#実測図
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2025年)1月4日(土曜日)
通巻第8578号 <前日発行>
日本の産業の華、自動車業界は深刻な状態に陥っている
日産とホンダ、三菱自工はなぜ経営統合するのか?
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GDP世界二位と誇らしげだった曾ての経済大国・日本は、2011年に中国に抜かれ��位となり、22年にはドイツに抜かれて、世界第四位に転落した。まもなくインドに追い抜かれそうだ。
と思いきや、いまや日本は韓国にもぬかれて「名目GDP」は世界第22位である。なんという凋落ぶりだろう。
この数字は内閣府が2024年12月に発表した「国民経済計算の年次推計」により、23年の我が国の名目GDPはひとりあたり33849ドルで、OECD加盟国の38ヶ国中、じつは、22位に後退していた。ただし統計はドルを建値としているため過度の円安を忖度する必要があるが、この要因を加味しても、劣勢は変わらない。
そのうえ日本の世帯の半数以上は65歳という高齢化社会、曾てのダイナミズムは息切れどころか、殆ど失われている。「団塊の世代」はすでに現場を離れ、老人ホームが各地で盛業中だ。日本の産業は鉄鋼、造船、機械、自動車、精密部品から「介護」に移転した。
日本の産業の代表格だった鉄鋼は、粗鋼生産の首位を中国に明け渡して以来、インドにもぬかれて第三位に転落した(以下4位が米国、5位ロシア、6位韓国、7位ドイツ、8位がトルコ、9位ブラジル。そして10位はイランである<出典「世界鉄鋼協会、2023年>)。
まして1月3日、バイデン大統領は日本製鉄のUSスチール買収を阻止するとした。この措置により日米鉄鋼業は「なかよく」衰退へ向かう。きっと中国とインドは祝杯をあげているだろう。
昨今、半導体のトップを台湾、二位を韓国に譲って以来、日本の半導体は技術開発競争で、はるか後塵を拝してきた。
中国は台湾侵攻を企て、世界一の半導体製造企業TSMCをそのまま工場ごと飲みこむと言いだし、危機感を募らせた米国の梃子入れで、日本は官民挙げて、いきなり2ナノ半導体を生産するラピダスを北海道千歳に設立した。
ふたたび世界トップクラスを狙うことになったわけだが、ハイテク半導体開発競争で二十年の空白を回復するには時間がかかるだろう。
花形は自動車だった。トヨタのレクサスはBMW、ベンツと並んだ評価を得てきた。突然変異は脱炭素、地球温暖化というフェイク情報により、いきなり中国のEVが優勢となったことだ。
アメリカのGM、フォードなど三大巨人は技術開発の遅れが目立ち、ドイツのVWは国内工場を閉鎖すると言いだし、ルノー、プジョー、イタリアのフィアット、英国のオースチンも昔の面影はない。
▼日産とホンダはなぜ経営統合に踏み切るのか
衝撃ニュースはホンダと日産の経営統合だ。
これに三菱自工が加わる動きをしめしている。中国のBYDの追い上げは凄まじく2023年には販売が中国市場に限って言えば、40%以上の増加となって、テスラを抜いた。ここに異業種のアップルやファーウェイ、鴻海精密工業などがEVにソフト面で算入する。欧米勢は自動車工場で大量のレイオフを実施し、明日の衰退を射程にいれているかのようだ。
BYDの中国市場寡占状態は、中国に進出した欧米、日本勢を脅かし、日産と東風汽車は蘇州の合弁工場を閉鎖してしまった。日本車の中国市場でのシェアはほぼ半減である。
テスラはあれほど熱烈に中国から歓迎されたが、BYDの躍進を前に、露骨なプレッシャーに遭遇した。イーロンは中国漬けになった側面があって、台湾問題では「平和的統一が望ましい」と誰かに吹き込まれた無内容な発言を繰り出している。
中国ばかりか、タイでは日本車のシェアが90%から76%に激減した。日産はタイの工場でレイオフに踏み切った。
日本の自動車関連産業にはたらく労働者は、部品下請け、孫請けに関連企業をふくめると558万人である。この日本の重要産業地図が中国のEVに蚕食されつつある。この惨状を政治は認識できていないようである。
次世代のハイテクを切り開くのは生成AI、チャットGPTといわれるが、この分野では米国の先行ぶりが顕著である。世界の議論はAIをいかに規制するかだ。しかしながら新しいルールづくりに日本は参加を要請されていない。
ただしAIリスク監視の国際基準つくりはOECDが運用することになり、マイクロソフト、オープンAI、グーグル、メタのほかフランスのミストラル、カナダのアコーヒア、そして日本からはNTTとNECが加わっている。
この傾向、トレンドがみえた段階でエヌビディアが突出して優位にたち、逆に米国の王者だったインテルは激しく後退した。インテルのCEOは辞任することになり、曾ての栄光のポジションから降りる。
次世代のもうひとつのビジネスは宇宙。とくに独���通信網を構築するために中国は自国だけの「スターリンク」構築に乗り出した。
この脅威を前にして日本の遅れは決定的である。
イーロン・マスクの「スペースX」が打ち上げたスタ-リンクだが、中国は国有企業「中国衛星網路集団」、上海市政府の「上海垣信衛星科技」ならびに民間企業の「北京藍箭鴻撃科技」などが壱万から壱万五千個の低軌道通信衛星を打ち上げている。
中国は月の裏側に米国に先駆けて上陸し、またICBM600基という軍事技術を誇るから低軌道通信衛星のシステム構築は比較的容易だ。これらは日米が急いできた次時世代通信「6G」時代のインフラ構築である。すでに中国は宇宙で地球測位システム「北斗」を運用している。
これからの日本の出番?
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選挙は広報の総合格闘技!? 実際選挙を終えてみての私の率直な感想は、「選挙は広報の総合格闘技」であるということです。質・量・スピード全てが求められ、食べる暇も寝る暇もない程でした。脳みそを常にフル回転し続けなければならない点が、最もハードでした。ただ、やはり会社を設立してから仲間とともに日々真剣に広報と向き合ってきたこの8年の経験があったからこそ、この大きな試練も乗り越えることができたのかなと思います。 今回、様々なメディアで「広報・SNS戦略」を誰が手掛けているのかについて憶測が飛び交い、「大手広告代理店がやっている」やら「都内のPRコンサルタントが手掛けている」やら本当に都度事実無根の記事が拡散されていることは身内から聞いていながらも、当時、目の前の成果物を仕上げることだけに集中するようにしていました。当選後の日経新聞の記事や大手テレビ局の複数のニュース番組でも、「400人のSNS投稿スタッフがいた」という次なる「デマ」がさも事実かのように流されてしまい、驚きを隠せないと同時に、「私の働きは400人分に見えていたんや!」と少し誇らしくもなりました。そのような仕事を、東京の大手代理店ではなく、兵庫県にある会社が手掛けたということもアピールしておきたいです。 日経新聞の記事: https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF15D1O0V11C24A1000000/ そして、SNSを通して応援の輪が広がった背景を語るのに外せないのは、やはり、デジタルボランティア皆さまの存在だと思っています。広報の総合格闘技の試合の中で、同じ目的に向かって、みんなと一緒に闘っているような感覚を持っていました。ありがとうございました。 最後に 今回の知事選は、兵庫県の未来だけでなく、今後の日本、そして政治や選挙のあり方にすら大きな影響を与える重要な選挙であったと考えており、約1か月半、全身全霊で向き合ってきました。従来のマス��ディアを通して、県民の皆さまに情報を届けるのではなく、「オンライン(空中戦)」でも「オフライン(地上戦)」、ご本人の口から、兵庫県に対する想いや、これまでの実績、これから取り組まねばならない重要な政策について、愚直にそして必死に直接語り続けたこと、そしてそれが県民の皆さまに届いたことが今回の勝因だったと考えています。決して「SNS戦略」だけが勝因ではないことも強く訴えたいと思います。出口調査で、政策や公約を重視したという回答が最も多かったことからもそれが裏付けられており、お一人お一人がしっかりと情報を吟味して判断し、投票というアクションを起こした結果、この歴史を変える大勝利を生み出しました。 何はともあれ、私自身も本当に一生の記憶に残る素晴らしい経験をさせていただいた1ヶ月半でした。この記事が、今後の選挙で候補を支える関係者の皆さまに、そして広報に関わる全ての方にとって、役に立つものとなることを心から願っています。 「広報」というお仕事の持つ底力、正しい情報を正しく発信し続けることの大変さや重要性について、少しでもご理解が深まるきっかけになれば幸いです。 最後に、よくご質問を頂きますが、私は政界に進出するつもりは全くありません。また、特定の団体・個人やものを支援する意図もなく、株式会社merchuの社長として社会に貢献できるよう日々全力で走り続けたいと思っています。 結びの言葉として、心からのお祝いを申し上げるとともに大逆転での勝利を掴むことができ��本当に良かったと嬉しく思います。 ドラマチックすぎる出来事でしたので、いつか映画化されないかななんて思っています!笑
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【かいわいの時】慶応二年(1866)六月九日:大坂城に怪獣現る!(奈良文化財研究所)
江戸時代には、瓦版と呼ばれたニュースを載せた印刷物が巷に出回っていました。この瓦版、現在の新聞などとは違い、噂や怪異などの出来事についても盛んに取り上げられていました。例えば、昨今の疫病流行によって注目を浴びているアマビエも、もとは瓦版の一種に掲載されていたものです。2020年度に奈文研へ寄贈していただいた資料の中にも、こうした噂を取り上げた瓦版があります。それは、慶応二年(1866年)六月九日に大坂城の南の堀で怪獣が発見されたという噂を載せた摺物です(図略)。この怪獣に関する資料は数多くあることから、怪獣発見の噂は当時かなり有名であったことがうかがえます。
奈文研の所蔵となったこの怪獣に関する資料は、怪獣の姿のイラストを中心に、上部に怪獣の発見日時、怪獣の全長や各部の寸法、体の色を掲載し、末尾にこの怪獣が「せけんのひよばん」(世間の評判)になっていることを記したものになります。怪獣の寸法は、「身のたけ七尺余」と記してあるように、体長は2メートル以上、重さは25貫目とあることから100キロ近くあったことになります。
この怪獣の正体について他の資料を見てみると、大坂町人平野屋武兵衛の日記*では、怪獣が発見される約二十年前にサンショウウオが大坂城の堀に放流されたことがあったことを記し、発見されたのはサンショウウオではないかと推測しています。実際に、昭和十二年(1937年)に大阪城の堀の中から巨大なオオサンショウウオが発見されたという出来事があったことからも、あながちこの推測は間違いではないのかもしれません。ただし、現存している資料に描かれた怪獣のイラストや寸法を見る限り、誇張されているとはいえ、サンショウウオとはいえないものがほとんどです。おそらく噂として聞いた怪獣の寸法や特徴をもとに、各々が想像して描いたため、このようなずれが生じているのではないでしょうか? *(写真)
また、この怪獣は、当時第二次長州征伐のため大坂城に在城していた江戸幕府十四代将軍の徳川家茂にも上覧されたようです。高木在中という京都町人の日記には、得体の知れない怪獣が死体となって大坂城の堀から発見されたのは大変不吉であると噂されていると記されています。怪獣が発見されたのは第二次長州征伐の戦端が開かれた直後であり、そうしたタイミングで将軍のお膝元から発見された怪獣の死体に不吉な予感を感じていた人もいたようです。怪獣発見の噂が盛り上がりをみせたのは、怪獣の死体と江戸幕府の行く末を重ね合わせたからかもしれません。それにしてもこの怪獣の正体はいったい何だったのでしょうか?サンショウウオか、もしくは���・・(文化遺産部アソシエイトフェロー 橘悠太)。なぶんけんブログ「慶応二年(1866年)、大坂城に怪獣現る!」より。
(写真)▼「慶応二丙寅年日記」1866(大阪大学文学部国史研究室蔵)
六月九日、朝五ツ時、御城之堀より左之通之姿之もの死躰浮上り候、昨日夕大雨八ツ比より七ツ時過まて雷鳴有之、御堀江落しと噂有之、因二云、二十ヶ年斗以前小橋八丁目寺町之東側之寺ニサンシヤウ魚ヲ御堀へにがせし事有之候、夫ならん欤、此姿ハ見し人有之よし、一説にハ武家方之内壱人弱死を、魚にとりなセしとも、長サ七尺斗 目方弐拾六貫目(平野屋武兵衛=画も)。脇田修・中川すがね編『幕末維新大阪町人記録』(清文堂史料叢書 第70刊)1994より複写。ママ=溺死
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投資家に蹂躙される日本
2024年7月21日 01:19
40代女性
「先生が以前書かれた『粉末ワクチン』の記事の中で、「リニューアルした商品に気を付けて」とありました。私もこれについて、思うところがあります。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n21ec27aaf126
国産のサプリをいくつか飲んでいるのですが、最近やたらとリニューアルされていて、おかしいなと思っていました。調べてみると、ほとんどすべてのメーカーで、投資家が関連した動きがあることに気づきました。
たとえば、私、小林製薬のナットウキナーゼを飲んでいるのですが、これ、今月リニューアルされました。ほら、パッケージが変わったのは見ての通りですが、原材料を比べても何も変わってない。それで、相談窓口に電話すると、「成分に変更はありません。パッケージだけの変更です」と。なぜこんなことするのかな、妙だなと思いました。
ご存知の通り、小林製薬は紅麹問題でメディアから散々叩かれました。その理由としては、いろいろ言われていることは先生もご存知の通りです。
「本当はワクチンが原因の死亡を紅麹のせいにすることで小林製薬叩きのネタに使ったのではないか」とか「日本文化である発酵食品全般のイメージ低下を狙ったのではないか」とか「ヨウ素とか本当にコロナに効く商品開発に取り組む不都合な企業なので攻撃されたのではないか」とか「小林一族とその財団の持ち株比率が高くて外資から見てコントロールしにくい会社だから狙われたのではないか」とか。
どれもありそうな説ですが、私としては、最後の『外資系による攻撃説』に一番説得力を感じます。この記事を見てください。
ものすごいことがさらっと書いてあるんですが、分かりますか?
香港の投資会社(オアシス)が「株主還元の向上、非上場化、ガバナンス改善に向けたオアシスとの協力」という3つの選択肢を提示した。
どういうことかというと、「株価が低迷して困っているようだから、助けてやろう。ただし条件がある。取締役会にうちから送り込む外部役員を迎え入れろ。そして、もっと俺ら(株主)の言うことを聞け」要するに、小林一族の影響力を排除してもっと儲けたいと思っている。究極的には、小林製薬の乗っ取りを狙っているわけです。
オアシス・マネジメントという投資会社は、グローバルハゲタカファンドの代表格です。こういう外資系ファンドがその気になれば、一私企業を潰すことなんて簡単ですよ。なんといっても、アジア通貨危機のように、国家をデフォルトに追い込むことさえできる連中ですから。
自分で騒動を仕掛けておいて、評判が低下してダメージを受けたところで、「助けてあげましょう」とやる。彼らの常套手段です。
オアシスの提案に対して、小林製薬がどのような応答をしたのか。それは分かりません。突っぱねたかもしれない。あるいは、飲んだかもしれない。飲んだとして、具体的にどんな条件を飲んだのか。たとえば「このサプリの製品工程でこの物質を混入させろ」といった指示が出たとすれば、、、
私としては、まったく意味のないパッケージのみのリニューアルが不気味です。何かの合図かな、と思ってしまう。だから怖くて、買えなくて、飲めない。リニューアル前に買い溜めたストックがなくなったら、もう飲むのはやめようって思っています。
最近あった別の事例としては、こんなのがあります。
北越コーポレーションは、紙とかパルプ製品の製造販売をしている会社で、この会社に対してオアシスが社長解任を要求した。「社長のワンマン経営のせいでこの会社が本来持っている企業価値を実現できていないから」という理由だけど、実態は、単なる乗っ取り工作です。外資ファンドによる敵対的買収です。日経新聞が普通に報じてるけど、大問題ですよ。本来は。
幸いこの一件については、北越コーポのバックに大王製紙がついたことで、外資に飲み込まれずに済みました。でも、これからもこの手の攻撃は続きますよ。北越コーポだけではありません。日本の優良中小企業のすべてが彼らの攻撃対象です。
日本人社長の優良企業に対して、攻撃を仕掛け、弱体化したところで、ファンドが「助けますよ」と手を差し伸べる。「ただし条件を聞いてくださいね」と。オファーを受けると、確かに売り上げは急上昇、株価も上がる。ビルは大きくなり、資産も増える。しかしやがて、役員がすげ替えられ、最後は社長解任。乗っ取り完了。
北越コーポは、ひとまずしのいだ。でも小林製薬は、よくない方向に持っていかれた可能性がある。そこの安全性が不安だと、サプリは飲めません。
投資会社は、まず最初、国営企業を狙います。実際、国鉄もやられたし郵政もやられました。その次は、民間の大企業で、あとは中小企業。特に、独自の技術を持っている優良な個人経営者を潰します。最後は、個々の国民。「はい、せーの」の号��で、一斉に全員にワクチンを打たせて、殺すなり病気の種を仕込むなりする。まもなくみんな死ぬから、葬儀場や火葬場にしっかり投資しておく。ハゲタカファンドが日本の富を吸い上げるための構造が、すでに着々と準備されているわけです。
先生、コロナの犯人は誰だと思いますか?いったい誰が何の目的でこのコロナ騒動を起こしたのでしょう?
私、小学生の娘がいるのですが、学校でいまだにマスク着用を求められたり体温を測られたりするので、学校に抗議の意味で電話しました。「いったい誰の指示でこういうことをしているのですか」と聞くと、もごもごと口ごもって要領を得ない答えが返ってくる。「特に誰ということはありませんが、、、」私が厳しく問い詰めると、電話口の担当者は、何かの資料を見たのか、「感染対策協会です」と急に明瞭な返答があった。それで、さっそく感染対策協会に同様の質問をしましたが、やはりよく分からない回答が返ってくるばかりでした。
コロナを仕掛けたのは誰なのか?誰も分からない。一番知りたいところが、見えない構造になっているんです。
私としては、犯人は「グローバル投資家」だと思っています。「ロスチャイルド」とか「ビル・ゲイツ」という答えではピントがボケています。結局のところ、暴力を使って人を脅したり盗んだり詐欺をしたり、というのは投資家がやっています。企業の裏、政府の裏にあるのは、すべて投資家です。彼らが私たちの税金を奪って大儲けしています。
本当のことをいうと、日本はもはや国の体をなしていない。株式会社日本なんです。株式会社であるということは、株主がいます。つまり、この国は、海外投資家のものです。日本だけれども、日本人のものではありません。
そのことを典型的に示すエピソードがあります。たとえば、日本国内でコロナワクチンについて研究することはできません。それで、日本政府はイタリアに研究依頼を出した。ネズミにルシフェラーゼで標識したコロナワクチンを注入する実験がありましたが、あの実験は日本国内で行われたのではありません。なぜなら、日本は株式会社だからです。株主の反感を買うような研究は許されないのです。
もっというと、日本人の労働の成果は日本人には還元されません。株主に還元されます。我々日本人は、海外投資家のために労働し生活しています。
メディアはこれを指摘しません。だから、この構造に誰も気付かない。
いえ、正確には、団塊ジュニア世代(1971~1974年生)、あるいは、ポスト団塊ジュニア世代(1975~1981年生)あたりまでは、かつての豊かな日本を知っています。投資家に蹂躙される前の、日本の富がきちんと日本人により享受されていたのを知っている最後の世代です。
しかしこの世代以降の日本人は、豊かな日本を知りません。日本が今後ますます貧困化していくことはほぼ確実で、かつての豊かな日本を知る人もどんどん亡くなっていきます。すると、貧乏であることが当たり前であり、海外投資家の奴隷であることを当然のように受け入れるようになります。
生まれながらの奴隷は、もはや、反抗のために立ち上がることはできません。
だから、今、声をあげるべきは、私のような団塊ジュニア、先生のようなポスト団塊ジュニアです。今、投資家によってどんどん日本が壊されている、買われていることに対して、しっかり反発しないといけません。でないと、この国は本当に終わってしまいます」
投資家に蹂躙される日本|中村 篤史/ナカムラクリニック
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11月、兵庫県の「出直し知事選挙」で当選した斎藤元彦知事の選挙運動について「PR会社」であるA社の代表B氏が「note」で発信した内容に関し、「公職選挙法違反」等の疑いが指摘され、物議を醸している。しかし、憶測や希望的観測も含んだ情報発信が多くなされ、法的観点から何が問題なのか、入り乱れてしまっている状況である。 実際のところ、具体的にどの行為がどの法律の規定に抵触する可能性があるのか。また、その場合の「ペナルティ」とはいかなるものか。「選挙法務」の専門家で、自身も過去に国会議員秘書や市議会議員として生々しい選挙戦の現場に身を置いた経験が多数ある、三葛敦志(みかつら あつし)弁護士に話を聞いた。 斎藤氏とPR会社との間に「役務提供の契約」が成立? 公職の選挙の候補者が、選挙運動に対する報酬を支払った場合、公職選挙法がいう「買収」(公職選挙法221条1項1号)に該当する。 斎藤氏は、PR会社のA社に71万5000円を支払った事実を認めている。もし、これが選挙運動を担当することへの報酬の趣旨であれば当然「買収」にあたるが、さすがにそこまで単純な問題ではない。 一方、総務省HPには、「選挙運動用ウェブサイトや選挙運動用電子メールの企画立案を行う業者への報酬の支払い」について以下のように記載されている。 「一般論としては、業者が主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行う場合には、当該業者は選挙運動の主体であると解されることから、当該業者への報酬の支払いは買収となるおそれが高いと考えられます」 三葛弁護士は、A社社長であるB氏の情報発信の内容にてらし、「選挙に関する役務提供の契約があり、A社が『主体的・裁量的に選挙運動の企画立案を行った』ことが強く推認される」とする。 兵庫県庁(akira/PIXTA) 三葛弁護士:「B氏のnote(現在は削除)には『オフィスに現れたのは、斎藤元彦さん。それが全ての始まりでした』とあります。このことから、斎藤氏のほうからA社に対し相談を持ち掛けたことが推測されます。 そして、『ご本人は私の提案を真剣に聞いてくださり、広報全般を任せていただくことになりました』と明記しています。A社のオフィスで提案を行っているところを撮影した写真も掲載されています。 また、『プロフィール撮影』『コピー・メインビジュアルの一新』『SNSアカウント立ち上げ』『ポスター・チラシ・選挙公報・政策スライド』『SNS運用』についてそれぞれ項目を設け、何をどのように行ったか、こと細かく記載しています。B氏以外にA社のスタッフとみられる人物も映って��り、会社の業務として行われたことが推察されます。 さらに、『私が監修者として、運用戦略立案、アカウントの立ち上げ、(中略)などを責任を持って行い、信頼できる少数精鋭のチームで協力しながら運用していました』『そのような仕事を東京の大手代理店ではなく、兵庫県にある会社が手掛けた』との表現があり、A社として主体的かつ組織的に業務を行ったことを自ら率先してPRしています。 加えて、一般の人が選挙の様子を撮影しSNSで拡散された画像の中には、B氏が選挙カーに搭乗して斎藤氏の間近でSNSのための写真を撮影しているところが映りこんでいます。 これらのことからすれば、現状では、少なくとも、A社が斎藤氏の委託を受け、主体的に選挙に関する業務を行ったことが、強く推認されるといわざるを得ません」 B氏自身が立ち上げを「責任を持って行った」とする斎藤氏後援会の「X」公式アカウント(Xより) なお、もし斎藤氏自身が報酬の支払いに関与していなかったとしても、「連座制」の適用がありうると指摘する。 三葛弁護士:「候補者本人ではなく陣営の幹部等が買収行為を行った場合には、連座制が適用され、本人の当選は無効となります(公職選挙法251条の2、251条の3参照)」 B氏にとって「盛る」「嘘をつく」メリットは「何一つない」 斎藤氏の代理人弁護士は、11月27日の記者会見で、B氏のnoteでの記載について「盛っている」と表現している。A社の手柄・実績を過大にPRしようとした可能性は考えられないか。 三葛弁護士:「代理人弁護士はあくまでも斎藤氏の代理人であり、斎藤氏側からの一方的な言い分にすぎません。 B氏は『私自身も現場に出て撮影やライブ配信を行うこともありました』と記載しており、このこと自体はそれを示す第三者の撮影した画像により裏付けられます。また、note発表当時には、B氏には『盛る』ことのメリットは見当たりません。 今の時代、自身の手柄を『盛る』ようなことをすれば、すぐに指摘が入り、あっという間に拡散して炎上します。A社及びB氏としては、事実を淡々と記載するだけで大きなPRができたのであり、それで足りるでしょう。 また、斎藤氏陣営から『あれはB氏が盛ったものだ』などと言われてしまえば、せっかくのPRが台無しになるばかりか、“ウソつき”のレッテルすら貼られることになります。 事実、斎藤氏の弁護士の『盛っている』発言を受け、A社やB氏への疑問が高まっています」 なお、B氏が斎藤氏を陥れるために嘘をついている可能性も、考えにくいという。 三葛弁護士:「選挙後に、候補者と仲たがいをした者が、その候補者を貶(おとし)めるために『こんな違法行為をした』という真偽の定かでない暴露をするケースはあります。 しかし、今回、B氏がnoteを公開したのは、自身が応援していた斎藤氏が当選した直後で、斎藤氏側との関係が最も良好だったタイミングなので、斎藤氏を貶めるメリットも動機も何一つ考えつきません」 「71万5000円が適正な対価か」は“本質ではない” そうすると、次に問題となるのは、斎藤氏がA社に支払ったとしている71万5000円が、A社の選挙に関する一連の業務(選挙運動)に対する「報酬」にあたるか否かである。もし報酬に該当すれば、前述のとおり「買収」が行われたことになる。 これに対し、斎藤氏は、71万5000円を「ポスターなどの制作費」として支払ったものと述べている(【図表】参照)。 兵庫県選挙管理委員会は12月3日、県知事選挙の候補者が提出した選挙運動の収支報告書を公表した。これによると、A社への支出と考えられるのは合計38万5000円、内訳は「チラシのデザインの制作費」16万5000円、「メインビジュアルの企画・制作」11万円、「ポスターデザイン制作」5万円5000円、「選挙公報のデザイン制作」5万5000円だった。 斎藤氏の代理人弁護士は、残りの33万5000円については、「公約のスライド制作費」であり政治活動費として処理したと説明している。 この点について、三葛弁護士は次のように分析する。 三葛弁護士:「71万5000円が『ポスターなどの制作費として適正な額だったか』が問題とされ、『社会通念にてらして判断されるべき』などと、この金額自体を巡る議論が多くなされています。 ただし、報酬の支払いについて当事者間でどのような契約があったかは明らかになっていません。71万5000円の支払いや役務の提供についても、斎藤氏側は『契約書は作成せず、口頭での契約』と主張しており、現時点ではそれを覆す材料は見られません。 しかし、この際『社会通念上妥当かどうか』はあまり関係がないとも言えます。 収支報告の内訳はいずれも、金額が一義的に決まるような性格のものではありません。営利企業としては、ときに営利を度外視して仕事を得るインセンティブ(行き過ぎるとダンピングになります)が働くことも踏まえると、その価格自体にはあまり意味がありません。 むしろ、A社およびB氏の主観として、この仕事を受けた上で『主体的・裁量的に選挙運動をしようとしたかどうか』という点を考えるべきです。選挙の仕事の多くはただ受けるだけでなく、選挙で勝利することを目指すこととなります。そして、A社およびB氏にとっては勝てば大きなアドバンテージとなり、それは『特別な名誉』から『特別の利益』へとつながり得ます。 そうなると、A社およびB氏の主観は『仕事を受けた上で、その仕事がもたらすアドバンテージを期待して、仕事に付加する“サービス”として選挙運動を行った』というものだと考えるのが合理的です。 A社およびB氏としては、71万5000円という中に『サービス』が含まれ、そして勝利が見えてきたことで『サービス』が膨らんでいき、社長自らが選挙運動に従事してしまうような状況になっていた、となると、もはや典型的な運動員買収といえます。 今後、お金の動きや、メールや文書のやりとりなどについて調査・捜査が行われ、詳細が明らかになるのを待つほかありません」 「ボランティア」ならば今度は「寄附の制限」に違反 では、仮に、斎藤氏側からA社への金銭の支払いが「買収にあたらない」とされた場合はどうだろうか。 A社ないしはB氏の一連の選挙運動は、対価を1円も受け取らない「ボランティア」だったことになる。 しかし、三葛弁護士は、その場合、今���は「寄附の制限」に違反することになると説明する。 三葛弁護士:「兵庫県と『請負その他特別の利益を伴う契約の当事者』である者は、県知事選挙に関して『寄附』をすることが禁じられています(公職選挙法199条参照)。 寄附は、お金だけではありません。役務を無償で提供することも『財産上の利益の供与』として寄附に該当します。 一部報道によれば、B氏は斎藤氏が知事として肝煎りで始めた委員会の委員を務めていたとのことです。もし請負契約等を結んで対価を得ているならば、この規定に抵触する可能性があります。金銭的な利益だけでなく『特別な名誉』も『特別の利益』になり得ると考えられます。 もし、A社による寄附があったと判断されれば、A社の代表者のB氏と、候補者の斎藤氏は『3年以下の禁錮または50万円以下の罰金』に処せられます(公職選挙法248条2項、249条参照)。 また、仮にこの公職選挙法の規制に抵触しなくても、そもそも会社が組織として寄附を行うことは政治資金規正法で禁じられています(政治資金規正法21条1項参照)。 したがって、本件で、A社がスタッフに対し業務命令により『ボランティア』で選挙運動を行わせたということになれば、『寄附』を行ったことになり、A社の代表者のB氏と、候補者の斎藤氏は『1年以下の禁固または50万円以下の罰金』に処せられます(政治資金規正法26条1号参照)」 従業員が「個人でボランティア参加」していた場合は? 仮に、企業の従業員が会社を離れ、「個人でボランティア参加」していた場合は、上記規制にあてはまらないのではないか。 三葛弁護士:「その場合、それぞれの従業員が『個人』として自発的に有給休暇を取得するなどして、業務外で選挙運動にボランティアとして参加したことになります。 かつて、会社ぐるみ・組織ぐるみで業務命令として有給休暇を取得させるなどして『選挙運動のボランティア』をさせているケースが散見されました。会社がその分の『日当』や『ボーナス』を支給して辻褄を合わせようとすれば、『運動員買収』にあたり違法です。 そこで、まず、選挙運動期間中の従業員の勤怠の記録がどうなっているか、社内メールでどのようなやりとりが行われていたかを確認する必要があるでしょう。また、従業員総出でボランティア参加をしていたといった事情があれば、会社ぐるみであったことを強く推認させることとなります。 もちろん、『有休を取得して参加せよ』という業務命令のようなものがあれば、今度は労働関係法規の違反の問題が生じます。なお、形式上は『お願い』であっても、従業員が断ることは事実上困難でしょう」 結局、「選挙をナメていた」 選挙に際し、政党や候補者がいわゆる「選挙コンサルタント」に依頼することはよくある。しかし、その場合、選挙コンサルタントは、選挙違反に該当しないよう細心の注意を払うのが通常だという。 三葛弁護士:「単純な話で、『候補者からお金をもらっている立場の者が、選挙運動をするのはまずい』という、いわば本能的な忌避です。一歩間違えば、自身が罪に問われるばかりでなく、候補者の当選が無効となり、候補者の足を引っ張りかねません。 今回の件に触れて真っ先に思ったことは、『事前に我々を含む専門家に相談してくれていれば…』ということでした。 たとえば『候補者から報酬を受け取って仕事をしたのですが、選挙運動に参加してもよいでしょうか』とか『動画配信をしてくれと言われたのですが、どういうことに気を付ければいいですか?』とか…。 そうすれば『それをやると法律に触れるのでこうしましょう、これは出さないようにしましょう』などとアドバイスして、事前に取りやめてもらうこともできたんです。 残念なのは、B氏を含めたA社とその周辺の人々、斎藤氏陣営の誰も、顧問弁護士等も含め、そういうことに思いが至らなかったことです。今まで数多くの選挙を経験し、選挙に関する法務を担当してきた立場からいわせてもらえば、『選挙をナメていた』と評さざるを得ません」
兵庫県知事選「PR会社」も「斎藤氏」も選挙を“ナメていた”? 「有償でもボランティアでもアウト」“選挙法務”専門弁護士が解説 | 弁護士JPニュース
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日経新聞の特集記事の「間違い」 坂本氏は、(1)「生き残っていれば、世界と戦えた」とか、(2)問題は「資金力だ」と発言したが、全く事実は異なる。調査結果で論じたように、異常なまでの高コスト体質のエルピーダが倒産したのは必然である。「坂本社長のエルピーダ」は淘汰されたのである。資金力の問題ではない。収益率の低さが問題であり、収益を出せない技術にこそ問題があり、そこに経営のメスを入れることができなかったことが致命傷になったのだ。 日経新聞の(3)「エルピーダの破綻劇は、官民が巨額投資を伴う長期戦に耐えられなくなった構図」というのも間違っている。繰り返すが、過剰技術で過剰品質をつくり、歩留り100%を目的にする、そのエルピーダの企業体質が問題だったのだ。 東京理科大大学院教授の若林氏の(4)「DRAMの技術や最終製品の動向を、当局や金融機関が十分に捉えられていなかった」や(5)「日米貿易摩擦の記憶が残る日本」などは、全く的外れな指摘だ。もっとエルピーダの技術の実態を見て発言してもらいたい。 萩生田経産相の(6)「世界の半導体産業の潮流を見極めることができず、適切で十分な政策を講じてこなかった」という発言もどうかしている。昨年(2021年)6月1日の衆議院の意見陳述でも述べたことであるが、経産省は呆れるほど「合弁、国プロ、コンソーシアムをやり続けた」のである(図5)。そして、全部失敗した。「経産省が出てきた時点でアウト」なのである。その反省をなぜしないのか? 図5 合弁、国プロ、コンソーシアム、全部失敗した (出所:半導体シェアのデータはガートナーおよび一部筆者予測) (7)TSMCの誘致を奇貨として日本での産業基盤を強くするためには「「設備にしても開発にしても『カネ』と『ヒト』だ」という経産省の西川課長、『ヒト』を育成してからTSMCを誘致すべきではないのか? 順序があべこべだろう。そして、(8)「九州では人材育成の準備を急ぐ」というのは、あまりにも泥縄すぎるだろう。 筆者が日経新聞の特集記事を読んで、うんざりした理由が分かっていただけただろうか? 「マイクロンになって���かった」という社員たち 坂本氏、日経新聞の記者、東京理科大大学院教授の若林氏、萩生田経産相、経産省の西川課長には、EE Times Japanの記事「『Micronになってよかった』という言葉の重さ」(2019年7月8日)を、目を見開いて読んでいただきたい。そして、「Micronになってよかった」という言葉の意味をよく考えていただきたい。 筆者も、2019年に広島で国際学会があった時、旧エルピーダで現マイクロンジャパンの社員たちから、「マイクロンに買収されて本当のDRAMビジネスが理解できた」「エルピーダが倒産したのは不運だったのではなく、当然の帰結だ」「外資企業となった現在は完全な実力主義であり、実績を上げれば昇進・昇格・昇給できる」「仕事は大変だが充実しており、エルピーダ時代がいかに甘かったかが実感される」ということを聞いた(「中国は先端DRAMを製造できるか? 生殺与奪権を握る米国政府」EE Times Japan)。 このような実態を理解せずに、日本半導体産業への政策などは、一切行わないでいただきたい。それは税金の無駄遣いであり、何度も失敗の歴史を積み重ねることになるからだ。本当に、もう、うんざりなんです。
まだそんなことを言っているのか!間違いだらけの「エルピーダ破綻の原因」 あれから10年、まったく生かされていない“教訓”(7/7) | JBpress (ジェイビープレス)
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1977年までアメリカの核発射コードは「00000000」!脆弱なセキュリティが明らかに 記事の本文にスキップ 著者marusatta・パルモ 公開:2024-12-27・更新:2024-12-27 パスワードは同じものを使いまわさない方がいいとか、一定期間がたったら変更した方がいいとか、管理するのも大変だが、冷戦時代のアメリカの、あまりにもシンプル過ぎるパスワードが明らかとなった。 そのパスワードは「00000000」。なんとこれが人類の未来を左右する核ミサイル発射のロック解除コードだったというのだから驚きだ。 広告の下に記事が続いています 冷戦時代の認証コードはゼロ8つだったと当時の関係者が暴露 これは銀行やWebサイトレベルの話ではなく、地球人類の存亡にもかかわるパスワードの話である。 キューバ危機から続いた冷戦時代、西側・東側それぞれの盟主であるアメリカ合衆国とソビエト連邦は、お互い核兵器の開発にしのぎを削っていた。 核こそが戦争を防止する抑止力であり、いつでも発射ボタンを押せるぞ!こっちは何基持っているぞ!と脅しながら睨み合っていたわけだ。 さて、LGM-30ミニットマン、つまりいわゆる大陸間弾道ミサイル(ICBM)を発射するためには、8桁のコードが必要だった。 2004年、ICBM担当官だった元空軍発射責任者で核政策の専門家、後にNPOの「World Security Institute」を設立したブルース・G・ブレア博士は、驚くべき情報を明らかにした。 なんと、核ミサイルを発射するために必要なパスコードは、冷戦時代の大半の期間、「00000000」というゼロが8個というものだったというのだ。 この画像を大きなサイズで見る image created by MidJourney 現場の職員がこっそりゼロだけのパスコードにした? ブレア博士によると、1962年のキューバ危機以後、危機感を募らせたケネディ大統領によって、暗号の使用が命じられたが、それに反発する軍人も多かったようだ。 ブレア博士は、論文の中でこう語っている。 (ICBMを実際に運用していた)オマハの戦略航空軍団(SAC)は、このセーフガードを回避するために、ロックをすべてゼロに設定することをひそかに決定した しかも超極秘であるはずのこの「ゼロだけ」のパスコードを、ミサイル格納庫に勤務する職員たちはほとんど知っていたという。 私がミニットマン発射担当官として勤務していた1970年代初期から中期にかけて、ロックはまだ変更されていなかった。 実際に、私たち発射クルーに与えられたミサイル発射チェックリストは、地下発射壕のロックパネルをダブルチェックし、誤って「ゼロ以外の数字」がパネルに入力されていないことを確認するよう指示していた この状況は、1977年に手順が変更されるまで、15年間にわたって続いたという。 ブレア博士による暴露が事実なら、あの冷戦時代に世界の安全保障を握っていたのは、クモの糸のように細くて脆弱な、暗号ですらない数字だったことになる。 だが米空軍はこれをきっぱり否定しており、ゼロが8個のコードが使用されたことは一度もないと述べている。ブレア博士も自身の主張を曲げておらず、真相は闇の中だ。 現在はロック解除にはより複雑な手続きが必要に 現在では、アメリカの大統領が核攻撃を命じる際、「ビスケット」と呼ばれるカードに記された認証コード(ゴールドコード)と、「フットボール」と呼ばれる黒いブリーフケースの中身が必要だ。 フットボールは、大統領に随行する軍人が常に携帯しているカバンのことだ。よく、あのカバンの中に核兵器の発射装置が入っていると言われるが、実際には何らかの通信装置はあるものの、発射ボタン自体はないらしい。 この辺はゆっくりが解説してくれてる動画を見つけたので、興味のある人は見てみるといいんだぜ。 【核のボタン】アメリカ大統領の「核のフットボール」とは? また、ロシアにも同じようなシステムがあるようで、プーチン大統領の周囲を見ると、やはり黒いブリーフケースを携帯する軍人が随行している。 核のボタン?プーチン大統領の「黒いカバン」露出増えたその意図は? あちこちで紛争や戦争が起きている昨今の世界情勢において、この黒いカバンたちの出番は絶対にあってほしくないものだ。 さすがに現在ではゼロが8個などという、笑っちゃいそうなくらい脆弱なパスコードはないと信じたいが、それにしても当時の担当者たちは、セキュリティとか機密とか安保とかをいったい何だと考えていたんだろうな。 References: Launch code for US nuclear arsenal was ‘00000000’ until 1977 広告の下にスタッフが選んだ「あわせて読みたい」が続き��す あわせて読みたい イギリスが「12345」などの安易なパスワードを禁止する最初の国に もしもウクライナ侵攻の末、アメリカとロシアの核戦争が勃発したら?科学者が予測 脳波を解析すればパスワードやPINコードを盗み出すことが可能(米研究) 東西冷戦時代、KGBが目論んだ10の極秘作戦(ソビエト連邦) アメリカの大統領は世界の半分を破壊するような決定を「13分以内」に下さなければならない(ロシア報道)
1977年までアメリカの核発射コードは「00000000」!脆弱なセキュリティが明らかに|カラパイア
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リクエスト(7/7) ⑦照れているor笑ってるえいる
ラストのリクエストは「照れているor笑っているえいる」
⑥のリクエストと同時並行で描いていたんだけど、えいるはサブミッションでしか関わりがないのでどう描こうか…とこれまた悩んだ。
歌い手だから動画系を中心にするかな~と思いながらキャラ説明読んでいたら「あるオーディションで王子に声を認められた」「王子と共演したいと思っている」という王子との関わりが見えてきたので一気に方針が固まった。ありがとう王子エイジ。
1枚目はリクエスト通り「照れている」「笑っている」のどちらかを描こうと思って当初は「THE F1RST T●KE」っぽいラフ作成。
でも2~4枚目を掘り下げるにつれ、王子との共演方法を「THE F1RST T●KE」にしたくなったので、オーディションでコンプレックスだった声を王子認めてもらえた時に変更。
コンプレックスを認めてもらえたことで、世界が変わったと思っていたら良いなということでスポットライト。
サブミッションでもやっぱり悩んでいたみたいだけど、どの選択肢選んでも正解って結局ポジティブか!!!!(※素材シーン集めのために6通り試した)
2枚目は思い切って王子に共演を依頼したら、共演OKと返信があって「え…本当に…?」とビックリしすぎて固まるえいる。
王子からの共演依頼にしようかなと思ったけど、4枚目で使う「feat.」を調べると「通常は声を掛けられる側の方が影響力が大きい」とあり、えいるが声を掛けるルートしかなかった。没案としては動画配信者なので動画配信中のえいるか、王子がPRしたもの全部持っているえいる、暗黒ラーメン事件でノイズに憑かれるほど悩む王子を実は陰から見ていたえいるがあった。
1つ目は主旨がブレそうだったので没。
2つ目は前作で王子がPRしていた暗黒ラーメン(+レッドスカルバッジ)、アニメ版すばせかの飲料水を描きたかったのと、レガストやっている場面(※王子がキャラボイスで出演している)を描きたかった。でも時空のねじれが出てしまうので断念。
あとそれはもう共演したいという単純な気持ちよりも、もはやファンだなと…そこまでの言及はなかったので没。
3つ目は王子を見る目が変わりそうなので没。
今作の王子サブミッションとスパイシーツナロールと素朴なラーメンもどうにかねじ込みたかったけど無理だった。
3枚目は遂に共演したかった王子との顔合わせ。
あっ待って後光がすごい。眩しすぎる。なえいる。
ここで初めてまともに王子描いたけど顔が良いキャラは難しすぎる。アートブックとSwitchを何度も見ながら描いているはずなのに顔面が再現できない。顔が良すぎるキャラの難点ですね…
あと王子は髪型がよく分からない。
髪の分け目もちょうど左手で隠れててどうなっているんだこれは。後ろは紙の流れ的にハーフアップにしたけど合っているんだろうか。
どんな髪型の王子もカッコいいからファンは許してくれよな…
えいるも王子も身長比較図に載っていないので、とりあえずリンドウを基準にしておおよその身長を測ってみた。
えいるはリンドウとあんまり変わらなくて165cmくらい、王子は意外と180~190cmくらい?
思ったより王子が身長高くてビックリした。ゼタよりでかい可能性高いってマジ?教えて解析班…
4枚目、このお題で一番描きたかった構図。
「照れているえいる」は既に描いたので、こっちで「笑っているえいる」を採用。
「THE F1RST T●KE」を調べながら構図作成、「THE FIRST CALL」に変更。
最初は身長差を想定して描いていたけど、身長差が少なくとも15cm以上ありそうだったので画面の収まりを考えて同じぐらいの身長にして調整した。ということはえいるが台とかに乗っているか王子が多少膝曲げているかですね!
マイクもそのままだと面白くなかったので、前作・今作のバッジをモチーフとして採用。
えいるは今作からなので新バッジの方で、王子は前作からいるので旧バッジの方。
レジェンド組やTwistar組でもいつか描いてみたいな~
あと、えいるは「特徴的な高音ボイス」を持つという設定だったので、女性ボーカルメインの曲で「Someday」「Calling」「Lullaby For You」「LAST CALL」で迷った。すばせかは新旧ともに良曲多すぎる。
王子はそもそも歌どうなんだろう。なんとなく上手いイメージはある。高音も低音も普通に安定して出せそう。でも王子単体なら「Satisfy」のイメージが強いかなあ。前作で王子がノイズに憑かれた時のバトルで聴いたような…
とはいえラストのリクエストだし、「THE FIRST CALL」を冠していることもあって「LAST CALL」に決定。
どこかに歌詞を翻訳したものないかな~と思って探したけど全く出てこない。
仕方ないので歌詞カード見ながら全部入力して翻訳に放り込んで訳を確認した。曲ももちろん良い歌詞だった…描いた内容とズレがなくて良かった…本当に良かった…
それにしてもやっぱりメロディーだけじゃなくて歌詞も良いんだよなすばせか。もっとCD出してほしいな…買うから…
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第53,54,55回活動
2024/11/27 2024/11/28 2024/11/29
最終発表が近づいてきました。準備が多く忙しい時期ですね。スケジュールパンパンになりがちですが頑張っていきましょう! 今回はポスターの作成作業を進めました。
2024/11/27
活動内容
(1)やることの確認(2分) (2)システムについて(10分) (3)ポスターの確認(〜12:10 時間が余れば(4)へ) (4)各グループの作業(〜12:10) (5)次回の予定(5分)
(1)やることの確認
(2)システムについて
元々、ARアートをプログラムで自動的に選択するため、2つのプログラムに分けていたが、自動化が難しいということで通信は必要なくなった。しかし、外部実験と同様に行うため、2つのプログラムで通信をしてやり取りを行う。
・通信について 一連のシステムを一つのPCで実行できるようになったが、発表する上で都合がいいので従来通り通信をする(変更なし)
(3)ポスターの確認
ポスター資料 ポスターβ版
ポスター文章 ポスター文章
修正点 ・1年間の成果として十分なように 実験の概要・データ 具体的な成果物 システム構成図
前回のポスターを踏まえて情報(詳細なデータとか計算方法)をカットした →具体的な全体像や実験データを別途用意する?
わかりやすいポスターを作る今のポスターでは何もわからない 説明が足りないため 情報が少なければいいわけではない
・1年の成果がポスターにまとまっていない ・制作物についてポスター内でまとまっている必要がある(デモンストレーションと別に) ポスター必須記載要件
題目:プロジェクトテーマ。
メンバー:所属学生、担当教員。
テーマの背景と目的:どんな問題意識のもとに、何を目的としたプロジェクトなのかゴールは何か。
調査:目的達成のために何を調べたか、その結果に何が分かったか。
成果となるアウトプット:活動の結果として、具体的にどんなことをやったか。どんなものをつくったか。
評価と考察:アウトプットをどのように評価したか。そこからなにがわかったか。また試みたことは、当初の目標と照らし合わせて、何がどこまでできたか、など。
今後の展望:ここまでの成果を、今後どのように発展させることが可能か、また発表会以外に、どのような活動を予定しているか。
目的に対して選択の理由 目標からこうこうこうするために成果物 座標が二次元ベクトルおかしい 素材のアートに何を用意したのか 「一年の評価として妥当」 目的を達成できたか測った具体的な文言 段取りを踏まえた構成 「精度の低さ」「アートの偏り」「演算方法の変更」 これらがわからない “演算方法”以外の書き方があるのではないか
(4)各グループの作業
ポスターの本文を
アート ・成果物の統合(ARと性格診断) ・図を縦にして年表みたいにする
AR ・フローチャートに写真を追加する。
音楽生成 ポスターに足りない部分を考えました。
・テーマの背景と目的の具体性 背景と目的が抽象的で、具体的な問題意識やプロジェクトの目指すゴールが明確でない。
・ 成果の具体性と課題 成果の「一定の成果を上げた」や「課題が残る」という記述が抽象的で、具体的に何が達成され、何が課題として残ったのか不明。⭕️
・実験の方法と結果の詳細 実験内容や参加者数、具体的な評価方法が説明されていない。
ポスター改修案 4枚のポスターの中で1年分の活動の成果が出るように作る 何をやってどんな成果が出たのか 1枚目の前談を簡単にまとめ 2,3枚目何をやったどんな成果があったをガッツリ書く1年の活動を最大限アピールする
1枚目 ・性格診断やARアートが選ばれた理由 2枚目 ・文章 ・具体的な内容を削りすぎている ・活動の流れや理由 3枚目 ・成果物はどんなものか ・実験の内容 4枚目 ・実験の結果と達成された成果が足りない TIPI-Jで性格診断 プロンプトに変換 生成AIで音楽生成 アート素材を選択 音楽アートを出力 外部実験 ARアート班のポスター文章原稿→ ポスター修正版文章
スケジュール 11/27(水) 2,3枚目の文章を考える 11/28(木) meet会議(2,3のすり合わせ+1,4の修正) 11/29(金) ポスター仮完成 見せられる状態にする (できれば発表練習)
12/1 (日) 先生出張〆切り 以降発表練習 12/11(水)
(5)次回の予定
ポスターの内容は今日中に決める
2024/11/28
活動内容
(1)ポスター文章について
(1)ポスター文章について
ポスター修正版文章
項目 アートを出力 長い、収まらない
・外部実験のデータと考察 音楽生成班 説明がないとわからない
ポスター全体的に文章量減らさないと入らない
前回までのポスターレイアウトの方が見やすいのでは
4枚目 評価と展望 そのまま
・外部実験やった理由
外部実験を踏まえて ARアートと音楽生成班の内容分ける? →場所作って分けて書く
・プロトタイプの実験 実験結果は箇条書き その下に説明
2024/11/29
活動内容
(1)やることの確認(2分) (2)ポスター作業(~12:10まで) ・各グループの話し合い(10分) 文章の確認、修正 ・成果物の説明(18分) 各グループで考えた文章を全体で共有 使う図表について ・実験の説明(20分) 内容や文章の書き方 図表の伝わりやすさ ・評価と展望(05分) 目的を達成できたか具体的に 今後やりたいこと(実験結果を踏まえての修正案も) ・レイアウト(15分) システム図が伝わりやすく、文章が読みやすいものに (3)次回の予定(5分)
(1)やることの確認(2分)
(2)ポスター作業(~12:10まで)
各グループの話し合い(10分) 文章の確認、修正 成果物の説明(18分) 各グループで考えた文章を全体で共有 使う図表について 実験の説明(20分) 内容や文章の書き方 図表の伝わりやすさ 評価と展望(05分) 目的を達成できたか具体的に 今後やりたいこと(実験結果を踏まえての修正案も)
レイアウト(15分) システム図が伝わりやすく、文章が読みやすいものに
(3)次回の予定(5分)
発表練習
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明らかに日本侵略の意図をもって海空で意図的に繰り返してる
中国、とその手下の韓国、ロシアに改めてつきつけなきゃいかんのは、何回手を出そうが、奪い取って握りしめていようが、他国の領土が自国領になることはないってことだ
日本は自国領が不法に脅かされたり、占領されているのだから、そ不法を実力で排除する権利を国際法上持っている
ただ、国際社会は、国内社会と違ってただのジャングルなので、力が強い者のいう横車が通��ことがほとんどだ 中国のチベット、内モンゴル、ウイグル、満州での圧政、台湾への恫喝、ロシアのウクライナ侵略、日本の北方領土侵略、韓国の竹島侵略、その他無数にある
だが、日本は他の多くの国と違って、侵略をはねのける国力を持っている しかし、それを行使しないまま80年近くも経過している この現状は強盗国家に領土は侵略したもの勝ちだという、誤った態度をとらせることになる
平和を守るためには、領土が侵略、あるいはその恐れがあれば軍事力を含めてあらゆる手段でその侵略を排除することが絶対条件だ
日本は世界中で領土を奪われている国のためにも、自国領土をあらゆる手段で取り返す国であらねばならない
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週刊お陽さま コラム 機械人
2040 年代は脳神経工学の分野が大きな飛躍を遂げた時代でした 脳波を測定する上で、どんなパターンがどんな意味を成すか、そういった読み取り方法の多くが明らかになりました これは生体組織が発した信号を機械が読み取る話であって、逆の発想についてはあまり進展がなかったと聞きます 信号のモニタリングを経て、50 年代には信号の発信主体、つまり脳活動の暫定的な再現方法が推定されました このあたりから、人の機械化の研究が盛んに行われたようです 先駆けとなった蓬莱の N2, 崑崙の PCS 2 大プロジェクトはその名がよく知られています これらはプロジェクト名であったり、プロトタイプのモデル名であったり、のちの法人名であったりと様々ですが、その実体はかなり属人的で、職人気質の強い閉鎖的なコミュニティだったそうです N2 と PCS の違いは機械化の捉え方にありました N2 は機械化を新人類の創造と捉えていた側面があります 一方、PCS は機械化を単なる移行と捉えていました この思想の違いは、のちの法整備で想定する責任主体の違いとして現れることになりました
共通して初めに着手されたのは、現段階で決められること、そうでないことの整理だったそうです この分野はとにかく前例がありませんから、なにか仕様を決めたとしても、実際にそれがどう作用するかわからないものが少なくなかったのです 代表的なものにセーフモードの仕様があります セーフモードとは、オペレーティングシステムを必要最低限のプログラムで起動するモードのことです これはなんらかの不具合を起こしているプログラムを排除して起動し、問題を修正する手段を提供します この時点で、N2 は大枠のエコシステム戦略やリソース管理上の思想を決定していました セーフモードの技術的な仕様を策定するにあたっての、だいたいの判断材料は揃っていたはずなんです ここで問題となったのは、セーフモードでの機能制限と、法的な同一性や人権上の影響についての関連付けを、運用前に想定するのは難しいということでした 結局、N2 がセーフモードを実装したのは、法整備がある程度熟成した 60 年代のことでした 一方、PCS がセーフモードの仕様を決められなかったのには、別の理由がありました PCS は元々法への適合意識がかなり低いことが指摘されていて、今でも叩けば埃が出ると言われています これは解釈に諸説ありますが、当時の開発者は「本人に聞く」とコメントを残しています 有力な説として、主体が感じる同一性の破綻といった感情的な不快感のみが問題だったと言われています 最終的に PCS は一部モデルを除きセーフモードを実装していません
58 年の両初期モデルのリリースから法整備が熟成し、社会的なフィードバックを得られるようになりました 多くの論争を生んだのが、社会的共通認識のシステム上の共有化でした 前提として、データ共有自体はプロトタイプの段階から行うことはできていました しかし、機械人がネットワーク上に自身が経験積上方式で生成した認識ベースリソースをアップロードしたとしても、他者がそれを主体領域で解釈するのは事実上不可能だったんです 解釈するには解釈主体の認識ベースログを初期化し、生成タイムラインに則ってログを展開する必要があるためで、これは生体脳の振る舞いの制約の域を出ていません つまり、他者が生成した認識ベースリソースを主体的に解釈するには、他者そのものになりかわる他無かったのです ことの発端は、65 年に蓬莱政府が要綱を公表した社会的共通認識の共有化構想です これは西側連合が収集したステークホルダーのイデオロギーをデータベース化し共有するというもので、相互理解と利益追求の最適化が説かれていました 要綱の中では、機械人の認識を醸成するリソースなるものの接続先として、従来のローカルデータに加えて共有サーバーを使用する試みが記載されています 世間的には参照の自由の前提のもとあまり騒がれた記憶はありませんが、開発者の間ではかなり不評で、特に「機械人の認識を醸成するリソース」というあやふやな記載に非難が集まっていたそうです ここで事件が起こります 68 年に蓬莱新萄州で起こった宗教団体間の洗脳事件が取り沙汰されました これは当時としては非常に先進的な技術力をもってして行われたと言われています 洗脳の被害者は特定の思想を、単なるデータとしてではなく、コアシステムがロードする、つまり現在の法定義における「主体性」領域のデータとして組み込まれていました 詳細は明かされていませんが、データ組み込みの手続きそのものは被害者のプロセスを使用しつつ、そのプロセスを他者が不正に起動するといった手法が取られたようです これの恐ろしいところは、この手続きにかかる所要時間はたったコンマ数秒程度で、生体人を洗脳するのと比べてずっと効率的だということです タイミングが悪いことに、この数カ月後に蓬莱政府の共有化計画の内部資料が流出し、技術的な構想とこの洗脳事件で取られた手法との類似点が多く指摘されることになりました しかしながら蓬莱政府に政治的洗脳の意図があったかは意見が分かれていて、特に要綱に挙げられていた、メーカーが申請を出していない国への機械人の入国許可手続きの簡素化に向けた認可プラットフォームの一部としての運用は有用な取り組みだったと言われています 環内ではこのあたりから、犯罪行為の経緯として認識形成プロセスの不備の有無が裁判で取り上げられることになり、減刑の判例も出ています また、72 年に勃発した蔡幻の内戦ではメーカーが認識形成手続きのログがローカルに秘匿して保存されていることを明らかにし、敗戦した体制側幹部のうちプロセス命令系統ログにない処理系統ログが確認された 3 人が不正な認識組み込みの被害者として恩赦されました
70 年代では、悪意ある第三者によって引き起こされる代理犯罪が本格的に顕在化し、責任の所在についての議論が活発になされるようになりました 脆弱性についての責任追及はメーカーに飛び火し、この時には新鋭の陰に隠れすっかり口数の少なくなった N2 や PCS が再び注目されるようになります ここで冒頭の両者の思想の違いが現れることになります N2 は誠実に応じる態度を示しました 機械人に対する開発上の瑕疵の検証に協力的で、ケースごとにこれに当たると判断した場合は賠償に応じました これは機械人が社会空間で表出するあらゆる行動選択の過程で、行動主体とは別に N2 が担保すべき責任領域の存在を自負していることが伺えます 一方、PCS が現在まで瑕疵を認めた事例は 1 件のみで、賠償は行っていません N2 とは対照的に開発責任を認めず、多くの場合「本人に言え」と声明を出すに留めています また、開発責任を認める交換条件として同メーカーの機械人の、あるいはそのコミュニティの行動選択によって生じた財産の所有権を主張したことでも話題になりました
今や N2 と PCS はその名だけが広く認知され、表舞台からはほとんど姿を消したと言っていいでしょう 両者ともに公式ホームページのトップにはメンテナンスを認可した業者のリンクが掲載されています 両メーカー製の機械人曰くパッチの配信は継続されているようで、N2 は小まめに、PCS はある程度まとめて配信する傾向があるようです とても俗物的な物言いですが、あくまで通説として、N2 の機械人はおっとりとしていておしとやか、PCS の機械人は快活で生意気といった印象を持つ人は多いと聞きます 簡単に言えば、N2 製は大人っぽくて、PCS 製は子供っぽいということです しかしながらこれまでの経緯を見る限り、両者が元々機械人に見ていた姿は、実は逆だったのではないかと思わざるを得ません つまり、N2 は良き保護者として子供を、PCS はひねくれた子供として親を、それぞれ機械人に見ていたのではないでしょうか 実際に生まれたのは、自身の生き写しのような機械人でした この誤算が両者にとってどんな意味を持つものであったか、私たちには知る由もありません
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「宮崎正弘の国際情勢解題」
令和六年(2024年)10月11日(金曜日)
通巻第8454号
エマニュエル・トッドはウクライナの敗北を予測
「西側の『ロシア恐怖症』はじつに馬鹿げた話だ」
*************************
ソ連の崩壊を人口ならびに人口動態の研究から正確に予測したエマニュエル・トッドがイタリアの『コリエレ・ディ・ボローニャ』紙(10月8日)のインタビューに応じてウクライナ戦争の帰趨を予測していた。
まずトッドは「ロシアが敗北すれば、ヨーロッパ全体の勝利を意味する。モスクワを明確に支持しているわけではないが、ロシアがウクライナ紛争で敗北すれば、ヨーロッパ諸国のアメリカへの服従が1世紀にわたって続くことになる」とする。
ヨーロッパは事実上、西側代表権を米国に委譲し、戦後、その代償を払ってきたとトッドは総括し、この固定された事実を変えることはできないが、その結果が「ヨーロッパの運命を決める」といかにもフランス人らしい予測を展開している。「もし私が信じているように、米国が敗北すれば、NATOは崩壊し、ヨーロッパは自由になるだろう。ロシアがドニエプル川沿いに拠点を築いた後、西ヨーロッパを軍事的に攻撃せざるを得なくなる可能性は低い」とした。トッドはウクライナが負けると予測していることになる。
「共産主義以前のロシアの国境が再構築されれば、ロシアには拡大する手段も意欲もないだろう。ヨーロッパにおけるロシアの拡大を夢想する西側諸国のロシ��嫌いのヒステリーは、真面目な歴史家にとっては単純にばかげている。西側指導者の多くは、ロシアがウクライナに勝利すれば、最終的には他の欧州諸国に狙いを定めることになるだろうと懸念を表明しているけれども、プーチンはウクライナでの目的を達成した後、他の国を攻撃する意図はないと繰り返し強調している。プーチン大統領は、「ロシアの脅威」なる説は西側諸国がヨーロッパの人々を怖がらせ
て「追加費用を引き出すために流布させている。ナンセンスだ」と一蹴した。
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Taydaにアルミダイキャストケースの穴開けとUV印刷を発注してみる
海外のエフェクター制作情報掲示板でちょくちょく名前が挙げられている「Tayda Electronics」がアルミダイキャストケースの加工を請け負っていることを知ったので、発注してみた話です。
Tayda Electronics(以下、Tayda)はタイに拠点を持つネット通販サイトとのことで、特に音響機材関連に力を入れているようです。自分も何度かここで部品を購入していますが、(自分の発注ミス以外では)今まで特に問題があったことはなく、また物理的に日本から近いタイからの発送ということで送料も比較的お安め、発送されてから届くまでの期間も短いということで、海外通販サイトの中でもかなり使いやすいところかと思います(ただしサイトもやり取りも英語オンリーなので、それが大丈夫な人向けではあります)。
このTaydaなんですが、独自にアルミダイキャストケースを製造しているようで、比較的お安めに塗装済みケースを購入できます。サイズとしては「1590A」や「1590BB」、「1590N1(125B)」といったエフェクターペダル界隈でよく使われているHAMMOND製相当のものが用意されており、たとえばMXRのエフェクターと同サイズの1590B相当のものは塗装無しで4.59ドル、塗装ありで5.49ドルから、一回り大きい125B相当のものは塗装無しで5.49ドル、塗装ありで5.99ドルからとなっています(なお、本記事内で掲出している料金についてはすべて2024年10月12日現在のものです)。
こちらの塗装済みケースはあらかじめ塗装済みのものをストックしているわけではなく、どうも注文を受けてからTaydaで塗装を行って発送しているようです。そして、塗装前に指定した位置に穴開けを行ったり、塗装後にUV印刷を行うサービスも提供しているとのこと。ということで、試しに発注してみました。
Taydaでの発注方法
発注方法について詳しくはTaydaのサイトを確認して頂きたいのですが、発注できるサービスがそれぞれ商品としてサイト上に並んでいるので、加工したいケースとともにそれらをカートに入れて購入し、その後穴開けや印刷の指示を専用の別サイトで行う(先に指示だけ登録しておいてもOK)、という流れになっています。
穴開け(Enclosure Custom Drill Service)は本体と蓋部分で料金(工賃)が分かれており、基本的にはケース本体の加工で4.5ドル、蓋の加工で3ドル(それぞれ40箇所まで)となっています(ただし1590DD相当のものはサイズが大きいからか蓋の加工のみ4ドル)。ちなみに、穴開け箇所が40を超える場合は1つ辺り0.1ドルの追加料金が必要だそうです。
また、UV印刷(Enclosure UV Printing Service)は基本的には表面が4ドル、それ以外の面が3ドルで、面ごとに料金が必要になるシステムです。印刷は白+YMCKのフルカラーで、さらに追加オプションでその上に艶アリ/艶消しクリア層の印刷を行うことも可能なようです。
発注仕様
今回発注したのは、MST/mesotokyoとして先日のPedal Geeks Meeting 東京2024(PGM東京2024)で頒布した「P-EQ」用の筐体です。PGM東京2024頒布バージョンではTaydaで購入した(穴開けなしの)塗装済みケースに手作業で穴開けとレーザー刻印を行って筐体を作成していましたが(以下の写真がそちら)、それだと数をこなすのはなかなかしんどいのと(特に左下の長穴の加工が大変)、安定した印刷品質を求めて今回発注に至りました。
元々P-EQはアルミダイキャストケースの蓋部分(一般的なエフェクターでは底面となる部分)に各種ジャックやツマミ、スイッチを取り付ける構造にしており、今回もこれを踏襲して蓋(英語では「lid」)部分のみに加工と印刷を行います(これによって、多少工賃がお安くなる!)
穴開け指示の登録
穴開けやUV印刷の指示(テンプレートの作成)はTaydaの通販サイトとは別の「Tayda Box Tool」というサイトで行えます。Taydaでの購入前にテンプレートをあらかじめ作成して保存しておけるので、先にこちらのサイトで(Taydaに登録しているのと同じメールアドレスで)アカウントを作成し、テンプレート作成をしておくとスムーズに発注作業を進められそうです。
まずは穴開け用テンプレートですが、ケース(もしくは蓋)の中心からの位置で穴を開ける場所を入力していくことで作成します。自分の場合、あらかじめ穴開けを行う場所を図面で作成していたので、そのデータを元にスムーズに入力ができました。丸穴だけでなく直線状の穴(?)や四角い穴を開けることもできるため、一般的なエフェクターペダルで必要な穴開けはほぼこちらの加工でカバーできそうです。
UV印刷の原稿作成
サイト上だけで完結する穴あけ加工とは異なり、UV印刷のほうはAdobe Illustratorでデータを作成して入稿(ファイルをアップロード)する形になるため、多少ハードルが高いです。一般家庭・オフィス用のカラープリンタは適当に作ったデータでもそれなりにちゃんと印刷してくれるのですが、業務用の印刷機ではそもそも色をCMYKで指定しないといけなかったり、文字もアウトライン化しておかないと対応するフォントがなくて正しく印刷できない、といったことが発生します。実際、Tayda側でも過去にそういったトラブルが多く発生し、その対応がとても大変だったそうで、そのため現在は入稿されたデータに明かな問題があってもTayda側での修正は行わない方針になっているそうです(つまり、トラブルが発生した状態で印刷されたものが納品されるということ)。
そのため、CMYKとかアウトライン化とかそういう話が分からない方は、そういうのに詳しい方にヘルプを求めるのが良いかと思います(お仕事で紙の印刷物のデザインをやっている人であれば問題なく対応できるでしょう)。
ちなみに、データの作成はAdobe Illustratorで行うことが推奨されていますが、入稿自体はPDFで行うため、ほかのソフトウェアで作ったものも受け付けてはくれるようです(ただし印刷結果については保証しないとのこと)。とはいえ、入稿データの要件を見る限り、PDFで出力できるだけでなく、最低条件としてベクター形式で出力でき、かつレイヤーと特色を扱えるソフトウェアである必要がありそうです。
ということで、今回はその辺の機能を一通り備えているAffinity Designerでデータ作成を行いました。こちらのページで実際にAffinity Designerで入稿したレポートがあり、適切にデータを作成さえすれば問題なく納品されたとのことで、物は試しとほぼ同様の設定で入稿データを作成してみました。
念のため、TaydaのUV印刷サービスページからダウンロードできる125Bサイズ用のサンプルファイルを元にデザインを置き換えてデータを作成しましたが、それ以外の出力設定等はこの記事のものをそのまま使っています。
デザインデータを作成したら、PDF形式で出力して、Tayda Box Toolにアップロードしてテンプレートとして登録しておきます。
発注
Tayda上で塗装済みケースと必要な穴開けサービス、UV印刷サービスをカートに入れて購入すると、Tayda Box Toolに購入したケースの情報が表示されるので、どのケースを何個、どのテンプレートで加工するかをTayda Box Tool上で指定し、加工内容を確定すれば発注は完了です。作業の進行状況はTayda Box Tool上に表示されるので、マメにチェックしておくとよさそうです。
納品
今回は9月30日に発注を行い、10月4日に作業が完了して発送が行われました。実際に手元に届いたのは10月7日です。こんな感じでシュリンク包装された状態で届きます。
穴開けに関しては特に問題なく、見た感じでは大きな誤差もなさそうです。印刷に関しては(物差しを当てて測ったので正確ではないですが)およそ0.5mm程度のずれが見られましたが、一応仕様上は許容誤差最大±1mmと記載されているため、これがAffiniy Designerで原稿を作成したことによるものなのか、それとも製造上発生する誤差なのかは不明です(ただ確認した限りでは個体ごとに微妙にズレに差異があるので、製造上の誤差のような気はします)。
印刷品質については特に目立つ問題もなく、市販エフェクターに劣らない見栄えかと思います。
内側には管理用と思しきマークが書かれていましたが、まあよくあるものなので気にせず。溶剤で拭けば簡単に落ちそうではあります。
ちなみに、穴開け後に塗装されるため、穴の断面部分にも完全に塗装が乗っています。そのため、シールド目的でケースと回路のGND部分を導通させたい場合は適宜一部塗装を削ったりする加工が必要になるかと思います(内側をマスキングして塗料が乗らないようにする有料オプションもあるようです)。
さて、今回は125Bサイズのケース+塗装(青)でケース単体の価格が5.99ドル、蓋部分の穴開けとUV印刷がそれぞれ3ドルで、1個当たりの料金は合計11.99ドル。いくつか一緒に部品を購入したのですが、それも合わせて送料は10.73ドルでした。支払いはPayPalで、発注時点のPayPal換算レートが1ドル=約151.52円だったので、1個当たり(送料込み)の日本円でのコストは約2,157円となりました。Taydaの塗装は最高級品質、という分けではないのですが(多少厚みのムラが見られることもある)、そのあたりを許容するのであれば十分に使えそうです(ただ時期によってはめちゃくちゃ納品が遅れる的な噂もあるので、そこらへんは要注意かもしれません)。
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【かいわいの時】嘉祥三年(850)九月八日:八十島祭を行う(八十島祭の初見)
難波宮と摂津職が廃止された後にも、難波津において繰り返される宮廷祭祀があった。それは八十島祭と、伊勢斎王の解斎の禊である。いずれも前代からの伝統を引く古い行事であって、 平安時代に入って始められたものではない。 八十島祭は、即位儀礼の一環として挙行される神事で、大嘗祭の翌年に後宮の内侍司の女官が祭使として難波津に下向して生島足島神(大八洲之霊)を祭るものであった。
この神事は五世紀以来の古い即位儀礼の名残で、本来は全国土の国魂を新しい天皇の身体に付着させる呪儀であったらしく、奈良時代には、天皇自身が難波津に赴いて行っていたと推測される(第一巻第四章第四節1参照)。
しかし、史料に残る明らかなものはほとんど平安時代のものである。その初見は『日本文徳天皇実録』にみえる文徳天皇の即位に伴う嘉祥三年(八五〇) 九月のものである。鎌倉時代初めの後堀河天皇の元仁元年 (一二二四)まで行われ、以後廃絶した。この間約四〇〇年近くの間に、史料にみえるものは、二二回を数える。この祭儀は六国史には記載しないのが原則だったようで、その後も『日本三代実録』には記載がない。光孝天皇の場合も、『帝王編年記』に記載されるものである。恐らく記録に残らぬものが多かったに違いない(『新修大阪市史 2』)。
(写真)METで展示されている俵屋宗達「源氏物語関屋澪標図屏風」(ニューヨークビス03/09/2019)=ニューヨーク(撮影・吉田)
御社立ちたまて、所々に逍遥を尽くしたまふ 難波の御祓へ、七瀬によそほしう仕まつる 堀江のわたりを御覧じて 今はた同じ難波なると 御心にもあらで うち誦じたまへるを
御社をご出発になって、あちこちの名所に遊覧なさる。難波のお祓い、七瀬に立派にお勤めになる。堀江のあたりを御覧になって、「今はた同じ難波なる」と、無意識のうちに、ふと朗誦なさったのを(渋谷栄一訳)
住吉詣で偶然に元カノ(明石の上)とニアミスし動揺する源氏(当時29歳)。「今はた同じ難波なる」とは、百人一首にもみえる元良親王(890-943)の歌で、上の句の「わびぬれば今はた同じ難波なる」からとられています。源氏の心中にはもちろん「身をつくしても逢はんとぞ思ふ」という下の句が隠されていることでしょう。さて、かいわいに関係のある箇所といえば、もちろん、「堀江のわたり」。屏風では明石の上の乘る舟が描かれています。
源氏物語の注釈書の一つ『花鳥余情』(一条兼良1472)に「代始に八十嶋祭難波にてあり、典侍の人御衣をもちて参向して解除する事あり これみな難波のはらへの例也」とあり、「七瀬」と「八十島祭」は同じようなものとして扱われています。紫式部の時代の八十島祭は、三条天皇の長和二年(1013)十月、後一条天皇の寛仁元年(1017)十二月が記録に残っています。
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昨年の夏、テイラー・スウィフトが「エラス」ツアーを開始したとき、私たちは皆それを見ました。おそらく覚えていると思いますが、チケットを求める喧騒は耳がつんざくほどでした。入手することはほぼ不可能で、アフターマーケットで入手可能なものは天文学的な価格で販売されました。 チケットを求める熱狂がこれほどあるのに、なぜ彼女はもっとチケットを売らなかったのかと不思議でなりませんでした。あるいは価格を上げるか。 しかし、私は彼女のチケットの価格設定には意図があったと確信しています。彼女は意図的に希少性を生み出すつもりではなかったと思います。実際には、3 つの相反する欲求の組み合わせだったのではないかと推測しています。1) 比較的制約のある会場 (6,500 席のアリーナと 65,000 席のスタジアム) で対面コンサートを行いたい、2) 1 年 365 日をコンサートに費やしたくない、3) チケットの値段が法外に高くなって、観客が金持ちの年配の白人男性だけになってしまうようなことはしなかった。 結果?非常に魅力的な商品、限られた枚数のチケット、そして不当に安い価格。テイラーが示したように、その秘訣は、需要と供給を一致させることではなく、意図的に不足させることです。
バズを生み出すことについて私が知っていることはすべてテイラー・スウィフトから学んだ | マーク・ランドルフ著 | 2024 年 2 月 | 中くらい
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〇私説 お地蔵さまとはなにか 「お地蔵さま」「お地蔵さん」という概念の起源にして中心になるものは間違いなく仏教における信仰対象のひとつである「地蔵菩薩」です。一方で地蔵菩薩と「お地蔵さま」「お地蔵さん」(以降かぎ括弧は省略)は明らかに同一ではありません。お地蔵さまは庶民の様々な思い・願い・欲望と混交して膨大で曖昧な概念と実体(彫像)の集合体を形成しています。その混交は特に彫像において顕著です。 桐野東福さんのコメントにある「本体と端末」という譬えは私にもとてもしっくりきます。但し、各地の端末はその地域古来の思想、物語、宗教と混交してしばしば本体とは異なるものを生み出しました。例えて言えば「中央省庁の出先機関が地元にある様々な施設に入居・同居して地域に密着した新たなサービスをやりだした」というのが私の考えです。以下に説明を試みます。 https://ja9mjb.blog.fc2.com/img/20241223073629ca0.jpeg/ 〇混交についての説明 1 道祖神・土地神様と混交 道祖神は行路安全や疫病・悪霊の侵入を監視し、派生して子孫繁栄や子供を守る日本古来の神様です。仏教が日本全土に広まるにつれ、あちこちで道祖神の働きをする地蔵像が作られました。地蔵菩薩が庶民の目に触れるところに進出したことになります。 【以下憶測・根拠なし】各地に地蔵菩薩を(ひいては仏教を)広めるため寺院側が意図的に混交させたのかもしれません。 2 庶民の切なる「願い」の受け皿となり混交 2つ目も庶民の願いと密接な関係があります。いつの世も庶民の願いの最たるものは安産や子の健やかな成長を願う「子安信仰・子安教」です。出産や子育ては非常に困難で大変なことでした。安産や子の健やかな成長を願うのは当然のことです。そうして子安神社、鬼子母神、コノハナサクヤヒメ、子安講などが生まれました。 本来現世利益を与えるものではなかった仏教も例外ではありませんでした。地蔵菩薩は衆生救済のために現世に遣わされた菩薩ですので、この子安信仰と結びついて「子安地蔵」に変質しました。仏教関連ではこの他に子安観音、子安大師などがあります。 庶民の願いと結びついた(子安以外の)地蔵様としては水子地蔵、酒断地蔵、身代地蔵、延命地蔵などがあります。 3 合掌して��るお地蔵様は何者か (中心概念である)地蔵菩薩は菩薩でありご本尊様ですから、本来は祈り合掌される対象です。しかしお地蔵さまには合掌しているものがあります。これに関してはよく判りません。 【以下憶測・根拠なし】 ・観音菩薩と混交したのかもしれません。 ・地蔵菩薩は修行中であるとも言われます。彫像を造る際に(同じく修行中の身であろう)僧侶や小坊主の像と混交したのかもしれません。 ・像を造る人は専門の職人・石工さんです。宗教的知識がなくて混同したのかもしれません。もしくは意図的に曖昧にして汎用化を狙ったのかもしれません。 〇 伝説・物語・寓話の発生 混交が起こった様々な概念や彫像を考察すると、地蔵菩薩が突出して庶民に親しまれ浸透していったことが判ります。道端のお地蔵さまに今も草花が供えられているのを見ることがあるでしょう。「親しみ」の中から多くの伝説・物語・寓話が生まれました。お地蔵さまが動き出して何かをするというのも自然な発想でしょう。[笠]地蔵はその最たるものです。お地蔵さまが親しまれた存在であること、僧侶や小坊主と混同して「人間と同じようなことをされる」というのはこの領域で起こりうる最も一般的な表現であり「間違い」でしょう。親しみがあるからこそ多くの物語が編まれ語られるのでしょう。 〇 私論のまとめ(再掲) お地蔵さまの基本概念は地蔵菩薩である。しかし庶民に親しまれ受け入れられる過程で様々なものと混交して「お地蔵さま」という膨大で曖昧な概念と実態(彫像)の集合体を形成している。 〇 追記(ぢぢいの今後のメモ) 「神」と「神様」と「神さん」、こちらは「お地蔵さま」とはちょっと違う気がします。 日本でも神と言いますが、「神々」と複数形で言うことの方が多いですね。どちらかと言うと西洋の絶対神を指して「神」と言う気がします。 「神様」は「神」と比べ日本的、八百万の神を表すことが多いかな。 「神さん」は「神様」の親称、本来敬うべき存在を近しい存在として親しく話す時に用いる。でもお地蔵さんほどの広がり・混交はないようだ。「仏」「仏様」「仏さん」にもあまり意味の広がり・混交はないように思える。 「さん」づけは「えべっさん」「天神さん」など関西的なものなのか?こういう区別は西洋にもあるのでしょうか? では敬う度合いが少し低い場合はどうか 「父」「おとうさま」「父さん」「お父さん」「父ちゃん」 これまた、言葉の意味の違いがありそうです。 日本語は難しいです。皆様は如何考えますか。
「MJBぢぢい」さんの地蔵論 - F爺・小島剛一のブログ
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