Tumgik
#忍者と鍵屋
beforedawnwitch · 2 months
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夏の王
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普通に心にくるものがあった。
この企画を自宅提供含め4日のうち2時間しか寝ないで完走させた枠主カゲツはもちろん、最後まで見守り、とうとうラスボスを自らの手で打ち破った魁星。この二人でラストを飾れたの、偶然ではあるけど必然な感じもして、なんか…全部がアツかったなぁ…🥲🥲🥲
普段から魁星を見てるリスナーはたぶん最後まで見守るんだろうな…ってなんとなく察してるのもあったから。
ラスト、さっきまで落ち着いてIGLしてた魁星の声が(自分が連続操作ってのも含めて)緊張と不安で上擦って「どうしよどうしよ」ってなってるのを、カゲツが「大丈夫、大丈夫」って後ろからしっかり声がけしてたの、ほんとに青春すぎて泣きそうになったよ。そこでちゃんと立場が逆転してるの、エモいよ普通に…。
過酷な耐久のなか、願いヶ丘高校も北見の誕生日配信にも気を配って、マジで情にアツい漢なんだなぁ…ってバチバチに感じた。ほんとにみんなのことが大好きで大切なんだろうなぁ…。
トロツコ問題のときの魁星もGTAのときの魁星も、表だけ見ると冷静で飄々としてるんだけど、心はマジで情に熱すぎる漢なの、ほんとに好きだ!
二人とも合宿完走おめでとう!!
友達とゲームで盛り上がる青春、それを一番アツい形で見せてもらえて、私も最高に楽しかった!!!!!
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kennak · 4 months
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田原市の赤羽根町と小中山町の住宅で、今月21日から22日にかけて住宅への侵入盗被害が連続して起きた。被害家屋などの敷地では車上ねらいも発生。4月に多発した「忍び込み」の手口で一夜での犯行とみられる。田原署は「犯人と遭遇する危険がある。施錠を徹底して防犯意識を高めてほしい」と注意を呼びかけている。  赤羽根町の住宅2軒と小中山町の住宅1軒で被害が起き、一部の住宅で現金被害があった。赤羽根町1軒の敷地にあった車内は物色され、付近家屋に駐車していた車両からは現金が奪われた。  小中山町の住宅は、窓ガラスが割られての被害だった。赤羽根町の住宅はいずれも無施錠で、1台の車両は鍵がかかっていない状態だった。  同署の筒井勇副署長は「何より鍵をかける意識を高めることが重要。夏場で暑くなる季節だが、窓にも施錠してほしい」と対策を語る。  ◆住人への危害を懸念  市内では4月に旧渥美町地区などで侵入盗が多発。住人が就寝中に現金などが盗まれる被害が相次いだ。以降に被害申告はなかったが、約1カ月の空白期間を経て発生。署は犯人と住人が鉢合わせとなる危険性を憂慮している。  被害世帯は通行量が少なく、人目に付きにくい民家。犯人は、住人が在宅している前提で侵入しているとみられ、施錠意識の低い地域をねらった犯行の可能性もある。  署は被害を受けて、「ドロボー警報発令!」などと記した啓発チラシやポスターを作成。被害地区の各世帯や市全域の店舗、公共施設に掲示して注意を促している。  チラシには被害に遭った市民の声を紹介。「家を荒らされ、物も取られて悔しい」、「犯人と鉢合わせになったら、怖くてしょうがない」など当事者の思いを伝えている。全国では、山あいの家屋で強盗事件が短期間に連続して発生。住人が縛られるなど、手荒な手口も増えている。  筒井副署長は「他人ごとと思わず、重大事件になる前に対策してほしい。不審な人物や車を目撃した際は通報していただきたい」と呼びかけている。
侵入盗被害が連続発生 | 東日新聞
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bearbench-3bun4 · 2 months
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「虚無への供物」中井英夫 3321
第三章
32 瞋(いか)る者の死
この節のタイトルは、瞋る者の死です。 瞋るは、怒って目をかっと見はるような状態のことです。 鴻巣玄次が死ぬのですが、どうして瞋るのでしょう。
さて、八田皓吉の義理の弟、つまり亡き妻千代の実の弟である鴻巣玄次が、本郷動坂上のアパートにいたのです。 ただ、亜利夫たちも意外さに呆然としたとありますが、この時点ではまだわからないと思いますので、 いずれ分かった時点でこの意外な事実に呆然とするということでしょう。
ただ気になるのが、牟礼田俊夫が絶対にこの地上には存在しないと断定していたことです。 牟礼田が探偵役だと思っていたので、この点はどう解釈するべきなのでしょう。 探偵でも間違えるということなのか、牟礼田が嘘を付いていたいのか。 この辺り含めて今後の展開が気になるところですね。
八田皓吉がこのアパートを訪ねあてたことがまだよく飲みこめない鴻巣玄次の様子をみて、 金造はこれを好機と捉えさっさとこの部屋から抜け出してしまいます。 で、自分の部屋に戻ると、鴻巣玄次の部屋のことが気になります。
八田皓吉をこのごろ売り出しの力道山をずんぐり縮めたような図体と言っています。 左手に脱いだ靴をぶら下げ小脇に何か風呂敷包みを抱えています。 どうして靴をぶら下げているのか。風呂敷みは何なのか書かれていません。
金造が、耳を澄ましていると穏やかならぬ言葉が切れ切れに聞こえてきます。 口論を始めたらしいと判断します。 いくら安普請でも、口論の声が聞こえるというのは、大げさでなにか大声で言っていること言うことなんでしょうね。
その証拠に、 我慢できなくなった金造が、鴻巣玄次の隣の空き部屋に忍び込み壁に耳を押し当てます。 が、話の内容を聞き取るまでには行きません。 八田皓吉が早口の大阪弁を、鴻巣玄次はどすの利いた低い声で応答するという感じです。
結局、金造には、全てを聞き取ることはできませんでした。 でも、読者には教える必要があったのか、八田皓吉と鴻巣玄次のやり取りが描かれます。
五日ほど前、鴻巣玄次の実家の南千住で陰惨な親殺しがあり、 その犯人だとして鴻巣玄次に自首しろとすすめているという場面でした。
1955年3月(昭和30年)、東京・世田谷区にある昭和女子大学で大火があったようで、 その記事とともに、 川野松次郎さんの絞死体を長男の広吉さんが発見。 広吉さんの申し立てで二男元晴を殺人容疑で指名手配した。 という記事が載っているとあります。 さらに夕刊には、母親の殴殺体までが発見されたと報ぜられます。 本当なら、鴻巣玄次こと本名川野元晴は、追い込まれていたわけです。
ところで、長兄の広吉とありますが、これは、八田皓吉のことで、誤記だと書かれています。 この辺りは、恣意的で、つまり、新聞記事なんてこの程度のもので、間違いも多いと言うことなんでしょう。
鴻巣玄次が事件を起こしたのかどうかわからないが、金造ととよ婆さんが、隣の空き部屋で聞いていると、鴻巣玄次の声で 「俺がやったらどうだというんだ。おい貴様もついでに片付けてやろうか」 と聞こえてきて親殺しの犯人だと思います。 慌てたとよ婆さんと金造が廊下へ飛び出そうとしたときに、 人の倒れる音とともに八田皓吉の悲鳴がアパート中に響き渡ります。
隣りにいたのですから、金造ととよ婆さんが鴻巣玄次の部屋の前に駆け付けます。 八田皓吉の声で 「毒を飲みくさって」 というのを、二人は聞きます。 わずかに内側に開いていたドアが中からバタンと閉められ鍵がかかります。 どうやら、部屋の中の人物が扉に体をぶつけて背中をもたせかけたらしと判断します。 部屋の中の様子をとよ婆さんと金造が聞いています。 どうやら毒を飲んだのが鴻巣玄次で、激しい息遣いが聞こえてきます。 その後、這い出したらしい気配で、じきに箪笥の引き出しを開ける音がすうっと聞こえ、それきり部屋の中はシーンと静まり返っています。
駆けつけたアパートの連中が、ドアを乱打してみるが返事がない。 窓は、曇りガラスの二枚戸で内側から固く閉ざされている。 踏み台にあがり空気抜きの窓から中を覗こうとしているものもいる。 そんな中、金造はあの革ジャンパーの兄だという男のことを考えています。 叫び声を聞いて隣の部屋からすぐに廊下に顔をだしたので、 兄と名乗ったあの男は間違いなくまだ部屋の中にいるはずなのだとです。 このアパートの部屋には窓とドアのほかには外に出られるところなどないし、潜り込める天井や床板もないのです。 それがこれだけ静まり返っているのは兄と名乗ったあの男は、 金造が鴻巣玄次にすすめられたあの青酸カリのはいったウィスキーをあおってしまったのではないか、と考えます。 ところが、駆けつけてきた巡査といっしょに八田皓吉がいるのです。
いったいいつの間に八田皓吉は外へ出たのでしょう?
その後、合鍵でドアが開かれます。 タンスの引き出し前に鴻巣玄次はうつぶせに倒れてこと切れています。 彼の死は青酸化合物によるものでした。
当時の新聞記事が掲載されて、事件の顛末が挿入されています。 『松次郎に加えて、妻うめさんが殺されているのが発見される。 二男元晴を有力容疑者として追及していたが、 長男広吉さんの通報により鴻巣玄次と変名潜伏していた文京区動坂アパート黒馬荘方を急襲したところ、 逃げられぬと観念した元晴は持っていた青酸カリを飲んで自殺をはかり死亡した』 この事件には何かしら奇妙な喰い違いがあったとありますが、どうもこの事件はなんだか不自然ですね。
第三の密室殺人としか思えなかったのだがとわざわざいうところも不自然ですが、完璧な密室ですね。 ・ドアは金造ととよ婆さんの二人の目の前で閉じられ鍵がかけられた。 ・窓は二枚の引き違い戸で取り付けの捩じ込み式の鍵が完全に締まっていた。 ・壁や天井に妙な仕掛けのないのは無論だが全部白い漆喰で塗り固められていた。 ・三尺幅の押し入れの中、台所や洋服ダンスの上まで糸一本通す隙間もない。 ・床は六畳の部屋いっぱいに薄赤い敷物が敷かれ畳釘で丹念にとめられていたが、はがして畳まであげてみても古新聞を敷き込んだ床板の一枚も動かしたあとはなかった。 ・狭い半畳ほどの台所も同じで明り取りの小窓は鍵が締め放しでほこりが積もっている。 ・流しの下の戸棚はガスメーターとあとはからの一升瓶などが置かれていた。 ・床板は亀甲張りという頑丈なものだった。 ・洋服ダンスの引き出しも抜いて奥の方まで金槌で叩くようにして調べたがびくともしない。 ・押し入れの中も布団や行李など点検したけれども一部でも取り外しのきく床板とか壁とかはなかった。
で、八田皓吉がどうやってこの部屋から出たかは、次の節でわかるのでしょう。 というか、そもそも、八田皓吉がこの部屋から出たのかも含めてわかるのでしょうね。 あと、八田皓吉が抱えていた風呂敷包みも気になりますね。
つづく
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team-ginga · 1 year
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映画『令嬢ジュリー』
 Amazon Primeでアルフ・シェーベルイ監督のスウェーデン映画『令嬢ジュリー』(1951)を見ました。
 ストリンドベリの同名の戯曲の映画化で、カンヌ映画祭でグランプリをとったようです。
 私は10年以上前、西宮北口の兵庫県立芸術文化センターで鞠谷友子主演の『令嬢ジュリー』を見て大きな感銘を受けました。
 話としては、夏至祭の夜、貴族の令嬢ジュリーが従僕のジャンを誘惑し挑発する、二人は肉体関係をもつ、翌朝ジュリーは自殺するというだけなのですが、その内容の濃いこと濃いこと。息もつけないほど緊張感のある芝居でした。
 私の記憶では『令嬢ジュリー』は事実上の二人芝居ーー女中が出てきたような気もするのですが、ほんの少しだけで、物語の中心はジュリーとジャンの二人だったと思いますが、映画はそうはいかないのでしょうか、ジャンの恋人で料理女のクリスティンや、ジュリーの父親の伯爵や、ジュリーの婚約者や、夏至祭を祝う村人たちが登場します。
 また、ジャンは子どもの頃、お屋敷に忍び込んで同じく子どもだったジュリーを見て声をかけられたと言い、一方ジュリーは平民出身で進歩主義・男女同権主義を信奉する母親に男の子として育てられたと言うのですが、それらの回想はフラッシュバック(というのかな)として子役が演じます。
 映画というのはそうしないとダメなものなんですかね。こっちはただジュリーとジャンの気持ちの昂りやすれ違いや口論、つまりは二人の心の動きや関係の変化が見たいわけで、回想シーンもジュリーなりジャンなりがその回想をどう語るかを見たいのですが……
 映画と演劇は似て非なるものだと言われれば、その通りだと思いますが、映画人というのはどうしてもたくさん役者を出さないと気が済まないのでしょうか、役者が本当に二人しか出てこない映画というのは極めて少なく、私が知る中ではジョーゼフ・F・マンキーウィッツ監督、アンソニー・シェーファー原作・脚本、ローレンス・オリヴィエ、マイケル・ケイン出演の『探偵スルース』(1972)とロマン・ポランスキー監督、エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック出演の『毛皮のヴィーナス』(2013)くらいのものですーーアラン・レネ監督の『Smoking / No smoking』(1993)もそうですが、日本では全く知られていない、ひょっとすると上映すらされていない映画かもしれません。
 でもなあ、登場人物を増やし、物語の舞台となる場所も変えていく(戯曲『令嬢ジュリー』では場所は常に同じーーつまり古典劇の三単元の���則に則っているのです)と、その分物語の密度が薄まってしまうと思います。
 ジュリーは非常に勝気でわがままなお嬢様です。彼女は婚約者の貴族の前でも傍若無人に振る舞うので、婚約者は怒ってどこかへ行ってしまいます。
 ジュリーは従僕のジャンが気に入ったのか、それとも婚約者に復讐するつもりなのか、ジャンを誘惑し挑発します。ジャンは子どもの頃からお屋敷のお嬢様に憧れていて、その気持ちは大人になっても変わっていません。しかし、当然身分違いの叶わぬ恋だと思っています。
 この段階でイニシアティブをとっているのは完全にジュリーです。ところが祭りで騒いでいる村人たちから逃れて奥の部屋にこもり肉体関係を持ったことで関係は逆転する……というか、そこから先はイニシアティブの取り合いになります。
 ジュリーはお屋敷にはもういられないと言い、ジャンは駆け落ちをしてスイスでホテルを開こうと言います。ジュリーは「資金もないくせに何を言っているの?」、「私にホテルの女将になれと言うの?」とジャンを馬鹿にします。
 そのあとジュリーはジャンに身の上話をしますーージュリーの母親はジュリーを男の子として育てたばかりか、男の仕事を女にさせ、女の仕事を男にさせて農園をめちゃくちゃにしました。さらに彼女はずっと伯爵との結婚を拒んでいたのですが、ジュリーが7歳の時、ついに結婚を承諾します。しかし、結婚式の日に彼女は屋敷に放火します。
 なんじゃそれは? こんな話、原作戯曲にもあるんですか。私はよく覚えていませんが、正気の沙汰ではありません。
 ジャンはその話を聞いて、貴族の生活に幻滅したのか、「少なくとも俺の家系に放火犯はいない」と残酷なことをジュリーに言います。
 それでも二人は駆け落ちするしかないと思ったのか、ジュリーは鍵のついた戸棚をこじ開けて金を取り、それをホテル開業の資金にしようと言います。
 ジュリーは荷物をまとめ、最後に鳥籠に入った小鳥を持って行こうとしますが、ジャンは鳥籠は置いて行けと言います。すると、驚いたことにジュリーは「置いていくくらいなら、ここで鳥を殺して」と言います。
 え?
 ジャンは言われた通りに鳥を殺しますが、ジュリーは急に「そんな酷いことをする人とは一緒にいけない」と言います。
 うーん。
 そうこうするうちに伯爵が婚約者を連れて帰ってきます。何も知らない伯爵はベルを鳴らしジャンにお茶をもってこいと言います。それを聞いたジャンは一気に気が挫けてしまって、伯爵には逆らえない、駆け落ちなどできないと言います。
 「どうすればいいの?」というジュリーにジャンは髭を剃ろうと手に持っていたカミソリを渡します。ジュリーはそのカミソリで自殺します。ジュリーの死体をだいた伯爵の顔のアップが出てオシマイ。
 うーん、私が舞台で見た『令嬢ジュリー』はこんな話だったかな。ちょっと違ったような気がします。まあ、私の記憶は当てにならないし、私が見た舞台が原作戯曲通りだったという保証もないので、是非原作戯曲を手に入れて読もうと思います。
 映画版『令嬢ジュリー』は決して悪い映画ではないと思います。でも私が見た舞台の方がはるかに良かったように思います。映画は二人の関係だけで物語は完結せず、父親=伯爵が可哀想になってしまったり、「どう考えても悪いのはジュリーの母親だよなあ」と思ってしまったり、余計なこと(!?)を思ってしまったのが残念でした。
 
 
 
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ロワー・イーストサイドの民俗史家
この40年間、この界隈の最も粘り強いアーティスト兼アクティビストだったクレイトン・パターソンのこと
ーーミス・ローゼン、2023.7.8
アーティストであり民間歴史家のクレイトン・パターソンは同じロワー・イーストサイドの店構えに40年間住んでいる。道に面した大きな窓のすぐ内側にある古い布張りの椅子に座って、視線を集めているから、すぐわかる。トレードマークの銀色の髭が胸まで流れ、微笑むスカルがついたオリジナルのクレイトン・キャップをかぶっている。74歳のパターソンは、あまりに長いあいだロワー・イーストサイドでこの場所を題材にしたアートをつくってきたので、ここの歴史と自分の人生とが切っても切れない状態になっている。10年ほど前、彼はこの界隈を出て行きそうになった。ジェントリフィケーションの進行の速さ、行きつけの場所の閉鎖、親しい友人の死などに嫌気が刺したのだ。タイムズ紙は彼が去ることを「マンハッタン最後のボヘミアン」が退場すると記し、一時代の終わりだと告げた。しかし結局パターソンはそこにとどまった。
写真キャプション: ・クレイトン・パターソン。2023年7月6日、自宅にて。 ・ニューヨーク市警が武装した警官を乗せた車両を「ブレット・スペース」(ロワー・イーストサイドのアーティストコレクティブ兼ギャラリー)の前に止めたことに抗議して作られた段ボールの戦車 ・意識がない様子の人をチェックする警官 ・放置されていることに抗議して放火された公衆トイレ ・伝説のミュージッククラブ、CBGB
カナダのアルバータ出身のパターソンは、最近私に自分の出自を「労働者階級の悪い方の端っこ」だ説明した。15歳で家を出ると、その後15年をさまざまな美術学校の学生や教師として過ごした。1979年にパートナーであるアーティストのエルサ・レンサアと共にロワー・イーストサイドに来ると、地主が手を回した放火、政府による差し押さえ、そして10年間にわたって「見て見ぬふり」をされてきたことによって、この移民たちの小さな居住区は廃墟と化した建物と捨てられた注射針が散見される場所になっていた。しかし、ニューヨーカーはなにもない場所を放ってはおかない。この界隈の安い不動産を目指して、すぐに不法占拠者やアーティストや社会ののけ者たちが群がってきた。パターソンはレンサアに贈られたペンタックス125SLRを持って道を歩き始めた。そしてセックスワーカーや詩人、学校に通う子供たちやパンクスなど、ロワー・イーストサイドを自分たちの街と呼ぶ人々の写真を撮り始めた。カメラは街の扉を開く鍵となり、そうでなければ行かなかっただろうところにパターソンを導いた。ピラミッドクラブのドラアグクイーンやハードコアのショー、ストリートの過激な抗議行動、CBGBやブレット・スペースなどのローカルなランドマークやアートイベント。その中には自分の指を切り落としたパフォーマンスアーティスト、ロジャー・カウフマンのイベントもあった。パターソンの写真は、コミュニティの赤裸々なタイムカプセルとなった。彼のロワー・イーストサイドでの生活を記録した「Captured(撮った!)」と題された2008年のドキュメンタリーで、パターソンは「ストリートを眺めているのは、水族館にいるのと似ている。通りを見ていればこういう活動がいつだって見えるんだ」と語っている。
写真キャプション: ストリートの撮影に出かけようとしている、パターソンのパートナーであり、クリエーティブ・コラボレーターのエルサ・レンサア
1983年にパターソンとレンサアはエセックス通り161番地を購入した。以前は仕立て屋が入っていた2階建ての建物だ。それから、生活費を稼ぐために「クレイトン・キャップ」を製作した。それは1986年にリリースされた、おそらく初のデザイナー・ベースボールキャップだった。その界隈から急速に消滅しつつあった衣料品産業から救い出して再利用した機械を使って、レンサアが刺繍のパターンをつくった。これがアーティストや著名人の間で大ヒットし、ジム・ダイン、デイヴィッド・ホックニー、ミック・ジャガー、マット・ディロンなどが顧客になった。その同じ年に、パターソンとレンサアは自分たちの店先をギャラリーに改装し、そこでジェネシス・P・オリッジ、テイラー・ミード、クエンティン・クリスプ、ダッシュ・スノーなど、地元の才能の展覧会を開いた。パターソンはギャラリー正面の窓を「ホール・オブ・フェーム(殿堂)」に変え、自らのポートレート写真シリーズ「ウォール・オブ・フェーム」を週替わりで展示した。被写体はほとんどが近所の住民で、グラフィティで埋め尽くされたギャラリーの壁の前でポーズをとっている。
写真キャプション: ・少年と彼のペット ・ポーズをとる若い女性 ・歩道に立つ若者 ・アーティストのブッチ・モリス
エセックス通りはパターソンにとって、80年代の高騰するアート市場への足がかりとなった。しかし彼はその状況にしらけていた。「金を儲けて、オデオンに行ったり、ミスター・チャオで食事したり。ブルペンでいちばん強い牛になるという競争ばかりだった」。その代わりに彼がやったのは、界隈でいちばんしつこいアクティビストとしてのキャリアを築くことだった。レンサアといっしょにつくったクレイトン・キャップを売った資金で「クレイトン・アーカイブ」を設立。ビデオ、アート作品、本、新聞の切り抜き、そしてロワー・イーストサイドからのさまざまな収集物。中には空のヘロインの袋もあった。ストリート写真は何千枚にもなった。「俺は他に誰も写真を持っていない人間の写真を持ってる。火事にあったり、家を失ったり、ホームレスになってすべてを失ったりしてるやつらだ」。パターソンの友人、グライフォン・ルーは、2021年にダウンタウンの書店兼アートスペース「プリンテッド・マター」でパターソンの写真展のキュレーションをした。写真のアーカイブを調べていくのは「段ボールの箱の内側から穴を開けているような、亡霊の���ケットの中を探っているような感じだった」と言う。「雪崩てくる魂をどうやって整理しろっていうんだ」。
写真キャプション: ・90年代、9thストリートとアベニューDでの火災の後で ・抗議行動のサイン「ジェントリフィケーションは階級戦争だ。反撃しろ」「金持ちを追い出せ」 ・ホームレスの住宅支援デモに参加するデイヴィッド・(レッド)・ロドリゲス ・抗議団体ARTIST(Artist’s Response To Illegal State Tactics、不法な行政指針に対するアーティストの抵抗)を創設したロバート・レデルマン、1993年
パターソンは長い年月をかけて「ニューヨーク・タトゥー・ソサエティ」を組織してきた。この団体はアンダーグラウンドのアート表現がニューヨーク全体で禁止になったことを覆し、ロワー・イーストサイドを記録した数えきれないほどの本や選集を出版し、毎年実験的なアーティストやアクティビストの仕事を讃えるニューヨーク・アッカー・アワードを創設した。しかしパターソンが果たした最も重要な役割は「市民ジャーナリスト」としてのものだろう。1988年、パターソンがピラミッド・クラブでのパフォーマンスをビデオで録画していたときに、数ブロック先でトムプキンズ・スクエア・パークの暴動が勃発した。警察が公園から人を排除して封鎖しようとした後のことだった。パターソンは現場に駆けつけ、状況を録画し始めた。レンサアはテープを公園からこっそり持ち出して守る手助けをした。その映像はニューヨーク市警が抗議行動を抑圧した残忍な手法を捉えており、ニュースで放送された。ニューヨークの地方検事はパターソンを召喚して映像の提出を求めたが、パターソンは拒否し(その結果、法廷侮辱罪で収監された)、交渉の結果、映像への著作権を手にした。「人は俺のことを反社会的で反政府的なトラブルメーカーで、アナーキストだと思っているが、それはちがう。俺はアーティストなんだ。
写真キャプション: ・80年代後半の裁判所入口 ・ジェントリフィケーションへの抗議活動で投石によって割れたガラスに映ったパターソンの自画像
パターソンの映像と写真の作品はニューヨークやその他の場所で何百回も展示されてきた。その幾つかは、現在、市のフォトヴィル・フェスティバルの一部として野外に設置されている。しかしパターソンは自分を写真家と定義づけることを拒否する。カメラは彼の何十年にもわたる保存プロジェクトの一つのツールに過ぎないからだ。「俺のアートは一つひとつの作品じゃない。それはもっと大きなビジョンであり、生存、存在、そしてクリエイティブであり続けるということなんだ」。
写真キャプション: ・90年代初頭、ふざけてパターソンを撮影する警官。後ろに見えるのはテレビシリーズ “The Church of Shooting Yourself” のリック・リトル(彼が扮するパラノイアのフェイク・ジャーナリストがイーストビレッジの出来事を自撮りする番組)
ニューヨーカーに掲載。2023.7.8
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kachoushi · 1 year
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各地句会報
花鳥誌 令和5年6月号
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坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和5年2月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
厨女も慣れたる手付き雪掻す 由季子 闇夜中裏声しきり猫の恋 喜代子 節分や内なる鬼にひそむ角 さとみ 如月の雨に煙りし寺の塔 都 風花やこの晴天の何処より 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月2日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山焼きの煙り静かに天昇る 喜代子 盛り上がる土ものの芽の兆しあり 由季子 古雛や女三代つゝましく 都 青き踏む館の跡や武者の影 同 日輪の底まで光り水温む 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 零の会 坊城俊樹選 特選句
桃の日のSt.Luke’s Hospital 光子 パイプオルガン天上の春連れませり 順子 指を向け宙に阿弥陀の春の夢 いづみ 春の川大東京を揺蕩ひぬ 美紀 聖路加の窓ごとにある春愁 眞理子 雛菊もナースキャップも真白くて 順子 聖ルカを標としたる鳥帰る 三郎 印度へと屋根とんがりて鳥雲に 佑天 鳥雲に雛僧の足す小さき灯 千種 学僧は余寒の隅に立つてをり きみよ
岡田順子選 特選句
春陽に沈められたる石の寺 美紀 春空に放られしごと十字架も 同 春潮の嫋やかな水脈聖ルカへ 三郎 鳥雲に雛僧の足す小さき灯 千種 涅槃西風吹きだまりては魚市場 いづみ 聖路加の鐘鳴る東風の天使へと 俊樹 皆春日眩しみ堂を出で来たり 千種 桃の日のSt.Luke’s Hospital 光子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月4日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
春愁の揺れてをるなりだらり帯 愛 立子忌や飯とおさいにネモフィラ猪口 勝利 春眠し指に転がす砂時計 かおり ゆらめいて見えぬ心と蜃気楼 孝子 春潮のかをり朱碗の貝ひらく 朝子 ファシズムの国とも知らず鳥帰る たかし 立子忌の卓に煙草と眼鏡かな 睦子 毛糸玉ころがりゆけば妣の影 同 わが名にもひとつTあり立子忌よ たかし 波の綺羅とほく眺めて立子の忌 かおり 灯を消してふと命惜し雛の闇 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月6日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
この空のどの方向も春日燦 和子 思ひ出はいろいろ雛の女どち 同 うららかや卒寿に恋の話など 清女 鳥帽子の小紐手をやく京雛 希 耳よりの話聞きゐる春の猫 啓子 地虫出づ空の青さに誘はれて 雪 意地を張ることもなくなり涅槃西風 泰俊
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月10日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
裏路地の古屋に見ゆる雛祭 実加 子等笑ふお国訛りの雛の客 登美子 彼岸会の約束交はし帰る僧 あけみ 筆に乗り春の子が画く富士の山 登美子 うららかな帰り道なり合唱歌 裕子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月10日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
春夕焼浜の民宿染めてをり すみ子 青粲粲空と湖面と犬ふぐり 都 水車朽ちながらも春の水音して 和子 朝東風や徒人の笛は海渡る 益恵 枝垂梅御幣の揺れの連鎖して 宇太郎 春の婚オルガン春の風踏んで 都
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月11日 枡形句会 栗林圭魚選 特選句
啓蟄やボール蹴る子は声がはり 恭子 海近き山の椿の傾きて 和代 啓蟄の光を帯びし雲流る ゆう子 鳥鳴いて辛夷の甘き香降る 白陶 一人言増えたる夕べ落椿 恭子 小気味よき剪定の音小半日 多美女 一端の鋏響かせ剪定す 百合子 ふる里の椿巡りや島日和 多美女 剪定や句碑古りて景甦る 文�� 剪定や高枝仰ぐ褪せデニム ゆう子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月13日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
雪吊の縄の解かれて睡り覚む 世詩明 家康公腰掛け松や地虫出づ ただし 捨鉢な女草矢を放ちけり 昭子 屋号の名一字継ぎし子入学す みす枝 花冷や耳のうしろといふ白さ 昭子 坐りゐて炬燵の膝のつつましく 世詩明 対座したき時もあるらん内裏雛 みす枝
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月13日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
摘草のさそひ届きぬ山の友 ことこ 蒼天に光の礫初燕 三無 陽炎のけんけんぱあの子をつつむ あき子 朝戸風見上げる軒に初つばめ 同 摘み草や孫を忘れるひとしきり 和魚 かぎろへる海原円く足湯かな 聰 陽炎や古里に建つ祖母の家 ことこ 我家選り叉来てくれし初つばめ あき子 陽炎ひて後続ランナー足乱る のりこ 新聞を足してつみ草ひろげたり あき子 つみ草や遠くの鉄橋渡る音 史空
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月14日 萩花鳥会
熔岩の島生き長らへし藪椿 祐子 寝静まり雛の酒盛り夢の間に 健雄 田楽や子らの顔にも味噌のあと 恒雄 雑草も私も元気春日向 俊文 猫抱いてぬくぬく温し春炬燵 ゆかり 子自慢の如く語るや苗売よ 明子 雲梯を進む子揺らす春の風 美惠子
………………………………………………………………
令和5年3月15日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
雪吊りのほどけて古木悠然と 笑子 落椿きのふの雨を零しけり 希子 夜半の軒忍び歩きの猫の恋 同 立雛の袴の折り目正しくて 昭子 桃の花雛たちにそと添はせたく 同 口笛を吹いて北窓開きけり 泰俊 手のひらを少し溢るる雛あられ 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月16日 伊藤柏翠記念館句会 坊��俊樹選 特選句
雪吊の縄のゆるみに遊ぶ風 雪 奥津城の踏まねば行けぬ落椿 同 まんさくに一乗川の瀬音かな 同 よき言葉探し続ける蜷の道 すみ枝 春眠の赤児そのまま掌から手へ 同 足裏に土のぬくもり鍬を打つ 真喜栄 強東風の結界石や光照寺 ただし 裸木に降りかかる雨黒かりし 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月17日 さきたま花鳥句会
春雨に黙し古刹の花頭窓 月惑 震災の地に鎮魂の東風よ吹け 一馬 春昼や女房のうつす生あくび 八草 ととのへし畝に足跡朝雲雀 裕章 路地裏の暗きにありて花ミモザ ふゆ子 薄氷や経過観察てふ不安 とし江 拾ひよむ碑文のかすれ桜東風 ふじ穂 水温む雑魚の水輪の目まぐるし 孝江 薄氷の息づき一縷の水流る 康子 二月尽パンダ見送る人の波 恵美子 ほろ苦き野草の多き春の膳 みのり 梅園に苔むし読めぬ虚子の句碑 彩香 強東風老いてペダルの重くなり 静子 鉛筆はBがほどよき春半ば 良江
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令和5年3月19日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
一族の閼伽桶さげて彼岸寺 芙佐子 隠沼に蝌蚪のかたまり蠢きぬ 幸風 セスナ機の音高くして地虫出づ 月惑 この山の確と菫の一処 炳子 石仏に散華あまねく藪椿 要 年尾とはやはらかき音すみれ草 圭魚 茎立の一隅暗き室の墓 千種 春塵の襞嫋やかに観世音 三無
栗林圭魚選 特選句
ビル影の遠く退く桜東風 秋尚 古巣かけメタセコイアの歪みなし 千種 寄せ墓の天明亨保花あけび 同 色を詰め葉の艶重ね紅椿 秋尚 ひとつづつよぢれ戻して芽吹きけり 同 信号の変り目走る木の芽風 眞理子 助六の弁当買うて花人に 千種
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月21日 鯖江花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
元三大師夢のお告げの二日灸 雪 新しき雪夜の恋に雪女 同 恋てふも一夜限りを雪女 同 懐手もつともらしく頷けり 昭子 石庭に音立て椿落ちにけり 同 雛簞笥何を隠すや鍵かけて 同 貸杖の竹の軽さや涅槃西風 ただし 石どれも仏に見えて草陽炎 同 泰澄の霊山楚々と入彼岸 一涓 制服も夢も大なり入学児 すみ枝 露天湯に女三人木の葉髪 世詩明 歩きつつ散る現世の花吹雪 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月26日 月例会 坊城俊樹選 特選句
門出祝ぐ花の雨とてももいろに はるか 花色の着物纏ひて卒業す 慶月 街の雨花の愁ひの透き通り 千種 蹄の音木霊となりて散る桜 政江 フランス語のやうにうなじへ花の雨 緋路 大屋根をすべりて花の雨となる 要 花屑へまた一片の加はりぬ 緋路 永き日のながき雨垂れ見て眠し 光子 宮裏は桜の老いてゆくところ 要
岡田順子選 特選句
金色の錠花冷えのライオン舎 緋路 漆黒の幹より出づる花白し 俊樹 白々と老桜濡るる車寄せ 要 花揺らし雨のつらぬく九段坂 はるか 漆黒の合羽のなかに桜守 光子 花の夜へ琴並べある神楽殿 はるか 春雨や無色無音の神の池 月惑
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和5年3月 九州花鳥会 坊城俊樹選 特選句
今昔の小川にしのぶ蜆かな 成子 薔薇の芽の赤きは女王の予兆 ひとみ 潮こぼしながら蜆の量らるる 朝子 餌もらふ鯉をやつかみ亀の鳴く 勝利 突きあげし拳の中も春の土 かおり 持つ傘をささぬ少年花菜雨 ひとみ 涅槃西風母も真砂女も西方へ 孝子 亀の鳴く湖畔のふたり不貞だと 勝利 口紅は使はれぬまま蝶の昼 喜和 長靴の子はまつすぐに春泥へ ひとみ パグ犬と内緒のはなし菫草 愛 息詰めて桜吹雪を抜けにけり 孝子 ふと涙こぼれてきたる桜かな 光子 健やかな地球の匂ひ春の草 朝子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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mari8log · 1 year
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2023/05/02
ハイツお散歩友の会の配信を買って観ました。
ハイツお散歩友の会とは、M-1ツアー中に結成したお散歩ユニットで、ぴろさんとヨネダ2000の仲良し写真が見られる最高の機会でした。
お散歩会ではいくつかのルールがあり、誠ちゃんが主に撮影をしたこと、そして写真を撮った後には写真の出来を確認しないこと、友の会に入る資格は「君は写真撮影後確認する?」にNOで返答すること、などの独自のルールが形成されていたそう。
ただ後半は「奇跡使っていいですか?(奇跡のような写真が撮れたかもだから確認してもいいですか?)」が乱発し、マイルールに厳しいぴろさんの怒りを買い、東京散歩ではギスギスしていたそう。完成された芸を好むぴろさんらしいこだわりマイスター。
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ファンからのお散歩中の声かけのことを『取材』、忍者のように走っていたら外野から声をかけられないだろうと忍者走りをしてファンから逃げる走法『忍者』、鍵が閉まっていて通れない場所を『レベルが足りない』等の謎用語解説、
好きな木に向かってよーいどんで走って撮りに行く撮影方法、
工事現場に深い愛を感じ、どんぐりのことを「ぐりどん」と呼び、高所恐怖症で顔が引き攣りながらも地元名古屋を案内するぴろさん、
シャボン玉にシャボン銃をうまくあてて空気を流し込み膨らましてからリリースをする河本太、
ツアー中の写真だけではわからなかった背景を知れる楽しい配信でした!
なお、この公演はなぜか満席、配信も300以上売れるという異様な人気があったそうです。ただお散歩をするだけで需要を発生させる、それがハイツお散歩友の会。
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これは福島の写真館で1万5000円払ってプロに撮ってもらった写真達。
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なぜかりぼんに載ることとなった男性ブランコ。なぜ。
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takaoito · 2 years
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【大切な人】2月28日からブックスキューブリックで個展がスタートする写真家いわいあや。そのあやちゃんと初めて会ったのは、いつだったかなぁ。どこだったかなぁ。振り返ってみたら、なんともう10年前。場所は今はなきベトナム料理店「ゴンゴン」。ご近所さんのゆかりちゃんから、いい写真を撮る従姉妹が東京から来るからご飯しましょう!そう紹介されたのがきっかけだった。写真機の似合わない挙動不審な女の子。そんな第一印象。もちろん当時はアマチュアカメラマン。ただ、見せてもらった写真の中には澄んだ空気とキラキラした光が漂っていて、彼女の中にはブレない強い芯を感じた。常々写真には、撮る側と撮られる側の関係が写るものだと思っていたが、彼女にいたっては例外だった。彼女は存在を消す。まるで忍者のように。いつシャッターを切っているのかすら感じないのだ。僕はどんどん彼女が撮る写真の虜になっていった。そう、彼女の写真には彼女の視線を感じない。それは見る側の視線と自然とすり変わる。そして翌年、その出会いが必然になる仕事と出会う。小倉井筒屋80周年キャンペーン。井筒屋で働くレジェンドたちを主役にしたいという明快なオリエンを受け、いかにレジェンドたちの普段に寄り添い切り取るかがディレクションの鍵に。大事なのは撮影を意識させない現場を作ること。そこで抜擢されたのが、いわいあやだった。ロケハン・取材時から本番ははじまり、膨大な取材素材からさまざまなCMやグラフィックが作られていく。コマーシャルソングを依頼した永山マキさん(現iima)の歌声・歌詞が素晴らしい。キャッチコピー「大切な人」は北川譲くん。監督は西田篤史くん。まさにこの仕事で出会った人たちすべてが「大切な人」。本当に思い出深い幸福な仕事となった。それ以降の彼女の活躍はいうまでもない。2015年の放送開始から撮影を依頼している「美の鼓動」も、今年で400回。その写真とキャラクターに魅せられた、たくさんのADや編集者たちに可愛がられ、神出鬼没に時間と場所を移動し続けるいわいあや。親しくなった今でも、近くにいるようで常に遠くにいるような存在。ただ、どうやったら気配を消せるのか?その秘密は10年経っても未だ解読されない。どうかキューブリックでその謎が解けますように。 <いわいあや写真展 夢のあと>  ◎会期:2023年2月28日(火)~ 3月12日(日) ◎時間:平日/11:00~17:00 土日祝/11:00~18:00(月曜定休) ◎入場無料 ◎会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック ◎住所:福岡市東区箱崎1-5-14ブックスキューブリック箱崎店2F <いわいあやトーク&太陽バンド・とんちピクルスライブ> 「夢のあと」をテーマにしたブックトークと、 テーマのヒントとなったミュージシャンによるスペシャルライブ。 ◎日時:2023年3月7日(火)19時スタート(18時30分開場) ◎会場:カフェ&ギャラリー・キューブリック ◎住所:福岡市東区箱崎1-5-14ブックスキューブリック箱崎店2F ◎トーク出演:いわいあや(写真家)・大井実(ブックスキューブリック店主) ◎ライブ出演:太陽バンド・とんちピクルス ◎参加費(要予約):税込3,000円(1ドリンク付) ※参加費は当日受付にてお支払いをお願いします。 ※ご予約後の無断キャンセルはご遠慮願います。 ◎参加予約 Googleフォーム  https://forms.gle/E8GmiYeYTtgwLEPj9 Peatix  https://peatix.com/event/3493672/view ◎お問い合わせ:ブックスキューブリック箱崎店 TEL:092-645-0630/Mail [email protected] <新型コロナウイルスの感染拡大防止対策について> *必ずマスク着用でお越しください。 *入口にアルコールスプレーをご用意いたしますので手指の消毒をお願いします。 *席の間隔を確保するため、定員を減らしております。 以上、ご協力をお願いいたします。 <プロフィール> いわいあや 1982年生まれ。福岡県出身、東京都在住。 中央大学文学部史学科卒業。 会社員を経て、パオラスタジオ勤務後、小林康仁氏に師事。 2014年からフリーランスに。雑誌、広告、 映像制作を中心に活動中。 おもに、身のまわりの人やものを撮影。 2012年 第61回朝日広告賞小型広告賞受賞 http://iwai-aya.squarespace.com/ #いわいあや写真展 #夢のあと #いわいあや #ブックスキューブリック #ブックスキューブリック箱崎店 #大井実 #太陽バンド #畑俊行 #とんちピクルス #松浦浩司 #大切な人 #小倉井筒屋 #小倉井筒屋80周年 #永山マキ #iima #コピーライター #北川譲 #監督 #西田篤史 #findhopetourはじまる #かけがえのないもの @iwaiayachan @bookskubrick @hata_toshiyuki @tonchipickles @ooi.minoru (ブックスキューブリック) https://www.instagram.com/p/CodV--bSoCh/?igshid=NGJjMDIxMWI=
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kennak · 5 months
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彼の家族は、父親が亡くなったときに閉店した元オートバイ店の隣の地下の家に住んでいました。 私の家から彼の家までは、鹿がたくさんいる美しい森の中を歩いて1時間かかりました。 貨物列車が目の前をゆっくりと通過していくのを、私は頻繁に家の視界に入り込み、列車が通過するまで木の切り株に座っていました。 以前のオートバイ店には、石鹸で汚れた窓の前にドクターペッパーの機械があり、私は鍵を持っていて、彼の母親がたくさんの仕事の1つをしている間、私たちは外泊のときにこっそり店を探索するために忍び込みました。 彼女はチェーンスモーカーでめったに話さず、ビデオゲームをレンタルするために私たちを地元のビデオ店まで車で連れて行ってくれたとき、よく一本のタバコに燃えているチェリーで火をつけていました。 マークの兄もその家に住んでいたが、部屋から出ることはほとんどなかった。 ほとんどの場合、タバコの煙が充満した家の中でジャーマン・シェパードがゼーゼーと咳き込む中、私たち二人が監視されずに飛び跳ねたり、古い映画を観たり、ソーダを飲みすぎたりしていました。 このような家族は、福音派キリスト教徒のターゲットになることがよくあり、福音派キリスト教徒は、仕事中に子供たちを楽しませることができる青少年グループのオファーで家族を誘い込もうとすることがよくありました。 ある時点で、青年牧師の一人がマークの母親に、私たち二人を彼の教会に行かせるよう説得しました。 ブロックバスターの代わりに、私たちはトウモロコシ畑に囲まれた暗い田舎道にある、十字と頭上にブンブンと光る照明がついた、匿名の鉄骨倉庫の前で降ろされました。 父親と母親がバイカー文化に深く関わっていたため、マークは宗教にあまり触れていませんでした。 私はすでにこの種の場所を以前に見たことがあり、次に何が起こるかを恐れていました。 私たちが中に入ると、「マイケル牧師」を紹介されました。彼はサンタクロースが極端なダイエットをして連続殺人犯の眼鏡を買ったかのように見えました。 マークは飛び上がって質問を始めたが、私は距離を置いた。 その前年、私は古い駅の修復にボランティア活動をしていた。それには、駅をホームレスの避難所に変えようとする原理主義キリスト教会の「監督」のもと、大勢の若者が参加した。 私たちは鉱山に隣接するこの小さな町の中学校の床で寝て、日中はペンキを剥がしたり床を研磨したりして過ごし、夜は性の悪さやアメリカがどのように「文化戦争」に陥っているかについて講義を受けました。 今にして思えば、児童労働として鉛塗料を除去する際にもっと保護具が必要だったような気��しますが、それは神次第だったのでしょう。 起立させられ、結婚するまではセックスしないと約束させられた長いセッションの後、割り当てられた教室に戻る途中で私が冗談を言ったところ、すぐにグループの先輩の男の子に詰め寄られました。 。 彼は軍隊風の髪型をしていて、星が見えるほど私をロッカーに叩きつけました。 私は毎週日曜日にカトリック学校とミサに通い、水曜の夜はカトリック教徒のための日曜学校のようなCCD(キリスト教教義連盟)に通って育ちました。 これらすべては、私がかなり確立された「クリスチャン」資格を持っていることを意味していました。 この少年は、私が悪影響を及ぼしている偽クリスチャンだと思っていること、鍵のかかった教室で毎晩彼や彼の友達と二人きりになるから気をつけるべきだと言いました。 この経験により、私はこれら福音派カルトに対して極度の警戒心を抱くようになり、教室の床で寝袋に静かに横になり、明らかに忘れ去られた回し車で走るハムスターの音を聞いていた。 この世界に詳しくない方に、少し背景を説明させてください。 私のカトリック教育は、聖なる人物との全く異なる関係を示しました。 神が直接語った人はほとんどなく、ほとんどが聖人でした。 自分は神との幻視や直接会話に値するような人間であると信じる罠に陥ってはいけない、という多くの警告を受けて育ちました。 これは神の介入というよりは精神疾患である可能性が高いと、やんわりと示唆されました。 彼はあなたの心に入り込み、あなたの行動を変え、あなたに平安を与えますが、あなたはチャットが正当化されるような稀な個人の階層に属していません。 したがって、私にとって、 神と直接会話 できると主張する福音派は異端であり、ランダムな「牧師」が自分たちが聖人であると主張するのと同じで、ひどい冒涜でした。 会衆が列を作り始め、その後に起こったのは、私の人生の中で最も非現実的な2時間の1つでした。 私の知り合い、図書館で働く女性、地元の郵便局員などが、自分たちの健康問題をサタンのせいにして叫び、手を振り始めた。 それからある時点で、怖いサンタクロースは震え始め、発作を起こしているように見えました。 彼は大声でせせらぎをし始め、部屋中を動き回っていました。そして、 このせせらぎに何か意味があるふりをして 、自分たちでそれをする人がどんどん増えているのを私は見つめました。 明るい光と大音量の音楽が、これらの普通の人々を狂気に陥れたようでした。 携帯電話のないこの時代、この状況を放置するために私にできることはあまりありませんでした。 私はマークがこれらの人々が神の声を伝えていると確信するのを待って見ていました。 「すごいですね、本当に何かを感じました。部屋にはエネルギーがありました!」 私がドアから目を離さないと、彼は私にささやきました。 青年牧師の一人が、私の中に霊が動いているのを感じましたか、参加したいという衝動を抑えるべきではないと尋ねました。私は大丈夫だとつぶやき、トイレに行かなければならないと言い、それから個室で待つまで待ちました。サービスはほぼ 2 時間後に終了しました。 他の子供たちと話していて、彼らがこれを信じているという現実が頭から離れませんでした。 「それは神の言葉であり、聖霊が私たちを通して語っておられることを理解できるのは、選ばれた少数の人だけです。」 その言葉は非常に強力で、牧師が教会の選ばれた会員に預言を明らかにし、彼らの経済的投資を支援することができました。 これは致命的な重大な仕事であり、これらの普通の人々は完全に信じており、時々 ある種の 言葉のように聞こえるこのナンセンスなおしゃべりは、文字通り神が彼らを通して話していると確信していました。 私は、普通の理性的な人々は決してそのようなナンセンスなことを信じないだろうと確信して帰りました。 これらの人々はだまされやすいので、一度この死んだ町から出てしまえば、このレベルの妄想にさらされる必要は決してなくなるでしょう。 それで、数年後、私がサンフランシスコの巨大な会議場に座って、Google の CEO が聴衆に AI がどのような未来になるかを説明しているときの私の驚きを想像してみてください。 ランダムな単語をつなぎ合わせたこのシステムは、群衆の中の私たち全員を置き換え、地球温暖化を解決し、あらゆる仕事を変えることになるでしょう。 これには、健康保険を失うことに興奮しているようだったグループから万雷の拍手が送られた。 これらすべては、テクノ音楽と明るい照明、そしてより多額の予算を投じた教会の礼拝によって始まりました。 私が行った会議はどこも、スタッフをこの神聖なテキスト ジェネレーターに置き換える可能性について有頂天になっている人々でいっぱいでした。 会議のために元の Google キャンパスまで私と Uber をシェアしたフランスのベンチャー キャピタリストは、興奮で息が上がりそうになっていました。 「間もなく、スタートアップを立ち上げるのにプログラマーさえ必要なくなるかもしれません。ただ、創業者とそのアイデアが、夢見る限り早く市場に投入されるだけです。」 彼をLLMに置き換えることができる可能性が高いとコメントしたくなりましたが、それは意地悪だと感じました。 まだ人間が運転しているテスラに私たちが座っているとき、「それは世界を変えるだろう」と彼はつぶやいた。 私の人生の中で、信心深い人たちから、私のコミュニティ、つまり無宗教のテクノロジー愛好家がテクノロジーを宗教の代わりに利用しているのではないかとよく言われてきました。 私たちは神や聖人という空想的な概念を拒否し、それを未来の妄想的な考えに置き換えるだけです。 自動運転車は、その問題が実際には難しすぎることが明らかになり、私たちが静かにそれについて話すのをやめるまでは避けられませんでした。 火星に植民地を設立するということは、たとえそれが私たちの能力の10倍を超えているとしても、あたかも「すぐに」であるかのように議論されることがよくあります。私たちは紙幣をデジタル通貨に置き換えようと試み、そして管理しました地球の破壊を加速する世界的なネズミ講を創設するために。 通常、私はこのロジックを拒否します。 テクノロジーは、多くの欠点がある一方で、実際に利益をもたらす多くのものを生み出しますが、これは宗教が主張できることではありません。 しかし、AIの力に対するこの盲目的な信仰を数か月聞いた後、私が今聞いていることと、礼拝後に信者が私に言ったことを比較すると、不気味なほど似ていました。 これは単なる集団妄想であり、新しいアイデアがないにもかかわらず、依然として 1 兆ドルの価値があると信じ込ませようとしているテクノロジー企業による必死の試みなのでしょうか? ここに何かありますか?
AIは異言を話す
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bearbench-3bun4 · 2 months
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「虚無への供物」中井英夫 1111
第一章
11第一の死者 01
よいよというか、やっと、第一章の始まりです。
喫茶店でしょうか? “泉”で、亜利夫と久生が会話してる場面です。 ここに出てくるので、実際にあった店なのかもしれません。
その前に、事件の概略が差し込まれています。
1954年12月22日水曜���の夜。 目白の氷沼家での出来事です。
それも、亜利夫は事件というより事故だと主張します。 そう、病死以外考えられないと言うのです。 根拠の一つは、完全な密室だからです。 まあ、完全な密室なんてないでしょうから、これからどう暴かれていくのか楽しみですね。
で、その状況というのが、
紅司が風呂に鍵をかけたままで返事がない。 ガラスを破って入ってみるとタイルの上にうつぶせに死んでいた。 主治医の嶺田博士の診断で持病の心臓が急激に悪化したと考えられる。 風呂場は厳重な密室で何者かが忍び込むことはまったく不可能。 26日には“急性冠動脈障害”による心臓衰弱という診断書で埋葬された。
と、こうです。 久生は納得できないみたいですね。 嶺田博士を訴えると息巻いてますね。
密室殺人(ロックドマーダー)と表現していますが、あまり聞いたことない表現ですね。 造語なんでしょうか?
ここで、藤木田の登場です。 新潟からきた氷沼家のお目付け役みたいな人だと表現されています。 で、その藤木田も含めて、 その場にいたのは、亜利夫、藍ちゃん、橙二郎、爺やの五人です。
主要な登場人物である蒼司は、九段の八田皓吉のところに行ってました。 しかも、本来なら亜利夫と新宿駅で待ち合わせて気晴らしをすることになっていたのに、 すれ違いで、九段の八田皓吉のところに行ったのと言うのです。 どうなんでしょうね。このあたり。
ところで、 蒼司がしかたなく一人で、 アメリカ版ゴジラ映画「原子怪獣現る」を見てました。 この映画、この年の10月頃に封切られていました。 特撮の巨匠、レイ・ハリーハウゼン初の長編作で『キング・コング』と並ぶ古典的SFX映画の名作。 原作はレイ・ブラッドベリの短編小説『霧笛』(The Fog Horn)です。
興味が湧いたので見てみました。
むちゃくちゃ面白かったです。 現在のものさしに当てはめれば、滑稽さも目立ちますが、その当時ならワクワクできたでしょうね。 タコとサメが戦うシーンとかいいです。よくできてます。 ただ、思ったほど大きくないかな。 しかも、やっつける方法が“放射性アイソトープ ”とは。 放射能撒き散らすことにならないんだろうかと不安です。
で、蒼司が藤木田をわざわざ新潟から呼び寄せてます。 やっぱりこのあたり何かありそうです。
この藤木田誠(ふじきだまこと)について書かれます。 この人も重要人物なんですね。
氷沼家との血縁関係はない。 現在は、引退して郷里の新潟在住。 年齢は60過ぎで銀髪、血色のいい日本人離れのした押し出しの巨漢で、 祖父の光太郎と同業でいつも一緒に世界各国を渡りあるいたというだけに、渋いツイードを着こなしている。
事件が起こる直前、 橙二郎は二階の書斎に 爺やは玄関わきの自室に 茶の間の掘りごたつには、 床屋へ行ったばかりで若々しい顔つきの紅司と藍ちゃんそれから亜利夫、藤木田老人がいた。
そこでの話題として、 松沢病院での事件を上げてますが、 藤木田老人は、そんな事件ではなくて不可能犯罪なら謎を解いてみせるといいます。 どうやら壮大な前フリみたいです。
ところで、 松沢病院という病院が今でも東京にありますね。 まさかと思いますが、 話題にあがっているのは、ここでの事件でしょうか?
今度は、 藍ちゃんもそれに加わって、 “密室の中の他殺”ぐらい無意味なものはないという話になります。 密室殺人を真っ向から否定するとは、この小説は何を書きたいのか? もしかすると、これからとんでもない密室殺人を、 これまで見たこともない前代未聞の小説を書くということなんでしょうか?
で、 紅司がこれから書こうとしている『凶鳥の黒影』はどうなのか訪ねます。 それに答えて、紅司は、
PAeμ(θA-θB)=PB
という平衡式を書いてみせます。 藤木田老人もその数式をみながら、 「何かが何かにイコールというわけだな」 と、いってます。 平衡は、 物体が力学的につり合いの状態にあることですから、たいていイコールでつなげてあれば平衡式ですね。 それを数学の先生に書いてもらったと言うことが、果たしてどういうことなのでしょうか?
発見者がちょっとでも死体を動かしたら最後トリックの痕跡はあとかたもなく消滅するという仕掛けだと、 具体的な内容を紅司は言いだそうとします。
と、いいいタイミングで二階から橙二郎の降りてくる気配がします。 というのも、例の階段が低く鳴ってるからです。 二階にいたのは、橙二郎だけですから、これを皆橙二郎だと思いますね。 はっきり、橙二郎だと書いてないところが怪しい。
そこで、紅司は話を切り上げ、麻雀でもということになります。
その後、橙二郎が皆のもとを訪れます。 やはり二階から降りたのは橙二郎だったのでしょうか。
その橙二郎が皆に風呂に入ったか確認しますが、 誰も入ってないみたいです。 そこを紅司は遮るように「もう十時すぎた」といいますね。 このあたりもわざとらしいのですが。 しかも、紅司は普段、決して自分の部屋に人を入れないのですが、 今日は、どういうわけか、藍司、亜利夫、藤木田の三人を自分の部屋に誘います。
おかしいですね。 まあ、いずれわかるのでしょうが。
二階へ行く途中、亜利夫は蒼司に電話してみます。 九段の八田皓吉のところで、冬至の柚子湯をに入るということです。
その電話を聞きつけた紅司が、 「兄貴たまげるだろうな」とつぶやきます。 これは、かなり意味深です。 でも、他人の家の風呂に入ってくるというのは、どうなんでしょうね。 1954年12月22日は、確かに 冬至ですから、その話自体は自然な流れなのかもしれませんけど。
で、八田皓吉のことが少しだけ書かれます。 外国式のやり方だといって、 彼自身がその売り家に住み込んで注文通りの凝った改装をしてから買い手に引き渡すという家屋ブローカーをしています。
その後、 人を自分の部屋にさそっておいて、紅司は風呂にははいります。 三人は、二階の紅司の部屋に、橙二郎は書斎に向かいます。 途中、不意なった電話を橙二郎が取り上げますが、それは、どうやら間違い電話らしいです。 なんか変な感じですね。
それから三十分階下から物音も聞こえてこなかったし、 二階からも誰も降りたものはいないというのです。 しかも、二階の部屋の窓には鉄格子がついているし、 藍ちゃんの部屋の外の踊り場に非常梯子があるが、それを使うとも思えないと、こうです。
で、 紅司部屋の様子が「赤のシンフォニー」とでもいうような、赤色で調和が取れていると書かれます。
床に厚手な深紅の絨毯、 カーテンはほとんど黒にちかい赤色の古風な天鵞絨(びろうど)、 電気スタンドは眠たいような淡い鮭(しゃけ)色、 ディヴァンには深緋(しんぴ)の繻子(しゅす)とです。 これで、本当に調和が取れているのでしょうか。
天鵞絨(びろうど)はベルベットのことですね。 わざわざ書くということは、この当時は、高価だたのでしょうか? ディヴァンにかかっている光沢が強い織物は紫みの暗い赤色ですね。
で、 紅司部屋の蔵書についても書かれます。 36部限定の局紙本の揃いで日夏耿之介の遊牧記(ゆうぼくき)が五冊と黄眠堂(こうみんどう)主人訳になる「院曲撤羅米(さろめ)」の大型本です。
遊牧記については、詳細が見つかりませんでした。 ただ、 日夏の個人誌としての『游牧記』に石川道雄等が参加したとありますから、 自費出版に近いのでしょうか?
一方、院曲撤羅米(さろめ)は、 日夏耿之介の号のひとつである黄眠堂(こうみんどう)主人の訳で、 昭和三年「近代劇全集」中の一篇として発表され、昭和十三年六月蘭台山房より定本として大型豪華版が刊行されました。 ちなみに、 三島由紀夫は『サロメ』の演出、上演にあたり日夏訳『院曲散羅米』を選んだそうです。
ちらりと、挿入されている挿絵を見ましたが、 これは、問題がありですね。
で、最後にちょっとした驚きがあります。 なんと、藤木田老人がバア“アラビク”に行ってて、 久生のことを知ってたのです。
この藤木田という人物もなんとなく油断ならないですね。
つづく。
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violence-ruin · 2 years
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罪なる庭で(at the orchard of redemption)
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 錆びた柵のむこうで、檸檬の樹たちが未熟な実を揺らしていた。
 私は鉄扉をくぐり、果樹園に入る。午後の光はこの先にある真夏の烈しさを忍ばせ、僧衣に隠れていない部分が灼けて痛む。
 歩いているうち、鮮やかな黄色が目を刺した。
 ある一つの樹にだけ熟した果実が生っている。その側に立つ影は樹にほとんど同化していた。
「リーマスさん」
 名前を呼び掛けると、男は顔を上げてこちらを見た。
 葉影に紛れて、顔はよく見えない。灰色のものが混じる髭の中に、謹厳に結ばれた唇が見える。後退した額に生え残っている髪が、水鳥の冠羽のように輝いた。
 いつ見ても、ゴーレムだとはとても思えない。しかし、身に付けている黄色い衣が、彼が罪人であることを証明している。
「七月になりましたよ。今日はいいものを持ってきました」
 ちいさなベンチを目の前に置いた。普段なら、この果樹園を訪なう信徒たちが休めるよう、木陰に置いているものだ。リーマスさんの視線がゆっくりと私と椅子の間を往復した。
「座ってください。見てるだけで疲れちゃいます」
 ちょっと待ってみたけれど、動く気配はなかった。私は大仰に肩をすくめ、収穫に取り掛かる。
 呪刑官のつくるゴーレムには、人間にあるはずの微細な動きがない。微かなみじろぎ、呼吸による胸の膨らみ、眼球の震え、鼓動。それらが欠落した身体は、外見が人間らしいがゆえに違和感を与えたが、次第に慣れた。
 帰ろうとしたところで、唸り声が聞こえた。
「ゴーレムは疲れない。学校で習わなかったか」
 足を止めて振り返った。木漏れ日のなかで、リーマスさんは不機嫌そうに私を睨んでいた。
「疲れない。快適そうですね」
「感覚がないんだから快も不快もない」
 果樹園を出て聖堂へ帰ると、呪刑官が説教台の前に座っていた。私は、今日の分の収穫を渡した。数を確かめると無言で頷き、足早に立ち去った。
 呪刑官がここへやってきたのはつい先日のことだった。聖堂の裏の果樹園を使用する、という決定事項を伝えに来たのだった。そして、いちばん魔術への耐性が高い私を管理者に指名した。
 罪果の採集が聖堂で行われるのは、聖職者たちが生まれつき魔術を拒絶する体質を持っているからだ。果樹園には呪刑官たち自身が入れなくなるほどの強い防護の呪文を幾重にも張る。聖職者なら、中に入ることができる。
 あの檸檬の樹の根本には、リーマスさんの身体が埋まっている。魔術を掛けられた樹が、彼の記憶を吸い上げ、結実する。ひとつひとつに宿主の記憶が封入されたその実は罪果と呼ばれ、呪刑官のみが口にすることを許されている。呪刑官は、その果実に封じ込められた記憶を追体験し、真実を得る。
 私の仕事は、罪果を余さず採集して呪刑官に渡すことだった。
 *
 ミサが終わり、鐘が鳴る。信徒たちは立ち上がり、世間話に興じながら帰っていく。
 首都から遠く離れたこの聖堂を訪れるのは大体が地元の人々で、近所の大学からも学生が訪れる。彼らの卒業と入学で年月の経過を感じる。今年も、新しい顔がちらほらと見えた。
 回廊を巡りながらステンドグラスや聖遺物たちを眺める彼らを横目に、燭台を倉庫へと運んでいると、後ろから声を掛けられた。
「あの、すみません」
 顔を上げるとくろぐろと濡れた瞳がこちらを見ていた。新入生だろう。
「果樹園には誰でも入ることができると聞いてきたのですが、門に鍵がかかっていて」
「ああ」
 間の悪いことだ、と内心でため息をつく。
「今年は開けてないんです。ものすごい毛虫が出て、葉がダメになっちゃって。前までご案内することはできますけど」
「そうなんですか」
 青年は微かに目を伏せて、残念です、とだけ言い残し、出口へ歩いていった。申し訳ないなと思いながら、私は果樹園へと足を向けた。ちょうど収穫の日だ。
 リーマスさんはいつものように檸檬の木の下に立っていた。ベンチには土埃が付いている。
 収穫しながら、私は理髪師よろしく話しかける。
「息子さん、元気にしているといいですね」
 リーマスさんは首都に住んでいた。魔術師として警備に従事しながら、かつての恋人が遺した子どもを預かって、つましく暮らしていた。
 恋人は人狼との間に子供をなしていた。性徴期を迎えた子供は狼と化し、何人かの市民を襲い、郊外の家畜を殺害した。狼化を抑制する措置を怠ったことについて、リーマスさんは既に罪を負っている。
 子供の行方は分かっていない。リーマスさんが何か手を回して逃がしたことは明白だった。リーマスさんは、自分に口止めの魔術を施していた。呪刑官たちが束になって記憶の錠をこじ開けようとしても、だめだった。言葉か、物か、音か……何が鍵になっているのか、わからなかった。
 だから、からだに檸檬の樹を植えられ、魂を土人形に移し替えられた。呪刑官たちは血眼になって記憶を暴いている。
 蝉の声を聞きながら果実を籠へ放り投げていると、珍しくリーマスさんの方から話しかけられた。
「きみは、魔術を感じられないんだな」
「ええ。見えず、聞こえず。目の前で死の呪文を唱えられてもへっちゃらですよ」
 返答はなかった。私は、リーマスさんとの会話が途切れることを気にしなかった。
 高いところにある実を取ろうと、必死で脚立から腕を伸ばした。どうにかもぎ取った実を満足しながら眺めていると、葉擦れと蝉の声の間に小唄のような呟きが聞こえた気がした。呪文だと思った。告解の典礼文であることに思い至るまでに時間を要した。
 硝子玉の瞳が、脚立に座る私を見据えていた。
「あの子は、人狼であるだけでなく、きみと同じ体質だった」
 私の手から、檸檬が落ちて転がった。
 魔術が効かないということは、魔術による防疫や治療を施すことができないということだ。市居の人々は日常的に地域の治療師たちから病除けを受け、治療を施してもらう。でも、私たちは自然治癒に任せるしかない。
 魔術が身体をすり抜けていく子どもたちは親元から引き離され、教会のもとで保護される。私は孤児院からそのまま修道院へ移った。けれど、人狼の子供がこの体質だったら、どうなるのだろう。魔術によってしか抑制できないのだ。
「あの子を手元に置き続けたのが間違いだったんだろう。何も手を打てなかった。人狼の形質が発現したと疑うべき状況に直面しても、まだ信じられなかった。見て見ぬふりをしたんだ。
 罰せられるべきはおれだ」
 孤児院を脱走して下町で吸血鬼に噛まれたという腕白な男の子がいた。その子の姿を二度と見ることはなかった。
「あなたは、息子さんに逃げてほしいのですか」
 リーマスさんは目を伏せた。
「時間をやりたかっただけだよ」
 *
 八月になるころには、新しい実が付かなくなっていた。
 おそらく、そろそろ記憶が尽きるのだろう。その後で、リーマスさんにはどんな裁きが下るのだろうか。  
 ミサの準備をしながらそんなことをぼんやり考えていると、いつのまにか告解の時間になっていた。
 落ち着かない気持ちで告解室に座っていると、控えめに戸が開いて、信徒が入ってきた。
 仕切りを開くと、ちいさな手が隙間から覗いた。
 互いに誦唱を済ませると、相手は凛とした声で話し始めた。
「司祭さま。ぼくは人を傷つけました」
 言葉が途切れる。無言で続きを促すと、手が服の裾を掴んだ。   
「無意識でした。最初のときは、何が起きたのか分かりませんでした。ふと意識を失い、次に目覚めたときには見知らぬ家に血塗れで立っておりました。何が何やらわからぬまま、手頃な服を奪い、家へ帰って血を落としました。それから何週間か経ち、今度は家畜の骸たちの中に立っていました。そういうことが何度か続きました」
 聞き覚えのある声だった。残念です、という声の響きとともに、黒い瞳を思い出した。
「父には心配を掛けたくない一心で、黙っていました。でもある日、父はぼくを鍵の掛かった部屋に入れました。
 窓から、円い月が見えたことだけを覚えています。
 次に目覚めたとき、部屋の鍵は開いていました。父からの置き手紙には、長期の出張へ行くから南に住む知り合いのもとへ行くように、と書いてありました。
 その方は、ぼくを快く迎えてくれました。でも、満月の夜になると、ぼくに強い睡眠薬を飲ませて、外から鍵の掛かった部屋に閉じ込めます。
 父が逮捕されたと知ったのは最近です。
 ここまで、檸檬の植えてある教会を訪ねてきました。父は、よく檸檬を買ってきたものです。檸檬の樹が沢山生えているところで生まれたからだと、南を訪れてはじめて知りました。父の魂が選ぶ果物は、檸檬の他ないはずです」
 指から力が抜け、裾がぱさりと音を立てて落ちた。
「果樹園を見せて下さらなかったのは、この聖堂だけです。持ち出した睡眠薬は先月の分で尽きました。せめてこのミサだけ最後まで聞かせてください。そうしたら、呪刑官のもとへ出頭します」
 少年は、静かにブースを出ていった。
 引き戸に何かを挟まれたのか、私は外へ出ることができなかった。入れ替わりに告解をしにきた信徒に事情を話してこじ開けてもらったけれど、記憶の中の姿はあやふやで、聖堂のどこにも見つけることができなかった。
 途方に暮れて、果樹園へと向かった。けれど、リーマスさんを見た途端、来たことを後悔した。何も言えるはずがなかった。
 踵を返そうとしたが、肩を掴まれて振り向かされた。私がいつまでも目を合わせないでいると、腕に食い込んでいた指の力が抜け、腕が力なく垂れた。
 リーマスさんは私の手を引いてベンチに座らせ、自分も隣に腰を下ろした。
 はじめて書店に連れて行ったとき、とリーマスさんは話しはじめた。
「あの子は自分で絵本を選んできた。変わり者の吸血鬼たちの話だ。人の血を吸う代わりに、檸檬の実を齧って飢えをやり過ごすんだ」
 ミサが始まる時間だった。鐘の音が遠くから響いてきた。それが止むと、鳥と蝉の声ばかりがあたりを満たした。
「おれに見えるのは青い炎だけだ。樹も、果実も、同じ色に燃えて、おれを焼こうとしているみたいだった。この果樹園でほんとうの色を纏っているのは、きみだけだった」
 リーマスさんはそれきり何も喋らなかった。私は目を閉じて、冷たい炎に包まれた果樹園を想像した。けれど、再び目を開けると、そこには元通りの世界があった。枝葉と果実の緑が陽光のなかで燃え立ち、蝶の羽が鬼火のようにひらめいた。
 私たちはそのまま、ミサが終わるまでとなりに座っていた。
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liliyaolenyeva666 · 3 years
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🎼 00783 「We Suck Young Blood」。
今週も あっという間に "仮面ライダー" のお時間がやって参りました。今回は 「死の吸血魔 がんばれ!! ライダー少年隊 (第74話)」 というお話です。いつかの夜、怪しげな音とともに 黒い影が 共立病院に忍び寄ります。「なんの音かしら?」 と、今は 看護婦さんとは言ってはいけない看護婦さんが夜勤に励みながら不思議がっています。「ちゃんと鍵をかけたはずなのに」 と 閉まっているはずの部屋を 止せばいいのに ガチャリと開きます。開いたドアの先には 床にバッと赤い血液が広がっていて、そこに おかしなキモキモないきものが 血を吸っているのか舐めているのか 何かしています。「そこで何をしているんです!返事をしなさい!」 と勇敢な看護婦さんは キモキモに声を掛けます。返事をしなさい!と言われてしまった血を欲するキモキモは 「この病院に生きている者はいない!女!お前が最後だ!」 と 看護婦さんに襲い掛かります。さてさて、たぶん翌る日の朝かお昼、階段のある建物に でかっと "少年仮面ライダー隊本部" と書かれた垂れ幕をバックに 呑気に "少年仮面ライダー隊" を結成したっぽい 正義の面々は プレミアムバンダイが何かで販売していたら買ってしまいさうな 仮面ライダーを象った ペンダントを首からかけて一丁前に 「世界の平和と正義を守るために」 頑張るさうです。ついつい、そんなことに構っていないで勉強しなさい。なんて思ってしまいますけれど、とりあえず 体調良さげな隊長は 我らがアクション捜査官 滝和也が務めるみたいです。まだまだケータイもポケットベルもない時代ですから、通信係の鳩を飛ばしてどうにか連絡を取り合うやうで、本郷猛も 「これでショッカーのどんな動きもすぐわかる」 なんて言っています。ショッカーの動きを考え直さないといけませんね。そのころ、仮面ライダー隊の隊員に加入してしまったらしい イトウタツオくんは、ガードマンの仕事をしているパパに 少年仮面ライダー隊に入隊したって話をするのですけれど、そもそも "仮面ライダーって何?" って感じのお父さんですから、話をさっさと済ませて "西東京血液銀行" の夜勤に向かいます。相棒と夜のパトロールをする 伊藤パパに 「困ったもんだぜ」 と血液銀行ばかりを狙う何者かに文句を言っています。保管室の鍵を確かめていると そこへ 「血をください」 と、冒頭で襲われた看護婦が現れます。「この中の血が欲しいのです」 と看護婦。看護婦に影がないことに気づいたガードマンですけれど、そもそも部外者では?ってことには気づきません。「見たのね!」 っと 突然に長い牙が ビュッと生える看護婦。「バケモンだ!」。逃げようとしたガードマンの前に もっともっとタケモットなバケモンが現れます。襲われるガードマンたち。血をちゅうちゅう吸われてしまいます。と、突然に場面が変わり 「ドクター、これだけの血があれば いくらでも改造人間がつくれるのではないか?」 と今週は この場面しか出番がない 地獄大使が 全身真っ白な ミル・マスカラスふうのドクターに尋ねます。すると ミル・マスカラスふうドクターは 「必要の血は新しければ新しいほどいい」 と最高幹部に こどもの血が欲しいなって言ってみます。今週の "新たなる改造人間" を呼び寄せる最高幹部。現れた "それ" は、見た感じ、何をモチーフにつくられた改造人間なのかイマイチよく分からなくて、わざわざインターネッターしてみたら、シラミの改造人間らしいです。そんな シラキュラス (シラミでドラキュラ?) に 「血を吸われた人間は意思通りに動く。やれ!大いにやるのだ!」 と、何を大いにやるのかの説明もないままに シラキュラスに作戦を命じます。早速、白いミル・マスカラスが運転するトラックで、いつもの団地に向かい停車。血を吸われ意のままに操られているっぽい ガードマンと看護婦は トラックから降りますけれど、側から見ると ちょっとおかしな組み合わせだったりします。そんなふたりは 「よいこのみんな、いらっしゃい〜!」 と、お菓子でこどもたちを釣ります。まんまと群がるこどもたち。そこに襲いかかるはショッカーの一味。作戦は大成功です。こどもひとりひとりを押さえつけて シラキュラスに血を吸わせる看護婦。PTAが激怒しさうな映像です。そんなところをフラついていた イトウタツオくんにもショッカーの魔の手が!逃げるイトウタツオくん。逃げた先で立ち尽くすイトウ父に助けを求めますけれど、操られているイトウ父は 「タツオ、ショッカーに血を取られなさい」 なんて言って イトウタツオくんをゾッとさせます。イトウ父に掴まれて 持っていた鳥籠を落とすタツオくん。開いた鳥籠から 羽ばたく鳩。鳩は寄り道もせずに 仮面ライダー本部へ向かいます。そんなころ 「鳩だ!」 と少年仮面ライダー隊本部のキッズらが、到着した鳩を 両手でガッと捕まえます。「あれぇ、連絡文が付いてないぜ」 と、足に何も付いていないことを不思議がるキッズらに 「きっと連絡文をつける暇が無かったんだ」 と まるで 現場を見ていたかのやうな台詞を飛ばす本郷猛は 住所を頼りに 「行ってきます」 と 滝和也隊長を連れてバイクで団地に向かいます。ガンガンガンっと玄関のドアを叩く猛。取っ手を回してみたら 鍵が掛かっていなかったからと 勝手にイトウ宅のドアを開け踏み込む不法侵入な猛ですけれど、そこには倒れている親子の姿がありました!そのころ、アクションという名の熱い血が沸騰寸前な和也は 行きにはいなかった 階段の入り口に倒れている看護婦を見つけ、普通に階段を降りればいいのに、わざわざ 2階から格好良く飛び降りて 倒れている看護婦を介抱します。「どうしたんですか!」 と飛び降り和也。「血を吸わせて!」 と看護婦。戦闘員も現れて アクションお兄さんに襲いかかります。「本郷!」 と叫ぶ和也。お知らせに入ります。お知らせが明けると 「本郷猛!お前の血も吸ってやらう!」 と キモキモ怪人シラキュラスが、9月と10月のカレンダーの裏から血をドバドバと流れ出させながら現れます。その登場は いかがなものかと思いますけれど、外に出た猛に、滝和也ばりに 2階から飛び降りて 猛を襲う 戦闘員とシラキュラス。ひとりだけ何もしない訳にはいかないと、逆再生で2階に上がり 「ライダー 変身!とぅっ!」 と仮面ライダーに変身する猛。戦闘員やキモキュラスと戦闘を繰り広げますけれど、そのころボッコボコにされていた滝和也に気づき、彼を救い、一時退却します。「おのれライダー!」 とキモキモ。滝和也を 正義のアジトに連れ帰ってはみたものの、血を吸われた者は キモキュの意のままに操られてしまうことから、解毒剤をどうにか調達しないと駄目だよねー なんて感じのことを言い合っている中、いくつか種類がある自転車 (新車) と白いシャツに黒い短パン (スカート) に赤いネクタイと、それなりにお金が掛かっていさうな 少年仮面ライダー隊 (女の子がいるけれど少年) は、出発するなり、怪しげなトラックを発見。鳩を飛ばさずに 胸に煌めくライダーを象ったペンダントで 怪しげな車を報告、そして追跡をはじめます。と、そこへ調子良く 変身を済ませた仮面ライダー第1号が現れ 「さすがは少年仮面ライダー隊員だ!」 なんて言いながら 怪しげなトラックを追いかけます。「やつらに気づかれてはまずい、よーし!」 と、サイクロンにあるボタンを ポチっと押して羽のやうなものを飛び出させて ピョーンと飛び上がります。先回りした第1号は トラックの上に飛び移り、停車したところで 解毒剤を求めて "人間病院" なんて地獄大使が呼んでいた それらしき建物に潜入します。作業中の白いミル・マスカラスを脅し、解毒剤の在処を探る第1号。棚にある中の これかな?って解毒剤を手にしたところ 「ライダー!その解毒剤は渡さん!」 と素直にそれが解毒剤だとバラしてしまうキモキモ。どこに口があるのかよく分からない頭部の口?から 溶解液のやうな物をビュビューっと浴びせます。怯んだ第1号の手から解毒剤を奪い、走って逃げるマスカラス。それを追う第1号。今週は 敵も味方もアクションが冴え渡っていて とってもダイナミック・ダイクマです。外でキモキュラスと揉み合いになる第1号。スタコラサッサと逃げるマスカラス。と、キモキモの攻撃の反動を利用してマスカラスばりな空中殺法でマスカラスの行手を阻む第1号は 白い泡を吹いて赤い液体に色を変えながら吹き出すキモキュラスの溶解液を サッと躱して "代わり" にマスカラスにそれを浴びてもらいます。溶けゆくマスカラス。消える解毒剤 (いっしょに溶けてしまったのでせうか?)。仲間を溶かしてしまったキモキモは 動揺してしまったのか、動きが鈍くなったところを 透かさず 第1号は ぶん投げついでの "ライダードロップキック" という ジャンピング・ニー・バットのやうな技を繰り出しました。哀れキモキュラスは 白やピンクの泡を吹いてキモく燃え上がりました。
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『コロンボ』メモ (第22話)『第3の終章』Publish or Perish
このエピソードでは、コロンボが、真犯人のライリー・グリーンリーフに「罠」を仕掛ける場面がある。すなわち、コロンボがグリーンリーフに「錠が変更されていたマロリーの部屋に、犯人はどうやって忍び込んだのか」と話す場面。 つまりこういうことだ。
「罠」を仕掛ける時点でコロンボが知っていたことは以下の通り。 現場に落ちていた鍵では入り口の扉の錠は開かない。 現場に落ちていた鍵は、グリーンリーフから「盗まれた」鍵。 現場に捨ててあった拳銃は、グリーンリーフから「盗まれた」拳銃。 実行犯は、鍵を使うことなく、開いたままのドアから侵入した。 マロリーは入り口の錠を別のものに取り替えていた。 コロンボは、以上5点を知った上で、1)と5)の事実をグリーンリーフに伝え、4)には気づいていないフリをした。そして、念押しに、[マロリーが新しくした錠に合う鍵を持っている者こそが殺人犯だ]とグリーンリーフと話して「罠」を仕掛けたのだ。
これが「罠」である理由は、この話をする前に、コロンボはすでに、殺人現場の入り口の錠を、第3のもの変更しておいたからだ。もし、グリーンリーフが真犯人(黒幕)で、彼の共犯者(殺害の実行犯=爆弾魔エディ・ケーン)を「真犯人=単独犯」に仕立てようとするなら、グリーンリーフはコロンボの「罠」にかかって、コロンボが取り付けさせた第3の錠前に合う鍵を共犯者に持たせようとするはずだからだ。
おそろしいのは、この「罠」をしかけた時点で、コロンボは、グリーンリーフが、彼の共犯者(エディ・ケーン)を口封じのために殺すだろうことをほぼ確信していること(言わないけど)。なぜなら、[グリーンリーフにとって、「コロンボの錠(グリーンリーフはマロニーが交換した錠だと思っている)を開ける鍵」を持っている人間(共犯者)は警察に発見されなければならないが、かと言って、共犯者に「グリーンリーフから依頼されただけだ」と供述されては元も子もない]くらいのことは、コロンボは簡単に洞察できる。
ついでに書くと、グリーンリーフの一連の振る舞いは、どこまでが当初からの計画で、どこからが突発的な事案に対する対処だったのだろう?
実行犯に対して、自分の鍵や拳銃を犯行現場に残しておくように指示していた上で、自分は「鉄壁のアリバイ」を作っていたのだから、グリーンリーフが当初から思い描いていたのは、a)[自分(グリーンリーフ)に殺人の罪をなすりつけようと工作された殺人事件で、あやうく殺人犯にされるところだったのを、運良く免れた]というシナリオである。つまり、b)[自分(グリーンリーフ)に疑いがかかるような要素を全て排除した、どこか他所で起きた殺人]というシナリオでない。
そして、こうも言える。共犯者に殺人を代行させ、その間、自分は酔っ払って騒ぎを起こして「完璧なアリバイ」を作り上げることは、単純な「bシナリオ」でも可能だ。わざわざ一旦自分に殺人の容疑が向くように仕向けるのは、警察に対してあとで「真犯人」を「示す」(「捕まえさせる」ではない)つもりが、初めからあったということ。そして、高い確率で殺人犯だと思われる人間が「事故死」し、しかも単独犯だと確信すれば、警察はそれ以上の捜査は行わない。これがグリーンリーフの真の狙い。
というわけで、[「盗作」問題の一件で、マロニーとグリーンリーフに恨みを持った爆弾魔エディ・ケーンが、グリーンリーフがマロニーを殺したかのように見せかける殺人事件を実行した]というのが、グリーンリーフの当初からのシナリオになる。だから、グリーンリーフのシナリオには、[「真犯人」であるエディ・ケーンが、制作中の爆弾が暴発して事故死し、その現場を調べた警察が、「盗作」問題にたどり着く]までが、当初から含まれている。つまり、突発的な事象への対処は一つを除いて皆無。
「一つを除いて」のその一つの事象とは何だろう。グリーンリーフの「シナリオ」になかったのは、マロニーが入り口の錠前を取り替えていたことだが、実はこれだけでは、グリーンリーフの「シナリオ」にとっては致命的な事象とはならない。そのことは、グリーンリーフの「殺人計画シナリオ」に沿って考えてみればわかる。
グリーンリーフの拳銃と鍵を携えたエディ・ケーンが、マロニーのアパートにやってくる。1)もし入り口に鍵がかかっていれば、エディは鍵が合わないので侵入できない。これで殺人は未遂。しかし、2)入り口が開いたままになっている。エディは鍵を使うことなく部屋に侵入し、殺人を遂行する。そして、鍵を床に置いて立ち去る。実際に起きたのはこれ。
そして、2)は、全く問題はない。なぜなら、グリーンリーフのシナリオでは、エディは、グリーンリーフを陥れるために、わざと鍵を現場に残していくのだが、現場に来たときにドアが開いていたので、エディは鍵を使うことがなかった。つまり、[エディには、「この鍵ではドアが開かない」ということを知るチャンスがなかった]ということを、[ドアが開いていた]ということを知っている者には洞察できるからだ(ここ肝心)。自分が置こうとしている鍵が、鍵としては「役立たず」なことを知らないエディは、ただただグリーンリーフを陥れるために鍵を現場に残していく。「合わない鍵」が[残してあったこと=エディが残していったこと]自体には、何の問題も不合理もない。そして、このことを警察(コロンボ)が知っているなら、やはりそこ点からは何の問題も不合理も生まれない。
つまり、グリーンリーフの当初のシナリオにとって、マロニーが錠を取り替えていたこと自体は、結果として問題にはならなかったし、実際、後から、エディに「ドアが開いていた」ことを聞いたグリーンリーフも、なーんだそんなことだったかと、思っている。
この[本来問題ではなかった突発事象]を問題にしてしまったのは、実はグリーンリーフ自身なのだ。コロンボが用意した[第3の錠]に合う鍵をわざわざ用意して、エディに持たせてしまったのは、全く余計なこと。グリーンリーフが本当にやらなければいけなかったのは、[殺人当夜、マロニーの部屋のドアは開いていた]ということをコロンボに「気づかせる」ことだった。いや、コロンボは気づいているのに、グリーンリーフをハメるためにわざとトボけているんだから、それはむずかしい。だから、ただ放っておけばよかったのだ。合わない鍵を持っていたエディがマロニーの部屋に侵入するには、ただドアが最初から開いてさえいればよかったのだし、事実そうだったのだから。
しかし、実を言うと、グリーンリーフの当初の殺人シナリオは、マロニーの錠交換のような[不測の事態]なしで進行しても、最後に用意した「梗概」の結末の不整合のせいで、結局、失敗に終わる。なぜなら、「爆弾魔エディが9ヶ月前に書いた梗概」は、当初から警察(コロンボ)に読ませる計画だったのに、それを書いたのは、盗み読んだ原稿のその結末が、実は一週間前に変わったばかりだということを少しも知らないグリーンリーフ自身だったからだ。
ちなみに、原題の意味は、英語版のウィキペディアによると “「出版するか、滅ぼすか」は、学業で成功するために学業を発表する圧力を説明する格言です。このような制度的圧力は、一般的に研究大学で最も強い。一部の研究者は、パブリッシュまたは滅亡する環境をレプリケーションの危機の要因として特定しました。 成功した出版物は、学者とその支援機関に注目を集めます”
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tamagotakemodoki · 4 years
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ZEXAL9~12話の感想です 前回の感想から2ヶ月空きましたが、その間でZEXAL見終わりました…! リンクスの実装までにどうしても見たいな~と思っていたらかっとビング生放送があり、更に慌てて見たので全く感想が纏められていないですが、ゆっくり投げていきます 以前にも増して長い割にほぼかわいいしか言っていません
9話 キャットオドロく猫デッキ!? 声に出したくなるタイトル 涎たらしながら寝言でデュエルだ〜って言ってるのかわいい 守りたい、この寝顔 キャットちゃんスタイルいい~!キャッツアイ 不審者って気づかずふーんって見てるアストラルの無垢さ、愛おしいですね やべえ格好だ…ちゃんと制服のネクタイと皇の鍵をしているところが異常さを引き立たせる… 「人の服のセンスをとやかく言っちゃいけないとは思うんだけど」と前置きした上で注意してくれる小鳥ちゃんよいこすぎる…しかも3日前から気になってたのに… 変な服のラインナップ4着中2着が上半身裸に上着(?)なのはキャットちゃんの趣味入ってるのかな 遊馬くん鏡見ないんですか…?なんでも着てくれるじゃん お弁当がおせちになってるのは普通にありがたい テストで100点取ったときの右京先生の困惑顔に笑ってしまう 「そうだ、なんかひでー目に遭ってたんだ…!」ってここで気づくのが遊馬くんだな~…かわいいね でもひどいのは服と跳び箱の上空でワイヤー宙づりぐるんぐるんくらいじゃない? 「気づいてたならなんで教えないんだ!」「教えろとは言われていない」「わたしも君の部屋にいるのだから、他の者がいても不自然ではない」こういうやりとり本当ツボ こういう喧嘩腰のやりとり~~!!幼馴染っていいね… えっ小鳥ちゃんとデートじゃん!!!しかも小鳥ちゃんが遊馬くんの服を選んであげるの!?ヤッタネ!ショッピングモール午後3時! 猫と話しとる…いや猫賢くない!?すごいな 小鳥ちゃんの隠し撮りかわいい プールのやつと体操服のやつ普通にブロマイド 売ってください 服選んで遅れちゃう小鳥ちゃんかわい〜!!!やっぱりデートじゃん!その服も似合うね 遅刻と言っても10分過ぎだし全然大丈夫だよ!! そしてちゃんと時間通りに来てる遊馬くん~~ アストラル、背筋が冷たくなるって感覚あるんだ… 「あれ、さてはお前、猫が苦手?」「観察結果にまだ載っていないだけだ!」「猫って霊感強いって言うから~」のところ目がうるうるでかわいい… こういう、少しでもアストラルをからかえる場面になると全力で構い倒すのラブ なかなかいい洋館に住んでるな…キャシーでキャットちゃんと呼んで!って言うのかわいいね 「誰だお前は…!」クラスメイトは覚えててあげなよ… 仮面と手袋に爪ついてるのとスカートの後ろに尻尾穴があるの、とてもかわいいデザイン 胡坐かいて考え込むのかわいいな… 捨て猫が守備表示になると段ボールに入るの細かい たじたじの遊馬くんかわいいね 「すげーなおい!やるじゃないかよ!」とかかわいい〜 ピンチにわくわくしてるのいい…デュエルばか… 小鳥ちゃんを攫って脅迫文送りつけるのはおかしいけど、デュエルで虜にしようとするのはすごく素敵な恋だ 遊馬くん罪深い………今告白フェイズだったのに…… ベビー・トラゴンとガガガマジシャンのペアかわいい!肩に乗ってる 「行け!ガガガマジック!」って言ってるのにガガガマジシャン完全に拳で殴りかかってて笑う 今回小鳥ちゃんブーストかかってるから完全に一人で勝利しててすごいぞ遊馬くん! こんな風に手を差し伸べられたらますます好きになっちゃうよね… 猫とだるまさんが転んだしてる小鳥ちゃんかわいすぎるし猫賢すぎる 照れながら小声で「…おはよ」って言うキャットちゃんに手を上げて「おう!」って返すの、見てて嬉しいな そんなに影薄いんだねキャットちゃん…鉄男くんに小鳥ちゃんまで名前が分からないの… 「キャシー、キャットちゃんだ!」って言うの遊馬くんかわい〜 拗ねてる小鳥ちゃんらぶ!!!最高にラブリー アストラルの方が女性の気持ち分かるのめちゃくちゃに悶えてしまった
10話 逆襲のシャーク!ってポケモンぽいタイトル 信号待ちで足踏みしてるのキュート ちゃんと左見て右見てから走り出すしえらい シャークさん!?信号無視ですか!!!?でもやっぱりバイク似合うな〜!デルタイーグルっぽくてかっこいい これいつもこんな運転なのか、遊馬くんに一目会いたかった(語弊)からなのかが分からない…どちらにしても危ないのでやめてください… よく間に合ったね!?へにょんってしてる髪の毛とてもかわいい 挨拶もなしに突然デッキ見てくる委員長…ひどい デュエルスフィンクスかわい〜!!!タクティクスと掠りもしない 「鉄男くんは遊馬の人間翻訳機ね!」無邪気にひどいことを言うな小鳥ちゃん… こんな路地裏危ないよ〜!!ひとりで行かないで!何か連絡してから行って… 鉄男くんと小鳥ちゃんが来てくれて心底安心したけど子供だけで来ちゃダメだよ~~~ 鉄男くんを片腕で持ち上げるのすご! 逆さ吊りでへそ出しかわいい つんつん坊主って罵倒絶妙だな 合わせて逆さになるアストラルかわいい シャークさんの鶴の一声でヤンキーが去る… オレともう一度デュエルしてくれ!」にハッ!としたときのシャークさんの顔、目がおっきくてかわいい 遊馬くんの振り向きざまのほっぺのもちもち感すごくいい しょぼん…ってしてる… めちゃくちゃに人のこと考えてくれるな遊馬くん 負けて失うものもあるんだよって件、GX!!!??って心配になる シャークさん忍者!!!???身体能力すごすぎる 金網キック壁キックで5mくらいありそうな金網超えてる… ぶつかる遊馬くんにしれっとすり抜けるアストラル、飛び越えられない遊馬くんに浮いてるアストラル とてもよい… え〜!!!!すき しつこい…最高にかわいい… 仲間だからって言ってくれるの…………この子すぐに色んなものを内側に入れすぎる… 静観してくれるアストラル、優しい Dゲイザー付けたときのシャークさんの悪役顔かっこよくて好き 「落ちぶれたオレをもう一度負かして、嘲笑いにきたんだろう!?」なかなか拗らせている… 遊馬くんがナンバーズを呼べれば…って思っちゃうのも年相応だな~… 「オレのプライドなんて問題じゃない!シャーク���救ってやらなきゃならないんだ!」って言うのがア〜…傲慢さもあってよいな〜 「燃えてきたぜ!」ってシャークさんかっこいい…!本当獰猛な顔が最高 冷静にプレミ指摘されるの辛い…すみませんでした…って気持ちになる おお!ブラックレイ・ランサァー!かっこいい この戦い、辛いけど遊馬くんの年相応な面や聖母のような面がどちらも現れているし、めちゃくちゃ必要な回だな… 11話 傷だらけのタッグデュエル 最高のタイトルだ… がむしゃらにデュエルし続けて20連敗か…この空元気っぽいところが辛い 鉄男くんの気持ちわかるなー信じてたんだよね 「馬鹿でお調子者だけど、嘘だけは吐かないやつだったんだ!」って言葉に今までの信頼が込められてるよね… ネオンが似合うな〜!シャークさん ヤンキーたちもデュエル楽しんでる感じよい まさかのシャークさんをマネジメントするつもりなの!?意外すぎる 苛ついてるってわかるんだねアストラル… シャークさんが遊馬くんのデュエル研究しつくしてデッキ組んでたの、めっちゃによい 色々考えて組み直して、デュエルするつもりはないけどでもいつも持ち歩いてたんだろうな…と思うと デッキ美術館に飾られてるのいいな〜! ナンバーズが手に入ってからツキ放題ってすごいけど…どういうパワーなんだろう しかしこの陸王海王、すごくガタイがいいけど大学生くらいなのかな… 遊馬くん人差し指タイピング!!!分かる!かわい〜 代わりに入れてくれる小鳥ちゃんらぶ シャークさんの私服、タートルネック?なのかわいい したっぱヤンキーくんいい子だな〜 よかったよ君がいて ちゃんと振り返って反省して、オレ自身のために行くんだ!って言えるのえらいな…すごく応援したくなる 陸王海王がおっきいからシャークさんの細身と遊馬くんのちっちゃさが際立っててかわいい 前回を踏まえてからの同じ台詞「仲間だから」っていいな… 「タッグデュエルでは全てのプレイヤーが1ターンを終えるまで、攻撃はできない」「そうなの?」かわいい 陸王海王、なかなかちゃんとしたタッグだ ズルにしても結構打ち合わせいるしちゃんと暗記してる… 結構仲いいヤンキー兄弟だな…弟(海王)、兄(陸王)庇うし仲違いしそうなものなのにね 「シャークとオレの未来が懸かってる…!」確かにそうなんだけど! 小鳥ちゃんがすたって侵入するのかわいい〜!身軽! 絶対に仲間を守るんだよな、遊馬くんは…最高だけど心配だよ アストラルが「なんだ、そのイササカというのは?」ってかわいい〜! ズルは不正って分かるんだね ぴかぴかしながら怒るアストラルかわいいな… これ盗み見たことになるんだ…ミラフォあったなくらいじゃない?って思ったけど普通に墓守デッキなの分かるからダメか 「笑うなぁ!負けるのが怖くて何がおかしいんだ!」怒ってくれるの、本当ありがとう… こんな風に言ってくれたらめちゃめちゃになっちゃうよ(シャークさんが) 「遊馬…このデュエル、勝つぜ」しみじみうれしいな… 今回アストラルも助言してないんだよな〜 ちゃんと遊馬くんたちのデュエルだ 遊馬くんにカードをシュッて渡すところかっこいい… 怒涛の反撃に海王も立ち上がっちゃう わかるよ 装備!!!合体した!かっこいい~~!! カードを盗もうとしたって記憶はあるんだ シャークさんのガンやばい それに対してべーってする小鳥ちゃん愛らしすぎる やったぜ遊馬!って喜ぶ鉄男くん…よい子だなあ… しっかり謝る遊馬くんにもう許してるよって態度の鉄男くん…小鳥ちゃんも微笑んで頷くの、最高… いや本当この幼馴染トリオ最高ですね 一生一緒にいてください そしてシャークさんの「ヘボデュエリストが」の声が優しくて… 完璧な回だったな…ありがとうございました…
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gesuido · 4 years
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2020年7月まとめ
『賢い医師生活』と『マイ・ディア・ミスター~私のおじさん~』を全部観た。
Playdate Developer Previewが届いたのでPico-8のShodoのようなものを作って動かしてみた。あとでちゃんとやる。
年間目標達成率: 22.15% (7/31時点)
今月観た映画
サイコキネシス-念力-
七人の侍
EXIT
今月読み終えた書籍
サブリナ / ニック・ドルナソ
くそつまらない未来を変えられるかもしれない投資の話 / ヤマザキOKコンピュータ
今月始めたゲーム
Ghost of Tsushima
今月のGesuidoコミットログ
NPCに対する攻撃が空振りでも怒る。
カードによる爆発や抹殺銃での殺害が見つかったときもNPCに怒られるように修正。
NPCが爆発物から逃げる動きを実装。
仲間が殺されるのを見たNPCが怒る。
NPCのヒットポイントが低下したらトイレに逃げ込む動きを実装。
見張りや木箱を攻撃したら見張りが怒る仕組みを実装。
下水道階層の部屋割りを調整。
再生のカードを実装。
爆弾魔のカードを実装。
電撃のカードを実装。
追放のカードを実装。
ハリネズミのカードを実装。
サイコロアニメーションを実装。
処刑のカードを実装。
つらぬき丸のカードを実装。
乱れ打ちのカードを実装。
カードを額に貼る。
通路接続時のチェックを修正して地形生成のやり直しを減らす。
カード自販機部屋の配置を実装。
生物の所持品の中の爆発物が誘爆されたときに爆発が無効化される問題を修正。
エレベーター内の壁のタイルを変更。
ゲーム勝利を実装。
鍵と錠の仕組みを修正。エレベーター使用料支払いのしくみを実装。
エレベーター操作のダイアログを実装(途中)。エレベーターの壁を爆破できないように修正。
���レベーターの配置を実装。
第3階層の地形生成を実装。
忍者屋敷レベルの倉庫部屋のドアの配置を実装。部屋ごとの照明の設定を調整。
忍者屋敷レベルでの和室の配置のしかたを修正。
忍者屋敷レベルでのトイレ部屋の配置を実装。
部屋と部屋とつなぐ際に斜め方向で道がつながってしまうのを防止。
忍者屋敷レベル生成実装(途中)。
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sorairono-neko · 5 years
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おののくほど清廉
 勇利と初めて結ばれた夜は、夢のように幸福だった。それは勇利がロシアへやってきたその日のことで、ヴィクトルはもう幾日も前から浮かれはしゃいでおり、自分の生徒が来ると周囲に教えてまわり、そしてとうとう当日が訪れたら、どうしようもないほど歓喜してしまった。勇利はいつものように笑って、「ヴィクトル」とだけ言った。ヴィクトルはたまらず勇利を抱きしめた。一日じゅう高揚しきって勇利と過ごし、夜になってもどうしても離れられなかった。 「一緒に寝よう」  そう提案すると、普段その手の誘いを断る勇利は快くうなずき、「いいよ」と返事をした。 「意味、わかってる?」  ヴィクトルは真剣に確かめた。勇利はヴィクトルをじっとみつめ、それから赤くなって目をそらした。 「……わかってるよ」  勇利と離れていたあいだは苦しく、せつなく、さびしかったので、ヴィクトルはもうそれ以上待てなかった。まったく余裕がなかった。一緒に寝ようと提案したときも、おそらくみっともない顔をしていたのではないかと思う。にもかかわらず勇利はそれを了承し、ヴィクトルのベッドで裸になった。感じたことのない感激をヴィクトルは知り、その夜は初めての幸福で胸がいっぱいだった。  それ以来、勇利とは寝ていない。 「ただいま。日本は暑いね」  勇利は玄関先に荷物を置くなり、汗をぬぐって言った。真利が答えた。 「ここ二、三日だよ。でもまた気温下がるみたいだけどね。どうもこのところは安定しなくて。まあ、梅雨が明けたあとの暑さを考えたらましなのかもしれないけど。しっかし、久しぶりって気がしないわね。あんたがロシアへ行ってからまだひと月……ふた月ほどじゃない」 「いろいろあるんだよ。ショーとかさ。あとヴィクトルが日本が恋しい恋しいって」 「なんだそりゃ」  真利はたたきに立っているヴィクトルを見下ろし、にやっと笑った。 「あんたはしばらくぶりだね。元気にしてた?」  久しぶりの長谷津はあたたかく、優しく、なつかしかった。長谷津の空気はヴィクトルを包みこみ、ヴィクトルは、故郷に帰ってきたという気がした。ロシアに戻ったときに感じた感慨とはまたちがう、どこかじわっとにじむような感覚だった。 「ショーの打ち合わせと……、あとぼくたちのプログラムづくりだね。リンクはいままで通り朝晩しか使えないんだ。でも営業時間外ならいくらでもって言ってくれたよ」  勇利が荷物整理をしながら説明した。 「そうか」  ヴィクトルは勇利の部屋の戸口に立ち、柱にもたれてうなずいた。勇利が手を止めた。 「ヴィクトルも自分の荷物片づけたら?」 「ああ……」  ヴィクトルはすぐ隣の自室へと足を運んだ。何も変わっていなかった。以前のままだ。 「晩ごはんは好きなもの出してくれるって。あと、お父さんがヴィクトルのためにお酒用意してるらしいよ。ふとんは干して風に当てといたって真利姉ちゃんが言ってた」  勇利の声が聞こえた。ヴィクトルはベッドに仰向けになり、ぼんやりと天井をみつめた。  長谷津は変わらない。勝生家のぬくもりも。この場所も同じ。  自分と勇利は、以前と変わっただろうか? 「片づけしてない」  勇利が、自分のぶんは整頓し終わったのか、笑いながらヴィクトルの部屋へ入ってきた。 「しょうがないなあ……」 「勇利は働き者だね」 「そうでもないけど。ぼくは持ち運ぶものが少ないからね。ヴィクトルみたいに大荷物じゃないの」  勇利はヴィクトルのトランクを倒し、鍵を撫でながらほほえんだ。 「手伝ってあげようか?」  ヴィクトルは、うつむいてトランクを見る勇利の首筋を眺めた。あの肌の感触を知っている。手でもふれたしくちびるでもふれた。勇利は喉をのけぞらせて目を閉じ、眉根を寄せ、口をひらいて、あえかな吐息を──。 「あっ」  勇利が声を上げた。 「どうかした?」 「ぼくスマホどこやっただろう。記憶にない」 「電車の時刻を確認してたじゃないか」 「そこからさきの記憶がないんだよ。落としたりしてないだろうな……」  勇利は急いで自室へ戻っていった。しばらくすると、「あったぁ」という安堵の声が届いた。 「ヴィクトル、聞こえてる?」  勇利は廊下を戻ってきた。 「あったよ!」  無邪気そうに報告し、手に持った携帯電話をかるく振る。つぶらな黒い瞳が輝いて、ヴィクトルはぼうっとした。かわいいな、と思った。 「嫁に出す気で見送ったってのにさあ」  夕食のとき、当たり前のように酒盛りに参加したミナコがビールを飲みながら言った。 「こんなに早く帰ってきちゃって。なに? 実家に帰らせていただきますってこと?」 「最初から六月に一度戻りますって言ってたでしょ」  勇利が抗議した。 「旦那同伴で帰ってきてんだから、まあ心配してないけど」 「何が旦那なんだか……」  勇利は箸を置いて立ち上がると、「お父さん、言ってたお酒は?」と台所のほうへ行った。 「おっ、気が利くじゃない」 「ミナコ先生のためじゃないですから。ヴィクトルのだから」 「はいはい、そうやっていちゃついてればいいわよ。言っとくけどこっちはあんたのおしめだって替えてやったんだからね」 「どうもありがとうございます」  勇利は大きな瓶を抱えて戻ってくると、伏せてあったグラスをひっくり返し、ヴィクトルの前に置いた。 「ついであげるね」 「……ありがとう」  ヴィクトルは勇利の目をのぞきこんだ。勇利はかすかに口元をほころばせてヴィクトルを見返した。ヴィクトルは口をひらいた。 「……勇利は飲んじゃだめだよ」 「わかってるよ」  勇利は笑い出した。ミナコがからかった。 「あんたたちさ、ロシアのリンクでもそうやってべたべたしてるわけ?」  久しぶりにカツ丼を食べた。勇利はそれは断って、ヴィクトルの隣で魚の煮付けや冷や奴などを口に運んでいた。上品な食べ方をする。勇利は��とやかで丁寧だ。そう……人間の本能の部分が発露するあのときにだって、彼は深窓の令嬢のように清楚で控えめだった。気恥ずかしそうに目を伏せて、くちびるに指を当て、涙に濡れた瞳で物静かにヴィクトルをみつめ、ヴィクトルが顔を近づけるとまぶたを閉じた。だが、素肌は熱く、ヴィクトルをおぼれさせた。ヴィクトルの背中に添えられた手は雄弁で、その何か訴えるがごとき手つきに、ヴィクトルは──。 「あんまり進んでないわね」  ミナコがヴィクトルのグラスを見て言った。 「よわくなったの?」 「いや、ちょっと考えごとをしてただけさ。美味しいよ」  ヴィクトルは勇利の父が選んでくれたという酒をぐいと飲んだ。美味しいのは本当だ。 「ねえねえ、あんた勇利を口説くときどうやってんの? なんて言うの? 世界一もてる男はさ……。『きみに酔ってしまったようだ』とかそんなの? あははは」 「ちょっとミナコ先生」  真利に言いつけられて新しい料理を持ってきた勇利が、ヴィクトルの隣に座りながらミナコのことをにらんだ。 「ヴィクトルに変なこと言わないでください」 「普通のことよ。普通」 「ヴィクトルが困ってる」 「そぉ? 言いたくてたまらないんじゃないの? 俺の勇利はねえ、とか語りが始まりそうよ」 「ごめんね、ヴィクトル」  勇利はヴィクトルに笑いかけた。 「ミナコ先生もう酔ってるみたい。気にしないでね」 「ああもう、はいはい。嫁よめ」 「なにそれ」 「人妻然としおって」 「そんなんじゃない」  ふたりの言いあいを聞きながら、ヴィクトルはグラスの中身を飲み干した。 「それくらいにしたら?」  勇利が提案した。 「明日、朝からリンク行くでしょ?」 「ああ」 「久しぶりだよね」  勇利は豆料理を器用に箸でつまんだ。 「絶対遅刻しないから」  いたずらっぽく言う彼をヴィクトルはたまらない気持ちでみつめた。笑うくちびるがすこしだけ荒れている。気をつけてやらなければ。──あの夜、勇利のくちびるはどうだっただろう? つやを帯びていただろうか。かさついていただろうか。思い出せない。勇利に夢中で、我を忘れて、何も──。おぼえているのは、充足感と幸福感、そしていとしいという涙が出るような気持ち──。 「おやすみなさい」  夜寝るとき、勇利はヴィクトルの部屋の前でほほえんで挨拶した。 「おやすみ……」  ヴィクトルがつぶやくと、勇利は自室へ引き取った。しばらく、彼のたてる物音がうすい襖を通して届いていたが、まもなく電灯の紐を引く音が聞こえ、静かになった。  ヴィクトルはベッドに横たわり、暗い天井を見上げていた。初めてここへ来た夜、笑顔で「一緒に寝よう」と言ったようには、もうその言葉を口にできなかった。たった一夜を過ごしたために、ふたりの間柄は変化し、「一緒に寝よう」には新しい意味がふくまれるようになってしまった。どんな言い方をしたとしても、一度「意味わかってる?」と尋ねた以上、勇利は考えこむことだろう。ヴィクトルはどういうつもりなのか。単純に仲よく眠りたいのか、それとも──。  間柄が変わったのなら、その通り、「それとも」というつもりで彼に接すればよい。それはわかっている。だがヴィクトルは、どうしてもそうできないのだった。  勇利と抱きあったあの夜──。  ヴィクトルはほとんど感激していた。興奮したし、しあわせだった。初めて知る感情や快感がたくさんあった。いや、それしかなかったといってもよい。ヴィクトルは、新しい世界を知ったのだ。それは勇利が「Be my coach」と言ってきたときに似た感覚だった。勇利はいつもヴィクトルに新鮮なものをもたらしてくれる。勇利は、ヴィクトルのかけがえのない愛だった。  ヴィクトルの幸福は幾日も続き、しかし日が経つにつれ、彼は苦しみをおぼえた。勇利にもうさわってはいけないのではないかという気がしてきたのだ。それは勇利が拒絶を示しているとか、そういう行為を嫌悪しているとかいったことが理由ではなく、ヴィクトルのこころが原因だった。勇利に興味をなくしたのではない。ただ──、勇利が神聖に思えてならなかったのだ。  まぶたを閉じれば、勇利のうつくしい裸身がありありと浮かぶ。彼のきよらかな涙、息をこらえる可憐なくちびる、うるおいを帯びた黒い瞳などがヴィクトルのこころを占領する。性的な行為をしているというのに、勇利は清廉で、純真で、みずみずしかった。そんな彼に自分は何をしたのか──。  勇利にまたあんなことをしてもよいものかというためらいが生じた。大切にしたかった。守りたかった。勇利は、素朴で優しく、綺麗なのだ。ふれるのが��そろしいほどに。  以来、ヴィクトルは常に悩まされてきた。勇利には生涯指一本ふれられぬという考えと、彼を押し倒し、ふらちなおこないをして手に入れてしまいたいという思いとで苦しんだ。だが結局、何もできなかった。勇利はヴィクトルの態度をなんとも思っていないようで、いつも通り、やわらかく、理不尽なことを言い、それでいてかわいかった。ヴィクトルに何かしてもらいたがってもいないようで、夜寝るときも、「じゃあおやすみ」とすみやかに自室へ入っていく。ヴィクトルは、結局勇利はあの行為をよい思い出にはしていないのではないかと思った。そう考えると、ますます何もできなかった。  勇利は忘れたがっているのかもしれない。ヴィクトルは高貴なものにふれられないという思いから何もしないのだけれど、勇利としては、寝床をともにしようとしないヴィクトルに安心しているのかもしれない……。 「おはよう」  リンクでふたりの姿を見た優子は、うれしそうに挨拶し、まぶしげに目をほそめた。 「ここに勇利くんとヴィクトルがいるのって本当に久しぶり」 「そうだね。半年ぶりくらいかな?」  勇利がヴィクトルを見た。ヴィクトルは「そうだね」とうなずいた。 「私、なんかうれしい。泣きそう」  ヴィクトルはリンクを見渡した。ヴィクトルもうれしかった。なつかしい氷の匂いだ。初めてここへ来たとき、これが勇利が昔からすべってきたリンクなのかと思った。自分がコーチをしたいと望んだ選手のリンク。ここであの「離れずにそばにいて」は演じられ、ヴィクトルを誘ったのだ。 「なつかしいな……」  ヴィクトルはつぶやいた。勇利が「すべる?」と尋ねた。 「いや、勇利のすべっているところが見たい」 「コーチらしい言い分だね。何をすべる?」 「『離れずにそばにいて』」  ヴィクトルはすぐに答えた。 「俺のためにすべってくれ」 「……いいよ」  勇利の演技は、情熱的で叙情的、甘くせつなく、そして何よりも音楽的だった。あのときの勇利は、スケートにもう一度向きあうため、幼いころヴィクトルのまねをしていた自分を思い出してすべったらしい。いまもヴィクトルのことを想ってすべっているのは同じだ。あの動画とどこがちがうだろう? 何がちがうだろう? ヴィクトルのこころをとらえて離さないのは変わらない。でも、まちがいなく、何か変化がある。それがどういうことなのか、ヴィクトルには説明できない。だが確かに、そこには勇利の愛があった。 「どうだった?」  勇利がリンクサイドへ戻ってきて、フェンスの上に手を置いた。ヴィクトルは身を乗り出してその手を握った。勇利が笑って握り返した。 「ぼく、よかったでしょ?」 「ああ……すごく」  ヴィクトルは勇利の目をみつめた。勇利が息をはずませながらほほえむ。ヴィクトルは勇利に愛されているという自信があった。勇利の瞳は熱っぽく、きらきらと輝いていた。夜に一緒に寝ないからといって、勇利を疑ったことは一度もない。彼とは愛しあっている。 「ロシアでの暮らし、どう?」  休憩中、優子が勇利に話しかけた。ヴィクトルは飲み物を飲みながらそれを聞くともなしに聞いていた。 「楽しいよ。優しい人ばっかりだし」 「ヴィクトルとは上手くやってる?」 「うん」 「ほんと? ふたりで暮らすようになったら変わったとか、そういうことない? そんな話よく聞くからね」  冗談めかした物言いに勇利は笑った。 「ヴィクトルがいちばん優しいよ」  勇利はヴィクトルの隣に座り、そっと指をからませて視線を合わせた。 「ね、ヴィクトル」 「…………」 「心配したつもりがあてられちゃった」  優子がうれしそうに言った。  勇利はヴィクトルを愛している。ふたりは愛しあっている。何も問題はない。性行為が一回きりだからといって何なのだ。それまでは一度もしていなかったのだ。していないというのなら同じことではないか。  だがそう考えながらも、たった一度でもしてしまったなら、もうもとへは戻れないのだとヴィクトルは思った。それほど強烈な体験をした。ヴィクトルはただ勇利を愛しているのではない。くるおしく愛しているのである。  いくつかのアイスショーをこなし、最終公演も無事終わった。ヴィクトルと勇利はいつも一緒にいて、久しぶりに会ったスケーターたちにからかわれるほど仲睦まじかった。 「もう君たちふたりだけでやればいいんじゃないか?」  すでに引退しているアメリカの先輩スケーターに冷やかされ、勇利は気恥ずかしそうに笑っていた。 「ヴィクトルとユーリがリンクへ出ると、ふたりの世界が一瞬でできあがって、見ているこっちが赤面する」 「そんなことありません」 「そうなんだよ。当てつけられてる者が言ってるんだから確かなんだ。それとも何かい? ふたりは愛しあってないとでもいうのか?」  その質問にヴィクトルは緊張した。もちろん愛しあっている。ヴィクトルはそう信じている。だが勇利がどう答えるのかと思うとどきどきした。 「そんなことは……ありませんけど……」  勇利はうつむきこみ、頬をまっかにしてぼそぼそと答えた。 「ほらみろ」  先輩スケーターは楽しそうに笑った。  みんなとの食事を終え、ホテルへ戻ると、勇利は携帯電話を操作しながらヴィクトルに尋ねた。 「帰りの新幹線、明後日にしてあるけど大丈夫だよね? クリスたちもまだ帰国しないっていうし、帰る前にゆっくりごはん一緒に食べようって言われてるんだ。ヴィクトルも声かけられたでしょ?」 「ああ……」 「明日はお昼まで寝て……午後はどうしようか。そういえばクリス、案内してとか言ってたなあ。あれ本気かな? ピチットくんはまちがいなく言ってきそう。まあ、連絡待ちでいいか」  勇利は携帯電話を置くと、「お風呂さきに入る?」と訊いた。ヴィクトルは、一緒に入ろうか、と言おうとした。悪ふざけ半分、本気半分で、これまで、遠征先でよく言った言葉だった。 「……ああ、そうしようかな」  だが言えなかった。ヴィクトルは着替えを手に取ると、急いで浴室へ入った。鏡の中をのぞきこむ。不安そうな顔の男がいた。勇利の愛は信じている。自分も勇利を愛している。それなのに、どうしてこんな気持ちになるのだろう?  手早く入浴を済ませて戻ると、勇利はテレビでニュースを見ていた。今日のアイスショーの映像が流れていて、映っているのはヴィクトルだった。勇利は画面の中のヴィクトルをうっとりとみつめていた。 「上がったよ、勇利」 「うん」  勇利はヴィクトルを見た。彼は、画面をみつめていたのと同じ、陶酔したような視線をヴィクトルに向けた。 「入る。さきにやすんでていいよ」  ヴィクトルはベッドにもぐりこんだ。しかし、とうてい寝つけなかった。公演は今日で最後だったし、明日は寝坊してもよいのだ。そして勇利が隣にいる。  ヴィクトルはふとんの中で目をひらいていた。やがて勇利が戻ってき、彼は衣服などを整理し始めた。その物音をヴィクトルはじっと聞いていた。勇利はテレビを消すと、ふたりのベッドのあいだにある通路に立った。そしてヴィクトルの顔をのぞきこんだ。ヴィクトルはそのときにはまぶたを閉じていたが、勇利を見たいような、そうしてはいけないような、不思議な感覚を味わった。勇利がつぶやいた。 「おやすみ……、ヴィクトル」  勇利は自分のベッドに入った。ヴィクトルはがっかりした。がっかりして、ようやく、自分が何かを期待していたことに気がついた。  勇利が明かりを消す。部屋は暗闇に沈んだが、寝息は聞こえてこなかった。 「……勇利、起きてるかい」  ヴィクトルは静かに言った。 「起きてるよ」  勇利が答えた。 「眠れそう?」 「わからない……。今日の公演、すごくよかったね」 「ああ……」 「終幕のとき、ヴィクトル、ずっとぼくと手をつないでいてくれたでしょ?」 「……そうだね」 「あれ、うれしかった」  ヴィクトルは胸が痛くなった。何か言わなければと思ったが、何も思い浮かばなかった。 「それから、ふたりでデュエットしてるとき、キスするふりをしたでしょ?」 「…………」 「あれも」  勇利がくすっと笑った。ヴィクトルは黙っていた。確かにした。観客は沸いて、ほかの出演者たちからも冷やかされた。勇利は笑っていた。もし──もし本当にしたとしても、勇利は笑ってくれただろうか? 「楽しかったね」 「そうだね」 「また来年もしたいね」 「ああ……」 「ヴィクトル……」  ヴィクトルは耳をそばだてた。勇利が何を言うのか気になった。しかし勇利は長いあいだ口を閉ざしていた。 「勇利?」 「…………」 「寝たのかい?」 「……ヴィクトル」 「なんだい?」 「……うれしかったんだよ」 「うん」 「本当だよ」  ヴィクトルは勇利のほうへ顔を向けた。すべての照明を消しているため、勇利の表情はわからなかった。だが、勇利がじっと自分をみつめているような気がした。 「……おやすみなさい」  勇利がつぶやいた。 「おやすみ……」  ヴィクトルはその夜、なかなか寝つけなかった。勇利にふれたかった。あの清楚な匂いを吸いこみ、なめらかな素肌を撫で、やわらかい中に沈みたかった。  翌日は、ヴィクトル、勇利、クリストフ、ピチットの四人で行動したけれど、目立って仕方ないと言って勇利はふくれていた。 「ぼくひとりならこんなことにならないのに、三人がそんなだから注目を浴びるんだよ」 「勇利、それはちがう。俺たちのほうが悪いように言うのはまちがいだ。おかしいのはきみなんだ。なぜ氷から降りたら一般的な感じになる? どんな魔術を使っているんだ? それとも忍術か? きみはやっぱりニンジャなんだろう」 「変な言いがかりをつけないで」  ふたりの仲のよい言いあいを、クリストフとピチットは笑いながら眺めていた。 「ほんと、人がいてもお構いなしにいちゃつくよね」 「こっちの身にもなって欲しい」  観光するというより、ただ街を歩き、目についた店に入るだけなのだが、それでもヴィクトルはじゅうぶんに楽しかった。日が傾いたころ、すこし疲れたのでカフェでお茶を飲んだ。ケーキをたいらげてしまうと、ピチットが向かいの店を指さし、「あそこおもしろそう。勇利、行こうよ」と誘った。 「うん。ちょっと見てくるね」  勇利はヴィクトルたちに手を振り、ピチットと連れ立って出ていった。ヴィクトルはガラス越しに、雑貨店で笑いあう勇利とピチットをぼんやり眺めた。 「ヴィクトル」  クリストフが静かに呼んだ。 「なんだい」 「勇利と何かあった?」  ヴィクトルはクリストフを見た。クリストフはなごやかな目をしている。 「……何かって?」 「あったんだね」 「べつに……」 「ヴィクトルなら、勇利がロシアに来たら早々にセックスして、自分のものにしちゃうと思ったんだけど」  クリストフは考え深そうに言った。 「でも、どうもそういう感じじゃないんだよね。親密は親密なんだけど、どこかよそよそしいっていうか、考えてたのとちがうっていうか……」  ヴィクトルはしらんぷりをしようかと思ったのだが、心配そうなクリストフの顔を見て思い直した。 「……セックスならしたよ」 「なんだ。よかった。じゃあ俺の勘違いってわけ?」 「一度きりだけどね」  クリストフが探るようにヴィクトルを見た。彼はゆっくりと尋ねた。 「……いつ?」 「勇利がロシアへ来た日」  クリストフは驚いたようだった。 「……何ヶ月前の話?」 「せいぜい二ヶ月……三ヶ月だろう」 「せいぜい、ね」  クリストフがゆるゆるとかぶりを振った。 「その一回でいやがられたとか?」 「いや」 「じゃあヴィクトルがいやだった」 「まさか」 「いやとは思わなくても、興味をなくした。……あり得ないな」 「そう、あり得ない」  ヴィクトルはほほえんだ。 「それでいいの?」 「よくない」 「だったらどうして……」 「できないんだよ」  ヴィクトルは自嘲気味に笑い、白状した。 「さわれないんだ」 「…………」 「どうしても……」  クリストフはまじまじとヴィクトルをみつめ、それからやれやれというように笑った。 「そんなに……?」 「ああ」 「意外だった」 「俺もだよ。いや、意外というか、そんな余裕もないけど」 「勇利は何も言わないの?」 「彼は天使さ」 「大丈夫かな……」 「何が?」  勇利が振り返り、ヴィクトルに向かって手を振った。何かおもしろいものでもみつけたのだろう。ヴィクトルは口元をほころばせ、うれしそうに手を振り返した。  翌日、空港までクリストフたちを見送りに行った。飛行機はクリストフがさきで、彼はヴィクトルに励ますようなうなずきをひとつ残して去っていった。ヴィクトルは勇利とピチットとしばらく談笑し、途中、手洗いに立った。用を済ませ、勇利たちのソファへ近づいていくと、なぜかピチットが真剣な顔をしているのが目に入った。何の話をしているのだろう。ヴィクトルは首をかしげた。 「勇利」 「なに?」 「ヴィクトルとセックスしてる?」  ヴィクトルは瞬いた。勇利は驚き、赤くなり、それから視線をそらした。 「べつに……」 「したことはしたんでしょ? わかるよ」  勇利は何も言わなかった。 「だけど、どうも踏みこんだ感じがしないんだよね。仲がいいのは伝わるんだけど。うん……すっごく愛しあって��のは。でも、なんていうか……セックスしたふたりっていう親密さが足りない。なんで?」 「…………」  勇利は長いあいだ黙っていた。彼はゆっくりと顔を上げると、かすかにほほえんで優しく答えた。 「ヴィクトルは大人だから、ぼくみたいな子ども、相手にしないよ」  ヴィクトルは目をみひらいた。何を言われたのかよくわからなかった。いや、言葉は理解できたが、意味が不明だった。子どもだから相手にしないってなんだ。どういうことだ……。  帰りの新幹線の中で、ヴィクトルは寝たふりをした。勇利はおとなしい様子で音楽を聴いたり、窓から外を眺めたりしていた。  子どもは相手にしない。子どもは相手にしない……。なんだそれは。  話したくなかったから適当にごまかしたのかもしれない。だが、ヴィクトルはその考えには納得できなかった。そうではない。そうではないのだ。きっと……。  俺が相手にしてないんじゃない。それはおまえのほうだろう。おまえにとってどうでもいいことだったんだ。だから俺が一緒に寝ようと言わなくても平気そうにしている。なければそれでいいという顔をしている。ヴィクトルはそうなるのが自然に思えて、求めたから勇利を抱いたのに、勇利は……。  だんだん腹が立ってきた。勇利に対してではない。たぶん、自分に対してだ。俺は勇利が好きなんだ。愛してるんだ。セックスだってしたい。しまくりたい。なのになんでこんなことで悩んでいるんだ?  ふれたい、ふれられない、という矛盾した思いは、いつもヴィクトルのこころのうちにある。いまは、発作のように片方の感情が高ぶっていた。勇利にさわりたい。勇利を抱きたい。あのときの清麗な勇利をもう一度腕の中に……。  帰りついたのは夕方だった。勇利はトランクを持って自室へ行き、ヴィクトルは荷物を自分の部屋にほうりこむと、勇利のところへ続いて入った。 「どうしたの?」  勇利が不思議そうに訊いた。 「すぐ温泉入る? おなかすいたよね。新幹線の中で何か食べればよかった。ヴィクトル寝てばっかりいるから……」  ヴィクトルは勇利の手首を握った。勇利はヴィクトルを見上げ、おびえたような顔をした。 「俺がこわい?」  ヴィクトルは静かな口ぶりで尋ねた。 「こ……こわくない」 「本当に?」 「うん……。ヴィクトル、なに?」 「愛してるんだ」  ヴィクトルははっきりと言った。勇利は瞬き、困ったように笑ってうなずいた。 「ぼくもだよ」 「…………」  ヴィクトルは想いをこめて勇利をみつめた。勇利の頬が赤くなった。彼はどぎまぎと視線をそらし、ヴィクトルは彼のおとがいに手を添えて上向かせた。 「夜まで待てない」 「……えっと」 「意味、わかる?」 「わかる……ような気がするけど……」  勇利はかぼそい声で答えた。 「ぼくの思ってる意味でいいのか……」 「どう思ってる?」 「……恥ずかしいよ。もしちがったら」 「たぶん合ってる」 「たぶんでしょ。ばかだと思われたくないし……」 「絶対合ってる」 「ヴィクトル……」  勇利は顔を上げ、ヴィクトルをけなげにみつめて、泣きそうになりながら言った。 「ぼくは、そうなるのが自然だと思ったからそうしたんだよ。でもヴィクトルはまちがいに気づいたんだ。だから、きっと、もう……」  ヴィクトルは勇利を抱きしめ、キスをした。勇利が身体をかたくし、それからおずおずとヴィクトルの背に手をまわした。ヴィクトルはちいさなベッドに勇利を押し倒した。 「ヴィクトルが何も言わないから……」  ヴィクトルは勇利の熱を帯びた肌を優しく撫でながら、彼のやわらかな声に耳を傾けた。 「もういいんだと思って……」  勇利はぼんやりと、ほの青い天井を見ていた。 「ぼく、初めてだったし、子どもだし……。ヴィクトルは大人だから、ぼくじゃだめだったんだなって……」  ヴィクトルはかぶりを振り、勇利の髪に鼻先をうずめた。 「しつこくしてめんどうなやつだと思われたくないから……、せめて、これ以上は子どもだとあきれられないよう……騒がないようにしようって」  勇利に、つらい、さびしい思いをさせてしまった。ヴィクトルは胸が痛かった。 「ごめん……」  勇利は笑った。 「愛されてるのはわかってたから大丈夫。こういうのなくても愛しあってるし、っていう気持ちはあったよ」 「俺は勇利とセックスすることばかり考えてたっていうのに�� 「でも何もしなかったじゃない……」 「そうだが、それとこれとは別なんだ!」 「変なヴィクトル」  変人として認定されてしまった。ヴィクトルは承服できかねたが、自分の気持ちを上手く説明できそうになかった。 「それに、あの……、」  勇利が急に頬をうす赤くし、うつむいてつぶやいた。 「一度きりでも、すごく、その……うれしかったし……、思い出すだけでしあわせだなって思えたから……」  ヴィクトルはそのひとことで有頂天になった。たまらず勇利を抱きしめ、「勇利、いままでのぶんを取り戻す。もう一回……」と求めようとしたとき、部屋の戸が三度叩かれた。 「帰ってくるなり部屋に閉じこもって何してるか知らないけど、おふたりさん、晩ごはんは何時にします?」  真利の声が聞こえた。勇利は飛び起きて服を着始めた。ヴィクトルは溜息をついたが、すぐに勇利が身をかがめ、くちびるを寄せてきてささやいた。 「今夜……、」 「…………」 「部屋へ行くから」  その甘さと誘惑を秘めたひそやかな声に、ヴィクトルは頭を抱えてまくらにつっぷした。勇利は清廉だ。深窓の令嬢のようにしとやかだ。だが、そうだった。彼は魔性だったのだ。
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