#柔術が上達する秘訣
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柔術が上達する秘訣。
昨夜の練習後、白帯3ストライプの生徒がどうすれば上達できるか尋ねてきました。
私が上達するには秘訣があると語ると、彼はすぐさま興味を示し近寄ってきました。
「上達したい?」
これが私の答えです。
1)週2〜4回練習する
練習時間は全てを超越します。
たとえあ���たの先生がエリオ・グレイシーであっても練習に来ないとスキルは向上しません。
柔術スキルを獲得する為の知識と動き、記憶とマッスルメモリーが連結するまでには多くのセッションと期間が必要となります。
もちろん動画を見ること、走ること、ケトルベルでトレーニングすることも可能です。
しかし水に入らずして、泳ぎ方を覚えることはできません。
道場で汗をかくことに代替するものは他にありません。
2)体のコンディショニングを高める
定期的な練習は多くの人の体力を劇的に向上させます。
「可能な限りもっと早く改善したい」
そんな人は余分な努力が必要です。
もちろん「体力」は柔術を上達させるうえで最も重要な事柄ではありません。
だからといって軟弱な選手はいないでしょう。
疲れ切ってしまえば、持っているテクニックを実行することさえできません。
現実的には心肺機能と筋持久力、あなたのベストを引き出せる体力が必要です。
3)インストラクターがクラスで教えたポジションとテクニックに集中する
黒帯は長期間練習することで、柔術という旅について深く学んでいます。
私はいつも生徒に「甘い」テクニックは教えないと伝えています。
カッコイイ、まばゆいテクニックは相手のレベルが上がると本当に使えません。
その代わり基本的なテクニックは使えます。
インストラクターがクラスで教えているテクニックがあなたのレベルや経験に合っているでしょう。
4)スパーリングでの正しい姿勢
スパーリングですべきことはテクニックを試すことと各ポジションでの技術的な解決法を見つけることです。
真逆は試合のノリで全てのスパーで勝つことを目指すこと、
帯上相手にやられないことを目標に全力でホールドし続けること、
もしくは帯下の相手に「得意技」ばかりで戦うことです。
有名なMMAのコーチにインタビューした際、彼はスパーリングを「技術の発展と学び」と定義していました。
スパーは試合のノリで勝とうとしないで下さい。
正しい姿勢はあなたの柔術を自由にし、実験と学びへと開放するでしょう。
「何!?」
これらは秘訣でないと思いますか?
そうです。
真実は柔術の上達に秘訣はありません。
定期的な練習と良い健康、教えを受け入れる正しい姿勢があなたの柔術を上達させるのです。
Credits: Mark Mullen
Gracie Barra Black belt based in Taipei, Taiwan
Twitter: @MarkMullenBJJ
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グレイシーバッハ姫路
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姫路市本町68-170
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Tumblrユーザーボイス: 東京都在住・岸本眞季さん(60歳)。
自然の産物である土を成形して焼くという、何千年も前から人間が行ってきた、陶器作り。特に日本ではさまざまな陶器、磁器が発達し、それぞれユニークなスタイルや特徴をもつ器や調理器具、芸術作品が生まれています。今回のインタビューは、長く続けたデザインのお仕事から転向して自己流で陶芸を学び、「自分は陶芸家ではなくむしろ作陶家」とおっしゃる岸本さんです。ブログ「Ma k i K i s h i m o to」では、涼しげな白、ブルー、グリーンをメインにした、自然をモチーフにした岸本さんの作品の数々を見ることができます。やさしげで、モチーフに使われている花や植物、蝶そのもののような雰囲気の作品を作る際の楽しさや難しさなど、いろいろと伺いました。
- 陶磁器の面白い点、難しい点とは何でしょうか。 私の陶磁器への興味は、陶芸や器への興味というより、むしろ立体作品への興味から始まっています。デザインの世界から次はアート寄りの制作活動へ移行したいと思っていた時期に、近所の陶芸教室で作ってみる機会があり、そのまま続けて通っているうちに面白くなってやめられなくなりました。多分、自分の感覚に合った創作手段だったのだと思います。
何より、土の持つ柔軟性とおおらかさは魅力です。技術的に可能であれば作りたい形に限りなく近づけることができるし、成形中に偶然良い形に出会うことも多く、大抵、作為と無作為を繰り返しながら形ができ上がっていきます。私が一番面白いと思うのは、そういう土での成形プロセスです。その後の窯焚きはどちらかと言えば苦手な作業なのですが、思いがけず良い焼き上がりになると嬉しく、それも面白さの一つと言えるでしょうか。
以前は独創的な形を好んで作っていましたが、数年前から身近な植物の形を写しとって模様にした作品作りに興味を持つようになりました。自然の造形の美しさをそのまま写せるというのも焼き物の魅力です。
私の場合、土は陶器の土と磁器の土をミックスした粘土を主に使っています。そうすることで可塑性の高さと柔らかい風合い、透明感と繊細さなど、陶器、磁器両方の性質を取り入れて制作できます。土の配合と釉薬の組み合わせで、色も風合いも変わってきますので、そこも非常に面白いところです。
一番難しいと感じるのは、成形のタイミングとコントロールのきかない窯焚きですね。制作では、使う土の状態で成形の良し悪しがかなり決まってきます。大抵、細工や変形を作品に加えるので、土の固さや乾き具合、作業の手順などにいつも頭を悩ませています。それは、気候やお天気にも左右されるので、天気予報を見ながらスケジュールを立てたりもします。素焼き前の作品乾燥も難しいです。轆轤 (ろくろ) で挽いたか、板作りかなど、成形方法の���いで時間のかけ方、作品の保存の仕方が違います。窯焚きに関してはあまりコントロール��きかず、回数を重ねたからといって上達するものでもなく、毎回冒険のようで、予想に反した焼き上がりになります。失敗も多くて、一窯分全部失敗することもありますが、もちろん、予想もしなかった良い作品が焼き上がることもあります。
- 普段の創作活動で欠かせないこと、仕事を進めていくうえで大切なものはありますか? 制作時にまず大切だと思うのは、心身の健やかさです。作品から作り手の状態や意識までが見えてくるように思えてならないので、まずは自分自身が良い状態で作るように心掛けています。作品に植物モチーフのものが多いので、制作上で自然との繋がりが深いのですが、気持ちや体調を整えるためにも自然の中で過ごしたり散策する時間は欠かせません。
そして、創作への情熱を絶やさないようにすることも自分にとって重要です。行動や忍耐、集中への大きなエネルギー源になってくれます。
それから自分の個性や理想だと思うイメージを大切にしています。これは、作品の質を良い方向に導いてくれます。
また、頭で考えすぎたりひとつのやり方に固執しすぎないよう気をつけています。ゆるく柔軟に構えていたほうが、作る過程で良い情報が入ってくる余地があるからです。
- 一窯分全部失敗などとなると、心が折れませんか?どんなふうにして失敗と向き合い、折り合いをつけていますか? 窯を開けてみたら失敗していたり、思うように焼けていないときはがっかりしますが、結果として受け入れるしかありませんから、それ程長くは落ち込まないように思います。期待に反した焼き上がりだったものも、目が慣れてくると良く見えたり、失敗であっても、そこから次に繋がるものが見えてきたりもします。私の場合ですが、窯焚きの成功率は全体的に見て半々くらいです。失敗が多ければ、その分別のどこかで成功の多い窯焚きになる可能性があるだろうと思っています。
- 創作活動を続けるためには「創作への情熱を絶やさないようにすること」が大切ということですが、コツ、秘訣は何でしょうか。 私の場合は、自分の得意や苦手、好き嫌いを自覚した上で、より興味が持てる方向へ向かいます。例えば、同じ物をいくつも作ったりサイズなどがあらかじめ決まっているものを作るのは苦手ですが、一瞬一瞬の創意に従って手を動かしていくことには楽しさを覚えます。苦手なことに気をとられていると、自分のやる気が失せるだけでなく、作品にも勢いがなくなってしまいます。ですから、例えばサイズが大体決まっているような場合には、そこに施す細工は即興で入れるなど、楽しめるポイントを必ず入れます。また、気持ちが乗らない制作はしないこと、良いテーマやイメージを見つけていくこと、憧れを抱くことなどが秘訣ですね。
- 今後の岸本さんの夢、目標を教えてください。 歳を重ねたせいなのか、「夢」という言葉にあまりピンとこなくなりました。それよりも自分の可能性を十分に生かせているだろうか?少しは世のためになっているのだろうか?やり残しはないだろうか?と思うばかりです (笑)。でも、子供の頃から現在まで一貫して、美しいと思うものを作りたいという願望を持ち続けています。大きな意味では、これが夢や目標と言えるかもしれません。
現在は、草花柄の作品をよりシンプルで使いやすい形に展開していき、身近な存在である草花のイメージをそのまま暮らしに添わせていこう、をコンセプトに「mori de nohara de (モリ デ ノハラデ)」という名前でも活動を始めました。ブランドのようなものですが、初めからこうと決めず、草花を育てるように居心地の良い方向に芽を伸ばしていければと考えています。
(画像: @watai, 1枚目: 福山ヒサヨ/鎌倉・patrone)
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もうくさくなっています
あの、小さな赤いシャベルをどうしただろう。
*
ある一点を除いて私たちの計画は完璧だったので、それからも日々は何気なく続いた。汚れを落としたレインコートや手袋の類は衣類とあわせて洗うと翌日には乾いて、翌々日にそれらは収集された。通学路や事務所に行くため乗り換える駅、友達の輪やうわさ話、どこにもその喪失はあらわれなかった(少なくとも私たちが知ることはなかった)。あれ、と思うことがあっても誰もそのかたちを思い起こすことはないし、次々襲う生活の起伏はそんなもの簡単に置き去りにできるほど切実でせわしい。私たちはよく笑ったし、しっかりと生きた。指先をあと一センチ伸ばせたら、半音だけ高い声を滑らかに出せたら、そんなことで人生はすぐいっぱいになった。 それに、周子といる時間が増えた。わけもなく互いの部屋を行き来��るようになった。私たちはあった。話したり、話しもしなかったり、机に向かう私の横顔を周子が眺めたり、ふたりで映画を見たりした。楽しいときもべつに楽しくないときもあって、それは大事なことじゃなかった。 部屋には簡単な鍵がついている。私は寮にいる間はめったにかけないけれど、ノックもせずに入ってくるのは周子しかいない。それは内緒で合鍵を作って渡すのとはまるで意味が違う。私は許していた。そういうふうに大事なものを差し出していた。 今日も彼女は私の部屋にいる。私がシャワーを済ませるとベッドで横になっている。最近は、そういうことが多い。本当に眠ってしまっているらしく、私の名前を呼んだり笑ったりしない。とりあえず、あまり静かなので起こさないよう机に向かう。すると大体は、イディオムや数式は頭によく入る。けれどそれだけ。記号だけが残り意味はすり抜けていく。それは病食によく似ている。味は感じられなくても、栄養は豊富にある。おかげで模試の成績は良い。この調子なら志望校には問題なく入れそう。筆記も、もちろん実技も問題はない。仕事だってうまくいっている。問題はない。何も。 そのうち周子が目を覚ます。だらだらと身体を起こすと(後ろ髪が、幼くて恐れを知らない獣みたいにぴんと跳ねている)、視線をこちらに向ける。そうして、何も言わない。私は応える。黙って勉強を続ける。彼女は冷凍庫からアイスを出して食べたりする。机の上に置いてくれるから、私も食べる。 二十三時を過ぎると参考書を畳んだ。そのときやっと、「おつかれ」と周子は言った。とりとめのない笑顔には、背すじをぞくぞくさせたり胃を痙攣させたりする、そういうおぞましさがあった。 洗面室に行く途中、階段から下りてきた紗枝に会う。彼女は小さく手を振ると、「ええ夜どすなあ」と柔らかく言った。私は頷いた。「とても」と答えて、その先の言葉が何も出てこないのに驚いた。「夜更かし? めずらし」と周子が声を引き取ってくれたので、きっと、いい夜はつながった。 「イワナのてんぷらがな、おいしかったんよ」と彼女は言った。並んで歯みがきをしながら、思い出すみたいに。「せやから幸せで、うまく寝つけへん」 「夕ご飯?」 「そ、ふたりが食べれへんかったやつ」 「そんなにおいしかったの?」 「ふぇやなあ……」一度ぺっと吐き出して紗枝は続ける。彼女は最近、少しお行儀が悪い。「最近、多いんよ。幸せで、こう、あたまん中がいっぱいになって、前みたいにできへん。朝が、すこうし寂しい。けど夜がきたらまた幸せになって、くり返しやわ」 そう言った彼女の目尻が五ミリ下がったとき、ある山林の地表がそっ��隆起を起こしナラの浅い根がかすかな悲鳴をあげた。ひっというその声は毛細管から樹幹を伝い数万本の葉脈から放散すると大気を伝い、私の耳にあのシャベルを地面につきたてた瞬間の鈍い刺突音として届いた。 「そないなこと、あらしまへんか?」 私に、紗枝は言った。 「あらしハッヒーふぇもさいあくふぇもねれるたいふ」と言って周子がむせる。紗枝は笑って「もう、だらしないんやから」と言った。それでも、私を手離すつもりはないみたいだった。 私は答える。 「眠るのは苦手。昔からね」 そう言ってうがいをした、その水は信じられないほど冷たい。口の中がすうすうとして、枯れた樹林の感じる凍えを全身に与えた。そういうものを体内にとどめるのは得意だったけれど、鏡を見る気にはなれない。視界の隅にうつる鏡面の私はシャベルを手に呆けている。周子が駆け寄ってきて肩に触れる。空想は、紗枝が「そら難儀やなあ」と答えてコップを置くと砕けて終わる。かすかな高い音が鳴り止むのを待って、「うちの秘訣ならいつでも教えるさかい、聞きにきてな」と続けた。 去り際に「周子はんもやで」とつけ加える、その影が角を曲がって床を染めなくなるまで私たちは見ていた。あえて歩調を緩めていたのか廊下が延々と伸び続けていたのか、長い時間だった。 「イワナ、食べたかったね」と歩きながら周子が言う。とてもそんなふうには聞こえかったので、「そうね」とだけ答えた。実際、私たちには無理だろうと思った。いつまで、と(おそらく私が)言うが答はなかった。 部屋に戻ると、アラームの時刻を設定しなおしたり(明日は休日だった、きっと)二重のカーテンを隙間なくしっかり閉じたり、バッグの中身を一つひとつ確かめたり、儀式めいた行為をする。その間に周子はベッドに入っている。そうすると、そこは少しだけ温かくなる。私は守られている、そう感じる。 あかりを消す。何も見えなくなった、暗澹としたうろ穴を底の方まで手探りで渡ると今夜もベッドがちゃんとある。私がもぐり込むと隣には周子がいて、ごり、とくぐもった破砕音が聞こえる。彼女は私に覆い被さって、眠るためのキスをくれる。舌が入ってきて、私のとまじると粉々にされた何かが流れ込む。喉の奥、体内のひだに破片が一つ引っかかり、溶けて落ちた。 それは、ひどく苦い。 唇が離れる前に、「おやすみ」と周子は言う。私も同じことを言う。それ以上、私たちは何もしない。そのことについて意見を交わしたり体を触り合ったりしない。ただ、手をつないでいる。それはいつ始まったか明確で、いつ終わるのかがわからない。 (幸せで、うまく寝つけへん)と紗枝は言った。 私も、と笑えば良かった。
*
文香ちゃんの落ち方は完璧だった。オレンジ色のマットレスに両足でしっかりと着地したら力を抜いてごろんと後ろに倒れる。彼を知り己を知れば百戦危うからずだ、とあたし受け売りにも思い出した。 「すごいじゃない、もしかして練習してきたの?」と奏ちゃんが言う。 「賢者は歴史に、経験にさえも学ぶものです」と文香ちゃんは答えた。乱れた前髪から透けた目は、らんらんとかがやいていた。 こうして、ボルダリングが始まった。元はアイドルの要望から特別講座として始まったレッスンだったけど、教室を借り上げて月二の定例になって少しずつ人数は落ち着いた。あたしや奏ちゃんは好きで通うことも多かった。文香ちゃんは初めてで、あたしたちは顔見知りのインストラクターに適度な距離で見守られながらほとんど三人で、文香ちゃんが上達していく様子を親心みたいな気持ちで眺めて過ごした。もともと(持久力は置いておいて)体格には恵まれた彼女だったし、頭が良くて、何より練習を嫌わない。見るみるうまくなって、そのたび次を目指す姿を見ていると嬉しくなった。 一方で、奏ちゃんの体はあまり向いていない。だいたい筋肉も、それを形づくる食も彼女は細い。そういう体質だから技術は自然に磨かれていって、時間をたっぷりかける登り方を身につけていた。ルートの構築は見事で、そこしかないという場所にある青いストーンを掴んだ彼女にあたしは野次を飛ばした。何か詩的に(まだ余裕があるらしい)答えたけど、ろくに聞こえなかったのであたしはただ笑ってみせた。腕が細かく震えているのは実際おもしろかったけど、そういう子だ。無理はしてほしくなかった。 「少し、つらそうですね」と文香ちゃんが言う。その何気ない言葉はあたしの平衡感覚をたやすく奪うだけ奪って、すっと流れ去った。気持ちを落ち着けている間に空気とすっかり混ざったそれは、やっとかき集めたときにはひどくいびつな形をしていた。どうやって返すか迷っている内に「無理をしていなければ良いのですが」と彼女は続けた。 (それは、どっちの?)と空想のあたしが訊く。 (おふたりが、隠していることについてです)と彼女は答える。会話は続く。 (話したら楽になるかな) (今よりは少なくとも、確証は持てませんが) (歴史に学ぶってやつ?) (私は、迷える愚者ですよ) (ならあたしはもっとあほやわ) 「周子さん」と彼女があたしを呼ぶ。「美しいと思いませんか」と、前髪をしっかり分けて高くたかくを見つめている。 そこでは奏ちゃんが、手を伸ばしている。完璧な、お手本みたいなルートを登った先にある一つの選択肢、あるゴールにたどり着くかもっと先へ進むための道を選ぶか、彼女は後者を選ぼうとしていた。左足のつま先をよすがにして重心はできるだけ壁の方へ、繊細で壊れやすい左腕はとっくにやめようと震えながら叫んでいるのに、彼女はそうしない。強い意志が必要だろう。体は心よりずっとわがままだから、抑えつけて、言うことを聞かせるためには覚悟がいる。 いま左手がついにそのストーンを掴んだ。小指から親指へと岸壁に鈎をつき立てるように、そしてその奥深くにたくわえられた地殻の重力を壁面に作用させる大自然の魔法のように彼女の手のひらはそれを決して離さず、安寧の地から見たことのない高原へ飛び込んでいった。 そうして、彼女はまた先を見る。それで小さく笑って(美しく、すべて新たな世界の景色が遠くまで開けたみたいに)、ちょっとだけ下の方を見ると合図をして飛び降りる。冒険の終わりにふさわしいきれいな着地をして、タオルで汗を拭ったり水を飲んだりすると「思ったより、できるものね」なんて涼しげに笑ってみせた。楽しいと、その目が言った。 「楽しかった?」とあたしは訊く。彼女は少し考えて、「ええ」と答えた。唇のはじがかすかに、ほんのかすかに上がったときあの山林でコンパクトカーのトランクを閉じた瞬間に飛び立ったフクロウがブナの樹枝を鋭いかぎ爪で掴んで「平気」と「絶対、大丈夫だから」とくり返し鳴いた。 「やばいよ文香ちゃん、この子めっちゃ目きらきらしてる」とあたしは冗談めかして言う。彼女は「本当に……」と、それから続けて何か言う。あたしにはその先は聞こえないし文香ちゃんの言葉がどれだけの重みを持っているのかもわからないので、ただ笑ってるふりをしながら自分が登るための準備を始めた。待ち切れない様子を装って、目をそらし��。青いストーンを、奏ちゃんと同じ道を選んだ。 あたしは、少なくともこの三人の中では誰よりうまい。体力も経験も(あたしはこのスポーツがけっこう好きだった)わりとあって、当てつけるみたいに彼女のルートをたどった。ずっと速く、そうしていやみたらしく見下ろすと奏ちゃんは、文香ちゃんまでが笑っていない。落ちるために絶壁を登る自殺志願者にかける言葉を探している、そんな表情をしている。どうしてだろう。何を間違えているのだろう。考えないために、心を体にまるごと預ける。それこそ最後にきれいな景色をとどめるため必死で生きている自殺志願者みたいに、高い場所を目指す。すると全身が、軽やかに働く。指や手のひらは磁力の作用みたいにストーンを掴んだし、足先は熟練のバレエダンサーじみた強靱さとしなやかさで全身を支えた。味わったことのない自由の感覚にあたしは夢中になった。やがて奏ちゃんが最後に選んだ青いストーン(間近で見るとその力強さにあたしは驚く)を掴むと、彼女が最後に踏んだ場所に足を乗せて、飛ぼうとしてやっと落ちる。 不思議だった。何もかも完璧だったのに、すべてがうまくいっていたのに、はじかれるか拒まれたみたいに体が宙を漂った。むき出しの天井配管や色とりどりの壁のストーン(そのとき青い道はすっかり消えている)が絡みながら混ざり合って滲んだ花車のように見えた。 そうして、あたしはマットレスに落ちた。そこは柔らかい。だけど最悪の、背中も頭もひどくぶつける落ち方をしたので痛かった。息も満足にできないし意識はぼやけた。すぐに奏ちゃんと文香ちゃんが上から覗く。あたしに触れようとする。インストラクターが二人を制して、病院へ運ぶからそのままにしておいてと言う。電話をするからと彼女がいなくなると、あたしたちは取り残される。文香ちゃんが、奏ちゃんの肩を支えていて、どうしてかあたしは笑っている。時間が経ってもぜんぜん息ができないから体だけを痙攣させるみたいな気持ち悪い笑い方をしながら奏ちゃんの涙に触れて、この子をだめにしてしまいたくないと思う。
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周子は短期の入院をした。背中を強くぶつけたせいで肺にかすかな穴ができて、体内に漏れる空気を抜く必要があるらしかった。といっても本人は至ってふつうで、スマホゲームをしたりタブレットで映画を見たり、側胸から伸びた細い(それでも彼女を生かしてくれている)管をぶらつかせたまま病棟のロビーでカップの甘い抹茶オレを日々飲んだりしていた。 私は休みをもらった。ショックを受けているだろうと、それにスケジュールの都合がついたこともあって数日の配慮を受け取った。もっともそれは文香も同じで、その点において私は特別じゃない。 けれど一日、たったの一日だけ早く文香は日常に戻る。彼女の優しいまなざしやささやかな申し出を固辞して感謝を告げたとき、私はまた道を違えたと思った。彼女は追いかけてくるだろう。紗枝もそう。誰も私を、私たちを手離してくれない。愛情や慈しみ、そのあたたかな一掴みごとに私は自分が引き裂かれていると感じた。 「なんか、久しぶり」と周子がぼんやり言う。管を抜いて一日が経った、その場所を気にして触るので私は形ばかりの注意をする。周子は大げさに手を上げて「じんじんするんだよ、しゃあなくない?」と苦笑いをする。外したばかりの命綱のゆくえは、それが地面でどんな姿をさらしているか気にするのは当然だと、わかっている。 「久しぶりって?」と私は訊ねる。 「ふたりだけでいるのが」と周子が答える。 広々した個室のカーテンは閉じていて、窓の外は見えない。私は一度も、この部屋からの景色を見たことがない。 だから、時間がどれだけ過ぎたのかもわからない。 「先回り、したりしない」と私はどうにか言う。息をすることさえ、今はもう苦しい。「教えて。何を考えてるのか、ぜんぶ」 周子は私を見る。一度しっかりと目を閉じて、ただ目を向けるのでなく、見る。その仕草で、私は愛していると思う。彼女を愛していて他にどうしようもない私を感じる。瞳の内側にあるよく磨かれた黒檀、それがあまりに黒いのでほとんど私のかたちを呑み込んでしまうとき、私はかつて太古の昔に私たちがひとつの生き物であったことを夢みたいなリア��ティで描くことができる。たくさんの枝分かれを越えて、また出会った。砂漠の砂粒の数ほどの時間を過ぎて私たちはもう一度ひとつになろうと誓ったのに、あれがやってきた。あのシャベルは、私たちを結ぶ糸を切ると赤く染まった。 「寝れないんだよね」と周子は言った。見ればわかるから、私は頷いた。「奏ちゃんとキスできないともうぜんぜん無理で、だから、たくさん考えた。あたしたち、このままじゃだめになるって思った。奏ちゃん、もう終わりにしよう」 「どうやって」私は言う。 「ぜんぶ打ち明けるよ」 「誰に」 「みんなに」 「何を」 「あたしがやりましたって言う。それだけ。奏ちゃんは大丈夫だから、安心して」 「嘘つかないで」 「嘘じゃない」 「やったのは私たちよ」 「違うよ」 「周子。ひとりで背負わないで、私だって」 「あたしだ!」と周子は叫んだ。それから、こう続けた。「あたしがやった。忘れられないよ。あのにぶい感触も冷たさも音も、ぐじぐじ鳴ってた、忘れられない。たぶん、一生。こんな手、誰かに振ったりあったかいごはん食べたり、こんな手で奏ちゃんに触るなんて、堪えられない」 周子は「そのたび死にたくなる」と言うと、やっと涙を落とした。それでも私を見ていて、「最後まで」と言いかけた声は震えていてまるであの樹林にいるみたいだと私は思った。私たちは、本当は今もそこにいて掘り返され埋めなおされたせいで変色している地表のグラデーションを懸命に整えながら、それで何もかもがなかったことになるみたいに泥だらけの手で土に落ち葉を被せている。必死になって、もうどうしたって元には戻らない柔らかな結びつきを恐怖が起こす神経症質な繊細さでつなぎ合わせている。けれど、私たちははり裂けた。世界有数のソプラノシンガーが出せる限界の高音にまで張りつめた心を青い風がひと撫ですると、情けなく足をもつれさせたり転びそうになる互いの体を支え合ったりして逃げ続けた。そうしてたどり着いたこの病室で、周子は「奏ちゃんを守らせて。あたしに」と言った。 終わったと、はっきり思った。 たくさんの時間が、過ぎていく。ふたり買った二足の靴を、家に帰ってなにげなく交換したらそのまま持ち主が変わった。冷蔵庫が、冷凍庫もびっくりするくらいからっぽでおなかを鳴らしながら抱き合って眠った。寒い寒いと思って測った体温が三十九度を示したときどうしてか一度キスした(結局インフルエンザには私だけがかかった)。周子のコート、カーキ色のフードのフォックスファーが心地良くて飽きるまで手をもぐらせていた。白い真昼の月を眺めながら甘い缶チューハイを初めて飲んで、何もかもから自由になったと錯覚したのは十八歳になってすぐのことだった。誇らしげに見せてくれた免許証の写真のがらが悪くて(それがあまりにもひどかったので)笑った。乗せたげへんから、と周子は冗談に言った。それが今でも本当だったなら���かった。 「時間が、戻せたならいいのに」と私は言う。心から、ひとを愛するのと同じ切実さで。 周子は頷いた。「うん」、とだけしぼり出して閉じた目のきわからきっと人生でいちばん悲しい涙がこぼれた。 私はそれに触れる。きめ細やかな頬に指のひらで、丁寧に涙をなじませると唇にキスをする。そこはかさついて、ひどく乾いていて、けれど触れるだけで足りた。こんな純粋な、澄んだキスを生きているうちにあとどれだけ周子とできるだろうと思った。 そっと唇を離すと、「聞いて」と私は言う。そうして未来の、ふたり生きる明日からの日々についての話を始める。 せめて今が最後でなくなるそのために。
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あたしたちの計画は完璧だった。ある一点、借りようとしていた白色のドイツ車を実際に見て、やっぱりやめようと思ったそれ以外は。 レンタカーショップの店員(あの日と同じ、あたしより一回りくらい歳上に見える女性)は柔らかに、空いている別の車を手配して違約金と差額分を折衷した金額を提示して、契約書を作り直すと笑顔のままあたしたちを見送った。ことが予定通り運べば明日のうちに、彼女は裏切りに気付くだろう。汚れてしまった車がどうやってここに戻るのかはわからないけど、あたしは彼女に笑っていてほしいと思った。ひどく驚いて、コンプライアンスなんて忘れて私がこの車の手配をしたのと親しい友達に話したり恋人に打ち明けたりして、一週間もしたらテレビが新しいニュースをトップに流しはじめる、それくらいの気軽さでまた笑顔を浮かべてほしかった。 そんなふうに、出会うひとや触れるもの、日々のあらゆるできごとを愛おしく感じた。 「どうして、別のにしたの」と奏ちゃんが言う。なんとなく不満げな口ぶりのそばで、小さないたずら心が笑っている。「あんなに悩んで決めたのに」 「だって逃げたくなっちゃうって思ったんよ、しゃーない」 「どこに?」 「北と南、どっちがいい?」 「それなら北ね」 「何もかも捨てて?」 「誰も知らないところで」 「新しい暮らしなんか始めたくなっちゃう」 「それは、大問題ね」 「でしょ」 あたしたちは笑っている。そうすれば、いつだって欠けている何かをおぎなえると心の深いところで信じているみたいに、たくさん。 「あれに乗るなら、始めるときだって思った」 やがてその波がしずまると、あたしは言う。奏ちゃんはそのとき、何も言わずに手を握ってくれる。 この道は、間違いじゃないとあたしは思う。 車は前に進んで、景色は少しずつ開けて、広がっていく。だけどそれはあの山林の入り口で、車一台がやっと通れるくらいに狭まる。そこは昼間でも暗い。止まらずに進むには決意がいる。隣を見ると、奏ちゃんが告白文の点検を(もう何度したかもわからないのに)している。車酔いなんかがよく似合うのに、そんな様子は少しも見せない。人生は驚きに満ちている。それが命を色づけるんだと、あたしは今彼女に伝えたい。だからしっかりと口をつぐむ。いつかのふたりのために取って��く。あたしはそう言って、彼女を色づけたかった。なんであのとき言わなかったの。そう言ったなら、嬉しくて頬を染めてほしかった。 やがて小さな展望台の小さな駐車場に停まると、「着いたよ」とあたしは言う。奏ちゃんは、「そうね」と答える。そうしてふたり、ドアを開くと目に見える景色の何もかもが雪に覆われている。枯れた樹林はその表皮さえ見えず、この世界での役目を終えて朽ちていく神殿それ自体の墓標のように映る。刻まれた無数の名前は天国に(あるいは単にここではないどこかに)旅立とうとして柱を飛び出すと、むなしい願いそのままに凍り付き取り残されて歪な形をさらしている。そんな数々の願いは方々に伸びて、空を埋め尽くした。だからこの場所はひどく暗い。叶わなかったそれは、光を食べて悲しみにほんの少しだけの癒しを得る。 踏み出すと、ブーツのほとんどくるぶしまでが埋まった。一歩、一歩と時間を進めるたびあたしは逃げ出したくなった。むせ返るほどの喜びや内蔵で焦げ付いて一生剥がれない後悔、それと何気ない暮らしの全てから。 もう、あたしたちは互いの姿を見ない。その目を、瞳の奥でがなり立て続ける喪失の声を一度でも聞けば逃げ出してしまうとわかっている。だから進んだ。前だけを見て今だけを生きて生きて生き抜いたなら咲き誇る花と緑を想った。ふたり進む正しい道をはるか遠くの灯台がかすかに照らしはじめる、その一瞬を描き続けた。 ふたり手を繋いでいる。 百度参りに携えるともし火のように強く、決してなくしてしまわないように。 あたしたちはあの、小さな赤いシャベルをどうしただろう。それは未だまぼろしさえ見えない。だから、あたしは思う。変わらずその場所にあるそれは(たとえ二メートルの雪が降っても)、暗澹とした樹林を満たす死の影の内で鮮やかに染まっている。昇りはじめた朝日か沈み行く一日の終わりのように光りかがやいている。 やがて、その先端に一羽の蝶がとまる。体を休めてあたりをしばらく見渡すと蝶は羽ばたいた、そのとき、虹色の鱗粉が地に落ちるとあたしにはこの山林の樫で造られた古い扉がきしむ音が聞こえた。 だけどそれは開くとき、閉ざされたとき、ほとんど同じ音をたてる。その違いは肌に触れた雪が融ける音ほどにかすかで、この場所ではとても聞き分けられそうにない。 だから、あたしは触れる。そのために彼女の名前を呼ぶ。彼女は答える。そうやって、一度ずつ互いの名前を呼び合った。 「奏ってさ、きれいな名前だよね」 あたしがそう言うと、彼女がかすかな息をもらした。そのまぶたが愛のかたちに細められているのを、つないだ手のひらであたしは見た。 あたしたちは今、きれいに笑えた。
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遊び心にあふれた魅力ある商品・サービスを次々と生み出していくためには、その中で働くグループ社員が楽しく、そして効率よく働ける環境が欠かせませんが、すべてのグループ企業に対して快適な環境を提供するべく、同グループの管理業務を一元的に担っているのがバンダイナムコビジネスアークです。
バンダイナムコグループの事業基盤を支えるプロフェッショナル集団として、人材発掘/活用や財務戦略の立案、連結/単体決算の実施、そしてグループ企業の事業支援と業務効率改善を実現するIT戦略の立案やシステム開発/保守といった業務を通し、グループ全体にさまざなまシェアードサービスを提供しています。
今回、cloudpackはバンダイナムコビジネスアーク 情報システム部 ITインフラセクションに所属するお二人 – デピュティゼネラルマネージャー 森田繁様と、ITインフラ・システム管理チーム マネージャー 長沼正人様にお話を伺いました。
2016年10月、バンダイナムコグループは同社の基幹システムをオンプレミスからAWSクラウドへと全面移行するプロジェクトを開始し、2017年8月からシステムの本番稼働を開始しています。AWSクラウドへの基幹システム移行はここ数年、グローバルでも劇的に増えていますが、国内エンタープライズ企業の事例、それも今回のような全面以降のケースはさほど多くは公開されていません。
日本を代表するエンターテインメント企業はなぜAWSクラウド全面移行へと舵を切ったのでしょうか。本番稼働を無事に終えたお二人に、国内企業にとっても貴重なユースケースである同社の導入事例をあらためて振り返っていただきました。
オンプレミスと同じ環境をクラウドへ移行、できるのはAWSだけだった
まず、クラウドへの全面移行を検討したきっかけについてお話しいただけますか。
長沼: 基幹システムのクラウド移行そのものに関してはそれほど議論になりませんでした。むしろハードウェアベンダーにさまざまな条件を握られてしまうオンプレミスよりも、今の時代であれば、インフラをクラウドに寄せておくほうが自分たちの裁量の範囲が大きくなります。我々はインフラに関してはできる限り自分たち自身で手をかけていく方針なので、基幹システムのクラウド移行はほぼ既定路線でした。
バンダイナムコグループのビジネスを支える基幹システムは、バンダイナムコ自身で運用していくという、御社のビジョンにもつながりますね。
森田: 自分たちでインフラの面倒を見ずにすべてアウトソースするというのも有効な手段かもしれません。しかし我々は情報システム部門として『任せてしまうインフラ』にはしたくないという思いがありました。我々にとってクラウドの最大のメリットは柔軟性です。それはつまり、自分たち自身で選択できる部分が大きいということでもあります。
たしかに5年前、10年前と異なり、現在ではクラウド、特にAWSクラウドのスケーラビリティやパフォーマンス、セキュリティを疑う声はほとんど聞かなくなりました。むしろオンプレミスよりもビジネスに則した柔軟な構成を取りやすいことから、ハードウェアの更改にあわせてAWSに基幹システムを移行する企業は増え続けています。ですが、今回のバンダイナムコグループのケースのように、一度にすべての基幹システムを移行するケースはまだそれほど多くないかと思われます。全面移行という選択をされた理由について教えてください。
長沼: 最初にクラウドへの移行を検討したのは2015年11月ごろですね。全面移行に踏み切った理由はいくつかありますが、最も大きなものは段階的な移行にした場合の沖縄のディザスタリカバリサイトの扱いに悩んでいたからです。DR機能を担保しながら段階的に移行した場合、移行中に災害や障害が発生したときの対応が非常に難しくなります。そのリスクを考えると、ある程度大きなプロジェクトになったとしても一気に全面移行したほうが得策だと判断しました。
森田: 全面移行を決めたもうひとつの大きなきっかけは、データセンターの運用負荷増大に伴う無駄な回線やコストですね。ローコストで効率的にグループ全体の業務を支援するためにも、増え続ける無駄な部分をまとめて整理したかったということもあります。
なるほど。バンダイナムコグループ全体の基幹システムのクラウドへの全面移行となると、相当な規模だったかと存じますが、その移行先としてAWSクラウドを選ばれた理由をお聞かせください。最もこのクラスの移行を引き受けられるのは、現実的に考えてAWS以外の選択肢はほとんどないような気もしますが…。
長沼: もちろん世界最大のクラウド事業者であるAWSのことは常に頭にありましたが、ほかのクラウドについても当然ながら検討しました。検討開始が2015年11月で、間にコンサルタント会社に入ってもらい、2016年5月くらいまで約半年かけて検討した結果、AWSクラウドに移行することを正式に決定しました。
やはりエンタープライズにおけるAWSの実績は圧倒的でしたが、我々にとって最も重要だったのは「短期間で、いまある環境を安全・確実にクラウドに移す」という点でした。オンプレミス(VMware)と同じ構成のシステムを、そのままクラウドに移行する。これが可能なベンダーは最終的にはAWSクラウドだけでしたね。
今回、移行のご支援をcloudpackも担当させていただきましたが、全面移行プロジェクトのパートナーとして当社を選ばれた理由についてもぜひお聞かせください。
森田: RFIの段階(2016年5月)でAWSで進めることは決定していたのですが、その後、RFP工程にて移行作業について4社から提案をいただきました。今回のプロジェクトはAWS担当とVMware担当の2社を中心にしたマルチベンダー体制で進めることにしており、cloudpackにはAWS担当としてご支援いただきました。
もともとcloudpackとは、バンダイナムコグループでのおつ��あいがあり、ゲーム開発のサーバー構築や分析環境の構築などで技術的なご支援をいただいていたということもありますが、やはりAWSに関する圧倒的な知見と実績を評価しました。そしてこちらの疑問に対する回答が正確で速い。担当者全員がAWSに関するスキルが豊富であることを実感しました。だからこそなのかもしれませんが、提案内容が非常にシンプルだった点も好感を持ちました。問題から逃げずに、我々と一緒に解決しとうとする姿勢にも非常に救われましたね。
先ほども申し上げましたが、今回のプロジェクトはオンプレミスから極力、カタチを変えないでクラウドに持っていくことが短期間移行の最大のポイントになります。したがって複雑なプロセスを組み合わせたり、独自ツールに頼ったりするのではなく、ごくシンプルな方法で移行を実現する内容だったことも決め手のひとつとなりました。
全面移行プロジェクトのヤマ場は本番稼働を控えた2回のリハーサル
ベンダーの選定を終え、2016年10月からいよいよ移行プロジェクトが開始したわけですが、本番稼働までのスケジュールはかなりきっちり決められていたようですね。
長沼: そうですね。目標としていたのは2017年の夏休み期間中に本番移行を完了していることでした。全体的にスピード感ある移行が求められたプロジェクトだったと言えますね。
オンプレミスのVMware環境とほぼ同じ環境をAWSクラウド上に構築すると言われていましたが、具体的にはAWSのどのサービスを使ってどういう構成を取られたのでしょうか。
長沼: 基本的な構成としては、メイン環境を東京リージョンに、ディザスタリカバリ環境をオレゴンリージョンに構築しました。メイン環境ではVPC内にERPシステム、分析システムなど業務ごとに50ほどのAmazon EC2インスタンスを立てて、AWS Direct Connectでもってデータセンターと連携させています。また、メイン環境の日々のスナップショットをAMIコピーとしてオレゴンのディザスタリカバリ環境に送信しています。
そのほかにもAWS CloudWatch(ネットワークモニタリング)やAmazon Route 53(ドメインネームシステム)、AWS Lambda(サーバーレス)などを利用していますが、クラウドの利用形態としてはごくシンプルで標準的な構成だと思っています。
移行時は東京リージョンに本番環境50台、開発検証環境に60台のサーバー(インスタンス)を立てました。オレゴンリージョンで常時稼働しているのは、Active Directory周りのサーバーが十数台だけですね。東京とオレゴンあわせて130台ほどのインスタンスを稼働させています。オンプレミス時と比較すると���ディザスタリカバリサイトの維持費は極小化できています。
移行プロジェクトで苦労した点はどのあたりでしょうか。
森田: AWS上に基盤を構築するまではあっという間でしたね。メインの基盤構築は2016年12月までに完了しており、ディザスタリカバリサイトも2017年2月にはほぼ構築が終わっていまし��。大変だったのはやはり移行したアプリケーションの動作検証やディザスタリカバリのテスト/訓練、そして本番環境への移行でしょうか。とくに本稼働に備えては、何度も何度もテストや��ハーサルを重ねました。
長沼: VMwareからAWSへの移行もVM Import/Exportを使うことで割とスムーズに進みました。懸念だったのはAWSクラウドへのエクスポート後にまったく動かないアプリケーションがあるかもしれないことで、これらを考慮して、移行のための自動化スクリプトを作成し、エクスポート後にミドルウェアやアプリケーションを設定する手間を省いています。アプリケーションの動作検証は2017年4月までには終わっていました。
2017年のゴールデンウィークまでには、AWS基盤もVMware環境の移行およびアプリケーションの検証もほぼ完了していたと。そして5月から本番環境への移行プロジェクトがスタートしたわけですね。
森田: 8月の本番移行完了までにリハーサルを2回やっています。1回目は6月に行い、その結果をもとに移行手順を修正し、本番とほぼ同じ環境で2回目のリハーサルを7月に実施しました。夏休み中にどうしても終わらせるという目標があったので、かなり切迫感はありましたね(笑) 本稼働フェーズでは並行してディザスタリカバリのテスト/訓練も行いました。
いますぐサーバーを1台ください! AWS導入で変わったこと変わらなかったこと
お話を伺っていると本当に丁寧に、それでいてスピーディに移行プロジェクトを進めてきた印象があるのですが、本番移行が完了しての感想をお聞かせください。
長沼: 移行が完了したときよりも、9月に入ってからのほうが実感がわいてきましたね。銀行の入出金が確認できたり、月次の決算も問題なく終了したと聞いて「ああ、ちゃんと動いているんだ」と本当にホッとしました(笑)
業務ユーザーの方からは何か言われたりしましたか。
長沼: 移行にあたって、業務部門に対しては「ディザスタリカバリの環境が変わります」という視点で説明を行っていました。それにともない、ホスト名は変わらずにIPアドレスだけ変わることを伝えてありましたが、AWS基盤に変わることへの意見は特になかったですね。移行後も何か問題があると言われたことはありません。
森田: 業務ユーザーはたぶん、自分たちが使っているインフラがAWSであるという実感はないかもしれませんね。パフォーマンスや機能などの面でクレームがきたこともありません。逆に、業務ユーザーが変化を感じていないということは、当初の『オンプレミス環境をそのままクラウドにもっていく』という目標が達成できた証拠だと思います。
長沼: ただ、AWSに移行したことで何も社内に変化がないかというと、そういうわけでもなくて、少なくとも情報システム部門の人間の意識は確実に変わってきています。
例えば「サーバーを1台、すぐに欲しいんだけど」と言ってくるアプリケーション開発者が増えてきたりして、以前だったらそんな無茶は通るはずもなかったんですが、いまはインスタンスをひとつ立ち上げるだけなので本当に簡単です。インフラがAWSに変わったことで、彼らの意識の中にも「いままでできなかったことができるようになった」という変化が起こっているのではないかと。
森田: 我々インフラチームも、今までは各部門への調達後に余ったサーバーを自分たちの勉強用に使っていたりしたのですが、AWSならそうした用途のインスタンスも簡単に立てられます。そういう意味ではエンジニアの感覚はずいぶん変わってきていますね。クラウド、とくにAWSを知らないのはマズイ、という認識がエンジニアの間で拡がってきていると感じます。AWSの勉強をしよう���積極的に動くエンジニアが増えてきました。
あとは業務ユーザーに対してもシェアードサービスのコスト説明がしやすくなった点も変化と言えるかもしれません。コストが透明で明朗であることもAWSの大きな魅力のひとつだと実感します。
先ほど、当初からの『オンプレミスをそのままAWSクラウドに移行する』という目的は達成できたと言われましたが、今後はどのようにAWSを活用していきたいと思っていますか。
長沼: 今回は基幹システムの全面移行というプロジェクトだったので、EC2をメインにした基盤構築にこだわりましたが、今後はAmazon RDSなどマネージドサービスの運用も検討していきたいと考えています。ただし、最初にも申し上げたとおり、我々は自分たちのインフラは自分たちで持つ、ベンダーに任せっきりにしない、という方針を掲げています。実際にAWSを運用してみて、思った以上に自由度が高いことはわかったので、マネージドサービスを組み合わせるにしても、自分たちでコントロールできることを前提に検討していきたいですね。
最後にあらためて、AWSについての感想をお聞かせください。また、移行を成功させるための秘訣も総括していただけますか。
長沼: 「もう1年早く移行してもよかったかな」というのが正直なところです。やはりエンタープライズをまるっと面倒見られるクラウドはAWS以外にないんじゃないでしょうか。私のところには他のベンダーも営業に来られることがあるんですが「AWSと同じだけのことができるようになってから来てください。話はそれから」というと、もう来なくなってしまう(笑) それくらい圧倒的に差があると感じます。
もしこれからAWSへの移行を検討しているという企業があるなら、迷っていないでさっさとトレーニングを受けたりするとか、すぐ行動に移すことをお勧めします。迷っている時間は本当に無駄ですよ。
森田: AWSクラウドへの移行を成功させる最大のポイントは、できるだけシンプルを極めることかと思います。ツールに頼るよりも、仕組みを作ることに時間をかけるほうが、あとの作業が楽になるはずです。仕組みというのは『流す順番』と言ってもいいかもしれないですね。最初に手順をきっちり作り込む、可能な限り自動化する、シンプルな方向で手順を進める、そしてAWSに知見があるパートナーと組む。これらをクリアすればAWSクラウドへの移行は、たとえVMware環境からの全面移行でも大きな問題なく進めることができると思います。
無事に基幹システムのクラウド移行が済んだところで、これからがクラウド活用の第2フェーズですね。バンダイナムコグループがクラウドでどう変化していくのか、とても楽しみです。今日は貴重なお話をありがとうございました。
関連リンク
cloudpack.jp事例ページ
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December 11, 2017 at 11:00AM
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