#小笠原正勝
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「平和的」という欺瞞に騙されるな 麗澤大学特別教授、元空将・織田邦男
台湾を巡る中国の思惑
11月の米中首脳会談で習近平国家主席は、バイデン大統領に「台湾との平和的な統一を望んでいる」とした上で「米国は台湾の武装を中断し、中国と台湾の平和な統一を支持すべきだ」と述べた。
昨年10月の第20回中国共産党大会では、習氏は台湾に関し「祖国の完全統一を実現することは党の揺るぎない歴史的任務」と断じ、「最大の誠意と努力を尽くして平和的統一を実現しようとしている」と述べた。だが「武力行使の放棄を約束せず、あらゆる必要な措置を取る」と付け加えることも忘れなかった。
台湾有事は日本有事である。だが日本では「平和的」と言った途端、警戒心を解き思考停止してしまう傾向がある。「平和的」の意味するところを正確に捉え、日本の国益に照らし、いかなる影響があるか見極めなければならない。
習氏の言う「平和的統一」とは「不戦屈敵」、つまり戦わずして勝つ「流血なき併合」を意味する。その手段は、台湾住民に対する「認知戦」である。「認知戦」とは心理戦の延長にあり、敵の認知・思考・決定をコントロールする作戦であり日常行われている。
中国では2003年、政治工作条例で「三戦」が正式に取り上げられた。「三戦」とは世論戦、心理戦、法律戦からなり、心理的側面に政治工作からアプローチする情報戦争である。15年には「戦略支援��隊」が創設され、党内に中央統一戦線工作領導小組を設立し宇宙、サイバー、電磁領域のみならず、情報、ネットワーク攻防、心理戦など認知領域の戦いに深く関与するようになった。14年の認知戦、ハイブリッド戦を巧みに利用したロシアによる「クリミア半島無血併合」の影響が大きい。
台湾総統選への工作活動
人民解放軍は伝統的に政治工作を重視する。民心を混乱、動揺させる影響力工作は既に始まっている。偽情報の拡散、演習の活発化、海軍艦艇による接続水域内の航行、戦闘機による接近飛行、周辺海域への弾道ミサイル発射など軍事的威嚇・恫喝(どうかつ)により、戦っても無駄という敗北主義を民心に植え付けることを目的とする。報道によると今年になって中国軍用機による台湾接近飛行は、月平均350機以上にも上る。台湾のメディアに対する買収や報道介入なども公然と行われているという。年明けの総統選挙に対する工作活動は、今まさに絶頂期にある。
平和的であろうが軍事的であろうが、台湾併合は日本の国益を大きく毀損(きそん)する。2022年8月に公表された「台湾白書」で明確になった。白書は江沢民国家主席時代の1993年、2000年に公表され、22年ぶり3回目で、習氏の統治下では初めてだ。
ナンシー・ペロシ米下院議長(当時)の訪台直後に公表され、日本ではあまり話題にならなかったが、台湾政策に大きな転換があった。
これまでの白書では、統一後においても、中国は台湾に人民解放軍を進駐させず、台湾は自前の軍隊が持てるとされていた。だが、今回これが抜け落ちた。香港と同様に、台湾についても「一国二制度」を放棄したということだ。
「平和的」「軍事的」を問わず「中台併合」の暁には、人民解放軍が台湾に進駐する。それは台湾周辺の制空権、制海権が中国の手に落ちることを意味する。日本にとっては座視できぬ死活的事態である。日本のエネルギーの約9割、食料の約6割は、台湾周辺海域を通るシーレーンによって支えられる。この生命線が中国の支配下に置かれるわけだ。
台湾に寄り添う日本の国益
米海軍のプレゼンスも大幅に後退せざるを得なくなり、安全保障上のインパクトは大きい。第一列島線(九州―沖縄―台湾―フィリピン)以西は、既に中国の内海化した感があるが、第二列島線(東京―小笠原―グアム―ニューギニア)まで中国海軍の勢力圏が拡大する。東アジアの米中軍事バランスは崩れ、中国はさらに権威主義的傾向を強めるだろう。東アジア情勢の不安定化は避けられない。
台湾周辺が中国の支配下に落ちても、マラッカ海峡を迂回(うかい)し、ロンボク海峡、マカッサル海峡を通って太平洋南方からシーレーンを確保すればよいという意見もある。だが、某研究所の試算では、1隻当たり約3000万円の迂回費用がかかり、国民の負担は1人当たり年間約4万円弱になるという。人件費や保険料高騰を加味すれば、日本経済に深刻なダメージとなる。
平和的、軍事的を問わず、台湾併合は日本の国益に合致しない。世論調査によれば、台湾住民の9割は「現状維持」を希望しており、日本の国益と合致する。
習氏に誤算させないよう日米で防衛力を強化し、台湾有事の統合抑止を図らねばならないのは論をまたない。同時に台湾が認知戦に負け、敗北主義に陥らぬよう、台湾住民に寄り添う「日本版影響力工作」が求められる。「平和的」という欺瞞(ぎまん)に騙(だま)されることなく、「流血なき併合」も阻止しなければならない。
(おりた くにお)
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J_O CAFEで衣裳・小道具の展示、BISTRO J_O・J_O CAFEでコラボメニューが登場します!
このたび、映画『碁盤斬り』で実際に使用された、草彅剛さん演じる柳田格之進と清原果耶さん演じるお絹の衣裳、格之進の身を護った笠と刀、碁石をJ_O CAFEで展示することが決定しました。特に笠は、草彅さん自身が「自分ほど似合う人間はいない」と語ったほどの逸品です。そして、草彅剛さん・清原果耶さん・中川大志さん・奥野瑛太さん・音尾琢真さん・市村正親さん・立川談慶さん・斎藤工さん・小泉今日子さん・國村隼さんのサインが入った碁盤も展示します。映画より一足先に、あるいは映画鑑賞後に再度感動をかみしめるため、ぜひお立ち寄りいただければと思います。
さらに、BISTRO J_OとJ_O CAFEでは、映画『碁盤斬り』をイメージしたコラボメニューの提供が決定しました。碁石の白と黒をスタイリッシュに表現したお料理をBISTRO J_Oで、香り高いコーヒーとデザートはJ_O CAFEでご堪能ください。
【衣裳・小道具展示】 展示期間:5月8日(水)~5月31日(金)※定休日あり ・衣裳 (草彅剛着用 柳田格之進の衣裳、清原果耶着用 お絹の衣裳) ・小道具 (草彅剛着用 柳田格之進の笠と刀、碁石) ・サイン入り碁盤 (草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、立川談慶、斎藤工、小泉今日子、國村隼)
【BISTRO J_Oコラボメニュー】 提供期間:5月8日(水)~5月31日(金)※定休日あり ※数量限定メニューについてはなくなり次第終了となります
メニュー名:GOBAN de ニョッキ~黒トリュフと白いチーズクリーム 碁石をイメージした白いニョッキ、濃厚なクリームソースに黒トリュフの香りにあふれた逸品です。竹炭でつくられたチュイールを笠に見立てました。数量限定のご提供となります。 料金:J_O LUNCH 4,000円(税込) J_O DINNER 7,800円(税込) ※コース料金+300円でセレクト可能
メニュー名:GOBAN de ごはん~伊勢海老 黒カレー BISTRO J_Oでは久々に登場のごはんメニュー。伊勢海老や新鮮なシーフードをふんだんに使用した贅沢ココナッツカレーです。イカ墨の旨味とスパイスの深いコクをご賞味下さい。 料金:3,800円(税込) ※ディナータイムのみ、アラカルト(単品料理)としてご提供
【J_O CAFEコラボメニュー】 提供期間:5月8日(水)~5月31日(金)※定休日あり ※数量限定メニューについてはなくなり次第終了となります
メニュー名:GOBAN de プリン 豊かなゴマの風味が広がる、口どけなめらかな和風の「黒胡麻プリン」。甘すぎない大人の“白黒”デザート。コーヒーや紅茶にぴったりの味わい。 料金:600円(税込)
メニュー名:GOBAN de ラテ(HOT/ICE) スーパーフードのひとつとして話題のチャコール(竹炭)。新登場の「GOBAN deラテ」は、いつものカフェラテに竹炭パウダーを加えた新感覚の「チャコールラテ」。真っ黒でクールな見た目ですがエスプレッソの風味はそのままに、濃厚なラテの味わいをお楽しみいただけます。 料金:650円(税込)
BISTRO J_O/J_O CAFEとは 2019年10月に“やんちゃでおてんば、遊び心を忘れないレストラン&カフェ”として、 稲垣吾郎さんがディレクターを務める「BISTRO J_O」と「J_O CAFE」が銀座にオープン。香取慎吾さんがディレクターを務める「JANTJE_ONTEMBAAR(J_O)」とはfriendshopでもあり、店内には新進気鋭アーティストたちのオリジナル作品が展開されています。「BISTRO J_O」はおひとりでも何人でも、そしてメニューも選べる自由さが大人気のビストロ。イタリアンをベースに旬な食材をふんだんに使用したお料理を提供しています。「J_O CAFE」はカフェアドバイザーにラテアート世界選手権優勝のバリスタ山口淳一さんを迎え、ラテアートはもちろん本格派コーヒーや各種オリジナルドリンクを��放感あふれるスペースでお楽しみいただけます BISTRO J_O/J_O CAFE公式サイト https://friendshop.tokyo/
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白雪姫
AP_2022 / 名古屋芸術大学 舞台芸術領域2年 発表公演(プロジェクトワーク3)
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私はあなたを見たくなかった
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美しさに嫉妬し、母は何度も自分の娘を手にかける。しかし、偶然が重なり何度も娘は命を取り戻す。世界で最も有名な、魔法の鏡が映す母と娘の物語。2人が再会したとき、誰も知らない「白雪姫」の結末を迎える。
母は何を大切にして、娘は何を母に求めたのか。親子の在り方を問う名作童話のリクリエイション。
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開演日時
2023年7月30日(日)11:00、15:00
※開演30分前より開場 ※上演時間30分 ※駐車場あり ※場内車いすスペースあり ※未就学児入場不可 ※全席自由
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料金:無料
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会場
名古屋芸術大学 東キャンパス 8号館2階スタジオ 愛知県北名古屋市熊之庄古井281
公演当日受付場所:東キャンパス 1号館 1階ロビー
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ご予約(オンライン受付) https://forms.gle/Nd3FKuKtP7PuwB3Y8
※定員に達し次第、受付終了となります。
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出演
小菅紘史、木母千尋 成瀨瑠南(音楽総合コース2年)
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構成・演出:鳴海康平
第七劇場、代表・演出家。Théâtre de Belleville、芸術監督。早稲田大学在籍中の1999年に劇団を設立。これまで国内25都市、海外5ヶ国11都市で作品を上演。ポーラ美術振興財団在外研修員(2012・フランス)。2014年、三重県津市美里町に拠点を移設。民間劇場 Théâtre de Belleville を開設。愛知県芸術劇場主催 AAF戯曲賞審査員(2015〜)。名古屋芸術大学 舞台芸術領域准教授(2021〜)。
写真:松原豊
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舞台プロデュースコース
宇野怜花、海野夏菜、小川真友香、小田原一華 金森万和条、河合恒平、関戸智咲、竹之下紋菜 田中大翔、中村仁美、山森歩美
演出空間コース(音響チーム)
植松風香、北川正菜、北川優凪、小林美羽音、夏目依吹 橋村怜央、藤本実夢、二木陽菜、松木花水実
演出空間コース(照明)
イ・ソヨン、今井歩、上本瑞和、酒井優、佐藤星希 鈴木日奈子、関楓奈、松浦萌衣、三浦琴葉、宮原羽菜
舞台美術コース
因幡美沙、元喜貞、大塚理央、大場有乃、小笠原瑠莉 加納由佳、清水琴音、椿原美優、中山凱斗、花井二葉、牧栞名
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照明協力(舞台芸術領域 演出空間コース3年 照明)
浅田彩友、石井日凪代、前田遥音、松原沙耶華
音響協力(舞台芸術領域 演出空間コース3年 音響)
飯田凌矢、井上裕貴、勝川美海、木村日菜、西郷卓哉 中根美咲、福浦雅楽、福冨隼大
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指導教員
[企画制作]梶田美香、鳴海康平、浅井信好 [音響] 岡野憲右、山口剛 [照明] 稲葉直人、神谷怜奈、福井孝子 [舞台美術]石黒諭、杉浦充、乗峯雅寛
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名古屋芸術大学 舞台芸術領域について
令和3年度に名古屋芸術大学芸術学部に設置された新しい領域。「あなたが舞台をつくる」をコンセプトに、舞台芸術作品を製作・上演するための知識と技術を専門的に学ぶことのできるカリキュラムで、未来の舞台芸術シーンをけん引する人材を育成する。
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ご来場のお客様へ
37.5度以上の熱がある場合や体調の優れない場合はご来場をお控えください。
会場内では検温やアルコール消毒、常時マスクの着用にご協力ください。
手荷物のお預かり、差し入れの受け取り、出演者のお見送りはいたしません。
以上に関しましては、状況に応じて変更となる場合がございます。最新情報は公式Twitterおよびこちらのwebsiteにてご確認ください。
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twitter / @NUA_AP instagram / nua_ap
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主催・お問い合わせ: 名古屋芸術大学舞台芸術領域
mail / [email protected] tel / 090-6798-8035(平日10:00〜17:00)
協力:第七劇場、名古屋芸術大学音楽総合コース
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私があなたを苦しめてる
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各地句会報
花鳥誌 令和6年11月号
坊城俊樹選
栗林圭魚選 岡田順子選
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令和6年8月1日 うづら三日の月花鳥句会 坊城俊樹選 特選句
又一人友を連れ去る秋の雲 喜代子 三鍬を秋に備へる農婦なり 由季子 友と居てそれぞれに聞く秋の風 都 終戦日正午の刻の静けさよ 同 送り火ややむなく戻る仏たち 同 落雷や天の怒りが頂点に 同 人影の動かぬ窓や盆の月 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 零の会 坊城俊樹選 特選句
青い嘘と黄色い嘘とソーダ水 和子 仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 アメ横てふアジア横丁灼ける路地 風頭 西郷どんの足の太さや雲の峰 六甲 唖蟬のすがるかに寄る仏壇屋 毬子 冷し珈琲魔女めく指で渡されて 小鳥 寺町に銭湯を待つあつぱつぱ はるか 昭和より黴はぐくめる喫茶店 光子
岡田順子選 特選句
仏具屋は北向日盛を知らず 季凜 スカジャンが食ふアメ横の氷菓子 俊樹 片陰の禿びて上野の仏具店 光子 掛香の名残りの車両上野へと 昌文 日盛や適時打に沸く子規球場 六甲 蟬しぐれ靴音だけを許しをり 和子 改札口帰省子らしき待ち合はせ 六甲
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月3日 色鳥句会 坊城俊樹選 特選句
山笠果てて博多ごりよんさん胡瓜買ふ 修二 夏の朝水平線をひと筆に かおり サイダーと言へば三ツ矢と摺り込まれ 久美子 片陰をたましひ細くなりて歩す 美穂 ガザといふ活字の上に西瓜置く 朝子 金文字の磁針狂へり熱帯夜 かおり 逃避行西瓜を食べてからのこと 美穂 分けやうもなきぐしやぐしやの西瓜割り 久美子 どうしても俳人と名乗りたき西瓜 たかし 死を見つめ明日を見つめて遠花火 朝子 向日葵や画家自画像の暗き顔 たかし 海底に眠る坑道夕焼くる 睦子 涼新たガレのランプに灯の入らば 美穂 陸橋を行く夕焼を渡るため 愛 夏の蝶太郎冠者の手ひいらひら 修二 潮焼の腕を差し出し献血す かおり 夕端居ふと唄ひ出す反戦歌 美穂 蛇を轢く目撃者なき里の道 久美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月5日 花鳥さざれ会 坊城俊樹選 特選句
団扇手に店守る婆の話好き かづを 白扇をパチリと閉じて打つ一手 同 大の里勝つて団扇の一斉に 清女 巫女居ない小さき社秋の蟬 啓子 眠る迄母の団扇の風やさし 同 出番待つ横綱あおぐ大団扇 笑子 ひたすらに団扇あおぎてふと黙す 同 横綱の背ナにゆつたり大団扇 千加江 母の髪斯く長きとは髪洗ふ 匠 此の路地に今も水打つ暮しあり 雪
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月7日 さくら花鳥会 岡田順子選 特選句
笑ひつつ花火上手に三姉妹 令子 掃苔やあの石段を坂道を 裕子 鳳仙花濃いも薄いも好きになり 同
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月9日 鳥取花鳥会 岡田順子選 特選句
視線無き会釈してゆくサングラス 宇太郎 庭の穴にしみ入る声や秋の蟬 史子 星流る森に小さないのち生れ 都 東雲のあかり力に蟬の羽化 美智子 カンナの緋一番若い日を生きる 悦子 木型よりできたて掬ふ新豆腐 美紀 手術終へ生涯初のサングラス 悦子 兵帽をまぶたに呼びしぎすの声 宇太郎
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 武生花鳥俳句会 坊城俊樹選 特選句
潺潺と里の川音や夏の果 時江 平常心狂ひさうなる猛暑かな みす枝 星月夜夫と仰ぎし夜の事 英美子 裾さばき手捌き揃ひ踊来る みす枝 五十年一つの趣味に生きて盆 清女 湯上がりの裸子を追ふバスタオル みす枝 一球の逸れて球児の夏終わる 昭子 西瓜切る十の眼の集中す みす枝 真昼時迷へる夏の蝶一つ 英美子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月12日 なかみち句会 栗林圭魚選 特選句
千年の大樹の影や額の花 廸子 足を止めしばし聞き入る初法師 史空 夏休み博物館に一人入る ことこ 大迦藍寂と光に初法師 史空 多摩川は晩夏静かに水の行く 和魚 節の無き芋殻を選び母憶ふ 貴薫 赤松の肌焼き尽くす残暑かな 三無 団扇風どの国にしよ子守歌 あき子
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月17日 伊藤柏翠記念館句会 坊城俊樹選 特選句
手花火の彩をこぼして後は闇 雪 亡き僧の手猫きの団扇借り申す 同 死んだ振りしてゐるつもりこがね蟲 同 男下駄揃へ帰省子なりしかな ただし 麻暖かつて機屋の広き土間 同 夏痩せの吾が骨摩る目覚めかな 同 風よりも雲が知らせてをりし秋 かずを 襟首の君の白さや揚花火 嘉和 掃苔や無言の墓に詫を言ひ 英美子 螢火の点めつ吾の鼓動めく 真喜栄 羅や女将の心見え隠れ みす枝 口紅を濃くぬり花火見る人ぞ 世詩明
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月18日 風月句会 坊城俊樹選 特選句
枡形の黒門渡る送り南風 幸風 白雲の刷毛遣ひよく秋に入る 軽象 弁慶の骨組みあがる倭武多小屋 経彦 山寺の奥の奥なる桐一葉 秋尚 的れきの花天に向け烏瓜 幸風 隠沼の微かに饐えて秋に入る 軽象 圭魚選 人気なくただ秋蟬の鳴ける寺 貴薫 萩の枝大きく撓り年尾句碑 文英 隧道をよき風抜けて赤のまま 久子 暗がりの守れる句碑や秋の声 千種 寄せ墓の一基盆花枯れずあり 久子 墨の香の濃くやはらかく施餓鬼寺 三無
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
令和6年8月20日 萩花鳥会
いい奴よ晩も定番冷奴 健雄 炎天下石塔の影涼潜む 俊文 窓越しに咲いて消えゆく遠花火 恒雄 在りし日の村歌熱唱盆の月 吉之 病床へスマホで送る滝しぶき 美恵子
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令和6年8月21日 福井花鳥会 坊城俊樹選 特選句
生身魂昔々を憚らず 雪 火取蟲まみれと云へる灯が一つ 同 団扇風もて看取りたる日ももう遠く 清女 空蟬の小枝にすがり艶めきぬ 笑子 語り部を継ぐ幼子の原爆忌 同 百年史たどる球場雲の峰 同 生身魂団扇で人を指図する 和子 贅沢な時を引寄す揚花火 千加江
(順不同特選句のみ掲載) ………………………………………………………………
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推薦人一覧
野田 佳彦氏
野田氏の推薦人は20人で、衆議院議員が19人、参議院議員が1人です。
選挙対策本部長は、伴野豊衆議院議員です。
みずからが率いるグループ「花斉会」や小沢一郎・衆議院議員が率いる「一清会」のメンバー、それに中堅・若手議員で構成する「直諌の会」のメンバーなどが名を連ねています。
(衆議院議員19人) 青柳陽一郎、青山大人、伊藤俊輔、鎌田さゆり、菊田真紀子、源馬謙太郎、神津健、佐藤公治、重徳和彦、堤かなめ、寺田学、中島克仁、中谷一馬、野間健、伴野豊、 太栄志、本庄知史、森田俊和、笠浩史
枝野 幸男氏
枝野氏の推薦人は20人で、衆議院議員が10人、参議院議員が10人です。
選挙対策本部長は、近藤昭一衆議院議員です。
リベラル系の議員でつくる党内最大のグループで、枝野氏が顧問を務める「サンクチュアリ」のメンバーなどが名を連ねています。
(衆議院議員10人) 石川香織、大河原雅子、大築紅葉、神谷裕、近藤昭一、下条みつ、山岸一生、柚木道義、吉川元、渡辺創
泉 健太氏
泉氏の推薦人は20人で、衆議院議員が11人、参議院議員が9人です。
選挙対策本部長は、渡辺周衆議院議員です。
自身が率いる「新政権研究会」や、リベラル系の議員でつくる党内最大グループ「サンクチュアリ」のメンバーなどが名を連ねています。
(衆議院議員11人) 大島敦、大西健��、小熊慎司、川内博史、城井崇、道下大樹、緑川貴士、森山浩行、吉田統彦、米山隆一、渡辺周
吉田 晴美氏
吉田氏の推薦人は21人で、衆議院議員が16人、参議院議員が5人です。
選挙対策本部長は今後、決めることにしています。
吉田氏と同じ当選1回の衆議院議員のほか、一本化に向けて調整を行った江田・元代表代行が会長の「ブリッジの会」のメンバーなどが名を連ねています。
また、菅直人・元総理大臣も推薦人となっています。
(衆議院議員16人) 阿部知子、荒井優、江田憲司、岡本章子、奥野総一郎、落合貴之、菅直人、玄葉光一郎、酒井菜摘、桜井周、鈴木庸介、中川正春、谷田川元、山崎誠、山田勝彦、早稲田夕季
(参議院議員5人) 石垣のりこ、奥村政佳、川田龍平、小西洋之、塩村文夏
立憲民主党代表選挙の投開票が2024年9月23日に行われます。 各候補者の推薦人の一覧です。
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2024年9月25日に発売予定の翻訳書
9月25日(水)には22点の翻訳書が発売予定です。
うえをみて!
チョンジンホ/著 斎藤真理子/翻訳
ハッピーオウル社
リスのきょうそう
レイチェル・ブライト/著 安藤サクラ/翻訳
トゥーヴァージンズ
ビーチャムの生涯
ジョージ・メレディス/著 菊池勝也/翻訳
松柏社
一人一台で授業をパワーアップ! : 教育の質を飛躍的に向上させるICT活用実践ガイド
ダイアナニービー/著 ジェンロバーツ/著 齊藤勝/翻訳 白鳥信義/翻訳 吉田新一郎/翻訳
学文社
人としてのセラピスト養成モデル : 「私自身」をセラピーに生かすためのトレーニング
ハリー・J・アポンテ/著・編集 カーニ・キシル/著・編集 小笠原知子/翻訳 大森美湖/翻訳 辻井弘美/翻訳 福井里江/監修・翻訳
星和書店
救出の距離
サマンタ・シュウェブリン/著 宮﨑真紀/翻訳
��書刊行会
障害から考える人間の問い
ダン・グッドリー/著 石島健太郎/翻訳
現代書館
招かれざる客〔小説版〕
アガサ・クリスティー/著 羽田詩津子/翻訳
早川書房
マリンス有機化学(下) : 学び手の視点から
R.Mullins/著 磯部寛之/翻訳 北村充/翻訳 草間博之/翻訳 山下誠/翻訳 吉戒直彦/翻訳
東京化学同人
古代ギリシア・ローマの魔術のある日常
フィリップ・マティザック/著 上京恵/翻訳 藤村シシン/解説
原書房
山田洋次が見てきた日本
クロード・ルブラン/著 大野博人/翻訳 大野朗子/翻訳
大月書店
となりのきょうだい 理科でミラクル あつまれ!生き物編
となりのきょうだい/企画・原案 アン・チヒョン/著 ユ・ナニ/イラスト イ・ジョンモ/監修 となりのきょうだいカンパニー/監修 となりのしまい/翻訳
東洋経済新報社
ウクライナへ行ったある義勇兵
シャリーフ・アミン/著 神原里枝/翻訳
原書房
FBI爆発物科学捜査班 : テロリストとの30年戦争
カーク・イェーガー/著 セリーン・イェーガー/著 露久保由美子/翻訳 木内さと子/翻訳
原書房
アレクサンドロス以後
アンゲロス・ハニオティス/著 藤井崇/訳
名古屋大学出版会
[ヴィジュアル版]バクテリアの神秘の世界 : 人間と共存する細菌
タル・ダニノ/著 野口正雄/翻訳
原書房
英国王室のティーパーティー : 12の宮殿と王室シェフの50のレシピ
キャロライン・ロブ/著 上原ゆうこ/翻訳
原書房
ゾーンを使った情動・行動調節 自分の行動と心をコントロールする力を育むカリキュラム
森由美子/翻訳 リア・M・カイパース/著
クリエイツかもがわ
新訳 続・蜂の寓話
バーナード・マンデヴィル/著 鈴木信雄/翻訳
日本経済評論社
ゲリラガーデニング : 境界なき庭づくりのためのハンドブック
リチャード・レイノルズ/著 甘糟智子/翻訳
現代書館
地球の科学大図鑑
DK社/編集 ���田智世/翻訳
河出書房新社
史上最強の投資家 ウォーレン・バフェット : 資産1260億ドルへの軌跡
トッド・A・フィンクル/著 鈴木立哉/翻訳
実務教育出版
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こんにちは。
良いお天気ですねー。
私、お片付けに目をつぶりまして、まったりしております😁
カバさん紙芝居の会 5月例会
☆日時 R4.5.22(水)19時〜21時30分
☆場所 蒲田小 遊戯室
☆参加者 13名
千葉 甲野 甘利 赤井 金澤 鈴木 小林 森 宇敷 安藤 町田 武次 小笠原(敬称略)
☆演目
1 『カエルのおまつり』 甲野
渡辺 享子 / 脚本・絵 童心社 2010.3 12場面
2 『ふうたのはなまつり』 武次
あまん きみこ / 原作 水谷 章三 / 脚本 梅田 俊作 / 絵 童心社 1993 12場面
3 『じごくけんぶつ』 鈴木
水谷 章三 / 脚本 藤田 勝治 / 画 童心社 1984.9 16場面
4 『おばあさんの第三の人生』 千葉
上野 明美 / 文・画 埼玉福祉会 16場面
5 『これなあに』 赤井
神沢 利子 / 脚本 佐野 洋子 / 絵 童心社 (初版 1974.5.15)改定新版 2018.7.30 8場面
6 『げたに ばける』 小林
新美 南吉 / 作 わしお としこ / 脚色 中沢 正人 / 画 教育画劇 2003.9 12場面
7 『おおきいねこ ちいさいねこ』 金澤
ときわ ひろみ / 文 伊野 孝行 / 絵 教育画劇 2013.9 12場面
8 『まほうのこなぐすり』 安藤
小野 和子 / 脚色 西村 郁雄 / 絵 教育画劇 1993.8 12場面
9 『てんぐの けんか』 小笠原
りとうようい / 文・絵 教育画劇 2022.9 12場面
10 『まんまるまんまと いがいがい』 宇敷
荒木 文子 / 脚本 久住 卓也 / 絵 童心社 2024.2.1 12場面
11 『これはりんご』 甘利
中川 ひろたか / 脚本 和歌山 静子 / 絵 童心社 1997.3 12場面
12 『むしに ごようじん』 森
田中 六大 / 作・絵 教育画劇 2019.5 12場面
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さあ、野球だ野球だ
ドリームオーダーが開幕しましたね。
実在する球団、選手をカードにしてゲームに落とし込んだものです。イメージするのは簡単だけど、球団ごとのイメージや、能力の勾配を作るのは実在する故に難しいところをうまいことやってると思います。例えば誰々は誰々の劣化という査定でカードにされたらいい気はしないですものね。
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ルールは動画を参照くださいの巻、結局ダイスロールというところに「なーんだ」と思ってしまうのか、熱狂するのかで適性が分かれると思う。MtGとかプレイング寄り過ぎて疲れるし、個人的にはとてもいい塩梅だと思う。極端に言えばどのタイミングでも全員にチャンスがあるし、超有利な盤面はあれど絶対に勝てる盤面はない。この辺が実名選手を使える所以か。
以下引用、将棋棋士の渡辺明はかく語りき。
「例えばプロ野球を見る時。『今のは振っちゃダメなんだよ!』とか『それくらい捕れよ!』。サッカーを見る時。『そこじゃないよ! 今、右サイドが空いていたじゃんか!』『それくらいしっかり決めろよ!』。自分ではできないのはわかっていてもこのようなことを言いながら見ますよね。それと同じことを将棋でもやってもらいたいのです。 『それくらい捕れよ!』と言いはしますが、実際に自分がやれと言われたら絶対にできません。『しっかり決めろよ!』も同じで自分では決められません。将棋もそんなふうに無責任で楽しんでほしい。」
フレーバー的にはプレイヤーは監督ですが、実際には贔屓球団の試合を無責任に見ている感じに近い、最高レアは選手のサインが入ってたりでトレーディング要素は高い一方遊ぶ上では能力的には全く同じ低いレアリティのカードを使用すれば十分な所もポイント高い。坂本勇人最高レアで3万円!でもSRなら500円、ゲームとして遊ぶなら同じ性能です、みたいな。狂った世界だな。
以下12球団どんな味付けになってるのかを、セリーグに関して好き放題書いてみる。「どれが強いか」と言われればカードプールが希薄な現状で言ってもしゃーないので、遊ぶ上での難易度に触れつつ書いてみる。
阪神ː易
このゲームで強い「覚醒」を更にブーストする効果で構成されている。そんなに簡単に覚醒できれば苦労はない。
大山、サトテルと力の入れどころは分かりやすい。故に読まれやすい、このゲームは「読まれやすい」と「結構きつい」けど「遊びやすい」という感じになってるんだろうか。
3コス湯浅に託したいが、そこまでオフェンシブに立ち回れるかが鍵。
DeNAː易
ランナーがいると強化される牧、佐野を擁し返し役が分かりやすい。出塁しやすく守備上手の桑原もいる。宮崎、オースティンと後続も隙が無い、キャッチャー山本も地味に強い。強振強化ばかりで過信するとシケるときはシケる。横浜はチームバッティングが出来ないなんてところを再現するんじゃあないよ。
コスト3のヤスアキは使いたいが、中継ぎの入江もかなり強い、両立は難しいかな?この辺はそういうゲームだと思って楽しんで悩みましょう。
正直頭一つ抜けている。横浜優勝。
広島ː難
サポート2枚出しで強化される効果で構成されるものの、このゲームで2枚出しは相当重いのでホイホイ使え���い、そもそも秋山と末包以外貧打でつらい��投手陣も圧倒するほどではない、愛が試される。
巨人ː中
地味、と見せかけて噛めば噛むほど味が出る。
3コス集団の坂本、岡本、大城は地味だが打ってよし守ってよしの坂本、多少読まれやすいとしても破壊力がある岡本、使いどころが難しいもののピーキーな攻撃力と守備力のある大城といい感じの松竹梅構成になっていて組む楽しさ、回す楽しさが詰まっている。
守備はオープナー戸郷ですぐ中川のロングリリーフが雑に強力。
組む上ではひと悶着あるものの回すうえではコンセプトがはっきりしているのでやさしい、贔屓球団とかないけどドリオ始めたいんだけどどこの球団がいいの?となれば多分ジャイアンツだ。このあたりが球界の盟主と言われる所以です。
ヤクルトː易
ビハインドで打線が強化される。一度回りだせば狂った攻撃力で破壊するだけのゲームになる。守備?どーでもよくね?ビハインドで逆転して、最終回だけ抑えればいいんだからガハハ。みたいな。
能力の形質故に表で攻撃より裏で攻撃のほうが有利だし、ピッチャーは抑えだけ拘ればなんでもいいと思う。
中日ː難
手札3枚以下だと発動する能力で構成される。このゲームで手札3枚以下は相当ヤバい状況なのでそれをトリガーにされるのは激烈に厳しい、というか返し役がいない、細川ーーー!!!石川ーーー!!!なんとかしてくれーーーー!!!!って感じ、今のドラゴンズのそういうところを再現するんじゃないよ。
投手陣はガチ、小笠原、ライマル、どちらを3コスにしてもそれぞれの選択であって良い。投手は勝つ準備が整っている、野手はどうだ?という感じ。
そんなわけで好き放題書いてみた。パリーグ編は気が向いたらやるかも。全国のローソンでブースターパックが売ってるらしいので一丁剥いてみようぜドリームオーダー。
0 notes
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0245 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 7e81-JQJS) 2020/10/24(土) 01:58:49.23
結婚して出産して仕事を辞めてたら、周りに対して感謝のない人生だったかも…かぁ。
結局スーは、未婚の味方なんだよな。
1
ID:5dJ+RdLL0(1/2)
0246 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 7e73-W1Kw) 2020/10/24(土) 06:52:34.22
複数子持ちのパートナーアナにたいしてべったりしていて時には上からなの気になるわ
蓮見は教育しようと躍起だし
小倉は内心うんざりしてそう
正直、子育てにスーの意見は要らないんだよね
ID:JLM7u2Ci0
0247 ラジオネーム名無しさん (オッペケ Sr11-RmNF) 2020/10/24(土) 06:58:51.43
放送が無い日にそんな意見要らない
ID:cs/bpMR3r
0248 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ c25c-y5oF) 2020/10/24(土) 08:02:11.09
澤田記者の国会特集、噛んで含めるような構成でいいと思ったけど、
5chでは褒められないんだろうな。
もっとも、これはテレホン人生相談の裏で、
勝てない前提で組まれた企画のようでもあるが。
ID:2rVjSEDZ0
0249 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 39b1-WbFs) 2020/10/24(土) 15:04:03.77
とりあえず堀井は早く歯医者行け
ID:ba6+6iYr0
0250 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 7e81-JQJS) 2020/10/24(土) 15:12:31.78
>>245
ホーリィは忙しくてなかなか子供の帰宅時にいられない場合、商店街の八百屋さんが
危なくないように子供をかくまっていてくれたとか、近隣には感謝してもしきれないとか
コラムによく書いていたから、なんだか未婚が偉いような、未婚だから感謝できる、
それが幸せだ、みたいに思える発言は、本意がわからないけど寂しくなるんだよな。
ID:5dJ+RdLL0(2/2)
0251 ラジオネーム名無しさん (アウアウウー Sa45-X3wM) 2020/10/24(土) 18:32:12.94
>>235
私白百合だし
1
ID:wTvFADpKa(1/2)
0252 ラジオネーム名無しさん (アウアウウー Sa45-X3wM) 2020/10/24(土) 18:32:43.45
>>240
お前明の星の偏差値知ってんの?
ID:wTvFADpKa(2/2)
0253 ラジオネーム名無しさん (オッペケ Sr11-RmNF) 2020/10/24(土) 20:05:09.80
スーに対抗心おばさん
ID:izL9QXStr
0254 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 0274-rTi+) 2020/10/24(土) 20:37:27.52
埼玉民的には浦和一女の滑り止めとだけ言うにはもったいない名門私立なんだけど都内からわざわざ武蔵野線で東浦和に通う人がなんでそうなっちゃうのかは全く想像できないね
2
ID:uV0bdbuj0
0255 ラジオネーム名無しさん (アウアウウー Sa45-W1Kw) 2020/10/24(土) 23:49:19.65
都民からすれば明の星は桜蔭受ける子の1月のお試し受験校
竹早行ってたなら当然学府持ち上がり狙いだろうけど半分ぐらいしか上がれないから外部受験なんだろうけど、文京区住んでた子がわざわざ埼玉のお受験校行ってあげく神奈川のフェリスっていったいどう拗らせればそうなるのか
1
ID:13VmC4qEa
0256 ラジオネーム名無しさん (オッペケ Sr11-RmNF) 2020/10/25(日) 06:35:39.17
Twitterで訊けば
ID:+CsyQ7VTr
0257 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6911-X3wM) 2020/10/25(日) 06:52:17.20
>>254
お前すごいジジイだろ
明の星を田舎学校の滑り止めって思ってんのは50代以上
ID:q5EU4T520(1/4)
0258 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6911-X3wM) 2020/10/25(日) 06:54:13.72
>>255
本来のレベルになったってことでしょ
このスレ���常駐がどういう人間かよくわかったwww
ID:q5EU4T520(2/4)
0259 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6911-X3wM) 2020/10/25(日) 06:55:37.01
>>254
とっくに中高一貫で高校からは受験なんかできなくなってる
お前はジジイの上に、高校受験の事情も知らない子なしか、低偏差値の子持ちなんだな
1
ID:q5EU4T520(3/4)
0260 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6959-G1wW) 2020/10/25(日) 14:14:21.81
お昼をしっかり食べ過ぎのブーさん
ID:BZQb+/L30
0261 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 0274-rTi+) 2020/10/25(日) 18:50:56.12
>>259
ああ、わしの姉貴の頃はそうだったんだけど今違うのねえ
すーさんよりちょい下の子なしおっさんなのでお察しはほぼ当たりおめでとう
今大宮高校のが浦高より偏差値上ってきいてぶったまげたわ
1
ID:DOy66fcC0(1/2)
0262 ラジオネーム名無しさん (アウアウウー Sa45-X3wM) 2020/10/25(日) 19:55:03.44
>>261
そういうあんたは偏差値50くらいの二流校なんでしょw
1
ID:5zgOwvAxa
0263 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 0274-rTi+) 2020/10/25(日) 20:16:56.13
>>262
62くらいだったかな都内に行きましたよ
そこはハズレ残念でした
1
ID:DOy66fcC0(2/2)
0264 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6d10-qL0w) 2020/10/25(日) 21:35:07.05
澤田記者てスーのお気に入りぽい
いや異性としてとかじゃなくw
今後もちょくちょくスー指名で出演しそう
にしても木曜日の相談
世の中専業主婦になりたくてたまらない
働きなくない家にいたい女性も多々おるのに
上手くいかないもんだなあ
ID:qwpPkz7O0
0265 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6911-X3wM) 2020/10/25(日) 22:49:44.77
>>263
旺文社で62なら駿台なら50でしょ
ID:q5EU4T520(4/4)
0266 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ c25c-y5oF) 2020/10/26(月) 01:06:58.83
バービーと、澤田記者の取り合いだなw
でも、平日は国会が始まるから中継以外の出演は減りそう。
ID:11+NmBqL0
0267 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 7e81-68Id) 2020/10/26(月) 06:32:20.20
今週は堀井さんウィークだ
楽しみでしかない
ID:umSjZL+b0
0268 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6911-X3wM) 2020/10/27(火) 09:52:46.71
ここ偏差値50おじさんしか書き込んでないの?
ID:WyQEbsPI0(1/2)
0269 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ d182-z1pq) 2020/10/27(火) 10:03:35.85
偏差値なんて昔のことは忘れたけど体重はスーより10kg以上軽いよ
1
ID:qvCtT2I50
0270 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 39b1-LA9s) 2020/10/27(火) 15:17:10.80
5週目が5日もある月はさすがにつらい
ID:dft3/PmQ0
0271 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 6911-X3wM) 2020/10/27(火) 15:35:43.06
>>269
忘れるわけないじゃん
強がりばっかりだな
ID:WyQEbsPI0(2/2)
0272 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ eebf-E6nE) 2020/10/27(火) 17:31:14.89
ジェーン・スーさんがリツイート
マエダマキコ
@sodapop_pop
母親が幸せだったかって考えるね〜…
#overthesun
ID:Ax2zGY2j0(1/4)
0273 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ eebf-E6nE) 2020/10/27(火) 17:41:43.15
ジェーン・スーさんがリツイート
janatcat
@janatcat
「お母さんはね、幸せだったと思うのよ」
73歳の母にそう言われて、何も言えなかった。まるで自分に言い聞かせているようで。
父は働くことを厭わない人で、その代わり10回以上の転勤があった。私は子供だったから引っ越しが当たり前になったけど、母は大変だっただろうな。#overthesun
ID:Ax2zGY2j0(2/4)
0274 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 7e81-JQJS) 2020/10/27(火) 17:42:26.29
子供産んで専業主婦になった親を不幸だと言いたいのかな?
そりゃそれまでバリバリ仕事していたとしても、当時だって保育園に預けて
働く主婦だっていたんじゃないのかね。ピエール瀧の母親の話なんか聞くと。
ID:bmGHheSf0
0275 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ eebf-E6nE) 2020/10/27(火) 21:41:41.89
ジェーン・スーさんがリツイート
lll
@mgmg312
母は私達を産んで味方が出来たと嬉しそうに話してた。それでも、幸せ?とは訊けないなぁ #overthesun
ID:Ax2zGY2j0(3/4)
0276 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ eebf-E6nE) 2020/10/27(火) 22:16:06.45
ジェーン・スー
@janesu112
母親が選ばなかった方の人生を生き直してる(ことに気づいた)話はいつかまとめてなんかに書きたいなー 母親という役割がついてからの人生は本当に幸せだったのか?とかさ。
ID:Ax2zGY2j0(4/4)
0277 ラジオネーム名無しさん (ワントンキン MMd2-/uo0) 2020/10/27(火) 22:21:40.18
俺の体重は0.8スーだよ
ID:TIIS2OMFM
0278 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 21b1-LA9s) 2020/10/27(火) 22:27:44.61
podcastやめてラジオクラウドにしたのに、なんでまたpodcastにしたんだろう
誰も使ってくれないからかな
いつの間にかweb版は使えなくなってるし
ID:D2mglQlt0
0279 ラジオネーム名無しさん (アウアウウー Sa45-W1Kw) 2020/10/27(火) 23:28:48.54
独身の人生は自分の責任だよね
それが母親の人生の別な世界と思うのは勝手だけど自分への甘やかし
パートナーのアナが優しいから私もガチればあなた方とおなじよと思い込んでるのかもしれないが、
今日の写真は酷いよ
ID:2GGOasApa
0280 ラジオネーム名無しさん (ワッチョイ 21cf-DGZp) 2020/10/27(火) 23:31:36.54
みんな被害妄想強すぎではw
スーはスーなりに自分の選んだ人生を正解にしていってるんでしょ
ID:3SIl4m5z0
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黃金之心~天秤座
繁華往事如煙散 陰陽相隔聚首難 千帆過盡映眼底 魂魄不曾入夢來
這是一座位於中國境內,名為廬山的山境,幾位人影穿梭在山道���中,往山頂走去。 從山下的村落入山之後,不知道已走了多久。山道兩旁的樹林越來越茂密,陽光從樹林間灑落,被風吹過而晃動的樹林發出了沙沙的聲音。眼前的景象越來越人煙罕至,除了樹林晃動的聲音之外,只有在林間飛翔的鳥鳴聲。 「老爺,當心您的腳下。」一位青年背著用布包裹住的箱子,提醒著身後那位白髮蒼蒼的長著注意腳步。 「不礙事,這點山路我還能走。倒是辰巳,你得顧好你身上背著的東西,那可是十分重要的。」 說話的長者名叫城戶光政,雖然滿頭白髮,但體格卻相當健魄,看得出來年輕時也練過身體,走在這樣的山路上,並未顯出上了年紀的虛弱。 「嗯…我聽見水流聲了。」 城戶光政停下腳步仔細聆聽著,在山路的另一頭傳來的水流聲。片刻之後,又有兩位青年從山路的那一頭走過來。 「會長,沒錯,從這裡走過去,確實有個很大的瀑布。」 「是嗎?太好了。」城戶光政聽了前去探路的兩位青年的回報,眼中露出了一絲期待的光芒,也加快了自己的腳步。 隨著水流的聲音越來越大,在三位青年的陪伴之下,城戶光政終於走到山路的另一頭。眼前望見的是一處從山巔直瀉而下,壯麗波瀾的大瀑布。 「喔喔,這就是廬山的大瀑布嗎……」 城戶光政走向前去,站在山崖邊望著瀑布,讚嘆地說道。 「老爺,雖然來到了廬山大瀑布,但是這裡似乎沒有任何人在啊……」背著箱子的辰巳看了看四周,對另外的兩位青年問道:「剛剛你們來探路的時候,有看到什麼人嗎?」 「這個…辰巳先���,我們來到這裡的時候,沒看見這裡有人在。」 城戶光政看了一下四周,瀑布的周圍只有幾處高聳的峭壁,不但看不見有任何人影,也感覺不出這裡有人活動過的痕跡。他走至山崖的一側,朝著瀑布前一處較低的峭壁,以日本人傳統的禮儀式跪坐在地,雙手放在地上。 「我是從日本來的城戶光政。來此地想求見馳名的五老峰老師,懇請您讓我見一面。」 城戶光政對著峭壁說著。辰巳與另外兩位青年也望了過去,但峭壁上除了兩三處看起來像是石塊的陰影之外,並沒有任何人影。 「老爺,您這是……」 「從日本來此的城戶光政,希望能見五老峰的老師一面!」城戶光政用堅定的語氣,再次對著峭壁說。 突然,峭壁上一個黑色的陰影移動了一下。原本以為是石塊的陰影緩緩地轉過身子,竟是一位坐在峭壁上,身形矮小戴著斗笠的老人。 「日本啊…不知您遠道來此找老夫,是有什麼事嗎?」 老人臉上雖然充滿了歷經風霜的歲月痕跡,但雙眼卻像年輕人一樣炯炯有神。 「聽說五老峰的老師在這裡修行了近百年,世間事無不知曉。我城戶光政來這裡是想請教老師,有關雅典娜的聖鬥士之事。」 「雅典娜的聖鬥士…?」 「是的,請您先看看這個。」 城戶光政看了身旁的辰巳一眼,辰巳將自己身上背著的箱子放了下來,並將包裹的白布解開。出現的是一個閃著黃金色澤,正面有著半人馬射手浮雕的箱子。 老師露出了意外的眼神:「這個是……」 城戶光政:「七年前,我到希臘雅典旅遊時,遇見了一位傷重不已的少年,他將一個女嬰和這個射手座的聖衣箱,交託給我……」 城戶光政向老師訴說著,當年如何遇見射手座的艾奧羅斯,以及從他手中接過這個女嬰和聖衣箱的故事。 「…我也是從那時起才知道,真的有雅典娜的聖鬥士存在。我把那嬰兒帶回日本,對外稱說她是我的孫女沙織而撫養著。並一邊尋找著有關於聖鬥士的線索,聽說了您在此地,並知曉天下事,所以來此向您請教。」 「那麼……」老師看著城戶光政,問道:「你想知道什麼?」 「那位叫艾奧羅斯的少年,把這個箱子交託給我的時候有提到說,未來將出現守護著沙織那孩子的少年們,並要我把這個聖衣箱,交給其中成長為真正聖鬥士的人。」城戶光政看了一眼聖衣箱,又轉頭對著老師:「我該如何得知,將來要守護那孩子的少年們會是哪些人?我又該如何決定,這個聖衣箱要交給其中怎麼樣的人?希望老師您能指點。」 聽完了城戶光政的請求,坐在峭壁上的老師沒有回話,只是默默地看著眼前的城戶光政。 一個刺耳的鳴叫聲從天空傳來,城戶光政等人都抬頭望向天空,是一隻老鷹在天際間翱翔著。 他們再度將目光移回峭壁上,卻赫然發現,老師的身影不見了。 「老師?」 城戶光政驚訝地說著,四處張望尋找著老師的蹤影。 「未來會出現的少年們嗎……」 老師的聲音意外地從城戶光政的身後響起,城戶光政回頭一看,原本坐在峭壁上的老師不知為何竟出現在自己的身後,拄著木杖緩緩朝他們走來,在城戶光政和他身旁的聖衣箱前停下腳步。 「那些少年們,就由你來產生吧。」 老師看著射手座的聖衣箱,淡淡地回答。 「什麼…?」聽了老師的回答,城戶光政感到十分疑惑。 「所謂的未來,是要由人的手去創造的。」老師看著聖衣箱的目光,移向城戶光政的身上:「其實你原本不需要被捲入這個事件中…不,或許當你遇見這件聖衣的擁有者那時起,就已經決定了,這是你的宿命吧……」 「宿命……」城戶光政喃喃地說著。 「如何?你願意付出你現在所擁有的一切,來接受這樣的宿命嗎?」老師轉頭望向廬山大瀑布,詢問著城戶光政。 城戶光政思考了一下,但沒有遲疑太久,隨即回答了老師對自己的詢問。 「懇請老師您務必指點在下。」 城戶光政用非常恭敬的態度回應老師。也等於接受了老師所謂的「宿命」。 雖然沙織並不是自己的親生孫女,但城戶光政撫養了她七年,這孩子在城戶光政的人生裡,確實也帶來了一些點綴。姑且不論艾奧羅斯所言「她是降生於此世的雅典娜女神」這個身份,起碼城戶光政也希望自己能做些什麼,好讓這個他所疼愛的「孫女」,在未來將可能遇到的任何考驗中,能順遂一些。 老師轉頭看著城戶光政,對著自己屈身鞠躬,虛心受教的模樣,確認了他的決心。
在老師的指示之下,城戶光政將射手座的聖衣,以及同樣由艾奧羅斯所交託的一座小小的勝利女神像,留置在這裡。 「三天後,你們再來將這些東西取回。」 老師如此吩附著,城戶光政等人將東西留在這裡之後便下了山。 那天晚上,老師坐在射手座的聖衣箱旁,望著廬山大瀑布,就這麼坐了一夜。
翌日,在天空漸亮但朝陽尚未升起,山間彌漫著霧氣的清晨中,一個人影從霧裡出現,走到了坐在瀑布前的老師身後。 「好久不見了,老師。我收到您的消息,從嘉米爾趕了過來…」 這位容貌俊秀,長髮紮在背後的少年,向老師問安。 「你來了啊,穆。」老師沒有回頭,回應著穆的問安。 穆看著老師身旁的射手座聖衣箱:「這就是老師您說的,那位日本人交給您的射手座聖衣……」 老師微微低下了頭:「…你也看得出來吧,穆。」 「是的,老師,這確實是射手座的聖衣。」穆也和老師一樣,低著頭說著:「當年帶走了剛降生在聖域的雅典娜,射手座艾奧羅斯的聖衣…」穆望著老師的背影:「是說,當年艾奧羅斯為何會帶走剛降生的雅典娜…而他的聖衣,又為何會在那位日本人的手中…那位名叫城戶光政的人,他對您說的那些事,是真的嗎?」 「穆啊,不管那位城戶光政說的是不是真的,可以確定的是,射手座的艾奧羅斯,已不在這人世上了……」 老師抬起頭看著廬山大瀑布的水流,感慨地說著。 「穆,你的老師,也就是身為教皇的希歐,從七年前不再有任何回應之後,聖域��開始出現一連串不尋常的事件。先是雙子座的撒卡失蹤,接著射手座的艾奧羅斯又將雅典娜帶離了聖域…我所認識的希歐,他身為教皇,不應該會讓聖域變成這個樣子……」 「老師,您言下之意,難道希歐老師…不,教皇大人他……」 「七年前你來過這裡,說希歐曾經囑附過你,若是他有什麼情況的話,就要你到五老峰來找我。那時你跟我一樣,一直收不到希歐的任何回應,我要你先回嘉米爾專心修行。但是如今,除了射手座聖衣出現在這裡,再加上那位城戶光政所說的話,可以確定的是,現在聖域裡的那位教皇,絕不是希歐啊……」 「怎麼會……」穆訝異地說著:「那麼希歐老師呢?現在聖域裡的那位教皇若不是希歐老師的話,又會是誰呢?」 「希歐很可能跟艾奧羅斯一樣,也已經不在這人世間了吧……」老師悵然地說著:「至於現在聖域裡的那位教皇到底是誰,當年究竟是怎麼一回事,或許可以藉由這位日本來的城戶光政,幫我們找出真相來。」 「老師,您打算怎麼做?」 原本坐著的老師站起身來,轉向身旁的射手座聖衣箱,看著聖衣箱及放在上面的勝利女神像,對穆說: 「穆,你是唯一擁有修復聖衣技術的人,你把這件射手座的聖衣,和勝利女神像改變一下外形。」 「改變外形?」 「沒錯,只要改到讓聖域認不出來,它是射手座聖衣的樣子就可以了。」老師轉頭對穆說:「我讓城戶光政著手準備培養年輕的聖鬥士們,待那些年輕的聖鬥士們培養出來之後,利用這件射手座聖衣,引起聖域裡那位教皇的注意,看看他會有什麼反應。畢竟培養出聖鬥士也不是件容易的事,這段期間不能讓聖域察覺,射手座聖衣的下落。」 「這倒是沒問題。那勝利女神像呢?」 「如果那個叫沙織的孩子,真的是雅典娜女神的話,那麼勝利女神會成為她的力量的。和射手座聖衣一樣,也不能讓那孩子在覺醒之前,被聖域知道勝利女神的存在。」 「我明白了,老師,我馬上照您的意思去進行。」
三天後,在山下村落留宿的城戶光政,遵照老師的指示,再度上山來到瀑布前。 這一次,城戶光政不只帶著先前跟他一起上山的青年隨從們,還將他的孫女沙織也帶來了。 「大小姐,我們到了。」 跟隨著城戶光政來到山上,抱著沙織的辰巳,將這個七歲的小女孩放了下來。 「爺爺〜」 沙織帶著活潑天真的笑容,跑向城戶光政的身邊。城戶光政牽著沙織的手,走近瀑布前,先前遇見老師的峭壁上,老師正端坐在上面,而瀑布前置放著城戶光政帶到山上來的聖衣箱,一位少年站在箱子旁邊,雙手握著一根黃金杖。 「城戶光政依約來此了,五老峰的老師。」 城戶光政向坐在峭壁上的老師問安,老師點了點頭,對城戶光政說: 「這個孩子就是你說的…?」 「是的,她就是我之前向您提起的,我的「孫女」沙織。」 老師看著眼前這個七歲的女孩,雖然有著活潑天真的模樣,但也有著一股高貴的氣質,只是不曉得這種高貴的氣質,是因為她身為雅典娜女神,還是因為作��財團的千金小姐所致。 「除了射手座的聖衣之外,你帶來的那個神像,我將它的外型做了一番改變,就獻給這位小姐吧。」 老師看著沙織說道,向拿著黃金杖的少年示意了一下。少年走到沙織的面前,單膝跪下與沙織小小的身子齊高,將黃金杖橫置在自己的雙手之中,微笑地對沙織說:「請收下吧,城戶沙織小姐。」 小沙織看著眼前的陌生少年,鬆開了牽著城戶光政的手,用雙手拿起了少年手中的黃金杖。 當沙織接過黃金杖的那一刻,老師和少年都看見了黃金杖和沙織的身上,閃過了一道光芒。這道光芒讓老師和少年都感到一陣訝異。不過似乎只有老師和少年發現到這種異象,現場的其它人,則完全沒發現到這種現象。 「請好好保管,將來它能保護這位小姐的。」少年轉頭對著城戶光政說。 「辰巳。」城戶光政喚了一聲。 「是,老爺。」辰巳走近沙織身旁:「我幫您拿著吧,大小姐。」 辰巳從沙織手中接過了黃金杖。老師又對著城戶光政說:「如同我先前提醒過的。既然您決定接受這樣的宿命,那麼接下來就請您回到日本之後,著手進行以下的計劃……」 坐在峭壁上的老師,向城戶光政指示接下來要他做的事。城戶光政專注地聆聽著老師的交待,並要辰巳幫忙記錄下來。 「……等到你所培養的這些少年,通過考驗並聚集在這個女孩的身邊時,這個孩子可能會面臨某種威脅。屆時,射手座聖衣和這個黃金杖,以及你所培養的這些少年,會保護她的。」老師語重心長地對著城戶光政說:「年輕人啊,你應該也聽得出來。這些事不但會要你付出你現在所擁有的一切,也可能讓你永遠不會被這些少年所諒解…如果你真有這樣的覺悟,那麼就去執行吧。」 白髮蒼蒼的城戶光政聽到老師稱呼自己為年輕人,不禁失笑了一下,但隨即想到自己面對的,是傳說中修行了近百年的老師,也就不覺得奇怪了。他低頭看了一眼身旁的沙織,撫摸著沙織的頭,回答道:「這些事情,比起這孩子將來要面對的責任和考驗,也不算什麼。只要是為了這孩子,我城戶光政都願意去做。」 城戶光政疼惜地看著沙織用天真活潑的笑容,對著自己撒嬌的模樣。老師靜靜地看著這對「祖孫」的互動,也明白了城戶光政的想法。或許城戶光政並不像聖鬥士那般,有著保護地上及守護女神的使命感,城戶光政所表現出來的,是一份對於這位「孫女」的疼愛,為了讓這個自己疼愛的孩子能順遂地度過任何困難,城戶光政願意傾盡一切,幫她預先鋪好通往未來的路。
目送著城戶光政等人下山離去的身影之後,少年開口對老師問道: 「老師,您有發現到吧。剛剛那個女孩接過黃金杖的時候……」 「是啊,穆。勝利女神對於那個女孩,確實有某種回應。」老師回答著少年的問題:「但是這樣並不能證明,她就是當初被艾奧羅斯帶走的雅典娜。如果是雅典娜的話,你我身為黃金聖鬥士,應該能感受到女神的小宇宙的。」 「這麼說,那個叫沙織的���孩,並不是雅典娜嗎?」 「這不一定。雖然那個叫沙織的女孩身上,感受不到女神的小宇宙,但可能是因為城戶光政只是將那個孩子,當做普通的女孩撫養長大而已。」老師解釋著說:「畢竟為了聖戰降臨於地上的雅典娜女神,以人類的形態從嬰兒時期起降生。既然有著身為人類的形體,也需要像人類一樣,從幼時開始接受各種教育去成長的。這本來應該是聖域裡教皇的責任,只是如今……」老師輕嘆了一口氣,沒有再繼續說下去。 在前次聖戰結束後,被任命為教皇的希歐,本應該在迎接此世的雅典娜降臨之時,就做好教育雅典娜的準備。或許是由希歐自己來教育,或許是希歐任命下一任教皇,並指導下任教皇如何教育。但希歐從此世的雅典娜降臨之後,就再也沒有任何回應,生死不明。而現今在聖域裡那位教皇,很明顯地不是希歐本人。不但不清楚這位頂替教皇身份的是何人,更不清楚這位教皇對於雅典娜和今後將面臨的聖戰,究竟是抱持著何種心態。 降臨在此世的雅典娜,還未面臨聖戰,就遇到了被帶離聖域,無法學習到如何做為一個女神,如何應付聖戰的教育。如果城戶沙織真的是當初被艾奧羅斯帶走的雅典娜女神,那麼從她身上感受不到女神的小宇宙,也並非不合理的事。畢竟沙織不曉得自己就是雅典娜,更從未受過做為一位女神所應該有的教育。 老師回想起方才見到的,城戶光政和沙織的互動。雖然城戶光政表明這個孩子是當初艾奧羅斯交給他的女嬰,但城戶光政對於沙織是滿滿的疼愛,猶如一般人的祖孫情誼一樣。只是城戶光政終究不是教皇,他無法給予沙織做為一位女神該有的教育。然而從沙織天真活潑的模樣看起來,城戶光政也確實將這個女孩照顧得很好,讓她無憂無慮地成長。 「總之,我們就先靜觀其變吧,穆。」 老師望著廬山大瀑布的水流,對著身旁的少年說。
當穆離開了五老峰之後,獨自一人坐在瀑布前的老師,若有所思地看著瀑布的水流。 在前一次聖戰的慘烈戰鬥中,活下來的老師和希歐,各自接受雅典娜所賦予的使命。希歐作為教皇掌管聖域,並培訓下一代的聖鬥士,以應付未來會再次面對的聖戰;而老師則接受了雅典娜施展在自己身體上的力量,待在這個五老峰裡,監視著聖戰中被擊敗並封印起來的冥��軍。 那已經是兩百多年前的事了。但老師接受雅典娜的力量之後,心臟的跳動減緩了。接受這種力量的老師有時會因為心臟減緩跳動,而陷入昏睡般的假死狀態。每當老師從昏睡中甦醒過來時,看見的總是一如往常,不變的廬山大瀑布。 雖然在這人煙罕至的深山中,除了四季的變遷之外,感受不到時光流逝的跡象,但在深山之外的世界裡,時間的流逝卻快速地,留下了各種變化的足跡。 「童虎啊。」 過去時常將老師從昏睡狀態中喚醒的,是身在聖域裡的教皇希歐,使用精神力隔著遙遠的距離,與老師交流。 「…是希歐嗎?」 「你又睡著了嗎?童虎。」希歐的聲音帶點責備似地說著。聽到這話的老師童虎,不禁笑了一下。希歐並不知道雅典娜曾在童虎身上運用過這樣的力量,總以為進入假死狀態時的童虎是在打瞌睡。 「一直待在這裡監視著魔星塔,很無聊的啊。」童虎故意打了一個很大的哈欠,問道:「距離上次我們倆交談,有多久時間了?」 「十年了啊,童虎。」 「十年了呀…」童虎喃喃地說,他完全感受不到時間已經過了十年之久。每次從昏睡狀態中醒來時,除了自己的身體漸漸老朽之外,身旁的景像都沒有太大的變化。猶如處在時間之外的童虎,總是藉著與希歐的對話,來得知外界發生的事情。像是發生了兩次的世界大戰,或是自己和希歐的故鄉產生的變化,以及人類在各種技術上的突破。 「我這邊不管是廬山大瀑布或是魔星塔,都一如往常地不變呢。倒是希歐,你那裡如何?」 「比起你的悠閒,我可忙碌了。」希歐像是語帶抱怨一樣:「繼雙子座之後,其它的黃金聖鬥士也陸續產生了呢。」 「喔喔,真的嗎,那可真是辛苦你了呀,希歐。」 「當然辛苦,哪像你這麼悠閒,老是打瞌睡。」希歐不忘繼續挖苦著童虎:「所以童虎,你得像這兩百年來,持續回應我的呼喚一樣,要打瞌睡沒關係,但當我呼喚你時,你可不能不回應啊,這是身為教皇的我,對你下的命令喔。」 「是,教皇大人,天秤座的童虎領命。」 童虎微笑著故意用這樣的語氣回應希歐,也感覺得到希歐在遙遠的聖域裡,對於他的回答會心的微笑。童虎明白,希歐並不像童虎這樣時不時會進入昏睡狀態,而對於時間的流逝毫無感覺。對希歐來說,要渡過這兩百多年如此漫長的歲月,除了維護著聖域的運作,培養新一代的聖鬥士,以及代替雅典娜維持世界的秩序,這些忙碌的事之外,也只有靠著和他一起渡過這些歲月的童虎,兩人彼此交流的對話了。也許希歐是擔心童虎經過這漫長的歲月,會先比自己早一步離開人世,才對童虎下這樣的「命令」。 然而,再也不回應的人,卻是希歐自己。 「我的老戰友,牡羊座的希歐啊……」 老師望著夜空裡的牡羊星座,低喚著舊友的名字。自從接受了雅典娜的力量,待在不變的天空,不變的山嶺,不變的瀑布之間,對時間流逝而無感的老師,直到再也聽不見希歐的呼喚之後,才首次感覺到了時間的變化。
回到日本的城戶光政,著手進行老師所指示的計劃。他從孤兒院領養了許多男孩,告訴這些孤兒們,領養他們的目的,就是要他們接受成為聖鬥士的訓練,並成功取得聖衣回到日本。先前早已從老師那裡聽說過,想成為聖鬥士並不是那麼簡單,那是超越人體極限的,嚴酷的訓練內容。許多受訓者因為最後撐不過艱苦的訓練而以失敗告終,但更多的是就此失去性命,能成為聖鬥士的人並不多。 「…你可能永遠不會被這些少年所諒解……」 城戶光政看著眼前這些孤兒們,想起老師所說的話。老師說得沒有錯,與其說是想培養這些孩子們去受訓成為聖鬥士,倒不如說像是要讓這些孩子們去送死。 然而,這些孩子們也就默默地接受了這樣的安排。那並不是心甘情願,只是因為身為孤兒,無助的隨波逐流。 城戶光政看了一眼站在自己身邊的沙織,小小年紀的沙織並不知道這些和她差不多同樣年紀,為數眾多的孤兒們,是為了沙織而必須去面對這樣的命運,即使可能失去生命。 城戶光政又想起了當時自己遇到的,把還是嬰兒的沙織交託給他的艾奧羅斯。 要說為了沙織獻出生命的話,或許早已有一個了。 接著城戶光政安排這些孤兒們前往世界各地去受訓,也聽從了老師的指示,將其中一位男孩,送到五老峰的老師那裡受訓。 將這些孩子們都送出去受訓之後,過了一年,城戶光政病逝了。
「紫龍非常感謝老師多年來的教導,今天我將帶著天龍座聖衣出發前往日本,希望老師您保重。」 坐在峭壁上的老師,看著眼前這位當初由城戶光政送來受訓,名叫紫龍的少年,經過老師六年的培訓之後,取得天龍座聖衣成為聖鬥士。今天紫龍將離開五老峰前往日本,特地來向老師拜別。 「紫龍啊,你要記住。這次讓你回去日本參加比賽的目的,並不是為了得到優勝者這個頭銜以及獎賞,而是要你透過與其他聖鬥士的對戰,磨練自己的能力。」 「是,紫龍謹遵老師的吩附,不會忘記參加這次比賽的目的。」 紫龍恭敬地回答,向老師磕頭拜別之後,背起天龍座的聖衣箱,對身旁的少女說: 「春麗,老師就拜託妳照顧了。比賽結束之後我會盡快回來的。」 老師靜靜地看著與春麗道別完,背著聖衣箱離開的紫龍身影。 當初城戶光政從孤兒院領養了許多男孩去受訓,多年後成功取得聖衣的,只有寥寥可數的十位。如今這十位包括紫龍在內的青銅聖鬥士們,將聚集在日本參加古拉杜集團舉辦的「銀河戰爭」格鬥擂台賽。表面上看起來像是讓他們參加競技,但實際上是要透過這場比賽的宣傳效應,讓聖域裡那位身份不明的教皇注意到射手座聖衣的存在,以及試探那位城戶沙織,究竟是不是雅典娜女神。 終於,銀河戰爭的宣傳效果,讓身在聖域的教皇,開始有所行動。
「是嗎……教皇終於派出那些人了啊。」 老師一如往常地坐在瀑布前低著頭說。 「是的,老師,我也看見了。那些人確實是白銀聖鬥士。」穆站在老師的身後說:「據他們所言,教皇派出了多位白銀聖鬥士,一部份是以私鬥的罪名要制裁星矢等人,另一部份則是要奪回射手座聖衣。看來老師您當初的想法,如今奏效了。」 藉由銀河戰爭大肆宣傳,讓射手座聖衣在世人面前曝光,終於引起了聖域的注意。 「居然派出那麼多位白銀聖鬥士,看來聖域裡這位教皇很認真啊。話說回來,穆,那位沙織小姐呢?」 「關於這個,有件事令人在意……」 穆向老師敘述,教皇派出白銀聖鬥士,不只是想���回射手座聖衣,還想將沙織也帶到聖域去。當白銀聖鬥士將沙織帶走,星矢去救沙織的時候,在危急的情況下,抱著沙織跳下懸崖,星矢因此身負重傷。 「教皇連城戶沙織也當成目標……?」 「是的。而且,在星矢身受重傷無法戰鬥的時候,城戶沙織一個人面對白銀聖鬥士,竟然化解了危機。」 「哦?」老師露出了意外的眼神。「難不成……」 穆點了點頭:「老師,您是否也跟我一樣,在前些日子,感受到一種奇特的小宇宙?」 「嗯…就如你說的,前些時候,我確實有感受到一股特別的,像女神般的小宇宙。」 「真的嗎?」聽了老師的回答,穆訝異地說:「那樣宏偉的小宇宙,就是女神的小宇宙嗎?」 「不會錯的,穆。」老師面帶微笑著說。或許是因為穆從未曾感受過雅典娜的小宇宙,所以不敢確定,但經歷過前次聖戰的老師卻很清楚。雖然是從前代的雅典娜身上感受到的,然而即使兩個世代的女神是不同的個體,卻都有著一樣的,身為雅典娜才能散發出的小宇宙。 「看來,那位沙織小姐,確實就是當年被艾奧羅斯帶離聖域的雅典娜啊。」 「那麼老師,我們現在是不是應該去幫助那位沙織小姐?」 「先等等,穆。」老師從容不迫地說:「雖然教皇將城戶沙織當成目標,但還不確定他是否知道,城戶沙織就是雅典娜。要是現在有兩名黃金聖鬥士,出現在城戶沙織的身邊,反而打草驚蛇。」 「我明白了,老師。」 「暫時就先以這樣的情況,暗地裡幫助雅典娜,和那群青銅聖鬥士們吧。」 老師說完後,轉頭帶著若有所思的表情,看了一下穆。 「老師?」穆不明白老師的用意,疑惑地說。 「不,沒什麼。」老師又轉過頭去望著瀑布,感慨地說:「只是看著你,讓我想起了你的老師,希歐而已……」 探查著聖域裡的教皇,和疑似雅典娜的沙織,這段時間裡,無法離開五老峰的老師,都是透過穆帶來消息,並且與穆一同討論。彷彿就像過去藉著與希歐的對話,得知外界的事情,並與希歐一起討論著一樣。 前次聖戰結束後,希歐接任教皇的職責,童虎接任監視封印的職責。因為童虎身受雅典娜所施展的力量,在不知不覺間渡過了兩百多年的歲月。曾經希歐還跟童虎開玩笑地抱怨過,比起希歐身為教皇的忙碌,童虎的任務反而輕鬆多了,當時童虎也揶揄著回答,自己的運氣比希歐好。 如今,希歐失去了消息。兩百多年前聖戰中僅剩下來的人,只有童虎一個了。而且,如果沒有什麼意外,或是沒在下一次的戰役中戰死的話,童虎未來要渡過的時間,不知還會有多久。 「希歐啊…這個任務,也沒想像中那麼輕鬆呢……」 當初為了成為聖鬥士所受的訓練,成為聖鬥士之後接受的各種考驗,似乎都沒有一種是學習著,如何去應付無盡的時間,流逝過的沉重。 童虎不禁羨幕起,或許已不在人世的希歐。
聖域裡真實身份不明的教皇,與在日本的雅典娜女神城戶沙織,兩方的對立逐漸趨於明朗化。最後,教皇甚至派出了黃金聖鬥士,獅子座的艾奧利亞前往日本,要討伐那些青銅聖鬥士們。 教皇派出的黃金聖鬥士不只獅子座的艾奧利亞,也派出了另一位黃金聖鬥士來到五老峰。 「好久不見了,老師。」 隨著熟悉的聲音響起,一個穿著黃金聖衣的身影,出現在位於瀑布前的老師身後。老師沒有回頭,只是輕輕地回應著對方的招呼。 「巨蟹座的迪斯馬斯克嗎……」老師冷笑了一下,說:「十幾年沒見了啊,沒想到再次見到你,竟然是聖域裡那位教皇,派你來殺我。」 「要動手取您的性命,我也是很惶恐的。但您企圖反抗聖域,教皇的制裁命令不得不從,」迪斯馬斯克帶著微笑說道:「不過老師您要知道,教皇是為了讓您能走得不痛苦,才特地派我來的。」 「所以我該感激那位教皇的慈悲囉?」老師平靜又語帶嘲諷地說:「說我企圖反抗聖域,難道你不知道對你下這個命令的教皇,才是真正違逆雅典娜,假冒教皇欺騙整個聖域的某位黃金聖鬥士嗎?」 經過這段時間的探查,老師大概能推敲出聖域裡那位假冒教皇的人,是其中一位黃金聖鬥士。只是不清楚為何這位黃金聖鬥士能假冒教皇,而且也還不知道真正的教皇希歐,究竟是生是死。 然而,迪斯馬斯克聽了老師的話,並未露出驚訝的反應。 「那又怎麼樣?」 「哦?」面對迪斯馬斯克平靜的回答,感到意外的反而是老師:「我還以為你是因為不知道這位教皇的惡行,才盲目地聽從命令呢。」 「您是如何定義邪惡和正義呢?老師。」迪斯馬斯克說道:「有些事情表面上看來像惡行,但或許是出自於正義的目的呢?況且,邪惡與正義,也可能隨著時勢的不同,而有所改變的吧?」 「迪斯馬斯克,你這是強詞奪理。」老師嚴厲地反駁著說:「無論是不是基於正義的動機,一旦所表現出來的行為不正當,就是惡行。要想以冠冕堂皇的理由,來說服自己不正當的行為是正義,是不會被接受的!」 「唉,老師,雖然您很資深且德高望重,但思想畢竟還是很古板啊。」迪斯馬斯克不屑地笑了一下:「我也無需再跟您解釋了。就讓不肖的在下結束您的性命吧!」 正當迪斯馬斯克要對老師下手時,紫龍突然出現,阻止了迪斯馬斯克的行動。 「住手!我不會讓你傷害老師的!」 隨著紫龍傳來的怒吼聲,迪斯馬斯克迅速地閃避了紫龍迎面而來的一腳。 「紫龍……」 老師訝異地看著突然出現的紫龍。雙眼失明的紫龍穿著天龍座的聖衣,護在老師的面前。 「小鬼,你想妨礙我是嗎?」迪斯馬斯克不滿地對著紫龍說。 「想對老師動手的話,先過我這一關!」即使雙目失明,紫龍也毫不畏懼地說。 「不行,紫龍,你打不過他的……」 紫龍無視老師的勸阻,積極地攻向迪斯馬斯克。迪斯馬斯克雖然無意跟這個青銅聖鬥士交手,但面對紫龍凌厲的攻勢,迪斯馬斯克漸漸也不耐煩了起來。 「可惡,你這個煩人的小鬼,想逼我認真是嗎?好!」迪斯馬斯克站在紫龍面前,燃燒起自己的小宇宙,一瞬間五老峰的天空陰暗了下來,四周迴盪著陰冷的寒意。 「糟了,要是迪斯馬斯克使用必殺技的話……」 老師知道一旦迪斯馬斯克使出他的必殺技,紫龍將會毫無防備地被奪去性命。 正當老師想做點什麼來保護紫龍時,又有另一個聲音出現了。 「慢著,迪斯馬斯克,身為黃金聖鬥士對一個青銅聖鬥士使用積屍氣冥界波,你未免太小題大作了吧?」 穆穿著黃金聖衣,用從容又帶點挖苦成份的語氣,微笑地出現在迪斯馬斯克的面前。 「牡羊座的穆…你怎麼會來這裡?」迪斯馬斯克出乎意料地問。 「因為紫龍是我的朋友,我可不能眼睜睜看著他任你宰割。」穆依然帶著微笑回答:「如何,迪斯馬斯克,你要和我交手嗎?」 「開玩笑,我才不會傻到跟兩位黃金聖鬥士對決。」迪斯馬斯克收起了殺意,在恢復明亮的天空底下,輕蔑地對紫龍說:「小鬼,讓你撿到一命了。今天我就先離開吧。」 語畢,迪斯馬斯克的身影,消失在眾人的眼前。
在迪斯馬斯克離去之後,因為剛才的戰鬥而受傷的紫龍,被春麗攙扶著回到小屋。 老師望著穆,笑說: 「多虧你了,穆,保住了紫龍一命。」 「哪裡。我這次前來,是有事要跟老師您報告的。聖域發出了教皇的召集命令,要所有黃金聖鬥士回聖域備戰。」穆停頓了一下,臉上原本的笑容消失了:「自從希歐老師失去消息之後,這些年來聖域對牡羊座聖鬥士的傳令,我都沒有理會。不過這次……」 「你打算回聖域去了,是嗎?」 「是……」穆低著頭說:「我想親自去確認一下,在聖域裡,那位發出召集命令的教皇,是否就是我所想的那個人……」 老師靜靜地看著穆,看來穆也察覺到了,對於聖域裡的那位教皇,或許他們所��的都是同一人。 「另外,雅典娜也將前往聖域,和那位教皇面對了。」 聽完了穆所說的話,老師轉頭望向瀑布,說道: 「穆啊,如果你要回聖域去的話,務必聽我一言。」 「是,您請說。」 「首先,不管雅典娜在聖域裡發生了任何事,即使面臨生死關頭,你都不可以出手幫忙。」 聽了老師的話,穆的臉上露出了疑惑的表情。 「老師,這是為什麼……」 「雅典娜以城戶沙織的身份,度過了十三年的歲月,嬌生慣養的她從來沒有遇到過任何困難,這樣是無法成為女神來守護這個大地的。」老師淡淡地說:「她必須深切地體認到何謂苦難,才能貫徹她作為女神守護大地的職責,這也是歷代的雅典娜都要以人類之姿降臨在地上的原因。否則的話,不要說守護這個大地,就連用性命去守護她的聖鬥士們,也不會認同她的。」 老師從紫龍身上,清楚地看見了這些由城戶光政培養出來的青銅聖鬥士們,最初聚集在雅典娜的面前時,也不是十分忠誠的。要想讓聖鬥士們抱持著使命感去守護大地,作為女神的沙織,也該有相當的決心和覺悟,並且還要培養出相當的能力。 至少在這一點之上,聖域裡那位教皇比起沙織,更能讓聖鬥士們臣服。沙織必須要能贏過那位教皇,才有可能率領所有的聖鬥士們,去面對未來的聖戰。 「我明白了,老師。」穆認同地說。 「另外,是我對你的忠告。」老師繼續說著:「從旁協助那些青銅聖鬥士我不反對,但對於那位教皇,你也不要有任何行動。只要城戶沙織度過考驗,自然會以雅典娜的身份處置他的。」 「老師,您的意思是…?」 比起先前老師囑附不要穆出手幫助沙織,這番話更讓穆感到吃驚。 「…希歐曾經對你說過吧,將來若是你知道了真相,你也不要……」 老師低著頭回答道。身後的穆先是愣了一下,接著穆也低下了頭,彷彿醒悟似地說: 「您說的沒錯,那時候,我以為那只是錯覺……」穆閉上了眼睛,對著老師微微鞠躬:「感謝您代替希歐老師,再度提醒我。」 老師轉過頭,看著身穿牡羊座聖衣的穆,一瞬間,彷彿看到了當年聖戰時,穿著牡羊座聖衣的希歐。 「去吧,穆。」老師對著穆露出了笑容:「我年紀大了,不方便離開。你就代替我到聖域裡去,見證雅典娜的回歸吧!」 穆向老師告別後,離開了五老峰。
身為雅典娜的城戶沙織,在五位青銅聖鬥士的陪同之下,來到希臘的聖域。 經歷了聖域十二宮激烈的戰鬥之後,被黃金箭所傷,千均一髮之際獲救的沙織,以雅典娜的身份回歸聖域,接受了所有聖鬥士們的臣服。 並且,也確認了雙子座的黃金聖鬥士撒卡,殺死了真正的教皇希歐,在這十三年來假冒教皇的身份統治著聖域。 老師不禁回想起當初希歐還在世時,兩人之間某一次的對話。 「童虎啊,我有預感,下個世代能成為聖鬥士的孩子,將要出現在聖域裡了。」 「喔喔,這可是第一個呢。」童虎回應著希歐的話:「真令人期待,不曉得會成長為怎樣的聖鬥士呢?」 「期待的只有你吧,我可是要忙起來了啊。」希歐挖苦著說。接著,希歐又帶著訝異的語氣:「等等,有流星出現…落在雙子宮裡了!」 「雙子宮?那麼,下一個世代的聖鬥士最先出現的,是雙子座嗎?」 那可是黃金聖鬥士啊。正當童虎欣慰地想著時,突然有一股異樣的感覺襲上心頭。 (這種感覺…是冥界的氣息?) 曾經與冥王軍交手過的童虎可以確定,那股氣息帶有冥界的感覺。童虎立刻觀察著封印冥王軍的魔星塔,雅典娜的封印依然完好,魔星塔也沒有任何異樣。 (是我多想了嗎……) 童虎呼喚著希歐,想知道聖域是否出現任何異樣。希歐只回答雙子宮裡出現了未來可能會成為聖鬥士的孩子,並未提及跟冥王軍有關的異樣。 而且在那之後,希歐也對童虎說著這個出現在雙子宮裡的孩子,與其它孩子一起成長並接受培訓,和他們一個個取得黃金聖衣的過程。 雖然希歐總是跟童虎抱怨著說自己很忙,但從希歐的語氣中聽得出來,能培育出這些下個世代的黃金聖鬥士,希歐自己也感到很驕傲的。 然而沒想到,希歐最後竟是死在自己所培育的,第一位黃金聖鬥士的手中。 先前老師也已經有所懷疑。那是在撒卡失蹤多年之後,因為銀河戰爭的宣傳而被引出來有所行動的教皇,從他身上,老師隱隱約約可以感受到,彷彿是雙子座聖鬥士的小宇宙。 當初那股不祥的感覺,是由這個雙子座的孩子出現而起。如今真相大白,希歐是死在雙子座的撒卡手裡。當初只是錯覺嗎?還是預兆呢?老師自己也不太明白。
當雅典娜回歸聖域之後,隨即又面臨了海皇波賽頓要肅清這個大地的威脅。 身為雅典娜的沙織為了挽救大地,孤身一人前往海皇神殿。而星矢等青銅聖鬥士們為了保護沙織,也跟著前往海皇神殿。 身在五老峰的老師,知道沙織獨自前往海底神殿的消息之後,不禁感到心慌。 「雅典娜,您不該在這個時候離開聖域的呀……」 在之前的日子裡,當天氣還晴朗的時候,老師在夜空的星象中,發覺到了變化。 那是身為教皇的希歐,曾經對老師說過的話。 「若是天上的北極星與地上的北極端,角度趨零時,聖戰將會開始。」希歐憂心地對童虎說道:「童虎啊,雅典娜才剛降臨不久,北極星已經開始在移動了……」 老師察覺到的,就是北極星的變化。北極星的角度已經接近大地的北極端,魔星塔的封印隨時都有可能失效。 偏偏在這個時候,雅典娜被困在海皇神殿裡。 老師嘆了一口氣,思考了許久之後,像是下了決心似地,對聖域下達命令。 「在聖域裡的黃金聖鬥士們,聽好了,無論發生什麼事,都不可以離開聖域!」 「怎…怎麼這樣,老師!」艾奧利亞不服氣地回答:「前往海皇神殿的雅典娜,她的小宇宙在不久前就消失了,您不讓我們前去救她,還不准我們離開聖域?」 「青銅聖鬥士們已經去救她了,我也將天秤座的聖衣送過去協助他們。不管怎樣,黃金聖鬥士們一定要待在聖域裡,絕不可擅自行動!」老師嚴峻地說著。 「老師!」米羅也不滿地說:「海皇神殿離聖域不遠,只要我跟艾奧利亞兩個人去,很快就能救出雅典娜的!您就允許吧!」 「不行!我再說一次,所有的黃金聖鬥士一個都不可以離開聖域,如果有人擅自行動的話,就以違令的罪名,由其它的黃金聖鬥士給予制裁!」 「制裁…?」穆憂心地說:「老師,您為何這麼堅持……」 對於穆的疑問,老師沒有回應。 在這種局面之下,老師如何能再對他們說出,魔星塔的封印效力隨時都可能消失? 若是發生了最壞的情況,魔星塔的封印消失了,那麼冥王軍一定會朝聖域攻擊而來,眼下最先要考慮的,是維持聖域的戰力。 因此,老師才不讓黃金聖鬥士們離開聖域。 「紫龍啊,事態已經很緊急了,你們務必要儘快將雅典娜平安救回聖域啊……」 坐在瀑布前的老師,任由雨水不斷地拍打在身上,在內心裡急切地懇求著。
<黃金之心〜天秤座> 完
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「MVPは今橋選手!」
【Claimers TOKYO】 2023.10.7
紅白戦
四つ木橋野球場
<通算成績:2023年> Claimers TOKYO 3戦 3勝 0敗 0分
<SCORE>
チームA
200 00|2 100 2×|3
チームB
<Battery> チームA 投:小林(1-2)-南(3-4) 捕:桔川(1-2)-小林(3-4)
チームB 投:今橋(1-3)-内野々(4-5) 捕:小笠原(1-5)
コメント#15 荒川選手 本日は、キャッチボール、ノックをした後、紅白戦を行いました。 結果は1点差の白熱した試合となりました。 最近ピッチングを始めた選手が投げてみたり、いつもと違ったポジションを守った選手がいましたが、周りのメンバーで教え合いながらいい雰囲気で試合をすることができました。 体験者は野球初心者でしたが、こちらもフォローし楽しく野球できたと思います。 来週は久々の練習試合を予定しているため、このいい雰囲気のまま臨みたいと思います!
コメント#9 小林キャプテン 本日のMVPを皆さんで投票して決めました!本日のMVPは今橋選手です!星選手も同じ投票数でしたが、厳正なジャンケンの結果、今橋選手が選ばれました!おめでとうございます!!安定した投球を見せてくれたので、次回以降も楽しみな選手です!ストレートの質だけでなく、変化球も鋭く変化してました!惜しくも落選した星選手ですが、華麗な守備でチームを盛り上げました!守備範囲はセカンドベースからサードベースまでという広範囲な守備!球際も強くアウトを量産しました! 選ばれたお二方、おめでとうございます!本日はお疲れ様でした!
<Youtube> https://youtu.be/v2PQtQ-nBtw
<WEB> https://redc0660.wixsite.com/claimersbc
<Blog> https://ameblo.jp/claimers-group/ https://www.tumblr.com/claimers-tokyo (TOKYO)
<Facebook> https://www.facebook.com/claimers.gt2 (TOKYO)
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「MVPは今橋選手!」【Claimers TOKYO】 2023.10.7 #紅白戦 #四つ木橋野球場
<通算成績:2023年> Claimers TOKYO 3戦 3勝 0敗 0分
<SCORE> #チームA 200 00|2 100 2×|3 #チームB<Battery> チームA 投:小林(1-2)-南(3-4) 捕:桔川(1-2)-小林(3-4)チームB 投:今橋(1-3)-内野々(4-5) 捕:小笠原(1-5)
コメント#15 荒川選手 本日は、キャッチボール、ノックをした後、紅白戦を行いました。 結果は1点差の白熱した試合となりました。 最近ピッチングを始めた選手が投げてみたり、いつもと違ったポジションを守った選手がいましたが、周りのメンバーで教え合いながらいい雰囲気で試合をすることができました。 体験者は野球初心者でしたが、こちらもフォローし楽しく野球できたと思います。 来週は久々の練習試合を予定しているため、このいい雰囲気のまま臨みたいと思います!
コメント#9 小林キャプテン 本日のMVPを皆さんで投票して決めました!本日のMVPは今橋選手です!星選手も同じ投票数でしたが、厳正なジャンケンの結果、今橋選手が選ばれました!おめでとうございます!!安定した投球を見せてくれたので、次回以降も楽しみな選手です!ストレートの質だけでなく、変化球も鋭く変化してました!惜しくも落選した星選手ですが、華麗な守備でチームを盛り上げました!守備範囲はセカンドベースからサードベースまでという広範囲な守備!球際も強くアウトを量産しました! 選ばれたお二方、おめでとうございます!本日はお疲れ様でした!
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虚子自選揮毫『虚子百句』を読む Ⅲ
花鳥誌2024年3月号より転載
日本文学研究者
井上 泰至
4 山人のかきね傳ひやさくら狩
『年代順虚子俳句全集 第二巻』明治三十九年の項に「四月中の作句と覚ゆるもの」とある中の一句。『ホトトギス』には同年七月号に載る。「さくら狩」は和歌以来の言葉で、いささか俗な「花見」に比べて、雅趣のある言葉だ。「鷹狩」同様、花を求めて歩く意がある。筵を敷いて眺める「花見」が「静」だとすれば、「さくら狩」は能動的な含意を持つ。星野立子はこう解釈する。
桜を見に山に分け入りました。桜の名勝地吉野とか鞍馬でしょうか。山道を辿っていると百姓家か、由ある人の住居か、ある家の垣根が長く続いているあたりに出ました。どのような人が住んでいることかと思いながら通り過ぎました。桜狩というのですから花を見る目的で山路を歩いているのでありましょう。その山人の垣根づたいも一再ならずあったかも知れません。兎に角、山に住んでいる人の家の垣根づたいを過ぎ去ってなお奥の方へ分け入りつつある時の情景であります。
散在する山間の桜なればこその「狩」である。そして、立子がほのめかすように、「山人」という言い方に一種の軽い「謎」があって、家の主人をあれこれ想像する気分も受け取れる。
謡曲の世界を背景に見ようとする向き(清崎敏郎「研究座談会」)があるのは、脇が桜を訪ね、桜にちなんだ精霊のシテが山人の仮の姿で現れるような能を想定したのであろうが、そのような曲はない。「狩」の言葉の持つ雅趣が、そういう踏み込んだ解釈を提示させる事情は理解できる。
中七の「垣根づたひや」という言い回しには、軽い浮かれた感じがあり、そこに山間に「一花所望」とばかり、花を求めて逍遥する気分の楽しさを感じ取ればよい。句全体もア行音が繰り返され、リズムがいい。
なお、1番「美しき人や蚕飼の玉襷」は他者を詠んだ「他」の句。2番「山寺の宝物見るや花の雨」は自分を詠んだ「自」の句。3番「芳草や黒き烏も濃紫」は、「他」、そしてこの句は「自」ということで、虚子は意識して配したか。自他の区別は虚子が親しんだ連句の発想である。四句「や」が入った句が続いた。
5 春風や闘志抱きて丘に佇つ
大正二年二月十一日、三田俳句会で発表されたものである。この句会は岡本癖三酔(廉太郎)が起こしたもの。『ホトトギス』には同年三月号に載る。『贈答句集』の前書には、「大正二年・俳句に復活す」とあって、小説に転じていた虚子のいわゆる「俳壇復帰」を象徴する句として位置付けられてきたが、実態は、陰影に富んでいる。
虚子が遠ざかっている間、河東碧梧桐の活動は旺盛で、俳句の流れは碧梧桐によって、古典的世界を離れ、詰屈な文体に新奇の題材を衒った新傾向俳句が流行していた。周囲からも、当時隆盛の自然主義の影響もあって、俳句はいずれ季題中心の世界から離れると考えられていた。虚子は、当時「負け組」と捉えられていたのである(拙稿「明治末年の俳諧史―池田常太郎『日本俳諧史』をめぐって」『連歌俳諧研究』一三三号)。
しかし実際は、大方の予想に反して虚子が平明にして余韻ある俳句、古典文芸としての俳句を主張し実践することで、後の『ホトトギス』王国を築くに至ったということになる。その時の虚子の戦略は、日露戦争後の不況と青年の「煩悶」を前提に、村上鬼城・飯田蛇笏・原石鼎ら不遇の若者の主観的俳句を拾い上げるとともに、地方の中間層を開拓して俳句の大衆化に向かうという二つの路線を用意していたようだ。作家の発掘と俳句愛好者の「市場」開拓という双方を兼ねる複眼が、虚子の戦略であった、ということになる(拙著『近代俳句の誕生』「Ⅳ 大虚子への道程」)。
掲句へ戻ろう。強くとも、駘蕩たる春風から湧いてくる「闘志」とは、単純な情熱ではないだろう。争いを好まなかったように見えるが、虚子に「比類のない勝負師の魂」を見て取ったのは山本健吉(「俳人虚子」『俳句』昭和三十四年五月)だった。勝ち負けは、彼の脳裏に常にあり、彼に盾ついた者は、たいてい最後に敗れ去り、虚子は黙殺による勝利を、常に収めている。だが、そのような意識は、ほとんど表面に現したことがないのは、自制力が強かったからだ、とも言っている。
後に赤星水竹居の『虚子俳話録』(昭和二十四年)で、虚子はこうも振り返っている。
私は自分の事は結局自分で解決せねばならぬと、いつも考えています。病気の時なんか苦痛をこらえながら、いっそう深くそんな事を感じます。
俳壇復帰の直前、腸を病んで長期にわたり臥せっていたから、この句の成立に関連しては、考えておくべき問題である。こうした我慢強さが、何に由来するかと言えば、健吉の見るところ、それは自身を恃む気持ちの強さによる、ということなのである。
水竹居も健吉も、この粘りと寡黙と忍耐強さを徳川家康のようだと比定している。
なお、掲句と一対の次の句は、隆々とした力強い太い筆勢。特に「春」と「闘」は、力感に溢れ、一句の眼目となっている。
『虚子百句』より虚子揮毫
1 美しき人や蚕飼の玉襷
2 山寺の宝物見るや花の雨
3 芳草や黒き烏も濃紫
4 山人のかきね傳ひやさくら狩
5 春風や闘志抱きて丘に佇つ
6 葛城の神臠はせ青き踏む
国立国会図書館デジタルコレクションより
___________________________
井上 泰至(いのうえ・やすし) 1961年京都市生まれ 日本伝統俳句協会常務理事・防衛大学校教授。 専攻、江戸文学・近代俳句
著書に 『子規の内なる江戸』(角川学芸出版) 『近代俳句の誕生』 (日本伝統俳句協会) 『改訂雨月物語』 (角川ソフィア文庫) 『恋愛小説の誕生』 (笠間書院)など 多数
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雨濡れ色のペトル 雨笠煙蓑
期待と諦観の邂逅あるいは金属板の踏み鳴らし
傷みかけた林檎が皮付きのまま、四等分に切られて出てきたとき、ジーナ・チャイカは、ひくりと頬を引き攣らせた。
都会への憧れで、故郷から延々と、かつてあった鉄道の跡を歩いていた中で、ようやく雨に降られていなかった町に出た。そこで、唯一無事らしい飲食店の店主に哀れまれた彼女は、到底年頃の女の子が使うようなものではない、物置のような寝床が提供された。
これまで全く感じなかった疲労と、眠気、そして空腹感を覚えたジーナは、文句も言わずに眠りに落ちる。いつの間にか、黒いブラウスは白に戻っていて、綺麗な青のリボンも褪せた臙脂色になっている。それらの原因は、雨の外だからだ、と漠然と彼女は悟っていた。
そして、目覚めたばかりの彼女に提供された食事が、傷みかけた林檎だったのだ。
タダで提供された、一文なしの彼女は文句など言えない。それでも、少し躊躇うように手が伸ばされた。
一口、喉を通り過ぎれば、それまでほとんど感じていなかった渇きを実感した。先程までの忌避感などなかったかのように、次々と口に含む。が、それは唐突にやってきた乱暴者たちによって止められた。
ジーナよりも少しばかり年上の、二十歳そこそこの青年たちが、凶悪な顔をして店主へと詰め寄る。
曰く、隣町への道のりを教えろ。
曰く、そこでの殺し合いを勝ち抜けばジープが手に入る。
曰く、そうすればすぐに大陸から脱出できる。
曰く、そのためにも食料品を渡せ。
ジーナは彼らの言い分が馬鹿馬鹿しいと思っていた。楽観的で、行き当たりばっかりで、何も考えていないような彼らの態度に、彼女は冷ややかな視線を向ける。
その侮蔑の感情に気づいたのか。青年たちの一人がジーナに近づいてきた。そして、脅しのように彼女の頬を殴りつける。
店主が慌てたように駆け寄ろうとするが、それを男たちが許すわけもなかった。どころか、ジーナを人質のようにして、これ以上の暴力を認めたくなければ食料品を出せと告げる。
歳のわりには痩せたジーナは、綺麗に吹き飛ばされて、店の壁に叩きつけられた。ゆらりと立ち上がった彼女は、どうにか自制心で舌打ちを我慢した。けれど、その反骨芯あふれる視線を隠すことはできなかった。
馬鹿の一つ覚えのように、先程殴ってきた男が、再度ジーナに暴力を振るおうと近づく。
痛みは、雨の中では勝手に薄れる。
怪我は、雨の中では自然に治る。
こんな低俗な連中も、雨の中ではジーナの足元にも及ばない。
それがわかっているだけに、彼女は少しばかり自分の無力さを噛み締める。選別を突破したにも関わらず、こんな事態になるだなんて不甲斐ないと思っていた。
そんな彼女の相手にしていない、見下した態度が、男の琴線に触れたのだろう。何考えてやがると怒鳴りがらも、大ぶりなモーションで彼女の顔を狙った。
が、ビシリと小さな何かが彼の手の甲に当たる。ギャッと汚い悲鳴が店内に響いたと同時に、パチンコ玉が一つ、床に落ちた。
「よぉ、久しぶりだなぁ」
その一声でようやく、全く毛色の違う男がいつの間にかいたことに全員が気づいた。真っ���な布地のアロハシャツ、クリーム色のズボン、白いパナマ帽、カラコロとなっておかしくない下駄に、感情を読ませないサングラス。見目は派手だし、その言動もまた、まともな大人だとは思えない。そして、静かに開け放たれた店の扉の前に立つ偉丈夫の登場に、青年たちはたじろぐ。
「あ、あんたは……」
先程まで店主を詰めていた男が、青白い顔色をしたまま、偉丈夫を指差す。
ニヤリと笑った突然の闖入者は、次の瞬間ジーナには見えないほどのなめらかさでーーそして男たちが反応できないほどの速度で、力を振るった。
一人は顎を砕かれ、一人は足を踏みつけられて鈍い音をさせ、先程ジーナを殴った人物など手の甲に穴が開けられていた。最後の一人は、襟元を締め上げるようにして持ち上げられている。
ヒッと持ち上げられた男の口から、小さな悲鳴があがった。
「報告だぜぇ。お前たちが引っ掻き回してくれたお陰で、もうあの集団はダメだ。ほぼほぼ壊滅、リーダー以外は全員雨の下だ」
爛々とした目が、横顔のためにわずかに見えた。
その怒気なのか、覇気なのかわからない男のオーラに当てられて、か細い声で「許して」と持ち上げられた青年は零した。が、派手な見目の男は、懇願を聞き遂げる様子は全くなく、さらに持ち上げる。
「俺が怒っていると思ったか? いいや、これは諦観だよ。お前たちの未来を俺は諦めたんだ」
青年が何か弁明をしようとした、ようにジーナは見えた。が、男は躊躇なく手にした人間を壁に叩きつけた。ずりずりと叩きつけられた青年が力なく倒れていけば、壁に血の痕が、適当に筆を滑らせた絵の具のように残る。
青年たち全員が床に崩れ落ちたのを確認して、男は店主に向かって「悪りぃな、汚しちまった」と謝罪した。先程までの恐ろしさが形を潜め、カラリとした笑みを浮かべる彼が、逆に異様に思えるほどだった。現に、店主は青白い顔をして、肩を小刻みに震えさせている。
怯えているのを感じ取った男が、再度謝った。
「見苦しいもんだったな、すまねぇ」
そして、彼はようやくジーナを見た。
男のサングラス越しの目が何色なのか、分からない。今、どのような感情を浮かべているのか、それさえも分からない。
「嬢ちゃんも、怖い思いさせて悪かったな。殴られたところは、難しいかもしれないが、よく冷やしておきな」
他意はないつもりだったのだろうが、男のジーナを子供扱いした言動に苛つきを覚えた。強ばった表情のまま、彼女は「大丈夫よ」と返す。「そうかい」と言った彼は、そのまま青年たちを引きずって店の外に出ていった。
大丈夫か、と店主の心配する言葉に、ジーナは再度安心するように問題ないと告げる。そして丁寧に礼を告げると、彼女は足早に先程の人物の後を追いかけた。
店の外には、もう誰もいない。……が、昨晩はなかった車の轍が続いている。
ジーナは、その轍の上を走る、走る、走る、息切れしながら、走る。徐々に雨雲に近づいていき、町の建物は閑散としている……というよりも崩壊の度合いが激しくなっていった。そして、車が乗り捨てられているのを見つけ、さらに彼女は雨雲へと足を進める。
雨の幕が張る境界の手前に、一人の大人が立ち尽くしている。先程の、派手な見目の男ではない。
ジーナは走るのをやめて、ゆっくりと背後からその人間へと近づいた。何かあれば、雨の中に逃げ込もうと思いつつも、驚かせないように声を掛ける。
緩慢な動作で振り向いたのは、随分と顔色の悪い男だった。これまでジーナが見てきたどんな人間よりも、青白い顔、真っ黒な隈、生気をなくした唇を持ったその人は、彼女の姿を認識すると「どこに行くんだい?」と、掠れがかった声で尋ねてきた。
「ここは、危険だよ。雨が全てを奪っていく、何も残らないんだ。君はまだ若いんだから、すぐにここから逃げるべきだ」
どうやらジーナを自殺志願者だと勘違いしたらしい。その幼児に語りかけるような口調に、彼女は言葉では何も言わず、胸を張って雨の幕へと入っていく。ジーナを止める言葉を吐きながら、けれど彼女の歩みを指一本動かさずに眺めていた彼は、まざまざと彼女の変化を観察できた。
期待の文字が頭の上から滑り落ちる。目を閉じ、意識を遠くへ持っていき、一瞬だけ眠るような夢心地になれば、傷もまた薄れていく。いくつもの期待が、彼女の頭から滑り降り、その跡が黒くなっていった。一筋、一筋と染まっていく彼女の身から、白はなくなり、黒に染め上げられ、そして特徴的な目がきらりと光った。それはロゴスが起きてから、久しく見ることのなかった色だ。真夏の青空、昼の容赦ない陽光を宿した色。
呆然とした男は、やはり何も言わずに立ち尽くしていた。ジーナは一瞥し、さらに先に進む。
何もない場所だ。
ただ、雨が降り続けるだけの場所で、その存在はすぐに分かった。
何かの結晶の山を見下す男の姿は、ジーナと同様に、黒く染め上げられている。黒いパナマ帽、鮮やかなパイナップルが目立つ黒地のアロハシャツ、黒スキニーに下駄の鼻緒さえも黒だった。
ジーナが雨音に交えて、水溜りを踏んだ。規則正しく、一定のリズムの中での水音が崩れる。その音に反応して、男が振り向いた。
やはりジーナからは、サングラス越しのその目は見えない。だが、何か呟いた男は、目を隠し続けたものを取った。
鮮烈な色がそこには収まっていた。キラキラと太陽のように輝く、炎を彷彿とさせる色だ。赤ではない。燃えるように煌めく、その色の名前をジーナは知らない。
「さっきぶりだな、お嬢ちゃん。傷はもうよさそうだ」
男が笑って挨拶をしてきた。それにジーナもまた答える。
「ええ、先程ぶりですね。こんな風なので、心配は無用でしてよ」
同族との邂逅に、ジーナは精一杯の口調で、対等に見せかける。
互いに笑い合って、そうして男から名乗りをあげた。
「諦観、の円城寺吾郎だ。お嬢ちゃんは?」
「期待、のジーナ・チャイカです」
互いになるほどと思ったが、同時に疑問も抱く。
「期待のわりには、物悲しそうな雰囲気だ」
「なら、諦観にしては前向きすぎませんか」
両者ともに答えがないのは、一瞬にして理解できた。自分たちは、そういう者だと既に知っている。そこに、それ以上を求める意味などなかったのだ。
「初めてです、同じ選別をくぐり抜けた人に出会えたのは」
「俺も同じ存在がいるとは���ってたが、会ったのは初めてだな。なんだ、一人でここまで来たのか」
「ええ、そうです。見かける人は、殆どロゴスに耐えられなかった。私以外、誰も」
「そいつは難儀な旅路だ。……失うだけの光景だったのか」
吾郎の同情するような眼差しに、凛とした顔でジーナは言い返す。
「失うだけでしたが、それも選別の結果なのでしょうがないです」
「……さっきから、お嬢ちゃんはロゴスのことを選別って言ってんな。なんだ、その選別って」
「なんでも何も、ロゴスは選別でしょう?」
「ほう、なんでまたそんな風に思ったんだ」
吾郎の纏う雰囲気が変わった。彼の態度の変化に、ジーナは嬉々として得られるものがあり、選ばれるのたる理由を述べていく。
「だって、この世の中にある、大半の下らない物を全て無くしてくれましたから。ロゴスは不要なものは全てなくすのです、私たちの飢えも、傷も何もかも」
ニヤリと彼は笑う。笑うだけで、なんだか本当に、心の底からの喜びのようには、彼女は感じなかった。ただ、顔を歪めたような印象を抱く。
「じゃあ、お嬢ちゃんは大切な身内を失った連中に、それらが不要だって言うのか?」
ジーナは、吾郎の質問に、なんだそんなことかと思った。
「私も母が選別に通らなかったことが悲しいです。でも、それがあの人の精一杯で、限界だっただけ」
「俺たちみたいなのは選ばれたって思っているのか」
「思っているも何も、それが事実でしょう。だから私はロゴスに、私たちと同じ存在に期待するんです。新しい時代、新しい世界がやってきたのだから、私たちは使徒になれるのです」
起きた出来事は事実として解釈し、そこから先を向いていく。過去は変えようもなく、失われたものは戻らない。失われた理由を、失われても問題のない理由を、誰もが探しているのだ。
ジーナは、だからこそあれが選別なのだと思っている。
彼女の故郷は、誰一人として生き残らなかった。彼女だけが生き延びたその理由は、世界が彼女を必要だった、からだ。だが、彼女と相対する男は、その考えをハッキリと否定する。
「俺はロゴスによる新しい世界だなんて思わねぇ。ロゴスは天災だ。どうしようもねえ部分はあるが、俺たちのような存在は、その天災を鎮めるための手段であり、駒だ。英雄でも使徒でもねぇし、そんな大層な役割ができるはずがない」
ある意味、自らの力を弁えた発言であった。諦観の灯り言に相応しい評価だ。だが、天災を鎮めると願うほどの期待と���信が込められた言葉でもあった。ついでに、彼の思った以上に冷酷な側面も見られる。
「冷めていらしてるのね」
「諦観の通りだ」
「雨が憎いのかしら?」
「憎いとは思わない。天災だから、しょうがねぇって思ってるだけだ」
「けれど、今は雨を利用していますわ」
「……ああ、そうだな」
文字の山が何を意味するのかなど、ジーナはよく知っていた。彼女は、山を生み出したこともあるし、道中でいくつも似たようなものを見ている。吾郎が連れていった四人の姿はなく、文字だけがあるのならば、もう答えは出ていた。
しばしの沈黙。やがて、吾郎が戻ろうと言う。雨の外に、人を待たせているから、と。彼は振り向きもせずに、雨の外へと歩きだす。ジーナは、それ以上何か発言することはなく、男の後を追った。
雨の切れ目。あるいは、世界を隔てる銀幕。選別の違えた道。選ばれた者だけの大地、選ばれなかった者の土地。なんだっていい、なんだって本質は変わらない。ただの切れ目なのだ。
そこにいたのは、先程と同じように立っているだけの男。顔色の悪さも、先刻と何も変わっていない。
吾郎は男の名前を呼んだ。男の視線が吾郎へと向けられて、しかしすぐにジーナへと移る。
「君は」
「同類ってヤツさ」
吾郎の説明で、男は納得したようだった。
「そうか……そうだな。コイツのようなヤツが他にいてもおかしくないのか。だが、こんな子供が」
「子供扱いしないでください」
「……すまない。少し、娘に似ていたものだから、つい」
素直に謝ったので、それ以上ジーナは何も言わなかった。男は首を一度だけ横に振り、何かの雑念を払う。そして、今度は吾郎を真っ直ぐに見て、問うた。
「終わったのか」
「ああ、終わったよ」
その過程や様子を一切省略した、簡潔すぎる返答に、男は一歩、二歩と後退り、そして力を抜いて座り込んだ。
「そうか……そうか、そうか! 終わった、終わったんだな」
顔を手で覆い、同じ言葉ばかりを口にしながらも、やがて音は変化し、嗚咽ばかりとなっていく。大人の、それもたった今まで冷静に話していた人間が、あっという間に幼児のように泣き崩れる様を見たジーナは、少しばかり居心地が悪い。
対し吾郎は、慰めるように男のそばにより、肩を優しく叩いていた。苦楽を共にした仲のように、互いの傷を知り合った彼らの言葉にならない情動は、ますます彼女の疎外感を煽る。
だが、その疎外感は思ったほど長くは続かなかった。
鼻を啜り、掠れ切った声で「もういい」と告げた男は、腫れぼったくなった目を何度も拭いて、立ち上がる。
「すまない、少し感情的になってしまった」
そうして、先程とは真逆に大人の顔を男はする。
「円城寺もここまでありがとう。あんなにも我々の手助けをしてくれたというのに、こんな結末になってしまって、すまない」
「どうってことはねぇよ。旅は道連れ、世は情けって言うだろう。それに、最後は俺も謝るべきだ。すまねぇな、お前以外……助けられなかった」
吾郎の言葉に、男は「しょうがないことだった」と慰める。
「それと、円城寺と同じ存在のお嬢さん。最後の最後で、君を巻き込んでしまったようだ。騒がしくしてしまったようで、申し訳ない」
「いいえ、大丈夫ですわ。あの騒動のおかげで、同じパドルに出会えましたもの」
ジーナの零したパドルの言葉に、男は満足そうに微笑む。
「なるほど、君たちはパドルというのか。円城寺は頑なに教えようとしなかったから」
スッと視線を向けられた吾郎は、そのまま顔を逸らし、弁明した。
「パドルって存在に、変に期待されたくはなかったからな。俺にだって限界はあるし、人間であることは変わらねぇぜ」
「……そういうことにしておくさ」
穏やかなやりとりに、先程までの悲壮感は感じられない。男の、今にも倒れそうなほどの、鬼気迫る雰囲気はなくなり、それほどまでに終わったものの重さは測り知れない。
何があったのだろう、とジーナの好奇心がもたげたが、先刻までのなりふり構わない号泣の様子を見れば、さすがに遠慮した。
「それで」
男が微笑みながらも、話を続ける。
「君たちは、これからどうするんだい」
これからの一語に、ジーナと吾郎は互いに視線を合わせる。それはまだ確認していないことだったが、しかし二人とも同種であるが故に、ほぼ確信していた未来でもあった。
「漠然とだが、行くべきだと思っている場所がある。お嬢ちゃんも、そうだろう?」
「ええ、同じく。でもその前に、お嬢ちゃん、て呼び方辞めてくださらない? 私には、ジーナという名前がありますわ」
「じゃあ、ジーナ嬢ちゃん」
「馬鹿にしているのかしら」
「そのつもりはないさ。俺の歳からすれば、お嬢ちゃん呼びの方がしっくりくるだけだ」
「まるきり、子供扱いなのですね」
「ジーナ嬢ちゃんは正真正銘ガキだろう」
ざわりと嫌なものがジーナの喉を通り過ぎた。圧倒的なまでの余裕の表情を浮かべて、それでいて軽薄な様を見せつける諦観のパドルに、無性に苛つく。
スッと彼女の目が細められるも、吾郎はその様子を無視する。
「で、話を戻そうか。俺も、ジーナ嬢ちゃんも、漠然とだがロゴスの中心へ行くべきだと感じている。感じると言うよりも、呼ばれるってのが正確だがな」
吾郎の説明に、男が無言でジーナを見た。期待に応える様に、ジーナもまた頷く。
「ええ、私も感じています。あちらの方に向かうべきだと」
ジーナが指さした方角は、雨雲が広がっていた。それを見た男は「真逆だな」と呟いた。この言葉に、もしかして着いてくる気だろうか、と一瞬だけジーナは心配した。だが、即座に吾郎が心配の芽を摘み取る。
「お前は、さっさとここから脱出した方がいい。もうなりふり構ってはいられない程度には、雨の侵食は進んでいるようだ」
この町自体どの程度保つか、と三人の背後に広がる何もない場所を見て呟く。
「分かっているさ。私はパドルじゃない、人間だ」
「なら、いいんだが」
大人たちの睨み合いに、ジーナは肩をすくめる。冷静なはずの彼らのやり取りは、時に回りくどく、そして面倒だ。
「パドルの私たちは向かうべき場所があり、人間のあなたはそこへは向かえない。なら、合理的に考えましょうよ」
「……ジーナさんに言われたら、もう諦めるさ」
「大変素直でよろしくてよ」
ふふふ、と笑う彼女の様子に、吾郎は何か言おうとして、けれど全く別のことを話し始めた。
「それで、だ。今後の移動手段とやらで、確認したいことがある。俺たちが乗ってきた車は、そのままお前が使え」
「だが、」
「ああ、ああ。気にするな、移動手段はもう目処がついてる。あいつらが言ってただろう? 隣町では、殺し合いで優勝したやつにジープを一台進呈ってな」
その話は、ジーナも覚えていた。あの不快な四人組の男たちが言っていた情報。
「あんな与太話を信じていらっしゃるの? しかも勝ち上がるつもりだなんて、諦観らしくないわ」
雨の中でなら、ジーナとて自信がある。だが、未だ町として体裁が整っているのならば、まず間違いなく雨の外だ。その場合、パドルである彼女たちは、特殊な力を思う存分奮えない。もしかしたら、吾郎は何かしらの自信があるのかもしれないが。
「そうだな、諦観らしくねぇ。とは言っても、こんな指摘をするジーナ嬢ちゃんだって、期待らしくはねぇな」
「余計なお世話だわ」
ふん、と鼻を鳴らしたジーナと、カラカラと笑う吾郎のやり取りを興味深そうに男は眺めていた。
「まぁ、さすがにそんなもんに参加するつもりはねぇよ。ただ、その噂話は結構広まっていたようでな。ちょいと、調べてみたことがあったんだ。そうすると、」
「なにかしら」
わざと区切った彼に焦ったくなって、ジーナが問いただす。その様子を確認した吾郎は……。
「ジーナ嬢ちゃん、今の世界情勢ってヤツは分かるか?」
と、全く違うことを話し始めたように思えた。
「突然なんですか」
「いや、ジーナ嬢ちゃんはロゴスを選別って言ってるからな。選別は選別らしく、現状の勢力図を理解してんのかと思って」
「私は、ほとんど人に出会ってないのですよ。数少ない出会った人々のほとんどは、パドルでもなく、雨に消えていきました。町についたのもここが初めてでしたし」
ジーナの説明に、それまで黙って聞いていた男は口を挟む。
「円城寺。お前が何に警戒しているのかは分からないが、何でもかんでも察してもらえると思うな。話を進めたらどうだ」
その指摘に、吾郎は小さな声で「すまん」と謝ったあと、すぐさま説明した。
「現状から考えてみれば、大国ナルツィアーゾは崩壊したとみていい。となると、序列的にはロヴィエが世界の王者にきて、その次がクリザミ���だろう。向こうは、ほとんど被害がないって話だしな。これまで四カ国は、仲良しこよしで成り立っていたし、長いこと戦争なんかねぇ。なら、軍隊ってヤツは必要なかった。でも、国を超えた警察組織はあるし、組織犯罪ってのもなくならねぇ。組織犯罪の中には思想犯てヤツもいて、ここで国に煙たがられるのは、何だと思う?」
再度の問いかけに、ジーナは考えてみた。そして、ロゴスが起きる前に見た映画を思い出す。
「……できあがった国家体制への反抗」
「そうだ、不平不満は誰だってあるし、完璧な国家なんてもんはない」
そこまで説明して、ようやく本題へと戻ってくる。
「何が言いたいかってことなんだがな���こんな大混乱な最中でも、ジーナ嬢ちゃんみたいな考え方ーーロゴスが選別であり、そこに選ばれた連中がいる--は、そう珍しくもないってことだ。終末思想とでも言うのか、大変換への憧れか、或いは強制的な変化への希望かは知らんが、一定数の共感者たちがいる。その中には、表じゃ大成功している人間もな。だからこそ、ここへやってくる連中がいるし、ここでことを始めようとする連中もいる」
吾郎は、そのまま耳にした如何様にでも捉えられる教義と演説を脳裏に思い出した。だが、それを目の前にいる、真っ先に共感しそうな少女には伝えない。
「隣町の件も、おそらくこの手の奴らが裏で動いてる。でなけりゃ、こんな状況で垂涎もののジープをアッサリと手放すかよ」
ついでに、と続く吾郎の言葉で、ようやくジーナは彼の狙いがわかった。
「あいつらが持っているのは、少なくともジープ一台じゃねぇだろうな」
その後の話1
「そういえば君の目は、雨の中だと随分と鮮やかな青になるのだね」
「そうですの? 私、鏡を見ていなかったので気づきませんでしたわ。いったい、どんな色なのかしら」
「真夏の空の色のようだよ。透き通るような海ではないし、ただただ突き抜けるほどの真っ青な色だ。アウィンに似ているな」
「アウィン?」
「美しい石の名前だよ。アピスラズリの主成分でもあるんだ」
「まぁ、素敵」
「君たちパドルの目は、本当に美しい宝石のような目だね。円城寺の雨の中の目も見たことがあるんだが、ファイアオパールのようだと思ったさ。できれば、ずっとその色なら良かったのに、残念だ。ああ、雨の中で奪われたなら、もしかしてずっとその色のままなのだろうか。先程、君の頬にあった傷は治っているが、もしかして雨の中なら治癒するのかい? そうなら、目を貰えないだろうか」
「え、あの……え?」
「ジーナ嬢ちゃん、そうなったら離れときな。この大災害の中で、ネジが外れちまっただけだ。普段はリーダーらしい奴なんだが、どうにも俺たちの目に関してはこうなりがちでなぁ。始めは口説かれてるのかと思ったが、途中でこれは違うって気付いたんだよ……」
「円城寺の目は本当に綺麗だからなぁ。妻と観に行く予定だった宝石展の目玉の一つだったんだ。なぁ、本当にダメなのか? どうにかして美しいままに保てないか努力するから。ああ、ジーナさんの目もダメなのかい? その色は娘の好きな色だったから」
「……無理です」
「ほら、ジーナ嬢ちゃん泣きそうだぞ。やめろや」
「酷いなぁ、私はただ君たちの目の色が本当に美しくて好きなだけだよ」
その後の話2
「本当に予想通り、車があるとは思いませんでしたわ」
「予感的中ってな」
「そういえば、運転は吾郎おじ様がなさるのですよね」
「ジーナ嬢ちゃんは免許持ってんのか?」
「持っていませんわ。でも今この時に、それが重要と思いですの?」
「そりゃそーだ……興味あるなら、道中どこかで運転してみるか」
「良いのですか」
「こんな状況で物損も人身事故もねえだろ」
「ふふふ、車の運転は映画を見てて憧れていました」
「へぇ、どんな映画がジーナ嬢ちゃんのお眼鏡に叶ったんだか」
「崖の間際でのカーチェイス」
「うーん、やっぱり辞めさせようか」
実際問題、普通にジーナは壁にぶつけたし、おそらく何もなくても免許はとれないんじゃないかと吾郎は思った
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大坂城。 大坂冬の陣(1614)ー大坂夏の陣(1615)。
本多忠朝。忠勝(徳川四天王)の次男。戦死。 井伊直孝。直政(徳川四天王)の次男。 小笠原秀政。松本城主。戦死。 藤堂高虎。伊勢国津城主。 伊達政宗。独眼竜。 前田利常。前田利家四男。三代藩主。 生駒正俊。関ヶ原では西軍。 加藤嘉明。賤ヶ岳七本槍。 黒田長政。黒田官兵衛の嫡男。
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Mugen Myōjō Academy 夢幻明星学園
Student Council Club
Natsumi Sone 曽根 奈津美 (Third-year) (Student Council President) (Former Captain of Volleyball Team) (predecessor of the epithet Luna Moth) Moeko Imai 今井 萠子 (Third-year) (Student Council Vice President) (Former Vice-captain of Volleyball Team)
Volleyball Club
Kaoru Asagawa 浅川 薫 (coach) Satoko Kimura 木村 聡子 (Second-year) (Captain of Volleyball Team) (epithet "Luna Moth") Mayu Taniguchi 谷口 真由 Chitose Sekine 関根 千歳 Kuriko Tamura 田村 久里子 Runa Minobe 美濃部 瑠奈 Nozomi Onose 小野瀬 のぞみ Anzu Hashizume 橋爪 杏子
Baseball Club
Chōei Asato 安里 長栄 (coach) Satoru Ogasawara 小笠原 悟 (Third-year) (Captain of Baseball Team) (pitcher/third baseman) (epithet "Diamondback Moth") Sadao Kuryū 久留生 貞夫 (Second-year) (catcher) Mitsuru Onishi 大西 充 (First-year) (first baseman/pitcher) Issei Ootani 大谷 一誠 (First-year) (pitcher) Fumiya Furuhata 古畑 文也 (Second-year) (left fielder) Giichi Asato 安里 義一 (Second-year) (catcher) Kiyotaka Hoshina 星名 清高 (Second-year) (second baseman/shortstop) Masaki Kurushima 来島 正樹 (Third-year) (center fielder) Rui Inaba 稲葉 累 (Third-year) (right fielder)
Basketball Club
Mitsuo Sugaya 菅谷 光雄 (Second-year) (Captain of Basketball Team) (epithet "Eclipse Moth") Shigeru Oomae 大前 繁 Makoto Nishiura 西浦 誠 Ryusei Mizoguchi 溝口 流星 Katsuomi Utagawa 宇田川 勝臣
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