#汰葉子
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【ニシジーナのポップアップイベント】
京都高瀬川の川沿い、元・立誠小学校跡地に建設された立誠ガーデン ヒューリック京都 ゲートホテル一階の「cotoiro 立誠ガーデン ヒューリック京都店」でポップアップを開催いたします。
「香る都、京都」をテーマに、京の情景やその彩りと四季の移ろいなどの美的エッセンスを香りで表現するアート・ラボのオリジナルブランド「cotoiro」さんです。
・2023年10月20日~11月27日
・京都市中京区蛸薬師通河原町東入 立誠ガーデン ヒューリック京都 1F
詳細は↓
#ニシジーナ#西陣岡本#aillugibターバン#aillugibヘアターバン#ヘアターバン#aillugibaccessaries#ビンテージ布⠀#madeinjapan#aillugibhairturban#リバーシブルアクセサリー#日本製#手づくり一点もの#汰葉子#細長スカーフ#シンプル服にターバン#個性派服にターバン#古着に合う#古着好き#tukeeri#つけえり#スタイルのある人#個性派ネックレス#ブローチ#mishmashbrooch#candylei#スケスケアクセサリー#京都#西陣織#kyoto
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#kohei horikoshi#堀越 耕平#my hero academia#僕のヒーローアカデミア#kota izumi#出⽔洸汰#momo yaoyorozu#八百万百#mina ashido#芦戸三奈#ochaco uraraka#麗 日お茶子#tsuyu asui#蛙吹梅雨#kyoka jiro#耳郎響香#toru hagakure#葉隠透
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𝐏𝐚𝐫𝐚𝐝𝐨𝐱 𝐋𝐢𝐯𝐞••━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀⠀⠀キービジュアル公開 ━━━━••𝟓𝐭𝐡 𝐀𝐧𝐧𝐢𝐯𝐞𝐫𝐬𝐚𝐫𝐲 5周年を迎えた #パラライ 全チームの 新キービジュアルをお届け👀✨ 5周年公式サイトもCHECK👇 🔗 https://paradoxlive.jp/5thanniversary/
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀🔥チーム別ビジュアル公開🔥 ━━━━━━━━━━━━━━•• 朱雀野 アレン (CV #梶原��人 ) 燕 夏準 (CV #村瀬歩 ) アン・フォークナー (CV #96猫 ) #BAE #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀🍸チーム別ビジュアル公開🍸 ━━━━━━━━━━━━━━•• 西門 直明 (CV #竹内良太 ) 神林 匋平 (CV #林勇 ) 棗 リュウ (CV #花江夏樹 ) 闇堂 四季 (CV #寺島惇太 ) #TCW #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀🐍チーム別ビジュアル公開🐍 ━━━━━━━━━━━━━━•• 矢戸乃上 珂波汰 (CV #小林裕介 ) 矢戸乃上 那由汰 (CV #豊永利行 ) #cozmez #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀⚡️チーム別ビジュアル公開⚡️ ━━━━━━━━━━━━━━•• 翠石 依織 (CV:#近藤孝行 ) 雅邦 善 (CV:#志麻 ) 征木 北斎 (CV:#土岐隼一 ) 伊藤 紗月 (CV:#畠中祐 ) 円山 玲央 (CV:#矢野奨吾 ) #悪漢奴等 #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀🐉チーム別ビジュアル公開🐉 ━━━━━━━━━━━━━━•• 九頭竜 智生 (CV #小野賢章 ) 辰宮 晴臣 (CV #諏訪部順一 ) #武雷管 #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀⭐️チーム別ビジュアル公開⭐️ ━━━━━━━━━━━━━━•• 大和 憧吾 (CV #中島ヨシキ ) 緋景 斗真 (CV #伊東歌詞太郎 ) 呉羽 葵 (CV #愛美 ) 三洲寺 甘太郎 (CV #住谷哲栄 ) #VISTY #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀👑チーム別ビジュアル公開👑 ━━━━━━━━━━━━━━•• 燕 東夏 (CV #井上麻里奈 ) 白 忠成 (CV #置鮎龍太郎 ) #AMPRULE #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀♾チーム別ビジュアル公開♾ ━━━━━━━━━━━━━━•• 御山 京 (CV #天月 ) イツキ (CV #北村諒 ) ロクタ (CV #千葉翔也 ) #1Nm8 #パラライ
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••━━━━━━━━━━━━━━ ⠀⠀⠀⠀⠀#パラライ5周年 ⠀🚨チーム別ビジュアル公開🚨 ━━━━━━━━━━━━━━•• 犬飼 憂人 (CV #古川慎 ) 土佐 凌牙 (CV #バトリ勝悟 ) 甲斐田 紫音 (CV #立花慎之介 ) 御子柴 賢太 (CV #小林千晃 ) #獄Luck #パラライ
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レジの前に並んだおじさんの右手のアトピーのかきむしった跡、小児性愛者と水商売の色恋沙汰の事件、インターネットの心ない言葉、すれ違う人たちの品定めするように身体をなぞる視線、コンビニの自動レジの単調なセリフを聞き流してお釣りを長い爪で掴み取る、満員電車の人の匂い、外の匂いを連れて電車の中の温度を下げていく、吊り革を人差し指と親指のできるだけ少ない表面積で持った。落とした視線の先で揺れる女子高生のスクールバッグの今流行りのキャラクターのキーホルダーがゆらゆら揺れるのを見ながら、青春のコンプレックスっていつまで経っても治らないもんだな、と自嘲する。高校を卒業してから7年経って、大学を卒業してから3年経って、会社員を辞めてから2年が経った。電車の広告を見るたびに、はいはいたいそうご立派ですねと辟易する自分をまた自嘲する。女子高生にしか青春はないのかよ、と清涼飲料水の広告を見ては思い、ロマンチックな恋は美男美女にしかないのかよ、とスキー場の広告を見ては思い、華金は綺麗なお姉さんしかないのかよ、と発泡酒の広告を見ては思う。おじさんにも夏はあって、子育てを終えた夫婦にも青春があって、アルバイトにも守っているなにかがある。自殺志願者にも恋人がいて、無職にも趣味はあって、億万長者にも孤独があって、政治家もきっと家では無口だ。何をベースにしているかわからないアルゴリズムが、金融機関と転職と格安航空の広告を選んで流してきて、知らない誰かに僕の全部が見透かされてる気持ちになって、ヘッドフォンの右側から流れてくるギターのリフに集中してる。
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翌日、信也は午前八時に起きた。神輿の宮出しは大抵五時半頃で、恐らく浅草界隈は賑やかだろうなと思った。
結局、裕美は昨夜は帰って来ず、今朝になってラインが来て、仕事場の方で寝ていると入ってきた。香織や大輔も一緒らしく、何処まで飲み歩いていたのかと、信也は内心呆れていた。二十代前半でありながら、二人の中年女の面倒をみている大輔もスゴいなとも思った。
朝食を摂り、シャワーを浴び、腰にバスタオルを巻いて寝室の姿見の前に立つと、信也は着物ハンガーから浴衣を取った。まずはVネックのシャツを着て、それから通販で買った赤い「豆しぼり」の六尺褌を締め始めた。股間に褌の布地を当て、それから腰の部分からねじっていく。一周巻いたら今度は反対側をねじり、腰のあたりで解けない様に締めた。グッと尻の谷間に食い込み、信也は言葉で言い表しにくい感覚に襲われた。
姿見には、最近減量の為に入谷の方までジョギングをしていたからか、若干引っ込んだ腹に六尺褌の豆しぼりが冴える。このヴィジュアルにゲイは「萌える」のかと、信也は思った。ト��ンクスからブリーフに替えてから、彼は所謂「ビキニライン」に生える陰毛を整える様になった。たまにハミ出ているとカッコ悪く感じた。最近は尻の谷間に生える体毛も気にし始めた。自分の外見を気にかけることは愛することにも通ずるのだなと、彼は悟る様になっていた。
信也はズボン下を穿き、浴衣を着付けた。帯は「貝の口」に締めたが、何故か一度で決まった。これでいつ脱ぐことになっても戸惑うことはあるまいと、彼は安堵した。
合財袋を片手に取り、出掛けようとした時、ラインの着信音が聞こえた。携帯を出し確認すると、憲一からだった。玄関のドアを施錠しながら読んだが、
『おはよう。元気? しばらく音沙汰なしだったから淋しかったよォ〜! 今、浅草寺の境内にいるけど、超混雑してて大変! 今、相方待ちだから片手に缶チューハイ持ってマス。早く来て、待ってるわ 』
と文末にはハートマークが付いていた。「音沙汰なし」といっても一昨日、六尺褌が届いたのを写メ付きで送信したばかりだが…。余程、思いが募っているのだろう。彼は、恐らく地下鉄は入口が混み合うだろうと、大した距離でもないので徒歩で浅草へ向かった。
国際通りに出ると、すでに神輿を担ぐ男衆やお囃子を披露する女性や子どもがあちこちに見られた。外国人観光客も、日本独特の文化の一つである祭りに皆関心を持ち、携帯電話で写真や動画を撮っていた。この雰囲気が信也は好きだった。彼が今の稲荷町にマンションを買ったのも、それが理由だった。彼も複合ビル「R」の周辺を散策しつつ、伝法院通りを仲見世方面に歩いて行った。
インバウンドの影響か、伝法院通りも食べ歩きができる飲食店が増え、特定のところでは行列ができるほど繁盛している。一方、ビルの老朽化で昔ながらの喫茶店が一時閉店するなど、変化もみられる。たまにコーヒーを飲みに行っていた「R珈琲店」も、建て替えの為にビルが取り壊されていた。信也は多少淋しさを感じながら、ようやく浅草寺の境内にたどり着いた。早くも神輿を担ぐ男衆や女性の声があちこちで聞こえ、勢いがあった。観光客は一斉に携帯電話を向け、その一部始終を撮影していた。信也は浅草寺の中に入り、まずは浅草観音に日頃の安寧に対し感謝する為、人混みで賽銭を投げる様に入れ、合掌した。お詣りが終わると、彼は浅草神社の方へ行こうと東門に向かった。階段を下りようとしたその時、浴衣姿の男に声をかけられた。憲一だった。彼は、白地に紺色の吉原つなぎをあしらった浴衣を着ていた。なかなか似合っている。
「信ちゃん! 会いたかったァ〜!」
と彼は喜んだ。なかなか男前である。二人は階段を下り、浅草神社へ歩いて行った。
浅草神社は、境内の右側に「一ノ宮」「二ノ宮」「三ノ宮」の神輿が収められているのが、この日は浅草界隈を担がされているので何もなかった。三社様にお詣りをすると二人は藤棚の方へ向かい、空いているベンチに並んで座った。憲一は微かに浴衣の裾をめくってみせた。ズボン下は穿いておらず、真っ白な六尺褌だけが覗く。信也は、
「何も穿かないと裾さばき、悪くないの?」
と聞いた。すると、
「ズボン下なんて穿けないよ〜。こっちの方がエッチでしょ?」
と憲一は言った。三社祭と隅田川花火大会の時しか浴衣は着ないが、ズボン下や肌着は身に付けないとの事。どうせゲイバーのパーティーでは脱ぐんだからと、あっけらかんとしていた。
信也は、憲一の浴衣から覗かせた六尺褌に生唾を飲み、下半身が熱くなるのを感じた。合財袋をのせた股間あたりが隆起し、内腿を力ませた。嗚呼、オレもすっかり「ゲイ」の一人になってしまったと、彼は思いがけない「チラリズム」に興奮してしまった。
憲一は、もう少しで相方が来ると言った。藤棚の下は、巷の食べ歩きの飲食店で買ったのか、観光客がペットボトルのお茶を片手に飲み食いしていた。イチゴの甘く、また台湾風唐揚げの香ばしい、色んな匂いが漂っている。この匂いだけで信也はお腹いっぱいになった。一方、憲一は相方にラインを入れているのか携帯電話の方に目を向けていた。数分後、浅草寺の方から紺色の小千谷縮の単衣を着た男が憲一に手を振って向かってきた。信也はどこかで会ったことがあるなと思ったが、なんと真純だったのだ。真純は信也を見るや、
「嘘ッ、憲ちゃんの知り合いって信ちゃんなの!?」
と驚きの表情を見せた。憲一は、
「えッ、知り合い?」
と聞いた。
まさか、出逢った場所は違えど肉体同士の交流だけでこんなかたちでめぐり逢うとは、信也は「現実は小説より奇なり」と思った。三人は仲見世やその他の界隈を練り歩く神輿を見物しては、憲一と真純は恰幅のよい男衆をさりげなく携帯電話で撮影した。そんな二人に対し、
「それって『盗撮』じゃ…」
と思った。半纏の裾から覗く尻とその谷間に食い込む六尺褌、その褌の柄も多種多様だった。また、神輿を担ぐ合間に談笑する彼らが無防御に内腿を開き、褌だけで隠した股間も、二人には堪らなかった。嗚呼、ゲイがこの時期になると���国各地から集まってくる理由が、これなンだなと信也は思った。
こうして「目の保養」を飽くほど満喫した二人は、
「さて、飲みに行きますか!」
と雷門を抜け、Kバーへ向かって行った。
Kバーは、昼時でもあり満席だったが流石に三人は常連客だったからか、すぐに空いている席を見つけ、食券を買い求めた。デンキブランをカラフェで注文し、賑やかに乾杯した。真純は、何気に信也の太腿に触れ、
「信ちゃん、浴衣似合うね!」
と上機嫌だった。真純の長襦袢から時折、うっすらと胸毛が覗いた。襟止めは使っていないらしかった。やっぱり誂えだろうか? 信也は密かにそう思った。テーブルには、もつ煮込みやミックスピザなどが並んだ。憲一は二杯目からは日本酒を頼み、真純も信也もグラスを傾けた。
店内に六尺褌の男衆も数人来店し始めた。一人、奥さんと思しき女性を連れた中年の男もおり、流石に直接生尻のまま椅子に座るのは憚れると思ったのか手拭いを敷き、腰を下ろした。そんな思慮のある男の様子に憲一は感動し、
「あんなジェントルな男(ひと)と一緒だったら、惚れっちゃうなァ〜」
と言った。真純も、
「まァ、たまにドカッと座る男(ひと)もいるけど、ちょっと幻滅だよね〜」
と共感した。このやり取りに、信也はただベッドの中で戯れればイイ訳ではないンだなァと、二人の共通した意外性を見出した。
そのまま三人は「ホッピー通り」に繰り出した。真純は途中、ショウウィンドウの前で襟の開いた襦袢や長着を整えた。その様子が何気に、信也にはカッコよく思えた。一方、憲一は酔いが回っているのか信也に必要以上に絡み、浴衣の襟も乱れていた。それを見ると真純がさりげなく直し、
「ほらッ、ダメよ! きちんと着こなせてこそ、和装は素敵なのよ!」
と何故か女言葉だった。
こうして三人はホッピー通りでも三軒をはしごし、憲一は呂律が回っていなかった。意外と酒は弱いらしい。一方、真純は主にレモンサワーやウーロンハイなど、アルコール度数が弱いものに途中で切り替えていた。それでも女言葉が直ることはなかった。彼は、
「いッつもそうなの! 憲ちゃん、酒弱いのに場の雰囲気でグイグイ飲んで『へべるけ』になっちゃうのよォ〜。これから『Z』でパーティーなのにどうするンだろ!?」
と言い放った。
信也は、元々酒に飲まれない性質だったので、平然としていた。途中、六区ブロードウェイから外に出たところにあるコンビニでペットボトルの水を買い、憲一に勧めた。三人はそのままゲイバー『Z』を目指した。
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「思考に気を付けなさい。それはいつか言葉になるから」という警句があるけど、自分の思考の土台が昭和平成の価値観と自覚するだけで、差別意識を無自覚に垂れ流す惨事は大分予防できる。「私はリベラルの申し子。差別意識とは無縁の存在」と過信すると、うっかり暴言沙汰で炎上するリスクが高くなる。
Xユーザーの楽蛙さん
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一瞬よりはいくらか長く
彼女から連絡があって、仕事を早退して急いで家に帰った。彼女はコートも脱がないで、ソファにうなだれて泣いていた。
生理の要領で、いずれ自然に出てくるだろうと、かかりつけ医は声を落として申し訳なさそうに話した。出てきたらどうするのか、トイレに流すのか、サニタリーボックスに押し込んで、燃えるゴミの日に出すのか。残酷すぎる、と叫びそうだった。エンター・ザ・ボイドのあのシー��で観た、確かに未熟な人間の形をした小さな塊……そういうことを、怒りにも似た気持ちで考えた。
それで、手術をすることにして、かかりつけには設備がないので、紹介状を書いてもらった。帰省の都合も考えて、年内で対応してくれる病院を探して電話で色々問い合わせた。自動音声で、「ご本人がお問い合わせください」と最初にアナウンスする病院もあった。当然といえば当然だけど、彼女に電話させたくなかった。状態を説明する時に、お腹の中に"いる"と告げてから、"ある"というべきか、と思って自嘲した。ほとんど断られて、ようやく一軒見つかった。クリスマスに前後して、術前の診察に立ち会った。待合にはお腹を抱えた妊婦もたくさんいて、少しつらかった。彼女もつらかろうと思った。図らずもセカンドオピニオンとなった診断は、果たしてかかりつけの見立てと変わらなかった。稽留流産。受精卵になる時に何らかの異常が起きて、胎児は自然に淘汰されてしまった。そういうことを改めて詳しく説明された。主治医の言葉は真っ直ぐだった。簡単にいえば、彼女も、俺も、誰も悪くない。そうわかって、少し救われた気がした。
実家の母に電話で事の次第を報告した時に、医師の性別を訊かれたので男性だと答えると、男にわかるものか、という主旨のことをいって、母は嘆息した。母にも同じ経験がある。俺は、男性差別だよ、とつとめて静かにいった。でも、確かにそうなのだとも思う。わかるはずがない。亡くなった我が子を胎の中に抱えて、なおしくしくと痛むその身体的な、肉体的な、物理的な、痛みを、俺は想像こそすれ、到底わからない。でもまた一方で、たとえば川上未映子が『ヘヴン』という小説で、射精の感覚を男性の一人称で語っていたことを思い出す。想像力を伴う、誠実で真っ直ぐな言葉。
忘年会の予定を断って、なるべく彼女と一緒に過ごしている。油断すると涙が出てくる。夜、床に就いて電気を消すのが怖い。沈黙が怖い。思いついたことを片っ端から口にしてみる。深甚な悲しみの底で横になっている時間もあれば、M-1を観てお腹を抱えて笑いもする。ユーモアってつくづく偉大。やたらにギターを触ったりもする。錆びれていた1弦がとうとう切れた。買いに行く。Switchのコントローラーがいかれた(触れてもいないのにキャラクターが勝手に動き回る!)から、これも買いに行く。大掃除もする。妊娠がわかってからは、彼女の禁酒に付き合ってほとんど控えていた日課の晩���も再開した。乱高下する2人の情緒から、一歩退いたところで冷静な自分もいる。黙って彼女の背中を摩っている自分がいる。何度でも書くけれど、だから俺にはナラティヴが必要。レトリックが必要。アナロジーが必要。韻律が必要。詩歌が必要だと思う。起こってしまった出来事と、俺の思っていることを整理したい。いつかまた、立ち上がって、差し向かって、話がしたい。
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25歳ということ
神聖かまってちゃんが『23才の夏休み』で皮肉っぽく「そして33歳さ〜」と歌っていて、それから時間が経って実際に『33才の夏休み』という曲を出したとき、僕は伏線回収的なノリで嬉しかった反面「あぁ負けちゃったんだな」と心のどこかで感じた。
たぶん十代の頃から、漠然と自分の人生は25歳までくらいのものを想定していた。「25歳になったら試合終了ですよ」とでも空想の教師に告げられたことがあったのかもしれない。はじめはただなんとなく、そんな風に感じていた。
二十代に入ったくらいから、その思想はより明確なものになっていった。毎日の生活という雑事の重畳が、僕のなかにあるとてつもなくパーソナルで本質的でセンチメンタルな信念めいたもの(うまく形容しがたい)をすこしずつ削り減らしてゆく感覚が肥大しはじめたのだ。そんなタイミングでネクライトーキーの『オシャレ大作戦』を耳にし、「25を過ぎたら死ぬしかない」というフレーズがあまりにもクリティカルであった。その一文が、極めて簡潔に僕の内省を言語化してしまったのだ。
その瞬間から僕は25という歳をひとまずの終着駅と設定し、ここまで生きてきた。謎の焦燥感と謎の危機感をパンッパンに詰めた鞄での旅であった。学生が終わり、社会にまろび出て21歳、22歳、23歳と時間を消耗するにつれて、より毎日の生活というものは作業性を強いた無機質なものに感じて嫌気がさしたし、前述した特別な自意識や自己肯定感諸々、大切にしていたはずのものたちの摩滅はより出力が上げられてゆくのを強く感じた。生きることに対する虚無感が、生きることに対する意味だとか価値だとか目標だとかをおしなべて淘汰してゆく感覚があった。そんな道すがら双極性障害という診断をもらう機会もあり、25歳を待たずにさっさと死ぬべきか? と自分に問う瞬間もたくさんあった。
そして33歳さ〜、とまるで全裸で白目でも剥いて心底バカにしたような調子で歌っていたこと(のように僕は捉えていた)を実際に歳をとった彼らがアンサーしたその曲を聴いて、僕は25歳になった自分からアンサーがおりてくることを想起した。故に「負けちゃったんだな」という所感を当時感じてしまったのだと考える。いや、あくまで自分ごとであり、神聖かまってちゃんはまったく全然関係ないということを強く断っておく。ぜんぶ主観純度100%ね。少なくとも、自分は25歳で終わることで”勝ち“となる。自分はアンサーなどよこさない、と。まともに考えてみればじつに意味不明だが、そんな試合をこれまでの僕はひとりでに開催していた。
ところがどっこい現在。25歳という旗を抜いて尚、僕はいけしゃあしゃあと生きている。めちゃくちゃ生きている。毎日しっかりわんぱくにメシも食うとる。空想の教師にはとっくに試合終了を告げられたのにも関わらず、しっかりと完敗してそれでも生きている。なにが恐ろしいって、そんな25歳になってもう半年近くが経過してしまっている。 依然なんの兆しもなく、いけしゃあしゃあとだらだら生きている。
過去の自分よ。どうやら試合は終了しても、人生はつづくらしい。 毎日の虚無感も、敗北感も、閉塞感も、たいして緩和されることはない。たぶんそのニヒリズムは世界の正解だと、現在の僕からしても大変共感できる。お前が見つけてくれた。いろいろ手放したから、それを拾えた。こんな風に表現すれば多少は格好つくとおもうわ。
死ぬことはおそろしい。生きてゆくことはもっとおそろしい。いかなる致命傷も損失も消えることはない。けれども自意識での反抗だけで歯止めが効くほど人生に融通はきかない。とくに考えが大きく変わるきっかけがあったわけでも、なにか著しい希望を見出せたわけでもない。どうせすべては虚無である。あまねく意味も、価値も、とどのつまり淘汰されてしまうものである。
25歳という年齢のステージがそういうものなのか、それともただ僕という人間の底が浅すぎるだけなのか、どちらにせよ最近の僕は未来のことを考えることが増えてきた。以前のように絶望感で打ちひしがれることも減り、とはいえ一寸先の暗黒が晴れたとはとても思えないが、それはそれで目が慣れてしまった。あー、うん、そうだ。それだ。いつまでもウジウジメソメソしていたら、先に暗順応が完了してしまった、という感覚がなんだか近い。あるいは毎日の虚無感が、いよいよ希死念慮だとか生きることの息苦しさまでなあなあにしてしまった。それも近い。いや、やっぱりただの躁状態期間なのかもしれない。もうなんでもええです。
結局、こんなもんなのである。あんなにずっと拘ってきた25歳という年齢。しかし実際に通りすぎてしまえば、ただのおなじ虚無である。終着駅だから降りたけど、ぼさっと立っていたら乗り換えが来た、みたいな感覚。相変わらず夜ばかり簡単に明けて埒はちっともあかない毎日だが、こんなことのためにわざわざ小さい頭の容量いっぱい使ってうわんうわん嘆いたり喚いたりするのもいい加減くだらないじゃないか。今はただ、そんな風向きのとおりにしたがっていることにしよう。だれもかれも最後に待つのは等しく完璧な虚無である。ちゃんとおしまいおしまいがある。
昔の僕は、このくそったれ現状のアンサーをだされたらすぐさま『妥協余生❗️』と名札を���りつけるかもしれない。そうかもしれない。否定もできない。だからまんまとそのワッペンを胸につけて、また鞄も背負いなおして、重たい足取りでつづけてみることにする。最後に大好きなこの歌詞も引用しときたい。
『つづきを進む恐怖の途中 つづきがくれる勇気にも出会う 』 BUMP OF CHICKEN / HAPPY
好きな音楽や言葉はポケットに詰めこむことにする。するともっと重たくなった足取り。
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正確に言うと男なのに男が嫌いになった。 インターネットではいかに女が邪悪で愚かな生き物かについて日々呪詛が垂れ流されているが、現実的な話として、女は基本まとも。男はクソ。 入職したばかりの頃は車内にしばしば撒き散らされている小便の正体が分からなかった。赤ちゃんが漏らしているのかと思っていた。 先輩から、あれは酔っ払ったおっさんや、薬物や精神病で頭おかしくなったおっさん、そういう性癖のおっさんの落とし物だと聞かされて戦慄した。 おそらく定年退職して暇を持て余しているのであろう高齢男性に絡まれ、駅係員の愛想の悪さ、無礼な態度についての説教から始まり、妻や子供に関する愚痴、若者の質の低下、高齢者に対する社会全体の敬意の喪失などの話題に発展し、最終的には社会保障、自民党、アメリカ大統領などの話に辿り着くことはよくある話。 なぜ遅延や事故でダイヤが乱れて駅係員に当たり散らす? それで事態が解決するとでも? むしろ混乱と混雑の解消のために駆り出されたはずの人員がお前の対応に割かれるから事態は余計に悪化する。 帰宅ラッシュの時間帯になると必ず車内のフリースペース(車椅子やベビーカーを優先するエリア)でおっさん同士の喧嘩が勃発する。 喧嘩のきっかけは、睨まれた、肩が触れた、鞄が当たった、口が臭い、独り言がうるさい、場所を取るな、イヤホンの音漏れをやめろ、等。 最初に喧嘩を吹っ掛ける方は単に苛立ちを発散する口実を探しているだけなので口調も荒くて喧嘩腰だし、吹っ掛けられる方もただでさえ喧嘩腰な人間に対してプライドの高い中高年男性が素直に聞き入れるわけがないので順当に喧嘩に発展する。 駅係員が介入することになるのは殴る蹴るなどの身体的な暴力に発展し、尚且つ周囲の乗客が通報した場合のみ。それですら1日2回ぐらいのペースで発生するので、口喧嘩の範疇に収まったケースや周囲が見て見ぬ振りをしたケースを考えると暗数は相当多いと思う。 酒が入っている時はタクシーで帰るというのを徹底するだけでもかなり喧嘩は減ると思う。 男同士で喧嘩するのはまだマシ。力が均衡しているからどちらかが一方的に被害者になりにくい。 おっさんが若い女性に絡むパターンが一番最悪。 絡む理由は、足を組むな、スマホを弄るな、声がうるさい、スカートが短い、腹が邪魔(妊婦に対して)等。 大したマ��ー違反でもない。そして周りの他の男が平気で行っている、これより酷いマナー違反は無視。要するにマナーを大義名分に女を叱って愉悦に浸りたいだけ。 勝手に懲罰感情が芽生え、太ももに触る、殴る、容姿を罵るなどの犯罪行為に走ることもある。 性欲が原動力なのに本人の中では正義感ゆえの行動に完全にすり替わっているので、正義の執行を邪魔されたことに対する怒りで駅���員に食って掛かってくる。そして暴言暴力に発展して警察を呼ぶことになる。 妊婦に対して「堕ろしてこい!」と言い出した時は流石にこっちも冷静になれなかった。 乗客同士のトラブルで警察沙汰に発展した際におっさんが言いがちな台詞 「その間の時給は払う!?時給換算したら俺の時間いくらだと思う!?」 じゃあ若い男はまともなのかというとそんなことはない。 中学生〜新卒ぐらいの男が3人以上で群れるとロクなことがない。 大声で騒ぐ。駅構内の器物を破壊する。気が大きくなって車内で女性に絡み始める。他の乗客が咎めると「なにマジになってるんすか?w陰キャ?w」 でも1人だとマシということはなく、優先席で体操座りをしたり胡座を掻いたりして音楽を聴きお菓子を貪り食いながら自宅のようにくつろぐ奴も見かける。 ただ、こいつらは甘やかされて育って調子に乗っているだけのガキなので、制服を着ている我々が少し強く怒るだけて往々にして萎縮して反省する。泣きながら謝る奴もいる。そこはまだおっさんよりはマシ。 今後同じことを繰り返させないためにも躊躇なく非常ボタンを押してほしい。 人手不足と機械化の時代、最低限の人員で社会を回すため、あらゆる施設・あらゆるサービスが、セルフレジやQRオーダーシステムの導入などに踏み切っている。 駅も例外ではなく、窓口を減らし、無人改札を増やし、ネットで新幹線を予約させ、時代についていけない人間を振り払っていく方向に進化している。 高齢女性は割とすぐに適応できるが高齢男性は何度も尋ねてくる。自分で調べない。そして一向に理解しない。中には新たなシステムの導入自体に怒りを燃やす奴もいる。早く淘汰されてほしい。 暴言を吐いてきた奴に、駅係員としての節度と礼節を弁えた上で場を掻き回すことなく相手を制圧できる魔法の言葉がある。 それは「今、⚪︎⚪︎と仰いましたか?」と復唱すること。 例えば「ぶっ殺すぞ!」と言われたら「今、ぶっ殺すぞと仰いましたか?」 大抵黙り込むかトーンダウンする。 彼らは行き場のないストレスの捌け口として駅係員に暴言を吐いているという自覚自体はあるので、それを突き付けると大人しくなる。 大きめの声で復唱するとなお効果がある。周りの目を気にして縮こまる。 新宿駅東口は性風俗産業も絡んでくる魔境。 少し前に「松葉杖で生活している20代女性です。新宿駅で検証しました。ぶつかりおじさん問題はぶつかる女性が悪いです」という記事が話題になっていたが、身体障害者の20代女がじっくりと周りを観察できるほど新宿駅は女にとって安全な空間ではないのであれは嘘。 というか新宿駅で若い女がぼんやりしてると即座に声を掛けられるから物理的に観察は不可能。 路上で女に声をかけて性風俗を斡旋する、いわゆるスカウトや、ネット上で弱者男性を騙してnoteを売り捌いている自称ナンパ師の虚言を真に受けてナンパに勤しんでいる弱者男性が駅構内を徘徊して女性に声を掛けて迷惑をかけている。 どうも「身体に触れない限りはセクハラではない」という認識が奴らにはある クレームが相次いだため現在はアナウンスでスカウトとナンパをほぼ名指しで警告している。アナウンスを流すようになってから声かけによるクレームは減った。それでも撲滅できてはいない。 いわゆるぶつかりおじさん問題だが、Xやニュースで周知されるようになってから正当なぶつかりおじさんは減った。 最近増えているのは肘を大きく広げてすれ違う際に女性の胸を肘で殴る、背後から女性の靴や脛を蹴るなどのパターン。 わざとかな?と思ったら遠慮なく周りに助けを求めて駅係員のところに連れてきてほしい。軽い説教しかできないが、何度も説教されれば大人しくなる。 電車を利用する全ての男に言いたい。 他人に絡むな、周りに気を遣え、周りと同じように振る舞え、ストレスを他人で発散するな、身体を小さくしろ、嘘をつくな、風呂に入れ、ゴミはゴミ箱に捨てろ、唾を吐くな、排泄はトイレでやれ 当たり前のことを当たり前にしろ。
駅係員になって女叩きをやめた。
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■サピエンス全史
もうかなり熟読しているが、少し時間ができたのでもう一度、ユヴァル・ノア・ハラリ「サピエンス全史」読み返す。至福だなぁ。
第一部 認知革命
第1章 唯一生き延びた人類種
135億年前「物理学」という物語りが始まり、38億年前「生物学」という物語りがはじまった。
7万年前、〈認知革命〉とともに歴史学がはじまった。そして1万2千年前に〈農業革命〉があり、500年前〈科学革命〉が起きた。
サピエンスは、人類のなかで唯一生き延びた種。ネコ科ヒョウ属にはヒョウもライオンもトラもいるが、人類種にはサピエンスしかいない。なぜか?
3万年前に近隣のネアンデルタール人が滅んだ具体的な理由は断定できない。しかし殺戮にせよ自然的淘汰にせよ、サピエンスの存在が関与していたことはまちがいがない。
その競争にサピエンスが勝ち残ったのは、「言語」によるものだ。
第2章 虚構が協力を可能にした
7万年ほど前に、サピエンスはその「内部構造」を変化させた。見かけこそ変わらないが、それ以降のサピエンスは認知能力(学習、記憶、意思疎通の能力)で格段に優れていた。
それ以前にアフリカを出たサピエンスはどれも成功しなかったが、それ以降の遠征は成功し、南極をのぞく世界中へくまなく進出した。
この「言葉」によるドラスティックな変革を〈認知革命〉と呼ぶ。聖書の創世記「知恵の木の実」を思わせる「言葉の獲得」だが、それ自体はたまたまサピエンスに起きた偶然の結果だった。
この認知革命が、世界の大変革につながるが、それは言葉のどんな効果によるのか。
• 存在しないものについての情報を伝達する能力
• たとえば伝説や神話、神々、宗教
• 総じて虚構、すなわち架空の事物について語る能力
実際には「虚構」は判断を誤らせる危険なものだ。だが、集団で嘘を信じることは、かぎりない力の元となった。鋭い牙や爪を持ったり、走力や筋力で勝ることより、桁違いに強大だ。
われわれはほとんど意識しないが、国もお金も人権も法律も会社も、みな虚構、擬制である。歴史の大半はどうやって膨大な数の人を納得させ、信じてもらうかという問題を軸に展開してきた。
第3章 狩猟採集民の豊かな暮らし
サピエンス20万年の歴史の19万年分、つまり95パーセントは狩猟採集のという生活形態だった。認知革命は狩猟採集の時代に起きている。
文字ももちろんなく、詳しいことはほとんどわからないが、ある程度たしかなことをあげれば、
• 農耕以前は「石器」の時代というより「木器」の時代
• 彼らは毎月毎週、あるいは毎日すべての持ち物を手で持って移動していたので、運べるのは本当に必要な所持品だけ
• 精神的、宗教的、情緒的生活は、器物や道具といった人工物の助けなしでおこなわれた
• 狩猟採集社会のもっとも大きな特徴は「多様性」
• 「群れ」と成員は一つの例外「犬」をのぞいて、すべて人だった、つまり家畜もない
• 平均的な人は、自集団以外の人を見かけたり声を聞いたりすることなく何ヶ月も過ごした。一生を通じて出会う人はせいぜい数百人程度。
• つまりサピエンスは広大な範囲にまばらに分布していた。
• 「狩猟採集」というが、一般的な「狩りをする人」のイメージよりも「採集」がメインだった
• 狩猟採集には多大な「脳」力と技能が必要で、個人レベルで見れば、その頃のサピエンスが史上もっとも秀でていた
• 一般に背が高く健康的だったが、平均寿命は30〜40歳。それは子供の死亡率が高いせいで、60からときに80歳まで生きる人もいた
• その理由は食物の多様性、感染症の少な��など
• 感染症は農耕社会以降の家畜は由来のものが多く、そもそも人同士の距離ががまばらで感染・伝播の機会がほとんどない
• とはいえ、きびしく、情け容赦のない、欠乏と苦難の社会ではあった
最後に、狩猟採集時代のサピエンスが、平和主義者だったか好戦的な種族だったのかは興味がつきない。対サピエンス同士、対他の人類間、どちらの相手にも、平和的な好戦的か断定はできない。好戦的な部族もあったかもしれないし平和的な部族もあったのだろう。とにかく多様であった。
第4章 史上最も危険な種
しかし、餌の対象となる他の動物たちにとって、危険極まりない存在であった。
オーストラリアの例
• 4万5千年前のオーストラリアへの進出は、屈指のできごとだった。コロンブスのアメリカ発見、アポロ11号の月面着陸に匹敵する。
• それ以前にオーストラリアへ到達した人類はいなかった。
• それはサピエンスが特定の陸塊で食物連鎖の頂点に立った瞬間だった。
• 大型カンガルー、フクロライオン、大コアラ、大サイズの鳥、ディプロトドン(象サイズのウォンバット)などすべて姿を消した。
南北アメリカの例
• 最後の氷河期は、7万5千年前から1万5千年前にかけて。7万年前と2万年前の二度のピークがあった。
• 1万6千年前、サピエンスはシベリアから凍結したベーリング海を超えてアラスカをとおりはじめてアメリカ大陸へ渡った。
• それ以前にアメリカ大陸へ渡った人類はいなかった。
• アメリカに到達からわずか1000年から2000年の間に大きなげっ歯類、馬、ラクダ、巨大アメリカライオン、サーベルタイガー、象より大きなオオナマケモノなどを駆逐しながら南米南端に達する。
• この騒ぎからただ一つ無傷だったのがガラパゴス諸島。
そして第二部の農業革命に続く。
余談だが、訳��の柴田裕之(しばたやすし)氏は、自分の愛読書の主要なところで顔を出す。
• 「サピエンス全史」ユヴァル・ノア・ハラリ
• 「ホモデウス」ユヴァル・ノア・ハラリ
• 「神々の沈黙」ジュリアン・ジェインズ
• 「ユーザーイリュージョン」トール・ノーレットランダージュ
柴田さんが訳しているのなら、読む価値があるかな、などとも思う。
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mes possibilites aujourd'hui. 今日のわたしの可能性。 洗濯をする。 冬用の布団をしまう。 買い物に行く。 旧宅の庭の水撒きをする。 ゴミを出す。 午前はおとんの月命日のお参り。 おかんチョイスの お茶菓子、なんとも春らしい。 中に包まれている餡が 黄身餡だったのかな、おいしかった。 そして昨日焼いた 粒あんトルタも食べる。 今日はあんこ三昧だな。 午後はちょっと もたもたして、結局日暮れ少し前に 買い物をし��から旧宅へ。 唐桃はもう花はとうになくなって、葉が出て来ている。 そして…もう何年も 音沙汰のなかったポポーに とうとう蕾がついた!(と思う) これでようやく雌雄が分かる。 受粉がむずかしいと聞いていたので 改めて方法を調べておかねば。 この鉢はもうしばらく引っ越ししないことに。 昨日見切り品になっていた ちいさなバラ、傷んだ花びらを取って 水に挿したらちゃんと咲いた。 (ムッキが見ているね・笑) 一方、羽化不全のツマグロぼん2号が 今日みまかった。 1月にはもう羽化していたから 不全ながらも永らくよく生きた。 他の個体といっしょに、今度何かの 鉢の植え替えの際に埋葬する。 起き抜けにハチミツ水をつくるのが 日課になっていたから、 「あ、つくらなくていいんやった」と なるのが、やっぱり淋しいね。
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「数年前備忘録」
お父からの着信履歴が有って
そんな事初めてだったから慌てて掛け直すと
「誕生日プレゼント、ありがとう」って。
毎年贈っているのだけれど
今年は何故か「ありがとう」って。
嬉しい。泣いちゃう。
弱い者は淘汰されてしまうと思い
強くなりたいと努力をするけれど
私は色々未だ未だだね、ハム太郎
「何故か」を持っていると
感情に左右され過ぎず良い方向へ考えられる
らしい
毎年着ているブラッククリスマスの衣装を
衣装箱から出して
少しだけノスタルジックな気持ちになった
「今年も」も「初めて」も
全部昇華されて、素敵な日にしたい
久し振りにお手紙を書いていて
私が頂いているお手紙も
こんな風にどきどきして手に少し
汗が滲みながら書いてくれてるのかなって
思ったら
泣けてきちゃ��た
大根を買ったり、お餅を買ったり、
三つ葉を買ったり、新宿で迷子になったり。
今年はお雑煮にチャレンジするよ
今年も様々な事が有ったけれど
思い返して思うのは
沢山の感謝が有って、それに尽きるんです
時々自分の
馬鹿みたいに純粋に信じる性格に
ダメージを受ける事も有るけれど
一生懸命、走ったり泣いたり
笑ったりしながら
今年を終えます
しあわせは最終目的ではない
それは、毎日
ミルクレープを見る度
「どんなモノもこの様に歴史の地層が有って
その全てが愛しい」
と、勝手に思考を始める私の脳
ヒビが深くなり壊れてしまった時
そんな時意識は宇宙に行くから
本当に孤独になるし
眠っている訳ではないのに目が開かないね
再び歩き始めようとする時
一筋の光で救われてしまう瞬間
私って本当に単純で、単純で良かったって
頭をぽんぽんってして欲しい時が
人は、有るね
最近毎日悪夢を見るのだけど
今日は面白い夢で嬉しかった
カップアイスクリームを
ゆいちゃんが食べていて
アイスを掬って口に入れ出てきたそれが
フォークで
「アイス、フォークで食べてるの?」
と聞いた日常の夢だった
お家のお花入れ
今は百合が入っているのだけれど
毎日一輪づつ咲いていて、可愛い
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B-T TRAINに何度でも
ボーカルのタニグチです。
もし、日本の男性ボーカルで最も影響を受けたのは誰かと問われたら、それは間違いなくBUCK-TICKの故・櫻井敦司氏であると答えられます。過去に制作したあの曲にもこの曲にも、櫻井敦司の血が通っているなとしみじみ思うこの頃です。
とはいえ、BUCK-TICKおよび櫻井氏の熱狂的なファンであったかというとそうでもなく、数年に一度よく聴く時期がある、という距離感の気安いリスナーでした。ちなみに、BUCK-TICKファンと思しき知人・友人もいません。
わたしがなぜそのように周期的なリスナーであったかというと、BUCK-TICKの音楽性がアルバムによって全く異なるというのが一番の理由だと思います。
不動のメンバー5人で、35年間コンスタントにアルバムを発表し続ける一方で、その音楽性が安住の地を見つけることはなかったようです。攻撃的なハードロック、おとぎ話のようなダークポップ、耽美なゴシックロック、ほとんどギター弾いてへんやんけドラムンベース等、本当に同じバンドかしらと疑うくらい、BUCK-TICKの世界観は常に変容し続けていました。
化け物のようだ、と心底思います。
そんな化け物バンドの中で、やはり化け物であった櫻井氏のボーカルは一切衰えることなく、年々深みと繊細さを増し、常に現在が最盛期であるかのようでした。その素晴らしさや、彼が喪われたことを、わたしのようなリスナーは言葉に尽くすことができません。
そこで、大変に勝手ながら、「BUCK-TICKってちゃんと聴いたことないな」という方を想定して、YouTube上の公式音源の中から、代表的なシングル曲をいくつか挙げてみようと思います。
※BUCK-TICKは頻繁にレコード会社を移籍している都合、2000年~2010年代前半頃の楽曲については、公式音源がYouTube上に存在しないようです(名曲揃いなのに!)。選曲に��やや偏りがあることをご承知おきください。
① 幻想的なギターロック
『MISS TAKE ~僕はミス・テイク~』(2012年)
youtube
インダストリアルとゴシックとテクノがギターロックに調和した、最もBUCK-TICKの��伝子を感じる曲のひとつ。歌詞はギターでメインコンポーザーの今井寿氏によるもので、切れ味鋭い短文が連なっています。
「悲しい曲を上手く歌うおまえ」
「永遠さえ追い越してゆく
本当に自由な天使」
まるで、櫻井氏のことを描いているようだと勝手に思っていました。一番好きな曲です。
② 異端のドラムンベース
『ヒロイン』(1997年)
youtube
不気味さと疾走感を目一杯詰め込んだ、テクノ全盛期を象徴する曲。わたしがBUCK-TICKを聴くようになったきっかけの曲でもあります。
この曲が収録されているアルバムのタイトル『SEXY STREAM LINER』は、「最新型の流線形」という意味で名付けられたそうです。確かに、ボーカルもギターも曲線的なフレー���を多用しています。ツインギターのロックバンドであるとは信じがたい、混沌とした打ち込みっぷりは未だに新鮮です。
③ ザ・星野英彦ワールド
『ミウ』(1999年)
youtube
今井氏と対をなすギタリスト、星野英彦氏の世界観を顕現した、アルバム未収録の人気曲。普遍的で美しいコード進行から一度も外れることなく、淡々としたアコースティックギターのバッキングの上に、櫻井氏の話しかけるような歌が重なります。
星野氏が作る、どこまでもシンプルで優しい曲もまた、BUCK-TICKの核心であるようです。
④ 重厚なゴシックロック
『BABEL』(2018年)
youtube
力強いベースのリードの上で、まるで魔王のような、低く深く響きわたる櫻井氏の美声を堪能できます。
「頽(ぐずお)れて尚 我はBABEL
月光よ愛せ」
という歌詞が衝撃的です。月光に愛を命ずるとは、なんという不遜。ちょっとやそっとでは出せない壮大な重厚感なので、『ミウ』の後に聴くと気圧差でどうにかなりそうです。
たぶんギターのことをシンセサイザーだと思っている今井氏の弾きっぷり(弾いてない)も面白いです。
⑤ 正気を疑うダンスロック
『Go-Go B-T TRAIN』(2021年)
youtube
は? これ(2021年)で合ってる? と誰もが目と耳を疑った、原点回帰的ダンスロックチューン。ピンと来ない方は、レッチリが『Run! Run! RHC』という新曲をリリースしたと想像してみてください。正気の沙汰ではないと思われませんか。
BUCK-TICKにおいて、正気の沙汰ではない曲は枚挙に暇がありませんが、シングル曲のタイトルはここ20年間正気だったように思います。なのに、ま��かのアラ還で『Go-Go B-T TRAIN』。
ファンを裏切り続けるという点でファンを裏切らず、梯子を外すことを恐れないバンドの意欲に脱帽せざるを得ません。今井氏は絶好調にノイズを鳴らしています。
タイトルの通り、歌詞はほとんど言葉遊びのようです。
「片道だけの素敵なTRIP
サヨナラネ地球 アナタトチューリップ」
文字だけを見ると、韻を踏んでいるんだかいないんだかよく分かりませんが、「TRIP」の部分は「チューリップ」と発音されています。自由が過ぎる。
しかし、バンドマンならこれくらい自由でありたいものです。
今井氏は、櫻井氏の訃報に際して、「ずっと、あっちゃんの横でギターを弾いていたかった」とおっしゃっていました。
わたしも、B-T TRAINにいつまでも乗っていたかったなと思います。これからも、気まぐれに、何度でも乗ろうと思います。
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あの子の心はジェットコースター
所謂蛙化現象でふられてから1週間近く経った昨日、朋香は俺にInstagramから連絡を寄越してきた。
それまでに昨日を含めて2回職場ですれ違っていたけれど、言葉を交わすどころか目を合わせることもなかった。
引きずっていた俺は酷く酔いながらその連絡に応じて、うまく愛せなかったことを詫びた。
俺より10歳以上も下なことで、歳の差が怖くなったと返してきた。愛されることに対しての嫌悪感を感じたとも。だから変な理由をつけて別れを言った。蛙化の自覚があるようだ。
どうして自分を選んだのかと聞いてきた。朋香は自己肯定感が低いところがある。
言葉を選びながら懸命に魅力と好きになったところを伝える。
何事にも本気で取り組んで、色んな過去を背負っても真っ直ぐに生きている所や笑った顔や声が好きだった。
何度かやり取りした後、通話することにした。
開口一番、俺は「話せてよかった」と言った。
朋香は笑いながら自分もそうだと言った。変わらずの声が俺の胸をぐっと締め付けた。
ずっと俺のことを考えて悩んでいたらしい。
ふったことを後悔していた。
朋香が教えてくれた曲の一節を俺は挙げた。
「年齢とか色んなことを越えるのが恋なんじゃないんかな」
そうっすね。と言って黙り込む。
手持ち無沙汰になって近くにあったアコースティックギターを触った。
歌ってください。
朋香がそう言ってきた。がさごそと音がする。イヤホンを着けますと呟く。
それに応えて歌ったのは、前に俺が送った曲、back numberの花束だった。
「どう思う?これから二人でやっていけると思う?どうかな。でもとりあえずは一緒にいてみようよ」
「ごめん、ごめん、ありがとう、ごめんくらいのバランスになる危険性は少し高めだけど許してよ」
歌い終えるとすすり泣く声が聞こえた。
歌ってほしい曲があると言われたからリクエストに応えて3月9日を歌った。
ずっと泣いている朋香を本当に愛しく思えた。
落ち着いてきた朋香��この1週間がいかに苦しかったのかを語り合った。
約束していた日曜日の水族館に行けなくて、互いにつらかったこと。今月中に行こうと約束した。
日付を越えるまでだらだらと話した。
付き合うかどうかは水族館行ったあとに決めたいという。自分の気持ちがそれまで続くかを気にしているようだ。
年齢的に気持ちの浮き沈みがあるのはよくわかる。
ジェットコースターみたいな朋香に俺自身壊れながらでも付き添って行こうと思う。
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信也がマンションに戻った時には、裕美の姿がなかった。何処へ行ったのだろうと居間をチラチラと見ていると、一冊の分厚い雑誌を見つけた。その雑誌の表紙には、
『サ◯ソン』
と書かれていた。決してレディース系ではないなと思いながら頁を開くと、太った中年の男二人がベッドで舌と舌を絡ませたり、顔面に相方の愛液を浴びさせられていたりと、先刻真純と寝た時と変わらないグラビアが載っていた。雑誌があった横にはネーム原稿があり、
「◯◯ちゃん、イイ!」
「もっと突いて!」
「こ、壊れちゃうよォ〜!」
と破廉恥な体勢をした、見た目はレディース系らしい美男が描かれていた。この台詞、オレも叫んでたと信也は赤面した。
ウチら夫婦は一体、何をしてるンだか…。そう思いながら雑誌をテーブルの上に戻し、信也は寝室のベッドに倒れ込んだ。両眼を閉じると、憲一や真純が恍惚な表情をしながら、
「信ちゃん、最高!」
と接吻を求める様子が目に浮かんだ。もし異性だったらどちらか妊娠してるよなと、自分の不貞に罪責感を覚えた。でも、二人ともオレと寝たのを喜んでいるしイイやと、そのまま眠りに落ちた。
裕美は、香織を大輔を連れて浅草に来ていた。普段の飲み会も兼ねて六尺褌を締めた男衆を観察する目的もあった。三社祭も二日目だが、三日目の方が雷門通りは「お神輿広場」となるのでそちらの方が参考になるのではと大輔は言ったが、いつもお世話になっているお礼もしたいと裕美が誘ったのだ。
彼女たちは儀式を見物するとそのままホッピー通りに向かった。この時期は単独での来店は、事前に予約していたお客さんが優先となり断られることが多い。特に、翌日は殆んど座れなくなるのを裕美は知っていたので、
「今日は酒盛りよォ〜!」
と気分は上々だった。
二日目は、午前に「例大祭式典」、午後に「子之宮渡御」「町内神輿連合渡御」「巫女舞奉奏」が催される。「一ノ宮」「二ノ宮」「三ノ宮」など、浅草界隈の町内ごとに神輿をお祓いしてもらい、神社鳥居より繰り出すというものだが、一時期は「担ぎ屋」が刺青をした姿で神輿の上にまたぐ行為が警察沙汰となり、問題になったことがあった。近年はコロナ禍により中止を余儀なくされ、一時期は神輿がトラックに運ばれるということもあったが、それ以降はコロナ禍前と同様、盛大に催されている。
三人はホッピー通りをはしご酒しつつ、途中で半纏に六尺褌という、ほぼ丸刈りで眉毛が太いのが特徴の中年男が反対側の席に座っていた。相方も同じ格好で生ビールのジョッキを片手に彼と談笑していた。儀式の後だろうかと香織は思い、
「ちょっと、お兄さん! 今日はお神輿担いだの?」
と聞いた。すると、その男は外見では想像つかない満面の笑みを浮かべながら、
「いやァ〜ん、『お兄さん』だってぇ〜! うん、今『渡御』が終わって飲みに行たのォ〜! 明日早起きだけど『イイや、飲んじゃえッ!』って思って彼と来たのォ〜!」
と話し始めた。相方も、
「こんな格好だからさ、もうテンション上げ上げなの! ちょっと恥ずかしいけど、仲間も飲みに来てるのよォ〜!」
とやはり女言葉だった。裕美は躊躇なく、
「あらァ、何かラヴラヴじゃなァ〜い!?」
とあっけらかんに二人を誉め、
「あらッ、カワイイんじゃなァ〜い!?」
と香織もはしゃぎ、中年男二人はテンションが「アゲアゲ」だった。その間、大輔はちっともビールがすすまず、しばらく固まっていた。
結局、その中年男二人は今から近くのゲイバーへ行くと、身体を密着させながら人混みの中に紛れていった。本物のゲイに出逢ったと、裕美と香織はすっかりテンションが上がってしまったが、大輔はようやく我に戻り、
「やっぱり、オレには無理ッス!」
と断言した。それに対して香織は、
「大丈夫、何事においても『社会勉強』よ。まずはリアルに体験すればイイのよ〜。セッ◯スと同じ」
と若干酔いが回っているのか目が座っていた。彼は、
「オレ、未だ『チェリー』でイイです!」
と苦笑しながらビールの入ったジョッキを傾けた。
時計の針は午後四時を回っていた。信也は目を覚まし、身体をベッドから起こした。嗚呼、また休みを無駄に過ごしてしまったと後悔しつつ、未だ西陽が掃き出し窓から差し込んでいるのを確認した。これから夏至にかけては昼間の時間が長くなるので、心細くはないなと思った。
二、三日目前に六尺褌が届いたものの、未だ開封はしていなかった。信也は明日着ていく浴衣を取り出し、「たとう紙」から開けた。日本橋の老舗「T」の、藍染めに大胆な水晶の様な柄がろうけつ染めによって施されたものである。М百貨店で誂えたものだが、なかなか着れずにいた。角帯の締め方も、「貝の口」は忘れてしまった。しかし、今から練習をする気にもなれず身体も清潔でなかったので、「着物ハンガー」に掛けて翌朝に「ぶっつけ本番」で着付けをすることにした。
信也は、未だ帰って来ない裕美を気にかけつつ台所に向かい、夕食の準備を始めることにした。
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「だって、あなたが悪い…私を一人にするから…一人にしないでってずっと言ってたのに」
僕は彼女と喧嘩をした。きっかけは本当に些細なものでここに書くまでもないような内容だ。どうやら僕の彼女は僕以外にもたくさんの男と関係を持っているらしい。それも結構前から、僕は薄々気づいてはいたが恐ろしくてその事実に気づかないようにしていた。気付いてしまったきっかけは、僕の友達が「見知���ぬ男とホテルに行くお前の彼女を見た」と話してくれたからである。疑惑が事実に変わってしまったと悲しい気持ちにはなったが驚きはしなかった。彼女から話を聞いているとどうやら浮気紛いな行為はこれが初めてではないらしい、彼女は無償の性交渉だけでなく、仲介人を通さず全て自身で管理をし、性交渉で金儲けもしていると話した。もちろんこんなわかりやすく話してくれるはずはなく、彼女が話した言葉を要約するとこんな内容だった。金儲けまでしていることには驚いたがそれでも彼女を許すことにした。理由はわからない。彼女が可哀想だと思ったからかもしれないし彼女のことを愛していたからかもしれない。
泣きながら話をした後、浴びるように酒を飲み、泥酔した彼女を本人の自宅へ送り届けるため初めて彼女の部屋を訪れた。彼女の部屋の中はひどく散乱していた。部屋の中身は脱ぎ捨てた服、下着、食べた後のゴミ、あとは薬の抜け殻。なんでこんなものが多数落ちているのかと思いそのゴミの中を覗き込んだ。空の瓶にはエスエスブロン錠、空になったシートにはゾルピデムとの表記があった、どちらもメンヘラがよく飲む薬らしい。大量にあるそれらの空を見て血の気が引いたが、全て見なかったことにした。
この5ヶ月後、僕は未だ彼女との関係性を断ってはいなかった、僕がいなくなったら死にそうで、遺書に名前を書かれそうな気がして嫌だったからだ。そして久しぶりに彼女からの呼び出しを受けた、最近連絡を取ったのは僕からだけであった。彼女の体調を心配して2週間に1回は会っていた。そして話は冒頭の一段落へと戻る。どうやらこの告白は良心の呵責に苛まれたからではなく、子供ができた、今妊娠4ヶ月目だけどどうしたらいいのかわからないという相談のためだったらしい。彼女を許そうと、可哀想だと思った僕の良心を返してほしい、と思いはしたが、泣き崩れる彼女を前にしてそんな言葉は言えなかった。彼女の腹の中の子の父親は僕ではないと断言できる。なぜなら僕たちは大量の薬の殻を見つけたあの日から性交渉をしていないからだ。必然的にお腹の子供は僕の子ではない。浮気をした挙句お腹の子供は彼氏の子供ではないことがわかっていながら僕の元を尋ねるほど彼女は頭が悪いし、頼る相手もいないのだ。
しばらくした後彼女は重い口を開け「産もうと思うの」と一言発した。僕は絶句したどこの誰かもわからない子供を産もうなんて、ましてや精神的にも経済的にも自立できない彼女が誰の援助も受けず産むなんて無謀な話だと。でも彼女は本気だったらしい。「子供を産まないなんて、ダメじゃん。そんなこと私にはできない」僕に散々酷いことをしておいてよく言えたもんだどんな倫理観持ち合わせてんだよとは思ったがその言葉もまた飲み込んだ。その日から僕たちはついに会わなくなった。
子供も生まれて子育てに奮闘しているであろう6年後突然彼女の訃報を聞いた。教えてくれたのは彼女と僕が出会った、元アルバイト先の居酒屋で同じタイミングに働いていて今も交流がある友人だった。「どうやら風呂に溺れているところを発見されたんだって、部屋の中は薬のゴミがたくさんあったんだと。死ぬつもりで風呂に入ったんだったんだろうね。子供をロッカーに放棄して捕まって、ついこの前出てきたんだと。ほんでそのままホテルの一室で自殺。役満だよな。こりゃ地獄確定だわ」彼女の行動もさることながらあまりに口の悪いこいつの言葉にも開いた口が塞がらなかった。どこからそんな情報を手に入れてきたのか。まぁ彼女のことだからきっと地獄に行ったって閻魔に舌でも下の口でも奉仕してなんとか許してくれって助けを乞いそうだから地獄の沙汰もあったもんじゃねぇな。
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