#沓形ぐい飲み
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kachoushi · 10 months ago
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各地句会報
花鳥誌 令和6年5月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
立春を待たずに友は旅立ちし 喜代子 習はしの鰈供へる初天神 由季子 在さらば百寿の母と春を待つ 同 春遅々と言へども今日の日差しかな 都 橋桁に渦を巻きつつ雪解水 同 盆梅の一輪ごとにときめきぬ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
飴切りの音高らかに春を待つ 和子 風船消ゆ宝珠の上の青空へ 慶月 天を突く手が手が福豆を欲す 光子 葬頭河の婆万年を寒く座す 光子 飴切りのビートを刻み追儺の日 いづみ 虚無なるは節分の達磨の眼 ��路 老いてなほ鬼をやらふといふことを 千種 恵方向く沓の爪先光らせて 光子 とんがらし売る正面に福豆も 和子 錫杖をつき仏性は春を待つ 小鳥
岡田順子選 特選句
厄落し葬頭河婆をねんごろに はるか 柊挿す住吉屋にも勝手口 眞理子 豆を打つ墨染のぞく腕つぷし 千種 奪衣婆の春とて闇の中笑ふ 俊樹 亀鳴けば八角五重の塔軋む 俊樹 節分や赤い屋台に赤い香具師 緋路 錫􄼺の音待春の鼓膜にも 緋路 飴切りのトントコトンに地虫出づ 風頭
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
ものゝふの声は怒涛に実朝忌 かおり 実朝忌由比のとどろきのみ残る 睦子 久女忌の空は火色にゆふぐれて かおり やはらかな風をスケッチ春を待つ 成子 実朝の忌あり五山の揺るぎなし 美穂 歌詠みは嘘がお上手実朝忌 たかし 死せし魚白くかたどり寒月光 かおり 実朝忌早き目覚めの谷戸十戸 久美子 寒月や薄墨となるパールピアス かおり 寒月に壁の落書のそゝり立つ 同 ふはとキスこの梅が香をわたくしす 美穂 昃れば古色をつくす蓮の骨 睦子 寒禽の過り裸婦像歪みたる かおり 人呑みし海ごつごつと寒の雨 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
両の手をあふるるあくび山笑ふ 美智子 春浅し絵馬結ふ紐のからくれなゐ 都 鰐口に心願ありて涅槃西風 宇太郎 柊挿す一人暮しに負けまじと 悦子 寒晴や日頃の憂さをみな空へ 佐代子 師の苦言心にとめて初硯 すみ子 この町を砕かんばかり月冴ゆる 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月10日 枡形句会
春菊をどさつと鍋に入れ仕上ぐ 白陶 落ちる時知りたるやうに紅椿 三無 装ひは少し明るめ寒明ける 和代 一品は底の春菊夕餉とす 多美女 中子師の縁の作詞冬の能登 百合子
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令和5年2月11日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
料峭の石橋渡る音響く 三無 苔厚き老杉の根に残る雪 あき子 羽広げ鴨の背にぶく薄光り のりこ 春まだき耀へる日の風を連れ 三無 吟行や二月の空は青淡き 和魚 春めきて日向の土の柔らかく 三無 春の陽を川面に溜めてゆく流れ ���薫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
古暦焚くパリの下町も焚く 昭子 豆撒や内なる鬼を宥めつつ みす枝 落日にして寒菊の色深し 世詩明 被災地の家もひれ伏し虎落笛 ただし 裸婦像の息づく如く雪の果 世詩明 雪吊の縄にも疲れ見えにけり 英美子 ありし日の娘を偲び雛飾る みす枝 それぞれの何か秘めたる卒業子 世詩明 今生の山河に満つる初明り 時江 九頭竜の河口に余寒残しをり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
春立つや電車もステップ踏み走る 紀子 薄氷を横目に見つつ急く朝 裕子 商店街バレンタインの日の匂ひ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月13日 萩花鳥会
白梅と紅梅狭庭にうらうらと 祐子 熱燗で泣けたあの唄亜紀絶唱 健雄 如月の青空のこころ乗り移る 俊文 春の霜とぎ汁そつと庭に撒き ゆかり うすらひを踏むが如くの孫受験 恒雄 透きとほる窓辺の瓶や冬の朝 吉之 身に纏う衣減らざり春浅し 明子 躙り口扇子置く手に零れ梅 美恵子
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令和5年2月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
越前の雪の生みたる雪女 雪 又次の嚔こらへてをりし顔 同 一としきり一羽の鴉寒復習 同 横顔の考へてゐる寒鴉 同 老いて尚たぎる血のあり恵方道 真喜栄 節分会華を添へたる芸者衆 同 白山の空より寒の明け来たり かづを 紅梅や盗まれさうな嬰児抱く みす枝 老犬の鼾すこやか春を待つ 清女 佐保姫やまづ能登の地に舞ひ来たれ 嘉和 収骨の如月の手は震へつつ 玲子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月16日 さきたま花鳥句会
煮凝を箸で揺らしつ酒を酌む 月惑 春一番ドミノ倒しの駐輪場 八草 雪残る路肩を選りて歩く子ら 裕章 春立つや蠢く気配絵馬の文字 紀花 朽木根に残してあがる春の雪 孝江 見舞ふ友見送る窓の老の春 ふゆ子 鼓一打合図に開始鬼やらひ ふじ穂 スクワット立春の影のびちぢみ 康子 匂ひ来し空に溶けたる梅真白 彩香 生みたてと書きて商ふ寒卵 みのり 寿司桶の箍光りたる弥生かな 良江 春泥や卒寿の叔母の赤き靴 珪子
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令和5年2月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
総門を白く散らして梅の�� 斉 俯ける金縷梅の香や山門に 芙佐子 恋の猫山内忍び振り返る 斉 日溜りに小さき影なし猫の恋 白陶 腰かけて白きオブジェの暖かし 久子 鳥もまた盛んなるかな猫の恋 白陶
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
撫で牛に梅の香纏ふ天満宮 笑子〃 白梅の五感震はす香の微か 千加江 真夜の雪寝る間の怖さ知るまいの 令子 銀色の光ほころび猫柳 啓子 復興や春一丁目一番地 数幸 紅梅の謂を僧の懇ろに 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
一羽には一羽の矜持寒鴉 雪 憶却の先立つてゐるちやんちやんこ 同 煮凝りや良き酒飲めて子煩悩 同 来し方を語り語らず大冬木 同 此の人の思ひも寄りぬ大嚏 同 初春の遥か見据ゑ左内像 一涓 熱燗や聞きしに勝る泣き上戸 同 己がじし火と糧守りて雪に棲む 同 灯もせば懐古の御ん目古雛 同 もう少し聞きたいことも女正月 昭子 冬日向ふと一病を忘れけり 同 瀬の音にむつくりむくり蕗の薹 みす枝 夜中まで騒めき続く春一番 やすえ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年2月 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
寒紅や良きも悪しきも父に似し 雪 退屈をひつかけてゐるちやんちやんこ 同 春立つや千手千眼観世音 同 路地路地に国府の名残り春の雪 同 節分会葵の御紋許されて 同 越前の夜こそ哀し雪女 同 瓔珞に鐘の一打にある余寒 清女 能登地震声を大にし鬼は外 数幸 春塵や古刹の裏の道具小屋 泰俊 蕗の薹顔出し山を動かしぬ 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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joker0531jp · 5 years ago
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kkagneta2 · 6 years ago
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幻想の一年、夢のやうな将来。
おっぱい!!!!
今日は志望校の模試を受けると云うので、色々尽くしてきた訳なのであるが、まさかこうも簡単に心がかき乱されるとは思っても見ていなかった。それもこれも全部、隣で黙々と試験を受けている制服姿の、――恐らくは母校からもう少し北に行ったところにある進学校に通っている女生徒の、その胸元、――つまり「おっぱい」が原因であつた。――
明らかに異常としか言いようがない。白い夏用のセーラー服を弾けさせんばかりの膨らみは、大きさにしてバスケットボールぐらいであろうか、横にも縦にも30センチは彼女の胸元から飛び出している。それに引っ張られて制服にはシワが出来ていたり、脇のあたりなどに変に折り目がついていたりしているのであるが、彼女の本来の体格には合っていないのか、お腹の辺りはダボダボと生地が余っている。彼女が消しゴムをかけると、それに合わせて揺れる揺れる。机の縁に当たれば、その形に合わせて柔らかく変形する。下に何枚も着ていないのか、パンパンに張った制服には薄っすらとブラジャーと思しき四角い模様が浮かび上がっている。時として彼女が肩を揉む仕草をするのは、やはり途方もなく重いからであろうか。
しかし、俺にはそんな光景が信じられなかった。
――女性の乳房がここ��で大きくなるのか?
俺は彼女が席についた時から、純粋にそんな気持ちを抱いていた。どう考えてもありえない。彼女の顔よりも、俺の顔よりも、まだまだずっと大きい胸の膨らみは白昼夢のレベルである。現実に存在していい大きさではない。もし、ほんとうに存在するのなら、確実にネットだとか、テレビだとかで話題になっているはずである。受験のプレッシャーに負けて頭のおかしくなった女生徒が、詰め物をしている、――そうに違いない。このおっぱいは偽物である。もしくは俺は今、幻想を見ている。――
そう思わなくてはこちらの頭がおかしくなりそうだった。そもそも一体何カップなのかも検討がつかない。P カップ? U カップ? Xカップ? いやいや、Z カップオーバーと云われても何も不思議ではない。
しかしもしそうだとして、ならば一体どうやったらそんな大きさになるのだろう。小学生の頃から大きくなったとしても、一年に5カップ弱は大きくならなければ、こんな暑い時期にZ カップを超えることは出来ない。すると、中学を卒業する時点で少なくともP カップは無くてはならない。……いやいや、今の大きさもそうだが、中学生でP カップだなんて、そんなばかなことはありはしないであろう。しかし、現実にこの大きさになるにはそのくらいの成長速度が必要である。やはり偽物としか思えない。……
いや、そうでなかったとしても、こんな可愛らしい女子高校生に、こんな大きなおっぱいを与えるなぞ、神はあまりにも不平等である。彼女を初めて見た時、その巨大すぎる胸の膨らみに脳が麻痺したのか、まず俺が眺めたのは彼女の顔だった。黒い艷やかなセミロングの髪の毛を軽く後ろで束ね、ふんわりとした目元に、指で摘んだような鼻に、すうと真横に伸びた唇、白い肌、長いまつげ、……まさに完璧な瓜実顔と云ってもよかろう。おっぱいがまるでなかったとしても、他の女性とは一線を画している。――
もうこれ以上問題を解くなんて出来ないと判断した俺は、まだ開いてすらいない化学の問題用紙を一瞬間眺めた後、取り敢えず物理の回答を見直すことにした。チラリと目を向けると、彼女は胸に邪魔をされながらも一生懸命に問題を解いている。普段なら焦る心地ではあるけれども、もう今日は何もかもを諦めてしまった。俺は机に突っ伏すと、隣で繰り広げられているであろう蠱惑的な光景に、残り時間いっぱい思いを馳せることにした。
  例の模試からまる二ヶ月、俺は予備校へ通いながら何の進展のない日々を過ごしていた。結局彼女はあの後、俺が放心しているうちに試験会場を後にしてしまっていたから、連絡���も交換できていないし、そもそも声すら聞いていないのである。それでも制服から高校が判明したから、友達からは校門で待ち構えろと云われたのだが、そんなストーカーまがいのこと、冗談でも俺にはできない。ただただ悶々とした日々を過ごしている一方であった。
で、いま何をしているかと云えば、この時期から、――ちゃんと云うと8月のとある週から、この予備校では夏期講習が行われるから、浪人生である俺は必ず出席しなければならない、――と、ここまで云えば分かるだろうか。そう云えば去年も行ったような気がするので、恐らくは現役生も交えた講習である。高校生からすると、中々新鮮味があるだろうが、毎日をここで過ごしている俺からすれば、全くもって面白くない。――
と、思いつつ、昨日から解きかけで残しておいた数学の問題を解こうとノートを取り出したのだが、ふと隣の席に座ってくる人影が視界の隅に見えた。授業開始にはまだ時間はあるので、空いている席はたくさんある。前にも後ろにもある。そんな中でわざわざ俺の隣に座ってくるのは、一体誰だ……? と思って見てみると、――
――彼女だった。
見間違えようがない。相変わらず、風船でも入れているのではないかと思うほどセーラー服をパンパンにさせ、髪の毛を後ろで束ね、あの可愛らしい顔を若干こわばらせている。同じようにテキストとノートを取り出した彼女は、下敷きで顔を軽く扇ぎながら、何をするわけでもなく黒板をぼんやりと眺めていた。
――それにしても大きい膨らみだ。真横に居るものだから以前よりもその膨らみは大きく感じられる。今日はブラジャーの跡こそ見えないけれども、セーラー服が破れてしまわないかこちらがハラハラするほどに、胸の頭だとか、脇のあたりだとか、背中のあたりだとかが張っている。彼女が顔を扇ぐ度に、机に当たってふにふにと形を変えるおっぱいは、見ていても心地よく感じられる。それに、何とも重そうに揺れるのである。もはやここまでされては、決して詰め物だとは云えない。確かに俺の真横には、途方もない重量を持つ塊がある。
「おはよう」
もうどうしようもなくなった俺は、意を決して彼女に話しかけた。
「お、おはようございます」
とおどおどした声が返ってきたので、出来るだけ朗らかに、彼女と再開した時に備えて練習した言葉を云う。
「何ヶ月か前の模試に居なかった? ほら、O大学の、……」
「はい。たしかあなたは、……私の隣に居ました、……よね?」
と、首をかしげる、その顔には笑みが。
「そうそう。あまりに一生懸命解いてたから、なんか面影があるなーって思ったけど、やっぱりそうだったんだ」
「ふふふ、私も隣で一生懸命解いてる姿は良く憶えてますよ」
「隣に座ったのは偶然?」
「いえ、実は誰も知ってる人が居なくて心細かったんです。……」
と彼女は恥ずかしそうに笑��た。
話はそれから自己紹介の流れになったのであるが、とにかく胸元の存在感がすごくて、何度も何度も目をやりそうになった。聞くと彼女の名前は沓名 楓(くつな かえで)と云う。苗字は珍しいから名前で呼んで欲しいとのことだけども、初対面の女子高生を下の名で呼ぶ、その気恥ずかしさと云ったらない。が、彼女はほんとうに気にならないのか、むしろ言葉に詰まる俺を見てくすくすとこそばゆく笑っていた。
物理選択と生物選択で俺たちは分かれることになったのであるが、離れ離れになるのはそれくらいで夏期講習のコースは凡そ一致していたから、その後も一緒に受けることになった。その外見に似合わず、意外にも楓はお茶目で、授業中にもしばしば筆談で会話をした。中でも面白かったのは彼女は絵が上手く、教壇に立つ先生の似顔絵を描いては笑わせてくる事で、それが唐突に見せてくるものだから、授業中に何度も何度も吹き出すハメになってしまった。
純粋に楽しかった。もちろんおっぱいは気になり続けてはいたけれども、再び数学の問題に向かう余裕ができるほどに、彼女と授業を受けるのは楽しいと感じられた。だから俺はつい楓に、
「大丈夫?」
と云っていた。もう何度も彼女が肩に手をやるから気になったのである。
「へ? 何がです?」
「いや、肩が痛いのかなって」
と云うと、楓の顔は一気に真っ赤になる。
「あ、えとですね。……その、重くて、……」
「え?」
「お、おっぱいが重くてズレちゃうんです。……」
と二つの膨らみを抱えながら小さな声で云う。分かってはいたが、デリカシーのなさすぎる問いに、後悔が募る。
「ごめん。今のは無神経すぎた。許してくれ」
「いえ、云ってくれた方が、お互い気が楽になりますから。……」
しばらく無言が続いた。俺は居心地の悪さにまたノートに向かってまだ解けきっていない問題に向かうことにした。楓はぼうっと黒板を眺めていたのだが、いつしか同じようにノートに向かって、何やら一生懸命に書いていた。
もう残すところ授業は後一つである。いつのまにか予備校でも屈指の変わり者と評判の高い数学のS 先生が教壇に立っており、気がつけば受講カードが配られてきた。
その時間、彼女と目を合わせたのは結局、受講カードを手渡した時だけであった。
「柴谷さん」
と、テキストを片している俺に、楓が声をかけてくる。
「今日はありがとうございました。あのまま声をかけられなかったら、心細さで死んでしまったかもしれません」
「ははは、生きててよかったよ。俺も今日は楽しかった」
「それで、これを、……」
とノートの切れ端を折り曲げたのを俺に手渡して、………こなかった。途中であの豊かな胸に丸め込まれる。チラリと見て唸る。
「………やっぱり、これは明日にします! さようなら!」
と云って、楓はぱぱっと教室から出て行ってしまった。残された俺は彼女が何を渡そう��したのか気になったけれども、それよりも彼女とお近づきになれた嬉しさと、中々上手く事が運んだ安堵にほっと息をついて、体から力を抜いた。自習室に行くのはそれから30分もしてからであった。
  結局、楓があの時何を渡そうとしていたのか分からずじまいであった。明日にしますと云っていたのが、また明日にしますになって、そして明くる日も、また明日にしますになり、それが続いてとうとう夏期講習も最後の日となってしまった。とは云っても、俺たちはそのあいだ、朝来てから帰るまで、時には自習室で夜遅くまで籠もる時もほとんど一緒に居たからあまり気にはなっていない。気になる気にならないと云う話なら、楓のおっぱいの方がよっぽど気になっている。
彼女は胸の大きな人にありがちな、太って見えることを非常に気にしているようで、歩く時には必ずと云っていいほど制服のお腹のあたりを抑えていた。それが却って扇情的になっていて、俺はいつも目のやり場に困っているのであるが、確かに抑えていないと二回りは横に広がっているように見えてしまう。それがなぜかと云えば、恐らく巨大な胸を入れるために自分の体格に合わない制服を着ているからであろう。バストはもとよりお腹周りに余裕があるせいで、いわゆる乳袋が出来てしまっている。それに袖もブカブカで、しかもその余った袖が胸に引っ張られるせいで、横から見ると一回りも二回りも腕が太く見えてしまう。要はおっぱいのせいでせっかくのセーラー服を上手く着こなせていないのである。着る物一つにしても、楓は苦心しているようであった。
彼女のおっぱいについて気になったと云えば、もう一つある。それは一緒に自習室に行った時のお話で、楓は至って真面目に勉強を進めるのであるが、その日は疲れていたのかよくあくびをしていた。眠い? と聞くと、めっちゃ眠いっす、……と云うので、寝てもバチは当たらないから一眠りしな。起こしてあげるからと云うと、うぅ、……いつもは逆なのに。……と云いながら机に突っ伏してしまった。
……おっぱいを枕にして。気持ち良さそうな顔を、少しだけこちらに向けて。
俺もあのおっぱいを枕にしたらさぞかし気持ちがよいだろうと云う想像はしていたが、まさか本人がするとは思ってもいなかった。テキストやらノートやら全てを押しつぶしてなお余りあるおっぱい枕は、彼女の顔を柔らかく受け止めていた。しかもうつ伏せなものだから、絶対にいい匂いがする。あのおっぱいで出来る谷間に俺も顔を突っ込んでみたい。――俺はそんなことを思いながら、写真を撮ろうとする手を止めて参考書に向かったが、今度は机に重々しくのるおっぱいに手が伸びようとする。なんせ彼女はすっかり寝息を立てて寝ているし、今は周りに誰も居ないし、ちょっと突いてもバレることは無い。あのブラジャーの模様をちょっと触るだけ、なぞるだけ、……
もちろん、思うだけで終わった。何度かトイレに行くフリをして気を紛らわせていたら、楓が起こしてと云った時間になっていたので、その日はそのまま背中をトントンと叩いてやった。体を起こす時にスト��、ストンと地に向かって落ちるおっぱいを見られただけでも俺には充分であった。
「とうとう今日が最後なんですね」
と、帰り際に楓が云った。
「だなぁ。あっという間だったなぁ。……」
「あの時話しかけてくれて、ほんとうにありがとうございます、柴谷さん。夏期講習がこんなに楽しくなるなんて思ってませんでした」
「俺もだよ。この調子で一緒に大学に行こうな」
とんでもないことを云ったような気がするのであるが、楓はにっこりと笑って、
「行けますよ、私たちなら。きっと」
「俺は一度失敗してるからなぁ、……ま、頑張ろう」
「ふふ、柴谷さんなら大丈夫ですよ。……あ、そうだ。渡したいものが」
楓は例のノートの切れ端、……ではなくルーズリーフを数枚手渡してくる。今度はちゃんと俺の手に渡った。
「えっと、あ、今は見ないでくださると嬉しいです。……色々書いちゃったので。………」
「分かった。家に帰ってからゆっくり読むよ」
「お願いします」
俺たちはそれから一緒に駅まで歩いて行って、楓の乗る電車が来るまで待って、これほどにない寂しい別れに涙を飲んだ。
  楓から渡されたルーズリーフを読んだのはそれから一週間後の深夜であった。何度も何度も渋って渡してくれなかった上に、いざ渡してくれたときの真剣な眼差しを思うと、どうしてもそのくらいの日数は経たないといけないような気がしたのである。しかも書き出しがこうなのである。――
 柴谷仁士様へ
ここに書いてゐる事柄は母にも、姉にも、友人にも明かしたことの無い、私の胸に関することです。本当は直接口で云へると良かつたのですが、恥ずかしさに負けてしまひました。回りくどい方法をご容赦ください。なにぶん初めて人に打ち明けるので、ひどく恥ずかしいのです。ですが、柴谷さんならきつと許していただけると信じてゐます。
さて、夏の日差しが強い中、―――
 それからしばらくは恋文とも取れるような文章が並んでいるのであるが、二枚目からようやく本題に入ったらしく、彼女の生い立ちから順にいわゆる「成長記録」が記されている。原文のまま写すとこうである。
 初めて私の姿を見た時、どう思ひましたか? 柴谷さんも驚いたことでせう。ええ、もう初対面の人にも、同じクラスの人にも、昔から気心の知れる幼馴染にも驚かれてゐるのですから、きつとさうに違ひありません。初めてお会ひしたのはO 大学のオープン模試でしたよね。私の姿を一目見て、目の色が変はつたのはよく憶えてゐます。その後すぐに視線を前に向けて、机の上にあつたポレポレを取つてゐましたね。ああ、怒つてゐるのではありません。安心してください。
それでもう一度問ひますが、二週間一緒に過ごしてみて、私の体についてどう思つてゐますか?  これを読む頃には忘れかけてゐるかもしれませんから、スリーサイズを記しておきませう。上から148-54-72 です。どうです? すごいでせう? ウエストも、ヒップも、倍にしたところでバストには敵はない。……これが私の体なんです。胸だけが異常に発達した決して美しいとは云へない体、……それが沓名楓なんです。
ちなみに、アンダーバストはぴつたり60センチとなつてをります。カップ数は日本だと2.5センチ刻みで、A カップ、B カップ、C カップ、……と云ふ風に変はります。さて、バスト148センチ、アンダーバスト60センチの私は一体何カップでせうか? 5分以内に答へよ。
せうもありませんでしたね。すみません。正解は7Z カップです。聞き慣れないかもしれませんから、一応云つておきますが、7Z カップとはZ カップからさらに6つ上のカップ数で、アルファベットで云ふと二週目のF カップとなつてをります。どうです? すごいでせう? 私にとつて、Z カップは小さいのです。先程試したところ、そこらぢうからお胸のお肉がはみ出してしまひました。一応Z カップのブラジャーでも、顔はすつぽりと包めるくらゐは大きいのですけどね。……
さて、こんな異常な胸を持つてゐるせいで、私はこれまで何度もいぢめに会ひました。小学生の時、中学生の時、――高校生の今ではみんな黙つてゐますが、陰口はたまに聞きます。あ、何度もと云つた割には多くて三回でしたね。すみません。
最初のいぢめは小学生の時でした。私の胸の成長は早いもので確か小学5年生か6年生かそのくらゐの時に始まりました。私もその時は普通の女の子でしたから、当然嬉しかつたです。同じやうに大きくなり始めた友達もゐましたし、それに成長したと云つても、可愛らしい大きさですから、少し羨ましがられるだけでした。
けれど私の胸は異常だつたのです。確か小学校を卒業する頃にはK カップか、L カップと云ふ大きさにまで成長してゐました。もちろん、今からすればしごく可愛らしい大きさには違ひありません。ですが、AAA カップにも満たない子がほとんどの小学生の中に、L カップの小学生が紛れてゐる場面を想像してみてください。……どうでせう? いくら恥ずかしがつて隠さうとしても、目立つて仕方ありませんよね。今でも集合写真やら何やらを眺めると、すぐに私の姿が目についてしまひます。あ、機会があれば見せませうか。すごいですよ? ほんたうに一人だけ胸が飛び出てゐますから。
で、本題に戻ると、そんな目立つ子がいぢめのターゲットにされるのは当たり前のことで、しかも私の場合胸の大きさと云ふ、女の子からも、男の子からも標的にされやすい話題でしたから、一度ハブられると、もう止まりませんでした。身体的な特徴が原因のいぢめは止めやうがありません。具体的な内容は、女の子からはハブられ陰口、男の子からは胸の大きさを揶揄するやうな行動や仕草、――例へばボールを胸に入れてどつちが大きいか比べたり、……さう云ふ感じです。
両親には云つてません。――いえ、ちやんと云ふと、恥ずかしさから何も云ひ出せませんでした。先生もまた、私を妬んでゐたのでせう、こちらは勇気を出していぢめを訴へたのですが、特に行動を起こしてくれませんでした。ただ、中学までの辛抱だから、とは云はれましたね。問題を投げたのでせう。けれども、昔の私はその言葉を信じてひつそりと絵を書いて日々を過ごして���ました。だから絵はそこそこ上達してゐるのですよ、褒めてくれるのは柴谷さんが初めてでしたが。……
それで中学に上がつて何か変はつたかと云へば、何も変はりませんでした。あ、いや、お胸だけはすくすくと成長してゐましたから、「何も」と云ふのは違ひますね。大きくなる波がありますからはつきりとは云へませんが、だいたい2、3ヶ月に1カップ程度は成長してゐました。ですから、中学1年の夏にはバスト98センチのM カップ、秋にはバスト103センチのO カップ、冬の記録はありませんから飛ばして、中学二年に上がつた時の身体測定では、バスト107センチのQ カップ、……とそんな感じです。どうです? すごいでせう? 柴谷さんは男性ですからピンと来ないかもしれませんが、O カップだとか、P カップだとか、そんな大きさになってもこの速度で成長して行くのは、はつきり云つて異常です。でも止まらないのです。日々食べるものを我慢しても、どんなに運動をしても、何をしても、この胸はほとんど変はらない速度で大きくなり続けて行くのです。周りの子たちがC カップとか、D カップになつたと沸き起こる中、私だけM からN へ、N からO へ、O からP へ、P からQ へ、どんどんどんどん大きくなつて行くのです。優越感も何もありません。ただひたすら恐怖を感じてゐました。このまま胸の成長が止まらなかつたらどうしよう、もう嫌だ、嫌だ、普通の大きさになりたい、普通になりたい、……さう思つて毎晩ひとしきり泣いてから床についてゐました。
ブラジャーに関しては、姉が(世間一般で云ふところの)立派な乳房を持つてゐますから、この頃はまだお下がりでなんとかなつてゐました。尤も、私の方が華車な体つきをしてゐますから、カップ数的には小さめのブラジャーでしたが、兎に角、アンダーバストの合わないブラジャーに、無理やりお胸のお肉を詰め込んで学校に通つてゐました。しかしそれも中学二年の夏前には終はりましたが。
何せ6月になる頃には私のバストは113センチにもなつてゐましたからね。カップ数はT。姉はP カップでしたから5カップも差があると階段を降りるだけでも溢れてしまひます、仕方ないんです。私は初めて母親に連れられてランジェリーショップでオーダーメイドのブラジャーを注文しました。別にT カップのブラジャーは海外では市販されてゐるやうでしたから、それを購入しても良かつたのですが、グラマーな方向けしかないらしく、私の体には絶対に合はないだらうと、それに胸にも悪いからと、さう店員さんに云はれて渋々購入した、とそんな感じです。なんと云つても高かつた。母は決して値段を教へてくれませんでしたが、一度に三つ四つは買はないと日々の生活に間に合ひませんから、父に早く昇進して給料を上げてくれと云つてゐる様子を何度も見ました。
ですが、オーダーメイドのブラジャーを着けた時の心地よさは、何事にも例へがたい快感がありました。……あ、それよりも、夏だから水泳の授業がどうなつたか気になりますか? ふふふ、これについては上手く行つたのですよ。何せ見学が許可されましたからね! 私の居た中学では7月の第二週と第三週が水泳の授業だつたのですけど、もうそのころには私のバストは129センチのV カップになつてましたから、合ふ水着なんて、――況し��やそんなV カップが入るやうなスクール水着なんて、全国どこを探しても無いのですから仕方ありません。一人プールサイドでこの忌々しいお胸を抱きながら、体育座りをして楽しさうな光景を眺めてゐました。ま、さうやつて見学してると、後からサボつてるだの何だのと嫌味をたくさん吐きかけられたのですけどね。
結局、私は中学生の時は一人ぼつちでした。これで胸が少しでも普通なら、――せめて姉のやうにP カップ程度で成長が止まつてくれてゐたなら、そんなに目立つこともなく、後々、あゝさう云ふ人も居たよね、で済んだでせう。しかし、中学を卒業する頃には、先のV カップが可愛く見えるほどに私のお胸は大きく成長してしまひました。記録を乗せませう。中学二年の秋になるとバスト122センチのW カップ、冬はそれほど変はりませんが、三月になる頃にはバスト126センチのX カップ。恥ずかしながらこの時やけ食いをしてゐまして、少々アンダーバストが大きくなつてゐます。ですが、お医者様から健康になつたねと云はれたので、今でもその時の体重を維持してゐます。もちろん、体重と云ふのはこの醜いお胸以外ですけどね。あるのと無いのとでは10キロ15キロは違ふのですよ。で、中学三年の身体測定ではバスト129センチのY カップ。夏にはたうとうバスト134センチとなり、晴れてZ カップになつてしまひました。さう云へばこの時から成長が鈍化したやうな気がします。冬にはバスト137センチの2Z カップ、卒業する頃には138センチの3Z カップ。どうです? すごいでせう? Zカップオーバーの女子中学生なんて、私以外に居ますか? 居てもK カップ程度でせう。そんな小さなバストなんて小学生の時にすでに超えてゐます。いやはや、かうして書いてみると自分でもすごいですね。3Z カップの中学生なんて、今懐かしくなつてアルバムにある写真を見てゐるのですが、もう物凄いです。妊娠してゐるみたいです。隣の子の腕が私の胸で隠れて、この写真をみたあの人達に、……ああ、泣きさう。……嫌だ。もう思ひ出したくもない。……
ああ、さうだ、昔ほんたうに辛かつた時、カッターで胸を切り落とさうとしたことがありました。ですが、もちろんそんな度胸はもちろんなく、見ての通り未遂で終はつてゐます。安心してください。一応胸の付け根のあたりに2センチくらいの跡はありますが、それくらゐです。私は大丈夫です。ふふふ、見たいですか? 私は見せたい方ですから、いつでもおつしやつて下さい。もちろん人気のない場所でお願いします。柴谷さんだけにお見せしてあげますから。
一人ぼつちが辛かつたことは云ふまでもありません。しかし良かつたこともあります。絵は描けましたし、勉強は出来ましたし、そのおかげで県内で一番の進学校へ通うことが出来ました。高校の入学式の日のみんなの視線は痛かつたですが、次第に慣れたのか、誰も何も云ひはしなくなりました。みんなどこか引いたやうな目で私を見てくる。胸の話はタブーとして扱われてゐる。……中学の時のやうに強烈に無視されたりする方がまだ居心地は良かつたのかもしれません。私はここでもまた一人ぼつちです。誰も何も話題にしない。自分が幽霊になつたやうな感覚を感じながら過ごしてゐます。ほんたうはみんなと喋りたい、別に胸のことを話題にしてもいいから楽しい雰囲気に混ざりたい、……さう思��ながら過ごしてゐたら、いつの間にかあと半年で卒業となつてゐました。もう無理なのでせうか。……
あ、湿つぽくなつてしまひましたね。いけないいけない。それで最後に聞きますが、私の姿をご想像して、どう思つてゐますか? 柴谷さんは、こんな醜い体の私を受け入れてくれますか? 私はあなたが思つてゐるよりも小心者です。心も醜いです。ですけど、これからも仲良くしてくれると大変嬉しく思ひます。
いえ、此処まで読んで頂いたのなら、もうそれだけで嬉しいです。ありがたうございました。
 あんなにけろりとして話すものだから、夏期講習に来たのに知り合いが居ない、と云うのは変だと思っていた。その原因があの大きなおっぱいにあると云うのは、うっかり楓が寝ているときにおっぱいに触って気が付かれでもしたら、恐ろしいことになっていたかもしれない。俺はこの文を読み終わった時、自然に携帯へと手が伸びていた。もちろん、彼女に読んだことを伝えるためである。
――が、その時やっと気がついたのだが、俺達は連絡先を交換してなかった。いつも早めに席に着く俺を見つけた彼女が隣に座って、そして電車に乗るまでずっと一緒に居るものだから、傍には楓が居るのが当然のようになっていたのだった。俺は今すぐにでも駆け出したかった。今すぐあの憐れな少女のもとに行って、抱きしめてやりたい衝動に駆られた。だけど名前と特徴しか分からないからどうしようもなかった。俺は手紙を読み直すことしか出来なかった。もう一度携帯に手が伸びたが、出来るのはそれだけだった。
  思えば楓はもう少し上の大学、――と云っても、日本にはあと二つほどしか無いが、話を聞いていると、それを目指しても良いくらいには勉強は出来ているようであった。ならば俺が出来ることは彼女が同じ学校を志望していることを信じて、自分も合格できるように勉強にはげむことである。それに気がついてからは、これまでのだらけた生活から一転して、勉強をした。と、云うよりしてゐる。模試の結果は相変はらずであったけれども、楓を思うと全く気持ちはめげなかった。
だがそうやって頑張っていると、月日は思いの外早く巡って寒さに震える季節になっていた。するとまず訪れるのは忌々しいセンター試験である。俺は今、そのための冬期講習へと向かっている。センター試験など四分の一程度に圧縮されるから出来は気にしなくてもいいのだが、あそこでコケると自分の士気に関係するので、決して侮ってはいけない。
いつもの教室に入った俺は、一年ぶりのカリカリした空気に身を漂わせていた。焦る者、余裕のある者、黙々と自分の道を突き進む者、まだ現実味の無い者、……色々居るが、俺はどちらかと云へば不安で押しつぶされそうになっている者である。あの手紙は肌身離さず持ち歩いているけれども、自分の実力不足を感じてしまうとやはり挫けそうになる。……
と、そこで、隣の席に座ってくる者が居た。席は他にも空いているのだから他のところへ行けばいいのに、と思った。一目見て知り合いじゃなければ席を移動しようと思った。それとは別にそんなやつの顔を見てみたくなった。俺は顔を上げようと��した。と、その時、
「お久しぶりです、柴谷さん」
と云う声が降りかかった。
――楓だった。相変わらず黒い冬用のセーラー服をパツンパツンに押し広げ、可愛らしい顔をこちらに向け、軽く手を振りながら微笑んでいた。夏に会った時と違うのは、髪が少し伸びたのと、胸元の膨らみが一回りか二回りほど大きくなったことであろうか。もうこちらの席にまで届こうとしている。……
「久しぶり、楓。元気だった?」
「まずまずですね。柴谷さんは?」
「ダメダメだな。ダメダメ。もうあれから全然偏差値は上がってないし、泣きそう。助けてくれ。楓になら頼める」
と、本音を吐き出した。それは例の文に対する返事でもあったが、楓にはそれが何となく分かったようであった。脱いだコートを自分の体にかけて、体ごと俺の方へ向くと、
「ちょっと失礼します、――」
と隣に居るのに、さらに距離を詰めてくる。
「か、楓?」
「下からならたぶん分かりませんよ?」
とお腹のあたりで手をもぞもぞと動かす。見ると制服の裾を軽くめくっていた。
「い、いや、それは、……それはダメだ。歯止めがかからなくなってしまう。ほらほら、あっち行った」
俺は彼女を向こうへ押しやろうとしたのだが、力を入れれば入れるほど、グイグイとこちらへ密着してくる。
「ふふふ、やーい、へたれー」
「うるさい。……ほら、早く、――」
と、その時、肘のあたりを中心に、腕がギュッと、途方もなく柔らかい何かに押し付けられる。
「まって楓さん、マジで、マジであかんから、……うおお、やばいやばいやばい」
だがそんな必死な俺を他所に楓は、
「柴谷さん、柴谷さん、私のおっぱいなんですけど、あの日からまた大きくなっちゃって、今大変なことになってるんですよ」
と明るい声をかけてくる。
「このあいだも制服が破れちゃったし、大きすぎるのも大変ですよね。しかも今朝測ったらまた大台に乗ってまして、……」
「楓、それまた後で、後でお願い。今聞いたら、……まって、落ち着いて、楓、ちょっと楓!」
「もう、柴谷さんのせいなのに。また成長するの早くなったんですからね、ちゃんと分かってます? 責任取って下さいね? 云いますよ?」
と口を俺の耳の近くへ。
「160.2センチの12Z カップ、つまりアルファベット二週目のK カップ、……になっちゃってました! どうです? すごいでしょう? 身長よりも大きくなったおっぱい、味わいたくないんですか? ほれほれ、何とか云ってみなさい」
と、楓はぐにぐにと俺の腕をその12Z カップのおっぱいに押し付けてくる。しかし一体何なんだそのバストサイズは。160センチだって? 冗談としか思えない。いくらなんでもありえなさすぎる。嘘だ。そんな大きなおっぱい現実にあるはずがない。そうだ、幻想だ。いま腕に感じている感触も、今目の前に見えている少女とバルーンのような塊も、全て幻想だ。ほら、頭がクラクラしてきた。ようやく目が醒める。それにしてもいい夢だった。――と、あまりにも気持ちの良い感触に、俺の頭はすっかり焼け焦げてしまい、彼女の支えを失うと同時に机に突っ伏してしまった。
��うやって俺たちは久しぶりに再開したのであるが、やることは数ヶ月前と何も変わってなかった。唯一離れ離れになる物理生物の授業以外は常に一緒に行動をともにした。さすがにセンター試験前だと云うので、冬期講習は夏期講習よりも人が多く、並んで座れないときが時としてあったが、そういう時はさっさと予備校の外へ出てサボった。近くには何も無いが、楓となら一緒に街を歩くだけでも楽しいものであった。
冬期講習はそうやって過ごした。お互い大きな試験前だと云うのに、のんびりしているように感じられるが、気持ちの面で落ち着けるなら無駄ではない。不安は失敗の種である。
「あの手紙についてなんだけどな、……いや、内容については何も云わないことにして、一つ聞きたいことがあるんだが」
そんなある日、俺はどうしても聞きたかったことを、電車を待っている時に聞くことにした。
「なんです? ――うわ、寒い!」
服を着こなせないというのは昔語った通りであるが、冬でも例外ではなく、ひどい冷え込みだと云うのに彼女はコートをただ軽く肩にかけているだけだったので、風が吹く度に寒がっていた。
「何で歴史的仮名遣ひで書いたの?」
「へ? ああ、それはですね、最初の導入を書く時に恥ずかしすぎて、……で、仮名遣ひを変えて書いてみたら筆が乗っちゃって、……とにかくあんまり深い意味はないです。あ、柴谷さんの電車来ましたよ」
楓の向く方を見てみると、確かに黄色いストライプの刻まれた電車がホームに入ってきていた。
「なるほどね。じゃあ、またね楓」
「ええ、また明日も、よろしくおねがいします」
と俺は折良く開いた扉の中へ入った。中まで進んで窓から楓を見ると、彼女も俺を見ていたらしく手を振られる。それを見て、俺も手を振り返す。そうやっているうちに電車が出発して、彼女が見えなくなってしまったが、まだ手を振っているような気がして、ホームが消えてしまうまで俺は、他の乗客に見えないよう小さく手を振り続けていた。
   あっという間である。このあいだ楓と一緒に冬期講習を受けていたかと思ったら、センター試験がいつの間にか終わって、心の準備が出来ていないと云うのに今日は二次試験である。しかももうあと10分もしないうちに終わってしまう。一年と云う長い期間をかけても手応えが去年と全く一緒であった。今年もダメだと云う悲愴感が俺の頭に渦巻いていた。
そう云えば楓はどうなんだろうか。冬期講習の時に志望校が同じO 大学だと判明したから、行きがけによくよく周りを見ながら試験会場の棟まで来たのだが、あの異常な膨らみを結局見つけることができなかった。尤も、俺は坂道の方の門から入ったから、もし彼女がモノレールの駅からやって来たと云うなら、十中八九会えないであろう。とすれば、後期試験なぞ無いから本当に一生会えずじまいで終わってしまうかもしれない。また連絡先を交換せずに最後の別れをしたのだから、俺が滑ればもう二度と会うことはなかろう。
まったく、この一年間は幻想を見ていたような気分であった。沓名 楓と云う頭はいいし、可愛いし、おっぱいはこの世の誰よりも大きな女子高校生と会って、仲良くなって、ついにはその膨らみに触れて、これが幻想でなくては何なのだろう。願わくば、答案用紙が回収されていくこの光景も幻想であってほしいが、今までいい思いばかりであったからたぶん現実である。
俺はトボトボと試験会場を後にした。外はすっかり暗くなっているけれども、地元と比べてかなり明るい空が広がっている。地図上ではこの大学は府の中でもかなり北の方に位置していて、一方は山、一方は世界でも有数の大都市が広がっているそうだが、なるほど確かにそちらの方向はかなり明るい。月すらも白い霞となって見えづらくなっている。
変わらずトボトボと歩いていると、三人の親子連れが目についた。父母は平凡そのものであるが、恐らく今ここで試験を受けた人の姉であろうか、楓と同じ艷やかな黒い髪の毛に、楓と同じような目鼻立ちをして、それに、――これだけは楓には全く及ばないが、それでも普通の女性にしては物凄く胸が大きい。自然に涙が出てくる。恐らく今この場で偶然彼女と再開しなければ、もう声すらも聞けないと思うと、この楓にそっくりな女性にすがりつきたくなってきた。もうさっさとホテルへ帰ってしまおう。そしてぐっすりと眠って、今日のことはひとまず忘れて、明日近くに住んでいる友達と目一杯遊んで、気分を一新しよう。――
「仁士さん?」
と、歩き始めた俺に声がかかった。それは今年一年間で、合わせて一ヶ月ほどのあいだ聞いた、そして今俺が待ちわびている、意外とお茶目な声であった。
涙を拭って振り向くと、彼女は居た。後ろから光が差しているから、はっきりとは見えづらいけれど、胸のあたりの丸いシルエットと、こじんまりした背は確かに楓である。
「もしかして、泣いてたんですか? ――ああ! ほら、やっぱり! これ使ってください」
とハンカチを手渡してくる。
「ありがとう、楓。でも、ごめんな。今年もやっぱり俺はダメだったよ。ごめん、ほんとうにごめん。……」
「いいえ、そんなことありません! まだはっきりと分かった訳ではないんですから、諦めないでください!」
意外と大きな声に、俺も周囲も驚いた。楓は本気で怒っているようで、キッと睨みつけている。
「ああ、そうだな。そうだよな、楓」
「そうです。仁士さんは肝心なところでへたれるんですから。……ほら、邪魔になってますから行きましょう」
と楓に手を取られて歩き始めたのであるが、残念なことにすぐ手を離されてしまった。けれどもすぐに手をつなぎ直されて、小声で、
「仁士さん、私たちは恋人同士ですからね? 分かってますよね?」
と云う。何が何だか分からないうちに、楓はまた歩き始めて、先程まで俺の目に写っていた三人の親子連れへ向かって行く。……
「どうしよう楓、今が今日の中で一番緊張する。助けてくれ」
「くすくす、……大丈夫ですよ。お母さんたちにはよく話をしてますから、いつも通りの仁士さんでいてください。――」
そう云って楓は俺の手を強く握ってくれたのであるが、何の心の準備が出来ていない俺は、やっぱり緊張してコチコチに固まってしまった。それを見て、彼女はくすりと笑う。俺もおかしくなってきて笑う。――幻想はまだ���続いているようであった。
 (をはり)
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carguytimes · 7 years ago
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北海道・利尻島の見どころをめぐるドライブコース(鴛泊)【車中泊女子の全国縦断記】
礼文島に引き続き、利尻島の見どころをめぐるドライブコースを3つのエリアに分けてご紹介します。 利尻島は島をぐるっと一周でき、その全長は約60kmです。今回は利尻島の北側に位置する鷲泊(おしどまり)港をスタート地点として、時計回りにご案内します。 【鴛泊港フェリーターミナル】 フェリーターミナルの背後にそびえるのはペシ岬です。ペシ岬の展望台まで遊歩道で登る事ができますが、ペシ岬には駐車場がないのでフェリーターミナルの無料駐車場に停めて歩いて行きます。 「ペシ」とは、アイヌ語で「(水際の)崖」を意味します。様相をよく現していますね。往復約40〜50分です。 【うにめし丼】 鴛泊フェリーターミナル2階のレストラン名物『うにめし丼』、お持ち帰りもできます(写真はお持ち帰り用ミニサイズ700円)。帰りにフェリーの中で食べたいと思ったのですが、営業時間は11〜14時までと、たったの3時間。さらに『うにめし丼』はお昼には売り切れてしまう可能性大です。 フェリーターミナル前にある【食堂さとう】の人気ナンバーワンという『海藻ラーメン』は潮の香り満載。わかめ/まつぼ/ふのり/銀杏草と4種類の海藻がふんだんに盛られています。 「まつぼ」はトロトロねばりがあって、「ふのり」は新鮮コリコリなヒジキのような感じ、「銀杏草」はキクラゲっぽくて個人的には一番好みでした。麺もツルツルシコシコと歯ごたえがあります。 鴛泊港から約1kmほど山側に位置する【利尻富士温泉】。営業時間は11〜21時(6〜8月)、入浴料500円。レストランと、コインランドリー(洗濯機300円、電気乾燥機30分200円)併設なので長期滞在のキャンパーさんにとっても助かる施設。 周辺には、利尻島ファミリーキャンプ場ゆ〜に、カルチャーセンター&りっぷ館、温泉プール、足湯、駐車場には湧水汲み場、歴史の森散策路、高山植物展示園などなど遊べる設備も豊富で、観光客も地元の方もたくさん訪れます。 【利尻島ファミリーキャンプ場ゆ〜に】 「ゆ〜に」とは、アイヌ語で「お湯のあるところ」を意味するそうです。大人500円、中学生以下300円、小学生以下無料。テントサイト、コテージ、バンガロー、オートサイトあり。なんと利尻島で最初のヒトの痕跡として石器が発見された【栄町キャンプ場遺跡(史跡)】跡地! 眺めもいいし、素敵な環境です。 利尻島には、キャンプ場が5ヶ所あります(利尻島ファミリーキャンプ場ゆ〜に、利尻北麓野営場、沼浦キャンプ場、沓形岬公園キャンプ場、森林公園キャンプ場)。 基本的に駐車場での車内泊は受け付けていないのですが、キャンプ場によっては混雑状況などをみて許可してくれる場合もあります。 ただ、キャンプ場はペット不可なのでペット連れの方はお散歩などキャンプ場内に入らないようにご注意ください。 【利尻北麓野営場】 山側へ道道105号線を約4kmほど登った行き止まり、利尻山登山道入り口にあります。樹々に囲まれた野趣あふれるキャンプ場で、早朝から登山者が続々とやって来ます。 駐車場は2ヶ所あり、第2駐車場は大型バスも停められる広さ。嬉しいことに車内泊無料。もちろんトイレも炊事場もあります。 ここから徒歩約10分(600m)ほど登山道を登ると、利尻山の伏流水【甘露泉水】が湧いています。登山道と言ってもここまでは歩きやすいので、気軽に行く事ができます。 その先、ポン山コース/姫沼コース/利尻山登山コースと続いていますが、もっとも近いポン山でも往復2時間くらいかかります。 【姫沼展望台】 いったん鴛泊港へ戻って、海岸沿いに約5km。駐車場のみでトイレなどはありません。鴛泊港とペシ岬が一望できます。 【姫沼】 姫沼展望台から約1km、行き止まりになります。道幅は広いとは言えないうえ観光バスがたくさん往来しますので、気をつけください。広い駐車場と立派なトイレあり。 吊り橋を渡って徒歩1〜2分で姫沼に到着します。標高130mにあたり、木陰は涼しくて心地よいです。休憩舎では飲み物と、姫沼を中心とした利尻島のうつくしい風景や草花の写真がたくさん販売されています。 大正6年(1917)に堤防を作ったことによって当時3つあった小沼がひとつの大きな沼になり、ヒメマスを放流したことから「姫沼」の名がついたそうです。いわゆる人造湖だったんですね。 姫沼を一周できる遊歩道は約1km、時計回りに一方通行となっています。一周20〜30分くらいです。 【野塚展望台】 鴛泊港から道道108号線を時計回りに姫沼方面へ(姫沼はスルーして)走ること約5km。姫沼からは3kmくらいです。 ここは、嘉永7年(1848)にラナルド・マクドナルドというアメリカ人が上陸した場所。当時、日本は鎖国していたためアメリカの捕鯨船から小船で下船し、漂流者を装って上陸に成功したのだそうです。 広々とした駐車場にトイレもあります。もちろん利尻富士と、水平線の向こうには鴛泊港とペシ岬が見え、眼下にはウニ漁をしている��ころも見られました。 【ドライブコース】 鴛泊FT → 利尻北麓野営場 → 姫沼 → 野塚展望台 、ここまでで約15km。北麓野営場(甘露泉水)をパスすれば距離も半減、かなりの時間短縮になるので、稚内からの朝イチのフェリーに乗れば(7:15発-8:55着)滞在時間を考慮しても午前中でクリアできます。 次回は利尻島の南側、鬼脇へと進みます。 (松本しう周己) 【関連リンク】 ハートランドフェリー http://www.heartlandferry.jp/ あわせて読みたい * 北海道・利尻島の見どころをめぐるドライブコース(鬼脇〜仙法志)【車中泊女子の全国縦断記】 * 北海道・礼文島の見どころを結ぶドライブコース(北側)【車中泊女子の全国縦断記】 * 北海道・礼文島の見どころを結ぶドライブコース(南端)【車中泊女子の全国縦断記】 * キャンピングカーで行く礼文島・利尻島の渡航費用【車中泊女子の全国縦断記】 * 世界自然遺産・知床の自然を守る知床財団の活動を足元から支援するグッドイヤー http://dlvr.it/Qbj1PY
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korehayabai · 5 years ago
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「お母さんが死にそうだ」6歳男児に助けを求められた通報男性が語る 姫路女性殺害(MBSニュース)
「最初は嫌だった」失敗も回り道も災害も、あって続く漁師の挑戦
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/ 「お母さんが死にそうだ」6歳男児に助けを求められた通報男性が語る 姫路女性殺害
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配信期間:2020/7/13〜2020/7/19
(c) Mainichi Broadcasting System, Inc.
映像情報
MBSニュース
兵庫県姫路市で24歳の女性が知人の男に殺害された事件で、女性の6歳の息子に助けを求められ、通報した男性が当時の様子を語りました。 7月12日午後、姫路市白浜町宇佐崎北の集合住宅の一室で、田口朱音さん(24)が腹部を刺されて死亡し、知人の吉直優一容疑者(36)が殺人容疑で逮捕されました。田口さんは6歳の息子と2人暮らしで、事件直後、息子は通行人の男性に「お母さんが血まみれで死にそうだ」と助けを求めていました。 「『僕どないしたん?』って聞いたら、『お母さんが刺されて死にそうや』と、はじめはウソやと思った。それで部屋に入った。腹部は真っ赤。まだ意識はちょっとあった。ただ出血が多かった。」(助けを求められ通報した男性) 田口さんは事件前に「吉直容疑者から顔面を殴られた」などと警察に相談していて、警察は2人の間に何��かのトラブルがあったとみて調べています。
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joker0531jp · 5 years ago
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un ballon!10月2日! 夜営業はじまります! お楽しみに!! 詳細はunballonインスタ記事で! よろしく! #利尻島 #rishiri #利尻 #利尻島グルメ #沓形 #沓形ぐい飲み #営業時間変更 (Unballon) https://www.instagram.com/p/B3CLB4Mgg6n/?igshid=1pc129qpds7ej
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kachoushi · 3 years ago
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各地句会報
花鳥誌 令和4年4月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
……………………………………………………………… 令和3年11月と12月 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
御会式太鼓の響き寺小春 ただし 神々し雪の白山神還る 同 一夜にて大樹痩せるや神渡し 輝一 近松忌マスクの下の紅濃ゆく 清女 近松忌重ね重ねて木の葉髪 同 冬銀河せせらぐ音の聞こゆ宿 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月5日 立待花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
煩悩の奥に仄めく除夜の鐘 世詩明 冬めけるものの一つに乱れ髪 同 越前の水仙海岸風岬 同 風立つや母は幼くなりにけり 同 篝火の参道険し除夜詣 ただし 初夢や虎が千里を駆けめぐる 同 枯菊の土の堅さの極まりて 同 雨降りし雲間に鳩や雀どち 清女 鐘の音に百五十人初諷経 同 皸の手に教本の修行僧 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月6日 うづら三日の月句会
坊城俊樹選 特選句
幼き日姉妹一律お年玉 由季子 初明り古希半ばにも皓々と 同 人混みに雑念ばかり初詣 さとみ 初仕事揃ひそろりと店の番 同 のど飴を一つふふみて冬の道 都 恐ろしや今宵の予報雪女郎 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月8日 枡形句会
栗林圭魚選 特選句
二人居の軋む廊下や寒に入る 百合子 冬の鳥餌ある小枝あやまたず 美枝子 減りてまた増える家族や雑煮椀 三無 鉦の音に紅濃ゆく照る実万両 同 母偲ぶ味に近づ��雑煮かな 瑞枝 二日目は妻の故郷の雑煮かな 秋尚 初句会目出度き菓子も添へられて 和代 寒の入り俯きて歩す寺の猫 美枝子 初句会遥か中子師としあつ師 ゆう子 寒雀陽子の墓碑に集ひ来ぬ 幸風
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月8日 零の会
坊城俊樹選 特選句
人日の真昼ひとりの神谷バー 久 ロック座の淑気まみれの昼の闇 順子 頰垂れし観音の背の冬日かな 小鳥 おとつひの雪の骸を蹴り上ぐる 久 並ぶ列間口小さく冬灯し 三郎 今半の香り留めて鳥総松 三郎 喰積に飽きて六区の立飲みに はるか
岡田順子選 特選句
寒手水鉢に中村萬之助 佑天 厳寒の六区を歩く有頂天 小鳥 寒鴉きて鴟尾の屋根歌ふなり 俊樹 白息の俥夫は晴着の女引く きみよ 松過ぎのすき焼屋へと別嬪も 俊樹 恵方より白き鳥舞ふ隅田川 はるか 観音へ祈りあえかに雪女郎 眞理子 人日の真昼ひとりの神谷バー 久
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月10日 武生花鳥俳句会
坊城俊樹選 特選句
寒雀空をすぼめて帰りけり 世詩明 初詣磴の􄼪にある情け みす枝 雪が来て滑る都の大騒ぎ 三四郎 難解な軸の字にある淑気かな 上嶋昭子 駅伝の歩幅の広し息白し みす枝 どんど火に古き句帳を投げ入るる 信子 去年今年零時貫く目出たさよ 三四郎 鍛冶始主従の音に跳ぶ火花 みす枝 凍蝶に動くもの皆影を曳く ただし 菓子屋の灯交番の灯やクリスマス 上嶋昭子 寝正月すればと夫に言はれても 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月10日 なかみち句会
栗林圭魚選 特選句
寒暁や鳥の鳴く声透き通る 史空 薔薇色の富士燦然と初御空 美貴 初雪や音も気配も葉に積もる 迪子 初刷や届きし記事に暗き影 エイ子 大鳥居仰ぎ淑気の只中に 三無 梢より初日の温みとどきをり ます江 若水を存分に汲み気の溢る 貴薫 ひとり居のくぐもる声や初電話 美貴 方寸の一人の居にも初日満つ 怜 デイの朝御慶の挨拶一としきり 怜
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月11日 萩花鳥句会
回遊の初鯉に餌を恵みけり 祐子 元気かとやはらかき筆初便 美恵子 越すや直ぐ離縁家庭の寒灯下 健雄 初寅や父の辿りしけもの道 吉之 元旦や厨に火入れす男の手 陽子 虎年の吾と息子と年迎ふ ゆかり 初便みんな余生のことばかり 克弘
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令和4年1月13日 花鳥さゞれ会
坊城俊樹選 特選句
旅終へし如く置く筆去年今年 雪 様々な寒さ重ねてゐる故山 かづを 若衆も花札も古り小正月 匠 神慮秘し清しかりける初鴉 数幸 此の出刃で鱈をさばきし妣のこと 清女 碧空に白雲一つ淑気満つ 啓子 境内を静に浄め寒の雨 希 雪傘にかくれし女薄化粧 天空 合掌し春待つ石の仏たち 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月14日 さくら花鳥会
岡田順子選 特選句
一切のスイッチを押し初仕事 登美子 ラッセル車がうがう唸る午前五時 裕子 弾初の駅のピアノの美美しけり 登美子 冬の日の部屋深くまで届くかな 紀子 旭日と餅花ゆらぐ床として 令子 初旅を終へていつもの歩幅かな 登美子 初御空いろんな鳥の生き生きと 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月14日 鳥取花鳥会
岡田順子選 特選句
初雪や朝刊だけの靴の跡 悦子 霜の刃を踏みてナースの夜勤明 悦子 知らぬ間に上座にゐたり嫁が君 益恵 雪しまくぐつと地軸を傾がせて 都 盤屈の松に響かせ初太鼓 宇太郎 押し車引きつ若菜を摘みにけり すみ子 寒鴉降りて野の黙深くなる 美智子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月16日 風月句会
坊城俊樹選 特選句
寒菊を供へよその名隠すまで 和子 逆光の毛帽子二人戻り来る 和子 寒晴の少しづつ伸ぶ女坂 慶月 寒菊の色とりどりを抱く地蔵 和子 裏門を固く鎖して冬薔薇 久 歪なるまま土を上げ霜柱 貴薫 綿虫を連れて一山参りたる 和子 隠れゐし青女とらふる山日かな 千種 ゆつくりと天を目指してゐる冬芽 久 おほどかに傾ぐ石仏冬ぬくし 和子 悴める指先包む手のありて 貴薫 蝋梅の香に絡まれて石仏 三無 満目の凍て山陰の黝し 千種
栗林圭魚選 特選句
梅探る退くに退けざる道となり 千種 何もない空に富士嵌め寒の晴 秋尚 つと掴む霜の手摺りや昇り坂 久子 裏門を固く鎖して冬薔薇 久 綿虫を連れて一山参りたる 和子 笹鳴や我が影長く落す坂 久子 隠れゐし青女とらふる山日かな 千種 城跡のことども語る榾火守 兎生
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月19日 福井花鳥句会
坊城俊樹選 特選句
児雷也の蟇踏んまへし飾り凧 雪 水仙がお負けに付いてゐやうとは 同 初夢に一喝されし声の主 同 大晦日夫の長湯につき合はず 和子 どんどの火大切なもの燃やしをり 令子 生涯を黒子に徹し去年今年 清女 お降りに笏谷石の青極む 笑子 家族にも姿勢正して御慶述ぶ 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月 九州花鳥会
坊城俊樹選 特選句
吾に触るる汝は盲や冬の蝶 桂 鬼太郎も旅人なりし冬銀河 喜和 モンローの丸き唇寒の紅 吉田睦子 凍蝶を包む此の世の光かな ひとみ 産院へ陽は柔らかく小豆粥 かおり 古井戸に凍蝶の空あると云ふ 同 寒月��野良となりたる猫の上 光子 誰が鳴らす阿蘇の谷間に鐘冴ゆる 千代 初鴉黒きを誇り羽撃けり 同 初旅や臣虚子の碑に見えんと 古賀睦子 日に怒り月に吼えたる冬の海 同 寒卵神の光のごと生る 同 寒夕焼的なき海に石を投ぐ 由紀子 避雷針の光寒鴉の孤高 勝利 スカーフに包む土耳古の冬日差 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和4年1月30日 花鳥月例会
坊城俊樹選 特選句
百屯の鳥居は冬を支へきる 月惑 鰹木に千木に淑気の名残かな 要 冬ざるる空に父待つ母子像 て津子 十字架もアンテナも春待つ空に 要 日溜まりにふくらむ少女竜の玉 順子 寒き坂無音の貌とすれ違ふ 順子 冬帝と交はらぬまま鳥空へ 和子
岡田順子選 特選句
鰹木に千木に淑気の名残かな 要 さまざまな蓮を弔ふ枯蓮 俊樹 靖国へ旅の名残の雪沓で はるか 煮凝を仕込むひとりのミサの夜 俊樹 弟はいちごの絵なり凧揚ぐる 千種 薄氷を纏へば錦鯉となり 俊樹 水仙を手向けて若き友送り 美明 冬帝と交はらぬまま鳥空へ 和子
栗林圭魚選 特選句
枯蓮の水の深きへビル刺さる 千種 竜の玉探る物欲しさうな指 千種 凍濠のみしりともせぬ渕昏し 俊樹 寒鯉や神池の底に穢れなく 月惑 裏庭の秘め事めける梅見かな 千種 リノリウムの廊下濡らしてゐる冬灯 和子 寒卵子金の口より醤油さす 千種 寒き坂無音の貌とすれ違ふ 順子
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