#怒濤の結婚式
Explore tagged Tumblr posts
mobsprooftheweb · 8 months ago
Text
幻のカルト・ムービー『アクション・ミュタンテ 4K』初のリバイバル&4K上映決定
美しいものは悪だ!全員ぶっ飛ばせ!
Tumblr media
スペインの鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの衝撃的なデビュー作にして、幻のカルト・ムービー『アクション・ミュタンテ 4K』の初のリバイバル上映、初の4K版での上映が決定! 8/23(金)より新宿シネマカリテほか全国順次でロードショーが決定した。
舞台は美しさが優先され、人々が美容に励む近未来。 醜悪な容貌や障害ゆえに迫害を受け虐待を受けてきた7人からなるテロリスト集団<アクション・ミュタンテ>は社会に復讐を誓い、誘拐や殺人を繰り返していた。
ある日、監獄から出所したボスのラモンを迎えてパン製造業の大富豪オルホの娘、パトリシアの誘拐を企てる。 パトリシアの結婚パーティーに潜入したミュタンテたちは客を皆殺しにして彼女を宇宙船へ拉致、身代金の引き換え場所である惑星に向かうのだが…。
ゴヤとピカソとダリを産んだ芸術の国スペイン出身、のちの『ビースト獣の日』(95)でスペイン版アカデミー賞といわれるゴヤ賞を受賞、『気狂いピエロの決闘』(2010)はクエンティン・タランティーノが絶賛、第67回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。 異端の者たちの闘いと血と愛を描き続ける鬼才アレックス・デ・ラ・イグレシアの記念すべきデビュー作であり、その才能にひれ伏した巨匠ペドロ・アルモドバルが製作を務めた本作は、『ハイルミュタンテ! 電撃XX作戦』さらには『未来世紀ミュータント』といった邦題での日本公開から30年の時を経て、あらたに『アクション・ミュタンテ 4K』とタイトルを更新し、初の4K版で生まれ変わりスクリーンに投影される!
『未来世紀ブラジル』的カルトSF映画の魅力や『時計じかけのオレンジ』もびっくりのバイオレンス描写に『スパイ大作戦』のオマージュ(!?)まで、あらゆるジャンルとブラックユーモアと血をミキサーにかけ、惑星もろともぶっ飛ばす勢いで疾風怒濤、奈落の底まで突き進む、アナーキーSF超怪作の復活だ。
物語を彩るのは次から次に現れる強烈な個性のキャラクターたち、キッチュでポップな衣装、広大な砂漠の惑星、猥雑なバーのロケーション…。
4K版で蘇るそのディティールは<宇宙芸術>とも呼ぶべき素晴らしさ。
そして、強烈なバイオレンス描写と、モラルに揺さぶりをかけるユーモアが全開ながら、根底に流れるのは既存の<美しさ>と体制、権力にとことん牙をむき、あざ笑う反逆精神だ。
狂っているのは社会か、ミュタンテか、我々か?
<イイ感じ>にコーティングされた世界をぶっ飛ばした先に奇妙な感動が待っている、世紀の怪作を今こそお見逃しなく!!
『アクション・ミュタンテ 4K』 1993年/スペイン=フランス合作/95分/スコープサイズ 監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア 脚本:アレックス・デ・ラ・イグレシア、ホルヘ・ゲリカエチェバァリア 製作:ペドロ・アルモドバル、アウグスティン・アルモドバル 撮影:カルレス・グシ 音楽:ファン・カルロス・クエリョ 出演:アントニオ・レシネス、フェルナンド・ギーエン、フレデリケ・フェデール、アレックス・アングロ、フアン・ヴィアダス、サテュリアーノ・ガルシア、カラ・エレハルデ キングレコード提供|フリークスムービー配給 🄫 EL DESEO, S.A. – CIBY 2000 - 1992 公式X:@accionmutantejp   8/23(金)より、新宿シネマカリテほか全国順次ロードショー!
back to HOME back to MOBSPROOF back to MOBSPROOF web magazine
0 notes
booonchu · 8 years ago
Photo
Tumblr media
アバウトタイム見てから、改めてリチャードカーティスの作品見てないのあったかなと調べてたところ発見。ヒューグラントでててローワンアトキンソンもでてる、アツい。 結婚式が次から次へと開かれてる状態、今の私と同じ。 ヒューグラントはダサ良い、手本にしたい。 好きな人と、結婚する人、別なのか問題。どーなんだろうね、タイミングだったり価値観の変化だったりするかもだけど一緒がいいよなぁ。 #フォーウェディング #春よこい #fujifilm #xt10 #xseries #怒濤の結婚式
0 notes
jitterbugs-prma · 3 years ago
Text
コクランズ・キュウ distribution-free.
 
 
 
 きょうも犠牲者はゼロだったな、と苦虫を噛み潰したような表情で言ったのは彼らバーニングレスキューの実質的な指揮官であるイグニスだった。彼は常から重たく色の乗ったサングラスをかけていたので、そのするどい眼光や、困惑や、躊躇がありのままにあきらかになることはなかったが、なにも情緒を語るのは必ずしも眸ひとつではない。イグニスは現場にこそ出ないものの、彼の冷静沈着さと、咄嗟の判断力には信頼が置け、たしかに指導者たるにふさわしい男だった。オレ様が大活躍したからなァ! と鷹揚にわらって鼻高々のガロ・ティモスがこのところのイグニスの悩みのタネであったことは間違いない。ただし、この、順調すぎ、達成されすぎた仕事が続く日々には、根拠のない薄気味悪さがある、暗躍するなにものかの意思が、高度に洗練され、緻密に計算された予定調和にすべて落とし込んで、ほんとうは存在しているはずの鋭角を隠し、まるくおさめているかのような違和感が。バーニングレスキューの誰ひとり口にはしないし、ガロに至っては感づいてすらいないであろう、自作自演の陰謀のにおいが、薄っすらと忍び寄っていないとは、限らなかった。ガロの明朗さは一瞥して心地のよいものであるように思える。単純明快な彼の行動原理を、ばかめ、といって肩をすくめながら、愛していた、同僚であるバリスも、レミーも、アイナも、もちろんルチアも。
 ルチアもまたバーニングレスキューにおいては実務部隊ではない。現場へ急行するレスキューモービルの操縦を担当し、碁盤の目状に整備されているとはいえ、最短経路をあやまたず選んでこのプロメポリスを駆け抜けるのは容易なことではない。ましてや、対バーニッシュ消火装備と、火災現場へ突入する実務部隊のための装備を複数積載したモービルは大型であり、小回りなど望むべくもない。それを、隊員内でもっとも小柄なルチアが自在に乗り回している、というのもおかしな話ではある。彼女が担当するのは機材の整備、新装備の発案と実験といった、おもに外装に関する部分である。旧式と揶揄されはしても、充分な性能を発揮し、危険きわまるバーニッシュフレアの巣窟の中へ同僚たちを送りこむためにルチアは尽力を惜しまなかったが、すべてがすべて、同僚たちや、火災によって失われる被害者たちを救出するためではなかった。この意味でいうならばルチアは救命隊員としては失格なのかもしれず、くだんの新人、おのれの信ずる救急と消防の道に、疑いもたず邁進するガロと真逆の性質にもみえるが、けして、火災そのものを喜んだことはない。イグニスは近頃どうも思案に暮れているようだが、誰の命をも脅かされないのであれば、それがいちばんすばらしいのに決まっているからだ。
 ルチアは一科学者である。学術の徒として、真理を目指すことよりは、より実務的な、実践的な装備を発案し、発明し、机上だけでは限界のある試算を実機運用でまかない、改良を重ねる。ひとえに自己満足の世界である。誤解を受けがちなことだが、科学者というのは、総じてロマンチストが多く、ご多分にもれず、ルチアも、また、そうであった。たとえば自らの発案が特許を取得し、一財産を成すというような、ゴールド・ラッシュの時代に開拓者たちがのぞんだ願望も、ロマンのひとつではあるだろう。結果として自らが金銭的に、そうして社会的にゆたかになり、満たされ幸福な人生を過ごしえるというのならば。あるいは、拝金主義ではあるまいかと下卑た勘ぐりをされようとも揺らぐことなしに、無知にして蒙昧なる大衆、貌のない、有象無象の群体としての幸福をもたらすと信じられるのなら、突き進むのも誤りではない、どちらも、ルチア・フェックスの選ぶ科学者のいのちでは、生き様ではないが。
 種としての繁栄や、覇権のさきを見据えた次世代への愛情を語るには、あまりにルチアは利己的にすぎた。彼女の頭脳、目にも留まらぬ疾風怒濤にして、かなた数百マイルの遠くにまで枝を伸ばす大樹のさまの霹靂もかくやの指先、年相応にはとても見られない、栄養不全と、いちじるしい二次性徴の発現のおくれがみられるとしかおもえない小柄な身体、すべては、彼女のためにしか働くことがない。あたかも、顳顬の中心を撃ち抜き、ルチアの菲薄な皮膚と、わずかにたわむ頭蓋とを突き抜けて脳漿をぶちまけるよう��、烈しい刹那もあれば、すんでのところでとまりかけた心臓を電流し、現世との強制的の婚姻によって呼び戻すような片時もあれば、すれ違いざまにおとずれ肌をあわ立てる分子間引力のような、ささやかな須臾にふるえる日もある! 瞬間、あるいは、モメント、ひらかれた視界、なにもかも。どちらも、彼女がまだ、ルチア・フェックスのひらめきに愛されているという証明である。もしもかのひらめきが、この身体を離れてゆくことがあるというのなら、それは息をしながらにしてくたばっているのと大した違いはない。寝食など、ましてや肉體の慾求など、もはやルチアには重要な意味を持たない、のみならず、審判に値する罪でありさえもした! あるときには。腹が満たされくちくなれば、たいていの人間であれば眠気をおぼえる。頭のなかを駆け抜け、一瞬ごとに息の根を止めて、そうして蘇生するひらめきをもたらすべき血流が、腹のなかの食い物を消化するのにもっていかれるためであるのは、すでに生理学の分野で知られたことであり、焼き魚の、苦みとえぐみをもつはらわたを避けて、等間隔に交叉した脊柱をのこしてきれいに平らげてやる解剖のやりかたくらいには詳らかである。この眠気が、ルチア・フェックスのひらめきと、ここに坐している彼女とを、逆らいようもないつよさで断絶しうるのだ。耐え忍ぶにはあまりにも難い、苦痛である。
「お金になるような発明は邪道だよ。」「わたしの発明は余計な行動じゃなーい。」のたまって憚らない彼女をマッド・サイエンティストとよんでほとほと呆れてみせるレミー・プグーナの言い分は理解できるし、気心のしれたゆえの、礼節を欠いた慕わしさを、擽ったく思うことはあれども疎ましく思ったことはない。ルチアは考えない、ゆたかさを求める人間の本質を拒絶したいとも、飢え凍えないことが、それだけでどれだけ人間の精神を担保しているか、身をもって知っているわけではないが、それくらいの想像力はある。彼女に限らず、夢想に耽るロマンチストの科学者たちは、その想像力、精神的な充足と、物質的な恍惚とのあいだに挟まれて呻き声をあげているのだから。肉體の軀は重たい、はるかに重量的にはおもたいはずのレスキューギアをまとい、火事場せましと駆けずり回るガロ・ティモスのありあまる富は、きっと勇気だ、信心だ、ルチアにとってはひらめきと同義。
 
 
 
*****
「こんなこともあろうかと、ってヤツよ」
0 notes
kuzmene · 7 years ago
Text
さようなら
忘れもしない今年の5月18日。 武蔵野赤十字病院、循環器科の医師から次のような宣告を受けた。 「膵臓ガン末期、骨の随所に転移あり。余命長くて半年」 妻と二人で聞いた。二人の腕だけでは受け止められないほど、唐突で理不尽な運命だった。 普段から心底思ってはいた。 「いつ死んでも仕方ない」 とはいえあまりに突然だった。
確かに兆候はあったと言えるかもしれない。その2〜3ヶ月前から背中の各所、脚の付け根などに強い痛みを感じ、右脚には力が入らなくなり、歩行にも大きく困難を生じ、鍼灸師やカイロプラクティックなどに通っていたのだが、改善されることはなく、MRIやPET-CTなどの精密機器で検査した結果、いきなりの余命宣告となった次第である。 気がつけば死がすぐ背後にいたようなもので、私にはどうにも手の打ちようもなかったのだ。
宣告の後、生き延びるための方法を妻と模索してきた。それこそ必死だ。 頼もしい友人や強力この上ない方の支援も得てきた。抗ガン剤は拒否し、世間一般とは少々異なる世界観を信じて生きようとした。「普通」を拒否するあたりが私らしくていいような気がした。どうせいつだって多数派に身の置き所なんかなかったように思う。医療についてだって同じだ。現代医療の主流派の裏にどんなカラクリがあるのかもあれこれ思い知った。 「自分の選んだ世界観で生き延びてやろうじゃないか!」 しかし。気力だけではままならないのは作品制作とご同様。 病状は確実に進行する日々だった。
一方私だって一社会人として世間一般の世界観も、半分くらいは受け入れて生きている。ちゃんと税金だって払ってるんだから。立派には縁遠いが歴とした日本社会のフルメンバーの1人だ。 だから生き延びるための私的世界観の準備とは別に、 「ちゃんと死ぬための用意」 にも手を回してきたつもりだ。全然ちゃんと出来なかったけど。 その一つが、信頼のおける二人の友人に協力してもらい、今 敏の持つ儚いとはいえ著作権などの管理を任せる会社を作ること。 もう一つは、たくさんはないが財産を円滑に家内に譲り渡せるように遺言書を作ることだった。無論遺産争いがこじれるようなことはないが、この世に残る妻の不安を一つでも取り除いてやりたいし、それがちょいと向こうに旅立つ私の安心に繋がるというもの。
手続きにまつわる、私や家内の苦手な事務処理や、下調べなどは素晴らしき友人の手によってスピーディに進めてもらった。 後日、肺炎による危篤状態の中で、朦朧としつつ遺言書に最後のサインをしたときは、とりあえず、これで死ぬのも仕方ないと思ったくらいだった。 「はぁ…やっと死ねる」 なにしろ、その二日前に救急で武蔵野赤十字に運ばれ、一日おいてまた救急で同じ病院へ運ばれた。さすがにここで入院して細かい検査となったわけだ。結果は肺炎の併発、胸水も相当溜まっている。医師にはっきり聞いたところ、答えは大変事務的で、ある意味ありがたかった。 「持って…一日二日……これを越えても今月いっぱいくらいでしょう」 聞きながら「天気予報みたいだな」と思ったが事態は切迫していた。 それが7月7日のこと。なかなか過酷な七夕だったことだよ。
ということで早速腹はきまった。 私は自宅で死にたい。 周囲の人間に対して最後の大迷惑になるかもしれないが、なんとしてでも自宅へ脱出する方法をあたってもらった。 妻の頑張りと、病院のあきらめたかのような態度でありつつも実は実に助かる協力、外部医院の甚大な支援、そして多くの天恵としか思えぬ偶然の数々。 あんなに上手く偶然や必然が隙間なくはまった様が現実にあるとは信じられないくらいだ。「東京ゴッドファーザーズ」じゃあるまいし。
妻が脱出の段取りに走り回る一方、私はと言えば、医師に対して「半日でも一日でも家にいられればまだ出来ることがあるんです!」と訴えた後は、陰気な病室で一人死を待ち受けていた。 寂しくはあったが考えていたのはこんなこと。 「死ぬってのも悪くないかもな」 理由が特にあるわけもなく、そうとでも思わないといられなかったのかもしれないが、気持ちは自分でもびっくりするほど穏やかだった。 ただ、一つだけどうしても気に入らない。 「この場所で死ぬのだけは嫌だなぁ…」 と、見ると壁のカレンダーから何か動き出して部屋に広がり始めるし。 「やれやれ…カレンダーから行列とはな。私の幻覚はちっとも個性的じゃないなぁ」 こんな時だって職業意識が働くものだと微笑ましく感じたが、全くこの時が一番死の世界に近寄っていたのかもしれない。本当に死を間近に感じた。 死の世界とシーツにくるまれながら、多くの人の尽力のおかげで奇跡的に武蔵野赤十字を脱出して、自宅に辿り付いた。 死ぬのもツライよ。 断っておくが、別に武蔵野赤十字への批判や嫌悪はないので、誤解なきよう。 ただ、私は自分の家に帰りたかっただけなのだ。 私が暮らしているあの家へ。
少しばかり驚いたのは、自宅の茶の間に運びこまれるとき、臨死体験でおなじみの「高所から自分が部屋に運ばれる姿を見る」なんていうオマケがついたことだった。 自分と自分を含む風景を、地上数メートルくらいからだろうか、ワイド気味のレンズで真俯瞰で見ていた。部屋中央のベッドの四角がやけに大きく印象的で、シーツにくるまれた自分がその四角に下ろされる。あんまり丁寧な感じじゃなかったが、文句は言うまい。
さて、あとは自宅で死を待つばかりのはずだった。 ところが。 肺炎の山を難なく越えてしまったらしい。 ありゃ? ある意味、こう思った。 「死にそびれたか(笑)」 その後、死のことしか考えられなかった私は一度たしかに死んだように思う。朦朧とした意識の奥の方で「reborn」という言葉が何度か揺れた。 不思議なことに、その翌日再び気力が再起動した。 妻を始め、見舞いに来て気力を分け与えてくれた方々、応援してくれた友人、医師や看護師、ケアマネージャなど携わってくれている人すべてのおかげだと思う。本当に素直に心の底から。
生きる気力が再起動したからには、ぼんやりしているわけにはいかない。 エクストラで与えられたような命だと肝に命じて、大事に使わねばならない。 そこで現世に残した不義理を一つでも減らしたいと思った。 実はガンのことはごくごく身の回りの人間にしか伝えていなかった。両親にも知らせていなかったくらいだ。特に仕事上においては色々なしがらみがあり、言うに言えなかった。 インターネット上でガンの宣言をして、残りの人生を日々報告したい気持ちもあったのだが、今 敏の死が予定されることは、小さいとはいえ諸々影響が懸念されると思えたし、それがゆえに身近な知り合いにも不義理を重ねてしまっていた。まことに申し訳ない。
死ぬ前にせめて一度会って、一言でも挨拶したい人はたくさんいる。 家族や親戚、古くは小中学校からの友人や高校の同級生、大学で知り合った仲間、漫画の世界で出会い多くの刺激を交換した人たち、アニメの世界で机を並べ、一緒に酒を飲み、同じ作品で腕前を刺激しあい、楽しみも苦しみも分け合った多くの仲間たち、監督という立場のおかげで知り会えた数知れないほどたくさんの人びと、日本のみならず世界各地でファンだといってくれる人たちにも出会うことが出来た。ウェブを通じて知り合った友人もいる。
出来れば一目会いたい人はたくさんいるが(会いたくないのもいるけれど)、会えば「この人ともう会えなくなるんだな」という思いばかりが溜まっていきそうで、上手く死を迎えられなくなってしまいそうな気がした。回復されたとはいえ私に残る気力はわずかで、会うにはよほどの覚悟がいる。会いたい人ほど会うのがつらい。皮肉な話だ。 それに、骨への転移への影響で下半身が麻痺してほぼ寝たきりになり、痩せ細った姿を見られたくもなかった。多くの知り合いの中で元気な頃の今 敏を覚えていて欲しいと思った。 病状を知らせなかった親戚、あらゆる友人、すべての知人の皆さん、この場を借りて不義理をお詫びします。でも、今 敏のわがままも理解してやっていただきたい。 だって、「そういうやつ」だったでしょ、今 敏って。 顔を思い出せば、いい思い出と笑顔が思い起こされます。 みんな、本当にいい思い出をたくさんありがとう。 自分の生きた世界を愛している。 そう思えることそのものが幸せだ。
私の人生で出会った少なからぬ人たちは、肯定的否定的どちらであっても、やっぱり今 敏という人間の形成にはどこか必要だっただろうし、全ての出会いに感謝している。その結果が四十代半ばの早い死であったとしても、これはこれとして他ならぬ私の運命と受け止めている。いい思いだって随分させてもらったのだ。 いま死について思うのはこういうこと。 「残念としかいいようがないな」 本当に。
しかし、多くの不義理は仕方ないと諦めるにせよ、私がどうしても気に病んで仕方なかったことがある。 両親とマッドハウス丸山さんだ。 今 敏の本当の親と、アニメ監督の親。 遅くなったとはいえ、洗いざらい本当のことを告げる以外にない。 許しを乞いたいような気持ちだった。
自宅に見舞いに来てくれた丸山さんの顔を見た途端、流れ出る涙と情けない気持ちが止めどなかった。 「すいません、こんな姿になってしまいました…」 丸山さんは何も言わず、顔を振り両手を握ってくれた。 感謝の気持ちでいっぱいになった。 怒涛のように、この人と仕事が出来たことへの感謝なんて言葉ではいえないほどの歓喜が押し寄せた。大袈裟な表現に聞こえるかもしれないが、そうとしか言いようがない。 勝手かもしれないが一挙に赦された思いがした。
一番の心残りは映画「夢みる機械」のことだ。 映画そのものも勿論、参加してくれているスタッフのことも気がかりで仕方ない。だって、下手をすればこれまでに血道をあげて描いて来たカットたちが誰の目にも触れない可能性が十分以上にあるのだ。 何せ今 敏が原作、脚本、キャラクターと世界観設定、絵コンテ、音楽イメージ…ありとあらゆるイメージソースを抱え込んでいるのだ。 もちろん、作画監督、美術監督はじめ、多くのスタッフと共有していることもたくさんあるが、基本的には今 敏でなければ分からない、作れないことばかりの内容だ。そう仕向けたのは私の責任と言われればそれまでだが、私の方から世界観を共有するために少なからぬ努力はして来たつもりだ。だが、こうとなっては不徳のいたすところだけが骨に響いて軋んだ痛みを上げる。 スタッフのみんなにはまことに申し訳ないと思う。 けれど少しは理解もしてやって欲しい。 だって、今 敏って「そういうやつ」で、だからこそ多少なりとも他とはちょっと違うヘンナモノを凝縮したアニメを作り得てきたとも言えるんだから。 かなり傲慢な物言いかもしれないが、ガンに免じて許してやってくれ。
私も漫然と死を待っていたわけでなく、今 敏亡き後も何とか作品が存続するべく、ない頭を捻って来た。しかしそれも浅知恵。 丸山さんに「夢みる機械」の懸念を伝えると、 「大丈夫。なんとでもするから心配ない」 とのこと。 泣けた。 もう号泣。 これまでの映画制作においても予算においても不義理ばかり重ねて来て、でも結局はいつだって丸山さんに何とかしてもらって来た。 今回も同じだ。私も進歩がない。 丸山さんとはたっぷり話をする時間が持てた。おかげで、今 敏の才能や技術がいまの業界においてかなり貴重なものであることを少しだけ実感させてもらった。 才能が惜しい。何とかおいていってもらいたい。 何しろザ・マッドハウス丸山さんが仰るのだから多少の自信を土産に冥途に行けるというものだ。 確かに他人に言われるまでもなく、変な発想や細かい描写の技術がこのまま失われるのは単純に勿体ないと思うが、いた仕方ない。 それらを世間に出す機会を与えてくれた丸山さんには心から感謝している。本当にありがとうございました。 今 敏はアニメーション監督としても幸せ者でした。
両親に告げるのは本当に切なかった。 本当なら、まだ身体の自由がきくうちに札幌に住む両親にガンの報告に行くつもりだったが、病気の進行は悔しいほど韋駄天で、結局、死に一番近づいた病室から唐突極まりない電話をすることになってしまった。 「オレ、膵臓ガン末期でもうすぐ死ぬから。お父さんとお母さんの子供に生まれて来て本当に良かった。ありがとう」 突然聞かされた方は溜まったものではないだろうが、何せその時はもう死ぬという予感に包まれていたのだ。
それが自宅に帰り、肺炎の危篤を何とか越えて来た頃。 一大決心をして親に会うことにした。 両親だって会いたがっていた。 しかし会えば辛いし、会う気力もなかったのだが、どうしても一目親の顔を見たくなった。直接、この世に産んでもらった感謝を伝えたかった。 私は本当に幸せだった。 ちょっと他の人より生き急いでしまったのは、妻にも両親にも、私が好きな人たちみんなに申し訳ないけれど。 私のわがままにすぐ対応してくれて、翌日には札幌から両親が自宅についた。 寝たきりとなった私を一目見るなり母が言った言葉が忘れられない。 「ごめんねぇ!丈夫に産んでやれなくて!」 何も言えなかった。
両親とは短い間しか過ごさなかったが、それで十分だった。 顔を見れば、それですべてわかるような気がしたし、実際そうだった。
ありがとう、お父さん、お母さん。 二人の間の子供としてこの世に生を受けたことが何よりの幸せでした。 数えきれないほどの思い出と感謝で胸がいっぱいになります。 幸せそのものも大事だけれど、幸せを感じる力を育ててもらったことに感謝してもしきれません。 本当にありがとうございました。
親に先立つのはあまりに親不孝だが、この十数年の間、アニメーション監督として自分の好きに腕を振るい、目標を達成し、評価もそれなりに得た。あまり売れなかったのはちょいと残念だが、分相応だと思っている。 特にこの十数年、他人の何倍かの密度で生きていたように思うし、両親も私の胸のうちを分かってくれていたことだろう。
両親と丸山さんに直接話が出来たことで、肩の荷が下りたように思う。
最後に、誰よりも気がかりで、けれど最後まで頼りになってくれた妻へ。 あの余命宣告以来何度も二人で涙にくれた。お互い、身体的にも精神的にも過酷な毎日だった。言葉にすることなんて出来ないくらい。 でも、そんなしんどくも切ない日々を何とか越えて来られたのは、あの宣告後すぐに言ってくれた力強い言葉のおかげだと私は思っている。 「私、最後までちゃんと伴走するからね」 その言葉の通り、私の心配など追い越すかのように、怒濤のごとく押し寄せるあちらこちらからの要求や請求を交通整理し、亭主の介護を見よう見まねですぐに覚え、テキパキとこなす姿に私は感動を覚えた。 「私の妻はすごいぞ」 今さらながら言うな?って。いやいや、今まで思っていた以上なんだと実感した次第だ。 私が死んだ後も、きっと上手いこと今 敏を送り出してくれると信じている。 思い起こせば、結婚以来「仕事仕事」の毎日��、自宅でゆっくり出来る時間が出来たと思えばガンだった、ではあんまりだ。 けれど、仕事に没頭する人であること、そこに才能があることを間近にいてよく理解してくれていたね。私は幸せだったよ、本当に。 生きることについても死を迎えるにあたっても、どれほど感謝してもしきれない。ありがとう。
気がかりなことはもちろんまだまだあるが、数え上げればキリがない。物事にも終わりが必要だ。 最後に、今どきはなかなか受け入れてもらいにくいであろう、自宅での終末ケアを引き受けてくれた主治医のH先生、そしてその奥様で看護師のKさんに深い感謝の気持ちをお伝えしたい。 自宅という医療には不便きわまりない状況のなか、ガンの疼痛をあれやこれやの方法で粘り強く取り除いていただき、死というゴールまでの間を少しでも快適に過ごせるようご尽力いただき、どれほど助けられたことでしょう。 しかも、ただでさえ面倒くさく図体と態度の大きな患者に、単なる仕事の枠組みをはるかに越え、何より人間的に接していただいたことにどれほど私たち夫婦が支えられ、救われたか分かりません。先生方御夫婦のお人柄にも励まされることも多々ありました。 深く深く感謝いたしております。
そして、いよいよ最後になりますが、5月半ばに余命宣告を受けてすぐの頃から、公私に渡って尋常ではないほどの協力と尽力、精神的な支えにもなってくれた二人の友人。株式会社KON’STONEのメンバーでもある高校時代からの友人Tと、プロデューサーHに心からの感謝を送ります。 本当にありがとう。私の貧相なボキャブラリーから、適切な感謝の言葉を探すのも難しいほど、夫婦揃って世話になった。 2人がいなければ死はもっとつらい形で私や、そばで看取る家内を呑み込んでいたことでしょう。 何から何まで、本当に世話になった。 で。世話になりついでですまんのだが、死んだあとの送り出しまで、家内に協力してやってくれぬか。 そうすりゃ、私も安心してフライトに乗れる。 心から頼む。
さて、ここまで長々とこの文章におつき合いしてくれた皆さん、どうもありがとう。 世界中に存する善きものすべてに感謝したい気持ちと共に、筆をおくことにしよう。
じゃ、お先に。
今 敏
http://konstone.s-kon.net/modules/notebook/archives/565
7 notes · View notes
mikamichan56-blog · 6 years ago
Text
2018,12,31 mon
Tumblr media
平成最後の今年は、
本当にあっという間の1年でした!
いちばん大きな出来事は、
32年間ずっとお気に入りだった
名字を卒業したこと。
ミカミを卒業して、“ミヤモト”になりました◎
イライラしたり、焦ったりするときも多々あって、迷惑もたくさんかけた1年だったけど、
ありがとうを言える人が多くなることは
ほんとに喜ばしいことだと感じる年でした。
本当にありがとうございました!
すこしずつお礼をしていきたいと思っています。
と同時にタンブラーでは結婚式の写真を気軽にアップしつつ
思い出に浸ろうかと思ってます◎
Tumblr media
新婚ほやほやの年越しをするのだとばかり思ってたけど、
式が終わって2週間後には疲れがでたのか腸閉塞で緊急手術!
とまぁー、最後の最後まで怒濤の1年。
まさか点滴棒を横に置いてひとり年越しするとは
思いもよらなかった2018年の大晦日。
これを厄落としってことで勘弁していただきたい。
2019年は、スロースタートになりそうだな。。
がむしゃら!とかやる気!が取り柄だったので、
こんな風にゆったりした始まり方は
いままで考えもしなかったけど、
それも良いのかもしれないなと思うことした。
これからはひとりじゃないからね。
ある意味ゼロからスタートやね。
2019年は、焦らず、比べず。
それがなかなか難しいののだけど◎
0 notes
yokonagisakabukicho · 7 years ago
Text
Tumblr media
汀・夜・窓Ⅱ
◎三月某日
ある人と話していて、突然「ユーは売れる音楽をつくっていない。」と言われ頭の中が???でいっぱいに。マーケティングとか数字とか…言われると 言葉がでなくなってしまう。 ティーンネイジャーでもあるまいし軽いカルチャーショックでもあった。(今さら) 帰宅すると、三田完さんが送ってくださった新作の小説「鵺」が届いていた。 久���光彦さんをモデルにした小説だという。 三田さんは私を阿久悠さんに紹介してくださり、アルバム制作もしてくださった方。 「渚ストラット」について、「これは、渚の或る到達点」と言ってくださったことがあった。 「音楽にしても文芸にしても、洗練だけでは必ず文化は衰退する。洗練の次には破壊が重要で、フランス人は破壊するために徹底的に古典を学ぶコンセルヴァトワール(保守)と称する教育機関を作り、前衛アーティストを育てています。」
「とにかく破壊ということには洗練よりはるかにエネルギーが必要」とも気遣ってくださったのだが、たしかにあの頃は精神も体調も壊してしまった。 これでもかというくらいに全てが分裂してしまっていた「渚歌謡曼荼羅」(2016)の季節を思い出す。 リサイタルも中止かな。。。というくらいにマズい状態に陥っていたのだが、 唄っているときだけは凪いでいられたのが不思議だった。呼吸だろうか。 相当つらい思いをしたが、20周年の節目を迎えるにあたっての、必要なプロセスだったのかもしれない。
某日
春が近づいてきたので、冨士夫さんの「雪解けを待って」を大音量でかけていると、 久々に入ってきたNさんが 「さっきまでナルシスにいて、凄いレコード聴いちゃって、今打ちひしがれながら歩いてきたんです。」と言う。 アルバート・アイラーの「For Coltrane」に度肝を抜かれてしまったのだという。
途中で渚ストラットのライナーにも出てくるお調子者編集者Cさんが来て、JKSのことをひとしきり。
彼は来るたびに私に書くことを薦める。「野心をもって」と連発する。 帰り際に「こたおちゃん、芸大受かったんだよ。」と嬉しそうに言っていた。こたおちゃんとはCの一押しアーティストでアイドル。 前に高取さんが「美少女です。」と反応していた。
遅い時間に発見の会の美術の深川さんが来てくれて、 JKSが沖縄に行く事になったという。
深川さんは祈祷会ではいつも伊達政保さんと二人でドドーンと経産省前に立ちはだかって旗持ちをしているが、その場所(目線)から聴く「ウミツバメ」があるのを初めて聞いた。沖縄行き、参加したい。
Tumblr media
◎某日
汀にて。 ちあきなおみの「夜へ急ぐ人」をかけてくれとのリクエストあり。 「どんな曲?どんな曲?」 と聞いてくる同行者に「ミッチー音頭」みたいな曲だ!っと言ってみたり、 「ジャニスのロールスロイスかけてよ!」と真顔でせまってくる傍若無人な ひとたちの無邪気な弾丸トーク。
ロールスロイスと何回も叫んでたけど、 メルセデスベンツでは?
(基本的にはリクエストは受け付けていません。)
いつになく多いジンガイさん達もスマホの辞書を使って音声で語りかけてくる。 ドイツの女優・ヒルガルド・クネフのライヴ盤をかけていたら、「音楽を変更!」とスマホ経由でストレートに申し付けてきた。 「言語同断ですよ」とアクションを起こすと 「わかった、わかった。でも日本語多めのが聞きたい」というので 左とん平の「ヘイ・ユウ・ブルース」と「東京っていい街だな。」をかけた。 とん平さんの葬儀ではシナトラの「ニューヨーク・ニューヨーク」が流れていたという。
◎某日
先日の「売れる音楽」ということについて、まだ続きがあった。 こういうのについて考えるのが苦手なので、 しばし考えるのをやめることにする。
タイミングが良いことに、Johnさんにお願いしていたゼニスというエネルギー療法の準備が出来たとい知らせあり。眠る前に受け取ったので、すこぶる調子が良い。
夜、カウンターにて「どんなターゲットにむけて仕事��てんの?」 (野暮な質問)と聞いてみたら、 汀常連のあんま革命士は「おれは揉むのが好きで生業にしているが客層に向かって揉んででいない。」 同行したご友人(蟹座・九州出身)は「自分の作った米が大好きだし、そもそも自分で食べている」と のこと。 そのうち水星が逆行するよ、と星の動きについて話していたら三時を過ぎた。
パカッと何かの蓋が空いたようになって怒濤の宇宙遊泳のような営業終了。
ゼニスのおかげなのか、頭がシャキーンとしてきて、
灰野さんのCDをエンドレスにしながら、某原稿を一気にかきあげた。気がついたら朝9時。
Tumblr media
◎某日 新宿梁山泊の「少女都市からの呼び声」を観にいく。 久々の満天星。水星逆行のトレンドに乗ってしまい、駅の出口から何まで真逆に進んでしまい、迷子になり、やっとタクシーをつかまえてギリギリに到着。 唐十郎のセリフの嵐。ラスト、何百?何千個いうビー玉がと舞台を埋めつくした。 金さん曰く「ビー玉は子宮の涙。」 投獄の歌姫を演じた中山ラビさん、昨年のリサイタルで衣装を担当してくれた野村直子さんにも久々に会えた。
新宿駅で同行したO野さんとだし茶漬け。
はっぽんさんと小澤さんにラーメンをあげたら翌朝食べてくれたという。
◎某日
先日、お亡くなりになった英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士の 「ブラックホールに人が落ちたら、すさまじい重力で身体はスパゲティ化される」という御言葉を知り。 にわかにトマトスパゲティを食べたくなり、高田馬場へ。 おしゃれーなレストランはランチで賑わい、連れは他へ行こうと試みたが、すぐに列がなくなりいつもの窓際の席に案内される。 このお店は私が通っていた怪しい専門学校のすぐ近くにある。 校舎も(学校自体も?)今はない。 上京してすぐにバイトを始めたこれまたおしゃれなレストランパブで上司にイビられると、いつもこっちに乗り換えようと 秘かに思いつつ、一度も実行されずに終わった。 食事後すぐ近くの早稲田松竹で、 アニエス・ヴァルダ二本立て。 ミシェル・ルグランの音楽にふとゲイリー芦屋さんの事を思い出した。 エレガンスな狂気。あと、ユーモアも。 秦早穂子さんの文章に惹き��まれる。 「5時から7時までのクレオ」 見終わってロビーに出ると、携帯が鳴る。 水星逆行のトレンドに乗って、急に差し押さえられたとある件の事で、 今回につきお許しいたします。 とのこと。 八方塞がりでもなんとかなると思っていたら、 思いがけず吉日となった。 帰り道、これが花冷えか…というくらい寒い。 その後久々に「花園」に復活。
Tumblr media
◎某日
四月になった。 草木が芽吹いてくるとアレな人も増えてくるというが、
花園界隈にに片岡千恵蔵モドキが出没している昨今、先日はその偽物が現れた。トイレは壊されなかったけれど(詰まらされ)その出来事にシンクロしてか、大家さんから「下水の心配はないですか?」とお電話をいただく。 最近の出来事をお話すると、「エ?まさか、、、」と驚いていた。 水の流れも滞りなく…。 「汀は絶対大丈夫!」の言霊と篠崎真紀さんからいただいたグラスで花びら酒=浄化。
◎某日 いつもは目をそむけてしまったり、会話が長続きしないRさんと久しぶりに話が出来た。『アレアレ、漢字四文字!』(訳・人の名前が思い出せない)とか抽象語ばかり使われると、心が砂漠のようになってしまうのだが、今日は珍しくアニエス・ヴァルダの話で盛り上がった。「ヴァルダ、最髙でしょ?」と嬉しそうにして、翌週。彼女の映画に出てたゴダールとアンナ・カリーナの結婚式の写真を持ってきてくれた。
Tumblr media
◎某日
母が上京し、美輪様の「愛の讃歌」を観に行くというので初台の国立劇場 に送っていった。 4年前の銀座ヤマハホールでの越路吹雪さんのトリュビュートコンサートの時にヘアメイクのカトちゃんに「もう東京に来れるのは最後かもしれない。」と言っていたと後から聞いた。ちょうどその頃、父の様子がおかしくなっていた頃で(私には知らされていなかった。)祖母も高齢だし、家を離れることが難しくなるだろうということだった。 その後、父の様子も悪化していき、母自身も心臓の大手術もしたりして、大変な時期もあったのに、今こうやって、東京に芝居を観に来れるようになっているのが信じられない。 芝居が終わってから京王新線で新宿に着いた母を迎えにいくと、駅の周辺も 中ももの凄い人ごみ。この中を母が歩くのは無理だと思い、そのまま都営の新宿三丁目にすり抜け、���舞伎町へ。「汀」荷物を置いて夕食。母は映画のチラシを見て、「ピラニア軍団…?」と不思議そうにしていた。 母が「汀」に来たのは十数年ぶり。そのときも一瞬だけ立ち寄っただけだった。カウンターで写真を写す。 夕食をして、近くのホテルに行く途中、花園神社から水族館劇場のおっきなテントが見えた。
Tumblr media
0 notes
u-ujj · 7 years ago
Text
第701話 悲しき記憶 白い町の少年ロー!     슬픈 기억 하얀마을의 소년 로우! 第702話 天竜人! ドフィの壮絶なる過去     천룡인! 도피의 처절한 과거 第703話 苦難の道 ローとコラソン命の旅     고난의 길 로와 코라손 목숨을 건 여행 第704話 時迫る! オペオペの実を奪え     다가오는 시간! 오페오페열매를 빼앗아라 第705話 覚悟の時 コラソン別れの笑顔!     각오의 때 코라손 이별의 미소! 第706話 行けロー 優しき男 最後の戦い!     가라 로 따뜻한 남자 최후의 싸움! 第707話 自由へ! ロー注射ショット炸裂     자유를 향해! 로 인젝션 샷 작렬 第708話 熱き闘い ローVSドフラミンゴ     뜨거운 싸움 로VS도플라밍고 第709話 幹部決戦 誇り高きハイルディン     간부 결전 긍지높은 하이루딘 第710話 愛の決戦 新棟梁サイVSベビー5     사랑의 결전 신두령 사이VS베이비5
第711話 男の意地 ベラミー最後の突撃!     남자의 고집 베라미 마지막 돌격! 第712話 疾風怒濤 ハクバVSデリンジャー     질풍노도 하쿠바VS델린저 第713話 バリバリ オマージュ神拳発動!     바리바리 오마주 신권 발동! 第714話 癒しの姫 マンシェリーを救え!     치유의 공주 만쉐리를 구해라! 第715話 男の決闘 セニョール愛の挽歌     남자의 결투 세뇨르 사랑의 만가 第716話 死の星屑 ディアマンテ猛攻の嵐     죽음의 별들 디아만테 맹공의 폭풍 第717話 雷の破壊剣! キュロス怒りの一撃     트루에노 바스타드! 퀴로스 분노의 일격! 第718話 台地横断 巨像ピーカ奇襲作戦!     대지회단 거상 피카 기습작전! 第719話 空中決戦 ゾロ新必殺奥義炸裂!     공중결전 조로 신필살 오의 작렬! 第720話 第 あばよ! ベラミー別れの一撃!     안녕히! 베라미 이별의 일격
第721話 ロー死す ルフィ憤怒の猛攻撃!     로 죽다 루피 분노의 맹공격 第722話 執念の刃 逆襲のガンマナイフ!     집념의 칼날 역습의 감마나이프! 第723話 覇気激突 ルフィVSドフラミンゴ     패기격돌 루피VS도플라밍고 第724話 攻撃不能 トレーボル衝撃の秘密     공격불능 트래볼 충격의 비밀 第725話 怒り爆発 おれが全部引き受ける     분노폭발 내가 전부 맡겠어 第726話 ギア4! 驚異のバウンドマン!     기어 4! 경이로운 바운드맨! 第727話 大逆襲! ドフラミンゴの覚醒!     대역습! 도플라밍고의 각성! 第728話 ルフィ! 渾身の獅子バズーカ     루피! 혼신의 사자 바주카 第729話 火炎竜王 ルフィの命を守り抜け     화염용왕 루피의 목숨을 지켜라 第730話 奇跡の涙 マンシェリーの戦い!     기적의 눈물 만쉐리의 싸움!
第731話 命の限り 死の鳥カゴを止めろ!     목숨이 다할 때 까지 죽음의 새장을 멈춰라! 第732話 生か死か 運命のカウントダウン     삶이냐 죽음이냐 운명의 카운트다운 第733話 天を討つ ルフィ怒りの大猿王銃     하늘을 쳐라 루피 분노의 킹콩건 第734話 自由へ! 喜びのドレスローザ!     자유로! 환희의 드레스로자! 第735話 前代未聞 大将藤虎衝撃の決断!     전대미문 대장 후지토라 충격의 결단! 第736話 激震走る 動き出す最悪の世代!     격진이 일다 움직이는 최악의 세대! 第737話 伝説誕生 革命戦士サボの冒険!     전설의 탄생 혁명군전사 사보의 탄생 第738話 兄弟の絆 ルフィ·サボ再会秘話     형제의 유대 루피, 사보 재회 비화 第739話 最強の生物 四皇·百獣のカイドウ     최강의 생물 사황, 백수의 카이도우 第740話 藤虎動く 麦わらの一味完全包囲網     후지토라 움직이다 밀집모자 일당 완전 포위망
第741話 非常事態 さらわれたレベッカ!     비상사태 납치당한 레베카! 第742話 父娘の絆 キュロスとレベッカ!     부녀의 연 퀴로스와 레베카! 第743話 男の意地 ルフィVS藤虎真向勝負     남자의 의지 루피VS후지토라 정면승부 第744話 逃場無し 大将藤虎非情の追撃!     도망칠 곳 없음 대장 후치토라, 필사의 추격! 第745話 子分の盃 結成!麦わら大船団!     자식의 술잔 결정! 밀집모자 대선단! 第746話 群雄割拠 荒狂う新世界の怪物達     군웅할거 거칠어지는 신세계의 괴물들 第747話 銀の要塞 ルフィとバルト大冒険     은의 요새 루피와 바르톨의 대모험 第748話 地下迷宮 ルフィVSトロッコ人間     지하미궁 루피VS화차인간 第749話 剣技白熱 ロー·ゾロ遂に見参!     검기작렬 로우, 조로 마침내 등장! 第750話 絶体絶命 ルフィ極限の灼熱決戦     절체절명 루피 극한의 작열결전
第751話 冒険開幕 幻の島「ゾウ」到着!     모험개막 환상의 섬「조우」도착! 第752話 新七武海 伝説·白ひげの息子登場     새로운 칠무해 전설 흰수염의 아들 등장 第753話 決死の登象 巨象の背の大冒険!     결사의 코끼리 오르기 거대 코끼리 등에서 대모험! 第754話 戦闘開始 ルフィVSミンク族!     전투개시 루피VS밍크족! 第755話 ガルチュー! 麦わらの一味再集結     가르츄! 밀지모자 일당 재집결 第756話 反撃開始 ぐるわらの一味大活躍!     반격개시 빙글모자일당 대활약! 第757話 脅威襲来 百獣海賊団ジャック!     위협내습 백수해적단 잭! 第758話 昼の王 イヌアラシ公爵登場!     낮의 왕 이누아라시 공작 등장! 第759話 夜の王 ネコマムシの旦那見参     밤의 왕 네코마무시 나리 출현 第760話 首都壊滅 ぐるわらの一味上陸!     수도괴멸 빙글모자 일당 상륙!
第761話 刻限迫る ミンク族と一味の絆!     시간압박 밍크족과 일당의 인연! 第762話 悪童帰郷 四皇ビッグマムの刺客     악당귀향 사황, 빅맘의 자객 第763話 失踪の真実 サンジ驚愕の招待状     실종의 진실 상디, 경악스런 초대장 第764話 野郎共へ サンジ別れの置手紙     녀석들에게 상디, 작별의 편지 第765話 ネコマムシの旦那に会いに行こう     네코마무시 나리를 만나러 가자 第766話 ルフィ決断! サンジ脱退の危機!     루피결단! 상디, 탈퇴 위기! 第767話 一触即発 イヌとネコと侍!     일촉즉발 개와 고양이와 사무라이! 第768話 三人目! 忍者·霧の雷ぞう登場     3명째! 닌자, 안개의 라이조 등장 第769話 赤い石! “ひとつなぎの大秘宝”への道標     붉은 돌! 원피스로 향하는 이정표 第770話 ワノ国の秘密 ��月家と歴史の本文     와노국의 비밀 코즈키가와 포네그리프
第771話 男の誓い ルフィと光月モモの助     남자의 맹세 루피와 코즈키 모노노스케 第772話 伝説の航海 イヌとネコと海賊王!     전설의 항해 개와 고양이와 해적왕! 第773話 悪夢再び 不死身のジャック強襲     다시 악몽 불사신, 잭의 강습 第774話 ゾウ防衛戦 ルフィとズニーシャ!     조우 방어전 루피와 즈니샤! 第775話 巨象を救え 麦わら救急大作戦!     즈니샤를 구해라 밀짚모자 구조팀, 대작전! 第776話 別れの下象 サンジ奪還の船出!     작별의 하상 상디 탈환 출항! 第777話 世界会議へ 王女ビビとしらほし姫     레베리로 왕녀 비비와 시라호시 공주 第778話 世界会議へ レベッカとサクラ王国     레베리로 레베카와 사쿠라 왕국 第779話 カイドウ再び 脅威迫る最悪の世代!     카이도우 다시 다가오는 위협, 최악의 세대! 第780話 空腹宣戦 ルフィと海軍超新星!     공복전선 루피와 해군 루키!
第781話 執念の3人 麦わら一味大追跡戦     집념의 3인 밀짚모자 일당 추격전! 第782話 悪魔の拳 決戦! ルフィVSグラント     악마의 주먹 결전! 루피VS그랜트 第783話 サンジ帰郷 ビッグ·マムの海域へ!     상디귀향 빅맘의 영역으로! 第784話 0と4 遭遇! ジェルマ66     0과4 마주치다! 제르마66 第785話 猛毒の危機 ルフィとレイジュ     맹독의 위기 루피와 레이쥬! 第786話 万国! 四皇ビッグ·マム登場     토트랜드! 사황, 빅맘 등장 第787話 四皇の娘 サンジの婚約者プリン     사황의 딸 상디의 약혼녀 푸딩 第788話 大進撃! 食いわずらいのマム     대진격! 공복에 미친 맘 第789話 首都崩壊!? ビッグ·マムとジンベエ     수도 붕괴!? 빅맘과 징베 第790話 四皇の城 ホールケーキアイランド到着     사황의 성 홀케이크 아일랜드 도착!
第791話 お菓子な森 ルフィVSルフィ!?     기묘한 숲 루피VS루피!? 第792話 マムの刺客 ルフィと誘惑の森!     맘의 자객 루피와 유혹의 숲! 第793話 海遊国家 ジェルマの王ジャッジ     해유(바다를 떠도는) 국가 제르마의 왕 져지 第794話 父子対決 ジャッジVSサンジ!     부자대결 져지VS상디! 第795話 巨大な野望 ビッグ·マムとシーザー     거대한 야망 빅맘과 시져 第796話 魂の国 マムの恐るべき能力!     영혼의 나라 맘의 놀라운 능력! 第797話 大幹部! 三将星クラッカー登場     대간부! 3잔성 크래커 등장 第798話 8億の敵 ルフィVS千手のクラッカー     8억의 적 루피VS천수의 크래커 第799話 全力勝負 ギア4VSビスビスの能力     전력승부 기어4VS크래커의 능력 第800話 1と2 集結! ヴィンスモーク家     1과 2 집결! 빈스모크가
第801話 恩人の命 サンジと料理長ゼフ     은인의 운명 상디와 요리사 제프 第802話 怒りのサンジ ジェルマ66の秘密     분노하는 상디 제르마66의 비밀 第803話 捨てた過去 ヴィンスモーク·サンジ     버린 과거 빈스모크 상디 第804話 東の海へ サンジ決意の船出     이스트 블루로 상디 결의의 출항 第805話 限界勝負 ルフィと無限ビスケット     한계승부 루피와 무한 비스켓 第806話 満腹の力 新ギア4タンクマン!     만복의 힘 신기어4 탱크맨! 第807話 哀しき決闘 ルフィVSサンジ     슬픈 결투 루피VS상디 第808話 哀しき決闘 ルフィVSサンジ     슬픈 결투 루피VS상디 第809話 復讐の嵐 怒りの軍団襲来!     복수의 폭풍 분노의 군단 내습! 第810話 冒険の終わり サンジ決意のプロポーズ     모험의 끝 상디, 결의의 프로포즈
第811話 ここで待つ ルフィVS怒りの軍団     여기서 기다린다 루피VS분노의 군단 第812話 城内潜入 奪え!ロード歴史の本文     성내 침입 훔쳐라! 로드포네그리프 第813話 因縁の対面 ルフィとビッグ·マム!     악연과 대면 루피와 빅맘! 第814話 魂の叫び ���ルック&ペドロ電撃作戦     영혼의 외침 브룩&페드로 전격작전 第815話 さよなら プリン涙の決意     안녕 푸딩, 눈물의 결의 第816話 左眼の因縁 ペドロVSタマゴ男爵     왼쪽 눈의 악연 페드로VS다마고 남작 第817話 シケモク サンジの結婚前夜     담배꽁초 상디의 결혼전야 第818話 不屈の魂 ブルックVSビッグ·マム     불굴의 영혼 브룩VS빅맘 第819話 母の願い ジェルマの失敗作サンジ     소라의 소망 제르마의 실패작 상디 第820話 サンジの元へ ルフィ逆襲の大激走!     상디의 곁으로 루피, 역습의 대격주!
第821話 城内動乱 ルフィ約束の場所へ     성내소란 루피, 약속의 장소에 第822話 別れの決意 サンジと麦わら弁当     작별의 결의 상디와 밀짚모자 도시락 第823話 四皇の寝返り ブルック救出大作戦     사황의 뒤척임 브룩 탈출대작전! 第824話 約束の場所 ルフィ限界の一騎打ち     약속의 장소 루피, 한계의 맞대결 第825話 ウソつき ルフィとサンジ     거짓말쟁이 루피와 상디 第826話 サンジ復活 壊せ! 地獄のお茶会     상디 부활! 때려부셔라! 지옥의 다과회 第827話 密会! ルフィVSファイアタンク海賊団     밀회! 루피VS파이어탱크해적단 第828話 死の協定 ルフィ&ベッジ連合軍!     죽음의 협정 루피&뱃지 연합군! 第829話 ルフィ暗躍 開宴直前! 陰謀の結婚式     루피암약 개연직전! 음모의 결혼식 第830話 家族集結 開宴! 地獄のお茶会     패밀리 집결! 개연! 지옥의 다과회
第831話 仮面夫婦 サンジ♡プリン入場!     가면부부 상디♡푸딩 입장! 第832話 死のキス 四皇暗殺作戦開始!     죽음의 키스 사황 암살작전 개시!
0 notes
kimiaki4069 · 7 years ago
Text
『過保護のカホコ』9話感想 最後ハッピーエンドならそれでいい!ベタベタでいいんだぞ!!
過保護のカホコ 第9話 糸が予告で改心していたw 最終回は結婚式がクライマックスでめでたしめでたしだな 今回つまらなかったから最終回に期待。 今までの怒濤の展開の方がすごかったわけで、今回の回くらいがドラマとしては普通の展開だねw 私は入り込めたからとても良かった。 カホコがメインじゃないシーンがつまらなすぎる。
『過保護のカホコ』9話感想 最後ハッピーエンドならそれでいい!ベタベタでいいんだぞ!!の記事はドラプレ!から投稿されました。
ドラプレ! 『過保護のカホコ』9話感想 最後ハッピーエンドならそれでいい!ベタベタでいいんだぞ!!
View On WordPress
0 notes
takamasa · 8 years ago
Quote
「恋愛至上主義」になる教育困難校の生徒たち 妊娠して高校を中退した時が、幸せの絶頂に 朝比奈 なを :教育ライター 2017年01月13日 「教育困難校」という言葉をご存じだろうか。さまざまな背景や問題を抱えた子どもが集まり、教育活動が成立しない高校のことだ。 大学受験は社会の関心を集めるものの、高校受験は、人生にとっての意味の大きさに反して、あまり注目されていない。しかし、この高校受験こそ、実は人生前半の最大の分岐点という意味を持つものである。 高校という学校段階は、子どもの学力や、家庭環境などの「格差」が改善される場ではなく、加速される場になってしまっているというのが現実だ。本連載では、「教育困難校」の実態について、現場での経験を踏まえ、お伝えしていく。 年末年始、テレビや新聞では家族だんらんや故郷への帰省を当たり前のように取り上げているが、今の日本では実際はそれらとまったく関係のない家庭も多い。「教育困難校」のほとんどの生徒の家庭がまさにそうであろう。 「家族」に強いあこがれを持つ 「教育困難校」の生徒には幼い頃から、年末年始を家族一緒にゆっくり過ごすという習慣はない。サービス業に従事し非正規社員であることが多い親は、ほかの人が働きたがらず、そのために時給がよくなるこの時期こそ稼ぎ時であるし、生徒自身も同様の理由でアルバイトに忙しい。 子どもの最高の楽しみであるお年玉も、故郷から切り離され、もらえるような親戚付き合いをしていないので、親以外からもらった経験がない生徒もいる。その親からもらうお年玉の金額も、物心ついた頃から同額でまったく上昇しないという。確かに、今の高校生が小学生低学年の頃にリーマンショックが起こって��り、彼らは好景気の時期を知らないのだ。 結局、年末年始も特別ではなく、家族がいつもより少し忙しく、いつもどおりバラバラに行動し、空いている時間はスマホに熱中することになる。テレビドラマやCMなどから、家族だんらんはすばらしいものらしいという一般的な価値観は漠然とキャッチしながら、その実態を体験できない「教育困難校」の生徒は、「家族」に強いあこがれを持っている。 そのうえ、無条件に親から愛されているという確信が持てず、つねに愛情渇望状態にもある。親からの愛情はいくら待っていても得られないとわかると、愛情を注いでくれる新しい対象を求め始める。思春期真っ盛りの高校生たちは、恋愛に異常なまでに関心を持ち、実際に行動する。 「教育困難校」の生徒たちに将来の夢を尋ねると、「若いうちに恋愛結婚して、子どもを3~4人作って温かい家庭を築く」といったステレオタイプの回答が非常に多い。さらに、「専業主婦になって子育てし、子どもに寂しい思いをさせない」「子どもをたくさん産んで、子どもにいつもやさしい親になる」といった、自分のこれまでの寂しさを吐露するような発言も多く出てくる。いずれにせよ、少子化対策に悩む政府にとってはありがたい人たちだろうが、彼らの夢の実現は、現実にはかなり困難である。 ねずみ花火のような恋愛 近年、若者を「草食系」と「肉食系」に区分する見方が流行しているが、「教育困難校」の生徒たちは、どんなに普段はおとなしくとも基本的に「肉食系」であり、それどころか「恋愛依存系」とも言うべき状態である。それがなければ生きられないのかと思うほど、彼らが言うところの「恋愛」をひっきりなしに繰り返す。 望んでも得られない親からの愛の代わりを求める彼らの「恋愛」は、誰かと出会うと一瞬にして「恋愛」と思い込み、後先を考えずに無軌道に行動し、すぐに終わる。まるで、ねずみ花火のような恋愛だ。 新しい恋人ができたとうれしそうに報告する女子高校生に、彼にいつ出会ったのかを尋ねると3日前などと答える。「顔が、Hey!Say!JUMPの○○に似てるから」とか「最初に会ったとき、落ちたマフラーを拾ってくれてすごく優しかったから」といった理由で、すぐに恋に落ちる。 前の彼といつ別れたかを聞くと、1週間前などと答え、その元カレとは3週間付き合ったと言う。数日だけの付き合いという生徒も少なくない。別れた理由は、「なんとなく」という自分でもわかっていないような理由が最も多いが、「LINEがすぐに戻ってこない」「お互いにほかの人が好きになった」といったものから、「ちょっとしたことでけんかしたらカレシがDVした」などの深刻なものもある。 自身の家族関係の中に、恒常的・安定的な愛情の形を見ることができなかった彼らは、一度「恋愛」モードに入ると、何のためらいもなく愛情��怒濤のようにあふれ出す。そして、相手の事情を考えず相手からも同量の愛情を求め、何か問題が起こるとそこで突発的に終わってしまう。2人で話し合い行動して問題を解決し、よりよい関係を長期間築いていこうという考えは、なぜかほとんど生じない。 相手にもっと愛されたい、あるいは拒���と嫌われるかもしれないと性交渉を持つ。これだけ性に関する情報が流れ、また、いくつかの教科で教えていても、妊娠を回避する策を取れればよいほうで、後先考えず欲望のままに行動することが多く、妊娠する女子高生は少なくない。「教育困難校」に勤務した経験のある教員で、女子生徒の妊娠事件に出合わなかった人はいないだろう。秘密裏に処理される数は、想像もつかない。 ある女子生徒の休みが増え、保健室の利用回数や、体育授業の見学が多くなると、ベテラン教員はおかしいと注意するようになる。顔や身体全体は細くなることもあるが胴回りがふっくらしてくると、本人に確認する。すると本人は拍子抜けするほどあっけなく認める。高校生なのに妊娠してしまったという罪悪感はさほどないからだ。その後、家族を呼んで善後策を講じることになるが、このときまで親は気づいていなかったという例がほとんどである。 実は中退を望んでいる高校 学校側としては一応、女子生徒に高校を続けてほしいとのスタンスで臨むが、当の本人は「カレシが結婚しようって言うから」と中退して産むことを選び、親も「子どものやりたいようにさせたい」と言って止めようとしない。学校側も、この道を選ばれると内心ほっとする。産んで高校生活を続けたいとなると、生まれた子どもをどうするか、ほとんどの場合、里親を探すか児童養護施設に預けることになるのだが、その方法を公的な情報に疎い親子と一緒に模索し、説明しなければならないからだ。 数ヵ月後のある日、その元生徒が赤ん坊を抱いて高校にやってくる。学校中を移動しながら、次々と顔見知りの教員に子どもの顔を見せて回る彼女の顔は幸せに輝いている。傍らには、戸惑い顔の年若い有職青年が手持ちぶさたに立っている。結婚式は挙げていなくても、書面上正式に結婚して新しい家族ができた彼女は、自分の人生の最高の目標を果たし、まさに絶頂の時なのだ。 この時代に、夫婦ともに高校中退であることや夫が不安定な職業に就いていることなどから生じる将来への不安は、彼女の頭にはよぎりもしないようだ。彼らの今後の生活の不安定さが見えてしまう教員は、今の彼女の幸福感・高揚感が少しでも長く続くように祈るしかない。
0 notes