#月灯の彩空歌
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11月4日(月・振替休日)open 12-18
今日も良いお天気です。 風が強くて、すきま風で天井から吊られた絵がゆらゆら、ふわふわと揺れています。 今回の阿部海太作品はすべて水彩画。 「ことばのうぶ毛」という展覧会タイトルにぴったりな、やわらかな空間です。 一緒に並んでいることばも、ぜひゆっくりと読んでみてくださいね。 声に出したいことばが並んでいます。
昨日の夜は、今成哲夫さんが音、歌(ことば)を、海太くんが光を演出、夢見心地なライブパフォーマンスを見せてくれました。 暗い空間にぽっと灯りが点って、優しく幻想的でなんとも豊かな時間でした。 観に来てくださった方が皆さん口々に感想を伝えてくださるのも嬉しかったな。 改めまして、海太くん、今成さん、そして参加してくださった皆々さま、ありがとうございまいした! またいつかこんな機会を持てたらいいなぁ....と思っています。
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2024.10.13
映画『HAPPYEND』を見る。父の時代の学生運動のような雰囲気と、街の風景のクールな切り取り、存在感があり重厚な音楽の使い方から愛しいものとしてのテクノの使い方まで大変気に入り、今度会う人に渡そうと映画のパンフレットを2冊買う。その人と行った歌舞伎町時代のLIQUIDROOM、どんどん登らされた階段。小中学生の時に自分がした差別、あの分かっていなさ、別れた友人、まだ近くにいる人たち。
2024.10.14
銀座エルメスで内藤礼『生まれておいで 生きておいで』、ガラスの建築に細いテグスや色のついた毛糸が映える。日��落ちて小さなビーズが空間に溶けていくような時間に見るのも素敵だと思う。檜の「座」で鏡の前にいる小さな人を眺める。「世界に秘密を送り返す」を見つけるのは楽しい。黒目と同じだけの鏡、私の秘密と世界の秘密。今年の展示は上野・銀座ともに少し賑やかな雰囲気、外にいる小さい人たちや色とりどりの光の色を網膜に写してきたような展示。でも相変わらず目が慣れるまで何も見えてこない。銀座にはBillie Eilishもあったので嬉しくなる。
GINZA SIXのヤノベケンジ・スペースキャットと、ポーラアネックスでマティスを見てから歩行者天国で夜になっていく空を眺めた。小さい頃は銀座の初売りに家族で来ていたので、郷愁がある。地元に帰るよりも少しあたたかい気持ち、昔の銀座は磯部焼きのお餅を売っていたりしました。東京の楽しいところ。
2024.10.18
荷造り、指のネイル塗り。足は昨日塗り済み。年始の青森旅行時、2泊3日の持ち物リストを作成し、機内持ち込み可サイズのキャリーに入れ参照可能にしたところ、旅行のめんどくさい気持ちが軽減された。コンタクトや基礎化粧品・メイク用品のリスト、常備薬、安心できる着替えの量。持ち物が少ない人間にはなれそうにない。日常から多い。部屋に「読んでいない本」が多いと落ち着くような人間は持ち物少ない人になれない。
2024.10.19
早起きして羽田空港。8:30くらいに着いたらまだ眺めのいいカフェが開いておらず、とりあえず飛行機が見える屋上に行く。このあと雨が降るはずの曇り空からいきなり太陽が照り出して暑くなり、自販機でマカダミアのセブンティーンアイスを買い、食べる。突然の早朝外アイス。飛行機が整列し、飛び立つところをぼんやりと眺める。飛行機は綺麗。昨夜寝る前にKindleで『マイ・シスター、シリアルキラー』を買って「空港ではミステリー小説だろう」と浮かれて眠ったのに、100分de名著のサルトルを読み進める。実存主義を何も分かっていないことをこっそりとカバーしたい。すみませんでした。
10:15飛行機離陸。サンドイッチをぱくぱく食べたあとKindleを手に持ったまま眠ってしまい、11:55宇部空港着。
宇部空港、国内線のロビーは小さく、友人にすぐ会う。トンネルを抜ける時、窓が曇り、薄緑色の空間に虹色の天井のライトと車のライトがたくさん向かって来て流れる。動画を撮影しながら「綺麗くない?」と言うと「綺麗だけど本当は危ない」と言われる。かけるべきワイパーをしないで待っていてくれたんだと思う。
友人のソウルフードであるうどんの「どんどん」で天ぷら肉うどん、わかめのおにぎりを食べる。うどんは柔らかく、つゆが甘い。ネギが盛り放題。東京でパッと食べるうどんははなまる系になるので四国的であり、うどんのコシにもつゆにも違いがある。美味しい。
私は山口市のYCAMのことしか調べずに行ったので連れて行ってもらう。三宅唱監督の『ワイルドツアー』で見た場所だ。『ワイルドツアー』のポスターで見た正面玄関を見に芝生を横切ったが、芝生は雨でぐずぐずだった。でも全部楽しい。
広くて静かで素敵な図書館があり、心の底から羨ましい。小��な映画館もあり、途中入場できるか聞いたおじいちゃんが、「途中からだからタダにならない?」と言っていたがタダにはなっていなかった。一応言ってみた感が可愛らしい範囲。
YCAM内にあるのかと思っていたら違う倉庫にスペースのあった大友良英さんらの「without records」を見に行く。レコードの外された古いポータブルレコードプレーヤーのスピーカーから何がしかのノイズ音が鳴る。可愛い音のもの、大きく響く音のもの。木製や黄ばんだプラスチックの、もう存在しない電機メーカーの、それぞれのプレーヤーの回転を眺めて耳を澄ませてしばらくいると、たくさんのプレーヤーが大きな音で共鳴を始める。ずっと大きい音だと聞いていられないけれど、じっと待ってから大きな音が始まると嬉しくなる。プログラムの偶然でも、「盛り上がりだ」と思う。
山口県の道路はとても綺麗で(政治力)、道路の横は森がずっと続く。もとは農地だっただろう場所にも緑がどんどん増えている。私が映画で見るロードムービーはアメリカのものが多く、あちらで人の手が入っていない土地は平らな荒野で、日本の(少なくとも山口県の)土は放っておくとすぐに「森」になるのだ、ということを初めて実感する。本当の森の中にひらけた視界は無く、車でどんどん行けるような場所には絶対にならない。私がよく散歩をする所ですら、有料のグラウンドやイベント用の芝生でない場所には細い道を覆い隠す雑草がモコモコと飛び出して道がなくなってゆく。そして唐突���刈られて草の匂いだけを残す。私が「刈られたな」と思っているところも、誰かが何らかのスケジュールで刈ってくれているのだ。
山口県の日本海側の街では中原昌也と金子みすゞがそこかしこにドンとある。
災害から直っていないために路線が短くなっているローカルの汽車(電車じゃない、電車じゃないのか!)に乗って夜ご飯へ。終電が18:04。霧雨、暴風。一瞬傘をさすも無意味。
焼き鳥に挟まっているネギはタマネギで、つきだしは「けんちょう」という煮物だった。美味しい。砂肝、普段全然好きじゃないのに美味しかった。少し街の端っこへ行くとたまに道に鹿がいるらしく、夜見ると突然道路に木が生えているのかと思ったら鹿の角、ということになり怖いらしい。『悪は存在しない』のことを思う。
2024.10.20
雨は止んでいてよかった。海と山。暴風。人が入れるように少しだけ整えられた森に入り、キノコを眺める。
元乃隅神社、123基の鳥居をくぐり階段を降りて海の近くへ。暴風でiPhoneを構えてもぶれて、波は岩場を越え海の水を浴びる。鳥居の上にある賽銭箱に小銭を投げたけれど届くわけもない。車に戻ると唇がしょっぱかった。
山と海を眺めてとても素敵なギャラリー&カフェに。古い建物の改装で残された立派な梁、屋根の上部から太陽光が取り込まれるようになっていて素晴らしい建築。葉っぱに乗せられたおにぎりと金木犀のゼリーを食べる。美味しい。
更に山と海を眺めて角島へ。長い長い橋を通って島。古い灯台、暴風の神社。曇天の荒れた海も美しいと思う、恐ろしい風や崖を体感としてしっかりと知らない。構えたカメラも風でぶれるし、油断すると足元もふらつく風、窓につく塩の結晶。
山と海を眺めて香月泰男美術館へ。友人が見て良い展示だったからもう一度来て見せてくれたのだ。
全然知らなかったけれど、本当に素晴らしい絵だった。油彩なのだけど、質感が岩絵具のようで、フレームの内側に茶色のあやふやな四角が残っているのがとても良い。
フレーミングする、バチッと切り取ってしまう乱暴さから離れて、両手の人差し指と親指で四角を作って取り出したようなまなざしになる。
山口県の日本海側の山と畑と空の景色、荒い波、夜の静けさや月と雲、霧の色を見てから美術館へ連れて来てもらえたから色と色の境目の奥行きを知る。柿はずっしりと重く、花は鮮やかだ。香月泰男やシベリア抑留から��ってきた画家で、この前読ん��『夜と霧』の暗さと冷たさを思い返した。絵の具箱を枕にして日本へ帰る画家が抱えていた希望、そのあとの色彩。
夕飯は友人の知り合いのハンバーガー屋さんへ。衝撃のうまさ。高校生の時に初めて食べたバーガーキングの玉ねぎの旨さ以来の衝撃、20年ぶりだ。そんなことがあるのか。
2024.10.21
晴天。海は穏やかで、深い青、テート美術館展で見たあの大きな横長の絵みたい。初めて見た海の光。
海と山を眺めて秋吉台へ。洞窟は時間がかかるので丘を散策、最高。
風光明媚な場所にしっかりとした情熱が無かったけれど、「好きな場所だから」と連れていってもらえる美しい場所は、友人が何度も見るたびに「好きだなぁ」と思っただろう何かが分かり、それは私が毎日毎日夕陽を眺めて「まだ飽きない」と思っている気持ちととても近く、感激する。
今までの観光旅行で一番素敵だった。
道々で「このあと窓を見て」と教えてもらい、味わう。
ススキが風に揺れて、黄色い花がずっとある。山が光で色を変え、岩に質感がある。
山口市、常栄寺、坂本龍一さんのインスタレーション。お寺の庭園が見られる場所の天井にスピーカーが吊るされ、シンセサイザーの音を演奏しているのは色々な都市の木の生体信号だ。鳥の声や風の音と展示の音は区別されない。砂利を踏む音、遠くから聞こえる今日の予定。豊かなグラデーションの苔に赤い葉っぱが落ちる。
宇部空港はエヴァの激推しだった。庵野さん、私も劇場で見届けましたよ。
行きの飛行機は揺れたけれど、帰りは穏やかに到着、家までの交通路がギリギリだったため爆走、滑り込む。
東京の車の1時間と山口の1時間は違う。
何人かの山口出身の友人が通った空と道と海と山の色を知ることができてとても嬉しい。
「好きな場所」「好きな風景」ってどういうものなんだろう。
私が通う場所、好きな建築、好きな季節と夕陽。あの人が大切にしている場所に吹く風、日が落ちる時刻が少し違う、友人のいる場所。
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【ライヴレポート】MUCC、<鵬翼・極彩>再現ツアー日比谷野音公演に「時の流れ、長い年月を感じながら」
MUCCが5月6日、日比谷野外大音楽堂にて<MUCC 25th Anniversary TOUR「Timeless」〜鵬翼・極彩〜>のファイナル公演を開催した。過去アルバム『鵬翼』『極彩』再現ツアーの最終公演にして、25周年イヤー締めくくりの公演を12月28日に東京国際フォーラムにて開催することも発表となった同ファイナルのオフィシャルレポートをお届けしたい。
◆MUCC 画像
2022年に結成25年周年を迎えたロックバンドMUCCが、過去のアルバムを再構築したセットリストで廻るツアーを開催中だ。第一弾は2022年10月~12月に行なった<MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」~是空・朽木の灯~>で、彼らが2003年に発表した『是空』、さらに2004年に発表した『朽木の灯』をコンセプトにしていた。そして第二弾として行なったのが、2023年3月から始まった<MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」~鵬翼・極彩~>である。そのファイナル公演となったのが、5月6日に開催された日比谷野外大音楽堂でのライヴだ。
この日、関東地方には朝から強風が吹き荒れていたが、野音は公園の木々のおかげか、強風の影響はそれほどでもない。初夏を告げる暑い日差しが降り注ぎ、むしろ風が心地いい��らいだ。そんな野音にSEとして『極彩』の1曲目「レイブサーカス」が鳴り響いたのは17時35分のこと。トライバルなリズムに合わせ、オーディエンスはハンドクラップしながら期待を高めるばかり。紫色や黄色など様々なスポットライトが点滅し、まさに極彩色となったステージ。そこに主役のMUCCが登場すると、でかい歓声と拍手が湧き上がる。鮮やかな振袖の着物をジャケット代わりに羽織った逹瑯(Vo)は、オーディエンスを煽るようにマイクスタンドを高く上げた。
アルバム『極彩』の流れを汲むように、「極彩」へ突入。興奮を煽りたてるヘヴィサウンドが炸裂し、客席を埋め尽くしたオーディエンスも激しいヘドバンを繰り返し、開演から数分も経たずして一体化。ミヤ(G)とYUKKE(B)は立ち位置を入れ替わりながらプレイし、逹瑯は宣戦布告するように歌をとどろかせていく。
「いい天気だな、日比谷!」──ミヤの喜びの声から続いたのは「嘆きの鐘」。ヘヴィな面もありながら、レゲエのリズムやフレーズも飛び交うナンバーだ。曲の途中でブレイクして、「いこうか!」と笑顔も見せる逹瑯。また「ガーベラ」のイントロでは「日比谷、飛べんの? 全員で飛べー!」と焚きつける。とはいえ、ジャンプしながら楽しめるのはイントロ部分ぐらい。なにしろ切ないメロディやメロウな展開も顔を出す曲で、一筋縄ではいかないアレンジが「ガーベラ」の特徴でもある。それでも曲に見事に食らいついていくオーディエンス。バンドとひとつになり、さらに曲とも呼吸をしていく様は、さすが、MUCCの熱心なファンである夢烏(ムッカー/ファンの呼称)たちだ。それに曲そのものも、リリース当時とは違う顔つきを見せている。
アルバム『極彩』をリリースした2006年当時、逹瑯はミヤの書くメロディに応えながら、シンガーとしての殻を破り始めた時期だったと思う。絶望感やネガティビティを背負ってもがいているような唱法が初期だったとしたら、暗闇や密室にいた自身を自ら解放したのが『極彩』に取り組んでいた時期だった。その結果、重苦しさばかりではなく軽やかさなども唱法に備わり、同時に幅広いメロディも積極的に歌い始めていった。そこからさらに約16年経ち、シンガーとして大きく成長した今、逹瑯は当時に思い描いた理想の歌を野音で具現化していく。細部まで気持ちを入れながら、しかし感情過多になりすぎることもなく、言葉のひとつずつがしっかり聴き取れる。早い話、伝わる歌だ。それが曲の新たな顔つきにもなっている。
「晴れたね。雨の野音も嫌いじゃないけど、やっぱ晴れって気持ちいいね。この自然の光も合わせてMUCCを楽しんでいってください。時の流れ、長い年月を感じながら、最後までよろしく」──逹瑯
逹瑯のそんな言葉をはさんで、曲はライヴ会場限定発売シングルの2曲へ。「想-so-」ではバイオリンとチェロ奏者も加わり、優しく切ない歌とバンドサウンドでオーディエンスを包み込む。しかしライヴはここから急展開。ミヤのエッジの尖ったリフに、逹瑯が気のふれたような狂った歌いっぷりが絡み合いながら「リスキードライヴ」で攻め立てる。その勢いのままコーラスやフェイクでコール&レスポンスも起こし始めた。逹瑯ばかりでなく、メンバー名を叫ばせるコール&レスポンスで楽しむのはYUKKE。さらにミヤもムチャなハイトーンすぎるフェイクでコール&レスポンスを楽しみながら、自分も笑ってしまうミヤ。一体感と熱気と楽しさのカオス状態だ。
「たくさんの人がMUCCに真剣に向き合ってくれて、そんな人たちに囲まれてとても幸せだと思います」──逹瑯
バンドを代表して逹瑯が感謝しながら曲は「パノラマ」へと続く。青空が徐々に夕刻へと表情を変えていく中で披露されたこのバラードは、自然の美も野音ならではの演出効果となり、スケール感ある曲となってどこまでも響き渡っていく。
ところが美しさにずっと浸らせないのが、『鵬翼』や『極彩』をリリースした時期のMUCCと言うべきか。憎しみと怒りもこもったレゲエテイスト強めの「メディアの銃声」を叩きつけたと思えば、そこから続くのは「25時の憂鬱」。YUKKEのアップライトベースでドゥーミーな香り漂うベースリフに、ミヤがサイケデリックで荒々しいギターを絡��せる。逹瑯は、怪しくけだるい歌を恍惚とした表情も浮かべながら聴かせていく。照明の色使いもひたすらドラッギーだ。美しき夕刻だったはずが、おかしな世界へ精神を誘い込む世界へ変貌。
こうしてライヴは何度もの急展開を見せながら突き進む。恐らくメンバー自身、このツアーのセットリストを考えるのに相当、頭を悩ませたはず。なぜなら曲それぞれが、あまりにも異なる色を持っているからだ。
特に『極彩』を作った2006年当時のMUCCは、“デビリッシュ・イヤー”と名づけ、国内ツアーはもちろん、フェスや海外ツアーなど、怒涛のライヴ活動を行なっている。その過程で刺激も触発もされただろう。新たな曲につながるヒントを掴むこともあったかもしれない。だがMUCCは、自分たちにしかできないことを常に探し求めた。その結果、自由にわがままに音楽を作り始めたのがその時期だったと思う。そのためアルバムは、ひとつの方向性を持ったものではなく、まるでオムニバスアルバムのように違った色合いの曲たちで構成された。だから付けたタイトルが『極彩』でもある。
リリースしたときは初期からのあまりの変化に驚き、ふるい落とされそうになったファンも少なくなかった。しかし、あれから約16年。MUCCの持つ多彩さや多面ぶりも楽しみながら、それぞれの曲に改めてハマり込むオーディエンスの姿が野音に広がっていた。
ライヴ後半、強烈なスラッシュメタル調の「G.M.C」で激しいヘドバンで狂った直後のことだ。逹瑯も、あまりの曲順に自分でも思わず笑いつつ、「優しい歌」へと続いた。MUCCからの温かさと優しさが広がっていく中、オーディエンスはそれを受け止めるように両手を広げ、左右に揺らし、自分たちもMUCCと共に歌う。客席からの歌声を心地よく浴びながら逹瑯が「オマエらのライヴを聴いてんだよ、俺は」と言うと、さらに���声は大きくなり、大合唱になって夜空に響いていった。そしてステージにレーザーの流れ星が幾つも流れる中、「流星」で感動的にライヴ本編を締めくくった。
アンコールでは、12月28日に東京・国際フォーラム ホールAで結成25周年イヤーのグランドファイナル開催も発表。その前には第三弾ツアーも、第四弾ツアーもある。逹瑯の「最後まで一緒に、盛大に駆け抜けようじゃないか!」という言葉に、野音からでっかい歓声も巻き起こる。
アンコールラスト「WORLD」は、イントロからMUCCとオーディエンスの大合唱から始まった。レコーディングでもファンのみんなからコーラスを送ってもらい、1000トラック以上のコーラスで構成したナンバーだ。声出しも解禁になった今、MUCCと共に新たな世界の始まりを誓うように、1000どころか約3000人のファンが歌う。喜びと幸せに満ちた第二弾ツアーのファイナルとなった。
取材・文◎長谷川幸信 撮影◎冨田味我
■<MUCC 25th Anniversary TOUR 「Timeless」~鵬翼・極彩~>2023年5年6日(土)@日比谷野外大音楽堂 SETLIST SE. レイブサーカス
極彩
嘆きの鐘
ガーベラ
月光
心色
耀-yo-
想-so- [w/ 後藤泰観(Vn) 吉田弦(Vc)]
リスキードライブ
パノラマ
メディアの銃声
25時の憂鬱
ホリゾント
最終列車
謡声
G.M.C
優しい歌
流星 encore en1. 雨のオーケストラ [w/ 後藤泰観(Vn) 吉田弦(Vc) キラーズオーケストラ] en2. 蘭鋳 en3. TONIGHT en4. WORLD
2023.05.10 quelle: barks.jp
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【中秋の名月ガイド 2023】見え方を徹底解説!月の幻想から星々の歓喜まで天空のスペクタクルに備えよう!
1年で最も美しく見える、最も有名な月「中秋の名月」の魅惑的な夜空を解き明かす、天空の旅に参加しませんか?
2023年、月齢14歳の中秋の名月は、3年連続で満月の年。この月の美しさは今年最も輝きを増し、日の出から日没まで素晴らしい夜を演出します!
中秋の名月はいつ?次の満月はいつ?🌝 この特集では、月に関するあらゆる疑問を解説します。
ጌ 月の錯視、ペガスス四辺形、秋の一等星「フォーマルハウト」、夏の大三角、昴でお馴染みのプレアデス星団など、魅力的な星々を目撃したり、アメリカの民間伝承では「収穫の月」「コーンムーン」とも呼ばれる満月。日本では、サトイモの文化における芋名月の意味や、月と文化のつながりを理解できます。
🌟月が真南で最も高く昇った後、星々の祭典がパレードが催されます!水の結晶のきらめきによって形成される冬のダイヤモンドの興味深い起源を明らかにするかもしれません。🌄さらに日の出まで星空を旅しながら、夜明け前の一番明るい星、明けの明星の「金星��を見つけるのをお忘れなく。
▼金星 徹底検証はこちらから:3年ぶり見事な明けの明星の洞察! 動き・見え方の全行程を明らかに!(2023年後半 令和5年) https://youtu.be/wFu3lR5_szI
そして、来月10月27日の十三夜には「後の月」と呼ばれる日本独特の習慣もこっそり覗いてみましょう。2023年の満月による中秋の名月の夜空を余すことなく楽しむため、その神秘に迫ります。
役立てていただければ幸いです。
📝目次📝 --------- 0:00 中秋の名月はいつ? 1:10 次に満月と重なる年はいつ? 2:00 西の日の入りの様子 2:54 東の日の入りの様子 3:18 月の錯覚現象 3:40 3つの薄明 4:29 天頂の夏の大三角 5:00 満月による中秋の名月 6:20 芋名月収穫祭 7:10 夜おそくの星空 8:35 プレアデス星団 9:10 月の南中時刻 10:11 東の明け方の夜空 10:35 冬のダイヤモンドの由来の謎 11:56 明けの明星金星 12:27 日の出までの星空 13:00 太陽が昇る 13:21 十三夜の予告
▼過去の中秋の名月はこちらから▼ ---------- 【2021年】中秋の名月 2021年 9月21日 https://youtu.be/vThIp6DWnm8 【2022年】中秋の名月 2022年 9月10日 https://youtu.be/SVRhAA92o8k
どうぞ、最後までお楽しみください。
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📘資料・出典📘 ----------- ・フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 ・今日のほしぞら - 国立天文台暦計算室 ・天文学辞典:天体に関する用語を3,000語以上収録・解説。 https://astro-dic.jp/ ・はじめての天体撮影 So-TEN-Ken WEB版 | ビクセン Vixen https://www.vixen.co.jp/lp/so-ten-ken/vol87/photo/
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第四楽章 水の旅路
「物語」
地球上の水のほとんどが塩が混ざり あるいは氷に閉ざされている
純粋な水として存在するには���に抱かれ 山に削られ 岩磐(いわいわ)の険しい旅路を行き 大地の洗礼をうけなければならない
地表に流れる水は命の源であり 様々な自然の関わりによって生み出される命の産物
水は天より降り注ぎ 山を下り 河を流れ 海に終着する水が渇き天に抱かれ空を旅する雲となるのなら風とは命の使いとも呼べないか
風は運命を垣間見せる全ての命は風に運ばれている
風の導きによって命の定めも決まるだろうか風が囚われれば世界は地獄と化し風が自由に歌えば生命もまた謳歌する
ふと目にするあの雲もまた空の彼方の海からやってきたのかもしれない雲は風に流れ 果てに行き着くだろうまた別の風は果てしなく巡っていることだろう
―海のように
果てなき海は生命の始まりの大地山は生命の終わりの果て 辿り水は生と死を巡る 水は命そのもの
雪に閉じこめられた命は春の訪れと共に花開き溶ければ寄り集まりながら小さな鼓動のように流れやがて大きなうねりとなり生命が漲る川となる
そこに命があるなら戦いがある戦いに勝利したものは生き延び敗北したものは死に絶え川を下る
その戦記には続きがある彼らの肉体は川の果ての森に続き木々に住まうものたちの糧となる森の果ての川に命を紡ぐ物語がある
「川の調べ」
雨は天より零れし海の唄 海は天を仰ぎ 天は海を抱く山を越え 草原を愛で 森の謳歌を奏で渇いた砂漠に一瞬の楽園を築く 命の交響曲を支える旋律
空が蒼いのは川を抱いているからなのか空に漂う雲は 流れる風は 天に聳える山にとって脅威にもなる水は一度流れを持ってしまえば何者をもってしても止めることはできない時に抗えないように
水は命を蘇らせる力を持つが同時に山を死に至らしめる力を秘めている峰を削り 野山を駆け下り 大地を削り 渓谷へと変貌する深く奥へと 時が覆い隠した地表が現れる時を遡るかのように
「川の宴」
川が在る所に命は宿る獲物求め命を奪う破壊者がいるなら草を求め旅するものたちの大行進がある
命を賭けた戦いが川を彩る沈黙に眠る川も一度戦いが始まれば騒然となる
一瞬のうちに命が散り 火花のように瞬き雷の閃光のように轟く
そこには思想も哲学もない剥き出しの命と真実がある
「湖の謳歌」
湖は海と隔たり生き物たちはその境界を越えることはできないそれは牢獄なのか それとも楽園なのか
湖がも��栄華を極めたとしても湖が干上がれば命は全て消えてしまう
生き残るためには他を上回る戦略によって己の道を切り開くしかない
裏切り 裏切られ 騙し 騙され 命を残す���めの闘いは熾烈を極める本能と理性の狭間に揺れる闘争
鏡のように澄み切った湖の下には過酷な世界がある
一の美しさをこの目に宿すためには相反する十の醜悪な世界を知らなくてはならない
「川の旅路」
川の旅は続く天空より舞降りる千の雫は木の枝から幹へと遡るように寄り集まり川の流れを描き大地をうねりながら森を横切り平野を走る
大地の鼓動が生命の躍動なら大地の雄叫びは闘いの咆哮である
闘いの先に散っていった者達が川に溺れ 川に沈み川を血の色に濁らせるなら
草茂る水の流れはその汚れを払い水に清流を取り戻す
乾季と雨季に生と死が巡り歓喜と憂き命が交錯する
雨が降ることで大地の様子は一変し世界が変わる
生命の謳歌と眠りが時の巡りに合わせて変化する川は山を削り 破片を海岸まで運んでいく
そして川の旅は終わる
「海の森」
珊瑚礁は海を砂漠から森に変え多種多様な命を呼び起こすオアシス光を受け輝き 波に揺らぐ花のよう海に咲く花を愛でようと多くの命が集まり闇の海に咲く光であり 命の灯のよう海の家 大地にとっての安らぎの木
海に昆布が揺らめく場所は熱帯雨林を思わせる海を浮かびながら漂い 命は溢れ 迸り色は犇めきあいながら 絡まり合い 踊りながら波に歌う絵の具を散りばめたかのような宝石のように輝き始める足を踏み入れたものはその場所に住み着き憩いの場所を築き 新たな旅に出る時を隠れながら待つ
「海の宴」
命を育み 支える命の種命を降らせる恵みの雨植物プランクトンの恩恵を受けるために 命たちで溢れ返る
生き物たちが群れを成して訪れる命求めて海を縦横無尽に旅するものたちが春を待ち続けていた
冬に荒れ狂う波は海をかき混ぜて海に栄養を行き渡らせる命にとっては天と地を別つ温度の壁海にはある嵐は壁を破壊し 天と地を混ぜ合わせる命にとっての心臓の鼓動のよう
夏命を求める旅は続く魚は群れを成して移動を続け鳥たちは巣へと帰り 再び飛び立っていく鯨もまた旅を続けている温暖な場所から極地へと向けて旅は続いている―春を求めて太陽の方角へ
秋が来る時 嵐は再び起こる命にとって堪えなければならない長い時の前の休息と謳歌の時間集まってきていた生き物たちは散り散りになりそれぞれの場所で 冬が終わる時を待っている海さえ嵐を呼び込みながら 海をたゆみ無く巡らせながら 春の時を待っている海の流れが無ければ 命は恵みの時を受けられず翼は折れ 大地に落ちる
「富の海」
光が降り注ぎ 大地は珊瑚礁に彩られ魚が銀色に閃いて通り過ぎる揺れる虹のようなたなびく彩雲のような百花繚乱の森色の豊かさが命の豊かさを示すならこの彩りに富んだ景色が命の豊かさを現している
海の楽園は海全体のどれ程だろうか
エメラルドに光り輝きクリスタルのように透き通り波が青の群れとなり光揺れる世界
生き物に犇めき濁った世界砂漠や極寒の世界に隠された地底奥底の知られざる世界があるかもしれない
豊かさだけを見るなら確かにここは楽園であるが楽園の背後に眠る闇を誰も知らない
命踊り 光輝き それは目下に佇む闇の中に歌う星のよう
「海の彼方の闇」
知られざる宇宙のような場所
天文学者ならば星を探して眼を凝らし新たな光を見ようとし
生物学者ならば命を探して彷徨い歩き新たな生き物を見つけるだろう
深海の闇という宇宙に潜む星を探すように生き物たちは身を潜め闇の中で蠢いている
光は徐々に薄くなっていく辺りは夜のように紺に染まっていく気づけば無音の闇の中光の恩恵はここには存在しないあらゆる時間において闇は光の無い洞窟のように
微かな栄養を頼りに彼らは生きるしかない自らの力によって海を渡り海流という大地にとっての風に乗り漂う
海を浮遊する微細なプランクトンが海の世界を支えている鯨や鮫 鯱や海豚といった華やかな生き物はその表面で閃いているに過ぎない舞台に踊るアクターを支える無数の影の努力者たちのような
触れれば壊れそうなガラス細工のように揺らめき揺れる蝋燭の火は今にも消えそうな陽炎のよう今にも壊れそうな幻想的なあり方をしている
「深海の底」
海は深いだけで圧倒的な力を湛えている大気であれば気圧 全ての命の源 水を水として存在させるための力水圧の力には際限がない 科学の力で武装した鎧すら簡単に破壊する
水温は凍えるほどに冷え込み 空気は高山のように薄く やがて皆無になるこの世界は生命の存在を拒んでいるのだろうか
果てしなく深い限界の場所で生き物は蠢いている恩恵は海の表層から降り注ぐ 雨のようで 雪のような死が舞い降りる生きとし生けるもたちの肉片が塵となって落ちてくる彼らの死によってもたらされるものはこの世界では太陽の光のよう
海底に着く時この世界は月のようだ果てしない無の世界が広がっているしかしこんな所にさえも生き物は生息している
「海底火山」
海底にも火山は存在する海底とは海の底であると同時に大地の果て
大陸と大陸の鬩ぎ合いの狭間に��擦に散る火花があるように火山が煌々と火を上げている
マグ��は地脈のように奔り 地球の中心まで潜り巡り 再び地上へと吹き出す
世界とは外に開かれているのではなく内側に広大に巡っている
マグマが海底の生き物を支えている砂漠にとってのオアシスのように
海底に山脈を築き 延々と続くかのようにいつか大地が隆起し 沈没した時海底に眠る大地は海上に眼を覚ますだろうか
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各地句会報
花鳥誌 令和6年11月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年8月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
又一人友を連れ去る秋の雲 喜代子 三鍬を秋に備へる農婦なり 由季子 友と居てそれぞれに聞く秋の風 都 終戦日正午の刻の静けさよ 同 送り火ややむなく戻る仏たち 同 落雷や天の怒りが頂点に 同 人影の動かぬ窓や盆の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
青い嘘と黄色い嘘とソーダ水 和子 仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 アメ横てふアジア横丁灼ける路地 風頭 西郷どんの足の太さや雲の峰 六甲 唖蟬のすがるかに寄る仏壇屋 毬子 冷し珈琲魔女めく指で渡されて 小鳥 寺町に銭湯を待つあつぱつぱ はるか 昭和より黴はぐくめる喫茶店 光子
岡田順子選 特選句
仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 スカジャンが食ふアメ横の氷菓子 俊樹 片陰の禿びて上野の仏具店 光子 掛香の名残りの車両上野へと 昌文 日盛や適時打に沸く子規球場 六甲 蟬しぐれ靴音だけを許しをり 和子 改札口帰省子らしき待ち合はせ 六甲
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山笠果てて博多ごりよんさん胡瓜買ふ 修二 夏の朝水平線をひと筆に かおり サイダーと言へば三ツ矢と摺り込まれ 久美子 片陰をたましひ細くなりて歩す 美穂 ガザといふ活字の上に西瓜置く 朝子 金文字の磁針狂へり熱帯夜 かおり 逃避行西瓜を食べてからのこと 美穂 分けやうもなきぐしやぐしやの西瓜割り 久美子 どうしても俳人と名乗りたき西瓜 たかし 死を見つめ明日を見つめて遠花火 朝子 向日葵や画家自画像の暗き顔 たかし 海底に眠る坑道夕焼くる 睦子 涼新たガレのランプに灯の入らば 美穂 陸橋を行く夕焼を渡るため 愛 夏の蝶太郎冠者の手ひいらひら 修二 潮焼の腕を差し出し献血す かおり 夕端居ふと唄ひ出す反戦歌 美穂 蛇を轢く目撃者なき里の道 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月5日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
団扇手に店守る婆の話好き かづを 白扇をパチリと閉じて打つ一手 同 大の里勝つて団扇の一斉に 清女 巫女居ない小さき社秋の蟬 啓子 眠る迄母の団扇の風やさし 同 出番待つ横綱あおぐ大団扇 笑子 ひたすらに団扇あおぎてふと黙す 同 横綱の背ナにゆつたり大団扇 千加江 母の髪斯く長きとは髪洗ふ 匠 此の路地に今も水打つ暮しあり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月7日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
笑ひつつ花火上手に三姉妹 令子 掃苔やあの石段を坂道を 裕子 鳳仙花濃いも薄いも好きになり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
視線無き会釈してゆくサングラス 宇太郎 庭の穴にしみ入る声や秋の蟬 史子 星流る森に小さないのち生れ 都 東雲のあかり力に蟬の羽化 美智子 カンナの緋一番若い日を生きる 悦子 木型よりできたて掬ふ新豆腐 美紀 手術終へ生涯初のサングラス 悦子 兵帽をまぶたに呼びしぎすの声 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
潺潺と里の川音や夏の果 時江 平常心狂ひさうなる猛暑かな みす枝 星月夜夫と仰ぎし夜の事 英美子 裾さばき手捌き揃ひ踊来る みす枝 五十年一つの趣味に生きて盆 清女 湯上がりの裸子を追ふバスタオル みす枝 一球の逸れて球児の夏終わる 昭子 西瓜切る十の眼の集中す みす枝 真昼時迷へる夏の蝶一つ 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
千年の大樹の影や額の花 廸子 足を止めしばし聞き入る初法師 史空 夏休み博物館に一人入る ことこ 大迦藍寂と光に初法師 史空 多摩川は晩夏静かに水の行く 和魚 節の無き芋殻を選び母憶ふ 貴薫 赤松の肌焼き尽くす残暑かな 三無 団扇風どの国にしよ子守歌 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
手花火の彩をこぼして後は闇 雪 亡き僧の手猫きの団扇借り申す 同 死んだ振り��てゐるつもりこがね蟲 同 男下駄揃へ帰省子なりしかな ただし 麻暖かつて機屋の広き土間 同 夏痩せの吾が骨摩る目覚めかな 同 風よりも雲が知らせてをりし秋 かずを 襟首の君の白さや揚花火 嘉和 掃苔や無言の墓に詫を言ひ 英美子 螢火の点めつ吾の鼓動めく 真喜栄 羅や女将の心見え隠れ みす枝 口紅を濃くぬり花火見る人ぞ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
枡形の黒門渡る送り南風 幸風 白雲の刷毛遣ひよく秋に入る 軽象 弁慶の骨組みあがる倭武多小屋 経彦 山寺の奥の奥なる桐一葉 秋尚 的れきの花天に向け烏瓜 幸風 隠沼の微かに饐えて秋に入る 軽象 圭魚選 人気なくただ秋蟬の鳴ける寺 貴薫 萩の枝大きく撓り年尾句碑 文英 隧道をよき風抜けて赤のまま 久子 暗がりの守れる句碑や秋の声 千種 寄せ墓の一基盆花枯れずあり 久子 墨の香の濃くやはらかく施餓鬼寺 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月20日 萩花鳥会
いい奴よ晩も定番冷奴 健雄 炎天下石塔の影涼潜む 俊文 窓越しに咲いて消えゆく遠花火 恒雄 在りし日の村歌熱唱盆の月 吉之 病床へスマホで送る滝しぶき 美恵子
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令和6年8月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
生身魂昔々を憚らず 雪 火取蟲まみれと云へる灯が一つ 同 団扇風もて看取りたる日ももう遠く 清女 空蟬の小枝にすがり艶めきぬ 笑子 語り部を継ぐ幼子の原爆忌 同 百年史たどる球場雲の峰 同 生身魂団扇で人を指図する 和子 贅沢な時を引寄す揚花火 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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2023年の日記
10月のとある3日間
冬の日記 2023~2024
10月のとある3日間
10/12
今日は散歩をした。とても久しぶりに外に出た。空気を吸い、風にあたり、心地良かった。たくさん歩いた。歩きながら、いろんなことを考えた。自分のこと、将来のこと、健康のこと。久しぶりに履いた靴で踵を擦り、不器用な歩き方をした。黄色の蝶々たちがひらひらと踊るように飛んでいたり、湖の水面が揺れながら光を反射していた。コンビニに寄って休憩しようと思ったが、暖房が暑かったのでやめた。また、歩き出して、来た道を歩いてゆく。音楽を聴きながら歩いた。心細くて、泣きそうになった。泣かずに歩いた。今日は湖畔にある和菓子屋さんまで歩いた。
家に帰ったら、お腹が空いた。祖母のお手伝いをして、祖父と話をした。
これからお昼ご飯を食べる。
10/15
今日は通院日。家に帰ると花束があった。
祖母がフラワーアレンジメントの教室で作ってきた花束である。私の祖母は、料理上手で、明るくて、お喋りが好きな人。
花束の包みを開いて、花瓶に水を入れて差した。生活の中に花があると嬉しい。花のある生活を過ごしていたいと思う。
今日は雨が降っていた。お気に入りのワンピースを着て出掛けた。
10/16
いつまでも大人になれないでいる。
どこかで聞いた話だが、一億年あれば生物も宝石になるらしい。そうなったらいいなと思う。
冬の日記 2023~2024
12/2 Sat.
夕暮れを見ていた。写真を撮った。窓を開けるとき冬の空気が嬉しい。夜、駅のあたりが灯りできらきらとしているのを見るのが好き。
12/7 Thu.
ひとりでいちごパフェを食べた。アイスクリームはしろくてつめたい。眩い幸福。生まれ変わるなら、アイスクリームがいいかもしれないと考えていた。海辺を走る白い犬もいいかもしれない。気に入っている指環がきらりとしている。植物をモチーフにしているところがすてきだ。自然で、馴染んでくれる。
12/13 Wed.
眠かった。友人がリコーダーを吹いていた。今度会う約束をした。
12/15 Fri.
低気圧。ふわふわしている。最近、卒業論文の締め切り前になって風邪を引いてしまっている。焦ったり、眠ったり、作業をしたり、いろいろ。
12/23 Sat.
シュトレンをはじめて食べる。しまむらひかりさんのぬいぐるみをお迎えして、夢のようにうれしい。この子をなんて呼ぼうか���えている。クリスマスの気分だ。
12/24 Sun.
クリスマス・イヴ。ピザとチキンとケーキを食べる。朝が来るまで絵を描いていた。
12/25 Mon.
クリスマス���そして通院日。最近は調子が良いけれど、今日はずっとぼんやりしていた。駅で流れているクリスマスの音楽を聴きながら、ドーナツを買う。先生は無理しないでくださいねって言ってくれた。やさしい人が幸せに過ごせるクリスマスになったらいい。
12/27 Wed.
眠ってばかりいる。眠ることは静かに幸せでいること。眠る前にぬいぐるみを撫でることが、やさしさで包んでくれるようにうれしい。
1/1 Mon.
新しい年。年越しはラジオを聴いていた。青葉市子さんが「生きるよ〜」と言っていたので嬉しかった。めのう/NUUAMの音楽が良かった。
1/2 Tue.
アダンの風プロット集が届いた日。
祈ることしかできない。
1/12 Thu.
大学へ。教授や友人に会えると嬉しい。大学の友人たちが好きだ。もうすぐ終わってしまうのは寂しかった。お昼の電車は空いていて好き。窓から見える風景を眺めている。穏やかな一日だった。
1/15 Sun.
「追風と宝箱」朗読会のアーカイブを観た。市子さんの少女と美しい浜とクリーチャーたちと出会う。
1/19 Fri.
雨の音を聴いている。音楽を聴いている。化粧はささやかな色彩であるところがいい。
1/21 Sun.
雨。低気圧でふらふらしながら病院に行く。雨は私が生まれた季節なので好きだ。雨の日は不登校の女の子が家にいる理由になった。雨の日は傘をさすから学校に行く理由にもなった。雨が守ってくれたのだと思う。夕方、祖母に料理を教わる。
1/22 Mon.
電話をする。私は楽器を鳴らして、友人は歌をうたっている。小さな演奏会。私たちは私たちを救うために絵を描いているね、と話をした。小さいときにみた夢のことを思い出している。宇宙に浮かぶ船にいて、白いベッドで横になりながら、星の海を眺めていて、次に目を瞑ったら、月に辿り着く夢。
1/24 Wed.
大学へ。卒業論文の発表。無事に終了。梅のどら焼きもらった。2月になると、私の住む地域では梅が咲く。道を歩くと小さな花びらが落ちていて、梅の香りがするし、電車に揺られて車窓から梅の花を静かに見つめる。まだ三分咲き、という誰かの呟き。春が来る少し前は時間がゆっくりと流れるのを思い出している。
1/25 Thu.
天使の絵を描く。絵を描くときには、冬、海、天使をイメージしているような気がする。祈るように絵を描いている。しまむらひかりさんのぬいぐるみは、いつも嬉しくなる。眠る前に撫でている。
1/26 Fri.
朝、起きられなかった。朝ご飯を食べて、楽器を鳴らして、絵を描いた。夕方になるまで眠る。大きな苺を食べる。また眠る。好きな女の子からお手紙の返事があって嬉しかった。
1/27 Sat.
tunicaさんのことりさんをお迎えしました。ことりはこのなかでやすんでいます、の文字が祈りの短歌のようで、静かに箱を開ける。しずかにやすんでいることり。はじめまして。夜、『たましひの薄衣』を読む。月の光をからだのなかが満ちるまで浴びて、本を読む時間が生きてゆくために必要。鬱の私が視る世界は悲しくて美しかったと思う。
1/29 Mon.
頭痛が続いている。生きてゆくための小さなお守りを見つけるような旅。
2/1 Thu.
刺繍の練習をした。本にあらゆる悩みが正しいと書かれていて救いだと思った。
2/2 Fri.
正しさが眩しくて突き刺さる。そうなりたかった、頑張りたかった、でもできなくて、自分が大丈夫になれる道を必死になって探して、やっと歩けるようになったのに、悲しい。人に会いたくない。会わなければ良かったなんて思う。
2/3 Sat.
カウンセリングにゆく。朝起きれなくて、もうだめかもと思いながら電車に乗った。その後、楽器屋さんへ向かい、予約していたギターを受け取る。音が柔らかい。せつない。青葉市子さんとおそろい(多分)。
2/4 Sun.
気分に波があるのだと思う。昼間はずっと眠たかった。飲んでいる薬の効果なのかな。元気がない。春服が届いた。白のブラウスとスカート。刺繍が入っている。綺麗。
2/5 Mon.
ずっと眠っていた。雪が降った。家族のことが心配。私の住んでいる地域は積もらずに雨水に溶けてゆきました。
2/8 Thu.
お昼にお好み焼きを食べる。ギターを弾く。冬はお水が冷たくていいね。夜中にカネコアヤノさんの「やさしい生活」を聴いていて、不登校の女の子だったときにもう少し大丈夫になったらってフレーズをお守りにしていたことを思い出していた。まだ大丈夫にはなれてないけど、少しくらいは平気になれたかな。
2/12 Mon.
アップルパイを焼きました。おいしくできた。相対性理論は青春だった。中学生のときに部屋に引きこもって聴いていた音楽だった。22歳の私はギターを抱えてうたったりしています。女の子が私に似合うと言っていた、さよならポニーテールの「無気力スイッチ」、嬉しかったな。
2/18 Sun.
朝、起きたら春になっていた。通院日。春の空気だ。電車に乗ったら梅の花が見える。みんなは春の匂いがするって言っていたね。春、少しだけどきどきする。通院の間隔が空いてきて、病状が安定しているのだろうか。朝起きて、本を読んで、たまに病院に行くだけの日々だ。海が見たい、人を愛したい。
2/19 Mon.
低気圧。水の中にいるみたいで苦しい。だめになりそう。今日はうまくいかなかった。本当は春になるのがこわい。桜は眩しい。このままでいたい。絵を描いた。
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2023年ベストエロゲソング投票 結果
2024/1/20~2/3に旧Twitter (X) で開催されました2023年ベストエロゲソングの結果を発表いたします。投票者数は71名・有効票数373票、得票のあった曲数は80曲でした。ご参加くださいました皆様ありがとうございます。
・順位 票数 加点込み得点 曲名 / 歌手名 / 作品名
1位 39票 81点 雪は何色 / Kotoha / ましろ色シンフォニー SANA EDITION 2位 23票 41点 刻ト詩 / Luna / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 3位 23票 33点 非実空想アムネジア / 橋本みゆき / ハピメア REGRET END 4位 21票 28点 ヘタクソな恋 / 小日向千虎 / コイバナ恋愛 5位 16票 30点 Phalaenopsis-reaction / 月乃 / FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~ 6位 13票 20点 春を連れて / Kotoha / ましろ色シンフォニー SANA EDITION 7位 12票 17点 真夏の輝き / 夢乃ゆき / 彼方の人魚姫 8位 11票 18点 Mon Panache! / Luna / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 9位 11票 17点 Loving on stage!!! / 逢瀬アキラ / けもの道☆ガーリッシュスクエア2 10位 10票 14点 夢物語 / 木須実怜花 / ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!!
11位 10票 12点 イッツトリックタイム! / 夜白魔メア / 放課後シンデレラ2 ミニファンディスク 12位 9票 13点 無限大BRAND NEW START!! / 鈴湯∞山本美禰子 / ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!! 13位 8票 12点 天才少女の恋愛定理 / 月乃 / FLIP*FLOP ~RAMBLING OVERRUN~ 14位 8票 11点 あまいろ*TeaParty / uniy / あまいろショコラータ3 14位 8票 11点 にゃんだふるdays / solfa feat.夢乃ゆき / 猫忍えくすはーとSPIN! 16位 8票 10点 花よ散り逝け 人も散るなり / 山崎もえ / クリミナルボーダー 3rd offence 17位 7票 11点 孤独の海 / 霜月はるか / カルタグラ ~ツキ狂イノ病~ <REBIRTH FHD SIZE EDITION> 17位 7票 11点 Secret Sequel / 塩出美彩希 / 白恋サクラ*グラムLF 19位 7票 10点 恋におちる / solfa feat.夢乃ゆき / ギャル×オタ ~織川きららはお世話したい~ 19位 7票 10点 Memoria / Duca / アマカノ2+
21位 6票 10点 カーテンコール / ポカポカ / ハッピーライヴ ショウアップ アンコール!! 22位 6票 8点 隠恋情 / 浅葉リオ / クリミナルボーダー 2nd offence 23位 5票 5点 ハッピートゥルーエンド / ネッタイヤ / dROSEra ~レディ・バッドエンドの初恋~ 24位 4票 11点 S4cRED†SORROW / NEQRE / RE:D Cherish! -Eternity Blood- 25位 4票 6点 days / 奥井雅美 / それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH- 26位 4票 4点 LOVE Gotcha! / AiRI / 恋にはあまえが必要です 26位 4票 4点 夢幻凪 / ひうらまさこ / 戦巫<センナギ> ―穢れた契りと神ころも― 28位 3票 6点 Last Love / solfa feat.Rita / 性感エステ 灯 ―AKARI― マキ(28) 29位 3票 5点 Sparkle / Duca / 乙女の剣と秘めごとコンチェルト 29位 3票 5点 櫻ト向日葵 / 狩野七夏 / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
31位 3票 4点 twyndyllyngs ~不具合のアリス~ / 廣杣桔梗(中家志穂)、廣杣深紅(中家菜穂) / Geminism ~げみにずむ~ 32位 3票 3点 “S”pecial Love / solfa feat.夢乃ゆき+小春めう / 夕凪荘のS級の彼女たち2 32位 3票 3点 DIVE / Riryka / 天使☆騒々 RE-BOOT! 32位 3票 3点 シンフォニック・ラブ / 橋本みゆき / ましろ色シンフォニー -Love is pure white- Remake for FHD 32位 3票 3点 X-ray / リュシイ・ステラ・エカルラート(明羽杏子) / 俺の瞳で丸裸! 不可知な未来と視透かす運命 32位 3票 3点 beloved ~桜の彼方へ~ / 奥井雅美 / それは舞い散る桜のように-Re:BIRTH- 37位 2票 6点 超弦理論のシックザイル / 遥 / アキゾラのメモリーズ ─運命の地平線─ 38位 2票 5点 終わりなきDuet / 久野藍 / 白恋サクラ*グラムLF 39位 2票 4点 ナツツバキ / Duca / アマカノ2+ 40位 2票 3点 Happy ever after / Duca / アマカノ2+ 40位 2票 3点 ヒトには恋が必要です / 塩出美彩希 / 恋にはあまえが必要です
42位 2票 2点 不確かで確かなもの / 紫咲ほたる / 彼方の人魚姫 42位 2票 2点 FUN FUN RE-BOOT / QUARTET☆RE-BOOT! / 天使☆騒々 RE-BOOT! 42位 2票 2点 虚無の先で愛を見つける / はな / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 42位 2票 2点 放課後キミに / #エロティック大島 / WANNABE→CREATORS 42位 2票 2点 Eternity Blue / Kicco / 遥か碧の花嫁に 42位 2票 2点 ちゅくもがみ♡センセーション / KyoKa / 巨乳オナホ妖怪と田舎ライフもHも満喫生活 48位 1票 3点 Memory Blue / solfa feat.nao / Memory Blue 49位 1票 2点 櫻ノ詩 -2023Mix- / はな / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む- 49位 1票 2点 好き。大好き。 / 椿沢科乃(沢野ぽぷら) / 夏空あすてりずむ 49位 1票 2点 wish / 百里風実花(明羽杏子) / 天使☆騒々 RE-BOOT! 49位 1票 2点 夏の日の告白 / 大島はるな / アマカノ2 + 49位 1票 2点 きゅるんきゅるんってPrecious Love / MOSAIC.WAV / あねつまみ2 ~エッチなお姉さん人妻にたっぷり甘えるめちゃシコLoveLife~ 49位 1票 2点 Administrator's Peek / 薛南 / 管理人の覗き見
以下55位 1票 1点
以心伝心ジャーニー / 霜月はるか / 天使☆騒々 RE-BOOT! L.M.D! / 夏和小 / こあくまちゃんの誘惑っ! HERO / 白河��栗(春野美波) / 恋し彩る正義爛漫 笑顔のプリズム / 彩音 / 天瀬島は色恋ざかり 恋心協奏曲 / 片霧烈火 / 乙女の剣と秘めごとコンチェルト 幸せの魔法 / 月城花梨 / 天使☆騒々 RE-BOOT! 戀愛禁行 / 柔依、Mugi / 與經紀人戀愛是絕對禁止2 blindness / ange / 侵蝕 遠い記憶 燻る欲望 / solfa feat.Rita / Memory Blue Going on / 佐藤アスカ / AMBITIOUS MISSION アフターエピソード1 白無垢鉄火 / 信楽こころ / 淫獄の放課後 Pr∞F of LOV / 冬乃桜 / RE:D Cherish! -Eternity Blood- きゅんきゅんしちゃってABC / MOSAIC.WAV / あねつまみ ~魅惑の幼なじみお姉さん人妻とのめちゃエロ同棲LoveLife~ Sister in the HOUSE / 餅月ひまり / 幸乃下蛍の恋青日和 -お義姉ちゃんとの秘密同棲- リトルプリンセスGO! / 遥そら / リトルプリンセスGO! 等身大lover / 冬乃桜 / コイバナ恋愛 Hello, SkyHigh / RYUNKA / 1/1彼氏彼女 MINI FAN DISC やっと会えたね / 今野千聡 / 忍野路加は癒やしてあげたい sketch / 真理絵 / せをはやみ。 白月の灯火 / 片霧烈火 / 真・恋姫†英雄譚外伝 白月の灯火 無垢の烙印 / 新海雅代 / アメリ・ブランシェットは何度も堕ちる CHANGE 2 LOVER! / 冬乃桜 / 恋とHしかしていない! アイトキ*Cherishing / KyoKa / あまいろショコラータ3 Lyra / 波野夏花 / モラトリアム ~ブルーアワー幸せの時間~ eternal touch you / solfa feat.紫咲ほたる / ははむす外伝 ~水晶の女王フィーナ~ 幾望-既望-希望 / viewtorino / サクラノ刻 -櫻の森の下を歩む-
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『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』10刷記念、朗読とお話の会
『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』2018年1月7日の奥付日から、ちょうど6年のその日、歌人・岡野大嗣、木下龍也、ふたりによる朗読と、担当編集者を交えてのお話の会を開催いたします。10刷2万部発行記念です。 当日は、10刷の本書をご用意。twililightで購入された方には、著者二人によるサインをお入れします。
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日時:2024年1月7日(日)
開場:10時 開演:10時30分 終演:11時45分
会場:twililight(東京都世田谷区太子堂4-28-10鈴木ビル3F/三軒茶屋駅から徒歩5分)
出演:岡野大嗣、木下龍也、村井光男
定価:1500円+1ドリンク
定員:22名さま
配信:当日、参加できない方もXのスペースで同時配信して、アーカイブも一定期間公開いたします。配信は無料です。ただし、当日の機材の不調などで配信ができない場合、または音声が聞き取りづらい場合もございます。ご了承ください。当日の配信アカウントはこちらです。Xの木下龍也アカウント @kino112
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*定員に達したのでキャンセル待ちの受付になります!
件名を「『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』10刷記念、朗読とお話の会」
として、お名前(ふりがな)・お電話番号・ご予約人数を明記の上、メールをお送りください。
*このメールアドレスが受信できるよう、受信設定のご確認をお願い致します。2日経っても返信がこない場合は、迷惑フォルダなどに入っている可能性がありますので、ご確認ください。
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岡野大嗣(おかの・だいじ)
1980年大阪府生まれ。歌集に『サイレンと犀』、『たやすみなさい』、『音楽』、『うれしい近況』がある。共著に『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』(木下龍也)、『今日は誰にも愛されたかった』(谷川俊太郎、木下龍也)。反転フラップ式案内表示機と航空障害灯をこよなく愛する。
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木下龍也(きのした・たつや)
1988年山口県生まれ。歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』、『オールアラウンドユー』、『荻窪メリーゴーランド』(鈴木晴香との共著)、短歌入門書『天才による凡人のための短歌教室』など。近刊は谷川俊太郎との共著『これより先には入れません』。同じ池に二度落ちたことがある。
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村井光男(むらい・みつお)
1976年東京都生まれ。2008年ナナロク社を創業。詩歌の本を中心に、写真集・アートブックなどの刊行でも注目を集める。刊行書籍すべての編集、または制作を担当。
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『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』 男子高校生ふたりの視点で紡がれた、七月一日から七夕までの七日間の物語歌集。ひとつひとつの歌は物語の断片を彩りながら、その強い光を放つ。日常から徐々に滲みだす青春の濁りを、217首の歌が描きだします。ふたりがむかえる七日間の結末とは。本書をぜひ開いてください。
著者:木下龍也、岡野大嗣 挿込小説:舞城王太郎 装画写真:森栄喜 装丁:大島依提亜 刊行:2018年1月7日 定価:1400円+税
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七夕の奇跡、まさに俺らは現代の織姫と彦星。1年に1度の御本家と較べてもまあ、2ヶ月から3ヶ月に1度のペースでの逢瀬ってのは傍から言わせるとロマンに欠けるかもしれない。それでも俺たちにとっては実に耐え難い日々なんだ。最後の逢瀬からまた次の日までカウントを始めて、近くなれば電話越しでも興奮が伝わるほどに御前は指折り数えて今日を待ち侘びていた。
おもてなしをしてもらった4月、次は俺がおもてなしをする7月。4月よりも前の逢瀬から俺も実はずっと北斗へのおもてなしのプランを練っていて、4月のおもてなしを迎えてから一層あいつを喜ばせたい気持ちは高まった。ダチすら泊めたことのない自宅に初めて泊める相手は恋人だった、なんて誇らしい初めてなんだろう。でも自宅なんて質素なプランじゃなくて本当なら大きなテーマパークやら綺麗なホテルやらに泊めてやりたかったけど俺の私生活ががらりと変わって途方に暮れてた頃、自分がおもてなしをされる側だってのに逢いに来てくれるその強かさに俺は凄く救われたんだ。ありがとう。
お願いされていた通り、手料理を振る舞うための仕込みを済ませ言われた通りの待ち合わせ時間まで余裕をもって過ごそうと思っていたのに、破天荒な御前と来たら言った時間よりも2時間近く早く待ち合わせ場所に着いたとか言って俺も慌てて家を出た。迷うことないからすぐ迎えるよって何度も教えたのにほんとに、よっぽど俺に逢いたくて急いだんだろうなって思うことにしたよ。俺も早く逢いたかった、見慣れた街並みが御前で彩られる事が楽しみで仕方なかった。20数年見てきた街を愛おしい人と歩けた景色は生涯脳裏に焼き付いて消えないだろう。とは言えすっかり見慣れたその立ち姿に俺は迷うことなく突撃した、途端に目尻を細めて笑うその顔がずっと見たかった。いらっしゃい、俺の街へ。
慣れてる土地を優雅に案内しようにも相変わらず何も無い場所だからちょっとかっこつかずにウロウロ歩いてたけど、クソ暑いこの土地でも御前は相変わらず笑顔で暑さで不機嫌になる素振りもなく一緒に歩いてくれたね。仕事場に連れていけて、いつもの仕事を身を持って体験してくれて緊張もあったけど俺はこの瞬間を糧にこの先もこの仕事場で頑張れる気がした。世界一可愛くしてしまったよ、今回ばかりは。
今夜振る舞う料理の為の皿を選んで自宅に帰る。「ちょっと家の中綺麗かチェックしてから入ってもらうから待ってて」なんて適当に嘘をついて部屋の電気を付けて部屋をよく見えるようにしてから俺の自室に荷物を置いてきて、と扉を開けさせた。初めて見るであろう部屋に普段からあるわけではなさそうなその飾り付けを見て北斗は一瞬フリーズした。レールに引っ掛けたハッピーバースデーの幕、そしてソファに飾られた大振りの数字風船、散らばるシルバーの風船に黒薔薇で作られたクマの飾り物。それが自分に向けての飾りだと気付いた御前はやっぱり想像以上のリアクションをしてくれて、興奮気味にプレゼントに気付いて開けてくれたね。中身はまあ、恥ずかしながら低予算のおふざけアイテムだったけど。
俺の愛犬と戯れて、一緒にYouTubeを観て少しのんびり過ごしたら腹が減ってきたから飯を作った。朝仕込んだハンバーグに、夜のうちに揉みこんだ唐揚げ、どっちも御前のリクエスト。そこまで作り慣れない俺は美味しいかな?と不安になりながらも作り上げた。思ったよりもボリューミーになった夜ご飯にも関わらず北斗は満腹の仕草を見せることなくぺろりと完食してしまった。
この家は居心地が良いと言ってソファでだらけながら手を繋いだ、当たり前に過ごしてる自宅での時間はなんかむず痒かった。風呂を済ませて宿泊用に広げたソファベッドでうたた寝する北斗がちゃんと俺の部屋で寛げているんだと感じて安心した。デザートのワインゼリーを食してからアルコールを嗜んで配信をしていたけど2人して眠たさと闘ってたね、そして暑いけどくっついてたい御前は俺にじわじわとくっついて来ては逃げられてたね。
辛うじて眠気に打ち勝って迎えた0時の瞬間、おめでとうに溢れる中俺はトイレに行くと飛んで部屋を出て行った。0時まで我慢していたのだろうと見せかけてちゃっかりトイレをしてから紙袋を持って戻る。ハッピーバースデーの歌を歌いながら戻ってくれば御前は目を丸くさせながら「え!まだあるの?!」と声を弾ませた。
そう、あのふざけた1個目のプレゼントはダミーに過ぎなかった。とんでもなくちゃっちいものを渡して幻滅されるかどうかのすれすれながらもこの瞬間を迎えられて心底安心した。プレゼントはもう3ヶ月も前から用意してた北斗に似合いそうな洋服。服を広げた御前はどの瞬間よりもテンションが高く、めちゃくちゃ好みに刺さったらしく目の前でなんの惜しげも無く寝間着を脱いで試着したね。見立て通り北斗のために作られたのかと思うほどよく似合う服を纏った御前は嬉しそうに明日はこれを着る!と張り切ってたね。すかさず送った動画を残して席を外したら、戻ってきて泣いてる御前を見て思わず笑った。動画を見て泣いたと話し、幸せな誕生日だと語る御前は二度も涙がぶり返してたね。誰よりも感性が豊かですぐ顔に出る、俺の本当に大好きな御前の一面。あのふざけたプレゼントにさえも貰えるだけで嬉しいと混じりっけない本音で笑える北斗が、幸せ過ぎて泣いてしまうほど純粋な北斗が大好きで仕方ない。おめでとうと3ヶ月分の逢いたいが溶け合って弾けた夜。
7時30分のアラームで目を覚ます、隣でまだぐっすり眠る姿を確認してから静かに台所へ向かう。2人分の朝食を用意して自室に戻ればまだすやすや眠る無邪気な寝顔、白いシーツに包まれた御前は本当にお姫様みたいでずっと眺めたかった。寝ぼけ眼で見つめる北斗に口付けを落とせばふにゃりと笑う、甘酸っぱく愛おしい朝。
早めに済ませた朝支度、ごっこ遊びを混じえてはしゃぎながら髪を整える。2人で過ごした初めての時間もまた、自宅でぼんやりと過ごす瞬間でさえも俺を幸せな思い出で満たすだろう。愛犬にまたねと別れを告げて自宅を後にした。今日のスケジュールはつめつめだ。プレゼントした洋服に合う靴やらインナーを探し求めて街へ繰り出す、トータルコーデをして大満足な俺は世界一可愛い北斗と盛れるプリクラを撮った。予約したランチのお店は俺も初めてながらにめちゃくちゃ好みの内装で、飯も美味くて終始感動してた。腹も満たされた頃、急に店内の灯りが消されてハッピーバースデーの曲が流れる。俺も思わず御前とキョロキョロしながらも、ちゃんと予定してたサプライズだと確信した俺は北斗にウン度目のおめでとうを伝えた。周りの客にも祝われて感動でまた泣きそうなのを堪える御前を見て北斗を超えるサプライズのしがいがある人間は居ないなと更に確信したよ。お揃いで北斗が選んだブレスを買い与えると大はしゃぎで腕を見せびらかして写真を撮って、今日生まれてきたのかなってくらい何でも喜ぶ天使みたいな御前に俺も夢中だった。スタバを嗜みながら次の目的地のために俺らは電車に乗った。座れぬ満員電車の中、御前はよろよろしながらも外の景色に子どもみたいに目を輝かせながらはしゃいでた。俺はすっかり見慣れてるものだけど初めて見る人間からすると凄いのかな?それでも御前は世界一リアクションの良い人間だと思うよ、ほんとに。
少し長めに電車に揺られて着いた場所は内風呂温泉のついた旅館。一緒に風呂に入ることもお願い事の一つでもあり念願でもあったらしい、人と風呂に入るのが苦手な俺はどのホテルでも断ってたけど今回ばかりはせっかく温泉に来たんだしの気持ちで入ることにした。遅めにした夕飯は想像以上にボリュームがあって、2人で気まずそうに目を合わせながら食ってたね。連日食いまくりで空腹ってどんな感覚だっけ?ってくらい常に腹は満たされてたからあれは本当に申し訳ないことをしたなと思った。それでもめちゃくちゃ美味しかったよね、何でも美味しいと言って笑う御前を見てるだけで俺も幸せだった。
部屋に戻って一休みしてからじんわりと暑い外で2人で花火をした。花火がしけっていたのか俺らが下手くそなのか分からないけど上手く火は付かないしロウソクの火さえ消えるしで花火を静かに楽しむことなく爆笑して終わったね、思えばほぼ座ってたけど。
先に温泉に入って窓越しにベッドから話しかける御前に来ないの?と言えば食い気味に「良いの?」と返してくる、物凄いスピードで服を脱いで洗って湯船に入ってくる御前を見て本当に一緒に入りたかったんだなと嬉しさが滲み出ている顔を見て思わず笑った。1度入ればちょっと慣れも出て朝も一緒に入ったね。
また眠気に負けてソッコーで寝る、寝心地の良いベッドで朝までぐっすり寝てたけど安定にアラーム前に目を覚ます。起きた、と言葉の代わりにスマホを弄るその腕に触れれば俺の腕に潜り込んできて静かに泣き出す。まだ朝だって言うのに北斗ときたら帰ることを考えて泣けて来たらしい、本当に泣き虫な奴。すんすんと泣き続ける御前の頭やら頬やら撫でて、泣き止む頃に朝食の前に温泉に入ろうと誘って入る。朝焼けに照らされた朝風呂はめちゃくちゃ気持ちよかったね。
ちょっと元気になった北斗を連れて朝食会場へ行く。用意された郷土料理を教えてあげて一緒に食べて、俺のコップにだけ虫が入る不憫を安定に発動させて満腹になったら部屋に戻る。照りつける太陽の下を歩きたくて一緒に散歩に出た、なんにも無い森と田んぼだらけの土地を歩くのが珍しい御前は夢中でカメラを向けてたね。そんな人が珍しくて俺も思わず動画を撮ったけど、俺が居るからって理由だけでこんなところにまで足を運んでくれる北斗をこの先もずっと大事にしていたいなって強く感じたんだ。
限界まで2人きりの時間を楽しんで、空港に降り立つ。荷物を預けてから暑さの中無言になりながらもコンビニでアイスを買い求めた。秒で溶ける炎天下に似合わぬリッチなアイスを食べて、隣の小洒落たカフェで軽食にする。もう長いこと空腹の感覚に陥ってない、それでも何かしら時間になれば食べ続けてるもんだからしばらくはお互い胃の時間感覚もバグりそうだよね。なんて思いながら頼んだパフェは馬鹿みたいにデカかった。なのにぺろっと食った。人間の神秘、田中の神秘。
空港までの帰り道は次の逢瀬の話をしながら、行きはあんなにしんどかったのに楽しい話をしていたら一瞬なのはまじなんだね。行ったことのない土地、行き慣れた土地、どこにせよ御前に逢うという事が最大の目的だからこそどこで逢おうか悩む、何をしようか悩む。だけど逢う度に飽きるどころか次が待ち遠しくなって、落ち着いた関係になるどころかどんどん好きになる。こういうところが好きなんだよな、と目で見て肌で感じて愛を実感するからこそなんだろうね。
自由な俺とすぐ迷子の子どもみたいにキョロキョロする御前、お土産を買った時だって割と近くに居るのにすぐ俺を探してキョロキョロする、泣くほどではないけど泣き出しそうな不安顔で俺を探すとこを見て実は愛おしさを覚えてたよ。ほんとに何をしても可愛い北斗、今までほっといてきた色んな人間にありがとなって言いたいくらい俺の隣に居てくれることに感動と感謝を抱いてる。何よりも俺を選んでくれてありがとう、北斗。
朝あんだけ泣いてもやっぱり涙が溢れてくる、3秒で泣ける俳優なのかってくらい次見た時には瞳いっぱいに涙を滲ませて眉を顰めてる。おかしくて笑いながらも涙が止まらない御前の頭を撫でる。
「またすぐ逢えるもんね、行くだけだもんね。また帰れるもんね。」色んな言葉で自分を奮い立たせて搭乗ゲートへ向かう御前、そうだよまたすぐ逢えるよ。すぐ帰っておいでね。俺はいつでも御前の帰る場所だからね。たくさんの言葉を込めて手を振る、何度も振り向いて手を振り返す御前が見えなくなるまで。
北斗と出逢えた去年の七夕、こだまする哀しみの声を断ち切って掴めた幸せ。去年の今頃は誕生日だったなんて知りもせずに話してた、初めて迎える誕生日を同じ空間で過ごせて俺も最高に幸せだったよ。人生で1番幸せな誕生日だったと語る御前を見てこの先ももっと、その1番を更新してやりたいって思ったんだ。もう来月は付き合って1年が経つのかと驚きが隠せない、こんなに好きに溢れて迎える1年なんてあっても良いのかってくらい北斗のことが好きだから。
次はどこへ行こうか、何をしようか。予定なんてみっちり立てなくたってただ同じ空間で北斗と過ごせるだけで俺は幸せなんだ。多分御前も同じなんだろうけど。
誕生日おめでとう、生まれて来てくれてありがとう。
たくさんの喜びと幸せと初めてを俺に味あわせてくれてありがとう。これからも一緒に歳を重ねていこうね。
大好きだよ北斗。
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2023年4月15日
RYUICHI KAWAMURA INFOさん「【e+ Streaming+ Ryuichi Kawamura Live2023「Home」#30 “Complete Album VI 〜ЯK Standard 彼方まで〜” 決定!】 2023年5月11日(木) 開演19:00 ※アーカイブ視聴は5/15(月)まで ※ライブ音源の中から3曲をもれなくプレゼント!! https://t.co/hIJshh1OF3 https://t.co/67zOjVHZIT」https://twitter.com/RYUICHIinfo/status/1646849054037659648
koumei_Lucifer's undergroundさん「予約限定販売なのでよろしくお願いします🤲」https://twitter.com/KoumeiLucifer/status/1646855673513410560
lucy+peter=esolagoto / 中村真悟さん「籠もってました。 が、入室と同時に強烈な閃輝暗点に見舞われ視界左半分がほぼ見えない状態に。 新曲の歌詞を覚えに来たのに肝心の歌詞が見えないと云う意味のなさ。笑 ブラボ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜! https://t.co/p3HjvkxKP7」https://twitter.com/lucy_peter/status/1646856159629049856
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「https://t.co/tHqebVaXyv」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1646857117482242049
Ryuichi Kawamura officialさん「今夜もありがとう🫶🏻 https://t.co/9iGRphiqIF」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1646857348819070976
Ryuichi Kawamura officialさん「『皆んな愛しています』 #アメブロ https://t.co/pxSkikIMY7」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1646860001812807680
Deshabillz2023年4月29日(土) 名古屋 MUSIC FARMさん「2人の可愛い後輩と先輩かららいんが来ました!似たような事を聞かれました 押忍!優しいすね、こんなあたおかに.... 泣くな泣くな 押忍!それに引き換えあたおか!あんたの返事! 必要やろ?テレビはある!しかし、たかしは品性下劣やな笑 #左がひろし那須在住 #右がたかしノア在住 https://t.co/xbgaPPylLK」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1646867740643438594
Online Music Store 白梅庵さん「白梅庵インタビュー第6弾は魔界から来た魔物バンド「グリム」さま! 公開は明日 ⏰20:00⏰です! お楽しみに✨」https://twitter.com/hakubaian/status/1646853234232033280
Deshabillz2023年4月29日(土) 名古屋 MUSIC FARMさん「@isaki555ishi 多才だよね、人望あるし、嫌いだが 押忍!笑」https://twitter.com/Deshabillz2022/status/1646746107094106112
Jさん「今夜のオンラインミーティング『Pyro.LINE 』またしても超最高だった!みんなありがとう。来月も今から楽しみ!!!!!!🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥🔥😎 #PyroLINE #FCPyro #ONLINEMEETING #最高 #全世界大会 #祭再び #一般公開決定 #wumf #J」https://twitter.com/J_wumf/status/1646879743445467137
poco (ポコ)【MIMIZUQ】さん「今日は平日なのにみなさまとゆっくり楽しい時間を過ごせてありがポコ😍 このあともうすぐリリースになるアルバム沢山聴いて、翼ピッピが戻ってきたLIVEを感じてもらえたら嬉しい事この上ないポコ〜🥹🥹🥹 https://t.co/ZbO7wWWfCs」https://twitter.com/poco_mimizuq/status/1645796452390805506
悠歌-youka-【IOLITE -アイオライト-】さん「本日の池袋手刀、ご来場ありがとうございました 発足3周年、また記憶に残る公演が一つ増えたなと、そんな心境です 3MANを共に彩ってくれた、E.TとGeomatriumにも感謝を そして、杏太さん・山本さん・キリさん・池袋手刀の皆さん 応援して下さっている全ての方に、ありがとうございました https://t.co/mlhfVXGTxM」https://twitter.com/lament_youka/status/1646863952763322368
悠歌-youka-【IOLITE -アイオライト-】さん「■Set List■ 01. 空の空 -kara no sora- 02. 畢生 -hissei- 03. 人間のカタチ 04. 一縷 05. Brand New World (feat. 覇吐 / Geomatrium) 06. HUMAN ERROR 07. 偽ザ疑ザ (新曲) 08. この想いに名前はない 09. Prayer 10. HOME EN Session. Pa・ra・no・i・a (ROUAGE Cover) https://t.co/8R1Tj0cHcf」https://twitter.com/lament_youka/status/1646864037140131841
中島卓偉さん「大阪ミューズホール、本ツアーの追加公演のようなアットホームなライヴになりました。会いに来てくれた方々本当にありがとうございました! 明日はBIG CAT1日2公演です! 昼公演14時半開演、16時〜16時半まで。 夜公演17時半開演、19時〜19時半まで。 是非お待ちしてます!優しさの椅子あり!…」https://twitter.com/takuinakajima/status/1646884441191763970
キリ(luin)🥁さん「IOLITE-アイオライト-3周年主催✨池袋手刀 どうもありがとうございました😊 E.TとGeomatriumつまり重カッコ良いバンドが集まって、ゲストボーカルタイムやセッションもマジ楽しかったです。 『Home』でグッときましたね…良き日でしたー! 悠歌さんありがとうございます🙏 カラコンは『玉こんにゃく』 https://t.co/llDKaGSYzD」https://twitter.com/kiri_drums/status/1646885860040929281
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「【ライブ追加】 市川セカイ×森翼 『FIGHTを灯して』 op19:00/st19:30 ticket¥3,500 大阪公演:5/13(土)心斎橋 夜を灯して 東京公演:5/22(月)板橋ファイト! 予約:3/12(日)13:00〜 [email protected] https://t.co/GkZP8hbC3b」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1632734541101293568
十三月 紅夜さん「4/21 ACM:::ライブ、もうすぐ🔥 翠ちゃん復活&Shintaro君を迎えてのご機嫌な編成でかまします⚡️ お楽しみ❤️🔥 『Auberge à l'ile Beau que l'or.』 4月21日 (金) @池袋手刀 w/ krishnablue ラパンナジール Mother Goose 開演19:00 前売¥3,500 (+1d) 🪐予約 https://t.co/RBtPSMOZkx https://t.co/4VcYF2OmMx」https://twitter.com/jusangatsukouya/status/1646739576663445506
Palastleben / パラストレーベンさん「THANK YOU FOR COMING TONIGHT,EVERYONE. I HOPE TO SEE YOU IN SUMMER STRUGGLE !! THANKS SO MUCH,DEARS Photo zoisite REIKO ARAKAWA #palastleben #パラベン https://t.co/mLXN4vx8XC」https://twitter.com/palastleben/status/1646888104849178624
KINGRYOさん「2023.4.14@柏PALOOZA 今日も全力で歌いました! 今日も大切に生きました!! みんなに感謝です、ありがとう☺️✨ https://t.co/NBnxdkEz8X」https://twitter.com/kingryoworld/status/1646891076610048001
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「レコーディング。 https://t.co/UI4Szo5utb」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1646894851907293185
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「日本語の歌詞を入れたいみたいやから教えてあげた。『私が王様です!』って言いたいみたいやけど何回歌っても『私が大沢です。』になってしまう。大沢さん、気持ちよさそうに歌ってます。喝は入れずにビールを入れることにしました。次は僕の歌録り。 https://t.co/KqGaFi9m09」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1646899604590563328
NAOKIさん「卓偉さんのアコースティック素敵でしたなぁ😊✌️ 今日はビッグキャット!滾っていこう😊✌️ https://t.co/fRjH3LH0MX」https://twitter.com/official_NAOKI/status/1646941581772214272
KINGRYOさん「ヒデトありがと✨ 最高やったで👍 Don't Look Back in Angerまた一緒に歌おう♪( ´θ`) https://t.co/ph3h7WlbY3」https://twitter.com/kingryoworld/status/1646942891028418561
松浦千昇さん「2023 0407 - 0408 SHAG Blue Note TOKYO Photo by KEIKO TANABE @KeecoRoma https://t.co/nHGpPX0inJ」https://twitter.com/hipnops/status/1646474216932507648
松浦千昇さん「SHAG Blue Note Tokyo - 2Days https://t.co/EzCsAfXeUJ」https://twitter.com/hipnops/status/1644189286353494016
松永誠一郎さん「SHAGの9か月の変遷については、SUGIZOさんのファンクラブSOUL'S MATE会報最新号に1万3千字書きましたので、こちらも併せてご一読ください。」https://twitter.com/sei1_mocloud/status/1646812256179724288
森 翼Tsubasa Mori/MIMIZUQさん「REC終了。コラボ曲順調です!そして明日から2泊3日の家族旅行に同行。どこに行くかは聞いてない。何をするかも聞いてない。聞いてもわからない🐒パスマーケット明日までですのでまだの方よろしくお願いします!内容はレコーディング映像や旅行など。本日のオフショットはこちら。おやすみ。また明日。 https://t.co/Y23Aw3hheq」https://twitter.com/mori_tsubasa/status/1646947814809935872
恐さん「三本足の者が 僕を見ている 何者が歩いても 棒に当たらない世界を」https://twitter.com/bpmkyou/status/1646988376032292865
恐さん「僕と君は とても臆病だ 恐怖を無くすためには 何者とも比較せず 何者も見るな 二点をつなぐ 最短距離は直線 それと同じ」https://twitter.com/bpmkyou/status/1647000967643279362
Ryuichi Kawamura officialさん「e+streaming+✨ https://t.co/uBmWZtZL61」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1647012133161566208
DASEINさん「JOEデビュー25周年を記念し、DASEINのエイベックス時代の歴代MVが一挙配信開始🎞 https://t.co/dbex0XxDrp」https://twitter.com/dasein_555/status/1646941677259743237
猫好きYOU_THE SOUND BEE HD☠️MARY RUE☠️Lemさん「アメブロを投稿しました。 『雨の土曜日。。。』 #アメブロ #猫好き#ねこ https://t.co/BW1Be7CZNz」https://twitter.com/YOUsoundbee/status/1647017704203911169
UNCLOCK LOVER 頼田陵介さん「おはようございます❗️ 今日は雨ですな☔️ ただ気温は丁度良い✌️ こんな日はボケーっとタバコ蒸しながら何も考えず雨を眺めていたいもんですが、世間様は許しちゃくれませんので気がつけば慌ただしく過ごしてしまうもんですねw 今日も頑張ってこー👍 皆さま良き一日を✨ https://t.co/5oEPEHdg2K」https://twitter.com/yorita_ryosuke/status/1647023555924869120
NAOKIさん「よっしゃ!本日!中島卓偉ツアー大阪BIGCAT!滾っていこう!👍🔥 #中島卓偉 https://t.co/LknyCJ760A」https://twitter.com/official_NAOKI/status/1647029924769980417
NAOKIさん「何故に昨日ツイートした同じ写真を載っけたのか……🤔」https://twitter.com/official_NAOKI/status/1647030605601968128
nao 首振りDollsさん「憧れの人の言わんとする事がわかる。 音楽やっててよかった。」https://twitter.com/kubihuri_nao/status/1647032215866580992
TatsuyaNakamuraさん「数々のライブをやってきたんだが疲れてるときの方がよかったり、はりきってガンガンぶっとばして、サイコーだったぜって自分で、思ったライブはあんまよくなかったといわれたりとかって、もしや、無意識のときには自然とだが少しバックビートになってたのかもしれないなーといま推測した。」https://twitter.com/TatsuyaPlanetta/status/1646327078659440640
未散〜MICHIRU〜 LOOP ASHさん「おぱ❤️おぱ❤️ 未散です👀 DASEIN JOEデビュー25周年記念シングル 「歩-ayumi-」 本日発売おめでとうございます🎉 JOEさん🥁 Rickyさん🎤 と関わらせていただき本当に感謝です🙏 そして、ハイパービートロックにいつも感動をいただいてます😭 これからもお互いに健康第一で歩んで生きましょう🙇♂️ https://t.co/hoBo8ULclk」https://twitter.com/michiru_loopash/status/1647032844970266624
Ryuichi Kawamura officialさん「おはよう御座います♪ https://t.co/UqXIxC1KEk」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1647042665895321600
Ryuichi Kawamura officialさん「昨夜のリハーサル〜Days✨ https://t.co/Bem7FhXBjY」https://twitter.com/RyuichiKawamur2/status/1647043400934502400
詩那(NOi'X-ノア-)さん「シドケなき虚無† ⇒ https://t.co/BGpBCch6l1 #アメブロ @ameba_officialより」https://twitter.com/shina1147/status/1647050157224239104
クドウタコヤキ@4/30下北沢Lagunaさん「4/9に行われたDRUM☆GODSにてお写真撮って頂きました〜!! 主催 篤人さん @atsuto0107 MARIさん @MARI_marysblood むらたたむさん @tamu_murata_dr yuriさん @yuri36_gs かねこなつきさんはタイミングを逃してしまいました… @natsukisnoopy みなさん最強にかっこよかった!! https://t.co/A5OkVZtIrO」https://twitter.com/kudotakoyaki/status/1646492328318861312
Nostalgic Cinemaさん「本日、12時からチケット発売開始となります。 宜しくお願いします。」https://twitter.com/NC_official1228/status/1647053548319027200
【Phobia】 KISUIさん「21:00頃よりツイキャス配信します。」https://twitter.com/KISUIxxx/status/1647056275359019008
deadman_officialさん「【本日の公演】 deadman official fan club 「FUZ」会員限定公演 「FUZ TALK vol.02」 2023年4月15日(土) 大阪Loft PlusOne West 開場 17:30 / 開演 18:00 【出演】 眞呼(deadman) aie(deadman) and more... 【MC】 春(umbrella) https://t.co/llSkgBzuEZ」https://twitter.com/deadman_fuz/status/1647058266952986624
ryoさん「ナウオンセール」https://twitter.com/ryo_dalli/status/1647060266318958593
金髪豚野郎K助(偽殿下)さん「グリム20周年記念 魔歴史を振り返る 5周年はワンマン公演 フルアルバムも発売しました! (°_°) https://t.co/tr7qs3vUd6」https://twitter.com/goldenpigdrumer/status/1647062759845277697
F.A.D YOKOHAMAさん「‘23.07.12[wed] HERE 7th Album Release Tour 『Lightning Bolt』 HERE 首振りDolls スキッツォイドマン 好き好きロンちゃん イープラス4月15日(土)12:00〜 https://t.co/76cfnBtEEd https://t.co/qIFuKwr9FJ https://t.co/Xp6ys4pxed #HERE #首振りDolls #スキッツォイドマン #好き好きロンちゃん https://t.co/GPHREQ6YT5」https://twitter.com/fad_yokohama/status/1646839800023109632
BIGCATさん「【📣本日の公演📣】 #中島卓偉 LIVE 2023 VIVA LA BIG SUNSHINE TOUR Version 1 昼公演 BIG SUNSHINE & GREATEST SONGS ❶開場 14:00 / 開演 14:30 Version 3 夜公演 TAKUI SONGS ONLY LIVE ❷開場 17:00 / 開演 17:30 🎸当日券あり🎸 ¥7,000(+1D¥600) 各開場後、BIGCAT窓口にて販売予定! https://t.co/OXXU1X0vKB」https://twitter.com/bigcat_tweet/status/1647063035813707776
中島卓偉STAFFさん「🔥#中島卓偉 TOURチケット受付締切🔥 4/16名古屋公演 イープラス:【本日】4/15 18時まで 🎸詳細 https://t.co/uwBZT2a9lS 🎫受付 イープラス https://t.co/l5DpLGbkzd #卓偉 @takuinakajima https://t.co/xJm26mK7oA」https://twitter.com/helter_takui_st/status/1647026954925928449
中島卓偉さん「待ってます!」https://twitter.com/takuinakajima/status/1647067313647263744
中島卓偉さん「昨晩はありがとうございました! #中島卓偉」https://twitter.com/takuinakajima/status/1647067659316641792
Karyuさん「今日も絶賛レコーディング🤘 そんでこんなんもやりますねん😆」https://twitter.com/karyu_official/status/1647073806245322754
KINGRYOさん「こんにちは 2023.4.15(土)12:25 みんな今日もファイトやで👍 自撮りをするサザエさんを添えて https://t.co/q2ppAQbYRN」https://twitter.com/kingryoworld/status/1647078586782998528
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MUCCが結成25周年を記念して行っている過去アルバムの再現ツアー「Timeless」の第3弾が、6月9日の“MUCCの日”に開幕する。
今回のツアーの軸となるのは、2008年リリースの「志恩」と2009年リリースの「球体」。エレクトロニカやテクノなどのクラブミュージックの側面を打ち出した「ファズ」、ヘヴィメタル色を全開にした「アゲハ」など、新たな音楽性に挑んでいたMUCCの意気込みが感じられる楽曲が収録されている2作だ。
ツアーを前に、音楽ナタリーではYUKKE(B)にインタビュー。一連の再現ツアーを振り返っての手応えを皮切りに、「志恩」および「球体」がリリースされた当時のこと、MUCCの未来について語ってもらった。
取材・文 / 樋口靖幸(音楽と人)
再現ツアーができることは誇り
──まずは第1弾、第2弾とやってきた「Timeless」ツアーの感想をお願いします。
アルバムの再現ツアーができることを誇りに思いますね。25年以上やってきたバンドじゃないとやれないツアーだと思うので。あと、今までも昔の曲は常にツアーでやってきたけど、ここまでガッツリとアルバム単位で振り返る機会ってないじゃないですか。その分、当時より楽しめて演奏してる自分がいるというか。
──昔の自分と比べて?
そう。この曲ってこう弾いたほうがいいなとか、こういうアプローチが正解だったんだなって、気付くことが多い。当時はうまく表現できなかったところも、今なら楽器を含めていろんなアプローチで表現できるし、曲自体の魅力をちゃんと引き出せるようになった自分がいて。25年以上やってきてようやくかよって感じだけど(笑)。
──先日野音で迎えたツアーファイナルを観ましたが、メンバー全員がすごく楽しそうで。今まで観てきたMUCCの野音で一番ハッピーな空間だったと思います(参照:MUCC、時を超え野音に響かせた艶美で芳醇な「鵬翼・極彩」の世界)。
そうですね。野音は4、5回やってるけど、たぶん一番楽しくやれたと思います。それこそ「鵬翼」とか「極彩」をリリースした頃って、まだまだ演奏するのに必死で、ライブを楽しむ余裕がなかったし。これができねえ、あれもできねえ、大変だ、リーダーに怒られる……みたいな焦りがいつもあったんですよ。でもこないだの野音はちゃんと曲と向き合えてたし、今日のライブを楽しもうとする余裕もあって。
「MUCC 25th Anniversary TOUR『Timeless』~鵬翼・極彩~」日比谷公園大音楽堂公演の様子。(撮影:冨田味我)
「MUCC 25th Anniversary TOUR『Timeless』~鵬翼・極彩~」日比谷公園大音楽堂公演の様子。(撮影:冨田味我)
──ツアーの手応えを感じている様子が印象的でした。ちなみにツアー第1弾、「是空」「朽木の灯」の再現ツアーも楽しめました? メンバーにとってはつらい思い出のあったアルバムだったと思いますが。
確かにあの頃の曲と向き合えば、今でも当時のことは思い出すし、重たさとかしんどさとかいろいろ抱えていた気持ちは今でも忘れないです。でも時間も経ってるし、バンドが新体制になったこともあって、俺は演奏に集中できていたと思います。むしろ個人的にはツアーの第2弾のほうがいろんなことを思い出したかな。アルバムのレコーディングで苦労したこととか。
──そ���なんですか?
「鵬翼」から岡野ハジメさんというプロデューサーが入ったことで、それまで自分の手癖で弾くことが多かったフレーズに、新しい要素を取り入れることが多くなったんですよ。いろんなアプローチがあることを教えてもらったんです。でもそれを自分のものにするのが大変で、すごく苦労してた。そのことをライブ中に思い出して。でもあの頃と比べてもだいぶ弾けるようになったことにも気付くことができた。あ、ちょっとは成長できたのかなって。2、3mmぐらいだけど。
──自己評価が低いですね(笑)。
じゃあ2、3cmとか?(笑) でもここ最近、ライブ中の余裕はずいぶん出てきた気がする。今までずーっといっぱいいっぱいだったけど、やっぱり3人体制になったのが大きいのかなって思う。サポートドラムのAllenにとっては初めて叩く曲ばっかりのツアーだから、すごく大変そうだけど。
──イチから曲を覚えていくわけですからね。
そんなAllenの前で俺も「大変だ大変だ」ってテンパるわけにもいかず(笑)。そこはやっぱり3人になったことも関係してる気がします。
──特に再現ツアーを始めてからのMUCCは、メンバー1人ひとりの存在感が際立っているだけじゃなくて、3人の関係がイーブンになってるような。
ホントですか?
──バンドってボーカルとギターに目が行きがちだけど、今のMUCCは3人それぞれから目が離せないバンドになっているなと。
それは……今まで4人で背負っていたものを3人で背負うことになったからなのかな?
──だと思います。あと、前回のツアーでお客さんの声出しが解禁されましたが、ひさしぶりに声を聞いてどうでしたか?
最初にお客さんの声を聞いたのはCLUB CITTA'のライブだったん��すけど、あまりにもひさしぶりだったんで心がゾワゾワしちゃったんです(笑)。たぶんミュージシャンなら誰でも思うことだけど、ライブって本来はお客さんの声があって成立するものなんだなというのを実感したのと、やっと「WORLD」をお客さんと一緒に歌えたことがうれしくて。もともとライブでシンガロングするのをイメージして作った曲なんで、やっとそれが実現したなと。
メンバー3人で初めてクラブに行った
──6月9日にスタートする「Timeless」第3弾は、「志恩」と「球体」の再現ツアーです。2008年から2009年にリリースされた作品ですが、当時の記憶で鮮明に残っている出来事は?
やっぱり海外ツアーかな。2カ月近くアメリカを回りました。
MUCC海外ライブの様子。
──2008年の「Taste Of Chaos」ツアーですね。2006年のヨーロッパ公演以降、この頃のMUCCは海外遠征を精力的に行うようになりました。
時間軸的には海外に行くようになった頃に「志恩」ができて、さらにアメリカのツアーで経験したことが「球体」になった感じですね。
──「志恩」で印象的だったのは、シングルとして先行リリースされた「ファズ」が四つ打ちのダンスチューンだったことで。
リーダー(ミヤ)がクラブでDJをやるようになったのもその頃かな? もしかしたら「カルマ」のときだったかもしれないけど、MUCCがそういうテイストも曲に取り入れるようになって。で、「空気を体感してほしい」ってリーダーに言われて、メンバー3人で初めてクラブに行ったことがあったんですよ(笑)。
──初耳です(笑)。
何かイベントをやってそうなクラブを必死に探して(笑)。そういう過程を経てレコーディングしたりしてました。
──音楽性の幅が広がっていったのと同時に、間口を広げようとしていた時期でもあったと思います。
そうですね。バンドが外の世界を意識し始めた時期だったんですよ。海外でやるのもそうだし、プロデューサーの意見を取り入れるのも、もっといろんな人に聴いてもらえるような作品作りもしたかったからで。そこは当時のレコード会社の人たちの意見も聞きながらやってましたね。
──「球体」はまさにそういうアルバムでした。
海外ツアーを経て日本に帰ってくると、今まで自分たちが無自覚でやってたことにいろいろ気付かされるんですよ。例えばMUCCのメロディがすごく独特であることとか。日本だけにいると気付かないんですよ。MUCCのメロディは日本人ならではのものだってことに、海外のバンドと一緒にやることで気付いたり。そういう自分たちの強みをもっと出していったのが「球体」ですね。
──あと、このアルバムからミヤさんがギターソロをたくさん弾くようになったのも……。
アメリカツアーの影響もあると思いますよ。その頃からですね、俺とリーダーが前に出ていって背中合わせでパフォーマンスするようになったのは。俺自身、アメリカツアーですごく度胸がついたというか。一緒にアメリカを回ってたAtreyuとかStory of the Yearとセッションをしたり、ライブの打ち上げで彼らとウェーイ!みたいなノリで盛り上がったりする感じって、それまでの自分にはあり得なかった。
──アメリカのバンドのノリに刺激を受けたと。
思いっ切り受けましたね。アメリカナイズというか……男らしさ?(笑)みたいな部分が自分の中から引き出された感じがあった。それまでのYUKKEのキャラって、もっとナヨナヨしてたと思うんですよ。前髪パッツンでピヨピヨーみたいな(笑)。
──そうですね(笑)。
そんなYUKKEのパフォーマンスがだんだん男らしくなっていった時代かな。だから……今でも海外ツアーやりたいと思いますね。
──当時はかなりしんどそうだったけど、今は大丈夫?
もちろんバス移動は過酷だし、しかもメンバーとずっと一緒じゃないですか。でも、昔より今のほうが楽しめる気がするんですよ。やっぱりそれは今バンドの空気がいいからで。みんなで楽しくいられるんじゃないかと。あと、今のMUCCのほうが昔より海外でも勝負できると思うんで、ワンマンじゃなくてフェスへの出演とかでもいいかもしれない。
──あえてほかのバンドと対バンしてみたいと。
うん。今でも海外に行けば、絶対何かを持って帰れると思うんですよ。だからこそ今やってみたいな。
出演番組が放送されたらネットをチェック
──先ほど「バンドが外の世界を意識し始めた時期」と発言されてましたが、「球体」をリリースした頃は特にいろんなメディアにMUCCが出ていた印象があります。いわゆる一般層に向けたアピールというか。
もっとたくさんの人に知ってもらいたい気持ちはあったし、特にこの頃はレコード会社もそういう動き方をしてたんですよ。だから音楽番組に出てパフォーマンスをしたり。で、番組が放送されたらネットをチェックするという(笑)。
──エゴサーチですね(笑)。
ファン以外の人がMUCCを観てどう思うのか、やっぱり気になるじゃないですか。一般の人にはどんなふうに映るんだろう?みたいな。ファンが言わないようなことを絶対言うだろうし。もちろん批判的な意見とかも目にするんだけど、反応がもらえること自体がうれしかった。
──無反応よりは全然いいと。
それぐらい意識が外に向いてたんだと思う。だからライブの見せ方とかアクションとかも、この頃からたくさんの人に見られることを意識するようになったし、武道館とか大きな会場でライブをやる回数も増えた。でも、それに比べて自分のプレイがまだ追いついてなくて。思ったように動けないし、弾けない。全然殻を破れていなかったんですよ。だから……あの頃の自分がやり残したことを、今回の再現ツアーでちゃんとやり遂げたいですね。
──ここまで再現ツアーを観てきて思うのは、当時は曲のポテンシャルにバンドの力量が追いついてなかったんだろうなと。
そうですね。曲に負けていたと思います。
──演奏力とか表現力が劣ってる分、気合いとか熱量とかバンドの一体感みたいなものでライブを凌いでいたというか。不器用だし空回りしてるんだけど、そこがこのバンドのいいところだよね、というか。
でもそれで許されるのって20代までだと思うんですよ。若さゆえ、みたいな。あの頃から15年ぐらい経って、俺らも40代になり、ようやく曲本来のよさを引き出せるだけの大人になったんじゃないかな。再現ツアーにはそういう昔とは違う味わいがありますね。
──歳をとったことよりも成長できたことに喜びを感じられるツアーだと。
しかも、ここからまた自分が大きく成長できるチャンスをもらってる気がするんですよ。当時演奏していた曲が、「実はこういう楽しみ方があるんだよ」と今の自分に教えてくれることで、また新しい扉を開けられそうな感覚があって。面白い現象ですね。
ちゃんと今のMUCCだからこそできるものを見せたい
──今回のツアー会場では新曲「99」がCDで販売されますが、この曲、先ほどから話に出ている海外ツアーの影響を強く感じるバンドサウンドだと思いました。
あの頃を振り返りつつ、今のMUCCだから表現できるフレーズとかプレイが詰まっている曲だと思います。たぶん……この曲ができたからもう1回海外ツアーに行きたいと思ったんですよ。
──なるほど。 イントロの激しい感じとか、海外のお客さんがウォー!って手を挙げてる光景が目に浮かぶんです。あの景色を前に今の自分たちがライブをやったら、きっと楽しいだろうな。当時も楽しかったけど、さっきも言ったように演奏でいっぱいいっぱいだったから(笑)。
──今の自分だったらもっと楽しめるはずだと。
想像するだけで気持ちいいだろうなって。そういう気持ちでツアーに臨めるいい曲だと思います。あと、当時の自分だとこの曲は難しくて弾けてないです(笑)。
──弾けるようになってよかったです(笑)。
本当にそう(笑)。知らず知らずのうちにちゃんと成長できてるんだなと。あと、前回のツアーからバンドマンの後輩がたくさん観に来るようになったんですけど、どうも「鵬翼」とか「極彩」からMUCCにハマった人が多いらしく。後輩たちがバンドを始めるきっかけとかになっていたみたい。
──これだけ長くやってれば、そういう存在になって当然です。
25年ってそういう時間の重みがあるんだなって、最近は特に思います。だからその分、後輩たちの前で昔の曲をただ再現するだけのライブにはしたくなくて。ちゃんと今のMUCCだからこそできるものを見せたいし、バンドの未来が見えるようなライブにしたい。
──そもそも20年以上4人でやってきたバンドからメンバーが1人脱退して、それでも続けていくことを決めた時点で、前に進むしかないわけで。
本当にそうですよ。だから……逹瑯がよく言うんですけど、再現ツアーとは言うものの、なんのために過去を振り返ってるか?という話なんですよ。3人になったMUCCが、これからもバンドを続ける……だけじゃなくて、もっと大きくなっていくために必要なこと。それは自分たちの過去の作品と向き合うことで、もっと自分たちの足元を固めるというか。前に進むためにやってることなんです。
──そうですよね。
ていうか昔と同じことはもうできないんですよ。演奏のスキルも違うし、曲との向き合い方もお客さんとの向き合い方も違う。そもそもメンバーだって違うわけじゃないですか。あの頃と違うってことを、過去の曲をやることで思い知る。
──あの頃のMUCCはここにはいないと。
当時はもっとヒリヒリしてたし、俺も余裕がないから緊張感が半端なかったし、それがある意味バンドのガソリンみたいになってはいたけど、今はもうそうじゃないから。だったら今の自分たちが向かう先を見据えたうえでツアーをやらないと、俺たち何をやってたんだろう?ってなっちゃう。だから「99」を聴いて自分なりにバンドの先が見えたことがすごくよかったし、この曲に次のツアーは引っ張ってもらえると思います。
quelle: natalie.mu 1.06.2023
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2022年に観た展覧会一覧
若干抜けている可能性あり(特別展企画展のついでに観た常設展など)。並びは鑑賞日順。★は特に気に入ったもの。
土田圭介 鉛筆画展 心の灯り(武蔵野市立吉祥寺美術館)
記憶は地に沁み、風を越え 日本の新進作家 vol. 18(東京都写真美術館)
松江泰治 マキエタCC(東京都写真美術館)
特別展 ポンペイ(東京国立博物館)
浜口陽三、ブルーノ・マトン展(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
秀英体111 秀英体ってどんな形?(市谷の杜 本と活字館)
ミケル・バルセロ展(東京オペラシティ アートギャラリー)
生誕110年 香月泰男展(練馬区立美術館)
ドレスデン国立古典絵画館所蔵 フェルメールと17世紀オランダ絵画展(東京都美術館)
ミロ展 日本を夢みて(Bunkamura ザ・ミュージアム)
上村松園・松篁 美人画と花鳥画の世界(山種美術館)
没後50年 鏑木清方展(東京国立近代美術館)
ヴァーチャル・ボディ メディアにおける存在と不在(東京藝術大学大学美術館 陳列館)
藝大コレクション展2022 春の名品探訪(東京藝術大学大学美術館)
空也上人と六波羅蜜寺(東京国立博物館)
ふつうの系譜 京の絵画と敦賀コレクション(府中市美術館)
メトロポリタン美術館展 西洋絵画の500年(国立新美術館)
ダミアン・ハースト 桜(国立新美術館)
宝石 地球がうみだすキセキ(国立科学博物館)
スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち(東京都美術館)
大英博物館 北斎(サントリー美術館)
香道の世界 志野流香道500年の継承(増上寺 宝物展示室)
ボテロ展 ふくよかな魔法(Bunkamura ザ・ミュージアム)
100年くらい前の本づくり(市谷の杜 本と活字館)
★篠田桃紅展(東京オペラシティ アートギャラリー)
沖縄復帰50年記念 特別展 琉球(東京国立博物館)
色彩への招待(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
佐藤卓 TSDO展 in LIFE(ギンザ・グラフィック・ギャラリー [ggg])
熊谷守一美術館37周年展(豊島区立熊谷守一美術館)
生誕100年 朝倉摂展(練馬区立美術館)
型染 日本の美(文化学園服飾博物館)
ガブリエル・シャネル展 Manifeste de mode(三菱一号館美術館)
芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事(大倉集古館)(美術展ナビによるプレビュー記事)
篠田桃紅 夢の浮橋(菊池寛実記念 智美術館)
★カラーフィールド 色の海を泳ぐ(DIC川村記念美術館)
津田青楓 図案と、時代と、(渋谷区立松濤美術館)
★よめないけど、いいね! 根津美術館の書の名品(根津美術館)
★ゲルハルト・リヒター展(東京国立近代美術館)
高田唯 混沌とした秩序(ギンザ・グラフィック・ギャラリー [ggg])
「A Quiet Sun」 田口和奈(銀座メゾンエルメス フォーラム)
歌枕 あなたの知らない心の風景(サントリー美術館)
芸術×力 ボストン美術館展(東京都美術館)
フィン・ユールとデンマークの椅子(東京都美術館)
東北へのまなざし 1930-1945(東京ステーションギャラリー)
★LIVE + LIGHT In Praise of Shadows 「陰翳礼讃」現代の光技術と(バッグ ブリリア アート ギャラリー)
this is not a samurai 野口哲哉展(ポーラ ミュージアム アネックス)
探検!雑誌づくり工場 中とじ編(市谷の杜 本と活字館)
ライアン・ガンダー われらの時代のサイン(東京オペラシティ アートギャラリー)
ライアン・ガンダーが選ぶ収蔵品展(東京オペラシティ アートギャラリー)
仙厓のすべて(出光美術館)(美術手帖による紹介記事)
日本美術をひも解く 皇室、美の玉手箱(東京藝術大学大学美術館)
ヴォイド��オブ・ニッポン77 戦後美術史 の ある風景 と 反復進行(GYRE GALLERY)
日本語の歴史展(東洋文庫ミュージアム)
秋の風 能楽と日本美術(国立能楽堂 資料展示室)(プレスリリース)
装いの力 異性装の日本史(渋谷区立松濤美術館)
★大勾玉展(大田区立郷土博物館)
国宝 東京国立博物館のすべて(東京国立博物館)
★国立新美術館開館15周年記念 李禹煥(国立新美術館)
美をつくし 大阪市立美術館コレクション(サントリー美術館)
特別展 毒(国立科学博物館)
★しゃべるヒト ことばの不思議を科学する(国立民族学博物館)
チャリティーオークション「Spring is around the corner」展(ポーラ ミュージアム アネックス)
日本のアートディレクション展2022(ギンザ・グラフィック・ギャラリー [ggg])
未来の博物館(東京国立博物館)
★スペイン語でつながる子どもの本 スペインと中南米から(国際子ども図書館)
地図と印刷(印刷博物館)
響きあう名宝 曜変・琳派のかがやき(静嘉堂文庫美術館)
★ヴァロットン 黒と白(三菱一号館美術館)
150年後の国宝展(東京国立博物館)
美をつむぐ源氏物語(東京都美術館)
源氏物語と江戸文化(東京都美術館)
旧江戸川乱歩邸 ミニ展示「乱歩が愛した歌舞伎役者 十七代目中村勘三郎との交流」(大衆文化研究センター)
杜の小さな印刷工房 刷ったり押したり失敗したり(市谷の杜 本と活字館)
川内倫子 M/E 球体の上 無限の連なり(東京オペラシティ アートギャラリー)
収蔵品展074 連作版画の魅力(東京オペラシティ アートギャラリー)
瞳に映るファンファーレ 浜口陽三の銅版画と川瀬巴水をはじめとした新版画(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
大竹伸朗展(東京国立近代美術館)
保管スペースが足りないので図録はなるべく買わないように心がけているのだが、自制心も足りないので結局じわじわ増えてしまう。上の写真は今年の増加分の一部(いま手元にないものもあるため)。
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6 10 詩集 リバイバル おまけトーク(ドミノピザの悲劇)
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旅の風景 心の景色 「夢の彼方」
ありふれたものが 誰かにとって
悲しいほどに温かく 寂しいほどに眩く 切ないくらいに 愛しいことがある
この手にはなかったものだから その手が渡してくれたものだから
忘れてしまっても 記憶に残らなくても
触れて 雪のように 消えて 風のように 過ぎ去っても
降り積もるものだから 触れた時に 蘇る
見えないものだから 見えない場所にしまってある
いつかまた取り出す時のために 未来へと持っていく
ささやかな 確かな幸せを 祈りながら
思想詩集 子守歌 「矜持」
誰が何と言おうと揺らがない決意がほしい 誰に縋るのでもない自分の人生がほしい
誰かに幸せにしてもらおうなんて思ってない 自分を幸せにするために生きていきたい
他でもない自分自身に護られていたい 自分らしく生きることを誇れるように
星になりたい 光を祈り続けるように 出逢ってきたものを一つ一つ大事にしながら 優しさを与え続ける星になりたい
葉になりたい あるがままに成り行きに委ねるように 願いと現実の狭間で揺られながら 揺れる風に煽られ 流れる川に身を任せる葉になりたい
花になりたい 光を希い強く生きるように 罅割れた大地から光に手を伸ばし 香りを奏で微笑む花になりたい
返答詩集 余韻 「移ろう時の中で 巡り逢うもの」
過ぎた時は戻らない 蘇ることもない 過去には行けない 同じ時には二度と出会えない
どんな時も動き続けるだけのもの 心に描かれた想いの方が一瞬ごとに動いてしまう
変わってしまうのは心の方 移ろいゆく季節のように
変わることは止められない 彩り 色褪せて 蘇り 塗り変わる いつしか違うものになってしまう
陽の光が紅から緋に 琥珀に変わり夕闇残し 彼方に光る黄金の星となるように
木の葉が緑から黄に 紅に移ろい木枯らし吹き 雪を纏い白銀に灯るように
闇が訪れても 昇る朝陽があるように 冬が訪れても 何度でも廻る春があるように
失われた時が 涙が悲しみとなって 胸に沈み込み 心を凍えさせるとしても 失われた空白さえも愛せるのなら
手が冷え切ってしまっても 温かな思い出が残っているなら きっと心を両手で包んで温めてくれる
いつか悲しみの冬は終わるだろうか 氷を溶かして心に花を咲かせるだろうか
# 5 星の欠片 心の断片 一章 「命の章」
3
何かから必死に逃げている 最後は混沌の中に引き摺り込まれる
手を伸ばして 目が覚めて 身体を起こす
この手は 何を求めていたのだろう 誰かを呼んでいた気がする
どうせ最後は捕まってしまうというのに
月のない夜のような世界で 思考が独り彷徨っている 迷宮のような 出口も入口もない
胸の奥から沸き上がり 飲み込んでいく闇 降り注ぐ雨のように 慟哭は雷鳴のように
4
廻り 巡り 進む世界で 光は眩しく虚しいだけだった
光に何を求めていたのだろう 辿り着いた場所で立ち尽くしていた
手を伸ばすほど遠ざかる幻影 近づいても決して一つにはなれない影
望みは孤独の中で朽ち果てるだけの花 心に秘めた願いと現実の狭間で身体は軋む
押し潰されないように歩いてきたのは 失うことを恐れていただけだった
日常に飲み込まれていたのは 叶わないことを忘れていたいだけだった
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各地句会報
花鳥誌 令和6年10月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年7月1日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
浜木綿を染めし落暉の日本海 かづを ナースとて香水ほのと香りたり 同 風に波打つまで育ちゐる青田 同 網戸越し松に鴉が羽繕ひ 清女 這ひ出でし苔を褥に夏の蝶 笑子 青梅雨の沖へ沖へと藍深む 同 産土の茅の輪くぐりに星が降り 希子 女達噂話や梅雨しとど 和子 虚子愛子柏翠句碑に大夕立 匠 蛍や自害に果てし一城主 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月4日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
夏の雲飛行機雲に結ばれて 喜代子 狭庭にも大株四葩二本咲き 由季子 天筆に今年も祈る星祭 都 パナマ帽モボモガの世に生きた親 同 青すだれ隣家の灯り遠くなり 同 単衣着て白き衿足なまめける 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月6日 零の会 坊城俊樹選 特選句
梅雨の蝶なれば鼓動のやうな翅 順子 阿羅漢に逢ふには黒き麻を選り 同 蚊遣香きれいどころを紫に 光子 剥落の喜怒哀楽の貌涼し 風頭 金ピカの阿弥陀炎暑を撥ね返す 佑天 遅れ從く行人坂の上に夏 昌文 唇うすき五百羅漢の薄衣 同
岡田順子選 特選句
茄子植うる角を曲りて羅漢寺 和子 阿羅漢の肋へ夜々の早星 光子 女人描くやうに蚊遣の煙かな 和子 朝涼に羅漢千ほど詣でけり 軽象 羅漢へは夏の讃美歌届かざる 俊樹 水鉄砲水に沈めてゆく遊び 和子 汗の我汗無き五百羅漢像 緋路
(順不同特選句のみ掲��) ………………………………………………………………
令和6年7月6日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
いそいそと出かける母の洗ひ髪 成子 原罪を忘れしごとく髪洗ふ 朝子 髪洗ひ沛然の夜を深眠り 美穂 身体の壺深くせむ泉湧く 同 蝙蝠となりイザベラの墓を守る かおり 無限とはあの夏雲のあふれやう 朝子 遠ざかる汽笛を胸に髪洗ふ かおり 待つ事に慣らされたかなソーダ水 修二 昼寝覚また見失ふ青い鳥 かおり いいかげんな返事はできぬ滝の前 睦子 地の底に坑道のあり夏薊 朝子 水海月ニュートリノとは身の不才 久美子 青く浮く水の惑星飛ぶ蛍 光子 群るること嫌ふ子の飼ふ目高かな たかし 手の中に捨つるつもりの落し文 美穂
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月8日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
炎帝や新幹線の響動もせり 時江 汗の顔拭いても直ぐに汗の顔 みす枝 蛍の夜君と辿つた田舎道 和子 網戸より青き大空真清けし 時江 雲の峰向けて大きなホームラン みす枝 羅に齢見せたり隠したり 世詩明 万緑の中に抱かる風化仏 時江 弁解はすまじと白扇閉ぢらるる 昭子 老いたれば野盗の如く西瓜喰ぶ 世詩明 魂の抜けて極楽大昼寝 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月8日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
すこやかと母の昼寝のたのもしき 和魚 入道雲更に一段気負ひ立つ 秋尚 昼寝して疲れひと先づ剥がれゆく 貴薫 妣の忌や水やうかんの三姉妹 美貴 入道雲夢語り合ふ部活の子 同 保母泣かせ昼寝の時に元気な児 エイ子 海風に昼寝誘はれ母の膝 史空 束の間の午睡ゆらゆら旅の途中 のりこ 離れ島入道雲に呑み込まれ 史空 よく冷えて角立ちてをる水羊羹 三無 入道雲掴みきつたるクレーン車 同 今少し続きに未練昼寝覚 秋尚 定期船入道雲に溶けてゆく 史空 昼寝さめ穂高の風は空の色 ます江 幼子の昼寝絵本を抱きしまま 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月12日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
断面のやうなビル窓夕焼けて 都 アイスコーヒー別れるために会ふ人の 同 火取虫灯りともせばあらあらし 和子 狛犬の口を漱ぐや男梅雨 美智子 さらばへて汗もかかずに老いてゆく 悦子 目の前の影と思へば蚊喰鳥 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月12日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
非常なる毛虫退治も日常に あけみ きようだいが内緒の話ハンモック 裕子 今日を無事に終へて夜風と衣紋竿 同 山寺や山あぢさゐの道になり 令子 蛍飛ぶ幼き頃を誘ひ出し 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月13日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
滴りに苔むす岩の息づかひ 多美女 凌霄花掴まり処なき揺れて 亜栄子 早苗饗やのんびり浸る露天風呂 幸風 解体の決まる旧家や釣忍 百合子 葛餅を分厚く切りて客迎へ 美枝子 葛餅のギヤマン盛の重さかな 文英 涼しげに楓日傘の年尾句碑 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月16日 萩花鳥会
七月場所若手の力士続続と 祐子 雷神へ千の手拝む千年の樹 健雄 水田に波紋広げて梅雨に入る 俊文 今咲いた深夜の電話月下美人 恒雄 仙人掌の生きぬく力強きこと ゆかり 夕立の真つ只中の下枝かな 吉之 雷鳴に負けじ響くや母の声 明子 母逝きて幾年たちぬ仙人掌花 美恵子
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令和6年7月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
無雑作に立て掛てあり古葭著 雪 青葉木菟夜は淋しと鳴くならん 同 此のに金色飼はれし師の月日 同 足羽山はみだして来る蟬時雨 かづを 万緑を鎧ふ最古の天守閣 同 風鈴や此の先老をどう生きる 真喜栄 一と日毎老鶯の声啼細る 英美子 半百生鯖より蛸の足を買ふ 賢一 草を引く予定は未定なる気まま やす香 蛍の夜君と語りし田圃径 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月17日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
加賀鳶の夕顔の種翔しけり 世詩明 朝顔の晒したてなる朝の雨 同 梅雨の灯に手相見る癖ケセラセラ 清女 牽牛花の螺旋昇るや夢連れて 千加江 朝顔や父母ゐなく実家もなく 令子 夏のシャツざぶざぶ洗ふ達者に洗ふ 同 いとさびし師の忌が一つ増えた夏 淳子 雲の峰背ナに担ぎて手を振れり 和子 朝顔の咲いて嬉しきことも無く 同 荒梅雨や工事現場にヨイトマケ 数幸 光陰を渦に背負ひし蝸牛 雪 サングラス顔を隠してゐるつもり 同 光りたき所に光りゐる蛍 同 又の世も火蛾と生まれて灯を恋ふか 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月19日 さきたま花鳥句会
山百合や日に三本の村のバス 月惑 しなやかに見沼の青田穂を孕む 八草 翡翠を待つ三脚の影伸びて 裕章 はたと止む平家の里の夜の蟬 ふゆ子 梅雨明けて肌に塗るもの一つ増え としゑ 葉は枯るも生きてゐるよとミニトマト 恵美子 けだるげな猫の往診暑気中り みのり 酔芙蓉午後の日差しに色の濃く 彩香 愛想なき冷たさが好き竹婦人 良江
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令和6年7月21日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
隠沼の何処に存すか牛蛙 文英 炎帝を弾きとばして母の塔 三無 雨上り烈日をあぶ蟬と吾 久子 夏の沼水切りの輪閃閃と 三無 みんみんの遠く近くに読経めく 慶月 琅玕の風をたわわにアッパッパ 幸風 隠沼を揺さぶる響き牛蛙 亜栄子 漢行く灼けし空缶蹴りとばし 三無
栗林圭魚選 特選句
ご褒美はお花畑の大饗宴 白陶 水無月の乾き切つたる空となる 秋尚 炎天の隠れやうなき径白き 同 父母と黴の匂ひや里の閨 経彦 沼いつも古色を湛へ蜻蛉生る 千種 石仏の錆びし錫杖金絲草 亜栄子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年7月22日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
金漿つけしお羽黒とんぼ登場す 雪 蝙蝠や国府の名残り路地路地に 同 真白なる羽根たたみたる火蛾の果て 同 夕方に雲の集まる男梅雨 たけし 宮涼し巫女の舞ふ袖ふくらめり 同 柿葺閂錆し竹落葉 同 蟬時雨一山丸ごと震へをり みす枝 夫逝きし庭より聞こゆ青葉木菟 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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こひこひ月見酒
「月」がテーマの合同画集『月灯の彩空歌』に寄稿させて頂いた絵です。 主催:月鈴 蘭 様 タイトル:月灯の彩空歌 販売日:2018年 9月24日 予定
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