Tumgik
#懐石辻留
charen-tokyo · 7 years
Photo
Tumblr media
お初釜の打合せに赤坂へ。本物にこだわり続けるプロフェッショナルな方々とのコラボレーションは本当にワクワクします。同時に自分はちゃんと真っ直ぐ道を志しているか、伝統のバトンを受継ぐ覚悟を再確認。魯山人の愛した料理番、懐石辻留で新しい年を最高のかたちで迎える準備が始まります。#赤坂 #料亭 #懐石辻留 #魯山人の愛した日本料理 #tsujitome #rosanjin #kaiseki #japaneseteaceremony #tranquilitea
1 note · View note
kachoushi · 2 years
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年3月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和3年12月2日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
しとしとと雨しとしとと冬近し 喜代子 護りうけ思ひ絡まる毛糸編む さとみ 冬河や網打つ人は何を漁る 都 冬怒濤雄島は人を寄せ付けず 同 寂聴の過去は激しく榾燃える 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月2日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
秋風や消えゆく物にますほ貝 雪 蓑虫の纏へる物の哀れさよ 同 亡き友の顔をかぞへて師走かな 匠 裘かくしに去年の映画の券 同 なんとなく交はす言葉にある師走 かづを こころして願掛けをせむ神還り 数幸 恋多き尼の死悼む歳の暮れ 清女 仲よしの三人の婆おでん酒 啓子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
枯葉積む蝶のむくろを嵩として はるか 乃木将軍の墓ひとりぼち冬の蠅 佑天 枯葉舞ふ異人の墓は仰向けに 伊豫 赤信号ぬるき懐炉は胸の奥 ゆう子 冬霞あふひの墓の見つからず 佑天 黄落にころんと転び笑ひをり 久 坊城雀冬晴を祓ひに来 順子 十字墓影を寝かせて冬ぬくし 秋尚 冬の日に白装束の透きとほる きみよ
岡田順子選 特選句
百度石在らば祈らむ冬空に 炳子 墓一つ極月一つあるごとし 伊豫 冬晴や絵画館やや浮かみたり 佑天 塋域は枯野とならむ魂の黙 ゆう子 元勲の墓冬帝の貌をして 俊樹 極月の指墓碑銘を愛しみ 千種 冬晴や虚子の見守る墓一基 三郎 懐旧の情とは極月の男 千種 抱擁すマリアは寒き手を拡げ 俊樹 蝶も無き冬の墓標となりしかな 同 けふあたり上へと魂の日向ぼこ 慶月
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
面影山に半襟掛けて時雨虹 美智子 冬ぬくし赤子を丸く抱いてをり 栄子 冬ざれや修築の碑は沖を見て すみ子 ざらざらの風紋壁画冬日吸ふ 悦子 色鳥の木戸を飾りて飛び去りぬ 宇太郎 黄落の色に染まりて町の風 和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月11日 札幌花鳥会 坊城俊樹選 特選句
冬日落つ老いのひと日の終りけり 独舟 ペーチカやレコード針の飛ぶところ 晶子 君知るや時空を超える除夜の鐘 同 悴みて錠剤一つ転がりぬ 寛子 樽前山を背負ひ堂々たる雄鹿 のりこ 魔女の口笛かも知れぬ虎落笛 岬月 天空の乱れし夜の虎落笛 同 クロークに寒さ預けて席に着く 同 恋心捨てしを叱咤虎落笛 同 五稜郭兵を鎮める雪しきり 雅春 冬虹を翔け上らんと鳥一羽 同 榾爆ぜる音にも温みありにけり 慧子 故郷は遠し一夜の雪二尺 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月11日 ますかた句会 栗林圭魚選 特選句
みちしるべなき分かれ径枇杷の花 秋尚 中子師と歩みし坂ぞ枇杷の花 三無 杉樽に醤油の香り枇杷の花 ゆう子 新聞の折り目ずれなく漱石忌 同 枇杷の花不穏なること無き日々よ 同 布団干す母手作りの重さかな 多美女 立ち止まり見る人もなく枇杷の花 白陶 いぶかりつ人恋ふ猫や漱石忌 百合子 烏瓜色仕上りて句碑頭上 三無 日を回しながらゆつくり紅葉散る 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月13日 武生花鳥俳句会(十二月十三日) 坊城俊樹選 特選句
色鳥の風と光に遊びをり 中山昭子 色足袋をはいていよいよ籠りけり 上嶋昭子 落つるもの大地に還し山眠る みす枝 一灯のともる社や神の留守 英美子 極月にして捨つるべきもの何もなし 世詩明 冬麗やこの郷土にて生かさるる 信子 吾町に煙突のなきクリスマス ただし 時雨るるや振子時計の重き音 信子 天界の星座の見ゆる大枯木 みす枝 妻が留守する小春日でありにけり 世詩明 天帝の光射す庭冬の蝶 錦子 誰かれと言はず着ぶくれ句座にあり 英美子 身籠りてふくらむ夢や毛糸編む 同 街路灯夜霧のうるむ一直線 一枝 外套の襟立て警邏街の辻 三四郎 外海も内海も凪石蕗の花 中山昭子 何処見るでなき見つめゐる日向ぼこ 英美子 鴨一羽急に羽搏き黙破る みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
金色の曙杉や冬日向 美貴 お喋りは徐々に大声冬日向 あき子 松籟に静けさつのる炭手前 同 冬日向旧姓残る裁縫箱 美貴 山寺の燃える紅葉に冬日差し 迪子 ひと畝の冬菜を残し寺の畑 秋尚 彩りに冬菜を入れて中華粥 迪子 尉もまたかぐはしきもの桜炭 三無 晴れし日は富士仰ぎ見ゆ冬菜畑 貴薫 黒糖の飴舐め冬菜畑入る 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月14日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
乾きたる白杖の音や枯木道 登美子 初めての柚子湯子の手に一つづつ 裕子 冬タイヤ着け替へる音響く町 紀子 根深持ち友わが家を探し来る 令子 母と娘のふところ温め根深汁 同 甥つ子の来福めがけ霰降る 紀子 冬夜空指輪のやうな月蝕を 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月14日 萩花鳥句会
リハビリの迎へ待つ間や著ぶくれて 祐子 月蝕や三代並び膝毛布 美恵子 姿変へ伏兵地球を凍らせる 健雄 交差点スマホの生徒息白し 吉之 句仲間の声懐かしや忘年会 陽子 けたけたと笑ふみどり児日向ぼこ ゆかり まつしろな書類重ぬる年の暮 明子 彼の宿の達磨火鉢を懐かしむ 克弘
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月16日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
竜胆の花がこんなに似合ふ墓 雪 考へのあるとも見えぬ懐手 同 木犀の香にほころびの見えそめし 同 機嫌よく水の軽さや紙漉女 眞喜栄 音のなき竹百幹の霜の声 同 枯菊をくべ足し仕舞ふ畑仕事 同 マスクして美人の顔を半分に 清女 丸太棒の如き大根もて余す 同 嘗つて僧と梅見の宿の河豚料理 ただし 渡来仏残る若狭に牡蠣筏 千代子 越に棲み訛は二つ石蕗の花 同 青空に別れに来たか赤とんぼ 輝子 冬帝の足音もなく来る越路 かづを 黒手帳終へし師走の赤手帳 高畑和子 ふぐと汁喰べて睡むたくなりにけり ただし 鴨浮寝何れか父やら母子やら 玲子 酔漢の愚痴の繰り言忘年会 みす枝 大根を抜きて土の香漂へり 富子 虎落笛白きもの皆吹き飛ばす 山田和子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
重力の強くなりたる冬至前 久 遥か行く貉の怪や枯野径 三無 裸木の一木領す群れ鴉 菟生 寒鴉鳴くまだ釣果なき釣人に 佑天 神鈴を鳴らす冬帝鎮むまで 慶月 冬木立天は奪へるもの奪ふ 慶月 冬ざれの谷戸田貫く風太し 三無 径を問ふ人にやさしき頰被 亜栄子 むじな池人惑はせて氷りけり 久 焚火��香まさをな空へ消えゆけり 眞理子 古鏡なす日輪弾く冬の沼 菟生 燃えつきの悪き焚火やむじな池 千種
栗林圭魚選 特選句
痛きほどの青空尖る冬芽かな 斉 初霜の葉脈白く浮き立たせ 貴薫 霜枯の行く手阻みし杭一つ 炳子 女坂とても険しき水仙花 芙佐子 朝霜を畦の日蔭に消し忘れ 秋尚 田の氷罪あるごとく割られけり 千種 径を問ふ人にやさしき頰被 亜栄子 むじな池人惑はせて氷りけり 久 烏瓜空眩しみて破れけり 久子 霜光る崩るるままの藁ぼつち 炳子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月21日 鯖江花鳥俳句会
新米を上り框にどさと置く 上嶋昭子 難儀やなあと呟きて懐手 同 真砂女の句厨に貼れば時雨くる 同 実印を押して腕組む冬座敷 同 寒雀あやとりの子に近づきぬ 同 秋霜や左近の陣に残る石 同 床の間の螺鈿煌めき冬座敷 中山昭子 暖炉燃ゆ三重奏の楽豊か 同 蓑虫の蓑の衰へ如何にせん 雪 炉話や若き日の恋爆ぜてをり みす枝 船頭の笑はせ上手冬日焼 洋子 奈落とも思ふ夜更けの雪起し 一涓
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月22日 第四十四回近松忌記念俳句大会 坊城俊樹選 特選句
お歯黒をつけし女の近松忌 世詩明 男云ふ今際の言葉近松忌 雪 心中はむかしがたりや近松忌 遊子 近松忌雨の鳥語を供華として かづを 忍び泣くお初時雨や近松忌 ただし 近松忌盗人被りの成駒屋 道夫 南座の木戸に盛塩近松忌 同 あでやかな傘をすぼめて近松忌 上嶋昭子 しぐるるや胸のほのほは消えもせず 同 近松忌今も名残の七曲り 節子 許されぬ恋の道行き雪深し 同 近松忌皆口紅の濃かりけり 匠 日野山の晴れて時雨れて近松忌 同 手枕の味を忘れて近松忌 千代子 恋に燃えし寂聴逝けり近松忌 みす枝 人情の深まる里や近松忌 同 近松忌お初の恋はありのまま 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年12月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
棘の威の死して残れる枯茨 洋子 クリスマス会果てまこと神の闇 古賀睦子 山の端にしたたる銀河神楽宿 佐和 独り三味線せめて一手間熱燗に 勝利 熱燗に火宅を忘れおほほほほ 美穂 棋士決めの王手の響き冬座敷 吉田睦子 スイミング二秒縮めて聖夜の灯 桂 北窓を塞ぎて画布の静かな絵 朝子 お尻立て鳰はするりと異次元へ 勝利 胴長と漁網干しゐる舟小春 由紀子 熱燗や三巡目なるあの話 成子 音楽会敢へて師走を忘れたく さえこ かりそめに置く一本の冬の薔薇 由紀子 凍星や阿修羅は泪とどめたり 久恵
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
4 notes · View notes
memo2karamix · 3 years
Quote
そのセレモニーは、新国立競技場に1台のバイクが颯爽と走ってくるシーンから幕を開けるはずだった。大友克洋氏の漫画『AKIRA』の主人公の愛車、赤いバイクだ。会場に映し出されるカウントダウンの数字。ゼロになると、中央のドームが開き、ステージに3人の女性が姿を見せる。Perfumeだ。会場には、彼女たちをプロデュースする中田ヤスタカ氏の書き下ろし楽曲が流れている。 Perfumeの出演は幻に終わった 全ての画像を見る(23枚)  精魂込めて作り上げた210分間のステージが、全世界の人々を虜にし、アスリートたちの背中を押していく。演出振付家・MIKIKO氏と彼女が率いてきたチームにとって、東京五輪の開会式はそんな晴れ舞台となるに違いなかった。 演出責任者だったMIKIKO氏  ところが、7月23日の夜8時に始まった実際の開会式は、MIKIKO氏が思い描いてきたものとは、全く別物になっていた。  彼女たちの演出案を間近で見てきた五輪組織委員会中枢の一人は、小誌の取材にこう漏らすのだった。 「どうして、こんなことになってしまったのか……」 ◇  演出責任者が次々に交代するなど、異例の経緯を辿った五輪開会式。その混乱は直前まで続いていた。 「本番4日前の7月19日に、作曲担当だった小山田圭吾氏が過去に“障がい者イジメ”を自慢するような発言をしていたとして辞任に追い込まれた。さらに7月22日には、ショーディレクターとして演出を統括していた小林賢太郎氏も、過去にコントでホロコーストを揶揄していたことが発覚し、解任されてしまったのです」(五輪担当記者) “障がい者イジメ”が発覚した小山田氏  東京五輪が掲げるメッセージを世界に打ち出し、アスリートが一堂に会する舞台だったはずの開会式。最高の演出を実現するために、多額の税金も投じられてきた。開閉会式などの予算は招致段階では91億円だったが、19年時点で130億円に増大。延期に伴って予算は増額され、165億円まで膨らんでいる。 「組織委の橋本聖子会長らは開会式が終わったことに安堵していますが、一件落着でいいはずがありません。実際には演出は迷走に迷走を重ね、予算も時間も浪費され、多くの人が傷ついた末に本番を迎えてしまったのです」(政府関係者) 組織委の橋本会長 MIKIKO案での森山未來  問題の根底には一体、何があるのか。小誌は今回、多くの関係者を通じ、昨年4月から今年7月にかけて作成された開会式の台本11冊を入手した。計1199頁に上る膨大な資料。そこから浮き彫りになったのは、開会式が“崩壊”していく一部始終だった――。 「本来なら、この台本で本番を迎える予定でした」  そう嘆くのは、MIKIKOチームの関係者。19年6月3日、能楽師の野村萬斎に代わり、演出責任者に起用されたのが、MIKIKO氏だった。 「この時点で、中身は全くの白紙状態。しかし、チームの総力を結集し、演出内容やキャスティング、衣装プランなどを固めていったのです」(同前)  それらをまとめたものが、IOCにもプレゼンした昨年4月6日付の台本だ。タレントの渡辺直美が「かっこよすぎ」と絶賛し、IOCのセレモニー担当者も「よくここまで作り上げた」と評価した“幻の開会式”。小誌4月8日号でも一部を報じたが、その完全版を改めて紹介しよう。 NY在住の渡辺直美  冒頭で触れたように、会場に赤いバイクが颯爽と走ってくるところで幕を開ける。Perfumeがステージ上でパフォーマンス。プロジェクションマッピングを駆使し、東京の街や張り巡らされた地下鉄の路線が次々浮かび上がる。 舞台上でダンスを披露する3人組。東京五輪開会式では決して見られなかったシーンだが……  ワイヤーフレームで作られた車で登場するのは、ダンサー兼歌手の三浦大知。映し出された三浦の顔が徐々に木の根へと変貌し、会場中に広がった根は巨木となって空へ向かっていく。  樹木の生命力そのままに女優・土屋太鳳と、世界的ダンサーの辻本知彦が舞う。茶室の形をした光るフレームにあわせて踊るのは、こちらも世界的ダンサー・菅原小春だ。 世界的ダンサーの辻本知彦氏や、朝ドラ女優の土屋太鳳も開会式に登場する予定だった  会場に現れた「ネオ東京」で跳躍するのは、ダンスユニット・東京ゲゲゲイ。フィールドには、大友氏が新たに描き下ろした「ネオ東京」も映し出されていく。  鈴の音とともに、会場の中央をスポットライトが照らす。光を浴びるのは俳優・森山未來。森山が舞うと、その動きにあわせて、周囲の空間に映し出された幾何学模様が波を打つ。 MIKIKO時代には、光っている杖を使ったパフォーマンスが予定されていた森山未來  64年大会の競技映像を振り返り、渡辺直美が「READY?」と合図を送る。女性ダンサーたちが、ひとりでに走る光る球と呼吸をあわせて舞う。  世界大陸を模したステージの合間を各国のアスリートが行進。天皇の挨拶が終わると、ステージが世界大陸から鳩のフォルムに。空からは、鳩を象った無数の紙飛行機が降ってくる。  競技紹介は任天堂の宮本茂代表取締役が監修し、スーパーマリオやインベーダーゲームのキャラクターのCGが盛り上げていく。 ピクトグラムだった競技紹介は、最先端のコンピューターグラフィックスも駆使した演出に  ステージは巨大な聖火ランナーの形へと三たび変化し、その周りをランナーが走る。最終ランナーがステージの心臓部に火を点けると、ステージを縁取るように花火が上がり、そびえ立つ聖火台が燃え盛る――。 「この企画案の特徴は、最新のテクノロジーと人間の身体表現とを絶妙に融合させていること。『コロナ前に作ったものだから派手にできた』と言われるかもしれませんが、そういう次元のものではありません。シーンの1つ1つが丁寧に作り込まれ、生命が吹き込まれている。一度で良いからホンモノを見て頂きたかった……」(IOC関係者) 表紙に〈Confidential〉の文字  ところがこの僅か1カ月後の昨年5月11日、MIKIKO氏は、電通代表取締役で「五輪事業を仕切ってきた」(電通関係者)髙田佳夫氏らによって“排除”されてしまう。代わりに責任者に就いたのが、髙田氏と電通同期のCMクリエイター・佐々木宏氏だ。 「衣装や舞台装置の準備を進めていたMIKIKOチーム案を再び白紙に戻したことで、億単位の費用が無駄になりました」(同前)  そしてこの後の台本では完成していた企画案が無残に切り刻まれ、MIKIKO氏は絶望してしまう。 「昨年8月18日、佐々木氏はMIKIKO氏を呼び出し、現状の案を説明しました。が、それは彼女の案を切り貼りしたものだったのです」(同前)  実際は、どういう内容だったのか。昨年10月4日付の構成案を見てみよう。表紙には、佐々木氏の名前や古巣である電通のクレジットが掲載されている。 〈点→線→面→立体→空間→時間〉と、ザックリとした構成が冒頭に記されている企画案。そこには『AKIRA』の演出も描かれていた。MIKIKOチームはオープニングで使用していたが、佐々木氏のプランでは後半へと移行。主人公役に想定されているのは、俳優の菅田将暉だ。  前出のMIKIKOチーム関係者が憤る。 「確かに、主人公を菅田君に、という案はMIKIKO時代にも上がっていました。しかし主人公が乗るバイクは特殊な改造がされ、会場を実際に走るのは危ない。運転に長けた専門のキャストに任せようという結論になりました。ところが佐々木氏は一度やった議論を蒸し返した上に、開会式のストーリーを全く無視した形で企画を切り貼りしています」  さらにレディー・ガガが赤い帽子をかぶってマリオの土管に入ると、同じ格好の渡辺直美に入れ替わるというサプライズ演出も描かれていた。ただ、佐々木氏の思い付きに留まっているのか、レディー・ガガの箇所には〈やってくれたらの話です〉と断り書きが記されていた。他方で、任天堂が監修していた競技紹介はこの頃から、ピクトグラム隊による〈コメディパフォーマンス〉に変わっている。 昨年10月時点の佐々木氏案にはレディー・ガガと渡辺直美が  それだけではない。〈その他の案。〉として記されているのが、木材を使った五輪マークの周囲を火消しの男性たちが取り囲むイラスト。さらにフィナーレを飾るのは、歌舞伎俳優・市川海老蔵と野村萬斎だ。 森氏が強く推した市川海老蔵 「いずれも“政治案件”です。江戸文化である火消しは、小池百合子都知事がMIKIKO時代から、演出チーム側に『演出に入れて。絶対よ』と求めていました。都知事選で、火消し団体の支援を受けた“恩返し”の意味もあるのでしょう。一方、海老蔵は、組織委の森喜朗会長(当時)が『マストで』と押し込んできた案件。本番でも披露された『暫(しばらく)』の演目と衣装は、当時から指定されていたものです」(組織委関係者)  ただ、あくまで中身を優先しようと考えていたMIKIKO氏は、火消しと海老蔵という“政治案件”は、思い描く演出内容に合わないと頭を抱えていた。実際、昨年4月6日付の台本からは、両者が外れている。 「ところが、佐々木氏はそれらをあっさり復活させました。“政治案件”も巧みに捌き、利益を最大化する電通出身者らしいやり方です。アイデアの盗用をはじめ、佐々木氏や電通の不誠実な対応を許せなかったMIKIKO氏は昨年11月9日、組織委に辞任届を提出しました」(同前)  それから約1カ月後の昨年12月8日版の台本。ここから紹介する台本には全て表紙に〈Confidential〉の文字が刻まれている。 「竹中も許されないと考えて」  有観客開催なら“前座”として行われるはずだったプレショーのMCには、芸人の山口智充とタレントのSHELLY。オープニングでエアロバイクを漕ぐ女性には、元AKB48の秋元才加の名前が記されている。12月21日版では大工の棟梁役で、俳優・松重豊の名前も新たに登場した。  ところが、キャスティングは難航したようだ。年���けの今年1月19日版の台本になると、エアロバイクを漕ぐ女性から秋元の名前が消え、代わりに、 〈稲村亜美が良さそう(イモトもいいが)→スケジュール軽アタリ〉  と、軽い調子のメモが付記されている。稲村は「野球女子」で知られるタレント、イモトは芸人のイモトアヤコだろうか。  だが、キャスティング調整をしていた最中の3月18日、佐々木氏が侮辱演出案を巡る問題で責任者を辞任。ここが“MIKIKO氏排除”に続く2つ目のターニングポイントだった。  組織委幹部が指摘する。 「組織委から開会式の業務委託を受けていたのは、電通でした。予算や進行などの実権は電通が握っていた。ところが、髙田氏や佐々木氏がMIKIKO氏を外していく過程が明るみに出たことで、電通が一歩引く態勢とならざるを得なくなりました。代わりに寄り合い所帯の組織委が仕切ることになったのですが、人選など全て演出チームに丸投げで、今度はガバナンスが効かなくなったのです」  佐々木氏に代わって責任者に任じられたのが、後にホロコーストを揶揄した問題で解任される小林氏だ。 「サブカル界では有名だった小林氏は昨年8月、佐々木氏から『開会式を手伝ってほしい』と持ちかけられ、承諾しています。昨年12月23日にMIKIKO氏らが中心だった演出チームは正式に解散しましたが、佐々木氏や小林氏は新しい演出チームに残った。そうした流れもあり、小林氏が演出を統括することになりました。こうしたサブカル人脈の中で“渋谷系”の代表格、小山田氏の作曲担当での起用も決まっていきます。ただ、小林氏はダンスパフォーマンスの経験に乏しい。なかなか演出ビジョンが定まらず、精神的にもかなり追い詰められていました」(演出関係者) 解任された小林氏(左)は、佐々木氏が引っ張ってきた  残り1カ月を切った6月27日付の台本。この段階では『AKIRA』の演出は無くなり、プレショーのMCも山口とSHELLYから、フリーアナウンサーの平井理央へ変更。が、無観客開催が決まり、翌月にはプレショーの企画は消滅する。一方で〈森山未來さんによる追悼パフォーマンス〉は〈構成調整中〉と注意書きがあり、ギリギリまで調整が行われていた。  そして本番5日前、7月18日付の台本。表紙には〈IMAGINE尺確定〉〈栄誉賞VTR 尺確定〉〈国歌斉唱 TC微修正〉など前台本からの変更点が記され、完成形へと近づいていく。だが、この翌19日に小山田氏が辞任、さらに3日後の22日に小林氏が解任されてしまうのだ。  さらに――。 「公表されていませんが、本番直前に『第二の小山田』とも言える著名人が出演を辞退しているのです」  そう明かすのは、開会式関係者の一人だ。 「本番では大工の棟梁役を元宝塚女優の真矢ミキが演じましたが、21日に行われた通しリハーサルでは、棟梁役は真矢と、俳優の竹中直人の2人でした。もともと松重の起用が検討されていた役どころです。竹中はノリノリで大工たちを盛り上げ、図面を見ながら指示を出す演技をしていた。ところが小林氏が解任された22日、竹中も辞任を申し出たのです」(同前) 大工の棟梁役で登場した真矢ミキ(NHKより)  彼に何があったのか。別の組織委関係者が続ける。 「小山田氏の問題が発覚してから、組織委は慌てて開会式スタッフの“身体検査”を行いました。それに引っかかったのではないか、と。実際、竹中は85年に『竹中直人の放送禁止テレビ』というオリジナルビデオを発表していますが、障がい者を揶揄するようなコントを演じているのです」  ビデオは内容が過激だったために、版元が自主回収したとされているが、小誌は独自に内容の一部を確認した。映像には、信号機のメロディを頼りに横断歩道を渡る視覚障がい者のモノマネか、竹中をはじめとした一行がリズミカルに白杖を振り回し、笑いを取る場面が収められている。屍姦四十八手として、竹中が死体を模したセーラー服姿のマネキンに様々な性的いたずらをするコントもあった。  小誌は7月25日、竹中に声を掛けたが、 「事務所を通して下さい」  と語るのみ。事務所に事実確認を求めると、マネージャーが取材に応じた。 竹中直人も本番2日前までは…… 「『放送禁止テレビ』が原因で辞任したのは事実です。小山田さんの問題が浮上した時、竹中本人から『36年前にこういう作品に出演している』と連絡があり、辞退したいと申し出てきた。ただ、この作品では竹中は演者。企画者でもプロデューサーでもないので、私は『予定通りお願いします』と。しかし小林さんが解任された際、コントでの言動が問題になった。これでは竹中も許されないと考えて、竹中から組織委に申し入れ、承認されました」  この作品を巡っては、過去にも抗議を受け、竹中が障がい者団体に謝罪に行ったこともあったという。 森氏が強く主張した松井秀喜 「契約上はリハーサルに出た日数の日当はもらえると思いますが、こちらとしては、リハの報酬は受け取らない意向です」(同前)  混迷を極めた末に迎えた7月23日の本番。小山田氏が担当していた冒頭の4分間は、別の曲に置き換えられたが、小林氏のカラーは随所に残っていた。 「劇団ひとりのコントやなだぎ武によるテレビクルーの寸劇がありましたが、いずれも小林氏テイスト。なだぎは、小林氏が作・演出を手掛けるコント公演にも出演している。劇団ひとりについても、発売中止になった開会式のパンフレットで、小林氏が『懐かしい友人』などと紹介しています」(前出・演出関係者)  かたや花形の一つ、入場行進では「ドラゴンクエスト」など、世界的に有名なゲームの楽曲が19曲流れた。だが、6月16日付の〈MUSIC LIST〉の選手入場の項目を見ると、本番で流れなかった5曲の曲名が記されている。「ゼルダの伝説」のメインテーマや「スーパーマリオブラザーズ」のスーパーマリオ組曲、「ポケットモンスター」のオープニング……共通点はただ1つ、「任天堂ソング」ということだ。 マリオやゼルダなど任天堂ソングも 「MIKIKOチームでは競技紹介を任天堂に監修してもらいましたが、代表取締役の宮本氏は自ら本社のある京都から毎週のように上京し、会議を重ねていました。しかし佐々木氏に実権が移った後、彼は競技紹介をあっさりピクトグラムに変えた。そのことには、任天堂側も複雑な思いがあるのでしょう。結局、本番直前で任天堂の曲は全て外されました」(別の電通関係者。任天堂は「当社は回答する立場にございません」)  そんな中で、多くの国民が驚いたのが、ドローンによる演出だろう。 「夜空に浮かぶ1824機のドローンが、一糸乱れぬ隊列で五輪のエンブレムから地球に変化するパフォーマンスを見せた。全体的に評判が芳しくない開会式で『地球ドローンだけは良かった』という声も出ています」(前出・記者) 本番で披露された地球ドローン  ところが――。  MIKIKO時代の演出を知るスタッフが訴える。 「あれはMIKIKO体制の時に、テクニカルチームが苦労して作り上げた演出の“パクリ”。それを、今の演出チームは断りも無く流用しているのです」 MIKIKOチームの地球ドローン  ドローンのパフォーマンスは、五輪のスポンサーでもある米インテル社が全面的に技術協力している。 「MIKIKO時代のテクニカルチームは、インテルのドローンチームと打ち合わせをするため、彼らの拠点であるドイツに渡航したりもしました。今の技術力でできることは何か、試行を繰り返して演出プランを完成させた。単にドローンのパフォーマンスだけでは、インテルの技術発表会になってしまう。そこで、MIKIKOチームでは会場でのプロジェクションやAR(拡張現実)と連動させる演出を考えていました。それを、本番ではドローン演出だけ“つまみ食い”しているのです」(同前)  様々な案が浮かんでは消え、アイデアがつまみ食いされ、クリエイターたちが傷ついていく中で、最後まで残ったのは、小池氏の火消しと森氏の海老蔵。2つの“政治案件”だった。 「開会式のクライマックスである最終聖火ランナーは、プロテニス選手の大坂なおみでした。ただ、彼女が選出された過程にも、政治やIOCの影が色濃く出ています」(別の組織委幹部) 大坂なおみ  実は、今年2月までは別の人物が最終聖火ランナーの予定だった。 「本番でも走った王貞治氏、長嶋茂雄氏、松井秀喜氏の3名です。長嶋氏については演出チーム側も推薦していましたが、松井氏の場合は、地元・石川県で彼の後援会の名誉会長を務めた森氏が強く主張し、候補者リストに入りました。ところが、森氏が“女性蔑視”発言で組織委の会長を辞任したことで状況は一変。今度は、IOCが掲げる『多様性と調和』を体現する存在として、大坂に白羽の矢が立ちました。本人に打診したのは、森氏の辞任から間もない3月です」(同前) 聖火ランナーを務めた王、長嶋、松井の3氏  大坂の直前には、被災地の子どもたち6人が走ったが、「復興五輪」の象徴として彼らを最終ランナーにする案はなかったのか。 IOCが拒否した「復興五輪」 「IOCは以前から演出側に『世界で困っているのは、東北だけではない。特定の震災を限定的に取り上げるのはダメ』と伝えていました。MIKIKOチームの演出には当初、黙祷シーンも入っていましたが、これもIOCから『外せ』と指示を受けた。それほど、IOCは復興五輪には否定的だったのです」(同前)  一方で、IOCが挿入を強く求めてきた点もあった。 「本番でも、開会式のストーリー展開を寸断するように流れた『Imagine』はIOCの強いリクエスト。18年の平昌五輪の時にIOC側が『今後はImagineを必ず開会式で流したい』と言い出し、今回の演出チームはこの要望を受け入れました。結果、演出としての作品性や復興五輪などの理念よりも、IOCや政治家など発言権が大きい人たちの意向に沿った開会式となったのです」(同前) ◇  開会式から3日後の7月26日。ドローン演出の“パクリ”や竹中の辞任など一連の問題について、組織委に確認を求めたが、期日までに返事はなかった。  MIKIKO氏の排除に関与し、小林氏らを演出陣に加えた佐々木氏に開会式の感想を尋ねたところ、 「はい、見ました。あとは、お答えできません」  では、本来、開会式を万感の思いで見つめていたはずの人物――MIKIKO氏は今、何を思うのか。彼女の携帯を鳴らすと、言葉少なにこう語るのだった。 「お話しできることは何もありません。今は直近のライブに向けて、全力で取り組んでいます」  東京のため、アスリートのため、最高の演出を目指したはずのクリエイターたちが蔑ろにされ、最後までIOCや政治家、電通の要望ばかりが優先された開会式。MIKIKO氏は昨年10月16日、電通幹部らにこんなメールを送っていた。 〈このやり方を繰り返していることの怖さを私は訴えていかないと本当に日本は終わってしまう〉  アスリートが敗北から立ち直るように、この失敗から我々も学ばなければ、彼女の言葉は現実のものになりかねない。 source : 週刊文春 2021年8月5日号
台本11冊を入手 五輪開会式“崩壊” 全内幕 計1199ページにすべての変遷が | 週刊文春 電子版
0 notes
kakuushoten · 3 years
Text
Tumblr media
#架空書店210302
④おいしそう
🥢
辻留の盛り付け
茶懐石からお弁当まで
平 晴彦
https://amzn.to/2ZYGOYX
#予約受付中 #新刊 #本 #予約 #読書垢 #読書好きな人と繋がりたい #架空書店の本棚 #booktwt #辻留 #盛り付け #茶懐石 #お弁当 #淡交社
0 notes
yabunirami · 6 years
Text
【NINGYOCHO】青島幸男とその生家 1
さて始まりました、人形町という街だけに徹底的にスポットを当てようっつー「NINGYOCHO」カテゴリ、その最初の企画は青島幸男です。 『たぶん「死ぬほど憧れた」という表現を用いても一切違和感のない唯一の人物が青島幸男でした。大学時代、クレージーキャッツにどっぷりハマった、ということは、言い方を変えれば「青島幸男にハマった」といっていいのかもしれない』(2015年12月28日更新「青島幸男とアタシ 1」より) ま、上記の引用元エントリの結論として「青島幸男という人に憧れてたこと自体が間違いだった」みたいに締めくくったのですが、それはあくまで性格的なことであってね。アタシと青島幸男では性格が根本的に違いすぎて、下手に憧れを抱いてしまったがばっかりに苦しんだ、という。やっぱ性格的なことを努力で乗り越えるのは難しすぎるわけでして。 しかしそれは、青島幸男があまりにも魅力的すぎる故に憧れなんぞを抱いたわけで、アタシは今でも、これほど<才人>という言葉が似つかわしい人はいないと思っている。 だから青島幸男のことをもっと知りたいという欲望はあったんです。しかも一時期とはいえ、青島幸男の生家の近くに住んだこともある。ま、偶然っちゃ偶然ですが。 多少なりとも青島幸男の人となりをご存知の方であれば、彼が人形町にあった仕出し弁当屋の倅だった、てな話はご承知でしょう。正確には人形町ではなく堀留町だったそうですが、この場合の人形町とは町名ではなく地域名としての人形町なので、これでいい。ちなみに屋号は「弁菊」といったそうです。 『弁菊のたたずまいは何時もとちっとも変わっていなかった。東京は日本橋堀留町、呉服問屋が軒をつらねる中に、御影石の砕片をふきつけたモルタル作りの二階建て、上も下も窓ばかりが目立つこけおどかしの角店で、下が調理場、二階が住居となっている。店内はあかあかと電灯がともり、ガチン、ガチンと井戸のポンプが音を立て、その日の洗いものと明日の仕込みで若い衆がいそがしげに立ち働いていた。』(青島幸男著「人間万事塞翁が丙午」より) 「人間万事塞翁が丙午」は一応フィクションの形をとっていますが、父母の名は本名であり、描かれた出来事はともかく設定はほぼノンフィクションといっていいでしょう。(ただし青島幸男自身がモデルとなった、いわば分身は「幸二」。この名前は自伝的小説においてほぼ共通して使われている) 様々な文献においても「弁菊」という屋号も含めて「人間万事塞翁が丙午」と符合しており、堀留町という住所も本当と見做しうります。 ただ、堀留町から先がわからない。具体的に何番地、みたいなことはアタシが軽く調べた範囲ではわからなかった。ただ、これは文献元が何か忘れたのですが、「玄冶店の通りを挟んだ向かい」と記述を読んだことがあったんです。 ざっくりと説明します。 玄冶店の説明は後回しにするとして、玄冶店の石碑は人形町交差点の北東辻に建っている。堀留町は人形町よりも北側なので「通りを挟んで」という「通り」とは人形町通り、「挟んで」ということはその西側、人形町交差点の北西辻になるわけです。 今でいえば居酒屋なんかが入った雑居ビルの辺りから堀留町側、つまり若干北側。さらに「人間万事塞翁が丙午」の記述からすれば「角店」。 これらをすべて換算すれば、今の日高屋辺りになると推測したわけです。 日高屋!?いやいや、これはもしかしたらもしかするんじゃないか!? 『ORIPA!懐かしい。正確には「Pasta cafe ORIPA」という店名でした。憶えてたわけじゃないけど検索したら出てきた』(2016年12月27日更新「完全版発掘!」より) ORIPAはベトナムコーヒーが「売り」のカフェで、アタシが2002〜2003年にかけてこの近辺に住んでいた頃に足繁く通ったカフェでした。一応チェーン店だったみたいだけど、アタシは人形町交差点のほど近くにあった店舗しか知らない。 とにかくここでまったり(当時の言葉で言えば「マターリ」)するのが好きでね。Jornada568っていうPDAを弄りながら、時間を潰すのが大好きだった。ま、そう考えたら、やってることは今とほとんど違わないな。今はどこのカフェに行こうがずっとiPhoneを弄ってるわけで。 まァそんなことはどうでもいい。 何というか、突然閃いたんだけど、もしかして2003年当時、足繁く通っていたORIPAの場所って弁菊、つまり青島幸男の生家の跡ではないか、と。 というのも、現存しないので若干曖昧なのですが、場所はたしか今、日高屋になってるところだったはずなんですよ。 とにかく軽く検索する限りは見事に符合する。ただ、先ほども書いたように、どうしても弁菊の正確な場所がわからない。 アタシの性分として「たぶん」ってのが嫌なのです。どうしてもはっきりさせたい。 というのも、アタシがORIPAなるカフェであれだけまったりできたのは、もしかしたら青島幸男の、正確には青島幸男の母君のご加護があったからじゃないか、と。 こうなると、もう行ってみるしかないわけです。そう、人形町界隈に。もちろん現地に行ったからって必ず判明するわけではないんだけど、アタシの経験上、本気で調べれば近似値は必ず導き出せると信じていますから。 続く。
0 notes
panichouse-band · 6 years
Text
へるコラムVol.1「サザンオールスターズ(及び、しゃがれ声のオッサンのソロ)」
春だね!茅ヶ崎の話でもしよっか!
や、茅ヶ崎は行ったこと無いけども実家(餓鬼道)からエボシ岩が現地の人から20秒遅れくらいで見えていたぐらいには少年期にお世話になったバンドについてです。ていうか、誰が少しでもお世話になってないのか知りたいバンドなんでわざわざ語るのは野暮っちゃ野暮なんやけども。
そもそも俺、小学6年生くらいまでは音楽なんか嘉門達夫以外は好きじゃなかったのね。引っ込み思案の根暗の太っちょでずっと休み時間は漫画ばっか描いてた。
でも、だからこそ反応したのかいね。ジャニーズやTK(安らかに眠れ)関連ではなく、他の流行の音楽とは完全に異質でいなたい、でも完全にポップなおっさん方に。夏を前にしたある日、たまたま父親の車内テレビで流れていたTHE 夜もヒッパレ!での生出演だった。
サザンオールスターズの、「HOTEL PACIFIC」のスタジオライブ。
あれを見て以降しゃがれ声の決してルックスが良いわけではない中年の世界に、今日に至るまで魅了され続けている所存で御座います。小遣いを所謂懐メロ(アルバム、シングルやら関連作品及びグッズ非売品に至るまで)に注ぎ込む、流行からはぐんぐん遠ざかる少年時代を送らされました。
そしてコミックバンドと揶揄された時代を模倣して、私も何故だか、コミックバンド揶揄されるようなバンドをやる羽目になっております。(パニックハウスの歌詞は関西弁なだけで、あんなにも侘び・寂び・渋みに溢れているのに…)
俺は桑田佳祐を許さない。
奴の持つ魔力とは何か? 日暮らし私は小首を傾げて思うのですよ。
第一、何を言ってるのかよくわからないじゃないですか。僕の母親(音楽に疎い)なんかは「日本語やのに英語みたいな歌い方してちんぷんかんぷんやから嫌いや」とまで宣うレベルで、まあどこを取っても灰汁が強いですよね。て
いうか初期なんてほぼスワンプじゃないですか。スワンプみたいな歌謡曲でご飯が食えるって何すか?もし仮に「ブルーグラスバンドをバックに漫談みたいなお歌を歌ったらゆくゆくレコード大賞取れまっせ」って言われたら、やります?それとあんま変わんないですよ。彼らの最初はコミックバンド扱いから始まっている訳ですから。
そしていつの時代も、ミュージシャンと言うのはアイドルの側面も御座いまして。彼のKAMAKURAという悪魔の力でも借りたのかというようなアルバムから、「顔」というド直球タイトルのナンバーの強烈な一節ですけども、
「この顔でモテたらおもしろい」
…と曲中に登場する自分を指して本人も仰られておりまして。いや、この歌が本人の体験談かどうかは甚だよくわからないところではありますが。や、というかね、よくわからないのはあくまで僕が桑田佳祐と友人でないからなんですよ。明らかに経験談では無いことはわかるんです。「顔」の二番ではこうくるんですよ。
「Hiding my love one 罪深き夜 良人(おっと)でありしも愛に舞う」
これは完全にさっきとは打って変わってどちらかと言えばモテる男の贖罪(或いは自虐)とでも言うような並びなんですよね。もしこちらの方が原坊を差し置いての逢瀬について述べたことなら(んなわきゃないだろうけど)さっきのが完全なる嘘になるわけで。
無論、誰しも伏せている本当のことなんか特盛ポトフの如くモリモリとデカ盛られている事でしょうけれども。しかしこの男の書く歌詞には「完全なるデカダンス醜男」の世界と「隠し子発覚不倫報道総てが芸の肥やし」(それこそ「LOVE AFAIR~秘密のデート~」やんね)な世界が入り混じってるうえで、あんなにも傍目にはおしどり夫婦を気取ってくれてやがるんですよね。
アーティストの書く曲の世界にフィクションとノンフィクションがあるのは当たり前なんですけども、彼の書く世界はやたらめったら謎のリアリティを帯びているのですよ。だって日本の大衆の心をあんなにも撃ち抜くんすよ?
あれが真実で無くて何?!嘘で突き動かされる俺らの感情って何処?!って話ですよ。これは彼が優れたソングライターだからなんていう、シンプルな話やないんすよ。メロディが優れてるのは当然のこと、何を隠そうこの破滅型の極みの俺がそんな大衆音楽に魅了されて止まないのは当たり前に歌詞にも共感を覚えているからであって。
かぶき者の俺が嘘に躍らされるワケがないんですよ。となればあの辻褄の合わない世界観は何か?と。
もうこの世に居ないんですよ。
桑田佳祐という人は。
少なくとも、サザンオールスターズのキャリアが始まった際にはもう死んでます。桑田佳祐の魂は。
今の我々が見ている桑田佳祐は、ただの器なんですよ。その器に、取っ替え引っ替え老若男女職種を問わず。
その度に桑田佳祐の身体を通してそいつらが体験したことをそのまま歌詞にしているんです。(メロディーは全部原由子が書いてます。すごい!)
「LOVE  AFAIR~秘密のデート~」は石田純一的な優男が桑田氏の身体を通じて浮気をした時にしたためた詩であり、
「いとしのエリー」は実際にエリーさんの彼氏の霊がエリーいずこと情熱を込めて殴り書きしたために2時間ほどで完成し、
「TARAKO」は完全にアメリカ人が書いています。
「星降る夜のHARLOT」なんかは娼婦の魂が憑依した上で、実際に新宿2丁目で桑田佳祐(の身体の娼婦)が水商売をした暁に出来たものであり、
「私の世紀末カルテ」に至っては7人降霊して順番に歌いまわしてます。
「ブルースへようこそ」では、ゲイが憑依した為にベースのムクちゃんは大変な目に遭ってしまいました。(歌詞は自分の目で確かめてね)
サザンのキャリアは今年で40周年、今の今に至るまで他人に提供した曲も含めて合計千曲くらいあるのではというほどに同じ人間の思ったこととは思えない叙情やら慕情にまみれたナンバーたち。
曲調一つとってしてもですよ。小林武史(この人は恐らく地獄の住人だと踏んでおりますがそれについてはまたいずれ!)が絡む以前、小林武史が手を引いて以降を考えても、ちょっとおかしいんですよね。1人でやってるとしたら。サウンド面はまだしも、歌詞はおかしい。
でも桑田佳祐の魂はどこに行ったかというと、たまぁーに戻ってきてるみたいですよ。KUWATA BANDの時とかはちゃんと戻ってきてました。しかし大半、お留守です。
それも随分前の話なので、今週末には我々とTHE SKA JUNCTIONSで、桑田氏の口寄せを試みましょう。 昔から言うじゃないですか。
「生まれく叙情詩(せりふ)とは 蒼き星の挿話 夏の旋律(しらべ)とは 愛の言霊」ってさ!
以下、告知↓ ====================================
3/18(日) 下北沢GARAGE・パニックハウス共同企画 ”メランコリックになるじゃん春 vol.1”
パニックハウス THE SKA JUNCTIONS TAKOPEO Sepia in Philia
場所:下北沢GARAGE  http://www.garage.or.jp
���間:オープン18:00 / スタート18:30
前売¥2500(D別)/ 当日 ¥3000 (D別) ※学生証提示で高校生500円、大学生1,500円 ‼︎
====================================
失敬するよ! HAVE A NICE HELL!!!
0 notes
teaceremony-ja · 7 years
Text
祝60歳!NHK『きょうの料理』伝説60を11月4日に生放送 平野レミ ...
#茶道 #裏千家 [楽天 Woman]村上信夫(帝国ホテル料理長)、小野正吉(ホテルオークラ総料理長)という日本におけるフランス料理の二大巨頭や、日本に麻婆豆腐を伝えた『四川飯店』の陳健民、裏千家の懐石料理を伝える『辻留』の辻嘉一など、当代一流の料理人や料理研究家が ...
0 notes
kachoushi · 2 years
Text
各地句会報
花鳥誌 令和4年5月号
Tumblr media
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
………………………………………………………………
令和3年2月2日 立待花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
女正月故郷行きのバスに乗る 世詩明 年賀状遅刻せしものありにけり 同 初場所の肌から湯気や御嶽海 輝一 声出して夜を徘徊猫の恋 誠 しづかなる諸子のあたり鳰の海 同 神去りし月一の鳥居を進みけり 同 長き夜や国語辞典の背はほどけり 同 思ひ出し思出しつつ年明くる 秋子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月3日 うづら三日の月句会 坊城俊樹選 特選句
さくさくと鍬に起さる春の土 喜代子 背戸の梅膨らみつつもまだ止む 由希子 在の春寄り添ふ如き夫と生く 同 節分に内なる鬼に独り言 さとみ 春めくや雲の流れもそのひとつ 都 (順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月5日 零の会 坊城俊樹選 特選句
薄氷の昇華してゐる街の朝 いづみ やはらかな波うすらひの端を濡らす 光子 春待つやソファに躯体折り沈み 同 平凡な水に戻りしうすごほり 千種 東風荒し湖上に女神棲む祠 光子 象の目に黄なる涙や春寒し 眞理子 薄氷を突く杖の先爺の恋 ゆう子 寒夕焼神に激しき恋の日も きみよ 薄氷の毀れて山を響かせて 順子 薄氷の隠し切れざる水の闇 梓渕
岡田順子選 特選句
春光のやがて黄となる大手門 伊豫 何もせぬ人摘んで来し蕗の薹 慶月 薄氷のことりと池に戻りたる 小鳥 象の目に黄なる涙や春寒し 眞理子 カシミアに母をくるむや寒波来る いづみ 下萌や正五位てふ土饅頭 要 春の虹黄色に神の実在す 美智子 失へるとは君子蘭枯れし朝 俊樹 春来ると云ふ悲しみの口で云ふ 光子 クロッカス咲く咲く道をまつ直ぐに 久 レース被ぎ絵踏の裔の女達 佑天 浮寝鳥工業地帯たそがるる きみよ 黄泉よりも寒き靖國なりしかな 俊樹 薄氷を空に浮かべる私とも 伊豫
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月9日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
春隣大きな種を手に拡げ 登美子 三日月の見送る明けや春立ちぬ みえこ 白魚を喉に通すも生きてをり 令子 習はしの鰈を食べて天神講 光子 子の歌ふ名もなき調べ建国日 裕子 冬菊へよく日の当たる母の庭 登美子 雪形の見える日待つや切々と みえこ
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
家解きの雪の吹き付く床柱 宇太郎 天仰ぐさまに綻び臥竜梅 悦子 木の香濃き仕事始の鉋屑 同 大寒や枕の下に温みあり 佐代子 春風や鳥の冠羽の逆立ちて 宇太郎 日脚伸ぶ猫やはらかく老ゆる窓 都子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月14日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
初句会乍ら句敵顔揃ふ 世詩明 よちよちの小さき靴や春を待つ みす枝 旭日に暫し氷柱の煌めける さよ子 雪解けの音と光に満つる園 中山昭子 近松像寒九の雪の積もりけり ただし 時なしに目覚め夫恋ふ雪明かり ミチ子 終電の窓に映りし雪女 上嶋昭子 雪吊りを渡る静かな風を見し 信子 予報士の棒の先より寒波くる 同 ポケットにもう要らぬ鍵冴返る 上嶋昭子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月14日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
𩸽干す香の満つ蝦夷の漁師町 三無 前垂れに春塵ためて辻地蔵 怜 春塵にぼんやり重き相模湾 同 狛犬の巻毛豊かに春の塵 美貴 薔薇の芽や今日も窓辺にピアノの音 和魚 薔薇の芽やカーブの多き世田谷線 貴薫 魚店に問へば𩸽と素つ気なく 怜 老二人薔薇の芽を摘む穏やかに 史空 古里の匂ひの煙𩸽焼く 三無 薔薇の芽の放つ光の息づかひ 秋尚
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月16日 福井花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
猫の恋どこかに潜む恋敵 世詩明 羽子板や傾城笑みて猫を抱き 令子 猫の恋出れぬ出さずと恋の闇 同 九頭竜にまぼろしの漁春立ちぬ 笑子 膨らみて静もる河口春浅し 同 箱火鉢父の煙管の音今も 雪 垣間見し母の煙草や箱火鉢 同 竜の玉金輪際と云ふ玻璃に 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月17日 花鳥さゞれ会 坊城俊樹選 特選句
寒明けて鴉はただの黒き鳥 雪 反応を楽しんでゐる懐手 同 九頭竜に朱を透かせゆく桜鱒 笑子 膨らみて静もる河口春の闇 同 春立てる兆し故山の鳥語にも かづを 追儺の夜遺影の夫と豆談義 希 枝川や暗き色して雪濁り 啓子 病院の八階の窓山笑ふ 天空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月17日 伊藤柏翠俳句記念館 坊城俊樹選 特選句
寒蜆てふ名のかくも小さきを 雪 蝶一つ女が一人凍つるごと 同 しんしんと凍蝶となり果せたる 同 凍蝶やとある女の物語 同 寒林に入り寒林の声きかん 同 二ン月の波濤や高し日本海 かづを 胸中に日溜りありし女正月 真喜栄 幾百の絵馬の叫びや大試験 同 元日やゆるむともなし日本海 さよ子 明けやらぬ露地に恋猫走り去る 和子 百済まで百里と言ふや春の海 千代子 紙漉の女が春を告げにけり 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月20日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
あした咲く梅のさゆらぎ年尾句碑 慶月 やはらかく錆はゆるみぬ春の雨 和子 春の雨メタセコイヤはまだねむる ます江 観音の背ナに広ごる大椿 慶月 紅梅を大悲の色と思ひけり 三無 春きざす風こそばゆき母の塔 幸風 マンホールの苔より生ゆる春の草 和子 木々の枝赤らんできて梅となる 千種
栗林圭魚選 特選句
武蔵野を眺む枡形木の芽風 幸風 遠目にも力溢れる辛夷の芽 三無 蕗のたうあれば毟れる衆生かな 千種 観音の背ナに広ごる大椿 慶月 早春の光をのせて町眩む 斉 さへづりやプラネタリウムの小さき屋根 千種 開かんと枝垂るる梅の年尾句碑 秋尚 枡形の木の芽は太郎だらけかな 俊樹
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月22日 鯖江花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
夢に掃く落葉の遂に掃ききれず 雪 幾千の蝶の一つの我に凍つ 同 一枚をめくり即ち初暦 同 枯るるべくして枯蓮となり果てて 同 女正月猫と留守居の茶漬飯 一涓 箱火鉢父の煙管の疵の数 同 悪尉にちと頭下げ初詣 同 虚子生れし国より届く春の文 同 わがままは若き日のまま古コート 上嶋昭子 九頭竜の名にふさはしき雪解川 同 顎なでて生き残り組鮟鱇鍋 同 寒椿こぼす雫のくれなゐに みす枝 一斉に雪の解けゆく昔幽か 同 点滴の一滴ごとの余寒かな 中山昭子 銀ねずみ仄��紅さし猫柳 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月27日 月例会 坊城俊樹選 特選句
鳩舞へるたましひ乗せる木の芽風 慶月 桃の花古壺に挿して女系かな 光子 佐保姫の海に向かひぬ墓標群 幸風 啼くものよ散りゆくものよ春の空 和子 亡き人へ垂るる梅が香を広げ 慶月 神池の鯉いそいそと水温む 佑天 木のベンチ朽ちてゆくことあたたかし 和子 如月のクルスは薄き空に溶け 小鳥 骨董市消えて春埃の行方 要
岡田順子選 特選句
柳の芽水面にモネの庭つくる 千種 桃の花古壺に挿して女系かな 光子 清水門守る一兵犬ふぐり 圭魚 春なれば乳鋲は緩ぶ田安門 佑天 益次郎像は傾ぎぬたんぽぽへ 俊樹 紅梅の香に嬰児の香の消えて 同 亡き人へ垂るる梅が香を広げ 慶月 骨董市消えて春埃の行方 要 先々に梅をひそませ曲輪跡 千種 正殿を降りる肩揺れ草青む ゆう子 春埃集めリヤカーごとごとと 佑天
栗林圭魚選 特選句
料峭の風吹き抜ける田安門 梓渕 水草生ふ雲と少女を写しつつ 順子 石組みを落ちゐる音も春の水 要 東風吹かば松羽目木肌掠れはて ゆう子 桃の花古壺に挿して女系かな 光子 満を持し金褸梅踊り出でし空 秋尚 満ちゆけるもののしづけさ梅白し 千種 春風にまろべば姉の駆け寄れる 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
十文字の切り込み入れて大水菜 節子 拘りの皿に白魚盛られけり 多美女 眩しさを放つ水菜の洗ひ立て 秋尚 寿福寺を漫ろ歩したる実朝忌 亜栄子 二ン月や仏足石を洗ふ僧 多美女 寒明の晨鐘とよむ磧径 幸風 猫往きて淋しさ抱きつ寒明くる 恭子 透き通る白魚の影絡まりて 秋尚 さわさわと洗ひさつくりと水菜切る 瑞枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和3年2月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
高楼も番所も掠め春一番 かおり 古着売る余寒の路地に灯を寄せて 同 真白なる猛虎の檻や春一番 愛 春寒の色一色の擦り硝子 桂 哭けど嘆けど涅槃図のあたたかし 睦子 情薄きLINEの闇や余寒の夜 勝利 春の野に園児来さうな道のあり 佐和 春雪に逝きし双子の姉妹 久美子 恋情を持て紅梅を離れたる 美穂 飛び火してトンガ国より春一番 千代 着水の鴨しばらくは同じ向き 由紀子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
0 notes
teaceremony-ja · 7 years
Text
祝60歳!NHK『きょうの料理』伝説60を11月4日に生放送 平野レミ ...
#茶道 #裏千家 [otakei.otakuma.net]村上信夫(帝国ホテル料理長)、小野正吉(ホテルオークラ総料理長)という日本におけるフランス料理の二大巨頭や、日本に麻婆豆腐を伝えた『四川飯店』の陳健民、裏千家の懐石料理を伝える『辻留』の辻嘉一など、当代一流の料理人や料理研究家が ...
0 notes
teaceremony-ja · 7 years
Text
祝60歳!NHK『きょうの料理』伝説60を11月4日に生放送 平野レミ ...
#茶道 #裏千家 [楽天 Woman]村上信夫(帝国ホテル料理長)、小野正吉(ホテルオークラ総料理長)という日本におけるフランス料理の二大巨頭や、日本に麻婆豆腐を伝えた『四川飯店』の陳健民、裏千家の懐石料理を伝える『辻留』の辻嘉一など、当代一流の料理人や料理研究家が ...
0 notes
teaceremony-ja · 7 years
Text
祝60歳!NHK『きょうの料理』伝説60を11月4日に生放送 平野レミ ...
#茶道 #裏千家 [楽天 Woman]村上信夫(帝国ホテル料理長)、小野正吉(ホテルオークラ総料理長)という日本におけるフランス料理の二大巨頭や、日本に麻婆豆腐を伝えた『四川飯店』の陳健民、裏千家の懐石料理を伝える『辻留』の辻嘉一など、当代一流の料理人や料理研究家が ...
0 notes