#椿の器考
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oginoyoshifumi · 2 years ago
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椿の器 考 2月23日〜3月9日 10:00〜17:00 陶庫和室ギャラリー 挿花は野の花をいける蒼の会の方々です。 会期中会場は様々な椿で溢れているようです。 引き続きよろしくお願いいたします。 Posted @withregram • @toko_hanaawase_kusaawase 『椿の器考』より #陶庫 #益子焼 #益子 #民藝 #陶器 #花あわせ草あわせ #椿づくし #野の花をいける #椿の器考 #器好き #季節を感じる暮らし #器のある暮らし #花のある暮らし #暮らしを楽しむ #丁寧な暮らし #tokomashiko #mashiko #mashikoyaki #japan #mingei #pottery #onthetable #handmade #japanesepottery #madeinjapan (陶庫) https://www.instagram.com/p/CpKY2zirzJX/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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knk-q · 5 months ago
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#を作った100のコンテンツ
通して見ていくとゲストごとの違いや、あるいは共通点がぼんやり���感じられて面白い。オタク的には東京ホテイソ���のお二方の回はめちゃくちゃ好き。最高だし最低(良い意味で)。
以下、私の100個。たまたまこの記事に出会ってしまった人は続きを読まなくていいです。読まないでください。長いし面白くないので。
あ、大島さんの動画は見て。面白いです。
幼少期
1. SLAM DUNK / 井上雄彦(漫画, アニメ) 初めて書いた文字は「SHOHOKU」らしい。後にミニバスを始めるきっかけ。 2. おかあさんといっしょ 家でとにかく歌い踊り狂っていたらしい。 3. リカちゃん人形 姉と幼馴染の姉妹との4人で遊ぶことが多かった。母がオタクだったので服や小物も大量にあった。 4. ライオンキング(アニメ) ディズニーアニメのVHSが家にいくつかあり、姉と2人で繰り返し観た。トイストーリーとか、バグズライフとか。 5. 遊☆戯☆王 / 高橋和希(漫画, アニメ) カードゲームはそこまでハマらなかったけど、ダンジョンダイスモンスターズは買ってもらった。周りは誰もやっていなかったので1人で遊んでいた。同世代男性における中二病の元凶だと思っている。 6. キャプテン翼 / 高橋陽一(漫画) ブックオフでまとめ買いしてもらった。当時から「そんなわけねえだろ」と思いながら読んでいたと思う。一応ドライブシュートは練習したけど全然出来なかった。 7. ビーストウォーズ 超生命体トランスフォーマー(アニメ) 主題歌も好きだった。大人になっても笑うやつ。 8. 劇場版ポケットモンスター ミュウツーの逆襲 VHSも買ってもらって繰り返し観ていた。大人になっても泣くやつ。 9. ごきんじょ冒険隊(SFC) 10. パネルでポン(SFC) 11. 64で発見!!たまごっち みんなでたまごっちワールド(N64) 遊び相手が姉なので、必然的に姉が好きなゲームで遊んでいた。買い与えてくれた祖母に感謝。 12. 風のクロノア(PS) 1人でハマったゲームといえばこれ。ケモ属性は特にないです。わふー
小学生
13. 和太鼓, 盆踊り 幼馴染たちと一緒に習い事として始めた。先生には10年に1人の逸材と言われたけど中学受験の前にやめてしまった。初めて触った楽器。 14. CASIO PT-80 変わり種のキーボードで、母の持ち物だった。コード感を覚えたのはこれのおかげかもしれない。 15. ハッチポッチステーション これも音楽を好きになるルーツだと思う。中高生になっても替え歌を作って遊んでいた。クラプトンもブルースブラザーズもここで知った。 16. おジャ魔女どれみ 17. デジモンアドベンチャー 姉と2人で観ていた。「デジモンアナライザー」という謎のおもちゃでずっと遊んでいた。 18. 千と千尋の神隠し これも映画館へ観に行った記憶がある。外階段が崩れるシーンでびっくりしすぎて母に笑われた記憶。 19. ソニックアドベンチャー(DC) 20. カスタムロボ(N64) 21. チョコボレーシング(PS) 22. スパイロ・ザ・ドラゴン(PS) 23. ロックマンエグゼ(GBA) 24. どうぶつの森(GC, App, Switch) なぜドリームキャストを買ってもらったのかは覚えていない。小学生になると1人でゲームをすることが増えた。祖母と遊んだ「どう森」。コロナ禍でも「あつ森」に助けられるとは。 25. ジョジョの奇妙な冒険 / 荒木飛呂彦 26. ヒカルの碁 / ほったゆみ, 小畑健 27. 銀魂 / 空知英秋 ジョジョは人生。ヒカルの碁の影響で少しだけ碁が打てた(今は打てない)。銀魂は姉が好きだった。 28. うたばん 29. 力の限りゴーゴゴー!!(ハモネプ) 30. ご長寿早押しクイズ(さんまのからくりTV) 31. めちゃ×2イケてるッ! この頃からバラエティ大好きっ子だった。力の限りゴーゴゴー!!の娘と父がお風呂に入る企画、今考えるとやばすぎる。母の友人に向けて1人4役のご長寿早押しクイズ再現コントを披露して笑わせていたらしい。 32. 笑う犬 33. 内村プロデュース 34. 水10! (ワンナイR&R, ココリコミラクルタイプ) 35. リチャードホール 学校の友達に合わせてエンタの神様も見ていたけど、シチュエーションコント・コメディのほうが好きだった。生きてるってなんだろう。生きてるってすばらしい。 36. TRICK 37. タイガー&ドラゴン 38. 不機嫌なジーン そこまでドラマ好きではないけど、この3つは特に好きだった。コメディチックなものが好き。 39. 2002 FIFAワールドカップ 40. やべっちFC 41. チャビ(FCバルセロナ) 42. ウイニングイレブン9(PS2) W杯はサッカー教室の練習のあとみんなで観た記憶がある。洋画好きな母がWOWOWに入っていたおかげでリーガを観れたのはラッキーだった。大人になって憧れのチャビの姿を生で見れて嬉しかった(選手ではなく監督だしめちゃくちゃ遠かったけど)。 43. Queen 44. スピッツ 45. Mr.Children どれも母の影響で聴くようになった���Queenはほぼ全曲歌詞を見なくてもなんとなく歌える。のちに某ドラマの主題歌になったけどドラマの内容は覚えていない。 46. musiQ / ORANGE RANGE 47. YUI ド世代。
中学生・高校生
48. BUMP OF CHICKEN 49. 椎名林檎, 東京事変 50. 平沢進, P-MODEL CDというよりYouTubeで探して聴くようになった。ヒラサワとの出会いが全てを変えてしまったよね。 51. ゴム(歌い手) 52. パランティス組曲 53. 服話(歌い手) 54. hacchi(ゲーム実況) 55. shu3(ゲーム実況) 56. ひぐらしのなく頃に(アニメ) 57. 涼宮ハルヒの憂鬱(アニメ) 58. 新世紀エヴァンゲリオン(アニメ, 漫画) ニコニコ動画からボカロや歌ってみたにハマり、インターネットにどっぷり浸かることになってしまった中学生時代。両親の離婚もあいまってしっかり拗らせていく。 59. ヨシモト∞(ネット番組) 60. 鳥居みゆきの社交辞令でハイタッチ 61. ラーメンズ 62. バナナマン 63. 君の席 64. ゴッドタン 65. バナナ炎 66. タモリ倶楽部 67. バナナマンのバナナムーンGOLD 68. 伊集院光 深夜の馬鹿力 69. エレ片のコント太郎 70. オードリーのオールナイトニッポン 中高時代を通してお笑い好きが加速していった。あの頃のバナナムーンがなければ色々と無理だったろう���と思う。 71. 池袋ウエストゲートパーク(ドラマ) 72. アキハバラ@DEEP(ドラマ) 73. 時効警察(ドラマ) ドラマでいうとやっぱりコメディっぽい作品が好きだった。ブクロサイコー 74. パコと魔法の絵本(映画) 人生で一番泣いた気がする。内容をほとんど覚えていないけど泣いたことだけ記憶にあって、怖くて見返せない。 75. 蟲師 / 漆原友紀 76. 少女椿 / 丸尾末広 77. TO-Y, SEX / 上條淳士 母の部屋にあって盗み読んだ。BLも含めて母の趣味による影響が大きすぎる。 78. ダンシング・ヴァニティ / 筒井康隆 まったく読書家ではないけど、筒井康隆だけやたらと読んだ。「時かけ」だけなぜか読んで��らず、某アニメ映画のクレジットを見て衝撃を受けた記憶。
大学生・社会人
79. Scoobie Do(バンド) 80. Yogee New Waves 81. 折坂悠太 82. 人間椅子 83. Hiatus Kaiyote 84. Sly & the Family Stone オールジャンルでカバーバンドをやる軽音サークルに入り、多大な影響を受けた。最初はみんなと話を合わせるためにdigっていたけど、徐々に好きな音楽がハッキリしていった。Slyリスペクトのバンドを組むまでになるとは想定しなかった。 85. 今日は一日“プログレ”三昧 3(NHK-FM, 2013/9/13放送) この放送に出会わなければプログレなんて好きにならなかった。髙嶋政宏さんのトークが面白かった。 86. ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル 電車移動の時間、深夜バイトの暇な時間、大学の喫煙所、大学時代のあらゆる暇つぶしはスクフェスだった。にっこにっこにー 87. 乃木坂工事中 ハマったら危ないと思って避けていたけど、一人暮らしを機に見始めてしまった。鈴木絢音推しでした。 88. 何もかも憂鬱な夜に / 中村文則 89. ロミオとロミオは永遠に / 恩田陸 90. 職業としての小説家 / 村上春樹 いまだに読書の習慣がないけど、読むこと自体��好き。こうやってコンテンツを挙げてみて改めてもっと読もうと思った。働いていると本が読めないのよねー 91. 孤独のグルメ(テレビドラマ) 92. 団地(映画) 93. Knockin' on Heaven's Door(映画) 94. ボヘミアン・ラプソディ(映画) 95. シェフ 三ツ星フードトラック始めました 96. ジョン・ウィック ドラマ・映画も詳しくはないけど、サブスクのおかげで社会人になってからよく観るようにはなった。他人の影響はよろこんで受けようというスタンスなので、オススメがあったらどんどん教えてください。 97. RTA in Japan 3 子供の頃からゲーム好きではあるけど全く上手ではない私にとって、上手い人がやっているところを眺めることが幸せなんだと気づいた。仕事中のBGMにも最高。日々を支えられている。 98. ゆるキャン△(アニメ) 99. 徳井video(YouTube) 日焼けと花粉と虫が苦手な私にとって、キャンプは嫌いだけどキャンプしている人を眺めることも幸せだと気づいた。最大限のチャレンジとして庭キャンプまではするようになった。アラサー超インドアマン、大きな進歩。 100. カミナリの記録映像(YouTube) 今一番面白い映像コンテンツだと思っている。ワイズ回はギャラクシー賞クラス。応援しています。
追記。書き終わったあとに思い出したコンテンツ。
中井正広のブラックバラエティ epoch TV square
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syupii · 1 year ago
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ヨドバシドットコムで買ったもの(2023年12月)
今回は生活に必要なものを買った。
☆買ったもの
キャンメイク CANMAKE マーメイドスキンジェルUV [UV 化粧下地]
キャンメイク CANMAKE クリーミータッチライナー 01 ディープブラック [アイライナー]
キャンメイク CANMAKE キャンメイク パーフェクトマルチアイズ 04 クラシックピンク
キャンメイク CANMAKE キャンメイク パーフェクトエアリーアイブロウ 01 ビターブラウン
ベルボン Velbon コールマンセルフィー スタンド ブラック [自撮りスタンド]
小林製薬 メガネクリーナー メガネクリーナーふきふき お徳用 40包入
大島椿 大島椿 40ml
ロート製薬 ROHTO ケアセラ CareCera Care Cera(ケアセラ) 乾燥肌・敏感肌用 フェイス&ボディ 乳液 200mL
HAHONICO ハホニコ HHNC-T1(S) [ヘアドライマイクロファイバータオル 美容師さんが考えた髪のためのタオル セサミ]
HAHONICO ハホニコ HHNC-T1(V) [ヘアドライマイクロファイバータオル 美容師さんが考えた髪のためのタオル パープル]
ファイントゥデイ fino フィーノ フィーノ プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク 230g [ヘアマスク]
クイックル トイレクイックル [トイレ用そうじシート つめかえ用ジャンボパック 20枚]
クイックル トイレクイックル 容器入
ビオレ Biore ビオレ メイクも落とせる洗顔料 [うるうる密着泡 つめかえ用]
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nagi-gohan-days · 1 year ago
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ブログに書こうかなぁと思ってたことはあったけど、消去法で決めていったら書くことがなくなった………
ので今回は質問コーナーです。
自問自答でやったこともありましたが、今回は質問お借りしました。→ https://50mon.jp/q/225
100問は考えるのがきつかったので50問カテゴリから適当に選んで答えました。
以下長文です。対戦よろしくお願いします。
START▼
質問テーマ『微妙なプロフィールを披露したい人に50の質問』
1. 利き腕を教えてください
 左
2. 味噌汁は何味噌派ですか
インスタント派です
3. パスタは好きですか、好きなら種類を挙げてください
 好き カルボナーラ
4. もしかしてラーメン、或いはうどん派なのでしょうか?
 らぁめん派です
5. イケメンリア充と雰囲気イケメンリア充、憎いのは?
 会ってみてイライラしたほうが憎い
6. 好きなバンドであまり有名じゃないのを教えてください
 amazarashi いや、有名か、、、。
7. タイプの人を見かけたら何を思いますか
 アイドルにスカウトする
8. 好きな雑誌は?本でも良いです
アイマスの漫画やコミカライズ
結構ある。SideMも全部ではないけどアンソロとかストラグルハートとかは少し持ってます
9. 苗字はありふれてる方ですか、珍しい方ですか
 珍しいらしいです
10. 途中で怠くなってやめたゲーム挙げてください(ボードゲーム等可)
今有名な音ゲーは大方手をつけてはやめてます。家庭用だとMGSとか。やめちゃったけど実況プレイは見たりします
11. 外出は好きですか、好きならよく何をしていますか?
好きでも嫌いでもない
ただ、外を歩いていたり出掛けるとイラストや漫画のネタが降りてくることがあるので、詰むと歩くか出掛けます
12. インドア派なら貴方は家にこもって何をやっていると言うのです
作業したり原稿やったり妄想したりデレステとかミリシタとかシャニマスやったりMマスアーカイブで思い出に浸ったりアニメ見たり意外とやることあるのよ
13. 店員に恋したことありますか
 ない
14. 霊に祟られなければいけないとして、子どもと狐、どちらがマシですか
狐なら雨彦さんがなんとかしてくれそう
15. そもそも霊を信じてない?でしたらそれっぽい現象に遭った時どう対処しますか?
 神社に行きます
16. 倒す方、倒される方、どちらが好み?
 倒す方
17. 字は人並みに書ける方ですか
 普段セリフとか文字は全部手書きなんですが人並みに書けてますかね…?(質問返し奴)
18. 絵は得意ですか
 得意とは思えないけど描くのは好き
19. 笑顔と泣き顔、どっちが好き?
担当泣かせたいので泣き顔
20. 好物は何ですか
辛いもの、苦いもの、コーヒーとか抹茶
21. 砂糖だけ舐めるとか、氷を食べるとか、そういう趣向はありますか?
 紅しょうが食べてたい時がある
22. 好きなマスコットキャラクターをどうぞ
 ポチャッコ、ハンギョドン、カエール
23. そのマスコットキャラクターの好きなところは?
 みんなをにこにこさせてるところ
 ハンギョドンの趣味
24. アドリブは利かせれる方ですか?
   利かせられない
25. 最近利かせたアドリブは?
   利かせてない
26. ベーコンとソーセージ、選ぶなら?
 ソーセージかな、、、ベーコンって噛みきれない時もあってちょっと食べにくいよね。好きだけどね。
27. 自分にしか出来ない特技とか
 早苗さんと英雄のことで3時間くらいは語れる
 ………特技か???(Pなら多分みんな語れる)
28. 夢ってあります?
  今はわからない。見つかれば追います。
29. 消しゴム程度なら食べれると思いますか?
  食べられないからやめようね
30. 小学校の時の性格を教えてください
  感情を表に出さない
31. 後世に残したい事やものがあればどうぞ
  無理はするなという事
32. 冬の防寒具は最近何がお気に入り?
  アームカバー、手袋
33. 仕事大変ですか、やってない人は今何が大変ですか
  資格持ってるのにワードが理解できない
34. 好きな花はありますか
 アネモネ、椿、向日葵、パンジー、ラベンダー
35. 何の脈絡もなく嫌われたらどう対応しますか
 疎遠を待つ、物理的に距離を置く(これわりと大事)
36. そこまで好きじゃないけどここは気に入ってる!ってものありますか
 まどマギ3話でマミさんが薔薇の魔女を倒すところ
37. 音楽は得意でしたか?
 得意じゃなかったけどカラオケは好き
38. 体育は得意でしたか?
本当に大の苦手で、体育祭に使う装飾物を作る係に立候補して練習サボってました
39. 集中力は高い方ですか
 没頭してしまえば高い
40. テニス、卓球、バドミントン、サッカー、バレー、バスケ、やるなら?
  全部やりたくないな……強いて言えば卓球かな
41. 最高!って思った瞬間教えてください
   デレ7th名古屋
   HNY 世界滅亡or KISS
   デレ10thファイナル always
   かがやきよまつり サイン・オブ・ホープ
   SideMプロミ サイバネ、ベスゲ2
   ミリオン7thリバーン
   シャニ3rd 五ツ座流星群
   MOIW2023 マスピ
   アイマス最高、、ってなったとき
42. 友人がsnsなどで急にポエマー始めたらどう思いますか?
  何かあったんだろうなぁと思って静観
43. タコとイカ、どっちを掴みますか?
  Beitちゃんにたこパしてほしいのでタコ
44. 好きって言われることと嫌いって言われること、どっちが多い?
  後者ですね……… でも好きだと言ってくれる方もいるので自分の好きなことは大事にしていきたい
45. 打楽器得意ですか
  やったことない
46. 運命とかって信じます?
  ティンときたら運命だと思う
47. 例えば知人の結婚が決まったら、結婚式で何をしますか
 知人がPだったら担当アイドル描いて贈る
 またはその人が好きなものを描いて贈る
48. 自分の結婚式で知人��何をしてほしいですか
 挙式する気ないので何もしなくていい
49. 好きな曲を何か一つ。
  can't stop‼︎
50. 最後まで答えてくれてどうも、ところでおにぎりって手で持って食べてる?
コンビニのだったらだいたいのは持って食べられるよね。ケーキみたいに倒れちゃったり崩れるタイプだともう持てないから箸で食べてるよね。
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以上です。ちょっと楽しかった。
最後の質問がおにぎりだったので、この質問にさせていただきました。(美希恭二要素)
この間描いた完成する前の楓さんが撮ってあったので、それを置いて終わりにします。
お疲れ様でした。
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team-ginga · 1 year ago
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映画『隠し砦の三悪人』
 小林正樹監督、仲代達也主演の映画『切腹』(1962)を見たので、古い日本映画繋がり(?)ということで、U-Nextで黒澤明監督、三船敏郎、千秋実、藤原鎌足出演の『隠し砦の三悪人』(1958)を見ました。
 私は結構な映画ファンだと思いますが、黒澤の映画はあまり見たことがありません。
 『七人の侍』(1954)はテレビで見ました。『羅生門』(1950)は京大の学園祭で見たかな。『天国と地獄』(1963)もテレビで見ました。『椿三十郎』(1962)や『用心棒』(1961)や『静かなる決闘』(1949)もテレビで見たように思いますが、見たような気がするだけで、ひょっとすると本当は見ていないかもしれません。
 『赤ひげ』(1965)はフランス留学中に向こうのテレビで見ました。『どん底』(1957)はピッコロ演劇学校研究科の中間発表会(ピッコロ・パッソ)でゴーリキーの『どん底』に出演する際、参考になるかなと思ってDMM. comでDVDを借りて見ました(私は巡礼の老人ルカを演じました。映画で左卜全が演じていた役です)。
 『白痴』(1951)はやはりDMM. comでDVDを借りて見ました。ドストエフスキーについて論文でも書くつもりだったのか、同時期にジェラール・フィリップ主演のフランス映画『白痴』も見ました。でも結局論文は書いていません(笑)。
 こうして並べてみると、テレビで見たものが多いですね。昔はそうでしたーービデオができる前、古い映画はテレビで見���か、映画館でリバイバル上映されるのを待つかしかなかったのです。
 ビデオ屋でビデオを借りて見るのが当たり前になってから、そういうことをあまりしなかったのは、心のどこかで黒澤をバカにしていたからでしょう。
 いや、バカにしていたは少し言い過ぎかな。でも、フランスのシネフィル(映画狂)の間では実は黒澤はそれほど高く評価されておらず、溝口健二や小津安二郎の方がはるかに高く評価されているというようなこともあって、心のどこかに黒澤は芸術家(アーティスト)ではなく職人(アーティザン)だという思いがありましたし今もあります。
 で、この『隠し砦の三悪人』ですが……
 えーっと、これ喜劇なんですよね。でも全く笑えません。
 太平(千秋実)と���吉(藤原鎌足)という農夫が合戦場を彷徨っています。合戦に出て身を立て名を上げようと故郷の村を後にしてきたのですが、来てみると合戦はもう終わっていて、死体の始末をさせられただけーーこれからどうすべえと思っていると、合戦に勝った山名家に捕まり、負けた秋月家の城に隠された財宝の発掘をさせられます。
 労働を強制されていた人夫たちが暴動を起こした(非常に大勢のエキストラが出演しています。金がかかったんだろうなあ)ので、二人はそれに乗じて逃げ出します。山の中で野宿していると、焚き火に使った木の枝に金の板が埋め込まれているのを発見します。合戦に敗れた秋月家の秘密の軍資金のようです。
 他にも同じような枝があるに違いないと探していると突然、野武士のような男(三船敏郎)が現れます。男にどこへ行くつもりなのか尋ねられた二人は、「早川家の領地に行くのだが、合戦後とあって今いる秋月の領地と早川の領地との間は警備が厳しい、だから一旦山名の領地に入り、そこから早川の領地に行く」と適当なことを言います。
 野武士は二人を隠し砦に連れて行き、そこで黄金の発掘をさせます。砦の周りに若い女がいますが、野武士は「なんでもない。あれは俺の女だから放っておいてくれ」と言います。
 実は野武士は合戦で敗れた秋月家に仕える武士・真壁六郎太で、若い女は秋月家の姫君ーー六郎太は太平と又吉の言葉からヒントを得て、山名領を通って隠してあった金と姫君を早川領に送り届けることにします。
 太平と又吉に黄金の発掘をさせたのは、二人の根性を確かめるためであり、金を埋め込んだ枝(というか薪)は泉の底に隠してあったそうです。ひどい話ですが、六郎太は彼らのことが気に入ったのか、はたまた他に手立てがなかったのか、二人を人足代わりにして旅立ちます。
 でも、二人はそんなに立派な人間ではありません。喧嘩ばかりしていますし、隙あ��ば金を持ち逃げしようとか、姫君によからぬ行為をしようとか(彼らは女が姫君であることを知りません)、勝手なことばかりします。
 一向はまず山名領に入ろうとしますが、国境の川を渡ろうとするとすぐに対岸の山名の人間に見つかってしまいます。六郎太は一計を案じて関所に行って、金を埋め込んだ薪を見せて、こんなものを山で見つけたと言います。
 関所の役人は驚いて「どこで拾った?」と尋ね、山に人を向かわせます。六郎太は「その金は俺のだ。返してくれ」、「返さないなら報奨金をくれ」と役人に言います。面倒になった役人は「さっさと行け」と一向を通して厄介払いします。
 なるほど……なのか? まあ、うまく行ったんだから結果オーライかな。
 無事宿場に着いた一向は木賃宿で一泊ーーところがここで見知らぬ武士が六郎太たちの馬を買いたいと行って、強引に金を渡して馬を連れて行ってしまいます(なぜ抵抗しない、六郎太!)。さらに若い娘が売られ虐待されているのを見て姫が「あの娘を買いとる」と言い出します。こうして一向は馬を失い、娘を一人手に入れます。
 彼らは荷車に金を埋め込んだ薪を積んで運んでいきます。���に乗った武士数人に見咎められたので、六郎太は彼らを討ち、逃げた二人を追います。両手で刀を大上段に振りかぶり、足の力だけで馬に乗る三船敏郎の見事なアクションシーン! そのあと六郎太は勢い余って(?)山名家の武士・田所兵衛の陣地に入り込んでしまいます。
 六郎太と田所は敵ながら旧知の間柄のようで、二人は正々堂々一騎討ちをします。武器はなんと槍。
 刀での殺陣は珍しくありませんが、槍での殺陣は初めて見ました。
 もちろん勝ったのは六郎太(だってヒーローですから)ーー田所は自分の首を取れと言いますが、六郎太は爽やかに笑って去って行きます。田所の部下たちは一切手を出しません。それが侍ってやつですか?
 それからえーっと、山ではちょうど火祭りがあるので、一向は金を埋め込んだ薪を荷車に積んで火祭りの一向に合流して、他のみんなが薪を焚き火の中に放り込んでいるので、仕方なく自分達も同じようにして、翌朝みながいなくなってから焚き火のあとを掘り返して溶けた金を回収、袋に入れて運びます。
 でも、結局は山名の手の者に見つかってしまい、太平と又吉は逃げ、六郎太と姫と宿場で買い取った若い娘は捕まってしまいます。
 でも、ご心配なくーー六郎太に命を助けられた田所兵衛が逃がしてくれたので、彼らは無事、早川の領地に着くことができます。
 一方、太平と又吉は早川の手の者に捕まり、白洲に引き出されますが、そこにいるのは六郎太と姫君と田所。二人は褒美として大判一枚をもらい村に帰っていきます。
 上映時間は139分。な、長い。
 いや、長くても面白い映画ならそれでいいんですが、これって……面白いんです��。
 六郎太が知恵で困難を乗り越えていく話なら、それはそれで面白かっただろうと思います。台本の妙というやつです。でも、この映画では何もかもがご都合主義、結果オーライで動いているような気がします。
 太平と又吉、凸凹コンビのやり取りはジョージ・ルーカスの『スターウォーズ、エピソード4』に影響を与えたーーつまり、太平と又吉はR2-C2とC-3POであり、六郎太はルーク・スカイウォーカー、勝気な姫君はレイア姫ということなのでしょうが、「だからどうした」と思ってしまいます(だいたいワタシは『スターウォーズ』を好きじゃないし)。
 姫君を演じたのは上原美沙ーーそれまで全く演技経験のない女性だそうですが、台詞回しがひどい! 黒澤監督は上品さと野生味を兼ね備えているところが気に入って起用したそうですが、完全にミスキャストだと思います(個人的にはそんなに美人だと思わないし)。
 やっぱり黒澤とコメディーというのは合わないんじゃないですか。
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xxxpinkyxxximpxxx · 2 years ago
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2022.09.24
椿泰我(IMPACTors / ジャニーズJr.)さんの「素顔」に迫る一問一答を公開!
2022.09.24
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2022年10月28日~11月6日に東京・品川プリンスホテル ステラボール、11月11日~13日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールにて上演されるミュージカル『世界でいちばん美しい ~鎌倉物語~』。 本作は藤谷治の小説「世界でいちばん美しい」(小学館文庫)を原作にしたミュージカルで、脚本・作詞・演出を菅野こうめい氏が担当する。出演は、音楽を三回聴いただけでピアノで弾くことができるほど生まれながらにして内に秘めた音楽の才能を持つ雪踏文彦(せったクン)役をIMPACTors / ジャニーズJr.の横原悠毅さんが、また、せったクンの幼馴染で彼の才能を認める親友の島崎哲(トオル)役を同じグループの椿泰我さんが演じ、W主演として登場する。 今回、plus aでは、ミュージカル初挑戦となる、椿泰我さんにインタビューを決行。
――出演が決まった時のお気持ちは?
ミュージカルは初めてなのですごくビックリしました。横原と椿という組み合わせもすごく面白いなと思いましたし、ジャニーズ公演以外の舞台でメンバーと共演するのも初めての経験なのですごく嬉しいですね。今日の撮影に来るまであんまり信じられてなかったです(笑)。
――今回、ミュージカル初挑戦となりますが。
それこそ舞台『マウストラップ~ねずみとり』(2022年1月)で主演をやらせていただいて、お芝居の面白さを学ばせていただきました。今回はW主演ということで、また新しい経験ができるということも嬉しいですし、横原も俺もストレートプレイを経験して、今回ミュージカルというまだやったことのないジャンルに挑戦できることはすごく楽しみですね。
――舞台『マウストラップ~ねずみとり』で初主演を経験されていかがでしたか?
めちゃめちゃ緊張しました。僕は出演者の中で歳も若かったですしベテランの方ばかりだったので、主演ということはあまり考えず、勉強をさせていただくという気持ちで全力で臨みました。ジャニーズの方がいない状況はほんとに初めてだったんですけど、皆さん優しくて温かい現場でした。
――初日幕が開いた瞬間のことはどのような感じでしたか?
めちゃくちゃ緊張してましたよ。僕が舞台袖から出たら始まるという演出だったので、僕が一歩踏み出さないと始まらないという・・初日の一歩目はめちゃめちゃヤバかったです(笑)。まず自分が主演となってお客さんが来てくれてるかなっていうのも分からないじゃないですか。すごく不安で・・それでステージに立って、ああみんないるって、グッときましたね。今思うと緊張というより高揚感でした。緊張感は稽古前からあったので、ついにこの日が来たんだ!という高揚はすごかったです。
――横原さんとの組み合わせが面白いとお話がありましたが、グループの中ではどういった関係なんでしょう。
横原とどういう関係と言われたら難しいんですけど・・IMPACTorsを組むもっと前に横原と二人で、「ジャニーズの中でグループを組んで頑張っていきたいね」「どうしたらグループを組めるか」っていう話しをしたことがあって今同じグループにいるので、ジャニーズで生き抜いていきたいっていう気持ちは間違いなく同じ。性格も対照的なので、今回で何か新しい関係が生まれたらいいなと思います。
椿泰我(IMPACTors / ジャニーズJr.)さんの「素顔」に迫る一問一答
Q.ピアノに夢中になると周りが見えなくなるくらい、没頭してしまう、「せったクン」。あなたが今、夢中になっているものは?
カメラですかね。メンバーを撮ることが多くて、メンバーにしか見せない顔ってあるじゃないですか。そういうのを撮ったりすることが多いですね。
Q. せったクンはトオルが嫉妬するくらいの音楽の才能があります。あたなが嫉妬する才能とは?
才能かどうか分からないですけど���器用な人はめちゃくちゃ嫉妬しますね。俺何にもできないんですよ(笑)。例えばですけど、爪が切れないんです。毎回深爪になっちゃうんですよ。あと洋服がすごく好きでたくさんあるのでたたみ方とかこだわりたいんですけど、不器用だから左右対称にならなくて。洗濯物をたたむのにもめっちゃ時間が掛かるんです。一回全部たたんでこれじゃダメだってたたみ直すの繰り返し。気にならなかったらパッと終わるんですけど、綺麗好きと不器用とが混在してるから自分を自分で苦しめてるって感じで(笑)。こだわりがあるのにこだわれるほど器用じゃないので、器用な人は羨ましいなって思います。
Q.大きな挫折をしたトオルをせった君のことばが救ってくれる。人から言われて心に残っていることばはありますか?
Snow Manの向井康二くんにいただいた言葉なんですけど、「自分はメンバーで、メンバーは自分」という言葉はずっと大切にしています。一人で活動している時は、今回の(舞台の)お話しをいただいたこともそうですけど、他の子がやっていることっていいなって思うじゃないですか。でも今はメンバーのことになるから、メンバーがこの仕事のことを喜んでくれる。この作品での成長や成果がグループへの結果になる。IMPACTorsという自分のグループの大きな看板があることによって7人の責任を負って仕事をする、ということを康二くんに教えていただきました。それこそ、関西Jr.のトップにいて関西を引っ張っていくという思いでやっていた康二くんが、Snow Manという元々あったグループに入っていく中で、そのグループを大事にすることとメンバーに大事にされることってすごく大事なことだなって。グループを組んでも自分が一番でありたいっていう気持ちももちろん大事だと思うんですけど、僕たちでいうと7人で一番になることが一番の近道だと思うので、そういう気持ちを忘れちゃいけないなって、康二くんの言葉はずっと心に残っています。
Q.本の一説に、「ただ生きているだけで、誰かに影響を及ぼしている。」とあります。あなたが影響を受けた人は誰?
これで名前変えるとめっちゃ面白いですよね(笑)。めちゃくちゃ康二くんのいい話をして、影響を受けたのは違う人って(笑)。尊敬している先輩は公式で二人挙げているので、康二くんとNEWSの増田貴久くん。増田くんは、僕がこの先のことを考えていた時期に、NEWSの東京ドームLIVEにつかせていただいたことがあって。僕一回目のオーデションで東京ドームに立ったんですけど、その時はステージから遠かったんですよね。だからいつかあのステージに立ってみたい、あそこで歌ってみたいって思ったことを、ステージで増田くんが全力で楽しそうにしている姿を見た時に思い出して。これがしたくてジャニーズJr.としてひたむきに頑張ってたのになって。何か言葉をくれたということじゃないんですけど、実際に生のパフォーマンスを見て、ステージに立たせてもらって、こんな風に心から楽しめるパフォーマンスをしたいという、忘れかけていたことを思い出させてくれました。腐りかけそうだった部分を綺麗にしてくれたのは増田くんだったので、その姿はずっとぼくの中で残っています。
Q.「世界でいちばん美しい」のタイトルにちなんで、ご自身が世界一を謳うならなに?
僕たちのオリジナル曲の一曲目は、「Top Of The World」ですからね。世界でいちばん有名になる!それはIMPACTorsの目標でもありますし、僕の目標でもあります。その曲名に恥じないように、そしてIMPACTorsというグループ名の” IMPACT=衝撃”と“actors=俳優”という意味のもと、今もいろいろやらせてもらっているので、何でもマルチにさせていただいて有名なれるように頑張りたいです。
Q.本作は、絆についての物語。とあります。グループメンバーとの絆を感じた瞬間はありますか?
メンバーの仕事が決まった時には7人で喜んで動画を撮ったとか、結成日にはご飯を食べに行ったりしています。ご飯に行っても���面目な話になっちゃうので、「今日は仕事の話はなし!」と言ってプライベートの話をしてバカみたいに笑ったり。そういうことが今できてるってことは、IMPACTorsとして絆を感じるかな。
Q.そんなグループメンバーをサザエさん一家(登場人物)で例えるなら誰が誰?
なんでサザエさん一家なんですか(笑)?
――以前、基俊介さんにさせて頂いたことがあったので照らし合わせると面白いかなと(笑)。
なるほど。基と俺の答えが一緒なのかも気になりますもんね(笑)。そうですね。タマって結構自由な感じですよね?だからタマが新(佐藤新)で、タラちゃんが奏(松井奏)。マスオさんが影山(影山拓也)で・・いや!カツオかな!?影山・・カツオって一番無邪気な野球少年ですよね?でもなあ・・・・やっぱりカツオを影山で。がちゃん(鈴木大河)が波平さん。基(基俊介)がマスオさん。あとは、横原と僕ですよね。イケメンの子いませんでしたっけ?カツオの友だちの・・(サザエさんの相関図を見ながら)中島くんだ!中島くん・・・思ったよりカッコよくないな(笑)。イクラちゃんも自由ですよね。横原はイクラちゃんでお願いします。僕が花沢さんで。しっかりもので優しくて頼もしいですもんね。キャラクター表を見て選んでるんですけど、そもそも俺が花沢さんの時点で面白いので。影とめっちゃ仲が良いんですけど、影はカツオですもんね。その関係性もあるので、俺は花沢さんで(笑)。
Q.今回初めましての出演者の方もいらっしゃると思います。「僕の取扱説明書」一番重要事は?
すごく人見知りなんですけど、明るいです。でも真面目なので結構真面目な会話が増えちゃうんですけど、ほんとに明るくて人のことは好きです。年上の方と一緒にさせていただく中で、先輩たちがこの舞台に出て良かったなと思ってもらえるように頑張っていこうっていう・・・・もう、真面目なんですけど(笑)。明るくいっぱい喋っていきたいと思っていますし、取扱説明書というほど難しい人間じゃないのでガンガン来てくれたら嬉しいです。アドバイスをされるのがすごく好きなので、ちょっとでもこうした方がいいんじゃない?っていうことがあれば教えていただきたいですし、そういうところからの会話きっかけからでもぜひ、仲良くなれたらなと思います。
Q.日常生活のプラスアルファは何ですか?
サウナですね。僕、サウナ―なので週4~5回は行ってますね。あと、スケジュールをカツカツにするっていうのが自分の生活のプラスアルファです。お昼から仕事があったら午前中に予定を入れられるじゃないですか。それでより有意義にしたい。毎日のスケジュールに、もうひとつプラスアルファするというのはあるかもしれないです。
――最後にお客様へメッセージをお願いします。
IMPACTorsの中から二人出演するというのは初めて経験です。そして初めてのミュージカルということで、初めてづくしですけど、稽古期間からいい時間をたくさん踏んで僕たちが出せる最大限のパフォーマンスをしたいと思いますので、あまり緊張せずに観に来ていただけたらなと(笑)。お客様が緊張していると僕たちも緊張するので(笑)。この二人なら大丈夫でしょ!くらいの感じて観に来ていただけたら嬉しいですし、皆さんも観に来る前に疲れちゃうと思うので(笑)。IMPACTorsのファンの方だけじゃなく、舞台やミュージカルが好きな方にも楽しんでもらえるようにたくさん練習を積みますので、楽しみにしていてください。
――椿さん、ありがとうございました!
※横原悠毅さん、基俊介さんの「グループメンバーをサザエさん一家で例えるなら」の回答 横原悠毅さんの回答はこちら 基俊介さんの回答はこちら(舞台「あの子より、私。」より)
公演概要 ミュージカル『世界でいちばん美しい』~鎌倉物語~ 【原作】藤谷 治「世界でいちばん美しい」(小学館文庫刊) 【脚本・作詞・演出】菅野こうめい 【音楽】かみむら周平 【出演】横原悠毅(IMPACTors/ジャニーズJr.)椿 泰我(IMPACTors/ジャニーズJr.) 蒼乃夕妃 / 柳 美稀 / 原田優一 ブラザートム 【演奏】かみむら周平(キーボード) 岩永知佳(キーボード) / 大島 純(チェロ) / 赤間 慎(ドラム・パーカッション) 【日程・会場】 <東京公演>2022年10月28日(金)~11月6日(日) 品川プリンスホテル ステラボール <大阪公演>2022年11月11日(金)~11月13日(日) COOL JAPAN PARK OSAKA WWホール 【チケット料金】S席 9,800円/A席8,100円(全席指定・税込) ※ご購入後の返金・クレーム及びお席の振替は一切お受けできません。予めご了承ください。 【チケット一般発売開始日】2022年10月2日(日)午前10時 【公式サイト】https://sekautsu.com/ 【公式Twitter】@sekautsu
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thyele · 2 years ago
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2023年5月2日
香取 慎吾さん「#まつもtoなかい ありがとうございました! 感謝 #松本人志 #中居正広 #香取慎吾」 https://twitter.com/ktrsngofficial/status/1652657593305931779
NIGHTMAREとMUCC、ツーマンツアー<悪夢69>開催決定 | BARKS https://www.barks.jp/news/?id=1000233445
クレジットカードの新規登録および利用の停止について - PayPayからのお知らせ https://paypay.ne.jp/notice/20230501/f-creditcard/
不変哲 🦥さん「水を怖がる子どもたちに、先に飛び込んでみせたりしながら、励まして泳ぎを教えようとするカワウソの父さん母さん… https://t.co/vtbfAnjVoL」 https://twitter.com/fuhentetsu/status/1652508089101471744
『ロックをデザインする男 サカグチケン dead start』サカグチケン - 星海社新書 | ジセダイ https://ji-sedai.jp/book/publication/2023-04_sakaguchiken.html
みちょぱ、疑われがちな“有吉弘行との怪しい関係”に言及 「愛人とか…」 – Sirabee https://sirabee.com/2023/05/02/20163070624/
ヒカキン、夢叶えた“重大発表”の内容 - ナリクリ https://clip.narinari.com/2023/04/28/14812/
1つ88万円!ギネス世界記録™ 認定の「最も高額なアイスクリーム」誕生|株式会社ダニエルズアークのプレスリリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000112213.html
柳原可奈子、長女の脳性まひ公表でインスタが“貴重な場所”に 助け合いの情報交換に喜び「嬉しすぎるーーー!」 - ねとらぼ https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2305/01/news109.html 健やかに。
風間俊介、ディズニーに願い「150周年を一緒に祝わせて」 90歳の夢は「世界中のディズニーパークをかっ歩」 | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2277209/full/
市役所と図書館で子連れ勤務、豊明市が本格導入 職場内で自分で世話:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASR4Z33HQR4XOIPE01D.html
AKB48チーム制休止の衝撃発表にメンバー涙、ファン騒然「悔しい」「悲しい」 | ORICON NEWS https://www.oricon.co.jp/news/2277432/full/
ハルア HARUAさん「@Deshabillz2022 昨日のMUSIC FARMで僕が椿色の微笑みの次に大好きな曲を演奏されたらしくて… 僕も1番だけですが演奏しました🎶✨ Deshabillz / IN THE TIME GOES BY Shunさん❗️難しかったです!押忍!😭 https://t.co/N5NsfnffYl」https://twitter.com/haruaxxlllla/status/1652511899328864256
KINGRYOさん「おはようございます✨ 2023.5.1(月)am10:34 さぁ素敵な思い出と共に東京へ🚐💨 大阪3daysありがとうございました😊 https://t.co/6wfHN7zWow」https://twitter.com/kingryoworld/status/1652849051921162242
紗良/𝑺𝒂𝒍𝒂😼😼🏍💚4/30吉祥寺クレッシェンドさん「お誕生日迎えました🎂 プレゼント🎁やメッセージありがとう!!! こっそり誕と言いつつ祝ってもらいたい緑のかまちょ💚 5月は会う度におめでとうしてくださいꉂ🤣𐤔 まだまだ貪欲に色んな事やりたいので、皆様よろしくお願いします✨ 妥��しない!! ⋆͛📢⋆本日19:00にお知らせあります #紗良 https://t.co/BLTklMGbVe」https://twitter.com/sala_saku/status/1652846641467256832
SEXX GEORGEさん「アメブロを投稿しました。 『今後のオレのスケジュール』 #アメブロ https://t.co/QbDpkhArQi チェックプリーズ😘」https://twitter.com/abikoshinonkai/status/1641957955825467392
SEXX GEORGEさん「アメブロを投稿しました。 『ありがとう0501( ^ω^ )』 #アメブロ https://t.co/gSQ0mmdEpP ライヴ配信はありませんが… ゲリラはやります🤗 夜露詩紅ψ(`∇´)ψ https://t.co/kolH118WWf」https://twitter.com/abikoshinonkai/status/1652855294630957056
MUCCさん「NIGHTMARE × MUCC 2MAN TOUR “悪夢69”開催決定! 8月17日(木) Zepp Nagoya 8月18日(金) Zepp Osaka Bayside 8月24日(木) Zepp Haneda(TOKYO) NIGHTMARE FC「伊達漢」会員/MUCC FC「朱ゥノ吐+」SWAMP会員 チケット先行受付(抽選) ▷5月7日(日)23:59まで ▼詳細はコチラ https://t.co/HfnOwp4aRR https://t.co/YOtuDaeLwn」https://twitter.com/muccofficial/status/1652870459380178946
nightmare_officialさん「【悪夢69 開催決定】 悪夢69 8月17日(木) 愛知・Zepp Nagoya 8月18日(金) 大阪・Zepp Osaka Bayside 8月24日(木)東京・Zepp Haneda (TOKYO) 【出演】 NIGHTMARE / MUCC ■ナイトメアFC会員先行販売受付中 [受付期間]2023年5月1日(月)12:00 ~ 5月7日(日) 23:59 [受付URL]https://t.co/RUYwr6vJEr https://t.co/PKGx7a44hK」https://twitter.com/nightmare_staff/status/1652870459887878148
会長(ハッピーファミリー)さん「FLY OR DIEのアー写はPhobiaを参考にした感ある https://t.co/2vGSuY6CaT」https://twitter.com/seiichiroumori/status/1098577434654367744
[狂]⇄『てららん』⇄[民]さん「【懐かしい物シリーズ】55 ◆Phobiaのアー写その2◆ この頃が1番見に行ってたな。パラセクトの早口の部分、昔は歌えたけど今は歌えません…KISUIさんは今も普通に歌えるんやろか? #Phobia https://t.co/f519eFMvCp」https://twitter.com/IRODORI2009/status/1154960245359181829
[狂]⇄『てららん』⇄[民]さん「【懐かしい物シリーズ】54 ◆Phobiaのアー写その1◆ 当時思った事… なんで2人で1枚に写りこんでるや… もう1パターンのアー写には別の楽器隊の2人が1枚に… #Phobia https://t.co/cH76DfEIXM」https://twitter.com/IRODORI2009/status/1154958366990450688
arijiさん「懺悔喪失劇Vol.3付きのアー写をコンプリートしました🙌お返事も届きました、ありがとうございました!! #Phobia https://t.co/eGPaX8sUy5」https://twitter.com/ariji_evoke/status/1509542896952766466
梓遠-shion-さん「Phobiaの新アー写のKISUIさん格好良すぎやん、もう永続に推しぴだわ😍」https://twitter.com/shion_kaineko/status/1310427669041827842
真衣さん「中止なった名古屋ライブにphobiaもいたんだけれど当時のチラシとアー写、どう考えてもやっぱこの時代のV系最&高やんな… @KISUIxxx https://t.co/dljuThCd4y」https://twitter.com/potensharist/status/1326419885451337729
renoa👵🏼さん「ディスクにアーティスト写真加工されてるの好きなタイプなんですがPhobiaは今見てもクールでええわ ワイはえーか推しでしたがこの当時の伊織かっこよすぎて😩❤❤❤現代でも余裕で戦えるヴィジュアル ダークなコテ麺しか愛せないわ https://t.co/bDCf7c3trI」https://twitter.com/gkmsorz/status/1154186681995554816
deadman_officialさん「【チケット本日発売!】 deadman endroll 2023 -deadman+kein- 5月23日(火) 渋谷spotify O-EAST 2023年4月22日(土) 10:00~ イープラス https://t.co/ecWUSzFjQD https://t.co/OfDG4xYfHK」https://twitter.com/deadman_fuz/status/1649611146427793409
田村淳さん「助けてぇぇ💦 自分のツイートでいくら訴えても、間違った情報がどんどん拡散されていく…その間違った情報だけを見た人が、また怒り狂って拡散する…どんどん誤情報が拡散される #NowPlaying どうにも止まらない/山本リンダ 真実はコレ👇 昆虫食に対しての僕の意見は 添付写真に記載したものです。 https://t.co/h3STgOPcGb」https://twitter.com/atsushiTSK/status/1652828423054843904
高井淳/JUN TAKAIさん「「大人交友録」 両部共にご来場ありがとうございました☺︎ ほんと良き時間であっという間でしたね。 ゆきちゃんがとても楽しそうだったのが 僕も嬉しい🕺 https://t.co/1skkkW0aZS」https://twitter.com/jun_0110/status/1652687054600568834
Deshabillz2023 8月19日(土)心斎橋SHOVELさん「押忍!あたおかより皆様にセトリと感想になります、涙無しでは.... いやいや笑 #2023年4月29日名古屋セトリ https://t.co/YJVLQ7BkHj」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1652577860408983553
シビィさん「かわいい→かわいい→かわいい→遠足 https://t.co/MfiiN1kDSb」https://twitter.com/sivydish/status/1652622597341970432
大島暁美/新アカウントさん「楽しい映像になってます❤️ 見てねー。」https://twitter.com/akemioshima/status/1652902157614735360
寺沢功一 Koichi Terasawaさん「今月のベースソロライブも忘れずに👍皆さん、お待ちしています! 名古屋と三島は、アフターパーティーがあります。乾杯して、たくさんお話しましょう!😊 https://t.co/x4BPYEtD4K」https://twitter.com/te_ra_chin/status/1652899003133222912
Daijiro Nozawa a.k.a.DIEさん「撮りやがったな〜😜🤣😋」https://twitter.com/Pukapyu/status/1652869566580805633
Deshabillz2023 8月19日(土)心斎橋SHOVELさん「俺の顔面がおかまみたいだからあいちゃん8割 やんちゃやろ笑 #DARRELL https://t.co/3kvbsotFnQ」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1652713916882108423
eclipse.✩⃝ STRAY INDIVIDUALITY GROUPさん「5/5(Friday) 19:00〜 eclipse.での活動から11作品目 新境地開拓 eclipse. Satomiyu. (@satomi3343) Moonlight eclipse. YouTube ☪︎https://t.co/gcrETOdJXs eclipse.Satomiyu. list ☪︎https://t.co/L5rkZeebsm #いいねで気になった人お迎え #拡散希望RTお願い致します #ELs https://t.co/abPp6pkbli」https://twitter.com/eclipse01429/status/1652892919664349184
Liana🌟音楽サブスク♪&NFT✨さん「【星間飛行】ランカ/中島愛 歌いました✨ 絵も少し動かしてみました♪よかったら観てね 🌟YouTube https://t.co/64oUF8VZk0 🌟ニコ動 https://t.co/Uf3fmccj5F ※ニコ動出来ました!! ✨ #歌い手さんと繋がりたい #歌い手さんMIX師さん絵師さん動画師さんとPさん繋がりたい #拡散希望 キラッ✨ https://t.co/UZiHwsNL4s」https://twitter.com/Liana_MusicPic/status/1651931213177958402
LADIESROOMさん「🎉HAPPY BIRTHDAY George!!!🎉    🎂🎂🎂🎂 🎂🎂🎂 今年のGeorge FesはLADIESROOM! 5/1(月)柏PALOOZA George Fes' 6th 【出演】#LADIESROOM [Guest] タケバン/ Zeke Deux / THE OLIVE 【開場開演】17:30 / 18:00 PALOOZAで皆んなでお祝いしましょう🎉 https://t.co/IrvhZtFXlC」https://twitter.com/LADIESROOM_Info/status/1652689283231387653
HERSHEY'sさん「【次回LIVE】 ★5月5日(祝金)茨木音楽祭2023 (https://t.co/38IiCUY5Zv) 5月5日・6日、阪急茨木市駅、JR茨木駅周辺11会場で開催 観覧無料 ※雨天決行・悪天中止 ハーシーズの出演は ★5月5日(祝金) 会場:mariana CAFÈ (https://t.co/gX9JZYyutm) 出演時間:18:00〜 ご来場お待ちしております! https://t.co/5mOlP4TrLW」https://twitter.com/hersheysjapan/status/1652550321930145792
SHOU ALICE NINE.さん「春夏秋冬からのPRECIOUS…🌠熱いぜ」https://twitter.com/SW_A9/status/1652892259229245440
逹瑯さん「えー!! う、う、うっさんも6月9日誕生日なんか!! やっぱりうっさんとムックには因果関係があったんや!かわいそうに!」https://twitter.com/mucc_tatsuro/status/1652879222921379847
逹瑯さん「決定\(´-`)/!」https://twitter.com/mucc_tatsuro/status/1652871425911590912
賀来賢人さん「SMAP最高」https://twitter.com/kentkaku/status/1652659103322497088
中森明菜さん「いつも応援してくださるファンのみなさまへ。本日はデビュー記念日となります。こんなにも長い間、みなさまと共に過ごさせていただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。万全な体調ではないため申し訳ない気持ちもいっぱいですが…41年目もどうぞよろしくお願いいたします。あきな」https://twitter.com/akinan_official/status/1652832825937379330
亀田誠治 Seiji Kamedaさん「マジで最高!聴いてね! 神はサイコロを振らない 「修羅の巷」配信はじまった、 アレンジ・プロデュースしました! #ラストマン #神サイ #修羅の巷」https://twitter.com/seiji_kameda/status/1652442417201811457
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「明希と一緒��ものを頼みました。 #カップル飲み #ロングアイルランドアイスティー https://t.co/MZdeaRnFtw」https://twitter.com/sakurazawa/status/1652692722568888322
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「明希と一緒のものを頼みました。 #カップル飲み #ロングアイルランドアイスティー https://t.co/MZdeaRnFtw」https://twitter.com/sakurazawa/status/1652692722568888322
Sakura 櫻澤泰徳 Yasunori Sakurazawaさん「SORAと呑んでいたら、明希が合流。 可愛い後輩達で。 SORAに先輩風な明希を初体感 https://t.co/DbO7L3vKyY」https://twitter.com/sakurazawa/status/1652691551259357186
平 一 洋さん「ただいま東京 Instagramに弾き語りあげてます 良かったら聴いておくれ https://t.co/G8Xh7IscLn」https://twitter.com/tenryubit0_/status/1652627775193497603
millennium paradeさん「❗️🔥🎊500万突破🎊🔥❗️ ㅤ https://t.co/PgUnH9KBGp」https://twitter.com/mllnnmprd/status/1652630911912136705
清春さん「【live】清春live2023『alive』 05.07 sun 柏 palooza https://t.co/ECfAY2yvKw 07.22 sat 沖縄 output 07.23 sun 沖縄 output 09.10 sun 京都劇場 10.29 sun 恵比寿garden hall #清春 #live #alive https://t.co/wP5fIuL4CS」https://twitter.com/ki_spring/status/1652637240638734336
MUCCさん「『Documentary of 「Timeless」〜鵬翼・極彩〜』 配信決定! 2023年5月4日(木)18:09〜 配信開始 ※タイムシフト視聴期間 5月20日(土)23:59まで チケット:2,569円 鵬翼・極彩ツアーを密着したドキュメント番組をニコニコ生放送にて独占配信! https://t.co/pUlcB1zR71 #MUCC25th #MUCC_Timeless https://t.co/v4C8IhNMzT」https://twitter.com/muccofficial/status/1652598706213097474
LIZA🩸IX🪓さん「Ice Nine Kills: Wurst Vacation [Live 4K] (Amsterdam, Netherlands - April... https://t.co/Ds5RmP1SRl @YouTubeより ⚡メタリカとのツアー 🎊おめでとう🙌🏻🫶🏻🙌🏻🫶🏻🙌🏻 動画で沢山拝見させて頂きました✨ チャンネル登録までしちゃった😆」https://twitter.com/310_odas/status/1652680007607816198
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kachoushi · 2 years ago
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各地句会報
花鳥誌 令和5年4月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年1月4日 ���待俳句会 坊城俊樹選 特選句
年賀状投函ポスト音を吐く 世詩明 大冬木小枝の先まで空を突く 同 猫寺の低き山門虎落笛 ただし 福の神扱ひされし嫁が君 同 石清水恙の胸を濡らしつつ 輝一 阿弥陀様お顔に笑みや秋思かな 同 去年今年有縁ばかりの世なりけり 洋子 潮騒の聞こゆる壺に水仙花 同 羽根をつく確かなる音耳に老ゆ 同 時々は絵も横文字も初日記 清女 初電話友の恙を知ることに 同 暁に湯気立ち上がる冬の海 誠 大寒のポインセチアに紅のあり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月5日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
初暦いかなる日々が待ち受けん 喜代子 おさんどん合間に仰ぐ初御空 由季子 病院の灯消えぬや去年今年 同 雪掻に追はれつつ待つ帰り人 さとみ 海鳴りや岬の水仙なだれ咲く 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月7日 零の会 坊城俊樹選 特選句
あをき空うつし蓮の枯れつくす 和子 蓮枯れて底の地獄を明るめる 軽象 枯はちす揺り起こすなり鐘一打 三郎 破れ蓮の黄金の茎の高さかな 炳子 枯蓮の無言の群と相対し 秋尚 弁天の膝あたたかき初雀 慶月 面差しの傾城名残青木の実 順子 男坂淑気を少し漂はせ 三郎 恵方道四方より坂の集まり来 千種 葬儀屋の注連縄なんとなく細い いづみ いかやきのにほひに梅の固くあり 要 枯蓮のやり尽くしたる眠りかな 佑天
岡田順子選 特選句
枯はちす揺り起こすなり鐘一打 三郎 鷗来よ枯蓮の幾何模様へと 俊樹 そのあとは鳶が清めて松納 いづみ 毛帽子にまつ毛の影のよく動く 和子 北吹けりもう息をせぬ蓮たちへ 俊樹 蓮枯れて水面一切の蒼穹 和子 人日の上野で売られゆくピエロ 三郎 石段に散り敷く夜半の寒椿 悠紀子 恵方道四方より坂の集まり来 千種 よろづやに味噌づけ買うて寒に入る 眞理子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月7日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
双六やころころ変る恋心 朝子 下の子が泣いて双六終りけり 孝子 短日は数が減るかもニュートリノ 勝利 歌留多とり式部小町も宙に舞ひ 孝子 小春日や生ぬるき血の全身に 睦子 骨と皮だけの手で振る賭双六 愛 京の町足踏み続く絵双六 散太郎 粛々と巨人に挑む年始 美穂 来世から賽子を振る絵双六 愛
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月9日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
双六の終着駅や江戸上り 時江 たかいたかいせがまれて解く懐手 昭子 てのひらの白きムースの初鏡 三四郎 火消壺母のま白き割烹着 昭子 木の葉髪何を聴くにも左耳 世詩明 街筋の青きネオンや月冱てる 一枝 姿見に餅花入れて呉服店 昭子 はじき出す男の子女子のよろけ独楽 時江 一盞の屠蘇に機嫌の下戸男 みす枝 初詣寺も神社も磴ばかり 信子 御降や傘を傾げてご挨拶 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月9日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
初明かり故山の闇を払ひゆく かづを 万蕾にある待春の息吹かな 々 小寒や薄く飛び出る鉋屑 泰俊 勝独楽になると信じて紐を巻く 々 仏の前燭火ゆらすは隙間風 匠 筆箱にニトロとんぷく老の春 清女 二千五百歩小さな散歩寒に入る 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
鋳鉄製スチームの音古館 宇太郎 始業の蒸気雪雲を押しあげて 美智子 溶けてなほ我にだけ見ゆる時雨虹 佐代子 失ふはその身ひとつや冬の蜂 都 寒灯下遺影に深く法華経 悦子 大木を伐られ梟去つたらし 史子 枯木立通り抜けたる昼の月 益恵
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月10日 萩花鳥会
人生の余白少なし冬の薔薇 祐子 裸木が絵になる空を展げゆく 健雄 山茶花や気は寒々と花紅く 俊文 守らねばならぬ家族や去年今年 ゆかり 一椀に一年の幸雑煮膳 陽子 故郷で一つ歳とる雑煮かな 恒雄 昼食後一枚脱いで四温かな 吉之 亡き人に届きし賀状壇供へ 明子 逆上がり笑顔満面四温晴 美惠子
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令和5年1月13日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
初生けを祝成人と命名す みえこ 薪焚の初風呂済ませ閉店す 令子 御降りに濡れても訪ひぬ夫の墓 同 初詣光􄽄現れて良き日かな あけみ 注連飾父の車の隅に揺れ 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月14日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
閼伽桶の家紋色濃し寒に入る 多美女 養生の大樹潤す寒の雨 百合子 勤行の稚の真似事初笑ひ 幸風 いつもならスルーすること初笑 秋尚 臘梅に鼻近づけてとしあつ�� 三無 寒椿堂裏の闇明るうす 多美女 多摩堤地蔵三体春立ちぬ 教子 均しある土の膨らみ春隣 百合子 掃初の黒御影拭き年尾句碑 文英 悴んで顔を小さく洗ひけり 美枝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月15日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
飛石を跳ね蝋梅の香に酔うて 炳子 木道の先の四阿雪女郎 幸風 その奥に紅梅の蕊凜として ます江 黒き羽根なほ黒々と寒鴉 貴薫 不器用に解けてゆきぬ寒椿 千種 入れとこそ深き落葉へ開く鉄扉 同 谷あひに弥生の名残り水仙花 炳子 椿落つ樹下に余白のまだありて 三無 木道まで香り乱れて野水仙 芙佐子 寒禽の群を拒まぬ一樹かな 久子
栗林圭魚選 特選句
山間の埋れ火のごと福寿草 斉 空昏く寒林よぎる鳥の影 芙佐子 厚き雲突き上ぐ白き冬木の芽 秋尚 福寿草労り合ひて睦み合ひ 三無 そのかみの住居跡とや蝶凍つる 炳子 水仙の香を乱しつつ通り抜け 白陶 入れとこそ深き落葉へ開く鉄扉 千種 竹林の潤み初めたる小正月 要 椿落つ樹下に余白のまだありて 三無 せせらぎのどこか寂しげ寒の水 白陶
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
若きより板に付きたる懐手 雪 北窓を塞ぎさながら蟄居の間 同 昨夜の酔ひ少し残るや初鏡 かづを 九頭竜や寒晴の綺羅流しゆく 同 除夜の鐘八つ目を確と拝し撞く 玲子 初明り心の闇を照らされし 同 一点の客観写生冬の句座 さよ子 翳す手に歴史を語る古火鉢 同 笑つても泣いても卒寿初鏡 清女 餅花の一枝華やぐ奥座敷 千代子 年賀状手描の墨の匂ひたつ 真喜栄 若水を汲むほどに増す顔のしわ 同 裸木村は大きな家ばかり 世詩明 春炬燵むかし昔しの恋敵 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月18日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
水仙や悲恋の話知りしより 啓子 堂裏の菰に守られ寒牡丹 泰俊 餅花やなにやらうれしその揺れも 令子 左義長の遥けし炎眼裏に 淳子 寅さんを追つて蛾次郎逝きし冬 清女 飾り焚く顔てらてらの氏子衆 希子 御慶のぶ一人一人に畏みて 和子 眉を一寸引きたるのみの初鏡 雪 初髪をぶつきら棒に結ぶ女 同 束の間の雪夜の恋に雪女 同 マスクして睫毛に化粧する女 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月20日 さきたま花鳥句会
凍星や夜行列車の窓あかり 月惑 葉牡丹や鋳物の町の鉄の鉢 一馬 どら猫のメタボ笑ふか嫁が君 八草 小米雪運河の小船音もなく 裕章 老木に力瘤あり春隣 紀花 竜神の供物三個の寒卵 ふゆ子 医学書で探す病名寒燈下 とし江 おごそかに雅楽流るる初詣 ふじ穂 人のなき峡の華やぐ柿すだれ 康子 小正月気の向くままの古本屋 恵美子 寒梅や万葉がなのやうに散り 良江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
福引の種考へてゐるところ 雪 枯れ行くは枯れ行く庭の景として 同 懐手して身も蓋も無き話 同 思ひ遣り言葉に出さぬ懐手 昭上嶋子 言ひかねてただ白息を吐くばかり 同 きさらぎや花屋はどこも濡れてをり 同 父の碑を七十余抱き山眠る 一涓 藪入りを明日に富山の薬売り 同 人日や名酒の瓶を詫びて捨つ 同 一陣の風に風花逃げ廻る 世詩明 安座して児の母となる毛糸編む 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月22日 月例会 坊城俊樹選 特選句
舞ひ上がる金子銀子や落葉掻 千種 春近し湯気立つやうな土竜塚 昌文 寒林や父子のだるまさんころんだ 慶月 紅梅のどこより早く憲兵碑 同 冬帝に囲まれてゐる小さき者 いづみ 出征を見送る母子像の冷え 昌文 青銅となりて偉人は寒天に 千種 火の雨を知る大寒の展示館 いづみ
岡田順子選 特選句
狛犬の阿形の息を白しとも 俊樹 勾玉のほどけ巴に冬の鯉 千種 ただ黒し桜ばかりの寒林は 同 ボサノバを流し半熟寒卵 慶月 石に苔泥に苔あり日脚伸ぶ 和子 息白く母子像見てひとりきり 俊樹 寒林の一木たるを旨とせり 晶文
栗林圭魚選 特選句
冬の雲弛びそめたり大鳥居 要 朽木より梅百蕾の薄明り 昌文 ボサノバを流し半熟寒卵 慶月 能舞台脇座に現るる三十三才 幸風 日向ぼこして魂は五間先 俊樹 霜柱崩れ鳥居の崩れざる 同 青銅となりて偉人は寒天に 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年1月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
大枯野太古は大海だつたかも ひとみ 初景色常の神木よそよそし 美穂 椰子の実のほろほろ落ちて神の留守 孝子 緋あけ色の空へ音ひき初電車 美穂 嫁が君大黒様の手紙持ち ひとみ おんちよろちよろと声明や嫁が君 睦古賀子 歌留多取対戦するは恋敵 睦吉田子 水仙はシルクロードの香を含み ひとみ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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kurihara-yumeko · 4 years ago
Text
【小説】The day I say good-bye (1/4) 【再録】
 今日は朝から雨だった。
 確か去年も雨だったよな、と僕は窓ガラスに反射している自分の顔を見つめて思った。僕を乗せたバスは、小雨の降る日曜の午後を北へ向かって走る。乗客は少ない。
 予定より五分遅れて、予定通りバス停「船頭町三丁目」で降りた。灰色に濁った水が流れる大きな樫岸川を横切る橋を渡り、広げた傘に���音が当たる雑音を聞きながら、柳の並木道を歩く。
 小さな古本屋の角を右へ、古い木造家屋の住宅ばかりが建ち並ぶ細い路地を抜けたら左へ。途中、不機嫌そうな面構えの三毛猫が行く手を横切った。長い長い緩やかな坂を上り、苔生した石段を踏み締めて、赤い郵便ポストがあるところを左へ。突然広くなった道を行き、椿だか山茶花だかの生け垣のある家の角をまた左へ。
 そうすると、大きなお寺の屋根が見えてくる。囲われた塀の中、門の向こうには、静かな墓地が広がっている。
 そこの一角に、あーちゃんは眠っている。
 砂利道を歩きながら、結構な数の墓の中から、あーちゃんの墓へ辿り着く。もう既に誰かが来たのだろう。墓には真っ白な百合と、あーちゃんの好物であった焼きそばパンが供えてあった。あーちゃんのご両親だろうか。
 手ぶらで来てしまった僕は、ただ墓石を見上げる。周りの墓石に比べてまだ新しいその石は、手入れが行き届いていることもあって、朝から雨の今日であっても穏やかに光を反射している。
 そっと墓石に触れてみた。無機質な冷たさと硬さだけが僕の指先に応えてくれる。
 あーちゃんは墓石になった。僕にはそんな感覚がある。
 あーちゃんは死んだ。死んで、燃やされて、灰になり、この石の下に閉じ込められている。埋められているのは、ただの灰だ。あーちゃんの灰。
 ああ。あーちゃんは、どこに行ってしまったんだろう。
 目を閉じた。指先は墓石に触れたまま。このままじっとしていたら、僕まで石になれそうだ。深く息をした。深く、深く。息を吐く時、わずかに震えた。まだ石じゃない。まだ僕は、石になれない。
 ここに来ると、僕はいつも泣きたくなる。
 ここに来ると、僕はいつも死にたくなる。
 一体どれくらい、そうしていたのだろう。やがて後ろから、砂利を踏んで歩いてくる音が聞こえてきたので、僕は目を開き、手を引っ込めて振り向いた。
「よぉ、少年」
 その人は僕の顔を見て、にっこり笑っていた。
 総白髪かと疑うような灰色の頭髪。自己主張の激しい目元。頭の上の帽子から足元の厚底ブーツまで塗り潰したように真っ黒な恰好の人。
「やっほー」
 蝙蝠傘を差す左手と、僕に向けてひらひらと振るその右手の手袋さえも黒く、ちらりと見えた中指の指輪の石の色さえも黒い。
「……どうも」
 僕はそんな彼女に対し、顔の筋肉が引きつっているのを無理矢理に動かして、なんとか笑顔で応えて見せたりする。
 彼女はすぐ側までやってきて、馴れ馴れしくも僕の頭を二、三度柔らかく叩く。
「こんなところで奇遇だねぇ。少年も墓参りに来たのかい」
「先生も、墓参りですか」
「せんせーって呼ぶなしぃ。あたしゃ、あんたにせんせー呼ばわりされるようなもんじゃございませんって」
 彼女――日褄小雨先生はそう言って、だけど笑った。それから日褄先生は僕が先程までそうしていたのと同じように、あーちゃんの墓石を見上げた。彼女も手ぶらだった。
「直正が死んで、一年か」
 先生は上着のポケットから煙草の箱とライターを取り出す。黒いその箱から取り出された煙草も、同じように黒い。
「あたしゃ、ここに来ると後悔ばかりするね」
 ライターのかちっという音、吐き出される白い煙、どこか甘ったるい、ココナッツに似たにおいが漂う。
「あいつは、厄介なガキだったよ。つらいなら、『つらい』って言えばいい、それだけのことなんだ。あいつだって、つらいなら『つらい』って言ったんだろうさ。だけどあいつは、可哀想なことに、最後の最後まで自分がつらいってことに気付かなかったんだな」
 煙草の煙を揺らしながら、そう言う先生の表情には、苦痛と後悔が入り混じった色が見える。口に煙草を咥えたまま、墓前で手を合わせ、彼女はただ目を閉じていた。瞼にしつこいほど塗られた濃い黒い化粧に、雨の滴が垂れる。
 先生はしばらくして瞼を開き、煙草を一度口元から離すと、ヤニ臭いような甘ったるいような煙を吐き出して、それから僕を見て、優しく笑いかけた。それから先生は背を向け、歩き出してしまう。僕は黙ってそれを追った。
 何も言わなくてもわかっていた。ここに立っていたって、悲しみとも虚しさとも呼ぶことのできない、吐き気がするような、叫び出したくなるような、暴れ出したくなるような、そんな感情が繰り返し繰り返し、波のようにやってきては僕の心の中を掻き回していくだけだ。先生は僕に、帰ろう、と言ったのだ。唇の端で、瞳の奥で。
 先生の、まるで影法師が歩いているかのような黒い後ろ姿を見つめて、僕はかつてたった一度だけ見た、あーちゃんの黒いランドセルを思い出す。
 彼がこっちに引っ越してきてからの三年間、一度も使われることのなかった傷だらけのランドセル。物置きの中で埃を被っていたそれには、あーちゃんの苦しみがどれだけ詰まっていたのだろう。
 道の途中で振り返る。先程までと同じように、墓石はただそこにあった。墓前でかけるべき言葉も、抱くべき感情も、するべき行為も、何ひとつ僕は持ち合わせていない。
 あーちゃんはもう死んだ。
 わかりきっていたことだ。死んでから何かしてあげても無駄だ。生きているうちにしてあげないと、意味がない。だから、僕がこうしてここに立っている意味も、僕は見出すことができない。僕がここで、こうして呼吸をしていて、もうとっくに死んでしまったあーちゃんのお墓の前で、墓石を見つめている、その意味すら。
 もう一度、あーちゃんの墓に背中を向けて、僕は今度こそ歩き始めた。
「最近調子はどう?」
 墓地を出て、長い長い坂を下りながら、先生は僕にそう尋ねた。
「一ヶ月間、全くカウンセリング来なかったけど、何か変���があったりした?」
 黙っていると先生はさらにそう訊いてきたので、僕は仕方なく口を開く。
「別に、何も」
「ちゃんと飯食ってる? また少し痩せたんじゃない?」
「食べてますよ」
「飯食わないから、いつまでも身長伸びないんだよ」
 先生は僕の頭を、目覚まし時計を止める時のような動作で乱雑に叩く。
「ちょ……やめて下さいよ」
「あーっはっはっはっはー」
 嫌がって身をよじろうとするが、先生はそれでもなお、僕に攻撃してくる。
「ちゃんと食わないと。摂食障害になるとつらいよ」
「食べますよ、ちゃんと……」
「あと、ちゃんと寝た方がいい。夜九時に寝ろ。身長伸びねぇぞ」
「九時に寝られる訳ないでしょう、小学生じゃあるまいし……」
「勉強なんかしてるから、身長伸びねぇんだよ」
「そんな訳ないでしょう」
 あはは、と朗らかに彼女は笑う。そして最後に優しく、僕の頭を撫でた。
「負けるな、少年」
 負けるなと言われても、一体何に――そう問いかけようとして、僕は口をつぐむ。僕が何と戦っているのか、先生はわかっているのだ。
「最近、市野谷はどうしてる?」
 先生は何気ない声で、表情で、タイミングで、あっさりとその名前を口にした。
「さぁ……。最近会ってないし、電話もないし、わからないですね」
「ふうん。あ、そう」
 先生はそれ以上、追及してくることはなかった。ただ独り言のように、「やっぱり、まだ駄目か」と言っただけだった。
 郵便ポストのところまで歩いてきた時、先生は、「あたしはあっちだから」と僕の帰り道とは違う方向を指差した。
「駐車場で、葵が待ってるからさ」
「ああ、葵さん。一緒だったんですか」
「そ。少年は、バスで来たんだろ? 家まで車で送ろうか?」
 運転するのは葵だけど、と彼女は付け足して言ったが、僕は首を横に振った。
「ひとりで帰りたいんです」
「あっそ。気を付けて帰れよ」
 先生はそう言って、出会った時と同じように、ひらひらと手を振って別れた。
 路地を右に曲がった時、僕は片手をパーカーのポケットに入れて初めて、とっくに音楽が止まったままになっているイヤホンを、両耳に突っ込んだままだということに気が付いた。
 僕が小学校を卒業した、一年前の今日。
 あーちゃんは人生を中退した。
 自殺したのだ。十四歳だった。
 遺書の最後にはこう書かれていた。
「僕は透明人間なんです」
    あーちゃんは僕と同じ団地に住んでいて、僕より二つお兄さんだった。
 僕が小学一年生の夏に、あーちゃんは家族四人で引っ越してきた。冬は雪に閉ざされる、北の方からやって来たのだという話を聞いたことがあった。
 僕はあーちゃんの、団地で唯一の友達だった。学年の違う彼と、どんなきっかけで親しくなったのか正確には覚えていない。
 あーちゃんは物静かな人だった。小学生の時から、年齢と不釣り合いなほど彼は大人びていた。
 彼は人付き合いがあまり得意ではなく、友達がいなかった。口数は少なく、話��時もぼそぼそとした、抑揚のない平坦な喋り方で、どこか他人と距離を取りたがっていた。
 部屋にこもりがちだった彼の肌は雪みたいに白くて、青い静脈が皮膚にうっすら透けて見えた。髪が少し長くて、色も薄かった。彼の父方の祖母が外国人だったと知ったのは、ずっと後のことだ。銀縁の眼鏡をかけていて、何か困ったことがあるとそれをかけ直す癖があった。
 あーちゃんは器用だった。今まで何度も彼の部屋へ遊びに行ったことがあるけれど、そこには彼が組み立てたプラモデルがいくつも置かれていた。
 僕が加減を知らないままにそれを乱暴に扱い、壊してしまっ��こともあった。とんでもないことをしてしまったと、僕はひどく後悔してうつむいていた。ごめんなさい、と謝った。年上の友人の大切な物を壊してしまって、どうしたらよいのかわからなかった。鼻の奥がつんとした。泣きたいのは壊されたあーちゃんの方だっただろうに、僕は泣き出しそうだった。
 あーちゃんは、何も言わなかった。彼は立ち尽くす僕の前でしゃがみ込んだかと思うと、足下に散らばったいびつに欠けたパーツを拾い、引き出しの中からピンセットやら接着剤やらを取り出して、僕が壊した部分をあっという間に直してしまった。
 それらの作業がすっかり終わってから彼は僕を呼んで、「ほら見てごらん」と言った。
 恐る恐る近付くと、彼は直ったばかりの戦車のキャタピラ部分を指差して、
「ほら、もう大丈夫だよ。ちゃんと元通りになった。心配しなくてもいい。でもあと1時間は触っては駄目だ。まだ接着剤が乾かないからね」
 と静かに言った。あーちゃんは僕を叱ったりしなかった。
 僕は最後まで、あーちゃんが大声を出すところを一度も見なかった。彼が泣いている姿も、声を出して笑っているのも。
 一度だけ、あーちゃんの満面の笑みを見たことがある。
 夏のある日、僕とあーちゃんは団地の屋上に忍び込んだ。
 僕らは子供向けの雑誌に載っていた、よく飛ぶ紙飛行機の作り方を見て、それぞれ違うモデルの紙飛行機を作り、どちらがより遠くへ飛ぶのかを競走していた。
 屋上から飛ばしてみよう、と提案したのは僕だった。普段から悪戯などしない大人しいあーちゃんが、その提案に首を縦に振ったのは今思い返せば珍しいことだった。そんなことはそれ以前も以降も二度となかった。
 よく晴れた日だった。屋上から僕が飛ばした紙飛行機は、青い空を横切って、団地の駐車場の上を飛び、道路を挟んだ向かいの棟の四階、空き部屋のベランダへ不時着した。それは今まで飛ばしたどんな紙飛行機にも負けない、驚くべき距離だった。僕はすっかり嬉しくなって、得意げに叫んだ。
「僕が一番だ!」
 興奮した僕を見て、あーちゃんは肩をすくめるような動作をした。そして言った。
「まだわからないよ」
 あーちゃんの細い指が、紙飛行機を宙に放つ。丁寧に折られた白い紙飛行機は、ちょうどその時吹いてきた風に背中を押されるように屋上のフェンスを飛び越え、僕の紙飛行機と同じように駐車場の上を通り、向かいの棟の屋根を越え、それでもまだまだ飛び続け、青い空の中、最後は粒のようになって、ついには見えなくなってしまった。
 僕は自分の紙飛行機が負けた悔しさと、魔法のような素晴らしい出来事を目にした嬉しさとが半分ずつ混じった目であーちゃんを見た。その時、僕は見たのだ。
 あーちゃんは声を立てることはなかったが、満足そうな笑顔だった。
「僕は透明人間なんです」
 それがあーちゃんの残した最後の言葉だ。
 あーちゃんは、僕のことを怒ればよかったのだ。地団太を踏んで泣いてもよかったのだ。大声で笑ってもよかったのだ。彼との思い出を振り返ると、いつもそんなことばかり思う。彼はもう永遠に泣いたり笑ったりすることはない。彼は死んだのだから。
 ねぇ、あーちゃん。今のきみに、僕はどんな風に見えているんだろう。
 僕の横で静かに笑っていたきみは、決して透明なんかじゃなかったのに。
 またいつものように春が来て、僕は中学二年生になった。
 張り出されていたクラス替えの表を見て、そこに馴染みのある名前を二つ見つけた。今年は、二人とも僕と同じクラスのようだ。
 教室へ向かってみたけれど、始業の時間になっても、その二つの名前が用意された席には、誰も座ることはなかった。
「やっぱり、まだ駄目か」
 誰かと同じ言葉を口にしてみる。
 本当は少しだけ、期待していた。何かが良くなったんじゃないかと。
 だけど教室の中は新しいクラスメイトたちの喧騒でいっぱいで、新年度一発目、始業式の今日、二つの席が空白になっていることに誰も触れやしない。何も変わってなんかない。
 何も変わらないまま、僕は中学二年生になった。
 あーちゃんが死んだ時の学年と同じ、中学二年生になった。
 あの日、あーちゃんの背中を押したのであろう風を、僕はずっと探してる。
 青い空の果てに、小さく消えて行ってしまったあーちゃんを、僕と「ひーちゃん」に返してほしくて。
    鉛筆を紙の上に走らせる音が、止むことなく続いていた。
「何を描いてるの?」
「絵」
「なんの絵?」
「なんでもいいでしょ」
「今年は、同じクラスみたいだね」
「そう」
「その、よろしく」
 表情を覆い隠すほど長い前髪の下、三白眼が一瞬僕を見た。
「よろしくって、何を?」
「クラスメイトとして、いろいろ……」
「意味ない。クラスなんて、関係ない」
 抑揚のない声でそう言って、双眸は再び紙の上へと向けられてしまった。
「あ、そう……」
 昼休みの保健室。
 そこにいるのは二人の人間。
 ひとりはカーテンの開かれたベッドに腰掛け、胸にはスケッチブック、右手には鉛筆を握り締めている。
 もうひとりはベッドの脇のパイプ椅子に座り、特にすることもなく片膝を抱えている。こっちが僕だ。
 この部屋の主であるはずの鬼怒田先生は、何か用があると言って席を外している。一体なんの仕事があるのかは知らないが、この学校の養護教諭はいつも忙しそうだ。
 僕はすることもないので、ベッドに座っているそいつを少しばかり観察する。忙しそうに鉛筆を動かしている様子を見ると、今はこちらに注意を払ってはいなそうだから、好都合だ。
 伸びてきて邪魔になったから切った、と言わんばかりのショートカットの髪。正反対に長く伸ばされた前髪は、栄養状態の悪そうな青白い顔を半分近く隠している。中学二年生としては小柄で華奢な体躯。制服のスカートから伸びる足の細さが痛々しく見える。
 彼女の名前は、河野ミナモ。僕と同じクラス、出席番号は七番。
 一言で表現するならば、彼女は保健室登校児だ。
 鉛筆の音が、止んだ。
「なに?」
 ミナモの瞬きに合わせて、彼女の前髪が微かに動く。少しばかり長く見つめ続けてしまったみたいだ。「いや、なんでもない」と言って、僕は天井を仰ぐ。
 ミナモは少しの間、何も言わずに僕の方を見ていたようだが、また鉛筆を動かす作業を再開した。
 鉛筆を走らせる音だけが聞こえる保健室。廊下の向こうからは、楽しそうに駆ける生徒たちの声が聞こえてくるが、それもどこか遠くの世界の出来事のようだ。この空間は、世界から切り離されている。
「何をしに来たの」
「何をって?」
「用が済んだなら、帰れば」
 新年度が始まったばかりだからだろうか、ミナモは機嫌が悪いみたいだ。否、機嫌が悪いのではなく、具合が悪いのかもしれない。今日の彼女はいつもより顔色が悪いように見える。
「いない方がいいなら、出て行くよ」
「ここにいてほしい人なんて、いない」
 平坦な声。他人を拒絶する声。憎しみも悲しみも全て隠された無機質な声。
「出て行きたいなら、出て行けば?」
 そう言うミナモの目が、何かを試すように僕を一瞥した。僕はまだ、椅子から立ち上がらない。彼女は「あっそ」とつぶやくように言った。
「市野谷さんは、来たの?」
 ミナモの三白眼がまだ僕を見ている。
「市野谷さんも同じクラスなんでしょ」
「なんだ、河野も知ってたのか」
「質問に答えて」
「……来てないよ」
「そう」
 ミナモの前髪が揺れる。瞬きが一回。
「不登校児二人を同じクラスにするなんて、学校側の考えてることってわからない」
 彼女の言葉通り、僕のクラスには二人の不登校児がいる。
 ひとりはこの河野ミナモ。
 そしてもうひとりは、市野谷比比子。僕は彼女のことを昔から、「ひーちゃん」と呼んでいた。
 二人とも、中学に入学してきてから一度も教室へ登校してきていない。二人の机と椅子は、一度も本人に使われることなく、今日も僕の教室にある。
 といっても、保健室登校児であるミナモはまだましな方で、彼女は一年生の頃から保健室には登校してきている。その点ひーちゃんは、中学校の門をくぐったこともなければ、制服に袖を通したことさえない。
 そんな二人が今年から僕と同じクラスに所属になったことには、正直驚いた。二人とも僕と接点があるから、なおさらだ。
「――くんも、」
 ミナモが僕の名を呼んだような気がしたが、上手く聞き取れなかった。
「大変ね、不登校児二人の面倒を見させられて」
「そんな自嘲的にならなくても……」
「だって、本当のことでしょ」
 スケッチブックを抱えるミナモの左腕、ぶかぶかのセーラー服の袖口から、包帯の巻かれた手首が見える。僕は自分の左手首を見やる。腕時計をしているその下に、隠した傷のことを思う。
「市野谷さんはともかく、教室へ行く気なんかない私の面倒まで、見なくてもいいのに」
「面倒なんて、見てるつもりないけど」
「私を訪ねに保健室に来るの、――くんくらいだよ」
 僕の名前が耳障りに響く。ミナモが僕の顔を見た。僕は妙な表情をしていないだろうか。平然を装っているつもりなのだけれど。
「まだ、���にしているの?」
「気にしてるって、何を?」
「あの日のこと」
 あの日。
 あの春の日。雨の降る屋上で、僕とミナモは初めて出会った。
「死にたがり屋と死に損ない」
 日褄先生は僕たちのことをそう呼んだ。どっちがどっちのことを指すのかは、未だに訊けていないままだ。
「……気にしてないよ」
「そう」
 あっさりとした声だった。ミナモは壁の時計をちらりと見上げ、「昼休み終わるよ、帰れば」と言った。
 今度は、僕も立ち上がった。「それじゃあ」と口にしたけれど、ミナモは既に僕への興味を失ったのか、スケッチブックに目線を落とし、返事のひとつもしなかった。
 休みなく動き続ける鉛筆。
 立ち上がった時にちらりと見えたスケッチブックは、ただただ黒く塗り潰されているだけで、何も描かれてなどいなかった。
    ふと気付くと、僕は自分自身が誰なのかわからなくなっている。
 自分が何者なのか、わからない。
 目の前で展開されていく風景が虚構なのか、それとも現実なのか、そんなことさえわからなくなる。
 だがそれはほんの一瞬のことで、本当はわかっている。
 けれど感じるのだ。自分の身体が透けていくような感覚を。「自分」という存在だけが、ぽっかりと穴を空けて突っ立っているような。常に自分だけが透明な膜で覆われて、周囲から隔離されているかのような疎外感と、なんの手応えも得られない虚無感と。
 あーちゃんがいなくなってから、僕は頻繁にこの感覚に襲われるようになった。
 最初は、授業が終わった後の短い休み時間。次は登校中と下校中。その次は授業中にも、というように、僕が僕をわからなくなる感覚は、学校にいる間じゅうずっと続くようになった。しまいには、家にいても、外にいても、どこにいてもずっとそうだ。
 周りに人がいればいるほど、その感覚は強かった。たくさんの人の中、埋もれて、紛れて、見失う。自分が���っきまで立っていた場所は、今はもう他の人が踏み荒らしていて。僕の居場所はそれぐらい危ういところにあって。人混みの中ぼうっとしていると、僕なんて消えてしまいそうで。
 頭の奥がいつも痛かった。手足は冷え切ったみたいに血の気がなくて。酸素が薄い訳でもないのにちゃんと息ができなくて。周りの人の声がやたら大きく聞こえてきて。耳の中で何度もこだまする、誰かの声。ああ、どうして。こんなにも人が溢れているのに、ここにあーちゃんはいないんだろう。
 僕はどうして、ここにいるんだろう。
「よぉ、少年」
 旧校舎、屋上へ続く扉を開けると、そこには先客がいた。
 ペンキがところどころ剥げた緑色のフェンスにもたれるようにして、床に足を投げ出しているのは日褄先生だった。今日も真っ黒な恰好で、ココナッツのにおいがする不思議な煙草を咥えている。
「田島先生が、先生のことを昼休みに探してましたよ」
「へへっ。そりゃ参ったね」
 煙をゆらゆらと立ち昇らせて、先生は笑う。それからいつものように、「せんせーって呼ぶなよ」と付け加えた。彼女はさらに続けて言う。
「それで? 少年は何をし、こんなところに来たのかな?」
「ちょっと外の空気を吸いに」
「おお、奇遇だねぇ。あたしも外の空気を吸いに……」
「吸いにきたのはニコチンでしょう」
 僕がそう言うと、先生は、「あっはっはっはー」と高らかに笑った。よく笑う人だ。
「残念だが少年、もう午後の授業は始まっている時間だし、ここは立ち入り禁止だよ」
「お言葉ですが先生、学校の敷地内は禁煙ですよ」
「しょうがない、今からカウンセリングするってことにしておいてあげるから、あたしの喫煙を見逃しておくれ。その代わり、あたしもきみの授業放棄を許してあげよう」
 先生は右手でぽんぽんと、自分の隣、雨上がりでまだ湿気っているであろう床を叩いた。座れと言っているようだ。僕はそれに従わなかった。
 先客がいたことは予想外だったが、僕は本当に、ただ、外の空気を吸いたくなってここに来ただけだ。授業を途中で抜けてきたこともあって、長居をするつもりはない。
 ふと、視界の隅に「それ」が目に入った。
 フェンスの一角に穴が空いている。ビニールテープでぐるぐる巻きになっているそこは、テープさえなければ屋上の崖っぷちに立つことを許している。そう。一年前、あそこから、あーちゃんは――。
(ねぇ、どうしてあーちゃんは、そらをとんだの?)
 僕の脳裏を、いつかのひーちゃんの言葉がよぎる。
(あーちゃん、かえってくるよね? また、あえるよね?)
 ひーちゃんの言葉がいくつもいくつも、風に飛ばされていく桜の花びらと同じように、僕の目の前を通り過ぎていく。
「こんなところで、何をしていたんですか」
 そう質問したのは僕の方だった。「んー?」と先生は煙草の煙を吐きながら言う。
「言っただろ、外の空気を吸いに来たんだよ」
「あーちゃんが死んだ、この場所の空気を、ですか」
 先生の目が、僕を見た。その鋭さに、一瞬ひるみそうになる。彼女は強い。彼女の意思は、強い。
「同じ景色を見たいと思っただけだよ」
 先生はそう言って、また煙草をふかす。
「先生、」
「せんせーって呼ぶな」
「質問があるんですけど」
「なにかね」
「嘘って、何回つけばホントになるんですか」
「……んー?」
 淡い桜色の小さな断片が、いくつもいくつも風に流されていく。僕は黙って、それを見ている。手を伸ばすこともしないで。
「嘘は何回ついたって、嘘だろ」
「ですよね」
「嘘つきは怪人二十面相の始まりだ」
「言っている意味がわかりません」
「少年、」
「はい」
「市野谷に嘘つくの、しんどいのか?」
 先生の煙草の煙も、みるみるうちに風に流されていく。手を伸ばしたところで、掴むことなどできないまま。
「市野谷に、直正は死んでないって、嘘をつき続けるの、しんどいか?」
 ひーちゃんは知らない。あーちゃんが去年ここから死んだことを知らない。いや、知らない訳じゃない。認めていないのだ。あーちゃんの死を認めていない。彼がこの世界に僕らを置き去りにしたことを、許していない。
 ひーちゃんはずっと信じている。あーちゃんは生きていると。いつか帰ってくると。今は遠くにいるけれど、きっとまた会える日が来ると。
 だからひーちゃんは知らない。彼の墓石の冷たさも、彼が飛び降りたこの屋上の景色が、僕の目にどう映っているのかも。
 屋上。フェンス。穴。空。桜。あーちゃん。自殺。墓石。遺書。透明人間。無。なんにもない。ない。空っぽ。いない。いないいないいないいない。ここにもいない。どこにもいない。探したっていない。消えた。消えちゃった。消滅。消失。消去。消しゴム。弾んで。飛んで。落ちて。転がって。その先に拾ってくれるきみがいて。笑顔。笑って。笑ってくれて。だけどそれも消えて。全部消えて。消えて消えて消えて。ただ昨日を越えて今日が過ぎ明日が来る。それを繰り返して。きみがいない世界で。ただ繰り返して。ひーちゃん。ひーちゃんが笑わなくなって。泣いてばかりで。だけどもうきみがいない。だから僕が。僕がひーちゃんを慰めて。嘘を。嘘をついて。ついてはいけない嘘を。ついてはいけない嘘ばかりを。それでもひーちゃんはまた笑うようになって。笑顔がたくさん戻って。だけどどうしてあんなにも、ひーちゃんの笑顔は空っぽなんだろう。
「しんどくなんか、ないですよ」
 僕はそう答えた。
 先生は何も言わなかった。
 僕は明日にでも、怪人二十面相になっているかもしれなかった。
    いつの間にか梅雨が終わり、実力テストも期末テストもクリアして、夏休みまであと一週間を切っていた。
 ひと夏の解放までカウントダウンをしている今、僕のクラスの連中は完璧な気だるさに支配されていた。自主性や積極性などという言葉とは無縁の、慣性で流されているような脱力感。
 先週に教室の天井四ヶ所に取り付けられている扇風機が全て故障したこともあいまって、クラスメイトたちの授業に対する意欲はほぼゼロだ。授業がひとつ終わる度に、皆溶け出すように机に上半身を投げ出しており、次の授業が始まったところで、その姿勢から僅かに起き上がる程度の差しかない。
 そういう僕も、怠惰な中学二年生のひとりに過ぎない。さっきの英語の授業でノートに書き記したことと言えば、英語教師の松田が何回額の汗を脱ぐったのかを表す「正」の字だけだ。
 休み時間に突入し、がやがやと騒がしい教室で、ひとりだけ仲間外れのように沈黙を守っていると、肘辺りから空気中に溶け出して、透明になっていくようなそんな気分になる。保健室には来るものの、自分の教室へは絶対に足を運ばないミナモの気持ちがわかるような気がする。
 一学期がもうすぐ終わるこの時期になっても、相変わらず僕のクラスには常に二つの空席があった。ミナモも、ひーちゃんも、一度だって教室に登校してきていない。
「――くん、」
 なんだか控えめに名前を呼ばれた気はしたが、クラスの喧騒に紛れて聞き取れなかった。
 ふと机から顔を上げると、ひとりの女子が僕の机の脇に立っていた。見たことがあるような顔。もしかして、クラスメイトのひとりだろうか。彼女は廊下を指差して、「先生、呼んでる」とだけ言って立ち去った。
 あまりにも唐突な出来事でその女子にお礼を言うのも忘れたが、廊下には担任の姿が見える。僕のクラス担任の担当科目は数学だが、次の授業は国語だ。なんの用かはわからないが、呼んでいるのなら行かなくてはならない。
「おー、悪いな、呼び出して」
 去年大学を卒業したばかりの、どう見ても体育会系な容姿をしている担任は、僕を見てそう言った。
「ほい、これ」
 突然差し出されたのはプリントの束だった。三十枚くらいありそうなプリントが穴を空けられ紐を通して結んである。
「悪いがこれを、市野谷さんに届けてくれないか」
 担任がひーちゃんの名を口にしたのを聞いたのは、久しぶりのような気がした。もう朝の出欠確認の時でさえ、彼女の名前は呼ばれない。ミナモの名前だってそうだ。このクラスでは、ひーちゃんも、ミナモも、いないことが自然なのだ。
「……先生が、届けなくていいんですか」
「そうしたいのは山々なんだが、なかなか時間が取れなくてな。夏休みに入ったら家庭訪問に行こうとは思ってるんだ。このプリントは、それまでにやっておいてほしい宿題。中学に入ってから二年の一学期までに習う数学の問題を簡単にまとめたものなんだ」
「わかりました、届けます」
 受け取ったプリントの束は、思っていたよりもずっとずっしりと重かった。
「すまんな。市野谷さんと小学生の頃一番仲が良かったのは、きみだと聞いたものだから」
「いえ……」
 一年生の時から、ひーちゃんにプリントを届けてほしいと教師に頼まれることはよくあった。去年は彼女と僕は違うクラスだったけれど、同じ小学校出身の誰かに僕らが幼馴染みであると聞いたのだろう。
 僕は学校に来なくなったひーちゃんのことを毛嫌いしている訳ではない。だから、何か届け物を頼まれてもそんなに嫌な気持ちにはならない。でも、と僕は思った。
 でも僕は、ひーちゃんと一番仲が良かった訳じゃないんだ。
「じゃあ、よろしく頼むな」
 次の授業の始業のチャイムが鳴り響く。
 教室に戻り、出したままだった英語の教科書と「正」の字だけ記したノートと一緒に、ひーちゃんへのプリントの束を鞄に仕舞いながら、なんだか僕は泣きたくなった。
  三角形が壊れるのは簡単だった。
 三角形というのは、三辺と三つの角でできていて、当然のことだけれど一辺とひとつの角が消失したら、それはもう三角形ではない。
 まだ小学校に上がったばかりの頃、僕はどうして「さんかっけい」や「しかっけい」があるのに「にかっけい」がないのか、と考えていたけれど、どうやら僕の脳味噌は、その頃から数学的思考というものが不得手だったようだ。
「にかっけい」なんてあるはずがない。
 僕と、あーちゃんと、ひーちゃん。
 僕ら三人は、三角形だった。バランスの取りやすい形。
 始まりは悲劇だった。
 あの悪夢のような交通事故。ひーちゃんの弟の死。
 真っ白なワンピースが汚れることにも気付かないまま、真っ赤になった弟の身体を抱いて泣き叫ぶひーちゃんに手を伸ばしたのは、僕と一緒に下校する途中のあーちゃんだった。
 お互いの家が近かったこともあって、それから僕らは一緒にいるようになった。
 溺愛していた最愛の弟を、目の前で信号無視したダンプカーに撥ねられて亡くしたひーちゃんは、三人で一緒にいてもときどき何かを思い出したかのように暴れては泣いていたけれど、あーちゃんはいつもそれをなだめ、泣き止むまでずっと待っていた。
 口下手な彼は、ひーちゃんに上手く言葉をかけることがいつもできずにいたけれど、僕が彼の言葉を補って彼女に伝えてあげていた。
 優しくて思いやりのあるひーちゃんは、感情を表すことが苦手なあーちゃんのことをよく気遣ってくれていた。
 僕らは嘘みたいにバランスの取れた三角形だった。
 あーちゃんが、この世界からいなくなるまでは。
   「夏は嫌い」
 昔、あーちゃんはそんなことを口にしていたような気がする。
「どうして?」
 僕はそう訊いた。
 夏休み、花火、虫捕り、お祭り、向日葵、朝顔、風鈴、西瓜、プール、海。
 水の中の金魚の世界と、バニラアイスの木べらの湿り気。
 その頃の僕は今よりもずっと幼くて、四季の中で夏が一番好きだった。
 あーちゃんは部屋の窓を網戸にしていて、小さな扇風機を回していた。
 彼は夏休みも相変わらず外に出ないで、部屋の中で静かに過ごしていた。彼の傍らにはいつも、星座の本と分厚い昆虫図鑑が置いてあった。
「夏、暑いから嫌いなの?」
 僕が尋ねるとあーちゃんは抱えていた分厚い本からちょっとだけ顔を上げて、小さく首を横に振った。それから困ったように笑って、
「夏は、皆死んでいるから」
 とだけ、つぶやくように言った。あーちゃんは、時々魔法の呪文のような、不思議なことを言って僕を困惑させることがあった。この時もそうだった。
「どういう意味?」
 僕は理解できずに、ただ訊き返した。
 あーちゃんはさっきよりも大きく首を横に振ると、何を思ったのか、唐突に、
「ああ、でも、海に行ってみたいな」
 なんて言った。
「海?」
「そう、海」
「どうして、海?」
「海は、色褪せてないかもしれない。死んでないかもしれない」
 その言葉の意味がわからず、僕が首を傾げていると、あーちゃんはぱたんと本を閉じて机に置いた。
「台所へ行こうか。確か、母さんが西瓜を切ってくれていたから。一緒に食べよう」
「うん!」
 僕は西瓜に釣られて、わからなかった言葉のことも、すっかり忘れてしまった。
 でも今の僕にはわかる。
 夏の日射しは、世界を色褪せさせて僕の目に映す。
 あーちゃんはそのことを、「死んでいる」と言ったのだ。今はもう確かめられないけれど。
 結局、僕とあーちゃんが海へ行くことはなかった。彼から海へ出掛けた話を聞いたこともないから、恐らく、海へ行くことなく死んだのだろう。
 あーちゃんが見ることのなかった海。
 海は日射しを浴びても青々としたまま、「生きて」いるんだろうか。
 彼が死んでから、僕も海へ足を運んでいない。たぶん、死んでしまいたくなるだろうから。
 あーちゃん。
 彼のことを「あーちゃん」と名付けたのは僕だった。
 そういえば、どうして僕は「あーちゃん」と呼び始めたんだっけか。
 彼の名前は、鈴木直正。
 どこにも「あーちゃん」になる要素はないのに。
    うなじを焼くようなじりじりとした太陽光を浴びながら、ペダルを漕いだ。
 鼻の頭からぷつぷつと汗が噴き出すのを感じ、手の甲で汗を拭おうとしたら手は既に汗で湿っていた。雑音のように蝉の声が響いている。道路の脇には背の高い向日葵は、大きな花を咲かせているのに風がないので微動だにしない。
 赤信号に止められて、僕は自転車のブレーキをかける。
 夏がくる度、思い出す。
 僕とあーちゃんが初めてひーちゃんに出会い、そして彼女の最愛の弟「ろーくん」が死んだ、あの事故のことを。
 あの日も、世界が真っ白に焼き切れそうな、暑い日だった。
 ひーちゃんは白い木綿のワンピースを着ていて、それがとても涼しげに見えた。ろーくんの血で汚れてしまったあのワンピースを、彼女はもうとっくに捨ててしまったのだろうけれど。
 そういえば、ひーちゃんはあの事故の後、しばらくの間、弟の形見の黒いランドセルを使っていたっけ。黒い服ばかり着るようになって。周りの子はそんな彼女を気味悪がったんだ。
 でもあーちゃんは、そんなひーちゃんを気味悪がったりしなかった。
 信号が赤から青に変わる。再び漕ぎ出そうとペダルに足を乗せた時、僕の両目は横断歩道の向こうから歩いて来るその人を捉えて凍りついてしまった。
 胸の奥の方が疼く。急に、聞こえてくる蝉の声が大きくなったような気がした。喉が渇いた。頬を撫でるように滴る汗が気持ち悪い。
 信号は青になったというのに、僕は動き出すことができない。向こうから歩いて来る彼は、横断歩道を半分まで渡ったところで僕に気付いたようだった。片眉を持ち上げ、ほんの少し唇の端を歪める。それが笑みだとわかったのは、それとよく似た笑顔をずいぶん昔から知っているからだ。
「うー兄じゃないですか」
 うー兄。彼は僕をそう呼んだ。
 声変わりの途中みたいな声なのに、妙に大人びた口調。ぼそぼそとした喋り方。
 色素の薄い頭髪。切れ長の一重瞼。ひょろりと伸びた背。かけているのは銀縁眼鏡。
 何もかもが似ているけれど、日に焼けた真っ黒な肌と筋肉のついた足や腕だけは、記憶の中のあーちゃんとは違う。
 道路を渡り終えてすぐ側まで来た彼は、親しげに僕に言う。
「久しぶりですね」
「……久しぶり」
 僕がやっとの思いでそう声を絞り出すと、彼は「ははっ」と笑った。きっとあーちゃんも、声を上げて笑うならそういう風に笑ったんだろうなぁ、と思う。
「どうしたんですか。驚きすぎですよ」
 困ったような笑顔で、眼鏡をかけ直す。その手つきすらも、そっくり同じ。
「嫌だなぁ。うー兄は僕のことを見る度、まるで幽霊でも見たような顔するんだから」
「ごめんごめん」
「ははは、まぁいいですよ」
 僕が謝ると、「あっくん」はまた笑った。
 彼、「あっくん」こと鈴木篤人くんは、僕の一個下、中学一年生。私立の学校に通っているので僕とは学校が違う。野球部のエースで、勉強の成績もクラストップ。僕の団地でその中学に進学できた子供は彼だけだから、団地の中で知らない人はいない優等生だ。
 年下とは思えないほど大人びた少年で、あーちゃんにそっくりな、あーちゃんの弟。
「中学は、どう? もう慣れた?」
「慣れましたね。今は部活が忙しくて」
「運動部は大変そうだもんね」
「うー兄は、帰宅部でしたっけ」
「そう。なんにもしてないよ」
「今から、どこへ行くんですか?」
「ああ、えっと、ひーちゃんに届け物」
「ひー姉のところですか」
 あっくんはほんの一瞬、愛想笑いみたいな顔をした。
「ひー姉、まだ学校に行けてないんですか?」
「うん」
「行けるようになるといいですね」
「そうだね」
「うー兄は、元気にしてましたか?」
「僕? 元気だけど……」
「そうですか。いえ、なんだかうー兄、兄貴に似てきたなぁって思ったものですから」
「僕が?」
 僕があーちゃんに似てきている?
「顔のつくりとかは、もちろん違いますけど、なんていうか、表情とか雰囲気が、兄貴に似てるなぁって」
「そうかな……」
 僕にそんな自覚はないのだけれど。
「うー兄も死んじゃいそうで、心配です」
 あっくんは柔らかい笑みを浮かべたままそう言った。
「……そう」
 僕はそう返すので精いっぱいだった。
「それじゃ、ひー姉によろしくお伝え下さい」
「じゃあ、また……」
 あーちゃんと同じ声で話し、あーちゃんと同じように笑う彼は、夏の日射しの中を歩いて行く。
(兄貴は、弱いから駄目なんだ)
 ��つか彼が、あーちゃんに向けて言った言葉。
 あーちゃんは自分の弟にそう言われた時でさえ、怒ったりしなかった。ただ「そうだね」とだけ返して、少しだけ困ったような顔をしてみせた。
 あっくんは、強い。
 姿や雰囲気は似ているけれど、性格というか、芯の強さは全く違う。
 あーちゃんの死を自分なりに受け止めて、乗り越えて。部活も勉強も努力して。あっくんを見ているといつも思う。兄弟でもこんなに違うものなのだろうか、と。ひとりっ子の僕にはわからないのだけれど。
 僕は、どうだろうか。
 あーちゃんの死を受け入れて、乗り越えていけているだろうか。
「……死相でも出てるのかな」
 僕があーちゃんに似てきている、なんて。
 笑えない冗談だった。
 ふと見れば、信号はとっくに赤になっていた。青になるまで待つ間、僕の心から言い表せない不安が拭えなかった。
    遺書を思い出した。
 あーちゃんの書いた遺書。
「僕の分まで生きて。僕は透明人間なんです」
 日褄先生はそれを、「ばっかじゃねーの」って笑った。
「透明人間は見えねぇから、透明人間なんだっつーの」
 そんな風に言って、たぶん、泣いてた。
「僕の分まで生きて」
 僕は自分の鼓動を聞く度に、その言葉を繰り返し、頭の奥で聞いていたような気がする。
 その度に自分に問う。
 どうして生きているのだろうか、と。
  部屋に一歩踏み入れると、足下でガラスの破片が砕ける音がした。この部屋でスリッパを脱ぐことは自傷行為に等しい。
「あー、うーくんだー」
 閉められたカーテン。閉ざされたままの雨戸。
 散乱した物。叩き壊された物。落下したままの物。破り捨てられた物。物の残骸。
 その中心に、彼女はいる。
「久しぶりだね、ひーちゃん」
「そうだねぇ、久しぶりだねぇ」
 壁から落下して割れた時計は止まったまま。かろうじて壁にかかっているカレンダーはあの日のまま。
「あれれー、うーくん、背伸びた?」
「かもね」
「昔はこーんな小さかったのにねー」
「ひーちゃんに初めて会った時だって、そんなに小さくなかったと思うよ」
「あははははー」
 空っぽの笑い声。聞いているこっちが空しくなる。
「はい、これ」
「なに? これ」
「滝澤先生に頼まれたプリント」
「たきざわって?」
「今度のクラスの担任だよ」
「ふーん」
「あ、そうだ、今度は僕の同じクラスに……」
 彼女の手から投げ捨てられたプリントの束が、ろくに掃除されていない床に落ちて埃を巻き上げた。
「そういえば、あいつは?」
「あいつって?」
「黒尽くめの」
「黒尽くめって……日褄先生のこと?」
「まだいる?」
「日褄先生なら、今年度も学校にいるよ」
「なら、学校には行かなーい」
「どうして?」
「だってあいつ、怖いことばっかり言うんだもん」
「怖いこと?」
「あーちゃんはもう、死んだんだって」
「…………」
「ねぇ、うーくん」
「……なに?」
「うーくんはどうして、学校に行けるの? まだあーちゃんが帰って来ないのに」
 どうして僕は、生きているんだろう。
「『僕』はね、怖いんだよ、うーくん。あーちゃんがいない毎日が。『僕』の毎日の中に、あーちゃんがいないんだよ。『僕』は怖い。毎日が怖い。あーちゃんのこと、忘れそうで怖い。あーちゃんが『僕』のこと、忘れそうで怖い……」
 どうしてひーちゃんは、生きているんだろう。
「あーちゃんは今、誰の毎日の中にいるの?」
 ひーちゃんの言葉はいつだって真っ直ぐ���。僕の心を突き刺すぐらい鋭利だ。僕の心を掻き回すぐらい乱暴だ。僕の心をこてんぱんに叩きのめすぐらい凶暴だ。
「ねぇ、うーくん」
 いつだって思い知らされる。僕が駄目だってこと。
「うーくんは、どこにも行かないよね?」
 いつだって思い知らせてくれる。僕じゃ駄目だってこと。
「どこにも、行かないよ」
 僕はどこにも行けない。きみもどこにも行けない。この部屋のように時が止まったまま。あーちゃんが死んでから、何もかもが停止したまま。
「ふーん」
 どこか興味なさそうな、ひーちゃんの声。
「よかった」
 その後、他愛のない話を少しだけして、僕はひーちゃんの家を後にした。
 死にたくなるほどの夏の熱気に包まれて、一気に現実に引き戻された気分になる。
 こんな現実は嫌なんだ。あーちゃんが欠けて、ひーちゃんが壊れて、僕は嘘つきになって、こんな世界は、大嫌いだ。
 僕は自分に問う。
 どうして僕は、生きているんだろう。
 もうあーちゃんは死んだのに。
   「ひーちゃん」こと市野谷比比子は、小学生の頃からいつも奇異の目で見られていた。
「市野谷さんは、まるで死体みたいね」
 そんなことを彼女に言ったのは、僕とひーちゃんが小学四年生の時の担任だった。
 校舎の裏庭にはクラスごとの畑があって、そこで育てている作物の世話を、毎日クラスの誰かが当番制でしなくてはいけなかった。それは夏休み期間中も同じだった。
 僕とひーちゃんが当番だった夏休みのある日、黙々と草を抜いていると、担任が様子を見にやって来た。
「頑張ってるわね」とかなんとか、最初はそんな風に声をかけてきた気がする。僕はそれに、「はい」とかなんとか、適当に返事をしていた。ひーちゃんは何も言わず、手元の草を引っこ抜くことに没頭していた。
 担任は何度かひーちゃんにも声をかけたが、彼女は一度もそれに答えなかった。
 ひーちゃんはいつもそうだった。彼女が学校で口を利くのは、同じクラスの僕と、二つ上の学年のあーちゃんにだけ。他は、クラスメイトだろうと教師だろうと、一言も言葉を発さなかった。
 この当番を決める時も、そのことで揉めた。
 くじ引きでひーちゃんと同じ当番に割り当てられた意地の悪い女子が、「せんせー、市野谷さんは喋らないから、当番の仕事が一緒にやりにくいでーす」と皆の前で言ったのだ。
 それと同時に、僕と一緒の当番に割り当てられた出っ歯の野郎が、「市野谷さんと仲の良い――くんが市野谷さんと一緒にやればいいと思いまーす」と、僕の名前を指名した。
 担任は困ったような笑顔で、
「でも、その二人だけを仲の良い者同士にしたら、不公平じゃないかな? 皆だって、仲の良い人同士で一緒の当番になりたいでしょう? 先生は普段あまり仲が良くない人とも仲良くなってもらうために、当番の割り振りをくじ引きにしたのよ。市野谷さんが皆ともっと仲良くなったら、皆も嬉しいでしょう?」
 と言った。意地悪ガールは間髪入れずに、
「喋らない人とどうやって仲良くなればいいんですかー?」
 と返した。
 ためらいのない発言だった。それはただただ純粋で、悪意を含んだ発言だった。
「市野谷さんは私たちが仲良くしようとしてもいっつも無視してきまーす。それって、市野谷さんが私たちと仲良くしたくないからだと思いまーす。それなのに、無理やり仲良くさせるのは良くないと思いまーす」
「うーん、そんなことはないわよね、市野谷さん」
 ひーちゃんは何も言わなかった。まるで教室内での出来事が何も耳に入っていないかのような表情で、窓の外を眺めていた。
「市野谷さん? 聞いているの?」
「なんか言えよ市野谷」
 男子がひーちゃんの机を蹴る。その振動でひーちゃんの筆箱が机から滑り落ち、がちゃんと音を立てて中身をぶちまけたが、それでもひーちゃんには変化は訪れない。
 クラスじゅうにざわざわとした小さな悪意が満ちる。
「あの子ちょっとおかしいんじゃない?」
 そんな囁きが満ちる。担任の困惑した顔。意地悪いクラスメイトたちの汚らわしい視線。
 僕は知っている。まるでここにいないかのような顔をして、窓の外を見ているひーちゃんの、その視線の先を。窓から見える新校舎には、彼女の弟、ろーくんがいた一年生の教室と、六年生のあーちゃんがいる教室がある。
 ひーちゃんはいつも、ぼんやりとそっちばかりを見ている。教室の中を見渡すことはほとんどない。彼女がここにいないのではない。彼女にとって、こっちの世界が意味を成していないのだ。
「市野谷さんは、死体みたいね」
 夏休み、校舎裏の畑。
 その担任の一言に、僕は思わずぎょっとした。担任はしゃがみ込み、ひーちゃんに目線を合わせようとしながら、言う。
「市野谷さんは、どうしてなんにも言わないの? なんにも思わないの? あんな風に言われて、反論したいなって思わないの?」
 ひーちゃんは黙って草を抜き続けている。
「市野谷さんは、皆と仲良くなりたいって思わない? 皆は、市野谷さんと仲良くなりたいって思ってるわよ」
 ひーちゃんは黙っている。
「市野谷さんは、ずっとこのままでいるつもりなの? このままでいいの? お友達がいないままでいいの?」
 ひーちゃんは。
「市野谷さん?」
「うるさい」
 どこかで蝉が鳴き止んだ。
 彼女が僕とあーちゃん以外の人間に言葉を発したところを、僕は初めて見た。彼女は担任を睨み付けるように見つめていた。真っ黒な瞳が、鋭い眼光を放っている。
「黙れ。うるさい。耳障り」
 ひーちゃんが、僕の知らない表情をした。それはクラスメイトたちがひーちゃんに向けたような、玩具のような悪意ではなかった。それは本当の、なんの混じり気もない、殺意に満ちた顔だった。
「あんたなんか、死んじゃえ」
 振り上げたひーちゃんの右手には、草抜きのために職員室から貸し出された鎌があって――。
「ひーちゃん!」
 間一髪だった。担任は真っ青な顔で、息も絶え絶えで、しかし、その鎌の一撃をかろうじてかわした。担任は震えながら、何かを叫びながら校舎の方へと逃げるように走り去って行く。
「ひーちゃん、大丈夫?」
 僕は地面に突き刺した鎌を固く握りしめたまま、動かなくなっている彼女に声をかけた。
「友達なら、いるもん」
 うつむいたままの彼女が、そうぽつりと言う。
「あーちゃんと、うーくんがいるもん」
 僕はただ、「そうだね」と言って、そっと彼女の頭を撫でた。
    小学生の頃からどこか危うかったひーちゃんは、あーちゃんの自殺によって完全に壊れてしまった。
 彼女にとってあーちゃんがどれだけ大切な存在だったかは、説明するのが難しい。あーちゃんは彼女にとって絶対唯一の存在だった。失ってはならない存在だった。彼女にとっては、あーちゃん以外のものは全てどうでもいいと思えるくらい、それくらい、あーちゃんは特別だった。
 ひーちゃんが溺愛していた最愛の弟、ろーくんを失ったあの日。
 あの日から、ひーちゃんの心にぽっかりと空いた穴を、あーちゃんの存在が埋めてきたからだ。
 あーちゃんはひーちゃんの支えだった。
 あーちゃんはひーちゃんの全部だった。
 あーちゃんはひーちゃんの世界だった。
 そして、彼女はあーちゃんを失った。
 彼女は入学することになっていた中学校にいつまで経っても来なかった。来るはずがなかった。来れるはずがなかった。そこはあーちゃんが通っていたのと同じ学校であり、あーちゃんが死んだ場所でもある。
 ひーちゃんは、まるで死んだみたいだった。
 一日中部屋に閉じこもって、食事を摂ることも眠ることも彼女は拒否した。
 誰とも口を利かなかった。実の親でさえも彼女は無視した。教室で誰とも言葉を交わさなかった時のように。まるで彼女の前からありとあらゆるものが消滅してしまったかのように。泣くことも笑うこともしなかった。ただ虚空を見つめているだけだった。
 そんな生活が一週間もしないうちに彼女は強制的に入院させられた。
 僕が中学に入学して、桜が全部散ってしまった頃、僕は彼女の病室を初めて訪れた。
「ひーちゃん」
 彼女は身体に管を付けられ、生かされていた。
 屍のように寝台に横たわる、変わり果てた彼女の姿。
(市野谷さんは死体みたいね)
 そんなことを言った、担任の言葉が脳裏をよぎった。
「ひーちゃんっ」
 僕はひーちゃんの手を取って、そう呼びかけた。彼女は何も言わなかった。
「そっち」へ行ってほしくなかった。置いていかれたくなかった。僕だって、あーちゃんの突然の死を受け止めきれていなかった。その上、ひーちゃんまで失うことになったら。そう考えるだけで嫌だった。
 僕はここにいたかった。
「ひーちゃん、返事してよ。いなくならないでよ。いなくなるのは、あーちゃんだけで十分なんだよっ!」
 僕が大声でそう言うと、初めてひーちゃんの瞳が、生き返った。
「……え?」
 僕を見つめる彼女の瞳は、さっきまでのがらんどうではなかった。あの時のひーちゃんの瞳を、僕は一生忘れることができないだろう。
「あーちゃん、いなくなったの?」
 ひーちゃんの声は僕の耳にこびりついた。
 何言ってるんだよ、あーちゃんは死んだだろ。そう言おうとした。言おうとしたけれど、何かが僕を引き留めた。何かが僕の口を塞いだ。頭がおかしくなりそうだった。狂っている。僕はそう思った。壊れている。破綻している。もう何もかもが終わってしまっている。
 それを言ってしまったら、ひーちゃんは死んでしまう。僕がひーちゃんを殺してしまう。ひーちゃんもあーちゃんみたいに、空を飛んでしまうのだ。
 僕はそう直感していた。だから声が出なかった。
「それで、あーちゃん、いつかえってくるの?」
 そして、僕は嘘をついた。ついてはいけない嘘だった。
 あーちゃんは生きている。今は遠くにいるけれど、そのうち必ず帰ってくる、と。
 その一週間後、ひーちゃんは無事に病院を退院した。人が変わったように元気になっていた。
 僕の嘘を信じて、ひーちゃんは生きる道を選んだ。
 それが、ひーちゃんの身体をいじくり回して管を繋いで病室で寝かせておくことよりもずっと残酷なことだということを僕は後で知った。彼女のこの上ない不幸と苦しみの中に永遠に留めておくことになってしまった。彼女にとってはもうとっくに終わってしまったこの世界で、彼女は二度と始まることのない始まりをずっと待っている。
 もう二度と帰ってこない人を、ひーちゃんは待ち続けなければいけなくなった。
 全ては僕のついた幼稚な嘘のせいで。
「学校は行かないよ」
「どうして?」
「だって、あーちゃん、いないんでしょ?」
 学校にはいつから来るの? と問いかけた僕にひーちゃんは笑顔でそう答えた。まるで、さも当たり前かのように言った。
「『僕』は、あーちゃんが帰って来るのを待つよ」
「あれ、ひーちゃん、自分のこと『僕』って呼んでたっけ?」
「ふふふ」
 ひーちゃんは笑った。幸せそうに笑った。恥ずかしそうに笑った。まるで恋をしているみたいだった。本当に何も��らないみたいに。本当に、僕の嘘を信じているみたいに。
「あーちゃんの真似、してるの。こうしてると自分のことを言う度、あーちゃんのことを思い出せるから」
 僕は笑わなかった。
 僕は、笑えなかった。
 笑おうとしたら、顔が歪んだ。
 醜い嘘に、歪んだ。
 それからひーちゃんは、部屋に閉じこもって、あーちゃんの帰りをずっと待っているのだ。
 今日も明日も明後日も、もう二度と帰ってこない人を。
※(2/4) へ続く→ https://kurihara-yumeko.tumblr.com/post/647000556094849024/
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pompomyusuke · 4 years ago
Text
         落石
Death is not the greatest loss in life. The greatest loss is what dies inside us while we live.
by Norman Cousins
〜序章 今〜
真っ白な中にいま僕はいる。周りは虚無とカオスが広がり、何もできない。ただ、いま自分が出来る最大限の努力は呼吸をし命をつなぎとめることだ。ゆっくり途方も無い道のりを重たい足で歩き続ける。歩き続けることがいつか、きっと僕にとって何か、良いことをもたらすのではないかと思いきかせた。白く、一点の濁りもない中をただひたすら飽きることなく足を動かすことを続けた。
不意にある人の事想う。ああ、あの人と結ばれたらな。いや、もうあれは過去だ。過ちだ。何を僕は引きずっているのだろう。幾度となく、偽りの意見を反芻させた。目を閉じ、呼吸を整えた。
漆黒の闇から急に現れた、たった1人の人間に狂い戸惑った。気づけば周りにはなにもかも手放していた。自分の、判断だし、決断でもあった。おかけで今なにも関わってくれる人も、動物もいない。そして、今僕は虚無にいる。全ては自業自得なのだ。
〜第2章 過ち〜
目が覚めた。どこか重たく、身体全体に痛みを生じた。目もなかなか、開けることができない。いつもの朝とは違い、日の光りを感じられない。そのせいか、起き上がるのに、10分以上はかかった。僕にとってはかなり遅い方だし、他の人と比べて寝起きはいい方だ。その日は休みだった。飲み過ぎても仕事に支障が出ないようにと、希望休をとっていた。変なところ真面目だよねと大衆に言われる所以がこのことなのかもしれない。
その日そんなに早く起きる必要はなかったがなぜか起きた。どこか気持ちが、心がいつもより落ち着かなかった。目を開けることにためらい、もう一度寝ることを考えた。しかし、いつもとはちがう、違和感を覚えた。僕の部屋はお世辞にいっても綺麗じゃない。ただ、今自分の嗅覚から感じるのはフローラルでとこか愛したくなる香りだった。当時、コーヒーを勉強していた僕は香りに敏感だった。今まで嗅いだことのない、落ち着いていて、どこか派手な綺麗で美しい香りだった。まるでアジア太平洋産のコーヒーを思わせる、どこかどっしりとし荒々しいコクとハーブを感じるような繊細さを僕は感じた。
その香りは、確かに、自分の部屋から香ることのできない香りなのは明確だった。だからこそ、目を開ける勇気がなかった。あの繊細で、どこか悲しい香りは僕は感じたことない。多分、目を開けて現実を見てしまったら後悔することもわかっていた。しかし、僕はゆっくり目を開けた。どんな現実も受け入れることを僕は覚悟した。そこは真っ白でなんの変哲も無い白い天井だった。また、予想通り日光はカーテンから少し漏れるだけの光しかベッドには届いていなかった。そして僕は裸だった。スタイルがお世辞にもよくない身体がベットに放り込まれている。身体は重く、ベッドに根を生えているようにも思えた。この時点で少し飲み過ぎたことを、後悔した。気分と身体の両方の違和感に耐えきれず、少し寝返りをうった。その時何かを触った。柔かく、どこかハリがあり、触るといまにも跳ね返されそうな弾力だった。指先から伝わるシナプスが脳みそに達したが何かは特定できなかった。もう少し触りたかったが勇気がなかった。そして、一度そこで寝返りを止めた。正体を知ってしまったら、真実に追いつけず、自分の偽りの世界を作り逃避する気がしてならなかった。それが楽なのはわかっていたがどうしてもしたくなかった。向き合うことが僕の数少ない良い点の一つだと理解していたからだ。そしてそれを永遠に自分に自分の武器として、自分の存在を誇示するために持ち続けていたかった。
重たい体をゆっくりと左45度に傾け、現実を見ることを決意した。ぼんやりと映る姿にかすかに見覚えがある。どこかでみたことあり、僕の小さな脳で思い当たる節を探した。学生時代のそんなに多くない友人、ゴルフで出会った仲間、バンドなどで交流を持った人たちなどを当てはめたがどれもちがった。誰かはわからないが、確実にそこにあるものは女体だった。お世辞にも白とは言えない肌ではあるがハリときめ細かさはある。お尻もそれほどありかつひきしまっており、くびれがとても特徴的だ。乳房は少しお椀型でハリもあり乳首は程よく黒がかり僕の好みな形、色だった。髪色は明るめな茶色では、あるものの落ち着きがあり、ショートとロングの間、つまりミドルほどの長さだった。カーテンがなびいている下で、少し日に当たるその姿はどこか幻想的で魅力的で現実に存在する人間には思えないほどの美しさであった。まだ、誰かもわからないが見ていると落ち着くし、このまま時が止まってくれないかとおもった。もちろん、止めることなどできない。
気づいた時には深い眠りについていた。身体の重さは幾分なくなり悪酔いが冷めてきたのが、明らかに実感できた。さっきとは違い外界の光がもろにあたり、風も感じることができた。カーテンが顔なで今にも部屋全体の小物たちが起きなよ、と言わんばかりだ。今時間は何時だろう、ふと思い、また誰かわからない女体の隣でよく寝れたなと自分に驚く。
「おはよ」
聞いたことのある声が僕の背中を包んだ。どこか、優しくも冷徹な声が特徴的だ。恐ろしく、顔を見ることも、もちろん振り返ることもできない。畳み掛けるように女体は話す。
「昨日飲みすぎたようだけど大丈夫?」
やはりかと思った。今までにない酔いが朝遅い、違和感が心を包んだ。僕は平静を装いどこか洒落臭く返事をした。
「あんなんじゃ、酔わないよ」
僕は女体の顔見なくても笑っていることに気づいた。
「へぇー、毎日晩酌してるだけあるわね」
この時、いくつか女体の候補を絞ることができた。晩酌をしていることは少数人にしか告げてないし、なんなら幾分恥ずかしいことではあるから、大々的に自分から発信はしていない。かなり仲の良い、あるいは直近で会話をしている人に絞られる。
「最近そんなに飲んでないよ」
少しかまをかけて、発言した。最近の飲酒量は軒並み右課題上がりをし、来月の健康診断はもう絶望的だ。直近で会話している友人にはその話を何度も話をしている。
「最近飲むのふえてるじゃない。この前も電話した時酔いつぶれてたわよ」
ここで確信をついた。最近ある1人とよく通話をする。同じ職場の人だ。衝動を抑えきれず体の向きを変えて顔を見た。
女体はニヤっと笑った
「椿、、、」
「おはよ」
ドス
頭の中で何かが落ちた。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
僕はそこそこ名前の知れている商社に勤務している。商社ではあるが、ほぼサービス業であるため平日やすみが基本だ。平日休みでの特権をまだ実感していない。強いてゆうのであれば、ふとした時にドライブなど外出するとき弊害があまりない。人混み、交通規制、こどもの泣き噦る声などストレスを与える要素がない。もちろんデメリットもある。友人関係が、がらっとかわった。だいたいの友人は土日休みであるため休みが合わず、交流する時間がなく連絡する頻度もすくなくなり疎遠気味になってしまった。また、ある友人は遊べる回数などがすぐなくなったからか、付き合いが悪いなどと吐き捨てられたこともあった。こうして、休日に過ごし方は狭い自宅で引きこもるか、職場仲間と軽くご飯に行くことしかできなかった。時々コミニュティーの狭さに驚愕し、過去自分の思い描いた誇らしき人生の理想との乖離に不安と絶望に日々打ちひしがれるのであった。
僕は時々死をも考えたこともある。富士の樹海で首を吊るいくつもの死体に憧れたこともあった。自分もそのうちの一つにどのようになれるか、考えたこともあった。でも、後一歩のところで勇気が出ずにいた。死ぬ勇気さえ僕には持てれなかった。僕が愚かであることは明確だった。
ただ、仕事での悩みは無いと言ったら嘘ではあるが、さほど気になるほどではなかった。横山と稲村の紛争を常に仲裁して、チームの空気が悪くならないようにいつも注意をしていた。仲間とのコミニケーションを常に積極的にとり、チームの不満やいわゆる膿を出す役割を僕はしていた。人からはそれらは重みでストレスのかかるものであると言うが、僕は気にならなかった。むしろチームが良い方向に前進していることを日々実感し、達成感に浸れた。それが仕事の一つのやりがいであることは否めないし、自分の一つの居場所であったことも確かだ。ただ、その居場所や仲裁に入るのもなかなか至難の技であった。
横山はチームリーダーとして、1年前に配属された。彼は、スタイルがよくイケメンと言う部類にはいり見た目はどこかアグレシッブで仕事に対して強いこだわりがありそうだった。ただ、その見た目とは相反するような過去を持っていた。
19XX年、横山はファッション系の仕事についていた。彼は現場に強くこだわった。彼が配属されたのは西山駅の正面にある、お店も売り上げもかなりボリュームのある店舗だった。店の正面には街のメインストリートがあり、土日には車両の通行が禁止される、謂わば歩行者天国になる。また、道の向かいには最大級のデパートがあり、平日土日関係なくいつも人でごった返している。店の周りにも競合店揃いのファッション系ブランドのお店が軒を連ねる。そこでその店は勝ち取っていかなければならなく、横山自身かなりのプレッシャーであった。前任のマネージャーは成果を出すことができなく半年で別の店舗に異動をし��。左遷とも噂された。
横山は客の求めているものを的確に会話を通じて探し出し提案することを目標としていた。そのことを認められたか、前年よりも売り上げを伸ばし上層部にはかなり高い評価で認められた。会社にも評価され次期エリアマネージャー候補とも囁かれていた。横山は仕事にやりがいを感じ、通勤にも片道2時間という長いものであったが文句どころか、毎日が充実していた。
忘れもしない10月20日。いつもどおり横山は出勤した。大通りに群がるスーツをみにまとったサラリーマンをかき分け、店の正面まで歩く。あまりの人の多さで、後ろへ押し流されながら歩き続けるのは一苦労だ。店の鍵は全部で5つある。正面の扉が2枚あり、一枚の扉に上と下1つずつ鍵がある。鍵を開けると30秒以内に店の事務所のセキュリティの機械に鍵を取り付けないとアラームがなる仕組みだ。
この日もアラームを解き、オープン作業を一緒に行うパートの人を待った。作業が始まる9時30分にも来なかった。ここのお店に着任してからはじめての経験であった。パートの携帯に着信を入れたが冷酷な自動音声が聞こえる。
「ただいま電話に出ることはできません」
が横山の耳に響く。まるで暗く深い洞窟の中で聞こえるように。
几帳面で真面目で無断欠勤などするタイプではないため、怒りよりも心配がかった。事故か事件か、最悪の状況が頭をよぎる。とりあえず何事もないことを祈った。電話が早くかかってこないか、気にしながら開店作業を黙々と進めた。本社から送られてきた服や小物の納品物を片付け、陳列。店内の掃き掃除、また陳列されている服の整理、などいつもよりも同じ時間で2人分の作業をしなければならないため、時間の体感速度はかなりのものであった。店内に開店まであと5分のチャイムが鳴り響く。当然間に合うはずもなく、開店してから残った作業をすることにした。急いで、事務所に戻りレジの開局作業に取り掛かった。両替準備金を数え、パソコンに入力し、開局させた。もう、幾度となく行った作業のため、手慣れたものだ。毎日同じことの繰り返しであったが毎日同じモチベーションで仕事をすることができた。人はそれを、嘲笑い鼻でわらい社畜だと罵った。横山はそのことを何も感じもしないし、馬鹿にする方が馬鹿だと感じた。
そんなことを頭で回想をしていると気づくと1分前のチャイムが鳴る。横山は店の自動ドアの正面に背筋をのばして、客を迎い入れる準備をした。静寂の中を切り裂くように、店内アナウンスが入る。開店だ。深呼吸で心拍数を安定させる。今日も始まる。
横山は客に向かってしっかりと大きな挨拶をした。
「いらっしゃいませ」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
10月20日夜、街中の有名な居酒屋で団体グループのせいで予約がいっ��いだった。店もてんやわんやで、少ない人数で営業していた。キッチンには洗い物が山積みになり、ドリンクをテーブルまで提供するのに精一杯であった。従業員がベルトコンベアーで流されているかのように機械的にキッチンからドリンクがかなり乗ったトレイを持ち、テーブルまで運んだ。なぜか従業員には顔がない。じっくり見てもそこには何もなく、カオスで色も特徴もない。まるでロボットが店舗を運営しているように感じた。何も面白みも、魅力も感じないお店だ。多くの人が二度と行くことはないというだろう。実際その半年後お店は潰れたという。詳しくはわからない。
その日の団体の客は横山の働くお店の集まりだった。幹事の伊藤は重たい口を開け、淡々と話を始めた。
「ボイコットに参加してくれてありがとう」
参加者は息を飲む。この言葉は絶対に聞くことは覚悟していたし、ボイコットしたことも事実だ。しかし、改めて耳からその情報を聞くと様々な考えが頭をめぐり実感と責任感が心臓からゆっくりと湧き上がるのがわかった。まるで血液のようにその感情が身体中をめぐり次第に身体が硬直していくのがわかった。参加者のうち華奢な男の1人が口を開いた。
「これで横山も終わりだな。」
伊藤はその言葉をきき深く項垂れ、自分の今の行動がどの程度影響し波及していくのか想像するのができなかった。想像したくないのではなく伊藤の脳みそではキャパオーバーでこれからのことがわからなかった。どのようにこれから自分の立場が変わっていくのかも先を見越した行動ではなく瞬間的で能動的であったことは間違いない。そして、伊藤はこれにきづくことはなかった。
伊藤は何かを決心したかのようにまた鉄の扉のような唇を開けた。
「そうだな。祝おう。皆で。」
重苦しくどこか窮屈な空気の中冷やかしのようにグラス同士の冷たく乾いた音が部屋中に響き渡る。乾杯のこともそこに明るさはなく海の奥深く光の届かない場所にいるかと錯覚するぐらい暗く意味深なものであった。主婦がお酒を飲みながら現実を受け止めたかのように話をした。
「私、本当にボイコットしたのね」
伊藤がゆっくりと口を開いた。
「そうだよ。俺らはやったんだ。でもこれも全て横山がわるい」
「そうわよね。自業自得だわ。」
主婦はそう言い放ちグラスを空にした。無理やり流し込んだせいか咳こんだ。その音さえ虚しく聞こえる。
伊藤が息を吐き思いつめながら鍋をつついた。
鍋には色も何もないカオスが広がっていた。なぜだろう、食欲も湧かないしそこには何もない。物理的ではなく精神的に。
「明日からどうなるかな」
空虚な世界にその声だけ響いた。周りは静かに息を飲んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
枯葉が落ちある種のイルミネーションが広がっていた。自然が作り出すトンネルはどこかに吸い込まれ迷走しいずれ消えていくことを実感した。皆口を開け小さな頭の中で回想する。出口はどこなんだろう。
横山は会社に解雇された。ボイコットの日から次の日でだった。次の日も従業員は誰もこず、たった一人静かに営業した。現実、一人で営業することもできず、閉店を余儀なくされた。会社からボイコットについて、ヒアリングを幾度と無く横山に行なったが、何もわからなかった。事実、横山自身アルバイトたちによって遂行されたボイコットがなぜ行なわれたのか甚だ理解できなかったからである。横山は小さくか細い声で何度も連呼した。
「わからないです。すみません。」会議室はため息に包まれた。
彼が転職するのは、季節が幾度と無く変わった後だった。あのボイコットから仕事に対する熱意がまったくもてず、故郷である横浜に身を隠した。実家での居心地はよくはなかった。口うるさい親父と心配性な母親が彼に対して異常なまでに面倒を見ていたがそれが逆に狭く感じた。早く仕事をしないのかと部屋の扉をノックする音を毎日聞き、親父が酔った勢いで母親との馴れ初めを永遠と語るが興味がなかった。両親との生活は約2年だったがなぜ実家に戻ってきたか聞いてこなかったし知らない。彼らにそのことに興味が無かった。
そんな実家であったが一人で住むよりましであった。あのボイコットから人間不信になってしまった。外を出歩くといくつもの白と黒の目が彼自身を凝視し監視されているように思えた。また、このころ横山は人間の顔の表情が素直に受け入れることができず人間の後ろに何も無いカオスの顔が見えるようになっていた。そいつは口も鼻も目も耳も何もかも無い。しゃべることさえしず、ただ黙って横山をみていた。横山はそいつを見始め外に対しての絶望感と虚無さから外に出なくなった。少しでも安心した場所に行きたく実家へと移った。
横山の部屋は2階の角にあり風通しはかなりいい。部屋には小さな窓がある。埃がかぶっていて、窓のふちは錆付き重い。あるとき外界を覗いた。
家のしたに広がる商店街がにぎわっていた。
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oginoyoshifumi · 2 years ago
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DM頂いてきました。 -椿の器 考- 2月23日〜3月9日 10:00〜17:00 陶庫和室ギャラリー 益子の陶庫 @tokomashiko 様で毎年開催されている益子焼に椿をいける展覧会。 今回15回目。参加作家は私含めて12人となるそうです。 私も県外ながら益子に縁のある作家として今年も参加させていただきます。 挿花は野の花をいける蒼の会の方々。 ※DMご希望の方はお気軽にご連絡ください。 (陶庫) https://www.instagram.com/p/Cor1VTjr6RN/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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4komasusume · 4 years ago
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芳文社70周年記念キャンペーンおすすめラインナップ紹介
 祝! 芳文社70周年!
 というわけでAmazon Kindleを始めとする各電子書籍サイトにて、77円というこの世の絶望みたいな価格で1200点以上の作品がセール販売されております。買う選択肢しかない。期間は16日いっぱいまでです。急ぎましょう。
 この記事ではおすすめのセール作品30作を軽くレビューしつつ紹介していきます。買う選択肢しかない。なお順番は僕が見つけた順なので特に意味はないです。
カヅホ「キルミーベイベー」 
既刊11巻 セール対象:全巻
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 みんな大好きドタバタコント。血が出たり埋まったり死んだりホラーだったりよくもまあこれだけ安定して笑いと恐怖を提供できるものです。イカの回とか、いいよね。息が止まる感覚になる。
はりかも「うらら迷路帖」
全7巻 セール対象:全巻
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 ひとつの街と世界と不思議を舞台に骨太な物語を構築してみせた力作。人間関係への欲求が話を動かす力になる点が王道ながら印象的です。今なら一気読みが良いですね。
蒼樹うめ「ひだまりスケッチ」
既刊10巻 セール対象:1~9巻
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 きららという概念の道を作った作品のような気がします。これがヒットしたという事実は4コマ業界にとって非常に重い幸運であったのではないかと。ゆっくりと最後まで続いてほしいですね。
かきふらい「けいおん!」
全4巻 セール対象:全巻
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 漫画とアニメは別物であるということはここで強く言っておきたい。作品として志向している核が全く異なるので、それを理解した上で読むのが良いでしょう。個人的には続編の「highscool」が好きです。
きゆづきさとこ「GA 芸術科アートデザインクラス」
全7巻 セール対象:全巻
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 あまりにリッチなこの作り方はたぶん他の誰にも真似できない。心温まるコメディにまとめ上げたそびえ立つ偉業。
三上小又「ゆゆ式」
既刊10巻 セール対象:1~7巻
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 アニメの2期、やらないですかね。やっても良いと思うんですよね。あれだけ愛のあふれるメディアミックスもそうそうないよ。結局みんな好きなんだよな。
はまじあき「ぼっち・ざ・ろっく!」
既刊2巻 セール対象:1巻
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 読むなら今ですよ。将来「俺売れる前から読んでたもんね」とか古参ぶれますよ。まだ遅くない。現状のきらら最強のカードの威力を見よ。
浜弓場双「おちこぼれフルーツタルト」
既刊4巻 セール対象:1~2巻
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 これだけ華のある漫画ってあまり他に思いつきません。どこを切っても良い匂いしそう。女の子って最高。
篤見唯子「スロウスタート」
既刊7巻 セール対象:1~3巻
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 日常系4コマのニュースタンダード。ネタに対するコストのかけ方が尋常じゃないですね。ここまで考え抜かないと良いユーモアにはならないんだな、と。栄依子と榎並先生の話だけで1冊まとめてほしい(唐突)。
ねこうめ「こはる日和。」
全4巻 セール対象:全巻
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 中身がない、ということに対して意識的に徹底して取り組んだ意欲作、と捉えましたがどうなんでしょうね。後半はかなり百合濃度が高くなるらしいのですが、正直なところまだ読んでいないので、この機会に学習します。
kashmir「○本の住人」
全7巻 セール対象:全巻
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 屈折しててじめっとしててそして不可思議にキュート。kashmirワールドの真髄が間違いなくきららの中に在ったという事実を忘れずに生きていきたい。
クール教信者「小森さんは断れない!」
既刊8巻 セール対象:1~5巻
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 捻くれ者ですよね、この作者。ストレートでありながらどこか曲がってしまうその佇まいに存在感があります。もしかして、それが青春、ということなのかも。
鴻巣覚「がんくつ荘の不夜城さん」
全3巻 セール対象:全巻
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 きらら作家漫画をきららで描く。発想の勝利。コロンブスの卵。リアルとフィクションの混ぜ方が楽しかったですね。背が高くて胸が大きくてだらしのない成人女性という性癖、僕は全肯定です。
そと「ラストピア」
全2巻 セール対象:全巻
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 少し冷たいそよ風が吹いているような寂しげな雰囲気が最大の特徴です。音がないんですよね。そしてどこまでもこの世界の片隅で考え事をして過ごしたくなる。好きな作品です。
ざら「しかくいシカク」
全3巻 セール対象:全巻
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 この人の漫画は単に癖があるという感じじゃないです。何かしらの異世界のロジックにより構築されているような感覚があります。似た漫画はなく、これを読むためにはこれを読むしかない。個人的には等身の高いスマートな絵柄が好きです。同作者の「ふおんコネクト!」「ふたりでひとりぐらし、」も全巻セール中。
タツノコッソ「社畜さんと家出少女」
既刊1巻 セール対象:全巻
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 こんなに心安らがない日常系4コマってないですよ。「ささやかな日常」みたいなものの裏に常に破滅の気配がある。今のきららで確信的にこれをやる胆力は実に鮮やかです。力いっぱい応援していきたい。
有馬「はんどすたんど!」
全3巻 セール対象:全巻
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 4コマよく読む人ならわかってもらえる気がするんですけど、「単純に笑える」って結構貴重なんですよね。「楽しい気持ちになる」ならたくさんあるんだけど。その意味で、この作品は必読。きちんと部活ものやってる真面目さが肝ですね。
蕃納葱「教艦ASTRO」
既刊1巻 セール対象:全巻
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 13年も前の作品を今こうしてセールのラインナップに入れるということは、つまり続刊を期待しても良いということですよね。
あfろ「シロクマと不明局」
全2巻 セール対象:全巻
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 ストーリー4コマの間違いなく到達点。かつ極北。何も言うことはないので、類まれな物語の濁流に飲み込まれてください。今なら77円ですから。今なら77円ですから。
瀬戸口みづき「ローカル女子の遠吠え」
既刊6巻 セール対象:1巻
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 ヒロインがかなりかわいいと思うんですよ。常に仏頂面な感じが推せる。この作者のギャグセンスは独特ですよね。諦念のある激情というか。
ウロ「ぱわーおぶすまいる。」
全5巻 セール対象:全巻
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 きららのラブコメといえば、個人的にはこれと「箱入りドロップス」(なんでセール対象外なんだよ)の二強かな、と。きちんと恋愛に向き合っている、というところの真摯さが本作の価値です。かわいい、を突き抜けて魅力的な絵柄も良いですね。
鈴城芹「看板娘はさしおさえ」
全4巻 セール対象:全巻
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 鈴城芹漫画の完璧に地に足のついた感じはいったい何なんでしょうね。間違いなく計算に依存して作劇していると思いますが、キャラが作者に動かされているようには見えない。そして静かな情熱が確かにある。純真で透明なキャラたちの関わり合いに、グッとくるものを感じるのですね。
湖西晶「かみさまのいうとおり!」
全9巻 セール対象:全巻
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 本作のあと下ネタからすっぱり手を引いたのがすごいですよね。毎度新しい読み心地と面白さを提供してくれるその姿勢こそが長年活躍する秘訣のように思います。「〆切ごはん」も一部セール中でおすすめです。
柳原満月「軍神ちゃんとよばないで」
既刊7巻 セール対象:1~3巻
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 個人的に歴史ものってあまり興味持てないのですが、本作は絵柄のかわいさがハードルをだいぶ下げてくれています。コメディとしても上質。かなり好きです。あと歴史詳しくないと先々の展開がわからないから有利みたいなところありますよね。
器械「スクール・アーキテクト」
全2巻 セール対象:全巻
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 正直、試みが成功しているとは思えない。問題点も多いように見える。それでも、本作の挑戦には多大な価値があるし、それは4コマという媒体の未来に確かにつながる。描いてくれてありがとうと言いたいです。
青田めい「ゴスロリJK無人島漂流記」
全2巻 セール対象:全巻
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 自由と趣味を全力で振りかざすとこうなるという一例。ここまで奇怪な漫画というのも、まあそんなにないですよね。ちょっと古さを感じさせるキュートの絵柄でエッジの効いたギャグをやるという、この作者の面目躍如。
重野なおき「ひまじん」
全7巻 セール対象:全巻
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 いや、まさかこれまでセール中だとは。絶対買ったほうが良いです。今回挙げた作品の中でも優先順位は高いです。それくらい、本作は4コマ漫画にとっての金字塔なのです。徹底的に2人のキャラだけで回し続けた結果、部屋の置物がキャラ立ちしてくるというね。笑って楽しみながら、あまりの技術力・センスの高さに感動する作品です。
ちび丸「プレフレ」
全2巻 セール対象:2巻
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 すごく楽しんで描いたんだろうなあ、と。どのキャラもいちいち輝いている。日常を謳歌する、とはつまりこういうことなのかと幸せな気持ちになりました。いつまでも思い出深い一作です。
MIGCHIP「みらいちゃんねる」
既刊1巻 セール対象:1巻
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 個人的に昨年最も楽しんだ作品です。シンプルにセンス一本で勝負しているところが好きですね。誰にでもおすすめしたい、というよりは自分の楽しみに取っておきたい、という感じです。
楯山ヒロコ「椿さん」
全7巻 セール対象:1~6巻
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 素敵なんですよ、椿さん。素敵。立ち位置的には完璧超人なのにユーモア溢れてて、やたらめったらかわいらしい。心をグッと掴まれる感じで好きになるキャラって、僕には結構めずらしいです。こちらの世界のどこかにも生きていてほしい。
(水池亘)
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blue-belta · 5 years ago
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昨日はまさかの寝落ち(笑) さて、毎年11月から12月にかけての教室のモチーフは年賀状向けとしています。 だいたい7月ごろから考えていて、今年は花にしようかと思っているところ。 イメージは #ブルューゲル の花。 という���けで、まずはアイディアスケッチ。 教室で描くことを少しだけ意識しながら、とにかく手を動かしてみます。 たくさんの色を使うのは、楽しいけれど、時間がかかります。 あまりお正月ぽくない感じだから、器に水引をかけてみたら、ちょっと変(笑) バラか椿の白い花も良いかと試したみたら、年賀状にするには華やかさが足りない感じ。 繭玉や文字を足してもいいな。赤い椿もいいよね。 ただ「1月中飾れるように」というご要望もあり、あまりお正月限定にはしたくない。葉牡丹はやめよう。 今度は教室で皆さんが塗ることを前提にあと2〜3枚アイディアスケッチをしてみます。 ブリューゲル のお花、好きなんだけどなあ。うまくできるといいな。 悩ましい年賀状(笑) #art #coloredpencil #drawing #holbeincoloredpencil #flowers #beltaderign #色鉛筆 #ベルタデザイン #花イラスト #色鉛筆教室 #塗り絵教室 #絵を描く暮らし #年賀状 https://www.instagram.com/p/B2bsQbHpQLE/?igshid=17i1lns4hzkqm
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kakaobata · 6 years ago
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デザインを進めるにあたって
東京でも本格的な冬の寒さに、ひとしお身にしみるころとなりましたが
それと同時に寒椿が美しい季節を迎えました。
新宿御苑ではそんな寒椿が見頃を迎えております。
ぜひ一度お立ち寄りしてみては、いかがでしょうか。
さて
MDアドベントカレンダー2018の22日目の記事です 。
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初めに自己紹���をば。
カカオバターです。
MDの卒業生だと思い込んでるやばい奴です。どうぞよしなに。
今でこそ上京し、ゲーム会社に入って首輪と足枷をつけられ、ひーこらひーこら言いながら働いていますが
絵を描き始めたのは高校を卒業する直前くらいで、そのあとにアニメ、イラストを教える学校に。卒業したときは地元でフリーで絵の仕事をしてました。
背景だったり漫画だったり線画、彩色と何でもやる便利屋です。
この記事では自分がデザインをするときに気を付けていることなんかを、、ということを書けたらいいなぁなんて。
ただあくまで自分はそうして描いているというだけで
それが全てに言えることではないということを念頭に置いて読んでいただければと思います。
■武器のデザイン
今回は自分がクライアントから武器のデザインなどの依頼がきたときに
どういうふうに進めているか
どこに気を付けているかなどを少し絵を挟んで書いていきます。
・『数』で勝負だっ!
下手な鉄砲もなんとやらというやつです。
クライアントや上司に1時間で目的に沿ったデザインをしてとお願いされたとして、
 時間になって提出するときに、デザインひとつだけ持っていっても
『ちょっと違うかな』と言われればまた1時間かけて一から描き直す羽目になります。これでは効率がいいとは言えないです。
1時間で丁寧にかいた1個のデザインではなく
1時間でどれだけのデザインを描けるか。
最初はなにより質より量をメインに進めます。
荒くてもいいので最低でも3つから出すようにしてます。そうすることによって相手に選択肢を与えるチャンスが増えます。
「これは違うけど、こっちのほうが今回のイメージに近いかな」
と言われれば次はそのイメージに近い案から更にまたいくつか、、
たくさんの案を出してくれたほうが相手にとっても好印象を与えられます。
・数をこなすにはどうしたらいいか
丁寧に細かく描いてると「あれ?なんか最初に想像してたものと違うものになってきたぞ」
というのはよくあることですし、何よりひとつ仕上げるのに結構な時間がかかってしまいます。
それらをなるべく避けるために
まず方向性を決めたらシルエットで大体の完成形を想像します。 
※線だけだと分かりづらいので自分は塗りつぶして描いちゃいます。
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こうすることによってパット見で
どれが目を惹くデザインかというのが分かりやすくなります。
デザインを頼んでる側も最初から完璧を求めているわけではないので
最初から緻密にデザインをするよりも、まずはこのくらいの粗さで数を増やしていき、それらを見てもらい摺り合わせをしていったほうが求められているデザインにより早く近づけるのではないかなと。 
属性や進化(レベルアップ)する武器を考える時もこれと大体同じやり方でやっています。
属性(火とか水、風)などを決めていけば武器そのものに特徴を出せますし
それに合わせてシルエットにも大きな変化がつけられます。
ユーザー側に、次の進化はどんな形をしたものなのだろうかと
楽しませるのも大事なポイントのひとつです。
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↑簡単にいうとこんな感じ。(分かりにくい~)
■各パーツの部分を突き詰めていく。
やっぱりデザインするにあたって色々資料を見ると思うんです。
こんな時代ですから、調べればたくさん出てきます。
その中にあるいいデザインなんかを見て、
『わ!かっこいいなぁ』
で終わりではなく
『この部分はどうしてこうなっているんだろう』
と、分析して自身の中に落とし込んでいくことが大切だと思います。
■最後に
端折ってたり説明下手な上、当たり前のことをさも偉そうに書き綴ってしまいました。大変失礼いたしました。
もっと深いところまで書きたかったんですが
(本当はキャラクターとかの話をしたかった)
年末の調整でかなり忙しくなってしまい叶いませんでした。
また機会があれば。
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dream
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mori-mori-chan · 2 years ago
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読書感想文17
寒椿/宮尾登美子
※ネタバレを含みます
もうね……すごく良い本を読みました。文章の一つ一つに情念が迸っていて、読み進める毎に見たことのない筈の景色、行ったことのない土地の匂い等がその文才を以てありありと浮かんでくるんですよね。
すごくざっくり説明しますと、高知は浦戸町にある芸妓子方屋・松崎の娘にして現在は物書きの悦子と、松崎に売られてきた4人の少女・澄子、民江、貞子、妙子の、苦界の中で交錯する苛烈で鮮烈な生き様を大人になった彼女達が振り返り、そして現在の状況を交えて描いた物語です。
自分の言葉で文章を書くにあたり、最近は極力男らしさ/女らしさといった性差に関する表現は使わないように心がけております。���ェンダーレス化が進んでおりますし、かつて我々が刷り込まれていたような男性像/女性像はすでに古いものとされており、ネイルしたりピンクの衣類を身に着けたり甘い飲食物を好む男性やベリーショートだったりニンニクマシマシの激辛中華料理を口にしたりメイクをしない女性がいても何もおかしくはなく悪くもないのです。男だから、女だから、がなくなりつつある時代です。が──敢えて言います、この作品が私の胸にずぶりと刺さったのは、芸妓という因果な商売に身を堕とした女性を描いているのが女性だったからではないでしょうか(※宮尾登美子自身が女衒とその愛人の娘という業が深い生まれの人ですし……)。
「お前散々性差がどうだの長ったらしい前置きしといて!!!」と怒られが発生しそうなんですが、男性が描く「男性相手に体を売る生業をしている女性」って妙にエロくてそのくせ歳暮みたいな一面がある、みたいな、男性(��いうか書き手)が望む女性像が投影されていたりして「んなわけねーだろ!」と思うことが多々あるのですが、今作では女性の中に渦巻く愛憎や不安や苦しみがしっかり書き切ってある一方であくまで生きていくための手段と割り切って勤める妙子のような女性もいて、芸妓として生きる4人の、似た者同士でありながらも異なるスタンスの書き分けが上手になされていてよかったです。因みに「んなわけねーだろ!」と思った作品はこちらです(これいる???と言わざるを得ない唐突なラブシーンがありかなりげんなりしました)なんでしょうね、女性だからこそ書ける、女性の内面で燃えさかる愛憎や欲望があると言いますか……ってこういう「女性/男性だから~」というのも性差別に該当するんでしょうかね。しかしやはり、男性では民江の歪な父親への憧憬や描けないようにも思います。逆に、未読ですが石田衣良の『娼年』が評価されているのは、男性作家による売春する男性を描いた作品だから、のような気もします。
……と読み終えた時に頭の中でどのように感想文をしたためるかを考えていたのですが、解説で伊集院静が似たようなことを言っておりちょっとびっくりしました。いや本当に真似とかじゃなくガチで被っただけなんですよ!私は男性として生きたことがないので男性の感情は理解できないですし同じ人間というよりは別の生物と捉えています。”人間(男と女)をいかに見つめても、少なくとも私には少女の目を持つことはできないし、養えない。それは逆も言えることであろうが~”と静も言っています。
本作は『一章 小奴の澄子』『二章 久千代の民江』『三章 花勇の貞子』『四章 染弥の妙子』で構成されております(『一章 小奴の澄子』の時点で貞子のみ故人です)。全章を通して言えるのが、芸妓という特殊な職業についてはいるものの性描写はほぼなく、”本人の意思を無視して体を売る職業に堕とされたもののだからといって無暗に哀れな存在として描写されていない”です。水揚げの描写もサラッとしており、そうすることで体を売ることが彼女達にとってはあくまで生活の為にこなしているただの業務、日常の一部であることが伝わってきます。
一章のヒロインである澄子(53)は、豪勢でバイタリティ溢れる力強く情の濃い女性です。元日の飲み会で階段から転げ落ち首から下が動かなくなってしまった彼女が幼少期の苦労や長年のパトロンである溝上、動かない体で送る今後の人生……様々なことに日々思いを馳せ、動かなくなった我が身に憤りと悲しみを感じながら時を過ごす、一章はそんな内容になっております。トップバッターだからか、この章だけで2/5ほど使っていますが、読みごたえは十分です。
まだ芸妓になりたての頃に出会い、その後二十数年の時を経て銀行頭取となった溝上にずっと好きだった、等と告白されたらまぁたまらんですよね。それも満州での夫婦生活が破綻した経験のある彼女なら尚更。が意義という職業に就きながらも一途でピュアな面のある澄子は溝上を「おっさん」と呼び、慕っています。が、悲しいかな彼女達はどんなに付き合いが長く深い仲でも、正式な夫婦ではなく……地位も財力もある溝上を狙う他の女や何も出来ない己の体の老後、溝上に捨てられること等への不安は尽きません(実際に溝上は若い女性が好きとのことで既に別の女性が……)。赤の他人に排泄物を処理される澄子の苦痛は、私はまだ経験してはいないのですがそれまで自分の力で生きてきた彼女にとっていかに辛く恥ずかしいものか、嫌というほど伝わりました。この、情熱的な澄子の抱える一抹の弱さの描写が何とも響いて……。彼女としては長い時間を一緒に過ごし実質夫婦のようなものなのだからこの男は自分を捨てまい、と信じたい気持ちはあるものの今の身では何かしてあげることも出来ない上に結局は越えようのない身分の違いがあることを、ふとした時に痛感するわけで……。
この第一章で私は一気に心を掴まれました。苦界に生きる女性達の強かさと儚さと、命の煌めきを垣間見ましたね。余談ですが私も交際相手とは恐らく入籍することはないので、澄子の何となく拠り所がないような不安な気持ちはとてもよくわかります。
ヒロイン・民江(50)に勝手に肩入れしてしまったこともあり、二章は個人的にすごくクるものがありました。決して芸妓に向いているとは言えない気質や外見ながらもとにかく必死に、どこまでも思うが儘に生きる姿がなんだか胸を打ちまして……自分も民江と同じく斜視で(自分は間歇性ですが)異常に頑固で聞き分けが良くなく、ときおりブチ切れて破壊的な行動に出る節があるため、傍から見たらかなり扱いにくく厄介な彼女が何だか憎めないんですね。とはいえ「父親に抱く感情」は民江と私では真逆なんですけども……あ、父親に人生を悪くされた点も同じですわガハハ!!
民江は”小さいときから澄子には才覚で負け、貞子には器量で負け、妙子にはものの弁えで負け、周りから莫迦扱いされて~”との描写があるように、到底恵まれているとは言い難い人物です。自分を売り飛ばした父親にいつまでも金蔓にされ続け、それなのに恐れにも似た思慕を抱き、惚れた男に惹かれるくらい猪突猛進にアタックし、とても不器用でひたむきな生き方をしています。どこか自分の世界を生きているところがあり、だからこそ不遇な環境の中でも強く生きられたのかもしれません。
また、この章では未来の芸妓として売られてきた女子4人と家の主の娘である悦子との身分や育ちの違いがよりはっきりと書かれるようになります。年の近い少女5人ではありますが、悦子はやはり他の4人に対し本人に(そのつもりはなくともどこかで)一緒にされたくない、自分は違う、という感情があったりします。まぁ……そうよな……。
三章は他の章とは色合いが異なっており、故人となった貞子の28年で終わった生涯を悦子が振り返る内容となっています。貞子は目を見張るほどの美貌と芸の達者さを持っていながらも、"口の明いた甕"と呼ばれる母親譲りともいえる無気力さと餓鬼の如き食い意地で水の様にどんどん下へ下へと流れていきます。素質が素晴らしいだけに、破滅的な人生を歩んでいく彼女に対し見た目も楽器の才能も終わっている自分は複雑な気持ちを抱かざるを得なかったのですが、生まれも育ちも職業も特殊な、それも自らで選んだのではなく勝手に「そうなっていた」彼女はもしかしたら色々と諦観の境地にあったのかもしれません。
大工の亮吉に見初められ彼の妻になった貞子ですがもともと生活能力が著しく低かったこともあり結婚後は家事育児等は一切何もせず、苦労は全て亮吉が負うことに。まぁ~本当に亮吉がいい男で……。結局のところ、貞子は亮吉も子供も実母ハルエもこれまでに彼女を買った客達も皆どうでもよく、唯一愛したのは美しく、仲間もいた松崎で暮らしていた頃の己の姿だったのです。だからこそいつまでも暮らしをよくする努力を放棄しせず美に執着し、実母が亡くなった時同様のぼろぼろの姿で逝ったのでしょう。それでもやりたい放題、好き勝手に生き、芸妓ではなく大工の妻として早死にした貞子は幸せだったように思います(亮吉からしたら間違いなくたまったものではありませんが)。
今は不動産会社の社長夫人として生きている妙子(50)がヒロインの『四章 染弥の妙子』は最終章を飾るだけありこちらも読みごたえ抜群でした!言い方はアレですが芸妓からの社長夫人というと現代で言ったらキャバ嬢が太客捕まえて玉の輿(Twitterでよく見るやつ)、みたいな印象がありますが実際はその真逆で、妙子は結果的に社長夫人となっただけで全ては彼女の努力と甲斐性を以て夫・幹雄を見捨てず陰から支え続けたお陰なのです。
五人姉妹の三女にもかかわらず長女ポジションを担わされていた妙子は良く言えば聡明で控えめ、悪く言えば地味な性格で、最初の男とのただただ不快で思い出したくもない一晩などの影響で決して芸妓に向いている娘ではありませんでした。辛いことがあっても実家には帰りたくない──嫌々ながらも芸妓を続けるうちに縁があり高知へ移り、借金も無事完済(えらいネェ~)。ところが、高知大空襲により自分を売った、憎くて、それでも恨み切れない父親が亡くなったことで生活がより苛烈なものになり、妹の八重子は流れでパチンコ狂いのクズと結婚、妙子はキャバレー勤めを始めるようになります。綺麗さっぱり足を洗ったはずの男相手の世界に再び戻っていくわけですが、後の夫となる幹夫と出会うのもそのキャバレーでのことだったのでまさに人生万事塞翁が馬ですよね。
幹雄との結婚は実は妙子にとっては博打のようなもので、苦労三昧の結婚生活を送る妹や、大男に裏切られ捨てられた、多くのかつての仕事仲間を見てきている以上腹を括ってのものだったのでしょう。今までにしてきたこともない一般的な仕事(Twitterでいうところの昼職)を必死にこなし夫の為に努力しついていこうとする姿には非常に胸を打たれましたね……(今の世の中なら「男の為に尽くすだけの女の人生なんて!」と言われそうですが、時代が時代なので……)。結局幹雄は事業を駄目にしてしまうのですが、それでも彼についていこうと決めた妙子の決意が何とも格好良いです。やっと成功が見えてきたかと思えばまた荒波に揉まれ、それでも強く生きる二人ですが、望んだにもかかわらず子を成すことはなく、それが何とも悲しくて。
"~それは同じように澄子や民江たちにも云えることであり、二人とも妙子が最初から社長夫人の座に迎えられたとばかり思っているかもしれないが、そんな僥倖などめったにあるはずはなく、もしあっても今の妙子の気持からすれば努力なしで得た座はごく脆いもの、という肚の据えかたがある。”とありますが、読者として妙子の奮闘を見守ってきた(?)ためかこちらまで「そうだそうだ!妙子は頑張ってきたんだぞ!」と声を張りたくなりますね。となるとこの章の紹介の冒頭で書いたキャバ嬢の例を否定することになるんですけどね(玉の輿に乗ったキャバ嬢はそれはそれできっと日々色々努力しているのでしょう)!ラストが非常に爽やかで、心地よい風が吹き抜けていくようでした。
読み終えた際、この物語の持つ余りのエネルギーにぐったりしてしまい、感想文を書くのにもかなりの時間を要してしまいました。極力読み終えたらその時の感情を忘れないよう早々にアップするようにはしているのですが本作に関しては約一か月弱かかってしまいました。人によるでしょうが、私はもう圧倒されてしまっていましてね……。尚映画化されているとのことでチラッと内容を確認してみたのですが全くの別物で「えっこれ原作要素なさすぎるんだけど大丈夫そ?」となりました。漫F画太郎の『罪と罰』じゃないんだよ
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tsubakicraft · 2 years ago
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エレキギターの指板作り
椿工藝舎で蓄積した技術と知恵は、モノづくり共同体の若手にすべて移転します。 エレキギター製作も中盤から後半に差し掛かったところ。 この日は指板作りでした。 学生時代から木工をやってきたOくんです。刃物も研げるし道具の扱いもできます。僕との差はほんの少し。あまり教えることはありません。 治具を即席で作ってのフレット溝切り。 真っ直ぐな当て木などを鋸に添わせるだけでも出来るし、やる気になれば治具なしでも出来る作業です。練習台があればそういう練習をするのも良いと思いますが、モノづくりにはスピードも大事なので、短時間で良い結果を出す方法は常に考えなければなりません。腕自慢をするのは目的ではありません。 フレット溝切りが終わって白蝶貝のポジションマークを入れてから、指板をネックに接着してこの日の作業は終わりです。 技術は謙虚にやり続ければ身につきます。手先が器用かどうかなどは関係あ…
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