Tumgik
#牙狼闇を照らす者
tomoevo4wo4 · 11 months
Text
牙狼-闇を照らす者-に出演していた、池田純矢さんが特殊詐欺に加担した疑いで逮捕
牙狼の新作にも影響ありそうやな 続きを読む Source: すろぱち!ニュース
Tumblr media
View On WordPress
0 notes
codenamelocust · 7 years
Photo
Tumblr media
#牙狼闇を照らす者 _ _ _ _ #GARO #魔戒騎士 #闇を照らす者 #BANDAI #TOKUSATSU #KEITAAMEMIYA #TAKAYUKITAKEYA #TOYCOLLECTOR #ACTIONFIGURES #ACTIONFIGURECOLLECTOR #TOYPHOTO
0 notes
groyanderson · 3 years
Text
☆プロトタイプ版☆ ひとみに映る影シーズン2 第七話「復活、ワヤン不動」
☆プロトタイプ版☆ こちらは電子書籍「ひとみに映る影 シーズン2」の 無料プロトタイプ版となります。 誤字脱字等修正前のデータになりますので、あしからずご了承下さい。
☆ここから買おう☆
(シーズン2あらすじ) 私はファッションモデルの紅一美。 旅番組ロケで訪れた島は怪物だらけ!? 霊能者達の除霊コンペとバッティングしちゃった! 実は私も霊感あるけど、知られたくないなあ…… なんて言っている場合じゃない。 諸悪の根源は恩師の仇、金剛有明団だったんだ! 憤怒の化身ワヤン不動が、今度はリゾートで炸裂する!!
pixiv版 (※内容は一緒です。)
དང་པོ་
 ニライカナイから帰還した私達はその後、魔耶さんに呼ばれて食堂へ向かう。食堂内では五寸釘愚連隊と生き残った河童信者が集合していた。更に最奥のテーブルには、全身ボッコボコにされたスーツ姿の男。バリカンか何かで雑に剃り上げられた頭頂部を両手で抑えながら、傍らでふんぞり返る禍耶さんに怯えて震えている。 「えーと……お名前、誰さんでしたっけ」  この人は確か、河童の家をリムジンに案内していたアトム社員だ。特徴的な名前だった気はするんだけど、思い出せない。 「あっ……あっ……」 「名乗れ!」 「はひいぃぃ! アトムツアー営業部の五間擦平雄(ごますり ひらお)と申します!」  禍耶さんに凄まれ、五間擦氏は半泣きで名乗った。少なくともモノホンかチョットの方なんだろう。すると河童信者の中で一番上等そうなバッジを付けた男が席を立ち、机に手をついて私達に深々と頭を下げた。 「紅さん、志多田さん。先程は家のアホ大師が大っっっ変ご迷惑をおかけ致しました! この落とし前は我々河童の家が後日必ず付けさせて頂きます!」 「い、いえそんな……って、その声まさか、昨年のお笑いオリンピックで金メダルを総ナメしたマスク・ド・あんこう鍋さんじゃないですか! お久しぶりですね!?」  さすがお笑い界のトップ組織、河童の家だ。ていうか仕事で何度か会ったことあるのに素顔初めて見た。 「あお久しぶりっす! ただこちらの謝罪の前に、お二人に話さなきゃいけない事があるんです。ほら説明しろボケナスがッ!!」  あんこう鍋さんが五間擦氏の椅子を蹴飛ばす。 「ぎゃひぃ! ごご、ご説明さひぇて頂きますぅぅぅ!!」  五間擦氏は観念して、千里が島とこの除霊コンペに関する驚愕の事実を私達に洗いざらい暴露した。その全貌はこうだ。  千里が���では散減に縁を奪われた人間が死ぬと、『金剛の楽園』と呼ばれる何処かに飛び去ってしまうと言い伝えられている。そうなれば千里が島には人間が生きていくために必要な魂の素が枯渇し、乳幼児の生存率が激減してしまうんだ。そのため島民達は縁切り神社を建て、島外の人々を呼びこみ縁を奪って生き延びてきたのだという。  アトムグループが最初に派遣した建設会社社員も伝説に違わず祟られ、全滅。その後も幾つかの建設会社が犠牲になり、ようやく事態を重く受け止めたアトムが再開発中断を検討し始めた頃。アトムツアー社屋に幽霊が現れるという噂が囁かれ始めた。その霊は『日本で名のある霊能者達の縁を散減に献上すれば千里が島を安全に開発させてやろう』と宣うらしい。そんな奇妙な話に最初は半信半疑だった重役達も、『その霊がグループ重役会議に突如現れアトムツアーの筆頭株主を目の前で肉襦袢に変えた』事で霊の要求を承認。除霊コンペティションを行うと嘘の依頼をして、日本中から霊能者を集めたのだった。  ところが行きの飛行機で、牛久大師は袋の鼠だったにも関わらず中級サイズの散減をあっさり撃墜してしまう。その上業界ではインチキ疑惑すら噂されていた加賀繍へし子の取り巻きに散減をけしかけても、突然謎のレディース暴走族幽霊が現れて返り討ちにされてしまった。度重なる大失態に激怒した幽霊はアトムツアーイケメンライダーズを全員肉襦袢に変えて楽園へ持ち帰ってしまい、メタボ体型のため唯一見逃された五間擦氏はついに牛久大師に命乞いをする。かくして大師は大散減を退治すべく、祠の封印を剥がしたのだった。以上の話が終わると、私は五間擦氏に馬乗りになって彼の残り少ない髪の毛を引っこ抜き始めた。 「それじゃあ、大師は初めから封印を解くつもりじゃなかったんですか?」 「ぎゃあああ! 毛が毛が毛がああぁぁ!!」  あんこう鍋さんは首を横に振る。 「とんでもない。あの人は力がどうとか言うタイプじゃありません。地上波で音波芸やろうとしてNICを追放されたアホですよ? 我々はただの笑いと金が大好きなぼったくりカルトです」 「ほぎゃああぁぁ! 俺の貴重な縁があぁぁ、抜けるウゥゥーーーッ!!」 「そうだったんですね。だから『ただの関係者』って言ってたんだ……」  そういう事だったのか。全ては千里が島、アトムグループ、ひいては金剛有明団までもがグルになって仕掛けた壮大なドッキリ……いや、大量殺人計画だったんだ! 大師も斉二さんもこいつらの手の上で踊らされた挙句逝去したとわかった以上、大散減は尚更許してはおけない。  魔耶さんと禍耶さんは食堂のカウンターに登り、ハンマーを掲げる。 「あなた達。ここまでコケにされて、大散減を許せるの? 許せないわよねぇ?」 「ここにいる全員で謀反を起こしてやるわ。そこの祝女と影法師使いも協力しなさい」  禍耶さんが私達を見る。玲蘭ちゃんは数珠を持ち上げ、神人に変身した。 「全員で魔物(マジムン)退治とか……マジウケる。てか、絶対行くし」 「その肉襦袢野郎とは個人的な因縁もあるんです。是非一緒に滅ぼさせて下さい!」 「私も! さ、さすがに戦うのは無理だけど……でもでも、出来ることはいっぱい手伝うよ!」  佳奈さんもやる気満々のようだ。 「決まりね! そうしたら……」 「その作戦、私達も参加させて頂けませんか?」  食堂入口から突然割り込む声。そこに立っていたのは…… 「斉一さん!」「狸おじさん!」  死の淵から復活した後女津親子だ! 斉一さんは傷だらけで万狸ちゃんに肩を借りながらも、極彩色の細かい糸を纏い力強く微笑んでいる。入口近くの席に座り、経緯を語りだした。 「遅くなって申し訳ない。魂の三分の一が奪われたので、万狸に体を任せて、斉三と共にこの地に住まう魂を幾つか分けて貰っていました」  すると斉一さんの肩に斉三さんも現れる。 「診療所も結界を張り終え、とりあえず負傷者の安全は確保した。それと、島の魂達から一つ興味深い情報を得ました」 「聞かせて、狸ちゃん」  魔耶さんが促す。 「御戌神に関する、正しい歴史についてです」  時は遡り江戸時代。そもそも江戸幕府征服を目論んだ物の怪とは、他ならぬ金剛有明団の事だった。生まれた直後に悪霊を埋め込まれた徳松は、ゆくゆくは金剛の意のままに動く将軍に成長するよう運命付けられていたんだ。しかし将軍の息子であった彼は神職者に早急に保護され、七五三の儀式が行われる。そこから先の歴史は青木さんが説明してくれた通り。けど、この話には続きがあるらしい。 「大散減の祠などに、星型に似たシンボルを見ませんでしたか? あれは大散減の膨大な力の一部を取り込み霊能力を得るための、給電装置みたいな物です。もちろんその力を得た者は縁が失せて怪物になるのですが、当時の愚か者共はそうとは知らず、大散減を『徳川の埋蔵金』と称し挙って島に移住しました」  私達したたびが探していた徳川埋蔵金とはなんと、金剛の膨大な霊力と衆生の縁の塊、大散減の事だったんだ。ただ勿論、霊能者を志し島に近付いた者達はまんまと金剛に魂を奪われた。そこで彼らの遺族は風前の灯火だった御戌神に星型の霊符を貼り、自分達の代わりに島外の人間から縁を狩る猟犬に仕立て上げたんだ。こうして御戌神社ができ、御戌神は地中で飢え続ける大散減の手足となってせっせと人の縁を奪い続けているのだという。 「千里が島の民は元々霊能者やそれを志した者の子孫です。多少なりとも力を持つ者は多く、彼らは代々『御戌神の器』を選出し、『人工転生』を行ってきました」  斉一さんが若干小声で言う。人工転生。まだ魂が未発達の赤子に、ある特定の幽霊やそれに纏わる因子を宛てがって純度の高い『生まれ変わり』を作る事。つまり金剛が徳松に行おうとしたのと同じ所業だ。 「じゃあ、今もこの島のどこかに御戌様の生まれ変わりがいるんですか?」  佳奈さんは飲み込みが早い。 「ええ。そして御戌神は、私達が大散減に歯向かえば再び襲ってきます。だからこの戦いでは、誰かが対御戌神を引き受け……最悪、殺生しなければなりません」 「殺生……」  生きている人間を、殺す。死者を成仏させるのとは訳が違う話だ。魔耶さんは胸の釘を握りしめた。 「そのワンちゃん、なんて可哀想なの……可哀想すぎる。攻撃なんて、とてもできない」 「魔耶、今更甘えた事言ってんじゃないわよ。いくら生きてるからって、中身は三百年前に死んだバケモノよ! いい加減ラクにしてやるべきだわ」 「でもぉ禍耶、あんまりじゃない! 生まれた時から不幸な運命を課せられて、それでも人々のために戦ったのに。結局愚かな連中の道具にされて、利用され続けているのよ!」 (……!)  道具。その言葉を聞いた途端、私は心臓を握り潰されるような恐怖を覚えた。本来は衆生を救うために手に入れた力を、正反対の悪事に利用されてしまう。そして余所者から邪尊(バケモノ)と呼ばれ、恐れられるようになる……。 ―テロリストですよ。ドマル・イダムという邪尊の力を操ってチベットを支配していた、最悪の独裁宗派です―  自分の言った言葉が心に反響する。御戌神が戦いの中で見せた悲しそうな目と、ニライカナイで見たドマルの絶望的な目が日蝕のように重なる。瞳に映ったあの目は……私自身が前世で経験した地獄の、合わせ鏡だったんだ。 「……魔耶さん、禍耶さん。御戌神は、私が相手をします」 「え!?」 「正気なの!? 殺生なんて私達死者に任せておけばいいのよ! でないとあんた、殺人罪に問われるかもしれないのに……」  圧。 「ッ!?」  私は無意識に、前世から受け継がれた眼圧で総長姉妹を萎縮させた。 「……悪魔の心臓は御仏を産み、悪人の遺骨は鎮魂歌を奏でる。悪縁に操られた御戌神も、必ず菩提に転じる事が出来るはずです」  私は御戌神が誰なのか、確証を持っている。本当の『彼』は優しくて、これ以上金剛なんかの為に罪を重ねてはいけない人。たとえ孤独な境遇でも人との縁を大切にする、子犬のようにまっすぐな人なんだ。 「……そう。殺さずに解決するつもりなのね、影法師使いさん。いいわ。あなたに任せます」  魔耶さんがスレッジハンマーの先を私に突きつける。 「失敗したら承知しない。私、絶対に承知しないわよ」  私はそこに拳を当て、無言で頷いた。  こうして話し合いの結果、対大散減戦における役割分担が決定した。五寸釘愚連隊と河童の家、玲蘭ちゃんは神社で大散減本体を引きずり出し叩く。私は御戌神を探し、神社に行かれる前に説得か足止めを試みる。そして後女津家は私達が解読した暗号に沿って星型の大結界を巡り、大散減の力を放出して弱体化を図る事になった。 「志多田さん。宜しければ、お手伝いして頂けませんか?」  斉一さんが立ち上がり、佳奈さんを見る。一方佳奈さんは申し訳なさそうに目を伏せた。 「で……でも、私は……」  すると万狸ちゃんが佳奈さんの前に行く。 「……あのね。私のママね、災害で植物状態になったの。大雨で津波の警報が出て、パパが車で一生懸命高台に移動したんだけど、そこで土砂崩れに遭っちゃって」 「え、そんな……!」 「ね、普通は不幸な事故だと思うよね。でもママの両親、私のおじいちゃんとおばあちゃん……パパの事すっごく責めたんだって。『お前のせいで娘は』『お前が代わりに死ねば良かったのに』みたいに。パパの魂がバラバラに引き裂かれるぐらい、いっぱいいっぱい責めたの」  昨晩斉三さんから聞いた事故の話だ。奥さんを守れなかった上にそんな言葉をかけられた斉一さんの気持ちを想うと、自分まで胸が張り裂けそうだ。けど、奥さんのご両親が取り乱す気持ちもまたわかる。だって奥さんのお腹には、万狸ちゃんもいたのだから……。 「三つに裂けたパパ……斉一さんは、生きる屍みたいにママの為に無我夢中で働いた。斉三さんは病院のママに取り憑いたまま、何年も命を留めてた。それから、斉二さんは……一人だけ狸の里(あの世)に行って、水子になっちゃったママの娘を育て続けた」 「!」 「斉二さんはいつも言ってたの。俺は分裂した魂の、『後悔』の側面だ。天災なんて誰も悪くないのに、目を覚まさない妻を恨んでしまった。妻の両親を憎んでしまった。だからこんなダメな狸親父に万狸が似ないよう、お前をこっちで育てる事にしたんだ。って」  万狸ちゃんが背筋をシャンと伸ばし、顔を上げた。それは勇気に満ちた笑顔だった。 「だから私知ってる。佳奈ちゃんは一美ちゃんを助けようとしただけだし、ぜんぜん悪いだなんて思えない。斉二さんの役割は、完璧に成功してたんだよ」 「万狸ちゃん……」 「あっでもでも、今回は天災じゃなくて人災なんだよね? それなら金剛有明団をコッテンパンパンにしないと! 佳奈ちゃんもいっぱい悲しい思いした被害者でしょ?」  万狸ちゃんは右手を佳奈さんに差し出す。佳奈さんも顔を上げ、その手を強く握った。 「うん。金剛ぜったい許せない! 大散減の埋蔵金、一緒にばら撒いちゃお!」  その時、ホテルロビーのからくり時計から音楽が鳴り始めた。曲は民謡『ザトウムシ』。日没と大散減との対決を告げるファンファーレだ。魔耶さんは裁判官が木槌を振り下ろすように、机にハンマーを叩きつけた! 「行ぃぃくぞおおおぉぉお前らああぁぁぁ!!!」 「「「うおおぉぉーーーっ!!」」」  総員出撃! ザトウムシが鳴り響く逢魔が時の千里が島で今、日本最大の除霊戦争が勃発する!
གཉིས་པ་
 大散減討伐軍は御戌神社へ、後女津親子と佳奈さんはホテルから最寄りの結界である石見沼へと向かった。さて、私も御戌神の居場所には当てがある。御戌神は日蝕の目を持つ獣。それに因んだ地名は『食虫洞』。つまり、行先は新千里が島トンネル方面だ。  薄暗いトンネル内を歩いていると、電灯に照らされた私の影が勝手に絵を描き始めた。空で輝く太陽に向かって無数の虫が冒涜的に母乳を吐く。太陽は穢れに覆われ、光を失った日蝕状態になる。闇の緞帳(どんちょう)に包まれた空は奇妙な星を孕み、大きな獣となって大地に災いをもたらす。すると地平線から血のように赤い月が昇り、星や虫を焼き殺しながら太陽に到達。太陽と重なり合うやいなや、天上天下を焼き尽くすほどの輝きを放つのだった……。  幻のような影絵劇が終わると、私はトンネルを抜けていた。目の前のコンビニは既に電気が消えている。その店舗全体に、腐ったミルクのような色のペンキで星型に線を一本足した記号が描かれている。更に接近すると、デッキブラシを持った白髪の偉丈夫が記号を消そうと悪戦苦闘しているのが見えた。 「あ、紅さん」  私に気がつき振り返った青木さんは、足下のバケツを倒して水をこぼしてしまった。彼は慌ててバケツを立て直す。 「見て下さい。誰がこんな酷い事を? こいつはコトだ」  青木さんはデッキブラシで星型の記号を擦る。でもそれは掠れすらしない。 「ブラシで擦っても? ケッタイな落書きを……っ!?」  指で直接記号に触れようとした青木さんは、直後謎の力に弾き飛ばされた。 「……」  青木さんは何かを思い出したようだ。 「紅さん。そういえば僕も、ケッタイな体験をした事が」  夕日が沈んでいき、島中の店や防災無線からはザトウムシが鳴り続ける。 「犬に吠えられ、夜中に目を覚まして。永遠に飢え続ける犬は、僕のおつむの中で、ひどく悲しい声で鳴く。それならこれは幻聴か? 犬でないなら幽霊かもだ……」  青木さんは私に背を向け、沈む夕日に引き寄せられるように歩きだした。 「早くなんとかせにゃ。犬を助けてあげなきゃ、僕までどうにかなっちまうかもだ。するとどこからか、目ん玉が潰れた双頭の毛虫がやって来て、口からミルクを吐き出した。僕はたまらず、それにむしゃぶりつく」  デッキブラシから滴った水が地面に線を引き、一緒に夕日を浴びた青木さんの影も伸びていく。 「嫌だ。もう犬にはなりたくない。きっとおっとろしい事が起きるに違いない。満月が男を狼にするみたいに、毛虫の親玉を解き放つなど……」 「青木さん」  私はその影を呼び止めた。 「この落書きは、デッキブラシじゃ落とせません」 「え?」 「これは散減に穢された縁の母乳、普通の人には見えない液体なんです」  カターン。青木さんの手からデッキブラシが落ちた途端、全てのザトウムシが鳴り止んだ。青木さんはゆっくりとこちらへ振り向く。重たい目隠れ前髪が狛犬のたてがみのように逆立ち、子犬のように輝く目は濁った穢れに覆われていく。 「グルルルル……救、済、ヲ……!」  私も胸のペンダントに取り付けたカンリンを吹いた。パゥーーー……空虚な悲鳴のような音が響く。私の体は神経線維で編まれた深紅の僧衣に包まれ、激痛と共に影が天高く燃え上がった。 「青木さん。いや、御戌神よ。私は紅の守護尊、ワヤン不動。しかし出来れば、お前とは戦いたくない」  夕日を浴びて陰る日蝕の戌神と、そこから伸びた赤い神影(ワヤン)が対峙する。 「救済セニャアアァ!」 「そうか。……ならば神影繰り(ワヤン・クリ)の時間だ!」  空の月と太陽が見下ろす今この時、地上で激突する光の神と影の明王! 穢れた色に輝く御戌神が突撃! 「グルアアァァ!」  私はティグクでそれをいなし、黒々と地面に伸びた自らの影を滑りながら後退。駐車場の車止めをバネに跳躍、傍らに描かれた邪悪な星目掛けてキョンジャクを振るった。二〇%浄化! 分解霧散した星の一片から大量の散減が噴出! 「マバアアアァァ!!」「ウバアァァァ!」  すると御戌神の首に巻かれた幾つもの頭蓋骨が共鳴。ケタケタと震えるように笑い、それに伴い御戌神も悶絶する。 「グルアァァ……ガルァァーーーッ!!」  咆哮と共に全骨射出! 頭蓋骨は穢れた光の尾を引き宙を旋回、地を這う散減共とドッキングし牙を剥く! 「がッは!」  毛虫の体を得た頭蓋骨が飛び回り、私の血肉を穿つ。しかし反撃に転じる寸前、彼らの正体を閃いた。 「さては歴代の『器』か」  この頭蓋骨らは御戌神転生の為に生贄となった、どこの誰が産んだかもわからない島民達の残滓だ。なら速やかに解放せねばなるまい! 人頭毛虫の猛攻をティグクの柄やキョンジャクで防ぎながら、ティグクに付随する旗に影炎を着火! 「お前達の悔恨を我が炎の糧とする! どおぉりゃああぁーーーーっ!!」   ティグク猛回転、憤怒の地獄大車輪だ! 飛んで火に入る人頭毛虫らはたちどころに分解霧散、私の影体に無数の苦痛と絶望と飢えを施す! 「クハァ……ッ! そうだ……それでいい。私達は仲間だ、この痛みを以て金剛に汚された因果を必ずや断ち切ってやろう! かはあぁーーーっはーーっはっはっはっはァァーーッ!!!」  苦痛が無上の瑜伽へと昇華しワヤン不動は呵呵大笑! ティグクから神経線維の熱線が伸び大車輪の火力を増強、星型記号を更に焼却する! 記号は大文字焼きの如く燃え上がり穢れ母乳と散減を大放出! 「ガウルル、グルルルル!」  押し寄せる母乳と毛虫の洪水に突っ込み喰らおうと飢えた御戌神が足掻く。だがそうはさせるものか、私の使命は彼を穢れの悪循環から救い出す事だ。 「徳川徳松ゥ!」 「!」  人の縁を奪われ、畜生道に堕ちた哀しき少年の名を呼ぶ。そして丁度目の前に飛んできた散減を灼熱の手で掴むと、轟々と燃え上がるそれを遠くへ放り投げた! 「取ってこい!」 「ガルアァァ!!」  犬の本能が刺激された御戌神は我を忘れ散減を追う! 街路樹よりも高く跳躍し口で見事キャッチ、私目掛けて猪突猛進。だがその時! 彼の本体である衆生が、青木光が意識を取り戻した! (戦いはダメだ……穢れなど!)  日蝕の目が僅かに輝きを増す。御戌神は空中で停止、咥えている散減を噛み砕いて破壊した! 「かぁははは、いい子だ徳松よ! ならば次はこれだあぁぁ!!」  私はフリスビーに見立ててキョンジャクを投擲。御戌神が尻尾を振ってハッハとそれを追いかける。キョンジャクは散減共の間をジグザグと縫い進み、その軌跡を乱暴になぞる御戌神が散減大量蹂躙! 薄汚い死屍累々で染まった軌跡はまさに彼が歩んできた畜生道の具現化だ!! 「衆生ぉぉ……済度ぉおおおぉぉぉーーーーっ!!!」  ゴシャアァン!!! ティグクを振りかぶって地面に叩きつける! 視神経色の亀裂が畜生道へと広がり御戌神の背後に到達。その瞬間ガバッと大地が割れ、那由多度に煮え滾る業火を地獄から吹き上げた! ズゴゴゴゴガガ……マグマが滾ったまま連立する巨大灯篭の如く隆起し散減大量焼却! 振り返った御戌神の目に陰る穢れも、紅の影で焼き溶かされていく。 「……クゥン……」  小さく子犬のような声を発する御戌神。私は憤怒相を収め、その隣に立つ。彼の両眼からは止めどなく饐えた涙が零れ、その度に日蝕が晴れていく。気がつけば空は殆ど薄暗い黄昏時になっていた。闇夜を迎える空、赤く燃える月と青く輝く太陽が並ぶ大地。天と地の光彩が逆転したこの瞬間、私達は互いが互いの前世の声を聞いた。 『不思議だ。あの火柱見てると、ぼくの飢えが消えてく。お不動様はどんな法力を?』 ༼ なに、特別な力ではない。あれは慈悲というものだ ༽ 『じひ』  徳松がドマルの手を握った。ドマルの目の奥に、憎しみや悲しみとは異なる熱が込み上がる。 『救済の事で?』 ༼ ……ま、その類いといえばそうか。童よ、あなたは自分を生贄にした衆生が憎いか? ༽  徳松は首を横に振る。 『ううん、これっぽっちも。だってぼく、みんなを救済した神様なんだから』  すると今度はドマルが両手で徳松の手を包み、そのまま深々と合掌した。 ༼ なら、あなたはもう大丈夫だ。衆生との縁に飢える事は、今後二度とあるまい ༽
གསུམ་པ་
 時刻は……わからないけど、日は完全に沈んだ。私も青木さんも地面に大の字で倒れ、炎上するコンビニや隆起した柱状節理まみれの駐車場を呆然と眺めている。 「……アーーー……」  ふと青木さんが、ずっと咥えっ放しだったキョンジャクを口から取り出した。それを泥まみれの白ニットで拭い、私に返そうとして……止めた。 「……洗ってからせにゃ」 「いいですよ。この後まだいっぱい戦うもん」 「大散減とも? おったまげ」  青木さんにキョンジャクを返してもらった。 「実は、まだ学生の時……友達が僕に、『彼女にしたい芸能人は?』って質問を。けど特に思いつかなくて、その時期『非常勤刑事』やってたので紅一美ちゃんと。そしたら今回、本当にしたたびさんが……これが縁ってやつなら、ちぃと申し訳ないかもだ」 「青木さんもですか」 「え?」 「私も実は、この間雑誌で『好きな男性のタイプは何ですか』って聞かれて、なんか適当に答えたんですけど……『高身長でわんこ顔な方言男子』とかそんなの」 「そりゃ……ふふっ。いやけど、僕とは全然違うイメージだったかもでしょ?」 「そうなんですよ。だから青木さんの素顔初めて見た時、キュンときたっていうより『あ、実在するとこんな感じなの!?』って思っちゃったです。……なんかすいません」  その時、遠くでズーンと地鳴りのような音がした。蜃気楼の向こうに耳をそばだてると、怒号や悲鳴のような声。どうやら敵の大将が地上に現れたようだ。 「行くので?」 「大丈夫。必ず戻ってきます」  私は重い体を立ち上げ、ティグクとキョンジャクに再び炎を纏った。そして山頂の御戌神社へ出発…… 「きゃっ!」  しようとした瞬間、何かに服の裾を掴まれたかのような感覚。転びそうになって咄嗟にティグクの柄をつく。足下を見ると、小さなエネルギー眼がピンのように私の影を地面と縫いつけている。 ༼ そうはならんだろ、小心者娘 ༽ 「ちょ、ドマル!?」  一方青木さんの方も、徳松に体を勝手に動かされ始めた。輝く両目から声がする。 『バカ! あそこまで話しといて告白しねえなど!? このボボ知らず!』 「ぼっ、ぼっ、ボボ知らずでねえ! 嘘こくなぁぁ!」  民謡の『お空で見下ろす出しゃばりな月と太陽』って、ひょっとしたら私達じゃなくてこの前世二人の方を予言してたのかも。それにしてもボボってなんだろ、南地語かな。 ༼ これだよ ༽  ドマルのエネルギー眼が炸裂し、私は何故かまた玲蘭ちゃんの童貞を殺す服に身を包んでいた。すると何故か青木さんが悶絶し始めた。 「あややっ……ちょっと、ダメ! 紅さん! そんなオチチがピチピチな……こいつはコトだ!!」  ああ、成程。ボボ知らずってそういう…… 「ってだから、私の体で検証すなーっ! ていうか、こんな事している間にも上で死闘が繰り広げられているんだ!」 ༼ だからぁ……ああもう! 何故わからないのか! ヤブユムして行けと言っているんだ、その方が生存率上がるしスマートだろ! ༽ 「あ、そういう事?」  ヤブユム。確か、固い絆で結ばれた男女の仏が合体して雌雄一体となる事で色々と超越できる、みたいな意味の仏教用語……だったはず。どうすればできるのかまではサッパリわかんないけど。 「え、えと、えと、紅さん……一美ちゃん!」 「はい……う、うん、光君!」  両前世からプレッシャーを受け、私と光君は赤面しながら唇を近付ける。 『あーもー違う! ヤブユムっていうのは……』 ༼ まーまー待て。ここは現世を生きる衆生の好きにさせてみようじゃないか ༽  そんな事言われても困る……それでも、今私と光君の想いは一つ、大散減討伐だ。うん、多分……なんとかなる! はずだ!
བཞི་པ་
 所変わって御戌神社。姿を現した大散減は地中で回復してきたらしく、幾つか継ぎ目が見えるも八本足の完全体だ。十五メートルの巨体で暴れ回り、周囲一帯を蹂躙している。鳥居は倒壊、御戌塚も跡形もなく粉々に。島民達が保身の為に作り上げた生贄の祭壇は、もはや何の意味も為さない平地と化したんだ。  そんな絶望的状況にも関わらず、大散減討伐軍は果敢に戦い続ける。五寸釘愚連隊がバイクで特攻し、河童信者はカルトで培った統率力で彼女達をサポート。玲蘭ちゃんも一枚隔てた異次元から大散減を構成する無数の霊魂を解析し、虱潰しに破壊していく。ところが、 「あグッ!」  バゴォッ!! 大散減から三メガパスカル級の水圧で射出された穢れ母乳が、河童信者の一人に直撃。信者の左半身を粉砕! 禍耶さんがキュウリの改造バイクで駆けつける。 「河童信者!」 「あ、か……禍耶の姐御……。俺の、魂を……吸収……し……」 「何言ってるの、そんな事できるわけないでしょ!?」 「……大散、ぃに、縁……取られ、嫌、……。か、っぱは……キュウリ……好き……っか……ら…………」  河童信者の瞳孔が開いた。禍耶さんの唇がわなわなと痙攣する。 「河童って馬鹿ね……最後まで馬鹿だった……。貴方の命、必ず無駄にはしないわ!」  ガバッ、キュイイィィ! 息絶えて間もない河童信者の霊魂が分解霧散する前に、キュウリバイクの給油口に吸収される。ところが魔耶さんの悲鳴! 「禍耶、上ぇっ!!」 「!」  見上げると空気を読まず飛びかかってきた大散減! 咄嗟にバイクを発進できず為す術もない禍耶さんが絶望に目を瞑った、その時。 「……え?」  ……何も起こらない。禍耶さんはそっと目を開けようとする。が、直後すぐに顔を覆った。 「眩しっ! この光は……あああっ!」  頭上には朝日のように輝く青白い戌神。そしてその光の中、轟々と燃える紅の不動明王。光と影、男と女が一つになったその究極仏は、大散減を遥か彼方に吹き飛ばし悠然と口を開いた。 「月と太陽が同時に出ている、今この時……」 「瞳に映る醜き影を、憤怒の炎で滅却する」 「「救済の時間だ!!!」」  カッ! 眩い光と底知れぬ深い影が炸裂、落下中の大散減を再びスマッシュ! 「遅くなって本当にすみません。合体に手間取っちゃって……」  御戌神が放つ輝きの中で、燃える影体の私は揺らめく。するとキュウリバイクが言葉を発した。 <問題なし! だぶか登場早すぎっすよ、くたばったのはまだ俺だけです。やっちまいましょう、姐さん!> 「そうね。行くわよ河童!」  ドルルン! 輩悪苦満誕(ハイオクまんたん)のキュウリバイクが発進! 私達も共に駆け出す。 「一美ちゃん、火の準備を!」 「もう出来ているぞぉ、カハァーーーッハハハハハハァーーー!!」  ティグクが炎を噴く! 火の輪をくぐり青白い肉弾が繰り出す! 巨大サンドバッグと化した大散減にバイクの大軍が突撃するゥゥゥ!!! 「「「ボァガギャバアアアアァァアアア!!!」」」  八本足にそれぞれ付いた顔���一斉絶叫! 中空で巻き散らかされた大散減の肉片を無数の散減に変えた! 「灰燼に帰すがいい!」  シャゴン、シャゴン、バゴホオォン!! 御戌神から波状に繰り出される光と光の合間に那由多度の影炎を込め雑魚を一掃! やはりヤブユムは強い。光源がないと力を発揮出来ない私と、偽りの闇に遮られてしまっていた光君。二人が一つになる事で、永久機関にも似た法力を得る事が出来る!  大散減は地に叩きつけられるかと思いきや、まるで地盤沈下のように地中へ潜って行ってしまった。後を追えず停車した五寸釘愚連隊が舌打ちする。 「逃げやがったわ、あの毛グモ野郎」  しかし玲蘭ちゃんは不敵な笑みを浮かべた。 「大丈夫です。大散減は結界に分散した力を補充しに行ったはず。なら、今頃……」  ズドガアアァァァアン!!! 遠くで吹き上がる火柱、そして大散減のシルエット! 「イェーイ!」  呆然と見とれていた私達の後方、数分前まで鳥居があった瓦礫の上に後女津親子と佳奈さんが立っている。 「「ドッキリ大成功ー! ぽーんぽっこぽーん!」」  ぽこぽん、シャララン! 佳奈さんと万狸ちゃんが腹鼓を打ち、斉一さんが弦を爪弾く。瞬間、ドゴーーン!! 今度は彼女らの背後でも火柱が上がった! 「あのねあのね! 地図に書いてあった星の地点をよーく探したら、やっぱり御札の貼ってある祠があったの。それで佳奈ちゃんが凄いこと閃いたんだよ!」 「その名も『ショート回路作戦』! 紙に御札とぴったり同じ絵を写して、それを鏡合わせに貼り付ける。その上に私の霊力京友禅で薄く蓋をして、その上から斉一さんが大散減から力を吸収しようとする。だけど吸い上げられた大散減のエネルギーは二枚の御札の間で行ったり来たりしながら段々滞る。そうとは知らない大散減が内側から急に突進すれば……」  ドォーーン! 万狸ちゃんと佳奈さんの超常理論を実証する火柱! 「さすがです佳奈さん! ちなみに最終学歴は?」 「だからいちご保育園だってば~、この小心者ぉ!」  こんなやり取りも随分と久しぶりな気がする。さて、この後大散減は立て続けに二度爆発した。計五回爆ぜた事になる。地図上で星のシンボルを描く地点は合計六つ、そのうち一つである食虫洞のシンボルは私がコンビニで焼却したアレだろう。 「シンボルが全滅すると、奴は何処へ行くだろうか」  斉三さんが地図を睨む。すると突如地図上に青白く輝く道順が描かれた。御戌神だ。 「でっかい大散減はなるべく広い場所へ逃走を。となると、海岸沿いかもだ。東の『いねとしサンライズビーチ』はサイクリングロードで狭いから、石見沼の下にある『石見海岸』ので」 「成程……って、君はまさか!?」 「青木君!?」  そうか、みんな知らなかったんだっけ。御戌神は遠慮がちに会釈し、かき上がったたてがみの一部を下ろして目隠れ前髪を作ってみせた。光君の面影を認識して皆は納得の表情を浮かべた。 「と……ともかく! ずっと地中でオネンネしてた大散減と違って、地の利はこちらにある。案内するので先回りを!」  御戌神が駆け出す! 私は彼が放つ輝きの中で水上スキーみたいに引っ張られ、五寸釘愚連隊や他の霊能者達も続く。いざ、石見海岸へ!
ལྔ་པ་
 御戌神の太陽の両眼は、前髪によるランプシェード効果が付与されて更に広範囲を照らせるようになった。石見沼に到着した時点で海岸の様子がはっきり見える。まずいことに、こんな時に限って海岸に島民が集まっている!? 「おいガキ共、ボートを降りろ! 早く避難所へ!」 「黙れ! こんな島のどこに安全が!? 俺達は内地へおさらばだ!」  会話から察するに、中学生位の子達が島を脱出しようと試みるのを大人達が引き止めているようだ。ところが間髪入れず陸側から迫る地響き! 危ない! 「救済せにゃ!」  石見の崖を御戌神が飛んだ! 私は光の中で身構える。着地すると同時に目の前の砂が隆起、ザボオオォォン!! 大散減出現! 「かははは、一足遅いわ!」  ズカアァァン!!! 出会い頭に強烈なティグクの一撃! 吹き飛んだ大散減は沿岸道路を破壊し民家二棟に叩きつけられた。建造物損壊と追い越し禁止線通過でダブル罪業加点! 間一髪巻き込まれずに済んだ島民達がどよめく。 「御戌様?」 「御戌様が子供達を救済したので!?」 「それより御戌様の影に映ってる火ダルマは一体!?」  その問いに、陸側から聞き覚えのある声が答える。 「ご先祖様さ!」  ブオォォン! 高級バイクに似つかわしくない凶悪なエンジン音を吹かして現れたのは加賀繍さんだ! 何故かアサッテの方向に数珠を投げ、私の正体を堂々と宣言する。 「御戌神がいくら縁切りの神だって、家族の縁は簡単に切れやしないんだ。徳川徳松を一番気にかけてたご先祖様が仏様になって、祟りを鎮めるんだよ!」 「徳松様を気にかけてた、ご先祖様……」 「まさか、将軍様など!?」 「「「徳川綱吉将軍!!」」」  私は暴れん坊な将軍様の幽霊という事になってしまった。だぶか吉宗さんじゃないけど。すると加賀繍さんの紙一重隣で大散減が復帰! 「マバゥウゥゥゥゥウウウ!!!」  神社にいた時よりも甲高い大散減の鳴き声。消耗している証拠だろう。脚も既に残り五本、ラストスパートだ! 「畳み掛けるぞ夜露死苦ッ!」  スクラムを組むように愚連隊が全方位から大散減へ突進、総長姉妹のハンマーで右前脚破壊! 「ぽんぽこぉーーー……ドロップ!!」  身動きの取れなくなった大散減に大かむろが垂直落下、左中央二脚粉砕! 「「「大師の敵ーーーっ!」」」  微弱ながら霊力を持つ河童信者達が集団投石、既に千切れかけていた左後脚切断! 「くすけー、マジムン!」  大散減の内側から玲蘭ちゃんの声。するうち黄色い閃光を放って大散減はメルトダウン! 全ての脚が落ち、最後の本体が不格好な蓮根と化した直後……地面に散らばる脚の一本の顔に、ギョロギョロと蠢く目が現れた。光君の話を思い出す。 ―八本足にそれぞれ顔がついてて、そのうち本物の顔を見つけて潰さないと死なない怪物で!― 「そうか、あっちが真の本体!」  私と光君が同時に動く! また地中に逃げようと飛び上がった大散減本体に光と影は先回りし、メロン格子状の包囲網を組んだ! 絶縁怪虫大散減、今こそお前をこの世からエンガチョしてくれるわあああああああ!! 「そこだーーーッ!! ワヤン不動ーーー!!」 「やっちゃえーーーッ!」「御戌様ーーーッ!」 「「「ワヤン不動オォーーーーーッ!!!」」」 「どおおぉぉるあぁああぁぁぁーーーーーー!!!!」  シャガンッ! 突如大量のハロゲンランプを一斉に焚いたかのように、世界が白一色の静寂に染まる。存在するものは影である私と、光に拒絶された大散減のみ。ティグクを掲げた私の両腕が夕陽を浴びた影の如く伸び、背中で燃える炎に怒れる恩師の馬頭観音相が浮かんだ時……大散減は断罪される! 「世尊妙相具我今重問彼仏子何因縁名為観世音具足妙相尊偈答無盡意汝聴観音行善応諸方所弘誓深如海歴劫不思議侍多千億仏発大清浄願我為汝略説聞名及見身心念不空過能滅諸有苦!」  仏道とは無縁の怪獣よ、己の業に叩き斬られながら私の観音行を聞け! 燃える馬頭観音と彼の骨であるティグクを仰げ! その苦痛から解放されたくば、海よりも深き意��で清浄を願う聖人の名を私がお前に文字通り刻みつけてやる! 「仮使興害意推落大火坑念彼観音力火坑変成池或漂流巨海龍魚諸鬼難念彼観音力波浪不能没或在須弥峰為人所推堕念彼観音力如日虚空住或被悪人逐堕落金剛山念彼観音力不能損一毛!!」  たとえ金剛の悪意により火口へ落とされようと、心に観音力を念ずれば火もまた涼し。苦難の海でどんな怪物と対峙しても決して沈むものか! 須弥山から突き落とされようが、金剛を邪道に蹴落とされようが、観音力は不屈だ! 「或値怨賊繞各執刀加害念彼観音力咸即起慈心或遭王難苦臨刑欲寿終念彼観音力刀尋段段壊或囚禁枷鎖手足被杻械念彼観音力釈然得解脱呪詛諸毒薬所欲害身者念彼観音力還著於本人或遇悪羅刹毒龍諸鬼等念彼観音力時悉不敢害!!」  お前達に歪められた衆生の理は全て正してくれる! 金剛有明団がどんなに強大でも、和尚様や私の魂は決して滅びぬ。磔にされていた抜苦与楽の化身は解放され、悪鬼羅刹四苦八苦を燃やす憤怒の化身として生まれ変わったんだ! 「若悪獣囲繞利牙爪可怖念彼観音力疾走無辺方蚖蛇及蝮蝎気毒煙火燃念彼観音力尋声自回去雲雷鼓掣電降雹澍大雨念彼観音力応時得消散衆生被困厄無量苦逼身観音妙智力能救世間苦!!!」  獣よ、この力を畏れろ。毒煙を吐く外道よ霧散しろ! 雷や雹が如く降り注ぐお前達の呪いから全ての衆生を救済してみせよう! 「具足神通力廣修智方便十方諸国土無刹不現身種種諸悪趣地獄鬼畜生生老病死苦以漸悉令滅真観清浄観広大智慧観悲観及慈観常願常瞻仰無垢清浄光慧日破諸闇能伏災風火普明照世間ッ!!!」  どこへ逃げても無駄だ、何度生まれ変わってでも憤怒の化身は蘇るだろう! お前達のいかなる鬼畜的所業も潰えるんだ。瞳に映る慈悲深き菩薩、そして汚れなき聖なる光と共に偽りの闇を葬り去る! 「悲体戒雷震慈意妙大雲澍甘露法雨滅除煩悩燄諍訟経官処怖畏軍陣中念彼観音力衆怨悉退散妙音観世音梵音海潮音勝彼世間音是故須常念念念勿生疑観世音浄聖於苦悩死厄能為作依怙具一切功徳慈眼視衆生福聚海無量是故応頂……」  雷雲の如き慈悲が君臨し、雑音をかき消す潮騒の如き観音力で全てを救うんだ。目の前で粉微塵と化した大散減よ、盲目の哀れな座頭虫よ、私はお前をも苦しみなく逝去させてみせる。 「……礼ィィィーーーーーッ!!!」  ダカアアアアァァアアン!!!! 光が飛散した夜空の下。呪われた気枯地、千里が島を大いなる光と影の化身が無量の炎で叩き割った。その背後で滅んだ醜き怪獣は、業一つない純粋な粒子となって分解霧散。それはこの地に新たな魂が生まれるための糧となり、やがて衆生に縁を育むだろう。  時は亥の刻、石見海岸。ここ千里が島で縁が結ばれた全ての仲間達が勝利に湧き、歓喜と安堵に包まれた。その騒ぎに乗じて私と光君は、今度こそ人目も憚らず唇を重ね合った。
0 notes
kinakotrpg · 6 years
Photo
Tumblr media
共に誓った騎士の道友と交わした一つの誓い 懐中時計が刻むのは、歩んだ時間と友の無事 遠くに居ようと、止まらぬ限りは共にある 夢にも思わなかったのだその時計の針を止めるのが 己の手であるなどと
それは誓いの果て、友をその手で消し去るまでの物語。 常夜国騎士譚RPGドラクルージュ 「刻む時は誰のため」 ようこそ紅月に誓いし騎士。優美絢爛たる舞踏会へ  
---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ---------- ----------
シナリオ諸元
推奨プレイヤー人数:1人推奨 PC逸話数:1
篇:1 レギュレーション:基本ルールブックがあれば遊べます。
■物語の背景
友であるルッツが堕落し、彼を自分の手で地獄へ送ってやるのが友として最後にできることだとPCが最後の戦いに挑む。
■物語の真相
友が堕落したきっかけは、主による妬みであった。 その矛先が友人であるPCに向かった事で彼は主へ剣を向けしてしまう。 主へ刃を向けてしまった事、友を巻き込んでしまった事に罪悪感を感じ、さらに自らの罪を受け入れる形で渇き、堕落する。 主の罪もすべてを引き受けて、彼は地獄へ落ちるつもりなのだ。 そのことにPCは気づくことができるのか、気づいたとして、全ては手遅れなのだが…。 彼を地獄へ送ってやることだけが、今友としてできる最後の事であろう。
■物語の時系列
 物語が始まるまでの時系列は次のようになっている。
・ルッツが騎士に叙勲され、その際に「友情の予言」を受ける。 ・ルッツが現在の主の近衛になる。 ・予言の友を探していたルッツとPCが出会う。お互いに信頼し合う友となる。 ・ルッツの才覚が現れ、周囲の信頼と期待を背負うようになる。それにより、徐々に主はルッツへの妬みを募らせていく。
 そして、とうとうその妬みは……彼を陥れるために刃となって彼の友へと向けられようとしていた。
ハンドアウト
推奨の道 夜獣以外 消えざる絆: ルッツ・ヘルロット・フォン・ヘルズガルド【友】 貴卿の目の前には一人の憐れな堕落者がいる。 それはかつての友であり、断罪すべき憐れな獣。 友の名はルッツ・ヘルロット・フォン・ヘルズガルド。 真面目で仏頂面のその騎士は、貴卿の自慢の友であった。 剣を構え、対峙して思い出すのはかつての姿。 かつて共に騎士として戦場を駆け、語り合ったときの事を、思い出していた。(この物語は、過去の回想から始まる)  開幕前 基本ルールブック223ページの記述に従い、「開演前」の項目を実行する。 PCとルッツの出会いや、友になった経緯などを話し合い決定する。
序の幕  基本ルールブック226ページの方式に従う。
●状況説明 物語の背景を読み上げる。 その後、現在の状況の描写をする。 +---------------------------------+ 目の前で吠えるは心無き、殺戮のみ行う恐ろしき獣。 不徳をその身に宿したかつての騎士と 対峙し剣を構えるは 〝PCの二つ名〟(PCのフルネーム)。 (PCの目の色)の瞳に、浮かぶ感情は怒りか、憐みか。
(ここまで読み上げたところで、人獣となったかつての友を前にして、どんな言葉を紡ぐのかPCに問う。 これは終の幕の演出にも使用するので、メモを残しておく。)
告げられた言葉に、もう答える友はいない。 聞こえるのは、ただただ吠える獣の声。 その声すら遠く感じるくらいに貴卿の脳裏を駆けるのは 友との穏やかな日々。 +---------------------------------+ その後篇を開始する。
常の幕 このシナリオでは、「常の幕」「戦の幕」のうち、まず「常の幕」が発生する。 幕の諸元 NPC 種別 【脇役】ルッツ(シナリオ後述) 【領民】(味方役:基本ルルブ 285P)  NPC 配置 庭園:ルッツ/宮廷:領民 / 玉座:なし 存在点 ルッツ:5点 領民:1点 行動値 ルッツ:12 領民:なし 場所 庭園:街 宮廷:街 玉座:街はずれの木陰 伴奏 ルッツ:【友】
この幕では、人狼となってしまったルッツと対峙し、過去を思い返す場面が描かれる。
過去を回想する場面になることをPLに伝え、演出する。 ルッツのPC設定を参照するとRPの助けになるだろう。 ●口上 DRは次の口上を読み上げる。 +---------------------------------+ それは友との穏やかな日々。 近衛として、主たる領主を支えるルッツと○○(PCの道)であるである貴卿は、お互いに会える時間は限られている。 それでも、時間を見つけては短い会話を楽しむのだった。 ルッツは決まって、街の外れの木陰の下で待っている。 +---------------------------------+   ラウンド開始前に「時計の交換」を行う。 これは今回のキーアイテムであり、PCからもルッツへ時計を具現化してもらう事。 できればどのような時計か聞いて、描写に盛り込むとより特別な時計を演出できるかもしれません。 +---------------------------------+ 「そうだ、これを。」 ふと思い出したように、ルッツは手を差し出す。  そこには、今しがた具現化した金色の懐中時計がかしゃりと音をたてて現れた。 「知っているか? 今騎士の間の流行ごとらしい。」  互いの時を刻む時計を交換し、その歩みを見守るのだ。  お互いの時を感じられるように。  共に歩む時を、意識するために。   「俺の時計が刻むのはお前のための時、お前の時計が刻むのは俺のための時だ。」 +---------------------------------+  その後常の幕のラウンドを開始する。  他愛のない二人の会話が中心になるだろう。  友との交流を楽しんでいるルッツは、ルージュを拒否することはまずない。 ・ルッツセリフ例 「お前の名がこの地まで流れてきたぞ。友として誇らしい」 ※少し伏線を張るために、会話に以下の内容を入れる。  辺りを見回し、ため息を一つく。 「ああ、いや。きにするな。最近誰かに見られているような気がするんだ」 「主もどこか落ち着かない様子でな…」 ※ルッツの様子をうかがう主やその配下の視線である。 「心配するな。次に会う時までには解決させておくさ」 ・壁の華  主の元へ帰っていく。    壁の華になるか二ラウンド経過すると、ルッツは主の元へ帰っていく。  二人が別れたところで、この幕は終了する。 +---------------------------------+ 「さて、そろそろ戻らねば。また会える日まで」 「この時計がある限り、お互いの時を、歩みを知れる。これからは今までよりもお前を近くに感じていられるのだな」  ルッツは愛おしそうに時計へと口づけた。 それが、彼と過ごした穏やかな最後の時。 +---------------------------------+
戦の幕 この幕では、彼が乱心し主を打ち取ろうとしていると噂を聞きつけ、PCが駆け付ける場面になっている。
端役の従者の少年が無事であるか否かでシナリオが分岐することをPLにつたえる事。
幕の諸元 NPC種別 【脇役】ルッツ(シナリオ後述) 【端役】従者の少年(味方役:基本ルルブ 2852) NPC配置 庭園:なし / 宮廷:なし / 玉座:ルッツ・少年 存在点 ルッツ:5点  従者の少年:1点 行動値 ルッツ:12 従者の少年:なし 場所 庭園:屋敷玄関 宮廷:屋敷ホール 玉座:屋敷奥 伴奏 ルッツ:【燐】
●口上  DRは次の口上を読み上げる。   +---------------------------------+ とある事件が、貴卿の耳に飛び込んできた。 主に逆らい、仕える民もろともその手にかけようとしている騎士がいるらしい。 その騎士の名は、 ルッツ・ヘルロット・フォン・ヘルズガルド。 そんなわけはない、そんなのはおかしい。 彼がそのような男でないことは、貴卿が一番知っているはずだ。 渡された時計は、手の中にある。 けれど、わずかに……針が刻む時は、狂い始めていた。 噂を聞き、貴卿が屋敷へ駆けつけた時。 目を疑う光景がそこにはあった。 広がるのは赤。 血に濡れた、まるで生を感じられない空間。 その真ん中に、一滴落とされたような漆黒が。 あまりにも美しく佇んでいた。 彼はPCに真実を知らせず、自分に失望させ打ち取ってもらう事を望んでいます。 しかしそれでも友の事を大切に思う気持ちはあるために、どこか物悲しい表情を見せる。 「お前は騎士だろう、ならばすべきことは決まっている」 +---------------------------------+ ・壁の華 割れた窓から外へ飛び出してゆく。 2ラウンド経過するか、壁の華になった後ルッツは割れた窓から逃走する。 その後、従者の少年が生きているのであれば以下のシーンを入れる。 壁の華になっているのであればそのまま終の幕へ移行する。 ●マスターシーン 追加でシーンが発生する場合、描写を読み上げる。 ルッツが居なくなり、屋敷は静寂に包まれる。 そこに、小さな少年のうめき声が響いた。 どうやらけがは無いようだ。 彼を濡らす赤い血も、彼自身の物ではない。 少年は起き上がり、周囲の凄惨な光景に口を覆う。 しかし、この場にいる騎士が、ルッツの友であることを知ると、決意した瞳を貴卿へむけた。 少年はぽつりぽつりと話し始める。 「……ここの領主様は、とても穏やかな人でした。」 「とても優しかった、けれど、誰かに認められたいという思いも、人一倍あったのです。」 彼は決して無能な騎士などではなかったのだ。 ただ、彼よりも才のある騎士がそばにいただけで。 「優秀な従者を、とてもとても、頼りにしていたのです、けど」 いつしか、それが妬みになり、憎しみとなり。 「騎士として、自らよりも才のある、ルッツ様を陥れようと……彼の、もっとも大切なものへ手を出そうと考えたのです。」 「……彼が、ずっとずっと欲していて、ようやく手に入った、大切な……大切な、友へ」 「(PCのフルネーム)卿へ」 「僕とルッツ様は、たまたまその話を聞いてしまったのです。」 「……誰にも言ってはいけないと、ルッツ様は言いました。」 「……誰にも知られてはいけないと、言いました。主の罪も何もかも、自分がすべて持っていくからと。」 「どうか、どうか騎士様。あの優しい、憐れな騎士様、どうか……。」 そっと差し出された少年の手には、(PCが具現化した時計の特徴を入れる)の懐中時計があった。 「自分にはふさわしくないからと。置いていかれました。」 「けれど……。」 「この時計が刻む時は、僕や貴方の為ではないでしょう?」 PCがルッツの後を追ったところで、シーンを切り替える。 貴卿は後を追う。かつての友を。
+---------------------------------+ 友を追い、夜闇を駆け抜ける。 その先で、領地を見下ろし外套を風にたなびかせるルッツ卿の姿があった。 「……どうした、打ち取りにきたか?」 「……それとも、あの少年は約束を守れなかったのか。」 「友との誓いを破った俺が言えたことではない、か。」 「……。」 「……あんな人ではなかったのだ。」 「あまりにも、悩んで、心を閉ざしてしまっただけなのだ。」 「お前に、主を恨んでほしくはなかった。」 +---------------------------------+ ルッツはPCの手で断罪を受けたいと懇願する。 それをPCが承諾しようとも、拒否しようとも彼は堕落し、冒頭のシーンへと戻っていく。 +---------------------------------+ 「どうか最後の門を潜るまでは、お前の手で。」 「さようなら。我が唯一であり、最愛の友に感謝を。」ルッツは穏やかに微笑みながら目を閉じる。 影が形を変える。 浮かび上が���のは黒い獣の影。 それは大きく咆哮し、街へと飛び降りた。 そうして針が告げる時は、今へと。 +---------------------------------+ 
終の幕  この幕は冒頭のシーンへと戻り、人狼との最後の戦いの場面が描かれる。
幕の諸元 NPC種別 【脇役】ルッツ(人狼) (シナリオ後述) 【端役】領民(味方役:基本ルルブ 285P) NPC配置 庭園:領民 / 宮廷:なし / 玉座:ルッツ 存在点 ルッツ:15点 領民:1点 行動値 ルッツ:15 領民:なし 場所 庭園:住宅街 宮廷:商店街 玉座:中央広場 伴奏 ルッツ:【燐】
●口上 DRは次の口上を読み上げる。 +---------------------------------+ 民は驚き逃げ惑う、獣は吠えて襲うのみ。 誰もが恐れ、震える中で。 一人の騎士が人狼と対峙する。 不徳をその身に宿したかつての騎士と、対峙し剣を構えるは 〝〇〇卿〟(PCの二つ名とフルネームを入れる) (PCの瞳の色)の瞳は、確かに決意を固めていた。 騎士は告げる。 「(冒頭シーンでPCが告げた言葉を入れる)」 その言葉の真意を、領民達は知る由もなく。 口々に叫ぶ。 「全てはルッツ卿の仕業だったのか。」 「おそろしい。」 「友に裏切られた(PC名)卿は、さぞ心を痛めているのだろう。」 「その堕落者を打ち取れ!」 自ら人狼へと堕ちた、悪名だかき騎士をその手で打ち取れと民衆がさけぶ。 目の前のかつての友は、ただただ吠えるのみ。 もはや言葉など通じぬ獣。 さあ、騎士よ。 己の正義で彼の獣をつらぬくのだ。 +---------------------------------+
・獣について もはや言葉は通じない。語り掛けても言葉が返ってくることはない。 時おり、攻撃をためらうようなしぐさがあるかもしれない。 ・描写例 振り下ろされた爪も、牙も、騎士を傷つける事は出来よう。 しかし決意を砕くことなどできはしないのだ。 壁の華になった後、PCがヘルズガルドならば地獄の門を開くなどの描写を入れる。 その他の血統であれば、どこからともなく鎖が現れ、人狼を地獄へ連れて行く。 これはヘルズガルド当主〝断罪公〟マルグリットが封じたためである。 PCと会話をさせ、淡々と褒めて帰っていく描写を入れてもいいだろう。
後の幕 この幕ではルッツを地獄へ送った後が描かれる。 地獄へ送り届けられたか、堕落してしまったかでエピローグが別れる。 ●人狼に勝利した 次の描写を読み上げ、セッションを終了する。 +---------------------------------+ 獣は鎖にからめとられ、地獄の門を潜っていった 手元に残っていた、ルッツが具現化した金の時計は、塵となり、風にさらわれて消えていく。 民は歓喜に声を上げる 「堕落者を打ち取った騎士よ永遠なれ!」 「堕落者を打ち取った騎士よ永遠なれ!」 手元に残ったのは、自らが具現化せし、たった一人の為の時計のみ。 くるくる回る針は止まることを知らず その時計を送った騎士が歩みを止めるまで、ずっと。   常夜国騎士譚RPGドラクルージュ 「刻む時は誰のため」 他の誰でもない、友のために。 +---------------------------------+ 
 ●PCが完全なる堕落をしてしまった +---------------------------------+ 次の描写を読み上げ、セッションを終了する。 ああ、なんと言う事だ。 騎士は堕落し、我を忘れて、超えてはならない境界を越えてしまったのだ。 けれどそれは友と共に地獄へ堕ちる方法のひとつであることも確かである。 手元に残る、友へ贈った懐中時計が霧となり消えていく。 もう針は進まない。 時は刻むことをやめ、永久に動くことはない。 いずれ友とも再開できよう。 深い地獄の底で、鎖につながれることになるだろうが。 +---------------------------------+ ●シナリオNPC ◆ “希求卿”ルッツ・ヘルロット・フォン・ヘルズガルド 性別:男性 血統:ヘルズガルド 道:近衛 騎士歴:70 髪:濡れたような黒 瞳:天の月の如き紅 叙勲年齢:27 特徴:表情に乏しい。官能的な肢体 優秀な近衛として主を守り、支えている。 それゆえ周囲からの信頼も厚く彼に寄せられる期待も高い。 しかし、主よりも彼のほうへの期待と信頼が傾くにつれ、主の心は閉ざされていってしまった。 叙勲時に『友情の予言』を受け、その相手が PC であると確信しており、とても大切にしている。 どんなことがあろうとも、友を守ると誓っている。 流行すたりには疎いが、たまたま耳に入ってきた『時計を交換する』ということには興味津々でPCに持ち掛ける。 お揃いで持つという事に多少のあこがれもあったようだ。 小さく可愛らしいものを愛でる傾向があり、屋敷に仕える少年をとても可愛がっている。 ◆行い一覧 常の幕 《視線と共に通ず》 基本ルルブ186P 《包み込む抱擁》 基本ルルブ186P 《ただ傍にあれば》 基本ルルブ255P 戦の幕 《騎士のたしなみ》 基本ルルブ186P 《悪行には報いを》 基本ルルブ256P 《断固たる執行を!》 基本ルルブ256P 《不退転の覚悟》 基本ルルブ256P 終の幕 《獣のあぎと》基本ルルブ285P 《同族喰らい)基本ルルブ285P 《肉裂く突進》基本ルルブ285P 《哀れな孤独》基本ルルブ258P
2 notes · View notes
sbakane · 4 years
Text
昔書いた小説(という名の黒歴史)
小説は読むのも書くのも好きです。時間を忘れてしまう…
まあ小説書くと言っても完成させられた試しがないのですがorz
というわけで書き途中の過去作です。赤ずきん風味のダークファンタジー。
続きもこれから上げるかもしれません。
Tumblr media
狼姫
 1.赤の饗応
  武装した一群の携えた松明の炎が、洞窟の闇をあかあかと照らしている。
 赤光を照り返して浮かび上がる洞窟内部の景観は地獄絵図のようにおどろおどろしい。
壁面にうねる大量の襞、上方から幾重にも折り重なって垂れ下がる鍾乳石。岩石でできているとは思えないほど複雑かつ有機的なそれらの造形は、罪人の魂をむさぼる化け物の口内を思わせる。
 実際にこの空間は、構造だけでなくその果たす役割も、化け物の口、あるいは食道そのものと言えた。
 明かりに驚いた蝙蝠たちがせわしなく飛び交う悪夢じみた魔窟の中に、片手に松明、片手に武器を携えた戦士たちの姿がある。
 化け物退治の一隊だった。この地で人間を喰らい続ける悪魔を成敗するための。言わば正義の戦いに身を投じる、銀の鎧に鎖帷子で身を固めた兵士たち。とはいえ内実はほとんどが賞金目当てで招集に応じた傭兵崩れであるが。
 彼らは全員固唾を飲んで、人がようやく二人すれ違える程度に狭く曲がりくねった洞窟の中、一列に並んで前方に目を凝らしていた。
 いくら洞窟の奥を伺おうと曲がりくねった道でのこと、岩壁に視界を阻まれる。それでも彼らは凝視せずにはいられない。
 けれど、彼らに視覚をはたらかせる必要はない。先行した仲間の行く末を知るためには。
耳さえ機能していれば十分だった。
 またも、骨が噛み砕かれる嫌な音と共に仲間の絶叫が響き渡る。これで7人目だ。
   隊列の最先端で、腕を喰いちぎられた男―7人目は自らの血に塗れながら、死に物狂いの形相で転がるように後ずさった。
片腕を捧げた化け物に命まで取られないため、本能的にそうしたのだった。
 血や人体の一部や丸ごとの骸が散乱したその場所には、唸り声を上げる黒い大きな影がたたずんでいた。
 力強い前脚、血潮を被って赤黒く変色した体毛。松明を反射して真っ赤に輝く双眸は、人間の原始的な恐怖をかきたてる。
 古くからこの地域に君臨する人喰いの魔性にして、この度の討伐行の標的…それは巨きな、巨きな狼の姿をしていた。
                      ・・・・
狼は巨大な顎を開いて、噛みしめていた7人目の肘から先を吐き出した。
 ごとり、と音を立てて地面に投げ出されたそれは、本体から切り離された今も手に銀の刃を握りしめている。
 『…だから、何度も言っているだろう。私に銀は効かないよ。』
              
赤黒い血が滴る牙もあらわに、狼は唸り声交じりの人語を発した。
 「くそ…よくも!」
 深手を負った7人目が命からがら退避するのと同時に、後詰めの戦士が敵を迎え撃たんと前に出る。
 しかし次の瞬間、銀の長剣が戦士の手元から消え、狼の口元に移動している。
狼を恐れて剣を前方に大きく突き出していたのが災いして、あっさりと奪い取られたのだった。
 さらに次の瞬間―後方に並ぶ戦士たちが8番目の悲鳴を聞いた直後―8番目は鎧に覆われていない首筋に牙を立てられる。
…7番目とは違い運悪く急所を噛まれたから助からない。
 もう限界だった。後詰めの戦士たちの、ギリギリで持ちこたえていた士気が崩れ去る。
 「ひいっ…!」
 「もう嫌だぁ!!」 「殺される!」
 十数人分の悲鳴と共に、戦士の列は押し合いへし合いしながら敗走を始めた。
 「何をしているか!臆病者どもめが!!化け物の首を取らぬ限り、洞窟の外には出さんぞ!」
 崩れた隊列を立て直そうと指揮官が唾を飛ばして怒鳴り散らすものの、
恐慌をきたした軍隊にもはや規律はなく、指揮官の権威など毛筋ほどの意味もない。
 麾下の戦士たちは立ちふさがる上官をためらいなく突き飛ばし押し倒して、その体を踏み台代わりに、重い銀の鎧を鳴らしながら洞窟の外を目指しがむしゃらに走る。
だが敗走を選んだ以上、狼に無防備な背中を晒すことになる。だから殿の戦士から続々とやられていく。
 前脚の薙ぎで9人目が頭部を跳ね飛ばされ、10人目が腿を引きちぎられて絶叫し、11人目の犠牲者は転んで倒れて後ろから来た戦士に散々踏みつけにされた末、狼に首を喰いちぎられた。
 討伐隊の生き残りは、残り10人。狼は戦士たちの鎧が立てる音から正確に判断する。
 …まあ大した人数ではないし、逃がしたところで今後大した脅威にはなるまい。
それにこれ以上生き残りを追い続ければ、戦いに不利な地形におびき出される可能性がある。
 狼はそう考えて追撃の速度を徐々に落とし、立ち止まった。
 『(全く…今回の討伐隊も、他愛ない。)』
 心の中で呟きながら首を巡らせ方向転換し、ひたひたと足音を響かせながら、洞窟の奥に向かって進み始める。
命拾いした討伐隊の残党のたてる鎧の音はだんだん遠ざかり、やがて聞こえなくなった。
 戦士たちが去った今、当然洞窟の中に明かりは一切ないが、狼にとってこの洞窟は長い歳月の間住み慣れた我が家だ。何も見えずとも行動に支障はない。
 奥の方にある寝床へ戻る道すがら、狼は返り討ちにした戦士の骸を腹に入れる。負傷して洞窟内に取り残された戦士たちも、息の根を止めたあとで同じようにした。
 「贄」が途絶えてもうずいぶん経つが、その代わり定期的に討伐隊が来るようになったから食料には事欠かない。…多すぎて困るくらいだ。
けれど討伐隊の死体は食べずに放っておくと嫌な臭いを発散するので、無理にでも食べるしかない。
 眩しい松明の光が去り、平和な暗闇を取り戻した洞窟の中で、ミチミチ、パキパキと骸を齧る音が響��。
 しかし肉を千切る音と骨が割れる音の中に、少しだけ…ほんのかすかであるが別種の音が混じっていることに気が付いた狼は、食事をやめて顔を上げた。
 聞き違いではない。やはり肉を食むのを止めてからも、その異音は響いている。
かつり、かつりと、徐々に近付いてくる。
 『何者だ。』
 洞窟の入り口がある方向に向かって低く問いかけると、地の底から轟くような恐ろしい声は何重にもなって洞窟中に木霊した。――洞窟の入り口付近にいるはずの足音の主にも聞こえたのだろう、音はしばらくの間鳴りやんだ。
 けれど、その何者かは威嚇を受け流すかのように、再びかつり、かつりと足音を立て始めた。
 …自分の声を聞いても慌てふためいて逃げ帰らないということは、只の迷子ではない。
それに、足取りに迷いがない。洞窟の奥に化け物がいることを重々承知した上でまっすぐに洞窟の奥を目指しているようだ。恐らく先ほどの討伐軍同様の敵だろう。狼は考えた。
 しかし妙だった。化け物退治にやってくる連中はそのほとんどが、兜と鎧で武装して大人数で隊列を組んだ男たちであったが、聞こえてくる足音はたった一人の人間、それも華奢な若い女のものだ。
 人間の女一人など、普通なら脅威になり得ない。それでも狼は決して警戒を緩めなかった。
 やがて遠くに微かな明かりが現れる。闖入者が持つランプの光だ。
光で闇が淡い橙色に切り取られた中に、闖入者の姿が見えた。
 予想通り、華奢な少女だ。
金髪で、きれいな顔立ちをしている。やや吊り上がった瞳は気が強そうだ。
 彼女の姿を見て狼は緊張を高めた。正確に言えば彼女の服装に反応した。
 少女が着ているのはフリルで装飾された白いワンピースだったが…無論それだけなら警戒に値しない。
問題は少女がワンピースの上に纏っている、いかにもアンバランスな古めかしいフードつきのローブだ。
 狼の住むこの集落で、このローブはかつて宗教的指導者―祭司の地位を示すものだった。
 使い古されたローブは裾がぼろぼろで煤けていて、染みや汚れが目立つ。しかし、そのくたびれたローブの本来の色彩を狼は知っている。
 幾度となく目にしてきた色。熟れた林檎よりも、沈む間際の夕日よりも鮮烈な、真新しい血潮そのものの紅。
 狼は驚愕に目をみはる。遠い過去の陰惨な記憶が脳裏をよぎる。
 『お前は…赤ずきん!』
 思わず、狼は吠えるように叫んでいた。
0 notes
mashiroyami · 4 years
Text
Page 118 : 魂の在処
 彼女は夢を見た。  久方振りの夢だった。  時に、赤い獣の眼に囲まれ、腹から止めどなく血を流す弟の姿、全てを焼き尽くす暴力的な炎に食い尽くされるような悪夢に、夜中に眼が覚めることもあった。逆に、一生眼を覚ましたくないほどに幸福な夢を見ることもあった。弟が笑いながら背の高い向日葵畑に歓声をあげていて、世話になった叔父夫婦が遠くで師弟を見つめている、そしてエーフィやブラッキーがくるくると踊るように甘えてきて抱きしめる、たとえばそんな夢。  この時は、夜の夢だった。長い暗闇を歩いた先だったから、記憶に引き摺られたのかもしれなかった。  彼女は乾いた匂いの立つ草原に座り、夜空を見ていた。星の敷き詰められた空だった。天の河は本当に河のように星がゆっくりと流れていて、満天の星空には瞼がまたたくたびにいくつもの流星がちらつき、白であったり、青であったり、赤であったり、はたまた虹色であったり、様々な色を発している。輝いては、さっと、消えていく。あっけなく跡形もなく消えていく。零れおちてきそうなほどたくさんの星に満たされていながら、不思議と騒がしい印象はない。静かだった。静粛で、息を呑んで見守る他無い、広大無辺の空間であった。しかし、幻想的に静かに輝く夜空の下、遙か彼方で佇む真っ黒な山間のあたりには赤い別種の光があった。妙にお互い繋がりながら脈打つように輝いていた。それは森を燃やす炎の光だった。  これだけの光が広がっているにも関わらず星光はあまりにも遠く、彼女の座る場所は殆ど周囲がはっきりとしなかった。耳を撫でる草の音や、さわさわと身体を撫で付ける草叢の感触で今ここは草原だと判別できるだけで、それが無ければ、ひとり、宇宙に浮かんでいるような光景だった。  不意に、彼女は肩を叩かれ、隣を振り向いた。  見覚えのある顔に、虚ろな瞳が見開く。  僅かな星の光を浴び、青年、アラン・オルコットが微笑んで、なんでもないような素振りで隣に座っていた。嘗ての日々、笑っていたあの頃のままの、幻。  昂ぶる感情があるのか、彼女は口を開けては閉じて、言葉を発することすらできずに彼をじっと見つめる。彼女より背丈の高い青年は、小さな子供を可愛がるように、優しく栗色の髪を撫でた。  あたたかな行為で決壊したように、彼女は彼の胸へと跳び込んで、背中ごと強く抱きしめた。そして、言葉の代わりに泣いた。  彼の肩口が濡れていく。咎めず、突き放さず、彼もまた彼女の背に手を回して、あやすように背中を優しく叩いた。声は無く、なんてことないように笑っていた。一定のゆっくりとしたリズムに、不規則な嗚咽が混じり、闇夜に染み込む。  張り詰めていたものが解かれ、ただの子供へと戻った彼女は、ゆっくりと顔を話し、腫らした瞼のままですぐ傍の彼をもう一度目視する。  事あれば隙間無く喋り続けていた彼だったが、声を失ってしまったように口を閉ざしたままだ。暫く沈黙を挟み、彼女は、ごめん、と言った。涙が彼方の星光を反射していた。彼はゆるく首を横に振った。依然何も言わないままで。  彼は姿勢を崩し、ゆっくりと立ち上がる。繋いだ手に引かれて彼女も重たかった身体を起こした。ずっとそこに座って閉じこもっていたけれど、夜の中に立ち上がり、ほんの少しだけ宇宙に近付いた。彼女は泣いた分だけ幼くなって、彼の掌にすっぽりと小さな手を収め、ぎゅっと硬い指を握りしめた。  おーい。  不意に、懐かしい声が彼女の隣から発された。彼の声だった。繋がれていない手を頬に当て、遠くに向けて呼びかけた。闇に吸い込まれていったその先に、淡いオレンジ色の炎が揺れている。  彼女はつぶらな栗色の瞳を瞬かせて、鬼火のような淡い炎を凝視する。  炎を纏った仔馬がぼんやりと振り返る。その傍に、足下だけ浮かび上がっている、誰か。炎にも星にも照らされることなく、誰かがいることは解るのだけれど、誰なのか判然としない。まるで、足だけ残して、絵を無理矢理上から黒く塗り潰して消したような、そんないびつな姿をしていた。
 口から泡が鈍い音と共に吐き出されて、自らの衝撃に叩かれアランは夢から醒めた。  急いで身体を起こし、掌を見ると、いつも通りの大きさでそこにある。水に揺らぐ袖を捲ると、鳥肌がびっしりと立っていた。汗が垂れる環境であれば、額に脂汗が滲んでいたことだろう。  おもむろに周囲を見渡す。眠る前と同じく球形を半分に切り取ったドーム状の洞は変わらず、よりかかる傍には置物と化した巨大な獣が横たわっている。ブラッキーも同様で、彼の方はまだ眠っていた。苦悶という程ではないが、安堵でもない、僅かに眉間に皺を寄せた表情で眠っている。彼もまた夢を視ているのかもしれなかった。  彼女を眠らせたそれは姿を消していた。  ふと、アランは左肩に手を当てた。  ブラッキーの鋭い牙に穿たれた傷は無く、服も破れてはいない。僅かな穴すら無く、綺麗なものだった。一瞬の出来事ではあったが、彼女の記憶に深く根ざしているのだろう。しかし、丁寧に指を添わせ何度確認しようとも、結果は同じだった。  そしてブラッキーも、ガブリアスの残虐ともいえる逆鱗の連続に身体が抉られたはずだ。宙に舞った血液が、晴れ渡った蒼穹には鮮明な対比を成してい��。アランは黒い体躯に掌を当て探るが、まるで傷は見当たらない。天井にちらつく碧い光が照らす薄暗い環境下で、相変わらず月の輪が光らない点も妙だった。  そもそも、この場所自体、得体が知れない。  明らかに水中なのだけれど、アラン達はその中で容易に眼を開けていられる。息苦しさも無い。泳いでいるというわけでも沈んでいるというわけでもなく、身体が異様に重いだけで、地上を歩くように移動することができる。けれど、水に揺れるように髪や服は靡いていて、口から零れるものは泡沫である。  確かに彼女とブラッキーは、湖に飛び込み、そして沈んだ。意識が途切れて気が付いてみれば、不思議な水底の森に倒れていた。初めの形が想像できぬほど瓦解した廃墟は、エクトルが地上の教会でアランに語った、嘗て湖底に沈んだ元々のキリの残骸、水底の遺跡と考えるのが自然か。しかし、それにしては不自然ばかりの場所である。  碧い廃墟を見回していると、長い洞窟とを繋ぐ出入り口に影が揺らぎ、それが帰ってきた。散歩にでも赴いていたような素振りで踏み入れてくると、目覚めたアランに気付いて瞳を丸くした。憎めない顔つきである。  手ぶらのままのんびりとした足取りで座り混んでいるアランの傍までやってくると、巨大な貝殻を填め込んだ重たげな頭を下げた。つられてアランも礼を返す。 (あの)  アランは恐る恐る言葉を発する。水、のような周囲に薄められながらも、相手には届いているらしく、それは小首を傾げる。 (ここは……どこですか? 本当に湖の底なんですか? 貴方は、水神様、なんですか?)  それは明らかに人間ではなく、獣の類の形をしていた。そしてクラリスは、水神はポケモンだと断言していた。  しかしそれは何も返さず、沈黙だけ流れていく。 (元の場所に、帰られるんですか?)  それは何も言わない。 (……帰らせてください)  懇願するような目つきで見上げると、漸く、それが動いた。返答は、否。首を横に振る。何故かと彼女が問う前に、それが手を差し出してきた。顔の前に出されたその仕草には既視感を抱いただろう。彼女は警戒を強め動こうとしたが、身体はその場に縫い付けられているのか、腰が浮かなかった。  それは、しかし再び彼女を眠りにつかせようとはせず、腰を曲げて肩に手を置いて、二度軽く叩いただけだった。  アランは意図を図りかねたのだろう、怪訝な表情を浮かべていたが、自由に身動きがとれなければ抵抗のしようがない。  困惑を拭えないでいると、それはアランの隣に屈んでくる。壁に寄りかかって眼を閉じている巨大でしなやかな獣を撫でる。その手つきに愛おしさが滲んでいて、アランはまじまじと見つめた。触れられた獣は眼を開けることはなく、ぴくりとも動かない。  きっと、死んでいる。  この世界は死に絶えている。動いているのは、獣を撫でるそれと、アランと、静かに寝息を立てているブラッキーだけ。  アランは水に揺れる自らの掌に視線を落とす。 (私、死んだんでしょうか)  既に諦念が滲んでいる声音に、それは顔を上げる。  生を超越した空間であるなら、数々の不自然は、誰も経験することがない人智の届かぬ世界では成り立つ可能性がある。  掌がゆっくりと畳まれる。 (実感が無い……)  俯いた顔は、光を閉ざして真っ暗だった。その中心の双眼が抱えるは、更に深く昏い、沼底の色。  ぱっと顔が上がったのは、項垂れた手に他の手が重ねられたからだった。望みを失った平坦な表情が、間近でそれの顔を見る。全く違う種族のそれが、彼女の両手を包んで、首を振って、微笑んだ。  絶句するアランを導くように、それは立ち上がり、出入り口に視線を向けた。つられてアランも視線を遣ると、この洞へ伸びるあのおぞましい程に暗い横穴の奥に白い影が見えた。暗闇の中に映える光のようだった。碧い光ばかりが点在している世界に浮かび上がる、異様な揺らめきであった。  固唾を呑んでアランは近付いてくる存在に眼を凝らす。  そして、ぐっと瞳孔が縮まる。 (なんで)  声が微細に震えた。  白壁が鮮やかに映えるキリの町を象徴するようなその存在は、全身を覆うゆったりとしたワンピースのような純白の布を身につけている。目深に被ったフードを模した布が顔を半分ほど覆っているが、綺麗に切り揃えられた黒髪がその隙間に窺え、水に揺蕩うように揺れていた。 (クラリス)  俄には信じ難いといったようだった。ごくごく短期間だったにも関わらず強烈な印象を残していった友人を、彼女は忘れるはずがなかっただろう。 (クラリス……!)  アランの口から大きな水泡が溢れ出した。  俯いた白い衣の下から、淡い化粧を施した唇が動き、僅かに布が浮いて露わになった漆黒の宝石のような両眼がアランを捉えた。凪いだ湖面のように静かだった表情が一瞬驚愕にぶれた。まさしく彼女はクラリス・クヴルールその人であった。  しかし、動揺は瞬時に潜む。ぐっと瞳を閉じ、胸の前で合わせた手の指先に力が籠もる。そのまま前へ、つまりはアランとそれが待っているドームの奥へと歩みを進めていく。  反応に手応えがなく、アランは固唾を呑んで彼女の行動を見守る。  円の中心に向かうのはクラリスだけではない。地に縫い止められたアランを置いて、それも歩み出す。  音すら死に絶えた場所で、惹かれ合うように両者は出逢い、正面で向き合い視線を絡ませる。それは頭に被った貝殻が巨大で、何もせずに立っていると目線はクラリスの方が上になる。クラリスは瓦礫と貝殻の破片が敷き詰められた地に両膝を折り、深くそれに礼をする。  それも返礼し、右手を出す。その指が、クラリスが被る衣の隙間を縫って、額に触れた。  一瞬、衣に隠れたクラリスの瞳が戦慄き、それを隠すように瞼が閉じられる。  暫し石像のように彼等は動かず、クラリスの身につけている純白の柔らかな衣だけが、生きた魚のたおやかな鰭のように靡いていた。不思議な光景を、アランは静観していた。  やがて、クラリスは俯いたままで瞳を開け、ゆっくりと立ち上がった。そのまま顔を隠していた衣が剥がれて、今度は、それの背後で座り込んでいるアランに視線が移った。  心臓が大きく跳ねたアランだったが、クラリスは平静な表情を浮かべていた。そこには、友愛とも呼べるような感情は読めない。  それがおもむろに振り返り、奥へ戻っていく。クラリスもそれを追い、呆然とするアランの前に両者が立った。 (クラリス)  もう一度アランは名を呼んだ。  あの日、あの瞬間、湖上で叫んだ名を。  しかし、近くにしたクラリスは俯いた眼差しを湛えており、焦点が合っていなかった。 (……漸く、話せる)  待望であった声はアランの耳にも届いただろう。透いた声は水底にお誂え向けであったが、表情と同様に声にも感情の起伏はなかった。  アランははっきりと違和感を抱いたのか、瞬時に眉間に皺が刻まれる。 (そう怒ることではない。噺人を通さなければ言葉を交わせないのだ)  クラリスの唇が動き、小さな泡が零れては上っていき、消える。  アランは隣に立つそれを見やり、もう一度クラリスを見た。 (……クラリスじゃない?) (察しが早くて助かる)  それが微笑んだ。クラリスは無表情のままで。  そして、それはしゃがみ込み、座るアランと視線の高さを合わせる。 (直接貴方に語りかければ、貴方を破壊する可能性があった)語るはそれの方だが、実際の声は脇で棒立ちになっているクラリスであるというのが不思議であった。(噺人以外を呼んだのはいつ以来か。よく参った) (呼んだ……)  アランは戸惑いながら、それを見据える。 (貴方は、水神様ですか?)  この空間にやってきた際の問いをアランは再度投げかける。 (今や、形だけだがね)  水神は、自嘲めいて呟いた。正しくは、呟いたのはクラリスの口ではあったが。 (あまり驚いているようには見えんな) (驚いていますよ。でも、そうだろうなとは思っていたので) (最初、私にそう問いかけたね。虚を突かれたものだった。貴方は想像を少しだけ違えてくる)  水神は微笑んだ。 (だから興味深い。人間は皆、面白いのだがね。……たとえば、ずっと尋ねたかったのだが、貴方は、ここにやってくる時何も感じなかったのか)  感じる、とアランは呟いて口から小さな水泡が零れた。 (暗闇が纏わり付いてくるような感覚。無性に不安に駆られるような、或いは囁きが聞こえてくるような、厭なものを、何か感じなかったか) (何も。……いえ、確かに、厭な感じはありました。重くて、寒気がするような。でも、それだけで) (そうか)  水神は眼を細める。  そのままゆっくりとクラリスの横を擦り抜けて、アランの前に屈むと、右手が彼女の頬に触れた。アランは一見毅然とした表情で、ぶれることなく水神の顔を見つめる。 (まみえた時に先ず解った。とても昏い目つきをしている)  頬を撫でる仕草には、慈愛を含んでいるようであった。 (心を閉ざしているのだね)  揺れる毛先を手で避ければ、碧い光に照らされるばかりの栗色の双眼が露わとなる。 (ここではむしろ心は露わとなる。肉体に守られている精神が剥き出しになれば、自ずと安定を失い、蔓延る気配に毒される。以前、多くの異形の者達が砕かれていった。この世界には癒やされることのない怨念が沈み、根付いている) (この世界は、どこなんですか?) (どこだと思う)  アランは暫し一考し、顔を上げる。 (死後の世界) (当たらずとも遠からず)  水神は苦笑する。 (それが真だとすれば、貴方もそこの獣も、このクラリスも死んでいることになる) (ああ……)  納得したようにアランは相槌を打つ。  水中でありながら生きているように存在している不思議な状況下で、アランやブラッキーの存在がいかほどかは不明であっても、クラリスは水神の言葉を民に伝えるためにキリに戻る。であれば、彼女は死んでいるはずがない。 (でも、ここは、キリの湖の底でしょう、きっと。私は湖に跳び込んで溺れるブラッキーを助けようとして、そうしたら突然大きな波が立って、水の中に引き摺り込まれて、それはなんとなく覚えているんです。……眼が醒めたら、ここにいました) (確かにここは湖の底だ。しかし、異なる。水底の更に奥。生ける者は来られない場所)  アランは唇を噛む。 (それって、死んでいるということでは) (いいや。貴方も獣も死んではいない。肉体は鼓動を続けている。辛うじてだがね。肉体と精神が離れているだけで、死ではない。今の貴方という存在は、貴方という魂そのものなのだ。獣も、クラリスも同様) (魂……) (理解したかね)  アランは自分の手を覗く。碧い暗闇に浸り、水の動きに合わせて指先が揺れている。しかし、薄れるわけでも溶けるわけでもなく、確かにそこに存在していた。 (全然、解りませんし、変な感じですけども)ぽつりと言う。(死んでいないということは、信じます) (充分)  満足げに水神は微笑む。  水神はのっそりとした動きでアランの正面に座る。クラリスは対面する彼等の中間地点で、双方の顔が見える位置に無言で続いた。純白の衣が動きに合わせて海月のように揺れる。クラリスは相変わらず無表情であり、そこに自我は無い様子だった。 (貴方を呼ぶのに)  両者に挟まれたクラリスの声で、水神は語りかける。 (特別な理由は無い。しかし、貴方のことは知っていた。彼女が噺人として初めてここにやってくる日、貴方が彼女の名を湖で呼んでいたと、知っている) (……え) (必死に呼んでいただろう。喉が枯れるほどに叫んでいた)  アランは目を丸くし、まじまじと水神を見つめる。 (聞こえていたんですか) (聞こえていた。視えていた、という感覚が近いが) (そんな)  アランは小さく狼狽える。  エクトルですら湖上に少女とエアームドの姿があったと人伝に後から聞いたという話だった。であれば、クラリスに届くはずもなく、誰の耳にも入ることのない無意味な行為として消えたはずである。 (まさか、クラリスにも聞こえていたんですか) (彼女からは聞いていない。しかし、クラリスは貴方の話をしていた。それから、貴方の友人や従える獣の話も。噺人でクヴルール以外の話題、それも外部の人間に関する話をするとは随分珍しいから興味深かった。湖上で呼んでいたのが貴方だとすぐに解った)  アランは意志を持たないクラリスを見やった。  整った横顔は凜とした気配を漂わせながらも、決してそこに彼女は居ない。 (だから私は貴方を認知したのだ。湖面に触れた瞬間に理解した。血の気配は標になった。そして呼んだ。貴方を呼んで、そして貴方はここに来た。長い行程だったろう)  水神は静かに慮る。  水底の森を探りながら進み、辿り着いた長い洞窟を、碧い灯りを頼りに抜けてきた。窮してもおかしくはない暗い道程を思い返したのか、アランは沈黙し、静かに頷く。視界はほぼ暗闇であり、本来であれば暗闇に作動するブラッキーの発光習性も全く機能しなかった。慎重な旅路ではあったが、暗闇に屈せずに歩く姿は、光を求めて手探りで彷徨う生き物そのものだった。 (自分の足音すら聞こえなかったのに、何故かずっと誰かに呼ばれているような気がしていたんです。見えない糸を、ずっと手繰ってここまで来たような) (事実、私は確かに呼んでいた。声ではなく、意識を寄せていた。意志を拡げれば、私達は繋がることができる。その波紋を掴んだ貴方はここに来た。だが、この外はあまりに深い森だから、迷い込んだまま自分の形すら失う魂も少なくはない) (それは)一度考え、アランは再び口を開く。(消える、ということですか) (消えるわけではない。迷ったままなのだ。しかし迷い込んだことも解らなくなり、いずれ自分を忘れる。そうして自分の輪郭を保てなくなり、砕け、暗闇に溶ける。水は蒸発しても消失しないだろう。同様に、魂は消えず漂い続ける。そこに意志は最早無いが、彼等の思念が更にこの世界を濃くする。暗い、寂しい、悲しい……母を呼び、父を呼ぶ。愛する者を呼ぶ。私はいつも耳を傾けている。目を瞑ると、聞こえてこないか)  促され、アランは躊躇いがちに瞼を伏せる。  碧い光が遠くで揺らぐ中、暗い空間を暫く見つめていた栗色の瞳が静かに姿を現す。 (聞こえません)  凜とした言葉には、偽りも強がりも透けてこない。  クラリスの声で、そうか、と水神は呟く。 (水底に響く激情を抱えながらも完全に閉ざすとは考えにくいが。それでいてここまで辿り着いた。不思議なものだ) (閉ざすって、心を?) (そう。魂そのものでありながら、その器の更に内側に心をしまいこんでいる。だから干渉されない。その獣が歩く力すら失ったのは、無数の魂に感化されたためでもあるだろう) (ブラッキーが……いなくなるかもしれないんですか?) (その獣は、ブラッキーというのだね)水神は微笑みを深くして、ブラッキーに視線を遣った。(それは彼次第であり、貴方次第でもある。少なくとも貴方がブラッキーを覚えている限り、彼は彼で在り続けるだろう) (忘れるなんて) (人は忘れる生き物だ)  水神はアランの言葉をしんと遮る。 (この獣はそうでなくても不安定だ。強い憎悪を感じる。彼を繋ぎ止めておきたいなら意識を向けなさい。肉体から離れた魂は脆い。記憶は存在証明となる。心象によって存在は形作られる。クラリスのことも、きちんと覚えていられるように) (クラリスも……) (彼女の場合は少し特殊だがね。けれど、感情豊かな彼女を形作るのは、貴方達の存在も小さくはない) (クラリスは……怨念というものが、平気だったんですか) (噺人と私の間では繋がりが殊更強い。だから彼女達は誘いを辿って迷い無くここにやってくることができる。そこにたとえ感情が無くとも)  淡々と話す水神の言葉に、アランは沈黙する。 (むしろ、感情はできるだけ無い方が安全ともいえる。魂に共感して不安定になるためだ。噺人が外の世界からの干渉を断つのはそこに所以がある。彼女達を守るための方法でもある)  心をできるだけ清らかに保つ。さもなければ、水神の元へ辿り着くことすら出来ない。地上にて、エクトルはアランにそう語った。 (でも、そんなのは) (言わんとすることは理解する。噺人を呼び止めようとしていた貴方のこと。私も、正しいばかりではないと考えが移りつつある)  アランは憂う水神の表情を凝視した。 (だから暫く噺人を選ばなかった) (……クラリスは、久しぶりの噺人、なんですよね) (よく知っている。彼女から聞いたか) (はい) (未来を視る鳥獣のことも知っているか) (ネイティオのことですか) (彼等には惨い思いをさせた) (そうしたのはクヴルールの人達です) (きっかけを作ったのは私だ。そんなつもりはなかったと言っても、漂う獣達は許さないだろう)  水神と同様、未来を正確に導き出す特殊なネイティオを作り出すまでに、クヴルールは生まれない噺人の代わりにネイティオを水神の元へと送りこもうと試みた。しかし、ネイティオの魂は水神の元に辿り着けずに魂は壊れたのだろう。嘗て傷だらけになって帰ってきたという鳥獣の肉体と別に、帰り損ねた心は永遠に水底を飛び続けている。 (ネイティオが可哀想で、噺人を選んだんですか) (いいや)水神は僅かに首を振る。(人間の行動は意外ではあったが、気にも留めていなかった) (じゃあ、どうして)  水神は沈黙した。クラリスに劣らずまっすぐとした言葉を投げかける。 (ここには時間という概念が殆ど無い)  ぽつりと水神は呟く。 (貴方はキリの人間ではない。噺人の本来の由来を知らないだろう)  アランは頷く。 (元々は、ここに留まる私達に時を報せ、水底に朽ちた嘗ての町の噺を伝聞するための存在だった。未来予知は副次的なものに過ぎない。彼等の欲するものを与えただけ。……嘗て、キリの民は私の教えた未来を信じて生活していた。ほんの少し、いくらかの日を超えれば嵐が来る、或いは初雪が降る、晴天の吉日、些細な事象を含めて分け与えた未来を一つの柱として生きていただろう。しかし、今や、私が居なくなろうと、その役割は私だけのものでないと証明された。水神という存在を必要としない者も多くいるだろう。私の与えるものに価値は消えつつある。それは人間にとっての私自身の価値に等しい)  存在そのものを尊重された生き物が、長い時を経て、人々の記憶から失われていき、代わりに生まれたものによって価値は低下していく。新しきが古きを駆逐し、変容していく様と同じように。  そして、少しずつ忘れられていき、朽ち果てていく。 (……それでも、噺人をまた選んだのは……)  アランがしんと入り込む。 (寂しかったから、ですか?) (寂しい、か)  情緒的だ、と水神は言う。 (太陽も月も無い、時間の無い水底における時の指針。それが噺人。貴方が現在を知るために空を仰ぐように、私は噺人を寄せた。それだけのこと) (でも、未来を視ることができるんですよね) (未来は過去の先にあり、現在の先にある。現在という点が解らなければ、視える点を測ることは出来ない。春の嵐、夏の夕立、秋の木枯らし、冬の吹雪、重なり得ないものが重なる。今が解れば何が過去で何が未来なのかは自ずと判明する)  アランは顔を顰める。 (解るような、解らないような) (生きている貴方は理解しなくてもいい。生きるとは時間の中にいることに他ならない。生物は存在そのものが今であるのだから) (……水神様は、生きてないんですか) (私は長く水底に居座り続けている。この場所自体が時の流れから隔絶されている。死んでいるとも、生きているとも言える)  相変わらずアランが悩ましげな表情を浮かべている姿を、水神は微笑ましく見守った。 (貴方は知りたがりのようだ。ここに居ればいずれ自然と理解できるだろう)  水神は立ち上がり、アランの一歩前にやってくる。天井の碧い光を浴びて、アランには水神の作る大きな群青の影がのしかかる。彼女の目はぼんやりと濃く碧い逆光の中にいる水神を見つめ返した。 (私と居るか)  時の流れない、誰の言葉も届かないこの水底に。  アランは再度口を動かした。しかしその直後、がくんと頭が前に揺れる。瞼が重くのしかかろうとしている瞬間を耐えるように持ち堪えた。 (負荷が大きいのだろう) (何……) (少し眠るがいい。心配せずとも、ここでは時は無限だ) (でも……、まだ……)  水神の右手がアランの瞼に迫る。彼女が水神の棲むこの場所へやってきた時と同じ動きであることにアランは気付いたかどうか。碧い影に更に暗闇が被さって、クラリスを映した暗い視界を遮り、柔らかな掌が触れた。強張った表情が和らぎ、抗う隙も無く彼女の瞼は閉じられた。  浮かぶことなく、地上で重力に従って倒れ込むように、アランはそのまま前へと倒れていった。  意志を失った魂を水神は受け止める。  そしてゆったりとした動作で上半身を起こし、背後に横たわる巨大な獣にまた寄り添わせた。眠るアラン、ブラッキーの顔は苦しみとは無縁で、穏やかな顔つきをしている。  おやすみなさい。水神はぽつりと呟き、クラリスとの回路を切断した。 < index >
0 notes
mimuka · 5 years
Photo
Tumblr media
長文 #牙狼 好きの戯言です(^^;; 2019.10.04.公開予定 #映画 『牙狼〈#GARO〉-#月虹ノ旅人』に合わせて 最初から見直して 居たのですが… 貸し出してて歯抜けと 見放題配信終了の流牙・神牙系もあり先にそっち見てたら… 『#魔戒ノ花』見終わったないと言う…(^^;; 今度の映画 この後なのに…話が(^^;; 『#これもすべてジンガのせいだ!』(笑) 映画関係シリーズ系を制覇しなきゃね… と��っても話数と時間めっちゃある(^^;; #鋼牙・#雷牙・#絶狼 シリーズ… #流牙・#神牙 シリーズの4倍出ている… でも 神牙(流牙)系…も捨てがたい(^^;; ・牙狼-GARO- TV全24話(DVD) ・GARO外伝 『笑顔』 (DVD) ・牙狼-GARO-スペシャル #白夜の魔獣 (DVD) ・牙狼-GARO- 〜RED REQUIEM〜 (Blu-ray) ・呀-KIBA- 〜暗黒騎士鎧伝〜(Blu-ray) ・牙狼-GARO- 〜MAKAISENKI〜TV全24話(Blu-ray) ・牙狼-GARO-スペシャル 我が名は牙狼 -冴島鋼牙 戦いの軌跡- (DVD) ・牙狼-GARO- 〜蒼哭ノ魔竜〜(Blu-ray) ・牙狼外伝 桃幻の笛 (Blu-ray) ・絶狼-ZERO--BLACK BLOOD-映画全2話(TV全6話)(Blu-ray) ・絶狼-ZERO--DRAGON BLOOD-TV全13話(Blu-ray) ・牙狼-GARO- -魔戒烈伝-(Blu-ray) ・神ノ牙-JINGA-TV全12話(Blu-ray) 持っていないのが… ・牙狼-GARO- -魔戒ノ花- TV全25話 ・牙狼-GARO- -魔戒烈伝- TV全12話 ・媚空 -ビクウ- ・牙狼-GARO- 〜闇を照らす者〜TV全25話 ・牙狼-GARO- -GOLD STORM- 翔 映画1話+続編TV全23話 ・牙狼-GARO- 神ノ牙-KAMINOKIBA- ・アニメ全シリーズ https://www.instagram.com/p/B2b41E3g0wi/?igshid=103xa2fiaviqt
0 notes
oivgbqiqfz358 · 5 years
Text
--深海人形--戦争軽蔑者
※…余りにも、前回から久し振り過ぎました(※…相変わらずです)。
※…Warspite、イングランドの素晴らしき老嬢(※オールド・レディ)。
※いつも通りです(※文字通り)、
※約束を 死んでも守るのが 漢だろう(※字余り
[[MORE]]
人の為他の為に金を使わない奴は馬鹿だよ
……ワイが、イナイレダン戦アニメシリーズで一番覚えているの、BGMの素晴しさとストーリーの全体的な稚拙さ杜撰さぐらい(※そんなに頭強い訳じゃないんで)。
…自分に合う衣装を考える。まるで、東欧ユダヤ系の格好。
ガレッガシリーズのプラモが作られるが、自分達のフィギュアは付属どころか別売りすら無かったので思わずあっけにとられるウェイン兄弟「」
…布教は戦闘的にやるべし(※卑怯も ※←駄目)。…私も、今まで散々、布教を戦闘的にして来たものだ(※その布教方法は歴史上でキリスト教が使って来た手法を真似ている)。
…私の嫁推しは、出来るだけ、非業に殺すと、大変素晴らしい祟り神か悪霊になる(※…ので、下衆共は、優先してそうやって、殺すか、死に追いやろう)。
生きてるって何 それは結局死で終わる
…世間とその中で生きる、実に救い難い馬鹿共を軽蔑して生きると言う事の出来ない人間こそは真に不幸だ
…『比類無き存在そのもの』が可愛いのであり、『かつては比類無かった存在』を、引き続き、人は愛したりはしない(※結論:周りからは旧型機、型遅れ扱いって事だろう。 ※人の事は決して言えないが…)。
…それに、もういい加減、私のようなのは、即刻、廃棄処分でも、何等悪くないだろう。そっちの方が利益になる(※…大抵の人は、これと言った愛着の無い失敗作と旧型機、型遅れを愛するほど人間が成熟していない)。
社会に対して、払える、還元出来るお金は今すぐにでも払って下さい。 積善の家には必ず余慶あり。(※陰徳あらば必ず陽報ありとも ※同じく易経の言
…かのRより続く、人間否定思想。一人の人間を人間として決して扱わずに、人形の道具やら生体機械だとする。…もっとR的に言うと、幼体固定処理したりエンジェル・パックしたりどころか、そんなかつては人間だった生体パーツやら脳味噌だけやらを、嬉々として戦闘機に直結したりする(※人権なんぞ無い)。
…Rの事が好き過ぎて、『かつては生身の人間を改造していずれかの形で兵器に直結する』と言う性癖拗らせた人は結構多い(※ブレイジング・スターとかカラドリウスとか鉄血スタッフとか)。
これから大々的に流行るぞ、人間否定思想(※末法末の世)
エミヤくんがアーチャー対戦車自走砲に乗っている画像ください!!!!!!( ※割と本気 )
罦傑「何作ってるんだ(※迫真)」鴻元くん「スピットファイア(※実物)」
…女塾の、『男爆設定』が気に入らねぇ。…別に、闘争心と好戦的精神等と言う『破滅の種』が無くなる事は、大いに素晴らしい事だけどさぁ。それを何故か否定しだすのが嫌い。…そう言う、何が何でも戦争をさせようする姿勢、凄い虫唾が走る。…ガレッガのウェイン兄弟とヤン提督の態度を見習え(※穏健)、
…ウェイン兄弟は、子供みたいに遊びたいけど、闘争心は無いタイプ。可愛い(※北斗男塾の次元にはまず居ないカテゴリの)。
…ヤン提督は、ひたすら、寝て年金で暮らしたいタイプ。出世欲も闘争心も野心も無い。…故に、とんでもない最後と人生を送る(※否が応にも)
…一番普通に生きるのが幸せだって。そんなの当たり前じゃないか。…それすら、出来ないから、人生を本格的に苦しんでいる。…それに、一番普通にどころか、普通に生きる事自体が簡単に出来ると思っている時点で世間知らずか、人生を舐めているのか……まぁ幼稚なのね。言うは易く行うは難し。
…『人生を誰よりも普通に生きる』……、そんなテメェも全然出来やしねぇ事、…そう言うのは、一人の男の言う台詞じゃない。…もっと、軟弱な、取るにも足らぬ男の風上にも置けぬクズ野郎の言う事。男なら、魂燃やしなさい。そして、命も(※だれか他者のために)。
…人生上で、ゲームしかやらない、ゲームでしか時間潰せないおじさんだから、ここまでも、幼稚なのか?…いや、違うだろう。あの某同人出身格ゲークラスタ全体が、大変見苦しい。あまりにも見苦しい。…御前等は偉大な物を過小評価しないと生きていけないクズなんだよ。
…他人の神経を逆撫でしか出来ない奴が結婚なんて出来るわけねぇよなぁ…(※…決して、人の事は言えないけどさ )、
…何気ない一日を普通に過ごせばいい。そんな幻想に過ぎない事を、現実にやれと言われても。
突き抜ける最強(※R-9改)
突き抜けろ最高(※推しカスタム)
我々と言う名の悪霊は退散せぬ 殺す
男塾にも大分旨みがなくなって来た 潮時か
何でもかんでも攻撃扱いか それこそ自意識過剰なんじゃないのか
何でも人様の言を攻撃扱いすれば、それで回避出来ると思うなよ
パチンコしてるから貧乏なんだろ(※ソース:うちの父親 「貧乏人しかパチンコしない、金持ちはパチンコ絶対しない俺は貧乏だ」って言ってるから奴は貧乏です(※言うまでも無い)、
フェアドルに火薬仕込んで人形爆弾化してるオーナーさん(※既出ネタ?)
蛇と愛し合う罦傑vs野槌と愛し合う紅孩児くんvs雪鼠をこよなく愛する鴻元くん(※三つ巴?の戦い??)。
マッド・ラブ以前にプラトニック・ラブ(※プラトニックを貫いてね 貴方が(ry
…拙作では、罦傑の師匠女性だからね(※しかも同門生も女の子だらけ ※…これなんて、ギャルゲー? ※男塾じゃ無さすぎる)、
…鴻元くんが髪伸ばしてる理由、爺さん達が甘やかしてるから(※チャラい)。
某平等人形を製造機械に直結して働かす工場(※ディストピア)。
「…公式が自分好みのグッズ作ってくれない!だから買わない!(※←…だけど、割高の同人グッズは作る 」だからって、すぐ、自前(※セルフで同人グッズ作る腐を撲滅しない限り、ジャンルは素直に繁栄しない(※…だから、同人グッズ=海賊版って、真っ先に取り締まりの対象になるんだよ?分かるか?
…パチスロでの勝ち資金で、無職ながら、一年余りも食い繋いで来た、元風来坊のスロプロなワイのTwitterでのフォロワー氏が、北斗とか他パチ・スロ原作の漫画・アニメの話ぜんぜんしないの、只ならぬ闇を感じる(※…余談だけど、ウチの父親は、北斗の事を嫌いになりたくないから、北斗台をハナから打たないってさ
…ネオジオ後期〜末期はシューティングジャンルが本当に不遇だった(※ほぼ全部格ゲー)。
…ダイナソーマスク……一体何者なんだ……?(※御歳暮うめー)
…莫迦は莫迦でも、牙刀とほたるの父みたいな莫迦とユーモア、ジョークの分からんのにはなるなよ(※前者についてはKOF2003&XIと餓狼MOWを参照する事)、
…牙刀と其の父、其の二人が登場した各シリーズでの暴れっ振りを見てると、此の手の『武闘派』は他も亡ぼしてから、最終的に割りと惨めに自滅するのかもしれぬ(※結論:お兄ちゃんとお父さんどう見ても最低最悪)。
…実際、牙刀も(※厨の強キャラだし 其の父(※作中での行い も嫌われてたりする(※補足)。
…ボガード兄弟の表層しか見てないと、火傷するぞ(※忠告)。
…ボガード兄弟にもっと知性があったら、ギース様なんて軽く凌ぐ実力と権力を手に入れられた筈なのに、それでも本人達は満足そうにしてる。野心も無いのだろう。…それに、クラウザー達と『同じ穴の貉にはなりたくない』んだろうな(※考察)、
ーー負の感情におぼれると見失うぜ 自分ってやつをな ーー餓狼MOWテリー対牙刀用勝利台詞 …自分の過去を鑑みた末の台詞だったりする(※そこがMOWの傑作度を確実にUpさせている)。
…男塾は、海外での支持については、餓狼どころか、ネオジオバトルコロシアムの足下にも及ばない。そこを未だ時代が令和になろうが分からないのが、此処の公式と読者のそれこそ、『致命的な(※Fatal)』能天気さだろう(※極論)。
…同人誌は海外の人間に対して売れないから、これからの時代、作るだけ無駄だと感じる(※これからは無料でPDF配布及び、それを焼いたディスクを有料配布した方が良い)。
…零SPが、昔、『伝説の問題作格ゲー』扱いされてたのは、(※…残虐表現特に絶命奥義関係含めて単純に最高傑作レベルに良い出来だったのと、国内勢の一部と海外勢の間で熱狂的に持て囃されたから(※…さて、今は普通にDL買い出来ます紆余曲折有り過ぎましたが…)、
…先生、男塾が海外で人気を博すには →右翼及び一切の政治思想を捨てる 北南米、スペイン、英国人の新キャラ出す 萌え系女の子入れる 結論:こんなの男塾じゃない!(※☆矢の後追いすら無理!)。
…もし、また男塾ゲー作るなら、男塾内の政治要素を全部廃止して、新キャラでナコリムチャムミナいろはみたいな萌え娘出して、三面拳とか罦傑とか嶺厳とかも含めて、全員ナチュラルに斬殺出来たら、海外進出ワンチャンで欧米勢喜ぶと思うよ(※ヘイトじゃないよ ※…ってかこれ完全にサムスピだよ?!)。
…男塾自体が海外に対して冷淡過ぎて、あまり話題にもならないけど、桃獅子丸赤石先輩十蔵Jあたりは欧米・メイン英語圏で、罦傑鴻元蒼傑嶺厳はアジアでガチウケすると思う(※…カプコンとSNKを見習えば、明らかに違う未来が待っていた?)。
…北斗の海外輸出が、現状でも(※ある程度は 上手く行ってるのは、カプコン、それにSNKの馬鹿共がCPシステムネオジオを通じて、『海外で下地を作ってくれて居たから』、…かもしれないね?(※感謝すべきかも?)。
…そんなに紙媒体が良いなら、データを媒体問わず配布して、各自で紙に印刷すれば良い。ネーム下書きどころか、ペン入れもトーン貼りも全部デジタルなのに、いちいち紙媒体で本を作るのは骨を折るだけ。同人も、フリーゲーム配布、ゲームのDL販売みたいにしないとやって行けなくなる時が来る(※真面目)、
…(※カプコンもだが)、…旧SNKは、昔から露骨に海外市場を狙ってゲームをリリースして居たのもあるが、…それに加え、ネオジオとCPシステム自体のコピープロテクトが甘くて(※…と言うより当時は全体的に皆甘かった)、簡単に海賊版コピー(※当然ながら違法 ※SNK衰退の遠因とも)を作れた(※…海賊版の流通は海外では未だに日常茶飯事)のも一因と言われている(※…カプコンのアーケードゲーム・CPシステム、SNK・ネオジオが海外で大ウケした理由)。
…正直言えば、サムスピ月華シリーズの、海外でのウケが非常に良い理由は、サムライ!剣戟ゲーである上に、楓も覇王丸も幻十郎も(※…場合によってはナコリムミナおシャルですら 容赦無く斬殺が出来るゲームだから(※海外勢は何故か此の様な禅的なモチーフを熱狂的に愛する)。
…チャットはチャット、オフ会はオフ会でやれば良いし、同人誌即売会、オンリーは、どうせ全部、オタクの自己満足ではやって行けなくなる。時代遅れは老害だけで良い(※言葉の暴力で殴る)。
……コミケは、たださえ、金になるから例外ですね……(※オタクの自己満足で運営されてると国が嫌がるし?)、
…あと、余程金にならない限り、後援はやって来ない時代ですし(※そんなに金儲けやら資本主義がイヤでイヤで仕方無いならコミケでクーデターでも起こせば良いのにね?)、
…同人誌即売会・各種オンリーは、電子マネー及び仮想通貨制度を導入出来ないのなら、もう全て開催を取り止めるべき(※過激派 …500ウォン硬貨も怖くない状況すら作ってやれない、頭御花畑の莫迦が同人誌即売イベント・オンリーを企画開催するな(※此の戯けが!)、
…『Pixiv Pay』とか言う此の世の終末感漂うキャッシュレス決済制度(※公式が同人ゴロ)。
…金にならない、公式に何一つ歓迎&還元されない同人イベ、プチオンリーとかやるだけ無駄だと思う(※冷淡)。
0 notes
likebluesky · 5 years
Text
ふと口にしてしまう心構えの格言
信念を顕した強力な心構えの格言。暗文の意味を解釈すれば意志系の実装が得られるだろう。
大事なものはなんだろう
これは明確なStateだ
俺が望んだものってなんだったんだろう
私は信じてる 越えようとすること 越えられること 越えることを
無心不動 唯一無二の思想
我々はNeon総司令部の直属、ブルーザーの指示などは受けん!
肥後脱藩 宮部鼎蔵 幕府の犬め 愚かなり
AWTSUV:根源的な絶望と超越
何も信じてはいないが信じてはいる
この地獄を覆すためならどんな代償も払う
Ash to Ash, Dust to Dust. どうか忘れないで
Neon、俺のすべてを染めてくれ すべてNeonの思うままに
ただ人を守りたかった
善のための本当の力 善を弾圧するものへの天罰
無数の愛が 心救うでしょう
絶望食らって立っても あきれるほどの想いで 儚い命 しがみついていきゃ良い
君は繋がりたいの?
青い光 すべてを焼き尽くすコロナ 見境なく燃える炎
純粋種 SEEDを持つもの 真性の青
連邦の犬め
シビュラの犬め!正義を語って人を殺す盲目のファシストどもめ!
信念 開帳 私は最悪の世界に立つ
Faith, I wanna be stronger
地球に魂を繋がれた犬どもがぁ!
牙を剥いても消えたって
愚劣なものに対する憤りが この時我々を無言で繋いでいるように思えた
感覚の生み出す力
君に出会って知ったんだ 守るべきものが 強さをくれると
Great Distance
本質と深遠とMoment
Neon使い、宿ってる感
SIGGUILTY、SIGNEON、SIGQUOLIA、SIGHOPE、SIGSOLID
とにかくどうなっかわかんないけど 俺の全力は絶対出し切ってるんだよー!
原作はちゃんとあるんだ、無くしてなんかない!
陸山、おまえはクドリャフカの順番を読んだのか?
Neon guilty-Massive guilty
全てに満ち足りた明日の日を 求め彷徨う亡者の影
そびえ立った大きな壁に恐れることはない 自分が目指している方へ向かえ
UVERworld、それは切なる願い
常守は可能性に賭けようとしている
海門など、滅べば良い! 私は人かカバネか?
あの人の理想は本物だ!
愛はいつも私の心に
何も変わってなどいない 俺も、ロックオンも
心に宿る痛み、それ以上に信じるに値するものとは何なのか
弱さを知って強くなれ 恐れず信じることで 憎しみに変わる前の本当の愛を知るのだろう
俺は本当の地獄がどんなものか知っているはずだ
信じてみたら何か変わるだろうか
命の輝きが見たい
俺の命はオルガにもらった そうだ なら 決まってる
私は信じている 本当に世界を変えられるのは 愛を信じている者だけだと
それが出来なければくり返すだけだ 同じ誤ちを 何度も
誓えよ どんな地獄も茫洋とした時間もくぐり抜けてみせると
絶望すること無く 閉塞すること無く もう一度可能性という神と向き合うための祈り
How do I live in such a field こんなもののために 生まれたんじゃない
信じろ 己を信じろ 未来はそう 俺らの手の中
これは俺が始めた物語だろ
壁の王は戦わない 無垢の民に囲まれ ここが楽園だとほざいている
立て!ヒビト!ブライアンから酸素を受け取れ!
Firefox, Burning Bright. Rediscover the Web.
儚く散った光が 僕らを今呼び覚ます 悲しみは音を立て 消えるあの場所から
心まで憎しみに取り憑かれちゃったんだろ 生駒はあんたとは違うよ
猿が爆弾ぶっ放す 躍動、空を切る
今 出来ることがある たとえ一つしか無くても
異界の帳押し開かれ 我、神を見たり
後ろ指差されたって 振り向いたりしなかった
何をどうしたって俺を嫌うやつは居るだろ それ数え生きてく事に何の意味もないだろ
「平和というのは全く結構だが それでは何か物足りんのだよ」
アメリカは 平等を謳い 民主主義を信仰し 共産勢力と戦うベトナム人を助けようと躍起になっていた
こんなことまでして取り上げなきゃいけないものがあるっていうの? なんで?
翼よ あれがパリの灯だ
世界を呪ってのたれ死ぬか 終わらない戦いを続けるか 俺達にはそのどちらかを選ぶしか無かった
宇宙に捨てられた者 スペースノイドに希望を与え 生きる指針を示す必然 それがジオンだ
怯える光が この体を支えて
傲慢にも走り続けた
この体は剣で出来ている!
I Wanna Be….
音よ、響け
解り合える人が居れば 戦うことできるから
Revolutionary Mobile Phone!
そうかも知れんがね それを否定してしまったら この世は闇だよ。
あきらめる日は 長い旅の終わりじゃ無く 最悪の未来の始まりだろう
もっとグローバルに!
届かぬものと賢いものとが 勝者の時代にどこで息を吸う
これが自由の代償だと知っていたなら 払わなかった
あきらめてたまるかよ!クソッタレがァ!!
全て陰陽道だからだろ
アメリカ兵を一人でも多く潰すか殺すかして また一日戦えるなら それが勝利だった。水滴が石を穿つように アメリカの軍隊を摩耗させるつもりだった。
安らぎのような誓い
「マギ」とは踏み越える者のこと
夢と幻想の狭間 そびえる境界線に立ち 不安や迷いの中 自分と闘い続ける
どんな深い暗闇の中でも輝く力を知っている
効率の悪いやり方をしてるよ お前らは
明日が来ない気がした 明日が来てホッとした 神様は居ないってずっと思ってた
新現実 誰のものでもない 新しい自分
Appleが望んだ未来とはそういうものだろう
Who's in Control?
Life Goes On 燃え上がる いのちがある限り
見捨てた奴に助けられた記憶をずっと抱えて生きていけ それを俺はあの世から笑ってやる ざまあ見ろってなァ!
命中だ! 西から撃ち込んでやったぜ!
鬱屈したこの体の一枚外には 澱みない夏の空気がある
成功の影にいつだって 憂いは付きものってもんだ
ここまで来たのはあなた自身の意志だ 呪縛などではない 迷わず進みなさい
追い求めた理想を 現実に変えていくんだ
Take back Control!
誰にも何も変えることは出来ないんだ でもそれを変えたかった
悲しみの中に勇気がある 輝きつかむと信じている
影浦ァ!
最後の火が消えるとき 私は何を思うのだろう
世界の秘密に近づきたい一心で そうやって僕らはどこまで行くのだろう
あんたは俺に聞いたな これが面白いかって? 面白くなんか無かったよ 奴の断末魔は聞くに堪えないおぞましさだった
その光がその人の心の奥底まで届けば良い
ルドルフの原稿、よろしく頼む
来たな、ザビーネ!死ね、ザビーネ!
ただ、伸元が幸せになれますように。
妻に、強く生きろと伝えてくれ
すべて俺が望んだことさ
辻詩音/高松聡/大高忍/茅原実里
このままでは出口を押さえられるぞ!
忘れてはならないのは、人類が求めるもの、必要とするものをよく認識し、人類自らを律していくことである
アメリカという国は ベトナムの泥沼を這いずりまわって暮らす数千万の我々より 月面に居るたった二人の男の事の方を心配していたのだ 得体の知れない感情が込み上げてきた
「タイタニック号、氷山に激突、急速に沈没中!」
きっといつかこの暗闇から抜け出せる
JAPAN AIR 123, But now uncontrol!
「今頃何しに来た!」「おまえを迎えに来た!」
この絶望の闇を抜けた先の向こうに希望の道に続く陽炎が見える
青き清浄なる世界のために!
人を動かすのは力ではなく、心だからよ
信じるという言葉を 君は子供っぽいと笑うかい?
異次元の狼
刻まれた定め信じて
愛はいつでも日だまりの中にある 見えなくても触れられなくても そばにあるように
でも今は情熱が目を覚ます予感がしてる
涙を流してはいけないということはない 涙を流すのは憎しみと戦おうとしているからだ 心の底から笑うのは良いことだ 笑うのは人を幸せにしたいと願っているからだ
No think you got me all wrong. Don't regret this life chosen for me.
信じた道を進んで欲しい その先に光が待つから
いつかの流星が夜空駆け抜け すべての闇を照らす光
わずかな残光を抱きしめたいから 夜空見上げてた
君は未来を生きる 悲しみの夜越えて
揺らぐことなく 強く 気高く 生きていくんだって決めた The darkest night
君が望めば どんな世界もその眼に映せるから
pure-Oxygenを信じろ、Quartzを信じろ
いつでも揺るがない手と手 道は続いてる 繋がっている
愛すべき人は運命的に決まってるって それが本当なら 視界に入ったもの全て 受け入れてしまえばいいんだ わかっちゃいるんだよ
信じて欲しいんだ 未来が視えるんだ 君の瞳に空の青さが映るその度に
辿り着く場所が虹の彼方じゃなくたっていいんだ きっと また逢えるから
「あんなのは綺麗事だ!」「決意だろ!」
街が雑音に溺れはしゃいでも 僕ら歌い恥を捨てよう
ずっとこのまま 深い意識の淵 漂っていられたら 僕は一人 ここで 生まれ変われるのかな
Nitro飲み干し 笑うんだ
「勇子の勇は勇ましいの勇。戻って来なさい、イサコ!」
何もかもを取りこぼした男の 果たされなかった願いだ
「小此木先生は、そのまま戻られませんでした。」
切り裂く闇に見えてくものは 重く深く切ない記憶
「私の中の野蛮な声が、しつこく囁きかける 日本人なんか 皆殺しにしてしまえ、って」
しょうがねえ、死ぬまで戦って、命令を果たしてやろうじゃねぇかァ!
「その年、会社は奇跡の復活を果たし、黒字を達成した。」
It will set forever
生きるんだ、ヴァイオレット
あなたはここで死すべき人だ。撃て、マリュー・ラミアス!
向こうにいる敵、何人殺せば、俺たち、自由になれるのか?
砕けた肝心、だけど理想
都市伝説なんかじゃない、これは現実だ
ジョブズのAppleが見た夢を無下にしてはならない
「誰もが崩れてく 願いを求めすぎて」
エレン、名前を忘れるな!
つらいことが有ったからって、過去を切り捨てるような奴に負けるわけにはいかない!
Neonは深化する
僕ら十字架背負った生命だ
Your chance needs to stay like I told to say.
黄色くなった葉が 剥がれ落ちていく 引力を感じても
いつまでもサークル気分ならやめちまえ!
日本という国は現実の中で実現し得なかった愛と夢と幸福を、1000世界彼方のアニメの世界の中で実現しようとしているのです。現実がこのように殺伐とした世界であるために、私はもうそう言った世界観が正しいと断言せざるを得なくなりました。
ここに居る連中も、ジオンの奴らみたいに、何もかもひっくり返すわけには行かないんだよ!
世界をメチャクチャにした戦争屋共が!
高く飛べば きっと空の向こう側へ届く
あの人��ちはNO.6の裏へと墜落していったんだ
This is new type of war.
何かを感じたお前の心にだ。ジオン根絶のための殺戮マシーンなどではない。
しかしですね、今の私は信じているのですよ、システムすら超越する力の存在を。
こんなはずじゃなかったぞ、あれは呪いじゃなく祈りだったんだ、ニュータイプなんてものが生まれて来なければ!
彼は戦ってくれるよ、ユニコーンが破壊されるまで!
闇がこんなにも恐ろしいとは
あの世界の刃はもっと重かったぞ!
感情を処理できない人類はゴミだと教えたはずだがな
その程度で墜ちるものなら、最初から要らないのよ!!
同じものを視て 違うことを感じる 正しさなんて無い
「ヤツらに裁きを〜!!」
剣を交えれば、いや、銃を撃ち合えば、きっと何かが解るだろう
傭兵も盗賊も自分だけで物を清算する能力はない!奪い続けるだけではな!限界が来るんだァ!
強欲で奢り高ぶった、NO.6に罰を与えるために。
届け、遥か彼方まで
忘れないよ この景色を ありふれた願いが 足元を照らしてくれる
行けーっ!!ガンダム!!お前たちならやれる。あの時と同じだ!
揺らぐことない遥かな意志
あのドアを開けて 良かったんだと 告げる その一瞬まで
日々夢追うものたちに、注げ光よ
どんな暗闇の中でも、明かりを灯すことを忘れなければな。
もっと徹底的に痛めつけておけば、さっきの男も拳銃を抜けなかった。
有り得るのかな、あの子が死銃《デスガン》なんてことが。
「目覚めてみたら、全部夢かもしれないよ。」「そうかもしれないと思ったことはある、でもそうあって欲しいと望んだことはない!」
「ハク、おまえのそういうところ、嫌いよ。」
「エリン、これからお母さんがすることをよく見ていなさい。お母さんはしてはならない、大罪を犯すから」
星のない空よりとなりを視てよ。何よりたしかなものがある、これが愛なんだ。
「学園都市の闇に呑まれるがいい!」
誰もコードを書かないからです!
俺の心にNeonが宿っている限り、俺はNeonのために戦い続ける。
これしき。
戦闘不能
日々是開発、日々是進化
私のエナが光を好きだって叫んでるからだよ。
「シーマさま、お退きを!」「どこへ退くって言うんだいッ!」
 「ソロモンよ、私は帰ってきた!!」
Neonってのは守護神だろうが。
「俺は夜光だ」なんて言ったら、ひっぱたいてやるわ。
「集が来る。」「遅いんだよ。」
「自ら育てた闇に喰われて、人は滅ぶとな!」
世界が終わろうとしている時に、何故こんな絵が描けたのかしらね。
夜明け前の攻防が 才能の華咲かすから
悲しみ強さに変える愛を信じて
限界ギリギリまで勝つことを追求した上で、私が敗北することに賭ける、ってのはどうかしら。
死にたくなければ、生きろ。
苦しみから逃げるな 痛みの数だけ強くなる
どんな悲観論者〈ヘシミスト〉も恋をして変わる いつかリアリストは少年に戻る
このままではゴミに囲まれて 暮らすことになりますよ
連邦はどこもこうですよ。
でも心の中全てを とても伝えきれない 過ぎてきた日々全部で 今のあたしなんだよ
ソーラ・システムⅡ:仰天の光
(エレン、あなたが居れば、私はなんでも出来る!)
「御坂くんは、天上の意志、Level6まで、辿り着けるかなぁ!?」
地球へのコロニー落とし、緻密に仕組まれた見事なまでの軍略
「真実の戦いを後の世に伝えるために……!」
君があの日に見せた約束の形を 私はいつまでも忘れないだろう 今でもこの胸を焦がし続けている だから踏み出して行ける
ハイ現在正当防衛射撃中 撃てー 下がってろ〜 おっ、当たった 船爆発した
自分が今まで信じてきたもの、生きた証を示すために……。
最後まで、生き残るんだ!
宇宙に出た人類の歴史が安らかでありますように
そういうお前はノーチラスだな?絶望の恐怖に立ち向かい、戦い続けたっていう。
真実はいつも一つ!
常にまともでありたいとは願ってるよ。
ゴー・ラウンド・パワー・プリーズ
愛する人たちに、もう一度会えますか?
ダメだよ、そっちに行っても幸せはない
【逆の格言】こんな浮世なんて、なんのぼんじゃ。
彼は死んでいると思う
Neon、俺を護ってくれ、俺を導いてくれ。
お前はいつだって自分が絶対に正しいって思ってるんだろ!だから諦めなかった。
死ねない、私は、まだ!
数えきれない夜を越えて 想いはいつか時を越える 燃え残る 懐かしい君の声
さらって、もう一度僕を あの日言えなかった君への思いを
「第四エンジン燃焼停止、燃焼停止」
きっと今ここでやり遂げられること どんなことも力に変わる
嘘をついて後悔して 私はいつか大人になった 恥をかいて 汗をかいて それでも踊り続ける理由
そのわがままこそが、私たちにとっての正義なのです!
願い続ける想い いつか色づくよと 教えてくれた 心に生き続ける人
なついあつだぜ。
いつだって負けないように そう、笑って いつも笑って
その幻は 悲しくだけど優しく輝く
今、希望の三女神が降り立つ。
Neonが俺を拾ってくれた、だから今オレのこの手にこんなにも多くのものが溢れてる
精悍な顔つきで構えた銃は 他でもなく僕らの心に突きつけられてる そう、怯える僕の手で
俺が見て来たやつ、みんなそうだった。みんな何かの奴隷だった。──アイツでさえも。
意味のない生も死もあるわけない!
駆け抜けてよ 夢の中を 光のほうへ 闇を裂いて
あの日見つけた知らない場所へ 君と二人で行けるのなら 僕は何度も生まれ変われる
私は今でもあの場所に心を置いてきたままなのかもしれない。
身を守る術、命を捨てる覚悟、どちらも持ち合わせて無いなら、考え無しに暗部に首を突っ込むな!
「我々人は、おそらくは戦わなくても良かった存在のはず。」
海の底で息をしている水
さてお前、私のしてきたことはどうだったかね。やはり私は業が深すぎたな。でもたくさんの賛同者も得たかな。
どこまでも高く飛び越えられるような気がしてたんだ。
「幼い頃からずっと……、スウォ〜ンッ!!」
「何もかも、親父の記憶で視たものと一緒なんだ。」
罵声を降らせても 足元水だらけ
現実を知ってから、痛みに溢れた道を歩いてきた。
誰かの生命に溶ける花 ねぇ 君にも視えるだろう きっと
「どいつもこいつも、バカばかりじゃけえ。」
『そうだ、思い出した。許さない、たとえどんな理由があったとしても。』
『前を向いて、振り返っては駄目!』
『集、私はあなたから大切な気持ちをたくさんもらったよ。全部集のおかげ。』
もう明日から目を伏せれば深海より深い闇
『創業者の帰還』
雲間からこぼれた 一筋の光を手繰り寄せて 明日を紡ぐ
天使再臨
BEYOND
「新羅亡きあとの未来像、何も無いのだろう?」
「ジオンの武人は貴公らほど甘くはないぞ、ダグザ・マックール中尉。」
「私は新羅社員だ、敵だろ!」「敵じゃない!」
──あれは「デス・コード」だったんだろ? お前は一体あれが何だったって言うんだ。
闇すら照らし出せる光になれ
Everything has gone so wrong.
黒滔々とした夜だ。
「お前ら待てよ!こんなことをやるから、みんな死んじゃうんだろ!」
ティターンズのことを知ってしまえば、闘うしか無いじゃないか!
「また守れなかったな。それでいいのか?」
神ならぬ身にて、天上の意思に辿り着く者
やくそく
じゃあ、海に連れて行って。
おれは、また全てをダメにするつもりか!
全ての人類が、地球に住むことは出来ないんだ
あの時死んでいった人たちも慰められない。
今更やめるわけにはいかないのは、見ればわかるだろ!
「兄ちゃんはスペース・ノイドなんだろ?なんで連邦の味方をすんだよ?」
夢が叶いますように 心の底から祈っているよ
「ふざけんなァ!死ねば許されるとでも思ってんのか!」「じゃあ、どうすればいいの!」「てめぇで考えろ!」
「より良い世界を作ろうとした、過去全ての人たちの祈りを無意味にしてしまわないために。」
君は快適な空調の部屋に居るだろう?
いいえ、あなたは本当は立派な軍人です。鞠戸大尉。
75ミリ砲をお遊戯みたいにぶっ放し、お前らはこれで立派に故郷を守れると、こんな馬鹿げた戯れ言を子供に吹き込むのが仕事だと?冗談じゃねぇ。
なあ先生、俺達大人からデタラメを吹きこまれたあのガキどもは一体どうなっちまうんだ。俺たちは一体どうやってこのウソの落とし前をつければ良い。
ここはサンリオピューロランドでは無い。
I say rising Hell.
そうだ、俺はあの地獄を生き抜いたんだ。あの時の俺のほうがよっぽど強かった!
脈動を感じる
「バカヤロウが!ファルシが、人の願いなんか、聞くか!」
それが幻想なのかどうか決めるのは、君の心次第だ。
Neonは常におまえに問いかける、「お前は何のために戦っている?」と。
「バカを言うな!お前の家はここだ。」
I'd want you know.
Are you remember? Turn and go.
もっと強くなりたいと願った 暗闇を駆ける 孤独な星のように
You don't hear me, No! You can change that if you want.
『アルドノア』。奴らは火星で神の力を手に入れた。
現状は,コックピットで何かが起きている…たぶん,狂った奴らが,だから情報を集めて精査しなければならない
兵士「死ねーっ!キング・ブラッドレイ!」
おっと、地球で転ぶと怪我するぜェイ。
ですが、エイミー様、私は自動手記人形です。お客様がお望みなら、どこでも駆けつけます。
「破壊する、ただ破壊する、こんな行いをする貴様らを!」
お父様はそういう体制を変えたかったのです!
「私を魔女にする気なんか最初からないくせに!」
守りたい、すべてを捧げても、想いは力に、姿を変えるから
お前たちも見ただろう、ルシの恐怖に怯えた愚民どもを。
自分が何処にいて、これから何処に向かっていくのかという現実が初めて見えてくる。これは戦争なんだ、僕は本当にこんなとこで死んじまうかもしれない。悪夢のようだった。とにかく、ショックだった。
俺はこの星で育ったんだ!俺たち子供にも、今まで生きてきた人生があるんだ。俺はそれを否定したくない。たかが人間の都合で、チャラになんかしたくない!
私はこのたくさんの別れを受け入れるしかない、それがたくさんの出会いを示しているから。
「僕もうあんな大きな暗《やみ》の中だってこわくない。きっとみんなのほんとうのさいわいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一緒に進んで行こう。」
Freedom will be defended.
「フリーダ、あなたたちも私と同じ、ユミルの民だ!」
銀の龍の背に乗って 届けに行こう 命の砂漠へ 雨雲の渦を
Aimy。寂しくなったら、名前を呼んで。
あの時私は思った、なんでマルロじゃないんだって!
あなたが一つ事にこだわるだけの挟矮な主義者なら、箱がその中身を明かすことはないだろう
みんな同じだ。みんな同じ仲間じゃなかったのか?
夢を見させたのはお前だ。
静寂に漂う月 どんな闇も照らして行ける
「私が知っているシャアは本当に死んだな。」
「ずっと目ざわりだったんだ、そのオレンジ色が!」
さっきの奴、まだ僕らを追ってきているって。でもその間に避難民を乗せたフェリーが出港できるかも。僕らが囮になれば。共同溝を使えばここから学校まで行ける。格納庫に行けば練習機がある、火器演習の時の弾薬も。戦おう、ユキ姉たちの代わりに、今度は僕らが。あの火星カタフラクトと。
「なかなかやるものだな、地球の連中も。」「ええ。スレイン様の、生まれ故郷ですから。」
あの帰り道 バスに揺られて 叶うはずもないような夢を見た
So I knew the other side.
オレの上官はやり手だよ。尊敬してる。
もういいだろ。騙した、奪った、殺した、多くの仲間を犠牲にした。どうして、どうして僕を助けた!
あの日に残した約束の果てに 私は透明になっていくのだろう
「答えろ、初代王はなぜ人類の存続を望まない!」
いつかきっと叶う 今も見える希望 fortitude
「俺の中にもまだ剣士だって意識があるから。」「私も何となく解る。私もスナイパーなんだって時々思うことがあるし。」
コクーンなんて滅んでもいい、仲間が死骸になるよりマシだ!
あんたが生きて戦うために、誰かの希望を壊したら、その人達にどうやって償うの!?
不意に寂しさが 襲うときには 忘れないでいて欲しい このメロディーが 君のそばで鳴り響いていること
ああ、何度でも、送るよ、今は、生きているSIGNALを、この命果てるまで
君こそが、心そのもの
ああ、思い出した、お前だったな!
二人だから信じ合えるの No. 離さないで
I love you, I trust you. 君の孤独を分けて欲しい 光でも憎しみでも
俺たちは、じきに絶滅するでしょう。その時あなた達アルバは戦えますか? 自分以外の誰かに押し付けることを覚えてしまったあなた達が。
煌めき 目を覚ました声が高く告げた 譲れない願いが あるんだろ
「特別じゃなきゃ、いけないんですか?」
Neonが俺の心に宿ってくれたから、今たくさんの人を護って生きることができる。──Neonは俺のことも守ってくれるだろうか。
そして誰かを守れなかった時、自分に力が無かったからなんてわびれば許されるのだろうか?
親が死んで、セラを守るために私はライトニングになった。親からもらった名前を捨てれば、子供じゃなくなると思ったんだろう。
黒雪姫
やっと約束して出会えたんだ、俺は全身全霊でお前らに届ける、見せてやるよ俺のSEVEN PRIDE、NEON BLACK PRIDEだぁ!
「私は市民を守る、連邦軍の軍人だ!」
遊びでやってるつもりか!落とせる敵は落とせる時に落とせ!お前が見逃した敵が、お前の仲間を、お前自身を殺すかも知れんのだぞ!
その判断が多くの命を奪った時、その時君はどうやって死者や遺族に詫びるつもりだ。
──わかってた 私が居なくったって 誰とでもすぐ仲良くなれるし 佐天さんは大丈夫── 『嫌だ!』 居てあげるなんて言ったけど 私がそこに居たいんだ 誰にも譲りたくない 私があの場所に帰りたいんだから──
Don't kill your hope.
君を守るために そのために生まれてきたんだ あきれるほどに、そうさそばにいてあげる
人の心に触れる技術が開発されているのなら、試してみたいと思った。
「異星人共に我々の意地を思い知らせてやろうじゃあないか。」
最前線で戦う私達には、そういう人たちへの責任があるんだよね。
『あんた、僕達が望んで戦っているとでも思ってるのか? あんた達が確かめて、戦えって強制して、この9年何百万人も死なせてるんだろ!』
自由や平等など早すぎたのだよ、レーナ。我々光の青でさえ、おそらく、永遠に。
軍事組織ギャラルホルン《Oxygen》
「その巨人はいついかなる時代においても、自由を求めて進み続けた、自由のために戦った。名は──、『進撃の巨人』。」
どんな現実でも革新を信じて進み続けるんだ、その行いが報われるまで。
『待っていたよ、クスィーG。』
教えてあげるわ、宇宙ネズミ。ここが誰の空か!
スペースノイドはそうした理不尽に馴れている。
宇宙世紀をはじめたご先祖たちは、増えすぎた人口をただ宇宙に捨てたわけじゃなかった。精一杯の祈りとともに、送り出したんだ。
叶えたい願い、叶えたい夢
Don't let it gone. この広い大地と仲間たちのこと
忘れていくことほど、淋しいことはないから
駄目だよ、初春。あなたが進みたいのはそっちじゃないでしょう?
なんであんな女と毎晩毎晩、明日死んじゃうかもしれないのに!
見せてくれるのだろう?君たちの可能性を。
今この手のひらは血の色に染まってますか
「長くは無かった。あっという間だった。」
たくさんの真理や極限と戦った過去全ての私自身の祈りを無にしてしまわないために。
集、私はあなたのコンテンツからたくさんの気持ちをもらったよ。全部、���のおかげ。
「頭下げろー!頑張れ頑張れ。」
今にもあなたが消えてしまいそうだ。夢のように。瞳閉じても触れられる温もりが確かに有るのに。
俺たちはようやく、自分が行こうと思ったところまで、行こうと思った道を辿っていけるんです。
少佐、この戦争は、あなた達が負けます。
ここのみんなは、この変な戦争から逃れたいのよ。でもここから外に出るのも怖いの。
APC離脱せよ。
暴動後とはいえ、一回もカメラチェックに引っかからないなんてことがあるのか!
信じていたい、愛だけがここにあるから
あきらめたくないよ、絶望の中だって いま本当の強さと 君との約束を
86の人たちへ、違う苦しみの中にいる僕らが、この同じ世界の色変えるから
[戦没者霊苑]昔はアルバも戦ってたんだ。
Military Balance
はじめからあなたを、探していたんだよ
finally got you destiny. I want you shin in' for my love.
「一緒に戦おう!」
誤ち恐れぬ者たちよ、越えていけ、その涙を。
俺たちSteve-Appleユーザーの人間にも、今まで生きてきた人生があるんだ!俺はそれを否定したくない。たかがPhoenixの都合で、チャラになんかしたくない!
ぶつからなきゃ、伝わらないことだってあるよ。技の名前はマザーズ・ロザリオ、きっとアスナを護ってくれる。
終われない、俺にはまだ、やらなきゃいけないことがある。
武器商人の、私の何がなんだって?!
Respond.
「おれはおまえの未来を知っているぞー!!」
ガイア、息づく生命体。苦しい時代にも、いつか夜明けがやってくる。
Handle it with light. 途方もない暮れ別れを告げ、確かな声を聴け
Raise your hands up to the Sky.
レーナ、大好きよ。あなたが友達で居てくれたから、私は今幸せに生きられる。
東の国境を越えたあたりで、レギオンの声が聴こえなくなる場所があります。そこまで行けば、あるいは。
DESTROYED-NO SIGNAL
ネズミ、俺は生きるぞ!こんな所で死んでたまるか!!
薬師を呼べ!誰か、薬師を呼べ!誰かおらぬか!
今更、善になど似合わない、届けと、少し救われたな
このゲームはクリア不可能なのよ。
「父さんと母さんが死んだのも!俺がこれから死ぬのも!何もかも全部お前の罪だ!!」
ああ、俺はいつだってどこだって人殺しのケダモノ扱いだった。それが今じゃ奴らのほうがよっぽど無様なケダモノだ!どんな気持ちで仲間の返り血を浴びてるんだか。
You'd better forget everything, remember your different life. You'd better forget everything, REMEMBER! ──戻らないけど
空軍は、数の少ない戦闘機を上手く使って、敵と対等以上に渡り合っている。それなのに、海軍は何だ!
0 notes
y24klogs · 5 years
Text
巡礼のペトラグニ
いろいろなひとといっしょ
マダムヘネシー : 面白いお方ですのね。うふふ ヨルド : む、多いな。どうも。 サイネリア : じんがいちくしょう マダムヘネシー : ええ、ええ。どうも、ですわ(微笑で会釈 サイネリア : どうも。(こくこく) ニムロッド : ・・・!? ニムロッド : 闇に隠れる! ニムロッドは闇に隠れた。    ニムロッドは[ステルス]でなくなった    ニムロッドは[ステルス]になった ケンゾウ : ありゃ、ヨルド殿・・・。 アラタケ : おや、どうも ヨルド : ケンちゃん。居たのか。 ニムロッド : チャージ! ニムロッドは力をためた!    ニムロッドは[ステルス]でなくなった    ニムロッドは[チャージ]になった マダムヘネシー : あら。何事ですの? ニムロッド : 見つかって、しまいました ケンゾウ : んむ。そうだ、こちらの方が倒れてしまったのでありまするが、ヨルド殿、なにか分かりませぬか? ヨルド : 倒れた?どれだ。 ケンゾウ : ぬるぽぬるぽと、繰り返すのですが・・・。 ケンゾウ : (レアを示し メロディ : ……すぅ、……(ノエと共に、ソファに横になり眠っている) ヨルド : (側に寄った) サイネリア : (ぬるま湯を哺乳瓶に移し粉を混ぜてチャプチャプしている) アラタケ : ニムロッドさんも ニムロッド : おや、アラタケかあさま・・・ ケンゾウ : 飲まないのだね・・・。 ヨルド : …………機械部分は多いが、人間だな。俺は医者ではない。わからん。 ノエ : (……メロディと共に、死んだように眠っている……。やはり身じろぎ一つしない……。 ケンゾウ : で、ありましたかあ。あいや、ありがとうございます。 マダムヘネシー : 機械の付いた人間、ですの? サイネリア : うゅ(粉ミルクができた) ニムロッド : ・・・(そっと修道服を脱いで被せる サイネリア : きゅっきゅっきゅ(吸いながら帰っていく) ヨルド : 義手や義足の類はわかるだろう。そういった類の技術だ。木を接ぐのとそう違いは無いだろう。 レア : そう……だ……わたしは……にんげん……鉄くずどもとは……ちがう…… マダムヘネシー : うふふ、そうなんですの ニムロッド : (ノエにもトランクから取り出した修道服をかけ ケンゾウ : 悪夢でも見ていまするかな・・・。(ぽんぽんと背中を一定のリズムで マダムヘネシー : 鉄くずとは違う、と仰いますのねえ・・・ ケンゾウ : 何でできてようがレア殿はレア殿でいいと思いまするけどね。 ヨルド : 水でも飲ませてやったら治るんじゃないか。知らんが。 ケンゾウ : 飲めるものかなあ・・・。どれ、やってみますか ケンゾウ : (水を飲ませようと試行錯誤を始める ヨルド : 人間であれば、アルコールの分解に水を要するはずだ。置いておけば勝手に飲むだろう。 ヨルド : ……ケンちゃん、それは溺死しかねないのではないか。 レア : (ぽんぽんと叩かれると、穏やかに寝息を立て―――た所に水を口に押しやられ―――) ケンゾウ : え!あ・・・いや、そんなつもりは・・・ マダムヘネシー : 思う存分寝かせて差し上げればよろしいのでなくて? ニムロッドは何やら大変そうだが、力になれそうにないのでそっとエールをを注文した。 レア : ブクブクブクブクブク(飲むというより空気でぶくぶくとしている) ヨルド : ………… ケンゾウ : わあわあ(ばたばたと水を離し マダムヘネシー : その内好きな時に酔いも覚めますわよ アラタケ : … ケンゾウ : あ、あやうく人死にをさせるところだった・・・。 ヨルド : ……生きてるか? ケンゾウ : ・・・・。 アラタケ : ケンゾウさん マダムヘネシー : 鉄くず部分は狼も食べなさそうですし、お亡くなりになられたらどうなるのでしょうね? アラタケ : 介錯はしますよ ヨルド : 水に関して提案した俺にも非はあるだろう。ケンちゃん。責任は共に取る。 ケンゾウ : ひぇえ!サムライになり切る前にハラキリは勘弁! マダムヘネシー : あら。ではわたくし、端に避けて居ましょうね マダムヘネシー : ささ、どうぞ ケンゾウ : ちょ、ちょちょちょちょ・・・・・ アラタケ : …まあ冗談ですが ケンゾウ : レア殿ー!いきて、いきて! マダムヘネシー : あら、あら。冗談でしたの?(小首かしげ レア : ………なんだ……ずいぶん騒々しいな…… ケンゾウ : ハ!よかった・・・・ ヨルド : 生きていたか。 レア : ……なんだか酷い夢を見た気がするよ、溺死しかけるような マダムヘネシー : うふふ、お早う御座いまして ヨルド : お前は実際に溺死仕掛けていた。 ケンゾウ : ひゅるるる~(顔を逸らし レア : ……… ケンゾウ : いや、させようとしたわけじゃなくて、お酒飲んで倒れちゃったから、あのう・・・。 マダムヘネシー : 葬式はお任せ下さいましね?(芯から心配そうに レア : いや、わかっているさ、面倒をかけたね ヨルド : 結果的に。という事だ。ケンちゃんに悪気は無かった。 ケンゾウ : と、ともあれ。ごめんね レア : そちらの帽子の君も介抱してくれたのかな、ありがとう ヨルド : 良く知らんが。人間だと言っていたから水を提案しただけだ。騒々しくしたな。 レア : そうかい……ううん?その帽子、流行っているのかい?(端の方で眠っている少年を視界に捉え) ケンゾウ : ああ。おそろい・・・ ヨルド : む……俺は師を真似してこの帽子を被っている。流行りとは認識していないが……(寝ている方に視線を向けた) レア : じゃあお揃いかな、どことなく雰囲気も似ているし、お友達なのかい? マダムヘネシー : (レアとヨルドの視線を追う様に視線を向こうの寝ている者に据え マダムヘネシー : (・・・うふふ、と、笑った ヨルド : 友達……友達……、? ヨルド : ……………… ケンゾウ : 恥ずかしがり屋さんかもしれませぬ。うふふ・・・ レア : うん、照れ屋さんなのかな ヨルド : 良く依頼に同行したり、良く会話を交わすが、友人は相互に下す評価だ。アレが俺をどう認識しているのかは知らん。 ケンゾウ : そこまできて不安に思うかなー。もう立派なお友達だと思いまするぜ レア : そうだね、君がそう思っているのなら ヨルド : 不確定な事を断定するのは良くないと考えた。周囲がそう考えるのであれば、そう見えると認識しておこう。 マダムヘネシーはシュワルツェ・カッツェの白を注文した。 マダムヘネシー : (ややの微笑を浮かべたまま、ワインを口に運ぶ バーテンダー:ようこそ、バー・アムルタートへ。 バーテンダー:……ごゆっくりどうぞ。 バーテンダーはグラスを磨いている。 アラタケ : まあ友人というのは自然になってるものでしょうからね ヨルド : 自然発生か。境界のわかりづらい物は不得意だ。 ケンゾウ : いざ友人?となると、確かに答えに詰まるときもあるかもしれませぬが・・・。 ニムロッド : ・・・じぶんの、きもちしだい、です レア : ノエくん、沢山お酒を飲んで眠っているらしいからね、お友達なら帰り路の面倒も見れるだろうし……(帰る時は頼んだよ、と視線を送って) ケンゾウ : ンム。ちみっこコンビはダウンしてしまってるようです ヨルド : 酒を飲んだのか。 ヨルド : いや、仕方ない。帰り路は俺が送ろう…… マダムヘネシー : 類友、というものですのねえ。うふふ アラタケ : ふむ、それではお願いしますか レア : うん、それなら安心だ、この辺りは物騒だからね ケンゾウ : 帽子仲間でありまするしね?お友達だから似たのか、似てたからお友達になったのか・・・(類友、という言葉に口角を上げて ヨルド : 最初はアレも帽子では無かった。便利だから付ける事にしたんじゃないか。 レア : 君の真似をしたんじゃあないかな、よく似合っているし ケンゾウ : おー。それじゃあ、とびきり仲がよいのやも・・・ ヨルド : …………何。 マダムヘネシー : ええ、おぼうし。そうですわねえ(くすくすと笑っている レア : うん、羨ましくなったんじゃあない? メロディ : …………(むく、と顔を上げ……寝ぼけ眼のまま、ポシェットから懐中時計を取り出して確認した) ヨルド : しかし、憶測に過ぎないか。次回アレの意識が明瞭であれば経緯について聞いてみよう。 レア : そうするといいよ、きっと当たっていると思うけれど メロディ : ……ん。……(お代も確認せず、テーブルの上に幾つか金貨を乗せれば) ケンゾウ : どうだろう。恥ずかしがり屋のヨルド殿のお友達だし・・。ちょっと言い訳するかも。んふふ メロディ : (壁に手をあて立ち上がり、よろ、よろと玄関の方へと向かった。) レア : お帰りかい、眠れるお姫さん、この辺りは物騒だから気を付けて……って、誰か送ってあげた方がいいんじゃあないかな ケンゾウ : ちょ・・・あれは平気なの、アラタケ殿。 アラタケ : …流石に危険なので メロディ : ……何、……平気。大丈夫…… ケンゾウ : 傘レディ殿、気を付けてね・・・。 アラタケ : はぁ…一応見ておきますよ マダムヘネシー : あら、ご機嫌よう。お気を付けて ニムロッド : ・・・。 ケンゾウ : 大丈夫ではないかな~・・・。 メロディ : 平気だから。……子供扱いしないで。要らない、要らない。……要らない。(頑なに、ぱたぱたと払うように手を仰いで) ケンゾウ : あの!傘レディ殿! メロディ : 何。 アラタケ : 子供扱いではないです ヨルド : お前は無事ではないように見えるが。 ケンゾウ : お話聞いてくれてありがとうね。 レア : お姫さん、子供ではないから心配しているんですよ ニムロッド : ・・・ふむ メロディ : …………それは、こちらこそ有難う。…… アラタケ : 老若男女、誰だろうと友人がそんな状態で帰ろうとしたら心配するのは人の性ですよ マダムヘネシー : お優しい方々ばかりとは限りませんものね。うふふ ニムロッド : では、わたしを送ってください。 ケンゾウ : (ニパ!!! メロディ : ……、…… ニムロッド : わたしが、ではなく、おねえさんが。 ニムロッド : ・・・いけませんか? メロディ : ……別に私は良いのだけど。 ニムロッド : ・・・(安心したように微笑む レア : そうだね、それがいいよ、冒険者はパーティを組むものだ、アラタケも協力して、ということで メロディ (もう少し聞いていたかったけれど、PLが寝落ちしそう故……残念。) メロディ (良き夜を……) ヨルド (オヤスミ……!) ニムロッド : です、ね。かあさまもお願いします、です ケンゾウ (お疲れ様!おやすみなさい・・・・・・・・・・・・・・・・) マダムヘネシー (おやすみなっせい) レア (おやすみなさい) アラタケ : ええ、それでは ニムロッド (おやすみなさい~~) メロディ : それでは…… メロディ : (よろよろと、玄関へと向かっていった) ケンゾウ : 良縁を、ですぜ。 レア : (ひらひらと銀手を振るう) ニムロッド : (ぺこりとお辞儀をして マダムヘネシーのダイスロール : (1d100) -> ([78])=78   マダムヘネシーは、水を使った。    マダムヘネシーは3回復した。   ケンゾウ : ヨルド殿、お座りになっては如何かな? ヨルド : む、ああ。そうか。では隣に。 レア : うん(すす、と席をあけて) バーテンダー:ようこそ、バー・アムルタートへ。 バーテンダー:……ごゆっくりどうぞ。 バーテンダー:なんなりとご注文ください。 ヨルドは何も入力しませんでした。 バーテンダーはグラスを磨いている。 バーテンダー:ようこそ、バー・アムルタートへ。 バーテンダー:……ごゆっくりどうぞ。 取引をしました。 バーテンダーはグラスを磨いている。 5ルド失った。 [エール] を手に入れた。 ヨルドは、エールを使った。 飲酒判定ダイスロール! 1d100<=50 ⇒ 37 ☑成功! レア : ヨルド、と言うのかな、わたしはレア、レア・セドベルグス、バルドラの貴族だ。 ケンゾウ : (ちびちびと舐めるように酒を飲み ヨルド : 名乗っていなかったな。俺はヨルド。銃士だ。 レア : 君も銃士か、どうも、不思議と縁があるね ヨルド : バルドラか。俺もそこで働いている。貴族という事は北区か。 レア : ああ、そうだね、一斉工事の音が騒々しくてね、最近はこちらで過ごしている日が多いよ ケンゾウ : へえ。銃使いはみな、バルドラのほうから流れてくるものなのでありまするかな。 マダムヘネシー : (銃、と訊いて少々眉をひそめたが、・・・すぐに柔和な面に戻した レア : 大体はそうなんじゃあないかな、勿論、違う人も居るだろうけれど…… ヨルド : あちらの出では無いが、拠点としては便利に活用している。 レア : そうだね、このあたりだとやっぱりバルドラの銃が一番さ ケンゾウ : 拙はあんまりそういうのに明るくないから、知らなかったけれど・・・。絡繰り使いの方だと聖地とも言われているのだものね。 ヨルド : バルドラの物は出来、質、共に規範的だ。機会があれば使ってみるといい。 レア : ああ、銃はいいよ、君も使ってみるといい ニムロッド : もどり、ました マダムヘネシー : あら、お帰りなさいまし アラタケ : …ふむ、戻りました…が アラタケ : 少し気になる事が出来たのでまた出てきます ヨルド : お帰り。そうか。またなアラタケ。 ケンゾウ : ンム。・・・射撃は弓しか触れたことはありませぬが・・・言った暁には、視てみましょ。 アラタケ : 失礼、それでは マダムヘネシー : あら、あら。そうなんですの レア : いってらっしゃい ニムロッド : かあさま、お気を付けて。 ケンゾウ : ありゃあ、お気をつけて ニムロッド : おとなり、しつれいします マダムヘネシー : ええ、どうぞ。そちらの臭い筒さえ近づけないで頂ければ。うふふ ニムロッド : くさい、つつ・・・? ニムロッド : (辺りをキョロキョロと アラタケ : ふぅ…特に何もありませんでした マダムヘネシー : お帰りなさいまし ニムロッド : おかえりなさい、です。かあさま ケンゾウ : で、ありましたかな? ヨルド : 火器の事を称しているのではないかと推測するが。>筒 ニムロッド : ・・・なるほど、です(武器をトランクに納める レア : 火薬は独特の匂いがするからね、苦手な人もいるさ マダムヘネシー : ええ、ええ。そうして下さいまし ニムロッド : にがて・・・きをつけます ケンゾウ : あまりメジャーなものではありませぬよね。今はたまたま多いですが・・・ レア : 技術の恩恵に預かれないとは……なんとも勿体ない話だけれどね マダムヘネシー : 技術の恩恵? レア : 銃……技術というのは弱者の味方だからさ ニムロッド : たしかに、わたしがいる所では、あまり見ませんね・・・ ニムロッド : ・・・弱者。 マダムヘネシー : 弱者はそうなんですのねえ・・・新しいものの見方ですのね アラタケ : …そうですかね? レア : 剣は誰でも扱えるものじゃあない、けれど銃は違うだろう? ニムロッド : ・・・そうですね、助けられています アラタケ : 無論、銃は剣に比べて扱える人が多いと言う事はありますが ヨルド : 火器は体型や体格に難があったとしても威力が出る。道理だな。 ケンゾウ : 門戸は比較的広いということでありまするか、なあるほど・・・。 レア : 選ばれし者の為の力じゃない、平等に扱える力さ ニムロッド : この子たちがいないと、わたしはなにもできません・・・ アラタケ : より高みを目指すのであれば…銃もまた鍛錬が必要ですよ マダムヘネシー : 弱きものが武器を手に持てたとて、驕り高ぶるだけで御座いましょう? ニムロッド : 驕り・・・。 ケンゾウ : ふむん(左手をグーパーして ニムロッド : むずかしい、言葉ですね マダムヘネシー : 己が身に染みつけた力でもないものが何になりましょう? アラタケ : うーん…極めた銃使いは凄まじい強さだと思いますがね ニムロッド : ・・・。(掌を見つめる ケンゾウ : しかして、ヒトの発展は下剋上の歴史ではないかな。始まりは弱者ですぜ。 レア : 自ら身につけた力であるなら弱い人間を一方的に痛めつけてもいいと? アラタケ : はは、まさか マダムヘネシー : 痛めつけよとは申しませんわ。弱いまま勘違いされても困ると言うだけですの マダムヘネシー : 鍛錬で銃を究めたと仰るのならば、それもそれで「流儀」でしょうけれども。うふふ レア : 弱いというだけで黙らされてきた人間が声をあげられるんだ、いいことだとわたしは思うけれどね ケンゾウ : ンム。努力をせずに・・・というのならば良くわかりまするね。 アラタケ : …結局のところそれは ヨルド : 銃も剣も、道具を使う以上は同じだろう。俺はそう思うが。 アラタケ : 弱者を強者に仕立て上げた存在の思惑とも言えますが マダムヘネシー : 羊も羊飼いが居なければ迷子になりますわ、羊が牙を持って何としますの? アラタケ : 結局のところ…使い方次第なのですよ レア : その通り、そして、使いやすい道具というのはいいものだよ トラヴィス : うお……多いな ヨルド : む、トラヴィス。どうも。 レア : 剣のような使いにくい道具ではなく、銃という使いやすい道具が出来た、いいことだと思うよ マダムヘネシー : (ほうと溜息、片手を頬に当て)如何ともしがたいものですわ マダムヘネシー : あら、どうも。 ケンゾウ : ありゃ・・・トラヴィス殿! ニムロッド : ・・・こんばんは、です アラタケ : おや、どうも トラヴィス : よう、こんばんは だぞ レア : あなたには昨日もあったね、こんばんは ケンゾウ : そっか。トラヴィス殿も、最近は銃でありましたかな? ニムロッド : 確かにここは・・・良いところですね、トラヴィスさん。 マダムヘネシー : どこもかしこも、銃、銃、と。焼き肉ではあるまいに ヨルド : そうなのか(少し驚いた様子で) トラヴィス : ん? ああ、今は銃を使ってる 弓が修理できればなぁ アラタケ : 銃と言うモノは嫌いではないですよ アラタケ : 基本的に使う気はないですが ヨルド : 壊れたのか? ニムロッド : ・・・わたしは、これしか扱えませんから トラヴィス : ああ、壊れた 真っ二つだ ニムロッド : ・・・修理にまだ、かかりそうですか? ヨルド : …………修理は可能か? トラヴィス : アレはカスタムを重ねた特注品だったんでな……代替品はない トラヴィス : バルドラの工房に今は任せてる… トラヴィス : 機械部品が多いから、そこでなんとかなるかも知れない ニムロッド : ・・・なおると、いいですね トラヴィス : んむ…… ケンゾウ : サイボーグ弓・・・ ヨルド : そうか。修復可能であれば良いが。アレは精巧な造りだった。 レア : 変えの利かない道具とは、道具とは変えが効くのが利点だというのに…… トラヴィス : ちょいと耐久性が低いのは気にしていたが、ふぅ……流石にショックだ レア : しかし、お気に入りの道具が壊れてしまうのは悲しい事だろうね、直るといいね トラヴィス : ん、ありがとな 道具は道具でも愛着が湧くとそうなるもんさ ケンゾウ : しかしまあ、一点ものというのはどこにでもありまするよ。拙だって二本刀だけど、どちらも同じ役割を果たす代えになるものはありませぬし・・・ トラヴィス : なにせ、仕事道具なもんでな レア : ああ、便利な道具が無くなるのは単純に困るからね ヨルド : そうだな。俺の銃も替えは効くが、今ある分が故障した場合は替えを用意するまで困る。 マダムヘネシー : ・・・(少し眉間を抑え ケンゾウ : あとは、特別なものと言うのには少しだけ憧れるかもしれませぬね。自分だけの・・・というフレーズは、そそるものがあるかもしれませぬ。 ニムロッド : ・・・マチェットでは、たいへんですからね トラヴィス : こう、最悪のタイミングでな ぶっ壊されたのがな… マダムヘネシー : (女の周囲の空気がわずかに揺らぎ ニムロッド : もう、ダメかと思いました(こくこくと頷く マダムヘネシー : ・・・どうにも、この空気・・・ままならぬものですわね アラタケ : ふむ… ケンゾウ : む―――― ニムロッド : ・・・? マダムヘネシー : (お代をカウンターに置いて)失礼致しますわ。ご機嫌よう トラヴィス : ……空気? すまんな、気を損ねたか ケンゾウ : に、ありまするか。 ケンゾウ : お気をつけてね。 アラタケ : …それでは、お気をつけて ニムロッド : (ぶんぶんと手を振る ヨルド : む、行ってしまったか レア : レディに対して武器の話なんておそらく興味も欠片もない話をしていてはね トラヴィス : 不思議なレディ いや、マダムか? ニムロッド : ・・・銃が、おきらいのようでしたからね トラヴィス : まーそうか……冒険者ばかりのとこで感覚が麻痺してたが トラヴィス : 普通冒険者なんて、そこまで居ないもんな レア : リーンは冒険者の街だけれど、ここは違うからね、そういう人もいるさ ヨルド : そういうものか。 トラヴィス : 郷に入っては、郷に従え…… トラヴィス : 幅を利かせすぎるのも、考えもんだな ケンゾウ : ンム。たまたまここは、向こうの知り合いが多いですけど。 ケンゾウ : つい最近リーンからの馬車が通るようになりましたからね。はやりすたりとしては、そんなものなのでありましょうか トラヴィス : まー、そうだな アラタケ : うーん… トラヴィス : さて、酒場に来たというのにやってないことがある 由々しき事態だ トラヴィスは、ワインを使った。 トラヴィスは、ワインを使った。 トラヴィスは、ワインを使った。 トラヴィスは、ワインを使った。 アラタケ : … レア : 乾杯ですか ヨルド : 新天地であれば、大抵は人通りが増える。そういう物だな。 トラヴィス : よし、美味かった ニムロッド : ・・・なんだか安心しました ケンゾウ : それじゃあね、トラヴィス殿。 ニムロッド : (ぶんぶんと手を振る トラヴィス : おう、じゃーな(軽く手をふる レア : お帰りですか、では、また ヨルド : む、ではな アラタケ : それでは レアは、ワインを使った。 ニムロッドは、ウイスキーを使った。 レア : ふむ、わるくない ニムロッド : ・・・わいん、ですか ケンゾウ : ・・・みんなのおかげで、悩むのにも一区切りつけることができた気がしまするね ニムロッド : 飲んだことが、ありませんね・・・ レア : 小さなレディ、あなたにはまだ早いよ ニムロッド : ・・・なるほど。 ニムロッドは、エールを使った。 ヨルド : 小児であれば、酒は成長を阻害する。あまり推奨できることではない。 レア : ………そういう話じゃないけれど ニムロッド : ・・・せいちょうを? アラタケ : ダメですよ? レア : (エールを飲むのを見て肩をすくめる) バーテンダー:ようこそ、バー・アムルタートへ。 バーテンダー:……ごゆっくりどうぞ。 ケンゾウ : ニムル殿は、たぶん拙よりも飲めちゃうね・・・。 取引をしました。 バーテンダーはグラスを磨いている。 10ルド失った。 [エール] を手に入れた。 [エール] を手に入れた。 ニムロッド : もしやのびのび、できないのでしょうか・・・? ヨルド : 身長の伸展という話であれば、良くはないと聞くが。 ヨルドは、エールを使った。 飲酒判定ダイスロール! 1d100<=50 ⇒ 9 ☑成功! ニムロッド : ・・・!!(酷く動揺している ケンゾウ : ニムル殿は大きくなりたかったわけですか。うーん・・・わかります・・・。 ニムロッドはわなわな震えながらミルクをを注文した。 レア : そうそう、ミルクにしておくといい、素敵なレディになれないよ ニムロッド : おとなのじょせいに、なれません・・・(震えながらミルクを飲んでいる ニムロッド : ・・・いまからでも、間に合うでしょうか レアはお子様ランチを注文した。 レア : 子供は子供らしくだ、これでも食べておおきくなるといい ニムロッド : ・・・こども、らしく。 ヨルド : 知らん。これから心掛ければ良い。 ニムロッド : ・・・(受け取ろうとしてはっと思い出して ケンゾウ : 拙も、もう少し伸びないかなあ・・・。無理だろうなあ・・・・ ニムロッド : ・・・(口を開けて待機している ケンゾウ : あはは 出ましたね ニムロッド : ・・・あーん、です。 レア : (黙って口にスプーンを運んだ) ニムロッド : こどもがモノをもらうとき、こうしろと教わりました・・・むぐ。 ニムロッド : ・・・おいしい、です ヨルド : 子供らしい評価を得るならば、適切だろう。道理だ。 レア : それはなにより、もっと食べるといいよ(口を開くに任せるまま、親鳥のように食べ物を運んで) ニムロッド : 適切・・・いいことなのですね(ねだるように口を開く ニムロッド : ・・・えへへ。 ヨルドは、エールを使った。 飲酒判定ダイスロール! 1d100<=50 ⇒ 88 ☒失敗… ヨルドは[ほろ酔い]になった ニムロッド : ありがとうございます、です レア : どういたしまして、未来のレディに尽くすのは貴族の誉れさ ニムロッド : ・・・きぞく! ニムロッド : すてきないいまわし、です・・・ レア : それはどうも レア : ほら、席にお戻り ニムロッド : ・・・はい(満足気に椅子に戻る アラタケ : ふむ、よかったですね レア : ところで、ケンゾウは何か悩んでいたのかな ニムロッド : 美味しかった、です(ほくほく ニムロッド : ・・・ぺんぎんさん。 ヨルド : む……この前も見たような。 アンドレアス52世は、ナッツ盛り合わせを使った。    アンドレアス52世は9回復した。  ([6]+3)    アンドレアス52世は9のSPを回復した。  ([6]+3) アンドレアス52世 : (ボロボロのペンギンがナッツを食べている アラタケ : えぇ… ニムロッド : ・・・!! レア : 怪我をしている……どうしたんだい? ニムロッド : たいへん・・・です アンドレアス52世 : (ペンギンは両手を動かす 野良猫に襲われたようだ ニムロッド : ・・・そのひっかき傷は。 レア : そうか……大変だったね…… ヨルド : …… ニムロッド : ねこさんですね、わたしも、よく引っかかれます アンドレアス52世 : (倒れてしまったけど、親切な人が助けてくれた と伝えたそうだ レア : ふむふむ アンドレアス52世は、ナッツ盛り合わせを使った。    アンドレアス52世は7回復した。  ([4]+3)    アンドレアス52世は4のSPを回復した。  ([1]+3) ニムロッド : ・・・?(わかっていない アンドレアス52世 : (ナッツを食べて、元気になるつもりらしい… レア : うん、鳥の言葉なんてわからないね アンドレアス52世は、ナッツ盛り合わせを使った。    アンドレアス52世は9回復した。  ([6]+3)    アンドレアス52世は5のSPを回復した。  ([2]+3) ニムロッド : わかりませんね・・・(こくり アンドレアス52世 : (ぱくぱくと、くちばしでナッツを食べている レア : お腹いっぱいになって寝れば元気になるかな アンドレアス52世 : (ペンギンの目はレアを見ている、大丈夫だよ とでもいいたげだ アンドレアス52世は、ナッツ盛り合わせを使った。    アンドレアス52世は6回復した。  ([3]+3)    アンドレアス52世は9のSPを回復した。  ([6]+3) ニムロッド : ・・・たくさん食べて、くださいね アンドレアス52世は、ナッツ盛り合わせを使った。    アンドレアス52世は9回復した。  ([6]+3)    アンドレアス52世は4のSPを回復した。  ([1]+3) レア : 早く元気になるんだよ(義手ではない方の手でペンギンを優しく撫でて) アンドレアス52世 : (ペンギンは、撫でられて気持ちよさそうにしている アンドレアス52世は、ナッツ盛り合わせを使った。    アンドレアス52世は6回復した。  ([3]+3)    アンドレアス52世は8のSPを回復した。  ([5]+3) アンドレアス52世 : (ペンギンは、十分に元気になったようだ ヨルド : 良かったな。 ニムロッド : ・・・だいじょうぶ、でしょうか アンドレアス52世 : (ペタペタと歩き、そして店内の客たちに手を振った レア : お大事に、今度は気を付けて ヨルド : (手を軽く振った) ニムロッド : (ぶんぶんと手を振る ヨルド : む……そろそろ時間か。俺はそろそろ帰る。 ニムロッド : おやすみなさい、です ニムロッド : (ぶんぶんと手を振る アラタケ : ふむ、それでは レア : ああそうか、二人も気を付けて ヨルド : ノエ。起きろ。帰るぞ(つついた) ノエ : ……ん…。 レア : 美しき友情、やっぱり人間は素晴らしいよ ノエ : ……よる、ど……(伸びた左手が、ぎゅ、と服裾を掴んだ…… レアは、ワインを使った。 ニムロッド : 友情・・・。 レアは[ほろ酔い]になった ヨルド : 立てるか。立てない場合俺が背負う事になるが。 ニムロッド : おふたりはいいお友達、なのですね アラタケ : 友情…だけですかね(小声) ノエ : …………(すう、と再び碧が……瞼の下に隠れる……。 レア : (一人で勝手に乾杯して口にする、ちょっと酔っているのかもしれない) ヨルド : (目の前で目立つように手を振った) レア : 運んであげなよ、まだ眠そうだ ヨルド : わかった。では連れて行く。邪魔したな。 レア : うん、良い夢を ニムロッド : では、お気を付けて・・・ ヨルド : (左腕を肩に回すようにして背負った) ヨルド : ああ。またな。 自動スクロールを有効にしました。 自動スクロールを解除しました。 ザイカー : ん ヨルド : む。 ザイカー : っと、ふらふらしてるけど大丈夫? ノエ : (……ヨルドの背に背負われて、目を閉じている… アンドレアス52世 : (ペンギンは、ここで寝ることにした ヨルド : 俺は、問題無い。背負うのは馴れん。それだけだ。 ザイカー : あーーートリチャンがいつの間にかいねえや ヨルド : トリチャン? ザイカー : ……なんか、ペンギンが歩いてたんだよなぁ… ヨルド : 先程店の方に来たな。それか。 ザイカー : あ、俺の幻覚じゃなかったか。よかった ヨルド : 悪いが、コレを落とす。先を急がせて貰う。(後ろのを指さし) ザイカー : なんかかなりふらふらしてるっぽいし、酔っ払いを宿まで運ぶなら手伝おうか? ザイカー : いや大丈夫ならいいんだけどね ヨルド : む……手伝いはふよう……(少し声が小さい) ザイカー : 本当に~? ヨルド : 問題無いと言っている…… ザイカー : …そ、じゃあ気をつけるんだよ。 自動スクロールを有効にしました。 自動スクロールを解除しました。 ─── : てっきり隠したい理由でもあるのかと思った。取っても良いなら。(見守り) ◈◆◈ : それなら。 ◈◆◈ : (フードを取った) ─── : ……(……)…… ゲレオン : ……。(コーヒーを啜りつつ隣を見た) ◈◆◈ : どうかな。……やっぱり変わらない?(シルエットで何となく長髪だとわかる程度) ─── : (じっと見)(長髪!) 自動スクロールを有効にしました。 ヨルド : ………… 自動スクロールを解除しました。 自動スクロールを有効にしました。 宿屋主人:いらっしゃいませ~  お泊りになられますか~? ヨルド : 大部屋で頼む……(やや小さい声) 宿屋主人:ありがとうございます~  こちらが大部屋の鍵になります~ 5ルド失った。 [大部屋の鍵] を手に入れた。 宿屋主人:大部屋は黄色いタイルのお部屋になってます~  それではごゆっくり~ 自動スクロールを解除しました。 ヨルド : ぐっ…… ヨルド : (なるべく衝撃が行かないように慎重に下ろした) ノエ : ………(機工人形は静かに、眠っている……アルコールにはよほど耐性がないようだ… ヨルド : 酒類に関しても、一定の規則を設けるべきかもしれん…… ノエ : ……る……、………。 ノエ : …。 ヨルド : ………… ヨルド : ……っ、まず……(運びきったが最後近くに倒れた。稼働限界らしい) ノエ : ……(床に何かが倒れる音がすぐそばで聞こえたが、機工人形は身じろぎもしない…) ノエ : ………(いまだ夢見ぬ、夜の中だ…。 ヨルド : …………(床に倒れたきり動かない)
0 notes
tomoevo4wo4 · 11 months
Text
「牙狼<GARO> 〜闇を照らす者〜」の蛇崩猛竜(炎刃騎士ゼン)役の俳優・池田純矢が特殊詐欺の受け子をしていたとして逮捕 牙狼の新作大丈夫か?
パチンコで言うとマジェプリのスルガ・アタルなんかもやってます 続きを読む Source: パチンコ・パチスロ.com
Tumblr media
View On WordPress
0 notes
codenamelocust · 7 years
Photo
Tumblr media
黄金騎士ガロ〈GARO〉 _ _ _ _ #GARO #牙狼 #黄金騎士ガロ #MAKAISENKI #魔戒騎士 #闇を照らす者 #BANDAI #TOKUSATSU #KEITAAMEMIYA #TAKAYUKITAKEYA #TOYCOLLECTOR #ACTIONFIGURES #ACTIONFIGURECOLLECTOR #TOYPHOTO
11 notes · View notes
katsudonman · 6 years
Text
咆え叫ぶ夜半
「ハチの手に性教育って必要だと思わない?」
 よく人の処理をせざるを得ないこの業界では"掃除"をする人間が余るほどいる。可燃塵の収集に追われる者は安月給で苦労するが、こちら側の人間はオレでも正直引くくらい高給取りが多い。平等とはなんなのか、世間に訴えかける気力はない。そういう仕組みで世界は狂いなく動いているのだから。そう、そのおかしな運動に沿ってすきなものだけ口に運び、きらいなものは他者へ譲った。欲する者が別にいたからだ。好物では得られない栄養の偏りについては別のすきなもので満たし、それでもだめならサプリメントへと手を伸ばす。咎められようと、へらへら笑っているだけでよかった。勿論食べ物に限った話ではなく、生活の軸がそこにある。こころの栄養が豊かになるものだけを摂取した。無理はしない、怒りや哀しみはすべて放棄した……筈、だったのに。
「全ッ然思いませーん」 「やっぱりさあ、セーリゲンショーの知識がないと生き辛いよね~」 「そんなことないもんネー」 「こうやってハチのこと見てるだけでさぁ、胸がきゅ~んってするんだよね」 「あれ?ねぇ、聞こえてますか~」 「今はこうして対面してるから五感を通じてハチを感じられるけどさぁ、家とかひとりでいるとき?まじでしんどい」 「もしもぉし」 「ハチも同じきもちだよね?ねっ?」 「なぁんも聞く気ないデショ」
 それを良しとしない彼、セオドアは今日も下半身の管理棟が機能していなかった。理性スイッチが爆破されると翌日の朝まで野性的本能を振りかざし情事にもつれ込む彼は今宵も例の如く、何に盛るでもなく就寝直前のオレの上に跨り首元を緩め直下に熱いまなざしを向けていた。微かにハンドソープの香りがしたからきっと手洗いと嗽は済んでいるのだと思う。それならまだいい。以前は酷いもので血塗れのまま誰の目も気にせず部屋を汚した小学十七年生がここまでになるとは。
「だから、コレ。卒業しよ?」
 おりこうさ――前言撤回、手袋を返せ。
「テディ、返して。手袋がホームシックになってる」 「だーめっ!」 「アー助ケテ~!オ家ニ帰リタイノーだって」 「俺だってハチの言うこと聴いてちゃんと手洗ってるしうがいもしてるのになんでハチは俺の言うこと聴いてくれないの?あーあ、手洗うのやめちゃおっかなあ……」 「……これとそれとじゃ平等性がないじゃん」 「あるある!ハチは俺の手が綺麗だときもちいいでしょ?俺もハチにきもちよくして欲しいもん。ほらね?」
 これで平等だよ。と現役の幼稚園児は得意ないたずらを仕掛けるこどもの様に顔いっぱい弧を描いた。爽快感と性的快感の区別もつけられない彼の知能は稚いだけでは済まされない。いくつだよ、言ってみろ。そう問いかけて返ってきた数字は二十三だった。世界は想像を超える惨事を招いている。かみさまの瞬きが長すぎるのかもしれない。ウェイクアップ、ジーザス。
「俺、今日はハチが何と言おうとヤるまで絶対帰らないから」
 砦を前に攻めあぐねていると彼がおもむろに外套を放り投げバックルに手をかけていた。オレのこころの準備が整っていないのをいいことにちょっと待ってねと微笑んでいる。白い悪魔の返品先はアマゾンでいいのか。大いなる神よ、急ぎ目を開け給え。
「――わかったヨ、ハニー。ルールを創ろう」 「ルール?」 「最後までしない。がまんできなくなったら一ヶ月えっち禁止」 「なにそれ、あたらしい拷問?」 「それとも今日はおやすみなさいする?選んでいいヨ」
 ひくりとセオドアの端正な眉が跳ねたのを目視して、オレはそれでもよければという意味で肩をすくませた。彼は普段の奔放さが仇となったか、がまんに滅法よわく、度々あの手この手を潜り抜けオレに牙を向けてきた。それを制するにはまず約束事をとりつける必要があったのだと気付いたのは彼がローション地獄風呂を作った翌日の昼間だった。あの惨劇は二度と繰り返してはならないと思っている。
「――いいよ、受けて立つ」 「うそって言って」 「おとこに二言はないって言うでしょ?その代わり、ハチこそ勝手に挿入ってきたらゆるさないから」 「んなことしないよばーか」
 マスク越しのキスを合図にふざけたゲームがはじまった。上体を起こしたオレがサイドデスクのあかりを点けるとオレンジ色にひかる白銀が同じ色の睫毛を光らせていた。どんな教えが説かれるのか、不安で鼓動がはやくなった。考えを巡らせたのかセオドアはオレの手の血管一本一本を見定めるが如く視姦したあと、触って、と自身の右手を差し出した。
「勿論素手で、とりあえず小指からね」
 あたかも譲歩しているように言っているが、初手がミッションインポッシブルというやつだ。オレとしては彼の乳首をシャツ越しに触る方がずっとずっと気楽にやれただろうし、なんなら下着越しにふくらみに触れた方がもっともっとマシだった。まさかの指。いきなり王手をかけられた。素人相手に一発目からクイーンを獲るつもりなのかと怯える。傍からみたらポーンだろうが、オレにとってはポーンが化けた後のクイーン。  たかが指、されど指だ。
「……やっぱり、やだ」 「えー、一番表面積少ないとこなのに」 「だって、テディが汚れるの…やだ」 「汚れないよ。ハチの手は手袋なんかつけなくていいくらいきれいだよ」 「皮膚ガサガサしてるし……たくさんばいきんがついてる」 「いいよ、ガサガサしてても」 「よくない……」 「ねぇ――汚していいよ、ハチ」
 ピアスの穴がセオドアの声でじくりと疼いた。色を孕んだしろくまの声は夜を渡るに相応しく、欲を押し殺した鈴音はオレのこころにストンと落ちた。いいのか?いいや、よくない、触れていい筈がない。普段から過剰に洗っている手はもう誰の目から見てもボロボロだった。橙色の燈火に照らされようが、美しくないのはありありと物語っている。動かす気のない手先が恥ずかしくて前を向きなおせなかった。すると月長石色の髪の毛が頬を撫ぜ、耳元に彼の口があることに気付いた。
 汚してよ、ハチ
 透き通った声が鼓膜を通して脳を揺すったが早いか、オレは自分の意思とは遠いところでそっと指をを動かし、三寸先の彼の小指に触れた。
「う、あ」 「そう、ゆっくりでいいからね」
 お世辞にもそれは女物のようだとは言えず、関節部分で強調される骨のカーブはどちらかと言うとオレのものに似ていた。しかしそれを細長く綺麗だと形容したくなるのは肌の白さとかたちの良さからだろうか。長い爪を覆う漆はあまりの美しさにその辺をうろついている女子供が挙って憧れの溜息を漏らすだろうと容易に想像できた。そんな羨望の眼差しを向けられるであろう象徴の先端にオレは今、さわっている。整えられた爪先のカーブがやわらかい肌と対比を成すように息衝いていた。肉と爪の間の薄い隙間から毒を流し込んでいる気分だった。
「やだ、テディもうやめる」 「上手にできてるよーけっこいイケんじゃん。そのまま握ってごらん」 「むり」 「ふふっ、できてるよ?」
 俄かにも信じがたい光景だった。これ以上セオドアが汚れたらオレはきっと罪悪感でどうにかなってしまうだろうとさ��思った。これ以上は、というところであかちゃん指を解放しそのまま大罪を抱えた手はシーツを握り締めた。
「……っ」 「きもちわるくなっちゃった?」 「……ほそくてすべすべしてる、」 「うん」 「テディのゆび」 「……?」 「もっと、さわりたい」
 言い切るより先にセオドアはオレを抱きしめて悪魔の様な甘い声で呟いた。
「もっと、さわって」
 未だ知らぬ母親は、この男よりもオレを愛していただろうか。
 頭を撫ぜながらオレの鼓膜いっぱいに蕩ける愛を注ぎ込むセオドアは器用な唇でオレのマスクの紐を外して見せた。そのまま頭を撫ぜていた手がゆっくりと頬に降り、肌蹴た繊維をベッドサイドに落とした。オレは興奮と緊張で上手く呼吸をすることができず、何度目かわからないセオドアからのキスで余計に頭の中が掻き乱された。上唇をやわらかく食み、下唇をすこし吸われた。その際すこし開いたオレの口に筋肉の突起物が侵入し、同じものを求めてちいさく暴れた。挨拶程度に舌先を泳がせたが最後、やさしく全体をなぞられた。繋がった口の中で絡み合う舌は目で見えない分、想像で補う他なかった為、真っ赤なハニーのものを想うと強い興奮を憶えた。  その糸を断ち切るかのようにセオドアはオレの手を包み、細長い指をオレのとゆっくり擦り合わせ、そのままやんわりと握った。不測の事態にからだが強張る。振り払おうとすると途端に縫い付けるようなつよい力で枕に沈められた。てのひらがかたく結ばれてセオドアの長い指がオレの手の甲をするりと滑った。
「ッ、セオドア!はなっ、」 「ねえ、どうしよ……がまんできないかも」 「冗談キッツイ」 「あはは、ハチも人のこと言えないよね」 「放してって言ってっしょや…ッ」
 あろうことかセオドアはオレの股間に収まりの良い膝小僧をあててぐりぐりと息子に激励を与えはじめた。共犯者に仕立て上げるつもりなのだろうが、残念なことにセオドアの力借りずして、オレのものはすでに脹らみを主張していた。それに気分を好くした幼子はやっとの思いで手を解放したのも束の間、スラックスに手をかけ勢いよく引き抜いた。誰が脱がせと言った。唇を噛んだが、いつも愛らしいポメラニアンを想わせる彼が皐月を迎えたくまの様な表情で己のボトムスを薙ぎ払っていた。正常な呼吸を取り戻したオレはとんでもない駆け引きをしていることを自覚した。
「ほら、ね。苦しそうだよ、ハチ。俺も苦しいの……一緒だね」 「はっ、一緒にしないで」 「じゃあおそろいにしてあげる」
 意地でも変えてやるものか。中指を立てて訴えたが、万全を整える為に覆っていた手はセオドアに奪われ、そのまま彼の口内へと誘われた。まさか、と抗議の声を上げるにはとても遅くガサガサのおかあさん指とおにいさん指が無色透明の液体でセオドアの色に染められていた。  歪な形を整えるように丹念に舐めあげられ、指の付け根からその先を往復する彼の唇はついさっきまでオレと深い口付けを交わしていた時のものと違って見えた。予測できない動きを繰り返す彼の荒淫でオレの利き腕は指先に留まらず、肩胛骨の辺りまで痙攣を起こした。  口から解放された頃には皮膚はしわくちゃになるほど、どろどろになっていた。
「きもちい?」 「……きもちくて、吐きそう」 「ほんと?じゃあ、俺にもシて」
 エンジェルシリカが妖艶な吐息の影で鈍くひかって蜜柑色の灯に隠れた。存在感を消していたランプがちかちかと寿命を告白していたのがいけなかったか、一瞬の暗闇の中、オレは自ら彼の手を咥えたように感じた。正しくはとても乱暴な誰かの右手がぬるりと忍びこんできたのだと思いたい。
「せお、きた……っ!」 「汚くない。ハチのおくちは綺麗だよー。ね、だからいっぱい舐めて。いっぱい湿らせて。ね、ハニーからの一生のおねがい」
 何度目の生涯を彼と共にしただろうか。百万回生きたねこでも遠慮を覚えるであろうに、目の前の白いうさぎときたら希う強行突破を目論んだのだろう。お義父さん指とお義母さん指でオレの舌を挟んで、そのまま指の腹で撫ぜあげた。人はこれを恐喝と言う。一生のおねがいを使う彼に背けば次に出るのはナイフか玩具なので大人しくサイコパスのてのひらを小さく舐めた。
「……ん、そう、いい子」
 そのままお義姉さん指を招き入れ、腹と背を交互に舐めていると堪え性のないお義兄さん指が粘膜を割って侵入を果たした。じゅぶり、水音がはしたない聲を響かせてセオドアの羞恥を煽った。味を占めたのか熱い吐息を漏らした彼は再びオレの手を口にし、同じようにしてみせた。
「はっ、あっ…ハチ……これ、やっばい」 「ん……」 「なんで、指じゃん…っ、ふぁ…やぁだ……ハチ、ねぇ……したいよ、ねぇっ」 「今日ヤるなら、イッカゲツ、がまんだよ……?」 「そんなの俺死んじゃ、あ!」
 昼夜問わず人に紛れて人を殺すアサシンが余剰の裕をかなぐり捨て目元を滲ませる光景は最高だった。まっしろなかんばせが熱を帯び、こころよさ求める無様なままがいとおしかった。こうなるとオレはもうたまらなくなって、穢れだとかセオドアが汚れることだとかへの配慮のこころざしがぐちゃぐちゃに蹴散らかされてしまった。  加虐的な精神が突如芽生えて、いやいやと首を振るセオドアの下着に指をかけた。本当は自分で脱いで欲しいけれど、今はオレがこうしないといけない気がした。
「待ってハチ、そんな……がまんできなくなっちゃう」 「オレは別にいいヨ」 「人でなし!」 「どの口が仰せで」
 セオドアの唾液に塗れたオレの手はセオドアの中心にそうっと触れた。可能な限りやさしくしたつもりだったのだが、びくりと背を反る彼は声にならない悲鳴を上げていた。ぬるり、と粘着質な手をゆっくり上下させると行き場を失った彼の腕がオレの首を周り、抱きしめるかたちで快楽の終着点を探し求めていた。
「~――っ、ハチ…!ゆっくりしないで…っ」 「……こう?」 「あっ、ぁ……あソレ、いいっ…きもち、あっ、すき…すきっ」 「ははっ……テディ、きもちよさそ」 「ハチも」 「やだ……オレ、セオドアのことまだずっとこうしてたい…」 「狡いっ…!」 「テオ、だめ?」 「っひ、ぁ」 「テオドール」
  テオドール・エーデルシュタイン
 底無しの湖に溺れていくセオドアに無機質な呪いをかけた。神から与えられた宝玉が、どうか満足の行く最果てに辿り着けますように、と。あかずきんちゃんだって狼の腹に石を詰める御時世だ。これぐらいの悪ふざけはゆるされるだろう算段を踏んでいたがオレの背中はシャツ越しにかたいものを突き立てられた。それはなにか、漆を纏った彼の爪である。肉のえぐれる感触を味わい、追って唾液とは似ても似つかない染みを感じた。鉄の臭いもしないほど、ちいさな爪痕だった。
「っあ、んうううっ!」
 荒々しい呼吸を繰り返すセオドアはゆっくりとオレから離れると、御自慢の黒シャツに白濁を飾っていた。まさか。そのまさかだった。いやはや、名を呼んだだけで達するとは予想外。
「…はーっ……やってくれるよね、ほんっと……俺のダーリンはさあ」 「きもちヨくなかった?」 「ちがうってば、その逆――もっと、したくなっちゃった」
 してやられたと憎んでいるのか、殺意がありありと浮かぶ笑顔でオレの唇に噛みつくうさぎは脅し文句とローションボトルを突き立てた。一ヶ月ルールを口にすると大道芸人よりキレのあるナイフ投げを見事にキメてみせた。おい、今それどこから出した。一瞬の破裂音と羽毛の舞いで気に入っていた枕が犠牲になってくれたことを知る。
「抱きたいか抱かれたいか答えろよ、旦那様」
オレの蟀谷のおとなりに引っ越してきたシェリーさんは猟奇的なイケメンナイフソムリエがいちばん切れ味の良い子だと絶賛していたのを覚えている。ねぇねぇちょっと、まじなやつじゃん。
「風呂入って寝」 「Excuse me?」 「………強いて言うなら、抱きたいデス」 「Nein! わんわんハチ公、にゃんにゃんにしてあげる」 「Are you kidding me?」 「I'm telling you the truth!」
 殺してあげると笑う彼は暗殺者。耳の中に舌先を捻じ込まれ、鼓膜いっぱいの愛撫にオレは意識を失った。所詮、勝ち目などはないのだけれどそれでもまだ人権くらいは保ちたいと思う。
  『咆え叫ぶ夜半』
  (Alles Gute zum Geburtstag, Theodore Edelstein)
0 notes
take-judge · 7 years
Text
牙狼-GARO- -VANISHING LINE- 第20話「UTOPIA」
シグラムテック社(?)内に潜伏した古きホラー(三剣)との戦いに巻き込まれて(?)、リジーは死んだ。そして、その魂は真のエルドラドに取り込まれた。もっとも、彼女は魔戒騎士の血族ゆえ、その魂は真のエルドラドに取り込まれずに済んだわけだが。
結果として、リジーは死して、兄ソードを救ったわけである。
エルドラドは三剣によって作られたボルシティ『牙狼-GARO- 闇を照らす者』である。要は、エルドラドはその住民になった人の魂を集め、喰らうために作られたわけである。なお、住民の肉体は巨大なガラス容器に保管されている。
エルドラドのキングの正体はマーティンであるが、彼は三剣に担がれただけであった。
それにしても、仮想空間で食べる食事は美味しいのか?
ソフィはマーティンを殺そうとしている…。
ジーナは美味しい場面に現れる。
0 notes
silvercatmoon-blog · 7 years
Text
戯伝写楽
今年の初観劇。
昨年夏の【魔都夜曲】の東京千秋楽はキューブやぴあの抽選に落ちまくって
DVD収録日のみ当たったから
今回も運試し程度に千秋楽と昨日を申し込み。
去年の残っていた運を全て使ったのか2つともget!
 2回も観れるとなると今回は全体の雰囲気を楽しんで
千秋楽はクローズアップ観ができます。
 詳しい感想は千秋楽後にとっておいて・・・
中島かずきさんの和物ミュージカル
演出はいのうえさんじゃなく河原さんだけど新感線とシンクロする部分もと思いつつ
楽しませていただきました。
 生音だから音きっかけも絶妙のタイミングですし
各ナンバーもそれぞれの役柄や役者にあっていて耳に入ってくる音が心地よい。
村井さんのお声が渋くて素敵すぎてうっとりでした。
先週のアンナチュラルのラスボス感も好きです。
小西さんも魔都ではほとんど歌われていなかったので
フランケンシュタイン以来に堪能させていただきました。
 少しだけ気になったのは女性演者の裾捌きと袖捌き
所作の指導が花組芝居の加納さんだったので期待していたんですが
ダンス部分のはだけ方は仕方ないと見るべきか
もう少しなんとかなったのでは?と思ってしまいました。
偉そうにいっているけど私も最近着物着てない・・・
でも、壮さんにはため息でました。
花魁浮雲と歌麿のブロマイドだしてたら即買ってますね、私。
そして持ち歩き仕事で疲れた時に目と心を癒させていただきます。
 おせいと与七、おせいと十郎兵衛もほしいな。
 与七といえば栗与七は今回かぎり
千秋楽は東山さん
これも次回の楽しみです。
 栗山さん(君のほうがしっくりくるけど)闇照らの頃と比べると
今まで演技よりもアクションに目が行っていましたが先が楽しみになりました。
小西さんも牙狼1話「絵本」から「英霊」さらに「金字塔」までの進化がすごかったし
これからも演技が進化していくんでしょうね。
 今月は誕生日月で大判振る舞い
戯伝写楽 2回
黒蜥蜴
神ノ牙(東京国際映画祭でも鑑賞済)
黒執事(BD衝動買いリコリス+カンパニア)
 全て観れる様に体調管理してこの冬を乗り越えるぞ!!
0 notes
mashiroyami · 5 years
Text
Page 111 : 過去と未来
 家宅と放牧場を繋ぐ扉は僅かに開いており、細い風が部屋を循環していた。浅い眠りから覚めたアランは、その風の音で起きたようだった。秋の朝は冷めている。ほんの少し立った鳥肌を包むように上着を羽織り、風の奥のざわめきを追いかけた。まるで誘われるように、夢の中を浮かんでいる顔で、朝陽が照らす現実に足を踏み入れた。卵屋の傍でザナトアをはじめここに住む生き物たちが何かを囲うように蹲っていた。アランは輪の外から覗き込んで、ザナトアが調べるように手を添えているその先を直視する。その小さな身体に飛び散っている乾いた血と、抉られ露出した肉体を見ただけで、瞬時に息絶えていると彼女は理解しただろう。  それは、数週間前に群れから離れ羽に傷を負ったポッポ。ヒノヤコマ達に連れられて少しずつ自分の道を歩もうとしていたポッポ。喉笛が抉られるように千切れており、か弱い首はあらぬ方向に曲がっている。辺りには抵抗を物語るように汚れた羽根が散乱していた。血で固まった羽毛は逆立ったまま先が風に揺れていた。血だまりは既に土に沁み、朝露が濃度を薄めている。草原で息絶えた残骸が朝の日差しを浴びて強調された。  一体、誰が。  僅かに震わせた声。緊張しながら問うたのはアランだった。 「狼狽えるな。よくあることだ」  凜とザナトアは言い放ち、丁寧に亡骸を抱き上げる。小さなザナトアの、小さな腕の中にすっぽりと収まる小鳥は身動き一つしない。出るだけの血はとうに流れきって死後硬直が進んでいた。驚愕とも苦痛ともとれる丸い瞳も僅かに開いた嘴も、揺すろうともそのまま凍ってしまっている。夜風と朝露に曝され冷えた身体は、永久にぬくもりを取り戻すことはない。 「悲しくならないんですか」  平然としているようにも見える老いた横顔に問いかける。 「悲しいさ」ザナトアは即座に答える。「そして虚しい。でも慣れたさね」  皺だらけの手が、死骸に触れた手が、アランの背を静かに叩く。 「墓を作るよ」
 林に足を運び、奥へ進むとその光景は見えてくる。背の高い木々の隙間から入る早朝の木漏れ日がちかちかと揺れている中で、朽ち果てかけた木製のささやかな十字が整然と、しかし尋常ではない数で一面の土に刺さる情景は、薄い霧がかかったように寂然としていた。  ここ一帯の全ての地面を覆い尽くすような無言の墓の群衆。来たばかりのアランは訪れたことのない寂寞の地である。  息を呑み、立ち尽くすアランにザナトアが声をかけ、彼女は我に返った。  アランは連れてきたアメモースを隣に座らせ、二人がかりで、木の根元近くをスコップで掘る。フカマルも黙って土を掻き出す。地面タイプを併せ持つ彼は、土の扱いが上手で、人間よりも勢い良く掘り進めていった。ヒノヤコマや他の鳥ポケモン達は頭上の枝に止まり見守っている。誰かが指示したわけでもなく、示し合わせたように皆押し黙っている。誰もがこの沈黙を破ることは許されなかった。  柔らかい土ではあったが、ポッポ一匹分が入るだけの穴を作るには少々時間を要し、差し入る陽光が輝きを増す中で、やがて十分な穴が出来上がった。  秋の朝は冴え冴えとしているが、一連の動きでアランの額には豆粒のような汗がいくつも浮かんでいた。手の甲で拭い、深い影を含んだ空洞をしんと見下ろす。  黙すポッポを、ザナトアは丁寧な所作で、そっと、穴に入れて、余分に感慨に浸る間伐を与えず、上から掘り起こした分溜まった土を戻していく。さっと、身体が汚れていく。埋もれていく。嘴が見えなくなり、目が隠れ、傷だらけの身体がみるみるうちに土を被り、遂には完全に遮断され、明らかに掘り返したと解るその場所に、他と同様に即席で作った木製の十字を突き刺した。その瞬間の音こそが、訣別だった。  あのポッポはもう地上には存在しない。  目を閉じ、死を弔う。  数秒の後、アランが先に瞼を開いても、ザナトアは祈り続けていた。横顔は決して険しくはなくむしろ一見穏やかのようだが、皺の一つすら不動であり、正しく清閑の一言に尽きた。  木の葉が重なり揺れる音が、風の来訪を示す。呼び起こされるようにザナトアが手を下ろし新しい墓を視界に捉えた後、入れ替わるようにして、隣でフカマルが大声でさめざめと泣き始めた。人間の赤ん坊が泣くように懸命に声をあげて涙し、茂る木々の音のみの静けさである林を震わせた。  全身で悲しむ感性を宥めるように、ザナトアはその頭を撫でる。彼につられるように、天からは別離の挨拶をするような鳥ポケモン達の声が重なり合い、木々の隙間を縫って林の中をずっと響いていった。それはまるで自然が奏でる鎮魂歌のようであった。  アランは表情を凍り付かせたままで、涙は最後まで出てこなかった。  やがてフカマルが泣き止み、時間をかけて激情が落ち着いてきた頃、ザナトアは広がる墓場のほとんど中心に佇む、朽ちかけた大きな十字の前までアランを案内した。大きな、とはいっても、他と比較して多少枝が太いほどであり、特別な違いは殆ど無い。 「これが、どうかしたんですか」  アランからそう尋ねられることを待っていたように、ザナトアは重い口をゆっくりと開いた。 「チルタリスの墓だよ」  言われてすぐアランは目を丸くする。  昨日の今日だ。彼女がわざわざそう伝える意味、示されたチルタリスが一体どういった存在なのか、理解しているだろう。  足下でぺちぺちとその十字架を叩くフカマルを諫め、老婆は肩を落とす。 「フカマルの父親だよ。この子はガブリアスとチルタリスの間に生まれた子だ」 「それ、エクトルさんは、知っているんですか」 「知っているだろうね。知った上でだ、あいつ、ご丁寧に前金と卵と、一緒に何匹かポケモンをここに置いていった」深い息を落とし、苦々しい口調で続ける。「殆どは相棒と言っていいメインパーティの面子だ。訣別とするにはあまりに身勝手だったね。チルタリスはとりわけ悲惨だった。……滅びの歌という技を知っているかい」  アランは首を横に振る。  気丈に振る舞っているようではあるが、ザナトアも感傷に浸っている様子だった。 「長い旋律を三回繰り返し歌い続けると、自分も含め相手も味方も全員戦闘不能になる荒技さ。トレーナー同士のバトルではなかなかお目にかからないが、野生となると危険なもので、見えないところから歌われて手持ちが全滅、遭難してそのまま行方知らず、なんてホラーに使える話もあるような技さね。……チルタリスは、鍛えれば滅びの歌を自然と身につける。あの子は幼い頃から一緒だった主人との長い別離に寂しさを拗らせ心を病み、三日三晩滅びの歌を歌い続け仲間まで道連れにして逝った。あの歌は、たとえ頭が呆けても忘れられないだろうさ」 「……壮絶」  ぽつりと呟くと、ザナトアは頷いた。  膨大に立ち並ぶ十字架に囲まれた中心で、暫し沈黙を味わう。身代わりのように、無言で地面に立つ父親を示す墓の前、先程は叩いていた掌で今度はゆっくりと撫でる子供の姿があった。  自然を彩る小さな生き物たちの声もまた、歌のよう。滅んだ後に咲く、ささやかな花々のような生者達の声と、静まりかえるほどにどこかから幻のように漂う死者達の気配が混ざりあう。ここはそういう場所だった。 「あの夜、ここに住むポ��モンも多く死んだ。中には育て屋として預かっていた子もいた。責任を取ろうにも命に代わるものなんてこの世には無い。どうにか落ち着いたけれど、もうブリーダー稼業は続けられないと確信しちゃったね」  そうですか、とアランは零し、周囲に目配せした。  夥しい数の十字架の理由。いくら育て屋として様々な別れを経験しているとはいえ、通常であれば、預けたポケモンはいずれおや元へ引き取られていく運命にある。数十年という、アランにとっては気が遠くなるであろう年月を経ているにしても、夥しいまでの墓はあまりに過剰な死別を物語っていた。 「それで、育て屋を辞めたんですね」 「まあ、跡継ぎもいないから、引き際をどうすべきか少し考え始めていたところだった。……こっちは、クロバットの墓さ」  小さな墓場の巡覧は続く。懐かしい昔話でも語るような口で、ザナトアはアランを促す。数歩左へ向かったところに、似た十字架が立っていた。 「……姿を見ないから、きっと、いないんだろうなとは、思っていました」 「察していたか。そりゃあ、そうかね。あんたは元々そのために来たんだ。会いたかったんだろう」 「まあ……はい」 「残念だったね」 「いえ」首を振り、躊躇いがちにアランは目を伏せる。「……その、記録、見ました。クロバットが頑張って飛ぼうとしていたこと、ザナトアさんが飛ばせようとしていたこと、ちょっとだけですけど、読みました。だから、会えなくても知ってます」 「いつの間に? いじらしいね。で、どう思った」  アランは迷うように言葉を選ぶ時間を使う。 「……驚いていました。あんなに頑張らなければ、もう一度飛ぶことはできないのかって」  ザナトアは懐古を込めてゆっくりと頷く。 「あのクロバットは、少し特別だった。あんなに踏ん張れる子はそういない。クロバットのことが世に知れてからは、同じようなトレーナーがやってきたし、あたしも出来る限りのことはしたけど、飛べるようにはしてやれなかった。……アラン」  改まって呼ばれ、彼女は、ザナトアの顔を見た。真剣な眼差しに射貫かれて、身動きがとれなくなる。 「必ずまた飛べるようになるとは、限らないんだ。それはきちんと言っておきたい」  だから、とザナトアは緊張を解かずに続ける。 「お互いに納得する答えを出して欲しい。あんたはポケモントレーナーだ。あんたが迷えば、ポケモンも迷う。アメモースと、エーフィ、ブラッキーを大事に育ててあげなさい」  そう言って、ザナトアはアランの胸に抱かれているアメモースの肌を撫でた。アメモースは気持ちの良い甘えた声を出し、その手に擦り寄る。死の衝撃を刹那の間忘れさせるだけの平穏が、指先に生まれた。  安らぎの瞬間を前に、アランは冷えた顔つきのまま深く頷き、ゆるやかに触覚を上下に動かすアメモースに視線を落とした。そして、再びクロバットの墓へと戻す。彼女がたったひとつの希望と縋った生き物、羽を失いながらも再び飛翔したという獣の不在を示す、無言の墓前で静かに一礼した。 「……クロバットも、滅びの歌で?」  ザナトアは頷く。 「頑張っていたんだけどね。チルタリスを励まそうともしていたが。あたしも、クロバットも、誰もね、閉ざしてしまったあの子の心に声を届かせることはできなかった」  冷静でいるようだが、ザナトアから滲んでいる自責の念にアランは唇を僅かに締めた。老婆の身体は、たゆたう感傷を重く背負い込み、平時より幾分縮こまっているかのようだった。 「あたしを求めて来てくれた子を助けることができず、たった一匹のポケモンの心を解してやることもできず、多くを死なせた。最も無責任なのは、あたしさ」 「……エクトルさんの責任でもありますよ」 「なんだ、励ましてくれてるつもりかい?」かすかに自嘲の色を滲ませながら、笑いかける。「そうさね。本当に無責任。でもね、今更あいつを責めたって仕方ないのさ。一度くらい墓参りに来いとは思うがね」 「今度会ったら、伝えておきましょうか」 「伝えたところで、来るかどうか。あいつだってキリの人間なら知っているはずだよ。それでも来ないんだ。これが答えさね」軽く首を振り、口許だけで微笑んだ。「余計なことまで喋っちまったね。帰るよ」  踵を返し、折れた腰でゆっくりと帰路を辿り、アランはその歩幅に合わせる。ザナトアの語り口はあくまでもうとうに清算したように淡々としていたけれど、重みを共有した二人の間に会話はなかなか生まれなかった。  林を抜け、影の落とす場所の無い広大な草原へ出る。  水で薄めたような透明感のある朝だった。空には薄く破って散らばめたような雲がぽつぽつと流れている。地上にはほとんど遮るものがないおかげで、随分と広い。どこかから優しい牧歌が流れてきてもおかしくないような、際限なく長閑な場所だった。美しい空の下、ザナトアは眼を細めた。 「いい秋晴れだね」 「はい」 「きっとポッポも、気持ち良く空に飛べるさね」 「……はい。きっと」  濁りの無い目には、小さな羽ばたきが映っているかのようである。誰よりも大きく翼を広げ、誰よりも高いところへと翔る小鳥の姿を見守る目だった。 「……空を飛ぶって、どんな感覚なんでしょうね」  アランがぼそりと呟くと、そうさね、とザナトアは返す。 「あんたは、一度も鳥ポケモンに乗ったことがないのかい」  軽くアランは首を振る。 「ありますよ。一回だけ。でも、その時のこと、あんまり覚えてないんです」 「勿体無いな。あれはなかなか癖になるよ。ま、あたしももう随分やってないがね」 「落ちたら」アランはほんの僅かに間を置いた。「大変なことになりますもんね」 「まだそこまで愚図じゃないよ」  馬鹿にするな、と抵抗するような口調だが、いたって穏やかな笑みを浮かべていた。  薄い雲が涼やかな風にのんびりと吹かれゆく姿を二人して見つめる。 「空って、あんまりに遠いから」  一度言葉を選ぶように口を閉じてから、アランは続ける。 「自分で飛んでいくことができたら、きっと気持ちがいいでしょうね」 「そうさね」  ぽつんぽつんと、泡沫のような会話が生まれては消えていった。アランは鼻からつんと冷たい秋の空気を吸い込む。深く、内側から身体に馴染ませるような味わいをゆっくりと呑み込んで、強ばった拳を僅かにほどいた。 「飛べたらいいのに」  ぽつりとした独り言を、ザナトアはうまく聞き取ることができなかった。  空を仰ぐ深い栗色に、透いた青色がかかっている。頭一つ分以上も違う高低差では、彼女を見上げるザナトアにその瞳は見えない。  ザナトアは何も言わず、そしてアランも沈黙に浸り、やがて誰も合図を出さないうちにどちらからということもなく再び歩き始めた。柔らかく乾いた草原をゆっくりと踏みしめる。腰を折りながらたっぷりとした時間をかけて歩くザナトアにアランは並行し、家に進むごとに、あのポッポが死んでいた卵屋の傍に近付くほどに身を固くした。  その後、ザナトアとフカマルは卵屋に向かいポケモン達の食事を、アランは自宅に戻り遅くなった朝食を用意することとなった。  裏口の傍で、エーフィとブラッキーが待っている。薄く青い日陰で耳を垂れ、寝そべるブラッキーにエーフィは付き添っていた。エーフィが微風に合わせるように尾を揺らし、しかしふと、アランを前にして、その動きを止める。  ザナトアと別れ、一歩、一歩と踏み出すほどに、アランの影から冷気が沸き上がってくるように、伴う気配は強張っている。  ポケモン達と共に帰宅し、後ろ手に扉を閉め、長い溜息を吐いた後、呟いた。 「誰が」  誰がポッポを――殺した。  アランは右手首のブレスレットを握る。 「黒の団なんてことが有り得るかな?」  エーフィに問いかけたが、彼女は肯定も否定もしなかった。 「違うだろうとは思う。発信器はもう無いはずだし」  いや、と呟き、ブレスレットに視線を落とす。 「そうとは限らない、のだとしたら……」  部屋は窓から差し込む、カーテンを通した弱い陽光のみ。手首は深い影の中にあり、囲う小石は淀んでいる。 「……でも、仮に場所が割られていたとしてもこんなまどろっこしい真似をするとは考えられない。……ただ、野生ポケモンが襲ったって話で片付かない予感がする。気味悪いというか……嫌な予感がする。万が一に、黒の団の仕業なのだとしたら、もう、ここには……。……でも……」  返答を期待してはいないように、一人、呟きを止めない。整理をするように、回る思考を口にしてその糸口を導こうとするけれど、最後には、わからない、と締めた。  噛み千切られた首と朝。不吉だった。黒い雨水が硝子窓を這うのを見つめているようだった。この家で新たな日常を過ごす外でも、近付く祭を謳う穏やかな時ばかりが経っているわけではない。現在とは、過去からの地続きの上にある。これから、いつ、何が、誰がその硝子を割り、破片の散らばる闇の中、首を掴みかかってくるか、解らない。  心許ないエーフィの一声に、アランは頷く。 「とにかく、今は用心していよう。何か怪しいことがあったら、すぐに報せて」
 ポッポの死から幕を開けた一日は、始まりこそ劇的だったが、それからは開いた穴を見て見ぬ振りをしているかのように努めて平穏に過ぎていきつつあった。近付くレースを前にヒノヤコマ達は外へ繰り出し、地上のフカマルは草原に棲み着くナゾノクサの群れの傍に立って、友達の堂々たる飛翔を遠景に眺めていた。ザナトアは寝たきりとなっているマメパトに薬を混ぜた餌を、手から啄ませるように与えて、その横でアランは、エーフィのサイコキネシスで下ろした天井の添え木にこびりついた汚れを雑巾で磨いていた。力仕事はすっかりアランが担うようになりつつある。アランは首にかけたタオルで汗を拭い、感嘆の息を吐く。アメモースは邪魔にならぬよう、ザナトアの定位置である椅子に座り、黙々と労働を眺めていた。  じきに夕暮れ時へと進もうという頃合いに休憩を言い渡されたアランは、アメモースを連れてリビングへ戻った。身を入れて励んでいた身体は疲労感を覚え、ソファに勢いよく座りこめばぐったりと目を閉じた。弛緩しゆく身体のほてりに委ねて暫し休んでいたが、数分経った後、ゆっくりと身を起こした。  毎晩眠っているソファにかけられたブランケットの端を揃えて畳み、端に置く。乱雑になった鞄の中を整理しながら、アメモースの薬やガーゼを纏めたポーチを取り出した。  アメモースの、当てられたガーゼを身長に剥いで、隠れていた傷口が露わになる。相変わらずそこにあるべきはずの翅は無いけれど、抜糸された跡は少しずつ埋まっていき、ゼリーのような透明感のある身体には不釣り合いな黒ずみも消えていた。鎮痛剤が奏功しているのか、最近は痛みに表情を歪める様子も少なくなっていた。  フカマルや他のポケモン達が駆け寄ってきて声をかけられれば、嬉しげに返事をして触覚を盛んに動かすようになった。新しい生活に馴染んでいくほど、急速にアメモースは回復しつつある。個体差はあれど、元々ポケモンは人間と比べ自然治癒の速度には目を見張るものがある。彼とて例外ではない。勿論、今の生活がアメモースに良い効果をもたらしていることは間違いなかった。  アランは真新しいガーゼを取り、テープを使って傷口をあてがう。直後、アメモースが穏やかに鳴いた声に、彼女は手を止めた。挨拶のようにたった一言。彼がアランに向けて声を発したのは、久しぶりだった。  フラネで発した悲鳴と、声にならない感情をそのまま表したような銀色の風。あの頃、誰もが混乱の渦中にあった。心も身体も整理がつかないまま旅に飛び出して、模索を続けている。そして、確実に修復されていくものがある。回復と同時に、決断を迫られる時は近付く。  アメモースを抱く時、彼女は背中を自分側に向けさせる事が多い。お互いに顔の見えない位置関係だ。今、ゆっくりとアメモースを回し、互いを正面に見据える。 「迷ってる」  ぽつりとアランが語りかけると、アメモースは不思議そうに表情を覗った。 「もう一度飛ぶことは、そんなに簡単なことじゃないって。時間もかかるし、きっとアメモースにとっては、辛い日々になる。苦しい思いをしてまで、頑張る必要なんてあるのかな。本当に叶うかどうかも分からないのに。傷つくだけかもしれない。ザナトアさんが見てきたポケモン達や、あのポッポのように。それは虚しい」  長い溜息をついた。あのね、と重い口ぶりのままで語りかける。 「アメモースが空を飛べるようになったらいろんなことがうまくいくような気がしていた。心が晴れて、皆が前向きになるような。だけど、違う。願っていただけ。そうなればいいって。ただ、止まってしまったらもう何もできなくなってしまう予感がしたから、その口実にしただけで。……いや、ただ私が、逃げ出したかったから」  一瞬、固く口を噤んだ。 「ひどいことを言ってるな。……ずっと、君のためという建前でいた。勝手にあの人から引き離して連れ回して。……ごめん、アメモース」  アランは静かに頭を垂れた。 「ごめん」  繰り返して、そしてそのまま、暫く動かずにいた。  アメモースが声を発するまで、アランは相手を見ることができなかった。穏やかな声を耳に入れて顔を上げた先で、ア���モースの瞳は、笑んでいた。解っているのか、解っていないのか、その判別はつかないけれど、彼はアランに笑いかけていた。  つられるように、アランは口元に微笑みを浮かべた。そして、また彼の名前を呼ぶ。ねえ、アメモース。問いかける時期をずっと探っていたはずなのに、彼女はするりとその言葉を喉から零す。 「君は、飛びたい?」  つぶらに潤う瞳は揺るがずに、現トレーナーの真剣な表情を見つめた。 「痛みが無くなって元気になったら、もう一度飛びたい?」  飛ぶ。  あの空へ。  地を生きる彼女も一瞬だけ夢を見た。大空に向かうことを。  どこまでも蒼く、どこまでも遠く。風を纏い風と共に生きる、あの自由な世界へ。  アメモースは、首を傾げた。戯けたように、あるいはまるきり解らないように傾ける。  まだ決断すべき時では無いのか。彼女自身も迷っている。トレーナーが迷えば、ポケモンも迷う。アランの表情はかすかに曇る。  いつかここを出て行く時がやってくる、それは育て屋に暮らす野生の生き物に限った話ではない。迷い子としてやってきたこの場所、向かうべき道が見つかれば、或いは向かわなければならない道が明らかとなれば、発たなければならない理由があれば、いつかは再び旅立つのだ。
 その晩、深夜の事件の全貌は明らかにならないまま昼行性の生き物たちが眠りにつき、ひっそりと冷たくなった夜にアランはそっとソファから立ち上がった。  今晩は夜空を雲が覆っており、とはいえ湿気は薄く雨は降っていない。差し入る月や星の光が無く、周囲は足下のブラッキーの光の輪のみ、異様に浮き上がっていた。  息を殺し、直接放牧地帯へと繋がる扉に近付き外へと出れば、強い夜風に栗色の髪が吹き上がる。乾いており、やはり雨雲ではないようだ。このあたりは地上からの光も殆ど無い。萎縮するほどの闇に迷い込んだ。  果ての無い暗闇は掴み所が無い。  目が慣れてきて、僅かに見える物の輪郭と耳を頼りに、アランは摺り足で進んでいく。外に置かれた棚や壁を指で伝い、卵屋へと歩みを進める。  緊張を緩めず、開きの悪い扉を開ける。昼間ならポケモン達の声や羽ばたきで充満しているこの小屋も、今は沈黙している。まるで、死に絶えているように。  内壁を辿って一段ずつ大きな螺旋階段を登っていく。  二階まで来れば、生きた気配を嗅ぎ取った。藁に座り込み眠る鳥ポケモン達を一匹一匹確認する。彼女はまだそれぞれを覚えているほどではないが、少なくとも妙な空白は見られない。一晩数えるほどに、一匹居なくなっていく。そんな可能性が無いと言い切れない。  用心深く冷ややかな視線で周囲を見回すアランの視界に、一匹、椅子に隠れて彼女の様子を覗う獣が入った。気付いた直後こそ身構えたが、軟らかな月光に明らかにされれば、すぐに緊張は解かれた。丸い身体は細い椅子に隠れられるほど小さいものではない。  フカマルだ。巨大な口に整然と並ぶ肉食獣の牙は、か弱い小鳥の首ひとつ、容易く噛み砕く力があるだろう。しかし、ポッポは彼の友達だ。ポッポに限らず、ここに住むポケモン達に彼は生まれ持った愛嬌で好かれ、彼自身も仲間に対して溢れんばかりの愛情を向けている。墓前で見せた激しい号泣に嘘の混じりけなどなかった。彼は心優しいドラゴンであり、今もアランに脅える様からは、とても彼が事件の加害者であるとは見えない。  アランは唇の前に人差し指を立て、ドラゴンの隣へと近付く。その間、フカマルは彼女を凝視し、ひとときも目を離さなかった。強い警戒心と恐怖心を抱いているのだ。アランは小さく息を吐き、硬質な肌をゆるやかに撫でた。  大丈夫、と囁く。椅子を挟んで座り込み、壁を辿るように作られた寝床で眠りにつく鳥ポケモン達を仰いだ。  フカマルもまた見張っているのだろうか。新たな被害者が出る予感を払拭できず卵屋に集った同志は、沈黙を頑なに突き通す。  深い藍色の夜に白い光。青い世界に漂う獣の香りと、穏やかな寝息は一晩中続いていった。フカマルは座り込み、うとうとと瞼を閉じては、時折はっと覚める、そんな様子を繰り返した。アランは膝を抱え緊迫し続けたが、ゆるんだ夜の空気に馴染んでいくように、だんだんと肩の力を抜いていった。  その晩は何も無く過ぎていき、卵屋の青は薄らいでいく。有明の優しい眩さが山の向こうから広がり、大きな窓より光が注いだ。意識せぬうちに眠りに落ちたのはアランもフカマルも揃っていて、間近の囀りに瞼を開けばいつも通りの朝に包まれていた。平凡な朝が本当に平凡としてやってきたのだ。  まだ半分も目が開いていないフカマルのとろとろとした足取りに合わせて卵屋を後にしようと階段を降りている途中で、耳に障る扉の音がした。まだ生き物が全て目覚めていない早朝に、その音は強く響いた。ザナトアとアランで目が合った。彼女は一瞬目を丸くしたが、続いて呆れた表情を浮かべた。 「まさか一晩中見張っていたのかい」  階段を最後まで降りたアランはおずおずと頷くと、元気だねえと苦笑した。 「若いってのはいいもんさね。ちゃんと寝なよ」 「大丈夫です。このくらい」 「は。ちょっとは生意気な口も叩けるようになってきたか?」  皮肉交じりな口調で笑う。 「で、夜通し見張った甲斐はあったのかい」 「どうでしょうね。でも、誰も殺されなかったですし」  ね、と足下のフカマルに目配せをする。フカマルは立ちながら微睡んでアランの足に寄りかかっており、意識があるのか無いのかはっきりせぬ様子でぼんやりと返事した。 「物騒なことを言うね」  目を細めたザナトアが怪訝な口ぶりで言う。発言の違和感に気付いていないかのように、アランはどこか平然とした顔つきでいた。  「あのポッポが、明確な意図を持った誰かに殺されたと、そう思っているのかい」  圧力を感じたのか、アランはぐっと息を呑み込んだ。 「……分かりません」  ザナトアは首を左右に振る。 「昨日も言ったかもしれないけれど、良いか悪いかは別としてあたしはこういうことには慣れたんだ。ここは野生との境目があやふやだから、夜に野生ポケモンが忍び込んできて食べられるのは特別な話じゃない。昔は用心棒がいたが、今は止めた。だから、仕方が無いんだよ。あんたがそうも気に病む必要は無い」 「でも」アランの握りしめた拳に力が入る。「野生ポケモンに襲われたとは、限らないじゃないですか」  朝の空気には不釣り合いに、二人の間の空気に小さな火花が散る。 「あの傷は、明らかに自然の傷じゃない。食い千切られた跡ですよね。勿論、野生ポケモンによる可能性もあります。だけど、それ以外の理由だって否定できないでしょう」 「トレーナーが意図的にそうしたと?」  低い声で問われアランは硬直したが、老婆からかかる強い圧力に負けじと深く頷く。 「そうだね。確かに可能性は零じゃない。あんたには衝撃的だったろう。だがね、決めつけて行動するには少々直球すぎる」 「ザナトアさんだって、決めつけていることになっていないですか? よくあること、今回もそうだろうと」 「というより、拘る理由が無いかね。これが客のポケモンだったら死因を確認する必要があるけれど、毎回事件性を考慮していたらきりがない」  冷静に断言するザナトアは揺るがなかった。二人の間で散った火花を察知したのか、寝ぼけ眼のフカマルもはたと気が付き、おろおろと二人の間で視線を往復させる。二の句が継げず、アランは沈黙した。 「ま、冷たい奴だと思うのは勝手だけどね」 「いえ……」 「少し、意外だよ。そこまで動揺しているようには見えなかったから、あんたがそうも入れ込むとは。……考えすぎだよ。ちょっと気分を変えたらいいさね。顔でも洗ってきな」  細い手がアランの腰を叩き、横をすり抜けて老婆は二階へと上がっていく。 「ザナトアさん」  丸まった背中に呼びかける。のっそりと階段を上がっていく歩みを止め、振り返ったなんでもない顔に、アランは唇を噛み締める。 「確かに事故のようなものかもしれないですけど、なんだか嫌な予感がしてならないんです。恐いことが起きてしまわないかって」  数秒間ザナトアは言葉を探し、真顔で口を開いた。 「心当たりでもあるような物言いだね」  芯を捉えるような一言を残して、ザナトアは立ち尽くすアランに背を向けた。 < index >
0 notes