇声を上げて線路に飛びこむのを我慢しているあいだに、そいつによって、僕の本当の心は、自傷痕を隠す包帯を巻いたように包み隠される。
ホームの中の人たちは、みんな生きている。みんな動いている。笑って、話して。スマホをやって、文庫本を読んで。何気ない朝がそこにあって、その景色の中で、僕の気持ちだけ取り残されている。
今日もまあ頑張ろうと思っている人たちの中で、僕はその線路に飛びこんで死のうと思っている。
そんなの、誰も理解してくれないよな。このホームで僕だけ違う。僕だけみんなに染まれない。僕だけ醜く浮いている。
……無様だな。本当はそれが寂しいんだろ? みんなに溶けこみたくないとか思って、僕は誰よりもみんなと咲えたらいいのにと思ってるんだろ? でも、それがきっと一生できないから、死にたいんだろ?
鋭利なナイフをぐさぐさと突き立てるように、自分に対して思って、泣きそうになった。
いつも通り、目的の駅に止まる電車が入ってくるアナウンスが流れる。ああ、死ぬのが電車に乗るだけだったら楽なのにな。今日だけ、天国行きって言ってくれないかな。いや、僕は地獄行きかな。どっちだっていいや。
混ざれないいつもの場所に行きたくない。僕はただどこかに溶けこみたいだけなのに。受け入れてほしい、認めてほしい、分かってほしいだけなのに。
電車が迫ってきて、僕は小さく口を開く。
「……死にたいな」
電車が起こした風の轟音で、それは誰にも聞こえない。
こんなふうに毎朝、やってきた電車で僕は心を押し殺す。このホームに心の死骸を何度も何度も捨てて、それで何とか自分を取り繕って、今日を始める。
扉が開き、列が動いて、人は電車に乗りこんでいく。それに従って、電車に踏みこんで、僕の心はいつもこのホームに置き去りにされる。
そして、今日という日も、何の爪痕も残らない日になるのだ。
FIN
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アイシャドウ系の底見え具合、買ってから半年でどの程度なのか見てみた。キャンメイクすごいw2つも底見えしてて。特にマットのベージュピンク系がすぐに底見えしたんだよな。眉毛の仕上げに塗ってたら。でも最近は全然使ってないんだよな。また眉毛にも使い出したら、使い切るの一番簡単そう。これを教訓に次にアイシャドウ買うならマット系にしようかなとか思った。キャンメイクのマットだけのパレットのやつ。それをこのなかなか使いきれないラメ系シャドウ達と組み合わせたら良さげ。もちろん眉毛も描けるし。マジョのアイシャドウは基本仕上げに使ってる。あと面倒な時は単色でもゴリゴリ使ってたね。アイメイクはこれをゴリゴリ塗ってマスカラ塗るだけって感じだった。うっすらオレンジ系になるし、キラキラしてるから手抜きでもメイクした感じでるし。ロムアンドのはたまにしか使わないから5ミリくらいしか減ってないな。でも特に働きに行ってもないから毎回使えばいいんだよね。
基本裏のABCHの塗り方です。Hは跳ね上げラインを描くだけとかで、この見本のようにがっつり引いてないけども。Cも底見えしてるから無くなったら同じようにシマーなGを使えば良いし。
この時買ったからちょうど買ってから半年ぐらいなんだよね。
この中だとキャンメイクのパウダーが一番早くて、リフィルまで買ったけども、それも底見えを通り越してもうすぐ終わるし、キャンメイクのUV下地も日焼け止め感覚で使ってたから、今まで持ってたの忘れてたほどすぐ使い切ったな。キャンメイクのアイライナーももうとっくの昔になくなって捨てたし、キャンメイク最強だな。使い切りが簡単すぎる。セザンヌのマスカラはカスカスになってきてるけども、一応まだ使えるっぽいから持ってて、マジョリカのマスカラをメインに使ってるんだけども全然なくならない。マジョリカはプチプラの中でも容量多めでなかなか使いきれない気がする。ドラストコスメの中でもデパコス寄りの容量とパケの美しさでプチプラ界の中では高級品て感じ。
ちなみにキャンメイクのリップはお直し専用でそんな使ってなかったつもりだけども、もうこれで最後。メイベリンの落ちないマットなリップが本当に落ちなさすぎて、基本お直し不要なんだけども、乾燥したり剥げたりした時用にこれを鏡も見ずに塗ってたって感じ。もうすぐ使い終えるから最近はメイベリンと違ってメイク落とし簡単だし、これだけ塗って外でてるわ。メイベリンのやつはもしかしたらそろそろ処分するかもなあ。4月で一年経つし。今外でのお直し用に使ってるキャンメイクのむちぷるティントが好きすぎる。あのスースーする感じ。やっぱプランパー系大好きだなーってめっちゃ思った。ブラウン系も気になってるから次買いたい。
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ゴールデンウィークの大冒険w、釣天狗池
2023年5月、釣天狗池(京都府)PentaxOptioW60
どうも、こんにちは。5月4日「みどりの日」は、釣天狗池に行ってきました。京阪奈のウドン専用池、または床釣り専用池を全て釣行したいのですが、阪本池と釣天狗池が残りました。当初は阪本池に行くつもりでしたが、木曜日休業らしく…たぶん祝日だから大丈夫と思いつつ、釣天狗池が金曜日休業らしいので、こちらを先に行くことにしました。
2023年5月、釣天狗池(京都府)iPhone11
あれ?釣天狗池って、木・金が連休なんですね…(^▽^;)、「西日本へらぶな釣り場情報」には木曜日定休日って書いてあったけど、情報が古いんか?祝祭日なので営業してましたが。
2023年5月、釣天狗池(京都府)iPhone11
こんな感じらしい。書いてないが、カメとザリガニも釣れると50円か100円(たぶん50円)って言ってましたわ。これを見たあと、堺市の西池って太っ腹やなと思いました。値上げらしいが、そら値上げもするやろ。35cm以上で200円で3枚まで持ち込みできるから、数釣れば35cm以上は3枚ぐらい混じるし、実質1700円で釣りができますもん。いや、僕はあまり恩恵に預かっていませんがw。
2023年5月、釣天狗池(京都府)iPhone11
さて、始めますか。ビンボーでケチなのでw高速道路を使わず一般道路で来たら1時間半ぐらいかかりました。時刻は8時を過ぎています。今日の竹��は「寿るすみ」の12尺、浮子は舟水の「逆光底釣り太PC」です。逆光じゃないんですけど、こしが池の仕掛けをそのまんまwシズ合わせめんどくさい。
2023年5月、釣天狗池(京都府)iPhone11
8時47分、3投目ぐらいに浮子が「ツン」と入るカチッとした魚信で釣れました。早々にボウズ脱出。SONY α7で撮った写真が、メモリーカードに記録されていなかったので、魚の写真がこれしかないw。
2023年5月、釣天狗池(京都府)PentaxOptioW60
逆光仕様の浮子は、逆光じゃないと逆に見難いので、浮子を「希粋きわみ」に変更。早々に釣れたので、午前中に「つ抜け」は軽いと思ったが、時々思い出したようにポツポツ釣れるだけで釣況は激シブ…なにがアカンかというと、両ウドン床釣りなので「振り切り」でエサ打ちしていると、ヘラブナが水面に集まって群れ始めるw。水中から湧いてくる感じ。なので、まぶし粉を白のマッシュに替えたけど、ほとんど効果なし。マッシュでも1〜2枚釣れたけど。
2023年5月、釣天狗池(京都府)iPhone11
午前中5枚だけ。魚は水面に群れるぐらいぎょうさん居てるので尺数変更してなかったが、群れてない場所にエサを打ち込むために芸舟の10尺に変更。苦手で使いこなせていないドロまで使ったが、水面が静かになって効果があったと愁眉を開いたのも束の間、また水面に沸き始めて効果なし…あんなに水面に湧いてたら底に向いてるヘラブナなんかおらんわな。午後は退屈な数時間を過ごしましたが、それでも3枚だけ釣れました。
2023年5月、釣天狗池(京都府)iPhone11
ということで、5月4日はヘラブナ8枚でした。カウンターでスレ8枚ってなってるけど、1枚もスレてません。なんせ、ヘラブナが水面に湧いてるので、エサ打ちしても宙で喰われるのが頻発。浮子が立たんなあと思いつつ放っとくと、ビューっと引っ張られて勝手にヘラブナが釣れてる…喰いっ走りをスレ扱いでカウントしてました。
ところで、釣天狗池と言えば、存在感のある某ブログでしょっちゅう記事になってるんですが、あのブログは顔写真を名前入りで掲載してるので、常連さんで某ブログに載ってた人が2名いらっしゃって、おお実物や!と芸能人にでも邂逅したような気になりましたw。
また、終盤に気づいたんですが、常連さんはこんな状況でコンスタントに釣るのは流石ですが、ウドン池なのに誰も「振り切り」してなくて「振り込み」でした。そーっとエサを落とす感じ。たぶん…「振り切り」でエサ打ちしたらヘラブナを沸かしてしまうの知ってるんとちゃうかなあ。
ま、とにかく静かな池でした。主要道路も遠いし、常連さんも黙々と釣ってはって騒がしい人もいなかったし。ボーッとのんびりできました。釣果もボーッとしてますけどw
では、また。
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イースターの夜は近所の州立歌劇場で、一席だけ空いていた振付師John Neumeirによるバレーを見に行く。席が空いていてラッキーだったね、とチケット売場のオッサンにウィンクしてもらう。これで振付師Neumeirの作品を見るのは4作目。う~む。恵子が来た時に見た白鳥の湖の解釈も変わっていたが。。。う~む。恵子の云う、おゲイの芸は、なんとも言えん。
ワシはYaleで教えていた時に女性から男性に性転換したトランスジェンダーの学生がカミングアウトしてくれたり、男性から女性になったトランスの友人がいたりと、別に性別で人間の区別をあまりしていない。まぁしかし、ワシはレズでは無いので、男らしい男が好きだ。ナヨくて、指が細くて髪がサラサラで、細見で、なんなら顔に髪がかかりつつ、眉毛を整えた、まるで女っぽい男はワシのタイプでは無い。博士課程の学生に戻った頃、学年では先輩で、毎回会う度にファンデーション塗ってた男子学生にはドン引きした。これは別に、ワシの好み、テーストの問題なので、別に差別をしている訳ではない。嫌いなものや苦手なものを好きなフリせんでもえーやろ。
ワシは男らしい男が好きだが、父も伯父達も体毛があまり無いので、体毛濃い男は苦手で、気持ちが大きな、さっぱりカラッとした、器のデカい男が好きだ。だからといってに脱毛している男子を見ると、こいつは実は熊男だったのではないか。。。と疑いばかりが増幅し、安心して付き合えないのだ。つまり、あれだ。整形美人が苦手なのと同じくらい、脱毛男子やナヨ系男子は苦手だ。ちなみに、ワシは女は美人が好きだ。本当に美人な女は性格が良い。ブスは性格が悪く、ネチネチして、ヒネている。ブスの癖にカワイコぶりっ子している女は最悪のブスだ。ワシはブスとはあまり付き合いたくないのだ。男はエエ男、女は美人だけとしか、ワシは付き合いとう無い。
そして、ノイマイヤーはおゲイなので、男性ダンサー同士のリフティングや男性ダンサー同士の絡みが多いコレオグラフィーなのだ。昨晩見たものは、男性と女性がシーン毎に分けられ、女性は女性同士で絡み合い、男性は男性同士で絡み合うダンスの場面が多かった。いい加減、見飽きた。おまけに恵子が指摘したように、ダンサーの背がマチマチで、揃っていない。加えて、バレーと言ってもモダンバレエの要素が強いので、機敏な動きができるアジア系ダンサーや、背の小さなダンサーが起用されているのは良いのだが、プリンシパルが白人で背が高いので、��体的に微妙なのだ。
何が微妙かというと、超大型犬のベムりんがふわふわ、ドタドタ優雅に踊るのが、白人プリンシパル達のイメージ。のんちゃんのような小型犬やレオみたいな中型犬が、キビキビと、兎に角小忙しく細かな表現に精を出しているのが、アジア系ダンサーや、女性よりも背の低い男性ダンサー達的なイメージ。う~む。。。恵子はダンサーの数が揃わないから、編成が美味くないわねと、ピシャリと指摘していたが、編成だけの問題なのか、何なのか、4度目の鑑賞でも良く分からない。
けれど、チグハグなんです。。。これは、ワシは申し訳無いのだが、おゲイの芸の特徴かもしれないと最近思うのだ。舞台演出家のRobertWilsonと言い、JohNeumeierと言い、八十代、七十代後半のおゲイが作り上げて来た、ある種のアンチメインstreamとしての、おゲイ文化。おゲイ芸術。なんかこれらには通底しているようなものを感じる。本筋を知っていると、ある種の本流のパロディでもあるし、同時に、ゲイとして周縁に追いやられた者の叫びというか、表現方法への苦悩みたいなものも分からないではない。でもなぁ、ワシはやっぱり、古典的な人間らしく、昔ながらに良いとされるような筋の芸事の方を好むようだ。
つまり、あれだ。ファッションも、カッチリした着こなし好きなのと同じだ。洋服でも、着物でも、だらしなく着るやつと、きっちり着こなすやつがいるとしたら、ワシは子供の頃から、制服はきっちりと着たいタイプ。襟元がだらしなかったり、プリーツが開いていたり、ハンカチにアイロンかかっていないのは嫌なのだ。ワシは幼稚園の頃から、お食事に行く時はネックレスしないとね、と親に言われるでもなく、勝手におめかししていたオシャマさんだった。そういう意味では、芸術も、昔ながらの、ある種の形式を重視しつつ、そこから少しだけ外れた芸が好きだ。基礎や基本を抑えていた上で、崩してほしいのだ。
そういう意味では、ワシは飽くまでも、芸事とは世阿弥の守破離でしか無いと思う。守、基礎がいい加減なのに、ハモリモあるかい?ちゅーの!っていうザ昭和の一徹頑固親父のメンタリティなのだと思う。まぁ、そのうち、3ヶ月バーレッスンしただけでバレーやったと公にできるような軽微な方々に駆逐される存在なので、ワシの言説は、所詮、負け犬の遠吠え。ワオーン。合掌。
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□『何ともない』と『カタチ』
女王軍本拠地に初めて招かれた日
所々修繕途中と見られる古びた建物の中 食堂!稽古場!軍議室!
「思ったよりでけぇな!」と きょろきょろするレフ
「お部屋には まだ空きがありますわ ここに住んでいただいてもかまいませんのよ!」と ばー���ーーん!と物理的に胸を張り誇らしげに本拠地への移住を誘われた
どうする?という視線をクラズサンから向けられたレフ
今の宿代もタダではない しかも食事付の申し出は魅力的だったが 「そうだな寄った時には部屋は使わしてもらう 第二の拠点ってヤツだ」
* * *
宿屋 月明かりで辺りが青白い静かな夜
触れるか触れないかの距離で 横で本を読んでいたクラズサンの瞼が重そうにしているのに気づいたレフ 「もう寝ようぜ、(ランプの)油もタダじゃねぇしな」 「…うん」 クラズサンの返事を待たず 手元にある削りかけの木切れを片付けて ふっとランプの灯りを消す
「節約、するなら――」 「ん?」 「あそこに住んでもよかったんじゃないか?」
眠そうな問いかけに少し考えて 「ヤバくなったらすぐ抜け出してぇからな アイツら悪い奴等じゃねぇけど生活基盤は切り離しときたい …と、まぁ、四六時中集団生活するのは ちょっとな 疲れちまいそうだ」
特に異論があるわけでもなく レフが決めたならそれが一番善いに決まっているとばかりに頷くクラズサン
「お前 騎士団に居る時どうだった?」
レフがクラズサンに騎士団時代の事を聞くのは珍しく 眠たそうにしていたクラズサンの眉毛が少し ほんの少しだけ反応する
(あっ 悪りぃ、話したくないならいい、ただの雑談だ) 声に出さずともそう言ったように聞こえた
横になったクラズサンの前髪をレフが耳にかける 視界を遮るものがなくなり 見慣れた幼馴染の顔が良く見える 頭に触れられて ゆっくり ゆっくりと瞬きをするクラズサン
「…別に―――――――――何ともなかった」
(『何ともなかった』?)
「身体を動かしてる時は 良かった かも知れない でも そうだな 何ともなかった
同じ制服を着て 同じように動けと言われるのは 窮屈だった その内 自分のカタチがわからなくなっていった 今みたいに 眠くて気持ちいいことも なかった 食事もうまいと思った事はなかったな」
多分 それは 『何ともない』ではない 自分が無くなっていく感覚
暗い部屋に窓辺から月明かりが差し込んで 何度耳にかけてもぱらぱらと落ちてくるクラズサンの髪 クラズサンの耳元に大きな手を置きながら
「オレは お前が居なくなって…」
一呼吸おいて 思い出すように目を閉じて 一つ一つ区切りながら言葉を繋げる
「『何ともない』自分に驚いた 繰り返す村の毎日 村の仕事手伝ったり 父さんの口利きで出入りの商人を手伝ったり…まぁ色々だ
ガキの頃はさ お前と居れば最強だと思ってた だからさ お前が居ないとオレは駄目だと思ってたんだぜ?」
『苦笑い』という言葉が これ以上無いほど合う顔
「お前が居なくても 何ともない自分に驚いた」
多分 それは とても悲しいことだった 絶望して わからなくなって 何も手がつかなくて…そうなる事はできなかった
クラズサンの耳から手のひらを離し 「お前がいなくて何ともないけどな やっぱり お前とがいい
だからな お前が他の奴にとられねぇように オレとお前だけの場所は確保しときてぇの」
くしゃっと顔にシワを寄せて笑いクラズサンをぎゅぅぎゅぅ抱きしめながら なんか照れくせぇなと呟く
自分の腕の中にクラズサンを感じながら 「お前のカタチはオレが証明してやるからな」
わからないなんて2度と言わせない
お前のカタチはオレが1番わかってる ―――――――――――――――――――――――――― レフと居る事で『自分のカタチ』がわかるクラズサン と 独りでも生きられるけどクラズサンと生きたいレフ
※元ネタ【こちら】
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#jun mayuzuki#眉月 じゅん#koi wa ameagari no you ni#after the rain#恋は雨上がりのように#akira tachibana#橘 あきら#masami kondo#近藤 正己
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Triad Love(R18)
草のベッドで真ん中に寝かされた女の胸に、ふたりの男が群がっている。 彼らは白く柔らかな乳房を獣の兄弟のように分かち合い、ちゅく、ちゅく、と舌を絡ませて乳首をねぶり、ときには力強く吸いつくことを繰り返す。
「は、あ……あぁ…………」
恋人たちから夢中で求められるタヴの優しい喘ぎ声が森の静寂に響く。 彼女はアスタリオンとハルシンの異なる舌遣いに翻弄されながらも、どこか親愛と慈しみを込めたまなざしをふたりに向けていた。 タヴの乳房にむしゃぶりつくふたりの姿は無垢な獣じみていて、その舌と唇は彼女の愛情を求めるためだけに動いている。 タヴはすっかり男たちも仲良くなったものだと思う。自分の身体を通し、ふたりのまったく外見も性質も異なる男たちを結びつけたことを功勲のように誇って、彼女の口元は甘い微笑を浮かべた。
「ねえ、ふたりとも、いつまでそうしてるつもり……?」
一方で、かなり長いことこの状態が続くことにタヴは素直な疑問を投じた。 「私はべつにかまわないけど」とつけ足しつつも、男たちの求めはきりがなく、終わりも見えない。挿入のように疲れる行為ではないし、彼らが熱心に奉仕している姿は見ていてかわいげがある。だが、これは果たして3人で楽しんでいるといえるのだろうか。
「だそうだぞ、ハルシン。聞いているか?」
「ああ、聞こえていた」
アスタリオンはハルシンに耳打ちするように言う。胸の先に彼らの息がかかり、タヴは柔らかく柳眉をしかめた。
「俺はまだ飽きていないぞ。まだ続けてもいい」
ハルシンはそう言って、じゅうぅ、とひときわ強くタヴの乳首に吸いついた。
「そうか。じゃあ片方だけだと収まりが悪いな、俺も付き合おう」
と言ってアスタリオンも彼女の反応を試すように舌先で小刻みに刺激し始める。 この期に及んで責め方を変えてきたふたりの飽くなき執着にタヴは呆れを隠し切れない。
「……月が出てきたら終わりにして」
鼻にかかったため息をこぼしてタヴは夜空を見上げた。 今夜の三日月には気まぐれで、緩やかな風に流されてくる雲の陰に何度も隠れていた。 次に姿を現したとき��そ終わりにさせよう。 移り変わる空の景色に自分の心を委ねて、タヴは諦めたようにアスタリオンとハルシンの髪をなでる。 ふたりの男は恋人にかまわれて、ことさら嬉しそうに舌の動きを速めるのだった。
「タヴ、こっちはやるからお前は根元を舐めろ」
「ちょっと、楽なほうとったでしょ」
「どこがそう見えるんだ。ハルシンのが大きすぎて目に入ったか?」
ハルシンは、半ば言い合いのようにしながら自分の性器に舌を這わせる男女を見て苦笑した。 勃起して嵩を増した彼のものをふたりがかりで愛撫するタヴとアスタリオンの共同作業は芳しいとは言えず、たびたび言葉に棘を持たせてはハルシン越しに軽く睨み合う始末だ。
「ほら、手がお留守だぞ、ダーリン」
「もう! 指図しないで!!」
アスタリオンがタヴの手首をとってハルシンの怒張の根元に近づける。 さすがにこれにはタヴも怒ったようで、きっと眦を吊り上げて恋人を見た。 普段は阿吽の呼吸で協力している姿が目立つふたりだが、ハルシンの喜ばせ方に関しては自分の技術に多少自信を持っているせいでぶつかっているらしい。 アスタリオンは執拗な蛇のように動く舌で鈴口を責め、唾液をたっぷり絡ませてくる。 対してタヴは太い筋の張った裏側を猫の毛づくろいのようにねっとり舐めあげ、重量感のある睾丸を絶えず揉んでいた。 ふたりの異なる愛撫は予測が立たず、ハルシンは情熱的な刺激を感じて熱い吐息を何度となくこぼした。互いの仕事に文句を言いながらも、それぞれの動き方は実に興味深い。 一見険悪だが、これはこれで仲が良いと言えるのかもしれない。ハルシンは微笑ましさに目元を和らげながら、股間に顔を寄せる恋人たちに手を伸ばし、いとおしげにその頭をなでさすった。
「それで……ふたりのうちどっちが俺の愛を受け止めてくれるか、訊いてもいいか?」
ハルシンは息を切り詰めながら訊ねた。 揃って舌を這わせながら、タヴとアスタリオンは少し考えるように互いを見つめた後――、
「そっちが選んでくれる?」
「上手だと思ったほうに決めてくれ」
ゆっくりと口をひらき、赤い舌を妖しくうねらせながら黒髪と銀髪の美しいエルフの男女はハルシンを誘惑する。 ふたりのそっくりな仕草を見て、胸にこみ上げるものがあったハルシンはまた苦笑を浮かべたが、その笑みにはやや余裕のなさが漂った。
「贅沢な問いかけだな……」
そうつぶやいて、彼は自分の長大なペニスの前で行儀よく口を開けて待つふたりの顎を優しくなでた。 ハルシンの愛情は分け隔てなくふたりの恋人に注がれている。だが、彼ら自身は今夜の勝者に与えられる祝福を相手に譲る気など一切ないらしい。 ふたりから同時に愛され、求められる喜びを肌に感じて、ハルシンは目を閉じ、息を止め、下半身��力を解き放つ。 迸る白い飛沫――その先にいたのは、
タヴは息を荒げるアスタリオンの頬をいたわるようになでて、唇の端にキスをする。 優しい愛撫に力なく喉の奥を震わせ、アスタリオンは呻いた。
「うう……っ、くぅっ」
「一度抜くか?」
「そのほうがよさそうね」
今にも力尽きそうな様子を見て、彼の後ろからハルシンも声をかける。
「いい……っ、この、ままで……」
「だったらせめて力を抜けば?」
一番下で草むらに寝転がり、アスタリオンの腕に抱かれているタヴも思わしげにつぶやいた。
「いま俺が力を抜いたらお前が潰されるんだぞ、タヴ。俺とハルシンのふたり分だ」
「それより自分の心配をしたらどう?」
度を越して大柄なハルシンに覆いかぶさるように挿入されたアスタリオンは真っ赤な頬で歯を食いしばり、タヴの上で首を横に振った。 一番華奢な恋人を心配して踏ん張っているさまは男らしいが、タヴはそういう自己犠牲をあまり美しいとは思わないタイプの女だ。 アスタリオンを真ん中に迎えて、タヴとハルシンのふたりがかりで愛そうとしたものの、却って負担のほうが大きいらしい。 彼を抱くハルシンも興奮より身体を心配する理性のほうが勝ったようで、アスタリオンの肩越しにタヴに呼びかける。
「よし、組み合わせを変えよう。俺がタヴに抱かれるから、アスタリオンはタヴを、……」
「お前らこれを一からやり直す気か!?」
「声張ると力が入るわよ、アスタリオン」
叫んだ拍子にぎゅっと身体に力がこもって、深々と刺さったハルシンの逸物をより奥に咥え込んでしまい、自滅に追い込まれたアスタリオンは赤い瞳に生理的な涙を浮かべながら、ふたりに容赦を求めるように弱々しくつぶやいた。
「たすけてくれぇ………………」
「だから言ったじゃない」
タヴはいよいよ呆れを隠さずにため息をついた。 ハルシンはもう笑うしかないといったような声を立て、ゆっくりとアスタリオンから自分のそれを抜いていく。
「はっ……う、あぁ……っ!」
自分の中をずるずると這うように出ていく大きな存在にアスタリオンは悲痛に喘いだ。 そのときタヴの秘所に挿入されたアスタリオン自身が安心したように緩んで、彼女の中に吐精する。 彼の身体はそれで糸が切れたように恋人の胸に崩れ落ちていく。 タヴは彼の頭を抱き締めると、くるくると波打つ銀の髪を母親のように口づけた。 脱力したアスタリオンを介抱するタヴの姿に、ハルシンも唇の端を引き上げて穏やかに笑う。 優しく睦み合うふたりの男女の姿はどこか神聖さすら感じるもので、ハルシンは不思議とそれをいつまでも眺めていたいと思って、目を細めた。
「ハルシン、こっちに来て」
だが、視線に気付いたタヴは少し悪戯っぽく口元を綻ばせた。 胸に甘えてくるアスタリオンを抱きながら、彼女は白い手を揺らしてハルシンを招く。
「手でしてあげる」
「タヴ、お前も疲れてるだろう」
「そのままにしておけるの?」
勃起したままのそれを凝視されてハルシンは居住まいが悪くなったが、彼女は「いいから、来なさい」と頑として続けた。 この場の年長者らしく振る舞おうとしたのがばれたらしい。 まるで子どもを諭すような口調に、ハルシンは参ってしまった。
「もうひとりかまうぐらいなんてことないわ」
毅然とそう言って、何かを扱き上げるような手の仕草を見せてくるので、もはや彼女に敵うまいとハルシンは苦笑した。 この世に完璧な平等などないのかもしれない。だが、それを現実に叶えようとする姿勢を皆が持ち寄れば、この世界はもう少し様相を変えるのかもしれない、などと古参のドルイドは自分に手を伸ばすタヴの姿を見て、場違いにも何かを覚えていた。
そうすればきっと、一夜の夢は、夢で終わらないだろう。
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#419 トワイライト鑑賞会②を開催!
11月24日(金)、閉館後の展示室で上席研究員 岡野智子が開館25周年記念展II「挑み、求めて、美の極致」の展示解説を行いました。そのイベントの様子を一部レポートします。
最初にご紹介したのは、不思議な魅力を放つ≪普賢菩薩像≫。普賢菩薩は女性を救うとされ、平安時代の女性に厚く信仰されました。丸みを帯びた線やふっくらとした頬にかかる赤みは、女性のようにも見えますが、 性別を超えた美しさがあります。このような赤みは所々にあり、作品を柔らかく優美に見せてくれます。
絹の裏からも彩色する裏彩色という技法により、作品に深み・透明感を与えるとともに表側の絵具を保護しています。
象が雲に乗って現れる様子は平安後期の仏画としては新しさを感じることから、鎌倉時代に近い時期に描かれ、宋の文化が影響しているのではとのこと。
参加者からも印象に残った作品として多く名前が挙がりました。
懸仏(かけぼとけ)は円形のものが多く、方形の≪金銅千躰阿弥陀懸仏≫は珍しい作例だそうです。お釈迦様、お地蔵様、千手観音様の後ろには刻まれた約 1000 体もの小さな仏様が。通常の展示室の光では見えにくいですが、今回は特別に照明を当て1体1体の表情の違いまで見ていただきました。光に照らされ浮かび上がる仏様に参加者も興味津々でした。
お花見の楽しげな雰囲気が伝わる≪豊公吉野花見図屛風≫。秀吉が唯一安泰だった時期の楽しかった記憶を描いたような作品です。秀吉一行の場所や蔵王堂の位置などを示したパネルや、部分拡大図と合わせてご覧いただきました。休憩する人、辻説法の様子、踊る人、酔いつぶれる人まで!個性豊かな人々にも注目です。
2年後に行った秀吉の「醍醐の花見」を描いた屛風では秀吉の姿が大きく捉えられているのに対し、本図で は、その姿を見つけるのが難しいほど周囲にとけこむように描かれています。「あえて秀吉の姿を強調してい ないのが、この屛風最大の特徴」とのこと。青々とした山の連なりや、雲のように画面全体に広がる白い桜は 吉野の実際の風景そのもの。あまりにリアルな描写からは同行した絵師が実際に見て感じたままを素直に描いているのが分かります。
「屛風絵は場面ごとに近づいて細部を見るのもいいですが、少し離れて全体を鑑賞していただくのをおすすめします」と話す場面もありました。
≪刺繍大日如来像≫は、表具部分も含め全て刺繍で表されている繊細な“繍仏”(しゅうぶつ)。注目したいのは、髪、鬚(ひげ)、眉���黒い糸の代わりに編み込まれているのは、なんと人の髪の毛!参加者からは驚きの声が上がりました。 “髪繍“(はっしゅう)と言い供養のために故人の髪を用いたとされ、亡き人を思う気持ちは昔から変わらない事が分かります。
その後も岡野研究員ならではの楽しく興味深い話は続き、どんどん引き込まれていく参加者。作品との距離が、ぐっと縮まったのではないでしょうか。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
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教室で小さく咲いていた君のこと
君の心が砕け散る音が聞こえる
中学を卒業して十五年が過ぎた三十歳の早春、同窓会の席で、俺は小南がすでに亡くなっていることを知った。
俺は焦って思わず死因を訊いてしまったけど、「さあ……病気?」「事故じゃない?」とみんな詳しく知らないようだった。担任だった先生にも尋ねてみたけど、逆に「あいつはもう亡くなったのか」と驚かれてしまった。
俺は伊原と御橋のすがたをとっさに探したけど、幹事によると、ふたりは来ていないとのことだった。
小南が、伊原と御橋にされたこと。そんなの、誰も憶えていないみたいだった。確かに、憶えていたって気分が悪いだけなのかもしれない。
けれど、俺は忘れていない。忘れられず、こんな歳にもなってしまった。
「ありがとう、舞島くん」
一番最後に小南に会った日、彼女はそう言って咲っていた。相変わらず、咲えるはずもないのに咲っていた。手当てもされない手首の傷が、震えていた。
「私の味方になってくれて、ありがとう──」
中学三年生になって、高校受験がストレスになってくる二学期の残暑、小南希子はそのはけ口のようにイジメを受けていた。クラスの人間はみんな抵抗しない小南を蔑んで、特に女子連中はイジメのリーダーの伊原姫奈に従っていた。
俺は正直イジメを苦々しく思っていたものの、割りこんで小南をかばう勇気も持てずにいた。
俺でもできること。先生に言えばいいのかな。でも、あの担任ってそもそも気づいてないのか? 普通気づくだろ。教室で殴る蹴るされてんだぞ。
じゃあ、ほかのクラスの先生に言うか? いや、そうしても結局担任の耳に入って、無視を決めこむかもしれない。先生なんて、役に立たない。
昼休み、弁当を食っていると、小南の弁当を取り上げた伊原が中身をゴミ箱に引っくり返した。教室では失笑が起こる。
笑いたくない。「やめろよ」って言いたい。
なのに、小南がそんなことをされても弱々しく咲っているから、俺も自己嫌悪にさいなまれながら、一緒に弁当を食う奴に混ざって笑う。
笑いたくないときに笑ってしまう。両親が離婚してから、俺はずっとそうだ。平気なふりで笑ってしまう。泣きたくても笑ってしまう。父親が家を出ていく別れ際、やっぱり俺が笑っていると、「お前は、かあさんみたいに人の機嫌に取ってばかりだな」と吐き捨てていった。
十月になって、受け持つ委員の後期を決めることになった。じゃんけんに勝って、どれも特にやりたくないなあ、と悩んだけど、早く決めないと後ろが並び始めたので、適当に図書委員に名前のマグネットを貼った。
図書委員はクラスからふたり出る。もうひとり誰だろ、と見守っていると、うつむきがちに俺の名前の隣にマグネットを貼った女子生徒の名前は、『小南』だった。
後日、学活が委員会に当てられて、俺は小南と並んで図書室に向かった。「何か、小南とは初めて話すな」と俺が緊張しながら言うと、「舞島くんだよね」と小南はやっぱり小さく咲った。名前を把握されていたのかと思��と、ますます小南へのイジメに何もできないでいるのが恥ずかしくなった。
図書委員は、同じクラスのペアで、昼休みと放課後に受付につくのが主な仕事だ。そこで貸し出しや返却の手続きをする。小南はてっきり、ひとりで仕事をさせられると思っていたらしい。初日の放課後、俺が少し遅れて図書室に来て、「遅くなってごめん」と隣の椅子に座ると、小南はぱちぱちとまばたきをした。
「何?」と俺が首をかしげると、「私と一緒なんて、サボるかと思った」と小南が言うので、「何でだよ」と俺は苦笑した。「一緒に頑張ろ」と笑みを作ると、小南はめずらしく嬉しそうに咲った。
図書室は静かに、が決まりだけど、俺と小南は抑えた声でいろんな話をした。イジメのことも話題に出た。「私が嫌だって言えないから」と小南は言った。
「嫌なのに、もう、嫌だって言うのも怖くなっちゃった」
俺はそんな話をする小南に、咲わなくていいよ、とせめて言いたかった。泣きたいなら泣けばいい。俺はそれを疎んだりしないし──
よく見つめてみると、小南は委員の仕事も教室での勉強も、まじめに頑張っている。伊原に宿題のページを破られたりしても、嫌な顔ひとつせず、宿題をやり直している。あんなにまじめに生きている子なのに、どうして彼女にいいことがないのか、俺には理不尽だった。
秋が深まって、冬服になった制服もなじんできた頃、放課後、小南が図書室の当番に顔を出さなかった。初めてのことではなくて、こういうとき、たいてい小南は伊原につかまっているのだ。
俺は小南が心配でそわそわしていたけど、ひとりなので当番を離れるわけにもいかない。結局十七時まで働いて、荷物が置きっぱなしの教室に向かった。
ドアを開けようをして、がたっとつくえがぶつかる音が教室から聞こえた。誰か残っているのか。もしかして小南──と、伊原たち? 明かりはついていないけど。
俺はおそるおそるドアに隙間を作って、月明かりが射す教室の光景に、目を開いた。
学ランの背中が見えた。紺のスカートをたくし上げられ、女子が白い脚を開かせられている。男子の乱暴な腰遣いで、それが無理やりの行為だと分かった。
「御橋ー、もっとレイプ感出して」
そんな声がして、教室のロッカーに伊原が座っているのに気づく。「こいつ、狭すぎんだけど」と御橋の声がして、伊原はけたけた笑うと「こんなイケメンに処女もらってもらえて幸せだねえ」とロッカーを降りてつくえに顔を伏せる女子の髪を引っ張って顔を上げさせた。
それは、間違いなく、小南で──
俺は息を飲みこんで後退った。
いや、違う。ドアを開けて。声を上げて。やめさせないと。手後れかもしれないけど。それでもせめて、助けないと。
そう思うのに、はっきりそう思っているのに、俺は身を返して階段を駆けおり、上履きのまま学校を飛び出した。
家には誰もいなくて、俺は部屋にこもると、膝を抱えて嗚咽と吐き気をこらえた。ひと晩じゅう、眠ることができなかった。
月光に映った小南は、ついに咲っていなくて、涙を流していた。男の俺には、どれだけの痛みなのか想像もつかない。でも、それはきっと、大切なものを引き裂くような──
翌日、俺は早めに登校して、置きっぱなしのつくえの中身と持ってきた教科書を入れ替えて、宿題をやった。小南は何もなかったように教室に来た。「あいつ、まだ学校来るんだね」という聞こえよがしの陰口に、やっぱり彼女は咲っていた。
しばらく、誰にも言えなかった。でも、あの光景は脳裏から消えるどころか、まざまざと焼きついている。誰も小南があんなことまでされているとは思っていない。ばれるのを待ってみたけど、誰も気づかない。図書委員で一緒に仕事をしていても、小南は相談してこない。
でも俺は知っている。知っているなら、俺がどうにかすべきなんじゃないか?
出口が欲しい。この鬱血する思考の出口が知りたい。
「あ……あの、……小南希子のことなんですけど」
俺がそう話しかけると、初老の男の担任は、眉を寄せて振り返ってきた。その顔で迷惑がっているのは察したが、俺はあの月明かりの元で行なわれていたことを担任に話した。担任は仏頂面のまま、「本人たちに確認してどうすべきか決めよう」と言った。
確認、って。「俺、ほんとに見たんです」と継ぎ足したけど、担任はまともに聞こうとせず教室を出ていった。
俺が突っ立っていると、「今の話ほんと?」という声がかかった。クラスメイトの女子だった。聞かれてた、と焦ったものの、ふと、ここで肯定してみんなに知れ渡ったら、担任も事なかれにできないかもしれないと思った。
俺はうなずき、「伊原が御橋に命令してやらせてた」と言った。するとさすがに彼女は「ひどい」と声を上げ、「何?」「どうしたの?」と彼女の友達が駆け寄ってくる。
そして、あっという間にクラスには、伊原の指示で小南が御橋に犯されていたという話が広がった。
「違うよ。伊原関係ねえし、小南が誘ってきたんだ」
しかし、御橋がそう言って伊原をかばうと、もともと伊原の言いなりで、ルックスのいい御橋のことも悪く思わない女子連中は、俺がひがんだ物言いをしたのだと、すぐに手のひらを返した。御橋と関係したということで、小南への風当たりはさらに強くなった。
レイプされたのに、それをひがまれて、責められて、ついに小南は学校に来なくなった。そして、俺もクラスのみんなが見ている前で、伊原と御橋に謝るよう担任に命じられた。
俺が謝りたいのはこんな奴らじゃない。
俺は、小南に謝らなきゃいけないのに──
冬が近づいてきて、受験がいよいよ騒々しくなる中で、俺はぼんやりしていた。三年生の委員活動は二学期で終了だ。それがなくなれば、本当に小南とつながりがなくなる。
そう思っていたら、図書室の先生が小南が借りたまま返却していない本があるので、手続きはいいから引き取りにいってくれないかと頼んできた。俺はもちろん請け合って、知る由もなかった小南の住所を手に入れることができた。
放課後、雨か雪でも降りそうなほど寒い中、小南の家を訪ねた。マンションのインターホンに出た小南の母親は、希子は誰にも会いたくないと言っていると面会を断ったが、俺の名前を伝えてみると小南が玄関から顔を覗かせた。
「……舞島くん」
「よ、よう」
小南は俺を見つめて、咲う。壊れそうだけど、咲ってしまっている。
「あ、あの──」
「私の家、知ってたの?」
「いや、えと、図書室で借りてた本あるだろ。それ、俺が返しとくからさ。持ってこいって先生に言われた、というか」
「……ああ。あの本。そうだね、返さないとって気になってた」
「持ってこれる?」
「うん。あ、中入って。寒いでしょ」
小南は俺を玄関先に通し、家の中に入っていった。俺は鼻水をすすって、風がないだけであったかいな、とか思う。
小南の家の匂いがして、それは彼女が隣に座ったときに感じた匂いに通じていた。小南の母親がちらりと顔を出して会釈して、俺も頭を下げる。
小南はすぐ戻ってきて、「はい」と本を俺にさしだした。その拍子に左手首の内側が見えたけど、気づかないふりをした。
「この本、おもしろかった?」
「うん」
「俺も読んでみようかな」
「舞島くん、いつもラノベしか読んでなかったけど」
「たまには文学っぽいのも読むよ」
「そっか。うん、おもしろいから読んでみて」
「おう」
俺は本をかばんに入れて、玄関の段差のせいで目線が変わらない小南を見た。小南は微笑んで、「あのね」と穏やかな声で言った。
「ん?」
「ありがとう」
「えっ」
「ありがとう、舞島くん」
「……何、」
「私の味方になってくれて、ありがとう」
小南を見つめた。その瞳を見つめているうちに、俺は泣きそうになってくる。
「そん、な……俺が、黙ってれば、」
「ううん。教室に行かない切っかけになったから、もういいの」
「でも、小南は悪くないのに、みんな」
「私がつらいのに咲ってたのが、悪かったから」
「悪くないよ」
「つらいって言えばいいのに、言えなかったから。舞島くんのおかげで、やっと言えたの。だから、ありがとう」
何で。傷つけたのに。俺は小南を傷つけたのに。なのに、どうして許してくれるんだよ。ありがとうなんて、そんな言葉──
俺には、言ってもらう資格はないのに。
その帰り道、俺はひとり、耐えきれずに泣き出してしまった。冷たい風が当たると、濡れた頬が引き裂かれるように痛かった。
俺は正しくあろうとした。でも、周りがぜんぜん正常じゃなかった。伊原も。御橋も。担任もクラスメイトも学校そのものが。おかしかった。
だから、俺も間違えてよかったのかもしれない。「俺は小南が好きだから、そばにいるよ」って……そんな、ひとりよがりかもしれない言葉を伝えていたら、もしかしたら──
同窓会から数日後、俺はどうしても小南の死の原因が気になり、十五年ぶりにあのマンションを訪ねた。引っ越してるかなあとも思ったが、そこには変わらず『小南』の表札があり、子供のはしゃぐ声がしていた。小南の母親は俺の名前を憶えていて、あのときのように小さく会釈すると、小南の死の経緯を話してくれた。
小南は結婚して妊娠したが、子宮がもろくて母体か子供かどちらかだと言われ、子供を生んで亡くなったのだそうだ。居間に通された俺は、泣きそうになりながら咲って、「小南は俺の初恋なんですよ」と言った。すると、小南の母親も、「あの子も舞島さんの話をよくしてくれたから、そうだったんでしょうね」と涙ぐみながら微笑んだ。
今は旦那も一緒にここに暮らしていて、幼い��の面倒は祖父母で見ているという。仕事だという旦那が帰ってくる前に、俺はその家をあとにした。
小南。最後は幸せだったんだよな。咲えたんだよな。
ああ、そうだといいな。
俺は弱くて何もできなかったけど、お前が心から咲った顔を見たいって、あの頃いつも、そう思ってたんだ。
薄暗い冬が終わり、空には春めいた柔らかい青さが広がり、桜もつぼみをつけはじめている。
FIN
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心身のギャップ
昨日同級生に遭遇、片足を引きずっていたので、どうしたのかと尋ねたら『脳梗塞で倒れたがよ』と…恐るべし50代。年齢を感じさせられた出来事でした(汗) 今日は何の日? 今日 11月19日(日)の記念日・年中行事 • 交通事故による犠牲者を追悼する世界デー • 世界トイレの日 • 家族の日 • 農協記念日 • 鉄道電化の日 • ペレの日 • 緑のおばさんの日 • いい息の日 • いい塾の日 • いい育児の日 • 美眉育成の日 • いい熟成ワインの日 • クレープの日 • シュークリームの日 • 熟カレーの日 • 松阪牛の日 • 共育の日 • いいきゅうりの日 • 食育の日 • 熟成烏龍茶の日 •…
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二年前日記46(2021年11/12〜11/18)
11月12日 夜中、ピカッと光ったかと思ったら雷がなり、ザーッと雨が降ってはすぐに止んだ���を繰り返す。雨かなと思っていたら晴れていたので、朝、散歩に出掛ける。いよいよ冬という感じの気温。出産の入院の時はなるべく身軽な格好のほうがいいのかなーと思っていたけど、12月って寒いんだったな。子は靴下とかがいるんだろうか。服も新生児のサイズは足りない気もするけど、そのときは大きめのを着せたらいいのかな。今日はもらったサンプルの整理などをして、あと買わないといけないものの洗い出し。あとは哺乳瓶関係と布団ぐらいかなぁ。おむつとミルクは生まれてから買って帰ってもいいかも。日中、特に誰からも連絡がなく、一人で考えていると何だか不安になってきた。産後はお世話が大変というよりも、メンタルが不安定なかで、一人でいるのがきっと大変なんだろうな。考えすぎたからか朝も昼も軽めだったからか過食っぽくなり、夕方に焼いた大きな芋をひとりで食べてしまった。晩ご飯は、鶏団子とほうれん草の鍋、ひじきの白和え、茹で落花生。
11月13日 前駆陣痛っぽいのが時々ある。これ、結構早く産まれたりしないのかな。まだ布団も買ってないので今だとまぁ困るのだけど。ピッチあげてこう。朝、三宮へ。三宮に行くのもこれでしばらくは無理だろうなと思いながら街を歩く。まずは版画の作品を取りに行く。そのあと、思い立って眉カットに。そろそろ自分で整えないといけないなと思っていたのでやってもらえてよかった。スリーコインズで、タイツ、洗面器を買い、ユニクロでカットソー、阪急でコンシーラーを買う。お昼は前、ネスカフェのカフェだったところのお店へ。店内はわりと混んでいたので、外のテラス席で食べようとしたところ机が不安定で飲み物がほとんどこぼれてしまった。あーあ。まぁ、ノンカフェインじゃなかったので、飲むのは少しだけ��しようとは思っていたのだけど。帰りに、危ないので使えないようにしたほうがいいですよと店員さんに伝えた。いかりスーパーで、晩ご飯の足しになりそうなものなどを買う。ヤクルトのよく効くと噂のやつも売ってたので買った。帰りはバスで帰ろうと時間を見ると1時間以上あったので、元ダイエーをうろうろする。マンガを買ったりイオンで使いさしのワオンカードの残高をゼロにしたり。管理する自信がないので、もうあらゆるポイントはどこかで一括して徳に交換されればいいのになと思う。晩ごはんは、ステーキ、水餃子、ポテトサラダ。食後にお茶を入れて家族会議をした。「出産、立ち合いするよね?」と一応確認すると、「夜勤の中日とかだったら厳しいかも」みたいなことを言うので、「私死ぬかもしれないんだよ。親が危篤だったら仕事でも病院行くでしょ」などと淡々と言ってみた(ネットで助産師さんが書いてたことの受け売り)。実際のところ誰も来なくても産めるものなんだろうか。病院で聞いてみよう。それにしても、なかなか温度差があるもんだな。バースプラン考えるのってやっぱり大事。気持ちのすり合わせ。夫も無理なく来れるタイミングで、ほどよく苦しんでいるところも見てもらい、何とかさくっと産めるように祈ろう。
11月14日 午前中、ベビーベッドを組み立ててもらう。義理の妹から譲ってもらったもの。ベッドでは寝てくれないとみんな言うので、いらないかなぁと思っていたけれど、設置してみるとなかなかしっくりきた。狭い家ほど大きな家具を買うほうがいいという人もいるしな。お昼はパスタをつくり、食べた後に久しぶりに二人で実家に行く。母は昔の話ばかりしていた。灘でガラス工場をしていた頃の話や、大阪のおじさんが鯉をとってきて捌いて食べた話など。真ん中の姉から電話があって、「私の子どもの世話なんかできるの」と聞かれ、「そりゃ大丈夫よ」と言ったと言っていた。西松屋で布団やら授乳グッズを買い、とりあえずはひと通り揃ったかなという感じ。夫は試験勉強をしないといけないのでサイゼリヤに移動。私は本を読む。晩ごはんは、豚肉のケチャップ炒め、味噌汁。
11月15日 朝、句具句会の結果を開けてみたら思いがけなくも高得点だった。びっくり。犬の句を出したので、犬にあやかって安産でいきたいものだ。午前中検診。入院のための預かり金を預ける。今日はエコーはなしで、心音だけ。血圧は少し高めだったけど、再度測ってもらったら、少し下がった。かなり体に負担はかかってるわけだし、少し上がるのは仕方ないと思うけど。産むときはもっとあがるんだろうから、普段はもっと気をつけなさいよということだな。今日の助産師さんはちょっと怖かった。赤ちゃんは結構下の方に降りてきてるみたい。でもここからのスピードは人それぞれとのこと。順調に進んでるみたいでよかった。帰り、夫に頼まれていた無印の棚のパーツを注文する。駅前の喫茶店でランチを食べ、バスで少し遠くのスーパーへ。ダイソーで買えるグッズがいろいろ欲しくて。爪切り、湯温計、お尻ふきケースなど。ミスドで少し休憩し、食料品を買って帰宅する。いろいろ書類を書かないといけなかったので、それらをすませて少し仮眠した。夫は義実家に寄ってくるそう。晩ご飯はレトルトカレー、温野菜サラダ、煮卵。
11月16日 今日は家でゆっくりする。昨日は14000歩も歩いていたので。あまり動きすぎても陣痛が起こりにくいらしい。力を入れるよりも抜くほうがむずかしいもんな。お産はふだんの生活の延長上にあるものなんだろうな。とはいっても、冷蔵庫の整理がしたくてクッキーを焼いたり、黒豆や牛すじを炊いたりした。死んだ後見られるものとして、下着よりも管理ができてない冷蔵庫のほうが私は恥ずかしいと思ってしまうみたい。それから本を読んで、断捨離のテレビを見て、図書館から借りていた本を返して、年末調整の書類を書いた。図書館通いもこれで少しお休み。晩ご飯は、鮭の西京焼き、煮卵、きゅうりの柴漬け、牛すじを炊いたのを今日は汁物として食べた。食後にキャロットケーキ。
11月17日 朝、鍼に行く。体重の乗せかたが左に偏っているのはずーっと言われている身体の癖。スマホもよくないんだろうな。次で産前は最後になるけど、夫に送ってもらうので駅から歩いてこの辺りにゆっくり来ることもしばらくないかなぁと和菓子屋さんで地元の銘菓らしいお餅のお菓子を買った。箱入りだと400円で簡易包装だと200円だとのこと。なんとまぁ。お昼は、ルーロー飯のランチ。ルーロー飯美味しいなぁ。最寄り駅のイオンでワンピースを買い、スタバで読書して買い物をして帰宅。晩ご飯は、牛肉と里芋の煮込み、エスニックサラダ。うーんと思う電話があってダメージを受ける。今の自分はいろいろと敏感になっているので、しばらくは、ちょっとシャットアウトさせてもらったほうがお互いのためだな。今日は臨月第三水曜日だと思いながら雪舟えまのCDを聞いていた。夫は最初一緒に聞いていたが途中から怖いといって別室に避難していた。
11月18日 朝、ルーチン家事、読書、少しうとうとする。昼からは、来年の確定申告を少し、コープの注文、選句などする。片付けをしてから、少しだけ散歩。晩ご飯は、ししゃも、なす田舎煮、牛すじ煮のスープを使った茶碗蒸し、ナムル、ごぼう唐揚げ。ご飯を炊いてなくて、思わずガンダムの主題歌の替え歌で「ご飯がない」と歌った。
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ある画家の手記if.114 告白 殺意
目覚めた瞬間、ベッドから落ちてしまった気がしてビクッとする 「ーーー……」 動悸が早くていつまでも落ち着かない、ベッドからは落ちてない、一度起こした体が怠くてもう一度ベッドに横になった かいじゅうくんに顔を寄せたら頬を伝う涙を吸い取ってくれる 浅いままの呼吸を深くしようとして目を閉じる …日常と一緒に戻ってきた悪夢を 僕はどうにもできずにいる
***
「ーーー以上が、件の雪村真澄と直接接触しての会話と私感。」 情香ちゃんから淡々とした声で報告を受けてる間、僕は耳で聞きながら情香ちゃんの隣でずっとスケッチブックに鉛筆を走らせてた。 話にのめり込みすぎるとどこかでまた爆発しそうな予感がしたから、集中力を分散させながら。 「……一応把握はしたよ。でもちょっとずるいな」 「ずるい?何が?」 平然と聞き返してきた情香ちゃんにちらりと目をやって少し困ったように笑む。 「意図的に省いたでしょう。僕が聞かないほうがいい話もあったの?」 「……なんでそう思う?」 「それだけの話で情香ちゃんが引きあげるわけないよ」 情香ちゃんが横でガリガリ髪の毛引っかいてる。面倒だなと思ったときの癖。 「一応説明にはなってるだろ」 「不十分だけどね」 「信用しろっての。伏せた部分含めて私が今後の危険性やらあれこれ考慮に入れてひとまずの判断下したんだから」 「そういうことは信用してるけど、なるべく本当のことが知りたかったなって思っただけだよ」 僕が知ったらじっとしてないようなことか。それだけで結構内容って絞られてくるんじゃないのかな。分からないけど。 一応僕は総合で情香ちゃんが下した判断を尊重する。僕よりずっと用心深いし世慣れてるし。香澄のことを愛してる。 「誰に対しても私は危険性ゼロとは言わないから、危険度の高低は常に変動するし、いざとなれば相応の動きを私がする。それでもう何も訊かないことにしろ」 「わかったよ」 「半径と角度によっちゃ危険人物にお前も入ってんだからな」 ジロッと睨まれて頷く。 「うん。だから僕は情香ちゃんが好き」 香澄のお兄さん…雪村真澄さんか。絢の境遇からしても今後僕との直接の接触が増えるってことはないと思うけど、…どうしようかな… 本人との直接の対面と会話を重ねることでしか僕は誰かの個人像を得難い。 心象だけの今の段階は正直息苦しい。会ったことがないわけじゃないんだけど、造形把握の域を出てない。僕が直接話せればそういうところはうまくいったかもしれないけど…。 …いや、それだけじゃ…なくて 香澄が気兼ねなく自由に絢の家に遊びにいったり話ができるなら、僕はそれで…。 「………」 …そういうふうに、おさめるしかないのか
***
情香ちゃんは全部を話してはくれなかった、けど僕は…それはそれでいい でも じゃあ 情香ちゃ���を信用してるのにどうして僕は 現実が不安…なんじゃない…やり場がないことをどうにもできない
サイドテーブルの卓上カレンダーを見る。 今日は二月十日。 香澄の誕生日。
出会ってからこの日をちゃんと祝えたことがほとんどなくて不満だったから、今年こそお祝いの日にしたい。 でも僕には誕生日を祝ったり祝われたりって記憶がほとんどなくて、何が誕生日っぽいものなのかが分からない。 奮発して豪華なことやってみたりしても、つい先日のパーティ会場を上回るようなすごい贅沢なものにはならなさそうだし… それで僕は今朝もベランダに新聞紙を広げて一人で木彫りのかいじゅうくんを彫ってる。 前にも香澄にあげたけどあれは指一本分くらいの小さなものだったから、今回は旅館で作った雪だるまくらいの大きさ。中身をくりぬいてあるから口から小銭を入れられる貯金箱にするつもり。 ゆっくり彫ってたけどもうすぐ完成しそうだ。 僕は彫刻とか塑造を作るのも好き。上手いかどうかは分からないけど。 「………」 世の中がみんなお互いに好意的で仲良しなんてことにならないのは仕方ない。 画家なんてやってたら自己主張の塊みたいな人間とばかり遭遇するからぴったり気があうことの方が少ない。というか、ない。 他人と歩み寄ろうとしたり事なかれ主義みたいな人もいないことはないけど、結局関わるほど譲れない部分は浮き彫りになるし、…でもこれは、そういうものとも…違うのかな… 何が… 「痛っ…」 手元が狂って彫刻刀が軽く指先を掠めた。一度刃物を置いて切ったところを口に咥えてじっとしてたらそのうち出血は止まった。頑丈な身体だ、相変わらず。 …下手に考えてみようとしていつも失敗する 当然かもしれない 僕一人で頭で考えてるだけだから
木屑をはらって、わけて彫ってた部分を組み合わせるようにきれいに合わせて、拭き上げてから乾燥させて、完成したかいじゅうくんを持ち上げて顔を見合わせる。うん、きみはなかなかかわいい。 ニスとか保護剤を塗ったほうが長持ちするかもしれないけど、香澄は肌が弱いからかぶれるといけないし、ああいうのはどれも匂いが強くて部屋にこもっちゃうから、何も塗らなくても木肌だけできれいに映える木を選んだ。 少し笑った口の細い穴から小銭を入れられる。ちゃんと入るか実験に、一番大きな500円玉を使う。500円玉の表面にマジックでメッセージを書いてかいじゅうくんの口から入れた。コン、と中の木にぶつかって涼しい音が鳴る。狭すぎず大きすぎない、大丈夫そうだ。 お金を途中で出し入れできる蓋をどこかに作ろうか迷って、結局作らなかった。中のものを出したいときは、この子が壊れるとき。
リビングのソファでノエルと一緒にうとうとしてた香澄の隣に腰掛けたら、香澄がぼんやり目を覚ました。 香澄が僕を見て少し体を起こしたから、同時に貯金箱のかいじゅうくんを持ってる手をわざとらしくサッと背中に回して隠した。 「………。」 「………。」 無言のにらみ合い。二人ともなんとなく笑っちゃう。 香澄が僕の背中にすっと伸ばしてきた手からかいじゅうくんを逆の手に持ち替えてサッと離す。 僕が片眉を上げて笑ってみせたら香澄が体ごと飛びついてきた、僕からかいじゅうくんを奪おうとする香澄とソファの上で手を合わせて押し合って揉み合いになる。手を伸ばしてくる香澄から遠ざけようとしてかいじゅうくんを手に乗せて腕を遠くに伸ばして、そんな僕の体に乗っかって香澄がかいじゅうくんに両手を伸ばす。 しばらくそんなことして二人でふざけてたらふいに香澄が僕の肩に手を乗せて体に乗っかって伸びあがって、宙に伸ばしてた僕の手からかいじゅうくんをとりあげた。 「とった!」香澄が笑顔でちょっとはしゃいだ声をあげた。 「とられちゃった」 とりあげた姿勢でソファに体から倒れこむ香澄が肘置きで顔を打たないように腕で体を抱えて支えて起こす。 かいじゅうくんを両手で持って見てる香澄の頭を撫でながら「誕生日プレゼントだよ」って伝える。 「もっと特別なものが用意できればよかったんだけど、誕生日に何を贈ったりするものなのかよく分からなくて…ごめんね」 眉を下げて笑ってそう言ってから、じゃれてた姿勢から綺麗に座りなおす。 香澄は中で音がするのに不思議そうな顔をしてる。 「…もう直人が何か入れたの?」 「うん。記念にね。」 今でも僕は何かを言葉で伝えるのが下手で でもたった一人で想像したり推察したり何かを考えるのはもっと下手で だからそれらを怠るわけじゃない、でもそういうものを関わるときのたったひとつの指針に据えることはしない 本人と向かい合って話していたってほとんどのものを取り落とすけど、それでも僕は香澄と話がしたい 「香澄 少し…話せるかな」 ソファの上でトーンを落として話しかける。 「今? …いいよ」 香澄もかいじゅうくんを抱いて隣に綺麗に座り直した。 僕は自分の手の平を見てる。こっちの手、あのとき自分で傷つけた神経が今もたまに傷んで体に不調を起こす。香澄の方を見ることができない。…今はもう無いものをそこに見るのが怖い。 なるべく穏やかな声で話したい 「僕は」
「あれからずっと 雪村真澄を殺すつもりだった」
「香澄にとってどういう人か 知っていても」
「…でも 今は … 」
「今は違うの?」 長いこと僕が言葉に詰まってたら香澄が継いでくれた 僕も、本当は何から言えばいいのか、何を言えばいいのか、何を本当だって言っていいのか、きっと分かってない 「違うって…言いたいけど… … 」 そう言えたら 絢のためにも、香澄のためにも 僕のこんな翳った感情より二人に楽しく過ごしてほしかった そのためなら そのために 今日まで意識の底に落とし込んでなんとかして でもきっと なんとかなってなんてなかったんだ
「… 香澄が… 」
目の前に広がる、あの日の光景 香澄の居ないこの部屋 置きっぱなしのケータイ 料理が作ってあって 血まみれのガラス片が散らばる足元 暗い山道 山中の そこで香澄が 彼に殺される だめだ だめだ
だめだ
ずっとクリスマスのあの時から感じていたこと 香澄には悪かったけどきっと僕はあれからずっと嫌な空気をさせてただろう 香澄に言ったように兄の存在を教えてくれなかったからじゃない あの人との関係は良好だと言ってた 兄でも親子でも夫婦でもあるような仲で 父親がわりで 怪我をしたら手当てしてくれた じゃあどうして今の香澄が居る? 体は傷だらけ 背中には大きな刺青 僕と約束するまでずっと誰かを庇い通して どうして どうして どうして出会った頃の僕なんかと一緒に居させたんだ どうして香澄が僕を庇うのをとめられなかった なんであんな取り返しのつかない傷を顔なんてひどい場所に負わせたんだ 退院後に僕のいた施設へ香澄が通うのをなんでとめなかった そんなにはじめから近い場所にいたなら なんで どうして香澄を ちゃんと守ってくれなかったんだ どうして 僕から 僕 から …
一気にフラッシュバックするあの日の感情、 涙を飲み込んでたら声が出せなくなった。泣きたくない、今日は せっかく 香澄の誕生日なのに じっと俯いて黙ってたら香澄が横からぎゅって抱きしめてきた 「俺は直人が誰かを殺したり傷つけたりしないでくれて嬉しいよ」 僕も片手で香澄の後頭部を引き寄せて額に顔を押しつけるみたいにして口付ける 「…兄ちゃんに何かされたの?」 何か あの日 …違う、夢の中だ それでも、今、香澄を見下ろしたらその白い首筋には残忍な手痕が 僕には見える 痕の残る首筋をそっと指先で撫でながら言った 「 かすみが ころされかけた … 」 掠れてほとんど声にならなかった それでも言葉にしたら堪えてた涙が溢れてきた 「え?」 香澄は分かってないかもしれない あの頃は特に じゃあ言わなくちゃいけない、分かるように 「…あれからずっと 夢を見るよ 香澄が彼に首を絞められて そのまま殺される」 殺意がーーーあったんだろう そうだよね… 情香ちゃん 黙っていたのは この部分でしょう 彼には 香澄に対して、明確な殺意があったこと …それを聞いて どういう理由や感情がその間にあろうと僕が平静でいられないことを情香ちゃんは悟った その通りだよ 「…情香ちゃんが、絢の家に行って、彼と直接会って話しをしたんだって。…僕が行きたかったけど、とめられて、かわりに情香ちゃんが行ってくれた。もうそんなことは起きないって確認に。黙っててごめんね…」 香澄の頭を撫でながら謝る 話の主題は香澄のこと… 情香ちゃんは絢の身の安全も確認してくれたみたいだったけど、絢に関しては僕はとやかく口を出せる立場にない 香澄の話だから、本来なら前もって香澄にも話しておくべきだったかもしれない
話しておくべきだった
ずるずると いつまでも 香澄のためだなんて愛を言い訳に並べて
僕はいつまでひとりで身を削りながら自分の感情を圧し殺しておくつもりだ
それがいつまでも続かないのを知っていて 片方ではこれは香澄と一緒にいるためだなんて
「彼は今は絢の父親でもあって 僕は香澄と絢が仲良く過ごせるなら こういう感情は無視できてたんだ ずっと 絢は彼のおかげで今幸せなのかもしれない … それでも
…
彼を殺さないと 殺したって 気が静まらないくらい許せない 香澄を傷つけて 殺そうとした人間を、僕は一生許さない 彼じゃなくてもそうだよ これまでに香澄を傷つけた人間 どんな事情が相手にあろうと知るか 許さない 八つ裂きにしてやる あの日 ここで 香澄を見送ろうとした 僕のことも」
頰を引っかいてくみたいに幾筋も流れ落ちる涙がとまらない 僕は今笑ってるんだろうか 誰だかに言ったな 香澄にこんな顔は見せないって 誰かへの殺意を剥き出しにした顔 この殺意は香澄への感情じゃないのに 香澄に向けるべき顔じゃないのに 怖かったのか、香澄が小さく息を飲んだ 「直人」 香澄が僕の頭を抱えるみたいにして抱きしめてくれる 「…気付かなくてごめん 直人一人に…抱えさせて」 「………」 香澄が気付かなかったのは 僕が見るのを避け続けたからだ 「いつも…俺が…、」 なにかを言おうとする香澄をぎゅっと抱きしめ返す 苦しいことを無理に言葉にしようとしなくていいよ 僕自身からも取り落とされて 疎外された感情 そのまま美しい感情だけで香澄を愛し慈しめたら 「…直人が…許せなくても 俺は…」 許す…? …僕だって、 「こんな感情より 香澄を愛してる、まるであったかくて優しいだけみたいな気持ちをいつだって最優先して ずっとただそれだけでいられたら 誰かを憎むより香澄を愛す気持ちのほうがずっとずっと大事だって それだけでいられたら …そのつもりだった、そうやって香澄と 一緒に生きていくんだって … でも誰かをこれだけ激しく憎むのだって 香澄を愛してるからだ 僕は明るくてあったかくて優しいだけの愛し方は できないよ もしそんなふうに見えたなら、なにかを見ないふりしてるだけだ …もっと入り混じってどろどろしてて 香澄に見せたくないようないろんなものぜんぶで 僕は香澄を愛してる」 香澄が彼を許すのを責めてるんじゃない、否定したいんでもない、その気持ちが伝わるように、香澄の体を抱きしめてさする 「僕と一緒に彼を憎んでほしいんじゃないよ… それでも… … 」 香澄に 何をどう思ってほしいなんて…喜んでくれたら、楽しんでくれたら、笑ってくれたら、… いつも僕の頭にあったのは、そういう願いだった それがズタズタに引き裂かれる 香澄が傷つけられるたびに いつまで僕は ひとりで誰かを恨めばいい 違う あれはもう前のことで 香澄はきっともう危ないものにちゃんと気づける どうして僕は憎んだり恨んだり傷つけることにばかり… とらわれて こんな話しか香澄にできないんだろう 許せないものばっかりだ ただ許せないだけでもなくなってしまった どうすればいい 僕は どこへもやり場のない激しい感情を それだけじゃない心を 「…ずっと 苦しくて… 」 複雑な心の折り目に 僕自身が戸惑ってる 香澄の大事な人を 僕は… また言葉を継げられなくなった僕を抱きしめて、香澄が僕の頭を撫でてくれる 「…ごめん 俺ちゃんと言われないとわかんなくて 直人が…苦しいのも、ずっと許せなかったこととかも…気付かなくて」 それは…言いたくなかったからだよ… 香澄の大事な人を、絢を助けてくれた人を、いつまでも憎んで許せない自分を見るのが嫌だった …それが香澄を、香澄が楽しく暮らすのを、邪魔するんじゃないかって 僕は誰を憎んでても、それがどれだけ激しくて抑えられないほどの感情でも、そんなこ��よりずっと、 香澄に幸せに生きててほしいよ…
「俺は 直人がどんなでも 俺の大事な人を憎んでても …違うことを見ていて違うふうに思っても 一緒に居たい
全部 言えなくてもいいよ
でも…何も言わずに一人にならないで…、俺は 一緒に居られるように…変わらなきゃって… 一人じゃどうしたらいいかずっとわからなかった 直人が…、 直人が居てくれたから」
じっと僕の目を見つめてた香澄の目から涙が零れ落ちた。 そっとあったかい色の髪を撫でて、静かに目を閉じて額をくっつける。
目を閉じた、そこはただの視界の塞がれた暗闇じゃなかった いくつも浮かんでは消える、僕と出会ってからの香澄 触れた額から伝わる温もり 香澄がくれた言葉を、ゆっくり、ゆっくり 反芻する 僕に向けられた言葉を、取り落とさないように、丁寧に 時間をかけて …そうしているうちに、激しい感情と一緒に荒れ狂ってた動悸も 浅い呼吸も 鎮まっていく… 話したことで事実関係が変わったわけじゃない それでも一人で抱えて仕舞いこんで置き去りにされた感情を 香澄が一緒に背負ってくれた …何かがゆっくり氷解していく 二人で額を合わせてたら香澄が小さく鼻を啜る音が聴こえた 目を開けたら香澄もまだ泣いてた 目元にそっとキスして涙を拭う …僕はまだ怖い顔しちゃってるかな… 香澄の髪の毛を梳きながら、静かに目を伏せて話す
「…以前、画家だった頃。僕から見るものさえあれば それが全てでよかった ただ何も考えずに描くためには それで… …でも、香澄と一緒にいるためには、一人の人間に数えきれない顔や、角度や、側面や、僕の知らな��何か、僕が一生知ることのできない何か、それぞれの無数の世界があることを、僕は知っていかなきゃいけなかった そこに目を向けて、人の持つそういうものを怖いとも、美しいとも思ったから、僕は肖像画を描こうと思った …香澄が僕に、見えないものを教えてくれたから」
一度目を閉じてから、ようやく涙のとまった顔で優しく微笑みかける 香澄がくれた言葉への、うまい応えにはなってないかもしれないけど… 香澄の頰を撫でながら話す 「きっと彼… 雪村さんにも、そういういくつもの何かがあって… ひとは単純じゃない わかってたはずだったんだけど それを例えば僕が知ったからって、彼を許せることにはならないかもしれない、けど でも …僕は知りたいよ 箇条書きにできるような数値化されたことじゃなくて、香澄にとって彼がどんな人か、香澄から見て彼はどういうふうに見えて、香澄と彼でどんなふうに過ごしたのか、香澄の中に彼はどういうふうに居るのか… 僕が彼を許すためじゃなくても、…香澄の中に僕の知らない誰かや何かがあって 寂しいし怖いけど 僕はそれを幸せに思うから」 それだけ���ってにっこり笑って向かい合ってた体を離して、一度ソファの背に体を預けた。 香澄も座りなおす。そっと頭を引き寄せて僕の肩に凭れさせた。香澄がゆっくり話し出す。
兄ちゃんは…兄弟みたいで、父親みたいで…子供っぽいとこもある気がする 勝手だしわがままだし よく喋るくせに肝心なこと何も言わずに実行するし いつもギリギリ死にそうになるまで助けてくれない… でも 見捨てられたことはないよ どんな状態で帰っても…いつも怪我の手当てとかしてくれた お前は悪くない、そのままでいいって 言って …首絞めたり、あの時起きたこともきっと兄ちゃんはお前は悪くないって言うかも、全部…自分が悪いって だからかな、あれから兄ちゃんにもう関わるなって何度も言われた …それでも絢のこと助けてくれた …ひねくれてるのかな…俺にとっては…優しい人だよ…
香澄の頭を撫でながら、ひとつずつの言葉を胸の中に落とすようにして静かに聞く 誰かにとっての、誰か 僕のいない場所で起きたこと 僕にとってそうじゃなくても、香澄にとって大事なもの 同じように大事にできなくても…違うものを持てたらいい でも結局こうしてすべて違うふうにしか持てないのが現実で それでも僕らは同じものじゃないからこうして寄り添い合うことができる 同じじゃないから こんなに愛しい
話し終わった香澄の頰を両手であっためるみたいに包んで、引き寄せる。 触れるだけ、それでも込められるだけの愛情を込めて、長いキスをした。 今朝まで凍えるほど冷え切ってたのが内側から溶かされていく感覚、閉じた目の端から氷解した名残みたいにまた涙が一筋溢れていった。 唇を離すと、香澄がソファの自分の隣に座らせてた貯金箱のかいじゅうくんを見て、ちょっとだけ寂しそうな顔をした。 「中に入れたもの出すところがない…」 香澄の頭を撫でながら笑って返す。 「そういうふうに作ったからね」 手を伸ばしてかいじゅうくんを手に取る、かいじゅうくんと一度目線を合わせてから香澄に微笑みかけて続ける。 「また何度でも僕が作ってあげるよ、香澄が喜んでくれるなら」
そのあとは僕が作ったケーキを二人で食べた。 うまくいくか自信はなかったけどアイシングとかお砂糖とかいろいろ使って試作を重ねてなんとか綺麗に作れた、小さなかいじゅうくんとノエルをケーキに乗せて、 どっちがどっちを食べるかでカードで勝負した結果、僕が全敗。嬉しそうに二匹を独占する香澄をにこにこしながら見てたら、勝負に負けた僕に香澄がかいじゅうくんをくれた。
食べたものを片付けてたらお風呂からあがった香澄が髪を乾かす前にノエルと一緒にソファでうとうとしてた。 僕も軽くお風呂に入ってからドライヤーを持ってきてソファに座って、うとうとしてる香澄の頭を膝に乗せて髪の毛を乾かす。 「はい。反対向きに寝返りうって」 「…ん~…」 膝の上でゴロンと反対を向いた香澄の髪を乾かし終えてから、自分の髪も乾かしてたら、香澄が何度か瞬きして少し覚醒しだした。 二人ともあとは寝るだけだったから、膝の上に頭を置いて僕を見上げてる香澄の顔を見つめながら優しく訊いた。 「…する?」 香澄は何度か大きく瞬きをしてから顔を紅く染めた。 無言で小さく頷いたからソファから体を起こさせて香澄の体を抱き上げる。首筋にぎゅって抱きついてきたから僕も背中をさすりながら抱きしめ返す。 香澄の部屋にはイルカや増えたかいじゅうくんの雛や汚せないものがたくさんあるから、僕の部屋。
そっとベッドにおろして、優しく、優しく触れる。 いつも欲に煽られて余裕をなくすのを、今夜だけは最後まで慎重に避けた。 僕の中にある香澄への愛情は、優しくて綺麗なだけのものじゃない、どろどろして醜くて凶悪で、それでもこうして示す行為だけなら、触れ方だけなら、僕の意思と抑え方次第で、優しくあれる。 現実や、本当に僕が抱えるものがなんであっても、香澄に最も受け取ってほしい愛情はこういうものなんだってことを、一晩かけてゆっくり、丁寧に香澄の体に染み込ませるようにして伝えた。
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