#浮生半閑
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Flooat Studio x kamipaper UPCYCLED I Bookbinding Workshop - workshop
An upcycled bookbinding and weaving workshop in collaboration with Flooat Studio. Participants were welcomed into the space with a cup of healthy tea by Flooat Studio and Malaysian sweet treats by Sueperlicious. Participants then sifted through the collection of sweet wrappers that kamipaper had collected, to choose wrappers that they wanted to weave onto their mini notebook covers. Participants were also encouraged to bring wrappers that they would like to incorporate onto their covers, whether nostalgic or from their cultures. After weaving the selected wrappers onto their covers, we then made a mini coptic bound notebook together that the participants got to take home.
This collaboration came together as we wanted to have a workshop that could be therapeutic, meditative and to slow down especially as city life can be so fast moving. It was also a way to engage everyone to converse with their neighbours and have thoughtful conversations during the workshop.
It was the first time for me to showcase this workshop using upcycled sweet wrappers combined with coptic binding, thanking Flooat Studio for suggesting I teach a workshop like this and for being so encouraging and supportive during the preparation and actual workshop. Photo credits: kamipaper, Flooat Studio & Alison Hui.
May 2024
#bookbinding#upcycled bookbinding#upcycled weavings#upcycled notebooks#upcycled sweet wrappers#coptic bookbinding#bookbinding workshop#weaving workshop#upcycled weaving#kamipaper#flooat studio#london#its a local collective#浮生半閑#mindful workshop#slow living workshop
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ハイチ・ポルトープランス(CNN) ギャングが支配するカリブ海の島国ハイチの首都ポルトープランスにCNNの取材班が15日、ヘリコプターで到着した。数日にわたって治安面の手配を行い、何重にも及ぶ外交上の承認を経た上で現地入りが実現した。 先月訪れた時と比較して、ハイチの情勢は急激に悪化。窮地に陥ったアンリ首相は辞任を表明したが、誰がいつ後任に就くのかは不透明だ。暫定政権はいまだに設立しておらず、ケニア主導の国際部隊の派遣計画は宙に浮いた状態だ。 ポルトープランスの住民が外出することはめっきり減った。市内では連日ギャングと警察が戦闘を繰り広げ、煙が空に立ち上っている。静まり返った街路に、銃声が鳴り響く。通常は車両や物売りで埋め尽くされる大通りも閑散としている。 逃げる場所もほとんどない。市外へ続く道路はギャングに封鎖されている。港湾へのアクセ��も同様だ。国際空港は業務を停止している。市内への物流も途絶えており、食料品店に食料は並ばず、ガソリンスタンドでも燃料は底をついている。病院では輸血用の血液が不足している。 15日夜、市内の丘陵地で銃声が聞こえた。そこから下った地点では警察が活動している。現場は悪名高きギャングのリーダーの縄張りに位置する。元警官でもあるこのリーダー、ジミー・シュリジエ氏は「バーベキュー」の通称でも知られる。 現状、ポルトープランスを脱出する手段は民間が稼働しているヘリコプターしかない。複数のパイロットがCNNの取材に明らかにしたところによれば、空路での脱出を依頼している住民は数百人。彼らは一握りの裕福な外国人や外交官で、民間のヘリコプターを利用できるだけの財力と人脈を持ち合わせた人々だ。現状、機体の座席は1人分で1万ドル(約150万円)を超えることもあるという。 過去数十年間で経済格差が深刻化したハイチでは、大半の国民が1日4ドル以下の生活を強いられている。
CNNが見たハイチ首都の混沌 脱出できるのは一握り、数百万人がギャングの支配下に(1/2) - CNN.co.jp
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「観覧車は不思議な乗り物だ。どこにも行けない。昨日から今日、今日から明日。変わらずに回り続けることがどれほど幸せか、今なら分かる。」
最近の僕はもっぱら観劇三昧でして。オフがあれば様々な劇場に足を運んで大好きな演劇に触れているんやけど、ひとつの物語を見届けるたびにどうしてもまた役を通して言葉を交わしてみたくなるわけです。それは板の上だけでなく、もちろん映像の世界でも。また素敵なご縁があ��ますように、と願いながら演劇バカな僕は今日もお芝居のことを考えていたけれど、ふと誰かが作り上げる物語だけでなく、過去に自分が携わった作品に今改めて触れてみるのもいいかもしれないと思い立って。
美しい街に隠された秘密。
U-NEXTさんでとってもお久しぶりに見てきました。閑静な高級住宅街で起こるひとつの悲しい事件。もう10年前の作品になるけど、僕の中でとても思い出深くて。ミステリーものに関わらせていただくことなんて、なかなかないからね。やっぱりこれだけ時間が経つと忘れてしまっていたことも多かったけど、1話を再生し始めてから何度眉を顰めたか分からない。家庭内暴力、それから隣人間でのトラブル、極めつきは仲間内でのいじめ。それがまぁ暗くて重くて胸糞でどす黒いこと!作中の僕は最初こそ何不自由なく笑顔で過ごしていたけれど、現実世界では大変失礼ながら絶対にご遠慮したいレベルです。すぐに引っ越します。細々とした描写が良い意味で嫌に生々しい。でもこの観覧車を一周したあと、またもう一周おかわりしようかな…と思うほど画作りと音楽が綺麗なのよね。過去にいただいた僕の役、当時よりも経験を積んだ今ではどんなふうに彼の人生を生きてあげられるだろうって途中そんなことを考えながら観ていたりもしたけど、逆に今の僕では彼を演じてあげられ���いのかも。健気で純粋でどこか弱々しくも見える青年は、ただ大切な家族を信じて守ることに精一杯で。当時のまだ少し初々しさが残る僕が持ち得る全てをぶつけて体当たりで演じたからこそ、きっとそんな彼の言動に説得力と意味を持たせてあげられたのかな。そう考えたらどの役のどんな人生も、そのときの自分にしか演じられないものがあるんでしょうね。改めてこの作品は素晴らしいですよ。誰もが羨む、絵に描いたようなふたつの仲良し家族。それが些細なことの積み重ねで、原型を留めないほどにどちらも変わり果ててしまった。序盤、幸せだった過去と目を背けたくなるような今を交互に描いていくのがまた苦しくて綺麗で。過去も今もどこを切り取っても闇だらけというのは変わらないんやけどね。ボタンひとつ掛け違えれば、誰もが衝動に駆られて罪を犯してもおかしくない世界。この世に起こる犯罪の大半は、衝動的なものらしいから。考えさせられます。多くのサブスクサイトで配信されているわけではないけれど、もしも機会があれば是非。個人的に好きな登場人物は、石田ゆり子さん演じる僕の母親かな。いつでも完璧で優しくて、人間愛に満ちた非の打ち所がない人。実はそんな人こそきっかけひとつでぷつりと心が途切れてしまいそうなほど、底知れない弱さと苦しみを抱えていたりして。そんな母の人間味に溢れた最後の独白が好きです。どこか浮世離れした儚い雰囲気がより物悲しくさせる。観覧車を一周してようやく地上へ降りたあと、母の目にはどんな景色が広がっているのか。与えられることのないその先をつい深々と考えてしまうね。良い作品というのはどれだけの年月が経とうと色褪せませんな。と、こんなことを長々したためてしばらく下書きにつっこんでいたら、そんな僕を見ていたかのように今日からTVerさんで1話から5話まで1週間の無料配信が開始されていました。すごい。これ以上ないほどのタイミング。来週はきっと6話から最終話まで一気に配信されるはず。みなさま、秘密の目撃者になりましょう。どうぞよしなに。
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西池に入れず
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
どうも、こんにちは。5月7日(日)は、こしが池に行ってきました。予報では、所により激しく雨が降るということですし、風速4mなので、こしが池の屋根付桟橋は雨が吹き込むかな〜と思いました。なので、久しぶりに西池に行く気になって行ってみたのですが、考えることは皆同じで、西池の屋内釣り場は概ね満席…というか、厳密には10番台が2席ほど空いていましたが、声を掛けて荷物を退けてもらわなければ入れない。嫌がられるだろうな〜、やっぱ無理w。10番台付近から対岸を見ると、76番、77番が空いているように見えたので見に行きましたが、78番の方に「ここ空いてますか」と聞いてみると、素気無く「空いてません」と言われてしまいw西池を後にしました。最初は、西池に入れなかったら家に帰ってゆっくりしようかな〜と思ったが、こしが池に行く気になって経路検索してみると、たったの12分ぐらい。気分は西池で、西池は両うどん床釣りを始めてから釣れなくなったので、うどんを炊いておらずダンゴとグルテンしか持ってないが、ま、良いか。こしが池は雨が降ると、人気の3号桟橋は屋根がなくて閑散とするので7号桟橋(ダンゴエリア)も空いてるかも。
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
こしが池に着くと、やっぱ車が少ない。中に入ると、5号桟橋はどっか��クラブの例会?4〜5人と毎日来ている常連のKMZさんで満席。だが、1号桟橋、6号桟橋は先客無し、2号桟橋、7号桟橋はそれぞれ1人だけ。今日は麩餌(ダンゴ)とグルテンしか持ってきてないので、選択の余地がなく、先客に「おはようございます」と声を掛けて、2022年2月からダンゴ可となっている7号桟橋に入りました。雨の吹き込みを心配したんですが、朝方は大丈夫でした。
2023年5月、こしが池(堺市)iPhone11
(パラソルを出しているので、これはちょっと後の写真ですが)今日の竹竿は名竿師の7.3尺です。
2023年5月、こしが池(堺���)iPhone11
浮子は北斗の11番。24cm。1430円。たぶん使うのは初めてかな?スレが外れると反動で浮子が屋根にカーンと当たるので、高価な浮子は壊れると痛いですw。汎用品でバラ売りしてるので、補充も容易そう。
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
麩餌を最後に使ったのは、2月の茨木新池での段床釣りが最後。共ズラシの床釣りでは12月が最後。今日は久しぶりに「芯華」を練りました。2投目からフナの寄りを感じて、浮子がフワフワ動くので麩餌の集魚力に感動したがw、喰い魚信がでなくてなかなか釣れない(汗)。8時53分、やっと釣れました〜。ボウズ脱出!まだ5月というのにフナに赤い斑点が…紅斑病ですか?高水温期の水質悪化で出現する病気と聞いていたが。
2023年5月、こしが池(堺市)iPhone11
雨が激しくなったので、屋根付桟橋でも少し雨が吹き込んでズボンが濡れそう。万力でパラソルをセットしました。3月26日にFさんと雨のこしが池に釣行した時も雨が吹き込んだが、パラソル用の万力を持ってなくて手に傘を持って釣りをしたw。Fさんは万力で桟橋にパラソルをセットしてスマートに釣っておられたんで、僕も大阪屋に万力を買いに行ったんだが、買っといて良かった。但し、パラソルがベルモント100で大きいのか、暑かった釣天狗池では風が吹いて不安定で使えなかったんですけどね。
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
2枚目は9時35分。両眼が空きましたけど、なかなか釣れないね。隣の先客は、両うどん床釣りでコンスタントに釣っておられる。このフナも赤い斑点がありますね。
2023年5月、こしが池(堺市)iPhone11
麩餌では2枚しか釣れず。池主の女将さんが食事の用意ができたと呼びにきました。遅い方が良いって言ってたんですけど、10時半ですw。食事の時間を聞いたのが催促と思われたんかな?こしが池に来る時は、いつもサンドイッチを買ってくるんですけど、今日は西池のつもりやったから買ってなかったのです。ラーメン300円。卵のトッピング付き。他にコンビニのパン1個。今日のお昼は安くついた。2号桟橋の二人組も食事に入ってきて、釣果は1枚と2枚らしい。常連さんがそんなもんなら、僕が2枚ってのも悪くないのでは?女将さんが二人組に「薬撒いたから釣れるで〜」と言っていたが、浮子が動くわりに喰わないのは薬浴の影響かな〜。某池でチョウ(ウオジラミ)がフナに付いている話を聞いたので、寄生虫かと思ったが、紅斑病の方かな?聞いてないのでわかりませんw。いずれにせよ、某池の話を教えてくれた人が「薬撒けって言ってるのに…」とぼやいていたのを考えると、こしが池はちゃんと薬を撒いて管理はしっかり��てそうです。そういえば、ここはジャミ対策もやってるので、ジャミがいてません。
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
昼食後、「新べらグルテン」+「新べらグルテン底」のブレンドを試して2枚追加。50cc作ったこのブレンドでは2枚しか釣れず、「いもグルテン」を柔らかめで25cc作ってみたら、ポツポツと釣れ始めた。痩せたマブナばかりで赤い斑点があるので紅斑病かな?1枚だけヘラブナっぽい体高のあるフナが釣れてた。このフナも赤い斑点がありますね。
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
豪雨w。話は前後するが、先客は半日1500円だったらしく、お昼で帰られたんだが、こしが池で2月10日に邂逅した段床さん(仮名)だった。一回しか会ってないし、朝の挨拶以外に会話が無くて気づかなかったんだが、段床さんも以前聞いたことをいくつか話したので、僕と気づいていないか忘れていたんだろう。段床さんは、今日は両うどん床釣りで12時まで16枚釣ったらしい。お話を聞いていると、昔、シマノジャパンカップの地区大会で準優勝して全国大会に行ったことがあるらしい。で、マルキューのインストラクターを6年務めたとも。そんな凄腕やったんや…��段床さんが帰った時は、僕はちょうど「いもグルテン」に替えようとしてた時で4枚しか釣れてませんでしたわ。段床さん曰く、こしが池この時期はダンゴはイマイチで、ウドンとかグルテンかグルダンゴが良いらしい。僕がグルテンを使っていたので、「ダンゴの底釣り冬」と「わたグル」のブレンドを勧めてくださった。あと「野べらグルテン」も意外と釣れるとか。僕、使ってますw。段床さんに話しかけられた時、応対していると「グッ」と引っ張られて浮子がどっか行ったと思ったが、リリアンから外れたんではなくて高切れだった。あーあ…浮子が。話の途中、段床さんが、「あっ、浮子が浮いている」と言ったが、手前から3マス目ぐらいに浮子をつけたフナがいてるらしい。段床さんが帰ってから、事務所に「引っ掛けるもんあります?」と聞きに行くと、藻刈機をロープにつけたものを貸してくれたので、傘をさして見に行くと浮子のトップが1節だけ水面に出ている。ロープについた藻刈機を放り込むと、浮子が見えなくなったので、外したか…フナが驚いて逃げた?と思ったが、藻刈機はテグスを引っ掛けていた。無事回収w。
2023年5月、こしが池(堺市)SONY α7+SELP1650
段床さんが帰った時は4枚しか釣れてなかったので、「つ抜け」は厳しいかと思ったが、「いもグルテン」単品は思いの外よく釣れて、15時で竿を納めたが14枚まで数を伸ばした。写真のフナは最後の1投で釣れた「上がりべら」です。このフナも紅斑病ですね。
ということで、5月7日はヘラブナ…じゃなくてフナ14枚でした。ヘラブナって言いにくいですねw。僕は釣れればフナでも良いんですけど。
では、また。
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これは俺が大切にしていきたい、宝物みたいな記憶。
結構久しぶり?一ヶ月半ぶり。88の日に会って以来だから本当に約二ヶ月ぶりくらいにはなるところだったのか。前に会った時が汗だくすぎるのと治安が悪い俺の地元嫌すぎだろって気持ちと、俺ら可愛かったねっていう記憶と、久しぶりに会えて嬉しいっていう中でいろんな巻き込まれがあった月になったから怒涛の2ヶ月近くの進みだった気がします。だからあんま実感ないような、時間の進み具合でした。汗だくだったのがほんの少し過ごしやす��なった今日この頃、やっとおれらは三回目のデートを果たせま��たよっていう記憶。
蒙古タンメン食って見事腹の調子下してギリセーフな電車に飛び乗り、新幹線ではちょっとばたつきながらも隣の外人に腹立たしくなってまあまあ今からあいつに会うし俺は全てを許してやろうと優雅に昼寝すら決め込んでた。名古屋に近づくにつれめちゃくちゃ曇天じゃん!傘持ってきてねえのよ!って焦る俺を置いて約1年ぶりに乗った新幹線は6年ぶりに名古屋まで運んでくれました。6年前はイベントに行くためだけに行ったし夜も急いで夜行バスに飛び乗ったから、記憶が一ミリもないっていうのが本音。肝心の稜雅はお手伝いの仕事中だし、しゃあねえ時間潰してやるわ!って着いた先の薬局でソワソワし出す俺。何回会ってもこの先おまえ相手には緊張したりソワソワしたりするんだろうな、もちろんいい意味で。そろそろかなって待ってたら可愛い稜雅いわくおばあちゃんコスチュームで登場して笑った。嘘だよ、ほんとは可愛かったぞあのベスト。そして一つ言えなかったことが、悔しいくらいにショートカットが似合う。そして襟足触らせてもらったけどわしゃわしゃしててめっちゃ気持ちよかったなあ。おまえの住む場所である春田は、ものすごく閑静な住宅街でした。俺の住んでた場所にちょっと似てる。おまえのとなりできょろきょろして、この場所に生きてるんだって思ったあの瞬間、すごく愛しくてたまらなかったのは知らないだろう。ふふふ。
あの、一時間に2本しかねえなあなんて悪態ついてた時刻表もああやって待つ時間すら嬉しくて。この電車でいつも行ってる、って話を聞いた時、きっとこれから俺はその時間になるとおまえが無事電車乗れたかを考えるだろうし勝手に考える幸せが増えます。俺は、あの何気ない待ち時間が今回すごく愛しくなった。おまえのとなりで少し沈黙が流れるあの空気。辛くない沈黙と、ちょっとそわそわするきもちと。どうしようもなく愛しい、おまえといる時にしか絶対流れない時間がすごく愛しいと思いながら電車に飛び乗る瞬間が好きだ。そして金山は思ってたよりちゃんと都会でした、なめすぎです俺。ホテルでわちゃわちゃとこれ見れるね、あれ見れるね、なんて他愛もない話をしながらお前に連れられるがままスカイプロムナードに直行して、怪しい二人を前に眺めながら俺らもフラッシュ炊く?なんて話して。階を上がるごとにきらきらした街並みが大きく広がっていって、最���階���上がった時の俺と稜雅の見る世界が広がる感じ。あれがたまらなく好きだった。馬鹿みたいな話しながら、写真撮りながら。たまに俺がおまえにぎゅっとしがみついたり。高いねえ、あれはなんだろう、なんて話をしながら、稜雅の家はあの辺かな、なんて。でもそんな話をしてる中でも、俺は景色の綺麗さよりも「おまえとこんな綺麗なものを同じ瞬間に隣で見れてる」って事実にちょっぴり感動して、嬉しくて、一人で心臓をぎゅっとさせて。たぶん、今まで見た夜景の中で俺が唯一忘れない景色になったんだろうなあ。あの空間でした会話も、夜景の景色も、匂いも、稜雅の声も。ぜんぶぜんぶ、おまえと見た景色が鮮明に記憶された。また行こうね、あそこは必ず。
土曜の浮かれた金山で食った肉、最高すぎ。あのハンバーグうますぎて忘れられてません。俺の家の横にもできないの?あれ。飯食ってる時も、お互いうまいねえって噛み締めて。しあわせで、たまんなくて。お腹いっぱいすぎるかもね〜って話した時も、そろそろ行こっかあってちょっとひっついて外に出るあの瞬間も、だいすきだ。ホテル戻っておまえの大好きなナオを眺めたり、俺に沸いたり、俺に沸いたり、俺に沸いたり。エビライマジで一緒に行きてえ!西日本も生で見たいし、俺ら兄弟も二人で見たいです。来年は必ずな、ってやくそくして、みなしょーとなら恋ぼんやり流して布団入って。俺の夢だった「好きな人と一緒に寝る」が叶えられちまって、あん時、死ぬほど嬉しくて。今までできなかったはぐも、甘えるのも、全部叶えられた。ぎゅっと握った手の温もりも、俺のことを責め立てるおまえのゆびも、体温も、俺の髪を「あついなあ」って掻き分けてくれる優しい指も、頬を摘んだり撫でたりする仕草も、俺が撫でてってすると必ずとんとんって優しく撫でてくれるのも、離れるとこらこらって強く引き寄せてくれるのも、お腹痛いっていうとさすってくれるのも、足を押さえ込む強引さも、声の低さも、この子はもうって言いながら時々頭をぎゅって抱えるようにしてくれるところも。全部泣きそうなくらい、愛おしい。俺のことが愛おしくてたまらないって手つきと、声。俺、あんなの向けられたの初めてだよ。好きな人に求められたいと思ったのも、あんな甘い時間も。俺の浮かれた脳内をそろそろ寝ようねって鎮めてくれてからちゃんと強く抱き込んで正面から抱きしめて、俺を包んで、寝る間際までずっと頭をとんとんって撫でてくれた。おまえの腕の中でこのまま生きていけたらなって、ひっそり泣きそうになった俺。ぎゅっとして誤魔化した。朝が来なきゃいいのにな、ってちょっとだけ思いながら寝てました。……そろそろ長えから次の日の備忘録はまたそのうち。
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5: Stairway to Heaven
「はっ!?」
会場が壊れた。まず望夢が体感的に感じたのは、『足場が無くなり、落ちる』だった。
そもそも高さのある場所で戦っていたわけではない。なのでこれは五感に伝わるただの幻覚なのだと、望夢は間もなく理解した。
眩暈がする。そのせいですぐに状況を計算できない。五感のバグのくせに、しっかり落ちて転んだ痛みがある。そして体を圧迫する重量感と、微かに脳裏で鳴る異常事態のアラート。
目を開ける。瓦礫の中に望夢は倒れ伏していた。
悪夢のような光景が広がっていた。
瓦礫が現れたり消えたり、ちかちかと景色を移り変わらせている。その途中で見覚えのある壁や岩、水流��出現してはくねり、視線を阻害する。ある場所では遊具のようなカラフルなキャラクターの顔が、ゴシック様の建築壁の中から突き出ている。
半ば無意識で、自分の体を取り巻くように転がっていた瓦礫に、解析・解除を走らせた。ヴン、と音を立てて瓦礫が消える。
この会場のためにセットされていた、ありとあらゆる仮想空間のストックが、暴走してこのありさまになっているのだと、しばらく見ていれば理解できた。
自分の動きを邪魔していた周りの瓦礫が消えてしまえば、立ち上がることができる。おそるおそる、望夢は身体を立てるが、すぐに別のブロックが足元に出現して躓いた。
「でっ」
足先を引っ掛けてまた転び、あやうく、そのブロックに膝を打ち付けそうになる。相当痛いだろう、とギュッと目を閉じたところで、ひらめく。この固形は仮想の感触だ。協会式のペタルがイルミナント意識点の持ち主に錯覚の圧力を与えているだけ。
ペタルを込めなければ無視して動ける。協会式の仮想空間とはそういうものだ。日本の協会の演習場でもいつか瑠真とやったはずだ。
とっさに脳を切り替える。望夢は元々協会式のペタル解釈には「合わせて」いるだけだ。大会のために常に協会式に合わせ、秘力を練り続ける方式を取っていたが、もう必要はない。
ブロックにぶつかる前にイルミナント励起を解除。ぶつかったはずのブロックを膝がすり抜けた。そして少しだけもう一度、協会式ペタルを自身に込める。最後にクッション様に抵抗が生じ、転んだにも関わらずふわりと地面に手をつくことができた。
何度か地面についた手を握ったり開いたりして、感覚を確かめてみる。
この要領なら、多分このカオス空間の中も歩ける。
望夢は見渡した。極彩色の景色に邪魔されているが、試合はどうなった 放送も音沙汰がないが、自分が聞こえていないだけなのか。点数はもう誰も見ていないのか
「……瑠真」
それより何より、相方が何をしているのかが気になった。
邪魔な障害物をすり抜け、迷路のような元アリーナを歩き始める。
最も敵になるのが方向感覚だった。神経を研ぎ澄ましても、会場に存在するあらゆる出場者のペタルを吸い上げた仮想空間から、ペアのものだけを探すのは甚だ難しい。
それでも歩き続ければ誰かとは遭遇するだろうと進んでいたとき、ふと五感の端に気配が引っかかった。
ペアのペタルだけを探すのは難しい。そのはずだった。
「……瑠真」
正確には。
瑠真であるはずなのに瑠真ではない、瑠真のペタルをベースにしたような何か、を、感じる。
×××
予期しなかった平衡感覚の混乱に、瑠真��まず尻餅を付き、ここがどこか見失うところから始まった。
「あ いたいた。いやぁ、君の場所は視認していたからすぐ来られたにせよ、このカオスは最悪だね」
──そこに聞こえてきたのは、考えうる限り最悪の声だった。
「は……」
瑠真は咳き込みながら顔をあげる。これは……確か、望夢の先祖の。
夏のヘリポートで聞いた、悪辣な少年の声だった。
一度で覚えてやる義理はなかった。なのに覚えていたのは、それだけその声が身の毛もよだつトラウマのように耳朶に張り付いていたからだ。
視界がぼやける。イルミナント意識点に過負荷が掛かっているのを感じる。会場にいたすべての異能者のペタルの残滓が増幅されて場を渦巻いている。感知系が苦手な瑠真にも明確だ。
目を擦って、もう一度薄目を景色に向けたとき、その極彩色の光景の中に、黒服の少年が佇んでいた。
初めて見る姿だ。子供が着るものとしては見慣れないお坊さんのような和服を着ている。
だが、彼は背格好と顔立ちが──やはり望夢に、よく似ていた。
高瀬誉。
春姫の宿敵だ。なぜか蘇った幽霊なのだと聞いていた。
だからだろうか。彼の輪郭は、まるで背後の仮想空間の景色の一部であるかのように、うごめき、刻一刻とブレている。
「待たせたね、悪魔のお迎えだよ、瑠真ちゃん」
少年は、仄かに望夢より表情が薄く見える瞳をこちらに向けて、ことんと首を傾げた。
瑠真はとっさに答えなかった。なぜこいつにこの状況で迎えられなければならない
「……何、これ」
まずは周囲を示して、端的に尋ねた。
「試合中だったよね。アンタたちが何かしたの」
「うん。眺めてたら瑠真ちゃんが負けそうだったから、助けに来た」
あっさりと、誉はそう言った。
「助けに こんな、試合無理やり壊して」
「だって、嫌だろ あんな大人の策略に乗せられるのなんか」
誉は話しながら、瑠真の向かいに膝を折った。尻餅をついている瑠真に視線を合わせ、見つめてくる。そこはかとなくじっとりと嫌な感覚がし、瑠真はいざるように少し下がった。
「……まだやれた」
「どうだか」
誉は首を振る。
「君は謀られたんだよ。極論、アメリカチームは君のことなんてどうでも良かった。日本の協会の邪魔をするのに良い釣り餌がそこに転がってただけ」
「アンタにそれを言われる筋合いはない」
「あー、そういう反応かぁ。まあ、いいよ」
瑠真が噛みつくと、誉は肩をすくめてみせた。
「君もだいぶ鍛えられたみたいだし。ここまでの話はカノへの義理立て。振られたら続けて口説くもんでもないや」
「何言ってるの」
「俺には俺の目的があるって話」
ぽん、と誉が手を叩いた。そのとき、周囲の仮想��体から一斉に蔓のようなものが伸びて、瑠真を巻き取った。
「はっ」
「待ってね。ここから本題」
誉は言うと、瑠真に向けて膝を摺ってにじり寄ってくる。
「それ、私関係あるの 美葉乃のこと」
「カノへの義理立ては終わったって言っただろ。俺はあの子とは関係なく君に用事があるの。いや君の体、いつの間にか大分高瀬式ナイズされてて助かるよ。干渉しやすい」
瑠真は迫ってくる誉を目線で威嚇した。
「縛り上げて何が用事よ」
「なんだろうね。これを話すのは初めてかな」
誉は傍に腰を下ろして微笑む。友人としてお近づきになりたいとでも言わんばかりの微笑みだった。
「俺は君を見つけたときから、カノとはまた違う理由で君に興味を持っていたんだ」
その微笑みを、口調を、瑠真は吐き気がするほど憎らしく感じる。瑠真のペアが絶対にしない表情をした同じ顔。
「三月の協会戦。君は神名春姫の力を身に借りて戦ったね 俺はその時から、君を個人的に追っ��いた。カノを通してね」
「……」
そんなこともあった。だが誉はそれをどこから見ていたのか。わざわざ相槌を打ってやる義理も、問い返すほどの好意もない。
誉は瞳を三日月のように細めた。
「いやぁ、ちょっと閑話休題してからにしようかな 自己紹介ができなきゃ寂しいもの」
瑠真は自己紹介など望んでいない。だが誉も勝手であるのは百も承知で話しているのだろう。少年はあぐらをかいた膝の上にひじをついた。
「俺、もう死んでるって話は春ちゃんか望夢くんから聞いてるよね だったらどうして成仏できなかったんだと思う 瑠真ちゃんって幽霊信じる」
「今、いるんだから、それしかないでしょ……どうしてなんて知るわけない」
「俺に未練があったんだよ、結局。この世界の行く先にね」
瑠真の小声の反抗に構わず、誉はゆっくりと言った。
手元に持った数珠を弄っている。虎の模様のような色をした数珠だ。
「いや、理論的には春ちゃんが流し込んだ不老の神の力が俺の肉体を消しても存在を維持したとか、色々言いようはあるかもしれない。だけど俺の目線からしたらそう。俺は長いこと、『無』と呼べる時間の中で俺の魂が輪廻できない理由を考えていた」
話の、意味は分からない。ただ、幽霊でしかなかったはずの誉の重量感が目の前で膨らんでいくようで、怖気をおぼえる。
「俺は殺される前、春ちゃんに少しだけ期待してた。旧弊した高瀬式が情報統制できる時代はとっくに終わってた。だからその後継を作るのはきっと俺たちとは違うものだって。
だけどきっと俺も少し夢を見すぎていたんだろうね。彼女は結局、神さまであるよりも一人の女の子だった。俺は正直、それに失望してしまった。そうなるだろうと思ってたから、俺は高瀬式の精神が存続するよう望夢を残したんだけどね」
誉は、瑠真の知らない長い時間をあまりに全て把握している。それが話術なのか、事実なのか。瑠真は、ブラックホールに浮かんでいるような錯覚にとらわれる。
「望夢の父親の篝は感知系がとにかく強くて、死人の俺と普通に話せた。だから俺はさっさと奥さん作って息子にも感知教育をするように言った。篝自身はちょっと古い男だったから、あまり春ちゃんと渡り合えそうにもなかったのだけど。生まれた息子は狙いどおり霊感が強かったから、俺はその霊感が薄れない子供の頃のうちに、ことあるごとに高瀬式の精神を囁きかけておいた。だから望夢の育て親は直球で俺みたいなもん」
「高瀬式の、精神……」
「俺はこの世界を自由にしたいのさ」
誉はこともなげに言った。
「しがらみに囚われ、欲で傷つけ合い、己が正しいと思う者が殺し合う世界を救済したい」
「できるわけない。何カミサマみたいなこと言ってんのよ」
「俺、仏教徒だよ。そこはよろしく。西洋の神さまの考え方とはまた違うと思うな」
瑠真に宗教の違いなどはわからない。ただ睨み返すと、誉はとん、と自身の胸を叩いた。
「とはいえ世界をより良くしたいという想いに貴賤はないからね。ヒイラギ会の子たちのことも普通に応援してる。『みんな望んだものが手に入って、みんなハッピー』」
「もっと無理よ。わかってて言ってるの? そんなの成り立たないでしょ」
「そう、でもだから君も聞いているだろう あの子達は、みんなを幸せにして、その瞬間世界を終わらせたいんだよ」
誉はくつくつと笑う。それは朗らかで、子供の悪戯を愛おしむ祖父母のようにさえ見えた。
「死ぬ瞬間幸せだなんて、なんて幸福」
「……勝手に押し付けないでよ、そんな理想」
「ああ、そういうところが春ちゃんと相性いいのかね 俺は個人レベルで行える救済手段の一つだとは思うけどね。まあ、個人レベルじゃない視点でできることを、本当は神の力を持つ春ちゃんに望んでいたのだけど」
瑠真の激高を、誉はこともなげにいなして頬杖をついた。
「ここで話題を戻って、ヒント。春ちゃんには『神の力』がある。俺は高瀬式の旧支配者。高瀬式が春ちゃんと仲良くなかったのは知ってるよね」
「……」
瑠真はとっさに話題を辿った。何のヒントだ 内容は当然知っている。だから何だ。
「春ちゃんにある『神の力』。俺はそいつで殺されたから、分析サンプルは十分。やろうと思えば干渉操作することができる。ただ今あの子の力は、半分うちのご当主の協会式能力維持に使われている。『契約』だね。春ちゃんの憎き高瀬式に首輪をつけて自分の支配下に置こうっていう、あの子なりの復讐」
これも事実としては知っているが、それを誉がどう解釈しているかなどは知らない。春姫が私情で望夢を使っていることはなんとなく知っているつもりだった。
「その『契約』のデータもちゃんと手元にあるのさ。斎���んが頑張ってホムラグループに流してくれたからね。俺たちはそれをホムラグループから拾ってる。
有り体に言えば、俺も同じ契約ができるってコト」
誉はそう言った。
「……待ってよ」
じわじわと、脳内で話が繋がり始める。世界を救済したい誉。望夢と春姫の間にある契約。
「何、する、気」
「それを今説明してるんだってば。俺は春ちゃんに神の力を渡して後悔した。その未練が俺をここまで生かした。望夢は俺の救世主になり得る視点を持っているけれど、今のところ春ちゃんの犬で、世界の上に立つ覚悟も持ってない」
誉はひらりと手を挙げ、人差し指を立てた。講釈する優しい先輩のような口調だった。
「神を降ろすには、新たな神を産むのが一番いいと思うのさ」
その指が瑠真に向く。
「なに……」
息をつまらせる瑠真の、胸に誉の手が這う。びくりと全身を強張らせた瑠真の胸元に、誉の、霊体の手が、『入り込んだ』。
本人も言うように仮想空間技術で作られているだけの体だ。痛いはずも、感触があるはずもない。なのになぜか生命の危機を感じる。触れられてはいけないものが触れている気がする。
「望夢は君のことが好きだからね。君が力を持てば、春ちゃんの時よりその制御に必死になるだろう。それが目的だから、別に俺は君自身のことはどうでもいいわけ。とはいえ俺を悪魔として生かしてくれたカノへの義理はあるしね それに、俺は人を一人使うなら、その心に敬意を払わないことは本意に反する」
誉の声がガンガン響く。それが心理的効果なのか、既に何か異常が始まっているのか瑠真は理解できない。
「タイミングが今だったことにも必然性はあった。まずは君が治癒の能力を得たこと。その願望の根底にあるのが『戦える力がほしい』であったこと。俺はその気持ち、よくわかるよ。眼の前にある世界に触れられないのはもどかしいものな。君の場合それが戦いという概念だった。極めつけに今、とやかく言う大人はみんな太平洋の海の向こう」
誉の手は、最早とっぷりと手首まで瑠真の胸に埋まっている。身体の中で熱が暴れ狂う。平衡感覚が上下左右どれもわからなくなっていく。
「君はとても、とても強くなるよ、瑠真ちゃん」
誉の声が、まるで身体の繋がりから直接伝わるように聞こえる。
「壊れても、傷ついても戦い続けられるだけの力が手に入る」
その言葉は。
誉には伝えたことのない叫びのはずで。知っているのかなんて、今更問うのも馬鹿らしく。
耳元で、吐きそうなほど望夢とよく似た甘い声が囁いた。
「君の願い、叶えてあげる。一緒に終わろうぜ」
その日、フラッシング・メドウズ・コロナ・パーク西部では崩落事故が起こり、ニューヨーク地下のメトロ路線まで会場の一部が落���した。
偶然試合中でそこにいた少年が一人巻き込まれた他は、試合相手のアメリカチームも無事に引き上げ、現在は救助・捜索活動に当たっているそうだ。
それ以降の瑠真の記憶はない。
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【青宇】錯置
《錯置》青宇 copyright.2714
「幸而歲寒日暖,穿身而往,終有未失未忘。」
不小心被拖了下水,但是心嚮往與心傷彷彿都在一瞬之間,故寫此一篇紀念,但也僅此一���。
為曾經雙眼中的波瀾,也為你們各自兩往的前景。
Alert: 作者是個悲觀妹子,接受曖昧發糖,但也認同自然的情感歸寂,畢竟過了這麼些年的歲月,已經很懂得戀慕其實不過是人生中枝微末節的一部分,如果不能接受的妹妹們,就別看了吧,別跟我一樣鬧心疼。
BGM: 不才-涉川。
別問為何現代文放古風歌,就是古風控的偏執而已。
01.
「生日會還辦,你來嗎?」
瞥著屏幕上刪刪減減的字眼,繞著的句子不超過十字,卻猶疑地未按下發送,來來回回過了十日,辦方催得緊了,馮建宇才想了再三,懶得再婆婆媽媽,眼一閉傳了出去。
等了等對方的回應,過去半會,發現還是那杠綠色的訊息條在底待著,便低下眼把手機揣進兜裡。
窗面折著炎夏烈烈的日光,亮得他眼有些酸乏,可能是近幾天日程太忙碌,沒什麼時間能夠歇歇。
這樣的事,他應也是一般的吧。
編導推了會議室的門進來,六、七個生眼、熟眼的工作人員一併圍在圓桌,他起身和他們一一點頭問好。
「熱死了,這夏天可真太難受了,誰幫忙把空調調冷點⋯⋯欸,宇哥你嘉賓名單到底確定了嗎?」
「啊⋯⋯這幾天忙沒趕著弄,剛才想起來。」自己乾著哈哈笑了兩聲。
監導的眉頭緊得彷彿能夾死隻蒼蠅,無奈的遞了個眼神給二編,意會了也打算言傳的二編馬上義不容辭地接下話荏,特尷尬地搓了���手。
二編開口。「大宇是在等誰的回覆嗎⋯?」
馮建宇抬起眼睛看過去。「沒,就是剛剛才記得弄,不好意思啊。」
坦白地承認錯誤和道歉,反而令人難以再繼續追究,這團隊也是有幾次不錯的合作經驗的,便沒再揪著唸下去,開始了正兒八經的討論會議。
開會一路上都還是挺順利的,事前準備工作做得足,又彼此有些合作上的共識和默契,沒吵出什麼火花來,相當祥和地收了場。
團隊一眾欣慰,要知道開個這樣的會也是蠻難能可貴的,現在藝人不就比誰天馬行空、誰誰意見多又出張嘴,但畢竟馮建宇處女座的軸勁在工作上還是挺靠譜的,每次討論的方向言之有物,客氣又配合度高,就是嘉賓的名單拖了又拖,給得晚些。
但稍稍看過風向的助導想著,該約得不就是那一位嗎,票房熱的保證,不說別的,她自己也是期待的。
一時沒忍住便問了出口。「青哥來嗎?」話聲方擲地,就感覺自己的腳不知道被誰擠了一下。
馮建宇淡淡地笑了笑。「該來吧,但我也說不準。等會問問。」
隨後會議便草草地結束了,監導帶著一伙打算去舞台現場看看方才研議的方案是否可行,馮建宇坐在驟然清空的會議桌前望著手機屏幕發愣,黑漆漆地像面鏡子,再整個角度就可以看見自己沒睡飽的那張臉,有點憔悴。
他發誓等這會兒忙完,絕對要死扒著被窩三天三夜不露面。
經紀人取了車鑰匙過來,拍了拍他的頭。「別發愣,再不上車又得堵了,快起來吧。」
馮建宇悻悻然地應聲,與此同時,方才一直黑著的屏幕終於亮了。
「來。」
簡簡單單一個字,又感覺心底某處被陡然捏緊了一下。
02.
時日過得長了,也漸漸學習到如何節約時間,做了這行才知道,原來一天的二十四小時是可以這麼用的,把一天過得像四十八還七十二也是有可能的。
一天可能在高鐵、飛機上跨越南北,七八個小時錄過百遍的歌、重複的舞蹈,十個日夜拍完一齣劇。
只是時間越壓縮,卻沒覺著日子活得長些,反倒一晃眼,���歲就這樣虛翻了過去,周而復始的、未及回顧。
結束了地方行程,像具屍體般賴在飯店床上,眼睛霧得睜不開,馮建宇在黑著燈的房間眨了又眨,眼皮還是重得沉如千斤,又該闔上時,一聲提示音拉回了馮建宇的神智。
轉頭過去摸摸手機,屏幕上一行「睡了嗎」閃著光有點刺眼,調了下亮度又震了一次。
「有事想找你聊」
「什麼時候回北京」
馮建宇看了看,回覆。「明天早上」
「好 那去你家找你」
「嗯」
按掉手機,繼續閉眼往回躺,但翻了一下子,鬧鐘又響了該趕飛機了,馮建宇睡眼惺忪的從床上爬起,眼睛還是霧霧的,真的太累了,做個夢也這麼難醒,話說都這麼累了,就該連夢也別做。
雖是夏季,入夜的涼還是有些,一離開棉被的熱度感覺更是特別缺落落的,翻了個身下床,沒睡的那一側被空調吹得涼冰涼冰地,馮建宇搓了搓鼻子,鼻水似乎有點蠢蠢欲動,可別感冒了吧。
突然間就有那麼點想念身側還睡著一個人的時候,那張不精緻又偶爾有點燥熱的大床,他捂著一邊、他橫著一邊,搶著壓著彼此的被子,有時不知為何醒來都擠在一處額頭冒著汗,一睜眼就看見對方缺心眼的笑,罵咧咧的說睡相也特麼太奇葩,這麼大一張床,還能滾到他的身上去,蹭得他一身臭汗、噁心一把。
馮建宇從來笑著回給他兩記眼刀,可他沒說自己其實睡相是該怎麼老實就怎麼老實,也沒問出口半夜是誰一點一點的抽自己被子,讓人冷得往邊竄。
馮建宇摸了摸空蕩蕩的床半邊,怎麼過去了這些日子,還是沒改掉睡一側的習慣呢?
「沒刷牙別湊近對我說話,臭死人。」
「就臭死你,看我敢不敢今兒不刷就去拍戲。」
「你⋯⋯」
「聽說今兒個還拍吻戲呢,祝老爺唇齒留香~」
「沒見過你這麼噁心人的⋯⋯」
嬉笑間被來人搔住了癢癢肉,只好不爭氣的求饒,咧開嘴牙子,以示諂媚討好誠意。
那人卻越湊越近,近得下一步自己的呼吸似乎就得暫停。
「嗯,再聞一次,還是臭。」
「你就得瑟吧!」 有點欠的早晨,怎麼回想時卻不怎麼笑得出來呢?
03.
被龐雜壅塞的生活所壓縮的每分每秒,都是充實的,簡直就是充實得快不行了,爭分奪秒地捉緊任何補眠休息放鬆的機會。 這樣忙碌且疲憊的日子,相對而言,煩惱就變成了一件很奢侈的事了。 梳化時偶爾聽見助理們天南地北的談天,說著閨蜜男朋友女朋友如何如何、父母親戚還是隔壁鄰居怎麼怎麼地煩人,或者是困擾著哪個造型交不出件、上上個月替哪個藝人跑差的酬勞到現在還沒打進戶頭⋯⋯等等諸如此類瑣碎的交談。 因為馮建宇自己愛較真、熱心傾聽的個性,常常不知為何就變成了特召眾生的苦水桶,但他其實也樂在其中,畢竟聽聽八卦就能幫忙的善事不多嘛;時常他也會有那麼點羨慕,因他離那樣堂而皇之地表露自我情緒的時光已有些遠了,遠得亦忘了上次自己所煩惱的事情究竟是什麼?也根本沒那個心思空閑去做這些瞎想。 沒有煩惱,乍聽之下是很好的一件事,可是偶爾內心卻又有種無法言說、不能命名的,空落落的感受,一點一點,由外而內的將自己掏空。 就像此刻坐在前行車軌上,瞄著沿路倏忽即逝的風景,明明睏得不行,眼睛卻睜得雪亮,車速越快越馬不停蹄,越能感覺到一路所拋失的零碎片段,如此細小、難以述說。 「有那個精神勁就看看後半月要開拍的劇本吧,發啥愣呢。」沒等他傷春悲秋完幾個片刻,經紀人很盡責地將馮建宇拉回工作之中。 「噯、這不眼睛疼呢。」馮建宇打哈哈。 「那正好,看看這幕哭戲,紅眼睛適合培養情緒。」 遞過來的劇本邊角折著貼著密密麻麻的標記,這人就是嘴賤心軟,每每團隊會議或和自己討論出個什麼來時,嚷嚷著你字太醜,然後細心巴拉地替自己抄好筆記,令人省心不少,也多了對戲更深刻的思考,在詮釋時很是受用。 馮建宇認命地看著特意翻開的那一頁,瞅了會上頭的紀錄,紅字和螢光筆的痕跡縱橫排列,活像本高考學生的參考書,但雖然這幕他已經看了很多次了、也討論過很多遍了,卻仍然���不太準那個情緒。 他新接的這齣古裝網路劇呢,角色是個武俠戲的標配男二,高冷、裝逼也真逼的閤主;武功高強、沉靜睿智、冷然傲岸、寡言淡情,這人從頭到尾都是一張波瀾不驚的面癱臉,台詞雖少,但缺了言語和表情的演出來強化,要如何展現出原劇情的張力及進一步塑造人物的層次,又何止是一個難字了得,是難得不行不行了。 不過也不失為一個精進自己的機會,且古裝和武俠一直都是自己所嚮往的憧憬。 其實角色面癱臉難演也就罷了,可偏偏找來共同策劃的新編劇是寫言情出身的熱門作家,劇本沒編過幾本,現言古言奇幻羅曼倒是賣得可贏了,因此劇本厚得跟小說似的,還動不動附註好幾來句並不用如此鉅細靡遺的心理活動。 諸如他似笑非笑地回眸一看,還是眼神冰冷如寒霜吹雪咻咻咻、偶爾又要有一雙如止水中閃爍著微不可見的火光的眼睛,接著身上穿的亦不能倖免,馮建宇掐指算了算,霸氣側漏的衣袂飄飄大概攏總出現了二十七次⋯⋯⋯到底是哪來的風啊? 這些都不計較,到底還算拿捏出了一個方向,只是唯一這最末的一場戲,怎麼演都覺得不順心。 這幕是在講閤主多年惺惺相惜的對手兼摯友將侯,在敗役後被俘身受重傷生死一線,他日夜兼程趕去營救時,卻只迎來一面蒼白的降旗,和草席裹起的冰冷屍體⋯⋯劇本上是這麼寫的: 「沈沅低下身於屍身旁不發一語。荒野上的風將他的鬢髮吹得有些凌亂,但他的身形卻紋絲未動地恍若靜止。沉默著好一會,沈沅站起身、抽出佩劍,將劍插入席邊的土壤之中,便負手離去。」 對這小說式敘述的劇本他已是見怪不怪,但卻覺得有點彆扭,彆扭的原因居然是前半部浮濫連篇的什麼眼神深幽眉梢一動薄唇緊抿等等,在這更應該大書特書的地方,卻突然有默契的通通消失不見,讓他有點難以適應的自個兒捉摸著面癱的心靈劇場,納悶求解他的心理陰影面積。 「我覺著吧,這兒肯定是殺氣騰騰的,���那將軍死得這麼蹊蹺,閤主必然是要去腥風血雨一場。」經紀人說的振振有辭。 「要去幹一場他幹麼丟劍,又不是蠢,這裡根本就是赤果果的表白啊,你死了就讓我的劍陪你一起,從此再沒有人值得讓閤主出劍了,所以我說這裡必須深情、必須絕望、必須生無可戀,要多悲慘有多悲慘,好讓妹子們齊齊噴淚。」化助妹子滿臉不屑的反駁經紀人,表情就像是在說你這不爭氣的東西敢情是沒談過戀愛吧。 「你以為在拍愛情小說啊?他們那是肝膽相照的哥們,江湖的英雄人物自然是要為兄弟拋頭顱灑熱血,劍丟了一把又沒啥,敢情他閣主還會缺硬體設備嗎?拜託妳眼睛的愛心泡泡收斂些好嘛,別總看見黑影就開槍。」經紀人不甘心的回嘴道。 「噯我說你這人怎麼說話的呢……」 「大宇老師你幫我評評理,他這麼說是不是過分了」 「行行行妳說過分就過分,總揪著這些沒完還要不要看劇本了」 「怎麼又我啦到底是誰先出的意見又不讓人說話……」 馮建宇無奈的擺了擺手示意休戰,殊不知卻只是將矛頭轉向了自己。 「……大宇老師你說吧!你覺得閣主是怎麼想的?」這最近才進工作室的化妝助理,剛從學校畢業沒多久,正是年輕氣盛的時候,每每跟人意見不合就要開座談會,非得討論到服氣才甘心的那個軸勁實在是挺有趣的,曾經不久以前的自己似乎也是差不離的,馮建宇想著,只是不知道什麼時候卻漸漸收了,遇事也很容易就過去了,甚至有時候也覺著,固執著一件事情,其實是挺累人的。 經紀人無奈地看了一眼馮建宇,示意自己已經盡力了。 「嗯……這太深刻的場面我也實在沒什麼頭緒,不如妳先講講妳的?」俗話說情緒最好的緩衝就是抒發,讓她講一講興許風頭就過了。 不點則已,一點則燃。化妝助理開始鉅細靡遺的為他們理一理這部劇裡的情感鋪陳,閣主與將候那點說不清道不明的小情愫、國仇家恨世代背景如何的影響、曾經的滄海到了如今多麼地難為水,根本是來了場旱季等等……言談發表之憤慨昂然,讓經紀人和馮建宇思想又到了新的一個懵度。 「聽妳這麼一講,我簡直就要懷疑自己演的是部愛情連續劇了。」馮建宇說。 「而且你最後還守了寡。」經紀人附和道,被馮建宇狠狠一瞪。 化助妹子又開始不樂意了,直逼著問馮建宇。「那老師你覺得要是你,這輩子最交心、深刻的朋友,若是遇上了同樣的處境,你丟下這把劍又是為什麼呢?」 馮建宇低眼默了片刻,訕訕笑道:「大概是想著上次對打的比數還沒拉平這人就先撤了,實在是虧慘了吧。」 北上的列車上,一路鬧笑哄哄地,為疲憊的路程增添了不少樂趣,也讓馮建宇心裡所丟落的聲音,那些忽弱忽大的喧囂,也逐漸地被覆蓋了過去。 『如果發生什麼事,我一定第一個擋在他的前面。』 『你懂什麼叫冥冥中注定的事嗎?』 『說了多少回,不讓你幹這個……』 在記憶中,最簡單的是回想,難的則是忘掉。
04. 不更了,就這樣吧。 江湖有緣再見。
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耳に入る/全てのことは/メッセージ
最近は、みどりさんと桃子のことばかりを考えている。こういうとき、みどりさんだったらどうやって行動するだろう?桃子だったら?ちなみに、みどりさんと桃子というのは架空の人物で、私の心の住人である。ここまで書くと「…大丈夫そ?」と案じられそうだけれども、生まれてこれまで空想を栄養源として生きてきたのでおおよそ問題はありません。二人とも今の私にとって、とても大切な存在。ただし桃子は今、壁にぶつかっている。桃子がこれからどのようにその壁を乗り越えていくのかを見守っていきたい。
先日、ついにペーパードライバーズ講習を受けてきた。約10年ぶりの運転。かなり心配だったけれども、講師の方が的確なアドバイスをくださったので、心強かった。やはりはじめは、視線をどこに置いたらいいのかがわからない。そして、びっくりするほど体は素直で、視線や意識によってハンドルを自然と動かしてしまう。センターラインを見ていたら中央に寄りがちになり運転がフラフラしてしまう。左に走る自転車を気にしていたら、右寄りに走ってしまう。逆に、曲がる際に、「曲がる」ということしか意識していないと、うまく曲がれなかったり、曲がったのちの運転が不安定になる。そこで先生からは、「行きたい先を見ていない!」と言われた。あらゆる情報が視界に広がるから俯瞰して景色を見て、そこから必要ない情報は省いていって。そして行きたい先をしっかり見る。本気でそこに向かいたいと思う。でないと辿り着けない。センターラインを見るのは指標が欲しいから。でも情報の優先順位をつけると、行きたい先のよりもセンターラインの優先度は低いから意識しすぎない。ひとつひとつ言われたことに納得しながら90分みっちり運転したら最後には「かなりいい運転になりましたね」と褒めていただいた。運転、楽しい。もっと運転したい。
さて、ユーミンの「やさしさに包まれたなら」の歌詞『目に映る 全てのことは メッセージ』よろしく、わたし��人の話や出来事から人生訓を見出しがちである。メタファー大好き。考えすぎ、と言われがちだが、ライフワークだから仕方がない。歩く訓示リサーチャーである。ということで、先の先生の言葉「行きたい先に本気で行きたいと思わないとダメです」「指標が欲しいからセンターラインを見る」という言葉に反応する。ありたい姿、行きたいところを想像せずに、信じずに、願わずにいたらそりゃ叶うもんも叶わんわな、と。ともすればゴールは漠然としか想像せず、その道すがらの苦労や道のりの険しさを勝手に想像して案じがち。手前のことに夢中になってしまう!しかも大体は不安が胸を占める。そして、大丈夫だよ、という指標が欲しくて占いを見まくる。全世界にウン万人いるであろう天秤座にむけて書かれたメッセージはどれほど自分の運勢に当てはまるのか?人間って意外と自分の状況に当てはまるところだけを抜き出して、都合よく解釈しがちなので、そりゃ「当たってる」と感じてしまうだろうが、そもそもはウン万人宛のメッセージ。わたし用にカスタマイズされているものではない。ってことはわかっているんだけどね〜読んじゃう、占い。閑話休題。とにもかくにも先生の言葉は、運転だけでなく人生においても痛いところを突かれたな〜と思いながら心にしまわせていただく。
そんなクレバーでお話の上手な先生、ここまでの話だと人格者の様であるが、運転の指導以外はとにかく私語が多い。よく喋る。先生の人生観から始まり、生徒の方々の赤裸々な恋愛事情(前日に指導した四十代初めの女性は不倫中で、彼とのセックスライフが楽しくて仕方がない。授業の後もラブホへ直行したらしい。ちなみに相手の男性は奥さん公認の上での不倫状態/若いイケメンの生徒はある程度財力もあるのになぜか3ヶ月頃に振られる。デートのたびに彼女のことを褒めまくるし自分の欠点がわからないと嘆く/東大教授のアメリカ赴任に伴う別れ話騒動)云々。しまいには「良い避妊方法知ってますか?相談を受けていて」と聞かれる。このあたりから下ネタ祭りが始まり男性は本能的にセクシーなものに反応しがち、というくだりで「確かに、かつて付き合ってた人も豊満なバストの人がいたら目で追っていました」と話したら、頷きながらも「でも僕は胸よりもお尻派だな」とコメントをいただく。そうですか。それは知りませんでした。かくかくしかじか、90分でだいぶ先生の周辺情報を仕入れてしまった。下ネタ大好き、浮いた話大好き、そのほか、奥さんは仕事人間で仕事以外に関心がない(生きる視野が狭い)、娘さんがいる、社会系YouTubeを結構見る。まるでかなり濃い深夜ラジオ(地下電波)を聴いているようだった。そして、先生の話はこうしてブログのネタにさせていただきました。勝手にすみません。でもこんな面白い出来事は書かずにはいられないよ。
ここまでくると、前半の人生訓は信じて良いものなのかしら〜とも感じられるけれども、的を得ているし、是々非々ということで、とりあえず良い考え方をいただきました、ということにしておこう。しかし相手を選んで話しているとは思うが、この時代ではかなりスレスレな内容である。何よりも生徒さんたちのキャラの濃さに驚く。
下ネタはあんまり聞きたくないけど、キャラの濃い人たちの話をもう少し聞きたいのでまた受講しようかと思う。高速実習の時に変な下ネタとか炸裂しないといいな。
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ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ考察④ キャラクター別考察その1 ヌードルスについて❶
ここからキャラ別に色々考えていきます。初めは主人公ヌードルスから。
ご注意!
女性へのレイプといった暴力行為を話題に出しています
キャラクターをけちょんけちょんにしています
殺人に対する行動の早さを褒めてたり、主人公以前に筆者の倫理観もずれています
ヌードルス、本名デイビッド・アーロンソンというキャラクターは私にとってかなり不思議に映ります。暴力的だし人を殺すし女性をレイプするし、最終的には密告によって意図ではないとはいえ友人たちを死に至らしめる……あれ、クズだな? でも嫌いになれないどころか実際に交流したら気に入ってしまうんだろうなぁと何となく思います。個人的にね。なのでその点を掘り下げていくのが議題その1 ということで。
・映画本編から推測するヌードルスのいいところ
本編の初めの方で、阿片窟から中国系の店員に逃がされるシーンがあります。私は初見のとき「え、逃がしてくれるんだ?!」と思ったのを覚えています。だってはっきり言って、中国系の彼らにヌードルスを庇うメリットはありません。葬儀屋が彼を除いて全滅したのは新聞でニューヨーク中に広まったでしょうし、追われていることからヌードルスはもうニューヨークを出なければいけない。端的に述べてヌードルスはもう落ち目です。むしろ差し出して恩を売った方がいいです。私ならそうします(生き意地汚いので)。じゃあ助ける理由とは? これはもう中国系の彼らにとってヌードルスには何らかの恩があった、という背景があったと考えていいでしょう。アメリカにおいて中国系はマイノリティで迫害に晒されていたのは言うまでもなく、さらに中国には恩を返すことこそ至上、という文化があります。そう考えると中国系店員たちの行動は何ら不自然ではないのです。
→ ヌードルスは人種で(少なくとも中国系は)人を虐げない
次にモー。彼はヌードルスの居場所を吐いた張本人ですが、よく考えてください。吐く前にもうすでに痛々しいくらいボコボコにされています。音声解説でも「この映画で一番痛いシーン」と言って��ましたね。モーが吐いたのはイヴが殺されたのを知り銃口を口に突きつけられたとき。つまり強く命の危険を感じたからです。拷問に耐えかねたのではなく、死にたくないので吐かざるを得なかったのです。私なら銃を突きつけられる前にゲロります(痛いの嫌なので)。ここでモーから、たとえ半殺しにされても仲間(ヌードルス)は売らないという熱い心が読み取れますね。
そしてヌードルスがやってきます。たぶんさらば禁酒法パーティ以来の再会。すなわち他の仲間がヌードルスの密告のせいで死んだあと。ですがモーに彼を責める様子はありません(モーの立場と性格もあるのでしょうが)。たとえ向こうが「じゃあ俺共同基金もらって逃げるから」宣言してもです。モーはわかっているのです。ヌードルスが決して私利私欲のために仲間を売ったわけではないのだと。もちろんそう思わせる背景にはマックスが計画していた連邦準備銀行襲撃があったのでしょう。
→ 仲間から厚い信頼がある
まだ青年期です。宣言通りヌードルスは共同基金をロッカーから頂戴しようとします。でも中身は古新聞。個人的な話ですが、初見のときこのシーンが何なのかまるでわからなかったのですよね。二周目で理解しました。だってヌードルスがあまりにも冷静なんですもん。100万ドルはあったはずの中身が古新聞にすり替わってる、わけがわからなすぎてもうちょっとわかりやすいくらい動揺してくれてもいいんじゃないか、と私は思いますがヌードルスはそんなの時間の無駄で、今は逃げなければ危ういと理解しているので冷静にニューヨークを発つのです。
遡りますが、逃亡中モーの店に行ったヌードルスは、入った時点で追手がいるであろうと考え、確認もしていない敵を罠にはめて殺害。持ち前の機転と冷静さがもたらした結果です。
→ 冷静さを失わない
35年ぶりの友人に随分厚かましいな、と思わせる老年期はとばして少年期に入ります。人の店でトイレタイム邪魔するわ料理はひっくり返させるわ傍若無人の少年ヌードルスくん。……老年期と合わせて考えると結構厚かましいなこの人。でも許してしまう魅力というか、茶目っ気があったんでしょうね。閑話休題。ここで登場する少年時代の仲間、パッツィーとコックアイ、そしてドミニク。前の二人の生年を鑑みて同年代と思われますが、どう見てもリーダーとして扱われているのはヌードルス。バグジーからの報酬で一ドルかカツアゲかを選ぶのも彼なのですよね。
話を進めてアパートのシーン。「親父は祈るだけ。お袋は泣き通し。電気も止められた。家に帰る理由なんてない」という台詞があります。この発言からヌードルスの家族、アーロンソン家はかなり���窮している、ということがわかります。彼の言う両親の様子を鑑みるに、下手したらアーロンソン家の一番の稼ぎ頭は子どもであるはずのヌードルスだったという可能性も浮上します。13〜15才と推測できる子どもが家族を養うだけの稼ぎを得るには、それこそ非合法な仕事に手を出さざるを得ません。まあ割には楽しそうなので性には合っていたのでしょう。以上を踏まえてグループのリーダーを務め、おそらく家族を養っていた背景が垣間見られます。
→ 責任感があり、引っ張る力がある
少しとんで、バグジーの支配に見切りをつけ新しい商売相手を探して営業中のヌードルスとマックスたち。彼らの売り込みポイントは、海に捨てた酒の回収方法。あらかじめ酒の入った箱にウキと塩をつけるというもの。マックスの発言からして発案したのはヌードルス。そもそもヌードルスというちょっと変わったあだ名には脳みそいっぱい詰まったやつ、つまり切れ者の意が込められています。原作の『The Hoods』のヌードルスも、進学しないのを校長に惜しまれるほど成績が優秀だったと描写されています。このあだ名が変わっていないのはそういうことなのでしょう。読書家の一面も見せていますしね。
→ あだ名になるほど頭がいい
一端の稼ぎを得たヌードルスたち。我がもの顔で街を闊歩します。しかしそれも束の間、彼らはバグジーの強襲を受けました。その凶弾で犠牲になった一番の年少だったドミニク。傷ついた彼を、危険を顧みず陰に引っ張ったのはヌードルスでした(一番近かったのはあるでしょうが)。ドミニクはヌードルスの腕の中息を引き取ります。それでもなお少年たちの命を狙うバグジー。ここ、初見だと激情に駆られたヌードルスが怒りのままバグジーを刺した、という見方にどうしてもなりがちかと思われます。しかしこのシーンを一個のカットも見逃さず見ると、そうではないとわかります。バグジーがゆっくり歩き、それを注視するパッツィー。ですがバグジーは数歩戻り、不気味な笑みを見せます。それを見て逃げ出すパッツィー。この通り、ドミニクの次に小さいパッツィーをロックオンしたバグジー、という描写なのです。実際それに気づいたマックスが動き出しています。けれども一歩早く動き、パッツィーの危機を救ったのはヌードルスだったのです。といってもぶすぶす刺してる間に冷静さを失い、何も悪くない警官まで刺してしまいますが……。
→ いざという時は誰かのために動ける
懲役12年を過ぎて青年期です! ここら辺は前のシーンで示されたヌードルスのいいとこの復習みたいなものなので読み飛ばしても無問題です。まず12年ぶりに顔を合わせたのにマックスだと一目でわかったこと。パッツィー、コックアイはマックスの一言が寄せられていましたが、ヌードルスの様子を見るに一目でわかったのでしょう。実際髪の色や体格がだいぶ変わったペギーのこともわかりました。もはやこれは記憶力はもちろん頭の回転が早いと言えますね。ヌードルスのあだ名は伊達じゃない。
次にジョー始末のシーン。超個人的ですがここのヌードルスが私は一番好きです。あとの場面でわかりますが、ジョーが撃たれた時点でヌードルスは作戦の概要を知らないのです。戸惑った表情こそ見せましたが、一人逃げたとわかると彼は何も言わず銃を持って飛び出し、始末しました。聞かされていないのにこの機転の良さは素直に憧れます。その後のマックスへの説得も、シンプルながらも仲間を思う強さも伺わせます。
とりあえずここら辺でまとめますと、
・ヌードルスは人種で(少なくとも中国系は)人を虐げない
・仲間から厚い信頼がある
・冷静さを失わない
・責任感があり、引っ張る力がある
・あだ名になるほど頭がいい
・いざという時は誰かのために動ける
・機転が良い
・仲間思い
といった感じです。いいやつに見えてきたな……? そんなことはないのでこれより「ここを直せヌードルス」の項目に移ろうと考えていましたが予想以上に長くなってしまいました。別に私ヌードルスくんのポジティブキャンペーンしようと思ってこの記事書き始めたわけじゃないのに……というわけで❷に続きます。
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Q.それで結局何が悪いの? A.なんかもう全部
放サモってなんなんだろうな…という怒りと憎しみを越えた諦めから来る無力感に支配されてたけど 沈黙から学びが生まれることはないので自分の知る限りかつわかりやすいよう「LGBT向け」を公式自ら名乗ってることにちなんでとりあえず4つと+に分けてキレた。 誤った情報や適切ではない言葉選びなどが含まれていた場合は指摘を貰えれば反映します。
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最初から結論 以下の内容は「ゲームの内容をこう変えるべきだ」というよりも「もういい加減誰も信じてない嘘つくのやめたら?」という気持ちで書いていて、 辛辣な表現で悪いんだけど「女キャラ・ガリ体型・他諸々…いらん」(実際はもっと乱暴なものも含む色々な意見が出てるけどざっくりとわかりやすいものをピックアップ)みたいなことを言う人は 「(上辺で自称している『多様性を尊重したゲーム』という自称を)わかってない」のではなく逆に 「(自称が中身に釣り合っていなくて実際は『ゲイ向けに特化した上に極めて視野の狭いゲーム』なのを)わかってる」んじゃねえかな…という気持ち
L Q.それで結局何が悪いの? A.なんかもう全部
個人的な意見としては「最悪数が少なくても女キャラを作るだけ作って手抜きのまま放置ならまだマシ」だったんだけど 女キャラが片っ端から公式二次問わず男とつがいにされた上にそれに対してTwitterの公式ハッシュタグやwikiにいるような連中が バカの一つ覚えでタヨーセーカノーセーを言い訳にしてるのを見てると誠意の無さもいい加減にしろよという感情がモリモリと溢れ出てきましたね… 「アニメ化するなら主人公はタイプ2じゃないとダメだよね」(?????)(なんで?)(意味わからん)(信者を装ったアンチやめろ)と 「自由な愛」や「多様性」云々を同じ口で言ってる人が一人でもいるならファンコミュニティごと火に包まれる必要があるし、 女キャラ可愛いって言っただけで自分がヘテロ男扱いされたことは絶対に許さないと今でも思ってる。*
*https://privatter.net/p/3641425ここ参照
【掘り下げのコーナー】
「同性を愛する自由」における男女間での不均衡 ちゃんと書くと長くなったので誇張してわかりやすく言うと、 今よりも男女の格差が顕著だった「男と結婚させて家と家をつなぐための手駒でしかない女が勉強したいだの立派な仕事で働きたいだなんてとんでもない」という時代では 男性は未婚を指さされることこそあれ独立できるけど女性はできず、その格差は小さくなっただけで今も続いていて、 おまけに「女性を愛する女性」を「異性愛という正義によって成敗して男根*の下に跪かせなければならない悪、もしくは未熟で不完全な存在」と 認識している連中は世界中に掃いて捨てるほどいるのに自称LGBT向けゲームまでそれに加担するなという話。
*性的指向の認知・脱スティグマ化・法律やサービスの対応などの不便の解消という目標だけを見た場合男女間で際立った差異はなくても、 今よりも男女の格差が顕著な「男だけが働き女は男に養われるしかない」という女性を自己決定権を持った一人の人間として認めない価値観かつ 同性愛(同性愛者)が「暴かれれば殺されることを心配しなければならない程ではないが、性的指向のような『どちらが正しい』という判断をされないを基準で認知される程の進歩もしていない」扱いの社会で当事者に向けられる目を男性と女性で比べた場合、 社会に順応している男性の同性愛は「男らしさ」規範の権力構造において「男らしさ(強い性欲)による逸脱」「まだ女を獲得せず遊びに耽っている」として下位に置かれるが、 一方で「男性と結婚させるための『もの』」である女性は所有者を拒絶する「度が過ぎた権利を求める」「生意気な」存在として扱われるということ。
**男根という言葉そのものが生殖器にすぎない陰茎を「生まれつきの男だけが持ちうる特権の象徴」に変換していることの意味も含めてあえてこの表現を使っています
♡怒りと憎しみのおまけ♡
コンバージョンセラピーについて 実態は知らないけど「俺のチンポで治してあげるよ〜グヒヒ」をする気にならないからなのか、 主に男性を対象に科学的に(ここ失笑ポイント)同性愛を「治してあげる」治療は未だに世界のあちこちで起こっていて、 中には拷問に等しい行為によって直接的・間接的に人を殺している場合もある。 って本��かニュースサイトに書いてあったから気になったら探して読んで(さっき失笑って言ったけど笑えないわこれ)
何が何でも自由と唱えるのは本末転倒 タヨーセーカノーセーを万能の言い訳として唱えるのは誤り。 ただしこの意味は「ジェンダー・アイデンティティやセクシュアリティの流動性は否定されるべき」ではなく 「流動性を多数派が少数派を弾圧し、萎縮させ、口を塞ぎ、最終的には″異常なもの″から″ノーマル″に改宗させる、もしくは改宗させられると主張するための武器として使うことは看過できない」ということ。 G Q.さすがにこれは大丈夫でしょ? A.そうでもない
まずは過去作を読み解く
※同人時代の作風をジャッジするわけではないしむしろ好きなんだけど 当時でも結構今見ると尚更同性愛嫌悪の内面化がすごくない!?ってなってしまうところはあるので にわかが口出ししてるわけではなくUFアペンドから追っかけてた人間の意見であることだけ理解して
同人時代 四畳半頻出表現である「(実際には「日本の伝統」に乗っかった文脈で盛り込まれているものもあるにも関わらず)ゲイ・アイデンティティを象徴する コミュニティや文化と接続することを拒否し、あくまでも同性に対して性欲や恋愛感情を抱く機能を持って生まれただけとすること」 という概念の説明を毎回すると冗長なので仮に「生理的ゲイセクシュアリティ」と呼びます。*
*実際に論じられている概念である「機会的同性愛」も参照するとよい
「コミュニティへの帰属を意味するアイデンティティ」としてのゲイセクシュアリティって過去作においてほぼ出てこないしぼんやりとしか描写されなかったよね???という疑問がまずあって、 ついでに出てきても陰と陽で言うと圧倒的に「陰」の性行為をするためだけの集まり(生理的ゲイセクシュアリティとしての欲望の捌け口)になっていて、 対極の「それ自体が性的興奮を目的としないからこそ商品価値としての『男らしさ』規範から逸脱する女性ジェンダーを想起させるようなネタも内輪のおふざけとして共有できる、もしくはそれ抜きでも普段の生活で言えないことを話すだけの『陽』のコミュニケーションの場」が出てこないよね? ってとこまで書いてなんか人の生い立ちに首突っ込んでる感じで申し訳なくなってきたな…という感じで田舎だからそれがリアルなのかもしれないけど、 言動から推測するに同人時代の作品の主人公は大抵同性愛者の権利を訴えるような活動に対しては賛同するよりも余計な波風を立てる連中として扱って顔をしかめるようなタイプじゃないかと思う。 当たり前みたいに性的指向を偽って結婚して子供作って…みたいな話するし。相手の迷惑も考えるべきでは?(クソリプ) あえて雑な表現をすると「敏感な人」と「鈍感な人」の「鈍感な人」しか出てこない世界の話という印象。 「ゲイとしてアイデンティティを自覚している連中は汚れてて邪悪だけど『偶然』男同士で愛し合ってしまっただけの自分たちの関係は清らかで純粋なもの」 という00年代に百合のオタクが嫌というほど苦しめられた「百合と『レズ』論争」のような非当事者目線の偏見ありきの傲慢なカテゴライズと同じようなことを当事者がやってしまっているという地獄。 実際お互いの合意が暗黙のうちでも取れている愛情や欲望のぶつけ合いではなく 連帯のためにホモフォビックな感情や表現を共有したがるホモソしぐさ*を挟んだわりと最悪な部類の♂♂表現も挙げればキリがないくらいあるし…
*「手を繋ぐ程度で留めるのが百合でキスをしたら『レズ』」とかいうアホの寝言。今やこんな言葉を投げつける場所もなくなってきている。
**ホモソーシャルしぐさの略。同性愛嫌悪や「男らしくない」ことを指差して嘲るような認識を共有して連帯意識を高めようとするみっともない行動のこと。
【関係あるつもりで書いたけど読み直したらあんま関係ないわのコーナー】
過去の価値観による同性愛の抑圧、逃げや裏切りとされるような行為が描かれる物語の「仕方なさ」は舞台となる時代の移り変わりとともに免責されなくなる、 という話で「『キャロル』*も2020年を舞台に同じことやったらただの浮気」って言おうとしたけどこれといって使う場所がなかった。
*パトリシア・ハイスミスが1952年に偽名で出版した小説″Price of Salt″およびその映画化。 貧乏なデパート店員のテレーズと女性を愛する女性であることを隠して裕福な夫に乞われるまま結婚した有閑マダム(死語)のキャロルが出会い意気投合。 旅行なんか行っちゃった末にしっぽりしたら普通にバレてキャロルは離婚、テレーズとも離れることになるが 手に職をつけて自立したことでなんかいい感じになって再び寄り添うという話。ロマンチックなムードのの話ではないが、 当時は同性愛者が悲劇的な結末を迎えない貴重な小説ということでゲイの男性からも熱い感想が寄せられたって文庫の解説に書いてあった。
F彼 F彼だと同人時代の作品と打って変わってメッセージは「自分の思いを『気持ち悪い』と笑い飛ばす同性愛嫌悪の同調圧力に屈するな」だから 「僕」側の生き方を当たり前としていた作風からアップデートしたんだなっての含めて当時は感動してたんだけど 放サモのコラボイベだと「自分の気持ちに素直になろう(キラキラ)」みたいに変に漂白された上に 「世界は自分の気持ち一つで変わる」みたいなメッセージになっててでもそれって穿った目で見ると 「世界のあり方に殺される心配がない黙ってさえいればそのまま生きていける社会的強者(になりすませる)クロゼットシスゲイ男性が 社会の方を変えようとしてる他のマイノリティの口を意図的であることを悟られずに塞ぐしぐさ」じゃないかな…という気持ち
放サモ 放サモはおそらく「セクシュアルマイノリティを包括的に扱う」というコンセプトでシステムやシナリオを組み立てるにあたって 全く本を読んだり当事者にヒアリングしたりせず「自分はゲイ当事者だからわかる」の一点張りだけで作ったせいで、 スルトがハーロットの自分語りに対して「それってあなたの感想ですよね」みたいなこと言ったアレとかから漂う 他者(主に女性関連)の生きづらさへの無関心さがモロに出たんだろうなって印象。 ウテナで例えると「心の中は自由」と言いながら学園に留まることを強制してるようなもんでしょって話でわかりやすいのが散々キレた海底都市*なんだなって…
*https://privatter.net/p/5516859ここでキレたから読んでね B Q.聞く必要ある? A.答える必要もない
「異性への欲求と同性への欲求が対等なバイセクシャリティ表現のお手本」みたいなものが特に思い浮かぶわけじゃないけど、 大体「性別を問わず恋愛できる」と言われるようなゲームは性別選択制・ヘテロ前提であることも込みで対象になるキャラの男女比はほぼ1:1に近いはず。 放サモに関しては今更数えるまでもないですよねというのと数が偏ってるにしても「男も女も大歓迎」みたいなスタンスも主人公には気配すらないどころか、 他のキャラもごくごく少数で基本としては「自分たちor清く正しいヘテロ様(ノンケフェチのために女キャラを雑にあてがわれた男)」みたいなノリでむしろ積極的に分断・分離したものとして扱ってる印象すらある。 というか普通に女キャラも好きな人が本人の性別問わず一番割食ってる気がするから100%ヘテロ自認の男性に至っては数少ない♀のケモに惹かれてないとやる理由ないんだよな…
T Q.T要素ある? A.ゼロではないんだけどこれを「ある」とは言いたくねえな
「『性自認』が選べる」はトランスインクルーシブではない(とシスジェンダー視点で思う)
※不勉強を通り越して無勉強だったんで知らなかったけど「性自認」という表現は「本人が言ってるだけ」みたいなイメージがつくのを避けるために使わない方が良いという話があった ※当事者じゃないので当然実際にトランスの人たちがゲームをプレイする際の選択の傾向は知らん(事前に調べたりしてなかったのは自分の落ち度)
主人公と自分の表現するジェンダーを一致させる、もしくは望んだ(シスジェンダーと別物として区別されない)姿になるのが目的なのであれば 男女で区切られたジェンダー・アイデンティティを持つ人にとっては他のゲームと同じく性別が選べるだけでいいはずで、 逆にトランス男性・女性であることをアイデンティティとして表現する選択肢を設けるのであれば、 必要なのは「性自認」が選択できることではなく主人公にその背景を盛り込めるようにすることなんじゃないかと思う。
公式サイトでは「男の娘」や「男装の麗人」という「本来の性別」とは異なる服装をしている設定と取れる表現がされていて、 カスタマイズできるのが「性自認」である以上、表現している性別と「性自認」が異なる設定は 「服装によって性別違和を解消するトランス男性・女性」でも「性別違和を抑圧して出生時に登録された性別として振る舞っているクロゼットのトランス男性・女性」でもなく 「シスジェンダーの異性装者」のみを指しているとしか解釈できないはず。 あと今更具体的に設定が盛り込まれたキャラを出したところで異性装者であるタローマティすら持て余してる作り手にかかれば ただのお飾りになるだろうしwikiの掲示板にいるような連中がキャラを指差して男!とか女!とかはしゃいでるのを見て舌打ちするのが見えてるからこれ以上クソの上塗りはやめてほしいという意味でどうでもいい。
ノンバイナリーに関しては一応「性自認」の選択肢が機能しているけど結局デザインがジェンダー規範ゴリッゴリの趣だから水着に突っ込みが入るのも当たり前だろだと思いました。 公式が言い出したことを鵜呑みにして突っ込みを入れた人たちはその意味では悪くないよ… というかアルクの水着では本人の意思で体を隠しているしナタは性別代名詞が出てきてないけど明らかに男女の型にはまることを拒否した服装できてるじゃん?
結論:言ってることとやってることが180度違う公式が100000000%悪い
おまけ
都合良く持ち出される「虹」モチーフ&プライドマンスに何かやれや問題 何かにつけ放サモで使われている虹のモチーフについてまさか説明いる人いる?と無駄に上から目線になっても意味がないので説明すると 「性(性的指向とジェンダー・アイデンティティ)の多様性の象徴」として広く使われているシンボルで、 6月はプライドマンスとしてイベントが開催されたり企業がロゴやアイコンをプライドフラッグの色にしたり虹をモチーフにした画像を投稿して支持や連帯を示している。
それではここでクエスチョン! 放サモのアプリとしての紹介とLWのコーポレートサイト以外でLGBTがどうこう言ってるの見たことある? 私はないです。 当然LGBTという言葉やプライドフラッグに頼らずに人の在り方の多様性を尊重することはできるけど、 そもそもこのゲームLGBT向けって言ってるけど 言ってる本人がゲイと自称ゲイではない♂ケモ好き男性と廃課金パフォーマンスのために金を出してくれる同性愛嫌悪と異性愛規範が大好きドヘテロ女性様以外の方を向いてないんだわ…
ゲイ、Aロマ踏みがち問題 やっほ~!LGBTQAのA*の人だよ!ヨロシク!
*ググれとだけ言いたかったけどこういうの知らない人wikiの掲示板にいるような連中はアホアホフィルターでトンデモ解釈しそうだから 「Aセクは性的な行為への欲求、Aロマは恋愛的な欲求というか相手にぶつけたい感情が湧き上がってこない人」ということだけ理解して後はググれ
そもそもが相容れないスタンス(恋愛ネタウザみたいなことをあんまり言うと逆にゲイを抑圧してしまうけどそこに目がいってないゲイが「恋をしたことのない人はいません」みたいなクソデカ言葉でAロマを踏みがち)だから バレイベは基本的に苦痛なのがある意味当たり前なんだけど最初のバレパニは「恋愛感情とグラデーションになっている憧れ」がメインテーマだったから楽しく読めた反面、 それ以降は疎外感がすごいから無条件になんでも持ち上げる人たちが言うような多様性があるなら少しはGGGG以外にも目を向けてもいいんじゃないですかね?
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咖啡種類 說說世界上知名的咖啡2
8.貴婦人咖啡
此種咖啡是由貴夫人蘭妮所發明。 咖啡溶入牛奶中的感覺,就像貴夫人雍容華貴的氣質。 原則上是以二分之一的咖啡加二分之一的牛奶混合起來喝的,但也可以隨個人喜好自行調整比例。 如果喜歡的話甚至不妨加入一兩滴白蘭地或威士卡增加香味。
9.維也納咖啡
維也納咖啡源於奧地利,是咖啡、鮮奶油和糖的組合。 喝的時候上面是濃香的冰奶油,中間有純正的咖啡,喝到底下,甜蜜的糖漿入口,可以享受充分三段式的變化口味。 做法:咖啡杯先以滾水燙過,再加入方糖或冰糖,倒入熱咖啡,后在咖啡面上加上已打好發泡的鮮奶油。 注意事項:咖啡應較平常飲用時稍濃,或買深培咖啡豆。
春藥 春藥效果 春藥副作用 春藥哪裡買 春藥是什麼 春藥成分 媚藥 乖乖水 春藥坊 催情迷幻催情 外用春藥 日本春藥 RUSH 壯陽助勃 老中醫
10.越南咖啡
這是使用改良式越南壺,以滴漏式來萃取純正之越南咖啡豆。 而且越南咖啡豆之大特色是以特殊奶油烘焙而成,故會有濃郁的熱帶咖啡包裹著濃濃的奶油香味。
11.巧克力咖啡(Chocolate Coffee)
有人說巧克力和咖啡是天生的絕妙搭擋。 其特點就是在於巧克力溶入咖啡后的神奇味道,比各自單一入 口要細緻美妙,不僅可以調和咖啡的苦味,更可補充熱量。 現在,巧克力咖啡己成為歐洲人上山滑雪時愛的熱飲。
12.熱帶風格咖啡
熱咖啡中加入萊姆酒點燃,便可一方面向受到熱帶國家情調,一方面啜飲散發萊姆酒芳香的咖啡。 萊姆酒是以甘蔗中分析出來的蜜糖為原料所作成的蒸餾酒,其味道的醇原分重型、中型與輕型三種,此處是利用風味較淡的萊姆酒來調製。 將熱咖啡注入盛放砂糖的杯中,以便砂糖溶化后倒入萊姆酒與薄切的檸檬片,接著點燃,���受火焰所表現的情趣,當酒精燒完後便可啜飲散發萊姆芳香的咖啡。 由於萊姆酒要作為點火之用,因此必須輕輕倒在咖啡表面。 雖然能散發出火焰,但周圍光線若過於明亮,將會減少效果。 因此應與喝黃金咖啡般,將房間內的燈都關掉再點燃。
13.冰咖啡
沖泡簡單容易的冰咖啡,擁有一種獨特的魅力,讓人無法抗拒。 方法很簡單:在沖泡咖啡注入沸騰是會後,還要在爐火上加熱幾次,這樣就可以使咖啡中的苦味消失。 還會有一種刺激的味道。 咖啡的顏色也會變深。 從而產生冰咖啡獨特的清爽風味。
14.歐雷咖啡
韓國奇力片 鱷魚增大軟膏 黑馬Dark Hors 美國BIG PENIS 孟婆湯 極樂水 Hulk綠巨人 RISE防爆玩家 英國Golden拳交 美國增大丸 黃金瑪卡 迷心醉 夢幻失身水
歐雷咖啡就是通常被人們用來作為早餐的法國式牛奶咖啡。 歐雷咖啡的沖泡法是以十公克的咖啡粉末,注入平常所需沸水份量的一半,在注入相同份量的熱牛奶。 若想如法國人般大量飲用,則按此比例增加份量即可。
15.黑玫瑰咖啡
所謂黑玫瑰咖啡,便是旁邊裝飾一朵紅玫瑰的咖啡。 它具有一種能令人憶起豔麗美人的氣氛,也是適合作為正餐后的飲料。 吃完正餐回到起居室后,啜飲一杯帶有萊姆酒清爽氣味的黑玫瑰咖啡,將使你的休閑時間更具情調。 首先將冰塊置於杯中,接著倒入冰咖啡與糖汁拌勻,然後加入萊姆酒使浮於上層,再裝飾一朵深紅色玫瑰作為陪襯。 在注入萊姆酒實需緩慢進行,不可讓酒沉入底層,只要沿著杯緣輕輕注入,萊姆酒便能擴散浮於咖啡上層。 琥珀色的咖啡與萊姆酒互映,能形成一種迷人的色彩。
8.貴婦人咖啡
此種咖啡是由貴夫人蘭妮所發明。 咖啡溶入牛奶中的感覺,就像貴夫人雍容華貴的氣質。 原則上是以二分之一的咖啡加二分之一的牛奶混合起來喝的,但也可以隨個人喜好自行調整比例。 如果喜歡的話甚至不妨加入一兩滴白蘭地或威士卡增加香味。
9.維也納咖啡
維也納咖啡源於奧地利,是咖啡、鮮奶油和糖的組合。 喝的時候上面是濃香的冰奶油,中間有純正的咖啡,喝到底下,甜蜜的糖漿入口,可以享受充分三段式的變化口味。 做法:咖啡杯先以滾水燙過,再加入方糖或冰糖,倒入熱咖啡,后在咖啡面上加上已打好發泡的鮮奶油。 注意事項:咖啡應較平常飲用時稍濃,或買深培咖啡豆。
春藥 春藥效果 春藥副作用 春藥哪裡買 春藥是什麼 春藥成分 媚藥 乖乖水 春藥坊 催情迷幻催情 外用春藥 日本春藥 RUSH 壯陽助勃 老中醫
10.越南咖啡
這是使用改良式越南壺,以滴漏式來萃取純正之越南咖啡豆。 而且越南咖啡豆之大特色是以特殊奶油烘焙而成,故會有濃郁的熱帶咖啡包裹著濃濃的奶油香味。
11.巧克力咖啡(Chocolate Coffee)
有人說巧克力和咖啡是天生的絕妙搭擋。 其特點就是在於巧克力溶入咖啡后的神奇味道,比各自單一入 口要細緻美妙,不僅可以調和咖啡的苦味,更可補充熱量。 現在,巧克力咖啡己成為歐洲人上山滑雪時愛的熱飲。
12.熱帶風格咖啡
熱咖啡中加入萊姆酒點燃,便可一方面向受到熱帶國家情調,一方面啜飲散發萊姆酒芳香的咖啡。 萊姆酒是以甘蔗中分析出來的蜜糖為原料所作成的蒸餾酒,其味道的醇原分重型、中型與輕型三種,此處是利用風味較淡的萊姆酒來調製。 將熱咖啡注入盛放砂糖的杯中,以便砂糖溶化后倒入萊姆酒與薄切的檸檬片,接著點燃,享受火焰所表現的情趣,當酒精燒完後便可啜飲散發萊姆芳香的咖啡。 由於萊姆酒要作為點火之用,因此必須輕輕倒在咖啡表面。 雖然能散發出火焰,但周圍光線若過於明亮,將會減少效果。 因此應與喝黃金咖啡般,將房間內的燈都關掉再點燃。
13.冰咖啡
沖泡簡單容易的冰咖啡,擁有一種獨特的魅力,讓人無法抗拒。 方法很簡單:在沖泡咖啡注入沸騰是會後,還要在爐火上加熱幾次,這樣就可以使咖啡中的苦味消失。 還會有一種刺激的味道。 咖啡的顏色也會變深。 從而產生冰咖啡獨特的清爽風味。
14.歐雷咖啡
韓國奇力片 鱷魚增大軟膏 黑馬Dark Hors 美國BIG PENIS 孟婆湯 極樂水 Hulk綠巨人 RISE防爆玩家 英國Golden拳交 美國增大丸 黃金瑪卡 迷心醉 夢幻失身水
歐雷咖啡就是通常被人們用來作為早餐的法國式牛奶咖啡。 歐雷咖啡的沖泡法是以十公克的咖啡粉末,注入平常所需沸水份量的一半,在注入相同份量的熱牛奶。 若想如法國人般大量飲用,則按此比例增加份量即可。
15.黑玫瑰咖啡
所謂黑玫瑰咖啡,便是旁邊裝飾一朵紅玫瑰的咖啡。 它具有一種能令人憶起豔麗美人的氣氛,也是適合作為正餐后的飲料。 吃完正餐回到起居室后,啜飲一杯帶有萊姆酒清爽氣味的黑玫瑰咖啡,將使你的休閑時間更具情調。 首先將冰塊置於杯中,接著倒入冰咖啡與糖汁拌勻,然後加入萊姆酒使浮於上層,再裝飾一朵深紅色玫瑰作為陪襯。 在注入萊姆酒實需緩慢進行,不可讓酒沉入底層,只要沿著杯緣輕輕注入,萊姆酒便能擴散浮於咖啡上層。 琥珀色的咖啡與萊姆酒互映,能形成一種迷人的色彩。
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偷得浮生半日閑.... 雖然冇咗老婆餅食,但都有粒朱古力☺️(在 Artista Perfetto HK) https://www.instagram.com/p/CoG8cThv4ca/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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2022年春に京都行ったこと
2022年4月1日~3日に聖地巡礼?で京都に一人旅行に行った。別に目的は明確じゃないけど。仕事辞めた無職期間に行ったので傷心旅行かもしれない
半年以上前のことなので覚えてる限りだけど書き残したい
次の仕事は決まっていて、4月4日から仕事始めだった。3月いっぱいは有給消化してたけど漠然と京都行きたいなとは思っていた。まあ行動に移せない類の人間なのでダラダラしてた
4月1日の朝方4時ごろにやっぱり行きたいなとなり新幹線とホテルのパック予約した。計6万程。あほか?でも売ってる方も悪くない?
で、10時か11時頃の新幹線に乗って京都駅に14時ごろ到着。荷物が邪魔だったのでまずはホテルに直行した。駅前すぐのところにあって助かった。
身軽になったものの、中学の修学旅行以来の京都。土地勘もないし何も決めてなかったからグーグルマップで最寄りの観光地を探した。歩ける範囲に三十三間堂と清水寺があったからそこを目指すことにした。
途中で渡った橋が鴨川だった。桜が満開の時期に行ったから本当にいつどこでも桜と京都の町並みが綺麗だった。
グーグルマップの案内で迷わず三十三間堂についた。館内は撮影禁止なので外観の写真しかないけど、千体の等身大の仏像が並ぶ様は圧巻だった。30分くらいかけてじっくり仏像を眺めながら廊下を歩いた。
修学旅行で行った記憶が無かったので恐らく初めて行ったのかな。流石にあの圧を受けたら忘れないと思う。中学生の頃の自分なんて仏像に欠片も興味が無かったから本当に忘れてるのかもしれないけど。
2021年位からよく頭痛に悩まされていたので土産物屋で頭痛守を買った。三十三間堂を建立した後白河法皇が頭痛も悩まされていたらしい。効果は実感できていない。
三十三間堂を出て清水寺に向った。五条坂前に大谷本廟という寺があったから由来も知らないのにフラフラ入った。丁度閉館の17時になり入れなかった。
寺の前の池の名前がすごく風流だった気がするけど忘れてしまった。公式サイトにも載ってない。
脱線したけど途中五条坂にあるすみっコぐらし堂ですみっコぐらし好きの友人にお土産を買ったりして清水寺についた。ついた頃には日も傾きかけていた
100円で胎内巡りに一人で入った。暗闇を壁にある数珠を象ったスロープを頼りに進まされた。くねくねしていて壁に盛大に足をぶつけた。終わりかけに暗闇に梵字が浮かび上がっていたが、だからなんだよと少し思った。
私が入ったときは閑古鳥だったが、私が出ると同時に団体客が胎内巡りに入って行った。
流石に中学の修学旅行で清水の舞台に来たことは覚えていた。
更に奥に行って清水の舞台も一望出来るところから見れた日の入りが綺麗だった。人がいっぱい居たけどみんな夕日に夢中だった。
坂を下りて清水の舞台を下から見上げた。ライトアップされていた。
日も落ちると冷え込んできて、寒さに負けてお菓子と抹茶を飲んだ。800円した。
ライトアップされた桜が水面に映る姿が清水寺で一番綺麗だった。
1人で夜の京都に居ても仕方ないのでさっさと帰ることにした。なんだかんだ歩いたのでバスで帰ることにしたが、バス亭が鬼のように混んでいて30分くらい立って待たされた。寒かった。
観光地の飲食店におひとり様する勇気もないのでホテル下のコンビニで適当に買って部屋で食べた。持ってきたアイパッドでアニメ平家物語の最終回を見た。
二日目朝は京都駅から電車に乗って琵琶湖疏水へ行った。
水路閣が見たかったのだが南禅寺境内にあることは知らなかった。煌びやかなお坊さん達がグルグル回って読経していた。
琵琶湖疎水から川沿いに歩くと平安神宮に着いた。
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気付いたら5月が過ぎ、6月も過ぎ、7月の半ばを迎えていた。tumblrに直接文章を書いて保存されずに全部消えてしまった経験から、ここにアップする文章は、1度iPhoneのメモ帳に書いてからコピペしている。書いては放置を繰り返しているので、最初に書いた内容が随分古い情報になっている。自分の備忘録だから別にどんな書き方をしたって良いはずなんだけど。上手い表現が見つからないことが多くて自分の語彙力のなさに苛立ってしまう。
5月は新しい部署に配属になり、引き継ぎなどで忙しかった。また慣れない業務に対する余裕のなさと、不妊治療に対する不安やストレスが重なりに重なっていた。夜は息がおかしくなるくらい泣いたり、抑うつ状態になっていたり、今思うとかなり荒れていたと思う。この気持ちのままもう仕事を続けるのは無理だ辞めたいと泣いては、いい歳して何甘えたことを言っているんだと自己嫌悪で連日苦しんでいた。
夫にはAIHを数回行いそれでもダメだったらIVFを行おうと考えていること、IVFになったら通院の増加と投薬の副作用により心身ともに苦しくなることから仕事を辞め資格の勉強をしつつ治療に専念したい旨を伝えた。夫は私が決めたことならいいよと嫌な顔をせず承諾してくれた。いつも表には出さないけれど夫は私に対する罪悪感が多少なりともあるのだと思う。夫に相談した翌日に新しい部署の全体MTGがあったので、MTG前に上長に退職したい旨を伝えた(前々からめちゃくちゃ私を使っていた若い女性営業マンで、気付いたら新しい部署の部長になっていた)。
家族と相談し治療のために退職したいと伝えたところ、『止めるつもりはないけれど再就職したらしばらくは産休育休を取るのは大変だし、病院から診断書を貰って傷病休職したらどうか?』と提案された。不妊治療は病気ではないので診断書を貰うのは難しいと伝えたところ、『こういうのを提案するのは良くないだろうけど精神科に行って診断書を貰うのはどうか?』とも言われた。
正直、傷病休職については一切考えておらず、続けるか辞めるかの2択しか自分にはなかったので、予想外の提案に戸惑ってしまった。仕事を辞めて再就職することに対する不安や無収入になることへの不安が完全には払拭できていなくて、できることなら今の会社で産休育休を取りたい���前々から考えていたから。とりあえずもう一度考えたい旨を伝え、退職したい話は一旦クローズした。
帰って夫に伝え、就業規則を読んでもう一度よく考えた。結論、現状は仕事を続けることにした。もし治療と仕事との両立で自分がどうしようもなくなったら休職を申し出る、ただ嘘をついて診断書を貰って休職はしない、それだったら自己都合として休職を申し出る、会社側から受け入れられなかったら潔く退職する。それが自分の中で出した納得のいく選択だった。
6月に入ると5月の忙しさがまるで嘘みたいに楽になった。前の部署の仕事を完全に手放したのが大きかったと思う。仕事に対して時間と気持ちの余裕が出たからか、夜に落ち込むことも前ほどはなくなり、精神が少しずつ安定していった。
治療の方はというとなかなか卵胞が育たず、通院が今までより少し多かった。薬も2段投与した。副作用で内膜が薄くなると聞いていたので不安だったけど、AIHの日を決める前日のエコーで先生に今の状態を聞いたところ、『この状態ならまぁ気にすることはないでしょう』という回答を貰ったのでひとまず安心した。
翌日は問題なくAIH1回目を終えた。色々事前には調べていたけれど、聞いていなかった予想外の痛みがあった。自分は痛みには強い人間だと信じていた分、実はそうでもなかったことに意味もなく落ち込んだ。このまま午後半休にしてしまおうか、と思いつつ帰宅しそのまま仕事をした。今周期ダメだったらまたこれをやるのか…とかなり憂鬱な気持ちになった(結局ダメだったのでまた7月もAIHをやるために準備をしているところ)。
翌週は自分の誕生日だった。意味もなく午後半休にして1人家でゆっくり過ごした。
何人かの友だちが誕生日おめでとう とメッセージを送ってくれた。多分社交辞令の人もいたと思うけれど、忙しい日常の中でわざわざ時間を割いて連絡してくれる優しさが嬉しかった(親と兄からは何も来なかったのが少し寂しかった)。
夫は忘れていたらしく、私から促されて初めておめでとうと言ってくれた(確か去年もそんな感じ)。落ち込む演技をニヤつきながらすると、帰りにケーキを買って帰ると約束してくれた。その日はチョコレートケーキ、その週の休日には私がしつこく所望した好きなパティスリーのホールケーキを買ってきてくれた。29歳だし誕生日で浮かれる年齢ではないけれど、人から祝って貰えるのは嬉しいことだと改めて思った。
高校の友だちが 『誕生日プレゼントを渡したいから会おう』 と連絡をくれたので約3ヶ月ぶりくらいに会うことになった。いつも行かない珍しいお店に行こう、ということで恵比寿のカレー屋に行くことに決定した。私が電車遅延で約束の時間に遅れてしまったので、彼女が先に発券して駅の近くに戻ってくれていた。そのお店はそこそこ有名らしく発券後90分待ち(ディズニーランドのアトラクションかよ)だったので、お店から電話が来るまでカフェでお互いの近況報告をした。
彼女と私は今置かれている環境も仕事も全く違うけれど、お互いの欲しいもの・目指しているものが必ずしも努力だけで報われるとは限らない世界に足を突っ込んでいる という点に置いては同じだなと感じた。
色々話していたらあっという間に90分が過ぎ、お店に向かった。
駅から約15分ほど離れたお店は閑静な住宅街の一軒家の1階にあり、店内・店外に多くの猫モチーフの物に溢れていた(トイレだけでも10個以上あった)。カレーはとても美味しかったけれど、ここのオーナーは猫がよほど好きなんだろうな という印象が味よりも強く残った。
自分の好きな物を好きなだけ詰め込んで、それらに囲まれながら仕事をしたり日々を過ごしていけたらどんなに幸せなことだろう。自分の好きなものって何だったっけ?自分はこの先、どのように生きていきたいのだろう?
不安な日が多かったせいか好きとか楽しいとか未来に対する期待とか、そういうポジティブな感情を見失いかけていたのかもしれない。幸せでありたいからこそ、今を大切に考えて過ごさなきゃいけないのに。突発的に生まれるネガティブな感情はどうしようもないことだけど、不確定なナニかを延々と呪ったり嘆いたりし続けることは、その先の自分をただただ不幸にするだけだ。好きなことや楽しいことを考える方がよほど建設的で、そんな当たり前のことを忘れる人間にはなりたくない と自分を振り返るきっかけになった1日だった。
最後は 『すべて自分の意思決定だった』 と胸を張れる人生を送りたい。
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白石一文『僕のなかの壊れていない部分』4
性行為において男と女は愛情とはまったく異質な欲望によって結びついているだけの気がする。それを男女双方ともにそうした単純な正理メカニズムから巧妙に目をそらし、枝里子のように「見据えるだけでは何もわからない」などと理屈をこねて、無理やり愛情関係に接合させようとするのではないか。
長いセックスのあと、枝里子は気だるくなるという。僕も同じだ。そして僕は考える。この破廉恥な人を人とも思わぬ行為の先には一体何があるのだろうと。これは���体何なのだろうと。すると枝里子は言う。その気だるさを否定的に捉えてはならないのだと。そして、そんな暗く湿った後ろ向きの疑問に拘泥すると人間は生きる意欲を失ってしまうのだと。たしかにその通りかもしれないと僕も思う。だが、すぐさま、次の疑問が浮かんでくる。じゃあ、生きる意欲を失ったからと言って何があるのだと。僕が知りたいのは、意欲、慰め、ゆとり、安らぎといった感覚的なことではない。僕は枝里子と会うたびに、一緒に寝るたびに心の奥底でいつも彼女に向かって問いかけている。僕はきみとずっと一緒にいることで、一体どうなるのだろうかと。僕たちは二人でいることで、生きる意欲やゆとりや安らぎや慰めを超えて、生きること本体の深い意味にどこまで近づくことができるのだろうかと。きみはその点について僕にどのくらいの保証を与えてくれるのだろうかと。ー家庭を持ち、ずっと一緒に暮らしていきながら、僕たちは一体どこへ向かって行くんだい。きみにはその行く先がおぼろげにでも見えているのかい。もし見えているのなら面倒臭がらずにどうか教えて欲しい。実は僕にはよく見えないんだ。だから不安なんだ。恐ろしく不安なんだ。大きな海の真ん中で、僕たちの乗ったボートは本当にちっぽけだ。たしかにきみが言うように、空を見上げれば青い光が僕たちを包み込み、あたたかな風が吹いている。それでも、僕はどうしても忘れることができない。このボートの小ささや、そして何がこれから起こるか分からないこの海の存在を。さらにはいつの日か、必ずどちらかが先にこのボートから降りてしまうということを。これはきみが言うような選択の問題ではないんだ。選択する前の、もっと重要で根源的な問題なんだ。愛や憐みや労りといった人間的感情が入り込む余地のない、時間を超越した恐ろしく冷徹で無慈悲な問題なんだ。
女の体は宝物だ。体以外の女はいやなところばかりだ。だから、宝物のためにそのいやなことをどのくらい受け入れるかが、女と付き合うことなのだ。セックスは相手の女のことをモノだと思えばいくらでも上手くなる。そしてこっちが相手をモノだと思えば思うだけ、女はひっついてくる
平凡な家庭、平凡な生活、平凡な少女時代、どれもみんなうらやましい。だけど僕は、そういう平凡な幸福は怖いなーああ平凡ほど怖いものはないかもしれない。平凡は自分に張りついて離れないし。平凡な人間ほど自分を捨てることが難しいからねー大きな不幸は、その不幸に絶望した自分というものを捨て去ることを容易にするし、大きな幸福もまた、その幸福すぎる自身を投げ出したいという衝動を常に伴うものだ。実際、僕は子供の頃、心の底から別の家の子に生まれ変わりたかったよ。もう一度最初からやり直させて欲しいと幾度願ったか知れない。別の人間になりたくて、いまの自分でなくなることに何の未練もなかった。心底幸福な人もきっと同じだと思う。人間は幸福で腹いっぱいになったら、どういうわけかその幸福を惜しげもなく他人に捧げたくなるんだ。だけど、平凡な幸福はそうじゃない。平凡な幸福はいつまでも自分にしがみついて離れてくれない。そのうち腐り始めて、その本人を病気にする。平凡な幸福に浸っているかぎりは、人間は死ぬまで自分というものを変えられないし、捨てることができない。そしてそんな人間は他人の不幸に対して同情はできても決して共感はできないんだ。共感するためには、自分を捨てなきゃいけないから。相手を理解するってことは互いに愛し合ったり、一方的に同情したり、共に喜んだりすることじゃない。自分を捨ててその人間になりきるってことだ。平凡は、それをきっと不可能にしてしまう。きみはいつもわかり合いたいと言うし、人間同士の関係は互いに近づいていくためにあるんだと言う。だけど、僕はただ近づくだけじゃ人と人とは永遠に分かり合えないと思う。ほんとうに分り合いたいのなら、自分を完全に捨てて相手になりきらなきゃいけない。相手の眼や耳や鼻や口や皮膚をすべてを受け止め、相手の胸で呼吸し、相手の頭で考え、相手の心で感じないといけない。そうしたときに初めて人間は他人の幸福を引き寄せて自分自身のものにすることができる。だけど現実にはそんなことは誰にもできやしない。まして平凡な幸福にどっぷりと浸かっている人間にできるはずがないんだ。
<どうして自殺しないのだろう?>それは多分、自分に他人の命を奪う権利や資格がないように、自らの生命を奪う権利や資格もないからに過ぎないと僕には思える。ともすれば人は自分の力で生きていると錯覚しがちだが、そんな力は人間にはない。誕生それ自体が自分の意志や力とは無縁であり、生きているさなかはたしかに思えるその意志や力も、死の前では生まれたときと同様にまったく無力なのだ。要するに人間は、最初から最後まで、自分のことを何も決めることができない。であるなら、自分の生を勝手に終わらせる権利などあるはずもないし、他人の命を奪う権利もあるわけがない。人は生きているのではなく、ただ生きさせられているだけなのだ。それでも、新たな問いはさらに生まれてくるのだ。<どうして人間は新しい生命を生み出そうとするのか?>人間がただひとつ意志を発揮する場があるとすれば、他人の生を創造するということだと僕には思える。しかし、なぜそんなことを人間はやらかしてしまうのか、それが僕にはよく分からない。なぜなら、他人の生を生み出すということは、そのままその他人の死を生み出すことと等しいからだ。人を生むことは、その人を殺すことでもある。僕は触れるでも感じるでもなく、ただ知っていた。自分がいずれかは死んでしまうーという事実の底深い意味を捉えない人間は、必ずや自らを殺すか、他人を殺すかのどちらかを選択しなければならなくなってしまうのだ。この世界のただならぬ無慈悲さの正体は、ひとえにそうした選択を迫られてしまうことにある。そのいい例が女性たちだ。かあちゃんがそうだったように、ほのかの母親がそうだったように、思いつきで子供を作りたいと言いだした大西昭子がそうであるように、勝手に拓也を産んで、パクとの関係は半端なままに僕とつき合う朋美がそうであるように、僕を諏訪の実家に連行し、いずれは結婚へと進みたいと願っている枝里子がそうであるように、そして、生まれたわが子をいずれか四十三日で見知らぬ他人に預けてしまう母親たちがそうであるように、女性たちは我が身の欲望に取り憑かれて、自分を捨て去ることがどうしてもできない。彼女たたちは自身の死を閑却して、安直に他人の生を生み出しつづけている。(私の意見→むしろここまで理解している男性の方が圧倒的に母数は少ない、女の卵子だけで子供ができるのならばこう言った意見は正当だが、むしろ女はここまで理解した上で、それでも子供をうむという決断に至っている方が多いのではないだろうか。むしろ当事者であるのに、精子を女の膣に入れ込む当事者なのに、子どむを物理的に生むのが0100で女のため、ここまでの思考に至っていない男の方が一定数多い)子供を産むということが、その子をやがては死に至らしめる行為なのだと彼女たちは考えもしない。自分たちこそが正真正銘の殺人であることに、おそらく一瞬たりとも気づいたことがない。(私の意見→いや気づいているけど、そこまで考えてしまうと動物の繁栄に関わることだから意識的に無意識領域に飛ばしてるんじゃね?)
自分のことを恥ずかしいと思うその直人君を、直人君自身がちゃんと見つめているかぎり、ちっとも恥ずかしがることなんてないのよ。いずれは、直人君も直人君と別れてしまうときがきて、こうやって亡くなった大勢の人たちと混ざり合って、一陣の風になって吹き渡るんだよ。だったら、生きているうちに、できるだけ自分のことなんか忘れて、他人のことを考えられる人間になって欲しいって思う。この世界の何もかもが全部一緒だってお釈迦さまは教えて下さっているの。人間も動物も、そして石や花、空気もすべては一つに繋がった夢みたいなものなのよ。生まれる前も生きているときも、死んでしまってからも、きっと同じなんだろうなと私は思ってる。他人はきっと自分だし、自分はきっと他人で、これから生まれてくる人も自分だし、大昔に死んでしまった人も自分自身なのよ。まだ直人君には分からないだろうけど、石や草や虫や動物も、同じように自分なんだよ。ほんとはね、何も思い煩うことなんてないの。自分が苦しいと思えば苦しいし、楽しいと思えば楽しいの。この世界は、ただそうとしか言いようがないものなの。だから、私も直人君もいつかは死んでしまうけど、それはちっとも悲しいことじゃないし、悲しまなくてもいいの。たとえ私が死んでも直人君は生きてくれるし、直人君が死んでも他の人は生きていくでしょう。そう思えば何にも怖いことなんてないわ。だからこそ、自分を捨ててどんな人のことも大切に思ってあげたいって私は思う。別に直人君のことが私は特別に好きなわけじゃないんだよ。自分がそう信じているから親切にしてあげてるだけ。ぜんぜん感謝なんてしてくれなくていいの。私はただ自分のためにやっていて、それが結局、直人君のためにもなるだろうって勝手に思い込んでるだけなんだから。
(常岡一郎『人は何のために生れたのか』)それはすべての人を見ていますと、育っていきます。身も心も、年毎に育ちます。もし育たないものがあったら亡びます。死にます。死なないものは育っていくでしょう。だから、人は育つために生きさせられたと第一番に考えています。その育つためにはどうすればいいかを第二に考えてみます。育つためには相反する二つを組み合わせて調和をとることですね。空気を吸うたら、必ず次に吐き出す。真夜中もやめず、決して面倒くさがらず���必ず二つを調和させる。食うたら減らす。減ったら食う。起きて、寝る。寝たら起きる。これを元気よく、明るく、とどこおりなく、くり返し、調和させる。これが育つための日々の条件ではないでしょうか。人間の世の中も今日まで育ってきましたのは「生れて、死んで」「死んで、生れて」生死一如。幾度も生れかわって今日の姿まで育って来たと考えられています。こう考えるとすべてが相反する二つの対立と、これを見事に調和させるところに生れさせられて育つ道があるのではないでしょうか。どんな人間でも顔は全部、向こうむいた人ばかりでしょう。顔が自分の方を向いている人は一人もありませんね。向こう向きの人間と人間とがさし向かいになって語り合う、だから話がまとまる。どんな偉い人でも、かしこい人でも自分の顔を自分で見た人は一人もいない。やっと鏡で見て、そこに映ったかげを見て自分の顔を知ることができるに過ぎない。人の顔ならいつでも見えるが、自分の顔は死ぬまで見えない。そこで鏡が必要あるように、自分を知るために反省が必要であり、反省の鏡として宗教的教養がいるわけだと思います。この点をもっとわかりやすくたとえて申し上げましょう。だとえば、大根について申しましょう。大根よ、お前は何のために生れたのか、と聞いたら、私は「ためなしに」生れた。何の目的も決めず、自分の力もなく、全く生れさせられたのです。神の摂理によって生れさせられた。そうして、人間の丹精によって育てられましたと答えるでしょう。それでは何のために生まれさせられ、育てられて来たのだと考えるかと聞けば、多分、それは私を人間に食わせるために生れさせられ、人間はまた私を食うために育てたらしい。どうしてそんなことが言えるのか。それは、私の祖先、大根の一族は代々人間に食われて来た。私もやがて食われるだろう。私の子孫もすべて人間に食われるでしょう。だから、人間に食われるために生み出され、育てられて来たものだと思います、と答えるでしょう。そこで、大根が自分の方を向いて、自分の方の都合だけで考えるとします。俺の先祖も人間に食われた。俺もやがて食われる。子孫も食われる。思えば情けないことである。人間と大根の関係は倶に天を戴かない敵の間柄である。食いつ、食われつの間柄なら五分五分だが、食われてばっかりきた。全くなさけない。この祖先のうらみを晴らし、子孫の禍を絶つために俺が仇討ちしてやろうと考える。そこで物凄いニガ辛い大根になる。食った人間がまったくコリゴリするくらいにニガクなったら、確かに仇討ちはできる。しかしその後に来るものは「こんなニガ辛い大根は二度と作るべからず」となって子孫断絶の運命となる。自分の都合のみから割り出す考え方は亡び行く運命の道であると思います。これに反して、先方の都合のみをよく近いする。相手を生かす考え方をする。「もし人間の努力まごころがなかったら」大根は育たぬ。まったく人間の苦心努力の賜物である。だから、人間にどうして恩を報じようか。人間によろこびをいかにして与えることができるか。こう考えて非常にうまい大根になる。この場合、お家自慢の大根となる。その大根の種は大分県のおばさんに送る。埼玉県の従兄弟にも送る。といった調子で八方に送られる。別に願わず、求めずとも子孫繁栄の道に出る。生と死。吸うこと吐くこと。眠ると起きる。食うのと減ること。自分と他人。生かすことと生かされること。すべて二つの組み合わせでしょう。だから、人を生かす。相手を生かす。伸ばす。守る。ここに全身全霊をつくす修行、訓練が毎日の課業だと私は考えています。ここに私が胸を病んで、また救われた道があったと思っています。「人は何のために生れさせられたのであろうか」というお答えになるでしょうか。結局、自分の一日一日を全力をかたむけつくして自分を空にして相手にささげ、われまた育つ道だと信じますので一言申し上げました。
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4か月ぶりに美術館行ったら泣いた
国立新美術館で開催中の企画展「古典×現代2020―時空を超える日本のアート 」に行ってきました。よかった…よかったよ… エモポイントを紹介していくわね…
【その1 展覧会がごぶさたすぎる】
さっきまで見ていた作品を視界の端に入れながら自分のペースで歩みを進めていくときの、ゆっくり麻酔が効いてくるような身体の感覚を久しぶりに味わって、それだけでクラクラしてしまった。 次の部屋に足を踏み入れたらまぶしい映像に目が眩むとか、部屋中に響き渡る音声とか、涙をこらえて上を向くと天井がすごく高くて吸い込まれそうになるとか… やたらと鑑賞ペースが合う同年代の人を妙に意識しちゃったり、注意するかしないかの瀬戸際で姿勢をピクピクさせてる監視員さんを見つけたり…
いくつもオンライン展示を見たけど、やっぱり身体性は代え難い。もう何もかもが懐かしくてほんとに嬉しかった!
展覧会全体で、直接的な形式の比較から、思想的な議論へと、だんだん複雑化していくグラデーションもとてもよくできていて、「やっぱり展覧会ってそのものがひとつの体験を与える大きな作品だな」と感じられて好きでした◎
【その2 作り下ろし作品の尊さ】
どこかの美術館に所蔵されている作品だけでなくて、本展のコンセプトがあって初めて生まれた作品たちを前に、展覧会の作り手の人への敬意を感じずにはいられなった。 どうやって説得したんだろう、こんなに良いものが上がってくるまでどんなコミュニケーションがあったんだろう、完成した会場をいっしょに見てどう思っただろう…いろいろ想像して胸が熱くなった。 ああこの人たちは同じ時代に生きているんだ!と感じさせるというか、現役のアーティストさんの作品を展示する意義を直に伝えるすばらしいパワーにみなぎっていたな。
【その3 同じ眼】
はじめの「花鳥画×川内倫子」のセクションでは、たまにしか味わえない「自分のなかの感覚が刷新される」やつが来て興奮した。
若冲はじめいろいろな花鳥画と、おなじく生命を撮った川内さんの写真が、対面で並べられてる展示室。 はじめに花や昆虫・赤ん坊などの写真を見てから、パッと振り返って日本画を見て本当にびっくりした。そこには絵師の「みずみずしく目の前の命を捉えたい!」というまっすぐな眼を感じたのよ… 今まではそういった日本画を見ると「細かく描けている」「リアルに描けている」「動き出しそうなのに装飾性もある」とかこねこね考えていたのだけど、一歩引いて「どういう眼で見つめて描いたのか」を意識したのは初めてだった。 そのパーンと開いた感覚に自分でも驚いて、また写真に戻って、往復をするうち、そして川内さんの「写真のない時代だったら自分は筆を執っただろうか」という一文を読むうち、すごく腑に落ちた。同じなんだもの。
これは写真展と日本画展を同じ日に梯子したとしても、そして2つの画像を並べてみても分からなかったかもしれない。背後に写真を見た自分の残像を感じながら、数百年前の日本画の前に立つことでしか得られなかった気づきだと思う。 そう分かった途端、「このペア展示、ただ事じゃないぞ…」と鳥肌が立ったのでした。
【その4 リスペクトとジェラシー】
棚田さんという彫刻家を初めて知った。お恥ずかしながら。 入口すぐの「想像するレリーフ」の木の質感や、ファンタジーな自分を客観視しているような、無表情な自画像(彫刻)なのにアイデアにあふれているのがありありと分かるような、そんな印象がすごく気に入って、すぐに虜になった。 部屋のテーマは「円空×棚田康司」。どちらもひとつひとつの作品がすごく良くて、棚田さんの少女像のナチュラルさや、円空の仏像の怒っているような満足しているような唯一無二の表情に魅入られながら、部屋を進む。 中盤くらいまで見ていくと、どちらの作品も、1本の木から削り出していて、背面は木のままで、無理に木目や裂け目に逆らわないところが似ているなと気づき出した。
壁に展示されている棚田さんの文章(この展覧会でいちばんの名作!)を読むと、ほかのどのペアよりも敬愛と思い入れの強い組み合わせだったのだとすぐに分かる。 名声を求めず、権力に背を向けひたすらに彫り続けた円空と、数々の人を救ってきたその作品たちへの、「あなたは気づいていただろうか」というリズムで繰り返される、ミステリアスな天才への届かないラブコールに、思わず泣いてしまった。
そして「あなたは許してくれるだろうか」と円空のポリシーをリスペクトして作品を作ることへの、見てもらえることのない切なさや、どこかで彼を超越したいと願うプライドは、多くの人を入口からもう一度回らせる力があったと思う。 交互に入り組んで展示された2人の彫刻家の作品が立ち並ぶ空間の間を縫いながら歩くと、時を越えて交錯する思いにからめとられていくようで、本当に来てよかったと思った。
【閑話休題 ホラー体験のはなし】
見ちゃったんですよ。仏像がうなずくところ。
建築家の田根さんが手がけた、まっくらな部屋の仏像展示。 2体の黄金の菩薩のまわりには上下・点滅をゆっくり繰り返す電球が吊り下げられていて、部屋には声明(読経の合唱みたいなやつ)が響いているというけっこう異質な部屋。 左右の灯りが沈んだり昇ったりするのは、まさにタイムラプスで太陽を観測しているようで。声明の反響を合わさって、まるで菩薩様と自分だけが暗闇の中でタイムスリップしているような不思議な感覚になった。 ふっとすべてが完全に闇に包まれた後に、浮かび上がってくる金色の姿はさながら夢に現れたお告げのようですばらしかったんだけど…
そのあと…ちょっと動いたんよね…右の菩薩の首が左にこくっと…はにかむように…あたしゃ思わずヒッて声出してそそくさ出ちゃったよ…あれは何かの報せだったんだろうか…ちょっと…そんなお話でした…
【その5 やっぱりバカバカしいのが好き】
しりあがり寿ね。はいはい。見た見た。これだけ全部見たことあるわ、展示行ったしね、すみだの個展。――という感じで、北斎の部屋になった途端に呼吸をしだしたオタクだったのだけれど――甘かった。 全然新作のすばらし映像ありましたァ~~~~! とにかくよかった!ポップなクラシックのアレンジ、四畳半の画面から想像を超えて広がり行くアニメーション!北斎の遊び心が、踊りだし、あふれ出し、ミュージカルとなり、世界を巻き込み、空を飛び、爆発する…! 本気で遊んでおちゃらけるという徹底したテーマと、緩急のついたBGMや、桶で新体操をしたり八面相と踊ったりする小ネタの工夫も利いていて大笑顔でした。壁の形を利用したプロジェクションも見事だったし、拍手!
すきすきす~
という訳でとっても良い展示でした。皆川さんも仙厓も見れたし! https://kotengendai.exhibit.jp/
本当は五輪の時期に「きもの展」と合わせてみんなに見てもらいたかったであろう朝日さんの想いを想像するとそれだけで泣けてしまうけど…
入場制限で事前予約の展覧会、どのくらい密を避けて足を運べるかまだ不安だけど、ともあれ少し呼吸ができてうれしかったです。
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